(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-19
(54)【発明の名称】リッスン帯域幅決定方法、情報伝送方法、装置及び通信機器
(51)【国際特許分類】
H04W 28/02 20090101AFI20231212BHJP
H04W 76/25 20180101ALI20231212BHJP
H04W 72/50 20230101ALI20231212BHJP
【FI】
H04W28/02
H04W76/25
H04W72/50
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536048
(86)(22)【出願日】2022-01-07
(85)【翻訳文提出日】2023-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2022070719
(87)【国際公開番号】W WO2022148432
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】202110029287.0
(32)【優先日】2021-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ジアン,レイ
(72)【発明者】
【氏名】リー,ゲン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
(57)【要約】
本出願は、リッスン帯域幅決定方法、情報伝送方法、装置及び可読記憶媒体を開示し、該情報伝送方法は、時間領域リソース上で連続した複数の伝送が異なるビーム情報に対応する場合において、端末が1つのビーム情報に対応する伝送を完了した後、端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作と、端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作と、のうちのいずれかを実行するための操作モジュールを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信機器が第1帯域幅に基づき、共有スペクトルのリッスンビフォアトークLBT帯域幅を調整するステップを含み、前記第1帯域幅は、
現在のアクティブ帯域幅部分BWPの帯域幅と、
初期BWPの帯域幅と、
ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースの帯域幅と、のうちの少なくとも1つを含む、共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法。
【請求項2】
通信機器が第1帯域幅に基づき、共有スペクトルのLBT帯域幅を調整するステップは、
前記共有スペクトルのLBT帯域幅を、前記第1帯域幅をカバーできる最小帯域幅に調整するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1帯域幅をカバーできる最小帯域幅は、
前記第1帯域幅と、
前記第1帯域幅の整数倍と、
前記第1帯域幅をカバーできる単位帯域幅と、
前記第1帯域幅をカバーできる単位帯域幅の整数倍と、のうちのいずれかを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースは、
設定グラントの少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネルのリソースと、
動的グラントの少なくとも1つの物理アップリンク伝送のリソースと、
半永続的スケジューリングの少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネルのリソースと、
少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネルのリソースと、
少なくとも1つのチャネルサウンディング用基準信号のリソースと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
時間領域リソース上で連続した複数の伝送が異なるビーム情報に対応する場合において、端末が1つのビーム情報に対応する伝送を完了した後、
端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作と、
端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作と、のうちのいずれかを実行するステップを含む、情報伝送方法。
【請求項6】
端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作は、
第1条件を満たす場合、端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作を含み、第1条件は、
ビーム切り替え時間が第1閾値以下であることと、
端末が1つ前のビーム情報に対応する伝送において無指向性LBTの方式でチャネル占有時間を取得したことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作は、
第2条件を満たす場合、端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作を含み、第2条件は、
ビーム切り替え時間が第2閾値以上であることと、
端末が1つ前のビーム情報に対応する伝送において指向性LBTの方式でチャネル占有時間を取得したことと、
端末が1つのビーム情報に対応する伝送においてチャネル占有時間を取得するために使用したリッスンビーム方向が現在伝送されるビームに対応するリッスンビーム方向を含まないことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
ビーム切り替え時間に重なる伝送を破棄するか、又は、ビーム切り替え時間に重なる伝送をパンクチャド伝送とするステップをさらに含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
第1帯域幅に基づき、共有スペクトルのリッスンビフォアトークLBT帯域幅を調整するための調整モジュールを含み、前記第1帯域幅は、
現在のアクティブ帯域幅部分BWPの帯域幅と、
初期BWPの帯域幅と、
ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースの帯域幅と、のうちの少なくとも1つを含む、共有スペクトルのリッスン帯域幅決定装置。
【請求項10】
前記調整モジュールは、
前記共有スペクトルのLBT帯域幅を、前記第1帯域幅をカバーできる最小帯域幅に調整するための調整サブモジュールを含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第1帯域幅をカバーできる最小帯域幅は、
前記第1帯域幅と、
前記第1帯域幅の整数倍と、
前記第1帯域幅をカバーできる単位帯域幅と、
前記第1帯域幅をカバーできる単位帯域幅の整数倍と、のうちのいずれかを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースは、
設定グラントの少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネルのリソースと、
動的グラントの少なくとも1つの物理アップリンク伝送のリソースと、
半永続的スケジューリングの少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネルのリソースと、
少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネルのリソースと、
