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特表2023-552885凝集体を含む界面領域を備えた半導体構造を生成する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-19
(54)【発明の名称】凝集体を含む界面領域を備えた半導体構造を生成する方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/02 20060101AFI20231212BHJP
【FI】
H01L21/02 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535979
(86)(22)【出願日】2021-11-29
(85)【翻訳文提出日】2023-08-14
(86)【国際出願番号】 FR2021052124
(87)【国際公開番号】W WO2022129726
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】2013294
(32)【優先日】2020-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510094104
【氏名又は名称】コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ エナジーズ アルタナティブス
(71)【出願人】
【識別番号】507088071
【氏名又は名称】ソイテック
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グウェルタ ゴーダン
(72)【発明者】
【氏名】イオヌット ラドゥ
(72)【発明者】
【氏名】フランク フォーネル
(72)【発明者】
【氏名】ジュリー ウィディーズ
(72)【発明者】
【氏名】ディディエ ランドリュ
(57)【要約】
本発明は、半導体構造を生成する方法に関し、当該方法は、a)半導体材料で作られた加工層を提供することと、b)半導体材料で作られたキャリア基板を提供することと、c)加工層及びキャリア基板の半導体材料とは異なる半導体材料から構成され、50nm未満の厚さを有する膜を、加工層の接合される自由面上及び/又はキャリア基板の接合される自由面上に成膜することと、d)中間構造を形成することであって、形成するステップは、主面に沿って延在する結合界面に沿って、加工層及びキャリア基板の接合される自由面をそれぞれ直接接合することを含み、中間構造が、c)において成膜された1つ以上の膜から生じる封入された膜を含むことと、e)中間構造を臨界温度以上の温度でアニールして、封入された膜のセグメント化をもたらし、加工層とキャリア基板との間の界面領域を備えた半導体構造を形成することであって、当該界面領域が、加工層とキャリア基板との間の直接接触の領域と、膜の半導体材料を含み、主面に垂直な軸に沿って250nm以下の厚さを有する凝集体とを含むことと、を含み、直接接触の領域及び凝集体は、主面内で隣接している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体構造(100)の生成方法であって、
a)接合される自由面(10a)を有する半導体材料で作られた加工層(10)を提供することと、
b)接合される自由面(30a)を有する半導体材料で作られたキャリア基板(30)を提供することと、
c)前記加工層(10)及び前記キャリア基板(30)の前記半導体材料とは異なる半導体材料から構成され、50nm未満の厚さを有する膜(2)を、前記加工層(10)の接合される前記自由面(10a)上及び/又は前記キャリア基板(30)の接合される前記自由面(30a)上に成膜することと、
d)中間構造(150)を形成することであって、前記形成することが、主面(x,y)に沿って延在する結合界面(15)に沿って、前記加工層(10)及び前記キャリア基板(30)の接合される前記自由面をそれぞれ直接接合することを含み、前記中間構造(150)が、ステップc)中に成膜された1つ以上の前記膜(2)から生じる封入された膜(2’)を含むことと、
e)前記中間構造(150)を臨界温度以上の温度でアニールして、前記封入された膜(2’)のセグメント化をもたらし、前記加工層(10)と前記キャリア基板(30)との間に界面領域(20)を備える前記半導体構造(100)を形成することであって、前記界面領域(20)が、
-前記加工層(10)と前記キャリア基板(30)との間の直接接触の領域(22)と、
-前記膜(2)の前記半導体材料を含み、前記主面(x,y)に垂直な軸(z)に沿って250nm以下の厚さを有する凝集体(21)と、
を含むことと、
を含み、前記直接接触の領域(22)及び前記凝集体(21)が、前記主面(x,y)において隣接している、生成方法。
【請求項2】
・a)において、前記加工層(10)の接合される前記自由面(10a)が、自然酸化物を含み、及び/又は、ステップb)において、前記キャリア基板(30)の接合される前記自由面(30a)が、自然酸化物を含み、
