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特表2023-553019パラメータ設定方法、パラメータ設定装置及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-20
(54)【発明の名称】パラメータ設定方法、パラメータ設定装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/23 20230101AFI20231213BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20231213BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W24/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023534216
(86)(22)【出願日】2020-12-08
(85)【翻訳文提出日】2023-06-15
(86)【国際出願番号】 CN2020134697
(87)【国際公開番号】W WO2022120611
(87)【国際公開日】2022-06-16
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
2.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】董 賢東
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL11
(57)【要約】
本開示は、パラメータ設定方法、パラメータ設定装置及び記憶媒体に関する。パラメータ設定方法は、端末に適用され、事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するステップであって、前記PRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれるステップと、前記PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定するステップと、を含む。本開示により、端末にPRS設定パラメータセットを事前に設定し、使用されるPRS設定をアクティブ化し、端末の測位を完了し、遅延を低減するという効果に達する。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パラメータ設定方法であって、端末に適用され、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するステップであって、前記PRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれるステップと、
前記PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定するステップと、を含む、
ことを特徴とするパラメータ設定方法。
【請求項2】
前記事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するステップは、
第1の指示情報を受信するステップであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものであるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のパラメータ設定方法。
【請求項3】
前記PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定するステップは、
第2の指示情報を受信するステップであって、前記第2の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のパラメータ設定方法。
【請求項4】
前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである、
ことを特徴とする請求項3に記載のパラメータ設定方法。
【請求項5】
前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、
前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のパラメータ設定方法。
【請求項6】
前記第1の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信されたランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージに基づいて決定され、
または
前記第1の指示情報は、測位管理機能(LMF)から送信された測位プロトコル(LPP)メッセージに基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項2に記載のパラメータ設定方法。
【請求項7】
前記第2の指示メッセージは、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)メッセージ及び/又はマルチメディアアクセス制御層(MAC)メッセージ及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに基づいて決定され、
または
前記第2の指示メッセージは、LMFから送信されたLPPメッセージに基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項3に記載のパラメータ設定方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを測定し、PRS測定結果を無線ネットワーク機器及び/又は測位管理機能(LMF)に送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のパラメータ設定方法。
【請求項9】
パラメータ設定方法であって、コアネットワーク機器に適用され、
端末に事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するステップを含む、
ことを特徴とするパラメータ設定方法。
【請求項10】
前記方法は、
第1の指示情報を送信するステップであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものであるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のパラメータ設定方法。
【請求項11】
前記方法は、
第2の指示メッセージを送信するステップであって、前記第2の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであるステップをさらに含む、 ことを特徴とする請求項9に記載のパラメータ設定方法。
【請求項12】
前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである、
ことを特徴とする請求項11に記載のパラメータ設定方法。
【請求項13】
前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、
前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のパラメータ設定方法。
【請求項14】
前記第1の指示情報を送信するステップは、
LPPメッセージによって前記第1の指示メッセージを送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のパラメータ設定方法。
【請求項15】
前記第2の指示メッセージを送信するステップは、
LPPメッセージによって前記第2の指示メッセージを送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のパラメータ設定方法。
【請求項16】
前記方法は、
第3の指示メッセージを送信するステップであって、前記第3の指示メッセージは、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを無線ネットワーク機器に指示するためのものであるステップをさらに含む、 ことを特徴とする請求項9に記載のパラメータ設定方法。
【請求項17】
前記第3の指示情報は、さらに、端末に前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する、
ことを特徴とする請求項16に記載のパラメータ設定方法。
【請求項18】
前記方法は、
第4の指示メッセージを送信するステップであって、前記第4の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示するためのものであるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のパラメータ設定方法。
【請求項19】
前記第4の指示情報は、さらに、前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する、
ことを特徴とする請求項18に記載のパラメータ設定方法。
【請求項20】
前記方法は、
端末及び/又は無線ネットワーク機器から送信されたPRS測定結果を受信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のパラメータ設定方法。
【請求項21】
パラメータ設定方法であって、無線ネットワーク機器に適用され、
第1の指示情報を決定するステップであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものであるステップと、
前記第1の指示情報を送信するステップと、を含む、 ことを特徴とするパラメータ設定方法。
【請求項22】
前記方法は、
第2の指示メッセージを決定するステップであって、前記第2の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであるステップと、
前記第2の指示メッセージを送信するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項21に記載のパラメータ設定方法。
【請求項23】
前記方法は、
第3の指示情報を受信し、第3の指示メッセージに基づいて、事前に設定された前記PRS設定パラメータセットを決定するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項21に記載のパラメータ設定方法。
【請求項24】
前記第3の指示情報は、さらに、端末に前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように前記無線ネットワーク機器に指示する、
ことを特徴とする請求項23に記載のパラメータ設定方法。
【請求項25】
前記方法は、
第4の指示メッセージを受信するステップであって、前記第4の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように指示するためのものであるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項21に記載のパラメータ設定方法。
【請求項26】
前記第4の指示情報は、さらに、前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように前記無線ネットワーク機器に指示する、 ことを特徴とする請求項25に記載のパラメータ設定方法。
【請求項27】
前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである、
ことを特徴とする請求項22に記載のパラメータ設定方法。
【請求項28】
前記第2の指示メッセージは、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、
前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項27に記載のパラメータ設定方法。
【請求項29】
前記第1の指示情報は、ランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージによって送信される、
ことを特徴とする請求項21に記載のパラメータ設定方法。
【請求項30】
前記第2の指示メッセージは、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)及び/又はマルチメディアアクセス制御(MAC)メッセージ及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージによって送信される、
ことを特徴とする請求項22に記載のパラメータ設定方法。
【請求項31】
前記方法は、
端末から送信されたPRS測定結果を受信し、PRS測定結果を測位管理機能(LMF)に送信するステップをさらに含む、 ことを特徴とする請求項21に記載のパラメータ設定方法。
【請求項32】
パラメータ設定装置であって、端末に適用され、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するための第1の決定モジュールであって、前記PRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれる第1の決定モジュールと、
前記PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定するための第2の決定モジュールと、を含む、
ことを特徴とするパラメータ設定装置。
【請求項33】
パラメータ設定装置であって、コアネットワーク機器に適用され、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するための決定モジュールを含む、
ことを特徴とするパラメータ設定装置。
【請求項34】
パラメータ設定装置であって、無線ネットワーク機器に適用され、
第1の指示情報を決定するための決定モジュールであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである決定モジュールと、
前記第1の指示情報を送信するための送信モジュールと、を含む、
ことを特徴とするパラメータ設定装置。
【請求項35】
パラメータ設定装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~8のいずれかに記載のパラメータ設定方法を実行するか、または請求項9~20のいずれかに記載のパラメータ設定方法を実行するか、または請求項21~31のいずれかに記載のパラメータ設定方法を実行するように構成される、
ことを特徴とするパラメータ設定装置。
【請求項36】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記記憶媒体における命令がモバイル端末のプロセッサによって実行される場合、モバイル端末が、請求項1~8のいずれかに記載のパラメータ設定方法を実行できるか、または請求項9~20のいずれかに記載のパラメータ設定方法を実行できるか、または請求項21~31のいずれかに記載のパラメータ設定方法を実行できるようにする、 ことを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信技術の分野に関し、特にパラメータ設定方法、パラメータ設定装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムでは、端末の測位を実現するために、さらに様々な測位技術が導入されている。ダウンリンク、ダウンリンクとアップリンクの測位を組み合わせた測位技術、例えばダウンリンク到達時間差(DL-Time Difference Of Arrival、DL-TDOA)、ダウンリンク到達角度(DL-Angle Of Arrival、DL-AOA)、複数の往復時間(multi-Round Trip Time、multi-RTT)などの測位技術について、端末は、UEを測位する前にPRSに対して関連する測定を行うために、測位基準信号(positioning reference signal、PRS)の設定を取得する必要がある。
【0003】
産業用モノのインターネット(IIOT)の応用シーンでは、エンドツーエンドの遅延低減のニーズが提起されているため、ビジネスのニーズを満たすために、既存の測位技術の遅延をさらに低減する必要がある。関連技術では、端末を測位する過程で端末にPRSパラメータを設定することにより、端末の測位を実現しており、遅延低減のニーズを満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連技術に存在する問題を克服するために、本開示は、パラメータ設定方法、パラメータ設定装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、パラメータ設定(configure)方法を提供し、該方法は、端末に適用され、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定(configuration)パラメータセットを決定するステップであって、前記PRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれるステップと、前記PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定するステップと、を含む。
【0006】
一実施形態では、前記事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するステップは、
第1の指示情報を受信するステップであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものであるステップを含む。
【0007】
一実施形態では、前記前記PRS設定パラメータセットに基づいて、PRS設定を決定することは、
第2の指示情報を受信し、前記第2の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであることを含む。
【0008】
一実施形態では、前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0009】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
一実施形態では、前記第1の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信されたランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージに基づいて決定され、
または
前記第1の指示情報は、測位管理機能(LMF)から送信された測位プロトコル(LPP)メッセージに基づいて決定される。
【0011】
一実施形態では、前記第2の指示メッセージは、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)メッセージ及び/又はマルチメディアアクセス制御層(MAC)メッセージ及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに基づいて決定され、
または
前記第2の指示メッセージは、LMFから送信されたLPPメッセージに基づいて決定される。
【0012】
一実施形態では、前記方法は、
前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを測定し、PRS測定結果を無線ネットワーク機器及び/又は測位管理機能(LMF)に送信するステップをさらに含む。
【0013】
本開示の実施例の第2の態様によれば、パラメータ設定方法を提供し、コアネットワーク機器に適用され、前記方法は、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するステップを含む。
【0014】
一実施形態では、前記方法は、
第1の指示情報を送信するステップであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものであるステップをさらに含む。
【0015】
一実施形態では、前記方法は、
第2の指示メッセージを送信するステップであって、前記第2の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであるステップをさらに含む。
【0016】
一実施形態では、前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0017】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
一実施形態では、前記第1の指示情報を送信するステップは、
LLPメッセージに基づいて、前記第1の指示メッセージを送信するステップを含む。
【0019】
一実施形態では、前記第2の指示メッセージを送信するステップは、
LPPメッセージに基づいて、前記第2の指示メッセージを送信するステップを含む。
【0020】
一実施形態では、前記方法は、
第3の指示メッセージを送信するステップであって、前記第3の指示メッセージは、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを無線ネットワーク機器に指示するためのものであるステップをさらに含む。
【0021】
一実施形態では、前記第3の指示情報は、さらに、端末に前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0022】
一実施形態では、前記方法は、
第4の指示メッセージを送信するステップであって、前記第4の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示するためのものであるステップをさらに含む。
【0023】
一実施形態では、前記第4の指示情報は、さらに、前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0024】
一実施形態では、前記方法は、
端末及び/又は無線ネットワーク機器から送信されたPRS測定結果を受信するステップをさらに含む。
【0025】
本開示の実施例の第3の態様によれば、パラメータ設定方法を提供し、無線ネットワーク機器に適用され、前記方法は、
第1の指示情報を決定するステップであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものであるステップと、前記第1の指示情報を送信するステップと、を含む。
【0026】
一実施形態では、前記方法は、
第2の指示メッセージを決定するステップであって、前記第2の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであるステップと、前記第2の指示メッセージを送信するステップと、をさらに含む。
【0027】
一実施形態では、前記方法は、
第3の指示情報を受信し、第3の指示メッセージに基づいて、事前に設定された前記PRS設定パラメータセットを決定するステップをさらに含む。
【0028】
一実施形態では、前記第3の指示情報は、さらに、端末に前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように前記無線ネットワーク機器に指示する。
【0029】
一実施形態では、前記方法は、
第4の指示メッセージを受信するステップであって、前記第4の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように指示するためのものであるステップをさらに含む。
【0030】
一実施形態では、前記第4の指示情報は、さらに、前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように前記無線ネットワーク機器に指示する。
【0031】
一実施形態では、前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0032】
一実施形態では、前記第2の指示メッセージは、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0033】
