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特表2023-553211ユーザに確認された方位を有する方位センサを備えた外科用機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-20
(54)【発明の名称】ユーザに確認された方位を有する方位センサを備えた外科用機器
(51)【国際特許分類】
   A61B 34/20 20160101AFI20231213BHJP
【FI】
A61B34/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023559963
(86)(22)【出願日】2021-03-18
(85)【翻訳文提出日】2023-08-10
(86)【国際出願番号】 US2021022964
(87)【国際公開番号】W WO2022132213
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】17/121,006
(32)【優先日】2020-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523225070
【氏名又は名称】プリチャード・メディカル・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Prichard Medical, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(74)【代理人】
【識別番号】100163902
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 奈月
(72)【発明者】
【氏名】ドレイン,ジョセフ プリチャード
(57)【要約】
方位センサは、方位センサの方位に基づいて、方位センサの向きを設定する設定するユーザ入力装置を備える。方位センサは、向きを記憶するメモリを備えることができる。方位センサは、少なくとも1つの方位値を表示するディスプレイを備えることができる。方位センサは、向きに基づいて方位情報を生成するプロセッサを備えることができる。ユーザ入力装置は、ボタンを含むことができ、ボタンの押下に応じ、方位センサの現在の方位に基づいて向きを設定することができる。例えば、少なくとも1つの方位値は、方位感知コンポーネントによって検知された方位データと関連付けられることができ、向きに基づいて、少なくとも1つの方位値が表示されることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
前記プロセッサに動作可能に結合された方位感知コンポーネントと、
前記プロセッサに動作可能に結合されたディスプレイと、
前記プロセッサに動作可能に結合されたユーザ入力装置と、
を備える方位センサであって、
前記方位感知コンポーネントは、複数の方位データを検知し、
前記方位センサは、前記方位センサが機器本体に取り付けられたときに、前記方位感知コンポーネントが前記機器本体に対して少なくとも部分的に固定され、少なくとも1の方向における前記機器本体の方位の変化が前記方位感知コンポーネントによって検知されるように、前記機器本体に取り付けられ、
前記ディスプレイは、複数の方位データに関連付けられた少なくとも1つの方位値をリアルタイムで表示し、
前記プロセッサは、前記ユーザ入力装置が所定のユーザ入力を受信することに応じて、前記所定のユーザ入力が前記ユーザ入力装置によって受信されたときに、前記方位センサの方位に基づいて向きを設定し、
前記向きは、方位データと関連付けられ、
前記方位センサが前記向きに対して所定の基準方位に保持されると、前記ディスプレイは所定の方位値を表示し、
所定の基準方位からの少なくとも1つの方位における前記方位感知コンポーネントの動きが、前記所定の方位値とは異なる少なくとも1つの方位値としてディスプレイ上に示される、
方位センサ。
【請求項2】
前記方位データは、X軸、Y軸、およびZ軸に関連する回転データを含み、前記Y軸は、前記X軸に垂直であり、前記Z軸は、前記X軸及び前記Y軸に垂直であり、前記方位は、前記X軸に関連付けられる、
請求項1に記載の方位センサ。
【請求項3】
前記X軸および前記Y軸は、地球に対して水平面に定められ、前記Z軸は、地球に対して垂直である、
請求項2に記載の方位センサ。
【請求項4】
前記方位データは、前記Y軸および前記Z軸を中心とする方位センサの回転を示す回転データを含む、
請求項3に記載の方位センサ。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記所定のユーザ入力を受信する前記ユーザ入力装置に応じて、前記方位を、地球に対して水平であり、i)前記X軸、および、ii)前記方位センサの縦軸および前記Z軸に平行な平面に、完全に収めて設定する、
請求項2から4のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記所定のユーザ入力を受信する前記ユーザ入力装置に応じて、前記Z軸の回転をゼロ化(zeroing)するのみで前記方位を設定する、
請求項2から5のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項7】
前記プロセッサは、X-Z平面に対する、および/またはX-Y平面に対する傾斜角を含む方位情報を前記ディスプレイに出力し、前記少なくとも1つの方位値は、前記X-Z平面に対する、および/または前記X-Y平面に対する傾斜角を含む、
請求項2から6のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項8】
前記機器本体の軸に取り付けられるガイドを含み、
前記ガイドはガイド軸を定め、
前記プロセッサは、前記所定のユーザ入力を受信する前記ユーザ入力装置に応じて、前記方位を、地球に対して水平であり、i)前記X軸、および、ii)前記方位センサの縦軸および前記Z軸に平行な平面に、完全に収め、
前記プロセッサは、前記所定のユーザ入力を受信する前記ユーザ入力装置に応じて、前記Z軸の回転をゼロ化するのみで前記方位を設定し、
前記プロセッサは、X-Z平面に対する、および/または前記方位に基づくX-Y平面に対するガイド軸の傾斜角を含む方位情報を前記ディスプレイに出力し、前記少なくとも1つの方位値は、X-Z平面に対する、および/または前記方位に基づくX-Y平面に対するガイド軸の傾斜角を含む、
請求項2に記載の方位センサ。
【請求項9】
前記方位感知コンポーネントは、絶対方位感知コンポーネントである、
請求項1から8のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項10】
前記絶対方位感知コンポーネントは、加速度計、ジャイロスコープ、および磁力計を備え、前記絶対方位感知コンポーネントは、前記複数の方位データに基づいて複数の方位状態データを生成するように動作可能である、
請求項9に記載の方位センサ。
【請求項11】
前記ディスプレイは、前記方位データの少なくとも一部に基づく方位情報を、前記方位に基づく1つ以上の角度値として表示する、
請求項10に記載の方位センサ。
【請求項12】
前記複数の方位データは、ピッチデータ、ロールデータ、およびヨーデータを含む、
請求項1から11のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項13】
前記方位センサが前記方位に対して所定の基準方位にあるとき、前記方位情報はゼロ化されたヨー方位を表す、
請求項12に記載の方位センサ。
【請求項14】
前記ユーザ入力装置は、タッチ入力装置である、
請求項1から13のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項15】
前記タッチ入力装置は、ボタンである
請求項14に記載の方位センサ。
【請求項16】
前記プロセッサは、前記所定のユーザ入力の受信時に前記方位を設定する、
請求項1から15のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項17】
機器本体と、
請求項1から16のいずれか1に記載の方位センサと、
を含む外科用機器であって、
前記方位センサは、前記機器本体に取り付けられ、前記方位感知コンポーネントは、手で前記機器本体から取り外し可能である、
外科用機器。
【請求項18】
前記方位情報は、前記Y軸および前記Z軸を中心とする前記方位センサの回転を表す回転データを含み、前記ディスプレイは、前記Y軸および前記Z軸を中心とする前記回転の表現を表示する
請求項17に記載の外科用機器。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記方位センサが前記機器本体に取り付けられるときに、前記機器本体の軸を中心とした前記方位センサ全体の回転によって、前記ディスプレイ上に表示される前記方位情報の表現を変化しない、
請求項17または18に記載の外科用機器。
【請求項20】
前記方位センサは、前記方位感知コンポーネントが前記機器本体から取り外し可能であるように、前記機器本体に対してスライドし、外すことができる、
請求項17から19のいずれか1に記載の外科用機器。
【請求項21】
前記方位センサは、前記方位感知コンポーネントが前記機器本体から取り外し可能であるように、前記機器本体の軸に取り付けられるガイドを含む、
請求項20に記載の外科用機器。
【請求項22】
請求項17から20のいずれか1に記載の前記機器を位置合わせする方法であって、
前記方位センサの軸が前記患者の軸と位置合わせされている間に、前記所定のユーザ入力を前記ユーザ入力装置に入力する
方法。
【請求項23】
前記患者の軸が、前記患者の骨の体の縦軸である、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記外科用機器を、前記患者の体内の所定の位置に移動させ、