・e)において、前記界面領域(20)の前記凝集体(21)が、前記自然酸化物から生じる酸素を取込む、請求項1に記載の生成方法。
【請求項3】
a)が、ドナー基板(1)の前面(10a)とともに前記加工層(10)を区画する埋め込み脆弱面(11)を形成するための、前記ドナー基板(1)内への軽い種の注入を含む、請求項1又は2に記載の生成方法。
【請求項4】
a)が、初期基板上でのドナー層(1’)のエピタキシによる前記ドナー基板(1)の形成を含み、続いて前記注入が、前記ドナー層(1’)内で実施される、請求項3に記載の生成方法。
【請求項5】
d)が、前記ドナー基板(1)及び前記キャリア基板(30)を含む結合アセンブリ(200)を生じさせる直接アセンブリの後に、一方では、前記加工層(10)、前記封入された膜(2’)、及び前記キャリア基板(30)を含む前記中間構造(150)を形成し、他方では、前記ドナー基板の残りの部分(1”)を形成するための、前記埋め込み脆弱面(11)での分離を含む、請求項3又は4に記載の生成方法。
【請求項6】
c)において成膜された前記膜(2)の前記厚さが、10nm以下、又は5nm以下、又は3nm以下、又は更に2nm以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の生成方法。
【請求項7】
c)において成膜された前記膜(2)の前記厚さが10nm未満であり、前記凝集体(21)が、前記主面(x,y)に垂直な軸(z)に沿って、50nm以下の厚さを有する、請求項6に記載の生成方法。
【請求項8】
前記臨界温度が、前記膜(2)の前記半導体材料の性質、並びに前記加工層(10)及び前記キャリア基板(30)の前記半導体材料の性質に応じて、500℃~1,800℃である、請求項1から7のいずれか一項に記載の生成方法。
【請求項9】
前記加工層(10)の前記半導体材料が、炭化ケイ素であり、単結晶構造、多結晶構造又はアモルファス構造を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の生成方法。
【請求項10】
前記キャリア基板(30)の前記半導体材料が、炭化ケイ素であり、単結晶構造、多結晶構造又はアモルファス構造を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載の生成方法。
【請求項11】
前記膜(2)の前記半導体材料が、ケイ素又はゲルマニウムから選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載の生成方法。
【請求項12】
前記凝集体(21)が、40nm以下、又は30nm以下の厚さを有する、請求項1から11のいずれか一項に記載の生成方法。
【請求項13】
前記凝集体(21)が、
-前記膜(2)の前記半導体材料を含む第1の析出物、
-前記膜(2)の前記半導体材料及び酸素を含む第2の析出物、並びに/又は
-前記膜(2)の前記半導体材料及び酸素を含む化合物でライニングされたキャビティ、
の形態である、請求項1から12のいずれか一項に記載の生成方法。
【請求項14】
前記第2の析出物が、前記主面(x,y)に垂直な横断面において実質的に三角形の形状を有する、請求項13に記載の生成方法。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載の生成方法から結果として得られる半導体構造(100)の加工層(10)上及び/又は前記加工層(10)内に生成された電子部品であって、前記半導体構造(100)が、
-半導体材料で作られ、主面(x,y)に延在する前記加工層(10)と、
-半導体材料で作られたキャリア基板(30)と、
-前記主面(x,y)に平行に延在する、前記加工層(10)と前記キャリア基板(30)との間の界面領域(20)であって、前記界面領域(20)が、前記加工層(10)と前記キャリア基板(30)との間の直接接触の領域(22)と、前記加工層(10)及び前記キャリア基板(30)の前記半導体材料とは異なる半導体材料を含み、前記主面(x,y)に垂直な軸(z)に沿って、250nm以下の厚さを有する凝集体(21)と、を含む、界面領域(20)と、を含み、前記直接接触の領域(22)及び前記凝集体(21)が、前記主面(x,y)において隣接している、電子部品。
【請求項16】
電力用途のために、前記半導体構造(100)の背面において、前記キャリア基板(30)上及び/又は前記キャリア基板(30)内に少なくとも1つの電気接点を含む、請求項15に記載の電子部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロエレクトロニクス部品用の半導体材料の分野に関する。本発明は、特に、界面領域で接合された加工半導体層及び半導体キャリア基板を含む構造を生成する方法に関し、界面領域において、層とキャリア基板との間の直接接触の領域と、層及びキャリア基板の半導体材料以外の半導体材料を含む凝集体とが、並んで共存する。
【背景技術】
【0002】