少なくとも1つのチャネルサウンディング用基準信号のリソースと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項1から4のいずれか1項に記載の共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法のステップが実現される、通信機器。
【請求項14】
時間領域リソース上で連続した複数の伝送が異なるビーム情報に対応する場合において、端末が1つのビーム情報に対応する伝送を完了した後、
端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作と、
端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作と、のうちのいずれかを実行するための操作モジュールを含む、情報伝送装置。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項5から8のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップが実現される、端末。
【請求項16】
プロセッサにより実行されると請求項1から4のいずれか1項に記載の共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法のステップが実現され、又は、プロセッサにより実行されると請求項5から8のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップが実現されるプログラム又はコマンドが記憶されている、可読記憶媒体。
【請求項17】
プロセッサと通信インタフェースとを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラム又はコマンドを実行し、請求項1から4のいずれか1項に記載の共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法のステップを実現するか、又は、請求項5から8のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現するためのものである、チップ。
【請求項18】
非一時的な記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで請求項1から4のいずれか1項に記載の共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法のステップを実現するか、又は、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで請求項5から8のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項19】
請求項1から4のいずれか1項に記載の共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法のステップを実行するか、又は、請求項5から8のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実行するように設定される、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2021年1月11日に中国で出願した中国特許出願No.202110029287.0の優先権を主張し、その全ての内容は参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は通信の技術分野に属し、具体的にはリッスン帯域幅決定方法、情報伝送方法、装置及び通信機器に関する。
【背景技術】
【0003】
将来の通信システムでは、共有スペクトル、例えばアンライセンスバンド(unlicensed band)は、ライセンスバンド(licensed band)の補充として事業者のサービス拡充を助けることができる。新しい無線(New Radio,NR)の展開との一致を維持しNRに基づくアンライセンスアクセスをできる限り最大化するために、アンライセンスバンドは5GHz、37GHz及び60GHzの帯域で動作可能である。アンライセンスバンドが様々な技術(RATs)、例えば無線ネットワーク通信技術(Wireless Fidelity,WiFi)、レーダー、ロングタームエボリューションライセンス支援アクセス(Long Term Evolution-Licensed Assisted Access,LTE-LAA)等により共有されるため、アンライセンスバンドは使用時に全ての機器が該リソースを公平に使用できるように、例えばリッスンビフォアトーク(Listen Before Talk,LBT)、最大チャネル占有時間(Maximum Channel Occupancy Time,MCOT)等のルールを満たさなければならない。伝送ノードが情報を送信する必要がある場合、先にLBTを行う必要があれば、周囲のノードに対して電力検出(energy detection,ED)を行い、検出された電力がある閾値を下回ると、チャネルをアイドル(idle)と認めて、伝送ノードは送信を行うことができる。逆に、チャネルをビジーと認めて、伝送ノードは送信を行うことができない。伝送ノードは基地局、端末、WiFiノード等であり得る。伝送ノードが伝送を開始した後、占有されるチャネル時間はMCOTを超えてはいけない。
【0004】
52.6GHz~71GHzの帯域において、WiFiのチャネル帯域幅は2.16GHzに達することができ、WiFiはこのチャネル帯域幅でLBTを行う。NRシステムについて、端末がサポートする最大と最小帯域幅はまだ検討段階にあるが、サポートされる最大帯域幅が2.16GHzを超えるはずはない。したがって、WiFiとの共存を考慮する際、6GHzのような、LBT帯域幅がWiFiチャネル帯域幅の20MHzを超えてはいけない問題は存在しない。現在、52.6GHz~71GHzの帯域において、LBT帯域幅は連続したLBTを行う帯域幅であり、そのチャネル帯域幅(channel bandwidth)との検討結果は以下のとおりである。
オプション1:LBT帯域幅はチャネル帯域幅に等しい。
オプション2:LBT帯域幅はチャネル帯域幅と伝送帯域幅の両者の最小値に等しい。
オプション3:LBT帯域幅はチャネル帯域幅を上回ってもよい。
オプション4:LBT帯域幅はチャネル帯域幅を下回ってもよく、各チャネルは複数のLBTサブバンドを有する。
オプション5:LBT帯域幅はサポートされる最小チャネル帯域幅又はサポートされる最小帯域幅の倍数に等しい。
【0005】
上記LBT帯域幅の可能な定義は、チャネル帯域幅との関係しか考慮しないものである。実際のシステムでは、チャネル帯域幅は単に比較的大きな範囲であり、システムはさらに端末毎に少なくとも1つの帯域幅部分(bandwidth part,BWP)を設定し、各端末は同一時刻でアクティブ帯域幅部分(active BWP)が1つしかない。BWPの帯域幅はチャネル帯域幅以下である。基地局はBWP内で端末に対して伝送をさらにスケジューリング又は設定する。LBTは伝送を行うチャネルに対するリッスンであり、実際に設定又はスケジューリングされるリソース帯域幅が両方ともアクティブBWPの帯域幅以下であることを考慮すると、現在のLBT帯域幅の可能な定義では、非アクティブリソース上又は非スケジューリングリソース上での何らかの不要なリッスンが発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、従来技術においてLBT帯域幅の定義により非アクティブリソース又は非スケジューリングリソース上での不要なリッスンが発生するという問題を解決できるリッスン帯域幅決定方法、情報伝送方法、装置及び通信機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様において、本出願の実施例は、
通信機器が第1帯域幅に基づき、共有スペクトルのリッスンビフォアトークLBT帯域幅を調整するステップを含み、前記第1帯域幅は、