前記方位センサを、前記所定の位置合わせ方位に向ける、
請求項22または23のいずれか1に記載の方法。
【請求項25】
プロセッサと、
前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリと、
前記プロセッサに動作可能に結合された方位感知コンポーネントと、
前記プロセッサに動作可能に結合されたユーザ入力装置と、
を備える方位センサであって、
前記方位感知コンポーネントは、複数の方位データを検知し、
前記方位センサは、前記方位センサが機器本体に取り付けられたときに、前記方位感知コンポーネントが前記機器本体に対して少なくとも部分的に固定され、少なくとも1の方位における前記機器本体の向きの変化が前記方位感知コンポーネントによって検知されるように、前記機器本体に取り付けられ、
前記プロセッサは、前記ユーザ入力装置が所定のユーザ入力を受信することに応じて、前記所定のユーザ入力が前記ユーザ入力装置によって受信されたときの前記方位センサの方位に基づく向きを前記メモリに記憶させ、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている向きと前記方位センサの現在の方位に基づいて方位情報を生成し、
前記向きは、前記方位データと関連付けられ、
方位センサが方位に対して所定の基準方位に保持されるとき、プロセッサが所定の方位情報を生成し、
前記所定の方位情報とは異なる第1の方位情報を生成するプロセッサによって、前記所定の基準方位からの少なくとも1つの方位における前記方位感知コンポーネントの動きが示される、
方位センサ。
【請求項26】
前記方位感知コンポーネントは、絶対方位感知コンポーネントである、
請求項25に記載の方位センサ。
【請求項27】
前記絶対方位感知コンポーネントは、加速度計、ジャイロスコープ、および磁力計を備え、前記絶対方位感知コンポーネントは、前記複数の方位データに基づいて複数の方位状態データを生成するように動作可能である、
請求項26に記載の方位センサ。
【請求項28】
前記方位情報は、X軸、Y軸、およびZ軸に関連する回転データを含み、前記Y軸は、前記X軸に垂直であり、前記Z軸は、前記X軸および前記Y軸に垂直であり、前記方位は、前記X軸に関連付けられる、
請求項25から27のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項29】
前記プロセッサは、前記方位が設定されたとき、前記X軸のみを設定し、これにより、Y軸をX軸に対して垂直に保ち、Z軸を変化させずにX軸およびY軸に垂直に保つ、
請求項28に記載の方位センサ。
【請求項30】
前記X軸および前記Y軸は、地球に対して水平面に定められ、前記Z軸は、地球に対して垂直である、
請求項28または29に記載の方位センサ。
【請求項31】
前記方位情報は、Y軸、X軸、および/またはZ軸の回転を含む、
請求項28から30のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項32】
前記方位情報は、Y軸およびZ軸を中心とする前記方位センサの回転を示す回転データを含む、
請求項31に記載の方位センサ。
【請求項33】
前記プロセッサは、Y軸、X軸、および/またはZ軸を中心とする回転の各角度値として前記方位情報を、生成する、
請求項31または32に記載の方位センサ。
【請求項34】
前記方位センサは、前記機器本体の軸に取り付けられるガイドを含み、前記ガイドはガイド軸を定め、
前記プロセッサは、前記所定のユーザ入力を受信する前記ユーザ入力装置に応じて、前記方位を、地球に対して水平であり、i)前記X軸、および、ii)前記方位センサの縦軸および前記Z軸に平行な平面に、完全に収めて設定し、
前記プロセッサは、前記所定のユーザ入力を受信する前記ユーザ入力装置に応じて、前記Z軸の回転をゼロ化するのみで前記方位を設定し、
前記プロセッサは、前記向きに基づいて、X-Z平面に対する、および/またはX-Y平面に対する、前記ガイドの傾斜角を含む方位情報を出力する、
請求項28から33のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項35】
前記プロセッサは、前記方位に基づいて、1つ以上の角度値として、方位情報を生成する
請求項25から34のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項36】
前記プロセッサに動作可能に結合され、前記方位に基づく前記1つ以上の角度値を表示するディスプレイを更に備える、
請求項35に記載の方位センサ。
【請求項37】
前記複数の方位データは、ピッチデータ、ロールデータ、およびヨーデータを含む、
請求項25から36のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項38】
前記方位センサが前記方位に対して前記所定の基準方位にあるとき、前記方位情報は、ゼロ化されたヨー方位を含む、
請求項37に記載の方位センサ。
【請求項39】
前記プロセッサは、前記方位センサの方位が所定の位置合わせ方位の所定の閾値内であるかを判定し、前記プロセッサは、前記方位センサの前記方位が前記閾値内である前記判定に応じて、音声、触覚および/または視覚フィードバックを提供する、
請求項25から38のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項40】
前記ユーザ入力装置は、タッチ入力装置である、
請求項25から39のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項41】
前記タッチ入力装置は、ボタンである、
請求項40に記載の方位センサ。
【請求項42】
前記プロセッサは、前記所定のユーザ入力の受信時に前記方位を設定する、
請求項25から41のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項43】
機器本体と、
請求項25から42のいずれか1に記載の方位センサと、
を含む外科用機器であって、
前記方位センサは、前記機器本体に取り付けられ、前記方位感知コンポーネントは、前記機器本体から手で取り外し可能である、
外科用機器。
【請求項44】
前記方位情報は、前記Y軸および前記Z軸を中心とした前記方位センサの回転を示す回転データを含む、
請求項43に記載の外科用機器。
【請求項45】
前記プロセッサは、前記方位センサが前記機器本体に取り付けられるときに、前記機器本体の軸を中心とした前記方位センサ全体の回転によって、前記方位情報が変化しないようにする
請求項43または44に記載の外科用機器。
【請求項46】
前記方位センサは、前記方位感知コンポーネントが前記機器本体から取り外し可能であるように、前記機器本体に対してスライドし、外すことができる、
請求項43から45のいずれか1に記載の外科用機器。
【請求項47】
前記方位センサは、前記方位感知コンポーネントが前記機器本体から取り外し可能であるように、前記機器本体の軸に取り付けられるガイドを含む、
請求項46に記載の外科用機器。
【請求項48】
前記デバイスプロセッサに動作可能に結合され、少なくとも前記方位データの一部を表示するように動作可能なディスプレイを更に備える、
請求項43から47のいずれか1に記載の外科用機器。
【請求項49】
請求項43から48のいずれか1に記載の外科用機器を位置合わせする方法であって、
前記センサの軸が前記患者の軸と位置合わせされている間に、前記所定のユーザ入力を前記ユーザ装置に入力する
方法。
【請求項50】
前記患者の軸が、前記患者の骨の体の縦軸である、
請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記外科用機器を、前記患者の体内の所定位置に移動させ、
前記方位センサを、前記所定の位置合わせ方位に向ける、
請求項49または50に記載の方法。
【請求項52】
プロセッサと、
前記プロセッサに動作可能に結合された方位感知コンポーネントと、
ガイドと、
を備える方位センサであって、
前記方位感知コンポーネントは、複数の方位データを検知し、
前記方位センサは、前記方位データが機器本体に取り付けられたときに、前記方位感知コンポーネントが前記機器本体に対して少なくとも部分的に固定され、少なくとも1の方向における前記機器本体の向きが前記方位感知コンポーネントに検知されるように、前記機器本体に取り付けられ、
前記ガイドは、i)ツールの本体を受け入れる側面の開口、および/またはii)縦方向に延びる切り込みと接続され、周方向に延びる溝を含む、
方位センサ。
【請求項53】
前記ガイドは、i)ツールの本体を受け入れる前記側面の開口、および、ii)前記縦方向に延びる切り込みと接続され、前記周方向に延びる溝を含む、
請求項52に記載の方位センサ。
【請求項54】
前記ガイドは、i)ツールの本体を受け入れる前記側面の開口を含む、
請求項52に記載の方位センサ。
【請求項55】
前記ガイドは、ii)前記縦方向に延びる切り込みと接続され、前記周に延びる溝を含む、
請求項52に記載の方位センサ。
【請求項56】
前記プロセッサと動作可能に接続されるディスプレイと、
前記プロセッサと動作可能に接続されるユーザ入力装置と、をさらに備え、
前記ディスプレイは、リアルタイムで、前記複数の方位データと関連付けられる、少なくとも1つの方位値を表示し、
前記プロセッサは、所定のユーザ入力を受信する前記ユーザ入力装置に応じて、前記ユーザ入力装置により、前記所定のユーザ入力が受信されると前記方位センサの方位に基づいて、方位を設定する
請求項52から55のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項57】
方位感知コンポーネントと、
ディスプレイと、
ユーザ入力装置と、
を備える方位センサであって、
前記方位感知コンポーネントは、複数の方位データを検知し、
