IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エムベデア フランスの特許一覧

特表2023-553346動き学習システム及び少なくとも1つのロボティックデバイスをプログラムする方法
<>
  • 特表-動き学習システム及び少なくとも1つのロボティックデバイスをプログラムする方法 図1
  • 特表-動き学習システム及び少なくとも1つのロボティックデバイスをプログラムする方法 図2
  • 特表-動き学習システム及び少なくとも1つのロボティックデバイスをプログラムする方法 図3a
  • 特表-動き学習システム及び少なくとも1つのロボティックデバイスをプログラムする方法 図3b
  • 特表-動き学習システム及び少なくとも1つのロボティックデバイスをプログラムする方法 図4
  • 特表-動き学習システム及び少なくとも1つのロボティックデバイスをプログラムする方法 図5
  • 特表-動き学習システム及び少なくとも1つのロボティックデバイスをプログラムする方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-21
(54)【発明の名称】動き学習システム及び少なくとも1つのロボティックデバイスをプログラムする方法
(51)【国際特許分類】
   B25J 9/22 20060101AFI20231214BHJP
   B25J 13/00 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
B25J9/22 A
B25J13/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532190
(86)(22)【出願日】2021-11-24
(85)【翻訳文提出日】2023-06-15
(86)【国際出願番号】 FR2021052084
(87)【国際公開番号】W WO2022112714
(87)【国際公開日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】2012363
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515147461
【氏名又は名称】エムベデア フランス
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゴーティエ、ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】モリセット、ブルーノ
(72)【発明者】
【氏名】ラフィン、ヴィンセント
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707JS02
3C707JS07
3C707JU02
3C707KT01
3C707LS06
3C707LS15
3C707LV02
3C707LW12
(57)【要約】
発明は、ワークスペース3記憶モジュール5、ロボティックデバイス2のグリッパ4とそれぞれが関連付けられた少なくとも1つのポインタ6、少なくとも1つのポインタ6によって実行される軌道を捕捉するモジュール8、1つ以上のグリッパ4の適合可能な軌道を決定する後処理モジュール10、及びロボティックデバイス2の各々の適合可能な軌道を保存するように構成された保存モジュール11、を含むシステムに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのエフェクタ(4)を装備し、少なくとも1つの動きの自由度を有する少なくとも1つのロボティックデバイス(2)をプログラムする動き学習システムであって、前記ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)(2)は、ワークスペース(3)内で展開することが意図され、
-前記ワークスペース(3)を表すパラメータを記憶するように構成された、ワークスペース(3)記憶モジュール(5)と、
-少なくとも1つのポインタ(6)であって、前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)の各々は、ロボティックデバイス(2)のエフェクタ(4)とそれぞれが関連付けられ、前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)の各々は、前記エフェクタ(4)によって、又は前記エフェクタ(4)の各々によって前記ワークスペース(3)内で行われることが意図される軌道に従って、少なくとも1つのユーザ(7)によって駆動されるように構成され、前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)の各々は、前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)の各々が関連付けられた前記エフェクタ又は前記エフェクタ(複数可)(4)によって実施されることになる1つ以上の関数を表す、前記少なくとも1つのポインタ(6)と、
-前記ポインタ(6)によって、又は前記ポインタ(6)の各々によって行われた軌道を記憶し、前記ポインタ(6)によって、又は前記ポインタ(6)の各々によって行われた前記軌道のパラメータを記憶するように構成された軌道捕捉モジュール(8)と、
-前記ロボティックデバイス(2)の各々に対して、
○前記軌道捕捉モジュール(8)によって記憶された、前記ポインタ(6)によって、又は前記ポインタ(6)の各々によって行われた前記軌道からの前記ロボティックデバイス(2)又は前記ロボティックデバイス(2)の各々の動きの自由度又は自由度(複数可)との、前記エフェクタ又はエフェクタ(複数可)(4)の適合可能な軌道と、
○前記軌道捕捉モジュール(8)によって記憶された、前記パラメータからの前記エフェクタ又はエフェクタ(複数可)(4)の前記適合可能な軌道の適合可能なパラメータと、
を決定するように構成された、後処理モジュール(10)と、
-前記ロボティックデバイス(2)又は前記ロボティックデバイス(2)の各々の前記適合可能な軌道及び前記適合可能なパラメータを保存するように構成された、保存モジュール(11)と、
を備えたことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記保存モジュール(11)によって保存された前記適合可能な軌道及び前記適合可能なパラメータからプログラムを生成及び保存するように構成された、プログラム生成モジュール(12)を更に備え、前記プログラムは、前記ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)(2)が動き中に設定されることを可能にする言語を適合可能な言語を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ワークスペース(3)を表す前記パラメータに関して、前記ポインタ(6)によって、又は前記ポインタ(6)の各々によって行われた前記軌道を視覚化するように構成された、前記軌道を視覚化するための視覚化モジュール(9)を更に備えた、ことを特徴とする請求項1及び2のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項4】
前記後処理モジュール(10)は、
-前記ポインタ(6)によって、又は前記ポインタ(6)の各々によって行われた前記軌道のポイントを表示し、前記軌道捕捉モジュール(8)によって記憶されるように構成された、第1の表示サブモジュール(101)と、
-前記記憶モジュール(5)によって記憶された、前記ワークスペース(3)を表すパラメータから前記ワークスペース(3)を表示するように構成された、第2の表示サブモジュール(102)と、
-前記ポインタ(6)によって、又は前記ポインタ(6)の各々によって行われ、前記軌道捕捉モジュール(8)によって記憶された前記軌道の前記パラメータを表示するように構成された、第3の表示サブモジュール(103)と、
-ユーザ(7)が前記軌道捕捉モジュール(8)によって記憶された前記軌道のポイントを修正し、及び/又は前記軌道捕捉モジュール(8)によって記憶された前記軌道の前記パラメータを修正して、前記ロボティックデバイス(2)若しくは前記ロボティックデバイス(2)の各々の前記エフェクタ(4)若しくは前記エフェクタ(4)の各々についての前記適合可能な軌道、及び/又は前記適合可能なパラメータを取得できるように構成された、入力サブモジュール(104)と、
