(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-21
(54)【発明の名称】複合フィルム及び複合フィルムを形成する方法
(51)【国際特許分類】
B32B 27/30 20060101AFI20231214BHJP
B05D 7/04 20060101ALI20231214BHJP
B05D 7/24 20060101ALI20231214BHJP
C09D 175/14 20060101ALI20231214BHJP
C09D 7/63 20180101ALI20231214BHJP
C09D 5/16 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
B32B27/30 A
B05D7/04
B05D7/24 302P
C09D175/14
C09D7/63
C09D5/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532631
(86)(22)【出願日】2021-12-03
(85)【翻訳文提出日】2023-05-29
(86)【国際出願番号】 US2021072720
(87)【国際公開番号】W WO2022126077
(87)【国際公開日】2022-06-16
(32)【優先日】2020-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラブ、ニコール
(72)【発明者】
【氏名】ラヴィチャンドラン、セスマドハヴァン
(72)【発明者】
【氏名】ダブルール、スティーブン アール.
(72)【発明者】
【氏名】ラヴェン、コリー
【テーマコード(参考)】
4D075
4F100
4J038
【Fターム(参考)】
4D075BB92Z
4D075CA03
4D075DA04
4D075EA21
4D075EB22
4D075EB38
4D075EC07
4D075EC47
4F100AH03B
4F100AK17B
4F100AK25B
4F100AK51B
4F100AK52B
4F100AT00A
4F100BA02
4F100CA07B
4F100CA17B
4F100CC00B
4F100EH46B
4F100EJ54
4F100GB32
4F100JB04B
4J038DG201
4J038KA02
4J038MA07
4J038MA09
4J038NA05
4J038NA11
4J038PB07
4J038PC08
(57)【要約】
一態様によれば、複合フィルムは、基材と、基材を覆う保護コーティングとを含むことができる。保護コーティングは、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマー及びウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含むことができる。保護コーティングは、少なくとも約0.5かつ約3以下のウレタンアクリレートオリゴマー比UAC
6/UAC
2を更に含むことができ、ここで、UAC
6は、保護コーティングの総重量に対する重量%単位のウレタンアクリレート6官能性オリゴマーの含有量に等しく、UAC
2は、保護コーティングの総乾燥重量に対する重量%単位のウレタンアクリレート2官能性オリゴマーの含有量に等しい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合フィルムであって、
基材と、
前記基材を覆う保護コーティングであって、
ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーと、
ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーと、を含み、
前記保護コーティングは、少なくとも約0.5かつ約3以下のウレタンアクリレートオリゴマー比UAC
6/UAC
2含み、UAC
6は、前記保護コーティングの総重量に対する重量%単位の前記ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーの含有量に等しく、UAC
2は、前記保護コーティングの総乾燥重量に対する重量%単位の前記ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーの含有量に等しい、保護コーティングと、を含む、複合フィルム。
【請求項2】
複合フィルムであって、
基材と、
前記基材の第1の表面を覆う保護コーティングであって、
前記保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約10重量%かつ約75重量%以下の含有量のウレタンアクリレート6官能性オリゴマーと、
前記保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約5重量%かつ約50重量%以下の含有量のウレタンアクリレート2官能性オリゴマーと、を含む、保護コーティングと、を含む、複合フィルム。
【請求項3】
複合フィルムであって、
基材と、
前記基材の第1の表面を覆う保護コーティングであって、
ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーと、
ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーと、を含み、
前記保護コーティングは、少なくとも約20mN/mかつ約50mN/m以下の表面エネルギーを有する、保護コーティングと、を含む、複合フィルム。
【請求項4】
前記保護コーティングが、少なくとも約80°かつ約105°以下のH
2O接触角を有する、請求項1、2、及び3のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【請求項5】
前記保護コーティングが、少なくとも約20%かつ約800%以下の伸びを有する、請求項1、2、及び3のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【請求項6】
前記保護コーティングが、約3以下の耐汚染性等級を有し、前記耐汚染性等級は、フィルムの長さにわたってsharpieペンで印を付け、15秒間放置し、次いでIPAで濡らした布で拭き取った前後に測定されたコーティングのΔL
*色測定値に等しい、請求項1、2、及び3のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【請求項7】
前記保護コーティングが、少なくとも約50%の自己回復等級を有する、請求項1、2、及び3のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【請求項8】
前記保護コーティングが、前記保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約10重量%かつ約75重量%以下の含有量でウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含む、請求項1、2、及び3のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【請求項9】
前記保護コーティングが、前記保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約5重量%かつ約50重量%以下の含有量でウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含む、請求項1、2、及び3のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【請求項10】
前記保護コーティングが、スリップ添加剤を更に含む、請求項1、2、及び3のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【請求項11】
前記スリップ添加剤が、フルオロ系添加剤、シリコーン系添加剤、フルオロウレタンアクリレート、シリコーンウレタンアクリレートのうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の複合フィルム。
【請求項12】
前記保護コーティングが、前記保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約1.0重量%かつ約7.5重量%以下のスリップ添加剤含量を含む、請求項10に記載の複合フィルム。
【請求項13】
前記保護コーティングが、光開始剤を更に含む、請求項1、2、及び3のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【請求項14】
前記保護コーティングが、前記保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約1重量%かつ約7.5重量%以下の光開始剤含量を含む、請求項13に記載の複合フィルム。
【請求項15】
前記保護コーティングが、少なくとも約1μmかつ約40μm以下の厚さを含む、請求項1、2、及び3のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複合フィルムに関する。特に、本開示は、保護コーティングを有する複合フィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
複合フィルムは、強度及び保護利益を改善するために、自動車部品(すなわち、フロントバンパー、フードなど)、建物又は他の構造物に適用される被覆材として使用することができる。このような複合フィルムは、一般に、基材と、基材を覆う保護コーティングとを含む。保護コーティングの化学的性質、厚さ及び他の特性が、複合フィルムの性能を決定することが多い。したがって、透明性、自己回復性、耐汚染性、耐薬品性、耐摩耗性、高い水接触角及び伸びの改善を示す保護コーティングを有する複合フィルムが必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
一態様によれば、複合フィルムは、基材と、基材を覆う保護コーティングとを含むことができる。保護コーティングは、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマー及びウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含むことができる。保護コーティングは、少なくとも約0.5かつ約3以下のウレタンアクリレートオリゴマー比UAC6/UAC2を更に含むことができ、ここで、UAC6は、保護コーティングの総重量に対する重量%単位のウレタンアクリレート6官能性オリゴマーの含有量に等しく、UAC2は、保護コーティングの総乾燥重量に対する重量%単位のウレタンアクリレート2官能性オリゴマーの含有量に等しい。
【0004】
