(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-21
(54)【発明の名称】チャネル情報フィードバック方法及び通信装置
(51)【国際特許分類】
H04B 7/0417 20170101AFI20231214BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20231214BHJP
H04W 48/16 20090101ALI20231214BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20231214BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20231214BHJP
【FI】
H04B7/0417
H04W24/10
H04W48/16
H04B7/06 984
H04W16/28 130
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023535277
(86)(22)【出願日】2021-12-01
(85)【翻訳文提出日】2023-07-21
(86)【国際出願番号】 CN2021134766
(87)【国際公開番号】W WO2022121746
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】202011459381.1
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】汪 ▲潔▼
(72)【発明者】
【氏名】范 利
(72)【発明者】
【氏名】葛 士斌
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲フイ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲種▼ 稚萌
(72)【発明者】
【氏名】▲畢▼ ▲暁▼▲イエン▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
(57)【要約】
本出願は、CSIが限定された物理アップリンクリソース上で報告され得るようなチャネル情報フィードバック方法及び通信装置を提供する。本方法は、以下を含む。物理アップリンクリソースが不十分であるとき、端末デバイスは、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数からB個の複素係数を選択し、フィードバックを与え、Kは、端末デバイスがフィードバックすることを可能にされる複素係数の数量であり、予め設定された優先度ルールは、K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、S個の基準信号ポート中のK個の複素係数中の各複素係数に対応する基準信号ポートのインデックス値、対応する基準信号ポートのために選択されることが許される複数の複素係数中のK個の複素係数中の各複素係数のインデックス値のうちの少なくとも1つに関係づけられ、Sは、端末デバイスがCSIのフィードバック中に選択することを可能にされる基準信号ポートの数量であり、K、B、及びSは全て、正の整数である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル情報フィードバック方法であって、
第1のインジケーション情報を生成するステップであって、前記第1のインジケーション情報は、受信されてプリコードされた参照信号に基づいて決定され、前記プリコードされた参照信号は、P個の参照信号ポートに対応し、前記第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、前記B個の複素係数は、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数から決定され、前記K個の複素係数は、複素係数セットから決定され、前記複素係数セットは、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおいて決定され、かつ前記P個の参照信号ポート中のp番目の参照信号ポートに対応するT
p個の複素係数を含み、p=0,1,…,P-1であり、前記K個の複素係数は、前記P個の参照信号ポート中のS個の参照信号ポートに対応し、前記予め設定された優先度ルールは、前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、前記S個の参照信号ポート中の前記K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値、対応する参照信号ポートのために選択されることが許される複数の複素係数中の前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値のうちの少なくとも1つに関係づけられ、P、B、K、S、Z、及びT
pは全て、正の整数であり、B≦Kであり、S≦Pである、ステップと、
前記第1のインジケーション情報を送るステップと
を含む、チャネル情報フィードバック方法。
【請求項2】
前記予め設定された優先度ルールは、pri(k)=f
1(k)を満たし、k=0,1,…,K-1であり、pri(k)は、前記K個の複素係数中のk番目の複素係数の優先度を表し、f
1(k)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記k番目の複素係数のインデックス値を表し、f
1(k)∈{0,1,…,K-1}である
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記予め設定された優先度ルールは、pri(s)=f
2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、pri(s)は、前記S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f
2(s)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記s番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
2(s)∈{0,1,…,S-1}である
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記予め設定された優先度ルールは、pri(s,u
s)=S・f
3(u
s)+f
2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、u
s=0,1,…,U-1であり、pri(s,u
s)は、前記S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、かつ前記s番目の参照信号ポート上にあるu
s番目の複素係数の優先度を表し、f
2(s)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記s番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f
3(u
s)は、前記s番目の参照信号ポート上にあり、かつ前記K個の複素係数中の前記s番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s番目の複素係数のインデックス値を表し、f
3(u
s)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記予め設定された優先度ルールは、pri(s,u
s)=U・f
2(s)+f
3(u
s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、u
s=0,1,…,U-1であり、pri(s,u
s)は、前記S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、かつ前記s番目の参照信号ポート上にあるu
s番目の複素係数の優先度を表し、f
2(s)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記s番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f
3(u
s)は、前記s番目の参照信号ポート上にあり、かつ前記K個の複素係数中の前記s番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s番目の複素係数のインデックス値を表し、f
3(u
s)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
f
2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、前記S個の参照信号ポート中の前記s番目の参照信号ポートのより小さいシーケンス番号は、前記s番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数のより高い優先度を示す、又は
f
2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、前記S個の参照信号ポート中の前記s番目の参照信号ポートのより大きいシーケンス番号は、前記s番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数のより高い優先度を示す
請求項3又は5に記載の方法。
【請求項7】
f
2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、前記s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、前記s番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記s番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、前記(s+1)番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記(s+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1,…,U-1である、又は
f
2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、前記s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い
請求項4に記載の方法。
【請求項8】
f
3(u
s)は、u
sに関係する単調増加関数であり、前記s番目の参照信号ポート上で、u
sのより小さいシーケンス番号は、対応するu
s番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は
f
3(u
s)は、u
sに関係する単調減少関数であり、前記s番目の参照信号ポート上で、u
sのより大きいシーケンス番号は、対応するu
s番目の複素係数のより高い優先度を示す
請求項4又は5に記載の方法。
【請求項9】
前記予め設定された優先度ルールは、さらに、トランスポートレイヤの前記数量Zに関係し、Zは、正の整数である
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記優先度ルールは、pri(z,k
z)=Z・f
4(k
z)+zを満たし、k
z=0,1,…,K
z-1であり、z=1,2,…,Zであり、
【数1】
であり、K
zは、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、pri(z,k
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにおけるK
z個の複素係数中のk
z番目の複素係数の優先度を表し、f
4(k
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつ前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記K
z個の複素係数に基づいて決定される前記k
z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
4(k
z)∈{0,1,…,K
z-1}である
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記優先度ルールは、pri(z,s
z)=Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数2】
である
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記優先度ルールは、pri(z,s
z,u
s,z)=Z・S・f
6(u
s,z)+Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、u
s,z=0,1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z,u
s,z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートの上のu
s,z番目の複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数3】
であり、f
6(u
s,z)は、前記K
z個の複素係数中の前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
6(u
s,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項9に記載の方法。
【請求項13】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記優先度ルールは、pri(z,s
z,u
s,z)=Z・U・f
5(s
z)+Z・f
6(u
s,z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、u
s,z=0,1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z,u
s,z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートの上のu
s,z番目の複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数4】
であり、f
6(u
s,z)は、前記K
z個の複素係数中の前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
6(u
s,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項9に記載の方法。
【請求項14】
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調増加関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数の前記優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高いか、又は
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調減少関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数の前記優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも低い
請求項11又は13に記載の方法。
【請求項15】
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調増加関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記s
z番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、前記(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記(s
z+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1,…,U-1である、又は
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調減少関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い
請求項12に記載の方法。
【請求項16】
f
6(u
s,z)は、u
s,zに関係する単調増加関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポート上で、u
s,zのより小さいシーケンス番号は、対応するu
s,z番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は
f
6(u
s,z)は、u
s,zに関係する単調減少関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポート上で、u
s,zのより大きいシーケンス番号は、対応するu
s,z番目の複素係数のより高い優先度を示す
請求項12又は13に記載の方法。
【請求項17】
チャネル情報フィードバック方法であって、
第1のインジケーション情報を受信するステップであって、前記第1のインジケーション情報は、プリコードされた参照信号に基づいて決定され、前記プリコードされた参照信号は、P個の参照信号ポートに対応し、前記第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、前記B個の複素係数は、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数から決定され、前記K個の複素係数は、複素係数セットから決定され、前記複素係数セットは、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおいて決定され、かつ前記P個の参照信号ポート中のp番目の参照信号ポートに対応するT
p個の複素係数を含み、p=0,1,…,P-1であり、前記K個の複素係数は、前記P個の参照信号ポート中のS個の参照信号ポートに対応し、前記予め設定された優先度ルールは、前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、前記S個の参照信号ポート中の前記K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値、対応する参照信号ポートのために選択されることが許される複数の複素係数中の前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値のうちの少なくとも1つに関係づけられ、P、B、K、S、Z、及びT
pは全て、正の整数であり、B≦Kであり、S≦Pである、ステップと、
前記第1のインジケーション情報に基づいてプリコーディング行列を決定するステップと
を含む、チャネル情報フィードバック方法。
【請求項18】
前記予め設定された優先度ルールは、pri(k)=f
1(k)を満たし、k=0,1,…,K-1であり、pri(k)は、前記K個の複素係数中のk番目の複素係数の優先度を表し、f
1(k)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記k番目の複素係数のインデックス値を表し、f
1(k)∈{0,1,…,K-1}である
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記予め設定された優先度ルールは、pri(s)=f
2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、pri(s)は、前記S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f
2(s)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記s番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
2(s)∈{0,1,…,S-1}である
請求項17に記載の方法。
【請求項20】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記予め設定された優先度ルールは、pri(s,u
s)=S・f
3(u
s)+f
2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、u
s=0,1,…,U-1であり、pri(s,u
s)は、前記S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、かつ前記s番目の参照信号ポート上にあるu
s番目の複素係数の優先度を表し、f
2(s)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記s番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f
3(u
s)は、前記s番目の参照信号ポート上にあり、前記K個の複素係数中の前記s番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s番目の複素係数のインデックス値を表し、f
3(u
s)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項17に記載の方法。
【請求項21】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記予め設定された優先度ルールは、pri(s,u
s)=U・f
2(s)+f
3(u
s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、u
s=0,1,…,U-1であり、pri(s,u
s)は、前記S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、かつ前記s番目の参照信号ポート上にあるu
s番目の複素係数の優先度を表し、f
2(s)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記s番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f
3(u
s)は、前記s番目の参照信号ポート上にあり、前記K個の複素係数中の前記s番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s番目の複素係数のインデックス値を表し、f
3(u
s)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項17に記載の方法。
【請求項22】
f
2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、前記S個の参照信号ポート中の前記s番目の参照信号ポートのより小さいシーケンス番号は、前記s番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数のより高い優先度を示す、又は
f
2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、前記S個の参照信号ポート中の前記s番目の参照信号ポートのより大きいシーケンス番号は、前記s番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数のより高い優先度を示す
請求項19又は21に記載の方法。
【請求項23】
f
2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、前記s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、前記s番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記s番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、前記(s+1)番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記(s+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1,…,U-1である、又は
f
2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、前記s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い
請求項20に記載の方法。
【請求項24】
f
3(u
s)は、u
sに関係する単調増加関数であり、前記s番目の参照信号ポート上で、u
sのより小さいシーケンス番号は、対応するu
s番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は
f
3(u
s)は、u
sに関係する単調減少関数であり、前記s番目の参照信号ポート上で、u
sのより大きいシーケンス番号は、対応するu
s番目の複素係数のより高い優先度を示す
請求項20又は21に記載の方法。
【請求項25】
前記予め設定された優先度ルールは、さらに、トランスポートレイヤの前記数量Zに関係し、Zは、正の整数である
請求項17に記載の方法。
【請求項26】
前記優先度ルールは、pri(z,k
z)=Z・f
4(k
z)+zを満たし、k
z=0,1,…,K
z-1であり、z=1,2,…,Zであり、
【数5】
であり、K
zは、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、pri(z,k
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにおけるK
z個の複素係数中のk
z番目の複素係数の優先度を表し、f
4(k
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつ前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記K
z個の複素係数に基づいて決定される前記k
z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
4(k
z)∈{0,1,…,K
z-1}である
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記優先度ルールは、pri(z,s
z)=Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数6】
である
請求項25に記載の方法。
【請求項28】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記優先度ルールは、pri(z,s
z,u
s,z)=Z・S・f
6(u
s,z)+Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、u
s,z=0,1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z,u
s,z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートの上のu
s,z番目の複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数7】
であり、f
6(u
s,z)は、前記K
z個の複素係数中の前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
6(u
s,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項25に記載の方法。
【請求項29】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記優先度ルールは、pri(z,s
z,u
s,z)=Z・U・f
5(s
z)+Z・f
6(u
s,z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、u
s,z=0,1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z,u
s,z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートの上のu
s,z番目の複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数8】
であり、f
6(u
s,z)は、前記K
z個の複素係数中の前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
6(u
s,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項25に記載の方法。
【請求項30】
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調増加関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数の前記優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高いか、又は
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調減少関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数の前記優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも低い
請求項27又は29に記載の方法。
【請求項31】
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調増加関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記s
z番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、前記(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記(s
z+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1,…,U-1である、又は
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調減少関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い
請求項28に記載の方法。
【請求項32】
f
6(u
s,z)は、u
s,zに関係する単調増加関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポート上で、u
s,zのより小さいシーケンス番号は、対応するu
s,z番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は
f
6(u
s,z)は、u
s,zに関係する単調減少関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポート上で、u
s,zのより大きいシーケンス番号は、対応するu
s,z番目の複素係数のより高い優先度を示す
請求項28又は29に記載の方法。
【請求項33】
第1のインジケーション情報を生成することであって、前記第1のインジケーション情報は、受信されてプリコードされた参照信号に基づいて決定され、前記プリコードされた参照信号は、P個の参照信号ポートに対応し、前記第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、前記B個の複素係数は、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数から決定され、前記K個の複素係数は、複素係数セットから決定され、前記複素係数セットは、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおいて決定され、かつ前記P個の参照信号ポート中のp番目の参照信号ポートに対応するT
p個の複素係数を含み、p=0,1,…,P-1であり、前記K個の複素係数は、前記P個の参照信号ポート中のS個の参照信号ポートに対応し、前記予め設定された優先度ルールは、前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、前記S個の参照信号ポート中の前記K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値、対応する参照信号ポートのために選択されることが許される複数の複素係数中の前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値のうちの少なくとも1つに関係づけられ、P、B、K、S、Z、及びT
pは全て、正の整数であり、B≦Kであり、S≦Pである、ことを行うように構成された処理ユニットと、
前記第1のインジケーション情報を送るように構成されたトランシーバユニットと
を備える、通信装置。
【請求項34】
前記予め設定された優先度ルールは、pri(k)=f
1(k)を満たし、k=0,1,…,K-1であり、pri(k)は、前記K個の複素係数中のk番目の複素係数の優先度を表し、f
1(k)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記k番目の複素係数のインデックス値を表し、f
1(k)∈{0,1,…,K-1}である
請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記予め設定された優先度ルールは、pri(s)=f
2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、pri(s)は、前記S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f
2(s)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記s番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
2(s)∈{0,1,…,S-1}である
請求項33に記載の装置。
【請求項36】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記予め設定された優先度ルールは、pri(s,u
s)=S・f
3(u
s)+f
2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、u
s=0,1,…,U-1であり、pri(s,u
s)は、前記S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、かつ前記s番目の参照信号ポート上にあるu
s番目の複素係数の優先度を表し、f
2(s)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記s番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f
3(u
s)は、前記s番目の参照信号ポート上にあり、かつ前記K個の複素係数中の前記s番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s番目の複素係数のインデックス値を表し、f
3(u
s)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項33に記載の装置。
【請求項37】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記予め設定された優先度ルールは、pri(s,u
s)=U・f
2(s)+f
3(u
s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、u
s=0,1,…,U-1であり、pri(s,u
s)は、前記S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、かつ前記s番目の参照信号ポート上にあるu
s番目の複素係数の優先度を表し、f
2(s)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記s番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f
3(u
s)は、前記s番目の参照信号ポート上にあり、かつ前記K個の複素係数中の前記s番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s番目の複素係数のインデックス値を表し、f
3(u
s)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項33に記載の装置。
【請求項38】
f
2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、前記S個の参照信号ポート中の前記s番目の参照信号ポートのより小さいシーケンス番号は、前記s番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数のより高い優先度を示す、又は
f
2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、前記S個の参照信号ポート中の前記s番目の参照信号ポートのより大きいシーケンス番号は、前記s番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数のより高い優先度を示す
請求項35又は37に記載の装置。
【請求項39】
f
2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、前記s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、前記s番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記s番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、前記(s+1)番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記(s+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1,…,U-1である、又は
f
2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、前記s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い
請求項36に記載の装置。
【請求項40】
f
3(u
s)は、u
sに関係する単調増加関数であり、前記s番目の参照信号ポート上で、u
sのより小さいシーケンス番号は、対応するu
s番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は
f
3(u
s)は、u
sに関係する単調減少関数であり、前記s番目の参照信号ポート上で、u
sのより大きいシーケンス番号は、対応するu
s番目の複素係数のより高い優先度を示す
請求項36又は37に記載の装置。
【請求項41】
前記予め設定された優先度ルールは、さらに、トランスポートレイヤの前記数量Zに関係し、Zは、正の整数である
請求項33に記載の装置。
【請求項42】
前記優先度ルールは、pri(z,k
z)=Z・f
4(k
z)+zを満たし、k
z=0,1,…,K
z-1であり、z=1,2,…,Zであり、
【数9】
であり、K
zは、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、pri(z,k
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにおけるK
z個の複素係数中のk
z番目の複素係数の優先度を表し、f
4(k
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつ前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記K
z個の複素係数に基づいて決定される前記k
z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
4(k
z)∈{0,1,…,K
z-1}である
請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記優先度ルールは、pri(z,s
z)=Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数10】
である
請求項41に記載の装置。
【請求項44】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記優先度ルールは、pri(z,s
z,u
s,z)=Z・S・f
6(u
s,z)+Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、u
s,z=0,1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z,u
s,z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートの上のu
s,z番目の複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数11】