現在のアクティブ帯域幅部分BWPの帯域幅と、
初期BWPの帯域幅と、
ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースの帯域幅と、のうちの少なくとも1つを含む、共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法を提供する。
【0008】
第2態様において、本出願の実施例は、
時間領域リソース上で連続した複数の伝送が異なるビーム情報に対応する場合において、端末が1つのビーム情報に対応する伝送を完了した後、
端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作と、
端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作と、のうちのいずれかを実行するステップを含む、情報伝送方法を提供する。
【0009】
第3態様において、本出願の実施例は、
第1帯域幅に基づき、共有スペクトルのリッスンビフォアトークLBT帯域幅を調整するための調整モジュールを含み、前記第1帯域幅は、
現在のアクティブ帯域幅部分BWPの帯域幅と、
初期BWPの帯域幅と、
ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースの帯域幅と、のうちの少なくとも1つを含む、共有スペクトルのリッスン帯域幅決定装置を提供する。
【0010】
第4態様において、本出願の実施例は、
時間領域リソース上で連続した複数の伝送が異なるビーム情報に対応する場合において、端末が1つのビーム情報に対応する伝送を完了した後、
端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作と、
端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作と、のうちのいずれかを実行するための操作モジュールを含む、情報伝送装置を提供する。
【0011】
第5態様において、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップが実現される、通信機器を提供する。
【0012】
第6態様において、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第2態様に記載の方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0013】
第7態様において、本出願の実施例は、プロセッサにより実行されると第1態様に記載の方法のステップが実現され、又は第2態様に記載の方法のステップが実現されるプログラム又はコマンドが記憶されている、可読記憶媒体を提供する。
【0014】
第8態様において、本出願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースとを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行し、第1態様に記載の方法を実現するか、又は第2態様に記載の方法を実現するためのものである、チップを提供する。
【0015】
第9態様において、本出願の実施例は、非一時的な記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで第1態様に記載の方法のステップを実現するか、又は、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで第2態様に記載の方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0016】
第10態様において、本出願の実施例は、第1態様に記載の方法のステップを実行するか、又は、第2態様に記載の方法のステップを実行するように設定される、通信機器を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例では、現在のアクティブBWPの帯域幅、初期BWPの帯域幅、及び、ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースの帯域幅のうちの少なくとも1つに基づき、LBT帯域幅を動的に調整することで、非スケジューリング又は非アクティブリソース上での通信機器の不要なチャネルリッスンを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本出願の実施例を適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
【
図2】本出願の実施例で提供される共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法のステップ模式図を示す。
【
図3】本出願の実施例で提供される情報伝送方法のステップ模式図を示す。
【
図4】本出願の実施例で提供される共有スペクトルのリッスン帯域幅決定装置の構造模式図を示す。
【
図5】本出願の実施例で提供される情報伝送装置の構造模式図を示す。
【
図6】本出願の実施例で提供される通信機器の構造模式図を示す。
【
図7】本出願の実施例で提供される端末の構造模式図を示す。
【
図8】本出願の実施例で提供されるネットワーク側機器の構造模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものである。
【0020】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は前後順を説明するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」で区別される対象は、通常、1種類であり、対象の数を限定することがなく、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0021】
指摘すべきことは、本出願の実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/発展型LTE(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及び他のシステムのような、他の無線通信システムに用いることもできる点である。本出願の実施例における用語「システム」と「ネットワーク」はしばしば交換可能に使用され、説明される技術は上述したシステムと無線電信技術に加えて、他のシステムと無線電信技術に用いることもできる。以下の説明では例示の目的で新しい無線(New Radio,NR)システムを説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNRの技術用語を使用するが、これらの技術は、第6世代(6th Generation,6G)通信システムのような、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも適用可能である。
【0022】
