(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-20
(54)【発明の名称】光学系
(51)【国際特許分類】
G02B 13/00 20060101AFI20231213BHJP
G02B 13/18 20060101ALN20231213BHJP
【FI】
G02B13/00
G02B13/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535491
(86)(22)【出願日】2021-12-09
(85)【翻訳文提出日】2023-08-07
(86)【国際出願番号】 KR2021018686
(87)【国際公開番号】W WO2022124835
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0171691
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100203208
【氏名又は名称】小笠原 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】クォン,デュクン
【テーマコード(参考)】
2H087
【Fターム(参考)】
2H087KA01
2H087LA01
2H087PA09
2H087PA17
2H087PB09
2H087QA02
2H087QA06
2H087QA12
2H087QA21
2H087QA26
2H087QA37
2H087QA41
2H087QA45
2H087RA04
2H087RA05
2H087RA12
2H087RA13
2H087RA42
2H087RA43
2H087RA44
(57)【要約】
本発明の実施例に係る光学系は、物体側からセンサー側方向に光軸に沿って順次配置される第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズ、第5レンズ、第6レンズ 、第7レンズ、第8レンズ,及び第9レンズを含み、前記第1レンズは、物体側面が凸状であり、前記第2レンズは、物体側面が凸状であり、前記第3レンズは、正の屈折力を有し、物体側面が凸状であり、前記第4レンズは、負の屈折力を有し、センサー側面が凹状であり、前記第8レンズは、正の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面の少なくとも一つが少なくとも一つの変曲点を有し、前記第9レンズは、負(-)の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面が少なくとも一つの変曲点を有することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側からセンサー側方向に光軸に沿って順次配置される第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズ、第5レンズ、第6レンズ 、第7レンズ、第8レンズ,及び第9レンズを含み、
前記第1レンズは、物体側面が凸状であり、
前記第2レンズは、物体側面が凸状であり、
前記第3レンズは、正の屈折力を有し、物体側面が凸状であり、
前記第4レンズは、負の屈折力を有し、センサー側面が凹状であり、
前記第8レンズは、正の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面の少なくとも一つが少なくとも一つの変曲点を有し、
前記第9レンズは、負(-)の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面が少なくとも一つの変曲点を有する、光学系。
【請求項2】
前記第3レンズの中心厚さは、第1、2、第4~第6レンズの中心厚さのそれぞれよりも厚い、請求項1に記載の光学系。
【請求項3】
前記第3、5、及び7レンズの屈折率は、第1,2、4、6、8、及び9レンズの屈折率よりも大きい、請求項1に記載の光学系。
【請求項4】
前記第1、2、3、5、7、及び9レンズのアッベ数は、50以上であり、前記第4及び6レンズのアッベ数は、30未満である、請求項1に記載の光学系。
【請求項5】
前記第1、2、5、6、及び7レンズのうち少なくとも一つは、 正または負の屈折力を有する、請求項1に記載の光学系。
【請求項6】
前記第9レンズのセンサー側にイメージセンサー及び前記イメージセンサーと第9レンズとの間に光学フィルタを含み、
前記光学系は、数式1及び数式2を満足し、
[数1]0<BFL/TTL<0.3
[数2]0<BFL/Img<0.3
前記BFLは、第9レンズのセンサー側の中心からイメージセンサーまでの距離であり、TTLは、第1レンズの物体側第1面の中心からイメージセンサーまでの距離であり、Imgは、イメージセンサーにおける光軸から対角線端の1.0Fまでの垂直方向の距離である、請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項7】
前記第9レンズのセンサー側にイメージセンサー及び前記イメージセンサーと第9レンズとの間に光学フィルタを含み、
前記光学系は、数式3、4、及び5を満足し、
[数3]0.5<F/TTL<1.2
[数4]0.5<TTL/(Img×2)<0.8
[数5]0.5<TTL/(D92×2)<1.2
前記TTLは、第1レンズ物体側第1面の中心からイメージセンサーまでの距離であり、前記Fは、光学系の全有効焦点距離であり、前記Imgは、イメージセンサーにおける光軸から対角線端の1.0Fまでの垂直方向の距離であり、前記D92は、光軸における前記第9レンズのセンサー側面の中心から有効領域の終端までの距離である、請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項8】
前記第3レンズの物体側面の曲率半径がL3R1であり、前記第3レンズのセンサー側面の曲率半径の絶対値を|L3R2|として定義するとき、0<L3R1/|L3R2|<1を満足する、請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項9】
前記第4レンズの物体側面の曲率半径の絶対値が|L4R1|であり、前記第4レンズのセンサー側面の曲率半径がL4R2であるとき、0<L4R2/|L4R1|<1の関係を満足する、請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項10】
前記第3レンズの587nmにおける屈折率がG3であり、前記第4レンズの587nmにおける屈折率がG4であるとき、0.7<G2/G3<1.2の関係を満足する、請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項11】
前記第1レンズの中心部厚さはT1であり、前記第2レンズの中心厚さはT2であり、前記第3レンズの中心厚さはT3であるとき、0.2<T3/T2<1及び0.2<T1/T3<1の関係を満足する、請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項12】
物体側からセンサー側方向に光軸に沿って順次配置される第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズ、第5レンズ、第6レンズ 、第7レンズ、第8レンズ、及び第9レンズを含み、
前記第1レンズは、正または負の屈折力を有し、物体側面が凸状であり、センサー側面が凹状であり、
前記第3レンズは、正の屈折力を有し、物体側面が凸状であり、センサー側面が凸状であり、
前記第4レンズは、負の屈折力を有し、センサー側面が凹状であり、
前記第8レンズは、正の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面の少なくとも一つが少なくとも一つの変曲点を有し、
前記第9レンズは、負の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面が少なくとも一つの変曲点を有し、
前記第3レンズの中心厚は、前記第1、2、第3~第6レンズのそれぞれの中心厚よりも厚く、
前記第8レンズの物体側面のエッジは、前記第8レンズの物体側面の光軸上の中心よりも前記第1レンズに向かって突出し、
前記第8レンズの物体側面のエッジを連結した直線は、前記第7レンズの物体側面とセンサー側面の中間で光軸と直交する直線と同じか、または前記第1レンズにさらに近く位置する、光学系。
【請求項13】
前記第8レンズの物体側面のエッジを連結した直線は、前記第7レンズの物体側面の中心で光軸と直交する直線よりも前記第1レンズにさらに近く位置する、請求項12に記載の光学系。
【請求項14】
光軸に沿って前記第4レンズと前記第5レンズとの間の間隔は、前記第2レンズと前記第3レンズとの間の第1間隔よりも大きく、
光軸に沿って前記第8レンズと前記第9レンズとの間の第2間隔は、前記第1間隔よりも小さい、請求項12に記載の光学系。
【請求項15】
前記第1間隔及び前記第2間隔は、0.7mm以上である、請求項14に記載の光学系。
【請求項16】