であり、f
6(u
s,z)は、前記K
z個の複素係数中の前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
6(u
s,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項41に記載の装置。
【請求項45】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記優先度ルールは、pri(z,s
z,u
s,z)=Z・U・f
5(s
z)+Z・f
6(u
s,z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、u
s,z=0,1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z,u
s,z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートの上のu
s,z番目の複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数12】
であり、f
6(u
s,z)は、前記K
z個の複素係数中の前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
6(u
s,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項41に記載の装置。
【請求項46】
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調増加関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数の前記優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高いか、又は
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調減少関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数の前記優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも低い
請求項43又は45に記載の装置。
【請求項47】
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調増加関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記s
z番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、前記(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記(s
z+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1,…,U-1である、又は
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調減少関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い
請求項44に記載の装置。
【請求項48】
f
6(u
s,z)は、u
s,zに関係する単調増加関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポート上で、u
s,zのより小さいシーケンス番号は、対応するu
s,z番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は
f
6(u
s,z)は、u
s,zに関係する単調減少関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポート上で、u
s,zのより大きいシーケンス番号は、対応するu
s,z番目の複素係数のより高い優先度を示す
請求項44又は45に記載の装置。
【請求項49】
第1のインジケーション情報を受信することであって、前記第1のインジケーション情報は、プリコードされた参照信号に基づいて決定され、前記プリコードされた参照信号は、P個の参照信号ポートに対応し、前記第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、前記B個の複素係数は、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数から決定され、前記K個の複素係数は、複素係数セットから決定され、前記複素係数セットは、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおいて決定され、かつ前記P個の参照信号ポート中のp番目の参照信号ポートに対応するT
p個の複素係数を含み、p=0,1,…,P-1であり、前記K個の複素係数は、前記P個の参照信号ポート中のS個の参照信号ポートに対応し、前記予め設定された優先度ルールは、前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、前記S個の参照信号ポート中の前記K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値、対応する参照信号ポートのために選択されることが許される複数の複素係数中の前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値のうちの少なくとも1つに関係づけられ、P、B、K、S、Z、及びT
pは全て、正の整数であり、B≦Kであり、S≦Pである、ことを行うように構成されたトランシーバユニットと、
前記第1のインジケーション情報に基づいてプリコーディング行列を決定するように構成された処理ユニットと
を備える、通信装置。
【請求項50】
前記予め設定された優先度ルールは、pri(k)=f
1(k)を満たし、k=0,1,…,K-1であり、pri(k)は、前記K個の複素係数中のk番目の複素係数の優先度を表し、f
1(k)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記k番目の複素係数のインデックス値を表し、f
1(k)∈{0,1,…,K-1}である
請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記予め設定された優先度ルールは、pri(s)=f
2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、pri(s)は、前記S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f
2(s)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記s番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
2(s)∈{0,1,…,S-1}である
請求項49に記載の装置。
【請求項52】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記予め設定された優先度ルールは、pri(s,u
s)=S・f
3(u
s)+f
2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、u
s=0,1,…,U-1であり、pri(s,u
s)は、前記S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、かつ前記s番目の参照信号ポート上にあるu
s番目の複素係数の優先度を表し、f
2(s)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記s番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f
3(u
s)は、前記s番目の参照信号ポート上にあり、かつ前記K個の複素係数中の前記s番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s番目の複素係数のインデックス値を表し、f
3(u
s)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項49に記載の装置。
【請求項53】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記予め設定された優先度ルールは、pri(s,u
s)=U・f
2(s)+f
3(u
s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、u
s=0,1,…,U-1であり、pri(s,u
s)は、前記S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、前記s番目の参照信号ポート上にあるu
s番目の複素係数の優先度を表し、f
2(s)は、前記K個の複素係数に基づいて決定される前記s番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f
3(u
s)は、前記s番目の参照信号ポート上にあり、前記K個の複素係数中の前記s番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s番目の複素係数のインデックス値を表し、f
3(u
s)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項49に記載の装置。
【請求項54】
f
2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、前記S個の参照信号ポート中の前記s番目の参照信号ポートのより小さいシーケンス番号は、前記s番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数のより高い優先度を示す、又は
f
2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、前記S個の参照信号ポート中の前記s番目の参照信号ポートのより大きいシーケンス番号は、前記s番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数のより高い優先度を示す
請求項51又は53に記載の装置。
【請求項55】
f
2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、前記s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、前記s番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記s番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、前記(s+1)番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記(s+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1,…,U-1である、又は
f
2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、前記s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い
請求項52に記載の装置。
【請求項56】
f
3(u
s)は、u
sに関係する単調増加関数であり、前記s番目の参照信号ポート上で、u
sのより小さいシーケンス番号は、対応するu
s番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は
f
3(u
s)は、u
sに関係する単調減少関数であり、前記s番目の参照信号ポート上で、u
sのより大きいシーケンス番号は、対応するu
s番目の複素係数のより高い優先度を示す
請求項52又は53に記載の装置。
【請求項57】
前記予め設定された優先度ルールは、さらに、トランスポートレイヤの前記数量Zに関係し、Zは、正の整数である
請求項49に記載の装置。
【請求項58】
前記優先度ルールは、pri(z,k
z)=Z・f
4(k
z)+zを満たし、k
z=0,1,…,K
z-1であり、z=1,2,…,Zであり、
【数13】
であり、K
zは、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、pri(z,k
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにおけるK
z個の複素係数中のk
z番目の複素係数の優先度を表し、f
4(k
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつ前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記K
z個の複素係数に基づいて決定される前記k
z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
4(k
z)∈{0,1,…,K
z-1}である
請求項57に記載の装置。
【請求項59】
前記優先度ルールは、pri(z,s
z)=Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数14】
である
請求項57に記載の装置。
【請求項60】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記優先度ルールは、pri(z,s
z,u
s,z)=Z・S・f
6(u
s,z)+Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、u
s,z=0,1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z,u
s,z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートの上のu
s,z番目の複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数15】
であり、f
6(u
s,z)は、前記K
z個の複素係数中の前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
6(u
s,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項57に記載の装置。
【請求項61】
T
0=T
1=…=T
P-1=T≧2であり、前記K個の複素係数は、前記Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、前記優先度ルールは、pri(z,s
z,u
s,z)=Z・U・f
5(s
z)+Z・f
6(u
s,z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、u
s,z=0,1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z,u
s,z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートの上のu
s,z番目の複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数16】
であり、f
6(u
s,z)は、前記K
z個の複素係数中の前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
6(u
s,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項57に記載の装置。
【請求項62】
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調増加関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数の前記優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高いか、又は
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調減少関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数の前記優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも低い
請求項59又は61に記載の装置。
【請求項63】
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調増加関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記s
z番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、前記(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記(s
z+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1,…,U-1である、又は
f
5(s
z)は、s
zに関係する単調減少関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い
請求項60に記載の装置。
【請求項64】
f
6(u
s,z)は、u
s,zに関係する単調増加関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポート上で、u
s,zのより小さいシーケンス番号は、対応するu
s,z番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は
f
6(u
s,z)は、u
s,zに関係する単調減少関数であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポート上で、u
s,zのより大きいシーケンス番号は、対応するu
s,z番目の複素係数のより高い優先度を示す
請求項60又は61に記載の装置。
【請求項65】
少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、メモリ中に記憶されたコンピュータプログラムを実行して、前記装置が請求項1~32のいずれか一項に記載の方法を実装することを可能にするように構成される
通信装置。
【請求項66】
通信装置であって、
情報を入力及び/又は出力するように構成された通信インターフェースと、
コンピュータプログラムを実行して、前記装置が請求項1~32のいずれか一項に記載の方法を実装することを可能にするように構成されたプロセッサと
を備える、通信装置。
【請求項67】
通信装置であって、
コンピュータプログラムを記憶するように構成されたメモリと、
前記メモリから前記コンピュータプログラムを呼び出し、前記コンピュータプログラムを実行して、前記装置が請求項1~32のいずれか一項に記載の方法を実装することを可能にするように構成されたプロセッサと
を備える、通信装置。
【請求項68】
コンピュータプログラムを含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項1~32のいずれか一項に記載の方法を実施することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項69】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項1~32のいずれか一項に記載の方法を実施することが可能になる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、「CHANNEL INFORMATION FEEDBACK METHOD AND COMMUNICATION APPARATUS」と題する、2020年12月11日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202011459381.1号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、ワイヤレス通信の分野に関し、より詳細には、チャネル情報フィードバック方法及び通信装置に関する。
【背景技術】
【0003】
大規模多入力多出力(massive multiple-input multiple-output、Massive MIMO)技術では、ネットワークデバイスは、プリコーディング技術を使用することによって複数のユーザの間の干渉及び同じユーザの複数の信号ストリームの間の干渉を低減し、それにより、信号品質を改善し、空間多重化を達成し、そして、スペクトル利用を改善することができる。
【0004】
例えば、端末デバイスは、チャネル測定を通して、ダウンリンクチャネルに適応し、フィードバックを与えるのを予想するプリコーディングベクトルを決定しうるし、従って、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって決定されるプリコーディングベクトルと同様の又はそれに近いプリコーディングベクトルを取得する。周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)技術などのいくつかの通信技術では、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの間に部分的相反性がある。ネットワークデバイスは、アップリンクチャネルに対する推定を通して遅延及びダウンリンクチャネルの角度などの相反性情報を取得しうる。ネットワークデバイスは、遅延及び角度に基づいてダウンリンク参照信号をプリコードし、次いで、ダウンリンク参照信号を送って、端末デバイスのフィードバックオーバーヘッドを低減しうる。
【0005】
しかし、場合によっては、チャネル状態情報(channel state information、CSI)を報告するための十分なアップリンクリソースが端末デバイスに割り当てられないことがある。この場合、端末デバイスの複雑性を増加させることなしにCSIを報告するために限定された物理アップリンクリソースをどのようにして完全に使用するのかが緊急に解決されるべき技術的問題となる。
【発明の概要】
【0006】
本出願は、限定された物理アップリンクリソースを使用することによってCSIを報告するためのチャネル情報フィードバック方法を提供する。
【0007】
第1の態様によれば、チャネル情報フィードバック方法が提供される。本方法は、端末デバイスによって実施されうるか、又は端末デバイス中に構成された構成要素(例えば、回路、チップ、若しくはチップシステム)によって実施されうる。これは、本出願では限定されない。
【0008】
詳細には、本方法は、第1のインジケーション情報を生成することであって、第1のインジケーション情報は、受信されてプリコードされた参照信号に基づいて決定され、プリコードされた参照信号は、P個の参照信号ポートに対応し、第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、B個の複素係数は、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数から決定され、K個の複素係数は、複素係数セットから決定され、複素係数セットは、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおいて決定され、P個の参照信号ポート中のp番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数を含み、p=0,1,…,P-1であり、K個の複素係数は、P個の参照信号ポート中のS個の参照信号ポートに対応し、予め設定された優先度ルールは、K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、S個の参照信号ポート中のK個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値、対応する参照信号ポートのために選択されることが許される複数の複素係数中のK個の複素係数中の各複素係数のインデックス値のうちの少なくとも1つに関係づけられ、P、B、K、S、Z、及びTpは全て、正の整数であり、B≦Kであり、S≦Pである、ことと、第1のインジケーション情報を送ることとを含む。
【0009】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、予め設定された優先度ルールは、pri(k)=f1(k)を満たし、k=0,1,…,K-1であり、pri(k)は、K個の複素係数中のk番目の複素係数の優先度を表し、f1(k)は、K個の複素係数に基づいて決定されるk番目の複素係数のインデックス値を表し、f1(k)∈{0,1,…,K-1}である。
【0010】
一例では、f1(k)は、K個の複素係数の振幅の降順で決定されるk番目の複素係数のインデックス値を表しうる。より小さいf1(k)は、k番目の複素係数のより高い優先度を示す。代替として、f1(k)は、K個の複素係数の振幅の昇順で決定されるk番目の複素係数のインデックス値を表しうる。より大きいf1(k)は、k番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0011】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、予め設定された優先度ルールは、pri(s)=f2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、pri(s)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}である。
【0012】
この実装では、K個の複素係数中の複数の複素係数がs番目の参照信号ポートに対応する場合、複数の複素係数は同じ優先度を有することが理解されうる。
【0013】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、予め設定された優先度ルールは、pri(s,us)=S・f3(us)+f2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、us=0,1,…,U-1であり、pri(s,us)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、s番目の参照信号ポート上にあるus番目の複素係数の優先度を表し、f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f3(us)は、s番目の参照信号ポート上にあり、K個の複素係数中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus番目の複素係数のインデックス値を表し、f3(us)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0014】
この実装では、K個の複素係数中にあり、s番目の参照信号ポートに対応するus番目の複素係数が、複数のトランスポートレイヤに存在する場合、複数のトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポート上のus番目の複素係数が同じ優先度を有することが理解されうる。
【0015】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、予め設定された優先度ルールは、pri(s,us)=U・f2(s)+f3(us)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、us=0,1,…,U-1であり、pri(s,us)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、s番目の参照信号ポート上にあるus番目の複素係数の優先度を表し、f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f3(us)は、s番目の参照信号ポート上にあり、K個の複素係数中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus番目の複素係数のインデックス値を表し、f3(us)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0016】
この実装では、K個の複素係数中にあり、s番目の参照信号ポートに対応するus番目の複素係数が、複数のトランスポートレイヤに存在する場合、複数のトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポート上のus番目の複素係数が同じ優先度を有することが理解されうる。
【0017】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、f2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートのより小さいシーケンス番号は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す、又は、f2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートのより大きいシーケンス番号は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0018】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、f2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、s番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、(s+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数である、又は、f2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い。
【0019】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、f2(s)は、K個の複素係数の振幅の降順で決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より小さいf2(s)は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。代替として、f2(s)は、K個の複素係数の振幅の昇順で決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より大きいf2(s)は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0020】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、f3(us)は、usに関係する単調増加関数であり、s番目の参照信号ポート上で、usのより小さいシーケンス番号は、対応するus番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は、f3(us)は、usに関係する単調減少関数であり、s番目の参照信号ポート上で、usのより大きいシーケンス番号は、対応するus番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0021】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、予め設定された優先度ルールは、さらに、トランスポートレイヤの数量Zに関係し、Zは、正の整数である。
【0022】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、優先度ルールは、pri(z,kz)=Z・f4(kz)+zを満たし、kz=0,1,…,Kz-1であり、z=1,2,…,Zであり、
【0023】
【0024】
であり、Kzは、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、pri(z,kz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるKz個の複素係数中のkz番目の複素係数の優先度を表し、f4(kz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、z番目のトランスポートレイヤにおけるKz個の複素係数に基づいて決定されるkz番目の複素係数のインデックス値を表し、f4(kz)∈{0,1,…,Kz-1}である。
【0025】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、優先度ルールは、pri(z,sz)=Z・f5(sz)+zを満たし、sz=0,1,…,S-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,sz)は、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、Kz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0026】
【0027】
である。
【0028】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、優先度ルールは、pri(z,sz,us,z)=Z・S・f6(us,z)+Z・f5(sz)+zを満たし、sz=0,1,…,S-1であり、us,z=0、1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,sz,us,z)は、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートの上のus,z番目の複素係数の優先度を表し、f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、Kz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0029】
【0030】
であり、f6(us,z)は、Kz個の複素係数中のz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f6(us,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0031】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、優先度ルールは、pri(z,sz,us,z)=Z・U・f5(sz)+Z・f6(us,z)+zを満たし、sz=0,1,…,S-1であり、us,z=0、1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,sz,us,z)は、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートの上のus,z番目の複素係数の優先度を表し、f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、Kz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0032】
【0033】
であり、f6(us,z)は、Kz個の複素係数中のz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f6(us,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0034】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、f5(sz)は、szに関係する単調増加関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高い、又は、f5(sz)は、szに関係する単調減少関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高い。
【0035】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、f5(sz)は、szに関係する単調増加関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、sz番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、(sz+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数である、又は、f5(sz)は、szに関係する単調減少関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い。
【0036】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、f5(sz)は、Kz個の複素係数の振幅の降順で決定されるz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より小さいf5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。代替として、f5(sz)は、Kz個の複素係数の振幅の昇順で決定されるz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より大きいf5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0037】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、f6(us,z)は、us,zに関係する単調増加関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポート上で、us,zのより小さいシーケンス番号は、対応するus,z番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は、f6(us,z)は、usに関係する単調減少関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポート上で、us,zのより大きいシーケンス番号は、対応するus,z番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0038】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、Tp=1であり、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数は、1つの角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、1つの角度遅延対によって決定される。
【0039】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、Tp=1であり、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数は、1つの角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、1つの角度ベクトルによって決定され、本方法は、第2のインジケーション情報を受信することであって、第2のインジケーション情報は、p番目の参照信号ポートに対応する遅延ベクトルを示す、ことをさらに含む。
【0040】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、p番目の参照信号ポートに対応するT個の複素係数は、1つの角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートに対応するT個の複素係数は、T個の異なる遅延位置に対応し、K個の複素係数中のk番目の複素係数は、k番目の複素係数に対応する参照信号ポートに対応するT個の複素係数のうちの1つであり、k=0,1,…,K-1である。
【0041】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、k番目の複素係数は、k番目の複素係数に対応する参照信号ポートに対応するT個の複素係数中で最大の振幅を有する。
【0042】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、本方法は、第3のインジケーション情報を受信することであって、第3のインジケーション情報は、T個の異なる遅延位置を示す、ことをさらに含む。
【0043】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、本方法は、第4のインジケーション情報を送ることであって、第4のインジケーション情報は、K個の複素係数中の各複素係数に対応する遅延位置を示す、ことをさらに含む。
【0044】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、Tp≧1であり、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数は、Tp個の角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、1つの角度ベクトルによって決定され、本方法は、第5のインジケーション情報を受信することであって、第5のインジケーション情報は、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の遅延ベクトルを示す、ことをさらに含む。
