(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-21
(54)【発明の名称】カスタマ構内設備(CPE)の自動調整
(51)【国際特許分類】
H04W 24/02 20090101AFI20231214BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20231214BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W24/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022569554
(86)(22)【出願日】2020-11-09
(85)【翻訳文提出日】2022-11-15
(86)【国際出願番号】 US2020059669
(87)【国際公開番号】W WO2022098368
(87)【国際公開日】2022-05-12
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】723005698
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100148460
【氏名又は名称】小俣 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100168125
【氏名又は名称】三藤 誠司
(72)【発明者】
【氏名】ソレルズ・フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】アッシュ・デビッド ウォルター
(72)【発明者】
【氏名】マ・ヤンジュン
(72)【発明者】
【氏名】ダビジャ・ヴラド グリゴレ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067LL11
(57)【要約】
変化する状態下での通信品質を高めるための、カスタマ構内設備(CPE)の姿勢及び/又は位置の自動調整のための技術が一般的に説明される。CPEの初期設定に続き、通信品質を低下させ得る状態は監視されて信号品質の低下と相関させられる。CPEとセルラー基地局との間の信号品質を向上させるためにCPE及びそのアンテナの新たな姿勢/位置を決定するため、機械学習を採用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カスタマ構内設備(CPE)の調整のための方法であって、
コントローラで、前記CPEとセルラー基地局との間の通信の信号品質を判定することと、
前記信号品質を高めるため、前記コントローラにより、前記CPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整することと、
1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取ることと、
前記CPEの前記姿勢又は前記位置のうちの調整された1つ以上を前記1つ以上の環境パラメータに関連付く前記情報と相関させることと
を含む、
方法。
【請求項2】
前記1つ以上の環境パラメータに関連付く更新された情報を受け取ることと、
前記コントローラにより、前記相関性及び前記更新された情報とに基づき、前記CPEの前記姿勢又は前記位置のうちの1つ以上を更に調整することと
を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CPEと前記セルラー基地局との間の通信の前記信号品質を判定することが、
前記CPE内の受信機又は前記CPEに通信可能に結合されたユーザデバイスのうちの1つ以上から信号品質情報を受け取ることを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記CPEの前記姿勢又は前記位置のうちの前記1つ以上を調整することが、
軌道に沿って前記CPE又は前記CPEに結合されたアンテナを移動させること
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記CPEの前記姿勢又は前記位置のうちの前記1つ以上を調整することが、
前記CPE又は前記CPEに結合されたアンテナを、前記CPE又は前記アンテナに機械的に結合されたドローンを通じて移動させること
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記CPEの前記姿勢又は前記位置のうちの前記1つ以上を調整することが、
前記CPE又は前記CPEに結合されたアンテナの前記姿勢をジンバルを通じて直線的、平面的、又は空間的に改変すること
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記1つ以上の環境パラメータに関連付く前記情報を受け取ることが、
時刻、曜日、日付、天候状態、又は前記CPEと前記セルラー基地局との間のLOSにおける障害物状態のうちの1つ以上に関連付く前記情報を受け取ること
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記1つ以上の環境パラメータに関連付く前記情報を受け取ることが、
前記CPEと前記セルラー基地局との間で交換される通信トラフィック、前記CPEに関連付くアクティブユーザデバイスの数、前記CPEに関連付く各アクティブユーザデバイスの位置、又は前記CPEに関連付く各アクティブユーザデバイスに割り当てられた優先度のうちの1つ以上に関連付く前記情報を受け取ること
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
カスタマ構内設備(CPE)を調整するよう構成されたコントローラであって、
1つ以上のユーザデバイス、センサ、前記CPE、及び調整モジュールと通信するよう構成された通信デバイスと、
命令を格納するよう構成されたメモリと、
前記通信デバイスと前記メモリとに結合されたプロセッサであって、前記プロセッサが、前記メモリに格納された前記命令と合わせて、
前記CPEとセルラー基地局との間の通信の信号品質を判定し、
前記信号品質を高めるために前記CPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上調整するため、前記命令を前記調整モジュールへ提供し、
1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取り、
前記CPEの前記姿勢又は前記位置のうちの調整された前記1つ以上を前記1つ以上の環境パラメータに関連付く前記情報に相関させる
よう構成された、プロセッサと、
前記プロセッサから受け取った前記命令に基づき前記CPEの前記姿勢又は前記位置のうちの1つ以上を調整するよう構成された調整モジュールと
を含む、
コントローラ。
【請求項10】
前記プロセッサが、
前記1つ以上の環境パラメータに関連付く更新された情報を受け取り、
前記相関性と前記更新された情報とに基づき前記CPEの前記姿勢又は前記位置のうちの1つ以上を更に調整するため、前記調整モジュールのための更なる命令を生成する
よう更に構成された、
請求項9に記載のコントローラ。
【請求項11】
前記調整モジュールが、
前記CPE又は前記CPEに結合されたアンテナの軌道に沿った移動、
前記CPE又は前記CPEに結合された前記アンテナの、前記CPE又は前記アンテナに機械的に結合されたドローンを通じた移動、又は、
前記CPEに結合された前記アンテナの位置のジンバルを通じた直線的、平面的、又は空間的な改変
のうちの1つ以上を通じて、前記CPEの前記姿勢又は前記位置のうちの前記1つ以上を調整するよう構成された、
請求項9に記載のコントローラ。
【請求項12】
前記CPEと前記セルラー基地局との間の通信の前記信号品質を判定するため、プロセッサが、
前記CPE内の受信機、又は前記CPEに通信可能に結合されたユーザデバイスのうちの1つ以上から信号品質情報を受け取る
よう構成された、
請求項9に記載のコントローラ。
【請求項13】
前記1つ以上の環境パラメータに関連付く前記情報が、時刻、曜日、日付、天候状態、又は前記CPEと前記セルラー基地局との間のLOSにおける障害物状態のうちの1つ以上に関連付く情報を含む、
請求項9に記載のコントローラ。
【請求項14】
前記1つ以上の環境パラメータに関連付く前記情報が、
前記CPEと前記セルラー基地局との間で交換される通信トラフィック、前記CPEに関連付くアクティブユーザデバイスの数、前記CPEに関連付く各アクティブユーザデバイスの位置、又は前記CPEに関連付く各アクティブユーザデバイスに割り当てられた優先度
のうちの1つ以上に関連付く情報を含む、
請求項9に記載のコントローラ。
【請求項15】
前記プロセッサが、温度センサ、湿度センサ、音センサ、光検知センサ、気流センサ、カメラ、マイク、ユーザ入力デバイス、又はリモートサーバのうちの1つ以上から、前記1つ以上の環境パラメータに関連付く前記情報を受け取るよう構成された、
請求項9に記載のコントローラ。
【請求項16】
前記ユーザデバイスが、
環境制御デバイス、セキュリティ制御デバイス、エンタテインメント制御デバイス、デスクトップコンピュータ、携帯型デバイス、スマートフォン、スマートウォッチ、車載コンピュータ、又はリモートサーバ
のうちの1つ以上を含む、
請求項9に記載のコントローラ。
【請求項17】
前記CPEが、部屋、家屋、オフィス、学校、ヘルスケア施設、ホテル、工場、鉄道車両、バス、レジャー用自動車、飛行機、又は船に位置する、
請求項9に記載のコントローラ。
【請求項18】
調整可能カスタマ構内設備(CPE)であって、
セルラー基地局及び1つ以上のユーザデバイスと無線で通信するよう構成された通信モジュールと、
受け取った命令に基づき前記CPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整するよう構成された調整モジュールと、
前記通信モジュールと前記調整モジュールとに通信可能に結合されたコントローラと
を含み、
前記コントローラが、
前記CPEと前記セルラー基地局との間の通信の信号品質を判定し、
前記信号品質を高めるために前記CPEの前記姿勢又は前記位置のうちの1つ以上を調整するため、前記調整モジュールへ命令を提供し、
1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取り、
前記CPEの前記姿勢又は前記位置のうちの調整された前記1つ以上を前記1つ以上の環境パラメータに関連付く前記情報に相関させる
よう構成された、
