(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-20
(54)【発明の名称】複数ユーザのリアルタイムイマ-ジョン
(51)【国際特許分類】
H04N 21/2668 20110101AFI20231213BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20231213BHJP
【FI】
H04N21/2668
H04N21/258
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022569553
(86)(22)【出願日】2020-12-14
(85)【翻訳文提出日】2022-11-15
(86)【国際出願番号】 US2020064746
(87)【国際公開番号】W WO2022132122
(87)【国際公開日】2022-06-23
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】723005698
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100148460
【氏名又は名称】小俣 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100168125
【氏名又は名称】三藤 誠司
(72)【発明者】
【氏名】ビスワス・デブマルヤ
(72)【発明者】
【氏名】ミラー・セス エイドリアン
(72)【発明者】
【氏名】マルガリート・モルデハイ
(72)【発明者】
【氏名】ストラスマン・ネリー
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164SB01S
5C164SB06S
5C164SC05P
5C164SC11P
5C164YA11
5C164YA12
(57)【要約】
コンテンツのユーザエクスペリエンスを向上させるため、リアルタイム又は記録コンテンツをカスタマイズされたコンテンツ拡張ストリームと共に提供するための技術が一般的に説明される。コンテンツプロバイダは、複数のユーザから取り込まれたユーザフィードバックを受け取り、コンテンツを提示すべきユーザの嗜好及び感情状態に基づき、受け取ったフィードバックのサブセットを選択及び集約することができる。集約されたユーザフィードバックは、ユーザのためにカスタマイズされ、コンテンツ拡張ストリームとしてコンテンツと共にユーザへ配信されることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
拡張コンテンツを配信するためのシステムであって、
2つ以上のチャネルを通じてコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームを提示するよう構成されたプレゼンテーションモジュールと、
提示された前記コンテンツに対するユーザフィードバックを取り込むよう構成されたフィードバック取り込みモジュールと
を含む、ユーザサブシステムと、
コンテンツ配信ネットワーク中の1つ以上のコンピューティングデバイスを含む、コンテンツ配信サブシステムと
を含み、
前記コンテンツ配信サブシステムが、
取り込まれた前記ユーザフィードバックを受け取りコンテンツ処理サブシステムへ提供し、
前記コンテンツ処理サブシステムから前記コンテンツ及び前記コンテンツ拡張ストリームを受け取り、前記ユーザサブシステムへ配信する
よう構成され、
前記コンテンツ処理サブシステムが、
前記コンテンツを生成又は取り込み、
複数の取り込まれたユーザフィードバックから前記コンテンツ拡張ストリームを生成し、
前記ユーザサブシステムへの配信のため、前記コンテンツ及び前記コンテンツ拡張ストリームを前記コンテンツ配信サブシステムへ提供する
よう構成され、提示された前記コンテンツのユーザエクスペリエンスを向上させるため、前記コンテンツ拡張ストリームが特定ユーザのためにカスタマイズされている、
システム。
【請求項2】
前記2つ以上のチャネルが、聴覚チャネル、視覚チャネル、又は触覚チャネルのうちの1つ以上を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記コンテンツ処理サブシステムが、
ユーザプロファイル、ユーザフィードバック、又はユーザ位置のうちの1つ以上に基づくユーザグループの選択と、
選択された前記ユーザグループからの取り込まれたフィードバックの集約と、
選択された前記ユーザグループからの集約された前記ユーザフィードバックを用いた前記コンテンツ拡張ストリームの生成と
を通じて、
前記複数の取り込まれたフィードバックから前記コンテンツ拡張ストリームを生成するよう構成された、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記コンテンツ処理サブシステムが、彼らのユーザフィードバックの前記特定ユーザの前記ユーザフィードバックとの一致度に基づき前記ユーザグループを選択するよう構成された、
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記コンテンツ処理サブシステムが、前記特定ユーザの感情状態を高めるため前記コンテンツ拡張ストリームをカスタマイズするよう構成された、
請求項1に記載の吐出ヘッド。
【請求項6】
前記コンテンツ処理サブシステムが、前記特定ユーザの嗜好に基づき前記コンテンツ拡張ストリームをカスタマイズするよう構成された、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記フィードバック取り込みモジュール又は前記コンテンツ処理サブシステムのうちの1つ又は両方が、
ユーザプライバシーを保護するため、前記取り込まれたユーザフィードバックの1つ以上の部分を匿名化する
よう更に構成された、
請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記コンテンツ処理サブシステムが、ライブイベントの取り込み、予め記録されたイベントの取得、又は前記コンテンツの作成を通じて前記コンテンツを生成する又は取り込むよう構成された、
請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記フィードバック取り込みモジュールが、前記ユーザサブシステムと通信可能に結合された1つ以上のセンサを通じて前記ユーザフィードバックを取り込むよう構成された、
請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記1つ以上のセンサが、マイクロフォン、圧力センサ、カメラ、光センサ、又は人体センサを含む、
請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記ユーザサブシステムが、表示装置、スピーカ、照明光源、又は触覚デバイスのうちの1つ以上を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記ユーザサブシステムが、壁掛け表示装置、デスクトップコンピュータ、携帯型コンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、車載コンピュータ、又は拡張現実(AR)メガネの一部である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
コンテンツ拡張ストリームを提供するためのシステムのサーバ部であって、
前記サーバが、
1つ以上の他のコンピューティングデバイスとの通信を容易にするよう構成された通信モジュールと、
命令を格納するよう構成されたメモリと、
前記通信モジュールと前記メモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を含み、
前記プロセッサが、前記メモリに格納された前記命令と合わせて、
提示すべく生成され又は取り込まれたコンテンツを受け取り、
複数のユーザから取り込まれたユーザフィードバックを受け取り、
前記取り込まれたユーザフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成し、
提示すべき前記コンテンツ及び前記コンテンツ拡張ストリームを特定ユーザへ提供する
よう構成され、2つ以上のチャネルを通じて前記コンテンツのユーザエクスペリエンスを向上させるため、前記コンテンツ拡張ストリームが前記特定ユーザのためにカスタマイズされている、
サーバ。
【請求項14】
前記2つ以上のチャネルが、聴覚チャネル、視覚チャネル、又は触覚チャネルのうちの1つ以上を含む、
請求項13に記載のサーバ。
【請求項15】
前記プロセッサが、
ユーザプロファイル、ユーザフィードバック、又はユーザ位置のうちの1つ以上に基づくユーザグループの選択と、
選択された前記ユーザグループからの前記取り込まれたユーザフィードバックの集約と、
選択された前記ユーザグループからの集約された前記ユーザフィードバックを用いた前記コンテンツ拡張ストリームの生成と
を通じて、前記取り込まれたユーザフィードバックから前記コンテンツ拡張ストリームを生成するよう構成された、
請求項13に記載のサーバ。
【請求項16】
前記プロセッサが、彼らのユーザフィードバックの前記特定ユーザのユーザフィードバックとの一致度に基づき、前記ユーザグループを選択するよう構成された、
請求項15に記載のサーバ。
【請求項17】
前記プロセッサが、前記特定ユーザの感情状態を高めるため前記コンテンツ拡張ストリームをカスタマイズするよう構成された、
請求項13に記載のサーバ。
【請求項18】
前記プロセッサが、前記特定ユーザの嗜好に基づき前記コンテンツ拡張ストリームをカスタマイズするよう構成された、