【0045】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、p番目の参照信号ポートに対応するT個の複素係数は、T個の角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、p番目の参照信号ポートに対応するT個の角度遅延対によって決定され、K個の複素係数は、S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0046】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、Mp個の角度遅延対によって決定され、p番目の参照信号ポートに対応するTP個の複素係数中のMp個の複素係数は、Mp個の角度遅延対に対応し、TP個の複素係数中のTP-Mp個の複素係数は、予め設定された遅延範囲内を探索することによって決定され、Mpは、正の整数であり、Mp≦TPである。
【0047】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、本方法は、第6のインジケーション情報を受信することであって、第6のインジケーション情報は、予め設定された遅延範囲及び/又は探索遅延粒度を示す、ことをさらに含む。
【0048】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、本方法は、第7のインジケーション情報を送ることであって、第7のインジケーション情報は、K個の複素係数中の各複素係数に対応する遅延位置を示す、ことをさらに含む。
【0049】
第2の態様によれば、チャネル情報フィードバック方法が提供される。本方法は、ネットワークデバイスによって実施されうるか、又はネットワークデバイス中に構成された構成要素(例えば、回路、チップ、若しくはチップシステム)によって実施されうる。これは、本出願では限定されない。
【0050】
詳細には、本方法は、第1のインジケーション情報を受信することであって、第1のインジケーション情報は、プリコードされた参照信号に基づいて決定され、プリコードされた参照信号は、P個の参照信号ポートに対応し、第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、B個の複素係数は、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数から決定され、K個の複素係数は、複素係数セットから決定され、複素係数セットは、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおいて決定され、P個の参照信号ポート中のp番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数を含み、p=0,1,…,P-1であり、K個の複素係数は、P個の参照信号ポート中のS個の参照信号ポートに対応し、予め設定された優先度ルールは、K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、S個の参照信号ポート中のK個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値、対応する参照信号ポートのために選択されることが許される複数の複素係数中のK個の複素係数中の各複素係数のインデックス値のうちの少なくとも1つに関係づけられ、P、B、K、S、Z、及びTpは全て、正の整数であり、B≦Kであり、S≦Pである、ことと、第1のインジケーション情報に基づいてプリコーディング行列を決定することとを含む。
【0051】
上記の技術的解決策に基づいて、端末デバイスの報告リソースが限定される場合、端末デバイスは、上記の予め設定された優先度ルールに従って、計算された複素係数を報告しうる。知られている技術におけるCSIパート2の報告量の優先度を決定するための方法と比較して、ネットワークデバイスが、ダウンリンク参照信号ポートに、角度遅延対又はアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルの相反性に基づいて取得される角度遅延対中に含まれる角度ベクトルをロードするとき、複素係数が予め設定された優先度ルールに従って報告されるとき、計算冗長性がなく、それによって、端末デバイスの複雑性を低減する。
【0052】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、予め設定された優先度ルールは、pri(k)=f1(k)を満たし、k=0,1,…,K-1であり、pri(k)は、K個の複素係数中のk番目の複素係数の優先度を表し、f1(k)は、K個の複素係数に基づいて決定されるk番目の複素係数のインデックス値を表し、f1(k)∈{0,1,…,K-1}である。
【0053】
一例では、f1(k)は、K個の複素係数の振幅の降順で決定されるk番目の複素係数のインデックス値を表しうる。より小さいf1(k)は、k番目の複素係数のより高い優先度を示す。代替として、f1(k)は、K個の複素係数の振幅の昇順で決定されるk番目の複素係数のインデックス値を表しうる。より大きいf1(k)は、k番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0054】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、予め設定された優先度ルールは、pri(s)=f2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、pri(s)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}である。
【0055】
この実装では、K個の複素係数中の複数の複素係数がs番目の参照信号ポートに対応する場合、複数の複素係数は同じ優先度を有することが理解されうる。
【0056】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、予め設定された優先度ルールは、pri(s,us)=S・f3(us)+f2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、us=0,1,…,U-1であり、pri(s,us)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、s番目の参照信号ポート上にあるus番目の複素係数の優先度を表し、f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f3(us)は、s番目の参照信号ポート上にあり、K個の複素係数中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus番目の複素係数のインデックス値を表し、f3(us)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0057】
この実装では、K個の複素係数中にあり、s番目の参照信号ポートに対応するus番目の複素係数が、複数のトランスポートレイヤに存在する場合、複数のトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポート上のus番目の複素係数が同じ優先度を有することが理解されうる。
【0058】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、予め設定された優先度ルールは、pri(s,us)=U・f2(s)+f3(us)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、us=0,1,…,U-1であり、pri(s,us)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、s番目の参照信号ポート上にあるus番目の複素係数の優先度を表し、f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f3(us)は、s番目の参照信号ポート上にあり、K個の複素係数中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus番目の複素係数のインデックス値を表し、f3(us)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0059】
この実装では、K個の複素係数中にあり、s番目の参照信号ポートに対応するus番目の複素係数が、複数のトランスポートレイヤに存在する場合、複数のトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポート上のus番目の複素係数が同じ優先度を有することが理解されうる。
【0060】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、f2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートのより小さいシーケンス番号は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す、又は、f2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートのより大きいシーケンス番号は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0061】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、f2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、s番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、(s+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数である、又は、f2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い。
【0062】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、f2(s)は、K個の複素係数の振幅の降順で決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より小さいf2(s)は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。代替として、f2(s)は、K個の複素係数の振幅の昇順で決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より大きいf2(s)は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0063】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、f3(us)は、usに関係する単調増加関数であり、s番目の参照信号ポート上で、usのより小さいシーケンス番号は、対応するus番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は、f3(us)は、usに関係する単調減少関数であり、s番目の参照信号ポート上で、usのより大きいシーケンス番号は、対応するus番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0064】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、予め設定された優先度ルールは、さらに、トランスポートレイヤの数量Zに関係し、Zは、正の整数である。
【0065】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、優先度ルールは、pri(z,kz)=Z・f4(kz)+zを満たし、kz=0,1,…,Kz-1であり、z=1,2,…,Zであり、
【0066】
【0067】
であり、Kzは、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、pri(z,kz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるKz個の複素係数中のkz番目の複素係数の優先度を表し、f4(kz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、z番目のトランスポートレイヤにおけるKz個の複素係数に基づいて決定されるkz番目の複素係数のインデックス値を表し、f4(kz)∈{0,1,…,Kz-1}である。
【0068】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、優先度ルールは、pri(z,sz)=Z・f5(sz)+zを満たし、sz=0,1,…,S-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,sz)は、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、Kz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0069】
【0070】
である。
【0071】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、優先度ルールは、pri(z,sz,us,z)=Z・S・f6(us,z)+Z・f5(sz)+zを満たし、sz=0,1,…,S-1であり、us,z=0、1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,sz,us,z)は、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートの上のus,z番目の複素係数の優先度を表し、f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、Kz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0072】
【0073】
であり、f6(us,z)は、Kz個の複素係数中のz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f6(us,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0074】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、優先度ルールは、pri(z,sz,us,z)=Z・U・f5(sz)+Z・f6(us,z)+zを満たし、sz=0,1,…,S-1であり、us,z=0、1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,sz,us,z)は、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートの上のus,z番目の複素係数の優先度を表し、f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、Kz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0075】
【0076】
であり、f6(us,z)は、Kz個の複素係数中のz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f6(us,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0077】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、f5(sz)は、szに関係する単調増加関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高い、又は、f5(sz)は、szに関係する単調減少関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高い。
【0078】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、f5(sz)は、szに関係する単調増加関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、sz番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、(sz+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数である、又は、f5(sz)は、szに関係する単調減少関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い。
【0079】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、f5(sz)は、Kz個の複素係数の振幅の降順で決定されるz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より小さいf5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。代替として、f5(sz)は、Kz個の複素係数の振幅の昇順で決定されるz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より大きいf5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0080】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、f6(us,z)は、us,zに関係する単調増加関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポート上で、us,zのより小さいシーケンス番号は、対応するus,z番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は、f6(us,z)は、us,zに関係する単調減少関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポート上で、us,zのより大きいシーケンス番号は、対応するus,z番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0081】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、Tp=1であり、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数は、1つの角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、1つの角度遅延対によって決定される。
【0082】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、Tp=1であり、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数は、1つの角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、1つの角度ベクトルによって決定され、本方法は、第2のインジケーション情報を送ることであって、第2のインジケーション情報は、p番目の参照信号ポートに対応する遅延ベクトルを示す、ことをさらに含む。
【0083】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、p番目の参照信号ポートに対応するT個の複素係数は、1つの角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートに対応するT個の複素係数は、T個の異なる遅延位置に対応し、K個の複素係数中のk番目の複素係数は、k番目の複素係数に対応する参照信号ポートに対応するT個の複素係数のうちの1つであり、k=0,1,…,K-1である。
【0084】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、k番目の複素係数は、k番目の複素係数に対応する参照信号ポートに対応するT個の複素係数中で最大の振幅を有する。
【0085】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、本方法は、第3のインジケーション情報を送ることであって、第3のインジケーション情報は、T個の異なる遅延位置を示す、ことをさらに含む。
【0086】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、本方法は、第4のインジケーション情報を受信することであって、第4のインジケーション情報は、K個の複素係数中の各複素係数に対応する遅延位置を示す、ことをさらに含む。
【0087】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、Tp≧1であり、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数は、Tp個の角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、1つの角度ベクトルによって決定され、本方法は、第5のインジケーション情報を送ることであって、第5のインジケーション情報は、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の遅延ベクトルを示す、ことをさらに含む。
【0088】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、p番目の参照信号ポートに対応するT個の複素係数は、T個の角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、p番目の参照信号ポートに対応するT個の角度遅延対によって決定され、K個の複素係数は、S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0089】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、Mp個の角度遅延対によって決定され、p番目の参照信号ポートに対応するTP個の複素係数中のMp個の複素係数は、Mp個の角度遅延対に対応し、TP個の複素係数中のTP-Mp個の複素係数は、予め設定された遅延範囲内を探索することによって決定され、Mpは、正の整数であり、Mp≦TPである。
【0090】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの実装では、本方法は、第6のインジケーション情報を送ることであって、第6のインジケーション情報は、予め設定された遅延範囲及び/又は探索遅延粒度を示す、ことをさらに含む。
【0091】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの実装では、本方法は、第7のインジケーション情報を受信することであって、第7のインジケーション情報は、K個の複素係数中の各複素係数に対応する遅延位置を示す、ことをさらに含む。
【0092】
第3の態様によれば、通信装置が提供され、トランシーバユニットと、処理ユニットとを含む。処理ユニットは、第1のインジケーション情報を生成することであって、第1のインジケーション情報は、受信されてプリコードされた参照信号に基づいて決定され、プリコードされた参照信号は、P個の参照信号ポートに対応し、第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、B個の複素係数は、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数から決定され、K個の複素係数は、複素係数セットから決定され、複素係数セットは、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおいて決定され、P個の参照信号ポート中のp番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数を含み、p=0,1,…,P-1であり、K個の複素係数は、P個の参照信号ポート中のS個の参照信号ポートに対応し、予め設定された優先度ルールは、K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、S個の参照信号ポート中のK個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値、対応する参照信号ポートのために選択されることが許される複数の複素係数中のK個の複素係数中の各複素係数のインデックス値のうちの少なくとも1つに関係づけられ、P、B、K、S、Z、及びTpは全て、正の整数であり、B≦Kであり、S≦Pである、ことを行うように構成される。トランシーバユニットは、第1のインジケーション情報を送るように構成される。
【0093】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、予め設定された優先度ルールは、pri(k)=f1(k)を満たし、k=0,1,…,K-1であり、pri(k)は、K個の複素係数中のk番目の複素係数の優先度を表し、f1(k)は、K個の複素係数に基づいて決定されるk番目の複素係数のインデックス値を表し、f1(k)∈{0,1,…,K-1}である。
【0094】
一例では、f1(k)は、K個の複素係数の振幅の降順で決定されるk番目の複素係数のインデックス値を表しうる。より小さいf1(k)は、k番目の複素係数のより高い優先度を示す。代替として、f1(k)は、K個の複素係数の振幅の昇順で決定されるk番目の複素係数のインデックス値を表しうる。より大きいf1(k)は、k番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0095】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、予め設定された優先度ルールは、pri(s)=f2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、pri(s)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}である。
【0096】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、予め設定された優先度ルールは、pri(s,us)=S・f3(us)+f2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、us=0,1,…,U-1であり、pri(s,us)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、s番目の参照信号ポート上にあるus番目の複素係数の優先度を表し、f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f3(us)は、s番目の参照信号ポート上にあり、K個の複素係数中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus番目の複素係数のインデックス値を表し、f3(us)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0097】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、予め設定された優先度ルールは、pri(s,us)=U・f2(s)+f3(us)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、us=0,1,…,U-1であり、pri(s,us)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、s番目の参照信号ポート上にあるus番目の複素係数の優先度を表し、f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f3(us)は、s番目の参照信号ポート上にあり、K個の複素係数中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus番目の複素係数のインデックス値を表し、f3(us)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0098】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、f2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートのより小さいシーケンス番号は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す、又は、f2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートのより大きいシーケンス番号は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0099】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、f2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、s番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、(s+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数である、又は、f2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い。
【0100】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、f2(s)は、K個の複素係数の振幅の降順で決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より小さいf2(s)は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。代替として、f2(s)は、K個の複素係数の振幅の昇順で決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より大きいf2(s)は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0101】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、f3(us)は、usに関係する単調増加関数であり、s番目の参照信号ポート上で、usのより小さいシーケンス番号は、対応するus番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は、f3(us)は、usに関係する単調減少関数であり、s番目の参照信号ポート上で、usのより大きいシーケンス番号は、対応するus番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0102】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、予め設定された優先度ルールは、さらに、トランスポートレイヤの数量Zに関係し、Zは、正の整数である。
【0103】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、優先度ルールは、pri(z,kz)=Z・f4(kz)+zを満たし、kz=0,1,…,Kz-1であり、z=1,2,…,Zであり、
【0104】
【0105】
であり、Kzは、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、pri(z,kz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるKz個の複素係数中のkz番目の複素係数の優先度を表し、f4(kz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、z番目のトランスポートレイヤにおけるKz個の複素係数に基づいて決定されるkz番目の複素係数のインデックス値を表し、f4(kz)∈{0,1,…,Kz-1}である。
【0106】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、優先度ルールは、pri(z,sz)=Z・f5(sz)+zを満たし、sz=0,1,…,S-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,sz)は、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、Kz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0107】
【0108】
である。
【0109】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、優先度ルールは、pri(z,sz,us,z)=Z・S・f6(us,z)+Z・f5(sz)+zを満たし、sz=0,1,…,S-1であり、us,z=0、1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,sz,us,z)は、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートの上のus,z番目の複素係数の優先度を表し、f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、Kz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0110】
【0111】
であり、f6(us,z)は、Kz個の複素係数中のz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f6(us,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0112】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、優先度ルールは、pri(z,sz,us,z)=Z・U・f5(sz)+Z・f6(us,z)+zを満たし、sz=0,1,…,S-1であり、us,z=0、1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,sz,us,z)は、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートの上のus,z番目の複素係数の優先度を表し、f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、Kz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0113】
【0114】
であり、f6(us,z)は、Kz個の複素係数中のz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f6(us,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0115】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、f5(sz)は、szに関係する単調増加関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高いか、又はf5(sz)は、szに関係する単調減少関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高い。
【0116】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、f5(sz)は、szに関係する単調増加関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、sz番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、(sz+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数である、又は、f5(sz)は、szに関係する単調減少関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い。
【0117】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、f5(sz)は、Kz個の複素係数の振幅の降順で決定されるz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より小さいf5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。代替として、f5(sz)は、Kz個の複素係数の振幅の昇順で決定されるz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より大きいf5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0118】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、f6(us,z)は、us,zに関係する単調増加関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポート上で、us,zのより小さいシーケンス番号は、対応するus,z番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は、f6(us,z)は、us,zに関係する単調減少関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポート上で、us,zのより大きいシーケンス番号は、対応するus,z番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0119】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、Tp=1であり、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数は、1つの角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、1つの角度遅延対によって決定される。
【0120】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、Tp=1であり、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数は、1つの角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、1つの角度ベクトルによって決定される。トランシーバユニットは、第2のインジケーション情報を受信することであって、第2のインジケーション情報は、p番目の参照信号ポートに対応する遅延ベクトルを示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0121】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、p番目の参照信号ポートに対応するT個の複素係数は、1つの角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートに対応するT個の複素係数は、T個の異なる遅延位置に対応し、K個の複素係数中のk番目の複素係数は、k番目の複素係数に対応する参照信号ポートに対応するT個の複素係数のうちの1つであり、k=0,1,…,K-1である。
【0122】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、k番目の複素係数は、k番目の複素係数に対応する参照信号ポートに対応するT個の複素係数中で最大の振幅を有する。
【0123】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、トランシーバユニットは、第3のインジケーション情報を受信することであって、第3のインジケーション情報は、T個の異なる遅延位置を示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0124】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、トランシーバユニットは、第4のインジケーション情報を送ることであって、第4のインジケーション情報は、K個の複素係数中の各複素係数に対応する遅延位置を示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0125】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、Tp≧1であり、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数は、Tp個の角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、1つの角度ベクトルによって決定される。トランシーバユニットは、第5のインジケーション情報を受信することであって、第5のインジケーション情報は、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の遅延ベクトルを示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0126】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、p番目の参照信号ポートに対応するT個の複素係数は、T個の角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、p番目の参照信号ポートに対応するT個の角度遅延対によって決定され、K個の複素係数は、S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0127】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、Mp個の角度遅延対によって決定され、p番目の参照信号ポートに対応するTP個の複素係数中のMp個の複素係数は、Mp個の角度遅延対に対応し、TP個の複素係数中のTP-Mp個の複素係数は、予め設定された遅延範囲内を探索することによって決定され、Mpは、正の整数であり、Mp≦TPである。
