IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

2023-553090PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器
<>
  • -PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器 図1
  • -PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器 図2
  • -PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器 図3
  • -PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器 図4
  • -PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器 図5
  • -PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器 図6
  • -PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器 図7
  • -PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器 図8
  • -PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器 図9
  • -PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器 図10
  • -PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器 図11
  • -PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器 図12
  • -PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-20
(54)【発明の名称】PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20231213BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20231213BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20231213BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W72/0453
H04W72/232
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023534727
(86)(22)【出願日】2021-12-16
(85)【翻訳文提出日】2023-06-07
(86)【国際出願番号】 CN2021138727
(87)【国際公開番号】W WO2022127850
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202011511564.3
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イウ、ホアチョン
(72)【発明者】
【氏名】リー、トンルー
(72)【発明者】
【氏名】シェン、シアオトン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067CC22
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本出願の実施例は、PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器を開示し、この方法は端末に用いられてもよく、PDCCHスキッピングを指示するための第一のDCIを受信することと、前記第一のDCIに基づいて第一の動作を決定することとを含み、第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられるPDCCHモニタリング方法であって、
物理下りリンク制御チャネルPDCCHスキッピングを指示するための第一の下りリンク制御情報DCIを受信することと、
前記第一のDCIに基づいて、第一の動作を決定することとを含み、前記第一の動作は、
前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、
PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、
前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む、PDCCHモニタリング方法。
【請求項2】
前記の、前記第一のDCIを受信した後のBWP非アクティブ化タイマの状態は、
前記第一のDCIを受信した後の前記BWP非アクティブ化タイマの一時停止又は停止を含む、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項3】
前記の、前記BWP非アクティブ化タイマの一時停止又は停止は、
前記第一のDCIを受信した時刻と、
前記第一のDCIを受信した後の目標時刻(前記目標時刻は、PDCCHスキッピング期間の開始時刻よりも前である)と、
PDCCHスキッピング期間の開始時刻とのうちのいずれか一つの時刻に、前記BWP非アクティブ化タイマを一時停止又は停止することを含む、請求項2に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項4】
前記BWP非アクティブ化タイマを一時停止した場合、
前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間が終了した場合に、前記BWP非アクティブ化タイマを再開することをさらに含む、請求項2に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項5】
前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、
PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを停止し、且つ切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを実行しなくなることを含む、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項6】
前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、
PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを一時停止し、切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを継続することを含む、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項7】
前記目標BWP内の前記PDCCHスキッピング期間の時間長は、残りの時間単位数と各時間単位の時間長に基づいて得られ、
ここで、前記残りの時間単位数は、前記PDCCHスキッピングが占有する合計時間単位数と、前記PDCCHスキッピングが切り替え前のBWP内で占有する時間単位数と、BWP切り替え時に遅延が占有する時間単位数とのうちの少なくとも一つに基づいて得られ、及び/又は、
前記の各時間単位の時間長は、切り替え前のBWPのサブキャリア間隔SCSと前記目標BWPのSCSとのうちのいずれかに基づいて得られる、請求項6に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項8】
前記第一のDCIは、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられない、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項9】
前記PDCCHモニタリング方法は、第二のDCIを受信することをさらに含み、前記第二のDCIは、
BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられ、ここで、前記第二のDCIは、PDCCHスキッピングを指示するために用いられない、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項10】
前記第一のDCIは、第一の指示情報と第二の指示情報を含み、前記第一の指示情報は、前記PDCCHスキッピングを指示するために用いられ、前記第二の指示情報は、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられ、
ここで、前記第一の指示情報が有効化される場合に、前記第二の指示情報は有効化されず、及び/又は、
前記第二の指示情報が有効化される場合に、前記第一の指示情報は有効化されない、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項11】
前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作は、
前記BWP切り替えを実行し、切り替え後の目標BWP内で前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、又は
前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間が終了した後に、前記BWP切り替えを実行することを含む、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項12】