前記第3レンズの中心厚さは、前記第4レンズの中心厚さに比べて2倍~4倍の範囲である、請求項13乃至請求項15のうちいずれか一項に記載の光学系。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、高解像度のための光学系に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラモジュールは、オブジェクトを撮影してイメージまたは動画に保存する機能を実行し、多様なアプリケーションに装着されている。特にカメラモジュールは、超小型で製作され、スマートフォン、タブレットPC、ノートパソコンなどの携帯用デバイスだけでなく、ドローン、車両などに適用されて、多様な機能を提供している。例えば、カメラモジュールの光学系は、像(image)を結像する撮像レンズ、結像された像を電気信号に変換するイメージセンサーを含むことができる。このとき、前記カメラモジュールは、イメージセンサーと撮像レンズとの間の間隔を自動調節してレンズの焦点距離を整列するオートフォーカスAF(autofocus)機能を果たすことができ、ズームレンズ(zoom lens)を通じて遠距離のオブジェクトの倍率を増加または減少させて撮影するズームアップ(zoom up)またはズームアウト(zoom out)のズーミング(zooming)機能を果たすことができる。また、カメラモジュールは、画像ブレ防止IS(image stabilization)技術を採用して、不安定な固定装置あるいはユーザの動きに起因するカメラの動きによる画像のブレを補正または防止する技術が採用されている。このようなカメラモジュールが像(image)を得るために最も重要な要素は、像(image)を結像する撮像レンズである。最近、高解像度に対する関心が高まっており、これを具現するために5枚または6枚のレンズを用いた研究が進められている。また、高解像度の具現のために、正(+)の屈折力または負(-)の屈折力を有する複数の撮像レンズを用いた研究が進められている。しかし、複数のレンズを配置する場合、優れた光学特性、収差特性を導き出すことが困難であるという問題点がある。したがって、上述した問題を解決することができる新しい光学系が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例は、光学特性が向上した光学系を提供することを目的とする。本発明の実施例は、少なくとも9枚のレンズを有する光学系を提供することを目的とする。本発明の実施例は、少なくとも9枚のレンズのうち、少なくとも2枚の正(+)の屈折力を有するレンズと、少なくとも2枚の負(-)の屈折力を有するレンズとが光軸に対して整列された光学系を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施例に係る光学系は、物体側からセンサー側方向に光軸に沿って順次配置される第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズ、第5レンズ、第6レンズ 、第7レンズ、第8レンズ,及び第9レンズを含み、前記第1レンズは、物体側面が凸状であり、前記第2レンズは、正の屈折力を有し、物体側面が凸状であり、前記第3レンズは、負の屈折力を有し、センサー側面が凹状であり、前記第8レンズは、正の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面の少なくとも一つが少なくとも一つの変曲点を有し、前記第9レンズは、負(-)の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面が少なくとも一つの変曲点を有することができる。
【0005】
本発明の実施例によれば、前記第2レンズの中心厚さは、第1、第3~第9レンズの中心厚さのそれぞれよりも厚くてもよい。前記第1、2、5、7、及び9レンズの屈折率は、第3、4、6、及び8レンズの屈折率よりも大きくてもよい。前記第1、2、5、7、及び9レンズのアッベ数は、50以上であり、前記第3及び6レンズのアッベ数は、30未満であり得る。前記第1レンズ、前記第4レンズ、前記第5レンズ、前記第6レンズ、及び前記第7レンズのうち少なくとも一つは、正または負の屈折力を有することができる。
【0006】
本発明の実施例に係る光学系は、前記第9レンズのセンサー側にイメージセンサー及び前記イメージセンサーと第9レンズとの間に光学フィルタを含み、前記光学系は、数式1及び数式2を満足し、[数1]0<BFL/TTL<0.3及び[数2]0<BFL/Img<0.3であり、前記BFLは、第9レンズのセンサー側の頂点または中心からイメージセンサーまでの距離であり、TTLは、第1レンズの物体側の第1面の頂点または中心からイメージセンサーまでの距離であり、Imgは、イメージセンサーにおける光軸から対角線端の1.0Fまでの垂直方向の距離であり得る。
【0007】
本発明の実施例によれば、前記第9レンズのセンサー側にイメージセンサー及び前記イメージセンサーと第9レンズとの間に光学フィルタを含み、前記光学系は、数式3、4、及び5を満足し、[数3]0.5<F/TTL<1.2、[数4]0.5<TTL/(Img×2)<0.8、及び[数5]0.5<TTL/(D92×2)<1.2であり、前記TTLは、第1レンズの物体側第1面の中心からイメージセンサーまでの距離であり、前記Fは、光学系の全有効焦点距離であり、前記Imgは、イメージセンサーにおける光軸から対角線端の1.0Fまでの垂直方向の距離であり、前記D92は、光軸における前記第9レンズのセンサー側面の中心から有効領域の終端までの距離であり得る。
【0008】
本発明の実施例によれば、前記第2レンズの物体側面の曲率半径がL2R1であり、前記第2レンズのセンサー側面の曲率半径の絶対値を|L2R2|として定義するとき、0<L2R1/|L2R2|<0.5を満足することができる。
【0009】
本発明の実施例によれば、前記第3レンズの物体側面の曲率半径の絶対値が|L3R1|であり、前記第3レンズのセンサー側面の曲率半径がL3R2であるとき、0.2<L3R2/|L3R1|<1の関係を満足することができる。
【0010】
本発明の実施例によれば、前記第2レンズの587nmにおける屈折率がG2であり、前記第3レンズの587nmにおける屈折率がG3であるとき、0.7<G2/G3<1.2の関係を満足することができる。
【0011】
本発明の実施例によれば、前記第1レンズの中心部厚さはT1であり、前記第2レンズの中心厚さはT2であり、前記第3レンズの中心厚さはT3であるとき、0.2<T3/T2<1及び0.2<T1/T2<1の関係を満足することができる。
【0012】
本発明の実施例に係る光学系は、物体側からセンサー側方向に光軸に沿って順次配置される第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズ、第5レンズ、第6レンズ 、第7レンズ、第8レンズ、及び第9レンズを含み、前記第1レンズは、正または負の屈折力を有し、物体側面が凸状であり、センサー側面が凹状であり、前記第2レンズは、正の屈折力を有し、物体側面が凸状であり、センサー側面が凸状であり、前記第3レンズは、負の屈折力を有し、センサー側面が凹状であり、前記第8レンズは、正の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面の少なくとも一つが少なくとも一つの変曲点を有し、前記第9レンズは、負の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面が少なくとも一つの変曲点を有し、前記第2レンズの中心厚は、前記第1、第3~第9レンズのそれぞれの中心厚よりも厚く、前記第8レンズの物体側面のエッジは、前記第8レンズの物体側面の光軸上の中心よりも前記第1レンズに向かって突出し、前記第8レンズの物体側面のエッジを連結した直線は、前記第7レンズの物体側面とセンサー側面の中間で光軸と直交する直線と同じか、または第1レンズにさらに近く位置し得る。
【0013】
本発明の実施例によれば、前記第8レンズの物体側面のエッジを連結した直線は、前記第7レンズの物体側面の中心で光軸と直交する直線よりも前記第1レンズにさらに近く位置し得る。
【0014】
本発明の実施例によれば、光軸に沿って前記第3レンズと前記第4レンズとの間の間隔は、前記第1レンズと前記第2レンズとの間の第1間隔よりも大きく、光軸に沿って前記第8レンズと前記第9レンズとの間の第2間隔は、前記第1間隔よりも大きくてもよい。前記第1間隔及び前記第2間隔は、0.4mm以上であり得る。前記第2レンズの中心厚さは、前記第3レンズの中心厚さに比べて2倍~4倍の範囲であり得る。
【発明の効果】
【0015】
実施例に係る光学系は、収差特性を補正することができ、スリムな光学系を具現することができる。これにより、光学系を小型化することができ、高画質及び高解像度を具現することができる。また、実施例に係る光学系は、光学系に入る不要な光を遮断することができる。これにより、収差を減少させて光学系の性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の第1実施例に係る光学系の構成図である。
【
図2】本発明の第2実施例に係る光学系の構成図である。
【
図3】本発明の第3実施例に係る光学系の構成図である。
【
図4】本発明の第1乃至第3実施例における第8レンズのエッジ側と第7レンズとの関係を示す説明図である。
【
図5】本発明の第1乃至第3実施例の光学系の入射側に反射部材が配置された例である。
【
図6】
図6の(A)(B)(C)は、
図1の光学系における球面収差(Longitudinal spherical aberration)、非点収差(Astigmatic field curves)、及び歪曲収差(Distortion)を示すグラフである。
【
図7】
図1の光学系における歪曲グリッド(Distortion grid)を示す図である。
【
図8】
図8の(A)~(E)は、
図1の光学系の子午像面(Tangential field curvature)及び球欠像面(Sagittal field curvature)における光軸上の相対フィールド高さ(relative field height)が0.0~1.0の領域における横収差を示す分析グラフである。
【
図9】
図9の(A)(B)(C)は、
図2の光学系における球面収差(Longitudinal spherical aberration)、非点収差(Astigmatic field curves)及び歪曲収差(Distortion)を示すグラフである。
【
図10】
図2の光学系における歪曲グリッド(Distortion grid)を示す図である。
【
図11】
図11の(A)~(E)は、
図2の光学系の子午像面(Tangential field curvature)及び球欠像面(Sagittal field curvature)における光軸上の相対フィールド高さ(relative field height)が0.0~1.0の領域における横収差を示す分析グラフである。
【
図12】
図12の(A)(B)(C)は、
図3の光学系における球面収差(Longitudinal spherical aberration)、非点収差(Astigmatic field curves)、及び歪曲収差(Distortion)を示すグラフである。