前記方位センサは、前記方位センサが機器本体に取り付けられたとき、前記方位感知コンポーネントが前記機器本体に少なくとも部分的に固定され、少なくとも1の方向における前記機器本体の向きの変化が前記方位感知コンポーネントによって検知されるように、前記機器本体に取り付けられ、
前記ディスプレイは、リアルタイムで、前記複数の方位データと関連付けられる、少なくとも1つの方位値を表示し、
前記ユーザ入力装置は、所定のユーザ入力を受信する前記ユーザ入力装置に応じて、前記所定のユーザ入力が前記ユーザ入力装置に受信されたときの前記方位センサの前記方位に基づいて向きを設定し、
前記少なくとも1つの方位値は、前記ユーザ入力装置によって設定された前記向きに基づく、
方位センサ。
【請求項58】
前記方位は、水平面と同一平面上の、ユーザに決定された方位である、
請求項57に記載の方位センサ。
【請求項59】
前記方位は、前記方位センサが、前記方位と関連する所定の基準方位に保たれるように、前記方位データと関連付けられ、
前記ディスプレイは、所定の方位値を表示し、
前記所定の基準方位からの少なくとも1つの方位の前記方位感知コンポーネントの動きが前記所定の方位値と異なる少なくとも1つの方位値として、ディスプレイに示される、
請求項57または58に記載の方位センサ。
【請求項60】
前記ディスプレイは、前記方位感知コンポーネントと動作可能に結合され、
前記ユーザ入力装置は、前記ディスプレイと動作可能に結合される、
請求項57から59のいずれか1に記載の方位センサ。
【請求項61】
メモリと、
プロセッサと動作可能に結合される方位感知コンポーネントと、
ユーザ入力装置と、
を備える方位センサであって、
前記方位感知コンポーネントは、複数の方位データを検知し、
前記方位センサは、前記方位センサが機器本体に取り付けられたときに、前記方位感知コンポーネントが前記機器本体に対して少なくとも部分的に固定され、少なくとも一方位における前記機器本体の向きの変化が前記方位感知コンポーネントによって検知されるように取り付けられ、
前記ユーザ入力装置は、所定のユーザ入力を受信する前記ユーザ入力装置に応じて、前記所定のユーザ入力が前記ユーザ入力装置によって受信されたことに基づき、前記メモリに向きを記憶させ、
前記少なくとも1つの方位値は、前記所定のユーザ入力を受信した前記ユーザ入力装置に基づいて前記メモリに記憶される前記向きである
方位センサ。
【請求項62】
前記向きは、水平面と同一平面上の、ユーザに決定された方位である、
請求項61に記載の方位センサ。
【請求項63】
前記メモリ、前記方位感知コンポーネントおよび前記ユーザ入力装置と動作可能に結合されるプロセッサをさらに備え、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶される前記向き、および前記方位センサの前記現在の方位に基づいて、方位情報を生成する、
請求項61または62に記載の方位センサ。
【請求項64】
前記方位は、前記方位センサが、前記方位と関連する所定の基準方位に保たれるとき、プロセッサが所定の方位情報を生成し、
前記所定の基準方位からの少なくとも1つの方位の前記方位感知コンポーネントの動きが、所定の方位情報と異なる第1の方位情報を生成するプロセッサによって示されるように方位データと関連づけられる、
請求項61から63のいずれか1に記載の方位センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年12月14日に出願された米国仮出願第17/121,006号の継続であり、その内容全体が、参照により本明細書に援用される。
【0002】
本開示は、一般に、医療(例えば、外科用)機器などの機器に関する。例えば、本開示は、絶対方位センサを含む外科用機器および他の医療機器に関する。本開示の機器は、三次元空間におけるそのような機器の方位を知ることで利益を得る任意の適切な処置または治療に使用することができる。本明細書では特に外科用機器について言及するが、本開示は方位情報を必要とする人間または動物の治療に使用される医療、歯科、またはその他の機器を対象とすることが理解されるであろう。
【背景技術】
【0003】
一部の医療処置は、医師が目視または扱いにくい位置合わせガイドを使用したツールの位置合わせに依存する。たとえば、股関節置換手術を行う場合、外科医はインパクタ軸(impactor shaft)を使用して寛骨臼カップを取り付けることがある。外科医は、前傾ガイドまたは位置合わせエクステンションを使用して、インパクタ軸を患者の体の縦軸に対して20度(20°)の前傾角度に向けることがある。また、外科医は、位置合わせエクステンション(alignment extension)を使用して、患者の体の縦軸に対して(および患者が横になっているときは水平面に対して)45度(45°)の傾斜/外転角でインパクタ軸を合わせることもある。
【0004】
インパクタ軸の位置合わせが適切でない場合、寛骨臼カップの位置ずれが発生し、手術後の合併症が発生することがある。寛骨臼カップの最初の取り付けによって生じた位置ずれを修正には、追加の手術が必要になることがある。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、方位センサの方位に基づいて方位センサの向きを設定するユーザ入力装置を含む方位センサを提供する。方位センサは、向きを記憶するメモリを含むことができる。方位センサは、少なくとも1つの方位値を表示するディスプレイを含むことができる。方位センサは、向きに基づいて、方位情報を生成するプロセッサを含むことができる。ユーザ入力装置は、ボタンを含むことができ、ボタンの押下に応じて、方位センサの現在の方位に基づいて向きを設定することができる。例えば、少なくとも1つの方位値は、方位感知コンポーネントによって検知された方位データに関連付けることができ、少なくとも1つの方位値は方位に基づいて表示することができる。
【0006】
ディスプレイは、所定の手術に関連する角度のリアルタイムのフィードバックを外科医に提供することができる。例えば、外科医は、方位センサの軸(例えば、縦軸)を、患者の軸(例えば、体の縦軸)と位置合わせし、ユーザ入力装置に所定の入力を提供し(例えば、ユーザ入力装置のボタンを押し)、方位センサの向きを設定することができる。向きが設定されると、ディスプレイは、患者の体の縦軸に対する方位センサの機器軸(例えば、ガイドの中心軸)の角度をリアルタイムで表示することができる。例えば、ガイドの中心軸の前傾角および垂直傾斜角は、横向きに寝ている患者の縦軸に対してリアルタイムで表示することができる。一実施形態では、向きを、患者の異なる軸に設定することができ、中心軸の前傾角および垂直傾斜角を、異なる軸に対してリアルタイムで表示することができる。
【0007】
方位センサは、機器本体に取り付けられてもよい。例えば、方位センサは、2019年4月26日に出願された米国特許出願第16/395,986号および2017年6月12日に出願された米国特許出願第15/619,747号に開示されているように、機器本体の軸を受け入れるガイドを含むことができる。いずれも「LED照明および絶対方位を含む外科機器」と題され、全体が、参照により本明細書に援用される。一実施形態では、外科用機器は、方位センサが取り付けられまたは固定される、ハウジングまたは他の外部構造を含む。
【0008】
以下に、例示的な実施形態のいくつかの態様の基本的な理解を提供するため、例示的な実施形態の簡略化した概要を提示する。この概要は、例示的な実施形態の広範な概要ではない。これは、例示的な実施形態の重要な要素または重要な要素を特定することも、添付の特許請求の範囲の輪郭を示すことも意図していない。その一の目的は、後で提示されるより詳細な説明への前置きとして、例示的な実施形態のいくつかの概念を簡略化された形式で示すことである。
【0009】
本明細書の実施形態によれば、本開示は、ボタンの押下に応じて方位センサの方位に基づいて方位センサの向きを設定するボタンを備える方位センサ(例えば、絶対方位センサ)を有する医療機器および装置を提供する。本開示の機器は、ユーザ(例えば、外科医)によって設定された向きに対する外科用機器の方位を知ることから利益を得る任意の適切な処置または治療で使用することができる。
【0010】
本明細書では、特に外科用機器について言及するが、本開示は、方位を必要とする人間または動物の治療に使用される医療、歯科、またはその他の機器に適用できることが理解されるであろう。
【0011】
絶対方位センサは、方位関連情報を提供するために、既知の点または平面に対するキャリブレーションを必要としなくてもよい。例えば、絶対方位センサの一実施形態は、加速度計、ジャイロスコープ、および磁力計を備え、任意に決定された点または平面ではなく、地球自体を基準点または平面として使用することによって、地球の磁場、拡大解釈すれば、地球の磁気コアを感知することによって、絶対方位を生成してもよい。いくつかの実施形態では、方位センサは磁力計を含まない。例えば、方位センサの向きは、方位センサの起動時に任意の角度に設定されたり、磁北に設定されたりするのではなく、ユーザによって手動で設定されてもよい。
【0012】
本発明の一態様によれば、方位センサは、プロセッサと、プロセッサに動作可能に結合された方位感知コンポーネントと、プロセッサに動作可能に結合されたディスプレイと、プロセッサに動作可能に結合されたユーザ入力装置と、を備える。方位感知コンポーネントは、複数の方位データを検知する。方位センサは、方位センサが機器本体に取り付けられたときに、方位感知コンポーネントが機器本体に対して少なくとも部分的に固定され、少なくとも1の方向における機器本体の方位の変化が方位感知コンポーネントによって検知されるように、機器本体に取り付けられる。ディスプレイは、複数の方位データに関連付けられる少なくとも1つの方位値をリアルタイムで表示する。プロセッサは、ユーザ入力装置が所定のユーザ入力を受信することに応じて、所定のユーザ入力がユーザ入力装置によって受信されたときに、方位センサの方位に基づいて向きを設定する。向きは、方位データと関連付けられる。方位センサが向きに対して所定の基準方位に保持されると、ディスプレイは所定の方位値を表示する。所定の基準方位からの少なくとも1つの方位における方位感知コンポーネントの動きが、所定の方位値とは異なる少なくとも1つの方位値としてディスプレイ上に示される。