を備えた、ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記後処理モジュール(10)は、前記ロボティックデバイス(2)又はロボティックデバイス(複数可)(2)の前記エフェクタ(4)又は前記エフェクタ(4)の各々の前記適合可能な軌道、及び前記ワークスペース(3)を表すパラメータからの前記ワークスペース(3)をシミュレートするように構成された、シミュレーションサブモジュール(105)を含む、ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記シミュレーションサブモジュール(105)は、拡張現実シミュレーションユニット(1051)を含む、ことを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記後処理モジュール(10)は、前記ロボティックデバイス(2)又は前記ロボティックデバイス(2)の各々の前記エフェクタ又はエフェクタ(複数可)(4)に、前記ユーザ又は前記ユーザ(複数可)(7)によって駆動された前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)の各々の前記軌道を同時に再現させて、前記ロボティックデバイス(2)若しくは前記ロボティックデバイス(2)の各々の前記エフェクタ(4)若しくは前記エフェクタ(4)の各々についての前記適合可能な軌道、及び/又は前記適合可能なパラメータを取得させる、前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)の各々の前記軌道を表す制御コマンドを、前記ロボティックデバイス(2)又は前記ロボティックデバイス(複数可)(2)に送信するように構成された、再現サブモジュール(106)を含む、ことを特徴とする請求項1から6までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記視覚化モジュール(9)は、拡張現実シミュレーションサブモジュール(91)を含む、ことを特徴とする請求項3から7までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記視覚化モジュール(9)は、前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)のうちの少なくとも1つの不適合の軌道を前記ユーザ(7)に警告するように構成された、警告サブモジュール(92)を含み、前記軌道は、前記ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)(2)の自由度又は自由度(複数可)が、前記ポインタ又はポインタ(複数可)(6)が関連付けられた前記エフェクタ又はエフェクタ(複数可)(4)によって前記軌道が行われることを可能にしない場合に不適合である、ことを特徴とする請求項3から8までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記警告サブモジュール(92)は、前記ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)(2)が展開することが意図される前記ワークスペース(3)を表す前記パラメータに関して、前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(複数可)(6)のうちの少なくとも1つの不適合の軌道を前記ユーザに警告するように構成される、ことを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
ロボティックシステムであって、
-少なくとも1つのエフェクタ(4)を装備し、少なくとも1つの動きの自由度を有する少なくとも1つのロボティックデバイス(2)と、
-請求項1から10までのいずれか一項に記載の学習システム(1)と、
-前記ロボティックデバイス(2)又は前記ロボティックデバイス(2)の各々に、前記保存モジュール(11)によって保存された前記適合可能な軌道及び前記適合可能なパラメータを実行させるように構成された、実行モジュール(13)と、
を備えたことを特徴とするロボティックシステム。
【請求項12】
少なくとも1つのエフェクタ(4)を装備し、少なくとも1つの動きの自由度を有する少なくとも1つのロボティックデバイス(2)をプログラムするための、動きを学習する方法であって、前記ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)(2)は、ワークスペース(3)内で展開することが意図され、
以下のステップ:
-ワークスペース(3)記憶モジュール(5)によって実装される、前記ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)(2)が展開することが意図される前記ワークスペース(3)を表すパラメータを記憶することにある、記憶ステップ(E1)と、
-少なくとも1つのユーザ(7)によって実装される、少なくとも1つのポインタ(6)を駆動する少なくとも1つのステップ(E2)であって、前記ユーザ又はユーザ(複数可)(7)は、ロボティックデバイス(2)のエフェクタ(4)とそれぞれが関連付けられた少なくとも1つのポインタ(6)を駆動し、前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)の各々は、前記エフェクタ(4)によって、又は前記エフェクタ(4)の各々によって前記ワークスペース(3)内で行われることが意図される軌道に沿って前記ユーザ又はユーザ(複数可)(7)によって駆動され、前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)の各々は、前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)の各々が関連付けられる前記エフェクタ(4)又は前記エフェクタ(複数可)(4)の各々によって行われる1つ又は複数の関数を表す、少なくとも1つのステップ(E2)と、
-軌道捕捉モジュール(8)によって実装される、前記ポインタ(6)によって、又は前記ポインタ(6)の各々によって行われた前記軌道を記憶すると共に、前記ポインタ(6)によって、又は前記ポインタ(6)の各々によって行われた前記軌道のパラメータを記憶することにある、軌道捕捉ステップ(E3)と、
-後処理モジュール(10)によって実装される、前記ロボティックデバイス(2)の各々に対して、
○前記軌道捕捉ステップ(E3)において記憶された、前記ポインタ(6)によって、又は前記ポインタ(6)の各々によって行われた前記軌道からの前記ロボティックデバイス(2)又は前記ロボティックデバイス(2)の各々の動きの自由度又は自由度(複数可)との、前記エフェクタ又はエフェクタ(複数可)(4)の適合可能な軌道と、
○前記軌道捕捉ステップ(E3)において記憶された、前記パラメータからの前記エフェクタ又はエフェクタ(複数可)(4)の前記適合可能な軌道の適合可能なパラメータと、
を決定することにある、後処理ステップ(E5)と、
-保存モジュール(11)によって実装される、前記ロボティックデバイス(2)又は前記ロボティックデバイス(2)の各々の前記適合可能な軌道及び前記適合可能なパラメータを保存することにある、保存ステップ(E6)と、
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項13】
プログラム生成モジュール(12)によって実装される、前記保存モジュール(11)によって保存された前記適合可能な軌道及び前記適合可能なパラメータからプログラムを生成及び保存することにある、プログラム生成ステップ(E7)を更に備え、前記プログラムは、前記ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)(2)が動き中に設定されることを可能にする言語と適合可能である言語を有する、ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記軌道を視覚化するための視覚化モジュール(9)によって実装される、前記ワークスペース(3)を表す前記パラメータに関して前記ポインタ(6)によって、又は前記ポインタ(6)の各々によって行われた前記軌道を視覚化することにある、前記軌道を視覚化するためのステップ(E4)を備えたことを特徴とする請求項12及び13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記後処理ステップ(E5)は、
-第1の表示サブモジュール(101)によって実装される、前記ポインタ(6)によって、又は前記ポインタ(6)の各々によって行われた前記軌道のポイントを表示することにある、第1の表示サブステップ(E51)と、
-第2の表示サブモジュール(102)によって実装される、前記記憶ステップ(E1)において記憶された前記ワークスペース(3)を表す前記パラメータからの前記ワークスペース(3)を表示することにある、第2の表示サブステップ(E52)と、