請求項13に記載のサーバ。
【請求項19】
前記プロセッサが、ユーザプライバシーを保護するため、前記取り込まれたユーザフィードバックの1つ以上の部分を匿名化するよう更に構成された、
請求項13に記載のサーバ。
【請求項20】
前記コンテンツが、取り込まれたライブイベント、取得された予め記録されたイベント、又は作成されたコンテンツである、
請求項13に記載のサーバ。
【請求項21】
前記ユーザフィードバックが、1つ以上のセンサを通じて取り込まれて前記サーバへ通信され、前記1つ以上のセンサが、マイクロフォン、圧力センサ、カメラ、光センサ、又は人体センサを含む、
請求項13に記載のサーバ。
【請求項22】
提供された前記コンテンツ及び前記コンテンツ拡張ストリームが、表示装置、スピーカ、照明光源、触覚デバイスのうちの1つ以上を通じて前記特定ユーザに提示される、
請求項13に記載のサーバ。
【請求項23】
コンテンツ拡張ストリームを提供するための方法であって、
提示すべく生成され又は取り込まれたコンテンツを受け取ることと、
複数のユーザから取り込まれたユーザフィードバックを受け取ることと、
前記取り込まれたユーザフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成することと、
2つ以上のチャネルを通じて前記コンテンツのユーザエクスペリエンスを向上させるため前記コンテンツ拡張ストリームを特定ユーザのためにカスタマイズすることと、
提示すべき前記コンテンツ及び前記コンテンツ拡張ストリームを前記特定ユーザへ提供することと
を含む、
方法。
【請求項24】
前記2つ以上のチャネルが、聴覚チャネル、視覚チャネル、又は触覚チャネルのうちの1つ以上を含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記取り込まれたユーザフィードバックから前記コンテンツ拡張ストリームを生成することが、
ユーザプロファイル、ユーザフィードバック、又はユーザ位置のうちの1つ以上に基づきユーザグループを選択することと、
選択された前記ユーザグループから前記取り込まれたユーザフィードバックを集約することと、
選択された前記ユーザグループから集約された前記ユーザフィードバックを用いて前記コンテンツ拡張ストリームを生成することと
を含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記ユーザグループを選択することが、前記ユーザグループのユーザフィードバックの前記特定ユーザのユーザフィードバックとの一致度に更に基づき前記ユーザグループを選択することを含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記特定ユーザの感情状態を高めるため、前記コンテンツ拡張ストリームをカスタマイズすることを更に含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記特定ユーザの嗜好に基づき、前記コンテンツ拡張ストリームをカスタマイズすることを更に含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項29】
ユーザプライバシーを保護するため、前記取り込まれたユーザフィードバックの1つ以上の部分を匿名化することを更に含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項30】
提示すべく前記生成され又は取り込まれたコンテンツを受け取ることが、取り込まれたライブイベント、取得された予め記録されたイベント、又は作成されたコンテンツのうちの1つ以上を受け取ることを含む、
請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
別段の記載がない限り、この章で説明する事項は本願請求項に対する先行技術ではなく、この章に含めることにより先行技術であると認めるものではない。
【0002】
屋外会場はでゲーム又はコンサートを楽しむことはスリルのある体験であり得る。類似のイベントを家庭で鑑賞することは、便利であり、時間及びコスト効率が良く、その間で一時停止するオプションを備えた複数のカメラアングルといった追加的な機能を提供可能である一方、チーム(又は歌手)に情熱を注ぐ何千人もの声援を送る(又は気絶する)ファンがいるスタジアムやコンサートホールで経験する興奮と社会的関与を補うことはできない。群衆と共にイベントを鑑賞することに伴う連帯感により生まれる特別なエネルギーと社交的雰囲気がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、一般的に、イベントに直接参加するエネルギーと社交的雰囲気を作り出すため、コンテンツ拡張ストリームを生成及び配信する手法について説明する。
【0004】
いくつかの例において、拡張コンテンツを配信するシステムは、2つ以上のチャネルを通じてコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームを提示するよう構成されたプレゼンテーションモジュールと、提示されたコンテンツに対するユーザフィードバックを取り込むよう構成されたフィードバック取り込みモジュールとを備えた、ユーザサブシステムを含んでもよい。該システムは、コンテンツ配信ネットワーク中の1つ以上のキャプチャデバイスを含むコンテンツ配信サブシステムを含んでもよい。コンテンツ配信サブシステムは、取り込んまれたユーザフィードバックを受け取ってコンテンツ処理サブシステムへ提供し、コンテンツ処理サブシステムからコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームを受け取りユーザサブシステムへ提供してもよい。該システムは、コンテンツを生成又は取り込み、複数の取り込まれたユーザフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成し、ユーザサブシステムへの配信のためにコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームをコンテンツ配信サブシステムへ提供するため、コンテンツ処理サブシステムを更に含んでもよく、提示されるコンテンツのユーザエクスペリエンスを向上させるため、コンテンツ拡張ストリームは特定ユーザのためにカスタマイズされている。
【0005】
他の例によると、コンテンツ拡張ストリームを提供するためのシステムのサーバ部は、1つ以上の他のコンピューティングデバイスとの通信を容易にするよう構成された通信モジュールと、命令を格納するよう構成されたメモリと、通信モジュールとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサとを含んでもよい。プロセッサは、メモリに格納されている命令と合わせて、提示すべき生成された又は取り込まれたコンテンツを受け取り、複数のユーザから取り込まれたユーザフィードバックを受け取り、取り込まれたユーザフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成し、特定ユーザへ提示すべきコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームを提供するよう構成されてもよく、2つ以上のチャネルを通じてコンテンツのユーザエクスペリエンスを向上させるため、コンテンツ拡張ストリームは特定ユーザのためにカスタマイズされている。
【0006】
更なる例によると、コンテンツ拡張ストリームを提供するための方法は、提示すべく生成され又は取り込まれたコンテンツを受け取ることと、複数のユーザから取り込まれたユーザフィードバックを受け取ることと、取り込まれたユーザフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成することと、2つ以上のチャネルを通じてコンテンツのユーザエクスペリエンスを向上させるため、コンテンツ拡張ストリームを特定ユーザのためにカスタマイズすることと、コンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームを特定ユーザに提供することとを含んでもよい。
【0007】
前述の概要は例示にすぎず、如何なるかたちでも限定することを意図していない。上記の例示的な態様、実施形態、及び特徴に加え、更なる態様、実施形態、及び特徴が図面及び以下の詳細な説明を参照することにより明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の前述の特徴及び他の特徴は、添付の図面と併せて以下の説明及び添付の特許請求の範囲からより完全に明確となる。これら図面は、本発明によるいくつかの実施形態のみを図示しており、このためその範囲を限定すると見なされるべきではなく、添付の図面を用いることにより本発明を更なる具体性及び詳細を伴い説明するものと理解されたい。添付の図面において:
【
図1】
図1は、リアルタイム又は記録コンテンツをコンテンツ拡張ストリームと共に提供するシステムの概念的な図示を含む。
【
図2】
図2は、コンテンツをコンテンツ拡張ストリームと共に提示し、コンテンツ拡張ストリーム生成のために用いられるユーザフィードバックを取り込むためのユーザ機器の概念的な図示を含む。
【
図3】
図3は、リアルタイム又は記録コンテンツをコンテンツ拡張ストリームと共に提供するシステムのための例示的な構成要素及び行為の概念的な図示を含む。
【
図4】
図4は、コンテンツ処理システムを管理するために用いることのできるコンピューティングデバイスを表す。
【
図5】
図5は、
