(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-20
(54)【発明の名称】ドックホルダ、パッケージング、及び使用方法
(51)【国際特許分類】
A61B 50/30 20160101AFI20231213BHJP
A61F 2/24 20060101ALI20231213BHJP
【FI】
A61B50/30
A61F2/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535031
(86)(22)【出願日】2021-12-08
(85)【翻訳文提出日】2023-08-07
(86)【国際出願番号】 US2021062340
(87)【国際公開番号】W WO2022125621
(87)【国際公開日】2022-06-16
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500218127
【氏名又は名称】エドワーズ ライフサイエンシーズ コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Edwards Lifesciences Corporation
【住所又は居所原語表記】One Edwards Way, Irvine, CALIFORNIA 92614, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン・セン-チェ・ラム
(72)【発明者】
【氏名】ダーシン・エス・パテル
(72)【発明者】
【氏名】アリッサ・ジョイ・ハム
(72)【発明者】
【氏名】ユァンロン・ドゥ
(72)【発明者】
【氏名】ジョセリン・チャウ
(72)【発明者】
【氏名】ショーン・チョウ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィパル・ピー・ラジパラ
【テーマコード(参考)】
4C097
【Fターム(参考)】
4C097AA27
4C097BB01
4C097BB10
4C097CC12
4C097DD02
4C097SB10
(57)【要約】
パッケージングのためにその中にドックアセンブリを受容するように構成された容器が開示される。容器は、ドックアセンブリを受容するように構成された係合面を画定する基部と、ドックアセンブリの少なくとも一部分が基部とリッドとの間に配置されるように、基部に解放可能に係合するように構成されたリッドと、容器に取り付けられ、かつその上に二つ以上の隣接するコイルを含むドックアセンブリの第一の部分を受容するように構成されたドックホルダと、を含むことができる。ドックホルダは、ドックアセンブリの第一の部分に係合し、ドックアセンブリの第二の部分をドックホルダから離して配置するように構成された突起部を備えることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージングのためにその中にドックアセンブリを受容するように構成された容器であって、
前記ドックアセンブリを受容するように構成された係合面を画定する基部と、
リッドであって、前記ドックアセンブリの少なくとも一部分が前記基部と前記リッドとの間に配置されるように、前記基部と解放可能に係合するように構成された、リッドと、
前記容器に取り付けられ、その上に二つ以上の隣接するコイルを含む前記ドックアセンブリの第一の部分を受容するように構成されたドックホルダであって、前記ドックアセンブリの前記第一の部分に係合し前記ドックアセンブリの第二の部分を前記ドックホルダから離れて配置するように構成される、突起部を備える、ドックホルダと、を備える、容器。
【請求項2】
前記ドックホルダが円筒形であり、前記ドックアセンブリの前記第一の部分に接触するように構成された外部表面を画定し、前記突起部が、前記外部表面から半径方向に外向きに延在し、前記突起部が、前記ドックアセンブリの前記第一の部分の前記二つ以上の隣接するコイルを互いに分離するように構成される、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記突起部が、長さを有するらせん状ねじ山であって、前記ドックホルダの前記外部表面上の起点から前記外部表面上の終点までらせん経路で延在する、らせん状ねじ山であり、前記終点が、前記起点から軸方向に離れて配置されており、前記長さが、前記起点と前記終点との間に画定されている、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記らせん状ねじ山が非連続的なねじ山であり、前記起点と前記終点との間に少なくとも一つの不連続性を画定する、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記基部上に画定され、前記ドックホルダを前記基部に固定するためにその上に前記ドックホルダを受容するように構成されるポストをさらに備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の容器。
【請求項6】
前記ドックホルダが、第一の断面形状を有し、それを通って延在する穴を画定し、前記ポストが第二の断面形状を有し、前記ドックホルダが、前記第一の断面形状が前記第二の断面形状に補完的であり前記ポストが前記穴に挿入可能であるように、前記ドックホルダに対して所望の整列位置に前記ポストが配向されている時に前記ポストを前記穴の内側へ受容するように構成され、前記ポストが前記ドックホルダに対して前記所望の整列位置にない場合は前記ポストが前記穴に挿入可能ではない、請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記ドックホルダが、それを通って半径方向に延在する開口部を画定し、前記開口部が、前記ドックアセンブリの前記第一の部分が前記ドックホルダに受容される時に、前記ドックアセンブリの前記第一の部分に隣接している、請求項1~6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記基部と前記リッドとの間に画定された複数のレセプタクルをさらに含み、第一のレセプタクルを含む前記複数のレセプタクルが、その中に配置され、その中に液体を受容するように構成される前記ドックホルダを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の容器。
【請求項9】
前記複数のレセプタクルが、ドック送達システム(DDS)の一つ以上の部分を受容するように構成された一つ以上のレセプタクルをさらに含み、前記DDSが前記ドックアセンブリに結合される、請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前記基部が、前記DDSの一部分と接触して、前記DDSの前記一部分を前記基部に解放可能に固定するように構成された一つ以上の保持部材を含む、請求項9に記載の容器。
【請求項11】
前記リッドが前記基部にヒンジで取り付けられ、前記基部に向かって、及び前記基部から離れて移動するように構成される、請求項1~10のいずれか一項に記載の容器。
【請求項12】
ドックアセンブリを容器に解放可能に固定するように構成されたドックホルダであって、
近位端と、前記近位端の反対側の遠位端と、前記近位端と前記遠位端との間に延在する中央穴を画定する内部表面と、を有する本体、及び、
前記本体の外部表面の周りに半径方向に外向きに延在するらせん状ねじ山であって、前記ドックアセンブリの第一の部分をその上に受容するように構成される、らせん状ねじ山を備える、ドックホルダ。
【請求項13】
前記らせん状ねじ山が、前記ドックアセンブリの前記第一の部分の隣接するコイルを前記ドックホルダの前記本体の長さに沿って互いに分離するように構成される、請求項12に記載のドックホルダ。
【請求項14】
前記らせん状ねじ山が、前記ドックホルダの前記本体の前記近位端と前記遠位端との間に延在する、軸方向に互いから離れて配置された二つ以上の不連続なねじ山を含み、前記二つ以上の不連続なねじ山が、前記ドックアセンブリの前記第一の部分の隣接するコイルを互いに分離するように構成される、請求項12又は13に記載のドックホルダ。
【請求項15】
前記二つ以上の不連続なねじ山の各ねじ山が、前記ねじ山の中断部を作り出すために円周方向に互いから離れて配置されているねじ山リード及びねじ山終端を有し、前記二つ以上の不連続なねじ山の中断部が、ねじ山のない空間が前記本体の前記外部表面に沿って前記近位端と前記遠位端との間に形成されるように前記軸方向に整列する、請求項14に記載のドックホルダ。
【請求項16】
前記ドックホルダが、前記外部表面と前記内部表面との間の半径方向に前記本体を通って延在する開口部を画定し、前記開口部が、前記二つ以上の不連続なねじ山の隣接するねじ山の間に配置される、請求項14又は15のいずれか一項に記載のドックホルダ。
【請求項17】
アセンブリであって、
第一のくぼみであって、前記第一のくぼみから外向きに延在するポストを有する、第一のくぼみを含む基部を含む容器と、
前記第一のくぼみ内に配置され、前記ポストの周りに取り付けられたドックホルダと、を備え、前記ドックホルダが、前記ドックホルダの外部表面の周りでドックアセンブリの第一の部分を受容するように構成され、前記ドックアセンブリの前記第一の部分の隣接するコイルを互いに分離するように構成された放射状の突起部を備える、アセンブリ。
【請求項18】
前記基部が、前記ドックアセンブリに結合されたドック送達システムの一部分を受容するように構成された第二のくぼみを含み、前記第一のくぼみが液体を受容するように構成される、請求項17に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記放射状の突起部が、前記ドックホルダの遠位端に隣接して配置されるねじ山リードを含むらせん状ねじ山であり、前記ねじ山リードが、前記ドックアセンブリの第二の部分を前記ドックホルダから離して配置するように構成され、前記第二の部分が前記ドックアセンブリの前記第一の部分のより大きな直径を有する、請求項17又は18のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記ドックホルダが、前記ドックホルダの内部表面から中心軸に向かって半径方向に延在し、第一の断面形状により中央穴を画定する一つ以上の突出部を含む内部表面を有し、前記ポストが、前記中央穴の前記第一の断面形状に補完的な第二の断面形状を有する、請求項17~19のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年12月9日に出願された米国仮特許出願第63/123,425号の利益を主張するものであり、これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、弁逆流及び/又は他の弁の問題を治療するためのシステム及びシステムに関連する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
心臓弁膜障害を治療するために、人工心臓弁が使用され得る。自己心臓弁(大動脈弁、肺動脈弁、三尖弁、及び僧帽弁)は、心血管系を通して適切な血液供給の順流を確実にする際に重要な機能を果たす。これらの心臓弁は、先天性疾患、炎症性疾患、感染性疾患及びその他の疾患などによって効力が低下する可能性がある。このような疾患は、最終的に重篤な心臓血管欠陥又は死亡につながる可能性がある。
【0004】
開心術よりも侵襲性の低い方法で、軟性カテーテルを使用して人工心臓弁を導入し植え込むための、経カテーテルによる手法を使用することができる。この手法では、人工弁は、軟性カテーテルの端部上に圧着状態で装着され、弁が植え込み部位に到達するまで患者の血管を通して前進させられ得る。次に、カテーテルの遠位端にある弁を、弁が取り付けられるバルーンを膨張させることなどによって、欠陥のある自己弁の部位でその機能するサイズに拡張することができる。別の方法として、弁は、カテーテルの遠位端で送達鞘から前進される時に弁をその機能するサイズに拡張する、弾性のある自己拡張型ステント又はフレームを有し得る。任意選択で、弁は、機械的に拡張可能なフレームを有することができ、又は弁は、バルーン拡張可能、自己拡張可能、及び/又は機械的に拡張可能な部分などの拡張機構の組み合わせを有することができる。
【0005】
経カテーテル心臓弁(THV)は、理論上、自己僧帽弁及び三尖弁内に配置されるように適切なサイズ又は形状であり得る。しかし僧帽弁及び三尖弁の解剖学的構造は人によって大きく異なり得、数多くの患者に対して弁を適切にサイズ調整して形成することは困難であり得る。さらに、弁の機能不全を治療する場合、周囲組織は、特定のタイプの弁を所望する位置に保持するほど強くない場合がある。安全かつ効果的な送達を確保するために、適切な位置及び適切な送達システムに人工弁を固定するためのドッキングシステム及び/又は装置を有することが有益であろう。さらに、自己弁の形状は、人工弁の周りの弁周囲漏出(すなわち、人工弁をバイパスする血流)を可能にし得る。そのため、人工弁配置の効率を高め、弁周囲漏出を低減するための解決策が有益であろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際出願第PCT/2020/036577号
【特許文献2】国際出願第PCT/US2020/036577号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ドッキングシステムは、ドッキングシステムの機能を改善するように準備され、包装されなければならない。ドッキングシステム及び送達システムの要素は、医療従事者による保管、出荷、又は使用前に適切に確保され、準備されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の必要性は、本明細書に開示されるドックホルダ、パッケージング容器、及び使用方法の様々な態様によって満たされる。本開示の態様によれば、パッケージングのためにその中にドックアセンブリを受容するように構成された容器は、ドックアセンブリを受容するように構成された係合面を画定する基部と、ドックアセンブリの少なくとも一部分が基部とリッドとの間に配置されるように、基部に解放可能に係合するように構成されたリッドと、容器に取り付けられ、かつその上に二つ以上の隣接するコイルを含むドックアセンブリの第一の部分を受容するように構成されたドックホルダと、を備える。ドックホルダは、ドックアセンブリの第一の部分に係合し、ドックアセンブリの第二の部分をドックホルダから離れて配置するように構成された突起部を備える。
【0009】
本開示の別の態様によれば、ドックアセンブリを容器に解放可能に固定するように構成されたドックホルダは、近位端と、近位端の反対側の遠位端と、近位端と遠位端との間に延在する中央穴を画定する内部表面と、を有する本体、及び、本体の外部表面の周りかつ半径方向に外向きに延在するらせん状ねじ山を含み、らせん状ねじ山は、その上のドックアセンブリの第一の部分を受容するように構成される。
【0010】
本開示のさらに別の態様によれば、アセンブリは、くぼみから外向きに延在するポストを有する第一のくぼみを含む基部と、第一のくぼみ内に配置され、ポストの周りに取り付けられるドックホルダと、を含む、容器を含む。ドックホルダは、ドックホルダの外部表面の周りにドックアセンブリの第一の部分を受容するように構成され、ドックアセンブリの第一の部分の隣接するコイルを互いから分離するように構成された放射状の突起部を備える。
【0011】
