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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-19
(54)【発明の名称】ビジー指示の伝送方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 68/00 20090101AFI20231212BHJP
   H04W 4/00 20180101ALI20231212BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20231212BHJP
【FI】
H04W68/00
H04W4/00 111
H04W88/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536055
(86)(22)【出願日】2021-12-16
(85)【翻訳文提出日】2023-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2021138933
(87)【国際公開番号】W WO2022127878
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202011493562.6
(32)【優先日】2020-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.アンドロイド
2.ANDROID
3.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】プ,ウェンジュアン
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ,ゾン-イン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD13
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG11
5K067HH22
(57)【要約】
本出願は、ビジー指示の伝送方法及び装置を開示し、無線通信の技術分野に属する。該ビジー指示の伝送方法は、端末がページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップと、ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信するステップと、含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行されるビジー指示の伝送方法であって、
ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップと、
ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信するステップと、を含む、ビジー指示の伝送方法。
【請求項2】
前記ビジー指示は、前記端末がページングを受け付けないこと又はページングを拒否することを指示するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ビジー指示は、無線リソース制御RRC層ビジー指示及び非アクセス層NASビジー指示のうちの少なくとも1つを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断する前記ステップは、
前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じてネットワーク側にビジー指示を送信するステップを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップは、
第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定するステップを含み、
前記第1条件は、
前記ページングメッセージが前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度が前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下であることと、
前記ページングメッセージが前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記端末の他のカードが所定サービスを実行しているか又は実行しようとしていることと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示するための退去指示情報を前記ネットワーク側に送信したことがないことと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信したことがないことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第2条件は、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理でき、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートすることと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3条件は、
コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理でき、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
コアネットワークがページング理由値の送信をサポートすることと、
コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断する前に、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第1指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップと、
コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第2指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第3指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップと、
コアネットワークがページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第4指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第5指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップと、
コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第6指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップと、
前記端末が前記ビジー指示の送信をサポートするか否かを指示するための第7指示情報をネットワーク側に送信するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定するステップは、
前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、又は前記第1条件、前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信する、又は前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信すると判定するステップと、
前記第3条件が満たされず且つ前記第2条件が満たされている場合、又は前記第3条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第2条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信すると判定するステップと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信すると判定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップは、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記ビジー指示を送信しないと判定するステップと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件も満たされない場合、前記ビジー指示を送信しないと判定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信するステップは、
前記端末がRRC非アクティブ状態にある場合、前記RRC層ビジー指示を送信するステップ、又は
前記端末がRRCアイドル状態にある場合、前記NASビジー指示を送信するステップ、を含む、請求項4又は7に記載の方法。
【請求項10】
前記ビジー指示は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記ビジー指示はさらに、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態になるように前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するために用いられる、請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記端末が前記第3指示情報及び/又は前記第4指示情報に基づいて前記ページングメッセージのページング理由を決定するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報をネットワーク側に送信するステップと、
前記端末のビジー時間又はページングメッセージを受信できない時間を指示するための第2タイマの時間をネットワーク側に指示するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1から12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記リリース指示情報及び/又は前記第2タイマの時間は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ネットワーク側にビジー指示を送信した後に、
RRCリリースメッセージを受信しなかった場合、前記端末がRRCアイドル状態になるステップと、
T319タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態になるステップと、
前記端末がRRCリリースメッセージを受信するまでの待ち時間を指示するための第1タイマを起動するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1から14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
第1タイマを起動した後に、
RRCリリースメッセージを受信した場合、前記第1タイマを停止するステップ、又は
前記第1タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態にリリースされるステップ、をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ビジー指示の送信時又は前記ビジー指示の送信前に、ネットワーク側に前記第1タイマの時間及び/又は前記第1RRC状態を送信するステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信するステップは、
RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項19】
RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告した後に、
前記端末がRRCアイドル状態になるステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記端末がRRCアイドル状態になった後に、
リリース理由値を設定するステップをさらに含む、請求項15、16、17又は19に記載の方法。
【請求項21】
前記リリース理由値は、RRC接続失敗、RRC接続再開失敗、ビジー指示失敗及び第1理由値のうちの少なくとも1つを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
ネットワーク側に前記ビジー指示を送信する前記ステップは、
ネットワーク側にビジー指示を送信する時にランダムアクセスチャネルの失敗が発生した場合、前記ビジー指示の送信を停止するステップを含む、請求項1から21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
ネットワーク側機器によって実行されるビジー指示の伝送方法であって、
端末から送信されたビジー指示を受信するステップと、
前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するステップと、を含む、ビジー指示の伝送方法。
【請求項24】
前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示のうちの少なくとも1つを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記ビジー指示はRRC層ビジー指示を含み、前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するステップは、
前記ビジー指示に従って第1操作を実行するステップを含み、前記第1操作は、
前記端末に関連するページングを停止又は再開しないことと、
到着したダウンリンクデータ又はシグナリングを破棄又はブロッキング又はキャッシュすることと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ビジー指示に従って第1操作を実行するステップは、
前記RRC層ビジー指示を受信した後、第2タイマを起動するステップと、
前記第2タイマの動作中に、前記第1操作を実行するステップと、
前記端末から送信されたアップリンクメッセージを受信した場合、前記第2タイマを停止するステップと、
前記第2タイマがタイムアウトすると、前記第1操作を停止するステップと、を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ビジー指示はNASビジー指示を含み、前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するステップは、
前記ビジー指示に従って第2操作を実行するステップを含み、前記第2操作は、
前記端末のアンカー基地局又は最後のサービング基地局に前記ビジー指示を送信することと、
前記端末のアンカー基地局又は最後のサービング基地局へのダウンリンクデータ又はシグナリングの送信を停止することと、
前記端末に関連するページングを停止又は再開しないことと、
到着したダウンリンクデータ又はシグナリングを破棄又はブロッキング又はキャッシュすることと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記ビジー指示に従って第2操作を実行するステップは、
前記NASビジー指示を受信した後、第2タイマを起動するステップと、
前記第2タイマの動作中に、前記第2操作を実行するステップと、
前記端末から送信されたアップリンクメッセージを受信した場合、前記第2タイマを停止するステップと、
前記第2タイマがタイムアウトすると、前記第2操作を停止するステップと、を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記端末から送信された、前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報を受信するステップをさらに含む、請求項23から28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記端末から送信されたリリース指示情報を受信した後に、
前記リリース指示情報に基づき、前記端末にRRCリリースメッセージを送信するステップと、
前記端末を前記リリース指示情報に指示されたRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にリリースするステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するための判断モジュールと、
ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側にビジー指示を送信するための第1送信モジュールと、を含む、ビジー指示の伝送装置。
【請求項32】
前記ビジー指示は、端末がページングを受け付けないこと又はページングを拒否することを指示するために用いられる、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記ビジー指示は、無線リソース制御RRC層ビジー指示及び非アクセス層NASビジー指示のうちの少なくとも1つを含む、請求項31又は32に記載の装置。
【請求項34】
前記判断モジュールは、前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じてネットワーク側にビジー指示を送信するために用いられる、請求項31から33のいずれか1項に記載の装置。
【請求項35】
前記判断モジュールは、第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定するために用いられ、
前記第1条件は、
前記ページングメッセージが端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度が前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下であることと、
前記ページングメッセージが前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記端末の他のカードが所定サービスを実行しているか又は実行しようとしていることと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示するための退去指示情報を前記ネットワーク側に送信したことがないことと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信したことがないことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第2条件は、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理でき、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートすることと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3条件は、
コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理でき、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
コアネットワークがページング理由値の送信をサポートすることと、
コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項31から33のいずれか1項に記載の装置。
【請求項36】
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第1指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するための第1受信モジュールと、
コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第2指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するための第2受信モジュールと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第3指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するための第3受信モジュールと、
コアネットワークがページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第4指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するための第4受信モジュールと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第5指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するための第5受信モジュールと、
コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第6指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するための第6受信モジュールと、
前記端末が前記ビジー指示の送信をサポートするか否かを指示するための第7指示情報をネットワーク側に送信するための第2送信モジュールと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項31から35のいずれか1項に記載の装置。
【請求項37】
前記判断モジュールは、前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、又は前記第1条件、前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信する、又は前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信すると判定することと、
前記第3条件が満たされず且つ前記第2条件が満たされている場合、又は前記第3条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第2条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信すると判定することと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信すると判定することと、に用いられる、請求項35に記載の装置。
【請求項38】
前記判断モジュールは、前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記ビジー指示を送信しないと判定することと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件も満たされない場合、前記ビジー指示を送信しないと判定することと、に用いられる、請求項35に記載の装置。
【請求項39】
前記判断モジュールは、前記端末がRRC非アクティブ状態にある場合、前記RRC層ビジー指示を送信し、又は、前記端末がRRCアイドル状態にある場合、前記NASビジー指示を送信するために用いられる、請求項34又は37に記載の装置。
【請求項40】
前記ビジー指示は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される、請求項31から39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項41】
前記ビジー指示はさらに、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態になるように前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するために用いられる、請求項31から40のいずれか1項に記載の装置。
【請求項42】
前記端末が前記第3指示情報及び/又は前記第4指示情報に基づいて前記ページングメッセージのページング理由を決定するための第1決定モジュールをさらに含む、請求項36に記載の装置。
【請求項43】
端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報をネットワーク側に送信するための第3送信モジュールと、
前記端末のビジー時間又はページングメッセージを受信できない時間を指示するための第2タイマの時間をネットワーク側に指示するための第4送信モジュールと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項31から42のいずれか1項に記載の装置。
【請求項44】
前記リリース指示情報及び/又は前記第2タイマの時間は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
ネットワーク側にビジー指示を送信した後、RRCリリースメッセージを受信しなかった場合、端末がRRCアイドル状態になるための第1処理モジュールと、
T319タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態になるための第2処理モジュールと、
前記端末がRRCリリースメッセージを受信するまでの待ち時間を指示するための第1タイマを起動するための第3処理モジュールと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項31から44のいずれか1項に記載の装置。
【請求項46】
RRCリリースメッセージを受信した場合、前記第1タイマを停止するための第4処理モジュールと、
前記第1タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態にリリースされるための第5処理モジュールと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記ビジー指示の送信時又は前記ビジー指示の送信前に、ネットワーク側に前記第1タイマの時間及び/又は前記第1RRC状態を送信するための第5送信モジュールをさらに含む、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告する、請求項37に記載の装置。
【請求項49】
RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告した後、前記端末がRRCアイドル状態になるための第6処理モジュールをさらに含む、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記端末がRRCアイドル状態になった後、リリース理由値を設定するための第7処理モジュールをさらに含む、請求項45、46、47又は49に記載の装置。
【請求項51】
前記リリース理由値は、RRC接続失敗、RRC接続再開失敗、ビジー指示失敗及び第1理由値のうちの少なくとも1つを含む、請求項50に記載の装置。
【請求項52】
第8処理モジュールは、ネットワーク側にビジー指示を送信する時にランダムアクセスチャネルの失敗が発生した場合、前記ビジー指示の送信を停止するために用いられる、請求項31から51のいずれか1項に記載の装置。
【請求項53】
端末から送信されたビジー指示を受信するための第1受信モジュールと、
前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するための処理モジュールと、を含む、ビジー指示の伝送装置。
【請求項54】
前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示のうちの少なくとも1つを含む、請求項53に記載の装置。
【請求項55】
前記ビジー指示はRRC層ビジー指示を含み、前記処理モジュールは、前記ビジー指示に従って第1操作を実行するために用いられ、前記第1操作は、
前記端末に関連するページングを停止又は再開しないことと、
到着したダウンリンクデータ又はシグナリングを破棄又はブロッキング又はキャッシュすることと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記処理モジュールは、前記RRC層ビジー指示を受信した後、第2タイマを起動することと、
前記第2タイマの動作中に、前記第1操作を実行することと、
前記端末から送信されたアップリンクメッセージを受信した場合、前記第2タイマを停止することと、
前記第2タイマがタイムアウトすると、前記第1操作を停止することと、に用いられる、請求項55に記載の装置。
【請求項57】
前記ビジー指示はNASビジー指示を含み、前記処理モジュールは、前記ビジー指示に従って第2操作を実行するために用いられ、前記第2操作は、
前記端末のアンカー基地局又は最後のサービング基地局に前記ビジー指示を送信することと、
前記端末のアンカー基地局又は最後のサービング基地局へのダウンリンクデータ又はシグナリングの送信を停止することと、
前記端末に関連するページングを停止又は再開しないことと、
到着したダウンリンクデータ又はシグナリングを破棄又はブロッキング又はキャッシュすることと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項54に記載の装置。
【請求項58】
前記処理モジュールは、前記NASビジー指示を受信した後、第2タイマを起動することと、
前記第2タイマの動作中に、前記第2操作を実行することと、
前記端末から送信されたアップリンクメッセージを受信した場合、前記第2タイマを停止することと、
前記第2タイマがタイムアウトすると、前記第2操作を停止することと、に用いられる、請求項57に記載の装置。
【請求項59】
前記端末から送信された、前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報を受信するための指示情報受信モジュールをさらに含む、請求項53から58のいずれか1項に記載の装置。
【請求項60】
指示情報受信モジュールは、前記リリース指示情報に基づき、前記端末にRRCリリースメッセージを送信することと、
前記端末を前記リリース指示情報に指示されたRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にリリースすることと、に用いられる、請求項59に記載の装置。
【請求項61】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から22のいずれか1項に記載のビジー指示の伝送方法のステップが実現される、端末。
【請求項62】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項23から30のいずれか1項に記載のビジー指示の伝送方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【請求項63】
プロセッサによって実行されると、請求項1から22のいずれか1項に記載のビジー指示の伝送方法が実現され、又は請求項23から30のいずれか1項に記載のビジー指示の伝送方法のステップが実現されるプログラム又はコマンドが記憶されている、可読記憶媒体。
【請求項64】
プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラム又はコマンドを実行して、請求項1から22のいずれか1項に記載のビジー指示の伝送方法のステップを実現し、又は請求項23~30のいずれか1項に記載のビジー指示の伝送方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項65】
