IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイションの特許一覧

<>
  • 特表-誘電体基板及びその形成方法 図1
  • 特表-誘電体基板及びその形成方法 図2a
  • 特表-誘電体基板及びその形成方法 図2b
  • 特表-誘電体基板及びその形成方法 図3
  • 特表-誘電体基板及びその形成方法 図4a
  • 特表-誘電体基板及びその形成方法 図4b
  • 特表-誘電体基板及びその形成方法 図5
  • 特表-誘電体基板及びその形成方法 図6a
  • 特表-誘電体基板及びその形成方法 図6b
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-21
(54)【発明の名称】誘電体基板及びその形成方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/03 20060101AFI20231214BHJP
【FI】
H05K1/03 610R
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023533294
(86)(22)【出願日】2021-12-09
(85)【翻訳文提出日】2023-05-31
(86)【国際出願番号】 US2021072820
(87)【国際公開番号】W WO2022133403
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】63/126,109
(32)【優先日】2020-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アダムチュク、ジェニファー
(72)【発明者】
【氏名】トーマス、デール
(72)【発明者】
【氏名】ホワイト、メーガン
(72)【発明者】
【氏名】ラヴィチャンドラン、セトゥマダヴァン
(72)【発明者】
【氏名】バス、ジェラルド ティー.
(57)【要約】



本開示は、第1のフルオロポリマー系接着剤層と、フルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層と、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層とを含み得る誘電体基板に関する。第1の充填ポリマー層は、樹脂マトリックス成分と、第1のセラミック充填剤成分と、を含むことができる。第1のセラミック充填剤成分は、第1の充填剤材料を含むことができる。第1の充填剤材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に有することができる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
銅箔層と、前記銅箔層を覆う誘電体基板と、を含む銅張積層板であって、前記誘電体基板は、
第1のフルオロポリマー系接着剤層と、前記フルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層と、前記ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層と、を含み、
前記第1の充填ポリマー層は、第1の樹脂マトリックス成分と、第1のセラミック充填剤成分とを含み、前記第1のセラミック充填剤成分は、第1の充填剤材料を含み、前記第1の充填剤材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、銅張積層板。
【請求項2】
前記第1のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、請求項1に記載の銅張積層板。
【請求項3】
前記第1のセラミック充填剤成分の前記シリカ充填剤材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を含み、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、前記シリカ充填剤材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、前記第1の充填剤材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、前記第1の充填剤材料のD50粒径分布測定値に等しい、請求項1に記載の銅張積層板。
【請求項4】
前記第1の充填剤材料は、約10m/g以下の平均表面積を更に含む、請求項1に記載の銅張積層板。
【請求項5】
前記第1の充填剤材料は、シリカ系化合物を含む、請求項1に記載の銅張積層板。
【請求項6】
前記第1の充填剤材料は、シリカを含む、請求項1に記載の銅張積層板。
【請求項7】
前記第1の樹脂マトリックス成分は、ペルフルオロポリマーを含む、請求項1に記載の銅張積層板。
【請求項8】
前記第1の樹脂マトリックス成分の含有量は、前記第1の充填ポリマー層の総体積に対して、少なくとも約45体積%かつ約63体積%以下である、請求項1に記載の銅張積層板。
【請求項9】
前記セラミック充填剤成分の含有量は、前記誘電体コーティングの総体積に対して、少なくとも約30体積%かつ約57体積%以下である、請求項1に記載の銅張積層板。
【請求項10】
前記第1の充填剤材料の含有量は、前記第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して、少なくとも約80体積%かつ約100体積%以下である、請求項1に記載の銅張積層板。
【請求項11】
前記誘電体コーティングは、約3.5以下の散逸率(5GHz、20%RH)を含む、請求項1に記載の銅張積層板。
【請求項12】
銅張積層板を含むプリント回路基板であって、前記銅張積層板は、
銅箔層と、前記銅箔層を覆う誘電体基板と、を含み、前記誘電体基板は、
第1のフルオロポリマー系接着剤層と、前記フルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層と、前記ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層と、を含み、
前記第1の充填ポリマー層は、第1の樹脂マトリックス成分と、第1のセラミック充填剤成分とを含み、前記第1のセラミック充填剤成分は、第1の充填剤材料を含み、前記第1の充填剤材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、プリント回路基板。
【請求項13】
前記第1のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、請求項12に記載のプリント回路基板。
【請求項14】
前記第1のセラミック充填剤成分の前記シリカ充填剤材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を含み、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、前記シリカ充填剤材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、前記第1の充填剤材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、前記第1の充填剤材料のD50粒径分布測定値に等しい、請求項12に記載のプリント回路基板。
【請求項15】
誘電体基板を形成する方法であって、前記方法は、
第1のフルオロポリマー系接着剤層を提供することと、
前記第1のフルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層を提供することと、
第1の樹脂マトリックス前駆体成分と第1のセラミック充填剤前駆体成分とを組み合わせて、形成混合物を形成することと、
前記形成混合物を、前記ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層に形成することと、を含み、前記第1のセラミック充填剤前駆体成分は、第1の充填剤前駆体材料を含み、前記第1の充填剤前駆体材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、誘電体基板及びその形成方法に関する。具体的には、本開示は、銅張積層板構造にて使用するための誘電体基板及びその形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
銅張積層板(Copper-clad laminate、CCL)は、導電性銅箔の2つの層の上に又はそれらの間に積層された誘電体材料を含む。その後の作業が、そのようなCCLをプリント回路基板(printed circuit board、PCB)に変換する。PCBを形成するために使用される場合、導電性銅箔は選択的にエッチングされてスルーホールを有する回路が形成され、スルーホールは、層間に穿孔され金属化、すなわちめっきされて、多層PCB内の層間に導電性を確立する。したがって、CCLは優れた熱機械的安定性を呈しなければならない。PCBはまた、製造作業中に、例えばはんだ付け、並びに使用中に、過度に高い温度に日常的に曝される。その結果、PCBは、変形することなく200℃を超える連続的な温度で機能しなければならず、水分吸収に抵抗しながら非常に大きな温度変動に耐えなければならない。CCLの誘電体層は、導電層間のスペーサとして機能し、導電性を遮断することによって電気信号損失及びクロストークを最小限に抑えることができる。誘電体層の誘電定数(誘電率)が低いほど、層を通る電気信号の速度は速くなる。したがって、温度及び周波数、並びに材料の分極率に依存する低い散逸率が、高周波用途にとって非常に重要である。それに応じて、PCB及び他の高周波用途で使用することができる改善された誘電体材料及び誘電体層が望まれる。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様によれば、誘電体基板は、第1のフルオロポリマー系接着剤層と、フルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層と、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層と、を含むことができる。第1の充填ポリマー層は、樹脂マトリックス成分と、第1のセラミック充填剤成分と、を含むことができる。第1のセラミック充填剤成分は、第1の充填剤材料を含むことができる。第1の充填剤材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に有することができる。
【0004】
別の態様によれば、銅張積層板は、銅箔層と、銅箔層を覆う誘電体基板とを含んでもよい。誘電体基板は、第1のフルオロポリマー系接着剤層と、フルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層と、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層と、を含むことができる。第1の充填ポリマー層は、樹脂マトリックス成分と、第1のセラミック充填剤成分と、を含むことができる。第1のセラミック充填剤成分は、第1の充填剤材料を含むことができる。第1の充填剤材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に有することができる。
【0005】
更に別の態様によれば、プリント回路基板は、銅箔層と、銅箔層を覆う誘電体基板と、を含むことができる。誘電体基板は、第1のフルオロポリマー系接着剤層と、フルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層と、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層と、を含むことができる。第1の充填ポリマー層は、樹脂マトリックス成分と、第1のセラミック充填剤成分と、を含むことができる。第1のセラミック充填剤成分は、第1の充填剤材料を含むことができる。第1の充填剤材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に有することができる。
【0006】
別の態様によれば、誘電体基板を形成する方法は、第1のフルオロポリマー系接着剤層を提供することと、第1のフルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層を提供することと、第1の樹脂マトリックス前駆体成分と第1のセラミック充填剤前駆体成分とを組み合わせて、第1の形成混合物を形成することと、第1の形成混合物を、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層に形成することと、を含むことができる。第1のセラミック充填剤前駆体成分は、第1の充填剤前駆体材料を含むことができる。第1の充填剤前駆体材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に有することができる。
【0007】
更に別の態様によれば、銅張積層板を形成する方法は、銅箔を提供することと、銅箔を覆う誘電体層を形成することと、を含むことができる。誘電体層を形成することは、第1のフルオロポリマー系接着剤層を提供することと、第1のフルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層を提供することと、第1の樹脂マトリックス前駆体成分と第1のセラミック充填剤前駆体成分とを組み合わせて第1の形成混合物を形成することと、第1の形成混合物を、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層に形成することと、を含むことができる。第1のセラミック充填剤前駆体成分は、第1の充填剤材料を含むことができる。第1の充填剤前駆体材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に有することができる。
【0008】
更に別の態様によれば、プリント回路基板を形成する方法は、銅箔を提供することと、銅箔を覆う誘電体層を形成することと、を含むことができる。誘電体層を形成することは、第1のフルオロポリマー系接着剤層を提供することと、第1のフルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層を提供することと、第1の樹脂マトリックス前駆体成分と第1のセラミック充填剤前駆体成分とを組み合わせて第1の形成混合物を形成することと、第1の形成混合物を、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層に形成することと、を含むことができる。第1のセラミック充填剤前駆体成分は、第1の充填剤材料を含むことができる。第1の充填剤前駆体材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態は、例として示されており、添付の図面に限定されない。
図1】本明細書に記載される実施形態による、誘電体層の形成方法を示す図を含む。
図2a】本明細書に記載の実施形態に従って形成された誘電体層の構成を示す図である。
図2b】本明細書に記載の実施形態に従って形成された誘電体層の構成を示す図である。
図3】本明細書に記載される実施形態による、銅張積層板の形成方法を示す図を含む。
図4a】本明細書に記載の実施形態に従って形成された銅張積層板の構成を示す図である。
図4b】本明細書に記載の実施形態に従って形成された銅張積層板の構成を示す図である。
図5】本明細書に記載される実施形態による、プリント回路基板の形成方法を示す図を含む。
図6a】本明細書に記載の実施形態に従って形成されたプリント回路基板の構成を示す図である。
図6b】本明細書に記載の実施形態に従って形成されたプリント回路基板の構成を示す図である。
【0010】
当業者は、図中の要素が簡略化及び明瞭化を目的として例解されており、必ずしも縮尺どおりに描画されていないことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の考察は、教示の特定の実施態様及び実施形態に焦点を当てている。詳細な説明は、特定の実施形態を説明するのを助けるために提供されており、本開示又は教示の範囲又は適用性に関する限定として解釈されるべきではない。本明細書で提供される本開示及び教示に基づいて、他の実施形態を使用することができることが理解されるであろう。
【0012】
「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を網羅することを意図している。例えば、特徴のリストを含む方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されるものではないが、明示的に列挙されていない他の特徴、又はそのような方法、物品、若しくは装置に固有の他の特徴を含み得る。更に、矛盾する記載がない限り、「又は」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すのではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0013】
また、「1つの(a)」又は「1つの(an)」の使用は、本明細書に記載の要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、そうでないことを意味することが明らかでない限り、1つ、少なくとも1つ、又は単数形が複数形も含むものとして、又はその逆として理解されるべきである。例えば、単一の物品が本明細書に記載されている場合、単一の物品の代わりに2つ以上の物品を使用することができる。同様に、2つ以上の物品が本明細書に記載されている場合、その2つ以上の物品を単一の物品に置き換えることができる。
【0014】
本明細書に記載されている実施形態は、概して、第1のフルオロポリマー系接着剤層と、フルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層と、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層と、を含み得る誘電体基板を対象としており、第1の充填ポリマー層は、第1の樹脂マトリックス成分と、第1のセラミック充填剤成分と、を含むことができる。
【0015】
最初に誘電体基板を形成する方法を参照すると、図1は、本明細書に記載される実施形態による、誘電体基板を形成するための形成方法100を示す図を含む。特定の実施形態によれば、形成方法100は、第1のフルオロポリマー系接着剤層を提供する第1のステップ110と、第1のフルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層を提供する第2のステップ120と、第1の樹脂マトリックス前駆体成分と第1のセラミック充填剤前駆体成分とを組み合わせて、第1の形成混合物を形成する第3のステップ130と、第1の形成混合物を、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層に形成する第4のステップ140と、を含むことができる。
【0016】
更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層は、特定の平均厚さを有し得る。例えば、第1のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートル、例えば、少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は更には少なくとも約3.0マイクロメートルであり得る。更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層の平均厚さは、約7マイクロメートル以下、例えば、約6.5以下、又は約6.0以下、又は約5.5以下、又は約5.0以下、約4.9マイクロメートル以下、又は約4.8マイクロメートル以下、又は約4.7マイクロメートル以下、又は約4.6マイクロメートル以下、又は約4.5マイクロメートル以下、又は約4.4マイクロメートル以下、又は約4.3マイクロメートル以下、又は約4.2マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.0マイクロメートル以下、又は約3.9マイクロメートル以下、又は約3.8マイクロメートル以下、又は約3.7マイクロメートル以下、又は約3.6マイクロメートル以下、又は更には約3.5マイクロメートル以下であってもよい。第1のフルオロポリマー系接着剤層の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1のフルオロポリマー系接着剤層の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0017】
更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層は、特定の材料を含み得る。例えば、第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene、PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(modified polytetrafluoroethylene、mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(fluorinated ethylene-propylene、FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(perfluoroalkoxy polymer resin、PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(modified perfluoroalkoxy polymer resin、mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含んでもよいが、これらに限定されない。更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成されてもよい。
【0018】
特定の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、形成方法100によって形成された誘電体基板の性能を向上させ得る特定の特性を有し得る第1の充填剤前駆体材料を含むことができる。
【0019】
特定の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布を有してもよい。本明細書に記載される実施形態の目的で、材料の粒径分布、例えば、第1の充填剤前駆体材料の粒径分布は、粒径分布D値、D10、D50及びD90の任意の組み合わせを使用して記載できる。粒径分布からのD10値は、粒子の10%がその値よりも小さく、粒子の90%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD50値は、粒子の50%がその値よりも小さく、粒子の50%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD90値は、粒子の90%がその値よりも小さく、粒子の10%がその値よりも大きい粒径値として定義される。本明細書に記載される実施形態の目的で、特定の材料の粒径測定は、レーザー回折分光法を使用して行われる。
【0020】
特定の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布D10値を有してもよい。例えば、例えば、第1の充填剤前駆体材料のD10は、少なくとも約0.2マイクロメートル、例えば、少なくとも約0.3マイクロメートル、又は少なくとも約0.4マイクロメートル、又は少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約0.6マイクロメートル、又は少なくとも約0.7マイクロメートル、又は少なくとも約0.8マイクロメートル、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約1.2マイクロメートル、であってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料のD10は、約1.6マイクロメートル以下、例えば、約1.5マイクロメートル以下、又は更には約1.4マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤前駆体材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0021】
他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布D50値を有してもよい。例えば、第1の充填剤前駆体材料のD50は、少なくとも約0.6、又は少なくとも約0.7、又は少なくとも約0.8、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は少なくとも約1.2マイクロメートル、又は少なくとも約1.3マイクロメートル、又は少なくとも約1.4マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.2マイクロメートルなどの、少なくとも約0.5マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料のD50は、約2.7マイクロメートル以下、例えば、約2.6マイクロメートル以下、又は約2.5マイクロメートル以下、又は更には約2.4マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤前駆体材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0022】
他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布D90値を有してもよい。例えば、第1の充填剤前駆体材料のD90は、少なくとも約0.9、又は少なくとも約1.0、又は少なくとも約1.1、又は少なくとも約1.2、又は少なくとも約1.3、又は少なくとも約1.4、又は少なくとも約1.5、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は少なくとも約2.2マイクロメートル、又は少なくとも約2.3マイクロメートル、又は少なくとも約2.4マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.6マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.7マイクロメートルなどの、少なくとも約0.8マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料のD90は、約8.0マイクロメートル以下、例えば、約7.5マイクロメートル以下、又は約7.0マイクロメートル以下、又は約6.5マイクロメートル以下、又は約6.0マイクロメートル以下、又は約5.5マイクロメートル以下、又は約5.4マイクロメートル以下、又は約5.3マイクロメートル以下、又は約5.2マイクロメートル以下、又は更には約5.1マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤前駆体材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0023】
更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、レーザー回折分光法を使用して測定される特定の平均粒径を有してもよい。例えば、第1の充填剤前駆体材料の平均粒径は、約10マイクロメートル以下、例えば、約9マイクロメートル以下、又は約8マイクロメートル以下、又は約7マイクロメートル以下、又は約6マイクロメートル以下、又は約5マイクロメートル以下、又は約4マイクロメートル以下、又は約3マイクロメートル以下、又は更には約2マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤前駆体材料の平均粒径は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料の平均粒径は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0024】
更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、特定の粒径分布スパン(particular particle size distribution span、PSDS)を有するものとして説明することができ、第1の充填剤前駆体材料のPSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第1の充填剤前駆体材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第1の充填剤前駆体材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第1の充填剤前駆体材料のD50粒径分布測定値に等しい。例えば、第1の充填剤前駆体材料のPSDSは、約5以下、例えば、約4.5以下、又は約4.0以下、又は約3.5以下、又は約3.0以下、又は更には約2.5以下であってもよい。第1の充填剤前駆体材料のPSDSは、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料のPSDSは、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0025】
更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、Brunauer-Emmett-Teller(BET)表面積分析法(窒素吸着)を使用して測定される特定の平均表面積を有するものとして説明することができる。例えば、第1の充填剤前駆体材料は、約10m/g以下、例えば、約7.9m/g以下、又は約7.5m/g以下、又は約7.0m/g以下、又は約6.5m/g以下、又は約6.0m/g以下、又は約5.5m/g以下、又は約5.0m/g以下、又は約4.5m/g以下、又は約4.0m/g以下、又は更には約3.5m/g以下の平均表面積を有してもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、少なくとも約1.2m/g、例えば、少なくとも約2.2m/gの平均表面積を有してもよい。第1の充填剤前駆体材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0026】
他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、特定の材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物を含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物から構成されてもよい。他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料はシリカを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、シリカから構成されてもよい。
【0027】
更に他の実施形態によれば、第1の形成混合物は、特定の含有量の第1のセラミック充填剤前駆体成分を含むことができる。例えば、第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第1の形成混合物の総体積に対して、少なくとも約31体積%、又は少なくとも約32体積%、又は少なくとも約33体積%、又は少なくとも約34体積%、又は少なくとも約35体積%、又は少なくとも約36体積%、又は少なくとも約37体積%、又は少なくとも約38体積%、又は少なくとも約39体積%、又は少なくとも約40体積%、又は少なくとも約41体積%、又は少なくとも約42体積%、又は少なくとも約43体積%、又は少なくとも約44体積%、又は少なくとも約45体積%、又は少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は更には少なくとも約54体積%などの、少なくとも約30体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第1の形成混合物の総体積に対して、約56体積%以下、又は更には約55体積%以下などの、約57体積%以下であってもよい。第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0028】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、特定の含有量の第1の充填剤前駆体材料を含むことができる。例えば、第1の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、少なくとも約81体積%、又は少なくとも約82体積%、又は少なくとも約83体積%、又は少なくとも約84体積%、又は少なくとも約85体積%、又は少なくとも約86体積%、又は少なくとも約87体積%、又は少なくとも約88体積%、又は少なくとも約89体積%、又は更には少なくとも約90体積%などの、少なくとも約80体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、約99体積%以下、又は約98体積%以下、又は約97体積%以下、又は約96体積%以下、又は約95体積%以下、又は約94体積%以下、又は約93体積%以下、又は更には約92体積%以下などの、約100体積%以下であってもよい。第1の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0029】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、第2の充填剤前駆体材料を含んでもよい。
【0030】
更に他の実施形態によれば、第2の充填剤前駆体材料は、特定の材料を含んでもよい。例えば、第2の充填剤前駆体材料は、高誘電率セラミック材料、例えば、少なくとも約14の誘電率を有するセラミック材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第2の充填剤前駆体材料は、高誘電率セラミック材料、例えば、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0031】
更に他の実施形態によれば、第2の充填剤前駆体材料は、TiOを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第2の充填剤前駆体材料は、TiOから構成されてもよい。
【0032】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、特定の含有量の第2の充填剤前駆体材料を含んでもよい。例えば、第2の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、少なくとも約2体積%、又は少なくとも約3体積%、又は少なくとも約4体積%、又は少なくとも約5体積%、又は少なくとも約6体積%、又は少なくとも約7体積%、又は少なくとも約8体積%、又は少なくとも約9体積%、又は少なくとも約10体積%などの、少なくとも約1体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第2の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、約19体積%以下、又は約18体積%以下、又は約17体積%以下、又は約16体積%以下、又は約15体積%以下、又は約14体積%以下、又は約13体積%以下、又は約12体積%以下などの、約20体積%以下であってもよい。第2の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第2の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0033】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、特定の含有量の非晶質材料を含むことができる。例えば、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、少なくとも約98%、又は更には少なくとも約99%などの、少なくとも約97%の非晶質材料を含むことができる。非晶質材料の含有量は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。非晶質材料の内容物の含有量は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0034】
他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分は、特定の材料を含んでもよい。例えば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分は、ペルフルオロポリマーを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分は、ペルフルオロポリマーから構成されてもよい。
【0035】
更に他の実施形態によれば、第1の樹脂前駆体マトリックス成分のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(tetrafluoroethylene、TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(hexafluoropropylene、HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(tetrafluoroethylene、TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0036】
更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0037】
更に他の実施形態によれば、第1の形成混合物は、特定の含有量の第1の樹脂マトリックス前駆体成分を含んでもよい。例えば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、形成混合物の総体積に対して、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%などの、少なくとも約45体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第1の形成混合物の総体積に対して約63体積%以下、又は約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下である。第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0038】
更に他の実施形態によれば、第1の形成混合物は、特定の含有量のペルフルオロポリマーを含んでもよい。例えば、ペルフルオロポリマーの含有量は、形成混合物の総体積に対して、少なくとも約45体積%、例えば、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の形成混合物の総体積に対して、約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下などの、約63体積%以下であり得る。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0039】
更に他の実施形態によれば、第2のステップ120は、第2の樹脂マトリックス前駆体成分と第2のセラミック充填剤前駆体成分とを組み合わせて第2の形成混合物を形成することを更に含むことができる。第3のステップ130は、第2の形成混合物を、ポリイミド層の下を覆う第2の充填ポリマー層に形成するステップと、第2の充填ポリマー層の下を覆う第2のフルオロポリマー系接着剤層を提供するステップと、を更に含むことができる。
【0040】
更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層は、特定の平均厚さを有し得る。例えば、第2のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約少なくとも約0.2マイクロメートル、例えば、少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は更には少なくとも約3.0マイクロメートルであり得る。更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層の平均厚さは、約7マイクロメートル以下、例えば、約6.5以下、又は約6.0以下、又は約5.5以下、又は約5.0以下、約4.9マイクロメートル以下、又は約4.8マイクロメートル以下、又は約4.7マイクロメートル以下、又は約4.6マイクロメートル以下、又は約4.5マイクロメートル以下、又は約4.4マイクロメートル以下、又は約4.3マイクロメートル以下、又は約4.2マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.0マイクロメートル以下、又は約3.9マイクロメートル以下、又は約3.8マイクロメートル以下、又は約3.7マイクロメートル以下、又は約3.6マイクロメートル以下、又は更には約3.5マイクロメートル以下であってもよい。第2のフルオロポリマー系接着剤層の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第2のフルオロポリマー系接着剤層の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0041】