一実施形態では、前記第1の指示情報は、ランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージによって送信される。
【0034】
一実施形態では、前記第2の指示メッセージは、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)及び/又はシステムMAC及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージによって送信される。
【0035】
一実施形態では、前記方法は、
端末から送信されたPRS測定結果を受信し、PRS測定結果を測位管理機能(LMF)に送信するステップをさらに含む。
【0036】
本開示の実施例の第4の態様によれば、パラメータ設定装置を提供し、該装置は、端末に適用され、前記装置は、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するための第1の決定モジュールであって、前記PRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれる第1の決定モジュールと、前記PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定するための第2の決定モジュールと、を含む。
【0037】
一実施形態では、前記第1の決定モジュールは、
第1の指示情報を受信し、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。
【0038】
一実施形態では、前記第2の決定モジュールは、
第2の指示情報を受信し、前記第2の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものである。
【0039】
一実施形態では、前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0040】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
一実施形態では、前記第1の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信されたランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージに基づいて決定され、
または
前記第1の指示情報は、測位管理機能(LMF)から送信された測位プロトコル(LPP)メッセージに基づいて決定される。
【0042】
一実施形態では、前記第2の指示メッセージは、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)メッセージ及び/又はマルチメディアアクセス制御層(MAC)メッセージ及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに基づいて決定され、
または
前記第2の指示メッセージは、LMFから送信されたLPPメッセージに基づいて決定される。
【0043】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを測定し、PRS測定結果を無線ネットワーク機器及び/又は測位管理機能(LMF)に送信する。
【0044】
本開示の実施例の第5の態様によれば、パラメータ設定装置を提供し、コアネットワーク機器に適用され、前記装置は、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するための決定モジュールを含む。
【0045】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
第1の指示情報を送信し、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。
【0046】
一実施形態では前記装置は、さらに、
第2の指示メッセージを送信し、前記第2の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものである。
【0047】
一実施形態では、前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0048】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
LLPメッセージに基づいて、前記第1の指示メッセージを送信する。
【0050】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
LPPメッセージに基づいて、前記第2の指示メッセージを送信する。
【0051】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
第3の指示メッセージを送信し、前記第3の指示メッセージは、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを無線ネットワーク機器に指示するためのものである。
【0052】
一実施形態では、前記第3の指示情報は、さらに、端末に前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0053】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
第4の指示メッセージを送信し、前記第4の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示するためのものである。
【0054】
一実施形態では、前記第4の指示情報は、さらに、前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0055】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
端末及び/又は無線ネットワーク機器から送信されたPRS測定結果を受信する。
【0056】
本開示の実施例の第6の態様によれば、パラメータ設定装置を提供し、無線ネットワーク機器に適用され、前記装置は、
第1の指示情報を決定するための決定モジュールであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである決定モジュールと、前記第1の指示情報を送信するための送信モジュールと、を含む。
【0057】
一実施形態では、前記決定モジュールは、さらに、
第2の指示メッセージを決定し、前記第2の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであり、前記第2の指示メッセージを送信する。
【0058】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
第3の指示情報を受信し、第3の指示メッセージに基づいて、事前に設定された前記PRS設定パラメータセットを決定する。
【0059】
一実施形態では、前記第3の指示情報は、さらに、端末に前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように前記無線ネットワーク機器に指示する。
【0060】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
第4の指示メッセージを受信し、前記第4の指示メッセージは、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように指示するためのものである。
【0061】
一実施形態では、前記第4の指示情報は、さらに、前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように前記無線ネットワーク機器に指示する。
【0062】
一実施形態では、前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0063】
一実施形態では、前記第2の指示メッセージは、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0064】
一実施形態では、前記第1の指示情報は、ランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージによって送信される。
【0065】
一実施形態では、前記第2の指示メッセージは、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)及び/又はシステムMAC及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージによって送信される。
【0066】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
端末から送信されたPRS測定結果を受信し、PRS測定結果を測位管理機能(LMF)に送信する。
【0067】
本開示の実施例の第7の態様によれば、パラメータ設定装置を提供し、
プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、ここで、前記プロセッサは、第1の態様または第1の態様のいずれかの実施形態に記載のパラメータ設定方法を実行するか、または第2の態様または第2の態様のいずれかの実施形態に記載のパラメータ設定方法を実行するか、または第3の態様または第3の態様のいずれかの実施形態に記載のパラメータ設定方法を実行するように構成される。
【0068】
本開示の実施例の第8の態様によれば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記記憶媒体における命令がモバイル端末のプロセッサによって実行される場合、モバイル端末が、第1の態様または第1の態様のいずれかの実施形態に記載のパラメータ設定方法を実行するか、または第2の態様または第2の態様のいずれかの実施形態に記載のパラメータ設定方法を実行するか、または第3の態様または第3の態様のいずれかの実施形態に記載のパラメータ設定方法を実行するようにする。
【発明の効果】
【0069】
本開示の実施例によって提供される技術的態様は、以下の有益な効果を含むことができる。端末にPRS設定パラメータセットを事前に設定することにより、端末の測位情報を決定する必要がある場合、PRSを受信するためのPRS設定をアクティブ化するように端末に指示すれば端末を測位することができ、測位遅延を低減することができる。
【0070】
なお、以上の一般的な説明および後述の詳細な説明は例示的および解釈的なものであり、本開示を制限するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
ここの図面は本明細書の一部を構成するために本明細書に組み込まれており、本開示の実施例に適合するものを示し、本明細書と共に本開示の原理を説明するために使用される。
図1】例示的な一実施例によって示される無線通信システムの概略図である。
図2】本開示によって示されるPRS設定を取得する概略図である。
図3】本開示によって示される別のPRS設定を取得する概略図である。
図4】本開示によって示される更なるPRS設定を取得する概略図である。
図5】例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定方法のフローチャートである。
図6】例示的な一実施例によって示される別のパラメータ設定方法のフローチャートである。
図7】例示的な一実施例によって示される別のパラメータ設定方法のフローチャートである。
図8】例示的な一実施例によって示される別のパラメータ設定方法のフローチャートである。
図9】例示的な一実施例によって示される指示情報の概略図である。
図10】例示的な一実施例によって示される別の指示情報の概略図である。
図11】例示的な一実施例によって示される別の指示情報の概略図である。
図12】例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定装置のブロック図である。
図13】例示的な一実施例によって示される別のパラメータ設定装置のブロック図である。
図14】例示的な一実施例によって示される別のパラメータ設定装置のブロック図である。
図15】例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定のための装置のブロック図である。
図16】例示的な一実施例によって示される別のパラメータ設定のための装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0072】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載された実施形態は、本発明と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載された、本発明のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0073】
本開示の実施例によって提供されるパラメータ設定方法は図1に示す無線通信システムに適用可能である。図1を参照して、当該無線通信システムは端末とネットワーク機器を含む。端末とネットワーク機器との間は無線リソースを介して情報の送信と受信を行う。
【0074】
なお、図1に示す無線通信システムは単に例示的なものだけであり、無線通信システムには他のネットワーク機器も含まれてもよく、例えばコアネットワーク機器、無線中継デバイス、及び無線返信機器なども含まれていてもよく、図1では描かれていない。本開示の実施例は、当該無線通信システムに含まれるネットワーク機器の数と端末の数を限定しない。
【0075】
さらに、本開示の実施例の無線通信システムは、無線通信機能を提供するネットワークである。無線通信システムでは、異なる通信技術、例えば、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、ブロードバンド符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency-division multiple access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(single Carrier FDMA、SC-FDMA)、キャリアセンス多重アクセス/衝突回避(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を採用することができる。異なるネットワークの容量、レート、遅延などの要素によって、ネットワークを2G(英語:generation)ネットワーク、3Gネットワーク、4Gネットワークまたは5Gネットワークのような未来の進化ネットワークに分けることができ、5Gネットワークは新無線ネットワーク(New Radio、NR)とも呼ばれる。説明の便宜上、本開示は無線通信ネットワークを単にネットワークと呼ぶことがある。
【0076】
さらに、本開示に関わるネットワーク機器は無線アクセスネットワーク機器とも呼ばれる。この無線アクセスネットワーク機器は、基地局、進化型基地局(evolved node B、基地局)、ホーム基地局、ワイヤレスフィディリティ(wireless fidelity、WIFI)システムにおけるアクセスポイント(access point、AP)、無線中継ノード、無線返信ノード、伝送ポイント(transmission point、TP)または送受信ポイント(transmission and reception point、TRP)などであってもよいし、NRシステムにおけるgNBであってもよく、または、基地局を構成するコンポーネントや一部のデバイスなどであってもよい。テレマティクス(V2X)通信システムの場合、ネットワーク機器は車載機器であってもよい。本開示の実施例では、ネットワーク機器に採用される具体的な技術および具体的なデバイス形態は限定されないことを理解されたい。
【0077】
さらに、本開示に関わる端末は、端末機器、ユーザ機器(User Equipment、UE)、モバイルステーション(Mobile Station、MS)、モバイル端末(Mobile Terminal、MT)などとも呼ばれ、ユーザに音声及び/又はデータ接続性を提供する機器である。例えば、端末は、無線接続機能を持つハンドヘルド機器、車載機器などであってもよい。現在、一部の端末の例としては、スマートフォン(Mobile Phone)、ポケットコンピュータ(Pocket Personal Computer、PPC)、ハンドヘルド、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、ノートパソコン、タブレットパソコン、ウェアラブル機器、または車載機器などが列挙される。また、テレマティクス(V2X)通信システムの場合、端末機器は車載機器であってもよい。本開示の実施例では、端末に採用される具体的な技術および具体的なデバイス形態は限定されないことを理解されたい。
【0078】
通信システムでは、端末の測位を実現するために、さらに様々な測位技術が導入されている。ダウンリンク、ダウンリンクとアップリンクの測位を組み合わせた測位技術、例えばDL-TDOA、DL-AOA、multi-RTTなどの測位技術について、端末は、UEを測位する前にPRSの設定を取得する必要がある。例示的に、図2は本開示によって示されるPRS設定を取得する概略図である。図2に示すように、UEは以下のプロセスによってPRSの設定を取得することができる。
【0079】
コアネットワークの測位管理機能(Location Management Function、LMF)ネットワーク要素は積極的にUEに測位支援情報を提供し、LMFは、測位プロトコル(LPP)を通じてUEに支援測位情報を提供することができ、ここで、支援情報にはPRS設定が含まれている。
【0080】
または、別の実施形態では、図3は本開示によって示される別のPRS設定を取得する概略図である。図3に示すように、UEがLMFに測位支援情報リクエストを送信し、LMFはUEのリクエストを受信してからUEに支援情報を送信し、ここで、支援情報にはPRS設定が含まれている。
【0081】
以下の実施例では図3と組み合わせてDL-AOA/DL-TDOA測位技術を例として、UE測位の実現を説明する。図4は本開示によって示される更なるPRS設定を取得する概略図である。図4に示すように、LMFがLPP Request capabilities(LPPリクエスト能力)メッセージをUEに送信してUEの測位能力をリクエストし、UEは、その測位能力をLMFに提供し、LMFから送信された測位支援情報及び測位情報リクエストを受信することができる。UEは、ネットワーク設定の測定間隔に基づいて、PRSを受信してPRSを測定する。UEは測定結果をLMFに提供する。ここで、測位支援情報にはPRS設定が含まれている。
【0082】
上記実施例から、ダウンリンク測位技術によってUEを測位する過程では、LMFがLPPメッセージによってUEに測位支援情報を提供する必要があり、測位支援情報によって端末のPRS設定を設定し、この過程で、エンドツーエンドの遅延は約50msである。しかし、関連技術では、IIOTのシナリオについて、さらにエンドツーエンドの遅延が約10msであるというニーズが提起されている。そのため、測位ニーズを満たすためには、既存の測位技術の遅延をさらに低減する必要がある。
【0083】
これに基づいて、本開示は、PRS設定をUEに事前に設定できることを提案し、UE測位中にUEにPRS設定情報を送信する必要がないため、測位遅延を低減する効果を実現する。ネットワーク機器がUEにPRS設定情報を事前に設定し、UEがPRS設定情報を使用する必要がある場合、ネットワーク機器はUEに使用されるPRS設定情報をアクティブ化すればよく、UEはアクティブ化されたPRS設定情報に基づいてPRSを測定することにより、UEの測位を完了し、測位遅延を低減する。なお、本開示の実施例では、PRS設定情報はPRS設定パラメータとも呼ばれる。
【0084】
図5は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定方法のフローチャートである。図5に示すように、パラメータ設定方法は端末に適用され、以下のステップを含む。
【0085】
ステップS11では、事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定する。
【0086】
本開示の実施例では、UEはPRS設定パラメータセットを決定し、PRS設定パラメータセットを事前に設定し、ここでPRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれる。UEは、少なくとも1セットのPRS設定パラメータに基づいてPRSを測定し、UE測位情報を決定することができる。
【0087】
ここで、PRS設定パラメータセットは、以下の形態のうちの1つであり得る。
【0088】
一実施形態では、PRS設定パラメータセットは、同一無線ネットワーク機器のPRS設定パラメータを含んでもよく、PRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれる。
【0089】
一実施形態では、PRS設定パラメータセットは、異なる複数の無線ネットワーク機器のPRS設定パラメータを含んでもよく、このPRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれ、各セットのPRS設定パラメータは異なる複数の無線ネットワーク機器のPRS設定パラメータに対応する。
【0090】
ステップS12では、PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定する。
【0091】
本開示の実施例では、UEは、事前に設定されたPRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定を決定することができ、ここで、PRS設定パラメータセットに基づいて決定されたPRS設定はPRS受信に使用される。以上のように、一実施形態では、PRS設定パラメータセットが同一無線ネットワーク機器のPRS設定パラメータを含む場合、UEは、異なるPRS設定パラメータセットに基づいて少なくとも1セットのPRS設定を決定する。一実施形態では、PRS設定パラメータセットが異なる無線ネットワーク機器のPRS設定パラメータを含む場合、UEは、事前に設定されたPRS設定パラメータセットに基づいて少なくとも1セットのPRS設定を決定し、決定された各セットのPRS設定パラメータにおいて異なる複数の無線ネットワーク機器のPRS設定パラメータを対応させ、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定することができる。
【0092】
本開示のいくつかの実施例では、UEは、受信された第1の指示メッセージに基づいて、PRS設定パラメータセットを事前に設定すると決定することができる。ここで、第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するようにUEに指示するためのものである。
【0093】
本開示の実施例では、UEは、UEと無線ネットワーク機器(例えば基地局)とのランダムアクセス過程中のランダムアクセスメッセージ(message、MSG)4(message)\MSG 2に基づいて、第1の指示メッセージを受信することができる。
【0094】
本開示の実施例では、UEは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)メッセージによって、第1の指示メッセージを受信することができる。
【0095】
本開示の実施例では、UEは、ダウンリンク制御情報(DCI)を介して、第1の指示メッセージを受信することができる。
【0096】
本開示の実施例では、UEは、LMFから送信されたLPPメッセージによって、第1の指示メッセージを受信することができる。
【0097】
なお、UEは、LPPメッセージが受信されたことに応答して、LPPメッセージに含まれる事前に設定されたPRS設定パラメータセットを決定し、RRCメッセージまたはMSG 2/MSG 4を介して、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを受信して、LPPメッセージに含まれる事前に設定されたPRS設定パラメータセットを使用すると決定する。