非揮発性記憶媒体に記憶されており、請求項1から22のいずれか1項に記載のビジー指示の伝送方法のステップを実現し、又は請求項23~30のいずれか1項に記載のビジー指示の伝送方法のステップを実現するように少なくとも1つのプロセッサによって実行される、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2020年12月16日に中国で提出された、中国特許出願No.202011493562.6の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信の技術分野に属し、具体的に、ビジー指示の伝送方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、シングルカード端末だけでなく、デュアルカード又はマルチカード端末も出回っており、デュアルカード又はマルチカード端末は総称してマルチカード端末と呼ばれる。マルチカードは、同一事業者又は異なる事業者から提供されることがあり、エンティティカードであってもよく、埋め込み型ユーザ識別カード(Embedded-SIM,eSIM)のような仮想カードであってもよい。マルチカード端末の能力は、シングル送信シングル受信、シングル送信デュアル受信、デュアル送信デュアル受信等であってもよい。マルチカード端末の1つの特徴は、複数のネットワークに常駐できることであり、しかしながら、マルチカード端末の実現方法は異なり、複数のネットワークで互いに影響せずに同時に送受信できるマルチカード端末がある。また、複数のネットワークに常駐できるが、時分割で複数のネットワークに常駐するマルチカード端末もあり、例として、ある期間はネットワークAに常駐してネットワークAのページング(paging)を傍受し、別の期間はネットワークBに常駐するように切り替えられてネットワークBのページングを傍受し、又は、ある期間はネットワークA上で接続状態になってデータを送受信し、別の期間はネットワークBに切り替えられてページングを受信し、又は、ある期間はネットワークA上で接続状態になってデータを送受信し、別の期間はネットワークB上で接続を確立してデータを送受信する。
【0004】
Rel-17以降のプロトコルバージョンでは、ネットワークから送信されたラジオページングメッセージにはネットワークがUEをページングする理由を指示するためのページング理由値(paging cause)が搭載されることがあり、例えば、ネットワークは、ニューラジオベースの音声サービス(Voice over New Radio,VoNR)(即ち音声通話)が到着したため、UEをページングする。UEは、ラジオから受信したページングメッセージに搭載されるページング理由値に基づき、その後の挙動を決定することができる。例えば、端末はデュアルカード端末であり、カード1がゲーム中の時、カード2がページングメッセージを受信し、対応するページング理由値がVoNRである場合に、端末は、対応するデータの送受信を行うために、カード2で無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)接続確立を開始するか、又はRRC接続状態となるようにRRC接続再開を行うことを選択することがある。さらに例えば、カード1が通話中の時、カード2がページングメッセージを受信し、対応するページング理由値がショットメッセージサービスである場合に、マルチカード端末は、カード2のサービスを処理しないことを選択する可能性があり、この時、カード2のネットワークは、UEがカード2のサービスを処理しないことを選択したことを知らないため、UEをページングし続け、ネットワークリソースの浪費をもたらすことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、端末が現在のページングをトリガするサービスを処理しないことを選択した場合、ネットワーク側が依然として端末をページングし続け、ネットワークリソースの浪費を引き起こすという問題を解決できる、ビジー指示の伝送方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的問題を解決するために、本出願は、次のように実現される。
【0007】
第1側面では、端末によって実行されるビジー指示の伝送方法であって、
ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップと、
ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信するステップと、を含む、ビジー指示の伝送方法を提供する。
【0008】
第2側面では、ネットワーク側機器によって実行されるビジー指示の伝送方法であって、
端末から送信されたビジー指示を受信するステップと、
前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するステップと、を含む、ビジー指示の伝送方法を提供する。
【0009】
第3側面では、
ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するための判断モジュールと、
ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側にビジー指示を送信するための第1送信モジュールと、を含む、ビジー指示の伝送装置を提供する。
【0010】
第4側面では、
端末から送信されたビジー指示を受信するための第1受信モジュールと、
前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するための処理モジュールと、を含む、ビジー指示の伝送装置を提供する。
【0011】
第5側面では、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0012】
第6側面では、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第2側面に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク側機器を提供する。
【0013】
第7側面では、プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現され、又は第2側面に記載の方法のステップが実現されるプログラム又はコマンドが記憶されている、可読記憶媒体を提供する。
【0014】
第8側面では、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行して、第1側面に記載の方法を実現し、又は第2側面に記載の方法を実現するために用いられる、チップを提供する。
【0015】
第9側面では、非揮発性記憶媒体に記憶されており、第1側面に記載の方法を実現し、又は第2側面に記載の方法を実現するように少なくとも1つのプロセッサによって実行される、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0016】
本出願の実施例では、端末がページングメッセージを傍受した後、ビジー指示の送信条件が満たされている場合、ネットワーク側にビジー指示を送信することができ、これにより、ネットワーク側が対応する処理を実行することができ、端末をページングし続けることによるネットワークリソースの浪費などの発生を回避することができる。条件が満たされない場合、前記端末はビジー指示を送信しないことを選択することができ、これにより、端末によって現在実行されているサービスに影響を与えることを可能な限り回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図である。
図2】本出願の実施例のビジー指示の伝送方法のフローチャートである。
図3】本出願の実施例のビジー指示の伝送方法のフローチャートである。
図4】本出願の実施例のビジー指示の伝送装置の構造模式図である。
図5】本出願の実施例のビジー指示の伝送装置の構造模式図である。
図6】本出願の実施例の通信機器の構造模式図である。
図7】本出願の実施例の端末のハードウェア構造模式図である。
図8】本出願の実施例のネットワーク側機器のハードウェア構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下において、本出願の実施例における図面を参照し、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく、得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は前後順を説明するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」で区別される対象は、通常、1つのカテゴリーに属し、対象の数は限定されず、例えば、第1対象は1つであってもよく、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続対象のうちの少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0019】
指摘すべきことは、本願の実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/発展型LTE(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及び他のシステムのような、他の無線通信システムに用いることもできる点である。本願の実施例における用語「システム」と「ネットワーク」はしばしば交換可能に使用され、説明される技術は上記したシステムと無線電信技術に加えて、他のシステムと無線電信技術に用いることもできる。しかし、これらの技術が、第6世代(6th Generation,6G)通信システムのような、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも応用可能であることに関わらず、以下の説明では例示の目的で新しい無線(New Radio,NR)システムを説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNRの技術用語を使用する。
【0020】
図1は本願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを備える。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、リストバンド、イヤホン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例では端末11の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、基地局トランシーバ(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は前記分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術効果を達成できれば、前記基地局は特定の技術用語に限定されるものではなく、説明すべきことは、本願の実施例ではNRシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。
【0021】
以下において、図面を参照しながら、本願の実施例によって提供されるビジー指示の伝送方法及び装置を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0022】
本出願において、冗長を避けるために、図2の実施例に説明された具体的な方法は、特に断らない限り、本出願の他の実施例に拡張することができる。
【0023】
本出願の実施例のビジー指示の伝送方法のフローチャートである図2を参照すると、該方法は端末によって実行され、次のステップ21、ステップ22を含む。
【0024】
ステップ21で、ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断する。
【0025】
ステップ22で、ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信する。
【0026】
本出願の実施例における端末は、シングルカード端末であってもよく、マルチカード端末であってもよい。
【0027】
本出願の実施例の端末がマルチカード端末である場合、前記端末は、マルチカード端末の複数のカードのうちのいずれか1つに対応する端末とみなすことができる。
【0028】
本出願の実施例では、端末がページングメッセージを傍受した後、ビジー指示の送信条件が満たされている場合、ネットワーク側にビジー指示を送信することができ、これにより、ネットワーク側が対応する処理を実行することができ、端末をページングし続けることによるネットワークリソースの浪費などの発生を回避することができる。条件が満たされない場合、前記端末はビジー指示を送信しないことを選択することができ、これにより、端末によって現在実行されているサービスに影響を与えることを可能な限り回避することができる。
【0029】
本出願のいくつかの実施例において、前記端末はシングルカード端末であってもよい。例えば、端末が今回のページングをトリガするサービスを処理したくない場合、前記端末は、ネットワーク側にビジー指示を送信することができ、これにより、ネットワーク側が対応する処理を実行することができ、端末をページングし続けることによるネットワークリソースの浪費などの発生を回避することができる。条件が満たされない場合、前記端末はビジー指示を送信しないことを選択することができ、これにより、端末によって現在実行されているサービスに影響を与えることを可能な限り回避することができる。
【0030】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示及び非アクセス層(Non-Access Stratum,NAS)ビジー指示のうちの少なくとも1つを含む。AS層ビジー指示とNASビジー指示として表すこともできる。
【0031】
本出願の実施例において、選択的に、ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップは、
第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定するステップを含む。
【0032】
前記第1条件は、次のA1)、A2)、A3)、及びA4)のうちの少なくとも1つを含む。
【0033】
A1)前記ページングメッセージは前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下である。
【0034】
本出願の実施例において、前記端末はマルチカード端末であってもよい。上記条件A1)は次のように解釈されてもよい。端末が受信した前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は他の端末が実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下であり、ここで、前記他の端末と前記端末は1つのマルチカード端末の複数のカードに対応する複数の端末である。又は、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は他の端末が実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下であり、ここで、前記他の端末は前記端末に関連するか、又は同じユーザ機器を共用する。
【0035】
本出願の実施例において、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度及び前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度の高低は、端末によって実現されてもよく、又はプロトコルにより約束されてもよく、あるいはネットワーク側によって設定されてもよい。前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は、ページングメッセージに搭載されるページング理由値により指示されるサービスタイプであってもよい。
【0036】
A2)前記ページングメッセージは前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記端末の他のカードは所定サービスを実行しているか又は実行しようとしている。
【0037】
前記所定サービスは、例えば、音声サービス又はゲームなどである。
【0038】
本出願の実施例において、前記端末はマルチカード端末であってもよい。上記条件A2)は次のように解釈されてもよい。端末がページングメッセージを受信した場合、他の端末は所定サービスを実行しているか又は実行しようとし、ここで、前記他の端末と前記端末は1つのマルチカード端末の複数のカードに対応する複数の端末であり、あるいは、前記他の端末は前記端末に関連するか、又は同じユーザ機器を共用する。
【0039】
本出願の実施例において、前記所定サービスは、端末によって実現されてもよく、又はプロトコルにより約束されてもよく、あるいはネットワーク側によって設定されてもよい。
【0040】
A3)前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示するための退去指示情報を前記ネットワーク側に送信したことがない。
【0041】
前記退去指示情報は、退去メッセージ、退去要求、退去通知、ネゴシエーション退去、切替通知又は切替要求等を含む。いずれも前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示し、又は前記端末をリリースすることを前記ネットワーク側に要求し、又は前記端末がページングを傍受及び/又は応答できないことを指示し、又は前記端末が他のカードでビジーであることを指示し、又は前記端末が前記ネットワーク側から退去することを指示し、又は前記端末が他のカードに対応するネットワーク側に切り替えられることを指示するためのものである。
【0042】
一実施形態では、前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでの所定時間内に、前記ネットワーク側に前記退去指示情報を送信したことがない。前記所定時間は、端末によって実現されてもよく、又はネットワークによって設定されてもよく、あるいはプロトコルにより約束されてもよい。
【0043】
A4)前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信したことがない。
【0044】
一実施形態では、前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでの所定時間内に、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信したことがない。前記所定時間は、端末によって実現されてもよく、又はネットワークによって設定されてもよく、あるいはプロトコルにより約束されてもよい。
【0045】
前記第2条件は、次のB1)、B2)、及びB3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0046】
B1)アンカー(Anchor)基地局又は最後のサービング(the last serving)基地局は、RRC層ビジー指示を受信又は処理でき、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求した。
【0047】
本出願の実施例において、前記端末がマルチカード端末である場合、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、ページングメッセージを受信したカードのアンカー基地局又は最後のサービング基地局である。
【0048】
本出願の実施例において、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、本ネットワークから送信されたページングメッセージを受信した後、ビジー又は今回のページングをトリガするサービスを処理できないと、前記RRC層ビジー指示情報を本ネットワークに送信することが要求されることを、専用シグナリング又はブロードキャストメッセージによって前記端末に知らせることができる。あるいは、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、前記ネットワーク側が前記RRC層ビジー指示情報を受信及び/又は処理できることを、専用シグナリング又はブロードキャストメッセージによって前記端末に知らせることができる。
【0049】
B2)アンカー基地局又は最後のサービング基地局はページング理由値の送信をサポートする。
【0050】
本出願の実施例において、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートすると、前記端末が、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局から送信されたページングメッセージを受信した時、その中のページング理由値に基づいて前記ビジー指示を送信すると决定することがあり、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局が前記ビジー指示の受信も同時にサポートする可能性がある。前記端末は、プロトコル約束又は他の情報に基づいて前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを知ることもでき、例えば、1つの公衆地上モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network,PLMN)内にページング理由値の送信をサポートすると、前記端末は、PLMN情報を取得することで、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを知ることができる。
【0051】
B3)アンカー基地局又は最後のサービング基地局はマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートする。
【0052】
前記第3条件は、次のC1)、C2)、及びC3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
C1)コアネットワークはNASビジー指示を受信又は処理でき、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求した。
【0054】
本出願の実施例において、前記端末がマルチカード端末である場合、前記コアネットワークはページングメッセージを受信したカードのコアネットワークである。
【0055】
選択的に、前記コアネットワークは、コアネットワークデバイス、コアネットワークノード、コアネットワーク機能、コアネットワークのネットワーク要素、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity,MME)、アクセス移動管理機能(Access Management Function,AMF)、セッション管理機能(Session Management Function,SMF)、ユーザプレーン機能(User Plane Function,UPF)、サービスゲートウェイ(serving GW,SGW)、PDNゲートウェイ(PDN Gate Way,PDNゲートウェイ)、ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)、ポリシー及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function,PCRF)、GPRSサービスサポートノード(Serving GPRS Support Node,SGSN)、スゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node,GGSN)、アプリケーションファンクション(Application Funcation)のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0056】
C2)コアネットワークはページング理由値の送信をサポートする。
【0057】
C3)コアネットワークはマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートする。
【0058】
冗長を避けるために、前記第1条件、前記第2条件についての具体的な説明は、特に断らない限り、前記第3条件に応用されてもよい。
【0059】
本出願の実施例において、選択的に、ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップは、
第4条件、第5条件及び第6条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信しないと判定するステップを含む。
【0060】
前記第4条件は、次のD1)、D2)及びD3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
D1)前記ページングメッセージは前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度よりも高い。
【0062】
本出願の実施例において、前記端末はマルチカード端末であってもよい。この場合、条件D1)は次のように解釈されてもよい。端末が受信した前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は他の端末が実行している又は実行しようとしているサービスの優先度よりも高く、ここで、前記他の端末と前記端末は1つのマルチカード端末の複数のカードに対応する複数の端末である。又は、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は他の端末が実行している又は実行しようとしているサービスの優先度よりも高く、ここで、前記他の端末は前記端末に関連するか、又は同じユーザ機器を共用する。
【0063】
本出願の実施例において、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度及び前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度の高低は、端末によって実現されてもよく、又はプロトコルにより約束されてもよく、あるいはネットワーク側によって設定されてもよい。前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は、ページングメッセージに搭載されるページング理由値により指示されるサービスタイプであってもよい。
【0064】
D2)前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示するための退去指示情報を前記ネットワーク側に送信した。
【0065】
前記退去指示情報は、退去メッセージ、退去要求、退去通知、ネゴシエーション退去、切替通知又は切替要求等を含む。いずれも前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示し、又は前記端末をリリースすることを前記ネットワーク側に要求し、又は前記端末がページングを傍受及び/又は応答できないことを指示し、又は前記端末が他のカードでビジーであることを指示し、又は前記端末が前記ネットワーク側から退去することを指示し、又は前記端末が他のカードに対応するネットワーク側に切り替えられることを指示するためのものである。
【0066】
一実施形態では、前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでの所定時間内に、前記ネットワーク側に前記退去指示情報を送信した。前記所定時間は、端末によって実現されてもよく、又はネットワークによって設定されてもよく、あるいはプロトコルにより約束されてもよい。
【0067】
D3)前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信した。
【0068】
一実施形態では、前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでの所定時間内に、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信した。前記所定時間は、端末によって実現されてもよく、又はネットワークによって設定されてもよく、あるいはプロトコルにより約束されてもよい。
【0069】
前記第5条件は、次のE1)、E2)、及びE3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
E1)アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、RRC層ビジー指示を受信又は処理できず、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求していない。
【0071】
本出願の実施例において、前記端末がマルチカード端末である場合、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、ページングメッセージを受信したカードのアンカー基地局又は最後のサービング基地局である。
【0072】
本出願の実施例において、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、本ネットワークから送信されたページングメッセージを受信した後、ビジー又は今回のページングをトリガするサービスを処理できないと、前記RRC層ビジー指示情報を本ネットワークに送信することが要求されないことを、専用シグナリング又はブロードキャストメッセージによって前記端末に知らせることができる。あるいは、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、前記ネットワーク側が前記RRC層ビジー指示情報を受信及び/又は処理できないことを、専用シグナリング又はブロードキャストメッセージによって前記端末に知らせることができる。
【0073】
E2)アンカー基地局又は最後のサービング基地局はページング理由値の送信をサポートしない。
【0074】
本出願の実施例において、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートしないと、前記端末が、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局から送信されたページングメッセージを受信した時、その中のページング理由値に基づいて前記ビジー指示を送信すると决定することができず、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局が前記ビジー指示の受信をサポートしない可能性がある。前記端末は、プロトコル約束又は他の情報に基づいて前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを知ることもできる。
【0075】
E3)アンカー基地局又は最後のサービング基地局はマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートしない。
【0076】
前記第6条件は、次のF1)、F2)、及びF3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0077】
F1)コアネットワークはNASビジー指示を受信又は処理できず、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求していない。
【0078】
本出願の実施例において、前記端末がマルチカード端末である場合、前記コアネットワークはページングメッセージを受信したカードのコアネットワークである。
【0079】
選択的に、前記コアネットワークは、コアネットワークデバイス、コアネットワークノード、コアネットワーク機能、コアネットワークのネットワーク要素、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity,MME)、アクセス移動管理機能(Access Management Function,AMF)、セッション管理機能(Session Management Function,SMF)、ユーザプレーン機能(User Plane Function,UPF)、サービスゲートウェイ(serving GW,SGW)、PDNゲートウェイ(PDN Gate Way,PDNゲートウェイ)、ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)、ポリシー及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function,PCRF)、GPRSサービスサポートノード(Serving GPRS Support Node,SGSN)、スゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node,GGSN)、アプリケーションファンクション(Application Funcation)のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0080】