【0013】
本発明の他の態様によれば、方位センサは、プロセッサと、プロセッサに動作可能に結合されたメモリと、プロセッサに動作可能に結合された方位感知コンポーネントと、プロセッサに動作可能に結合されたユーザ入力装置と、を備える。方位感知コンポーネントは、複数の方位データを検知する。方位センサは、方位センサが機器本体に取り付けられたときに、方位感知コンポーネントが機器本体に対して少なくとも部分的に固定され、少なくとも1の方向における機器本体の向きの変化が方位感知コンポーネントによって検知されるように、機器本体に取り付けられる。プロセッサは、ユーザ入力装置が所定のユーザ入力を受信することに応じて、所定のユーザ入力がユーザ入力装置によって受信されたときの方位センサの方位に基づく向きをメモリに記憶させる。プロセッサは、メモリに記憶されている向きと方位センサの現在の方位に基づいて方位情報を生成する。向きは、方位データと関連づけられる。方位センサが向きに対して所定の基準方位に保持されるとき、プロセッサが所定の方位情報を生成する。所定の方位情報とは異なる第1の方位情報を生成するプロセッサによって、所定の基準方位からの少なくとも1つの方位における方位感知コンポーネントの動きが示される。
【0014】
本発明の他の態様によれば、方位センサは、方位感知コンポーネントと、ディスプレイと、ユーザ入力装置と、を備える。方位感知コンポーネントは、複数の方位データを検知する。方位センサは、方位センサが機器本体に取り付けられたとき、方位感知コンポーネントが機器本体に少なくとも部分的に固定され、少なくとも1の方向における機器本体の向きの変化が方位感知コンポーネントによって検知されるように、機器本体に取り付けられる。ディスプレイは、リアルタイムで、複数の方位データと関連付けられる、少なくとも1つの方位値を表示する。ユーザ入力装置は、所定のユーザ入力を受信するユーザ入力装置に応じて、所定のユーザ入力がユーザ入力装置に受信されたときの方位センサの方位に基づいて向きを設定する。少なくとも1つの方位値は、ユーザ入力装置によって設定された向きに基づく。
【0015】
本発明の他の態様によれば、方位センサは、ディスプレイと、ユーザ入力装置と、を備える。方位感知コンポーネントは、複数の方位データを検知する。方位センサは、方位センサが機器本体に取り付けられたとき、方位感知コンポーネントが機器本体に少なくとも部分的に固定され、少なくとも1の方向における機器本体の向きの変化が方位感知コンポーネントによって検知されるように、機器本体に取り付けられる。ディスプレイは、リアルタイムで、複数の方位データと関連付けられる、少なくとも1つの方位値を表示する。ユーザ入力装置は、所定のユーザ入力を受信するユーザ入力装置に応じて、所定のユーザ入力がユーザ入力装置に受信されたときの方位センサの方位に基づいて向きを設定する。少なくとも1つの方位値は、ユーザ入力装置によって設定された向きに基づく。
【0016】
本発明の他の態様によれば、方位センサは、プロセッサと、プロセッサに動作可能に結合された方位感知コンポーネントと、ガイドと、を備える。方位感知コンポーネントは、複数の方位データを検知する。方位センサは、方位データが機器本体に取り付けられたときに、方位感知コンポーネントが機器本体に対して少なくとも部分的に固定され、少なくとも1の方向における機器本体の向きの変化が方位感知コンポーネントに検知されるように、機器本体に取り付けられる。ガイドは、ツールの本体を受け入れる側面の開口を含む。
【0017】
本発明の他の態様によれば、方位センサは、プロセッサと、プロセッサに動作可能に結合された方位感知コンポーネントと、ツールの本体ガイドと、を備える。方位感知コンポーネントは、複数の方位データを検知する。方位センサは、方位データが機器本体に取り付けられたときに、方位感知コンポーネントが機器本体に対して少なくとも部分的に固定され、少なくとも1の方向における機器本体の向きの変化が方位感知コンポーネントに検知されるように、機器本体に取り付けられる。ガイドは、縦方向に延びる切り込みと接続され、周方向に延びる溝を含む。
【0018】
上記の態様のいずれかの特徴は、互いに組み合わせることができる。例えば、上記の任意の態様は、別の態様のユーザ入力装置、ディスプレイ、プロセッサ、メモリ、および/またはガイドを含むことができる。
【0019】
加えて、または代替え的に、上記の任意の態様は、外科用機器の一部であってもよい。例えば、任意の方位センサは、外科用機器の機器本体から取り外し可能であってもよい。
【0020】
外科用機器は、デバイスプロセッサに動作可能に結合されたディスプレイを備えることができる。ディスプレイは、生成された複数の方位状態データの少なくとも一部をその上に表示するように動作可能であってもよい。複数の方位データは、位置データ、ピッチデータ、ロールデータ、およびヨーデータからなる群からの少なくとも1つを含むことができる。位置データは、x、y、およびz座標値を含むことができる。複数の方位データは、角速度データ、加速度データ、磁場強度データ、直線加速度データ、および重力データからなる群から選択される少なくとも1つをさらに含むことができる。
【0021】
外科用機器は、ドリル、ドライバ、鋸、ワイヤ挿入装置(wire insertion device)、インパクタ、装置挿入器(device inserter)、掘削器具(burr)、錐(awl)、メス、吸引(suction)、引込み装置(retraction device)、木槌(mallet)、生検針、無動力ドリル(unpowered drill)、無動力ドライバ(unpowered driver)、無動力鋸(unpowered saw)、無動力ワイヤ挿入器(unpowered wire inserter)、および/または無動力掘削器具(unpowered burr)の1つ以上であってもよい。
【0022】
本開示のさらに他の利点、態様および特徴は、単に本開示を実施するのに適したモードの例示として、本開示の実施形態で示され説明されている以下の説明から、当業者には容易に明らかになるであろう。理解されるように、本開示は他の異なる実施形態が可能であり、そのいくつかの詳細は、すべて本明細書の範囲から逸脱することなく、様々な明白な態様において修正が可能である。したがって、図面および説明は本質的に例示的なものとしてみなされ、限定的なものとしてみなされるものではない。
【0023】
図面は、例示的な実施形態のものである。これらはすべての実施形態を示していない。他の実施形態を追加的または代替え的に使用してもよい。スペースを節約しまたは効果的に説明するため、明白または不必要な詳細は省略される場合がある。いくつかの実施形態は、追加の構成要素またはステップを用いて、および/または図示される構成要素またはステップのすべてを使用せずに、実施することができる。異なる図面に同じ数字が現れる場合、それは同じまたは類似の構成要素またはステップを指す。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、ユーザ入力装置を含む方位センサのブロック図である。
図2図2は、図1の方位センサの斜視図である。
図3図3は、向きが設定されている、図1の方位センサの斜視図である。
図4図4は、向きが設定され、方位センサが向きに対して所定の基準方位に方向づけられた後の、図1の方位センサの斜視図である。
図5図5は、任意の向きの図1の方位センサと組み合わせた骨盤の後面から前面の図を示す。
図6図6は、図5の方位センサと組み合わせた骨盤の側面図である。
図7図7は、ユーザに認識された向きと組み合わせた図5の方位センサと骨盤の後面から前面の図である。
図8図8は、図7の方位センサと組み合わせた骨盤の側面図である。
図9図9は、図7の方位センサおよび外科用機器と組み合わせた骨盤の後面から前面の図である。
図10図10は、図9の方位センサおよび外科用機器と組み合わせた骨盤の側面図である。
図11図11は、図1の方位センサの側面図であり、方位センサのセンサ本体の縦軸は、X軸を中心に回転し、X軸およびZ軸に対して傾斜し、X-Z平面内に完全に延びる。
図12図12は、図11に示される向きにおける方位センサの上面図である。
図13図13は、図11の方位センサの側面図であり、方位センサのセンサ本体の縦軸は、図11に示される方位からX軸を中心に回転され、X軸に対して傾斜しておらず、X-Z平面内に完全に延びる。
図14図14は、図13に示す方位における方位センサの上面図である。
図15図15は、任意の向きの、図1の方位センサの上面図であり、方位センサの方位感知コンポーネントおよび横向きに寝ている患者の縦軸に関する。
図16図16は、方位感知コンポーネントおよび図15の縦軸に対する、ユーザ識別された向きと方位センサの上面図である。
図17図17は、任意の向きの、図16の方位センサの上面図であり、方位センサの方位感知コンポーネントおよび患者の棘突起の体の縦軸に関する。
図18図18は、方位感知コンポーネントおよび体の縦軸に対する、ユーザ識別された向きと方位センサの上面図である。
図19図19は、任意の向きの、図1の方位センサの上面図であり、方位センサの方位感知コンポーネントおよび患者の骨の体の縦軸に関する。
図20図20は、方位感知コンポーネントおよび体の縦軸に関し、ユーザが識別した方位を伴う方位センサの上面図である。
図21図21は、別の身体の縦軸を含む、図19の患者の骨の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