更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層207は、特定の材料を含み得る。例えば、第2のフルオロポリマー系接着剤層207は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層207は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成されてもよい。
【0042】
特定の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、形成方法100によって形成される誘電体基板の性能を改善することができる特定の特性を有し得る第3の充填剤前駆体材料を含むことができる。
【0043】
特定の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布を有してもよい。本明細書に記載されている実施形態の目的のために、材料の粒径分布、例えば、第3の充填剤前駆体材料の粒径分布は、粒径分布D値D10、D50及びD90の任意の組み合わせを使用して記述され得る。粒径分布からのD10値は、粒子の10%がその値よりも小さく、粒子の90%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD50値は、粒子の50%がその値よりも小さく、粒子の50%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD90値は、粒子の90%がその値よりも小さく、粒子の10%がその値よりも大きい粒径値として定義される。本明細書に記載される実施形態の目的で、特定の材料の粒径測定は、レーザー回折分光法を使用して行われる。
【0044】
特定の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布D10値を有してもよい。例えば、第3の充填剤前駆体材料のD10値は、少なくとも約0.3マイクロメートル、又は少なくとも約0.4マイクロメートル、又は少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約0.6マイクロメートル、又は少なくとも約0.7マイクロメートル、又は少なくとも約0.8マイクロメートル、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約1.2マイクロメートルなどの、少なくとも約0.2マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料のD10は、約1.5マイクロメートル以下、又は更には約1.4マイクロメートル以下などの、約1.6マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤前駆体材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第3の充填剤前駆体材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0045】
他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布D50値を有してもよい。例えば、第3の充填剤前駆体材料のD50は、少なくとも約0.6マイクロメートル、又は少なくとも約0.7マイクロメートル、又は少なくとも約0.8マイクロメートル、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は少なくとも約1.2マイクロメートル、又は少なくとも約1.3マイクロメートル、又は少なくとも約1.4マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.2マイクロメートルなどの、少なくとも約0.5マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料のD50は、約2.6マイクロメートル以下、又は約2.5マイクロメートル以下、又は更には約2.4マイクロメートル以下などの、約2.7マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤前駆体材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第3の充填剤前駆体材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0046】
他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布D90値を有してもよい。例えば、第3の充填剤前駆体材料のD90は、少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0、又は少なくとも約1.1、又は少なくとも約1.2、又は少なくとも約1.3、又は少なくとも約1.4、又は少なくとも約1.5、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は少なくとも約2.2マイクロメートル、又は少なくとも約2.3マイクロメートル、又は少なくとも約2.4マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.6マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.7マイクロメートルなどの、少なくとも約0.8マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料のD90は、約7.5マイクロメートル以下、又は約7.0マイクロメートル以下、又は約6.5マイクロメートル以下、又は約6.0マイクロメートル以下、又は約5.5マイクロメートル以下、又は約5.4マイクロメートル以下、又は約5.3マイクロメートル以下、又は約5.2マイクロメートル以下、又は更には約5.1マイクロメートル以下などの、約8.0マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤前駆体材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤前駆体材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0047】
更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、レーザー回折分光法を使用して測定される特定の平均粒径を有してもよい。例えば、第3の充填剤前駆体材料の平均粒径は、約9マイクロメートル以下、又は約8マイクロメートル以下、又は約7マイクロメートル以下、又は約6マイクロメートル以下、又は約5マイクロメートル以下、又は約4マイクロメートル以下、又は約3マイクロメートル以下、又は更には約2マイクロメートル以下などの、約10マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤前駆体材料の平均粒径は、上記の値のいずれかのうちの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤前駆体材料の平均粒径は、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0048】
更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、特定の粒径分布スパン(PSDS)を有するものとして説明することができ、第3の充填剤前駆体材料のPSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第3の充填剤前駆体材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第3の充填剤前駆体材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第3の充填剤前駆体材料のD50粒径分布測定値に等しい。例えば、第3の充填剤前駆体材料のPSDSは、約4.5以下、又は約4.0以下、又は約3.5以下、又は約3.0以下、又は更には約2.5以下などの、約5以下であってもよい。第3の充填剤前駆体材料のPSDSは、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤前駆体材料のPSDSは、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されよう。
【0049】
更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、Brunauer-Emmett-Teller(BET)表面積分析(窒素吸着)を使用して測定される特定の平均表面積を有するものとして記述され得る。例えば、第3の充填剤前駆体材料は、約7.9m/g以下、又は約7.5m/g以下、又は約7.0m/g以下、又は約6.5m/g以下、又は約6.0m/g以下、又は約5.5m/g以下、又は約5.0m/g以下、又は約4.5m/g以下、又は約4.0m/g以下、又は更には約3.5m/g以下などの、約10m/g以下の平均表面積を有してもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、少なくとも約2.4m/gなどの、少なくとも約1.2m/gの平均表面積を有してもよい。第3の充填剤前駆体材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤前駆体材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0050】
他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、特定の材料を含み得る。特定の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物を含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物から構成されてもよい。他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、シリカを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、シリカから構成されてもよい。
【0051】
更に他の実施形態によれば、第2の形成混合物は、特定の含有量の第2のセラミック充填剤前駆体成分を含むことができる。例えば、第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第2の形成混合物の総体積に対して、少なくとも約31体積%、又は少なくとも約32体積%、又は少なくとも約33体積%、又は少なくとも約34体積%、又は少なくとも約35体積%、又は少なくとも約36体積%、又は少なくとも約37体積%、又は少なくとも約38体積%、又は少なくとも約39体積%、又は少なくとも約40体積%、又は少なくとも約41体積%、又は少なくとも約42体積%、又は少なくとも約43体積%、又は少なくとも約44体積%、又は少なくとも約45体積%、又は少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は更には少なくとも約54体積%などの、少なくとも約30体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第2の形成混合物の総体積に対して、約56体積%以下、又は更には約55体積%以下などの、約57体積%以下であってもよい。第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0052】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、特定の含有量の第3の充填剤前駆体材料を含むことができる。例えば、第3の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、少なくとも約81体積%、又は少なくとも約82体積%、又は少なくとも約83体積%、又は少なくとも約84体積%、又は少なくとも約85体積%、又は少なくとも約86体積%、又は少なくとも約87体積%、又は少なくとも約88体積%、又は少なくとも約89体積%、又は更には少なくとも約90体積%などの、少なくとも約80体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、約99体積%以下、又は約98体積%以下、又は約97体積%以下、又は約96体積%以下、又は約95体積%以下、又は約94体積%以下、又は約93体積%以下、又は更には約92体積%以下などの、約100体積%以下であってもよい。第3の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0053】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、第4の充填剤前駆体材料を含んでもよい。
【0054】
更に他の実施形態によれば、第4の充填剤前駆体材料は、特定の材料を含み得る。例えば、第4の充填剤前駆体材料は、少なくとも約14の誘電率を有するセラミック材料などの高誘電率セラミック材料を含むことができる。特定の実施形態によれば、第4の充填剤前駆体材料は、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせなどの任意の高誘電率セラミック材料を含むことができる。
【0055】
更に他の実施形態によれば、第4の充填剤前駆体材料は、TiOを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第4の充填剤前駆体材料は、TiOから構成されてもよい。
【0056】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、特定の含有量の第4の充填剤前駆体材料を含むことができる。例えば、第4の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、少なくとも約2体積%、又は少なくとも約3体積%、又は少なくとも約4体積%、又は少なくとも約5体積%、又は少なくとも約6体積%、又は少なくとも約7体積%、又は少なくとも約8体積%、又は少なくとも約9体積%、又は少なくとも約10体積%などの、少なくとも約1体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第4の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、約19体積%以下、又は約18体積%以下、又は約17体積%以下、又は約16体積%以下、又は約15体積%以下、又は約14体積%以下、又は約13体積%以下、又は約12体積%以下などの、約20体積%以下であってもよい。第4の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第4の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0057】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、特定の含有量の非晶質材料を含むことができる。例えば、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、少なくとも約98%、又は更には少なくとも約99%などの、少なくとも約97%の非晶質材料を含むことができる。非晶質材料の含有量は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。非晶質材料の内容物の含有量は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0058】
他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分は、特定の材料を含んでもよい。例えば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分は、ペルフルオロポリマーを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分は、ペルフルオロポリマーから構成されてもよい。
【0059】
更に他の実施形態によれば、第1の樹脂前駆体マトリックス成分のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0060】
更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0061】
更に他の実施形態によれば、第2の形成混合物は、特定の含有量の第2の樹脂マトリックス前駆体成分を含むことができる。例えば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、形成混合物の総体積に対して、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%などの、少なくとも約45体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第2の形成混合物の総体積に対して約63体積%以下、又は約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下である。第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0062】
更に他の実施形態によれば、第2の形成混合物は、特定の含有量のペルフルオロポリマーを含んでもよい。例えば、ペルフルオロポリマーの含有量は、形成混合物の総体積に対して、少なくとも約45体積%、例えば、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の形成混合物の総体積に対して、約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下などの、約63体積%以下であってもよい。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0063】
次に、形成方法100に従って形成された誘電体基板の実施形態を参照すると、図2aは、誘電体基板200の図を含む。図2aに示したように、誘電体基板200は、第1のフルオロポリマー系接着剤層203と、ポリイミド層202と、ポリイミド層202の上を覆う第1の充填ポリマー層204と、を含むことができる。図2aに示したように、第1の充填ポリマー層204は、第1の樹脂マトリックス成分210及び第1のセラミック充填剤成分220を含むことができる。
【0064】
更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層203は、特定の平均厚さを有し得る。例えば、第1のフルオロポリマー系接着剤層203は、少なくとも約0.2マイクロメートル、例えば、少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は更には少なくとも約3.0マイクロメートルであり得る。更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層203の平均厚さは、約7マイクロメートル以下、例えば、約6.5以下、又は約6.0以下、又は約5.5以下、又は約5.0以下、約4.9マイクロメートル以下、又は約4.8マイクロメートル以下、又は約4.7マイクロメートル以下、又は約4.6マイクロメートル以下、又は約4.5マイクロメートル以下、又は約4.4マイクロメートル以下、又は約4.3マイクロメートル以下、又は約4.2マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.0マイクロメートル以下、又は約3.9マイクロメートル以下、又は約3.8マイクロメートル以下、又は約3.7マイクロメートル以下、又は約3.6マイクロメートル以下、又は更には約3.5マイクロメートル以下であってもよい。第1のフルオロポリマー系接着剤層203の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1のフルオロポリマー系接着剤層203の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0065】
更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層203は、特定の材料を含み得る。例えば、第1のフルオロポリマー系接着剤層203は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層203は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成されてもよい。
【0066】
特定の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220は、誘電体基板200の性能を改善することができる特定の特性を有し得る第1の充填剤材料を含むことができる。
【0067】
特定の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220の第1の充填剤材料は、特定のサイズ分布を有することができる。本明細書に記載される実施形態の目的で、材料の粒径分布、例えば、第1の充填剤材料の粒径分布は、粒径分布D値、D10、D50及びD90の任意の組み合わせを使用して記載できる。粒径分布からのD10値は、粒子の10%がその値よりも小さく、粒子の90%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD50値は、粒子の50%がその値よりも小さく、粒子の50%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD90値は、粒子の90%がその値よりも小さく、粒子の10%がその値よりも大きい粒径値として定義される。本明細書に記載される実施形態の目的で、特定の材料の粒径測定は、レーザー回折分光法を使用して行われる。
【0068】
特定の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220の第1の充填剤材料は、特定のサイズ分布D10値を有することができる。例えば、第1の充填剤材料のD10は、少なくとも約0.3マイクロメートル、又は少なくとも約0.4マイクロメートル、又は少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約0.6マイクロメートル、又は少なくとも約0.7マイクロメートル、又は少なくとも約0.8マイクロメートル、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約1.2マイクロメートルなどの、少なくとも約0.2マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料のD10は、約1.6マイクロメートル以下、例えば、約1.5マイクロメートル以下、又は更には約1.4マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0069】
他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220の第1の充填剤材料は、特定のサイズ分布D50値を有してもよい。例えば、第1の充填剤材料のD50は、少なくとも約0.6マイクロメートル、又は少なくとも約0.7マイクロメートル、又は少なくとも約0.8マイクロメートル、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は少なくとも約1.2マイクロメートル、又は少なくとも約1.3マイクロメートル、又は少なくとも約1.4マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.2マイクロメートルなどの、少なくとも約0.5マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料のD50は、約2.7マイクロメートル以下、例えば、約2.6マイクロメートル以下、又は約2.5マイクロメートル以下、又は更には約2.4以下であってもよい。第1の充填剤材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0070】
他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220の第1の充填剤材料は、特定のサイズ分布D90値を有してもよい。例えば、第1の充填剤材料のD90は、少なくとも約0.9、又は少なくとも約1.0、又は少なくとも約1.1、又は少なくとも約1.2、又は少なくとも約1.3、又は少なくとも約1.4、又は少なくとも約1.5、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は少なくとも約2.2マイクロメートル、又は少なくとも約2.3マイクロメートル、又は少なくとも約2.4マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.6マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.7マイクロメートルなどの、少なくとも約0.8マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料のD90は、約8.0マイクロメートル以下、例えば、約7.5マイクロメートル以下、又は約7.0マイクロメートル以下、又は約6.5マイクロメートル以下、又は約6.0マイクロメートル以下、又は約5.5マイクロメートル以下、又は約5.4マイクロメートル以下、又は約5.3マイクロメートル以下、又は約5.2マイクロメートル以下、又は更には約5.1マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0071】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220の第1の充填剤材料は、レーザー回折分光法によって測定される特定の平均粒径を有してもよい。例えば、第1の充填剤材料の平均粒径は、約10マイクロメートル以下、例えば、約9マイクロメートル以下、又は約8マイクロメートル以下、又は約7マイクロメートル以下、又は約6マイクロメートル以下、又は約5マイクロメートル以下、又は約4マイクロメートル以下、又は約3マイクロメートル以下、又は更には約2マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤材料の平均粒径は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料の平均粒径は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0072】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220の第1の充填剤材料は、特定の粒径分布スパン(PSDS)を有するものとして説明することができ、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第1の充填剤材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第1の充填剤材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第1の充填剤材料のD50粒径分布測定値に等しい。例えば、第1の充填剤材料のPSDSは、約5以下、例えば、約4.5以下、又は約4.0以下、又は約3.5以下、又は約3.0以下、又は更には約2.5以下であってもよい。第1の充填剤材料のPSDSは、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料のPSDSは、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0073】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220の第1の充填剤材料は、Brunauer-Emmett-Teller(BET)表面積分析(窒素吸着)を使用して測定される特定の平均表面積を有するものとして説明され得る。例えば、第1の充填剤材料は、約10m/g以下、例えば、約7.9m/g以下、又は約7.5m/g以下、又は約7.0m/g以下、又は約6.5m/g以下、又は約6.0m/g以下、又は約5.5m/g以下、又は約5.0m/g以下、又は約4.5m/g以下、又は約4.0m/g以下、又は更には約3.5m/g以下の平均表面積を有してもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料は、少なくとも約1.2m/g、例えば、少なくとも約2.4m/gの平均表面積を有してもよい。第1の充填剤材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0074】
他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220の第1の充填剤材料は、特定の材料を含むことができる。特定の実施形態によれば、第1の充填剤材料は、シリカ系化合物を含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料は、シリカ系化合物から構成されてもよい。他の実施形態によれば、第1の充填剤材料はシリカを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料は、シリカから構成されてもよい。
【0075】
更に他の実施形態によれば、第1の充填ポリマー層204は、特定の含有量の第1のセラミック充填剤成分220を含むことができる。例えば、セラミック充填剤成分220の含有量は、第1の充填ポリマー層204の総体積に対して、少なくとも約31体積%、又は少なくとも約32体積%、又は少なくとも約33体積%、又は少なくとも約34体積%、又は少なくとも約35体積%、又は少なくとも約36体積%、又は少なくとも約37体積%、又は少なくとも約38体積%、又は少なくとも約39体積%、又は少なくとも約40体積%、又は少なくとも約41体積%、又は少なくとも約42体積%、又は少なくとも約43体積%、又は少なくとも約44体積%、又は少なくとも約45体積%、又は少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は更には少なくとも約54体積%などの、少なくとも約30体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、セラミック充填剤成分220の含有量は、第1の充填ポリマー層204の総体積に対して、約56体積%以下、又は更には約55体積%以下などの、約57体積%以下であってもよい。セラミック充填剤成分220の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。セラミック充填剤成分220の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0076】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220は、特定の含有量の第1の充填剤材料を含むことができる。例えば、第1の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分220の総体積に対して、少なくとも約80体積%、例えば、少なくとも約81体積%、又は少なくとも約82体積%、又は少なくとも約83体積%、又は少なくとも約84体積%、又は少なくとも約85体積%、又は少なくとも約86体積%、又は少なくとも約87体積%、又は少なくとも約88体積%、又は少なくとも約89体積%、又は更には少なくとも約90体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分220の総体積に対して、約100体積%以下、例えば、約99体積%以下、又は約98体積%以下、又は約97体積%以下、又は約96体積%以下、又は約95体積%以下、又は約94体積%以下、又は約93体積%以下、又は更には約92体積%以下であってもよい。第1の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0077】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220は、第2の充填剤材料を含むことができる。
【0078】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220の第2の充填剤材料は、特定の材料を含むことができる。例えば、第2の充填剤材料は、高誘電率セラミック材料、例えば、少なくとも約14の誘電率を有するセラミック材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220の第2の充填剤材料は、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせなどの任意の高誘電率セラミック材料を含むことができる。
【0079】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220の第2の充填剤材料は、TiOを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第2の充填剤材料は、TiOから構成されてもよい。
【0080】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220は、特定の含有量の第2の充填剤材料を含むことができる。例えば、第2の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分220の総体積に対して、少なくとも約1体積%、例えば、少なくとも約2体積%、又は少なくとも約3体積%、又は少なくとも約4体積%、又は少なくとも約5体積%、又は少なくとも約6体積%、又は少なくとも約7体積%、又は少なくとも約8体積%、又は少なくとも約9体積%、又は更には少なくとも約10体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第2の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分220の総体積に対して、約20体積%以下、例えば、約19体積%以下、又は約18体積%以下、又は約17体積%以下、又は約16体積%以下、又は約15体積%以下、又は約14体積%以下、又は約13体積%以下、又は約12体積%以下であってもよい。第2の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第2の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0081】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分220は、特定の含有量の非晶質材料を含むことができる。例えば、第1のセラミック充填剤成分220は、少なくとも約97%、例えば、少なくとも約98%、又は更には少なくとも約99%の非晶質材料を含んでもよい。非晶質材料の含有量は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。非晶質材料の内容物の含有量は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0082】
他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分210は、特定の材料を含み得る。例えば、第1の樹脂マトリックス成分210は、ペルフルオロポリマーを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分210は、ペルフルオロポリマーから構成されてもよい。
【0083】
更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分210のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分210のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0084】
更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分210のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分210のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0085】
更に他の実施形態によれば、第1の充填ポリマー層204は、特定の含有量の第1の樹脂マトリックス成分210を含むことができる。例えば、第1の樹脂マトリックス成分210の含有量は、第1の充填ポリマー層204の総体積に対して、少なくとも約45体積%、例えば、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分210の含有量は、第1の充填ポリマー層204の総体積に対して約63体積%以下、又は約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下である。第1の樹脂マトリックス成分210の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の樹脂マトリックス成分210の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0086】
