IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ クゥアルコム・インコーポレイテッドの特許一覧

特表2023-552714メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング
<>
  • 特表-メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング 図1
  • 特表-メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング 図2
  • 特表-メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング 図3
  • 特表-メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング 図4
  • 特表-メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング 図5
  • 特表-メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング 図6
  • 特表-メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング 図7
  • 特表-メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング 図8
  • 特表-メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング 図9
  • 特表-メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング 図10
  • 特表-メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-19
(54)【発明の名称】メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/08 20090101AFI20231212BHJP
   H04W 36/38 20090101ALI20231212BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20231212BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20231212BHJP
【FI】
H04W36/08
H04W36/38
H04W84/12
H04W24/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023530807
(86)(22)【出願日】2021-10-29
(85)【翻訳文提出日】2023-05-22
(86)【国際出願番号】 US2021057421
(87)【国際公開番号】W WO2022119676
(87)【国際公開日】2022-06-09
(31)【優先権主張番号】17/109,755
(32)【優先日】2020-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ナゲンドラン、タニガイベル
(72)【発明者】
【氏名】エルマライ、ビグネシュ
(72)【発明者】
【氏名】アナンタラマン、スブラマニアン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD11
5K067DD42
5K067DD43
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ39
(57)【要約】
サービングデバイスってメッシュネットワークにおいてステアリングするための方法、システム、およびデバイスが説明される。本方法は、サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定することと、ここで、クライアントデバイスが、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にあり、決定に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求することと、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信することと、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスからターゲットデバイスへのクライアントデバイスのステアリング動作を実施することと、を含み得る。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービングデバイスによってメッシュネットワークにおいてステアリングするための方法であって、
前記サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定することと、ここにおいて、前記クライアントデバイスは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にある、
前記決定に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスの前記セットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求することと、
1つまたは複数のトリガクライアントデバイスの前記セットのうちの前記少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、前記無線リソース管理報告を受信することと、
前記少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの前記無線リソース管理報告に少なくとも部分的に基づいて、前記サービングデバイスからターゲットデバイスへの前記クライアントデバイスのステアリング動作を実施することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記ステアリング動作を実施することは、
前記無線リソース管理報告中で示された前記サービングデバイスの受信チャネル電力インジケータを、前記無線リソース管理報告中で示された前記ターゲットデバイスの受信チャネル電力インジケータと比較することと、
前記ターゲットデバイスの前記受信チャネル電力インジケータが前記サービングデバイスの前記受信チャネル電力インジケータを超えると決定することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記クライアントデバイスがワイヤレスプロトコルに準拠すると決定することと、
前記クライアントデバイスが前記ワイヤレスプロトコルに準拠すると決定したことに少なくとも部分的に基づいて、前記クライアントデバイスに第2の無線リソース管理報告を要求することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記クライアントデバイスから、前記無線リソース管理報告を受信することと、
前記クライアントデバイスからの前記無線リソース管理報告に少なくとも部分的に基づいて、前記サービングデバイスのネットワークから前記ターゲットデバイスのネットワークに前記クライアントデバイスをステアリングすることと、
を備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記クライアントデバイスから前記無線リソース管理報告を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、前記サービングデバイスの前記ネットワークにおける1つまたは複数の他のクライアントデバイスに対してよりも前記クライアントデバイスに対してより高いステアリング優先度を指定すること、
を備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記要求された無線リソース管理報告が前記クライアントデバイスから受信されないと決定することと、
前記少なくとも1つのトリガクライアントデバイスの前記無線リソース管理報告中で示された、前記サービングデバイスの前記受信チャネル電力インジケータまたは前記ターゲットデバイスの前記受信チャネル電力インジケータ、あるいはその両方に少なくとも部分的に基づいて、前記クライアントデバイスについての受信チャネル電力インジケータを推定することと、
を備える、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記ワイヤレスプロトコルは、802.11kワイヤレスプロトコルを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記無線リソース管理報告の少なくとも1つの態様は、前記802.11kワイヤレスプロトコルに少なくとも部分的に基づく、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記クライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定することは、
前記クライアントデバイスの受信信号強度インジケータが信号強度しきい値を満たすと決定すること、を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
第2のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格でないと決定することと、
ステアリング適格性について、前記第2のクライアントデバイスを監視することと、
前記監視すること、およびユーザ要求または履歴ステアリング成功率、あるいはその両方に少なくとも部分的に基づいて、トリガクライアントデバイスを識別することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
決定ツリーモデルを通して、前記サービングデバイスのネットワークの1つまたは複数のパラメータ、または前記ターゲットデバイスのネットワークの1つまたは複数のパラメータ、あるいはその両方を渡すことと、
前記決定ツリーモデルの出力に少なくとも部分的に基づいて、前記サービングデバイスの前記ネットワークまたは前記ターゲットデバイスの前記ネットワークのトリガクライアントデバイスを識別することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記サービングデバイスはサービングアクセスポイントであり、前記ターゲットデバイスはターゲットアクセスポイントである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
サービングデバイスによってメッシュネットワークにおいてステアリングするための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと、
前記メモリに記憶された命令と、を備え、前記命令は、前記装置に、
前記サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定することと、ここにおいて、前記クライアントデバイスは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にあり、
前記決定に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスの前記セットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求することと、
1つまたは複数のトリガクライアントデバイスの前記セットのうちの前記少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、前記無線リソース管理報告を受信することと、
前記少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの前記無線リソース管理報告に少なくとも部分的に基づいて、前記サービングデバイスからターゲットデバイスへの前記クライアントデバイスのステアリング動作を実施することと、
を行わせるために前記プロセッサによって実行可能である、装置。
【請求項14】
前記ステアリング動作を実施するための前記命令は、前記装置に、
前記無線リソース管理報告中で示された前記サービングデバイスの受信チャネル電力インジケータを、前記無線リソース管理報告中で示された前記ターゲットデバイスの受信チャネル電力インジケータと比較することと、
前記ターゲットデバイスの前記受信チャネル電力インジケータが前記サービングデバイスの前記受信チャネル電力インジケータを超えると決定することと、
を行わせるために前記プロセッサによって実行可能である、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記命令は、前記装置に、
前記クライアントデバイスがワイヤレスプロトコルに準拠すると決定することと、
前記クライアントデバイスが前記ワイヤレスプロトコルに準拠すると決定したことに少なくとも部分的に基づいて、前記クライアントデバイスに第2の無線リソース管理報告を要求することと、
を行わせるために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記命令は、前記装置に、
前記クライアントデバイスから、前記無線リソース管理報告を受信することと、
前記クライアントデバイスからの前記無線リソース管理報告に少なくとも部分的に基づいて、前記サービングデバイスのネットワークから前記ターゲットデバイスのネットワークに前記クライアントデバイスをステアリングすることと、
を行わせるために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記命令は、前記装置に、
前記クライアントデバイスから前記無線リソース管理報告を受信したことに少なくとも部分的に基づいて、前記サービングデバイスの前記ネットワークにおける1つまたは複数の他のクライアントデバイスに対してよりも前記クライアントデバイスに対してより高いステアリング優先度を指定すること、