【0098】
本開示の実施例では、UEは第2の指示メッセージを受信することができ、ここで、第2の指示メッセージは、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定のパラメータを決定するように端末に指示するためのものである。UEは、受信された第2の指示メッセージに基づいて、UEがPRSを受信するためのPRS設定のパラメータを決定することができる。
【0099】
本開示の実施例では、UEによって決定されたPRSを受信するためのPRS設定は、UEによって事前に設定されたPRS設定パラメータセットのサブセットであってもよい。本開示の実施例では、決定されたPRSを受信するためのPRS設定をPRS設定パラメータサブセットと呼び、すなわち、ネットワークが第1の指示情報によってUEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定し、このPRS設定パラメータセットには少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれ、ネットワークが第2の指示情報によってUEに対してPRSの設定パラメータを設定し、第2の指示情報によってUEに設定されたPRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットにおける複数セットのPRS設定パラメータのうちの1セットのPRS設定パラメータである。本開示の実施例では、第2の指示情報は、
PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、
PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0100】
ここで、UEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータはPRS設定パラメータサブセットであり、第1の指示子及び/又は第2の指示子はビットなどのシンボルであってもよい。
【0101】
本開示の実施例の一形態では、UEは、受信された第2の指示情報に第1の指示子のみが含まれることに応答して、アクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットを決定し、PRSを受信する。ここで、第1の指示子はまた、アクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットに基づいてPRSを受信するようにUEに暗黙的に指示することができる。
【0102】
一形態では、UEは、受信された第2の指示情報に第2の指示子のみが含まれることに応答して、事前に設定されたPRS設定パラメータセットに基づいてPRSを受信すると決定し、本開示の実施例では、UEによって受信された第2の指示メッセージに第2の指示子が含まれる場合、UEによって事前に設定されたPRS設定パラメータセットに1セットのPRS設定パラメータのみが含まれると決定する。
【0103】
一形態では、UEは、受信された第2の指示情報に第1の指示子及び第2の指示子が含まれることに応答して、アクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットを決定し、第2の指示子に基づいてPRSの受信を決定する。
【0104】
本開示の実施例では、第2の指示メッセージは、基地局から送信されたRRC及び/又はMAC及び/又はDCIメッセージに基づいて決定されてもよい。あるいは、第2の指示メッセージは、LMFから送信されたLPPメッセージに基づいて決定されてもよい。
【0105】
本開示の実施例では、UEはPRS設定パラメータに基づいてPRSを測定する。さらに、UEは、決定されたPRS設定に基づいてPRSを受信し、受信されたPRSを測定して、PRS測定結果を決定する。ここで、測定結果には位置情報が含まれても良い。
【0106】
本開示の実施例では、UEは、コアネットワーク機器(例えばLMF)及び/又は無線ネットワーク機器にPRS測定結果または位置情報を送信することもできる。
【0107】
同じ/類似の構想に基づいて、本開示の実施例はパラメータ設定方法をさらに提供する。
【0108】
図6は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定方法のフローチャートである。図6に示すように、パラメータ設定方法はコアネットワーク機器に適用され、以下のステップを含む。
【0109】
ステップS21では、測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定する。
【0110】
本開示の実施例では、コアネットワーク機器はLMFであってもよく、LMFは、少なくとも1セットのPRS設定パラメータを決定し、決定された少なくとも1セットのPRS設定パラメータに基づいて、PRS設定パラメータセットを決定する。
【0111】
一実施形態では、LMFは、無線ネットワーク機器にNR測位プロトコル(NRPPa)メッセージを送信することにより、少なくとも1セットのPRS設定パラメータを提供するように無線ネットワーク機器に指示することができる。ここで、無線ネットワーク機器は1つまたは複数を含むことができる。LMFは、受信された1つまたは複数の無線ネットワーク機器から送信された少なくとも1セットのPRS設定パラメータに基づいて、PRS設定パラメータセットを決定する。
【0112】
本開示の実施例では、LMFがUEに第1の指示情報を送信する。ここで、第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。
【0113】
LMFはPRS設定パラメータセットを決定し、第1の指示メッセージを送信することにより、このPRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示する。ここで、第1の指示メッセージは、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。
【0114】
本開示の実施例では、LMFは、LPPメッセージに基づいて第1の指示メッセージをUEに送信することができる。
【0115】
本開示のいくつかの実施例では、LMFは、PRSの受信をUEに指示するためのPRS設定パラメータを決定する。LMFは、第2の指示メッセージをUEに送信することにより、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するようにUEに指示することができる。ここで、PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0116】
本開示の実施例では、LMFからUEへ送信された第2の指示メッセージは、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、
前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0117】
ここで、UEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータはPRS設定パラメータサブセットであり、第1の指示子及び/又は第2の指示子はビットなどのシンボルであってもよい。
【0118】
本開示の実施例では、LMFは、LPPメッセージに基づいて第2の指示メッセージをUEに送信して、PRSを受信するためのPRS設定をアクティブ化するようにUEに指示することができる。
【0119】
本開示の実施例の一形態では、LMFから送信された第2の指示情報に第1の指示子のみが含まれ、第1の指示子に基づいてUEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットを決定する。暗黙的指示方式によって、第1の指示子に従って、アクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットに基づいてPRSを受信するようにUEに暗黙的に指示することもできる。
【0120】
一形態では、LMFから送信された第2の指示情報に第2の指示子のみが含まれ、事前に設定されたPRS設定パラメータセットに基づいてPRSを受信するようにUEに指示すると決定する。本開示の実施例では、LMFから送信された第2の指示メッセージに第2の指示子が含まれる場合、UEによって事前に設定されたPRS設定パラメータセットに1セットのPRS設定パラメータが含まれると決定する。
【0121】
一形態では、LMFから送信された第2の指示情報に第1の指示子及び第2の指示子が含まれ、第1の指示子に基づいてUEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットを決定し、第2の指示子に基づいて、PRSを受信するようにUEに明示的に指示する。
【0122】
本開示の実施例では、LMFは、第3の指示メッセージを無線ネットワーク機器に送信することもでき、ここで、第3の指示メッセージは、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを無線ネットワーク機器に指示するためのものである。
【0123】
本開示の実施例では、第3の指示情報は、さらに、UEに対して前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0124】
一実施形態では、LMFは、明示的指示方式によって、UEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第3の指示メッセージにはPRS設定パラメータセットと、UEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する指示子とが含まれ、無線ネットワーク機器は、受信された第3の指示メッセージに基づいて、このPRS設定パラメータセットをUEに事前に設定する。
【0125】
一実施形態では、LMFは、暗黙的指示方式によって、UEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第3の指示メッセージにPRS設定パラメータセットが含まれる場合、UEに対してこのPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に暗黙的に指示することができ、無線ネットワーク機器は、受信された第3の指示メッセージに基づいて、このPRS設定パラメータセットをUEに事前に設定する。
【0126】
本開示の実施例では、LMFは、NRPPaメッセージによって第3の指示メッセージを無線ネットワーク機器に送信することができる。もちろん、本開示の実施例では、他のメッセージによって第3の指示メッセージを無線ネットワーク機器に送信してもよく、ここでは具体的に限定されない。
【0127】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は第3の指示メッセージを受信し、PRS設定パラメータセットを決定して、PRS設定パラメータセットが含まれる第1の指示メッセージをUEに送信する。ここで、無線ネットワーク機器は、UEのランダムアクセス中に、メッセージMSG 4\MSG 2を介して、第1の指示メッセージをUEに送信してもよい。または、無線ネットワーク機器は、RRCメッセージによって第1の指示メッセージをUEに送信すると決定する。または、無線ネットワーク機器は、DCIメッセージによって第1の指示メッセージをUEに送信すると決定する。
【0128】
本開示の実施例では、LMFは、第4の指示メッセージを無線ネットワーク機器に送信することもでき、ここで、第4の指示メッセージは、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示するためのものである。
【0129】
本開示の実施例では、第4の指示情報は、さらに、PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0130】
一実施形態では、LMFは、明示的指示方式によって、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第4の指示メッセージには、PRS設定パラメータと、PRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する指示子とが含まれ、無線ネットワーク機器は、受信された第4の指示メッセージに基づいて、UEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータを決定し、第4の指示メッセージに含まれる、PRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示するための指示子に基づいて、PRSをUEに送信する。
【0131】
一実施形態では、LMFは、暗黙的指示方式によって、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第4の指示メッセージにPRS設定パラメータが含まれる場合、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に暗黙的に指示し、PRSをUEに送信すると決定することができる。
【0132】
本開示の実施例では、LMFは、NRPPaメッセージによって第4の指示メッセージを無線ネットワーク機器に送信することができる。もちろん、本開示の実施例では、他のメッセージによって第4の指示メッセージを無線ネットワーク機器に送信してもよく、ここでは具体的に限定されない。
【0133】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は第4の指示メッセージを受信し、PRS設定パラメータを決定して、PRS設定パラメータが含まれる第2の指示メッセージをUEに送信し、PRS設定パラメータに対応するPRSをUEに送信する。
【0134】
本開示の実施例では、LMFはPRS測定結果を受信する。ここで、測定結果は位置情報であってもよい。一実施形態では、LMFは、UEから送信されたPRS測定結果または位置情報を受信することができる。別の実施形態では、LMFは、無線ネットワーク機器から送信されたPRS測定結果または位置情報を受信することができる。
【0135】
同じ/類似の構想に基づいて、本開示の実施例は、パラメータ設定方法をさらに提供する。
【0136】
図7は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定方法のフローチャートである。図7に示すように、パラメータ設定方法は無線ネットワーク機器に適用され、以下のステップを含む。
【0137】
ステップS31では、第1の指示情報を決定する。
【0138】
本開示の実施例では、第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。無線ネットワーク機器は、コアネットワーク機器(例えばLMF)に基づいて第1の指示メッセージを決定することができる。
【0139】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器はPRS設定パラメータセットを決定し、ここで、PRS設定パラメータセットには少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれる。決定されたPRS設定パラメータセットに基づいて第1の指示メッセージを決定する。
【0140】
ステップS32では、第1の指示情報を送信する。
【0141】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器(例えば基地局)は、UEのランダムアクセス中に、MSG 4/MSG 2を介して第1の指示メッセージを送信することができる。
【0142】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、RRCメッセージによって第1の指示メッセージを送信することができる。
【0143】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、DCIメッセージによって第1の指示メッセージを送信することができる。
【0144】
図8は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定方法のフローチャートである。図8に示すように、パラメータ設定方法は無線ネットワーク機器に適用され、以下のステップを含む。
【0145】
ステップS41では、第2の指示メッセージを決定する。
【0146】
本開示の実施例では、第2の指示メッセージは、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものである。無線ネットワーク機器は、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定し、さらに第2の指示メッセージを決定する。
【0147】
ステップS42では、第2の指示メッセージを送信する。
【0148】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、
RRCメッセージと、
MACメッセージと、
DCIメッセージと、のうちの少なくとも1つのメッセージに基づいて第2の指示メッセージをUEに送信することができる。
【0149】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、LMFから送信された第3の指示メッセージを受信することにより、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを決定することができる。無線ネットワーク機器は、第3の指示メッセージに基づいて、端末にPRS設定パラメータセットを事前に設定すると決定することができ、さらにUEへ送信される第1の指示メッセージを決定することができる。
【0150】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、NRPPaメッセージによって、LMFから送信された第3の指示情報を受信することができる。
【0151】
ここで、一実施形態では、LMFは、明示的指示方式によって、UEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第3の指示メッセージにはPRS設定パラメータセットと、UEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する指示子とが含まれ、無線ネットワーク機器は、受信された第3の指示メッセージに基づいて、このPRS設定パラメータセットをUEに事前に設定する。
【0152】
一実施形態では、LMFは、暗黙的指示方式によって、UEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第3の指示メッセージにPRS設定パラメータセットが含まれる場合、UEに対してこのPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に暗黙的に指示することができ、無線ネットワーク機器は、受信された第3の指示メッセージに基づいて、このPRS設定パラメータセットをUEに事前に設定する。
【0153】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、LMFから送信された第4の指示メッセージを受信することができ、ここで、第4の指示メッセージは、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように指示するためのものである。無線ネットワーク機器は、決定されたPRS設定パラメータに基づいてPRSを送信することができる。ここで、PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットであり、そしてUEへ送信される第2の指示メッセージを決定することができる。
【0154】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、NRPPaメッセージによって、LMFから送信された第4の指示情報を受信することができる。
【0155】
ここで、一実施形態では、LMFは、明示的指示方式によって、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第4の指示メッセージには、PRS設定パラメータと、PRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する指示子とが含まれ、無線ネットワーク機器は、受信された第4の指示メッセージに基づいて、UEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータを決定し、第4の指示メッセージに含まれる、PRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示するための指示子に基づいて、PRSをUEに送信する。
【0156】
一実施形態では、LMFは、暗黙的指示方式によって、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第4の指示メッセージにPRS設定パラメータが含まれる場合、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に暗黙的に指示し、PRSをUEに送信すると決定することができる。
【0157】
本開示の実施例では、第2の指示メッセージは、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、
前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0158】
ここで、UEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータはPRS設定パラメータサブセットであり、第1の指示子及び/又は第2の指示子はビットなどであってもよい。
【0159】
本開示の実施例の一形態では、無線ネットワーク機器から送信された第2の指示情報に第1の指示子のみが含まれ、第1の指示子に基づいてUEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットを決定する。暗黙的指示方式によって、第1の指示子に従って、アクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットに基づいてPRSを受信するようにUEに暗黙的に指示することもできる。
【0160】
一形態では、無線ネットワーク機器から送信された第2の指示情報に第2の指示子のみが含まれ、事前に設定されたPRS設定パラメータセットに基づいてPRSを受信するようにUEに指示すると決定する。本開示の実施例では、無線ネットワーク機器から送信された第2の指示メッセージに第2の指示子が含まれる場合、UEによって事前に設定されたPRS設定パラメータセットに1セットのPRS設定パラメータが含まれると決定する。
【0161】
一形態では、無線ネットワーク機器から送信された第2の指示情報に第1の指示子及び第2の指示子が含まれ、第1の指示子に基づいてUEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットを決定し、第2の指示子に基づいて、PRSを受信するようにUEに明示的に指示する。
【0162】
本開示の実施例では、第2の指示メッセージは、RRC及び/又はMAC及び/又はDCIメッセージによって第2の指示メッセージをUEに送信してもよい。
【0163】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、UEから報告されたPRS測定結果を受信することができる。
【0164】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、UEから報告されたPRS測定結果を受信すると、PRS測定結果をコアネットワーク機器(例えばLMF)に送信することができる。
【0165】