本開示の様々な革新は、組み合わせて、又は別々に使用され得る。この要約は、以下の詳細な説明でさらに記載される、簡略化された形態での概念の選択を紹介するために提供される。この要約は、請求された主題の主要な特徴又は必須の特徴を特定することを意図しておらず、請求された主題の範囲を制限するために使用されることも意図していない。前述内容並びに本開示の他の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明、請求項及び添付図面からより明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本開示の態様によるパッケージングの斜視図を例示し、その中のドック送達システム(DDS)及びドックアセンブリを示す。
【
図2】
図2は、本開示の態様による基部及びリッドを示す、開放構成での
図1のパッケージングの上面透視図を示す。
【
図3】
図3は、本開示の態様によるパッケージングの基部を示す。
【
図4】
図4は、本開示の態様による基部及びリッドの一部分を示す、
図1のパッケージングの一部分の斜視図を示す。
【
図5】
図5は、本開示の態様によるドックアセンブリ及びドックホルダを示す、
図1のパッケージングの基部の一部分の斜視図を示す。
【
図6】
図6は、本開示の態様による、
図5の基部の一部分の上面透視図を示す。
【
図7】
図7は、本開示の態様によるドックホルダの透視図を示す。
【
図12】
図12は、本開示の態様によるドックホルダ及びドックアセンブリの透視図を示す。
【
図13】
図13は、本開示の別の態様によるドックホルダ及びドックアセンブリの上面図を示す。
【
図15】
図15は、本開示の態様による、その中にDDSの近位端を含むパッケージングの一部分の上面図を示す。
【
図18】
図18は、本開示の態様によるパッケージングを使用する方法を示すフローチャートを示す。
【
図19】
図19は、本開示の態様によるスリーブ、第一の箱、及び第二の箱の斜視図を示す。
【
図20A】
図20Aは、本開示の態様による、パッケージング内に液体を有する、パッケージング、DDS、及びドックアセンブリの透視図を示す。
【
図21A】
図21Aは、第一の位置におけるスリーブ及びスリーブに対するドックを示す、ドックアセンブリを示す。
【
図22】
図22は、本開示の別の態様によるパッケージングの斜視図を示す。
【
図23】
図23は、
図22のパッケージングの指示されたセクションのクローズアップ部分を示す。
【
図24】
図24は、本開示の態様による、平坦な構成での
図22のパッケージングの上面図を示す。
【
図27A】
図27Aは、本開示の態様によるパッケージングと併用するための別個の保持部材の上面図を示す。
【
図27B】
図27Bは、本開示の態様によるパッケージングと併用するための別の別個の保持部材の上面図を示す。
【
図27C】
図27Cは、本開示の態様によるパッケージングと併用するためのさらに別の別個の保持部材の上面図を示す。
【
図28】
図28は、複数の保持部材を示す、本開示の態様によるパッケージングの上面図を示す。
【
図29A】
図29Aは、その上の複数の保持部材を示す、本開示のさらに別の態様によるパッケージングの一部分の上面図を示す。
【
図30】
図30は、本開示の態様による、折り畳まれていない構成でのセパレーターの上面図を示す。
【
図32】
図32は、本開示の態様によるドックホルダ、ドックアセンブリ、及びセパレーターが一緒に係合された状態の透視図を示す。
【
図33】
図33は、本開示の態様によるドックレセプタクルトレイを有するパッケージングの一部分を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の態様について、これから、図面を参照して詳細に記述していくが、同様の参照番号は、別段の指定がない限り、全体を通して同様の要素を指す。
一般的な考慮事項
【0014】
本明細書の目的のために、本開示の実施例のある特定の態様、利点、及び新規の特徴が、本明細書に記載される。記載される方法、システム、及び装置は、いかようにも限定的として解釈されるべきではない。代わりに、本開示は、単独で、並びに互いとの様々な組み合わせ及び部分的な組み合わせで、開示された様々な実施例のすべての新規かつ非自明な特徴及び態様を対象とする。開示される方法、システム、及び装置は、いずれの具体的態様、特徴、又はそれらの組み合わせに限定されることもなく、開示される方法、システム、及び装置は、いずれか一つ以上の具体的利点が存在すること、又は問題が解決されることを要求することもない。
【0015】
開示される実施例のうちのいくつかの動作は、提示の便宜上、特定の連続的な順序で記載されるが、特定の順序が以下に記載される特定の用語によって要求されない限り、この記載方法が並べ替えを包含することが理解されるべきである。例えば、連続的に記載される動作は、場合によっては、並べ替えされてもよいか、又は同時に実施されてもよい。さらに、簡略化のために、添付図面は、開示される方法が他の方法と併用され得る様々な方法を示さない場合がある。更に、本記載は、開示される方法を説明するために、「提供する」又は「達成する」のような用語を使用する場合がある。これらの用語は、実行される実際の動作の高レベルの抽象化である。これらの用語に対応する実際の動作は、特定の実施態様に応じて異なり得、当業者によって容易に認識可能である。
【0016】
本出願及び特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が別様で明確に指示しない限り、複数形を含む。加えて、「含む(includes)」という用語は、「備える、含む(comprises)」ことを意味する。さらに、「結合される(coupled)」という用語は、概して、物理的、機械的、化学的、磁気的、及び/又は電気的に結合またはリンクされることを意味し、特定の反対表現がない限り、結合された項目又は関連付けられた項目間の中間要素の存在を排除しない。
【0017】
本明細書で使用される場合、「近位」という用語は、ユーザーにより近く、植え込み部位からより遠く離れている装置の位置、方向、又は部分を指す。本明細書で使用される場合、「遠位」という用語は、ユーザーからより遠く離れ、植え込み部位により近い装置の位置、方向、又は部分を指す。したがって、例えば、装置の近位の動きは、植え込み部位から離れ、ユーザーに向かう(例えば、患者の体外への)装置の動きであり、装置の遠位の動きは、ユーザーから離れ、植え込み部位に向かう(例えば、患者の体内への)装置の動きである。「縦方向」及び「軸方向」という用語は、別途明示的に定義されていない限り、近位方向及び遠位方向に延在する軸を指す。
開示される技術の実施例
【0018】
本明細書では、ドックアセンブリの一つ以上の部分(例えば、ドック又はドッキング装置)が自己弁に植え込まれた、心臓の自己弁に展開されるように構成されたドックアセンブリの実施例を記載する。一部の実施例では、ドックアセンブリは、患者の血管系を通して植え込み部位(例えば、自己弁)に向かって進むために、ドック送達システム(例えば、送達装置)内に収容されてもよく、かつ自己弁で、又は自己弁の近くで、ドック送達システムから展開されてもよい。
【0019】
また、本明細書では、一つ以上の部品を含み、ドックアセンブリ及びドック送達システムの少なくとも一部分を受容するように構成されるパッケージングの様々な実施例を記載する。一部の実施例では、パッケージングは、その上のドックアセンブリの少なくとも一部分を受容するように構成されたドックホルダを受容するか又は備えるように構成され得る。
【0020】
様々な心臓弁膜症は、自己心臓弁内に、又は自己心臓弁に隣接して導入されるドッキングアセンブリ(又はドッキング装置若しくはアンカー)を介して緩和され得る。例示的なドッキング装置(又は「ドック」)及びその能力は、例えば特許文献1に開示されており、それは、参照のためにその全体が本明細書に組み込まれる。
【0021】
こうしたドッキングアセンブリ(若しくは装置)及び/又はこのようなドッキングアセンブリ用の送達システムは、滅菌性及び生体適合性を維持するために、然るべく準備、包装、保管、出荷、及び調整される必要がある。ドッキングアセンブリは、ドッキングアセンブリ上又はドッキングアセンブリ中の任意の病原体を殺す、又は別の方法で非活性化させるのに好適な滅菌を受けるように構成され得る。一部の態様では、ドッキングアセンブリは、ドック送達システム(DDS)、例えば、前述の特許文献1に開示されるDDSを介して、患者に導入され得る。DDSは、ドッキングアセンブリと一緒に包装、保管、送達、及び準備されてもよい。このように、DDSはまた、適切な滅菌を受けるように構成され得る。最後に、保管及び出荷中にドッキングアセンブリ及びDDSを所望の構成に保持するために、その中にドッキングアセンブリ及びDDSを受容する適切なパッケージングが提供されてもよい。従って、パッケージングも、ドッキングアセンブリ及びDDSと同様に十分な滅菌を受けるように構成され得る。
【0022】
一部の態様では、パッケージングは、その中にドッキングアセンブリ及びDDSを収容し、パッケージングは、ドッキングアセンブリ及びDDSと共に滅菌され、非滅菌外部環境からの病原体への曝露を防止するためにシールされ得る。さらに、パッケージングは、その中の構成要素を保護し、それらを所望の配置で維持するという機能面の目的を果たすことができる。構成要素(例えば、ドッキングアセンブリ及びDDS)は、所望の配向に保持されて、出荷及び保管中にそれらが破損するのを防止することができる。これはまた、パッケージングからの不適切な除去又は使用前のコンディショニングにより構成要素を破損し得るユーザーのミスの可能性を低減するように、パッケージングからそれらの構成要素を除去する際にユーザーがこれらの構成要素により良くアクセスすることを可能にするために、役立ち得る。
【0023】
図1~
図6を参照すると、例示的なパッケージング100が記載されている(パッケージングは、本明細書では容器とも呼ぶことができる)。パッケージング100は、その中にドックアセンブリ200を受容するように構成される。パッケージング100はまた、ドック送達システム(DDS)300を受容するように構成されてもよい。例示的なDDS300は、以下にさらに記載されるように、
図17Aでより詳細に示している。
【0024】
パッケージング100は、ドックアセンブリ200をその上に受容するように構成されたドックホルダ150(
図7~
図10を参照して以下に記載する)を含んでもよい。ドックアセンブリ200は、ドックアセンブリ200の少なくとも一部分がDDS300によって移動可能であるように、DDS300に動作可能に接続されてもよい。例えば、DDS300は、ドックアセンブリ200をDDSに出入りさせるように構成されてもよい。一部の態様では、DDS300は、ドックアセンブリ200の一つ以上の構成要素(例えば、スリーブ220及び/又はドック230)を、ドックアセンブリ200の別の部分に対して移動させるように構成されてもよい。
【0025】
図1及び
図2を参照すると、パッケージング100は、基部104、及び基部104に解放可能に係合するように構成されたリッド108を含んでもよい。基部104とリッド108との間の内部空間112は、基部104とリッド108によって画定される(
図1)。内部空間112は、ドックアセンブリ200及び/又はDDS300を受容するように寸法設定され得る。一部の実施例では、ドックアセンブリ200及びDDS300の両方が、基部104とリッド108との間の内部空間112内に配置されてもよい(
図2)。
【0026】
リッド108は、ドックアセンブリ200及び/又はDDS300を内部空間112内に固定するために、基部104としっかりと係合するように構成されてもよい。一部の態様では、リッド108は、基部104及びリッド108が別個の部品であるように、基部104から分離していてもよい。リッド108は、スナップ嵌合、摩擦嵌合、接着剤、締め具、又は別の適切な機構を介して基部104に固定されるように構成されてもよい。一部の実施例では、リッド108及び基部104は、パッケージング100がクラムシェルとなるように、その間にヒンジ接続を画定し、リッド108は、基部104に取り付けられるように構成され、基部104に向かって、および基部104から離れるように、ヒンジで動くように構成される。
【0027】
パッケージング100は、開放構成及び閉鎖構成を含む。開放構成(
図1及び
図2)では、基部104とリッド108との間の開口部115を介して、パッケージング100の外部から内部空間112にアクセス可能なように、リッド108は基部104から離れて配置されている(
図1)。パッケージング100が開放構成にある時、ドックアセンブリ200及び/又はDDS300は、内部空間112内に導入されてもよい。したがって、内部空間112は、ドックアセンブリ200及び/又はDDS300がその中に配置されることを可能にするように、十分に大きくなければならない。パッケージング100の閉鎖構成では、リッド108は基部104と接触し、かつ基部104に取り付けられる。
【0028】
図1及び
図2を、並びに
図3~
図6も引き続き参照すると、基部104は、その上に一つ以上の構成要素を受容するように構成された表面106を含む(
図3及び
図4)。表面106は、その上に一つ以上のくぼみ116を画定してもよい(例えば、
図3を参照)。くぼみ116は、表面106上に凹状に画定される。くぼみ116は、DDS300及び/又はドックアセンブリ200の構成要素を受容するように構成される。当然のことながら、基部104は、
図3で標識が付けられたくぼみ116に厳密に限定されず、又はくぼみ116のみに限定されず、くぼみ116の他の数量及び配置が利用されてもよい。くぼみ116は、ドックアセンブリ200及び/又はその中にDDS300の全体を受容することができるように寸法設定することができる。別の方法として、くぼみ116は、ドックアセンブリ200及び/又はDDS300の一部分を受容するように構成されてもよい。
【0029】
リッド108は、複数の突起部120を画定してもよい(
図4)。リッド108上の突起部120の形状及び寸法は、基部104上のくぼみ116の形状及び寸法を補完してもよい。一部の態様では、パッケージング100は、基部104上にくぼみ116を含んでもよく、リッド108上の突起部120がなくてもよい。代替的な態様では、パッケージング100は、リッド108上に突起部120を含んでもよく、基部上のくぼみ116がなくてもよい。さらなる代替的な態様では、パッケージング100は、基部104上のくぼみ116及びリッド108上の突起部120の両方を含んでもよい。
【0030】
パッケージング100が閉鎖構成にある時、一つ以上のレセプタクル124は、基部104上の補完的なくぼみ116とリッド108上の突起部120との間に画定されてもよい(
図4)。レセプタクル(複数可)124は、ドックアセンブリ200及び/又はDDS300の一つ以上の構成要素を受容し、固定するように構成されてもよい。レセプタクル(複数可)124は、パッケージング100が閉鎖構成にある時、基部104とリッド108との間(及び特に、くぼみ116と突起部120との間)の構成要素の動きが妨げられるように、その中に配置された構成要素のサイズ及び形状を少なくとも部分的に補完するように寸法設定されてもよい。これにより、構成要素が保管又は出荷中に動くのを防ぎ、構成要素への破損を防ぐ。パッケージング100が閉じられている時に構成要素が移動するのを防止することは、特定の構成要素がパッケージング100又は他の構成要素に対して所望の配向に配置されかつ固定されるという点で、さらに有利であり得る。パッケージング100が閉じられている時に所望の配向に構成要素を保持することは、構成要素の破損を防止し、滅菌の有効性を増加させ、開封時の人為的ミスの可能性を低減し、開封時の構成要素のコンディショニングを簡略化する。
【0031】
