(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-19
(54)【発明の名称】マルチメディアデータ処理方法、装置及び電子機
(51)【国際特許分類】
H04N 21/431 20110101AFI20231212BHJP
G09G 5/36 20060101ALI20231212BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20231212BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20231212BHJP
G09G 5/377 20060101ALI20231212BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20231212BHJP
【FI】
H04N21/431
G09G5/36 400
G09G5/00 555D
G09G5/00 530D
G09G5/37 110
G09G5/00 510H
G09G5/377 100
G09G5/00 530T
G06F3/0488
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532672
(86)(22)【出願日】2021-10-29
(85)【翻訳文提出日】2023-05-30
(86)【国際出願番号】 CN2021127497
(87)【国際公開番号】W WO2022121551
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】202011447068.6
(32)【優先日】2020-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リ,ジアジア
(72)【発明者】
【氏名】リ,ミンユアン
【テーマコード(参考)】
5C164
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C164GA05
5C164UB10S
5C164UB41S
5C164UB88P
5C164YA21
5C182AA03
5C182AB08
5C182AB14
5C182AC02
5C182AC43
5C182BA06
5C182BA65
5C182BA66
5C182BC01
5C182BC11
5C182BC26
5C182CA21
5C182CB47
5C182CB54
5C182CC21
5C182DA35
5E555AA76
5E555BA04
5E555BA46
5E555BA87
5E555BB04
5E555BC07
5E555BE08
5E555CA12
5E555CB16
5E555CB33
5E555DB57
5E555DC36
5E555FA00
(57)【要約】
本開示の実施例は、マルチメディアデータ処理方法、装置及び電子機器を提供し、当該方法は、端末機器によって実行され、具体的には、再生されるマルチメディアデータに対する、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことを指示するシールドコマンドを受信したか否かを検出し、シールドコマンドを受信した場合、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータを検出し、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たす場合、再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行うことを含む。当該実施例は、ユーザが身体的不快を誘発する可能性のあるマルチメディアデータをシールドする操作手順を簡略化し、ユーザの使用体験を向上させ、ユーザに害を及ぼすことを回避する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器によって実行されるマルチメディアデータ処理方法であって、
再生されるマルチメディアデータに対する、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことを指示するシールドコマンドを受信したか否かを検出することと、
前記シールドコマンドを受信した場合、再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータを検出し、前記再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たす場合、前記再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行うことと、を含む、
マルチメディアデータ処理方法。
【請求項2】
前記再生されるマルチメディアデータに対するシールドコマンドを受信したか否かを検出することは、
第1のマルチメディアデータを取得して再生することと、
前記再生される第1のマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たすことを検出した場合、表示インタフェースに、シールドコントロールを含む第1の提示ページを表示することと、
前記シールドコントロールに作用する第1のタッチ操作に応答して、前記シールドコマンドを受信したと確定することと、を含む、
請求項1に記載のマルチメディアデータ方法。
【請求項3】
前記第1の提示ページは、前記第1のマルチメディアデータの再生インタフェースにオーバレイ表示され、且つ、前記第1の提示ページが表示されるとき、前記第1のマルチメディアデータが再生され続ける、請求項2に記載のマルチメディアデータ方法。
【請求項4】
前記第1の提示ページには、スキップコントロールがさらに含まれ、
前記方法は、さらに、
前記スキップコントロールに作用する第2のタッチ操作に応答して、前記第1のマルチメディアデータの再生インタフェースから前記第1の提示ページを除去し、前記第1のマルチメディアデータを再生し続けることを含む、
請求項2又は3に記載のマルチメディアデータ方法。
【請求項5】
前記端末機器の表示インタフェースには設定コントロールが含まれ、
前記再生されるマルチメディアデータに対するシールドコマンドを受信したか否かを検出することは、
前記設定コントロールに作用する第3のタッチ操作に応答して、シールドコマンドオプションスイッチを含む設定インタフェースにジャンプすることと、
前記シールドコマンドオプションスイッチに作用するオン操作に応答して、前記シールドコマンドを受信したと確定することと、を含む、
請求項1に記載のマルチメディアデータ方法。
【請求項6】
前記ターゲットパラメータは、光の点滅頻度を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ方法。
【請求項7】
前記再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行うことは、
第1のシールドマスクレイヤーを生成することと、
前記第1のシールドマスクレイヤーによって、前記再生待ちマルチメディアデータの再生インタフェースを覆うことと、を含み、
当該マルチメディアデータ方法は、さらに、
前記シールド処理されたマルチメディアデータを再生することを含む、
請求項1~6のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ方法。
【請求項8】
前記シールド処理されたマルチメディアデータを再生した後、さらに、
前記第1のシールドマスクレイヤーに作用する第4のタッチ操作に応答して、シールドコマンドオプションスイッチを含む設定インタフェースにジャンプすることと、
前記シールドコマンドオプションスイッチに作用するオフ操作に応答して、再生されるマルチメディアデータに対するシールド機能をオフにすることと、を含む、
請求項7に記載のマルチメディアデータ方法。
【請求項9】
前記再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行うことは、
前記再生待ちマルチメディアデータを削除することを含む、
請求項1~6のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ方法。
【請求項10】
前記再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータを検出することは、
パラメータ検出モデルに基づいて、前記再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たすか否かを検出することを含む、
請求項1~9のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ方法。
【請求項11】
前記再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータを検出することは、
マルチメディアデータにおける、前記ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを示す第1のタグを検出することを含む、
請求項1~9のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ方法。
【請求項12】
当該マルチメディアデータ方法は、さらに、
前記シールドコマンドを携帯した要求情報をサーバに送信して、サーバによって、送信待ちターゲットマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たすか否かを検出するようにすることを含み、
前記ターゲットマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たす場合、前記サーバは、前記端末機器に前記ターゲットマルチメディアデータを送信しない、
請求項1~11のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ方法。
【請求項13】
再生されるマルチメディアデータに対する、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことを指示するシールドコマンドを受信したか否かを検出するための検出モジュールと、
前記シールドコマンドを受信した場合、再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータを検出し、前記再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たす場合、前記再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行うための処理モジュールと、を含む、
