(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-19
(54)【発明の名称】時間領域において異なる標的レーダー信号密度をもつ標的レーダー信号のための送信構成
(51)【国際特許分類】
H04W 72/20 20230101AFI20231212BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20231212BHJP
G01S 7/282 20060101ALI20231212BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20231212BHJP
【FI】
H04W72/20
H04W72/0446
G01S7/282 200
H04W64/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524186
(86)(22)【出願日】2021-10-28
(85)【翻訳文提出日】2023-04-19
(86)【国際出願番号】 US2021072082
(87)【国際公開番号】W WO2022115820
(87)【国際公開日】2022-06-02
(32)【優先日】2020-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドロス・マノーラコス
(72)【発明者】
【氏名】ウェイミン・デュアン
(72)【発明者】
【氏名】セヨン・パク
(72)【発明者】
【氏名】レンチュウ・ワン
【テーマコード(参考)】
5J070
5K067
【Fターム(参考)】
5J070AB07
5J070AC02
5J070AC06
5J070AC11
5J070AD05
5J070AD09
5J070AD10
5J070AE01
5J070AE20
5J070AF01
5J070AF10
5J070AH35
5J070AK40
5J070BA01
5J070BD02
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE08
5K067EE10
5K067EE34
5K067JJ51
5K067KK02
(57)【要約】
ある態様では、レーダーコントローラは、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための送信構成を決定し、標的レーダー信号は、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する。レーダーコントローラは、送信構成を第1のワイヤレス通信デバイスおよび第2のワイヤレス通信デバイスに送信する。第1のワイヤレス通信デバイスは、送信構成に従って標的レーダー信号を第2のワイヤレス通信デバイスに送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーダーコントローラを動作させる方法であって、
第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を決定するステップであって、前記標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、前記少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、ステップと、
前記少なくとも1つの送信構成を前記第1のワイヤレス通信デバイスおよび前記第2のワイヤレス通信デバイスに送信するステップとを備える、方法。
【請求項2】
前記第1のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の送信構成および前記第2の送信構成が異なる時間において送信される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
時間領域ギャップが、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分との間に配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、前記少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が同じ時間長を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が異なる時間長を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの送信構成がさらに第3の時間領域部分を構成する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第3の時間領域部分が、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは前記第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
第1のワイヤレス通信デバイスを動作させる方法であって、
レーダーコントローラから、前記第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信するステップであって、前記標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、前記少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、ステップと、
前記少なくとも1つの送信構成に従って、前記標的レーダー信号を前記第2のワイヤレス通信デバイスに送信するステップとを備える、方法。
【請求項15】
前記第1のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の送信構成および前記第2の送信構成が異なる時間において受信される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
時間領域ギャップが、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分との間に配置される、請求項14に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、前記少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる、請求項14に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が同じ時間長を有する、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が異なる時間長を有する、請求項14に記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つの送信構成がさらに第3の時間領域部分を構成する、請求項14に記載の方法。
【請求項26】
前記第3の時間領域部分が、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは前記第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
第2のワイヤレス通信デバイスを動作させる方法であって、
レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから前記第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信するステップであって、前記標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、前記少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、ステップと、
前記少なくとも1つの送信構成に従って、前記標的レーダー信号を前記第1のワイヤレス通信デバイスから受信するステップとを備える、方法。
【請求項28】
前記第1のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第2のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の送信構成および前記第2の送信構成が異なる時間において受信される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している、請求項27に記載の方法。
【請求項34】
時間領域ギャップが、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分との間に配置される、請求項27に記載の方法。
【請求項35】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、前記少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる、請求項27に記載の方法。
【請求項36】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が同じ時間長を有する、請求項27に記載の方法。
【請求項37】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が異なる時間長を有する、請求項27に記載の方法。
【請求項38】
前記少なくとも1つの送信構成がさらに第3の時間領域部分を構成する、請求項27に記載の方法。
【請求項39】
前記第3の時間領域部分が、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは前記第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を決定することであって、前記標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、前記少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、決定することと、
前記少なくとも1つの送信構成を前記第1のワイヤレス通信デバイスおよび前記第2のワイヤレス通信デバイスに送信することと
を行うように構成される、レーダーコントローラ。
【請求項41】
前記第1のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、請求項40に記載のレーダーコントローラ。
【請求項42】
前記第2のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、請求項40に記載のレーダーコントローラ。
【請求項43】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える、請求項40に記載のレーダーコントローラ。
【請求項44】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える、請求項40に記載のレーダーコントローラ。
【請求項45】
前記第1の送信構成および前記第2の送信構成が異なる時間において送信される、請求項44に記載のレーダーコントローラ。
【請求項46】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している、請求項40に記載のレーダーコントローラ。
【請求項47】
時間領域ギャップが、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分との間に配置される、請求項40に記載のレーダーコントローラ。
【請求項48】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、前記少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる、請求項40に記載のレーダーコントローラ。
【請求項49】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が同じ時間長を有する、請求項40に記載のレーダーコントローラ。
【請求項50】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が異なる時間長を有する、請求項40に記載のレーダーコントローラ。
【請求項51】
前記少なくとも1つの送信構成がさらに第3の時間領域部分を構成する、請求項40に記載のレーダーコントローラ。
【請求項52】
前記第3の時間領域部分が、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは前記第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる、請求項51に記載のレーダーコントローラ。
【請求項53】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信することであって、前記標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、前記少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、受信することと、
前記少なくとも1つの送信構成に従って、前記標的レーダー信号を前記第2のワイヤレス通信デバイスに送信することと
を行うように構成される、第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項54】
前記第1のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、請求項53に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項55】
前記第2のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、請求項53に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項56】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える、請求項53に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項57】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える、請求項53に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項58】
前記第1の送信構成および前記第2の送信構成が異なる時間において受信される、請求項57に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項59】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している、請求項53に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項60】
時間領域ギャップが、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分との間に配置される、請求項53に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項61】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、前記少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる、請求項53に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項62】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が同じ時間長を有する、請求項53に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項63】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が異なる時間長を有する、請求項53に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項64】
前記少なくとも1つの送信構成がさらに第3の時間領域部分を構成する、請求項53に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項65】
前記第3の時間領域部分が、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは前記第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる、請求項64に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項66】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信することであって、前記標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、前記少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、受信することと、
前記少なくとも1つの送信構成に従って、前記標的レーダー信号を前記第1のワイヤレス通信デバイスから受信することと
を行うように構成される、第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項67】
前記第1のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、請求項66に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項68】
前記第2のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、請求項66に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項69】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える、請求項66に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項70】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える、請求項66に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項71】
前記第1の送信構成および前記第2の送信構成が異なる時間において受信される、請求項70に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項72】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している、請求項66に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項73】
時間領域ギャップが、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分との間に配置される、請求項66に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項74】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、前記少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる、請求項66に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項75】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が同じ時間長を有する、請求項66に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項76】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が異なる時間長を有する、請求項66に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項77】
前記少なくとも1つの送信構成がさらに第3の時間領域部分を構成する、請求項66に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項78】
前記第3の時間領域部分が、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは前記第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる、請求項77に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項79】
第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を決定するための手段であって、前記標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、前記少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、手段と、
前記少なくとも1つの送信構成を前記第1のワイヤレス通信デバイスおよび前記第2のワイヤレス通信デバイスに送信するための手段とを備える、レーダーコントローラ。
【請求項80】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える、請求項79に記載のレーダーコントローラ。
【請求項81】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える、請求項79に記載のレーダーコントローラ。
【請求項82】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している、請求項79に記載のレーダーコントローラ。
【請求項83】
時間領域ギャップが、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分との間に配置される、請求項79に記載のレーダーコントローラ。
【請求項84】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、前記少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる、請求項79に記載のレーダーコントローラ。
【請求項85】
レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信するための手段であって、前記標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、前記少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、手段と、
前記少なくとも1つの送信構成に従って、前記標的レーダー信号を前記第2のワイヤレス通信デバイスに送信するための手段とを備える、第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項86】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える、請求項85に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項87】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える、請求項85に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項88】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している、請求項85に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項89】
時間領域ギャップが、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分との間に配置される、請求項85に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項90】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、前記少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる、請求項85に記載の第1のワイヤレス通信デバイス。
【請求項91】
レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信するための手段であって、前記標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、前記少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、手段と、
前記少なくとも1つの送信構成に従って、前記標的レーダー信号を前記第1のワイヤレス通信デバイスから受信するための手段とを備える、第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項92】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える、請求項91に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項93】
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、
前記少なくとも1つの送信構成が、前記第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える、請求項91に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項94】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している、請求項91に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項95】
時間領域ギャップが、前記第1の時間領域部分と前記第2の時間領域部分との間に配置される、請求項91に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項96】
前記第1の時間領域部分および前記第2の時間領域部分が、前記少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる、請求項91に記載の第2のワイヤレス通信デバイス。
【請求項97】
1つまたは複数の命令を備える命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記1つまたは複数の命令が、レーダーコントローラの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記レーダーコントローラに、
第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を決定させることであって、前記標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、前記少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、決定させることと、
前記少なくとも1つの送信構成を前記第1のワイヤレス通信デバイスおよび前記第2のワイヤレス通信デバイスへ送信させることと
を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項98】
1つまたは複数の命令を備える命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記1つまたは複数の命令が、第1のワイヤレス通信デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記第1のワイヤレス通信デバイスに、
レーダーコントローラから、前記第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信させさせることであって、前記標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、前記少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、受信させさせることと、
前記少なくとも1つの送信構成に従って、前記標的レーダー信号を前記第2のワイヤレス通信デバイスへ送信させることと、
を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項99】
1つまたは複数の命令を備える命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記1つまたは複数の命令が、第2のワイヤレス通信デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記第2のワイヤレス通信デバイスに、
レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから前記第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信させることであって、前記標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、前記少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、前記第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、受信させることと、