基部104及び/又はリッド108は、そこから延在する複数の保持部材118(例えば、
図3を参照)を画定してもよい。当然のことながら、基部104及びリッド108は、
図3で標識が付けられた保持部材118に厳密に限定されず、又は保持部材118のみに限定されず、保持部材118の他の数量及び配置が利用されてもよい。保持部材118は、パッケージングが閉鎖構成にある時に基部104からリッド108に向かって、及び/又はリッド108から基部104に向かって延在してもよい。一部の態様では、保持部材118は、基部104とリッド108との間に画定されるレセプタクル124のうちの一つ以上の中に延在してもよい。保持部材118は、基部104又はリッド108上に配置された一つ以上の構成要素、例えば、ドックアセンブリ200及び/又はDDS300に接触するように構成される。保持部材118は、基部104上、リッド108上、又はレセプタクル124内に構成要素を解放可能に保持するよう構成されてもよい。一部の態様では、保持部材118は、構成要素が基部104又はリッド108上の所望の場所へ移動することを可能にするよう偏向し、構成要素が所望の位置から外れることを防止するように構成される突起部であってもよい(例えば、
図1~
図6に示すように)。一部の態様では、保持部材118は、構成要素上に配置されて構成要素を基部104、リッド108、又はレセプタクル124内に固定することができる締め具であってもよい(例えば、
図22~
図29Iを参照)。
【0032】
一部の態様では、基部104とリッド108との間に画定されるレセプタクル124のうちの一つは、その中にドックアセンブリ200を受容するように構成されたドックレセプタクル124aであってもよい(
図3、
図5、及び
図6を参照)。ドックレセプタクル124aは、ドックアセンブリ200を受容するように、かつまた、ドックアセンブリ200がドックレセプタクル124a内の液体に少なくとも部分的に浸されるように、その中に液体を受容するようにサイズ設定及び寸法設定することができる。ドックレセプタクル124aは、以下でさらに詳細に説明するように、ドックアセンブリ200を調整するのに十分な所定の時間、液体を保持するように構成され得る。ドックレセプタクル124aは、その中に導入される所望の量の液体、及び/又はドックアセンブリ200のサイズ及び形状に基づいて、様々なサイズ、断面形状、及び体積を有するように形成され得ることが理解されよう。
【0033】
一部の態様では、ドックレセプタクル124aは、基部104の残りの部分と一体化した単一構成要素とすることができる。別の方法として、ドックレセプタクル124aは、基部104と係合するように構成された基部104とは別個の構成要素であってもよい。ドックレセプタクル124aは、基部104の残りの部分と同じ材料から形成されてもよい。別の方法として、ドックレセプタクル124aは、ドックレセプタクル124aが、所望の期間中、所望の液体(例えば、生理食塩水)をドックレセプタクル124a内に保持することを可能にする材料を含む限り、異なる材料から形成されてもよい。一部の態様では、ドックレセプタクル124aは、その上にコーティングを含んでもよく、コーティングは、ドックレセプタクル124aの中の液体と接触し、液体がドックレセプタクル124a内に吸収され又はそれを通して漏出するのを防止するように構成される。
【0034】
パッケージング100は、プラスチック、紙、又はプラスチックと紙との組み合わせなどの様々な材料を含んでもよい。他の材料も同様に利用することができ、本開示は任意の特定の材料に限定されるものではない。一部の態様では、パッケージング100は、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)又はポリエチレンテレフタラート、及び特に例えばポリエチレン・テレフタラート・グリコール(PETG)などの熱可塑性ポリマーを含んでもよい。一部の態様では、少なくとも部分的に真空及び圧力形成技術を介して、又は熱形成によってパッケージング100を製造することが有利であり得る。必要な構造パラメータ及び生体適合性パラメータを保持する、熱形成され得る他の適切な材料も利用され得る。パッケージング100は、射出成形を介して形成されてもよい。一部の態様では、パッケージング100は、Tyvekなどのフラッシュスパン高密度ポリエチレン繊維を含んでもよい。
【0035】
ドックレセプタクル124aは、その中にドックアセンブリ200を受容するように構成される。ドックアセンブリ200は、ドックレセプタクル124aの、及び一部の実施例ではドックアセンブリ200に接続されたDDS300の一部分と共に、中に配置及び保管されてもよい。ドックレセプタクル124aは、基部104とリッド108とが係合しかつパッケージング100が閉鎖構成にある時、その中にドックアセンブリ200がある状態で、基部104とリッド108との間でシールされてもよい。一部の態様では、ドックアセンブリ200は、ドックアセンブリ200及びDDS300の両方が、パッケージング100のそれぞれのレセプタクル124内(例えば、
図3に示すレセプタクル124a~124f、及び以下でさらに説明する通り)にある時に、DDS300に接続されてもよい。そのため、ドックレセプタクル124aは、例えば、ドックアセンブリ200に取り付けられるDDS300の一部分など、DDS300の一つ以上の構成要素を保持する少なくとも一つの他のレセプタクル124(例えば、
図3のレセプタクル124b~124f)と少なくとも部分的に連通するように構成されるべきである。
【0036】
ドックアセンブリ200は、パッケージング、保管、輸送、又は準備中にドックアセンブリ200が動くのを防止するために、パッケージング100内に保持されてもよく、これは、ドックアセンブリ200を損傷する可能性を低減し得る。一部の態様では、ドックアセンブリ200の個々の構成要素は、ドックアセンブリ200をより良く固定し、個々の構成要素を保護するために、互いに対して保持されてもよい。さらに、ドックアセンブリ200及びDDS300が接続され、一緒に包装されている場合、ドックアセンブリ200をパッケージング100内に適切に固定することは、DDS300の望ましくない移動又はねじれを引き起こす可能性があるドックアセンブリ200のあらゆる移動を防止し、それによって、DDS300又は関連する構成要素の破損のリスクを減少させる。DDS300を含む様々な構成要素を含む、DDS300はまた、パッケージングが閉鎖構成にある時の望ましくない移動、動き、又はねじれを防止するために、パッケージング100内に保持されてもよい。DDS300及びその関連する構成要素は、互い、ドックアセンブリ200、及び/又はパッケージング100に対して、所望の配向に保持されてもよい。
【0037】
ドックアセンブリ200をパッケージング100内に保持するために、ドックホルダ150をパッケージング100内に配置してもよい(
図1、
図2、及び
図5)。ドックホルダ150は、ドックアセンブリ200の少なくとも一部分を受容するように構成される。パッケージング100内の所望の位置(例えば、ドックレセプタクル124a内)で、並びにパッケージング100、ドックアセンブリ200の別の構成要素、及び/又はDDS300に対して所望の配向でドックアセンブリ200が保持されるように、ドックホルダ150はドックアセンブリ200に接触することができる。ドックホルダ150は、ドックアセンブリ200を包装し保護するための安全な方法を提供する。ドックホルダ150は、ドックアセンブリ200の異なる部分を互いに対して所望の位置に維持する(例えば、ドックアセンブリ200の複数の隣接するコイルを分離して、それらの間での付着又は摩擦を防止する)ようにさらに構成されてもよい。ドックホルダ150はまた、ドックアセンブリ200がドックホルダ150上にある時に、ドックアセンブリ200の滅菌を容易にしてもよい。ドックホルダ150は、ドックアセンブリ200がドックホルダ150からDDS300内へと移動され得るように、位置付けられ設計されてもよい。
【0038】
図7~
図10を参照すると、一実施例によるドックホルダ150が示されている。ドックホルダ150は、近位端158と、近位端158の反対側の遠位端162と、を有する本体154を含む。中心軸Aは、ドックホルダ150の中心を通って、近位端158と遠位端162との間に延在する。本体154は実質的に円筒形であってもよいが、他の形状を利用することができ、ドックホルダ150が受容し保持するように設計されるドックアセンブリ200に依存することが、理解されよう。本体154は、外部表面166と、外部表面166の反対側にあり、中心軸Aに向かって半径方向に沿って外部表面166から離れて配置される内部表面170と、を有する。内部表面170は、本体154を通って延在する穴174を画定する。穴174は、本体154全体に沿って延在し、近位端158及び遠位端162の両方で開く貫通穴であってもよい。別の方法として、穴174は、本体154の一部分に沿って延在し、近位端158で開くが、遠位端162では開かない止まり穴であってもよい。
【0039】
ドックホルダ150は、ドックホルダ150がパッケージング100に対して固定されるように、パッケージング100に解放可能に取り付けるように構成される。一部の態様では、ドックホルダ150は、基部104に取り付けることができる。基部104は、基部104から延在し、ドックホルダ150を受容するように構成されるポスト148を画定してもよい(
図6を参照)。ポスト148は、基部104の連続的な単一部分であってもよい。ドックホルダ150は、ポスト148がドックホルダ150の穴174内に受容されるように、ポスト148上を摺動するように構成される。ドックホルダ150は、ポスト148に解放可能に固定されるように構成されてもよく、又は別の方法として、ドックホルダ150は、ドックホルダ150がポスト148に適切に固定されると、ドックホルダ150がポスト148から分離されることを意図しないように設計されてもよい。
【0040】
一部の態様では、ドックホルダ150が所望の配向に従ってパッケージング100に取り付けられることを確実にすることが、有利であり得る。このように、ドックホルダ150及びポスト148は、ドックホルダ150が所望の配向でポスト148に取り付けられるのみであることができるように設計されてもよい。
図7~
図9に示すように、ドックホルダ150は、内部表面170から中心軸Aに向かって半径方向に延在する一つ以上の突出部178を含み得る。
図9に見られるように、例えば、突出部178は、ドックホルダ150がポスト148を所望の配向(例えば、所望の回転配向)でのみ穴174内に受容することを可能にすることができるキー付き断面(中心軸Aに対して垂直な平面内で見た時)を画定する。
【0041】
ポスト148が、ポスト148が適切に配向されかつ穴174のキー付き断面と整列した時にのみ穴174内に受容され得るように、ポスト148は、ドックホルダ150のキー付き断面を補完するように寸法設定され形状付けられ得る。
図6の非限定的な実施例に示すように、ポスト148は、突出部178の間の穴174内に受容されるように構成された実質的に長方形の断面を有してもよい。ポスト148の角は、ドックホルダ150の穴174の断面形状に対応するように湾曲、丸み、又は傾斜を持たせることができる。ポスト148は、他の断面形状を画定してもよく、穴174は、ポスト148の断面形状を補完し、それに対応する他の断面開口部を画定することができることが、理解されよう。
【0042】
一部の態様では、ドックホルダ150は、近位端158に隣接するフランジ194を含んでもよい(
図7~
図10)。フランジ194は、半径方向に外向きにフレア状であり得、それによって近位端158にフレア状の基部を作り出す。フランジ194は、本体154の周りに円周方向に延在してもよく、ドックホルダ150がその上に取り付けられる時に基部104と接触してもよい。一部の態様では、ドックホルダ150は、別個の取り外し可能な構成要素ではなく、単独の単一基部104の一部であり(例えば、単独の単一基部104と一体成形又は1つの部品として形成され)得る。
【0043】
ドックホルダ150は、その上にドックアセンブリ200を受容するように構成される。例えば、ドックアセンブリ200は、ドックアセンブリ200の少なくとも一部分が外部表面166の周りでドックホルダ150を円周方向に取り囲むように、ドックホルダ150の周りに巻き付けられてもよい。一部の態様では、ドックホルダ150は、ドックアセンブリ200の所望の位置及び配向での受容及び保持を促進するためのその上の特徴を含んでもよい。
【0044】
ドックホルダ150は、外部表面166から半径方向に外向きに延在しドックアセンブリをその上に受容するように構成された突起部を含むことができる。
図7、
図8、
図10を再び参照すると、一部の態様では、ドックホルダ150の突起部は、中心軸Aから半径方向に離れるように外部表面166から延在する一つ以上のねじ山182として構成され得る。ねじ山182は、本体154の周りに少なくとも部分的に円周方向に延在する。各ねじ山182は、ねじ山182が始まるねじ山リード183aと、ねじ山182が終了するねじ山終端183bと、から測定される長さを有する(
図7及び
図8)。ねじ山リード183aは、ドックホルダ150の本体154の遠位端162に最も近いねじ山182の部分であり、ねじ山終端183bは、本体154の近位端158に最も近いねじ山182の部分である。ねじ山182は、ドックアセンブリ200が本体154の周りに巻かれる際に、その上にドックアセンブリ200を受容するように構成される。
【0045】
本明細書に開示されるドックホルダ150は、ドックアセンブリ200をその上に受容し固定するための様々な保持特徴を有し得る。一部の態様では、ねじ山182は、意図される使用、ドックホルダ150が挿入されるパッケージング、及び上に受容されるドックアセンブリ200のタイプに依存する、様々な配置、寸法、サイズ、及び角度を有し得る。
図7~
図10を再び参照すると、一部の態様では、ドックホルダ150は、近位端158と遠位端162との間で本体154の周りにらせん状に延在する単一のねじ山182を有し得る。ねじ山182は、一部の態様では連続的であってもよく、又は他の態様では不連続であってもよい。
【0046】
図7、
図8、及び
図10に示すように、ねじ山182の複数の不連続部分が、ねじ山182に沿ってねじ山リード183aとねじ山終端183bとの間に画定されるように、ねじ山182は、その中に複数の中断部186を有してもよい。中断部186は、本体154の周りにらせん状に延在するため、ねじ山182の長さに沿ってねじ山182の隣接する部分の間に画定される。一部の態様では、複数の中断部186の少なくとも一部は、中心軸Aに平行な方向に沿って、本体154の外部表面166に沿って整列されてもよい。
【0047】
例えば、各ねじ山182のねじ山リード183a及びねじ山終端183nは、ねじ山182に中断部186を作り出すために、円周方向に互いから離れて配置されてもよい。隣接するねじ山182の中断部186は、ねじ山182のない空間が、近位端158と遠位端162との間に、本体154の外部表面166に沿って形成されるように、軸方向に整列され得る。
【0048】
ねじ山182に沿った中断部186の存在は、ドックアセンブリ200がねじ山182に接触する間に、滅菌媒体のドックアセンブリ200へのより良好なアクセスを可能にする。不連続なねじ山182を提供することは、ドックホルダ150と接触していないドックアセンブリ200の表面積を増加させるのに役立つ。さらに、不連続なねじ山182を提供することは、ドックアセンブリ200がドックホルダ150上に受容される時に、鋭利な縁部が除去されるか、又は鋭利な縁部がドックアセンブリ200から離れて配置されており、ドックアセンブリ200に接触するように構成されないように、ドックホルダ150の形成及び製造を容易にし得る。これにより、ドックアセンブリ200がドックホルダ150に導入される間、保管及び出荷の間、並びにドックアセンブリ200のドックホルダ150からの格納中に、鋭利な縁部がドックアセンブリ200に接触し又は引っかかり、それに対して損傷する可能性が低減される。