【
図13】
図3の光学系における歪曲グリッド(Distortion grid)を示す図である。
【
図14】
図14の(A)~(E)は、
図3の光学系の子午像面(Tangential field curvature)及び球欠像面(Sagittal field curvature)における光軸上の相対フィールド高さ(relative field height)が0.0~1.0の領域における横収差を示す分析グラフである。
【
図15】本発明の実施例に係る光学系を有する移動端末の斜視図である。
【発明を実施のための形態】
【0017】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。但し、本発明の技術思想は、説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間にその構成要素のうち一つ以上を選択的に結合、置換して使うことができる。また、本発明の実施例で使われる用語(技術及び科学的用語を含む)は、明らかに特に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって一般的に理解され得る意味と解釈され得、辞書に定義された用語のように一般的に使われる用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮して、その意味を解釈することができるであろう。また、本発明の実施例で使われる用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は、文句で特に言及しない限り、複数形も含むことができ、「A及び(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせできるすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。また、本発明の実施例の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使うことができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などが限定されない。そして、或る構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、結合または接続される場合のみならず、その構成要素とその他の構成要素との間にあるまた他の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる 。また、各構成要素の「上(うえ)または、下(した)」に形成または配置されるものと記載される場合、上(うえ)または下(した)は、二つの構成要素が互いに直接接触する場合のみならず、一つ以上のまた他の構成要素が前記二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(うえ)または下(した)」で表現される場合、一つの構成要素を基準として上側方向のみならず、下側方向の意味も含むことができる。
【0018】
本発明の説明において、最初のレンズは物体側に最も近いレンズを意味し、最後のレンズは像側(またはセンサー面)に最も近いレンズを意味する。本発明の説明において、特に言及しない限り、レンズの半径、有効径、厚さ、距離、BFL(Back Focal Length)、TTL(Total track length or Total Top Length)等の単位は全てmmである。本明細書にいて、レンズの形状は、レンズの光軸を基準に示したものである。一例として、レンズの物体側面が凸であるという意味は、該当レンズの物体側面で光軸付近が凸であることを意味であり、光軸周辺が凸であるという意味ではない。したがって、レンズの物体側面が凸であると説明された場合であっても、該当レンズの物体側面における光軸周辺部分は凹状であり得る。本明細書において、レンズの厚さ及び曲率半径は、該当レンズの光軸を基準に測定されたものであることを明らかにする。また、「物体側面」とは、光軸を基準に物体側(Object side)に向かうレンズの面を意味することができ、「像側(Image side)」とは、光軸を基準に撮像面に向かうレンズの面を意味することができる。
【0019】
本発明の実施例に係る光学系は、複数のレンズを含むことができる。詳細には、第1乃至第3実施例に係る光学系は、少なくとも9枚のレンズを含むことができる。高解像度で進むほどイメージセンサーのサイズもさらに大きくなり、イメージセンサーの解像度によってレンズの個数も徐々に増加する。本発明の実施例は、少なくとも8枚のレンズを用いて高解像度光学系を提供しようとする。
【0020】
図1乃至
図3を参照すると、第1乃至第3実施例の光学系は、例えば、物体側から像側方向に順次配置される第1レンズ111、第2レンズ112、第3レンズ113、第4レンズ114、第5レンズ115、第6レンズ116、第7レンズ117、第8レンズ118、及び第9レンズ119を含むことができる。前記光学系は、光学フィルタ192及びイメージセンサー190を含むことができる。前記複数のレンズ111~119を有する光学系は、レンズ光学系として定義することができ、前記レンズ111~119と光学フィルタ192及びイメージセンサー190をさらに含む光学系は、カメラモジュールとして定義することができる。前記カメラモジュールには、回路基板及び少なくとも一つのレンズまたは二つ以上のレンズを支持する少なくとも一つのレンズホルダーを備えることができ、前記レンズホルダーを光軸方向または/及び光軸に垂直な方向に移動する一つまたは複数の駆動部材が配置され得る。
【0021】
前記第1乃至第9レンズ111、112、113、114、115、116、117、118,119は、前記光学系の光軸Lxに沿って順次配置され得る。物体の映像情報に該当する光は、前記第1レンズ111、第2レンズ112、第3レンズ113、第4レンズ114、第5レンズ115、第6レンズ116、第7レンズ117、 第8レンズ118、及び第9レンズ119を介して入射し、前記光学フィルタ192を通過して前記イメージセンサー190に焦点が結ばれ、電気信号として獲得され得る。
【0022】
前記第1乃至第9レンズ111、112、113、114、115、116、117、118,119のそれぞれは、有効領域及び非有効領域を含むことができる。前記有効領域は、各レンズに入射した光が通過する領域であり得る。即ち、前記有効領域は、入射した光が屈折されて光学特性を具現する領域であり得る。前記非有効領域は、前記有効領域の周りに配置され得る。前記非有効領域は、前記光が入射しない領域であり得る。即ち、前記非有効領域は、光学系の光学特性とは無関係の領域であり得る。また、前記非有効領域は、前記レンズを収容するバレル(図示せず)などに固定される領域であるか、遮光部またはスペーサによって光が遮光される領域であり得る。
【0023】
前記第1乃至第9レンズ111、112、113、114、115、116、117、118、119のうち少なくとも一つまたは二つ以上であるか、または第5乃至第9レンズ115、116、117、118,119のうち少なくとも一つまたは二つ以上は、光軸Lxと直交する第1方向に、第2方向の有効径よりも小さい長さを有することができる。このようなレンズは、第2方向には直径を有し、第1方向は、前記直径よりも小さい距離を有する非円形状で提供され得る。
【0024】
図1乃至
図3による光学系は、入射する光量を調節するための絞りSTを含むことができる。前記絞りSTは、前記第1乃至第9レンズ111、112、113、114、115、116、117、118,119のうちから選択される二つのレンズの間に配置され得る。例えば、前記絞りSTは、第1レンズ111と第2レンズ112との間の外側周りに配置されるか、または第2レンズ112と第3レンズ113との間の外側周りに配置され得る。前記絞りSTは、第4レンズ114よりも第1レンズ111のセンサー側(または出射面)にさらに隣接して配置され得る。
【0025】
他の例として、前記第1乃至第9のレンズ111、112、113、114、115、116、117、118,119のうち少なくとも一つのレンズは、絞りとして役割を果たすことができる。例えば、前記第1乃至第9レンズ111、112、113、114、115、116、117、118,119のレンズ面のうちから選択される一つの面は、光量を調節する絞りとして役割を果たすことができる。例えば、第1レンズ111のセンサー側面の周りまたは第2レンズ112の物体側面の周りが絞りとして役割を果たすことができる。
【0026】
図1乃至
図3を参照すると、光学系における第1レンズ111は、正(+)または負(-)の屈折力を有することができる。前記第1レンズ111は、プラスチック材質を含むことができる。前記第1レンズ111は、物体側面として定義される第1面S1及びセンサー側面として定義される第2面S2を含むことができる。前記第1面S1は凸状であり得、前記第2面S2は凹状であり得る。即ち、前記第1レンズ111は、物体側に凸のメニスカス形状を有することができる。前記第1レンズ111における前記第1面S1及び前記第2面S2の少なくとも一つまたは両方は、非球面であり得る。前記第1面S1及び前記第2面S2の少なくとも一つの面は、変曲点を有することができる。
【0027】
前記第2レンズ112は、正(+)の屈折力を有することができる。前記第2レンズ112は、プラスチックまたはガラス材質を含むことができる。前記第2レンズ112は、物体側面として定義される第3面S3及びセンサー側面として定義される第4面S4を含むことができる。前記第3面S3は凸状であり得、前記第4面S4は凸状であり得る。即ち、前記第2レンズ112は、両面が凸状を有することができる。他の例として、前記第3面S3は凸状であり、前記第4面S4は平面(infinity)であるか、凹状であり得る。前記第3面S3及び前記第4面S4の少なくとも一つの面は、球面または非球面であり得る。例えば、前記第3面S3及び前記第4面S4は、両方とも非球面であり得る。前記第1レンズ111の物体側面またはセンサー側面の有効径のサイズは、前記第2レンズ112または第3レンズ113の物体側面またはセンサー側面の有効径のサイズよりも大きくてもよい。ここで、前記有効径は、光が入射する物体側面またはセンサー側面の有効領域の直径であり得る。ここで、前記第1レンズ111の中心厚は、前記第3,4、及び6レンズ113、114,116のそれぞれの中心厚に比べて2倍~4倍の範囲であり得る。