前記第一のDCIは、PDCCHスキッピング期間の時間長情報をさらに含む、請求項11に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項13】
ネットワーク側機器に用いられるPDCCHモニタリング方法であって、
PDCCHスキッピングを指示するための第一のDCIを送信することを含む、PDCCHモニタリング方法。
【請求項14】
PDCCHモニタリング装置であって、
PDCCHスキッピングを指示するための前記第一のDCIを受信するための受信モジュールと、
前記第一のDCIに基づいて、第一の動作を決定するための決定モジュールを含み、前記第一の動作は、
前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、
PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、
前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む、PDCCHモニタリング装置。
【請求項15】
前記の、前記第一のDCIを受信した後のBWP非アクティブ化タイマの状態は、
前記第一のDCIを受信した後の前記BWP非アクティブ化タイマの一時停止又は停止を含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
さらに、
前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間が終了した場合に、前記BWP非アクティブ化タイマを再開するため用いられる制御モジュールを含む、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、
PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを停止し、且つ切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを実行しなくなることを含む、請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、
PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを一時停止し、切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを継続することを含む、請求項14に記載の装置。
【請求項19】
前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作は、
前記BWP切り替えを実行し、切り替え後の目標BWP内で前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、又は
前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間が終了した後に、前記BWP切り替えを実行することを含む、請求項14に記載の装置。
【請求項20】
PDCCHモニタリング装置であって、
PDCCHスキッピングを指示するための前記第一のDCIを送信するための送信モジュールを含む、PDCCHモニタリング装置。
【請求項21】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から請求項12までのうちのいずれか一項に記載のPDCCHモニタリング方法を実現する端末。
【請求項22】
ネットワーク側機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項13に記載のPDCCHモニタリング方法を実現するネットワーク側機器。
【請求項23】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載のPDCCHモニタリング方法を実現する、又は請求項13に記載のPDCCHモニタリング方法を実現する可読記憶媒体。
【請求項24】
チップであって、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から請求項12までのうちのいずれか一項に記載のPDCCHモニタリング方法を実現する、又は請求項13に記載のPDCCHモニタリング方法を実現するために用いられるチップ。
【請求項25】
コンピュータプログラム製品であって、非揮発性の記憶媒体に記憶され、少なくとも一つのプロセッサにより実行されることにより、請求項1から請求項12までのうちのいずれか一項に記載のPDCCHモニタリング方法を実現する、又は請求項13に記載のPDCCHモニタリング方法を実現するコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術分野に関し、具体的に物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)のモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0002】
PDCCHスキッピング(PDCCH skipping)とは、一定の時間間隔のPDCCHモニタリング(monitoring)をスキップすることを意味し、例えば、8又は16スロット(slot)のPDCCHモニタリングをスキップし、端末は、PDCCHスキッピング期間内にスリープ状態に入り、電力を節約することができる。
【0003】
帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)はセルの総帯域幅の一つのサブセット帯域幅で、各BWPは異なる帯域幅とパラメータセットを使用することができ、異なるBWPを切り替えることによって、端末の受信と送信帯域幅のサイズを柔軟に調整してスケジューリングの柔軟性を増加し、端末のパワーを節約し、新しいニューラジオ(New Radio、NR)のサービスの多様化の需要を満たすことができる。
【0004】
関連技術では、PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合、端末の動作が不確定になり、端末とネットワーク側機器の理解の不一致による伝送問題が発生しやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合、端末とネットワーク側機器の理解の不一致による伝送問題が発生しやすい課題を解決することができるPDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様によれば、端末に用いられるPDCCHモニタリング方法を提供し、前記方法は、物理下りリンク制御チャネルPDCCHスキッピングを指示するための前記第一の下りリンク制御情報DCIを受信することと、前記第一のDCIに基づいて第一の動作を決定することとを含み、前記第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。
【0007】
第二の態様によれば、ネットワーク側機器に応用されるPDCCHモニタリング方法を提供し、前記方法は、PDCCHスキッピングを指示するための前記第一のDCIを送信することと、前記第一のDCIに基づいて端末の第一の動作を決定することとを含み、前記第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。
【0008】
第三の態様によれば、PDCCHモニタリング装置を提供し、前記装置は、PDCCHスキッピングを指示するための前記第一のDCIを受信するための受信モジュールと、前記第一のDCIに基づいて第一の動作を決定するための決定モジュールとを含み、前記第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。
【0009】
第四の態様によれば、PDCCHモニタリング装置を提供し、前記装置は、PDCCHスキッピングを指示するための前記第一のDCIを送信するための送信モジュールと、前記第一のDCIに基づいて端末の第一の動作を決定するための決定モジュールを含み、前記第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。
【0010】
第五の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法を実現する。
【0011】
第六の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第二の態様に記載の方法を実現する。
【0012】
第七の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法を実現し、又は第二の態様に記載の方法を実現する。
【0013】
第八の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法を実現し、又は第二の態様に記載の方法を実現する。
【0014】
第九の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行するために用いられ、第一の態様に記載の方法を実現し、又は第二の態様に記載の方法を実現する。
【発明の効果】
【0015】
本出願の実施例では、端末は、PDCCHスキッピングを指示するための第一のDCIを受信した場合、前記第一のDCIに基づいて第一の動作を決定することができ、第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後のBWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。本出願の実施例は、端末の第一の動作によって、PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合、端末とネットワーク側機器の理解の不一致による伝送問題が発生しやすい課題を解決し、通信の有効性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本出願の実施例による無線通信システムの概略図である。