マルチメディアデータ処理装置。
【請求項14】
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む電子機器であって、
前記メモリには、コンピュータ実行命令が記憶されており、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行して、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~12のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ処理方法を実行するようにする、
電子機器。
【請求項15】
プロセッサによって実行される際に、請求項1~12のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ処理方法を実現させるコンピュータ実行命令が記憶された、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項16】
プロセッサによって実行される際に、請求項1~12のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ処理方法を実現させるコンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項17】
プロセッサによって実行される際に、請求項1~12のいずれか1項に記載のマルチメディアデータ処理方法を実現させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
本出願は、2020年12月8日に中国特許局に提出された、出願番号が202011447068.6であり、出願の名称が「マルチメディアデータ処理方法、装置及び電子機器」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが引用によって本出願に組み込まれる。
(技術分野)
本開示の実施例は、データ処理技術分野に関し、特にマルチメディアデータ処理方法、装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット技術の発展に伴い、端末機器がユーザにますます普及しているとともに、端末機器上で稼働するアプリケーション(Application、APPと略称)もますます多くなる。ユーザは、端末機器に配備されたアプリケーションを介してビデオを視聴したり、ニュースを閲覧したり、音楽を聴いたりすることができる。
【0003】
現在では、ユーザが端末機器に配備されたアプリケーションを介してビデオを視聴したり、ニュースを閲覧したり、音楽を聴いたりするなどマルチメディアデータを視聴する際に、ユーザ自身の遺伝的要因により、ある特定のマルチメディアデータを視聴する際に、身体的不快が誘発される場合がある。例えば、ユーザがビデオを視聴する際に、ビデオの点滅頻度により、不快などが誘発される場合がある。
【0004】
しかしながら、従来技術では、上記問題点に対して、単に警告提示によってマルチメディアデータが及ぼす可能性のある害をユーザに通知するだけであり、依然としてユーザが手動で当該マルチメディアデータをオフにするか、当該マルチメディアデータを視聴し続けるかを選択する必要があり、且つユーザの身体的不快を誘発する可能性のあるマルチメディアデータごとに上記のステップを繰り返す必要があり、操作が煩雑であり、ユーザの使用体験を大きく損ない、且つユーザに害を及ぼす可能性がある。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施例は、従来技術における、ユーザの身体的不快を引き起こす可能性のあるマルチメディアデータごとに単独で提示する必要があって、ユーザの使用体験を損ない、ユーザに害を及ぼす可能性があるという問題を減少させたマルチメディアデータ処理方法、装置、電子機器、記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムを提供する。
【0006】
第一の局面によれば、本開示の実施例は、端末機器によって実行されるマルチメディアデータ処理方法であって、
再生されるマルチメディアデータに対する、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことを指示するシールドコマンドを受信したか否かを検出することと、
前記シールドコマンドを受信した場合、再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータを検出し、前記再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たす場合、前記再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行うことと、を含むマルチメディアデータ処理方法を提供する。
【0007】
第二の局面によれば、本開示の実施例は、
再生されるマルチメディアデータに対する、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことを指示するシールドコマンドを受信したか否かを検出するための検出モジュールと、
前記シールドコマンドを受信した場合、再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータを検出し、前記再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たす場合、前記再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行うための処理モジュールと、を含むマルチメディアデータ処理装置を提供する。
【0008】
第三の局面によれば、本開示の実施例は、
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む電子機器であって、
前記メモリには、コンピュータ実行命令が記憶されており、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行して、前記少なくとも1つのプロセッサが上記第一の局面及び第一の局面の様々な可能な設計に記載のマルチメディアデータ処理方法を実行するようにする電子機器を提供する。
【0009】
第四の局面によれば、本開示の実施例は、プロセッサによって実行される際に、上記第一の局面及び第一の局面の様々な可能な設計に記載のマルチメディアデータ処理方法を実現させるコンピュータ実行命令が記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0010】
第五の局面によれば、本発明の実施例は、プロセッサによって実行される際に、上記第一の局面及び第一の局面の様々な可能な設計に記載のマルチメディアデータ処理方法を実現させるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0011】
第六の局面によれば、本発明の実施例は、プロセッサによって実行される際に、上記第一の局面及び第一の局面の様々な可能な設計に記載のマルチメディアデータ処理方法を実現させるコンピュータプログラムを提供する。
【0012】
本実施例によるマルチメディアデータ処理方法、装置及び電子機器は、上記技術案を採用した後、まず、再生されるマルチメディアデータに対する、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことを指示するシールドコマンドを受信したか否かを検出し、シールドコマンドを受信した場合、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータを検出し、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たす場合、再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行う。まずシールドコマンドを受信したか否かを検出し、シールドコマンドを検出した場合、自動的にマルチメディアデータにおける予め設定された条件を満たすターゲットパラメータにシールド処理を行うことにより、ユーザが身体的不快を誘発する可能性のあるマルチメディアデータをシールドする操作手順を簡略化し、ユーザの使用体験を向上させ、ユーザに害を及ぼすことを回避する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示の実施例における技術案、又は従来技術における技術案をより明確的に説明するため、以下、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本開示の幾つかの実施例であり、当業者であれば、格別創意を要することなく、これらの図面に基づく他の図面を得られる。
【
図1】本開示の実施例による従来技術における有害提示の応用を示す図である。
【
図2】本開示の実施例によるマルチメディアデータ処理方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の別の実施例によるマルチメディアデータ処理方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の実施例による第1の提示ページの応用を示す図である。
【
図5】本開示の別の実施例による第1の提示ページの応用を示す図である。
【
図6】本開示の実施例による第2のシールドマスクレイヤーの応用を示す図である。
【
図7】本開示のさらに別の実施例によるマルチメディアデータ処理方法のフローチャートである。
【
図8】本開示の実施例によるオフ操作の応用を示す図である。
【
図9】本開示の実施例によるマルチメディアデータ処理装置の構造概略図である。
【
図10】本開示の実施例による電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示の実施例の目的、技術案、及び利点をより明確にするために、以下、本開示の実施例の図面を参照して、本開示の実施例における技術案について、明確かつ完全に説明する。無論、説明された実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示における実施例に基づき、当業者が格別創意を要することなく得られたすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0015】