【0028】
前記第3レンズ113は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第3レンズ113はプラスチックまたはガラス材質を含むことができる。前記第3レンズ113は、物体側面として定義される第5面S5及びセンサー側面として定義される第6面S6を含むことができる。前記第5面S5は凸状であり得、前記第6面S6は凹状であり得る。即ち、前記第3レンズ113は、物体側に凸のメニスカス形状を有することができる。他の例として、前記第5面S5は、平面であるか凹状であり得る。前記第5面S5及び前記第6面S6の少なくとも一つの面は、球面または非球面であり得る。例えば、前記第5面S5及び前記第6面S6は、両方とも非球面であり得る。
【0029】
前記第4レンズ114は、正(+)または負(-)の屈折力を有することができる。前記第4レンズ114は、プラスチックまたはガラス材質を含むことができる。前記第4レンズ114は、物体側面として定義される第7面S7及びセンサー側面として定義される第8面S8を含むことができる。前記第7面S7は凹状であり得、前記第8面S8は凸状であり得る。即ち、前記第4レンズ114は、像側に凸のメニスカス形状を有することができる。これとは異なり、前記第7面S7は、平面であり得る。前記第7面S7及び第8面S8の少なくとも一つの面または両方は、非球面であり得る。
【0030】
前記第5レンズ115は、正(+)または負(-)の屈折力を有することができる。前記第5レンズ115は、プラスチックまたはガラス材質を含むことができる。前記第5レンズ115は、物体側面として定義される第9面S9及びセンサー側面として定義される第10面S10を含むことができる。前記第9面S9は凹状であり得、前記第10面S10は凸状であり得る。即ち、前記第5レンズ115は、像側に凸のメニスカス形状を有することができる。または、前記第9面S9は、平面であり得る。前記第9面S9及び前記第10面S10の少なくとも一つまたは両方は、非球面であり得る。
【0031】
前記第6レンズ116は、正(+)または負(-)の屈折力を有することができる。前記第6レンズ116は、プラスチック材質を含むことができる。前記第6レンズ116は、物体側面として定義される第11面S11及びセンサー側面として定義される第12面S12を含むことができる。前記第11面S11は凹状であり得、前記第12面S12は凸状であり得る。即ち、前記第6レンズ116は、像側に凸のメニスカス形状を有することができる。前記第11面S11及び前記第12面S12の少なくとも一つまたは両方は、非球面であり得る。前記第11面S11及び前記第12面S12の少なくとも一つの面は、変曲点を有することができる。前記第6レンズ116の第11面S11の中心部における曲率半径は、第7レンズ117の第13面S13の中心部における曲率半径よりも大きくてもよい。ここで、前記第4,5,6レンズ114,115,116の有効径は、物体側からセンサー側方向に徐々に大きくなり、例えば、物体側第3レンズ113の有効径よりもセンサー側第6レンズ116の有効径がさらに大きくてもよい。
【0032】
前記第7レンズ117は、正(+)または負(-)の屈折力を有することができる。前記第7レンズ117は、プラスチックまたはガラス材質を含むことができる。前記第7レンズ117は、物体側面として定義される第13面S13及びセンサー側面として定義される第14面S14を含むことができる。前記第13面S13は凹状であり得、前記第14面S14は凸状であり得る。即ち、前記第7レンズ117は、像側に凸のメニスカス形状を有することができる。前記第13面S13及び前記第14面S14の少なくとも一つまたは両方は、非球面であり得る。前記第13面S13及び前記第14面S14の少なくとも一つの面は、変曲点を有することができる。前記第7レンズ117の第13面S13の中心部における曲率半径は、第3、4、5レンズ113、114、115の物体側面S5、S7、S9の中心部における曲率半径より小さくてもよい。前記第7レンズ117の第14面S14の中心部における曲率半径は、第3、4、5レンズ113、114、115のセンサー側面S6、S8、S10の中心部における曲率半径よりも小さくてもよい。ここで、前記第7レンズ117の有効径は、第1~第6レンズ111、112、113、114、115、116の有効径よりも大きくてもよい。
【0033】
前記第8レンズ118は、正(+)の屈折力を有することができる。前記第8レンズ118は、プラスチック材質を含むことができる。前記第8レンズ118は、物体側面として定義される第15面S15及びセンサー側面として定義される第16面S16を含むことができる。光軸上において、前記第15面S15は凸状であり得、前記第16面S16は凹状であり得る。前記第15面S15及び前記第16面S16は、非球面であり得る。前記第15面S15及び前記第16面S16の少なくとも一つまたは両方は、少なくとも一つの変曲点を有することができる。詳細には、前記第15面S15は、中心部の周辺で変曲点を有することができ、前記光軸Lxから変曲点までの距離inf81は、前記光軸Lxを基準に前記第8レンズ118のエッジを終点とするとき、約40%~約60%の位置に配置され得る。ここで、前記第15面S15における変曲点の距離inf82は、前記光軸Lxの垂直方向を基準に設定された位置であり得る。前記第16面S16の変曲点の位置は、前記第15面S15の変曲点位置よりもエッジにさらに近く配置され得る。即ち、光軸Lxを基準に変曲点までの距離inf82>inf81を満足することができる。
【0034】
前記第9レンズ119は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第9レンズ119は、プラスチック材質を含むことができる。前記第9レンズ119は、物体側面として定義される第17面S17及びセンサー側面として定義される第18面S18を含むことができる。光軸上において、前記第17面S17は凸状であり得、前記第18面S18は凹状であり得る。前記第17面S17及び前記第18面S18は、非球面であり得る。前記第17面S17及び前記第18面S18のそれぞれは、少なくとも一つの変曲点を有することができる。前記第17面S17及び前記第18面S18の少なくとも一つまたは両方は、変曲点を有することができる。詳細には、前記第17面S17は、中心部の周辺で変曲点を有することができ、前記変曲点は、前記光軸Lxを始点とし、前記第9レンズ109のエッジを終点とするとき、約15%~約50%の位置に配置され得る。ここで、前記第18面S18における変曲点の位置は、前記光軸Lxの垂直方向を基準に距離inf92に位置し得る。前記光軸から第18面S18の変曲点までの距離inf92は、第8レンズ118の変曲点までの距離inf81、inf82よりもさらに大きくてもよく、前記第17面S17の変曲点の位置よりもエッジにさらに近く配置され得る。
【0035】
ここで、前記第8レンズ118と第9レンズ119から光軸Lxを基準に有効領域の終端までの直線距離、即ち、有効半径を比較すると、D81<D82<D92の条件を満足することができる。D81は、光軸から第8レンズ118の第15面S15の有効領域の終端までの直線距離であり、D82は、光軸から第8レンズ118の第16面S16の有効領域の終端までの直線距離であり、D92は、光軸から第9レンズ119の第18面S18の有効領域の終端までの直線距離である。これにより、第8レンズ118から入射した光は、光軸を基準にさらに外側方向に屈折され得る。前記第8レンズ118と第9レンズ119から有効領域の終端までの光軸Lx距離を比較すると、D81<D82<D92<D91の条件を満足することができる。D81は、第8レンズ118の第15面S15の中心(光軸位置)から有効領域の終端までの光軸方向の距離であり、D82は、第16面S16の中心(光軸位置)から有効領域の終端までの光軸方向の距離であり、D91は、第9レンズ119の第17面S17の中心(光軸位置)から有効領域の終端までの光軸方向の距離であり、D92は、第18面S18の中心(光軸位置)から有効領域の終端までの光軸方向の距離である。
【0036】
前記光学フィルタ192は、赤外線フィルタ、カバーガラスなどの光学フィルタのうち少なくともいずれか一つを含むことができる。前記光学フィルタ192は、設定された波長帯域の光を通過させ、これとは異なる波長帯域の光をフィルタリングすることができる。前記光学フィルタ192が赤外線フィルタを含む場合、外部光から放出される放射熱が前記イメージセンサーに伝達されることを遮断することができる。また、前記光学フィルタ192は、可視光線を透過することができ、赤外線を反射させることができる。前記イメージセンサー190は、光を感知することができる。前記イメージセンサー190は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などを含むことができる。
【0037】
光学系の全長TTLは、7mm以上、例えば7mm~12mmまたは8mm~11.5mmの範囲で提供され得る。前記TTLは、第1レンズ111の物体側面の中心からイメージセンサー190までの距離である。前記第9レンズ119のセンサー側第18面S18の中心からイメージセンサー190までの距離BFLは、1mm以上、例えば1mm~2mmまたは1mm~1.7mmの範囲であり得る。前記イメージセンサー190の光軸から1.0フィールドまでの垂直方向の距離Imgは、6mm以上、例えば6mm~10mmまたは6.5mm~9mmの範囲であり得る。光学系の全焦点距離Fは、5mm以上、例えば5mm~9mmまたは6mm~8.2mmの範囲であり得る。
【0038】
