(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-19
(54)【発明の名称】ATEシステムの範囲切替不具合軽減
(51)【国際特許分類】
G01R 31/28 20060101AFI20231212BHJP
G01R 31/26 20200101ALI20231212BHJP
【FI】
G01R31/28 M
G01R31/28 Q
G01R31/26 G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535032
(86)(22)【出願日】2021-12-02
(85)【翻訳文提出日】2023-06-08
(86)【国際出願番号】 EP2021084047
(87)【国際公開番号】W WO2022122561
(87)【国際公開日】2022-06-16
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519383544
【氏名又は名称】アナログ・ディヴァイシス・インターナショナル・アンリミテッド・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・エイハーン
(72)【発明者】
【氏名】バリー・ピー・キンセッラ
【テーマコード(参考)】
2G003
2G132
【Fターム(参考)】
2G003AA07
2G003AB01
2G003AE01
2G003AE10
2G003AH07
2G132AE08
2G132AL31
(57)【要約】
信号ドライバシステムは、テスト対象デバイス(DUT)ノードなどの出力ノードに駆動信号を提供するように構成された1つ以上の力増幅器を含むことができる。システムは、第1の力増幅器と出力ノードとの間に結合された第1のスイッチ回路を含むことができ、第1のスイッチ回路は、それぞれの異なる抵抗特性を有するスイッチ回路の多重並列インスタンスを含むことができる。システムは、第2の力増幅器と出力ノードとの間に結合された第2のスイッチ回路を含むことができる。システムは、例えば、第1の駆動信号と第2の駆動信号との間で切り替えるときに、第1のスイッチ回路のスイッチ回路インスタンスを制御して、出力ノードにおける不具合を軽減するように構成された制御回路を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
入力/出力(I/O)接続部に結合された第1のスイッチ回路であって、前記第1のスイッチ回路が、それぞれの抵抗特性を有するスイッチ回路の多重並列インスタンスを含む、第1のスイッチ回路と、
前記I/O接続部に結合された第2のスイッチ回路と、
前記第1のスイッチ回路を介して、かつ/又は前記第2のスイッチ回路を介して、前記I/O接続部に第1の駆動信号を提供するように構成された第1の力増幅器と、
前記第1及び第2のスイッチ回路からの信号経路を切り替えるときに、前記第1のスイッチ回路及び前記第2のスイッチ回路を制御して、前記I/O接続部での不具合を軽減するように構成された制御回路と、を備える、システム。
【請求項2】
前記第2のスイッチ回路を介して、前記I/O接続部に第2の駆動信号を提供するように構成された第2の力増幅器を更に備え、
前記制御回路が、前記第1及び第2の力増幅器からの前記駆動信号を切り替えるときに、前記第1のスイッチ回路を制御して、前記I/O接続部における前記不具合を軽減するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記制御回路が、前記I/O接続部から情報を受信し、それに応答して、前記第1及び第2の力増幅器を制御して、前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号との間の大きさの差を最小限に抑えるように構成されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記スイッチ回路の前記多重並列インスタンスが、それぞれの異なるトランジスタチャネル抵抗特性を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記制御回路は、前記第1の力増幅器が前記第1の駆動信号を提供している間に、時間遅延シーケンスで前記第1のスイッチ回路内の前記スイッチ回路のそれぞれの回路をイネーブルにするように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記第2のスイッチ回路を介して、前記I/O接続部に第2の駆動信号を提供するように構成された第2の力増幅器を更に備え、
前記制御回路が、前記時間遅延シーケンスで、前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号との間の大きさの差の低減を調整するように構成されている、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の力増幅器の出力と前記第1のスイッチ回路との間に直列に設けられた第1の検知抵抗器と、前記第2のスイッチ回路と直列に設けられた第2の検知抵抗器と、を更に備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記制御回路が、前記I/O接続部における前記第1の駆動信号から前記I/O接続部における第2の駆動信号への遷移を調整するように構成され、前記第1の駆動信号が、前記第1及び第2のスイッチ回路を介して提供され、前記第2の駆動信号が、前記第1のスイッチ回路を介して提供されるが、前記第2のスイッチ回路を介しては提供されない、請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記制御回路が、前記I/O接続部における前記第1の駆動信号から前記I/O接続部における第2の駆動信号への遷移を調整するように構成され、前記第1の駆動信号が、前記第1のスイッチ回路を介して提供されるが、前記第2のスイッチ回路を介しては提供されず、前記第2の駆動信号が、前記第1及び第2のスイッチ回路を介して提供される、請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1のスイッチ回路の前記スイッチ回路のインスタンスの各々が、NDMOSデバイスのソース結合配置を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2のスイッチ回路を介して、前記I/O接続部に第2の駆動信号を提供するように構成された第2の力増幅器を更に備え、
前記第1の力増幅器が、前記I/O接続部において、より大きい第1の電流信号の大きさの範囲を有する電流信号をソース又はシンクするように構成され、前記第2の力増幅器が、前記I/O接続部において、より小さい第2の電流信号の大きさの範囲を有する電流信号をソース又はシンクするように構成されている、請求項1~10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記制御回路が、前記第1及び第2のスイッチ回路からの前記信号経路間の切り替えを制御するために、メークビフォアブレークアルゴリズムを使用するように構成されている、請求項1~11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
前記第2のスイッチ回路が、同じ又は異なる抵抗特性を有する追加のスイッチ回路の多重並列インスタンスを備える、請求項1~12のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項14】
第1の切替経路を介して提供された初期信号から第2の切替経路を介して提供された後続信号に、出力ノードにおけるテスト対象デバイス(DUT)の出力テスト信号を遷移させることを含み、前記遷移させることが、
第2の増幅回路を前記出力ノードに結合する多重独立分岐回路を備える並列切替回路において、