図2】本出願の実施例によるPDCCHモニタリング方法のフローチャートの概略図である。
図3】本出願の実施例によるPDCCHモニタリング方法の概略図である。
図4】本出願の実施例によるPDCCHモニタリング方法の概略図である。
図5】本出願の実施例によるPDCCHモニタリング方法の概略図である。
図6】本出願の実施例によるPDCCHモニタリング方法の概略図である。
図7】本出願の実施例によるPDCCHモニタリング方法の概略図である。
図8】本出願の実施例によるPDCCHモニタリング方法のフローチャートの概略図である。
図9】本出願の実施例によるPDCCHモニタリング装置の構造概略図である。
図10】本出願の実施例によるPDCCHモニタリング装置の構造概略図である。
図11】本出願の実施例による通信機器の構造概略図である。
図12】本出願の実施例による端末の構造概略図である。
図13】本出願の実施例によるネットワーク側機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0018】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0019】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用するが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0020】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの概略図である。無線通信システムは、端末11と、ネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、次世代ノードB(gNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は前記分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本開示の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0021】
以下では、図面を結びつけながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって、本出願の実施例による物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)のモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器を詳細に説明する。
【0022】
図2に示すように、本出願の一つの実施例は、端末によって実行されるPDCCHモニタリング方法200を提供しており、言い換えれば、この方法は、端末に搭載するソフトウェア又はハードウェアによって実行され、以下のステップを含む。
【0023】
S202:PDCCHスキッピングを指示するための第一の下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を受信する。
【0024】
このステップでは、端末は第一のDCIを運ぶPDCCHを受信することができる。第一のDCIは、端末がPDCCHスキッピングを実行するように指示するために用いられ、例えば、第一のDCIは、第一の指示情報を含み、第一の指示情報は、端末がDCI受信時刻の後にPDCCHスキッピング期間(PDCCH skipping duration)に入るように端末に指示する。
【0025】
S204:前記第一のDCIに基づいて、第一の動作を決定し、第一の動作は、(1)前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分(BandWidth Part、BWP)非アクティブ化タイマ(Bwp-Inactivity Timer)の状態と、(2)PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、(3)前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。
【0026】
理解できるように、以上に挙げられる三種類の第一の動作が実施時に衝突しない場合、端末は、これらの三種類の第一の動作のうちの一種類か複数種類を実行することができる。
【0027】
このステップで言及された、前記第一のDCIに基づいて第一の動作を決定することは、例えば、プロトコル約定及び前記第一のDCIに基づいて第一の動作を決定すること、又はラジオリソースコントロール(Radio Resource Control、RRC)配置及び前記第一のDCIに基づいて第一の動作を決定すること、又は直接第一のDCI指示に基づいて第一の動作を決定することなどを含む。
【0028】
このステップで言及された、端末が第一の動作を決定することは、端末がどのように実行すべきか(即ち、どのように第一の動作を実行するか)を決定することであると理解されてよく、また、端末が第一の動作を直接実行又は実施することであると理解されてもよい。
【0029】
本出願の実施例によるPDCCHモニタリング方法では、端末は、PDCCHスキッピングを指示するための第一のDCIを受信した場合、前記第一のDCIに基づいて第一の動作を決定することができ、第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。本出願の実施例は、端末の第一の動作によって、PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合、端末とネットワーク側機器の理解の不一致による伝送問題が発生しやすい課題を解決し、通信の有効性を向上させることができる
【0030】
実施例200では、端末が前記第一のDCIに基づいて第一の動作を決定すると言及しており、以下では、端末が実行する第一の動作について、いくつかの態様に分けてそれぞれ詳細に説明する。
【0031】
方案1
【0032】
この方案では、端末が前記第一のDCIを受信した後のBWP非アクティブ化タイマの状態は、前記第一のDCIを受信した後のBWP非アクティブ化タイマの一時停止又は停止を含む。
【0033】
上記BWP非アクティブ化タイマの役割については、通常、端末は、BWP非アクティブ化タイマの運行中に上り下りリンクスケジューリングDCIを受信しなければ、端末がBWP非アクティブ化タイマがタイムアウトした場合に、現在のBWPからデフォルト(default)BWPに切り替わる。
【0034】
本実施例では、例えば、端末(例えば、UE)が、現在のBWPで動作し、第一のDCIの指示に基づいてPDCCHスキッピング(PDCCH skipping)を実行し、次のいずれか一つの時刻に、前記BWP非アクティブ化タイマを一時停止又は停止する。
【0035】
1)前記第一のDCIを受信した時刻。
【0036】
2)前記第一のDCIを受信した後の目標時刻(前記目標時刻は、PDCCHスキッピング期間の開始時刻よりも前である)。理解できるように、時系列で前から後への順に、端末が最初にDCIを受信し、その後、DCI指示に基づいてPDCCHスキッピングを行い、最後に、PDCCHスキッピング指示に基づいて、PDCCHスキッピング期間(PDCCH skipping duration)に入る。この目標時刻は、具体的に、PDCCH skippingによって指示される適用遅延が到来する時刻、又はPDCCH skippingによって指示される有効化遅延が到来する時刻であってよい。
【0037】
3)PDCCHスキッピング期間の開始時刻。
【0038】
選択的に、本実施例では、前記BWP非アクティブ化タイマを一時停止した場合、前記方法は、前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間が終了した場合に、前記BWP非アクティブ化タイマを再開するステップをさらに含む。
【0039】
方案1は、PDCCHスキッピング期間内にBWP非アクティブ化タイマが期限切れになり、ネットワーク側機器と端末の理解の不一致による伝送問題を回避し、通信有効性を向上させる。
【0040】
方案2
【0041】
方案2は、主にBWP切り替え(又はBWP切り替え指示)がPDCCHスキッピングに対する影響について紹介し、以下、方案2.1と方案2.2に分けて紹介する。
【0042】
方案2.1
【0043】
この方案では、前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを停止し、且つ切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを実行しなくなることを含む。
【0044】
この方案では、具体的に、例えば、UEが現在のBWPで作動し、第一のDCI指示に従ってPDCCH skippingを行い、PDCCH skipping duration内にBWP切り替え指示を取得した場合、BWP切り替え指示に基づいてBWP切り替えを行い、且つPDCCH skippingプロセスを停止し、切り替え後の目標BWP上でPDCCH skippingを継続しない。即ち、PDCCH skipping指示は、現在アクティブ化されているBWPでのみ有効であり、切り替え後の目標BWPでは無効である。
【0045】
この実施例におけるBWP切り替え指示は、ネットワーク側機器が送信して端末が受信することによって得られるものであってよい。本実施例におけるBWP切り替え指示は、BWP非アクティブ化タイマがタイムアウトすることによって得られるものであってもよい。
【0046】
方案2.2
【0047】
