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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-19
(54)【発明の名称】皮膚状態の処置のための組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 35/655 20150101AFI20231212BHJP
   A61K 35/74 20150101ALI20231212BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20231212BHJP
   A61K 47/04 20060101ALI20231212BHJP
   A61K 47/02 20060101ALI20231212BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20231212BHJP
【FI】
A61K35/655
A61K35/74 D
A61P17/00
A61K47/04
A61K47/02
A61P43/00 121
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023534906
(86)(22)【出願日】2021-12-08
(85)【翻訳文提出日】2023-08-04
(86)【国際出願番号】 US2021062432
(87)【国際公開番号】W WO2022125678
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】63/281,526
(32)【優先日】2021-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/123,113
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520489499
【氏名又は名称】デルマタ・セラピューティクス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】プロール,ジェラルド・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ナルド,クリストファー・ジョゼフ
【テーマコード(参考)】
4C076
4C087
【Fターム(参考)】
4C076BB31
4C076CC18
4C076DD21
4C076DD23
4C076FF70
4C087AA01
4C087AA02
4C087BB02
4C087BC68
4C087CA11
4C087MA02
4C087MA63
4C087NA05
4C087NA14
4C087ZA89
4C087ZC75
(57)【要約】
本開示は、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を含むがこれに限定されない、対象における皮膚状態の処置であって、対象の皮膚に、1種または複数の海綿に由来する第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を適用するステップを含む、処置に関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象において皮膚状態を処置する方法であって、対象の皮膚に、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を適用するステップを含む、方法。
【請求項2】
第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
対象が、処置の後、処置より前の対象のスコアに比べて、処置された皮膚状態に対して少なくとも二段階のスコアの改善を経験する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
対象が、処置の後、処置より前に比べて、10%を超える皮膚状態の改善を経験する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
改善が、ネガティブな皮膚状態における軽減を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
対象が、1か月に1回、または2か月毎に1回、または3か月毎に1回、または4か月毎に1回、または5か月毎に1回、または6か月毎に1回、または7か月毎に1回、または8か月毎に1回、または9か月毎に1回、または10か月毎に1回、または11か月毎に1回、または12か月毎に1回処置される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
対象が1週間に1回処置される、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
第1の組成物が、約0.25グラム~約10グラムのSpongillaを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
第1の組成物が、約2グラムのSpongillaおよび約6mLの3%過酸化水素または約6mLの生理食塩水を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
対象における多汗症の処置における使用のための、第1の組成物と第2の組成物とを含む組成物であって、(a)第1の組成物は、Spongillaを含み、(b)第2の組成物は、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、組成物。
【請求項14】
第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
第1の組成物と第2の組成物とを含むキットであって、
(a)第1の組成物が、Spongillaを含み、
(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、キット。
【請求項18】
光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を有する対象の処置における使用のための、請求項17に記載のキット。
【請求項19】
第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、請求項17に記載のキット。
【請求項20】
ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、請求項17に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
[0001]本出願は、2020年12月9日に出願された米国仮出願第63/123,113号および2021年11月19日に出願された米国仮出願第63/281,526号の利益を主張するものであり、両方ともに、その全体が全ての目的において参照により本明細書に組み込まれる。
分野
[0002]本開示は、対象における皮膚状態の処置に関する。皮膚状態は、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴(rhytid)、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴(wrinkle)、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(facila depression)(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴等を含み得るが、これらに限定されない。処置は、例えば、対象の皮膚に、1種または複数の海綿に由来する第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を適用するステップを含み得る。
【0002】
[0003]一部の実施形態では、本開示は、例えば、対象の皮膚に、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を適用するステップを含む方法により、対象における本明細書に記載される皮膚状態の処置に関する。本開示はまた、対象における本明細書に記載される皮膚状態の処置のための製品またはキットであって、キットが、例えば、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を含む、製品またはキットにも関する。本開示はまた、本明細書に説明される状態を処置する方法における使用のための、Spongillaを含む第1の組成物であって、この方法が、有効量の第1の組成物を有効量の第2の組成物と組み合わせて対象に投与するステップを含み、第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、第1の組成物にも関する。
【背景技術】
【0003】
[0004]光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴等などの、ヒト対象を含む対象における皮膚状態は、処置が難しい場合がある。本明細書に記載される実施形態は、全体的に、上述のもののような状態を処置する課題に対処する処置の方法、キット、および組成物に関する。
【発明の概要】
【0004】
[0005]全体的に、本明細書に記載される実施形態は、皮膚状態を処置する改善した方法、ならびにそれらに関する組成物およびキットに関する。既に述べたように、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴等などの、ヒト対象を含む対象における皮膚状態は、処置が難しい場合がある。いくつかの場合では、これらの皮膚状態の局所処置は成功するが、局所療法の適切な用法はより複雑である場合が多く、健康医療または化粧の提供者により投与される注射または他の手順を必要とし得る。結果として、アドヒアランスおよび完全な処置の完了は、そのような局所療法の特に重大な問題となり得る。局所療法を使用する処置レジメンに対する対象のアドヒアランスの悪さ、薬物耐性の発現、および費用の増加が、処置の失敗に寄与する可能性がある。さらに、患者により適用または投与される一般用医薬品および他の局所剤は、製品の制約のためにより効果的ではない場合がある。故に、シンプルな用法パラダイムを有する(例えば特定の間隔または頻度で適用される)外用品を使用して対象においてこれらの皮膚状態を処置する方法は、対象のアドヒアランスの改善によるより大きな処置の成功を示す機会を得ることができる。
【0005】
[0006]対象におけるいくつかの皮膚状態は、Spongilla lacustrisなどの天然に存在する海綿に由来する材料の局所適用により処置されている。Spongillaに由来するいくつかの材料は、例えば、尋常性ざ瘡などの特定の皮膚状態の処置で奨励されている。Spongillaは、有機および無機化合物を含有する。総脂質含量は乾燥海綿の生物量の約5%であり、タンパク質は海綿質または硬化したコラーゲンからなる。多糖およびN-アセチル-D-グルコサミン(NAG)は、Spongilla lacustrisの骨格線維内の重要な成分であることが報告されているキチンおよびキトサンの一部であり、骨針(spicule)を除いた骨格1mgあたり750±1.5μg N-アセチル-D-グルコサミンが検出されている。キチンおよびキトサンは、様々な量のαまたはf3(1-4)結合残基のN-アセチル-2アミノ-2-デオキシ-D-グルコース残基および2-アミノ-2-デオキシ-Dグルコース残基からなる直鎖多糖のファミリーとして記載されている。α-キチンでは、鎖はシートまたは積層に配置され、どの1つのシートでも鎖は同じ方向または「センス」を有する。f3-キチンではc軸に沿って隣接するシートは同じ方向を有し、シートは平行であるが、α-キチンではc軸に沿って隣接するシートは反対方向を有し、シートは逆平行である。キチンはキトサンに脱アセチル化され、N-アセチル-D-グルコサミン(NAG)単位にさらに分解され得る。キトサン調製物は、天然キトサン、他の物質を含むキトサン製剤、複合体および誘導体に分類される。キトサンは、その内因性抗菌特性によるだけでなく、外因性抗菌剤を創傷および熱傷に送達する能力によっても創傷および熱傷感染を予防または処置するのに使用することができる。キトサンは水溶性であり、希釈酸性溶液中で高粘性となる。可溶性キトサンオリゴ糖は、活性化B細胞(NF-κB)依存性炎症性遺伝子発現のLPS誘導核内因子カッパ軽鎖エンハンサーを抑制するのに役立つことが見出され、これはNF-κBの核移行の減少と関連していた。キトサンは、プロピオニバクテリウム・アクネスおよび黄色ブドウ球菌に対する抗菌効果があることも示されている。異なる分子量(MW)のキトサンが抗菌活性についてテストされた(低MW(50~190kDa)、中MW(190~310kDa)、および高MW(310~375+kDa)のキトサン)。尋常性ざ瘡対象では、NAGは8週間にわたってざ瘡病変数を急速に減少させ、10%過酸化ベンゾイルより良好な忍容性が該対象によって示されることが臨床試験で示された、グラム陽性菌プロピオニバクテリウム・アクネスに対する効果がより大きな高分子量を用いて、2.5、5、10、および20μg/mLの濃度がプロピオニバクテリウム・アクネスに対して試された。
【0006】
[0007]光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴等などの皮膚状態は、効果的で好都合な処置が難しい場合がある。これらの状態の処置は、ボツリヌス毒素などの投与した処置材料の、典型的な局所アプローチを通して適用される場合に皮膚に十分浸透する能力によって限定され得る。例えば注射などの皮膚に浸透するより積極的なアプローチは、注射部位疼痛および不快感を生じる場合がある。本明細書に記載される状態の多くに対する標的組織の性質を考慮すると、有効性をもたらし、良好な患者のコンプライアンスを有する十分な処置は存在しない。故に、例えば角質層を通って真皮へのボツリヌス毒素の十分な浸透を可能にする、シンプルな用法パラダイムを有する外用品は、処置の有効性および忍容性の改善によってより大きなコンプライアンスおよび採用を示す可能性がある。
【0007】
[0008]本明細書に開示された主題の発明者らは、Spongillaに由来する材料の重要な成分がSpongillaの骨格構造を含む珪質骨針であることを発見した。本発明者らは、骨針が適用中に対象の皮膚の角質層に浸透し、ケラチノサイトの脱落を促進することを発見した。本明細書に開示された主題の発明者らはまた、Spongillaに由来する骨針が、骨針が適用される対象の皮膚への特定の治療的化合物および組成物の浸透を容易にし、可能にする上で有用であることも発見した。さもなければ化合物および組成物は、対象の皮膚に浸透してその治療標的に達し、特定の皮膚状態を処置することができないであろう。Spongillaに由来する材料の存在下で皮膚によりよく浸透し得る化合物および組成物は、中でもボツリヌス毒素を含有する製品である。
【0008】
[0009]ボツリヌス毒素を含有する製品は、対象の皮膚に影響を与えるものを含むいくつかの病状の処置に有用であることが示されている。例えば、ボツリヌス毒素を含有する製品は、多汗症(過剰な発汗)に罹患している対象の処置に承認されている。ボツリヌス毒素を含有する製品の局所適用は、ざ瘡に罹患している対象の処置において有用であり得るという報告もある(例えば、米国特許第7,226,605号参照)。しかし、対象における皮膚状態の局所的処置に1種または複数のボツリヌス毒素を含有する製品を使用する問題点は、周知である。ボツリヌス毒素含有製品の局所的使用における1つの問題点は、クロストリジウム・ボツリヌム菌から得られるボツリヌス毒素複合体中の内因性非毒素タンパク質(すなわち、非毒性ヘマグルチニンタンパク質および非ヘマグルチニンタンパク質)が、皮膚上皮を通じて拡散する毒素の能力を減少させるという認識である。アルブミンなどの外因性安定剤が従来の製造工程中にボツリヌス毒素に結合すると、これらの影響はさらに増悪される可能性がある。したがって、Spongillaを、例えば粉末の形態で含む組成物を対象の皮膚に適用することは、対象の皮膚への、1種または複数のボツリヌス毒素を含有する局所適用製品の浸透を容易にするのに役立ち、皮膚状態を処置するのが難しい場合に新たな処置レジメンの使用につながるであろう。
【0009】
[0010]一態様では、対象において皮膚状態を処置する方法であって、対象の皮膚に、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を適用するステップを含む方法が提供される。
【0010】
[0011]1つの態様では、対象の皮膚に、1種または複数の海綿を含む第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を適用するステップを含む、対象における皮膚状態を処置する方法が提供される。1つの態様では、組成物は1種または複数の海綿に由来する。別の態様では、海綿は淡水海綿である。別の態様では、組成物は海綿動物門の海綿に由来する。別の態様では、組成物は普通海綿綱の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla属の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla lacustris種の海綿に由来する。別の態様では、組成物は単骨海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物はカワナシカイメン科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はムラサキカイメン属の海綿に由来する。
【0011】
[0012]一態様では、対象において皮膚状態を処置する方法であって、対象の皮膚に、1種または複数の海綿を含む第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を適用するステップを含み、(a)第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含み;(b)対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症(epidermolysis bullosa Simplex Weber-Cockane)、ダリエー病、先天性爪肥厚症(pachyonchia congenita)、水性角化症(aquagenic keratoderma)、背部錯感覚症(notalgia paresthetic)、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、方法が提供される。別の態様では、1種または複数の海綿は、海洋性海綿または淡水海綿であってもよい。別の態様では、1種または複数の海綿は海洋性海綿である。別の態様では、海綿は淡水海綿である。別の態様では、組成物は海綿動物門の海綿に由来する。別の態様では、組成物は普通海綿綱の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla属の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla lacustris種の海綿に由来する。別の態様では、組成物は単骨海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物はカワナシカイメン科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はムラサキカイメン属の海綿に由来する。
【0012】
[0013]一態様では、対象において皮膚状態を処置する方法であって、対象の皮膚に、第1の組成物および第2の組成物を適用するステップを含み、(a)第1の組成物が、1種または複数の海綿を含み;(b)第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含み;(c)対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、方法が提供される。別の態様では、1種または複数の海綿は、海洋性海綿または淡水海綿であってもよい。別の態様では、1種または複数の海綿は海洋性海綿である。別の態様では、海綿は淡水海綿である。別の態様では、組成物は海綿動物門の海綿に由来する。別の態様では、組成物は普通海綿綱の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla属の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla lacustris種の海綿に由来する。別の態様では、組成物は単骨海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物はカワナシカイメン科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はムラサキカイメン属の海綿に由来する。
【0013】
[0014]別の態様では、第1の組成物と第2の組成物とを含むキットであって、(a)第1の組成物が、1種または複数の海綿を含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含むキットが提供される。別の態様では、第1の組成物と第2の組成物とを含むキットであって、(a)第1の組成物が、Spongillaを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、対象における皮膚状態の処置に使用されるキットが提供される。別の態様では、第1の組成物と第2の組成物とを含むキットであって、(a)第1の組成物が、Spongillaを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、対象における皮膚状態の処置における使用のためのキットが提供される。別の態様では、本明細書に記載されるキットであって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、キットが提供される。別の態様では、1種または複数の海綿は、海洋性海綿または淡水海綿であってもよい。別の態様では、1種または複数の海綿は海洋性海綿である。別の態様では、海綿は淡水海綿である。別の態様では、組成物は海綿動物門の海綿に由来する。別の態様では、組成物は普通海綿綱の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla属の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla lacustris種の海綿に由来する。別の態様では、組成物は単骨海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物はカワナシカイメン科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はムラサキカイメン属の海綿に由来する。
【0014】
[0015]別の態様では、医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含む組成物であって、(a)第1の組成物が、1種または複数の海綿を含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物が提供される。別の態様では、医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含む組成物であって、(a)第1の組成物が、Spongilla lacustrisを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬として使用するためのそのような組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬として使用するためのそのような組合せであって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、そのような組合せである。別の態様では、1種または複数の海綿は、海洋性海綿または淡水海綿であってもよい。別の態様では、1種または複数の海綿は海洋性海綿である。別の態様では、海綿は淡水海綿である。別の態様では、組成物は海綿動物門の海綿に由来する。別の態様では、組成物は普通海綿綱の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla属の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla lacustris種の海綿に由来する。別の態様では、組成物は単骨海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物はカワナシカイメン科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はムラサキカイメン属の海綿に由来する。
【0015】
[0016]別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のための、第1の組成物と第2の組成物とを含む組成物であって、(a)第1の組成物が、1種または複数の海綿を含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のための、第1の組成物と第2の組成物とを含む組合せであって、(a)第1の組成物が、海綿を含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む組合せが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のためのそのような組成物であって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、そのような組成物である。別の態様では、1種または複数の海綿は、海洋性海綿または淡水海綿であってもよい。別の態様では、1種または複数の海綿は海洋性海綿である。別の態様では、海綿は淡水海綿である。別の態様では、組成物は海綿動物門の海綿に由来する。別の態様では、組成物は普通海綿綱の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla属の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla lacustris種の海綿に由来する。別の態様では、組成物は単骨海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物はカワナシカイメン科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はムラサキカイメン属の海綿に由来する。
【0016】
[0017]別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物であって、第1の組成物と第2の組成物とを含み、(a)第1の組成物が、1種または複数の海綿を含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物であって、第1の組成物と第2の組成物とを含み、(a)第1の組成物が、Spongilla lacustrisを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物であって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、組成物が提供される。別の態様では、1種または複数の海綿は、海洋性海綿または淡水海綿であってもよい。別の態様では、1種または複数の海綿は海洋性海綿である。別の態様では、海綿は淡水海綿である。別の態様では、組成物は海綿動物門の海綿に由来する。別の態様では、組成物は普通海綿綱の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla属の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla lacustris種の海綿に由来する。別の態様では、組成物は単骨海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物はカワナシカイメン科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はムラサキカイメン属の海綿に由来する。
【0017】
[0018]一態様では、対象において皮膚状態を処置する方法であって、対象の皮膚に、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を適用するステップを含み、(a)第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含み;(b)対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、方法が提供される。
【0018】
[0019]一態様では、対象において皮膚状態を処置する方法であって、対象の皮膚に、第1の組成物および第2の組成物を適用するステップを含み、(a)第1の組成物が、Spongilla粉末を含み;(b)第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含み;(c)対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、方法が提供される。
【0019】
[0020]別の態様では、第1の組成物と第2の組成物とを含むキットであって、(a)第1の組成物が、Spongillaを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含むキットが提供される。別の態様では、第1の組成物と第2の組成物とを含むキットであって、(a)第1の組成物が、Spongillaを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、対象における皮膚状態の処置に使用されるキットが提供される。別の態様では、第1の組成物と第2の組成物とを含むキットであって、(a)第1の組成物が、Spongillaを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、対象における皮膚状態の処置における使用のためのキットが提供される。別の態様では、本明細書に記載されるキットであって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、キットが提供される。
【0020】
[0021]別の態様では、医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含む組成物であって、(a)第1の組成物が、Spongillaを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物が提供される。別の態様では、医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含む組成物であって、(a)第1の組成物が、Spongilla lacustrisを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬として使用するためのそのような組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬として使用するためのそのような組合せであって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、そのような組合せである。
【0021】
[0022]別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のための、第1の組成物と第2の組成物とを含む組成物であって、(a)第1の組成物が、Spongillaを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のための、第1の組成物と第2の組成物とを含む組合せであって、(a)第1の組成物が、Spongilla lacustrisを含み(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む組合せが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のためのそのような組成物であって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、そのような組成物である。
【0022】
[0023]別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物であって、第1の組成物と第2の組成物とを含み、(a)第1の組成物が、Spongillaを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物であって、第1の組成物と第2の組成物とを含み、(a)第1の組成物が、Spongilla lacustrisを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物であって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】[0024]図1は、無機珪質骨針の構造を示す。
図2】[0025]図2は、角質層を通って真皮へのBOTOXの浸透を可能にする骨針の模式図である。
図3】[0026]図3A~3Dは、投与15分後(図3A)、投与4週間後(図3B)、投与8週間後(図3C)、および投与12週間後(図3D)の本開示と一致する化合物および製剤の局所忍容性を表すグラフを示す。
図4】[0027]図4A~4Bは、本開示と一致する化合物および製剤で処置した後の皮膚の明度(図4A)および光度(図4B)の平均的な改善を表すグラフを示す。
図5】[0028]図5A~5Bは、本開示と一致する化合物および製剤で処置した後の毛穴サイズ(図5A)および総合審美性スコア(global aesthetic score)(図5B)の平均的な改善を表すグラフを示す。
図6】[0029]図6A~6Bは、本開示と一致する化合物および製剤での処置のための2回目の受診(図6A)および4回目の受診(図6B)での顔面の皴の画像である。
図7】[0030]図7A~7Bは、本開示と一致する化合物および製剤での処置のための2回目の受診(図7A、左パネル)および4回目の受診(図7A、右パネル)での毛穴計数および面積(図7B、左)、皮膚のざらつきおよび皴面積(図7B、中央)、ならびに皮膚の明度および光度(図7B、右)における変化を表す画像(図7A)および表(図7B)である。
図8】[0031]図8A~8Bは、本開示と一致する化合物および製剤での処置のための2回目の受診(図8A)および4回目の受診(図8B)での毛穴の分析を表す画像および表である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[0032]単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈からそうでないことが明らかに規定されない限り、複数の言及を包む。例えば、用語「細胞(a cell)」は、その混合物を含む、1種または複数の細胞を包む。「Aおよび/またはB」は、本明細書では、「A」、「B」、「AまたはB」、および「AおよびB」という選択肢の全てを含めるのに使用される。
【0025】
[0033]本明細書で使用される場合、用語「約」とは、全ての場合において、示された値を含む、示された値のプラスマイナス10%以内、または端数が丸められて最も近い有効数字になっていることを意味する。範囲を示す場合において、範囲は、境界の値を含めたものである。
【0026】
[0034]本明細書で使用される場合、用語「適用される」、「適用する」、「投与」、「投与する」、および「使用される」とは、限定はされないが、腹腔内、皮下、筋肉内、局所、またはこれらのいずれかの組合せを含む投与経路による、対象への、特に対象の皮膚への、本明細書で開示される組成物の送達を意味する。本明細書で開示される一部の実施形態では、本明細書で開示される組成物が、局所投与によって、対象に、特に対象の皮膚に投与される。一部の実施形態では、皮膚への適用は、皮膚状態の領域に送達することを含む、または送達することからなる。例えば、光度および明度の場合、光度および明度における改善が望ましい領域に材料を適用することである。別の例として、眼下の細かい線の場合、細かい線を有する眼下の皮膚に材料を送達または適用することである。
【0027】
[0035]本明細書で使用される場合、用語「アスペクト比」とは、本明細書に記載されるSpongillaの粒子に関しては、粒子の平均長さと粒子の平均直径の比を意味する。
【0028】
[0036]本明細書で使用される場合、用語「ボツリヌス毒素」とは、細菌Clostridium botulinumおよび近縁種によって産生されるタンパク質を意味する。本明細書で使用される場合、用語「A型ボツリヌス毒素」とは、「BoNT/A」または「botA」とも呼ばれるタンパク質として当業者に公知のタンパク質を意味し、UniProt参照番号BXA1_CLOBH(Hall株)、BXA1_CLOBO、BXA2_CLOBO、またはこれらの変異株が代表的である。本明細書で使用される場合、用語「B型ボツリヌス毒素」とは、「BoNT/B」または「botB」とも呼ばれるタンパク質として当業者に公知のタンパク質を意味し、UniProt参照番号BXB_CLOBOまたはその変異株が代表的である。本明細書で使用される場合、用語「C型ボツリヌス毒素」とは、「BoNT/C1」とも呼ばれるタンパク質として当業者に公知のタンパク質を意味し、UniProt参照番号BXC1_CLOBOまたはその変異株が代表的である。本明細書で使用される場合、用語「C型ボツリヌス毒素」とは、C型ボツリヌス毒素とも呼ばれるタンパク質として当業者に公知のタンパク質を意味する。本明細書で使用される場合、用語「D型ボツリヌス毒素」とは、「BoNT/D」または「botD」とも呼ばれるタンパク質として当業者に公知のタンパク質を意味し、UniProt参照番号BXD_CLOBOまたはその変異株が代表的である。本明細書で使用される場合、用語「E型ボツリヌス毒素」とは、「BoNT/E」とも呼ばれるタンパク質として当業者に公知のタンパク質を意味し、UniProt参照番号BXE_CLOBOまたはその変異株が代表的である。本明細書で使用される場合、用語「F型ボツリヌス毒素」とは、「BoNT/F」または「botF」とも呼ばれるタンパク質として当業者に公知のタンパク質を意味し、UniProt参照番号BXF_CLOBOまたはその変異株が代表的である。本明細書で使用される場合、用語「G型ボツリヌス毒素」とは、「BoNT/E」または「botG」とも呼ばれるタンパク質として当業者に公知のタンパク質を意味し、UniProt参照番号BXG_CLOBOまたはその変異株が代表的である。本明細書で使用される場合、用語「変異株」とは、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、もしくは99%、または間にあるいずれかのパーセンテージの相同性を有するタンパク質を意味する。
【0029】
[0037]本明細書で使用される場合、用語「組合せ」および「組み合わせて」とは、本明細書で開示される組成物の1種または複数の順次または同時の適用、使用、または投与を意味する。これには、本明細書で開示される組成物を、同時に、または互いに何分もしくは何時間か以内に、または同日に、または1日交替で投薬すること、あるいは、例えば、同日にまたは1日もしくは1週間交替で、またはそれと同時もしくはそれと並行する時期の間に定期的に、または本明細書で開示される組成物が適用、使用、もしくは投与される間の少なくとも一時期において別の組成物を投与しながら、1日単位で、または1週間に複数日、または週単位で使用することが含まれる。例えば、本明細書で開示される組成物の1種または複数は、追加の組成物が、1日交替、または1週間交替、または他の期間で、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくはより多い日数毎に適用、使用、または投薬されながら、毎日または1週間に数日、対象に適用、使用、または投与されてもよいことになる。
【0030】
[0038]本明細書で使用される場合、用語「アボボツリヌス毒素A」とは、FDAによってBLA番号125274で承認されているA型ボツリヌス毒素製品を意味する。
[0039]本明細書で使用される場合、用語「Chalinidea」とは、Chalinidea科の1種または複数の海綿を意味する。
【0031】
[0040]用語「ダキシボツリヌス毒素A」とは、Revance Therapeutics,Inc.によって現在開発中である、ダキシボツリヌス毒素A 150キロダルトン(kDa)精製A型ボツリヌス毒素複合体を意味する。
【0032】
[0041]用語「Demospongiae」とは、Demospongiae綱の1種または複数の海綿を意味する。
[0042]本明細書で使用される場合、用語「EB-001A」とは、カリフォルニア州オレンジ郡のBonti,Inc.によって開発されているE型ボツリヌス毒素製品を意味する。
【0033】
[0043]本明細書で使用される場合、用語「EB-001T」とは、カリフォルニア州オレンジ郡のBonti,Inc.によって開発されているE型ボツリヌス毒素製品を意味する。
【0034】
[0044]本明細書で使用される場合、用語「Halciona」とは、Halciona属の1種または複数の海綿を意味する。
[0045]本明細書で使用される場合、用語「Haplosclerida」とは、Haplosclerida目の1種または複数の海綿を意味する。
【0035】
[0046]本明細書で使用される場合、用語「インコボツリヌス毒素A」とは、FDAによってBLA番号125360で承認されているA型ボツリヌス毒素製品を意味する。
[0047]本明細書で使用される場合、用語「オナボツリヌス毒素A」とは、米国食品医薬品局(「FDA」)によって生物製剤認可申請(「BLA」)番号103000で承認されているA型ボツリヌス毒素製品を意味する。
【0036】
[0048]本明細書で使用される場合、用語「リマボツリヌス毒素B」とは、FDAによってBLA番号103846で承認されているB型ボツリヌス毒素製品を意味する。
[0049]本明細書で使用される場合、用語「Porifera」とは、Porifera門の1種または複数の海綿メンバーを意味する。
【0037】
[0050]用語「プラボツリヌス毒素A」とは、Evolus,Inc.およびDaewoong Pharmaceutical Co.Ltdによって現在開発中である、プラボツリヌス毒素A 900キロダルトン(kDa)精製A型ボツリヌス毒素複合体を意味する。
【0038】
[0051]本明細書で使用される場合、用語「Spongilla」とは、限定はされないが、Spongilla lacustris、S.fragilis Leidy、およびEphydatia fluviatilisを含む、Spongillidae科の淡水海綿の属を意味する。本明細書で使用される場合、用語「Spongilla lacustris」とは、Spongillidae科の淡水海綿の海綿種を意味する。
【0039】
[0052]用語「1種または複数の海綿を含む組成物」、「1種または複数の海綿を含む粉末」、「1種または複数の海綿を含む材料」、「粉末の形態の海綿」などは、本明細書で使用される場合、収穫および加工処理されている、1種または複数の海綿由来の材料を意味し、自然に存在する海綿、または開示される組成物、方法、および/もしくはキットにおける使用向けに特別に生育させ、もしくは適合させているいずれかの海綿の一部である全ての有機および/または無機化合物および材料を含む、収穫後の海綿の種々の全ての成分を含む場合もあり、または自然に存在する海綿の一部である有機および/もしくは無機化合物および材料の一部分だけを含む場合もある。一態様では、海綿材料が、自然に存在する海綿由来の全てまたは実質的に全ての有機および無機材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。別の態様では、海綿材料が、(a)骨片だけおよび骨片に自然に随伴するいずれかの材料、または(b)実質的に精製された骨片および骨片に自然に随伴するいずれかの材料、または(c)自然に存在する海綿の成分部分である、精製された骨片および骨片に自然に随伴するいずれかの材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。別の態様では、海綿材料が、骨片だけおよび骨片に自然に随伴するいずれかの材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。別の態様では、海綿材料が、実質的に精製された骨片および骨片に自然に随伴するいずれかの材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。別の態様では、海綿材料が、自然に存在する海綿の成分部分である、精製された骨片および骨片に自然に随伴するいずれかの材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。こうした用語は、本明細書では、Porifera門由来の材料に関して使用される場合がある。別の態様では、材料は、Demospongiae綱の海綿由来である。別の態様では、材料は、Spongdilla目の海綿由来である。別の態様では、材料は、Spongillidae科の海綿由来である。別の態様では、材料は、Spongilla属の海綿由来である。別の態様では、材料は、Spongilla lacustris種の海綿由来である。別の態様では、材料は、Haplosclerida目の海綿由来である。別の態様では、材料は、Chalinidea科の海綿由来である。別の態様では、材料は、Halciona属の海綿由来である。
【0040】
[0053]用語「Spongillaを含む組成物」、「Spongillaを含む粉末」、「Spongillaを含む材料」、「粉末の形態のSpongilla」などは、本明細書で使用される場合、収穫および加工処理されている、生Spongilla由来のSpongillaを含む材料を意味し、自然に存在するSpongillaの一部である全ての有機および/もしくは無機化合物および材料を含む、収穫後のSpongillaの種々の全ての成分を含む場合もあり、または自然に存在するSpongillaの一部である有機および/もしくは無機化合物および材料の一部分だけを含む場合もある。一態様では、Spongilla材料が、自然に存在するSpongilla由来の全てまたは実質的に全ての有機および無機材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。別の態様では、Spongilla材料が、(a)骨片だけおよび骨片に自然に随伴するいずれかの材料、または(b)実質的に精製された骨片および骨片に自然に随伴するいずれかの材料、または(c)自然に存在するSpongillaの成分部分である、精製された骨片および骨片に自然に随伴するいずれかの材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。別の態様では、Spongilla材料が、骨片だけおよび骨片に自然に随伴するいずれかの材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。別の態様では、Spongilla材料が、実質的に精製された骨片および骨片に自然に随伴するいずれかの材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。別の態様では、Spongilla材料が、自然に存在するSpongillaの成分部分である、精製された骨片および骨片に自然に随伴するいずれかの材料を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法またはキットが提供される。
【0041】
[0054]本明細書で使用される場合、用語「対象」は、当業者によって用語に割り当てられる意味を有し、ヒト、イヌ、ネコ、ウシ、またはブタを含む哺乳動物を意味する場合がある。一実施形態では、対象は、ヒトである。一実施形態では、対象は、イヌである。一実施形態では、対象は、ネコである。一実施形態では、対象は、ウシである。一実施形態では、対象は、ブタである。
【0042】
[0055]本明細書で使用される場合、用語「治療有効量」とは、処置される障害の症状の1つまたは複数をある程度処置し、緩和し、または予防する、対象に適用、使用、または投与される組成物または組成物の組合せの量を意味する。
【0043】