前記少なくとも1つの送信構成に従って、前記標的レーダー信号を前記第1のワイヤレス通信デバイスから受信させることと、
を行わせる非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の態様は、全般にワイヤレス通信に関し、より具体的には、時間領域において異なる標的レーダー信号密度をもつ標的レーダー信号のための送信構成に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(暫定2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、および第4世代(4G)サービス(たとえば、Long Term Evolution(LTE)またはWiMax)を含む、様々な世代を通じて発展している。現在、セルラーシステムおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。既知のセルラーシステムの例は、cellular analog advanced mobile phone system(AMPS)、および、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
New Radio(NR)と呼ばれる第5世代(5G)ワイヤレス規格は、様々な改善の中でもとりわけ、より高いデータ転送速度、より多数の接続、およびより広いカバレッジを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによれば、5G規格は、毎秒数十メガビットのデータレートを数万人のユーザに提供するように設計されており、オフィスフロアの数十人の就業者に対して毎秒1ギガビットを提供する。大規模なセンサ展開を支えるには、数十万の同時接続がサポートされなければならない。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく高められなければならない。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が高められ、レイテンシがかなり低減されなければならない。
【0004】
5Gは、基地局、ユーザ機器(UE)、車両、ファクトリーオートメーション機械などのネットワークノード間のワイヤレス通信のためにmmW RF信号を利用することを可能にする。しかしながら、mmW RF信号は、他の目的のためにも使用され得る。たとえば、mmW RF信号は、(たとえば、戦車および航空機における短距離射撃統制レーダーのような)兵器システム、(たとえば、衣服の下で運ばれている兵器および他の危険な物体を検出するスキャナの)保安検査システム、(たとえば、細胞の成長を変化させることによって疾病を治療するための)医薬品などにおいて使用され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
いくつかの態様において、レーダーコントローラを動作させる方法は、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を決定するステップであって、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、ステップと、少なくとも1つの送信構成を第1のワイヤレス通信デバイスおよび第2のワイヤレス通信デバイスに送信するステップとを含む。
【0006】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0007】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0008】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える。
【0009】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成は、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える。
【0010】
いくつかの態様では、第1の送信構成および第2の送信構成は異なる時間において送信される。
【0011】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している。
【0012】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に、時間領域のギャップが配置される。
【0013】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる。
【0014】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は同じ時間長を有する。
【0015】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は異なる時間長を有する。
【0016】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成はさらに、第3の時間領域部分を構成する。
【0017】
いくつかの態様では、第3の時間領域部分は、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる。
【0018】
いくつかの態様において、第1のワイヤレス通信デバイスを動作させる方法は、レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信するステップであって、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、ステップと、少なくとも1つの送信構成に従って標的レーダー信号を第2のワイヤレス通信デバイスに送信するステップとを含む。
【0019】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0020】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0021】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える。
【0022】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成は、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える。
【0023】
いくつかの態様では、第1の送信構成および第2の送信構成は異なる時間において受信される。
【0024】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している。
【0025】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に、時間領域のギャップが配置される。
【0026】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる。
【0027】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は同じ時間長を有する。
【0028】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は異なる時間長を有する。
【0029】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成はさらに、第3の時間領域部分を構成する。
【0030】
いくつかの態様では、第3の時間領域部分は、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる。
【0031】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスを動作させる方法は、レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信するステップであって、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、ステップと、少なくとも1つの送信構成に従って標的レーダー信号を第1のワイヤレス通信デバイスから受信するステップとを含む。
【0032】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0033】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0034】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える。
【0035】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成は、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える。
【0036】
いくつかの態様では、第1の送信構成および第2の送信構成は異なる時間において受信される。
【0037】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している。
【0038】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に、時間領域のギャップが配置される。
【0039】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる。
【0040】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は同じ時間長を有する。
【0041】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は異なる時間長を有する。
【0042】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成はさらに、第3の時間領域部分を構成する。
【0043】
いくつかの態様では、第3の時間領域部分は、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる。
【0044】
いくつかの態様では、レーダーコントローラは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合される少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を決定し、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成し、少なくとも1つの送信構成を第1のワイヤレス通信デバイスおよび第2のワイヤレス通信デバイスに送信するように構成される。
【0045】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0046】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0047】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える。
【0048】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成は、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える。
【0049】
いくつかの態様では、第1の送信構成および第2の送信構成は異なる時間において送信される。
【0050】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している。
【0051】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に、時間領域のギャップが配置される。
【0052】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる。
【0053】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は同じ時間長を有する。
【0054】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は異なる時間長を有する。
【0055】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成はさらに、第3の時間領域部分を構成する。
【0056】
いくつかの態様では、第3の時間領域部分は、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる。
【0057】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合される少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信し、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成し、少なくとも1つの送信構成に従って、標的レーダー信号を第2のワイヤレス通信デバイスに送信するように構成される。
【0058】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0059】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0060】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える。
【0061】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成は、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える。
【0062】
いくつかの態様では、第1の送信構成および第2の送信構成は異なる時間において受信される。
【0063】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している。
【0064】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に、時間領域のギャップが配置される。
【0065】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる。
【0066】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は同じ時間長を有する。
【0067】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は異なる時間長を有する。
【0068】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成はさらに、第3の時間領域部分を構成する。
【0069】
いくつかの態様では、第3の時間領域部分は、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる。
【0070】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合される少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信し、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成し、少なくとも1つの送信構成に従って、標的レーダー信号を第1のワイヤレス通信デバイスから受信するように構成される。
【0071】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0072】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0073】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える。
【0074】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成は、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える。
【0075】
いくつかの態様では、第1の送信構成および第2の送信構成は異なる時間において受信される。
【0076】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している。
【0077】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に、時間領域のギャップが配置される。
【0078】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる。
【0079】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は同じ時間長を有する。
【0080】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は異なる時間長を有する。
【0081】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成はさらに、第3の時間領域部分を構成する。
【0082】
いくつかの態様では、第3の時間領域部分は、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる。
【0083】
いくつかの態様では、レーダーコントローラは、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を決定するための手段であって、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、手段と、少なくとも1つの送信構成を第1のワイヤレス通信デバイスおよび第2のワイヤレス通信デバイスに送信するための手段とを含む。
【0084】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0085】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0086】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える。
【0087】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成は、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える。
【0088】
いくつかの態様では、第1の送信構成および第2の送信構成は異なる時間において送信される。
【0089】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している。
【0090】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に、時間領域のギャップが配置される。
【0091】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる。
【0092】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は同じ時間長を有する。
【0093】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は異なる時間長を有する。
【0094】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成はさらに、第3の時間領域部分を構成する。
【0095】
いくつかの態様では、第3の時間領域部分は、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる。
【0096】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信するための手段であって、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、手段と、少なくとも1つの送信構成に従って標的レーダー信号を第2のワイヤレス通信デバイスに送信するための手段とを含む。
【0097】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0098】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0099】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える。
【0100】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成は、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える。
【0101】
いくつかの態様では、第1の送信構成および第2の送信構成は異なる時間において受信される。
【0102】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している。
【0103】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に、時間領域のギャップが配置される。
【0104】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる。
【0105】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は同じ時間長を有する。
【0106】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は異なる時間長を有する。
【0107】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成はさらに、第3の時間領域部分を構成する。
【0108】
いくつかの態様では、第3の時間領域部分は、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる。
【0109】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信するための手段であって、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、手段と、少なくとも1つの送信構成に従って標的レーダー信号を第1のワイヤレス通信デバイスから受信するための手段とを含む。
【0110】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0111】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0112】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える。
【0113】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成は、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える。
【0114】
いくつかの態様では、第1の送信構成および第2の送信構成は異なる時間において受信される。
【0115】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している。
【0116】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に、時間領域のギャップが配置される。
【0117】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる。
【0118】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は同じ時間長を有する。
【0119】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は異なる時間長を有する。
【0120】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成はさらに、第3の時間領域部分を構成する。
【0121】
いくつかの態様では、第3の時間領域部分は、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる。
【0122】
いくつかの態様では、命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は1つまたは複数の命令を含み、1つまたは複数の命令は、レーダーコントローラの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、レーダーコントローラに、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を決定させ、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成し、少なくとも1つの送信構成を第1のワイヤレス通信デバイスおよび第2のワイヤレス通信デバイスへ送信させる。
【0123】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0124】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0125】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える。
【0126】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成は、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える。
【0127】
いくつかの態様では、第1の送信構成および第2の送信構成は異なる時間において送信される。
【0128】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している。
【0129】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に、時間領域のギャップが配置される。
【0130】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる。
【0131】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は同じ時間長を有する。
【0132】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は異なる時間長を有する。
【0133】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成はさらに、第3の時間領域部分を構成する。
【0134】
いくつかの態様では、第3の時間領域部分は、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる。
【0135】
いくつかの態様では、命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は1つまたは複数の命令を含み、1つまたは複数の命令は、第1のワイヤレス通信デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、第1のワイヤレス通信デバイスに、レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信させ、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成し、少なくとも1つの送信構成に従って、標的レーダー信号を第2のワイヤレス通信デバイスへ送信させる。
【0136】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0137】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0138】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える。
【0139】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成は、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える。
【0140】
いくつかの態様では、第1の送信構成および第2の送信構成は異なる時間において受信される。
【0141】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している。
【0142】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に、時間領域のギャップが配置される。
【0143】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる。
【0144】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は同じ時間長を有する。
【0145】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は異なる時間長を有する。
【0146】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成はさらに、第3の時間領域部分を構成する。
【0147】
いくつかの態様では、第3の時間領域部分は、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる。