-第2の表示サブモジュール(103)によって実装される、前記ポインタ(6)によって、又は前記ポインタ(6)の各々によって行われた前記軌道の前記パラメータを表示することにある、第3の表示サブステップ(E53)と、
-入力サブモジュール(104)によって実装される、ユーザ(7)が、前記軌道捕捉ステップ(E3)において記憶された前記軌道のポイントを修正し、及び/又は前記軌道捕捉ステップ(E3)において記憶された前記軌道の前記パラメータを修正して、前記ロボティックデバイス(2)若しくは前記ロボティックデバイス(2)の各々の前記エフェクタ(4)若しくは前記エフェクタ(4)の各々についての前記適合可能な軌道、及び/又は前記適合可能なパラメータを取得することを可能にすることにある、入力サブステップ(E54)と、
を含むことを特徴とする請求項12から14までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記後処理ステップ(E5)は、シミュレーションサブモジュール(105)によって実装される、前記ロボティックデバイス(2)又は前記ロボティックデバイス(2)の前記エフェクタ(4)又は前記エフェクタ(4)の各々の前記適合可能な軌道と共に、前記ワークスペース(3)を表すパラメータに基づいてワークスペース(3)をシミュレートすることにある、シミュレーションサブステップ(E55)を含むことを特徴とする請求項12から15までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記後処理ステップ(E5)は、再現サブモジュール(106)によって実装される、前記ロボティックデバイス(2)若しくは前記ロボティックデバイス(2)の各々の前記エフェクタ(4)若しくは前記エフェクタ(4)の各々についての前記適合可能な軌道、及び/又は前記適合可能なパラメータを取得するために、前記ロボティックデバイス(2)又は前記ロボティックデバイス(2)の各々の前記エフェクタ又はエフェクタ(複数可)(4)に、前記ユーザ又は前記ユーザ(複数可)(7)によって駆動された前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)の各々の前記軌道を同時に再現させる、前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)の各々の前記軌道を表す制御コマンドを、前記ロボティックデバイス(2)に、又は前記ロボティックデバイス(複数可)(2)に送信することにある、再現サブステップ(E56)を含むことを特徴とする請求項12から16までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記視覚化ステップ(E4)は、警告サブモジュール(92)によって実装される、前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)のうちの少なくとも1つの不適合の軌道を前記ユーザ(7)に警告することにある、警告サブステップ(E41)を含み、前記軌道は、前記ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)(2)の自由度又は自由度(複数可)が、前記ポインタ又はポインタ(複数可)(6)が関連付けられた前記ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)(2)によって前記軌道が行われることを可能にしない場合に不適合であることを特徴とする請求項14から17までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記警告サブステップ(E41)は、前記ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)(2)が展開することが意図される前記ワークスペース(3)を表す前記パラメータに関して、前記ポインタ(6)又は前記ポインタ(6)のうちの少なくとも1つの不適合の軌道を前記ユーザ(7)に警告することにあることを特徴とする請求項12から18までのいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボティックスの分野に関する。特に、それは、動き学習システム及び少なくとも1つのロボティックデバイスをプログラムする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ロボティックシステムは、実施されることになる反復的又は非反復的オペレーションのタスクが通常は課される。ロボティックシステムのユーザは、ロボティックシステムを実装するための、産業ロボティックスの知識を必ずしも有さない。
【0003】
ロボティックの知識なしにユーザがロボティックシステムをプログラムすることを可能にする、ロボティックシステムと関連付けられた動き捕捉ロボティックプログラミングシステム(MCRPシステム:motion capture robotic programming system)が既に存在する。ロボティックシステムをプログラムするために、ユーザは、MCRPシステムからの学習デバイスを採用する。この学習デバイスは、ロボティックシステムによって実施されることになるアプリケーションに適合され、動きを記録するためにロボティックシステムのワークスペース内でユーザが移動させる、ポインティングデバイスを装備する。米国特許出願公開第2019/0086907明細書は、学習デバイスがロボティックデバイス自体である、そのようなMCRPシステムを記載している。しかしながら、本明細書において提示される解決策は、完全に満足するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2019/0086907明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ロボティックシステムを形成する少なくとも1つのロボティックデバイスをプログラムする動き学習システムを提案することによって、従来技術の不利な点を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、発明は、少なくとも1つのエフェクタを装備し、少なくとも1つの動きの自由度を有する少なくとも1つのロボティックデバイスをプログラムする動き学習システムに関し、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)は、ワークスペース内で展開することが意図される。
【0007】
発明によれば、システムは、
-ワークスペースを表すパラメータを記憶するように構成された、ワークスペース記憶モジュールと、
-少なくとも1つのポインタであって、ポインタ又はポインタの各々は、ロボティックデバイスのエフェクタとそれぞれが関連付けられ、ポインタ又はポインタの各々は、エフェクタによって、又はエフェクタの各々によってワークスペース内で行われることが意図される軌道に従って、少なくとも1つのユーザによって駆動されるように構成され、ポインタ又はポインタの各々は、ポインタ又はポインタの各々が関連付けられたエフェクタ又はエフェクタ(複数可)によって実施されることになる1つ以上の関数を表す、少なくとも1つのポインタと、
-ポインタによって、又はポインタの各々によって行われた軌道を記憶し、ポインタによって、又はポインタの各々によって行われた軌道のパラメータを記憶するように構成された軌道捕捉モジュールと、
-ロボティックデバイスの各々に対して、
○軌道捕捉モジュールによって記憶された、ポインタによって、又はポインタの各々によって行われた軌道からのロボティックデバイス又はロボティックデバイスの各々の動きの自由度又は自由度(複数可)との、エフェクタ又はエフェクタ(複数可)の適合可能な軌道と、
○軌道捕捉モジュールによって記憶された、パラメータからのエフェクタ又はエフェクタ(複数可)の先述の適合可能な軌道の適合可能なパラメータと、
を決定するように構成された、後処理モジュールと、
-ロボティックデバイス又はロボティックデバイスの各々の適合可能な軌道及び適合可能なパラメータを保存するように構成された、保存モジュールと、
を含む。
【0008】
よって、発明により、ユーザは、ロボティックシステムの1つ以上のロボティックデバイスを容易且つ迅速にプログラムすることができる。後処理モジュールはまた、軌道がロボティックデバイス又はデバイス(複数可)と適合可能であることを保証することを可能にする。
【0009】
有利なことに、学習システムは、保存モジュールによって保存された適合可能な軌道及び適合可能なパラメータからプログラムを生成及び保存するように構成された、プログラム生成モジュールを更に含み、プログラムは、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)が動き中に設定されることを可能にする言語を適合可能な言語を有する。
