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特表2023-553385極低温ボール弁用のシートインサート
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-21
(54)【発明の名称】極低温ボール弁用のシートインサート
(51)【国際特許分類】
   F16K 5/06 20060101AFI20231214BHJP
   F16J 15/18 20060101ALI20231214BHJP
   F16J 15/3204 20160101ALI20231214BHJP
【FI】
F16K5/06 A
F16J15/18 C
F16J15/3204 201
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023533321
(86)(22)【出願日】2021-12-14
(85)【翻訳文提出日】2023-05-31
(86)【国際出願番号】 US2021072908
(87)【国際公開番号】W WO2022140736
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】63/128,928
(32)【優先日】2020-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブルロー、フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】デュボワ、ヘルマン エム.
(72)【発明者】
【氏名】クスタマンス、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ルッソー、フィリップ
【テーマコード(参考)】
3H054
3J006
3J043
【Fターム(参考)】
3H054AA03
3H054BB02
3H054CB05
3H054CB15
3H054GG04
3J006AB00
3J006AE02
3J006AE38
3J006CA03
3J043AA06
3J043BA06
3J043CA02
3J043CA08
3J043CB13
3J043CB20
3J043DA02
(57)【要約】

シールを維持し、極低温で弁を通る流体の流れを防止するのに適した弁を提供することを含むシステム及び方法が開示される。弁は、弁を通る流路に沿った長手方向軸を有する弁本体と、弁を通る流体の流れを選択的に可能にするために弁本体内で選択的に回転可能なボールと、弁本体内に形成されたシートインサートキャビティと、シートインサートキャビティ内に少なくとも部分的に配置されたシートインサートアセンブリとを含む。シートインサートアセンブリは、少なくとも1つのシールリップを含むシートインサートと、少なくとも1つのシールリップに係合され、弁を通る流体の流れを防止するためにボール弁が選択的に回転されるとき、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するために少なくとも1つのシールリップをシートインサートキャビティの一部に対して付勢するように構成された支持リングと、を含む。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートインサートアセンブリであって、
少なくとも1つのシールリップを含むシートインサートと、
前記少なくとも1つのシールリップに係合され、前記少なくとも1つのシールリップをシートインサートキャビティの一部に対して付勢するように構成された支持リングと、
を備える、シートインサートアセンブリ。
【請求項2】
前記シートインサートが、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために弁のボールとの第1のシール界面を形成する第1のシール面を備える、請求項1に記載のシートインサートアセンブリ。
【請求項3】
前記第1のシール面が、湾曲している、曲線状である、平面状である、又はそれらの組み合わせである、請求項2に記載のシートインサートアセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのシールリップが、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するために前記シートインサートキャビティの前記一部との第2のシール界面を形成する、請求項2又は3に記載のシートインサートアセンブリ。
【請求項5】
弁であって、
弁本体と、
前記弁本体内で選択的に回転可能なボールと、
前記弁本体内に形成されたシートインサートキャビティと、
前記シートインサートキャビティ内に少なくとも部分的に配置されたシートインサートアセンブリであって、前記シートインサートアセンブリが、
少なくとも1つのシールリップを含むシートインサートと、
前記少なくとも1つのシールリップに係合され、前記シートインサートキャビティの一部に対して前記少なくとも1つのシールリップを付勢するように構成された支持リングと、を含む、シートインサートアセンブリと、
を備える、弁。
【請求項6】
前記シートインサートが、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために前記弁の前記ボールとの第1のシール界面を形成する第1のシール面を備える、請求項5に記載の弁。
【請求項7】
前記第1のシール面が、湾曲している、曲線状である、平面状である、又はそれらの組み合わせである、請求項6に記載の弁。
【請求項8】
前記少なくとも1つのシールリップが、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するために前記シートインサートキャビティの前記一部との第2のシール界面を形成する、請求項6又は7に記載の弁。
【請求項9】
前記少なくとも1つのシールリップが、単一のシールリップを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【請求項10】
前記シールリップが外側シールリップであり、前記シートインサートキャビティの前記部分が前記シートインサートキャビティの内面である、請求項9に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【請求項11】
前記シールリップが、内面を備える、請求項10に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【請求項12】
前記シールリップの前記内面が平坦である、請求項11に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【請求項13】
前記シールリップの前記内面が、角度を付けられている、請求項11に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【請求項14】
前記支持リングが、前記シールリップの前記内面に係合するように構成された外面を備える、請求項11~13のいずれか一項に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【請求項15】
弁内の漏れを防止する方法であって、
弁本体と、前記弁内で選択的に回転可能なボールと、前記弁本体内に形成されたシートインサートキャビティと、請求項1~14のいずれか一項に記載のシートインサートアセンブリと、を備える弁を提供することと、
前記弁を動作させることと、
前記弁を通る流路に沿った流体の流れを防止するために前記ボールを選択的に回転させることと、
第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために前記シートインサートの前記第1のシール面と前記ボールとの間に第1のシール界面を形成又は維持すると同時に、前記弁を通る前記流路に沿った流体の流れを防止するために前記ボールが選択的に回転される間、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するために前記第2のシール面と傾斜壁との間に第2のシール界面を形成又は維持することと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
弁は、広範囲の用途において流体の流れを制御するために使用される。ボール弁は、典型的には、ボール弁を通る流体の流れの遮断が必要とされる用途で使用される。ボール弁を通る流体の流れの遮断及び確立は、ボール弁内のボールの選択的作動によって達成される。一般に、ボール弁内のシートインサートは、ボール及びボール弁の本体の一部に対するシールを提供する。しかしながら、ボール弁が極低温などの極端な環境条件に曝されると、シートインサート及び/又はボール弁の他の部分が収縮、変形、又は他の場合には変化することがあり、それによってボール弁を通って流体の漏れが可能になる。そのため、産業界は、そのような用途のためのボール弁技術における改善を要求し続けている。
【図面の簡単な説明】
【0002】
実施形態の特徴及び利点が達成され、より詳細に理解され得るように、添付の図面に例解されるその実施形態を参照することによって、より具体的な説明が行われ得る。しかしながら、図面は、いくつかの実施形態のみを例解し、したがって、他の等しく有効な実施形態が存在し得るため、範囲を限定するものとみなされるべきではない。
図1】本開示の一実施形態による、環状シートインサートアセンブリを有する弁の部分断面図である。
図2】本開示による環状シートインサートの様々な実施形態の部分断面図である。
図3】本開示による環状シートインサートの様々な実施形態の部分断面図である。
図4】本開示による環状シートインサートの様々な実施形態の部分断面図である。
図5】本開示による環状シートインサートの様々な実施形態の部分断面図である。
図6】本開示による環状支持リングの様々な実施形態の部分断面図である。
図7】本開示による環状支持リングの様々な実施形態の部分断面図である。
図8】本開示による環状支持リングの様々な実施形態の部分断面図である。
図9】本開示による環状支持リングの様々な実施形態の部分断面図である。
図10】は、本開示の一実施形態による、環状シートインサートアセンブリを有する弁の部分断面図である。
図11】本開示による環状シートインサートの様々な実施形態の部分断面図である。
図12】本開示による環状シートインサートの様々な実施形態の部分断面図である。
図13】本開示による環状シートインサートの様々な実施形態の部分断面図である。
図14】本開示による環状シートインサートの様々な実施形態の部分断面図である。
図15】本開示の実施形態による環状支持リングの様々な実施形態の部分断面図である。
図16】本開示の実施形態による環状支持リングの様々な実施形態の部分断面図である。
図17】本開示の実施形態による環状支持リングの様々な実施形態の部分断面図である。
図18】本開示の実施形態による環状支持リングの様々な実施形態の部分断面図である。
図19】本開示の一実施形態による、弁内の漏れを防止する方法のフローチャートである。 異なる図面における同じ参照符号の使用は、同様の又は同一の項目を示す。
【発明を実施するための形態】
【0003】
図1は、本開示の一実施形態による、環状シートインサートアセンブリ150を有する弁100の部分断面図である。弁100は、一般に、ボール弁を備えてもよく、かつ、弁100を通る流路106に沿った長手方向軸104を有する弁本体102と、流路106に沿って弁100を通る流体の流れを選択的に可能にするために弁本体102内で選択的に回転可能なボール108と、を備えてもよい。弁100はまた、弁本体102内に形成されたシートインサートキャビティ110を備えてもよい。シートインサートキャビティ110は、一般に、第1の内面112と、第1の内面112の反対側の第2の内面114と、第1の内面112と第2の内面114との間に配置された後面又は壁116とを備えてもよい。いくつかの実施形態では、第1の内面112及び/又は第2の内面114は、実質的に軸方向に平面状であってもよい。加えて、いくつかの実施形態では、第1の内面112及び第2の内面114は、実質的に平行であってもよい。いくつかの実施形態では、後面又は壁116は、実質的に半径方向に平面状であってもよい。加えて、いくつかの実施形態では、後面又は壁116は、第1の内面112及び/又は第2の内面114に対して実質的に垂直であってもよい。