図1は本出願の実施例を適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは端末11及びネットワーク側機器12を含む。そのうち、端末11は端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(Vehicle User Equipment,VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment,PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、リストバンド、イヤホン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例では端末11の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器12は基地局又はコアネットワークであってもよく、そのうち、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、基地局トランシーバ(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム発展型Bノード、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks,WLAN)アクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は前記分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術効果を達成できれば、前記基地局は特定の技術用語に限定されるものではなく、説明すべきことは、本出願の実施例では単にNRシステムにおける基地局を例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。
【0023】
以下に図面を参照しながら、具体的な実施例及びその適用シナリオにより本出願の実施例で提供されるリッスン帯域幅決定方法、情報伝送方法、装置及び通信機器を詳細に説明する。
【0024】
本出願の実施例は、
通信機器が第1帯域幅に基づき、共有スペクトルのリッスンビフォアトークLBT帯域幅を調整するステップ201を含み、前記第1帯域幅は、
現在のアクティブ帯域幅部分BWPの帯域幅と、
初期BWP(initial BWP)の帯域幅と、
ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースの帯域幅と、のうちの少なくとも1つを含む、共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法を提供する。
【0025】
本出願の実施例で言及した通信機器は端末であっても、ネットワーク側機器であってもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0026】
本出願の実施例において、LBT帯域幅は動的に可変であり、LBT帯域幅の動的調整は現在のアクティブBWPの帯域幅又は目標リソースの帯域幅によって決まる。
【0027】
1つの代替実施例として、ステップ201は、
前記共有スペクトルのLBT帯域幅を、前記第1帯域幅をカバーできる最小帯域幅に調整するステップを含む。
【0028】
ここで、前記第1帯域幅をカバーできる最小帯域幅は、
前記第1帯域幅と、
前記第1帯域幅の整数倍と、
前記第1帯域幅をカバーできる単位帯域幅と、
前記第1帯域幅をカバーできる単位帯域幅の整数倍と、のうちのいずれかを含む。
例1
【0029】
LBT帯域幅は現在のアクティブBWPの帯域幅に等しい。初期アクセス時、LBT帯域幅はinitial BWPの帯域幅に等しく、アップリンクinitial BWP及びダウンリンクinitial BWPを含む。ネットワーク側機器が端末に対して少なくとも1つのBWPを設定した後、LBT帯域幅は現在のアクティブBWPの帯域幅に等しくなる。アクティブBWPが変化すると、即ちBWP切り替えが発生すると、LBT帯域幅は切り替え後のBWP帯域幅に等しくなる。LBT帯域幅はアクティブBWPの変化につれて変化する。LBT帯域幅が1つ又は複数の有限値である場合、設定BWPの帯域幅は上記LBT帯域幅の1つ又はその整数倍に制限される。
【0030】
選択的に、LBT帯域幅はアクティブBWPリソースをカバーする最小帯域幅であり、該条件を満たす単位帯域幅又は単位帯域幅の整数倍であってもよく、該単位帯域幅はシステムにより予め設定又は定義された帯域幅である。
【0031】
別の代替実施例として、ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースは、
設定グラント(Configured Grant,CG)の少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel,PUSCH)のリソースと、
例えば物理アップリンク共有チャネルPUSCH、又は、物理アップリンク制御チャネルPUCCHのような、動的グラント(Dynamic Grant,DG)の少なくとも1つの物理アップリンク伝送のリソースと、
半永続的スケジューリング(Semi-Persistent Scheduling,SPS)の少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHのリソースと、
少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel,PRACH)のリソースと、
少なくとも1つのチャネルサウンディング用基準信号(Sounding Reference Signal,SRS)のリソースと、のうちの少なくとも1つを含む。
例2
【0032】
CG PUSCH伝送について、LBT帯域幅はCG PUSCHリソースが占有する帯域幅によって決まる。CG PUSCHリソースの帯域幅はネットワーク側機器により指示され、半永続的又は動的指示、即ち無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)又はダウンリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)指示を含む。LBT帯域幅はCG PUSCHリソースの帯域幅をカバーできる最小帯域幅に等しくてもよく、該帯域幅はCG PUSCHの帯域幅に等しくてもよいし、該条件を満たす単位帯域幅又は単位帯域幅の整数倍であってもよく、該単位帯域幅はシステムにより予め設定又は定義された帯域幅である。端末は異なるCG PUSCHリソースの帯域幅に応じて、LBT帯域幅を動的に調整する。
【0033】
DG PUSCH/PUCCH伝送について、LBT帯域幅はDG PUSCH/PUCCHリソースが占有する帯域幅によって決まる。DG PUSCH/PUCCHリソースの帯域幅はネットワーク側機器により動的に指示される。LBT帯域幅はPUSCH/PUCCHリソースの帯域幅をカバーできる最小帯域幅に等しくてもよく、該帯域幅は指示されたPUSCH/PUCCHの帯域幅に等しくてもよいし、該条件を満たす単位帯域幅又は単位帯域幅の整数倍であってもよく、該単位帯域幅はシステムにより予め設定又は定義された帯域幅である。端末は異なるDG PUSCH/PUCCHリソースの帯域幅に応じて、LBT帯域幅を動的に調整する。
【0034】
SPS PDSCHについて、LBT帯域幅はSPS PDSCHリソースの帯域幅によって決まる。SPS PDSCHリソースの帯域幅はネットワーク側機器により動的に指示される。LBT帯域幅はSPS PDSCHリソースの帯域幅をカバーできる最小帯域幅に等しくてもよく、該帯域幅は指示されたSPS PDSCHリソースの帯域幅に等しくてもよいし、該条件を満たす単位帯域幅又は単位帯域幅の整数倍であってもよく、該単位帯域幅はシステムにより予め設定又は定義された帯域幅である。ネットワーク側機器は異なるSPS PDSCHリソースの帯域幅に応じて、LBT帯域幅を動的に調整することができる。
【0035】
また、ネットワーク側機器が複数のSPS PDSCHを同時に送信する場合、LBT帯域幅は送信を必要とする全てのSPS PDSCHリソースの帯域幅をカバーする必要がある。同様に、該帯域幅は伝送を必要とする複数のSPS PDSCHリソースの帯域幅の集合に等しくてもよいし、該条件を満たす単位帯域幅又は単位帯域幅の整数倍であってもよく、該単位帯域幅はシステムにより予め設定又は定義された帯域幅である。
【0036】
以上をまとめると、通信機器が現在のアクティブBWPの帯域幅、初期BWPの帯域幅、及び、ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースの帯域幅のうちの少なくとも1つに基づき、LBT帯域幅を動的に調整することで、非スケジューリング又は非アクティブリソース上での通信機器の不要なチャネルリッスンを回避することができる。