従来技術では、ユーザが端末機器に配備されたアプリケーションを介してビデオを視聴したり、ニュースを閲覧したり、音楽を聴いたりするなどマルチメディアデータを視聴する際に、ユーザ自身の遺伝的要因により、特定のマルチメディアデータを視聴する際に身体的不快が引き起こされる場合がある。例えば、ユーザがビデオを視聴する際に、ビデオの点滅頻度により、光過敏性癲癇などが誘発される場合がある。しかしながら、従来技術では、上記の問題点に対して、単に警告提示によって、マルチメディアデータを視聴する際に及ぼされる可能性のある害をユーザに通知するだけであった。例示的に、
図1は本開示の実施例による従来技術における有害提示の応用を示す図である。
図1に示すように、当該実施例では、ゲーム画面を再生することを例にし、ユーザがゲーム前に、端末機器は、ユーザの不快を引き起こす可能性のある状況に対して文字提示して、当該ゲーム画面がユーザに及ぼす可能性のある害をユーザに通知することができ、且つ、ユーザが手動で当該ゲームをオフにするか、ゲームを継行するかを選択する必要があり、且つ、身体的不快を誘発する可能性のあるマルチメディアデータごとに上記のステップを繰り返す必要があり、操作が煩雑で、ユーザの使用体験を損ない、ユーザに害を及ぼす可能性さえある。
【0016】
上記問題点に対して、本開示は、まずシールドコマンドを受信したか否かを検出し、シールドコマンドを検出した場合、自動的にマルチメディアデータにおける予め設定された条件を満たすターゲットパラメータにシールド処理を行うことにより、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータに一括にシールド処理を行う機能を実現し、ユーザが身体的不快を誘発する可能性のあるマルチメディアデータをシールドする操作手順を簡略化し、ユーザの使用体験を向上させながら、ユーザに害を及ぼすことを回避する技術効果を実現する。
【0017】
図2は本開示の実施例によるマルチメディアデータ処理方法のフローチャートである。
図2に示すように、本実施例の方法は端末機器によって実行されてもよい。端末機器は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、ウェアラブル電子機器、スマートホーム機器などの、ビデオの再生、オーディオの再生、ニュースの表示、又はゲームの稼働などの機能を実現できる機器を含んでもよい。
図2に示すように、このマルチメディアデータ処理方法は、以下のようなステップを含み得る。
【0018】
S201:再生されるマルチメディアデータに対するシールドコマンドを受信したか否かを検出する。シールドコマンドは、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことを指示する。
【0019】
本実施例では、端末機器に若干のアプリケーションがインストールされてもよく、各アプリケーションは、異なる機能、例えば、ビデオの再生、オーディオの再生、ニュースの表示、ゲームの稼働などの機能を実現することができる。各アプリケーションは、異なる状態に対応してもよい。具体的には、アプリケーションは、稼働状態に対応してもよいし、非稼働状態に対応してもよい。アプリケーションが稼働状態にある場合、ユーザが当該アプリケーションを使用中であることを示し、アプリケーションが非稼働状態にある場合、ユーザが当該アプリケーションを使用していないことを示す。
【0020】
さらに、アプリケーションが稼働状態にある場合、マルチメディアデータに対するシールドコマンドを受信したか否かを検出してもよい。当該シールドコマンドは、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことを指示してもよい。
【0021】
ここで、ターゲットパラメータのタイプは複数であってもよい。異なるタイプのターゲットパラメータに対応する予め設定された条件は、異なってもよい。具体的に、ターゲットパラメータは、光の点滅頻度であってもよい。ターゲットパラメータが光の点滅頻度である場合、対応するマルチメディアデータは、ビデオタイプデータ又はゲームデータであってもよく、予め設定された条件は、光の点滅頻度が予め設定された頻度に達したことであってもよい。例示的に、予め設定された条件は、光の点滅頻度が1秒あたり5~30回(即ち、5~30Hzの間)であってもよい。即ち、光の点滅頻度が5~30Hzの間の任意の値である場合、ユーザ自身の遺伝的要因により、ユーザがある特定のマルチメディアデータを視聴する際に、身体的不快が誘発される可能性がある。このため、5~30Hzの間の光の点滅頻度を携帯するマルチメディアデータにシールド処理を行うことにより、ユーザに害を及ぼすことを回避することができる。また、ターゲットパラメータは、音声強度であってもよい。再生待ちマルチメディアデータがオーディオタイプデータ、ビデオタイプデータ又はゲームデータである場合、ビデオタイプデータ、オーディオタイプデータ又はゲームデータに携帯された予め設定されたデシベルに達した音声強度は、ユーザの聴覚を損う可能性がある。従って、音声強度が予め設定されたデシベルに達した場合、予め設定されたデシベルを超えた音声強度を携帯したマルチメディアデータにシールド処理を施してもよい。それに応じて、予め設定された強度は、70デシベルを超えた音声強度であってもよい。
【0022】
S202:シールドコマンドを受信した場合、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータを検出し、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たす場合、再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行う。
【0023】
本実施例では、シールドコマンドは、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことを指示してもよい。このため、シールドコマンドを受信した後、まず、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータを検出し、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たす場合、再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を施してもよい。再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たさない場合、再生待ちマルチメディアデータをそのまま再生してもよい。
【0024】
ここで、再生待ちマルチメディアデータは、稼働するアプリケーションに関わり得る全ての応用場面に対応するマルチメディアデータ、例えば、ビデオデータであってもよい。再生待ちマルチメディアデータは、サーバ側から送信されてくるデータであってもよいし、端末機器が予め記憶しているか、又はリアルタイムに取得するデータであってもよい。
【0025】
さらに、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータを検出する具体的な実現形態は、複数の種類があってもよい。一実施例において、端末機器は、予め訓練された検出モデルにより、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを検出してもよい。他の実施例において、端末機器は、マルチメディアデータ自体が携帯したタグによって検出し、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満すか否かを検出してもよい。
【0026】
予め訓練された検出モデルにより検出する場合、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを検出する具体的な実現形態は、パラメータ検出モデルに基づいて、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを検出することを含んでもよい。
【0027】
具体的には、パラメータ検出モデルを予め訓練した後、当該訓練済みのパラメータ検出モデルに基づいて、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを検出してもよい。それに応じて、パラメータ検出モデルは、ターゲットパラメータサンプルを訓練することによって得られたものであってもよい。異なるターゲットパラメータは、異なるターゲットパラメータサンプルに対応し、異なるターゲットパラメータサンプルは、異なるターゲットパラメータを検出するパラメータ検出モデルを訓練することができる。例示的に、ターゲットパラメータが光の点滅頻度である場合、対応するターゲットパラメータサンプルは、訓練タグを携帯した光の点滅頻度データである。例えば、光の点滅頻度が1秒あたりに5~30回であるマルチメディアデータを検出できるパラメータ検出モデルを訓練することを例にして、採用するターゲットパラメータサンプルは、光の点滅頻度が1秒あたりに10回であり、正のサンプルタグを携帯したターゲットパラメータサンプルDや、光の点滅頻度が1秒あたりに3回であり、負のサンプルタグを携帯したターゲット訓練パラメータEなどを含んでもよい。訓練タグを携帯した光の点滅頻度サンプルデータを用いてパラメータ検出モデルを訓練することにより、光の点滅頻度が1秒あたりに5~30回であるマルチメディアデータを検出できるパラメータ検出モデルを訓練することができる。
【0028】
別の実施例において、データ自体が携帯したタグにより検出する場合、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを検出する具体的な実現形態は、マルチメディアデータにおける、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを示す第1のタグを検出することであってもよい。
【0029】
具体的には、端末機器は、マルチメディアデータを生成する際に、対応するターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを示す第1のタグをマルチメディアデータに設定してもよい。その後、端末機器がマルチメディアデータを検出する際に、直接的にマルチメディアデータにおける第1のタグを検出し、第1のタグが予め設定された条件を満たすことを示す場合、対応する当該マルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たし、第1のタグが予め設定された条件を満たさないことを示す場合、対応する当該マルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たさない。また、マルチメディアデータにおける第1のタグは、サーバによって設定されてもよい。例えば、サーバは、マルチメディアデータを検出し(例えば、サーバは、訓練済みのパラメータ検出モデルに基づいて、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを検出する。具体的な実現形態は、上述したようであり、ここでこれ以上説明しない)、検出結果に基づいて第1のタグを設定してもよい。また、サーバは、マルチメディアデータにおける関連属性情報に基づいて、当該マルチメディアデータにおける第1のタグを設定してもよい。例えば、サーバは、マルチメディアデータにおけるエフェクト情報を検出し、当該エフェクト情報に基づいて、マルチメディアデータにおける第1のタグを設定してもよい。