この方案では、前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを一時停止し、且つ切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを継続することを含む。
【0048】
この方案では、具体的に、例えば、UEが現在のBWPで作動し、第一のDCI指示に基づいてPDCCH skippingを行い、PDCCH skipping duration内にBWP切り替え指示を取得したら、BWP切り替え指示に従ってBWP切り替えを行い、現在のBWP内のPDCCH skippingプロセスを一時停止し、目標BWPに切り替えた後に残りのPDCCH skippingを継続してよい。
【0049】
この実施例におけるBWP切り替え指示は、ネットワーク側機器が送信して端末が受信することによって得られるものであってよい。本実施例におけるBWP切り替え指示は、BWP非アクティブ化タイマがタイムアウトすることによって得られるものであってもよい。
【0050】
選択的に、前記目標BWP内の前記PDCCHスキッピング期間の時間長は、残りの時間単位数と各時間単位の時間長に基づいて得られる。
【0051】
ここで、前記残りの時間単位数は、前記PDCCHスキッピングが占有する合計時間単位数と、前記PDCCHスキッピングが切り替え前のBWP内で占有する時間単位数と、BWP切り替え時に遅延が占有する時間単位数とのうちの少なくとも一つに基づいて得られ、及び/又は、
前記の各時間単位の時間長は、切り替え前のBWPのサブキャリア間隔(SubCarrier Spacing、SCS)と、前記目標BWPのSCSとのうちのいずれか一つ基づいて得られ、即ち1時間単位当たりの時間長は、切り替え前のBWPのSCSに対応する1単位当たりの時間(例えば、30KHzの場合に1 slot当たりの時間は0.5ms)と、切り替え後の目標BWPのSCSに対応する1単位あたりの時間(例えば15KHzの場合に1 slotの時間は1ms)とのうちのいずれか一つに基づいて得られる。
【0052】
この例では、例えば、残りの時間単位数は、1)PDCCH skipping durationの合計単位数から切り替え前のBWPでのPDCCHスキッピングの単位数を差し引いたものと、2)PDCCH skipping durationの合計単位数から切り替え前のBWPでのPDCCHスキッピングの単位数を差し引いてからBWP切り替え遅延の単位数を差し引いたものとのうちのいずれか一つであってもよい。
【0053】
上記の方案2.1と方案2.2では、BWP切り替えが発生した場合やBWP切り替え指示を受信した場合に端末のPDCCHスキッピング動作を詳細に定義し、ネットワーク側機器と端末の理解の不一致による伝送問題を回避し、通信の有効性を向上させる。
【0054】
方案3
【0055】
端末は、同じDCIに、PDCCH skipping指示が含まれるとともに、BWP切り替え指示と、セカンダリセルスリープ(Scell dormancy)指示と、探索空間グループ切り替え指示とのうちのいずれかが含まれることを望まない(又はプロトコル約定で許可されない)。
【0056】
例えば、実施例200では、前記第一のDCIは、PDCCHスキッピングを指示するために用いられ、前記第一のDCIは、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられない。
【0057】
実施例200は、端末がBWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するための前記第二のDCIを受信するステップをさらに含んでよく、ここで、前記第二のDCIは、PDCCHスキッピングを指示するために用いられない。
【0058】
方案4
【0059】
この方案では、BWP切り替えとPDCCH skippingが同時に有効化されない。以下、方案4.1と方案4.2に分けて紹介する。
【0060】
方案4.1
【0061】
前記第一のDCIは、第一の指示情報と第二の指示情報を含み、前記第一の指示情報は、前記PDCCHスキッピングを指示するために用いられ、前記第二の指示情報は、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられ、ここで、前記第一の指示情報が有効化される場合には、前記第二の指示情報は有効化されず、及び/又は、前記第二の指示情報が有効化される場合には、前記第一の指示情報は有効化されない。
【0062】
方案4.2
【0063】
前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作とBWP切り替え動作は、前記BWP切り替えを実行し、切り替え後の目標BWP内で前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、又は前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間の終了後に前記BWP切り替えを実行することを含む。
【0064】
本実施例で言及されたPDCCHスキッピングとBWP切り替えとの衝突は、例えば、第一のDCIが、PDCCHスキッピングを指示するために用いられるとともに、端末にBWP切り替えを指示するためにも用いられることを含む。理解できるように、その他の実施例では、PDCCHスキッピングとBWP切り替えは、異なるシグナリング又はメカニズムによって指示されてもよく、例えば、第一のDCIがPDCCHスキッピングを指示し、BWP非アクティブ化タイマがタイムアウトすることによって、BWP切り替えをトリガーする。
【0065】
選択的に、前記第一のDCIは、PDCCHスキッピング期間の時間長情報をさらに含む。
【0066】
上記の方案4.1と方案4.2は、BWP切り替えとPDCCH skippingが同時に有効化され、ネットワーク側機器と端末の理解の不一致による伝送問題を回避し、通信の有効性を向上させる。
【0067】
説明すべきこととして、本出願の各実施例は、端末の省エネルギー化(power saving)のシナリオに適用することができ、具体的には、BWP切り替え技術は、広帯域幅BWPから狭帯域幅BWPへの切り替えを実現し、サービスの動的な変化に合わせて端末の省エネルギー化を実現することができ、PDCCH skippingは、一定の時間間隔のPDCCHモニタリングをスキップするようにDCIが動的に指示することによって、端末の省エネルギー化を実現する。しかし、既存の技術における端末の以下の動作は、例えば、端末は、PDCCHスキッピングを指示するための第一のDCIを受信した場合のBWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とがまだ不明確であるため、ネットワーク側機器と端末側のこれに対する理解の不一致を引き起こしやすい。本出願の各実施例は、これに基づいて対応する解決策を提供し、ネットワーク側機器と端末側の理解の不一致による伝送問題を回避し、通信の有効性を向上させる。
【0068】
本出願の各実施例の適用シナリオは、端末の省エネに限定されるものではなく、機能簡素化端末機器(reduced capability UE、RedCap UE)又は拡張現実(eXtended Reality、XR)シナリオに用いられてもよい。
【0069】
本出願の実施例によるPDCCHモニタリング方法を詳細に説明するために、以下、いくつかの具体的な実施例を結びつけて説明する。
【0070】
実施例1
【0071】
この実施例は、主にPDCCH skipping指示によるBWP-Inactivity Timerへの影響を紹介する。
【0072】
図3に示すように、UEは、現在のBWP(図3における切り替え前のBWP)で作動し、シグナリング指示に基づいてPDCCHスキッピングを行う。PDCCH skipping durationの開始時刻にBwp-Inactivity Timerを一時停止し、PDCCH skipping duration(10 slot)が終了した後に、Bwp-Inactivity Timerを再開する。Bwp-Inactivity Timerの期限切れ後にBWP切り替えを実行し、目標BWPに切り替える。
【0073】
実施例2
【0074】
この実施例は、主にBWP切り替えによるPDCCH skippingへの影響を紹介する。
【0075】
パラメータ仮設:UEは現在のBWP(SCS=30KHz、1 slotの時間長は0.5ms)で作動し、PDCCH skipping duration内にBwp-Inactivity Timerが期限切れとなったため、目標BWP(SCS=15KHz、1 slotの時間長は1ms秒)に切り替える必要がある。BWP切り替え遅延は1ms、PDCCH skipping durationの長さは10 slotであり、PDCCH skipping開始時にBwp-Inactivity Timerは残り4 slotで期限切れとなる。
【0076】
(1)図4に示すように、UEは、現在のBWPで作動し、シグナリング指示に基づいてPDCCH skippingを実行し、PDCCH skipping duration内にBWP切り替えが発生し、PDCCH skippingプロセスを停止し、且つ目標BWP上でPDCCH skippingを継続しなく、方案2.1に対応する。
【0077】
(2)図5に示すようには、PDCCH skipping duration内にBWP切り替えが発生し、現在のBWP内におけるPDCCH skippingプロセスを一時停止し、目標BWPに切り替えた後に残りのPDCCH skippingを継続する。残りの指示単位数は、PDCCH skipping durationの合計単位数から、切り替え前のBWP上でPDCCHモニタリングをスキップする単位数を差し引いたものである。1単位あたりの時間は切り替え前BWPのSCSに対応する1単位あたりの時間であり、方案2.2に対応する。
【0078】