図4のコンピューティングデバイスといったコンピューティングデバイスにより実行されることのできるリアルタイム又は記録コンテンツをコンテンツ拡張ストリームと共に提供するための例示的な方法を表すフロー図である。
【
図6】
図6は、例示的なコンピュータプログラム製品のブロック図を表す。
【0009】
上記の全ては、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態に基づき配置されている。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の詳細な説明では、その一部を構成する添付の図面を参照する。図面では、文脈上別段の記述がない限り、類似の符号は典型的に類似の部品を示す。詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲に記載されている例示的な実施形態は、限定することを意味するものではない。ここに提示される主題の精神又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用したり、他の改変を行うことが可能である。ここで一般的に説明されて図示される本発明の態様は、全てここで明示的に予期される多様な異なる構成に、配置、置き換え、組み合わせ、分割、及び設計することができる。
【0011】
本発明は、一般的に、自身でイベントに参加するエネルギー及び社交的雰囲気を作り出すコンテンツ拡張ストリームの生成及び配信に関する方法、装置、システム、デバイス、及び/又はコンピュータプログラム製品を特に対象とする。
【0012】
簡述すると、一般的に、コンテンツのユーザエクスペリエンスを向上させるため、リアルタイム又は記録コンテンツをカスタマイズされたコンテンツ拡張ストリームと共に提供するための技術が説明される。コンテンツプロバイダは、複数のユーザから取り込まれたフィードバックを受信し、コンテンツが提示されるユーザの嗜好や感情状態に基づき受け取ったフィードバックのサブセットを選択及び集約することができる。集約されたフィードバックは、ユーザのためにカスタマイズされ、コンテンツ拡張ストリームとしてコンテンツと共にユーザに配信されることができる。
【0013】
図1は、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態により配置された、リアルタイム又は記録コンテンツをコンテンツ拡張ストリームと共に提供するシステムの概念的な図示を含む。
【0014】
図100は、コンテンツプロバイダ108により取り込まれているコンテンツ(例えばライブイベント110)を示す。コンテンツプロバイダは、コンテンツを受信/生成/格納/配信するための、複数のサーバ、汎用又は特殊用途向けコンピューティングデバイス、及び関連するソフトウェアにより表される。コンテンツプロバイダ108は、スマートテレビ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットデバイス、携帯デバイス、ウェアラブルデバイス、拡張現実(AR)メガネ、仮想現実(VR)メガネ等といったユーザ機器104へ、コンテンツ112及びコンテンツ拡張ストリーム114を提供してもよい。コンテンツ112及びコンテンツ拡張ストリーム114は、ユーザ機器104によりユーザ102へ提示される。ユーザ機器104は、ユーザフィードバックを取り込んで通信ネットワーク106上でコンテンツプロバイダ108へ提供する、フィードバックモジュール116も含んでもよい。コンテンツプロバイダ108は、他のユーザ102からそれぞれのフィードバックモジュール122により取り込まれたフィードバックも受け取ってもよい。
【0015】
コンテンツプロバイダ108は、ユーザープロファイル、ユーザフィードバック、ユーザ位置のうちの1つ以上に基づきユーザグループを選択することと、選択されたユーザグループから取り込まれたユーザフィードバックを集約することと、選択されたユーザグループから集約されたユーザフィードバックを用いてコンテンツ拡張ストリームを生成することとにより、受け取ったフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成してもよい。ユーザグループは、他のユーザ120のフィードバックのユーザ102のフィードバックとの一致度、ユーザプロファイルの一致度、及び/又は様々なユーザの位置に基づき選択されてもよい。コンテンツ拡張ストリームは、特定ユーザの感情的な状態を高めるため、そしてイベントにおける群衆のエネルギー及び社会的雰囲気をユーザが自身の家庭環境において経験するために作り出される。コンテンツ拡張ストリームは、予め記録された又はライブ(リアルタイム)でのコンテンツの視聴の間のユーザのフィードバックに基づき生成され、ユーザに予め記録された又はライブで提示されるコンテンツと共にユーザに提示されてもよい。
【0016】
いくつかの例において、コンテンツ112(及びコンテンツ拡張ストリーム114)は、コンテンツプロバイダ108から分離したコンテンツ配信システムによりユーザ機器104へ配信されてもよい。更なる例において、コンテンツ拡張ストリーム114はコンテンツ配信システムにより生成されてもよい。例えば、コンテンツ配信システムは、通信ネットワーク106の所有者/管理者であってもよい。通信ネットワーク106は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、デジタル加入線(DSL)ネットワーク、光ネットワーク、ケーブルネットワーク、無線LAN、セルラーネットワーク、地上波又は衛星通信リンク、及びコンテンツ及びコンテンツ拡張をストリーミングするのに十分な帯域幅を提供可能な同等のネットワークといった、有線及び/又は無線サブネットワークを含んでもよい。
【0017】
5Gネットワークと呼ばれるセルラーネットワークのための第5世代(5G)技術標準は、最新のネットワークである。5Gネットワークは、サービス領域がセルと呼ばれる小さな地理的領域に分割される、デジタルセルラーネットワークである。セル内の全ての5G無線デバイスは、セル内のローカルアンテナを通じて電波によりインターネット及び電話ネットワークとデジタルデータを交換する。5Gネットワークは以前の標準と比較してより大きな帯域幅を提供し、毎秒10ギガビット(Gbit/s)よりも早いダウンロード速度を可能とする。つまり、これはセルラーサービスプロバイダが、ほとんどのユーザデバイスを相互接続するインターネットサービスプロバイダとなることを可能とする。
【0018】
5Gプロトコルは、セルラーネットワークのいくつかのハードウェア構成要素を、インターネットプロトコル(IP)の共通言語を用いることによりネットワークを「仮想化」するソフトウェアに置き換える。増加された速度/帯域幅は、部分的に、5Gネットワークにおいて現在のセルラーネットワークよりも高い周波数電波を用いることにより達成される。ローバンド5Gは、600~700MHz範囲において現在の4Gネットワークに類似の周波数範囲を用い、4Gよりも少し高いダウンロード速度(毎秒30~250メガビット)をサポートする。ミッドバンド5Gは、2.5~3.7GHzの範囲のマイクロ波を用い、半径数マイルまでサービスを提供する各セルタワーに100~900Mbit/sの速度を可能とする。ハイバンド5Gは、25~39Ghzの範囲、ほぼミリ波帯の周波数を用いるが、将来的にはより高い周波数が用いられる可能性がある。ハイバンドは、ケーブルインターネットに匹敵する毎秒ギガビットを達成することができる。このため、5Gネットワークはコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームのユーザ機器への送信を可能とすることができ、コンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームのための十分な帯域幅を提供することができる。
【0019】
他の例において、ユーザフィードバック嗜好は、ユーザプロファイル(例えば、特定のタイプのコンテンツを共有/受信する嗜好)、フィードバックタイプ(音声/映像/触覚又は混合)、又は感情タイプ(同一/異なる感情タイプによりフィードバックをフィルタリング/配信する)に基づいてもよい。中央フィードバック処理モジュールは、ユーザプロファイル、フィードバック、及び感情タイプに関するユーザ嗜好を維持するため、フィルタリングアルゴリズムを用いてユーザにより特定されたフィードバック配信嗜好に基づき、集約されたストリームをフィルタリングしてもよい。中央フィードバック処理モジュールは、ユーザに配信すべき上位のストリームを出力するため、プロファイリング/ランキングアルゴリズムを採用してもよい。
【0020】
このため、1つの例示的なシステムは、音声、映像、触覚、生体認識、又は他のデータといったコンテンツを送信及び配信するため、複数のデバイス(ユーザ機器104)を含んでもよい。各デバイスは、コンテンツプロバイダ108で中央フィードバック処理モジュールと通信することのできる(組み込まれた及び/又は近接した)センサと関連付いてもよい。ユーザは、中央フィードバック処理モジュールに登録し、ユーザ機器104でユーザインターフェイスモジュール115を用いて自身のフィードバック配信嗜好及びプライベート設定を設定してもよい。ユーザ機器104は、ユーザフィードバック/反応を取り込み、取り込んだストリーム上でプライバシー保護動作を(プライバシーモジュールを用いて)実行し、取り込んだストリームを通信ネットワーク106を介して中央フィードバック処理モジュールへ送信してもよい。中央フィードバック処理モジュールは、受信したユーザフィードバックを拡張、ランク付けし、登録ユーザのための個人化群集フィードバックストリームを作成してもよい。個人化群集フィードバックストリームは、コンテンツがユーザに提示されている間にユーザのコンテンツを向上させるためにカスタマイズされた聴覚、視覚、及び/又は触覚フィードバックを含んでもよい。中央フィードバック処理モジュールは、次いで、個人化群衆フィードバックストリームをコンテンツ拡張ストリームとしてそれぞれのユーザ機器へ(配信されるコンテンツ112と同期して)送信してもよく、これはストリーム及びコンテンツをユーザ102に提示する。