【0037】
図3に示すように、本出願の実施例は、
時間領域リソース上で連続した複数の伝送が異なるビーム情報に対応する場合において、端末が1つのビーム情報に対応する伝送を完了した後、
端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作と、
端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBT(one-shot LBT)を行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作と、のうちのいずれかを実行するステップ301を含む、情報伝送方法をさらに提供する。
【0038】
ここで、ビーム情報は、空間関係(spatial relation)情報、空間領域送信フィルタ(spatial domain transmission filter)情報、空間フィルタ(spatial filter)情報、伝送設定指示状態(TCI state)情報、疑似コロケーション(QCL)情報又はQCLパラメータ等と呼ばれてもよい。例えば、時間領域リソース上で連続した複数の伝送が異なるビーム情報に対応することは、時間領域リソース上で連続した異なる伝送が異なる空間関係情報に対応することである。
【0039】
1つの代替実施例として、端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作は、
第1条件を満たす場合、端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作を含み、ここで、第1条件は、
ビーム切り替え時間が第1閾値以下であることであって、第1閾値がX1 usであり、X1が16又は8、又はそれ以下の値に等しくてもよいことと、
端末が1つ前のビーム情報に対応する伝送において無指向性LBTの方式でチャネル占有時間を取得したことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0040】
別の代替実施例として、端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作は、
第2条件を満たす場合、端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作を含み、ここで、第2条件は、
ビーム切り替え時間が第2閾値以上であることであって、第2閾値がX2 usであり、X2が16又は8、又はそれ以下の値に等しくてもよいことと、
端末が1つ前のビーム情報に対応する伝送において指向性(directional)LBTの方式でチャネル占有時間を取得したことと、
端末が1つのビーム情報に対応する伝送においてチャネル占有時間を取得するために使用したリッスンビーム方向が現在伝送されるビームに対応するリッスンビーム方向を含まないことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
説明すべきことは、上記第1閾値と第2閾値は同じでもなくてもよい点であり、ここでは具体的に限定しない。
【0042】
本出願の少なくとも1つの実施例において、前記方法は、
ビーム切り替え時間に重なる伝送を破棄するか、又は、ビーム切り替え時間に重なる伝送をパンクチャド伝送とするステップをさらに含む。
【0043】
時間領域リソース上で連続的に設定又はスケジューリングされる複数の伝送が異なるビームフォーミング方向を採用する場合に対して、本出願の実施例は端末が1つの伝送を完了した後の異なる操作を提供し、伝送品質を保証する前提で伝送効率を高めることができる。
【0044】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供される共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法又は情報伝送方法は、実行主体がリッスン帯域幅決定装置又は情報伝送装置、或いは該リッスン帯域幅決定装置又は情報伝送装置におけるリッスン帯域幅決定方法又は情報伝送方法を搭載し実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例では、リッスン帯域幅決定装置又は情報伝送装置がリッスン帯域幅決定方法又は情報伝送方法を実行することを例にし、本出願の実施例で提供されるリッスン帯域幅決定装置又は情報伝送装置を説明する。
【0045】
図4に示すように、本出願の実施例は、
第1帯域幅に基づき、共有スペクトルのリッスンビフォアトークLBT帯域幅を調整するための調整モジュール401を含み、前記第1帯域幅は、
現在のアクティブ帯域幅部分BWPの帯域幅と、
初期BWPの帯域幅と、
ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースの帯域幅と、のうちの少なくとも1つを含む、共有スペクトルのリッスン帯域幅決定装置400をさらに提供する。
【0046】
1つの代替実施例として、前記調整モジュールは、
前記共有スペクトルのLBT帯域幅を、前記第1帯域幅をカバーできる最小帯域幅に調整するための調整サブモジュールを含む。
【0047】
1つの代替実施例として、前記第1帯域幅をカバーできる最小帯域幅は、
前記第1帯域幅と、
前記第1帯域幅の整数倍と、
前記第1帯域幅をカバーできる単位帯域幅と、
前記第1帯域幅をカバーできる単位帯域幅の整数倍と、のうちのいずれかを含む。
【0048】
1つの代替実施例として、ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースは、
設定グラントの少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネルのリソースと、
動的グラントの少なくとも1つの物理アップリンク伝送のリソースと、
半永続的スケジューリングの少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネルのリソースと、
少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネルのリソースと、
少なくとも1つのチャネルサウンディング用基準信号のリソースと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
本出願の実施例において、通信機器が現在のアクティブBWPの帯域幅、初期BWPの帯域幅、及び、ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースの帯域幅のうちの少なくとも1つに基づき、LBT帯域幅を動的に調整することで、非スケジューリング又は非アクティブリソース上での通信機器の不要なチャネルリッスンを回避することができる。
【0050】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供されるリッスン帯域幅決定装置は上記リッスン帯域幅決定方法を実行できる装置であり、これにより上記リッスン帯域幅決定方法のいずれの実施例も該装置に適用し、同じ又は類似の有益な効果を達成することができる点である。
【0051】
図5に示すように、本出願の実施例は、
時間領域リソース上で連続した複数の伝送が異なるビーム情報に対応する場合において、端末が1つのビーム情報に対応する伝送を完了した後、
端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作と、
端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作と、のうちのいずれかを実行するための操作モジュール501を含む、情報伝送装置500をさらに提供する。
【0052】
1つの代替実施例として、前記操作モジュールは、