CPE。
【請求項19】
前記コントローラが、
前記1つ以上の環境パラメータに関連付く更新された情報を受け取り、
前記相関性と前記更新された情報とに基づき前記CPEの前記姿勢又は前記位置のうちの1つ以上を更に調整するため、前記調整モジュールのための更なる命令を生成する
よう構成された、
請求項18に記載のCPE。
【請求項20】
前記調整モジュールが、
前記CPE又は前記CPEに結合されたアンテナの軌道に沿った移動、
前記CPE又は前記CPEに結合された前記アンテナの、前記CPE又は前記アンテナに機械的に結合されたドローンを通じた移動、又は、
前記CPEに結合された前記アンテナの姿勢のジンバルを通じた直線的、平面的、又は空間的な改変
のうちの1つ以上を通じて、前記CPEの前記姿勢又は前記位置のうちの前記1つ以上を調整するよう構成された、
請求項18に記載のCPE。
【請求項21】
前記CPEと前記セルラー基地局との間の通信の前記信号品質を判定するため、コントローラが、
前記通信モジュール内の受信機、又は前記CPEに通信可能に結合されたユーザデバイスのうちの1つ以上から信号品質情報を受け取る
よう構成された、
請求項18に記載のCPE。
【請求項22】
前記1つ以上の環境パラメータに関連付く情報が、時刻、曜日、日付、天候状態、又は前記CPEと前記セルラー基地局との間のLOSにおける障害物状態のうちの1つ以上に関連付く情報を含む、
請求項18に記載のCPE。
【請求項23】
前記1つ以上の環境パラメータに関連付く前記情報が、
前記CPEと前記セルラー基地局との間で交換される通信トラフィック、
前記CPEに関連付くアクティブユーザデバイスの数、
前記CPEに関連付く各アクティブユーザデバイスの位置、又は
前記CPEに関連付く各アクティブユーザデバイスに割り当てられた優先度
のうちの1つ以上に関連付く情報を含む、
請求項18に記載のCPE。
【請求項24】
前記コントローラが、前記1つ以上の環境パラメータに関連付く前記情報を、温度センサ、湿度センサ、音センサ、光検知センサ、気流センサ、カメラ、マイク、ユーザ入力デバイス、又はリモートサーバのうちの1つ以上から受け取るよう構成された、
請求項18に記載のCPE。
【請求項25】
前記ユーザデバイスが、環境制御デバイス、セキュリティ制御デバイス、エンタテインメント制御デバイス、デスクトップコンピュータ、携帯型デバイス、スマートフォン、スマートウォッチ、車載コンピュータ、又はリモートサーバのうちの1つ以上を含む、
請求項18に記載のCPE。
【請求項26】
前記CPEが、部屋、家屋、オフィス、学校、ヘルスケア施設、ホテル、工場、鉄道車両、バス、レジャー用自動車、飛行機、又は船に位置する、
請求項18に記載のCPE。
【請求項27】
前記通信モジュールが、5Gプロトコルを介して前記セルラー基地局及び1つ以上のユーザデバイスと無線で通信するよう構成された、
請求項18に記載のCPE。
【請求項28】
前記通信モジュールが、5Gプロトコルを介して前記セルラー基地局と、異なるプロトコルを介して1つ以上のユーザデバイスと、無線で通信するよう構成された、
請求項18に記載のCPE。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
別段の記載がない限り、この章で説明する事項は本願請求項に対する先行技術ではなく、この章に含めることにより先行技術であると認めるものではない。
【0002】
5Gといった現代の無線技術はケーブルネットワーク同等の帯域幅を提供可能であり、そのような技術により利用されるより高い周波数範囲は、より高い伝送損失や、雨、雪等の障害物の影響を受けやすい。5Gネットワークといった無線ネットワークは、典型的に、建物内のデバイスのための接続性を高めるため、カスタマ構内設備(CPE)を採用している。CPEは、一般的に、付近のセルタワーとの最適化されたLOSのため、熟練者又は消費者により設定されるが、時間の経過に伴う状態の変化はLOSを劣らせ、建物内のユーザデバイスのパフォーマンスを低下させる結果となる。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、一般的に、変化する状態下での信号品質を向上させるためのカスタマ構内設備(CPE)の姿勢及び/又は位置の自動調整のための方法について説明する。
【0004】
いくつかの例において、カスタマ構内設備(CPE)の調整のための方法は、コントローラで、CPEとセルラー基地局との間の通信の信号品質を判定することと、信号品質を向上させるため、コントローラにより、CPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整することと、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取ることと、CPEの姿勢又は位置のうちの調整された1つ以上を、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報に相関させることとを含んでもよい。
【0005】
他の例によると、カスタマ構内設備(CPE)を調整するよう構成されたコントローラは、1つ以上のユーザデバイス、センサ、CPE、及び調整モジュールと通信するよう構成された通信デバイスと、命令を格納するよう構成されたメモリと、通信デバイスとメモリとに結合されたプロセッサとを含んでもよい。プロセッサは、メモリに格納された命令と合わせて、CPEとセルラー基地局との間の通信の信号品質を判定し、信号品質を向上させるため、CPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整するよう調整モジュールに命令を提供し、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取り、CPEの姿勢又は位置のうちの調整された1つ以上を、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報と相関させるよう構成されてもよい。コントローラは、プロセッサから受け取った命令に基づきCPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整するよう構成された、調整モジュールも含んでもよい。
【0006】
更なる例によると、調整可能カスタマ構内設備(CPE)は、セルラー基地局及び1つ以上のユーザデバイスと無線で通信するよう構成された通信モジュールと、受け取った命令に基づきCPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整するよう構成された調整モジュールと、通信モジュールと調整モジュールとに通信可能に結合されたコントローラとを含んでもよい。コントローラは、CPEとセルラー基地局との間の通信の信号品質を判定し、信号品質を向上させるためにCPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整するため、調整モジュールに命令を提供し、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取り、CPEの姿勢又は位置のうちの調整された1つ以上を、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報に相関させるよう構成されてもよい。
【0007】
前述の概要は例示にすぎず、如何なるかたちでも限定することを意図していない。上記の例示的な態様、実施形態、及び特徴に加え、更なる態様、実施形態、及び特徴が図面及び以下の詳細な説明を参照することにより明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の前述の特徴及び他の特徴は、添付の図面と併せて以下の説明及び添付の特許請求の範囲からより完全に明確となる。これら図面は、本発明によるいくつかの実施形態のみを図示しており、このためその範囲を限定すると見なされるべきではなく、添付の図面を用いることにより本発明を更なる具体性及び詳細を伴い説明するものと理解されたい。添付の図面において:
【
図1】
図1は、セルラー基地局、ベースステーション、カスタマ構内設備(CPE)、及びユーザデバイスを含む通信システムの概念的な図示を含む。
【
図2】
図2は、複数のユーザデバイスと、セルラー基地局との通信を容易にする静的CPEとを有する家屋のアーキテクチャの図示を含む。
【
図3A】
図3Aは、軌道ベースの自動調整可能CPEを有する家屋の図示を含む。
【
図3B】
図3Bは、ドローンベースの自動調整可能CPEを有する家屋の図示を含む。
【
図4A】
図4Aは、軌道ベース自動調整可能CPEのための様々な例示的構成の図示を含む。
【
図4B】
図4Bは、軌道ベース自動調整可能CPEのための様々な例示的構成の図示を含む。
【
図4C】
図4Cは、軌道ベース自動調整可能CPEのための様々な例示的構成の図示を含む。
【
図4D】
図4Dは、軌道ベース自動調整可能CPEのための様々な例示的構成の図示を含む。
【
図4E】
図4Eは、軌道ベース自動調整可能CPEのための様々な例示的構成の図示を含む。
【
図4F】
図4Fは、軌道ベース自動調整可能CPEのための様々な例示的構成の図示を含む。
【
図5】
図5は、自動調整可能CPEを利用する例示的なシステムの例示的なコンポーネント及び動作を表す。
【
図6】
図6は、自動調整可能CPEを利用する例示的なシステムの主要コンポーネントを表す。
【
図7】
図7は、CPEの自動調整を管理するために用いることのできるコンピューティングデバイスを表す。
【
図8】
図8は、
図7のコンピューティングデバイスといったコンピューティングデバイスにより実行されることのできる、CPEの自動調整を管理するための例示的な方法を表すフロー図である。
【
図9】
図9は、例示的なコンピュータプログラム製品のブロック図を表す。
【0009】
上記の全ては、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態に基づき配置されている。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の詳細な説明では、その一部を構成する添付の図面を参照する。図面では、文脈上別段の記述がない限り、類似の符号は典型的に類似の部品を示す。詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲に記載されている例示的な実施形態は、限定することを意味するものではない。ここに提示される主題の精神又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用したり、他の改変を行うことが可能である。ここで一般的に説明され、図示される本発明の態様は、全てここで明示的に予期される多様な異なる構成に、配置し、置き換え、組み合わせ、分割、及び設計することができる。