【0021】
図2は、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態により配置された、コンテンツをコンテンツ拡張ストリームと共に提示し、コンテンツ拡張ストリーム生成のために用いられるユーザフィードバックを取り込むためのユーザ機器の概念的な図示を含む。
【0022】
図200は、ユーザインターフェイスモジュール210と、フィードバックモジュール220と、プライバシーモジュール230と、センサ240とを含むユーザ機器104を示す。ユーザインターフェイスモジュール210は、他にもある入/出力デバイス(例えば、キーボード、マウス、ペン、視線追従等)のうち、音声出力デバイス212、触覚デバイス214、照明デバイス216(例えば、背景照明、室内照明等)を含んでもよい。フィードバックモジュール220は、音声出力デバイス222(例えばマイクロフォン)。視覚入力デバイス224(例えばカメラ)、及び他のセンサ226(例えば、温度、血圧検知センサ等といった人体センサ)に関連付いてもよい。コンテンツ206は、コンテンツプロバイダ(未図示)によりユーザ機器204へ提供されてもよい。コンテンツ拡張ストリーム218は、ユーザインターフェイスモジュール210へ提供されてもよく、ユーザフィードバック228はフィードバックモジュール220によりコンテンツプロバイダの中央フィードバック処理モジュールへ提供されてもよい。
【0023】
ユーザ機器204は、コンテンツを配信し、聴覚、視覚、及び/又は触覚の様態を含むフィードバックを取り込むため、(組み込まれた及び/又は近接した、有線通信又はBluetooth(登録商標)、NFC等といった無線通信を介し接続された)センサ240と通信してもよい。ユーザ機器204は、個人化コンテンツ拡張ストリームとしてそれぞれのユーザへ再配信するために集約されてランク付けされるべき取り込んだフィードバック228を、通信ネットワークを介して中央フィードバック処理モジュールへ送信してもよい。中央フィードバック処理モジュールは、コンテンツプロバイダ、コンテンツ配信システム、又は独立した第三者プラットフォームの一部であってもよい。
【0024】
ユーザは、組み込まれたユーザインターフェイスモジュール210を介してユーザ機器204と対話してもよい。コンテンツ(及びコンテンツ拡張ストリーム)の提示を容易にすることに加え、ユーザインターフェイスモジュール210は、ユーザにフィードバック配信嗜好、即ち、ユーザが共有及び受信する興味を持つ可能性のあるイベント反応のタイプを設定することを可能とする。ユーザインターフェイスモジュール設定は、ユーザ機器204のプライバシーモジュール230により処理されるプライバシー設定も含んでもよい。他の例において、プライバシー処理は、中央フィードバック処理モジュールによる中央集権管理様式にて実行されてもよい。
【0025】
いくつかの例において、コンテンツ拡張ストリーム(及び/又はコンテンツ)は、ユーザ機器における1つ以上のモジュールにより処理される単一の信号、及びそれぞれの出力デバイスに配信されるそれぞれの成分(映像、音声、触覚等)として提供されてもよい。他の例において、信号の異なる成分(映像、音声、触覚等)は、別々のチャネルを通じてユーザ機器へ提供されてもよい。更に、実施形態は5Gネットワークに限定されない。コンテンツ拡張ストリームを伴うコンテンツの送信を実装するため、4G、LTEといった他の無線技術、及び任意の現在及び将来的なセルラー無線技術、又は衛星通信技術が用いられてもよい。例えば、マイクロ波、衛星、ローカルエリアネットワーク(LAN)、全市Wifi(登録商標)、及び類似の技術の組合せが採用されてもよい。
【0026】
図3は、ここで説明されるいくつかの実施形態により配置された、リアルタイム又は記録コンテンツをコンテンツ拡張ストリームと共に提供するシステムのための例示的な部材及び動作の図示を含む。
【0027】
図300は、配信のために処理、格納、及び提供すべき、コンテンツプロバイダ306により受信されたライブイベント302又は記録/生成コンテンツ304を示す。コンテンツプロバイダ306は、ユーザ318からのフィードバック316を処理し、コンテンツ拡張ストリームを作成してもよい。コンテンツ配信サブシステム308は、ユーザ320へのコンテンツ提示312のため、コンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームをユーザ機器(ユーザサブシステム)310へ配信してもよい。ユーザ機器(ユーザサブシステム)310は、ユーザ320からフィードバックを取り込み(314)、コンテンツプロバイダ306へ提供してもよい。コンテンツ配信サブシステム308は、取り込まれたユーザフィードバックを受信し、コンテンツ処理サブシステムへ提供してもよい。コンテンツ配信サブシステム308は、次いで、コンテンツ処理サブシステムからコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームを受信し、ユーザ機器(ユーザサブシステム)310へ配信してもよい。コンテンツ配信サブシステム308は、いくつかの例において、フィードバック集約/配信、及び/又は、コンテンツ拡張ストリームの生成を任意的に実行してもよい。他の例において、ユーザ機器(ユーザサブシステム)310にあるプライバシーモジュール315は、ここで説明されるプライバシー保護動作を実行してもよい。
【0028】
例示的なシステムの構成要素間の図示された相互作用において、ユーザは、ユーザ機器のユーザインターフェイスモジュール及び/又はフィードバックモジュールを用いて、中央フィードバック処理モジュールに登録し、コンテンツ拡張嗜好とプライバシー設定を設定してもよい。例示的な設定は、ユーザプロファイル、コンテンツ拡張タイプ、及び感情タイプに基づいてもよい。例えば、ユーザは、共有する興味(例えば、同じバンド/歌手が好きである、又は同じチームを応援している)、又は位置(特定の地理的領域、地方、市、国に居住)を有する、又は同一の言語を話す等である他のユーザからのフィードバックの受信にのみ興味があると特定してもよい。ユーザは、例えば、音声フィードバックのみ、映像フィードバックのみ、触覚フィードバックのみ、又はそれらの組合せを受信することに興味があるという、フィードバックチャネルに対する嗜好を示してもよい。拡張設定が、ユーザに感情タイプによりフィードバックをフィルタリングすることを可能としてもよく、ユーザには同様の感情を体験しているユーザのフィードバックのみ配信される。例えば、チームAとチームBとの間のサッカーゲームにおいてチームAによりゴールが決められたとき、チームAのサポーターは歓喜し、チームBのサポーターは落胆する。ユーザは1つの感情タイプ又は両方に対応するフィードバックを受信することに興味がある可能性がある。ライブイベントに加え、予め記録されたイベント及び/又は生成されたコンテンツが用いられてもよい。生成されたコンテンツは、仮想現実コンテンツ、動画化コンテンツ、又は類似のものを含んでもよい。
【0029】
予め記録されたコンテンツの例示的なシナリオとしては、(再)放送されるゲーム記録と、再放送を鑑賞するユーザの「ライブ」フィードバックに基づき生成された拡張コンテンツストリームとを含んでもよい。もう1つの例示的なシナリオとしては、ライブ(リアルタイム)で鑑賞するユーザの(取り込まれた)フィードバックと共に記録されて格納される「ライブ」ゲーム放送を含んでもよい。後に、ユーザが自身の個人的な(オンデマンド)記録ライブラリから予め記録されたゲームを鑑賞し始めたとき、例えば、拡張コンテンツストリームはやはり、そのゲームをライブで鑑賞したユーザの記録されたフィードバックに基づき生成されてもよい。
【0030】
コンテンツ拡張配信設定に類似し、プライバシー設定はユーザ入力取り込み制限を定義し、ユーザに個人情報、顔、音声、位置、特定のタイプの動作/感情等の共有に不快であるか否かを特定することを可能としてもよい。ユーザ機器は、例えば、イベントのライブ放送の間に、リアルタイムでユーザイベントフィードバック/反応を(組み込まれて接続されたセンサを用いて)取り込んでもよい。ユーザ機器のプライバシーモジュールは、ユーザのプライバシー設定に従い、個人情報の匿名化、ユーザの顔のぼかし、音声フィードの削除、特定のタイプの動作、音声/表情等の除外といった、取り込んだユーザフィードバックにプライバシー保護動作を実行してもよい。いくつかの例において、プライバシー保護動作の一部又は全ては中央フィードバック処理モジュールで実行されてもよい。
【0031】
ユーザ機器は、プライバシー保護方策(例えば匿名化)を含んだプライバシー準拠ストリームを、イベント名、タイプ、チャネル等といったイベント関連タグと共に、通信ネットワーク上で中央フィードバック処理モジュールへ送信してもよい。中央フィードバック処理モジュールは、受け入れたユーザフィードバックストリームをイベントに従って集約してもよく、イベントを鑑賞する各登録ユーザのための個人化群衆フィードバックストリームを作成してもよい。1つの例示的なプロセスは次のとおりである。中央フィードバック処理モジュールは、ユーザにより特定されたフィードバック配信嗜好に基づき、集約したストリームをフィルタリングし、例えば、ユーザプロファイル、フィードバック及び感情タイプに対するユーザ嗜好を満たすストリームのみ保持する。そして、中央フィードバック処理モジュールは、ユーザに配信すべき上位N位のストリームを出力するため、プロファイリング/ランキングアルゴリズムを用いる。ユーザの関与を高めるため、選択されたストリーム、そして個人化コンテンツ拡張配信の合成に用いられるストリームの数(「N」)も、放送の間に更新/適合されてもよい。フィルタリング及び選択(プロファイリング/ランキング)は、人工知能(AI)又は機械学習(ML)アルゴリズムにより実行されてもよい。