第1条件を満たす場合、端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続けるための第1操作サブモジュールを含み、ここで、第1条件は、
ビーム切り替え時間が第1閾値以下であることと、
端末が1つ前のビーム情報の伝送において無指向性LBTの方式でチャネル占有時間を取得したことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
1つの代替実施例として、前記操作モジュールは、
第2条件を満たす場合、端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行うための第2操作サブモジュールを含み、ここで、第2条件は、
ビーム切り替え時間が第2閾値以上であることと、
端末が1つ前のビーム情報の伝送において指向性LBTの方式でチャネル占有時間を取得したことと、
端末が1つ前のビーム情報の伝送においてチャネル占有時間を取得するために使用したリッスンビーム方向が現在伝送されるビームに対応するリッスンビーム方向を含まないことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0054】
1つの代替実施例として、前記装置は、
ビーム切り替え時間に重なる伝送を破棄するか、又は、ビーム切り替え時間に重なる伝送をパンクチャド伝送とするための破棄又はパンクチャモジュールをさらに含む。
【0055】
時間領域リソース上で連続的に設定又はスケジューリングされる複数の伝送が異なるビームフォーミング方向を採用する場合に対して、本出願の実施例は端末が1つの伝送を完了した後の異なる操作を提供し、伝送品質を保証する前提で伝送効率を高めることができる。
【0056】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供される情報伝送装置は上記情報伝送方法を実行できる装置であり、これにより上記情報伝送方法のいずれの実施例も該装置に適用し、同じ又は類似の有益な効果を達成することができる点である。
【0057】
本出願の実施例におけるリッスン帯域幅決定装置又は情報伝送装置は装置であっても、端末における部材、集積回路、もしくはチップであってもよい。該装置は、携帯型の電子機器であってもよく、非携帯型の電子機器であってもよい。例示的に、携帯型の電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、ネットブック又はパーソナルディジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)等であってもよく、非携帯型の電子機器は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0058】
本出願の実施例におけるリッスン帯域幅決定装置又は情報伝送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0059】
本出願の実施例で提供されるリッスン帯域幅決定装置又は情報伝送装置は
図2から
図3の方法の実施例で実現される各プロセスを実現することができ、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0060】
選択的に、
図6に示すように、本出願の実施例は、プロセッサ601と、メモリ602と、メモリ602に記憶され且つ前記プロセッサ601上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含む通信機器600をさらに提供し、例えば、該通信機器600が端末である場合、該プログラム又はコマンドは、プロセッサ601により実行されると、上記共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同様な技術効果を達成することができる。該通信機器600がネットワーク側機器である場合、該プログラム又はコマンドは、プロセッサ601により実行されると、上記共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同様な技術効果を達成することができ、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0061】
図7は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【0062】
該端末700は、高周波ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インタフェースユニット708、メモリ709、及びプロセッサ710等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0063】
当業者であれば、端末700は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ710に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができることが理解可能である。
図7に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0064】
本出願の実施例において、入力ユニット704は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)7041と、マイクロホン7042とを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット706は表示パネル7061を含んでもよく、表示パネル7061は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット707はタッチパネル7071及び他の入力デバイス7072を含む。タッチパネル7071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル7071は、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力デバイス7072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限定されず、ここで詳細な説明を省略する。
【0065】
本出願の実施例において、高周波ユニット701はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ710で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット701は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0066】
メモリ709は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ709は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラム又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム又はコマンド記憶領域と、データ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、不揮発性メモリを含んでもよく、そのうち、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
【0067】
プロセッサ710は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ710に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラム又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサのような無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ710に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0068】