以下の実施例では、UEのサービングセルが第1の基地局で、隣接セルが第2の基地局であることを例として、本開示によって提供されるパラメータ設定方法を説明する。
【0166】
図9は例示的な一実施例によって示される指示情報の概略図である。図9に示すように、本開示の実施例では、LMFは第1の基地局及び/又は第2の基地局にNRPPaメッセージ、例えばTRPリクエスト情報(TRP information requset)を送信する。NRPPaメッセージによって、少なくとも1セットのPRS設定パラメータをLMFにそれぞれ提供するように第1の基地局及び/又は第2の基地局に指示する。
【0167】
第1の基地局及び/又は第2の基地局は、NRPPaメッセージが受信されたことに応答して、少なくとも1セットのPRS設定パラメータを決定し、NRPPaメッセージによって、決定された少なくとも1セットのPRS設定パラメータをLMFに送信する。
【0168】
LMFは、受信された少なくとも1セットのPRS設定パラメータに基づいてPRS設定パラメータセットを決定し、PRS設定パラメータセットを事前に設定するようにUEに指示する第3の指示メッセージ(すなわち3-1PRS事前に設定された指示情報)をUEのサービングセル(すなわち第1の基地局)に送信し、第1の基地局は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するようにUEに指示するように、RRCメッセージに基づいて第1の指示メッセージを送信することができる。または、LMFは、LPPメッセージによって第1の指示メッセージをUEに送信して、このPRS設定パラメータセットを事前に設定するようにUEに指示する。
【0169】
図10は例示的な一実施例によって示される指示情報の概略図である。図10に示すように、本開示の実施例では、LMFは、NRPPaメッセージによって、UE位置情報リクエストを第1の基地局に送信することができ、位置情報リクエストには第4の指示情報が含まれ、ここで、第4の指示情報は、PRSを受信するためのPRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示するためのものである。ここで、第4の指示メッセージには、PRS設定パラメータサブセットをアクティブ化する第1の指示子、及び/又はPRSを受信するように端末に指示する第2の指示子が含まれる。
【0170】
LMFは、NRPPaメッセージによって第4の指示情報を第2の基地局に送信することができ、ここで、第4の指示情報は、PRSを受信するためのPRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示するためのものである。ここで、第4の指示情報には、PRS設定パラメータサブセットをアクティブ化する第1の指示子、及び/又は前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子が含まれる。
【0171】
第1の基地局は、RRCメッセージによって位置情報リクエストをUEに送信し、この位置情報リクエストには、PRSを受信するためのPRS設定をアクティブ化するようにUEに指示する第2の指示情報が含まれる。ここで、第2の指示情報には、PRS設定パラメータサブセットをアクティブ化するための第1の指示子、及び/又は前記PRSを受信するように端末に指示するための第2の指示子が含まれる。
【0172】
UEは、第1の基地局から送信された第2の指示情報を受信した後、PRSを受信し、PRS測定を完了し、PRS測定結果を決定する。UEは、PRS測定結果を第1の基地局に報告するか、またはUEは、LPPメッセージによってPRS測定結果をLMFに報告する。
【0173】
図11は例示的な一実施例によって示される指示情報の概略図である。図11に示すように、本開示の実施例では、LMFは、LPPメッセージ(例えば、LPP information request)を介して位置情報リクエストをUEに送信することができ、この位置リクエストには、PRSを受信し、PRSを受信するためのPRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示するための第2の指示情報が含まれている。ここで、第2の指示情報には、PRS設定パラメータサブセットをアクティブ化する第1の指示子、及び/又はPRSを受信するように端末に指示するための第2の指示子が含まれる。
【0174】
本開示の実施例では、LMFは、NRPPaメッセージによって第4の指示情報を第1の基地局に送信することもでき、ここで、第4の指示情報は、PRSを受信するPRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示するためのものである。ここで、第4の指示情報には、PRS設定パラメータサブセットをアクティブ化する第1の指示子、及び/又は前記PRSを受信するように端末に指示するための第2の指示子が含まれる。
【0175】
UEは、LMFから送信された第2の指示情報を受信または第1の基地局から送信された第2の指示メッセージを受信した後、PRSを受信すると決定し、PRS測定を完了し、PRS測定結果を決定する。UEはLPPメッセージによってPRS測定結果をLMFに報告する。
【0176】
同じ構想に基づいて、本開示の実施例はパラメータ設定装置をさらに提供する。
【0177】
なお、本開示の実施例によって提供されるパラメータ設定装置は、上記機能を実現するために、それぞれの機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含む。本開示の実施例に開示された様々な例のユニットとアルゴリズムステップに関連して、本開示の実施例はハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせで実現することができる。特定の機能がハードウェアによって実行されるのか、コンピュータソフトウェアによって実行されるのかは、技術案の特定の応用と設計制約に依存する。当業者は、特定のアプリケーションごとに異なる方法を用いて、記載された機能を実現することができるが、この実現は本開示の実施例の技術案の範囲を超えるとは考えられない。
【0178】
図12は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定装置のブロック図である。図12を参照して、このパラメータ設定装置100は端末に適用され、第1の決定モジュール101と第2の決定モジュール102を含む。
第1の決定モジュール101は、事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定し、PRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれる。第2の決定モジュール102は、PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定する。
【0179】
本開示の実施例では、第1の決定モジュール101は、第1の指示情報を受信し、第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。
【0180】
本開示の実施例では、第2の決定モジュール102は、第2の指示情報を受信し、第2の指示メッセージは、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものである。
【0181】
本開示の実施例では、PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0182】
本開示の実施例では、第2の指示情報は、
PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0183】
本開示の実施例では、第1の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信されたランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージに基づいて決定され、
または
第1の指示情報は、測位管理機能(LMF)から送信された測位プロトコル(LPP)メッセージに基づいて決定される。
【0184】
本開示の実施例では、第2の指示メッセージは、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)メッセージ及び/又はマルチメディアアクセス制御層(MAC)メッセージ及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに基づいて決定され、
または
第2の指示メッセージは、LMFから送信されたLPPメッセージに基づいて決定される。
【0185】
本開示の実施例では、パラメータ設定装置は、さらに、PRS設定パラメータに基づいてPRSを測定し、PRS測定結果を無線ネットワーク機器及び/又は測位管理機能(LMF)に送信する。
【0186】
図13は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定装置のブロック図である。図13を参照して、このパラメータ設定装置200はコアネットワーク機器に適用され、決定モジュール201を含む。
決定モジュール201は、事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定する。
【0187】
本開示の実施例では、装置は、さらに、第1の指示情報を送信し、第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。
【0188】
本開示の実施例では、装置は、さらに、第2の指示メッセージを送信し、第2の指示メッセージは、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものである。
【0189】
本開示の実施例では、PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0190】
本開示の実施例では、第2の指示情報は、
PRS設定パラメータサブセットをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0191】
本開示の実施例では、装置は、さらに、LLPメッセージに基づいて第1の指示メッセージを送信する。
【0192】
本開示の実施例では、装置は、さらに、LPPメッセージに基づいて第2の指示メッセージを送信する。
【0193】
本開示の実施例では、装置は、さらに、第3の指示メッセージを送信し、第3の指示メッセージは、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを無線ネットワーク機器に指示するためのものである。
【0194】
本開示の実施例では、第3の指示情報は、さらに、端末にPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0195】
本開示の実施例では、装置は、さらに、第4の指示メッセージを送信し、第4の指示メッセージは、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示するためのものである。
【0196】
本開示の実施例では、第4の指示情報は、さらに、PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0197】
本開示の実施例では、装置は、さらに、端末から送信されたPRS測定結果を受信し、PRS測定結果を測位管理機能(LMF)に送信する。
【0198】
図14は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定装置のブロック図である。図14を参照して、このパラメータ設定装置300は端末に適用され、決定モジュール301と送信モジュール302を含む。
決定モジュール301は、第1の指示情報を決定し、第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。送信モジュール302は、第1の指示情報を送信する。
【0199】
本開示の実施例では、決定モジュール301は、さらに、第2の指示メッセージを決定し、第2の指示メッセージは、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものである。第2の指示メッセージを送信する。
【0200】
本開示の実施例では、パラメータ設定装置は、さらに、第3の指示情報を受信し、第3の指示メッセージに基づいて、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを決定する。
【0201】
本開示の実施例では、第3の指示情報は、さらに、端末にPRS設定パラメータセットを事前に設定するように前記無線ネットワーク機器に指示する。
【0202】
本開示の実施例では、パラメータ設定装置は、さらに、第4の指示メッセージを受信し、第4の指示メッセージは、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように指示するためのものである。
【0203】
本開示の実施例では、第4の指示情報は、さらに、PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように前記無線ネットワーク機器に指示する。
【0204】
本開示の実施例では、PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0205】
本開示の実施例では、第2の指示メッセージは、
PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0206】
本開示の実施例では、第1の指示情報は、ランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージによって送信される。
【0207】
本開示の実施例では、第2の指示メッセージは、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)及び/又はシステムMAC及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージによって送信される。
【0208】
本開示の実施例では、送信モジュール302は、端末から送信されたPRS測定結果を受信し、PRS測定結果を測位管理機能(LMF)に送信する。
【0209】
上述した実施例における装置について、その各モジュールが動作を実行する具体的な形態は、その方法に関する実施例において詳細に説明されているが、ここでは詳細に説明しない。
【0210】
図15は、例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定のための装置400のブロック図である。例えば、装置400は、携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージング機器、ゲームコンソール、タブレット機器、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0211】
図15を参照して、装置400は、処理コンポーネント402、メモリ404、電源コンポーネント406、マルチメディアコンポーネント408、オーディオコンポーネント410、入力/出力(I/O)インターフェース412、センサコンポーネント414、及び通信コンポーネント416のうちの1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0212】
処理コンポーネント402は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のような装置400の全体の操作を制御する。処理コンポーネント402は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ320を含むことができる。また、処理コンポーネント402は、他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント402は、マルチメディアコンポーネント408と処理コンポーネント402とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0213】
メモリ404は、装置400上の操作をサポートするように、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、装置400で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ404は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0214】
電源コンポーネント406は、装置400の様々なコンポーネントに電力を提供する。電源コンポーネント406は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、および装置400の生成、管理及び分配に関連する他のコンポーネントを含むことができる。
【0215】
マルチメディアコンポーネント408は、前記装置400とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンに含まれる。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)とを含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネルのジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する継続時間及び圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント408は、1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。装置400が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびバックカメラは、1つの固定的な光学レンズ系であってもよく、または焦点距離および光学ズーム能力を備えてもよい。
【0216】
オーディオコンポーネント410は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント410は、装置400が呼び出しモード、記録モード、及び音声認識モードのような操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、メモリ404にさらに記憶されてもよく、または通信コンポーネント416を介して送信されてもよい。いくつかの実施例において、オーディオコンポーネント410は、オーディオ信号を出力するためのスピーカーをさらに含む。
【0217】
I/Oインターフェース412は、処理コンポーネント402と周辺インターフェースモジュールとの間のインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0218】
センサコンポーネント414は、装置400に様々な態様の状態評価を提供するように、1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント414は、装置400のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、コンポーネントは装置400のディスプレイ及びキーパッドであり、センサコンポーネント414は、さらに、装置400またはその1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと装置400との接触の有無、装置400の方位または加速/減速及び装置400の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント414は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント414は、イメージングアプリケーションに使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント414は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサをさらに含むことができる。
【0219】
通信コンポーネント416は、装置400と他の装置との間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。装置400は、WiFi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント416は、ブロードキャストチャンネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な一実施例では、通信コンポーネント416は、近距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールでは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0220】
例示的な実施例では、装置400は、上記方法を実行するために、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品、1つまたは複数のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0221】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ404をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、装置400のプロセッサ320によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、及び光データ記憶機器であっても良い。
【0222】
図16に示すように、本開示の一実施例によって示されるパラメータ設定のための装置500のブロック図である。例えば、装置500は、サーバとして提供されてもよい。図16を参照して、装置500は、1つまたは複数のプロセッサを含む処理コンポーネント522と、メモリ532によって表される、処理コンポーネント522によって実行される命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリリソースとを含む。メモリ532に記憶されているアプリケーションプログラムは、命令のセットに対応する1以上のモジュールを含むことができる。また、処理コンポーネント522は、上記方法を実行するように、命令を実行するように構成される。
【0223】
装置500は、装置500の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント526と、装置500をネットワークに接続するように構成される有線または無線ネットワークインターフェース550と、入出力(I/O)インターフェース558とをさらに含むことができる。装置500は、Windows Server TM、Mac OS XTM、Unix TM、Linux TM、Free BSDTMまたは同様のようなメモリ532に記憶されたオペレーティングシステムに基づいて動作することができる。
【0224】
さらに、本開示に記載される「複数」は、2つ以上を意味し、他の助数詞はそれと類似している。「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクトの関連付け関係を記述し、3つの関係があり得ることを表し、例えば、A及び/又はBは、Aのみの存在、AとBの同時存在、およびBのみの存在を表すことができる。文字「/」は、通常、関連付けられたオブジェクトが「又は」の関係であることを示す。単数形の「一」、「前記」及び「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。
【0225】