F2)コアネットワークはページング理由値の送信をサポートしない。
【0081】
F3)コアネットワークはマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートしない。
【0082】
本出願の実施例において、選択的に、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断する前に、次の1)、2)、3)、4)、5)、6)、及び7)のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0083】
1)アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第1指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信する。
【0084】
選択的に、前記専用シグナリングは、RRCリリースメッセージ、RRC接続リリースメッセージ又はRRC接続再設定メッセージである。
【0085】
本出願の他のいくつかの実施例において、選択的に、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否かは、他の方式で暗黙的に指示することもできる。
【0086】
2)コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第2指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信する。
【0087】
選択的に、前記専用シグナリングは、RRCリリースメッセージ、RRC接続リリースメッセージ、RRC接続再設定メッセージ又はNASメッセージである。
【0088】
本出願の他のいくつかの実施例において、選択的に、コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できるか否かは、他の方式で暗黙的に指示することもできる。
【0089】
3)アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第3指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信する。
【0090】
4)コアネットワークがページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第4指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信する。
【0091】
5)アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第5指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信する。
【0092】
6)コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第6指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信する。
【0093】
7)前記端末が前記ビジー指示の送信をサポートするか否かを指示するための第7指示情報をネットワーク側に送信する。
【0094】
選択的に、前記第3指示情報を送信する専用シグナリングは、RRCリリースメッセージ、RRC接続リリースメッセージ、RRC接続再設定メッセージ又はNASメッセージであってもよい。
【0095】
本出願のいくつかの実施例において、前記端末は、前記端末がRRC層ビジー指示の送信をサポートするか否かを指示する第7指示情報をネットワーク側に送信する。ネットワーク側が該第7指示情報を受信した後、前記端末を再度リリースする際に、前記端末がRRC層ビジー指示の送信をサポートする場合、ネットワーク側は前記端末をRRC inactive状態にリリースすることができ、前記端末がRRC層ビジー指示の送信をサポートしない場合、ネットワーク側は前記端末をRRC idle状態にリリースすることができる。
【0096】
いくつかの実施例において、選択的に、第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定するステップは、次の1)、2)、及び3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0097】
1)前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、又は前記第1条件、前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信する、又は前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信すると判定する。
【0098】
さらに選択的に、前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信するステップは、
前記端末がRRC非アクティブ状態(INACTIVE)にあると、前記RRC層ビジー指示を送信するステップ、又は
前記端末がRRCアイドル状態にある場合、前記NASビジー指示を送信するステップを含む。
【0099】
2)前記第3条件が満たされず且つ前記第2条件が満たされている場合、又は前記第3条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第2条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信すると判定する。
【0100】
さらに選択的に、前記第3条件が満たされず且つ前記第2条件が満たされている場合、又は前記第3条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第2条件が満たされている場合、前記端末がRRC非アクティブ状態にある場合、前記RRC層ビジー指示を送信し、又は、前記端末がRRCアイドル状態にある場合、前記RRC層ビジー指示を送信しない。
【0101】
3)前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信すると判定する。
【0102】
本出願の実施例において、選択的に、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップは、次の1)、及び2)のうちの少なくとも1つを含む。
【0103】
1)前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記ビジー指示を送信しないと判定する。
【0104】
ビジー指示を送信しない前記ことは、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示を送信しないことを含む。
【0105】
2)前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件も満たされない場合、前記ビジー指示を送信しないと判定する。
【0106】
ビジー指示を送信しない前記ことは、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示を送信しないことを含む。
【0107】
本出願の実施例において、選択的に、前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信するステップは、RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告するステップをさらに含む。
【0108】
本出願の実施例において、選択的に、RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告した後に、前記端末がRRCアイドル状態になるステップをさらに含む。
【0109】
本出願の実施例において、選択的に、前記端末がRRCアイドル状態になった後に、
リリース理由値を設定するステップをさらに含む。
【0110】
選択的に、前記リリース理由値は、RRC接続失敗、RRC接続再開失敗、ビジー指示失敗及び第1理由値のうちの少なくとも1つを含む。前記第1理由値は、RRC接続失敗、RRC接続再開失敗及びビジー指示失敗以外の他の理由値である。
【0111】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンド(Security Mode Command,SMC)完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0112】
さらに選択的に、前記端末がページングメッセージを受信した時にRRCアイドル状態である場合、前記ビジー指示は、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンド(SMC)完了メッセージ及びNASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0113】
前記端末がページングメッセージを受信した時にRRC非アクティブ状態である場合、ビジー指示は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、セキュリティモードコマンド(SMC)完了メッセージ及びNASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0114】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示の伝送方法は、前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報をネットワーク側に送信するステップをさらに含んでもよい。
【0115】
さらに選択的に、前記ビジー指示情報は、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態になるように前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するために用いられる。
【0116】
選択的に、前記リリース指示情報は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンド(SMC)完了メッセージ及びNASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0117】
本出願の実施例において、前記リリース指示情報は前記ビジー指示と同時に送信されてもよい。例えば、前記端末がページングメッセージを受信した時にRRC非アクティブ状態である場合、前記端末はRRC接続再開完了メッセージによってNASビジー指示を送信し、RRC接続再開完了メッセージに前記リリース指示情報を搭載する。
【0118】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示の伝送方法は、前記端末のビジー時間又はページングメッセージを受信できない時間を指示するための第2タイマの時間をネットワーク側に指示するステップをさらに含んでもよい。
【0119】
選択的に、前記第2タイマの時間は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ及びNASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0120】
本出願の実施例において、前記第2タイマの時間は前記ビジー指示と同時に送信されてもよい。又は、前記第2タイマは前記ビジー指示、前記リリース指示情報と同時に送信される。
【0121】
前記第2タイマの時間は、プロトコルにより約束された値であってもよい。
【0122】
本出願の実施例において、選択的に、ネットワーク側にビジー指示を送信した後に、
RRCリリースメッセージを受信しなかった場合、前記端末がRRCアイドル状態になるステップと、
T319タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態になるステップと、
前記端末がRRCリリースメッセージを受信するまでの待ち時間を指示するための第1タイマを起動するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0123】
選択的に、前記第1タイマは新たに定義されたタイマであり、その時間がT319タイマと異なってもよい。前記第1タイマの値はプロトコルにより約束されてもよい。
【0124】
本出願の実施例において、選択的に、第1タイマを起動した後に、
RRCリリースメッセージを受信した場合、前記第1タイマを停止するステップ、又は
前記第1タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態にリリースされるステップ、をさらに含む。
【0125】
選択的に、前記端末が前記ネットワーク側にリリース指示情報を送信した場合、前記第1RRC状態は、リリース指示情報に指示された第1RRC状態又はプロトコルにより約束された第1RRC状態であってもよい。
【0126】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示の伝送方法は、前記ビジー指示の送信時又は前記ビジー指示の送信前に、ネットワーク側に前記第1タイマの時間及び/又は前記第1RRC状態を送信するステップをさらに含む。
【0127】
選択的に、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信する前記ステップは、ネットワーク側にビジー指示を送信する時にランダムアクセスチャネルの失敗が発生した場合、前記ビジー指示の送信を停止するステップを含む。
【0128】
図3を参照すると、本出願の実施例は、ネットワーク側機器によって実行されるビジー指示の伝送方法をさらに提供し、前記方法は、次のステップ31及びステップ32を含む。
【0129】
ステップ31で、端末から送信されたビジー指示を受信する。
【0130】
ステップ32で、前記ビジー指示に従って対応する操作を実行する。
【0131】
本出願の実施例において、ネットワーク側は端末から送信されたビジー指示を受信し、対応する処理を実行し、これにより、ページングし続けることによるネットワークリソースの浪費などの発生を回避する。
【0132】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示のうちの少なくとも1つを含む。
【0133】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示はRRC層ビジー指示を含み、前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するステップは、
前記ビジー指示に従って第1操作を実行するステップを含み、前記第1操作は、
前記端末に関連するページングを停止又は再開しないことと、
到着したダウンリンクデータ又はシグナリングを破棄又はブロッキング又はキャッシュすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0134】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示に従って第1操作を実行するステップは、
前記RRC層ビジー指示を受信した後、第2タイマを起動するステップと、
前記第2タイマの動作中に、前記第1操作を実行するステップと、
前記端末から送信されたアップリンクメッセージを受信した場合、前記第2タイマを停止するステップと、
前記第2タイマがタイムアウトすると、前記第1操作を停止するステップと、を含む。
【0135】
選択的に、前記アップリンクメッセージは、RRC接続確立要求又はRRC接続再開要求メッセージ又はトラッキングエリアアップデート要求(Tracking Area Update Request,TAU)、又はRANに基づく通知エリア更新(RNAU)を含む。
【0136】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示はNASビジー指示を含み、前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するステップは、
前記ビジー指示に従って第2操作を実行するステップを含み、前記第2操作は、
前記端末のアンカー基地局又は最後のサービング基地局に前記ビジー指示を送信することと、
前記端末のアンカー基地局又は最後のサービング基地局へのダウンリンクデータ又はシグナリングの送信を停止することと、
前記端末に関連するページングを停止又は再開しないことと、
到着したダウンリンクデータ又はシグナリングを破棄又はブロッキング又はキャッシュすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0137】
選択的に、前記ビジー指示に従って第2操作を実行するステップは、
前記NASビジー指示を受信した後、第2タイマを起動するステップと、
前記第2タイマの動作中に、前記第2操作を実行するステップと、
前記端末から送信されたアップリンクメッセージを受信した場合、前記第2タイマを停止するステップと、
前記第2タイマがタイムアウトすると、前記第2操作を停止するステップと、を含む。
【0138】
選択的に、前記ビジー指示の伝送方法は、前記端末から送信された、前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報を受信するステップをさらに含む。
【0139】
選択的に、前記端末から送信されたリリース指示情報を受信した後に、
前記リリース指示情報に基づき、前記端末にRRCリリースメッセージを送信するステップ、又は
前記端末を前記リリース指示情報に指示されたRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にリリースするステップ、をさらに含む。
【0140】
以下において、具体的な実施例を参照しながら、上記ビジー指示の伝送方法について例を挙げて説明する。
【0141】
本発明の実施例1では、マルチカード端末はRRC非アクティブ状態のカード2が存在するネットワークにRRCビジー指示を送信する。
【0142】
ステップ1で、端末はカード2でRRC非アクティブ状態にあり、且つカード2でページング位置を傍受する。
【0143】
ステップ2で、端末はカード2でカード2のネットワークから送信されたページングメッセージ(RAN paging)を傍受し、カード2のネットワークにRRC層ビジー指示を送信すると判定する。
【0144】
さらに、第1条件及び/又は第2条件が満たされている場合、カード2のネットワークにRRC層ビジー指示を送信すると判定する。ここで、第1条件は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
【0145】
前記第1条件は、次のA1)、A2)、A3)、及びA4)のうちの少なくとも1つを含む。
【0146】
A1)前記ページングメッセージは前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下である。
【0147】
例えば、端末は、受信したカード2のページングメッセージに搭載されるページング理由値に基づいてカード2が実行するサービスのタイプを知り、そして、端末はカード1が現在実行しているサービスのタイプを知り、端末は、2つのカードのサービスタイプの優先度を比較して、ビジー指示を送信するか否かを決定する。2つのカードのサービスの優先度の高低は、端末によって実現されてもよく、又はプロトコルにより約束されてもよく、あるいはネットワークによって設定されてもよい。
【0148】
例として、カード2がデータサービスであり、カード1が音声サービスである場合、カード2のサービスの優先度はカード1のサービスの優先度よりも低い。
【0149】
A2)前記ページングメッセージは前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記端末の他のカードは所定サービスを実行しているか又は実行しようとしている。
【0150】
例えば、UEがカード1で音声サービスを実行しているため、カード1の実行中のサービスを中断しないように、端末はカード2が存在するネットワークにビジー指示を送信する。
【0151】
A3)前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示するための退去指示情報を前記ネットワーク側に送信したことがない。
【0152】
A4)前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信したことがない。
【0153】
前記第2条件は、次のB1)、B2)、及びB3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0154】
B1)アンカー(Anchor)基地局又は最後のサービング(the last serving)基地局は、RRC層ビジー指示を受信又は処理でき、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求した。
【0155】
本出願の実施例において、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局はカード2のアンカー基地局又は最後のサービング基地局である。
【0156】
選択的に、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断する前に、アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第1指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップをさらに含む。
【0157】
選択的に、前記専用シグナリングは、RRCリリースメッセージ又はRRC重配メッセージである。
【0158】
本出願の他のいくつかの実施例において、選択的に、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否かは、他の方式で暗黙的に指示することもできる。
【0159】
B2)アンカー基地局又は最後のサービング基地局はページング理由値の送信をサポートする。
【0160】
B3)アンカー基地局又は最後のサービング基地局はマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートする。
【0161】
ステップ3で、端末はカード2を用いてRRC接続再開要求メッセージを送信し、該RRC接続再開要求メッセージにはRRC層ビジー指示が搭載される。
【0162】
ステップ4で、端末はRRC接続再開メッセージを受信する。
【0163】
ステップ5で、端末はRRCリリース(RRC Release)メッセージを受信した場合、RRCリリースメッセージの指示内容に従って対応するRRC状態になる(例えば、RRC非アクティブ状態(RRC inactive)に維持されるか、又はRRCアイドル(RRC idle)状態になる)。端末はRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、アイドル状態になる。さらに、端末が予め定義されたタイマ(timer)(例えば、T319タイマであり、又は時間がより短い新しいタイマを定義する)の動作中にRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、タイマがタイムアウトした後、端末はアイドル状態になる。選択的に、端末はリリース理由値を、RRC再開失敗(Resume failure)、ビジー指示失敗(busy indication failure)、その他(other)のうちの1つに設定する。
【0164】
本発明の実施例2では、端末はカード2が存在するネットワークにNASビジー指示を送信する。
【0165】
ステップ1で、端末はカード2でRRCアイドル(IDLE)状態にあり、且つカード2でページング位置を傍受する。
【0166】
ステップ2で、端末はカード2でカード2のネットワークから送信されたページングメッセージ(CN paging)を傍受した場合、カード2のネットワークにNASビジー指示を送信すると判定する。
【0167】
さらに、第1条件及び/又は第3条件が満たされている場合、カード2のネットワークにNASビジー指示を送信する。満たされない場合、UEはビジー指示を送信しない。
【0168】
ここで、前記第1条件は実施例1を参照することができる。
【0169】
第3条件は、次のC1)、C2)、及びC3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0170】
C1)コアネットワークはNASビジー指示を受信又は処理でき、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求した。
【0171】
本出願の実施例において、前記コアネットワークはカード2のコアネットワークである。
【0172】
本出願の他のいくつかの実施例において、選択的に、コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できるか否かは、他の方式で暗黙的に指示することもできる。
【0173】
本出願の実施例において、選択的に、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断する前に、アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第1指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップをさらに含む。
【0174】
選択的に、前記専用シグナリングは、RRCリリースメッセージ、RRC重配メッセージ、NASメッセージである。
【0175】
選択的に、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否かは、他の方式で暗黙的に指示することもできる。
【0176】
C2)コアネットワークはページング理由値の送信をサポートする。
【0177】
C3)コアネットワークはマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートする。
【0178】
ステップ3で、端末はRRC接続確立要求メッセージを送信する。
【0179】
ステップ4で、端末はRRC接続確立メッセージを受信する。
【0180】
ステップ5で、端末は、RRC接続確立完了メッセージ(即ち、msg5)を送信し、その中にNASビジー指示が搭載されている。
【0181】
選択的に、端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報も搭載されている。さらに選択的に、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態であるRRC状態にリリースすることをネットワーク側に指示する。
【0182】
ステップ6で、端末はRRCリリースメッセージを受信した場合、RRCリリースメッセージの指示内容に従って対応するRRC状態になる(例えば、RRC非アクティブ状態に維持されるか、又はRRCアイドル状態になる)。端末がRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、UEはローカルリリースされ(local release)、リリースするRRC状態はステップ5で端末がリリース指示メッセージにおいて報告したRRC状態に基づいて決定することができ、又はプロトコル約束に基づいて対応するRRC状態にリリースされる(例えば、RRCアイドル状態にリリースされることがプロトコルによって約束される)。選択的に、予め定義されたタイマの動作中にRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、UEはローカルリリースされる。
【0183】
選択的に、リリース理由値をRRC接続失敗、ビジー指示失敗、その他のうちの1つに設定する。
【0184】
本実施例の解決手段は、RRC非アクティブ状態で、UEがビジー指示を送信することに応用されてもよい。ここで、上記解決手段におけるRRC接続確立要求、RRC接続確立、RRC接続確立完了メッセージをRRC接続再開要求、RRC接続再開、RRC接続再開完了メッセージに置き換えればよい。
【0185】
本発明の実施例3では、第2条件が満たされない場合の端末挙動を説明する。
【0186】
ステップ1で、実施例1におけるステップ2の第2条件が満たされない場合、端末は、次の操作a)、b)のうちの1つを実行することができる。
【0187】
a)端末はRRC層ビジー指示を送信しない。フローは終了する。
【0188】
b)端末はNASビジー指示を送信すると決定する。
【0189】
さらに、第2条件が満たされないのは、端末がページング理由値を受信したが、アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できないからである場合、端末はNASビジー指示を送信する。
【0190】
さらに選択的に、コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できる場合に送信するか、又は実施例2における第3条件が満たされている場合に送信する。
【0191】
また、端末のRRC層はビジー指示(busy indication)又はページング理由値(paging cause)を上位層(upper layer)に報告する。
【0192】
ステップ2で、端末の上位層はNASメッセージを生成し、該NASメッセージにはNASビジー指示が搭載され、該NASメッセージをRRC層に送信し、同時にRRC接続再開要求を開始することをRRC層に要求する。選択的に、NAS層は、1つのアクセスカテゴリ(Access category)、例えば、Access category=0をRRC層に指示する。
【0193】
ステップ3で、UEのRRC層は上位層から送信されたNASメッセージを受信した後、統合アクセス制御(UAC)を実行し(上位層がアクセスカテゴリを提供していない場合、RRC層は今回のアクセス試行のためにアクセスカテゴリ番号を設定することができ、例えば、0とする)、カード2のネットワーク側にRRC接続再開要求を送信する。
【0194】
ステップ4で、端末はRRC接続再開メッセージを受信する。
【0195】
ステップ5で、端末はRRC接続再開完了メッセージを送信し、その中にステップ3におけるNASビジー指示が搭載されている。選択的に、端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報も搭載されている。さらに選択的に、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態であるRRC状態にリリースすることをネットワーク側に指示する。
【0196】
ステップ6で、端末はRRCリリースメッセージを受信し、ネットワークの指示に従って対応するRRC状態(アイドル状態又は非アクティブ状態)に入る。端末はRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、端末はローカルリリースされ、リリースするRRC状態はステップ5で端末が報告したRRC状態に基づいて決定することができ、又はプロトコル約束に基づいて対応するRRC状態にリリースされる(例えば、RRCアイドル状態にリリースされることがプロトコルによって約束される)。選択的に、予め定義されたタイマの動作中にRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、端末はローカルリリースされる。選択的に、リリース理由値をRRC接続失敗、ビジー指示失敗、その他のうちの1つに設定する。
【0197】
ステップ7で、基地局はコアネットワークにNASビジー指示を送信する。
【0198】
ステップ8で、コアネットワークはNASビジー指示を受信した後、次の操作a)、b)のうちの1つを実行する。
【0199】
a)カード2のアンカー基地局又は最後のサービング基地局に上記ビジー指示を送信する。