【0049】
一部の態様では、ねじ山182は、非らせん部分がその全長に沿って同じ平面内にあるように(平面は中心軸Aに垂直)、本体154の少なくとも一部分の周りに円周方向に延在する非らせん部分を含み得る。
【0050】
一部の態様では、ねじ山182は、一つ以上のらせん部分のみを含む。ねじ山182は、例えば、ねじ山長さ、ピッチ、頂、谷底、大径、小径、ねじ山角度、ピッチ直径、ねじ山深さ、及び/又はらせん状ねじ山のその他のパラメータを含む、様々なねじ山パラメータ及び測定値を有してもよい。当然のことながら、ねじ山182の特定の寸法及び測定値は、ドックホルダ150に受容されることを意図したドックアセンブリ200に依存する。
【0051】
図10に示すように、ドックホルダ150は、中心軸Aに平行な方向に沿って、ねじ山182の二つの隣接する部分の同じ点の間で測定されるピッチ183を有し得る。一部の態様では、ピッチ183は、約0.02インチ~約1.0インチ(0.05cm~2.54cm)、約0.1インチ(0.25cm)~約0.5インチ(1.27cm)、約0.15インチ(0.38cm)~約0.2インチ(0.51cm)、上記の範囲の任意の組み合わせ、又はその他の適切な範囲であってもよい。ドックホルダ150は、中心軸Aから離れてねじ山182の縁部へ半径方向に外向きに外部表面166から測定されるねじ山深さ185をさらに画定し得る。具体的には、ねじ山深さ185は、ねじ山182の基部182aとねじ山182の先端182bとの間で測定される。ねじ山182は、ねじ山182の基部182a(外部表面166に最も近い部分)がねじ山182の最も広い部分であり、高さ187を有し、ねじ山182の先端182b(外部表面166から最も遠い)がねじ山182の最も狭い部分であり、基部の高さ187よりも小さい高さ188を有するように、中心軸Aから離れて半径方向に先細りとなってもよい。一部の態様では、ねじ山深さは、約0.01インチ(0.03cm)~約1.5インチ(3.81cm)、約0.05インチ(0.13cm)~約1インチ(2.54cm)、約0.1インチ(0.25cm)~約0.5インチ(1.27cm)の範囲内、上記の範囲の任意の組み合わせ、又は別の適切な範囲であり得る。ねじ山182は、中心軸Aに平行な方向に沿ってねじ山182の隣接する部分の間で測定される特定のねじ山角度184を画定し得る。一部の態様では、ねじ山角度184は、約0度(すなわち、らせん状ではないねじ山)~約90度、約0度~約60度、約0度~約45度、約0度~約30度、又は別の適切な角度であり得る。本体154へのねじ山182の付着は、ねじ山182の基部182a及び外部表面166が特定の曲率半径189を画定するように、丸みのある付着であってもよい。
【0052】
ドックホルダ150は、実質的に円筒形であってもよく、断面直径151(
図10に示すように、中心軸Aに対して垂直に測定される)を有してもよい。一部の態様では、断面直径151は、約0.1インチ(0.25cm)~約3インチ(7.62cm)、約0.2インチ(0.51cm)~約2インチ(5.08cm)、約0.3インチ(0.76)~約1.5インチ(3.81cm)、約0.4インチ(1.02cm)~約1インチ(2.54cm)、又は上記の範囲の組み合わせ内であってもよい。ドックホルダ150は、近位端158と遠位端162との間の中心軸Aに沿って測定される高さ152をさらに画定し得る(
図10)。一部の態様では、高さ152は、約0.1インチ(0.25cm)~約3インチ(7.62cm)、約0.2インチ(0.51cm)~約2インチ(5.08cm)、約0.3インチ(0.76cm)~約1.5インチ(3.81cm)、約0.4インチ(1.02cm)~約1インチ(2.54cm)、又は上記の範囲の組み合わせ内であってもよい。
【0053】
図11A~
図11Dを参照すると、ドックホルダ150の非限定的な例が、特定の測定値及び寸法を有するものとして描かれている。当然のことながら、これらの図に関して描写される数値は例示的なものであり、本出願の範囲を制約又は別の方法で制限することを意図するものではない。
図11A~
図11Dに示すように、例示的なドックホルダ150は、約0.18インチ(0.46cm)のピッチ183を有するねじ山182を有してもよい(
図11A)。ねじ山182は、約17度のねじ山角度184を有してもよい(
図11C)。ねじ山182は、約0.1インチ(0.25cm)のねじ山深さ185を有してもよい(
図11D)。一部の態様では、基部182aは、中心軸Aに平行な方向に測定された約0.057インチ(0.14cm)の高さ187を有してもよい(
図11D)。先端182bは、中心軸Aに平行な同じ方向で測定された約0.033インチ(0.085cm)の高さ188を有してもよい(
図11D)。本体154へのねじ山182の付着は、ねじ山182の基部及び外部表面166が曲率半径を画定するように、丸みのある付着であってもよい。一部の態様では、曲率半径189は、約0.01インチ(0.03cm)であってもよい(
図11D)。
図11A~
図11Dに図示するものなど一部の例示的な態様では、ドックホルダ150は、約0.8インチ(2.03cm)の断面直径151(
図11A)及び約0.88インチ(2.24cm)の高さ152(
図11C)を有してもよい。
【0054】
一部の態様では、ねじ山182は、回転一回未満でドックホルダ150の本体154の周りに延在し得る。一部の態様では、ねじ山182は、一回以上の回転で本体154の周りに延在し得る。一部の態様では、例えば、
図11A~
図11Dでは、ねじ山182は、本体154の周りで約3.21回転分、延在してもよい。
【0055】
一部の実施例では、
図10、
図11A、及び
図11Cに示すように、ドックホルダ150は、外部表面166が穴174と流体連通するように(
図11C)、外部表面166と内部表面170との間に本体154を通って延在する開口部190をさらに含んでもよい。開口部190は、半径方向に画定され中心軸Aに対して垂直である中心軸(開口部190の中心を通って延在する)を有し得る。
【0056】
開口部190は、隣接するねじ山182又はねじ山182のねじ山部分の間で本体154上に配置されてもよい。一部の態様では、ドックホルダ150は、その上に複数の開口部190を画定し得る。開口部190は、ドックアセンブリ200がドックホルダ150上にある時に、ドックアセンブリ200への追加的なアクセスを提供する。
【0057】
ドックアセンブリ200は、ドックアセンブリ200の少なくとも一部分がねじ山182上に位置するように、ドックホルダ150の本体154の周りに円周方向に受容されるように構成される。ドックアセンブリ200の滅菌、フラッシング、及び/又はその他の準備の間、ドックアセンブリ200の増加した表面積へのアクセスを提供することが有利であり得る。開口部190は、ドッキング装置がドックホルダ150上にあり、ねじ山182に接触している時、ドックアセンブリ200に隣接してもよい。
【0058】
開口部190は実質的に円形であってもよいが、他の態様では、開口部190は、楕円形、三角形、長方形、又は別の適切な断面など、異なる断面形状であってもよいことが理解されよう。一部の態様では、各開口部190は円形であり、約0.01インチ(0.03cm)~約0.2インチ(0.51cm)の直径191を有してもよい。
図11A~
図11Dの非限定的な実施例で示すものなど、一部の特定の実施例では、直径191は、約0.063インチ(0.16cm)であり得る。
【0059】
ドックアセンブリ200によって接触されることができ、ドックアセンブリ200が中でコンディショニングされるための液体(例えば、生理食塩水)に曝露されることができ、滅菌可能であることができ、ドックアセンブリ200の生体適合性に悪影響を及ぼさない任意の適切な材料から、ドックホルダ150は形成されてもよい。一部の態様では、ドックホルダ150は、アセタールホモポリマー、ナチュラル(Delrin 500p Nc010)などのプラスチック材料を含んでもよい。他の適切な材料が利用されてもよく、ドックホルダ150が複数の適切な材料を含んでもよいことが理解されよう。一部の態様では、ドックホルダ150はABSを含んでもよい。一部の態様では、ドックホルダ150は、射出成形に適した材料を含み得る。
【0060】
ドックホルダ150は、その上にドックアセンブリ200が導入される時に、パッケージング100に取り付けられてもよい。別の方法として、一部の態様では、ドックホルダ150は、ドックアセンブリ200が最初にその上に導入される時に、パッケージング100の残りの部分から分離されてもよい。
図12は、ドックホルダ150上に配置されるドックアセンブリ200の一例を示す。らせん状のコイル形状を含み得るドックアセンブリ200は、ドックアセンブリ200がドックホルダ150と中心軸Aに沿って軸方向に整列するように、中心軸Aの周りに配向される。次に、ドックアセンブリ200は、中心軸Aに沿って軸方向に、ドックホルダ150に向かって移動することができる。軸方向の移動の間、ドックアセンブリ200はまた、ドックアセンブリ200がドックホルダ150の本体154の外部表面166上の一つ以上のねじ山182と係合するように、中心軸Aの周りで回転する。ドックアセンブリ200は、ドックアセンブリ200がねじ山182に従うように、ドックホルダ150に対してらせん状のねじ様の動きで円周方向及び軸方向に移動されてもよい。ドックアセンブリ200は、ねじ山182が、中心軸Aに平行な方向に沿ってドックアセンブリ200の隣接するコイルを分離するように、ドックホルダ150の周りにコイル状であってもよい。ドックアセンブリ200は、ドックアセンブリ200がドックホルダ150に対して所望の位置及び配向になるまで、ねじ山182に沿って連続的に移動することができる。ドックホルダ150がドックアセンブリ200に対して軸方向及び回転方向に整列され、配向され、移動している間にドックアセンブリ200が静止して保たれる、類似の結果を有する反対のプロセスを利用できることが理解されるべきである。一部の態様では、ドックアセンブリ200とドックホルダ150との間の係合が達成されてドックホルダ150上のドックアセンブリ200の所望の位置及び配向に到達するように、ドックアセンブリ200及びドックホルダ150の両方が、互いに対して移動(例えば、回転)されてもよい。
【0061】
一部の態様では、ドックアセンブリ200は、ドックアセンブリ200の第二の部分212から第一の部分208を分離する延長部分204を含む。ドックアセンブリ200の第二の部分212は、ドックアセンブリ200の心房回転又はコイルを含むことができる(したがって、第二の部分212は、心房回転部分と呼んでもよい)。ドックアセンブリ200の第一の部分208は、同じ又は類似の直径を有する複数の隣接するコイル210を備えてもよく、ドックアセンブリ200の機能的コイルと呼んでもよい。第二の部分212は、ドックアセンブリ200の第一の部分208の隣接するコイル210の直径よりも大きい直径を有し得る。第一の部分208は、コイル状にされ得、かつ、ねじ山182に接触するように構成され得る。互いに(らせん方向又は円周方向に)連続しているが、ドックホルダ150の周りに取り付けられている時にドックホルダ150のねじ山182によって軸方向に互いに分離されている二つ以上の隣接するコイル210を、第一の部分208は含むことができる。
【0062】
ドックアセンブリ200がドックホルダ150と完全に係合する時、遠位端162に最も近いねじ山182のリード183aに延長部分204が隣接するように、ドックアセンブリ200をドックホルダ150上に配向することが有利であり得る。ねじ山182の一部、ほとんど、又はすべてが延長部分204と本体154の近位端158との間に配置されるように、延長部分204はまた、こうした態様ではドックホルダ150から離れて面していてもよい。そのため、ドックアセンブリ200の第二の部分212(又は心房回転部分)は、ドックホルダ150から離れて配置され得る。こうした配向は、例えば、ドックアセンブリ200がパッケージング100に挿入される時にひずみを受けないように、延長部分204、及び延長部分204に接続された心房回転部分212を位置付けることによって、ドックアセンブリ200の様々な部分を損傷から保護するのに役立つ。当然のことながら、図は非限定的な実施例を示しており、本開示を示される特定の方法のみに制約することを意図するものではない。
【0063】
ドックアセンブリ200がドックホルダ150と十分に係合されている場合、ドックホルダ150は、パッケージング100の残りの部分に固定され得る。例えば
図13及び
図14に示される一部の態様では、ドックホルダ150は、上述のように、パッケージング100上に画定されるポスト148と係合するように移動されてもよい。ドックホルダ150は、ドックホルダ150及びその上のドックアセンブリ200が両方ともドックレセプタクル124a内にあるように、ポスト148に固定して取り付けられてもよい。
【0064】
図17Aは、ドックアセンブリ200に接続することができ、かつ接続されたドックアセンブリ200を標的植え込み部位に送達するように構成される非限定的な例示的なDDS300を示す。一部の実施例では、ドックアセンブリ200は、一つ以上の縫合糸のDDS300に接続することができる。
図17AのDDS300は例示的なものであり、ドックアセンブリを受容及び送達するように構成された他の装置送達システムも可能であることが理解されよう。
【0065】
図17Aは、ハンドル304、及びハンドル304から遠位に延在するシャフト330を有するDDS300、並びにシャフト330の遠位端から(例えば、図示目的のために)部分的に展開されるドックアセンブリを図示する。シャフト330は、患者の血管系を通して標的植え込み部位への送達中に、その中に(コイル状にされていないか又は直線型の構成の)ドックアセンブリ200を受容するように構成され得る。
【0066】
DDS300は、ハンドル304から近位に延在するyコネクタアセンブリ308(又はハブアセンブリ)、及びyコネクタアセンブリ308に接続された縫合糸ロックアセンブリ320をさらに含み得る。様々なフラッシングポート334は、yコネクタアセンブリ308及びハンドル304に接続される(例えば、活栓アセンブリ324を含むハンドル304に接続されたフラッシングポート334)。DDS300は、yコネクタアセンブリ308から近位に延在するスリーブハンドル234をさらに含み得る。当然のことながら、DDS300は、様々な他の構成要素を含み、上述したものだけに限定されない。DDS及びその様々な構成要素に関するさらなる詳細は、特許文献2に記載されており、これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0067】
ドックアセンブリ200及びDDS300が同じパッケージング100内に包装される態様では、DDS300は、
図1、
図2、
図15、及び/又は
図16に示すように、パッケージング100内に導入されてもよい。
図15及び
図16を参照すると、DDS300は、パッケージング100に挿入される前に、パッケージング100の特徴に対して整列され配向されてもよい。DDS300の様々な部分が、上述及びさらに後述されるように、それぞれのレセプタクル124(