更に別の態様によれば、複合フィルムは、基材と、基材の第1の表面を覆う保護コーティングとを含むことができる。保護コーティングは、保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約10重量%かつ約75重量%以下の含有量でウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含んでもよい。保護コーティングは、保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約5重量%かつ約50重量%以下の含有量でウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを更に含んでもよい。
【0005】
更に別の態様によれば、複合フィルムは、基材と、基材の第1の表面を覆う保護コーティングとを含むことができる。保護コーティングは、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマー及びウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含むことができる。保護コーティングは、少なくとも約20mN/mかつ約50mN/m以下の表面エネルギーを有してもよい。
【0006】
更に別の態様によれば、複合フィルムは、基材と、基材の第1の表面を覆う保護コーティングとを含むことができる。保護コーティングは、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマー及びウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含むことができる。保護コーティングは、少なくとも約80°かつ約105°以下のH2O接触角を有してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態は、例として例解されており、添付の図面に限定されない。
【
図1】本明細書に記載される実施形態による、複合フィルムの形成方法を示す図を含む。
【
図2】本明細書に記載される実施形態により形成される複合フィルムの構成を示す図を含む。
【
図3】本明細書に記載される実施形態により形成される複合フィルムの構成を示す図を含む。
【
図4】本明細書に記載される実施形態により形成される複合フィルムの構成を示す図を含む。
【0008】
当業者は、図中の要素が簡略化及び明瞭化を目的として例解されており、必ずしも縮尺どおりに描画されていないことを理解されたい。例えば、図中の一部の要素の寸法は、本発明の実施形態の理解を向上させるのに役立つように、他の要素に対して誇張されている場合がある。更に、異なる図面における同じ参照符号の使用は、同様の又は同一の項目を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面と組み合わせた以下の説明は、本明細書に開示される教示の理解を補助するために提供される。以下の考察は、教示の特定の実施態様及び実施形態に焦点を当てている。この焦点は、教示を説明するのを助けるために提供されており、教示の範囲又は適用性に関する限定として解釈されるべきではない。しかしながら、本出願に開示される教示に基づいて他の実施形態を使用することができる。
【0010】
「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を網羅することを意図している。例えば、特徴のリストを含む方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されるものではないが、明示的に列挙されていない他の特徴、又はそのような方法、物品、若しくは装置に固有の他の特徴を含み得る。更に、矛盾する記載がない限り、「又は」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すのではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0011】
また、「1つの(a)」又は「1つの(an)」の使用は、本明細書に記載の要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、そうでないことを意味することが明らかでない限り、1つ、少なくとも1つ、又は単数形が複数形も含むものとして、又はその逆として理解されるべきである。例えば、単一の物品が本明細書に記載されている場合、単一の物品の代わりに2つ以上の物品を使用することができる。同様に、2つ以上の物品が本明細書に記載されている場合、その2つ以上の物品を単一の物品に置き換えることができる。
【0012】
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。材料、方法、及び実施例は、例示に過ぎず、限定することを意図しない。本明細書に記載されていない範囲で、特定の材料及び処理行為に関する多くの詳細は従来通りであり、日射調整の技術分野における教科書及び他の情報源に見出すことができる。
【0013】
本明細書に記載される実施形態は、概して、基材と、基材の第1の表面を覆う保護コーティングとを含み得る複合フィルムに関する。特定の実施形態によれば、保護コーティングは、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマー及びウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含むことができる。保護コーティングは、特定の表面エネルギー、特定のH2O接触角、又はそれらの組み合わせなどの特定の性能特性を有し得る。
【0014】
本発明の概念は、本開示の範囲を例示し限定しない以下に記載される実施形態を考慮してより良く理解される。
【0015】
最初に複合フィルムを形成する方法を参照すると、
図1は、本明細書に記載される実施形態による、複合フィルムを形成するための形成方法100を示す図を含む。特定の実施形態によれば、形成方法100は、基材を供給する第1の工程110と、湿潤コーティング混合物を供給する第2の工程120と、基材を湿潤コーティング混合物でコーティングする第3の工程130と、コーティング混合物を処理して基材を覆う保護コーティングを形成する第4の工程140とを含むことができる。
【0016】
特定の実施形態によれば、湿潤コーティング混合物は、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマー、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマー、及び溶媒を含んでもよい。
【0017】
他の実施形態によれば、コーティング混合物は、特定のウレタンアクリレートオリゴマー比UAM6/UAM2を含むことができ、ここで、UAM6は、コーティング混合物の総湿潤重量に対するウレタンアクリレート6官能性オリゴマーの重量%単位の含有量に等しく、UAM2は、コーティング混合物の総乾燥湿潤重量に対するウレタンアクリレート2官能性オリゴマーの重量%単位の含有量に等しい。特定の実施形態によれば、コーティング混合物は、少なくとも約0.5、例えば、少なくとも約0.6、又は少なくとも約0.7、又は少なくとも約0.8、又は少なくとも約0.9、又は少なくとも約1.0、又は少なくとも約1.1、又は少なくとも約1.2、又は更には少なくとも約1.3の、ウレタンアクリレートオリゴマー比UAM6/UAM2を有し得る。更に他の実施形態によれば、コーティング混合物は、約3以下、例えば、約2.9以下、又は約2.8以下、又は約2.7以下、又は約2.6以下、又は約2.5以下、又は約2.4以下、又は更には約2.3以下の、ウレタンアクリレートオリゴマー比UAM6/UAM2を有し得る。コーティング混合物は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内のウレタンアクリレートオリゴマー比UAM6/UAM2を有し得ることが理解されるであろう。コーティング混合物は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値のウレタンアクリレートオリゴマー比UAM6/UAM2を有し得ることが更に理解されるであろう。
【0018】
更に他の実施形態によれば、コーティング混合物は、特定の含有量のウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含んでもよい。特定の実施形態によれば、コーティング混合物は、コーティング混合物の総湿潤重量に対して、少なくとも約10重量%、例えば、少なくとも約12重量%、又は少なくとも約14重量%、又は少なくとも約16重量%、又は少なくとも約18重量%、又は少なくとも約20重量%、又は少なくとも約22重量%、又は少なくとも約24重量%、又は少なくとも約26重量%、又は少なくとも約28重量%、又は更には少なくとも約30重量%の含量の、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含み得る。更に他の実施形態によれば、コーティング混合物は、コーティング混合物の総湿潤重量に対して、約75重量%以下、例えば、約73重量%以下、又は約71重量%以下、又は約69重量%以下、又は約67重量%以下、又は約65重量%以下、又は約63重量%以下、又は約61重量%以下、又は約59重量%以下、又は約57重量%以下、又は更には約55重量%以下の含量の、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含み得る。コーティング混合物は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の含有量の、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含み得ることが理解されるであろう。コーティング混合物は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の含有量の、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含み得ることが更に理解されるであろう。
【0019】