この説明は、添付の特許請求の範囲の限定を意図しない実施例を提供する。図面は一般に実施例の特徴を示し、同様の参照番号が同様の構成要素を指すために使用されることが理解され、認識される。本明細書における「一実施形態(one embodiment)」または「一実施形態(an embodiment)」または「実施形態の一例(an example embodiment)」の言及は、記載される特定の特徴、構造、または特性が本明細書に記載される少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味し、その特徴、構造、または特性が本明細書に記載されるすべての実施形態に存在することを意味するものではない。
【0026】
本方法およびシステムを開示および説明する前に、方法およびシステムが特定の方法、特定の構成要素、または特定の実装に限定されないことを理解されたい。また、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図したものではないことも理解されたい。
【0027】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上明らかに別段の指示がない限り、複数の指示対象を含む。本明細書では、範囲は、「約」1つの特定の値から、および/または「約」別の特定の値までとして表現され得る。このような範囲が表現される場合、別の実施形態には、1つの特定の値からおよび/または他の特定の値までが含まれる。同様に、先行詞「約」を使用して値が近似値として表現される場合、特定の値が別の実施形態を形成することが理解されるであろう。さらに、各範囲の端点は、他の端点との関係においても、他の端点とは独立しても重要であることが理解されるであろう。
【0028】
「任意の(optional)」または「任意に(optionally)」とは、その後に説明される事象または状況が発生する場合も発生しない場合もあり、その説明には、前記事象または状況が発生する場合と発生しない場合が含まれることを意味する。
【0029】
本明細書の説明および特許請求の範囲全体を通じて、「含む(comprise)」の単語、および「含む(comprising)」および「含む(comprises)」などの単語の変形は、「含むがそれに限定されない」ことを意味し、例えば、他の構成要素、数、またはステップを排除することを意図するものではない。「例示的(exemplary)」は「一例(an example of)」を意味し、好ましいまたは理想的な実施形態の示唆を伝えることを意図していない。「等」は限定的な意味で使用されるのではなく、説明の目的で使用される。
【0030】
開示された方法およびシステムの実行に使用され得る構成要素が開示される。これらおよび他の構成要素は、本明細書に開示され、これらの構成要素の組み合わせ、サブセット、相互作用、グループなどが開示される場合、これらのさまざまな個別および集合的な組み合わせおよび並べ替えのそれぞれの具体的な参照は明示的に開示されていない可能性があるが、すべての方法およびシステムについて、それぞれが具体的に企図され、本明細書に記載されることが理解される。これは、がこれに限定されないが、開示された方法のステップを含む、本出願のすべての実施形態に適用される。したがって、実行され得る様々な追加ステップがある場合、これらの追加ステップのそれぞれは、開示された方法の任意の特定の実施形態または実施形態の組み合わせによって実行できることが理解される。
【0031】
本方法およびシステムは、以下の好ましい実施形態の詳細な説明およびその中に含まれる実施例、ならびに図面およびその前後の説明を参照することによって、より容易に理解され得る。
【0032】
当業者には理解されるように、方法およびシステムは、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの実施形態を組み合わせた実施形態の形態をとることができる。さらに、方法およびシステムは、記憶媒体に組み込まれたコンピュータ可読プログラム命令(例えば、コンピュータソフトウェア)を有するコンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。より具体的には、本方法およびシステムは、ウェブで実装されたコンピュータソフトウェアの形態をとることができる。任意の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体(例えば、ハードディスク、CD-ROM、光記憶装置、および/または磁気記憶装置)を含む、任意の適切なコンピュータ可読記憶媒体を利用することができる。
【0033】
したがって、ブロック図およびフローチャート図のブロックは、指定された機能を実行する手段の組み合わせ、指定された機能を実行するステップの組み合わせ、および指定された機能を実行するプログラム命令手段をサポートする。ブロック図およびフローチャート図の各ブロック、およびブロック図およびフローチャート図におけるブロックの組み合わせは、指定された機能またはステップを実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステム、または専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実装できることも理解されるであろう。
【0034】
以下の説明では、1つ以上の実施形態の特定の特徴を説明するために特定の用語が使用される。本明細書の目的上、特に明記しない限り、「実質的に」という用語は、動作、特徴、特性、状態、構造、アイテム、または結果の完全またはほぼ完全な範囲または程度を示す。例えば、一実施形態では、ハウジング内に「実質的に」位置する物体は、その物体が完全にハウジング内にあるか、または、ほぼ完全にハウジング内にあることを意味する。絶対的な完全性からの逸脱の正確な許容範囲は、場合によっては特定の状況に左右されてもよい。しかしながら、一般的には、完成に近づくと、あたかも絶対的かつ完全な完成が得られたかのように、全体的な結果が同じになる。「実質的に」の使用は、動作、特徴、特性、状態、構造、アイテム、または結果が完全にまたはほぼ完全に欠如していることを指す否定的な意味合いで使用される場合にも同様に適用される。
【0035】
本明細書で使用される場合、用語「およそ」および「約」は、一般に、示された数値または数値範囲の5%以内の逸脱を指す。一実施形態において、用語「およそ」および「約」は、示された数値または数値範囲からの0.001~10%の間の逸脱を指し得る。
【0036】
次に、図面を参照してさまざまな実施形態を説明する。以下の説明では、説明の目的で、1つ以上の実施形態の完全な理解を提供するために、多くの特定の詳細が記載される。しかしながら、これらの特定の詳細がなくても、さまざまな実施形態を実施できることは明らかであろう。他の例では、これらの実施形態の説明を容易にするために、周知の構造およびデバイスがブロック図の形式で示される。
【0037】
図1は、方位センサ30のブロック図である。方位センサ30(例えば、絶対方位センサ)は、方位感知コンポーネント32(例えば、6軸慣性測定ユニット(IMU)、または9軸IMUなどの絶対方位感知コンポーネント)、ユーザ入力デバイス34、プロセッサ36、および/またはディスプレイ38を含みことができる。方位センサ30は、メモリ50、および/または電源52を含むことができる。
【0038】
ユーザ入力装置34は、プロセッサ36に動作可能に結合されることができる。例えば、ユーザ入力装置34は、所定のユーザ入力および/または他のユーザ入力をプロセッサ36および/またはメモリ50に送信することができる。一実施形態では、ユーザ入力装置は、タッチスクリーンディスプレイ、生体認証インターフェース、および/またはモーションセンサを含む。例えば、ユーザ入力装置は、ユーザがプロセッサおよび/またはメモリを介して方位センサおよび/または外科用機器と対話し、情報および/またはコマンドを方位センサおよび/または外科用機器に入力できるようにする1つ以上の制御を含むことができる。
【0039】
方位感知コンポーネント32は、任意に決定された点または平面ではなく、地球自体を基準点または平面として使用することで、地球の磁場、ひいては地球の磁気コアを感知することによって、絶対的な方位を生成することができる。例えば、方位感知コンポーネント32は、加速度計60、ジャイロスコープ62、および磁力計64を含むことができる。例えば、最初にオンにされると、方位感知コンポーネント32は、互いに垂直であり、地球の表面と同一平面である水平面に平行であるX軸およびY軸に基づいて、および、X軸およびY軸に垂直であるZ軸(すなわち、垂直軸)に基づいて、絶対的な方位を生成することができる。一実施形態では、方位感知コンポーネントが起動される(例えば、電源がオンまたはリセットされる)とき、X軸またはY軸は、方位センサの所定の部分(例えば、方位センサの縦軸)と位置合わせ(aligned with)される。別の実施形態では、X軸またはY軸は北方位(例えば、磁北)と同一線上にある。
【0040】
方位センサ30が外科用機器(例えば、図9に例示されるインパクタ)100に取り付けられているとき、方位センサ30の方位を外挿して、外科用機器100の方位(例えば、外科用機器100の軸102の方位)を決定することができる。外科用機器100の方位の少なくとも一部は、ユーザが方位の少なくとも一部を見ることができるように、ディスプレイ38を用いて表示され得る。例えば、ディスプレイは、Z軸(例えば、垂直傾斜角として)およびX軸(例えば、前傾角として)に対する方位センサ30の傾斜角を表示することができる。一実施形態では、方位感知コンポーネントによって生成された方位情報および/または方位データは、外部電子デバイス(例えば、外科用機器の外部のディスプレイ)に送信される。
【0041】
方位センサ30は、外科用機器100に取り付け可能である。一実施形態では、方位センサは、実質的に任意の外科用装置に取り付け可能である。
【0042】