図3に示すレセプタクル124b~124f)に導入され得る。一部の態様では、DDS300の一部分は、上述のように保持部材118によってさらに接触されてもよい。DDS300は、その様々な構成要素を保護し、DDS300の適切な除去を促進するために、所望の有利な配置に基づいて、パッケージング100内に配向され、配置されてもよい。DDS300の一部の例示的な構成要素を
図15及び
図16に示すが、当然のことながら、DDS300は追加の構成要素を含み、本明細書に記載のパッケージング方法は、図に示されるそれらの構成要素のみに限定されるものではない。DDS300のいくつかの部分は、パッケージング100内に配置される前後に検査されてもよい。パッケージング100、例えば、基部104は、DDS300の様々な構成要素の形状に対応するように形成されて、所望の位置及び所望の配向でDDS300の構成要素を受容することができる。
【0068】
パッケージング中、DDS300の特定の構成要素が所望の通りパッケージング100内に配置されることを確実にすることが、有利であり得る。例えば、
図15を参照すると、DDS300のハンドル304は、ハンドルレセプタクル124b内に配置されてもよく、ハンドル304に接続されたyコネクタアセンブリ308は、yコネクタアセンブリレセプタクル124c内に配置されてもよい。縫合糸ロックアセンブリ320は、なおも縫合糸ロックレセプタクル124f内に配置されてもよく、活栓アセンブリ324は、活栓レセプタクル124d内に配置されてもよい(
図15)。さらに、DDS300のシャフト330は、シャフトレセプタクル124e内に配置され得る(
図3に示す)。
【0069】
パッケージングプロセスの間、縫合糸ロックアセンブリ320の縫合糸ロックハンドル322(又はノブ)が、パッケージング内で上向き(又は外向き)、すなわち、基部104から離れた方向にあることを確実にすることが有益であり得る(
図15)。さらに、パッケージングプロセスの一部の実施例では、ハンドル304に接続されたプッシャーノブ328はねじ込みされ、yコネクタアセンブリ308に接続された外側スリーブキャップ312は緩く、yコネクタアセンブリ308に接続された旋回キャップはねじ込みされているが締められていないべきである。
【0070】
パッケージング100がリッド108を含む態様では、リッド108はまた、上述のように様々な突起部120を含んでもよい(
図4)。リッド108は、基部104と同様にリッド108も形状、突起部120、及びその上の他の特徴においてDDS300及びその関連する構成要素の所望の配置と対応するように、形成され得る。例えば、
図16に示すように、リッド108は、リッド108が基部104と係合しパッケージング100が閉鎖構成にある時に、その中に縫合糸ロックハンドル322を受容するように構成されるレセプタクル124を含む。こうした配置は、パッケージング、保管、又は輸送中の、縫合糸ロックハンドル322のねじれ又は切断を防止するために、縫合糸ロックハンドル322を所望の位置に維持するのに役立つ。
【0071】
図3及び
図4を参照して上記で導入したように、パッケージング100は、それらのそれぞれのレセプタクル124内に、又はそれに隣接して、様々な構成要素(例えば、フラッシングポート334)を解放可能に固定するように構成された複数の保持部材118をさらに含む(
図15)。パッケージング100は、本明細書に記載されるように、ドックアセンブリ200の少なくとも一部分を受容するように構成されたドックレセプタクル124aをさらに含み得る(
図3)。
【0072】
図17Bは、好適なDDS(
図17Aに示すDDS300など)によって標的植え込み部位に送達されることのできる例示的なドックアセンブリ200を記載している。ドックアセンブリ200は、DDS300のシャフト330の遠位端から遠位に外へ延在している状態で示されている。ドックアセンブリ200は、スリーブ220及びスリーブ220内のドック230を含む。ドック230は、スリーブ220内で摺動可能に移動するように構成される。スリーブ220及びドック230は、DDS300のシャフト330の遠位端332に対して移動するように構成される。ドックアセンブリ200は、シャフト330内で摺動可能に移動することができる。参照のため、本出願は、ドックアセンブリ200がシャフト330から離れて移動される時に、ドックアセンブリ200の遠位移動に言及し、ドックアセンブリ200がシャフト330に向かって移動される時に、ドックアセンブリ200の近位移動に言及する。スリーブ220は、遠位端222及びマーカーバンド224を有する。ドック230は、遠位端232を有する。
【0073】
開示されたパッケージング方法はまた、異なる構成要素の点検、パッケージング100、DDS300、及び/若しくはドックアセンブリ200のクリーニング、又は医療用パッケージングのシナリオで一般的に実施される他の工程などの、様々な追加的工程を含んでもよい。
【0074】
ドックアセンブリ200及び/又はDDS300のすべての構成要素が、それぞれの所望の位置及び配向でパッケージング100内に適切に導入された後、パッケージング100は閉鎖されてもよい。閉鎖工程は、基部104とリッド108との間の開口部115が閉じ、内部空間112が基部104とリッド108との間で完全に囲まれるように、リッド108を基部104と係合させることを含み得る。次いで、パッケージング100は、エチレンオキサイドガス又はガンマ放射線への曝露など、医療機器に適した一つ以上の許容可能な滅菌方法によって滅菌することができる。当然のことながら、他の適切な滅菌方法を利用してもよい。
【0075】
ドックアセンブリ200及び/又はDDS300は、実施に必要となるまで、閉鎖及び滅菌されたパッケージング100内に保存され得る。ドックアセンブリ200及びDDS300の医学的使用は、使用時に理解されるように、ベストプラクティスに基づいて、標準医療条件下及び外科手術条件下で行われ得る。ドックアセンブリ200及び/又はDDS300をパッケージング100から開封及び準備する様々な方法を利用してもよいが、いくつかの例示的なプロセスが本明細書に記載されている。これらの方法からの逸脱は、意図される使用、医学的状態、又は構成要素の使用に影響を与え得る他の態様に基づいて行うことができることが理解されよう。
【0076】
図18を参照すると、フローチャートは、ドックアセンブリ200及びDDS300を開封、準備、及びコンディショニングするための例示的かつ非限定的な方法又はプロセス400を示す。記載されたプロセス400のいくつかの工程は、動作中に必要に応じて省略又は反復することができる。さらに、追加の工程がプロセス400の前、最中、又は後に実施されてもよく、本開示は、プロセス400を記載された工程のみに限定することを意図するものではない。さらに、プロセス400は、ドックアセンブリ200及び/又はDDS300に類似し得る別のドックアセンブリ及び/又はDDSで実施することができる。
【0077】
第一に、404で、保管から、パッケージング100を取り出してそれにアクセスする。パッケージング100(ドックアセンブリ200及び/又はDDS300をその中に有する)は閉鎖構成にあり、滅菌されている。パッケージング100は、外部エンクロージャ内に固定されてもよい。一部の態様では、パッケージング100は、スリーブ101a内に保持されてもよい(
図19を参照)。例えば、スリーブ101aは、バッグ又はパウチを含んでもよい。一部の態様では、パッケージング100はさらに、第一の箱101b内に、及び任意選択で第二の箱101c内に、保持されてもよい(
図19)。スリーブ101a、及び箱101b、101cは、様々なレベルの滅菌性を有してもよい。例えば、スリーブ101aは、スリーブ101aの内部が滅菌されるように、密封可能であってもよい。これにより、パッケージング100全体も同様に滅菌され、パッケージング100の内部及び外部の両方が両方とも滅菌され、かつスリーブ101a内にある間滅菌されたままであることが、可能となる。一部の態様では、スリーブ101aが密封及び滅菌されると、スリーブ101aの外部表面がもはや滅菌されなくなり、その一方で密封された内部(パッケージング100を含む)が滅菌されたままになるように、スリーブ101aは非滅菌環境に移動される。次いで、スリーブ101aは、第一の箱101bなどの外部容器にさらに梱包することができる。第一の箱101bは滅菌されていなくてもよい。一部の態様では、パッケージング100は、第一の箱101bの中にある間に保管又は輸送されてもよい。別の方法として、第一の箱101bはさらに、第二の箱101cなど、別の外部容器に梱包されてもよい。第二の箱101cはまた、滅菌されていなくてもよく、保管及び/又は出荷中の損傷に対する追加的な保護として機能し得る。したがって、404で、ユーザーは、スリーブ101a、第一の箱101b、第二の箱101c、又は別の容器のうちの一つ以上の中からパッケージング100にアクセスできる。一部の態様では、内側が滅菌されているスリーブ101aは、スリーブ101aが開封されてパッケージング100がそこから除去される時にパッケージング100全体が滅菌されたままであるように、任意の外部容器から除去されて滅菌環境に置かれてもよい。スリーブ101a、箱101b及び101c、並びに任意の他の外部容器は、パッケージング100が除去された後に、廃棄されてもよい。
【0078】
方法において408で、ユーザーは、パッケージング100を開封することができる。パッケージング100は、内部空間112が基部104とリッド108とによって外部環境から密封されている閉鎖構成から、ユーザーが基部104とリッド108との間に画定される開口部115を通して内部空間112にアクセスできる開放構成に、移動される(
図1及び
図2)。リッド108は、基部104から離れて移動されてもよい。リッド108が基部104から分離している態様では、リッド108は完全に取り外され、基部104から離れて配置されていてもよい。リッド108及び基部104が互いにヒンジで付着される態様では、リッド108は、ヒンジによる付着部に沿って、基部104から離れて回転又は旋回され得る。
【0079】
方法において412で、パッケージング100及びその構成要素は、ユーザーによって検査され得る。点検により、ドックアセンブリ200及び/又はDDS300へのあらゆる損傷を明らかにすることができる。一部の態様では、ユーザーはまた、正しい品目識別番号を確認できる。一部の特定の態様では、ユーザーは、縫合糸ロックアセンブリ320が破損しておらず、かつパッケージング100内で適切に配向されていることを確実にすることができる。パッケージング100の中にある間にDDS300が破損する場合、縫合糸ロックアセンブリ320が破損し得、先に進む前に、何らかの構成要素が破損しているかどうかを判断することが有利であり得る。ユーザーはまた、DDS300がまったく屈曲していないことを保証してもよい。
【0080】
一部の態様では、ドックアセンブリ200は、患者への挿入及び標的部位での実施を容易にするためのその上へのコーティングを含む。ドックアセンブリ200は、コーティング、潤滑コーティング、及び/又はヒドロゲルなどの親水性コーティングをその上(例えば、ドックアセンブリ200のスリーブ220上)に含んでもよい。一部の実施例では、ドックアセンブリ200のドック230は、コーティングを有してもよい。輸送又は保管中、異なる天候パターン及び/又は地理的位置などにより、環境は経時的に変化し得る。これらの環境変化には、湿度の変化が含まれ得る。一部の親水性コーティングは、環境中の水分を吸収し得る。送達装置が輸送又は保管される中で、親水性コーティングは、一つ以上の乾湿サイクルを経てもよい。乾湿サイクルにより、ドックアセンブリ200の隣接するコイル上の親水性コーティングが共に固着してもよい。他のコーティングも、隣接するコイル上に共に固着しやすい場合がある。ドックアセンブリ200の共に固着するコイルは、使用のためにドックアセンブリ200を準備又はDDS300に装填する際に問題となり得る。ドックアセンブリ200の使用を改善し、患者への安全な移動を確保するために、ドックアセンブリ200は、患者に導入される前に処置を施され、その上へのコーティングへのあらゆる望ましくない変化を軽減してもよい。処置は、ドックアセンブリ200上でのコーティングの活性化を含み得る。416で、液体をドックアセンブリ200に導入することによって、コーティングを活性化することができる。液体は、生理食塩水、例えば、ヘパリン化生理食塩水を含んでもよいが、他の適切な生体適合性液体が利用され得ることが理解されるであろう。一部の態様では、生理食塩水は、ドックアセンブリ200上に噴霧されてもよい。一部の態様では、ドックアセンブリ200は、生理食塩水内に浸漬されてもよい。
【0081】
図20A~
図20Cを参照すると、生理食塩水125は、パッケージング100のドックレセプタクル124a内に導入され得る。生理食塩水125の量は、ドックアセンブリ200の所望の部分、例えば、ドックアセンブリ200全体又はドックアセンブリ200のコイル210を覆うのに十分であるべきである。ドックレセプタクル124aは、生理食塩水125をドックレセプタクル124aの外部でパッケージング100の他の部分へと過剰に流れさせることなく、必要な量の生理食塩水125が、その中に受容されることを可能にするのに十分なサイズとすることができる。生理食塩水125は、ドックアセンブリ200がドックレセプタクル124a内に、例えば、ドックホルダ150上にまだ保持されている間に、ドックレセプタクル124a内に導入され得る。ドックアセンブリ200は、所定時間、生理食塩水125内に保持されてもよい。ドックアセンブリ200を生理食塩水125と接触させることで、ドックアセンブリ200上のコーティングを活性化させ、患者への挿入時にドックアセンブリ200と患者との間の摩擦を減少させることができる。生理食塩水125は、ドックアセンブリ200と接触して空気を置き換えることによって、ドックアセンブリ200を脱気する役割をさらに果たし得る。この脱ガスは、ドックアセンブリ200が患者に挿入される時に、気泡が患者に導入される可能性を低減するのに役立つ。
【0082】
図18に戻ると、プロセス400の420で、DDS300及びドックアセンブリ200は、液体、例えば、ヘパリン化生理食塩水でフラッシュされてもよい。生理食塩水は、フラッシングポート334のうちの一つ以上、及び/又はDDS300上の他のフラッシングポートに導入され得る。任意のキャップ、ナット、又はリテーナーを、緩め、ねじって外し、又は開けて、DDS300を通して生理食塩水を移動させることを可能にすることができることが、理解されよう。このフラッシングは、DDS300を脱気してそこから空気を除去し、DDS300を使用してドックアセンブリ200を患者に導入する時に気泡の形成を防止するのに役立つ。フラッシングポート334のうちの一つ以上で生理食塩水が導入される場所から、DDS300の反対側の端、例えばDDS300がドックアセンブリ200を受容する場所又はDDS300の遠位端に向かって、及びそこから出て生理食塩水が流れているかどうかを観察することによって、フラッシングが適切に機能していることをユーザーは保証してもよい。一部の態様では、420でのフラッシングは、プロセス400の416での活性化の前に行われてもよい。こうした態様では、DDS300をフラッシュするために使用される生理食塩水は、ドックアセンブリ200に隣接するDDS300を出ると、ドックレセプタクル124a内に収集されてもよい。このようにして、DDS300をフラッシュするために使用されるのと同じ生理食塩水125を次いで使用して、工程416を参照して記載されるように、ドックアセンブリ200を脱気及び活性化することができる。
【0083】