更に他の実施形態によれば、コーティング混合物は、特定の含有量のウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含んでもよい。特定の実施形態によれば、コーティング混合物は、コーティング混合物の総湿潤重量に対して、少なくとも約5重量%、例えば、少なくとも約7重量%、又は少なくとも約9重量%、又は少なくとも約11重量%、又は少なくとも約13重量%、又は少なくとも約15重量%、又は少なくとも約17重量%、又は少なくとも約19重量%、又は少なくとも約21重量%、又は更には少なくとも約23重量%の含量の、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含み得る。更に他の実施形態によれば、コーティング混合物は、コーティング混合物の総湿潤重量に対して、約50重量%以下、例えば、約48重量%以下、又は約46重量%以下、又は約44重量%以下、又は約42重量%以下、又は約40重量%以下、又は約38重量%以下、又は約36重量%以下、又は約34重量%以下、又は約32重量%以下、又は更には約30重量%以下の含量の、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含み得る。コーティング混合物は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の含有量の、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含み得ることが理解されるであろう。コーティング混合物は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の含有量の、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含み得ることが更に理解されるであろう。
【0020】
更に他の実施形態によれば、コーティング混合物は、スリップ添加剤を更に含んでもよい。特定の実施形態によれば、スリップ添加剤は、フッ素系添加剤を含んでもよい。更に他の実施形態によれば、スリップ添加剤は、フッ素系添加剤であってもよい。特定の実施形態によれば、スリップ添加剤は、シリコーン系添加剤を含んでもよい。更に他の実施形態によれば、スリップ添加剤は、シリコーン系添加剤であってもよい。特定の実施形態によれば、スリップ添加剤は、フルオロウレタンアクリレートを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、スリップ添加剤は、フルオロウレタンアクリレートであってもよい。特定の実施形態によれば、スリップ添加剤は、シリコーンウレタンアクリレートを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、スリップ添加剤は、シリコーンウレタンアクリレートであってもよい。
【0021】
更に他の実施形態によれば、コーティング混合物は、特定の含有量のスリップ添加剤を含んでもよい。例えば、コーティング混合物は、コーティング混合物の総湿潤重量に対して、少なくとも約1.0重量%、例えば、少なくとも約1.2重量%、又は少なくとも約1.4重量%、又は少なくとも約1.6重量%、又は少なくとも約1.8重量%、又は少なくとも約2.0重量%、又は少なくとも約2.2重量%、又は少なくとも約2.4重量%、又は少なくとも約2.6重量%、又は少なくとも約2.8重量%、又は更には少なくとも約3.0重量%の、スリップ添加剤含量を含み得る。更に他の実施形態によれば、コーティング混合物は、コーティング混合物の総湿潤重量に対して約7.0重量%以下、例えば、約6.8重量%以下、又は約6.6重量%以下、又は約6.4重量%以下、又は約6.2重量%以下、又は約6.0重量%以下、又は約5.8重量%以下、又は約5.6重量%以下、又は約5.4重量%以下、又は約5.2重量%以下、又は約5.0重量%以下、又は約4.8重量%以下、又は約4.6重量%以下、又は約4.4重量%以下、又は約4.2重量%以下、又は更には約4.0重量%以下の、スリップ添加剤含量を含み得る。コーティング混合物は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の、スリップ添加剤含量を含み得ることが理解されるであろう。コーティング混合物は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の、スリップ添加剤含量を含み得ることが更に理解されるであろう。
【0022】
更に他の実施形態によれば、コーティング混合物は、光開始剤を更に含んでもよい。特定の実施形態によれば、光開始剤は、ノリッシュ1型光開始剤を含んでもよい。特定の実施形態によれば、光開始剤は、ノリッシュ1型光開始剤であってもよい。
【0023】
更に他の実施形態によれば、コーティング混合物は、特定の含有量の光開始剤を含んでもよい。例えば、コーティング混合物は、コーティング混合物の総湿潤重量に対して、少なくとも約1.0重量%、例えば、少なくとも約1.2重量%、又は少なくとも約1.4重量%、又は少なくとも約1.6重量%、又は少なくとも約1.8重量%、又は少なくとも約2.0重量%、又は少なくとも約2.2重量%、又は少なくとも約2.4重量%、又は少なくとも約2.6重量%、又は少なくとも約2.8重量%、又は更には少なくとも約3.0重量%の、光開始剤含量を含み得る。更に他の実施形態によれば、コーティング混合物は、コーティング混合物の総湿潤重量に対して約7.0重量%以下、例えば、約6.8重量%以下、又は約6.6重量%以下、又は約6.4重量%以下、又は約6.2重量%以下、又は約6.0重量%以下、又は約5.8重量%以下、又は約5.6重量%以下、又は約5.4重量%以下、又は約5.2重量%以下、又は約5.0重量%以下、又は約4.8重量%以下、又は約4.6重量%以下、又は約4.4重量%以下、又は約4.2重量%以下、又は更には約4.0重量%以下の、光開始剤含量を含み得る。コーティング混合物は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の、光開始剤含量を含み得ることが理解されるであろう。コーティング混合物は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の、光開始剤含量を含み得ることが更に理解されるであろう。
【0024】
ここで、形成方法100に従って形成された複合フィルムの実施形態を参照すると、
図2は、複合フィルム200の一部の断面の図を含む。
図2に示すように、複合フィルム200は、基材210と、基材210の第1の表面212を覆う保護コーティング220とを含むことができる。
【0025】
特定の実施形態によれば、保護コーティング220は、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマー及びウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含むことができる。
【0026】
更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、特定のウレタンアクリレートオリゴマー比UAC6/UAC2を含むことができ、ここで、UAC6は、保護コーティングの総重量に対するウレタンアクリレート6官能性オリゴマーの重量%単位の含有量に等しく、UAC2は、保護コーティングの総乾燥重量に対するウレタンアクリレート2官能性オリゴマーの重量%単位の含有量に等しい。本明細書に記載される実施形態の目的のために、保護コーティング中の任意の特定のウレタンアクリレートオリゴマーの含有量。特定の実施形態によれば、保護コーティング220は、少なくとも約0.5、例えば、少なくとも約0.6、又は少なくとも約0.7、又は少なくとも約0.8、又は少なくとも約0.9、又は少なくとも約1.0、又は少なくとも約1.1、又は少なくとも約1.2、又は更には少なくとも約1.3の、ウレタンアクリレートオリゴマー比UAC6/UAC2を有し得る。更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、約3以下、例えば、約2.9以下、又は約2.8以下、又は約2.7以下、又は約2.6以下、又は約2.5以下、又は約2.4以下、又は更には約2.3以下の、ウレタンアクリレートオリゴマー比UAC6/UAC2を有し得る。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内のウレタンアクリレートオリゴマー比UAC6/UAC2を有し得ることが理解されるであろう。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値のウレタンアクリレートオリゴマー比UAC6/UAC2を有し得ることが更に理解されるであろう。
【0027】
更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、特定の含有量のウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含んでもよい。特定の実施形態によれば、保護コーティング220は、保護コーティングの総乾燥重量に対して、少なくとも約10重量%、例えば、少なくとも約12重量%、又は少なくとも約14重量%、又は少なくとも約16重量%、又は少なくとも約18重量%、又は少なくとも約20重量%、又は少なくとも約22重量%、又は少なくとも約24重量%、又は少なくとも約26重量%、又は少なくとも約28重量%、又は更には少なくとも約30重量%の含量の、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含み得る。更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、保護コーティングの総乾燥重量に対して、約75重量%以下、例えば、約73重量%以下、又は約71重量%以下、又は約69重量%以下、又は約67重量%以下、又は約65重量%以下、又は約63重量%以下、又は約61重量%以下、又は約59重量%以下、又は約57重量%以下、又は更には約55重量%以下の含量の、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含み得る。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の含有量の、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含み得ることが理解されるであろう。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の含有量の、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含み得ることが更に理解されるであろう。
【0028】