ここで、プロセッサ710は、第1帯域幅に基づき、共有スペクトルのリッスンビフォアトークLBT帯域幅を調整するために用いられ、前記第1帯域幅は、
現在のアクティブ帯域幅部分BWPの帯域幅と、
初期BWPの帯域幅と、
ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースの帯域幅と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0069】
又は、時間領域リソース上で連続した複数の伝送が異なるビーム情報に対応する場合において、プロセッサ710は、1つのビーム情報に対応する伝送を完了した後、
端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作と、
端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作と、のうちのいずれかを実行するために用いられる。
【0070】
本出願の実施例において、通信機器が現在のアクティブBWPの帯域幅、初期BWPの帯域幅、及び、ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースの帯域幅のうちの少なくとも1つに基づき、LBT帯域幅を動的に調整することで、非スケジューリング又は非アクティブリソース上での通信機器の不要なチャネルリッスンを回避することができる。
【0071】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供されるリッスン帯域幅決定装置は上記リッスン帯域幅決定方法を実行できる装置であり、これにより上記リッスン帯域幅決定方法のいずれの実施例も該装置に適用し、同じ又は類似の有益な効果を達成することができる点である。
【0072】
具体的には、本出願の実施例はネットワーク側機器をさらに提供する。
図8に示すように、該ネットワーク機器800は、アンテナ81、高周波装置82、ベースバンド装置83を含む。アンテナ81は高周波装置82に接続されている。アップリンク方向において、高周波装置82はアンテナ81を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置83に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置83は送信される情報を処理し、且つ高周波装置82に送信し、高周波装置82は受信した情報を処理してからアンテナ81を経由して送信する。
【0073】
上記周波数帯域処理装置はベースバンド装置83にあってもよく、以上の実施例におけるネットワーク側機器で実行される方法はベースバンド装置83で実現でき、該ベースバンド装置83はプロセッサ84とメモリ85を含む。
【0074】
ベースバンド装置83は、例えば、複数のチップを設置した少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、
図8に示すように、その1つのチップは、例えば、メモリ85に接続されてメモリ85内のプログラムを呼び出して、以上の方法の実施例に示されたネットワーク側機器の操作を実行するプロセッサ84である。
【0075】
該ベースバンド装置83は、高周波装置82と情報を交換するためのネットワークインタフェース86をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(Common Public Radio Interface,CPRI)である。
【0076】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ85に記憶され且つプロセッサ84上で実行可能なコマンド又はプログラムをさらに含み、プロセッサ84は、メモリ85内のコマンド又はプログラムを呼び出して
図6に示される各モジュールが実行する方法を実行し、同じ技術効果を達成するものであり、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0077】
本出願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体は不揮発性であっても揮発性であってもよく、前記可読記憶媒体にプログラム又はコマンドが記憶されており、該プログラム又はコマンドは、プロセッサにより実行されると、上記リッスン帯域幅決定方法又は情報伝送方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同様な技術効果を達成することができ、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0078】
ここで、前記プロセッサは上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、例えばコンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のようなコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0079】
本出願の実施例はチップをさらに提供し、前記チップはプロセッサと通信インタフェースとを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサは、プログラム又はコマンドを実行し、上記リッスン帯域幅決定方法又は情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現するためのものであり、且つ同様な技術効果を達成することができ、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0080】
本出願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0081】
本出願の実施例はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、ここで、前記コンピュータプログラム製品は非一時的な可読記憶媒体に記憶され、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで、上記リッスン帯域幅決定方法又は情報伝送方法の実施例における各プロセスを実現し、且つ同様な技術効果を達成することができ、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0082】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0083】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0084】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0085】
以上は、本出願の具体的な実施形態に過ぎず、本出願の保護範囲はこれに限定されず、本出願に開示された技術的範囲内で当業者が簡単に想到し得る変化又は置換は、いずれも本出願の保護範囲に含まれるものとする。よって、本出願の保護範囲は特許請求の保護範囲に準ずるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時間領域リソース上で連続した複数の伝送が異なるビーム情報に対応する場合において、端末が1つのビーム情報に対応する伝送を完了した後、
端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作と、