[0056]本明細書で開示される方法において利用される、Spongilla lacustrisを含むSpongilla、およびSpongillaから調製される粉末は、当業者に公知の方法によって取得し、加工処理し、特徴付けることができる。例えば、米国特許第7,604,821号が、Spongilla lacustrisを含むいくつかのSpongilla種の収穫、加工処理、および特徴付けについて記載している。米国特許第7,604,821号の開示は、その全体が参照により本明細書に援用される。海綿材料は、海洋生物学の分野における当業者に一般に公知の方法を使用して採集することができる。例えば、基本的な潜水技術を使用して海綿を手作業で採集することができ、またはより深水では、アガシートロール(AGT)もしくはソリ型表在底生生物採集装置(epibenthic sledge)(EBS)を使用して、より大きいコロニーが収穫される。ある特定の環境条件下では、Spongillaコロニーが、幅数メートルの殻のような薄い一面の広がりの中に存在し、フォークのような道具および網を用いて、手作業で採集されなければならない。採集された海綿塊は、乾燥させ、貝殻、軸、植物、石、および他の不純物などの粗雑な混入物を取り除き、次いで、洗浄して、泥、砂、シルト、および可溶性不純物を除去する。きれいになった海綿塊を秤量し、空気乾燥や、食品および医薬品の脱水に使用される乾燥器の使用などの、当業者に公知の方法を使用して乾燥させる。海綿塊は、残留含水量が、本明細書でさらに開示されるとおりの所望の値より少なくなるまで乾燥させる。残留水分測定は、食品科学、分析化学、または薬学の分野で一般に公知の方法を使用して行うことができる。例えば、乾燥材料10グラムを、風袋を計った秤量ボートに載せ、次いで秤量することができる。秤量した材料を、次いで、適切な温度で作動させた乾燥用オーブンまたはヒートランプなどの熱源に曝し、次いで、試料を乾燥庫(desiccated chamber)において冷却し、秤量し直す。残留水分を、乾燥前の試料重量と冷却後の重量のパーセント差として算出する。乾燥させた後、海綿材料は、必要に応じて材料を光、湿気、および酸素から保護する密閉容器に包装することができる。次いで、病原体、大腸菌型生物、およびバイオバーデンとなる生物の存在について、材料をさらに試験することができる。本明細書で開示されるとおりに、材料がさらに加熱または照射されると、病原体、大腸菌型生物、またはバイオバーデンとなる他の生物を減少させることができる。次いで、当業者に公知の方法を使用しながら材料をさらに加工処理して、所望のサイズを有する粒子を含む粉末を得ることができる。例えば、海綿材料を粉砕し、得られる材料を所定のサイズの1つまたは複数のふるいにかけて、得られる材料が、均一または実質的に均一なサイズを有する粒子を含むようにすることができる。最後の加工処理および分粒工程を完了した後、乾燥海綿材料は、気密防湿性容器に包装し、約室温または周囲温度などの適切な温度で貯蔵することができる。
【0044】
[0057]上述の方法および当業者に公知の方法に従って、Spongilla lacustris以外の海綿由来の材料を調製してもよい。特に、Porifera門の海綿に関して、そうした方法を適用することができる。別の態様では、Demospongiae綱の海綿に関して、そうした方法を適用することができる。別の態様では、Spongdilla目の海綿に関して、そうした方法を適用することができる。別の態様では、Spongillidae科の海綿に関して、そうした方法を適用することができる。別の態様では、Spongilla属の海綿に関して、そうした方法を適用することができる。別の態様では、Spongilla lacustris種の海綿に関して、そうした方法を適用することができる。別の態様では、Haplosclerida目の海綿に関して、そうした方法を適用することができる。別の態様では、Chalinidea科の海綿に関して、そうした方法を適用することができる。別の態様では、Halciona属の海綿に関して、そうした方法を適用することができる。
【0045】
[0058]一態様では、対象において皮膚状態を処置する方法であって、それを必要とする対象の皮膚に、Spongillaを含む有効量の第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む有効量の第2の組成物を適用するステップを含み、
(a)第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含み;
(b)対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、方法が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインもしくはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害もしくは加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに/または額の皴である、方法のいずれかが提供される。一態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、いずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がA型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がB型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌス毒素Bである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC1型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC2型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がD型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がF型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がG型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、および多汗症から選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が尋常性ざ瘡である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が1型酒さ性ざ瘡である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が2型酒さ性ざ瘡である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が乾癬である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が多汗症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される、いずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、2週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、3週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、5週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、7週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0046】
[0059]一態様では、対象における光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインもしくはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害もしくは加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに/または額の皴の方法であって、それを必要とする対象の皮膚に、Spongillaを含む有効量の第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む有効量の第2の組成物を適用するステップを含み、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、方法が提供される。一態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、いずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がA型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がB型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌス毒素Bである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC1型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC2型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がD型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がF型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がG型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される、いずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、2週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、3週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、5週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、7週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0047】
[0060]一態様では、対象における光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに額の皴の1種または複数の方法であって、それを必要とする対象の皮膚に、Spongillaを含む有効量の第1の組成物、およびA型ボツリヌス毒素を含む有効量の第2の組成物を適用するステップを含む、方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される、いずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、2週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、3週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、5週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、7週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0048】
[0061]それを必要とする対象において皮膚疾患または状態を処置する方法における使用のための、Spongillaを含む第1の組成物であって、この方法が、有効量の第1の組成物を有効量の第2の組成物と組み合わせて対象に投与するステップを含み、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含み、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、第1の組成物。一態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がA型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がB型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌス毒素Bである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC1型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC2型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がD型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がF型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がG型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインもしくはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害もしくは加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに/または額の皴の1種または複数から選択される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が光度および/または明度である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が皮膚の毛穴サイズである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が皮膚の毛穴計数である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が皮脂産生である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が皮脂の組成である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が全体的な皮膚の質である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が眼下の細かい線である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が顔の細かい線である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が顔のたるみである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が眼瞼弛緩である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が口周囲の皴である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態がスマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が加齢性の顔中部輪郭の欠如である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が体積の欠失である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が眉間の線である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が顔面のくぼみ(傷害または加齢による)である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が口周囲の皴である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が唇交連である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態がカラスの足跡である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が額の皴である使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、2週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、3週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、5週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、7週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。
【0049】
[0062]それを必要とする対象における光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに額の皴の1種または複数を処置する方法における使用のための、Spongillaを含む第1の組成物であって、この方法が、有効量の第1の組成物を有効量の第2の組成物と組み合わせて対象に投与するステップを含み、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素を含む、第1の組成物。一態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、2週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、3週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、5週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、7週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。
【0050】
[0063]それを必要とする対象における光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに額の皴の1種または複数を処置する方法における使用のための、Spongillaを含む第1の組成物であって、この方法が、有効量の第1の組成物を有効量の第2の組成物と組み合わせて対象に投与するステップを含み、第2の組成物が、オナボツリヌス毒素Aを含む、第1の組成物。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、2週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、3週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、5週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、7週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。
【0051】
[0064]それを必要とする対象における皮膚状態または疾患の処置のための、Spongillaおよび1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物であって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症から選択される、組成物。別の態様では、対象における皮膚状態または状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに額の皴の1種または複数であり、ボツリヌス毒素が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択され、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症の1種または複数から選択される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態または状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに額の皴の1種または複数である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、ボツリヌス毒素が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がA型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がB型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌス毒素Bである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC1型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC2型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がD型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がF型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がG型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。
一態様では、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに額の皴の1種または複数から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が光度である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が明度である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が皮膚の毛穴サイズである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が皮膚の毛穴計数である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が皮脂産生である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が皮脂の組成である使用のための、組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が全体的な皮膚の質である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が眼瞼弛緩である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が眼下の細かい線である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が顔の細かい線である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が顔のたるみである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が口周囲の皴である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態がスマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が加齢性の顔中部輪郭の欠如である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が、体積の欠失を修正する手背である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が眉間の線である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が顔面のくぼみ(傷害または加齢による)である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が口周囲の皴である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が唇交連である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態がカラスの足跡である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が額の皴である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、2週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、3週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、5週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、7週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。
【0052】
[0065]それを必要とする対象における多汗症の処置における使用のための、Spongillaと1種または複数のボツリヌス毒素とを含む組成物。一態様では、ボツリヌス毒素が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がA型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がB型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌス毒素Bである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC1型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC2型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がD型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がF型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がG型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。
【0053】
[0066]それを必要とする対象における光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに額の皴の1種または複数の処置における使用のための、Spongillaおよび1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物。一態様では、ボツリヌス毒素が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。
【0054】
[0067]それを必要とする対象における光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに額の皴の1種または複数の処置における使用のための、Spongillaおよび1種または複数のA型ボツリヌス毒素を含む組成物であって、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される、組成物。一態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。
【0055】
[0068]それを必要とする対象における光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに額の皴の1種または複数の処置における使用のための、Spongillaおよびオナボツリヌス毒素Aを含む組成物。別の態様では、組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、2週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、3週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、5週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、7週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。
【0056】
[0069]対象における光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに額の皴の1種または複数の改善における使用のための、Spongillaを含む第1の組成物であって、この方法が、有効量の第1の組成物を有効量の第2の組成物と組み合わせて対象に投与するステップを含み、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、第1の組成物。別の態様では、対象が、0~10の尺度で測定される光度および明度、標準的な写真撮影および/もしくは総合審美性改善尺度(Global Aesthetic Improvement Scale)で測定される皮膚の毛穴サイズ、セブテープもしくは皮脂メーターもしくは皮脂測定機および標準的な写真撮影で測定される皮脂産生、総合審美性改善尺度で測定される全体的な皮膚の質、顔面弛緩評価尺度(Facial Laxity Rating Scale)で測定される眼瞼弛緩、顔面皴尺度(Facial Wrinkle Scale)で測定される眼下の細かい線、顔面皴尺度で測定される顔の細かい線、顔面弛緩評価尺度で測定される顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインもしくはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害もしくは加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに/または額の皴における改善を経験する、そのような第1の組成物が提供される。別の態様では、対象が列挙された状態の1種または複数の減少である改善を経験し、この減少が、第1の組成物および第2の組成物の投与の後、そのような投与より前の対象の状況に比べて、本明細書に記載される基準または測定に利用される任意の他の適切なアプローチを使用して測定される、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%を超える減少である、そのような第1の組成物が提供される。別の態様では、対象が、本明細書に記載される基準または測定に利用される任意の他の適切なアプローチを使用して測定される、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%を超える改善を経験する使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が1、2、3、4、5または6を超えるグレードの改善を経験する使用のための、そのような組成物が提供される。
【0057】
[0070]一態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。別の態様では、対象が、1か月に1回、1か月に2回、1か月に3回、1か月に4回、1か月に5回、1か月に6回、1か月に7回、1か月に8回、1か月に9回、1か月に10回、1か月に11回、1か月に12回、1か月に13回、1か月に14回、1か月に15回、1か月に16回、1か月に17回、1か月に18回、1か月に19回、1か月に20回、1か月に21回、1か月に22回、または1か月に24回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が1か月に2回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が1か月に3回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が1週間に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が18歳以上である使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が、1か月に1回、または2か月毎に1回、または3か月毎に1回、または4か月毎に1回、または5か月毎に1回、または6か月毎に1回、または7か月毎に1回、または8か月毎に1回、または9か月毎に1回、または10か月毎に1回、または11か月毎に1回、または12か月毎に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が1か月に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が2か月毎に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が3か月毎に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が4か月毎に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が5か月毎に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が6か月毎に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が7か月毎に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が8か月毎に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が9か月毎に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が10か月毎に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が11か月毎に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象が12か月毎に1回処置される使用のための、そのような組成物が提供される。
【0058】
[0071]方法が、有効量の第1の組成物を有効量の第2の組成物と組み合わせて対象に投与することを含み、第2の組成物は、A型ボツリヌス毒素を含む、それを必要とする対象における多汗症の処置方法における使用のための、Spongillaを含む第1の組成物。一態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、2週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、3週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、5週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、7週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。
【0059】
[0072]それを必要とする対象における光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに額の皴の1種または複数を処置する方法における使用のための、Spongillaを含む第1の組成物であって、この方法が、有効量の第1の組成物を有効量の第2の組成物と組み合わせて対象に投与するステップを含み、第2の組成物が、オナボツリヌス毒素Aを含む、第1の組成物。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも2週間、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、2週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、3週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、5週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、7週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。
【0060】
[0073]それを必要とする対象における皮膚状態または疾患の処置のための、Spongillaおよび1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物であって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、ならびに額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症の1種または複数から選択される、組成物。別の態様では、対象における皮膚状態または状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数であり、ボツリヌス毒素が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような第1の組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態または状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、ボツリヌス毒素が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がA型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がB型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌス毒素Bである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC1型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC2型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がD型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がF型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がG型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、2週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、3週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、5週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、Spongillaを含む組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、7週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される使用のための、そのような組成物が提供される。
【0061】
[0074]それを必要とする対象における多汗症の処置における使用のための、Spongillaと1種または複数のボツリヌス毒素とを含む組成物。一態様では、ボツリヌス毒素が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がA型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がB型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌス毒素Bである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC1型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC2型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がD型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がF型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がG型ボツリヌス毒素である使用のための、そのような組成物が提供される。
【0062】
[0075]それを必要とする対象における多汗症の処置における使用のための、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数、ならびに1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物。一態様では、ボツリヌス毒素が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される使用のための、そのような組成物が提供される。
【0063】
[0076]A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される、それを必要とする対象における多汗症の処置における使用のための、Spongillaと1種または複数のA型ボツリヌス毒素とを含む組成物。一態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。一態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである使用のための、そのような組成物が提供される。
【0064】
[0077]それを必要とする対象における光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数の処置における使用のための、Spongillaおよびオナボツリヌス毒素Aを含む組成物。別の態様では、組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、2週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、3週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、5週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、7週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。別の態様では、組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、そのような組成物が提供される。
【0065】
[0078]一態様では、対象における光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数の方法であって、それを必要とする対象の皮膚に、Spongillaを含む有効量の第1の組成物、およびオナボツリヌス毒素Aを含む有効量の第2の組成物を適用するステップを含む、方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される、いずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、2週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、3週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、5週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、7週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0066】
[0079]別の態様では、それを必要とする対象の皮膚に、Spongillaを含む有効量の第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む有効量の第2の組成物を適用するステップを含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0067】
[0080]一態様では、対象において皮膚状態を処置する方法であって、対象の皮膚に、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を適用するステップを含む方法が提供される。別の態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がA型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がB型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌス毒素Bである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC1型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC2型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がD型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がF型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がG型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数から選択される、本明細書で開示される方法のいずれかが提供される。
【0068】
[0081]別の態様では、医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含む組成物であって、(a)第1の組成物は、Spongillaを含み、(b)第2の組成物は、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、組成物が提供される。別の態様では、医薬として使用するための、第1の組成物と第2の組成物とを含む組成物であって、(a)第1の組成物は、Spongilla lacustrisを含み、(b)第2の組成物は、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、組成物が提供される。別の態様では、対象において皮膚状態を処置する医薬としての使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬として使用するためのそのような組合せであって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、ならびにエクリン母斑の1種または複数から選択される、そのような組合せである。別の態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がA型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がB型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌス毒素Bである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC1型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC2型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がD型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がF型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がG型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数から選択される、本明細書で開示される組成物のいずれかが提供される。別の態様では、第2の組成物が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、EB-001A、およびEB-001Tから選択され、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数である、本明細書で開示される組成物のいずれかが提供される。別の態様では、第2の組成物が、オナボツリヌス毒素Aであり、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数である、本明細書で開示される組成物のいずれかが提供される。
【0069】
