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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-20
(54)【発明の名称】カメラモジュール
(51)【国際特許分類】
   G03B 5/00 20210101AFI20231213BHJP
   G03B 5/08 20210101ALI20231213BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20231213BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20231213BHJP
   H04N 23/68 20230101ALI20231213BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G03B5/08
G03B30/00
H04N23/50
H04N23/68
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535531
(86)(22)【出願日】2021-12-09
(85)【翻訳文提出日】2023-06-09
(86)【国際出願番号】 KR2021018684
(87)【国際公開番号】W WO2022124834
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0171220
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100203208
【弁理士】
【氏名又は名称】小笠原 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ヒョンジュン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジョンチョル
(72)【発明者】
【氏名】オ,ジョンソク
【テーマコード(参考)】
2K005
5C122
【Fターム(参考)】
2K005CA02
2K005CA04
2K005CA14
2K005CA24
2K005CA34
2K005CA45
2K005CA57
5C122DA09
5C122EA41
5C122EA56
5C122EA57
5C122FB03
5C122FB08
5C122FB23
5C122FC01
5C122FC02
5C122FD01
5C122GE04
5C122GE05
5C122GE07
5C122GE18
5C122GF04
5C122HA82
(57)【要約】
実施例に係るセンサー駆動装置は、第1リードパターン部及び第1パッドが形成された第1基板を含む固定部と、前記固定部と一定間隔で離隔して配置されてセンサーを含む移動部と、前記移動部と前記固定部との間に配置されるワイヤ部と、を含み、前記ワイヤ部は、両端が前記第1パッドに連結され、前記固定部に対して前記移動部を移動させる形状記憶合金の第1ワイヤ部と、一端が前記第1リードパターン部に連結され、他端が前記移動部に連結されて前記移動部を弾性支持する第2ワイヤ部と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1リードパターン部及び第1パッドが形成された第1基板を含む固定部と、
前記固定部と離隔してセンサーを含む移動部と、
前記移動部と前記固定部との間に配置されるワイヤ部と、を含み、
前記ワイヤ部は、
両端が前記第1パッドに連結され、前記固定部に対して前記移動部を移動させる形状記憶合金の第1ワイヤ部と、
一端が前記第1リードパターン部に連結され、他端が前記移動部に連結されて前記移動部を弾性支持する第2ワイヤ部と、を含む、センサー駆動装置。
【請求項2】
前記移動部は、前記センサーが配置される第2基板を含み、
前記第2基板は、
前記第1ワイヤ部が結合されるヒンジ部を含む、請求項1に記載のセンサー駆動装置。
【請求項3】
前記第1ワイヤ部は、複数個で構成され、
前記ヒンジ部は、前記第1ワイヤ部の数に対応するように複数個で構成される、請求項2に記載のセンサー駆動装置。
【請求項4】
前記移動部は、
前記第2基板と連結される第3基板を含み、
前記第3基板は、前記第2基板が配置される開口を含む、請求項2に記載のセンサー駆動装置。
【請求項5】
前記第3基板は、第2リードパターン部を含み、
前記第2ワイヤ部の他端は、前記第2リードパターン部の一端と連結される、請求項4に記載のセンサー駆動装置。
【請求項6】
前記第2基板は、第2パッドを含み、
前記第2リードパターン部の他端は、前記第2パッドと連結される、請求項5に記載のセンサー駆動装置。
【請求項7】
前記第2リードパターン部は、
本体部と、
前記第2ワイヤ部の他端と結合される結合部と、
前記本体部と前記結合部とを連結する連結部と、を含む、請求項5に記載のセンサー駆動装置。
【請求項8】
前記第1リードパターン部は、複数の第1リードパターンを含み、
前記第2リードパターン部は、複数の第2リードパターンを含み、
前記第2ワイヤ部は、複数の第2ワイヤを含み、
前記複数の第2ワイヤの個数は、前記複数の第1リードパターンの個数及び前記複数の第2リードパターンのそれぞれの個数と同じか少ない、請求項5に記載のセンサー駆動装置。
【請求項9】
前記第3基板は、前記第2リードパターン部が配置される絶縁層を含み、
前記第2リードパターン部は、前記第2ワイヤ部と連結される一端部及び前記第2パッドと連結される他端部が、前記絶縁層と光軸方向に重ならない、請求項6に記載のセンサー駆動装置。
【請求項10】
前記第2リードパターン部の連結部は、折り曲げられた領域を含む、請求項7に記載のセンサー駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、センサー駆動装置に関し、特にレンズバレルを中心に相対移動可能なセンサー駆動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、移動通信端末機、MP3プレーヤなどの携帯機器をはじめ、自動車、内視鏡、CCTVなどの電子機器にカメラ装置が搭載されている。このようなカメラ装置は、徐々に高画素中心に発展しており、小型化及び薄型化が進んでいる。さらに、現在、カメラ装置は、低コストの製造費用で多様な付加機能が実現できるように変化している。
【0003】
上記のようなカメラ装置は、レンズを収容するレンズバレル、レンズバレルに結合されるレンズホルダー、レンズホルダー内に配置されるイメージセンサー、及びイメージセンサーが装着される駆動基板を含む。このとき、レンズが被写体の映像信号をイメージセンサーに伝達する。そして、イメージセンサーが映像信号を電気信号に変換する。
【0004】
ここで、レンズとイメージセンサーとの間の距離として定義される焦点距離(focal length)によって、カメラ装置における映像信号の正確性が決定される。
【0005】
これにより、カメラ装置は、イメージセンサーに対してレンズバレルを相対移動させて焦点補償または揺れ補償を提供した。即ち、カメラ装置は、レンズを収容するレンズバレルをX軸、Y軸、及びZ軸に前記イメージセンサーに対して相対移動させた。このとき、カメラ装置は、前記レンズバレルを相対移動させるために少なくとも6つのスプリングなどの弾性部材を必要とした。そして、前記各弾性部材は、ボンディングのような方法によってレンズバレルと結合した。
【0006】
しかし、上記のような従来技術によるカメラ装置は、レンズバレルが相対移動することによりレンズバレルの上部に配置された上部プリングプレートと、レンズバレルの下部に配置された下部プリングプレートと、Z軸を固定するための弾性ワイヤー(elastic wire)のような構造物で構成され、これによりカメラ装置のモジュール構造が複雑であるという問題がある。
【0007】
また、従来技術によるカメラ装置は、レンズバレルを動かすための複数の弾性部材が必要であり、前記複数の弾性部材の組立工数が増加するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
実施例においては、新しい構造のセンサー駆動装置を提供できるようにする。
【0009】
また、実施例においては、レンズズバレルに対してイメージセンサーが相対移動できるようにしたセンサー駆動装置を提供することができる。
【0010】
また、実施例においては、X軸、Y軸、及びZ軸の移動だけでなく、チルト補正も可能なセンサー駆動装置を提供しようとする。
【0011】
また、実施例においては、オートフォーカス機能や、手ブレ補償機能を提供するためのスプリング構造を簡素化することができる基板、センサー駆動装置、及びこれを含むカメラモジュールを提供できるようにする。
【0012】
提案される実施例において、解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していないまた別の技術的課題は、下記の記載から提案される実施例が属する技術分野における通常の知識を有した者にとって明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
実施例に係るセンサー駆動装置は、第1リードパターン部及び第1パッドが形成された第1基板を含む固定部と、前記固定部と離間してセンサーを含む移動部と、前記移動部と前記固定部との間に配置されるワイヤ部と、を含み、前記ワイヤ部は、両端が前記第1パッドに連結され、前記固定部に対して前記移動部を移動させる形状保存合金の第1ワイヤ部と、一端が前記第1リードパターン部に連結され、他端が移動部に連結されて前記移動部を弾性支持する第2ワイヤ部と、を含む。
【0014】
また、前記移動部は、前記センサーが配置される第2基板を含み、前記第2基板は、前記第1ワイヤ部が結合されるヒンジ部を含む。
【0015】
また、前記第1ワイヤ部は、複数個で構成され、前記ヒンジ部は、前記第1ワイヤ部の数に対応して複数個で構成される。
【0016】
また、前記第2基板の上面は、角領域に対応する複数の第1領域と、前記複数の第1領域との間の複数の第2領域と、を含み、前記ヒンジ部は、前記第1領域に配置された第1ヒンジ部と、前記第2領域に配置された第2ヒンジ部と、を含む。
【0017】
また、前記第1ワイヤ部は、前記第1ヒンジ部と結合される第1グループの第1ワイヤ部と、前記第2ヒンジ部と結合される第2グループの第2ワイヤ部と、を含む。
【0018】
また、第1グループの第1ワイヤ部は、前記センサーが配置された第2基板を光軸を中心に回転させ、前記第2グループの第2ワイヤ部は、前記センサーが配置された第2基板を前記光軸と垂直方向に移動させる。
【0019】
また、前記移動部は、前記第2基板と連結される第3基板を含み、前記第3基板は、前記第2基板が配置される開口を含む。
【0020】
また、第3基板は、第2リードパターン部を含み、前記第2ワイヤ部の他端は、前記第2リードパターン部の一端と連結される。
【0021】
また、前記第2基板は、第2パッドを含み、前記第2リードパターン部の他端は、前記第2パッドと連結される。
【0022】
また、前記第2ワイヤ部は、前記第1基板と前記第2基板とを電気的に連結する。
【0023】
また、前記第2ワイヤ部は、前記センサー部を通じて取得された画像信号を前記第1基板に伝達する。
【0024】
また、前記第2リードパターン部は、本体部と、前記第2ワイヤ部の他端と結合される結合部と、前記本体部と結合部とを連結する連結部とを含む。
【0025】
また、前記第1リードパターン部は、複数の第1リードパターンを含み、前記第2リードパターン部は、複数の第2リードパターンを含み、前記第2ワイヤ部は、複数の第2ワイヤを含み、前記複数の第2ワイヤの数は、前記複数の第1リードパターンの数及び前記複数の第2リードパターンのそれぞれの数と同じか少ない。
【0026】
また、前記第3基板は、前記第2リードパターン部が配置される絶縁層を含み、前記第2リードパターン部は、前記第2ワイヤ部に連結される一端部及び前記第2パッドに連結される他端部が前記絶縁層と光軸方向に重ならない。
【0027】
また、前記第2リードパターン部の連結部は、折り曲げられた領域を含む。
【0028】
また、前記センサー駆動装置は、前記第2基板と前記第3基板との間に配置されるホルダーを含み、前記ホルダーは、前記第2ワイヤ部が通過する孔が形成される。
【発明の効果】
【0029】
実施例によれば、カメラモジュールのOIS及びAF機能を実現するために、従来のレンズバレルを移動させる代わりに、イメージセンサーをレンズバレルに対してX軸、Y軸、及びZ軸方向に相対移動させる。これにより、実施例に係るカメラモジュールは、OIS及びAF機能を実現するための複雑なスプリング構造を除去することができ、したがって構造を簡素化することができる。また、実施例に係るイメージセンサーをレンズバレルに対して相対移動させることにより、既存のコントラスト安定な構造を形成することができる。
【0030】
また、実施例によれば、形状保存合金からなるワイヤを用いてイメージセンサーが取り付けられた第2基板を第1基板に対して相対移動させる。これにより、実施例においては、OIS動作に必要なマグネットやコイルなどの部品を除去することができ、それにより製品単価を削減することができる。また、実施例によれば、上記のような部品除去によりカメラモジュールの全体の厚さを薄くすることができる。また、実施例によれば、上記OIS動作のための駆動部を形状保存合金のワイヤを使用し、これによりAFモジュールとの磁界干渉を完全に解決することができる。
【0031】
また、実施例によれば、イメージセンサーと電気的に連結される端子部がスプリング構造を有するようにしながら、絶縁層と垂直方向内で重なり合わない位置で浮遊して配置されるようにする。したがって、カメラモジュールは、イメージセンサーを安定して弾性的に支持しながら、レンズバレルに対してイメージセンサーを移動させることができる。
【0032】
上記のような実施例によれば、イメージセンサーに対して手ブレと対応するX軸方向シフト、Y軸方向シフト及びZ軸中心の回転を行うことができ、これによりイメージセンサーに対する手ブレ補正に対応するレンズに手ブレ補正を一緒に行うことができ、これにより、より向上した手ブレ補正機能を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】比較例に係るカメラモジュールを示す図である。