より低い結晶品質の半導体キャリア基板上に、薄い厚さで高い結晶品質の加工半導体層を転写することによって半導体構造を形成することが通常である。周知の薄層転写ソリューションは、Smart Cut(商標)法であり、これは、軽イオンの注入と、結合界面における直接結合によるアセンブリと、に基づく。加工層の高品質材料の合理化に関連する経済的利点に加えて、半導体構造はまた、例えばキャリア基板の熱伝導性若しくは導電性又は機械的適合性に起因して、有利な特性を提供することができる。
【0003】
例えばパワーエレクトロニクスの分野では、垂直構成要素を形成するために、加工層とキャリア基板との間に電気伝導を確立することも有利であり得る。例えば、単結晶炭化ケイ素で作られた加工層と、より低い品質の炭化ケイ素(単結晶又は多結晶)で作られたキャリア基板とを含む構造の場合、結合界面は、できるだけ低い抵抗率を有さなければならず、優先的には、1mΩ・cm未満又は0.1mΩ・cm未満である。
【0004】
他の分野では、高い垂直導電性が必要とされない場合であっても、電気的及び/又は熱的連続性、及び/又は非常に強い凝集力若しくは機械的強度を保証するために、加工層とキャリア基板との間の直接接触が必要である。
【0005】
先行技術のあるソリューションは、加工層とキャリア基板との間の分子吸着による半導体-半導体結合を提案している。次いで、結合界面での自然酸化物層を管理することが必要とされ、自然酸化物層は、加工層とキャリア基板との間の直接接触を妨げる。特に、疎水性タイプの結合を生成することは可能であるが、そこから良好な界面品質を達成することは依然として困難である。
【0006】
F.Muら(ECS Transactions,86(5)3-21,2018)は、アルゴン衝撃による接合面の活性化後に、直接結合を実施している(SABは、「表面活性化結合(Surface Activation Bonding)」の略である)。結合前のこのような処理は、非常に高密度のダングリングボンドを生成し、これは、アセンブリ界面での共有結合の形成、したがって高い結合エネルギーを促進する。それにもかかわらず、この方法は、接合された表面にアモルファス層を生成するという欠点を有し、アモルファス層は、薄層とキャリア基板との間の垂直方向の電気伝導に特に悪影響を及ぼす。この問題を克服するために、当該表面の高濃度ドーピングが、特に欧州特許第3168862号明細書において提案されている。
【0007】
(発明の目的)
本発明は、先行技術のソリューションに対する代替的なソリューションに関し、前述の欠点の全て又は一部を改善することを目的としている。本発明は、特に、層とキャリア基板との間の直接接触の領域を含む界面領域で接合された加工半導体層及び半導体キャリア基板と、層及び支持基板の半導体材料とは異なる半導体材料を含む凝集体とを含む構造を生成する方法に関する。
【0008】
(発明の簡単な説明)
本発明は、半導体構造を生成する方法に関し、当該方法は、
a)接合される自由面を有する半導体材料で作られた加工層を提供することと、
a)接合される自由面を有する半導体材料で作られたキャリア基板を提供することと、
c)加工層及びキャリア基板の半導体材料とは異なる半導体材料から構成され、50nm未満の厚さを有する膜を、加工層の接合される自由面上及び/又はキャリア基板の接合される自由面上に成膜することと、
d)中間構造を形成することであって、当該形成することは、主面に沿って延在する結合界面に沿って、加工層及びキャリア基板の接合される自由面をそれぞれ直接接合することを含み、中間構造が、ステップc)中に成膜された1つ以上の膜から生じる封入された膜を含むことと、
e)中間構造を臨界温度以上の温度でアニールして、封入された膜のセグメント化をもたらし、加工層とキャリア基板との間の界面領域を備える半導体構造を形成することであって、当該界面領域が、
-加工層とキャリア基板との間の直接接触の領域と、
-膜の半導体材料を含み、主面に垂直な軸に沿って250nm以下の厚さを有する凝集体と、
を含むことと、
を含み、直接接触の領域及び凝集体は、主面内で隣接している。
【0009】
本発明の他の有利な非限定的特徴によれば、単独で、又は技術的に実現可能な任意の組合せに従って、
・ステップa)において、加工層の接合される自由面が自然酸化物を含み、及び/又は、ステップb)において、キャリア基板の接合される自由面が自然酸化物を含み、
・ステップe)において、界面領域の凝集体が、自然酸化物から生じる酸素を取込み、
・ステップa)は、ドナー基板の前面とともに、加工層を区画する埋め込み脆弱面を形成するための、ドナー基板内への軽い種の注入を含み、
・ステップa)は、初期基板上のドナー層のエピタキシによるドナー基板の形成を含み、続いて注入が、ドナー層内で実施され、
・ステップd)は、ドナー基板及びキャリア基板を含む結合アセンブリを生じさせる直接接合の後に、一方では、加工層、封入された膜、及びキャリア基板を含む中間構造を形成し、他方では、ドナー基板の残りの部分を形成するための、埋め込み脆弱面での分離を含み、
・ステップc)において成膜された膜の厚さは、10nm以下、又は5nm以下、又は3nm以下、又は2nm以下であり、