【0010】
加えて、学習システムは、ワークスペースを表すパラメータに関して、ポインタによって、又はポインタの各々によって行われた軌道を視覚化するように構成された、軌道を視覚化するための視覚化モジュールを含む。
【0011】
視覚化モジュールにより、ユーザは、それらがプログラムする軌道がワークスペースと適合可能であることを保証することができる。
【0012】
加えて、後処理モジュールは、
-ポインタによって、又はポインタの各々によって行われ、軌道捕捉モジュールによって記憶された軌道のポイントを表示するように構成された、第1の表示サブモジュールと、
-記憶モジュールによって記憶された、ワークスペースを表すパラメータからのワークスペースを表示するように構成された、第2の表示サブモジュールと、
-ポインタによって、又はポインタの各々によって行われ、軌道捕捉モジュールによって記憶された軌道のパラメータを表示するように構成された、第3の表示サブモジュールと、
-ユーザが軌道捕捉モジュールによって記憶された軌道のポイントを修正し、及び/又は軌道捕捉モジュールによって記憶された軌道のパラメータを修正して、ロボティックデバイス若しくはロボティックデバイスの各々のエフェクタ又はエフェクタの各々についての先述の適合可能な軌道、及び/又は先述の適合可能なパラメータを取得できるように構成された、入力サブモジュールと、
を含む。
【0013】
加えて、後処理モジュールは、ロボティックデバイス又はロボティックデバイス(複数可)のエフェクタ又はエフェクタの各々の先述の適合可能な軌道、及びワークスペースを表すパラメータからのワークスペースをシミュレートするように構成された、シミュレーションサブモジュールを含む。
【0014】
有利なことに、シミュレーションサブモジュールは、拡張現実シミュレーションユニットを含む。
【0015】
加えて、後処理モジュールは、ロボティックデバイス又はロボティックデバイスの各々のエフェクタ又はエフェクタ(複数可)に、ユーザ又はユーザ(複数可)によって駆動されたポインタ又はポインタの各々の軌道を同時に再現させて、ロボティックデバイス若しくはロボティックデバイスの各々のエフェクタ若しくはエフェクタの各々についての先述の適合可能な軌道、及び/又は先述の適合可能なパラメータを取得させる、ポインタ又はポインタの各々の軌道を表す制御コマンドを、ロボティックデバイス又はロボティックデバイス(複数可)に送信するように構成された、再現サブモジュールを含む。
【0016】
第1の実施例では、視覚化モジュールは、拡張現実シミュレーションサブモジュールを含む。
【0017】
第2の実施例によれば、視覚化モジュールは、ポインタ又はポインタのうちの少なくとも1つの不適合の軌道をユーザに警告するように構成された、警告サブモジュールを含み、軌道は、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)の自由度又は自由度(複数可)が、ポインタ又はポインタ(複数可)が関連付けられたエフェクタ又はエフェクタ(複数可)によって先述の軌道が行われることを可能にしない場合に不適合である。
【0018】
有利なことに、警告サブモジュールは、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)が展開することが意図されるワークスペースを表すパラメータに関して、ポインタ又はポインタ(複数可)のうちの少なくとも1つの不適合の軌道をユーザに警告するように構成される。
【0019】
発明はまた、ロボティックシステムに関する。
【0020】
発明によれば、ロボティックシステムは、
-少なくとも1つのエフェクタを装備し、少なくとも1つの動きの自由度を有する少なくとも1つのロボティックデバイスと、
-上記説明されたような学習システムと、
-ロボティックデバイス又はロボティックデバイスの各々に、保存モジュールによって保存された適合可能な軌道及び適合可能なパラメータを実行させるように構成された、実行モジュールと、
を含む。
【0021】
発明はまた、少なくとも1つのエフェクタを装備し、少なくとも1つの動きの自由度を有する少なくとも1つのロボティックデバイスをプログラムする動き学習方法に関し、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)は、ワークスペース内で展開することが意図される。
【0022】
発明によれば、方法は、以下のステップ:
-ワークスペース記憶モジュールによって実装される、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)が展開することが意図されるワークスペースを表すパラメータを記憶することにある、記憶ステップと、
-少なくとも1つのユーザによって実装される、少なくとも1つのポインタを駆動する少なくとも1つのステップであって、ユーザ又はユーザ(複数可)は、ロボティックデバイスのエフェクタとそれぞれが関連付けられた少なくとも1つのポインタを駆動し、ポインタ又はポインタの各々は、エフェクタによって、又はエフェクタの各々によってワークスペース内で行われることが意図される軌道に沿ってユーザ又はユーザ(複数可)によって駆動され、ポインタ(6)又はポインタ(6)の各々は、ポインタ(6)又はポインタ(6)の各々が関連付けられるエフェクタ(4)又はエフェクタ(複数可)(4)の各々によって行われる1つ又は複数の関数を表す、少なくとも1つのステップと、
-軌道捕捉モジュールによって実装される、ポインタによって、又はポインタの各々によって行われた軌道を記憶すること、及びポインタによって、又はポインタの各々によって行われた軌道のパラメータを記憶することにある、軌道捕捉ステップと、
-後処理モジュールによって実装される、ロボティックデバイスの各々に対して、
○軌道捕捉ステップにおいて記憶された、ポインタによって、又はポインタの各々によって行われた軌道からのロボティックデバイス又はロボティックデバイスの各々の動きの自由度又は自由度(複数可)との、エフェクタ又はエフェクタ(複数可)の適合可能な軌道と、
○軌道捕捉ステップにおいて記憶された、パラメータからのエフェクタ又はエフェクタ(複数可)の先述の適合可能な軌道の適合可能なパラメータと、
を決定することにある、後処理ステップと、
-保存モジュールによって実装される、ロボティックデバイス又はロボティックデバイスの各々の適合可能な軌道及び適合可能なパラメータを保存することにある、保存ステップと、
を含む。
【0023】
有利なことに、方法は、プログラム生成モジュールによって実装される、保存モジュールによって保存された適合可能な軌道及び適合可能なパラメータからプログラムを生成及び保存することにある、プログラム生成ステップを更に含み、プログラムは、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)が動き中に設定されることを可能にする言語と適合可能である言語を有する。
【0024】
加えて、学習方法は、軌道を視覚化するための視覚化モジュールによって実装される、ワークスペースを表すパラメータに関してポインタによって、又はポインタの各々によって行われた軌道を視覚化することにある、軌道を視覚化するステップを含む。
【0025】
加えて、後処理ステップは、
-第1の表示サブモジュールによって実装される、ポインタによって、又はポインタの各々によって行われた軌道のポイントを表示することにある、第1の表示サブステップと、
-第2の表示サブモジュールによって実装される、記憶ステップにおいて記憶されたワークスペースを表すパラメータからのワークスペースを表示することにある、第2の表示サブステップと、
-第2の表示サブモジュールによって実装される、ポインタによって、又はポインタの各々によって行われた軌道のパラメータを表示することにある、第3の表示サブステップと、
-入力サブモジュールによって実装される、ユーザが、軌道捕捉ステップにおいて記憶された軌道のポイントを修正し、及び/又は軌道捕捉ステップにおいて記憶された軌道のパラメータを修正して、ロボティックデバイス又はロボティックデバイスの各々のエフェクタ若しくはエフェクタの各々についての先述の適合可能な軌道、及び/又は先述の適合可能なパラメータを取得することを可能にすることにある、入力サブステップと、
を含む。
【0026】
加えて、後処理ステップは、シミュレーションサブモジュールによって実装される、ロボティックデバイス又はロボティックデバイスの各々のエフェクタ又はエフェクタの各々の先述の適合可能な軌道、及びワークスペースを表すパラメータからのワークスペースをシミュレートすることにある、シミュレーションサブステップを含む。