【0004】
環状シートインサートアセンブリ150は、概して、シートインサートキャビティ110内に少なくとも部分的に配置されてもよい。シートインサートアセンブリ150は、一般に、少なくとも1つのシールリップを備えるシートインサート200、300、400、500と、少なくとも1つのシールリップに係合され、少なくとも1つのシールリップをシートインサートキャビティ110の一部に対して付勢するように構成された支持リング600、700、800、900と、を備えてもよい。図示の実施形態では、シートインサート200、300、400、500の少なくとも1つのシールリップは、単一のシールリップを備えてもよい。いくつかの実施形態では、シートインサートアセンブリ150は、流路106に沿って弁100を通る流体の流れを防止するためにボール108が選択的に回転されるとき、第1の漏れ経路(ボール108とシートインサートアセンブリ150との間)及び第2の漏れ経路(シートインサートキャビティ110とシートインサートアセンブリ150との間)のそれぞれを通る流体の漏れを防止するように設計されてもよい。
【0005】
図2図5は、本開示の実施形態による環状シートインサート200、300、400、500の様々な実施形態の部分断面図である。図2に示すように、シートインサート200は、一般に、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために弁100のボール108との第1のシール界面を形成する第1のシール面202を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第1のシール面202は、湾曲していても、曲線状であっても、平面状であっても、又はそれらの組み合わせであってもよい。シートインサート200はまた、少なくとも1つのシールリップ204を備えてもよい。シールリップ204は、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するためにシートインサートキャビティ110の一部との第2のシール界面を形成してもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ204は、シートインサートキャビティ110の第1の内面112との第2のシール界面を形成する外側シールリップであってもよい。更に、いくつかの実施形態では、シールリップ204は、シートインサートキャビティ110と接触するシールバンプ、歯、又は起伏206を備えてもよい。いくつかの実施形態では、シールバンプ、歯、又は起伏206は、シール脚部204の外面208上に配置されてもよい。シールリップ204は、シートインサート200内にキャビティ212を形成する内面210及び内側端部214を備えてもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ204の内面210は平坦であってもよい。いくつかの実施形態では、平坦な内面210は、実質的に軸方向に平面状であってもよい。
【0006】
図3に示すように、シートインサート300は、一般に、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために弁100のボール108との第1のシール界面を形成する第1のシール面302を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第1のシール面302は、湾曲していても、曲線状であっても、平面状であっても、又はそれらの組み合わせであってもよい。シートインサート300はまた、少なくとも1つのシールリップ304を備えてもよい。シールリップ304は、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するためにシートインサートキャビティ110の一部との第2のシール界面を形成してもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ304は、シートインサートキャビティ110の第1の内面112との第2のシール界面を形成する外側シールリップであってもよい。更に、いくつかの実施形態では、シールリップ304は、シートインサートキャビティ110と接触するシールバンプ、歯、又は起伏306を備えてもよい。いくつかの実施形態では、シールバンプ、歯、又は起伏306は、シールリップ304の外面308上に配置されてもよい。シールリップ304は、シートインサート300内にキャビティ312を形成する内面310及び内側端部314を備えてもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、シールリップ304の内面310は、角度が付けられてもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ304の内面310は、弁100の長手方向軸104に対して角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ304の内面310は、少なくとも1度、少なくとも2度、少なくとも3度、少なくとも4度、少なくとも5度、少なくとも10度、少なくとも15度、少なくとも20度、少なくとも25度、又は少なくとも30度の角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ304の内面310は、45度以下、40度以下、35度以下、30度以下、25度以下、20度以下、又は15度以下の角度(α)を有してもよい。更に、シールリップ304の内面310は、少なくとも5度かつ45度以下など、これらの最小値と最大値のいずれかの間の角度(α)を有してもよいことが理解されよう。
【0008】
図4に示すように、シートインサート400は、一般に、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために弁100のボール108との第1のシール界面を形成する第1のシール面402を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第1のシール面402は、湾曲していても、曲線状であっても、平面状であっても、又はそれらの組み合わせであってもよい。シートインサート400はまた、少なくとも1つのシールリップ404を備えてもよい。シールリップ404は、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するためにシートインサートキャビティ110の一部との第2のシール界面を形成してもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ404は、シートインサートキャビティ110の第1の内面112との第2のシール界面を形成する外側シールリップであってもよい。更に、いくつかの実施形態では、シールリップ404は、シートインサートキャビティ110と接触するシールバンプ、歯、又は起伏406を備えてもよい。いくつかの実施形態では、シールバンプ、歯、又は起伏406は、シールリップ404の外面408上に配置されてもよい。シールリップ404は、シートインサート400内にキャビティ412を形成する内面410及び内側端部414を備えてもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ404の内面410は湾曲していてもよい。
【0009】
図5に示すように、シートインサート500は、一般に、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために弁100のボール108との第1のシール界面を形成する第1のシール面502を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第1のシール面502は、湾曲していても、曲線状であっても、平面状であっても、又はそれらの組み合わせであってもよい。シートインサート500はまた、少なくとも1つのシールリップ504を備えてもよい。シールリップ504は、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するためにシートインサートキャビティ110の一部との第2のシール界面を形成してもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ504は、シートインサートキャビティ110の第1の内面112との第2のシール界面を形成する外側シールリップであってもよい。更に、いくつかの実施形態では、シールリップ504は、シートインサートキャビティ110と接触するシールバンプ、歯、又は起伏506を備えてもよい。いくつかの実施形態では、シールバンプ、歯、又は起伏506は、シールリップ504の外面508上に配置されてもよい。シールリップ504は、シートインサート500内にキャビティ512を形成する内面510及び内側端部514を備えてもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ504の内面510は、シールバンプ、歯、又は起伏516を備えてもよい。更に、いくつかの実施形態では、シートインサート200、300、400のいずれも、それらのそれぞれの内面210、310、410のうちの1つ以上の上にシールバンプ、歯、又は起伏516を備えてもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、シートインサート200、300、400、500は、PTFE、フルオロポリマー、パーフルオロポリマー、PTFE、PVF、PVDF、PCTFE、PFA、FEP、ETFE、ECTFE、PCTFE、PEEK、PEK、若しくはPEKKなどのポリアリールケトン、PPS、PPSU、PSU、PPE、若しくはPPOなどのポリスルホン、PPAなどの芳香族ポリアミド、PEI若しくはTPIなどの熱可塑性ポリイミド、又はそれらの任意の組み合わせから形成されてもよい。いくつかの実施形態では、シートインサート200、300、400、500は、少なくとも1つのフィラーで改質された材料から形成されてもよい。
【0011】
図6図9は、本開示の実施形態による環状支持リング600、700、800、900の様々な実施形態の部分断面図である。図6に示すように、支持リング600は、一般に、外面602と、外面602の反対側の内面604と、第1の端部606と、第1の端部606の反対側の第2の端部608とを備えてもよい。支持リング600の外面602は、シートインサート200、300、400、500のシールリップ204、304、404、504の内面210、310、410、510に係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング600の外面602は平坦であってもよい。いくつかの実施形態では、平坦な外面602は、実質的に軸方向に平面上であってもよい。加えて、いくつかの実施形態では、内面604は、弁100のシートインサートキャビティ110の第2の内面114に接触するように構成されてもよい。
【0012】