第1乃至第3実施例の光学系において、第1乃至第9レンズ111、112、113、114、115、116、117、118,119の第1乃至第18面S1~S18は、全て非球面であり得る。光軸を中心に第1乃至第18面S1~S18の各曲率半径(絶対値に変更)は、第9面S9の曲率半径が最も大きくてもよく、第18面S18の曲率半径が最も小さくてもよく、第7面S7または第8面S8の曲率半径が二番目に大きくてもよい。
【0039】
前記第1乃至第9レンズ111、112、113、114、115、116、117、118,119の第1乃至第18面S1~S18のうち、光軸上において、物体側面が凸のレンズは4枚以上であり、物体側面が凹のレンズは4枚以上であり、センサー側面が凸のレンズは5枚以上であり、センサー側面が凹のレンズは4枚以上であり得る。前記第1乃至第9レンズ111、112、113、114、115、116、117、118,119のアッベ数(Abbe number)を見ると、アッベ数が50以上のレンズは6枚以上であり、50未満のレンズは3枚以下であり得る。例えば、第1レンズ111、前記第3レンズ113、第5レンズ115、第7レンズ117、第8レンズ118、及び第9レンズ119のアッベ数は、50以上であり、第3レンズ113及び第6レンズ116のアッベ数は、30以下であり得、第8レンズ118のアッベ数は、35よりも小さく20よりも大きくてもよい。前記第1乃至第9レンズ111、112、113、114、115、116、117、118,119の屈折率を見ると、587nmにおける屈折率が1.6以上のレンズは3枚以上であり、屈折率が1.6未満のレンズは6枚以下であり得る。例えば、587nmにおける第3レンズ113、第6レンズ116、第8レンズ118は、1.6以上であり、第1、2レンズ111、112、 第4、第5レンズ114、115、第7、9レンズ117、119は、1.6未満であり得る。前記第3レンズ113及び第6レンズ116の屈折率は、レンズの屈折率の中で最大の屈折率を有し、1.65以上であり得る。
【0040】
前記第1乃至第9レンズ111、112、113、114、115、116、117、118,119の中心部の厚さを見ると、中心部の厚さが0.6mm以上のレンズは3枚以上であり、0.6mm未満のレンズは6枚以下であり得る。例えば、第1乃至第3レンズ11、112、113の中心部の厚さT1、T2、T3は、T3<T2<T1の条件を満足することができ、第4乃至第6レンズ114、115、116の中心部の厚さT4、T5、T6は、T4≦T6≦T3<T5の条件を満足し、前記第3、4レンズ113、114の中心部の厚さは、T4<T3の関係を満足し、前記第7レンズ乃至第9レンズ117、118,119の中心部の厚さT7、T8、T9は、 T3<T7<T9<T8の条件を満足する。ここで、T1~T9は、第1乃至第9レンズ111~119の各中心部の厚さである。
【0041】
前記第1乃至第9レンズ111、112、113、114、115、116、117、118、119で隣接する二つのレンズ間の光軸上における間隔を見ると、T67≦T34<T89を満足し、T67は、隣接する第6、7レンズ116、117間の光軸間隔であり、T34は、隣接する第3,4レンズ113,114間の光軸間隔であり、T89は、隣接する第8,9レンズ118,119間の光軸間隔である。ここで、T34は、0.4mm以上であり、第1、2レンズ111、112間の光軸間隔よりも大きく、T89は、第2レンズ112の中心部の厚よりも厚く、第1、2レンズ111、112の中心部の厚さの和よりも大きくてもよく、1mm以上、例えば1mm~2mmの範囲であり得る。また、第8レンズ118と第9レンズ119との間の間隔を見ると、光軸上における隣接する二つの中心間の光軸間隔が、隣接する二つの周辺部間の間隔よりも大きくてもよい。
【0042】
図5のように、光学系は、第1レンズ111の入射側に反射部材101が配置され得る。前記反射部材101は、第1レンズ111乃至第9レンズ119の光軸Lxと直交する光軸Lyを通じて入射した光を第1レンズ111に反射させることができる。前記反射部材101は、プリズム、即ち三角または直角プリズムを含むことができる。
【0043】
表1は、第1実施例の各レンズの表面の曲率半径、厚さ、間隔、屈折率、アッベ数のデータを示す値である。
【0044】
【0045】
表1において、厚さは、各レンズの中心部の厚さ(mm)であり、間隔は、隣接する二つのレンズ間の間隔(mm)である。S19は、光学フィルタの入射側面を示し、S20は、光学フィルタの出射側面である。表2は、
図1の各レンズの面の非球面係数を示す値である。
【0046】
【0047】
図6は、
図1の光学系の縦球面収差、非点収差、及び歪曲を示す分析グラフである。第1実施例に係る光学系により、
図6の(A)のような球面収差(spherical aberration)を示すことができ、球面収差は、レンズの互いに異なる部分(例えば、中心部、周辺部)を通過する光の焦点を結ぶ位置が変わる現象であり得る。横軸は、長手方向球面収差(Longitudinal spherical aberration)の程度を示し、縦軸は、光軸の中心からの距離を規格化(normalization)して示したものであって、光の波長による長手方向球面収差の変化が示され得る。長手方向球面収差は、例えば、波長がそれぞれ約656.2725nm(nanometer)、約587.5618nm、約546.0740nm、約486.1327nm、または約435.8343nmの光に対してそれぞれ示すことができる。
図6の(A)を見ると、光学系の長手方向球面収差は、+0.025から-0.025以内に制限されて、安定した光学特性を示すことを確認することができる。
図6の(B)は、第1実施例に係る光学系における非点収差(astigmatism)を示すグラフである 。非点収差は、レンズの子午像面(tangential planeまたはmeridian plane)と球欠像面(sagittal plane)が互いに異なる半径を有するとき、垂直線方向と水平線方向を通過する光の焦点が互いにずれるものであり得る。光学系の非点収差は、約546.0740nmの波長で得られた結果であって、実線は、タンジェンシャル(tangential)方向の非点収差(例えば、子午像面湾曲)を示し、点線は、矢状(sagittal)方向の非点収差(例えば、球欠像面湾曲)を意味することができる。
図6の(B)を通じて確認できるように、非点収差は、+0.050から-0.050以内に制限されて、安定した光学特性を示すことを確認することができる。
【0048】
図6の(C)は、第1実施例の光学系による歪曲収差(Distortion)を示すグラフである。歪曲収差は、光軸O-Iから距離によって光学倍率が変わるため発生するものであって、理論的な結像面に結ばれる像に比べて、実際の結像面(例えば、
図1の190)に結ばれる像が大きくまたは小さく見えるものであり得る。
図6の(C)において、前記光学系の歪曲は、約546.0740nmの波長で得られた結果であって、光学系を通じて撮影されたイメージ(image)は、前記光軸O-Iからずれた地点で多少歪曲が発生することがある。但し、このような歪曲は、レンズを用いた光学装置で一般的に現れる程度のものであり、歪曲率が約3%未満であり、良好な光学特性を提供することができる。
【0049】
図7は、第1実施例に係る光学系から光を出射する場合に発生する歪曲グリッドであり、ここでは水平方向(Horizontal FOV(Field of view))の左右外郭に歪曲が発生することを確認することができ、左右外郭の歪曲は、垂直方向(vertical FOV)の上下外郭に発生した歪曲よりも大きくてもよい。
図8の(A)~(E)は、
図1に示された光学系の子午像面(Tangential field curvature)及び球欠像面(Sagittal field curvature)において光軸上の相対フィールド高さ(relative field height)が0.0~1.0の領域における横収差を示す分析グラフであって、横収差の補正状態が良好な光学系を得られることを確認することができる。
【0050】
第2実施例は、
図2を参照する。下記の表3は、
図2に示された第2実施例の各レンズの表面の曲率半径、厚さ、間隔、屈折率、アッベ数のデータを示す値である。
【0051】
【0052】
表3において、厚さは、
図2の各レンズの中心部の厚さ(mm)であり、間隔は、隣接する二つのレンズ間の間隔(mm)である。S19は、光学フィルタの入射側面を示し、S20は、光学フィルタの出射側面である。
【0053】
表4は、
図2の各レンズの面の非球面係数を示す値である。
【0054】
【0055】
図9は、
図2の光学系の縦球面収差、非点収差、及び歪曲を示す分析グラフである。第2実施例に係る光学系により、
図9の(A)のような 球面収差(spherical aberration)を示すことができ、球面収差は、レンズの互いに異なる部分(例えば、中心部、周辺部)を通過する光の焦点を結ぶ位置が変わる現象であり得る。横軸は、長手方向球面収差(Longitudinal spherical aberration)の程度を示し、縦軸は、光軸の中心からの距離を規格化(normalization)して示したものであり、光の波長による長手方向球面収差の変化が示され得る。長手方向球面収差は、例えば、波長がそれぞれ約656.2725nm(nanometer)、約587.5618nm、約546.0740nm、約486.1327nm、または約435.8343nmの光に対してそれぞれ示すことができる。
図9の(A)を見ると、光学系の長手方向球面収差は、+0.025から-0.025以内に制限されて、安定した光学特性を示すことを確認することができる。
図9の(B)は、第2実施例に係る光学系における非点収差(astigmatism)を示すグラフである 。非点収差は、レンズの子午像面(tangential planeまたはmeridian plane)と球欠像面(sagittal plane)が互いに異なる半径を有するとき、垂直線方向と水平線方向を通過する光の焦点がずれるものであり得る。光学系の非点収差は、約546.0740nmの波長で得られた結果であって、実線は、タンジェンシャル(tangential)方向の非点収差(例えば、子午像面湾曲)を示し、点線は、矢状(sagittal)方向の非点収差(例えば、球欠像面湾曲)を意味することができる。