を行わせるために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記命令は、前記装置に、
前記要求された無線リソース管理報告が前記クライアントデバイスから受信されないと決定することと、
前記少なくとも1つのトリガクライアントデバイスの前記無線リソース管理報告中で示された、前記サービングデバイスの前記受信チャネル電力インジケータまたは前記ターゲットデバイスの前記受信チャネル電力インジケータ、あるいはその両方に少なくとも部分的に基づいて、前記クライアントデバイスについての受信チャネル電力インジケータを推定することと、
を行わせるために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記ワイヤレスプロトコルは、802.11kワイヤレスプロトコルを備える、請求項15に記載の装置。
【請求項20】
サービングデバイスによってメッシュネットワークにおいてステアリングするための装置であって、
前記サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定するための手段と、ここにおいて、前記クライアントデバイスは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にあり、
前記決定に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスの前記セットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求するための手段と、
1つまたは複数のトリガクライアントデバイスの前記セットのうちの前記少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、前記無線リソース管理報告を受信するための手段と、
前記少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの前記無線リソース管理報告に少なくとも部分的に基づいて、前記サービングデバイスからターゲットデバイスへの前記クライアントデバイスのステアリング動作を実施するための手段と、
を備える、装置。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
[0001]本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2020年12月2日に出願された「TRIGGER-CLIENT BASED CLIENT STEERING IN MESH NETWORKS」と題する、NAGENDRANらによる米国特許出願第17/109,755号の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002]以下は、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリング(trigger-client based client steering)を含む、サービングデバイスによってメッシュネットワークにおいてステアリングすることに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。ワイヤレスネットワーク、たとえば、Wi-Fi(登録商標)(すなわち、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11)ネットワークなど、WLANは、1つまたは複数の局(STA)またはモバイルデバイスと通信し得るAPを含み得る。APは、インターネットなど、ネットワークに結合され得、モバイルデバイスがネットワークを介して通信すること(またはアクセスポイントに結合された他のデバイスと通信すること)を可能にし得る。ワイヤレスデバイスはネットワークデバイスと双方向に通信し得る。たとえば、WLANでは、STAは、DLおよびULを介して関連するAPと通信し得る。DL(または順方向リンク)はAPから局への通信リンクを指すことがあり、UL(または逆方向リンク)は局からAPへの通信リンクを指すことがある。
【0004】
[0004]いくつかのステアリングアルゴリズムは、すべてのクライアントに同じ優先度を与え、ネットワークにおけるすべてのクライアントが、ステアリングするための等しい機会を与えられることを生じる。しかしながら、すべてのクライアントに同じ優先度を与えることは、応答しない(non-responsive)クライアントおよび非準拠(non-compliant)クライアントが、応答する(responsive)クライアントおよび準拠(compliant)クライアント(たとえば、ワイヤレスプロトコルに準拠するクライアント)と同じ優先度を与えられるので、応答するクライアントまたは準拠クライアントをステアリングする際に遅延を生じ得る。ワイヤレスシステムおよびデバイスは、ステアリングアルゴリズムにおける改善された技法から恩恵を受け得る。
【発明の概要】
【0005】
[0005]説明される技法は、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする改善された方法、システム、デバイス、および装置に関する。概して、説明される技法は、サービングデバイスが、サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定することと、決定に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース測定報告を要求することとを提供する。いくつかの場合には、説明される技法は、サービングデバイスが、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信することと、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスからターゲットデバイスへのクライアントデバイスのステアリング動作を実施することとを提供する。いくつかの場合には、クライアントデバイスは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの一部でないことがある。いくつかの場合には、クライアントデバイスは、非応答の(non-responding)クライアントデバイスであり得る。いくつかの場合には、クライアントデバイスは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのうちの1つのトリガクライアントデバイスであり得る。
【0006】
[0006]サービングデバイスによってメッシュネットワークにおいてステアリングする方法であって、含む方法が説明される。本方法は、サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定することと、ここで、クライアントデバイスが、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にあり、決定に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求することと、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信することと、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスからターゲットデバイスへのクライアントデバイスのステアリング動作を実施することと、を含み得る。
【0007】
[0007]サービングデバイスによってメッシュネットワークにおいてステアリングするための装置であって、含む方法が説明される。本装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、本装置に、サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定することと、ここで、クライアントデバイスが、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にあり、決定に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求することと、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信することと、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスからターゲットデバイスへのクライアントデバイスのステアリング動作を実施することとを行わせるためにプロセッサによって実行可能であり得る。
【0008】
[0008]サービングデバイスによってメッシュネットワークにおいてステアリングするための別の装置であって、含む方法が説明される。本装置は、サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定するための手段と、ここで、クライアントデバイスが、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にあり、決定に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求することと、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信することと、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスからターゲットデバイスへのクライアントデバイスのステアリング動作を実施することとを含み得る。
【0009】
[0009]サービングデバイスによってメッシュネットワークにおいてステアリングするためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、含む方法が説明される。コードは、サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定することと、ここで、クライアントデバイスが、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にあり、決定に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求することと、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信することと、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスからターゲットデバイスへのクライアントデバイスのステアリング動作を実施することとを行うために、プロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0010】
[0010]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ステアリング動作を実施することは、無線リソース管理報告中で示されたサービングデバイスの受信チャネル電力インジケータを、無線リソース管理報告中で示されたターゲットデバイスの受信チャネル電力インジケータと比較することと、ターゲットデバイスの受信チャネル電力インジケータが、サービングデバイスの受信チャネル電力インジケータを超えると決定することと、を行うための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0011】
[0011]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、クライアントデバイスがワイヤレスプロトコルに準拠すると決定することと、クライアントデバイスがワイヤレスプロトコルに準拠すると決定したことに基づいて、クライアントデバイスに第2の無線リソース管理報告を要求することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0012】
[0012]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、クライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信することと、クライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスのネットワークからターゲットデバイスのネットワークにクライアントデバイスをステアリングすることとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0013】
[0013]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、クライアントデバイスから無線リソース管理報告を受信したことに基づいて、サービングデバイスのネットワークにおける1つまたは複数の他のクライアントデバイスに対してよりもクライアントデバイスに対してより高いステアリング優先度を指定することを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0014】
[0014]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、要求された無線リソース管理報告がクライアントデバイスから受信されないと決定することと、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスの無線リソース管理報告中で示された、サービングデバイスの受信チャネル電力インジケータまたはターゲットデバイスの受信チャネル電力インジケータ、あるいはその両方に基づいて、クライアントデバイスについての受信チャネル電力インジケータを推定することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0015】
[0015]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ワイヤレスプロトコルは、802.11kワイヤレスプロトコルを含む。
【0016】
[0016]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、無線リソース管理報告の少なくとも1つの態様は、802.11kワイヤレスプロトコルに基づき得る。