【0027】
更に、後処理ステップは、再現サブモジュールによって実装される、ロボティックデバイス若しくはロボティックデバイスの各々のエフェクタ若しくはエフェクタの各々についての先述の適合可能な軌道、及び/又は先述の適合可能なパラメータを取得するために、ロボティックデバイス又はロボティックデバイスの各々のエフェクタ又はエフェクタ(複数可)が、ユーザ又はユーザ(複数可)によって駆動されたポインタ又はポインタの各々の軌道を同時に再現するように、ロボティックデバイス又はロボティックデバイス(複数可)に、ポインタ又はポインタの各々の軌道を表す制御コマンドを送信することにある、再現サブステップを含む。
【0028】
第1の実施例によれば、視覚化ステップは、警告サブモジュールによって実装される、ポインタ又はポインタのうちの少なくとも1つの不適合の軌道をユーザに警告することにある、警告サブステップを含み、軌道は、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)の自由度又は自由度(複数可)が、ポインタ又はポインタ(複数可)が関連付けられたロボティックデバイス又はデバイス(複数可)によって先述の軌道が行われることを可能にしない場合に不適合である。
【0029】
第2の実施例によれば、警告サブステップは、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)が展開することが意図されるワークスペースを表すパラメータに関してポインタ又はポインタのうちの少なくとも1つの不適合の軌道をユーザに警告することにある。
【0030】
添付図面を参照してなされる説明を読むと、その特性及び利点と共に発明がより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】ロボティックシステム、ユーザ、及び学習システムの概略図を示す。
図2】ワークスペース内のロボティックデバイスの概略図を示す。
図3a】ポインタなしのロボティックデバイスの概略を示す。
図3b】ポインタを含むロボティックデバイスの概略を示す。
図4】いくつかのポインタを運ぶユーザの概略図を示す。
図5】学習方法の概略表現を示す。
図6】学習システムの実装態様の実施例の概略表現を示す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
動き学習システム1が図1に示される。
【0033】
学習システムは、産業分野において使用されてもよい。
【0034】
学習システム1はまた、スポーツ、シネマ、アミューズメントパーク、又はゲームコンソールなどのエンタテインメントの分野において使用されてもよい。例えば、学習システム1は、スピーカが相互に或る距離に位置するイベントのために使用されてもよい。
【0035】
学習システムは、少なくとも1つのエフェクタ4を装備した少なくとも1つのロボティックデバイス2をプログラムするように設計される。ロボティックデバイス2又はロボティックデバイス2の各々は、少なくとも1つの動きの自由度を有する。ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2は、ワークスペース3内で展開することが意図される。
【0036】
図1図2図3a、図3b、及び図4に示されるロボティックデバイスは、ロボティックデバイス2の実例である。他のタイプのロボティックデバイス2が使用され得る。それらの図では、それらは、マニピュレータアームに相当する。それらのマニピュレータアームは、それらの自由端にエフェクタ4を含む。それらの図に示されるエフェクタ4は、ハンドリンググリップに相当する。もちろん、他のタイプのエフェクタ4が使用されてもよい。非限定的な実例として、エフェクタ4は、ブラシ、鉛筆、カメラ41(図6)、又はいずれかの他のエフェクタであってもよい。
【0037】
非制限的な様式において、産業分野では、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2は、機械ツール積み荷及び積み下ろし、需要に応じた洗浄作業、仕上げ、接着、品質検査、対象の非破壊的試験、レーザ又はウォータジェット切断、溶接、ピックアンドプレースアセンブリ、敵対的又は非敵対的環境内でのパレタイジング又は検査を実施するように構成されてもよい。
【0038】
更に、各々のロボティックデバイス2は、1つ以上の同一又は異なるエフェクタ4を含み得る。加えて、ロボティックデバイス2のアセンブリは、相互に異なるエフェクタ4を含み得る。
【0039】
学習システム1は、ワークスペース3の記憶モジュール5を含む。記憶モジュール5は、ワークスペース3を表すパラメータを記憶するように構成される。
【0040】
ワークスペース3を表すパラメータは、ワークスペース3の数値表現に相当する。例えば、ワークスペース3の数値表現は、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)が展開することが意図される部屋、及び部屋内に包含される要素31(図6)を含む。ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2によって処理されることになる部品は、ワークスペース3の数値表現に包含され得る。
【0041】
記憶モジュール5は、オンボード三次元マッピングユニットを含み得る。ワークスペース3内に配列されたマッピングユニットは、ワークスペース3のマッピング、少なくともワークスペース3のエンベロープを実施することを可能にする。
【0042】
学習システム1はまた、少なくとも1つのポインタ6を含む。ポインタ6又はポインタ6の各々は、ロボティックデバイス2のエフェクタ4と関連付けられる。
【0043】
ポインタ6又はポインタ6の各々は、それが関連付けられたエフェクタ4を表し得る。よって、ポインタ6又はポインタ6の各々は、以下の特性:形状、質量、ロボティックデバイス2に対するセンタリング、慣性、エフェクタ4を構成する材料又は材料(複数可)、エフェクタ4の特徴に関連する人間工学又はその他、のうちの少なくとも1つに対して、それが関連付けられたエフェクタ4を表し得る。
【0044】
例えば、エフェクタ4がブラシを表す場合、ポインタ6は、ブラシの幅を表し得る。エフェクタ4がレーザスクレーパを表す場合、ポインタ6は、レーザビームの幅(又は、直径)及びレーザスクレーパの光学系に対する焦点長を表し得る。
【0045】
ポインタ6又はポインタ6の各々は、ポインタ又はポインタ6の各々が関連付けられたエフェクタ又はエフェクタ(複数可)4によって実施されることになる関数又は関数(複数可)を表し得る。よって、ポインタ6又はポインタ6の各々は、以下のアクティビティ:校正アクティビティ、リバースエンジニアリングアクティビティ、又はエフェクタ4によって、若しくはエフェクタ4の各々によって実行されることが意図されるいずれかの他の関連するアクティビティ、のうちの少なくとも1つを表し得る。
【0046】
ワークスペース3の数値表現は、ロボティックデバイスによって、又はロボティックデバイス2の各々によって使用されることが意図されるエフェクタ又はエフェクタ(複数可)4の数値表現を含み得る。
【0047】
ポインタ6又はポインタ6の各々は、エフェクタ4によって、又はエフェクタ4の各々によってワークスペース3内で実施されることが意図される軌道に沿って、少なくとも1つのユーザ7によって駆動されるように構成される。学習システム1が複数のポインタ6を含むイベントでは、ポインタ6の各々は、ポインタ6のもう一方の軌道とは異なり得る軌道に沿って駆動される。同様に、複数のポインタ6が単一のロボティックデバイス2のエフェクタ4と関連付けられるとき、それらのポインタ6の各々は、同一のロボティックデバイス2のポインタ6のもう一方の軌道とは異なり得る軌道に沿って駆動される。
【0048】
一実施例(図3b)によれば、ロボティックデバイス2のポインタ又はポインタ(複数可)6は、エフェクタ又はエフェクタ(複数可)4がロボティックデバイス2に取り付けられた位置又は位置(複数可)の近傍内で取り付けられ得る。したがって、ユーザは、エフェクタ又はエフェクタ(複数可)4によって実行されることが意図される軌道に沿ってロボティックデバイス2を駆動することによって、ロボティックデバイス2のポインタ又はポインタ(複数可)6を駆動する。
【0049】