【0011】
本発明は、一般的に描かれているが、、変化する状態下において信号品質を向上させるためのカスタマ構内設備(CPE)の姿勢又は位置の自動調整に関する、方法、装置、システム、デバイス、及び/又は、コンピュータプログラム製品を特に対象とする。
【0012】
簡述すると、変化する状態下下において信号品質を向上させるためのカスタマ構内設備(CPE)の姿勢又は位置の自動調整のための技術が一般的に説明される。CPEの初期設定に続き、信号品質を低下させ得る状態を監視して信号品質の低下に相関させることができる。CPEとそのセルラー基地局との間の信号品質を向上させるためにCPE及びそのアンテナの新たな姿勢及び/又は位置を決定するため、機械学習を採用することができる。
【0013】
図1は、いくつかの実施形態を実装することのできる、セルラー基地局、CPE、及びユーザデバイスを含む通信システムの概念的な図示を含む。
【0014】
図100は、CPE110と無線で通信112するセルラー基地局114を示し、CPE110は、次いで、スマートフォン102及びいくつかのユーザデバイス104と通信106、108する。ユーザデバイス104は、環境制御デバイス122、セキュリティ制御デバイス124、通信及び/又はエンタテインメント制御デバイス126、及び類似のデバイスといった、無線通信可能デバイスを含んでもよい。
【0015】
コンピューティング及びネットワーキング技術の急増に伴い、増え続ける数で一般的に用いられる様々な形態及び形状のコンピュータのみならず、家庭、ビジネス、及び他の場所に一般的に見られる多くのデバイス及び電化製品もネットワーク接続されている。典型的に、セキュリティ機器から家電製品にわたるユーザデバイスが、家屋又は他の建物において無線ローカルエリアネットワーク(LAN)を通じて相互接続される。無線LANは、次いで、例えばインターネットといった、より大きなネットワークに有線又は無線を通じて接続される。ケーブル又はDSLといった有線ネットワークがまだ消費者をインターネットに接続するためのより一般的な方法である一方、セルラーネットワークはますます費用対効果が高くなってきており、十分な帯域幅を提供する。
【0016】
5Gネットワークと呼ばれるセルラーネットワークのための第5世代(5G)技術標準は、最新のネットワークである。5Gネットワークは、サービス領域がセルと呼ばれる小さな地理的領域に分割される、デジタルセルラーネットワークである。セル内の全ての5G無線デバイスは、セル内のローカルアンテナを通じて電波によりインターネット及び電話ネットワークとデジタルデータを交換する。5Gネットワークは以前の標準と比較してより大きな帯域幅を提供し、毎秒10ギガビット(Gbit/s)よりも早いダウンロード速度を可能とする。つまり、これはセルラーサービスプロバイダが、ほとんどのユーザデバイスを相互接続するインターネットサービスプロバイダとなることを可能とする。
【0017】
5Gプロトコルは、セルラーネットワークのいくつかのハードウェアコンポーネントを、インターネットプロトコル(IP)の共通言語を用いることによりネットワークを「仮想化」するソフトウェアに置き換える。増加された速度/帯域幅は、部分的に、5Gネットワークにおいて現在のセルラーネットワークよりも高い周波数電波を用いることにより達成される。ローバンド5Gは、600~700MHz範囲において現在の4Gネットワークに類似の周波数範囲を用い、4Gよりも少し高いダウンロード速度(毎秒30~250メガビット)をサポートする。ミッドバンド5Gは、2.5~3.7GHzの範囲のマイクロ波を用い、半径数マイルまでサービスを提供する各セルタワーに100~900Mbit/sの速度を可能とする。ハイバンド5Gは、25~39Ghzの範囲、ほぼミリ波帯の周波数を用いるが、将来的にはより高い周波数が用いられる可能性がある。ハイバンドは、ケーブルインターネットに匹敵する毎秒ギガビットを達成することができる。ただし、高周波電波は、以前の技術で用いられる周波数よりも到達範囲が短く、より小さなセルを要する。例えば、ミリ波は、壁、枝葉、更には雨といった人工的な障害物及び自然の障害物の影響を受けやすくなる。
【0018】
高周波セルラーネットワークの到達距離を増加させる1つのアプローチは、カスタマ構内設備の配備である。CPE(カスタマ提供設備とも呼ばれる)は、加入者の構内にある任意の端末及び関連付く機器であり、境界点でキャリアの電気通信回路に接続されている。境界点は、カスタマ機器を通信サービスプロバイダの配信インフラストラクチャ又はセントラルオフィスのいずれかにある機器と分離するため、建物又は複合施設内に確立される。CPEは、電話、ルータ、ネットワークスイッチ、住宅用ゲートウェイ、セットトップボックス、固定モバイルコンバージェンス製品、ホームネットワーキングアダプタ、インターネットアクセスゲートウェイ等といった、消費者がプロバイダの通信サービスにアクセスし、LANを備えた住宅又は企業において通信サービスを分配できるようにするデバイスを含んでもよい。
【0019】
CPEは、セルラー基地局114(セルタワー)と通信するため、少なくとも1つのアンテナを一般的に含む。CPE110は、建物内又は建物付近(「構内」)のスマートフォン及びユーザデバイスと通信するため、1つ以上の他のアンテナを含むか、同一のアンテナを両方向にて用いてもよい。例えば、例示的なCPEは、ミリ波長でセルラー基地局と通信し、ユーザデバイスと通信するためにマイクロ波帯(例えば無線LAN)を用いてもよい。このため、通信106、108、110は互いに異なる周波数帯又は同一の周波数帯におけるものであってもよい。
【0020】
CPEは、通信セキュリティ(例えば暗号化)、信号処理、ルーティング、及びその他といった追加的な機能を提供するため、回路を更に含んでもよい。場合によっては、コンポーネント(アンテナを含む)のいくつか又は全てが1つの筐体内に統合されてもよく、又はモジュラー形態であってもよい。
【0021】
いくつかの実施形態によると、CPE又はセルラー基地局と通信するためのCPE又はそのアンテナの位置及び/又は姿勢/指向は、時刻、日付等といった変化、並びに天候状態(雨又は雪)、枝葉、及びその他といった障害物の変化に応じて信号品質を高めるため調整されてもよい。制御システムは、位置/姿勢を如何に調整するかを学習し、自動的に調整を実行してもよく、これは一貫して向上した信号品質をもたらす。
【0022】
図2は、複数のユーザデバイスと、セルラー基地局との通信を容易にする静的CPEとを有する家屋のアーキテクチャの図示を含む。
【0023】
図200は、ベッドルーム202、リビングルーム204、補助部屋206、及び玄関208といった、家屋内の様々な部屋の上面図を示す。部屋は、ベッド212、椅子214、ソファ216、机218、ピアノ220といった、様々な家具及び他の物品を含む。様々な環境制御デバイス222、セキュリティ制御デバイス224、及び通信/エンタテインメント制御デバイス226も部屋全体に分散している。制御デバイスは、家屋内の1つの位置に静的に配置されたCPE230と無線通信してもよい。CPE230は、セルラー基地局232と無線通信してもよい。
【0024】
家屋又はオフィス内で、5Gの使用は利点を有することができるが、CPEが適切に最適化されていない場合は利点を達成できない可能性がある。たとえ消費者又は熟練者が初期に最良の信号品質のためにCPEを配置したとしても、天候状態、LOSに出入する障害物といった状態の変化が信号品質を低下させる可能性がある。変化する障害物には、降雨、雪、変化する枝葉、風、氷結、又は、動物又は人間の動作を含むが、これに限定されない。建物外の信号品質の低下(CPEとセルラー基地局との間の変化する状態)に加え、CPEと建物内のユーザデバイスとの間の信号品質も、物品(例えば家具)の変化、ユーザデバイスの移動等によって低下する可能性がある。このため、実施形態によるシステムは、セルラー基地局との通信のためにCPEの姿勢/位置を最適化するのみならず、1つ以上のユーザデバイスとの最適な通信のためCPEの姿勢/位置を調整する。
【0025】
以下の図において、CPEとセルラー基地局又は通信衛星との間の通信品質を高めることに関連付く例示的な構成及びシナリオを説明する。CPEとユーザデバイスとの間の通信品質を向上させるための例示的なシナリオは次のとおりである。家屋内のいくつかの制御デバイス及び電化製品はCPEと無線通信してもよい。加えて、居住者のコンピュータ及びスマートフォンも、セルラーネットワークと接続するためCPEを用いてもよい。CPEは、ユーザデバイスの最大数のための信号の最適な品質を可能とするため、その位置/姿勢を調整するか、ユーザデバイスのグループを優先付けてもよい。例えば、CPEの姿勢及び/又は位置が調整されるとき、より高い帯域幅を要するユーザデバイスが散発的な接続が必要なユーザデバイスよりも優先される。同様に、姿勢/位置の最適化は、居住者のコンピュータ/スマートフォンに最大帯域幅が提供されることを可能とする居住者の位置に基づいてもよい。ユーザデバイス位置又は障害物位置の変化を検出するため、カメラ、音センサ等といった内部センサが用いられてもよい。
【0026】
CPE230と通信するユーザデバイスは、上述した様々な制御デバイスに加え、無線通信能力を備えたスマート電化製品、スマートスピーカ、及び類似のものを含んでもよい。更に、実施形態は5Gネットワークに限定されない。4G、LTEといった他の無線技術、及び任意の現在及び将来的なセルラー無線技術、又は衛星通信技術が、自動調整可能CPE/アンテナの実装に用いられてもよい。例えば、マイクロ波、衛星、ローカルエリアネットワーク(LAN)、全市Wifi(登録商標)、及び類似の技術の組合せが、複数の接続間を動的に切り替えるために自動調整可能CPEと組み合わせて採用されてもよく、又は、複数チャネルを同時に用いることができる―最速接続上でより高い帯域幅を必要とする接続により高い優先度が与えられる―が、より遅い時間的要求の低いアプリケーションをより低い帯域幅チャネルへ移動させるMIMO(マイモ)のような標準において組み合わせられてもよい。
【0027】
図3Aは、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態により配置された、軌道ベースの自動調整可能CPEを備えた家屋の図示を含む。