【0017】
[0017]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、クライアントデバイスが、ステアリングするために適格であり得ると決定することは、クライアントデバイスの受信信号強度インジケータが信号強度しきい値を満たすと決定するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0018】
[0018]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第2のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格でないことがあると決定することと、ステアリング適格性について、第2のクライアントデバイスを監視することと、監視すること、およびユーザ要求または履歴ステアリング成功率(success rate)、あるいはその両方に基づいて、トリガクライアントデバイスを識別することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0019】
[0019]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、決定ツリーモデルを通して、サービングデバイスのネットワークの1つまたは複数のパラメータ、またはターゲットデバイスのネットワークの1つまたは複数のパラメータ、あるいはその両方を渡すこと(passing)と、決定ツリーモデルの出力に基づいて、サービングデバイスのネットワークまたはターゲットデバイスのネットワークのトリガクライアントデバイスを識別することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0020】
[0020]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、サービングデバイスはサービングアクセスポイントであり得、ターゲットデバイスはターゲットアクセスポイントであり得る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】[0021]本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートするサービングデバイスによってメッシュネットワークにおいてステアリングするためのシステムの一例を示す図。
図2】[0022]本開示の様々な態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする環境の一例のブロック図。
図3】[0023]本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする例示的な方法を示すフローチャートの一例を示す図。
図4】[0024]本開示の様々な態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする環境の一例のブロック図の一例を示す図。
図5】[0025]本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートするデバイスのブロック図。
図6】本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートするデバイスのブロック図。
図7】[0026]本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートするネットワークマネージャのブロック図。
図8】[0027]本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートするデバイスを含むシステムの図。
図9】[0028]本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする方法を示すフローチャート。
図10】本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする方法を示すフローチャート。
図11】本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[0029]本技法は、メッシュネットワークにおいてクライアントをステアリングすることを含む。本技法は、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントデバイスベースクライアントステアリングに関連する動作に対する改善を提供する。ステアリングは、メッシュノードに接続されたクライアントが、レイヤ7接続性の変化なしに、メッシュネットワークにおける他のノードにシームレスにハンドオフされる方法である。ステアリングは、ネットワーク負荷およびキャリアおよびユーザ需要と、データオフローディングと、干渉管理と、エネルギー節約ポリシーとに対する平衡を提供する。
【0023】
[0030]いくつかのステアリングアルゴリズムは、ワイヤレスプロトコル(たとえば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11、802.11kなど)に基づき得る。いくつかの場合には、ステアリングアルゴリズムは、クライアントデバイスのステアリングを実施するための、無線リソース管理(RRM)測定報告に基づき得る。いくつかの場合には、RRM測定報告は、ワイヤレスプロトコルに基づき(たとえば、802.11kワイヤレスプロトコルに基づき)得る。しかしながら、メッシュネットワークは、応答するクライアントデバイスと、応答しないクライアントデバイスの両方を含み得る。いくつかの場合には、応答するクライアントデバイスは、ワイヤレスプロトコル(たとえば、802.11kワイヤレスプロトコル)に準拠であると(たとえば、アクセスポイントまたは別のクライアントデバイスによって)決定されるか、またはRRM測定報告についての要求に応答すると決定されるか、あるいはその両方であり得る。いくつかの場合には、応答しないクライアントデバイスは、ワイヤレスプロトコルに非準拠であると決定されるか、またはRRM測定報告についての要求に応答しないと決定されるか、あるいはその両方であり得る。したがって、RRM測定報告に基づくステアリングのいくつかの方法は、ネットワーク上のすべてのデバイス(たとえば、非準拠クライアントデバイス、応答しないクライアントデバイス、割り当てられた時間期間内に応答しない準拠クライアントデバイスなど)に及ぶとは限らないことがある。いくつかのクライアントデバイスは、要求されたとき、(たとえば、要求タイムアウトにより、非準拠により、など)RRM測定報告についての要求に応答しないことがあるので、現在のステアリング方法は、いくつかのクライアントデバイスが十分にサービングされないままにしておくことがあり、ネットワーク負荷およびキャリアおよびユーザ需要と、データオフローディングと、干渉管理と、エネルギー節約ポリシーとにおける不平衡を生じ得る。
【0024】
[0031]本技法は、メッシュネットワークにおける少なくとも1つのクライアントデバイスが、応答しないクライアントデバイスのためのトリガクライアントデバイスとして構成されることを可能にすることによって、現在のステアリング機構に対する改善を提供する。トリガクライアントデバイスは、関連する応答しないクライアントデバイスが、RRM測定報告に基づくステアリングに参加することを可能にするために、1つまたは複数の応答しないクライアントデバイスに測定報告を提供するように構成され得る。いくつかの場合には、トリガクライアントデバイスは、ワイヤレスプロトコル(たとえば、802.11kワイヤレスプロトコル)に準拠であり、ワイヤレスプロトコルに基づく報告要求(たとえば、RRM測定報告要求)に応答すると(たとえば、アクセスポイントまたは他のクライアントデバイスによって)決定されたクライアントデバイスであり得る。いくつかの場合には、トリガクライアントデバイスは、所与のネットワーク内で静止しているか、または比較的静止していると(たとえば、アクセスポイントまたは他のクライアントデバイスによって)決定されたクライアントデバイスを含み得る。
【0025】
[0032]本開示の態様が、初めにワイヤレス通信システムのコンテキストにおいて説明される。本開示の態様は、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングに関するブロック図およびフローチャートによってさらに示され、それらを参照しながら説明される。本開示の態様は、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングに関する装置図、システム図、およびフローチャートによってさらに示され、それらを参照しながら説明される。
【0026】
[0033]図1は、本開示の様々な態様に従って構成された(Wi-Fiネットワークとしても知られる)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)100を示す。WLAN100は、AP105と複数の関連するSTA115とを含み得、複数の関連するSTA115は、移動局、携帯情報端末(PDA)、他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップ、ディスプレイデバイス(たとえば、TV、コンピュータモニタなど)、プリンタなど、デバイスを表し得る。AP105および関連する局115は、BBSまたはESSを表し得る。ネットワークにおける様々なSTA115は、AP105を通して互いと通信することが可能である。また、WLAN100のBSAを表し得る、AP105のカバレージエリア110が示されている。WLAN100に関連する拡張ネットワーク局(図示せず)は、複数のAP105がESSにおいて接続されることを可能にし得るワイヤードまたはワイヤレス配信システムに接続され得る。
【0027】
[0034]図1には示されていないが、STA115は、2つ以上のカバレージエリア110の共通部分中にあり得、2つ以上のAP105に関連し得る。単一のAP105およびSTA115の関連するセットは、BSSと呼ばれることがある。ESSは、接続されたBSSのセットである。ESS中のAP105を接続するために、配信システム(図示せず)が使用され得る。いくつかの場合には、AP105のカバレージエリア110はセクタ(同じく図示せず)に分割され得る。WLAN100は、異なる重複するカバレージエリア110をもつ、異なるタイプ(たとえば、メトロポリタンエリア、ホームネットワークなど)のAP105を含み得る。2つのSTA115はまた、両方のSTA115が同じカバレージエリア110中にあるかどうかにかかわらず、直接ワイヤレスリンク125を介して直接通信し得る。直接ワイヤレスリンク120の例は、Wi-Fi Direct(登録商標)接続、Wi-Fiトンネルドダイレクトリンクセットアップ(TDLS:Tunneled Direct Link Setup)リンク、および他のグループ接続を含み得る。STA115およびAP105は、IEEE802.11、および限定はしないが、802.11b、802.11g、802.11a、802.11n、802.11ac、802.11ad、802.11ah、802.11ax、802.11kなどを含むバージョンからの、物理レイヤおよびMACレイヤのためのWLAN無線およびベースバンドプロトコルに従って通信し得る。他の実装形態では、ピアツーピア接続またはアドホックネットワークがWLAN100内に実装され得る。
【0028】
[0035]いくつかの場合には、STA115(またはAP105)は、中央AP105のカバレージエリア110中の他のSTA115によってではなく、中央AP105によって検出可能であり得る。たとえば、あるSTA115は中央AP105のカバレージエリア110の一端にあり得、別のSTA115は他端にあり得る。したがって、両方のSTA115は、AP105と通信し得るが、他方の送信を受信しないことがある。これは、2つのSTA115が互いに重なり合って送信することを控えないことがあるので、競合ベース環境(たとえば、CSMA/CA)における2つのSTA115のための衝突する送信を生じ得る。それの送信が識別可能でないが、同じカバレージエリア110内にあるSTA115は、隠れノードとして知られることがある。CSMA/CAは、送信STA115(またはAP105)によって送信されるRTSパケットと、受信STA115(またはAP105)によって送信されるCTSパケットとの交換によって補足され得る。これは、1次送信の持続時間の間送信しないように、送信側と受信側との範囲内の他のデバイスに警告し得る。したがって、RTS/CTSは、隠れノード問題を緩和するのを助け得る。
【0029】
[0036]本明細書で説明される主題の態様は、1つまたは複数の利点を実現するために実装され得る。説明される技法は、システム効率の改善をサポートし得、したがって、ワイヤレスデバイス(たとえば、STA、ネットワーク内で静止しているかまたは比較的静止しているワイヤレスデバイスなど)がトリガクライアントデバイスとして定義され得る。いくつかの場合には、トリガクライアントデバイスは、ワイヤレスプロトコル(たとえば、802.11kワイヤレスプロトコル)に準拠であり得る。いくつかの場合には、ネットワークにおけるいくつかのワイヤレスデバイスは、ワイヤレスプロトコルに準拠でないことがある。
【0030】
[0037]いくつかの例では、複数のワイヤレスデバイスは、トリガクライアントデバイスのセットとして定義され得る。いくつかの場合には、トリガクライアントデバイスのセットは、周期的に更新され得る。いくつかの場合には、アクセスポイントは、他のワイヤレスデバイス(たとえば、トリガクライアントデバイスのセット以外のクライアントデバイス)のステアリング決定を行うために、トリガクライアントデバイスのセット(たとえば、トリガクライアントデバイスのセットからの情報)を使用し得る。いくつかの場合には、本技法は、アクセスポイント(たとえば、AP105)が、応答ワイヤレスデバイスおよび準拠ワイヤレスデバイスと同じくらい効果的に、いくつかのワイヤレスデバイス(たとえば、応答しないクライアントデバイス、あまり応答しない(less-responsive)クライアントデバイス、非準拠クライアントデバイス)をステアリングすることを可能にし得る。したがって、本技法は、複数のネットワーク(たとえば、複数のAP)にわたる作業負荷および帯域幅の分散を改善し、増加されたユーザエクスペリエンスを生じる。
