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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-19
(54)【発明の名称】RC発振回路
(51)【国際特許分類】
   H03K 3/014 20060101AFI20231212BHJP
   H03K 3/02 20060101ALI20231212BHJP
   H03K 3/03 20060101ALI20231212BHJP
【FI】
H03K3/014
H03K3/02 S
H03K3/03
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535999
(86)(22)【出願日】2022-02-28
(85)【翻訳文提出日】2023-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2022078379
(87)【国際公開番号】W WO2023077694
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】202111302765.7
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521079271
【氏名又は名称】深▲せん▼▲飛▼▲驤▼科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】任 小嬌
(72)【発明者】
【氏名】郭 嘉▲帥▼
【テーマコード(参考)】
5J300
【Fターム(参考)】
5J300AA06
5J300AA12
5J300AA25
5J300LL04
5J300MM01
(57)【要約】
本発明は、第1インバータ群と、第2インバータ群と、ラッチと、遅延回路と、第3インバータ群とを含むRC発振回路を提供し、第1インバータ群は遅延回路に接続され、電位が逆である第1信号A及び第2信号Bを生成することに用いられ、第2インバータ群の入力端子がイネーブル信号ENに接続され、その出力端子がラッチに接続され、遅延回路の出力端子がラッチに接続され、第1信号A及び第2信号Bを遅延することに用いられ、ラッチは第3インバータ群に接続され、第1出力端子及び第2出力端子を含み、第1遅延信号DA及び第2遅延信号DBを受信し、自身によって生成された第1クロック信号FB及び第2クロック信号FAを受信し、第1クロック信号FBは、前記第3インバータ群によって駆動されてその出力端子から出力信号CLKを出力する。本発明は、回路が休止状態になって復帰できないという状況を回避することができ、回路コストが低い。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
RC発振回路であって、
第1インバータ群と、第2インバータ群と、ラッチと、遅延回路と、第3インバータ群とを含み、
前記第1インバータ群は、前記遅延回路に接続され、電位が逆である第1信号A及び第2信号Bを生成し、前記遅延回路に入力することに用いられ、
前記第2インバータ群の入力端子がイネーブル信号ENに接続され、その出力端子が前記ラッチに接続され、前記イネーブル信号ENと逆の反転信号ENBを生成して前記ラッチに入力することに用いられ、
前記遅延回路の出力端子が前記ラッチに接続され、前記第1信号A及び前記第2信号Bを遅延し、第1遅延信号DA及び第2遅延信号DBを前記ラッチに出力することに用いられ、
前記ラッチは、前記第3インバータ群に接続され、第1出力端子及び第2出力端子を含み、前記第1遅延信号DA及び第2遅延信号DBを受信し、自体によって生成された第1クロック信号FB及び第2クロック信号FAを受信し、前記第1出力端子が前記第3インバータ群に接続され、第1クロック信号FBを前記第3インバータ群に入力し、前記第1出力端子が前記第1インバータ群の入力端子にさらに接続され、第1クロック信号FBは前記第1インバータ群の入力端子とされ、
前記第1クロック信号FBは前記第3インバータ群によって駆動されて前記第3インバータ群の出力端子から出力信号CLKを出力することを特徴とするRC発振回路。
【請求項2】
前記第1インバータ群は直列接続された2つのインバータを含み、2つの前記インバータの出力端子を介して前記第1信号A及び電位が逆である第2信号Bをそれぞれ出力することを特徴とする請求項1に記載のRC発振回路。
【請求項3】