[0082]別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のための、第1の組成物と第2の組成物とを含む組成物であって、(a)第1の組成物は、Spongillaを含み、(b)第2の組成物は、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のための、第1の組成物と第2の組成物とを含む組合せであって、(a)第1の組成物は、Spongilla lacustrisを含み、(b)第2の組成物は、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、組合せが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のためのそのような組成物であって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症の1種または複数から選択される、そのような組成物である。別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のためのそのような組成物であって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症の1種または複数から選択される、そのような組成物である。別の態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がA型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がダキシボツリヌス毒素Aである、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がB型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌス毒素Bである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC1型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC2型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がD型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がF型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がG型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のためのそのような組成物であって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数から選択される、そのような組成物である。別の態様では、対象における皮膚状態が尋常性ざ瘡である、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が1型酒さ性ざ瘡である、本明細書で開示されるいずれかの組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が2型酒さ性ざ瘡である、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が乾癬である、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が多汗症である、対象における皮膚状態の処置における使用のための、そのような組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のためのそのような組成物であって、第2の組成物が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、EB-001A、およびEB-001Tから選択され、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数である、そのような組成物である。別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のためのそのような組成物であって、第2の組成物が、オナボツリヌス毒素Aであり、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数である、そのような組成物である。
【0070】
[0083]別の態様では、第1の組成物と第2の組成物とを含み、(a)第1の組成物は、Spongillaを含み、(b)第2の組成物は、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物であって、第1の組成物および第2の組成物を含み、(a)第1の組成物が、Spongilla lacustris種を含み;(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、組成物が提供される。対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物であって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症の1種または複数から選択される、組成物。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物であって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症の1種または複数から選択される、組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物であって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症の1種または複数から選択される、組成物が提供される。別の態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、およびE型ボツリヌス毒素から選択される、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がA型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、およびダキシボツリヌス毒素Aから選択される、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がダキシボツリヌス毒素Aである、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がB型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌス毒素Bである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC1型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC2型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がD型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がF型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がG型ボツリヌス毒素である、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物であって、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数から選択される、組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が尋常性ざ瘡である、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が1型酒さ性ざ瘡である、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が2型酒さ性ざ瘡である、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が乾癬である、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が多汗症である、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物であって、第2の組成物が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、インコボツリヌス毒素A、プラボツリヌス毒素A、EB-001A、およびEB-001Tから選択され、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数である、組成物が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置のための医薬を製造するための組成物であって、第2の組成物が、オナボツリヌス毒素Aであり、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数である、組成物が提供される。
【0071】
[0084]別の態様では、対象における光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置する方法であって、対象の皮膚に、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を適用するステップを含む、方法が提供される。別の態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素Aである、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象の皮膚状態に比べて、少なくとも一段階の皮膚状態の改善または少なくとも測定可能な皮膚状態の改善を経験する、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。そのような改善は、本明細書に記載されるように、または任意の適切な方法に従って測定または決定され得る。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象のスコアに比べて、少なくとも二段階のスコアの改善を経験する、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象のスコアに比べて、少なくとも三段階のスコアの改善を経験する、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象の測定される状態に比べて、10%を超える改善(例えば、状態の軽減またはプラスの結果の上昇)を経験する、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象の測定される状態に比べて、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%を超える改善を経験する、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。
別の態様では、対象が、1か月に1回、1か月に2回、1か月に3回、1か月に4回、1か月に5回、1か月に6回、1か月に7回、1か月に8回、1か月に9回、1か月に10回、1か月に11回、1か月に12回、1か月に13回、1か月に14回、1か月に15回、1か月に16回、1か月に17回、1か月に18回、1か月に19回、1か月に20回、1か月に21回、1か月に22回、または1か月に24回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が1か月に2回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が1か月に3回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が1週間に1回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が18歳以上である、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が、1か月に1回、または2か月毎に1回、または3か月毎に1回、または4か月毎に1回、または5か月毎に1回、または6か月毎に1回、または7か月毎に1回、または8か月毎に1回、または9か月毎に1回、または10か月毎に1回、または11か月毎に1回、または12か月毎に1回処置される、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が1か月に1回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が2か月毎に1回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が3か月毎に1回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が4か月毎に1回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が5か月毎に1回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が6か月毎に1回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。
別の態様では、対象が7か月毎に1回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が8か月毎に1回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が9か月毎に1回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が10か月毎に1回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が11か月毎に1回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が12か月毎に1回処置される、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。
【0072】
[0085]別の態様では、対象において多汗症を処置する方法であって、対象の皮膚に、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を適用するステップを含む方法が提供される。別の態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が、週平均腋窩発汗日誌(Axillary Sweating Daily Diary)(ASDD)第2項目スコアにおいて、処置より前の対象のASDDスコアと比較して、ベースラインからの少なくとも4ポイントの改善を経験する、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が、処置後4週目における週平均腋窩発汗日誌(ASDD)第2項目スコアにおいて、処置より前の対象のASDDスコアと比較して、ベースラインからの少なくとも4ポイントの改善を経験する、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象のASDDスコアに比べて、少なくとも二段階のASDDスコアの改善を経験する、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象のASDDスコアに比べて、少なくとも三段階のASDDスコアの改善を経験する、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象の重量測定汗産生量に比べて、10%を超える重量測定汗産生量の減少を経験する、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象の重量測定汗産生量に比べて、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%を超える重量測定汗産生量の減少を経験する、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象の重量測定汗産生量に比べて、30%を超える重量測定汗産生量の減少を経験する、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象の重量測定汗産生量に比べて、40%を超える重量測定汗産生量の減少を経験する、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象の重量測定汗産生量に比べて、50%を超える重量測定汗産生量の減少を経験する、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象の重量測定汗産生量に比べて、60%を超える重量測定汗産生量の減少を経験する、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象の重量測定汗産生量に比べて、70%を超える重量測定汗産生量の減少を経験する、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象の重量測定汗産生量に比べて、80%を超える重量測定汗産生量の減少を経験する、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象の重量測定汗産生量に比べて、90%を超える重量測定汗産生量の減少を経験する、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が、処置の後、処置より前の対象の重量測定汗産生量に比べて、95%を超える重量測定汗産生量の減少を経験する、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が、1か月に1回、1か月に2回、1か月に3回、1か月に4回、1か月に5回、1か月に6回、1か月に7回、1か月に8回、1か月に9回、1か月に10回、1か月に11回、1か月に12回、1か月に13回、1か月に14回、1か月に15回、1か月に16回、1か月に17回、1か月に18回、1か月に19回、1か月に20回、1か月に21回、1か月に22回、または1か月に24回処置される、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が1か月に2回処置される、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が1か月に3回処置される、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が1週間に1回処置される、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が18歳以上である、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が、1か月に1回、または2か月毎に1回、または3か月毎に1回、または4か月毎に1回、または5か月毎に1回、または6か月毎に1回、または7か月毎に1回、または8か月毎に1回、または9か月毎に1回、または10か月毎に1回、または11か月毎に1回、または12か月毎に1回処置される、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が1か月に1回処置される、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が2か月毎に1回処置される、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が3か月毎に1回処置される、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が4か月毎に1回処置される、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が5か月毎に1回処置される、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が6か月毎に1回処置される、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が7か月毎に1回処置される、多汗症を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象が8か月毎に1回処置される、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が9か月毎に1回処置される、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が10か月毎に1回処置される、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象11か月毎に1回処置される、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が12か月毎に1回処置される、多汗症処置のための本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象が原発性腋窩多汗症に罹患している、多汗症処置のための本明細書で開示される方法のいずれかが提供される。
【0073】
[0086]別の態様では、Spongillaを含む組成物および1種または複数のボツリヌス毒素を含む組成物の適用後4週間の時点における腋窩あたりの重量汗産生量が50mg以下である、処置された対象のパーセンテージが、対象の約10%、対象の約15%、対象の約20%、対象の約25%、対象の約30%、対象の約35%、対象の約40%、対象の約45%、対象の約50%、対象の約55%、対象の約60%、対象の約65%、対象の約70%、対象の約75%、対象の約80%、対象の約85%、対象の約90%、対象の約95%、または対象の約99%である、本明細書で開示されるいずれかの方法、組成物、使用のための組成物、およびキットが提供される。
【0074】
[0087]別の態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が、1か月に1回、1か月に2回、1か月に3回、1か月に4回、1か月に5回、1か月に6回、1か月に7回、1か月に8回、1か月に9回、1か月に10回、1か月に11回、1か月に12回、1か月に13回、1か月に14回、1か月に15回、1か月に16回、1か月に17回、1か月に18回、1か月に19回、1か月に20回、1か月に21回、1か月に22回、または1か月に24回処置される、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が1か月に2回処置される、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が1か月に3回処置される、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が1週間に1回処置される、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が18歳以上である、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が、1か月に1回、または2か月毎に1回、または3か月毎に1回、または4か月毎に1回、または5か月毎に1回、または6か月毎に1回、または7か月毎に1回、または8か月毎に1回、または9か月毎に1回、または10か月毎に1回、または11か月毎に1回、または12か月毎に1回処置される、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が1か月に1回処置される、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が2か月毎に1回処置される、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が3か月毎に1回処置される、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が4か月毎に1回処置される、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が5か月毎に1回処置される、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が6か月毎に1回処置される、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が7か月毎に1回処置される、いずれかの方法、組成物、使用のための組成物、およびキットが提供される。別の態様では、対象が8か月毎に1回処置される、いずれかの方法、組成物、使用のための組成物、およびキットが提供される。別の態様では、対象が9か月毎に1回処置される、いずれかの方法、組成物、使用のための組成物、およびキットが提供される。別の態様では、対象が10か月毎に1回処置される、いずれかの方法、組成物、使用のための組成物、およびキットが提供される。別の態様では、対象が11か月毎に1回処置される、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が12か月毎に1回処置される、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインもしくはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害もしくは加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数に罹患している、ならびに/またはこれらを改善しようとしている、方法、組成物、使用のための組成物、およびキットのいずれかが提供される。
【0075】
[0088]別の態様では、第1の組成物が、約0.25グラム~約10グラムのSpongillaを含む、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、組成物が、Spongillaおよび過酸化水素溶液を含む、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を処置するための本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素溶液が約3%の過酸化水素を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約2グラムのSpongillaと、約6mLの3%過酸化水素または約6mLの生理食塩水とを含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0076】
[0089]別の態様では、第1の組成物が、粉末の形態のSpongillaを含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。Spongillaを含む材料は、グライディングやふるい分けなどの、当業者に公知の技術を使用して、粒子が実質的に同じサイズである粉末状の形態にして調製される場合がある。別の態様では、Spongillaが、サイズが実質的に均一である粒子を含む粉末の形態である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約50%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約60%、または約70%、または約75%、または約80%、または約85%、または約90%、または約95%、または約96%、または約97%、または約98%、または約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約95%、または約96%、または約97%、または約98%、または約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約95%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約96%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約97%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約98%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子の約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。Spongillaの粒子は、当業者に公知の設備を使用しての、適切な収穫期間の決定、異材料の除去、乾燥、摩砕、グライディングなどの当業者に公知の手順によって収穫されるSpongilla材料から製造または生産される場合がある。
【0077】
[0090]別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約50μm~約500μmの平均長さを有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約50μm~約400μm、または約50μm~約350μm、または約50μm~約300μm、または約50μm~約250μm、または約50μm~約200μm、または約75μm~約500μm、または約75μm~約450μm、または約80μm~約450μm、または約80μm~約400μm、または約85μm~約450μm、または約85μm~約400μm、または約90μm~約450μm、または約90μm~約400μm、または約90μm~約350μm、または約100μm~約450μm、または約100μm~約400μm、または約100μm~約350μm、または約100μm~約300μm、または約100μm~約250μm、または約100μm~約200μm、または約150μm~約500μm、または約150μm~約450μm、または約150μm~約400μm、または約150μm~約350μm、または約150μm~約350μm、または約150μm~約300μm、または約150μm~約250μm、または約150μm~約200μm、または約175μm~約450μm、または約175μm~約400μm、または約175μm~約350μm、または約175μm~約300μm、または約175μm~約250μm、または約175μm~約200μmの平均長さを有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約50μm、または約75μm、または約80μm、または約85μm、または約90μm、または約100μm、または約125μm、または約150μm、または約175μm、または約200μm、または約225μm、または約250μm、または約300μm、または約350μm、または約400μm、または約450μm、または約500μmの平均長さを有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約200μmの平均長さを有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。Spongilla粉末を構成する粒子は、当業者に公知の設備を使用する摩砕やグライディングなどの当業者に公知の手順によって収穫されるSpongilla材料から製造または生産される場合がある。Spongilla粉末を構成する粒子の平均長さは、例えば、走査型電子顕微鏡法(SEM)やふるい分析などの当業者に公知の分析方法を使用して測定することができる。ふるい分析を使用して、Spongilla粉末を構成する粒子の粒径分布を求めることもできる。
【0078】
[0091]別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約5μm~約50μmの平均直径を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約5μm~約45μm、または約5μm~約40μm、約5μm~約35μm、約5μm~約30μm、約5μm~約25μm、約5μm~約20μm、約10μm~約50μm、約10μm~約45μm、約10μm~約40μm、約10μm~約35μm、約10μm~約30μm、約10μm~約25μm、約10μm~約20μmの平均直径を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約5μm、または約10μm、または約15μm、または約20μm、または約25μm、または約30μm、または約35μm、または約40μm、または約45μm、または約50μmの平均直径を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。Spongilla粉末を構成する粒子は、当業者に公知の設備を使用する摩砕やグライディングなどの当業者に公知の手順によって収穫されるSpongilla材料から製造または生産される場合がある。Spongilla粉末を構成する粒子の平均直径は、例えば、走査型電子顕微鏡法(SEM)やふるい分析などの当業者に公知の分析方法を使用して測定することができる。ふるい分析を使用して、Spongilla粉末を構成する粒子の粒径分布を求めることもできる。
【0079】
[0092]別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約1~約100というアスペクト比を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約1~約75、または約1~約50、または約1~約25、または約1~約20、または約1~約15、または約5~約100、または約5~約75、または約5~約50、または約5~約40、または約5~約35、または約5~約30、または約5~約25、または約5~約20、または約5~約15、または約7~約50、または約7~約45、または約7~約40、または約7~約35、または約7~約30、または約7~約25、または約10~約50、または約10~約45、または約10~約40、または約10~約35、または約10~約30、または約10~約25、約10~約20、または約10~約15というアスペクト比を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を構成する粒子が、約5、または約6、または約7、または約8、または約9、または約10、または約11、または約12、または約13、または約14、または約15、または約16、または約17、または約18、または約19、または約20、または約21、または約22、または約23、または約24、または約25、または約26、または約27、または約28、または約29、または約30、または約35、または約40、または約45、または約50、または約75、または約100というアスペクト比を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。Spongilla粉末を構成する粒子は、当業者に公知の設備を使用する摩砕やグライディングなどの当業者に公知の手順によって収穫されるSpongilla材料から製造または生産される場合がある。Spongilla粉末を構成する粒子のアスペクト比は、例えば、走査型電子顕微鏡法(SEM)やふるい分析などの当業者に公知の分析方法を使用して測定することができる。ふるい分析を使用して、Spongilla粉末を構成する粒子の粒径分布を求めることもできる。
【0080】
[0093]Spongillaを含む材料を、乾燥用オーブンの使用などの当業者に公知の技術を使用して、加工処理し、乾燥させると、所望の残留含水量を有する材料を得ることができる。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、約20%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約15%以下、または約10%以下、または約9%以下、または約8%以下、または約7%以下、または約6%以下、または約5%以下、または約4%以下、または約3%以下、または約2%以下、または1%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約5%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約4%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約3%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約2%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1%以下の残留含水量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。Spongilla材料の含水量は、当業者に公知の設備を使用しながら、日光乾燥による、または従来のオーブン乾燥器もしくは真空乾燥器の使用によるものなどの、当業者に公知の方法を使用して生Spongilla材料を加熱することにより、減らすことができる。例えば、生Spongilla材料をトレーに入れ、乾燥用オーブンにおいて、約30℃から約200℃まで、例えば、約70℃までの範囲の温度で、残留含水量を所望のレベルに減らすのに必要な時間をかけて、加熱することができる。材料の残留水分のレベルは、米国薬局方USP方法<731>(乾燥減量(Loss on Drying))およびUSP<921>(水分測定(Water Determination))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法を使用して測定することができる。
【0081】
[0094]Spongillaを含む材料は、その包装および使用より前に、好気性および嫌気性微生物、酵母、およびカビ、大腸菌型細菌、Salmonella、pseudomonas aeruginosa、およびStaphylococcus aureusなどの、材料のバイオバーデンを軽減するために、例えば、熱処理または照射の使用、例えば、ガンマ線照射の使用によって処理される場合がある。
【0082】
[0095]別の態様では、第1の組成物が、1グラムあたり約25×10コロニー形成単位(CFU/g)以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下という好気性および嫌気性総合微生物含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。Spongilla材料の好気性および嫌気性総合微生物含有量は、微生物含有量を所望のレベルに減らすのに十分な時間をかけた、蒸気もしくは乾熱の形での熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露もしくは電離放射線による処理の形での化学的処理などの、当業者に公知の物理的または化学的方法によって減らすことができる。Spongilla材料の好気性および嫌気性総合微生物含有量は、米国薬局方USP方法<61>(生菌数試験(Microbial Enumeration Tests))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0083】
[0096]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、1グラムあたり約25×10コロニー形成単位(CFU/g)以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下という酵母およびカビ総合含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。Spongilla材料の酵母およびカビ総合含有量は、微生物含有量を所望のレベルに減らすのに十分な時間をかけた、蒸気もしくは乾熱の形での熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露もしくは電離放射線による処理の形での化学的処理などの、当業者に公知の物理的または化学的方法によって減らすことができる。Spongilla材料の酵母およびカビ総合含有量は、米国薬局方USP方法<61>(生菌数試験(Microbial Enumeration Tests))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0084】
[0097]別の態様では、第1の組成物中の大腸菌型細菌の量が、1グラムあたり約25×10コロニー形成単位(CFU/g)以下である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物中の大腸菌型細菌の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下という大腸菌型細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物において、検出可能な大腸菌型細菌含有量がゼロである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。Spongilla材料の大腸菌型細菌含有量は、微生物含有量を所望のレベルに減らすのに十分な時間をかけた、蒸気もしくは乾熱の形での熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露もしくは電離放射線による処理の形での化学的処理などの、当業者に公知の物理的または化学的方法によって減らすことができる。Spongilla材料の大腸菌型細菌含有量は、米国薬局方USP方法<62>(特定微生物試験(Tests for Specified Microorganisms))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0085】
[0098]別の態様では、第1の組成物中のSalmonellaの量が、1グラムあたり約25×10コロニー形成単位(CFU/g)以下である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物中のSalmonellaの量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下というSalmonella含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物において、検出可能なSalmonella含有量がゼロである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。Spongilla材料のSalmonella含有量は、微生物含有量を所望のレベルに減らすのに十分な時間をかけた、蒸気もしくは乾熱の形での熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露もしくは電離放射線による処理の形での化学的処理などの、当業者に公知の物理的または化学的方法によって減らすことができる。Spongilla材料のSalmonella含有量は、米国薬局方USP方法<62>(特定微生物試験(Tests for Specified Microorganisms))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0086】
[0099]別の態様では、第1の組成物中のPseudomonas aeruginosa細菌の量が、1グラムあたり約25×10コロニー形成単位(CFU/g)以下である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物中のPseudomonas aeruginosa細菌の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下というPseudomonas aeruginosa細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物において、検出可能なPseudomonas aeruginosa細菌含有量がゼロである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。Spongilla材料のPseudomonas aeruginosa細菌含有量は、微生物含有量を所望のレベルに減らすのに十分な時間をかけた、蒸気もしくは乾熱の形での熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露もしくは電離放射線による処理の形での化学的処理などの、当業者に公知の物理的または化学的方法によって減らすことができる。Spongilla材料のPseudomonas aeruginosa細菌含有量は、米国薬局方USP方法<62>(特定微生物試験(Tests for Specified Microorganisms))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0087】
[0100]別の態様では、第1の組成物中のStaphylococcus aureus細菌の量が、1グラムあたり約25×10コロニー形成単位(CFU/g)以下である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物中のStaphylococcus aureus細菌の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下というStaphylococcus aureus細菌含有量を有する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物において、検出可能なStaphylococcus aureus細菌含有量がゼロである、本明細書で開示するいずれかの方法が提供される。Spongilla材料のStaphylococcus aureus細菌含有量は、微生物含有量を所望のレベルに減らすのに十分な時間をかけた、蒸気もしくは乾熱の形での熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露もしくは電離放射線による処理の形での化学的処理などの、当業者に公知の物理的または化学的方法によって減らすことができる。Spongilla材料のStaphylococcus aureus細菌含有量は、米国薬局方USP方法<62>(特定微生物試験(Tests for Specified Microorganisms))に記載されているものなどの、当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0088】
[0101]別の態様では、第1の組成物が、使用前に包装される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、バイオバーデンの軽減のために、包装される前に少なくとも約70℃に加熱することにより調製される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、包装される前に、少なくとも約50℃、または少なくとも約60℃、または少なくとも約75℃、または少なくとも約80℃、または少なくとも約85℃、または少なくとも約90℃、または少なくとも約100℃、または少なくとも約110℃、または少なくとも約115℃、または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、または少なくとも約130℃、または少なくとも約135℃、または少なくとも約140℃、または少なくとも約150℃、または少なくとも約160℃、または少なくとも約170℃、または少なくとも約180℃、または少なくとも約190℃、または少なくとも約200℃に加熱することにより調製される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0089】
[0102]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、包装される前に、少なくとも約5分かけて少なくとも約70℃に加熱される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、包装される前に、少なくとも約10分、または少なくとも約15分、または少なくとも約20分、または少なくとも約25分、または少なくとも約30分、または少なくとも約35分、または少なくとも約40分、または少なくとも約45分、または少なくとも約50分、または少なくとも約55分、または少なくとも約60分、または少なくとも約75分、または少なくとも約90分、または少なくとも約120分、または少なくとも約180分、または少なくとも約4時間、または少なくとも約5時間、または少なくとも約6時間、または少なくとも約7時間、または少なくとも約8時間、または少なくとも約9時間、または少なくとも約10時間、または少なくとも約11時間、または少なくとも約12時間、または少なくとも約24時間かけて少なくとも約70℃に加熱される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0090】
[0103]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、包装前または包装後に、ガンマ線などの電離放射線で処理することにより調製される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。例えば、粒径を小さくするためのグライディング前、粒径を小さくするためのグライディング後の生Spongilla材料に対して、一括包装された材料に対して、およびまたは単位用量容器に包装後の材料に対して、ガンマ線照射が実施される場合がある。材料は、ガンマ線照射装置または電子ビーム照射装置などの、当業者に公知の方法および設備を使用して、ガンマ線などの電離放射線で処理することができる。別の態様では、包装前に、ガンマ線などの電離放射線で処理して、約1kGy~約50kGyの間の吸収放射線量を送達することにより第1の組成物が調製される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、ガンマ線などの電離放射線で処理して、約1kGy~約45kGyの間、または約1kGy~約40kGyの間、約1kGy~約35kGyの間、約1kGy~約30kGyの間、または約1kGy~約25kGyの間、または約5kGy~約50kGyの間、または約5kGy~約45kGyの間、または約5kGy~約40kGyの間、または約5kGy~約35kGyの間、または約5kGy~約30kGyの間、または約5kGy~約25kGyの間、または約10kGy~約50kGyの間、または約10kGy~約45kGyの間、または約10kGy~約40kGyの間、または約10kGy~約35kGyの間、または約10kGy~約30kGyの間、または約10kGy~約25kGyの間、または約15kGy~約50kGyの間、または約15kGy~約45kGyの間、または約15kGy~約40kGyの間、または約15kGy~約35kGyの間、または約15kGy~約30kGyの間、または約15kGy~約25kGyの間の吸収放射線量を送達することにより第1の組成物が調製される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、ガンマ線などの電離放射線で処理して、約1kGy、または約5kGy、または約10kGy、11kGy、または約12kGy、または約13kGy、または約14kGy、または約15kGy、または約16kGy、または約17kGy、または約18kGy、または約19kGy、または約20kGy、または約21kGy、または約22kGy、または約23kGy、または約24kGy、または約25kGy、または約26kGy、または約27kGy、または約28kGy、または約29kGy、または約30kGy、または約31kGy、または約32kGy、または約33kGy、または約34kGy、または約35kGy、または約36kGy、または約37kGy、または約38kGy、または約39kGy、または約40kGy、または約41kGy、または約42kGy、または約43kGy、または約44kGy、または約45kGy、または約46kGy、または約47kGy、または約48kGy、または約49kGy、または約50kGyの吸収放射線量を送達することにより第1の組成物が調製される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0091】