別の実施例では、ポインタ又はポインタ(複数可)6は、既にプログラムされたロボティックデバイスに取り付けられる。ポインタ又はポインタ(複数可)6は次いで、既にプログラムされたロボティックデバイスが実行するようにプログラムされた軌道を実行することによって、このロボティックデバイスによって駆動される。既にプログラムされたロボティックデバイスは、ワークスペース3内、又はワークスペース3の外側にあり得る。例えば、軌道捕捉モジュール8によって記憶された軌道及び軌道のパラメータは、有線リンク又はリモートリンクを介して、以下で説明される後処理モジュール10に、又は軌道視覚化モジュール9に送信される。リモートリンクは、それらに限定されないが、インターネットを通じたリンク、短距離を通じたデータの双方向交換を可能にする通信プロトコル(「Bluetooth」標準規格若しくは「Wi-Fi」標準規格)、又はいずれかの他の無線通信プロトコルであり得る。
【0050】
別の実施例(図4)によれば、少なくとも1つのロボティックデバイス2のポインタ又はポインタ(複数可)6は、ユーザ7によって装着され得る。図4では、ユーザは、頭にポインタ6を、各手にポインタ6を、及び足にポインタ6を装着する。ユーザ7は次いで、ポインタ6の各々に対して異なる軌道を行うことができる。ポインタ6の各々の軌道は、関連するエフェクタ4によって実行されることになる軌道に相当する。ユーザは、ワークスペース3内、又はワークスペース3の外側にあり得る。例えば、軌道捕捉モジュール8によって記憶された軌道及び軌道のパラメータは、有線リンク又はリモートリンクを介して、以下で説明される後処理モジュール10に、又は軌道視覚化モジュール9に送信される。リモートリンクは、それらに限定されないが、インターネットを通じたリンク、短距離を通じたデータの双方向交換を可能にする通信プロトコル(「Bluetooth」標準規格若しくは「Wi-Fi」標準規格)、又はいずれかの他の無線通信プロトコルであり得る。この実施例は、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2が、学習システム1を実装するように分配されることを可能にする。この実施例では、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2を物理的に移動させることは、もはや必要ではない。
【0051】
学習システム1はまた、軌道捕捉モジュール8を含む。軌道捕捉モジュール8は、ポインタ6によって、又はポインタ6の各々によって行われた軌道を記憶し、ポインタ6によって、又はポインタ6の各々によって行われた軌道のパラメータを記憶するように構成される。
【0052】
軌道のパラメータは、ポインタ6又はポインタ6の各々の速度、ポインタ6又はポインタ6の各々の加速度などを含み得る。軌道の他の関連するパラメータも記憶され得る。
【0053】
軌道捕捉モジュール8のオペレーションは有利なことに、動き捕捉の技術に基づいている。例えば、軌道捕捉モジュール8は、カメラ(図6)などの少なくとも1つのビデオセンサ81を含み得る。このビデオセンサ又はセンサ(複数可)81は、ポインタ又はポインタ(複数可)6が駆動される間に採用する場所の画像を捕捉する。ポインタ6又はポインタ6の各々の軌道は次いで、ビデオセンサによって捕捉された画像を処理することによって決定される。
【0054】
他の動き捕捉技術が使用されてもよい。例えば、ポインタ又はポインタ(複数可)6は、動きセンサを含み得る。軌道は次いで、ポインタ又はポインタ(複数可)6の動きセンサによって検出された動きから、軌道捕捉モジュール8によって捕捉されてもよい。検出された動きは、有線又は無線通信によって軌道捕捉モジュール8に送信されてもよい。例えば、検出された動きは、インターネット、又は短距離を通じたデータの双方向交換を可能にする通信プロトコル(「Bluetooth」標準規格若しくは「Wi-Fi」標準規格など)、或いはいずれかの他の無線通信プロトコルを介して軌道捕捉モジュール8に送信される。
【0055】
学習システム1はまた、ポインタ又はポインタ(複数可)6の軌道を捕捉するとき、移動の補完軸を活性化することを可能にする制御コマンドを生成するように構成されたインタフェース(図示せず)を含み得る。追加の移動軸は、電動レール又は追加のアクチュエータの活性化に相当することができる。例えば、インタフェースは、ポインタ又はポインタ(複数可)6の軌道が捕捉される間、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2の移動を活性化し得る。例えば、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2は、レール又はレール(複数可)に沿ったロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2の移動を可能にする、少なくとも1つのレール上にインストールされ得る。インタフェースは、レール又はレール(複数可)に沿ったロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2の移動を制御することを可能にする。インタフェースは、ポインタ又はポインタ(複数可)6の軌道の捕捉の間に1つ以上の移動の補完軸を活性化するように、インタフェースによる制御コマンドの生成をユーザが制御することを可能にする入力手段を含み得る。
【0056】
有利なことに、学習システム1はまた、軌道を視覚化するためのモジュール9を含み得る。軌道を視覚化するためのモジュール9は、ワークスペース3を表すパラメータに関して、ポインタ6によって、又はポインタの各々によって行われた軌道を視覚化するように構成される。
【0057】
実施例によれば、軌道を視覚化するためのモジュール9は、リアルタイムで軌道を視覚化するように構成され得る。
【0058】
別の実施例では、軌道を視覚化するためのモジュール9は、遅延した時間で軌道を表示するように構成され得る。
【0059】
第1の実施例では、軌道視覚化モジュール9は、拡張現実シミュレーションサブモジュール91を含む。拡張現実シミュレーションサブモジュール91は、図4に示されるように、それが軌道に沿ってポインタ又はポインタ(複数可)6を駆動するにつれて、ユーザ7がワークスペース3内のロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2の動きを視覚化するように、ユーザ7によって装着されることになるヘッドセット910を含み得る。シミュレーションサブモジュール91は、ユーザ7がワークスペース3内の軌道を視覚化するための、ワークスペース3内で搭載されたカメラを含み得る。この実施例は有利なことに、ユーザ7がワークスペース3内にないときに使用される。
【0060】
第2の実施例では、視覚化モジュール9は、警告サブモジュール92を含む。警告サブモジュール92は、ポインタ6又はポインタ6のうちの少なくとも1つの不適合の軌道をユーザ7に警告するように構成される。軌道は、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2の自由度又は自由度(複数可)が、ポインタ又はポインタ(複数可)6が関連付けられたエフェクタ又はエフェクタ(複数可)4によって先述の軌道が行われることを可能にしない場合に不適合になり得る。軌道はまた、軌道がワークスペース3の要素31と衝突する場合、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2が展開することが意図されるワークスペース3を表すパラメータに関して不一致となり得る。
【0061】
第3の実施例によれば、視覚化モジュール9は、ワークスペース3内のロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2の動きを表示することが意図される表示スクリーンを含む。
【0062】
この警告サブモジュール92は、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2がエフェクタ又はエフェクタ(複数可)4の軌道を完了するために必要とされる動きが、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2によって軌道が技術的に実現可能でない警告エリアに侵入することをユーザ7に通知することを可能にする。この警告サブモジュール92はまた、エフェクタ又はエフェクタ(複数可)4の軌道が、ワークスペース3の要素31と軌道が衝突する警告エリアに侵入し得ることをユーザ7に通知し得る。ユーザ7に警告が与えられるために、警告サブモジュール92は、視覚警告ユニット及び/又は触覚警告ユニット及び/又は音響ユニットを含み得る。
【0063】
視覚ユニットは、ユーザ7に警告するように、光信号を放出することができる照明デバイスを含み得る。例えば、照明デバイスは、軌道が警告エリアから離れるときに緑色光信号を放出する。照明デバイスは、軌道が警告エリアに近づいていることをユーザ7に示すように、オレンジ色光信号を放出する。照明デバイスは、軌道が警告エリアに侵入したことをユーザ7に示すように、赤色光信号を放出する。