さらに、「第1」、「第2」などの用語は様々な情報を説明するために使用されるが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、特定の順序または重要度を表すことでなく、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。実は、「第1」、「第2」などの表現は完全に交換して使うことができる。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ぶことができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ぶこともできる。
【0226】
さらに、本開示の実施例では操作を図面において特定の順序で説明するが、これらの操作を特定の順序または直列順序で実行すること、あるいは所望の結果を得るために全ての例示の操作を実行することを要求すると理解すべきではない。特定の環境では、マルチタスクと並列処理が有利な場合がある。
【0227】
当業者であれば、明細書を考慮してここで開示される技術案を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、本発明の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途または適応的変化は、本発明の一般原理に従い、本開示で開示されていない当分野における周知技術または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、例示的なものとしてのみ見なされ、本開示の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0228】
なお、本開示は、上記説明され、図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正や変更が可能であることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付された特許請求の範囲のみによって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-06-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パラメータ設定方法であって、端末に適用され、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するステップであって、前記PRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれるステップと、
前記PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定するステップと、を含む、
ことを特徴とするパラメータ設定方法。
【請求項2】
前記事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するステップは、
第1の指示情報を受信するステップであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものであるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のパラメータ設定方法。
【請求項3】
前記PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定するステップは、
第2の指示情報を受信するステップであって、前記第2の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のパラメータ設定方法。
【請求項4】
前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである、
ことを特徴とする請求項3に記載のパラメータ設定方法。
【請求項5】
前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、
前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のパラメータ設定方法。
【請求項6】
前記第1の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信されたランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージに基づいて決定され、
または
前記第1の指示情報は、測位管理機能(LMF)から送信された測位プロトコル(LPP)メッセージに基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項2に記載のパラメータ設定方法。
【請求項7】
前記第2の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)メッセージ及び/又はマルチメディアアクセス制御層(MAC)メッセージ及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに基づいて決定され、
または
前記第2の指示情報は、LMFから送信されたLPPメッセージに基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項3に記載のパラメータ設定方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを測定し、PRS測定結果を無線ネットワーク機器及び/又は測位管理機能(LMF)に送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のパラメータ設定方法。
【請求項9】
パラメータ設定方法であって、コアネットワーク機器に適用され、
端末に事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するステップを含む、
ことを特徴とするパラメータ設定方法。
【請求項10】
前記方法は、
第1の指示情報を送信するステップであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものであるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のパラメータ設定方法。
【請求項11】
前記方法は、
第2の指示情報を送信するステップであって、前記第2の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであるステップをさらに含む、 ことを特徴とする請求項9に記載のパラメータ設定方法。
【請求項12】
前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである、
ことを特徴とする請求項11に記載のパラメータ設定方法。
【請求項13】
前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、
前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のパラメータ設定方法。
【請求項14】
前記第1の指示情報を送信するステップは、
LPPメッセージによって前記第1の指示情報を送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のパラメータ設定方法。
【請求項15】
前記第2の指示情報を送信するステップは、
LPPメッセージによって前記第2の指示情報を送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のパラメータ設定方法。
【請求項16】
前記方法は、
第3の指示情報を送信するステップであって、前記第3の指示情報は、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを無線ネットワーク機器に指示するためのものであるステップをさらに含む、 ことを特徴とする請求項9に記載のパラメータ設定方法。
【請求項17】
前記第3の指示情報は、さらに、端末に前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する、
ことを特徴とする請求項16に記載のパラメータ設定方法。
【請求項18】
前記方法は、
第4の指示情報を送信するステップであって、前記第4の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示するためのものであるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のパラメータ設定方法。
【請求項19】
前記第4の指示情報は、さらに、前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する、
ことを特徴とする請求項18に記載のパラメータ設定方法。
【請求項20】
前記方法は、
端末及び/又は無線ネットワーク機器から送信されたPRS測定結果を受信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のパラメータ設定方法。
【請求項21】
パラメータ設定方法であって、無線ネットワーク機器に適用され、
第1の指示情報を決定するステップであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものであるステップと、
前記第1の指示情報を送信するステップと、を含む、 ことを特徴とするパラメータ設定方法。
【請求項22】
前記方法は、
第2の指示情報を決定するステップであって、前記第2の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであるステップと、
前記第2の指示情報を送信するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項21に記載のパラメータ設定方法。
【請求項23】
前記方法は、
第3の指示情報を受信し、第3の指示情報に基づいて、事前に設定された前記PRS設定パラメータセットを決定するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項21に記載のパラメータ設定方法。
【請求項24】
前記第3の指示情報は、さらに、端末に前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように前記無線ネットワーク機器に指示する、
ことを特徴とする請求項23に記載のパラメータ設定方法。
【請求項25】
前記方法は、
第4の指示情報を受信するステップであって、前記第4の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように指示するためのものであるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項21に記載のパラメータ設定方法。
【請求項26】
前記第4の指示情報は、さらに、前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように前記無線ネットワーク機器に指示する、 ことを特徴とする請求項25に記載のパラメータ設定方法。
【請求項27】
前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである、
ことを特徴とする請求項22に記載のパラメータ設定方法。
【請求項28】
前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、
前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項27に記載のパラメータ設定方法。
【請求項29】
前記第1の指示情報は、ランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージによって送信される、
ことを特徴とする請求項21に記載のパラメータ設定方法。
【請求項30】
前記第2の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)及び/又はマルチメディアアクセス制御(MAC)メッセージ及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージによって送信される、
ことを特徴とする請求項22に記載のパラメータ設定方法。
【請求項31】
前記方法は、
端末から送信されたPRS測定結果を受信し、PRS測定結果を測位管理機能(LMF)に送信するステップをさらに含む、 ことを特徴とする請求項21に記載のパラメータ設定方法。
【請求項32】
パラメータ設定装置であって、端末に適用され、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するための第1の決定モジュールであって、前記PRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれる第1の決定モジュールと、
前記PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定するための第2の決定モジュールと、を含む、
ことを特徴とするパラメータ設定装置。
【請求項33】
パラメータ設定装置であって、コアネットワーク機器に適用され、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するための決定モジュールを含む、
ことを特徴とするパラメータ設定装置。
【請求項34】
パラメータ設定装置であって、無線ネットワーク機器に適用され、
第1の指示情報を決定するための決定モジュールであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである決定モジュールと、
前記第1の指示情報を送信するための送信モジュールと、を含む、
ことを特徴とするパラメータ設定装置。
【請求項35】
パラメータ設定装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~8のいずれかに記載のパラメータ設定方法を実行するか、または請求項9~20のいずれかに記載のパラメータ設定方法を実行するか、または請求項21~31のいずれかに記載のパラメータ設定方法を実行するように構成される、
ことを特徴とするパラメータ設定装置。
【請求項36】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記記憶媒体における命令がモバイル端末のプロセッサによって実行される場合、モバイル端末が、請求項1~8のいずれかに記載のパラメータ設定方法を実行できるか、または請求項9~20のいずれかに記載のパラメータ設定方法を実行できるか、または請求項21~31のいずれかに記載のパラメータ設定方法を実行できるようにする、 ことを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信技術の分野に関し、特にパラメータ設定方法、パラメータ設定装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムでは、端末の測位を実現するために、さらに様々な測位技術が導入されている。ダウンリンク、ダウンリンクとアップリンクの測位を組み合わせた測位技術、例えばダウンリンク到達時間差(DL-Time Difference Of Arrival、DL-TDOA)、ダウンリンク到達角度(DL-Angle Of Arrival、DL-AOA)、複数の往復時間(multi-Round Trip Time、multi-RTT)などの測位技術について、端末は、UEを測位する前にPRSに対して関連する測定を行うために、測位基準信号(positioning reference signal、PRS)の設定を取得する必要がある。
【0003】
産業用モノのインターネット(IIOT)の応用シーンでは、エンドツーエンドの遅延低減のニーズが提起されているため、ビジネスのニーズを満たすために、既存の測位技術の遅延をさらに低減する必要がある。関連技術では、端末を測位する過程で端末にPRSパラメータを設定することにより、端末の測位を実現しており、遅延低減のニーズを満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連技術に存在する問題を克服するために、本開示は、パラメータ設定方法、パラメータ設定装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、パラメータ設定(configure)方法を提供し、該方法は、端末に適用され、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定(configuration)パラメータセットを決定するステップであって、前記PRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれるステップと、前記PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定するステップと、を含む。
【0006】
一実施形態では、前記事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するステップは、
第1の指示情報を受信するステップであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものであるステップを含む。
【0007】
一実施形態では、前記前記PRS設定パラメータセットに基づいて、PRS設定を決定することは、
第2の指示情報を受信し、前記第2の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであることを含む。
【0008】
一実施形態では、前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0009】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
一実施形態では、前記第1の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信されたランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージに基づいて決定され、
または
前記第1の指示情報は、測位管理機能(LMF)から送信された測位プロトコル(LPP)メッセージに基づいて決定される。
【0011】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)メッセージ及び/又はマルチメディアアクセス制御層(MAC)メッセージ及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに基づいて決定され、
または
前記第2の指示情報は、LMFから送信されたLPPメッセージに基づいて決定される。
【0012】
一実施形態では、前記方法は、
前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを測定し、PRS測定結果を無線ネットワーク機器及び/又は測位管理機能(LMF)に送信するステップをさらに含む。
【0013】
本開示の実施例の第2の態様によれば、パラメータ設定方法を提供し、コアネットワーク機器に適用され、前記方法は、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するステップを含む。
【0014】
一実施形態では、前記方法は、
第1の指示情報を送信するステップであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものであるステップをさらに含む。
【0015】
一実施形態では、前記方法は、
第2の指示情報を送信するステップであって、前記第2の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであるステップをさらに含む。
【0016】
一実施形態では、前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0017】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
一実施形態では、前記第1の指示情報を送信するステップは、
LLPメッセージに基づいて、前記第1の指示情報を送信するステップを含む。
【0019】
一実施形態では、前記第2の指示情報を送信するステップは、
LPPメッセージに基づいて、前記第2の指示情報を送信するステップを含む。
【0020】
一実施形態では、前記方法は、
第3の指示情報を送信するステップであって、前記第3の指示情報は、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを無線ネットワーク機器に指示するためのものであるステップをさらに含む。
【0021】
一実施形態では、前記第3の指示情報は、さらに、端末に前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0022】
一実施形態では、前記方法は、
第4の指示情報を送信するステップであって、前記第4の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示するためのものであるステップをさらに含む。
【0023】
一実施形態では、前記第4の指示情報は、さらに、前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0024】
一実施形態では、前記方法は、
端末及び/又は無線ネットワーク機器から送信されたPRS測定結果を受信するステップをさらに含む。
【0025】
本開示の実施例の第3の態様によれば、パラメータ設定方法を提供し、無線ネットワーク機器に適用され、前記方法は、
第1の指示情報を決定するステップであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものであるステップと、前記第1の指示情報を送信するステップと、を含む。
【0026】
一実施形態では、前記方法は、
第2の指示情報を決定するステップであって、前記第2の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであるステップと、前記第2の指示情報を送信するステップと、をさらに含む。
【0027】
一実施形態では、前記方法は、
第3の指示情報を受信し、第3の指示情報に基づいて、事前に設定された前記PRS設定パラメータセットを決定するステップをさらに含む。
【0028】
一実施形態では、前記第3の指示情報は、さらに、端末に前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように前記無線ネットワーク機器に指示する。
【0029】
一実施形態では、前記方法は、
第4の指示情報を受信するステップであって、前記第4の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように指示するためのものであるステップをさらに含む。
【0030】
一実施形態では、前記第4の指示情報は、さらに、前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように前記無線ネットワーク機器に指示する。
【0031】
一実施形態では、前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0032】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0033】
一実施形態では、前記第1の指示情報は、ランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージによって送信される。
【0034】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)メッセージ及び/又はマルチメディアアクセス制御層(MAC)メッセージ及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージによって送信される。
【0035】
一実施形態では、前記方法は、
端末から送信されたPRS測定結果を受信し、PRS測定結果を測位管理機能(LMF)に送信するステップをさらに含む。
【0036】