第2の分岐回路が非導通である間に、前記出力テスト信号の第1の部分を導通させるように、第1の分岐回路を切り替えることであって、前記第1の分岐回路が、第1のオン抵抗を有する、切り替えることと、
第1の遅延の後で、前記第1の分岐回路が導通している間に、前記出力テスト信号の第2の部分を導通させるように、前記第2の分岐回路を切り替えることであって、前記第2の分岐回路が、異なる第2のオン抵抗を有し、前記第1及び第2の分岐回路が、並列に結合されている、切り替えることと、を含み、
前記出力テスト信号の前記第1及び第2の部分が、同じ第1の増幅回路によって提供される、方法。
【請求項15】
前記出力テスト信号の前記第2の部分を導通させるように、前記第2の分岐回路を切り替えることが、第2の増幅回路と前記出力ノードとの間の信号経路をオフに切り替えることを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記出力テスト信号を遷移させることが、より低い大きさの初期信号からより大きい大きさの後続信号へと遷移することを含み、前記第1の分岐回路の前記第1のオン抵抗が、前記第2の分岐回路の前記第2のオン抵抗よりも大きい、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
第2の遅延の後、前記第2の分岐回路をオフに切り替えることによって、前記出力ノードにおける前記出力テスト信号を前記後続信号から前記初期信号に再び遷移させることを更に含む、請求項14~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
第2の増幅回路を使用して、前記初期信号を提供することと、
前記第1の増幅回路を使用して、前記後続信号を提供することであって、前記第1の増幅回路が、前記並列切替回路の前記分岐回路によって、前記出力ノードに結合される、提供することと、を更に含む、請求項14~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記初期信号及び前記後続信号が、異なる電流の大きさの特性を有する、請求項14~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の遅延の持続時間が、前記出力テスト信号の前記第1の部分を導通させるように前記第1の分岐回路を切り替えた後の前記出力ノードにおける前記出力テスト信号の整定時間に依存する、請求項14~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
フィードバックネットワークを使用して、前記出力ノードにおいて前記出力テスト信号の大きさを検知することと、前記出力テスト信号の前記大きさが指定された閾値大きさ条件を満たすことに応答して、前記出力テスト信号の前記第2の部分を導通させるように、前記第2の分岐回路を切り替えることと、を更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第2の分岐回路を切り替えた後の整定時間に続いて、前記第1の増幅回路と前記出力ノードとの間の回路経路を遮断することを更に含む、請求項14~21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
出力信号が異なる振幅間で遷移するときに、テストシステムにおける切替不具合を最小限に抑えるために、所望の電圧遷移大きさに関する情報に応じて、電流経路を選択的にイネーブルにする遷移信号駆動回路であって、
前記所望の電圧遷移大きさに基づいて、それぞれイネーブル又はディセーブルにされている多重並列電流経路に結合された第1の電流源を備える第1のドライバ回路であって、 前記第1のドライバ回路が、前記電流経路のうちの1つ以上を介して提供された前記第1の電流源からの電流を使用して、より大きい第1の振幅特性を有する第1のテスト信号を、テスト対象デバイス(DUT)ノードに提供するように構成されている、第1のドライバ回路と、
出力ノードに、より小さい第2の振幅特性を有する第2のテスト信号を提供するように構成された第2のドライバ回路と、
前記第1及び第2のドライバ回路を制御し、前記並列電流経路内のスイッチを制御して、前記第1のドライバ回路からの前記第1のテスト信号を、前記第2のドライバ回路からの前記第2のテスト信号と一緒に使用して、前記出力信号を提供するように構成された制御回路と、を備える、遷移信号駆動回路。
【請求項24】
前記並列電流経路内の前記スイッチが、それぞれ異なるオン抵抗特性を有する、請求項23に記載の遷移信号駆動回路。
【請求項25】
前記制御回路を前記DUTノードに結合するフィードバックネットワークを更に備える、請求項23又は24に記載の遷移信号駆動回路。
【請求項26】
前記制御回路が、前記DUTノードにおける電圧大きさに関する前記フィードバックネットワークからの情報を使用して、前記第1及び第2のテスト信号の大きさの特性を制御するように構成されている、請求項25に記載の遷移信号駆動回路。
【請求項27】
前記制御回路が、前記DUTノードにおける電圧大きさに関する前記フィードバックネットワークからの情報を使用して、前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号との間の大きさの差を最小限に抑えるように構成されている、請求項25に記載の遷移信号駆動回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、2020年12月9日に出願された、米国仮特許出願第63/123,051号に対する優先権の利益を主張し、当該仮特許出願の全体は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
自動テスト装置(ATE)は、集積回路などの製造部品の性能を評価するために使用することができる。ATEシステムは、テスト対象デバイス(DUT)にテスト信号を印加し、DUTのエラー又は欠陥をチェックするなど、DUTからの信号を監視するための計装回路を含むことができる。計装回路によって印加されたテスト信号は、故障の誤った表示を引き起こしたり、又はDUTの実際の故障を隠したりすべきではない。テスト信号は、過度のストレス又はDUTへの損傷を引き起こさないようにすべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
任意の特定の要素又は行為の考察を容易に識別するために、参照番号の最も有効な桁は、その要素が最初に導入される図番号を指す。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】概して、自動テストシステムの一部分の例を示す。
【
図2】概して、自動テストシステムの一部分を備える第1の例示的な回路を示す。
【
図3】概して、自動テストシステムの一部分を備える第1の例示的な回路を示す。
【
図4】概して、並列切替回路を有する自動テストシステムの一部分の例を示す。
【
図5】概して、自動テストシステムの一部分を備える第2の例示的な回路を示す。
【
図6】概して、自動テストシステムの一部分を備える第2の例示的な回路を示す。
【
図7】概して、並列切替回路を有する自動テストシステムの一部分の例を示す。
【
図8】並列切替回路を含むか、又は使用することができる信号遷移方法の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
自動テスト装置(ATE)システムは、テスト対象デバイス(DUT)にテスト信号を印加するための計装回路を含むことができる。計装回路によって生成されたテスト信号は、電流信号又は電圧信号を含むことができる。テスト信号は故障の誤った表示を引き起こしたり、DUTの実際の故障を隠したりすべきではない。いくつかのシステムでは、異なるテスト信号電流範囲を切り替えることは、例えば、DUTピンなどのテスト監視ポイントにおいて望ましくない不具合又は信号異常を引き起こす可能性がある。ATEシステムの動作範囲を変更するなど、スイッチ状態が変化すると、電荷注入を補償して、DUTピンでの不具合を低減することができる。テストシステムによって提供された力信号に対するような任意の不具合の大きさは、本明細書で論じられる様々な解決策を使用して制御することができる。