図7に示すように、支持リング700は、一般に、外面702と、外面702の反対側の内面704と、第1の端部706と、第1の端部706の反対側の第2の端部708とを備えてもよい。支持リング700の外面702は、シートインサート200、300、400、500のシールリップ204、304、404、504の内面210、310、410、510に係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング700の外面702は、角度を付けられてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング700の外面702は、弁100の長手方向軸104に対して角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、支持リング700の外面702は、少なくとも1度、少なくとも2度、少なくとも3度、少なくとも4度、少なくとも5度、少なくとも10度、少なくとも15度、少なくとも20度、少なくとも25度、又は少なくとも30度の角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、支持リング700の外面702は、45度以下、40度以下、35度以下、30度以下、25度以下、20度以下、又は15度以下の角度(α)を有してもよい。更に、支持リング700の外面702は、少なくとも5度かつ45度以下など、これらの最小値と最大値のいずれかの間の角度(α)を有してもよいことが理解されよう。加えて、いくつかの実施形態では、内面704は、弁100のシートインサートキャビティ110の第2の内面114に接触するように構成されてもよい。
【0013】
図8に示すように、支持リング800は、一般に、外面802と、外面802の反対側の内面804と、第1の端部806と、第1の端部806の反対側の第2の端部808とを備えてもよい。支持リング800の外面802は、シートインサート200、300、400、500のシールリップ204、304、404、504の内面210、310、410、510に係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング800の外面802は、弧状であってもよく、又は湾曲していてもよい。加えて、いくつかの実施形態では、内面804は、弁100のシートインサートキャビティ110の第2の内面114に接触するように構成されてもよい。
【0014】
図9に示すように、支持リング900は、一般に、外面902と、外面902の反対側の内面904と、第1の端部906と、第1の端部906の反対側の第2の端部908とを備えてもよい。支持リング900の外面902は、シートインサート200、300、400、500のシールリップ204、304、404、504の内面210、310、410、510に係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング900の外面902は、二重に角度が付けられてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング900の外面902の第1の角度付き部分902a及び第2の角度付き部分902bは、弁100の長手方向軸104に対して角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、支持リング900の外面902の第1の角度付き部分902aは、0~45度の角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、支持リング900の外面902の第2の角度付き部分902bは、0~45度の角度(α)を有してもよい。更に、支持リング900の外面902の第1の角度付き部分902aと支持リング900の外面902の第2の角度付き部分902bとは、異なる角度を有してもよいことが理解されるであろう。加えて、いくつかの実施形態では、内面904は、弁100のシートインサートキャビティ110の第2の内面114に接触するように構成されてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、支持リング600、700、800、900は、金属材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態では、金属材料は、Inconel(登録商標)などのニッケル-クロム系合金、ニッケル系合金、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン合金、Elgiloy(登録商標)などのコバルト-クロム-ニッケル合金、ニッケル、チタン、タングステン、ステンレス鋼、ばね鋼、鋼、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、鉛、鉄、又は青銅であってもよい。いくつかの実施形態では、支持リング600、700、800、900は、金属材料上に配置されたコーティング又はめっきを備えてもよい。いくつかの実施形態では、コーティング又はめっきは、金めっき、銀めっき、ニッケルめっき、窒化アルミニウムクロム(AlCrN)めっき、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)めっき、任意の他の耐摩耗金属めっき、又はそれらの任意の組み合わせを含んでいてもよい。更に、いくつかの実施形態では、支持リング600、700、800、900は、分割リング又は分割型バンドを備えてもよい。
【0016】
組み立てられると、シートインサートアセンブリ150は、弁100のシートインサートキャビティ110内に少なくとも部分的に配置され得る。支持リング600、700、800、900の第1の端部606、706、806、906は、弁100のシートインサートキャビティ110の後面116と接触していてもよい。加えて、支持リング600、700、800、900の第2の端部608、708、808、908は、支持リング600、700、800、900の第2の端部608、708、808、908とシートインサート200、300、400、500の内側端部214、314、414、514との間に間隙又は空隙が存在するように、シートインサート200、300、400、500の内側端部214、314、414、514と接触していなくてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング600、700、800、900の第2の端部608、708、808、908は平坦であってもよい。いくつかの実施形態では、支持リング600、700、800、900の第2の端部608、708、808、908は、湾曲していてもよく、又は丸みを帯びていてもよい。
【0017】
支持リング600、700、800、900は、シールリップ204、304、404、504に係合され、シールリップ204、304、404、504をシートインサートキャビティ110の一部に対して付勢するように構成されてもよい。より具体的には、支持リング600、700、800、900の外面602、702、802、902は、シールリップ204、304、404、504の外面208、308、408、508が弁100のシートインサートキャビティ110の第1の内面112と接触するように、シールリップ204、304、404、504の内面210、310、410、510に係合してシールリップ204、304、404、504をシートインサートキャビティ110の第1の内面112に対して付勢するように構成されてもよい。加えて、支持リング600、700、800、900の内面604、704、804、904は、弁100のシートインサートキャビティ110の第2の内面114と接触していてもよい。
【0018】
この構成では、シートインサート200、300、400、500と弁100のボール108との間の接触からの圧力が、支持リング600、700、800、900をシートインサート200、300、400、500に向かって軸方向に付勢又は押圧して、シールリップ204、304、404、504をシートインサートキャビティ110の第1の内面112に対して付勢し、シートインサートキャビティ110の第1の内面112に対する接触圧力を増加させ、又はそれらの組み合わせによって、第2の漏れ経路を通る漏れを防止する。更に、シートインサートアセンブリ150の実施形態は、シートインサート200、300、400、500と支持リング600、700、800、900との任意の組み合わせを備えてもよいことが理解されよう。
【0019】
図10は、本開示の一実施形態による、環状シートインサートアセンブリ1050を有する弁100の部分断面図である。環状シートインサートアセンブリ1050は、概して、弁100のシートインサートキャビティ110内に少なくとも部分的に配置されてもよい。シートインサートアセンブリ1050は、一般に、少なくとも1つのシールリップを備えるシートインサート1100、1200、1300、1400と、少なくとも1つのシールリップと係合され、少なくとも1つのシールリップをシートインサートキャビティ110の一部に対して付勢するように構成された支持リング1500、1600、1700、1800と、を備えてもよい。図示の実施形態では、シートインサート1100、1200、1300、1400の少なくとも1つのシールリップは、複数のシールリップを備えてもよい。より具体的には、図示の実施形態では、シートインサート1100、1200、1300、1400の少なくとも1つのシールリップは、二重シールリップを備えてもよい。いくつかの実施形態では、シートインサートアセンブリ1050は、流路106に沿って弁100を通る流体の流れを防止するためにボール108が選択的に回転されるとき、第1の漏れ経路(ボール108とシートインサートアセンブリ1050との間)及び第2の漏れ経路(シートインサートキャビティ110とシートインサートアセンブリ1050との間)のそれぞれを通る流体の漏れを防止するように設計されてもよい。
【0020】
図11図14は、本開示の実施形態による環状シートインサート1100、1200、1300、1400の様々な実施形態の部分断面図である。図11に示すように、シートインサート1100は、一般に、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために弁100のボール108との第1のシール界面を形成する第1のシール面1102を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第1のシール面1102は、湾曲していても、曲線状であっても、平面状であっても、又はそれらの組み合わせであってもよい。シートインサート1100はまた、少なくとも1つのシールリップを備えてもよい。いくつかの実施形態では、シートインサート1100は、複数のシールリップ1104、1106を備えてもよい。いくつかの実施形態では、複数のシールリップ1104、1106は、外側シールリップ1104及び内側シールリップ1106を備えてもよい。外側シールリップ1104及び内側シールリップ1106は、それぞれ、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するために、シートインサートキャビティ110の第1の内面112及びシートインサートキャビティ110の第2の内面114との第2のシール界面を形成してもよい。更に、いくつかの実施形態では、シールリップ1104、1106のうちの1つ以上は、シートインサートキャビティ110と接触するシールバンプ、歯、又は起伏1108を備えてもよい。いくつかの実施形態では、シールバンプ、歯、又は起伏1108は、シールリップ1104、1106のうちの1つ以上の外面1110、1112上に配置されてもよい。外側シールリップ1104は、内面1114を備えてもよい。内側シールリップ1106はまた、内面1116を備えてもよい。外側シールリップ1104の内面1114、内側シールリップ1106の内面1116、及び内側端部1118は、シートインサート1100内にキャビティ1120を形成し得る。いくつかの実施形態では、シールリップ1104、1106の内面1114、1116は平坦であってもよい。いくつかの実施形態では、平坦な内面1114、1116は、実質的に軸方向に平面状であってもよい。
【0021】