本開示の実施例の第4の態様によれば、パラメータ設定装置を提供し、該装置は、端末に適用され、前記装置は、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するための第1の決定モジュールであって、前記PRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれる第1の決定モジュールと、前記PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定するための第2の決定モジュールと、を含む。
【0037】
一実施形態では、前記第1の決定モジュールは、
第1の指示情報を受信し、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。
【0038】
一実施形態では、前記第2の決定モジュールは、
第2の指示情報を受信し、前記第2の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものである。
【0039】
一実施形態では、前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0040】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
一実施形態では、前記第1の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信されたランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージに基づいて決定され、
または
前記第1の指示情報は、測位管理機能(LMF)から送信された測位プロトコル(LPP)メッセージに基づいて決定される。
【0042】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)メッセージ及び/又はマルチメディアアクセス制御層(MAC)メッセージ及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに基づいて決定され、
または
前記第2の指示情報は、LMFから送信されたLPPメッセージに基づいて決定される。
【0043】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを測定し、PRS測定結果を無線ネットワーク機器及び/又は測位管理機能(LMF)に送信する。
【0044】
本開示の実施例の第5の態様によれば、パラメータ設定装置を提供し、コアネットワーク機器に適用され、前記装置は、
事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定するための決定モジュールを含む。
【0045】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
第1の指示情報を送信し、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。
【0046】
一実施形態では前記装置は、さらに、
第2の指示情報を送信し、前記第2の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものである。
【0047】
一実施形態では、前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0048】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
LLPメッセージに基づいて、前記第1の指示情報を送信する。
【0050】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
LPPメッセージに基づいて、前記第2の指示情報を送信する。
【0051】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
第3の指示情報を送信し、前記第3の指示情報は、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを無線ネットワーク機器に指示するためのものである。
【0052】
一実施形態では、前記第3の指示情報は、さらに、端末に前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0053】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
第4の指示情報を送信し、前記第4の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示するためのものである。
【0054】
一実施形態では、前記第4の指示情報は、さらに、前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0055】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
端末及び/又は無線ネットワーク機器から送信されたPRS測定結果を受信する。
【0056】
本開示の実施例の第6の態様によれば、パラメータ設定装置を提供し、無線ネットワーク機器に適用され、前記装置は、
第1の指示情報を決定するための決定モジュールであって、前記第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである決定モジュールと、前記第1の指示情報を送信するための送信モジュールと、を含む。
【0057】
一実施形態では、前記決定モジュールは、さらに、
第2の指示情報を決定し、前記第2の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものであり、前記第2の指示情報を送信する。
【0058】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
第3の指示情報を受信し、第3の指示情報に基づいて、事前に設定された前記PRS設定パラメータセットを決定する。
【0059】
一実施形態では、前記第3の指示情報は、さらに、端末に前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように前記無線ネットワーク機器に指示する。
【0060】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
第4の指示情報を受信し、前記第4の指示情報は、前記PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように指示するためのものである。
【0061】
一実施形態では、前記第4の指示情報は、さらに、前記PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように前記無線ネットワーク機器に指示する。
【0062】
一実施形態では、前記PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0063】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0064】
一実施形態では、前記第1の指示情報は、ランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージによって送信される。
【0065】
一実施形態では、前記第2の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)及び/又はシステムMAC及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージによって送信される。
【0066】
一実施形態では、前記装置は、さらに、
端末から送信されたPRS測定結果を受信し、PRS測定結果を測位管理機能(LMF)に送信する。
【0067】
本開示の実施例の第7の態様によれば、パラメータ設定装置を提供し、
プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、ここで、前記プロセッサは、第1の態様または第1の態様のいずれかの実施形態に記載のパラメータ設定方法を実行するか、または第2の態様または第2の態様のいずれかの実施形態に記載のパラメータ設定方法を実行するか、または第3の態様または第3の態様のいずれかの実施形態に記載のパラメータ設定方法を実行するように構成される。
【0068】
本開示の実施例の第8の態様によれば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記記憶媒体における命令がモバイル端末のプロセッサによって実行される場合、モバイル端末が、第1の態様または第1の態様のいずれかの実施形態に記載のパラメータ設定方法を実行するか、または第2の態様または第2の態様のいずれかの実施形態に記載のパラメータ設定方法を実行するか、または第3の態様または第3の態様のいずれかの実施形態に記載のパラメータ設定方法を実行するようにする。
【発明の効果】
【0069】
本開示の実施例によって提供される技術的態様は、以下の有益な効果を含むことができる。端末にPRS設定パラメータセットを事前に設定することにより、端末の測位情報を決定する必要がある場合、PRSを受信するためのPRS設定をアクティブ化するように端末に指示すれば端末を測位することができ、測位遅延を低減することができる。
【0070】
なお、以上の一般的な説明および後述の詳細な説明は例示的および解釈的なものであり、本開示を制限するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
ここの図面は本明細書の一部を構成するために本明細書に組み込まれており、本開示の実施例に適合するものを示し、本明細書と共に本開示の原理を説明するために使用される。
図1】例示的な一実施例によって示される無線通信システムの概略図である。
図2】本開示によって示されるPRS設定を取得する概略図である。
図3】本開示によって示される別のPRS設定を取得する概略図である。
図4】本開示によって示される更なるPRS設定を取得する概略図である。
図5】例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定方法のフローチャートである。
図6】例示的な一実施例によって示される別のパラメータ設定方法のフローチャートである。
図7】例示的な一実施例によって示される別のパラメータ設定方法のフローチャートである。
図8】例示的な一実施例によって示される別のパラメータ設定方法のフローチャートである。
図9】例示的な一実施例によって示される指示情報の概略図である。
図10】例示的な一実施例によって示される別の指示情報の概略図である。
図11】例示的な一実施例によって示される別の指示情報の概略図である。
図12】例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定装置のブロック図である。
図13】例示的な一実施例によって示される別のパラメータ設定装置のブロック図である。
図14】例示的な一実施例によって示される別のパラメータ設定装置のブロック図である。
図15】例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定のための装置のブロック図である。
図16】例示的な一実施例によって示される別のパラメータ設定のための装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0072】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載された実施形態は、本発明と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載された、本発明のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0073】
本開示の実施例によって提供されるパラメータ設定方法は図1に示す無線通信システムに適用可能である。図1を参照して、当該無線通信システムは端末とネットワーク機器を含む。端末とネットワーク機器との間は無線リソースを介して情報の送信と受信を行う。
【0074】
なお、図1に示す無線通信システムは単に例示的なものだけであり、無線通信システムには他のネットワーク機器も含まれてもよく、例えばコアネットワーク機器、無線中継デバイス、及び無線返信機器なども含まれていてもよく、図1では描かれていない。本開示の実施例は、当該無線通信システムに含まれるネットワーク機器の数と端末の数を限定しない。
【0075】
さらに、本開示の実施例の無線通信システムは、無線通信機能を提供するネットワークである。無線通信システムでは、異なる通信技術、例えば、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、ブロードバンド符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency-division multiple access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(single Carrier FDMA、SC-FDMA)、キャリアセンス多重アクセス/衝突回避(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を採用することができる。異なるネットワークの容量、レート、遅延などの要素によって、ネットワークを2G(英語:generation)ネットワーク、3Gネットワーク、4Gネットワークまたは5Gネットワークのような未来の進化ネットワークに分けることができ、5Gネットワークは新無線ネットワーク(New Radio、NR)とも呼ばれる。説明の便宜上、本開示は無線通信ネットワークを単にネットワークと呼ぶことがある。
【0076】
さらに、本開示に関わるネットワーク機器は無線アクセスネットワーク機器とも呼ばれる。この無線アクセスネットワーク機器は、基地局、進化型基地局(evolved node B、基地局)、ホーム基地局、ワイヤレスフィディリティ(wireless fidelity、WIFI)システムにおけるアクセスポイント(access point、AP)、無線中継ノード、無線返信ノード、伝送ポイント(transmission point、TP)または送受信ポイント(transmission and reception point、TRP)などであってもよいし、NRシステムにおけるgNBであってもよく、または、基地局を構成するコンポーネントや一部のデバイスなどであってもよい。テレマティクス(V2X)通信システムの場合、ネットワーク機器は車載機器であってもよい。本開示の実施例では、ネットワーク機器に採用される具体的な技術および具体的なデバイス形態は限定されないことを理解されたい。
【0077】
さらに、本開示に関わる端末は、端末機器、ユーザ機器(User Equipment、UE)、モバイルステーション(Mobile Station、MS)、モバイル端末(Mobile Terminal、MT)などとも呼ばれ、ユーザに音声及び/又はデータ接続性を提供する機器である。例えば、端末は、無線接続機能を持つハンドヘルド機器、車載機器などであってもよい。現在、一部の端末の例としては、スマートフォン(Mobile Phone)、ポケットコンピュータ(Pocket Personal Computer、PPC)、ハンドヘルド、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、ノートパソコン、タブレットパソコン、ウェアラブル機器、または車載機器などが列挙される。また、テレマティクス(V2X)通信システムの場合、端末機器は車載機器であってもよい。本開示の実施例では、端末に採用される具体的な技術および具体的なデバイス形態は限定されないことを理解されたい。
【0078】
通信システムでは、端末の測位を実現するために、さらに様々な測位技術が導入されている。ダウンリンク、ダウンリンクとアップリンクの測位を組み合わせた測位技術、例えばDL-TDOA、DL-AOA、multi-RTTなどの測位技術について、端末は、UEを測位する前にPRSの設定を取得する必要がある。例示的に、図2は本開示によって示されるPRS設定を取得する概略図である。図2に示すように、UEは以下のプロセスによってPRSの設定を取得することができる。
【0079】
コアネットワークの測位管理機能(Location Management Function、LMF)ネットワーク要素は積極的にUEに測位支援情報を提供し、LMFは、測位プロトコル(LPP)を通じてUEに支援測位情報を提供することができ、ここで、支援情報にはPRS設定が含まれている。
【0080】
または、別の実施形態では、図3は本開示によって示される別のPRS設定を取得する概略図である。図3に示すように、UEがLMFに測位支援情報リクエストを送信し、LMFはUEのリクエストを受信してからUEに支援情報を送信し、ここで、支援情報にはPRS設定が含まれている。
【0081】
以下の実施例では図3と組み合わせてDL-AOA/DL-TDOA測位技術を例として、UE測位の実現を説明する。図4は本開示によって示される更なるPRS設定を取得する概略図である。図4に示すように、LMFがLPP Request capabilities(LPPリクエスト能力)メッセージをUEに送信してUEの測位能力をリクエストし、UEは、その測位能力をLMFに提供し、LMFから送信された測位支援情報及び測位情報リクエストを受信することができる。UEは、ネットワーク設定の測定間隔に基づいて、PRSを受信してPRSを測定する。UEは測定結果をLMFに提供する。ここで、測位支援情報にはPRS設定が含まれている。
【0082】
上記実施例から、ダウンリンク測位技術によってUEを測位する過程では、LMFがLPPメッセージによってUEに測位支援情報を提供する必要があり、測位支援情報によって端末のPRS設定を設定し、この過程で、エンドツーエンドの遅延は約50msである。しかし、関連技術では、IIOTのシナリオについて、さらにエンドツーエンドの遅延が約10msであるというニーズが提起されている。そのため、測位ニーズを満たすためには、既存の測位技術の遅延をさらに低減する必要がある。
【0083】
これに基づいて、本開示は、PRS設定をUEに事前に設定できることを提案し、UE測位中にUEにPRS設定情報を送信する必要がないため、測位遅延を低減する効果を実現する。ネットワーク機器がUEにPRS設定情報を事前に設定し、UEがPRS設定情報を使用する必要がある場合、ネットワーク機器はUEに使用されるPRS設定情報をアクティブ化すればよく、UEはアクティブ化されたPRS設定情報に基づいてPRSを測定することにより、UEの測位を完了し、測位遅延を低減する。なお、本開示の実施例では、PRS設定情報はPRS設定パラメータとも呼ばれる。
【0084】
図5は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定方法のフローチャートである。図5に示すように、パラメータ設定方法は端末に適用され、以下のステップを含む。
【0085】
ステップS11では、事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定する。
【0086】
本開示の実施例では、UEはPRS設定パラメータセットを決定し、PRS設定パラメータセットを事前に設定し、ここでPRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれる。UEは、少なくとも1セットのPRS設定パラメータに基づいてPRSを測定し、UE測位情報を決定することができる。
【0087】
ここで、PRS設定パラメータセットは、以下の形態のうちの1つであり得る。
【0088】
一実施形態では、PRS設定パラメータセットは、同一無線ネットワーク機器のPRS設定パラメータを含んでもよく、PRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれる。
【0089】
一実施形態では、PRS設定パラメータセットは、異なる複数の無線ネットワーク機器のPRS設定パラメータを含んでもよく、このPRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれ、各セットのPRS設定パラメータは異なる複数の無線ネットワーク機器のPRS設定パラメータに対応する。
【0090】
ステップS12では、PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定する。
【0091】
本開示の実施例では、UEは、事前に設定されたPRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定を決定することができ、ここで、PRS設定パラメータセットに基づいて決定されたPRS設定はPRS受信に使用される。以上のように、一実施形態では、PRS設定パラメータセットが同一無線ネットワーク機器のPRS設定パラメータを含む場合、UEは、異なるPRS設定パラメータセットに基づいて少なくとも1セットのPRS設定を決定する。一実施形態では、PRS設定パラメータセットが異なる無線ネットワーク機器のPRS設定パラメータを含む場合、UEは、事前に設定されたPRS設定パラメータセットに基づいて少なくとも1セットのPRS設定を決定し、決定された各セットのPRS設定パラメータにおいて異なる複数の無線ネットワーク機器のPRS設定パラメータを対応させ、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定することができる。
【0092】
本開示のいくつかの実施例では、UEは、受信された第1の指示情報に基づいて、PRS設定パラメータセットを事前に設定すると決定することができる。ここで、第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するようにUEに指示するためのものである。
【0093】
本開示の実施例では、UEは、UEと無線ネットワーク機器(例えば基地局)とのランダムアクセス過程中のランダムアクセスメッセージ(message、MSG)4(message)\MSG 2に基づいて、第1の指示情報を受信することができる。
【0094】
本開示の実施例では、UEは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)メッセージによって、第1の指示情報を受信することができる。
【0095】
本開示の実施例では、UEは、ダウンリンク制御情報(DCI)を介して、第1の指示情報を受信することができる。
【0096】
本開示の実施例では、UEは、LMFから送信されたLPPメッセージによって、第1の指示情報を受信することができる。
【0097】
なお、UEは、LPPメッセージが受信されたことに応答して、LPPメッセージに含まれる事前に設定されたPRS設定パラメータセットを決定し、RRCメッセージまたはMSG 2/MSG 4を介して、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを受信して、LPPメッセージに含まれる事前に設定されたPRS設定パラメータセットを使用すると決定する。
【0098】
本開示の実施例では、UEは第2の指示情報を受信することができ、ここで、第2の指示情報は、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定のパラメータを決定するように端末に指示するためのものである。UEは、受信された第2の指示情報に基づいて、UEがPRSを受信するためのPRS設定のパラメータを決定することができる。
【0099】