・ステップc)において成膜された膜の厚さは、10nm未満であり、凝集体は、主面に垂直な軸に沿って、50nm以下の厚さを有し、
・臨界温度は、膜の半導体材料の性質、並びに加工層及びキャリア基板の半導体材料の性質に応じて、500℃~1800℃であり、
・加工層の半導体材料は、炭化ケイ素であり、単結晶構造、多結晶構造又はアモルファス構造を有し、
・キャリア基板の半導体材料は、炭化ケイ素であり、単結晶構造、多結晶構造又はアモルファス構造を有し、
・膜の半導体材料は、ケイ素又はゲルマニウムから選択され、
・凝集体は、40nm以下、又は更に30nm以下の厚さを有し、
・凝集体は、膜の半導体材料を含む第1の析出物、膜の半導体材料及び酸素を含む第2の析出物、及び/又は膜の半導体材料及び酸素を含む化合物でライニングされたキャビティの形態であり、
・第2の析出物は、主面に垂直な横断面において実質的に三角形の形状を有し、
・凝集体は、主面において、5nm~500nmの横方向寸法を有する。
【0010】
本発明はまた、前述の生成方法から得られる半導体構造の加工層上及び/又は加工層内に生成される電子部品に関する。半導体構造は、
-半導体材料で作られ、主面に延在する加工層と、
-半導体材料で作られたキャリア基板と、
-主面に平行に延在する、加工層とキャリア基板との間の界面領域であって、界面領域は、加工層とキャリア基板との間の直接接触の領域と、加工層及びキャリア基板の半導体材料とは異なる半導体材料を含み、主面に垂直な軸に沿って、250nm以下の厚さを有する凝集体と、を含む、界面領域と、を含み、直接接触の領域及び凝集体は、主面において隣接している。
【0011】
特定の変形例によれば、部品は、電力用途のために、半導体構造の背面において、キャリア基板上及び/又はキャリア基板内に少なくとも1つの電気接点を含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図を参照した本発明の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0013】
図1】本発明によるキャリア基板を示す図である。
図2a】本発明による生成方法のステップを示す図である。
図2b】本発明による生成方法のステップを示す図である。
図2c】本発明による生成方法のステップを示す図である。
図2d】本発明による生成方法のステップを示す図である。
図2e】本発明による生成方法のステップを示す図である。
図3a】本発明による生成方法のステップの変形例を示す図である。
図3b】本発明による生成方法のステップの変形例を示す図である。
図3c】本発明による生成方法のステップの変形例を示す図である。
図3d】本発明による生成方法のステップの変形例を示す図である。
図4a】それぞれ、異なるサイズの電極パターンに対して、本発明による半導体構造の界面領域の電気的特性と固体基板の電気的特性とを比較するグラフI(V)(電圧の関数としての電流)、及びそのような測定を実施するための当該構造上の電極の配置を示す図である。
図4b】それぞれ、異なるサイズの電極パターンに対して、本発明による半導体構造の界面領域の電気的特性と固体基板の電気的特性とを比較するグラフI(V)(電圧の関数としての電流)、及びそのような測定を実施するための当該構造上の電極の配置を示す図である。
【0014】
図中の同じ符号は、同じタイプの要素に対して使用される場合がある。図は、概略図であり、読みやすさのために縮尺通りではない。特に、z軸に沿った層の厚さは、x軸及びy軸に沿った横方向寸法に対して正確な縮尺ではなく、層の相対的な厚さは図に反映されていない。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、単結晶半導体材料で作られた加工層10と、半導体材料で作られたキャリア基板30と、加工層10とキャリア基板30との間の界面領域20とを含む半導体構造100を生成する方法に関する(図1)。加工層10と同様に、界面領域20は主面(x,y)に平行に延在する。
【0016】
有利には、マイクロエレクトロニクスの分野において通常そうであるように、半導体構造100は、直径が100mm~450mmであり、全体の厚さが典型的には300ミクロン~1000ミクロンである円形ウェハの形態である。この場合、キャリア基板30及び加工層10もそのような円形形状を有することが理解される。ウェハの前面100a及び背面100bは、主面(x,y)に平行に延在する。
【0017】
加工層10とキャリア基板30との間の垂直方向の電気伝導又は直接接触を可能にする多くのタイプの半導体構造100は、マイクロエレクトロニクス用途にとって関心の対象であり得る。したがって、加工層10及びキャリア基板30を構成する材料の性質は、非常に多様であることができる。
【0018】