端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作と、のうちのいずれかを実行するステップを含む、ことを特徴とする情報伝送方法。
【請求項2】
端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作は、
第1条件を満たす場合、端末がビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作を含み、前記第1条件は、
ビーム切り替え時間が第1閾値以下であることと、
端末が1つ前のビーム情報に対応する伝送において無指向性LBTの方式でチャネル占有時間を取得したことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作は、
第2条件を満たす場合、端末がビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作を含み、前記第2条件は、
ビーム切り替え時間が第2閾値以上であることと、
端末が1つ前のビーム情報に対応する伝送において指向性LBTの方式でチャネル占有時間を取得したことと、
端末が1つのビーム情報に対応する伝送においてチャネル占有時間を取得するために使用したリッスンビーム方向が現在伝送されるビームに対応するリッスンビーム方向を含まないことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ビーム切り替え時間に重なる伝送を破棄するか、又は、ビーム切り替え時間に重なる伝送をパンクチャド伝送とするステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
通信機器が第1帯域幅に基づき、共有スペクトルのリッスンビフォアトークLBT帯域幅を調整するステップを含み、前記第1帯域幅は、
現在のアクティブ帯域幅部分BWPの帯域幅と、
初期BWPの帯域幅と、
ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースの帯域幅と、のうちの少なくとも1つを含み、
前記ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースは、
設定グラントの少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネルのリソースと、
動的グラントの少なくとも1つの物理アップリンク伝送のリソースと、
半永続的スケジューリングの少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネルのリソースと、
少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネルのリソースと、
少なくとも1つのチャネルサウンディング用基準信号のリソースと、のうちの少なくとも1つを含む、ことを特徴とする共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法。
【請求項6】
通信機器が第1帯域幅に基づき、共有スペクトルのLBT帯域幅を調整するステップは、
前記共有スペクトルのLBT帯域幅を、前記第1帯域幅をカバーできる最小帯域幅に調整するステップを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記した、前記第1帯域幅をカバーできる最小帯域幅は、
前記第1帯域幅と、
前記第1帯域幅の整数倍と、
前記第1帯域幅をカバーできる単位帯域幅と、
前記第1帯域幅をカバーできる単位帯域幅の整数倍と、のうちのいずれかを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
時間領域リソース上で連続した複数の伝送が異なるビーム情報に対応する場合において、1つのビーム情報に対応する伝送を完了した後、
ビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続ける操作と、
ビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行う操作と、のうちのいずれかを実行するための操作モジュールを含む、ことを特徴とする情報伝送装置。
【請求項9】
前記操作モジュールは、
第1条件を満たす場合、ビームを切り替えた後にリッスンビフォアトークLBTを行わず、後続の伝送を続けるための第1操作サブモジュールを含み、ここで、前記第1条件は、
ビーム切り替え時間が第1閾値以下であることと、
端末が1つ前のビーム情報の伝送において無指向性LBTの方式でチャネル占有時間を取得したことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の情報伝送装置。
【請求項10】
前記操作モジュールは、
第2条件を満たす場合、ビームを切り替えた後に新たな伝送に対して1回限りのLBTを行い、リッスン結果に基づいて後続の伝送を行うための第2操作サブモジュールを含み、ここで、前記第2条件は、
ビーム切り替え時間が第2閾値以上であることと、
端末が1つ前のビーム情報の伝送において指向性LBTの方式でチャネル占有時間を取得したことと、
端末が1つ前のビーム情報の伝送においてチャネル占有時間を取得するために使用したリッスンビーム方向が現在伝送されるビームに対応するリッスンビーム方向を含まないことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の情報伝送装置。
【請求項11】
前記装置は、
ビーム切り替え時間に重なる伝送を破棄するか、又は、ビーム切り替え時間に重なる伝送をパンクチャド伝送とするための破棄又はパンクチャモジュールをさらに含む、請求項9に記載の情報伝送装置。
【請求項12】
第1帯域幅に基づき、共有スペクトルのリッスンビフォアトークLBT帯域幅を調整するための調整モジュールを含み、前記第1帯域幅は、
現在のアクティブ帯域幅部分BWPの帯域幅と、
初期BWPの帯域幅と、
ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースの帯域幅と、のうちの少なくとも1つを含み、
前記ネットワークによりスケジューリング又は配置される目標リソースは、
設定グラントの少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネルのリソースと、
動的グラントの少なくとも1つの物理アップリンク伝送のリソースと、
半永続的スケジューリングの少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネルのリソースと、
少なくとも1つの物理ランダムアクセスチャネルのリソースと、
少なくとも1つのチャネルサウンディング用基準信号のリソースと、のうちの少なくとも1つを含む、ことを特徴とする共有スペクトルのリッスン帯域幅決定装置。
【請求項13】
前記調整モジュールは、
前記共有スペクトルのLBT帯域幅を、前記第1帯域幅をカバーできる最小帯域幅に調整するための調整サブモジュールを含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記した、前記第1帯域幅をカバーできる最小帯域幅は、
前記第1帯域幅と、
前記第1帯域幅の整数倍と、
前記第1帯域幅をカバーできる単位帯域幅と、
前記第1帯域幅をカバーできる単位帯域幅の整数倍と、のうちのいずれかを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
プロセッサにより実行されると請求項1から4のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップが実現され、又は、プロセッサにより実行されると請求項5から7のいずれか1項に記載の共有スペクトルのリッスン帯域幅決定方法のステップが実現されるプログラム又はコマンドが記憶されている、可読記憶媒体。
【国際調査報告】