更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、特定の含有量のウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含んでもよい。特定の実施形態によれば、保護コーティング220は、保護コーティングの総乾燥重量に対して、少なくとも約5重量%、例えば、少なくとも約7重量%、又は少なくとも約9重量%、又は少なくとも約11重量%、又は少なくとも約13重量%、又は少なくとも約15重量%、又は少なくとも約17重量%、又は少なくとも約19重量%、又は少なくとも約21重量%、又は更には少なくとも約23重量%の含量の、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含み得る。更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、保護コーティングの総乾燥重量に対して、約50重量%以下、例えば、約48重量%以下、又は約46重量%以下、又は約44重量%以下、又は約42重量%以下、又は約40重量%以下、又は約38重量%以下、又は約36重量%以下、又は約34重量%以下、又は約32重量%以下、又は更には約30重量%以下の含量の、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含み得る。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の含有量の、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含み得ることが理解されるであろう。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の含有量の、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含み得ることが更に理解されるであろう。
【0029】
更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、フィルムの表面上に水及びジヨードメタンの両方の液滴を堆積させて画像化し、それぞれの接触角を測定するKruss Mobile Surface Analyzerを使用して測定される、特定の表面エネルギーを有することができる。これらの測定に基づいて、表面エネルギーは、Owens-Wendt-Rabel-Kaelble、Wu、Zisman、Fowkes及びvan Oss & Goodに従って計算される。例えば、保護コーティング220は、少なくとも約20mN/m、例えば、少なくとも約22mN/m、又は少なくとも約24mN/m、又は少なくとも約26mN/m、又は少なくとも約28mN/m、又は少なくとも約30mN/m、又は少なくとも約32mN/m、又は少なくとも約34mN/m、又は更には少なくとも約36mN/mの、表面エネルギーを有し得る。更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、約50mN/m以下、例えば、約48mN/m以下、又は約46mN/m以下、又は約44mN/m以下、又は約42mN/m以下、又は約40mN/m以下、又は約40mN/m以下、又は更には約38mN/m以下の、表面エネルギーを有し得る。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の、表面エネルギーを有し得ることが理解されるであろう。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の、表面エネルギーを有し得ることが更に理解されるであろう。
【0030】
更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、フィルムの表面上に水及びジヨードメタンの両方の液滴を堆積させて画像化し、それぞれの接触角を測定するKruss Mobile Surface Analyzerを使用して測定される、特定のH2O接触角を有することができる。例えば、保護コーティング220は、少なくとも約80°、例えば、少なくとも約82°又は少なくとも約84°又は少なくとも約86°又は少なくとも約88°又は更には少なくとも約90°の、H2O接触角を有し得る。更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、約105°以下、例えば、約103°以下、又は約101°以下、又は約99°以下、又は約97°以下、又は更には約95°以下の、H2O接触角を有し得る。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の、H2O接触角を有し得ることが理解されるであろう。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の、H2O接触角を有し得ることが更に理解されるであろう。
【0031】
他の実施形態によれば、保護コーティング220は、ASTM# D882に従って測定される特定の伸びを有し得る。例えば、保護コーティング220は、少なくとも約20%、例えば、少なくとも約25%、又は少なくとも約30%、又は少なくとも約35%、又は少なくとも約40%、又は少なくとも約45%、又は少なくとも約50%、又は少なくとも約75%、又は少なくとも約200%、又は少なくとも約150%、又は少なくとも約200%、又は少なくとも約250%、又は少なくとも約300%、又は少なくとも約350%、又は更には少なくとも約400%の、伸びを有し得る。更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、約800%以下、例えば、約795重量%以下、又は約790重量%以下、又は約785重量%以下、又は約780重量%以下、又は約775重量%以下、又は約770重量%以下、又は約765重量%以下、又は約760重量%以下、又は約755重量%以下、又は約750重量%以下、又は約725重量%以下、又は約700重量%以下、又は約650重量%以下、又は約600重量%以下、又は約550重量%以下、又は更には約500重量%以下の、伸びを有し得る。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の、伸びを有し得ることが理解されるであろう。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の、伸びを有し得ることが更に理解されるであろう。
【0032】
特定の実施形態によれば、保護コーティング220は、特定の耐汚染性等級を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的において、耐汚染性等級は、フィルムの長さにわたってsharpieペンで印を付け、15秒間放置し、次いでIPAで濡らした布で拭き取った前後に測定されたコーティングのΔL*色測定値に等しい。特定の実施形態によれば、保護コーティング220は、約3以下、例えば、約2.5以下、又は更には約2.0以下の、耐汚染性等級を有し得る。保護コーティング220は、上記の任意の値間の範囲内の、耐汚染性等級を有し得ることが理解されるであろう。保護コーティング220は、上記の任意の値間の任意の値の、耐汚染性等級を有し得ることが更に理解されるであろう。
【0033】
更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、特定の自己回復等級を有してもよく、自己回復等級は、石鹸及び水を用いてコーティングされたフィルムを白色塗装パネルに取り付ける引っ掻き試験方法を使用する。最初、引っ掻き後、及び回復後に、dinoscopeを使用してフィルムの画像を撮影する。自己回復性能は、試験後に回復した引っ掻き数を確認するための、前後の画像に基づく定性的及び定量的な判定である。制御された電動スレッド機構によって、フィルムを引っ掻く。サンプルに対する粗いスチールブラシの圧力は、ばね荷重システムを介して制御され、3.2lbの重りを容器に入れて、一定の圧力を維持する。スレッドを100mm/sで移動するように設定し、サンプルに対して同じ方向に2回引っ掻く。引っ掻き画像を撮影した後、直ちに温水をサンプル上に注ぎ、拭き取り、サンプルを再び撮影する。次に、Pythonスクリプトを使用して、最初、前、及び後の画像を処理して、回復前及び回復後の引っ掻き数を計数し、各サンプルについて回復割合の測定値を提供することができる。特定の実施形態によれば、保護コーティング220は、少なくとも約50%、例えば、少なくとも約55%、又は少なくとも約60%、又は少なくとも約70%、又は少なくとも約75%、又は少なくとも約80%、又は少なくとも約85%、又は少なくとも約90%、又は更には少なくとも約95%の、自己回復等級を有し得る。保護コーティング220は、上記の任意の値間の範囲内の、自己回復等級を有し得ることが理解されるであろう。保護コーティング220は、上記の任意の値間の任意の値の、自己回復等級を有し得ることが更に理解されるであろう。
【0034】
更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、特定のVLTを有し得る。例えば、保護コーティング220は、少なくとも約90%、例えば少なくとも約91%、又は少なくとも約92%、又は少なくとも約93%、又は少なくとも約94%、更には少なくとも約95%の、VLTを有し得る。更に別の実施形態によれば、保護コーティング220は、約99%以下のVLTを有し得る。保護コーティング220は、上記の任意の値間の範囲内の、VLTを有し得ることが理解されるであろう。保護コーティング220は、上記の任意の値間の任意の値の、VLTを有することが更に理解されるであろう。
【0035】
更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、スリップ添加剤を更に含んでもよい。特定の実施形態によれば、スリップ添加剤は、フッ素系添加剤を含んでもよい。更に他の実施形態によれば、スリップ添加剤は、フッ素系添加剤であってもよい。特定の実施形態によれば、スリップ添加剤は、シリコーン系添加剤を含んでもよい。更に他の実施形態によれば、スリップ添加剤は、シリコーン系添加剤であってもよい。特定の実施形態によれば、スリップ添加剤は、フルオロウレタンアクリレートを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、スリップ添加剤は、フルオロウレタンアクリレートであってもよい。特定の実施形態によれば、スリップ添加剤は、シリコーンウレタンアクリレートを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、スリップ添加剤は、シリコーンウレタンアクリレートであってもよい。
【0036】