【0006】
一例では、解決策は、システム内の切替段のうちの1つ以上に対してセグメント化されたスイッチを使用することを含むことができる。例えば、比較的大きなスイッチ(例えば、比較的高い電流力又は検知経路に対応する)は、並列に結合された複数のより小さいスイッチを備えることができる。ターンオン位相中、比較的小さいスイッチは、各スイッチの作動の間の指定された時間遅延を有するなどの時間シーケンスでオンにされ得る。時間遅延は、ATEシステム内の増幅回路及びフィードバックが、スイッチターンオン位相中に引き起こされた障害を修正するのに役立ち得る。
【0007】
ターンオフ位相の間、切替段又は切替チャネル内の1つ以上のスイッチのゲートソース電圧Vgsは、最初にスイッチチャネルをオフにするために約ゼロに低減され得る。切替段又は切替チャネルを備えるバックツーバックNDMOSデバイスのソース端子、及び同じデバイスのゲート端子は、基準(例えば、最も負の基準端子又はVEE)に引き出され得る。スイッチターンオフは、例えば、インライン調整可能電流ソースを使用するなど、基準電圧へのプルを制御することによって軽減することができる障害を引き起し得る。制御されたプルは、ATEシステム内の内部増幅回路及びフィードバックが、スイッチターンオフ中に引き起こされた障害を修正するのに役立ち得る。
【0008】
図1は、概して、第1の自動テストシステム100の一部分の概略図を示す。第1の自動テストシステム100は、第1の出力段102及び第2の出力段104を含む。各出力段は、テスト信号の少なくとも一部分を提供するように構成されているそれぞれの力増幅器を含む。例えば、第1の出力段102は、比較的高電流の力増幅器(HFA)を含み、第2の出力段104は、比較的低電流の力増幅器(LFA)を含む。HFA及びLFAは、それぞれ、ハイサイドスイッチ回路106(SH)及びローサイドスイッチ回路108(SL)に結合される。ハイサイドスイッチ回路106及びローサイドスイッチ回路108は、出力ノード又はDUTノード110に結合され得る。一例では、DUTノード110は、入力/出力(I/O)接続部を含み、テストシステムは、コンパレータなどのDUT信号監視回路を含み、テスト信号に対するDUT応答を監視する。
【0009】
様々な要因が、DUTノード110における出力信号における不具合、又は望ましくない過渡挙動に寄与し得る。例えば、第1の出力段102及び第2の出力段104の各々にわたる電圧は、異なる場合があり、ロード電流に依存する場合がある。出力信号ソースが、一方の出力段から他方の出力段に急速に遷移すると、例えば、ハイサイドスイッチ回路106又はローサイドスイッチ回路108からの電荷注入に起因するなどして、出力信号に望ましくない不具合、又は過渡信号スパイクを引き起こす可能性がある。一例において、HFA又はLFAのインピーダンス特性は、不具合に寄与し得る。別の例では、第1の出力段102及び第2の出力段104のシャント抵抗器又は他のインラインインピーダンスは、不具合に寄与し得る。
【0010】
不具合を最小限に抑えるための一手法では、出力段増幅器HFA及びLFAの各々は、増幅器の出力電流のレベルを設定する電流クランプ回路を含むことができる。処理回路(例えば、プロセッサ、特定用途向け集積回路、又はフィールドプログラマブルゲートアレイのうちの1つ以上)を含むことができるような制御回路は、HFA及びLFAの一方又は両方に対する出力電流の値を漸進的に増加又は減少させることによって、DUTノード110における不具合を低減又は軽減するのを助けることができる。例えば、コントローラは、出力段によって提供された最大出力電流を、より高いレベル(例えば、200ミリアンペア(200mA))からより低いレベル(例えば、0mA)に漸進的に減少させることができる。逆に、コントローラは、出力電流をより低いレベル(例えば、0mA)からより高いレベル(例えば、200mA)に漸進的に増加させることができる。
【0011】
図1の例では、第1の自動テストシステム100は、フィードバックネットワーク112を含む。フィードバックネットワーク112は、第1の出力段102、第2の出力段104、DUTノード110、又は他の場所からの情報を検知するように構成され得る。例えば、フィードバックネットワーク112は、DUTノード110で出力信号の大きさを検知するように構成され得、それに応答して、制御回路は、HFA及びLFAの一方又は両方によって提供された出力信号の大きさを更新又は調整することができる。
【0012】
図2は、概して、第1の自動テストシステム100の一部分を備える第1の例示的な回路200を示す。第1の例示的な回路200は、直列の第1の段検知抵抗器204及び第1の段出力スイッチ206を介して、DUTノード216に比較的高い大きさのテスト信号を提供するように構成された第1の段増幅器202を含む。第1の例示的な回路200は、直列の第2の段検知抵抗器絶縁スイッチ210、第2の段検知抵抗器212、及び第2の段出力スイッチ214を介して、比較的低い大きさのテスト信号をDUTノード216に提供するように構成された第2の段増幅器208を含む。
図2の例では、第2の段検知抵抗器絶縁スイッチ210及び第2の段出力スイッチ214は、それぞれ等価な10オームのオン抵抗によって図示的に表される。他の抵抗特性を有するスイッチも同様に使用することができる。一例では、第2の段検知抵抗器絶縁スイッチ210及び第2の段検知抵抗器212は、異なる抵抗特性を有する切り替えられた検知抵抗器経路のアレイを表すことができる。
【0013】
図2の例は、第1の段増幅器202及び第2の段増幅器208が同じ制御又は電圧信号によって駆動される第1の例示的な回路200を示す。
図2に示すような第1の構成では、第1の段出力スイッチ206は開いており、第2の段出力スイッチ214は閉じている。第1の構成では、第2の段増幅器208は、DUTノード216にテスト信号V
OUTを提供し、一方、第1の段増幅器202からの出力は、開いた第1の段出力スイッチ206によってテスト信号に寄与することが抑制される。第1の構成では、DUTは、第2の段増幅器208から10mAを引き出すことができる。したがって、第2の段増幅器208は、V
out+0.7Vの大きさを有する出力信号を提供するように構成することができ、追加の0.7Vは、第2の段増幅器208の出力とDUTノード216との間の直列抵抗による電圧低下を考慮する。
【0014】
一例では、DUTノード216での出力信号の特性を変更するような、DUTノード216を駆動する1つ以上の信号のための信号経路を変更することが所望され得る。例えば、DUT駆動信号のソースは、例えば、第1の大きさの範囲の信号を提供するように構成された第1のソースから、異なる大きさの範囲の信号を提供するように構成された第2のソースに変更することができる。一例において、信号経路変更時又はその間の出力信号の中断を回避することが更に所望され得る。すなわち、出力信号は、DUTが中断することなく定電流(例えば、10mA)信号を受信するように維持され得る。
【0015】
理想的な条件下では、第1の段出力スイッチ206及び第2の段出力スイッチ214は、DUTノード216が最初に第2の段増幅器208から中断されない信号Voutを受信し、次に、出力スイッチ状態が変化した後、第1の段増幅器202からVoutを受信するように、状態を同時に変更することができる。第2の段出力スイッチ214を開くことに加えて、又は代替的に、第1の段出力スイッチ206をオンに切り替えることと協調して、第2の段増幅器208の出力の大きさを瞬時にゼロに低減することができる。しかし、実際には、そのような理想的な動作条件は実用的ではなく、DUTノード216の出力信号は、出力スイッチ状態の変化と一致する過渡不具合を呈する。
【0016】
図3は、概して、出力スイッチ状態変化時又はその後の第1の例示的な回路200の第2の構成の例を示す。変更に先立って、第2の段増幅器208は、上記で説明したように、V