更に他の実施形態によれば、第1の充填ポリマー層204は、特定の含有量のペルフルオロポリマーを含んでもよい。例えば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層204の総体積に対して、少なくとも約45体積%、例えば、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層204の総体積に対して、約63体積%以下、例えば、約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下であり得る。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0087】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板200は、X線回折を使用して測定される特定の多孔率を有してもよい。例えば、基板200の多孔率は、約10体積%以下、例えば、約9体積%以下、又は約8体積%以下、又は約7体積%以下、又は約6体積%以下、又は更には約5体積%以下であってもよい。誘電体基板200の多孔率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板200の多孔率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0088】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板200は、特定の平均厚さを有してもよい。例えば、誘電体基板200の平均厚さは、少なくとも約10マイクロメートル、例えば、少なくとも約15マイクロメートル、又は少なくとも約20マイクロメートル、又は少なくとも約25マイクロメートル、又は少なくとも約30マイクロメートル、又は少なくとも約35マイクロメートル、又は少なくとも約40マイクロメートル、又は少なくとも約45マイクロメートル、又は少なくとも約50マイクロメートル、又は少なくとも約55マイクロメートル、又は少なくとも約60マイクロメートル、又は少なくとも約65マイクロメートル、又は少なくとも約70マイクロメートル、又は更には少なくとも約75マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、誘電体基板200の平均厚さは、約2000マイクロメートル以下、例えば、約1800マイクロメートル以下、約1600マイクロメートル以下、約1400マイクロメートル以下、約1200マイクロメートル以下、又は約1000マイクロメートル以下、又は約800マイクロメートル以下、又は約600マイクロメートル以下、又は約400マイクロメートル以下、又は約200マイクロメートル以下、又は約190マイクロメートル以下、又は約180マイクロメートル以下、又は約170マイクロメートル以下、又は約160マイクロメートル以下、又は約150マイクロメートル以下、又は約140マイクロメートル以下、又は約120マイクロメートル以下、又は更には約100マイクロメートル以下であってもよい。誘電体基板200の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板200の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0089】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板200は、20%RHにて5GHzの範囲で測定される特定の散逸率(dissipation factor、Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板200は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板200の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板200の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0090】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板200は、80%RHにて5GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板200は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板200の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板200の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0091】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板200は、20%RHにて10GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板200は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板200の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板200の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0092】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板200は、80%RHにて10GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板200は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板200の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板200の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0093】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板200は、20%RHにて28GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板200は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板200の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板200の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0094】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板200は、80%RHにて28GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板200は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板200の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板200の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0095】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板200は、20%RHにて39GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板200は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板200の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板200の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0096】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板200は、80%RHにて39GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板200は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板200の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板200の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0097】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板200は、20%RHにて76~81GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板200は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板200の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板200の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0098】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板200は、80%RHにて76~81GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板200は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板200の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板200の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0099】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板200は、IPC-TM-650 2.4.24 Rev.C Glass Transition Temperature and Z-Axis Thermal Expansion by TMAに従って測定される、特定の熱膨張係数を有してもよい。例えば、誘電体基板200は、約80ppm/℃以下の熱膨張係数を有してもよい。
【0100】
形成方法100に従って形成される誘電体基板の他の実施形態によれば、図2bは、誘電体基板201の図を含む。図2bに示したように、誘電体基板201は、第1のフルオロポリマー系接着剤層203と、ポリイミド層202と、ポリイミド層202の上を覆う第1の充填ポリマー層204と、ポリイミド層202の下を覆う第2の充填ポリマー層206と、第2の充填ポリマー層206の下を覆う第2のフルオロポリマー系接着剤層208と、を含むことができる。図2bに示したように、第2の充填ポリマー層206は、第2の樹脂マトリックス成分230及び第2のセラミック充填剤成分240を含むことができる。
【0101】
更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層208は、特定の平均厚さを有し得る。例えば、第2のフルオロポリマー系接着剤層208は、少なくとも約0.2マイクロメートル、例えば、少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は更には少なくとも約3.0マイクロメートルであり得る。更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層208の平均厚さは、約7マイクロメートル以下、例えば、約6.5以下、又は約6.0以下、又は約5.5以下、又は約5.0以下、約4.9以下、又は約4.8マイクロメートル以下、又は約4.7マイクロメートル以下、又は約4.6マイクロメートル以下、又は約4.5マイクロメートル以下、又は約4.4マイクロメートル以下、又は約4.3マイクロメートル以下、又は約4.2マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.0マイクロメートル以下、又は約3.9マイクロメートル以下、又は約3.8マイクロメートル以下、又は約3.7マイクロメートル以下、又は約3.6マイクロメートル以下、又は更には約3.5マイクロメートル以下であってもよい。第2のフルオロポリマー系接着剤層208の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第2のフルオロポリマー系接着剤層208の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0102】
更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層208は、特定の材料を含み得る。例えば、第2のフルオロポリマー系接着剤層208は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層208は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成されてもよい。
【0103】
特定の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240は、誘電体基板201の性能を改善することができる特定の特性を有し得る第3の充填剤材料を含むことができる。
【0104】
特定の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240の第3の充填剤材料は、特定のサイズ分布を有することができる。本明細書に記載されている実施形態の目的のために、材料の粒径分布、例えば、第3の充填剤材料の粒径分布は、粒径分布D値D10、D50及びD90の任意の組み合わせを使用して記述され得る。粒径分布からのD10値は、粒子の10%がその値よりも小さく、粒子の90%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD50値は、粒子の50%がその値よりも小さく、粒子の50%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD90値は、粒子の90%がその値よりも小さく、粒子の10%がその値よりも大きい粒径値として定義される。本明細書に記載される実施形態の目的で、特定の材料の粒径測定は、レーザー回折分光法を使用して行われる。
【0105】
特定の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240の第3の充填剤材料は、特定のサイズ分布D10値を有してもよい。例えば、第3の充填剤材料のD10は、少なくとも約0.3マイクロメートル、又は少なくとも約0.4マイクロメートル、又は少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約0.6マイクロメートル、又は少なくとも約0.7マイクロメートル、又は少なくとも約0.8マイクロメートル、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約1.2マイクロメートルなどの、少なくとも約0.2マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料のD10は、約1.5マイクロメートル以下、又は更には約1.4マイクロメートル以下などの、約1.6マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第3の充填剤材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0106】
他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240の第3の充填剤材料は、特定のサイズ分布D50値を有してもよい。例えば、第3の充填剤材料のD50は、少なくとも約0.6マイクロメートル、又は少なくとも約0.7マイクロメートル、又は少なくとも約0.8マイクロメートル、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は少なくとも約1.2マイクロメートル、又は少なくとも約1.3マイクロメートル、又は少なくとも約1.4マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.2マイクロメートルなどの、少なくとも約0.5マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料のD50は、約2.6マイクロメートル以下、又は約2.5マイクロメートル以下、又は更には約2.4マイクロメートル以下などの、約2.7マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第3の充填剤材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0107】
他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240の第3の充填剤材料は、特定のサイズ分布D90値を有してもよい。例えば、第3の充填剤材料のD90は、少なくとも約0.9、又は少なくとも約1.0、又は少なくとも約1.1、又は少なくとも約1.2、又は少なくとも約1.3、又は少なくとも約1.4、又は少なくとも約1.5、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は少なくとも約2.2マイクロメートル、又は少なくとも約2.3マイクロメートル、又は少なくとも約2.4マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.6マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.7マイクロメートルなどの、少なくとも約0.8マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料のD90は、約7.5マイクロメートル以下、又は約7.0マイクロメートル以下、又は約6.5マイクロメートル以下、又は約6.0マイクロメートル以下、又は約5.5マイクロメートル以下、又は約5.4マイクロメートル以下、又は約5.3マイクロメートル以下、又は約5.2マイクロメートル以下、又は更には約5.1マイクロメートル以下などの、約8.0マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0108】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240の第3の充填剤材料は、レーザー回折分光法に従って測定される特定の平均粒径を有してもよい。例えば、第3の充填剤材料の平均粒径は、約9マイクロメートル以下、又は約8マイクロメートル以下、又は約7マイクロメートル以下、又は約6マイクロメートル以下、又は約5マイクロメートル以下、又は約4マイクロメートル以下、又は約3マイクロメートル以下、又は更には約2マイクロメートル以下などの、約10マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤材料の平均粒径は、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤材料の平均粒径は、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0109】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240の第3の充填剤材料は、特定の粒径分布スパン(PSDS)を有するものとして説明することができ、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第3の充填剤材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第3の充填剤材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第3の充填剤材料のD50粒径分布測定値に等しい。例えば、第3の充填剤材料のPSDSは、約4.5以下、又は約4.0以下、又は約3.5以下、又は約3.0以下、又は更には約2.5以下などの、約5以下であってもよい。第3の充填剤材料のPSDSは、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤材料のPSDSは、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0110】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240の第3の充填剤材料は、Brunauer-Emmett-Teller(BET)表面積分析(窒素吸着)を使用して測定される特定の平均表面積を有するものとして説明することができる。例えば、第3の充填剤材料は、約9.9m/g以下、又は約9.5m/g以下、又は約9.0m/g以下、又は約8.5m/g以下、又は約8.0m/g以下、又は約7.5m/g以下、又は約7.0m/g以下、又は約6.5m/g以下、又は約6.0m/g以下、又は約5.5m/g以下、又は約5.0m/g以下、又は約4.5m/g以下、又は約4.0m/g以下、又は更には約3.5m/g以下などの、約10m/g以下の平均表面積を有してもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料は、少なくとも約2.4m/gなどの、少なくとも約1.2m/gの平均表面積を有してもよい。第3の充填剤材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0111】
他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240の第3の充填剤材料は、特定の材料を含むことができる。特定の実施形態によれば、第3の充填剤材料は、シリカ系化合物を含むことができる。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料は、シリカ系化合物から構成されてもよい。他の実施形態によれば、第3の充填剤材料は、シリカを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料は、シリカから構成されてもよい。
【0112】
更に他の実施形態によれば、第1の充填ポリマー層204は、特定の含有量の第2のセラミック充填剤成分240を含むことができる。例えば、第2のセラミック充填剤成分240の含有量は、第2のセラミック充填剤成分240の総体積に対して、少なくとも約31体積%、又は少なくとも約32体積%、又は少なくとも約33体積%、又は少なくとも約34体積%、又は少なくとも約35体積%、又は少なくとも約36体積%、又は少なくとも約37体積%、又は少なくとも約38体積%、又は少なくとも約39体積%、又は少なくとも約40体積%、又は少なくとも約41体積%、又は少なくとも約42体積%、又は少なくとも約43体積%、又は少なくとも約44体積%、又は少なくとも約45体積%、又は少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%又は少なくとも約52体積%又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%などの、少なくとも約30体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240の含有量は、第1の充填ポリマー層204の総体積に対して、約56体積%以下、又は更には約55体積%以下などの、約57体積%以下であってもよい。セラミック充填剤成分220の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。セラミック充填剤成分220の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0113】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240は、特定の含有量の第3の充填剤材料を含むことができる。例えば、第3の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分240の総体積に対して、少なくとも約80体積%、例えば、少なくとも約81体積%、又は少なくとも約82体積%、又は少なくとも約83体積%、又は少なくとも約84体積%、又は少なくとも約85体積%、又は少なくとも約86体積%、又は少なくとも約87体積%、又は少なくとも約88体積%、又は少なくとも約89体積%、又は更には少なくとも約90体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分240の総体積に対して、約100体積%以下、例えば、約99体積%以下、又は約98体積%以下、又は約97体積%以下、又は約96体積%以下、又は約95体積%以下、又は約94体積%以下、又は約93体積%以下、又は更には約92体積%以下であってもよい。第3の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0114】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240は、第4の充填剤材料を含むことができる。
【0115】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240の第4の充填剤材料は、特定の材料を含むことができる。例えば、第4の充填剤材料は、少なくとも約14の誘電率を有するセラミック材料などの高誘電率セラミック材料を含むことができる。特定の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240の第4の充填剤材料は、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせなどの任意の高誘電率セラミック材料を含むことができる。
【0116】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240の第4の充填剤材料は、TiOを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第4の充填剤材料は、TiOから構成されてもよい。
【0117】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240は、特定の含有量の第4の充填剤材料を含むことができる。例えば、第4の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分240の総体積に対して、少なくとも約1体積%、例えば、少なくとも約2体積%、又は少なくとも約3体積%、又は少なくとも約4体積%、又は少なくとも約5体積%、又は少なくとも約6体積%、又は少なくとも約7体積%、又は少なくとも約8体積%、又は少なくとも約9体積%、又は更には少なくとも約10体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第4の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分240の総体積に対して、約19体積%以下、又は約18体積%以下、又は約17体積%以下、又は約16体積%以下、又は約15体積%以下、又は約14体積%以下、又は約13体積%以下、又は約12体積%以下などの、約20体積%以下であってもよい。第4の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第4の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0118】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分240は、特定の含有量の非晶質材料を含むことができる。例えば、第2のセラミック充填剤成分240は、少なくとも約97%、例えば、少なくとも約98%、又は更には少なくとも約99%の非晶質材料を含んでもよい。非晶質材料の含有量は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。非晶質材料の内容物の含有量は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0119】
更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス成分230は、特定の材料を含み得る。例えば、第2の樹脂マトリックス成分230は、ペルフルオロポリマーを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス成分230は、ペルフルオロポリマーから構成されてもよい。
【0120】
更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス成分230のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス成分230のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0121】
更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス成分230のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス成分230のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0122】
更に他の実施形態によれば、第2の充填ポリマー層206は、特定の含有量の第2の樹脂マトリックス成分230を含むことができる。例えば、第2の樹脂マトリックス成分230の含有量は、第2の充填ポリマー層206の総体積に対して、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%などの、少なくとも約45体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス成分230の含有量は、第2の充填ポリマー層206の総体積に対して約63体積%以下、又は約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下である。第2の樹脂マトリックス成分230の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第2の樹脂マトリックス成分230の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0123】
更に他の実施形態によれば、第2の充填ポリマー層206は、特定の含有量のペルフルオロポリマーを含んでもよい。例えば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層206の総体積に対して、少なくとも約45体積%、例えば、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層206の総体積に対して、約63体積%以下、例えば、約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下であり得る。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0124】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板201は、X線回折を使用して測定される特定の多孔率を有してもよい。例えば、基板200の多孔率は、約10体積%以下、例えば、約9体積%以下、又は約8体積%以下、又は約7体積%以下、又は約6体積%以下、又は更には約5体積%以下であってもよい。誘電体基板201の多孔率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板201の多孔率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0125】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板201は、特定の平均厚さを有してもよい。例えば、誘電体基板201の平均厚さは、少なくとも約10マイクロメートル、例えば、少なくとも約15マイクロメートル、又は少なくとも約20マイクロメートル、又は少なくとも約25マイクロメートル、又は少なくとも約30マイクロメートル、又は少なくとも約35マイクロメートル、又は少なくとも約40マイクロメートル、又は少なくとも約45マイクロメートル、又は少なくとも約50マイクロメートル、又は少なくとも約55マイクロメートル、又は少なくとも約60マイクロメートル、又は少なくとも約65マイクロメートル、又は少なくとも約70マイクロメートル、又は更には少なくとも約75マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、誘電体基板201の平均厚さは、約2000マイクロメートル以下、例えば、約1800マイクロメートル以下、約1600マイクロメートル以下、約1400マイクロメートル以下、約1200マイクロメートル以下、又は約1000マイクロメートル以下、又は約800マイクロメートル以下、又は約600マイクロメートル以下、又は約400マイクロメートル以下、又は約200マイクロメートル以下、又は約190マイクロメートル以下、又は約180マイクロメートル以下、又は約170マイクロメートル以下、又は約160マイクロメートル以下、又は約150マイクロメートル以下、又は約140マイクロメートル以下、又は約120マイクロメートル以下、又は更には約100マイクロメートル以下であってもよい。誘電体基板201の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板201の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0126】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板201は、20%RHにて5GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板201は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板201の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板201の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0127】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板201は、80%RHにて5GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板201は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板201の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板201の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0128】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板201は、20%RHにて10GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板201は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板201の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板201の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0129】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板201は、80%RHにて10GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板201は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板201の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板201の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0130】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板201は、20%RHにて28GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板201は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板201の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板201の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0131】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板201は、80%RHにて28GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板201は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板201の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板201の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0132】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板201は、20%RHにて39GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板201は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板201の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板201の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0133】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板201は、80%RHにて39GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板201は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板201の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板201の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0134】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板201は、20%RHにて76~81GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板201は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板201の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板201の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0135】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板201は、80%RHにて76~81GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板201は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板201の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板201の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0136】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板201は、IPC-TM-650 2.4.24 Rev.C Glass Transition Temperature and Z-Axis Thermal Expansion by TMAに従って測定される、特定の熱膨張係数を有してもよい。例えば、誘電体基板201は、約80ppm/℃以下の熱膨張係数を有してもよい。
【0137】
本明細書に開示されている誘電体基板の実施形態を参照して説明される充填ポリマー層は、ポリイミド層と直接接触してもよい、又は充填ポリマー層とポリイミド層との間に追加の層が存在してもよいことが理解されよう。例えば、フルオロポリマー層(充填又は非充填)が、誘電体基板のポリイミド層と充填ポリマー層との間に配置されてもよい。
【0138】
ここで、本明細書に記載される誘電体基板を含んでもよい銅張積層板の実施形態を参照する。本明細書に記載されるそのような追加の実施形態は、全般的には、銅箔層と、銅箔層を覆う誘電体基板とを含んでもよい、銅張積層板に関する。特定の実施形態によれば、誘電体基板は、第1のフルオロポリマー系接着剤層と、フルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層と、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層と、を含むことができ、第1の充填ポリマー層は、第1の樹脂マトリックス成分と、第1のセラミック充填剤成分と、を含むことができる。
【0139】
次に銅張積層板を形成する方法を参照すると、図3は、本明細書に記載される実施形態による銅張積層板を形成するための形成方法300を示す図を含む。特定の実施形態によれば、形成方法300は、銅箔層を提供する第1のステップ310と、銅箔層を覆う誘電体基板を形成する第2のステップ320と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、誘電体層を形成することは、第1のフルオロポリマー系接着剤層を提供することと、第1のフルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層を提供することと、第1の樹脂マトリックス前駆体成分と第1のセラミック充填剤前駆体成分とを組み合わせて第1の形成混合物を形成することと、第1の形成混合物を、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層に形成することと、を含むことができる。
【0140】
特定の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、形成方法300によって形成される銅張積層板の性能を改善することができる特定の特性を有し得る第1の充填剤前駆体材料を含むことができる。
【0141】