加速度計60は、線形加速度を測定することができる。加速度計60は、多軸加速度計であってもよい。加速度計60が地球の表面に対して静止しているとき、加速度計60は9.81m/sの正の加速度を測定することができ、加速度計60が地球の中心に向かって自由落下しているとき、加速度計60は0m/sの加速度を測定することができる。
【0043】
ジャイロスコープ62は、回転軸がそれ自体で任意の方位を自由にとることができる回転ホイールまたはディスクを含むことができ、または微小電気機械システム(MEMS)を含むことができる。ジャイロスコープ62は、方位を測定または維持し、および/または角加速度、速度、および/または位置に関する情報を提供することができる。
【0044】
磁力計64は、強磁性体のような磁性材料の磁化、または特定の位置における磁場の方位、強さ、または相対的な変化を含む磁気を測定することができる。例えば、磁力計64は多軸地磁気センサであってもよい。
【0045】
電源52は、方位センサ30、デバイスプロセッサ36、および/またはディスプレイ38に電力を供給することができる。電源52は、方位センサの本体に対して機械的に固定されたバッテリであってもよい。一実施形態では、電源は、ツール用の電源など、他の任意の適切な構成要素である。
【0046】
プロセッサ36は、方位センサ30およびディスプレイ38に動作可能に結合され、これらを制御することができる。一実施形態では、方位センサは、プロセッサ36に動作可能に結合された入力/出力デバイス(例えば、送信機/受信機)を含む。
【0047】
プロセッサ36は、任意の適切なマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラであってもよいし、それらを備えてもよい。プロセッサ36は、バスまたは他の結合を使用して、外科用機器100の補助装置またはモジュールに(例えば、通信可能に、動作可能に等)結合されてもよい。
【0048】
方位感知コンポーネント32は、位置、姿勢(position)(例えば、ピッチ、ロール、およびヨー)、角加速度、速度、線形加速度を含む、外科用機器100の様々な方位変数をリアルタイムでキャプチャすることができる。方位感知コンポーネント32は、磁場の強度、重力、および/または温度をリアルタイムでキャプチャすることもできる。例えば、外科用機器100の位置は、x、y、およびz座標値、および三次元空間における位置および/または方位の他の指標を含み得る。
【0049】
方位センサ30は、使用されているツールに特有の方位情報を生成することができる。例えば、方位センサ30が外科用機器100に取り付けられている場合、方位センサ30によって生成される方位情報は、外科用機器100(例えば、錐のドリル部分、または別の装置もしくはツール)の先端、軸102、または能動部分の位置、ピッチ、ロール、および/またはヨーに関連する情報を含むことができる。
【0050】
方位センサ30は、方位センサ30によって生成された方位情報が、方位センサ30と外科用機器100の先端またはアクティブ部分との方位の差を計算するプロセッサ36によって、外科用機器100の先端、軸102、またはアクティブ部分に基づくようにキャリブレーションされてもよい。例えば、以下でより詳細に説明されるように、測定された軸に関連付けられた方位情報は、方位センサ30および/または外科用機器の向きの軸(例えば、縦軸)に関連付けられてもよい。一実施形態では、2つ以上の測定軸に関連付けられた方位情報は、方位センサおよび/または外科用機器のそれぞれの軸に関連付けられてもよい。
【0051】
方位感知コンポーネント32は、水平面および垂直軸、地球の磁場および/または地球の核を基準点または基準面として自己校正することができる。例えば、方位感知コンポーネント32は、X軸およびY軸を水平面(例えば、地球の表面に接する平面に平行)に関連付け、Z軸を垂直軸(例えば、地球の核を通って延びる軸に平行)に関連付けることができる。
【0052】
方位感知コンポーネント32は、四元数、オイラー角、回転ベクトル、線形加速度、重力、および/または方位を含む方位データを生成することができる。
【0053】
方位センサ30は、上述したように、X軸、Y軸、および/またはZ軸に対する方位値を生成することができる絶対方位センサであってもよい。例えば、プロセッサ36は、方位感知コンポーネント32から方位データを受信し、ディスプレイによって表示される方位情報を出力することができる。方位情報は、X軸、Y軸、および/またはZ軸に対する測定された傾きを表すデータを含むことができる。例えば、以下でより詳細に説明するように、方位情報は、ユーザに確認されたX軸、X軸に垂直なY軸、およびX軸およびY軸に垂直なZ軸に対する測定された傾きを表すデータを含むことができる。方位情報は、Y軸に対する測定された回転(例えば、同期回転)、Z軸に対する測定された回転(例えば、同期回転)、および/またはX軸に対する測定された回転(例えば、同期回転)を表すデータを含むことができる。
【0054】
一実施形態では、方位情報は、X軸、Y軸、および/またはZ軸に関する測定された方位データのすべてを示すデータを含む。他の実施形態では、方位情報は、X軸、Y軸、および/またはZ軸に関する測定された方位データの任意の組み合わせを表すデータを含む。
【0055】
外科用機器が動くと、ディスプレイに方位情報がリアルタイムで表示されることがある。例えば、X軸、Y軸、および/またはZ軸の周りの回転は、特定のツールまたは処置の種類に応じて調整を行ってまたは行わずに、ディスプレイ38によってリアルタイムで表示されることがある。以下でより詳細に説明するように、Y軸を中心とした回転はツールの前傾角として表示され、Z軸を中心とした回転はツールの傾斜角として表示されることができる。
【0056】
ディスプレイは、使用中(例えば、手術中)に、ユーザ(例えば、外科医)によって視認されることができる。例えば、ディスプレイは、ツールの角度が外科医によって容易に認識されない場合に、外科医が見ることができるように方位データを表示することができる。ツールのかなりの部分が外科医に見えない場合でも、ツールが少なくとも部分的に患者の体内にある場合、このディスプレイは、外科医はツールの正確な向きを識別させることができる。
【0057】
プロセッサ36は、方位情報を含む信号をディスプレイ38に送信することができる。ディスプレイ38は、ユーザがディスプレイ38上で方位値を読み取ることができるように、方位情報を表す方位値をデジタル表示することができる。一実施形態では、ディスプレイは、方位センサ30の本体及びツールから離れた位置に方位値を表示することができる。例えば、入出力装置は、方位情報を外部ディスプレイ(例えば、手術室の壁に取り付けられたモニター)に送信することができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、ディスプレイまたは別のディスプレイは、ツールの所定の方位状態(例えば、軸のうちの1つの周りの所定の回転)が満たされたときに、所定の光信号を表示することができる。光信号の色または強度は、ツールが所定の方位状態の外側および/または内側にどれだけ離れているかに基づくことができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、ディスプレイに加えて、またはディスプレイの代わりに、オーディオデバイスは、ツールの所定の方位状態(例えば、軸のうちの1つの周りの所定の回転)が満たされたときに音声を生成することができる。音の種類または強度は、ツールが所定の方位状態の外側および/または内側にどれだけ離れているかに基づくことができる。
【0060】
図2-4は、ツールの一部(例えば、図9に例示されるようなインパクタの軸102)を受け入れる方位センサ30の一例を示す。方位センサは、センサ本体120を含むことができる。センサ本体120は、ハンドル122、ガイド124、および/またはディスプレイアーム126を定義することができる。
【0061】
ディスプレイ38は、ディスプレイアーム126に取り付けることができる。例えば、ディスプレイ38は、センサ本体の縦軸Lに対して垂直なディスプレイ方位に面するように向けることができる。上述したように、ディスプレイ38部分は、方位センサ30の現在の向きを(例えば、リアルタイムで100分の1秒以内に)表示することができる。
【0062】
ハンドル122は、外科医の手で保持されることができる。例えば、ハンドル122は、センサ本体の縦軸Lに沿って細長くてもよい。一実施形態では、ハンドルは、方位センサの電子部品の少なくとも一部を含む。例えば、ハンドルは、プロセッサ、ユーザ入力装置、方位感知コンポーネント、および/または電源を含むことができる。
【0063】
ディスプレイアーム126は、センサ本体の縦軸Lに沿って細長くてもよい。ディスプレイアーム126は、一実施形態では、ハンドル122および/またはガイド124の少なくとも一部に対して固定されることができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイアームは、ハンドルに対して動くことができる。例えば、一実施形態では、2019年4月26日に出願された米国特許出願第16/395,986号に記載されているように、ディスプレイアームは、ハンドルに対して1つ以上の軸(例えば、センサ本体の縦軸を横切る横軸)を中心に回転可能である。
【0064】
ディスプレイアーム126は、方位センサの電子部品の少なくとも一部を含むことができる。例えば、ディスプレイアーム126は、プロセッサ36、ユーザ入力装置34、方位感知コンポーネント32、電源52、および/またはディスプレイ38を含むことができる(図1に示す)。一実施形態では、プロセッサ、ユーザ入力装置、方位感知コンポーネント、電源、および/またはディスプレイのいずれか、または任意の組み合わせが、方位センサの別のコンポーネントに取り付けられる。
【0065】