この例では、残りの指示単位数は10 slot-4 slot=6 slotであり、切り替え前BWPのSCS=30KHzに対応する1 slotの長さは0.5msであり、残り時間は6*0.5ms=3msであり、切り替え後の目標BWPのSCS=15KHzの3 slotに対応する。
【0079】
(3)図6に示すようには、PDCCH skipping duration内にBWP切り替えが発生し、現在のBWP内におけるPDCCH skippingプロセスを一時停止し、目標BWPに切り替えた後に残りのPDCCH skippingを継続する。残りの指示単位数は、PDCCH skipping durationの合計単位数から、切り替え前のBWP上でPDCCHモニタリングをスキップする単位数を差し引いてから、BWP切り替え遅延の単位数をさらに差し引いたものである。1単位あたりの時間は、切り替え後の目標BWPのSCSに対応する1単位あたりの時間であり、方案2.2に対応する。
【0080】
この例では、残りの単位数は10 slot-4 slot-2 slotの切り替え遅延=4 slotであり、切り替え後の目標BWPのSCS=15KHzに対応する1 slotの長さは1msであり、残り時間は4*1ms=4msであり、切り替え後の目標BWPのSCS=15KHzの4 slotに対応する。
【0081】
実施例3
【0082】
この実施例は、主にBWP切り替えとPDCCH skippingが同時に有効化されないことを紹介する。
【0083】
図7に示すように、同じDCIがPDCCH skippingとBWP切り替えを指示し、端末が先にBWP切り替えを行い、切り替え後の目標BWP上でPDCCH skippingを行い、このDCIが指示する10slotのPDCCHモニタリングをスキップする。
【0084】
以上、図2を結びつけて、本出願の実施例によるPDCCHモニタリング方法を詳細に記述した。以下、図8を結びつけて、本出願の別の実施例によるPDCCHモニタリング方法を詳細に記述する。理解できるように、ネットワーク側機器から記述されるネットワーク側機器と端末とのインタラクションは、図2に示す方法における端末側の記述と同じであり、説明の繰り返しを回避するために、関連する記述を適宜省略する。
【0085】
図8は、本出願の実施例によるPDCCHモニタリング方法を実現するフローチャートであり、ネットワーク側機器に適用することができる。図8に示すように、この方法800は、以下のステップを含む。
【0086】
S802:PDCCHスキッピングを指示するための第一のDCIを送信する。
【0087】
S804:前記第一のDCIに基づいて端末の第一の動作を決定し、前記第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。
【0088】
本出願の実施例によるPDCCHモニタリング方法では、第一のDCIを送信し、さらに前記第一のDCIに基づいて端末の第一の動作を決定することができ、第一の動作は、端末の、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。本出願の実施例は、端末の第一の動作によって、PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合、端末とネットワーク側機器の理解の不一致による伝送問題が発生しやすい課題を解決し、通信の有効性を向上させることができる。
【0089】
選択的に、一つの実施例としては、前記の、前記第一のDCIを受信した後のBWP非アクティブ化タイマの状態は、前記第一のDCIを受信した後の前記BWP非アクティブ化タイマの一時停止又は停止を含む。
【0090】
選択的に、一つの実施例としては、前記の、前記BWP非アクティブ化タイマの一時停止又は停止は、前記第一のDCIを受信した時刻と、前記第一のDCIを受信した後の目標時刻(前記目標時刻はPDCCHスキッピング期間の開始時刻の前である)と、PDCCHスキッピング期間の開始時刻とのうちのいずれか一つの時刻に、前記BWP非アクティブ化タイマを一時停止又は停止することを含む。
【0091】
選択的に、一つの実施例としては、前記BWP非アクティブ化タイマを一時停止した場合に、前記端末はさらに、前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間が終了した場合に、前記BWP非アクティブ化タイマを再開するために用いられる。
【0092】
選択的に、一つの実施例としては、前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを停止し、且つ切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを実行しなくなることを含む。
【0093】
選択的に、一つの実施例としては、前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを一時停止し、且つ切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを継続することを含む。
【0094】
選択的に、一つの実施例としては、前記目標BWP内の前記PDCCHスキッピング期間の時間長は、残りの時間単位数と各時間単位の時間長に基づいて得られ、ここで、前記残りの時間単位数は、前記PDCCHスキッピングが占有する合計時間単位数と、前記PDCCHスキッピングが切り替え前のBWP内で占有する時間単位数と、BWP切り替え遅延が占有する時間単位数とのうちの少なくとも一つに基づいて得られ、及び/又は、前記の各時間単位の時間長は、切り替え前のBWPのサブキャリア間隔SCSと、前記目標BWPのSCSとのうちのいずれか一つに基づいて得られる。
【0095】
選択的に、一つの実施例としては、前記第一のDCIは、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられない。
【0096】
選択的に、一つの実施例としては、前記方法は、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる前記第二のDCIを送信することを含み、ここで、前記第二のDCIは、PDCCHスキッピングを指示するために用いられない。
【0097】
選択的に、一つの実施例としては、前記第一のDCIは、第一の指示情報と第二の指示情報を含み、前記第一の指示情報は、前記PDCCHスキッピングを指示するために用いられ、前記第二の指示情報は、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられ、ここで、前記第一の指示情報が有効化される場合には、前記第二の指示情報は有効化されず、及び/又は、前記第二の指示情報が有効化される場合には、前記第一の指示情報は有効化されない。
【0098】
選択的に、一つの実施例としては、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作とBWP切り替え動作は、前記BWP切り替えを実行し、切り替え後の目標BWP内で前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、又は前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間の終了後に前記BWP切り替えを実行することを含む。
【0099】
選択的に、一つの実施例としては、前記第一のDCIは、PDCCHスキッピング期間の時間長情報をさらに含む。
【0100】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるPDCCHモニタリング方法は、実行主体がPDCCHモニタリング装置であってもよく、又はそのPDCCHモニタリング装置におけるPDCCHモニタリング方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、PDCCHモニタリング装置がPDCCHモニタリング方法を実行することを例として、本出願の実施例によるPDCCHモニタリング装置を説明する。
【0101】
図9は、本出願の実施例によるPDCCHモニタリング装置の構造概略図であり、この装置はその他の実施例における端末に対応する。図9に示すように、装置900は、
PDCCHスキッピングを指示するための前記第一のDCIを送信するために用いられてもよい受信モジュール902と、
前記第一のDCIに基づいて、第一の動作を決定するための決定モジュール904を含み、前記第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。
【0102】
本出願の実施例によるPDCCHモニタリング装置は、PDCCHスキッピングを指示するための第一のDCIを受信した場合、前記第一のDCIに基づいて、第一の動作を決定することができ、第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。本出願の実施例は、第一の動作によって、PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合、端末とネットワーク側機器の理解の不一致による伝送問題が発生しやすい課題を解決し、通信の有効性を向上させることができる。
【0103】
選択的に、一つの実施例としては、前記の、前記第一のDCIを受信した後のBWP非アクティブ化タイマの状態は、前記第一のDCIを受信した後の前記BWP非アクティブ化タイマの一時停止又は停止を含む。
【0104】
選択的に、一つの実施例としては、前記の、前記BWP非アクティブ化タイマの一時停止又は停止は、前記第一のDCIを受信した時刻と、前記第一のDCIを受信した後の目標時刻(前記目標時刻はPDCCHスキッピング期間の開始時刻の前である)と、PDCCHスキッピング期間の開始時刻とのうちのいずれか一つの時刻に、前記BWP非アクティブ化タイマを一時停止又は停止することを含む。
【0105】