out+0.7Vの電圧大きさでその10mA信号を提供することができる。スイッチ状態の変化で、第2の段増幅器208の出力は、(例えば、0mAに)低減するか、又はオフに切り替えることができ、第1の段増幅器202は、DUTへの中断を回避するために、10mAの出力信号を提供することができる。実際には、残留信号及び電荷貯蔵は、出力信号不具合に寄与し得る、第2の段増幅器208の出力経路において、又はその中で生じ得る。
【0017】
信号ソース変化の直後に、例えば、第1の段増幅器200及び第2の段増幅器208の出力バッファは、Vout+0.7V又はその周辺で保持され得る。第1の例示的な回路200において、第1の段増幅器202とDUTノード216との間の総直列抵抗は、第2の段増幅器208の出力とDUTノード216との間の信号経路における直列抵抗より小さい可能性があり、したがって、DUTノード216は、遷移時に約0.7Vの不具合を経験し得る。遷移に続いて経時的に、フィードバックネットワーク112は、出力信号の大きさを補正するために、第1の段増幅器202によって提供される信号の大きさを調整するために使用され得る。しかしながら、フィードバックネットワーク112を使用して提供された補正は、遷移時に導入された不具合を補償しない。
【0018】
本発明者らは、とりわけ、不具合問題の解決策が、出力信号経路内のスイッチ回路の多重並列インスタンスを有するテストシステム出力段を含むか、又は使用することができることを認識している。解決策は、所望の出力信号変化特性を増幅器及びスイッチ回路の挙動と調整するように構成されている制御回路を含むことができる。例えば、解決策は、制御回路を含み、又は使用して、出力信号を提供する、又は出力信号に寄与する1つ以上の力増幅器からの出力信号特性の変化と協調して閉じられている(したがって導通している)スイッチ回路のいくつかの並列インスタンス又は分岐を変更することができる。制御回路は、説明される機能を実行するための処理回路(例えば、プロセッサ、特定用途向け集積回路、又はフィールドプログラマブルゲートアレイのうちの1つ以上)を含むことができる。
【0019】
図4は、概して、多重独立分岐回路を有する並列切替回路412を含むか、又は使用するATEシステムの一部分を含むことができる第2の自動テストシステム400を示す。第2の自動テストシステム400は、出力テスト信号の第1の部分をDUTノード406でDUT408に提供するように構成された第1の出力段402を含むことができる。第1の出力段402は、HFAゲイン増幅器、HFAバッファ、第1の検知抵抗器410、及び並列切替回路412を含むことができる。並列切替回路412は、多重分岐回路、又は並列スイッチ回路インスタンスを含むことができる。例えば、
図4の並列切替回路412は、10個の別個の並列スイッチSW1_1~SW1_10を含むことができる。
図4の例では、並列切替回路412の各スイッチは、例えば、10オームの実質的に同じ抵抗特性を有することができ、又はスイッチは、異なる抵抗特性を有することができる。一例では、並列切替回路412内のスイッチの各々は、一緒に、例えば、約10オームの指定されたチャネルオン抵抗特性を有する、それぞれの対のバックツーバックNDMOSスイッチデバイスを備える。このような結合スイッチデバイス及び対応する制御システムの例は、「Bi-directional switch using series connected N-type MOS devices in parallel with series connected P-type MOS devices」(米国特許第8,710,541号)においてAherne他によって、かつ/又は「Bootstrapped switch circuit」(米国特許第7,952,419号)においてBirkによって説明され、各々はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0020】
第2の自動テストシステム400は、出力テスト信号の第2の部分をDUTノード406でDUT408に提供するように構成された第2の出力段404を含むことができる。第2の出力段404は、LFAゲイン増幅器、LFAバッファ、LFAバッファスイッチ414、第2の検知抵抗器416、及びLFA出力スイッチ418を含むことができる。一例では、LFAバッファスイッチ414又はLFA出力スイッチ418は、並列切替回路412内のスイッチのうちの1つの抵抗特性とほぼ同じ抵抗特性を有することができる。一例では、LFAバッファスイッチ414、LFA出力スイッチ418、及び並列切替回路412のスイッチインスタンスの各々は、実質的に同じ物理的特徴又はサイズ特性を有するバックツーバックNMOS対など、同様に構成されたスイッチデバイスの異なるインスタンスを備えることができる。
【0021】
第2の自動テストシステム400は、フィードバックネットワーク420からの情報に基づいて、及び任意選択的に、外部動作命令に基づいて、第1の出力段402及び第2の出力段404を制御するように構成された制御回路422を更に含むことができる。例えば、制御回路422は、DUTノード406における信号特性に関する情報を検知し、それに応答して、HFA及びLFAゲイン増幅器のうちの1つ以上のゲイン特性を制御するか、又はLFAバッファスイッチ414、LFA出力スイッチ418、若しくは並列切替回路412内のスイッチインスタンスのうちの1つ以上の切替状態を制御するように構成され得る。一例では、制御回路422は、フィードバックネットワーク420を使用して検知されるなど、DUTノード406における電圧大きさに関する情報を使用して、第1の出力段402からの出力テスト信号の第1の部分の出力の大きさを制御するか、又は第2の出力段404からの出力テスト信号の第2の部分の出力の大きさを制御するように構成され得る。
【0022】
一例では、制御回路422は、第1の出力段402及び第2の出力段404において信号経路を使用するなど、異なる信号経路を使用して提供されたテスト信号間の遷移において、又は遷移中に、DUTノード406における不具合を軽減するのに役立つことができる。例えば、制御回路422は、第2の出力段404を使用して提供される(例えば、排他的に又は非排他的に)などの第1のテスト信号から、第1の出力段402を使用して提供される(例えば、排他的に又は非排他的に)などの第2のテスト信号への遷移を調整するのに役立つことができる。遷移時に、第1及び第2のテスト信号は、同様の大きさの特性を有することができる。遷移は、並列切替回路412内のスイッチのターンオンシーケンス、及び任意選択的に、LFAバッファスイッチ414又はLFA出力スイッチ418のターンオンシーケンスを制御することを含むことができる。制御回路422は、第2のテスト信号から第1のテスト信号に戻る、又は別の信号への遷移を調整するように更に構成され得る。一例では、制御回路422は、DUTノード406における信号不具合を最小限に抑えるのを助けるために、並列切替回路412内のスイッチを順次、又は一度に1つずつオン又はオフにするように構成され得る。
【0023】
図5及び
図6は、概して、第2の自動テストシステム400の一部分を備える第2の例示的な回路500を示す。第2の例示的な回路500は、直列の第1の段検知抵抗器504及びスイッチ回路506を介して、DUTノード516においてDUT518に比較的高い大きさのテスト信号を提供するように構成された第1の段増幅器502を含む。第2の例示的な回路500は、直列の第2の段検知抵抗器絶縁スイッチ510、第2の段検知抵抗器512、及び第2の段出力スイッチ514を介して、比較的低い大きさのテスト信号をDUTノード516に提供するように構成された第2の段増幅器508を含む。