【0032】
AIアルゴリズムは、その環境を知覚し、特定ユーザのために他のユーザからの最適なフィードバックを選択するといった所定の目標を成功裏に達成する可能性を最大化する動作を行うよう、任意のデバイスを制御する。AI、機械学習(ML)アルゴリズムのサブセットは、それを行うよう明示的にプログラムされずに予測や決定を行うため、サンプルデータ(訓練データ)に基づき数学モデルを構築する。いくつかの例において、AIプランニングアルゴリズム又は特定のMLアルゴリズムは、集約及び特定ユーザへの配信のため、ユーザフィードバックをフィルタリング、選択、及びランキングするために採用されてもよい。そのようなアルゴリズムは、ユーザデータ(プロファイル、位置、嗜好、感情等)を受け取り、データが受け取られたユーザのためにどのユーザフィードバックが適切かを予測し得る。MLアルゴリズムは、教師あり学習及び教師なし学習の両方を容易にし得る。
【0033】
1つの実用的な実装例において、強化学習(RL)に基づくフィードバックリコメンダは次のように設計されてもよい。RLリコメンダは、主に報酬機能とRLエージェントポリシーとを含み、報酬機能は推薦動作に割り当てるべき報酬を演算する責任を負い、ポリシーは関連付く報酬に基づき推薦すべき次善の動作を選択する責任を負う。アルゴリズムは、ユーザフィードバック配信嗜好を満たすストリームのランダム化されたリスト、例えば、初期選択の間に出力として得られたストリームのランダムサブセットで開始されてもよい。アルゴリズムは、ユーザに個人化ストリームが配信されるとき、ユーザ関与/満足度を継続してモニタリングしてもよい。関与は、例えば、放送中又は後での「このストリームから切り替える、この人物又は彼の反応は好きではない!」といった、ユーザから提供された明示的な入力に基づき測定されてもよい。表情やユーザの興奮レベルを取り込むウェアラブルデバイスを読むことから推測される暗示的なユーザ関与レベルも含んでもよく、例えば、ユーザは彼のチームが勝っていても幸せではないようであったり、又は、ユーザの感情が同一のイベントを鑑賞している他のユーザの感情と一致しないことがある。配信されたストリームへの報酬を割り当てるため、ユーザ関与スコアがRL報酬機能により用いられてもよい。放送の間の特定時間にユーザへ配信すべきストリームを選択するため、RLエージェントポリシーにより、既存及び新たなフィードバックストリームに関連付く継続的に進化する報酬が用いられてもよい。
【0034】
中央フィードバック処理モジュールは、個人化ストリームを登録ユーザのユーザ機器へ通信ネットワーク上で送信してもよく、組み込まれて接続されたセンサ及び制御デバイスの助けを得て個人化ストリームをユーザに提示する。例えば、提示には、スマートテレビでの個人化ストリームの表示と共に、周囲光の色や周囲音を変更することが含まれてもよい。
【0035】
図4は、ここで説明されるいくつかの実施形態により配置された、コンテンツ処理システムの管理に用いられることのできるコンピューティングデバイスを表す。
【0036】
例示的な基本構成402において、コンピューティングデバイス400は、1つ以上のプロセッサ404と、メモリ406とを含む。メモリバス408は、プロセッサ404とシステムメモリ406との間で通信するために用いられてもよい。基本構成402は、
図4において内部破線内の構成要素により表される。
【0037】
所望の構成によって、プロセッサ404は、マイクロプロセッサ(μP)、マイクロコントローラ(μC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、又はそれらの任意の組合せを含む、任意のタイプであってもよいが、これに限定されない。プロセッサ404は、キャッシュメモリ412、プロセッサコア414、及びレジスタ416といった、1つ以上のレベルのキャッシングを含んでもよい。例示的なプロセッサコア414には、演算装置(ALU)、浮動小数点演算装置(FPU)、デジタルシグナルプロセッシングコア(DSPコア)、又はそれらの任意の組合せを含んでもよい。1つの例示的なメモリコントローラ418がプロセッサ404と共に用いられてもよく、又は、いくつかの実装において、メモリコントローラ418はプロセッサ404の内部部分であってもよい。
【0038】
所望の構成によって、システムメモリ406は、揮発性メモリ(例えばRAM)、不揮発性メモリ(例えば、ROM、フラッシュメモリ等)、またはそれらの任意の組合せを含んでもよいが、これに限定されない。システムメモリ406は、オペレーティングシステム420、コンテンツ拡張アプリケーション422、及びプログラムデータ424を含んでもよい。コンテンツ拡張アプリケーション422は、コンテンツモジュール426と、中央フィードバック処理モジュール427とを含んでもよい。コンテンツ拡張アプリケーション422は、コンテンツモジュール626を通じてライブ又は予め記録されたコンテンツを受信/処理/提供し、ユーザがライブ又は予め記録されたコンテンツを鑑賞する間に複数のユーザ機器からユーザフィードバックを受信/処理し、中央フィードバック処理モジュール427を通じて個別のユーザのためのコンテンツ拡張ストリームを生成し、選択されたコンテンツ拡張ストリームを対応するコンテンツと共にそれぞれのユーザへ提供するよう構成されてもよい。プログラムデータ424は、ここで説明されるように、他にもあるデータのうち、フィードバックデータを含んでもよい。
【0039】
コンピューティングデバイス400は、追加的な特徴又は機能、及び基本構成402と任意の所望のデバイス及びインターフェイスとの間の通信を容易にするための追加的なインターフェイスを有してもよい。例えば、ストレージインターフェイスバス434を介した基本構成402と1つ以上のデータストレージデバイス432との間の通信を容易にするため、バス/インターフェイスコントローラ430が用いられてもよい。データストレージデバイス432は、1つ以上の取り外し可能ストレージデバイス436、1つ以上の非取り外し可能ストレージデバイス438、又はそれらの組合せであってもよい。取り外し可能ストレージデバイス及び非取り外し可能ストレージデバイスの例としては、いくつか挙げると、フレキシブルディスク及びハードディスクドライブ(HDD)といった磁気ディスクデバイス、コンパクトディスク(CD)ドライブ又はデジタル多用途ディスク(DVD)ドライブといった光学ディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD)、及びテープデバイスを含む。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータといった情報の格納のために任意の方法又は技術において実装された、揮発性及び不揮発性、取外し可能及び非取り外し可能媒体を含んでもよい。
【0040】
システムメモリ406、取外し可能ストレージデバイス436、及び非取り外し可能ストレージデバイス438は、コンピュータ記憶媒体の例である。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EFPROM、フラッシュメモリ、又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、又は他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、又は他の磁気ストレージデバイス、又は所望の情報を格納するために用いられることができ且つコンピューティングデバイス400によりアクセスされることのできる他の媒体を含んでもよいが、これに限定されない。そのようなコンピュータ記憶媒体は、コンピューティングデバイス400の一部であってもよい。
【0041】
コンピューティングデバイス400は、バス/インターフェイスコントローラ430を介して、様々なインターフェイスデバイス(例えば、1つ以上の出力デバイス442、1つ以上の周辺インターフェイス450、及び1つ以上の通信デバイス460)から基本構成402への通信を容易にするため、インターフェイスバス440も含んでもよい。いくつかの例示的な出力デバイス442には、グラフィックスプロセッシングユニット444とオーディオプロセッシングユニット446を含み、1つ以上のA/Vポート448を介して、ディスプレイ又はスピーカといった様々な外部デバイスと通信するよう構成されてもよい。1つ以上の例示的な周辺インターフェイス450には、シリアルインターフェイスコントローラ454又はパラレルインターフェイスコントローラ456を含んでもよく、1つ以上のI/Oポート458を介して、入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、ペン、音声入力デバイス、タッチ入力デバイス等)又は他の周辺デバイス(例えば、プリンタ、スキャナ等)と通信するよう構成されてもよい。1つの例示的な通信デバイス460はネットワークコントローラ462を含み、ネットワークコントローラ462は、1つ以上の通信ポート464を介して、ネットワーク通信リンク上での1つ以上の他のコンピューティングデバイス466との通信を容易にするため配置されてもよい。1つ以上の他のコンピューティングデバイス466は、データセンターでのサーバ、顧客機器、及び同等のデバイスを含んでもよい。ネットワークコントローラ462は、WiFi(登録商標)、セルラー(例えば、4G、5G)、衛星リンク、地上波リンクといった、いくつかの周波数帯域を用いる様々なプロトコルを介した他のデバイスとの通信を容易にすることのできる無線通信モジュール468の動作も制御してもよい。