更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層は、特定の平均厚さを有し得る。例えば、第1のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートル、例えば、少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は更には少なくとも約3.0マイクロメートルであり得る。更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層の平均厚さは、約7マイクロメートル以下、例えば、約6.5以下、又は約6.0以下、又は約5.5以下、又は約5.0以下、約4.9マイクロメートル以下、又は約4.8マイクロメートル以下、又は約4.7マイクロメートル以下、又は約4.6マイクロメートル以下、又は約4.5マイクロメートル以下、又は約4.4マイクロメートル以下、又は約4.3マイクロメートル以下、又は約4.2マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.0マイクロメートル以下、又は約3.9マイクロメートル以下、又は約3.8マイクロメートル以下、又は約3.7マイクロメートル以下、又は約3.6マイクロメートル以下、又は更には約3.5マイクロメートル以下であってもよい。第1のフルオロポリマー系接着剤層の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1のフルオロポリマー系接着剤層の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0142】
更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層207は、特定の材料を含み得る。例えば、第1のフルオロポリマー系接着剤層207は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層207は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成されてもよい。
【0143】
特定の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布を有してもよい。本明細書に記載される実施形態の目的で、材料の粒径分布、例えば、第1の充填剤前駆体材料の粒径分布は、粒径分布D値、D10、D50及びD90の任意の組み合わせを使用して記載できる。粒径分布からのD10値は、粒子の10%がその値よりも小さく、粒子の90%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD50値は、粒子の50%がその値よりも小さく、粒子の50%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD90値は、粒子の90%がその値よりも小さく、粒子の10%がその値よりも大きい粒径値として定義される。本明細書に記載される実施形態の目的で、特定の材料の粒径測定は、レーザー回折分光法を使用して行われる。
【0144】
特定の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布D10値を有してもよい。例えば、第1の充填剤前駆体材料のD10は、少なくとも約0.3マイクロメートル、又は少なくとも約0.4マイクロメートル、又は少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約0.6マイクロメートル、又は少なくとも約0.7マイクロメートル、又は少なくとも約0.8マイクロメートル、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約1.2マイクロメートルなどの、少なくとも約0.2マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料のD10は、約1.6マイクロメートル以下、例えば、約1.5マイクロメートル以下、又は更には約1.4マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤前駆体材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0145】
他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布D50値を有してもよい。例えば、第1の充填剤前駆体材料のD50は、少なくとも約0.6マイクロメートル、又は少なくとも約0.7マイクロメートル、又は少なくとも約0.8マイクロメートル、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は少なくとも約1.2マイクロメートル、又は少なくとも約1.3マイクロメートル、又は少なくとも約1.4マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.2マイクロメートルなどの、少なくとも約0.5マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料のD50は、約2.7マイクロメートル以下、例えば、約2.6マイクロメートル以下、又は約2.5マイクロメートル以下、又は更には約2.4マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤前駆体材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0146】
他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布D90値を有してもよい。例えば、第1の充填剤前駆体材料のD90は、少なくとも約0.9、又は少なくとも約1.0、又は少なくとも約1.1、又は少なくとも約1.2、又は少なくとも約1.3、又は少なくとも約1.4、又は少なくとも約1.5、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は少なくとも約2.2マイクロメートル、又は少なくとも約2.3マイクロメートル、又は少なくとも約2.4マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.6マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.7マイクロメートルなどの、少なくとも約0.8マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料のD90は、約8.0マイクロメートル以下、例えば、約7.5マイクロメートル以下、又は約7.0マイクロメートル以下、又は約6.5マイクロメートル以下、又は約6.0マイクロメートル以下、又は約5.5マイクロメートル以下、又は約5.4マイクロメートル以下、又は約5.3マイクロメートル以下、又は約5.2マイクロメートル以下、又は更には約5.1マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤前駆体材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0147】
更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、レーザー回折分光法を使用して測定される特定の平均粒径を有してもよい。例えば、第1の充填剤前駆体材料の平均粒径は、約10マイクロメートル以下、例えば、約9マイクロメートル以下、又は約8マイクロメートル以下、又は約7マイクロメートル以下、又は約6マイクロメートル以下、又は約5マイクロメートル以下、又は約4マイクロメートル以下、又は約3マイクロメートル以下、又は更には約2マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤前駆体材料の平均粒径は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料の平均粒径は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0148】
更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、特定の粒径分布スパン(PSDS)を有するものとして説明することができ、第1の充填剤前駆体材料のPSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第1の充填剤前駆体材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第1の充填剤前駆体材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第1の充填剤前駆体材料のD50粒径分布測定値に等しい。例えば、第1の充填剤前駆体材料のPSDSは、約5以下、例えば、約4.5以下、又は約4.0以下、又は約3.5以下、又は約3.0以下、又は更には約2.5以下であってもよい。第1の充填剤前駆体材料のPSDSは、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料のPSDSは、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0149】
更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、Brunauer-Emmett-Teller(BET)表面積分析法(窒素吸着)を使用して測定される特定の平均表面積を有するものとして説明することができる。例えば、第1の充填剤前駆体材料は、約9.9m/g以下、又は約9.5m/g以下、又は約9.0m/g以下、又は約8.5m/g以下、又は約8.0m/g以下、又は約7.5m/g以下、又は約7.0m/g以下、又は約6.5m/g以下、又は約6.0m/g以下、又は約5.5m/g以下、又は約5.0m/g以下、又は約4.5m/g以下、又は約4.0m/g以下、又は更には約3.5m/g以下などの、約10m/g以下の平均表面積を有してもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、少なくとも約1.2m/g、例えば、少なくとも約2.4m/gの平均表面積を有してもよい。第1の充填剤前駆体材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0150】
他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、特定の材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物を含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物から構成されてもよい。他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料はシリカを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料は、シリカから構成されてもよい。
【0151】
更に他の実施形態によれば、第1の形成混合物は、特定の含有量の第1のセラミック充填剤前駆体成分を含むことができる。例えば、第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第1の形成混合物の総体積に対して、少なくとも約31体積%、又は少なくとも約32体積%、又は少なくとも約33体積%、又は少なくとも約34体積%、又は少なくとも約35体積%、又は少なくとも約36体積%、又は少なくとも約37体積%、又は少なくとも約38体積%、又は少なくとも約39体積%、又は少なくとも約40体積%、又は少なくとも約41体積%、又は少なくとも約42体積%、又は少なくとも約43体積%、又は少なくとも約44体積%、又は少なくとも約45体積%、又は少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は更には少なくとも約54体積%などの、少なくとも約30体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第1の形成混合物の総体積に対して、約56体積%以下、又は更には約55体積%以下などの、約57体積%以下であってもよい。第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0152】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、特定の含有量の第1の充填剤前駆体材料を含むことができる。例えば、第1の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、少なくとも約81体積%、又は少なくとも約82体積%、又は少なくとも約83体積%、又は少なくとも約84体積%、又は少なくとも約85体積%、又は少なくとも約86体積%、又は少なくとも約87体積%、又は少なくとも約88体積%、又は少なくとも約89体積%、又は更には少なくとも約90体積%などの、少なくとも約80体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、約99体積%以下、又は約98体積%以下、又は約97体積%以下、又は約96体積%以下、又は約95体積%以下、又は約94体積%以下、又は約93体積%以下、又は更には約92体積%以下などの、約100体積%以下であってもよい。第1の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0153】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、第2の充填剤前駆体材料を含んでもよい。
【0154】
更に他の実施形態によれば、第2の充填剤前駆体材料は、特定の材料を含んでもよい。例えば、第2の充填剤前駆体材料は、高誘電率セラミック材料、例えば、少なくとも約14の誘電率を有するセラミック材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第2の充填剤前駆体材料は、高誘電率セラミック材料、例えば、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0155】
更に他の実施形態によれば、第2の充填剤前駆体材料は、TiOを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第2の充填剤前駆体材料は、TiOから構成されてもよい。
【0156】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、特定の含有量の第2の充填剤前駆体材料を含んでもよい。例えば、第2の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、少なくとも約2体積%、又は少なくとも約3体積%、又は少なくとも約4体積%、又は少なくとも約5体積%、又は少なくとも約6体積%、又は少なくとも約7体積%、又は少なくとも約8体積%、又は少なくとも約9体積%、又は少なくとも約10体積%などの、少なくとも約1体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第2の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、約19体積%以下、又は約18体積%以下、又は約17体積%以下、又は約16体積%以下、又は約15体積%以下、又は約14体積%以下、又は約13体積%以下、又は約12体積%以下などの、約20体積%以下であってもよい。第2の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第2の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0157】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、特定の含有量の非晶質材料を含むことができる。例えば、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、少なくとも約98%、又は更には少なくとも約99%などの、少なくとも約97%の非晶質材料を含むことができる。非晶質材料の含有量は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。非晶質材料の内容物の含有量は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0158】
他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分は、特定の材料を含んでもよい。例えば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分は、ペルフルオロポリマーを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分は、ペルフルオロポリマーから構成されてもよい。
【0159】
更に他の実施形態によれば、第1の樹脂前駆体マトリックス成分のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0160】
更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0161】
更に他の実施形態によれば、第1の形成混合物は、特定の含有量の第1の樹脂マトリックス前駆体成分を含んでもよい。例えば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第1の形成混合物の総体積に対して、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%などの、少なくとも約45体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第1の形成混合物の総体積に対して約63体積%以下、又は約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下である。第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0162】
更に他の実施形態によれば、第1の形成混合物は、特定の含有量のペルフルオロポリマーを含んでもよい。例えば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の形成混合物の総体積に対して、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%などの、少なくとも約45体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の形成混合物の総体積に対して、約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下などの、約63体積%以下であり得る。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0163】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板を形成することは、第2の樹脂マトリックス前駆体成分と第2のセラミック充填剤前駆体成分とを組み合わせて第2の形成混合物を形成することと、第2の形成混合物を、ポリイミド層の下を覆う第2の充填ポリマー層に形成することと、第2の充填ポリマー層の下を覆う第2のフルオロポリマー系接着剤層を提供することと、を更に含むことができる。
【0164】
更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層は、特定の平均厚さを有し得る。例えば、第2のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートル、例えば、少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は更には少なくとも約3.0マイクロメートルであり得る。更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層の平均厚さは、約7マイクロメートル以下、例えば、約6.5以下、又は約6.0以下、又は約5.5以下、又は約5.0以下、約4.9マイクロメートル以下、又は約4.8マイクロメートル以下、又は約4.7マイクロメートル以下、又は約4.6マイクロメートル以下、又は約4.5マイクロメートル以下、又は約4.4マイクロメートル以下、又は約4.3マイクロメートル以下、又は約4.2マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.0マイクロメートル以下、又は約3.9マイクロメートル以下、又は約3.8マイクロメートル以下、又は約3.7マイクロメートル以下、又は約3.6マイクロメートル以下、又は更には約3.5マイクロメートル以下であってもよい。第2のフルオロポリマー系接着剤層の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第2のフルオロポリマー系接着剤層の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0165】
更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層207は、特定の材料を含み得る。例えば、第2のフルオロポリマー系接着剤層207は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層207は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成されてもよい。
【0166】
特定の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、形成方法300によって形成される銅張積層板の性能を改善することができる特定の特性を有し得る第3の充填剤前駆体材料を含むことができる。
【0167】
特定の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布を有してもよい。本明細書に記載されている実施形態の目的のために、材料の粒径分布、例えば、第3の充填剤前駆体材料の粒径分布は、粒径分布D値D10、D50及びD90の任意の組み合わせを使用して記述され得る。粒径分布からのD10値は、粒子の10%がその値よりも小さく、粒子の90%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD50値は、粒子の50%がその値よりも小さく、粒子の50%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD90値は、粒子の90%がその値よりも小さく、粒子の10%がその値よりも大きい粒径値として定義される。本明細書に記載される実施形態の目的で、特定の材料の粒径測定は、レーザー回折分光法を使用して行われる。
【0168】
特定の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布D10値を有してもよい。例えば、第3の充填剤前駆体材料のD10値は、少なくとも約0.3マイクロメートル、又は少なくとも約0.4マイクロメートル、又は少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約0.6マイクロメートル、又は少なくとも約0.7マイクロメートル、又は少なくとも約0.8マイクロメートル、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約1.2マイクロメートルなどの、少なくとも約0.2マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料のD10は、約1.5マイクロメートル以下、又は更には約1.4マイクロメートル以下などの、約1.6マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤前駆体材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第3の充填剤前駆体材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0169】
他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布D50値を有してもよい。例えば、第3の充填剤前駆体材料のD50は、少なくとも約0.6マイクロメートル、又は少なくとも約0.7マイクロメートル、又は少なくとも約0.8マイクロメートル、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は少なくとも約1.2マイクロメートル、又は少なくとも約1.3マイクロメートル、又は少なくとも約1.4マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.2マイクロメートルなどの、少なくとも約0.5マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料のD50は、約2.6マイクロメートル以下、又は約2.5マイクロメートル以下、又は更には約2.4マイクロメートル以下などの、約2.7マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤前駆体材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第3の充填剤前駆体材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0170】
他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、特定のサイズ分布D90値を有してもよい。例えば、第3の充填剤前駆体材料のD90は、少なくとも約0.9、又は少なくとも約1.0、又は少なくとも約1.1、又は少なくとも約1.2、又は少なくとも約1.3、又は少なくとも約1.4、又は少なくとも約1.5、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は少なくとも約2.2マイクロメートル、又は少なくとも約2.3マイクロメートル、又は少なくとも約2.4マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.6マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.7マイクロメートルなどの、少なくとも約0.8マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料のD90は、約7.5マイクロメートル以下、又は約7.0マイクロメートル以下、又は約6.5マイクロメートル以下、又は約6.0マイクロメートル以下、又は約5.5マイクロメートル以下、又は約5.4マイクロメートル以下、又は約5.3マイクロメートル以下、又は約5.2マイクロメートル以下、又は更には約5.1マイクロメートル以下などの、約8.0マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤前駆体材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤前駆体材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0171】
更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、レーザー回折分光法を使用して測定される特定の平均粒径を有してもよい。例えば、第3の充填剤前駆体材料の平均粒径は、約9マイクロメートル以下、又は約8マイクロメートル以下、又は約7マイクロメートル以下、又は約6マイクロメートル以下、又は約5マイクロメートル以下、又は約4マイクロメートル以下、又は約3マイクロメートル以下、又は更には約2マイクロメートル以下などの、約10マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤前駆体材料の平均粒径は、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤前駆体材料の平均粒径は、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0172】
更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、特定の粒径分布スパン(PSDS)を有するものとして説明することができ、第3の充填剤前駆体材料のPSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第3の充填剤前駆体材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第3の充填剤前駆体材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第3の充填剤前駆体材料のD50粒径分布測定値に等しい。例えば、第3の充填剤前駆体材料のPSDSは、約4.5以下、又は約4.0以下、又は約3.5以下、又は約3.0以下、又は更には約2.5以下などの、約5以下であってもよい。第3の充填剤前駆体材料のPSDSは、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤前駆体材料のPSDSは、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されよう。
【0173】
更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、Brunauer-Emmett-Teller(BET)表面積分析(窒素吸着)を使用して測定される特定の平均表面積を有するものとして記述され得る。例えば、第3の充填剤前駆体材料は、約9.9m/g以下、又は約9.5m/g以下、又は約9.0m/g以下、又は約8.5m/g以下、又は約8.0m/g以下、又は約7.5m/g以下、又は約7.0m/g以下、又は約6.5m/g以下、又は約6.0m/g以下、又は約5.5m/g以下、又は約5.0m/g以下、又は約4.5m/g以下、又は約4.0m/g以下、又は更には約3.5m/g以下などの、約10m/g以下の平均表面積を有してもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、少なくとも約2.4m/gなどの、少なくとも約1.2m/gの平均表面積を有してもよい。第3の充填剤前駆体材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤前駆体材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0174】
他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、特定の材料を含み得る。特定の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物を含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物から構成されてもよい。他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、シリカを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料は、シリカから構成されてもよい。
【0175】
更に他の実施形態によれば、第2の形成混合物は、特定の含有量の第2のセラミック充填剤前駆体成分を含むことができる。例えば、第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第2の形成混合物の総体積に対して、少なくとも約31体積%、又は少なくとも約32体積%、又は少なくとも約33体積%、又は少なくとも約34体積%、又は少なくとも約35体積%、又は少なくとも約36体積%、又は少なくとも約37体積%、又は少なくとも約38体積%、又は少なくとも約39体積%、又は少なくとも約40体積%、又は少なくとも約41体積%、又は少なくとも約42体積%、又は少なくとも約43体積%、又は少なくとも約44体積%、又は少なくとも約45体積%、又は少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は更には少なくとも約54体積%などの、少なくとも約30体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第2の形成混合物の総体積に対して、約56体積%以下、又は更には約55体積%以下などの、約57体積%以下であってもよい。第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0176】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、特定の含有量の第3の充填剤前駆体材料を含むことができる。例えば、第3の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、少なくとも約81体積%、又は少なくとも約82体積%、又は少なくとも約83体積%、又は少なくとも約84体積%、又は少なくとも約85体積%、又は少なくとも約86体積%、又は少なくとも約87体積%、又は少なくとも約88体積%、又は少なくとも約89体積%、又は更には少なくとも約90体積%などの、少なくとも約80体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、約99体積%以下、又は約98体積%以下、又は約97体積%以下、又は約96体積%以下、又は約95体積%以下、又は約94体積%以下、又は約93体積%以下、又は更には約92体積%以下などの、約100体積%以下であってもよい。第3の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0177】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、第4の充填剤前駆体材料を含んでもよい。
【0178】
更に他の実施形態によれば、第4の充填剤前駆体材料は、特定の材料を含み得る。例えば、第4の充填剤前駆体材料は、少なくとも約14の誘電率を有するセラミック材料などの高誘電率セラミック材料を含むことができる。特定の実施形態によれば、第4の充填剤前駆体材料は、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせなどの任意の高誘電率セラミック材料を含むことができる。
【0179】
更に他の実施形態によれば、第4の充填剤前駆体材料は、TiOを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第4の充填剤前駆体材料は、TiOから構成されてもよい。
【0180】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、特定の含有量の第4の充填剤前駆体材料を含むことができる。例えば、第4の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、少なくとも約2体積%、又は少なくとも約3体積%、又は少なくとも約4体積%、又は少なくとも約5体積%、又は少なくとも約6体積%、又は少なくとも約7体積%、又は少なくとも約8体積%、又は少なくとも約9体積%、又は少なくとも約10体積%などの、少なくとも約1体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第4の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して、約19体積%以下、又は約18体積%以下、又は約17体積%以下、又は約16体積%以下、又は約15体積%以下、又は約14体積%以下、又は約13体積%以下、又は約12体積%以下などの、約20体積%以下であってもよい。第4の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第4の充填剤前駆体材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0181】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、特定の含有量の非晶質材料を含むことができる。例えば、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、少なくとも約98%、又は更には少なくとも約99%などの、少なくとも約97%の非晶質材料を含むことができる。非晶質材料の含有量は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。非晶質材料の内容物の含有量は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0182】
他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分は、特定の材料を含んでもよい。例えば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分は、ペルフルオロポリマーを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分は、ペルフルオロポリマーから構成されてもよい。
【0183】
更に他の実施形態によれば、第1の樹脂前駆体マトリックス成分のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のポリマーのターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0184】
更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0185】
更に他の実施形態によれば、第2の形成混合物は、特定の含有量の第2の樹脂マトリックス前駆体成分を含むことができる。例えば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第2の形成混合物の総体積に対して、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%などの、少なくとも約45体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第2の形成混合物の総体積に対して約63体積%以下、又は約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下である。第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0186】
更に他の実施形態によれば、第2の形成混合物は、特定の含有量のペルフルオロポリマーを含んでもよい。例えば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の形成混合物の総体積に対して、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%などの、少なくとも約45体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の形成混合物の総体積に対して、約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下などの、約63体積%以下であってもよい。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0187】
次に、形成方法300に従って形成される銅張積層板の実施形態を参照すると、図4aは、銅張積層板400の図を含む。図4aに示したように、銅張積層板400は、銅箔層401と、銅箔層401の表面を覆う誘電体基板405と、を含むことができる。図4aに更に示したように、誘電体基板405は、第1のフルオロポリマー系接着剤層403と、ポリイミド層402と、ポリイミド層402の上を覆う第1の充填ポリマー層404と、を含むことができる。図4aに示したように、第1の充填ポリマー層404は、第1の樹脂マトリックス成分410と、第1のセラミック充填剤成分420と、を含むことができる。
【0188】