【0200】
b)アンカー基地局又は最後のサービング基地局へのダウンリンクデータ/シグナリングの送信を停止し、選択的に、一定時間停止する。
【0201】
本発明の実施例4では、RRC層は上位層にビジー指示を送信した後、RRCアイドル状態になってもよい。
【0202】
ステップ1で、実施例3のステップ1において、端末のRRC層はビジー指示又はページング理由値を上位層に報告した後、RRCアイドル状態になるとする。この場合、選択的に、リリース理由値をRRC再開失敗、ビジー指示失敗、その他のうちの1つに設定する。
【0203】
ステップ2で、端末の上位層はNASメッセージを生成し、該NASメッセージにはNASビジー指示が搭載され、該NASメッセージをRRC層に送信し、同時にRRC接続再開を開始することをRRC層に要求する。選択的に、NAS層は、1つのアクセスカテゴリ(Access category)、例えば、Access category=0をRRC層に指示する。
【0204】
ステップ3で、端末のRRC層は上位層から送信されたNASメッセージを受信した後、UACを実行し、カード2のアンカー基地局又は最後のサービング基地局にRRC接続確立要求メッセージを送信する。
【0205】
ステップ4で、端末はRRC接続確立メッセージを受信する。
【0206】
ステップ5で、端末はRRC接続確立完了メッセージを送信し、その中にはステップ3におけるNASビジー指示が搭載されている。選択的に、RRC接続確立完了メッセージには、端末をリリースすることをサービスアンカー基地局又は最後のサービング基地局に指示するためのリリース指示情報も搭載されている。選択的に、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態であるRRC状態にリリースするすることをアンカー基地局又は最後のサービング基地局に指示する。
【0207】
ステップ6で、端末はRRCリリースメッセージを受信し、ネットワークの指示に従って対応するRRC状態(RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態)に入る。端末はRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、端末はローカルリリースされ、リリースするRRC状態はステップ5で端末が報告したRRC状態に基づいて決定することができ、又はプロトコル約束に基づいて対応するRRC状態にリリースされる(例えば、RRCアイドル状態にリリースされることがプロトコルによって約束される)。選択的に、予め定義されたタイマの動作中にRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、端末はローカルリリースされる。選択的に、リリース理由値をRRC接続失敗、ビジー指示失敗、その他のうちの1つに設定する。
【0208】
ステップ7で、カード2のアンカー基地局又は最後のサービング基地局はコアネットワークにNASビジー指示を送信する。
【0209】
ステップ8で、コアネットワークはNAS層ビジーメッセージを受信し、その後しばらくの間、端末に対してコアネットワークページングを再開しない。
【0210】
上記実施例では、端末がRRC層又はNASビジー指示を送信する時に、ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel,RACH)の失敗が発生すると、端末はビジー指示の送信を停止する。
【0211】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供されるビジー指示の伝送方法の実行主体が、ビジー指示の伝送装置、又は該ビジー指示の伝送装置内の、ビジー指示の伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例では、ビジー指示の伝送装置がビジー指示の伝送方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供されるビジー指示の伝送装置を説明する。
【0212】
図4を参照すると、本出願の実施例は、ビジー指示の伝送装置40をさらに提供する。該装置は、次の判断モジュール41、第1送信モジュール42を含む。
【0213】
判断モジュール41は、ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するために用いられる。
【0214】
第1送信モジュール42は、ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側にビジー指示を送信するために用いられる。
【0215】
本出願の実施例では、ページングメッセージを傍受した後、ビジー指示の送信条件が満たされている場合、ネットワーク側にビジー指示を送信することができ、これにより、ネットワーク側が対応する処理を実行することができ、端末をページングし続けることによるネットワークリソースの浪費などの発生を回避することができる。条件が満たされない場合、ビジー指示を送信しないことを選択することができ、これにより、実行中のサービスに影響を与えることを可能な限り回避することができる。
【0216】
選択的に、前記ビジー指示は、前記端末がページングを受け付けないこと又はページングを拒否することを指示するために用いられる。
【0217】
選択的に、前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示のうちの少なくとも1つを含む。
【0218】
選択的に、前記判断モジュール41は、前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じてネットワーク側にビジー指示を送信するために用いられる。
【0219】
選択的に、前記判断モジュール41は、第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定するために用いられる。
【0220】
ここで、前記第1条件は、
前記ページングメッセージが前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度が前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下であることと、
前記ページングメッセージが前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記端末の他のカードが所定サービスを実行しているか又は実行しようとしていることと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示するための退去指示情報を前記ネットワーク側に送信したことがないことと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信したことがないことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0221】
前記第2条件は、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理でき、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートすることと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0222】
前記第3条件は、
コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理でき、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
コアネットワークがページング理由値の送信をサポートすることと、
コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0223】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、次の第1受信モジュール、第2受信モジュール、第3受信モジュール、第4受信モジュール、第5受信モジュール、第6受信モジュール、及び第2送信モジュールのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0224】
第1受信モジュールは、アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第1指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するために用いられる。
【0225】
第2受信モジュールは、コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第2指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するために用いられる。
【0226】
第3受信モジュールは、アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第3指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するために用いられる。
【0227】
第4受信モジュールは、コアネットワークがページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第4指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するために用いられる。
【0228】
第5受信モジュールは、アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第5指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するために用いられる。
【0229】
第6受信モジュールは、コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第6指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するために用いられる。
【0230】
第2送信モジュールは、前記端末が前記ビジー指示の送信をサポートするか否かを指示するための第7指示情報をネットワーク側に送信するために用いられる。
【0231】
選択的に、第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定することは、
前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、又は前記第1条件、前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信する、又は前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信すると判定することと、
前記第3条件が満たされず且つ前記第2条件が満たされている場合、又は前記第3条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第2条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信すると判定することと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信すると判定することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0232】
選択的に、前記判断モジュール41はさらに、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記ビジー指示を送信しないと判定することと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件も満たされない場合、前記ビジー指示を送信しないと判定することと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0233】
選択的に、前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信することは、
前記端末がRRC非アクティブ状態にある場合、前記RRC層ビジー指示を送信すること、又は
前記端末がRRCアイドル状態にある場合、前記NASビジー指示を送信すること、を含む。
【0234】
選択的に、前記ビジー指示は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0235】
選択的に、前記ビジー指示はさらに、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態になるように前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するために用いられる。
【0236】
選択的に、第1決定モジュールをさらに含む。
【0237】
第1決定モジュールは、前記端末が前記第3指示情報及び/又は前記第4指示情報に基づいて前記ページングメッセージのページング理由を決定するために用いられる。
【0238】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、次の第3送信モジュール、第4送信モジュールのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0239】
第3送信モジュールは、前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報をネットワーク側に送信するために用いられる。
【0240】
第4送信モジュールは、前記端末のビジー時間又はページングメッセージを受信できない時間を指示するための第2タイマの時間をネットワーク側に指示するために用いられる。
【0241】
選択的に、前記リリース指示情報及び/又は前記第2タイマの時間は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0242】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、次の第1処理モジュール、第2処理モジュール、及び第3処理モジュールのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0243】
第1処理モジュールは、ネットワーク側にビジー指示を送信した後、RRCリリースメッセージを受信しなかった場合、前記端末がRRCアイドル状態になるために用いられる。
【0244】
第2処理モジュールは、T319タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態になるために用いられる。
【0245】
第3処理モジュールは、前記端末がRRCリリースメッセージを受信するまでの待ち時間を指示するための第1タイマを起動するために用いられる。
【0246】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、次の第4処理モジュール、第5処理モジュールのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0247】
第4処理モジュールは、RRCリリースメッセージを受信した場合、前記第1タイマを停止するために用いられる。
【0248】
第5処理モジュールは、前記第1タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態にリリースされるために用いられる。
【0249】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、第5送信モジュールをさらに含む。
【0250】
第5送信モジュールは、前記ビジー指示の送信時又は前記ビジー指示の送信前に、ネットワーク側に前記第1タイマの時間及び/又は前記第1RRC状態を送信するために用いられる。
【0251】
選択的に、前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信することは、
RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告することをさらに含む。
【0252】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、第6処理モジュールをさらに含む。
【0253】
第6処理モジュールは、RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告した後、前記端末がRRCアイドル状態になるために用いられる。
【0254】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、第7処理モジュールをさらに含む。
【0255】
第7処理モジュールは、前記端末がRRCアイドル状態になった後、リリース理由値を設定するために用いられる。
【0256】
選択的に、前記リリース理由値は、RRC接続失敗、RRC接続再開失敗、ビジー指示失敗及び第1理由値のうちの少なくとも1つを含む。
【0257】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、第8処理モジュールをさらに含む。
【0258】
第8処理モジュールは、ネットワーク側にビジー指示を送信する時にランダムアクセスチャネルの失敗が発生した場合、前記ビジー指示の送信を停止するために用いられる。
【0259】
本出願の実施例におけるビジー指示の伝送装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路又はチップであってもよい。当該端末は、携帯型の端末であってもよく、非携帯型の端末であってもよい。例として、携帯型の端末は、以上に挙げられた端末11のタイプを含んでもよいが、それに限定されず、非携帯型の端末は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0260】
本出願の実施例におけるビジー指示の伝送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0261】
本出願の実施例で提供されたビジー指示の伝送装置は、図2の方法の実施例で実現される各プロセスを実現して、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0262】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供されるビジー指示の伝送方法の実行主体が、ビジー指示の伝送装置、又は該ビジー指示の伝送装置内の、ビジー指示の伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例では、ビジー指示の伝送装置がビジー指示の伝送方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供されるビジー指示の伝送装置を説明する。
【0263】
図5を参照すると、本出願の実施例は、ビジー指示の伝送装置50をさらに提供する。該装置は、次の受信モジュール51、処理モジュール52を含む。
【0264】
受信モジュール51は、端末から送信されたビジー指示を受信するために用いられる。
【0265】
処理モジュール52は、前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するために用いられる。
【0266】
選択的に、前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示のうちの少なくとも1つを含む。
【0267】
選択的に、前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示を含み、前記処理モジュール52は、前記ビジー指示に従って第1操作を実行するために用いられ、前記第1操作は、
前記端末に関連するページングを停止又は再開しないことと、
到着したダウンリンクデータ又はシグナリングを破棄又はブロッキング又はキャッシュすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0268】
選択的に、前記ビジー指示に従って第1操作を実行することは、
前記RRC層ビジー指示を受信した後、第2タイマを起動することと、
前記第2タイマの動作中に、前記第1操作を実行することと、
前記端末から送信されたアップリンクメッセージを受信した場合、前記第2タイマを停止することと、
前記第2タイマがタイムアウトすると、前記第1操作を停止することと、を含む。
【0269】
選択的に、前記ビジー指示はNASビジー指示を含み、前記処理モジュール52は、前記ビジー指示に従って第2操作を実行するために用いられ、前記第2操作は、
前記端末のアンカー基地局又は最後のサービング基地局に前記ビジー指示を送信することと、
前記端末のアンカー基地局又は最後のサービング基地局へのダウンリンクデータ又はシグナリングの送信を停止することと、
前記端末に関連するページングを停止又は再開しないことと、
到着したダウンリンクデータ又はシグナリングを破棄又はブロッキング又はキャッシュすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0270】
選択的に、前記ビジー指示に従って第2操作を実行することは、
前記NASビジー指示を受信した後、第2タイマを起動することと、
前記第2タイマの動作中に、前記第2操作を実行することと、
前記端末から送信されたアップリンクメッセージを受信した場合、前記第2タイマを停止することと、
前記第2タイマがタイムアウトすると、前記第2操作を停止することと、を含む。
【0271】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置50は、第2受信モジュールをさらに含む。
【0272】
指示情報受信モジュールは、前記端末から送信された、前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報を受信するために用いられる。
【0273】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置50は、次の送信モジュール、リリースモジュールのうちの少なくとも1つを含む。
【0274】
送信モジュールは、前記リリース指示情報に基づき、前記端末にRRCリリースメッセージを送信するために用いられる。
【0275】
リリースモジュールは、前記端末を前記リリース指示情報に指示されたRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にリリースするために用いられる。
【0276】
本出願の実施例で提供されるビジー指示の伝送装置は、図3の方法の実施例で実現される各プロセスを実現して、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0277】
図6に示すように、本出願の実施例は、通信機器60をさらに提供する。該通信機器60は、プロセッサ61と、メモリ62と、メモリ62に記憶され且つ前記プロセッサ61上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含む。例えば、該通信機器60が端末である場合、該プログラム又はコマンドがプロセッサ61によって実行されると、上記ビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。該通信機器60がネットワーク側機器である場合、該プログラム又はコマンドがプロセッサ61によって実行されると、上記ビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0278】
図7は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。該端末70は、高周波ユニット71、ネットワークモジュール72、オーディオ出力ユニット73、入力ユニット74、センサ75、表示ユニット76、ユーザ入力ユニット77、インタフェースユニット78、メモリ79、及びプロセッサ710等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0279】
当業者であれば、端末70は、各部材に電気を供給する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ710に論理的に接続されて、電源管理システムによって充放電管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができることが理解可能である。図7に示す端末の構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0280】
本出願に係る実施例では、入力ユニット74は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)741と、マイクロホン742とを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット76は表示パネル761を含んでもよく、表示パネル761は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット77はタッチパネル771及び他の入力デバイス772を含む。タッチパネル771はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル771は、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力デバイス772は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限定されなく、ここで詳細な説明を省略する。
【0281】
本出願の実施例において、高周波ユニット71はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ710で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット71は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0282】
メモリ79は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ79は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能な、プログラム又はコマンドを記憶する領域及びデータ記憶領域を主に含んでもよい。また、メモリ79は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、非揮発性メモリを含んでもよく、そのうち、非揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
【0283】
プロセッサ710は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ710に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するベースバンドプロセッサ等のモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ710に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0284】
ここで、プロセッサ710は、ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するために用いられる。
【0285】
高周波ユニット71は、ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信するために用いられる。
【0286】
選択的に、前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示のうちの少なくとも1つを含む。
【0287】
選択的に、前記プロセッサ710は、ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するために用いられ、
第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定することを含む。
【0288】
ここで、前記第1条件は、
前記ページングメッセージが前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度が前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下であることと、
前記ページングメッセージが前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記端末の他のカードが所定サービスを実行しているか又は実行しようとしていることと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示するための退去指示情報を前記ネットワーク側に送信したことがないことと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信したことがないことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0289】
前記第2条件は、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理でき、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートすることと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0290】
前記第3条件は、
コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理でき、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
コアネットワークがページング理由値の送信をサポートすることと、
コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0291】
選択的に、前記高周波ユニット71はさらに、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第1指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信することと、
コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第2指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信することと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第3指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信することと、
コアネットワークがページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第4指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信することと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第5指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信することと、
コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第6指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信することと、
前記端末が前記ビジー指示の送信をサポートするか否かを指示するための第7指示情報をネットワーク側に送信することと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0292】
選択的に、前記プロセッサ710は、第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定するために用いられ、