【0030】
ここで、第1のタグの表現形態は多様であってもよい。例示的に、第1のタグが大文字である場合、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすことを示し、第1のタグが小文字である場合、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たさないことを示すように設定してもよい。また、第1のタグが1である場合、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすことを示し、第1のタグが0である場合、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たさないことを示すように設定してもよい。また、第1のタグの他の表現形態も本開示の保護範囲内である。ここで第1のタグの表現形態を具体的に限定しない。
【0031】
上記技術案を採用した後、端末機器は、まず、再生されるマルチメディアデータに対する、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことを指示するシールドコマンドを受信したか否かを検出し、シールドコマンドを受信した場合、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータを検出し、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たす場合、再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行う。まずシールドコマンドを受信したか否かを検出し、シールドコマンドを検出した場合、自動的にターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことにより、ユーザが身体的不快を誘発する可能性のあるマルチメディアデータをシールドする操作手順を簡略化し、ユーザの使用体験を向上させ、ユーザ身体に害を及ぼすことを回避する。
【0032】
また、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たす再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行う場合、種々の実現形態がある。一実施例では、マルチメディアデータ再生中に検出を行い、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすことを検出した場合に、シールド処理を施してもよい。また、マルチメディアデータが再生されていない前に、シールドコマンドオプションスイッチにより、再生されるマルチメディアデータに対するシールド機能をオン又はオフにしてもよい。
【0033】
また、
図3は、本開示の別の実施例によるマルチメディアデータ処理方法のフローチャートである。当該実施例では、マルチメディアデータ再生中に検出を行い、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすことを検出した場合にシールド処理を行う形態である。
図3に示すように、S201は、具体的には以下のようなステップを含んでもよい。
【0034】
S301:第1のマルチメディアデータを取得して再生する。
【0035】
S302:再生される第1のマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすことを検出した場合、シールドコントロールを含む第1の提示ページを表示インタフェースに表示する。
【0036】
S303:シールドコントロールに作用する第1のタッチ操作に応答して、シールドコマンドを受信したと確定する。
【0037】
本実施例において、第1のタッチ操作は、シングルクリック操作、長押し操作又は強押し操作であってもよい。本開示は、タッチ操作の具体的なタイプを制限しない。第1のマルチメディアデータを取得して再生する間に、第1のマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを検出してもよい。再生される第1のマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすことを検出した場合、第1の提示ページを表示インタフェースに表示してもよい。ここで、第1の提示ページは、シールドコントロールを含むシールドマスクレイヤーであってもよい。端末機器は、シールドコントロールに作用する第1のタッチ操作に応答して、マルチメディアデータセットに対するシールドコマンドを受信したと確定してもよい。ここで、第1の提示ページは、第1のマルチメディアデータの再生インタフェースにオーバレイ表示され、第1の提示ページが表示されるとき、第1のマルチメディアデータは、再生され続ける。
【0038】
例示的に、
図4は、本開示の実施例による第1の提示ページの応用を示す図である。
図4に示すように、当該実施例において、マルチメディアデータは、ビデオタイプデータであり、ターゲットパラメータは、光の点滅頻度である。ユーザの身体的不快、さらには害を及ぼす可能性のあるビデオ、例えば、視覚刺激によって光過敏性癲癇を引き起こすビデオ(即ち、光の点滅頻度が所定の頻度よりも大きいビデオ)に対して、ビデオの再生インタフェースに第1の提示ページをオーバレイ表示してもよい。第1の提示ページは、シールドマスクレイヤーの形であってもよく、且つ、第1の提示ページには、提示文字とシールドコントロールとが含まれる。提示文字は、例えば、「再生待ちビデオデータに現れる光の点滅は、視覚過敏者の癲癇発作を引き起こす可能性がある。シールドコントロールをクリックすると、この類のビデオデータをシールドすることができる」のようなものであってもよい。
【0039】
ユーザが第1の提示ページをオフにして、ビデオデータを視聴し続けることができるように、第1の提示ページには、第1の提示ページをオフにするコントロール(例えば、再生コントロール、スキップコントロール又はオフコントロール)が設けられてもよい。
【0040】
第1の提示ページにスキップコントロールが含まれる場合、前記方法は、スキップコントロールに作用する第2のタッチ操作に応答して、第1のマルチメディアデータを再生することをさらに含んでもよい。
【0041】
具体的には、第2のタッチ操作は、シングルクリック操作、長押し操作又は強押し操作であってもよく、第1のタッチ操作と同じであってもよいし、異なってもよい。
【0042】
例示的に、
図5は、本開示の別の実施例による第1の提示ページの応用を示す図である。
図5のうちの
図5aに示すように、当該実施例では、第1の提示ページには、シールドコントロールに加えて、スキップコントロールがさらに含まれてもよい。ユーザは、再生されるマルチメディアデータにおける光の点滅頻度に敏感しなく、関連するマルチメディアデータ、例えば、ビデオを視聴し続けたい場合、第2のタッチ操作により、スキップコントロールに対応する再生機能をトリガしてビデオを視聴し続けることができる。
図5のうちの
図5bに示すように、ユーザがスキップコントロールをタッチすると、端末機器は、スキップコントロールに作用する第2のタッチ操作に応答して、マルチメディアデータ、例えば、光の点滅又はストロボ照明効果を含むハートエフェクトを有するビデオデータを再生してもよい。
【0043】
また、1つの可能な実現形態では、S303の後に、S202において再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行う具体的な実現は、第1のシールドマスクレイヤーを生成することと、第1のシールドマスクレイヤーによって、再生待ちマルチメディアデータの再生インタフェースを覆い、シールド処理されたマルチメディアデータを再生することとを含んでもよい。
【0044】
本実施例において、ターゲットパラメータが光の点滅頻度である場合、マルチメディアデータセットに対するシールドコマンドを受信したと確定した後、端末機器は、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすことを検出し、例えば、再生待ちマルチメディアデータにおける光の点滅頻度が1秒あたりに5~30回である場合、第1のシールドマスクレイヤーを生成し、当該第1のシールドマスクレイヤーによって、再生待ちマルチメディアデータの再生インタフェースを覆い、シールド処理されたマルチメディアデータを再生してもよい。ここで、実際の必要に応じて、対応する第1のシールドマスクレイヤーの具体的なパラメータを設定してもよい。例えば、一実施例において、第1のシールドマスクレイヤーの具体的なパラメータは、色が000000であり、透明度が50%であり、効果が背景のぼけであるように設定してもよい。別の実施例において、第1のシールドマスクレイヤーの具体的なパラメータは、色が000000であり、透明度が80%であり、効果が背景のぼけがないようなものであってもよい。また、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うように、実際の必要に応じてシールドマスクレイヤーの具体的なパラメータを調整することができる。それにより、ビデオデータの視聴中に光の点滅頻度に敏感で害を被る可能性のあるユーザを保護することができる。
【0045】
第1のシールドマスクレイヤーには、マルチメディアデータが既にシールドされたというような意味を有する文字が表示されることができ、第1のシールドマスクレイヤーによってマルチメディアデータの再生インタフェースを覆う。
【0046】