選択的に、一つの実施例としては、前記BWP非アクティブ化タイマを一時停止した場合に、前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間が終了した場合に、前記BWP非アクティブ化タイマを再開するための制御モジュールをさらに含む。
【0106】
選択的に、一つの実施例としては、前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを停止し、且つ切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを実行しなくなることを含む。
【0107】
選択的に、一つの実施例としては、前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを一時停止し、且つ切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを継続することを含む。
【0108】
選択的に、一つの実施例としては、前記目標BWP内の前記PDCCHスキッピング期間の時間長は、残りの時間単位数と各時間単位の時間長に基づいて得られ、ここで、前記残りの時間単位数は、前記PDCCHスキッピングが占有する合計時間単位数と、前記PDCCHスキッピングが切り替え前のBWP内で占有する時間単位数と、BWP切り替え遅延が占有する時間単位数とのうちの少なくとも一つに基づいて得られ、及び/又は、前記の各時間単位の時間長は、切り替え前のBWPのサブキャリア間隔SCSと、前記目標BWPのSCSとのうちのいずれか一つに基づいて得られる。
【0109】
選択的に、一つの実施例としては、前記第一のDCIは、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられない。
【0110】
選択的に、一つの実施例としては、受信モジュール902はさらに、第二のDCIを受信するためにも用いられ、前記第二のDCIは、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられ、ここで、前記第二のDCIは、PDCCHスキッピングを指示するために用いられない。
【0111】
選択的に、一つの実施例としては、前記第一のDCIは、第一の指示情報と第二の指示情報を含み、前記第一の指示情報は、前記PDCCHスキッピングを指示するために用いられ、前記第二の指示情報は、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられ、ここで、前記第一の指示情報が有効化される場合には、前記第二の指示情報は有効化されず、及び/又は、前記第二の指示情報が有効化される場合には、前記第一の指示情報は有効化されない。
【0112】
選択的に、一つの実施例としては、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作とBWP切り替え動作は、前記BWP切り替えを実行し、切り替え後の目標BWP内で前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、又は前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間の終了後に前記BWP切り替えを実行することを含む。
【0113】
選択的に、一つの実施例としては、前記第一のDCIは、PDCCHスキッピング期間の時間長情報をさらに含む。
【0114】
本出願の実施例による装置900は、本出願の実施例に対応する方法200のフローを参照することができ、且つこの装置900内の各ユニット/モジュールと上記のその他の操作及び/又は機能は、それぞれ、方法200の対応するフローを実現し、同一又は同等の技術的効果を達成でき、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0115】
本出願の実施例におけるPDCCHモニタリング装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0116】
本出願の実施例におけるPDCCHモニタリング装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0117】
本出願の実施例によって提供されるPDCCHモニタリング装置は、図2から図8までの方法の実施例によって実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができるが、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0118】
図10は、本出願の実施例によるPDCCHモニタリング装置の構造概略図であり、この装置はその他の実施例におけるネットワーク側機器に対応してもよい図10に示すように、装置1000は、
PDCCHスキッピングを指示するための前記第一のDCIを送信するために用いられる送信モジュール1002と、
前記第一のDCIに基づいて端末の第一の動作を決定するために用いられる決定モジュール1004とを含み、前記第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。
【0119】
本出願の実施例によって提供されるPDCCHモニタリング装置は、第一のDCIを送信し、前記第一のDCIに基づいて、第一の動作を決定することもでき、第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つの端末の動作を含む。本出願の実施例は、端末の第一の動作によって、PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合、端末とネットワーク側機器の理解の不一致による伝送問題が発生しやすい課題を解決し、通信の有効性を向上させることができる。
【0120】
選択的に、一つの実施例としては、前記の、前記第一のDCIを受信した後のBWP非アクティブ化タイマの状態は、前記第一のDCIを受信した後の前記BWP非アクティブ化タイマの一時停止又は停止を含む。
【0121】
選択的に、一つの実施例としては、前記の、前記BWP非アクティブ化タイマの一時停止又は停止は、前記第一のDCIを受信した時刻と、前記第一のDCIを受信した後の目標時刻(前記目標時刻はPDCCHスキッピング期間の開始時刻の前である)と、PDCCHスキッピング期間の開始時刻とのうちのいずれか一つの時刻に、前記BWP非アクティブ化タイマを一時停止又は停止することを含む。
【0122】
選択的に、一つの実施例としては、前記BWP非アクティブ化タイマを一時停止した場合に、前記端末はさらに、前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間が終了した場合に、前記BWP非アクティブ化タイマを再開するために用いられる。
【0123】
選択的に、一つの実施例としては、前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを停止し、且つ切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを実行しなくなることを含む。
【0124】
選択的に、一つの実施例としては、前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを一時停止し、切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを継続することを含む。
【0125】
選択的に、一つの実施例としては、前記目標BWP内の前記PDCCHスキッピング期間の時間長は、残りの時間単位数と各時間単位の時間長に基づいて得られ、ここで、前記残りの時間単位数は、前記PDCCHスキッピングが占有する合計時間単位数と、前記PDCCHスキッピングが切り替え前のBWP内で占有する時間単位数と、BWP切り替え遅延が占有する時間単位数とのうちの少なくとも一つに基づいて得られ、及び/又は、前記の各時間単位の時間長は、切り替え前のBWPのサブキャリア間隔SCSと、前記目標BWPのSCSとのうちのいずれか一つに基づいて得られる。
【0126】
選択的に、一つの実施例としては、前記第一のDCIは、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられない。
【0127】
選択的に、一つの実施例としては、送信モジュール1002は、第二のDCIを送信するためにも用いられ、前記第二のDCIが、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられ、ここで、前記第二のDCIは、PDCCHスキッピングを指示するために用いられない。
【0128】
選択的に、一つの実施例としては、前記第一のDCIは、第一の指示情報と第二の指示情報を含み、前記第一の指示情報は、前記PDCCHスキッピングを指示するために用いられ、前記第二の指示情報は、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられ、ここで、前記第一の指示情報が有効化される場合には、前記第二の指示情報は有効化されず、及び/又は、前記第二の指示情報が有効化される場合には、前記第一の指示情報は有効化されない。
【0129】
選択的に、一つの実施例としては、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作とBWP切り替え動作は、前記BWP切り替えを実行し、切り替え後の目標BWP内で前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、又は前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間の終了後に前記BWP切り替えを実行することを含む。
【0130】
選択的に、一つの実施例としては、前記第一のDCIは、PDCCHスキッピング期間の時間長情報をさらに含む。
【0131】