【0148】
いくつかの態様では、命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は1つまたは複数の命令を含み、1つまたは複数の命令は、第2のワイヤレス通信デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、第2のワイヤレス通信デバイスに、レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信させ、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成し、少なくとも1つの送信構成に従って、標的レーダー信号を第1のワイヤレス通信デバイスから受信させる。
【0149】
いくつかの態様では、第1のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0150】
いくつかの態様では、第2のワイヤレス通信デバイスは、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する。
【0151】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える。
【0152】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成は、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える。
【0153】
いくつかの態様では、第1の送信構成および第2の送信構成は異なる時間において受信される。
【0154】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している。
【0155】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に、時間領域のギャップが配置される。
【0156】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる。
【0157】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は同じ時間長を有する。
【0158】
いくつかの態様では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は異なる時間長を有する。
【0159】
いくつかの態様では、少なくとも1つの送信構成はさらに、第3の時間領域部分を構成する。
【0160】
いくつかの態様では、第3の時間領域部分は、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる。
【0161】
以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図される態様に関する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図される態様に関する主要なもしくは重要な要素を特定するものとして、または任意の特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきでない。したがって、以下の概要の唯一の目的は、以下で提示される詳細な説明に先立って、本明細書において開示される機構に関する1つまたは複数の態様に関するいくつかの概念を、簡略化された形態で提示することである。
【0162】
本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および詳細な説明に基づいて、当業者に明らかとなろう。
【0163】
添付の図面は、開示される主題の1つまたは複数の態様の例の説明を助けるために提示され、例の限定ではなく、例の例示のためにのみ提供される。
【図面の簡単な説明】
【0164】
【
図1】本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図である。
【
図2A】本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図である。
【
図2B】本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図である。
【
図3A】ワイヤレス通信ノードにおいて利用され、本明細書で教示されるように通信をサポートするように構成され得る、コンポーネントのいくつかの例示的な態様の簡略化されたブロック図である。
【
図3B】ワイヤレス通信ノードにおいて利用され、本明細書で教示されるように通信をサポートするように構成され得る、コンポーネントのいくつかの例示的な態様の簡略化されたブロック図である。
【
図3C】ワイヤレス通信ノードにおいて利用され、本明細書で教示されるように通信をサポートするように構成され得る、コンポーネントのいくつかの例示的な態様の簡略化されたブロック図である。
【
図4A】本開示の態様によるフレーム構造の例を示す図である。
【
図4B】本開示の態様によるフレーム構造内のチャネルの例を示す図である。
【
図5A】例示的なモノスタティックレーダーシステムを示す図である。
【
図5B】例示的なバイスタティックレーダーシステムを示す図である。
【
図5C】経時的な無線周波数(RF)チャネル応答を示す例示的なグラフである。
【
図6】バイスタティック無線周波数検知に対する例示的な単一標的ビーム管理の使用事例を示す図である。
【
図7】バイスタティック無線周波数検知に対する例示的な複数標的ビーム管理の使用事例を示す図である。
【
図8A】バイスタティック無線周波数検知を用いた例示的な走査段階を示す図である。
【
図8B】バイスタティック無線周波数検知を用いた例示的な追跡段階を示す図である。
【
図9】バイスタティックレーダーシステムの基本的な動作を示す簡略化された図である。
【
図10】本開示のある実施形態による、ワイヤレス通信システムにおけるバイスタティックレーダーシステムの実装形態を示す図である。
【
図11】本開示のある実施形態による、レーダーコントローラを含み得るワイヤレス通信システムのブロック図である。
【
図12】本開示のある実施形態による、バイスタティックレーダー測定セッションまたはマルチスタティックレーダー測定セッションのためにTX基地局およびRX基地局にレーダーコントローラによって提供されるレーダー構成パラメータリストの例を示す図である。
【
図13】本開示の実施形態による、TX/RXタイミングサブリストの例を示す図である。
【
図14】本開示の実施形態による、ドップラーサブリストの例を示す図である。
【
図15】本開示のある態様による、ドップラー推定のためのセルラー基準信号リソース構成を示す図である。
【
図16】本開示のある実施形態による、ワイヤレス通信システムにおける干渉シナリオを示す図である。
【
図17】本開示の別の態様による、ワイヤレス通信システムにおける干渉シナリオを示す図である。
【
図18A】本開示の態様による、DL-PRSリソース構成を示す図である。
【
図18B】本開示の態様による、DL-PRSリソース構成を示す図である。
【
図18C】本開示の態様による、DL-PRSリソース構成を示す図である。
【
図18D】本開示の態様による、DL-PRSリソース構成を示す図である。
【
図18E】本開示の態様による、DL-PRSリソース構成を示す図である。
【
図18F】本開示の態様による、DL-PRSリソース構成を示す図である。
【
図18G】本開示の態様による、DL-PRSリソース構成を示す図である。
【
図18H】本開示の態様による、DL-PRSリソース構成を示す図である。
【
図19】本開示のある実施形態による、PRSリソース配分を示す図である。
【
図20】本開示の別の実施形態による、PRSリソース配分を示す図である。
【
図21】本開示の態様による、通信の例示的なプロセスを示す図である。
【
図22】本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す図である。
【
図23】本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す図である。
【
図24】本開示のある態様による、異なる時間領域標的レーダー信号密度を有する時間領域部分を用いて構成される標的レーダー信号の機会のための送信構成を示す図である。
【
図25】本開示の別の態様による、異なる時間領域標的レーダー信号密度を有する時間領域部分を用いて構成される標的レーダー信号の機会のための送信構成を示す図である。
【
図26】本開示の別の態様による、異なる時間領域標的レーダー信号密度を有する時間領域部分を用いて構成される標的レーダー信号の機会のための送信構成を示す図である。
【
図27】本開示の別の態様による、異なる時間領域標的レーダー信号密度を有する時間領域部分を用いて構成される標的レーダー信号の機会のための送信構成を示す図である。
【
図28】本開示の別の態様による、異なる時間領域標的レーダー信号密度を有する時間領域部分を用いて構成される標的レーダー信号の機会のための送信構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0165】
本開示の態様は、例示の目的で提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲を逸脱することなく、代替の態様が考案され得る。追加として、本開示のよく知られている要素は、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細には説明されないかまたは省略される。
【0166】
「例示的」および/または「例」という語は、本明細書では、「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいかまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、論じられる特徴、利点、または動作モードを含むことを必要とするとは限らない。
【0167】
以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は理解するだろう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0168】
さらに、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行されるべき一連の行動に関して、多くの態様が説明される。本明細書で説明される様々な行動は、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、またはその両方の組合せによって実行され得ることが認識されるだろう。加えて、本明細書で説明される一連の行動は、実行されると、デバイスの関連するプロセッサに本明細書で説明される機能を実行させるかまたは実行するように命令する、コンピュータ命令の対応するセットを記憶した、任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現化されると見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内にそのすべてが入ることが企図されている、いくつかの異なる形態で具現化され得る。加えて、本明細書で説明される態様の各々に対して、任意のそのような態様の対応する形態は、たとえば、説明される行動を実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明されることがある。
【0169】
本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」(BS)という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であること、または別様にそのようなRATに限定されることは意図されていない。一般に、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される、任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、携帯電話、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、追跡デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、眼鏡、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であってもよい。UEは移動式であってもよく、または(たとえば、ある時間において)静止していてもよく、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信してもよい。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」もしくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」もしくはUT、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、またはそれらの変形として互換的に呼ばれることがある。一般に、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通じて、UEは、インターネットなどの外部のネットワークと、かつ他のUEと接続され得る。当然、有線アクセスネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワーク(たとえば、IEEE802.11などに基づく)などを介した、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEにとって可能である。
【0170】
基地局は、基地局が展開されているネットワークに応じてUEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作してもよく、代替として、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型NodeB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、New Radio (NR) NodeB(gNBまたはgNodeBとも呼ばれる)などと呼ばれることがある。基地局は、サポートされるUEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートすることを含めて、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために主に使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局は純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、基地局は追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEがそれを通じて信号を基地局に送信することができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通じて信号をUEに送信することができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0171】
「基地局」という用語は、単一の物理的な送受信ポイント(TRP)を、または、同じ位置にあってもまたはなくてもよい複数の物理的なTRPを指すことがある。たとえば、「基地局」という用語が単一の物理的なTRPを指す場合、その物理的なTRPは、基地局のセル(または、いくつかのセルセクタ)に対応する、基地局のアンテナであってもよい。「基地局」という用語が、同じ位置にある複数の物理的なTRPを指す場合、それらの物理的なTRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合の)アンテナのアレイであってもよい。「基地局」という用語が、同じ位置にない複数の物理的なTRPを指す場合、それらの物理的なTRPは、分散アンテナシステム(DAS)(移送媒体を介して共通のソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)、またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続された遠隔の基地局)であってもよい。代替として、同じ位置にない物理的なTRPは、UE、およびUEがその基準RF信号(または、単に「基準信号」)を測定している隣接する基地局から、測定報告を受信するサービング基地局であってもよい。TRPは基地局がそこからワイヤレス信号を送信および受信する点であるので、本明細書において使用される場合、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPに言及するものとして理解されるべきである。
【0172】
UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある(たとえば、UEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートしないことがある)が、代わりに、UEによって測定されるべき基準信号をUEに送信することがあり、かつ/またはUEによって送信された信号を受信および測定することがある。そのような基地局は、測位ビーコン(たとえば、信号をUEへ送信するとき)、および/または位置測定ユニット(たとえば、UEからの信号を受信および測定するとき)と呼ばれることがある。
【0173】
「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通じて情報を移送する、所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用される場合、送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通じたRF信号の伝搬特性に起因して、送信された各RF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上で送信された同じRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。本明細書で使用される場合、RF信号は、「ワイヤレス信号」、あるいは「信号」という用語がワイヤレス信号またはRF信号を指すことが文脈から明確である場合は単に「信号」と呼ばれることもある。
【0174】
図1を参照すると、例示的なワイヤレス通信システム100が示されている。ワイヤレス通信システム100(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)は、様々な基地局102および様々なUE104を含んでもよい。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含んでもよい。ある態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応する場合はeNBおよび/もしくはng-eNB、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応する場合はgNB、あるいはその両方の組合せを含んでもよく、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含んでもよい。
【0175】
基地局102は、RANを集合的に形成し、バックホールリンク122を通じてコアネットワーク170(たとえば、evolved packet core (EPC)または5G core (5GC))と、およびコアネットワーク170を通じて、(コアネットワーク170の一部であってもよく、またはコアネットワーク170の外部にあってもよい)1つまたは複数のロケーションサーバ172に、インターフェースしてもよい。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送すること、無線チャネル暗号化および解読、完全性保護、ヘッダ圧縮、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバー、デュアル接続性)、セル間干渉協調、接続セットアップおよび解放、負荷分散、非アクセス層(NAS)メッセージのための配信、NASノード選択、同期、RAN共有、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)、加入者および機器追跡、RAN情報管理(RIM)、ページング、測位、ならびに警告メッセージの配信のうちの1つまたは複数に関係する機能を実行してもよい。基地局102は、有線またはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/5GCを通じて)互いと通信し得る。
【0176】
基地局102は、UE104とワイヤレスに通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレッジエリア110に通信カバレッジを提供し得る。ある態様では、1つまたは複数のセルは、各地理的カバレッジエリア110の中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」とは、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、いくつかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティであり、同じかまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、仮想セル識別子(VCI)、セルグローバル識別子(CGI))と関連付けられてもよい。いくつかの場合、異なるセルが、異なるタイプのUEにアクセスを提供することがある異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、または他のもの)に従って構成されてもよい。セルが特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、文脈に応じて、論理通信エンティティおよびそれをサポートする基地局のうちの一方または両方を指すことがある。加えて、TRPは通常、セルの物理的な送信点であるので、「セル」および「TRP」という用語は互換的に使用されることがある。いくつかの場合、「セル」という用語は、地理的カバレッジエリア110のいくつかの部分内での通信のためにキャリア周波数が検出され使用され得る限り、基地局の地理的カバレッジエリア(たとえば、セクタ)を指すこともある。
【0177】
隣接するマクロセル基地局102の地理的カバレッジエリア110は、(たとえば、ハンドオーバー領域において)部分的に重複することがあるが、地理的カバレッジエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレッジエリア110と大幅に重複することがある。たとえば、スモールセル基地局102'は、1つまたは複数のマクロセル基地局102の地理的カバレッジエリア110と大幅に重複する地理的カバレッジエリア110'を有することがある。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られていることがある。異種ネットワークはまた、ホームeNB(HeNB)を含んでもよく、これは、限定加入者グループ(CSG)として知られている限定グループにサービスを提供してもよい。
【0178】
基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102へのアップリンク(逆方向リンクとも呼ばれる)送信、および/または基地局102からUE104へのダウンリンク(順方向リンクとも呼ばれる)送信を含んでもよい。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用してもよい。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通じたものであってもよい。キャリアの割振りは、ダウンリンクおよびアップリンクに対して非対称であってもよい(たとえば、アップリンクよりも多数または少数のキャリアがダウンリンクに割り振られてもよい)。
【0179】
ワイヤレス通信システム100は、免許不要周波数スペクトル(たとえば、5GHz)の中の通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含んでもよい。免許不要周波数スペクトルの中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)またはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実行してもよい。
【0180】
スモールセル基地局102'は、免許周波数スペクトルおよび/または免許不要周波数スペクトルの中で動作し得る。免許不要周波数スペクトルの中で動作するとき、スモールセル基地局102'は、LTEまたはNR技術を利用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz免許不要周波数スペクトルを使用し得る。免許不要周波数スペクトルの中でLTE/5Gを利用するスモールセル基地局102'は、アクセスネットワークへのカバレッジを拡大し、かつ/またはアクセスネットワークの容量を増大させ得る。免許不要スペクトルにおけるNRは、NR-Uと呼ばれ得る。免許不要スペクトルにおけるLTEは、LTE-U、licensed assisted access (LAA)、またはMultiFireと呼ばれ得る。
【0181】
ワイヤレス通信システム100はさらに、UE182と通信しているミリ波(mmW)周波数および/または準mmW周波数の中で動作し得るmmW基地局180を含み得る。極高周波(EHF)は、電磁スペクトルにおけるRFの一部である。EHFは、範囲が30GHz~300GHzであり、1ミリメートルと10ミリメートルとの間の波長を有する。この帯域の中の電波は、ミリ波と呼ばれることがある。準mmWは、波長が100ミリメートルである3GHzの周波数まで下方に及ぶことがある。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれ、3GHzから30GHzの間に及ぶ。mmW/準mmW無線周波数帯域を使用する通信は、経路損失が大きく距離が比較的短い。mmW基地局180およびUE182は、極めて大きい経路損失および短い距離を補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替の構成では、1つまたは複数の基地局102もmmWまたは準mmWおよびビームフォーミングを使用して送信し得ることが理解されるだろう。したがって、上記の例示は例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが理解されるだろう。
【0182】
送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に収束させるための技法である。従来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、ネットワークノードは信号をすべての方向に(全方向に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングを用いると、ネットワークノードは、所与の標的デバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、その特定の方向により強いダウンリンクRF信号を発射し、それにより、受信デバイスにより高速(データレートに関して)で強いRF信号を提供する。送信するときにRF信号の指向性を変えるために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相および相対振幅を制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に動かすことなく、異なる方向に向けるために「操舵」され得るRF波のビームを作り出すアンテナのアレイ(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」とも呼ばれる)を使用し得る。具体的には、望ましくない方向における放射を抑圧するように除去しながら、別個のアンテナからの電波が一緒に合わさって所望の方向における放射を大きくするように、適切な位相関係を伴って送信機からのRF電流が個々のアンテナに供給される。
【0183】
送信ビームは擬似的に同じ位置にあってもよく、これは、ネットワークノードの送信アンテナ自体が物理的に同じ位置にあるかどうかにかかわらず、それらの送信ビームが同じパラメータを有するものとして受信機(たとえば、UE)に見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL: quasi-collocation)の関係がある。具体的には、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の基準RF信号についてのいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号についての情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、および遅延拡散を推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトおよびドップラースプレッドを推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトおよび平均遅延を推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号の空間受信パラメータを推定することができる。
【0184】