【0031】
[0038]図2は、本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする環境200の例を示す。いくつかの例では、環境200は、WLAN100の態様を実装し得る。
【0032】
[0039]図示の例では、環境200は、構内205を含み得る。構内205の例は、自宅、オフィス、事業所、学校、または任意の他のタイプの建築物を含み得る。示されているように、構内205は、1つまたは複数の部屋を含み得る。たとえば、構内205は、部屋210-1、210-2、210-3、および210-4、ならびに中央エリア215(たとえば、廊下、入口通路、受付エリアなど)を含み得る。示されているように、部屋210-1はアクセスポイント(AP)105-aを含み得、部屋210-4はAP105-bを含み得る。
【0033】
[0040]示されているように、構内205は、1つまたは複数の局(STA)またはワイヤレス通信デバイスを含み得る。いくつかの場合には、示された1つまたは複数のSTAは、ワイヤレスプロトコル(たとえば、802.11kワイヤレスプロトコル)に準拠であるか、またはワイヤレスプロトコルに基づく報告要求に応答するか、あるいはその両方である、1つまたは複数の応答STAを含み得る。図示の例では、応答STAは、STA115-a1、STA115-a2、STA115-a3、STA115-a4などを含み得る。いくつかの場合には、応答STAは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスを含み得、ここで、トリガクライアントデバイスは、ワイヤレスプロトコルに準拠であり、ワイヤレスプロトコルに基づく報告要求に応答すると(たとえば、AP105-aまたはAP105-bによって)決定される。いくつかの場合には、トリガクライアントデバイスは、AP105-aまたはAP105-bが、静止しているかまたは比較的静止していることを決定したクライアントデバイスを含み得る。
【0034】
[0041]いくつかの場合には、示された1つまたは複数のSTAは、ワイヤレスプロトコルに準拠でない、またはワイヤレスプロトコルに基づく報告要求に応答しない、またはワイヤレスプロトコルに基づく報告要求に一貫性なく応答する、またはワイヤレスプロトコルに基づく報告要求に一時的に応答しない、またはそれらの任意の組合せである、1つまたは複数の応答しないSTAを含み得る。図示の例では、応答しないSTAは、STA115-b1およびSTA115-b2などを含み得る。いくつかの場合には、1つまたは複数の応答しないSTAは、ワイヤレスプロトコルに準拠であり得るが、それらがワイヤレスプロトコルに基づく報告要求に応答しないので、それらは応答しないSTAであると決定され得る。
【0035】
[0042]いくつかの場合には、AP105-aまたはAP105-bは、応答しないSTAの受信信号強度インジケータが信号強度しきい値を満たすことに基づいて、応答しないSTAが、ステアリングするために適格であると決定し得る。AP105-aまたはAP105-bは、クライアントデバイスが、応答するSTAである(たとえば、STAがワイヤレスプロトコルに準拠である)が、応答するSTAがトリガクライアントデバイスでないと決定したとき、AP105-aまたはAP105-bは、報告要求(たとえば、無線リソース管理測定報告)を開始し、その応答するSTAに要求を送信し得る。いくつかの場合には、AP105-aまたはAP105-bは、応答するSTAに、およびそれぞれのネットワーク(たとえば、AP105-aまたはAP105-bのネットワーク)における各トリガクライアントデバイスに要求を送信し得る。応答するSTAが、AP105-aまたはAP105-bに報告を送信することによって応答したとき、AP105-aまたはAP105-bは、この応答するSTAに、1つまたは複数の応答しないSTAよりも高い優先度を与え得る。いくつかの場合には、AP105-aまたはAP105-bが、応答するSTAから報告を受信したとき、AP105-aまたはAP105-bは、報告中の情報(たとえば、AP105-aに関する受信チャネル電力インジケータ(RCPI)情報、およびAP105-bに関するRCPI情報)に基づいて、応答するSTAについてのステアリング動作を進め得る。
【0036】
[0043]いくつかの場合には、AP105-aまたはAP105-bが、応答するSTAから報告を受信しないとき(たとえば、要求がタイムアウトしたとき、AP105-aまたはAP105-bが所与の時間期間内に報告を受信しないとき、応答するSTAは、応答しないSTAになる)、AP105-aまたはAP105-bは、送信された要求を受信し、それに応答する1つまたは複数のトリガクライアントデバイスからAP105-aまたはAP105-bが受信した報告に基づいて、この応答するSTA(たとえば、前の応答するSTA、ワイヤレスプロトコルに依然として準拠であるSTAなど)についての近似RCPI値を推定し得る。
【0037】
[0044]いくつかの場合には、応答しないSTAは、応答しないSTAが所与のワイヤレスプロトコル(たとえば、802.11kワイヤレスプロトコル)に準拠しないので、報告要求に応答しないことがある。AP105-aまたはAP105-bが、応答しないSTAが準拠STAでないと決定したとき、AP105-aまたはAP105-bは、報告要求を開始し(たとえば、無線リソース管理測定報告要求を生成し)、それぞれのネットワークにおける各トリガクライアントデバイスに要求を送信し得る。いくつかの場合には、AP105-aまたはAP105-bは、送信された要求を受信し、それに応答した1つまたは複数のトリガクライアントデバイスからAP105-aまたはAP105-bが受信した報告に基づいて、AP105-aまたはAP105-bに関する非準拠STAについての近似RCPI値を推定し得る。いくつかの場合には、AP105-aまたはAP105-bに報告を送信することによって、送信された要求に応答するトリガクライアントデバイスが多いほど、非準拠STAについての推定されたRCPI値がより正確になる。いくつかの例では、AP105-aは、非準拠STAについての推定されたRCPI値に基づいて、非準拠STAをAP105-bに(またはAP105-bからAP105-aに)ステアリングし得る。
【0038】
[0045]いくつかの例では、AP105-aは、STA115-a2、STA115-b1、およびSTA115-a3についてのサービングAPであり得る。いくつかの場合には、AP105-aは、STA115-a2およびSTA115-a3が、応答するSTAであり、STA115-b1が、応答しないSTAであると決定し得る。いくつかの場合には、AP105-aは、STA115-a2またはSTA115-a3、あるいはその両方が、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセット内にあり、STA115-b1が、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にあると決定し得る。
【0039】
[0046]いくつかの例では、AP105-aは、STA115-b1が、ステアリングするために適格であると決定し得る。いくつかの例では、STA115-b1は、AP105-aから離れて、およびAP105-bのより近くに移動していることがあり、そのとき、AP105-aは、STA115-b1が、ステアリングするために適格であると決定し得る。いくつかの場合には、AP105-aは、STA115-b1の受信信号強度インジケータが信号強度しきい値を満たすことに基づいて、STA115-b1が、ステアリングするために適格であると決定し得る。
【0040】
[0047]いくつかの場合には、AP105-aは、STA115-b1が、応答しないSTAである(たとえば、STA115-b1が、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にある)と決定し得る。いくつかの例では、STA115-b1が、応答しないSTAであると決定したことに基づいて、AP105-aは、少なくともSTA115-a2またはSTA115-a3、あるいは少なくともその両方に(たとえば、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに)無線リソース管理報告を要求し得る。いくつかの例では、AP105-aは、少なくともSTA115-a1またはSTA115-a4、あるいは少なくともその両方に、無線リソース管理報告を要求し得る。
【0041】
[0048]いくつかの例では、AP105-aは、少なくともSTA115-a2またはSTA115-a3、あるいは少なくともその両方から、無線リソース管理報告を受信し得る。追加または代替として、AP105-aは、少なくともSTA115-a1またはSTA115-a4、あるいは少なくともその両方から、無線リソース管理報告を受信し得る。いくつかの例では、AP105-aは、少なくともSTA115-a2またはSTA115-a3、あるいは少なくともその両方からの(たとえば、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの)無線リソース管理報告に少なくとも部分的に基づいて、AP105-aからAP105-bへのSTA115-b1のステアリング動作を実施し得る。
【0042】
[0049]いくつかの例では、AP105-bは、STA115-a1、STA115-b2、およびSTA115-a4についてのサービングAPであり得る。いくつかの場合には、AP105-aは、STA115-a1およびSTA115-a4が、応答するSTAであり、STA115-b2が、応答しないSTAであると決定し得る。いくつかの場合には、AP105-bは、STA115-a1またはSTA115-a4、あるいはその両方が、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセット内にあり、STA115-b2が、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にあると決定し得る。
【0043】
[0050]いくつかの例では、AP105-bは、STA115-b2が、ステアリングするために適格であると決定し得る。いくつかの例では、STA115-b2は、AP105-bから離れて、およびAP105-aのより近くに移動していることがあり、そのとき、AP105-bは、STA115-b2が、ステアリングするために適格であると決定し得る。いくつかの場合には、AP105-bは、STA115-b2の受信信号強度インジケータが信号強度しきい値を満たすことに基づいて、STA115-b2が、ステアリングするために適格であると決定し得る。
【0044】
[0051]いくつかの場合には、AP105-bは、STA115-b2が、応答しないSTAである(たとえば、STA115-b2が、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にある)と決定し得る。いくつかの例では、STA115-b2が、応答しないSTAであると決定したことに基づいて、AP105-bは、少なくともSTA115-a1またはSTA115-a4、あるいは少なくともその両方に(たとえば、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに)無線リソース管理報告を要求し得る。いくつかの例では、AP105-bは、少なくともSTA115-a2またはSTA115-a3、あるいは少なくともその両方に、無線リソース管理報告を要求し得る。
【0045】
[0052]いくつかの例では、AP105-bは、少なくともSTA115-a1またはSTA115-a4、あるいは少なくともその両方から、無線リソース管理報告を受信し得る。いくつかの例では、AP105-bは、少なくともSTA115-a1またはSTA115-a4、あるいは少なくともその両方からの(たとえば、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの)無線リソース管理報告に少なくとも部分的に基づいて、AP105-bからAP105-aへのSTA115-b2のステアリング動作を実施し得る。
【0046】
[0053]いくつかの例では、AP105-bは、少なくともSTA115-a2またはSTA115-a3、あるいは少なくともその両方から、無線リソース管理報告を受信し得る。いくつかの例では、AP105-bは、少なくともSTA115-a2またはSTA115-a3、あるいは少なくともその両方からの(たとえば、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの)無線リソース管理報告に少なくとも部分的に基づいて、AP105-bからAP105-aへのSTA115-b2のステアリング動作を実施し得る。
【0047】
[0054]AP105-aまたはAP105-bのネットワークが、応答しないSTA(たとえば、STA115-b1またはSTA115-b2)を含むとき、AP105-aまたはAP105-bは、応答しないSTAからRCPIを受信しないことがある。いくつかの場合には、AP105-aまたはAP105-bは、1つまたは複数の応答するSTAからのRCPI情報に基づいて、応答しないSTAのRCPI情報を決定(たとえば、推定または予測)し得る。したがって、AP105-aまたはAP105-bは、1つまたは複数の応答するSTA(たとえば、STA115-a1、STA115-a2、STA115-a3またはSTA115-a4)からRCPI情報を受信し、1つまたは複数の応答するSTAからのRCPI情報に基づいて、応答しないSTA(たとえば、STA115-b1またはSTA115-b2)についてのRCPI値を推定し得る。AP105-aまたはAP105-bにそれらのRCPI情報を提供する応答するSTA(たとえば、トリガクライアントデバイス)の数が多いほど、応答しないSTAについての予測または推定されるRCPI値の精度がより高くなる。
【0048】