更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、特定の含有量のスリップ添加剤を含んでもよい。例えば、保護コーティング220は、保護コーティングの総乾燥重量に対して、少なくとも約1.0重量%、例えば、少なくとも約1.2重量%、又は少なくとも約1.4重量%、又は少なくとも約1.6重量%、又は少なくとも約1.8重量%、又は少なくとも約2.0重量%、又は少なくとも約2.2重量%、又は少なくとも約2.4重量%、又は少なくとも約2.6重量%、又は少なくとも約2.8重量%、又は更には少なくとも約3.0重量%の、スリップ添加剤含量を含み得る。更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、保護コーティングの総乾燥重量に対して約7.0重量%以下、例えば、約6.8重量%以下、又は約6.6重量%以下、又は約6.4重量%以下、又は約6.2重量%以下、又は約6.0重量%以下、又は約5.8重量%以下、又は約5.6重量%以下、又は約5.4重量%以下、又は約5.2重量%以下、又は約5.0重量%以下、又は約4.8重量%以下、又は約4.6重量%以下、又は約4.4重量%以下、又は約4.2重量%以下、又は更には約4.0重量%以下の、スリップ添加剤含量を含み得る。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の、スリップ添加剤含量を含み得ることが理解されるであろう。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の、スリップ添加剤含量を含み得ることが更に理解されるであろう。
【0037】
更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、光開始剤を更に含んでもよい。特定の実施形態によれば、光開始剤は、ノリッシュ1型光開始剤を含んでもよい。特定の実施形態によれば、光開始剤は、ノリッシュ1型光開始剤であってもよい。
【0038】
更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、特定の含有量の光開始剤を含んでもよい。例えば、保護コーティング220は、保護コーティングの総乾燥重量に対して、少なくとも約1.0重量%、例えば、少なくとも約1.2重量%、又は少なくとも約1.4重量%、又は少なくとも約1.6重量%、又は少なくとも約1.8重量%、又は少なくとも約2.0重量%、又は少なくとも約2.2重量%、又は少なくとも約2.4重量%、又は少なくとも約2.6重量%、又は少なくとも約2.8重量%、又は更には少なくとも約3.0重量%の、光開始剤含量を含み得る。更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、保護コーティングの総乾燥重量に対して約7.0重量%以下、例えば、約6.8重量%以下、又は約6.6重量%以下、又は約6.4重量%以下、又は約6.2重量%以下、又は約6.0重量%以下、又は約5.8重量%以下、又は約5.6重量%以下、又は約5.4重量%以下、又は約5.2重量%以下、又は約5.0重量%以下、又は約4.8重量%以下、又は約4.6重量%以下、又は約4.4重量%以下、又は約4.2重量%以下、又は更には約4.0重量%以下の、光開始剤含量を含み得る。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の、光開始剤含量を含み得ることが理解されるであろう。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の、光開始剤含量を含み得ることが更に理解されるであろう。
【0039】
更に他の実施形態によれば、保護コーティング220は、断面SEM撮像を使用して測定される特定の厚さを有することができる。例えば、保護コーティング220は、少なくとも約1μm、例えば、少なくとも約2μm、又は少なくとも約3μm、又は少なくとも約4μm、又は少なくとも約5μm、又は少なくとも約6μm、又は少なくとも約7μm、又は少なくとも約8μm、又は少なくとも約9μm、又は少なくとも約10μm、又は少なくとも約15μm、又は少なくとも約20μmの、厚さを有し得る。更に他の実施形態によれば、保護コーティングは、約40μm以下、例えば、約39μm以下、又は約38μm以下、又は約37μm以下、又は約36μm以下、又は約35μm以下、又は約34μm以下、又は約33μm以下、又は約32μm以下、又は約31μm以下、又は約30μm以下、又は約28μm以下、又は約26μm以下、又は約24μm以下、又は約22μm、又は更には約20μm以下の、厚さを有し得る。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の、厚さを有し得ることが理解されるであろう。保護コーティング220は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の、厚さを有し得ることが更に理解されるであろう。
【0040】
なお他の実施形態によれば、基材210は、特定の材料を含み得る。例えば、基材210は、熱可塑性ポリウレタン、ポリウレタン基材、ポリエステル基材、ポリプロピレン基材、ポリイミド基材、ナイロン基材、フルオロポリマー基材、PEN基材、PEI基材、PEEK基材、又はPPS基材を含んでもよい。更に他の実施形態によれば、基材210は、熱可塑性ポリウレタン基材であってもよい。更に他の実施形態によれば、基材210は、ポリウレタン基材であってもよい。更に他の実施形態によれば、基材210は、ポリエステル基材であってもよい。更に他の実施形態によれば、基材210は、ポリプロピレン基材であってもよい。更に他の実施形態によれば、基材210は、ポリイミド基材であってもよい。更に他の実施形態によれば、基材210は、ナイロン基材であってもよい。更に他の実施形態によれば、基材210は、フルオロポリマー基材であってもよい。更に他の実施形態によれば、基材210は、PEN基材であってもよい。更に他の実施形態によれば、基材210は、PEI基材であってもよい。更に他の実施形態によれば、基材210は、PEEK基材であってもよい。更に他の実施形態によれば、基材210は、PPS基材であってもよい。
【0041】
なお他の実施形態によれば、基材210は、ハンドマイクロメータを使用して測定される特定の厚さを有してもよい。例えば、基材210は、少なくとも約0.5ミル、例えば、少なくとも約0.6ミル、又は少なくとも約0.7ミル、又は少なくとも約0.8ミル、又は少なくとも約0.9ミル、又は少なくとも約1.0ミル、又は少なくとも約1.1ミル、又は少なくとも約1.2ミル、又は少なくとも約1.3ミル、又は少なくとも約1.4ミル、又は更には少なくとも約1.5ミルの、厚さを有し得る。更に他の実施形態によれば、基材210は、約3ミル、例えば、約2.9ミル以下、又は約2.8ミル以下、又は約2.7ミル以下、又は約2.6ミル以下、又は約2.5ミル以下、又は約2.4ミル以下、又は約2.3ミル以下、又は約2.2ミル以下、又は約2.1ミル以下、又は更には約2.0ミル以下の、厚さを有し得る。基材210は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の、厚さを有し得ることが理解されるであろう。基材210は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の、厚さを有し得ることが更に理解されるであろう。
【0042】
図3は、別の例示的な複合フィルム300の一部の断面の図を含む。
図3に示すように、複合フィルム300は、基材310と、基材310の第1の表面312を覆う保護コーティング320と、基材310の第2の表面314の下にある接着剤層330とを含むことができる。
【0043】
複合フィルム200に関連して本明細書で提供される全ての説明、詳細、及び特性は、複合フィルム300の対応する態様に更に適用され得るか、又はそれを説明し得ることが理解されよう。具体的には、基材210及び保護コーティング220に関連して本明細書で提供される全ての説明、詳細、及び特性は、基材310及び保護コーティング320の対応する態様に更に適用され得るか、又はそれらを説明し得る。
【0044】
接着剤層330を参照すると、特定の実施形態によれば、接着剤層330は、特定の材料を含んでもよい。例えば、接着剤層330は、アクリル系接着剤を含むことができる。したがって、接着剤層330は、アクリル系接着剤層であってもよい。
【0045】
なお他の実施形態によれば、接着剤層330は、ハンドマイクロメータを使用して測定される特定の厚さを有してもよい。例えば、接着剤層330は、少なくとも約0.5ミル、例えば、少なくとも約0.6ミル、又は少なくとも約0.7ミル、又は少なくとも約0.8ミル、又は少なくとも約0.9ミル、又は少なくとも約1.0ミル、又は少なくとも約1.1ミル、又は少なくとも約1.2ミル、又は少なくとも約1.3ミル、又は少なくとも約1.4ミル、又は更には少なくとも約1.5ミルの、厚さを有し得る。更に他の実施形態によれば、接着剤層330は、約3ミル、例えば、約2.9ミル以下、又は約2.8ミル以下、又は約2.7ミル以下、又は約2.6ミル以下、又は約2.5ミル以下、又は約2.4ミル以下、又は約2.3ミル以下、又は約2.2ミル以下、又は約2.1ミル以下、又は更には約2.0ミル以下の、厚さを有し得る。接着剤層230は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の、厚さを有し得ることが理解されるであろう。接着剤層330は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の、厚さを有し得ることが更に理解されるであろう。
【0046】
図4は、別の例示的な複合フィルム400の一部の断面の図を含む。
図4に示されるように、複合フィルム400は、基材410と、基材410の第1の表面412を覆う保護コーティング420と、基材410の第2の表面414の下にある接着剤層430と、接着剤層430のライナー440とを含むことができる。
【0047】
複合フィルム200(300)に関連して本明細書で提供される全ての説明、詳細、及び特性は、複合フィルム400の対応する態様に更に適用され得るか、又はそれを説明し得ることが理解されよう。具体的には、基材210(310)、保護コーティング220(320)、及び接着剤層330に関連して本明細書で提供される全ての説明、詳細、及び特性は、基材410、保護コーティング420、及び接着剤層430の対応する態様に更に適用され得るか、又はそれらを説明し得る。
【0048】
特定の実施形態によれば、ライナー440は、特定の材料を含んでもよい。例えば、ライナー440は、シリコーンコーティングされたPET層を含んでもよい。更に他の実施形態によれば、ライナー440は、シリコーンコーティングされたPETライナーであってもよい。
【0049】
なお他の実施形態によれば、ライナー440は、ハンドマイクロメータを使用して測定される特定の厚さを有してもよい。例えば、ライナー440は、少なくとも約0.5ミル、例えば、少なくとも約0.6ミル、又は少なくとも約0.7ミル、又は少なくとも約0.8ミル、又は少なくとも約0.9ミル、又は少なくとも約1.0ミル、又は少なくとも約1.1ミル、又は少なくとも約1.2ミル、又は少なくとも約1.3ミル、又は少なくとも約1.4ミル、又は更には少なくとも約1.5ミルの、厚さを有し得る。更に他の実施形態によれば、ライナー340は、約3ミル、例えば、約2.9ミル以下、又は約2.8ミル以下、又は約2.7ミル以下、又は約2.6ミル以下、又は約2.5ミル以下、又は約2.4ミル以下、又は約2.3ミル以下、又は約2.2ミル以下、又は約2.1ミル以下、又は更には約2.0ミル以下の、厚さを有し得る。ライナー340は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の、厚さを有し得ることが理解されるであろう。ライナー340は、上記の任意の最小値と最大値との間の任意の値の、厚さを有し得ることが更に理解されるであろう。