図2】本実施例に係るカメラ装置の斜視図である。
図3図2のA-Aから見た断面図である。
図4】本実施例に係るカメラ装置の分解斜視図である。
図5図4に示す第1アクチュエータの分解斜視図である。
図6】(a)図5のベースの平面図である。(b)図5の第1アクチュエータの平面図である。(c)図5の第1アクチュエータの底面図である。
図7】実施例に係る第2アクチュエータの分解斜視図である。
図8】実施例に係る固定部の分解斜視図である。
図9】実施例に係る図8の第1基板の平面図である。
図10】実施例に係る第1基板と形状保存合金の第1ワイヤ部との結合図である。
図11】第1基板の上面をより具体的に示す図である。
図12】実施例に係る移動部の分解斜視図である。
図13図12の第2基板の平面図である。
図14】実施例における第2基板と形状保存合金のワイヤとの結合図である。
図15】実施例における第2基板の底面図である。
図16】実施例の第3基板の分解斜視図である。
図17】実施例に係る第3基板の平面図である。
図18図17の特定領域を拡大した拡大図である。
図19】第2基板と第3基板との結合図である。
図20】本実施例に係る光学機器の斜視図である。
図21図20に示す光学機器の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する
【0035】
但し、本発明の技術思想は、説明されるいくつかの実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現され、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例の間、その構成要素のうち1つ以上を選択に結合、置換して使用することができる。
【0036】
また、本発明の実施例において使用される用語(技術及び科学的用語を含む)は、明らかに特に定義され記述されない限り、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者にとって一般的に理解され得る意味と解釈され、事前に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮して、その意味を解釈することができるであろう。また、本発明の実施例で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。
【0037】
本明細書において、単数形は、文言で特別に言及しない限り、複数形も含むことができ、「A及び(と)B、Cのうちの少なくとも1つ(又は1つ以上)」と記載される場合、A、B、Cと組み合わせするすべての組み合わせのうち1つ以上を含むことができる。また、本発明の実施例の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。
【0038】
このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって該当構成要素の本質や順序又は手順などが限定されない。そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、又は連結される場合のみならず、その構成要素とその他の構成要素の間にあるまた他の構成要素によって「連結」、「結合」又は「接続」される場合も含むことができる。
【0039】
また、各構成要素の「上(上部)又は、下(下部)」に形成又は配置されると記載される場合、上(上部)又は下(下部)は、2つの構成要素が互いに直接接触 する場合のみならず、1つ以上のまた他の構成要素が前記2つの構成要素の間に形成又は配置される場合も含む。また、「上(上部)又は下(下部)」と表現される場合、1つの構成要素を基準として上側方向のみならず、下側方向の意味も含むことができる。
【0040】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明すると、次の通りである。
【0041】
図1は、比較例に係るカメラモジュールを示す図である。
【0042】
OIS(Optical Image Stabilizer)機能とAF(Auto Focusing)機能を備えたカメラモジュールは、少なくとも2つのスプリングプレートが必要である。
【0043】
比較例に係るカメラモジュールは、スプリングプレートが2つであり得る。比較例に係るカメラモジュールは、スプリングプレートに少なくとも6つのスプリングなどの弾性部材が必要である。
【0044】
図1を参照すると、比較例に係るカメラモジュールは、レンズアセンブリ、赤外線遮断フィルタ部、及びセンサー部を含む光学系を含む。即ち、比較例に係るカメラモジュールは、レンズバレル10、レンズアセンブリ20、第1弾性部材31、第2弾性部材32、第1ハウジング41、第2ハウジング42、赤外線遮断フィルタ部50、センサー部60、回路基板80、及び駆動部71、72、73、74を含む。
【0045】
このとき、レンズバレル10は、第1ハウジング41と連結される。即ち、レンズバレル10は、第1ハウジング41に第1弾性部材31を介して連結される。即ち、レンズバレル10は、第1ハウジング41に第1弾性部材31によって流動可能に連結される。このとき、第1弾性部材31は、複数のスプリング(図示せず)を含む。例えば、第1弾性部材31は、レンズバレル10の複数の地点で前記レンズバレル10と第1ハウジング41との間を連結する。
【0046】
第2弾性部材32は、前記第1ハウジング41及び前記第1ハウジング41を収容する第2ハウジング42に連結される。前記第2弾性部材32は、前記第1ハウジング41を前記第2ハウジング42に流動可能に固定させる。前記第2弾性部材32は、複数のスプリングを含む。詳細には、前記第2弾性部材32は、板状スプリングを含む。
【0047】
このとき、第1弾性部材31は、レンズバレル10を支持しながら、前記レンズバレル10をセンサー部60に対して垂直方向(Z軸方向)に相対移動させる。このために、第1弾性部材31は、少なくとも4つ以上のスプリングを含む。
【0048】
また、第2弾性部材32は、レンズバレル10を支持しながら、前記レンズバレル10をセンサー部60に対して水平方向(X軸方向及びY軸方向)に相対移動させる。このために、第2弾性部材32は少なくとも2つ以上のスプリングを含む。
【0049】
上記のように、比較例に係るカメラモジュールは、レンズバレル10がX軸、Y軸、及びZ軸方向に移動することのよりOIS及びAFが行われる。このために、比較例に係るカメラモジュールは、少なくとも6つのスプリングなどの弾性部材が必要である。また、比較例に係るカメラモジュールは、上記のような弾性部材を支持するための2つのスプリングプレートが必要である。また、比較例に係るカメラモジュールは、レンズバレル10のZ軸を固定する弾性ワイヤなどの追加の部材が必要である。したがって、比較例に係るカメラモジュールは、レンズバレルをX軸、Y軸、及びZ軸に移動させるためのスプリング構造物が複雑である。
【0050】
また、比較例に係るカメラモジュールは、弾性部材をレンズバレル10と結合させるために、手作業でそれぞれの弾性部材をボンディングする作業を行わなければならない。これにより、比較例に係るカメラモジュールは、製造工程が煩雑であり、製造に時間が多くかかる。
【0051】
また、比較例に係るカメラモジュールは、レンズバレル10のチルト機能を提供するが、実質的に画像に対するチルト補正は難しい構造である。即ち、レンズバレル10がセンサー部60に対して回転するとしても、センサー部60に入射する画像には変化がないため、画像に対するチルト補正が難しい形態であり、さらにチルト機能自体が不要であった。
【0052】
以下では、実施例に係るイメージセンサー用基板、カメラモジュール及びこれらを含むカメラ装置について説明する。
【0053】
以下で使用される「光軸(Optical Axis)方向」は、レンズ駆動装置に結合されるレンズ及び/またはイメージセンサーの光軸方向として定義される。
【0054】
以下で使用される「垂直方向」は、光軸方向と平行な方向であり得る。垂直方向は「z軸方向」に対応し得る。以下で使用される「水平方向」は、垂直方向と垂直な方向であり得る。即ち、水平方向は、光軸に垂直な方向であり得る。したがって、水平方向は、「x軸方向」及び「y軸方向」を含むことができる。
【0055】
以下で使用される「オートフォーカス機能」は、イメージセンサーに被写体の鮮明な画像が得られるように被写体の距離に応じてレンズを光軸方向に移動させてイメージセンサーとの距離を調節することによって、被写体に対する焦点を自動的に合わせる機能と定義する。一方、「オートフォーカス」は、AF(Auto Focus)と対応することができる。
【0056】
以下で使用される「手ブレ補正機能」は、外力によってイメージセンサーで発生する振動(動き)を相殺するようにレンズ及び/またはイメージセンサーを移動させる機能と定義する。一方、「手ブレ補正」は「OIS(Optical Image Stabilization)」と対応することができる。
【0057】
図2は、本実施例に係るカメラ装置の斜視図であり、図3は、図2のA-Aから見た断面図であり、図4は、本実施例に係るカメラ装置の分解斜視図である。
【0058】
実施例におけるカメラ装置は、カメラモジュール(camera module)を含むことができる。カメラ装置は、レンズ駆動装置を含むことができる。ここで、レンズ駆動装置は、ボイスコイルモータVCM(Voice Coil Motoer)であり得る。レンズ駆動装置は、レンズ駆動モータであり得る。レンズ駆動装置は、レンズ駆動アクチュエータであり得る。レンズ駆動装置は、AFモジュールを含むことができる。レンズ駆動装置は、OISモジュールを含むことができる。
【0059】
<カメラ装置>
カメラ装置は、レンズモジュール100を含むことができる。
【0060】
レンズモジュール100は、レンズ及びレンズバレルを含むことができる。レンズモジュール100は、1つ以上のレンズ及び1つ以上のレンズを収容することができるレンズバレルを含むことができる。但し、レンズモジュール100の一構成がレンズバレルに限定されるものではなく、1つ以上のレンズを支持できるホルダー構造であればいずれでも可能である。レンズモジュール100は、第1アクチュエータ200に結合されて移動することができる。レンズモジュール100は、一例として、第1アクチュエータ200の内側に結合され得る。これにより、レンズモジュール100は、前記第1アクチュエータ200の内側で第1アクチュエータ200の動きに応じて移動することができる。レンズモジュール100は、第1アクチュエータ200とねじ結合することができる。レンズモジュール100は、一例として、第1アクチュエータ200と接着剤(図示せず)によって結合することができる。一方、レンズモジュール100を通過した光はイメージセンサーに照射され得る。一方、レンズモジュール100は、一例として5枚レンズを含むことができる。
【0061】
カメラ装置は、アクチュエータを含むことができる。
【0062】
具体的には、カメラ装置は、レンズモジュール100をシフトさせるための第1アクチュエータ200を含むことができる。前記第1アクチュエータ200は、AFモジュールであり得る。第1アクチュエータ200は、前記レンズモジュール100を上下方向(明確に光軸方向)に移動させることができる。即ち、第1アクチュエータ200は、前記レンズモジュール100を光軸方向に移動させてオートフォーカス機能を行うことができる。
【0063】
第2アクチュエータ400は、イメージセンサー422を駆動することができる。第2アクチュエータ400は、イメージセンサー422をチルトまたは回転させることができる。第2アクチュエータ400は、イメージセンサー422を移動させることができる。第2アクチュエータ400は、イメージセンサー422を光軸に垂直な第1方向に移動させ、前記光軸と第1方向に垂直な第2方向に移動させ、前記光軸に基準に回転させることができる。このとき、前記第1方向はx軸方向であり、前記第2方向はy軸方向であり、前記光軸はz軸方向であり得る。
【0064】
一方、第1アクチュエータ200及び第2アクチュエータ400は、レンズモジュール100及びイメージセンサー422をそれぞれ移動させるための駆動部を含むことができる。即ち、第1アクチュエータ200は、第1駆動部(後述)を含むことができる。また、第2アクチュエータ400は、第2駆動部(後述)を含むことができる。前記第1及び第2駆動部は、互いに異なる構成を含むことができる。例えば、前記第1駆動部は、コイル及びマグネットを含むことができる。これとは異なり、第2駆動部は、形状保存合金のワイヤを含むことができる。
【0065】
そして、第1駆動部は、コイルとマグネットとの間に電磁力を発生させてレンズモジュール100を駆動させることができる。また、第2駆動部は、形状保存合金のワイヤの特性を利用してイメージセンサー422を駆動させることができる。
【0066】
カメラ装置は、ケースを含むことができる。
【0067】
ケースは、第1ケース300及び第2ケース500を含むことができる。第1ケース300は、カメラ装置の上部領域をカバーする上部ケースであり得る。このとき、第1ケース300は、シールド缶であり得る。
【0068】
第1ケース300は、カメラ装置を構成する第1アクチュエータ200及び第2アクチュエータ400の側部を囲んで配置され得る。第1ケース300は、上面に第1オープン領域310が形成され得る。第1ケース300の第1オープン領域310は、中空孔であり得る。前記第1ケース300の第1オープン領域310には、前記第1アクチュエータ200に結合されたレンズモジュール100が配置され得る。このとき、前記第1ケース300の第1オープン領域310は、前記レンズモジュール100の直径よりも大きい直径を有することができる。
【0069】
具体的には、第1ケース300は、上板及び前記上板の縁部で湾曲または折り曲げられて下方に延びる複数の側板を含むことができる。例えば、第1ケース300の上板は正方形の形状を有することができ、これにより、前記上板の4つの縁部から下方に延びる4つの側板を含むことができる。例えば、第1ケース300は、上面にレンズモジュール100が挿入される第1オープン領域310が形成され、下面が開口し、角がラウンドした直方体形状であり得る。