図12に示すように、シートインサート1200は、一般に、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために弁100のボール108との第1のシール界面を形成する第1のシール面1202を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第1のシール面1202は、湾曲している、曲線状である、平面状である、又はそれらの組み合わせであり得る。シートインサート1200はまた、少なくとも1つのシールリップを備えてもよい。いくつかの実施形態では、シートインサート1200は、複数のシールリップ1204、1206を備えてもよい。いくつかの実施形態では、複数のシールリップ1204、1206は、外側シールリップ1204及び内側シールリップ1206を備えてもよい。外側シールリップ1204及び内側シールリップ1206は、それぞれ、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するためにシートインサートキャビティ110の第1の内面112及びシートインサートキャビティ110の第2の内面114との第2のシール界面を形成してもよい。更に、いくつかの実施形態では、シールリップ1204、1206のうちの1つ以上は、シートインサートキャビティ110と接触するシールバンプ、歯、又は起伏1208を備えてもよい。いくつかの実施形態では、シールバンプ、歯、又は起伏1208は、シールリップ1204、1206のうちの1つ以上の外面1210、1212上に配置されてもよい。外側シールリップ1204は、内面1214を備えてもよい。内側シールリップ1206はまた、内面1216を備えてもよい。外側シールリップ1204の内面1214、内側シールリップ1206の内面1216、及び内側端部1218は、シートインサート1200内にキャビティ1220を形成し得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、シールリップ1204、1206の内面1214、1216は、角度を付けられてもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ1204、1206の内面1214、1216は、弁100の長手方向軸104に対して角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ1204、1206の内面1214、1216は、実質的に同様の角度を有してもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ1204、1206の内面1214、1216は、異なる角度を有してもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ1204、1206の内面1214、1216は、少なくとも1度、少なくとも2度、少なくとも3度、少なくとも4度、少なくとも5度、少なくとも10度、少なくとも15度、少なくとも20度、少なくとも25度、又は少なくとも30度の角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、シールリップ1204、1206の内面1214、1216は、45度以下、40度以下、35度以下、30度以下、25度以下、20度以下、又は15度以下の角度(α)を有してもよい。更に、シールリップ1204、1206の内面1214、1216は、少なくとも5度かつ45度以下など、これらの最小値と最大値のいずれかの間の角度(α)を有してもよいことが理解されよう。
【0023】
図13に示すように、シートインサート1300は、一般に、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために弁100のボール108との第1のシール界面を形成する第1のシール面1302を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第1のシール面1302は、湾曲している、曲線状である、平面状である、又はそれらの組み合わせであり得る。シートインサート1300はまた、少なくとも1つのシールリップを備えてもよい。いくつかの実施形態では、シートインサート1300は、複数のシールリップ1304、1306を備えてもよい。いくつかの実施形態では、複数のシールリップ1304、1306は、外側シールリップ1304及び内側シールリップ1306を備えてもよい。外側シールリップ1304及び内側シールリップ1306は、それぞれ、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するためにシートインサートキャビティ110の第1の内面112及びシートインサートキャビティ110の第2の内面114との第2のシール界面を形成してもよい。更に、いくつかの実施形態では、シールリップ1304、1306のうちの1つ以上は、シートインサートキャビティ110と接触するシールバンプ、歯、又は起伏1308を備えてもよい。いくつかの実施形態では、シールバンプ、歯、又は起伏1308は、シールリップ1304、1306のうちの1つ以上の外面1310、1312上に配置されてもよい。外側シールリップ1304は、内面1314を備えてもよい。内側シールリップ1306はまた、内面1316を備えてもよい。外側シールリップ1304の内面1314、内側シールリップ1306の内面1316、及び内側端部1318は、シートインサート1300内にキャビティ1320を形成し得る。いくつかの実施形態では、シールリップ1304、1306の内面1314、1316は、湾曲していてもよい。
【0024】
図14に示すように、シートインサート1400は、一般に、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために弁100のボール108との第1のシール界面を形成する第1のシール面1402を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第1のシール面1402は、湾曲していても、曲線状であっても、平面状であっても、又はそれらの組み合わせであってもよい。シートインサート1400はまた、少なくとも1つのシールリップを備えてもよい。いくつかの実施形態では、シートインサート1400は、複数のシールリップ1404、1406を備えてもよい。いくつかの実施形態では、複数のシールリップ1404、1406は、外側シールリップ1404及び内側シールリップ1406を備えてもよい。外側シールリップ1404及び内側シールリップ1406は、それぞれ、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するためにシートインサートキャビティ110の第1の内面112及びシートインサートキャビティ110の第2の内面114との第2のシール界面を形成してもよい。更に、いくつかの実施形態では、シールリップ1404、1406のうちの1つ以上は、シートインサートキャビティ110と接触するシールバンプ、歯、又は起伏1408を備えてもよい。いくつかの実施形態では、シールバンプ、歯、又は起伏1408は、シールリップ1404、1406のうちの1つ以上の外面1410、1412上に配置されてもよい。外側シールリップ1404は、内面1414を備えてもよい。内側シールリップ1406はまた、内面1416を備えてもよい。外側シールリップ1404の内面1414、内側シールリップ1406の内面1416、及び内側端部1418は、シートインサート1400内にキャビティ1420を形成し得る。いくつかの実施形態では、シールリップ1404、1406の内面1414、1416は、シールバンプ、歯、又は起伏1422を備えてもよい。更に、いくつかの実施形態では、シートインサート1100、1200、1300のいずれも、それらのそれぞれの内面1114、1116、1214、1216、1314、1316のうちの1つ又は複数の上にシールバンプ、歯、又は起伏1422を備えてもよい。
【0025】
シートインサート1100、1200、1300、1400の実施形態はまた、内側シール脚部1106、1206、1306、1406のそれぞれの内面1116、1216、1316、1416とは異なる外側シール脚部1104、1204、1304、1404の内面1114、1214、1314、1414を備えてもよい。例えば、外側シール脚部1104、1204、1304、1404の内面1114、1214、1314、1414、及び内側シール脚部1106、1206、1306、1406の内面1116、1216、1316、1416は、本明細書に開示されるような平坦面、角度付き面、湾曲面、又は二重角度付き面の任意の組み合わせを有してもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、シートインサート1100、1200、1300、1400は、PTFE、フルオロポリマー、パーフルオロポリマー、PTFE、PVF、PVDF、PCTFE、PFA、FEP、ETFE、ECTFE、PCTFE、PEEK、PEK、若しくはPEKKなどのポリアリールケトン、PPS、PPSU、PSU、PPE、若しくはPPOなどのポリスルホン、PPAなどの芳香族ポリアミド、PEI若しくはTPIなどの熱可塑性ポリイミド、又はそれらの任意の組み合わせから形成されてもよい。いくつかの実施形態では、シートインサート1100、1200、1300、1400は、少なくとも1つのフィラーで改質された材料から形成されてもよい。
【0027】
図15図18は、本開示の実施形態による環状支持リング1500、1600、1700、1800の様々な実施形態の部分断面図である。図15に示すように、支持リング1500は、一般に、外面1502と、外面1502の反対側の内面1504と、第1の端部1506と、第1の端部1506の反対側の第2の端部1508とを備えてもよい。支持リング1500の外面1502は、シートインサート1100、1200、1300、1400の外側シールリップ1104、1204、1304、1404の内面1114、1214、1314、1414に係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1500の外面1502は、平坦であってもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1500の外面1502は、実質的に軸方向に平面状であってもよい。支持リング1500の内面1504は、シートインサート1100、1200、1300、1400の内側シールリップ1106、1206、1306、1406の内面1116、1216、1316、1416に係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1500の内面1504は、平坦であってもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1500の内面1504は、実質的に軸方向に平面状であってもよい。
【0028】
図16に示すように、支持リング1600は、一般に、外面1602と、外面1602の反対側の内面1604と、第1の端部1606と、第1の端部1606の反対側の第2の端部1608とを備えてもよい。支持リング1600の外面1602は、シートインサート1100、1200、1300、1400の外側シールリップ1104、1204、1304、1404の内面1114、1214、1314、1414に係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1600の外面1602は、角度を付けられてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1600の外面1602は、弁100の長手方向軸104に対して角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1600の外面1602は、少なくとも1度、少なくとも2度、少なくとも3度、少なくとも4度、少なくとも5度、少なくとも10度、少なくとも15度、少なくとも20度、少なくとも25度、又は少なくとも30度の角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1600の外面1602は、45度以下、40度以下、35度以下、30度以下、25度以下、20度以下、又は15度以下の角度(α)を有してもよい。更に、支持リング1600の外面1602は、少なくとも5度かつ45度以下など、これらの最小値と最大値のいずれかの間の角度(α)を有してもよいことが理解されよう。