例えば、端末機器がマルチメディアデータに対するシールドコマンドを受信したと確定した場合(例えば、第1の提示ページに設けられたシールドコントロールに対する第1のタッチ操作に応答して、又は設定インタフェースに設けられたシールドコマンドオプションスイッチに対するオン操作に応答して)、サーバは、当該端末機器にターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータを送信しなくてもよい。しかし、実際の操作では、サーバが、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータを端末機器に送信し、且つ端末機器がユーザのトリガ操作に応答して当該マルチメディアデータを再生する場合がある。ユーザが、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータを再生するように操作をトリガすると、端末機器は、マルチメディアデータの再生インタフェースに当該第1のシールドマスクレイヤーをオーバレイ表示してもよい。さらに、第1のシールドマスクレイヤーには、マルチメディアデータが既にシールドされたというような意味を有する文字が設けられてもよい。設けられた当該マルチメディアデータが既にシールドされた意味を有する文字により、ユーザは、身体的不快を誘発する可能性のあるマルチメディアデータが既にシールド処理されたことを適時に知ることができ、これにより、ユーザの使用体験を向上させ、ユーザに害を及ぼすことを回避することができる。
【0047】
例示的に、
図6は、本開示の実施例による第1のシールドマスクレイヤーの応用を示す図である。当該実施例において、マルチメディアデータは、ビデオタイプデータである。
図6のうちの
図6aに示すように、当該実施例において、ユーザは、ビデオタイプアプリケーションを介して、ハートエフェクトを有し、且つターゲットパラメータが予め設定された条件を満たさないビデオタイプデータを視聴する。
図6のうちの
図6bに示すように、ユーザは、当該ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たさないビデオタイプデータを視聴し終えた後、スワイプダウン操作によりスワイプして、次のビデオデータの再生をトリガする。この再生待ちの次のビデオデータは、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすビデオデータ(例えば、以前に再生されたことがある又はサーバによって配信されたビデオデータ)であってもよい。
図6のうちの
図6cに示すように、再生待ちビデオデータは、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすビデオタイプデータであるので、第1のシールドマスクレイヤーによって、当該再生待ちビデオデータの再生インタフェースを覆ってもよい。また、第1のシールドマスクレイヤーには、ビデオデータが既にシールドされたことをユーザに提示するための提示文字がさらに含まれてもよい。例えば、提示文字は、「ビデオデータが既にシールドされた」のようなものであってもよい。
【0048】
また、第1のシールドマスクレイヤーには、設定コントロールがさらに含まれてもよい。
図8のうちの
図8aに示すように、設定コントロールにより、設定インタフェースにジャンプすることができる。
図8のうちの
図8bに示すように、設定インタフェースには、シールドコマンドオプションスイッチが含まれ、シールドコマンドオプションスイッチに作用するオフ操作に応答して、再生されるマルチメディアデータに対するシールド機能をオフにすることができる。
【0049】
また、別の実施例において、ユーザは、マルチメディアデータが再生されない前に、又はマルチメディアデータを再生するアプリケーションが起動されるときに、シールドコマンドオプションスイッチによって、再生されるマルチメディアデータに対するシールド機能をオン又はオフにすることができる。
図7は、本開示のさらに別の実施例によるマルチメディアデータ処理方法のフローチャートである。
図7に示すように、当該実施例において、端末機器の表示インタフェースには、設定コントロールが含まれている。S201は、具体的には以下のようなステップを含んでもよい。
【0050】
S701:設定コントロールに作用する第3のタッチ操作に応答して、シールドコマンドオプションスイッチを含む設定インタフェースにジャンプする。
【0051】
S702:シールドコマンドオプションスイッチに作用するオン操作に応答して、シールドコマンドを受信したと確定する。
【0052】
本実施例において、端末機器の表示インタフェースには、設定コントロールが含まれている。マルチメディアデータが再生されない前に又はマルチメディアデータを再生するアプリケーションが起動されるときに、ユーザは、端末機器の表示インタフェース上の設定コントロールを介して、設定インタフェースにジャンプし(設定インタフェースは、
図8のうちの
図8bのインタフェースに示されるようなものであってもよい)、その後、設定インタフェースに含まれる設定コントロールを介して、再生されるマルチメディアデータに対するシールド機能のオン又はオフを実現することができる。
【0053】
また、別の実施例において、第1のシールドマスクレイヤーによって、再生待ちマルチメディアデータの再生インタフェースを覆い、シールド処理されたマルチメディアデータを再生する場合、端末機器は、以下のような操作を実行してもよい。
【0054】
第1のシールドマスクレイヤーに作用する第4のタッチ操作に応答して、シールドコマンドオプションスイッチを含む設定インタフェースにジャンプする。シールドコマンドオプションスイッチに作用するオフ操作に応答して、再生されるマルチメディアデータに対するシールド機能をオフにする。
【0055】
本実施例において、第1のシールドマスクレイヤーによって、再生待ちマルチメディアデータの再生インタフェースを覆い、シールド処理されたマルチメディアデータを再生した後、端末機器は、第1のシールドマスクレイヤーに設定コントロールを表示し、当該設定コントロールにより、設定インタフェースにジャンプすることができる。そして、端末機器は、設定インタフェースにおけるシールドコマンドオプションスイッチに作用するオフ操作に応答して、再生されるマルチメディアデータに対するシールド機能をオフにしてもよい。
【0056】
例示的に、
図8は、本開示の実施例によるオフ操作の応用を示す図である。この実施例では、ターゲットパラメータは、光の点滅頻度であり、第1のシールドマスクレイヤーには、設定コントロールが含まれ、ユーザの不快(例えば、光過敏性癲癇)を引き起こす可能性のあるビデオタイプデータに適用される。
図8のうちの
図8aに示すように、シールド処理されたマルチメディアデータを再生する場合である。例えば、ビデオデータにおける光の点滅頻度が予め設定された頻度値に達し、端末機器は、当該ビデオデータの再生インタフェースに第1のシールドマスクレイヤーをオーバレイ表示し、且つ、第1のシールドマスクレイヤーには、「ビデオデータが既にシールドされた」という文字提示情報が設けられている。また、第1のシールドマスクレイヤーには、設定コントロールがさらに設けられている。
図8のうちの
図8bに示すように、ユーザが当該設定コントロールにタッチすると、端末機器は、このタッチ操作に応答して、マルチメディアデータに対応する設定インタフェースにジャンプすることができる。
図8bに示すように、当該設定インタフェースには、シールドコマンドオプションスイッチが含まれる。当該シールドコマンドオプションスイッチによって、再生されるマルチメディアデータに対するシールド機能をオン又はオフにすることを実現できる。また、ユーザがシールドコマンドオプションの役割を正確に理解できるように、当該シールドコマンドオプションスイッチを「感光性ビデオを削除する」オプションスイッチと名付け、当該オプションスイッチの名称の下部に当該オプションスイッチの具体的な機能をさらに解釈してもよい。例示的に、光過敏性癲癇を引き起こす可能性のあるビデオデータについては、「光過敏性癲癇発作を刺激する可能性のあるビデオを削除する」と解釈してもよい。
【0057】
1つの可能な実現形態では、S303の後に、S202において再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行う具体的な実現は、再生待ちマルチメディアデータを削除することを含んでもよい。例えば、端末機器は、再生待ちマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たすことを検出した場合、当該マルチメディアデータをユーザに再生することなく削除してもよい。これにより、ビデオデータの視聴中に光の点滅頻度に敏感で害を被る可能性のあるユーザを保護することができ、さらに端末機器の記憶空間を節約することができる。
【0058】
また、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たさない再生待ちマルチメディアデータについては、シールドコマンドオプションスイッチをオフ又はオンにするかは、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たさないこれら再生待ちマルチメディアデータに影響を与えない。端末機器は、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たさないマルチメディアデータを直接に再生することができる。
【0059】
また、別の実施例では、端末機器は、シールドコマンドを受信した後、さらに以下のような操作を実行してもよい。
【0060】
シールドコマンドを携帯した要求情報をサーバに送信し、サーバによって、送信待ちターゲットマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを検出する。ここで、ターゲットマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たす場合、サーバは、端末機器にターゲットマルチメディアデータを送信しない。
【0061】
本実施例において、サーバによって、ターゲットマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを検出する検出手順を実行し、且つ、ターゲットマルチメディアデータにおけるターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすことを検出した場合、サーバは、端末機器に当該ターゲットマルチメディアデータを送信しないようにしてもよい。これにより、データの伝送手順を簡略化し、データ処理の効率を向上させ、ユーザに対する保護をさらに図ることができる。
【0062】
上記の実施例のマルチメディアデータ処理方法に対応して、
図9は、本開示の実施例によるマルチメディアデータ処理装置900の構造概略図である。説明の便宜上、本開示の実施例に関連する部分のみを示す。
図9に示すように、前記装置900は、以下のようなモジュールを含んでもよい。
【0063】