ドックアセンブリ200がDDS300に接続され、かつ/又は少なくとも部分的にDDS300内に配置される態様では、点検、脱ガス、及びフラッシングの工程の後、ドックアセンブリ200は、424でDDS300内に収納され得る。DDS300は、ドックアセンブリ200の少なくとも一部を、DDS300内に、例えばシャフト330内に移動させるように作動され得る。この移動の間、ドックアセンブリ200は、ドックホルダ150に対して摺動し、ドックホルダ150から摺動して外れることができる。この工程は、ドックアセンブリ200がドックレセプタクル124aの生理食塩水125内にまだ浸漬されている間に開始することができる。一部の態様では、ドックアセンブリ200は、ドックアセンブリ200の所定の部分がDDS300の外部に留まっているまで、例えば、ドックアセンブリ200の1/4回転を表す部分、特に例えば、ドックアセンブリ200のコイル状の第一の部分208の1/4回転を表す部分までDDS300に移動されてもよい。
【0084】
DDS300及び/又はドックアセンブリ200のさらなる点検など、プロセス400の420の後に追加の工程を実施することができる。例えば、ユーザーは、ドックアセンブリ200を視覚的に観察して、ドックアセンブリ200の構成要素が適切に整列していることを確実にすることができる。
図21A~
図21Cを参照すると、例示的なドックアセンブリ200が、スリーブ220及びドック230が互いに対して異なる位置にある状態で示されている(
図17Bを参照)。スリーブ220は、遠位端222及びマーカーバンド224を含む。ドック230は、遠位端232を含む。プロセス400での420の後、ドック230の遠位端232が、スリーブ220の遠位端222に対して遠位に位置する場合(
図21Cに示すように)、スリーブ220は、次いで、スリーブ220の遠位端222がドック230の遠位端232を覆うように、遠位方向に(DDS300から離れて)移動されるべきである(
図21A)。ドック230の遠位端232が、マーカーバンド224の近位に位置する(すなわち、
図21Bに示すように、ドック230の遠位端232がマーカーバンド224とDDS300との間にある)場合、スリーブ220は、マーカーバンド224がドック230の遠位端232とDDS300との間にあるまで、遠位方向とは反対の近位方向に(DDS300に向かって)移動されるべきである(
図21A)。ドック230の遠位端232が、マーカーバンド224とスリーブ220の遠位端222との間に配置されることを確実にすることが有利であり得る(
図21A)。
図21A~
図21Cでは、ドック230の遠位端232がスリーブ220の遠位端222に対してどこにあるかを示すため、参照用の点線が含まれている。
【0085】
図18を参照して上述したプロセス400は、既存の技術を超える様々な利点を提供する。ドックアセンブリ200を使用前にコンディショニングすることができる、ドックレセプタクル124aを提供することによって、ユーザーは、ドックアセンブリ200の使用準備が整う時まで、ドックアセンブリ200をパッケージング100内に保持することができる。これにより、そうでなければ必要となる、ドックアセンブリ200をパッケージング100から取り外し、適切な容器又はトレイを獲得し、ドックアセンブリ200を容器又はトレイに配置し、次いでそれをコンディショニングする工程が、排除される。ドックレセプタクル124aを提供することによって、ユーザーは、パッケージング100自体内で必要なコンディショニングを行うことができる。これにより、パッケージング100から出る望ましくない移動中にドックアセンブリ200が破損する可能性が低減される。さらに、ドックアセンブリ200は、コンディショニングプロセス中にドックホルダ150上に保持されることができ、これは、ドックアセンブリ200を所望の位置に配向させることを可能にし、ドックアセンブリ200の様々なコイル状部分は、ドックホルダ150のねじ山182によって分離されることができる。これにより、ドックアセンブリ200が脱ガス及びフラッシング工程の対象となる前にドックホルダ150から取り外された場合よりも、生理食塩水125はドックアセンブリ200をより良く取り囲み、浸透し、被覆することができる。ドックレセプタクル124aをパッケージング100内に提供することで、外部ツール及びトレイの必要性が排除され、指定された滅菌環境における作業空間が増大する(又は代替として、そうでなければ滅菌環境のため必要とされるであろう必要な空間を縮小する)。
【0086】
本明細書では、上述のようなDDS300及び/若しくはドックアセンブリ200(又は類似のDDS及びドックアセンブリ)で利用することができる代替的なパッケージングの概念も開示される。
図22~
図24を参照すると、DDS300及びドックアセンブリ200のうちの一つ又は両方を受容するように構成された基部504を有するパッケージング500が図示されている。パッケージング500は、高密度ポリエチレン(HDPE)又は別の適切なポリマーを含んでもよい。基部504は、ドックアセンブリ200及び/又はDDS300が、構成要素の破損を防止し、使用前に安全な滅菌、包装、保管、輸送、及び準備を可能にするために、所望の位置及び配向で基部504に解放可能に固定され得るように構成される。パッケージング500は、パッケージング100に関して上述した利点の一部又はすべてを提供し得る。
【0087】
基部504は、ドックアセンブリ200及び/又はその上のDDS300を受容するように構成された基部表面512を画定する。一つ以上のリッド508は、基部504の一部分に解放可能に接触するように構成されてもよい。一部の態様では、一つ以上のリッド508は、一つ以上のリッド508が基部504に向かって及び基部504から離れるようにヒンジ509に沿って回転するように構成されるように、基部504にヒンジで取り付けられてもよい。一部の態様では、パッケージング500は、複数のリッド508を含んでもよく、複数のリッド508の各々は、基部504に向かって又は基部504から離れて移動するように別々に構成されている。リッド508は、一つ以上のリッド508を基部504に解放可能に固定するように構成された一つ以上の取付部材510を画定し得る(
図23及び
図24)。
図22~
図23は、パッケージング500が第一のリッド508a及び第二のリッド508bを含み、第二のリッド508bが取付部材510を含む一例を示す。
【0088】
複数の保持特徴518(又は保持部材)は、基部表面512上に配置され、ドックアセンブリ200及び/又はDDS300と解放可能に係合するように構成される。保持特徴518は、保持特徴518が基部504に対して所望の方向に偏向されて、ドックアセンブリ200及びDDS300のそれぞれの構成要素と係合できるように、変形可能、可撓性、又は別の方法で可鍛性である材料を含み得る。保持特徴518は、ストラップ、タブ、ノッチ、突起部、又はその他の保持機構を含んでもよい。一部の態様では、保持特徴518は、基部504上に画定される切欠部であり、基部504から離れて偏向されるように構成される。保持特徴518が基部504から離れるように偏向される時、保持特徴518と基部表面512との間で、保持特徴518と一つ以上のリッド508との間で、保持特徴518と別の構成要素との間で、又は別個の保持特徴518の間で、一つ以上の構成要素を受容することができる。
【0089】
一部の態様では、基部504とは別個の追加的な保持特徴が、基部504に導入されてもよい。例えば、第一のストラップ520aを基部504に導入することができる(
図24)。第一のストラップ520aは、基部表面512上に画定される一つ以上のノッチ520bに、基部504に固定され得る。一部の態様では、第二のストラップ521aなどの追加のストラップが基部504に導入され、基部504上に画定されるそれぞれのノッチ521bで固定されてもよい(
図24)。第一の例示的なストラップ520aは、
図27Aに単独で図示され、第二の例示的なストラップ521aは、
図27Bに単独で図示され、第三の例示的なストラップ522aは、
図27Cに単独で図示される(一部の実施例では、
図24に示すストラップに代わり、又はそれに加えて、基部504上に含めることができる)。
【0090】
第一のストラップ、第二のストラップ、及び/又は第三のストラップ520a、521a、及び522aは、基部504と取り外し可能に係合されて、ドックアセンブリ200及び/又はDDS300の部分をさらに固定することができる。一部の態様では、第一のストラップ520aを使用して、DDS300のハンドル304を基部504に固定することができる。一部の態様では、第二のストラップ521aは、ハンドル304から延在するDDS300の別の部分を固定するために使用されてもよい。一部の態様では、第三のストラップ522aは、一つ以上の管状構成要素(例えば、様々なフラッシングポート334)を基部504に固定するために使用されてもよい。第一の例示的なストラップ520a、第二の例示的なストラップ521a、及び第三の例示的なストラップ522aは、基部504とは別個の構成要素として示されているが、当然のことながら、パッケージング500は、ストラップが基部504と一緒に単一の部品であるように形成されてもよい。
【0091】
一部の態様では、第一のドックホルダ550a(
図25A及び
図25B)並びに/又は第二のドックホルダ550b(
図26A及び
図26B)などのドックホルダは、パッケージング500内でその上に、ドックアセンブリ200、又はドックアセンブリ200の少なくとも一部分を受容することができる。ドックホルダ550a、550bは、基部504上に受容され基部504に固定されるように構成された、基部504とは別個の構成要素であってもよい。基部504は、その中にドックホルダ550を受容するように構成された一つ以上のドックホルダレセプタクル548a、548bを含んでもよい(
図22~
図24)。
【0092】
図25A~
図26Bを参照すると、ドックホルダ550a及び/又は550bは、実質的に円筒形であってもよく、その上にドックアセンブリ200の一部分を受容するように構成されてもよい。ドックホルダ550a及び/又は550bはそれぞれ、近位端558、及び近位端558の反対側の遠位端562を有する本体554を含むことができる。中心軸Bは、近位端558と遠位端562との間に延在する。本体554は実質的に円筒形であってもよいが、他の形状を利用することができ、ドックホルダ550a及び/又は550bが受容し保持するように設計されるドックアセンブリ200に依存することが理解されよう。本体554は、外部表面566、及び外部表面566の反対側にあり、中心軸Bに向かって半径方向に沿って外部表面566から離れて配置された内部表面570を有する。内部表面570は、本体554を通って延在する穴574を画定する。穴574は、本体554全体に沿って延在し、近位端558及び遠位端562の両方で開く貫通穴であってもよい。別の方法として、穴574は、本体554の一部分に沿って延在し、近位端558で開くが、遠位端562では開かない止まり穴であってもよい。
【0093】
一部の態様では、パッケージング500は、両方がドックアセンブリ200と接触するように構成された二つのドックホルダ550a及び550bを含み得る。一部の態様では、第一のドックホルダ550aは、第一のドックホルダレセプタクル548aで基部504上に配置されるように構成されてもよく、第二のドックホルダ550bは、第一のドックホルダレセプタクル548aから離れて配置された第二のドックホルダレセプタクル548bで基部504上に配置されるように別々に構成されてもよい(
図23、破線によりファントムで示される第一のドックホルダ550a及び第二のドックホルダ550b)。第一のドックホルダ550aは、第二のドックホルダ550bに隣接してもよい。
【0094】
第一のドックホルダ550aは、その上にドックアセンブリ200の第一の部分208を受容するように構成されてもよく、第二のドックホルダ550bは、ドックアセンブリ200の第二の部分212を受容するように構成されてもよい(
図29D)。第一のドックホルダ550a及び第二のドックホルダ550bの組み合わせは、ドックアセンブリ200の異なる部分に対する追加的な支持を提供する。第二のドックホルダ550bは、第一のドックホルダ550aと類似した特徴を有し得るが、中心軸Cに対して画定されている(
図26A及び
図26B)。中心軸Cは、中心軸Bに平行であり中心軸Bから離れて配置されてもよい。一部の態様では、中心軸Cは、中心軸Bから離れて配置されており中心軸Bに対して平行でなくてもよい。第二のドックホルダ550bは、別段の指示がない限り、第一のドックホルダ550aと同じその他の特徴を含んでもよい。
【0095】
第一のドックホルダ550a及び第二のドックホルダ550bは、同じ形状及び寸法を有してもよく、又は別の方法としては、異なる形状及び/若しくは寸法を有してもよい。第一のドックホルダ550a及び第二のドックホルダ550bのそれぞれは、実質的に円筒形であってもよく、それぞれ断面直径551a及び551bを有してもよい(
図25A及び
図26Aに示すように、それぞれ中心軸B及び中心軸Cに対して垂直に測定)。一部の態様では、直径551a及び551bは、約0.1インチ(0.25cm)~約3インチ(7.62cm)、約0.2インチ(0.51cm)~約2インチ(5.08cm)、約0.3インチ(0.76cm)~約1.5インチ(3.81cm)、約0.4インチ(1.02cm)~約1インチ(2.54cm)、又は上記の範囲の組み合わせ内であってもよい。一部の態様では、第一のドックホルダ550aの直径551aは、第二のドックホルダ550bの直径551bより大きくてもよく、又はその逆であってもよい。一部の態様では、直径551a及び551bは実質的に等しくてもよい。一部の特定の態様、例えば、
図25A~25Bに示すものでは、第一のドックホルダ550aは、約0.7インチ(1.78cm)~約0.931インチ(2.365cm)の直径551aを有してもよい。
図26A~26Bの例示的な態様では、第二のドックホルダ550bは、約0.5インチ(1.27cm)~約0.651インチ(1.654cm)の直径551bを有してもよい。
【0096】
ドックホルダ550a及び550bは、それぞれの近位端558と遠位端562との間でそれぞれ中心軸B及び中心軸Cに沿って測定される高さ552a及び552bをそれぞれさらに画定してもよい(
図25B及び
図26B)。一部の態様では、第一のドックホルダ550aの高さ552aは、第二のドックホルダ550bの高さ552bより大きくてもよい。一部の態様では、高さ552aは、高さ552bよりも小さくてもよい。一部の態様では、高さ552a及び552bは実質的に同一であってもよい。高さ552a及び552bは、約0.1インチ(0.25cm)~約3インチ(7.62cm)、約0.2インチ(0.51cm)~約2.5インチ(6.35cm)、約0.3インチ(0.76cm)~約2インチ(5.08cm)、約0.4インチ(1.02cm)~約1.5インチ(3.81cm)、又は上記の範囲の組み合わせ内であってもよい。
図25A~
図26Bに記載した特定の例示的な態様では、高さ552a及び552bは、およそ1.5インチ(3.81cm)であり得る。
【0097】
一部の態様では、上述のドックホルダ150は、一つ以上のドックホルダ550a、550bの代わりに、又はこれに加えて、パッケージング500と共に利用することができる。こうした態様では、ドックホルダレセプタクル(又はポスト)548a及び/又は548bは、ドックホルダ150と係合するように構成されてもよい。一部の態様では、パッケージング500は、ドックホルダ150及びドックホルダ550a又は550bなどの複数のドックホルダを含み得る。
【0098】
一部の態様では、第二のリッド508bは、第二のリッド508b上に画定される一つ以上の取付部材510(