前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、又は前記第1条件、前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信する、又は前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信すると判定することと、
前記第3条件が満たされず且つ前記第2条件が満たされている場合、又は前記第3条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第2条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信すると判定することと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信すると判定することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0293】
選択的に、前記プロセッサ710は、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するために用いられ、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記ビジー指示を送信しないと判定することと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件も満たされない場合、前記ビジー指示を送信しないと判定することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0294】
選択的に、前記プロセッサ710は、前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信するために用いられ、
前記端末がRRC非アクティブ状態にある場合、前記RRC層ビジー指示を送信すること、又は
前記端末がRRCアイドル状態にある場合、前記NASビジー指示を送信すること、を含む。
【0295】
選択的に、前記ビジー指示は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0296】
選択的に、前記高周波ユニット71はさらに、
前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報をネットワーク側に送信することと、
前記端末のビジー時間又はページングメッセージを受信できない時間を指示するための第2タイマの時間をネットワーク側に指示することと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0297】
選択的に、前記リリース指示情報及び/又は前記第2タイマの時間は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0298】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、ネットワーク側にビジー指示を送信した後に、
RRCリリースメッセージを受信しなかった場合、前記端末がRRCアイドル状態になることと、
T319タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態になることと、
前記端末がRRCリリースメッセージを受信するまでの待ち時間を指示するための第1タイマを起動することと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0299】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、
RRCリリースメッセージを受信した場合、前記第1タイマを停止すること、又は
前記第1タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態にリリースされることを実行するために用いられる。
【0300】
選択的に、前記高周波ユニット71はさらに、前記ビジー指示の送信時又は前記ビジー指示の送信前に、ネットワーク側に前記第1タイマの時間及び/又は前記第1RRC状態を送信するために用いられる。
【0301】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信すると判定するために用いられ、
RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告することをさらに含む。
【0302】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告した後に、RRCアイドル状態になるために用いられる。
【0303】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、RRCアイドル状態になった後、リリース理由値を設定するために用いられる。
【0304】
選択的に、前記リリース理由値は、RRC接続失敗、RRC接続再開失敗、ビジー指示失敗及び第1理由値のうちの少なくとも1つを含む。
【0305】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、ネットワーク側にビジー指示を送信する時にランダムアクセスチャネルの失敗が発生した場合、前記ビジー指示の送信を停止するために用いられる。
【0306】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。図8に示すように、当該ネットワーク機器80は、アンテナ81、高周波装置82、ベースバンド装置83を含む。アンテナ81が高周波装置82に接続される。アップリンク方向において、高周波装置82はアンテナ81を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置83に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置83は送信される情報を処理し、且つ高周波装置82に送信し、高周波装置82は受信した情報を処理してからアンテナ81を経由して送信する。
【0307】
上記周波帯処理装置はベースバンド装置83にあってもよく、上記実施例においてネットワーク側機器が実行する方法はベースバンド装置83で実現でき、当該ベースバンド装置83はプロセッサ84及びメモリ85を含む。
【0308】
ベースバンド装置83は、例えば、複数のチップを設置した少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、図8に示すように、その中の1つのチップは、例えば、メモリ85に接続されてメモリ85中のプログラムを呼び出して、上記方法実施例に示されたネットワーク機器の操作を実行するプロセッサ84である。
【0309】
当該ベースバンド装置83は、高周波装置82と情報をやり取りするためのネットワークインタフェース86をさらに含んでもよく、当該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface,CPRIと略称)である。
【0310】
具体的に、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ85に記憶され且つプロセッサ84上で実行可能なプログラム又はコマンドをさらに含み、プロセッサ84はメモリ85中のプログラム又はコマンドを呼び出して、図5に示される各モジュールが実行する方法を実行して、同様な技術効果を達成する。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0311】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラム又はコマンドが記憶されており、該プログラム又はコマンドがプロセッサによって実行されると、上記ビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0312】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラム又はコマンドが記憶されており、該プログラム又はコマンドがプロセッサによって実行されると、上記ビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0313】
ここで、前記プロセッサは上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0314】
本出願の実施例は、チップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行し、上記した端末によって実行されるビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0315】
本出願の実施例は、チップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行し、上記したネットワーク側によって実行されるビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0316】
本出願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼んでもよいことを理解すべきである。
【0317】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。前記コンピュータプログラム製品は、非揮発性記憶媒体に記憶されており、上記した端末によって実行されるビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスを実現するように少なくとも1つのプロセッサによって実行され、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0318】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。前記コンピュータプログラム製品は、非揮発性記憶媒体に記憶されており、上記したネットワーク側によって実行されるビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスを実現するように少なくとも1つのプロセッサによって実行され、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0319】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0320】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0321】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2020年12月16日に中国で提出された、中国特許出願No.202011493562.6の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信の技術分野に属し、具体的に、ビジー指示の伝送方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、シングルカード端末だけでなく、デュアルカード又はマルチカード端末も出回っており、デュアルカード又はマルチカード端末は総称してマルチカード端末と呼ばれる。マルチカードは、同一事業者又は異なる事業者から提供されることがあり、エンティティカードであってもよく、埋め込み型ユーザ識別カード(Embedded-SIM,eSIM)のような仮想カードであってもよい。マルチカード端末の能力は、シングル送信シングル受信、シングル送信デュアル受信、デュアル送信デュアル受信等であってもよい。マルチカード端末の1つの特徴は、複数のネットワークに常駐できることであり、しかしながら、マルチカード端末の実現方法は異なり、複数のネットワークで互いに影響せずに同時に送受信できるマルチカード端末がある。また、複数のネットワークに常駐できるが、時分割で複数のネットワークに常駐するマルチカード端末もあり、例として、ある期間はネットワークAに常駐してネットワークAのページング(paging)を傍受し、別の期間はネットワークBに常駐するように切り替えられてネットワークBのページングを傍受し、又は、ある期間はネットワークA上で接続状態になってデータを送受信し、別の期間はネットワークBに切り替えられてページングを受信し、又は、ある期間はネットワークA上で接続状態になってデータを送受信し、別の期間はネットワークB上で接続を確立してデータを送受信する。
【0004】
Rel-17以降のプロトコルバージョンでは、ネットワークから送信されたラジオページングメッセージにはネットワークがUEをページングする理由を指示するためのページング理由値(paging cause)が搭載されることがあり、例えば、ネットワークは、ニューラジオベースの音声サービス(Voice over New Radio,VoNR)(即ち音声通話)が到着したため、UEをページングする。UEは、ラジオから受信したページングメッセージに搭載されるページング理由値に基づき、その後の挙動を決定することができる。例えば、端末はデュアルカード端末であり、カード1がゲーム中の時、カード2がページングメッセージを受信し、対応するページング理由値がVoNRである場合に、端末は、対応するデータの送受信を行うために、カード2で無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)接続確立を開始するか、又はRRC接続状態となるようにRRC接続再開を行うことを選択することがある。さらに例えば、カード1が通話中の時、カード2がページングメッセージを受信し、対応するページング理由値がショットメッセージサービスである場合に、マルチカード端末は、カード2のサービスを処理しないことを選択する可能性があり、この時、カード2のネットワークは、UEがカード2のサービスを処理しないことを選択したことを知らないため、UEをページングし続け、ネットワークリソースの浪費をもたらすことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、端末が現在のページングをトリガするサービスを処理しないことを選択した場合、ネットワーク側が依然として端末をページングし続け、ネットワークリソースの浪費を引き起こすという問題を解決できる、ビジー指示の伝送方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的問題を解決するために、本出願は、次のように実現される。
【0007】
第1側面では、端末によって実行されるビジー指示の伝送方法であって、
ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップと、
ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信するステップと、を含む、ビジー指示の伝送方法を提供する。
【0008】
第2側面では、ネットワーク側機器によって実行されるビジー指示の伝送方法であって、
端末から送信されたビジー指示を受信するステップと、
前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するステップと、を含む、ビジー指示の伝送方法を提供する。
【0009】
第3側面では、
ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するための判断モジュールと、
ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側にビジー指示を送信するための第1送信モジュールと、を含む、ビジー指示の伝送装置を提供する。
【0010】
第4側面では、
端末から送信されたビジー指示を受信するための第1受信モジュールと、
前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するための処理モジュールと、を含む、ビジー指示の伝送装置を提供する。
【0011】
第5側面では、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0012】
第6側面では、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第2側面に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク側機器を提供する。
【0013】
第7側面では、プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現され、又は第2側面に記載の方法のステップが実現されるプログラム又はコマンドが記憶されている、可読記憶媒体を提供する。
【0014】
第8側面では、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラム又はコマンドを実行して、第1側面に記載の方法を実現し、又は第2側面に記載の方法を実現するために用いられる、チップを提供する。
【0015】
第9側面では、非揮発性記憶媒体に記憶されており、第1側面に記載の方法を実現し、又は第2側面に記載の方法を実現するように少なくとも1つのプロセッサによって実行される、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0016】
本出願の実施例では、端末がページングメッセージを傍受した後、ビジー指示の送信条件が満たされている場合、ネットワーク側にビジー指示を送信することができ、これにより、ネットワーク側が対応する処理を実行することができ、端末をページングし続けることによるネットワークリソースの浪費などの発生を回避することができる。条件が満たされない場合、前記端末はビジー指示を送信しないことを選択することができ、これにより、端末によって現在実行されているサービスに影響を与えることを可能な限り回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図である。
図2】本出願の実施例のビジー指示の伝送方法のフローチャートである。
図3】本出願の実施例のビジー指示の伝送方法のフローチャートである。
図4】本出願の実施例のビジー指示の伝送装置の構造模式図である。
図5】本出願の実施例のビジー指示の伝送装置の構造模式図である。
図6】本出願の実施例の通信機器の構造模式図である。
図7】本出願の実施例の端末のハードウェア構造模式図である。
図8】本出願の実施例のネットワーク側機器のハードウェア構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下において、本出願の実施例における図面を参照し、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく、得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は前後順を説明するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」で区別される対象は、通常、1つのカテゴリーに属し、対象の数は限定されず、例えば、第1対象は1つであってもよく、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続対象のうちの少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0019】
指摘すべきことは、本願の実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/発展型LTE(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及び他のシステムのような、他の無線通信システムに用いることもできる点である。本願の実施例における用語「システム」と「ネットワーク」はしばしば交換可能に使用され、説明される技術は上記したシステムと無線電信技術に加えて、他のシステムと無線電信技術に用いることもできる。しかし、これらの技術が、第6世代(6th Generation,6G)通信システムのような、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも応用可能であることに関わらず、以下の説明では例示の目的で新しい無線(New Radio,NR)システムを説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNRの技術用語を使用する。
【0020】
図1は本願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを備える。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、リストバンド、イヤホン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例では端末11の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、基地局トランシーバ(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は前記分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術効果を達成できれば、前記基地局は特定の技術用語に限定されるものではなく、説明すべきことは、本願の実施例ではNRシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。
【0021】
以下において、図面を参照しながら、本願の実施例によって提供されるビジー指示の伝送方法及び装置を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0022】
本出願において、冗長を避けるために、図2の実施例に説明された具体的な方法は、特に断らない限り、本出願の他の実施例に拡張することができる。
【0023】
本出願の実施例のビジー指示の伝送方法のフローチャートである図2を参照すると、該方法は端末によって実行され、次のステップ21、ステップ22を含む。
【0024】
ステップ21で、ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断する。
【0025】
ステップ22で、ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信する。
【0026】
本出願の実施例における端末は、シングルカード端末であってもよく、マルチカード端末であってもよい。
【0027】
本出願の実施例の端末がマルチカード端末である場合、前記端末は、マルチカード端末の複数のカードのうちのいずれか1つに対応する端末とみなすことができる。
【0028】
本出願の実施例では、端末がページングメッセージを傍受した後、ビジー指示の送信条件が満たされている場合、ネットワーク側にビジー指示を送信することができ、これにより、ネットワーク側が対応する処理を実行することができ、端末をページングし続けることによるネットワークリソースの浪費などの発生を回避することができる。条件が満たされない場合、前記端末はビジー指示を送信しないことを選択することができ、これにより、端末によって現在実行されているサービスに影響を与えることを可能な限り回避することができる。
【0029】
本出願のいくつかの実施例において、前記端末はシングルカード端末であってもよい。例えば、端末が今回のページングをトリガするサービスを処理したくない場合、前記端末は、ネットワーク側にビジー指示を送信することができ、これにより、ネットワーク側が対応する処理を実行することができ、端末をページングし続けることによるネットワークリソースの浪費などの発生を回避することができる。条件が満たされない場合、前記端末はビジー指示を送信しないことを選択することができ、これにより、端末によって現在実行されているサービスに影響を与えることを可能な限り回避することができる。
【0030】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示及び非アクセス層(Non-Access Stratum,NAS)ビジー指示のうちの少なくとも1つを含む。AS層ビジー指示とNASビジー指示として表すこともできる。
【0031】
本出願の実施例において、選択的に、ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップは、
第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定するステップを含む。
【0032】
前記第1条件は、次のA1)、A2)、A3)、及びA4)のうちの少なくとも1つを含む。
【0033】
A1)前記ページングメッセージは前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下である。
【0034】
本出願の実施例において、前記端末はマルチカード端末であってもよい。上記条件A1)は次のように解釈されてもよい。端末が受信した前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は他の端末が実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下であり、ここで、前記他の端末と前記端末は1つのマルチカード端末の複数のカードに対応する複数の端末である。又は、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は他の端末が実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下であり、ここで、前記他の端末は前記端末に関連するか、又は同じユーザ機器を共用する。
【0035】
本出願の実施例において、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度及び前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度の高低は、端末によって実現されてもよく、又はプロトコルにより約束されてもよく、あるいはネットワーク側によって設定されてもよい。前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は、ページングメッセージに搭載されるページング理由値により指示されるサービスタイプであってもよい。
【0036】
A2)前記ページングメッセージは前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記端末の他のカードは所定サービスを実行しているか又は実行しようとしている。
【0037】
前記所定サービスは、例えば、音声サービス又はゲームなどである。
【0038】
本出願の実施例において、前記端末はマルチカード端末であってもよい。上記条件A2)は次のように解釈されてもよい。端末がページングメッセージを受信した場合、他の端末は所定サービスを実行しているか又は実行しようとし、ここで、前記他の端末と前記端末は1つのマルチカード端末の複数のカードに対応する複数の端末であり、あるいは、前記他の端末は前記端末に関連するか、又は同じユーザ機器を共用する。
【0039】
本出願の実施例において、前記所定サービスは、端末によって実現されてもよく、又はプロトコルにより約束されてもよく、あるいはネットワーク側によって設定されてもよい。
【0040】
A3)前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示するための退去指示情報を前記ネットワーク側に送信したことがない。
【0041】
前記退去指示情報は、退去メッセージ、退去要求、退去通知、ネゴシエーション退去、切替通知又は切替要求等を含む。いずれも前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示し、又は前記端末をリリースすることを前記ネットワーク側に要求し、又は前記端末がページングを傍受及び/又は応答できないことを指示し、又は前記端末が他のカードでビジーであることを指示し、又は前記端末が前記ネットワーク側から退去することを指示し、又は前記端末が他のカードに対応するネットワーク側に切り替えられることを指示するためのものである。
【0042】
一実施形態では、前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでの所定時間内に、前記ネットワーク側に前記退去指示情報を送信したことがない。前記所定時間は、端末によって実現されてもよく、又はネットワークによって設定されてもよく、あるいはプロトコルにより約束されてもよい。
【0043】
A4)前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信したことがない。
【0044】
一実施形態では、前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでの所定時間内に、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信したことがない。前記所定時間は、端末によって実現されてもよく、又はネットワークによって設定されてもよく、あるいはプロトコルにより約束されてもよい。
【0045】
前記第2条件は、次のB1)、B2)、及びB3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0046】
B1)アンカー(Anchor)基地局又は最後のサービング(the last serving)基地局は、RRC層ビジー指示を受信又は処理でき、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求した。
【0047】
本出願の実施例において、前記端末がマルチカード端末である場合、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、ページングメッセージを受信したカードのアンカー基地局又は最後のサービング基地局である。
【0048】
本出願の実施例において、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、本ネットワークから送信されたページングメッセージを受信した後、ビジー又は今回のページングをトリガするサービスを処理できないと、前記RRC層ビジー指示情報を本ネットワークに送信することが要求されることを、専用シグナリング又はブロードキャストメッセージによって前記端末に知らせることができる。あるいは、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、前記ネットワーク側が前記RRC層ビジー指示情報を受信及び/又は処理できることを、専用シグナリング又はブロードキャストメッセージによって前記端末に知らせることができる。
【0049】
B2)アンカー基地局又は最後のサービング基地局はページング理由値の送信をサポートする。
【0050】
本出願の実施例において、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートすると、前記端末が、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局から送信されたページングメッセージを受信した時、その中のページング理由値に基づいて前記ビジー指示を送信すると决定することがあり、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局が前記ビジー指示の受信も同時にサポートする可能性がある。前記端末は、プロトコル約束又は他の情報に基づいて前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを知ることもでき、例えば、1つの公衆地上モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network,PLMN)内にページング理由値の送信をサポートすると、前記端末は、PLMN情報を取得することで、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを知ることができる。