【0050】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。これらの態様及び実施形態のいくつかを本明細書に記載する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が単なる例示であり、本発明の範囲を限定するものではないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従うことができる。
【0051】
実施形態1.基材と、基材を覆う保護コーティングと、を含む、複合フィルムであって、保護コーティングは、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーと、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーと、を含み、保護コーティングは、少なくとも約0.5かつ約3以下のウレタンアクリレートオリゴマー比UAC6/UAC2を含み、ここで、UAC6は、保護コーティングの総重量に対する重量%単位のウレタンアクリレート6官能性オリゴマーの含有量に等しく、UAC2は、保護コーティングの総乾燥重量に対する重量%単位のウレタンアクリレート2官能性オリゴマーの含有量に等しい、複合フィルム。
実施形態2.基材と、基材の第1の表面を覆う保護コーティングと、を含む、複合フィルムであって、保護コーティングは、保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約10重量%かつ約75重量%以下の含有量のウレタンアクリレート6官能性オリゴマーと、保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約5重量%かつ約50重量%以下の含有量のウレタンアクリレート2官能性オリゴマーと、を含む、複合フィルム。
実施形態3.基材と、基材の第1の表面を覆う保護コーティングと、を含む、複合フィルムであって、保護コーティングは、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーと、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーと、を含み、保護コーティングは、少なくとも約20mN/mかつ約50mN/m以下の表面エネルギーを有する、複合フィルム。
実施形態4.基材と、基材の第1の表面を覆う保護コーティングと、を含む、複合フィルムであって、保護コーティングは、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーと、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーと、を含み、保護コーティングは、少なくとも約80°かつ約105°以下のH2O接触角を有する、複合フィルム。
実施形態5.保護コーティングが、少なくとも約0.5かつ約3以下のウレタンアクリレートオリゴマー比UAC6/UAC2を含み、ここで、UAC6は、保護コーティングの総重量に対する重量%単位のウレタンアクリレート6官能性オリゴマーの含有量に等しく、UAC2は、保護コーティングの総乾燥重量に対する重量%単位のウレタンアクリレート2官能性オリゴマーの含有量に等しい、実施形態2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態6.保護コーティングが、少なくとも約20mN/mかつ約50mN/m以下の表面エネルギーを有する、実施形態1、2、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態7.保護コーティングが、少なくとも約80°かつ約105°以下のH2O接触角を有する、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態8.保護コーティングが、少なくとも約20%の伸びを有する、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態9.保護コーティングが、約800%以下の伸びを有する、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態10.保護コーティングが、約3以下の耐汚染性等級を有し、ここで耐汚染性等級は、フィルムの長さにわたってsharpieペンで印を付け、15秒間放置し、次いでIPAで濡らした布で拭き取った前後に測定されたコーティングのΔL*色測定値に等しい、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態11.保護コーティングが、少なくとも約50%の自己回復等級を有する、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態12.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約10重量%の含有量でウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含む、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態13.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して約75重量%以下の含有量でウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含む、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態14.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約5重量%の含有量でウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含む、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態15.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して約50重量%以下の含有量でウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含む、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態16.保護コーティングが、スリップ添加剤を更に含む、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態17.スリップ添加剤が、フルオロ系添加剤、シリコーン系添加剤、フルオロウレタンアクリレート、シリコーンウレタンアクリレートのうちの少なくとも1つを含む、実施形態16に記載の複合フィルム。
実施形態18.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約1.0重量%のスリップ添加剤含量を含む、実施形態16に記載の複合フィルム。
実施形態19.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して約7.5重量%以下のスリップ添加剤含量を含む、実施形態16に記載の複合フィルム。
実施形態20.保護コーティングが、光開始剤を更に含む、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態21.光開始剤が、ノリッシュ1型光開始剤のうち少なくとも1つを含む、実施形態16に記載の複合フィルム。
実施形態22.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約1重量%の光開始剤含量を含む、実施形態16に記載の複合フィルム。
実施形態23.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して約7.5重量%以下の光開始剤含量を含む、実施形態16に記載の複合フィルム。
実施形態24.保護コーティングが、少なくとも約1μmの厚さを含む、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態25.保護コーティングが、約40μm以下の厚さを含む、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態26.保護コーティングが、少なくとも約90%のVLTを含む、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態27.基材が、熱可塑性ポリウレタン、ポリウレタン基材、ポリエステル基材、ポリプロピレン基材、ポリイミド基材、ナイロン基材、フルオロポリマー基材、PEN基材、PEI基材、PEEK基材、PPS基材を含む、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態28.基材が、少なくとも約0.5ミルの厚さを含む、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態29.基材が、約10ミル以下の厚さを含む、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態30.複合フィルムが、基材の下にある接着剤層を更に含む、実施形態1、2、3、及び4のいずれか1つに記載の複合フィルム。
実施形態31.接着剤層が、アクリル系接着剤を含む、実施形態30に記載の複合フィルム。
実施形態32.接着剤層が、少なくとも約0.5ミルの厚さを含む、実施形態30に記載の複合フィルム。
実施形態33.接着剤層が、約3ミル以下の厚さを含む、実施形態30に記載の複合フィルム。
実施形態34.複合フィルムが、接着剤層の下にあるライナーを更に含む、実施形態30に記載の複合フィルム。
実施形態35.ライナーが、シリコーンコーティングされたPET層を含む、実施形態34に記載の複合フィルム。
実施形態36.ライナーが、少なくとも約1ミルの厚さを含む、実施形態34に記載の複合フィルム。
実施形態37.接着剤層が、約5ミル以下の厚さを含む、実施形態34に記載の複合フィルム。