【0028】
図300Aは、屋根(304)の縁取りの下に軌道306を備えた建物302(家屋又はオフィス)を示す。CPE310はそのアンテナ312を伴い、軌道306上に装備され、軌道に沿って移動可能である。CPEは、セルラー基地局320と無線通信322する。
【0029】
いくつかの例において、CPE310は、より大きな領域上の移動を可能とする、屋根304又は建物の屋根の縁取りの下といった屋外位置において凹状軌道306に配置されてもよい。凹状軌道306は例示目的のため屋根304に沿って示されているが、実施形態は特定の位置に限定しない。CPE及び/又はそのアンテナを移動するための軌道は、建物の内側又は外側のどこに配置されてもよい。例えば、軌道は、内壁に沿って、外壁に沿って(任意の高さで)、建物の外側に取り付けられた構造上等に配置されてもよい。CPE位置の初期設定は、消費者により又は熟練者により、遠隔位置コントローラ314により設定されてもよい。初期設定に続き、信号品質(例えば信号強度)のリアルタイム測定が、時間の経過、そしてLOS内に移動する障害物といった変化する状態下で実施されてもよい。信号品質が低下したことが分かった場合、CPEは信号品質が最大化されるまで軌道に沿って移動されてもよい。最適化構成を達成する前の実験に費やす時間の量を最小化するため、どのリアルタイム調整が最適なリアルタイム改善を導くかを判定するため、機械学習が用いられてもよい。
【0030】
他の例において、CPE310は建物内にあってもよく、アンテナ312は軌道306上に配置されて移動されてもよい。CPE310は、フレキシブルケーブルを介してアンテナ312と結合されてもよい。時間、天候状態、障害物等といった情報を受け取り、CPE(又はアンテナ)の移動を制御するコントローラが、CPE310、又はCPE310と通信可能に結合された別のモジュールに結合されてもよい。軌道に沿ったCPE(又はアンテナ)の移動は、電気モータ、微小電子機械システム(MEMS)、又は類似のシステムにより駆動されてもよい。
【0031】
図3Bは、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態により配置された、ドローンベースの自動調整可能CPEを備えた家屋の図示を含む。
【0032】
図300Bは、建物302(家屋又はオフィス)屋根304を示す。軌道に代わり、
図300Bにおける例示的な構成は、ドローンベース設定におけるCPEを有する。CPE330は、建物内の異なる位置に自動的に移動することが可能なドローンとして実装されてもよい。ランディングステーション332は、セルラー基地局320との無線通信322の信号品質が建物302内の他の位置よりも好ましい適切な位置に配置されてもよい。
【0033】
ドローンベース構成において、CPEはドローン特徴(例えば、プロペラ、コントローラ、電源)に装備されるか、ドローンに取り付けられてもよい。連続動作を可能とするため、各ランディングステーション332は、ドローン並びにCPEに電力供給可能な給電ステーションに装備されてもよい。ランディングステーション332の位置は、時間の経過及び変化する状態下での最適な信号品質に基づき、予め設定されてもよい(続いて調整される)。ランディングステーション332は、位置に加えてアンテナの姿勢の調整を可能とするよう様々な姿勢でCPEが配置されることができるよう構成されてもよい。いくつかの例において、ドローンはランディングステーションを必要としなくてもよく、例えば、吸引カップ又は把持機構等を用いて、任意の適切な位置に着地してもよい。ドローン及び/又はCPEへの電力は、ドローン又はCPEのための有線接続の必要性を排除するため、無線で供給されてもよい。
【0034】
図4A~
図4Fは、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態により配置された、軌道ベースの自動調整可能CPEのための様々な例示的な構成の図示を含む。
【0035】
図400Aは、軌道402を伴う軌道ベース構成、アンテナ408が軌道402に取り付けられてセルラー基地局420と通信するCPE410とを示す。初期設定コントローラ404(例えば、軌道に沿った動きを制御するスイッチ)と位置調整コントローラ406とが離れて位置してもよい。
【0036】
初期設定は、単純に、スイッチ(コントローラ404)をオン及びオフにすることと、CPE410のため軌道402に沿った(信号品質を最大化するための)適切な位置を選択することとを含んでもよい。調整コントローラ406は、低下した信号品質を向上させるため、遠隔コンピューティングデバイスからの命令、又は様々なセンサからの入力を受け取り、軌道402に沿ったCPEのための新たな位置を決定してもよい。調整コントローラ406は、軌道402に沿ってCPE410を移動させるため、サーボ電気モータ又はMEMSを制御してもよい。
【0037】
図400Bも、軌道402、セルラー基地局420、初期設定コントローラ404、アンテナを備えたCPE410、及び調整コントローラ406を含む。
図4Aとは異なり、
図4Bの構成において調整コントローラはCPE410に統合されている。
【0038】
図400Cは、軌道402、セルラー基地局420、CPE410、及び軌道402に取り付けられたアンテナ408を含む。上述したように、アンテナ408はフレキシブルケーブルを介してCPE410と結合されてもよく、本例示的構成において軌道402に沿って移動されてもよい。
図4Cの構成は、
図4A又は
図4Bとは異なるコントローラ構成で実装されてもよい。
【0039】
図4A~
図4Cにおける例示的な構成はCPE(又はアンテナ)のための位置調整を示しているが、単に位置を改変することは信号品質を向上させるには不十分である。代替的に、姿勢(直線的、平面的、又は空間的)を調整することは、信号品質を更に向上させることができる。
図4D~
図4Fは、位置調整に加えて、アンテナ(又はCPE)姿勢の調整の様々な例示的構成を示す。いくつかの例示的な実装は、軌道を、セルラーネットワークアンテナブロードキャストを有する信号電波がピークとなるようアンテナ指向方向の大規模調整及び微調整の両方を可能とする機械式ジンバル組立体と組み合わせることができる。ジンバルは、単一の軸を中心とした物体の回転を可能とする枢支された支持である。直交枢支軸上で1つのジンバルが他のジンバル上に搭載された3つのジンバルの組が、物体をその支持の回転に対し独立を維持することを可能とするよう用いられ得る。マイクロモータ、MEMS、又は類似のデバイスが、個別のジンバルを移動してジンバル組立体に搭載された物体(CPE又はアンテナ)のための三次元姿勢を設定するために用いられ得る。複数の機械的なオプションが、可能である様々な自由度の数に伴い採用されてもよい。例えば、アンテナのベースの特定の姿勢とアンテナが指す方向の両方は、自由度5まで(アンテナのベースの3つの次元と、アンテナが指す方向の2つの自由度)を可能とするいくつかの例において自由に調整されることができる。更なる自由度が、最適位置を見つけるよう試みるときに組立体全体を軌道に沿って進退させることを可能とすることにより提供され得る。ジンバルベース組立体は、CPE/アンテナのための2つのレベルの調整を提供することができる。軌道に沿った移動は、直線的な全体位置合わせを提供することができ、ジンバルの姿勢はアンテナの平面的又は空間的な姿勢及び指向のための微調整を提供することができる。
【0040】
図400Dは、軌道402と、ジンバル422を通じて軌道402に取り付けられたアンテナ408を備えたCPE410とを示す。CPE410は、軌道402に沿って移動されることができ(位置調整)、ジンバル422は三次元におけるCPEの姿勢(アンテナを伴う)の調整を可能とすることができる。
【0041】
図400Eは、軌道402と、軌道402に沿って移動するCPE410とを示す。アンテナ408は、ジンバル422を通じてCPE410に結合される。この構成において、位置調整はCPE上で実行され、姿勢調整はジンバル422を通じてアンテナ上で実行される。
【0042】
図400Fは、CPE410が固定され、アンテナ408が軌道402に沿って移動し、その姿勢がジンバル422を通じて調整される、更にもう1つの例示的な構成を示す。このため、この構成では位置調整と姿勢調整の両方がアンテナ上で実行される。
【0043】
図5は、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態により配置された、自動調整可能CPEを利用するシステムのための例示的なコンポーネント及び動作を示す。
【0044】
図500は、実施形態によるシステムの異なるコンポーネントによる主要な動作を示す。例えば、ユーザ(又は建物の占有者)は、特定の環境パラメータ、デバイス優先付けシナリオ、使用制限、又はCPE調整制御デバイスユーザインターフェイス又はコンピューティングデバイスを通じた所定のパラメータ及びシナリオの組からの選択といった、入力(502)を提供することが可能である。システムへのアプリケーション又はブラウザベースのアクセスが、ユーザに対し、CPEと関連付く建物内、又は、任意のコンピューティングデバイスを用いる任意の位置からのユーザの入力を提供することを可能としてもよい。CPEに統合されることのできるサーバ又はコントローラ(例えば特定用途向けデバイス)が、次いで、CPE及びそのアンテナのための位置又は姿勢を設定又は調整し、該位置での環境を監視(障害物又はLOSの低下)し、機械式アクチュエータにCPEの位置及び/又は姿勢を調整するよう命令してもよい(504)。このため、サーバ又はコントローラは、様々な状態下でCPE/アンテナの位置と姿勢を制御することができる。サーバ又はコントローラは、構内ユーザデバイス506から信号品質入力を、センサ508から環境状態情報を受け取ってもよい。サーバは、CPE調整制御デバイス又はユーザのコンピューティングデバイスを通じて、ユーザへフィードバック510を提供してもよい。
【0045】
ユーザデバイス506は、環境制御デバイス、セキュリティ制御デバイス、エンタテインメント制御デバイス、デスクトップコンピュータ、携帯型コンピュータ、スマートフォン、スマートウォッチ、車載コンピュータ、又はサーバを含んでもよい。コントローラは、CPEでの受信機から、又は1つ以上のユーザデバイスから、信号品質情報を受け取ってもよい。(障害物及びLOSの低下を判定するための)環境パラメータには、温度センサ、湿度センサ、音センサ、光検知センサ、気流センサ、カメラ、ユーザ入力デバイス、又はリモートサーバを含んでもよい。環境パラメータには、雨、雪、氷結、霧、又は、枝葉や他の自然の障害物、人工的障害物(例えば構造)といった物理的障害物に関連付く情報を含んでもよい。