例として、加工層10の半導体材料は、炭化ケイ素、ケイ素、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、リン化インジウム、及びケイ素-ゲルマニウム合金から選択され得る。一般に、加工層10上の構成要素の生成は、当該層10の高い結晶品質を必要とする。したがって、それは、対象とする用途に適合した品質グレード、タイプ、及びドーピングレベルを有する単結晶であるように優先的に選択される。あるいは、加工層10は、当然ながら、多結晶構造又はアモルファス構造を有してもよい。
【0019】
再び例として、キャリア基板30の半導体材料は、炭化ケイ素、ケイ素、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、リン化インジウム、及びケイ素-ゲルマニウム合金から選択され得る。それは、本質的に経済的理由のために、より低いレベルの品質、及び単結晶、多結晶又はアモルファス構造を優先的に有する。そのタイプ及びそのドーピングレベルは、目的とする用途に応じて選択される。
【0020】
生成方法は、まず、半導体材料、優先的には単結晶で作られた加工層10を提供するステップa)を含む(図2a)。このステップa)において、加工層10は、本方法の後続のステップ中に接合されるように意図された自由面10aを有し、これは前面10aとも呼ばれ、それはまた、その前面10aの反対側に背面10bを有する。
【0021】
有利な実施形態によれば、加工層10は、ドナー基板1の表面層の転写、特にSmart Cut(商標)法に基づく層転写から得られる。
【0022】
このため、ステップa)は、ドナー基板1の前面10aとともに加工層10を区画する埋め込み脆弱面11を形成するために、ドナー基板1への軽い種、例えば水素、ヘリウム又はこれら2つの種の組合せの注入を含むことができる(図3a)。
【0023】
この実施形態の変形によれば、ステップa)は、軽い種の注入前に、初期基板上へのドナー層のエピタキシによってドナー基板1を形成することを含む(図3b)。この変形例は、目的とする用途に必要な構造的及び電気的特性を有するドナー層を形成することを可能にする。特に、エピタキシによって優れた結晶品質を得ることができ、ドナー層のその場でのドーピングを正確に制御することができる。埋め込み脆弱面11を形成するために、軽い種の注入が、次いでドナー層1’において実施される。
【0024】
あるいは、ステップa)で提供される加工層10は、もちろん、他の既知の薄膜転写技術から形成されてもよい。
【0025】
次いで、本発明による生成方法は、半導体材料で作られたキャリア基板30を提供するステップb)を含む(図2b)。キャリア基板30は、本方法の後続のステップ中に接合されるように意図された自由面30aを有し、これは前面30aとも呼ばれ、それはまた、背面30bを有する。
【0026】
加工層10及びキャリア基板30は、上述した材料から選択される1つ以上の材料から形成され得る。
【0027】
次いで、生成方法は、加工層10の接合される自由面10a上に、又はキャリア基板30の接合される自由面30a上に、更には図2cに示されるように、接合される自由面10a、30aの両方の上に、半導体材料(第2の材料と呼ばれる)で作られた膜2を成膜するステップc)を含む。第2の材料は、加工層10及びキャリア基板30の半導体材料とは異なる。
【0028】
優先的に、第2の材料は、酸素とのその特別の親和性のために選択され、更に、それは、いくつかの元素の化合物ではなく、酸素と反応することによって、固体及び非気体状化合物を生成しなければならない。
【0029】
第2の材料は、極めて薄い層に成膜されることができなければならず、マイクロエレクトロニクス部品製造ライン(「フロントエンド・オブ・ライン」)に適合しなければならない。それは、特に、加工層10及びキャリア基板30の性質に応じて、ケイ素、ゲルマニウム、等から選択され得る。
【0030】
膜2は、50nm未満、優先的には10nm以下、8nm以下、5nm以下、更には3nm以下、更には2nm以下の厚さを有する。例えば、成膜された膜2は、0.5nm、1nm、2nm、3nm、4nm、5nm、8nm、9nm、10nm、11nm、12nm、13nm、15nm、20nm、30nm、又は40nm程度の厚さを有し得る。
【0031】
膜2が2つの自由面10a、30a上に成膜されるとき、総膜厚、すなわち一方及び他方の自由面10a、30a上に成膜された膜2の厚さの合計は、優先的には50nm未満、優先的には10nm以下、8nm以下、更には5nm以下であることに留意されたい。成膜された膜2の総厚は、本方法の後続のステップにおいて、凝集体21の形態の膜のセグメント化を可能にするように、常に低く保たれる。
【0032】
膜2は、制御された雰囲気下で成膜される。成膜された膜2の性質に応じて、ステップc)は、有利には、既存の化学蒸着技術(プラズマ誘起:PECVD、減圧下:LPCVD)、又はターゲットに衝突させるために、中性元素若しくは成膜された膜内の残留物の存在が問題にならない元素(Ar、Si、N、等)を使用するスプレー技術によって、低温で又は更には周囲温度で実施される。
【0033】