ガイド124は、ハンドル122に対して固定することができる。ガイド124は、ツール100(例えば、インパクターの軸102)に取り付けることができる。例えば、ガイド124は、軸102を受け入れる、および/またはツール100に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、ガイドまたは方位センサの別の部分は、異なる手術用ツールに取り付けるために異なる形状である。
【0066】
取り付けられると、ガイド124は、軸102の一部を実質的に取り囲むことができる。例えば、ガイド124は、横方向の開口部を含むことができる(例えば、ツール100の軸102を横方向に受け入れるため)。一実施形態では、ガイドは、取り付けられたときに軸の一部を完全に取り囲む。
【0067】
ガイド124の半径方向外側部分は、ガイド124の中心ガイド軸Cに沿って、それぞれの周方向に延びる溝130に接続する、1つ以上の縦方向に延びる切り込み128を含むことができる。周方向に延びる溝130は、周方向の一方の端部のみが開いていて、他方の周方向端部が壁によって形成されるようにすることができる。
【0068】
図2-4に示されるように、ガイド124の内面140は、中心ガイド軸Cの周りで湾曲していてもよい。中心ガイド軸Cは、ガイド124がツール100に取り付けられたとき、ツール100の軸102と同一直線上または平行であってもよい。例えば、各内面140は、略円筒形状(例えば、インパクタの軸102)に適合することができる。
【0069】
ツール100がガイド124内の取り付け位置にあるとき、ガイド124および/またはセンサ本体120は、ツール100の軸102の周りでのみ回転可能とすることができる。ユーザは、方位センサ30のハンドル122とツール100のハンドル122を共に保持することによって(例えば、片手で)保持することにより、ガイド124とツール100の相対移動を手動で抑制することができる。一実施形態では、ガイドがインパクタに取り付けられるとき、ガイドはインパクタに対して完全に固定され、インパクタに対するガイドのあらゆる方向の動きが防止される。
【0070】
絶対方位感知コンポーネント32は、手で機器本体から取り外し可能とすることができる。例えば、方位センサ30全体は、インパクタに対して取り付けられた位置から回転され、ガイド124の開口部を通して軸をスライドおよび/または横方向に動かすことによって、手で(すなわち、ツールを使用せず)インパクタ軸から取り外されてもよい。
【0071】
一実施形態では、ガイドは、ツールの軸の周りをスライドおよび/または回転するベアリングを含む。例えば、ベアリングは、相対的に回転する内筒と、ボールベアリングによって内筒から分離された外筒とを含むことができる。いくつかの実施形態では、ガイドは、i)ハンドルに対して固定された外側ガイド本体内に配置され、ii)ツールの軸の周りでスライドおよび/または回転する円筒形ブッシングを含む。
【0072】
図9および10は、ツール100と組み合わせた方位センサ30を示す。上述したように、ガイド124は、中心ガイド軸Cに対してインパクタの軸102を横方向に受け入れ、および/または軸102に沿って長手方向にスライドすることができる。一実施形態では、ツールは錐、タップ、またはスクリュードライバであり、ガイドは錐、タップ、および/またはスクリュードライバの軸を受け入れて対応する軸に沿って縦方向に長くスライドすることができる(例えば、錐のハンドルが方位センサに当接するまで)。いくつかの実施形態では、同じ方位センサを、インパクタ、錐、タップ、および/またはスクリュードライバの軸に取り付けることができる。
【0073】
ユーザ入力装置34は、一方の手のひらでハンドル122を握っているユーザが、ハンドル122を握っている手の親指でユーザ入力装置34に触れることができるように、ディスプレイアーム126上に配置されることができる。例えば、ユーザ入力装置34は、ガイド124に隣接するディスプレイアーム126の端部でディスプレイアーム126の側面に配置されることができる。
【0074】
図9および10を参照すると、ツール100は、ハンドル122および軸102を備えることができる。ハンドル122の反対側の軸102の端部は、寛骨臼カップ150を保持することができる。例えば、軸102の端部は、寛骨臼カップ150を保持するために拡張することができ、寛骨臼カップ150を解放するために収縮することができる。
【0075】
一実施形態では、方位センサは、外科用/医療用デバイス/機器等のツールまたは別のデバイスに取り付け/取り外し可能であるか、または永久的に組み込まれる。
【0076】
図5-8を参照すると、方位センサの方位に基づいて向きを設定する例が示される。プロセッサ36は、ユーザ入力装置34が所定のユーザ入力の受信に応じて、所定のユーザ入力がユーザ入力装置34によって受信されたときの方位センサ30の方位に基づいて向きを設定することができる。
【0077】
プロセッサ36は、ユーザがボタンを押したときに、向きを方位センサに対する所定の軸に関連付けることができる。例えば、図5および6に示すように、向きが最初に望ましくない任意のX軸に設定されている、すなわち、X軸が所望の軸(例えば、患者の体の縦軸P)と平行でない(not aligned with)場合、図7および8に示すように、向きは、患者の体の縦軸Pと平行であるか、または関連付けられるように再設定されてもよい。(例えば、地球に対する)X軸の向きは、方位センサ30の方位の変化のみに基づいて変化することはできない。むしろ、所定のユーザ入力(例えば、ボタンを押下)により、座標系の向きが再変更されることができる(例えば、X軸を新しい方位に関連付ける)。
【0078】
プロセッサ36は、X軸が、Z軸と方位センサ30のセンサ本体の縦軸Lとによって定義される平面に位置合わせされるまで、Z軸(例えば、ヨー軸)の周りでX軸及びY軸を回転させることによって、新しい向きの設定を関連付けることができる(例えば、プロセッサは、ヨー軸の周りの回転がゼロになるようにすることができる)。例えば、図7および8に示すように、方位センサ30のセンサ本体の縦軸Lは、患者(例えば、患者の骨盤)の体の縦軸Pと位置合わせすることができ、位置合わせ中にボタン34を押すと、プロセッサ36がX軸を方位センサ30のセンサ本体の縦軸Lと位置合わせすることによって新しい向きを設定し、それによってX軸を体の縦軸と位置合わせすることができる。プロセッサ36は、X軸がセンサ本体の縦軸Lと平行になるまで、X軸およびY軸をZ軸の周りに回転させて、方向を設定することができる。方向が設定されると、方向は、方位センサ30がリセット(例えば、追加のユーザ入力を受信することにより、または方位センサ30を非アクティブ化および再アクティブ化することにより)されるまで変更されない可能性がある。
【0079】
縦軸がX-Y平面に対して傾斜している(例えば、ピッチ軸の周りに回転している)場合、縦軸がX-Y平面に対して傾斜を維持し、かつX-Z平面内にあるように、X軸をセンサ本体の縦軸Lと位置合わせすることができる。したがって、向きが設定される前にX-Y平面が地球に対して水平面を表していた場合、向きがセンサ本体の縦軸Lに関連付けられた後は、たとえ縦軸が水平面に対して傾いていても、X-Y平面は続いて水平面を表す。
【0080】
方位センサ30が起動されると、ディスプレイ38は、向きまたは軸をユーザが選択する必要があることを示すことができる。プロセッサ36は、表示があるとき、所定のユーザ入力を受信することができる。例えば、ディスプレイ38は「軸を選択」というプロンプトを表示し、プロセッサ36は、プロンプトが表示されたときにボタン34を押すユーザから所定のユーザ入力を受け取ることができる。一実施形態では、所定のユーザ入力が受信されるたびに向きを設定することができる。
【0081】
プロセッサ36は、所定のユーザ入力の受信に応じて、メモリ50に向きを記憶することができる。プロセッサ36は、メモリ50に記憶されている向きおよび方位センサの現在の方位に基づいて方位情報を生成することができる。図11-14に示す方位に関して後述するように、方位センサ30は、図8に示される、平らな方位に保持される必要はなく、中心ガイド軸CがZ軸と平行になるように、向きを身体の縦軸Pと位置合わせする。
【0082】
方位センサ30が向きに対して所定の基準方位に保持されるとき、プロセッサ36が所定の方位情報を生成し、ディスプレイ38が所定の方位値を表示するように、方位データに向きを関連付けることができる。例えば、中心ガイド軸Cが完全に垂直である(例えば、Z軸と同一線上または平行)場合、プロセッサは、ディスプレイ38が1つ以上の所定の角度値(例えば、図8に示すように垂直傾斜角90度および前傾角0度、または図15に示すように前後傾斜角90度および内外傾斜角(medial-lateral inclination angle)0度)を表示できるように、所定の方位情報を生成することができる。方位センサが、Y軸(例えば、ピッチ軸)を中心として所定の基準方位から45度回転すると、ディスプレイは、垂直傾斜角45度(または前後傾斜角45度)を表示することができる。方位センサ30がZ軸(例えば、ヨー軸)の周りでさらに15度回転(例えば、中心ガイド軸CがX-Z平面から15度傾斜するように)される場合、ディスプレイは、15度の前傾角(または15度の内外傾斜角)を表示することができる。したがって、方位センサの向きを変更すると、ディスプレイ38によって表示される方位値のうちの1つまたは複数が変化することがある。表示される値は、方位センサ30が所定の位置から中心ガイド軸Cの周りを回転するかどうかに関係なく、同じままであることができる。
【0083】
図9および10に移り、方位センサ30は、方位センサが少なくとも部分的に軸102に固定されるように、ツール100の軸102(機器本体の一例、または機器本体の一部)に取り付けられることができる。ツール100が骨盤の所望の位置に寛骨臼カップ150を保持し、向きが患者の体の縦軸Pに設定され、患者が横向きに寝ているとき、ディスプレイ38は、ツールの方位に基づいて、垂直傾斜角および前傾角を表示することができる。たとえば、図9に示すように、ツール100がY軸を中心に回転すると、ディスプレイ38は、垂直傾斜角(または前後傾斜角)をリアルタイムで表示することができる(例えば、図9に示す向きでは40度)。ツール100がX-Z平面から傾斜するか、またはZ軸に対して回転すると、ディスプレイ38は、前傾角(または内外傾斜角)をリアルタイムで表示することができる(例えば、図10に示す方向では15度)。後述するように、向きは体の縦軸P以外の軸に設定されることができる。