【0046】
例示的なシナリオにおいて、CPEは人間(消費者又は熟練者)により設定されてもよく、予期される信号強度のための基準データが取得されてもよい。ただし、時間の経過につれ、CPE(アンテナ)の位置/姿勢/指向それぞれの様々な値が、天候状態及び時刻又は週と共に取得され、信号強度に関する追加的なデータとして収集されてもよい。人工知能(AI)アルゴリズムは、自体の環境を知覚する任意のデバイスを制御し、変化する状態下での最高の信号品質のためにCPE及び/又はそのアンテナの位置を最適化するといった、所定の目標を成功裏に達成する可能性を最大化させる行動を取る。AIのサブセット、機械学習(ML)アルゴリズムは、予測や決定を行うよう明示的にプログラムされることなくそれを行うため、サンプルデータ(訓練データ)に基づき数学モデルを構築する。いくつかの例において、AIプランニングアルゴリズム又は特定のMLアルゴリズムは、信号品質又はデータ速度の低下を補うためにCPE及び/又はそのアンテナの位置を調整するために採用されてもよい。そのようなアルゴリズムは、外部状態データ(時間、季節、天候、障害物等)を受け取り、改善された信号強度、品質、又はデータ速度のためのCPE及び/又はそのアンテナの新たな位置を予測してもよい。アルゴリズムは、信号強度、品質、又はデータ速度が弱くなり始めたときに自動的にトリガーされてもよく、CPE及び/又はそのアンテナの姿勢/位置/構成を調整する機械式装置を設定するため、その結論(新たな位置/構成)をコントローラへ提供してもよい。構内の占有者は、ML(訓練)データをネットワークにアップロードし、自身のデータから他のユーザが恩恵を受けられるようにしてもよい。MLアルゴリズムは、教師あり学習及び教師なし学習の両方を容易にしてもよい。いくつかの実施形態において、システムは、パフォーマンスを改善する方法を試し且つそのような実験が短期的にパフォーマンスを乱すことがないよう、ユーザが不在であるかネットワークへの需要がほとんどないことが既知である時間を用いてもよい。
【0047】
図6は、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態により配置された、自動調整可能CPEを利用する1つの例示的なシステムの主要なコンポーネントを表す。
【0048】
いくつかの実施形態は、信号品質を高めるためにCPEの姿勢及び/又は位置の自動調整を提供するよう構成されたシステムを含んでもよい。
図600に示されるような例示的なシステムは、データストア660に、そして1つ以上のネットワーク610上でシステムコントローラ620に通信可能に結合された、遠隔コントローラ640を含んでもよい。該システムは、CPE姿勢制御システム622も含んでもよい。CPE姿勢制御システム622は、構内の占有者へ情報を提供するため、任意的なディスプレイ626に結合されたコントローラ624を含んでもよい。構内には、家屋、オフィス、教育の場所、ヘルスケアの場所、又は類似の静止場所を含んでもよい。構内はまた、鉄道車両、トラック、バン、バス、ボート、飛行機等といった移動場所を含んでもよい。
【0049】
CPE姿勢制御システム622は、センサ634又はユーザデバイス638から、家屋、オフィス、車両、又は類似のものといった構内に関連付く1つ以上の環境パラメータを受け取ってもよい。環境パラメータは、LOSにおける天候状態、自然の障害物又は人工的な障害物に関連付いてもよい。システムコントローラ620は、進入する枝葉、雨又は雪等といったLOSにおける変化を判定し、CPEとセルラー基地局との間の信号の品質を改善するため、CPEの新たな位置又は姿勢を計算してもよい。システムコントローラ620はまた、遠隔コントローラ640から所定のシナリオを受け取ってもよい。1つ以上の姿勢/位置制御デバイスが、異なるシナリオを実行し、CPE又はそのアンテナを移動するよう管理してもよい。コントローラは、ユーザデバイス638又はCPEの信号モジュール632から信号品質情報を受け取ってもよい。ユーザ入力639は、制御命令、手動設定、及び/又は環境パラメータをコントローラ624へ提供してもよい。
【0050】
いくつかの例において、CPE姿勢/位置調整動作は、コントローラ、及び調整モジュールへ送られた特定動作のための命令により、実行されてもよい。他の例において、CPE姿勢/位置調整動作はCPEで実行されてもよい。更に他の例において、中央コントローラ(又はサーバ)が現地のコントローラへ複数のシナリオを送信してもよく、これらコントローラが調整シナリオを実行してもよい。
【0051】
図7は、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態により配置された、CPEの自動調整を管理するために用いられることのできるコンピューティングデバイスを表す。
【0052】
1つの例示的な基本構成702において、コンピューティングデバイス700は、1つ以上のプロセッサ704と、システムメモリ706とを含んでもよい。メモリバス708は、プロセッサ704とシステムメモリ706との間で通信するために用いられてもよい。基本構成702は、
図7において内部破線内のコンポーネントにより表される。
【0053】
所望の構成によって、プロセッサ704は、マイクロプロセッサ(μP)、マイクロコントローラ(μC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、又はそれらの任意の組合せを含む、任意のタイプであってもよいが、これに限定されない。プロセッサ704は、キャッシュメモリ712、プロセッサコア714、及びレジスタ716といった、1つ以上のレベルのキャッシングを含んでもよい。例示的なプロセッサコア714には、演算装置(ALU)、浮動小数点演算装置(FPU)、デジタルシグナルプロセッシングコア(DSPコア)、又はそれらの任意の組合せを含んでもよい。1つの例示的なメモリコントローラ718がプロセッサ704と共に用いられてもよく、又は、いくつかの実装において、メモリコントローラ718はプロセッサ704の内部部分であってもよい。
【0054】
所望の構成によって、システムメモリ706は、揮発性メモリ(例えばRAM)、不揮発性メモリ(例えば、ROM、フラッシュメモリ等)、またはそれらの任意の組合せを含んでもよいが、これに限定されない。システムメモリ706は、オペレーティングシステム720、CPE制御アプリケーション722、及びプログラムデータ724を含んでもよい。CPE制御アプリケーション722は、信号モジュール726と制御モジュール727とを含んでもよい。CPE制御アプリケーション722は、CPEが位置する構内に関連付く1つ以上の環境パラメータと、信号品質とを受け取るよう構成されてもよい。CPE制御アプリケーション722は、次いで、信号品質を高めるため、CPE又はそのアンテナの姿勢及び/又は位置に対する調整を決定してもよい。制御モジュール727は、CPE又はそのアンテナを移動させるため、1つ以上の姿勢/位置制御要素に対し命令を送信してもよい。プログラムデータ624は、ここで説明されるように、他にもあるデータのうち、信号品質データ及び/又は位置データ628を含んでもよい。
【0055】
コンピューティングデバイス700は、追加的な特徴又は機能、及び基本構成702と任意の所望のデバイス及びインターフェイスとの間の通信を容易にするための追加的なインターフェイスを有してもよい。例えば、ストレージインターフェイスバス734を介した基本構成702と1つ以上のデータストレージデバイス732との間の通信を容易にするために用いられることのできる、バス/インターフェイスコントローラ730が用いられてもよい。データストレージデバイス732は、1つ以上の取り外し可能ストレージデバイス736、1つ以上の非取り外し可能ストレージデバイス738、又はそれらの組合せであってもよい。取り外し可能ストレージデバイス及び非取り外し可能ストレージデバイスの例としては、いくつか挙げると、フレキシブルディスク及びハードディスクドライブ(HDD)といった磁気ディスクデバイス、コンパクトディスク(CD)ドライブ又はデジタル多用途ディスク(DVD)ドライブといった光学ディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD)、及びテープドライブを含む。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータといった情報の格納のために任意の方法又は技術において実装された、揮発性及び不揮発性、取外し可能及び非取り外し可能媒体を含んでもよい。
【0056】
システムメモリ706、取外し可能ストレージデバイス736、及び非取り外し可能ストレージデバイス738は、コンピュータ記憶媒体の例である。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EFPROM、フラッシュメモリ、又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、又は他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、又は他の磁気ストレージデバイス、又は所望の情報を格納するために用いられることができ且つコンピューティングデバイス700によりアクセスされることのできる他の媒体を含んでもよいが、これに限定されない。そのようなコンピュータ記憶媒体は、コンピューティングデバイス700の一部であってもよい。
【0057】