図5の例では、第2の段検知抵抗器絶縁スイッチ510及び第2の段出力スイッチ514は、10オームの等価なオン抵抗によって閉じた状態で図示的に表される。他の抵抗特性を有するスイッチも同様に使用することができる。一例では、第2の段検知抵抗器絶縁スイッチ510及び第2の段検知抵抗器512は、異なる抵抗特性を有する切り替えられた検知抵抗器経路のアレイを表すことができる。スイッチ回路506は、第1のスイッチインスタンス520及び並列に結合された第2のスイッチインスタンス522を含む。追加のスイッチインスタンスは、同様に、スイッチ回路506に並列に含まれ得るか、又は第2のスイッチインスタンス522は、一緒に作動される多重スイッチインスタンスを表すことができる。
【0024】
図5の例は、概して、時間T1におけるDUT駆動信号遷移の一部分に対応する第2の例示的な回路500の構成を示す。遷移の前に、DUT518は、例えば、第2の段増幅器508から、約70オームを介して(例えば、第2の段検知抵抗器絶縁スイッチ510、第2の段検知抵抗器512、及び第2の段出力スイッチ514の直列の組み合わせによって提供される)10mAの駆動信号を受信することができる。10mAの駆動信号を提供する第2の段増幅器508と同時に、第1の段増幅器502は、DUTノード516からオフにするか、又は分離することができる。
【0025】
駆動信号遷移の時点T1で、制御回路422は、(1)第2の段増幅器508を制御して、出力信号の大きさを低減し、(2)第1の段増幅器502を制御して、出力信号を提供し、かつ(3)スイッチ回路506内のスイッチのうちの1つ以上を制御して、第1の段増幅器502からの出力信号をDUTノード516に結合することができる。すなわち、制御回路422は、第1の段増幅器502及び第2の段増幅器508を制御して、それぞれの電流信号(例えば、電圧又は電流の大きさが等しい)をDUTノード516に提供するために使用され得る。
図5の用例では、駆動信号遷移は、第1の段増幅器502及び第2の段増幅器508を含み、各々が、一致したインピーダンスを介してDUT518にそれぞれ5mAの駆動信号(例えば、V
out+0.35V)を提供する。例えば、第1の段増幅器502は、約70オームを介して(例えば、第2のスイッチインスタンス522によって提供される)5mAを提供し、第2の段増幅器508は、約70オームを介して(例えば、第2の段検知抵抗器絶縁スイッチ510、第2の段検知抵抗器512、及び第2の段出力スイッチ514の直列組み合わせによって提供される)5mAを提供する。DUTノード516は、遷移の前及び時点T1で実質的に同じ駆動電流によってロードされるため、DUTノード516における不具合を低減することができる。例えば、総不具合は、
図2及び
図3の例(例えば、0.7V~0.35V)と比較して約半分に低減することができる。
【0026】
図5に示す時間T1での遷移に続いて、制御回路422は、フィードバックネットワーク420からの情報を使用して、DUT518電圧を監視し、それに応答して、第1の段増幅器502及び第2の段増幅器508からの駆動信号の入力又は出力電圧特性を変更することができる。一例では、制御回路422は、第1の段増幅器502及び第2の段増幅器508の入力における制御電圧を調整し、それによって、DUTノード516における組み合わされた出力信号の大きさを補正することができる。
【0027】
ここで
図6を参照すると、時間T2において、制御回路422は、スイッチ回路506の第1のスイッチインスタンス520をオンにすることができる。DUTノード516電圧及び増幅器の出力は瞬間的に変化し得ないため、第1の段増幅器502及び第2の段増幅器508は、短時間(例えば、T2で)実質的に同じ出力電圧信号を提供することができ、これにより、DUTノード516における不具合を引き起こす可能性がある。
【0028】
図6に示す時間T2での遷移に続いて、制御回路422は、フィードバックネットワーク420からの情報を使用して、DUT518電圧を監視し、それに応答して、第1の段増幅器502からの駆動信号の出力電圧特性を変更して、DUTノード516におけるオーバーシュート電圧を補正することができる。実質的に、DUT電流の全ては、時間T2の後、低インピーダンスの第1のスイッチインスタンス520(例えば、約1オームのオン抵抗を有する)を通って流れることができる。したがって、第1の段増幅器502は、制御回路422によって使用又は制御されて、比較的高い大きさのテスト信号をDUT518に提供することができる。
【0029】
図5及び
図6の例では、したがって、DUTノード516における不具合の大きさは、時間の経過とともに出力信号の変化を広げることによって低減することができる。すなわち、スイッチ回路506内の多重スイッチインスタンスのうちの1つは、それぞれの異なる駆動増幅器によって提供され得るなどの信号ソース経路の間で切り替えるときに、DUTノード上のロード効果を低減するために、第1の時間(例えば、時間T1で)にオンに切り替えられ得る。スイッチ回路506内の1つ以上の他のスイッチインスタンスは、DUTノードにサービスを提供する信号経路の総インピーダンスを徐々に変化させるために、後の時間(例えば、時間T2で)にオンに切り替えることができる。逆に、スイッチ回路506内の多重スイッチインスタンスのうちの1つは、信号ソース経路を切り替えるときに、DUTノードへのロード効果を増加させるために、第1の時間(例えば、時間T1)においてオフに切り替えることができ、スイッチ回路506内の1つ以上の他のスイッチインスタンスは、後の時間(例えば、時間T2)にオフに切り替えて、DUTノードにサービスを提供する信号経路の総インピーダンスを徐々に変化させることができる。
【0030】
スイッチ状態変更のタイミングは、変更間の十分な整定時間を確保するためなど、測定されたDUTノード信号特性に基づくことができる。一例では、第1の段増幅器502及び第2の段増幅器508の各々からの信号を使用してDUTノードが駆動される期間又は持続時間は、「メークビフォアブレーク」時間と称され得る。すなわち、2つの増幅器を一緒に使用して、増幅器のうちの1つが「壊れる」又は信号経路から取り除かれる前に、出力が特定の信号特性を達成するようにすることができる。
【0031】
本発明者らは、複数の異なる信号経路、及び任意選択的に、複数の異なる駆動回路又は増幅器を使用してDUTに提供された出力信号に関して、更なる制御及び粒度の必要性を認識している。
図7は、概して、制御回路724からの制御信号に基づくなどして、駆動信号をDUTノード706においてDUT708に選択的に提供するように構成された第1の出力段702及び第2の出力段704を含む第3の例示的な回路700を示す。制御回路724は、フィードバックネットワーク722を介して受信されたDUT708からの情報に基づいて、第1の出力段702又は第2の出力段704の動作を調整することができる。一例において、第2の出力段704は、直列結合された第3の検知抵抗器絶縁スイッチ718、第3の検知抵抗器726、及び第3の信号経路出力スイッチ720を介して、DUT駆動信号を提供するように構成されている出力増幅器及びバッファ回路を含む。
【0032】
図7の例では、第1の出力段702は、並列の第1及び第2の信号経路を介して、DUT駆動信号を提供するように構成されている出力増幅器及びバッファ回路を含む。第1の信号経路は、多重セグメント並列切替回路712に結合された第1の検知抵抗器710を含む。第2の信号経路は、第2の信号経路出力スイッチ716に結合された第2の検知抵抗器714を含む。一例において、第1の検知抵抗器710及び第2の検知抵抗器714は、同様に評価され得るか、又は異なる抵抗特性を有することができる。
図7の例では、第1の検知抵抗器710は、約0.25オームの抵抗を有し、第2の検知抵抗器714は、約5オームの抵抗を有する。
【0033】