検出モジュール901:再生されるマルチメディアデータに対する、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことを指示するシールドコマンドを受信したか否かを検出することに用いられる。
【0064】
本実施例において、1つの実現形態において、前記検出モジュール901は、さらに、パラメータ検出モデルに基づいて、前記再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たすか否かを検出することに用いられる。
【0065】
別の実現形態において、前記検出モジュール901は、さらに、マルチメディアデータにおける、前記ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを示す第1のタグを検出することに用いられる。
【0066】
処理モジュール902:前記シールドコマンドを受信した場合、再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータを検出し、前記再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たす場合、前記再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行うことに用いられる。
【0067】
別の実施例において、前記検出モジュール901は、さらに、
第1のマルチメディアデータを取得して再生することと、
前記再生される第1のマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たすことを検出した場合、表示インタフェースに、シールドコントロールを含む第1の提示ページを表示することと、
前記シールドコントロールに作用する第1のタッチ操作に応答して、マルチメディアデータセットに対するシールドコマンドを受信したと確定することと、に用いられる。
【0068】
本実施例において、前記第1の提示ページは、前記第1のマルチメディアデータの再生インタフェースにオーバレイ表示され、且つ、前記第1の提示ページが表示されるとき、前記第1のマルチメディアデータが再生され続ける。
【0069】
また、前記第1の提示ページには、スキップコントロールがさらに含まれ、前記処理モジュール902は、さらに、前記スキップコントロールに作用する第2のタッチ操作に応答して、第1のマルチメディアデータ再生インタフェースから前記第1の提示ページを除去し、第1のマルチメディアデータを再生し続けることに用いられる。
【0070】
また、端末機器の表示インタフェースには設定コントロールが含まれ、前記検出モジュール901は、さらに、
設定コントロールに作用する第3のタッチ操作に応答して、シールドコマンドオプションスイッチを含む設定インタフェースにジャンプすることと、
シールドコマンドオプションスイッチに作用するオン操作に応答して、シールドコマンドを受信したと確定することと、に用いられる。
【0071】
ここで、ターゲットパラメータは、光の点滅頻度を含む。
【0072】
また、前記処理モジュール901は、さらに、
第1のシールドマスクレイヤーを生成することと、
前記第1のシールドマスクレイヤーによって、前記再生待ちマルチメディアデータの再生インタフェースを覆い、前記シールド処理されたマルチメディアデータを再生することと、に用いられる。
【0073】
また、別の実施例において、前記処理モジュール901は、さらに、
前記第1のシールドマスクレイヤーに作用する第4のタッチ操作に応答して、シールドコマンドオプションスイッチを含む設定インタフェースにジャンプすることと、
前記シールドコマンドオプションスイッチに作用するオフ操作に応答して、再生されるマルチメディアデータに対するシールド機能をオフにすることと、に用いられる。
【0074】
また、別の実施例において、前記処理モジュール901は、さらに、前記再生待ちマルチメディアデータを削除することに用いられる。
【0075】
また、別の実施例において、前記処理モジュール901は、さらに、前記シールドコマンドを携帯した要求情報をサーバに送信して、サーバによって、送信待ちターゲットマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たすか否かを検出するようにすることに用いられ、その中、前記ターゲットマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たす場合、前記サーバは、前記端末機器に前記ターゲットマルチメディアデータを送信しない。
【0076】
本実施例による装置は、上記方法の実施例の技術案を実行するために用いられることができ、その実現原理及び技術的効果は類似しているため、本実施例は、ここではこれ以上説明しない。
【0077】
図10を参照する。
図10は、本開示の実施例を実現することに適合する電子機器1000の構造概略図を示す。当該電子機器1000は、端末機器又はサーバであってもよい。ここで、端末機器は、例えば、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDAと略称)、タブレット(Portable Android Device、PADと略称)、ポータブルマルチメディア再生機(Portable Media Player、PMPと略称)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)、ウェアラブル電子機器などの携帯端末、及び例えばデジタルTV(Television)、デスクトップコンピュータ、スマートホーム機器などの固定端末を含み得るが、それらに限らない。
図10に示された電子機器は一例に過ぎず、本開示の実施例の機能及び使用範囲に何の制限も加えない。
【0078】
図10に示すように、電子機器1000は、処理装置(例えば、中央プロセッサ、グラフィックプロセッサなど)1001と、メモリとを含んでもよい。メモリは、様々な形態のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリを含み得る1つ又は複数のコンピュータプログラム製品を含み得る。前記揮発性メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称)1003及び/又はキャッシュメモリ(Cache)などを含んでもよい。前記不揮発性メモリは、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称)1002、ハードディスク、フラッシュメモリなどを含んでもよい。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、1つ又は複数のコンピュータプログラム命令が記憶されてもよく、プロセッサは、前記プログラム命令を稼動させて上記で説明された本開示の実施例の機能及び/又は他の所望の機能を実現させることができる。処理装置1001、ROM 1002及びRAM 1003は、バス1004を介して相互に接続される。入力/出力(Input/Output、I/Oと略称)インタフェース1005もバス1004に接続される。
【0079】
一般的には、例えばタッチスクリーン、タッチパネル、キーボード、マウス、カメラ、マイクロホン、加速度計、ジャイロなどを含む入力装置1006と、例えば液晶ディスプレイー(Liquid Crystal Display、LCDと略称)、スピーカー、発振器などを含む出力装置1007と、例えば磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置1008と、通信装置1009とがI/Oインタフェース1005に接続されていてもよい。通信装置1009は電子機器1000が他のデバイスと無線又は有線通信してデータを交換することを可能にする。
図10に各種の装置を備えた電子機器1000が示されているが、示された装置の全てを実施したり、具備したりすることを要求する意図がないことを理解すべきである。それ以上又は以下の装置を代替的に実施したり、具備したりすることが可能である。
【0080】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照しながら上述したプロセスはコンピュータソフトウェアプログラムとして実現できる。例えば、本開示の実施例は、コンピュータプログラム製品を含み、それはコンピュータ読み取り可能な媒体に搭載された、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラムを含む。このような実施例では、当該コンピュータプログラムは通信装置1009によってネットワークからダウンロード及びインストールされ、又は記憶装置1008からインストールされ、又はROM 1002からインストールされ得る。当該コンピュータプログラムが処理装置1001によって実行されると、本開示の実施例の方法で限定された上記機能を実行する。
【0081】
なお、本開示における上記コンピュータ読み取り可能な媒体はコンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線又は半導体のシステム、装置又はデバイス或いはそれらの任意の組み合わせであってもよいが、これらに限らない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、より具体的な例として、1つ又は複数の導線を有する電気接続、携帯型コンピュータディスク、ハードディス、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM又はフラッシュメモリと略称)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(Portable Compact Disk Read-Only Memory、CD-ROMと略称)、光学記憶装置、磁気記憶装置又はこれらの任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、それらに限らない。本開示では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はプログラムを含み又は記憶するいかなる有形媒体であってもよく、当該プログラムはコマンド実行システム、装置又はデバイスに使用され、または、これらと組み合わせて使用されることが可能である。本開示では、コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンドで伝播されるデータ信号又は搬送波で一部を伝播するデータ信号を含んでもよく、その中にコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが搭載されている。このように伝播されるデータ信号は多種の形式を採用してもよく、電磁信号、光信号又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限らない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体は更にコンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよく、当該コンピュータ読み取り可能な信号媒体はコマンド実行システム、装置又はデバイスに使用され、又はこれらと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝播又は伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは任意の適切な媒体で伝送可能であり、電線、光ケーブル、RF(Radio Frequency、ラジオ周波数)など又はこれらの任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限らない。