更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層403は、特定の平均厚さを有し得る。例えば、第1のフルオロポリマー系接着剤層403は、少なくとも約0.2マイクロメートル、例えば、少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は更には少なくとも約3.0マイクロメートルであり得る。更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層403の平均厚さは、約7マイクロメートル以下、例えば、約6.5以下、又は約6.0以下、又は約5.5以下、又は約5.0以下、約4.9以下、又は約4.8マイクロメートル以下、又は約4.7マイクロメートル以下、又は約4.6マイクロメートル以下、又は約4.5マイクロメートル以下、又は約4.4マイクロメートル以下、又は約4.3マイクロメートル以下、又は約4.2マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.0マイクロメートル以下、又は約3.9マイクロメートル以下、又は約3.8マイクロメートル以下、又は約3.7マイクロメートル以下、又は約3.6マイクロメートル以下、又は更には約3.5マイクロメートル以下であってもよい。第1のフルオロポリマー系接着剤層403の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1のフルオロポリマー系接着剤層403の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0189】
更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層403は、特定の材料を含み得る。例えば、第1のフルオロポリマー系接着剤層403は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1のフルオロポリマー系接着剤層403は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成されてもよい。
【0190】
特定の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420は、誘電体基板405の性能を改善することができる特定の特性を有し得る第1の充填剤材料を含むことができる。
【0191】
特定の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420の第1の充填剤材料は、特定のサイズ分布を有することができる。本明細書に記載される実施形態の目的で、材料の粒径分布、例えば、第1の充填剤材料の粒径分布は、粒径分布D値、D10、D50及びD90の任意の組み合わせを使用して記載できる。粒径分布からのD10値は、粒子の10%がその値よりも小さく、粒子の90%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD50値は、粒子の50%がその値よりも小さく、粒子の50%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD90値は、粒子の90%がその値よりも小さく、粒子の10%がその値よりも大きい粒径値として定義される。本明細書に記載される実施形態の目的で、特定の材料の粒径測定は、レーザー回折分光法を使用して行われる。
【0192】
特定の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420の第1の充填剤材料は、特定のサイズ分布D10値を有することができる。例えば、第1の充填剤材料のD10は、少なくとも約0.3マイクロメートル、又は少なくとも約0.4マイクロメートル、又は少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約0.6マイクロメートル、又は少なくとも約0.7マイクロメートル、又は少なくとも約0.8マイクロメートル、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約1.2マイクロメートルなどの、少なくとも約0.2マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料のD10は、約1.6マイクロメートル以下、例えば、約1.5マイクロメートル以下、又は更には約1.4マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0193】
他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420の第1の充填剤材料は、特定のサイズ分布D50値を有してもよい。例えば、第1の充填剤材料のD50は、少なくとも約0.8マイクロメートル、例えば、少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は少なくとも約1.2マイクロメートル、又は少なくとも約1.3マイクロメートル、又は少なくとも約1.4マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.2マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料のD50は、約2.7マイクロメートル以下、例えば、約2.6マイクロメートル以下、又は約2.5マイクロメートル以下、又は更には約2.4マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0194】
他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420の第1の充填剤材料は、特定のサイズ分布D90値を有してもよい。例えば、第1の充填剤材料のD90は、少なくとも約0.9、又は少なくとも約1.0、又は少なくとも約1.1、又は少なくとも約1.2、又は少なくとも約1.3、又は少なくとも約1.4、又は少なくとも約1.5、又は少なくとも約1.6、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は少なくとも約2.2マイクロメートル、又は少なくとも約2.3マイクロメートル、又は少なくとも約2.4マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.6マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.7マイクロメートルなどの、少なくとも約0.8マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料のD90は、約8.0マイクロメートル以下、例えば、約7.5マイクロメートル以下、又は約7.0マイクロメートル以下、又は約6.5マイクロメートル以下、又は約6.0マイクロメートル以下、又は約5.5マイクロメートル以下、又は約5.4マイクロメートル以下、又は約5.3マイクロメートル以下、又は約5.2マイクロメートル以下、又は更には約5.1マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0195】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420の第1の充填剤材料は、レーザー回折分光法によって測定される特定の平均粒径を有してもよい。例えば、第1の充填剤材料の平均粒径は、約10マイクロメートル以下、例えば、約9マイクロメートル以下、又は約8マイクロメートル以下、又は約7マイクロメートル以下、又は約6マイクロメートル以下、又は約5マイクロメートル以下、又は約4マイクロメートル以下、又は約3マイクロメートル以下、又は更には約2マイクロメートル以下であってもよい。第1の充填剤材料の平均粒径は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料の平均粒径は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0196】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420の第1の充填剤材料は、特定の粒径分布スパン(PSDS)を有するものとして説明することができ、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第1の充填剤材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第1の充填剤材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第1の充填剤材料のD50粒径分布測定値に等しい。例えば、第1の充填剤材料のPSDSは、約5以下、例えば、約4.5以下、又は約4.0以下、又は約3.5以下、又は約3.0以下、又は更には約2.5以下であってもよい。第1の充填剤材料のPSDSは、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料のPSDSは、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0197】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420の第1の充填剤材料は、Brunauer-Emmett-Teller(BET)表面積分析(窒素吸着)を使用して測定される特定の平均表面積を有するものとして説明され得る。例えば、第1の充填剤材料は、約9.9m/g以下、又は約9.5m/g以下、又は約9.0m/g以下、又は約8.5m/g以下、又は約8.0m/g以下、又は約7.5m/g以下、又は約7.0m/g以下、又は約6.5m/g以下、又は約6.0m/g以下、又は約5.5m/g以下、又は約5.0m/g以下、又は約4.5m/g以下、又は約4.0m/g以下、又は更には約3.5m/g以下などの、約10m/g以下の平均表面積を有してもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料は、少なくとも約1.2m/g、例えば、少なくとも約2.4m/gの平均表面積を有してもよい。第1の充填剤材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0198】
他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420の第1の充填剤材料は、特定の材料を含むことができる。特定の実施形態によれば、第1の充填剤材料は、シリカ系化合物を含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料は、シリカ系化合物から構成されてもよい。他の実施形態によれば、第1の充填剤材料はシリカを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料は、シリカから構成されてもよい。
【0199】
更に他の実施形態によれば、第1の充填ポリマー層404は、特定の含有量の第1のセラミック充填剤成分420を含むことができる。例えば、第1のセラミック充填剤成分420の含有量は、第1の充填ポリマー層404の総体積に対して、少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は更には少なくとも約54体積%などの、少なくとも約50体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、セラミック充填剤成分220の含有量は、第1の充填ポリマー層404の総体積に対して、約57体積%以下、例えば、約56体積%以下、又は更には約55体積%以下であり得る。第1のセラミック充填剤成分420の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第1のセラミック充填剤成分420の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0200】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420は、特定の含有量の第1の充填剤材料を含むことができる。例えば、第1の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分420の総体積に対して、少なくとも約81体積%、又は少なくとも約82体積%、又は少なくとも約83体積%、又は少なくとも約84体積%、又は少なくとも約85体積%、又は少なくとも約86体積%、又は少なくとも約87体積%、又は少なくとも約88体積%、又は少なくとも約89体積%、又は更には少なくとも約90体積%などの、少なくとも約80体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分420の総体積に対して、約99体積%以下、又は約98体積%以下、又は約97体積%以下、又は約96体積%以下、又は約95体積%以下、又は約94体積%以下、又は約93体積%以下、又は更には約92体積%以下などの、約100体積%以下であってもよい。第1の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第1の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0201】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420は、第2の充填剤材料を含むことができる。
【0202】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420の第2の充填剤材料は、特定の材料を含むことができる。例えば、第2の充填剤材料は、高誘電率セラミック材料、例えば、少なくとも約14の誘電率を有するセラミック材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420の第2の充填剤材料は、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせなどの任意の高誘電率セラミック材料を含むことができる。
【0203】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420の第2の充填剤材料は、TiOを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第2の充填剤材料は、TiOから構成されてもよい。
【0204】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420は、特定の含有量の第2の充填剤材料を含むことができる。例えば、第2の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分420の総体積に対して、少なくとも約2体積%、又は少なくとも約3体積%、又は少なくとも約4体積%、又は少なくとも約5体積%、又は少なくとも約6体積%、又は少なくとも約7体積%、又は少なくとも約8体積%、又は少なくとも約9体積%、又は少なくとも約10体積%などの、少なくとも約1体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第2の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分420の総体積に対して、約19体積%以下、又は約18体積%以下、又は約17体積%以下、又は約16体積%以下、又は約15体積%以下、又は約14体積%以下、又は約13体積%以下、又は約12体積%以下などの、約20体積%以下であってもよい。第2の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第2の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0205】
更に他の実施形態によれば、第1のセラミック充填剤成分420は、特定の含有量の非晶質材料を含むことができる。例えば、第1のセラミック充填剤成分420は、少なくとも約98%又は更には少なくとも約99%などの、少なくとも約97%の非晶質材料を含むことができる。非晶質材料の含有量は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。非晶質材料の内容物の含有量は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0206】
他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分410は、特定の材料を含み得る。例えば、第1の樹脂マトリックス成分410は、ペルフルオロポリマーを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分410は、ペルフルオロポリマーから構成されてもよい。
【0207】
更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分410のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分410のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0208】
更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分410のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分410のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0209】
更に他の実施形態によれば、第1の充填ポリマー層404は、特定の含有量の第1の樹脂マトリックス成分410を含むことができる。例えば、第1の樹脂マトリックス成分410の含有量は、第1の充填ポリマー層404の総体積に対して、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%などの、少なくとも約45体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分410の含有量は、第1の充填ポリマー層404の総体積に対して約63体積%以下、又は約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下である。第1の樹脂マトリックス成分410の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第1の樹脂マトリックス成分410の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0210】
更に他の実施形態によれば、第1の充填ポリマー層404は、特定の含有量のペルフルオロポリマーを含んでもよい。例えば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層404の総体積に対して、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%などの、少なくとも約45体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層404の総体積に対して、約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下などの、約63体積%以下であってもよい。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0211】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、X線回折を使用して測定される特定の多孔率を有してもよい。例えば、基板405の多孔率は、約10体積%以下、例えば、約9体積%以下、又は約8体積%以下、又は約7体積%以下、又は約6体積%以下、又は更には約5体積%以下であってもよい。誘電体基板405の多孔率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の多孔率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0212】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、特定の平均厚さを有してもよい。例えば、誘電体基板405の平均厚さは、少なくとも約10マイクロメートル、例えば、少なくとも約15マイクロメートル、又は少なくとも約20マイクロメートル、又は少なくとも約25マイクロメートル、又は少なくとも約30マイクロメートル、又は少なくとも約35マイクロメートル、又は少なくとも約40マイクロメートル、又は少なくとも約45マイクロメートル、又は少なくとも約50マイクロメートル、又は少なくとも約55マイクロメートル、又は少なくとも約60マイクロメートル、又は少なくとも約65マイクロメートル、又は少なくとも約70マイクロメートル、又は更には少なくとも約75マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、誘電体基板405の平均厚さは、約2000マイクロメートル以下、例えば、約1800マイクロメートル以下、約1600マイクロメートル以下、約1400マイクロメートル以下、約1200マイクロメートル以下、又は約1000マイクロメートル以下、又は約800マイクロメートル以下、又は約600マイクロメートル以下、又は約400マイクロメートル以下、又は約200マイクロメートル以下、又は約190マイクロメートル以下、又は約180マイクロメートル以下、又は約170マイクロメートル以下、又は約160マイクロメートル以下、又は約150マイクロメートル以下、又は約140マイクロメートル以下、又は約120マイクロメートル以下、又は更には約100マイクロメートル以下であってもよい。誘電体基板405の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0213】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、20%RHにて5GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0214】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、80%RHにて5GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0215】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、20%RHにて10GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0216】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、80%RHにて10GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0217】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、20%RHにて28GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0218】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、80%RHにて28GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0219】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、20%RHにて39GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0220】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、80%RHにて39GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0221】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、20%RHにて76~81GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0222】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、80%RHにて76~81GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0223】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、IPC-TM-650 2.4.24 Rev.C Glass Transition Temperature and Z-Axis Thermal Expansion by TMAに従って測定される、特定の熱膨張係数を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約80ppm/℃以下の熱膨張係数を有してもよい。
【0224】
形成方法300に従って形成される銅張積層板の他の実施形態によれば、図4bは、銅張積層板401の図を含む。図4bに示したように、銅張積層板400bは、銅箔層401と、銅箔層401の表面を覆う誘電体基板405と、を含むことができる。図4bに示したように、誘電体基板405は、第1のフルオロポリマー系接着剤層403と、ポリイミド層402と、ポリイミド層402の上を覆う第1の充填ポリマー層404と、ポリイミド層402の下を覆う第2の充填ポリマー層406と、第2の充填ポリマー層406の下を覆う第2のフルオロポリマー系接着剤層408と、を含むことができる。図4bに示したように、第2の充填ポリマー層406は、第2の樹脂マトリックス成分430及び第2のセラミック充填剤成分440を含むことができる。
【0225】
更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層408は、特定の平均厚さを有し得る。例えば、第2のフルオロポリマー系接着剤層408は、少なくとも約0.2マイクロメートル、例えば、少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は更には少なくとも約3.0マイクロメートルであり得る。更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層408の平均厚さは、約7マイクロメートル以下、例えば、約6.5以下、又は約6.0以下、又は約5.5以下、又は約5.0以下、約4.9マイクロメートル以下、又は約4.8マイクロメートル以下、又は約4.7マイクロメートル以下、又は約4.6マイクロメートル以下、又は約4.5マイクロメートル以下、又は約4.4マイクロメートル以下、又は約4.3マイクロメートル以下、又は約4.2マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.1マイクロメートル以下、又は約4.0マイクロメートル以下、又は約3.9マイクロメートル以下、又は約3.8マイクロメートル以下、又は約3.7マイクロメートル以下、又は約3.6マイクロメートル以下、又は更には約3.5マイクロメートル以下であってもよい。第2のフルオロポリマー系接着剤層408の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第2のフルオロポリマー系接着剤層408の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0226】
更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層408は、特定の材料を含み得る。例えば、第2のフルオロポリマー系接着剤層408は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含んでもよい。更に他の実施形態によれば、第2のフルオロポリマー系接着剤層408は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成されてもよい。
【0227】
特定の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440は、誘電体基板405の性能を改善することができる特定の特性を有し得る第3の充填剤材料を含むことができる。
【0228】
特定の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440の第3の充填剤材料は、特定のサイズ分布を有することができる。本明細書に記載されている実施形態の目的のために、材料の粒径分布、例えば、第3の充填剤材料の粒径分布は、粒径分布D値D10、D50及びD90の任意の組み合わせを使用して記述され得る。粒径分布からのD10値は、粒子の10%がその値よりも小さく、粒子の90%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD50値は、粒子の50%がその値よりも小さく、粒子の50%がその値よりも大きい粒径値として定義される。粒径分布からのD90値は、粒子の90%がその値よりも小さく、粒子の10%がその値よりも大きい粒径値として定義される。本明細書に記載される実施形態の目的で、特定の材料の粒径測定は、レーザー回折分光法を使用して行われる。
【0229】
特定の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440の第3の充填剤材料は、特定のサイズ分布D10値を有してもよい。例えば、第3の充填剤材料のD10は、少なくとも約0.3マイクロメートル、又は少なくとも約0.4マイクロメートル、又は少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約0.6マイクロメートル、又は少なくとも約0.7マイクロメートル、又は少なくとも約0.8マイクロメートル、又は少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約1.2マイクロメートルなどの、少なくとも約0.2マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料のD10は、約1.5マイクロメートル以下、又は更には約1.4マイクロメートル以下などの、約1.6マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第3の充填剤材料のD10は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0230】
他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440の第3の充填剤材料は、特定のサイズ分布D50値を有してもよい。例えば、第3の充填剤材料のD50は、少なくとも約0.8マイクロメートル、例えば、少なくとも約0.9マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートル、又は少なくとも約1.1マイクロメートル、又は少なくとも約1.2マイクロメートル、又は少なくとも約1.3マイクロメートル、又は少なくとも約1.4マイクロメートル、又は少なくとも約1.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.2マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料のD50は、約2.6マイクロメートル以下、又は約2.5マイクロメートル以下、又は更には約2.4マイクロメートル以下などの、約2.7マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第3の充填剤材料のD50は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0231】
他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440の第3の充填剤材料は、特定のサイズ分布D90値を有してもよい。例えば、第3の充填剤材料のD90は、少なくとも約0.9、又は少なくとも約1.0、又は少なくとも約1.1、又は少なくとも約1.2、又は少なくとも約1.3、又は少なくとも約1.4、又は少なくとも約1.5、又は少なくとも約1.6マイクロメートル、又は少なくとも約1.7マイクロメートル、又は少なくとも約1.8マイクロメートル、又は少なくとも約1.9マイクロメートル、又は少なくとも約2.0マイクロメートル、又は少なくとも約2.1マイクロメートル、又は少なくとも約2.2マイクロメートル、又は少なくとも約2.3マイクロメートル、又は少なくとも約2.4マイクロメートル、又は少なくとも約2.5マイクロメートル、又は少なくとも約2.6マイクロメートル、又は更には少なくとも約2.7マイクロメートルなどの、少なくとも約0.8マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料のD90は、約7.5マイクロメートル以下、又は約7.0マイクロメートル以下、又は約6.5マイクロメートル以下、又は約6.0マイクロメートル以下、又は約5.5マイクロメートル以下、又は約5.4マイクロメートル以下、又は約5.3マイクロメートル以下、又は約5.2マイクロメートル以下、又は更には約5.1マイクロメートル以下などの、約8.0マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤材料のD90は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0232】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440の第3の充填剤材料は、レーザー回折分光法に従って測定される特定の平均粒径を有してもよい。例えば、第3の充填剤材料の平均粒径は、約9マイクロメートル以下、又は約8マイクロメートル以下、又は約7マイクロメートル以下、又は約6マイクロメートル以下、又は約5マイクロメートル以下、又は約4マイクロメートル以下、又は約3マイクロメートル以下、又は更には約2マイクロメートル以下などの、約10マイクロメートル以下であってもよい。第3の充填剤材料の平均粒径は、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤材料の平均粒径は、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0233】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440の第3の充填剤材料は、特定の粒径分布スパン(PSDS)を有するものとして説明することができ、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第3の充填剤材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第3の充填剤材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第3の充填剤材料のD50粒径分布測定値に等しい。例えば、第3の充填剤材料のPSDSは、約4.5以下、又は約4.0以下、又は約3.5以下、又は約3.0以下、又は更には約2.5以下などの、約5以下であってもよい。第3の充填剤材料のPSDSは、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤材料のPSDSは、上記の値のうちのいずれかの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0234】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440の第3の充填剤材料は、Brunauer-Emmett-Teller(BET)表面積分析(窒素吸着)を使用して測定される特定の平均表面積を有するものとして説明することができる。例えば、第3の充填剤材料は、約9.9m/g以下、又は約9.5m/g以下、又は約9.0m/g以下、又は約8.5m/g以下、又は約8.0m/g以下、又は約7.5m/g以下、又は約7.0m/g以下、又は約6.5m/g以下、又は約6.0m/g以下、又は約5.5m/g以下、又は約5.0m/g以下、又は約4.5m/g以下、又は約4.0m/g以下、又は更には約3.5m/g以下などの、約10m/g以下の平均表面積を有してもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料は、少なくとも約2.4m/gなどの、少なくとも約1.2m/gの平均表面積を有してもよい。第3の充填剤材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤材料の平均表面積は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0235】
他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440の第3の充填剤材料は、特定の材料を含むことができる。特定の実施形態によれば、第3の充填剤材料は、シリカ系化合物を含むことができる。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料は、シリカ系化合物から構成されてもよい。他の実施形態によれば、第3の充填剤材料は、シリカを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料は、シリカから構成されてもよい。
【0236】
更に他の実施形態によれば、第1の充填ポリマー層404は、特定の含有量の第2のセラミック充填剤成分440を含むことができる。例えば、第2のセラミック充填剤成分440の含有量は、第1の充填ポリマー層404の総体積に対して、少なくとも約31体積%、又は少なくとも約32体積%、又は少なくとも約33体積%、又は少なくとも約34体積%、又は少なくとも約35体積%、又は少なくとも約36体積%、又は少なくとも約37体積%、又は少なくとも約38体積%、又は少なくとも約39体積%、又は少なくとも約40体積%、又は少なくとも約41体積%、又は少なくとも約42体積%、又は少なくとも約43体積%、又は少なくとも約44体積%、又は少なくとも約45体積%、又は少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は更には少なくとも約54体積%などの、少なくとも約30体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440の含有量は、第1の充填ポリマー層404の総体積に対して、約57体積%以下、例えば、約56体積%以下、又は更には約55体積%以下であり得る。セラミック充填剤成分220の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。セラミック充填剤成分220の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0237】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440は、特定の含有量の第3の充填剤材料を含むことができる。例えば、第3の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分440の総体積に対して、少なくとも約81体積%、又は少なくとも約82体積%、又は少なくとも約83体積%、又は少なくとも約84体積%、又は少なくとも約85体積%、又は少なくとも約86体積%、又は少なくとも約87体積%、又は少なくとも約88体積%、又は少なくとも約89体積%、又は更には少なくとも約90体積%などの、少なくとも約80体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第3の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分440の総体積に対して、約99体積%以下、又は約98体積%以下、又は約97体積%以下、又は約96体積%以下、又は約95体積%以下、又は約94体積%以下、又は約93体積%以下、又は更には約92体積%以下などの、約100体積%以下であってもよい。第3の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第3の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0238】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440は、第4の充填剤材料を含むことができる。
【0239】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440の第4の充填剤材料は、特定の材料を含むことができる。例えば、第4の充填剤材料は、少なくとも約14の誘電率を有するセラミック材料などの高誘電率セラミック材料を含むことができる。特定の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440の第4の充填剤材料は、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせなどの任意の高誘電率セラミック材料を含むことができる。
【0240】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440の第4の充填剤材料は、TiOを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第4の充填剤材料は、TiOから構成されてもよい。