受信ビームフォーミングにおいて、受信機は、受信ビームを使用して、所与のチャネル上で検出されるRF信号を増幅する。たとえば、受信機は、特定の方向におけるアンテナのアレイの利得設定を上げ、かつ/または位相設定を調整して、その方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、その利得レベルを上げる)ことができる。したがって、受信機がある方向においてビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が他の方向に沿ったビーム利得より高いこと、または、その方向におけるビーム利得が、受信機が利用可能であるすべての他の受信ビームのその方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉および雑音比(SINR)など)をもたらす。
【0185】
受信ビームは空間的に関係していることがある。空間的な関係は、第2の基準信号のための送信ビームのパラメータが、第1の基準信号のための受信ビームについての情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、基地局から1つまたは複数の基準ダウンリンク基準信号(たとえば、測位基準信号(PRS)、追跡基準信号(TRS)、位相追跡基準信号(PTRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、同期信号ブロック(SSB)など)を受信するために、特定の受信ビームを使用してもよい。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、1つまたは複数のアップリンク基準信号(たとえば、アップリンク測位基準信号(UL-PRS)、サウンディング基準信号(SRS)、復調基準信号(DMRS)、PTRSなど)をその基地局へ送信するための送信ビームを形成することができる。
【0186】
「ダウンリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。たとえば、基地局が基準信号をUEに送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それはダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得る。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
【0187】
5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、すなわち、FR1(450MHzから6000MHzまで)、FR2(24250MHzから52600MHzまで)、FR3(52600MHzよりも上)、およびFR4(FR1とFR2との間)に分割される。5Gなどのマルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは「プライマリキャリア」または「アンカーキャリア」または「プライマリサービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は「セカンダリキャリア」または「セカンダリサービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションでは、アンカーキャリアは、UE104/182およびセルによって利用されるプライマリ周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアであり、UE104/182は、初期無線リソース制御(RRC)接続確立手順を実行するか、またはRRC接続再確立手順を開始するかのいずれかである。プライマリキャリアは、すべてが共通のおよびUE特有の制御チャネルを搬送し、免許周波数の中のキャリアであり得る(しかしながら、常にそうであるとは限らない)。セカンダリキャリアは、UE104とアンカーキャリアとの間でRRC接続が確立されると構成されることが可能であり、かつ追加の無線リソースを提供するために使用されることが可能である、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合、セカンダリキャリアは、免許不要周波数におけるキャリアであり得る。プライマリアップリンクキャリアとプライマリダウンリンクキャリアの両方が通常はUE固有であるので、セカンダリキャリアは、必要なシグナリング情報および信号しか含まないことがあり、たとえば、UE特有であるシグナリング情報および信号はセカンダリキャリアの中に存在しないことがある。このことは、セルの中の異なるUE104/182が異なるダウンリンクプライマリキャリアを有し得ることを意味する。アップリンクプライマリキャリアに同じことが当てはまる。ネットワークは、あらゆるUE104/182のプライマリキャリアをいつでも変更することができる。このことは、たとえば、異なるキャリア上での負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0188】
たとえば、引き続き
図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つがアンカーキャリア(すなわち「PCell」)であってもよく、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数がセカンダリキャリア(「SCell」)であってもよい。複数のキャリアの同時送信および/または同時受信は、UE104/182がそのデータ送信および/または受信レートを著しく高めることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおけるアグリゲートされた2つの20MHzキャリアは、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して理論的にデータレートが2倍(すなわち、40MHz)に増大する。
【0189】
ワイヤレス通信システム100はさらに、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164を含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellおよび1つまたは複数のSCellをサポートしてもよく、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートしてもよい。
【0190】
ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数のデバイス間(D2D)ピアツーピア(P2P)リンク(「サイドリンク」と呼ばれる)を介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含んでもよい。
図1の例では、UE190は、基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとの(たとえば、UE190がそれを通じてセルラー接続を間接的に取得することがある)D2D P2Pリンク192、およびWLAN AP150に接続されたWLAN STA152との(UE190がそれを通じてWLANベースのインターネット接続を間接的に取得することがある)D2D P2Pリンク194を有する。ある例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct (LTE-D)、WiFi Direct (WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)などの、よく知られている任意のD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0191】
図2Aを参照すると、例示的なワイヤレスネットワーク構造200が示されている。たとえば、5GC210(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)は、協力して動作してコアネットワークを形成する、制御プレーン機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)およびユーザプレーン機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)として、機能的に見ることができる。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213および制御プレーンインターフェース(NG-C)215は、gNB222を5GC210に、具体的には制御プレーン機能214およびユーザプレーン機能212に接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215およびユーザプレーン機能212へのNG-U213を介して、5GC210にも接続されてもよい。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信してもよい。いくつかの構成では、New RAN220は、1つまたは複数のgNB222しか有しないことがあるが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、
図1に示されるUEのうちのいずれか)と通信してもよい。別の任意選択の態様は、UE204の位置特定を支援するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含んでもよい。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって広がる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装されることが可能であり、または代替として、各々が単一のサーバに対応してもよい。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク5GC210を介して、および/またはインターネット(図示せず)を介して、ロケーションサーバ230に接続できるUE204のための、1つまたは複数の位置サービスをサポートするように構成されてもよい。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークのコンポーネントに統合されてもよく、または代替として、コアネットワークの外部にあってもよい。
【0192】
図2Bを参照すると、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250が示されている。たとえば、5GC260は、協力して動作してコアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能として、機能的に見ることができる。ユーザプレーンインターフェース263および制御プレーンインターフェース265は、ng-eNB224を5GC260に、具体的には、それぞれ、UPF262およびAMF264に接続する。追加の構成では、gNB222も、AMF264への制御プレーンインターフェース265およびUPF262へのユーザプレーンインターフェース263を介して、5GC260に接続されてもよい。さらに、ng-eNB224は、5GC260へのgNB直接接続を伴うかまたは伴わずに、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信してもよい。いくつかの構成では、New RAN220は、1つまたは複数のgNB222しか有しないことがあるが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、
図1に示されるUEのうちのいずれか)と通信し得る。New RAN220の基地局は、N2インターフェースを介してAMF264と、かつN3インターフェースを介してUPF262と通信する。
【0193】
AMF264の機能は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、合法的傍受、UE204とセッション管理機能(SMF)266との間のセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポート、SMメッセージをルーティングするための透過型プロキシサービス、アクセス認証およびアクセス許可、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポート、ならびにセキュリティアンカー機能(SEAF)を含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間鍵を受信する。UMTS(universal mobile telecommunications system)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMF264はAUSFからセキュリティマテリアルを取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、アクセスネットワーク固有鍵を導出するためにSCMが使用する鍵をSEAFから受信する。AMF264の機能はまた、規制上のサービスのための位置サービス管理、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)位置管理機能(LMF)270との間での位置サービスメッセージのトランスポート、New RAN220とLMF270との間での位置サービスメッセージのトランスポート、evolved packet system (EPS)と相互作用するためのEPSベアラ識別子の割振り、およびUE204のモビリティイベント通知を含む。加えて、AMF264は、非3GPPアクセスネットワークのための機能もサポートする(「3GPP」は登録商標)。
【0194】
UPF262の機能は、RAT内/RAT間モビリティ(適用可能なとき)のためのアンカーポイントとして働くこと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くこと、パケットルーティングおよび転送、パケット検査、ユーザプレーンポリシールール施行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)、合法的傍受(ユーザプレーン収集)、トラフィック使用報告、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)処理(たとえば、アップリンク/ダウンリンクレート施行、ダウンリンクにおける反射型QoSマーキング)、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)からQoSフローへのマッピング)、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルのパケットマーキング、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリングを提供し、ならびにソースRANノードへの1つまたは複数の「エンドマーカー」の送信および転送を行うことを含む。UPF262はまた、UE204とセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)272などのロケーションサーバとの間でのユーザプレーンを介した位置サービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0195】
SMF266の機能は、セッション管理、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理、ユーザプレーン機能の選択および制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー施行およびQoSの一部の制御、ならびにダウンリンクデータ通知を含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0196】
別の任意選択の態様は、UE204のための位置特定支援を提供するために5GC260と通信していることがあるLMF270を含んでもよい。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにまたがる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装されてもよく、または代替として、各々が単一のサーバに対応してもよい。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、および/またはインターネット(図示せず)を介して、LMF270に接続することができるUE204のための、1つまたは複数の位置サービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、制御プレーンを介して(たとえば、音声またはデータではなくシグナリングメッセージを伝えることが意図されたインターフェースおよびプロトコルを使用して)AMF264、New RAN220、およびUE204と通信してもよく、SLP272は、ユーザプレーンを介して(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような、音声および/またはデータを搬送することが意図されたプロトコルを使用して)UE204および外部クライアント(
図2Bに図示せず)と通信してもよい。
【0197】
ある態様では、LMF270および/またはSLP272は、gNB222および/またはng-eNB224などの基地局の中に統合されてもよい。gNB222および/またはng-eNB224の中に統合されるとき、LMF270および/またはSLP272は、「位置管理コンポーネント」または「LMC」と呼ばれることがある。しかしながら、本明細書で使用される場合、LMF270およびSLP272への言及は、LMF270およびSLP272がコアネットワーク(たとえば、5GC260)のコンポーネントである場合とLMF270およびSLP272が基地局のコンポーネントである場合の両方を含む。
【0198】
図3A、
図3Bおよび
図3Cを参照すると、ファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのうちのいずれかに対応し得る)UE302、(本明細書で説明される基地局のうちのいずれかに対応し得る)基地局304、および(ロケーションサーバ230およびLMF270を含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のうちのいずれかに対応し得るかまたはそれを具現化し得る)ネットワークエンティティ306の中に組み込まれてもよい、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的なコンポーネントが示されている。これらのコンポーネントは、異なる実装形態で(たとえば、ASICで、システムオンチップ(SoC)で、など)異なるタイプの装置において実装され得ることが、理解されるだろう。図示されたコンポーネントはまた、通信システムの中の他の装置に組み込まれてもよい。たとえば、システムの中の他の装置が、同様の機能を提供するために、説明されたコンポーネントと同様のコンポーネントを含んでもよい。また、所与の装置が、コンポーネントのうちの1つまたは複数を含んでもよい。たとえば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作することかつ/または異なる技術を介して通信することを可能にする複数のトランシーバコンポーネントを含んでもよい。
【0199】
UE302および基地局304は各々、それぞれ、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなどの1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するように構成された、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310および350を含む。WWANトランシーバ310および350は、対象のワイヤレス通信媒体(たとえば、特定の周波数スペクトルの中の時間/周波数リソースのいくつかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、NR、LTE、GSMなど)を介して他のUE、アクセスポイント、基地局(たとえば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ316および356に接続されてもよい。WWANトランシーバ310および350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、また反対に、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成されてもよい。具体的には、トランシーバ310および350は、それぞれ、信号318および358を送信および符号化するために、それぞれ、1つまたは複数の送信機314および354を含み、それぞれ、信号318および358を受信および復号するために、それぞれ、1つまたは複数の受信機312および352を含む。
【0200】
UE302および基地局304はまた、少なくとも場合によっては、それぞれ、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ320および360を含む。WLANトランシーバ320および360は、対象のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、WiFi、LTE-D、Bluetooth(登録商標)など)を介して他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ326および366に接続されてもよい。WLANトランシーバ320および360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、また反対に、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成されてもよい。具体的には、トランシーバ320および360は、それぞれ、信号328および368を送信および符号化するために、それぞれ、1つまたは複数の送信機324および364を含み、それぞれ、信号328および368を受信および復号するために、それぞれ、1つまたは複数の受信機322および362を含む。
【0201】
少なくとも1つの送信機および少なくとも1つの受信機を含むトランシーバ回路構成は、いくつかの実装形態では、(たとえば、単一の通信デバイスの送信機回路および受信機回路として具現化された)一体型デバイスを備えてもよく、いくつかの実装形態では、別個の送信機デバイスおよび別個の受信機デバイスを備えてもよく、または他の実装形態では、他の方法で具現化されてもよい。ある態様では、送信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が送信「ビームフォーミング」を実行することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含んでもよく、またはそれらに結合されてもよい。同様に、受信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が受信ビームフォーミングを実行することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含んでもよく、またはそれらに結合されてもよい。ある態様では、送信機および受信機は、それぞれの装置が所与の時間に受信または送信のみを行うことができ、同時に両方はできないように、同じ複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を共有してもよい。UE302および/または基地局304のワイヤレス通信デバイス(たとえば、トランシーバ310および320ならびに/または350および360のうちの一方または両方)はまた、様々な測定を実行するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを備えてもよい。
【0202】
UE302および基地局304はまた、少なくとも場合によっては、衛星測位システム(SPS)受信機330および370を含む。SPS受信機330および370は、全地球測位システム(GPS)信号、全地球航法衛星システム(GLONASS)信号、Galileo信号、Beidou信号、インド地域航法衛星システム(NAVIC)、準天頂衛星システム(QZSS)など、それぞれ、SPS信号338および378を受信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ336および376に接続されてもよい。SPS受信機330および370は、それぞれ、SPS信号338および378を受信および処理するための、任意の好適なハードウェアおよび/またはソフトウェアを備えてもよい。SPS受信機330および370は、その他のシステムからの情報および動作を適宜に要求し、任意の好適なSPSアルゴリズムによって取得された測定値を使用して、UE302および基地局304の位置を決定するために必要な計算を実行する。
【0203】
基地局304およびネットワークエンティティ306は各々、他のネットワークエンティティと通信するための少なくとも1つのネットワークインターフェース380および390を含む。たとえば、ネットワークインターフェース380および390(たとえば、1つまたは複数のネットワークアクセスポート)は、有線接続またはワイヤレスバックホール接続を介して1つまたは複数のネットワークエンティティと通信するように構成されてもよい。いくつかの態様では、ネットワークインターフェース380および390は、有線またはワイヤレス信号通信をサポートするように構成されたトランシーバとして実装されてもよい。この通信は、たとえば、メッセージ、パラメータ、および/または他のタイプの情報を送信および受信することに関与し得る。
【0204】
UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306はまた、本明細書で開示されるような動作と連携して使用され得る他のコンポーネントを含む。UE302は、たとえば、RF検知に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための、処理システム332を実装する、プロセッサ回路構成を含む。基地局304は、たとえば、本明細書で開示されるようなRF検知に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための、処理システム384を含む。ネットワークエンティティ306は、たとえば、本明細書で開示されるようなRF検知に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための、処理システム394を含む。ある態様では、処理システム332、384、および394は、たとえば、1つまたは複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、あるいは他のプログラマブル論理デバイスまたは処理回路構成を含んでもよい。
【0205】
UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306は、情報(たとえば、確保されたリソース、閾値、パラメータなどを示す情報)を維持するための、それぞれ、(たとえば、各々がメモリデバイスを含む)メモリコンポーネント340、386、および396を実装するメモリ回路を含む。いくつかの場合、UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306は、それぞれ、レーダーコンポーネント342、388、および398を含んでもよい。レーダーコンポーネント342、388、および398は、実行されると、本明細書で説明される機能をUE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306に実行させる、それぞれ、処理システム332、384、および394の一部であるかまたはそれに結合される、ハードウェア回路であってもよい。他の態様では、レーダーコンポーネント342、388、および398は、処理システム332、384、および394の外部にあってもよい(たとえば、モデム処理システムの一部であってもよく、別の処理システムと統合されてもよいなど)。代替として、レーダーコンポーネント342、388、および398は、処理システム332、384、および394(またはモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されると、本明細書で説明される機能をUE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306に実行させる、それぞれ、メモリコンポーネント340、386、および396に記憶された(
図3A~
図3Cに示されるような)メモリモジュールであってもよい。
【0206】
UE302は、WWANトランシーバ310、WLANトランシーバ320、および/またはSPS受信機330によって受信された信号から導出された動きデータとは無関係の動き情報および/または方位情報を提供するために、処理システム332に結合された1つまたは複数のセンサ344を含んでもよい。例として、センサ344は、加速度計(たとえば、微小電子機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサ(たとえば、コンパス)、高度計(たとえば、気圧高度計)、および/または任意の他のタイプの動き検出センサを含んでもよい。さらに、センサ344は、複数の異なるタイプのデバイスを含んでもよく、動き情報を提供するためにそれらの出力を組み合わせてもよい。たとえば、センサ344は、2Dおよび/または3D座標系における場所を計算する能力を提供するために、多軸加速度計と方位センサの組合せを使用してもよい。