[0104]別の態様では、第1の組成物が、泥膏の形で対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、泥膏が、水または生理食塩水をさらに含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、泥膏が、Spongillaを含む組成物と、過酸化水素を含む水溶液とを混合することにより調製される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、過酸化水素が、約0.1%w/w~約50%w/w、または約0.1%w/w~約45%w/w、または約0.1%w/w~約40%w/w、または約0.1%w/w~約35%w/w、または約0.1%w/w~約30%w/w、または約0.1%w/w~約25%w/w、または約0.1%w/w~約20%w/w、または約0.1%w/w~約15%w/w、または約0.1%w/w~約10%w/w、または約0.1%w/w~約9%w/w、または約0.1%w/w~約8%w/w、または約0.1%w/w~約7%w/w、または約0.1%w/w~約6%w/w、または約0.1%w/w~約5%w/w、または約0.1%w/w~約4%w/w、または約0.1%w/w~約3%w/w、または約0.1%w/w~約2%w/w、または約0.1%w/w~約1%w/w、または約0.5%w/w~約45%w/w、または約1%w/w~約45%w/w、または約1%w/w~約40%w/w、または約1%w/w~約35%w/w、または約1%w/w~約30%w/w、または約1%w/w~約25%w/w、または約1%w/w~約20%w/w、または約1%w/w~約15%w/w、または約1%w/w~約10%w/w、または約1%w/w~約9%w/w、または約1%w/w~約8%w/w、または約1%w/w~約7%w/w、または約1%w/w~約6%w/w、または約1%w/w~約5%w/w、または約1%w/w~約4%w/w、または約1%w/w~約3%w/w、または約1%w/w~約2%w/w、または約2%w/w~約45%w/w、または約2%w/w~約40%w/w、または約2%w/w~約35%w/w、または約2%w/w~約30%w/w、または約2%w/w~約25%w/w、または約2%w/w~約20%w/w、または約2%w/w~約15%w/w、または約2%w/w~約10%w/w、または約2%w/w~約9%w/w、または約2%w/w~約8%w/w、または約1%w/w~約7%w/w、または約2%w/w~約6%w/w、または約2%w/w~約5%w/w、または約2%w/w~約4%w/w、または約2%w/w~約3%w/wの濃度である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、過酸化水素が、約0.1%w/w、または約0.5%w/w、または約1%w/w、または約2%w/w、または約3%w/w、または約4%w/w、または約5%w/w、または約6%w/w、または約7%w/w、または約8%w/w、または約9%w/w、または約10%w/w、または約15%w/w、または約20%w/w、または約25%w/w、または約30%w/w、または約35%w/w、または約40%w/w、または約45%w/w、または約50%w/wの濃度である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、過酸化水素が約3%w/wの濃度である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。本明細書で開示されるとおりの対象における皮膚状態の処置において有用となり得る過酸化水素水溶液は、市販品として入手可能であり、または当業者に公知の方法によって調製することができる。
【0092】
[0105]別の態様では、第1の組成物および/または第2の組成物が、過酸化水素をさらに含んでも含まなくてもよいゲルまたはクリームと組み合わせて使用される場合のある、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物および/または第2の組成物が、過酸化水素をさらに含まないゲルまたはクリームと組み合わせて使用される場合のある、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物および/または第2の組成物が、過酸化水素をさらに含むゲルまたはクリームと組み合わせて使用される場合のある、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。そのようなゲルまたはクリームは、一般に市販品として入手可能であり、約0.5%w/w~約50%w/wの過酸化水素を含有する場合がある。例えば、約1%w/w、または約2%w/w、または約3%w/w、または約4%w/w、または約5%w/w、または約6%w/w、または約7%w/w、または約8%w/w、または約9%w/w、または約10%w/w、または約15%w/w、または約20%w/w、または約25%w/w、または約30%w/w、または約40%w/w、または約45%w/w、または約50%w/wの過酸化水素を含有するゲルが、本明細書で開示されるいずれかの方法において、第1の組成物および第2の組成物と組み合わせて使用される場合がある。
【0093】
[0106]別の態様では、対象の皮膚に第3の組成物を適用するステップをさらに含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第3の組成物が過酸化水素を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、過酸化水素が約3%のw/w濃度である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、過酸化水素が、約0.1%w/w~約50%w/w、または約0.1%w/w~約45%w/w、または約0.1%w/w~約40%w/w、または約0.1%w/w~約35%w/w、または約0.1%w/w~約30%w/w、または約0.1%w/w~約25%w/w、または約0.1%w/w~約20%w/w、または約0.1%w/w~約15%w/w、または約0.1%w/w~約10%w/w、または約0.1%w/w~約9%w/w、または約0.1%w/w~約8%w/w、または約0.1%w/w~約7%w/w、または約0.1%w/w~約6%w/w、または約0.1%w/w~約5%w/w、または約0.1%w/w~約4%w/w、または約0.1%w/w~約3%w/w、または約0.1%w/w~約2%w/w、または約0.1%w/w~約1%w/w、または約0.5%w/w~約45%w/w、または約1%w/w~約45%w/w、または約1%w/w~約40%w/w、または約1%w/w~約35%w/w、または約1%w/w~約30%w/w、または約1%w/w~約25%w/w、または約1%w/w~約20%w/w、または約1%w/w~約15%w/w、または約1%w/w~約10%w/w、または約1%w/w~約9%w/w、または約1%w/w~約8%w/w、または約1%w/w~約7%w/w、または約1%w/w~約6%w/w、または約1%w/w~約5%w/w、または約1%w/w~約4%w/w、または約1%w/w~約3%w/w、または約1%w/w~約2%w/w、または約2%w/w~約45%w/w、または約2%w/w~約40%w/w、または約2%w/w~約35%w/w、または約2%w/w~約30%w/w、または約2%w/w~約25%w/w、または約2%w/w~約20%w/w、または約2%w/w~約15%w/w、または約2%w/w~約10%w/w、または約2%w/w~約9%w/w、または約2%w/w~約8%w/w、または約1%w/w~約7%w/w、または約2%w/w~約6%w/w、または約2%w/w~約5%w/w、または約2%w/w~約4%w/w、または約2%w/w~約3%w/wのw/w濃度である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、過酸化水素が、約0.1%w/w、または約0.5%w/w、または約1%w/w、または約2%w/w、または約3%w/w、または約4%w/w、または約5%w/w、または約6%w/w、または約7%w/w、または約8%w/w、または約9%w/w、または約10%w/w、または約15%w/w、または約20%w/w、または約25%w/w、または約30%w/w、または約35%w/w、または約40%w/w、または約45%w/w、または約50%w/wの濃度である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、過酸化水素が約3%w/wの濃度である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。本明細書で開示されるとおりの対象における皮膚状態の処置において有用となり得る過酸化水素水溶液は、市販品として入手可能であり、または当業者に公知の方法によって調製することができる。
【0094】
[0107]別の態様では、SpongillaがSpongilla lacustrisである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
[0108]in vivoにおけるボツリヌス毒素の存在は、種々のSNAREタンパク質(可溶性NSF(Nエチルマレイミド感受性因子)付着タンパク質)受容体)由来のタンパク質分解切断産物の存在を測定することにより求めることができる。ボツリヌス毒素が、3種のSNARE(可溶性NSF付着タンパク質受容体)タンパク質である、VAMP(シナプトブレビンとしても公知の小胞結合膜タンパク質)、SNAP-25(シナプトソーム関連タンパク質25)、およびシンタキシン(STX)の1種または複数を標的とすることは、当業者に公知である。BoNT/Bは、VAMP-2のQ76(P1部位)-F77(P1’部位)(これ以下、ヒトにおける番号付け)ペプチド結合を切断し、BoNT/Dおよび/DCは、K59-L60結合を切断し、BoNT/F1は、Q58-K59結合を切断し、BoNT/Gは、A81-A82結合を切断する。BoNT/F5および(BoNT/Hとしても公知)BoNT/FAは、VAMP-2のL54-E55結合を加水分解し、BoNT/Xは、R66-A67を切断する。BoNT/Aは、SNAP-25のC末端にあるQ197-R198結合を切断し、一方、BoNT/Eは、R180-I181ペプチド結合を加水分解する。BoNT/Cは、SNAP-25を(R198-A199において)、STX-1Aを(K253-A254において)、STX-1Bを(K252-A253において)切断する。例えば、適切なアッセイ、例えば、1種または複数のモノクローナル抗体を利用するELISAアッセイを使用して、SNAP25の切断産物の存在を測定することにより、in vivoにおけるBoNT/Aの存在を明らかにすることができる。例えば、1種または複数のmAbs、例えば、抗SNAP-25モノクローナル抗体4F3-2C1(MyBioSource,Inc.、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴから入手可能)および/または抗SNAP-25ビオチン標識抗体MBS423684(MyBioSource,Inc.、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴから入手可能)を使用して、in vivoにおけるオナボツリヌス毒素Aの存在を明らかにすることができる。
【0095】
[0109]別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、対象の皮膚に局所適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第2の組成物が、溶液の形で対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、水溶液の形で対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。水溶液を含む、ボツリヌス毒素の溶液は、当業者に公知の方法によって調製することができる。例えば、ボツリヌス毒素製品は、ヒトアルブミン、塩化ナトリウム、スクロース、およびコハク酸ナトリウムなどの適切な賦形剤を含有するバイアルに包装された真空乾燥または凍結乾燥固体の形態で入手可能な場合がある。真空乾燥または凍結乾燥材料は、本明細書で開示される方法に従う使用に向けて、保存剤無添加0.9%塩化ナトリウム注射剤USPなどの適切な希釈剤を用い、希釈剤をバイアルにゆっくりと注入し、バイアルを回転させて希釈剤と真空乾燥材料を混合することによる再構成によって調製される場合もある。別法として、保存剤無添加0.9%塩化ナトリウム注射剤USPなどの適切な希釈剤の第1の一定分量を、真空乾燥材料を含有する容器に注入し、混合して、第1の溶液とする場合もある。保存剤無添加0.9%塩化ナトリウム注射剤USPなどの適切な希釈剤の第2の一定分量を注射器に抜き取った後、所与の量の再構成された毒素溶液を抜き取り、続いて、注射器の中の2つの一定分量を混合して、得られる溶液が所望の濃度の毒素を有するようにすることができる。一般に、再構成の日時は、記録しておくべきであり、再構成された材料は、一般に、再構成後24時間以内に使用すべきである。再構成されたいずれの材料も、再構成後かつ使用前は、約2℃~8℃の温度での保管などの、適切な条件下で保管すべきである。一般に、再構成された材料は、使用前は、透明であり、無色であり、遊離または粒状物であるべきである。別法として、毒素製品は、予め生成された所与の濃度の溶液として入手可能な場合もある。毒素の溶液は、適切な量の再構成された溶液を注射器によってバイアルなどの容器から抜き取り、次いで、綿棒やブラシといった手段などの適切な方法によって、再構成された溶液を対象の皮膚に適用することにより、対象の皮膚に局所適用することができる。
【0096】
[0110]別の態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C型ボツリヌス毒素、C型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素、およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素およびB型ボツリヌス毒素から選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がA型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌス毒素A、アボボツリヌス毒素A、およびインコボツリヌス毒素Aから選択される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌス毒素Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がB型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌス毒素Bである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がD型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がF型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がG型ボツリヌス毒素である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0097】
[0111]別の態様では、対象の皮膚に適用される1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物の効力単位数が、約1~約400効力単位である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象の皮膚に適用される1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物の効力単位数が、約10単位~約400単位、または約10単位~約375単位、または約10単位~約350単位、または約10単位~約325単位、または約10単位~約300単位、または約10単位~約275単位、または約10単位~約250単位、または約10単位~約225単位、または約10単位~約200単位、または約10単位~約175単位、または約10単位~約150単位、または約10単位~約125単位、または約10単位~約100単位、または約10単位~約75単位、または約10単位~約50単位、または約10単位~約40単位、または約10単位~約35単位、または約10単位~約30単位、または約10単位~約25単位、または約5単位~約75単位、または約5単位~約50単位、または約5単位~約45単位、または約5単位~約40単位、または約5単位~約35単位、または約5単位~約30単位、または約5単位~約25単位、または約5単位~約20単位、または約5単位~約15単位、または約5単位~約10単位、または約15単位~約100単位、または約20単位~約100単位、または約25単位~約100単位、または約35単位~約100単位、または約40単位~約100単位、または約50単位~約100単位、または約60単位~約100単位、または約70単位~約100単位、または約80単位~約100単位、または約90単位~約100単位である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象の皮膚に適用される1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物の効力単位数が、約1単位、または約2単位、または約3単位、または約4単位、または約5単位、または約6単位、または約7単位、または約8単位、または約9単位、または約10単位、または約11単位、または約12単位、または約13単位、または約14単位、または約15単位、または約20単位、または約25単位、または約30単位、または約35単位、または約40単位、または約45単位、または約50単位、または約60単位、または約70単位、または約80単位、または約90単位、または約100単位である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。本明細書で開示される方法およびキットに従って使用することのできる、少なくとも1種のボツリヌス毒素を含む組成物の効力単位数は、当業者によって決定することができる。個々のボツリヌス毒素組成物の効力は、当業者に公知の方法、例えば、適切な細胞基盤アッセイ(例えば、Fernandez-Salasら、PLOS ONE、第7巻、e49516頁(2012)を参照されたい)、マウスLD50(mLD50)バイオアッセイの使用、限局性筋麻痺(腹部アポトーシス)(例えば、Sesardicら、Pharmacol.Toxicol.、第78巻、283~288頁(1996)を参照されたい)、指外転スコアアッセイ(例えば、Aokiら、Toxicon.、第39巻、1815~1820頁(2001)を参照されたい)、ラットまたはマウス横隔神経横隔膜(例えば、Goschelら、Exp Neurol.、第147巻、96~102頁(1997)を参照されたい)、ラット肋間筋条片アッセイ(例えば、Huberら、Altern Lab Anim.、第36巻、141~152頁(2008)、およびRasetti-Escargucilら、Toxicon.、第53巻、503~511頁(2009)を参照されたい)によって求められる場合がある。
【0098】
[0112]別の態様では、対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム~約50グラムである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。一態様では、第1の組成物の量が乾燥重量として測定される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム~約40グラム、または約0.5グラム~約35グラム、または約0.5グラム~約30グラム、または約0.5グラム~約25グラム、または約0.5グラム~約20グラム、または約0.5グラム~約15グラム、または約0.5グラム~約10グラム、または約0.75グラム~約20グラム、または約0.75グラム~約15グラム、または約0.75グラム~約10グラム、または約1グラム~約20グラム、または約1グラム~約15グラム、または約1グラム~約10グラム、または約1グラム~約9グラム、または約1グラム~約8グラム、または約1グラム~約7グラム、または約1グラム~約6グラム、または約1グラム~約5グラム、または約1グラム~約4グラム、または約1グラム~約3グラム、または約1グラム~2グラムである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、上で開示されたものなどの、皮膚に適用されるSpongillaの量が、それぞれ乾燥重量として測定される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0099】
[0113]別の態様では、各場合において乾燥重量として測定される、対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム、または約0.75グラム、または約1グラム、または約1.25グラム、または約1.5グラム、または約1.75グラム、または約2グラム、または約2.25グラム、または約2.5グラム、または約2.75グラム、または約3グラム、または約3.25グラム、または約3.5グラム、または約3.75グラム、または約4グラム、または約4.25グラム、または約4.5グラム、または約4.75グラム、または約5グラム、または約5.25グラム、または約5.5グラム、または約5.75グラム、または約6グラム、または約6.25グラム、または約6.5グラム、または約7グラム、または約7.25グラム、または約7.5グラム、または約7.75グラム、または約8グラム、または約8.25グラム、または約8.5グラム、または約8.75グラム、または約9グラム、または約9.25グラム、または約9.5グラム、または約9.75グラム、または約10グラム、または約11グラム、または約12グラム、または約13グラム、または約14グラム、または約15グラム、または約16グラム、または約17グラム、または約18グラム、または約19グラム、または約20グラム、または約25グラム、または約35グラム、または約40グラム、または約45グラム、または約50グラム、または約75グラム、または約100グラム、または約250グラム、または約500グラム、または約750グラム、または約1000グラムである、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0100】
[0114]別の態様では、第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用され、対象の皮膚上で乾かされる、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、水性泥膏の形で対象の皮膚に適用され、水性成分は、水または生理食塩水である場合がある、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、水性泥膏が、過酸化水素をさらに含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が対象の皮膚に適用された後、かつ第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、対象の顔面に過酸化水素の水溶液が適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、過酸化水素をさらに含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、過酸化水素が水溶液である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第2の組成物が、対象の皮膚に適用後、対象の皮膚上で乾かされる、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0101】
[0115]別の態様では、第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚上で乾かされる、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、水性泥膏の形で対象の皮膚に適用され、水性部分は、水または生理食塩水由来である場合がある、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、水性泥膏が、過酸化水素をさらに含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が対象の皮膚に適用された後、対象の顔面に過酸化水素の水溶液が適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、過酸化水素が水溶液である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が対象の皮膚上で乾かされる、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0102】
[0116]別の態様では、第1の組成物と第2の組成物が混ぜ合わされ、得られる混合物が対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物が、第2の組成物との混合より前に、過酸化水素の水溶液と混合される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、第1の組成物と第2の組成物の混合物が、対象の皮膚への適用前に、過酸化水素の水溶液とさらに混合される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0103】
[0117]別の態様では、対象が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を、4週間毎に1回を超えずに皮膚に適用する、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0104】
[0118]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に2回、少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に3回、少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に4回、少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に5回、少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に6回、または少なくとも1週間にかけて少なくとも1週間に7回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0105】
[0119]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、少なくとも2週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも3週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも4週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも5週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも6週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも7週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも8週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも9週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも10週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも11週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも12週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも13週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも14週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも15週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも16週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも17週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも18週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも19週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも20週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも21週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも22週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも23週間にかけて少なくとも1週間に1回、少なくとも24週間にかけて少なくとも1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0106】
[0120]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、24週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、20週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、16週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、12週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、8週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、6週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、4週間にかけて1週間に1回、対象の皮膚に適用され、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、処置の第1週の間だけ対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0107】
[0121]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、対象の顔面、背中、および胸部の少なくとも1つにおける対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、対象の顔面における対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、対象の背中における対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、対象の胸部における対象の皮膚に適用される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0108】
[0122]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物の適用後に、対象の皮膚が、非面皰形成性洗浄剤、水、または非面皰形成性洗浄剤と水の組合せを使用して清浄化される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を対象の皮膚に適用後に、対象の皮膚が、非面皰形成性洗浄剤、水、または非面皰形成性洗浄剤と水の組合せを使用して清浄化される、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。非面皰形成性洗浄剤は、このような洗浄剤が適用される対象の皮膚において毛穴を詰まらせないように製剤化されたものである。
【0109】
[0123]別の態様では、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症の1種または複数から選択される、本明細書に開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数から選択される、本明細書で開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が尋常性ざ瘡である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が1型酒さ性ざ瘡である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が2型酒さ性ざ瘡である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。他の態様では、対象における皮膚状態が乾癬である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が多汗症である、本明細書で開示されるいずれかの方法が提供される。
【0110】
[0124]尋常性ざ瘡は、毛嚢脂腺単位(毛包およびそれに付随する皮脂腺)の閉塞および/または炎症が関与する、一般的な慢性皮膚疾患である。ざ瘡は、顔面がほとんどであるが、背中および胸部をも冒す、非炎症性病変、炎症性病変、または両方の混合として存在する場合がある。尋常性ざ瘡を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、病変数の測定、および以下に認められるような、対象の顔面についての医師包括的評価によって測定することができる。
【0111】
【表1】
【0112】
[0125]酒さは、主として顔面中央の凸状部(頬、顎先、鼻、および額中央)の慢性皮膚傷害としてはっきりと見分けられ、多くの場合、寛解および再燃を特徴とする。酒さは、現在の知識に基づき、紅潮、紅斑、毛細血管拡張、浮腫、丘疹、膿疱、眼病変、および鼻瘤などの皮膚徴候の種々の組合せを含む症候群または類型であるとみなされる。ほとんどの場合では、こうした標徴の全部というより一部が、所与のいずれかの対象において出現する。1型酒さ性ざ瘡または紅斑毛細血管拡張型酒さは、主として、紅潮および顔面中央の持続性紅斑を特徴とする。毛細血管拡張の出現は、一般的であるが、このサブタイプの診断に必須ではない。顔面中央の浮腫、チクチクする感覚および灼熱感、ならびにざらつきまたは鱗屑化も報告されることがある。紅斑毛細血管拡張型酒さを呈する対象の間では、紅潮のみの病歴が一般的である。1型酒さ性ざ瘡を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、以下に示す、顔面紅斑重症度の5段階グレード分け尺度である臨床医の紅斑評価(Clinician Erythema Assessment)(CEA)、および対象自己評価(SSA)によって測定することができる。
【0113】
【表2】
【0114】
【表3】
【0115】
[0126]2型酒さ性ざ瘡(丘疹膿疱性)は、顔面中央に分布する一過性の丘疹もしくは膿疱または両方を伴った、顔面中央の持続性紅斑を特徴とする。しかし、丘疹および膿疱は、開口部周囲に生じることもある(すなわち、口周囲、鼻周囲、または眼周囲域に生じることもある)。丘疹膿疱性サブタイプは、面皰が存在しないことを除いては、尋常性ざ瘡と似ている。酒さとざ瘡が同時に生じることもあり、そのような対象は、酒さの丘疹および膿疱に加えて面皰を有することがある。丘疹膿疱性酒さを有する対象によって、灼熱感およびチクチクする感覚が報告されることもある。このサブタイプは、多くの場合、毛細血管拡張の存在を含むサブタイプ1の後に、またはサブタイプ1と組み合わさって認められている。毛細血管拡張は、持続性紅斑、丘疹、または膿疱によってわかりにくくなることがあり、こうした遮蔽性構成要素がうまく処置された後、より目に見えるようになる傾向がある。2型酒さ性ざ瘡を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、処置を受けている対象の皮膚範囲における総病変計数、および以下に示すような医師包括的評価によって測定することができる。
【0116】
【表4】
【0117】
[0127]乾癬は、皮膚細胞の生活環を加速する皮膚状態である。乾癬では、細胞が皮膚の表面上に急速に蓄積する。余分な皮膚細胞は、痒く、時に痛みのある、鱗屑および赤色斑を形成する。乾癬を有する対象が示し得る症状には、厚い銀白色の鱗屑で覆われた皮膚の赤色斑、鱗屑化する小斑点(小児において一般的に見られる)、出血する、痒い、焼けるよう、またはヒリヒリすることもある乾燥し割れた皮膚、厚くなり、凹み、または波打った爪、および腫脹し硬直した関節が含まれる。乾癬(acne psoriasis)を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、乾癬面積および重症度指標(Psoriasis Area and Severity Index)(PASI)の使用によって測定することができる。PASIの使用は、対象の身体を4区分(頭部(H)(人間の皮膚の10%)、腕部(A)(20%)、体幹(T)(30%)、脚部(L)(40%))に分けるものである。これらの範囲それぞれをそれ自体でスコア付けし、次いで、4つのスコアを合わせて最終PASIとする。各区分について、病変部の皮膚の面積のパーセントを概算し、次いで、以下の表にあるとおりの0~6のグレードに変換する。各範囲内では、3つの臨床徴候:紅斑(発赤)、硬結(厚み)、および落屑(鱗屑化)によって重症度が推定される。ゼロから最大までの0~4の尺度で重症度パラメーターが測定される。次いで、これら全ての重症度パラメーターの合計を、各皮膚区分について算出し、その範囲についての面積スコアで乗じ、それぞれの区分の重量(頭部については0.1、腕部については0.2、胴部については0.3、脚部については0.4)で乗じる。
【0118】
【表5】
【0119】
[0128]多汗症は、一般に、体温の調節に必要となる発汗を超過した、発汗の異常な増加を特徴とする状態である。多汗症は、主として身体的な負担ではあるが、心理学的、感情的、および社会的観点から、生活の質を低下させかねない。多汗症を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法によって、例えば、原発性腋窩多汗症の重症度を日常臨床業務または臨床研究において評価するように設計された4段階尺度である多汗症疾患重症度尺度(HDSS)の使用によって測定することができる。HDSSは、面接者によって行われる場合もあり、または対象によって自己記入される場合もある。HDSSでは、過度の発汗に関連した日常活動の支障の程度に基づき、対象の重症度が評価される。対象は、重症度を次のとおりに等級付けする。1=自分の脇の下の発汗は、全く気にならず、自分の日常活動に全く支障をきたさない;2=自分の脇の下の発汗は、我慢できるが、自分の日常活動にたまに支障をきたす;3=自分の脇の下の発汗は、ほとんど我慢できず、自分の日常活動に頻繁に支障をきたす;または4=自分の脇の下の発汗は、我慢できず、自分の日常活動に常に支障をきたす。
【0120】
[0129]多汗症を有する対象における処置レジメンの有効性は、腋窩多汗症発汗重症度を評価するための有効な患者報告成果測定法(patient-reported outcome measure)である、腋窩発汗日誌(ASDD)第2項目、および/または小児用腋窩発汗日誌(Axillary Sweating Daily Diary-Children)(ASDD-C)の使用によって測定してもよい。ADSS第2項目は、スコアゼロ(0)が「全く発汗がない」に相当し、スコア10が「起こり得る最悪の発汗」に相当する10段階尺度を使用して、すぐ前の24時間の間で最悪となった自らの脇の下の発汗を等級付けするように対象に求めるものである。第2項目を含むASDDおよびASDD-Cの内容については、Glaserら、J.Am.Acad.Dermatol.、2018、Supplemental Figure 1を参照されたい。
【0121】
[0130]円形脱毛症は、頭皮、顔面、時として身体の他の範囲において脱毛を引き起こす自己免疫性皮膚疾患である。実際に、米国では680万もの人々が円形脱毛症に罹患している。円形脱毛症を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法によって、例えば、固定毛髪計数、および対象の枕においての不定毛髪計数の使用によって測定することができる。
【0122】
[0131]男性型脱毛症は、終毛が中間毛へ、最終的には軟毛へと徐々に変換されることを特徴とする、遺伝的に決まる障害である。男性型脱毛症は、男性および女性が罹患するごく一般的な疾患である。男性型脱毛症に罹患する対象は、一般に、脱毛の段階的な開始、抜け毛の増加、豊かで太く色素のある終毛からより細くより短い中間毛、最終的には短く弱々しく色素のない軟毛となる罹患範囲の変遷などの症状を示し、その結末が完全な裸出範囲となる場合もあるが、その範囲は、対象によって様々であり、頭頂において最も顕著になるのが普通である。男性型脱毛症を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法によって、例えば、固定毛髪計数、および対象の枕においての不定毛髪計数の使用によって測定することができる。
【0123】
[0132]ケロイドは、傷害の部位に生じる、隆起した赤みがかった結節である。皮膚に創傷が生じた後、皮膚細胞と結合組織細胞(線維芽細胞)の両方が増加して損傷を修復し始める。瘢痕は、創傷を閉じておくために線維芽細胞が皮膚に沈着した軟骨様線維である「結合組織」で構成されている。線維芽細胞は、ケロイドを伴って、創傷が塞がった後でさえ増加し続ける。したがって、ケロイドは、皮膚の表面より高く出っ張り、瘢痕組織の大きな隆起を形成する。上胸部、肩、および上背部がケロイド形成を殊に被りやすいとはいえ、ケロイドは、身体のいずれの部分上に生成し得る。症状には、皮膚の色素沈着、痒み、発赤、普通でない感覚、および疼痛が含まれる。色黒の人の方が、ケロイドを形成しやすいと見られる。男性と女性が等しく見舞われる。ケロイドは、良性腫瘍とみなされるが、主に美容上嫌がられるものであり、決して悪性になることはない。ケロイドを手術すると、より多くの瘢痕組織の形成が刺激されるのが普通であり、そのため、ケロイドを有する多くの対象は、利用可能な処置がないと伝えられる場合がある。肥厚性瘢痕は、一般にケロイドほど大きく成長せず、時間と共に消えることがあり、全ての人種群において生じるが、ケロイドのように出現し、ケロイドより一般的である。ケロイドおよび/または肥厚性瘢痕を有する対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法によって、例えば、バンクーバー瘢痕スケール(VSS)、マンチェスター瘢痕スケール(MSS)、対象および観察者瘢痕評価スケール(Subject and Observer Scar Assessment Scale)(POSAS)、視覚的アナログスケール(VAS)、およびStony Brook瘢痕評価スケール(Stony Brook Scar Evaluation Scale)(SBSES)の使用によって測定することができる。
【0124】
[0133]化膿性汗腺炎は、通常は皮膚上のにきび様のこぶとして始まる疾患であり、普段のにきびが出現しない場所に生じる傾向があり、脇の下および鼠径部に生じるのが最も一般的である。化膿性汗腺炎が悪化した場合、にきび様のこぶは、皮膚の深くへと成長し、痛くなる場合があり、破裂することもある。根深いこぶが治癒すると、瘢痕が形成されることがあり、一部の対象では、皮膚の下に、瘢痕を形成するトンネルのような道が生じ、これが太くなることもある。厚い瘢痕が脇の下に形成されると、腕を動かすことが困難になる場合がある。鼠径部範囲における厚い瘢痕のために、歩行が困難になる場合もある。化膿性汗腺炎に罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法によって、例えば、対象の皮膚の患部における病変数の目視計数によって測定することができる。
【0125】
[0134]レイノー現象は、最も一般的には寒さに曝された後の、蒼白から青、赤へと続く指の色の変化を特徴とするタイプの血管性疾患である。レイノー現象の原因は、血管直径の神経制御および寒さに対する神経感度が異常であることの関与が疑われるものの、不明である。レイノー現象の症状は、血管れん縮の重症度、頻度、および持続時間に応じて決まる。レイノー現象に罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、指腹温度の測定、患部の写真による評価、および患部における疼痛についての視覚的アナログスケールによって測定することができる。
【0126】
[0135]ヘルペス後神経痛は、一般に、水痘(帯状疱疹)ウイルスによって引き起こされる帯状ヘルペスの合併症とみなされる。ヘルペス後神経痛は、神経線維および皮膚を冒し、帯状ヘルペスの皮疹および水疱が消失した後も長く続く灼熱痛を引き起こす。ヘルペス後神経痛の徴候および症状は、一般に、対象の皮膚における、帯状ヘルペス激増が最初に起こった範囲に限定される。ヘルペス後神経痛の徴候および症状には、帯状ヘルペス皮疹が治癒した後3か月またはより長く続く疼痛、軽い接触に対する敏感性、ならびに患部における痒みおよびしびれが含まれ得る。ヘルペス後神経痛に罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、すなわち、患部における疼痛についての視覚的アナログスケールの使用によって測定することができる。
【0127】
[0136]ヘイリー・ヘイリー病(家族性良性天疱瘡)は、皮膚に水泡を形成させる遺伝性障害であり、通常は皮膚のひだにおいてであるが、身体の広い範囲にわたることも多い、皮膚における皮疹および水疱の激増を特徴とする。痛みのある水疱は、割れ、時には感染し、赤むけになり、時として終わりのないように思われる激増のサイクルにおいて、赤むけの皮膚の上に新たな水疱が形成される。疾患の原因は、hSPCA1タンパク質をコードするATP2C1酵素のハプロ不全である。1コピーの遺伝子に対する突然変異によって、この必要なタンパク質が半分しか作られなくなり、皮膚の細胞が、細胞間接着斑の形成異常により正しく接着し合わず、棘融解、水疱、および皮疹が引き起こされる。ヘイリー・ヘイリー病に罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、対象において総病変数を計数することによって測定することができ、総病変数の減少によって、処置レジメンがプラスの効果を有することが示される。
【0128】
[0137]線状IgA水疱性皮膚症(LABD)は、透明層や緻密層(sublamina densa)などの基底膜タンパク質に対する自己免疫反応による、稀な表皮下水疱形成疾患である。基底膜は、表皮を真皮につなぎ留め、皮膚の安定化を助長する。IgA抗体がこのようなタンパク質を標的とすると、基底膜が不安定になる結果、張りの強い水疱が形成される。大半のLABD症例において、原因は、不明または特発性である。さらに、全ての小児期症例の半数より多くが、平均で2~4年のうちに寛解する傾向がある。成人では、経過がより長引くこともあり、内在する悪性病変、感染症、および関節リウマチや皮膚筋炎のような他の自己免疫疾患のある者においてLABDが生じることが示されている。LABDの他の症例は、バンコマイシンによるものが多い薬物誘発型であり、一部の場合では、バンコマイシンの初回投与後間もなく、対象が発疹することがある。LABDに罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、対象において総病変数を計数することによって測定することができ、総病変数の減少によって、処置レジメンがプラスの効果を有することが示される。
【0129】