【0082】
上記コンピュータ読み取り可能な媒体は上記電子機器に含まれるものであってもよいし、当該電子機器に実装されずに単独して存在するものであってもよい。
【0083】
上記コンピュータ読み取り可能な媒体には1つ又は複数のプログラムが搭載されており、上記1つ又は複数のプログラムが当該電子機器によって実行されると、当該電子機器に上記実施例に示した方法を実行させる。
【0084】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは1種又は多種のプログラミング言語又はこれらの組み合わせを用いて書くことが可能であり、上記プログラミング言語はオブジェクト指向のプログラミング言語、例えばJava、Smalltalk、C++を含み、更に一般の手続き型プログラミング言語、例えば「C」言語又は類似的なプログラミング言語を含む。プログラムコードは完全にユーザコンピュータで実行したり、部分的にユーザコンピュータで実行したり、独立したソフトウェアパッケージとして実行したり、一部をユーザコンピュータで一部をリモートコンピュータで実行したり、完全にリモートコンピュータ又はサーバで実行したりすることができる。リモートコンピュータの場合に、リモートコンピュータはローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LANと略称)又は広域ネットワーク(Wide Area Network、WANと略称)を含む任意のネットワークによってユーザコンピュータに接続でき、又は、外部コンピュータに接続できる(例えば、インターネットサービスプロバイダーを用いてインターネット経由で接続する)。
【0085】
添付図面のうちフローチャート及びブロック図は本開示の各種の実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能及び動作を示す。この点では、フローチャート又はブロック図における各ブロックは1つのモジュール、プログラムセグメント又はコードの一部分を代表することができ、当該モジュール、プログラムセグメント又はコードの一部分は指定された論理機能を実現するための1つ又は複数の実行可能命令を含む。なお、いくつかの置換としての実現では、ブロックに表記される機能は図面に付したものと異なる順序で実現してもよい。例えば、二つの連続的に示されたブロックは実際的に基本的に並行に実行してもよく、また、係る機能によって、これらは逆な順序で実行してもよい場合がある。なお、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、指定される機能又は操作を実行するハードウェアに基づく専用システムによって実現してもよいし、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実現してもよいことに注意すべきである。
【0086】
本開示の実施例に係るユニットはソフトウェアで実現してもよいし、ハードウェアで実現してもよい。ここで、ユニットの名称はある場合には当該ユニット自身を限定するものではない。例えば、第1の取得手段は、「少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを取得する手段」と記述してもよい。
【0087】
本明細書で上述された機能は、少なくとも部分的に1つ又は複数のハードウェア論理構成要素によって実行され得る。例えば、使用可能な例示的なハードウェア論理構成要素は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGAと略称)、専用集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASICと略称)、専用標準製品(Application Specific Standard Product、ASSPと略称)、システムオンチップ(System on Chip、SOCと略称)、コンプレックスプログラマブル論理装置(Complex Programmable Logic Device、CPLDと略称)などを含むが、これらに限らない。
【0088】
本開示において、コンピュータ読み取り可能な媒体は、有形媒体であってもよく、コマンド実行システム、装置、又はデバイスによって使用され、又はコマンド実行システム、装置、又はデバイスと組み合わせて使用されるプログラムを含み、又は記憶することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体システム、装置、もしくはデバイス、又は上記の任意の好適な組み合わせを含み得るが、これらに限らない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の配線に基づく電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含む。
【0089】
本開示の実施例は、プロセッサによって実行される際に上述したマルチメディアデータ処理方法を実現させるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0090】
第一の局面によれば、本開示による1つ又は複数の実施例は、端末機器によって実行されるマルチメディアデータ処理方法であって、
再生されるマルチメディアデータに対する、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことを指示するシールドコマンドを受信したか否かを検出することと、
前記シールドコマンドを受信した場合、再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータを検出し、前記再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たす場合、前記再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行うことと、を含むマルチメディアデータ処理方法を提供する。
【0091】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前述した、再生されるマルチメディアデータに対するシールドコマンドを受信したか否かを検出することは、
第1のマルチメディアデータを取得して再生することと、
前記再生される第1のマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たすことを検出した場合、表示インタフェースに、シールドコントロールを含む第1の提示ページを表示することと、
シールドコントロールに作用する第1のタッチ操作に応答して、シールドコマンドを受信したと確定することと、を含む。
【0092】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記第1の提示ページは、前記第1のマルチメディアデータの再生インタフェースにオーバレイ表示され、且つ、前記第1の提示ページが表示されるとき、前記第1のマルチメディアデータが再生され続ける。
【0093】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記第1の提示ページには、スキップコントロールがさらに含まれ、前記方法は、さらに、
前記スキップコントロールに作用する第2のタッチ操作に応答して、第1のマルチメディアデータ再生インタフェースから第1の提示ページを除去し、第1のマルチメディアデータを再生し続けることを含む。
【0094】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記端末機器の表示インタフェースには設定コントロールが含まれ、前述した、再生されるマルチメディアデータに対するシールドコマンドを受信したか否かを検出することは、
前記設定コントロールに作用する第3のタッチ操作に応答して、シールドコマンドオプションスイッチを含む設定インタフェースにジャンプすることと、
前記シールドコマンドオプションスイッチに作用するオン操作に応答して、前記シールドコマンドを受信したと確定することと、を含む。
【0095】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ターゲットパラメータは、光の点滅頻度を含む。
【0096】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前述した、前記再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行うことは、
第1のシールドマスクレイヤーを生成することと、
前記第1のシールドマスクレイヤーによって、前記再生待ちマルチメディアデータの再生インタフェースを覆うことと、を含み、
前記方法は、さらに、
前記シールド処理されたマルチメディアデータを再生することを含む。
【0097】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前述した、前記シールド処理されたマルチメディアデータを再生した後、さらに、
前記第1のシールドマスクレイヤーに作用する第4のタッチ操作に応答して、シールドコマンドオプションスイッチを含む設定インタフェースにジャンプすることと、
前記シールドコマンドオプションスイッチに作用するオフ操作に応答して、再生されるマルチメディアデータに対するシールド機能をオフにすることと、を含む。