【0241】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440は、特定の含有量の第4の充填剤材料を含むことができる。例えば、第4の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分440の総体積に対して少なくとも、少なくとも約2体積%、又は少なくとも約3体積%、又は少なくとも約4体積%、又は少なくとも約5体積%、又は少なくとも約6体積%、又は少なくとも約7体積%、又は少なくとも約8体積%、又は少なくとも約9体積%、又は少なくとも約10体積%などの、約1体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第4の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分440の総体積に対して、約20体積%以下、例えば、約19体積%以下、又は約18体積%以下、又は約17体積%以下、又は約16体積%以下、又は約15体積%以下、又は約14体積%以下、又は約13体積%以下、又は約12体積%以下であってもよい。第4の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。第4の充填剤材料の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0242】
更に他の実施形態によれば、第2のセラミック充填剤成分440は、特定の含有量の非晶質材料を含むことができる。例えば、第2のセラミック充填剤成分440は、少なくとも約98%又は更には少なくとも約99%などの、少なくとも約97%の非晶質材料を含むことができる。非晶質材料の含有量は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。非晶質材料の内容物の含有量は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0243】
更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス成分430は、特定の材料を含み得る。例えば、第2の樹脂マトリックス成分430は、ペルフルオロポリマーを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス成分430は、ペルフルオロポリマーから構成されてもよい。
【0244】
更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス成分430のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス成分430のペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0245】
更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス成分430のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。更に他の実施形態によれば、第2の樹脂マトリックス成分430のペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はそれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。
【0246】
更に他の実施形態によれば、第1の充填ポリマー層404は、特定の含有量の第2の樹脂マトリックス成分430を含んでもよい。例えば、第2の樹脂マトリックス成分430の含有量は、第1の充填ポリマー層404の総体積に対して少なくとも、少なくとも約31体積%、又は少なくとも約32体積%、又は少なくとも約33体積%、又は少なくとも約34体積%、又は少なくとも約35体積%、又は少なくとも約36体積%、又は少なくとも約37体積%、又は少なくとも約38体積%、又は少なくとも約39体積%、又は少なくとも約40体積%、又は少なくとも約41体積%、又は少なくとも約42体積%、又は少なくとも約43体積%、又は少なくとも約44体積%、又は少なくとも約45体積%、又は少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%などの、約30体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、第1の樹脂マトリックス成分410の含有量は、第1の充填ポリマー層404の総体積に対して約63体積%以下、又は約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下である。第2の樹脂マトリックス成分430の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。第2の樹脂マトリックス成分430の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0247】
更に他の実施形態によれば、第2の充填ポリマー層406は、特定の含有量のペルフルオロポリマーを含んでもよい。例えば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層406の総体積に対して、少なくとも約46体積%、又は少なくとも約47体積%、又は少なくとも約48体積%、又は少なくとも約49体積%、又は少なくとも約50体積%、又は少なくとも約51体積%、又は少なくとも約52体積%、又は少なくとも約53体積%、又は少なくとも約54体積%、又は更には少なくとも約55体積%などの、少なくとも約45体積%であってもよい。更に他の実施形態によれば、ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層406の総体積に対して、約62体積%以下、又は約61体積%以下、又は約60体積%以下、又は約59体積%以下、又は約58体積%以下、又は更には約57体積%以下などの、約63体積%以下であってもよい。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。ペルフルオロポリマーの含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0248】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、X線回折を使用して測定される特定の多孔率を有してもよい。例えば、基板200の多孔率は、約10体積%以下、例えば、約9体積%以下、又は約8体積%以下、又は約7体積%以下、又は約6体積%以下、又は更には約5体積%以下であってもよい。誘電体基板405の多孔率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の多孔率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0249】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、特定の平均厚さを有してもよい。例えば、誘電体基板405の平均厚さは、少なくとも約10マイクロメートル、例えば、少なくとも約15マイクロメートル、又は少なくとも約20マイクロメートル、又は少なくとも約25マイクロメートル、又は少なくとも約30マイクロメートル、又は少なくとも約35マイクロメートル、又は少なくとも約40マイクロメートル、又は少なくとも約45マイクロメートル、又は少なくとも約50マイクロメートル、又は少なくとも約55マイクロメートル、又は少なくとも約60マイクロメートル、又は少なくとも約65マイクロメートル、又は少なくとも約70マイクロメートル、又は更には少なくとも約75マイクロメートルであってもよい。更に他の実施形態によれば、誘電体基板405の平均厚さは、約2000マイクロメートル以下、例えば、約1800マイクロメートル以下、約1600マイクロメートル以下、約1400マイクロメートル以下、約1200マイクロメートル以下、又は約1000マイクロメートル以下、又は約800マイクロメートル以下、又は約600マイクロメートル以下、又は約400マイクロメートル以下、又は約200マイクロメートル以下、又は約190マイクロメートル以下、又は約180マイクロメートル以下、又は約170マイクロメートル以下、又は約160マイクロメートル以下、又は約150マイクロメートル以下、又は約140マイクロメートル以下、又は約120マイクロメートル以下、又は更には約100マイクロメートル以下であってもよい。誘電体基板405の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の平均厚さは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0250】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、20%RHにて5GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0251】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、80%RHにて5GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0252】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、20%RHにて10GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0253】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、80%RHにて10GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0254】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、20%RHにて28GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0255】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、80%RHにて28GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0256】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、20%RHにて39GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0257】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、80%RHにて39GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0258】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、20%RHにて76~81GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0259】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、80%RHにて76~81GHzの範囲で測定される特定の散逸率(Df)を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約0.005以下、例えば、約0.004以下、又は約0.003以下、又は約0.002以下、又は約0.0019以下、又は約0.0018以下、又は約0.0017以下、又は約0.0016以下、又は約0.0015以下、又は約0.0014以下の散逸率を有してもよい。誘電体基板405の散逸率は、上記の任意の値の間の任意の値であって、上記の任意の値を含む値であってもよいことが理解されるであろう。誘電体基板405の散逸率は、上記の値の間の範囲内の任意の値であって、上記の値を含む値であってもよいことが更に理解されるであろう。
【0260】
更に他の実施形態によれば、誘電体基板405は、IPC-TM-650 2.4.24 Rev.C Glass Transition Temperature and Z-Axis Thermal Expansion by TMAに従って測定される、特定の熱膨張係数を有してもよい。例えば、誘電体基板405は、約80ppm/℃以下の熱膨張係数を有してもよい。
【0261】
次に、プリント回路基板を形成する方法を参照すると、図5は、本明細書に記載される実施形態による、プリント回路基板を形成するための形成方法500を示す図を含む。特定の実施形態によれば、形成方法500は、銅箔層を提供する第1のステップ510と、銅箔層を覆う誘電体基板を形成する第2のステップ520と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、誘電体基板を形成するステップは、第1の樹脂マトリックス前駆体成分と第1のセラミック充填剤前駆体成分とを組み合わせて第1の形成混合物を形成するステップと、第1の形成混合物を、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層に形成して誘電体基板を形成するステップと、を含むことができる。
【0262】
形成方法100及び/又は形成方法300を参照して本明細書で提供される全ての説明、詳細、及び特徴は、形成方法500の対応する態様に更に適用されてもよく又はそれを説明してもよいことが理解されるであろう。
【0263】
次に、形成方法500に従って形成されるプリント回路基板の実施形態を参照すると、図6aは、プリント回路基板600の図を含む。図6aに示したように、プリント回路基板600は、銅箔層601と、銅箔層601の表面を覆う誘電体基板605と、を含むことができる。図6aに更に示したように、誘電体基板605は、ポリイミド層602と、ポリイミド層602の上を覆う第1の充填ポリマー層604と、を含むことができる。図6aに示したように、第1の充填ポリマー層604は、第1の樹脂マトリックス成分610及び第1のセラミック充填剤成分620を含むことができる。
【0264】
ここでも、誘電体基板200(405)及び/又は銅張積層板400に関して本明細書で提供される全ての説明は、プリント回路基板600の全ての構成要素を含むプリント回路基板600の修正態様に更に適用できることが理解されるであろう。
【0265】
形成方法500に従って形成されるプリント回路基板の他の実施形態によれば、図6bは、プリント回路基板600bの図を含む。図6bに示したように、プリント回路基板600bは、銅箔層601と、銅箔層601の表面を覆う誘電体基板605と、を含むことができる。図6bに示したように、誘電体基板605は、ポリイミド層602と、ポリイミド層602の上を覆う第1の充填ポリマー層604と、ポリイミド層602の下を覆う第2の充填ポリマー層606と、を含むことができる。図6bに示したように、第2の充填ポリマー層606は、第2の樹脂マトリックス成分630及び第2のセラミック充填剤成分640を含むことができる。
【0266】
ここでも、誘電体基板200(405)及び/又は銅張積層板400に関して本明細書で提供される全ての説明は、プリント回路基板600bの全ての構成要素を含むプリント回路基板600bの修正態様に更に適用できることが理解されるであろう。
【0267】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。これらの態様及び実施形態のいくつかを本明細書に記載する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が単なる例示であり、本発明の範囲を限定するものではないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従うことができる。
【0268】
実施形態1.誘電体基板であって、第1のフルオロポリマー系接着剤層と、フルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層と、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層と、を含み、第1の充填ポリマー層は、第1の樹脂マトリックス成分と、第1のセラミック充填剤成分とを含み、第1のセラミック充填剤成分は、第1の充填剤材料を含み、第1の充填剤材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、誘電体基板。
【0269】
実施形態2.第1のフルオロポリマー系接着剤層が、少なくとも約0.2マイクロメートルの平均厚さを有する、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0270】
実施形態3.第1のフルオロポリマー系接着剤層が、約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0271】
実施形態4.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含む、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0272】
実施形態5.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成される、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0273】
実施形態6.第1のフルオロポリマー系接着剤層はPFA層である、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0274】
実施形態7.第1のセラミック充填剤成分のシリカ充填剤材料の粒径分布は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約1.6以下のD10、少なくとも約0.5マイクロメートルかつ約2.7マイクロメートル以下のD50、及び少なくとも約0.8マイクロメートルかつ約4.7マイクロメートル以下のD90を含む、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0275】
実施形態8.第1のセラミック充填剤成分のシリカ充填剤材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を有し、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、シリカ充填剤材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第1の充填剤材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第1の充填剤材料のD50粒径分布測定値に等しい、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0276】
実施形態9.第1の充填剤材料は、約10m/g以下の平均表面積を更に含む、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0277】
実施形態10.第1の充填剤材料は、シリカ系化合物を含む、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0278】
実施形態11.第1の充填剤材料は、シリカを含む、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0279】
実施形態12.第1の樹脂マトリックス成分は、ペルフルオロポリマーを含む、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0280】
実施形態13.ペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態12に記載の誘電体基板。
【0281】
実施形態14.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態12に記載の誘電体基板。
【0282】
実施形態15.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせから構成される、実施形態12に記載の誘電体基板。
【0283】
実施形態16.第1の樹脂マトリックス成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0284】
実施形態17.第1の樹脂マトリックス成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0285】
実施形態18.ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態12に記載の誘電体基板。
【0286】
実施形態19.ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態12に記載の誘電体基板。
【0287】
実施形態20.第1のセラミック充填剤成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約30体積%である、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0288】
実施形態21.第1のセラミック充填剤成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約57体積%以下である、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0289】
実施形態22.第1の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約80体積%である、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0290】
実施形態23.第1の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して約100体積%以下である、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0291】
実施形態24.第1のセラミック充填剤成分は、第2の充填剤材料を更に含む、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0292】
実施形態25.第1のセラミック充填剤成分の第2の充填剤材料は、高誘電率セラミック材料を含む、実施形態24に記載の誘電体基板。
【0293】
実施形態26.高誘電率セラミック材料は、少なくとも約14の誘電率を有する、実施形態25に記載の誘電体基板。
【0294】
実施形態27.第2のセラミック充填剤成分は、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせを更に含む、実施形態25に記載の誘電体基板。
【0295】
実施形態28.第1のセラミック充填剤成分の第2の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態24に記載の誘電体基板。
【0296】
実施形態29.第1のセラミック充填剤成分の第2の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態24に記載の誘電体基板。
【0297】
実施形態30.第1のセラミック充填剤成分中のTiO充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態27に記載の誘電体基板。
【0298】
実施形態31.第1のセラミック充填剤成分中のTiO充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態27に記載の誘電体基板。
【0299】
実施形態32.第1のセラミック充填剤成分は、少なくとも約97%である、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0300】
実施形態33.誘電体基板は、ポリイミド層の下を覆う第2の充填ポリマー層と、第2の充填ポリマー層の下を覆う第2のフルオロポリマー系接着剤層と、を更に含み、第2の充填ポリマー層は、第2の樹脂マトリックス成分と、第2のセラミック充填剤成分と、を含み、第2のセラミック充填剤成分は、シリカ充填剤材料を含み、第1の充填剤材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、実施形態1に記載の誘電体基板。
【0301】
実施形態34.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートルの平均厚さを有する、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0302】
実施形態35.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0303】
実施形態36.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含む、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0304】
実施形態37.第2のフルオロポリマー系接着剤層が、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成される、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0305】
実施形態38.第2のフルオロポリマー系接着剤層はPFA層である、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0306】
実施形態39.第2のセラミック充填剤成分のシリカ充填剤材料の粒径分布は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約1.6以下のD10、少なくとも約0.5マイクロメートルかつ約2.7マイクロメートル以下のD50、及び少なくとも約0.8マイクロメートルかつ約4.7マイクロメートル以下のD90を含む、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0307】
実施形態40.第2のセラミック充填剤成分のシリカ充填剤材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を有し、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、シリカ充填剤材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第1の充填剤材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第1の充填剤材料のD50粒径分布測定値に等しい、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0308】
実施形態41.第1の充填剤材料は、約10m/g以下の平均表面積を更に含む、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0309】
実施形態42.第2の充填剤材料は、シリカ系化合物を含む、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0310】
実施形態43.第2の充填剤材料は、シリカを含む、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0311】
実施形態44.第2の樹脂マトリックスは、ペルフルオロポリマーを含む、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0312】
実施形態45.ペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態44に記載の誘電体基板。
【0313】
実施形態46.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態44に記載の誘電体基板。
【0314】
実施形態47.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせから構成される、実施形態44に記載の誘電体基板。
【0315】
実施形態48.第2の樹脂マトリックス成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0316】
実施形態49.第2の樹脂マトリックス成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0317】
実施形態50.ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0318】
実施形態51.ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0319】
実施形態52.第2のセラミック充填剤成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約30体積%である、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0320】
実施形態53.第2のセラミック充填剤成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約57体積%以下である、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0321】
実施形態54.第2の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約80体積%である、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0322】
実施形態55.第2の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して約100体積%以下である、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0323】
実施形態56.第2のセラミック充填剤成分は、TiO充填剤材料を更に含む、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0324】
実施形態57.TiO充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態56に記載の誘電体基板。
【0325】
実施形態58.TiO充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態56に記載の誘電体基板。
【0326】
実施形態59.第2のセラミック充填剤成分は、少なくとも約97%が非晶質である、実施形態33に記載の誘電体基板。
【0327】
実施形態60.誘電体基板は、約10体積%以下の多孔率を含む、実施形態1又は33に記載の誘電体基板。
【0328】
実施形態61.誘電体基板は、少なくとも約10マイクロメートルの平均厚さを含む、実施形態1又は33に記載の誘電体基板。
【0329】
実施形態62.誘電体基板は、約200マイクロメートル以下の平均厚さを含む、実施形態1又は33に記載の誘電体基板。
【0330】
実施形態63.誘電体基板は、約0.005以下の散逸率(5GHz、20%RH)を含む、実施形態1又は33に記載の誘電体基板。
【0331】
実施形態64.誘電体基板は、約0.0014以下の散逸率(5GHz、20%RH)を含む、実施形態1又は33に記載の誘電体基板。
【0332】
実施形態65.誘電体基板は、約80ppm/℃以下の熱膨張係数(x/y軸)を含む、実施形態1又は33に記載の誘電体基板。
【0333】
実施形態66.誘電体基板は、第1の充填ポリマー層とポリイミド層との間に少なくとも約5lb/inの剥離強度を含む、実施形態1又は33に記載の誘電体基板。
【0334】
実施形態67.誘電体基板は、第2の充填ポリマー層とポリイミド層との間に少なくとも約5lb/inの剥離強度を含む、実施形態1又は33に記載の誘電体基板。
【0335】
実施形態68.誘電体基板は、約1.2%以下の吸湿率を含む、実施形態1又は33に記載の誘電体基板。
【0336】
実施形態69.銅箔層と、銅箔層を覆う誘電体基板と、を備えた銅張積層板であって、誘電体基板は、第1のフルオロポリマー系接着剤層と、フルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層と、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層と、を含み、第1の充填ポリマー層は、第1の樹脂マトリックス成分と、第1のセラミック充填剤成分と、を含み、第1のセラミック充填剤成分は、第1の充填剤材料を含み、第1の充填剤材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、銅張積層板。
【0337】
実施形態70.第1のフルオロポリマー系接着剤層が、少なくとも約0.2マイクロメートルの平均厚さを有する、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0338】
実施形態71.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0339】
実施形態72.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含む、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0340】
実施形態73.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成される、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0341】
実施形態74.第1のフルオロポリマー系接着剤層はPFA層である、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0342】
実施形態75.第1のセラミック充填剤成分のシリカ充填剤材料の粒径分布は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約1.6以下のD10、少なくとも約0.5マイクロメートルかつ約2.7マイクロメートル以下のD50、及び少なくとも約0.8マイクロメートルかつ約4.7マイクロメートル以下のD90を含む、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0343】
実施形態76.第1のセラミック充填剤成分のシリカ充填剤材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を有し、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、シリカ充填剤材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第1の充填剤材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第1の充填剤材料のD50粒径分布測定値に等しい、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0344】
実施形態77.第1の充填剤材料は、約10m/g以下の平均表面積を更に含む、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0345】
実施形態78.第1の充填剤材料は、シリカ系化合物を含む、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0346】
実施形態79.第1の充填剤材料は、シリカを含む、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0347】
実施形態80.第1の樹脂マトリックス成分は、ペルフルオロポリマーを含む、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0348】
実施形態81.ペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態80に記載の銅張積層板。
【0349】
実施形態82.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態80に記載の銅張積層板。
【0350】
実施形態83.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせから構成される、実施形態80に記載の銅張積層板。
【0351】
実施形態84.第1の樹脂マトリックス成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0352】
実施形態85.第1の樹脂マトリックス成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0353】
実施形態86.ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態80に記載の銅張積層板。
【0354】
実施形態87.ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態80に記載の銅張積層板。
【0355】
実施形態88.第1のセラミック充填剤成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約50体積%である、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0356】
実施形態89.第1のセラミック充填剤成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約57体積%以下である、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0357】
実施形態90.第1の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約80体積%である、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0358】
実施形態91.第1の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して約100体積%以下である、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0359】
実施形態92.第1のセラミック充填剤成分は、第2の充填剤材料を更に含む、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0360】
実施形態93.第1のセラミック充填剤成分の第2の充填剤材料は、高誘電率セラミック材料を含む、実施形態92に記載の銅張積層板。
【0361】
実施形態94.高誘電率セラミック材料は、少なくとも約14の誘電率を有する、実施形態93に記載の銅張積層板。
【0362】
実施形態95.第1のセラミック充填剤成分は、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせを更に含む、実施形態93に記載の銅張積層板。
【0363】
実施形態96.第1のセラミック充填剤成分の第2の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態92に記載の銅張積層板。
【0364】
実施形態97.第1のセラミック充填剤成分の第2の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態92に記載の銅張積層板。
【0365】
実施形態98.第1のセラミック充填剤成分中のTiO充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態95に記載の銅張積層板。
【0366】
実施形態99.第1のセラミック充填剤成分中のTiO充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態95に記載の銅張積層板。
【0367】
実施形態100.第1のセラミック充填剤成分は、少なくとも約97%が非晶質である、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0368】
実施形態101.誘電体基板は、ポリイミド層の下を覆う第2の充填ポリマー層と、第2の充填ポリマー層の下を覆う第2のフルオロポリマー系接着剤層と、を更に含み、第2の充填ポリマー層は、第2の樹脂マトリックス成分と、第2のセラミック充填剤成分と、を含み、第2のセラミック充填剤成分は、シリカ充填剤材料を含み、第1の充填剤材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、実施形態69に記載の銅張積層板。