図23)と、パッケージング500内の基部504上又は別の構成要素上のそれぞれの受容部材511(
図29E及び
図29G)と、の間での係合によって、基部504に解放可能に取り付けてもよい。一部の態様では、第一のドックホルダ550a及び/又は第二のドックホルダ550bは、取付部材510(例えば、
図23~
図24に示すような、第二のリッド508b上の取付部材510)と解放可能に係合するように構成される受容部材511をその上に(
図29Eを参照)含んでもよい。
【0099】
ドックアセンブリ200及びDDS300の構成要素は、パッケージング500の一つ以上の構成要素によってパッケージング500内に固定されてもよい。
図28及び
図29A~
図29Iを参照すると、DDS300及びドックアセンブリ200の構成要素と係合するように構成され得る様々な保持特徴518が示されている。
図28及び
図29A~
図29Iは、DDS300及び/又はドックアセンブリ200の様々な例示的な構成要素を保持しかつ/又はこれと接合するように構成される様々な保持特徴518の非限定的な例を示す。
【0100】
一例として、
図28は、(
図29Cに示すように)パッケージング500の基部504に対してDDS300のシャフト330(又はカテーテル)を把持及び/又は保持するように構成され得る複数の保持特徴518aを示す。一部の実施形態において、保持特徴518aは、シャフト330の一部分の上に延在するように構成されたタブ(例えば、カテーテルシャフト保持タブ)の対として構成され得る。
図28はまた、DDS300のハンドル304の一部分を保持するように構成された中心ハンドル固定タブとして構成された保持特徴518bを示す(
図29Hに示す)。パッケージング500はまた、DDS300の活栓、ルアー、及び/又は接続された活栓管を保持するように構成された活栓及び/又はルアー保持タブとして構成された保持特徴518cを含むことができる(
図29H及び
図29Iに示す)。パッケージング500はまた、DDS300の縫合糸ロックアセンブリ320の一部分を保持するように構成されたポップアップタブとして構成された保持特徴518dを含むことができる(
図29H及び
図29Iに示す)。追加的に又は別の方法として、パッケージング500は、DDS300の別の部分を停止又は保持するように構成されたストッパータブとして構成された一つ以上の保持特徴518eを含むことができる(
図28)。パッケージング500はまた、ドックアセンブリ200をその中に受容するように構成され得るDDS300のシャフト330の遠位部分を保持するために一緒にロックできるロックタブとして構成された一つ以上の保持特徴518fを含むことができる(
図28、
図29B、
図29E、及び
図29F)。
【0101】
上述のように、ドックアセンブリ200のコイル210が、ドックアセンブリ200がドックホルダ(複数可)150又は550に固定されている時に、(軸方向に沿って)ドックアセンブリ200の隣接する部分から分離されて保たれることを確実にすることが有利であり得る。ドックアセンブリ200がドックホルダ550上(例えば、第一のドックホルダ550a上)に導入される時、セパレーター582は、ドックホルダ550上に配置され、ドックアセンブリ200がドックホルダ550上に配置される時、ドックアセンブリ200の隣接したコイル(例えば、コイル状の第一の部分208)の間に位置付けられてもよい(
図32)。
図30を参照すると、例示的なセパレーター582は、平坦な折り畳まれていない構成で示されている。セパレーター582は、パッケージング500の残りの部分と同じ材料を含んでもよく、又は別の方法として、異なる材料を含んでもよい。セパレーター582は、セパレーター582の一部分が軸方向に沿ってドックアセンブリ200の少なくとも二つの隣接する部分の間に配置されるように、ドックホルダ550と係合するように構成される(
図32)。セパレーター582は、その上に開口部586を画定する本体584を含む。開口部586は、その中にドックホルダ550を受容するように構成される。本体584は、折り目588に沿って折り畳み可能であってもよい。
図30は、折り畳まれていない構成でのセパレーターの上面図を示す。
図31は、折り畳まれた構成でのセパレーターの側面図を示す。本体584は、複数の開口部586を画定してもよい。
図32は、セパレーター582の少なくとも一部分がドックアセンブリ200の第一の部分208の隣接するコイルの間にあるように、ドックアセンブリ200がその上にあり、セパレーター582がドックホルダ550上に配置されたドックホルダ550を図示する。
【0102】
一部の実施例では、基部504は、上述の専用ドックレセプタクル124aを含まなくてもよい。一部の態様では、及び
図33を参照すると、別個のドックレセプタクルトレイ524aは、本出願全体を通して記載されるドックレセプタクル124aと実質的に同じ目的を果たすために、基部504内に又は基部504上に導入され得る。ドックレセプタクルトレイ524aは、パッケージング500の残りの部分と同じ材料を含んでもよく、又は別の方法として、異なる材料を含み得る。ドックレセプタクルトレイ524aは、パッケージング500とは別個であってもよく、ユーザーによってパッケージング500と係合させられるように構成されてもよい。一つ以上の保持特徴は、ドックレセプタクルトレイ524aと解放可能に係合して、ドックレセプタクルトレイ524aをパッケージング500に、例えば基部504に固定するように、構成されるパッケージング500上に配置されてもよい。
【0103】
パッケージング500をドックアセンブリ200及び/又はDDS300と共に利用することは、上述のようなパッケージング100を使用することと類似し得る。しかしながら、本開示のパッケージングの概念の間には、ある程度の差異が存在する。ドックアセンブリ200及び/又はDDS300の様々な構成要素が複数のレセプタクル124内に固定されるパッケージング100とは異なり、パッケージング500は、複数の保持特徴518との係合を介して様々な構成要素を固定するように構成される。
【0104】
一部の態様では、パッケージング500は、ドックアセンブリ200又はDDS300をそこに導入する前に基部504及び/又はリッド508a、508bを変更する必要があるように、製造されてもよい。パッケージング500は、基部504及びリッド508a、508bを含む平坦なシートとして形成されてもよい(
図28を参照)。保持特徴518は、基部504及び/又はリッド508a、508bの切欠部として、パッケージング508上に画定されてもよい。切欠部は、ブレード、回転工具、レーザー、又は別の装置などの任意の適切な機構によって作製されてもよい。構成要素をその上に受容する前に、保持特徴518は、(それらが製造される通りの)平坦な構成から、(パッケージング500に構成要素を接触させて固定するように保持特徴518が構成される)受容構成に変形される必要がある場合がある。保持特徴518を平坦な構成から受容構成に移動させるために、基部504上で使用される各保持特徴518は、基部表面512から離れて偏向され得る。同様に、リッド508a及び/又は508b上での使用を意図した任意の保持特徴518は、リッド508a及び/又は508bから離れて偏向され得る。
【0105】
ドックアセンブリ200及び/又はDDS300の所望の構成要素が基部504に固定された後、リッド(複数可)508a、508bは、それぞれのヒンジ509に沿って基部504に向かって偏向され、ヒンジで移動されて、基部504及びその上の構成要素の少なくとも一部分を覆ってもよい。一部の態様では、リッド508a、508bは、基部504上又はパッケージング500の別の構成要素(例えば、ドックホルダ550)上の受容部材511と解放可能に係合するように構成される、リッド508a、508b上の取付部材510を介して基部に固定されてもよい。包装プロセス中、使用されるすべての構成要素の品質及び安全性を確保するために、標準検査を実施することができる。次に、DDS300及び/又はドックアセンブリ200の様々な構成要素を複数の保持部材を介して基部504に固定することができる(
図28及び
図29A~
図29Iの、保持される配向部材及び可能な構成要素の例示的なレイアウトを参照)。所望の構成要素が導入され、パッケージング500内に適切に固定された後、パッケージング500は、上述の滅菌実践を受けてもよい。パッケージング500は、スリーブ101a、第一の箱101b、第二の箱101c、又は別の適切な容器など、滅菌性及び保護のために、一つ以上の他の容器にさらに導入されてもよい。
【0106】
様々な図の様々な実施例に関連してシステム及び方法が説明されてきたが、当業者であれば、その幅広い発明の概念から逸脱することなく実施例に変更を行うことができることを理解するであろう。したがって、本開示は、開示される特定の実施例に限定されないことが理解され、特許請求の範囲によって定義される本開示の趣旨及び範囲内での改変を網羅することが意図される。
【0107】
別個の実施例の文脈で上述される本開示の特徴は、単一の実施例で組み合わせて提供されてもよい。逆に、単一の実施例の文脈で記載される本開示の様々な特徴も、別個に又は任意の部分的組み合わせで提供され得る。最後に、実施例は、一連の工程の一部として又はより一般的な構造の一部として記述され得るが、各当該工程はまた、それ自体が独立した実施例とみなされ他のものと組み合わせ可能であってもよい。
【0108】
本明細書の数値範囲の詳述は、本明細書に別段の指示がない限り、その範囲内にある各別個の数値を個別に指す簡易的な方法としての役割を果たすことを単に意図するものであり、各別個の数値は、本明細書に個別に詳述されたかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に説明されるすべての方法は、本明細書に別段の指示がない限り、又は文脈によって別段明らかに矛盾するのでない限り、任意の適切な順序で実施され得る。
【0109】
本明細書全体を通して、言葉には、当業者であれば理解するであろう、その通常の意味を与えられるべきである。しかしながら、誤解を避けるために、特定の用語の意味は具体的に定義又は明確化されている。
開示される技術の追加的実施例
【0110】
開示される主題の上記に記載される実施を考慮して、本出願は、以下に列挙される追加的実施例を開示する。単独で実施例の一つの特徴、又は組み合わせて、および任意選択的に一つ以上のさらなる実施例の一つ以上の特徴と組み合わせて取り込まれる実施例の二つ以上の特徴は、本出願の開示内に同様に含まれるさらなる実施例であることに留意すべきである。
【0111】
実施例1. パッケージングのためにその中にドックアセンブリを受容するように構成された容器であって、容器が、その上にドックアセンブリを受容するように構成された係合面を画定する基部と、ドックアセンブリの少なくとも一部分が基部とリッドとの間に配置されるように、基部に解放可能に係合するように構成されたリッドと、容器に取り付けられ、かつその上にドックアセンブリの一部分を受容するように構成されたドックホルダと、を含み、滅菌されるように構成される、容器。
【0112】
実施例2. その中にドック送達システム(DDS)を受容するようにさらに構成されている、本明細書の任意の実施例、特に実施例1に記載の容器。
【0113】
実施例3. 基部とリッドとの間に画定された複数のレセプタクルをさらに含み、複数のレセプタクルのそれぞれが、ドックアセンブリ及び/又はDDSの少なくとも一部分を受容するように構成される、本明細書の任意の実施例、特に実施例2に記載の容器。
【0114】
実施例4. その中にドックホルダを含むドックレセプタクルをさらに含み、ドックレセプタクルが、その中に液体を受容するように構成されている、本明細書の任意の実施例、特に実施例2又は3に記載の容器。
【0115】
実施例5. 液体が少なくともヘパリン化生理食塩水である、本明細書の任意の実施例、特に実施例4に記載の容器。
【0116】
実施例6. ドックホルダが円筒形であり、ドックアセンブリに接触するように構成された外部表面を画定する、本明細書の任意の実施例、特に実施例1~5のいずれか一つに記載の容器。
【0117】
実施例7. 外部表面が、外部表面から半径方向へ延在する突起部を画定し、突起部が、ドックアセンブリをその上に受容するように構成されている、本明細書の任意の実施例、特に実施例6に記載の容器。
【0118】
実施例8. 突起部が、長さを有するらせん状ねじ山であって、外部表面上の起点から、起点から軸方向に離れて配置された外部表面上の終点まで、らせん経路で延在する、らせん状ねじ山であり、長さが、起点と終点との間で画定されている、本明細書の任意の実施例、特に実施例7に記載の容器。
【0119】
実施例9. ねじ山が非連続的なねじ山であり、起点と終点との間に少なくとも一つの不連続性を画定する、本明細書の任意の実施例、特に実施例7に記載の容器。
【0120】
実施例10. ねじ山が長さに沿って複数の不連続性を画定する、本明細書の任意の実施例、特に実施例9に記載の容器。
【0121】
実施例11. 複数の不連続性の少なくとも一部が軸方向に沿って重複する、本明細書の任意の実施例、特に実施例10に記載の容器。
【0122】
実施例12. 複数の不連続性のすべてが軸方向に沿って重複する、本明細書の任意の実施例、特に実施例11に記載の容器。
【0123】
実施例13. 基部上に画定され、ドックホルダを基部に固定するためにその上にドックホルダを受容するように構成されるポストをさらに含む、本明細書の任意の実施例、特に実施例1~12のいずれか一つに記載の容器。
【0124】
実施例14. ドックホルダが、第一の断面形状を有し、それを通って延在する穴を画定し、ポストが第二の断面形状を有し、ドックホルダが、第一の断面形状が第二の断面形状に補完的でありポストが穴に挿入可能であるように、ドックホルダに対して所望の整列位置にポストが配向されている時にポストを穴の中へ受容するように構成され、ポストがドックホルダに対して所望の整列位置にない場合はポストが穴に挿入可能ではない、本明細書の任意の実施例、特に実施例13に記載の容器。
【0125】
実施例15. ドックホルダが、それを通って延在する開口部を画定し、開口部が、ドックアセンブリがドックホルダに受容される時に、ドックアセンブリに隣接している、本明細書の任意の実施例、特に実施例1~14のいずれか一つに記載の容器。
【0126】
実施例16. ドックホルダが互いから離れて配置された複数の開口部を画定する、本明細書の任意の実施例、特に実施例15に記載の容器。
【0127】
実施例17. ポリエチレン・テレフタラート・グリコール(PETG)をさらに含む、本明細書の任意の実施例、特に実施例1~16のいずれか一つに記載の容器。
【0128】
実施例18. リッドが基部にヒンジで取り付けられ、基部に向かって、及び基部から離れて移動するように構成される、本明細書の任意の実施例、特に実施例1~17のいずれか一つに記載の容器。
【0129】
実施例19. リッドが基部から分離しており、基部に解放可能に接触するように構成される、本明細書の任意の実施例、特に実施例1~17のいずれか一つに記載の容器。
【0130】
実施例20. 基部が、ドックアセンブリと接触して、ドックアセンブリを基部に解放可能に固定するように構成された一つ以上の保持部材を含む、本明細書の任意の実施例、特に実施例1~17のいずれか一つに記載の容器。
【0131】
実施例21. 容器が複数のドックホルダを含み、各ドックホルダがドックアセンブリに接触するように構成されている、本明細書の任意の実施例、特に実施例1~20のいずれか一つに記載の容器。
【0132】
実施例22. その中に容器を受容するように構成されたスリーブをさらに含む、本明細書の任意の実施例、特に実施例1~21のいずれか一つに記載の容器。