【0128】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、トランシーバユニットは、第6のインジケーション情報を受信することであって、第6のインジケーション情報は、予め設定された遅延範囲及び/又は探索遅延粒度を示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0129】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、トランシーバユニットは、第7のインジケーション情報を送ることであって、第7のインジケーション情報は、K個の複素係数中の各複素係数に対応する遅延位置を示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0130】
第4の態様によれば、通信装置が提供され、トランシーバユニットと、処理ユニットとを含む。トランシーバユニットは、第1のインジケーション情報を受信することであって、第1のインジケーション情報は、プリコードされた参照信号に基づいて決定され、プリコードされた参照信号は、P個の参照信号ポートに対応し、第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、B個の複素係数は、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数から決定され、K個の複素係数は、複素係数セットから決定され、複素係数セットは、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおいて決定され、P個の参照信号ポート中のp番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数を含み、p=0,1,…,P-1であり、K個の複素係数は、P個の参照信号ポート中のS個の参照信号ポートに対応し、予め設定された優先度ルールは、K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、S個の参照信号ポート中のK個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値、対応する参照信号ポートのために選択されることが許される複数の複素係数中のK個の複素係数中の各複素係数のインデックス値のうちの少なくとも1つに関係づけられ、P、B、K、S、Z、及びTpは全て、正の整数であり、B≦Kであり、S≦Pである、ことを行うように構成される。処理ユニットは、第1のインジケーション情報に基づいてプリコーディング行列を決定するように構成される。
【0131】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、予め設定された優先度ルールは、pri(k)=f1(k)を満たし、k=0,1,…,K-1であり、pri(k)は、K個の複素係数中のk番目の複素係数の優先度を表し、f1(k)は、K個の複素係数に基づいて決定されるk番目の複素係数のインデックス値を表し、f1(k)∈{0,1,…,K-1}である。
【0132】
一例では、f1(k)は、K個の複素係数の振幅の降順で決定されるk番目の複素係数のインデックス値を表しうる。より小さいf1(k)は、k番目の複素係数のより高い優先度を示す。代替として、f1(k)は、K個の複素係数の振幅の昇順で決定されるk番目の複素係数のインデックス値を表しうる。より大きいf1(k)は、k番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0133】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、予め設定された優先度ルールは、pri(s)=f2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、pri(s)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}である。
【0134】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、予め設定された優先度ルールは、pri(s,us)=S・f3(us)+f2(s)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、us=0,1,…,U-1であり、pri(s,us)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、s番目の参照信号ポート上にあるus番目の複素係数の優先度を表し、f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f3(us)は、s番目の参照信号ポート上にあり、K個の複素係数中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus番目の複素係数のインデックス値を表し、f3(us)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0135】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、予め設定された優先度ルールは、pri(s,us)=U・f2(s)+f3(us)を満たし、s=0,1,…,S-1であり、us=0,1,…,U-1であり、pri(s,us)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応し、s番目の参照信号ポート上にあるus番目の複素係数の優先度を表し、f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}であり、f3(us)は、s番目の参照信号ポート上にあり、K個の複素係数中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus番目の複素係数のインデックス値を表し、f3(us)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0136】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、f2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートのより小さいシーケンス番号は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す、又は、f2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートのより大きいシーケンス番号は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0137】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、f2(s)は、sに関係する単調増加関数であり、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、s番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、(s+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数である、又は、f2(s)は、sに関係する単調減少関数であり、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い。
【0138】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、f2(s)は、K個の複素係数の振幅の降順で決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より小さいf2(s)は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。代替として、f2(s)は、K個の複素係数の振幅の昇順で決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より大きいf2(s)は、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0139】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、f3(us)は、usに関係する単調増加関数であり、s番目の参照信号ポート上で、usのより小さいシーケンス番号は、対応するus番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は、f3(us)は、usに関係する単調減少関数であり、s番目の参照信号ポート上で、usのより大きいシーケンス番号は、対応するus番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0140】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、予め設定された優先度ルールは、さらに、トランスポートレイヤの数量Zに関係し、Zは、正の整数である。
【0141】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、優先度ルールは、pri(z,kz)=Z・f4(kz)+zを満たし、kz=0,1,…,Kz-1であり、z=1,2,…,Zであり、
【0142】
【0143】
であり、Kzは、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、pri(z,kz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるKz個の複素係数中のkz番目の複素係数の優先度を表し、f4(kz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、z番目のトランスポートレイヤにおけるKz個の複素係数に基づいて決定されるkz番目の複素係数のインデックス値を表し、f4(kz)∈{0,1,…,Kz-1}である。
【0144】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、優先度ルールは、pri(z,sz)=Z・f5(sz)+zを満たし、sz=0,1,…,S-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,sz)は、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、Kz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0145】
【0146】
である。
【0147】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、優先度ルールは、pri(z,sz,us,z)=Z・S・f6(us,z)+Z・f5(sz)+zを満たし、sz=0,1,…,S-1であり、us,z=0、1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,sz,us,z)は、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートの上のus,z番目の複素係数の優先度を表し、f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、Kz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0148】
【0149】
であり、f6(us,z)は、Kz個の複素係数中のz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されるus,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f6(us,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0150】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、K個の複素係数は、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、優先度ルールは、pri(z,sz,us,z)=Z・U・f5(sz)+Z・f6(us,z)+zを満たし、sz=0,1,…,S-1であり、us,z=0、1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,sz,us,z)は、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートの上のus,z番目の複素係数の優先度を表し、f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにあり、Kz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0151】
【0152】
であり、f6(us,z)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応するKz個の複素係数中の複素係数に基づいて決定されるus,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f6(us,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0153】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、f5(sz)は、szに関係する単調増加関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高いか、又はf5(sz)は、szに関係する単調減少関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高い。
【0154】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、f5(sz)は、szに関係する単調増加関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、sz番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、(sz+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数である、又は、f5(sz)は、szに関係する単調減少関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い。
【0155】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、f5(sz)は、Kz個の複素係数の振幅の降順で決定されるz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より小さいf5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。代替として、f5(sz)は、Kz個の複素係数の振幅の昇順で決定されるz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表す。より大きいf5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0156】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、f6(us,z)は、us,zに関係する単調増加関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポート上で、us,zのより小さいシーケンス番号は、対応するus,z番目の複素係数のより高い優先度を示す、又は、f6(us,z)は、us,zに関係する単調減少関数であり、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポート上で、us,zのより大きいシーケンス番号は、対応するus,z番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0157】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、Tp=1であり、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数は、1つの角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、1つの角度遅延対によって決定される。
【0158】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、Tp=1であり、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数は、1つの角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、1つの角度ベクトルによって決定される。トランシーバユニットは、第2のインジケーション情報を送ることであって、第2のインジケーション情報は、p番目の参照信号ポートに対応する遅延ベクトルを示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0159】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、p番目の参照信号ポートに対応するT個の複素係数は、1つの角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートに対応するT個の複素係数は、T個の異なる遅延位置に対応し、K個の複素係数中のk番目の複素係数は、k番目の複素係数に対応する参照信号ポートに対応するT個の複素係数のうちの1つであり、k=0,1,…,K-1である。
【0160】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、k番目の複素係数は、k番目の複素係数に対応する参照信号ポートに対応するT個の複素係数中で最大の振幅を有する。
【0161】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、トランシーバユニットは、第3のインジケーション情報を送ることであって、第3のインジケーション情報は、T個の異なる遅延位置を示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0162】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、トランシーバユニットは、第4のインジケーション情報を受信することであって、第4のインジケーション情報は、K個の複素係数中の各複素係数に対応する遅延位置を示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0163】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、Tp≧1であり、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の複素係数は、Tp個の角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、1つの角度ベクトルによって決定される。トランシーバユニットは、第5のインジケーション情報を送ることであって、第5のインジケーション情報は、p番目の参照信号ポートに対応するTp個の遅延ベクトルを示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0164】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、p番目の参照信号ポートに対応するT個の複素係数は、T個の角度遅延対に対応し、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、p番目の参照信号ポートに対応するT個の角度遅延対によって決定され、K個の複素係数は、S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数に基づいて決定され、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである。
【0165】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、T0=T1=…=TP-1=T≧2であり、p番目の参照信号ポートの参照信号プリコーディングは、Mp個の角度遅延対によって決定され、p番目の参照信号ポートに対応するTP個の複素係数中のMp個の複素係数は、Mp個の角度遅延対に対応し、TP個の複素係数中のTP-Mp個の複素係数は、予め設定された遅延範囲内を探索することによって決定され、Mpは、正の整数であり、Mp≦TPである。
【0166】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの実装では、トランシーバユニットは、第6のインジケーション情報を送ることであって、第6のインジケーション情報は、予め設定された遅延範囲及び/又は探索遅延粒度を示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0167】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの実装では、トランシーバユニットは、第7のインジケーション情報を受信することであって、第7のインジケーション情報は、K個の複素係数中の各複素係数に対応する遅延位置を示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0168】
第5の態様によれば、通信装置が提供され、プロセッサを含む。プロセッサは、メモリに結合され、メモリ中の命令を実行して、第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実装するように構成されうる。任意選択で、通信装置は、メモリをさらに含む。任意選択で、通信装置は、通信インターフェースをさらに含む。プロセッサは、通信インターフェースに結合される。通信インターフェースは、情報を入力及び/又は出力するように構成される。情報は、命令とデータとのうちの少なくとも1つを含む。
【0169】
一実装では、通信装置は、端末デバイスである。通信装置が端末デバイスであるとき、通信インターフェースは、トランシーバ又は入出力インターフェースでありうる。
【0170】
任意選択で、トランシーバは、トランシーバ回路でありうる。任意選択で、入出力インターフェースは、入出力回路でありうる。
【0171】
別の実装では、通信装置は、端末デバイス中に配設されたチップ又はチップシステムである。通信装置が端末デバイス中に配設されたチップ又はチップシステムであるとき、通信インターフェースは、入出力インターフェース、インターフェース回路、出力回路、入力回路、ピン、関連する回路などでありうる。プロセッサは、代替として、処理回路又は論理回路として実施されうる。
【0172】
第6の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、プロセッサを含む。プロセッサは、メモリに結合され、メモリ中の命令を実行して、第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実装するように構成されうる。任意選択で、通信装置は、メモリをさらに含む。任意選択で、通信装置は、通信インターフェースをさらに含む。プロセッサは、通信インターフェースに結合される。通信インターフェースは、情報を入力及び/又は出力するように構成される。情報は、命令とデータとのうちの少なくとも1つを含む。
【0173】
一実装では、通信装置は、ネットワークデバイスである。通信装置がネットワークデバイスであるとき、通信インターフェースは、トランシーバ又は入出力インターフェースでありうる。
【0174】
任意選択で、トランシーバは、トランシーバ回路でありうる。任意選択で、入出力インターフェースは、入出力回路でありうる。
【0175】
別の実装では、通信装置は、ネットワークデバイス中に配設されたチップ又はチップシステムである。通信装置がネットワークデバイス中に配設されたチップ又はチップシステムであるとき、通信インターフェースは、入出力インターフェース、インターフェース回路、出力回路、入力回路、ピン、関連する回路などでありうる。プロセッサは、代替として、処理回路又は論理回路として実施されうる。
【0176】
第7の態様によれば、プロセッサが提供される。プロセッサは、入力回路と、出力回路と、処理回路とを含む。処理回路は、入力回路を使用することによって信号を受信し、出力回路を使用することによって信号を送信して、プロセッサが、第1の態様と第2の態様との可能な実装のいずれか1つによる方法を実施することが可能になるように構成される。
【0177】
特定の実装処理では、プロセッサは、チップでありうるし、入力回路は、入力ピンでありうるし、出力回路は、出力ピンでありうるし、処理回路は、トランジスタ、ゲート回路、トリガ、様々な論理回路などでありうる。入力回路によって受信された入力信号は、例えば、限定はしないが、受信機によって受信され、入力されうるし、出力回路によって出力された信号は、例えば、限定はしないが、送信機に出力され、送信機によって送信されうるし、入力回路と出力回路とは、同じ回路でありうるし、ここで、回路は、異なる瞬間に入力回路及び出力回路として使用される。プロセッサ及び様々な回路の特定の実装は、本出願の実施形態では限定されない。
【0178】
第8の態様によれば、処理装置が提供される。処理装置は、通信インターフェースとプロセッサとを含む。通信インターフェースは、プロセッサに結合される。通信インターフェースは、情報を入力及び/又は出力するように構成される。情報は、命令とデータとのうちの少なくとも1つを含む。プロセッサは、コンピュータプログラムを実行して、処理装置が、第1の態様と第2の態様との可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施することが可能になるように構成される。
【0179】
任意選択で、1つ又は複数のプロセッサがあり、1つ又は複数のメモリがある。
【0180】
第9の態様によれば、処理装置が提供される。処理装置は、プロセッサとメモリとを含む。プロセッサは、メモリ中に記憶された命令を読み取るように構成され、受信機を通して信号を受信し、送信機を通して信号を送信して、処理装置が、第1の態様と第2の態様との可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施することが可能になりうる。
【0181】
任意選択で、1つ又は複数のプロセッサがあり、1つ又は複数のメモリがある。
【0182】
任意選択で、メモリは、プロセッサに統合されうるか、又はメモリとプロセッサとは、別々に配設される。
【0183】
特定の実装処理では、メモリは、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)などの非一時的(non-transitory)メモリでありうる。メモリとプロセッサとは、1つのチップに統合されうるか、又は異なるチップ中に別々に配設されうる。メモリのタイプ及びメモリとプロセッサとが配設される方式は、本出願の実施形態では限定されない。
【0184】
関連情報の交換処理では、例えば、インジケーション情報の送信は、プロセッサからインジケーション情報を出力する処理でありうるし、インジケーション情報の受信は、プロセッサに受信されたインジケーション情報を入力する処理でありうることを理解されたい。特に、プロセッサによって出力された情報は、送信機に出力されうるし、プロセッサによって受信された、入力された情報は、受信機からのものでありうる。送信機と受信機とは、トランシーバと総称されうる。
【0185】
第8の態様と第9の態様とにおける装置は、チップでありうる。プロセッサは、ハードウェアによって実装されうるか、又はソフトウェアによって実装されうる。プロセッサがハードウェアによって実装されるとき、プロセッサは、論理回路、集積回路などでありうる。プロセッサがソフトウェアによって実装されるとき、プロセッサは、汎用プロセッサでありうるし、メモリ中に記憶されたソフトウェアコードを読むことによって実装される。メモリは、プロセッサに統合されうるか、又はプロセッサの外に位置し、独立して存在しうる。
【0186】
第10の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、(コード又は命令と呼ばれることもある)コンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムが実行されるとき、コンピュータは、第1の態様と第2の態様との可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施することが可能になる。
【0187】
第11の態様によれば、コンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ可読媒体は、(コード又は命令と呼ばれることもある)コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の態様と第2の態様との可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施することが可能になる。
【0188】
第12の態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、上記の端末デバイスとネットワークデバイスとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0189】
【
図1】本出願の一実施形態によるチャネル情報フィードバック方法が適用可能である通信システムの概略図である。
【
図2】遅延ベクトルに基づいて参照信号をプリコードすることの概略図である。
【
図3】FDDの相反性に基づいてチャネル情報を取得するための方法の概略図である。
【
図4】本出願の一実施形態によるチャネル情報フィードバック方法の概略フローチャートである。
【
図5】角度遅延対と角度ベクトルと遅延ベクトルとの間の対応の概略図である。
【
図6】1つの角度遅延対を1つの参照信号ポートにロードすることの概略図である。
【
図7】複数の角度遅延対を1つの参照信号ポートにロードすることの概略図である。
【
図8】複数の角度遅延対を1つの参照信号ポートにロードすることの概略図である。
【
図9】1つの角度遅延対を1つの参照信号ポートにロードすることの概略図である。
【
図10】複数の角度遅延対を1つの参照信号ポートにロードすることの概略図である。
【
図11】複数の角度遅延対を1つの参照信号ポートにロードすることの概略図である。
【
図13】参照信号ポートに、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルの相反性に基づいて取得された角度遅延対中のいくつかの角度遅延をロードすることの概略図である。
【
図14】本出願の一実施形態による通信装置の概略ブロック図である。
【
図15】本出願の一実施形態による通信装置の概略ブロック図である。
【
図16】本出願の一実施形態による端末デバイスの構造の概略図である。
【
図17】本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0190】
以下に、添付の図面を参照しながら本出願の技術的解決策について説明する。
【0191】
本出願で提供される技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、ユニバーサルモバイル通信システム(universal mobile telecommunications system、UMTS)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、第5世代(5th Generation、5G)モバイル通信システム、又は新無線アクセス技術(new radio access technology、NR)に適用されうる。5Gモバイル通信システムは、非スタンドアロン(non-standalone、NSA)通信システム及び/又はスタンドアロン(standalone、SA)通信システムを含みうる。
【0192】
本出願で提供される技術的解決策は、マシン型通信(machine type communication、MTC)、ロングタームエボリューション-マシン(long term evolution-machine、LTE-M)、デバイス間(device-to-device、D2D)ネットワーク、マシン間(machine-to-machine、M2M)ネットワーク、モノのインターネット(internet of things、IoT)ネットワーク、又は別のネットワークにさらに適用されうる。IoTネットワークは、例えば、車両のインターネットを含みうる。車両のインターネットシステムにおける通信モードは、車両対X(vehicle-to-X、V2X、ここで、Xは、何でも表しうる)と総称される。例えば、V2Xは、車車間(vehicle-to-vehicle、V2V)通信、路車間(vehicle-to-infrastructure、V2I)通信、歩車間(vehicle-to-pedestrian、V2P)通信、又は車両ネットワーク間(vehicle-to-network、V2N)通信を含みうる。
【0193】
本出願で提供される技術的解決策は、将来の通信システム、例えば、第6世代のモバイル通信システムにさらに適用されうる。これは、本出願では限定されない。
【0194】
本出願の実施形態では、ネットワークデバイスは、ワイヤレストランシーバ機能を有する任意のデバイスでありうる。デバイスは、限定はしないが、発展型ノードB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、送受信基地局(base transceiver station、BTS)、ホームノードB(例えば、ホーム発展型ノードB、若しくはhome NodeB、HNB)、ベースバンドユニット(baseband unit、BBU)、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)システム中のアクセスポイント(access point、AP)、ワイヤレスリレーノード、ワイヤレスバックホールノード、送信ポイント(transmission point、TP)、又は送受信ポイント(transmission reception point、TRP)を含む。代替として、ネットワークデバイスは、5Gシステム、例えば、NRシステム中のgNB、送信ポイント(TRP若しくはTP)、5Gシステム中の基地局のアンテナパネルのうちの1つ若しくは(複数のアンテナパネルを含む)グループ、又はgNB若しくは送信ポイントを構成するネットワークノード、例えば、ベースバンドユニット(BBU)若しくは分散ユニット(distributed unit、DU)でありうる。
【0195】
いくつかの展開では、gNBは、セントラルユニット(central unit、CU)とDUとを含みうる。gNBは、アクティブgNBは、アクティブアンテナユニット(active antenna unit、AAU)をさらに含みうる。CUは、gNBのいくつかの機能を実装し、DUは、gNBのいくつかの機能を実装する。例えば、CUは、非リアルタイムのプロトコル及びサービスを処理することを担当し、無線リソース制御(radio resource control、RRC)レイヤとパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)レイヤとの機能を実装する。DUは、物理レイヤプロトコルとリアルタイムのサービスとを処理することを担当して、無線リンク制御(radio link control、RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(medium access control、MAC)レイヤと、物理(physical、PHY)レイヤとの機能を実装する。AAUは、いくつかの物理レイヤの処理機能と、無線周波数処理と、アクティブアンテナに関係する機能とを実装する。RRCレイヤにある情報は、PHYレイヤにある情報に最終的に変換されるか、又はPHYレイヤにある情報から変換される。従って、このアーキテクチャでは、RRCレイヤのシグナリングなどの上位レイヤのシグナリングは、DU又はDUとAAUとによって送られるものと見なされうる。ネットワークデバイスは、CUノードと、DUノードと、AAUノードとのうちの1つ又は複数を含むデバイスでありうることが理解されうる。さらに、CUは、アクセスネットワーク(radio access network、RAN)中のネットワークデバイスに分類されうるか、又はCUは、コアネットワーク(core network、CN)中のネットワークデバイスに分類されうる。これは、本出願では限定されない。
【0196】
ネットワークデバイスは、セルをサービスし、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって割り当てられた送信リソース(例えば、周波数領域リソース又はスペクトルリソース)を使用することによってセルと通信する。セルは、マクロ基地局(例えば、マクロeNB若しくはマクロgNB)に属しうるか、又はスモールセル(small cell)に対応する基地局に属しうる。本明細書におけるスモールセルは、メトロセル(metro cell)、マイクロセル(micro cell)、ピコセル(pico cell)、フェムトセル(femto cell)などを含みうる。これらのスモールセルは、小カバレージと低送信電力とによって特徴づけられ、高レートのデータ送信サービスを提供することに適用可能である。
【0197】
本出願の実施形態では、端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment、UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、又はユーザ装置と呼ばれることもある。
【0198】
端末デバイスは、ユーザにボイス/データ接続性を与えるデバイス、例えば、ワイヤレス接続機能又は車載デバイスを有するハンドヘルドデバイスでありうる。現在、端末のいくつかの例は、モバイルフォン(mobile phone)、タブレットコンピュータ(pad)、ワイヤレストランシーバ機能を有するコンピュータ(例えば、ノートブックコンピュータ若しくはパームトップコンピュータ)、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device、MID)、仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)デバイス、産業制御(industrial control)におけるワイヤレス端末、自動運転(self-driving)におけるワイヤレス端末、リモート医療(remote medical)におけるワイヤレス端末、スマートグリッド(smart grid)におけるワイヤレス端末、交通安全(transportation safety)におけるワイヤレス端末、スマートシティ(smart city)におけるワイヤレス端末、スマートホーム(smart home)におけるワイヤレス端末、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、ワイヤレスモデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末デバイス、将来発展されるパブリックランドモバイルネットワーク(public land mobile network、PLMN)における端末デバイスでありうる。
【0199】
ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイスと呼ばれることもあり、ウェアラブル技術を普段着のインテリジェント設計に適用することによって発展される、眼鏡、手袋、時計、衣服、及び靴などのウェアラブルデバイスの一般的な用語である。ウェアラブルデバイスは、体に直接着用されうる又はユーザの衣服若しくはアクセサリに統合されうるポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、ハードウェアデバイスであるだけでなく、ソフトウェアのサポート、データの交換、及びクラウド対話を通して強力な機能を実装もする。汎用のウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートウォッチ又はスマートグラスなどのスマートフォンに依存することなしに完全な又は部分的な機能を実装することができるフル機能の大きいサイズのデバイスと、ただ1つのタイプのアプリケーション機能に焦点を当て、身体的徴候を監視するための様々なスマートバンド又はスマートジュエリなどのスマートフォンなどの他のデバイスと連携する必要があるデバイスとを含む。