【0070】
一方、第1ケース300の4つの側板のうちいずれか一つの側板には、第2オープン領域320が形成され得る。前記第2オープン領域320は、前記第1ケース300内に配置される第1アクチュエータ200の一部の構成を外部に露出させる露出孔であり得る。例えば、第1ケース300の第2オープン領域320は、前記第1アクチュエータ200の軟性回路基板260の端子262を露出させることができる。前記第2オープン領域320は、前記軟性回路基板260の端子と後述する第2アクチュエータの第1基板との結合のために行われるはんだ付けのための開口部であり得る。
【0071】
第2ケース500は、カメラ装置の下部領域をカバーする下部ケースであり得る。第2ケース500は、前記第1ケース300のオープンされた下部領域を閉鎖することができる。
【0072】
カメラ装置を構成する第1アクチュエータ200及び第2アクチュエータ400は、前記第1ケース300及び前記第2ケース500によって形成される収容空間内に配置され得る。
【0073】
イメージセンサー422は、第2アクチュエータ400を構成する第2基板(後述)に結合され得る。好ましくは、第2アクチュエータ400は、固定部410及び移動部420で構成され得る。そして、第2アクチュエータ400の移動部は、第1ワイヤ部430及び前記第2ワイヤ部440を介して前記固定部410に連結され得る。このとき、前記第1ワイヤ部430は、上述したような形状保存合金のワイヤである。前記第1ワイヤ部430は、前記イメージセンサー422の駆動ワイヤであり得る。即ち、前記第1ワイヤ部430は、前記イメージセンサー422をチルトさせるためのワイヤであり得る。前記第2ワイヤ部440は、信号伝送ワイヤであり得る。好ましくは、前記第2ワイヤ部440は、前記イメージセンサー422と電気的に連結される連結ワイヤであり得る。より好ましくは、前記第2ワイヤ部440は、前記固定部410に対して、前記移動部420を弾性支持しながら、前記固定部410に含まれる基板と一端が連結され、移動部420に含まれる基板と他端とが連結され得る。また、前記第2ワイヤ部440は、前記移動部420を構成するイメージセンサー422に信号を送信することができる。また、前記第2ワイヤ部440は、前記イメージセンサー422から得られた信号を前記固定部410を構成する基板に伝達することができる。これについては、以下でより詳細に説明する。
【0074】
前記第2アクチュエータ400の移動部420は、前記第1ワイヤ部430を介して提供される駆動力によって前記固定部に対して相対移動することができる。ここで、移動部420が移動することは、前記固定部410の第1方向への移動、第2方向への移動、及び光軸方向への移動または回転のすべてを含むことができる。
【0075】
そして、イメージセンサー422は、CCD(charge coupled device、電荷結合素子)、MOS(metal oxide semi-conductor、金属酸化物半導体)、CPD、及びCIDのうちいずれか一つであり得る。
【0076】
本実施例において、イメージセンサー422は、x軸、y軸、及びz軸を中心に回転されることがある。イメージセンサー422は、x軸、y軸、及びz軸を中心に移動されることがある。イメージセンサー422は、x軸、y軸、及びz軸を中心にチルトされることがある。
【0077】
即ち、イメージセンサー422は、第2アクチュエータ400の移動部420に結合され、前記第2アクチュエータ400の移動部が前記第2アクチュエータ400の固定部に対して相対移動するとき、前記第2アクチュエータ400の移動部と共に前記第2アクチュエータ400の固定部に対して相対移動することができる。その結果、手ブレ補正機能が行われ得る。
【0078】
本実施例におけるカメラ装置は、レンズモジュール100に対してイメージセンサモジュール400を相対移動させて手ブレ補正機能及び/またはオートフォーカス機能を行う。
【0079】
即ち、最近、カメラ技術が発展するにつれて画像解像度が増加しており、これによりイメージセンサー422のサイズも大きくなっている。このとき、イメージセンサー422のサイズが大きくなる状況でレンズモジュール100のサイズ及びレンズモジュール100をシフトさせるためのアクチュエータの部品も大きくなっている。これにとり、レンズモジュール100の自重だけでなく、レンズモジュール100をシフトするための他のアクチュエータ部品の重さが増加するにつれて、従来のVCM技術を用いてレンズモジュール100を安定的にシフトするには無理があり、信頼性の面でも多くの問題が発生している。
【0080】
これにより、本実施例においては、レンズシフト方式を実現する第1アクチュエータ200を用いてAFを行い、イメージセンサシフト方式を実現する第2アクチュエータ400を用いてOISを行うことにより、カメラ装置の信頼性を向上できるようにする。
【0081】
さらに、カメラ装置における手ブレには5軸手ブレが存在する。例えば、5軸手ブレは、角度で振れる2つの手ブレと、シフトで振れる2つの手ブレと、回転で振れる1つの手ブレが存在する。このとき、レンズシフト方式では4軸手ブレ補正のみが可能であり、回転で振れる手ブレについては補正が不可能である。これは、回転で発生する手ブレについては光学モジュールの回転で補正をしなければならないが、レンズモジュール100を回転させても入射する光路はそのまま維持され、これによりレンズシフト方式では5軸手ブレ補正が不可能である。したがって、本実施例においては、センサシフト方式を適用して5軸手ブレ補正を可能にしながら、上述したようなカメラ技術の発展に伴うレンズシフト方式の信頼性問題を解決できるようにする。
【0082】
以下では、実施例に係るカメラ装置の各構成についてより具体的に説明する。
【0083】
<第1アクチュエータ>
図5は、図4に示す第1アクチュエータの分解斜視図であり、図6の(a)は、図5のベースの平面図であり、図6の(b)は、図5の第1アクチュエータの平面図であり、図6の(c)は、図5の第1アクチュエータの底面図である。
【0084】
図5及び図6を参照すると、第1アクチュエータ200は、ベース210、ボビン220、第1弾性部材230、第2弾性部材240、第1駆動部250を含むことができる。
【0085】
実施例における第1アクチュエータ200は、ボビン220が第1弾性部材230及び第2弾性部材240を介してベース210に上下方向に弾性支持され、ボビン220に配置された第1駆動部250の電磁的相互作用によりボビン220を上下方向に移動することができる。これにより、前記ボビン220に結合されたレンズモジュール100は、光軸方向に移動することができる。そして、レンズモジュール100が光軸方向に移動することによってオートフォーカス(AF)機能が行われ得る。
【0086】
ベース210は、第1アクチュエータ200の固定部材であり得る。ベース210は、第1ケース300の内側に配置されて前記第1ケース300に結合され得る。
【0087】
ベース210は、中央に第1開口部213が形成された本体211を含むことができる。前記本体211の形状は、前記第1ケース300に対応する形状を有することができる。例えば、ベース210の本体211の形状は、前記第1ケース300が有する形状に対応する直方体形状または四角断面形状を有することができる。
【0088】
ベース210の本体211の上面には、複数の第1突起212が形成される。前記複数の第1突起212は、前記本体211の上面から上側方向に突出して形成され得る。また、これに対応して、前記本体211の下面にも下側方向に突出して形成された複数の下側突起(図示せず)が形成され得る。前記複数の第1突起212は、前記ベース210の上に配置される第1弾性部材230を固定させるための固定突起であり得る。前記複数の第1突起212は、前記ベース210の本体211の上面の4つの角領域にそれぞれ配置され得る。
【0089】
前記ベース210の本体211には、第1開口部213が形成される。第1開口部213は、ボビン220の形状に対応する形状を有することができる。一例として、ボビン220は、四角板形状を有し、これにより前記第1開口部213も四角形状を有することができる。但し、これに限定されず、前記ボビン220は、円筒形状を有することができ、これにより前記第1開口部213も円形状を有することができる。前記第1開口部213のサイズは、前記ボビン220のサイズよりも大きくてもよい。一例として、前記第1開口部213内にボビン220が挿入された状態で、前記ベース210の本体211の内側面と前記ボビン220の外側面との間には、一定ギャップが存在することがある。
【0090】
前記ベース210の本体211の内側面には、段差215が形成され得る。前記段差215は、前記第1開口部213内に配置されたボビン220を選択的に支持しながら、前記ボビン220の動きを制限することができる。例えば、段差215は、前記ボビン220の下側方向への移動を制限するストッパ機能を有することができる。即ち、ノーマル状態でのボビン220は、前記第1開口部213内に配置された状態で前記段差215と接触せず、前記ボビン220が下方向への動きの制限範囲まで移動した場合に前記段差215と接触することができる。
【0091】
一方、ベース210の本体211の内側面には、外側方向に陥没した第1リセス217が形成され得る。第1リセス217は、前記本体211の内側面のうち互いに対向する2つの内側面にそれぞれ形成された第1-1リセス217a及び第1-2リセス217bを含むことができる。前記第1-1リセス217a及び第1-2リセス217bには、ボビン220の少なくとも一部が配置され得る。例えば、前記第1-1リセス217a及び第1-2リセス217bには、前記ボビン220に形成されたセンサマグネット装着部(図示せず)が配置され得る。前記第1-1リセス217a及び第1-2リセス217bは、前記ボビン220のセンサマグネット装着部に装着されたセンサマグネット253、254と軟性回路基板260に装着されたドライバIC(図示せず)の間隔を最小にするために形成され得る。
【0092】
ベース210の本体211の下面には、第1開口部213を中心に互いに対向する領域に第1駆動マグネット装着溝216が形成される。即ち、ベース210の本体211の下面の第1領域には、第1-1駆動マグネット装着溝216aが形成される。そして、前記ベース210の本体211の下面のうち、前記第1領域と対向する第2領域には、第1-2駆動マグネット装着溝216bが形成される。前記第1-1駆動マグネット装着溝216aには、第1-1駆動マグネット252bが配置され、第1-2駆動マグネット装着溝216bには、第1-2駆動マグネット252aが配置され得る。このとき、実施例における第1アクチュエータ200は、互いに対向して配置された2つの駆動マグネット252a、252bを用いてボビン220を光軸方向に移動させる。このとき、前記2つの第1駆動マグネット252a、252bのみで前記ボビン220を光軸方向に移動させるために、前記第1駆動マグネット252a、252bは長手方向に長く延びて配置され得る。このとき、前記第1駆動マグネット252a、252bは、光軸方向内で第2アクチュエータ400の第2駆動マグネット(後述)との重なり領域を最小化するために、前記本体211の下面の角領域を除いた領域に配置され得る。また、前記第1駆動マグネット252a、252bは、前記第2アクチュエータ400の第2駆動マグネットとの磁界干渉が発生することがある。このとき、前記第1駆動マグネット252a、252bは、前記ベース210の本体211に固定された状態で配置される。また、前記第2アクチュエータ400の第2駆動マグネットも移動部ではなく固定部に固定されて配置される。このように、本実施例においては、第1駆動マグネット252a、252bと第2駆動マグネットがそれぞれ固定位置に配置される。即ち、実施例においては、レンズシフト及びイメージセンサシフトに応じて動く部分にコイルが配置されるようにし、これにより駆動マグネットが固定された所に引き続き位置しているようにして、相互間の磁界干渉を最小限に抑えるようにする。
【0093】
一方、ベース210の本体211は、軟性回路基板260が挿入される基板溝214を含む。このとき、前記軟性回路基板260は、前記基板溝214内に垂直方向に立てられた状態で挿入され得る。このとき、基板溝214は、少なくとも1回折り曲げられる曲げ形状を有することができる。即ち、前記基板溝214には、軟性回路基板260が挿入される。このとき、前記軟性回路基板260は、一面に配置されるドライバICを含む。前記ドライバICは、ホールセンサ内蔵ドライバであり得る。これにより、ドライバICは、センサマグネット253、254の位置に応じて変化する電界の強さの変化を感知してレンズモジュール100の位置を感知し、これによって出力信号を制御することができる。
【0094】
このとき、前記ドライバICは、前記センサマグネット253、254と対向して配置される。このとき、前記センサマグネット253、254と前記ドライバICとの間の距離が近いほど、前記ドライバICを介して取得される前記ボビン220またはレンズモジュール100の位置感知情報の精度が向上し得る。また、前記軟性回路基板260は、第2アクチュエータ400の第1基板(後述)と電気的に連結される端子262を含む。このとき、前記端子262と前記第1基板との間の電気的連結のためにはんだ付けなどの工程を行わなければならない。これにより、前記端子262は、前記ベース210の外面に近く位置しなければならない。
【0095】
即ち、軟性回路基板260は、端子262が配置される第1基板領域261と、ドライバICが配置される第2基板領域262とを含む。そして、前記軟性回路基板260は、前記第1基板領域261がベース210の外側面に隣接して位置し、前記第2基板領域263は、前記ベース210の内側面に隣接して位置し、このために、前記第1基板領域と第2基板領域との間は、曲げ領域を含むことができる。
【0096】
前記ベース210の第1開口部213内には、ボビン220が配置される。
【0097】
ボビン220は、中央に第2開口部221が形成され得る。前記第2開口部221は、レンズモジュール100に対応する形状を有することができる。例えば、第2開口部221は、レンズモジュール100が有する形状に対応する円形状を有することができるが、これに限定されない。ボビン220は、レンズモジュール100と結合され得る。例えば、レンズモジュール100は、ボビン220の第2開口部221に挿入されて前記ボビン220と結合され得る。