[0055]いくつかの例では、AP105-aまたはAP105-bは、応答しないSTA(たとえば、STA115-b1またはSTA115-b2)と応答するSTA(たとえば、STA115-a1、STA115-a2、STA115-a3またはSTA115-a4)との間のピアツーピア接続(たとえば、Wi-Fi Direct接続)を確立し得る。いくつかの場合には、AP105-aまたはAP105-bは、あまり応答しないまたは非準拠クライアントデバイス(たとえば、非11k準拠クライアントデバイス)からRCPI情報を得るために、ピアツーピア接続を確立し得る。いくつかの場合には、AP105-aまたはAP105-bは、応答しないSTAが、ステアリングするために適格になるとき、ピアツーピア接続を確立し得る。いくつかの場合には、ピアツーピア接続は、(たとえば、応答しないSTAが、ステアリングするために適格になるとき)応答するSTAが、応答しないSTAからRCPI値を受信することを可能にし得る。
【0049】
[0056]いくつかのステアリングアルゴリズムは、すべてのクライアントデバイス(たとえば、応答するSTAおよび応答しないSTA、準拠STAおよび非準拠STA)を同様に扱い得、ネットワークにおけるすべてのクライアントデバイスが、ステアリングするための等しい機会を与えられる。しかしながら、すべてのクライアントデバイスに、ステアリングするための機会を等しく与えることは、準拠STAおよび応答するSTA(たとえば、トリガクライアントデバイス)をステアリングする際に遅延を生じ得る。また、応答しないSTAに等しい機会が与えられたとき、その機会は、応答しないSTAが情報についての要求(たとえば、RCPI情報についての要求)に応答せず、不成功のステアリングを生じることがあるので、しばしば浪費される。
【0050】
[0057]いくつかの例では、AP105-aまたはAP105-bは、応答するSTA(たとえば、802.11kなどのワイヤレスプロトコルに準拠であるトリガクライアントデバイス)を識別し、応答するSTAを「好ましい」クライアントデバイスとして特徴づけ得る。いくつかの場合には、AP105-aまたはAP105-bは、好ましいクライアントデバイスに、より高い優先度(たとえば、応答しないSTAよりもステアリング動作のためのより高い優先度)を与え得る。いくつかの場合には、応答するSTAを好ましいクライアントデバイスとして特徴づけることは、ステアリング成功率(たとえば、開始されたステアリング動作の総数に対する成功したステアリング動作の数)を増加させ得る。いくつかの場合には、応答するSTAを好ましいクライアントデバイスとして特徴づけることは、ステアリング応答するクライアントデバイスにより高いステアリング機会を提供し、(たとえば、クライアントデバイスがローミングしている間など)改善されたユーザエクスペリエンスを生じ得る。いくつかの場合には、AP105-aまたはAP105-bは、AP105-aまたはAP105-bが、応答するSTA(たとえば、好ましいクライアントデバイス)についてのステアリング動作を実施する間、応答しないSTA(たとえば、好ましくないクライアントデバイス)を無視し得る。
【0051】
[0058]本明細書で説明される主題の態様は、1つまたは複数の利点を実現するために実装され得る。説明される技法は、要求に応答しないと(たとえば、AP105-aまたはAP105-bによって)決定された、応答しないSTAからの要求された報告(たとえば、要求された無線リソース管理報告)を待つ際の遅延が低減されるように、システム効率の改善をサポートする。さらに、説明される技法は、改善されたステアリング動作効率を生じ、それにより、ユーザエクスペリエンスを改善する。ネットワークにおける任意のトリガクライアントデバイスが、(たとえば、トリガクライアントデバイスと応答しないSTAとの間で相互依存メッシュネットワークを形成することに基づいて)ネットワークにおける応答しないSTAをステアリングするのを支援するように構成され得る。
【0052】
[0059]図3は、本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする例示的な方法300を示すフローチャートの一例を示す。いくつかの例では、方法300は、WLAN100の態様を実装し得る。
【0053】
[0060]方法300の動作は、本明細書で説明されるアクセスポイント(たとえば、AP105)またはそれの構成要素によって実装され得る。方法300の動作は、本明細書で説明される局(たとえば、STA115)またはそれの構成要素によって実装され得る。方法300の動作は、ワイヤレスデバイス(たとえば、AP105またはSTA115、あるいはその両方)によって実装され得る。たとえば、方法300の動作は、図5図8を参照しながら説明されるネットワークマネージャによって実施され得る。いくつかの例では、APまたはSTA、あるいはその両方は、本明細書で説明される機能を実施するようにAPまたはSTA、あるいはその両方の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、APまたはSTA、あるいはその両方は、専用ハードウェアを使用して、本明細書で説明される機能の態様を実施し得る。
【0054】
[0061]305において、ワイヤレスデバイスは、クライアントデバイス(たとえば、STA115)が、ステアリングするために適格であるかどうかを決定し得る。ワイヤレスデバイスが、クライアントデバイスが、ステアリングするために適格でないと決定したとき、310において、ワイヤレスデバイスは、クライアントデバイス(たとえば、1つまたは複数のSTA115)の間のステアリング適格性について監視し得る(たとえば、監視することを続け得る)。
【0055】
[0062]315において、ワイヤレスデバイスは、ユーザ要求または統計率に基づいてクライアントデバイスを識別し得る(たとえば、クライアントデバイスをステアリング適格として識別し得る)。統計率は、ステアリング成功率(たとえば、開始されたステアリングの総数に対する成功したステアの数)、または報告成功率(たとえば、開始された要求の総数に対する受信された報告の数)、または要求拒否率(たとえば、開始された要求の総数に対する拒否された要求の数)、タイムアウト率(たとえば、開始された要求の総数に対するタイムアウトされた報告の数)、無効な報告率(たとえば、受信された報告の総数に対する受信された無効な報告の数)、応答時間(たとえば、クライアントデバイスが要求に応答するのにかかる時間)、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。ワイヤレスデバイスが、305において、クライアントデバイスをステアリング適格として識別するとき、ワイヤレスデバイスは、ステアリング適格性を検証し得る。
【0056】
[0063]320において、ワイヤレスデバイスが、305において、クライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定したとき、ワイヤレスデバイスは、クライアントデバイスが、トリガクライアントデバイスとしてマークされるか、または特徴づけられるかどうかを決定し得る。いくつかの場合には、ワイヤレスデバイスは、(たとえば、320における決定の前に)クライアントデバイスの1つまたは複数のパラメータに基づいて、クライアントデバイスをトリガクライアントデバイスとして特徴づけ得る。いくつかの場合には、ユーザは、(たとえば、320における決定の前に)クライアントデバイスをトリガクライアントデバイスとして構成するかまたは特徴づけ得る。
【0057】
[0064]325において、ワイヤレスデバイスが、320において、クライアントデバイスがトリガクライアントデバイスでないと決定したとき、ワイヤレスデバイスは、各トリガクライアントデバイスに無線リソース測定(RRM)報告を要求し得る。いくつかの場合には、ワイヤレスデバイスは、ネットワーク(たとえば、ワイヤレスデバイスのネットワーク)における各トリガクライアントデバイスを識別し、各識別されたトリガクライアントデバイスにRRM報告を要求し得る。
【0058】
[0065]330において、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスがトリガクライアントデバイスから受信したRRM報告に基づいて、クライアントデバイスのRCPI値を推定し得る。
【0059】
[0066]345において、ワイヤレスデバイスは、信号強度しきい値が、クライアントデバイスの推定されたRCPI値に関して満たされるかどうかを決定し得る。いくつかの態様では、信号強度しきい値は、受信信号強度インジケータ(RSSI)しきい値に基づき得る。ワイヤレスデバイスが、信号強度しきい値が満たされないと決定したとき、ワイヤレスデバイスは、310において、クライアントデバイスの間の適格性について監視することを続け得る。
【0060】
[0067]350において、ワイヤレスデバイスが、信号強度しきい値が満たされると決定したとき、ワイヤレスデバイスは、サービング帯域からターゲット帯域に、またはサービングアクセスポイントからターゲットアクセスポイントに、クライアントデバイスをステアリングし得る。いくつかの場合には、サービング帯域およびターゲット帯域は、同じアクセスポイントによって提供され得る。いくつかの場合には、サービング帯域はサービングアクセスポイントによって提供され得、ターゲット帯域はターゲットアクセスポイントによって提供され得る。
【0061】
[0068]335において、ワイヤレスデバイスが、320において、クライアントデバイスがトリガクライアントデバイスであると決定したとき、ワイヤレスデバイスは、クライアントデバイスにRRM報告を要求し得る。いくつかの場合には、ワイヤレスデバイスは、各トリガクライアントデバイスにそれぞれサービングアクセスポイント(たとえば、AP105-aまたはAP105-b)およびターゲットアクセスポイント(たとえば、AP105-bまたはAP105-a)に対するRRM報告を要求し得る。いくつかの例では、ワイヤレスデバイスは、サービングアクセスポイントまたはターゲットアクセスポイントであり得る。
【0062】
[0069]340において、ワイヤレスデバイスは、サービングアクセスポイントまたはターゲットアクセスポイント、あるいはその両方についての報告が、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから受信されるかどうかを決定し得る。ワイヤレスデバイスが、サービングアクセスポイントまたはターゲットアクセスポイント、あるいはその両方についての報告が、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから受信されないと決定したとき、ワイヤレスデバイスは、再び、335において、各トリガクライアントデバイスにそれぞれサービングアクセスポイントおよびターゲットアクセスポイントに対するRRM報告を要求し得る。
【0063】
[0070]345において、ワイヤレスデバイスが、340において、サービングアクセスポイントまたはターゲットアクセスポイント、あるいはその両方についての報告が、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから受信されると決定したとき、ワイヤレスデバイスは、信号強度しきい値が満たされるかどうかを決定し得る。ワイヤレスデバイスが、信号強度しきい値が満たされないと決定したとき、ワイヤレスデバイスは、310において、クライアントデバイスの間の適格性について監視することを続け得る。
【0064】
[0071]350において、ワイヤレスデバイスが、信号強度しきい値が満たされると決定したとき、ワイヤレスデバイスは、サービング帯域からターゲット帯域に、またはサービングアクセスポイントからターゲットアクセスポイントに、クライアントデバイスをステアリングし得る。
【0065】
[0072]図4は、本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする環境400の例を示す。いくつかの例では、環境400は、WLAN100の態様を実装し得る。
【0066】
[0073]いくつかの例では、環境400の動作は、本明細書で説明されるAP105またはそれの構成要素によって実装され得る。いくつかの例では、環境400の動作は、本明細書で説明されるSTA115またはそれの構成要素によって実装され得る。環境400の動作は、ワイヤレスデバイス(たとえば、AP105またはSTA115、あるいはその両方)によって実装され得る。たとえば、環境400の動作は、図5図8を参照しながら説明されるネットワークマネージャによって実施され得る。いくつかの例では、APまたはSTA、あるいはその両方は、本明細書で説明される動作を実施するようにAPまたはSTA、あるいはその両方の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、APまたはSTA、あるいはその両方は、専用ハードウェアを使用して、本明細書で説明される機能の態様を実施し得る。いくつかの例では、環境400の動作は、潜在的トリガクライアントデバイスを識別することと、識別された潜在的トリガクライアントデバイスからトリガクライアントデバイスを選択することとを含み得る。
【0067】
[0074]図示の例では、環境400は、n個のネットワークを含むネットワークセット405を含み得、ここで、nは正の整数である。いくつかの場合には、ネットワークセット405における最大数のネットワークが、ユーザによって構成され得る。いくつかの場合には、ネットワークセット405は、1つまたは複数のネットワークセットを含み得、ここで、少なくとも第1のネットワークセットが、指定された最大数のネットワークまでの第1の数のネットワークを含み、少なくとも第2のネットワークセットが、指定された最大数のネットワークまでの第2の数のネットワークを含み、ここで、第2の数のネットワークは、第1の数のネットワークよりも少ないか、多いか、またはそれに等しい。
【0068】
[0075]図示の例では、環境400は、機械学習モデル410を含み得る。いくつかの場合には、機械学習モデル410は、決定ツリー学習モデル、または教師あり学習モデル、またはクラスタリングモデル、または人工ニューラルネットワークモデル、または強化学習モデルを含み得るか、あるいはそれに基づき得る。
【0069】