前記遅延回路は、前記2つのインバータの出力端子にそれぞれ接続される第1遅延回路及び第2遅延回路を含むことを特徴とする請求項2に記載のRC発振回路。
【請求項4】
前記ラッチは1つの3入力NORゲート及び1つの2入力NORゲートを含み、前記第1遅延回路の出力端子が前記3入力NORゲートのDA入力端子に接続され、前記第2インバータ群の出力端子が前記3入力NORゲートのENB入力端子に接続され、前記2入力NORゲートの出力端子が前記3入力NORゲートのFA入力端子に接続され、
前記2入力NORゲートのFB入力端子が前記3入力NORゲートの出力端子に接続され、前記2入力NORゲートのDB入力端子が前記第2遅延回路の出力端子に接続されることを特徴とする請求項3に記載のRC発振回路。
【請求項5】
前記第2インバータ群はインバータを奇数個含むことを特徴とする請求項1に記載のRC発振回路。
【請求項6】
前記第3インバータ群のインバータの数は接続される負荷に応じて決定されることを特徴とする請求項1に記載のRC発振回路。
【請求項7】
前記第3インバータ群のインバータの数は出力信号CLKの位相に応じて決定されることを特徴とする請求項1記載のRC発振回路。
【請求項8】
RC発振回路であって、
第1インバータ群と、ラッチと、遅延回路と、第3インバータ群と、を含み、
前記第1インバータ群は、前記遅延回路に接続され、電位が逆である第1信号A及び第2信号Bを生成し、前記遅延回路に入力することに用いられ、
前記遅延回路の出力端子が前記ラッチに接続され、前記第1信号A及び前記第2信号Bを遅延し、第1遅延信号DA及び第2遅延信号DBを前記ラッチに出力することに用いられ、
前記ラッチは、1つの入力端子がイネーブル信号ENポートにさらに接続され、出力端子が前記第3インバータ群に接続され、第1出力端子及び第2出力端子を含み、前記第1遅延信号DA及び第2遅延信号DBを受信し、自身によって生成された第1クロック信号FB及び第2クロック信号FAを受信し、前記第1出力端子が前記第3インバータ群に接続され、第1クロック信号FBを前記第3インバータ群に入力し、前記第1出力端子が前記第1インバータ群の入力端子にさらに接続され、第1クロック信号FBは前記第1インバータ群の入力端子とされ、
前記第1クロック信号FBは前記第3インバータ群によって駆動されて前記第3インバータ群の出力端子から出力信号CLKを出力することを特徴とするRC発振回路。
【請求項9】
前記第1インバータ群は直列接続された2つのインバータを含み、2つの前記インバータの出力端子を介して前記第1信号A及び電位が逆である第2信号Bをそれぞれ出力し、前記遅延回路は、前記2つのインバータの出力端子にそれぞれ接続される第1遅延回路及び第2遅延回路を含むことを特徴とする請求項8に記載のRC発振回路。
【請求項10】
前記ラッチは1つの3入力NORゲート及び1つの2入力NORゲートを含み、前記第1遅延回路の出力端子が前記3入力NORゲートのDA入力端子に接続され、前記第2インバータ群の出力端子が前記3入力NORゲートのEN入力端子に接続され、前記2入力NORゲートの出力端子が前記3入力NORゲートのFA入力端子に接続され、
前記2入力NORゲートのFB入力端子が前記3入力NORゲートの出力端子に接続され、前記2入力NORゲートのDB入力端子が前記第2遅延回路の出力端子に接続されることを特徴とする請求項9に記載のRC発振回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子の技術分野に関し、特にRC発振回路に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、RC発振器の基本原理は、抵抗によってコンデンサを周期的に充放電することである。コンデンサの電圧が所定のレベルに達すると、フィードバックによってその充電スイッチをオフにし、その放電スイッチをオンにするように制御する。1つのコンデンサのみを充放電する場合、一般には、1つのヒステリシスコンパレータによって制御する。2組のコンデンサを充放電する場合、2つのコンパレータを用いてフィードバック制御を行う。しかし、コンパレータはレベルの判断と充放電スイッチの制御を行う必要がある。
【0003】