【0098】
ボビン220の上面には、第1弾性部材230と接触する複数の第2突起223が形成され得る。前記複数の第2突起223は、前記ボビン220に前記第1弾性部材223が弾性支持されるようにしながら、前記ボビン220の上側方向への移動範囲を制限するストッパであり得る。例えば、前記ボビン220が上側方向への移動範囲を外れる場合、前記第2突起223は、ボビン220の上部に位置する第1ケース300の上面の内側面と接触して、前記ボビン220の移動を制限することができる。
【0099】
ボビン220の外側面には、第1コイル部251が巻線されるコイル巻線部222が形成され得る。例えば、ボビン220の外側面には、内側方向に凹んだリセス状のコイル巻線部222が形成され得る。そして、コイル巻線部222には、第1コイル部251が巻線され得る。第1コイル部251は、「コイルブロック」の形態であり得る。第1コイル部251は「電磁石」であり得る。第1コイル部251は、前記第1駆動マグネット252a、252bと対向して配置され、それに応じて前記第1駆動マグネット252a、252bと電磁的相互作用して電磁力を発生させることができる。このとき、第1コイル部251は、第2弾性部材240と電気的に連結され得る。これにより、第1コイル部251は、第2弾性部材240から電流を供給されて電磁力を発生させることができる。その結果、ボビン220は、光軸方向に移動してAF機能を行うことができる。
【0100】
ボビン220の外側面のうち、前記第1駆動マグネット252a、252bと対向する外側面を除いた残りの外側面には、前記ベース210の内側面方向に突出して、センサマグネット253、254が配置可能なセンサセンサマグネット装着部(図示せず)が形成され得る。そして、センサマグネット253、254は、前記センサマグネット装着部に装着されて、前記ベース210の前記第1-1リセス217a及び第1-2リセス217b内に位置することができる。前記センサマグネット253、254は、前記ボビン220が移動するにつれて前記ボビン220と共に移動する。そして、前記センサマグネット253、254の位置に応じて、前記軟性回路基板260に配置されたドライバICで感知される磁界の大きさが変化し、前記ドライバICは、変化する磁界の大きさの変化に基づいて、前記センサマグネット253、254、さらに前記ボビン220の位置、さらに前記レンズモジュール100の位置を感知することができる。
【0101】
第1弾性部材230は、ベース210及びボビン220の上側に配置される。第2弾性部材240は、ベース210及びボビン220の下側に配置される。これにより、ボビン220は、前記ベース210の第1開口部内で前記第1弾性部材230及び第2弾性部材240によって上下方向に弾性支持され得る。
【0102】
第1弾性部材230は、板スプリング(plate spring)であり得る。第1弾性部材230は金属であり得る。これとは異なり、第1弾性部材230は非磁性であり得る。したがって、第1弾性部材230は、第1駆動マグネット252a、252bの磁力と第1コイル部251の電磁力に影響を受けないことがある。
【0103】
第1弾性部材230は、ベース210の上に配置され得る。また、第1弾性部材230は、ボビン220の上に配置され得る。第1弾性部材230は、ベース210及びボビン220と結合され得る。即ち、第1弾性部材230は、ベース210と結合される第1-1弾性部231と、前記第1-1弾性部231から延びてボビン220と結合される第1-2弾性部233を含むことができる。第1-1弾性部232は、前記ベース210の本体211の上面に配置された複数の第1突起212に挿入される結合溝232が形成され得る。これにより、第1弾性部材230は、前記結合溝232が前記第1突起212に結合された状態でボビン220の上側を弾性支持することができる。また、第1弾性部材230は、中央に前記レンズモジュール100が挿入される開口部234を含むことができる。
【0104】
第2弾性部材240は、ベース210の下に配置され得る。また、第2弾性部材240は、ボビン220の下に配置され得る。第2弾性部材240は、ベース210及びボビン220と結合され得る。即ち、第2弾性部材240は、ベース210と結合される第2-1弾性部241と、ボビン220と結合する第2-2弾性部242とを含むことができる。これにより、前記第2弾性部材240は、前記ベース210に結合された状態で前記ボビン220の下側を弾性支持することができる。また、第2弾性部材240は、中央に前記レンズモジュール100が挿入される開口部243を含むことができる。
【0105】
第2弾性部材240は、第1コイル部251と電気的に連結され得る。第2弾性部材240は、軟性回路基板260と電気的に連結され得る。第2弾性部材240は、第1コイル部251と軟性回路基板260との間を電気的に連結することができる。したがって、軟性回路基板260から第2弾性部材240を介して第1コイル部251に電流を供給することができる。この場合、第1コイル部251に供給される電流の方向、波長、強さなどが制御され得る。
【0106】
<第2アクチュエータ>
以下では、第2アクチュエータ400について説明する。
【0107】
第2アクチュエータ400は、第1アクチュエータ200の下部に位置し、前記第1アクチュエータ200とは別に動作してイメージセンサー422をシフトさせることができる。
【0108】
このために、第2アクチュエータ400は、位置が固定される固定部410と、前記固定部に結合された状態で第1ワイヤ部430の駆動力により位置が移動する移動部420とを含むことができる。
【0109】
図7は、実施例に係る第2アクチュエータの分解斜視図であり、図8は、実施例に係る固定部の分解斜視図であり、図9は。図8の第1基板の平面図であり、図10は、実施例に係る第1基板と形状保存合金の第1ワイヤ部との結合図であり、図11は、第1基板の上面をより具体的に示す図であり、図12は、実施例に係る移動部の分解斜視図であり、図13は、図12の第2基板の平面図であり、図14は、実施例における第2基板と形状保存合金のワイヤとの結合図であり、図15は、実施例における第2基板の底面図であり、図16は、実施例の第3基板の分解斜視図であり、図17は、実施例に係る第3基板の平面図であり、図18は、図17の特定領域を拡大した拡大図であり、図19は、第2基板と第3基板との結合図である。
【0110】
図7図19を参照すると、第2アクチュエータ400は、固定部410、移動部420、第1ワイヤ部430、及び第2ワイヤ部440を含むことができる。実施例により、第2アクチュエータ400は、ハウジング(図示せず)をさらに含むことができる。
【0111】
固定部410と移動部420は、第2ワイヤ部440によって互いに電気的に連結される。ここで、第2ワイヤ部440の長さは、固定部410の厚さ及び移動部420の厚さの両方を合わせたものよりも大きくてもよい。これにより、前記固定部410の下に配置される移動部420は、前記固定部410と一定間隔で離隔した位置に 置かれることがある。
【0112】
即ち、移動部420は、前記第2ワイヤ部440によって、前記固定部410に吊り下げられた状態(プライされた状態)で後述する前記第1ワイヤ部430によって発生する駆動力によって固定部410に対して相対移動することができる。
【0113】
第2ワイヤ部440は、固定部410を構成する基板と、移動部420を構成する基板とを電気的に連結することができる。前記第2ワイヤ部440は、弾性を有することができる。前記第2ワイヤ部440は、弾性部材であり得る。前記第2ワイヤ部440は、ワイヤスプリングであり得る。前記第2ワイヤ部440は、前記固定部410と移動部420との間を一定間隔離隔させた状態で、前記固定部410の基板の回路パターンと、移動部420の基板の回路パターン間を電気的に連結することができる。前記第2ワイヤ部440は、金属で形成され得る。前記第2ワイヤ部440は、前記固定部410に対して前記移動部420を弾性的に支持することができる。
【0114】
前記第2ワイヤ部440は、複数の第2ワイヤを含むことができる。前記第2ワイヤ部440に含まれる複数の第2ワイヤの個数は、前記固定部410と移動部420との間で送受信する信号のチャネル数に対応することができる。第2ワイヤ部440は、固定部410と移動部420の4つのコーナーのうち隣接するコーナーとの間の側面にそれぞれ9個ずつ合計36個の第2ワイヤを含むことができる。ここで、実質的に第2ワイヤ部430は、固定部410を構成する第1基板と移動部420を構成する第3基板600との間を電気的に連結することができる。但し、以下では説明の便宜上、第2ワイヤ部440が固定部410と移動部420との間を連結するものとして説明する。
【0115】
第2ワイヤ部440は、固定部410と移動部420のそれぞれの第1側に配置される9個の第2-1ワイヤ441と、第2側に配置される9個の第2-2ワイヤ442と、第3側に配置される9個の第2-3ワイヤ443と、第4側に配置される9 個の第2-4ワイヤ444と、を含むことができる。
【0116】
即ち、前記第2ワイヤ部440は、固定部410と移動部420との間の4つの側にそれぞれ均等に分散配置され得る。即ち、第2ワイヤ440は、4つの側でそれぞれ対向する側と上下対称構造をなすことができる。このとき、前記第2ワイヤ部440は、信号を伝達しながら、固定部410に対して移動部420を弾性的に支持しなければならない。ここで、前記第2ワイヤ部440が非対称に配置される場合、移動部420が正常なシフト動作ができなくなり、これにより、前記第2ワイヤ部440が多く配置された部分と、他の部分との間の移動量に差が生じ、これによる動作の信頼性に問題が発生することがある。したがって、実施例においては、前記第2ワイヤ部440を円形にそれぞれの領域に均一に配置してイメージセンサシフト動作の信頼性を向上させるようにする。
【0117】
一方、固定部410は、第1基板410であり得る。これにより、以下では、固定部410と第1基板410には同一符号を付して説明する。また、固定部410は、第1基板410の下部に配置される第1ホルダー410-1を選択的にさらに含むことができる。
【0118】
第1基板410は、中央に第1オープン領域413が形成され得る。また、第1ホルダー410-1は、前記第1オープン領域413と光軸方向に重なる領域に形成される第2オープン領域410-1aを含むことができる。前記第1オープン領域413及び第2オープン領域410-1aは、互いに同一のサイズを有してもよく、これとは異なり、互いに異なるサイズを有してもよい。また、前記第1オープン領域413及び第2オープン領域410-1aは、互いに同一の形状を有してもよく、これとは異なり、互いに異なる形状を有してもよい。前記第1オープン領域413及び第2オープン領域410-1aは、光軸方向に互いに重なることがある。好ましくは、前記第1オープン領域413及び第2オープン領域410-1aは、光軸方向でイメージセンサー422と重なることがある。前記第1オープン領域413及び第2オープン領域410-1aは、光軸方向で前記イメージセンサー422と重なり、それによりレンズモジュールを通過した光が前記イメージセンサー422に伝達されるようにすることができる。
【0119】
第1ホルダー410-1について説明すると、前記第1ホルダー410-1は、前記第1基板410の下部に配置され得る。前記第1ホルダー410-1は、前記第1基板410の下部に配置されて、前記第1基板410と前記移動部420との間の最小離隔間隔が維持されるようにすることができる。また、前記第1ホルダー410-1は、前記第1基板410の下部に配置されて、前記第1基板410に剛性を付与することができる。例えば、第1ホルダー410-1は、第1基板410の平坦性を維持できるようにすることができる。
【0120】
前記第1ホルダー410-1は、実施例の第2アクチュエータ400では必須の構成ではなく、選択的に省略されることがある。
【0121】
第1基板410について具体的に説明すると、第1基板410は、中央に第1開口部413が形成された第1基板領域411及び前記第1基板領域411から延びて外部装置に連結されるコネクタが配置される第2基板領域412を含むことができる。
【0122】
第1基板410は、第1基板領域411に配置される第1リードパターン部414を含むことができる。第1基板410は、前記第1リードパターン部414において第2ワイヤ部440と結合され得る。即ち、第2ワイヤ部440の一端は、前記第1基板410の第1リードパターン部414に結合され得る。第1リードパターン部414と第2ワイヤ部440との結合は、はんだ付け(soldering)を通じて行われることがある。第1リードパターン部414は、第2ワイヤ部440との電気的連結のためにソルダーレジストがオープンされた部分であり得る。
【0123】
具体的には、第1リードパターン部414は、第1ホール414-2及び第1ホール414-2の周囲を囲んで配置される第1リードパターン414-1を含む。即ち、第1リードパターン部414は、第2ワイヤ部440が貫通する第1ホール414-2を含むパッドであり得る。これにより、第2ワイヤ部440は、前記第1ホール414-2を貫通した状態ではんだ付けが行われ、前記第1ホール414-2の周囲に配置された第1リードパターン414- 1)と電気的に連結され得る。
【0124】
第1リードパターン部414は、複数個で構成される。即ち、第1リードパターン部414は、複数の第1リードパターンを含む。そして、前記複数の第1リードパターンは、第2ワイヤ部440と連結される。このとき、前記第1リードパターンの個数は、前記第2ワイヤ部440の個数と同じでも少なくてもよい。第1リードパターンの個数が前記第2ワイヤ部440の個数と同じ場合、前記第1リードパターンは、すべて前記連結ワイヤと結合することができる。そして、第1リードパターンの個数が第2ワイヤ部440の個数よりも少ない場合、前記第1リードパターンのうち少なくとも1つは、前記連結ワイヤに結合されないことがある。
【0125】