次いで、生成方法は、中間構造150を形成するステップd)を含み、このステップは、主面(x,y)に沿って延在する結合界面15において、加工層10及びキャリア基板30のそれぞれの自由面10a、30aを接合することを含む(図2d)。
【0034】
この直接アセンブリは、中間吸着材料を加えることなく、接合される面10a、30aを接触させることからなる分子吸着による結合によって優先的に実施される。それは、膜2がキャリア基板30上にのみ成膜されている場合には、加工層10と膜2との間の直接結合であってもよく、又は、膜2が加工層10上にのみ成膜されている場合には、キャリア基板30と膜2との間の直接結合であってもよく、更に又は、2つの膜2が加工層10上及びキャリア基板30上に成膜されている場合には、2つの膜2間の直接結合であってもよい。直接アセンブリは、周囲雰囲気中、又は制御された雰囲気下、特に10-6Pa以下の程度の高真空下で実施されることができる。
【0035】
任意選択で、ステップc)の成膜及びステップd)の直接アセンブリは、真空を破ることなく、その場で、又はマルチチャンバ装置内でリンクされる。例として、Canon社製のAtomic Diffusion Bonding BV7000が挙げられ、この場合、制御された雰囲気を維持することによって、直接成膜及び結合を連続的に実施することが可能である。
【0036】
図3a~図3dに示される有利な実施形態を参照すると、キャリア基板30の接合される自由面30a上への加工層10の接合される自由面10aの直接接合を含むステップd)は、ドナー基板1、キャリア基板30、及び結合界面15を含む結合アセンブリ200を生じさせる(図3c)。ステップd)は、一方では、加工層10、膜2、及びキャリア基板30を含む中間構造150を形成し、他方では、ドナー基板1’の残りを形成するための、埋め込み脆弱面11での分離を更に含む(図3d)。このような分離は、埋め込み脆弱面11において、注入された種によって引き起こされる圧力下でレンチキュラキャビティ(「プレートレット」)及びマイクロクラックを成長させることができる熱処理中に実施されることができる。分離はまた、Smart Cut(商標)法を参照してよく知られているように、機械的応力を加えることによって、又は熱応力と機械的応力との組合せによって実施されることができる。
【0037】
加工層10の分離面10b及び/又はドナー基板の残り1’’の分離面1’’aを洗浄、平滑化、研磨又はエッチングするためのシーケンスは、特に粗さ、欠陥及び他の汚染に関して、良好な表面品質を回復するように操作することができる。
【0038】
本方法の実施形態にかかわらず、ステップd)の終わりに、中間構造150は、加工層10の側の前面10bと、キャリア基板30の側の背面30bと、加工層10とキャリア基板30との間の封入された膜2’とを有する。封入された膜2’は、膜2が自由面10a、30aの一方のみに成膜されたときの膜2に対応するか、又は加工層10及びキャリア基板30上にそれぞれ成膜された2つの膜2に対応することに留意されたい。
【0039】
次いで、本発明による生成方法は、凝集体21の形態の封入された膜2’のセグメント化をもたらし、界面領域20(図2e)を形成するように、臨界温度以上の温度で中間構造150をアニールするステップe)を含み、界面領域20は、
-加工層10とキャリア基板30との間の直接接触の領域22、言い換えれば、加工層10の半導体材料とキャリア基板30の半導体材料との間に直接結合が存在する領域と、
-膜2の半導体材料(第2の材料)を含み、主面(x,y)に垂直な軸zに沿って、低い又は非常に低い、すなわち、250nm以下、50nm以下、40nm以下、30nm以下、20nm以下、又は更に10nm以下の厚さを有する凝集体21と、を含む。
【0040】
界面領域20に分布した凝集体21は、未接合であるか又は接合しており、未接合の凝集体21は、直接接触の領域22によって互いに分離されている。直接接触の領域22及び凝集体21は、主面(x,y)において隣接している。
【0041】
ステップe)の結果、半導体構造100が形成される。
【0042】
「臨界温度」という用語は、第2の材料が非常に微細な封入された膜2’の形態のままであるのではなく、凝集体21を形成するのにエネルギー的により好ましい温度を意味するために使用される。一方、ステップe)のアニーリング温度は、凝集体21間の直接接触の領域22の結合を可能にするのに十分でなければならない。臨界温度は、典型的には、第2の材料並びに加工層10及びキャリア基板30の半導体材料の性質に応じて、500℃~1800℃である。
【0043】
したがって、アニーリングステップe)は、常に、この臨界温度以上の温度で、かつ中性雰囲気下、特にアルゴン、アルゴン/水素又は窒素下で実施される。
【0044】
臨界温度を超えると、封入された膜2’と、当該膜2’と接触している加工層10及びキャリア基板30の半導体表面とを含むシステムは、封入された膜2’を凝集体21の形態にセグメント化することによって、及び加工層10及びキャリア基板30のそれぞれの半導体表面間に直接接触の領域22を作り出すことによって、その表面エネルギーを最適化する。
【0045】