コンピューティングデバイス700は、バス/インターフェイスコントローラ730を介して、様々なインターフェイスデバイス(例えば、1つ以上の出力デバイス742、1つ以上の周辺インターフェイス750、及び1つ以上の通信デバイス760)から基本構成702への通信を容易にするため、インターフェイスバス740も含んでもよい。いくつかの例示的な出力デバイス742には、グラフィックスプロセッシングユニット744とオーディオプロセッシングユニット746を含み、1つ以上のA/Vポート748を介して、ディスプレイ又はスピーカといった様々な外部デバイスと通信するよう構成されてもよい。1つ以上の例示的な周辺インターフェイス750には、シリアルインターフェイスコントローラ754又はパラレルインターフェイスコントローラ756を含んでもよく、1つ以上のI/Oポート758を介して、入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、ペン、音声入力デバイス、タッチ入力デバイス等)又は他の周辺デバイス(例えば、プリンタ、スキャナ等)と通信するよう構成されてもよい。1つの例示的な通信デバイス760はネットワークコントローラ762を含み、ネットワークコントローラ762は、1つ以上の通信ポート764を介して、ネットワーク通信リンク上での1つ以上の他のコンピューティングデバイス766との通信を容易にするため配置されてもよい。1つ以上の他のコンピューティングデバイス766は、データセンターでのサーバ、顧客機器、及び同等のデバイスを含んでもよい。ネットワークコントローラ762は、WiFi(登録商標)、セルラー(例えば、4G、5G)、衛星リンク、地上波リンクといった、いくつかの周波数帯域を用いる様々なプロトコルを介した他のデバイスとの通信を容易にすることのできる無線通信モジュール768の動作も制御してもよい。
【0058】
ネットワーク通信リンクは通信媒体の1つの例であってもよい。通信媒体は、キャリア波又は他のトランスポート機構といった変調データ信号中の、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータにより組み込まれてもよく、情報配信媒体を含んでもよい。「変調データ信号」は、その特性の1つ以上を有する信号、又は、信号中の情報をエンコードするような方法にて変更された信号であってもよい。例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接配線接続通信といった有線媒体、及び、音響、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、及び他の無線媒体といった無線媒体を含んでもよいが、これに限定されない。ここで用いられる用語、コンピュータ読み取り可能媒体は、非一時的な記憶媒体を含んでもよい。
【0059】
コンピューティングデバイス700は、専用サーバ、メインフレーム、又は上記機能のいずれかを含む類似のコンピュータの一部として実装されてもよい。コンピューティングデバイス700は、ラップトップコンピュータ構成及び非ラップトップコンピュータ構成を含むパーソナルコンピュータとして実装されてもよい。更に、コンピューティングデバイス700は、独立型として単一デバイス、分散コンピューティングシステムとして互いに協働する複数のコンピュータとして実装されてもよい。
【0060】
図8は、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態により配置された、
図7におけるコンピューティングデバイスといったコンピューティングデバイスにより実行されることのできるCPEの自動調整を管理するための例示的な方法を表すフロー図である。
【0061】
例示的な方法は、いくつかの実施形態において、
図7におけるコンピューティングデバイス700といったコンピューティングデバイスにより実行されることのできる1つ以上のブロック822、824、826、828,830、832により表されるような、1つ以上の動作、機能、又は行為を含んでもよい。
図8及び他の図におけるそのような動作、機能、又は行為は、他の動作、機能、又は行為にて、組み合わせ、除外、改変、及び/又は補充されてもよく、必ずしも示されたとおりの順序で実行される必要はない。ブロック822~832において説明される動作は、コンピューティングデバイス810のコンピュータ読み取り可能媒体820といったコンピュータ読み取り可能媒体に格納された、コンピュータ実行可能命令を通じて実装されてもよい。
【0062】
CPE姿勢/位置の自動調整を提供するための例示的なプロセスは、ブロック822、「CPEとセルラー基地局との間の通信の信号品質を判定する」で始まり、コントローラ又はCPE調整アプリケーション722は、CPEとセルラー基地局との間の信号品質に関連付く情報、又は信号品質を判定する情報(例えば、信号強度、データ速度)を受け取ってもよい。コントローラ又はCPE制御アプリケーション722は、構内の1つ以上のユーザデバイスから、又はCPEでの受信機モジュールから、情報を受け取ってもよい。
【0063】
ブロック824、「信号品質を高めるため、CPEの姿勢及び/又は位置を調整するため調整モジュールに命令を提供する」がブロック822に続いてもよく、コントローラ又はCPE制御アプリケーション722は、CPE及び/又はそのアンテナの新たな位置及び/又は姿勢を決定し(又は試み)、CPE及び/又はそのアンテナを新たな位置及び/又は姿勢へ移動させるため調整モジュールに命令を提供してもよい。調整モジュールは、サーボ電気モータ、MEMS、又は類似の電気機械装置を含んでもよい。1つの例示的シナリオにおいて、調整モジュールは、軌道に沿ってCPEアンテナを移動させるため1つのサーボ電気モータを、ジンバル組立体上のアンテナの三次元姿勢を調整するため3つのMEMSを含んでもよい。コントローラから受け取った命令に基づき、調整モジュールは、アンテナを軌道上の新たな位置へ移動させてジンバル組立体を通じてその姿勢を設定するサーボ電気モータ及びMEMSのための新たなパラメータを設定してもよい。
【0064】
ブロック826、「1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取る」がブロック824に続いてもよく、コントローラ又はCPE調整アプリケーション722は、天候状態、LOSにおける自然の障害物又は人工的な障害物等に関連付く環境パラメータを受け取ってもよい。コントローラ又はCPE調整アプリケーション722は、進入する枝葉、雨又は雪等といった、LOSにおける変化を判定する。
【0065】
ブロック828、「CPEの調整された姿勢及び/又は位置を、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報に相関させる」がブロック826に続いてもよく、コントローラ又はCPE調整アプリケーション722は、受け取った環境パラメータに信号品質を相関させる。例えば、LOSにおける低下が繰り返し発生する場合(例えば、一日のうちの特定の時間、一年のうちの特定の日付)、コントローラ又はCPE調整アプリケーション722は、繰り返す低下に基づきCPE/アンテナの位置及び/又は姿勢のためのシナリオを生成し、該シナリオに基づきCPE/アンテナを移動させてもよい。
【0066】
ブロック830、「1つ以上の環境パラメータに関連付く更新された情報を受け取る」がブロック828に続いてもよく、コントローラ又はCPE調整アプリケーション722は、LOS障害物における変化である更新された環境パラメータを受け取ってもよい。
【0067】
ブロック832、「相関性と更新された情報とに基づきCPEの姿勢及び/又は位置を更に調整するため、調整モジュールのための更なる命令を生成する」がブロック830に続いてもよく、コントローラ又はCPE調整アプリケーション722は、更新された環境パラメータにおいて受け取った変化と、以前に決定された相関性とに基づき、更なる調整を決定してもよい。次いで、CPE/アンテナを新たな位置/姿勢に移動させるための命令が調整モジュールへ送られる。
【0068】
プロセス800に含まれる動作は例示目的のためのものである。CPEの姿勢/位置調整は、より少ない動作又は追加的な動作を有する類似のプロセスにより、並びに、ここで説明される原理を用いた動作の異なる順序において、実装されてもよい。ここで説明される動作は、他にもある例のうち、1つ以上のコンピューティングデバイス、1つ以上のプロセッサコア、及び/又は専用処理デバイスにより実行されてもよい。
【0069】
図9は、ここで説明される少なくともいくつかの実施形態により配置された、1つの例示的なコンピュータプログラム製品のブロック図を表す。
【0070】
いくつかの例において、
図9に示されるように、コンピュータプログラム製品900は、1つ以上の機械読み取り可能命令904を含むこともできる信号担持媒体902を含んでもよく、例えば、プロセッサによる実行に応じて、ここで説明される機能を提供してもよい。このため、例えば、
図7におけるプロセッサ704を参照し、CPE制御アプリケーション722は、ここで説明されるようなCPE姿勢/位置の自動調整に関連付く行為を実行するため、信号担持媒体902によりプロセッサ704へ伝えられる命令904に応じて、
図9に示された1つ以上のタスクを実行する、又は、該タスクのパフォーマンスを制御してもよい。これら命令のいくつかは、例えば、ここで説明されるいくつかの実施形態による、CPEとセルラー基地局との間の通信の信号品質を判定すること、信号品質を高めるため、CPEの姿勢及び/又は位置のうちの1つ以上を調整するため調整モジュールに命令を提供すること、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取ること、CPEの姿勢及び/又は位置のうちの調整された1つ以上を、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報に相関させること、1つ以上の環境パラメータに関連付く更新された情報を受け取ること、及び、相関性と更新された情報とに基づきCPEの姿勢及び/又は位置のうちの1つ以上を更に調整するため、調整モジュールのための更なる命令を生成することを含んでもよい。
【0071】
いくつかの実装において、
図9に図示された信号担持媒体902は、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、デジタルテープ、メモリ、及び同等の非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体を含むがこれに限定されない、コンピュータ読み取り可能媒体906を含む。いくつかの実装において、信号担持媒体902は、メモリ、読み取り/書き込み(R/W)CD、R/W DVD等を含むがこれに限定されない、記録可能媒体908を含んでもよい。いくつかの実装において、信号担持媒体902は、デジタル及び/又はアナログ通信媒体(例えば、光ファイバーケーブル、導波路、有線通信リンク、無線通信リンク等)を含むがこれに限定されない、通信媒体910を含んでもよい。このため、例えば、コンピュータプログラム製品900は、無線周波数(RF)信号担持媒体によってプロセッサ904の1つ以上のモジュールへ伝達されてもよく、信号担持媒体902は通信媒体910(例えば、IEEE802.11標準に準拠する無線通信媒体)により伝達される。
【0072】