前記第1基板領域411に連結される第2基板領域412には、コネクタが配置され得る。コネクタは、外部装置と電気的に連結するためのポートであり得る。
【0126】
このとき、第1基板領域411は、前記カメラ装置の内部に配置され、前記第2基板領域412は、前記第1基板領域411から延びて前記カメラ装置の外部に露出し得る。
【0127】
即ち、第1基板領域411は、第1ケース300の内部に配置され、第2基板領域412は、第1ケース300の外部に配置されて、外部装置と連結されるコネクタを含むことができる。
【0128】
第1基板410は、移動部420に信号を送信するか、または前記移動部420から送信される信号を受信することができる。即ち、第1基板410は、第2ワイヤ部440を介して前記移動部420と電気的に連結され、これにより前記第2ワイヤ部440を介して前記移動部420に電源信号や通信信号を伝達し、前記移動部420で取得された画像信号などを含む情報を受信することができる。
【0129】
第1基板410は、第1基板領域411の縁領域に配置される第1パッド部415を含むことができる。第1パッド部415は、前記第1アクチュエータ200に含まれた軟性回路基板260と電気的に連結され得る。
【0130】
第1基板410の第1基板領域411の角領域には、少なくとも1つの第1結合孔416が形成される。前記第1結合孔416は、第1基板410を第1ホルダー410-1上に固定させるために形成され得る。これにより、第1ホルダー410-1の上面には、前記第1結合孔416と光軸方向に重なる位置に第1結合突起410-1bが形成され得る。
【0131】
第1基板410は、第1結合孔416が前記第1結合突起410-1bに挿入された状態で前記第1ホルダー410-1上に安着され得る。
【0132】
第1基板410は、第1基板領域411の上面または下面に配置されるジャイロセンサー(図示せず)を含むことができる。即ち、本実施例におけるジャイロセンサー(図示せず)は、前記第1基板410に配置され、カメラ装置の第1ケース300内に収容され得る。
【0133】
即ち、本実施例においては、手ブレ防止機能を実現するためのジャイロセンサーを前記第1基板410の上面または下面にマウントした状態で内蔵し、前記移動部420に手ブレによる角速度/線速度の感知情報をフィードバックすることができる。これにより、実施例においては、第1基板410と移動部420との間の空間にジャイロセンサーを配置することにより、前記ジャイロセンサーを配置するための追加の空間を設けなくてもよいという効果がある。
【0134】
一方、前記第1基板410の下面には、第2パッドが配置され得る。前記第2パッドは、前記第1ワイヤ部430が連結されるパッドであり得る。即ち、前記第1基板410の下面には、前記第1ワイヤ部430を構成する個数に対応するだけのパッドが形成され得る。前記第1基板410の下面に配置された第2パッドは、前記第1ワイヤ部430の一端及び他端にそれぞれ連結され得る。これにより、前記第1基板410の下面に配置される第2パッドの数は、前記第1ワイヤ部430の数の2倍であり得る。
【0135】
前記第1ワイヤ部430は、形状保存合金(SMA)であり得る。そして、前記第1ワイヤ部430の両端は、前記第1基板410の第2パッドに連結され得る。これにより、前記第1ワイヤ部430は、前記第1基板410の第2パッドを介して印加される電流に応じて長さが変化することができる。前記第1ワイヤ部430は、印加される電流に基づいて長さが変化する形状保存合金である。
【0136】
前記第1ワイヤ部430は、複数の第1ワイヤを含むことができる。例えば、前記第1ワイヤ部430は、8個の第1ワイヤを含むことができるが、これに限定されない。但し、前記第1ワイヤ部430は、少なくとも6個以上の第1ワイヤを含むことができる。
【0137】
具体的には、前記第1ワイヤ部430は、第1-1ワイヤ431、第1-2ワイヤ432、第1-3ワイヤ433、第1-4ワイヤ434、第1-5ワイヤ435、第1-6ワイヤ436、第1-7ワイヤ437、第1-8ワイヤ438を含むことができる。
【0138】
具体的には、第1ワイヤ部430は、前記移動部420を+x軸に移動させるための第1-1ワイヤ431を含むことができる。また、第1ワイヤ部430は、前記移動部420を-x軸に移動させるための第1-2ワイヤ432を含むことができる。また、第1ワイヤ部430は、前記移動部420を+y軸に移動させるための第1-3ワイヤ433を含むことができる。また、第1ワイヤ部430は、前記移動部420を+y軸に移動させるための第1-4ワイヤ434を含むことができる。また、第1ワイヤ部430は、前記移動部420を第1回転方向(例えば、光軸を中心に時計方向)に移動させるための第1-5ワイヤ435及び第1-7ワイヤ437を含むことができる。また、第1ワイヤ部430は、前記移動部420を第2回転方向(例えば、反時計回り方向)に回転させるための第1-6ワイヤ436及び第1-8ワイヤ438を含むことができる。但し、実施例はこれに限定されず、前記移動部420を第1回転方向または第2回転方向に回転させるための第1ワイヤ 部分430は単一個で形成され得る。
【0139】
一方、実施例における第2パッドは、前記8つの第1ワイヤ部430とそれぞれ連結されるように、8つの第2パッドを含むことができる。
【0140】
具体的には、第2パッドは、第2-1パッド411-3を含むことができる。前記第2-1パッド411-3は、前記第1オープン領域413を中心に第1側(例えば、+x軸)に配置され得る。具体的には、第2-1パッド411-3は、前記第1オープン領域413の第1側にy軸方向に互いに離隔する第1サブ第2-1パッド411-3a及び第2 サブ第2-1パッド411-3bを含むことができる。前記第1サブ第2-1パッド411-3a及び第2サブ第2-1パッド411-3bは、前記第1オープン領域413の中心Cとx軸方向に延びる延長地点を中心に、前記延長地点から互いに同じ間隔で離隔することがある。第1サブ第2-1パッド411-3aには、前記第1-1ワイヤ431の一端が連結され、第2サブ第2-1パッド411-3bには、前記第1-1ワイヤ431の他端が連結され得る。また、前記第1-1ワイヤ431は、前記第1サブ第2-1パッド411-3a及び第2サブ第2-1パッド411-3bに連結された状態で、中心部(移動部(明確にヒンジ部)と結合される部分)が+x軸方向に前記中心Cと会うことができる。これにより、実施例においては、前記第1-1ワイヤ431を用いて前記移動部420を+x軸方向に正確に移動させることができる。具体的には、前記第1-1ワイヤ431は、電流が印加されていない状態で第1長さを有することができる。また、前記第1-1ワイヤ431は、電流が印加される状態で、前記第1長さよりも長い第2長さを有することができる。したがって、前記第1-1ワイヤ431に特定の電流値が印加される場合、前記第1-1ワイヤ431の長さが短くなることがあり、これにより、これと連結された移動部420を+x軸に移動させることができる。
【0141】
また、第2パッドは、第2-2パッド411-4を含むことができる。前記第2-2パッド411-4は、前記第1オープン領域413を中心に第2側(例えば、-x軸)に配置され得る。具体的には、第2-2パッド411-4は、前記第1オープン領域413の第2側にy軸方向に互いに離隔する第1サブ第2-2パッド411-4a及び第2 サブ第2-2パッド411-4bを含むことができる。前記第1サブ第2-2パッド411-4a及び第2サブ第2-2パッド411-4bは、前記第1オープン領域413の中心Cとx軸方向に延びる延長地点を中心に、前記延長地点から互いに同じ間隔で離隔することがある。第1サブ第2-2パッド411-4aには、前記第1-2ワイヤ432の一端が連結され、第2サブ第2-2パッド411-4bには、前記第1-2ワイヤ432の他端が連結され得る。また、前記第1-2ワイヤ432は、前記第1サブ第2-2パッド411-4a及び第2サブ第2-2パッド411-4bに連結された状態で、中心部(移動部(明確にヒンジ部)と結合される部分)が-x軸方向に前記中心Cと会うことができる。これにより、実施例においては、前記第1-2ワイヤ432を用いて前記移動部420を-x軸方向に正確に移動させることができる。即ち、前記第1-2ワイヤ432に電流が印加されることにより、前記第1-2ワイヤ432に連結された移動部420は、-x軸に移動することができる。
【0142】
また、第2パッドは、第2-3パッド411-5を含むことができる。前記第2-3パッド411-5は、前記第1オープン領域413を中心に第3側(例えば、+y軸)に配置され得る。具体的には、第2-3パッド411-5は、前記第1オープン領域413の第3側にx軸方向に互いに離隔する第1サブ第2-3パッド411-5a及び第2 サブ第2-3パッド411-5bを含むことができる。前記第1サブ第2-3パッド411-5a及び第2サブ第2-3パッド411-5bは、前記第1オープン領域413の中心Cと+y軸方向に延びる延長地点を中心に、前記延長地点から互いに同じ間隔で離隔することがある。第1サブ第2-3パッド411-5aには、前記第1-3ワイヤ433の一端が連結され、第2サブ第2-3パッド411-5bには、前記第1-3ワイヤ433の他端が連結され得る。また、前記第1-3ワイヤ433は、前記第1サブ第2-3パッド411-5a及び第2サブ第2-3パッド411-5bに連結された状態で、中央部(移動部(明確にヒンジ部)と結合される部分)が+y軸方向に前記中心Cと会うことができる。これにより、実施例においては、前記第1-3ワイヤ433を用いて前記移動部420を+y軸方向に正確に移動させることができる。即ち、前記第1-3ワイヤ433に電流が印加されることにより、前記第1-3ワイヤ433に連結された移動部420は、+y軸に移動することができる。
【0143】
また、第2パッドは、第2-4パッド411-6を含むことができる。前記第2-4パッド411-6は、前記第1オープン領域413を中心に第4側(例えば、-y軸)に配置され得る。具体的には、第2-4パッド411-6は、前記第1オープン領域413の第4側にx軸方向に互いに離隔する第1サブ第2-4パッド411-6a及び第2 サブ第2-4パッド411-6bを含むことができる。前記第1サブ第2-4パッド411-6a及び第2サブ第2-4パッド411-6bは、前記第1オープン領域413の中心Cと-y軸方向に延びる延長地点を中心に、前記延長地点からx軸方向に互いに同じ間隔で離隔することがある。第1サブ第2-4パッド411-6aには、前記第1-4ワイヤ434の一端が連結され、第2サブ第2-4パッド411-6bには、前記第1-4ワイヤ434の他端が連結され得る。また、前記第1-4ワイヤ434は、前記第1サブ第2-4パッド411-6a及び第2サブ第2-4パッド411-6bに連結された状態で、中心部(移動部(明確にヒンジ部)と結合される部分)が-y軸方向に前記中心Cと会うことができる。これにより、実施例においては、前記第1-4ワイヤ434を用いて前記移動部420を-y軸方向に正確に移動させることができる。即ち、前記第1-4ワイヤ434に電流が印加されることにより、前記第1-4ワイヤ434に連結された移動部420は、-y軸に移動することができる。
【0144】
また、第2パッドは、第2-5パッド411-7を含むことができる。前記第2-5パッド411-7は、前記第1オープン領域413を中心に第1対角側(例えば、第1側と第4側が会うコーナー側)に配置され得る。具体的には、第2-5パッド411-7は、前記第1オープン領域413の第1対角側に互いに離隔する第1サブ第2-5パッド411-7a及び第2サブ第2-5パッド411-7bを含むことができる。第1サブ第2-5パッド411-7aには、前記第1-5ワイヤ435の一端が連結され、第2サブ第2-5パッド411-7bには、前記第1-5ワイヤ 435の他端が連結され得る。実施例においては、前記第1-5ワイヤ435を用いて前記移動部420を第1回転方向(例えば、時計方向)に回転させることができる。即ち、前記第1-5ワイヤ435に電流が印加されることにより、前記第1-5ワイヤ435に連結された移動部420は、第1回転方向に回転することができる。
【0145】
また、第2パッドは、第2-6のパッド411-8を含むことができる。前記第2-6パッド411-8は、前記第1オープン領域413を中心に第2対角側(例えば、第2側と第4側が会うコーナー側)に配置され得る。具体的には、第2-6パッド411-8は、前記第1オープン領域413の第2対角側に互いに離隔する第1サブ第2-6パッド411-8a及び第2サブ第2-6パッド411-8bを含むことができる。第1サブ第2-6パッド411-8aには、前記第1-6ワイヤ436の一端が連結され、第2サブ第2-6パッド411-8bには、前記第1-6ワイヤ436の他端が連結され得る。実施例においては、前記第1-6ワイヤ436を用いて前記移動部420を第2回転方向(例えば、反時計方向)に回転させることができる。即ち、前記第1-6ワイヤ436に電流が印加されることにより、前記第1-6ワイヤ436に連結された移動部420は、第2回転方向に回転することができる。
【0146】
また、第2パッドは、第2-7のパッド411-9を含むことができる。前記第2-7パッド411-9は、前記第1オープン領域413を中心に第3対角側(例えば、第2側と第3側が会うコーナー側)に配置され得る。具体的には、前記第2-7パッド411-9は、第1オープン領域413の第3対角側に互いに離隔する第1サブ第2-7パッド411-9a及び第2サブ第2-7パッド411-9bを含むことができる。第1サブ第2-7パッド411-9aには、前記第1-7ワイヤ437の一端が連結され、第2サブ第2-7パッド411-9bには、前記第1-7ワイヤ437の他端が連結され得る。実施例においては、前記第1-7ワイヤ437を用いて前記移動部420を第1回転方向(例えば、時計方向)に回転させることができる。即ち、前記第1-7ワイヤ437に電流が印加されることにより、前記第1-7ワイヤ437に連結された移動部420は、第1回転方向に回転することができる。
【0147】