そして、このようにコンパレータを用いてレベルを判断する方式は、出力には休止状態の問題が必ず存在し、例えばコンパレータの出力ノードが外力によって中間レベルに到達すると、ループ全体が振動を停止して定常状態となる可能性があり、外力が解除されていても、回路は振動を自己復帰することができない。そのため、異なる回路に対して休止状態復帰回路を追加する必要がある。回路の面積や消費電力のコストが増加し、設計の難易度が高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は上記少なくとも1つの技術的課題を解決し、RC発振回路を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、
第1インバータ群と、第2インバータ群と、ラッチと、遅延回路と、第3インバータ群とを含み、
前記第1インバータ群は、前記遅延回路に接続され、電位が逆である第1信号A及び第2信号Bを生成し、前記遅延回路に入力することに用いられ、
前記第2インバータ群の入力端子がイネーブル信号ENに接続され、その出力端子が前記ラッチに接続され、前記イネーブル信号ENと逆の反転信号ENBを生成して前記ラッチに入力することに用いられ、
前記遅延回路の出力端子が前記ラッチに接続され、前記第1信号A及び前記第2信号Bを遅延し、第1遅延信号DA及び第2遅延信号DBを前記ラッチに出力することに用いられ、
前記ラッチは、前記第3インバータ群に接続され、第1出力端子及び第2出力端子を含み、前記第1遅延信号DA及び第2遅延信号DBを受信し、自身によって生成された第1クロック信号FB及び第2クロック信号FAを受信し、前記第1出力端子が前記第3インバータ群に接続され、第1クロック信号FBを前記第3インバータ群に入力し、前記第1出力端子が前記第1インバータ群の入力端子にさらに接続され、第1クロック信号FBは前記第1インバータ群の入力端子とされ、
前記第1クロック信号FBは前記第3インバータ群によって駆動されて前記第3インバータ群の出力端子から出力信号CLKを出力するRC発振回路を提供する。
【0006】
好ましくは、前記第1インバータ群は直列接続された2つのインバータを含み、2つの前記インバータの出力端子を介して前記第1信号A及び電位が逆である第2信号Bをそれぞれ出力する。
【0007】
好ましくは、前記遅延回路は、前記2つのインバータの出力端子にそれぞれ接続される第1遅延回路及び第2遅延回路を含む。
【0008】
好ましくは、前記ラッチは1つの3入力NORゲート及び1つの2入力NORゲートを含み、前記第1遅延回路の出力端子が前記3入力NORゲートのDA入力端子に接続され、前記第2インバータ群の出力端子が前記3入力NORゲートのENB入力端子に接続され、前記2入力NORゲートの出力端子が前記3入力NORゲートのFA入力端子に接続され、
前記2入力NORゲートのFB入力端子が前記3入力NORゲートの出力端子に接続され、前記2入力NORゲートのDB入力端子が前記第2遅延回路の出力端子に接続される。
【0009】
好ましくは、前記第2インバータ群はインバータを奇数個含む。
【0010】
好ましくは、前記第3インバータ群のインバータの数は接続される負荷に応じて決定される。
【0011】
好ましくは、前記第3インバータ群のインバータの数は出力信号CLKの位相に応じて決定される。
【0012】
第2態様では、本発明は、第1インバータ群と、ラッチと、遅延回路と、第3インバータ群と、
前記第1インバータ群は、前記遅延回路に接続され、電位が逆である第1信号A及び第2信号Bを生成し、前記遅延回路に入力することに用いられ、
前記遅延回路の出力端子が前記ラッチに接続され、前記第1信号A及び前記第2信号Bを遅延し、第1遅延信号DA及び第2遅延信号DBを前記ラッチに出力することに用いられ、
前記ラッチは、1つの入力端子がイネーブル信号ENポートにさらに接続され、出力端子が前記第3インバータ群に接続され、第1出力端子及び第2出力端子を含み、前記第1遅延信号DA及び第2遅延信号DBを受信し、自身によって生成された第1クロック信号FB及び第2クロック信号FAを受信し、前記第1出力端子が前記第3インバータ群に接続され、第1クロック信号FBを前記第3インバータ群に入力し、前記第1出力端子が前記第1インバータ群の入力端子にさらに接続され、第1クロック信号FBは前記第1インバータ群の入力端子とされ、
前記第1クロック信号FBは前記第3インバータ群によって駆動されて前記第3インバータ群の出力端子から出力信号CLKを出力するRC発振回路をさらに提供する。
【0013】
好ましくは、前記第1インバータ群は直列接続された2つのインバータを含み、2つの前記インバータの出力端子を介して前記第1信号A及び電位が逆である第2信号Bをそれぞれ出力し、前記遅延回路は、前記2つのインバータの出力端子にそれぞれ接続される第1遅延回路及び第2遅延回路を含む。