【0369】
実施形態102.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートルの平均厚さを有する、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0370】
実施形態103.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0371】
実施形態104.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含む、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0372】
実施形態105.第2のフルオロポリマー系接着剤層が、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成される、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0373】
実施形態106.第2のフルオロポリマー系接着剤層はPFA層である、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0374】
実施形態107.第2のセラミック充填剤成分のシリカ充填剤材料の粒径分布は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約1.6以下のD10、少なくとも約0.5マイクロメートルかつ約2.7マイクロメートル以下のD50、及び少なくとも約0.8マイクロメートルかつ約4.7マイクロメートル以下のD90を含む、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0375】
実施形態108.第2のセラミック充填剤成分の第2の充填剤材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を有し、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、シリカ充填剤材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第1の充填剤材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第1の充填剤材料のD50粒径分布測定値に等しい、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0376】
実施形態109.第2の充填剤材料は、約10m/g以下の平均表面積を更に含む、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0377】
実施形態110.第2の充填剤材料は、シリカ系化合物を含む、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0378】
実施形態111.第2の充填剤材料は、シリカを含む、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0379】
実施形態112.第2の樹脂マトリックスは、ペルフルオロポリマーを含む、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0380】
実施形態113.ペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態112に記載の銅張積層板。
【0381】
実施形態114.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態112に記載の銅張積層板。
【0382】
実施形態115.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせから構成される、実施形態112に記載の銅張積層板。
【0383】
実施形態116.第2の樹脂マトリックス成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0384】
実施形態117.第2の樹脂マトリックス成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0385】
実施形態118.ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0386】
実施形態119.ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0387】
実施形態120.第2のセラミック充填剤成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約50体積%である、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0388】
実施形態121.第2のセラミック充填剤成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約57体積%以下である、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0389】
実施形態122.第2の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約80体積%である、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0390】
実施形態123.第2の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して約100体積%以下である、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0391】
実施形態124.第2のセラミック充填剤成分は、TiO充填剤材料を更に含む、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0392】
実施形態125.TiO充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態124に記載の銅張積層板。
【0393】
実施形態126.TiO充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態124に記載の銅張積層板。
【0394】
実施形態127.第2のセラミック充填剤成分は、少なくとも約97%が非晶質である、実施形態101に記載の銅張積層板。
【0395】
実施形態128.誘電体基板は、約10体積%以下の多孔率を含む、実施形態69又は101に記載の銅張積層板。
【0396】
実施形態129.誘電体基板は、少なくとも約10マイクロメートルの平均厚さを含む、実施形態69又は101に記載の銅張積層板。
【0397】
実施形態130.誘電体基板は、約200マイクロメートル以下の平均厚さを含む、実施形態69又は101に記載の銅張積層板。
【0398】
実施形態131.誘電体基板は、約0.005以下の散逸率(5GHz、20%RH)を含む、実施形態69又は101に記載の銅張積層板。
【0399】
実施形態132.誘電体基板は、約0.0014以下の散逸率(5GHz、20%RH)を含む、実施形態69又は101に記載の銅張積層板。
【0400】
実施形態133.誘電体基板は、約80ppm/℃以下の熱膨張係数(x/y軸)を含む、実施形態69又は101に記載の銅張積層板。
【0401】
実施形態134.誘電体基板は、第1の充填ポリマー層とポリイミド層との間に少なくとも約5lb/inの剥離強度を含む、実施形態69又は101に記載の銅張積層板。
【0402】
実施形態135.誘電体基板は、第2の充填ポリマー層とポリイミド層との間に少なくとも約5lb/inの剥離強度を含む、実施形態69又は101に記載の銅張積層板。
【0403】
実施形態136.銅張積層板は、銅箔層と誘電体基板との間に少なくとも約6lb/inの剥離強度を含む、実施形態69又は101に記載の銅張積層板。
【0404】
実施形態137.誘電体基板は、少なくとも約60MPaの引張強度を含む、実施形態69又は101に記載の銅張積層板。
【0405】
実施形態138.誘電体基板は、少なくとも約1.3GPaの弾性率を含む、実施形態69又は101に記載の銅張積層板。
【0406】
実施形態139.誘電体基板は、約1.2%以下の吸湿率を含む、実施形態69又は101に記載の銅張積層板。
【0407】
実施形態140.銅張積層板は、約10体積%以下の多孔率を含む、実施形態69又は101に記載の銅張積層板。
【0408】
実施形態141.銅張積層板を含むプリント回路基板であって、銅張積層板は、銅箔層と、銅箔層を覆う誘電体基板と、を含み、誘電体基板は、第1のフルオロポリマー系接着剤層と、フルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層と、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層と、を含み、第1の充填ポリマー層は、第1の樹脂マトリックス成分と、第1のセラミック充填剤成分と、を含み、第1のセラミック充填剤成分は、第1の充填剤材料を含み、第1の充填剤材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、プリント回路基板。
【0409】
実施形態142.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートルの平均厚さを有する、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0410】
実施形態143.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0411】
実施形態144.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含む、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0412】
実施形態145.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成される、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0413】
実施形態146.第1のフルオロポリマー系接着剤層はPFA層である、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0414】
実施形態147.第1のセラミック充填剤成分のシリカ充填剤材料の粒径分布は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約1.6以下のD10、少なくとも約0.5マイクロメートルかつ約2.7マイクロメートル以下のD50、及び少なくとも約0.8マイクロメートルかつ約4.7マイクロメートル以下のD90を含む、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0415】
実施形態148.第1のセラミック充填剤成分のシリカ充填剤材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を有し、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、シリカ充填剤材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第1の充填剤材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第1の充填剤材料のD50粒径分布測定値に等しい、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0416】
実施形態149.第1の充填剤材料は、約10m/g以下の平均表面積を更に含む、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0417】
実施形態150.第1の充填剤材料は、シリカ系化合物を含む、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0418】
実施形態151.第1の充填剤材料は、シリカを含む、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0419】
実施形態152.第1の樹脂マトリックス成分は、ペルフルオロポリマーを含む、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0420】
実施形態153.ペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態152に記載のプリント回路基板。
【0421】
実施形態154.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態152に記載のプリント回路基板。
【0422】
実施形態155.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせから構成される、実施形態152に記載のプリント回路基板。
【0423】
実施形態156.第1の樹脂マトリックス成分の含有量は、誘電体基板の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0424】
実施形態157.第1の樹脂マトリックス成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0425】
実施形態158.ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態152に記載のプリント回路基板。
【0426】
実施形態159.ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態152に記載のプリント回路基板。
【0427】
実施形態160.第1のセラミック充填剤成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約30体積%である、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0428】
実施形態161.第1のセラミック充填剤成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約57体積%以下である、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0429】
実施形態162.第1の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約80体積%である、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0430】
実施形態163.第1の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して約100体積%以下である、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0431】
実施形態164.第1のセラミック充填剤成分は、第2の充填剤材料を更に含む、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0432】
実施形態165.第1のセラミック充填剤成分の第2の充填剤材料は、高誘電率セラミック材料を含む、実施形態164に記載のプリント回路基板。
【0433】
実施形態166.高誘電率セラミック材料は、少なくとも約14の誘電率を有する、実施形態165に記載のプリント回路基板。
【0434】
実施形態167.第1のセラミック充填剤成分は、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせを更に含む、実施形態165に記載のプリント回路基板。
【0435】
実施形態168.第1のセラミック充填剤成分の第2の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態164に記載のプリント回路基板。
【0436】
実施形態169.第1のセラミック充填剤成分の第2の充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態164に記載のプリント回路基板。
【0437】
実施形態170.第1のセラミック充填剤成分中のTiO充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態167に記載のプリント回路基板。
【0438】
実施形態171.第1のセラミック充填剤成分中のTiO充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態167に記載のプリント回路基板。
【0439】
実施形態172.第1のセラミック充填剤成分は、少なくとも約97%が非晶質である、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0440】
実施形態173.誘電体基板は、ポリイミド層の下を覆う第2の充填ポリマー層と、第2の充填ポリマー層の下を覆う第2のフルオロポリマー系接着剤層と、を更に含み、第2の充填ポリマー層は、第2の樹脂マトリックス成分と、第2のセラミック充填剤成分と、を含み、第2のセラミック充填剤成分は、シリカ充填剤材料を含み、第1の充填剤材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、実施形態141に記載のプリント回路基板。
【0441】
実施形態174.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートルの平均厚さを有する、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0442】
実施形態175.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0443】
実施形態176.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含む、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0444】
実施形態177.第2のフルオロポリマー系接着剤層が、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成される、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0445】
実施形態178.第2のフルオロポリマー系接着剤層はPFA層である、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0446】
実施形態179.第2のセラミック充填剤成分のシリカ充填剤材料の粒径分布は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約1.6以下のD10、少なくとも約0.5マイクロメートルかつ約2.7マイクロメートル以下のD50、及び少なくとも約0.8マイクロメートルかつ約4.7マイクロメートル以下のD90を含む、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0447】
実施形態180.第2のセラミック充填剤成分の第2の充填剤材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を有し、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、シリカ充填剤材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第1の充填剤材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第1の充填剤材料のD50粒径分布測定値に等しい、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0448】
実施形態181.第2の充填剤材料は、約10m/g以下の平均表面積を更に含む、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0449】
実施形態182.第2の充填剤材料は、シリカ系化合物を含む、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0450】
実施形態183.第2の充填剤材料は、シリカを含む、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0451】
実施形態184.第2の樹脂マトリックスは、ペルフルオロポリマーを含む、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0452】
実施形態185.ペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態184に記載のプリント回路基板。
【0453】
実施形態186.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態184に記載のプリント回路基板。
【0454】
実施形態187.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせから構成される、実施形態184に記載のプリント回路基板。
【0455】
実施形態188.第2の樹脂マトリックス成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0456】
実施形態189.第2の樹脂マトリックス成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0457】
実施形態190.ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0458】
実施形態191.ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0459】
実施形態192.第2のセラミック充填剤成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約30体積%である、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0460】
実施形態193.第2のセラミック充填剤成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約57体積%以下である、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0461】
実施形態194.第2の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約80体積%である、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0462】
実施形態195.第2の充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して約100体積%以下である、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0463】
実施形態196.第2のセラミック充填剤成分は、TiO充填剤材料を更に含む、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0464】
実施形態197.TiO充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態196に記載のプリント回路基板。
【0465】
実施形態198.TiO充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態196に記載のプリント回路基板。
【0466】
実施形態199.第2のセラミック充填剤成分は、少なくとも約97%が非晶質である、実施形態173に記載のプリント回路基板。
【0467】
実施形態200.誘電体基板は、約10体積%以下の多孔率を含む、実施形態141又は173に記載のプリント回路基板。
【0468】
実施形態201.誘電体基板は、少なくとも約10マイクロメートルの平均厚さを含む、実施形態141又は173に記載のプリント回路基板。
【0469】
実施形態202.誘電体基板は、約200マイクロメートル以下の平均厚さを含む、実施形態141又は173に記載のプリント回路基板。
【0470】
実施形態203.誘電体基板は、約0.005以下の散逸率(5GHz、20%RH)を含む、実施形態141又は173に記載のプリント回路基板。
【0471】
実施形態204.誘電体基板は、約0.0014以下の散逸率(5GHz、20%RH)を含む、実施形態141又は173に記載のプリント回路基板。
【0472】
実施形態205.誘電体基板は、約80ppm/℃以下の熱膨張係数(x/y軸)を含む、実施形態141又は173に記載のプリント回路基板。
【0473】
実施形態206.誘電体基板は、第1の充填ポリマー層とポリイミド層との間に少なくとも約5lb/inの剥離強度を含む、実施形態141又は173に記載のプリント回路基板。
【0474】
実施形態207.誘電体基板は、第2の充填ポリマー層とポリイミド層との間に少なくとも約5lb/inの剥離強度を含む、実施形態141又は173に記載のプリント回路基板。
【0475】
実施形態208.プリント回路基板は、銅箔層と誘電体基板との間に少なくとも約5lb/inの剥離強度を含む、実施形態141又は173に記載のプリント回路基板。
【0476】
実施形態209.誘電体基板は、少なくとも約60MPaの引張強度を含む、実施形態141又は173に記載のプリント回路基板。
【0477】
実施形態210.誘電体基板は、少なくとも約1.3GPaの弾性率を含む、実施形態141又は173に記載のプリント回路基板。
【0478】
実施形態211.誘電体基板は、約1.2%以下の吸湿率を含む、実施形態141又は173に記載のプリント回路基板。
【0479】
実施形態212.プリント回路基板は、約10体積%以下の多孔率を含む、実施形態141又は173に記載のプリント回路基板。
【0480】
実施形態213.誘電体基板を形成する方法であって、第1のフルオロポリマー系接着剤層を提供することと、第1のフルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層を提供することと、第1の樹脂マトリックス前駆体成分と第1のセラミック充填剤前駆体成分とを組み合わせて形成混合物を形成することと、形成混合物を、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層に形成することと、を含み、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、第1の充填剤前駆体材料を含み、第1の充填剤前駆体材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、方法。
【0481】
実施形態214.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートルの平均厚さを有する、実施形態213に記載の方法。
【0482】
実施形態215.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、実施形態213に記載の方法。
【0483】
実施形態216.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含む、実施形態213に記載の方法。
【0484】
実施形態217.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成される、実施形態213に記載の方法。
【0485】
実施形態218.第1のフルオロポリマー系接着剤層はPFA層である、実施形態213に記載の方法。
【0486】
実施形態219.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第1の充填剤前駆体材料の粒径分布は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約1.6以下のD10、少なくとも約0.5マイクロメートルかつ約2.7マイクロメートル以下のD50、及び少なくとも約0.8マイクロメートルかつ約4.7マイクロメートル以下のD90を含む、実施形態213に記載の方法。
【0487】
実施形態220.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第1の充填剤前駆体材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を有し、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第1の充填剤前駆体材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第1の充填剤前駆体材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第1の充填剤前駆体材料のD50粒径分布測定値に等しい、実施形態213に記載の方法。
【0488】
実施形態221.第1の充填剤前駆体材料は、約10m/g以下の平均表面積を更に含む、実施形態213に記載の方法。
【0489】
実施形態222.第1の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物を含む、実施形態213に記載の方法。
【0490】
実施形態223.第1の充填剤前駆体材料は、シリカを含む、実施形態213に記載の方法。
【0491】
実施形態224.第1の樹脂マトリックス前駆体成分は、ペルフルオロポリマーを含む、実施形態213に記載の方法。
【0492】
実施形態225.ペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態224に記載の方法。
【0493】
実施形態226.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態224に記載の方法。
【0494】
実施形態227.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせから構成される、実施形態224に記載の方法。
【0495】
実施形態228.第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態213に記載の方法。
【0496】
実施形態229.第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態213に記載の方法。
【0497】
実施形態230.ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態224に記載の方法。
【0498】
実施形態231.ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態224に記載の方法。
【0499】
実施形態232.第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約30体積%である、実施形態213に記載の方法。
【0500】
実施形態233.第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約57体積%以下である、実施形態213に記載の方法。
【0501】
実施形態234.第1の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して少なくとも約80体積%である、実施形態213に記載の方法。
【0502】
実施形態235.第1の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して約100体積%以下である、実施形態213に記載の方法。
【0503】
実施形態236.第1のセラミック充填剤前駆体成分は、第2の充填剤前駆体材料を更に含む、実施形態213に記載の方法。
【0504】
実施形態237.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第2の充填剤前駆体材料は、高誘電率セラミック材料を含む、実施形態236に記載の方法。
【0505】
実施形態238.高誘電率セラミック材料は、少なくとも約14の誘電率を有する、実施形態237に記載の方法。
【0506】
実施形態239.第1のセラミック充填剤成分は、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせを更に含む、実施形態237に記載の方法。
【0507】
実施形態240.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第2の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態236に記載の方法。
【0508】
実施形態241.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第2の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態236に記載の方法。
【0509】
実施形態242.第1のセラミック充填剤前駆体成分中のTiO充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態239に記載の方法。
【0510】
実施形態243.第1のセラミック充填剤前駆体成分中のTiO充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態239に記載の方法。
【0511】
実施形態244.第1のセラミック充填剤前駆体成分は、少なくとも約97%が非晶質である、実施形態213に記載の方法。
【0512】
実施形態245.誘電体基板は、ポリイミド層の下を覆う第2の充填ポリマー層と、第2の充填ポリマー層の下を覆う第2のフルオロポリマー系接着剤層と、を更に含み、第2の充填ポリマー層は、第2の樹脂マトリックス前駆体成分と、第2のセラミック充填剤前駆体成分と、を含み、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、第3の充填剤前駆体材料を含み、第3の充填剤前駆体材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、実施形態213に記載の方法。
【0513】
実施形態246.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートルの平均厚さを有する、実施形態245に記載の方法。
【0514】
実施形態247.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、実施形態245に記載の方法。
【0515】
実施形態248.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含む、実施形態245に記載の方法。
【0516】
実施形態249.第2のフルオロポリマー系接着剤層が、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成される、実施形態245に記載の方法。
【0517】
実施形態250.第2のフルオロポリマー系接着剤層はPFA層である、実施形態245に記載の方法。
【0518】
実施形態251.第2のセラミック充填剤前駆体成分の第3の充填剤前駆体材料の粒径分布は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約1.6以下のD10、少なくとも約0.5マイクロメートルかつ約2.7マイクロメートル以下のD50、及び少なくとも約0.8マイクロメートルかつ約4.7マイクロメートル以下のD90を含む、実施形態245に記載の方法。
【0519】
実施形態252.第2のセラミック充填剤成分の第3の充填剤前駆体材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を有し、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第3の充填剤前駆体材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第3の充填剤前駆体材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第3の充填剤前駆体材料のD50粒径分布測定値に等しい、実施形態245に記載の方法。
【0520】
実施形態253.第3の充填剤前駆体材料は、約10m/g以下の平均表面積を更に含む、実施形態245に記載の方法。
【0521】
実施形態254.第3の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物を含む、実施形態245に記載の方法。
【0522】
実施形態255.第3の充填剤前駆体材料は、シリカを含む、実施形態245に記載の方法。
【0523】
実施形態256.第3の充填剤前駆体材料は、ペルフルオロポリマーを含む、実施形態245に記載の方法。
【0524】
実施形態257.ペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態256に記載の方法。
【0525】
実施形態258.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態256に記載の方法。
【0526】
実施形態259.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせから構成される、実施形態256に記載の方法。
【0527】
実施形態260.第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態245に記載の方法。
【0528】
実施形態261.第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態245に記載の方法。
【0529】
実施形態262.ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態245に記載の方法。
【0530】
実施形態263.ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態245に記載の方法。
【0531】
実施形態264.第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約30体積%である、実施形態245に記載の方法。
【0532】
実施形態265.第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約57体積%以下である、実施形態245に記載の方法。
【0533】
実施形態266.第3の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約80体積%である、実施形態245に記載の方法。
【0534】
実施形態267.第3の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して約100体積%以下である、実施形態245に記載の方法。
【0535】
実施形態268.第2のセラミック充填剤前駆体成分は、TiO充填剤材料を更に含む、実施形態245に記載の方法。
【0536】
実施形態269.TiO充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態268に記載の方法。
【0537】
実施形態270.TiO充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態268に記載の方法。
【0538】
実施形態271.第2のセラミック充填剤前駆体成分は、少なくとも約97%が非晶質である、実施形態268に記載の方法。
【0539】
実施形態272.誘電体基板は、約10体積%以下の多孔率を含む、実施形態213又は245に記載の方法。
【0540】
実施形態273.誘電体基板は、少なくとも約10マイクロメートルの平均厚さを含む、実施形態213又は245に記載の方法。
【0541】
実施形態274.誘電体基板は、約200マイクロメートル以下の平均厚さを含む、実施形態213又は245に記載の方法。
【0542】
実施形態275.誘電体基板は、約0.005以下の散逸率(5GHz、20%RH)を含む、実施形態213又は245に記載の方法。
【0543】
実施形態276.誘電体基板は、約0.0014以下の散逸率(5GHz、20%RH)を含む、実施形態213又は245に記載の方法。
【0544】
実施形態277.誘電体基板は、約80ppm/℃以下の熱膨張係数(x/y軸)を含む、実施形態213又は245に記載の方法。
【0545】