【0042】
ネットワーク通信リンクは通信媒体の1つの例であってもよい。通信媒体は、キャリア波又は他のトランスポート機構といった変調データ信号中の、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータにより組み込まれてもよく、情報配信媒体を含んでもよい。「変調データ信号」は、その特性の1つ以上を有する信号、又は、信号中の情報をエンコードするような方法にて変更された信号であってもよい。例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接配線接続通信といった有線媒体、及び、音響、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、及び他の無線媒体といった無線媒体を含んでもよいが、これに限定されない。ここで用いられる用語、コンピュータ読み取り可能媒体は、非一時的な記憶媒体を含んでもよい。
【0043】
コンピューティングデバイス400は、専用サーバ、メインフレーム、又は上記機能のいずれかを含む類似のコンピュータの一部として実装されてもよい。コンピューティングデバイス400は、ラップトップコンピュータ構成及び非ラップトップコンピュータ構成を含むパーソナルコンピュータとして実装されてもよい。更に、コンピューティングデバイス400は、独立型として単一デバイス、分散コンピューティングシステムとして互いに協働する複数のコンピュータとして実装されてもよい。
【0044】
図5は、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態により配置された、
図4におけるコンピューティングデバイスといったコンピューティングデバイスにより実行されることのできる、リアルタイム又は記録コンテンツをコンテンツ拡張ストリームと共に提供するための例示的な方法を表すフロー図である。
【0045】
例示的な方法は、いくつかの実施形態において、
図4におけるコンピューティングデバイス400といったコンピューティングデバイスにより実行されることのできる1つ以上のブロック522、524、526、528,530により表されるような、1つ以上の動作、機能、又は行為を含んでもよい。
図5及び他の図におけるそのような動作、機能、又は行為は、他の動作、機能、又は行為にて、組み合わせ、除外、改変、及び/又は補充されてもよく、必ずしも示されたとおりの順序で実行される必要はない。ブロック522~530において説明される動作は、コンピューティングデバイス510のコンピュータ読み取り可能媒体520といったコンピュータ読み取り可能媒体に格納された、コンピュータ実行可能命令を通じて実装されてもよい。
【0046】
リアルタイム又は記録コンテンツをコンテンツ拡張ストリームと共に提供するための例示的なプロセスは、ブロック522、「提示すべく生成され又は記録されたコンテンツを受け取る」で始まり、取り込まれたライブコンテンツ、予め記録されたコンテンツ、又は生成されたコンテンツが、コンテンツプロバイダにより、例えば、コンピューティングデバイス400といったサーバのコンテンツ拡張アプリケーション422で受け取られる。
【0047】
ブロック524、「複数のユーザから取り込まれたユーザフィードバックを受け取る」がブロック522に続いてもよく、コンテンツ拡張アプリケーション422の中央フィードバック処理モジュール427は、いくつかのユーザからフィードバックを受け取ってもよい。フィードバックは、ユーザがライブモード又は事前記録モードでコンテンツを鑑賞している間の、取り込まれた音声、動画、触覚入力、推測された感情、及び類似のものを含んでもよい。いくつかの例において、受け取られたフィードバックは、プライバシー保護目的のため、部分的又は完全に匿名化されてもよい。
【0048】
ブロック526、「取り込まれたユーザフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成する」がブロック524に続いてもよく、中央フィードバック処理モジュール427は、例えば、ユーザプロファイル、ユーザフィードバック、又はユーザ位置のうちの1つ以上に基づきユーザグループを選択することと、選択されたユーザグループから取り込まれたフィードバックを集約することと、選択されたユーザグループから集約されたユーザフィードバックを用いてコンテンツ拡張ストリームを生成することとにより、コンテンツ拡張ストリームを生成してもよい。
【0049】
ブロック528、「2つ以上のチャネルを通じてコンテンツのユーザエクスペリエンスを向上させるため、コンテンツ拡張ストリームを特定ユーザのためにカスタマイズする」がブロック526に続いてもよく、中央フィードバック処理モジュール427は、受け取るユーザの感情状態、嗜好等に基づきコンテンツ拡張ストリームをカスタマイズしてもよい。
【0050】
ブロック530、「提示すべきコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームを特定ユーザへ提供する」がブロック528に続いてもよく、コンテンツ拡張アプリケーション422は、受け取られたコンテンツをコンテンツ拡張ストリームと共に受信ユーザへ提供してもよい。コンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームを配信するため、2つ以上のチャネルが用いられてもよい。
【0051】
プロセス500に含まれる動作は例示目的のためのものである。リアルタイム又は記録コンテンツをコンテンツ拡張ストリームと共に提供することは、より少ない動作又は追加的な動作を有する類似のプロセスにより、並びに、ここで説明される原理を用いた動作の異なる順序において、実装されてもよい。ここで説明される動作は、他にもある例のうち、1つ以上のコンピューティングデバイス、1つ以上のプロセッサコア、及び/又は専用処理デバイスにより実行されてもよい。
【0052】
図6は、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態により配置された、例示的なコンピュータプログラム製品にブロック図を表す。
【0053】
いくつかの例において、
図6に示されるように、コンピュータプログラム製品600は、1つ以上の機械読み取り可能命令604を含むこともできる信号担持媒体602を含んでもよく、例えば、プロセッサによる実行に応じて、ここで説明される機能を提供してもよい。このため、例えば、
図4におけるプロセッサ404を参照し、コンテンツ拡張アプリケーション422は、ここで説明されるようなコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームの提供に関連付く行為を実行するため、信号担持媒体602によりプロセッサ404へ伝えられる命令604に応じて、
図6に示された1つ以上のタスクを実行する、又は、該タスクのパフォーマンスを制御してもよい。これら命令のいくつかは、例えば、ここで説明されるいくつかの実施形態による、提示すべく生成され又は取り込まれたコンテンツを受け取ること、複数のユーザから取り込まれたユーザフィードバックを受け取ること、取り込まれたユーザフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成すること、2つ以上のチャネルを通じてコンテンツのユーザエクスペリエンスを向上させるため、特定ユーザのためにコンテンツ拡張ストリームをカスタマイズすること、及び/又は、提示すべきコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームを特定ユーザへ提供することを含んでもよい。
【0054】
いくつかの実装において、
図6に図示された信号担持媒体602は、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、デジタルテープ、メモリ、及び同等の非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体といった、コンピュータ読み取り可能媒体606を含むが、これに限定されない。いくつかの実装において、信号担持媒体602は、メモリ、読み取り/書き込み(R/W)CD、R/W DVD等を含むがこれに限定されない、記録可能媒体608を含んでもよい。いくつかの実装において、信号担持媒体602は、デジタル及び/又はアナログ通信媒体(例えば、光ファイバーケーブル、導波路、有線通信リンク、無線通信リンク等)を含むがこれに限定されない、通信媒体610を含んでもよい。このため、例えば、コンピュータプログラム製品600は、無線周波数(RF)信号担持媒体によってプロセッサ604の1つ以上のモジュールへ伝達されてもよく、信号担持媒体602は通信媒体610(例えば、IEEE802.11標準に準拠する無線通信媒体)により伝達される。
【0055】