【0207】
加えて、UE302は、指示(たとえば、音響指示および/または視覚指示)をユーザに提供するためのおよび/または(たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの検知デバイスをユーザが作動させると)ユーザ入力を受け取るためのユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304およびネットワークエンティティ306もユーザインターフェースを含んでもよい。
【0208】
より詳細に処理システム384を参照すると、ダウンリンクでは、ネットワークエンティティ306からのIPパケットが処理システム384に提供され得る。処理システム384は、RRCレイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、および媒体アクセス制御(MAC)レイヤのための機能を実装し得る。処理システム384は、システム情報(たとえば、マスター情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスティング、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、およびRRC接続解放)、RAT間モビリティ、およびUE測定報告のための測定構成に関連する、RRCレイヤ機能と、ヘッダ圧縮/解凍、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)、およびハンドオーバーサポート機能に関連する、PDCPレイヤ機能と、上位レイヤパケットデータ単位(PDU)の転送、自動再送要求(ARQ)を通じた誤り訂正、RLCサービスデータ単位(SDU)の連結、セグメント化、およびリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメント化、ならびにRLCデータPDUの並べ替えに関連する、RLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、スケジューリング情報報告、誤り訂正、優先度処理、および論理チャネル優先順位付けに関連する、MACレイヤ機能とを提供し得る。
【0209】
送信機354および受信機352は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上での誤り検出、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号、インターリービング、レートマッチング、物理チャネル上へのマッピング、物理チャネルの変調/復調、およびMIMOアンテナ処理を含み得る。送信機354は、様々な変調方式(たとえば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M位相偏移変調(M-PSK)、M相直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。次いで、コーディングおよび変調されたシンボルは、並列ストリームに分割され得る。次いで、各ストリームは、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域において基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して一緒に合成されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成し得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信された基準信号および/またはチャネル条件フィードバックから導出され得る。次いで、各空間ストリームは、1つまたは複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
【0210】
UE302において、受信機312は、そのそれぞれのアンテナ316を通じて信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に復調された情報を復元し、その情報を処理システム332に提供する。送信機314および受信機312は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に向けられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームがUE302に向けられている場合、それらは、受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームへと合成され得る。受信機312は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを含む。各サブキャリア上のシンボル、および基準信号は、基地局304によって送信された可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって、復元および復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって計算されたチャネル推定値に基づき得る。軟判定は次いで、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータおよび制御信号を復元するために、復号およびデインターリーブされる。データおよび制御信号は次いで、レイヤ3機能およびレイヤ2機能を実装する処理システム332に提供される。
【0211】
アップリンクでは、処理システム332は、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化、パケットリアセンブリ、解読、ヘッダ圧縮解除、および制御信号処理を行って、コアネットワークからのIPパケットを復元する。処理システム332は、誤り検出も担う。
【0212】
基地局304によるダウンリンク送信に関して説明された機能と同様に、処理システム332は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得、RRC接続、および測定報告に関連するRRCレイヤ機能と、ヘッダ圧縮/圧縮解除、およびセキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)に関連するPDCPレイヤ機能と、上位レイヤPDUの転送、ARQを通じた誤り訂正、RLC SDUの連結、セグメント化、およびリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメント化、ならびにRLCデータPDUの並べ替えに関連するRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を通じた誤り訂正、優先度処理、および論理チャネル優先順位付けに関連するMACレイヤ機能とを提供する。
【0213】
基地局304によって送信された基準信号またはフィードバックからチャネル推定器によって導出されたチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択するために、かつ空間処理を容易にするために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、異なるアンテナ316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
【0214】
アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明された方法と同様の方法で基地局304において処理される。受信機352は、そのそれぞれのアンテナ356を通じて信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に復調された情報を復元し、その情報を処理システム384に提供する。
【0215】
アップリンクでは、処理システム384は、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化、パケットリアセンブリ、解読、ヘッダ圧縮解除、および制御信号処理を行って、UE302からのIPパケットを復元する。処理システム384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。処理システム384は、誤り検出も担う。
【0216】
便宜上、UE302、基地局304、および/またはネットワークエンティティ306は、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々なコンポーネントを含むものとして
図3A~
図3Cに示されている。しかしながら、図示されたブロックは異なる設計において異なる機能を有し得ることが理解されるだろう。
【0217】
UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の様々なコンポーネントは、それぞれ、データバス334、382、および392を介して互いと通信し得る。
図3A~
図3Cのコンポーネントは、様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、
図3A~
図3Cのコンポーネントは、たとえば、1つまたは複数のプロセッサおよび/または(1つもしくは複数のプロセッサを含んでもよい)1つまたは複数のASICなどの、1つまたは複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報または実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリコンポーネントを使用してもよく、かつ/またはそれを組み込んでもよい。たとえば、ブロック310~346によって表される機能の一部またはすべてが、(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサコンポーネントの適切な構成によって)UE302のプロセッサおよびメモリコンポーネントによって実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部またはすべてが、(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサコンポーネントの適切な構成によって)基地局304のプロセッサおよびメモリコンポーネントによって実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部またはすべてが、(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサコンポーネントの適切な構成によって)ネットワークエンティティ306のプロセッサおよびメモリコンポーネントによって実装され得る。簡単にするために、様々な動作、行為、および/または機能は、「UEによって」、「基地局によって」、「測位エンティティによって」などで実行されるものとして本明細書で説明される。しかしながら、理解されるように、そのような動作、行為、および/または機能は、実際には、処理システム332、384、394、トランシーバ310、320、350、および360、メモリコンポーネント340、386、および396、レーダーコンポーネント342、388、および398などの、UE、基地局、測位エンティティなどの特定のコンポーネントまたはコンポーネントの組合せによって実行され得る。
【0218】
図4Aは、本開示の態様によるDLフレーム構造の例を示す
図400である。
図4Bは、本開示の態様によるDLフレーム構造内のチャネルの例を示す
図430である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有することがある。
【0219】
LTE、および場合によってはNRは、ダウンリンク上でOFDMを利用し、アップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重(SC-FDM)を利用する。しかしながら、LTEとは異なり、NRではアップリンク上でOFDMを使用するという選択肢もある。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K個)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データで変調され得る。一般に、変調シンボルは、周波数領域においてOFDMを用いて送信され、時間領域においてSC-FDMを用いて送信される。隣接するサブキャリアの間の間隔は、固定されていてもよく、サブキャリアの総数(K)は、システム帯域幅に依存してもよい。たとえば、サブキャリアの間隔は15kHzであってもよく、最小リソース割振り(リソースブロック)は12個のサブキャリア(すなわち、180kHz)であってもよい。したがって、公称FFTサイズは、それぞれ、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、128、256、512、1024、または2048に等しくてもよい。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分されてもよい。たとえば、サブバンドは、1.08MHz(すなわち、6個のリソースブロック)をカバーしてもよく、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1、2、4、8、または16個のサブバンドがあってもよい。
【0220】
LTEは、単一のヌメロロジー(サブキャリア間隔、シンボル長など)をサポートする。対照的に、NRは、複数のヌメロロジーをサポートしてもよく、たとえば、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、および204kHzの、またはそれを超えるサブキャリア間隔が利用可能であってもよい。以下で与えられるTable 1(表1)は、異なるNRヌメロロジーのためのいくつかの様々なパラメータを列挙する。
【表1】
【0221】
図4Aおよび
図4Bの例では、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間領域において、フレーム(たとえば、10ms)は、各々が1msの、サイズが等しい10個のサブフレームに分割され、各サブフレームは1つのタイムスロットを含む。
図4Aおよび
図4Bでは、時間は水平に(たとえば、X軸上)に表され、時間は左から右に向かって増大し、一方、周波数は垂直に(たとえば、Y軸上に)表され、周波数は下から上に増大(または減少)する。
【0222】
タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用されてもよく、各タイムスロットは、周波数領域において1つまたは複数の時間並行のリソースブロック(RB)(物理RB(PRB)とも呼ばれる)を含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素(RE)にさらに分割される。REは、時間領域において1シンボル長に、また周波数領域において1個のサブキャリアに対応し得る。
図4Aおよび
図4Bのヌメロロジーでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREについて、周波数領域において12個の連続するサブキャリアを含んでもよく、時間領域において7つの連続するシンボル(DLの場合はOFDMシンボル、ULの場合はSC-FDMAシンボル)を含んでもよい。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計72個のREについて、周波数領域において12個の連続するサブキャリアを含んでもよく、時間領域において6つの連続するシンボルを含んでもよい。各REによって搬送されるビット数は、変調方式に依存する。
【0223】
図4Aに示されるように、REのうちのいくつかは、UEにおけるチャネル推定のためのDL基準(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、復調基準信号(DMRS)およびチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を含んでもよく、その例示的な位置が
図4Aでは「R」と標識される。
【0224】
図4Bは、フレームのDLサブフレーム内の様々なチャネルの例を示す。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)内でDL制御情報(DCI)を搬送し、各CCEは9個のREグループ(REG)を含み、各REGはOFDMシンボルの中で4個の連続するREを含む。DCIは、(永続的および非永続的な)ULリソース割振りについての情報、およびUEへ送信されるDLデータについての記述を搬送する。複数の(たとえば、8個までの)DCIがPDCCHの中に構成されてもよく、これらのDCIは複数のフォーマットのうちの1つを有することができる。たとえば、ULスケジューリングに対して、非MIMO DLスケジューリングに対して、MIMO DLスケジューリングに対して、およびUL電力制御に対して、様々なDCIフォーマットがある。
【0225】
サブフレーム/シンボルタイミングおよび物理レイヤ識別情報を決定するために、UEによってプライマリ同期信号(PSS)が使用される。物理レイヤセル識別情報グループ番号および無線フレームタイミングを決定するために、UEによってセカンダリ同期信号(SSS)が使用される。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEはPCIを決定することができる。PCIに基づいて、UEは上述のDL-RSの位置を決定することができる。MIBを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、SSB(SS/PBCHとも呼ばれる)を形成するために、PSSおよびSSSとともに論理的にグループ化されてもよい。MIBは、DLシステム帯域幅の中のRBの数、およびシステムフレーム番号(SFN)を提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通じて送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。いくつかの場合、
図4Aに示されているDL RSは、測位基準信号(PRS)であり得る。
【0226】
UEと基地局との間で送信されるワイヤレス通信信号(たとえば、OFDMシンボルを搬送するように構成されたRF信号)は、環境検知(「RF検知」または「レーダー」とも呼ばれる)のために再使用され得る。環境検知のためにワイヤレス通信信号を使用することは、とりわけ、デバイス/システムとのタッチレス/デバイスフリー対話を可能にする、高度な検出能力を有するコンシューマーレベルのレーダーと見なされ得る。ワイヤレス通信信号は、LTEまたはNR信号、WLAN信号などのセルラー通信信号であってもよい。具体的な例として、ワイヤレス通信信号は、LTEおよびNRにおいて利用されるようなOFDM波形であってもよい。mmW RF信号などの高周波通信信号は、より高い周波数は少なくとも、より正確な距離(range)(距離(distance))検出を提供するので、レーダー信号として使用することが特に有益である。
【0227】
一般に、異なるタイプのレーダー、特に、モノスタティックレーダーおよびバイスタティックレーダーがある。
図5Aおよび
図5Bは、これらの様々なタイプのレーダーのうちの2つを示す。具体的には、
図5Aはモノスタティックレーダーシナリオを示す
図500であり、
図5Bはバイスタティックレーダーシナリオを示す
図530である。
図5Aでは、基地局502は全二重動作のために構成されてもよく、したがって、送信機(Tx)および受信機(Rx)は同じ位置にある。たとえば、送信された無線信号506は、建物504などの標的物体から反射されることがあり、基地局502上の受信機は、反射されたビーム508を受信および測定するように構成される。これは、旧来のまたは従来のレーダーの典型的な使用事例である。
図5Bでは、基地局505は送信機(Tx)として構成されてもよく、UE532は受信機(Rx)として構成されてもよい。この例では、送信機および受信機は同じ位置になく、すなわち、送信機および受信機は分離されている。基地局505は、UE532によって受信され得る全方向性ダウンリンクRF信号506などのビームを送信するように構成され得る。RF信号506の一部分は建物504によって反射または屈折することがあり、UE532はこの反射信号534を受信することがある。これは、ワイヤレス通信ベース(たとえば、WiFiベース、LTEベース、NRベース)のRF検知の典型的な使用事例である。
図5Bは、ダウンリンクRF信号506をRF検知信号として使用することを示すが、アップリンクRF信号もRF検知信号として使用され得ることに留意されたい。ダウンリンクのシナリオでは、示されるように、送信機は基地局505であり、受信機はUE532であるが、アップリンクのシナリオでは、送信機はUEであり、受信機は基地局である。
【0228】
より詳細に
図5Bを参照すると、基地局505はRF検知信号(たとえば、PRS)をUE532に送信するが、RF検知信号のうちのいくつかは建物504などの標的物体で反射する。UE504は、基地局で直接受信されたRF信号506のToA、および標的物体(たとえば、建物504)で反射された反射信号534のToAを測定することができる。
【0229】
基地局505は、単一のRF信号506または複数のRF信号を受信機(たとえば、UE532)に送信するように構成されてもよい。しかしながら、UE532は、マルチパスチャネルを通じたRF信号の伝搬特性に起因して、送信された各RF信号に対応する複数のRF信号を受信することがある。各経路は、1つまたは複数のチャネルタップのクラスタと関連付けられてもよい。一般に、受信機がチャネルタップの最初のクラスタを検出する時間は、見通し線(LOS:line-of-site)経路(すなわち、送信機と受信機との間の最短経路)上のRF信号のToAと見なされる。チャネルタップの後のクラスタは、送信機と受信機との間の物体で反射した、したがって、送信機と受信機との間の非LOS(NLOS:non-LOS)経路をたどったと見なされる。
【0230】
したがって、再び
図5Bを参照すると、RF信号506は基地局505とUE532との間のLOS経路をたどり、反射信号534は、建物504(または別の標的物体)で反射したことに起因して、基地局505とUE532との間のNLOS経路をたどったRF検知信号を表す。基地局505は複数のRF検知信号(
図5Bに図示せず)を送信した可能性があり、そのうちの一部はLOS経路をたどり、他のものはNLOS経路をたどったものである。代替として、基地局505は、RF検知信号の一部分がLOS経路をたどり、RF検知信号の一部分がNLOS経路をたどるのに十分広いビームにおいて、単一のRF検知信号を送信した可能性がある。
【0231】
LOS経路のToAと、NLOS経路のToAと、光速との差に基づいて、UE532は建物504までの距離を決定することができる。加えて、UE532が受信ビームフォーミングすることが可能である場合、UE532は、建物504への大まかな方向を、受信されるときにNLOS経路をたどるRF検知信号である反射信号534の方向として決定することが可能であり得る。次いで、UE532は任意選択で、この情報を送信基地局505、コアネットワークに関連するアプリケーションサーバ、外部クライアント、サードパーティアプリケーション、または何らかの他のエンティティに報告してもよい。代替として、UE532は、ToA測定結果を基地局505、または他のエンティティに報告してもよく、基地局505は、距離および、任意選択で、標的物体への方向を決定してもよい。
【0232】
RF検知信号がUE532によって基地局505に送信されるアップリンクRF信号である場合、基地局505は、UE532がダウンリンクRF信号に基づいて物体検出を実行するのとまったく同様に、アップリンクRF信号に基づいて物体検出を実行することに留意されたい。
【0233】
図5Cを参照すると、受信機(たとえば、本明細書で説明されるUEまたは基地局のうちのいずれか)におけるRFチャネル応答を経時的に示す例示的なグラフ550が示されている。
図5Cの例では、受信機は、チャネルタップの複数(4つ)のクラスタを受信する。各チャネルタップは、RF信号が送信機(たとえば、本明細書で説明されるUEまたは基地局のうちのいずれか)と受信機との間でたどったマルチパスを表す。すなわち、チャネルタップは、マルチパス上でのRF信号の到達を表す。チャネルタップの各クラスタは、対応するマルチパスが基本的に同じ経路をたどったことを示す。RF信号が異なる送信ビーム上で(したがって、異なる角度で)送信されることに起因して、もしくは(反射に起因して大きく異なる経路をたどる可能性がある)RF信号の伝搬特性により、またはその両方により、異なるクラスタがあり得る。
【0234】
図5Cに示されるチャネル下で、受信機は、時間T1においてチャネルタップ上の2つのRF信号の第1のクラスタ、時間T2においてチャネルタップ上の5つのRF信号の第2のクラスタ、時間T3においてチャネルタップ上の5つのRF信号の第3のクラスタ、および時間T4においてチャネルタップ上の4つのRF信号の第4のクラスタを受信する。
図5Cの例では、時間T1におけるRF信号の第1のクラスタが最初に到達するので、第1のクラスタは、LOSデータストリーム(すなわち、LOSまたは最短経路上で到達するデータストリーム)であると推定され、
図5Bに示されたLOS経路(たとえば、RF信号506)に対応し得る。時間T3における第3のクラスタは最も強いRF信号からなり、
図5Bに示されたNLOS経路(たとえば、反射信号534)に対応し得る。
図5Cは2~5個のチャネルタップのクラスタを示すが、理解されるように、クラスタは図示された数のチャネルタップよりも多いまたは少ないチャネルタップを有し得ることに留意されたい。
【0235】
図6を参照すると、バイスタティック無線周波数検知のための例示的なシングル標的ビーム管理の使用事例600が示されている。使用事例600は、異なる方位角および/または仰角に沿って複数のビームフォーミングされた信号を送信するように構成された、5G NR gNBなどの基地局602と、到達角に基づいて信号の利得を改善するために受信ビームフォーミングを利用するように構成されたUE610とを含む。基地局602は、N個の異なる基準ビームならびに様々な方位角、仰角、および/またはビーム幅を生成するように構成されてもよい。ある例では、基地局602によって送信されるビームは、SSブロック、CSI-RS、TRS、またはPRSリソースセットに基づいてもよい。他の検知基準信号および追跡基準信号も使用されてもよい。UE610は、第1の受信ビーム612、第2の受信ビーム614、および第3の受信ビーム616などの受信ビームを生成するために、位相シフタならびに他のソフトウェアおよびハードウェア技法を利用するように構成されてもよい。UE610はまた、送信されたビームに対してビームフォーミングを利用するように構成されてもよい。基地局602は、反射され得る第1の基準信号604を建物504などの標的物体の方向に送信してもよく、UE610は、第1の受信ビーム612を用いて反射信号606を受信してもよい。反射信号606は、UE610への第1の基準信号604のNLOS経路を表す。基地局602はまた、第2のビーム上で第2の基準信号608を送信する。ある例では、第2の基準信号608は、第1の基準信号604と擬似的に同じ位置にあってもよい(QCLされてもよい)。UE610は、第2の受信ビーム614を用いて第2の基準信号608を受信する。第2の基準信号608は、UE610へのLOS経路である。
【0236】
動作時、UE610は、第1および第2の基準信号604、608の各々についてのチャネル応答を基地局602または別のサービングセルに報告するように構成されてもよく、基地局602は、物体検知のための送信ビームと受信ビームのペアを管理するように構成されてもよい。たとえば、基地局602は、建物504などの物体を追跡するために、送信ビーム識別情報および受信ビーム識別情報をUE610に提供するように構成されてもよい。ビーム識別情報は、送信ビームと受信ビームとの間のQCL関係などの構成を含む、DCIメッセージにおいて送られる送信構成インジケータ(TCI)であってもよい。
【0237】
図7を参照し、
図6をさらに参照すると、バイスタティック無線周波数検知のための例示的なマルチ標的の使用事例700が示されている。使用事例700は、第2の標的を含めることによって、
図6のシングル標的の使用事例600を拡張する。第2の標的は、限定ではなく例として、第2の建物704であってもよい。標的の数および性質は、環境および無線検知の適用例に基づいて異なることがある。使用事例700では、基地局602は、第2の建物704によって反射される第3の基準信号702を送信し、その結果得られた反射信号708は、UE610の第2の受信ビーム614によって検出される。UE610は、測定値が第2の受信ビーム614を用いて取得されたことの標示とともに、第3の基準信号702のためのチャネル応答を報告してもよい。基地局602は、第2の標的に関連するビームペア(すなわち、第3の基準信号702および第2の受信ビーム614)を管理するように構成される。追加の標的および対応するビームペアも、基地局602によって管理されてもよい。基地局602は、標的のうちの1つまたは複数を追跡するように構成されてもよく、したがって、対応するビームペア情報をそれぞれの標的のためのQCL/TCIとしてUE610に提供してもよい。
【0238】