【0200】
さらに、端末デバイスは、代替として、モノのインターネット(internet of things、IoT)システム中の端末デバイスでありうる。IoTは、情報技術の将来の発展における重要な部分である。IoTの主要な技術的特徴は、通信技術を使用することによってモノをネットワークに接続して、人間と機械との間の相互接続とモノとモノとの相互接続とのためのインテリジェントネットワークを実装することである。IoT技術は、狭帯域(narrowband、NB)技術などを使用することによって広範囲の接続、深いカバレージ、及び端末の電力節約を達成することができる。
【0201】
さらに、端末デバイスは、代替として、インテリジェントプリンタ、列車検出器、及びガソリンスタンドなどのセンサを含みうるし、端末デバイスの主要な機能は、(いくつかの端末デバイスの機能である)データを収集することと、ネットワークデバイスの制御情報及びダウンリンクデータを受信することと、電磁波を送信することと、アップリンクデータをネットワークデバイスに送信することとを含む。
【0202】
本出願の実施形態について理解しやすいように、本出願の一実施形態によるチャネル測定方法が適用可能である通信システムについて、最初に、
図1を参照しながら詳細に説明される。
図1は、本出願の一実施形態による方法が適用可能である通信システム100の概略図である。図に示されているように、通信システム100は、
図1に示されているネットワークデバイス101などの少なくとも1つのネットワークデバイスを含みうる。通信システム100は、
図1に示されている端末デバイス102から107などの少なくとも1つの端末デバイスをさらに含みうる。端末デバイス102から107は、可動であることも、固定されていることもある。ネットワークデバイス101は、無線リンクを通して端末デバイス102から107のうちの1つ又は複数と通信しうる。各ネットワークデバイスは、特定の地理的エリアに通信カバレージを与えうるし、カバレージ内の端末デバイスと通信しうる。例えば、ネットワークデバイスは、端末デバイスに設定情報を送りうるし、端末デバイスは、設定情報に基づいてネットワークデバイスにアップリンクデータを送りうる。別の例では、ネットワークデバイスは、端末デバイスにダウンリンクデータを送りうる。従って、
図1のネットワークデバイス101と端末デバイス102から107とは、通信システムを構成する。
【0203】
任意選択で、端末デバイスは、例えば、D2D技術を使用することによって互いに直接通信しうる。図に示されているように、端末デバイス105及び106と端末デバイス105及び107とは、D2D技術を使用することによって互いに直接通信しうる。端末デバイス106及び107は、端末デバイス105と別々に又は同時に通信しうる。
【0204】
端末デバイス105から107は、代替として、ネットワークデバイス101と別々に通信しうる。例えば、端末デバイス105から107は、ネットワークデバイス101と直接通信しうる。例えば、図の端末デバイス105及び106は、ネットワークデバイス101と直接通信しうる。代替として、端末デバイス105から107は、ネットワークデバイス101と間接的に通信しうる。例えば、図の端末デバイス107は、端末デバイス105を通してネットワークデバイス101と通信する。
【0205】
図1は、1つのネットワークデバイスと、複数の端末デバイスと、通信デバイスの間の通信リンクとの一例を示すことを理解されたい。任意選択で、通信システム100は、複数のネットワークデバイスを含みうるし、各ネットワークデバイスのカバレージは、別の数量の端末デバイス、例えば、より多い又はより少ない端末デバイスを含みうる。これは、本出願では限定されない。
【0206】
複数のアンテナは、上記の通信デバイス、例えば、
図1のネットワークデバイス101及び端末デバイス102から107の各々のために構成されうる。複数のアンテナは、信号を送るための少なくとも1つの送信アンテナと信号を受信するための少なくとも1つの受信アンテナとを含みうる。さらに、各通信デバイスは、加えて、送信機チェーンと受信機チェーンとをさらに含みうる。送信機チェーンと受信機チェーンとがそれぞれ、信号の送信及び受信に関係する複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、又はアンテナ)を含みうることを、当業者は理解しうる。従って、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、複数のアンテナ技術を使用することによって互いに通信しうる。
【0207】
任意選択で、通信システム100は、別のネットワークエンティティ、例えば、ネットワークコントローラ又はモビリティ管理エンティティをさらに含みうる。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0208】
本出願の実施形態をより良く理解するために、以下のいくつかのアイテムについて、本出願の実施形態の前に説明される。
【0209】
最初に、理解しやすいように、本出願の実施形態におけるいくつかの文字によって表される物理的な意味について、最初に、以下のように説明される。
【0210】
Qは、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルの相反性に基づいてネットワークデバイスによって取得される角度遅延対の数量を意味し、ここで、Qは、1よりも大きい整数である。
【0211】
Xは、Q個の角度遅延対中に含まれ、互いに異なる角度ベクトルの数量を意味し、ここで、Xは、正の整数である。
【0212】
Pは、参照信号ポートの数量、即ち、参照信号に対して空間領域プリコーディングを実施するか又は空間領域プリコーディングと周波数領域プリコーディングとを実施することによって取得されるポートの数量を意味し、ここで、Pは、正の整数である。
【0213】
Sは、選択されることが可能にされ、端末デバイスによって報告された複素係数に対応する参照信号ポートの数量を意味し、ここで、Sは、正の整数である。
【0214】
Tpは、p番目の参照信号ポートに対する計算を通して端末デバイスによって取得された複素係数の数量を意味し、ここで、Tpは、正の整数であり、p=0,1,…,P-1である。
【0215】
Kは、端末デバイスによって選択された複素係数の数量を意味し、ここで、Kは、正の整数である。
【0216】
Uは、端末デバイスが各参照信号ポート上で選択することを可能にされる複素係数の数量を意味し、ここで、Uは、正の整数である。
【0217】
Bは、端末デバイスによってフィードバックされた複素係数の数量を意味し、ここで、Bは、正の整数である。
【0218】
Zは、トランスポートレイヤの数量を意味し、ここで、Zは、正の整数である。
【0219】
第2には、本出願の実施形態では、説明を容易にするために、番号付けは、0から開始して連続的に実施されうる。例えば、P個の参照信号ポートは、第0の参照信号ポートから(P-1)番目の参照信号ポートを含みうるし、U個の複素係数は、第0の複素係数から(U-1)番目の複素係数を含みうる。もちろん、これは、特定の実装に限定を課さない。例えば、番号付けは、代替として、1から開始して連続的に実施されうる。例えば、Z個のトランスポートレイヤは、第1のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤを含みうるし、Q個の角度遅延対は、第1の角度遅延対からQ番目の角度遅延対を含みうるし、P個の参照信号ポートは、第1の参照信号ポートからP番目の参照信号ポートを含みうる。簡潔のために、例は、ここでは記載しない。
【0220】
上記の説明は全て、本出願の実施形態において提供される技術的解決策について説明するのを助けるために設定され、本出願の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
【0221】
第3に、本出願では、「示すこと」は、「直接示すこと」と「間接的に示すこと」とを含みうる。1つのインジケーション情報がAを示すものとして説明されるとき、インジケーション情報は、Aを直接示すことも、Aを間接的に示すこともあるが、必ずしもインジケーション情報がAを搬送することを示すとは限らない。
【0222】
インジケーション情報によって示される情報は、指示対象情報と呼ばれる。特定の実装処理では、指示対象情報を示す複数の方式、例えば、限定はしないが、以下の方式がある。指示対象情報が、直接示され、例えば、指示対象情報又は指示対象情報のインデックスが示される。代替として、指示対象情報が、他の情報を示すことによって間接的に示されうるし、他の情報と指示対象情報との間に関連付け関係がある。代替として、指示対象情報の部分のみが示されうるし、指示対象情報の他の部分は、知られているか又は事前に同意されている。例えば、特定の情報は、代替として、事前に同意されている(例えば、プロトコルに規定されている)様々ないくつかの情報の構成シーケンスを使用することによって示されて、インジケーションオーバーヘッドをある程度まで低減しうる。さらに、様々ないくつかの情報の共通部分が、さらに識別され、示されて、同じ情報を別々に示すことによって生じるインジケーションオーバーヘッドを低減しうる。例えば、プリコーディング行列が、プリコーディングベクトルを含み、プリコーディング行列中のプリコーディングベクトルが、組成又は別の属性に関して同じ部分を有しうることを、当業者は理解されたい。
【0223】
さらに、特定のインジケーション方式は、代替として、様々な既存のインジケーション方式、例えば、限定はしないが、上記のインジケーション方式及びそれらの様々な組合せでありうる。様々なインジケーション方式の詳細については、従来の技術を参照されたい。本明細書では、詳細を説明しない。上記の説明から、同じタイプの複数のいくつかの情報が示される必要があるとき、異なるいくつかの情報が、異なる方式などで示されうることが学習されうる。特定の実装処理では、必要とされるインジケーション方式は、特定の要件に基づいて選択されうる。選択されたインジケーション方式は、本出願の実施形態では限定されない。このようにして、本出願の実施形態におけるインジケーション方式は、示されることになる当事者が指示対象情報について学習する様々な方法をカバーするものとして理解されるべきである。
【0224】
指示対象情報は、全体として送られうるか、又は別個に送るための複数のいくつかのサブ情報に分割されうる。さらに、これらのいくつかのサブ情報の送信周期及び/又は送信機会は、同じであることも異なることもある。特定の送信方法は、本出願では限定されない。これらのいくつかのサブ情報の送信周期及び/又は送信機会は、予め定義され、例えば、プロトコルに従って予め定義されうるか、又は受信端デバイスに設定情報を送ることによって送信端デバイスによって構成されうる。限定ではなく例として、設定情報は、無線リソース制御のシグナリングと、媒体アクセス制御(medium access control、MAC)レイヤのシグナリングと、物理レイヤのシグナリングとのうちの少なくとも2つのうちの1つ又は組合せを含みうる。無線リソース制御のシグナリングは、例えば、無線リソース制御(radio resource control、RRC)のシグナリングを含む。MACレイヤのシグナリングは、例えば、MAC制御要素(control element、CE)を含む。物理レイヤのシグナリングは、例えば、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を含む。
【0225】
第4に、多くの特徴(例えば、プリコーディング行列インジケータ(precoding matrix indicator、PMI)、チャネル、リソースブロック(resource block、RB)、リソースブロックグループ(resource block group、RBG)、サブバンド、プリコーディングリソースブロックグループ(precoding resource block group、PRG)、リソース要素(resource element、RE)、角度、及び遅延)について本出願にリストされている定義は、一例を使用することによって特徴の機能について説明するために使用されているにすぎない。詳細な内容については、従来の技術を参照されたい。
【0226】
第5に、以下の実施形態における第1の、第2の、及び様々な番号は、説明を容易にするための区別のためだけに使用され、本出願の実施形態の範囲を限定するために使用されない。例えば、用語は、異なるインジケーション情報の間で区別するために使用される。
【0227】
第6に、「事前定義」又は「事前構成」は、(例えば、端末デバイスとネットワークデバイスとを含む)デバイス中に、又は関連情報を示すために使用されうる別の方式で対応するコード又は対応する表を事前記憶することによって実装されうる。「事前定義」又は「事前構成」の特定の実装は、本出願では限定されない。「記憶装置」は、1つ又は複数のメモリ中の記憶装置でありうる。1つ又は複数のメモリは、別々に配設されうるか、又はエンコーダ若しくはデコーダ、プロセッサ、若しくは通信装置に統合されうる。代替的に、1つ又は複数のメモリのうちのいくつかは別々に配設されうるし、1つ又は複数のメモリのうちのいくつかは、デコーダ、プロセッサ、又は通信装置に統合される。メモリのタイプは何らかの形の記憶媒体でありうる。これは、本出願では限定されない。
【0228】
第7に、本出願の実施形態における「プロトコル」は、通信分野における標準プロトコルでありうるし、例えば、LTEプロトコルと、NRプロトコルと、将来の通信システムに適用される関連するプロトコルとを含みうる。これは、本出願では限定されない。
【0229】
第8に、「少なくとも1つの」は1つ又は複数を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。さらに、「及び/又は」は、関連する対象物の間の関連付け関係を表し、3つの関係が存在しうることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の場合を表しうる。Aのみが存在し、AとBとの両方が存在し、Bのみが存在し、ここで、AとBとは、単数又は複数でありうる。文字「/」は、概して、関連する対象物間の「又は」の関係を示す。以下のアイテム(部分)のうちの少なくとも1つ又はそれの同様の表現は、単一のアイテム(部分)又は複数のアイテム(部分)の任意の組合せを含むこれらのアイテムの任意の組合せを示す。例えば、a、b、及びcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、a及びb、a及びc、b及びc、又はa、b、及びcを表しうるし、ここで、a、b、及びcはそれぞれ、単数又は複数でありうる。
【0230】
第9に、本出願の実施形態では、「とき(when)」、「場合(in a case)」、「場合(if)」などの記述は、デバイス(例えば、端末デバイス又はネットワークデバイス)が客観的状況中に対応する処理を実施することを意味し、時間を限定するものではなく、デバイス(例えば、端末デバイス又はネットワークデバイス)は、実装中に決定行為を実施する必要がなく、いかなる他の限定も意味しない。
【0231】
本出願の実施形態を理解するのを助けるために、以下は、本出願の実施形態における用語を手短に説明する。
【0232】
1.チャネルの相反性:いくつかの通信モード、例えば、TDDでは、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとは、同じ周波数領域リソースだが、異なる時間領域リソース上で信号を送信する。短い時間期間(例えば、チャネル伝搬のコヒーレンス時間期間)内に、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの上の信号が同じチャネルフェージングに遭遇すると見なされうる。これは、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの間の相反性である。アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの間の相反性に基づいて、ネットワークデバイスは、サウンディング参照信号(sounding reference signal、SRS)などのアップリンク参照信号に基づいてアップリンクチャネルを測定しうるし、アップリンクチャネルに基づいてダウンリンクチャネルを推定して、ダウンリンク送信のために使用されるプリコーディング行列を決定しうる。
【0233】
しかし、いくつかの他の通信モード、例えば、FDDでは、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの間の周波数帯域の間隔が、コヒーレンス帯域幅よりもはるかに大きく、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの間に完全な相反性がないので、ダウンリンク送信のために使用され、アップリンクチャネルを使用することによって決定されるプリコーディング行列がダウンリンクチャネルに適応しないことがある。しかし、FDDモードでは、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの間に角度の相反性及び遅延の相反性などの部分的な相反性が依然としてある。従って、角度と遅延とは、相反性パラメータと呼ばれることもある。
【0234】
信号が無線チャネルを通して送信されるとき、信号は、送信アンテナから複数の経路を通して受信アンテナに到着しうる。マルチパス遅延は、周波数選択性フェージング、即ち、周波数領域チャネルの変化を生じる。遅延は、異なる送信経路上での無線信号の送信時間の数量であり、距離と速度とによって決定され、無線信号の周波数領域とは無関係である。信号が異なる送信経路上で送信されるとき、異なる距離により異なる送信の遅延がある。ネットワークデバイスと端末デバイスとの物理ロケーションが固定されているので、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの上のマルチパス分布遅延は同じである。従って、FDDモードでのアップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの上での遅延は、同じである、即ち、相反すると見なされうる。
【0235】
さらに、角度は、信号が無線チャネルを通して受信アンテナに到着する到来角(angle of arrival、AOA)でありうるか、又は信号が送信アンテナを通して送信される離脱角(angle of departure、AOD)でありうる。本出願の実施形態では、角度は、アップリンク信号がネットワークデバイスに到着する到来角でありうるか、又はネットワークデバイスがダウンリンク信号を送信する離脱角でありうる。異なる周波数上でのアップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの間の送信経路の相反性により、アップリンク参照信号の到来角とダウンリンク参照信号の離脱角とは相反すると見なされうる。
【0236】
本出願の実施形態では、各角度は、1つの角度ベクトルによって表されうるし、各遅延は、1つの遅延ベクトルによって表されうる。従って、本出願の実施形態では、1つの角度ベクトルは、1つの角度を表しうるし、1つの遅延ベクトルは、1つの遅延を表しうる。
【0237】
各角度ベクトルは、1つの角度遅延対を取得するために以下で説明される1つの遅延ベクトルと組み合わされうる。言い換えれば、1つの角度遅延対は、1つの角度ベクトルと1つの遅延ベクトルとを含みうる。
【0238】
2.参照信号(reference signal、RS)及びプリコードされた参照信号:参照信号は、パイロット(pilot)、基準シーケンスなどと呼ばれることもある。本出願の実施形態では、参照信号は、チャネル測定のために使用される参照信号でありうる。例えば、参照信号は、ダウンリンクチャネルを測定するために使用されるチャネル状態情報参照信号(channel state information reference signal、CSI-RS)でありうるか、又はアップリンクチャネルを測定するために使用されるSRSでありうる。上記の参照信号は、一例にすぎず、本出願にいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。本出願は、同じ又は同様の機能を実装するために将来のプロトコルにおいて別の参照信号を定義する可能性を除外しない。
【0239】
プリコードされた参照信号は、参照信号をプリコードすることによって取得された参照信号でありうる。プリコーディングは、特に、ビームフォーミング(beamforming)及び/又は位相回転を含みうる。例えば、ビームフォーミングは、1つ又は複数の角度ベクトルに基づいてダウンリンク参照信号をプリコードすることによって実装されうるし、位相回転は、1つ又は複数の遅延ベクトルに基づいてダウンリンク参照信号をプリコードすることによって実装されうる。
【0240】
本出願の実施形態では、区別及び説明を容易にするために、ビームフォーミング及び/又は位相回転などのプリコーディングを通して取得された参照信号は、プリコードされた参照信号と呼ばれ、プリコーディングが実施されない参照信号は、略して、参照信号と呼ばれる。
【0241】
本出願の実施形態では、1つ又は複数の角度ベクトルに基づいてダウンリンク参照信号をプリコードすることは、ビームフォーミングを実装するためにダウンリンク参照信号に1つ又は複数の角度ベクトルをロードすることと呼ばれることもあり、1つ又は複数の遅延ベクトルに基づいてダウンリンク参照信号をプリコードすることは、位相回転を実装するためにダウンリンク参照信号に1つ又は複数の遅延ベクトルをロードすることと呼ばれることもある。
【0242】
3.角度ベクトル:角度ベクトルは、空間領域ベクトル、ビーム(beam)ベクトルなどと呼ばれることもある。角度ベクトルは、参照信号に対してビームフォーミング(beamforming)を実施するために使用されるプリコーディングベクトルとして理解されうる。角度ベクトルに基づいて参照信号をプリコードする処理は、空間領域中でプリコーディングを実施する処理と見なされうる。
【0243】
角度ベクトルは、長さがNtxであるベクトルでありうる。Ntxは、送信アンテナポートの数量を表しうるし、Ntxは、1よりも大きい整数である。長さがNtxである角度ベクトルは、Ntx個の空間領域重み(又は略して重み)を含み、Ntx個の重みは、Ntx個の送信アンテナポートを重み付けするために使用されうるし、従って、Ntx個の送信アンテナポートによって送信される参照信号は、特定の空間指向性を有し、それによって、ビームフォーミングを実装する。
【0244】
異なる角度ベクトルに基づいて参照信号をプリコードすることは、異なる角度ベクトルに基づいて送信アンテナポートに対してビームフォーミングを実施することと等価であり、従って、送信された参照信号は、異なる空間指向性を有する。
【0245】
任意選択で、角度ベクトルは、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform、DFT)ベクトルである。DFTベクトルは、DFT行列中のベクトルでありうる。
【0246】
任意選択で、角度ベクトルは、DFTベクトルの共役転置ベクトルである。DFTベクトルの共役転置ベクトルは、DFT行列の共役転置行列中の列ベクトルでありうる。
【0247】
任意選択で、角度ベクトルは、オーバーサンプリングされたDFTベクトルである。オーバーサンプリングされたDFTベクトルは、オーバーサンプリングされたDFT行列中のベクトルでありうる。
【0248】
可能な設計では、角度ベクトルは、例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)技術仕様(Technical Specification、TS)38.214リリース15(release 15、R15)又はR16のタイプII(type II)コードブックに定義されている2次元(2 dimensions、2D)-DFTベクトルvl,mでありうる。言い換えれば、角度ベクトルは、2D-DFTベクトル又はオーバーサンプリングされた2D-DFTベクトルでありうる。
【0249】
角度ベクトルの特定の形態は、一例にすぎず、本出願にいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。例えば、遅延ベクトルは、DFT行列から取得されうる。角度ベクトルの特定の形態は、本出願では限定されない。
【0250】
さらに、角度ベクトルは、本出願では角度を表す形態であることを理解されたい。角度ベクトルは、遅延ベクトルと区別するのを容易にするためだけに名前がつけられており、本出願にいかなる限定も構成してはならない。本出願は、同じ又は同様の意味を表すために将来のプロトコルにおいて別の名前を定義する可能性を除外しない。
【0251】
現実のダウンリンクチャネルがVとして示される場合、Vは、次元がR×Ntxである行列として表されうる。Rは、受信アンテナポートの数量であり、Ntxは、送信アンテナポートの数量である。RとNtxとはどちらも正の整数である。ダウンリンク送信では、角度ベクトルに基づいて参照信号をプリコードすることによって取得されたプリコードされた参照信号は、ダウンリンクチャネルを通して端末デバイスに送信されうる。従って、受信されてプリコードされた参照信号に基づいて端末デバイスによって測定されたチャネルは、角度ベクトルがロードされているチャネルと等価である。例えば、角度ベクトルaiがダウンリンクチャネルVにロードされた後に取得されるチャネルは、Vaiとして表されうる。言い換えれば、参照信号に角度ベクトルをロードすることは、チャネルにロードされる角度ベクトルをロードすることである。
【0252】
4.遅延ベクトル:遅延ベクトルは、周波数領域ベクトルと呼ばれることもある。遅延ベクトルは、周波数領域中でのチャネルの変化ルールを示すベクトルである。上記で説明されたように、マルチパス遅延は、周波数選択性フェージングを生じる。時間領域における信号の時間遅延が周波数領域における位相勾配と等価でありうることがフーリエ変換から学習されうる。
【0253】
各周波数領域ユニット中でのチャネルの位相変化が遅延に関係づけられるので、各周波数領域ユニット中でのチャネルの位相変化ルールが遅延ベクトルによって示されうる。言い換えれば、遅延ベクトルは、チャネルの遅延特性を示しうる。
【0254】
遅延ベクトルは、長さがNfであるベクトルでありうる。Nfは、参照信号を搬送するために使用される周波数領域ユニットの数量を表しうるし、Nfは、1よりも大きい整数である。長さがNfである遅延ベクトルは、Nf個の周波数領域重み(又は略して重み)を含み、Nf個の重みは、Nf個の周波数領域ユニットに対して位相回転を実施するためにそれぞれ使用されうる。Nf個の周波数領域ユニット中で搬送される参照信号は、マルチパス遅延によって生じる周波数選択特性を事前に補償するためにプリコードされうる。従って、遅延ベクトルに基づいて参照信号をプリコードする処理は、周波数領域中でプリコーディングを実施する処理と見なされうる。
【0255】
異なる遅延ベクトルに基づいて参照信号をプリコードすることは、異なる遅延ベクトルに基づいてチャネルの各周波数領域ユニットに対して位相回転を実施することと等価である。さらに、同じ周波数領域ユニットの位相回転角は、変動しうる。
【0256】
任意選択で、遅延ベクトルは、DFTベクトルである。DFTベクトルは、DFT行列中のベクトルでありうる。
【0257】
例えば、遅延ベクトルは、blとして表されうるし、ここで、
【0258】
【0259】
である。l=1,2,…,Lである。Lは、遅延ベクトルの数量を表しうる。f1,f2,…,fNfは、それぞれ、第1、第2、…、及びNf番目の周波数領域ユニットのキャリア周波数を表す。
【0260】
任意選択で、遅延ベクトルは、DFTベクトルの共役転置ベクトルである。DFTベクトルの共役転置ベクトルは、DFT行列の共役転置行列中の列ベクトルでありうる。
【0261】
任意選択で、遅延ベクトルは、オーバーサンプリングされたDFTベクトルである。オーバーサンプリングされたDFTベクトルは、オーバーサンプリングされたDFT行列中のベクトルでありうる。
【0262】
上記の特定の形態の遅延ベクトルは、一例にすぎず、本出願にいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。例えば、遅延ベクトルは、DFT行列から取得されうる。角度ベクトルの特定の形態は、本出願では限定されない。
【0263】
さらに、遅延ベクトルは、本出願では遅延を表す形態であることを理解されたい。遅延ベクトルは、角度ベクトルと区別するのを容易にするためだけに名前がつけられており、本出願にいかなる限定も構成してはならない。本出願は、同じ又は同様の意味を表すために将来のプロトコルにおいて別の名前を定義する可能性を除外しない。
【0264】
ダウンリンク送信では、遅延ベクトルに基づいて参照信号をプリコードすることによって取得されたプリコードされた参照信号は、ダウンリンクチャネルを通して端末デバイスに送信されうる。従って、受信されてプリコードされた参照信号に基づいて端末デバイスによって測定されたチャネルは、遅延ベクトルがロードされているチャネルと等価である。言い換えれば、参照信号に遅延ベクトルをロードすることは、チャネルに遅延ベクトルをロードすることである。特に、遅延ベクトル中の複数の重みは、それぞれ、チャネルの複数の周波数領域ユニットにロードされ、各重みは、1つの周波数領域ユニットにロードされる。
【0265】
例えば、周波数領域ユニットは、リソースブロック(resource block、RB)である。参照信号が、長さがNfである遅延ベクトルに基づいてプリコードされる場合、遅延ベクトル中のNf個の重みは、それぞれ、Nf個のRB上で搬送される参照信号にロードされうるし、即ち、遅延ベクトル中のNf個の要素は、それぞれ、Nf個のRBにロードされる。遅延ベクトルbl中のn番目の要素がn番目のRB上のチャネルVnにロードされた後に取得されるチャネルは、例えば、
【0266】
【0267】
として表されうる。
【0268】
遅延ベクトルに基づいて参照信号をプリコードする方式は、空間領域ベクトル(又は角度ベクトル)が遅延ベクトルと置き換えられることを除いて、空間領域中でプリコーディングを実施する処理方式と同様であることを理解されたい。
【0269】
周波数領域プリコーディングは、リソースマッピングの前後に遅延ベクトルに基づいて参照信号に対して実施されうることに留意されたい。これは、本出願では限定されない。
【0270】
理解しやすいように、遅延ベクトルb
lに基づいて参照信号をプリコードする処理については、
図2を参照しながら詳細に以下で説明される。
【0271】
図2は、N
f個のRBで搬送される参照信号の、遅延ベクトルb
lに基づくプリコーディングの概略図である。N
f個のRBは、例えば、RB#1、RB#2、…、及びRB#N
fを含みうる。図の各ボックスは、1つのRBを表す。図には示されていないが、図の各RBは、参照信号を搬送するために使用される1つ又は複数のリソース要素(resource element,RE)を含みうると理解されてよい。
【0272】
遅延ベクトルblがNf個のRBにロードされる場合、対応する位相回転がNf個のRBに対してそれぞれ実施されうる。遅延ベクトルのNf個の重みは、Nf個のRBと一対一の対応関係にありうる。例えば、周波数領域ベクトルblの要素
【0273】
【0274】
がRB#1にロードされ、遅延ベクトルblの要素
【0275】
【0276】
がRB#2にロードされ、遅延ベクトルblの要素
【0277】
【0278】
がRB#Nfにロードされうる。類推によって、遅延ベクトルblのn番目の要素
【0279】
【0280】
は、RB#nにロードされうる。簡潔にするために、ここでは例が1つずつ列挙されない。
【0281】
図2は、単なる例であり、遅延ベクトルb
lをN
f個のRBにロードする例を示していることを理解されたい。しかし、これは、本出願に対する何らかの限定を構成するものではない。
図2で参照信号を搬送するために使用されるN
f個のRBは、連続するN
f個のRBであっても非連続のN
f個のRBであってもよい。これは、本出願では限定されない。
【0282】
さらに、理解しやすいように、ただ1つの遅延ベクトルが、遅延ベクトルの重みと周波数領域単位の間の対応関係を説明するために上記で例として使用されていることを理解されたい。しかし、これは、本出願に対するいかなる限定も構成するものではない。ネットワークデバイスは、より多くの遅延ベクトルをNf個のRBにロードしうる。
【0283】
RBが周波数領域単位である例が、
図2を参照して上に示されている。しかし、周波数領域単位の個別の定義は、本出願で限定されないことを理解されたい。
【0284】
例えば、周波数領域単位は、サブバンドであってもよく、RBであってもよく、RBグループ(resource block group,RBG)であってもよく、又はプリコーディングリソースブロックグループ(precoding resource block group,PRG)であってもよい。これは、本出願では限定されない。
【0285】
任意選択で、各周波数領域単位は、1つのRBである。遅延ベクトルの各要素は、1つのRBにロードされうる。この場合、遅延ベクトルの長さNfは、広帯域のRBの数量と等しくなりうる。1つの遅延ベクトルの各重みは、1つのRBに対応する。
【0286】
任意選択で、各周波数領域単位は、1つのサブバンドである。遅延ベクトルの各要素は、1つのサブバンドにロードされうる。この場合、遅延ベクトルの長さNfは、広帯域のサブバンドの数量と等しくなりうる。1つの遅延ベクトルの各重みは、1つのサブバンドに対応する。
【0287】
5.角度-遅延対:角度-遅延対はまた、空間-周波数ベクトル対、空間-周波数対などと呼ばれることもある。1つの角度-遅延対は、1つの角度ベクトルと1つの遅延ベクトルの組合せでありうる。実施態様において、それぞれの角度-遅延対は、1つの角度ベクトル及び1つの遅延ベクトルを含みうる。任意の2つの角度-遅延対に含まれる角度ベクトル及び/又は遅延ベクトルは、異なっている。言い換えると、それぞれの角度-遅延対は、1つの角度ベクトル及び1つの遅延ベクトルによって一意に決定されうる。
【0288】
本出願の実施形態において、参照信号が角度ベクトルa(θi)及び遅延ベクトルb(τi)に基づいてプリコードされるとき、参照信号をプリコードするために使用されるプリコーディング行列は、角度ベクトルと遅延ベクトルの共役転置の積として表されることがあり、例えば、a(θi)×b(τi)Hとして表されることがあり、ここで、プリコーディング行列の次元がNtx×Nfでありうるし、又は、参照信号をプリコードするために使用されるプリコーディング行列は、角度ベクトルと遅延ベクトルのクロネッカー(Kronecker)積として表されることがあり、例えば、
【0289】
【0290】
として表されることがあり、ここで、プリコーディング行列の次元がNtx×Nfでありうる。
【0291】
上に列挙された様々な数学的表現は単なる例であり、本出願に対するいかなる限定も構成するものではないことを理解されたい。例えば、参照信号をプリコードするために使用されるプリコーディング行列は、遅延ベクトルと角度ベクトルの共役転置の積、又は遅延ベクトルと角度ベクトルのクロネッカー積として表されることがあり、ここで、プリコーディング行列の次元はNf×Ntxでありうる。代替として、参照信号をプリコードするために使用されるプリコーディング行列は、前述の式の数学的変換として表されうる。簡潔にするために、ここでは例が1つずつ列挙されない。
【0292】
6.ポート(port):ポートはまた、アンテナポート(antenna port)と呼ばれることもある。本出願の実施形態では、ポートは、送信アンテナポート、参照信号ポート、及び受信ポートを含みうる。
【0293】
送信アンテナポートは、実際の独立したトランシーバユニット(transceiver unit,TxRU)であってもよい。例えば、ダウンリンク送信では、送信アンテナポートは、ネットワークデバイスのTxRUでありうる。本出願の実施形態では、Ntxは送信アンテナポートの数量を表すことがあり、Ntxは1より大きい整数である。
【0294】
参照信号ポートは、参照信号に対応するポートでありうる。参照信号は角度ベクトル及び遅延ベクトルに基づいてプリコードされるので、参照信号ポートは、プリコードされた参照信号のポートでありうる。例えば、各参照信号ポートは、1つ又は複数の角度-遅延対に対応し、又は各参照信号ポートは、1つの角度ベクトルに対応する。本出願の実施形態では、Pは参照信号ポートの数量を表すことがあり、Pは1以上の整数である。
【0295】
7.複素係数:各複素係数は、プリコーディングベクトルを構築するために選択される1つの角度ベクトル及び1つの遅延ベクトルに対応することがあり、又は1つの角度-遅延対に対応することがある。各複素係数は、振幅及び位相を含みうる。例えば、複素係数aejθで、aは振幅であり、θは位相である。
【0296】
8.トランスポートレイヤ(layer):トランスポートレイヤはまた、空間レイヤ、レイヤ、トランスポートストリーム、空間ストリーム、ストリームなどと呼ばれることもある。本出願の実施形態において、トランスポートレイヤの数量は、チャネル測定に基づいて端末デバイスによってフィードバックされるランク(rank)によって決定されうる。例えば、トランスポートレイヤの数量は、チャネル測定に基づいて端末デバイスによってフィードバックされたランクと等しくなりうる。
【0297】
例えば、プリコーディング行列は、チャネル行列又はチャネル行列の共分散行列に対して特異値分解(singular value decomposition,SVD)を実施することによって決定されうる。SVDの処理において、異なるトランスポートレイヤは、特異値に基づいて互いに区別されうる。例えば、最大特異値に対応する右特異ベクトルによって決定されたプリコーディングベクトルが1番目のトランスポートレイヤに対応することがあり、最小特異値に対応する右特異ベクトルによって決定されたプリコーディングベクトルがZ番目のトランスポートレイヤに対応することがある。即ち、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤまで対応する特異値は連続的に減少する。
【0298】
別の例では、プリコーディング行列は、チャネル行列の共分散行列に対して固有値分解(eigenvalue decomposition,EVD)を実施することによって決定されうる。EVDの処理において、異なるトランスポートレイヤは、固有値に基づいて互いに区別されうる。例えば、最大固有値に対応する固有ベクトルによって決定されたプリコーディングベクトルが1番目のトランスポートレイヤに対応しうるし、最小固有値に対応する固有ベクトルによって決定されたプリコーディングベクトルがZ番目のトランスポートレイヤに対応しうる。即ち、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤまで対応する固有値は連続的に減少する。
【0299】
異なるトランスポートレイヤを固有値又は特異値に基づいて区別することは、単なる可能な実施態様にすぎず、本出願に対するいかなる限定も構成するものではないことを理解されたい。例えば、トランスポートレイヤを区別するための別の基準がプロトコルで予め定義されうる。これは、本出願では限定されない。
【0300】
端末デバイスがCSIを報告するたびに使用される物理アップリンクリソースは、ネットワークデバイスによって予め割り当てられるが、ネットワークデバイスは、毎回割り当てられるリソースが、端末デバイスによって決定されるCSIの全ての情報を搬送するのに十分であることを保証することができない。
【0301】
例えば、ネットワークデバイスによって予め割り当てられる物理アップリンクリソースは、ランクが1であるときに要求されるインジケーションオーバーヘッドに基づいて割り当てられる。端末デバイスがチャネル測定に基づいて、ランクが1より大きいと決定したとき、ネットワークデバイスによって予め割り当てられた物理アップリンクリソースは、CSIの全ての情報を送信するのに不十分であることがある。
【0302】
現在、知られている実施態様において、UEの報告リソースが限定されているとき、UEは、優先度計算ルールに従って、CSI報告のパート2(part 2)の報告量に対して優先度ソートを実施し、限定された報告リソースを満たすために、優先度が低いいくつかの報告量を、優先度が低い方から始めて破棄する。具体的には、CSIレポートのパート2の報告量に対する優先度計算ルールは、以下の通りである。
Pri(l,i,f)=2・L・v・π(f)+v・i+l、
【0303】
【0304】
l=1,2,…,vである。vは、送信されるべきストリームの総量である。i=0,1,2,…,2L-1である。Lは、空間領域で選択されるビームの数量である。f=0,1,…,Mv-1である。Mvは、周波数領域のN3個のサブバンドから選択されたサブバンドの数量である。
【0305】
【0306】
は、選択されたf番目のサブバンドの周波数領域インデックス値であり、このインデックス値は、最強係数に対応する周波数領域成分を基準としてのゼロに循環的にシフトすることによって得られ、即ち、
【0307】
【0308】
である。
【0309】
式(1)から、既存のCSIレポートのパート2の報告量の優先順位は、トランスポートストリームの現在の数量と、空間領域ビームインデックスと、周波数領域サブバンドインデックスとによって合同で決定されると知られることが可能である。より小さいpri(l,i,f)の計算値が、対応する報告量のより高い優先度を示す。
【0310】