本出願の実施例による装置1000は、本出願の実施例に対応する方法800のフローを参照することができ、且つこの装置1000内の各ユニット/モジュールと上記のその他の操作及び/又は機能は、それぞれ、方法800の対応するフローを実現し、同一又は同等の技術的効果を達成でき、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0132】
選択的に、図11に示すように、本出願の実施例は、通信機器1100をさらに提供し、前記機器は、プロセッサ1101と、メモリ1102と、メモリ1102に記憶されて前記プロセッサ1101で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器1100が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ1101により実行される時、前記PDCCHモニタリング方法の実施例における各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器1100がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ1101により実行される時、前記PDCCHモニタリング方法の実施例における各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができるが、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0133】
図12は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0134】
この端末1200は、無線周波数ユニット1201、ネットワークモジュール1202、オーディオ出力ユニット1203、入力ユニット1204、センサ1205、表示ユニット1206、ユーザ入力ユニット1207、インターフェースユニット1208、メモリ1209やプロセッサ1210などの部材を含むが、それらに限らない。
【0135】
当業者であれば理解できるように、端末1200は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1210にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図12に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0136】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット1204は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)12041とマイクロホン12042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ12041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット1206は、表示パネル12061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル12061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット1207は、タッチパネル12071及び他の入力機器12072を含む。タッチパネル12071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル12071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器12072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0137】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット1201は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後、プロセッサ1210に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット1201は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0138】
メモリ1209は、ソフトウェアプログラム又は命令、及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ1209は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ1209は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0139】
プロセッサ1210は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ1210は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、前記モデムプロセッサは、プロセッサ1210に統合されなくてもよい。
【0140】
ここで、無線周波数ユニット1201は、物理下りリンク制御チャネルPDCCHスキッピングを指示するための第一の下りリンク制御情報DCIを受信し、プロセッサ1210は、前記第一のDCIに基づいて第一の動作を決定するために用いられ、前記第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。
【0141】
本出願の実施例によって提供される端末は、PDCCHスキッピングを指示するための第一のDCIを受信した場合、前記第一のDCIに基づいて第一の動作を決定することができ、第一の動作は、前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む。本出願の実施例は、第一の動作によって、PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合、端末とネットワーク側機器の理解の不一致による伝送問題が発生しやすい課題を解決し、通信の有効性を向上させることができる。
【0142】
本出願の実施例による端末1200は、前記PDCCHモニタリング方法の実施例における各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0143】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。図13に示すように、このネットワーク側機器1300は、アンテナ131、無線周波数装置132、ベースバンド装置133を含む。アンテナ131と無線周波数装置132とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置132は、アンテナ131を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置133に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置133は、送信する情報を処理し、無線周波数装置132に送信し、無線周波数装置132は、受信した情報を処理した後にアンテナ131を介して送出する。
【0144】
前記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置133に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置133で実現することができ、このベースバンド装置133は、プロセッサ134とメモリ135とを含む。
【0145】
ベースバンド装置133は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図13に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ134であり、メモリ135と接続されて、メモリ135におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク側機器の動作を実行する。
【0146】
このベースバンド装置133は、ネットワークインターフェース136をさらに含んでもよく、無線周波数装置132との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称する)である。
【0147】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ135に記憶されてプロセッサ134で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ134は、メモリ135における命令又はプログラムを呼び出し、図10に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができるが、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0148】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体は、揮発性であってもよく、非揮発性であってもよく、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されて、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、前記PDCCHモニタリング方法の実施例における各プロセスを実現し、且つ同じ技術効果を達成することができるが、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0149】