多重セグメント並列切替回路712は、並列に結合された複数の異なるスイッチデバイスを含むことができる。異なるスイッチデバイスのうちの任意の2つ以上は、同様に又は異なる方法で構成され得る。例えば、SEG_A~SEG_Dとラベル付けされた並列スイッチデバイスの第1のグループは、それぞれ異なるオン抵抗特性を有するデバイスを含むことができる。例えば、SEG_Dは、約20オームの最小オン抵抗を有することができ、SEG_Aは、約130オームの最大オン抵抗を有することができ、SEG_B及びSEG_Cは、中間オン抵抗値を有することができる。一例では、SW1<0>~SW1<8>とラベル付けされた並列スイッチデバイスの第2のグループは、実質的に同じオン抵抗特性を有するデバイスを含むことができる。例えば、各スイッチデバイスSW1<x>は、10オームのオン抵抗を有することができる。多重セグメント並列切替回路712内の様々なスイッチデバイスは、第1の出力段702における増幅器からDUTノード706にサービスを提供する信号経路のインピーダンス特性を制御するなど、制御回路724によって独立して制御することができる。
【0034】
第2の出力段704によって提供されたDUT駆動信号から第1の出力段702によって提供されたDUT駆動信号への遷移を含む例では、制御回路724は、より大きな抵抗経路が最初に使用されるように、多重セグメント並列切替回路712の要素の切り替えを調整することができる。次いで、多重セグメント並列切替回路712を介する経路抵抗を徐々に低減することができる。例えば、(例えば、約130オームのオン抵抗を有する)最初にスイッチセグメントSEG_Aを、次に(例えば、約75オームのオン抵抗を有する)スイッチセグメントSEG_Bなどを、多重セグメント並列切替回路712内の全てのスイッチが導通するまで、オンに切り替えることができる。多重セグメント並列切替回路712内の全てのスイッチがオンの場合、第2の出力段704増幅器は、任意選択的にオフに切り替えることができ、かつ/又は第3の検知抵抗器絶縁スイッチ718若しくは第3の信号経路出力スイッチ720は、任意選択的に開いて、第2の出力段704をDUTノード706から分離することができる。切替シーケンスは、最小抵抗から最大抵抗まで、第1の出力段702によって提供されたDUT駆動信号から第2の出力段704によって提供された異なるDUT駆動信号への切り替えとは反対の順序で実行され得る。
【0035】
別の例では、1つの駆動増幅器から延びる多重信号経路は、DUTノード706において様々な異なる直列抵抗を提示するように独立して切り替えることができる。例えば、異なる値の検知抵抗器は、異なるレベルの検知精度を容易にするために、第1の出力段702の出力バッファ回路と直列に提供され得る。例えば、比較的大きな直列検知抵抗器を使用して、より小さな電流又は信号経路内の電流のより小さな変化をより正確に検出することができる。
【0036】
図7の例では、第1の出力段702は、第1及び第2の並列信号経路を介して、DUTノード706に結合された駆動増幅器を含む。第1の信号経路は、第1の検知抵抗器710及び多重セグメント並列切替回路712を含み、第2の信号経路は、第2の検知抵抗器714及び第2の信号経路出力スイッチ716を含む。第1の検知抵抗器710及び第2の検知抵抗器714は、異なる抵抗特性を有することができる。動作中、制御回路724は、第1の出力段702の駆動増幅器から延びる信号経路のインピーダンス特性をDUTノード706に対応して変化させるために、第2の信号経路出力スイッチ716及び多重セグメント並列切替回路712の切り替えを制御するために使用することができる。そのような信号経路の変化によるDUTノード706の不具合は、制御回路724を使用して軽減されて、多重セグメント並列切替回路712内の個々のスイッチセグメントのターンオン又はターンオフシーケンスを制御することができる。
【0037】
図8は、概して、第2の自動テストシステム400又は第3の例示的な回路700を含む、又は使用することができる信号遷移方法800の例を示す。信号遷移方法800の以下の考察では、例示のみを目的として、第3の例示的な回路700を参照する。
【0038】
信号遷移方法800は、第2の増幅回路からの第1の出力信号をDUTノードに提供することによってブロック802で開始することができる。例えば、ブロック802は、第2の出力段704の増幅器からDUTノード706に第1のDUT駆動信号を提供することを含むことができる。
【0039】
ブロック804では、信号遷移方法800は、ブロック802で提供された第1の出力信号の大きさを低減させ続けることができ、第2の分岐スイッチ回路が非導通である間、第1の分岐スイッチ回路を切り替えて、第1の増幅回路からDUTノード706に第2の出力信号を提供することができる。例えば、ブロック804は、制御回路724を使用して、第2の出力段704内の増幅器が、第1の出力段702内の増幅器と協調して使用されて、DUT駆動信号を提供することができる、メークビフォアブレークアルゴリズムを開始することを含むことができる。ブロック804に対応する動作間隔の間、制御回路724は、多重セグメント並列切替回路712の第1の分岐スイッチ回路又はスイッチセグメントを導通状態に切り替えることができ、多重セグメント並列切替回路712内の1つ以上の他の分岐スイッチ回路又はスイッチセグメントを非導通状態に維持することができる。第1の分岐スイッチ回路は、1つ以上の他の分岐スイッチ回路の抵抗の大きさの特性を超える抵抗の大きさの特性を有することができる。同じ動作間隔の間、制御回路724は、第1の出力段702内の第1の増幅器及び第2の出力段704内の第2の増幅器を制御して、一緒にDUTノード706に駆動信号を提供する信号を提供することができる。組み合わされた信号が提供されるとき、第1の分岐スイッチ回路を閉じることのロード効果などのために、小さな不具合がDUTノード706に現れることがある(例えば、
図5を参照されたい)。
【0040】
サブルーチンブロック806において、信号遷移方法800は、DUTノードからの信号情報を監視すること、及び任意選択的に、第1の出力段702における第1の増幅器の出力を調整することを含むことができる。例えば、サブルーチンブロック806は、制御回路724を使用して、フィードバックネットワーク722を介して受信されるなど、DUTノード706からの不具合情報を監視することを含むことができる。制御回路724は、第1の出力段702内の第1の増幅器の出力信号の大きさの特性、又は第2の出力段704内の第2の増幅器の出力信号の大きさの特性を変更することによって、不具合情報に応答することができる。決定ブロック808において、信号遷移方法800は、整定閾値に達したかどうかを決定することを含むことができる。例えば、決定ブロック808は、制御回路724を使用して、DUTノード706電圧が指定されたターゲット電圧の指定された許容範囲内にあるかどうか(例えば、Vout)を決定することを含むことができる。整定閾値に達しない場合、信号遷移方法800は、サブルーチンブロック806に戻り、1つ以上の増幅器を更に調整することができる。整定閾値に達する場合、信号遷移方法800は、ブロック810に継続することができる。
【0041】
ブロック810で、信号遷移方法800は、(例えば、第2の出力段704において増幅器によって提供される)第1の出力信号の大きさを低減させること、及び第1の分岐回路が(例えば、第1の出力段702において増幅器によって提供される)第2の出力信号を導通させる間に、第2の分岐スイッチ回路を切り替えて、第1の増幅回路からDUTノードに第3の出力信号を提供することを含むことができる。例えば、ブロック810は、多重セグメント並列切替回路712の多重分岐を使用して、テスト信号のそれぞれの部分(例えば、第2の出力信号及び第3の出力信号)をDUTノード706に提供することを含むことができる。
【0042】
ブロック812において、信号遷移方法800は、第2の増幅回路とDUTノードとの間の信号経路を遮断することを含むことができる。例えば、ブロック812は、DUT駆動信号が、多重セグメント並列切替回路712を介して、又は第2の信号経路出力スイッチ716を介して、第1の出力段702によって排他的に提供され得るように、第3の検知抵抗器絶縁スイッチ718及び第3の信号経路出力スイッチ720のうちの1つ以上を開くことを含むことができる。
【0043】