【0029】
支持リング1600の内面1604は、シートインサート1100、1200、1300、1400の内側シールリップ1106、1206、1306、1406の内面1116、1216、1316、1416に係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1600の内面1604は、角度が付けられてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1600の内面1604は、弁100の長手方向軸104に対して角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1600の内面1604は、少なくとも1度、少なくとも2度、少なくとも3度、少なくとも4度、少なくとも5度、少なくとも10度、少なくとも15度、少なくとも20度、少なくとも25度、又は少なくとも30度の角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1600の内面1604は、45度以下、40度以下、35度以下、30度以下、25度以下、20度以下、又は15度以下の角度(α)を有してもよい。更に、支持リング1600の内面1604は、少なくとも5度かつ45度以下など、これらの最小値と最大値のいずれかの間の角度(α)を有してもよいことが理解されよう。加えて、いくつかの実施形態では、支持リング1600の内面1604は、支持リング1600の外面1602と実質的に同様の角度を有してもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、支持リング1600の内面1604は、支持リング1600の外面1602とは異なる角度を有してもよい。
【0030】
図17に示すように、支持リング1700は、一般に、外面1702と、外面1702の反対側の内面1704と、第1の端部1706と、第1の端部1706の反対側の第2の端部1708とを備えてもよい。支持リング1700の外面1702は、シートインサート1100、1200、1300、1400の外側シールリップ1104、1204、1304、1404の内面1114、1214、1314、1414に係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1700の外面1702は、弧状であってもよく、又は湾曲していてもよい。支持リング1700の内面1704は、シートインサート1100、1200、1300、1400の内側シールリップ1106、1206、1306、1406の内面1116、1216、1316、1416に係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1500の内面1704は、弧状であってもよく、又は湾曲していてもよい。
【0031】
図18に示すように、支持リング1800は、一般に、外面1802と、外面1802の反対側の内面1804と、第1の端部1806と、第1の端部1806の反対側の第2の端部1808とを備えてもよい。支持リング1800の外面1802は、シートインサート1100、1200、1300、1400の外側シールリップ1104、1204、1304、1404の内面1114、1214、1314、1414に係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1800の外面1802は、二重に角度が付けられてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1800の外面1802の第1の角度付き部分1802a及び第2の角度付き部分1802bは、弁100の長手方向軸104に対して角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1800の外面1802の第1の角度付き部分1802aは、0~45度の角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1800の外面1802の第2の角度付き部分1802bは、0~45度の角度(α)を有してもよい。更に、支持リング1800の外面1802の第1の角度付き部分1802aと支持リング1800の外面1802の第2の角度付き部分1802bとは、異なる角度を有してもよいことが理解されるであろう。
【0032】
支持リング1800の内面1804は、シートインサート1100、1200、1300、1400の内側シールリップ1106、1206、1306、1406の内面1116、1216、1316、1416に係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1800の内面1804は、二重に角度が付けられてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1800の内面1804の第1の角度付き部分1804a及び第2の角度付き部分1804bは、弁100の長手方向軸104に対して角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1800の内面1804の第1の角度付き部分1804aは、0~45度の角度(α)を有してもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1800の内面1804の第2の角度付き部分1804bは、0~45度の角度(α)を有してもよい。更に、支持リング1800の内面1804の第1の角度付き部分1804aと支持リング1800の内面1804の第2の角度付き部分1804bとは、異なる角度を有してもよいことが理解されるであろう。
【0033】
いくつかの実施形態では、支持リング1800の外面1802と支持リング1800の内面1804とは、対称であってもよい。他の実施形態では、支持リング1800の外面1802と支持リング1800の内面1804とは、非対称であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の角度付き部分1802a、1804aは、実質的に同様の角度を有してもよい。他の実施形態では、第1の角度付き部分1802a、1804aは、異なる角度を有してもよい。いくつかの実施形態では、第2の角度付き部分1802b、1804bは、実質的に同様の角度を有してもよい。他の実施形態では、第2の角度付き部分1802b、1804bは、異なる角度を有してもよい。
【0034】
支持リング1500、1600、1700、1800の実施形態はまた、それぞれの内面1504、1604、1704、1804とは異なる外面1502、1602、1702、1802を備えてもよい。例えば、外面1502、1602、1702、1802及び内面1504、1604、1704、1804は、本明細書に開示されるような平坦面、角度付き面、湾曲面、又は二重角度付き面の任意の組み合わせを備えてもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、支持リング1500、1600、1700、1800は、金属材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態では、金属材料は、Inconel(登録商標)などのニッケル-クロム系合金、ニッケル系合金、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン合金、Elgiloy(登録商標)などのコバルト-クロム-ニッケル合金、ニッケル、チタン、タングステン、ステンレス鋼、ばね鋼、鋼、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、鉛、鉄、又は青銅であってもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1500、1600、1700、1800は、金属材料上に配置されたコーティング又はめっきを備えてもよい。いくつかの実施形態では、コーティング又はめっきは、金めっき、銀めっき、ニッケルめっき、窒化アルミニウムクロム(AlCrN)めっき、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)めっき、任意の他の耐摩耗金属めっき、又はそれらの任意の組み合わせを含んでいてもよい。更に、いくつかの実施形態では、支持リング1500、1600、1700、1800は、分割リング又は分割型バンドを含み得る。
【0036】
組み立てられると、シートインサートアセンブリ1050は、弁100のシートインサートキャビティ110内に少なくとも部分的に配置され得る。支持リング1500、1600、1700、1800の第1の端部1506、1606、1706、1806は、弁100のシートインサートキャビティ110の後面116と接触していてもよい。加えて、支持リング1500、1600、1700、1800の第2の端部1508、1608、1708、1808は、支持リング1500、1600、1700、1800の第2の端部1508、1608、1708、1808とシートインサート1100、1200、1300、1400の内側端部1118、1218、1318、1418との間に間隙又は空隙が存在するように、シートインサート1100、1200、1300、1400の内側端部1118、1218、1318、1418と接触していなくてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1500、1600、1700、1800の第2の端部1508、1608、1708、1808は平坦であってもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1500、1600、1700、1800の第2の端部1508、1608、1708、1808は、湾曲していてもよく、又は丸みを帯びていてもよい。
【0037】
支持リング1500、1600、1700、1800は、シールリップ1104、1106、1204、1206、1304、1306、1404、1406に係合され、シールリップ1104、1106、1204、1206、1304、1306、1404、1406をシートインサートキャビティ110の一部に対して付勢するように構成されてもよい。より具体的には、支持リング1500、1600、1700、1800は、外側シールリップ1104、1204、1304、1404の内面1114、1214、1314、1414と内側シールリップ1106、1206、1306、1406の内面1116、1216、1316、1416との間に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング1500、1600、1700、1800の外面1502、1602、1702、1802は、外側シールリップ1104、1204、1304、1404の外面1110、1210、1310、1410が弁100のシートインサートキャビティ110の第1の内面112と接触するように、外側シールリップ1104、1204、1304、1404の内面1114、1214、1314、1414に係合し、外側シールリップ1104、1204、1304、1404をシートインサートキャビティ110の第1の内面112に対して付勢するように構成されてもよい。加えて、いくつかの実施形態では、支持リング1500、1600、1700、1800の内面1504、1604、1704、1804は、内側シールリップ1106、1206、1306、1406の外面1112、1212、1312、1412が弁100のシートインサートキャビティ110の第2の内面114と接触するように、内側シールリップ1106、1206、1306、1406の内面1116、1216、1316、1416に係合し、内側シールリップ1106、1206、1306、1406をシートインサートキャビティ110の第2の内面114に対して付勢するように構成されてもよい。