本開示の実施例では、UEによって決定されたPRSを受信するためのPRS設定は、UEによって事前に設定されたPRS設定パラメータセットのサブセットであってもよい。本開示の実施例では、決定されたPRSを受信するためのPRS設定をPRS設定パラメータサブセットと呼び、すなわち、ネットワークが第1の指示情報によってUEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定し、このPRS設定パラメータセットには少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれ、ネットワークが第2の指示情報によってUEに対してPRSの設定パラメータを設定し、第2の指示情報によってUEに設定されたPRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットにおける複数セットのPRS設定パラメータのうちの1セットのPRS設定パラメータである。本開示の実施例では、第2の指示情報は、
PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、
PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0100】
ここで、UEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータはPRS設定パラメータサブセットであり、第1の指示子及び/又は第2の指示子はビットなどのシンボルであってもよい。
【0101】
本開示の実施例の一形態では、UEは、受信された第2の指示情報に第1の指示子のみが含まれることに応答して、アクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットを決定し、PRSを受信する。ここで、第1の指示子はまた、アクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットに基づいてPRSを受信するようにUEに暗黙的に指示することができる。
【0102】
一形態では、UEは、受信された第2の指示情報に第2の指示子のみが含まれることに応答して、事前に設定されたPRS設定パラメータセットに基づいてPRSを受信すると決定し、本開示の実施例では、UEによって受信された第2の指示情報に第2の指示子が含まれる場合、UEによって事前に設定されたPRS設定パラメータセットに1セットのPRS設定パラメータのみが含まれると決定する。
【0103】
一形態では、UEは、受信された第2の指示情報に第1の指示子及び第2の指示子が含まれることに応答して、アクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットを決定し、第2の指示子に基づいてPRSの受信を決定する。
【0104】
本開示の実施例では、第2の指示情報は、基地局から送信されたRRC及び/又はMAC及び/又はDCIメッセージに基づいて決定されてもよい。あるいは、第2の指示情報は、LMFから送信されたLPPメッセージに基づいて決定されてもよい。
【0105】
本開示の実施例では、UEはPRS設定パラメータに基づいてPRSを測定する。さらに、UEは、決定されたPRS設定に基づいてPRSを受信し、受信されたPRSを測定して、PRS測定結果を決定する。ここで、測定結果には位置情報が含まれても良い。
【0106】
本開示の実施例では、UEは、コアネットワーク機器(例えばLMF)及び/又は無線ネットワーク機器にPRS測定結果または位置情報を送信することもできる。
【0107】
同じ/類似の構想に基づいて、本開示の実施例はパラメータ設定方法をさらに提供する。
【0108】
図6は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定方法のフローチャートである。図6に示すように、パラメータ設定方法はコアネットワーク機器に適用され、以下のステップを含む。
【0109】
ステップS21では、測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定する。
【0110】
本開示の実施例では、コアネットワーク機器はLMFであってもよく、LMFは、少なくとも1セットのPRS設定パラメータを決定し、決定された少なくとも1セットのPRS設定パラメータに基づいて、PRS設定パラメータセットを決定する。
【0111】
一実施形態では、LMFは、無線ネットワーク機器にNR測位プロトコル(NRPPa)メッセージを送信することにより、少なくとも1セットのPRS設定パラメータを提供するように無線ネットワーク機器に指示することができる。ここで、無線ネットワーク機器は1つまたは複数を含むことができる。LMFは、受信された1つまたは複数の無線ネットワーク機器から送信された少なくとも1セットのPRS設定パラメータに基づいて、PRS設定パラメータセットを決定する。
【0112】
本開示の実施例では、LMFがUEに第1の指示情報を送信する。ここで、第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。
【0113】
LMFはPRS設定パラメータセットを決定し、第1の指示情報を送信することにより、このPRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示する。ここで、第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。
【0114】
本開示の実施例では、LMFは、LPPメッセージに基づいて第1の指示情報をUEに送信することができる。
【0115】
本開示のいくつかの実施例では、LMFは、PRSの受信をUEに指示するためのPRS設定パラメータを決定する。LMFは、第2の指示情報をUEに送信することにより、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するようにUEに指示することができる。ここで、PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0116】
本開示の実施例では、LMFからUEへ送信された第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、
前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0117】
ここで、UEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータはPRS設定パラメータサブセットであり、第1の指示子及び/又は第2の指示子はビットなどのシンボルであってもよい。
【0118】
本開示の実施例では、LMFは、LPPメッセージに基づいて第2の指示情報をUEに送信して、PRSを受信するためのPRS設定をアクティブ化するようにUEに指示することができる。
【0119】
本開示の実施例の一形態では、LMFから送信された第2の指示情報に第1の指示子のみが含まれ、第1の指示子に基づいてUEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットを決定する。暗黙的指示方式によって、第1の指示子に従って、アクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットに基づいてPRSを受信するようにUEに暗黙的に指示することもできる。
【0120】
一形態では、LMFから送信された第2の指示情報に第2の指示子のみが含まれ、事前に設定されたPRS設定パラメータセットに基づいてPRSを受信するようにUEに指示すると決定する。本開示の実施例では、LMFから送信された第2の指示情報に第2の指示子が含まれる場合、UEによって事前に設定されたPRS設定パラメータセットに1セットのPRS設定パラメータが含まれると決定する。
【0121】
一形態では、LMFから送信された第2の指示情報に第1の指示子及び第2の指示子が含まれ、第1の指示子に基づいてUEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットを決定し、第2の指示子に基づいて、PRSを受信するようにUEに明示的に指示する。
【0122】
本開示の実施例では、LMFは、第3の指示情報を無線ネットワーク機器に送信することもでき、ここで、第3の指示情報は、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを無線ネットワーク機器に指示するためのものである。
【0123】
本開示の実施例では、第3の指示情報は、さらに、UEに対して前記PRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0124】
一実施形態では、LMFは、明示的指示方式によって、UEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第3の指示情報にはPRS設定パラメータセットと、UEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する指示子とが含まれ、無線ネットワーク機器は、受信された第3の指示情報に基づいて、このPRS設定パラメータセットをUEに事前に設定する。
【0125】
一実施形態では、LMFは、暗黙的指示方式によって、UEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第3の指示情報にPRS設定パラメータセットが含まれる場合、UEに対してこのPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に暗黙的に指示することができ、無線ネットワーク機器は、受信された第3の指示情報に基づいて、このPRS設定パラメータセットをUEに事前に設定する。
【0126】
本開示の実施例では、LMFは、NRPPaメッセージによって第3の指示情報を無線ネットワーク機器に送信することができる。もちろん、本開示の実施例では、他のメッセージによって第3の指示情報を無線ネットワーク機器に送信してもよく、ここでは具体的に限定されない。
【0127】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は第3の指示情報を受信し、PRS設定パラメータセットを決定して、PRS設定パラメータセットが含まれる第1の指示情報をUEに送信する。ここで、無線ネットワーク機器は、UEのランダムアクセス中に、メッセージMSG 4\MSG 2を介して、第1の指示情報をUEに送信してもよい。または、無線ネットワーク機器は、RRCメッセージによって第1の指示情報をUEに送信すると決定する。または、無線ネットワーク機器は、DCIメッセージによって第1の指示情報をUEに送信すると決定する。
【0128】
本開示の実施例では、LMFは、第4の指示情報を無線ネットワーク機器に送信することもでき、ここで、第4の指示情報は、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示するためのものである。
【0129】
本開示の実施例では、第4の指示情報は、さらに、PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0130】
一実施形態では、LMFは、明示的指示方式によって、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第4の指示情報には、PRS設定パラメータと、PRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する指示子とが含まれ、無線ネットワーク機器は、受信された第4の指示情報に基づいて、UEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータを決定し、第4の指示情報に含まれる、PRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示するための指示子に基づいて、PRSをUEに送信する。
【0131】
一実施形態では、LMFは、暗黙的指示方式によって、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第4の指示情報にPRS設定パラメータが含まれる場合、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に暗黙的に指示し、PRSをUEに送信すると決定することができる。
【0132】
本開示の実施例では、LMFは、NRPPaメッセージによって第4の指示情報を無線ネットワーク機器に送信することができる。もちろん、本開示の実施例では、他のメッセージによって第4の指示情報を無線ネットワーク機器に送信してもよく、ここでは具体的に限定されない。
【0133】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は第4の指示情報を受信し、PRS設定パラメータを決定して、PRS設定パラメータが含まれる第2の指示情報をUEに送信し、PRS設定パラメータに対応するPRSをUEに送信する。
【0134】
本開示の実施例では、LMFはPRS測定結果を受信する。ここで、測定結果は位置情報であってもよい。一実施形態では、LMFは、UEから送信されたPRS測定結果または位置情報を受信することができる。別の実施形態では、LMFは、無線ネットワーク機器から送信されたPRS測定結果または位置情報を受信することができる。
【0135】
同じ/類似の構想に基づいて、本開示の実施例は、パラメータ設定方法をさらに提供する。
【0136】
図7は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定方法のフローチャートである。図7に示すように、パラメータ設定方法は無線ネットワーク機器に適用され、以下のステップを含む。
【0137】
ステップS31では、第1の指示情報を決定する。
【0138】
本開示の実施例では、第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。無線ネットワーク機器は、コアネットワーク機器(例えばLMF)に基づいて第1の指示情報を決定することができる。
【0139】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器はPRS設定パラメータセットを決定し、ここで、PRS設定パラメータセットには少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれる。決定されたPRS設定パラメータセットに基づいて第1の指示情報を決定する。
【0140】
ステップS32では、第1の指示情報を送信する。
【0141】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器(例えば基地局)は、UEのランダムアクセス中に、MSG 4/MSG 2を介して第1の指示情報を送信することができる。
【0142】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、RRCメッセージによって第1の指示情報を送信することができる。
【0143】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、DCIメッセージによって第1の指示情報を送信することができる。
【0144】
図8は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定方法のフローチャートである。図8に示すように、パラメータ設定方法は無線ネットワーク機器に適用され、以下のステップを含む。
【0145】
ステップS41では、第2の指示情報を決定する。
【0146】
本開示の実施例では、第2の指示情報は、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものである。無線ネットワーク機器は、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定し、さらに第2の指示情報を決定する。
【0147】
ステップS42では、第2の指示情報を送信する。
【0148】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、
RRCメッセージと、
MACメッセージと、
DCIメッセージと、のうちの少なくとも1つのメッセージに基づいて第2の指示情報をUEに送信することができる。
【0149】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、LMFから送信された第3の指示情報を受信することにより、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを決定することができる。無線ネットワーク機器は、第3の指示情報に基づいて、端末にPRS設定パラメータセットを事前に設定すると決定することができ、さらにUEへ送信される第1の指示情報を決定することができる。
【0150】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、NRPPaメッセージによって、LMFから送信された第3の指示情報を受信することができる。
【0151】
ここで、一実施形態では、LMFは、明示的指示方式によって、UEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第3の指示情報にはPRS設定パラメータセットと、UEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する指示子とが含まれ、無線ネットワーク機器は、受信された第3の指示情報に基づいて、このPRS設定パラメータセットをUEに事前に設定する。
【0152】
一実施形態では、LMFは、暗黙的指示方式によって、UEに対してPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第3の指示情報にPRS設定パラメータセットが含まれる場合、UEに対してこのPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に暗黙的に指示することができ、無線ネットワーク機器は、受信された第3の指示情報に基づいて、このPRS設定パラメータセットをUEに事前に設定する。
【0153】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、LMFから送信された第4の指示情報を受信することができ、ここで、第4の指示情報は、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように指示するためのものである。無線ネットワーク機器は、決定されたPRS設定パラメータに基づいてPRSを送信することができる。ここで、PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットであり、そしてUEへ送信される第2の指示情報を決定することができる。
【0154】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、NRPPaメッセージによって、LMFから送信された第4の指示情報を受信することができる。
【0155】
ここで、一実施形態では、LMFは、明示的指示方式によって、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第4の指示情報には、PRS設定パラメータと、PRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する指示子とが含まれ、無線ネットワーク機器は、受信された第4の指示情報に基づいて、UEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータを決定し、第4の指示情報に含まれる、PRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示するための指示子に基づいて、PRSをUEに送信する。
【0156】
一実施形態では、LMFは、暗黙的指示方式によって、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示することができる。例えば、LMFから送信された第4の指示情報にPRS設定パラメータが含まれる場合、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に暗黙的に指示し、PRSをUEに送信すると決定することができる。
【0157】
本開示の実施例では、第2の指示情報は、
前記PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、
前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0158】
ここで、UEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータはPRS設定パラメータサブセットであり、第1の指示子及び/又は第2の指示子はビットなどであってもよい。
【0159】
本開示の実施例の一形態では、無線ネットワーク機器から送信された第2の指示情報に第1の指示子のみが含まれ、第1の指示子に基づいてUEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットを決定する。暗黙的指示方式によって、第1の指示子に従って、アクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットに基づいてPRSを受信するようにUEに暗黙的に指示することもできる。
【0160】
一形態では、無線ネットワーク機器から送信された第2の指示情報に第2の指示子のみが含まれ、事前に設定されたPRS設定パラメータセットに基づいてPRSを受信するようにUEに指示すると決定する。本開示の実施例では、無線ネットワーク機器から送信された第2の指示情報に第2の指示子が含まれる場合、UEによって事前に設定されたPRS設定パラメータセットに1セットのPRS設定パラメータが含まれると決定する。
【0161】
一形態では、無線ネットワーク機器から送信された第2の指示情報に第1の指示子及び第2の指示子が含まれ、第1の指示子に基づいてUEに指示してアクティブ化されたPRS設定パラメータ及び/又はPRS設定パラメータサブセットを決定し、第2の指示子に基づいて、PRSを受信するようにUEに明示的に指示する。
【0162】
本開示の実施例では、第2の指示情報は、RRC及び/又はMAC及び/又はDCIメッセージによって第2の指示情報をUEに送信してもよい。
【0163】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、UEから報告されたPRS測定結果を受信することができる。
【0164】
本開示の実施例では、無線ネットワーク機器は、UEから報告されたPRS測定結果を受信すると、PRS測定結果をコアネットワーク機器(例えばLMF)に送信することができる。
【0165】
以下の実施例では、UEのサービングセルが第1の基地局で、隣接セルが第2の基地局であることを例として、本開示によって提供されるパラメータ設定方法を説明する。
【0166】
図9は例示的な一実施例によって示される指示情報の概略図である。図9に示すように、本開示の実施例では、LMFは第1の基地局及び/又は第2の基地局にNRPPaメッセージ、例えばTRPリクエスト情報(TRP information requset)を送信する。NRPPaメッセージによって、少なくとも1セットのPRS設定パラメータをLMFにそれぞれ提供するように第1の基地局及び/又は第2の基地局に指示する。
【0167】
第1の基地局及び/又は第2の基地局は、NRPPaメッセージが受信されたことに応答して、少なくとも1セットのPRS設定パラメータを決定し、NRPPaメッセージによって、決定された少なくとも1セットのPRS設定パラメータをLMFに送信する。
【0168】
LMFは、受信された少なくとも1セットのPRS設定パラメータに基づいてPRS設定パラメータセットを決定し、PRS設定パラメータセットを事前に設定するようにUEに指示する第3の指示情報(すなわち3-1PRS事前に設定された指示情報)をUEのサービングセル(すなわち第1の基地局)に送信し、第1の基地局は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するようにUEに指示するように、RRCメッセージに基づいて第1の指示情報を送信することができる。または、LMFは、LPPメッセージによって第1の指示情報をUEに送信して、このPRS設定パラメータセットを事前に設定するようにUEに指示する。