本開示の様々な態様は、本明細書で特定されるテストシステム関連の問題に対する解決策を提供するのを助けることができる。一例では、態様1は、入力/出力(I/O)接続部に結合された第1のスイッチ回路であって、第1のスイッチ回路が、それぞれの抵抗特性を有するスイッチ回路の多重並列インスタンスを備える、第1のスイッチ回路、I/O接続部に結合された第2のスイッチ回路、第1のスイッチ回路を介して、かつ/又は第2のスイッチ回路を介して、I/O接続部に第1の駆動信号を提供するように構成された第1の力増幅器、第1及び第2のスイッチ回路からの信号経路を切り替えるときに、第1のスイッチ回路及び第2のスイッチ回路を制御して、I/O接続部での不具合を軽減するように構成された制御回路、を含むか、又は使用することができるなど、主題(装置、システム、デバイス、方法、動作を実行するための手段、又はデバイスによって実行されるときに、デバイスに動作を実行させることができる命令、又は製品を含むデバイス可読媒体)を含むか、又は使用することができる。
【0044】
態様2において、態様1の主題は、第2のスイッチ回路を介して、I/O接続部に第2の駆動信号を提供するように構成された第2の力増幅器を含み、制御回路が、第1及び第2の力増幅器からの駆動信号を切り替えるときに、第1のスイッチ回路を制御して、I/O接続部における不具合を軽減するように構成されている。
【0045】
態様3において、態様2の主題は、I/O接続部から情報を受信し、それに応答して、第1及び第2の力増幅器を制御して、第1の駆動信号と第2の駆動信号との間の大きさの差を最小限に抑えるように構成された制御回路を含む。
【0046】
態様4において、態様1~3の主題は、それぞれ異なるトランジスタチャネル抵抗特性を有するスイッチ回路の多重並列インスタンスを含む。
【0047】
態様5において、態様1~4の主題は、第1の力増幅器が第1の駆動信号を提供している間に、時間遅延シーケンスで第1のスイッチ回路内のスイッチ回路のそれぞれの回路をイネーブルにするように構成された制御回路を含む。
【0048】
態様6において、態様5の主題は、第2のスイッチ回路を介して、I/O接続部に第2の駆動信号を提供するように構成された第2の力増幅器を含み、制御回路が、時間遅延シーケンスで、第1の駆動信号と第2の駆動信号との間の大きさの差の低減を調整するように構成されている。
【0049】
態様7において、態様1~6の主題は、第1の力増幅器の出力と第1のスイッチ回路との間に直列に設けられた第1の検知抵抗器、及び第2のスイッチ回路と直列に設けられた第2の検知抵抗器を含む。
【0050】
態様8において、態様1~7の主題は、I/O接続部における第1の駆動信号からI/O接続部における第2の駆動信号への遷移を調整するように構成された制御回路を含み、第1の駆動信号が、第1及び第2のスイッチ回路を介して提供され、第2の駆動信号が、第1のスイッチ回路を介して提供されるが、第2のスイッチ回路を介しては提供されない。
【0051】
態様9において、態様1~8の主題は、I/O接続部における第1の駆動信号からI/O接続部における第2の駆動信号への遷移を調整するように構成された制御回路を含み、第1の駆動信号が、第1のスイッチ回路を介して提供されるが、第2のスイッチ回路を介しては提供されず、第2の駆動信号が、第1及び第2のスイッチ回路を介して提供される。
【0052】
態様10において、態様1~9の主題は、NDMOSデバイスのそれぞれのソース結合配置を含む第1のスイッチ回路のスイッチ回路のインスタンスの各々を含む。
【0053】
態様11において、態様1~10の主題は、第2のスイッチ回路を介して、I/O接続部に第2の駆動信号を提供するように構成された第2の力増幅器を含み、第1の力増幅器が、前記I/O接続部において、より大きい第1の電流信号の大きさの範囲を有する電流信号をソース又はシンクするように構成され、前記第2の力増幅器が、前記I/O接続部において、より小さい第2の電流信号の大きさの範囲を有する電流信号をソース又はシンクするように構成されている。
【0054】
態様12において、態様1~11の主題は、メークビフォアブレークアルゴリズムを使用して、第1及び第2のスイッチ回路からの信号経路の切り替えを制御するように構成された制御回路を含む。
【0055】
態様13において、態様1~12の主題は、同一又は異なる抵抗特性を有する追加のスイッチ回路の多重並列インスタンスを備える、第2のスイッチ回路を含む。
【0056】
態様14は、第1の切替経路を介して提供された初期信号から第2の切替経路を介して提供された後続信号に、出力ノードにおけるテスト対象デバイス(DUT)の出力テスト信号を遷移させることを含む方法を含むことができる。態様14において、遷移することは、第2の増幅回路を出力ノードに結合する多重独立分岐回路を備える並列切替回路において、第2の分岐回路が非導通である間に、出力テスト信号の第1の部分を導通させるように、第1の分岐回路を切り替えることであって、第1の分岐回路が、第1のオン抵抗を有する、切り替えること、及び第1の遅延の後で、第1の分岐回路が導通している間に、出力テスト信号の第2の部分を導通させるように、第2の分岐回路を切り替えることであって、第2の分岐回路が、異なる第2のオン抵抗を有し、第1及び第2の分岐回路が、並列に結合され、出力テスト信号の第1及び第2の部分が、同じ第1の増幅回路によって提供される、切り替えることを含むことができる。
【0057】
態様15において、態様14の主題は、出力テスト信号の第2の部分を導通させるように、第2の分岐回路を切り替えることを含み、第2の増幅回路と出力ノードとの間の信号経路をオフに切り替えることを更に含む。
【0058】
態様16において、態様14~15の主題は、より低い大きさの初期信号からより大きい大きさの後続信号へと遷移することを含むために、出力テスト信号を遷移させることを含み、第1の分岐回路の第1のオン抵抗が、第2の分岐回路の第2のオン抵抗よりも大きい。
【0059】
態様17において、態様14~16の主題は、第2の分岐回路をオフに切り替えることによって、出力ノードにおける出力テスト信号を後続信号から初期信号に再び遷移させることを含む。
【0060】
態様18において、態様14~17の主題は、第2の増幅回路を使用して、初期信号を提供すること、及び第1の増幅回路を使用して、後続信号を提供することであって、第1の増幅回路が、並列切替回路の分岐回路によって、出力ノードに結合される、提供することを含む。
【0061】
態様19において、態様14~18の主題は、初期信号及び異なる電流の大きさの特性を有する後続信号を含む。
【0062】
態様20において、態様14~19の主題は、出力テスト信号の第1の部分を導通させるように第1の分岐回路を切り替えた後の出力ノードにおける出力テスト信号の整定時間に依存する、第1の遅延の持続時間を含む。
【0063】
態様21において、態様20の主題は、フィードバックネットワークを使用して、出力ノードにおいて出力テスト信号の大きさを検知すること、及び出力テスト信号の大きさが指定された閾値大きさ条件を満たすことに応答して、出力テスト信号の第2の部分を導通させるように、第2の分岐回路を切り替えることを含む。
【0064】
態様22において、態様14~21の主題は、第2の分岐回路を切り替えた後の整定時間に続いて、第1の増幅回路と出力ノードとの間の回路経路を遮断することを含む。
【0065】
態様23は、出力信号が異なる振幅間で遷移するときに、テストシステムにおける切替不具合を最小限に抑えるために、所望の電圧遷移大きさに関する情報に応じて、電流経路を選択的にイネーブルにする遷移信号駆動回路を含むか、又は使用することができる。態様23において、遷移駆動回路は、所望の電圧遷移大きさに基づいて、それぞれイネーブル又はディセーブルにされている多重並列電流経路に結合された第1の電流源を備える第1のドライバ回路であって、第1のドライバ回路が、電流経路のうちの1つ以上を介して提供された第1の電流源からの電流を使用して、より大きい第1の振幅特性を有する第1のテスト信号を、テスト対象デバイス(DUT)ノードに提供するように構成されている、第1のドライバ回路、及び出力ノードに、より小さい第2の振幅特性を有する第2のテスト信号を提供するように構成された第2のドライバ回路を含むことができる。態様23は、任意選択的に、第1及び第2のドライバ回路を制御し、並列電流経路内のスイッチを制御して、第1のドライバ回路からの第1のテスト信号を、第2のドライバ回路からの第2のテスト信号と一緒に使用して、出力信号を提供するように構成された制御回路を更に含むことができる。