[0138]単純性表皮水疱症(EBS)は、出生から小児期に、手、肘、または膝において、最小限の外傷により、表皮内小水疱および稗粒腫が形成されるという特徴的な症状発現を伴う、慢性小水疱性障害である。EBSは、ケラチン5(KRT5)またはケラチン14(KRT14)遺伝子のいずれかにおけるドミナントネガティブ突然変異によって引き起こされる遺伝性障害である。EBSは、その臨床的な症状発現により、全身(Koebner)型、限局(Weber-Cockayne)型、および疱疹状(Dowling-Meara)1型に細分される。限局型のEBSは、手掌および足裏において最小限の機械的外傷により容易に小水疱ができるものである、最も軽い形態のサブタイプである。EBSの分子遺伝学的研究によれば、真皮表皮接合部に近い基底層に位置するケラチノサイトにおける半接着斑の骨格に寄与するKRT5およびKRT14に突然変異が存在する。EBSの各サブタイプにおける突然変異は、位置および激しさが様々である。EBSに罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、対象において総病変数を計数することによって測定することができ、総病変数の減少によって、処置レジメンがプラスの効果を有することが示される。
【0130】
[0139]ダリエー病は、身体上のいぼ様斑点を特徴とする皮膚状態である。斑点は、黄みがかった色をしてており、触れると硬く、少し脂ぎっているのが通常であり、強烈な臭気を発することもある。斑点の最も一般的な部位は、頭皮、額、上腕、胸部、背中、膝、肘、および耳の後ろである。粘膜も冒されることがあり、口腔の上側(口蓋)、舌、頬の内側、歯肉、および喉に斑点ができる。ダリエー病の他の特徴には、爪の異常、例えば、でこぼことした感触の爪にできる赤色および白色のすじ、ならびに手掌および足裏にできる小さい穴が含まれる。ダリエー病に特徴的ないぼ様斑点は、小児期後期から成人期早期に出現するのが通常である。疾患の重症度は、時間と共に様々となり、患者は、少数の斑点しか伴わない期間と交互に起こる突然の再発を経験する。斑点の出現は、環境因子による影響を受ける。ほとんどのダリエー病患者は、熱および湿度に曝される夏期により多くの斑点ができる。UV光、こすれやかき傷などの軽微な傷害または摩擦、およびある特定の薬物の摂取によっても、斑点の増加が引き起こされることがある。ダリエー病に罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、対象における総病変数の計数および病変の大きさの測定によって測定することができ、総病変数の減少によって、処置レジメンがプラスの効果を有することが示される。
【0131】
[0140]先天性爪肥厚症は、主として爪および皮膚が冒される状態である。対象におけるこの状態の徴候および症状は、対象の生涯の最初の数か月以内に明らかになるのが通常である。先天性爪肥厚症を有するほとんど全員が、手指の爪および足指の爪が厚く、異常な形になる、肥大性爪ジストロフィーを有する。多くの小児患者は、足裏、およびそれほど多くはないが手掌に、非常に痛みのある水疱およびカルスも生じる。この状態は、掌蹠角皮症として公知である。足の重篤な水疱およびカルスによって、歩行するのが痛くなる、または歩行が困難になることがある。先天性爪肥厚症は、罹患した個体間で様々となる、付加的ないくつかの特徴を有する場合がある。そうした特徴として、舌および頬の内側にできる厚みのある白色斑(口腔白色角化症);肘、膝、および胴回りの毛包周囲に生じる毛包性角化症と呼ばれるこぶ;腋窩、鼠径部、背中、または頭皮の嚢;ならびに手掌および足裏における過剰な発汗(掌蹠多汗症)が挙げられる。罹患した一部の個体は、脂腺嚢腫と呼ばれる広範にわたる嚢も生じ、嚢は、通常は皮膚および毛髪を滑らかにする皮脂と呼ばれる油性物質で満たされている。先天性爪肥厚症を有する一部の乳児は、出生時または小児期早期に存在する歯である、出生前歯または出生歯を有する。稀に、先天性爪肥厚症によって喉頭(voice box(larynx))が冒され、潜在的に嗄声または呼吸の問題につながることがある。先天性爪肥厚症に罹患している対象における処置レジメンの有効性は、当業者に公知の方法、例えば、対象の患部における水疱総数の計数および水疱の大きさの測定によって測定することができる。
【0132】
[0141]水性角化症(АK)は、後天性水性掌蹠角化症(acquired aquagenic palmoplantar keratoderma)、一過性反復性半透明丘疹末端角化症(transient reactive papulotranslucent acrokeratoderma)、aquagenic wrinkling of the palmsまたはaquagenic syringeal acrokeratodermaとしても公知の皮膚障害である。該障害の主な特徴は、水と接触後の手掌/足底の浮腫、白っぽい丘疹、掻痒、灼熱感、および疼痛を伴う皮膚の皴である。水曝露の延長および水温は、病変発生の割合および強さに影響を与える。しかし、AKの病因はほとんど解明されていない。AKを罹患している対象における処置レジメンの有効性は、対象における合計病変数のカウント、視覚的アナログ疼痛スコア、および視覚的アナログ掻痒症スコアなどの当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0133】
[0142]背部錯感覚症は、片側肩甲骨下部として古典的には記載される中背部の皮膚の感覚性神経障害症候群(sensory neuropathic syndrome)である。背部錯感覚症は、主に限局した掻痒および感覚異常症候群であり、ちょっと前は通常手が届きやすい皮膚の領域である、中背部の小区画で時折起こる掻痒感または疼痛を呈することがある。背部錯感覚症限局と対応する脊椎の変性変化との相関は、脊髄神経インピンジメントが寄与原因であり得るが、対象が神経損傷などの抹消神経障害を生じやすくなる他の状態を有し得ることを示唆するものである。背部錯感覚症を罹患している対象における処置レジメンの有効性は、対象における合計病変数のカウント、視覚的アナログ疼痛スコア、および視覚的アナログ掻痒症スコアなどの当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0134】
[0143]汗疱(異汗性湿疹)は、ごく小さな、液体で満たされた水疱が、対象の手のひら、指の側面、および足の裏に現れる皮膚状態である。異汗症で生じる水疱は、激しい掻痒感を引き起こす場合があり、乾燥すると、対象の皮膚を鱗状の見た目にすることがある。水疱は、時として対象の皮膚が以前の水疱から完全に治癒する前に、典型的には再発する。異汗性湿疹を罹患している対象における処置レジメンの有効性は、湿疹の徴候および症状の観察、視覚的アナログ疼痛スコア、および視覚的アナログ掻痒症スコアなどの当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0135】
[0144]色汗症は、色のついた汗の分泌を特徴とする状態であり、汗腺へのリポフスチンの沈着に起因する。色汗症は通常、主に顔および脇の下のアポクリン腺に影響を与える。色汗症を罹患している対象における処置レジメンの有効性は、罹患対象における汗の徴候および汗の匂いの観察などの当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0136】
[0145]腋臭としても公知の臭汗症は、大部分はアポクリン腺分泌によって決まる異常または不快な体臭の状態であるが、他の供給源が役割を果たす場合がある。汗(Sudoriferous(sweat))腺は2種類、すなわちアポクリンおよびエクリンに分けられ、一部の対象ではいくつかの交差が認められる。臭汗症を罹患している対象における処置レジメンの有効性は、罹患対象における汗の匂いの観察などの当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0137】
[0146]エクリン母斑は、出生時または若年齢で存在し得る疾患である。限局した多汗症を伴うことが多々あるが、限局した多汗症を伴わない症例も報告されている。エクリン母斑は通常、構造的に正常なエクリン腺の数またはサイズの増加によって組織学的に特徴付けられる。エクリン母斑を罹患している対象における処置レジメンの有効性は、多汗症重症度尺度(HDSS)の使用、および罹患対象の1月あたりの汗エピソードの数の測定などの当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0138】
[0147]顔の皴は、皴眉筋および/または鼻根筋活動に関連した中程度から重度の眉間の線、眼輪筋活動に関連した中程度から重度の外眼角の線、および/または前頭筋の活動に関連した中程度から重度の額の線を伴う対象における状態である。顔の皴を有する対象における処置レジメンの有効性は、4点顔面皴尺度(4-point Facial Wrinkle Scale)(FWS;0=なし、1=軽度、2=中程度、3=重度)を含む当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0139】
[0148]萎縮性ざ瘡痕は、ざ瘡を罹患している対象で生じ得る。萎縮性ざ瘡痕を罹患している対象における処置レジメンの有効性は、臨床ざ瘡関連瘢痕の自己評価(Self-assessment of Clinical Acne-Related Scars)(SCARS)および顔面ざ瘡瘢痕生活の質(Facial Acne Scar Quality of Life)(FASQoL)ツールを含む当業者に公知の方法によって測定することができる。
【0140】
[0149]別の態様では、対象において皮膚状態を処置する方法であって、対象の皮膚に、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を適用するステップを含み、(a)第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含み;(b)対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症の1種または複数から選択される、方法が提供される。別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素およびB型ボツリヌス毒素から選択される方法が提供される。別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素である方法が提供される。別の実施形態では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌムトキシンA(onabotulinumtoxinA)、アボボツリヌムトキシンA(abobotulinumtoxinA)、インコボツリヌムトキシンA(incobotulinumtoxinA)、プラボツリヌムトキシンA(prabotulinumtoxinA)、およびダキシボツリヌムトキシンA(daxibotulinumtoxinA)から選択される方法が提供される。別の実施形態では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌムトキシンAである方法が提供される。別の実施形態では、A型ボツリヌス毒素が、アボボツリヌムトキシンAである方法が提供される。別の実施形態では、A型ボツリヌス毒素が、インコボツリヌムトキシンAである方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌムトキシンAである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がダキシボツリヌムトキシンAである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、B型ボツリヌス毒素である方法が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌス毒素Bである、本明細書で開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数から選択される、方法である。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、および多汗症から選択される方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、尋常性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、1型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、2型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、乾癬である方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、多汗症である方法が提供される。別の実施形態では、Spongillaが、Spongilla lacustrisである方法が提供される。別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、対象の皮膚に局所的に適用される方法が提供される。別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、水溶液の形態である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、溶液の形態で対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、水溶液の形態である方法が提供される。別の実施形態では、対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、乾燥重量として測定された約0.5グラム~約50グラムである方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、ペーストの形態で対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、ペーストが、水または生理食塩水をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、ペーストが、Spongillaを含む粉末および過酸化水素を含む水溶液を混合して調製される方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚に適用され、対象の皮膚への第2の組成物の適用前に対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が水性ペーストの形態で対象の皮膚に適用され、水性部分が水または生理食塩水に由来する方法が提供される。別の実施形態では、水性ペーストが、過酸化水素をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、対象の皮膚への第1の組成物の適用後、対象の皮膚への第2の組成物の適用前に、過酸化水素の水溶液が対象の顔に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、過酸化水素をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、過酸化水素が水溶液である方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、対象の皮膚への適用後に対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が水性ペーストの形態で対象の皮膚に適用され、水性部分が水または生理食塩水に由来する方法が提供される。別の実施形態では、水性ペーストが、過酸化水素をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、対象の皮膚への第1の組成物の適用後、過酸化水素の水溶液が対象の顔に適用される方法が提供される。別の実施形態では、過酸化水素が水溶液である方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で該過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が一緒に混合され、得られた混合物が対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、第2の組成物との混合前に過酸化水素の水溶液と混合される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物の混合物が、対象の皮膚への適用前に過酸化水素の水溶液とさらに混合される方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の皮膚に週1回適用される方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、対象の皮膚に4週間にたった1回適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚に少なくとも1週間、少なくとも週1回適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚に6週間、週1回適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の顔、背中および胸部の少なくとも1つにおいて対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の顔において対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の背中において対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の胸部において対象の皮膚に適用される方法が提供される。
【0141】
[0150]一態様では、対象において皮膚状態を処置する方法であって、対象の皮膚に、第1の組成物および第2の組成物を適用するステップを含み、(a)第1の組成物が、Spongilla粉末を含み;(b)第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素およびB型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含み;(c)対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症の1種または複数から選択される、方法が提供される。別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素である方法が提供される。別の実施形態では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌムトキシンA、アボボツリヌムトキシンA、インコボツリヌムトキシンA、プラボツリヌムトキシンA、およびダキシボツリヌムトキシンAから選択される方法が提供される。別の実施形態では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌムトキシンAである方法が提供される。別の実施形態では、A型ボツリヌス毒素が、アボボツリヌムトキシンAである方法が提供される。別の実施形態では、A型ボツリヌス毒素が、インコボツリヌムトキシンAである方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌムトキシンAである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がダキシボツリヌムトキシンAである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、B型ボツリヌス毒素である方法が提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌムトキシンBである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、E型ボツリヌス毒素である方法が提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、および多汗症から選択される方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、尋常性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、1型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、2型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、乾癬である方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、多汗症である方法が提供される。別の実施形態では、Spongillaが、Spongilla lacustrisである方法が提供される。別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、対象の皮膚に局所的に適用される方法が提供される。別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、水溶液の形態である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、溶液の形態で対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、水溶液の形態である方法が提供される。別の実施形態では、対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、乾燥重量として測定された約0.5グラム~約50グラムである方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、ペーストの形態で対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、ペーストが、水または生理食塩水をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、ペーストが、Spongillaを含む粉末および過酸化水素を含む水溶液を混合して調製される方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚に適用され、対象の皮膚への第2の組成物の適用前に対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が水性ペーストの形態で対象の皮膚に適用され、水性部分が水または生理食塩水に由来する方法が提供される。別の実施形態では、水性ペーストが、過酸化水素をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、対象の皮膚への第1の組成物の適用後、対象の皮膚への第2の組成物の適用前に、過酸化水素の水溶液が対象の顔に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、過酸化水素をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、過酸化水素が水溶液である方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、対象の皮膚への適用後に対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が水性ペーストの形態で対象の皮膚に適用され、水性部分が水または生理食塩水に由来する方法が提供される。別の実施形態では、水性ペーストが、過酸化水素をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、対象の皮膚への第1の組成物の適用後、過酸化水素の水溶液が対象の顔に適用される方法が提供される。別の実施形態では、過酸化水素が水溶液である方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が一緒に混合され、得られた混合物が対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、第2の組成物との混合前に過酸化水素の水溶液と混合される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物の混合物が、対象の皮膚への適用前に過酸化水素の水溶液とさらに混合される方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の皮膚に週1回適用される方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、対象の皮膚に4週間にたった1回適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚に少なくとも1週間、少なくとも週1回適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚に6週間、週1回適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の顔、背中および胸部の少なくとも1つにおいて対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の顔において対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の背中において対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の胸部において対象の皮膚に適用される方法が提供される。
【0142】
[0151]一態様では、対象において皮膚状態を処置する方法であって、対象の皮膚に、第1の組成物および第2の組成物を適用するステップを含み、(a)第1の組成物が、Spongilla lacustris種粉末を含み;(b)第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含み;(c)対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数から選択される、方法が提供される。別の実施形態では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌムトキシンA、アボボツリヌムトキシンA、インコボツリヌムトキシンA、プラボツリヌムトキシンA、およびダキシボツリヌムトキシンAから選択される方法が提供される。別の実施形態では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌムトキシンAである方法が提供される。別の実施形態では、A型ボツリヌス毒素が、アボボツリヌムトキシンAである方法が提供される。別の実施形態では、A型ボツリヌス毒素が、インコボツリヌムトキシンAである方法が提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌムトキシンAである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がダキシボツリヌムトキシンAである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、尋常性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、1型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、2型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、乾癬である方法が提供される。別の実施形態では、対象における皮膚状態が、多汗症である方法が提供される。別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、対象の皮膚に局所的に適用される方法が提供される。別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、水溶液の形態である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、溶液の形態で対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、水溶液の形態である方法が提供される。別の実施形態では、対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、乾燥重量として測定された約0.5グラム~約50グラムである方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、ペーストの形態で対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、ペーストが、水または生理食塩水をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、ペーストが、Spongillaを含む粉末および過酸化水素を含む水溶液を混合して調製される方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚に適用され、対象の皮膚への第2の組成物の適用前に対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が水性ペーストの形態で対象の皮膚に適用され、水性部分が水または生理食塩水に由来する方法が提供される。別の実施形態では、水性ペーストが、過酸化水素をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、対象の皮膚への第1の組成物の適用後、対象の皮膚への第2の組成物の適用前に、過酸化水素の水溶液が対象の顔に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、過酸化水素をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、過酸化水素が水溶液である方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、対象の皮膚への適用後に対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が水性ペーストの形態で対象の皮膚に適用され、水性部分が水または生理食塩水に由来する方法が提供される。別の実施形態では、水性ペーストが、過酸化水素をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、対象の皮膚への第1の組成物の適用後、過酸化水素の水溶液が対象の顔に適用される方法が提供される。別の実施形態では、過酸化水素が水溶液である方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が一緒に混合され、得られた混合物が対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、第2の組成物との混合前に過酸化水素の水溶液と混合される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物の混合物が、対象の皮膚への適用前に過酸化水素の水溶液とさらに混合される方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の皮膚に週1回適用される方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、対象の皮膚に4週間にたった1回適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚に少なくとも1週間、少なくとも週1回適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚に6週間、週1回適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の顔、背中および胸部の少なくとも1つにおいて対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の顔において対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の背中において対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が、対象の胸部において対象の皮膚に適用される方法が提供される。
【0143】
[0152]一態様では、対象において皮膚状態を処置する方法であって、対象の皮膚に、第1の組成物および第2の組成物を適用するステップを含み、(a)第1の組成物が、Spongilla lacustris種粉末を含み;(b)第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含み;(c)対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、ならびに多汗症の1種または複数から選択される、方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がオナボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が尋常性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がオナボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が1型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がオナボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が2型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がオナボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が乾癬である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がオナボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が多汗症である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、アボボツリヌムトキシンAを含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がアボボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が尋常性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がアボボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が1型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がアボボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が2型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がアボボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が乾癬である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がアボボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が多汗症である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、インコボツリヌムトキシンAを含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がインコボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が尋常性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がインコボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が1型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がインコボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が2型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がインコボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が乾癬である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がインコボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が多汗症である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、プラボツリヌムトキシンAを含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がプラボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が尋常性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がプラボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が1型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がプラボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が2型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がプラボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が乾癬である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がプラボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が多汗症である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、ダキシボツリヌムトキシンAを含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がダキシボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が尋常性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がダキシボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が1型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がダキシボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が2型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がダキシボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が乾癬である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がダキシボツリヌムトキシンAを含み、対象における皮膚状態が多汗症である方法が提供される。
【0144】
[0153]別の実施形態では、第2の組成物がEB-001Aを含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がEB-001Aを含み、対象における皮膚状態が尋常性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がEB-001Aを含み、対象における皮膚状態が1型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がEB-001Aを含み、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、額の皴、2型酒さ性ざ瘡の1種または複数である、方法である。別の実施形態では、第2の組成物がEB-001Aを含み、対象における皮膚状態が乾癬である、方法である。別の実施形態では、第2の組成物がEB-001Aを含み、対象における皮膚状態が多汗症である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、EB-001Tを含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がEB-001Tを含み、対象における皮膚状態が尋常性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がEB-001Tを含み、対象における皮膚状態が1型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がEB-001Tを含み、対象における皮膚状態が2型酒さ性ざ瘡である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がEB-001Tを含み、対象における皮膚状態が乾癬である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物がEB-001Tを含み、対象における皮膚状態が多汗症である方法が提供される。
【0145】
[0154]別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、対象の皮膚に局所的に適用される方法が提供される。別の実施形態では、1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物が、水溶液の形態である方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、溶液の形態で対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、水溶液の形態である方法が提供される。別の実施形態では、対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、乾燥重量として測定された約0.5グラム~約50グラムである方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、ペーストの形態で対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、ペーストが、水または生理食塩水をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、ペーストが、Spongillaを含む粉末および過酸化水素を含む水溶液を混合して調製される方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚に適用され、対象の皮膚への第2の組成物の適用前に対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が水性ペーストの形態で対象の皮膚に適用され、水性部分が水または生理食塩水に由来する方法が提供される。別の実施形態では、水性ペーストが、過酸化水素をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、対象の皮膚への第1の組成物の適用後、対象の皮膚への第2の組成物の適用前に、過酸化水素の水溶液が対象の顔に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、過酸化水素をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、過酸化水素が水溶液である方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第2の組成物が、対象の皮膚への適用後に対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第2の組成物が対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が水性ペーストの形態で対象の皮膚に適用され、水性部分が水または生理食塩水に由来する方法が提供される。別の実施形態では、水性ペーストが、過酸化水素をさらに含む方法が提供される。別の実施形態では、対象の皮膚への第1の組成物の適用後、過酸化水素の水溶液が対象の顔に適用される方法が提供される。別の実施形態では、過酸化水素が水溶液である方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、対象の皮膚で乾燥してもよい方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物が一緒に混合され、得られた混合物が対象の皮膚に適用される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、第2の組成物との混合前に過酸化水素の水溶液と混合される方法が提供される。別の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物の混合物が、対象の皮膚への適用前に過酸化水素の水溶液とさらに混合される方法が提供される。別の実施形態では、水溶液が、約3%のw/w濃度で過酸化水素を含む方法が提供される。
【0146】
[0155]別の態様では、第1の組成物と第2の組成物とを含むキットであって、(a)第1の組成物が、Spongillaを含み、(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含むキットが提供される。別の態様では、皮膚状態を有する対象における処置において、第1および第2の組成物の処置で使用するための使用説明書をさらに含む、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、Spongillaを粉末の形態で含む、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaが、サイズが実質的に均一である粒子を含む粉末の形態である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。
【0147】
[0156]別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の50%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。
[0157]別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約50%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子の約60%以上、または約70%以上、または約75%以上、または約80%以上、または約85%以上、または約90%以上、または約95%以上、または約96%以上、または約97%以上、または約98%以上、または約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する方法が提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約95%以上、または約96%以上、または約97%以上、または約98%以上、または約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約95%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約96%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約97%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約98%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0148】
[0158]別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が約50μm~約500μmの平均長さを有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約50μm~約400μm、または約50μm~約350μm、または約50μm~約300μm、または約50μm~約250μm、または約50μm~約200μm、または約75μm~約500μm、または約75μm~約450μm、または約80μm~約450μm、または約80μm~約400μm、または約85μm~約450μm、または約85μm~約400μm、または約90μm~約450μm、または約90μm~約400μm、または約90μm~約350μm、または約100μm~約450μm、または約100μm~約400μm、または約100μm~約350μm、または約100μm~約300μm、または約100μm~約250μm、または約100μm~約200μm、または約150μm~約500μm、または約150μm~約450μm、または約150μm~約400μm、または約150μm~約350μm、または約150μm~約350μm、または約150μm~約300μm、または約150μm~約250μm、または約150μm~約200μm、または約175μm~約450μm、または約175μm~約400μm、または約175μm~約350μm、または約175μm~約300μm、または約175μm~約250μm、または約175μm~約200μmの平均長さを有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約50μm、または約75μm、または約80μm、または約85μm、または約90μm、または約100μm、または約125μm、または約150μm、または約175μm、または約200μm、または約225μm、または約250μm、または約300μm、または約350μm、または約400μm、または約450μm、または約500μmの平均長さを有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約200μmの平均長さを有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0149】