更に、封入された膜2’は極めて薄いため、低温又は中温のみで安定であることが知られている半導体材料を、高温(900℃~1100℃)又は更には非常に高温(1200℃~1900℃)での処理を受けることができる本発明による半導体構造100における第2の材料として使用されることができる。実際に、小さい寸法及び非常に小さい厚さの凝集体21の形態でのそれらの沈殿により、それらは、構造100、特に加工層10のいかなる劣化も引き起こさない。例えば、SiCで作られた加工層10とキャリア基板30とを含み、1600℃~1800℃の温度でエピタキシを受けるように意図された構造100内のケイ素を含む凝集体21について言及する。この例では、膜2’の凝集体21への完全なセグメント化が約1700℃で観察されることに留意されたい。
【0046】
ステップa)において、加工層10の接合される自由面10aは自然酸化物を含み、及び/又は、ステップb)において、キャリア基板30の接合される自由面30aはそのような酸化物を含むことが通常である。この自然酸化物を管理する必要がないという事実は、多くの場合、製造ステップを簡略化する。
【0047】
このため、本発明によるプロセスのステップe)において、界面領域20の凝集体21は、自然酸化物から得られる酸素を取込むことができ、したがって、直接接触の領域22において、加工層10とキャリア基板30との間の界面の任意の酸化物を除去することができる。
【0048】
更に、本方法のステップc)及び/又はd)は、酸素を含む雰囲気中で実施されることが可能であり、これは、製造上の制約を解放することができ、酸素はその後、中間構造150内の結合界面15に存在する。
【0049】
この場合も、ステップe)において、界面領域20の凝集体21は、結合界面15の酸素を取込み、このため、直接接触の領域22における酸素の存在を回避する。
【0050】
したがって、説明された生成方法は、酸素及び/又は自然酸化物の無い直接接触の領域22のおかげで、界面領域20を介して、加工層10とキャリア基板30との間に垂直電気伝導及び/又は効果的な直接接触を提供する半導体構造100を得ることを可能にする。非常に微細な凝集体21は、第2の材料と、場合により、主に酸化物の形態で取込まれた酸素とで構成される。
【0051】
一般に、凝集体21は、以下の形態である。
-膜2の半導体材料(第2の材料)を含む第1の析出物、及び/又は
-第2の材料及び酸素(主に当該第2の材料の酸化物の形態の)を含む第2の析出物、及び/又は
-内壁が第2の材料及び酸素(主に当該第2の材料の酸化物の形態の)を含む化合物でライニングされたキャビティ。
【0052】
直接接触の領域22に隣接する凝集体21との界面領域20は、加工層10及び/又は加工層10上若しくは加工層10内に生成される構成要素の機械的強度、より一般的には信頼性を確保する。
【0053】
本発明による半導体構造100は、その界面領域20を介して、良好な導電性及び/又は加工層10とキャリア基板30との間の効果的な直接接触を保証する。特に、主面(x,y)に実質的に平行な中央面Pにおいて界面領域20に分布した凝集体21は、封入された膜2’内又は結合界面15に存在し得る酸素を効果的に取込むことができ、特に自然酸化物残留物がない、加工層10とキャリア基板30との間の直接接触の領域22は、効果的かつ良好な品質の電気伝導及び/又は垂直半導体/半導体接触を可能にする。
【0054】
更に、凝集体21及び直接接触の領域22は、界面領域20の機械的連続性を確保し、加工層10とキャリア基板30との間に優れた機械的強度を提供する。したがって、加工層10の品質は、いかなる穴又は界面欠陥によっても影響されず、前述のキャビティは、存在する場合、加工層10の品質及び抵抗に悪影響を及ぼさない寸法及び密度を有することに留意されたい。
【0055】
界面領域20の中央面P上において、凝集体21の被覆度は、典型的には1%~50%、優先的には10%~40%である。凝集体21の横方向寸法(中央面Pにおける)は、制限されており、典型的には5nm~500nm程度である。特に、ステップc)において成膜される膜2の厚さが10nm未満であるとき、凝集体21の横方向寸法は約5nm~150nmであり、凝集体21の厚さは50nm以下である。
【0056】
凝集体21のうち、主面(x,y)に垂直な横断面において、第1の析出物及びキャビティはレンチキュラ又は多角形の形状を有してもよく、第2の析出物は実質的に三角形の形状を有してもよい。
【0057】
(例示的な実施形態)
ドナー基板1は、高品質単結晶4H-SiCであり、150mmの直径を有する。ドナー基板1は、nドープされており、20mΩ・cm程度の抵抗率を有する。それは、その前面、タイプ「C」面を通して、516/cmの用量及び95keVのエネルギーの水素イオンを用いて注入される。こうして、注入深さの周りに、埋め込み脆弱面11が区画され、ドナー基板1の前面10aとともに、加工層10を区画する。
【0058】
キャリア基板30は、ドナー基板1と同じ直径の、より低い品質の単結晶4H-SiCで作られている。これは、20mΩ・cm程度の抵抗率でnドープされている。