いくつかの例によると、カスタマ構内設備(CPE)の調整のための方法は、コントローラで、CPEとセルラー基地局との間の通信の信号品質を判定することと、信号品質を高めるため、コントローラにより、CPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整することと、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取ることと、CPEの姿勢又は位置のうちの調整された1つ以上を1つ以上の環境パラメータに関連付く情報と相関させることとを含んでもよい。
【0073】
他の例において、該方法は、1つ以上の環境パラメータに関連付く更新された情報を受け取ることと、コントローラにより、相関性と更新された情報とに基づき、CPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を更に調整することを更に含んでもよい。CPEとセルラー基地局との間の通信の信号品質を判定することは、CPE内の受信機又はCPEに通信可能に結合されたユーザデバイスのうちの1つ以上から信号品質情報を受け取ることとを含んでもよい。CPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整することは、軌道に沿ってCPE又はCPEに結合されたアンテナを移動させることと、CPE又はCPEに結合されたアンテナをCPE又はアンテナに機械的に結合されたドローンを通じて移動させることと、CPE又はCPEに結合されたアンテナの姿勢をジンバルを通じて直線的、平面的、又は空間的に改変することとを含んでもよい。
【0074】
更なる例によると、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取ることは、時刻、曜日、日付、天候状態、又はCPEとセルラー基地局との間のLOSにおける障害物状態のうちの1つ以上に関連付く情報を受け取ることを含んでもよい。1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取ることは、CPEとセルラー基地局との間で交換される通信トラフィック、CPEに関連付くアクティブユーザデバイスの数、CPEに関連付く各アクティブユーザデバイスの位置、又はCPEに関連付く各アクティブユーザデバイスに割り当てられた優先度のうちの1つ以上に関連する情報を受け取ることも含んでもよい。
【0075】
他の例によると、カスタマ構内設備(CPE)を調整するよう構成されたコントローラは、1つ以上のユーザデバイス、センサ、CPE、及び調整モジュールと通信するよう構成された通信デバイスと、命令を格納するよう構成されたメモリと、通信デバイスとメモリとに結合されたプロセッサとを含んでもよい。プロセッサは、メモリに格納された命令と合わせて、CPEとセルラー基地局との間の通信の信号品質を判定し、信号品質を高めるためにCPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上調整するため、命令を調整モジュールへ提供し、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取り、CPEの姿勢又は位置のうちの調整された1つ以上を1つ以上の環境パラメータに関連付く情報に相関させるよう構成されてもよい。コントローラは、プロセッサから受け取った命令に基づきCPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整するよう構成された、調整モジュールも含んでもよい。
【0076】
いくつかの例によると、プロセッサは、1つ以上の環境パラメータに関連付く更新された情報を受け取り、相関性と更新された情報とに基づきCPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を更に調整するため、調整モジュールのための更なる命令を生成するよう更に構成されてもよい。調整モジュールは、CPE又はCPEに結合されたアンテナの軌道に沿った移動、CPE又はCPEに結合されたアンテナの、CPE又はアンテナに機械的に結合されたドローンを通じた移動、又は、CPEに結合されたアンテナの位置のジンバルを通じた直線的、平面的、又は空間的な改変のうちの1つ以上を通じて、CPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整するよう構成されてもよい。
【0077】
いくつかの例によると、CPEとセルラー基地局との間の通信の信号品質を判定するため、プロセッサは、CPE内の受信機、又はCPEに通信可能に結合されたユーザデバイスのうちの1つ以上から信号品質情報を受け取るよう構成されてもよい。1つ以上の環境パラメータに関連付く情報は、時刻、曜日、日付、天候状態、又はCPEとセルラー基地局との間のLOSにおける障害物状態のうちの1つ以上に関連付く情報を含んでもよい。1つ以上の環境パラメータに関連付く情報は、CPEとセルラー基地局との間で交換される通信トラフィック、CPEに関連付くアクティブユーザデバイスの数、CPEに関連付く各アクティブユーザデバイスの位置、又はCPEに関連付く各アクティブユーザデバイスに割り当てられた優先度のうちの1つ以上に関連付く情報を含んでもよい。
【0078】
他の例によると、プロセッサは、温度センサ、湿度センサ、音センサ、光検知センサ、気流センサ、カメラ、マイク、ユーザ入力デバイス、又はリモートサーバのうちの1つ以上から、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取るよう構成されてもよい。ユーザデバイスは、環境制御デバイス、セキュリティ制御デバイス、エンタテインメント制御デバイス、デスクトップコンピュータ、携帯型デバイス、スマートフォン、スマートウォッチ、車載コンピュータ、又はリモートサーバのうちの1つ以上を含んでもよい。CPEは、部屋、家屋、オフィス、学校、ヘルスケア施設、ホテル、工場、鉄道車両、バス、レジャー用自動車、飛行機、又は船に位置してもよい。
【0079】
更なる例によると、調整可能カスタマ構内設備(CPE)は、セルラー基地局及び1つ以上のユーザデバイスと無線で通信するよう構成された通信モジュールと、受け取った命令に基づきCPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整するよう構成された調整モジュールと、通信モジュールと調整モジュールとに通信可能に結合されたコントローラとを含んでもよい。コントローラは、CPEとセルラー基地局との間の通信の信号品質を判定し、信号品質を高めるためにCPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整するため、調整モジュールへ命令を提供し、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を受け取り、CPEの姿勢又は位置のうちの調整された1つ以上を、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報に相関させるよう構成されてもよい。
【0080】
いくつかの例によると、コントローラは、1つ以上の環境パラメータに関連付く更新された情報を受け取り、相関性と更新された情報とに基づきCPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を更に調整するため、調整モジュールのための更なる命令を生成するよう構成されてもよい。調整モジュールは、CPE又はCPEに結合されたアンテナの軌道に沿った移動、CPE又はCPEに結合されたアンテナの、CPE又はアンテナに機械的に結合されたドローンを通じた移動、又は、CPEに結合されたアンテナの姿勢のジンバルを通じた直線的、平面的、又は空間的な改変のうちの1つ以上に基づき、CPEの姿勢又は位置のうちの1つ以上を調整するよう構成されてもよい。
【0081】
他の例によると、CPEとセルラー基地局との間の通信の信号品質を判定するため、コントローラは、通信モジュール内の受信機、又はCPEに通信可能に結合されたユーザデバイスのうちの1つ以上から信号品質情報を受け取るよう構成されてもよい。1つ以上の環境パラメータに関連付く情報は、時刻、曜日、日付、天候状態、又はCPEとセルラー基地局との間のLOSにおける障害物状態のうちの1つ以上に関連付く情報を含んでもよい。
【0082】
更なる例によると、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報は、CPEとセルラー基地局との間で交換される通信トラフィック、CPEに関連付くアクティブユーザデバイスの数、CPEに関連付く各アクティブユーザデバイスの位置、又はCPEに関連付く各アクティブユーザデバイスに割り当てられた優先度のうちの1つ以上に関連付く情報を含んでもよい。コントローラは、1つ以上の環境パラメータに関連付く情報を、温度センサ、湿度センサ、音センサ、光検知センサ、気流センサ、カメラ、マイク、ユーザ入力デバイス、又はリモートサーバのうちの1つ以上から受け取るよう構成されてもよい。ユーザデバイスは、環境制御デバイス、セキュリティ制御デバイス、エンタテインメント制御デバイス、デスクトップコンピュータ、携帯型デバイス、スマートフォン、スマートウォッチ、車載コンピュータ、又はリモートサーバのうちの1つ以上を含んでもよい。CPEは、部屋、家屋、オフィス、学校、ヘルスケア施設、ホテル、工場、鉄道車両、バス、レジャー用自動車、飛行機、又は船に位置してもよい。通信モジュールは、5Gプロトコルを介してセルラー基地局及び1つ以上のユーザデバイスと無線で通信するよう構成されてもよい。通信モジュールは、5Gプロトコルを介してセルラー基地局と、異なるプロトコルを介して1つ以上のユーザデバイスと、無線で通信するよう構成されてもよい。
【0083】
ここで説明されたプロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術に影響する可能性のある様々な媒体が存在し(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェア)、好ましい媒体は、プロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術が配備される状況により異なる。例えば、実装者が速度と精度が最優先事項であると判断した場合、実装者は主にハードウェア及び/又はファームウェア媒体を選択してもよく、柔軟性が最優先事項である場合、実装者は主にソフトウェア実装を選択してもよく、又は、更に代替的に、実装者はハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアのいくつかの組合せを選択してもよい。