図8Aを参照すると、バイスタティック無線周波数検知を用いた例示的な走査段階800が示されている。基地局802は基地局304の例であり、異なる方位角、仰角および/またはビーム幅における複数のビームフォーミングされた基準信号を送信するように構成される。基準信号は、SSブロック、CSI-RS、TRS、PRS、またはRF検知適用例のために構成された検知走査基準信号(SSRS)であってもよい。UE810はUE302の例であり、UE810の向きに対して異なる方位角、仰角および/またはビーム幅に沿って受信ビーム走査を実行するように構成されてもよい。動作時、基地局802は、基準信号のうちの1つまたは複数を逐次順序(すなわち、ビーム掃引)で送信してもよく、UE810は、異なる受信ビームを通じてビーム掃引するように構成される。走査段階800は、RF検知を介して追跡されるべき潜在的な物体を最初に検出するために使用されてもよい。たとえば、第1の基準信号804は第1の物体820aによって反射されることがあり、第1の反射された基準信号804aはUE810によって検出されることがある。UE810は、第1の受信ビーム812、第2の受信ビーム814、および第3の受信ビーム816などの異なる受信ビームを巡回してもよい。
図8Aに示されるように、第1の反射された基準信号804aは、第1の受信ビーム812を用いて受信されてもよい。UE810はまた、第2の受信ビーム814を用いてLOS経路を介して第2の基準信号805を検出してもよい。基地局802上でのビーム掃引は、第2の物体820b上で反射される第3の基準信号806を生成することがあり、第3の反射された基準信号806aは、第3の受信ビーム816上でUE810によって受信される。
【0239】
ある実施形態では、UE810は、受信された信号のRSRPに基づいて標的を検出するように構成されてもよい。たとえば、UE810は、第1の基準信号804および第3の基準信号806に関連するRSRP値が閾値を上回ることを報告することがある。閾値は固定値であってもよく、または第2の基準信号805などのLOS信号のRSRPに基づいてスケーリングされてもよい。UE810は、受信された基準信号に関連する1つまたは複数のチャネル測定結果(たとえば、RSRP、RSRQ、SINR)を基地局802または他のネットワークノードに報告するように構成される。走査段階800の間に取得された測定結果は、後続の追跡フェーズのために使用されてもよい。
【0240】
図8Bを参照し、
図8Aをさらに参照すると、バイスタティック無線周波数検知を用いた例示的な追跡段階850が示されている。
図8Aの例を続けると、基地局802(または通信システム100の中の別のネットワークノード)は、走査段階800において検出された物体のうちの1つまたは複数を追跡すると決定してもよい。たとえば、基地局802は、第1の物体820aを追跡すると選択してもよく、UE810が第1の物体820aを追跡することを可能にするためにビーム構成情報をUE810に送信する。ビーム構成情報は、基準信号情報およびUE810のための受信ビーム構成情報を含んでもよい。基地局802は、第1の基準信号804に基づく検知追跡基準信号(STRS)を利用し、第1の物体を追跡し、または第1の物体に関連する測定結果を改良してもよい。ある例では、STRSは、対応するSSRS(すなわち、第1の基準信号804)とQCLされてもよい。SSブロック、CSI-RS、TRSおよびPRSが、STRSとして使用されてもよい。他の基準信号も開発され、STRSとして使用されてもよい。UE810に送信されるビーム構成情報は、RRC、媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)、DCI、または他のシグナリングプロトコルを介して送信されてもよい。ビーム構成情報を受信すると、UE810は、たとえば、第1の物体820aを検出するためにSTRSを用いて第1の受信ビーム812を使用してもよい。
【0241】
基地局802は、基地局802が生成し得る基準信号の数に基づいて複数の標的を追跡するように構成されてもよい。ある実施形態では、基地局802は、基準信号ごとに1つの物体を追跡するように構成されてもよい。たとえば、基地局802は、第3の基準信号806に基づいて第2のSTRSを生成することによって、第2の物体820bを追跡してもよい。UE810に送信されるビーム構成情報は、第2のSTRSのためのビームパラメータおよび走査段階800の間にUE810によって提供される対応する受信ビーム情報(たとえば、第3の受信ビーム816)を含んでもよい。したがって、UE810は、第1の物体820aと第2の物体820bの両方を追跡するように構成されてもよい。基地局802によって生成される基準信号の数まで、追加の物体が追跡されてもよい。
【0242】
図9は、バイスタティックレーダーシステム900の基本的な動作を示す簡略化された図である。標的906を検知するためのレーダー信号を送信して受信するために、送信機902および受信機904が使用される。バイスタティックレーダーの例が示されているが、同じ動作原理が、3つ以上の送信機/受信機を利用するマルチスタティックレーダーに適用され得る。たとえば、マルチスタティックレーダーは、1つの送信機および2つの受信機を利用し得る。別の例では、マルチスタティックレーダーは、2つの送信機および1つの受信機を利用し得る。より多数の送信機および/または受信機も可能であり得る。
【0243】
バイスタティックレーダーシステム900では、送信機902が送信信号908を送信し、送信信号908は距離RTを移動して標的906に到達する。送信信号908は、標的906で反射してエコー信号910になり、エコー信号910は距離RRを移動して受信機904に到達する。バイスタティックレーダーシステム900により果たされる主な機能は、標的906から受信機904までの距離(range)、または距離(distance)RRを検知することである。システムは、主に、送信信号908およびエコー信号910が、RTとRRの合計である全体の距離Rsumを移動するのにかかる時間を検知することによって、距離RRを決定する。
Rsum = RT + RR (式1)
【0244】
全体の距離Rsumは、それぞれ送信機902および受信機904の位置に焦点がある楕円体面(等距離輪郭としても知られている)を定義する。楕円体面は、全体の距離Rsumを仮定した場合の、標的906のすべてのあり得る位置を表す。レーダーシステム900は、距離Rsumを測定することが可能である。たとえば、送信機902と受信機904との間のタイミングの完全な同期を想定できる場合、送信機902が送信信号908を送信した瞬間と受信機904がエコー信号910を受信した瞬間との間の時間長Tsumを単に測定することは簡単である。自由空間を通る信号の速さ、たとえば約c=3*908メートル/秒と時間長Tsumを乗じると、Rsumが得られる。したがって、標的906のすべてのあり得る位置の楕円体面が、バイスタティックレーダー信号の「飛行時間」Tsumを測定することによって発見され得る。
【0245】
いくつかの実施形態によれば、送信機902と受信機904との間に厳密な時間同期がなくても、距離Rsumを測定することができる。一実施形態では、見通し線(LOS)信号912が、送信機902から受信機904に送信され得る。すなわち、送信機902が送信信号908を標的906に送信するのと同時に、送信機902はLOS信号912も受信機904に送信し得る。ある特定の実施形態によれば、送信信号908は送信機902から放出された送信アンテナビームパターンのメインローブに対応し得、一方、LOS信号912は送信機902から放出された同じ送信アンテナビームパターンのサイドローブに対応する。
【0246】
受信機904は、エコー信号910とLOS信号912の両方を受信し、以下の式を使用して全体の距離Rsumを測定するために、これらの2つの信号の受信のタイミングを利用することができる。
【数1】
【0247】
ここで、TRx_echoはエコー信号910の受信の時間である。TRxLOSは、LOS信号912の受信の時間である。言及されたように、c=3*108メートル/秒が、自由空間を通る信号の速さである。Lは、送信機902と受信機904との間の距離である。Rsumが見出されると、以下の式を使用して標的距離RR、すなわち標的906と受信機904との間の距離を計算するために、Rsumを使用することができる。
【数2】
【0248】
バイスタティックレーダーシステム900はまた、エコー信号910が受信機904によって受信される到達角(AoA)θ
Rを決定するために使用され得る。これは様々な方法で行われ得る。1つの方法は、受信機904においてアンテナアレイを使用することによってθ
Rを推定することである。複数のアンテナ要素を備えるアンテナアレイは、信号が受信される角度を検知することが可能なプログラム可能指向性アンテナとして動作することができる。したがって、受信機904は、アンテナアレイを利用してエコー信号910の到達角を検知し得る。θ
Rを推定するための別の方法は、マルチラテレーションを伴う。マルチラテレーションとは、標的のあり得る位置を表す2つ以上の曲線または面の交点を決定することを指す。たとえば、
図9に示されるバイスタティックレーダーシステム900は、前に説明されたように、標的906のあり得る位置を表す第1の楕円体面を定義することができる。異なる位置にある送信機および/または受信機を伴う第2のバイスタティックレーダーシステムは、標的906のあり得る位置をやはり表す第2の異なる楕円体面を定義することができる。第1の楕円体面と第2の楕円体面の交点は、標的906のあり得る位置を狭めることができる。3次元空間では、一般に、あり得る位置を単一の点へと絞り、したがって標的906の位置を特定するには、4つのそのような楕円体面が必要である。2次元空間では(たとえば、すべての送信機、受信機、および標的が地上にあると限定されていると仮定すると)、一般に、あり得る位置を単一の点へと絞り、したがって標的906の位置を特定するには、3つのそのような楕円体面(2次元空間では、楕円体面は楕円曲線になる)が必要である。マルチラテレーションは、複数のバイスタティックレーダーシステムではなく、マルチスタティックレーダーシステムを使用しても同様の方式で達成され得る。
【0249】
さらに、バイスタティックレーダーシステム900はまた、標的906に関連するドップラー周波数を決定するために使用され得る。ドップラー周波数は、受信機904を基準とした標的906の相対速度、すなわち、標的906が受信機904に近付いている/遠ざかっている速度を示す。静止している送信機902および静止している受信機904に対して、標的906のドップラー周波数は次のように計算され得る。
【数3】
【0250】
ここで、fDはドップラー周波数であり、vは静止している送信機902および受信機904によって定義される固定された基準フレームに対する相対的な標的906の速度である。βは、標的906において送信信号908とエコー信号910との間で形成される角度である。δは、速度ベクトルνと、角度β内で定義される中心線(半分の角度)との間の角度である。
【0251】
図9において、固定された基準フレームは、静止している送信機902と静止している受信機904に関して定義される。具体的には、長さLの基本線を、送信機902と受信機904との間で引くことができる。送信機902および受信機904を超えて、基本線を延ばすことができる。1つまたは複数の法線を、基本線に垂直に引くことができる。送信角θ
Tは、送信機902の位置から引かれた法線に対して相対的に定義され得る。到達角と上で呼ばれる受信角θ
Rは、受信機904の位置から引かれた法線に対して相対的に定義され得る。
【0252】
前に言及されたように、バイスタティックレーダーシステム900は、2次元空間または3次元空間において標的を検知するように動作することができる。3次元空間の場合には、追加の自由度がもたらされる。しかしながら、同じ基本原理が当てはまり、同様の計算が実行され得る。
【0253】
図10は、本開示のある実施形態による、ワイヤレス通信システムにおけるバイスタティックレーダーシステム900の実装形態を示す。ワイヤレス通信システムは、
図10に示されるように、ワイヤレス通信システム1000を備え得る。ワイヤレス通信システム1000は多数の送受信ポイント(TRP)を備えてもよく、TRPは他のデバイスとの信号の送信および/または受信を行う。ワイヤレス通信システム1000内のTRPの例には基地局1002および1004があり、これらは、車両、ワイヤレス電話、ウェアラブルデバイス、パーソナルアクセスポイント、およびワイヤレスデータ通信を必要とする近傍の多数の他のタイプのユーザデバイスなどの、ユーザ機器(UE)のためにワイヤレス通信を提供する役割を果たす。たとえば、基地局1002および1004は、UEデバイスにデータシンボルを送信することによって、またはそれからデータシンボルを受信することによって、UEデバイスとのデータ通信をサポートするように構成され得る。したがって、基地局1002および1004などのワイヤレス通信システム1000内のリソースは、ワイヤレス通信動作だけではなく、バイスタティックおよび/またはマルチスタティックレーダー動作もサポートするように、「二重の役割」を果たすために利用され得る。ワイヤレス通信システム900は、セルラー通信システムであり得る。
【0254】
たとえば、基地局1002および基地局1004はそれぞれ、
図9に示されるバイスタティックレーダーシステム900の送信機902および受信機904として機能し得る。基地局1002は送信信号1008を送信してもよく、送信信号1008は、標的906で反射し、基地局1004によって受信されるエコー信号1010になる。基地局1004は、基地局1002から見通し線(LOS)信号も受信し得る。LOS信号1012とエコー信号1010の両方を受信することによって、RX基地局1004は、それぞれ、受信時間TRx_echoとLOS信号1012およびエコー信号1010の受信に関連するTRxLOSとの間の時間差に関連する値を測定することができる。たとえば、RX基地局1004は、時間差(TRx_echo-TRxLOS)を表す値を生み出すために、アナログまたはデジタル形式で2つの信号を混合することなどによって、受信されたLOS信号1012を受信されたエコー信号1010と相互に相関付け得る。この時間差を使用して、全体の距離Rsumを見出すことができる。次いで、全体の距離Rsumを使用して楕円体面を定義することができ、楕円体面は、
図9に関して以前に論じられた1つまたは複数の技法を使用して、標的1006に関連する標的距離RR、到達角(AoA)θ
R、および/またはドップラー周波数を見出すために使用され得る。
【0255】
ここで、標的906は、ワイヤレス通信システム1000によってサポートされているUEであってもよいが、それである必要はない。いくつかの事例では、標的906は、ワイヤレス通信システム1000の基地局を使用して、音声、テキスト、および/またはワイヤレスデータを搬送するワイヤレス信号を送信して受信するように構成されるUEであり得る。他の事例では、標的906は単に、基地局1002および基地局1004のバイスタティックレーダー範囲内にある遠くの物体であってもよいが、そうでなければ、システム1000のワイヤレス通信機能とは無関係な遠くの物体であってもよい。
【0256】
図10に示されるバイスタティックの例では、送信機はTX基地局1002と呼ばれ、受信機はRX基地局1004と呼ばれる。より一般的には、TX基地局1002はTX TRPと呼ばれることがあり、RX基地局1004はRX TRPと呼ばれることがある。ここで、「TX」および「RX」は、基地局1002がレーダー送信信号1008を送信するために使用され、基地局1004がレーダーエコー信号1010を受信するために使用されるという事実のみを指す。この文脈における「TX」および「RX」という用語は、他の機能の役割を果たすために、たとえば、他のバイスタティックもしくはマルチスタティックレーダー動作(
図9に示されるものを超える)において送信機および/もしくは受信機として、または、ワイヤレス通信システム1000の普通の動作においてデータ通信を送信して受信する基地局としての役割を果たすために、基地局1002および1004の動作を制限しない。
図10は簡単なバイスタティックレーダーシステムを示すが、マルチスタティックレーダーシステムも、同様の方式でワイヤレス通信システム内で実装され得る。また、
図10は2次元空間における簡単な例を示すが、同じ動作は3次元空間に拡張され得る。
【0257】
本開示の実施形態による、ワイヤレス通信システム内でバイスタティックレーダーシステムまたはマルチスタティックレーダーシステムを実装することは、多くの利点を生み出し得る。1つの具体的な利点は、ワイヤレス通信に割り振られる帯域幅の柔軟な利用である。ワイヤレス通信システム1000の例は、セルラー通信システムである。たとえば、一実施形態によれば、ワイヤレス通信システム1000は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)仕様のリリース15バージョンにおいて導入された「5G」規格に適合し得る。5Gおよび5G以降を含めて、現在のおよび未来のワイヤレス通信システムに割り振られる増え続ける帯域幅が、バイスタティックおよびマルチスタティックレーダー信号の送信のために活用され得る。したがって、利用可能なワイヤレスRFスペクトルリソースを利用することによって、無線周波数(RF)検知(たとえば、レーダー)が可能にされ得る。たとえば、送信信号1008、エコー信号1010、および/またはLOS信号1012の1つまたは複数は、データ通信のためにワイヤレス通信システム1000に割り振られる無線周波数(RF)スペクトルの一部分内の帯域幅を占有し得る。ワイヤレス通信システム1000の別の例は、Long-Term Evolution (LTE)ワイヤレス通信システムである。ワイヤレス通信システム1000の他の例は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、スモールセルベースワイヤレス通信システム、ミリメートル波ベース(ミリ波ベース)通信システム、およびTRPを含む他のタイプの通信ベースのシステムを含む。
【0258】
また、バイスタティックレーダーシステムおよびマルチスタティックレーダーシステムの固有の利点は、ワイヤレス基地局の形式で、ふさわしい送信機および受信機の既存の広範なネットワークによって実現され得る。モノスタティックレーダーシステムと比較すると、バイスタティックレーダーシステムまたはマルチスタティックレーダーシステムは、物理的に分離されている送信機装置および受信機装置があることによって、自己干渉を軽減する。
図10に示される基地局1002および1004などのワイヤレス基地局はすでに存在し、ユーザ、車両、および他の関心対象の物体が現れる可能性の高い広大な地理的エリアをカバーする。そのようなワイヤレス基地局はよく分散しており、結果として、バイスタティックレーダー動作およびマルチスタティックレーダー動作のための送信機および受信機として機能するための、適切に配置された基地局の選択の機会を提供する。
【0259】
バイスタティックレーダーシステムまたはマルチスタティックレーダーシステムの開発において課される重大な課題は、送信機と受信機との間の協調である。そのような調整問題に対処する様々な技法は、下のセクションにおいて論じられるように、本開示の実施形態を用いて提示される。
【0260】
いくつかの実施形態によれば、「レーダーコントローラ」は、ワイヤレス通信システム内で実装される1つまたは複数のバイスタティックレーダーシステムおよび/またはマルチスタティックレーダーシステムの動作をサポートするために実装され得る。ここで、「レーダーコントローラ」は、ワイヤレス通信ネットワーク内に存在するハードウェアおよび/またはソフトウェアリソースの組合せとして実現され得る。したがって、レーダーコントローラは、たとえば、バイスタティックレーダー動作および/またはマルチスタティックレーダー動作に関わるTX基地局およびRX基地局が依存するパラメータを、構成および/または制御する役割を果たす、機能ブロック、施設、またはノードとして定義され得る。
【0261】
図11は、本開示のある実施形態による、レーダーコントローラを含み得るワイヤレス通信システム1100のブロック図である。ワイヤレス通信システム1100は、コアネットワーク(CN)1102、無線アクセスネットワーク(RAN)1104、および1つまたは複数のユーザ機器(UE)1106を備える。一実施形態では、レーダーコントローラ1108は、CN1102内で実装され得る。CN1102は、インターネットおよびアプリケーションサービスへの接続をシステム1100に提供する。CN1102は、メモリと、オペレーティングシステムを実行しプログラムされた命令を備えるアプリケーションを実行する1つまたは複数のプロセッサとを含み得る、様々なコンピューティングリソースを用いて実装され得る。ある特定の実施形態では、レーダーコントローラ1108は、CN1102のコンピューティングリソース内で実装され得る。
【0262】
別の実施形態では、レーダーコントローラ1110は、RAN1104内で実装され得る。たとえば、RAN1104は基地局1002~1004を備え得る。基地局1002~1004の各々は、アンテナ、アンテナ要素、ケーブリング、物理タワー構造、モデム、エンコーダ/デコーダ、ネットワーキング機器、コンピューティングリソース、および他のコンポーネントなどの、送信機および受信機ハードウェアを備え得る。各基地局に関連するコンピューティングリソースは、メモリと、オペレーティングシステムを実行しプログラムされた命令を備えるアプリケーションを実行する1つまたは複数のプロセッサとを含み得る。ある特定の実施形態では、レーダーコントローラ1110は、基地局1002~1004の1つまたは複数のコンピューティングリソース内で実装され得る。
【0263】
レーダーコントローラ1108(または1110)は、無線アクセスネットワーク(RAN)、コアネットワーク(CN)1110において、または、ワイヤレス通信システム、たとえばセルラー通信システム1100の中のどこかで実装され得る。レーダーコントローラ1108(または1110)は、専用サーバではなくてもよい。たとえば、レーダーコントローラ1108(または1110)は、汎用サーバ、測位サーバ、アシステッドドライバサーバ、トラッカーサーバ、または異なる機能を提供する別のサーバであり得る。さらに、レーダーコントローラ1108(または1110)は、ネットワーク事業者によって運営または所有され得るが、そうである必要はない。レーダーコントローラ1108(または1110)は、ネットワークに依存しないサーバ(たとえば、サードパーティサーバ)であり得る。
【0264】
実装される場合はすべて、レーダーコントローラ1108(または1110)は、1つまたは複数のインターフェースを介して、RAN1104内の送受信ポイント(TRP)、たとえば基地局1002および1004に通信可能に結合され得る。1つまたは複数のインターフェースは、ポイントツーポイントインターフェースを備え得る。そのようなポイントツーポイントインターフェースの例は、有線ネットワーク(たとえば、「バックホール」ネットワーク)上でインターネットプロトコル(IP)通信プロトコルを実装するインターフェースである。
【0265】
いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信システム1100は「5G」規格に適合し得る。そのような場合、CN1102は5Gコアネットワーク(5G CN)であってもよく、RAN1104は3GPP次世代無線アクセスネットワーク(NG RAN)であってもよく、基地局1002および1004の各々は「gNodeB」または「gNB」であってもよい。
【0266】
図12は、本開示のある実施形態による、バイスタティックレーダー測定セッションまたはマルチスタティックレーダー測定セッションのためにTX基地局1002およびRX基地局1004にレーダーコントローラ1108(または1110)によって提供されるレーダー構成パラメータリスト1200の例を示す。ここで、レーダー測定セッションは、標的に対する距離、ドップラー、または角度の推定に関連する1つまたは複数のレーダー信号送信/受信を備え得る。そのようなレーダー測定セッションの例は、TX基地局によって送信される周波数変調連続波(FMCW)レーダー信号の「チャープ」のシーケンスであってもよく、FMCWレーダー信号のエコーされた「チャープ」の対応するシーケンスはRX基地局によって受信される。
【0267】
図12に示されるように、レーダー構成パラメータリスト1200は、レーダーセッションID、TX基地局ID、RX基地局ID、TX/RXタイミングパラメータ、ドップラーパラメータ、レーダー波形タイプ、レーダー信号中心周波数、レーダー信号帯域幅(BW)、レーダー期間、レーダー反復係数、および線形周波数変調(LFM)周波数傾きなどのパラメータの値を含み得る、いくつかのエントリを含み得る。これらのパラメータは例示を目的に提示されており、ワイヤレス通信システム内で実装されるあらゆる所与のレーダーシステムの構成パラメータリストの中のエントリは、
図12に示される例から変わってもよい。
【0268】
再び
図12を参照すると、レーダーセッションIDは、特定のレーダー測定セッションを識別する。TX基地局IDは、レーダー送信信号の送信機として、ワイヤレス通信システムの中の特定の基地局を識別する。RX基地局IDは、標的で反射されたレーダーエコー信号の受信機として、ワイヤレス通信システムの中の特定の基地局を識別する。
図12に示される例は、1つの送信機および1つの受信機を使用した、基本的なバイスタティックレーダー測定セッションを想定する。追加の送信機および/または受信機のIDが、マルチスタティックレーダー測定セッションのために含まれ得る。TX/RXタイミングパラメータは、複数のエントリを含み、サブリスト(より後のセクションでより詳しく説明される)を備え得る。リンクまたはポインタは、サブリストに提供され得る。同様に、ドップラーパラメータは、複数のエントリを含み、そのためのリンクまたはポインタが提供され得るサブリストを備え得る。レーダー波形タイプは、使用されるべき波形のタイプを指定する。異なるタプル値は、異なるタイプの波形に対応し得る。単なる例として、以下の値および対応する波形が与えられ得る。
「0」=FMCW
「1」=測位基準信号(PRS)
「2」=シングルサイドバンド変調(SSB)
「3」=追跡基準信号(TRS)
「4」=復調基準信号(DMRS)
「5」=チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)
【0269】
様々な波形が選択され得る。FMCWなどの一部の波形は特に、レーダーシステム動作と関連付けられ得る。しかしながら、PRS、SSB、TRS、DMRS、およびCSI-RSなどの他の波形が、ワイヤレスシステム動作と関連付けられてもよい。したがって、ワイヤレス通信システムにおいてすでに存在する波形は、本開示の実施形態による、レーダー信号波形として都合よく使用され得る。
【0270】
レーダーコントローラ1108(または1110)は、選択された基準信号に関連する1つまたは複数のパラメータを指定し得る。基準信号は、上で列挙されたものなどの波形形式タイプを選択することによって定義され得る。加えて、基準信号は、1つまたは複数の他の属性を指定することによって定義され得る。たとえば、レーダー構成パラメータリスト1200または他の構成パラメータは、そのような属性を指定するために使用され得る。
図12に戻って参照すると、レーダー信号中心周波数は、レーダー送信信号の中心周波数を指定する。単なる例として、79GHzの中心周波数は
図12に示される。したがって、この例における中心周波数は、(たとえば、300MHzから100GHzにわたる5Gスペクトル内の)ワイヤレス通信システム1000のために割り振られるスペクトル内にある。レーダーエコー信号の中心周波数は、レーダー中心周波数から離れたドップラーシフトを示し得る。そのようなドップラーシフトは、より後のセクションでより詳しく論じられる。レーダー信号帯域幅(BW)は、送信レーダー信号の帯域幅を指定する。単なる例として、2GHzの帯域幅が
図12に示されている。レーダーエコー信号は、同じ帯域幅を有すると予想される。レーダー反復係数は、指定されたレーダーセッション、たとえばレーダーセッション12345678においてレーダー波形が反復され得る回数を指定する。この例では、波形は10回反復される。LMF周波数傾きは、線形周波数変調(LFM)されたレーダー波形の周波数の傾き、または変化率を指定する。ここで、傾きは100MHz/μ秒である。LFM波形形式の1つのタイプは、前に言及されたFMCW波形である。
【0271】
まとめると、
図12において指定されるレーダーセッションは、200μ秒という全体の時間長の間、10回反復される「チャープ」を形成するFMCW波形を利用し得る。各チャープは20μ秒の時間長を有してもよく、その間に、連続波(CW)信号の中心周波数は、100MHz/μ秒の速さで、79GHzから81GHzへ線形に増大する。CW信号が非常に狭い帯域幅を有するとしても、FMCW信号の全体の掃引の有効帯域幅は2GHzである。基準信号、この場合FMCW基準信号のこれらのおよび他の特性は、レーダーコントローラ1108(または1110)によって提供される1つまたは複数のパラメータとして指定され得る。
【0272】
本開示の実施形態は、レーダーシステムにおけるある物理的特性を推定するために、ワイヤレス通信システム1000を活用することができる。たとえば、TX基地局1002とRX基地局1004との間の距離Lは、標的距離RRおよび他の値の計算において有用であり得る重要な数字である。ワイヤレス通信システム1000内で利用可能なリソースは、Lを決定するために様々な方法を提供し得る。1つの可能性は、TX基地局1002およびRX基地局1004の既知の位置を使用することである。そのような位置情報は、たとえば、ワイヤレス通信システム1000内のすべての基地局に対して利用可能な収集される物理的な記述子のアルマナックにおいて入手可能であり得る。別の可能性は、TX基地局1002およびRX基地局1004などの基地局からのGNSS(たとえば、GPS)報告を使用することである。しばしば、GNSS報告は基地局の位置を含む。基地局の位置に対して利用可能な正確な経度と緯度の情報を使用すると、TX基地局1002とRX基地局1004との間の距離Lを計算することができる。さらに別の可能性は、TX基地局1002およびRX基地局1004のための位置フィックスを取得するために、基地局間測位信号を使用することである。たとえば、測位基準信号(PRS)などの測位信号が、New Radio/5G規格とともに利用可能な測位技法に従って、基地局間で送信され受信され得る。そのような基地局間測位信号は、TX基地局1002およびRX基地局1004のための場所フィックスを決定するために使用されてもよく、したがって、それらの間の距離Lを決定することができる。