【0098】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前述した、前記再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行うことは、
前記再生待ちマルチメディアデータを削除することを含む。
【0099】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前述した、再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータを検出することは、
パラメータ検出モデルに基づいて、前記再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たすか否かを検出することを含む。
【0100】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前述した、再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータを検出することは、
マルチメディアデータにおける、前記ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを示す第1のタグを検出することを含む。
【0101】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記方法は、さらに、
前記シールドコマンドを携帯した要求情報をサーバに送信して、サーバによって、送信待ちターゲットマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たすか否かを検出するようにすることを含み、
その中、前記ターゲットマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たす場合、前記サーバは、前記端末機器に前記ターゲットマルチメディアデータを送信しない。
【0102】
第二の局面によれば、本開示による1つ又は複数の実施例は、
再生されるマルチメディアデータに対する、ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすマルチメディアデータにシールド処理を行うことを指示するシールドコマンドを受信したか否かを検出するための検出モジュールと、
前記シールドコマンドを受信した場合、再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータを検出し、前記再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たす場合、前記再生待ちマルチメディアデータにシールド処理を行うための処理モジュールとを含むマルチメディアデータ処理装置を提供する。
【0103】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記検出モジュールは、さらに、
第1のマルチメディアデータを取得して再生することと、
前記再生される第1のマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たすことを検出した場合、表示インタフェースに、シールドコントロールを含む第1の提示ページを表示することと、
前記シールドコントロールに作用する第1のタッチ操作に応答して、シールドコマンドを受信したと確定することと、に用いられる。
【0104】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、第1の提示ページは、前記第1のマルチメディアデータの再生インタフェースにオーバレイ表示され、且つ、前記第1の提示ページが表示されるとき、前記第1のマルチメディアデータが再生され続ける。
【0105】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記第1の提示ページには、スキップコントロールがさらに含まれ、前記処理モジュールは、さらに、
スキップコントロールに作用する第2のタッチ操作に応答して、第1のマルチメディアデータ再生インタフェースから第1の提示ページを除去し、第1のマルチメディアデータを再生し続けることに用いられる。
【0106】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記端末機器の表示インタフェースには設定コントロールが含まれ、前記処理モジュールは、さらに、
前記設定コントロールに作用する第3のタッチ操作に応答して、シールドコマンドオプションスイッチを含む設定インタフェースにジャンプすることと、
シールドコマンドオプションスイッチに作用するオン操作に応答して、シールドコマンドを受信したと確定することに用いられる。
【0107】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ターゲットパラメータは、光の点滅頻度を含む。
【0108】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記処理モジュールは、さらに、
第1のシールドマスクレイヤーを生成することと、
前記第1のシールドマスクレイヤーによって、前記再生待ちマルチメディアデータの再生インタフェースを覆うことと、に用いられる。
【0109】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記処理モジュールは、さらに、
前記シールド処理されたマルチメディアデータを再生することに用いられる。
【0110】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記処理モジュールは、さらに、
前記第1のシールドマスクレイヤーに作用する第4のタッチ操作に応答して、シールドコマンドオプションスイッチを含む設定インタフェースにジャンプすることと、
前記シールドコマンドオプションスイッチに作用するオフ操作に応答して、再生されるマルチメディアデータに対するシールド機能をオフにすることと、に用いられる。
【0111】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記処理モジュールは、さらに、
前記再生待ちマルチメディアデータを削除することに用いられる。
【0112】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記処理モジュールは、さらに、
パラメータ検出モデルに基づいて、前記再生待ちマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たすか否かを検出することに用いられる。
【0113】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記処理モジュールは、さらに、
マルチメディアデータにおける、前記ターゲットパラメータが予め設定された条件を満たすか否かを示す第1のタグを検出することに用いられる。
【0114】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記処理モジュールは、さらに、
前記シールドコマンドを携帯した要求情報をサーバに送信して、サーバによって、送信待ちターゲットマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たすか否かを検出するようにすることに用いられ、その中、前記ターゲットマルチメディアデータにおける前記ターゲットパラメータが前記予め設定された条件を満たす場合、前記サーバは、前記端末機器に前記ターゲットマルチメディアデータを送信しない。
【0115】
第三の局面によれば、本開示による1つ又は複数の実施例は、
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む電子機器であって、
前記メモリには、コンピュータ実行命令が記憶されており、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行して、前記少なくとも1つのプロセッサが上記第一の局面及び第一の局面の様々な可能な設計に記載のマルチメディアデータ処理方法を実行するようにする電子機器を提供する。
【0116】
第四の局面によれば、本開示による1つ又は複数の実施例は、プロセッサによって実行される際に、上記第一の局面及び第一の局面の様々な可能な設計に記載のマルチメディアデータ処理方法を実現させるコンピュータ実行命令が記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0117】
第五の局面によれば、本開示による1つ又は複数の実施例は、プロセッサによって実行される際に、上記第一の局面及び第一の局面の様々な可能な設計に記載のマルチメディアデータ処理方法を実現させるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0118】
第六の局面によれば、本開示による1つ又は複数の実施例は、プロセッサによって実行される際に、上記第一の局面及び第一の局面の様々な可能な設計に記載のマルチメディアデータ処理方法を実現させるコンピュータプログラムを提供する。以上の記述は本開示の好ましい実施例及び適用する技術原理の説明に過ぎない。本開示に係る開示の範囲は、上記技術特徴の特定組合による技術案に限定されなく、上記開示の構想を逸脱することなく上記技術特徴又はそれと同等な特徴を任意に組み合わせて形成した他の技術案をも含むべきであることは、当業者が理解すべきものである。例えば、上記特徴と本開示に開示された(それらに限らない)類似的な機能を有する技術的特徴を互いに取り替えて形成した技術案をも含む。
【0119】
また、各操作は、特定の順序で記述されているが、これは、そのような操作が、示されている特定の順序で、又は順次的な順序で実行されることを求めると理解してはいけない。所定の環境では、マルチタスクと並行処理が有利であり得る。同様に、若干の具体的な実現の詳細が上記の記述に含まれているが、これらは、本開示の範囲を制限するものとして解釈してはいけない。単一の実施例に関連して記載されている特定の特徴は、単一の実施例に組み合わせて実現可能である。逆に、単一の実施例に関連して記載されている様々な特徴は、複数の実施例で別々に、又は何らかの適切なサブコンビネーションで実現可能である。
【0120】
本主題は、構造的特徴及び/又は方法論理動作に特有の言語で記述されたが、添付の特許請求の範囲に限定された主題は、必ずしも上記で記述された特定の特徴又は動作に限定されるものではないことを理解すべきである。むしろ、上述された特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実現する例示的な形態に過ぎない。
【国際調査報告】