いくつかの例によると、拡張コンテンツを配信するためのシステムは、2つ以上のチャネルを通じてコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームを提示するよう構成されたプレゼンテーションモジュールを有するユーザサブシステムを含んでもよい。該システムは、コンテンツ配信ネットワーク中の1つ以上のコンピューティングデバイスを含むコンテンツ配信サブシステムも含んでもよい。コンテンツ配信サブシステムは、取り込まれたユーザフィードバックを受け取ってコンテンツ処理サブシステムへ提供し、コンテンツ処理サブシステムからコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームを受け取ってユーザサブシステムへ配信するよう構成されてもよい。システムは、コンテンツを生成又は取り込み、複数の取り込まれたユーザフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成し、ユーザサブシステムへの配信のためコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームをコンテンツ配信サブシステムへ提供するため、コンテンツ処理サブシステムを更に含んでもよく、提示されるコンテンツのユーザエクスペリエンスを向上させるため、コンテンツ拡張ストリームは特定ユーザのためにカスタマイズされてもよい。
【0056】
他の例によると、2つ以上のチャネルは、聴覚チャネル、視覚チャネル、又は触覚チャネルのうちの1つ以上を含んでもよい。コンテンツ処理サブシステムは、ユーザプロファイル、ユーザフィードバック、又はユーザ位置のうちの1つ以上に基づくユーザグループの選択、選択されたユーザグループからの取り込まれたユーザフィードバックの集約、及び選択されたユーザグループからの集約されたユーザフィードバックを用いたコンテンツ拡張ストリームの生成を通じて、複数の取り込まれたユーザフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成するよう構成されてもよい。コンテンツ処理サブシステムは、ユーザグループのユーザフィードバックの特定ユーザのユーザフィードバックとの一致度に基づきユーザグループを選択するよう構成されてもよい。コンテンツ処理サブシステムは、特定ユーザの感情状態を高めるためコンテンツ拡張ストリームをカスタマイズするよう構成されてもよい。コンテンツ処理サブシステムは、特定ユーザの嗜好に基づきコンテンツ拡張ストリームをカスタマイズするよう構成されてもよい。
【0057】
更なる例によると、フィードバック取込モジュール又はコンテンツ処理サブシステムのうちの1つ又は両方は、ユーザプライバシーを保護するため、取り込まれたユーザフィードバックの1つ以上の部分を匿名化するよう更に構成されてもよい。コンテンツ処理サブシステムは、ライブイベントの取り込み、予め記録されたイベントの取得、又はコンテンツの作成を通じて、コンテンツを生成又は取り込むよう構成されてもよい。フィードバック取込モジュールは、ユーザサブシステムに通信可能に結合された1つ以上センサを通じてユーザフィードバックを取り込むよう構成されてもよい。1つ以上のセンサは、マイクロフォン、圧力センサ、カメラ、光センサ、又は人体センサを含んでもよい。ユーザサブシステムは、表示装置、スピーカ、照明光源、又は触覚デバイスのうちの1つ以上を含んでもよい。ユーザサブシステムは、壁掛け表示装置、デスクトップコンピュータ、携帯型コンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、車載コンピュータ、又は拡張現実(AR)メガネの一部であってもよい。
【0058】
他の例によると、コンテンツ拡張ストリームを提供するためのシステムのサーバ部は、1つ以上の他のコンピューティングデバイスとの通信を容易にするよう構成された通信モジュールと、命令を格納するよう構成されたメモリと、通信モジュールとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサとを含んでもよい。プロセッサは、メモリに格納された命令と合わせて、生成又は取り込まれた提示すべきコンテンツを受け取り、複数のユーザから取り込まれたユーザフィードバックを受け取り、取り込まれたユーザフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成し、提示すべきコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームを特定ユーザへ提供するよう構成されてもよく、2つ以上のチャネルを通じてコンテンツのユーザエクスペリエンスを向上させるため、コンテンツ拡張ストリームは特定ユーザのためにカスタマイズされている。
【0059】
更なる例によると、2つ以上のチャネルは、聴覚チャネル、視覚チャネル、又は触覚チャネルのうちの1つ以上を含んでもよい。プロセッサは、ユーザプロファイル、ユーザフィードバック、又はユーザ位置のうちの1つ以上に基づくユーザグループの選択、選択されたユーザグループから取り込まれたユーザフィードバックの集約、及び選択されたユーザグループから集約されたユーザフィードバックを用いたコンテンツ拡張ストリームの生成を通じて、取り込まれたユーザフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成するよう構成されてもよい。プロセッサは、ユーザグループのユーザフィードバックの特定ユーザのユーザフィードバックとの一致度に基づき、ユーザグループを選択するよう構成されてもよい。プロセッサは、特定ユーザの感情状態を高めるためコンテンツ拡張ストリームをカスタマイズするよう構成されてもよい。
【0060】
いくつかの例によると、プロセッサは、特定ユーザの嗜好に基づきコンテンツ拡張ストリームをカスタマイズするよう構成されてもよい。プロセッサは、ユーザプライバシーを保護するため、取り込まれたユーザフィードバックの1つ以上の部分を匿名化するよう更に構成されてもよい。コンテンツは、取り込まれたライブイベント、取得された予め記録されたイベント、又は作成されたコンテンツであってもよい。ユーザフィードバックは、1つ以上のセンサを通じて取り込まれてサーバへ通信されてもよく、1つ以上センサは、マイクロフォン、圧力センサ、カメラ、光センサ、又は人体センサを含む。提供されたコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームは、表示装置、スピーカ、照明光源、又は触覚デバイスのうちの1つ以上を通じて特定ユーザに提示されてもよい。
【0061】
更なる例によると、コンテンツ拡張ストリームを提供するための方法は、提示すべき生成又は取り込まれたコンテンツを受け取ることと、複数のユーザから取り込まれたユーザフィードバックを受け取ることと、取り込まれたユーザフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成することと、2つ以上のチャネルを通じてコンテンツのユーザエクスペリエンスを向上させるため、コンテンツ拡張ストリームを特定ユーザのためにカスタマイズすることと、提示すべきコンテンツ及びコンテンツ拡張ストリームを特定ユーザに提供することとを含んでもよい。
【0062】
他の例によると、2つ以上のチャネルは、聴覚チャネル、視覚チャネル、又は触覚チャネルのうちの1つ以上を含んでもよい。取り込まれたユーザフィードバックからコンテンツ拡張ストリームを生成することは、ユーザプロファイル、ユーザフィードバック、又はユーザ位置のうちの1つ以上に基づきユーザグループを選択すること、選択されたユーザグループから取り込まれたユーザフィードバックを集約すること、及び選択されたユーザグループから集約されたユーザフィードバックを用いてコンテンツ拡張ストリームを生成することを含んでもよい。ユーザグループを選択することは、ユーザグループのユーザフィードバックの特定ユーザのユーザフィードバックとの一致度に更に基づき、ユーザグループを選択することを含んでもよい。方法は、特定ユーザの感情状態を高めるためコンテンツ拡張ストリームをカスタマイズすることを更に含んでもよい。方法は、特定ユーザの嗜好に基づき、コンテンツ拡張ストリームをカスタマイズすることを含んでもよい。方法は、ユーザプライバシーを保護するため、取り込まれたユーザフィードバックの1つ以上の部分を匿名化することを更に含んでもよい。提示すべく生成され又は取り込まれたコンテンツを受け取ることは、取り込まれたライブイベント、取得された予め記録されたイベント、又は作成されたコンテンツのうちの1つ以上を受け取ることを含んでもよい。
【0063】
ここで説明されたプロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術に影響する可能性のある様々な媒体が存在し(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェア)、好ましい媒体は、プロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術が配備される状況により異なる。例えば、実装者が速度と精度が最優先事項であると判断した場合、実装者は主にハードウェア及び/又はファームウェア媒体を選択してもよく、柔軟性が最優先事項である場合、実装者は主にソフトウェア実装を選択してもよく、又は、更に代替的に、実装者はハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアのいくつかの組合せを選択してもよい。
【0064】