【0133】
実施例23. ドックアセンブリを容器に解放可能に固定するように構成されたドックホルダであって、ドックホルダが、近位端及び近位端の反対側の遠位端を有し、近位端と遠位端との間に延在する中心軸を画定する本体と、本体上に画定され、その上にドックアセンブリを受容するように構成された外部表面と、を含む、ドックホルダ。
【0134】
実施例24. 外部表面が、外部表面から半径方向へ延在する突起部を画定し、突起部が、その上にドックアセンブリを受容するように構成されている、本明細書の任意の実施例、特に実施例23に記載のドックホルダ。
【0135】
実施例25. 突起部が、長さを有するらせん状ねじ山であって、外部表面上の起点から、起点から軸方向に離れて配置された外部表面上の終点まで、らせん経路で延在する、らせん状ねじ山であり、長さが、起点と終点との間で画定されている、本明細書の任意の実施例、特に実施例24に記載のドックホルダ。
【0136】
実施例26. ねじ山が不連続的なねじ山であり、起点と終点との間に少なくとも一つの不連続性を画定する、本明細書の任意の実施例、特に実施例25に記載のドックホルダ。
【0137】
実施例27. ねじ山が長さに沿って複数の不連続性を画定する、本明細書の任意の実施例、特に実施例26に記載のドックホルダ。
【0138】
実施例28. 複数の不連続性の少なくとも一部が軸方向に沿って重複する、本明細書の任意の実施例、特に実施例27に記載のドックホルダ。
【0139】
実施例29. 複数の不連続性のすべてが軸方向に沿って重複する、本明細書の任意の実施例、特に実施例28に記載のドックホルダ。
【0140】
実施例30. 本体が円筒形である、本明細書の任意の実施例、特に実施例29に記載のドックホルダ。
【0141】
実施例31. 本体が、中心軸に向かって外部表面から半径方向に離れて配置された内部表面をさらに含み、内部表面が本体を通って延在する穴を画定する、本明細書の任意の実施例、特に実施例23~30のいずれか一つに記載のドックホルダ。
【0142】
実施例32. 穴が貫通穴であり、本体の近位端から遠位端まで延在する、本明細書の任意の実施例、特に実施例31に記載のドックホルダ。
【0143】
実施例33. 穴が、容器上のポストの第二の断面形状を補完するように構成された第一の断面形状を有し、ドックホルダが、第一の断面形状が第二の断面形状に対応しポストがドックホルダの穴に挿入され得るように、ドックホルダがポストに対して所望の整列位置に配向されている時にポストに受容されるように構成され、ドックホルダがポストに対して所望の整列位置にない場合はドックホルダがポスト上で受容不能である、本明細書の任意の実施例、特に実施例31又は32に記載のドックホルダ。
【0144】
実施例34. ドックホルダがそれを通って延在する開口部を画定し、開口部が、ドックアセンブリがドックホルダに受容される時にドックアセンブリに隣接している、本明細書の任意の実施例、特に実施例23~33のいずれか一つに記載のドックホルダ。
【0145】
実施例35. ドックホルダが互いから離れて配置された複数の開口部を画定する、本明細書の任意の実施例、特に実施例34に記載のドックホルダ。
【0146】
実施例36. ドックアセンブリがドックホルダに導入される時、突起部が、軸方向に沿ってドックアセンブリの少なくとも二つの隣接する部分の間に配置される、本明細書の任意の実施例、特に実施例24~35のいずれか一つに記載のドックホルダ。
【0147】
実施例37. ねじ山が0.02インチ~1.0インチ(0.05cm~2.54cm)のピッチを有する、本明細書の任意の実施例、特に実施例25~36のいずれか一つに記載のドックホルダ。
【0148】
実施例38. ねじ山が0.01インチ~1.5インチ(0.03cm~3.81cm)のねじ山深さを有する、本明細書の任意の実施例、特に実施例25~37のいずれか一つに記載のドックホルダ。
【0149】
実施例39. ねじ山が0度~60度のねじ山角度を有する、本明細書の任意の実施例、特に実施例25~38のいずれか一つに記載のドックホルダ。
【0150】
実施例40. 高密度ポリエチレンをさらに含む、本明細書の任意の実施例、特に実施例23~39のいずれか一つに記載のドックホルダ。
【0151】
実施例41. ドックアセンブリ、ドック送達システム(DDS)、及び本明細書の任意の実施例、特に実施例1~22のいずれか一つに記載の容器を含むキットを組み立てる方法であって、方法cが、ドックアセンブリ及び/又はDDSを容器内に配置するステップと、ドックアセンブリ及び/又はDDSを容器に解放可能に固定するステップと、実施例23~40のいずれか一つに従ってドックアセンブリをドックホルダ上に支持するステップと、を含み、ドックアセンブリが少なくとも部分的にドックホルダの周りに巻かれている、方法。
【0152】
実施例42. 患者への導入のためにドックアセンブリを準備する方法であって、方法が、本明細書の任意の実施例、特に実施例1~22のいずれか一つに記載の囲まれた容器内にある滅菌されたドックアセンブリを、滅菌環境内に受容するステップと、容器を開封するステップと、第一の液体を使用してドックアセンブリの内側から空気を置換するステップと、第二の液体を使用してドックアセンブリの外側から空気を置換するステップと、を含む、方法。
【0153】
実施例43. ドックアセンブリと共に容器内に受容されるドック送達システム(DDS)を準備するステップをさらに含み、第一の液体を使用してDDSの内側から空気を置換するステップをさらに含み、第一の液体を使用してドックアセンブリの内側から空気を置換するステップが、DDSを通して第一の液体をドックアセンブリ内に導入するステップを含む、本明細書の任意の実施例、特に実施例42に記載の方法。
【0154】
実施例44. 第二の液体を使用してドックアセンブリの外側から空気を置換するステップが、ドックアセンブリに第二の液体を適用するステップを含む、本明細書の任意の実施例、特に実施例42又は43に記載の方法。
【0155】
実施例45. 第二の液体を適用するステップが、第二の液体をドックアセンブリ上に噴霧するステップを含む、本明細書の任意の実施例、特に実施例44に記載の方法。
【0156】
実施例46. 第二の液体を適用するステップが、ドックアセンブリを収容し、第二の液体を受容及び保持するように構成されたレセプタクル内で、第二の液体中にドックアセンブリを浸漬するステップを含む、本明細書の任意の実施例、特に実施例44に記載の方法。
【0157】
実施例47. 第一の液体及び第二の液体が同じ液体である、本明細書の任意の実施例、特に実施例43~46のいずれか一つに記載の方法。
【0158】
実施例48. 第一の液体及び第二の液体が生理食塩水を含む、本明細書の任意の実施例、特に実施例42~47のいずれか一つに記載の方法。
【0159】
実施例49. その中にドックアセンブリを有する容器と共に使用するためのドックレセプタクルトレイであって、ドックレセプタクルトレイがその中にドックアセンブリ及び液体を受容するように構成されている、ドックレセプタクルトレイ。
【0160】
実施例50. ドックレセプタクルトレイが、実施例1~22のいずれか一つに記載の容器と解放可能に係合するように構成される、本明細書の任意の実施例、特に実施例49に記載のドックレセプタクルトレイ。
【0161】
実施例51. パッケージングのためにその中にドックアセンブリを受容するように構成された容器であって、容器が、ドックアセンブリを受容するように構成された係合面を画定する基部と、ドックアセンブリの少なくとも一部分が基部とリッドとの間に配置されるように、基部に解放可能に係合するように構成されたリッドと、容器に取り付けられ、かつその上に二つ以上の隣接するコイルを含むドックアセンブリの第一の部分を受容するように構成されたドックホルダと、を含み、ドックホルダが、ドックアセンブリの第一の部分に係合し、ドックアセンブリの第二の部分をドックホルダから離して配置するように構成される突起部を含む、容器。
【0162】
実施例52. ドックホルダが円筒形であり、ドックアセンブリの第一の部分に接触するように構成された外部表面を画定し、突起部が、外部表面から半径方向に外向きに延在し、突起部が、ドックアセンブリの第一の部分の二つ以上の隣接するコイルを互いに分離するように構成される、本明細書の任意の実施例、特に実施例51に記載の容器。
【0163】
実施例53. 突起部が、長さを有するらせん状ねじ山であって、ドックホルダの外部表面上の起点から外部表面上の終点までらせん経路で延在する、らせん状ねじ山であり、終点が、起点から軸方向に離れて配置され、長さが、起点と終点との間に画定されている、本明細書の任意の実施例、特に実施例52に記載の容器。
【0164】
実施例54. らせん状ねじ山が不連続的なねじ山であり、起点と終点との間に少なくとも一つの不連続性を画定する、本明細書の任意の実施例、特に実施例53に記載の容器。
【0165】
実施例55. 基部上に画定され、ドックホルダを基部に固定するためにその上にドックホルダを受容するように構成されるポストをさらに備える、本明細書の任意の実施例、特に実施例51~54のいずれか一つに記載の容器。
【0166】
実施例56. ドックホルダが、第一の断面形状を有し、それを通って延在する穴を画定し、ポストが第二の断面形状を有し、ドックホルダが、第一の断面形状が第二の断面形状に補完的でありポストが穴に挿入可能であるように、ドックホルダに対して所望の整列位置にポストが配向されている時にポストを穴の内側へ受容するように構成され、ポストがドックホルダに対して所望の整列位置にない場合はポストが穴に挿入可能ではない、本明細書の任意の実施例、特に実施例55に記載の容器。
【0167】
実施例57. ドックホルダが、それを通って半径方向に延在する開口部を画定し、開口部が、ドックアセンブリの第一の部分がドックホルダに受容される時に、ドックアセンブリの第一の部分に隣接している、本明細書の任意の実施例、特に実施例51~56のいずれか一つに記載の容器。
【0168】
実施例58. 基部とリッドとの間に画定された複数のレセプタクルをさらに含み、第一のレセプタクルを含む複数のレセプタクルが、その中に配置され、その中に液体を受容するように構成されるドックホルダを含む、本明細書の任意の実施例、特に実施例51~57のいずれか一つに記載の容器。
【0169】
実施例59. 複数のレセプタクルが、ドック送達システム(DDS)の一つ以上の部分を受容するように構成された一つ以上のレセプタクルをさらに含み、DDSがドックアセンブリに結合される、本明細書の任意の実施例、特に実施例58に記載の容器。
【0170】
実施例60. 基部が、DDSの一部分と接触して、DDSの一部分を基部に解放可能に固定するように構成された一つ以上の保持部材を含む、本明細書の任意の実施例、特に実施例59に記載の容器。
【0171】
実施例61. リッドが基部にヒンジで取り付けられ、基部に向かって、及び基部から離れて移動するように構成される、本明細書の任意の実施例、特に実施例51~60のいずれか一つに記載の容器。
【0172】
実施例62. ドックアセンブリを容器に解放可能に固定するように構成されたドックホルダであって、近位端と、近位端の反対側の遠位端と、近位端と遠位端との間に延在する中央穴を画定する内部表面と、を有する本体、及び、本体の外部表面から周りにかつ半径方向に外向きに延在するらせん状ねじ山を含み、らせん状ねじ山が、その上にドックアセンブリの第一の部分を受容するように構成される、ドックホルダ。
【0173】
実施例63. らせん状ねじ山が、ドックアセンブリの第一の部分の隣接するコイルをドックホルダの本体の長さに沿って互いに分離するように構成される、本明細書の任意の実施例、特に実施例62に記載のドックホルダ。
【0174】
実施例64. らせん状ねじ山が、ドックホルダの本体の近位端と遠位端との間に延在する、軸方向に互いから離れて配置された二つ以上の不連続なねじ山を含み、二つ以上の不連続なねじ山が、ドックアセンブリの第一の部分の隣接するコイルを互いに分離するように構成される、本明細書の任意の実施例、特に実施例62又は63に記載のドックホルダ。
【0175】
実施例65. 二つ以上の不連続なねじ山の各ねじ山が、ねじ山の中断部を作り出すために円周方向に互いから離れて配置されているねじ山リード及びねじ山終端を有し、二つ以上の不連続なねじ山の中断部が、ねじ山のない空間が本体の外部表面に沿って近位端と遠位端との間に形成されるように軸方向に整列する、本明細書の任意の実施例、特に実施例64に記載のドックホルダ。
【0176】
実施例66. ドックホルダが、外部表面と内部表面との間の半径方向に本体を通って延在する開口部を画定し、開口部が、二つ以上の不連続なねじ山の隣接するねじ山の間に配置される、本明細書の任意の実施例、特に実施例64又は実施例65に記載のドックホルダ。
【0177】
実施例67. くぼみから外向きに延在するポストを有する第一のくぼみを含む基部を含む容器と、第一のくぼみ内に配置され、ポストの周りに取り付けられたドックホルダと、を備え、ドックホルダが、ドックホルダの外部表面の周りでドックアセンブリの第一の部分を受容するように構成され、ドックアセンブリの第一の部分の隣接するコイルを互いに分離するように構成された放射状の突起部を備える、アセンブリ。
【0178】
実施例68. 基部が、ドックアセンブリに結合されたドック送達システムの一部分を受容するように構成された第二のくぼみを含み、第一のくぼみが液体を受容するように構成される、本明細書の任意の実施例、特に実施例67に記載のアセンブリ。
【0179】
実施例69. 放射状の突起部が、ドックホルダの遠位端に隣接して配置されるねじ山リードを含むらせん状ねじ山であり、ねじ山リードが、ドックアセンブリの第二の部分をドックホルダから離れて配置するように構成され、第二の部分がドックアセンブリの第一の部分のより大きな直径を有する、本明細書の任意の実施例、特に実施例67又は実施例68に記載のアセンブリ。
【0180】
実施例70. ドックホルダが、ドックホルダの内部表面から中心軸に向かって半径方向に延在し、第一の断面形状により中央穴を画定する一つ以上の突出部を含む内部表面を有し、ポストが、中央穴の第一の断面形状に補完的な第二の断面形状を有する、本明細書の任意の実施例、特に実施例67~69のいずれか一つに記載のアセンブリ。
【0181】
別段の記載がない限り、任意の実施例に関して本明細書に記載される特徴は、他の実施例のうちの任意の一つ以上に記載される他の特徴と組み合わせることができる。例えば、一つの容器又はパッケージング又はドックホルダの特徴の任意の一つ以上を、別の容器又はパッケージング又はドックホルダの任意の一つ以上の特徴と組み合わせることができる。
【0182】
開示される技術の原理が適用され得る多くの可能な実施例を考慮すると、例示される実施例が、開示される技術の好ましい実施例に過ぎず、請求対象の主題の範囲を限定するものとみなされるべきではないことが、認識されるべきである。むしろ、請求対象の主題の範囲は、以下の特許請求の範囲及びそれらの同等物によって定義される。
【符号の説明】
【0183】
100 パッケージング、104,504 基部、108,508 リッド、115,190,586 開口部、116 くぼみ、118 保持部材、120 突起部、124,548 レセプタクル、148 ポスト、150 ドックホルダ、154,554 本体、158,558 近位端、162,562 遠位端、166,566 外部表面、170,570 内部表面、174,574 穴、182 ねじ山、183a ねじ山リード、183b ねじ山終端、186 中断部、200 ドックアセンブリ、208 第一の部分、210 コイル、212 第二の部分、300 ドック送達システム(DDS)、509 ヒンジ
【国際調査報告】