図3に示されるように、FDDチャネル間の部分的な相反性の特徴に基づいて、基地局は、アップリンクチャネルを介してアップリンクチャネルとダウンリンクチャネルの間の相反性(角度と遅延など)に関する情報を取得し、その相反性情報をCSI-RSパイロットへロードしうる。さらに、UEは、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルの間の非相反性に関する情報を基地局にフィードバックするだけでよい。従って、基地局は、アップリンクチャネルから取得された相反性情報を参照してUEによってフィードバックされた非相反性情報を使用することによって、ダウンリンクチャネルの完全なCSIを取得しうる。
【0311】
基地局は、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルの間の相反性に関する情報を得るために、アップリンクチャネルに対して角度推定及び遅延推定を実施する。アップリンクチャネルは、HUL=SCULFHと表されることがあり、この式は
【0312】
【0313】
としてベクトル化されうる。
【0314】
【0315】
は空間領域情報であり、基地局の到着角/出発角に物理的に対応する。Ntxは、送信アンテナポートの数量を表す。
【0316】
【0317】
は周波数領域情報であり、基地局に到着する各マルチパス信号の遅延に物理的に対応する。Nfは周波数領域単位の数量を表す。
【0318】
【0319】
はクロネッカー(Kronecker)積を表す。vec(CUL)は行列の要素の列ベクトル表現である。
【0320】
【0321】
はそれぞれの角度-遅延対に対応する重み行列である。FDDアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルでは、角度情報と遅延情報は相互的である。即ち、アップリンクチャネルSとダウンリンクチャネルFの間には相反性があり、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルの角度-遅延対に対応する複素係数CULとCDLの間には相反性がない。
【0322】
基地局は、アップリンクとダウンリンクの角度及び遅延の間の相反性の特徴を使用することによって、アップリンク情報に基づいて推定された角度情報と遅延情報の両方をCSI-RSパイロットへロードし、1つの角度-遅延対に関する情報をCSI-RSポートごとにロードする。この場合、それぞれの角度-遅延対のフルバンド重畳係数
【0323】
【0324】
を取得するには、UE側で受信されたパイロット情報に対するフルバンド蓄積を実施する必要があるだけである。
【0325】
【0326】
は、サブバンドsについてのポートiのチャネル推定結果である。さらに、UEは、それぞれの角度-遅延対のフルバンド重畳係数を基地局へCSIレポートのパート2で報告する。基地局は、相互的である空間領域情報行列S及び周波数領域情報行列Fに従って、ダウンリンクチャネル再構成を完了しうる。
【0327】
前述の説明から、基地局がFDDチャネル間の部分的な相反性を使用してダウンリンクCSIを取得する処理において、UEは、各パイロットポートのCSIで1つ又は複数のフルバンド重畳係数だけを報告すればよく、フィードバック量は周波数領域成分fに関係づけられていないと知られることが可能である。従って、式(1)のπ(f)は、周波数領域サブバンドの優先度を示すのにもはや必要とされない。従って、式(1)によるCSIレポートのパート2の報告量の優先度を計算する方法は計算冗長性を持ち、もはや適用可能ではない。
【0328】
これを考慮して、本出願は、報告されるべきCSIの優先度を直接的及び効果的に識別するためのチャネル情報フィードバック方法を提供する。
【0329】
本出願の実施形態で提供されるチャネル情報フィードバック方法は、添付の図面を参照して以下で詳細に説明される。
【0330】
説明しやすく理解しやすいように、本出願の実施形態で提供される方法は、ネットワークデバイスと端末デバイスの間の相互作用を例として使用することによって以下で詳細に説明されることを理解されたい。しかし、これは、本出願で提供される方法の実行体に対するいかなる限定も構成するものではない。チャネル情報フィードバックが、本出願の実施形態で提供される方法のコードを記録するプログラムを実行することによって、本出願の実施形態で提供される方法に従って実施されることが可能ならば、例えば、以下の実施形態で示される端末デバイスが、端末デバイス内に配置された構成要素(例えば、回路、チップ、チップシステム、又はプログラムを呼び出して実行できる他の機能モジュール)に置き換えられてもよく、また、以下の実施形態で示されるネットワークデバイスが、ネットワークデバイス内に配置された構成要素(例えば、回路、チップ、チップシステム、又はプログラムを呼び出して実行できる他の機能モジュール)に置き換えられてもよい。
【0331】
図4は、本出願の実施形態によるチャネル情報フィードバック方法400の概略的なフローチャートである。
図4に示されるように、方法400はS410~S450を含みうる。方法400のステップは、
図4を参照して以下で詳細に説明される。
【0332】
S410:ネットワークデバイスが、プリコードされた参照信号を生成する。
【0333】
ネットワークデバイスは、Q個の角度-遅延対に基づいて、参照信号をP個の参照信号ポートにプリコードして、プリコードされた参照信号を取得しうる。
【0334】
Q個の角度-遅延対のそれぞれの角度-遅延対は、1つの角度ベクトル及び1つの遅延ベクトルを含む。Q個の角度-遅延対は互いに異なる。任意の2つの角度-遅延対に含まれる角度ベクトルは異なっており、及び/又は任意の2つの角度-遅延対に含まれる遅延ベクトルは異なっている。言い換えると、任意の2つの角度-遅延対は、角度ベクトル及び遅延ベクトルの少なくとも一方が、少なくとも異なっている。
【0335】
従って、Q個の角度-遅延対に含まれるQ個の角度ベクトルには、1つ又は複数の繰り返し角度ベクトルがありうるとともに、Q個の角度-遅延対に含まれるQ個の遅延ベクトルにもまた、1つ又は複数の繰り返し遅延ベクトルもありうると理解されてよい。本出願では、これは、組合せによって得られるQ個の角度-遅延対が互いに異なっているのであれば、限定されない。言い換えると、1つ又は複数の異なる角度ベクトルと1つ又は複数の異なる遅延ベクトルとを組み合わせることによって、Q個の角度-遅延対が得られることがある。Q個の角度-遅延対は、互いに異なるX個の角度ベクトル、及び互いに異なるY個の遅延ベクトルを含むと仮定されている。この場合、Qは必ずしもX×Yに等しいわけではない。例えば、
図5では、4つの角度-遅延対(
図5の、パターンで塗りつぶされたボックス)が示されており、4つの角度ベクトル及び3つの遅延ベクトルに対応している。
【0336】
1つ又は複数の角度ベクトル及び1つ又は複数の遅延ベクトルは、アップリンクチャネル測定及びアップリンクチャネルとダウンリンクチャネルの間の相反性に基づいてネットワークデバイスによって決定される、1つ又は複数の強い角度ベクトル及び1つ又は複数の強い遅延ベクトルでありうる。例えば、ネットワークデバイスは、アップリンクチャネルに対して空間領域及び周波数領域においてDFTベースの決定を実施してもよく、又は既存の推定アルゴリズム、例えば合同角度遅延推定(joint angle and delay estimation,JADE)アルゴリズムを使用することによってDFTベースの決定を実施してもよい。これは、本出願において限定されない。
【0337】
1つ又は複数の角度ベクトル及び1つ又は複数の遅延ベクトルは、1つ又は複数の以前のダウンリンクチャネル測定のフィードバック結果に基づく統計収集を通じて、ネットワークデバイスによって決定されうる。これは、本出願において限定されない。
【0338】
プリコードされた参照信号をネットワークデバイスによって生成する方法が、以下で詳細に説明される。
【0339】
可能な実施態様において、ネットワークデバイスは、Q個の角度-遅延対に基づいて、参照信号をP個の参照信号ポートにプリコードしうる。P個の参照信号ポート中の各参照信号ポートへの参照信号プリコーディングは、Q個の角度-遅延対中の1つの角度-遅延対によって決定され、異なる参照信号ポートでの参照信号プリコーディングは、異なる角度-遅延対によって決定される。この場合、Q=Pと理解されることが可能である。
【0340】
図6の(a)は、Q=P=32である例を使用することによって、1つの角度-遅延対を1つの参照信号ポートにロードする概略図である。
図6の(a)に示されるように、1番目の角度-遅延対に対応する重みが、1番目の参照信号ポート(p
1と示される)の全てのRBにロードされ、…、32番目の角度-遅延対に対応する重みが、32番目の参照信号ポート(p
32と示される)の全てのRBにロードされる。
【0341】
上述のように、それぞれの角度-遅延対は1つのプリコーディングベクトル(重みベクトル)に対応し、Q個の角度-遅延対に対応する重みベクトルセットは、
【0342】
【0343】
と示され、ここで、
【0344】
【0345】
はq番目の角度-遅延対に対応する重みベクトルであり、上述のZHの列に対応する。p番目の参照信号ポートのn番目のRBにロードされる重みはgq((n-1)×Ntx+1:n×Ntx)であり、即ち、p番目の参照信号ポートのn番目のRBにロードされる重みは、q番目の角度-遅延対に対応する重みベクトルgqにおける((n-1)×Ntx+1)番目の要素~(n×Ntx)番目の要素である。
【0346】
別の可能な実施態様において、ネットワークデバイスは、Q個の角度-遅延対に基づいて、参照信号をP個の参照信号ポートにプリコードしうる。P個の参照信号ポート中の各参照信号ポートへの参照信号プリコーディングは、Q個の角度-遅延対中のT個の角度-遅延対によって決定され、異なる参照信号ポートへの参照信号プリコーディングは、異なる角度-遅延対によって決定される。Tは正の整数であり、T≧2である。この場合、Q=P×Tと理解されることが可能である。
【0347】
本出願の実施形態において、T個の角度-遅延対を1つの参照信号ポートにロードする方式は、限定されない。
【0348】
例では、ネットワークデバイスは、T個の角度-遅延対を1つの参照信号ポートにロードするために、各参照信号ポートの周波数領域単位をグループ化しうる。
【0349】
例えば、ネットワークデバイスは、T個の角度-遅延対を1つの参照信号ポートにロードするために、各参照信号ポートの周波数領域単位をT個のグループにグループ化し、1つの角度-遅延対を各周波数領域単位グループにロードしうる。
【0350】
図7の(a)は、Q=32、T=4、及びP=8の例を使用することによって、T個の角度-遅延対を1つの参照信号ポートにロードする概略図である。
図7の(a)に示されるように、1番目の角度-遅延対に対応するRBの重みが、1番目の参照信号ポート(p
1で示される)の周波数領域単位グループ1(RB#1/RB#5/RB#9…を含む)にロードされ、…、4番目の角度-遅延対に対応するRBの重みが、p
1の周波数領域単位グループ4(RB#4/RB#8/RB#12…を含む)にロードされ、…、30番目の角度-遅延対に対応するRBの重みが、8番目の参照信号ポート(p
8で示される)の周波数領域単位グループ2(RB#2/RB#6/RB#10…を含む)にロードされ、…、31番目の角度-遅延対に対応するRBの重みが、p
8の周波数領域単位グループ3(RB#3/RB#7/RB#11…を含む)にロードされ、32番目の角度-遅延対に対応するRBの重みが、p
8の周波数領域単位グループ4にロードされる。
【0351】
図8は、各参照信号ポートが16個のRBに対応する例を使用することによって、p
1に4個の角度-遅延対をロードする概略図である。図に示されたp
1に対応する4つの角度-遅延対は、(a
1,b
1)、(a
2,b
2)、(a
3,b
3)、及び(a
4,b
4)を含むと仮定されている。RB#1、RB#5、RB#9、及びRB#13は、同一の角度-遅延対(a
1,b
1)に対応しうる。RB#2、RB#6、RB#10及びRB#14は、同一の角度-遅延対(a
2,b
2)に対応しうる。RB#3、RB#7、RB#11、及びRB#15は、同一の角度-遅延対(a
3,b
3)に対応しうる。RB#4、RB#8、RB#12、及びRB#16は、同一の角度-遅延対(a
4,b
4)に対応しうる。
【0352】
混乱を避けるために、
図8の(a)は、角度ベクトルa
1からa
4をRBにロードする例を示し、
図8の(b)は遅延ベクトルb
1からb
4をRBにロードする例を示している。
【0353】
まず、
図8の(a)を参照する。角度ベクトルa
1は、RB#1、RB#5、RB#9、及びRB#13にロードされうる。角度ベクトルa
2は、RB#2、RB#6、RB#10、及びRB#14にロードされうる。角度ベクトルa
3は、RB#3、RB#7、RB#11、及びRB#15にロードされうる。角度ベクトルa
4は、RB#4、RB#8、RB#12、及びRB#16にロードされうる。RB#1からRB#16まで順番に配置された16個のRBについて、角度ベクトルa
1からa
4は、複数のサイクルを形成するように順にRBにロードされる、即ち、同一の参照信号ポートに対応する連続するRBが4つごとに、4つの異なる角度ベクトルにそれぞれ対応しうることが見出されうる。
【0354】
さらに、
図8の(b)を参照する。遅延ベクトルb
1からb
4は、それぞれ以下のように表される。
【0355】
【0356】
【0357】
【0358】
及び
【0359】
【0360】
図に示されるように、遅延ベクトルb1の1番目の重み
【0361】
【0362】
がRB#1にロードされうる。遅延ベクトルb2の2番目の重み
【0363】
【0364】
がRB#2にロードされうる。遅延ベクトルb3の3番目の重み
【0365】
【0366】
がRB#3にロードされうる。遅延ベクトルb4の4番目の重み
【0367】
【0368】
がRB#4にロードされうる。遅延ベクトルb1の5番目の重み
【0369】
【0370】
がRB#5にロードされうる。遅延ベクトルb2の6番目の重み
【0371】
【0372】
がRB#6にロードされうる。遅延ベクトルb3の7番目の重み
【0373】
【0374】
がRB#7にロードされうる。遅延ベクトルb4の8番目の重み
【0375】
【0376】
がRB#8にロードされうる。残りは類推によって推論される。遅延ベクトルb4の16番目の重み
【0377】
【0378】
がRB#16にロードされる。即ち、同一の参照信号ポートに対応する連続するRBが4つごとに、4つの異なる遅延ベクトルにそれぞれ対応しうる。
【0379】
参照信号ポートごとにネットワークデバイスは、前述の方法に基づいて、参照信号ポートに対応するT個の角度-遅延対をNf個のRBにロードしうる。
【0380】
別の例では、ネットワークデバイスは、各参照信号ポートの異なる遅延位置で異なる角度-遅延対を別々にロードして、T個の角度-遅延対を1つの参照信号ポートにロードしうる。
【0381】
例えば、同じ参照信号ポートに対し、ネットワークデバイスは、T個の角度-遅延対の遅延をT個の異なる特定の遅延位置(周波数領域ベース)に移し、次に、重ね合わせを実施して、T個の角度-遅延対を1つの参照信号ポートにロードしうる。
【0382】
図9は、1つの角度-遅延対をネットワークデバイスによって1つの参照信号ポートにロードする概略図である。周波数領域DFTベースが例として使用される場合、それは、ネットワークデバイスが角度-遅延対の遅延を各参照信号ポートの直流成分に移すことと等価である。端末デバイスは、対応する直流成分をフィードバックのために抽出する。例えば、
図9では、ポート1及びポート2で、ネットワークデバイスは、2つの角度-遅延対に対応する遅延を別々に直流成分に移し、端末デバイスは、フルバンド重畳によってフィードバック係数を得てもよい。
【0383】
図10は、Q=4、T=2、及びP=2である例を使用して、角度-遅延対をネットワークデバイスによって1つの参照信号ポートの異なる遅延位置にロードする概略図である。
図10の(a)に示されるように、ポート1に対し、ネットワークデバイスは、2つの角度-遅延対の遅延を2つの特定の遅延位置、遅延0及び遅延5に移し、次に重ね合わせを実施して、2つの角度-遅延対をポート1にロードする。同様に、ポート2に対し、ネットワークデバイスは、2つの角度-遅延対の遅延を2つの特定の遅延位置、遅延0及び遅延5に移し、次に重ね合わせを実施して、2つの角度-遅延対をポート2にロードする。
【0384】
さらに別の例では、ネットワークデバイスは、周波数領域単位を各参照信号ポートでグループ化し、異なる遅延位置の異なる角度-遅延対を各参照信号ポートで別々にロードして、T個の角度-遅延対を1つの参照信号ポートにロードしうる。
【0385】
例えば、同一の参照信号ポートに対し、ネットワークデバイスは、周波数領域単位をE個のグループにグループ化し、1つの参照信号ポートに対して異なる角度-遅延対をF個の異なる遅延位置で別々にロードして、T個の角度-遅延対を1つの参照信号ポートにロードしうる。EとFは両方とも正の整数であり、E×F=Tである。
【0386】
図11は、E=4、F=2、及びT=8である例を使用することによって8つの角度-遅延対をポート1にロードする概略図である。
図11に示されるように、ネットワークデバイスは、ポート1の周波数領域単位を4つのグループに分割し、それによりネットワークデバイスは、異なる角度-遅延対を4つの周波数領域単位グループに別々にロードしてもよく、ネットワークデバイスはさらに、異なる角度-遅延対を遅延0及び遅延6に別々にロードしてもよい。具体的には、ネットワークデバイスは、1番目の角度-遅延対を遅延0-周波数領域単位グループ1にロードし、2番目の角度-遅延対をポート1の遅延0-周波数領域単位グループ2にロードし、…、7番目の角度-遅延対を遅延6-周波数領域単位グループ3にロードし、8番目の角度-遅延対を遅延6-周波数領域単位グループ4にロードしてもよい。
【0387】
さらに別の可能な実施態様において、ネットワークデバイスは、Q個の角度-遅延対に基づいて、参照信号をP個の参照信号ポートにプリコードしうる。P個の参照信号ポート中の各参照信号ポートへの参照信号プリコーディングは、Q個の角度-遅延対中の1つの角度-遅延対のT個の形によって決定され、異なる参照信号ポートへの参照信号プリコーディングは、異なる角度-遅延対によって決定される。この場合、Q=Pと理解されることが可能である。
【0388】
上述のように、Q個の角度-遅延対に含まれる1つ又は複数の角度ベクトル及び1つ又は複数の遅延ベクトルは、アップリンクリンクとダウンリンクチャネルの間の相反性に基づくアップリンクチャネルの測定を通じてネットワークデバイスによって取得されうる。しかし、ネットワークデバイス側の遅延推定精度は限られているため、例えば
図12に示されるように、推定された遅延と実際の遅延の間に誤差がありうる。それゆえに、遅延精度を考慮に入れて、ネットワークデバイスは、1つの角度-遅延対のT個の形を1つの参照信号ポートにロードしうる。1つの参照信号ポートに1つの角度-遅延対のT個の形をロードすることは、ネットワークデバイスで角度-遅延対をT個の特定の遅延位置へシフトすることによって実施されうる。具体的には、ネットワークデバイスによるT番目の特定の遅延位置へ角度-遅延対をシフトすることは、角度-遅延対に対応する重みベクトルの周波数領域コンポーネントポイントに、T番目の遅延位置によって決定されたDFTベクトルを乗算することによって実施されうる。
【0389】
さらに別の可能な実施態様において、ネットワークデバイスは、Q個の角度-遅延対中のM個の角度-遅延対に基づいて、参照信号をP個の参照信号ポートにプリコードしうる。P個の参照信号ポート中の各参照信号ポートへの参照信号プリコーディングは、M個の角度-遅延対中のMp個の角度-遅延対によって決定され、異なる参照信号ポートへの参照信号プリコーディングは、異なる角度-遅延対によって決定される。M及びMpは正の整数であり、M<Q、
【0390】
【0391】
及びp=0、1、2、…、P-1である。
【0392】
具体的には、Mの値は、互いに異なっていてQ個の角度-遅延対に含まれる角度ベクトルの数量X以上でありうる。
【0393】
図13は、Q=6、P=4、及びM=4である例を使用して、角度-遅延対をネットワークデバイスによって参照信号ポートにロードする概略図である。
図13に示されるように、ネットワークデバイスは、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルの相反性に基づいてアップリンクチャネルを測定して6つの角度-遅延対を得ると仮定されている。角度-遅延対1及び角度-遅延対2は、同一の角度情報及び異なる遅延情報を有し、角度-遅延対5及び角度-遅延対6は、同一の角度情報及び異なる遅延情報を有する。ネットワークデバイスは、角度-遅延対1、角度-遅延対3、角度-遅延対4、及び角度-遅延対5をそれぞれ、ポート1からポート4にロードしうる(上記から、参照信号ポートへの角度-遅延対のローディングは、遅延ゼロ点への角度-遅延対の遅延の並進移動と等価であると知られることが可能である)。
【0394】
図13では、1つの角度-遅延対を1つの参照信号ポートにロードする例だけが説明のために使用されていることを理解されたい。この実施態様では、複数の角度-遅延対が1つの参照信号ポートにロードされうる。例えば、ネットワークデバイスは、
図13の角度-遅延対1と角度-遅延対2の両方を参照信号ポート1にロードしうる。別の例では、ネットワークデバイスは、
図13の角度-遅延対5と角度-遅延対6の両方を参照信号ポート4にロードしうる。
【0395】
図13では、異なる角度情報を有する角度-遅延対が異なる参照信号ポートにロードされる例だけが説明のために使用されていることをさらに理解されたい。この実施態様では、異なる角度情報を有する角度-遅延対が同一の参照信号ポートにロードされうる。例えば、ネットワークデバイスは、
図13の角度-遅延対3及び角度-遅延対4を同一の参照信号ポートにロードしうる。
【0396】
さらに別の可能な実施態様において、ネットワークデバイスは、Q個の角度-遅延対に含まれる角度ベクトルに基づいて、参照信号をP個の参照信号ポートにプリコードしうる。
【0397】
例では、ネットワークデバイスは、Q個の角度-遅延対中のQ個の角度ベクトルに基づいて、参照信号をP個の参照信号ポートにプリコードしうる。P個の参照信号ポート中の各参照信号ポートへの参照信号プリコーディングは、Q個の角度ベクトル中の1つの角度ベクトルによって決定され、異なる参照信号ポートへの参照信号プリコーディングは、異なる角度ベクトルによって決定される。この場合、Q=Pと理解されることが可能である。
【0398】
この場合、本方法はさらに以下を含みうる。ネットワークデバイスは、インジケーション情報#1(即ち、第2のインジケーション情報)を送り、このインジケーション情報#1は、Q個の角度ベクトルにそれぞれ対応する遅延ベクトルを示す。それに対応して、端末デバイスは、インジケーション情報#1を受信する。言い換えると、インジケーション情報#1は、P個の参照信号ポートにそれぞれ対応する遅延ベクトルを示す。Q個の角度ベクトルの各角度ベクトルに対応する遅延ベクトルの数量は1であると理解されてよい。
【0399】
さらに別の例では、ネットワークデバイスは、Q個の角度-遅延対中の互いに異なるX個の角度ベクトルに基づいて、参照信号をP個の参照信号ポートにプリコードしうる。P個の参照信号ポート中の各参照信号ポートへの参照信号プリコーディングは、X個の角度ベクトル中の1つの角度ベクトルによって決定され、異なる参照信号ポートへの参照信号プリコーディングは、異なる角度ベクトルによって決定される。この場合、P=Xと理解されることが可能である。
【0400】
この場合、方法400は、さらに以下を含みうる。ネットワークデバイスは、インジケーション情報#2(即ち、第5のインジケーション情報)を端末デバイスへ送り、このインジケーション情報#2は、X個の角度ベクトルにそれぞれ対応する遅延ベクトルを示す。言い換えると、インジケーション情報#2は、P個の参照信号ポートにそれぞれ対応する遅延ベクトルを示す。X個の角度ベクトル中の異なる角度ベクトルに対応する遅延ベクトルの数量は、異なっていてもよく、又は同じであってもよいと理解されてよい。例えば、
図13で、6つの角度-遅延対は、互いに異なる4つの角度ベクトルを含み、第1又は第4の角度ベクトルに対応する遅延ベクトルの数量は2であり、第2又は第3の角度ベクトルに対応する遅延ベクトルの数量は1である。
【0401】
S420:ネットワークデバイスは、プリコードされた参照信号を送る。それに対応して、S420で、端末デバイスはプリコードされた参照信号を受信する。
【0402】
ネットワークデバイスは、予め構成された参照信号リソースを使用することによって、プリコードされた参照信号を端末デバイスへ送信しうる。ネットワークデバイスがプリコードされた参照信号を端末デバイスへ送る処理は、従来技術と同じであってもよい。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明されない。
【0403】
ネットワークデバイスがP個の参照信号ポートの参照信号を送り、端末デバイスがP個の参照信号ポートの参照信号を受信しうると理解されてよい。
【0404】
S430:端末デバイスは、第1のインジケーション情報を生成し、この第1のインジケーション情報はB個の複素係数を示し、このB個の複素係数は、予め設定された優先度ルールに従って、K個の複素係数から決定される。
【0405】
K個の複素係数は、複素係数セットから決定される。複素係数セットは、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤで決定されるとともにP個の参照信号ポート中のp番目の参照信号ポートに対応する、Tp個の複素係数を含む。p=0、1、2、…、P-1である。
【0406】
端末デバイスは、S420で受信されてプリコードされた参照信号に基づいてチャネル推定を実施して、各参照信号ポートに対応するチャネル推定値を各周波数領域単位で取得し、さらに、各参照信号ポートに対応する複素係数を取得してもよい。1つの参照信号ポートに対応する角度-遅延対の数量が異なるときには、端末デバイスによって取得されて参照信号ポートに対応する複素係数の数量もまた異なると理解されてよい。
【0407】
第1の可能な実施態様において、1つの参照信号ポートに対応する角度-遅延対の数量が1であるときには、端末デバイスによって取得されて参照信号ポートに対応する複素係数の数量もまた1である。即ち、T0=T1=T2=…=TP-1=1である。
【0408】
上述のように、ネットワークデバイスは、1つの角度-遅延対を1つの参照信号ポートにロードし、Q個の角度-遅延対をP個の参照信号ポートに別々にロードしうる。この場合、1つの参照信号ポートが1つの角度-遅延対に対応すると理解されてよい。それに対応して、1つの参照信号ポートに対して、端末デバイスは、その参照信号ポートに対応する1つの複素係数を取得しうる。
【0409】
図6の(b)は、1つの角度-遅延対が参照信号ポートにロードされるときに、1つの参照信号ポートに対応する複素係数を端末デバイスによって取得する概略図である。
図6の(b)に示されるように、1つの参照信号ポートに対応する複素係数は、
【0410】
【0411】
と表されうる。
【0412】
【0413】
は、チャネル推定値を周波数領域単位で表す。(1:1:end)は、値が1から、1を増分として最後の値が取得されるまで、取得されることを表す。従って、1つの参照信号ポートが1つの角度-遅延対に対応するときには、参照信号ポートに対応する複素係数は、各周波数領域単位であり参照信号ポートに対応する、チャネル推定値の合計になると知られることが可能である。
【0414】
上述のように、ネットワークデバイスは、1つの角度ベクトルを1つの参照信号ポートにロードし、Q個の角度-遅延対に含まれるQ個の角度ベクトルをP個の参照信号ポートに別々にロードしうる。この場合、1つの参照信号ポートが1つの角度-遅延対に対応すると理解されてよい。それに対応して、1つの参照信号ポートに対して、端末デバイスは、その参照信号ポートに対応する1つの複素係数を取得しうる。
【0415】
この実施態様では、複数のトランスポートレイヤがあるとき、端末デバイスは、各トランスポートレイヤで、1つの参照信号ポートに対応する1つの複素係数を取得しうることを理解されたい。従って、この実施態様では、トランスポートレイヤの数量がZであり参照信号ポートの数量がPであるときに、前述の複素係数セットは、P×Z個の複素係数を含みうる。さらに、端末デバイスは、複素係数セットに含まれるP×Z個の複素係数からK個の複素係数を決定しうる。端末デバイスがP×Z個の複素係数からK個の複素係数をどのように決定するかは、本出願の実施形態において限定されない。
【0416】
例では、端末デバイスは、P×Z個の複素係数からK個の複素係数を決定しうる。この場合、K≦P×Zである。Kの値は、プロトコルで予め定義されていてもよく、又はネットワークデバイスによって端末デバイスに示されてもよい。ネットワークデバイスがKの値を端末デバイスに示すとき、本方法はさらに以下を含みうる。ネットワークデバイスは、インジケーション情報#3を送り、このインジケーション情報#3はKの値を示す。それに対応して、端末デバイスは、インジケーション情報#3を受信する。
【0417】
この例では、端末デバイスによって決定されるK個の複素係数は、P個の参照信号ポート中のS個の参照信号ポートに対応する複素係数であってよく、即ち、KはS×Zに等しくなりうると理解されてよい。Sは正の整数であり、S≦Pである。
【0418】
別の例では、端末デバイスは、P個の参照信号ポート中のS個の参照信号ポートに対応する複素係数からK個の複素係数を決定してもよく、即ち、端末デバイスは、S×Z個の複素係数からK個の複素係数を決定してもよい。この場合、K≦S×Zである。この例では、K個の複素係数を決定するとき、端末デバイスは、S及びKの値を予め決定するか、又はSの値を予め決定する必要がある。S又はKの値は、プロトコルで予め定義されていてもよく、又はネットワークデバイスによって端末デバイスに示されてもよい。ネットワークデバイスがS又はKの値を端末デバイスに示すとき、本方法はさらに以下を含みうる。ネットワークデバイスは、インジケーション情報#4を送り、このインジケーション情報#4はS及びKの値を示し、又はインジケーション情報#4はSの値を示す。それに対応して、端末デバイスは、インジケーション情報#4を受信する。
【0419】
端末デバイスが、Sの値を予め決定するが、Kの値は予め決定しないとき、端末デバイスは、S個の参照信号ポートに対応する複素係数をK個の複素係数として使用しうると理解されてよい。即ち、K=S×Zである。
【0420】
端末デバイスがK個の複素係数を決定した後、端末デバイスによって割り当てられたアップリンクリソースがK個の複素係数を報告するのに十分であるときには、端末デバイスは、K個全ての複素係数をネットワークデバイスに報告しうる。即ち、端末デバイスは、第1のインジケーション情報を生成してもよく、この第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、B=Kである。
【0421】
端末デバイスに割り当てられたアップリンクリソースがK個の複素係数を報告するのに不十分であるときには、端末デバイスは、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数からB個の複素係数を決定し、そのB個の複素係数を端末デバイスに報告しうる。即ち、端末デバイスは、第1のインジケーション情報を生成してもよく、この第1のインジケーション情報はB個の複素係数を示す。B<Kである。
【0422】
予め設定された優先度ルールは、本出願の実施形態において限定されない。
【0423】
例では、予め設定された優先度ルールは、K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値に関係しうる。
【0424】
予め設定された優先度ルールは、pri(k)=f1(k)と表されることがあり、k=0,1,…,K-1である。pri(k)は、K個の複素係数中のk番目の複素係数の優先度を表す。より小さいpri(k)の値が、k番目の複素係数のより高い優先度を示す。f1(k)は、K個の複素係数に基づいて決定されるk番目の複素係数のインデックス値を表し、f1(k)∈{0,1,…,K-1}である。この場合、K個の複素係数中の各複素係数は(k)によって識別されてよく、異なる(k)によって識別される複素係数は異なる優先度を有すると理解されてよい。
【0425】
本出願の実施形態において、f1(k)の具体的な形は限定されない。
【0426】
例えば、f1(k)はkに関係する単調増加関数であってもよい。例えば、f1(k)=kである。この場合、より小さいkが、k番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0427】
別の例では、f1(k)は、kに関係する単調減少関数であってもよい。例えば、f1(k)=K-kである。この場合、より大きいkが、k番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0428】
さらに別の例では、f1(k)は、K個の複素係数の振幅の降順で決定されてもよい。この場合は、より小さいf1(k)が、k番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0429】
さらに別の例では、f1(k)は、K個の複素係数の振幅の昇順で決定されてもよい。この場合は、より大きいf1(k)が、k番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0430】
f1(k)がK個の複素係数の振幅順序に関係するとき、本方法は以下をさらに含みうることを理解されたい。端末デバイスは、インジケーション情報#5を送り、このインジケーション情報#5は、各複素係数のシーケンス番号kとインデックス値f1(k)の間のマッピング関係を示す。それに対応して、ネットワークデバイスは、インジケーション情報#5を受信する。インジケーション情報#5及び第1のインジケーション情報は、同じシグナリングで搬送されてもよく、又は、異なるシグナリングで搬送されてもよい。これは、本出願において限定されない。
【0431】
別の例では、予め設定された優先度ルールは、K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値に関係しうる。
【0432】
上述のように、K個の複素係数は、S個の参照信号ポートに対応する複素係数でありうる。この場合、予め設定された優先度ルールは、K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートの、S個の参照信号ポートにおけるインデックス値に関係しうる。
【0433】
予め設定された優先度ルールは、pri(s)=f2(s)と表されることがあり、s=0,1,…,S-1である。pri(s)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表す。より小さいpri(s)の値が、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}である。
【0434】
この場合、K個の複素係数中の各複素係数は(s)によって識別されてよく、同じ(s)によって識別される複素係数は同じ優先度を有し、異なる(s)によって識別される複素係数は異なる優先度を有すると理解されてよい。例えば、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する複素係数は、1つのトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートの1つの複素係数を含んでもよく、又は、複数のトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートの複数の複素係数を含んでもよい。K個の複素係数中の複数の複素係数がs番目の参照信号ポートに対応する場合、複数の複素係数は同じ識別子(s)を有し、同じ優先度を有する。
【0435】
本出願の実施形態において、f2(s)の具体的な形は限定されない。
【0436】
例えば、f2(s)は、sに関係する単調増加関数であってもよい。例えば、f2(s)=sである。この場合、より小さいsが、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0437】
別の例では、f2(s)は、sに関係する単調減少関数であってもよい。例えば、f2(s)=S-sである。この場合は、より大きいsが、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0438】
さらに別の例では、f2(s)は、K個の複素係数の振幅の降順で決定されてもよい。この場合は、より小さいf2(s)が、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。具体的には、f2(s)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の合計であってもよい。例えば、K個の複素係数中にあり0番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されて1番目の複素係数が取得され、K個の複素係数中にあり1番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されて2番目の複素係数が取得され、…、K個の複素係数中にあり(S-1)番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されてS番目の複素係数が取得される。次に、S個の複素係数が振幅の降順でソートされて、各参照信号ポートのインデックス値が取得される。同様に、f2(s)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、代替として、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の平均値であってもよい。即ち、S個の複素係数が、S個の参照信号ポートにそれぞれ対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の平均値を計算することによって取得された後、そのS個の複素係数が振幅の降順でソートされて、各参照信号ポートのインデックス値が取得される。f2(s)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、代替として、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の最大値であってもよい。即ち、S個の参照信号ポートにそれぞれ対応する1つ又は複数の複素係数中で最大振幅を有する複素係数が選択された後、S個の複素係数が振幅の降順でソートされて、各参照信号ポートのインデックス値が取得される。
【0439】
さらに別の例では、f2(s)は、K個の複素係数の振幅の昇順で決定されてもよい。この場合、より大きいf2(s)が、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。具体的には、f2(s)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の合計でありうる。例えば、K個の複素係数中にあり0番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されて1番目の複素係数が取得され、K個の複素係数中にあり1番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されて2番目の複素係数が取得され、…、K個の複素係数中にあり(S-1)番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されてS番目の複素係数が取得される。次に、S個の複素係数が振幅の昇順でソートされて、各参照信号ポートのインデックス値が取得される。同様に、f2(s)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、代替として、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の平均値であってもよい。即ち、S個の複素係数が、S個の参照信号ポートにそれぞれ対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の平均値を計算することによって取得された後、S個の複素係数は振幅の昇順でソートされて、各参照信号ポートのインデックス値が取得される。f2(s)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、代替として、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の最大値であってもよい。即ち、S個の参照信号ポートにそれぞれ対応する1つ又は複数の複素係数中で最大振幅を有する複素係数が選択された後、S個の複素係数は振幅の昇順でソートされて、各参照信号ポートのインデックス値が取得される。
【0440】
f2(s)がK個の複素係数の振幅順序に関係するとき、本方法は以下をさらに含みうることを理解されたい。端末デバイスは、インジケーション情報#6を送り、このインジケーション情報#6は、S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートのシーケンス番号sとインデックス値f2(s)の間のマッピング関係を示す。それに対応して、ネットワークデバイスは、インジケーション情報#6を受信する。インジケーション情報#6及び第1のインジケーション情報は、同じシグナリングで搬送されてもよく、又は、異なるシグナリングで搬送されてもよい。これは、本出願において限定されない。
【0441】
さらに別の例では、予め設定された優先度ルールは、以下の2つの項目、即ち、トランスポートレイヤの数量Zと、K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値とに関係しうる。
【0442】
予め設定された優先度ルールは、pri(z,kz)=Z・f4(kz)+z、kz=0,1,…,Kz-1、及びz=1,2,…,Zと表されうる。Kzは、Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0443】