[0159]別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が約5μm~約50μmの平均直径を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約5μm~約45μm、または約5μm~約40μm、約5μm~約35μm、約5μm~約30μm、約5μm~約25μm、約5μm~約20μm、約10μm~約50μm、約10μm~約45μm、約10μm~約40μm、約10μm~約35μm、約10μm~約30μm、約10μm~約25μm、約10μm~約20μmの平均直径を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約5μm、または約10μm、または約15μm、または約20μm、または約25μm、または約30μm、または約35μm、または約40μm、または約45μm、または約50μmの平均直径を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0150】
[0160]別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が約1~約100のアスペクト比を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約1~約75、または約1~約50、または約1~約25、または約1~約20、または約1~約15、または約5~約100、または約5~約75、または約5~約50、または約5~約40、または約5~約35、または約5~約30、または約5~約25、または約5~約20、または約5~約15、または約7~約50、または約7~約45、または約7~約40、または約7~約35、または約7~約30、または約7~約25、または約10~約50、または約10~約45、または約10~約40、または約10~約35、または約10~約30、または約10~約25、または約10~約15のアスペクト比を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約5、または約6、または約7、または約8、または約9、または約10、または約11、または約12、または約13、または約14、または約15、または約16、または約17、または約18、または約19、または約20、または約21、または約22、または約23、または約24、または約25、または約26、または約27、または約28、または約29、または約30、または約35、または約40、または約45、または約50、または約75、または約100のアスペクト比を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0151】
[0161]別の態様では、第1の組成物が約20%以下の残留含水量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約15%以下、または約10%以下、または約9%以下、または約8%以下、または約7%以下、または約6%以下、または約5%以下、または約4%以下、または約3%以下、または約2%以下、または1%以下の残留含水量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が約5%以下の残留含水量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が約4%以下の残留含水量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が約3%以下の残留含水量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が約2%以下の残留含水量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が約1%以下の残留含水量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0152】
[0162]別の態様では、第1の組成物が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下の好気性菌および嫌気性菌総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0153】
[0163]別の態様では、第1の組成物が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下の酵母およびカビ総含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0154】
[0164]別の態様では、第1の組成物中の大腸菌群の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中の大腸菌群の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下の大腸菌群含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下の大腸菌群含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下の大腸菌群含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下の大腸菌群含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下の大腸菌群含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下の大腸菌群含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下の大腸菌群含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下の大腸菌群含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下の大腸菌群含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下の大腸菌群含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下の大腸菌群含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下の大腸菌群含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下の大腸菌群含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が検出可能な大腸菌群含有量を有さない、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中の大腸菌群の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中の大腸菌群の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0155】
[0165]別の態様では、第1の組成物中のサルモネラ菌の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中のサルモネラ菌の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下のサルモネラ菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下のサルモネラ菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下のサルモネラ菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下のサルモネラ菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下のサルモネラ菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下のサルモネラ菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下のサルモネラ菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下のサルモネラ菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下のサルモネラ菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下のサルモネラ菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下のサルモネラ菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下のサルモネラ菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下のサルモネラ菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が検出可能なサルモネラ菌含有量を有さない、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中のサルモネラ菌の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中のサルモネラ菌の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0156】
[0166]別の態様では、第1の組成物中の緑膿菌の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中の緑膿菌の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下の緑膿菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下の緑膿菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下の緑膿菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下の緑膿菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下の緑膿菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下の緑膿菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下の緑膿菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下の緑膿菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下の緑膿菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下の緑膿菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下の緑膿菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下の緑膿菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下の緑膿菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が検出可能な緑膿菌含有量を有さない、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中の緑膿菌の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中の緑膿菌の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0157】
[0167]別の態様では、第1の組成物中の黄色ブドウ球菌の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中の黄色ブドウ球菌の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下の黄色ブドウ球菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下の黄色ブドウ球菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下の黄色ブドウ球菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下の黄色ブドウ球菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下の黄色ブドウ球菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下の黄色ブドウ球菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下の黄色ブドウ球菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下の黄色ブドウ球菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下の黄色ブドウ球菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下の黄色ブドウ球菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下の黄色ブドウ球菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下の黄色ブドウ球菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下の黄色ブドウ球菌含有量を有する、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が検出可能な黄色ブドウ球菌含有量を有さない、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中の黄色ブドウ球菌の量が、グラムあたりのコロニー形成単位(CFU/g)約25×10以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中の黄色ブドウ球菌の量が、約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下、または約5×10CFU/g以下、または約1×10CFU/g以下である、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0158】
[0168]別の態様では、第1の組成物が使用前に包装される、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、包装される前に少なくとも約70℃に加熱して調製される、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、少なくとも約50℃、または少なくとも約60℃、または少なくとも約75℃、または少なくとも約80℃、または少なくとも約85℃、または少なくとも約90℃、または少なくとも約100℃、または少なくとも約110℃、または少なくとも約115℃、または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、または少なくとも約130℃、または少なくとも約135℃、または少なくとも約140℃、または少なくとも約150℃、または少なくとも約160℃、または少なくとも約170℃、または少なくとも約180℃、または少なくとも約190℃、または少なくとも約200℃に包装される前に加熱して調製される、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0159】
[0169]別の態様では、第1の組成物が、包装される前に少なくとも約5分間、少なくとも約70℃に加熱される、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、包装される前に少なくとも約10分間、または少なくとも約15分間、または少なくとも約20分間、または少なくとも約25分間、または少なくとも約30分間、または少なくとも約35分間、または少なくとも約40分間、または少なくとも約45分間、または少なくとも約50分間、または少なくとも約55分間、または少なくとも約60分間、または少なくとも約75分間、または少なくとも約90分間、または少なくとも約120分間、または少なくとも約180分間、または少なくとも約4時間、または少なくとも約5時間、または少なくとも約6時間、または少なくとも約7時間、または少なくとも約8時間、または少なくとも約9時間、または少なくとも約10時間、または少なくとも約11時間、または少なくとも約12時間、または少なくとも約24時間、少なくとも約70℃に加熱される、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0160】
[0170]別の態様では、第1の組成物が、包装される前または包装後、ガンマ線照射などの電離放射線による処理によって調製される、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。例えば、ガンマ線照射は、グライディングして粒径を低減する前に生Spongilla材料で、グライディングして粒径を低減した後、バルク包装された材料およびまたは単位用量容器に包装した後の材料で行われてもよい。本明細書に開示されたキットを含む材料は、ガンマ線照射器または電子線照射器などの当業者に公知の方法および装置を使用して、ガンマ線照射などの電離放射線により処理されてもよい。別の態様では、包装される前に約1kGy~約50kGyの間の吸収放射線量を送達するために、第1の組成物がガンマ線照射などの電離放射線で処理して調製される、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、約1kGy~約45kGyの間、または約1kGy~約40kGy、約1kGy~約35kGyの間、約1kGy~約30kGyの間、または約1kGy~約25kGy、または約5kGy~約50kGyの間、または約5kGy~約45kGyの間、または約5kGy~約40kGyの間、または約5kGy~約35kGyの間、または約5kGy~約30kGyの間、または約5kGy~約25kGyの間、または約10kGy~約50kGyの間、または約10kGy~約45kGyの間、または約10kGy~約40kGyの間、または約10kGy~約35kGyの間、または約10kGy~約30kGyの間、または約10kGy~約25kGyの間、または約15kGy~約50kGyの間、または約15kGy~約45kGyの間、または約15kGy~約40kGyの間、または約15kGy~約35kGyの間、または約15kGy~約30kGyの間、または約15kGy~約25kGyの間の吸収放射線量を送達するために、第1の組成物がガンマ線照射などの電離放射線で処理して調製される、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、約1kGy、または約5kGy、または約10kGy、11kGy、または約12kGy、または約13kGy、または約14kGy、または約15kGy、または約16kGy、または約17kGy、または約18kGy、または約19kGy、または約20kGy、または約21kGy、または約22kGy、または約23kGy、または約24kGy、または約25kGy、または約26kGy、または約27kGy、または約28kGy、または約29kGy、または約30kGy、または約31kGy、または約32kGy、または約33kGy、または約34kGy、または約35kGy、または約36kGy、または約37kGy、または約38kGy、または約39kGy、または約40kGy、または約41kGy、または約42kGy、または約43kGy、または約44kGy、または約45kGy、または約46kGy、または約47kGy、または約48kGy、または約49kGy、または約50kGyの吸収放射線量を送達するために、第1の組成物がガンマ線照射などの電離放射線で処理して調製される、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。
【0161】
[0171]別の態様では、第1の組成物が、過酸化水素の水溶液をさらに含む、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が、約0.1%w/w~約50%w/w、または約0.1%w/w~約45%w/w、または約0.1%w/w~約40%w/w、または約0.1%w/w~約35%w/w、または約0.1%w/w~約30%w/w、または約0.1%w/w~約25%w/w、または約0.1%w/w~約20%w/w、または約0.1%w/w~約15%w/w、または約0.1%w/w~約10%w/w、または約0.1%w/w~約9%w/w、または約0.1%w/w~約8%w/w、または約0.1%w/w~約7%w/w、または約0.1%w/w~約6%w/w、または約0.1%w/w~約5%w/w、または約0.1%w/w~約4%w/w、または約0.1%w/w~約3%w/w、または約0.1%w/w~約2%w/w、または約0.1%w/w~約1%w/w、または約0.5%w/w~約45%w/w、または約1%w/w~約45%w/w、または約1%w/w~約40%w/w、または約1%w/w~約35%w/w、または約1%w/w~約30%w/w、または約1%w/w~約25%w/w、または約1%w/w~約20%w/w、または約1%w/w~約15%w/w、または約1%w/w~約10%w/w、または約1%w/w~約9%w/w、または約1%w/w~約8%w/w、または約1%w/w~約7%w/w、または約1%w/w~約6%w/w、または約1%w/w~約5%w/w、または約1%w/w~約4%w/w、または約1%w/w~約3%w/w、または約1%w/w~約2%w/w、または約2%w/w~約45%w/w、または約2%w/w~約40%w/w、または約2%w/w~約35%w/w、または約2%w/w~約30%w/w、または約2%w/w~約25%w/w、または約2%w/w~約20%w/w、または約2%w/w~約15%w/w、または約2%w/w~約10%w/w、または約2%w/w~約9%w/w、または約2%w/w~約8%w/w、または約1%w/w~約7%w/w、または約2%w/w~約6%w/w、または約2%w/w~約5%w/w、または約2%w/w~約4%w/w、または約2%w/w~約3%w/wの濃度にある、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が、約0.1%w/w、または約0.5%w/w、または約1%w/w、または約2%w/w、または約3%w/w、または約4%w/w、または約5%w/w、または約6%w/w、または約7%w/w、または約8%w/w、または約9%w/w、または約10%w/w、または約15%w/w、または約20%w/w、または約25%w/w、または約30%w/w、または約35%w/w、または約40%w/w、または約45%w/w、または約50%w/wの濃度にある、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が、約3%w/wの濃度にある、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。本明細書に開示される、対象における皮膚状態の処置において有用であり得る過酸化水素水溶液は、商業的に入手可能であり、または当業者に公知の方法によって調製されてもよい。
【0162】
[0172]別の態様では、過酸化水素を含むゲルまたはクリームをさらに含む、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。そのようなゲルまたはクリームは、一般に商業的に入手可能であり、約0.5%w/w~約50%w/w過酸化水素を含有し得る。例えば、約1%w/w、または約2%w/w、または約3%w/w、または約4%w/w、または約6%w/w、または約7%w/w、または約8%w/w、または約9%w/w、または約10%w/w、または約15%w/w、または約20%w/w、または約25%w/w、または約30%w/w、または約40%w/w、または約45%w/w、または約50%w/w過酸化水素を含有するゲルが、本明細書に開示された方法およびキットのいずれかにおいて第1の組成物および第2の組成物と組み合わせて使用され得る。
【0163】
[0173]別の態様では、SpongillaがSpongilla lacustrisである、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
[0174]別の態様では、第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C型ボツリヌス毒素、C型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型が、A型ボツリヌス毒素およびB型ボツリヌス毒素から選択される、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がA型ボツリヌス毒素である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素が、オナボツリヌムトキシンA、アボボツリヌムトキシンA、インコボツリヌムトキシンA、プラボツリヌムトキシンA、およびダキシボツリヌムトキシンAから選択される、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌムトキシンAである、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がアボボツリヌムトキシンAである、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がインコボツリヌムトキシンAである、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がプラボツリヌムトキシンAである、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、A型ボツリヌス毒素がダキシボツリヌムトキシンAである、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がB型ボツリヌス毒素である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のB型ボツリヌス毒素がリマボツリヌムトキシンBである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC型ボツリヌス毒素である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がC型ボツリヌス毒素である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がD型ボツリヌス毒素である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がE型ボツリヌス毒素である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。
【0164】
[0175]別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001AまたはEB-001Tである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Aである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のE型ボツリヌス毒素がEB-001Tである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がF型ボツリヌス毒素である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数のボツリヌス毒素型がG型ボツリヌス毒素である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。
【0165】
[0176]別の態様では、対象における皮膚状態の処置に使用される、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態の処置における使用のための、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症の1種または複数から選択される、本明細書に記載されるキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、および多汗症から選択される、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が尋常性ざ瘡である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が1型酒さ性ざ瘡である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が2型酒さ性ざ瘡である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が乾癬である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。別の態様では、対象における皮膚状態が多汗症である、本明細書に記載されたキットのいずれかが提供される。
【0166】
[0177]別の実施形態では、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、額の皴、尋常性ざ瘡、1型酒さ性ざ瘡、2型酒さ性ざ瘡、乾癬、多汗症、円形脱毛症、男性型脱毛症、ケロイドおよび肥厚性瘢痕、化膿性汗腺炎、レイノー現象、ヘルペス後神経痛、ヘイリー・ヘイリー病、IgA水疱性皮膚症、ウェーバー・コケイン型単純性表皮水疱症、ダリエー病、先天性爪肥厚症、水性角化症、背部錯感覚症、汗疱(異汗性湿疹)、色汗症および臭汗症、エクリン母斑、顔の皴、萎縮性ざ瘡痕、ならびに黒皮症の1種または複数を処置する、これらの症状を軽減する、これらの症状を改善する、これらの発症を遅らせる、またはさもなければ薬学的に対処する方法が提供される。
【0167】
[0178]Spongillaを含む第1の組成物などの本明細書に開示された組成物は、1種または複数の従来の薬学的担体または賦形剤をさらに含んでもよい。適切な薬学的担体および賦形剤としては、不活性希釈剤、結合剤(デンプンなどの)、充填剤(コロイド状二酸化ケイ素、糖(ラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトールを含む);およびセルロース調製物、例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、ガム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、またはポリビニルピロリドン(PVP)などの)、増量剤、潤滑剤(ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルクなどの)、着色物質または色素および、所望であれば、水、生理食塩水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、またはこれらの組合せなどの希釈剤と一緒の乳化剤または懸濁化剤が挙げられる。
【0168】
[0179]本明細書に開示された医薬組成物は、正確な投与量の単回投与に適した単位剤形であってもよい。別の態様では、第1の組成物および/または第2の組成物の単位剤形が、2回投与、3回投与、4回投与、5回投与、6回投与、7回投与、8回投与、9回投与、10回投与、11回投与、12回投与、13回投与、14回投与、15回投与、16回投与、17回投与、18回投与、19回投与、20回投与、21回投与、22回投与、23回投与、24回投与、25回投与、26回投与、27回投与、28回投与、29回投与、30回投与、2か月間の投与、3か月間の投与、4か月間の投与、5か月間の投与、6か月間の投与、7か月間の投与、8か月間の投与、9か月間の投与、10か月間の投与、11か月間の投与、または12か月間の投与に適している、本明細書に開示された方法またはキットのいずれかが提供される。
【0169】
[0180]本明細書に開示された組成物の実際の投与量は、使用される組成物、投与様式、および処置される対象の特定の部位、および処置される皮膚状態により異なり得ることが理解されるであろう。所与の組成物に関する実験データを考慮して従来の投与量決定試験を使用する当業者は、一定の条件に関する最適投与量を特定することができる。この量は、本明細書に開示された組成物および製剤の特徴(活性、薬物動態、薬力学、およびその生体利用能を含む)、処置される対象の生理的条件(年齢、性別、疾患の種類およびステージ、一般的身体状態、所与の投与量に対する反応性、および薬物の種類を含む)または細胞、薬学的に許容される担体mg/kgまたは製剤中の担体の性質、ならびに投与経路を含むがこれらに限定されない様々な要因によって異なるであろう。さらに、有効量または治療有効量は、本明細書に開示された1種または複数の組成物および製剤が、単独でまたは他の薬物(複数可)、他の治療(複数可)もしくは他の治療方法(複数可)もしくはモダリティ(複数可)と組み合わせて投与されるかどうかによって異なり得る。臨床分野および薬理学的分野の当業者は、日常的な実験を通じて、すなわち、本明細書に開示された1種または複数の組成物および製剤の投与に対する細胞または対象の応答をモニタリングし、それに基づき投与量を調整することによって、有効量または治療有効量を決定することができるであろう。
【0170】
[0181]第1の組成物および第2の組成物を使用する投与レジメンは、最適所望応答をもたらすように調整することができる。投与単位形態は、本明細書で使用される場合、処置される対象にとって単一投与量として適した物理的に別個の単位を指し、各単位は、必要とされる薬学的担体と関連して所望の治療効果をもたらすように計算された、本明細書に開示された組成物の所定の量を含有する。本明細書に開示された組成物の投与単位形態の仕様は、(a)組成物の特徴および達成されるべき特定の治療的または予防的効果、ならびに(b)対象における特定の状態の処置のためにそのような組成物を配合する技術につきものの制約によって決定づけられ、およびこれに直接依存する。
【0171】
[0182]故に、当業者は、本明細書に開示された組成物を使用する用量および投与レジメンが治療技術分野で周知の方法に従って調整され得ることを、本明細書に提供された本開示に基づき理解するであろう。すなわち、最大耐用量は容易に確立することができ、検出可能な治療利益を対象にもたらすための各薬剤の一時的投与要件を決定できるように、検出可能な治療利益を対象にもたらす有効量もまた決定することができる。したがって、特定の用量および投与レジメンが本明細書に例示されるが、これらの例は、本明細書に開示された方法の実施において対象に提供され得る用量および投与レジメンを決して限定するものではない。
【0172】
[0183]投与量値は、軽減されるべき状態のタイプおよび重症度により異なり得、単一または複数の用量を含み得ることが留意されるべきである。任意の特定の対象に関して、特定の投与レジメンは、個体のニーズおよび組成物の投与を施行または監督する者の専門家としての判断に従って経時的に調整されるべきであること、ならびに本明細書に記載された投与量範囲は例示のみであり、クレームされた組成物の範囲または実施を限定することを意図するものではないことがさらに理解されるべきである。例えば、用量は、毒性効果および/または検査値などの臨床効果を含み得る薬物動態学的または薬力学的パラメーターに基づき調整されてもよい。本明細書に開示された実施形態は、当業者によって決定される対象内用量漸増を包含することが意図される。化学療法剤の投与のための適切な投与量およびレジメンの決定は、当該技術分野で周知であり、本明細書に開示された教示が提供されれば、包含されることが当業者に理解されるであろう。
【0173】
[0184]いくつかの実施形態では、組成物は、以下に記載される対象における皮膚状態の処置において有用な1種または複数の追加の組成物と組み合わせて使用されてもよい。併用療法が使用される場合、1種または複数の追加の組成物は、本明細書に開示された第1の組成物および/または第2の組成物と連続的または同時に投与され得る。いくつかの実施形態では、追加の組成物は、本明細書に開示された第1の組成物および/または第2の組成物の投与の前、同時、または後に対象に投与される。いくつかの実施形態では、追加の組成物は、本明細書に開示された第1の組成物および/または第2の組成物の投与の前に対象に投与される。いくつかの実施形態では、追加の組成物は、対象に投与される本明細書に開示された第1の組成物および/または第2の組成物と同時に対象に投与される。いくつかの実施形態では、追加の組成物は、本明細書に開示された第1の組成物および/または第2の組成物の投与の後に対象に投与される。本明細書に開示された方法のいずれかにより使用され得る追加の組成物の中には、クロモリンナトリウム(クロモグリク酸ナトリウムとしても公知)、局所アルファ作動薬(塩酸オキシメタゾリン、塩酸クロニジン、塩酸アプラクロニジン、および酒石酸ブリモニジンを含むが、これらに限定されない)、局所抗生物質(テトラサイクリン[テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、サレサイクリンを含むが、これらに限定されない]、クリンダマイシン、およびエリスロマイシン)、過酸化ベンゾイル、サリチル酸、アゼライン酸、レチノイド、局所抗コリン薬(オキシブチニン、グリコピロレート、プロパンテリンを含むが、これらに限定されない)、局所プロスタグランジンアナログ(ラタノプロスト、ビマトプロスト、トラボプロスト、およびタフルプロストを含むが、これらに限定されない)、および局所ハイドロキノン、またはフルオシノロンアセトニド、ハイドロキノン、およびトレチノイン(Tri-Luma(登録商標)クリームとして販売されている)の組合せが含まれるが、これらに限定されない。
【0174】
[0185]別の態様では、SpongillaがSpongilla lacustrisである、本明細書に開示された方法のいずれかが提供される。別の態様では、SpongillaがSpongilla lacustrisである、本明細書に開示されたキットのいずれかが提供される。
【0175】
[0186]別の態様では、第1の組成物が1種または複数の海綿に由来する、本明細書に開示された方法、組成物およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、1種または複数の海綿は、海洋性海綿または淡水海綿であってもよい。別の態様では、1種または複数の海綿は海洋性海綿である。別の態様では、海綿は淡水海綿である。別の態様では、組成物は海綿動物門の海綿に由来する。別の態様では、組成物は普通海綿綱の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物は淡水海綿科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla属の海綿に由来する。別の態様では、組成物はSpongilla lacustris種の海綿に由来する。別の態様では、組成物は単骨海綿目の海綿に由来する。別の態様では、組成物はカワナシカイメン科の海綿に由来する。別の態様では、組成物はムラサキカイメン属の海綿に由来する。
【0176】
[0187]当業者に理解されるように、記述要件の提供の観点からなどの全ての目的のために、本明細書に開示された全ての範囲は、ありとあらゆる考えられる部分範囲およびその部分範囲の組み合わせも包含する。任意の列挙された範囲は、同じ範囲が少なくとも2等分、3等分、4等分、5等分、10等分等に分割されることを十分に記載および可能にしていると容易に理解することができる。非限定的な例として、本明細書に論じられた各範囲は、下部3分の1、中部3分の1および上部3分の1等に容易に分割することができる。同様に、当業者に理解されるように、「最大」、「少なくとも」、「を超える」「未満」等などの全ての言語は、列挙された数値を含み、上記に論じられたように部分範囲にその後分割することができる範囲を指す。最後に、当業者に理解されるように、範囲は個々のメンバーを含む。故に、例えば、1~3個の物を有する群は、1個、2個、または3個の物を有する群を指す。同様に、1~5個の物を有する群は、1個、2個、3個、4個、または5個の物を有する群を指す等。
【0177】
[0188]見出し、例えば、(a)、(b)、(i)等は、本明細書および特許請求の範囲の読みやすさのためだけに提示される。本明細書および特許請求の範囲中の見出しの使用は、ステップまたは構成要素がアルファベット順または番号順または見出しが提示される順に行われることを必要としない。
【0178】
[0189]本明細書に開示されたいくつかの実施形態の調製物および例は、例示であり、非限定的であることが意図される。全ての出発材料は商業的に入手可能であり、または文献に記載されている。全ての温度は℃で報告される。
【0179】
実施例1
[0190]レジメン1
[0191]1週目:対象の皮膚をノンコメドジェニッククレンザーで洗浄し、乾燥させる。ボツリヌス毒素(A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素、オナボツリヌムトキシンA、アボボツリヌムトキシンA、インコボツリヌムトキシンA、プラボツリヌムトキシンA、ダキシボツリヌムトキシンA、リマボツリヌムトキシンB、EB-001A、またはEB-001T)を含む容器を、10mLの0.9%滅菌生理食塩水で再構成し、再構成した溶液を取りのけておく。3パーセント(3%)過酸化水素USP 9(6mL)を、3グラム(乾燥重量)のSpongilla粉末に添加し、得られた混合物を十分に混合するまで撹拌する。Spongilla混合物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら対象の皮膚の患部に適用する。病変および色素沈着過剰がある対象の皮膚の領域に、追加のSpongilla材料を適用してもよい。Spongilla組成物を、適用した対象の皮膚で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して除去する。再構成したボツリヌス毒素組成物を、次いで、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら、患部のおよびSpongilla組成物を適用した領域の対象の皮膚に適用する。ボツリヌス毒素組成物を適用領域で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して清浄にする。
【0180】
[0192]2~6週目:3パーセント(3%)過酸化水素USP(6mL)を、3グラム(乾燥重量)のSpongilla粉末組成物に添加し、得られた混合物を十分に混合するまで撹拌する。Spongilla混合物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら対象の皮膚の患部に適用する。病変および色素沈着過剰がある対象の皮膚の領域に、追加のSpongilla材料を適用してもよい。Spongilla組成物を、適用した対象の皮膚で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して除去する。
【0181】
[0193]維持レジメン:6週間の処置レジメンが終了した後、対象は、Spongillaならびに/またはSpongillaおよび3%過酸化水素を含む組成物を毎月患部に適用してもよい。対象の症状によって示される時は、ボツリヌス毒素を含む組成物の適用を繰り返してもよい(ただし、ボツリヌス毒素を含む組成物を使用した直前の処置の3か月以降)。
【0182】
実施例2
[0194]
[0195]1週目:対象の皮膚をノンコメドジェニッククレンザーで洗浄し、乾燥させる。ボツリヌス毒素(A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素、オナボツリヌムトキシンA、アボボツリヌムトキシンA、インコボツリヌムトキシンA、プラボツリヌムトキシンA、ダキシボツリヌムトキシンA、リマボツリヌムトキシンB、EB-001A、またはEB-001T)を含む容器を、10mLの0.9%滅菌生理食塩水で再構成し、再構成した溶液を取りのけておく。3パーセント(3%)過酸化水素USP(6mL)を、3グラム(乾燥重量)のSpongilla粉末に添加し、得られた混合物を十分に混合するまで撹拌する。再構成したボツリヌス毒素組成物を、次いで、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら、患部のおよびSpongilla組成物を適用した領域の対象の皮膚に適用する。Spongilla混合物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら対象の皮膚の患部に適用する。病変および色素沈着過剰がある対象の皮膚の領域に、追加のSpongilla材料を適用してもよい。組成物を、適用した対象の皮膚で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して除去する。
【0183】
[0196]2~6週目:3パーセント(3%)過酸化水素USP(6mL)を、3グラム(乾燥重量)のSpongilla粉末組成物に添加し、得られた混合物を十分に混合するまで撹拌する。Spongilla混合物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら対象の皮膚の患部に適用する。病変および色素沈着過剰がある対象の皮膚の領域に、追加のSpongilla材料を適用してもよい。Spongilla組成物を、適用した対象の皮膚で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して除去する。
【0184】
[0197]維持レジメン:6週間の処置レジメンが終了した後、対象は、Spongillaならびに/またはSpongillaおよび3%過酸化水素を含む組成物を毎月患部に適用してもよい。対象の症状によって示される時は、ボツリヌス毒素を含む組成物の適用を繰り返してもよい(ただし、ボツリヌス毒素を含む組成物を使用した直前の処置の3か月以降)。
【0185】
実施例3
[0198]
[0199]1週目:対象の皮膚をノンコメドジェニッククレンザーで洗浄し、乾燥させる。ボツリヌス毒素(A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素、オナボツリヌムトキシンA、アボボツリヌムトキシンA、インコボツリヌムトキシンA、プラボツリヌムトキシンA、ダキシボツリヌムトキシンA、リマボツリヌムトキシンB、EB-001A、またはEB-001T)を含む容器を、10mLの0.9%滅菌生理食塩水で再構成し、再構成した溶液を取りのけておく。3パーセント(3%)過酸化水素USP(6mL)を、3グラム(乾燥重量)のSpongilla粉末に添加し、得られた混合物を十分に混合するまで撹拌する。再構成したボツリヌス毒素組成物の一部をSpongilla混合物に添加し、得られた混合物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら、患部の対象の皮膚に適用する。組成物を、適用した対象の皮膚で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して除去する。
【0186】
[0200]2~6週目:3パーセント(3%)過酸化水素USP(6mL)を、3グラム(乾燥重量)のSpongilla粉末組成物に添加し、得られた混合物を十分に混合するまで撹拌する。Spongilla混合物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら対象の皮膚の患部に適用する。病変および色素沈着過剰がある対象の皮膚の領域に、追加のSpongilla材料を適用してもよい。Spongilla組成物を、適用した対象の皮膚で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して除去する。
【0187】
[0201]維持レジメン:6週間の処置レジメンが終了した後、対象は、Spongillaならびに/またはSpongillaおよび3%過酸化水素を含む組成物を毎月患部に適用してもよい。対象の症状によって示される時は、ボツリヌス毒素を含む組成物の適用を繰り返してもよい(ただし、ボツリヌス毒素を含む組成物を使用した直前の処置の3か月以降)。
【0188】
実施例4
[0202]