【0059】
両方の基板1、30は、粒子及び他の表面汚染を除去するために、洗浄シーケンスを受ける。両方の基板は、それらの表面上に自然酸化物を含み得る。
【0060】
基板1、30は、直接結合装置に統合された第1の成膜チャンバ内に導入される。1nmの厚さを有するケイ素膜2が、二次真空下、10-6Pa及び周囲温度で、スプレーによって基板1、30の前面10a、30a(接合される自由面)の各々上に成膜される。
【0061】
基板1、30は、第2の接合チャンバに導入され、ドナー基板1上及びキャリア基板30上にそれぞれ成膜された膜2を直接接触することによって、それらの前面10a、30aで接合される。結合チャンバ内の雰囲気は、成膜チャンバ内の雰囲気と同じであるが、任意選択で異なることができ、例えば、基板が第1のチャンバから取り出され、周囲雰囲気に戻され、次いで成膜チャンバとは別の結合装置に導入されてもよい。実際、本発明による方法は、例えば自然酸化物の形態の、接合される膜内又は膜上の酸素の存在に関連する制約を大幅に緩和する。
【0062】
アセンブリ後、結合アセンブリ200は、結合界面15を介してキャリア基板30に結合されたドナー基板1と、2つの基板1、30の間に成膜され埋め込まれた2つの膜2から形成された封入された膜2’とを含む。封入された膜2’は、約2nmの厚さを有する。
【0063】
結合されたアセンブリ200は、約900℃の温度で30分間、埋め込み脆弱面11で分離を引き起こすために熱処理を受ける。次いで、500nmの厚さを有する加工層10を含む中間構造150が得られ、それ自体がキャリア基板30上に配置された封入された膜2’上に配置される。洗浄及び研磨シーケンスが、加工層10の表面10bに適切なレベルの欠陥及び粗さを回復するように適用される。
【0064】
最後に、1900℃で30分間のアニーリングが、その前面10b(中間構造150における加工層10の自由面10bでもある)上に保護層が予め設けられた中間構造150に適用される。このアニーリングの終わりに、本発明による構造100が得られ、界面領域20は、ケイ素及び酸素(主にSiOx形態)を含む凝集体21で形成され、加工層10とキャリア基板30との間の直接接触の領域20によって分離される。このような界面領域20は、20mΩ・cmの抵抗率を有する固体SiC基板の垂直導電性に近い良好な垂直導電性を構造100に与える。
【0065】
界面領域20は、0.1mΩ・cm以下の抵抗率を有する。これは、異なるサイズ(直径50ミクロン~230ミクロン)の2つの金属接触電極41、42を含む単純な構成要素について、電圧の関数としての電流曲線I(V)を示す図4aのグラフにおいて明らかであり、これらの電極サイズ(パターン)は、図4aのグラフにプロットされている。本発明による構造100の場合、I(V)の測定は、2つの電極41、42で行われ、その間の電流経路は、電極41、42の間で、当該界面領域20を通過するトレンチ40の存在に起因して、界面領域20を通過する(図4b)。約0.0076mΩ・cmの界面領域20の抵抗率が抽出された。比較及び参照のために、電極51、52もキャリア基板30上に成膜されている。関連する曲線I(V)は、図4aのグラフ上で「バルク」とマークされている。
【0066】
この構造100における凝集体21は、5nm~15nmの厚さ及び同程度の大きさの平均直径を有する。界面領域20の中央面Pにおける凝集体21の被覆率は、約20%である。
【0067】
1900℃以外のアニーリング温度(ステップe)、例えば1370℃も、上記の例で説明した中間構造150に適用されたことに留意されたい。約0.032mΩ・cmの界面領域20の抵抗率が抽出された、すなわち、明らかに0.1mΩ・cm未満である。
【0068】
もちろん、この例は限定的なものではなく、本発明による多数の他の半導体構造100が、界面領域20の形成のために上記に設定した条件を順守しながら、加工層10、膜2及びキャリア基板30のための材料の異なる組合せに基づいて生成されることができる。
【0069】
電子部品は、本発明による半導体構造100の加工層10上及び/又は加工層10内に生成することができる。これらの部品は、特に、電力用途、光起電力用途又は発光ダイオードに対処し得る。
【0070】
部品は、特に電力用途のために、半導体構造100の背面100bにおいて、キャリア基板30上及び/又はキャリア基板30内に少なくとも1つの電気接点を含み得る。非限定的な例として、これらの電力部品は、トランジスタ、ダイオード、サイリスタ、又は受動部品(キャパシタ、インダクタ、等)、等を含み得る。
【0071】
当然ながら、本発明は、説明された実施形態及び実施例に限定されず、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、変形実施形態をそれに提供されることができる。
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図2e
図3a
図3b
図3c
図3d
図4a
図4b
【国際調査報告】