【0051】
B3)アンカー基地局又は最後のサービング基地局はマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートする。
【0052】
前記第3条件は、次のC1)、C2)、及びC3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
C1)コアネットワークはNASビジー指示を受信又は処理でき、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求した。
【0054】
本出願の実施例において、前記端末がマルチカード端末である場合、前記コアネットワークはページングメッセージを受信したカードのコアネットワークである。
【0055】
選択的に、前記コアネットワークは、コアネットワークデバイス、コアネットワークノード、コアネットワーク機能、コアネットワークのネットワーク要素、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity,MME)、アクセス移動管理機能(Access Management Function,AMF)、セッション管理機能(Session Management Function,SMF)、ユーザプレーン機能(User Plane Function,UPF)、サービスゲートウェイ(serving GW,SGW)、PDNゲートウェイ(PDN Gate Way,PDNゲートウェイ)、ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)、ポリシー及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function,PCRF)、GPRSサービスサポートノード(Serving GPRS Support Node,SGSN)、スゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node,GGSN)、アプリケーションファンクション(Application Funcation)のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0056】
C2)コアネットワークはページング理由値の送信をサポートする。
【0057】
C3)コアネットワークはマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートする。
【0058】
冗長を避けるために、前記第1条件、前記第2条件についての具体的な説明は、特に断らない限り、前記第3条件に応用されてもよい。
【0059】
本出願の実施例において、選択的に、ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップは、
第4条件、第5条件及び第6条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信しないと判定するステップを含む。
【0060】
前記第4条件は、次のD1)、D2)及びD3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
D1)前記ページングメッセージは前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度よりも高い。
【0062】
本出願の実施例において、前記端末はマルチカード端末であってもよい。この場合、条件D1)は次のように解釈されてもよい。端末が受信した前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は他の端末が実行している又は実行しようとしているサービスの優先度よりも高く、ここで、前記他の端末と前記端末は1つのマルチカード端末の複数のカードに対応する複数の端末である。又は、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は他の端末が実行している又は実行しようとしているサービスの優先度よりも高く、ここで、前記他の端末は前記端末に関連するか、又は同じユーザ機器を共用する。
【0063】
本出願の実施例において、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度及び前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度の高低は、端末によって実現されてもよく、又はプロトコルにより約束されてもよく、あるいはネットワーク側によって設定されてもよい。前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は、ページングメッセージに搭載されるページング理由値により指示されるサービスタイプであってもよい。
【0064】
D2)前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示するための退去指示情報を前記ネットワーク側に送信した。
【0065】
前記退去指示情報は、退去メッセージ、退去要求、退去通知、ネゴシエーション退去、切替通知又は切替要求等を含む。いずれも前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示し、又は前記端末をリリースすることを前記ネットワーク側に要求し、又は前記端末がページングを傍受及び/又は応答できないことを指示し、又は前記端末が他のカードでビジーであることを指示し、又は前記端末が前記ネットワーク側から退去することを指示し、又は前記端末が他のカードに対応するネットワーク側に切り替えられることを指示するためのものである。
【0066】
一実施形態では、前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでの所定時間内に、前記ネットワーク側に前記退去指示情報を送信した。前記所定時間は、端末によって実現されてもよく、又はネットワークによって設定されてもよく、あるいはプロトコルにより約束されてもよい。
【0067】
D3)前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信した。
【0068】
一実施形態では、前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでの所定時間内に、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信した。前記所定時間は、端末によって実現されてもよく、又はネットワークによって設定されてもよく、あるいはプロトコルにより約束されてもよい。
【0069】
前記第5条件は、次のE1)、E2)、及びE3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
E1)アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、RRC層ビジー指示を受信又は処理できず、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求していない。
【0071】
本出願の実施例において、前記端末がマルチカード端末である場合、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、ページングメッセージを受信したカードのアンカー基地局又は最後のサービング基地局である。
【0072】
本出願の実施例において、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、本ネットワークから送信されたページングメッセージを受信した後、ビジー又は今回のページングをトリガするサービスを処理できないと、前記RRC層ビジー指示情報を本ネットワークに送信することが要求されないことを、専用シグナリング又はブロードキャストメッセージによって前記端末に知らせることができる。あるいは、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局は、前記ネットワーク側が前記RRC層ビジー指示情報を受信及び/又は処理できないことを、専用シグナリング又はブロードキャストメッセージによって前記端末に知らせることができる。
【0073】
E2)アンカー基地局又は最後のサービング基地局はページング理由値の送信をサポートしない。
【0074】
本出願の実施例において、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートしないと、前記端末が、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局から送信されたページングメッセージを受信した時、その中のページング理由値に基づいて前記ビジー指示を送信すると决定することができず、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局が前記ビジー指示の受信をサポートしない可能性がある。前記端末は、プロトコル約束又は他の情報に基づいて前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを知ることもできる。
【0075】
E3)アンカー基地局又は最後のサービング基地局はマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートしない。
【0076】
前記第6条件は、次のF1)、F2)、及びF3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0077】
F1)コアネットワークはNASビジー指示を受信又は処理できず、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求していない。
【0078】
本出願の実施例において、前記端末がマルチカード端末である場合、前記コアネットワークはページングメッセージを受信したカードのコアネットワークである。
【0079】
選択的に、前記コアネットワークは、コアネットワークデバイス、コアネットワークノード、コアネットワーク機能、コアネットワークのネットワーク要素、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity,MME)、アクセス移動管理機能(Access Management Function,AMF)、セッション管理機能(Session Management Function,SMF)、ユーザプレーン機能(User Plane Function,UPF)、サービスゲートウェイ(serving GW,SGW)、PDNゲートウェイ(PDN Gate Way,PDNゲートウェイ)、ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)、ポリシー及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function,PCRF)、GPRSサービスサポートノード(Serving GPRS Support Node,SGSN)、スゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node,GGSN)、アプリケーションファンクション(Application Funcation)のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0080】
F2)コアネットワークはページング理由値の送信をサポートしない。
【0081】
F3)コアネットワークはマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートしない。
【0082】
本出願の実施例において、選択的に、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断する前に、次の1)、2)、3)、4)、5)、6)、及び7)のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0083】
1)アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第1指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信する。
【0084】
選択的に、前記専用シグナリングは、RRCリリースメッセージ、RRC接続リリースメッセージ又はRRC接続再設定メッセージである。
【0085】
本出願の他のいくつかの実施例において、選択的に、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否かは、他の方式で暗黙的に指示することもできる。
【0086】
2)コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第2指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信する。
【0087】
選択的に、前記専用シグナリングは、RRCリリースメッセージ、RRC接続リリースメッセージ、RRC接続再設定メッセージ又はNASメッセージである。
【0088】
本出願の他のいくつかの実施例において、選択的に、コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できるか否かは、他の方式で暗黙的に指示することもできる。
【0089】
3)アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第3指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信する。
【0090】
4)コアネットワークがページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第4指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信する。
【0091】
5)アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第5指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信する。
【0092】
6)コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第6指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信する。
【0093】
7)前記端末が前記ビジー指示の送信をサポートするか否かを指示するための第7指示情報をネットワーク側に送信する。
【0094】
選択的に、前記第3指示情報を送信する専用シグナリングは、RRCリリースメッセージ、RRC接続リリースメッセージ、RRC接続再設定メッセージ又はNASメッセージであってもよい。
【0095】
本出願のいくつかの実施例において、前記端末は、前記端末がRRC層ビジー指示の送信をサポートするか否かを指示する第7指示情報をネットワーク側に送信する。ネットワーク側が該第7指示情報を受信した後、前記端末を再度リリースする際に、前記端末がRRC層ビジー指示の送信をサポートする場合、ネットワーク側は前記端末をRRC inactive状態にリリースすることができ、前記端末がRRC層ビジー指示の送信をサポートしない場合、ネットワーク側は前記端末をRRC idle状態にリリースすることができる。
【0096】
いくつかの実施例において、選択的に、第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定するステップは、次の1)、2)、及び3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0097】
1)前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、又は前記第1条件、前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信する、又は前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信すると判定する。
【0098】
さらに選択的に、前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信するステップは、
前記端末がRRC非アクティブ状態(INACTIVE)にあると、前記RRC層ビジー指示を送信するステップ、又は
前記端末がRRCアイドル状態にある場合、前記NASビジー指示を送信するステップを含む。
【0099】
2)前記第3条件が満たされず且つ前記第2条件が満たされている場合、又は前記第3条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第2条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信すると判定する。
【0100】
さらに選択的に、前記第3条件が満たされず且つ前記第2条件が満たされている場合、又は前記第3条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第2条件が満たされている場合、前記端末がRRC非アクティブ状態にある場合、前記RRC層ビジー指示を送信し、又は、前記端末がRRCアイドル状態にある場合、前記RRC層ビジー指示を送信しない。
【0101】
3)前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信すると判定する。
【0102】
本出願の実施例において、選択的に、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップは、次の1)、及び2)のうちの少なくとも1つを含む。
【0103】
1)前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記ビジー指示を送信しないと判定する。
【0104】
ビジー指示を送信しない前記ことは、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示を送信しないことを含む。
【0105】
2)前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件も満たされない場合、前記ビジー指示を送信しないと判定する。
【0106】
ビジー指示を送信しない前記ことは、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示を送信しないことを含む。
【0107】
本出願の実施例において、選択的に、前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信するステップは、RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告するステップをさらに含む。
【0108】
本出願の実施例において、選択的に、RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告した後に、前記端末がRRCアイドル状態になるステップをさらに含む。
【0109】
本出願の実施例において、選択的に、前記端末がRRCアイドル状態になった後に、
リリース理由値を設定するステップをさらに含む。
【0110】
選択的に、前記リリース理由値は、RRC接続失敗、RRC接続再開失敗、ビジー指示失敗及び第1理由値のうちの少なくとも1つを含む。前記第1理由値は、RRC接続失敗、RRC接続再開失敗及びビジー指示失敗以外の他の理由値である。
【0111】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンド(Security Mode Command,SMC)完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0112】
さらに選択的に、前記端末がページングメッセージを受信した時にRRCアイドル状態である場合、前記ビジー指示は、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンド(SMC)完了メッセージ及びNASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0113】
前記端末がページングメッセージを受信した時にRRC非アクティブ状態である場合、ビジー指示は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、セキュリティモードコマンド(SMC)完了メッセージ及びNASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0114】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示の伝送方法は、前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報をネットワーク側に送信するステップをさらに含んでもよい。
【0115】
さらに選択的に、前記ビジー指示情報は、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態になるように前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するために用いられる。
【0116】
選択的に、前記リリース指示情報は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンド(SMC)完了メッセージ及びNASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0117】
本出願の実施例において、前記リリース指示情報は前記ビジー指示と同時に送信されてもよい。例えば、前記端末がページングメッセージを受信した時にRRC非アクティブ状態である場合、前記端末はRRC接続再開完了メッセージによってNASビジー指示を送信し、RRC接続再開完了メッセージに前記リリース指示情報を搭載する。
【0118】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示の伝送方法は、前記端末のビジー時間又はページングメッセージを受信できない時間を指示するための第2タイマの時間をネットワーク側に指示するステップをさらに含んでもよい。
【0119】
選択的に、前記第2タイマの時間は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ及びNASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0120】
本出願の実施例において、前記第2タイマの時間は前記ビジー指示と同時に送信されてもよい。又は、前記第2タイマは前記ビジー指示、前記リリース指示情報と同時に送信される。
【0121】
前記第2タイマの時間は、プロトコルにより約束された値であってもよい。
【0122】
本出願の実施例において、選択的に、ネットワーク側にビジー指示を送信した後に、
RRCリリースメッセージを受信しなかった場合、前記端末がRRCアイドル状態になるステップと、
T319タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態になるステップと、
前記端末がRRCリリースメッセージを受信するまでの待ち時間を指示するための第1タイマを起動するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0123】
選択的に、前記第1タイマは新たに定義されたタイマであり、その時間がT319タイマと異なってもよい。前記第1タイマの値はプロトコルにより約束されてもよい。
【0124】
本出願の実施例において、選択的に、第1タイマを起動した後に、
RRCリリースメッセージを受信した場合、前記第1タイマを停止するステップ、又は
前記第1タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態にリリースされるステップ、をさらに含む。
【0125】
選択的に、前記端末が前記ネットワーク側にリリース指示情報を送信した場合、前記第1RRC状態は、リリース指示情報に指示された第1RRC状態又はプロトコルにより約束された第1RRC状態であってもよい。
【0126】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示の伝送方法は、前記ビジー指示の送信時又は前記ビジー指示の送信前に、ネットワーク側に前記第1タイマの時間及び/又は前記第1RRC状態を送信するステップをさらに含む。
【0127】
選択的に、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信する前記ステップは、ネットワーク側にビジー指示を送信する時にランダムアクセスチャネルの失敗が発生した場合、前記ビジー指示の送信を停止するステップを含む。
【0128】
図3を参照すると、本出願の実施例は、ネットワーク側機器によって実行されるビジー指示の伝送方法をさらに提供し、前記方法は、次のステップ31及びステップ32を含む。
【0129】
ステップ31で、端末から送信されたビジー指示を受信する。
【0130】
ステップ32で、前記ビジー指示に従って対応する操作を実行する。
【0131】
本出願の実施例において、ネットワーク側は端末から送信されたビジー指示を受信し、対応する処理を実行し、これにより、ページングし続けることによるネットワークリソースの浪費などの発生を回避する。
【0132】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示のうちの少なくとも1つを含む。
【0133】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示はRRC層ビジー指示を含み、前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するステップは、
前記ビジー指示に従って第1操作を実行するステップを含み、前記第1操作は、
前記端末に関連するページングを停止又は再開しないことと、
到着したダウンリンクデータ又はシグナリングを破棄又はブロッキング又はキャッシュすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0134】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示に従って第1操作を実行するステップは、
前記RRC層ビジー指示を受信した後、第2タイマを起動するステップと、
前記第2タイマの動作中に、前記第1操作を実行するステップと、
前記端末から送信されたアップリンクメッセージを受信した場合、前記第2タイマを停止するステップと、
前記第2タイマがタイムアウトすると、前記第1操作を停止するステップと、を含む。
【0135】
選択的に、前記アップリンクメッセージは、RRC接続確立要求又はRRC接続再開要求メッセージ又はトラッキングエリアアップデート要求(Tracking Area Update Request,TAU)、又はRANに基づく通知エリア更新(RNAU)を含む。
【0136】
本出願の実施例において、選択的に、前記ビジー指示はNASビジー指示を含み、前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するステップは、
前記ビジー指示に従って第2操作を実行するステップを含み、前記第2操作は、
前記端末のアンカー基地局又は最後のサービング基地局に前記ビジー指示を送信することと、
前記端末のアンカー基地局又は最後のサービング基地局へのダウンリンクデータ又はシグナリングの送信を停止することと、
前記端末に関連するページングを停止又は再開しないことと、
到着したダウンリンクデータ又はシグナリングを破棄又はブロッキング又はキャッシュすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0137】
選択的に、前記ビジー指示に従って第2操作を実行するステップは、
前記NASビジー指示を受信した後、第2タイマを起動するステップと、
前記第2タイマの動作中に、前記第2操作を実行するステップと、
前記端末から送信されたアップリンクメッセージを受信した場合、前記第2タイマを停止するステップと、
前記第2タイマがタイムアウトすると、前記第2操作を停止するステップと、を含む。
【0138】
選択的に、前記ビジー指示の伝送方法は、前記端末から送信された、前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報を受信するステップをさらに含む。
【0139】
選択的に、前記端末から送信されたリリース指示情報を受信した後に、
前記リリース指示情報に基づき、前記端末にRRCリリースメッセージを送信するステップ、又は
前記端末を前記リリース指示情報に指示されたRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にリリースするステップ、をさらに含む。
【0140】
以下において、具体的な実施例を参照しながら、上記ビジー指示の伝送方法について例を挙げて説明する。
【0141】
本発明の実施例1では、マルチカード端末はRRC非アクティブ状態のカード2が存在するネットワークにRRCビジー指示を送信する。
【0142】
ステップ1で、端末はカード2でRRC非アクティブ状態にあり、且つカード2でページング位置を傍受する。
【0143】
ステップ2で、端末はカード2でカード2のネットワークから送信されたページングメッセージ(RAN paging)を傍受し、カード2のネットワークにRRC層ビジー指示を送信すると判定する。
【0144】
さらに、第1条件及び/又は第2条件が満たされている場合、カード2のネットワークにRRC層ビジー指示を送信すると判定する。ここで、第1条件は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
【0145】
前記第1条件は、次のA1)、A2)、A3)、及びA4)のうちの少なくとも1つを含む。
【0146】
A1)前記ページングメッセージは前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度は前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下である。
【0147】
例えば、端末は、受信したカード2のページングメッセージに搭載されるページング理由値に基づいてカード2が実行するサービスのタイプを知り、そして、端末はカード1が現在実行しているサービスのタイプを知り、端末は、2つのカードのサービスタイプの優先度を比較して、ビジー指示を送信するか否かを決定する。2つのカードのサービスの優先度の高低は、端末によって実現されてもよく、又はプロトコルにより約束されてもよく、あるいはネットワークによって設定されてもよい。
【0148】
例として、カード2がデータサービスであり、カード1が音声サービスである場合、カード2のサービスの優先度はカード1のサービスの優先度よりも低い。
【0149】
A2)前記ページングメッセージは前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記端末の他のカードは所定サービスを実行しているか又は実行しようとしている。
【0150】
例えば、UEがカード1で音声サービスを実行しているため、カード1の実行中のサービスを中断しないように、端末はカード2が存在するネットワークにビジー指示を送信する。
【0151】
A3)前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示するための退去指示情報を前記ネットワーク側に送信したことがない。
【0152】
A4)前記端末は、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信したことがない。
【0153】
前記第2条件は、次のB1)、B2)、及びB3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0154】