【0064】
触覚ユニットは、ユーザ7に警告するための振動を生成する振動要素を含み得る。例えば、振動は、警告エリアからの距離に従って変調される。非限定的な様式において、振動は、軌道が警告エリアに近づくにつれて増加する周波数を有し得る。
【0065】
音響ユニットは、ユーザ7に警告するためのサウンドを放出するサウンド要素を含み得る。例えば、サウンドは、警告エリアからの距離に従って変調される。非限定的な様式では、振動は、軌道が警告エリアに近づくにつれて増加するボリュームを有し得る。
【0066】
学習システム1はまた、後処理モジュール10を含む。
【0067】
後処理モジュール10は、ロボティックデバイス2の各々に対し、軌道捕捉モジュール8によって記憶されたポインタ6によって、又はポインタ6の各々によって行われた軌道からのロボティックデバイス2の各々の動きの自由度又は自由度(複数可)との、エフェクタ又はエフェクタ(複数可)4の適合可能な軌道を決定するように構成される。後処理モジュール10はまた、ロボティックデバイス2の各々に対し、軌道捕捉モジュール8によって記憶されたパラメータからのエフェクタ4の先述の適合可能な軌道の適合可能なパラメータを決定するように構成される。
【0068】
第1の実施例によれば、後処理モジュール10は、ポインタによって、又はポインタ6の各々によって行われ、軌道捕捉モジュール8によって記憶された軌道のポイントを表示するように構成された表示サブモジュール101、記憶モジュール5によって記憶されたワークスペース3を表すパラメータからのワークスペース3を表示するように構成された表示サブモジュール102、及びポインタ6によって、又はポインタ6の各々によって行われ、軌道捕捉モジュール8によって記憶された軌道のパラメータを表示するように構成された表示サブモジュール103を含む。パラメータは、数値的に又はグラフィカルに表示されてもよい。後処理モジュール10は更に、ユーザ7が、軌道捕捉モジュール8によって記憶された軌道のポイントを修正し、及び/又は軌道捕捉モジュール8によって記憶された軌道のパラメータを修正して、ロボティックデバイス2又は若しくはロボティックデバイス2の各々のエフェクタ4若しくはエフェクタ4の各々についての先述の適合可能な軌道、及び/又は先述の適合可能なパラメータを取得することを可能にするように構成された入力サブモジュール104を含む。よって、それらのサブモジュール101、102、103、及び104は、ポインタ6によって、又はポインタ6の各々によって行われた軌道のポイントと共に、ポインタ6によって、又はポインタ6の各々によって行われた軌道のパラメータを編集する可能性をユーザ7に与える。ユーザ7は次いで、軌道上のポイント及び軌道のパラメータを修正することができ、その結果、この軌道及びそれらのパラメータは、適合可能である。
【0069】
第2の実施例では、後処理モジュール10は、シミュレーションサブモジュール105を含む。シミュレーションサブモジュールは、ロボティックデバイス2又はロボティックデバイス(複数可)2のエフェクタ4又はエフェクタ4の各々の先述の適合可能な軌道、及びワークスペース3を表すパラメータからのワークスペース3をシミュレートするように構成される。シミュレーションサブモジュール105は、拡張現実シミュレーションユニット1051又は表示スクリーンを含み得る。シミュレーションサブモジュール105は、ユーザ7がワークスペース3内の適合可能な軌道と共に、適合可能な軌道を実行するようにロボティックデバイス2によって実行された動きを視覚化することができるように、ワークスペース3内で搭載されたカメラを含み得る。
【0070】
第2の実施例の変形(図4)によれば、カメラは、ユーザの頭7に取り付けられたポインタ6によって制御されてもよい。制御コマンドは、ポインタの動きからカメラに送信され、ポインタの動きは、それが取り付けられた頭の動きに従う。ユーザ7も、ヘッドセット910を装着し得、ヘッドセット910は、ユーザ7が、ワークスペース3内の適合可能な軌道と共に、カメラからの視覚フィードバックを通じた適合可能な軌道を実行するようにロボティックデバイス2によって実行された動きを視覚化することを可能にする。
【0071】
第3の実施例では、後処理モジュール10は、再現サブモジュール106を含む。再現サブモジュール106は、ロボティックデバイス2又はロボティックデバイス2の各々のエフェクタ又はエフェクタ(複数可)4が、ユーザ又はユーザ(複数可)7によって駆動されたポインタ6又はポインタ6の各々の軌道を同時に再現するように、ロボティックデバイス2又はロボティックデバイス(複数可)2に、ポインタ6又はポインタ6の各々の軌道を表す制御コマンドを送信するように構成される。よって、このモードは、ロボティックデバイス2若しくはロボティックデバイス2の各々のエフェクタ4若しくはエフェクタ4の各々についての先述の適合可能な軌道、及び/又は先述の適合可能なパラメータを取得することを可能にする。この実施例はまた有利なことに、ユーザ7がワークスペース3内にないときに使用される。
【0072】
第1の実施例、第2の実施例、及び第3の実施例は、組み合わされてもよい。よって、ユーザが軌道のポイントを修正し、及び/又は軌道のパラメータを修正するとき、ユーザは、それらの修正を検証する前に、視覚化サブモジュール104のおかげで、それらを視覚化することによってそれらの修正を検証することができる。
【0073】
学習システム1はまた、保存モジュール11を含む。保存モジュール11は、ロボティックデバイス2又はロボティックデバイス2の各々の適合可能な軌道及び適合可能なパラメータを保存するように構成される。保存は、ユーザ7の検証の後に実施されてもよい。
【0074】
学習システム1はまた、プログラム生成モジュール12を含む。プログラム生成モジュール12は、保存モジュール11によって保存された適合可能な軌道及び適合可能なパラメータからプログラムを生成及び保存するように構成される。生成されたプログラムは、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2が動き中に設定されることを可能にする言語と適合可能である言語を有する。よって、使用されるロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2のタイプに基づいて、プログラム生成モジュール12は、保存モジュール11によって保存された適合可能な軌道及び適合可能なパラメータを表すデータを、軌道を実行するようにロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2と適合可能な言語によるプログラムに翻訳する。ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2のタイプは、プログラム生成モジュール12に提供されるように、ユーザ又はユーザ(複数可)7によって入力されてもよい。ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2のタイプはまた、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2からプログラム生成モジュール12に送信されたロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2のタイプを表す信号によって提供され得る。
【0075】
学習システム1は、ワークスペース3内でロボティックシステムSにおいて使用されてもよい。
【0076】
このロボティックシステムSは、少なくとも1つのエフェクタ4を装備し、少なくとも1つの動きの自由度を有する少なくとも1つのロボティックデバイス2を含む。ロボティックシステムは、学習システム1、及びロボティックデバイス2又はロボティックデバイス2の各々に、保存モジュール11によって保存された適合可能なパラメータに従って保存モジュール11によって保存された適合可能な軌道を実行させるように構成された実行モジュール13を含む。実行モジュール13は、プログラム生成モジュール12によって生成されたプログラムを実行する。
【0077】
よって、動き学習システム1は、捕捉された技術的ジェスチャに基づいたプログラミングに対する新たなアプローチを提案する。プログラミングは、実際の技術的ジェスチャを捕捉することによって、及び学習システム1の監督の下で行われ、それは、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)及びそれらの環境の間での(プログラミングの間の、及び実行の間の)不適合の且つ望ましくない相互作用が回避されることを保証する。学習システム1はまた、捕捉された技術的ジェスチャに関して、ローカルに又はリモートに、ロボティックシステムの同期又は非同期オペレーションを可能にする。オフラインプログラミング(ソフトウェアを介したロボットの)とは異なり、実際の技術的ジェスチャはここでは、学習システム1と共に、ユーザ、人間、又はそうでないものによって適用される全ての関連するパラメータにより捕捉され、及び忠実に実装される。慣習的なオフラインプログラミングは、これを可能にせず、この技術的ジェスチャの近似したものを可能にするにすぎず、それは次いで、これまでは真のジェスチャであることなく、試験を通じて精緻化される必要がある。