また、第2パッドは、第2-8パッド411-10を含むことができる。前記第2-8パッド411-10は、前記第1オープン領域413を中心に第4対角側(例えば、第1側と第3側が会うコーナー側)に配置され得る。具体的には、前記第2-8パッド411-10は、前記第1オープン領域413の第4対角側に互いに離隔する第1サブ第2-8パッド411-10a及び第2サブ第2-8パッド411-10bを含むことができる。第1サブ第2-8パッド411-10aには、前記第1-8ワイヤ438の一端が連結され、第2サブ第2-8パッド411-10bには、前記第1-8ワイヤ438の他端が連結され得る。実施例においては、前記第1-8ワイヤ438を用いて前記移動部420を第2回転方向(例えば、反時計方向)に回転させることができる。即ち、前記第1-8ワイヤ438に電流が印加されることにより、前記第1-8ワイヤ438に連結された移動部420は、第2回転方向に回転することができる。
【0148】
上記のように、実施例においては、第2ワイヤ部440を用いて、固定部410に対して移動部420が弾性支持された状態で、前記形状保存合金の第1ワイヤ部430を用いて前記移動部420を固定部410に対して移動できるようにする。
【0149】
一方、第2ワイヤ部440は、第1基板410の第1リードパターン部414に一端が結合され、前記第1リードパターン部414を構成する第1ホール414-2を貫通して前記第1基板410の下部に延び得る。
【0150】
また、第1基板410の一面には、手ブレ補正を行うために必要なセンシング情報を得るジャイロセンサーが配置され、前記ジャイロセンサーを介して取得された信号は、第2ワイヤ部440を介して移動部420を構成する基板に伝達され得る。
【0151】
移動部420は、前記第2ワイヤ部440を介して前記固定部410(明確には、第1基板410)と電気的に連結され、前記第1ワイヤ部430を介して 提供される駆動力により、前記固定部410に対して相対移動することができる。
【0152】
前記移動部420は、第2基板421、イメージセンサー422、第2ホルダー423、及び第3基板600を含むことができる。
【0153】
このとき、前記第1基板410は、固定部を構成する第1基板部であり、前記第2基板421及び第3基板600は、前記移動部420を構成する第2基板部であり得る。
【0154】
第2基板421は、イメージセンサー基板であり得る。即ち、前記第2基板421は、イメージセンサー422が実装される基板であり得る。前記第2基板421の上面には、イメージセンサー422が実装され得る。好ましくは、イメージセンサー422は、前記第2基板421の上面のうち前記第1基板410の第1オープン領域413と光軸に重なる領域に配置され得る。
【0155】
第2基板421の上面には、ヒンジ部が配置され得る。前記ヒンジ部は、前記第1基板410と電気的に連結された第1ワイヤ部430が結合及び固定されるワイヤ固定部であり得る。前記ヒンジ部は、複数個を含むことができる。
【0156】
例えば、前記第2基板421の上面は、角領域に対応する複数の第1領域と、前記複数の第1領域との間の第2領域とを含む。前記ヒンジ部は、前記第2基板421の上面の第1領域に配置される第1ヒンジ部と、前記第2基板421の上面の第2領域に配置される第2ヒンジ部とを含む。そして、前記第1ワイヤ部430は、前記第1ヒンジ部に連結される第1グループの第1ワイヤ部と、前記第2ヒンジ部に連結される第2グループの第2ワイヤ部とを含むことができる。例えば、前記第1グループの第1ワイヤ部は、前記第2基板421及び前記第2基板421に配置されたワイヤセンサー422を光軸を中心に回転させるための第1ワイヤであり得る。そして、前記第2グループの第1ワイヤ部は、前記第2基板421及び前記第2基板421に配置されたワイヤセンサー422をx軸方向に移動またはy軸方向に移動させるための第1ワイヤであり得る。
【0157】
ヒンジ部は、第1ヒンジ421-1を含むことができる。前記第1ヒンジ421-1には、第1-1ワイヤ431が結合及び固定され得る。このとき、前記第1ヒンジ421-1は、前記イメージセンサー422の第1側(+x軸方向)に配置され得る。このとき、前記第1ヒンジ421-1には、第1-1ワイヤ431の一端と他端との間の中央部分が結合され得る。また、前記第1ヒンジ421-1は、複数の前記第2-1パッド411-3と前記複数の第2-1パッド411-3との間の領域と光軸方向に重ならないことがある。即ち、前記第1ヒンジ421-1が前記第2-1パッド411-3と重なる場合、前記第2基板421は、前記第1-1ワイヤ431によって+x軸に移動するのではなく、 単にz軸にのみ移動することができる。したがって、前記第1ヒンジ421-1と前記第2-1パッド411-3とは、光軸方向で互いにずれて配置され得る。
【0158】
ヒンジ部は、第2ヒンジ421-2を含むことができる。前記第2ヒンジ421-2には、第1-2ワイヤ432が結合及び固定され得る。このとき、前記第2ヒンジ421-2は、前記イメージセンサー422の第2側(-x軸方向)に配置され得る。このとき、前記第2ヒンジ421-2には、第1-2ワイヤ432の一端と他端との間の中央部分が結合され得る。また、前記第2ヒンジ421-2は、複数の前記第2-2パッド411-4と前記複数の第2-2パッド411-4との間の領域と光軸方向に重ならないことがある。即ち、前記第2ヒンジ421-2が前記第2-2パッド411-4と重なる場合、前記第2基板421は、前記第1-2ワイヤ431によって-x軸に移動するのではなく、単にz軸にのみ移動することができる。したがって、前記第2ヒンジ421-2と前記第2-2パッド411-4とは、光軸方向で互いにずれて配置され得る。
【0159】
ヒンジ部は、第3ヒンジ421-3を含むことができる。前記第3ヒンジ421-3には、第1-3ワイヤ433が結合及び固定され得る。このとき、前記第3ヒンジ421-3は、前記イメージセンサー422の第3側(+y軸方向)に配置され得る。このとき、前記第3ヒンジ421-3には、第1-3ワイヤ433の一端と他端との間の中央部分が結合され得る。また、前記第3ヒンジ421-3は、複数の前記第2-3パッド411-5と前記複数の第2-3パッド411-5との間の領域と光軸方向に重ならないことがある。
【0160】
ヒンジ部は、第4ヒンジ421-4を含むことができる。前記第4ヒンジ421-4には、第1-4ワイヤ434が結合及び固定され得る。このとき、前記第4ヒンジ421-4は、前記イメージセンサー422の第4側(-y軸方向)に配置され得る。このとき、前記第4ヒンジ421-4には、第1-4ワイヤ434の一端と他端との間の中央部分が結合され得る。また、前記第4ヒンジ421-4は、複数の前記第2-4パッド411-6と前記複数の第2-4パッド411-6との間の領域と光軸方向に重ならないことがある。
【0161】
ヒンジ部は、第5ヒンジ421-5を含むことができる。前記第5ヒンジ421-5には、第1-5ワイヤ435が接合固定され得る。このとき、前記第5ヒンジ421-5は、前記イメージセンサー422の第1対角側に配置され得る。このとき、前記第5ヒンジ421-5には、第1-5ワイヤ435の一端と他端との間の中央部分が結合され得る。また、前記第5ヒンジ421-5は、複数の前記第2-5パッド411-7と前記複数の第2-5パッド411-7との間の領域と光軸方向に重ならないことがある。
【0162】
ヒンジ部は、第6ヒンジ421-6を含むことができる。前記第6ヒンジ421-6には、第1-6ワイヤ436が結合及び固定され得る。このとき、前記第6ヒンジ421-6は、前記イメージセンサー422の第2対角側に配置され得る。このとき、前記第6ヒンジ421-6には、第1-6ワイヤ436の一端と他端との間の中央部分が結合され得る。また、前記第6ヒンジ421-6は、複数の前記第2-6パッド411-8と前記複数の第2-6パッド411-8との間の領域と光軸方向に重ならないことがある。
【0163】
ヒンジ部は、第7ヒンジ421-7を含むことができる。前記第7ヒンジ421-7には、第1-7ワイヤ437が結合及び固定され得る。このとき、前記第7ヒンジ421-7は、前記イメージセンサー422の第3対角側に配置され得る。このとき、前記第7ヒンジ421-7には、第1-7ワイヤ437の一端と他端との間の中央部分が結合され得る。また、前記第7ヒンジ421-7は、複数の前記第2-7パッド411-9と前記複数の第2-7パッド411-9との間の領域と光軸方向に重ならないことがある。
【0164】
ヒンジ部は、第8ヒンジ421-8を含むことができる。前記第8ヒンジ421-8には、第1-8ワイヤ438が結合及び固定され得る。このとき、前記第8ヒンジ421-8は、前記イメージセンサー422の第4対角側に配置され得る。このとき、前記第8ヒンジ421-8には、第1-8ワイヤ438の一端と他端との間の中央部分が結合され得る。また、前記第8ヒンジ421-8は、複数の前記第2-8パッド411-10と前記複数の第2-8パッド411-10との間の領域と光軸方向に重ならないことがある。
【0165】
上記のように、第2基板421の上面には、前記第1ワイヤ部430が結合されるヒンジ部が配置される。そして、前記第2基板421は、前記第1ワイヤ部430に電流が印加されることにより、前記電流が印加される第1ワイヤ部に連結されたヒンジが前記第1基板410が位置した方向に移動することができる。
【0166】
一方、前記第2基板421の下面には、パッド421aが形成され得る。前記パッド421aは、前記第2基板421の下面の縁領域に形成され得る。前記第2基板421のパッド421aは、前記第3基板600と連結されるパッドであり得る。パッド421aは、前記第2基板421の下面の第1縁領域に形成される第1サブパッド421a1と、第2縁領域に形成される第2サブパッド421a2と、第3エッジ 領域に形成される第3サブパッド421a3と、第4縁領域に形成される第4サブパッド421a4とを含むことができる。
【0167】
一方、前記第2基板421は、第2ホルダー423上に配置され得る。前記第2ホルダー423は、縁領域に上側方向に延びるガイド突起(図示せず)が形成され得る。そして、前記第2基板421は、前記ガイド突起を介して前記第2ホルダー423上に安着され得、これにより前記第2基板421の組み立て位置をガイドすることができる。
【0168】
前記第2ホルダー423は、中央領域にオープン領域OR2が形成され得る。そして、前記第2ホルダー423は、縁領域に通過孔423-1が形成され得る。前記通過孔423-1は、第1基板410に形成された第1孔414-2と光軸方向で整列され得る。前記貫通孔423-1は、前記第1基板410に結合された第2ワイヤ部440が通過するワイヤ貫通孔であり得る。
【0169】
第3基板600は、第1基板410と第2基板421との間に配置され得る。前記第3基板600は、前記第1基板410と第2基板421との間で相互間の電気的連結(または通信)を中継することができる。
【0170】
第3基板600は、イメージセンサー422のシフトを可能にしながら、第1基板410と第2基板421との間の信号交換を可能にする。
【0171】
第3基板600は、絶縁層610及び前記絶縁層610に配置されるパターン部620を含むことができる。
【0172】
絶縁層610は、開口部612を含むことができる。前記開口部612は、前記第1基板410の開口部、第2基板421、及びイメージセンサー422と光軸方向に整列され得る。
【0173】
絶縁層610上には、パターン部620が配置される。このとき、前記パターン部620は、一端が第2基板421のパッド421aに連結され、他端が前記第2ワイヤ部440に連結される第2リードパターン部621を含む。また、パターン部620は、絶縁層610のコーナー領域上に配置される補強パターン622を含む。前記第2リードパターン部621は、第2基板421のパッド421aと第2ワイヤ部440と電気的に連結される信号送受信用のパターンである。そして、補強パターン622は、前記絶縁層610のコーナー領域上に配置されて前記第3基板600の剛性を補強させるためのパターンである。これにより、前記補強パターン622は、他の構成と電気的に連結されず、単に前記絶縁層610の上面のうち前記第2リードパターン部621が配置されないコーナー領域に配置されて、前記基板600の剛性を向上させるようにする。このとき、前記補強パターン622は、前記第2リードパターン部621と同じ金属物質で形成されることがあり、前記第2リードパターン部621と同じ工程で同時に形成され得る。
【0174】
第2リードパターン部621は、複数個で構成され得る。例えば、第2リードパターン部621は、前記第2ワイヤ部440と同様に36個の端子部を含むことができる。
【0175】
このとき、第2リードパターン部621は、絶縁層610の第1領域に配置される第2-1リードパターン部621aと、絶縁層610の第1領域と対向する第2領域 に配置される第2-3リードパターン部621cと、絶縁層610の第1領域と第2領域との間の第3領域に配置される第2-2リードパターン部621bと、絶縁層610の第3領域と対向する第4領域に配置された第2-4リードパターン部621dとを含むことができる。即ち、第2リードパターン部621は、互いに異なる領域にそれぞれ配置される複数の第2リードパターンを含むことができる。このとき、前記第2リードパターンの個数は、前記第2ワイヤ部440の個数と等しくてもよい。また、第2リードパターンの個数は、前記連結ワイヤの個数よりも少なくてもよい。このとき、第2リードパターンの個数が前記連結ワイヤの個数よりも少ない場合、前記第2リードパターンのうち少なくとも1つは、前記連結ワイヤと結合しなくてもよい。
【0176】
また、補強パターン622は、絶縁層610の第1領域と第3領域との間の第1コーナー領域に配置される第1補強パターン622-1aと、絶縁層610の第3領域と 第2領域との間の第2コーナー領域に配置される第2補強パターン622-1bと、絶縁層610の第2領域と第4領域との間の第3コーナー領域に配置される第3補強パターン 622-1cと、絶縁層610の第1領域と第4領域との間の第4コーナー領域に配置される第4補強パターン622-1dとを含む。
【0177】
このとき、絶縁層610は、中央に開口部612を有して第2リードパターン部621及び補強パターン622と接触する第1絶縁領域611と、前記第1絶縁領域611の外側面から外側方向に突出する第2絶縁領域613とを含む。第2絶縁領域613は、前記補強パターン622と接触面積を広げて、前記第3基板600の剛性をさらに向上させるために形成され得る。
【0178】