【0038】
この構成では、シートインサート1100、1200、1300、1400と弁100のボール108との間の接触からの圧力は、支持リング1500、1600、1700、1800をシートインサート1100、1200、1300、1400に向かって軸方向に付勢又は押圧して、シールリップ1104、1106、1204、1206、1304、1306、1404、1406をシートインサートキャビティ110の内面112、114に対して付勢し、シートインサートキャビティ110の内面112、114に対する接触圧力を増加させ、又はそれらの組み合わせによって第2の漏れ経路を通る漏れを防止する。更に、シートインサートアセンブリ1050の実施形態は、シートインサート1100、1200、1300、1400及び支持リング1500、1600、1700、1800の任意の組み合わせを含んでもよいことが理解されよう。
【0039】
図19は、本開示の一実施形態による、弁内の漏れを防止する方法1900のフローチャートである。方法1900は、ブロック1902において、弁本体と、弁内で選択的に回転可能なボールと、弁本体内に形成されたシートインサートキャビティと、本明細書に開示された実施形態のいずれかによるシートインサートアセンブリと、を備える弁を提供することによって開始することができる。方法1900は、ブロック1904において、弁を動作させることによって継続することができる。方法1900は、ブロック1906において、弁を通る流路に沿った流体の流れを防止するためにボールを選択的に回転させることによって継続することができる。方法1900は、ブロック1908において、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するためにシートインサートの第1のシール面とボールとの間に第1のシール界面を形成又は維持すると同時に、弁を通る流路に沿った流体の流れを防止するためにボールが選択的に回転される間、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するために第2のシール面と傾斜壁との間に第2のシール界面を形成又は維持することによって継続することができる。いくつかの実施形態では、弁を動作させることは、極低温で行われてもよい。
【0040】
更に他の実施形態では、弁、シートインサートアセンブリ、又は弁内の漏れを防止する方法は、以下の実施形態のうちの1つ以上を含むことができる。
【0041】
実施形態1.シートインサートアセンブリであって、少なくとも1つのシールリップを含むシートインサートと、少なくとも1つのシールリップに係合され、少なくとも1つのシールリップをシートインサートキャビティの一部に対して付勢するように構成された支持リングと、を備える、シートインサートアセンブリ。
【0042】
実施形態2.シートインサートが、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために弁のボールとの第1のシール界面を形成する第1のシール面を備える、実施形態1に記載のシートインサートアセンブリ。
【0043】
実施形態3.第1のシール面が、湾曲している、曲線状である、平面状である、又はそれらの組み合わせである、実施形態2に記載のシートインサートアセンブリ。
【0044】
実施形態4.少なくとも1つのシールリップが、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するためにシートインサートキャビティの一部との第2のシール界面を形成する、実施形態2又は3に記載のシートインサートアセンブリ。
【0045】
実施形態5.弁であって、弁本体と、弁本体内で選択的に回転可能なボールと、弁本体内に形成されたシートインサートキャビティと、シートインサートキャビティ内に少なくとも部分的に配置されたシートインサートアセンブリであって、シートインサートアセンブリが、少なくとも1つのシールリップを備えるシートインサートと、少なくとも1つのシールリップに係合され、少なくとも1つのシールリップをシートインサートキャビティの一部に対して付勢するように構成された支持リングと、を備える、シートインサートアセンブリと、を備える、弁。
【0046】
実施形態6.シートインサートが、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために弁のボールとの第1のシール界面を形成する第1のシール面を備える、実施形態5に記載の弁。
【0047】
実施形態7.第1のシール面が、湾曲している、曲線状である、平面状である、又はそれらの組み合わせである、実施形態6に記載の弁。
【0048】
実施形態8.少なくとも1つのシールリップが、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するためにシートインサートキャビティの一部との第2のシール界面を形成する、実施形態6又は7に記載の弁。
【0049】
実施形態9.少なくとも1つのシールリップが、単一のシールリップを含む、実施形態1~8のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0050】
実施形態10.シールリップが外側シールリップであり、シートインサートキャビティの一部が、シートインサートキャビティの第1の内面である、実施形態9に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0051】
実施形態11.シールリップが、内面を備える、実施形態10に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0052】
実施形態12.シールリップの内面が平坦である、実施形態11に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0053】
実施形態13.シールリップの前記内面が、角度を付けられている、実施形態11に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0054】
実施形態14.シールリップの内面が、少なくとも1度、少なくとも2度、少なくとも3度、少なくとも4度、少なくとも5度、少なくとも10度、少なくとも15度、少なくとも20度、少なくとも25度、又は少なくとも30度の角度を有する、実施形態13に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0055】
実施形態15.シールリップの内面が、45度以下、40度以下、35度以下、30度以下、25度以下、20度以下、又は15度以下の角度を有する、実施形態14に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0056】
実施形態16.シールリップの内面が、湾曲している、実施形態11に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0057】
実施形態17.シールリップの内面が、シールバンプ、歯、又は起伏を備える、実施形態11~16のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0058】
実施形態18.支持リングが、シールリップの内面に係合するように構成された外面を備える、実施形態11~17のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0059】
実施形態19.支持リングの外面が平坦である、実施形態18に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0060】
実施形態20.支持リングの外面が、角度を付けられている、実施形態18に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0061】
実施形態21.支持リングの外面が、少なくとも1度、少なくとも2度、少なくとも3度、少なくとも4度、少なくとも5度、少なくとも10度、少なくとも15度、少なくとも20度、少なくとも25度、又は少なくとも30度の角度を有する、実施形態20に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0062】
実施形態22.支持リングの外面が、45度以下、40度以下、35度以下、30度以下、25度以下、20度以下、又は15度以下の角度を有する、実施形態21に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0063】
実施形態23.支持リングの外面が、弧状である、実施形態18に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0064】
実施形態24.支持リングの外面が、二重に角度を付けられている、実施形態18に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0065】
実施形態25.支持リングの外面の第1の角度付き部分が、0~45度である、実施形態24に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0066】
実施形態26.支持リングの外面の第2の角度付き部分が、0~45度である、実施形態25に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0067】
実施形態27.支持リングの外面の第1の角度付き部分と支持リングの外面の第2の角度付き部分とが、異なる角度を有する、実施形態26に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0068】
実施形態28.支持リングの第1の端部が、シートインサートキャビティの後面と接触している、実施形態1~27のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0069】
実施形態29.後面が、半径方向である、実施形態28に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0070】
実施形態30.支持リングの第2の端部が、支持リングの第2の端部とシートインサートとの間に間隙が存在するように、シートインサートの内側端部と接触していない、実施形態28~29のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0071】
実施形態31.第2の端部が平坦である、実施形態30に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0072】
実施形態32.第2の端部が、丸みを帯びている、実施形態30に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0073】
実施形態33.支持リングの内面が、シートインサートキャビティの内面と接触している、実施形態28~32のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0074】
実施形態34.支持リングが、シールリップをシートインサートキャビティの内面に対して付勢する、実施形態10~33のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0075】
実施形態35.シートインサートと弁のボールとの間の接触からの圧力が、支持リングをシートインサートに向かって軸方向に付勢又は押圧して、シートインサートキャビティの内面に対してシールリップを付勢し、シートインサートキャビティの内面に対する接触圧力を増加させ、又はそれらの組み合わせにより、第2の漏れ経路を通る漏れを防止する、実施形態34のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0076】