【0078】
発明はまた、動き学習のための方法(図5)に関する。学習方法は、少なくとも1つのエフェクタ4を装備し、少なくとも1つの動きの自由度を有する少なくとも1つのロボティックデバイス2をプログラムすることが意図される。
【0079】
学習方法は、少なくとも以下のステップ:
-ワークスペース3記憶モジュール5によって実装される、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2が展開することが意図されるワークスペース3を表すパラメータを記憶することにある、記憶ステップE1と、
-少なくとも1つのユーザ7によって実装される、少なくとも1つのポインタ6を駆動する少なくとも1つのステップE2であって、ユーザ又はユーザ(複数可)7は、ロボティックデバイス2のエフェクタ4とそれぞれが関連付けられた少なくとも1つのポインタ6を駆動し、ポインタ6又はポインタ6の各々は、エフェクタ4によって、又はエフェクタ4の各々によってワークスペース3内で行われることが意図される軌道に沿って、ユーザ又はユーザ(複数可)7によって駆動される、少なくとも1つのステップE2と、
-軌道捕捉モジュール8によって実装される、ポインタ6によって、又はポインタ6の各々によって行われた軌道を記憶すると共に、ポインタ6によって、又はポインタ6の各々によって行われた軌道のパラメータを記憶することにある、軌道捕捉ステップE3であって、ポインタ6又はポインタ6の各々は、ポインタ6又はポインタ6の各々が関連付けられたエフェクタ又はエフェクタ(複数可)4によって実施されることになる1つ以上の関数を表す、軌道捕捉ステップE3と、
-保存モジュール11によって実装される、ロボティックデバイス2又はロボティックデバイス2の各々の適合可能な軌道及び適合可能なパラメータを保存することにある、保存ステップE6と、
を含む。
【0080】
有利なことに、学習方法はまた、プログラム生成モジュール12によって実装される、保存モジュール11によって保存された適合可能な軌道及び適合可能なパラメータからプログラムを生成及び保存することにある、プログラム生成ステップE7を含む。プログラムは、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2が動き中に設定されることを可能にする言語と適合可能である言語を有する。
【0081】
有利なことに、学習方法は、軌道を視覚化するためのモジュール9によって実装される、ワークスペース3を表すパラメータに関してポインタ6によって、又はポインタ6の各々によって行われた軌道を視覚化することにある、軌道を視覚化するステップE4を含む。
【0082】
実施例によれば、軌道を視覚化するステップE4は、リアルタイムで実施されてもよく、すなわち、軌道を視覚化するステップE4は、軌道を捕捉するステップE3の実行と同時に実行されてもよい。
【0083】
別の実施例によれば、軌道を視覚化するステップE4は、遅延した時間で実施され得、すなわち、軌道を視覚化するステップE4は、軌道を捕捉するステップE3の実行の後又はステップE3の実行のオフセットで実施され得る。
【0084】
後処理ステップE5は、ロボティックデバイス2の各々に対して、
-軌道捕捉ステップE3において記憶されたポインタ6によって、又はポインタ6の各々によって行われた軌道からのロボティックデバイス2又はロボティックデバイス2の各々の動きの自由度又は自由度(複数可)との、エフェクタ又はエフェクタ(複数可)4の適合可能な軌道と、
-軌道捕捉ステップE3において記憶されたパラメータからの、エフェクタ又はエフェクタ(複数可)4の先述の適合可能な軌道の適合可能なパラメータと、
を決定することにある。
【0085】
後処理ステップE5は、
-表示サブモジュール101によって実装される、ポインタ6によって、又はポインタ6の各々によって行われた軌道のポイントを表示することにある、表示サブステップE51と、
-表示サブモジュール102によって実装される、記憶ステップE1において記憶されたワークスペースを表すパラメータからのワークスペースを表示することにある、表示サブステップE52と、
-表示サブモジュール103によって実装される、ポインタ6によって、又はポインタ6の各々によって行われた軌道のパラメータを表示することにある、表示サブステップE53と、
-入力サブモジュール104によって実装される、ユーザ7が、軌道捕捉ステップE3において記憶された軌道のポイントを修正し、及び/又は軌道捕捉ステップE3において記憶された軌道のパラメータを修正して、ロボティックデバイス2又はロボティックデバイス2の各々のエフェクタ4若しくはエフェクタ4の各々についての先述の適合可能な軌道、及び/又は先述の適合可能なパラメータを取得することを可能にすることにある、入力サブステップE54と、
を含み得る。
【0086】
後処理ステップE5はまた、シミュレーションサブモジュール105によって実装される、ロボティックデバイス2又はロボティックデバイス2の各々のエフェクタ4又はエフェクタ4の各々の先述の適合可能な軌道、及びワークスペース3を表すパラメータからのワークスペース3をシミュレートすることにある、シミュレーションサブステップE55を含み得る。
【0087】
後処理ステップE5は、再現サブモジュール106によって実装される、ロボティックデバイス2若しくはロボティックデバイス2の各々のエフェクタ4若しくはエフェクタ4の各々についての先述の適合可能な軌道、及び/又は先述の適合可能なパラメータを取得するために、ロボティックデバイス2又はロボティックデバイス2の各々のエフェクタ又はエフェクタ(複数可)4が、ユーザ又はユーザ(複数可)7によって駆動されたポインタ6又はポインタ6の各々の軌道を同時に再現するように、ロボティックデバイス2又はロボティックデバイス(複数可)2に、ポインタ6又はポインタ6の各々の軌道を表す制御コマンドを送信することにある、再現サブステップE56を含み得る。
【0088】
視覚化ステップE4はまた、警告サブモジュール92によって実装される、ポインタ6又はポインタ6のうちの少なくとも1つの不適合の軌道をユーザ7に警告することにある、警告サブステップE41を含み得、軌道は、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2の自由度又は自由度(複数可)が、ポインタ又はポインタ(複数可)6が関連付けられたロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2によって先述の軌道が行われることを可能にしない場合に不適合である。
【0089】
警告サブステップE41はまた、ロボティックデバイス又はデバイス(複数可)2が展開することが意図されるワークスペース3を表すパラメータに関して、ポインタ6又はポインタ6のうちの少なくとも1つの不適合の軌道をユーザ7に警告することにあり得る。
【0090】
説明の始めにおいて言及されたように、学習システム1は、産業分野において、又はエンタテインメント分野において使用されてもよい。
【0091】
実例として、エンタテインメントの分野では、学習システム1は、リモートでテニスをプレイするために使用されてもよい。エフェクタに対応する、ラケットを装備したロボティックシステム2は、テニスコートに位置してもよい。ラケットを表すポインタ6又はポインタ6を装備したラケットを装備したユーザ7は、テニスコートの外側に位置する。カメラは、ユーザが、ヘッドセット910を使用してテニスコートを視覚化することを可能にする。ラケットを表すポインタ6又はポインタ6を装備したラケットの動きは次いで、学習システム1のおかげで、ロボティックデバイス2のラケットによって再現されてもよい。
【0092】
例えば、産業分野では、学習システム1は、原子力発電所など、原子力施設内でのリモート検査のために使用されてもよい。モバイルロボティックデバイス2は、例えば、カメラ及びエフェクタを装備する。ユーザ7は、カメラの動きを制御することを可能にするポインタ、エフェクタを装備したアームを制御することを可能にするポインタ、及びロボティックデバイス2を移動させることを可能にする制御コマンドを生成することを可能にするインタフェースを装備し得る。
図1
図2
図3a
図3b
図4
図5
図6
【国際調査報告】