【0273】
図13は、本開示の実施形態による、TX/RXタイミングサブリスト1300の例を示す。1つの特定の実施形態では、TX/RXタイミングサブリスト1300は単に、レーダー構成パラメータリスト1200の中の追加のエントリとして組み込まれ得る。別の特定の実施形態では、TX/RXタイミングサブリスト1300は、別個であるがリンクされたサブリストであり得る。
【0274】
TX/RXタイミングサブリスト1300において指定されるタイミングパラメータは、TX基地局1002とRX基地局1004との間の何らかのレベルのタイミング同期に依存する。そのようなTX/RXタイミング同期は、様々な理由で重要である。レーダーシステムの性能は、RX基地局1004がちょうど正しい時間に、すなわち、LOS信号1012またはエコー信号1010のいずれかであり得る第1の予想される信号が到達すると(またはそのような到達の直前に)、「聴取」を開始する場合、大きく改善され得る。RX基地局1004の聴取の開始が早すぎる場合、システムは、中間周波数(IF)受信ハードウェアなどの機器を早まってオンにするので、電力および計算リソースを浪費し、レーダーシステムの誤警報の確率を高める。RX基地局1004の聴取の開始が遅すぎる場合、システムはLOS信号1012またはエコー信号1010の受信を見逃すことがある。TX基地局1002とRX基地局1004との間であるレベルのタイミング同期を達成できる場合、送信信号1008がいつTX基地局1002から送信されるかがわかっていれば、RX基地局1004におけるLOS信号1012またはエコー信号1010の到達時間を(何らかの受け入れられる程度の不確実性で)予測するために、計算を行うことができる。そのようにして、RX基地局1004は、電力および計算リソースを不必要な浪費を低減するために、ならびに、LOS信号1012およびエコー信号1010が見逃されないことを確実にしながら誤警報を最小にするために、ちょうど正しい時間に「聴取」を開始するように制御され得る。
【0275】
本開示の態様は、有利には、そのようなレーダーTX/RXタイミング同期の要件を満たすために、ワイヤレス通信システム1000を活用する。たとえば、ワイヤレス通信システム1000は、任意の2つの基地局間のタイミング同期誤差がある長さの時間を超えないことを保証する5Gシステム(たとえば、システム1100)を備え得る。単なる例として、5Gシステムは、データ通信のために直交周波数分割多重化(OFDM)信号を利用してもよく、いずれの2つの基地局間のタイミング同期誤差もOFDM信号のサイクリックプレフィックス(CP)の時間長を超えないことを保証し得る。CPは、連続するデータシンボルを分離する時間的なガードバンドであり、シンボル間干渉(ISI)に対する保護を提供する。60kHzのサブキャリアチャネルでは、CP時間長は、たとえば1.69μ秒であり得る。したがって、この場合のワイヤレス通信システム1000は、いずれの2つの基地局間のタイミング誤差も1.69μ秒を超えないことを保証し得る。そのような時間同期の保証により、レーダーコントローラ1108(または1110)は、TX基地局1002がいつ送信信号1008を送信するか、およびRX基地局がいつLOS信号1012とエコー信号1010の聴取を開始するかのタイミングをより効果的に制御することが可能であり得る。
【0276】
図13に戻って参照すると、TX/RXタイミングサブリスト1300は、レーダーセッションID(前に論じられた)、TX送信時間、予想受信時間、および予想受信時間不確実性を備え得る。レーダーコントローラ1108(または1110)は、TX基地局1002およびRX基地局1004にTX/RXタイミングサブリスト1300のすべてまたは関連部分を提供し得る。たとえば、レーダーコントローラ1108(または1110)は、この例では20000.00μ秒と指定されるTX送信時間を、TX基地局1002に提供し得る。それに応答して、TX基地局は、時間20000.00μ秒において送信時間1008の送信を開始する。単なる例として、「20000.00μ秒」という値は、ワイヤレス通信ネットワーク1000内のエンティティ、たとえばすべての基地局および他の機器にわたってタイミングを同期するために使用される、定期的な参照イベント/信号の最後の「ティック」から経過した時間に相当し得る。
【0277】
レーダーコントローラ1108(または1110)はまた、この例では20133.33μ秒と指定される予想受信時間を、RX基地局1002に提供し得る。レーダーコントローラ1108(または1110)は、予想受信時間を異なる方法で計算することが可能であり得る。一実施形態では、予想受信時間は、LOS信号1012がエコー信号1010より前にRX基地局に到達する可能性が高いと仮定することにより推定されてもよく、これは多くの事例において妥当な仮定である。その仮定のもとで、予想受信時間は、TX送信時間に、LOS信号1012が距離Lを移動するのにかかると予想される時間の長さを足したものとして推定され得る。
予想受信時間=L/c+TX送信時間 (式5)
【0278】
レーダーコントローラ1108(または1110)はまた、この例では値のペア[上限,下限]として指定される、予想受信時間不確実性を提供し得る。下限は単に、ネットワーク同期誤差の負の数であり得る。単なる例として、ネットワーク同期誤差は1.69μ秒であり得る。上限は2つの成分を含み得る。上限の第1の成分は、検出可能な標的の最大のあり得る距離に関連する信号伝播時間に相当し得る。一実施形態では、そのような最大の距離L_Maxは、リンクバジェットの一部として指定され得る。したがって、上限の第1の成分は、L_Max/c=L/cと表現され得る。上限の第2の成分は単に、ネットワーク同期誤差の正の数であってもよく、これはこの例では1.69μ秒と指定される。したがって、予想受信時間不確実性は次のように表され得る。
予想受信時間不確実性
=[下限,上限]
=[-ネットワーク同期不確実性, L_max/c-L/c+ネットワーク同期誤差] (式6)
【0279】
これらのおよび他の構成パラメータを指定して通信する方式にも、柔軟性があり得る。たとえば、予想受信時間不確実性の上限を指定するには、項L/cがRX基地局1004においてローカルにすでに知られている場合には特に、レーダーコントローラ1108(または1110)が「L_max/c+ネットワーク同期誤差」の値をRX基地局1004に単に送信するだけで十分であり得る。
【0280】
それに応答して、RX基地局1004は、以下により指定される時間窓において、「聴取」を開始し、すなわち、LOS信号1012とエコー信号1010の検知を開始し得る。
予想受信時間+予想受信時間不確実性
=予想受信時間+[下限,上限]
=[Lc+TX送信時間-ネットワーク同期不確実性,
L_max/c+TX送信時間+ネットワーク同期誤差] (式7)
【0281】
上記は、1つのTX基地局および1つのRX基地局を伴う1つのバイスタティックレーダーセッションのためのTX/RXタイミングパラメータを示す。実際には、多くのそのようなバイスタティックレーダーセッション(ならびにマルチスタティックレーダーセッション)は、同様の方式で指定され得る。各々の固有の経路L、すなわちTX局とRX局の固有のペアに対して、レーダーコントローラ1108(または1110)は、TX/RXタイミングパラメータの異なるセットを指定し得る。1つの送信機および複数の受信機を有する簡単なマルチスタティックの場合、固有のペアは、共通のTX基地局を共有し得るが、異なるRX基地局を有し得る。そのような場合、1つのTX送信時間および予想受信時間と予想受信時間不確実性の複数のセットが指定され得る。
【0282】
図14は、本開示の実施形態による、ドップラーサブリスト1400の例を示す。1つの特定の実施形態では、ドップラーサブリスト1400は単に、レーダー構成パラメータリスト1200の中の追加のエントリとして組み込まれ得る。別の特定の実施形態では、ドップラーサブリスト1400は、別々であるがリンクされたサブリストであり得る。
【0283】
ドップラーサブリスト1400は主に、RX基地局1004のためにドップラーシフトおよびドップラースプレッドを推定する役割を果たす。
図14に示されるように、ドップラーサブリスト1400は、レーダーセッションID(前に論じられた)、予想ドップラーシフト値、および予想ドップラースプレッド値を備え得る。レーダーコントローラ1108(または1110)は一般に、RX基地局1004の性能を高めるためにこれらの周波数領域パラメータを提供する。標的906は高速に移動している可能性があり、これが大きなドップラーシフトおよび/またはドップラースプレッドをもたらし得ることが可能になる。ドップラーサブリスト1400を提供することによって、レーダーコントローラ1108(または1110)は、RX基地局1004によって仮定される「予想ドップラーシフト」および「予想ドップラースプレッド」を動的に構成することができる。
【0284】
たとえば、取得モードにおいて、ドップラーサブリスト1400は、予想ドップラーシフトおよび予想ドップラースプレッドに対してより大きい値を指定し得る。これは、RX基地局1004がより広範囲のドップラー周波数にわたって信号を受信することを可能にし、これは検出レートを改善する。単なる例として、
図14は、80,000m/秒と指定される予想ドップラーシフト値および10,000m/秒と指定される予想ドップラースプレッドを示す。
【0285】
対照的に、追跡モードにおいて、ドップラーサブリスト1400は、より精緻で狭い値を指定し得る。これらの値は、すでに行われた測定の履歴に基づき得る。より精緻なドップラーパラメータのセットは、特定の標的に注目し得る。ドップラーサブリスト1400のインスタンスは、追跡されている各標的に対して指定され得る。したがって、特定のRX基地局1004は、複数の標的に対応する複数のドップラーサブリスト1400を受信し得る。
【0286】
図12、
図13、および
図14に示される特定のパラメータは、例示を目的に説明される。実装形態に応じて、あるパラメータの削除または追加があってもよく、様々なパラメータがすべて一緒に指定されてもよい。それでも、本開示の実施形態によれば、バイスタティックレーダーシステムまたはマルチスタティックレーダーシステムにおけるTX基地局および/もしくはRX基地局のための構成パラメータは、コアネットワーク(CN)または無線アクセスネットワーク(RAN)などの、ワイヤレス通信ネットワークの中のエンティティ内に配置されるレーダーコントローラによって提供され得る。
【0287】
図15は、本開示のある態様による、ドップラー推定のためのセルラー基準信号リソース構成1500を示す。具体的には、セルラー基準信号リソース構成1500は、16個の0.5msスロットにわたる基準信号の観測結果と関連付けられ、それらのスロットの一部はダウンリンク「D」スロットフォーマットに対応し、一部は特別「S」スロットフォーマットに対応する。セルラー基準信号リソース構成1500において、14シンボルごとに送信される1つのRSがある。Xmsにわたり、ドップラー分解能は1000/X Hzとして特徴付けられ得る。
図15の例では、ドップラー分解能は125Hz(たとえば、X=16個の0.5msスロットにわたる8msであり、1000/8=125)であり、最大の分解可能なドップラーは2000Hzである(たとえば、X=単一の0.5msスロットにわたる0.5msであり、1000/0.5=2000)。
【0288】
基準信号(たとえば、DL-PRS、CSI-PRSなど)としても機能するRFレーダー信号の実装形態は、実装するのが難しいことがある。たとえば、標的を追跡するためのレーダー信号は、(たとえば、Rx gNBへのNLOS経路上の高い経路損失により)機会またはインスタンス当たりの比較的長い時間長を必要とし得る。一部の設計では、レーダー信号は散発的に(たとえば、非定期的に)のみ利用可能であり得る。一部の設計では、複数の標的が追跡または検出される必要があることがあり、遅延推定ならびにドップラー推定は結合されることがある。
【0289】
スロット構成に関して、マルチスタティックレーダー信号は、ダウンリンク(DL)スロット、アップリンク(UL)スロット、またはフレキシブル(FL)スロットを使用して通信され得る。一部の設計では、マルチスタティックレーダー信号を送信するTx gNBはDLスロットを使用し得るが、マルチスタティックレーダー信号を受信して測定するRx gNBはULスロットを使用し得る。
【0290】
図16は、本開示のある実施形態による、ワイヤレス通信システムにおける干渉シナリオ1600を示す。
図16は、UE302がさらに図示されることを除き、
図10と同様である。
図16では、LOS信号1012およびエコー信号1010はULスロット上で受信されているので、UL信号1605に関して示されるように、UE302からの同時の干渉するUL送信がある可能性がある。この場合、UL信号1605が基地局1004においてLOS信号1012および/またはエコー信号1010に対する干渉を増やすことがあり、LOS信号1012および/またはエコー信号1010が基地局1004においてUL信号1605に対する干渉を増やすことがあり、または両方であることがある。一部の設計では、基地局1004は、潜在的な干渉を軽減するためにUL信号1605のスケジューリングを避けることを試み得る。
【0291】
図17は、本開示の別の実施形態による、ワイヤレス通信システムにおける干渉シナリオ1700を示す。
図17は、UE302がさらに図示されることを除き、
図10と同様である。
図17では、LOS信号1012およびエコー信号1010はDLスロット上で送信されているので、DL信号1705~1710に関して示されるように、基地局1002および/または1004からの同時の干渉するDL送信がある可能性がある。この場合、DL信号1705~1710がUE302においてLOS信号1012および/またはエコー信号1010に対する干渉を増やすことがあり、LOS信号1012および/またはエコー信号1010がUE302においてDL信号1705~1710に対する干渉を増やすことがあり、または両方であることがある。一部の設計では、基地局1002および/または基地局1004は、潜在的な干渉を軽減するためにDL信号1705~1710のスケジューリングを避けることを試み得る。
【0292】
DL-PRSリソースは、種々の送信スケジュール(送信パラメータとも呼ばれる)、たとえば以下の表を使用して、TRPによって送信され得る。
【表2】
【0293】
図18A~
図18Hは、本開示の態様による、DL-PRSリソース構成を示す。
図18A~
図18HのDL-PRSリソース構成において、列は異なるシンボルを表し、行は異なるサブキャリアを表し、暗いボックスは、TRPのためのサウンディングされたリソース要素(シンボル-サブキャリアの組合せ)を表す。サウンディングされていないリソース要素は、1つまたは複数の他のTRPによってサウンディングされてもよい。
【0294】
図18Aは、12個のサブキャリアを各々がもつ14個のシンボルを含むスロットの中の3つのシンボルのシンボルオフセットをもつ、comb-2、2シンボルリソースのためのDL-PRSリソース構成1802を示す。
図18Bは、comb-4、4シンボルリソースのためのDL-PRSリソース構成1804を示す。
図18Cは、comb-6、6シンボルリソースのためのDL-PRSリソース構成1806を示す。
図18Dは、comb-12、12シンボルリソースのためのDL-PRSリソース構成1812を示す。
図18Eは、comb-2、12シンボルリソースのためのDL-PRSリソース構成1814を示す。
図18Fは、comb-4、12シンボルリソースのためのDL-PRSリソース構成1816を示す。
図18Gは、comb-2、6シンボルリソースのためのDL-PRSリソース構成1818を示す。
図18Hは、comb-6、12シンボルリソースのためのDL-PRSリソース構成1820を示す。
図18A~
図18Hの送信パターンの各々は、サブキャリアの各々において少なくとも1つのサウンディングされたREを有し、したがって完全に千鳥状の送信パターンである。各DL-PRSリソース構成(またはパターン)がPRSリソースに対応する場合、各PRSリソースは完全に千鳥状のリソースである。DL -PRSリソースは、スロットの、任意の上位レイヤにより構成されたDLまたはFLシンボルにおいて構成され得る。所与のDL-PRSリソースのすべてのREに対して、一定のリソース要素当たりエネルギー(EPRE)が使用され得る。
【0295】
PRSは、PRSリソース、PRSリソースセット、または周波数レイヤのPRSリソースを備え得る。DL PRS測位周波数レイヤ(または、単に周波数レイヤ)は、パラメータDL-PRS-PositioningFrequencyLayerによって構成される共通のパラメータを有するDL PRSリソースセットの集合体である。各周波数レイヤは、周波数レイヤの中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソースのための同じDL PRSサブキャリア間隔(SCS)を有する。各周波数レイヤは、周波数レイヤの中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソースのための同じDL PRSサイクリックプレフィックス(CP)タイプを有する。また、DL PRSポイントAパラメータは、基準リソースブロックの周波数を定義し、DL PRSリソースは、同じポイントAを有する同じDL PRSリソースセットに属し、すべてのDL PRSリソースセットは、同じポイントAを有する同じ周波数レイヤに属す。周波数レイヤのPRSリソースセットはまた、同じ開始PRB(および中心周波数)および同じコムサイズ値を有する。
【0296】
本明細書で使用される場合、測位セッションは、複数のPRSインスタンスを備えてもよく、各PRSインスタンスはPRSリソースセットを備える。そうすると、PRSリソースセットは、複数のPRSリソースを備える。たとえば、いくつかの実装形態では、測位セッションは、約20秒に及ぶことがあり、一方、各PRSインスタンスは、約160msに及ぶことがある。DL PRSリソースは、異なる反復にわたるRxビーム掃引、カバレッジ拡張のための利得の合成、および/またはインスタンス内ミューティングを容易にするために反復され得る。いくつかの設計では、PRS構成は、Table 2(表3)に示されているように、反復カウントの数(PRS-ResourceRepetitionFactor)と、時間ギャップの数(PRS-ResourceTimeGap)とをサポートすることができる。
【表3】
【0297】
図19は、本開示のある実施形態によるPRSリソース配分1900を示す。PRSリソース配分1900は、4つのリソースをもつDL-PRSリソースセットと、4というPRS-ResourceRepetitionFactorと、1スロットというPRS-ResourceTimeGapとを反映している。
【0298】
図20は、本開示の別の実施形態によるPRSリソース配分2000を示す。PRSリソース配分2000は、4つのリソースをもつDL-PRSリソースセットと、4というPRS-ResourceRepetitionFactorと、4スロットというPRS-ResourceTimeGapとを反映している。
【0299】
一部の設計では、いわゆる2段階PRSのインスタンスの一部として、2つの異なるPRS構成が使用され得る。たとえば、第1の段階のための第1のPRS構成は、粗い測位のために、しかしエイリアシングの曖昧さを伴わずに(たとえば、comb-1または千鳥配置解除の後の実質的なcomb-1)使用され得る。たとえば、第1の段階のための第1のPRS構成は、オーバーヘッドを減らすために、第2の段階のための第2のPRS構成と比べてより低いBWおよび長い期間を有し得る(たとえば、一部の設計ではSSBに基づき得る)。たとえば、第1の段階のための第1のPRS構成は、第2のPRS構成に関連するエイリアシングの曖昧さを解決するのに十分な測位推定を提供するように設計され得る。
【0300】
一部の設計では、2段階PRSのインスタンスの第2の段階のための第2のPRS構成は、エイリアシングの曖昧さを許容し得るが、それでも正確な測位を可能にする。たとえば、第2のPRS構成に関連する曖昧さは、第1のPRS構成に基づく粗い(またはより質の低い)推定を使用して解決され得る。一部の設計では、2段階PRSのインスタンスの使用は、CSI-RSまたはTRSなどの既存の波形の再使用を可能にし得る。一部の設計では、2段階PRSのインスタンスの使用は、曖昧さ解決パラメータを暗黙的に示し得る(たとえば、第1のPRS構成に基づいて第2のPRS構成におけるcomb-N(N>1)からの曖昧さをUEが解決することが期待されることをUEに示す)。一部の設計では、PRS構成のうちの1つの中のパラメータは、暗黙的であってもよく、または、他のPRS構成において明確に構成されるパラメータに基づいて間接的に示されてもよい(たとえば、第2のPRS構成のBWが第1のPRS構成のBWの2倍であってもよく、両方のPRS構成が同じ周期に関連すると想定されてもよい、など)。代替として、第1のPRS構成と第2のPRS構成の両方が、単一のPRS構成(たとえば、M個のOFDMシンボルのPRS、ここで、千鳥配置解除の後、最初のM1個のOFDMシンボルは実質的にcomb-1であり、残りのOFDMシンボルはcomb-Nである)へと統合され得る。
【0301】
図15を再び参照すると、上で述べられたように、セルラー基準信号リソース構成1500などの送信構成は、マルチスタティックレーダーを用いたドップラー推定のために使用され得る。一部の設計では、ドップラー推定は2D-FFTに基づいたものであってもよく、(たとえば、S個のスロットなどが原因で)あらゆる欠けている観測結果を埋めるために、補間を使用することができる。セルラー基準信号リソース構成1500において、14シンボルごとに送信される1つのRSがあり、これは本明細書ではRS密度と呼ばれ得る。より高いRS密度(すなわち、標的レーダー信号のより高い密度)は、より大きいオーバーヘッドと引き換えに、標的のより精密な追跡を容易にし得る。
【0302】
他の設計では、ドップラー推定は電力遅延プロファイル(PDP)に基づくものであってもよい。この場合、コム構造が、遅延に対する線形の前処理とともに、周波数領域において活用されてもよい。非定期的なRSパターンを扱うために、時間領域においてのみ非線形処理が実行され得る。たとえば、すべてのシンボルが時間領域へと変換され、LoS経路および各径路に対する対応する遅延が検出され、ドップラー周波数が、位相回転を経時的に測定することによって各径路に対して推定される。しかしながら、距離は同じであるが速度の異なる2つの物体は、区別するのが難しいことがある(たとえば、したがって、複数標的ドップラー推定が必要とされることがある)。
【0303】
本開示の1つまたは複数の態様は、時間領域において異なる標的レーダー信号密度をもつ標的レーダー信号のための送信構成の実装形態を対象とする。
図15のセルラー基準信号リソース構成1500とは対照的に、標的レーダー信号密度は、特定の標的レーダー信号のバーストまたは機会の特定の時間領域部分内で適合され得る。そのような態様は、より標的レーダー信号密度の高い時間部分におけるより正確度の高い標的追跡を支援し、一方でより標的レーダー信号密度の低い時間部分におけるオーバーヘッドを減らすこと(たとえば、特定の標的レーダー信号のバーストまたは機会のすべての時間領域部分に対して1つの標的レーダー信号密度を選ぶことを強いられ、標的追跡の正確さまたはオーバーヘッドの一方が犠牲になることなく)などの、様々な技術的な利点を提供し得る。
【0304】
図21は、本開示の態様による、通信の例示的なプロセス2100を示す。ある態様では、プロセス2100はレーダーコントローラによって実行されてもよく、これは、上で述べられたように、BS304などのRANコンポーネント、またはネットワークエンティティ306などのコアネットワークコンポーネントもしくは外部サーバと統合されてもよい。一部の設計では、レーダーコントローラは、上で説明されたように第1または第2のワイヤレス通信デバイスと統合されてもよく、その場合、レーダーコントローラとそれぞれのワイヤレス通信デバイスとの間のデータのあらゆる交換は、ネットワークを介して通信されている信号ではなく、データの内部転送に相当する。
【0305】
2110において、レーダーコントローラ(たとえば、処理システム384または394、レーダーコンポーネント388または389など)が、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を決定し、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する。一部の設計では、第1のワイヤレス通信デバイスは、ネットワークコンポーネント(たとえば、リレーとして構成され得るBS304、またはBS304に関連する特定のTRPなど)に相当し得る。他の設計では、第1のワイヤレス通信デバイスは、UE302などのUEに相当し得る。一部の設計では、第2のワイヤレス通信デバイスは、ネットワークコンポーネント(たとえば、リレーとして構成され得るBS304、またはBS304に関連する特定のTRPなど)に相当し得る。他の設計では、第2のワイヤレス通信デバイスは、UE302などのUEに相当し得る。その上、(たとえば、UEからBS/TRP/リレーへの、BS/TRP/リレーからUEへの、BS/TRP/リレーから別のBS/TRP/リレーへの、など)標的レーダー信号の輸送のための、第1および第2のワイヤレス通信デバイスのデバイスタイプの様々な置換を、態様は対象とする。一部の設計では、2110における決定は、時間的に変化する標的追跡の正確さの要件(たとえば、バーストの検知の最初、中間、または最後において望まれる高い正確さなど)に基づいてもよく、それにより、時間領域の標的レーダー信号密度は、バーストの検知にわたる標的追跡の正確さの要件に比例する。
【0306】
2120において、レーダーコントローラ(たとえば、データバス382、ネットワークインターフェース380または390など)が、第1のワイヤレス通信デバイスに、第1および第2のワイヤレス通信デバイスに対する少なくとも1つの送信構成を送信する。
【0307】
図22は、本開示の態様による、通信の例示的なプロセス2200を示す。ある態様では、プロセス2200は、第1のワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。一部の設計では、第1のワイヤレス通信デバイスは、ネットワークコンポーネント(たとえば、リレーとして構成され得るBS304、またはBS304に関連する特定のTRPなど)に相当し得る。他の設計では、ワイヤレス通信デバイスは、UE302などのUEに相当し得る。たとえば、
図22に関して説明される第1のワイヤレス通信デバイスは、
図21に関して上で説明された第1のワイヤレス通信デバイス(たとえば、レーダー信号をRx gNBまたはUEに送信するTx gNBまたはUE)に相当し得る。一部の設計では、レーダーコントローラは、上で説明されたように第1のワイヤレス通信デバイスと統合されてもよく、その場合、レーダーコントローラと第1のワイヤレス通信デバイスとの間のデータのあらゆる交換は、ネットワークを介して通信されている信号ではなく、データの内部転送に相当する。
【0308】
2210において、第1のワイヤレス通信デバイス(たとえば、受信機312または322、ネットワークインターフェース380、データバス382など)が、レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信し、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する。一部の設計では、第2のワイヤレス通信デバイスは、ネットワークコンポーネント(たとえば、リレーとして構成され得るBS304、またはBS304に関連する特定のTRPなど)に相当し得る。他の設計では、第2のワイヤレス通信デバイスは、UE302などのUEに相当し得る。その上、(たとえば、UEからBS/TRP/リレーへの、BS/TRP/リレーからUEへの、BS/TRP/リレーから別のBS/TRP/リレーへの、など)標的レーダー信号の輸送のための、第1および第2のワイヤレス通信デバイスのデバイスタイプの様々な置換を、態様は対象とする。
【0309】
2220において、第1のワイヤレス通信デバイス(たとえば、送信機314または314または354または364、レーダーコンポーネント342または388、処理システム332または384など)が、少なくとも1つの送信構成に従って、標的レーダー信号を第2のワイヤレス通信デバイスに送信する。
【0310】
図23は、本開示の態様による、通信の例示的なプロセス2300を示す。ある態様では、プロセス2300は、第2のワイヤレス通信デバイスによって実行され得る。一部の設計では、第2のワイヤレス通信デバイスは、ネットワークコンポーネント(たとえば、リレーとして構成され得るBS304、またはBS304に関連する特定のTRPなど)に相当し得る。他の設計では、第2のワイヤレス通信デバイスは、UE302などのUEに相当し得る。たとえば、
図23に関して説明される第2のワイヤレス通信デバイスは、
図21に関して上で説明された第2のワイヤレス通信デバイス(たとえば、レーダー信号をTx gNBまたはUEから受信するRx gNBまたはUE)に相当し得る。一部の設計では、レーダーコントローラは、上で説明されたように第2のワイヤレス通信デバイスと統合されてもよく、その場合、レーダーコントローラと第2のワイヤレス通信デバイスとの間のデータのあらゆる交換は、ネットワークを介して通信されている信号ではなく、データの内部転送に相当する。
【0311】