実施形態278.誘電体基板は、第1の充填ポリマー層とポリイミド層との間に少なくとも約5lb/inの剥離強度を含む、実施形態213又は245に記載の方法。
【0546】
実施形態279.誘電体基板は、第2の充填ポリマー層とポリイミド層との間に少なくとも約5lb/inの剥離強度を含む、実施形態213又は245に記載の方法。
【0547】
実施形態280.誘電体基板は、約1.2%以下の吸湿率を含む、実施形態213又は245に記載の方法。
【0548】
実施形態281.銅張積層板を形成する方法であって、本方法は、銅箔層を提供することと、銅箔層を覆う誘電体基板を形成することと、を含み、誘電体基板を形成することは、第1のフルオロポリマー系接着剤層を提供することと、第1のフルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層を提供することと、第1の樹脂マトリックス前駆体成分と第1のセラミック充填剤前駆体成分とを組み合わせて形成混合物を形成することと、形成混合物を、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層に形成することと、を含み、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、第1の充填剤前駆体材料を含み、第1の充填剤前駆体材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、方法。
【0549】
実施形態282.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートルの平均厚さを有する、実施形態281に記載の方法。
【0550】
実施形態283.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、実施形態281に記載の方法。
【0551】
実施形態284.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含む、実施形態281に記載の方法。
【0552】
実施形態285.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成される、実施形態281に記載の方法。
【0553】
実施形態286.第1のフルオロポリマー系接着剤層はPFA層である、実施形態281に記載の方法。
【0554】
実施形態287.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第1の充填剤前駆体材料の粒径分布は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約1.6以下のD10、少なくとも約0.5マイクロメートルかつ約2.7マイクロメートル以下のD50、及び少なくとも約0.8マイクロメートルかつ約4.7マイクロメートル以下のD90を含む、実施形態281に記載の方法。
【0555】
実施形態288.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第1の充填剤前駆体材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を有し、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第1の充填剤前駆体材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第1の充填剤前駆体材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第1の充填剤前駆体材料のD50粒径分布測定値に等しい、実施形態281に記載の方法。
【0556】
実施形態289.第1の充填剤前駆体材料は、約10m/g以下の平均表面積を更に含む、実施形態281に記載の方法。
【0557】
実施形態290.第1の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物を含む、実施形態281に記載の方法。
【0558】
実施形態291.第1の充填剤前駆体材料は、シリカを含む、実施形態281に記載の方法。
【0559】
実施形態292.第1の樹脂マトリックス前駆体成分は、ペルフルオロポリマーを含む、実施形態281に記載の方法。
【0560】
実施形態293.ペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態292に記載の方法。
【0561】
実施形態294.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態292に記載の方法。
【0562】
実施形態295.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせから構成される、実施形態292に記載の方法。
【0563】
実施形態296.第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態281に記載の方法。
【0564】
実施形態297.第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態281に記載の方法。
【0565】
実施形態298.ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態292に記載の方法。
【0566】
実施形態299.ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態292に記載の方法。
【0567】
実施形態300.第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約30体積%である、実施形態281に記載の方法。
【0568】
実施形態301.第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約57体積%以下である、実施形態281に記載の方法。
【0569】
実施形態302.第1の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して少なくとも約80体積%である、実施形態281に記載の方法。
【0570】
実施形態303.第1の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して約100体積%以下である、実施形態281に記載の方法。
【0571】
実施形態304.第1のセラミック充填剤前駆体成分は、第2の充填剤前駆体材料を更に含む、実施形態281に記載の方法。
【0572】
実施形態305.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第2の充填剤前駆体材料は、高誘電率セラミック材料を含む、実施形態304に記載の方法。
【0573】
実施形態306.高誘電率セラミック材料は、少なくとも約14の誘電率を有する、実施形態305に記載の方法。
【0574】
実施形態307.第1のセラミック充填剤成分は、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせを更に含む、実施形態305に記載の方法。
【0575】
実施形態308.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第2の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態304に記載の方法。
【0576】
実施形態309.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第2の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態304に記載の方法。
【0577】
実施形態310.第1のセラミック充填剤前駆体成分中のTiO充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態307に記載の方法。
【0578】
実施形態311.第1のセラミック充填剤前駆体成分中のTiO充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態307に記載の方法。
【0579】
実施形態312.第1のセラミック充填剤前駆体成分は、少なくとも約97%が非晶質である、実施形態281に記載の方法。
【0580】
実施形態313.誘電体基板は、ポリイミド層の下を覆う第2の充填ポリマー層と、第2の充填ポリマー層の下を覆う第2のフルオロポリマー系接着剤層と、を更に含み、第2の充填ポリマー層は、第2の樹脂マトリックス前駆体成分と、第2のセラミック充填剤前駆体成分と、を含み、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、第3の充填剤前駆体材料を含み、第3の充填剤前駆体材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、実施形態281に記載の方法。
【0581】
実施形態314.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートルの平均厚さを有する、実施形態304に記載の方法。
【0582】
実施形態315.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、実施形態304に記載の方法。
【0583】
実施形態316.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含む、実施形態304に記載の方法。
【0584】
実施形態317.第2のフルオロポリマー系接着剤層が、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成される、実施形態304に記載の方法。
【0585】
実施形態318.第2のフルオロポリマー系接着剤層はPFA層である、実施形態304に記載の方法。
【0586】
実施形態319.第2のセラミック充填剤前駆体成分の第3の充填剤前駆体材料の粒径分布は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約1.6以下のD10、少なくとも約0.5マイクロメートルかつ約2.7マイクロメートル以下のD50、及び少なくとも約0.8マイクロメートルかつ約4.7マイクロメートル以下のD90を含む、実施形態304に記載の方法。
【0587】
実施形態320.第2のセラミック充填剤成分の第3の充填剤前駆体材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を有し、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第3の充填剤前駆体材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第3の充填剤前駆体材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第3の充填剤前駆体材料のD50粒径分布測定値に等しい、実施形態304に記載の方法。
【0588】
実施形態321.第3の充填剤前駆体材料は、約10m/g以下の平均表面積を更に含む、実施形態304に記載の方法。
【0589】
実施形態322.第3の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物を含む、実施形態304に記載の方法。
【0590】
実施形態323.第3の充填剤前駆体材料は、シリカを含む、実施形態304に記載の方法。
【0591】
実施形態324.第3の充填剤前駆体材料は、ペルフルオロポリマーを含む、実施形態304に記載の方法。
【0592】
実施形態325.ペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態324に記載の方法。
【0593】
実施形態326.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態324に記載の方法。
【0594】
実施形態327.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせから構成される、実施形態324に記載の方法。
【0595】
実施形態328.第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態304に記載の方法。
【0596】
実施形態329.第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態304に記載の方法。
【0597】
実施形態330.ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態304に記載の方法。
【0598】
実施形態331.ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態304に記載の方法。
【0599】
実施形態332.第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約30体積%である、実施形態304に記載の方法。
【0600】
実施形態333.第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約57体積%以下である、実施形態304に記載の方法。
【0601】
実施形態334.第3の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約80体積%である、実施形態304に記載の方法。
【0602】
実施形態335.第3の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して約100体積%以下である、実施形態304に記載の方法。
【0603】
実施形態336.第2のセラミック充填剤前駆体成分は、TiO充填剤材料を更に含む、実施形態304に記載の方法。
【0604】
実施形態337.TiO充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態336に記載の方法。
【0605】
実施形態338.TiO充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態336に記載の方法。
【0606】
実施形態339.第2のセラミック充填剤前駆体成分は、少なくとも約97%が非晶質である、実施形態336に記載の方法。
【0607】
実施形態340.誘電体基板は、約10体積%以下の多孔率を含む、実施形態281又は304に記載の方法。
【0608】
実施形態341.誘電体基板は、少なくとも約10マイクロメートルの平均厚さを含む、実施形態281又は304に記載の方法。
【0609】
実施形態342.誘電体基板は、約200マイクロメートル以下の平均厚さを含む、実施形態281又は304に記載の方法。
【0610】
実施形態343.誘電体基板は、約0.005以下の散逸率(5GHz、20%RH)を含む、実施形態281又は304に記載の方法。
【0611】
実施形態344.誘電体基板は、約0.0014以下の散逸率(5GHz、20%RH)を含む、実施形態281又は304に記載の方法。
【0612】
実施形態345.誘電体基板は、約80ppm/℃以下の熱膨張係数(x/y軸)を含む、実施形態281又は304に記載の方法。
【0613】
実施形態346.誘電体基板は、第1の充填ポリマー層とポリイミド層との間に少なくとも約5lb/inの剥離強度を含む、実施形態281又は304に記載の方法。
【0614】
実施形態347.誘電体基板は、第2の充填ポリマー層とポリイミド層との間に少なくとも約5lb/inの剥離強度を含む、実施形態281又は304に記載の方法。
【0615】
実施形態348.誘電体基板は、約1.2%以下の吸湿率を含む、実施形態281又は304に記載の方法。
【0616】
実施形態349.プリント回路基板を形成する方法であって、本方法は、銅箔層を提供することと、銅箔層を覆う誘電体基板を形成することと、を含み、誘電体基板を形成することは、第1のフルオロポリマー系接着剤層を提供することと、第1のフルオロポリマー系接着剤層を覆うポリイミド層を提供することと、第1の樹脂マトリックス前駆体成分と第1のセラミック充填剤前駆体成分とを組み合わせて形成混合物を形成することと、形成混合物を、ポリイミド層を覆う第1の充填ポリマー層に形成することと、を含み、第1のセラミック充填剤前駆体成分は、第1の充填剤前駆体材料を含み、第1の充填剤前駆体材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、方法。
【0617】
実施形態350.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートルの平均厚さを有する、実施形態349に記載の方法。
【0618】
実施形態351.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、実施形態349に記載の方法。
【0619】
実施形態352.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含む、実施形態349に記載の方法。
【0620】
実施形態353.第1のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成される、実施形態349に記載の方法。
【0621】
実施形態354.第1のフルオロポリマー系接着剤層はPFA層である、実施形態349に記載の方法。
【0622】
実施形態355.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第1の充填剤前駆体材料の粒径分布は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約1.6以下のD10、少なくとも約0.5マイクロメートルかつ約2.7マイクロメートル以下のD50、及び少なくとも約0.8マイクロメートルかつ約4.7マイクロメートル以下のD90を含む、実施形態349に記載の方法。
【0623】
実施形態356.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第1の充填剤前駆体材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を有し、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第1の充填剤前駆体材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第1の充填剤前駆体材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第1の充填剤前駆体材料のD50粒径分布測定値に等しい、実施形態349に記載の方法。
【0624】
実施形態357.第1の充填剤前駆体材料は、約10m/g以下の平均表面積を更に含む、実施形態349に記載の方法。
【0625】
実施形態358.第1の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物を含む、実施形態349に記載の方法。
【0626】
実施形態359.第1の充填剤前駆体材料は、シリカを含む、実施形態349に記載の方法。
【0627】
実施形態360.第1の樹脂マトリックス前駆体成分は、ペルフルオロポリマーを含む、実施形態349に記載の方法。
【0628】
実施形態361.ペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態360に記載の方法。
【0629】
実施形態362.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態360に記載の方法。
【0630】
実施形態363.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせから構成される、実施形態360に記載の方法。
【0631】
実施形態364.第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態349に記載の方法。
【0632】
実施形態365.第1の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態349に記載の方法。
【0633】
実施形態366.ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態360に記載の方法。
【0634】
実施形態367.ペルフルオロポリマーの含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態360に記載の方法。
【0635】
実施形態368.第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約30体積%である、実施形態349に記載の方法。
【0636】
実施形態369.第1のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第1の充填ポリマー層の総体積に対して約57体積%以下である、実施形態349に記載の方法。
【0637】
実施形態370.第1の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して少なくとも約80体積%である、実施形態349に記載の方法。
【0638】
実施形態371.第1の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して約100体積%以下である、実施形態349に記載の方法。
【0639】
実施形態372.第1のセラミック充填剤前駆体成分は、第2の充填剤前駆体材料を更に含む、実施形態349に記載の方法。
【0640】
実施形態373.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第2の充填剤前駆体材料は、高誘電率セラミック材料を含む、実施形態372に記載の方法。
【0641】
実施形態374.高誘電率セラミック材料は、少なくとも約14の誘電率を有する、実施形態373に記載の方法。
【0642】
実施形態375.第1のセラミック充填剤成分は、TiO、SrTiO、ZrTi、MgTiO、CaTiO、BaTiO、又はそれらの任意の組み合わせを更に含む、実施形態373に記載の方法。
【0643】
実施形態376.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第2の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態372に記載の方法。
【0644】
実施形態377.第1のセラミック充填剤前駆体成分の第2の充填剤前駆体材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態372に記載の方法。
【0645】
実施形態378.第1のセラミック充填剤前駆体成分中のTiO充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態373に記載の方法。
【0646】
実施形態379.第1のセラミック充填剤前駆体成分中のTiO充填剤材料の含有量は、第1のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態373に記載の方法。
【0647】
実施形態380.第1のセラミック充填剤前駆体成分は、少なくとも約97%が非晶質である、実施形態349に記載の方法。
【0648】
実施形態381.誘電体基板は、ポリイミド層の下を覆う第2の充填ポリマー層と、第2の充填ポリマー層の下を覆う第2のフルオロポリマー系接着剤層と、を更に含み、第2の充填ポリマー層は、第2の樹脂マトリックス前駆体成分と、第2のセラミック充填剤前駆体成分と、を含み、第2のセラミック充填剤前駆体成分は、第3の充填剤前駆体材料を含み、第3の充填剤前駆体材料は、約10マイクロメートル以下の平均粒径を更に含む、実施形態349に記載の方法。
【0649】
実施形態382.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、少なくとも約0.2マイクロメートルの平均厚さを有する、実施形態372に記載の方法。
【0650】
実施形態383.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、約7マイクロメートル以下の平均厚さを有する、実施形態372に記載の方法。
【0651】
実施形態384.第2のフルオロポリマー系接着剤層は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドを含む、実施形態372に記載の方法。
【0652】
実施形態385.第2のフルオロポリマー系接着剤層が、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(mPTFE)、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP)などのテトラフルオロエチレンのコポリマー及びターポリマー、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、及び変性ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(mPFA)、並びにそれらの誘導体及びブレンドから構成される、実施形態372に記載の方法。
【0653】
実施形態386.第2のフルオロポリマー系接着剤層はPFA層である、実施形態372に記載の方法。
【0654】
実施形態387.第2のセラミック充填剤前駆体成分の第3の充填剤前駆体材料の粒径分布は、少なくとも約0.2マイクロメートルかつ約1.6以下のD10、少なくとも約0.5マイクロメートルかつ約2.7マイクロメートル以下のD50、及び少なくとも約0.8マイクロメートルかつ約4.7マイクロメートル以下のD90を含む、実施形態372に記載の方法。
【0655】
実施形態388.第2のセラミック充填剤成分の第3の充填剤前駆体材料は、約8以下の粒径分布スパン(PSDS)を有し、PSDSは、(D90-D10)/D50に等しく、式中、D90は、第3の充填剤前駆体材料のD90粒径分布測定値に等しく、D10は、第3の充填剤前駆体材料のD10粒径分布測定値に等しく、D50は、第3の充填剤前駆体材料のD50粒径分布測定値に等しい、実施形態372に記載の方法。
【0656】
実施形態389.第3の充填剤前駆体材料は、約10m/g以下の平均表面積を更に含む、実施形態372に記載の方法。
【0657】
実施形態390.第3の充填剤前駆体材料は、シリカ系化合物を含む、実施形態372に記載の方法。
【0658】
実施形態391.第3の充填剤前駆体材料は、シリカを含む、実施形態372に記載の方法。
【0659】
実施形態392.第3の充填剤前駆体材料は、ペルフルオロポリマーを含む、実施形態372に記載の方法。
【0660】
実施形態393.ペルフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマー、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)のコポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)のターポリマー、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態392に記載の方法。
【0661】
実施形態394.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施形態392に記載の方法。
【0662】
実施形態395.ペルフルオロポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、又はこれらの任意の組み合わせから構成される、実施形態392に記載の方法。
【0663】
実施形態396.第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約50体積%である、実施形態372に記載の方法。
【0664】
実施形態397.第2の樹脂マトリックス前駆体成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態372に記載の方法。
【0665】
実施形態398.ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約45体積%である、実施形態372に記載の方法。
【0666】
実施形態399.ペルフルオロポリマーの含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約63体積%以下である、実施形態372に記載の方法。
【0667】
実施形態400.第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して少なくとも約30体積%である、実施形態372に記載の方法。
【0668】
実施形態401.第2のセラミック充填剤前駆体成分の含有量は、第2の充填ポリマー層の総体積に対して約57体積%以下である、実施形態372に記載の方法。
【0669】
実施形態402.第3の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して少なくとも約80体積%である、実施形態372に記載の方法。
【0670】
実施形態403.第3の充填剤前駆体材料の含有量は、第2のセラミック充填剤成分の総体積に対して約100体積%以下である、実施形態372に記載の方法。
【0671】
実施形態404.第2のセラミック充填剤前駆体成分は、TiO充填剤材料を更に含む、実施形態372に記載の方法。
【0672】
実施形態405.TiO充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して少なくとも約1体積%である、実施形態404に記載の方法。
【0673】
実施形態406.TiO充填剤材料の含有量は、第2のセラミック充填剤前駆体成分の総体積に対して約20体積%以下である、実施形態404に記載の方法。
【0674】
実施形態407.第2のセラミック充填剤前駆体成分は、少なくとも約97%、又は少なくとも約98%、又は少なくとも約99%が非晶質である、実施形態404に記載の方法。
【0675】
実施形態408.誘電体基板は、約10体積%以下の多孔率を含む、実施形態349又は372に記載の方法。
【0676】
実施形態409.誘電体基板は、少なくとも約10マイクロメートルの平均厚さを含む、実施形態349又は372に記載の方法。
【0677】
実施形態410.誘電体基板は、約200マイクロメートル以下の平均厚さを含む、実施形態349又は372に記載の方法。
【0678】
実施形態411.誘電体基板は、約0.005以下の散逸率(5GHz、20%RH)を含む、実施形態349又は372に記載の方法。
【0679】
実施形態412.誘電体基板は、約0.0014以下の散逸率(5GHz、20%RH)を含む、実施形態349又は372に記載の方法。
【0680】
実施形態413.誘電体基板は、約80ppm/℃以下の熱膨張係数(x/y軸)を含む、実施形態349又は372に記載の方法。
【0681】
実施形態414.誘電体基板は、第1の充填ポリマー層とポリイミド層との間に少なくとも約5lb/inの剥離強度を含む、実施形態349又は372に記載の方法。
【0682】
実施形態415.誘電体基板は、第2の充填ポリマー層とポリイミド層との間に少なくとも約5lb/inの剥離強度を含む、実施形態349又は372に記載の方法。
【0683】
実施形態416.誘電体基板は、約1.2%以下の吸湿率を含む、実施形態349又は372に記載の方法。
【実施例
【0684】
本明細書中に記載される概念は、以下の実施例において更に記載され、これは、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定しない。
【0685】
実施例1
サンプル誘電体基板S1~S12を、本明細書に記載される特定の実施形態に従って構成し形成した。
【0686】
各サンプル誘電体基板を、キャストフィルムプロセスを使用して形成した。このプロセスでは、フルオロポリマーで前処理されたポリイミドキャリアベルトが、コーティングタワーの基部において、水性形成混合物(すなわち、樹脂マトリックス成分とセラミック充填剤成分との組み合わせ)を含有するディップパンを通過する。次いで、コーティングされたキャリアベルトが、計量バーがコーティングされたキャリアベルトから過剰な分散液を除去する計量ゾーンを通過する。計量ゾーンの後、コーティングされたキャリアベルトは、水を蒸発させるために82℃~121℃の温度に維持された乾燥ゾーンを通過する。次いで、乾燥したフィルムを有するコーティングされたキャリアベルトは、315℃~343℃の温度に維持されたベークゾーンを通過する。最後に、キャリアベルトは、349℃~399℃の温度に維持された溶融ゾーンを通過して、樹脂マトリックス材料を焼結、すなわち合体させる。次いで、コーティングされたキャリアベルトは、冷却プレナムを通過し、そこから、フィルムの更なる層の形成を開始するために、後続のディップパンに又はストリッピング装置のいずれかに導くことができる。所望のフィルム厚さが達成されると、フィルムはキャリアベルトから剥離される。
【0687】
各サンプル誘電体基板S1~S12の樹脂マトリックス成分は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)である。各誘電体基板S1~S12の更なる構成及び組成の詳細を以下の表1に要約する。
【0688】
【表1】
【0689】
サンプル誘電体基板S1~S12で使用されるシリカ系成分タイプの粒径分布測定値(すなわち、D10、D50、及びD90)、粒径分布スパン、平均粒径、及びBET表面積を含む特性を以下の表2に要約する。
【0690】
【表2】
【0691】
各サンプル誘電体基板S1~S12の性能特性を以下の表3に要約する。要約された性能特性は、5GHzにて測定されたサンプル誘電体基板の誘電率(「Dk(5GHz)」)、20%RHにて5GHzで測定された基板の散逸率(「Df(5GHz,20%RH)」)、80%RHにて5GHzで測定されたサンプル誘電体基板の散逸率(「Df(5GHz,80%RH)」)、及びサンプル誘電体基板の熱膨張係数(「CTE」)を含む。
【0692】
【表3】
【0693】
実施例2
比較のために、比較サンプル誘電体基板CS1~CS10を構成し形成した。
【0694】
各比較サンプル誘電体基板を、キャストフィルムプロセスを使用して形成した。このプロセスでは、フルオロポリマーで前処理されたポリイミドキャリアベルトが、コーティングタワーの基部において、水性形成混合物(すなわち、樹脂マトリックス成分とセラミック充填剤成分との組み合わせ)を含有するディップパンを通過する。次いで、コーティングされたキャリアベルトが、計量バーがコーティングされたキャリアベルトから過剰な分散液を除去する計量ゾーンを通過する。計量ゾーンの後、コーティングされたキャリアベルトは、水を蒸発させるために82℃~121℃の温度に維持された乾燥ゾーンを通過する。次いで、乾燥したフィルムを有するコーティングされたキャリアベルトは、315℃~343℃の温度に維持されたベークゾーンを通過する。最後に、キャリアベルトは、349℃~399℃の温度に維持された溶融ゾーンを通過して、樹脂マトリックス材料を焼結、すなわち合体させる。次いで、コーティングされたキャリアベルトは、冷却プレナムを通過し、そこから、フィルムの更なる層の形成を開始するために、後続のディップパンに又はストリッピング装置のいずれかに導くことができる。所望のフィルム厚さが達成されると、フィルムはキャリアベルトから剥離される。
【0695】
各比較サンプル誘電体基板CS1~CS10の樹脂マトリックス成分は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)である。各誘電体基板CS1~CS10の更なる構成及び組成の詳細を以下の表4に要約する。
【0696】
【表4】
【0697】
サンプル誘電体基板CS1~CS9で使用されるシリカ系成分タイプの粒径分布測定値(すなわち、D10、D50、及びD90)、粒径分布スパン、平均粒径、及びBET表面積を含む特性を以下の表2に要約する。
【0698】
【表5】
【0699】
各サンプル誘電体基板CS1~S9の性能特性を以下の表6に要約する。要約された性能特性は、5GHzにて測定されたサンプル誘電体基板の誘電率(「Dk(5GHz)」)、20%RHにて5GHzで測定された基板の散逸率(「Df(5GHz,20%RH)」)、80%RHにて5GHzで測定されたサンプル誘電体基板の散逸率(「Df(5GHz,80%RH)」)、及びサンプル誘電体基板の熱膨張係数(「CTE」)を含む。
【0700】
【表6】
【0701】
実施例3
サンプル誘電体基板S13~S28を、本明細書に記載されている特定の実施形態に従って構成し、かつ形成した。
【0702】
各サンプル誘電体基板を、キャストフィルムプロセスを使用して形成した。このプロセスでは、フルオロポリマーで前処理されたポリイミドキャリアベルトが、コーティングタワーの基部において、水性形成混合物(すなわち、樹脂マトリックス成分とセラミック充填剤成分との組み合わせ)を含有するディップパンを通過する。次いで、コーティングされたキャリアベルトが、計量バーがコーティングされたキャリアベルトから過剰な分散液を除去する計量ゾーンを通過する。計量ゾーンの後、コーティングされたキャリアベルトは、水を蒸発させるために82℃~121℃の温度に維持された乾燥ゾーンを通過する。次いで、乾燥したフィルムを有するコーティングされたキャリアベルトは、315℃~343℃の温度に維持されたベークゾーンを通過する。最後に、キャリアベルトは、349℃~399℃の温度に維持された溶融ゾーンを通過して、樹脂マトリックス材料を焼結、すなわち合体させる。次いで、コーティングされたキャリアベルトは、冷却プレナムを通過し、そこから、フィルムの更なる層の形成を開始するために、後続のディップパンに又はストリッピング装置のいずれかに導くことができる。所望のフィルム厚さが達成されると、フィルムはキャリアベルトから剥離される。
【0703】
各サンプル誘電体基板S13~S28の樹脂マトリックス成分は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)である。接合層のタイプ、厚さ及びパーセントに関する詳細を含む、各誘電体基板S13~S28の更なる構成及び組成の詳細を、以下の表7に要約する。
【0704】
【表7】
【0705】
サンプル誘電体基板S13~S28で使用されるシリカ系成分タイプの粒径分布測定値(すなわち、D10、D50、及びD90)、粒径分布スパン、平均粒径、及びBET表面積を含む特性を上記の表2に要約する。
【0706】
各サンプル誘電体基板S13~S28の性能特性を以下の表8に要約する。要約された性能特性は、5GHzにて測定されたサンプル誘電体基板の誘電率(「Dk(5GHz)」)、20%RHにて5GHzで測定された基板の散逸率(「Df(5GHz,20%RH)」)、80%RHにて5GHzで測定されたサンプル誘電体基板の散逸率(「Df(5GHz,80%RH)」)、及びサンプル誘電体基板の熱膨張係数(「CTE」)を含む。
【0707】
【表8】
【0708】
一般的な説明又は実施例において、上で説明される活動の全てが必要とされるわけではなく、特定の活動の一部が必要とされない場合があり、説明される活動に加えて1つ以上の更なる活動が行われ得ることに留意されたい。なおも更に、活動が列挙される順序は、必ずしもそれらが行われる順序ではない。
【0709】
利益、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、請求項のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0710】
本明細書に記載の実施形態の明細書及び図面は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書及び図面は、本明細書に記載の構造又は方法を使用する装置及びシステムの全ての要素及び特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態が単一の実施形態中に組み合わせて提供されてもよく、逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈において説明されている様々な特徴が、別々に又は任意の部分的組み合わせで提供されてもよい。更に、範囲に記載された値への言及は、その範囲内の各々の値全てを含む。多くの他の実施形態が、本明細書を読んだ後にのみ当業者に明らかとなってもよい。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、又は別の変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、本開示から導出することができる。したがって、本開示は、限定的ではなく例示的なものとみなされるべきである。
図1
図2a
図2b
図3
図4a
図4b
図5
図6a
図6b
【国際調査報告】