ここで、前記プロセッサは、上記の実施例に記載の端末におけるプロセッサであってもよい。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0150】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記のPDCCHモニタリング方法の実施例における各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術効果を達成することができるが、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0151】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステムやシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0152】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記のPDCCHモニタリング方法の実施例における各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができるが、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0153】
本出願の実施例は、通信機器をさらに提供し、前記通信機器は、前記PDCCHモニタリング方法の実施例における各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができるが、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0154】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0155】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、前記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン又はネットワーク側機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0156】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、前記の具体的な実施の形態に限らない。前記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0157】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2020年12月18日に中国で提出された出願番号が202011511564.3であり、発明名称が「PDCCHモニタリング方法、端末及びネットワーク側機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、この出願のすべての内容は、援用により本出願に取り込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-06-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられるPDCCHモニタリング方法であって、
物理下りリンク制御チャネルPDCCHスキッピングを指示するための第一の下りリンク制御情報DCIを受信することと、
前記第一のDCIに基づいて、第一の動作を決定することとを含み、前記第一の動作は、
前記第一のDCIを受信した後の帯域幅部分BWP非アクティブ化タイマの状態と、
PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作と、
前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作とのうちの少なくとも一つを含む、PDCCHモニタリング方法。
【請求項2】
前記第一のDCIを受信した後のBWP非アクティブ化タイマの状態は、
前記第一のDCIを受信した後の前記BWP非アクティブ化タイマの一時停止又は停止を含む、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項3】
前記BWP非アクティブ化タイマの一時停止又は停止は、
前記第一のDCIを受信した時刻と、
前記第一のDCIを受信した後の目標時刻であって、前記目標時刻は、PDCCHスキッピング期間の開始時刻よりも前である、目標時刻と、
PDCCHスキッピング期間の開始時刻とのうちのいずれか一つの時刻に、前記BWP非アクティブ化タイマを一時停止又は停止することを含む、請求項2に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項4】
前記BWP非アクティブ化タイマを一時停止した場合、
前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間が終了した場合に、前記BWP非アクティブ化タイマを再開することをさらに含む、請求項2に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項5】
前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、
PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを停止し、且つ切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを実行しなくなることを含む、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項6】
前記PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得した場合のPDCCHモニタリング動作は、
PDCCHスキッピング期間内にBWP切り替え指示を取得したら、切り替え前のBWP内で前記PDCCHスキッピングを一時停止し、切り替え後の目標BWP内で前記PDCCHスキッピングを継続することを含む、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項7】
前記目標BWP内の前記PDCCHスキッピング期間の時間長は、残りの時間単位数と各時間単位の時間長に基づいて得られ、
ここで、前記残りの時間単位数は、前記PDCCHスキッピングが占有する合計時間単位数と、前記PDCCHスキッピングが切り替え前のBWP内で占有する時間単位数と、BWP切り替え時に遅延が占有する時間単位数とのうちの少なくとも一つに基づいて得られ、及び/又は、
前記の各時間単位の時間長は、切り替え前のBWPのサブキャリア間隔SCSと前記目標BWPのSCSとのうちのいずれかに基づいて得られる、請求項6に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項8】
前記第一のDCIは、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられない、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項9】
前記PDCCHモニタリング方法は、第二のDCIを受信することをさらに含み、前記第二のDCIは、
BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられ、ここで、前記第二のDCIは、PDCCHスキッピングを指示するために用いられない、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項10】
前記第一のDCIは、第一の指示情報と第二の指示情報を含み、前記第一の指示情報は、前記PDCCHスキッピングを指示するために用いられ、前記第二の指示情報は、BWP切り替えと、セカンダリセルスリープと、探索空間グループ切り替えとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられ、
ここで、前記第一の指示情報が有効化される場合に、前記第二の指示情報は有効化されず、及び/又は、
前記第二の指示情報が有効化される場合に、前記第一の指示情報は有効化されない、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項11】
前記PDCCHスキッピングとBWP切り替えが衝突した場合のPDCCHモニタリング動作及びBWP切り替え動作は、
前記BWP切り替えを実行し、切り替え後の目標BWP内で前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、又は
前記第一のDCIに基づいて前記PDCCHスキッピングを実行し、PDCCHスキッピング期間が終了した後に、前記BWP切り替えを実行することを含む、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項12】
前記第一のDCIは、PDCCHスキッピング期間の時間長情報をさらに含む、請求項11に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項13】
ネットワーク側機器に用いられるPDCCHモニタリング方法であって、
PDCCHスキッピングを指示するための第一のDCIを送信することを含む、PDCCHモニタリング方法。
【請求項14】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から請求項12までのうちのいずれか一項に記載のPDCCHモニタリング方法を実現する端末。
【請求項15】
ネットワーク側機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項13に記載のPDCCHモニタリング方法を実現するネットワーク側機器。
【国際調査報告】