2310において、第2のワイヤレス通信デバイス(たとえば、受信機312または322、ネットワークインターフェース380、データバス382など)が、レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信し、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する。一部の設計では、第1のワイヤレス通信デバイスは、ネットワークコンポーネント(たとえば、リレーとして構成され得るBS304、またはBS304に関連する特定のTRPなど)に相当し得る。他の設計では、ワイヤレス通信デバイスは、UE302などのUEに相当し得る。その上、(たとえば、UEからBS/TRP/リレーへの、BS/TRP/リレーからUEへの、BS/TRP/リレーから別のBS/TRP/リレーへの、など)標的レーダー信号の輸送のための、第1および第2のワイヤレス通信デバイスのデバイスタイプの様々な置換を、態様は対象とする。
【0312】
2320において、第2のワイヤレス通信デバイス(たとえば、受信機312または322または352または362、レーダーコンポーネント342または388、処理システム332または384など)が、少なくとも1つの送信構成に従って、標的レーダー信号を第2のワイヤレス通信デバイスに送信する。
【0313】
図21~
図23を参照すると、一部の設計では、標的レーダー信号はOFDM波形を有し得る。一部の設計では、標的レーダー信号は、PHYチャネル、またはセルラー技術もしくはサイドリンク技術からの信号(たとえば、PDSCH、PDCCH、CSIRS、DMRS、TRS、PSSCH、PSCCH)、またはNR RAT内で定義される新しい基準信号タイプを介して輸送され得る。
【0314】
図21~
図23を参照すると、一部の設計では、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える(たとえば、別々の2段階PRSの構成ではなく、異なるOFDMシンボルのための異なる実質的なコムを伴うPRS構成に関して上で説明されたように)。他の設計では、上で述べられた2段階PRSの構成と同様に、少なくとも1つの送信構成は、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成と、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成とを備え得る。一部の設計では、第1の送信構成および第2の送信構成は、異なる時間においてレーダーコントローラによって第1のワイヤレス通信デバイスおよび第2のワイヤレス通信デバイスに送信される。他の設計では、第1の送信構成および第2の送信構成は、同時にレーダーコントローラによって第1のワイヤレス通信デバイスおよび第2のワイヤレス通信デバイスに送信される。
【0315】
図21~
図23を参照すると、一部の設計では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している。他の設計では、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に、時間領域のギャップが配置される。以下でより詳しく説明されるように、時間領域ギャップは、OFDMシンボルの離散的な数として定義されてもよく、されなくてもよい。一部の設計では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会(またはバースト)と関連付けられる。
【0316】
図21~
図23を参照すると、一部の設計では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は同じ時間長を有する。他の設計では、第1の時間領域部分および第2の時間領域部分は異なる時間長を有する。一部の設計では、少なくとも1つの送信構成はさらに、第3の時間領域部分を構成する(たとえば、一部の設計では、任意の数の追加の時間領域部分も構成され得る)。一部の設計では、第3の時間領域部分は、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる。たとえば、第3の時間領域標的レーダー信号密度は、第1の時間領域部分から時間領域においてオフセットされながら、第1の時間領域標的レーダー信号密度に相当し得る。第3の時間領域部分はまた、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の一方もしくは両方と同じ時間長を用いて構成されてもよく、または代替として、完全に異なる時間長を用いて構成されてもよい。
【0317】
図24は、本開示のある態様による、異なる時間領域標的レーダー信号密度を有する時間領域部分を用いて構成される標的レーダー信号の機会のための送信構成2400を示す。
図24において、時間長がX1(X1=1.0ms、または2つの0.5ms OFDMスロット)であり時間領域標的レーダー信号密度がD1(D1=スロット当たり4つの標的レーダーシンボル)である第1の時間領域部分2402の後に、時間長がX2(X2=4.0ms、または8つの0.5ms OFDMスロット)であり時間領域標的レーダー信号密度がD2(D2=スロット当たり1つの標的レーダーシンボル)である第2の時間領域部分2404がある。送信構成2400では、第1の時間領域部分2402と第2の時間領域部分2404との間に時間ギャップはない。
【0318】
図25は、本開示の別の態様による、異なる時間領域標的レーダー信号密度を有する時間領域部分を用いて構成される標的レーダー信号の機会のための送信構成2500を示す。
図25において、時間長がX1(X1=1.0ms、または2つの0.5ms OFDMスロット)であり時間領域標的レーダー信号密度がD1(D1=スロット当たり4つの標的レーダーシンボル)である第1の時間領域部分2502の後に、時間長がX2(X2=4.0ms、または8つの0.5ms OFDMスロット)であり時間領域標的レーダー信号密度がD2(D2=スロット当たり1つの標的レーダーシンボル)である第2の時間領域部分2506がある。送信構成2500では、第1の時間領域部分2502と第2の時間領域部分2506との間に時間ギャップ(T)2504が配置される。
図25の例では、時間ギャップ(T)2504は、1.0msの時間長または2つの0.5msのOFDMシンボルを有する。
【0319】
図26は、本開示の別の態様による、異なる時間領域標的レーダー信号密度を有する時間領域部分を用いて構成される標的レーダー信号の機会のための送信構成2600を示す。
図26において、時間長がX1(X1=1.0ms、または2つの0.5ms OFDMスロット)であり時間領域標的レーダー信号密度がD1(D1=スロット当たり4つの標的レーダーシンボル)である第1の時間領域部分2602の後に、時間長がX2(X2=4.0ms、または8つの0.5ms OFDMスロット)であり時間領域標的レーダー信号密度がD2(D2=スロット当たり1つの標的レーダーシンボル)である第2の時間領域部分2606がある。送信構成2600では、第1の時間領域部分2602と第2の時間領域部分2606との間に時間ギャップ(T)2604が配置される。
図26の例では、時間ギャップ(T)2604は、単一の0.5ms OFDMシンボルより短い(すなわち、OFDMシンボルの離散的な数として定義されない)。一部の設計では、時間ギャップ(T)2604は定数として指定されてもよい(たとえば、第1の時間領域部分2602の後の次のDLスロットにおいて開始する、またはサブフレーム境界において開始する、またはフレーム境界において開始するなど)。一部の設計では、第1の時間領域部分2602および第2の時間領域部分2606のために構成されるリソースは、同じリソースセットの内部にあってもよく、または、ポートが第1の時間領域部分2602および第2の時間領域部分2606において送信されることを示唆する構成は同じであり、またはQCLされる(たとえば、空間的に、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、遅延スプレッド、遅延シフト、または組合せ)。
【0320】
図27は、本開示の別の態様による、異なる時間領域標的レーダー信号密度を有する時間領域部分を用いて構成される標的レーダー信号の機会のための送信構成2700を示す。
図27において、時間長がX1(X1=1.0ms、または2つの0.5ms OFDMスロット)であり時間領域標的レーダー信号密度がD1(D1=スロット当たり4つの標的レーダーシンボル)である第1の時間領域部分2702の後に、時間長がX2(X2=2.0ms、または4つの0.5ms OFDMスロット)であり時間領域標的レーダー信号密度がD2(D2=スロット当たり1つの標的レーダーシンボル)である第2の時間領域部分2706があり、その後に、時間長がX1(X1=1.0ms、または2つの0.5ms OFDMスロット)であり時間領域標的レーダー信号密度がD1(D1=スロット当たり4つの標的レーダーシンボル)である第3の時間領域部分2710がある。送信構成2700において、第1の時間ギャップ(T)2704が、第1の時間領域部分2702と第2の時間領域部分2706との間に配置され、第2の時間ギャップ(T)2708が、第2の時間領域部分2706と第3の時間領域部分2710との間に配置される。
図27の例では、時間ギャップ(T)2704および2708は各々、1.0msの時間長または2つの0.5msのOFDMシンボルを有する。一部の設計では、時間ギャップ(T)2704および2708は定数として指定されてもよい(たとえば、それぞれの時間領域部分の後の次のDLスロットにおいて開始する、またはサブフレーム境界において開始する、またはフレーム境界において開始するなど)。ある例として、送信構成2700から、第2のワイヤレス通信デバイスは、第1から第3の時間部分にわたる標的レーダー信号の機会のためのそれぞれの構成されたリソースの内部で送信されるすべてのパイロットがQCLされること、または同じポートと関連付けられることを知っていることがある。
【0321】
図28は、本開示の別の態様による、異なる時間領域標的レーダー信号密度を有する時間領域部分を用いて構成される標的レーダー信号の機会のための送信構成2800を示す。
図28において、時間長がX1(X1=1.0ms、または2つの0.5ms OFDMスロット)であり時間領域標的レーダー信号密度がD1(D1=スロット当たり4つの標的レーダーシンボル)である第1の時間領域部分2802の後に、時間長がX2(X2=2.0ms、または4つの0.5ms OFDMスロット)であり時間領域標的レーダー信号密度がD2(D2=スロット当たり1つの標的レーダーシンボル)である第2の時間領域部分2806があり、その後に、時間長がX1(X1=1.0ms、または2つの0.5ms OFDMスロット)であり時間領域標的レーダー信号密度がD3(D3=スロット当たり2つの標的レーダーシンボル)である第3の時間領域部分2810がある。送信構成2800において、第1の時間ギャップ(T)2804が、第1の時間領域部分2802と第2の時間領域部分2806との間に配置され、第2の時間ギャップ(T)2808が、第2の時間領域部分2806と第3の時間領域部分2810との間に配置される。
図28の例では、時間ギャップ(T)2804および2808は各々、1.0msの時間長または2つの0.5msのOFDMシンボルを有する。一部の設計では、時間ギャップ(T)2804および2808は定数として指定されてもよい(たとえば、それぞれの時間領域部分の後の次のDLスロットにおいて開始する、またはサブフレーム境界において開始する、またはフレーム境界において開始するなど)。ある例として、送信構成2800から、第2のワイヤレス通信デバイスは、第1から第3の時間部分にわたる標的レーダー信号の機会のためのそれぞれの構成されたリソースの内部で送信されるすべてのパイロットがQCLされること、または同じポートと関連付けられることを知っていることがある。
【0322】
図24~
図28において図示される例から理解されるように、時間領域標的レーダー信号密度、時間長、時間ギャップなどの様々な組合せが、本開示の態様に従って様々な送信構成のそれぞれの時間領域部分に対して実装され得る。
【0323】
上記の発明を実施するための形態では、例において様々な特徴が一緒にグループ化されることが理解できる。開示のこの方式は、例示的な条項が、各条項の中で明示的に述べられるよりも多くの特徴を有するという意図として、理解されるべきでない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数の特徴を含むことがある。したがって、以下の条項は、説明に組み込まれるものと見なされるべきであり、各条項は、別個の例として単独で有効であり得る。各従属条項は、その条項の中で、他の条項のうちの1つとの特定の組合せに言及し得るが、その従属条項の態様は、その特定の組合せに限定されない。他の例示的な条項も、任意の他の従属条項もしくは独立条項の主題との従属条項の態様の組合せ、または他の従属条項および独立条項との任意の特徴の組合せを含み得ることが理解されるだろう。特定の組合せが意図されないこと(たとえば、絶縁体と導体の両方として要素を規定することなどの、矛盾する態様)が明示的に表現されないかまたは容易に推測され得ない限り、本明細書で開示される様々な態様は、これらの組合せを明確に含む。さらに、条項が独立条項に直接従属しない場合でも、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることも意図される。
【0324】
以下の番号付きの条項において、実装形態の例が説明される。
【0325】
条項1. レーダーコントローラを動作させる方法であって、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を決定するステップであって、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、ステップと、少なくとも1つの送信構成を第1のワイヤレス通信デバイスおよび第2のワイヤレス通信デバイスに送信するステップとを備える、方法。
【0326】
条項2. 第1のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、条項1に記載の方法。
【0327】
条項3. 第2のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、条項1または2に記載の方法。
【0328】
条項4. 少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える、条項1から3のいずれかに記載の方法。
【0329】
条項5. 少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成が、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える、条項1から4のいずれかに記載の方法。
【0330】
条項6. 第1の送信構成および第2の送信構成が異なる時間において送信される、条項5に記載の方法。
【0331】
条項7. 第1の時間領域部分および第2の時間領域部分が、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している、条項1から6のいずれかに記載の方法。
【0332】
条項8. 時間領域ギャップが、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に配置される、条項1から7のいずれかに記載の方法。
【0333】
条項9. 第1の時間領域部分および第2の時間領域部分が、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる、条項1から8のいずれかに記載の方法。
【0334】
条項10. 第1の時間領域部分および第2の時間領域部分が同じ時間長を有する、条項1から9のいずれかに記載の方法。
【0335】
条項11. 第1の時間領域部分および第2の時間領域部分が異なる時間長を有する、条項1から10のいずれかに記載の方法。
【0336】
条項12. 少なくとも1つの送信構成がさらに第3の時間領域部分を構成する、条項1から11のいずれかに記載の方法。
【0337】
条項13. 第3の時間領域部分が、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる、条項12に記載の方法。
【0338】
条項14. 第1のワイヤレス通信デバイスを動作させる方法であって、レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信するステップであって、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、ステップと、少なくとも1つの送信構成に従って標的レーダー信号を第2のワイヤレス通信デバイスに送信するステップとを備える、方法。
【0339】
条項15. 第1のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、条項14に記載の方法。
【0340】
条項16. 第2のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、条項14または15に記載の方法。
【0341】
条項17. 少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える、条項14から16のいずれかに記載の方法。
【0342】
条項18. 少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成が、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える、条項14から17のいずれかに記載の方法。
【0343】
条項19. 第1の送信構成および第2の送信構成が異なる時間において受信される、条項18に記載の方法。
【0344】
条項20. 第1の時間領域部分および第2の時間領域部分が、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している、条項14から19に記載のいずれかの方法。
【0345】
条項21. 時間領域ギャップが、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に配置される、条項14から20のいずれかに記載の方法。
【0346】
条項22. 第1の時間領域部分および第2の時間領域部分が、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる、条項14から21のいずれかに記載の方法。
【0347】
条項23. 第1の時間領域部分および第2の時間領域部分が同じ時間長を有する、条項14から22のいずれかに記載の方法。
【0348】
条項24. 第1の時間領域部分および第2の時間領域部分が異なる時間長を有する、条項14から23のいずれかに記載の方法。
【0349】
条項25. 少なくとも1つの送信構成がさらに第3の時間領域部分を構成する、条項14から24のいずれかに記載の方法。
【0350】
条項26. 第3の時間領域部分が、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる、条項25に記載の方法。
【0351】
条項27. 第2のワイヤレス通信デバイスを動作させる方法であって、レーダーコントローラから、第1のワイヤレス通信デバイスから第2のワイヤレス通信デバイスへの標的レーダー信号のための少なくとも1つの送信構成を受信するステップであって、標的レーダー信号が、少なくとも1つの標的の検知のためのものであり、少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第1の時間領域部分と、第1の時間領域標的レーダー信号密度と異なる第2の時間領域標的レーダー信号密度に関連する第2の時間領域部分とを構成する、ステップと、少なくとも1つの送信構成に従って標的レーダー信号を第1のワイヤレス通信デバイスから受信するステップとを備える、方法。
【0352】
条項28. 第1のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、条項27に記載の方法。
【0353】
条項29. 第2のワイヤレス通信デバイスが、基地局、送受信ポイント、リレー、またはユーザ機器(UE)に相当する、条項27または28に記載の方法。
【0354】
条項30. 少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分の両方を構成する単一の送信構成を備える、条項27から29のいずれかに記載の方法。
【0355】
条項31. 少なくとも1つの送信構成が、第1の時間領域部分を構成する第1の送信構成を備え、少なくとも1つの送信構成が、第2の時間領域部分を構成する第2の送信構成を備える、条項27から30のいずれかに記載の方法。
【0356】
条項32. 第1の送信構成および第2の送信構成が異なる時間において受信される、条項31に記載の方法。
【0357】
条項33. 第1の時間領域部分および第2の時間領域部分が、介在する時間ギャップなしで互いに隣接している、条項27から32のいずれかに記載の方法。
【0358】
条項34. 時間領域ギャップが、第1の時間領域部分と第2の時間領域部分との間に配置される、条項27から33のいずれかに記載の方法。
【0359】
条項35. 第1の時間領域部分および第2の時間領域部分が、少なくとも1つの標的の検知のための同じ標的レーダー信号の機会と関連付けられる、条項27から34のいずれかに記載の方法。
【0360】
条項36. 第1の時間領域部分および第2の時間領域部分が同じ時間長を有する、条項27から35のいずれかに記載の方法。
【0361】
条項37. 第1の時間領域部分および第2の時間領域部分が異なる時間長を有する、条項27から36のいずれかに記載の方法。
【0362】
条項38. 少なくとも1つの送信構成がさらに第3の時間領域部分を構成する、条項27から37のいずれかに記載の方法。
【0363】
条項39. 第3の時間領域部分が、第1の時間領域標的レーダー信号密度もしくは第2の時間領域標的レーダー信号密度と同じ、または異なる、第3の時間領域標的レーダー信号密度と関連付けられる、条項38に記載の方法。
【0364】
条項40. メモリと、メモリに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、装置であって、メモリおよび少なくとも1つのプロセッサが、条項1から39のいずれかによる方法を実行するように構成される、装置。
【0365】
条項41. 条項1から39のいずれかによる方法を実行するための手段を備える装置。
【0366】
条項42. コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令が、条項1から39のいずれかによる方法をコンピュータまたはプロセッサに実行させるための少なくとも1つの命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0367】
情報および信号が、様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表されてもよいことを、当業者は理解するだろう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0368】
さらに、本明細書において開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実装されてもよいことを、当業者は理解するだろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概してそれらの機能に関して上で説明されている。そのような機能がハードウェアとして実装されるのかまたはソフトウェアとして実施されるのかは、具体的な適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を具体的な適用例ごとに様々な方法で実装してもよいが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0369】
本明細書で開示される態様に関して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装されてもよい。
【0370】
本明細書で開示される態様に関して説明される方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはその2つの組合せにおいて具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体の中に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ることおよび記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICの中に存在し得る。ASICは、ユーザ端末(たとえば、UE)の中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、個別のコンポーネントとしてユーザ端末の中に存在し得る。
【0371】
1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用され得るとともにコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続も、コンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書で使用される場合、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-rayディスク(登録商標)(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記のものの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0372】
上記の開示は本開示の例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更および修正が本明細書で行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップ、および/または行動は、どのような特定の順序で実行される必要もない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または特許請求されることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【符号の説明】
【0373】
102 基地局
104 UE
110 地理的カバレッジエリア
120 通信リンク
122 バックホールリンク
134 バックホールリンク
150 AP
152 STA
164 UE
170 コアネットワーク
172 ロケーションサーバ
180 mmW 基地局
182 UE
184 mmW通信リンク
190 UE
192 D2D P2Pリンク
194 D2D P2Pリンク
204 UE
210 5GC
212 ユーザプレーン機能
213 ユーザプレーンインターフェース
214 制御プレーン機能
215 制御プレーンインターフェース
220 New RAN
222 gNB
223 バックホール接続
224 ng-eNB
230 ロケーションサーバ
260 5GC
262 UPF
263 ユーザプレーンインターフェース
264 AMF
265 制御プレーンインターフェース
266 セッション管理機能(SMF)
270 位置管理機能(LMF)
272 SLP
302 UE
304 基地局
306 ネットワークエンティティ
310 WWANトランシーバ
312 受信機
314 送信機
316 アンテナ
318 信号
320 WLANトランシーバ
322 受信機
324 送信機
326 アンテナ
328 信号
330 SPS受信機
332 処理システム
334 データバス
336 アンテナ
338 SPS信号
340 メモリコンポーネント
342 レーダーコンポーネント
344 センサ
346 ユーザインターフェース
350 WWANトランシーバ
352 受信機
354 送信機
356 アンテナ
358 信号
360 WLANトランシーバ
362 受信機
364 送信機
366 アンテナ
368 信号
370 SPS受信機
376 アンテナ
378 SPS信号
380 ネットワークインターフェース
382 データバス
384 処理システム
386 メモリコンポーネント
388 レーダーコンポーネント
390 ネットワークインターフェース
392 データバス
394 処理システム
396 メモリコンポーネント
398 レーダーコンポーネント
502 基地局
504 建物
506 無線信号
508 ビーム
532 UE
534 反射信号
602 基地局
604 第1の基準信号
606 反射信号
608 第2の基準信号
610 UE
612 第1の受信ビーム
614 第2の受信ビーム
616 第3の受信ビーム
702 第3の基準信号
704 第2の建物
708 反射信号
802 基地局
804 第1の基準信号
805 第2の基準信号
806 第3の基準信号
810 UE
812 第1の受信ビーム
814 第2の受信ビーム
816 第3の受信ビーム
820a 第1の物体
820b 第2の物体
902 送信機
904 受信機
906 標的
908 送信信号
910 エコー信号
912 LOS信号
1002 基地局
1004 基地局
1006 標的
1008 送信信号
1010 エコー信号
1012 LOS信号
1102 コアネットワーク(CN)
1104 無線アクセスネットワーク(RAN)
1106 ユーザ機器(UE)
1108 レーダーコントローラ
1110 レーダーコントローラ
1605 UL信号
1705 DL信号
1710 DL信号
2402 第1の時間領域部分
2404 第2の時間領域部分
2502 第1の時間領域部分
2504 時間ギャップ
2506 第2の時間領域部分
2602 第1の時間領域部分
2604 時間ギャップ
2606 第2の時間領域部分
2702 第1の時間領域部分
2704 第1の時間ギャップ
2706 第2の時間領域部分
2708 第2の時間ギャップ
2710 第3の時間領域部分
2802 第1の時間領域部分
2804 時間ギャップ
2806 第2の時間領域部分
2808 時間ギャップ
2810 第3の時間領域部分
【国際調査報告】