【0444】
である。pri(z,kz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるKz個の複素係数中のkz番目の複素係数の優先度を表す。より小さいpri(z,kz)の値が、z番目のトランスポートレイヤにおけるKz個の複素係数中のkz番目の複素係数のより高い優先度を示す。f4(kz)は、z番目のトランスポートレイヤにありz番目のトランスポートレイヤにおけるKz個の複素係数に基づいて決定されるkz番目の複素係数のインデックス値を表し、f4(kz)∈{0,1,…,Kz-1}である。この場合、K個の複素係数中の各複素係数は(kz,z)によって識別されてよく、同じ(kz,z)によって識別される複素係数は同じ優先度を有し、異なる(kz,z)によって識別される複素係数は異なる優先度を有すると理解されてよい。
【0445】
本出願の実施形態において、f4(kz)の具体的な形は限定されない。
【0446】
例えば、f4(kz)は、kzに関係する単調増加関数であってもよい。例えば、f4(kz)=kzである。この場合、z番目のトランスポートレイヤにおいて、より小さいkzが、kz番目の複素係数のより高い優先度を示す。この場合、予め設定された優先度ルールの意味は、K個の複素係数の優先度が以下の順序で下がるということである。1番目のトランスポートレイヤにおける0番目の複素係数、2番目のトランスポートレイヤにおける0番目の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける0番目の複素係数、1番目のトランスポートレイヤにおける1番目の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける1番目の複素係数、…、1番目のトランスポートレイヤにおける(K1-1)番目の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける(Kz-1)番目の複素係数。
【0447】
別の例では、f4(kz)は、kzに関係する単調増加関数であってもよい。例えば、f4(kz)=Kz-kzである。この場合、z番目のトランスポートレイヤにおいて、より大きいkzがkz番目の複素係数のより高い優先度を示す。この場合、予め設定された優先度ルールの意味は、K個の複素係数の優先度が以下の順序で下がるということである。1番目のトランスポートレイヤにおける(K1-1)番目の複素係数、2番目のトランスポートレイヤにおける(K2-1)番目の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける(Kz-1)番目の複素係数、1番目のトランスポートレイヤにおける(Kl-2)番目の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける(Kz-2)番目の複素係数、1番目のトランスポートレイヤにおける0番目の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける0番目の複素係数。
【0448】
さらに別の例では、f4(kz)は、Kz個の複素係数の振幅の降順で決定されてもよい。この場合、Z番目のトランスポートレイヤにおいて、より小さいf4(kz)が、kz番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0449】
さらに別の例では、f4(kz)は、Kz個の複素係数の振幅の昇順で決定されてもよい。この場合は、z番目のトランスポートレイヤにおいて、より大きいf4(kz)が、kz番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0450】
f4(kz)がKz個の複素係数の振幅順序に関係するとき、予め設定された優先度ルールの意味は、K個の複素係数の優先度が以下の順序で下がるということである。1番目のトランスポートレイヤにおける最大振幅を有する複素係数、2番目のトランスポートレイヤにおける最大振幅を有する複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける最大振幅を有する複素係数、1番目のトランスポートレイヤにおける第2の最大振幅を有する複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける第2の最大振幅を有する複素係数、…、1番目のトランスポートレイヤにおける最小振幅を有する複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける最小振幅を有する複素係数。
【0451】
f4(kz)がK個の複素係数の振幅順序に関係するとき、本方法は以下をさらに含みうることを理解されたい。端末デバイスは、インジケーション情報#7を送り、このインジケーション情報#7は、各トランスポートレイヤにおける複素係数の振幅順序を示す。それに対応して、ネットワークデバイスは、インジケーション情報#7を受信する。インジケーション情報#7及び第1のインジケーション情報は、同じシグナリングで搬送されてもよく、又は、異なるシグナリングで搬送されてもよい。これは、本出願において限定されない。
【0452】
さらに別の例では、予め設定された優先度ルールは、以下の2つの項目、即ち、トランスポートレイヤの数量Zと、K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値とに関係しうる。
【0453】
上述のように、K個の複素係数は、S個の参照信号ポートに対応する複素係数であってもよい。この場合、予め設定された優先度ルールは、以下の2つの項目、即ち、トランスポートレイヤの数量Zと、S個の参照信号ポートにおける、K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値とに関係しうる。
【0454】
予め設定された優先度ルールは、pri(z,sz)=Z・f5(sz)+z、sz=0,1,…,S-1、及びz=1,2,…,Zと表されうる。pri(z,sz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表す。より小さいpri(z,sz)の値が、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにありKz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}である。Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0455】
【0456】
である。この場合、K個の複素係数中の各複素係数は(z,sz)によって識別されてよく、同じ(z,sz)によって識別される複素係数は同じ優先度を有し、異なる(z,sz)によって識別される複素係数は異なる優先度を有すると理解されてよい。
【0457】
本出願の実施形態において、f5(sz)の具体的な形は限定されない。
【0458】
例えば、f5(sz)は、szに関係する単調増加関数であってもよい。例えば、f5(sz)=szである。この場合、z番目のトランスポートレイヤにおいて、より小さいszが、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。f5(sz)が、szに関係する単調増加関数であるとき、予め設定された優先度ルールの意味は、Z個のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートのS×Z個の複素係数の優先度が、以下の順序で下がるということである。1番目のトランスポートレイヤにおける0番目の参照信号ポートに対応する複素係数、2番目のトランスポートレイヤにおける0番目の参照信号ポートに対応する複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける0番目の参照信号ポートに対応する複素係数、1番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応する複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応する複素係数、…、1番目のトランスポートレイヤにおける(S-1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける(S-1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数。K個の複素係数がS×Z個の複素係数から決定されるとき、K個の複素係数の優先順位が、各複素係数の識別子(z,sz)とS×Z個の複素係数の優先順位とに基づいて決定されうる。
【0459】
別の例では、f5(sz)は、szに関係する単調減少関数であってもよい。例えば、f5(sz)=S-szである。この場合、z番目のトランスポートレイヤにおいて、より大きいszが、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。f5(sz)が、szに関係する単調減少関数であるとき、予め設定された優先度ルールの意味は、Z個のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートのS×Z個の複素係数の優先度が、以下の順序で下がるということである。1番目のトランスポートレイヤにおける(S-1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数、2番目のトランスポートレイヤにおける(S-1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける(S-1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数、1番目のトランスポートレイヤにおける(S-2)番目の参照信号ポートに対応する複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける(S-2)番目の参照信号ポートに対応する複素係数、1番目のトランスポートレイヤにおける0番目の参照信号ポートに対応する複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける0番目の参照信号ポートに対応する複素係数。K個の複素係数がS×Z個の複素係数から決定されるとき、K個の複素係数の優先順位が、各複素係数の識別子(z,sz)とS×Z個の複素係数の優先順位とに基づいて決定されうる。
【0460】
さらに別の例では、f5(sz)は、Kz個の複素係数の振幅の降順で決定されうる。この場合は、z番目のトランスポートレイヤにおいて、より小さいf5(sz)が、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0461】
さらに別の例では、f5(sz)は、Kz個の複素係数の振幅の昇順で決定されうる。この場合は、z番目のトランスポートレイヤにおいて、より大きいf5(sz)が、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0462】
f5(sz)がKz個の複素係数の振幅順序に関係するとき、予め設定された優先度ルールの意味は、Z個のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートのS×Z個の複素係数の優先度が以下の順序で下がるということである。1番目のトランスポートレイヤにおける最大振幅を有する複素係数、2番目のトランスポートレイヤにおける最大振幅を有する複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける最大振幅を有する複素係数、1番目のトランスポートレイヤにおける第2の最大振幅を有する複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける第2の最大振幅を有する複素係数、…、1番目のトランスポートレイヤにおける最小振幅を有する複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける最小振幅を有する複素係数。
【0463】
f5(sz)がKz個の複素係数の振幅の降順で決定されるとき、z番目のトランスポートレイヤにおいて最大振幅を有する複素係数は、f5(sz)が0であるときにsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数であり、第2の最大振幅を有する複素係数は、f5(sz)が1であるときにsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数であり、…、最小振幅を有する複素係数は、f5(sz)がS-1であるときにsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数である。f5(sz)がKz個の複素係数の振幅の昇順で決定されるときには、z番目のトランスポートレイヤにおいて最大振幅を有する複素係数は、f5(sz)がS-1であるときにsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数であり、第2の最大振幅を有する複素係数は、f5(sz)がS-2であるときにsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数であり、…、最小振幅を有する複素係数は、f5(sz)が0であるときにsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数である。
【0464】
K個の複素係数がS×Z個の複素係数から決定されるとき、K個の複素係数の優先順位が、各複素係数の識別子(z,sz)に対応する(z,f5(sz))とS×Z個の複素係数の優先順位とに基づいて決定されうる。
【0465】
f5(sz)がKz個の複素係数の振幅順序に関係するとき、本方法は以下をさらに含みうることを理解されたい。端末デバイスは、インジケーション情報#8を送り、このインジケーション情報#8は、各トランスポートレイヤにおける参照信号ポートのシーケンス番号szとインデックス値f5(sz)の間のマッピング関係を示す。それに対応して、ネットワークデバイスは、インジケーション情報#8を受信する。インジケーション情報#8及び第1のインジケーション情報は、同じシグナリングで搬送されてもよく、又は、異なるシグナリングで搬送されてもよい。これは、本出願において限定されない。
【0466】
第2の可能な実施態様において、1つの参照信号ポートに対応する角度-遅延対の数量が1であるときには、端末デバイスによって取得されて参照信号ポートに対応する複素係数の数量はTである。即ち、T0=T1=T2=…=TP-1=T≧2である。
【0467】
上述のように、ネットワークデバイスは、1つの角度-遅延対のT個の形を1つの参照信号ポートにロードし、Q個の角度-遅延対をP個の参照信号ポートに別々にロードしうる。この場合、1つの参照信号ポートが1つの角度-遅延対に対応すると理解されてよい。それに対応して、1つの参照信号ポートに1つの角度-遅延対のT個の形をロードすることは、ネットワークデバイスで角度-遅延対をT個の特定の遅延位置へシフトすることによって実施されうるので、1つの参照信号ポートに対して、端末デバイスは、T個の特定の遅延位置において、その参照信号ポートに対応する1つの複素係数を別々に取得しうる。
【0468】
この実施態様において、端末デバイスが、T個の特定の遅延位置について、各参照信号ポートに対応するT個の複素係数を決定するとき、T個の特定の遅延位置は、予め決定される必要がある。T個の特定の遅延位置は、プロトコルで予め定義されていてもよく、又はネットワークデバイスによって端末デバイスに示されてもよい。ネットワークデバイスがT個の特定の遅延位置を端末デバイスに示すとき、本方法はさらに以下を含みうる。ネットワークデバイスは、インジケーション情報#9(即ち、第3のインジケーション情報)を送り、このインジケーション情報#9は、T個の特定の遅延位置を示す。それに対応して、端末デバイスは、インジケーション情報#9を受信する。
【0469】
端末デバイスが、各参照信号ポートにそれぞれ対応するT個の複素係数を決定した後、1つの参照信号ポート上で、端末デバイスは、その参照信号ポートに対応するT個の複素係数から1個の複素係数を、その参照信号ポートに対応している角度-遅延対に実際に対応する複素係数として選択しうる。例えば、端末デバイスは、1つの参照信号ポートに対応するT個の複素係数の中で最大振幅を有する複素係数を、その参照信号ポートに対応する複素係数として使用しうる。本方法は、さらに以下を含みうる。端末デバイスは、インジケーション情報#10(即ち、第4のインジケーション情報)を送り、このインジケーション情報#10は、各参照信号ポートについて端末デバイスによって選択された複素係数に対応する遅延位置を示す。それに対応して、ネットワークデバイスは、インジケーション情報#10を受信する。インジケーション情報#10及び第1のインジケーション情報は、同じシグナリングで搬送されてもよく、又は、異なるシグナリングで搬送されてもよい。これは、本出願において限定されない。
【0470】
この実施態様では、複数のトランスポートレイヤがあるとき、端末デバイスは、各トランスポートレイヤで、1つの参照信号ポートに対応する1つの複素係数を決定しうることを理解されたい。従って、この実施態様では、トランスポートレイヤの数量がZであり参照信号ポートの数量がPであるときに、前述の複素係数セットは、P×Z個の複素係数を含みうる。さらに、端末デバイスは、複素係数セットに含まれるP×Z個の複素係数からK個の複素係数を決定しうる。端末デバイスがP×Z個の複素係数からK個の複素係数を決定する方式については、第1の可能な実施態様における説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明されない。
【0471】
端末デバイスがK個の複素係数を決定した後、端末デバイスによって割り当てられたアップリンクリソースがK個の複素係数を報告するのに十分であるときには、端末デバイスは、K個全ての複素係数をネットワークデバイスに報告しうる。即ち、端末デバイスは、第1のインジケーション情報を生成してもよく、この第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、B=Kである。
【0472】
端末デバイスに割り当てられたアップリンクリソースがK個の複素係数を報告するのに不十分であるときには、端末デバイスは、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数からB個の複素係数を決定し、そのB個の複素係数を端末デバイスに報告しうる。即ち、端末デバイスは、第1のインジケーション情報を生成してもよく、この第1のインジケーション情報はB個の複素係数を示す。B<Kである。
【0473】
予め設定された優先度ルールは、本出願の実施形態において限定されない。詳細については、上記の第1の可能な実施態様における、予め設定された優先度ルールについての説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明されない。
【0474】
第3の可能な実施態様において、端末デバイスは、1つの参照信号ポートに対応する複素係数の数量Tを取得する。即ち、T0=T1=T2=…=TP-1=T≧2である。
【0475】
上述のように、ネットワークデバイスは、T個の角度-遅延対を1つの参照信号ポートにロードしうる。それに対応して、1つの参照信号ポートに対して、端末デバイスは、その参照信号ポートに対応するT個の複素係数を取得しうる。P個の参照信号ポートに対応して、合計P×T個の複素係数が決定されうる。
【0476】
図7の(b)は、4つの角度-遅延対が参照信号ポートにロードされているときに、1つの参照信号ポートに対応する4つの複素係数を端末デバイスによって取得する概略図である。
図7の(b)に示されるように、1つの参照信号ポートに対応する1番目の複素係数は、
【0477】
【0478】
と表されうる。
【0479】
【0480】
は、チャネル推定値を周波数領域単位で表す。(1:4:end)は、値が1から、4を増分として最後の値が取得されるまで、取得されることを表す。従って、1番目の複素係数は、周波数領域単位グループ1に含まれる周波数領域単位での参照信号ポートに対応する、チャネル推定値の合計になると知られることが可能である。1つの参照信号ポートに対応する2番目の複素係数は、
【0481】
【0482】
と表されうる。
【0483】
【0484】
は、チャネル推定値を周波数領域単位で表す。(2:4:end)は、値が2から、4を増分として最後の値が取得されるまで、取得されることを表す。従って、2番目の複素係数は、周波数領域単位グループ2に含まれる周波数領域単位での参照信号ポートに対応する、チャネル推定値の合計になると知られることが可能である。1つの参照信号ポートに対応する3番目の複素係数は、
【0485】
【0486】
と表されうる。
【0487】
【0488】
は、チャネル推定値を周波数領域単位で表す。(3:4:end)は、値が3から、4を増分として最後の値が取得されるまで、取得されることを表す。従って、3番目の複素係数は、周波数領域単位グループ3に含まれる周波数領域単位での参照信号ポートに対応する、チャネル推定値の合計になると知られることが可能である。1つの参照信号ポートに対応する4番目の複素係数は、
【0489】
【0490】
と表されうる。
【0491】
【0492】
は、チャネル推定値を周波数領域単位で表す。(4:4:end)は、値が4から、4を増分として最後の値が取得されるまで、取得されることを表す。従って、4番目の複素係数は、周波数領域単位グループ4に含まれる周波数領域単位での参照信号ポートに対応する、チャネル推定値の合計になると知られることが可能である。
【0493】
図10の(b)は、2つの角度-遅延対が参照信号ポートにロードされているときに、1つの参照信号ポートに対応する2つの複素係数を端末デバイスによって取得する概略図である。
図10の(b)に示されるように、ポート1について、端末デバイスは、遅延位置「0」における計算によって、角度-遅延対に対応する複素係数c
1を取得してもよく、端末デバイスはさらに、遅延位置「5」における計算によって、他の角度-遅延対に対応する複素係数c
2を取得してもよい。ポート2について、端末デバイスは、遅延位置「0」における計算によって、角度-遅延対に対応する複素係数c
3を取得してもよく、端末デバイスはさらに、遅延位置「5」における計算によって、他の角度-遅延対に対応する複素係数c
4を取得してもよい。
【0494】
上述のように、ネットワークデバイスは、Q個の角度-遅延対中のM個の角度-遅延対をP個の参照信号ポートにロードしてもよく、各参照信号ポートにロードされる角度-遅延対の数量はMpである。それに対応して、1つの参照信号ポートに対して、端末デバイスは、その参照信号ポートに対応するMP個の複素係数を取得しうる。加えて、端末デバイスはさらに、特定の遅延範囲及び遅延探索粒度を使用することによって、参照信号ポートの遅延位置「0」付近の検出を実施して、追加のT-Mp個の複素係数を取得しうる。即ち、端末デバイスは、参照信号ポートに対応するT個の複素係数を取得しうる。P個の参照信号ポートに対応して、合計P×T個の複素係数が決定されうる。Tの値は、端末デバイスによって検索するための遅延範囲及び遅延探索粒度に基づいて決定される。検出を通じて端末デバイスによって追加的に取得されるT-Mp個の複素係数中の複素係数は、実際の角度-遅延対に対応することがあり、又は角度-遅延対に対応しないことがあることを理解されたい。
【0495】
図13に示されるように、ネットワークデバイスは、6つの角度-遅延対中の4つの角度-遅延対を4つの参照信号ポートに別々にロードする。それに対応して、端末デバイスは、各参照信号ポートで受信されてプリコードされた参照信号に基づいて、4つの参照信号ポートにロードされた角度-遅延対に対応する複素係数を別々に取得しうる。加えて、端末デバイスはさらに、特定の遅延範囲(例えば、
図13の破線ボックス)及び遅延探索粒度を使用することによって、各参照信号ポートの遅延位置「0」付近の検出を実施して、追加の複素係数を取得しうる。ポート1が例として使用される。ネットワークデバイスは、ポート1に角度-遅延対1をロードし、これは、角度-遅延対1が遅延位置「0」に並進移動され、角度-遅延対2もまた遅延位置「2」に並進移動されることと等価である。言い換えると、角度-遅延対1と角度-遅延対2は、依然として同じ遅延間隔を維持している。端末デバイスによって有効にされる遅延探索範囲が
図13の破線ボックスであり(遅延位置「0」、「1」、「2」、及び「3」を含む)、遅延探索粒度が、アップリンク推定によって取得される遅延間隔と一致すると仮定すると、端末デバイスは、ポート1についての計算によって4つの複素係数を取得しうる。時間遅延位置「0」及び時間遅延位置「2」において取得された複素係数だけがそれぞれ、角度-遅延対1及び角度-遅延対2に対応し、他の2つの複素係数はどの角度-遅延対にも対応せず、振幅が0に近い。同様に、端末デバイスは、ポート2からポート4の各ポートについての計算によって、4つの複素係数を取得しうる。
【0496】
図13は、端末デバイスの探索遅延粒度がアップリンク遅延推定粒度と一致している例を使用することのみによって説明されていることを理解されたい。代替として、端末デバイスの探索遅延粒度は、アップリンク遅延推定粒度と不一致でもよい。
【0497】
各参照信号ポートに対応するT個の複素係数を決定するとき、端末デバイスは、遅延探索範囲及び遅延探索粒度を予め決定する必要がある。遅延探索範囲及び遅延探索粒度は、プロトコルで予め定義されていてもよく、又はネットワークデバイスによって端末デバイスに示されてもよい。代替として、遅延探索範囲及び遅延探索粒度の一方がプロトコルで予め定義されていてもよく、他方はネットワークデバイスによって端末デバイスに示される。ネットワークデバイスが遅延探索範囲及び/又は遅延探索粒度を端末デバイスに示すとき、本方法はさらに以下を含みうる。ネットワークデバイスは、インジケーション情報#11(即ち、第6のインジケーション情報)を送り、このインジケーション情報#11は、遅延探索範囲及び/又は遅延探索粒度を示す。それに対応して、端末デバイスは、インジケーション情報#11を受信する。
【0498】
端末デバイスが、追加の複素係数を取得するために検出を実施するとき、端末デバイスが複素係数をネットワークデバイスへ送る処理において、本方法はさらに以下を含みうることを理解されたい。端末デバイスは、インジケーション情報#12(即ち、第7のインジケーション情報)を送り、このインジケーション情報#12は、端末デバイスによって報告された複素係数にそれぞれ対応する遅延位置を示す。それに対応して、ネットワークデバイスは、インジケーション情報#12を受信する。インジケーション情報#12及び第1のインジケーション情報は、同じシグナリングで搬送されてもよく、又は、異なるシグナリングで搬送されてもよい。これは、本出願において限定されない。
【0499】
この実装では、複数のトランスポートレイヤがあるとき、端末デバイスは、各トランスポートレイヤでP×T個の複素係数を決定しうることを理解されたい。従って、この実装では、トランスポートレイヤの数量がZであるときに、上述の複素係数セットは、P×T×Z個の複素係数を含みうる。さらに、端末デバイスは、複素係数セットに含まれるP×T×Z個の複素係数からK個の複素係数を決定しうる。端末デバイスがP×T×Z個の複素係数からK個の複素係数をどのように決定するかは、本出願の実施形態において限定されない。
【0500】
例では、端末デバイスは、P×T×Z個の複素係数からK個の複素係数を決定しうる。この場合、K≦P×T×Zである。Kの値は、プロトコルで予め定義されていてもよく、又はネットワークデバイスによって端末デバイスに示されてもよい。ネットワークデバイスがKの値を端末デバイスに示すとき、本方法はさらに以下を含みうる。ネットワークデバイスは、インジケーション情報#3を送り、このインジケーション情報#3はKの値を示す。それに対応して、端末デバイスは、インジケーション情報#3を受信する。
【0501】
この例では、端末デバイスによって決定されるK個の複素係数は、P個の参照信号ポート中のS個の参照信号ポートに対応する複素係数であってよく、即ち、KはS×T×Zに等しくなりうると理解されてよい。端末デバイスによって決定されるK個の複素係数は、P個の参照信号ポートに対応する複素係数中のいくつかの複素係数であってもよい。言い換えると、KはP×U×Zに等しくてもよく、Uは正の整数であり、U<Tである。代替として、端末デバイスによって決定されるK個の複素係数は、S個の参照信号ポートに対応する複素係数中のいくつかの複素係数であってもよく、即ち、KはS×U×Zに等しくてもよい。
【0502】
別の例では、端末デバイスは、S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数からK個の複素係数を決定してもよく、即ち、端末デバイスは、S×U×Z個の複素係数からK個の複素係数を決定してもよい。この場合、K≦S×U×Zである。この例では、K個の複素係数を決定するとき、端末デバイスは、S、U及びKの値を予め決定するか、S及びUの値を予め決定するか、Uの値を予め決定するか、又はSの値を予め決定する必要がある。S、U、又はKの値は、プロトコルで予め定義されていてもよく、又はネットワークデバイスによって端末デバイスに示されてもよい。ネットワークデバイスがS、U、又はKの値を端末デバイスに示すとき、本方法はさらに以下を含みうる。ネットワークデバイスは、インジケーション情報#13を送り、このインジケーション情報#13はS、U及びKの値を示し、又はインジケーション情報#13はS及びUの値を示し、又はインジケーション情報#13はUの値を示し、又はインジケーション情報#13はSの値を示す。それに対応して、端末デバイスは、インジケーション情報#13を受信する。
【0503】
任意選択で、上述のように、ネットワークデバイスが周波数領域単位グループ及び複数の遅延位置を使用してT個の角度-遅延対を1つの参照信号ポートにロードするとき、Uの値は、選択された周波数領域単位グループの数量E’、及び/又は選択された遅延位置の数量F’を使用することによって決定されうる。E’<E、F’<Fである。Eは、1つの参照信号ポートの周波数領域単位グループの総量である。Fは、異なる角度-遅延対が1つの参照信号ポートにロードされている遅延位置の総量である。例えば、UはE’×Fに等しいことがあり、又は、UはE×F’に等しいことがあり、又は、U=E’×F’であることがある。E’及び/又はF’の値は、プロトコルで予め定義されていてもよく、又はネットワークデバイスによって端末デバイスに示されてもよい。
【0504】
端末デバイスが、S及びUの値を予め決定するが、Kの値は予め決定しないとき、端末デバイスは、S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数をK個の複素係数として使用しうると理解されてよい。即ち、K=S×U×Zである。
【0505】
端末デバイスが、Uの値を予め決定するが、S及びKの値は予め決定しないとき、端末デバイスは、P個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数をK個の複素係数として使用しうるとさらに理解されてよい。即ち、K=P×U×Zである。S=Pと理解されてもよい。
【0506】
端末デバイスが、Sの値を予め決定するが、U及びKの値は予め決定しないとき、端末デバイスは、S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するT個の複素係数をK個の複素係数として使用しうるとさらに理解されてよい。即ち、K=S×T×Zである。U=Tと理解されてもよい。
【0507】
端末デバイスがK個の複素係数を決定した後、端末デバイスによって割り当てられたアップリンクリソースがK個の複素係数を報告するのに十分であるときには、端末デバイスは、K個全ての複素係数をネットワークデバイスに報告しうる。即ち、端末デバイスは、第1のインジケーション情報を生成してもよく、この第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、B=Kである。
【0508】
端末デバイスに割り当てられたアップリンクリソースがK個の複素係数を報告するのに不十分であるときには、端末デバイスは、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数からB個の複素係数を決定し、そのB個の複素係数を端末デバイスに報告しうる。即ち、端末デバイスは、第1のインジケーション情報を生成してもよく、この第1のインジケーション情報はB個の複素係数を示す。B<Kである。
【0509】
予め設定された優先度ルールは、本出願の実施形態において限定されない。
【0510】
例1:予め設定された優先度ルールは、K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値に関連しうる。
【0511】
具体的には、この例の予め設定された優先度ルールについて、第1の可能な実装における説明を参照する。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明されない。
【0512】
例2:予め設定された優先度ルールは、K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値に関係しうる。
【0513】
上述のように、K個の複素係数は、S個の参照信号ポートに対応する複素係数であってよい。この場合、予め設定された優先度ルールは、S個の参照信号ポートにおける、K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値に関係しうる。
【0514】
予め設定された優先度ルールは、pri(s)=f2(s)と表されることがあり、s=0,1,…,S-1である。pri(s)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表す。より小さいpri(s)の値が、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されるs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}である。
【0515】
この場合、K個の複素係数中の各複素係数は(s)によって識別されてよく、同じ(s)によって識別される複素係数は同じ優先度を有し、異なる(s)によって識別される複素係数は異なる優先度を有すると理解されてよい。上述のように、端末デバイスは、S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数からK個の複素係数を決定しうる。従って、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数がありうると理解されてよい。K個の複素係数中の複数の複素係数がs番目の参照信号ポートに対応する場合、複数の複素係数は同じ識別子(s)を有し、同じ優先度を有する。
【0516】
本出願の実施形態において、f2(s)の具体的な形は限定されない。
【0517】
例えば、f2(s)は、sに関係する単調増加関数であってもよい。例えば、f2(s)=sである。この場合、より小さいsが、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0518】
別の例では、f2(s)は、sに関係する単調減少関数であってもよい。例えば、f2(s)=S-sである。この場合は、より大きいsが、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。
【0519】
さらに別の例では、f2(s)は、K個の複素係数の振幅の降順で決定されてもよい。この場合は、より小さいf2(s)が、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。具体的には、f2(s)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の合計であってもよい。例えば、K個の複素係数中にあり0番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されて1番目の複素係数が取得され、K個の複素係数中にあり1番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されて2番目の複素係数が取得され、…、K個の複素係数中にあり(S-1)番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されてS番目の複素係数が取得される。次に、S個の複素係数が振幅の降順でソートされて、各参照信号ポートのインデックス値が取得される。同様に、f2(s)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、代替として、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の平均値であってもよい。即ち、S個の複素係数が、S個の参照信号ポートにそれぞれ対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の平均値を計算することによって取得された後、そのS個の複素係数が振幅の降順でソートされて、各参照信号ポートのインデックス値が取得される。f2(s)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、代替として、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の最大値であってもよい。即ち、S個の参照信号ポートにそれぞれ対応する1つ又は複数の複素係数中で最大振幅を有する複素係数が選択された後、S個の複素係数が振幅の降順でソートされて、各参照信号ポートのインデックス値が取得される。
【0520】
さらに別の例では、f2(s)は、K個の複素係数の振幅の昇順で決定されてもよい。この場合は、より大きいf2(s)が、s番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。具体的には、f2(s)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の合計であってもよい。例えば、K個の複素係数中にあり0番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されて1番目の複素係数が取得され、K個の複素係数中にあり1番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されて2番目の複素係数が取得され、…、K個の複素係数中にあり(S-1)番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されてS番目の複素係数が取得される。次に、S個の複素係数が振幅の昇順でソートされて、各参照信号ポートのインデックス値が取得される。同様に、f2(s)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、代替として、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の平均値であってもよい。即ち、S個の複素係数が、S個の参照信号ポートにそれぞれ対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の平均値を計算することによって取得された後、そのS個の複素係数が振幅の昇順でソートされて、各参照信号ポートのインデックス値が取得される。f2(s)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、代替として、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の最大値であってもよい。即ち、S個の参照信号ポートにそれぞれ対応する1つ又は複数の複素係数中で最大振幅を有する複素係数が選択された後、S個の複素係数が振幅の昇順でソートされて、各参照信号ポートのインデックス値が取得される。
【0521】
f2(s)がK個の複素係数の振幅順序に関係するとき、本方法は以下をさらに含みうることを理解されたい。端末デバイスは、インジケーション情報#6を送り、このインジケーション情報#6は、S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートのシーケンス番号sとインデックス値f2(s)の間のマッピング関係を示す。それに対応して、ネットワークデバイスは、インジケーション情報#6を受信する。インジケーション情報#6及び第1のインジケーション情報は、同じシグナリングで搬送されてもよく、又は、異なるシグナリングで搬送されてもよい。これは、本出願において限定されない。
【0522】
例3:予め設定された優先度ルールは、以下の2つの項目、即ち、トランスポートレイヤの数量Zと、K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値とに関係しうる。
【0523】
具体的には、この例の予め設定された優先度ルールについて、第1の可能な実装における説明を参照する。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明されない。
【0524】
例4:予め設定された優先度ルールは、以下の2つの項目、即ち、トランスポートレイヤの数量Zと、K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値とに関係しうる。
【0525】
上述のように、K個の複素係数は、S個の参照信号ポートに対応する複素係数であってよい。この場合、予め設定された優先度ルールは、以下の2つの項目、即ち、トランスポートレイヤの数量Zと、S個の参照信号ポートにおける、K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値とに関係しうる。