図9の(B)を通じて確認できるように、非点収差は、+0.050から-0.050以内に制限されて、安定した光学特性を示すことを確認することができる。
【0056】
図9の(C)は、第2実施例の光学系による歪曲収差(Distortion)を示すグラフである。歪曲収差は、光軸O-Iから距離によって光学倍率が変わるため発生するものであって、理論的な結像面に結ばれる像に比べて、実際の結像面(例えば、
図1の190)に結ばれる像が大きくまたは小さく見えるものであり得る。
図9の(C)において、前記光学系の歪曲は、約546.0740nmの波長で得られた結果であり、光学系を通じて撮影されたイメージ(image)は、光軸O-Iからずれた地点で多少歪曲が発生することがある。但し、このような歪曲は、レンズを用いる光学装置で一般的に現れる程度のものであり、歪曲率が約3%未満であり、良好な光学特性を提供することができる。
【0057】
図10は、第2実施例に係る光学系から光を出射する場合に発生する歪曲グリッドであり、ここでは水平方向(Horizontal FOV(Field of view))の左右外郭に歪曲が発生することを確認することができ、左右外郭の歪曲は、垂直方向(vertical FOV)の上下外郭に形成された歪曲よりも大きくてもよい。
図11の(A)~(E)は、
図2に示された光学系の子午像面(Tangential field curvature)及び球欠像面(Sagittal field curvature)における光軸上の相対フィールド高さ(relative field height)が0.0~1.0の領域における横収差を示す分析グラフであって、横収差の補正状態が良好な光学系を得られることを確認することができる。
【0058】
第3実施例は、
図3を参照し、表5は、
図3に示された第3実施例の各レンズの表面の曲率半径、厚さ、間隔、屈折率、アッベ数 のデータを示す値である。
【0059】
【0060】
表5において、厚さは、
図3の各レンズの中心部の厚さ(mm)であり、間隔は、隣接する二つのレンズ間の間隔(mm)である。S19は、光学フィルタの入射側面を示し、S20は、光学フィルタの出射側面である。表6は、
図3の各レンズの面の非球面係数を示す値である。
【0061】
【0062】
図12は、
図3の光学系の縦球面収差、非点収差、及び歪曲を示す分析グラフである。第3実施例に係る光学系により、
図12の(A)のような球面収差(spherical aberration)を示すことができ、球面収差は、レンズの互いに異なる部分(例えば、中心部、周辺部)を通過する光の焦点を結ぶ位置が変わる現象であり得る。横軸は、長手方向球面収差(Longitudinal spherical aberration)の程度を示し、縦軸は、光軸の中心からの距離を規格化(normalization)して示したものであり、光の波長による長手方向球面収差の変化が示され得る。長手方向球面収差は、例えば、波長がそれぞれ約656.2725nm(nanometer)、約587.5618nm、約546.0740nm、約486.1327nm、または約435.8343nmの光に対してそれぞれ示すことができる。
図12の(A)を見ると、光学系の長手方向球面収差は、+0.025から-0.025以内に制限されて、安定した光学特性を示すことを確認することができる。
図12の(B)は、第2実施例に係る光学系における非点収差(astigmatism)を示すグラフである 。非点収差は、レンズの子午像面(tangential planeまたはmeridian plane)と球欠像面(sagittal plane)が互いに異なる半径を有するとき、垂直線方向と水平線方向を通過する光の焦点がずれるものであり得る。光学系の非点収差は、約546.0740nmの波長で得られた結果であって、実線は、タンジェンシャル(tangential)方向の非点収差(例えば、子午像面湾曲)を示し、点線は、矢状(sagittal)方向の非点収差(例えば、球欠像面湾曲)を意味することができる。
図12の(B)を通じて確認できるように、非点収差は、+0.050から-0.050以内に制限されて、安定した光学特性を示すことを確認することができる。
【0063】
図12の(C)は、第3実施例の光学系による歪曲収差(Distortion)を示すグラフである。歪曲収差は、光軸O-Iから距離によって光学倍率が変わるため発生するものであって、理論的な結像面に結ばれる像に比べて、実際の結像面(例えば、
図1の190)に結ばれる像が大きくまたは小さく見えるものであり得る。
図12の(C)において、前記光学系の歪曲は、約546.0740nmの波長で得られた結果であって、光学系を通じて撮影されたイメージ(image)は、光軸O-Iからずれた地点で多少歪曲が発生することがある。但し、このような歪曲は、レンズを用いる光学装置で一般的に現れる程度のものであり、歪曲率が約3%未満であり、良好な光学特性を提供することができる。
【0064】
図13は、第3実施例に係る光学系から光を出射する場合に発生する歪曲グリッドであり、ここでは水平方向(Horizontal FOV(Field of view))の左右外郭に歪曲が発生することを確認することができ、左右外郭の歪曲は、垂直方向(vertical FOV)の上下外郭に形成された歪曲よりも大きくてもよい。
図14の(A)~(E)は、
図3に示された光学系の子午像面(Tangential field curvature)及び球欠像面(Sagittal field curvature)における光軸上の相対フィールド高さ(relative field height)が0.0~1.0の領域における横収差を示す分析グラフであって、横収差の補正状態が良好な光学系を得られることを確認することができる。
【0065】
以上の第1乃至第3実施例のように、各レンズ111~119は、全てプラスチックレンズで構成され得、各レンズの面は、全て非球面係数を有することが分かる。
【0066】
本発明の第1乃至第3実施例においては、第2レンズ112の中心厚さが最も厚く、例えば0.7mm以上であり得る。光軸に沿って前記第3レンズ113と第4レンズ114との間の第1間隔と、第8レンズ118と第9レンズ119との間の第2間隔は、第1レンズ111と第2レンズ112との間の間隔または第2レンズ112と第3レンズ113との間の光軸間隔よりも大きくてもよく、または、第4乃至第6レンズ114、115、116間の光軸間隔よりも大きくてもよい。前記第1及び第2間隔は、例えば0.7mm以上であり得る。光軸に沿って前記第3レンズ113と第4レンズ114との間の第1間隔は、第8レンズ118と第9レンズ119との間の第2間隔よりも小さくてもよい。
【0067】
本発明の実施例は、9枚以上のレンズ111~119を積層した場合、光学系の全距離TTLが増加することを防止するために、相対的に有効径が大きいレンズ、例えば、第7、8 、9レンズ117、118、119の積層構造を次の条件とすることができる。
【0068】
図4を参照すると、前記第7、8、9レンズ117、118、119のうち、隣接する二つのレンズのエッジ側間の距離(光軸方向)差を比較すると、(E81-E71)<(E91-E81)の 条件を満足することができる。前記E71は、第7レンズ117の第13面S13のエッジから光軸Lxと直交する方向に延びた直線であるか、物体側面のエッジを連結した直線であり、E81は、第8レンズ118の第15面S15のエッジから光軸Lxと直交する方向に延びた直線であるか、物体側面のエッジを連結した直線であり、E91は、第9レンズ119の第17面S17のエッジから光軸Lxと直交する方向に延びた直線であるか、物体側面のエッジを連結した直線である。
【0069】
ここで、光軸方向の距離を見ると、前記第8レンズ118の第15面S15のエッジに沿って光軸方向と直交する方向に延びる直線E81は、第7レンズ117の第14面S14の中心C72を通る直線(例えば、光軸と直交する直線)よりも直線E71に近く位置するか、第1レンズ111に向かって突出して、第7レンズ117の両側の中心C71、C72の中間C73を通る直線と同じか、または直線E71または第1レンズ111にさらに近く位置し得る。
【0070】
ここで、第8レンズ118の物体側エッジを通る直線E81は、第7レンズ117の両側の中間C73を通る直線と第1距離B1であり、第7レンズ117のセンサー側第14面S14を通る直線と第2距離B2であり、第9レンズ119の物体側第17面S17のエッジ側直線E91と第8レンズ 118の両側中心C81、C82の中間C83を通る直線間は、第3距離B3であり得る。距離B3<B1<B2の条件を満足し、前記B1は、第7レンズ17の厚さT7の80%以上、例えば80%~120%の範囲であり得る。これにより、第8レンズ118の外側上部は、第7レンズ117の物体側周りを包む形で提供され、前記第8レンズ118の入射側第15面S15は、前記第7レンズ117の出射側第14面S14の有効領域を通じて屈折された光が効果的に入射することができ、光損失を低減することができ、イメージセンサー190の角領域まで光を提供することができ、解像度の低下を防止することができる。
【0071】
本発明の第1乃至第3実施例に係る光学系は、以下で説明される数式のうち少なくとも一つまたは二つ以上を満足することができる。これにより、第1乃至第3実施例に係る光学系は、光学的に向上した効果を有することができる。
【0072】
表7は、第1乃至第3実施例の光学系における次の条件を満足することができる。
【0073】
【0074】