【0084】
図11-14に移り、方位センサ30が、ユーザによってボタンが押下されたとき(ユーザ入力の一例)、上述したように同じ方向をもたらす可能性がある2つの異なる位置で示される。例えば、上記の図4に示すように、センサ本体の縦軸Lおよびディスプレイ38は、ディスプレイ38がZ軸に沿った方向を向くように水平面と同一平面上にある。この方位では、ユーザ入力装置34を押下して、プロセッサ36がX軸をセンサの縦軸Lの水平成分に位置合わせすることにより、向きを設定することができる。X軸およびY軸は、X軸がセンサ本体の縦軸Lの水平成分と一致するまで、Z軸を中心に回転することができる(例えば、向き(例えば、少なくともZ軸を中心とする回転)をメモリ50に保存することにより)。
【0085】
一方、11および12では、センサ本体の縦軸Lは、X軸に対して回転され、X軸およびZ軸に対して傾斜し、図4に示すように、完全にX-Z平面内に広がる。図13および14では、体の縦軸Lは、ディスプレイがY軸に沿った方向を向き、X軸に対して傾斜せず、完全にX-Z平面内に延びるように、X軸を中心に回転される。図4に示される方位と同様に、図11-14に示されるように、ユーザ入力装置34を押下して、プロセッサ36がX軸をセンサ本体の縦軸Lの水平成分と一致させることによって向きを設定することができる。X軸およびY軸は、X軸がセンサ本体の縦軸Lの水平成分と一致するまで、Z軸を中心に回転することができる(例えば、向き(例えば、少なくともZ軸を中心とした回転またはZ軸を中心とした回転のみ)をメモリ50に保存することにより)。
【0086】
したがって、患者(例えば、図15に示される位置に横たわっている)に関して、方位センサ30は、センサ本体の縦軸Lが、患者の所望の軸(例えば、体の縦軸P)と垂直軸(例えば、Z軸)によって規定される平面内に完全に延びるように、図4または11-14に示される位置のいずれかに保持されることができる。(例えば、図4または図11-14に示される位置のいずれかにおいて)センサ本体の縦軸Lが所望の軸と垂直軸によって規定される平面内に完全に延びるとき、ユーザ入力装置34を押下すると、プロセッサ36がX軸をそのような平面と位置合わせすることができる。例えば、向きが既に図11-14に示す方位に設定されている場合、X軸を、図11-14に示す現在の配置に維持する。代わりに、向きが、図11-14に示される方向と異なる設定が予めされていた場合(例えば、X軸が方位センサ30に対して異なる方位に位置合わせされている場合)、方位センサが図11-14のいずれかに示される方位であるとき、ユーザ入力装置34の押下は、プロセッサ36に、X軸が所望の軸および垂直軸によって規定される平面と整列するまで、Z軸を中心としてX軸およびY軸を回転させことができる(例えば、向き(例えば、少なくともZ軸を中心とした回転またはZ軸を中心とした回転のみ)をメモリ50に保存することにより)。
【0087】
図15-21は、方位センサ30のIMU32の向きに関連して、方位センサが設定されることができる向きの他の代表的な例を提供する。方位センサ30の方位に関連するIMU32の方位は、図15-21に例示される(上述したように、IMU32は、図15-21に破線で示すように、方位センサ30の本体内に配置することができる)。図15および16は、体の縦軸Pが肩から腰まで延びる状態で横向きに寝ている患者を示す。上述したように、方位センサは、図15のIMUに沿った矢印で例示されるように、体の縦軸Pと望ましくない方位にずれた方位に設定された向きを有することがある。図16に示すように、方位センサ30のセンサ本体の縦軸Lを体の縦軸に合わせることで、方位センサの向きを体の縦軸に設定することができ、所定のユーザ入力をユーザ入力装置34に提供する。
【0088】
図17および18は、患者の複数の椎骨152を示す。所望の体の縦軸は、椎骨の棘突起の1つまたは複数に沿って延びることができる。上記と同様に、方位センサは、図17のIMUに沿った矢印で例示されるように、体の縦軸Pと望ましくない方位にずれた方位に設定された向きを有することがある。図18に示すように、方位センサ30のセンサ本体の縦軸Lを体の縦軸に合わせることで、方位センサの向きを体の縦軸に設定することができ、所定のユーザ入力をユーザ入力装置34に提供する。一実施形態では、体の縦軸は、患者の椎体の中心に沿って延びる。
【0089】
図19-21は、患者の骨160を示す。所望の体の縦軸は、図19および20に示すように、骨160の解剖軸に沿って延びることができ、または、図21に示すように、骨160の機能軸に沿って延びることができる。上記と同様に、方位センサ30は、図19のIMUに沿った矢印で例示されるように、体の縦軸Pと望ましくない方位にずれた方位に設定された向きを有することがある。図20に示すように、方位センサ30のセンサ本体の縦軸Lを所望の縦軸Pに合わせることで、方位センサの向きを体の縦軸に設定することができ、または図21に示すように、体の縦軸についても同様の方法であり、所定のユーザ入力をユーザ入力装置34に提供する。
【0090】
プロセッサ36は、方位センサの方位が所定の位置合わせ方位の所定の閾値内にあるか否か判定することができる。例えば、所定の位置合わせの方位は、X-Y平面に対して40度の垂直傾斜を含み、X-Z平面に対して15度の前傾角を含むことができる。各値のしきい値は+/-10度であってもよい。したがって、方位センサ30の垂直傾斜が30度から50度の範囲のいずれかである場合、および/または方位センサ30の前傾角が5度から25度の範囲のいずれかである場合、プロセッサ36は、方位が所定の位置合わせ方位の所定の閾値内にあると判定することができる。
【0091】
一実施形態では、ツールの方位が所定の位置合わせ方位の所定の閾値内にあるか否かに基づいて、光源の1つ以上の光がオン/オフまたはパルスを発する(pulse)。例えば、ツールのハンドルが低すぎる場合、下部のライトを消すことができ、これにより、所定の位置合わせ方位に到達するためにハンドルを上げる必要があることをユーザに知らせることができる。
【0092】
一実施形態では、ツールの方位が所定の位置合わせ方位の所定の閾値内にあるか否かに基づいて、光源の1つ以上の光の色が変化する。赤、黄、または緑の色は、ツールが所定の位置から外れていること、所定の位置に近いこと、または(例えば、ユーザによって)指定された位置内(またはその位置の所定の閾値内)にあることを示すことができる。例えば、方位が所定の閾値内にある場合には緑色の光が生成され、方位が所定の閾値の外にある場合には赤色の光が生成されてもよい。ツールのハンドルが低すぎて、所定の位置合わせ方位とより良く一致させるためにツールの方位がどのようにすべきかに関するフィードバックをユーザに提供できない場合、赤色光は下方に向けられ、および/または緑色光は上方に向けられてもよい。
【0093】
いくつかの実施形態では、光源は、所定の固定の角度または位置の値に基づいて調整することができる。例えば、光源の1つ以上の光が、所定の方位、順序、および/またはパターンで点灯して、ツールが所定の位置合わせ方位または指定された方位に関する所定の方位で使用されていることを示すことができる。
【0094】
例えば、プロセッサは、x、y、z平面における所望の方位のユーザ入力を受信することができ、機器照明は、現在の方位に基づいて断続的にオン/オフし、色を変更して、方位についてユーザにフィードバックを提供することができる。所定の方位からのずれの度合いを示す各面の独立した差分フィードバックにより、所定の方位に到達するように機器を調整する方法をユーザに示すことができる。
【0095】
いくつかの実施形態では、方位センサおよび/または外科用錐は、ツールの方位が所定の位置合わせ方位の所定の閾値内にあるか否かに基づいて、音声および/または触覚フィードバックをユーザに提供することができる。
【0096】
上述したように、上記の態様のいずれかの特徴は、互いに組み合わせることができる。例えば、ツールは、機器本体に対して部分的に固定可能な取り外し可能な方位センサを含むことができ、またはツールは、一体化された方位センサを含むことができる。ツールは、方位センサによって感知された方位およびユーザによって設定された方向に基づいてフィードバック(例えば、デジタル読み出しおよび/または光フィードバック)を提供することができる。
【0097】
本発明を特定の実施形態に関して図示し説明してきたが、当業者であれば、本明細書および添付図面を読んで理解すれば、同等の変更および修正が思いつくであろうことは明らかである。特に、上記の要素(コンポーネント、アセンブリ、装置、組成物など)によって実行される様々な機能に関して、そのような要素を説明するために使用される用語(「手段」の言及を含む)は、特に示されない限り、本明細書に示される本発明の例示的な実施形態または複数の実施形態において機能を実行する開示された構造と構造的に等価ではないとしても、説明される要素の特定の機能を実行する任意の要素(すなわち、機能的に等価)に対応することを意図している。さらに、本発明の特定の特徴は、いくつかの図示された実施形態のうちの1つ以上のみに関して上で説明されているかもしれないが、そのような特徴は、任意の所与のまたは特定の用途にとって望ましく有利である可能性があるように、他の実施形態の1つ以上の他の特徴と組み合わせることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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【国際調査報告】