前述の詳細な説明は、ブロック図、フロー図、及び/又は実施例の使用を介し、デバイス及び/又はプロセスの様々な実施形態を示している。そのようなブロック図、フロー図、及び/又は実施例が1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、そのようなブロック図、フロー図、又は実施例中の各機能及び/又は動作は、個別及び/又は集合的に、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの事実上任意の組合せにより実装されてもよい。1つの実施形態において、ここで説明されるいくつかの主題は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、又は他の統合フォーマットを介して実装されてもよい。しかし、ここに開示される実施形態のいくつかの態様は、全体的又は部分的に、1つ以上のコンピュータで実行される1つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば、1つ以上コンピュータシステムで実行される1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のプロセッサで実行される1つ以上のプログラムとして(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサで実行される1つ以上のプログラムとして)、ファームウェアとして、又は事実上それらの任意の組合せとして、集積回路に同等に実装されることができ、回路の設計、及び/又は、ソフトウェア及び/又はファームウェアのためのコードの記述が本発明に照らし可能である。
【0065】
本発明は、本願に記載されている、様々な態様の例示として意図されている特定の実施形態に限定されるべきでない。その精神と範囲から逸脱することなく、多くの改変及び変形を行うことができる。ここで列挙されたものに加え、本発明の範囲内の機能的に均等な方法及び装置が前述の説明から可能である。そのような改変及び変形は、添付の特許請求の範囲内に入ることを意図している。本発明は、添付の特許請求の範囲の条件、並びに権利が与えられたそのような特許請求の範囲の均等物の全範囲によってのみ限定される。ここで用いられる用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図していない。
【0066】
加えて、ここで説明される主題のメカニズムは様々な形態のプログラム製品として配布されることができ、ここで説明される主題の例示的な実施形態は、実際に配布を実行するために用いられる信号伝達媒体の特定のタイプに関係なく適用される。信号伝達媒体の例には、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ(HDD)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、デジタルテープ、コンピュータメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD)といった記録可能型媒体と、デジタル及び/又はアナログ通信媒体(例えば、光ファイバーケーブル、導波路、有線通信リンク、無線通信リンク等)といった伝達型媒体とを含むが、これに限定されない。
【0067】
ここに記載されたかたちでデバイス及び/又はプロセスを描写し、その後、そのような描写されたデバイス及び/又はプロセスをデータ処理システムに統合するためにエンジニアリング手法を用いることは、当技術分野内で一般的である。つまり、ここで説明されるデバイス及び/又はプロセスの少なくとも一部は、妥当な実験量を介し、データ処理システムに統合することができる。データ処理システムは、システムユニット筐体、ビデオ表示装置、揮発性及び不揮発性メモリといったメモリ、マイクロプロセッサ及びデジタルシグナルプロセッサといったプロセッサ、オペレーティングシステムといった計算実体、ドライバ、グラフィカルユーザインターフェイス、及びアプリケーションプログラム、タッチパッド又はスクリーンといった1つ以上の対話型デバイス、及び/又はフィードバックループ及び制御モータを含む制御システムのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0068】
データ処理システムは、データコンピューティング/通信及び/又はネットワークコンピューティング/通信システムに見られるものといった、任意の適切な市販の構成要素を利用して実装することができる。ここで説明される主題は、異なる他の構成要素に包含又は接続される異なる構成要素を表すことがある。そのように図示されたアーキテクチャは単なる例示であり、実際、同一機能を実現する他の多くのアーキテクチャを実装することができる。概念的な意味では、同一機能を実現するための構成要素の配置は、所望の機能が達成されるよう効果的に「関連付けられる」。よって、特定の機能を達成するためにここで組み合わされた任意の2つの構成要素は、アーキテクチャ又は中間的構成要素に関係なく、所望の機能が達成されるよう互いに「関連付けられる」と見なされることができる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に接続された」又は「動作可能に結合された」と見なされてもよく、そのように関連付けられることのできる任意の2つの構成要素は所望の機能を達成するため相互に「動作可能に結合可能」と見なされてもよい。動作可能に結合可能な特定の例には、物理的に接続可能な及び/又は物理的に相互作用する構成要素、及び/又は、無線で相互作用可能な及び/又は無線で相互作用する構成要素、及び/又は、論理的に相互作用する及び/又は論理的に相互作用可能な構成要素が含まれるが、これに限定されない。
【0069】
ここでの実質的に全ての複数形及び/又は単数形の用語の使用に関し、当業者は、文脈及び/又は応用に適切であるように、複数形から単数形へ、及び/又は、単数形から複数形へと翻訳することができる。明確化するため、様々な単数形/複数形の置き換えをここで明示的に記載し得る。
【0070】
一般的に、ここで、特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲本文)で用いられる用語は、一般に「開放的」用語として意図されている(例えば、「含んでいる」という用語は「含んでいるがこれに限定されない」と解釈されるべきであり、「有する」という用語は「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、「含む」という用語は「含むがこれに限定されない」等と解釈されるべきである)。導入された請求項詳述にて特定の数が意図されている場合、そのような意図は請求項に明示的に詳述され、そのような詳述がない場合、そのような意図は存在しないことが当業者により更に理解されるであろう。例えば、理解を助けるために、以下の添付の特許請求の範囲は、請求項詳述を導入するための導入句「少なくとも1つ」及び「1つ以上」の使用法を含む可能性がある。ただし、そのような句の使用は、1つの請求項が「1つ以上」又は「少なくとも1つ」という導入句と「a」又は「an」といった不定冠詞とを含むときであっても、不定冠詞「a」又は「an」による請求項詳述の導入が、そのような請求項詳述を含んだ特定の請求項を、そのような詳述を1つのみ含む実施形態に限定することを意味すると解釈されるべきではなく(例えば、「a」及び/又は「an」は「少なくとも1つ」又は「1つ以上」を意味すると解釈されるべきである)、同じことが請求項詳述を導入するために用いられる不定冠詞の使用にも当てはまる。加えて、導入された請求項詳述での特定の数が明示的に記載されている場合であっても、当業者は、そのような記載が、少なくとも記載された数、を意味すると理解するであろう(例えば、他の修飾子のない単なる「2つという詳述」という記載は、少なくとも2つという詳述、又は、2つ以上という詳述を意味する)。
【0071】
更に、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」に類似する条件が用いられる場合、一般的に、そのような構成は当業者がその条件を理解するという意味において意図されている(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBを共に、AとCを共に、BとCを共に、及び/又は、AとBとCを共に有するシステムを含むが、これに限定されない)。明細書、特許請求の範囲、又は図面のいずれにおいても、2つ以上の代替語を提示する事実上全ての離接的な語及び/又は句は、用語のうちの1つ、用語のうちのいずれか、又は用語の両方を含む可能性を予期するよう理解されるべきであることが当業者により更に理解される。例えば、句「A又はB」は、「A」、又は「B」、又は「A及びB」の可能性を含むと理解される。
【0072】
明細書を提供するためといったあらゆる目的のため、ここで開示される全ての範囲は、あらゆる可能な部分範囲及びそれらの部分範囲の組合せをも包含する。列挙された範囲はいずれも、同一の範囲を少なくとも均等な半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1等に分割することが可能であるよう十分に説明されていると容易に認めることができる。非限定的な例として、ここで論じられる各範囲は、下方3分の1、中間3分の1、及び上方3分の1等に容易に分解可能である。当業者にも理解されるように、「~まで」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」といった全ての文言は、上述したように、続けて部分範囲に分割可能な範囲を述べ参照する数を含む。最後に、範囲には各個別のメンバーが含まれる。このため、例えば、1~3個のセルを有する群は、1個、2個、又は3個のセルを有する群を指す。同様に、1~5個のセルを有する群は、1個、2個、3個、4個、又は5個のセルを有する群を指す。
【0073】
様々な態様及び実施形態をここで開示しているが、他の態様及び実施形態も可能である。ここで開示される様々な態様及び実施形態は例示目的であり、限定することを意図しておらず、真の範囲及び精神は以下の特許請求の範囲により示される。
【国際調査報告】