一方、第2リードパターン部621は、絶縁層610上に配置される第1部分621-1と、第2ワイヤ部440と結合される第3部分621-3と、前記第1部分621-1と第3部分621-3との間を連結する第2部分621-2と、前記第1部分621-1から絶縁層610の内側方向に延びて第2基板421のパッド421aと結合される第4部分621-4を含む。
【0179】
ここで、前記第1部分621-1は、前記第2リードパターン部621の本体部とも言える。即ち、第1部分621-1は、前記絶縁層上に配置され、これの他の部分を支持する前記第2リードパターン部621の本体部であり得る。そして、第3部分621-3は、第2ワイヤ部440と結合される結合部とも言える。また、第2部分621-2は、前記第1部分621-1と前記第3部分621-3とを連結する連結部であり得る。また、第4部分621-4は、前記第2基板421のパッド421aと結合される結合部とも言え、これとは異なり、パッド部とも言える。
【0180】
そして、前記第3部分621-3には、前記第2ワイヤ部440が通過する孔が形成され得る。第3部分621-3は、第2ワイヤ部440とはんだ付けによって結合され得る。第2部分621-2は、バンディングされた部分を含むことができる。第2部分621-2は、一方向に複数回折り曲げられてもよい。第2部分621-2は、弾性を有することができる。これにより、第2リードパターン部621は、弾性を有することができる。
【0181】
このとき、第2部分621-2がバンディングされた部分を含まない場合、前記第2ワイヤ部440は、イメージセンサー422の移動時に一緒に移動して反りが発生することがあり、前記反りの発生程度によって切れが発生することがある。これとは異なり、実施例においては、前記第2部分621-2がバンディングされた部分を含んでいるため、前記イメージセンサモジュール400の移動時にサスペンサの役割をすることができ、これにより第2ワイヤ部440に弾性を付与して第2ワイヤ部440の剛性を増加させることができる。
【0182】
第4部分621-4は、第2基板421のパッド421aと電気的に連結され得る。このとき、第2リードパターン部621のうち、第1部分621-1の下部にのみ絶縁層610が配置され、これ以外の部分には絶縁層610が配置されない。
【0183】
第3部分621-3は、第2ワイヤ部440と電気的に連結されるボンディングパッドであり得る。即ち、第3部分621-3は、第2ワイヤ部440とはんだ付けされるソルダリングパッドであり得る。このために、第3部分621-3は、前記第2ワイヤ部440が通過する孔を含むことができる。前記第3部分621-3の孔は、上述した第2ワイヤ部440が貫通または通過する孔と光軸方向で整列され得る。このために、第2部分621-2は、複数の折り曲げられた折曲部を含むことができる。
【0184】
このとき、それぞれの第2リードパターン部621a、621b、621c、621dは、互いに同じ方向に折り曲げられてもよい。例えば、それぞれの第2リードパターン部621a、621b、621c、621dの第2部分621-2は、時計回りに回転する折曲部分を含むことができる。即ち、第2部分621-2は、イメージセンサモジュールのz軸方向への回転方向に対応する方向に折り曲げられてもよい。これにより、第2部分621-2は、前記z軸方向への回転時に前記第2リードパターン部621に与えるダメージを最小限に抑えることができ、これにより、第2リードパターン部621で発生するクラックや前記第2リードパターン部621が絶縁層610から離脱することを防止することができる。一方、実施例においては、絶縁層610と第2リードパターン部621との間に接着部材(図示せず)が配置され得る。接着部材は、絶縁層610上で第2リードパターン部621の離脱を防止するために、前記絶縁層610と第2リードパターン部621との間に介在され得る。前記接着部材は、硬化用接着剤などを含むことができる。また、前記接着部材は、前記第2リードパターン部621との接着力を高めるために電解めっき処理されることがあり、これにより表面にラフネスが付与されることがある。
【0185】
一方、第2リードパターン部621は、電気信号を伝達する配線であり、電気導電性の高い金属物質で形成され得る。このために、前記第2リードパターン部621は、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、チタン(Ti)、錫(Sn)、銅(Cu)、及び亜鉛(Zn)から選択される少なくとも1つの金属物質で形成され得る。また、前記第2リードパターン部621は、ボンディング力に優れた金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、チタニウム(Ti)、スズ(Sn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)のうちから選択される少なくとも一つの金属物質を含むペーストまたはソルダーペーストで形成され得る。
【0186】
好ましくは、第2リードパターン部621は、電気信号を伝達する配線の役割をしながら、前記イメージセンサー422をX軸、Y軸、及びZ軸方向に移動可能な弾性力を有する金属物質で形成され得る。このために、第2リードパターン部621は、1000MPa以上の引張強度を有する金属物質で形成され得る。例えば、第2リードパターン部621は、銅を含む二元系合金または三元系合金であり得る。例えば、第2リードパターン部621は、銅(Cu)-ニッケル(Ni)の二元系合金であり得る。例えば、第2リードパターン部621は、銅(Cu)-錫(Sn)の二元系合金であり得る。例えば、第2リードパターン部621は、銅(Cu)-ベリリウム(Be)の二元系合金であり得る。例えば、第2リードパターン部621は、銅(Cu)-コバルト(Co)の二元系合金であり得る。例えば、第2リードパターン部621は、銅(Cu)-ニッケル(Ni)-錫(Sn)の三元系合金であり得る。例えば、第2リードパターン部621は、銅(Cu)-ベリリウム(Be)-コバルト(Co)の三元系合金であり得る。また、前記金属物質以外にも、前記第2リードパターン部621は、スプリングの役割が可能な弾性力を有しながら電気特性の良い鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、亜鉛などの合金で形成され得る。また、第2リードパターン部621は、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)などの金属物質を含むめっき層として表面処理されることがあり、これによる電気伝導度を向上させることができる。
【0187】
一方、第2リードパターン部621は、通常のプリント回路基板の製造工程であるアディティブ工法(Additive process)、サブトレックティブ工法(Subtractive Process)、MSAP(Modified Semi Additive Process)およびSAP(Semi Additive Process)工法などで可能で である。
【0188】
一方、第2リードパターン部621は、部分ごとに互いに異なる線幅を有することができる。第1部分621-1は、絶縁層610との接着力を高めるために他の部分に比べて広い幅を有することができる。そして、第2部分621-2は、弾性力を有するために前記第1部分621-1よりも狭い線幅を有することができる。このとき、第2部分621-2は、20~1000μmの線幅を有することができる。前記第2部分621-2の線幅が20μmよりも小さいと、前記第2リードパターン部621の全体的な剛性が低下して、前記第2リードパターン部621の信頼性が低くなることがある。そして、第2部分621-2の線幅が1000μmよりも大きいと、前記第2リードパターン部621の弾性力が低くなって、前記イメージセンサー422のシフトに問題が発生することがある。
【0189】
一方、第2部分621-2は、前記第1部分621-1と連結される領域Aに緩衝の役割を果たすための緩衝パターン部を含むことができる。前記緩衝パターン部は、前記第1部分621-1から第2部分621-2に向かう方向に行くほど幅が徐々に減少する形状を有することができる。このとき、前記幅の減少は線形ではなく非線形の特性を有し、これにより前記緩衝パターン部の外側面は、ラウンドした形状を有することができる。
【0190】
前記緩衝パターン部は、前記第1部分621-1と第2部分621-2とのパターン幅の差によって発生するパターン切れなどの問題を解決することができ、安定して前記第1部分621-1と第3部分621-3との間を連結することができる。
【0191】
また、前記緩衝パターン部は、絶縁層と垂直方向内で重ならなくてもよい。これにより、前記基板がX軸、Y軸、及びZ軸の移動だけでなく、チルトされる場合、前記連結部と前記パターン部が連結される地点が前記絶縁層上に存在せず、絶縁層の外部に形成されることのよって前記連結部と前記パターン部との幅の差によって発生するパターンの切れを効率的に減少させることができる。
【0192】
また、前記第4部分621-4も前記第1部分621-1よりも小さい線幅を有し、これにより、前記第4部分621-4と前記第1部分621-1との間の領域Bにも外側面がラウンドした形状を有する緩衝パターン部が配置され得る。
【0193】
一方、第2部分621-2は、上述したように少なくとも1回折り曲げることがある。したがって、前記第2部分621-2は、一方向に延びる第2-1部分621-2aと、前記第2-1部分621-2aで前記一方向とは異なる方向に折り曲げられる第2-2部分621-2bを含む。
【0194】
このとき、前記第2-2部分621-2bの側面は、直線ではなくラウンドした形状を有することができる。即ち、第2-2部分621-2bの側面が直線形状を有する場合、この部分に応力が集中されることがあり、これにより第2リードパターン部621の切れが発生することがある。したがって、前記第2-2部分621-2bの側面は、ラウンドした形状を有するようにして、前記第2-2部分621-2bに応力が集中されることを防止できるようにする。このとき、前記第2-2部分621-2bの側面の曲率(R)値は、30~100の間の値を有するようにする。前記側面の曲率(R)値が30よりも小さい場合、前記応力集中防止効果が不十分であり、100よりも大きい場合、第2リードパターン部621の弾性力が低下することがある。このとき、前記、第2-2部分621-2bは、曲げ方向に応じて内側面と外側面とを含むことができる。そして、前記第2-2部分621-2bの内側面の曲率(R)値は、前記第2-2部分621-2bの外側面の曲率(R)と異なるようにして応力緩和の役割を極大化できるようにする。
【0195】
また、前記第2-2部分621-2bは、前記第2-1部分621-2aの線幅と異なっていてもよい。例えば、前記第2-2部分621-2bは、前記第2-1部分621-2aの線幅よりも大きい線幅を有することができる。これは、前記第2-2部分621-2bに応力が集中されることがあり、これにより前記第2-1部分621-2aよりも大きい線幅を有し、前記第2-2部分621-2bが形成できるようにする。
【0196】
一方、前記第4部分621-4上には、第2基板421のパッド421aが位置する。そして、前記第4部分621-4と第2基板421のパッド421aは、はんだ付けを通じて相互結合され得る。
【0197】
一方、上記では、第2リードパターン部621の第2部分621-2がコーナーがラウンドした四角形状を有するものとして説明したが、これに限定されない。例えば、第2リードパターン部621の第2部分621-2は、円形状または多角形状を有して折り曲げられてもよい。
【0198】
<光学機器>
以下では、本実施例に係る光学機器について図面を参照して説明する。
【0199】
図20は、本実施例に係る光学機器の斜視図であり、図21は、図20に示す光学機器の構成図である。
【0200】
光学機器は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、携帯用スマート機器、デジタルカメラ、ノートパソコン(laptop computer)、デジタル放送用端末機、PDA(Personal Digital Assistans)、PMP(Portable Multi Player) 、ナビゲーションのうちいずれか一つであり得る。但し、光学機器の種類は、これに限定されるものではなく 、画像または写真を撮影するための如何なる装置も光学機器に含まれ得る。
【0201】
光学機器は、本体1250を含むことができる。本体1250は、バー(bar)の形態であり得る。または、本体1250は、2つ以上のサブボディ(sub-body)が相対移動可能に結合するスライドタイプ、フォルダタイプ、スイング(swing)タイプ、スワール(swirl)タイプなど多様な構造であり得る。本体1250は、外観をなすケース(ケーシング、ハウジング、カバー)を含むことができる。例えば、本体1250は、フロントケース1251とリアケース1252とを含むことができる。フロントケース1251とリアケース1252との間に形成された空間には、光学機器の各種電子部品が内蔵され得る。本体1250の一面には、ディスプレイ1151が配置され得る。本体1250の一面と一面の反対側に配置される他面のうちいずれか1つ以上の面には、カメラ1121が配置され得る。
【0202】
光学機器は、無線通信部1110を含むことができる。無線通信部1110は、光学機器と無線通信システムとの間、または光学機器と光学機器が位置したネットワークとの間の無線通信を可能にする1つ以上のモジュールを含むことができる。例えば、無線通信部1110は、放送受信モジュール1111、移動通信モジュール1112、無線インターネットモジュール1113、近距離通信モジュール1114、及び位置情報モジュール1115のうちいずれか1つ以上を含むことができる。
【0203】
光学機器は、A/V入力部1120を含むことができる。A/V(Audio/Video)入力部1120は、オーディオ信号またはビデオ信号入力のためのものであって、カメラ1121及びマイク1122のうちいずれか1つ以上を含むことができる。このとき、カメラ1121は、本実施例に係るカメラ装置を含むことができる。
【0204】