実施形態36.シールリップが、シートインサートキャビティと接触するシールバンプ、歯、又は起伏を備える、実施形態1~35のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0077】
実施形態37.少なくとも1つのシールリップが、複数のシールリップを含む、実施形態1~8のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0078】
実施形態38.複数のシールリップが、外側シールリップ及び内側シールリップを備え、シートインサートキャビティの一部が、シートインサートキャビティの第1の内面及びシートインサートキャビティの第2の内面である、実施形態37に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0079】
実施形態39.外側シールリップが内面を備え、内側シールリップが内面を備える、実施形態38に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0080】
実施形態40.外側シールリップ及び内側シールリップの内面が平坦である、実施形態39に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0081】
実施形態41.外側シールリップ及び内側シールリップの内面が、角度を付けられている、実施形態39に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0082】
実施形態42.外側シールリップ及び内側シールリップの内面が、実質的に同様の角度を有する、実施形態41のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0083】
実施形態43.外側シールリップと内側シールリップの内面とが、異なる角度を有する、実施形態41のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0084】
実施形態44.外側シールリップ及び内側シールリップの内面が、少なくとも1度、少なくとも2度、少なくとも3度、少なくとも4度、少なくとも5度、少なくとも10度、少なくとも15度、少なくとも20度、少なくとも25度、又は少なくとも30度の角度を有する、実施形態41~43のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0085】
実施形態45.外側シールリップ及び内側シールリップの内面が、45度以下、40度以下、35度以下、30度以下、25度以下、20度以下、又は15度以下の角度を有する、実施形態44に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0086】
実施形態46.外側シールリップ及び内側シールリップの内面が湾曲している、実施形態39に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0087】
実施形態47.外側シールリップ及び内側シールリップの内面が、シールバンプ、歯、又は起伏を備える、実施形態39~46のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0088】
実施形態48.支持リングが、外側シールリップの内面に係合するように構成された外面と、内側シールリップの内面に係合するように構成された内面とを備える、実施形態39~47のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0089】
実施形態49.支持リングの外面が平坦である、実施形態48に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0090】
実施形態50.支持リングの外面が、角度を付けられている、実施形態48に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0091】
実施形態51.支持リングの外面が、少なくとも1度、少なくとも2度、少なくとも3度、少なくとも4度、少なくとも5度、少なくとも10度、少なくとも15度、少なくとも20度、少なくとも25度、又は少なくとも30度の角度を有する、実施形態50に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0092】
実施形態52.支持リングの外面が、45度以下、40度以下、35度以下、30度以下、25度以下、20度以下、又は15度以下の角度を有する、実施形態51に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0093】
実施形態53.支持リングの外面が、弧状である、実施形態48に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0094】
実施形態54.支持リングの外面が、二重に角度を付けられている、実施形態48のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0095】
実施形態55.支持リングの外面の第1の角度付き部分が、0~45度である、実施形態54に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0096】
実施形態56.支持リングの外面の第2の角度付き部分が、0~45度である、実施形態55に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0097】
実施形態57.支持リングの外面の第1の角度付き部分と支持リングの外面の第2の角度付き部分とが、異なる角度を有する、実施形態56に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0098】
実施形態58.支持リングの内面が平坦である、実施形態48に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0099】
実施形態59.支持リングの内面が、角度を付けられている、実施形態48に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0100】
実施形態60.支持リングの内面が、支持リングの外面と実質的に同様の角度を有する、実施形態59に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0101】
実施形態61.支持リングの内面が、支持リングの外面とは異なる角度を有する、実施形態59に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0102】
実施形態62.支持リングの内面が、少なくとも1度、少なくとも2度、少なくとも3度、少なくとも4度、少なくとも5度、少なくとも10度、少なくとも15度、少なくとも20度、少なくとも25度、又は少なくとも30度の角度を有する、実施形態59~61のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0103】
実施形態63.支持リングの内面が、45度以下、40度以下、35度以下、30度以下、25度以下、20度以下、又は15度以下の角度を有する、実施形態62に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0104】
実施形態64.支持リングの内面が、弧状である、実施形態48に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0105】
実施形態65.支持リングの内面が、二重に角度を付けられている、実施形態48に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0106】
実施形態66.支持リングの内面の第1の角度付き部分が、0~45度である、実施形態65に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0107】
実施形態67.支持リングの内面の第2の角度付き部分が、0~45度である、実施形態66に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0108】
実施形態68.支持リングの内面の第1の角度付き部分と支持リングの内面の第2の角度付き部分とが、異なる角度を有する、実施形態67に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0109】
実施形態69.支持リングの内面と支持リングの外面とが対称である、実施形態48~68のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0110】
実施形態70.支持リングの内面と支持リングの外面とが非対称である、実施形態48~68のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0111】
実施形態71.支持リングの第1の端部が、シートインサートキャビティの後面と接触している、実施形態37~70のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0112】
実施形態72.後面が、半径方向である、実施形態71に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0113】
実施形態73.支持リングの第2の端部が、支持リングの第2の端部とシートインサートとの間に間隙が存在するように、シートインサートの内側端部と接触していない、実施形態71~72のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0114】
実施形態74.第2の端部が、支持リングの外面と支持リングの内面との間に配置される、実施形態73に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0115】
実施形態75.第2の端部が平坦である、実施形態74に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0116】
実施形態76.第2の端部が、丸みを帯びている、実施形態74に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0117】
実施形態77.支持リングが、外側シールリップの内面と内側シールリップの内面との間に配置される、実施形態71~76のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0118】
実施形態78.支持リングが、外側シールリップをシートインサートキャビティの第1の内面に対して付勢し、内側シールリップをシートインサートキャビティの第2の内面に対して付勢する、実施形態38~77のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0119】
実施形態79.シートインサートと弁のボールとの間の接触からの圧力が、支持リングをシートインサートに向かって軸方向に付勢又は押圧して、シートインサートキャビティの第1の内面に対して外側シールリップを付勢し、シートインサートキャビティの第2の内面に対して内側シールリップを付勢し、シートインサートキャビティの第1の内面及びシートインサートキャビティの第2の内面に対する接触圧力を増加させ、又はそれらの組み合わせにより、第2の漏れ経路を通る漏れを防止する、実施形態78のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0120】