【0169】
図10は例示的な一実施例によって示される指示情報の概略図である。図10に示すように、本開示の実施例では、LMFは、NRPPaメッセージによって、UE位置情報リクエストを第1の基地局に送信することができ、位置情報リクエストには第4の指示情報が含まれ、ここで、第4の指示情報は、PRSを受信するためのPRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示するためのものである。ここで、第4の指示情報には、PRS設定パラメータサブセットをアクティブ化する第1の指示子、及び/又はPRSを受信するように端末に指示する第2の指示子が含まれる。
【0170】
LMFは、NRPPaメッセージによって第4の指示情報を第2の基地局に送信することができ、ここで、第4の指示情報は、PRSを受信するためのPRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示するためのものである。ここで、第4の指示情報には、PRS設定パラメータサブセットをアクティブ化する第1の指示子、及び/又は前記PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子が含まれる。
【0171】
第1の基地局は、RRCメッセージによって位置情報リクエストをUEに送信し、この位置情報リクエストには、PRSを受信するためのPRS設定をアクティブ化するようにUEに指示する第2の指示情報が含まれる。ここで、第2の指示情報には、PRS設定パラメータサブセットをアクティブ化するための第1の指示子、及び/又は前記PRSを受信するように端末に指示するための第2の指示子が含まれる。
【0172】
UEは、第1の基地局から送信された第2の指示情報を受信した後、PRSを受信し、PRS測定を完了し、PRS測定結果を決定する。UEは、PRS測定結果を第1の基地局に報告するか、またはUEは、LPPメッセージによってPRS測定結果をLMFに報告する。
【0173】
図11は例示的な一実施例によって示される指示情報の概略図である。図11に示すように、本開示の実施例では、LMFは、LPPメッセージ(例えば、LPP information request)を介して位置情報リクエストをUEに送信することができ、この位置リクエストには、PRSを受信し、PRSを受信するためのPRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示するための第2の指示情報が含まれている。ここで、第2の指示情報には、PRS設定パラメータサブセットをアクティブ化する第1の指示子、及び/又はPRSを受信するように端末に指示するための第2の指示子が含まれる。
【0174】
本開示の実施例では、LMFは、NRPPaメッセージによって第4の指示情報を第1の基地局に送信することもでき、ここで、第4の指示情報は、PRSを受信するPRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示するためのものである。ここで、第4の指示情報には、PRS設定パラメータサブセットをアクティブ化する第1の指示子、及び/又は前記PRSを受信するように端末に指示するための第2の指示子が含まれる。
【0175】
UEは、LMFから送信された第2の指示情報を受信または第1の基地局から送信された第2の指示情報を受信した後、PRSを受信すると決定し、PRS測定を完了し、PRS測定結果を決定する。UEはLPPメッセージによってPRS測定結果をLMFに報告する。
【0176】
同じ構想に基づいて、本開示の実施例はパラメータ設定装置をさらに提供する。
【0177】
なお、本開示の実施例によって提供されるパラメータ設定装置は、上記機能を実現するために、それぞれの機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含む。本開示の実施例に開示された様々な例のユニットとアルゴリズムステップに関連して、本開示の実施例はハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせで実現することができる。特定の機能がハードウェアによって実行されるのか、コンピュータソフトウェアによって実行されるのかは、技術案の特定の応用と設計制約に依存する。当業者は、特定のアプリケーションごとに異なる方法を用いて、記載された機能を実現することができるが、この実現は本開示の実施例の技術案の範囲を超えるとは考えられない。
【0178】
図12は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定装置のブロック図である。図12を参照して、このパラメータ設定装置100は端末に適用され、第1の決定モジュール101と第2の決定モジュール102を含む。
第1の決定モジュール101は、事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定し、PRS設定パラメータセットには、少なくとも1セットのPRS設定パラメータが含まれる。第2の決定モジュール102は、PRS設定パラメータセットに基づいて、PRSを受信するためのPRS設定パラメータを決定する。
【0179】
本開示の実施例では、第1の決定モジュール101は、第1の指示情報を受信し、第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。
【0180】
本開示の実施例では、第2の決定モジュール102は、第2の指示情報を受信し、第2の指示情報は、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものである。
【0181】
本開示の実施例では、PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0182】
本開示の実施例では、第2の指示情報は、
PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0183】
本開示の実施例では、第1の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信されたランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージに基づいて決定され、
または
第1の指示情報は、測位管理機能(LMF)から送信された測位プロトコル(LPP)メッセージに基づいて決定される。
【0184】
本開示の実施例では、第2の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)メッセージ及び/又はマルチメディアアクセス制御層(MAC)メッセージ及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに基づいて決定され、
または
第2の指示情報は、LMFから送信されたLPPメッセージに基づいて決定される。
【0185】
本開示の実施例では、パラメータ設定装置は、さらに、PRS設定パラメータに基づいてPRSを測定し、PRS測定結果を無線ネットワーク機器及び/又は測位管理機能(LMF)に送信する。
【0186】
図13は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定装置のブロック図である。図13を参照して、このパラメータ設定装置200はコアネットワーク機器に適用され、決定モジュール201を含む。
決定モジュール201は、事前に設定された測位基準信号(PRS)設定パラメータセットを決定する。
【0187】
本開示の実施例では、装置は、さらに、第1の指示情報を送信し、第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。
【0188】
本開示の実施例では、装置は、さらに、第2の指示情報を送信し、第2の指示情報は、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものである。
【0189】
本開示の実施例では、PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0190】
本開示の実施例では、第2の指示情報は、
PRS設定パラメータサブセットをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0191】
本開示の実施例では、装置は、さらに、LLPメッセージに基づいて第1の指示情報を送信する。
【0192】
本開示の実施例では、装置は、さらに、LPPメッセージに基づいて第2の指示情報を送信する。
【0193】
本開示の実施例では、装置は、さらに、第3の指示情報を送信し、第3の指示情報は、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを無線ネットワーク機器に指示するためのものである。
【0194】
本開示の実施例では、第3の指示情報は、さらに、端末にPRS設定パラメータセットを事前に設定するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0195】
本開示の実施例では、装置は、さらに、第4の指示情報を送信し、第4の指示情報は、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように無線ネットワーク機器に指示するためのものである。
【0196】
本開示の実施例では、第4の指示情報は、さらに、PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように無線ネットワーク機器に指示する。
【0197】
本開示の実施例では、装置は、さらに、端末から送信されたPRS測定結果を受信し、PRS測定結果を測位管理機能(LMF)に送信する。
【0198】
図14は例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定装置のブロック図である。図14を参照して、このパラメータ設定装置300は端末に適用され、決定モジュール301と送信モジュール302を含む。
決定モジュール301は、第1の指示情報を決定し、第1の指示情報は、PRS設定パラメータセットを事前に設定するように端末に指示するためのものである。送信モジュール302は、第1の指示情報を送信する。
【0199】
本開示の実施例では、決定モジュール301は、さらに、第2の指示情報を決定し、第2の指示情報は、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように端末に指示するためのものである。第2の指示情報を送信する。
【0200】
本開示の実施例では、パラメータ設定装置は、さらに、第3の指示情報を受信し、第3の指示情報に基づいて、事前に設定されたPRS設定パラメータセットを決定する。
【0201】
本開示の実施例では、第3の指示情報は、さらに、端末にPRS設定パラメータセットを事前に設定するように前記無線ネットワーク機器に指示する。
【0202】
本開示の実施例では、パラメータ設定装置は、さらに、第4の指示情報を受信し、第4の指示情報は、PRS設定パラメータセットに基づいてPRS設定パラメータを決定するように指示するためのものである。
【0203】
本開示の実施例では、第4の指示情報は、さらに、PRS設定パラメータに基づいてPRSを送信するように前記無線ネットワーク機器に指示する。
【0204】
本開示の実施例では、PRS設定パラメータは、PRS設定パラメータセットのサブセットである。
【0205】
本開示の実施例では、第2の指示情報は、
PRS設定パラメータをアクティブ化するように端末に指示する第1の指示子と、PRSを受信するように端末に指示する第2の指示子とのうちの少なくとも1つを含む。
【0206】
本開示の実施例では、第1の指示情報は、ランダムアクセスメッセージ及び/又は無線リソース制御(RRC)メッセージによって送信される。
【0207】
本開示の実施例では、第2の指示情報は、無線ネットワーク機器から送信された無線リソース制御(RRC)及び/又はシステムMAC及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージによって送信される。
【0208】
本開示の実施例では、送信モジュール302は、端末から送信されたPRS測定結果を受信し、PRS測定結果を測位管理機能(LMF)に送信する。
【0209】
上述した実施例における装置について、その各モジュールが動作を実行する具体的な形態は、その方法に関する実施例において詳細に説明されているが、ここでは詳細に説明しない。
【0210】
図15は、例示的な一実施例によって示されるパラメータ設定のための装置400のブロック図である。例えば、装置400は、携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージング機器、ゲームコンソール、タブレット機器、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0211】
図15を参照して、装置400は、処理コンポーネント402、メモリ404、電源コンポーネント406、マルチメディアコンポーネント408、オーディオコンポーネント410、入力/出力(I/O)インターフェース412、センサコンポーネント414、及び通信コンポーネント416のうちの1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0212】
処理コンポーネント402は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のような装置400の全体の操作を制御する。処理コンポーネント402は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ320を含むことができる。また、処理コンポーネント402は、他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント402は、マルチメディアコンポーネント408と処理コンポーネント402とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0213】
メモリ404は、装置400上の操作をサポートするように、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、装置400で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ404は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0214】
電源コンポーネント406は、装置400の様々なコンポーネントに電力を提供する。電源コンポーネント406は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、および装置400の生成、管理及び分配に関連する他のコンポーネントを含むことができる。
【0215】
マルチメディアコンポーネント408は、前記装置400とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンに含まれる。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)とを含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネルのジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する継続時間及び圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント408は、1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。装置400が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびバックカメラは、1つの固定的な光学レンズ系であってもよく、または焦点距離および光学ズーム能力を備えてもよい。
【0216】
オーディオコンポーネント410は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント410は、装置400が呼び出しモード、記録モード、及び音声認識モードのような操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、メモリ404にさらに記憶されてもよく、または通信コンポーネント416を介して送信されてもよい。いくつかの実施例において、オーディオコンポーネント410は、オーディオ信号を出力するためのスピーカーをさらに含む。
【0217】
I/Oインターフェース412は、処理コンポーネント402と周辺インターフェースモジュールとの間のインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0218】
センサコンポーネント414は、装置400に様々な態様の状態評価を提供するように、1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント414は、装置400のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、コンポーネントは装置400のディスプレイ及びキーパッドであり、センサコンポーネント414は、さらに、装置400またはその1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと装置400との接触の有無、装置400の方位または加速/減速及び装置400の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント414は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント414は、イメージングアプリケーションに使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント414は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサをさらに含むことができる。
【0219】
通信コンポーネント416は、装置400と他の装置との間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。装置400は、WiFi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント416は、ブロードキャストチャンネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な一実施例では、通信コンポーネント416は、近距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールでは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0220】
例示的な実施例では、装置400は、上記方法を実行するために、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品、1つまたは複数のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0221】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ404をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、装置400のプロセッサ320によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、及び光データ記憶機器であっても良い。
【0222】
図16に示すように、本開示の一実施例によって示されるパラメータ設定のための装置500のブロック図である。例えば、装置500は、サーバとして提供されてもよい。図16を参照して、装置500は、1つまたは複数のプロセッサを含む処理コンポーネント522と、メモリ532によって表される、処理コンポーネント522によって実行される命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリリソースとを含む。メモリ532に記憶されているアプリケーションプログラムは、命令のセットに対応する1以上のモジュールを含むことができる。また、処理コンポーネント522は、上記方法を実行するように、命令を実行するように構成される。
【0223】
装置500は、装置500の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント526と、装置500をネットワークに接続するように構成される有線または無線ネットワークインターフェース550と、入出力(I/O)インターフェース558とをさらに含むことができる。装置500は、Windows Server TM、Mac OS XTM、Unix TM、Linux TM、Free BSDTMまたは同様のようなメモリ532に記憶されたオペレーティングシステムに基づいて動作することができる。
【0224】
さらに、本開示に記載される「複数」は、2つ以上を意味し、他の助数詞はそれと類似している。「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクトの関連付け関係を記述し、3つの関係があり得ることを表し、例えば、A及び/又はBは、Aのみの存在、AとBの同時存在、およびBのみの存在を表すことができる。文字「/」は、通常、関連付けられたオブジェクトが「又は」の関係であることを示す。単数形の「一」、「前記」及び「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。
【0225】
さらに、「第1」、「第2」などの用語は様々な情報を説明するために使用されるが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、特定の順序または重要度を表すことでなく、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。実は、「第1」、「第2」などの表現は完全に交換して使うことができる。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ぶことができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ぶこともできる。
【0226】
さらに、本開示の実施例では操作を図面において特定の順序で説明するが、これらの操作を特定の順序または直列順序で実行すること、あるいは所望の結果を得るために全ての例示の操作を実行することを要求すると理解すべきではない。特定の環境では、マルチタスクと並列処理が有利な場合がある。
【0227】
当業者であれば、明細書を考慮してここで開示される技術案を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、本発明の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途または適応的変化は、本発明の一般原理に従い、本開示で開示されていない当分野における周知技術または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、例示的なものとしてのみ見なされ、本開示の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0228】
なお、本開示は、上記説明され、図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正や変更が可能であることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付された特許請求の範囲のみによって限定される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正の内容】
図8
【国際調査報告】