B1)アンカー(Anchor)基地局又は最後のサービング(the last serving)基地局は、RRC層ビジー指示を受信又は処理でき、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求した。
【0155】
本出願の実施例において、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局はカード2のアンカー基地局又は最後のサービング基地局である。
【0156】
選択的に、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断する前に、アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第1指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップをさらに含む。
【0157】
選択的に、前記専用シグナリングは、RRCリリースメッセージ又はRRC重配メッセージである。
【0158】
本出願の他のいくつかの実施例において、選択的に、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否かは、他の方式で暗黙的に指示することもできる。
【0159】
B2)アンカー基地局又は最後のサービング基地局はページング理由値の送信をサポートする。
【0160】
B3)アンカー基地局又は最後のサービング基地局はマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートする。
【0161】
ステップ3で、端末はカード2を用いてRRC接続再開要求メッセージを送信し、該RRC接続再開要求メッセージにはRRC層ビジー指示が搭載される。
【0162】
ステップ4で、端末はRRC接続再開メッセージを受信する。
【0163】
ステップ5で、端末はRRCリリース(RRC Release)メッセージを受信した場合、RRCリリースメッセージの指示内容に従って対応するRRC状態になる(例えば、RRC非アクティブ状態(RRC inactive)に維持されるか、又はRRCアイドル(RRC idle)状態になる)。端末はRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、アイドル状態になる。さらに、端末が予め定義されたタイマ(timer)(例えば、T319タイマであり、又は時間がより短い新しいタイマを定義する)の動作中にRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、タイマがタイムアウトした後、端末はアイドル状態になる。選択的に、端末はリリース理由値を、RRC再開失敗(Resume failure)、ビジー指示失敗(busy indication failure)、その他(other)のうちの1つに設定する。
【0164】
本発明の実施例2では、端末はカード2が存在するネットワークにNASビジー指示を送信する。
【0165】
ステップ1で、端末はカード2でRRCアイドル(IDLE)状態にあり、且つカード2でページング位置を傍受する。
【0166】
ステップ2で、端末はカード2でカード2のネットワークから送信されたページングメッセージ(CN paging)を傍受した場合、カード2のネットワークにNASビジー指示を送信すると判定する。
【0167】
さらに、第1条件及び/又は第3条件が満たされている場合、カード2のネットワークにNASビジー指示を送信する。満たされない場合、UEはビジー指示を送信しない。
【0168】
ここで、前記第1条件は実施例1を参照することができる。
【0169】
第3条件は、次のC1)、C2)、及びC3)のうちの少なくとも1つを含む。
【0170】
C1)コアネットワークはNASビジー指示を受信又は処理でき、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求した。
【0171】
本出願の実施例において、前記コアネットワークはカード2のコアネットワークである。
【0172】
本出願の他のいくつかの実施例において、選択的に、コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できるか否かは、他の方式で暗黙的に指示することもできる。
【0173】
本出願の実施例において、選択的に、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断する前に、アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第1指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップをさらに含む。
【0174】
選択的に、前記専用シグナリングは、RRCリリースメッセージ、RRC重配メッセージ、NASメッセージである。
【0175】
選択的に、前記アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否かは、他の方式で暗黙的に指示することもできる。
【0176】
C2)コアネットワークはページング理由値の送信をサポートする。
【0177】
C3)コアネットワークはマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートする。
【0178】
ステップ3で、端末はRRC接続確立要求メッセージを送信する。
【0179】
ステップ4で、端末はRRC接続確立メッセージを受信する。
【0180】
ステップ5で、端末は、RRC接続確立完了メッセージ(即ち、msg5)を送信し、その中にNASビジー指示が搭載されている。
【0181】
選択的に、端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報も搭載されている。さらに選択的に、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態であるRRC状態にリリースすることをネットワーク側に指示する。
【0182】
ステップ6で、端末はRRCリリースメッセージを受信した場合、RRCリリースメッセージの指示内容に従って対応するRRC状態になる(例えば、RRC非アクティブ状態に維持されるか、又はRRCアイドル状態になる)。端末がRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、UEはローカルリリースされ(local release)、リリースするRRC状態はステップ5で端末がリリース指示メッセージにおいて報告したRRC状態に基づいて決定することができ、又はプロトコル約束に基づいて対応するRRC状態にリリースされる(例えば、RRCアイドル状態にリリースされることがプロトコルによって約束される)。選択的に、予め定義されたタイマの動作中にRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、UEはローカルリリースされる。
【0183】
選択的に、リリース理由値をRRC接続失敗、ビジー指示失敗、その他のうちの1つに設定する。
【0184】
本実施例の解決手段は、RRC非アクティブ状態で、UEがビジー指示を送信することに応用されてもよい。ここで、上記解決手段におけるRRC接続確立要求、RRC接続確立、RRC接続確立完了メッセージをRRC接続再開要求、RRC接続再開、RRC接続再開完了メッセージに置き換えればよい。
【0185】
本発明の実施例3では、第2条件が満たされない場合の端末挙動を説明する。
【0186】
ステップ1で、実施例1におけるステップ2の第2条件が満たされない場合、端末は、次の操作a)、b)のうちの1つを実行することができる。
【0187】
a)端末はRRC層ビジー指示を送信しない。フローは終了する。
【0188】
b)端末はNASビジー指示を送信すると決定する。
【0189】
さらに、第2条件が満たされないのは、端末がページング理由値を受信したが、アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できないからである場合、端末はNASビジー指示を送信する。
【0190】
さらに選択的に、コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できる場合に送信するか、又は実施例2における第3条件が満たされている場合に送信する。
【0191】
また、端末のRRC層はビジー指示(busy indication)又はページング理由値(paging cause)を上位層(upper layer)に報告する。
【0192】
ステップ2で、端末の上位層はNASメッセージを生成し、該NASメッセージにはNASビジー指示が搭載され、該NASメッセージをRRC層に送信し、同時にRRC接続再開要求を開始することをRRC層に要求する。選択的に、NAS層は、1つのアクセスカテゴリ(Access category)、例えば、Access category=0をRRC層に指示する。
【0193】
ステップ3で、UEのRRC層は上位層から送信されたNASメッセージを受信した後、統合アクセス制御(UAC)を実行し(上位層がアクセスカテゴリを提供していない場合、RRC層は今回のアクセス試行のためにアクセスカテゴリ番号を設定することができ、例えば、0とする)、カード2のネットワーク側にRRC接続再開要求を送信する。
【0194】
ステップ4で、端末はRRC接続再開メッセージを受信する。
【0195】
ステップ5で、端末はRRC接続再開完了メッセージを送信し、その中にステップ3におけるNASビジー指示が搭載されている。選択的に、端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報も搭載されている。さらに選択的に、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態であるRRC状態にリリースすることをネットワーク側に指示する。
【0196】
ステップ6で、端末はRRCリリースメッセージを受信し、ネットワークの指示に従って対応するRRC状態(アイドル状態又は非アクティブ状態)に入る。端末はRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、端末はローカルリリースされ、リリースするRRC状態はステップ5で端末が報告したRRC状態に基づいて決定することができ、又はプロトコル約束に基づいて対応するRRC状態にリリースされる(例えば、RRCアイドル状態にリリースされることがプロトコルによって約束される)。選択的に、予め定義されたタイマの動作中にRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、端末はローカルリリースされる。選択的に、リリース理由値をRRC接続失敗、ビジー指示失敗、その他のうちの1つに設定する。
【0197】
ステップ7で、基地局はコアネットワークにNASビジー指示を送信する。
【0198】
ステップ8で、コアネットワークはNASビジー指示を受信した後、次の操作a)、b)のうちの1つを実行する。
【0199】
a)カード2のアンカー基地局又は最後のサービング基地局に上記ビジー指示を送信する。
【0200】
b)アンカー基地局又は最後のサービング基地局へのダウンリンクデータ/シグナリングの送信を停止し、選択的に、一定時間停止する。
【0201】
本発明の実施例4では、RRC層は上位層にビジー指示を送信した後、RRCアイドル状態になってもよい。
【0202】
ステップ1で、実施例3のステップ1において、端末のRRC層はビジー指示又はページング理由値を上位層に報告した後、RRCアイドル状態になるとする。この場合、選択的に、リリース理由値をRRC再開失敗、ビジー指示失敗、その他のうちの1つに設定する。
【0203】
ステップ2で、端末の上位層はNASメッセージを生成し、該NASメッセージにはNASビジー指示が搭載され、該NASメッセージをRRC層に送信し、同時にRRC接続再開を開始することをRRC層に要求する。選択的に、NAS層は、1つのアクセスカテゴリ(Access category)、例えば、Access category=0をRRC層に指示する。
【0204】
ステップ3で、端末のRRC層は上位層から送信されたNASメッセージを受信した後、UACを実行し、カード2のアンカー基地局又は最後のサービング基地局にRRC接続確立要求メッセージを送信する。
【0205】
ステップ4で、端末はRRC接続確立メッセージを受信する。
【0206】
ステップ5で、端末はRRC接続確立完了メッセージを送信し、その中にはステップ3におけるNASビジー指示が搭載されている。選択的に、RRC接続確立完了メッセージには、端末をリリースすることをサービスアンカー基地局又は最後のサービング基地局に指示するためのリリース指示情報も搭載されている。選択的に、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態であるRRC状態にリリースするすることをアンカー基地局又は最後のサービング基地局に指示する。
【0207】
ステップ6で、端末はRRCリリースメッセージを受信し、ネットワークの指示に従って対応するRRC状態(RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態)に入る。端末はRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、端末はローカルリリースされ、リリースするRRC状態はステップ5で端末が報告したRRC状態に基づいて決定することができ、又はプロトコル約束に基づいて対応するRRC状態にリリースされる(例えば、RRCアイドル状態にリリースされることがプロトコルによって約束される)。選択的に、予め定義されたタイマの動作中にRRCリリースメッセージを受信しなかった場合、端末はローカルリリースされる。選択的に、リリース理由値をRRC接続失敗、ビジー指示失敗、その他のうちの1つに設定する。
【0208】
ステップ7で、カード2のアンカー基地局又は最後のサービング基地局はコアネットワークにNASビジー指示を送信する。
【0209】
ステップ8で、コアネットワークはNAS層ビジーメッセージを受信し、その後しばらくの間、端末に対してコアネットワークページングを再開しない。
【0210】
上記実施例では、端末がRRC層又はNASビジー指示を送信する時に、ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel,RACH)の失敗が発生すると、端末はビジー指示の送信を停止する。
【0211】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供されるビジー指示の伝送方法の実行主体が、ビジー指示の伝送装置、又は該ビジー指示の伝送装置内の、ビジー指示の伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例では、ビジー指示の伝送装置がビジー指示の伝送方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供されるビジー指示の伝送装置を説明する。
【0212】
図4を参照すると、本出願の実施例は、ビジー指示の伝送装置40をさらに提供する。該装置は、次の判断モジュール41、第1送信モジュール42を含む。
【0213】
判断モジュール41は、ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するために用いられる。
【0214】
第1送信モジュール42は、ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側にビジー指示を送信するために用いられる。
【0215】
本出願の実施例では、ページングメッセージを傍受した後、ビジー指示の送信条件が満たされている場合、ネットワーク側にビジー指示を送信することができ、これにより、ネットワーク側が対応する処理を実行することができ、端末をページングし続けることによるネットワークリソースの浪費などの発生を回避することができる。条件が満たされない場合、ビジー指示を送信しないことを選択することができ、これにより、実行中のサービスに影響を与えることを可能な限り回避することができる。
【0216】
選択的に、前記ビジー指示は、前記端末がページングを受け付けないこと又はページングを拒否することを指示するために用いられる。
【0217】
選択的に、前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示のうちの少なくとも1つを含む。
【0218】
選択的に、前記判断モジュール41は、前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じてネットワーク側にビジー指示を送信するために用いられる。
【0219】
選択的に、前記判断モジュール41は、第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定するために用いられる。
【0220】
ここで、前記第1条件は、
前記ページングメッセージが前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度が前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下であることと、
前記ページングメッセージが前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記端末の他のカードが所定サービスを実行しているか又は実行しようとしていることと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示するための退去指示情報を前記ネットワーク側に送信したことがないことと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信したことがないことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0221】
前記第2条件は、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理でき、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートすることと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0222】
前記第3条件は、
コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理でき、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
コアネットワークがページング理由値の送信をサポートすることと、
コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0223】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、次の第1受信モジュール、第2受信モジュール、第3受信モジュール、第4受信モジュール、第5受信モジュール、第6受信モジュール、及び第2送信モジュールのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0224】
第1受信モジュールは、アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第1指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するために用いられる。
【0225】
第2受信モジュールは、コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第2指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するために用いられる。
【0226】
第3受信モジュールは、アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第3指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するために用いられる。
【0227】
第4受信モジュールは、コアネットワークがページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第4指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するために用いられる。
【0228】
第5受信モジュールは、アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第5指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するために用いられる。
【0229】
第6受信モジュールは、コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第6指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するために用いられる。
【0230】
第2送信モジュールは、前記端末が前記ビジー指示の送信をサポートするか否かを指示するための第7指示情報をネットワーク側に送信するために用いられる。
【0231】
選択的に、第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定することは、
前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、又は前記第1条件、前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信する、又は前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信すると判定することと、
前記第3条件が満たされず且つ前記第2条件が満たされている場合、又は前記第3条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第2条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信すると判定することと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信すると判定することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0232】
選択的に、前記判断モジュール41はさらに、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記ビジー指示を送信しないと判定することと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件も満たされない場合、前記ビジー指示を送信しないと判定することと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0233】
選択的に、前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信することは、
前記端末がRRC非アクティブ状態にある場合、前記RRC層ビジー指示を送信すること、又は
前記端末がRRCアイドル状態にある場合、前記NASビジー指示を送信すること、を含む。
【0234】
選択的に、前記ビジー指示は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0235】
選択的に、前記ビジー指示はさらに、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態になるように前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するために用いられる。
【0236】
選択的に、第1決定モジュールをさらに含む。
【0237】
第1決定モジュールは、前記端末が前記第3指示情報及び/又は前記第4指示情報に基づいて前記ページングメッセージのページング理由を決定するために用いられる。
【0238】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、次の第3送信モジュール、第4送信モジュールのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0239】
第3送信モジュールは、前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報をネットワーク側に送信するために用いられる。
【0240】
第4送信モジュールは、前記端末のビジー時間又はページングメッセージを受信できない時間を指示するための第2タイマの時間をネットワーク側に指示するために用いられる。
【0241】
選択的に、前記リリース指示情報及び/又は前記第2タイマの時間は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0242】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、次の第1処理モジュール、第2処理モジュール、及び第3処理モジュールのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0243】
第1処理モジュールは、ネットワーク側にビジー指示を送信した後、RRCリリースメッセージを受信しなかった場合、前記端末がRRCアイドル状態になるために用いられる。
【0244】
第2処理モジュールは、T319タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態になるために用いられる。
【0245】
第3処理モジュールは、前記端末がRRCリリースメッセージを受信するまでの待ち時間を指示するための第1タイマを起動するために用いられる。
【0246】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、次の第4処理モジュール、第5処理モジュールのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0247】
第4処理モジュールは、RRCリリースメッセージを受信した場合、前記第1タイマを停止するために用いられる。
【0248】
第5処理モジュールは、前記第1タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態にリリースされるために用いられる。
【0249】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、第5送信モジュールをさらに含む。
【0250】
第5送信モジュールは、前記ビジー指示の送信時又は前記ビジー指示の送信前に、ネットワーク側に前記第1タイマの時間及び/又は前記第1RRC状態を送信するために用いられる。
【0251】
選択的に、前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信することは、
RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告することをさらに含む。
【0252】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、第6処理モジュールをさらに含む。
【0253】
第6処理モジュールは、RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告した後、前記端末がRRCアイドル状態になるために用いられる。
【0254】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、第7処理モジュールをさらに含む。
【0255】
第7処理モジュールは、前記端末がRRCアイドル状態になった後、リリース理由値を設定するために用いられる。
【0256】
選択的に、前記リリース理由値は、RRC接続失敗、RRC接続再開失敗、ビジー指示失敗及び第1理由値のうちの少なくとも1つを含む。
【0257】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置は、第8処理モジュールをさらに含む。
【0258】
第8処理モジュールは、ネットワーク側にビジー指示を送信する時にランダムアクセスチャネルの失敗が発生した場合、前記ビジー指示の送信を停止するために用いられる。
【0259】
本出願の実施例におけるビジー指示の伝送装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路又はチップであってもよい。当該端末は、携帯型の端末であってもよく、非携帯型の端末であってもよい。例として、携帯型の端末は、以上に挙げられた端末11のタイプを含んでもよいが、それに限定されず、非携帯型の端末は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0260】
本出願の実施例におけるビジー指示の伝送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0261】
本出願の実施例で提供されたビジー指示の伝送装置は、図2の方法の実施例で実現される各プロセスを実現して、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0262】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供されるビジー指示の伝送方法の実行主体が、ビジー指示の伝送装置、又は該ビジー指示の伝送装置内の、ビジー指示の伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例では、ビジー指示の伝送装置がビジー指示の伝送方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供されるビジー指示の伝送装置を説明する。
【0263】
図5を参照すると、本出願の実施例は、ビジー指示の伝送装置50をさらに提供する。該装置は、次の受信モジュール51、処理モジュール52を含む。
【0264】
受信モジュール51は、端末から送信されたビジー指示を受信するために用いられる。
【0265】
処理モジュール52は、前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するために用いられる。
【0266】
選択的に、前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示のうちの少なくとも1つを含む。
【0267】
選択的に、前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示を含み、前記処理モジュール52は、前記ビジー指示に従って第1操作を実行するために用いられ、前記第1操作は、
前記端末に関連するページングを停止又は再開しないことと、
到着したダウンリンクデータ又はシグナリングを破棄又はブロッキング又はキャッシュすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0268】
選択的に、前記ビジー指示に従って第1操作を実行することは、
前記RRC層ビジー指示を受信した後、第2タイマを起動することと、
前記第2タイマの動作中に、前記第1操作を実行することと、
前記端末から送信されたアップリンクメッセージを受信した場合、前記第2タイマを停止することと、
前記第2タイマがタイムアウトすると、前記第1操作を停止することと、を含む。
【0269】
選択的に、前記ビジー指示はNASビジー指示を含み、前記処理モジュール52は、前記ビジー指示に従って第2操作を実行するために用いられ、前記第2操作は、
前記端末のアンカー基地局又は最後のサービング基地局に前記ビジー指示を送信することと、
前記端末のアンカー基地局又は最後のサービング基地局へのダウンリンクデータ又はシグナリングの送信を停止することと、
前記端末に関連するページングを停止又は再開しないことと、
到着したダウンリンクデータ又はシグナリングを破棄又はブロッキング又はキャッシュすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0270】