[0076]いくつかの例では、ワイヤレスデバイス(たとえば、AP105またはSTA115、あるいはその両方)は、潜在的トリガクライアントデバイスを識別して、ネットワークセット405のネットワークを支援して、トリガクライアントデバイスを選択するために、機械学習モデル410を実装し得る。いくつかの場合には、ワイヤレスデバイスは、ネットワークセット405のネットワークから1つまたは複数のパラメータを収集し得る。表1は、潜在的トリガクライアントデバイスを決定するために収集および使用され得る1つまたは複数のパラメータの例を提供する。
【0070】
【表1】
【0071】
[0077]表1は、802.11kワイヤレスプロトコルに関する1つまたは複数のパラメータの例を提供する。いくつかの場合には、1つまたは複数のパラメータは、802.11kワイヤレスプロトコルを含み得る、1つまたは複数のワイヤレスプロトコルに基づき得る。いくつかの場合には、ワイヤレスデバイスは、クライアントデバイスの1つまたは複数のパラメータに基づいて(たとえば、ネットワークセット405のネットワークによって提供される表1の少なくとも1つのパラメータに基づいて)、クライアントデバイスをトリガクライアントデバイスとして特徴づけ得る。いくつかの場合には、ユーザが、クライアントデバイスをトリガクライアントデバイスとして構成するか、または特徴づけ得る(たとえば、ユーザ定義パラメータ)。
【0072】
[0078]いくつかの例では、1つまたは複数のパラメータは、パラメータの2つの異なるセットのうちの1つにカテゴリー分類され得る。パラメータの2つのセットは、クラウドパラメータとネットワークパラメータとを含み得る。いくつかの場合には、クラウドパラメータは、成功した11k報告、またはステアリング成功率、または拒否された要求、またはタイムアウトされた報告、または応答時間、または無効な報告、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの場合には、ネットワークパラメータは、追加のサンプリングされたデータに依拠しない1つまたは複数の定数パラメータを含み得る。いくつかの場合には、ネットワークパラメータは、ユーザ定義パラメータ(たとえば、ユーザ定義トリガクライアントデバイス)、またはワイヤレスプロトコル能力、または無線能力(たとえば、クライアントデバイスが構成される無線のタイプ)、またはサービングデータレート、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。
【0073】
[0079]図示の例では、機械学習モデル410は、ネットワークセット405によって機械学習モデル410に提供された1つまたは複数のパラメータに対して機械学習分析を実施し得る。いくつかの場合には、機械学習モデル410は、潜在的トリガクライアントデバイス415を識別し得る。いくつかの場合には、機械学習モデル410は、識別された潜在的トリガクライアントデバイス415をネットワークセット405のネットワークに提供し得る。
【0074】
[0080]機械学習モデル410に基づいて、本技法は、トリガクライアントデバイスの選択を改善することによって、メッシュネットワークにおけるクライアントステアリングを改善する。本技法は、トリガクライアントデバイスを選択する精度を増加させる。たとえば、機械学習モデル410によって提供される分析は、機械学習モデル410によって、トリガクライアントデバイス動作に最も適していると決定されるクライアントデバイスを選択することを改善する。本技法は、クライアントデバイスを、ネットワークセット405の所与のネットワークについての適切なトリガクライアントデバイスとして選択する際の時間およびオーバーヘッドを著しく低減する。本技法は、そのような要求に大きく応答しないクライアントからの報告を待つ際の不要な遅延をなくす。本技法は、ステアリング効率を改善し、したがって、改善されたユーザエクスペリエンスを生じる。本技法に基づいて、ネットワークセット405の所与のネットワークにおける任意のクライアントデバイスが、それぞれのネットワークにおける任意の他のクライアントデバイスをステアリングするのを支援し(たとえば、AP105などのアクセスポイントを支援し)、したがって、相互依存メッシュネットワークを形成し得る。本技法は、トリガクライアントデバイスとして選択されるべき、指定された能力をもつクライアントデバイス(たとえば、ワイヤレスプロトコル準拠クライアントデバイス、802.11k準拠クライアントデバイスなど)を識別し、なぜなら、これらの識別されたクライアントデバイスをトリガクライアントデバイスとして使用することが、アクセスポイント(たとえば、AP105)のためのステアリング決定の効率を改善するだけでなく、それぞれのネットワークの全体的な効率をも改善するからである。本技法は、同じ指定された能力を有しないことがある、ネットワークにおける他のクライアントのステアリングを支援するために、識別されたクライアントデバイスにおけるこれらの指定された能力を利用し、したがって、より良く分散された、およびより公平なネットワークを提供し得る。
【0075】
[0081]図5は、本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートするデバイス505のブロック図500を示す。デバイス505は、本明細書で説明されるデバイスの態様の一例であり得る。デバイス505は、受信機510と、ネットワークマネージャ515と、送信機520とを含み得る。デバイス505はプロセッサをも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していることがある。
【0076】
[0082]受信機510は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連する制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびメッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングに関係する情報など)などの情報を受信し得る。情報は、デバイス505の他の構成要素に渡され得る。受信機510は、図8を参照しながら説明されるトランシーバ820の態様の一例であり得る。受信機510は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0077】
[0083]ネットワークマネージャ515は、サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定することと、ここで、クライアントデバイスが、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にあり、決定に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求することと、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信することと、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスからターゲットデバイスへのクライアントデバイスのステアリング動作を実施することとを行い得る。ネットワークマネージャ515は、本明細書で説明されるネットワークマネージャ810の態様の一例であり得る。
【0078】
[0084]ネットワークマネージャ515、またはそれの副構成要素は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるコード(たとえば、ソフトウェアまたはファームウェア)、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、ネットワークマネージャ515、またはそれの副構成要素の機能は、汎用プロセッサ、DSP、特定用途向け集積回路(ASIC)、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本開示で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せによって実行され得る。
【0079】
[0085]ネットワークマネージャ515、またはそれの副構成要素は、1つまたは複数の物理構成要素によって機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。いくつかの例では、ネットワークマネージャ515、またはそれの副構成要素は、本開示の様々な態様による別個で個別の構成要素であり得る。いくつかの例では、ネットワークマネージャ515、またはそれの副構成要素は、限定はしないが、本開示の様々な態様による、入出力(I/O)構成要素、トランシーバ、ネットワークサーバ、別のコンピューティングデバイス、本開示で説明される1つまたは複数の他の構成要素、あるいはそれらの組合せを含む、1つまたは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わせられ得る。
【0080】
[0086]送信機520は、デバイス505の他の構成要素によって生成された信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機520は、トランシーバモジュール中で受信機510とコロケートされ得る。たとえば、送信機520は、図8を参照しながら説明されるトランシーバ820の態様の一例であり得る。送信機520は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0081】
[0087]図6は、本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートするデバイス605のブロック図600を示す。デバイス605は、本明細書で説明されるデバイス505またはSTA115の態様の一例であり得る。デバイス605は、受信機610と、ネットワークマネージャ615と、送信機640とを含み得る。デバイス605はプロセッサをも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していることがある。
【0082】
[0088]受信機610は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連する制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびメッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングに関係する情報など)などの情報を受信し得る。情報は、デバイス605の他の構成要素に渡され得る。受信機610は、図8を参照しながら説明されるトランシーバ820の態様の一例であり得る。受信機610は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0083】
[0089]ネットワークマネージャ615は、本明細書で説明されるネットワークマネージャ515の態様の一例であり得る。ネットワークマネージャ615は、範囲マネージャ620と、報告マネージャ625と、測定マネージャ630と、ステアリングマネージャ635とを含み得る。ネットワークマネージャ615は、本明細書で説明されるネットワークマネージャ810の態様の一例であり得る。
【0084】
[0090]範囲マネージャ620は、サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定し得、ここで、クライアントデバイスは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にある。報告マネージャ625は、決定に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求し得る。
【0085】
[0091]測定マネージャ630は、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信し得る。ステアリングマネージャ635は、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスからターゲットデバイスへのクライアントデバイスのステアリング動作を実施し得る。
【0086】
[0092]送信機640は、デバイス605の他の構成要素によって生成された信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機640は、トランシーバモジュールにおいて受信機610とコロケートされ得る。たとえば、送信機640は、図8を参照しながら説明されるトランシーバ820の態様の一例であり得る。送信機640は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0087】
[0093]図7は、本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートするネットワークマネージャ705のブロック図700を示す。ネットワークマネージャ705は、本明細書で説明されるネットワークマネージャ515、ネットワークマネージャ615、またはネットワークマネージャ810の態様の一例であり得る。ネットワークマネージャ705は、範囲マネージャ710と、報告マネージャ715と、測定マネージャ720と、ステアリングマネージャ725と、制御マネージャ730と、プロトコルマネージャ735と、信号マネージャ740と、監視マネージャ745と、データマネージャ750とを含み得る。これらのモジュールの各々は、直接または間接的に、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信し得る。
【0088】
[0094]範囲マネージャ710は、サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定し得、ここで、クライアントデバイスは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にある。報告マネージャ715は、決定に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求し得る。いくつかの場合には、サービングデバイスはサービングアクセスポイントであり、ターゲットデバイスはターゲットアクセスポイントである。いくつかの場合には、ワイヤレスプロトコルは、802.11kワイヤレスプロトコルを含む。いくつかの場合には、無線リソース管理報告の少なくとも1つの態様は、802.11kワイヤレスプロトコルに基づく。