光学機器は、センシング部1140を含むことができる。センシング部1140は、光学機器の開閉状態、光学機器の位置、ユーザ接触の有無、光学機器の方位、光学機器の加速/減速などのように、光学機器の現状態を感知して光学機器の動作を制御するためのセンシング信号を発生させることができる。例えば、光学機器がスライドホンの形態である場合、スライドフォンの開閉可否をセンシングすることができる。また、電源供給部1190の電源供給可否、インタフェース部1170の外部機器の結合可否などと関連したセンシング機能を担うことができる。
【0205】
光学機器は、入/出力部1150を含むことができる。入/出力部1150は、視覚、聴覚、または触覚に関連した入力または出力を生成させるための構成であり得る。入/出力部1150は、光学機器の動作制御のための入力データを生成することができ、また、光学機器で処理される情報を出力することができる。
【0206】
入/出力部1150は、キーパッド部1130、ディスプレイ1151、音響出力モジュール1152、及びタッチスクリーンパネル1153のうちいずれか1つ以上を含むことができる。キーパッド部1130は、キーパッド入力によって入力データを生成することができる。ディスプレイ1151は、カメラ1121で撮影された映像を出力することができる。ディスプレイ1151は、電気信号によって色が変化する複数の画素を含むことができる。例えば、ディスプレイ1151は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ (3D Display)のうち少なくとも1つを含むことができる。音響出力モジュール1152は、呼(call)信号受信、通話モード、録音モード、音声認識モード、または放送受信モードなどで無線通信部1110から受信したオーディオデータを出力するか、メモリ部1160に保存されたオーディオデータを出力することができる。タッチスクリーンパネル1153は、タッチスクリーンの特定領域に対するユーザのタッチに起因して発生する静電容量の変化を電気的な入力信号に変換することができる。
【0207】
光学機器は、メモリ部1160を含むことができる。メモリ部1160には、制御部1180の処理及び制御のためのプログラムが保存され得る。また、メモリ部1160は、入/出力されるデータ、例えば、電話帳、メッセージ、オーディオ、静止画、写真、及び動画のうちいずれか1つ以上を保存することができる。メモリ部1160は、カメラ1121によって撮影された画像、例えば、写真または動画を保存することができる。
【0208】
光学機器は、インターフェース部1170を含むことができる。インターフェース部1170は、光学機器に連結される外部機器との連結される通路として機能する。インターフェース部1170は、外部機器からデータを転送されたり、電源を供給されて光学機器内部の各構成要素に伝達されたり、光学機器内部のデータが外部機器に転送されるようにすることができる。インターフェース部1170は、有/無線ヘッドセットポート、外部充電器ポート、有/無線データポート、メモリカード(memory card)ポート、識別モジュールが備えられた装置を連結するポート、オーディオI/O(Input/Output) ポート、ビデオI/O(Input/Output)ポート、及びイヤホンポートのうちいずれか1つ以上を含むことができる。
【0209】
光学機器は、制御部1180を含むことができる。制御部(controller)1180は、光学機器の全体的な動作を制御することができる。制御部1180は、音声通話、データ通信、ビデオ通話などのための関連した制御及び処理を行うことができる。制御部1180は、マルチメディア再生のためのマルチメディアモジュール1181を含むことができる。マルチメディアモジュール1181は、制御部1180内に提供されてもよく、制御部1180とは別に提供されてもよい。制御部1180は、タッチスクリーン上で行われる手書き入力または絵描き入力をそれぞれ文字及び画像として認識することができるパターン認識処理を行うことができる。
【0210】
光学機器は、電源供給部1190を含むことができる。電源供給部1190は、制御部1180の制御により外部の電源または内部の電源を印加され、各構成要素の動作に必要な電源を供給することができる。
【0211】
実施例によれば、カメラモジュールのOIS及びAF機能を実現するために、従来のレンズバレルを移動させる代わりに、イメージセンサーをレンズバレルに対してX軸、Y軸、及びZ軸方向に相対移動させる。これにより、実施例に係るカメラモジュールは、OIS及びAF機能を実現するための複雑なスプリング構造を除去することができ、これによる構造を簡素化することができる。また、実施例に係るイメージセンサーをレンズバレルに対して相対移動させることにより、既存に比べて安定な構造を形成することができる。
【0212】
また、実施例によれば、形状保存合金からなるワイヤを用いてイメージセンサー付着された第2基板を第1基板に対して相対移動させるようにする。これによると、実施例においては、OIS動作に必要なマグネットやコイルなどの部品を除去することができ、これによる製品単価を削減することができる。また、実施例によれば、上記のような部品除去によりカメラモジュールの全体の厚さをスリム化することができる。また、実施例によれば、前記OIS動作のための駆動部を形状保存合金のワイヤを使用し、これによりAFモジュールとの磁界干渉を完全に解決することができる。
【0213】
また、実施例によれば、イメージセンサーと電気的に連結される端子部がスプリング構造を有するようにしながら、絶縁層と垂直方向内で重ならない位置で浮遊して配置されるようにする。これによるカメラモジュールは、イメージセンサーを安定して弾性支持しながら、レンズバレルに対して前記イメージセンサーを移動させることができる。
【0214】
上記のような実施例によれば、イメージセンサーに対して手ブレと対応するX軸方向シフト、Y軸方向シフト、及びZ軸中心の回転を行うことができ、これによりイメージセンサーに対する手ブレ補正に対応するレンズに対する手ブレ補正を一緒に行うことができ、これにより、より向上した手ブレ補正機能を提供することができる。
【0215】
また、実施例によれば、レンズシフト方式を実現する第1アクチュエータを用いてAFを行い、イメージセンサシフト方式を実現する第2アクチュエータを用いてOISを行うことによって、カメラ装置の信頼性を向上させることができる。
【0216】
また、実施例によれば、6軸(例えば、3軸加速度計と3軸ジャイロスコープ)デュアルインターフェースを支援するジャイロセンサーを用いて第1アクチュエータと第2アクチュエータの動作が行われるようにする。具体的には、第1アクチュエータと第2アクチュエータは、オートフォーカス機能及び手ブレ補正機能を実現するためには、ジャイロセンサーからジャイロデータを提供されなければならない。この場合、実施例においては、デュアルインターフェースを支援する1つのジャイロセンサーから取得したジャイロデータが第1及び第2アクチュエータの提供を受けなければならない。これによれば、実施例においては、同一視点及び同一位置で取得したジャイロデータに基づいて第1アクチュエータ及び第2アクチュエータの動作が行われることにより、オートフォーカス機能及び手ブレ補正機能の相互補償動作を同期させることができ、これによる信頼性を向上させることができる。また、実施例においては、同一視点及び同一位置で取得したジャイロデータに基づいて第1アクチュエータ及び第2アクチュエータの動作が行われることにより、オートフォーカス機能及び手ブレ補正機能の精度を向上させることができる。
【0217】
以上、添付の図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せずに他の具体的な形態で実施できるということを理解できるであろう。したがって、以上で記述した実施例は、すべての点で例示的なものであり、限定的でないものと理解すべきである。
図1
図2
図3
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図5
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図15
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図19
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2023-06-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1パッドが備えられた第1基板を含む固定部と、
前記固定部と離隔してセンサーを含む移動部と、
前記移動部と前記固定部との間に配置されるワイヤ部と、を含み、
前記ワイヤ部は、
前記複数の第1パッドに両端が連結され、前記固定部に対して前記移動部を移動させる形状記憶合金の第1ワイヤ部と、
前記固定部に一端が連結され、前記移動部に他端が連結され、前記固定部に対して前記移動部を弾性支持する第2ワイヤ部と、を含む、センサー駆動装置。
【請求項2】
前記移動部は、前記センサーが配置される第2基板を含み、
前記第2基板は、
前記第1ワイヤ部が結合されるヒンジ部を含む、請求項1に記載のセンサー駆動装置。
【請求項3】
前記第1ワイヤ部は、複数個で構成され、
前記ヒンジ部は、前記第1ワイヤ部の数に対応するように複数個で構成される、請求項2に記載のセンサー駆動装置。
【請求項4】
前記移動部は、
前記第2基板と連結される第3基板を含み、
前記第3基板は、前記第2基板が配置される開口を含む、請求項2に記載のセンサー駆動装置。
【請求項5】
前記第1基板は、第1リードパターン部を含み、
前記第3基板は、第2リードパターン部を含み、
前記第1ワイヤ部の一端は、前記第1リードパターン部に連結され、
前記第2ワイヤ部の他端は、前記第2リードパターン部の一端連結される、請求項4に記載のセンサー駆動装置。
【請求項6】
前記第2基板は、第2パッドを含み、
前記第2リードパターン部の他端は、前記第2パッドと連結される、請求項5に記載のセンサー駆動装置。
【請求項7】
前記第2リードパターン部は、
本体部と、
前記第2ワイヤ部の他端と結合される結合部と、
前記本体部と前記結合部とを連結する連結部と、を含む、請求項5に記載のセンサー駆動装置。
【請求項8】
前記第1リードパターン部は、複数の第1リードパターンを含み、
前記第2リードパターン部は、複数の第2リードパターンを含み、
前記第2ワイヤ部は、複数の第2ワイヤを含み、
前記複数の第2ワイヤの個数は、前記複数の第1リードパターンの個数及び前記複数の第2リードパターンのそれぞれの個数と同じか少ない、請求項5に記載のセンサー駆動装置。
【請求項9】
前記第3基板は、前記第2リードパターン部が配置される絶縁層を含み、
前記第2ワイヤ部と連結される前記第2リードパターン部の一端部及び前記第2パッドと連結される前記第2リードパターン部の他端部、前記絶縁層と光軸方向に重ならない、請求項6に記載のセンサー駆動装置。
【請求項10】
前記第2リードパターン部の連結部は、折り曲げられた領域を含む、請求項7に記載のセンサー駆動装置。
【請求項11】
前記複数の第1パッドは、
前記第1基板上に光軸方向に垂直な第1軸方向に配置された複数の第1-1パッドを含み、
前記第1ワイヤ部は、両端が前記複数の第1-1パッドに連結された第1-1ワイヤを含む、請求項1に記載のセンサー駆動装置。
【請求項12】
前記第1基板は、オープン領域を含み、
前記複数の第1-1パッドは、前記オープン領域の第1側及び前記第1側と対向する第2側にそれぞれ配置される、請求項11に記載のセンサー駆動装置。
【請求項13】
前記複数の第1パッドは、
前記第1基板上に前記光軸方向及び前記第1軸方向に垂直な第2軸方向に配置された複数の第1-2パッドをさらに含み、
前記第1ワイヤ部は、両端が前記複数の第1-2パッドに連結された第1-2ワイヤを含む、請求項12に記載のセンサー駆動装置。
【請求項14】
前記第1基板は、オープン領域を含み、
前記複数の第1-2パッドは、前記オープン領域の第3側及び前記第3側と対向する第4側にそれぞれ配置される、請求項13に記載のセンサー駆動装置。
【請求項15】
前記複数の第1パッドは、前記複数の第1-1パッドと前記複数の第1-2パッドとの間に配置された複数の第1-3パッドをさらに備え、
前記第1ワイヤ部は、両端が前記複数の第1-3パッドに連結された第1-3ワイヤを含む、請求項14に記載のセンサー駆動装置。
【請求項16】
前記第1ワイヤ部に印加される電流を制御して前記固定部に対して前記移動部を移動させる駆動部をさらに含む、請求項15に記載のセンサー駆動装置。
【請求項17】
前記駆動部は、
前記第1-1ワイヤに印加される電流を制御して前記移動部を前記第2軸方向に移動させ、
前記第1-2ワイヤに印加される電流を制御して前記移動部を前記第1軸方向に移動させ、
前記第1-3ワイヤに印加される電流を制御して前記移動部を回転させる、請求項16に記載のセンサー駆動装置。
【請求項18】
イメージセンサーと、
前記イメージセンサー上に配置されたレンズモジュールと、
前記レンズモジュールを駆動する第1アクチュエータと、
前記イメージセンサーを駆動する第2アクチュエータと、を含み、
前記第2アクチュエータは、
複数の第1パッドが備えられた第1基板を含む固定部と、
前記固定部から離間し、前記イメージセンサーを含む移動部と、
前記移動部と前記固定部との間に配置されるワイヤ部と、を含み、
前記ワイヤ部は、
前記複数の第1パッドに両端が連結され、前記固定部に対して前記移動部を移動させる形状記憶合金の第1ワイヤ部と、
前記固定部に一端が連結され、前記移動部に他端が連結され、前記固定部に対して前記移動部を弾性支持する第2ワイヤ部と、を含み、
前記移動部は、前記イメージセンサーが配置され、前記第1ワイヤ部が結合されるヒンジ部を含む第2基板を含む、カメラモジュール。
【請求項19】
前記第1ワイヤ部は、
前記移動部を第1軸方向に移動させるための少なくとも1つの第1-1ワイヤと、
前記移動部を前記第1軸方向と垂直な第2軸方向に移動させるための少なくとも1つの第1-2ワイヤを含む、請求項18に記載のカメラモジュール。
【請求項20】
前記第1ワイヤ部は、
前記移動部を光軸方向を回転軸として回転させる少なくとも1つの第1-3ワイヤを含む、請求項19に記載のカメラモジュール。
【国際調査報告】