【0014】
好ましくは、前記ラッチは1つの3入力NORゲート及び1つの2入力NORゲートを含み、前記第1遅延回路の出力端子が前記3入力NORゲートのDA入力端子に接続され、前記第2インバータ群の出力端子が前記3入力NORゲートのEN入力端子に接続され、前記2入力NORゲートの出力端子が前記3入力NORゲートのFA入力端子に接続され、
前記2入力NORゲートのFB入力端子が前記3入力NORゲートの出力端子に接続され、前記2入力NORゲートのDB入力端子が前記第2遅延回路の出力端子に接続される。
【発明の効果】
【0015】
関連技術に比べ、本発明の実施例では、RC発振器のいずれかのノードが異常外力によって異常レベルとなり、例えば強制的にハイレベルとなり、又は強制的にローレベルとなる場合、その外力が解除されると、前記RC発振回路は自動的に発振を復帰することができ、いかなる休止状態復帰回路を追加する必要もない。
【0016】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明される図面は本発明のいくつかの実施例にすぎず、当業者であれば、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は本発明の実施例におけるRC発振回路の原理図である。
図2図2は本発明の実施例におけるRC発振回路のタイミング原理図である。
図3図3は本発明の別の実施例におけるRC発振回路の原理図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施例における図面を参照しつつ本発明の実施例の技術的解決手段を明瞭で完全に説明し、明らかに、説明される実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労働をせずに得られた全ての他の実施例はいずれも本発明の保護範囲に属する。
【実施例1】
【0019】
図1に示すように、本発明の実施例は、第1インバータ群10と、第2インバータ群20と、ラッチ49と、遅延回路30と、第3インバータ群50とを含むRC発振回路を提供する。
【0020】
前記第1インバータ群10は、前記遅延回路30に接続され、電位が逆である第1信号A及び第2信号Bを生成し、前記遅延回路30に入力することに用いられ、前記第2インバータ群20の入力端子がイネーブル信号ENに接続され、その出力端子が前記ラッチ40に接続され、前記イネーブル信号ENと逆の反転信号ENBを生成して前記ラッチ40に入力し、回路を制御してイネーブルにさせ、このイネーブルはハイレベルでアクティブし、前記遅延回路30の出力端子が前記ラッチ40に接続され、前記第1信号A及び前記第2信号Bを遅延し、第1遅延信号DA及び第2遅延信号DBを前記ラッチ40に出力することに用いられる。前記ラッチ40は、前記第3インバータ群50に接続され、第1出力端子及び第2出力端子を含み、前記第1遅延信号DA及び第2遅延信号DBを受信し、自身によって生成された第1クロック信号FB及び第2クロック信号FAを受信し、第1出力端子が前記第3インバータ群50に接続され、第1クロック信号FBを前記第3インバータ群50に入力し、前記第1出力端子が前記第1インバータ群の入力端子10にさらに接続され、第1クロック信号FBは前記第1インバータ群10の入力、即ちRC発振回路のフィードバック入力とされる。前記第1クロック信号FBは前記第3インバータ群50によって駆動されて前記第3インバータ群50出力端子から出力信号CLKを出力する。
【0021】
本実施例では、前記第1インバータ群10は直列接続された2つのインバータを含み、2つの前記インバータの出力端子を介して前記第1信号A及び電位が逆である第2信号Bをそれぞれ出力する。
【0022】
本実施例では、前記遅延回路30の遅延時間の長さが出力クロックに必要なデューティ比に応じて自由に調節することができ、前記遅延回路30は第1遅延回路31及び第2遅延回路32を含み、前記第1遅延回路31及び第2遅延回路32は前記2つのインバータの出力端子にそれぞれ接続され、入力された第1信号A及び第2信号Bを受信し、第1信号A及び第2信号Bに対して遅延処理をそれぞれ行い、第1遅延回路31は第1信号Aに対して遅延処理を行った後に第1遅延信号DAを出力し、第2遅延回路32は第2信号Bに対して遅延処理を行った後に第2遅延信号DBを出力する。
【0023】