実施形態38.複合フィルムを形成する方法であって、基材を供給することと、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーと、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーと、溶媒と、を含む、湿潤コーティング混合物を供給することと、基材を湿潤コーティング混合物でコーティングすることと、コーティング混合物を処理して基材を覆う保護コーティングを形成することと、を含み、保護コーティングは、少なくとも約0.5かつ約3以下のウレタンアクリレートオリゴマー比UAC6/UAC2を含み、ここで、UAC6は、保護コーティングの総重量に対する重量%単位のウレタンアクリレート6官能性オリゴマーの含有量に等しく、UAC2は、保護コーティングの総乾燥重量に対する重量%単位のウレタンアクリレート2官能性オリゴマーの含有量に等しい、方法。
実施形態39.複合フィルムを形成する方法であって、基材を供給することと、湿潤コーティング混合物の総湿潤重量に対して少なくとも約10重量%かつ約75重量%以下の含有量のウレタンアクリレート6官能性オリゴマーと、湿潤コーティング混合物の総湿潤重量に対して少なくとも約5重量%かつ約50重量%以下の含有量のウレタンアクリレート2官能性オリゴマーと、溶媒と、を含む、湿潤コーティング混合物を供給することと、基材を湿潤コーティング混合物でコーティングすることと、コーティング混合物を処理して基材を覆う保護コーティングを形成することと、を含む、方法。
実施形態40.複合フィルムを形成する方法であって、基材を供給することと、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーと、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーと、溶媒と、を含む、湿潤コーティング混合物を供給することと、基材を湿潤コーティング混合物でコーティングすることと、コーティング混合物を処理して基材を覆う保護コーティングを形成することと、を含み、保護コーティングは、少なくとも約20mN/mかつ約50mN/m以下の表面エネルギーを有する、方法。
実施形態41.複合フィルムを形成する方法であって、基材を供給することと、ウレタンアクリレート6官能性オリゴマーと、ウレタンアクリレート2官能性オリゴマーと、溶媒と、を含む、湿潤コーティング混合物を供給することと、基材を湿潤コーティング混合物でコーティングすることと、コーティング混合物を処理して基材を覆う保護コーティングを形成することと、を含み、保護コーティングは、少なくとも約80°かつ約105°以下のH2O接触角を有する、方法。
実施形態42.湿潤コーティング混合物が、コーティング混合物の総湿潤重量に対して少なくとも約1重量%の含有量でウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態43.湿潤コーティング混合物が、コーティング混合物の総湿潤重量に対して約77重量%以下の含有量でウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の複合方法。
実施形態44.湿潤コーティング混合物が、コーティング混合物の総湿潤重量に対して少なくとも約0.5重量%の含有量でウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態45.湿潤コーティング混合物が、コーティング混合物の総湿潤重量に対して約44.5重量%以下の含有量でウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の複合方法。
実施形態46.湿潤コーティング混合物が、スリップ添加剤を更に含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態47.スリップ添加剤が、フルオロ系添加剤、シリコーン系添加剤、フルオロウレタンアクリレート、シリコーンウレタンアクリレートのうちの少なくとも1つを含む、実施形態46に記載の方法。
実施形態48.湿潤コーティング混合物が、湿潤コーティング混合物の総湿潤重量に対して少なくとも約0.1重量%のスリップ添加剤含量を含む、実施形態46に記載の方法。
実施形態49.湿潤コーティング混合物が、湿潤コーティング混合物の総湿潤重量に対して約6.75重量%以下のスリップ添加剤含量を含む、実施形態46に記載の方法。
実施形態50.湿潤コーティング混合物が、光開始剤を更に含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態51.光開始剤が、ノリッシュ1型光開始剤のうち少なくとも1つを含む、実施形態50に記載の方法。
実施形態52.湿潤コーティング混合物が、湿潤コーティング混合物の総湿潤重量に対して少なくとも約0.1重量%の光開始剤含量を含む、実施形態50に記載の方法。
実施形態53.湿潤コーティング混合物が、湿潤コーティング混合物の総湿潤重量に対して約6.75重量%以下の光開始剤含量を含む、実施形態50に記載の方法。
実施形態54.湿潤コーティング混合物が、第1の溶媒を更に含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態55.第1の溶媒が、MEK、MIBK、IPA、ヘプタン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエンのうちの少なくとも1つを含む、実施形態54に記載の方法。
実施形態56.湿潤コーティング混合物が、湿潤コーティング混合物の総湿潤重量に対して少なくとも約10重量%の第1の溶媒含量を含む、実施形態54に記載の方法。
実施形態57.湿潤コーティング混合物が、湿潤コーティング混合物の総湿潤重量に対して約90重量%以下の第1の溶媒含量を含む、実施形態54に記載の方法。
実施形態58.湿潤コーティング混合物が、第1の溶媒を更に含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態59.第2の溶媒が、MIBK、MIBK、IPA、ヘプタン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエンのうちの少なくとも1つを含む、実施形態58に記載の方法。
実施形態60.湿潤コーティング混合物が、湿潤コーティング混合物の総湿潤重量に対して少なくとも約10重量%の第2の溶媒含量を含む、実施形態58に記載の方法。
実施形態61.湿潤コーティング混合物が、湿潤コーティング混合物の総湿潤重量に対して約90重量%以下の第2の溶媒含量を含む、実施形態58に記載の方法。
実施形態62.保護コーティングが、少なくとも約0.5かつ約3以下のウレタンアクリレートオリゴマー比UAC6/UAC2を含み、ここで、UAC6は、保護コーティングの総重量に対する重量%単位のウレタンアクリレート6官能性オリゴマーの含有量に等しく、UAC2は、保護コーティングの総乾燥重量に対する重量%単位のウレタンアクリレート2官能性オリゴマーの含有量に等しい、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態63.保護コーティングが、少なくとも約20かつ約50以下の表面エネルギーを有する、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態64.保護コーティングが、少なくとも約80°かつ約105°以下のH2O接触角を有する、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態65.保護コーティングが、少なくとも約20%の伸びを有する、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態66.保護コーティングが、約800%以下の伸びを有する、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態67.保護コーティングが、約3以下の耐汚染性等級を有し、ここで耐汚染性等級は、フィルムの長さにわたってsharpieペンで印を付け、15秒間放置し、次いでIPAで濡らした布で拭き取った前後に測定されたコーティングのΔL*色測定値に等しい、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態68.保護コーティングが、少なくとも約50%の自己回復等級を有する、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態69.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約10重量%の含有量でウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態70.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して約75重量%以下の含有量でウレタンアクリレート6官能性オリゴマーを含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態71.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約5重量%の含有量でウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態72.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して約50重量%以下の含有量でウレタンアクリレート2官能性オリゴマーを含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態73.保護コーティングが、スリップ添加剤を更に含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態74.スリップ添加剤が、フルオロ系添加剤、シリコーン系添加剤、フルオロウレタンアクリレート、シリコーンウレタンアクリレートのうちの少なくとも1つを含む、実施形態73に記載の方法。
実施形態75.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約1.0重量%のスリップ添加剤含量を含む、実施形態73に記載の方法。
実施形態76.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して約7.5重量%以下のスリップ添加剤含量を含む、実施形態73に記載の方法。
実施形態77.保護コーティングが、光開始剤を更に含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態78.光開始剤が、ノリッシュ1型光開始剤のうち少なくとも1つを含む、実施形態77に記載の方法。
実施形態79.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して少なくとも約1.0重量%の光開始剤含量を含む、実施形態77に記載の方法。