【0066】
態様24において、態様23の主題は、それぞれ異なるオン抵抗特性を有する、並列電流経路内のスイッチを含む。
【0067】
態様25において、態様23~24の主題は、制御回路をDUTノードに結合するフィードバックネットワークを含む。
【0068】
態様26において、態様25の主題は、DUTノードにおける電圧大きさに関するフィードバックネットワークからの情報を使用して、第1及び第2のテスト信号の大きさの特性を制御するように構成された制御回路を含む。
【0069】
態様27において、態様25~26の主題は、DUTノードにおける電圧大きさに関するフィードバックネットワークからの情報を使用して、第1のテスト信号と第2のテスト信号との間の大きさの差を最小限に抑えるように構成された制御回路を含む。
【0070】
態様28は、処理回路によって実行されると、処理回路に、態様1~27のいずれかを実装するための動作を実行させる命令を含む、少なくとも1つの機械可読媒体を含むことができる。
【0071】
これらの限定的な態様の各々は、それ自体を主張し得るか、又は他の態様、実施例、又は本明細書の他の場所で論じられる特徴のうちの1つ以上との様々な置換若しくは組み合わせにおいて組み合わせられ得る。
【0072】
発明を実施するための形態は、発明を実施するための形態の一部を形成する、添付図面の参照を含む。図面は、例示によって、本発明が実施され得る具体的な実施形態を示す。これらの実施形態は、本明細書では「例」とも呼ばれる。そのような例は、図示又は記載されたものに加えて要素を含むことができる。しかし、本発明者らは、図示又は記載された要素のみが提供される例も想到する。本発明者らは、本明細書に示されるか、又は説明される、特定の実施例(若しくはその1つ以上の態様)、又は他の実施例(若しくはその1つ以上の態様)のいずれかに対する、示されるか、又は説明される、それらの要素(若しくはその1つ以上の態様)の任意の組み合わせ又は置換を使用する実施例も企図する。
【0073】
本文書において、「a」又は「an」の用語は、特許文献において一般的であるように、任意の他の事例又は「少なくとも1つ(at least one)」若しくは「1つ以上(one or more)」の使用法とは無関係に、1つ以上を含むように使用される。本文書において、「又は」の用語は、別段の指示がない限り、非排他的、あるいは「A又はB」が、「AであるがBではない」、「BであるがAではない」、並びに「A及びB」を含むことを指すように使用される。本文書において、「含む(including)」及び「in which」は、それぞれ「備える(comprising)」及び「wherein」の用語の平易な英語の同等物として使用される。
【0074】
以下の特許請求の範囲において、「含む」及び「備える」という用語は制限のないものであり、すなわち、請求項でそのような用語の後に列挙されたものに加えて、要素を含むシステム、装置、物品、組成物、製剤、又はプロセスは、依然としてその請求項の範囲内にあると考えられる。更に、以下の特許請求の範囲において、「第1」、「第2」及び「第3」などは、単に符号として使用され、それらの対象に対する数値的要件を強いることを意図しない。
【0075】
本明細書に説明される方法の実施例は、少なくとも部分的に機械又はコンピュータ実装され得る。いくつかの実施例は、上記の実施例に説明される方法を実施するように電子デバイスを構成するように動作可能な命令によってエンコードされたコンピュータ可読媒体又は機械可読媒体を含み得る。かかる方法の実装は、マイクロコード、アセンブリ言語コード、高級言語コードなどを含み得る。かかるコードは、様々な方法を実施するためのコンピュータ可読命令を含み得る。コードは、コンピュータプログラム製品の一部を形成することができる。更に、実施例において、コードは、実行又は他のタイミング中などに、1つ以上の揮発性、非一時的、又は不揮発性有形コンピュータ可読媒体上に明白に記憶され得る。これらの有形コンピュータ可読媒体の例としては、限定されるものではないが、ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、リムーバブル光ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク)、磁気カセット、メモリカード又はスティック、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)などが挙げられる。
【0076】
上記の説明は例示的なものであり、制約を意図するものではない。例えば、上記に説明された実施例(又は、それらの1つ以上の態様)は、互いに組み合わせて使用されてもよい。他の実施形態は、上記の説明を検討する際に、当業者などによって使用され得る。要約書は、読者が技術的な開示の性質を速やかに確認することを可能にするために提供される。特許請求の範囲の範囲又は意味を、解釈又は限定するために使用されないことを理解して提示される。また、上記の発明を実施するための形態において、様々な特徴が、開示を簡素化するためにともにグループ化されてもよい。これは、未請求の開示された特徴は、任意の特許請求の範囲にとって本質的なものであることを意図しているとして解釈されるべきではない。むしろ、発明の主題は、特定の開示された実施形態の全ての特徴未満にあり得る。したがって、以下の特許請求の範囲は、実施例又は実施形態として発明を実施するための形態に本明細書で組み込まれ、各特許請求の範囲は、別個の実施形態としてそれ自体で独立し、かかる実施形態が、様々な組み合わせ又は置換において互いに組み合わされ得ることが企図される。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、かかる特許請求の範囲が権利を有する同等物の全範囲を伴って、決定されるべきである。
【符号の説明】
【0077】
100 第1の自動テストシステム
102 第1の出力段
104 第2の出力段
106 ハイサイドスイッチ回路
108 ローサイドスイッチ回路
110 DUTノード
112 フィードバックネットワーク
200 回路
202 第1の段増幅器
204 第1の段検知抵抗器
206 第1の段出力スイッチ
208 第2の段増幅器
210 第2の段検知抵抗器絶縁スイッチ
212 第2の段検知抵抗器
214 第2の段出力スイッチ
216 DUTノード
400 第2の自動テストシステム
402 第1の出力段
404 第2の出力段
406 DUTノード
408 DUT
410 第1の検知抵抗器
412 並列切替回路
414 LFAバッファスイッチ
416 第2の検知抵抗器
418 LFA出力スイッチ
420 フィードバックネットワーク
422 制御回路
500 回路
502 第1の段増幅器
504 第1の段検知抵抗器
506 スイッチ回路
508 第2の段増幅器
510 第2の段検知抵抗器絶縁スイッチ
512 第2の段検知抵抗器
514 第2の段出力スイッチ
516 DUTノード
518 DUT
520 第1のスイッチインスタンス
522 第2のスイッチインスタンス
700 回路
702 第1の出力段
704 第2の出力段
706 DUTノード
708 DUT
710 第1の検知抵抗器
712 多重セグメント並列切替回路
714 第2の検知抵抗器
716 第2の信号経路出力スイッチ
718 第3の検知抵抗器絶縁スイッチ
720 第3の信号経路出力スイッチ
722 フィードバックネットワーク
724 制御回路
726 第3の検知抵抗器
【国際調査報告】