選択的に、前記ビジー指示に従って第2操作を実行することは、
前記NASビジー指示を受信した後、第2タイマを起動することと、
前記第2タイマの動作中に、前記第2操作を実行することと、
前記端末から送信されたアップリンクメッセージを受信した場合、前記第2タイマを停止することと、
前記第2タイマがタイムアウトすると、前記第2操作を停止することと、を含む。
【0271】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置50は、第2受信モジュールをさらに含む。
【0272】
指示情報受信モジュールは、前記端末から送信された、前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報を受信するために用いられる。
【0273】
選択的に、前記ビジー指示の伝送装置50は、次の送信モジュール、リリースモジュールのうちの少なくとも1つを含む。
【0274】
送信モジュールは、前記リリース指示情報に基づき、前記端末にRRCリリースメッセージを送信するために用いられる。
【0275】
リリースモジュールは、前記端末を前記リリース指示情報に指示されたRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にリリースするために用いられる。
【0276】
本出願の実施例で提供されるビジー指示の伝送装置は、図3の方法の実施例で実現される各プロセスを実現して、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0277】
図6に示すように、本出願の実施例は、通信機器60をさらに提供する。該通信機器60は、プロセッサ61と、メモリ62と、メモリ62に記憶され且つ前記プロセッサ61上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含む。例えば、該通信機器60が端末である場合、該プログラム又はコマンドがプロセッサ61によって実行されると、上記ビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。該通信機器60がネットワーク側機器である場合、該プログラム又はコマンドがプロセッサ61によって実行されると、上記ビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0278】
図7は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。該端末70は、高周波ユニット71、ネットワークモジュール72、オーディオ出力ユニット73、入力ユニット74、センサ75、表示ユニット76、ユーザ入力ユニット77、インタフェースユニット78、メモリ79、及びプロセッサ710等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0279】
当業者であれば、端末70は、各部材に電気を供給する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ710に論理的に接続されて、電源管理システムによって充放電管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができることが理解可能である。図7に示す端末の構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0280】
本出願に係る実施例では、入力ユニット74は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)741と、マイクロホン742とを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット76は表示パネル761を含んでもよく、表示パネル761は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット77はタッチパネル771及び他の入力デバイス772を含む。タッチパネル771はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル771は、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力デバイス772は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限定されなく、ここで詳細な説明を省略する。
【0281】
本出願の実施例において、高周波ユニット71はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ710で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット71は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0282】
メモリ79は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ79は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能な、プログラム又はコマンドを記憶する領域及びデータ記憶領域を主に含んでもよい。また、メモリ79は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、非揮発性メモリを含んでもよく、そのうち、非揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
【0283】
プロセッサ710は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ710に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するベースバンドプロセッサ等のモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ710に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0284】
ここで、プロセッサ710は、ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するために用いられる。
【0285】
高周波ユニット71は、ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信するために用いられる。
【0286】
選択的に、前記ビジー指示は、RRC層ビジー指示及びNASビジー指示のうちの少なくとも1つを含む。
【0287】
選択的に、前記プロセッサ710は、ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するために用いられ、
第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定することを含む。
【0288】
ここで、前記第1条件は、
前記ページングメッセージが前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度が前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下であることと、
前記ページングメッセージが前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記端末の他のカードが所定サービスを実行しているか又は実行しようとしていることと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示するための退去指示情報を前記ネットワーク側に送信したことがないことと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信したことがないことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0289】
前記第2条件は、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理でき、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートすることと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0290】
前記第3条件は、
コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理でき、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
コアネットワークがページング理由値の送信をサポートすることと、
コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0291】
選択的に、前記高周波ユニット71はさらに、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第1指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信することと、
コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第2指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信することと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第3指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信することと、
コアネットワークがページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第4指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信することと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第5指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信することと、
コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第6指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信することと、
前記端末が前記ビジー指示の送信をサポートするか否かを指示するための第7指示情報をネットワーク側に送信することと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0292】
選択的に、前記プロセッサ710は、第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定するために用いられ、
前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、又は前記第1条件、前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信する、又は前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信すると判定することと、
前記第3条件が満たされず且つ前記第2条件が満たされている場合、又は前記第3条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第2条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信すると判定することと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信すると判定することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0293】
選択的に、前記プロセッサ710は、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するために用いられ、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記ビジー指示を送信しないと判定することと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件も満たされない場合、前記ビジー指示を送信しないと判定することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0294】
選択的に、前記プロセッサ710は、前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信するために用いられ、
前記端末がRRC非アクティブ状態にある場合、前記RRC層ビジー指示を送信すること、又は
前記端末がRRCアイドル状態にある場合、前記NASビジー指示を送信すること、を含む。
【0295】
選択的に、前記ビジー指示は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0296】
選択的に、前記高周波ユニット71はさらに、
前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報をネットワーク側に送信することと、
前記端末のビジー時間又はページングメッセージを受信できない時間を指示するための第2タイマの時間をネットワーク側に指示することと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0297】
選択的に、前記リリース指示情報及び/又は前記第2タイマの時間は、RRC接続再開要求メッセージ、RRC接続再開完了メッセージ、RRC接続確立要求メッセージ、RRC接続確立完了メッセージ、セキュリティモードコマンドSMC完了メッセージ、NASメッセージのうちの1つに搭載される。
【0298】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、ネットワーク側にビジー指示を送信した後に、
RRCリリースメッセージを受信しなかった場合、前記端末がRRCアイドル状態になることと、
T319タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態になることと、
前記端末がRRCリリースメッセージを受信するまでの待ち時間を指示するための第1タイマを起動することと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0299】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、
RRCリリースメッセージを受信した場合、前記第1タイマを停止すること、又は
前記第1タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態にリリースされることを実行するために用いられる。
【0300】
選択的に、前記高周波ユニット71はさらに、前記ビジー指示の送信時又は前記ビジー指示の送信前に、ネットワーク側に前記第1タイマの時間及び/又は前記第1RRC状態を送信するために用いられる。
【0301】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信すると判定するために用いられ、
RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告することをさらに含む。
【0302】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告した後に、RRCアイドル状態になるために用いられる。
【0303】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、RRCアイドル状態になった後、リリース理由値を設定するために用いられる。
【0304】
選択的に、前記リリース理由値は、RRC接続失敗、RRC接続再開失敗、ビジー指示失敗及び第1理由値のうちの少なくとも1つを含む。
【0305】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、ネットワーク側にビジー指示を送信する時にランダムアクセスチャネルの失敗が発生した場合、前記ビジー指示の送信を停止するために用いられる。
【0306】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。図8に示すように、当該ネットワーク機器80は、アンテナ81、高周波装置82、ベースバンド装置83を含む。アンテナ81が高周波装置82に接続される。アップリンク方向において、高周波装置82はアンテナ81を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置83に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置83は送信される情報を処理し、且つ高周波装置82に送信し、高周波装置82は受信した情報を処理してからアンテナ81を経由して送信する。
【0307】
上記周波帯処理装置はベースバンド装置83にあってもよく、上記実施例においてネットワーク側機器が実行する方法はベースバンド装置83で実現でき、当該ベースバンド装置83はプロセッサ84及びメモリ85を含む。
【0308】
ベースバンド装置83は、例えば、複数のチップを設置した少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、図8に示すように、その中の1つのチップは、例えば、メモリ85に接続されてメモリ85中のプログラムを呼び出して、上記方法実施例に示されたネットワーク機器の操作を実行するプロセッサ84である。
【0309】
当該ベースバンド装置83は、高周波装置82と情報をやり取りするためのネットワークインタフェース86をさらに含んでもよく、当該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface,CPRIと略称)である。
【0310】
具体的に、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ85に記憶され且つプロセッサ84上で実行可能なプログラム又はコマンドをさらに含み、プロセッサ84はメモリ85中のプログラム又はコマンドを呼び出して、図5に示される各モジュールが実行する方法を実行して、同様な技術効果を達成する。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0311】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラム又はコマンドが記憶されており、該プログラム又はコマンドが端末のプロセッサによって実行されると、上記端末によって実行されるビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0312】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラム又はコマンドが記憶されており、該プログラム又はコマンドがネットワーク側機器のプロセッサによって実行されると、上記ネットワーク側機器によって実行されるビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0313】
ここで、前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0314】
本出願の実施例は、チップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが端末のプログラム又はコマンドを実行し、上記した端末によって実行されるビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0315】
本出願の実施例は、チップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行し、上記したネットワーク側によって実行されるビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0316】
本出願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼んでもよいことを理解すべきである。
【0317】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。前記コンピュータプログラム製品は、非揮発性記憶媒体に記憶されており、上記した端末によって実行されるビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスを実現するように少なくとも1つのプロセッサによって実行され、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0318】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。前記コンピュータプログラム製品は、非揮発性記憶媒体に記憶されており、上記したネットワーク側によって実行されるビジー指示の伝送方法の実施例の各プロセスを実現するように少なくとも1つのプロセッサによって実行され、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0319】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0320】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0321】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行されるビジー指示の伝送方法であって、
ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップと、
ネットワーク側にビジー指示を送信すると判定した場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信するステップと、を含む、ビジー指示の伝送方法。
【請求項2】
前記ビジー指示は、前記端末がページングを受け付けないこと又はページングを拒否することを指示するために用いられ、
又は、
前記ビジー指示は、無線リソース制御RRC層ビジー指示及び非アクセス層NASビジー指示のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断する前記ステップは、
前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じてネットワーク側にビジー指示を送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ページングメッセージを傍受した後、ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップは、
第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定するステップを含み、
前記第1条件は、
前記ページングメッセージが前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記ページングメッセージに対応するサービスの優先度が前記端末が他のカードで実行している又は実行しようとしているサービスの優先度以下であることと、
前記ページングメッセージが前記端末の1カードのネットワーク側から送信され、前記端末の他のカードが所定サービスを実行しているか又は実行しようとしていることと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記端末が前記ネットワーク側でデータを送受信できないことを指示するための退去指示情報を前記ネットワーク側に送信したことがないことと、
前記端末が、前記ページングメッセージを傍受するまでに、前記ネットワーク側に前記ビジー指示を送信したことがないことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第2条件は、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理でき、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートすることと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3条件は、
コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理でき、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したことと、
コアネットワークがページング理由値の送信をサポートすることと、
コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断する前に、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がRRC層ビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはRRC層ビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第1指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップと、
コアネットワークがNASビジー指示を受信又は処理できるか否か、あるいはNASビジー指示の送信を前記端末に要求したか否かを指示するための第2指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第3指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップと、
コアネットワークがページング理由値の送信をサポートするか否かを指示するための第4指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップと、
アンカー基地局又は最後のサービング基地局がマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第5指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップと、
コアネットワークがマルチカード端末に関連する機能又は特徴をサポートするか否かを指示するための第6指示情報を、ブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングによって受信するステップと、
前記端末が前記ビジー指示の送信をサポートするか否かを指示するための第7指示情報をネットワーク側に送信するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第1条件、第2条件及び第3条件のうちの少なくとも1つが満たされている場合、ネットワーク側に前記ビジー指示を送信すると判定するステップは、
前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、又は前記第1条件、前記第2条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信する、又は前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信すると判定するステップと、
前記第3条件が満たされず且つ前記第2条件が満たされている場合、又は前記第3条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第2条件が満たされている場合、前記RRC層ビジー指示を送信すると判定するステップと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信すると判定するステップと、のうちの少なくとも1つを含み、
又は、
ネットワーク側にビジー指示を送信するか否かを判断するステップは、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記ビジー指示を送信しないと判定するステップと、
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件も満たされない場合、前記ビジー指示を送信しないと判定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記端末が前記ページングメッセージを受信した時のRRC状態に応じて前記ビジー指示を送信するステップは、
前記端末がRRC非アクティブ状態にある場合、前記RRC層ビジー指示を送信するステップ、又は
前記端末がRRCアイドル状態にある場合、前記NASビジー指示を送信するステップ、を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記ビジー指示はさらに、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態になるように前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記端末をリリースすることをネットワーク側に指示するためのリリース指示情報をネットワーク側に送信するステップと、
前記端末のビジー時間又はページングメッセージを受信できない時間を指示するための第2タイマの時間をネットワーク側に指示するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ネットワーク側にビジー指示を送信した後に、
RRCリリースメッセージを受信しなかった場合、前記端末がRRCアイドル状態になるステップと、
T319タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態になるステップと、
前記端末がRRCリリースメッセージを受信するまでの待ち時間を指示するための第1タイマを起動するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
第1タイマを起動した後に、
RRCリリースメッセージを受信した場合、前記第1タイマを停止するステップ、又は
前記第1タイマがタイムアウトすると、前記端末がRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態である第1RRC状態にリリースされるステップ、をさらに含み、
ここで、前記ビジー指示の送信時又は前記ビジー指示の送信前に、ネットワーク側に前記第1タイマの時間及び/又は前記第1RRC状態を送信するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2条件が満たされず且つ前記第3条件が満たされている場合、又は前記第2条件が満たされず且つ前記第1条件及び前記第3条件が満たされている場合、前記NASビジー指示を送信するステップは、
RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告するステップをさらに含み、
ここで、RRC層が前記ビジー指示又は前記ページングメッセージ中のページング理由値を上位層に報告した後に、
前記端末がRRCアイドル状態になるステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
ネットワーク側機器によって実行されるビジー指示の伝送方法であって、
端末から送信されたビジー指示を受信するステップと、
前記ビジー指示に従って対応する操作を実行するステップと、を含む、ビジー指示の伝送方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から12のいずれか1項に記載のビジー指示の伝送方法のステップが実現される、端末。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項13に記載のビジー指示の伝送方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【国際調査報告】