【0089】
[0095]測定マネージャ720は、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信し得る。ステアリングマネージャ725は、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスからターゲットデバイスへのクライアントデバイスのステアリング動作を実施し得る。
【0090】
[0096]制御マネージャ730は、無線リソース管理報告中で示されたサービングデバイスの受信チャネル電力インジケータを、無線リソース管理報告中で示されたターゲットデバイスの受信チャネル電力インジケータと比較し得る。いくつかの例では、制御マネージャ730は、ターゲットデバイスの受信チャネル電力インジケータがサービングデバイスの受信チャネル電力インジケータを超えると決定し得る。
【0091】
[0097]プロトコルマネージャ735は、クライアントデバイスがワイヤレスプロトコルに準拠すると決定し得る。いくつかの例では、プロトコルマネージャ735は、クライアントデバイスがワイヤレスプロトコルに準拠すると決定したことに基づいて、クライアントデバイスに第2の無線リソース管理報告を要求し得る。
【0092】
[0098]いくつかの例では、プロトコルマネージャ735は、クライアントデバイスから無線リソース管理報告を受信し得る。いくつかの例では、プロトコルマネージャ735は、クライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスのネットワークからターゲットデバイスのネットワークにクライアントデバイスをステアリングし得る。
【0093】
[0099]いくつかの例では、プロトコルマネージャ735は、クライアントデバイスから無線リソース管理報告を受信したことに基づいて、サービングデバイスのネットワークにおける1つまたは複数の他のクライアントデバイスに対してよりもクライアントデバイスに対してより高いステアリング優先度を指定し得る。いくつかの例では、プロトコルマネージャ735は、要求された無線リソース管理報告がクライアントデバイスから受信されないと決定し得る。
【0094】
[0100]いくつかの例では、プロトコルマネージャ735は、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスの無線リソース管理報告中で示された、サービングデバイスの受信チャネル電力インジケータまたはターゲットデバイスの受信チャネル電力インジケータ、あるいはその両方に基づいて、クライアントデバイスについての受信チャネル電力インジケータを推定し得る。信号マネージャ740は、クライアントデバイスの受信信号強度インジケータが信号強度しきい値を満たすと決定し得る。
【0095】
[0101]監視マネージャ745は、第2のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格でないと決定し得る。いくつかの例では、監視マネージャ745は、ステアリング適格性について、第2のクライアントデバイスを監視し得る。いくつかの例では、監視マネージャ745は、監視すること、およびユーザ要求または履歴ステアリング成功率、あるいはその両方に基づいて、トリガクライアントデバイスを識別し得る。
【0096】
[0102]データマネージャ750は、決定ツリーモデルを通して、サービングデバイスのネットワークの1つまたは複数のパラメータ、またはターゲットデバイスのネットワークの1つまたは複数のパラメータ、あるいはその両方を渡し得る。いくつかの例では、データマネージャ750は、決定ツリーモデルの出力に基づいて、サービングデバイスのネットワークまたはターゲットデバイスのネットワークのトリガクライアントデバイスを識別し得る。
【0097】
[0103]図8は、本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートするデバイス805を含むシステム800の図を示す。デバイス805は、本明細書で説明されるデバイス505、デバイス605、またはデバイスの構成要素の一例であるか、またはこれらを含み得る。デバイス805は、ネットワークマネージャ810と、I/Oコントローラ815と、トランシーバ820と、アンテナ825と、メモリ830と、プロセッサ840と、コーディングマネージャ850とを含む、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向音声およびデータ通信のための構成要素を含み得る。これらの構成要素は、1つまたは複数のバス(たとえば、バス845)を介して電子通信していることがある。
【0098】
[0104]ネットワークマネージャ810は、サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定することと、ここで、クライアントデバイスが、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にある、決定に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求することと、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信することと、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスからターゲットデバイスへのクライアントデバイスのステアリング動作を実施することとを行い得る。
【0099】
[0105]I/Oコントローラ815は、デバイス805のための入力信号および出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ815は、デバイス805に組み込まれていない周辺機器をも管理し得る。いくつかの場合には、I/Oコントローラ815は、外部周辺機器への物理接続またはポートを表し得る。いくつかの場合には、I/Oコントローラ815は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムなど、オペレーティングシステムを利用し得る。他の場合には、I/Oコントローラ815は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または同様のデバイスを表すか、またはそれらと対話し得る。いくつかの場合には、I/Oコントローラ815は、プロセッサの一部として実装され得る。いくつかの場合には、ユーザは、I/Oコントローラ815を介して、またはI/Oコントローラ815によって制御されるハードウェア構成要素を介してデバイス805と対話し得る。
【0100】
[0106]トランシーバ820は、本明細書で説明されるように、1つまたは複数のアンテナ、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ820は、ワイヤレストランシーバを表し得、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ820はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナに提供するための、およびアンテナから受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。
【0101】
[0107]いくつかの場合には、ワイヤレスデバイスは、単一のアンテナ825を含み得る。しかしながら、いくつかの場合には、デバイスは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る2つ以上のアンテナ825を有し得る。
【0102】
[0108]メモリ830はRAMおよびROMを含み得る。メモリ830は、実行されたとき、プロセッサに本明細書で説明される様々な機能を実施させる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード835を記憶し得る。いくつかの場合には、メモリ830は、特に、周辺構成要素またはデバイスとの対話など、基本ハードウェアまたはソフトウェア動作を制御し得るBIOSを含んでいることがある。
【0103】
[0109]プロセッサ840は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、あるいはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合には、プロセッサ840は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。他の場合には、メモリコントローラは、プロセッサ840に組み込まれ得る。プロセッサ840は、デバイス805に様々な機能(たとえば、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする機能またはタスク)を実施させるために、メモリ(たとえば、メモリ830)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
【0104】
[0110]コード835は、サービングデバイスによってメッシュネットワークにおいてステアリングすることをサポートするための命令を含む、本開示の態様を実装するための命令を含み得る。コード835は、システムメモリまたは他のタイプのメモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。いくつかの場合には、コード835は、プロセッサ840によって直接実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されたとき)コンピュータに本明細書で説明される機能を実施させ得る。
【0105】
[0111]図9は、本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする方法900を示すフローチャートを示す。方法900の動作は、本明細書で説明されるデバイスまたはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法900の動作は、図5図8を参照しながら説明されたネットワークマネージャによって実施され得る。いくつかの例では、デバイスは、本明細書で説明される機能を実施するようにデバイスの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、デバイスは、専用ハードウェアを使用して、本明細書で説明される機能の態様を実施し得る。
【0106】
[0112]905において、デバイスは、サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定し得、ここで、クライアントデバイスは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にある。905の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、905の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明された範囲マネージャによって実施され得る。
【0107】
[0113]910において、デバイスは、決定に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求し得る。910の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、910の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明された報告マネージャによって実施され得る。
【0108】
[0114]915において、デバイスは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信し得る。915の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、915の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明された測定マネージャによって実施され得る。
【0109】
[0115]920において、デバイスは、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスからターゲットデバイスへのクライアントデバイスのステアリング動作を実施し得る。920の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、920の動作の態様は、図5図8を参照しながた説明されるステアリングマネージャによって実施され得る。
【0110】
[0116]図10は、本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする方法1000を示すフローチャートを示す。方法1000の動作は、本明細書で説明されるデバイスまたはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1000の動作は、図5図8を参照しながら説明されたネットワークマネージャによって実施され得る。いくつかの例では、デバイスは、本明細書で説明される機能を実施するようにデバイスの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、デバイスは、専用ハードウェアを使用して、本明細書で説明される機能の態様を実施し得る。
【0111】
[0117]1005において、デバイスは、サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定し得、ここで、クライアントデバイスは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にある。1005の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1005の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明された範囲マネージャによって実施され得る。