[0203]1週目:対象の皮膚をノンコメドジェニッククレンザーで洗浄し、乾燥させる。ボツリヌス毒素(A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素、オナボツリヌムトキシンA、アボボツリヌムトキシンA、インコボツリヌムトキシンA、プラボツリヌムトキシンA、ダキシボツリヌムトキシンA、リマボツリヌムトキシンB、EB-001A、またはEB-001T)を含む容器を、10mLの0.9%滅菌生理食塩水で再構成し、再構成した溶液を取りのけておく。再構成したボツリヌス毒素組成物の一部をSpongilla混合物に添加し、得られた混合物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら、患部の対象の皮膚に適用する。組成物を、適用した対象の皮膚で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して除去する。
【0189】
[0204]2~6週目:3パーセント(3%)過酸化水素USP(6mL)を、3グラム(乾燥重量)のSpongilla粉末組成物に添加し、得られた混合物を十分に混合するまで撹拌する。Spongilla混合物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら対象の皮膚の患部に適用する。病変および色素沈着過剰がある対象の皮膚の領域に、追加のSpongilla材料を適用してもよい。Spongilla組成物を、適用した対象の皮膚で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して除去する。
【0190】
[0205]維持レジメン:6週間の処置レジメンが終了した後、対象は、Spongillaならびに/またはSpongillaおよび3%過酸化水素を含む組成物を毎月患部に適用してもよい。対象の症状によって示される時は、ボツリヌス毒素を含む組成物の適用を繰り返してもよい(ただし、ボツリヌス毒素を含む組成物を使用した直前の処置の3か月以降)。
【0191】
実施例5
[0206]
[0207]1週目:対象の皮膚をノンコメドジェニッククレンザーで洗浄し、乾燥させる。ボツリヌス毒素(A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素、オナボツリヌムトキシンA、アボボツリヌムトキシンA、インコボツリヌムトキシンA、プラボツリヌムトキシンA、ダキシボツリヌムトキシンA、リマボツリヌムトキシンB、EB-001A、またはEB-001T)を含む容器を、10mLの0.9%滅菌生理食塩水で再構成し、再構成した溶液を取りのけておく。Spongilla粉末を含む組成物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら対象の皮膚の患部に適用する。病変および色素沈着過剰がある対象の皮膚の領域に、追加のSpongilla材料を適用してもよい。Spongilla組成物を、適用した対象の皮膚で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して除去する。再構成したボツリヌス毒素組成物を、次いで、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら、患部のおよびSpongilla組成物を適用した領域の対象の皮膚に適用する。ボツリヌス毒素組成物を適用領域で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して清浄にする。
【0192】
[0208]2~6週目:3パーセント(3%)過酸化水素USP(6mL)を、3グラム(乾燥重量)のSpongilla粉末組成物に添加し、得られた混合物を十分に混合するまで撹拌する。Spongilla混合物を、対象の皮膚の患部に粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら適用する。病変および色素沈着過剰がある対象の皮膚の領域に、追加のSpongilla材料を適用してもよい。Spongilla組成物を、適用した対象の皮膚で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して除去する。
【0193】
[0209]維持レジメン:6週間の処置レジメンが終了した後、対象は、Spongillaならびに/またはSpongillaおよび3%過酸化水素を含む組成物を毎月患部に適用してもよい。対象の症状によって示される時は、ボツリヌス毒素を含む組成物の適用を繰り返してもよい(ただし、ボツリヌス毒素を含む組成物を使用した直前の処置の3か月以降)。
【0194】
実施例6
[0210]
[0211]1週目:対象の皮膚をノンコメドジェニッククレンザーで洗浄し、乾燥させる。ボツリヌス毒素(A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素、オナボツリヌムトキシンA、アボボツリヌムトキシンA、インコボツリヌムトキシンA、プラボツリヌムトキシンA、ダキシボツリヌムトキシンA、リマボツリヌムトキシンB、EB-001A、またはEB-001T)を含む容器を、10mLの0.9%滅菌生理食塩水で再構成し、再構成した溶液を取りのけておく。再構成したボツリヌス毒素組成物を、次いで、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら、患部の対象の皮膚に適用する。Spongilla粉末を含む組成物を、次いで、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら対象の皮膚の患部に適用する。病変および色素沈着過剰がある対象の皮膚の領域に、追加のSpongilla材料を適用してもよい。Spongilla組成物を、適用した対象の皮膚で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して除去する。
【0195】
[0212]2~6週目:3パーセント(3%)過酸化水素USP(6mL)を、3グラム(乾燥重量)のSpongilla粉末組成物に添加し、得られた混合物を十分に混合するまで撹拌する。Spongilla混合物を、粘膜(例えば、眼、口、および鼻孔)を避けるように注意しながら、対象の皮膚の患部に適用する。病変および色素沈着過剰がある対象の皮膚の領域に、追加のSpongilla材料を適用してもよい。Spongilla組成物を、適用した対象の皮膚で乾燥させ、次いでノンコメドジェニック拭き取りシートまたは水およびノンコメドジェニッククレンザーを使用して除去する。
【0196】
[0213]維持レジメン:6週間の処置レジメンが終了した後、対象は、Spongillaならびに/またはSpongillaおよび3%過酸化水素を含む組成物を毎月患部に適用してもよい。対象の症状によって示される時は、ボツリヌス毒素を含む組成物の適用を繰り返してもよい(ただし、ボツリヌス毒素を含む組成物を使用した直前の処置の3か月以降)。
【0197】
実施例7
[0214]Spongilla lacustrisおよびオナボツリヌムトキシンAの組合せによる、中程度から重度の顔面尋常性ざ瘡を有する対象の処置
[0215]試験の目的は、局所投与(中程度から重度の顔面尋常性ざ瘡を有する男性および女性対象における、オナボツリヌムトキシンAを使用する1回の局所的処置とSpongilla lacustrisの週1回の局所的処置とを含む)の6週間後の、オナボツリヌムトキシンA(BOTOX(登録商標))100Uと共に投与される粉末化Spongilla lacustrisの忍容性、安全性、および有効性を評価することである。
【0198】
[0216]試験は、約12週間(1日目の処置から85日目の試験終了まで)のオープンラベル、並行群間試験である。試験群は、投与前に3%Hまたは水と混合される粉末化Spongilla lacustris、およびオナボツリヌムトキシンA(BOTOX(登録商標))100Uの組合せによる処置を受ける。粉末化Spongilla lacustrisは、対象の顔全体に週1回、6週間投与し、オナボツリヌムトキシンA(BOTOX(登録商標))100Uは、試験1日目に対象の顔に局所的に投与する。1日目、対象を、表1に要約する6つのレジメンの1つを受けるように、6つの処置群の1つに1:1:1:1:1:1比で無作為に割り付ける。
【0199】
[0217]
【0200】
【表6】
【0201】
[0218]試験集団
[0219]顔面の障害を伴う中程度から重度の尋常性ざ瘡を有する、それ以外は健康な12歳以上の男性および女性対象を登録する。
【0202】
[0220]組み入れ基準
[0221]各対象は、以下の基準を全て満たすことと定義された中程度から重度の尋常性ざ瘡を有する:(a)顔面の最低20個、ただし150個以下の炎症性病変(丘疹および膿疱);(b)顔面の最低20個、ただし300個以下の非炎症性病変(開放面皰および閉鎖面皰);(c)下顎ラインより上の顔面の2個以下の結節;および(d)治験責任医師によって評価される、治験責任医師の総合評価(IGA)スコア3または4(IGAのための検討領域は顔面に限定されなければならない)。
【0203】
[0222]除外基準:
[0223]対象が、いずれかのボツリヌス毒素調製物に対して既知のアレルギーもしくは過敏症を有する、またはオナボツリヌムトキシンA(BOTOX(登録商標))100Uへの曝露によりリスクが高まる可能性がある、診断された重症筋無力症、イートン・ランバート症候群、または筋萎縮性側索硬化症を含む何らかの医学的状態を有する場合、対象は試験から除外される。
【0204】
[0224]有効性の測定:
[0225]有効性を、各対象の顔面の病変数(炎症性および非炎症性)、および以下の表2のスコアを使用する治験責任医師の総合評価の使用によって測定する。3つの分析集団を、次のように使用する:(a)intent-to-treat(ITT)集団は、全ての無作為化対象からなる;(b)per protocol(PP)集団は、有効性解析に影響を与えることになる試験中の重大なプロトコール違反がない全ての無作為化対象からなる(PP集団は、データベースロックの前に決定する);および(c)安全性集団は、試験の中で試験薬物の少なくとも1回投与を受ける全ての対象からなる。
【0205】
[0226]全ての有効性解析は、ITTおよびPP集団を使用して行う。病変数に関して、ベースラインからの病変数の絶対変化およびパーセント変化は記述統計を使用して要約する。度数分布を使用して、完全奏効または部分奏効対象の割合を解析する。
【0206】
[0227]
【0207】
【表7】
【0208】
[0228]処置レジメンの安全性を、処置関連有害事象であると決定されたあらゆる事象数の測定、指定された理学的検査、バイタルサイン(身長、体重、体温、脈拍、呼吸数、および血圧を含む)の測定、および局所(皮膚)忍容性(処置領域の対象の皮膚の乾燥度、鱗屑および/または紅斑の治験責任医師の評価により測定)によって評価する。全ての有害事象は、国際医薬用語集(Medical Dictionary for Regulatory Activities)を使用してそのままの文章から下層語にコード化し、基本語(PT)および器官別大分類(SOC)にマッピングする。
【0209】
[0229]データを、95%信頼区間を含む記述統計、度数分布表、およびデータ一覧表により要約する。
[0230]サンプルサイズ計算:
[0231]約60名の対象を試験にエントリーする。サンプルサイズが1群あたり10の場合、二項近似を使用した単一の割合の両側95.0%信頼区間は、IGAレスポンダーの予測割合0.600に対して0.262-0.878に広がる。サンプルサイズが1群あたり10の場合、正規近似を使用したベースライン病変数からの平均的変化の両側95.0%信頼区間は、ベースラインからの平均的変化-15および標準偏差10と仮定すると、-7.85-22.15に広がる。
【0210】
[0232]Spongilla lacustrisおよびオナボツリヌムトキシンA(BOTOX(登録商標))100Uの適用は、局所投与(オナボツリヌムトキシンA(BOTOX(登録商標))100Uの1回の局所的処置、およびSpongillaによる週1回の局所的処置)の6週間後に、治験責任医師の総合評価(IGA)、および合計病変数(結節、嚢胞、炎症性および非炎症性)の両方によって測定された許容可能な奏効率を有し、尋常性ざ瘡を有する対象における処置領域の病変の合計数を減少させる。
【0211】
実施例8
[0233]Spongilla材料の調製
[0234]Spongilla原材料を加熱またはガンマ線照射により処理して、バイオバーデンを許容可能なレベルに低減した。得られた材料を摩砕し、ふるい分けして200μm以下の粒径を有する材料を得た。ふるい分けされた材料を低温トレー乾燥機を使用して約40℃の温度で乾燥して、1%未満の標的含水率を得た。Nordion Cobalt-60 Batch JS 8900 Irradiator #139、ON-STDを使用して、材料の代表的バッチを次のように照射した;処理開始時間=10:57:38 am;処理終了時間:01:31:14 pm;最小規定線量(kGy):25.0;最大規定線量(kGy):32.5;最小照射線量(kGy):26.2;最大照射線量(kGy):31.2。得られた材料を、乾燥剤を含有するホイルラミネート袋に包装された高密度ポリエチレンボトルに詰め、密閉した。包装された製品は、そうしなければ材料がUSP <1111>に記載されている微生物限度を満たさない場合、さらにガンマ線照射してもよい。得られた材料を30℃以下の温度で保存し、使用前に日光および湿度から保護した。
【0212】
実施例9
[0235]Spongilla lacustrisおよびオナボツリヌムトキシンAの組合せによる多汗症を有する対象の処置
[0236]試験の目的は、原発性腋窩多汗症を有する対象の腋窩への(a)3%過酸化水素USPと混合したSpongilla粉末、または(b)0.9%塩化ナトリウムUSPと混合したSpongilla粉末と、それに続くBOTOX(登録商標)(オナボツリヌムトキシンA)精製神経毒素複合体の局所投与の忍容性、安全性、および有効性を評価することであった。試験は、約4週間(1日目の処置から29日目の試験終了まで)の単施設、2群、オープンラベル試験として構築した。
【0213】
[0237]試験に登録するために、各対象は、ベースライン(試験1日目)の6か月以内に原発性腋窩多汗症と診断され、表3の基準を使用したHDSSスコアが3または4(両腋窩に基づく)であった。対象はまた、重量測定で評価した各腋窩の約5分間の発汗量が少なくとも50mgでなければならなかった。
【0214】
[0238]
【0215】
【表8】
【0216】
[0239]全ての対象は、試験の1日目に右腋窩および左腋窩の両方に積極的治療を受けた。各対象は、一方の腋窩に3%過酸化水素USPと混合したSpongilla粉末を、および対側腋窩に注射USP用の0.9%塩化ナトリウムと混合したSpongilla粉末を受けた。被験薬は表4に記載されているとおりであった。
【0217】
[0240]
【0218】
【表9】
【0219】
[0241]希釈剤(3%過酸化水素USPまたは0.9%塩化ナトリウム)の選択は、対象毎に右腋窩および左腋窩に無作為に割り付けた。約10分後、Spongillaを含有する組成物を、対象の皮膚からCetaphil(登録商標)拭き取りシートで除去し、オナボツリヌムトキシンA 100Uを腋窩にマッサージした。再構成したオナボツリヌムトキシンA 100Uを各腋窩に適用し、腋窩の皮膚にマッサージした。オナボツリヌムトキシンA組成物を約15分間皮膚にそのままにし、次いで対象の皮膚をウェットタイプの清浄拭き取りシート(例えば、Cetaphil(登録商標)拭き取りシート)で清浄にし、次いで該領域を徐々に乾燥させた。処置は、試験1日目に1回適用した。
【0220】
[0242]各対象における重量測定による発汗量(Gravimetric Sweat Production)を、(a)試験1日目の前、(b)対象に処置を適用する試験1日目、および(c)試験29日目±3に測定した。重量測定による発汗量の測定は、スクリーニング1日目、および29日目/早期終了受診時に各腋窩で行った。重量測定評価は、座位で安静にした約15分後に行った。全てのテストは、約25℃の室温で同じ室内で行った。重量測定前に腋窩を吸収紙で十分に清浄にした。90mm径円形フィルターペーパーを微量天秤で秤量し、重さを記録した。汗の蒸発を回避するために、フィルターペーパーを腋窩の下に入れ、プラスチック袋をフィルターペーパーの下に置いた。約5分後、円形フィルターペーパーを再び秤量し、2つの重さの差を約5分間の発汗量(ミリグラム)としてみなした。各対象の多汗症の全重症度も、対象による自己評価である、(a)スクリーニング時点、(b)試験1日目、(c)および試験29日目±3、または対象が29日間試験を完了しなかった場合は早期に終了した4点HDSS評価によって評価した。
【0221】
[0243]処置有効性は、ベースラインから処置後4週間の多汗症重症度尺度(HDSS)の改善が≧2グレードである対象のパーセンテージとして測定した。処置有効性の別の尺度は、ベースラインから処置後4週間の重量測定で測定した発汗量が≧50%低減した対象のパーセンテージであった。処置有効性の別の尺度は、処置後4週間の対象における重量測定で測定した発汗量のベースラインからの平均絶対変化であった。3つの分析集団を、次のように使用した:(1)intent-to-treat(ITT)集団は、全ての登録対象からなる;(2)per protocol(PP)集団は、有効性解析に影響を与えることになる試験中の重大なプロトコール違反がない全ての登録対象からなる。PP集団は、データベースロックの前に決定した;および(3)安全性集団は、試験の中で試験薬物の少なくとも1回投与を受ける全ての対象からなる。有効性解析:全ての有効性解析は、ITTおよびPP集団を使用して行った。連続変数に関して、(例えば、重量測定による発汗量のベースラインからの変化)データを、95%信頼区間で処置群別の記述統計を使用して要約した。カテゴリー変数に関して、度数分布を使用して奏効対象の割合(例えば、重量測定による発汗量が≧50%低減した対象の%)を解析した。
【0222】
[0244]
【0223】
【表10】
【0224】
[0245]
【0225】
【表11】
【0226】
[0246]表6では、Zスコアは、単一の割合に関する1つのサンプルからのものである。解析の前提は、観察された割合は40%(プラセボ奏効率)と変わらないというものである(Fleiss、D.B. 1981. Statistical Methods for Rates and Proportions、第2版 Wiley and Sons、13~14頁)。
【0227】
[0247]
【0228】
【表12】
【0229】
[0248]
【0230】
【表13】
【0231】
[0249]表8では、2.44のt-スコアは、単一平均に関する1つのサンプルテストからのものであり、解析の前提は、観察された平均的変化は72mgと変わらないというものである。表8では、8.93のt-スコアは、単一平均に関する1つのサンプルテストからのものであり、解析の前提は、観察された平均パーセント変化は21%と変わらないというものである。
【0232】
[0250]
【0233】
【表14】
【0234】
対象01-016は、DMT410プラス過酸化水素による処置の2日後に右腋窩の皮膚炎を経験した。対象は、氷およびアロエベラゲルを患部に適用し、該事象は24時間以内に完全に解消した。
【0235】
実施例10
[0251]外眼角の線の処置に対するDMT310の忍容性、安全性、および有効性の試験
[0252]プロトコールの概要
[0253]試験の目的は、中程度から重度の眉間の線、額の線、および外眼角の線を有する患者の顔面の皮膚に投与されるDMT310と、それに続くBOTOX(登録商標)の忍容性、安全性、および有効性を評価することである。臨床的仮説は、顔面の皮膚に投与されるDMT310と、それに続くBOTOX 64Uが、投与4週間後で許容可能な奏効率を有し、DMT310と、それに続くBOTOX 64Uが、投与4週間後で許容可能な忍容性および安全性プロファイルを有することである。使用した試験化合物は、DMT310(0.9%滅菌生理食塩水と混合したSpongilla粉末)およびBOTOX(登録商標)(A型ボツリヌス毒素)精製神経毒素複合体である。試験デザインは、約16週間(1日目の処置から112日目の試験終了まで)の期間で、単施設、1群、オープンラベル試験を含む。試験処置群は、DMT310と、それに続くBOTOX 64Uであり、対照群はない。投与量/投与レジメンについて、DMT310は、訓練を受けた試験スタッフによって診療所において顔面上部の皮膚に投与される。約10分後、DMT310は、Neutrogena(登録商標)拭き取りシートで除去し、BOTOX 64Uを皮膚に揉みこんだ。処置は、試験1日目に1回適用される。使用した受診スケジュールは、次のようである:受診1(-28日目~-1日目)スクリーニング;受診2(1日目)ベースライン、登録、および処置開始;受診3(15日目)フォローアップ受診;受診4(29日目)フォローアップ受診;受診5(57日目)フォローアップ受診;受診6(85日目)フォローアップ受診;受診7(112日目[試験の正常完了]または早期中断)終了。試験は、医薬品規制調和国際会議(ICH)医薬品の臨床試験の実施の基準(GCP)に従って行う。
【0236】
[0254]試験集団
[0255]約10名の患者を単施設で登録する。最大限笑った時の中程度から重度の外眼角の線(LCL)、最大限眉をひそめた時の中程度から重度の眉間の線(GL)、および最大限眉を上げた時の中程度から重度の対称的で水平な額の線(FHL)を有する男性および女性患者が含まれる。約10名の患者を試験にエントリーする。各患者は、0.9%滅菌生理食塩水USPと混合したDMT310を受ける。DMT310の適用は、BOTOX 64Uの局所適用が続く。このサンプルサイズは、この概念証明試験に対して実験的に決定したが、仮説検定は行わない。しかし、BOTOXは、最大で90%の処置応答を実証することが示され(BOTOX添付文書)、故に、サンプルサイズが1群あたり10の場合、大きなサンプル正規近似を使用した単一の割合の両側95.0%信頼区間は、予想割合0.900に対して観察した割合から0.186に広がる。
【0237】
[0256]重要な組み入れ基準は、以下を含む:患者は、男性または妊娠していない女性で、承諾時に18歳以上である;患者は、FWSを使用して治験責任医師および患者の両方によって評価された最大限眉をひそめた時の中程度から重度のGL、および最大限笑った時の中程度から重度のLCL、および最大収縮(最大限眉を上げた)時の中程度から重度の対称的で水平なFHLを有する(LCLに対する治験責任医師および患者の評価は無作為化において同じでなければならない);患者は、治験責任医師の意見では、顔面の線を正確に評価するために、眼鏡を使用せずに(コンタクトレンズの使用は許容可能)十分な視力を有しなければならない。重要な除外基準は、以下を含む:患者は、ベースライン(試験1日目)の1年以内に顔面の線または慢性片頭痛に対していずれかのボツリヌス毒素(例えば、Botox(登録商標))での前処置を受けている;患者は、DMT310での前処置を受けている。追加の重要な除外基準は、患者が、登録(1日目)の前の特定の期間に生じる以下の手順または処置のいずれかを有していることである:3か月以内のいずれかの顔面の非侵襲的リサーフェイシングレーザーもしくは光線処置、マイクロダーマブレーション、もしくは表層ピーリング;深度が中程度もしくは深度が大きいケミカルピーリング(例えば、トリクロロ酢酸およびフェノール)を伴ういずれかの顔面の美容手法;眼窩周囲、顔面中央、もしくは顔面上部の皮膚の再生;または、6か月以内の顔面中央(下眼窩縁から鼻底のレベルまで広がる)もしくは顔面上部領域における恒久的なメーキャップ;または、12か月以内のいずれかの眼窩周囲、顔面中央、もしくは顔面上部の、非恒久的な軟組織充填剤での処置もしくは経口レチノイドでの処置。さらなる重要な除外基準は、以下を含む:患者は、以前、眼窩周囲手術、フェイシャルリフト(顔全体もしくは顔中央)、スレッドリフト、眉毛挙上術、または関連手順(例えば、眼瞼[眼瞼形成術]および/もしくは眉毛手術)を受けている;患者は、以前、恒久的な軟組織充填剤、合成埋込み(例えば、Gore-Tex(登録商標))、および/または自家脂肪移植を伴う眼窩周囲、顔面中央、または顔面上部の処置を受けている;患者は、治験責任医師によって決定される、顕著な顔面非対称、皮膚弛緩症、真皮深層の瘢痕、過度に厚い脂肪質皮膚を有する、または物理的に離して広げることによっても顔面の線を実質的に軽減することが不可能である;患者は、治験責任医師によって決定される、いずれかの眉毛または眼瞼下垂を有する;患者は、いずれかのボツリヌス血清型に対して免疫化している;患者は、いずれかのボツリヌス調製物および/または貝に対する既知のアレルギーまたは過敏症を有する。
【0238】
[0257]応答測定
[0258]一次および二次有効性の測定は、次のようである。一次:顔面皴尺度を使用する最大限笑った時および安静時のLCL重症度の治験責任医師および患者の評価(五段階尺度:0=なし、1=ほとんどなし、2=軽度、3=中程度、4=重度)。二次:顔面皴尺度を使用する最大限笑った時および安静時のGL重症度の治験責任医師および患者の評価(五段階尺度:0=なし、1=ほとんどなし、2=軽度、3=中程度、4=重度)。二次:顔面皴尺度を使用する最大限眉を上げた時および安静時のFHL重症度の治験責任医師および患者の評価(五段階尺度:0=なし、1=ほとんどなし、2=軽度、3=中程度、4=重度)。二次:光度、明度、毛穴サイズ、皮脂産生、総合審美性改善、眼下のたるみ、および眼下の細かい線。安全性の測定は、次のようである。有害事象、直接的な理学的検査、バイタルサイン(身長、体重、体温、脈拍、呼吸数、および血圧)、妊娠可能な女性に対する尿妊娠試験、局所(皮膚)忍容性(乾燥度、鱗屑および紅斑の治験責任医師または訓練を受けた被指名人の評価)、ならびにチクチク感/灼熱感の患者の評価。他の応答測定は、皮膚フォトタイプおよび顔面の写真撮影である。
【0239】
[0259]統計学的方法
[0260]3つの分析集団を、次のように使用する。intent-to-treat(ITT)集団は、全ての登録した患者からなる。per protocol(PP)集団は、有効性解析に影響を与えることになる試験中の重大なプロトコール違反がない全ての登録した患者からなる。PP集団は、データベースロックの前に決定する。安全性集団は、試験中に試験薬物の少なくとも1回投与を受ける全ての患者からなる。全ての有効性解析は、ITTおよびPP集団を使用して行う。連続変数に関して、(例えば、皮脂産生のベースラインからの変化)データを、95%信頼区間で処置群別の記述統計を使用して要約する。カテゴリー変数に関して、度数分布を使用して奏効患者の割合(例えば、顔面皴尺度を使用してLCLなしまたは軽度のLCLを達成する患者の割合)を解析する。全ての有害事象は、国際医薬用語集を使用してそのままの文章から下層語にコード化し、基本語(PT)および器官別大分類(SOC)にマッピングする。データを、95%信頼区間を含む記述統計、度数分布表、およびデータ一覧表により要約する。
【0240】
[0261]疾患の背景
[0262]GLは、顔の眉間領域の深い溝であり、LCLは、眼の横の水平な「スマイルライン」である。これらのタイプの顔面の線は、生きている間、下にある顔面の表情筋組織の繰り返す機能的行為に起因する(Blitzerら、1993)。治療用量で注射する場合、ボツリヌス毒素は、筋肉の部分的な化学的除神経を生じ、筋肉活動の局所的な低下をもたらす。GL、FHL、およびLCLが筋肉活動に起因するので、筋弛緩は、顔面の皴を生じる機械的構成の一次的な平坦化をもたらす。これらの顔面の線が機能的で恒久的であったと以前は考えられていたが、これらの注射の効果は、線が部分的な機能的であり、一定の筋緊張のために残ることが実証されている(GarciaおよびFulton、1996)。
【0241】
[0263]顔面の線(GL、FHLおよびLCLなど)の発生は、通常の表情に関連する繰り返す筋収縮のために生じる顔の加齢性変化である。故に、これらの顔面の線は、収縮を伴って(動的な皴)、またはより重症の場合、安息時(静的な皴)で観察され得る。顔面の線の出現で重症度を高めるのは、魅力の低下を患者が認知すること、ならびに自尊および幸福感におけるネガティブな作用に関連している(Koblenzer、2005)。さらに、これらの顔面の線の出現は、怒り、不安、不満、または悲しみの感情状態の伝達不十分をもたらす場合があり(Khan、2001)、苦悩を引き起こし、社会的相互作用に影響を与える(CoxおよびFinn、2005)。成人におけるGL、FHLおよびLCLのBoNT/A美容処置の人気は、中程度から重度の顔面の線の軽減(Beer、2006);十分に立証されている安全性プロファイル(Brin、2009);ならびに、心理的な健康へのポジティブな影響および得られた心理学的な利益(CoxおよびFinn、2005)に対するその証明された有効性に関連する。
【0242】
[0264]しかし、皮膚浸透、およびボツリヌス毒素処置の体積効果は、注射部位疼痛を生じ得る。注射部位疼痛は、注射をこめかみなどの敏感な皮膚領域に行わなければならない場合の処置に対するバリアであり得る(Alamら、2002)。故に、角質層を通って真皮へのボツリヌス毒素の浸透を可能にする、潜在的に抗微生物作用を有する用法パラダイムがシンプルな外用品は、処置の忍容性の改善によってより大きな快適性および採用が得られる可能性がある。
【0243】
[0265]化合物の背景
[0266]DMT310は、Spongilla lacustris種の特有のバリアント、Spongilla属の淡水海綿種を含有する粉末状混合物である。DMT310粉末は、容易な局所適用を可能にする流動化剤として使用する、0.9%塩化ナトリウムUSPと混合する。
【0244】
[0267]DMT310は、長さ約200μmおよび直径15μmである無機珪質骨針からなる。骨針は適用中、角質層に浸透すると考えられる。骨針の構造は、図1に示す。Spongillaの局所適用は、炎症状態の処置に対して数十年間、中央ヨーロッパおよびアジアで行っている。ロシア保健省によれば、1年に約150万人の患者が、医薬品の記載されている副作用を伴わないBadyagaを使用する(ロシア保健省の報告を参照されたい)。
【0245】
[0268]民間療法として長年使用されている間に、Spongillaは、皮膚、および他の炎症、疾患の処置に対する可能性が実証されている。
[0269]A型ボツリヌス毒素は、神経筋接合部での、アセチルコリンを含む小胞に結合した神経伝達物質を阻害する。顔面の線を処置するためのBOTOX(登録商標)の使用の理論的根拠は、末梢のコリン作動性神経終末での神経伝達物質アセチルコリンの放出を阻害することによって、LCL(両側眼輪筋)、FHL(前頭筋)およびGL(皴眉筋および鼻根筋)の原因である筋肉の過活動性を低下させることができ、故に、過度な顔面の線の出現を除去または消失させることである。ボツリヌス毒素は、眉間の線および外眼角の線の処置に対して、US FDAによって承認されている。
【0246】
[0270]理論的根拠
[0271]A型ボツリヌス毒素は、眉間の線、額の線および外眼角の線の処置に対して承認されているが、注射は痛くなる場合があり、本療法があまり採用されないことになり得る。故に、顔面上部の線の処置のために、ボツリヌス毒素投与への好都合な局所アプローチを提供することができる針のない方法を有することが望ましい。
【0247】
[0272]小規模な試験は、15分間に少なくとも50mgの重量測定による発汗量を伴う原発性腋窩多汗症の10名の患者で行った。DMT310を腋窩の皮膚に適用し、15分間接触させた後、DMT310を腋窩から洗浄した。BOTOX(オナボツリヌス毒素A)を0.9%滅菌生理食塩水で再構成し、再構成した液体を腋窩の皮膚に直接適用し、吸収されるまで揉みこんだ。処置30日後、処置応答(50%以上の発汗量の低下)を有する大きな割合(80%)の患者で平均的な重量測定による発汗量の低下の証拠があった。これらの結果は、DMT310およびボツリヌス毒素の局所投与が、針を使用せずに角質層を通したボツリヌス毒素の送達をもたらすことができることを示唆している。本試験は、本疾患においてA型ボツリヌス毒素を含むSpongilla粉末を試験した最初であり、故に、本処置の相対的な利益-リスクプロファイルのデータを提供する。
【0248】
[0273]これは、中程度から重度の眉間の線、外眼角の線および額の線の18歳以上の患者におけるDMT310のオープンラベル試験である。全ての患者は能動的療法を受ける。各患者は、注射USP用0.9%塩化ナトリウムと混合したDMT310を受ける。DMT310は、Neutrogena(登録商標)拭き取りシートで除去し、再構成したBOTOX 64Uを皮膚に揉みこんだ。製品に含有される骨針が、角質層を通ってBOTOXが浸透するのを可能にすることが仮定される(図2を参照されたい)。故に、市販品として入手可能である標準的なBOTOXの製剤を使用することができる。試験の重要なデザイン要素は、このタイプの試験を伴う歴史的経験に基づいて選ばれた。
【0249】
[0274]DMT310の体積は、本医薬品の使用についての歴史的情報に基づいて選ばれた。BOTOX(登録商標)の用量は、顔面上部の線の患者においてオナボツリヌス毒素Aで使用されるラベルに表示されている用量である。1回の処置は、オナボツリヌス毒素Aが少なくとも3か月間、臨床有効性を示すように適用される(BOTOX(登録商標)添付文書)。
【0250】
[0275]試験目的およびエンドポイント
[0276]試験の目的は、中程度から重度の眉間の線、外眼角の線および額の線を有する患者の顔面上部に投与されるDMT310と、それに続くBOTOX 64Uの忍容性、安全性、および有効性を評価することである。以下の表10は、試験エンドポイントを列挙する。
【0251】
[0277]
【0252】
【表15-1】
【0253】
【表15-2】
【0254】
【表15-3】
【0255】
[0278]試験デザイン
[0279]これは、中程度から重度の眉間の線、額の線、および外眼角の線を有する男性および女性患者の顔面上部に投与されるDMT310と、それに続くBOTOX 64Uの忍容性、安全性、および有効性を評価するための、単施設、無作為化、オープンラベル試験である。約10名の患者を登録する。各患者は、注射USP用0.9%塩化ナトリウムと混合したDMT310を受ける。DMT310の適用は、BOTOX 64Uの局所適用が続く。適格患者は、試験1日目に患者および治験責任医師の両方によって格付けされた軽度または重度のFWS評価を有しなければならない。LCLに対する治験責任医師および患者の評価は、無作為化において同じでなければならない。単一のオープンラベルの処置群:注射USP用0.9%塩化ナトリウムと混合したDMT310 Spongilla粉末である。各処置は、顔面上部の皮膚に揉みこまれる、BOTOX 64U(ラベルあたり2.5mLの注射用の塩化ナトリウムで再構成される)の局所適用が続く。
【0256】
[0280]患者は、最大で7回診療所を受診する。安全性は、直接的な理学的検査、バイタルサイン(心拍、呼吸数、血圧、および体温)、ならびにAEによって評価する。有効性は、顔面皴尺度の治験責任医師および患者の評価によって評価する。試験は、医薬品規制調和国際会議(ICH)/医薬品の臨床試験の実施の基準(GCP)、および適用可能な規制要件に従って行う。各患者は、最大で約16週間、試験に参加する。患者は、112日の処置期間にエントリーする前に試験基準(すなわちスクリーニング)を満たす28日間を要する。試験の終了は、試験を完了する最後の患者の最後の受診の日にちとして定義される。
【0257】
[0281]試験集団。
[0282]患者は、試験に登録するための以下の基準を満たさなければならない。患者は、男性または妊娠していない女性で、承諾時に18歳以上である。妊娠可能な女性(FCBP)は、以下の基準を満たさなければならない。FCBPは、以下の女性として定義される:1)ある時点で初経を迎えている、2)全子宮摘出術、両卵管結紮術、もしくは両側卵管卵巣切除術を経験していない、または3)少なくとも12か月間連続で自然に月経が停止していない(がん療法に続く無月経は妊娠可能性を除外しない)(すなわち、先の12か月間連続でいずれかの時間に月経がある)。FCBPは、試験療法を開始する前に治験責任医師によって確認される妊娠検査が陰性でなければならない。患者は、試験処置の終了後に妊娠検査に同意しなければならない。これは、患者が異性間交渉からの真の禁欲を行ったとしても適用する。真の禁欲は、患者の好ましい日常生活に直結する場合に許容可能である。周期的禁欲法(例えば、カレンダー法、排卵法、症状体温法、排卵後法)および膣外射精は、許容可能な避妊法ではない。FCBPは、異性間交渉からの真の禁欲を約束するか(ソース文書に記載しなければならない)または使用に合意するかのどちらかでなければならず、試験期間中、以下に詳述される被験薬(IP)を開始する前に、中断することなく効果的な避妊に従うことができなければならない。試験に参加できるFCBPに対して、避妊の以下の方法は、適切に使用すれば、一般に、関係を有する前に続く待機期間に基づき信頼性があるとみなされる(Trussel、2011):経口避妊薬;膣避妊リングおよびパッチ避妊薬(1回の全サイクル;例えば4~8週間);注射避妊薬(7日を超える);子宮内デバイスまたは植込み型ホルモン避妊薬(7日を超える);外科的避妊手術(子宮摘出術、両卵管結紮術、もしくは両側卵管卵巣切除術)または精管切除したパートナー(各々、6か月を超える);膣内殺精剤を含む男性用コンドームまたは殺精剤を含むペッサリー/子宮頚キャップ(待機期間なしの適切な使用で効果的)。男性患者は、患者が正常な精管切除術を受けていない限り、本試験に参加している間、投与中断中、およびIP中断に続く少なくとも30日間、真の禁欲を実施するか(ソース文書に記載しなければならない)または妊娠女性もしくはFCBPと性的接触する間、膣内殺精剤を含むコンドームの使用に合意するかのどちらかでなければならない。
【0258】
[0283]患者は、書面でのインフォームドコンセントを提供しなければならない。患者は、無作為化においてFWSを使用して治験責任医師および患者の両方によって評価された最大限眉をひそめた時の中程度から重度のGL、および最大限笑った時の中程度から重度のLCL、および最大収縮(最大限眉を上げた)時の中程度から重度の対称的で水平なFHLを有しなければならない(LCLに対する治験責任医師および患者の評価は同じでなければならない)。患者は、治験責任医師の意見では、顔面の線を正確に評価するために、眼鏡を使用せずに(コンタクトレンズの使用は許容可能)十分な視力を有しなければならない。患者は、処置24時間後、過剰な発汗をもたらす身体活動(例えば、スポーツ、ランニング)を控える意志があり、控えることができなければならない。患者は、試験指示に従う意志があり、従うことができ、試験期間の全てのフォローアップ受診を約束することができなければならない。書面でのインフォームドコンセントは、あらゆる試験関連の手順の前に患者から得られなければならない。治験責任医師の意見では、患者は、良好な全身健康である必要があり、あらゆる疾患状態、または試験参加によって患者が許容されないリスクに曝露する、もしくは試験に参加することによって患者もしくはIPの評価を妨げる身体状態は含むべきではない。
【0259】
[0284]以下のいずれかの存在は、登録から患者を排除する。患者は、妊娠中である、授乳中である、または試験期間に妊娠を計画している。患者は、ベースライン(試験1日目)の1年以内に顔面の線または慢性片頭痛に対していずれかのボツリヌス毒素(例えば、Botox(登録商標))での前処置を受けている。患者は、登録(1日目)の前の特定の期間に生じる以下の手順または処置のいずれかを有する:3か月以内のいずれかの顔面の非侵襲的リサーフェイシングレーザーもしくは光線処置、マイクロダーマブレーション、もしくは表層ピーリング;深度が中程度もしくは深度が大きいケミカルピーリング(例えば、トリクロロ酢酸およびフェノール)を伴ういずれかの顔面の美容手法;眼窩周囲、顔面中央、もしくは顔面上部の皮膚の再生;または、6か月以内の顔面中央(下眼窩縁から鼻底のレベルまで広がる)もしくは顔面上部領域における恒久的なメーキャップ;12か月以内のいずれかの眼窩周囲、顔面中央、もしくは顔面上部の、非恒久的な軟組織充填剤での処置もしくは経口レチノイドでの処置。患者は、以前、眼窩周囲手術、フェイシャルリフト(顔全体もしくは顔中央)、スレッドリフト、眉毛挙上術、または関連手順(例えば、眼瞼[眼瞼形成術]および/もしくは眉毛手術)を受けている。患者は、以前、恒久的な軟組織充填剤、合成埋込み(例えば、Gore-Tex(登録商標))、および/または自家脂肪移植を伴う眼窩周囲、顔面中央、または顔面上部の処置を受けている。患者は、治験責任医師によって決定される、顕著な顔面非対称、皮膚弛緩症、真皮深層の瘢痕、過度に厚い脂肪質皮膚を有する、または物理的に離して広げることによっても顔面の線を実質的に軽減することが不可能である。患者は、治験責任医師によって決定される、いずれかの眉毛または眼瞼下垂を有する。患者は、いずれかのボツリヌス血清型に対して免疫化している。患者は、いずれかのボツリヌス調製物に対する既知のアレルギーまたは過敏症を有する。患者は、貝に対する既知のアレルギーまたは過敏症を有する。患者は、BOTOXへの曝露によりリスクが高まる可能性がある、診断された重症筋無力症、イートン・ランバート症候群、および筋萎縮性側索硬化症を含む何らかの医学的状態を有する。治験責任医師の意見では、患者は、試験約の評価に干渉し得る皮膚の病状または状態を有する、または試験中、局所または全身の療法を干渉する使用を必要とする。試験を混乱させ得る適用部位のまたは適用部位周囲の皮膚の異常または他の身体的特徴は、治験責任医師の判断に基づいた結果である。患者は、現在、別の試験薬もしくはデバイス試験に登録している、または1日目の30日以内に試験薬もしくは試験デバイス処置を使用するもしくは使用している。患者は、1日目の48時間以内に、治験責任医師の意見では著しいとみなされる、何らかの急性疾病(例えば感染症)を有する。患者は、腹腔内被験薬(IP)中の成分のいずれかに対する過敏症の病歴を有する。患者は、治験責任医師の意見では、ノンコンプライアンスであることが知られている、または試験プロトコールの要件に従う可能性が低い(例えば、アルコール症、薬物依存、知的無能力)。
【0260】
[0285]以下の表11は、事象の表を示す。FCBP=妊娠可能な女性。以下の上付き文字は、表11で使用している:試験処置の前に、写真撮影を含む全ての評価;または試験の早期中断;バイタルサイン測定は、身長、体重、脈拍、呼吸数、血圧(収縮期および拡張期)、ならびに体温を含み、試験処置の前に行わなければならない;FCBPは、試験処置の前に尿妊娠試験(UPT)が陰性でなければならず、治験責任医師は、任意の受診時にUPTを行うか患者に質問することができ、避妊薬へのコンプライアンスは、各受診時に全てのFCBPと議論しなければならない;患者は、処置の24~48時間後に電話または電子通信を介してコンタクトを取り、眼/眼周囲の副作用およびボツリヌス毒素の遠隔への広がりのあらゆる潜在的な徴候/症状を評価し、TEAEを報告する患者は、事象を評価するためにスケジューリングされた診療所への受診を直接行う。
【0261】
[0286]
【0262】
【表16】
【0263】
[0287]手順
[0288]スクリーニング期間(-28日目~-1日目)。患者は、ベースラインの前に最大28日間、試験のためにスクリーニングする場合がある。該当する場合、適合した患者は、ベースラインの前に(承諾を得た後)、禁止された薬または処置をウォッシュアウトすることができる。28日より長くウォッシュアウトを要する患者は、再承諾する。ウォッシュアウトを必要としない患者は、スクリーニングと同日に無作為化し得るが、全てのスクリーニング手順を行い、患者は全ての他のエントリー基準を満たすことを条件とする。スクリーニング時、治験責任医師または被指名人は、以下を行う。サインした書面でのインフォームドコンセントを得る。人口統計を記録する。組み入れ/除外基準を確認する。病歴/皮膚科学歴を記録する。以前のおよび/または併用する薬および療法を記録する。Fitzpatrickの皮膚フォトタイプの評価を行う。直接的な理学的検査を行う。病歴/皮膚科学歴におけるあらゆる所見を記録する。バイタルサイン(脈拍、呼吸数、血圧、および体温)ならびに身長/体重を記録する。FCBPに対してUPTを行う。結果は、試験に登録する患者は陰性でなければならない。顔面皴尺度を使用してGL、LCL、およびFHLの臨床的評価を行う。ベースライン受診をスケジューリングする。
【0264】
[0289]処置期間。受診2(1日目)ベースライン/無作為化。ベースライン時、治験責任医師または被指名人は、以下を行う。併用する薬および療法を含む以前の受診以来の健康状態のあらゆる変化について患者に質問し、所見を文書化する。適格性を再確認する。本受診時に組み入れ/除外基準を満たさない患者を、スクリーニング失敗として分類する。バイタルサイン(脈拍、呼吸数、血圧、および体温)を記録する。直接的な理学的検査を行う。AEとして悪化しているあらゆる所見を記録する。FCBPに対してUPTを行う。結果は、試験に登録する患者では陰性でなければならない。顔面皴尺度.を使用してGL、LCL、およびFHLの臨床的評価を行う。光度および明度の評価を行う。皮脂産生を測定する。顔面皴尺度を使用して眼下の細かい線の評価を行う。顔面弛緩評価尺度(FLRS)を使用して眼下のたるみの評価を行う。顔面写真を撮影する。IPの適用を行い、IPを処置領域に正確に適用することを確実にする。IPアカウンタビリティを文書化する。あらゆるAEを文書化する。適用約15分後に局所忍容性を評価する。フォローアップ受診をスケジューリングする。
【0265】
[0290]受診3(15日目±3)フォローアップ。本受診時、治験責任医師または被指名人は、以下を行う。併用する薬および療法を含む以前の受診以来の健康状態の変化について患者に質問し、所見を文書化する。顔面写真を撮影する。直接的な理学的検査を行う。AEとして悪化しているあらゆる所見を記録する。あらゆるAEを文書化する。局所忍容性を評価する。次の受診をスケジューリングする。
【0266】
[0291]受診4、5、6(29、57、85日目±7)フォローアップ。本受診時、治験責任医師または被指名人は、以下を行う。併用する薬および療法を含む以前の受診以来の健康状態の変化について患者に質問し、所見を文書化する。顔面写真を撮影する。直接的な理学的検査を行う(節6.3.1)。AEとして悪化しているあらゆる所見を記録する。顔面皴尺度を使用してGL、LCL、およびFHLの臨床的評価を行う。光度および明度の評価を行う。GAISを使用して皮膚の毛穴サイズの改善の評価を行う。GAISを使用して皮膚の質の改善の評価を行う。皮脂産生を測定する。顔面弛緩評価尺度(FLRS)を使用して眼下のたるみの評価を行う。顔面皴尺度を使用して眼下の細かい線の評価を行う。あらゆるAEを文書化する。局所忍容性を評価する。
【0267】
[0292]受診7(112日目±7)試験の終了。患者がこの時点に達する、または試験から早期に中断する場合、受診7の手順に従わなければならない。本受診時、治験責任医師または被指名人は、以下を行う。併用する薬および療法を含む以前の受診以来の健康状態の変化について患者に質問し、所見を文書化する。直接的な理学的検査を行う。AEとして悪化しているあらゆる所見を記録する。バイタルサイン(脈拍、呼吸数、血圧、および体温)を記録する。FCBPに対してUPTを行う。顔面写真を撮影する。顔面皴尺度を使用してGL、LCL、およびFHLの臨床的評価を行う。光度および明度の評価を行う。GAISを使用して皮膚の毛穴サイズの改善の評価を行う。GAISを使用して皮膚の質の改善の評価を行う。皮脂産生を測定する。顔面弛緩評価尺度(FLRS)を使用して眼下のたるみの評価を行う。顔面皴尺度を使用して眼下の細かい線の評価を行う。あらゆるAEを文書化する。局所忍容性を評価する。IPの全ての容器を収集し、適用可能である場合、CRAによって最終IPアカウンタビリティ用に準備する。患者の試験を終了させる。
【0268】
[0293]安全性の評価
[0294]直接的な理学的検査は、診療所受診全てで行う。評価は、頭頚部(脳神経の評価を含む)、心臓血管、呼吸器、消化器(腹部)、ならびに粗大運動および歩行の検査を含む。スクリーニングおよび1日目での所見は、病歴として記録される。15、29、57、85、または112日目での何らかの新しいまたは悪化した所見は、AEとして記録される。心拍、呼吸数、血圧(収縮期および拡張期)、ならびに体温を含むバイタルサインは、スクリーニング、ベースライン/無作為化、および112日目に評価する。身長および体重もまたスクリーニング時に測定する。UPTは、スクリーニング、ベースライン、および112日目に全てのFCBPで行う。FCBPは、初経を経験し、正常な外科的避妊手術(子宮摘出術、両卵管結紮術、もしくは両側卵管卵巣切除術)を受けていない、または月経が停止[50歳以上の女性で12か月以上連続した無月経と定義]していない、任意の女性を含む。UPTは、25mIUのβ-hCG/mLの最小感受性を有しなければならない。
【0269】
[0295]UPTは、施設がそのような検査に対してCLIA規制に登録され、準拠する(現在有効なCLIAの免除証明書を有する)場合は試験施設で、または適切に登録された参考検査室で行う。治験責任医師は、患者の診療記録および試験施設で保管されている独立した記録において、CRFのUPT結果を報告する。
【0270】
[0296]患者が、接触性アレルギーが疑われるそのような性質または重症度の皮膚反応を経験する事象では、患者は、試験薬を中断しなければならない。この事象は、有害事象として文書化しなければならない。患者は、割り付けた試験薬を使用して再投与して、接触性皮膚炎を確認または除外しなければならない。アレルギー性接触性皮膚炎の診断が確認される場合、患者は、試験薬および個々の試験薬の成分の追加のパッチテストを受けることができる。治験責任医師は、メディカルモニターにコンタクトを取り、パッチテストを許可するか否かを議論しなければならない。適切と思われる場合、パッチテストは、試験薬の中断の少なくとも2週間後に行わなければならない。パッチは、48時間、背中の未処置領域に適用される。読取りは、パッチを除去した約15~30分後、および48時間後に行う。治験責任医師の裁量で、疑わしい反応が先の読取りで観察される場合、任意の追加の読取りを、パッチを除去した96または120時間後に行うことができる。