本実施例では、前記ラッチ40は1つの3入力NORゲート及び1つの2入力NORゲートを含み、前記第1遅延回路31の出力端子が前記3入力NORゲートのDA入力端子に接続され、第1遅延信号DAを入力することに用いられ、前記第2インバータ群20の出力端子が前記3入力NORゲートのENB入力端子に接続され、反転信号ENBを入力することに用いられ、前記2入力NORゲートの出力端子が前記3入力NORゲートのFA入力端子に接続され、入力NORゲートから出力された第2クロック信号FAは3入力NORゲートのFA入力端子の入力とされる。
【0024】
前記2入力NORゲートのFB入力端子が前記3入力NORゲートの出力端子に接続され、3入力NORゲートから出力された第1クロック信号FBを受信することに用いられ、前記2入力NORゲートのDB入力端子が前記第2遅延回路32の出力端子に接続され、第2遅延回路32から出力された第2遅延信号を受信することに用いられる。
【0025】
ラッチ40は、DA入力端子、DB入力端子のハイレベルに応じて第1クロック信号FBの出力の切り替えを行い、次のハイレベルになるまでに第1クロック信号FBをラッチして、そのイネーブル信号ENBをローレベルでアクティブする。
【0026】
図2に示すように、前記第1クロック信号FBの立ち下がりエッジは、前記第1遅延信号DAの立ち上がりエッジによって制御されて発生し、前記第1クロック信号FBの立ち上がりエッジは、前記第2クロック信号FA及び前記第1遅延信号DAによって発生した立ち下がりエッジによってトリガされ、前記第2クロック信号FAの立ち下がりエッジと第1遅延信号DAの立ち下がりエッジの順序は前記遅延回路の遅延時間tDAとtDBの大きさによって決定される。前記第2クロック信号FAの立ち下がりエッジは、前記第2遅延信号DBの立ち上がりエッジによって制御されて発生し、前記第2クロック信号FAの立ち上がりエッジは、前記第1クロック信号FBと前記第2遅延信号DBによって発生した立ち下がりエッジによってトリガされ、前記第1クロック信号FBの立ち下がりエッジと第2遅延信号DBの立ち下がりエッジの順序は前記遅延回路の遅延時間tDAとtDBの大きさによって決定される。
【0027】
本実施例では、前記出力信号CLKのデューティ比は、前記第1遅延回路の遅延時間tDAであり、前記出力信号CLKの周期は、前記第1遅延回路と第2遅延回路との遅延時間の和であり、即ちtDA+tDBである。
【0028】
本実施例では、第2インバータ群20は、インバータを奇数個含み、具体的には、イネーブル信号ENと逆の反転信号ENBを生成するためのインバータを1つ含む。
【0029】
1つの実施形態では、前記第3インバータ群50のインバータの数は接続された負荷に応じて決定される。
【0030】
別の実施形態では、前記第3インバータ群のインバータの数は出力信号CLKの位相に応じて決定されてもよい。
【0031】
前記RC発振器のいずれかのノードEN、ENB、A、B、DA、DB、FA、FBは異常外力によって異常レベルとなり、例えば強制的にハイレベルとなり、又は強制的にローレベルとなる場合、その外力が解除されると、前記RC発振回路は自動的に発振を復帰することができ、いかなる休止状態復帰回路を追加する必要もない。例を挙げると、前記第1クロック信号FBがローレベルであると仮定し、この場合、前記第2信号Bレベルがハイレベルであり、第1信号Aがローレベルであり、2つの信号が遅延された後に第1クロック信号FBをハイレベルに反転する。この場合、強源によって第1信号Aをハイレベルにし、遅延回路を通過した後に第1遅延信号DAをハイレベルにし、第1クロック信号FBをローレベルのままに保持し、回路は発振を停止する。外部強源が解除されると、第1クロック信号FBがローレベルであるため、第1信号Aが再びローレベルになり、回路が正常な動作状態に復帰し、再び発振する。他のノードも同様の方法で解析することができる。
【実施例2】
【0032】
図3に示すように、本実施例に係るRC発振回路は、実施例1と比べて、イネーブル信号ENがローレベルでアクティブし、この時、イネーブル信号がラッチのENBポートに直接接続すればよく、第2インバータ群を設ける必要がない点は相違する。
【0033】
以上の記載は本発明の実施形態に過ぎず、なお、当業者であれば、本発明の創造的構想を逸脱せずに改良を行うことができ、これらはいずれも本発明の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
【国際調査報告】