【0084】
前述の詳細な説明は、ブロック図、フロー図、及び/又は実施例の使用を介し、デバイス及び/又はプロセスの様々な実施形態を示している。そのようなブロック図、フロー図、及び/又は実施例が1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、そのようなブロック図、フロー図、又は実施例中の各機能及び/又は動作は、個別及び/又は集合的に、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの事実上任意の組合せにより実装されてもよい。1つの実施形態において、ここで説明されるいくつかの主題は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、又は他の統合フォーマットを介して実装されてもよい。しかし、ここに開示される実施形態のいくつかの態様は、全体的又は部分的に、1つ以上のコンピュータで実行される1つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば、1つ以上コンピュータシステムで実行される1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のプロセッサで実行される1つ以上のプログラムとして(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサで実行される1つ以上のプログラムとして)、ファームウェアとして、又は事実上それらの任意の組合せとして、集積回路に同等に実装されることができ、回路の設計、及び/又は、ソフトウェア及び/又はファームウェアのためのコードの記述が本発明に照らし可能である。
【0085】
本発明は、本願に記載されている、様々な態様の例示として意図されている特定の実施形態に限定されるべきでない。その精神と範囲から逸脱することなく、多くの改変及び変形を行うことができる。ここで列挙されたものに加え、本発明の範囲内の機能的に均等な方法及び装置が前述の説明から可能である。そのような改変及び変形は、添付の特許請求の範囲内に入ることを意図している。本発明は、添付の特許請求の範囲の条件、並びに権利が与えられたそのような特許請求の範囲の均等物の全範囲によってのみ限定される。ここで用いられる用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図していない。
【0086】
加えて、ここで説明される主題のメカニズムは様々な形態のプログラム製品として配布されることができ、ここで説明される主題の例示的な実施形態は、実際に配布を実行するために用いられる信号伝達媒体の特定のタイプに関係なく適用される。信号伝達媒体の例には、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ(HDD)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、デジタルテープ、コンピュータメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD)といった記録可能型媒体と、デジタル及び/又はアナログ通信媒体(例えば、光ファイバーケーブル、導波路、有線通信リンク、無線通信リンク等)といった伝達型媒体とを含むが、これに限定されない。
【0087】
ここに記載されたかたちでデバイス及び/又はプロセスを描写し、その後、そのような描写されたデバイス及び/又はプロセスをデータ処理システムに統合するためにエンジニアリング手法を用いることは、当技術分野内で一般的である。つまり、ここで説明されるデバイス及び/又はプロセスの少なくとも一部は、妥当な実験量を介し、データ処理システムに統合することができる。データ処理システムは、システムユニット筐体、ビデオ表示装置、揮発性及び不揮発性メモリといったメモリ、マイクロプロセッサ及びデジタルシグナルプロセッサといったプロセッサ、オペレーティングシステムといった計算実体、ドライバ、グラフィカルユーザインターフェイス、及びアプリケーションプログラム、タッチパッド又はスクリーンといった1つ以上の対話型デバイス、及び/又はフィードバックループ及び制御モータを含む制御システムのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0088】
データ処理システムは、データコンピューティング/通信及び/又はネットワークコンピューティング/通信システムに見られるものといった、任意の適切な市販の構成要素を利用して実装することができる。ここで説明される主題は、異なる他の構成要素に包含又は接続される異なる構成要素を表すことがある。そのように図示されたアーキテクチャは単なる例示であり、実際、同一機能を実現する他の多くのアーキテクチャを実装することができる。概念的な意味では、同一機能を実現するための構成要素の配置は、所望の機能が達成されるよう効果的に「関連付けられる」。よって、特定の機能を達成するためにここで組み合わされた任意の2つの構成要素は、アーキテクチャ又は中間的構成要素に関係なく、所望の機能が達成されるよう互いに「関連付けられる」と見なされることができる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に接続された」又は「動作可能に結合された」と見なされてもよく、そのように関連付けられることのできる任意の2つの構成要素は所望の機能を達成するため相互に「動作可能に結合可能」と見なされてもよい。動作可能に結合可能な特定の例には、物理的に接続可能な及び/又は物理的に相互作用する構成要素、及び/又は、無線で相互作用可能な及び/又は無線で相互作用する構成要素、及び/又は、論理的に相互作用する及び/又は論理的に相互作用可能な構成要素が含まれるが、これに限定されない。
【0089】
ここでの実質的に全ての複数形及び/又は単数形の用語の使用に関し、当業者は、文脈及び/又は応用に適切であるように、複数形から単数形へ、及び/又は、単数形から複数形へと翻訳することができる。明確化するため、様々な単数形/複数形の置き換えをここで明示的に記載し得る。
【0090】
一般的に、ここで、特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲本文)で用いられる用語は、一般に「開放的」用語として意図されている(例えば、「含んでいる」という用語は「含んでいるがこれに限定されない」と解釈されるべきであり、「有する」という用語は「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、「含む」という用語は「含むがこれに限定されない」等と解釈されるべきである)。導入された請求項詳述にて特定の数が意図されている場合、そのような意図は請求項に明示的に詳述され、そのような詳述がない場合、そのような意図は存在しないことが当業者により更に理解されるであろう。例えば、理解を助けるために、以下の添付の特許請求の範囲は、請求項詳述を導入するための導入句「少なくとも1つ」及び「1つ以上」の使用法を含む可能性がある。ただし、そのような句の使用は、1つの請求項が「1つ以上」又は「少なくとも1つ」という導入句と「a」又は「an」といった不定冠詞とを含むときであっても、不定冠詞「a」又は「an」による請求項詳述の導入が、そのような請求項詳述を含んだ特定の請求項を、そのような詳述を1つのみ含む実施形態に限定することを意味すると解釈されるべきではなく(例えば、「a」及び/又は「an」は「少なくとも1つ」又は「1つ以上」を意味すると解釈されるべきである)、同じことが請求項詳述を導入するために用いられる不定冠詞の使用にも当てはまる。加えて、導入された請求項詳述での特定の数が明示的に記載されている場合であっても、当業者は、そのような記載が、少なくとも記載された数、を意味すると理解するであろう(例えば、他の修飾子のない単なる「2つという詳述」という記載は、少なくとも2つという詳述、又は、2つ以上という詳述を意味する)。
【0091】
更に、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」に類似する条件が用いられる場合、一般的に、そのような構成は当業者がその条件を理解するという意味において意図されている(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBを共に、AとCを共に、BとCを共に、及び/又は、AとBとCを共に有するシステムを含むが、これに限定されない)。明細書、特許請求の範囲、又は図面のいずれにおいても、2つ以上の代替語を提示する事実上全ての離接的な語及び/又は句は、用語のうちの1つ、用語のうちのいずれか、又は用語の両方を含む可能性を予期するよう理解されるべきであることが当業者により更に理解される。例えば、句「A又はB」は、「A」、又は「B」、又は「A及びB」の可能性を含むと理解される。
【0092】
明細書を提供するためといったあらゆる目的のため、ここで開示される全ての範囲は、あらゆる可能な部分範囲及びそれらの部分範囲の組合せをも包含する。列挙された範囲はいずれも、同一の範囲を少なくとも均等な半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1等に分割することが可能であるよう十分に説明されていると容易に認めることができる。非限定的な例として、ここで論じられる各範囲は、下方3分の1、中間3分の1、及び上方3分の1等に容易に分解可能である。当業者にも理解されるように、「~まで」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」といった全ての文言は、上述したように、続けて部分範囲に分割可能な範囲を述べ参照する数を含む。最後に、範囲には各個別のメンバーが含まれる。このため、例えば、1~3個のセルを有する群は、1個、2個、又は3個のセルを有する群を指す。同様に、1~5個のセルを有する群は、1個、2個、3個、4個、又は5個のセルを有する群を指す。
【0093】
様々な態様及び実施形態をここで開示しているが、他の態様及び実施形態も可能である。ここで開示される様々な態様及び実施形態は例示目的であり、限定することを意図しておらず、真の範囲及び精神は以下の特許請求の範囲により示される。
【国際調査報告】