上記の表7において、Fは、全焦点距離であり、f29は、第2レンズ112から第9レンズ119までの合成焦点距離であり、f12は、第1レンズ111と第2レンズ112との合成焦点距離であり、f13は、第1レンズ111と第3レンズ113との合成焦点距離であり、L2R1は、第2レンズ112の物体側面S3の曲率半径(mm)であり、L2R2は、第2レンズ112のセンサー側面S4の曲率半径であり、L3R1は、第3レンズ113の物体側面S5の曲率半径(mm)であり、L3R2は、第3レンズ113のセンサー側面S6の曲率半径であり、G2は、第2レンズ112の587nmにおける屈折率であり、G3は、第3レンズ113の587nmにおける屈折率であり、T1,T2,T3は、第1レンズ111、第2レンズ112、及び第3レンズ113の中心厚さ(mm)であり、f1、f2、f3、f4、f5、f6、f7、f8、f9は、第1乃至第9レンズ111~119のそれぞれの焦点距離である。上記の表7から、各数値を基準に互いに異なる値との比較を通じて、大きく、小さく、0.1mm以下の差を有する場合、同じか大きくまたは同じか小さいものと説明することができる。表8は、光学系の各レンズの特徴を反映して数式1(equation1)~数式27で示すことができる。第1乃至第3実施例の光学系は、次の数式1~数式27のうち少なくとも一つ、二つ以上、または全ての範囲を満足することができる。
【0075】
【0076】
表9は、表8に基づいて、第1乃至第3実施例の光学系における各数式による詳細な数値範囲で示すことができる。
【0077】
【0078】
数式1の0<BFL/TTL<0.3は、TTLをBFLに比べて長い長さで提供することによって、高解像度光学系を提供することができる。数式2の0<BFL/Img<0.3は、第9レンズ119の像側18面S18の中心からイメージセンサー190までの距離と光軸Lxから1.0Fまでの距離との関係を示すものであり、(BFL×2)<Imgを満足して高解像度とサイズの大きいイメージセンサー190を提供することができる。
【0079】
数式3の0.5<F/TTL<1.2により光学系の全長と有効焦点距離との関係を限定した。数式4の0.5<TTL/(Img×2)<0.8により、全長TTLをイメージセンサー190の対角線長さの50%~80%の範囲で提供することができる。
【0080】
数式14において、|L2R2|は、第2レンズ112のセンサー側面S4の曲率半径の絶対値を示し、第2レンズ112の物体側面S3の曲率半径L2R1よりも大きくてもよく、数式15において、|L3R1|は、第3レンズ113の物体側面S5の曲率半径の絶対値を示し、第3レンズ113のセンサー側面S6の曲率半径L3R2よりも大きくてもよい。
【0081】
数式17及び18の第1,2,3レンズ111、112、113の中心部の厚さの関係により、光学性能を向上させることができる。数式19及び20により、光軸から第8レンズ118の物体側面S15の変曲点までの直線距離inf81、第8レンズ118のセンサー側面S16の変曲点までの直線距離inf82、第9レンズ119のセンサー側面S18の変曲点までの直線距離inf92の関係を通じて、入射した光の屈折力を改善させることができる。
【0082】
数式21~23により、光軸から第8レンズ118の物体側面S15の有効領域の終端までの直線距離D81、第8レンズ118のセンサー側面S16の有効領域の終端までの直線距離D82、第9レンズ119のセンサー側面S18の有効領域の終端までの直線距離D92が、前記第8、9レンズ118、119の変曲点までの直線距離inf81、inf82、inf92よりもさらに大きく提供され得る。これにより、変曲点よりもさらに外側に有効径を提供することができるので、光の屈折力を改善させることができる。
【0083】
数式24~27により、第8レンズ118の物体側面S15及びセンサー側面S16の中心から有効領域の終端までの光軸距離と、第9レンズ9の物体側面S17及びセンサー側面S18の中心から有効領域の終端までの距離と,光軸における有効領域の終端までの直線距離との関係を通じて、第8及び第9レンズ118,119における光の屈折力を改善させることができる。
【0084】
本発明の第1乃至第3実施例に係る光学系は、数式1~27のうち少なくとも一つ、または二つ以上、5つ以上、または全てを満足することができる。この場合、前記光学系は、高画質及び高解像度の撮像レンズ系を具現することができる。また、数式1~27のうち少なくとも一つの数式により、前記光学系に入る不要な光を遮断することができ、収差を補正させることができ、光学系の性能を向上させることができる。
【0085】
図15は、本発明の実施例に係る光学系が適用された移動装置の例を示す斜視図である。
図15に示されたように、移動端末機1500は、一面または背面に提供されたカメラモジュール1520、フラッシュモジュール1530、自動焦点装置1510を含むことができる。ここで、前記自動焦点装置1510は、発光層として表面発光レーザ素子及び光受信部を含むことができる。前記フラッシュモジュール1530は、その内部に光を発光するエミッタを含むことができる。前記フラッシュモジュール1530は、移動端末機のカメラ作動またはユーザの制御によって作動され得る。前記カメラモジュール1520は、イメージ撮影機能及び自動焦点機能を含むことができる。例えば、前記カメラモジュール1520は、イメージを用いた自動焦点機能を含むことができる。前記自動焦点装置1510は、レーザを用いた自動焦点機能を含むことができる。前記自動焦点装置1510は、前記カメラモジュール1520のイメージを用いた自動焦点機能が低下する条件、例えば10m以下の近接または暗い環境で主に使用され得る。
【0086】
以上、実施例に説明された特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも一つの実施例に含まれ、必ずしも一つの実施例にのみ限定されるものではない。また、各実施例において例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例に対しても組合せまたは、変形して実施可能である。したがって、このような組合せと変形に関係した内容は、本発明の実施例の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。また、以上、実施例を中心に説明したが,これは単に例示に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野の通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で以上に例示されていない多様な変形と応用が可能であることが理解できるであろう。例えば、実施例に具体的に示された各構成要素は変形して実施できるものである。そして、このような変形と応用に関係した差異点は添付された特許請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側からセンサー側方向に光軸に沿って順次配置される第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズ、第5レンズ、第6レンズ 、第7レンズ、第8レンズ,及び第9レンズを含み、
前記第1レンズは、物体側面が凸状であり、
前記第2レンズは、正の屈折力を有し、物体側面が凸状であり、
前記第3レンズは、負の屈折力を有し、センサー側面が凹状であり、
前記第8レンズは、正の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面の少なくとも一つが少なくとも一つの変曲点を有し、
前記第9レンズは、負(-)の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面が少なくとも一つの変曲点を有し、
前記第2レンズの中心厚さは、 第9レンズの中心厚さより厚い、光学系。
【請求項2】
前記第2レンズの中心厚さは、第1、第3~第6レンズの中心厚さのそれぞれよりも厚い、請求項1に記載の光学系。
【請求項3】
前記第3、6、及び8レンズの屈折率は、第1,2、5、7、及び9レンズの屈折率よりも大きい、請求項1に記載の光学系。
【請求項4】
前記第1、2、4、5、7、及び9レンズのアッベ数は、50以上であり、前記第3及び6レンズのアッベ数は、30未満である、請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項5】
前記第1、2、5、6、及び7レンズのうち少なくとも一つは、 正または負の屈折力を有する、請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項6】
前記第9レンズのセンサー側にイメージセンサー及び前記イメージセンサーと第9レンズとの間に光学フィルタを含み、
前記光学系は、数式1及び数式2を満足し、
[数1]0<BFL/TTL<0.3
[数2]0<BFL/Img<0.3
前記BFLは、第9レンズのセンサー側の中心からイメージセンサーまでの距離であり、TTLは、第1レンズの物体側第1面の中心からイメージセンサーまでの距離であり、Imgは、イメージセンサーにおける光軸から対角線端の1.0Fまでの垂直方向の距離である、請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項7】
前記第9レンズのセンサー側にイメージセンサー及び前記イメージセンサーと第9レンズとの間に光学フィルタを含み、
前記光学系は、数式3、4、及び5を満足し、
[数3]0.5<F/TTL<1.2
[数4]0.5<TTL/(Img×2)<0.8
[数5]0.5<TTL/(D92×2)<1.2
前記TTLは、第1レンズ物体側第1面の中心からイメージセンサーまでの距離であり、前記Fは、光学系の全有効焦点距離であり、前記Imgは、イメージセンサーにおける光軸から対角線端の1.0Fまでの垂直方向の距離であり、前記D92は、光軸における前記第9レンズのセンサー側面の中心から有効領域の終端までの距離である、請求項1乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項8】
前記第2レンズの物体側面の曲率半径がL2R1であり、前記第2レンズのセンサー側面の曲率半径の絶対値を|L2R2|として定義するとき、0<L2R1/|L2R2|<0.5を満足する、請求項1乃至請求項7のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項9】
前記第3レンズの物体側面の曲率半径の絶対値が|L3R1|であり、前記第3レンズのセンサー側面の曲率半径がL3R2であるとき、0.2<L3R2/|L3R1|<1の関係を満足する、請求項1乃至請求項8のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項10】