実施形態80.保護コーティングが、保護コーティングの総乾燥重量に対して約7.5重量%以下の光開始剤含量を含む、実施形態77に記載の方法。
実施形態81.保護コーティングが、少なくとも約1μmの厚さを含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態82.保護コーティングが、約40μm以下の厚さを含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態83.保護コーティングが、少なくとも約90%のVLTを含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態84.基材が、熱可塑性ポリウレタン、ポリウレタン基材、ポリエステル基材、ポリプロピレン基材、ポリイミド基材、ナイロン基材、フルオロポリマー基材、PEN基材、PEI基材、PEEK基材、PPS基材を含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態85.基材が、少なくとも約0.5ミルの厚さを含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態86.基材が、約10ミル以下の厚さを含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態87.方法が、基材の下に接着剤層を形成することを更に含む、実施形態38、39、40、及び41のいずれか1つに記載の方法。
実施形態88.接着剤層が、アクリル系接着剤を含む、実施形態87に記載の方法。
実施形態89.接着剤層が、少なくとも約0.5ミルの厚さを含む、実施形態87に記載の方法。
実施形態90.接着剤層が、約3ミル以下の厚さを含む、実施形態87に記載の方法。
実施形態91.方法が、接着剤層の下にライナーを形成することを更に含む、実施形態87に記載の方法。
実施形態92.ライナーが、シリコーンコーティングされたPET層を含む、実施形態91に記載の方法。
実施形態93.ライナーが、少なくとも約1ミルの厚さを含む、実施形態91に記載の方法。
実施形態94.接着剤層が、約5ミル以下の厚さを含む、実施形態91に記載の方法。
【実施例】
【0052】
本明細書中に記載される概念は、以下の実施例において更に記載され、これは、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定しない。
【0053】
実施例1
サンプルの複合フィルムS1を、本明細書に記載の実施形態による保護コーティングを用いて形成した。保護コーティングの配合を以下の表1に要約する。
【0054】
【0055】
サンプルS1の保護コーティングを形成するために、材料を秤量し、100mLのガラス容器に加える。全ての成分が容器に入ったら、蓋をテープで密封し、完全な混合を確実にするためにローラーミキサー上に一晩置く。
【0056】
試験に使用したコーティングされたサンプルS1のハンドシートを、マイヤーロッドによってコーティングした。選択されるマイヤーロッド数は、フィルムの目標乾燥厚さ及び配合物の固形分%に基づく。
【0057】
A4サイズのハンドシートをマイヤーロッドのドローダウンに使用した。ドローダウンは、換気フード内、フラットコーティングステージ上で、室温にて行った。
【0058】
コーティングに続いて、フィルムをコーティングステージから慎重に取り出し、本発明者らのロールツーロール水平パイロットコーティングライン上のPETウェブ上に移し、テープで留める。次いで、ラインを10ft/分に設定し、サンプルを乾燥かつ硬化するためにオーブン及びUVコンベヤーに通す。8フィートの対流式オーブンを150Fに設定する。UVチャンバは、約800mJ/cm2のUV硬化エネルギーを提供する70%の強度に設定する。窒素パージを硬化中に使用し、UVコンベヤー中のO2レベルを50ppm未満とする。フィルムは、この手順後に完全に硬化される。UVチャンバは、1つの10”HバルブからなるHeraeus Noblelightシステムである。
【0059】
実施例2
サンプルの複合フィルムS2~S7を、本明細書に記載の実施形態による保護コーティングを用いて形成した。保護コーティングの配合を以下の表2に要約する。
【0060】
【0061】
サンプルS2~S7の保護コーティングを形成するために、材料を秤量し、100mLのガラス容器に加える。全ての成分が容器に入ったら、蓋をテープで密封し、完全な混合を確実にするためにローラーミキサー上に一晩置く。
【0062】
試験に使用したコーティングされたサンプルS2~S7のハンドシートを、マイヤーロッドによってコーティングした。選択されるマイヤーロッド数は、フィルムの目標乾燥厚さ及び配合物の固形分%に基づく。
【0063】
A4サイズのハンドシートをマイヤーロッドのドローダウンに使用した。ドローダウンは、換気フード内、フラットコーティングステージ上で、室温にて行った。
【0064】
コーティングに続いて、フィルムをコーティングステージから慎重に取り出し、本発明者らのロールツーロール水平パイロットコーティングライン上のPETウェブ上に移し、テープで留めた。次いで、ラインを10ft/分に設定し、サンプルを乾燥かつ硬化するためにオーブン及びUVコンベヤーに通す。8フィートの対流式オーブンを150Fに設定する。UVチャンバは、約800mJ/cm2のUV硬化エネルギーを提供する70%の強度に設定する。窒素パージを硬化中に使用し、UVコンベヤー中のO2レベルを50ppm未満とする。フィルムは、この手順後に完全に硬化される。UVチャンバは、1つの10”HバルブからなるHeraeus Noblelightシステムである。
【0065】
各サンプルS2~S7を試験して、IPA耐汚染性、伸び、自己回復性、表面エネルギー、及び接触角におけるコーティングの性能を決定した。
【0066】
石鹸及び水を使用してサンプルを白色塗装パネルに取り付けることによって、IPA耐汚染性を試験した。Byk Color Meterを使用してフィルムの色(L*)を測定し、記録する。キングサイズの黒色のsharpieペンを使用してフィルムに印を付け、サンプルを15秒間放置する。乾燥ワイプについては、15秒後に、乾燥タオルを使用して、sharpieペンの印を拭き取る。湿式ワイプについては、15秒後に、IPAで湿らせたタオルを使用して表面を3回拭いて、sharpieペンの印を除去する。次いで、Byk Meterを使用して、試験後の印を付けた領域におけるフィルムの色(L*)を測定する。sharpieペンの印の前後のL*の変化を計算し、記録する。ΔL*の値が0であることが最適であり、これは、全てのsharpieペンの印が除去されたことを意味する。ΔL*の値が高いことは、sharpieペンの印の残りが多くあり、フィルムが汚れていることを意味する。
【0067】
伸びは、インストロン引張試験によって試験した。1”×6”のサンプルを切断し、2”のジョー間隔でインストロンのクランプに取り付ける。インストロンは、5kNロードセルを用いて100mm/分で動くように設定する。dinoscopeをインストロンに取り付けて光源を提供し、試験をリアルタイムで記録する。伸びパーセント(%)は、ビデオ上の最初の亀裂の兆候で記録される。典型的には、試験は、現場で最初の亀裂が発生した後にも十分に継続することが可能であり、ビデオを巻き戻して、より正確な亀裂の発生を特定する。
【0068】
自己回復性は、石鹸及び水を用いて白色塗装パネルにフィルムを取り付けることによって試験した。最初、引っ掻き後、及び回復後に、dinoscopeを使用してフィルムの画像を撮影する。自己回復性能は、試験後に回復した引っ掻き数を確認するための、前後の画像に基づく定性的及び定量的な判定である。制御された電動スレッドによって、フィルムを引っ掻く。サンプルに対する粗いスチールブラシの圧力は、ばね荷重システムを介して制御され、3.2lbの重りを容器に入れて、一定の圧力を維持する。スレッドを100mm/sで移動するように設定し、サンプルに対して同じ方向に2回引っ掻く。引っ掻き画像を撮影した後、直ちに温水をサンプル上に注ぎ、拭き取り、サンプルを再び撮影する。次に、Pythonスクリプトを使用して、最初、前、及び後の画像を処理して、回復前及び回復後の引っ掻き数を計数し、各サンプルについて回復割合の測定値を提供することができる。スクリプトは、まず、画像上で光の輪を避けた画角を特定し、続いて引っ掻きに関連する光のパターンを見つけることによって引っ掻きを特定する。
【0069】
表面エネルギー及び接触角は両方とも、フィルムの表面上に水及びジヨードメタンの両方の液滴を堆積させて画像化し、それぞれの接触角を測定するKruss Mobile Surface Analyzerを使用して測定される。これらの測定に基づいて、表面エネルギーは、Owens-Wendt-Rabel-Kaelble、Wu、Zisman、Fowkes及びvan Oss & Goodに従って計算される。
【0070】
サンプルの複合フィルムS2~S7の性能結果を以下の表3に要約する。
【0071】
【0072】
一般的な説明又は実施例において、上で説明される活動の全てが必要とされるわけではなく、特定の活動の一部が必要とされない場合があり、説明される活動に加えて1つ以上の更なる活動が行われ得ることに留意されたい。なおも更に、活動が列挙される順序は、必ずしもそれらが行われる順序ではない。
【0073】
利益、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、請求項のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0074】
本明細書に記載の実施形態の明細書及び図面は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書及び図面は、本明細書に記載の構造又は方法を使用する装置及びシステムの全ての要素及び特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態が単一の実施形態中に組み合わせて提供されてもよく、逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈において説明されている様々な特徴が、別々に又は任意の部分的組み合わせで提供されてもよい。更に、範囲に記載された値への言及は、その範囲内の各々の値全てを含む。多くの他の実施形態が、本明細書を読んだ後にのみ当業者に明らかとなってもよい。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、又は別の変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、本開示から導出することができる。したがって、本開示は、限定的ではなく例示的なものとみなされるべきである。
【国際調査報告】