実施形態80.シールリップが、シートインサートキャビティと接触するシールバンプ、歯、又は起伏を備える、実施形態1~8又は37~79のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0121】
実施形態81.シートインサートが、PTFE、フルオロポリマー、パーフルオロポリマー、PTFE、PVF、PVDF、PCTFE、PFA、FEP、ETFE、ECTFE、PCTFE、PEEK、PEK、若しくはPEKKなどのポリアリールケトン、PPS、PPSU、PSU、PPE、若しくはPPOなどのポリスルホン、PPAなどの芳香族ポリアミド、PEI若しくはTPIなどの熱可塑性ポリイミド、又はそれらの任意の組み合わせから形成される、実施形態1~80のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0122】
実施形態82.シートインサートが、少なくとも1つのフィラーで改質された材料から形成される、実施形態81に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0123】
実施形態83.支持リングが金属材料から形成されている、実施形態1~82のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0124】
実施形態84.金属材料が、Inconel(登録商標)などのニッケル-クロム系合金、ニッケル系合金、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン合金、Elgiloy(登録商標)などのコバルト-クロム-ニッケル合金、ニッケル、チタン、タングステン、ステンレス鋼、ばね鋼、鋼、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、鉛、鉄、又は青銅である、実施形態83に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0125】
実施形態85.金属材料上に配置されたコーティング又はめっきを更に備える、実施形態84に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0126】
実施形態86.コーティング又はめっきが、金めっき、銀めっき、ニッケルめっき、窒化アルミニウムクロム(AlCrN)めっき、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)めっき、任意の他の耐摩耗金属めっき、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態85に記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0127】
実施形態87.支持リングが、分割リング又は分割型バンドである、実施形態1~86のいずれかに記載のシートインサートアセンブリ又は弁。
【0128】
実施形態88.弁内の漏れを防止する方法であって、弁本体と、弁内で選択的に回転可能なボールと、弁本体内に形成されたシートインサートキャビティと、前述の実施形態のいずれかに記載のシートインサートアセンブリと、を備える弁を提供することと、弁を動作させることと、弁を通る流路に沿った流体の流れを防止するためにボールを選択的に回転させることと、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するためにシートインサートの第1のシール面とボールとの間に第1のシール界面を形成又は維持すると同時に、弁を通る流路に沿った流体の流れを防止するためにボールが選択的に回転される間、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するために第2のシール面と傾斜壁との間に第2のシール界面を形成又は維持することと、を含む、方法。
【0129】
実施形態89.弁を動作させることが、極低温条件で行われる、実施形態88に記載の方法。
【0130】
本明細書は、最良の形態を含む実施形態を開示するために、また、当業者が本発明を作製及び使用することを可能にするために、実施例を使用している。特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含み得る。そのような他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文字通りの言葉と異ならない構造要素を有する場合、又はそれらが特許請求の範囲の文字通りの言葉と実質的に異ならない等価な構造要素を含む場合、特許請求の範囲内であることが意図される。
【0131】
一般的な説明又は実施例において、上で説明される活動の全てが必要とされるわけではなく、特定の活動の一部が必要とされない場合があり、説明される活動に加えて1つ以上の更なる活動が行われ得ることに留意されたい。更に、活動が列挙される順序は、必ずしもそれらが行われる順序ではない。
【0132】
前述の明細書では、特定の実施形態を参照して概念を記載してきた。しかしながら、当業者であれば、以下の特許請求の範囲に掲げる本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができることを理解する。したがって、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考慮されるべきであり、全てのこのような修正は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
【0133】
本明細書中で使用される場合、「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含を網羅することが意図される。例えば、特徴のリストを含むプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、明示的に列挙されていないか、又はそのようなプロセス、方法、物品、若しくは装置に固有の他の特徴を含み得る。更に、矛盾する記載がない限り、「又は(or)」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すものではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0134】
また、「1つの(a)」又は「1つの(an)」の使用は、本明細書に記載の要素及び部品を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この記載は、1つ又は少なくとも1つを含むように読まれるべきであり、単数はまた、そうでないことを意味することが明らかでない限り、複数も含む。
【0135】
利益、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、請求項のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0136】
本明細書を読んだ後、当業者には、特定の特徴が、明確にするために、別個の実施形態の文脈において本明細書に記載されており、単一の実施形態において組み合わせて提供され得ることが理解されよう。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴は、別個に又は任意の部分的な組み合わせで提供され得る。更に、範囲で述べられた値への言及は、その範囲内のありとあらゆる値を含む。
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【手続補正書】
【提出日】2023-05-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートインサートアセンブリであって、
少なくとも1つのシールリップを含むシートインサートと、
前記少なくとも1つのシールリップに係合され、前記少なくとも1つのシールリップをシートインサートキャビティの一部に対して付勢するように構成された支持リングと、
を備える、シートインサートアセンブリ。
【請求項2】
前記シートインサートが、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために弁のボールとの第1のシール界面を形成する第1のシール面を備える、請求項1に記載のシートインサートアセンブリ。
【請求項3】
前記第1のシール面が、湾曲している、曲線状である、平面状である、又はそれらの組み合わせである、請求項2に記載のシートインサートアセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのシールリップが、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するために前記シートインサートキャビティの前記一部との第2のシール界面を形成する、請求項2に記載のシートインサートアセンブリ。
【請求項5】
弁であって、
弁本体と、
前記弁本体内で選択的に回転可能なボールと、
前記弁本体内に形成されたシートインサートキャビティと、
前記シートインサートキャビティ内に少なくとも部分的に配置されたシートインサートアセンブリであって、前記シートインサートアセンブリが、
少なくとも1つのシールリップを含むシートインサートと、
前記少なくとも1つのシールリップに係合され、前記シートインサートキャビティの一部に対して前記少なくとも1つのシールリップを付勢するように構成された支持リングと、を含む、シートインサートアセンブリと、
を備える、弁。
【請求項6】
前記シートインサートが、第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために前記弁の前記ボールとの第1のシール界面を形成する第1のシール面を備える、請求項5に記載の弁。
【請求項7】
前記第1のシール面が、湾曲している、曲線状である、平面状である、又はそれらの組み合わせである、請求項6に記載の弁。
【請求項8】
前記少なくとも1つのシールリップが、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するために前記シートインサートキャビティの前記一部との第2のシール界面を形成する、請求項6に記載の弁。
【請求項9】
前記少なくとも1つのシールリップが、単一のシールリップを含む、請求項1に記載のシートインサートアセンブリ。
【請求項10】
前記シールリップが外側シールリップであり、前記シートインサートキャビティの前記部分が前記シートインサートキャビティの内面である、請求項9に記載のシートインサートアセンブリ。
【請求項11】
前記シールリップが、内面を備える、請求項10に記載のシートインサートアセンブリ。
【請求項12】
前記シールリップの前記内面が平坦である、請求項11に記載のシートインサートアセンブリ。
【請求項13】
前記シールリップの前記内面が、角度を付けられている、請求項11に記載のシートインサートアセンブリ。
【請求項14】
前記支持リングが、前記シールリップの前記内面に係合するように構成された外面を備える、請求項11に記載のシートインサートアセンブリ。
【請求項15】
弁内の漏れを防止する方法であって、
弁本体と、前記弁内で選択的に回転可能なボールと、前記弁本体内に形成されたシートインサートキャビティと、請求項1~14のいずれか一項に記載のシートインサートアセンブリと、を備える弁を提供することと、
前記弁を動作させることと、
前記弁を通る流路に沿った流体の流れを防止するために前記ボールを選択的に回転させることと、
第1の漏れ経路を通る漏れを防止するために前記シートインサートの前記第1のシール面と前記ボールとの間に第1のシール界面を形成又は維持すると同時に、前記弁を通る前記流路に沿った流体の流れを防止するために前記ボールが選択的に回転される間、第2の漏れ経路を通る漏れを防止するために前記第2のシール面と傾斜壁との間に第2のシール界面を形成又は維持することと、
を含む、方法。

【国際調査報告】