前記第2レンズの587nmにおける屈折率がG2であり、前記第3レンズの587nmにおける屈折率がG3であるとき、0.7<G2/ G3<1.2の関係を満足する、請求項1乃至請求項9のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項11】
前記第1レンズの中心部厚さはT1であり、前記第2レンズの中心厚さはT2であり、前記第3レンズの中心厚さはT3であるとき、0.2<T3/T2<1及び0.2<T1/T2<1の関係を満足する、請求項1乃至請求項10のうちいずれか一項に記載の光学系。
【請求項12】
物体側からセンサー側方向に光軸に沿って順次配置される第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズ、第5レンズ、第6レンズ 、第7レンズ、第8レンズ、及び第9レンズを含み、
前記第1レンズは、正または負の屈折力を有し、物体側面が凸状であり、センサー側面が凹状であり、
前記第3レンズは、正の屈折力を有し、物体側面が凸状であり、センサー側面が凸状であり、
前記第4レンズは、負の屈折力を有し、センサー側面が凹状であり、
前記第8レンズは、正の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面の少なくとも一つが少なくとも一つの変曲点を有し、
前記第9レンズは、負の屈折力を有し、物体側面及びセンサー側面が少なくとも一つの変曲点を有し、
前記第2レンズの中心厚は、前記第1、第3~第6レンズのそれぞれの中心厚よりも厚く、
前記第8レンズの物体側面のエッジは、前記第8レンズの物体側面の光軸上の中心よりも前記第1レンズに向かって突出し、
前記第8レンズの物体側面のエッジを連結した直線は、前記第7レンズの物体側面とセンサー側面の中間で光軸と直交する直線と同じか、または前記第1レンズにさらに近く位置し、
前記第2レンズの中心厚さは、 第9レンズの中心厚さより厚い、光学系。
【請求項13】
前記第8レンズの物体側面のエッジを連結した直線は、前記第7レンズの物体側面の中心で光軸と直交する直線よりも前記第1レンズにさらに近く位置する、請求項12に記載の光学系。
【請求項14】
光軸に沿って前記第4レンズと前記第5レンズとの間の間隔は、前記第1レンズと前記第2レンズとの間の第1間隔よりも大きく、
光軸に沿って前記第8レンズと前記第9レンズとの間の第2間隔は、前記第1間隔よりも大きい、請求項12または13に記載の光学系。
【請求項15】
前記第1間隔及び前記第2間隔は、0.4mm以上である、請求項14に記載の光学系。
【請求項16】
前記第2レンズの中心厚さは、前記第3レンズの中心厚さに比べて2倍~4倍の範囲である、請求項13乃至請求項15のうちいずれか一項に記載の光学系。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明の実施例によれば、前記第2レンズの中心厚さは、第1、第3~第9レンズの中心厚さのそれぞれよりも厚くてもよい。前記第1、2、5、7、及び9レンズの屈折率は、第3、6、及び8レンズの屈折率より小さくてもよい。前記第1、2、5、7、及び9レンズのアッベ数は、50以上であり、前記第3及び6レンズのアッベ数は、30未満であり得る。前記第1レンズ、前記第4レンズ、前記第5レンズ、前記第6レンズ、及び前記第7レンズのうち少なくとも一つは、正または負の屈折力を有することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
【
図1】本発明の第1実施例に係る光学系の構成図である。
【
図2】本発明の第2実施例に係る光学系の構成図である。
【
図3】本発明の第3実施例に係る光学系の構成図である。
【
図4】本発明の第1乃至第3実施例における第8レンズのエッジ側と第7レンズとの関係を示す説明図である。
【
図5】本発明の第1乃至第3実施例の光学系の入射側に反射部材が配置された例である。
【
図6】
図6の(A)(B)(C)は、
図1の光学系における球面収差(Longitudinal spherical aberration)、非点収差(Astigmatic field curves)、及び歪曲収差(Distortion)を示すグラフである。
【
図7】
図1の光学系における歪曲グリッド(Distortion grid)を示す図である。
【
図8】
図8は、
図1の光学系の子午像面(Tangential field curvature)及び球欠像面(Sagittal field curvature)における光軸上の相対フィールド高さ(relative field height)が0.0~1.0の領域における横収差を示す分析グラフである。
【
図9】
図9の(A)(B)(C)は、
図2の光学系における球面収差(Longitudinal spherical aberration)、非点収差(Astigmatic field curves)及び歪曲収差(Distortion)を示すグラフである。
【
図10】
図2の光学系における歪曲グリッド(Distortion grid)を示す図である。
【
図11】
図11は、
図2の光学系の子午像面(Tangential field curvature)及び球欠像面(Sagittal field curvature)における光軸上の相対フィールド高さ(relative field height)が0.0~1.0の領域における横収差を示す分析グラフである。
【
図12】
図12の(A)(B)(C)は、
図3の光学系における球面収差(Longitudinal spherical aberration)、非点収差(Astigmatic field curves)、及び歪曲収差(Distortion)を示すグラフである。
【
図13】
図3の光学系における歪曲グリッド(Distortion grid)を示す図である。
【
図14】
図14は、
図3の光学系の子午像面(Tangential field curvature)及び球欠像面(Sagittal field curvature)における光軸上の相対フィールド高さ(relative field height)が0.0~1.0の領域における横収差を示す分析グラフである。
【
図15】本発明の実施例に係る光学系を有する移動端末の斜視図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
前記第1乃至第9レンズ111、112、113、114、115、116、117、118,119の中心部の厚さを見ると、中心部の厚さが0.6mm以上のレンズは3枚以上であり、0.6mm未満のレンズは6枚以下であり得る。例えば、第1乃至第3レンズ11、112、113の中心部の厚さT1、T2、T3は、T3<T2<T1の条件を満足することができ、第4乃至第6レンズ114、115、116の中心部の厚さT4、T5、T6は、T4≦T6≦T3<T5の条件を満足し、前記第3、4レンズ113、114の中心部の厚さは、T4<T3の関係を満足し、前記第7レンズ乃至第9レンズ117、118,119の中心部の厚さT7、T8、T9は、 T3<T7< T8< T9の条件を満足する。ここで、T1~T9は、第1乃至第9レンズ111~119の各中心部の厚さである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
図7は、第1実施例に係る光学系から光を出射する場合に発生する歪曲グリッドであり、ここでは水平方向(Horizontal FOV(Field of view))の左右外郭に歪曲が発生することを確認することができ、左右外郭の歪曲は、垂直方向(vertical FOV)の上下外郭に発生した歪曲よりも大きくてもよい。
図8は、
図1に示された光学系の子午像面(Tangential field curvature)及び球欠像面(Sagittal field curvature)において光軸上の相対フィールド高さ(relative field height)が0.0~1.0の領域における横収差を示す分析グラフであって、横収差の補正状態が良好な光学系を得られることを確認することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
図10は、第2実施例に係る光学系から光を出射する場合に発生する歪曲グリッドであり、ここでは水平方向(Horizontal FOV(Field of view))の左右外郭に歪曲が発生することを確認することができ、左右外郭の歪曲は、垂直方向(vertical FOV)の上下外郭に形成された歪曲よりも大きくてもよい。
図11は、
図2に示された光学系の子午像面(Tangential field curvature)及び球欠像面(Sagittal field curvature)における光軸上の相対フィールド高さ(relative field height)が0.0~1.0の領域における横収差を示す分析グラフであって、横収差の補正状態が良好な光学系を得られることを確認することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
図13は、第3実施例に係る光学系から光を出射する場合に発生する歪曲グリッドであり、ここでは水平方向(Horizontal FOV(Field of view))の左右外郭に歪曲が発生することを確認することができ、左右外郭の歪曲は、垂直方向(vertical FOV)の上下外郭に形成された歪曲よりも大きくてもよい。
図14は、
図3に示された光学系の子午像面(Tangential field curvature)及び球欠像面(Sagittal field curvature)における光軸上の相対フィールド高さ(relative field height)が0.0~1.0の領域における横収差を示す分析グラフであって、横収差の補正状態が良好な光学系を得られることを確認することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】