【0271】
[0297]局所(皮膚)忍容性の試験(顔のみ)は、表2で示す時点で行い、チクチク感/灼熱感(患者によって評価)、乾燥度、鱗屑化、および紅斑(治験責任医師または適切に訓練を受けた被指名人によって評価)を評価することを含む。乾燥度、鱗屑化、および紅斑は、可能な限り、試験を通して同じ人によって評価されなければならない。顔の局所忍容性は、なし、軽度、中程度、または重度として格付けし、詳述は以下に示す。試験1日目、チクチク感/灼熱感の患者の評価は、投与後15分以内に評価し、忍容性の残りの測定は、投与後15分以内に治験責任医師が評価しなければならない。その後の受診で、チクチク感/灼熱感の患者の評価ならびに医師によって評価される測定は、本試験においてIPの単回適用してから、受診の間の任意の時間に評価することができる。
【0272】
[0298]患者の評価。チクチク感/灼熱感(穿痛感):なし(0)=チクチク感/灼熱感なし;軽度(1)=わずかに温感、ピリピリ感/チクチク感;さほど苦痛ではない;中程度(2)=明らかな温感、いくらか苦痛であるピリピリ感/チクチク感;重度(3)=熱感、明らかな不快感が生じるピリピリ感/チクチク感。
【0273】
[0299]治験責任医師(または被指名人)の評価。乾燥度(脆さおよび/またはつっぱり感):なし(0)=乾燥なし;軽度(1)=わずかだが明らかなざらつき;中程度(2)=中程度のざらつき;重度(3)=顕著なざらつき。鱗屑化(角質層の異常な剥離):なし(0)=鱗屑なし;軽度(1)=ほとんど認知されない剥離、わずかに掻くまたは擦ることで唯一認識可能である;中程度(2)=明らかだが大量の剥離ではない;重度(3)=重度の鱗屑産生。紅斑(皮膚の異常な発赤):なし(0)=紅斑なし;軽症(1)=わずかにピンク色を呈す;中等症(2)=明らかな発赤、容易に認識;重症(3)=強い発赤。任意の徴候または症状が、治験責任医師の意見で有害事象と判断される場合、患者の有害事象のソース文書およびeCRFに捕捉する。
【0274】
[0300]治験責任医師および患者は、互いに独立してFWSを使用してGLおよびLCL重症度を評価し、これらの評価は、この節に記載されるいくつかの有効性の測定の基礎である。これらの評価は、安静時および最大収縮時(GLに対しては眉をひそめた時、LCLに対しては笑った時)に行う。評価全てに対して、FWSは、別々に各処置領域に対する以下の尺度を使用する:0=なし、1=ほとんどなし、2=軽度、3=中程度、4=重度。
【0275】
[0301]治験責任医師または被指名人は、Fitzpatrickの皮膚タイプ評価を使用してスクリーニング時に患者の皮膚フォトタイプ(I~VI)を文書化する(以下の表12を参照されたい)。
【0276】
[0302]
【0277】
【表17】
【0278】
[0303]患者のGL、FHL、およびLCLの皴の重症度は、表13に示すとおり、4点FWSを使用して医師および患者の両方によって評価される。FWSは、スクリーニング、1、29、57、85日目および112日目/早期の終了に行う。これは、時点を指し、ベースラインとの比較を指さない、静的形態尺度(static morphological scale)である。患者は、ベースライン(試験1日目)に、治験責任医師および医師が評価したFWSスコア3または4を有し、治験責任医師および患者の表法の尺度が一致しなければならない。
【0279】
[0304]各患者に対して、治験責任医師FWS評価は、可能な限り、試験を通して同じ訓練を受けた評価者によって行われなければならない。試験を通して患者をフォローするのに同じ評価者を使用することが不可能である場合、評価は、少なくとも1回の受診で、評価者の間で重複しなければならない(すなわち、患者と一緒に検査し、所見を考察する)。
【0280】
[0305]
【0281】
【表18】
【0282】
[0306]デジタル写真は、試験中に撮影する必要がある。写真を撮影することを拒絶する患者は登録しない。試験依頼者は、試験に由来するあらゆる写真に対して全て所有者の権利を有する。
【0283】
[0307]Canfield Scientific Inc.によって供給される標準化した撮影設備を使用して、顔の全正面画像は、安静時および最大収縮時(GLに対しては眉をひそめた時、FHLに対しては眉毛を上げた時、LCLに対しては笑った時)に得られる。施設所員は、撮影設備の使用をCanfield Scientific Inc.によって訓練され、保証される。写真は、表2に示す時点で撮影する。写真は、調査目的を維持し、FWSを使用して独立した医師審査員によって評価される。
【0284】
[0308]注記:患者は、試験を行う間に写真を撮影することを拒否することができる。患者が最初に写真を承諾し、次いでさらなる写真撮影を拒否する場合、依頼者は、上述した目的での承諾下で撮影した写真を使用することができる。
【0285】
[0309]処置領域における患者の皮膚の光度および明度は、医師によって評価される。皮膚の光度は、顔の処置領域において反射する光の領域の強度として定義され、皮膚の明度は、皮膚の色および皮膚のキメの総合均一性として定義される。光度および明度の視覚的評価は、「光度/明度なし」(0)~「最大光度/明度/透明度」(10)の範囲である視覚的アナログスケールを使用して行う(Musnierら、2004)。
【0286】
[0310]医師は、総合審美性評価尺度(GAIS):(0=改善なし、1=25%以下の改善[軽度]、2=26~50%の改善[中程度]、3=51~75%の改善[良好]、4=76~100%の改善[優秀])に従って、毛穴サイズの低減の改善の程度を評価する。皮脂測定は、較正される皮脂測定デバイスを使用して額中央から得られる。手順の詳細は、DMT310-004の試験マニュアルに記載される。医師は、総合審美性評価尺度(GAIS):(0=改善なし、1=25%以下の改善[軽度]、2=26~50%の改善[中程度]、3=51~75%の改善[良好]、4=76~100%の改善[優秀])に従って、全体的な皮膚の質の改善の程度を評価する。
【0287】
[0311]患者の眼瞼弛緩の重症度は、以下の表14に示すとおり、医師によって10点FLRSで評価される。FLRSは、スクリーニング、1、29、57、85日目および112日目/早期の終了に行う。これは、時点を指し、ベースラインとの比較を指さない、静的形態尺度である。
【0288】
[0312]各患者に対して、治験責任医師FLRS評価は、可能な限り、試験を通して同じ訓練を受けた評価者によって行われなければならない。試験を通して患者をフォローするのに同じ評価者を使用することが不可能である場合、評価は、少なくとも1回の受診で、評価者の間で重複しなければならない(すなわち、患者と一緒に検査し、所見を考察する)。
【0289】
[0313]
【0290】
【表19】
【0291】
[0314]患者の眼下の細かい線の重症度は、以下の表13に示すとおり、5点FWSを使用して医師によって評価される。FWSは、スクリーニング、1、29、57、85日目および112日目/早期の終了に行う。これは、時点を指し、ベースラインとの比較を指さない、静的形態尺度である。
【0292】
[0315]各患者に対して、治験責任医師FWS評価は、可能な限り、試験を通して同じ訓練を受けた評価者によって行われなければならない。試験を通して患者をフォローするのに同じ評価者を使用することが不可能である場合、評価は、少なくとも1回の受診で、評価者の間で重複しなければならない(すなわち、患者と一緒に検査し、所見を考察する)。
【0293】
[0316]試験処置の説明
[0317]DMT310は、Spongilla lacustris種粉末を含有し、注射USP用0.9%塩化ナトリウムを添加した後に使用される。患者はまた、局所的に適用されるBOTOX 64Uも受ける。被験薬(IP)の盲検化は、オープンラベル試験であるので必要としない。
【0294】
[0318]
【0295】
【表20】
【0296】
[0319]IPは、試験1日目に1回顔に適用する。IPは、試験スタッフによって試験1日目に診療所において適用される。顔面写真を撮影した後、訓練を受けた試験スタッフは、患者の顔をマイルドクレンザー(例えば、Cetaphil(登録商標))および水で洗浄し、次いで領域を穏やかに乾燥する。試験スタッフは、IPの液体部分をIPの粉末部分に混合し、次いでIPを顔面上部に適用する。IPが約10~15分間(乾燥するまで)皮膚に留め、次いで予め湿らせた顔面クリーニング用拭き取りシート(例えば、Neutrogena(登録商標)拭き取りシート)で患者から過剰な材料を除去し、次いで領域を穏やかに乾燥することが可能である。試験スタッフは、書面による情報に示され、どのようにIPを混合し、適用するかを訓練される。
【0297】
[0320]患者は、再構成したBOTOXを顔面上部に適用する約10~15分前に仰臥位で快適に安静にしなければならず、この10~15分は、患者が顔面上部にDMT310を受ける時間を含む。患者は仰臥位で安静にする間、BOTOXバイアルは、DMT310-004の調剤マニュアル(Pharmacy Manual)および添付書類A:BOTOX(登録商標)の調製に指示されるように再構成しなければならない。再構成したBOTOX 64Uは、調剤マニュアルに記載されるように顔面上部に適用し、完全に皮膚に吸収されるまで0.2mlずつ増分しながら皮膚に揉みこまなくてはならない。再構成したBOTOXが眼または口に接触しないことを確実にするようにケアを行わなければならない。患者は、約15分間仰臥位のままでおり、次いで予め湿らせたクリーニング用拭き取りシート(例えば、Neutrogena(登録商標)拭き取りシート)で患者の顔を清浄し、次いで領域を穏やかに乾燥しなければならない。BOTOXが接触している材料は全て廃棄されたい。患者は、当日の残り時間、処置領域に何も(例えば、保湿剤、サンスクリーン、メーキャップ)適用してはならない。本試験はIPの単回適用のみを必要とするので、用量変更する可能性は極めて低い。患者が1日目の試験処置を許容または完了できない場合、追加の患者を依頼者の裁量で登録することができる。
【0298】
[0321]IPは、局所用途のみである。眼および全ての粘膜との接触を避けるようにケアを行わなければならない。眼との接触が生じた場合、水で十分にすすぐ。IPの成分のいずれかに対する既知の過敏症を伴う患者は、本試験に参加してはならない。顔に皮膚刺激または発疹を発症したら、使用を中断しなければならない。偶発的誤飲の場合、患者は、直ちに治験責任医師にコンタクトを取らなければならない。授乳中の母親、妊娠女性、およびその胎児に対するIPの効果は未知である。FCBPは、試験期間に妊娠してはならない、または妊娠を計画してはならない。IPは、小児およびペットが届かないところに置かなければならない。警告、注意および禁忌に対するBOTOX添付文書を参照されたい。
【0299】
[0322]処置前の試験の1日目(ベースライン)、インフォームドコンセントを提供する各患者は、全ての試験文書で患者識別番号として機能する患者番号を割り付ける。試験処置を投与する前に、試験スタッフは、患者が全ての適格性基準を満たすことを確実にしなければならない。以下は、依頼者によって提供される:DMT310を混合する容器;予め湿らせた(例えば、Neutrogena(登録商標))拭き取りシート。試験施設は、以下の備品を準備する責任がある:試験薬の再構成用の滅菌生理食塩水(0.9%)USP;試験薬の再構成用の針およびシリンジ;BOTOX(登録商標)(A型ボツリヌス毒素)100Uバイアル;尿妊娠試験用に必要な全ての備品。
【0300】
[0323]DMT310粉末は、密閉パケットに包装し、ラベリングする。IPは、被験化合物として確認する。試験番号およびロット番号は、単位ラベルで確認する。市販品として入手可能である注射USP用0.9%塩化ナトリウム、およびBOTOX 100Uバイアルは、その承認された包装およびラベリングである。IPは、安全なエリアで貯蔵し、本プロトコールに指定された条件に従って、患者に無料で、診療所試験に登録した患者のみに投与しなければならない。DMT310粉末は、30℃を超えない温度で安全なエリアで貯蔵しなければならない。許容可能な変更に対するガイドラインおよび依頼者への報告用の指示のための試験参照マニュアルを参照されたい。診療施設での貯蔵条件は文書化する。BOTOXは、2~8℃の温度の冷蔵庫で貯蔵しなければならない。許容可能な変更に対するガイドラインおよび依頼者への報告用の指示のための調剤マニュアルを参照されたい。再構成したBOTOXもまた、2℃~8℃の温度の冷蔵庫で貯蔵し、再構成後4時間以内に使用しなければならない。貯蔵条件は文書化する。再構成4時間以内に使用されない場合、試験薬はDMT310-004調剤マニュアルに記載されるように廃棄しなければならない。
【0301】
[0324]IPは、適用可能な規制およびガイドラインを必要とする有資格者によって形態FDA 1572に指定された試験施設のみで試験患者のみに投薬しなければならない。被指名人は、治験責任医師および関連施設所員と、被験薬の返却、廃棄、および/または破壊を検討する。IPの動態の現在の記録を保管することを確実にするのは、治験責任医師の責任である。IP適用の日にちは適切なCRFに記載する。プロトコールに指示される適用からの何らかの変化(例えば、適用間違い、適用時の治験責任医師の指示による低減等)もまた、CRFに記録する。
【0302】
[0325]併用する薬および手順
[0326]現在の薬および試験開始(ベースライン)の28日前に摂取するあらゆる薬は、対応する適応症を伴う以前の/併用する薬として記録する。記録される薬は、処方およびOTC薬、ならびに治療適応症のために摂取するビタミン、ミネラル、および食品補助食品を含む。定期的に摂取する薬全ては、IPの使用を開始する前にCRFに記録しなければならない。
【0303】
[0327]プロトコールによって制限されない療法(薬および非薬の療法)は、試験中に処置もしくは疾患の予防に、または良好な健康を維持するのに使用することができる。ベースラインで使用される禁止されていない慢性療法は継続することができるが、記録しなければならない。
【0304】
[0328]本試験の期間にわたって、追加の薬は、試験処置由来の副作用または疾患進行を含む、患者の疾患状態の態様を管理することを必要とし得る。支援的ケアは、治験責任医師の裁量で投与することができる。試験中の併用する薬または療法のいかなる変化も記録しなければならない。併用する薬および/または療法におけるいかなる変化の理由は、評価し、適切と思われる場合、AEとして、またはAEと関連すると報告しなければならない。
【0305】
[0329]対象の福祉に必要とみなされる療法は、治験責任医師の裁量で与えることができる。対象の標準的なフェイシャルケア処置(すなわち、保湿剤、スキンクリーム、サンスクリーン)、または皮膚科レジメンは、試験を通して一致したままでなければならない(すなわち、漂白剤、ホルモン補充療法、処方薬または一般用医薬薬、およびアルファヒドロキシ酸を含有する製品の使用)。特異的な薬/処置の許可に問題がある場合、依頼者にコンタクトを取ってください。
【0306】
[0330]他の顔の美容手法は行わない、または新しい顔面処置は試験期間にわたって開始しない。試験参加の間、禁止された顔面処置および手順は、以下を含むが、これらに限定されない:経口レチノイド;顔への局所レチノイドおよび/もしくはホルモンクリームの新しいレジメンもしくはレジメンの変化;マイクロダーマブレーション;Dermarollerもしくはマイクロニードル;レーザー手術またはリサーフェシング;顔への光線療法;フェイシャルリフト(顔中央または顔全体);眼瞼形成術;合成埋込み(例えば、Gore-Tex(登録商標));自家脂肪移植;皮膚充填剤;および深度が中程度から大きいフェイシャルケミカルピーリング、眼窩周囲手術、ならびに/または眼窩周囲領域への恒久的なメーキャップ(例えば、アイライナー、アイブロー)。何らかの適応症に対するあらゆる血清型のボツリヌス毒素を伴う併用処置(試験処置以外)も禁止する。アミノグリコシドまたは神経筋伝達に干渉し得る他の薬剤(例えば、クラーレ様薬剤)の同時投与は、毒素の作用が理論的に高まる可能性があるので注意して使用しなければならない。禁止された薬/処置を投与する決定は、重要な問題としての試験参加者の安全性を伴って行われる。可能な場合、依頼者に、禁止された薬/処置を投与する前に通知されなければならない。患者は、ベースラインの30日以内に、あらゆる被験薬またはデバイス処置も使用してはならない。試験受診に参加する前に、対象は、顔の化粧を適用してはならない。
【0307】
[0331]必要な場合、処置領域に使用されるいずれの保湿剤も低アレルギー性であり、油を含んではならない。患者は、以下を控えなければならないことを指示される:処置の領域周囲の体を激しく掻くこと、試験薬適用の後の最大で8時間に泳ぐこと;および、試験薬適用の領域で、皮膚にタトゥーを施すことまたはボディピアスを開けること。
【0308】
[0332]統計的考察
[0333]概要の表(記述統計および/または度数分布表)は、スクリーン変数、ベースライン変数、有効性変数、および安全性変数に対して示される。連続変数は、記述統計(数、平均値、メジアン、標準偏差、最小値、および最大値)で記載される。各カテゴリー内の患者の頻度計数およびパーセンテージは、カテゴリーデータに対して提供される。
【0309】
[0334]安全性集団は、IPを受けている全ての登録した患者を含む。intent-to-treat(ITT)集団は、受けている処置に関係なく無作為化した群において全ての無作為化した患者を含む。per-protocol(PP)集団は、有効性解析に影響を与えることになる試験中の重大なプロトコール違反がなく試験を完了した全ての無作為化した患者を含むITT集団のサブセットからなる。PP集団は、データベースロックの前に決定する。
【0310】
[0335]約10名の患者を試験にエントリーする。各患者は、注射USP用0.9%塩化ナトリウムと混合したDMT310を受ける。DMT310の適用は、再構成したBOTOX 64Uの局所適用が続く。故に、サンプルサイズは10である。サンプルサイズは、この概念証明試験に対して実験的に決定したが、仮説検定は行わない。しかし、BOTOXは、最大で90%の処置応答を実証することが示され(BOTOX添付文書)、故に、サンプルサイズが1群あたり10である場合、大きなサンプル正規近似を使用した単一の割合に対する両側95.0%の信頼区間は、0.900の予想割合に対する観察した割合から0.186延びる。
【0311】
[0336]年齢、民族性、人種、Fitzpatrickの皮膚フォトタイプを含む人口統計情報は、各解析集団に対して処置群によって要約する。病歴エントリーは、安全性集団に対して列挙される患者で提供される。理学的検査に記された異常は、病歴に記録される(スクリーニング時またはAEとして、該当する場合、15、29、57、85、112日目)。記述統計は、安全性集団に対してバイタルサイン(脈拍、呼吸数、血圧、および体温)、身長、ならびに体重について行う。記述統計は、ITTおよびPP集団に対してFWSについて行う。試験に登録された患者、各解析集団においては試験を完了した患者、試験を中断した患者の数およびパーセント、ならびにその中断理由を示す。
【0312】
[0337]安全性の解析は、安全性集団で行う。試験の安全性エンドポイントは、次のようである:
[0338]有害事象:試験中に報告された全てのTEAEを列挙し、発症、重症度、治療を要するかどうか、IP投与におけるあらゆる変化、IPとの関係の治験責任医師の評価、および転帰を文書化する。AEは、国際医薬用語集(MedDRA)を使用してそのままの文章からコード化し、基本語(PT)および器官別大分類(SOC)にマッピングする。全てのTEAEは、AEを報告する患者数、SOC、PT、重症度、およびIPとの関係によって要約する。
【0313】
[0339]局所忍容性:局所忍容性の重症度は、各試験受診での頻度によって要約する。局所忍容性は、独立してAEから収集する。医学的介入(例えば処方薬)を必要とする、または試験薬の保留を必要とする局所忍容性反応のみ、AEとして文書化する。列挙されていない何らかの局所忍容性反応は、AEとして記録する。
【0314】
[0340]理学的検査:理学的検査からの所見は、(スクリーニング時の評価から)病歴、または該当する場合、AEとして(15、29、57、85、および112日目の評価から)記録される。
【0315】
[0341]バイタルサイン:バイタルサインは、全ての受診時に記述統計に要約する。ベースラインからのバイタルサインの臨床的に重大な変化は文書化する。
[0342]尿妊娠試験:ベースラインおよび29日目でのUPT結果(該当する場合)を列挙する。
【0316】
[0343]併用する薬/療法:併用する薬および療法は列挙される。
[0344]有効性の解析は、ITTおよびPP集団で行う。有効性エンドポイントは以下を含む:FWSに基づく29日目に最大限笑った時のLCL重症度の治験責任医師の評価でグレードなしまたは軽度のグレードを達成する対象の割合;FWSに基づく29日目に最大限眉をひそめた時のGL重症度の治験責任医師の評価でグレードなしまたは軽度のグレードを達成する対象の割合;FWSに基づく29日目に最大限笑った時のLCL重症度の患者の評価でグレードなしまたは軽度のグレードを達成する対象の割合;FWSに基づく29日目に最大限眉をひそめた時のGL重症度の患者の評価でグレードなしまたは軽度のグレードを達成する対象の割合。
【0317】
[0345]全ての有効性解析は、ITTおよびPP集団の両方を使用して行う。連続データは、記述統計を使用して要約し、カテゴリーデータは、度数分布を行うことによって解析する。詳しい統計解析の計画は、データベースロックの前に生成し、完結させる。中間解析は、患者データ全てを29日目の受診で収集すると行われる。
【0318】
[0346]有害事象
[0347]AEは、試験の期間に、患者に出現または悪化する可能性のある、何らかの有害である、意図的でない、または不適切な医学的発生である。これは、病因に関係なく、臨床検査値を含む、新しい介入疾病、随伴する疾病の悪化、傷害、または患者の健康のあらゆる随伴する障害であり得る。何らかの悪化(すなわち、事前の状態の頻度または強度における何らかの臨床的に重大な有害な変化)は、AEとみなさなければならない。
【0319】
[0348]AEは、治験責任医師または訓練および経験によって適合した健康医療提供者が記録しなければならない。患者には、AEの発生についての自由回答式で質問しなければならない。全てのAEは、被験薬に起因するか否かに関係なく、eCRFに記録しなければならない。
【0320】
[0349]一般に、診断およびその関連する症状、ならびに臨床検査値異常の両方を記録する必要はない。例えば、「急性腎不全」をAEとして記録する場合、「クレアチニン5mg/dL」は記録する必要がない。
【0321】
[0350]AEが処置を必要とする場合、事象(例えば虫垂炎)の記載を、手順(虫垂切除)よりむしろ、AEとして列挙しなければならない。しかし、処置がAE以外の理由で行われる場合、処置の名称は、事象の名称として使用しなければならない。併用する手順は、常に併用する処置のCRFに列挙しなければならない。
【0322】
[0351]被験薬に対する乱用、離脱、過敏症、または毒性は、AEとして報告しなければならない。過剰投与は、偶発的にしろ意図的にしろ、それがAEに関連するか否かにかかわらず、CRFに報告しなければならない。被験薬の偶発的または意図的な過剰投与の何らかの後遺症は、AE CRFにAEとして報告しなければならない。過剰投与の後遺症が重大有害事象(SAE)である場合、後遺症は、SAE報告書およびAE CRFに報告しなければならない。SAEをもたらす過剰投与は、SAE報告書およびCRFに事象の原因として確認しなければならないが、SAEそれ自体として報告してはならない。
【0323】
[0352]過剰投与の事象では、患者は、適切にモニタリングされなければならず、必要に応じて支援方策を受けなければならない。DMT310過剰投与に対する既知の特定の解毒剤は存在しない。実際の処置は、臨床状況の重症度、ならびに処置する医師の判断および経験に依存しなければならない。
【0324】
[0353]全ての患者は、試験中、AEに対してモニタリングされる。評価は、以下のパラメーター:患者の臨床症状、検査室、病理学、放射線学、もしくは外科的所見、理学的検査の所見、または他の検査および/もしくは手順由来の所見のいずれかまたは全てをモニタリングすることを含み得る。
【0325】
[0354]患者がインフォームドコンセントにサインした時からIPの最終投与28日後までの全てのAE、ならびにその後のあらゆる時に、IPに関連すると疑われると治験責任医師に知らされるこれらのSAEは、治験責任医師によって記録される。AEおよびSAEは、CRFのAE頁および患者のソース文書に記録する。全てのSAEは、SAE報告書または承認された同等の形式を使用して、ファクシミリまたは他の適切な方法によって事象を治験責任医師が認識した24時間以内に、メディカルモニターに報告しなければならない。
【0326】
[0355]施設は、処置の24~48時間後に電話または電子通信を介して患者にコンタクトを取り、眼/眼周囲の副作用およびボツリヌス毒素の遠隔への広がりのあらゆる潜在的な徴候/症状も評価する。TEAEを報告する患者は、事象を評価するためにスケジューリングされた診療所受診を直接行う。
【0327】
[0356]有害事象(AE)は、被験薬に関連するとみなされるか否かにかかわらず、診療所試験の間に試験参加者が経験する、何らかの好ましくなく意図的でない徴候、症状、または疾患である。例として、反応もしくは副作用、重症度もしくは頻度で悪化する事前の状態、併存する疾病、傷害、または臨床的に重大な臨床検査値異常が挙げられる。
【0328】
[0357]重大有害事象は、以下の基準の少なくとも1つを満たすAEである:致命的である;生命を脅かす(生命を脅かすAEとは、生じた場合にその反応から直ちに死亡するリスクが患者に生じるAEである。これは、より重度の形態で生じるとしても死亡をもたらし得る反応を含まない);入院または現在の入院の延長を必要とする(救急室の受診を除く);持続性のまたは重大な身体障害/不能の結果;曝露した患者の子孫における先天異常/出生時障害である;死亡に至らない、生命を脅かす、または入院が必要である他の重要な医学的事象は、適切な医学的判断に基づいて、これらが患者を危険に曝し、本定義に列挙される結果の1つを予防するために医学的または外科的介入を必要とし得る場合、SAEとみなさすことができる。そのような医学的事象の例として、救急室または家庭で集中的な処置を必要とするアレルギー性気管支痙攣、血液疾患、または入院に至らない痙攣、または薬物依存もしくは薬物乱用の発症が挙げられる。
【0329】
[0358]SAEの発症データは、SAEの基準を満たすデータ(例えば、入院許可のデータ)として定義される。終了データは、SAEの基準をもはや満たさないデータ(例えば、患者が退院したデータ)である。
【0330】
[0359]SAEとみなされない事象は、計画されていた手順(すなわち、試験の処置の開始前に計画されていた)入院であり;ソース文書およびCRFに文書化されなければならない。しかし、合併症に対する入院または入院の延長は、上記の他の重大性基準を満たさない限り、報告されるSAE;ベースラインから悪化していない試験した適応症と無関係である事前の状態の選択的処置もしくは選択的手順;または、入院には至らない緊急な外来処置もしくは観察のままである。
【0331】
[0360]AEが重大とみなされる場合、CRFのAE頁/スクリーニングおよびSAE報告書の両方を完了しなければならない。各SAEに対して、治験責任医師は、重症度、開始および停止データ、IPとの関係性、IPについて得られる作用、ならびに転帰の情報を提供する。AEおよびSAEの両方に対して、治験責任医師は、事象の重症度/強度を評価しなければならない。AEの重症度は、以下のガイドラインを使用して定義し、評価しなければならない:1=軽度のAE:症状の自覚、ただし容易に許容される;特定の処置を必要とせず、通常一時的である;日常の状態または活動に干渉しない;2=中程度のAE:シンプルな治療処置によって改善する場合がある;日常の活動に干渉する場合がある;3=重度のAE:能力低下、日常の活動を行うことが不可能;4=生命を脅かすまたは障害を起こすAE;5=致死的AE。
【0332】
[0361]治験責任医師は、以下に定義する関係なしまたは関係ありとして、IPの投与およびAE/SAEの発生の間の関係性を決定しなければならない。
[0362]関係なし:IP投与に対する有害事象の因果関係は、可能性が低いもしくは関係が薄い、または他の薬、治療的介入、もしくは根底にある状態は、観察した事象に対して十分な説明となる。
【0333】
[0363]関係あり:IPの投与が有害事象を引き起こした合理的な可能性が存在する。「合理的な可能性」とは、IPおよび有害事象の間の因果関係を示唆する証拠が存在することを意味する。
【0334】
[0364]因果関係は、現在入手可能な情報に基づいて、AE/SAE毎に評価し、提供しなければならない。因果関係は、追加の情報が利用可能となるまで再評価し、提供しなければならない。
【0335】
[0365]AEおよびSAEの両方に対して、治験責任医師は、事象の開始および停止データの記録を提供する。治験責任医師は、適用可能である場合、AEまたはSAEの結果としてIPで得られた作用(例えば、中断、中止、または適切な場合はIPの用量の低減)を報告し、併用および/または追加の処置を事象に対して行うかを報告する。治験責任医師は、AEおよびSAEの両方に対する事象の結果を報告する。試験への患者の参加の中断時に解決していない全てのSAEは、回復する(ベースラインまで戻る)、後遺症を伴って回復する、または死亡(SAEに起因)までフォローしなければならない。妊娠可能な女性患者に生じる全ての妊娠または妊娠の疑いは、直ちに報告される事象である。
【0336】
[0366]患者がIP投与時またはIPの患者の最終投与の28日以内に生じる妊娠および妊娠の疑い(疾患状態にかかわらず、FCBPにおけるβhCGの上昇または妊娠試験の陽性)は、施設でこれらを把握すると、直ちに報告される事象とみなされる。患者が妊娠している可能性があると疑う(例えば、月経がないまたは月経周期が遅れる)場合、患者は、直ちに治験責任医師にコンタクトを取り、直ちに処置を中断しなければならない。妊娠、妊娠の疑い、または妊娠試験の陽性は、妊娠初期報告書または承認された同等の形式を使用して、電子メール、電話もしくはファクシミリ、または他の適切な方法によって直ちにメディカルモニターに報告しなければならない。妊娠が確認された場合、患者は、さらなるIPを受けるまたは適用してはならず、試験から中断しなければならず、患者を、さらなる評価およびカウンセリングのために産婦人科医、好ましくは生殖器毒性の経験がある医師に照会することができる。
【0337】
[0367]治験責任医師は、妊娠が完了するまで女性患者をフォローし、妊娠フォローアップ報告書または承認された同等の形式を使用して、妊娠の結果(正常または異常な結果のいずれか)について直ちに薬物安全性を通知しなければならない。
【0338】
[0368]妊娠の結果が異常(例えば、自然流産)であった場合、治験責任医師は、AEとして異常な結果を報告しなければならない。異常な結果が重大な基準のいずれかを満たす場合、SAE報告書または承認された同等の形式を使用して、事象を治験責任医師が認識した24時間以内に、電話でメディカルモニターにSAEとして、続いて試験のプロジェクトマネージャーに(例えばファクシミリ、電子メール、または他の適切な方法で)写しと共に書面での通知で報告しなければならない。
【0339】
[0369]出生後28日以内に生じる全ての新生児死亡は、因果関係にかかわらず、SAEとして報告しなければならない。加えて、IPへの子宮内曝露に関連すると治験責任医師が疑う28日以降のあらゆる乳児死亡もまた、SAE報告書または承認された同等の形式を使用して、事象を治験責任医師が認識した24時間以内に、ファクシミリまたは他の適切な方法によってメディカルモニターに報告しなければならない。
【0340】
[0370]SAEに対するあらゆる基準を満たす任意のAEは、eCRFのAE頁/スクリーニングで記録することに加えて、SAE報告書の完了も必要とする。全てのSAEは、SAE報告書または承認された同等の形式を使用して、ファクシミリまたは他の適切な方法によって(例えば電子メールを介して)事象を治験責任医師が認識した24時間以内に、メディカルモニターに報告しなければならない。本指示は、初期SAE報告ならびに任意のフォローアップ報告に関連する。
【0341】
[0371]治験責任医師は、これらの書類のデータが正確で、一貫性があることを確実にする必要がある。本要件は、試験中(患者がインフォームドコンセントにサインした時からIPの最終投与28日後まで)に生じる全てのAE(IPとの関連性にかかわらず)、またその後のあらゆる時にIPに関連すると疑われると治験責任医師に知らされるあらゆるSAEに適用する。処置の前(インフォームドコンセントにサインしてから[ICF]まで)に生じるSAEは捕捉する。
【0342】
[0372]SAE報告は、SAEの詳述を提供し、病院の記録および他の関連文書の簡潔な要約を含めなければならない。患者が死亡し、死体解剖が行われる場合、検死報告および死亡診断書の写しを、入手できるとすぐにメディカルモニターに送付しなければならない。あらゆるフォローアップデータも、その後のSAE報告書または承認された同等の形式に詳述し、メディカルモニターに送付しなければならない。
【0343】
[0373]地域的な法規によって必要な場合、治験責任医師は、SAEの倫理審査委員会/倫理委員会(IRB/EC)に情報提供し、事象について関連の最初およびフォローアップの情報を加える責任がある。治験責任医師は、試験依頼者およびIRB/ECとの対応を含むファイルに全てのSAE情報の写しを保存しなければならない。SAEに関連する質問は、メディカルモニターから施設にファクシミリまたは電子メールを介して伝達する。応答時間は、5営業日を超えないことが予想される。緊急の質問(例えば、因果関係の評価の間違い)は、電話によって処理することができる。
【0344】
[0374]報告される規制の目的で、メディカルモニターは、治験薬概要書に基づいて、DMT310に関連することが疑われる事象の予測可能性を決定する。米国では、全ての疑わしく予測できない重篤副作用(SUSAR)は、21 CFR 312.32に従って迅速な方法で報告する。試験依頼者またはその指定された代表者は、以下の情報を治験責任医師に通知する:本試験または他の試験において、IPの使用に関連することが疑われる、重篤で予測できない任意のAE(すなわち、SUSAR);変異原性、催奇形性、または発癌性の報告を含む、ヒト患者に対して重大なリスクを示唆する、実験動物における試験からの任意の所見。
【0345】
[0375]地域的な法規によって必要な場合、治験責任医師は、これらの新しい重篤で予測できないAEまたは患者に対する重大なリスクのIRB/ECを迅速に通知する。治験責任医師は、試験依頼者およびIRB/ECとの対応を含むファイルに全ての関連する安全性情報の写しを保存しなければならない。
【0346】
[0376]中断
[0377]以下の事象は、患者が被験薬を中断する十分な理由とみなされる:有害事象;妊娠;患者による離脱;死亡;フォローアップの欠如;その他。
【0347】
[0378]処置の中断の理由は、eCRFおよびソース文書に記録しなければならない。患者が処置を中断する決定は、処置する医師の責任のままであり、依頼者によって遅延または拒絶されない。しかし、患者が中断する前に、治験責任医師は、メディカルモニターにコンタクトを取り、概説および議論のための適切な補完文書を送付することができる。
【0348】
[0379]以下の事象は、患者が試験を中断する十分な理由とみなされる:AE;死亡;有効性の欠如;フォローアップの欠如;試験薬へのノンコンプライアンス;医師の決定;妊娠;進行性疾患;プロトコール逸脱;依頼者による試験の終了;患者による離脱(注記:患者がAEにより試験を離脱すると決定する場合、AEによる離脱と分類されなければならない);その他(例えば、試験の結果または患者の安全性に影響を与え得る何らかの他の理由)。試験中断の理由は、eCRFおよびソース文書に記録しなければならない。
【0349】
[0380]
【0350】
【表21-1】
【0351】
【表21-2】
【0352】
[0381]BOTOX(登録商標)の調製
[0382]100U BOTOX(登録商標)バイアルは、以下の表に基づいて再構成する:
[0383]
【0353】
【表22】
【0354】
[0384]各患者に対してIPを再構成する場合、保存剤無添加の滅菌生理食塩水を、新しい10mLシリンジを備えたBOTOX(登録商標)バイアルに添加しなければならない。バイアル内の真空にして希釈剤を抜き取る。真空が観察されない場合、バイアルを使用しない。希釈剤をバイアルから抜き取ると、バイアルは、穏やかに回転させて内容物を混合しなければならない。再構成した試験薬は、透明で、無色であり、粒状物質を含むべきではない。新しい10mLのシリンジを使用して、試験薬バイアルから必要な溶液を取り出さなければならない。これは投与シリンジである。BOTOX(登録商標)再構成の詳細な段階的プロセスは、DMT310-004の調剤マニュアルに示される。
【0355】
[0385]プロトコール修正の概要
[0386]プロトコール修正の概要番号1、プロトコール番号DMT310-004、プロトコールバージョン2.0、修正番号01、修正日2020年3月11日。変化の概要:1)処置後の24時間、過剰な活動を控えることに同意する患者を確実にする組み入れ基準を追加した;2)眼/眼周囲の有害事象を評価するための処置24~48時間後の電話コンタクトを追加した;3)直接的な理学的検査に脳神経評価を含み、診療所の受診毎に理学的検査の頻度を増加した。
【0356】
実施例10の参考文献
[0387]以下の参考文献の各々、および本明細書に記載される全てのその他のものは、その開示の全てにおいてその全体が参照により本明細書に組み込まれ、化合物、組成物、成分、方法等に対して本明細書に記載される実施形態全体またはその一部と組み合わせることができる。
[0388] Beer K, Comparative evaluation of the safety and efficacy of botulinum toxin type A and topical creams for treating moderate-to-severe glabellar rhytides. Dermatol Surg. 2006 Feb;32(2):184-97.
[0389] Blitzer A, Brin MF, Keen MS, Aviv JE. Botulinum toxin for the treatment of hyperfunctional lines of the face. Arch Otolaryngol Head Neck Surg. 1993;119:1018-1022.
[0390] Brin MF1, Boodhoo TI, Pogoda JM, James LM, Demos G, Terashima Y, Gu J, Eadie N, Bowen BL. Safety and tolerability of onabotulinumtoxinA in the treatment of facial lines: a meta-analysis of individual patient data from global clinical registration studies in 1678 participants. J Am Acad Dermatol. 2009 Dec;61(6):961-70.
[0391] Cox SE, Finn JC. Social implications of hyperdynamic facial lines and patient satisfaction outcomes. International ophthalmology clinics. 2005;45:13-24.
[0392] Garcia A, Fulton J. Cosmetic Denervation of the Muscles of Facial Expression with Botulinum Toxin A Dose-Response Study. Serm Surg. 1996; 22(1):39-43.
[0393] Hambleton P. Clostridium botulinum toxins: a general review of involvement in disease, structure, mode of action and preparation for clinical use. J Neurol 1992; 239:16-20.
[0394] Khan JA. Aesthetic surgery: diagnosing and healing the miscues of human facial expression. Ophthalmic plastic and reconstructive surgery. 2001;17:4-6.
[0395] Koblenzer C. The emotional impact of chronic and disabling skin disease: a psychoanalytic perspective. Dermatol Clin. 2005 Oct;23(4):619-27.
[0396] Musnier C, Piquemal P, Beau P, Pittet JC. Visual evaluation in vivo of complexion radiance using the CLBT sensory methodology. Skin Res Technol. 2004;10:50-6.
[0397] [00392] Trussell J. Contraceptive Efficacy. In: Hatcher RA, Trussell J, Nelson AL, Cates W, Kowal D, Policar M, editors. Contraceptive Technology: Twentieth Revised Edition. New York NY: Ardent Media; 2011; p. 779-863.
実施例11
[0398]
顔面上部の線の処置に対するDMT410の忍容性、安全性、および有効性の試験
[0399]本試験は、作用の二方式で特有の天然プラットフォーム技術を利用した。プラットフォームは、DMT410とも呼ばれるSpongilla由来のプラットフォームである。DMT410は、Spongilla lacustris種の特有のバリアント、淡水海綿種を含有する粉末状混合物である。DMT410は、長さ約200μmおよび直径15μmである無機珪質骨針からなる。骨針は適用中、角質層に浸透すると考えられる。DMT410粉末は、容易な局所適用を可能にする、0.9%塩化ナトリウムと混合する。
【0357】
[0400]製品に含有される骨針が、角質層を通ってボツリヌス毒素が浸透するのを可能にすることが仮定される(図2を参照されたい)。故に、DMT410が、顔面真皮にボツリヌス毒素を送達し、顔面上部の線の重症度ならびに他の審美性エンドポイントに影響を与えることができることが想定される。
【0358】
[0401]試験デザイン。オープンラベル、1群の試験;中程度から重度の顔面上部の線の18歳以上の対象。眉間の線、外眼角の線、および額の線への、Spongilla混合物の1回適用と、それに続く64単位のオナボツリヌス毒素Aの1回局所適用。患者は、適用4週間後、8週間後、12時間後、および16時間後で評価した。
【0359】
[0402]試験エンドポイント。眉間、外眼角、および額の線の重症度:光度、明度、毛穴サイズ、皮脂産生;治験責任医師の総合審美性改善;眼下のたるみおよび眼下の細かい線。1名の患者が、オナボツリヌス毒素Aの適用より前のベースライン受診で試験を中断したことは留意されたい。表18は、試験参加者の人口統計を示す。
【0360】
[0403]
【0361】
【表23】
【0362】
[0404]
【0363】
【表24】
【0364】
[0405]図3A~3Dは、DMT410の投与を受けた15分後(図3A)、4週間後(図3B)、8週間後(図3C)、および12週間後(図3D)のDMT410の局所忍容性を表すグラフである。図4A~4Bは、112日間にわたる皮膚の明度(図4A)および皮膚の光度(図4B)の平均的な改善を表すグラフである。1~5点の範囲の改善。図5A~5Bは、112日間にわたる毛穴サイズ(図5A)および総合審美性スコアの改善(図5B)の平均的な改善を表すグラフである。
【0365】
[0406]
【0366】
【表25】
【0367】
[0407]
【0368】
【表26】
【0369】
[0408]図6A~6Bは、試験対象01_005、右外眼角の画像である。皴面積および皴計数は画像の下部に示す。測定1~5についての尺度は右上に示す。図7Aは、試験対象01_013、額および眉間の画像である。図7Bの表は、ベースラインおよび29日目の値、ならびに毛穴計数、毛穴面積、皮膚のざらつき、および皴面積の試験パラメーターに対するパーセント変化を示す。ベースラインおよび29日目の値は、皮膚の明度および光度を示す。図8A~8Bは、毛穴解析用の試験対象の画像である。データ点および値は、図8A~8Bの最も右側に示す。
【0370】
[0409]試験の結論。DMT410処置は、十分に許容され、毒素有害事象の潜在的な遠隔への広がりも生じないと考えられた。DMT410処置は、顔面上部の線の改善に最小限の効果を有し、真皮内に毒素の多くが留まることを示唆した。多くの患者は、処置の約2~3か月でピークに達する皮膚の質エンドポイント(例えば、明度、光度および毛穴サイズ)の改善を実証した。これらの結果は、本明細書に開示されるものと異なるレジメンおよび用量を含む、皮膚の質の改善のためのDMT410の使用を支持する。
実施形態
実施形態1.対象において皮膚状態を処置する方法であって、対象の皮膚に、Spongillaを含む第1の組成物、および1種または複数のボツリヌス毒素を含む第2の組成物を適用するステップを含む、方法。
実施形態2.第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、実施形態1に記載の方法。
実施形態3.第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、実施形態2に記載の方法。
実施形態4.A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、実施形態3に記載の方法。
実施形態5.皮膚状態が、光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数である、実施形態1から4のいずれかに記載の方法。
実施形態6.対象が、処置の後、処置より前の対象のスコアに比べて、処置された皮膚状態に対して少なくとも二段階のスコアの改善を経験する、実施形態1から5のいずれかに記載の方法。
実施形態7.対象が、処置の後、処置より前に比べて、10%を超える皮膚状態の改善を経験する、実施形態1から5のいずれかに記載の方法。
実施形態8.改善が、ネガティブな皮膚状態における軽減を含む、実施形態7に記載の方法。
実施形態9.対象が、1か月に1回、または2か月毎に1回、または3か月毎に1回、または4か月毎に1回、または5か月毎に1回、または6か月毎に1回、または7か月毎に1回、または8か月毎に1回、または9か月毎に1回、または10か月毎に1回、または11か月毎に1回、または12か月毎に1回処置される、実施形態1から8のいずれかに記載の方法。
実施形態10.対象が1週間に1回処置される、実施形態1から9のいずれかに記載の方法。
実施形態11.第1の組成物が、約0.25グラム~約10グラムのSpongillaを含む、実施形態1から10のいずれかに記載の方法。
実施形態12.第1の組成物が、約2グラムのSpongillaおよび約6mLの3%過酸化水素または約6mLの生理食塩水を含む、実施形態1から11のいずれかに記載の方法。
実施形態13.対象における多汗症の処置における使用のための、第1の組成物および第2の組成物を含む組成物であって、(a)第1の組成物は、Spongillaを含み;(b)第2の組成物は、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、組成物。
実施形態14.第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、実施形態13に記載の組成物。
実施形態15.第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、実施形態14に記載の組成物。
実施形態16.A型ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、実施形態15に記載の組成物。
実施形態17.第1の組成物および第2の組成物を含むキットであって、(a)第1の組成物が、Spongillaを含み;(b)第2の組成物が、1種または複数のボツリヌス毒素を含む、キット。
実施形態18.光度、明度、皮膚の毛穴サイズ、皮膚の毛穴計数、皮脂産生、皮脂の組成、全体的な皮膚の質、眼瞼弛緩、眼下の細かい線、顔の細かい線、顔のたるみ、口周囲の皴、鼻唇溝などの中程度から重度の顔面のひだおよび皴、スマイルラインまたはマリオネットラインなどの中程度から重度の顔面の皴、加齢性の顔中部輪郭の欠如、体積の欠失を修正する手背、眉間の線、顔面のくぼみ(傷害または加齢による)の修正、口周囲の皴、唇交連、カラスの足跡、顔の皴、ならびに額の皴の1種または複数を有する対象の処置における使用のための、実施形態17に記載のキット。
実施形態19.第2の組成物が、A型ボツリヌス毒素、B型ボツリヌス毒素、C1型ボツリヌス毒素、C2型ボツリヌス毒素、D型ボツリヌス毒素、E型ボツリヌス毒素、F型ボツリヌス毒素およびG型ボツリヌス毒素から選択される1種または複数のボツリヌス毒素型を含む、実施形態17に記載のキット。
実施形態20.ボツリヌス毒素がオナボツリヌス毒素Aである、実施形態17に記載のキット。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】