【0112】
[0118]1010において、デバイスは、決定に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求し得る。1010の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1010の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明された報告マネージャによって実施され得る。
【0113】
[0119]1015において、デバイスは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信し得る。1015の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1015の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明された測定マネージャによって実施され得る。
【0114】
[0120]1020において、デバイスは、無線リソース管理報告中で示されたサービングデバイスの受信チャネル電力インジケータを、無線リソース管理報告中で示されたターゲットデバイスの受信チャネル電力インジケータと比較し得る。1020の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1020の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明された制御マネージャによって実施され得る。
【0115】
[0121]1025において、デバイスは、ターゲットデバイスの受信チャネル電力インジケータがサービングデバイスの受信チャネル電力インジケータを超えると決定し得る。1025の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1025の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明された制御マネージャによって実施され得る。
【0116】
[0122]1030において、デバイスは、少なくとも1つのトリガクライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスからターゲットデバイスへのクライアントデバイスのステアリング動作を実施し得る。1030の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1030の動作の態様は、図5~を参照しながら説明されたステアリングマネージャによって実施され得る。
【0117】
[0123]図11は、本開示の態様による、メッシュネットワークにおけるトリガクライアントベースクライアントステアリングをサポートする方法1100を示すフローチャートを示す。方法1100の動作は、本明細書で説明されるデバイスまたはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1100の動作は、図5図8を参照しながら説明されたネットワークマネージャによって実施され得る。いくつかの例では、デバイスは、本明細書で説明される機能を実施するようにデバイスの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、デバイスは、専用ハードウェアを使用して、本明細書で説明される機能の態様を実施し得る。
【0118】
[0124]1105において、デバイスは、サービングデバイスの範囲内のクライアントデバイスが、ステアリングするために適格であると決定し得、ここで、クライアントデバイスは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットの外にある。1105の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1105の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明された範囲マネージャによって実施され得る。
【0119】
[0125]1110において、デバイスは、決定に基づいて、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスに、無線リソース管理報告を要求し得る。1110の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1110の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明された報告マネージャによって実施され得る。
【0120】
[0126]1115において、デバイスは、1つまたは複数のトリガクライアントデバイスのセットのうちの少なくとも1つのトリガクライアントデバイスから、無線リソース管理報告を受信し得る。1115の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1115の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明された測定マネージャによって実施され得る。
【0121】
[0127]1120において、デバイスは、クライアントデバイスがワイヤレスプロトコルに準拠すると決定し得る。1120の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1120の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明されたプロトコルマネージャによって実施され得る。
【0122】
[0128]1125において、デバイスは、クライアントデバイスがワイヤレスプロトコルに準拠すると決定したことに基づいて、クライアントデバイスに第2の無線リソース管理報告を要求し得る。1125の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1125の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明されたプロトコルマネージャによって実施され得る。
【0123】
[0129]1130において、デバイスは、クライアントデバイスから無線リソース管理報告を受信し得る。1130の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1130の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明されたプロトコルマネージャによって実施され得る。
【0124】
[0130]1135において、デバイスは、クライアントデバイスからの無線リソース管理報告に基づいて、サービングデバイスのネットワークからターゲットデバイスのネットワークにクライアントデバイスをステアリングし得る。1135の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1135の動作の態様は、図5図8を参照しながら説明されたプロトコルマネージャによって実施され得る。
【0125】
[0131]本明細書で説明される方法は、可能な実装形態を説明すること、ならびに動作およびステップが並べ替えられるかまたは場合によっては修正され得ること、ならびに他の実装形態が可能であることに留意されたい。さらに、方法のうちの2つまたはそれ以上からの態様が組み合わせられ得る。
【0126】
[0132]本明細書で説明される技法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)、および他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムのために使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。符号分割多元接続(CDMA)システムは、CDMA2000、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装し得る。CDMA2000は、IS-2000、IS-95、およびIS-856規格をカバーする。IS-2000リリースは、一般に、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれることがある。IS-856(TIA-856)は、一般に、CDMA2000 1xEV-DO、高速パケットデータ(HRPD)などと呼ばれる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))と、CDMAの他の変形態とを含む。時分割多元接続(TDMA)システムは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、発展型UTRA(E-UTRA)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実装し得る。
【0127】
[0133]本明細書で説明される1つまたは複数のワイヤレス通信システムは、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、局は、同様のフレームタイミングを有し得、異なる局からの送信は、近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、局は、異なるフレームタイミングを有し得、異なる局からの送信は、時間的に整合されないことがある。本明細書で説明される技法は、同期動作または非同期動作のいずれかのために使用され得る。
【0128】
[0134]本明細書で説明されるダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。たとえば、図1および図2のWLAN100および環境200を含む、本明細書で説明される各通信リンクは、1つまたは複数のキャリアを含み得、ここで、各キャリアは、複数のサブキャリア(たとえば、異なる周波数の波形信号)からなる信号であり得る。
【0129】
[0135]添付の図面に関して本明細書に記載された説明は、例示的な構成を説明しており、実装され得るか、または特許請求の範囲内にあるすべての例を表すとは限らない。本明細書で使用される「例示的」という用語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」を意味しない。発明を実施するための形態は、説明される技法の理解を提供するための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、説明される例の概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形式で示される。
【0130】
[0136]添付の図では、同様の構成要素または特徴は同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、それらの同様の構成要素の間で区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。第1の参照ラベルのみが本明細書において使用される場合、その説明は、第2の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のいずれにも適用可能である。
【0131】
[0137]本明細書で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0132】
[0138]本明細書の開示に関して説明される様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえばDSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)としても実装され得る。
【0133】
[0139]本明細書で説明される機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示の範囲内および添付の特許請求の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアの性質により、本明細書で説明される機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理的ロケーションに実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される、項目の列挙(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」あるいは「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目の列挙)中で使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つの列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような包括的列挙を示す。また、本明細書で使用される「に基づいて」という句は、条件の閉集合への参照として解釈されないものとする。たとえば、「条件Aに基づいて」と記述された例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく条件Aと条件Bの両方に基づき得る。言い換えれば、本明細書で使用される「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同様にして解釈されるものとする。
【0134】
[0140]コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0135】
[0141]本明細書の説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするように提供される。本開示への様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明される例および設計に限定されず、本明細書で開示される原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】