【0526】
予め設定された優先度ルールは、pri(z,sz)=Z・f5(sz)+z、sz=0,1,…,S-1、及びz=1,2,…,Zと表されうる。pri(z,sz)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポート中のsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表す。より小さいpri(z,sz)の値が、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。f5(sz)は、z番目のトランスポートレイヤにありKz個の複素係数に基づいて決定されるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}である。Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0527】
【0528】
である。
【0529】
この場合、K個の複素係数中の各複素係数は(z,sz)によって識別されてよく、同じ(z,sz)によって識別される複素係数は同じ優先度を有し、異なる(z,sz)によって識別される複素係数は異なる優先度を有すると理解されてよい。上述のように、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の数量はUである。従って、K個の複素係数中のz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数がありうると理解されてよい。K個の複素係数中の複数の複素係数が、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する場合、その複数の複素係数は同じ識別子(z,sz)を有し、同じ優先度を有する。
【0530】
本出願の実施形態において、f5(sz)の具体的な形は限定されない。
【0531】
例えば、f5(sz)は、szに関係する単調増加関数であってもよい。例えば、f5(sz)=szである。この場合、z番目のトランスポートレイヤにおいて、より小さいszが、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。f5(sz)が、szに関係する単調増加関数であるとき、予め設定された優先度ルールの意味は、Z個のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートのS×Z×U個の複素係数の優先度が、以下の順序で下がるということである。1番目のトランスポートレイヤにおける0番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数、2番目のトランスポートレイヤにおける0番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける0番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数、1番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数、…、1番目のトランスポートレイヤにおける(S-1)番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける(S-1)番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数。K個の複素係数がS×Z×U個の複素係数から決定されるとき、K個の複素係数の優先順位が、各複素係数の識別子(z,sz)とS×Z×U個の複素係数の優先順位とに基づいて決定されうる。
【0532】
別の例では、f5(sz)は、szに関係する単調減少関数であってもよい。例えば、f5(sz)=S-szである。この場合、z番目のトランスポートレイヤにおいて、より大きいszが、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。f5(sz)が、szに関係する単調減少関数であるとき、予め設定された優先度ルールの意味は、Z個のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートのS×Z×U個の複素係数の優先度が、以下の順序で下がるということである。1番目のトランスポートレイヤにおける(S-1)番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数、2番目のトランスポートレイヤにおける(S-1)番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける(S-1)番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数、1番目のトランスポートレイヤにおける(S-2)番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける(S-2)番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数、…、1番目のトランスポートレイヤにおける0番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける0番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数。K個の複素係数がS×Z×U個の複素係数から決定されるとき、K個の複素係数の優先順位が、各複素係数の識別子(z,sz)とS×Z×U個の複素係数の優先順位とに基づいて決定されうる。
【0533】
さらに別の例では、f5(sz)は、Kz個の複素係数の振幅の降順で決定されてもよい。この場合は、z番目のトランスポートレイヤにおいて、より小さいf5(sz)が、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。具体的には、f5(sz)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、K個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の合計であってもよい。例えば、K個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおける0番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されて1番目の複素係数が取得され、K個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されて2番目の複素係数が取得され、…、K個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおける(S-1)番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されてS番目の複素係数が取得される。次に、S個の複素係数が振幅の降順でソートされて、z番目のトランスポートレイヤにおける各参照信号ポートのインデックス値が取得される。f5(sz)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、代替として、K個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の平均値であってもよい。即ち、S個の複素係数が、z番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートにそれぞれ対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の平均値を計算することによって取得された後、そのS個の複素係数が振幅の降順でソートされて、z番目のトランスポートレイヤにおける各参照信号ポートのインデックス値が取得される。f5(sz)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、K個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の最大値であってもよい。即ち、z番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートにそれぞれ対応する1つ又は複数の複素係数中で最大振幅を有する複素係数が選択された後、S個の複素係数が振幅の降順でソートされて、z番目のトランスポートレイヤにおける各参照信号ポートのインデックス値が取得される。
【0534】
さらに別の例では、f5(sz)は、Kz個の複素係数の振幅の昇順で決定されてもよい。この場合は、z番目のトランスポートレイヤにおいて、より大きいf5(sz)が、sz番目の参照信号ポートに対応する複素係数のより高い優先度を示す。具体的には、f5(sz)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、K個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の合計であってもよい。例えば、K個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおける0番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されて1番目の複素係数が取得され、K個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されて2番目の複素係数が取得され、…、K個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおける(S-1)番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数に対して加算が実施されてS番目の複素係数が取得される。次に、S個の複素係数が振幅の昇順でソートされて、z番目のトランスポートレイヤにおける各参照信号ポートのインデックス値が取得される。f5(sz)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、代替として、K個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の平均値であってもよい。即ち、S個の複素係数が、z番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートにそれぞれ対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の平均値を計算することによって取得された後、そのS個の複素係数が振幅の昇順でソートされて、z番目のトランスポートレイヤにおける各参照信号ポートのインデックス値が取得される。f5(sz)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、K個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数の振幅の最大値であってもよい。即ち、z番目のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートにそれぞれ対応する1つ又は複数の複素係数中で最大振幅を有する複素係数が選択された後、S個の複素係数が振幅の昇順でソートされて、z番目のトランスポートレイヤにおける各参照信号ポートのインデックス値が取得される。
【0535】
f5(sz)がKz個の複素係数の振幅順序に関係するとき、予め設定された優先度ルールの意味は、Z個のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートのS×Z×U個の複素係数の優先度が以下の順序で下がるということである。1番目のトランスポートレイヤにおける最大振幅を有する複素係数に対応している参照信号ポートに対応するU個の複素係数、2番目のトランスポートレイヤにおける最大振幅を有する複素係数に対応している参照信号ポートに対応するU個の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける最大振幅を有する複素係数に対応している参照信号ポートに対応するU個の複素係数、1番目のトランスポートレイヤにおける第2の最大振幅を有する複素係数に対応している参照信号ポートに対応するU個の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける第2の最大振幅を有する複素係数に対応している参照信号ポートに対応するU個の複素係数、…、1番目のトランスポートレイヤにおける最小振幅を有する複素係数に対応している参照信号ポートに対応するU個の複素係数、…、Z番目のトランスポートレイヤにおける最小振幅を有する複素係数に対応している参照信号ポートに対応するU個の複素係数。各トランスポートレイヤにおける振幅ソーティングに使用される複素係数は、各参照信号ポートに対応するU個の複素係数中の最大振幅を有する複素係数であってよく、又は、各参照信号ポートに対応するU個の複素係数の和であってよく、又は、各参照信号ポートに対応するU個の複素係数の平均値であってよいと理解されてよい。
【0536】
f5(sz)がKz個の複素係数の振幅の降順で決定されるとき、z番目のトランスポートレイヤにおいて、最大振幅を有する複素係数に対応する参照信号ポートは、f5(sz)が0であるときのsz番目の参照信号ポートであり、第2の最大振幅を有する複素係数に対応する参照信号ポートは、f5(sz)が1であるときのsz番目の参照信号ポートであり、…、最小振幅を有する複素係数に対応する参照信号ポートは、f5(sz)がS-1であるときのsz番目の参照信号ポートである。f5(sz)がKz個の複素係数の振幅の昇順で決定されるときには、z番目のトランスポートレイヤにおいて、最大振幅を有する複素係数に対応する参照信号ポートは、f5(sz)がS-1であるときのsz番目の参照信号ポートであり、第2の最大振幅を有する複素係数に対応する参照信号ポートは、f5(sz)がS-2であるときのsz番目の参照信号ポートであり、…、最小振幅を有する複素係数に対応する参照信号ポートは、f5(sz)が0であるときのsz番目の参照信号ポートである。
【0537】
K個の複素係数がS×Z×U個の複素係数から決定されるとき、K個の複素係数の優先順位が、各複素係数の識別子(z,sz)に対応する(z,f5(sz))と、S×Z×U個の複素係数の優先順位とに基づいて決定されうる。
【0538】
f5(sz)がK個の複素係数の振幅順序に関係するとき、本方法は以下をさらに含みうることを理解されたい。端末デバイスは、インジケーション情報#7を送り、このインジケーション情報#7は、各トランスポートレイヤにおける複素係数の振幅順序を示す。それに対応して、ネットワークデバイスは、インジケーション情報#7を受信する。インジケーション情報#7及び第1のインジケーション情報は、同じシグナリングで搬送されてもよく、又は、異なるシグナリングで搬送されてもよい。これは、本出願において限定されない。
【0539】
例5:予め設定された優先度ルールは、以下の2つの項目、即ち、K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値と、対応する参照信号ポートに対するK個の複素係数中の各複素係数のインデックス値とに関係しうる。
【0540】
上述のように、K個の複素係数は、S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数から決定されうる。この場合、予め設定された優先度ルールは、以下の2つの項目、即ち、S個の参照信号ポート中のK個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値と、対応している参照信号ポートに対応するU個の複素係数中のK個の複素係数中の各複素係数のインデックス値とに関係しうる。
【0541】
予め設定された優先度ルールは、pri(s,us)=U・f2(s)+f3(us)、s=0,1,…,S-1、及びus=0,1,…,U-1と表されうる。pri(s,us)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応してs番目の参照信号ポート上にあるus番目の複素係数の優先度を表す。より小さいpri(s,us)の値が、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応してs番目の参照信号ポート上にあるus番目の複素係数のより高い優先度を示す。f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されたs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}である。f3(us)は、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されたus番目の複素係数のインデックス値を表し、f3(us)∈{0,1,…,U-1}である。
【0542】
この場合、K個の複素係数中の各複素係数は(s,us)によって識別されてよく、同じ(s,us)によって識別される複素係数は同じ優先度を有し、異なる(s,us)によって識別される複素係数は異なる優先度を有すると理解されてよい。上述のように、端末デバイスは、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおいて、s番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数を取得しうる。従って、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応するus番目の複素係数は、1つのトランスポートレイヤにおけるus番目の複素係数でありうる、又は、複数のトランスポートレイヤにおけるus番目の複素係数でありうると理解されてよい。K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応するus番目の複素係数が、複数のトランスポートレイヤにおけるus番目の複素係数である場合、その複数のトランスポートレイヤにおけるus番目の複素係数は、同じ識別子(s,us)を有し、同じ優先度を有する。
【0543】
本出願の実施形態において、f2(s)の具体的な形は限定されない。詳細については、上記の例2のf2(s)についての説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明されない。
【0544】
本出願の実施形態において、f3(us)の具体的な形は限定されない。
【0545】
例えば、f3(us)は、usに関係する単調増加関数であってもよい。例えば、f3(us)=usである。この場合、s番目の参照信号ポート上で、より小さいusが、対応するus番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0546】
別の例では、f3(us)は、usに関係する単調減少関数であってもよい。例えば、f3(us)=U-usである。この場合、s番目の参照信号ポート上で、より大きいusが、対応するus番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0547】
さらに別の例では、f3(us)は、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の振幅の降順で決定されうる。この場合、s番目の参照信号ポート上で、より小さいf3(us)が、対応するus番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0548】
K=S×Z×Uが、f3(us)を、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の振幅の降順で決定する方法を説明するために使用される例。K=S×Z×Uのとき、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の数量は、Z×Uであると理解されてよい。f3(us)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、各トランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートにそれぞれ対応するus番目の複素係数の振幅の合計であってもよい。例えば、Z個のトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートに対応する0番目の複素係数に対して加算が実施されて1番目の複素係数が取得され、Z個のトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数に対して加算が実施されて2番目の複素係数が取得され、…、Z個のトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートに対応する(U-1)番目の複素係数に対して加算が実施されてU番目の複素係数が取得される。次に、U個の複素係数が振幅の降順でソートされて、s番目の参照信号ポートに対応するus番目の複素係数のインデックス値が取得される。同様に、f3(us)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、代替として、各トランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートにそれぞれ対応するus番目の複素係数の振幅の平均値であってもよい。f3(us)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、各トランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートにそれぞれ対応するus番目の複素係数の振幅の最大値であってもよい。
【0549】
別の例では、f3(us)は、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の振幅の昇順で決定されうる。この場合、s番目の参照信号ポート上で、より大きいf3(us)が、対応するus番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0550】
K=S×Z×Uが、f3(us)を、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の振幅の昇順で決定する方法を説明するために使用される例。K=S×Z×Uのとき、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の数量は、Z×Uであると理解されてよい。f3(us)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、各トランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートにそれぞれ対応するus番目の複素係数の振幅の合計であってもよい。例えば、Z個のトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートに対応する0番目の複素係数に対して加算が実施されて1番目の複素係数が取得され、Z個のトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数に対して加算が実施されて2番目の複素係数が取得され、…、Z個のトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートに対応する(U-1)番目の複素係数に対して加算が実施されてU番目の複素係数が取得される。次に、U個の複素係数が振幅の昇順でソートされて、s番目の参照信号ポートに対応するus番目の複素係数のインデックス値が取得される。同様に、f3(us)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、代替として、各トランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートにそれぞれ対応するus番目の複素係数の振幅の平均値であってもよい。f3(us)を決定する処理において、振幅ソーティングに使用される複素係数は、各トランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートにそれぞれ対応するus番目の複素係数の振幅の最大値であってもよい。
【0551】
K<S×Z×Uのとき、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の数量は、Z×U未満であると理解されてよい。例えば、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応するus番目の複素係数は、Z’トランスポートレイヤにおけるus番目の複素係数であり、Z’<Zである。別の例では、K個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおけるs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の数量はU’であってもよく、U’<Uである。
【0552】
f3(us)がs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の振幅順序に関係するとき、本方法は以下をさらに含みうることを理解されたい。端末デバイスは、インジケーション情報#14を送り、このインジケーション情報#14は、各参照信号ポートの上の複素係数のシーケンス番号usとインデックス値f3(us)との間のマッピング関係を示す。それに対応して、ネットワークデバイスは、インジケーション情報#14を受信する。インジケーション情報#14及び第1のインジケーション情報は、同じシグナリングで搬送されてもよく、又は、異なるシグナリングで搬送されてもよい。これは、本出願において限定されない。
【0553】
前述の優先度ルールの意味は、Z個のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートのS×Z×U個の複素係数の優先度が、以下の順序で下がるということである。各トランスポートレイヤにおける第1の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数、各トランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応する2番目の複素係数、…、各トランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数、各トランスポートレイヤにおける2番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数、…、各トランスポートレイヤにおける2番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数、…、各トランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数、…、各トランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数。
【0554】
1番目の参照信号ポートは、f2(s)が0であるときの対応するs番目の参照信号ポートであり、2番目の参照信号ポートは、f2(s)が1であるときの対応するs番目の参照信号ポートであり、…、S番目の参照信号ポートは、f2(s)がS-1であるときの対応するs番目の参照信号ポートである。f2(s)がK個の複素係数の振幅の昇順に決定されるとき、1番目の参照信号ポートは、f2(s)がS-1であるときの対応するs番目の参照信号ポートであり、2番目の参照信号ポートは、f2(s)がS-2であるときの対応するs番目の参照信号ポートであり、…、S番目の参照信号ポートは、f2(s)が0であるときの対応するs番目の参照信号ポートである。
【0555】
1番目の複素係数は、f3(us)が0であるときの対応するus番目の複素係数であり、2番目の複素係数は、f3(us)が1であるときの対応するus番目の複素係数であり、…、U番目の複素係数は、f3(us)がU-1であるときの対応するus番目の複素係数である。f3(us)が、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の振幅の昇順に決定されるとき、1番目の複素係数は、f3(us)がU-1であるときの対応するus番目の複素係数であり、2番目の複素係数は、f3(us)がU-2であるときの対応するus番目の複素係数であり、…、U番目の複素係数は、f3(us)が0であるときの対応するus番目の複素係数である。
【0556】
K個の複素係数がS×Z×U個の複素係数から決定されるとき、K個の複素係数の優先順位が、各複素係数の識別子(s,us)に対応する(f2(s),f3(us))とS×Z×U個の複素係数の優先順位とに基づいて決定されうる。
【0557】
予め設定された優先度ルールは、pri(s,us)=S・f3(us)+f2(s)、s=0,1,…,S-1、及びus=0,1,…,U-1と表されうる。pri(s,us)は、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応してs番目の参照信号ポート上にあるus番目の複素係数の優先度を表す。より小さいpri(s,us)の値が、S個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートに対応してs番目の参照信号ポート上にあるus番目の複素係数のより高い優先度を示す。f2(s)は、K個の複素係数に基づいて決定されたs番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f2(s)∈{0,1,…,S-1}である。f3(us)は、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定されたus番目の複素係数のインデックス値を表し、f3(us)∈{0,1,…,U-1}である。
【0558】
この場合、K個の複素係数中の各複素係数は(s,us)によって識別されてよく、同じ(s,us)によって識別される複素係数は同じ優先度を有し、異なる(s,us)によって識別される複素係数は異なる優先度を有すると理解されてよい。上述のように、端末デバイスは、Z個のトランスポートレイヤ中の各トランスポートレイヤにおいて、s番目の参照信号ポートに対応するU個の複素係数を取得しうる。従って、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応するus番目の複素係数は、1つのトランスポートレイヤにおけるus番目の複素係数でありうる、又は、複数のトランスポートレイヤにおけるus番目の複素係数でありうると理解されてよい。K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応するus番目の複素係数が、複数のトランスポートレイヤにおけるus番目の複素係数である場合、その複数のトランスポートレイヤにおけるus番目の複素係数は、同じ識別子(s,us)を有し、同じ優先度を有する。
【0559】
本出願の実施形態において、f2(s)の具体的な形は限定されない。詳細については、上記の例2のf2(s)についての説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明されない。
【0560】
しかし、この実装において、f2(s)がsに関係する単調増加関数であるとき、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高いことを理解されたい。f2(s)がsに関係する単調減少関数であるとき、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い。s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、s番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、(s+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1…,U-1である。
【0561】
f2(s)がK個の複素係数の振幅の降順に決定されるとき、s’番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s’+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高い。f2(s)がK個の複素係数の振幅の昇順に決定されるとき、s’番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s’+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い。s’番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、s’番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、s’番目の参照信号ポートはインデックス値がs’である参照信号ポートであり、(s’+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、(s’+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、(s’+1)番目の参照信号ポートは、インデックス値がs+1である参照信号ポートであり、s’=0,1,…,S-1である。
【0562】
本出願の実施形態において、f3(us)の具体的な形は限定されない。詳細については、上記のf3(us)についての説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明されない。
【0563】
前述の優先度ルールの意味は、Z個のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートのS×Z×U個の複素係数の優先度が、以下の順序で下がるということである。各トランスポートレイヤにおける第1の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数、各トランスポートレイヤにおける2番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数、…、各トランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数、各トランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応する2番目の複素係数、…、各トランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートに対応する2番目の複素係数、…、各トランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数、…、各トランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数。
【0564】
1番目の参照信号ポートは、f2(s)が0であるときの対応するs番目の参照信号ポートであり、2番目の参照信号ポートは、f2(s)が1であるときの対応するs番目の参照信号ポートであり、…、S番目の参照信号ポートは、f2(s)がS-1であるときの対応するs番目の参照信号ポートである。f2(s)がK個の複素係数の振幅の昇順に決定されるとき、1番目の参照信号ポートは、f2(s)がS-1であるときの対応するs番目の参照信号ポートであり、2番目の参照信号ポートは、f2(s)がS-2であるときの対応するs番目の参照信号ポートであり、…、S番目の参照信号ポートは、f2(s)が0であるときの対応するs番目の参照信号ポートである。
【0565】
1番目の複素係数は、f3(us)が0であるときの対応するus番目の複素係数であり、2番目の複素係数は、f3(us)が1であるときの対応するus番目の複素係数であり、…、U番目の複素係数は、f3(us)がU-1であるときの対応するus番目の複素係数である。f3(us)が、K個の複素係数中にありs番目の参照信号ポートに対応する複素係数の振幅の昇順に決定されるとき、1番目の複素係数は、f3(us)がU-1であるときの対応するus番目の複素係数であり、2番目の複素係数は、f3(us)がU-2であるときの対応するus番目の複素係数であり、…、U番目の複素係数は、f3(us)が0であるときの対応するus番目の複素係数である。
【0566】
K個の複素係数がS×Z×U個の複素係数から決定されるとき、K個の複素係数の優先順位が、各複素係数の識別子(s,us)に対応する(f2(s),f3(us))とS×Z×U個の複素係数の優先順位とに基づいて決定されうる。
【0567】
例6:予め設定された優先度ルールは、以下の3つの項目、即ち、トランスポートレイヤの数量Zと、K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値と、対応する参照信号ポートに対するK個の複素係数中の各複素係数のインデックス値とに関係しうる。
【0568】
上述のように、K個の複素係数は、S個の参照信号ポート中の各参照信号ポートに対応するU個の複素係数から決定されうる。この場合、予め設定された優先度ルールは、以下の3つの項目、即ち、トランスポートレイヤの数量Zと、S個の参照信号ポート中のK個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値と、対応している参照信号ポートに対応するU個の複素係数中のK個の複素係数中の各複素係数のインデックス値とに関係しうる。
【0569】
予め設定された優先度ルールは、pri(z,sz,us,z)=Z・U・f5(sz)+Z・f6(us、z)+z、sz=0,1,…,S-1、us,z=0,1,…,U-1、及びz=1,2,…,Zと表されうる。pri(z,sz,us,z)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応するus,z番目の複素係数の優先度を表す。より小さいpri(z,sz,us,z)の値が、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応するus,z番目の複素係数のより高い優先度を示す。f5(sz)は、Kz個の複素係数に基づいて決定されるz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0570】
【0571】
である。f6(us,z)は、Kz個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される、us,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f6(us,z)∈{0,1,…,U-1}である。この場合、K個の複素係数中の各複素係数は(z,sz,us,z)によって識別されてよく、同じ(z,sz,us,z)によって識別される複素係数は同じ優先度を有し、異なる(z,sz,us,z)によって識別される複素係数は異なる優先度を有すると理解されてよい。
【0572】
本出願の実施形態において、f5(sz)の具体的な形は限定されない。詳細については、上記の例4のf5(sz)についての説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明されない。
【0573】
本出願の実施形態において、f6(us,z)の具体的な形は限定されない。
【0574】
例えば、f6(us,z)は、us、zに関係する単調増加関数であってもよい。例えば、f6(us,z)=us,zである。この場合、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポート上で、より小さいus,zが、対応するus,z番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0575】
別の例では、f6(us,z)は、us、zに関係する単調減少関数であってもよい。例えば、f6(us,z)=U-us,zである。この場合、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポート上で、より大きいus,zが、対応するus,z番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0576】
さらに別の例では、f6(us,z)は、Kz個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の振幅の降順で決定されうる。この場合、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポート上で、より小さいf6(us,z)が、対応するus、z番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0577】
さらに別の例では、f6(us,z)は、Kz個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の振幅の昇順で決定されうる。この場合、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポート上で、より大きいf6(us,z)が、対応するus、z番目の複素係数のより高い優先度を示す。
【0578】
f6(us,z)が、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の振幅順序に関係するとき、本方法は以下をさらに含みうることを理解されたい。端末デバイスは、インジケーション情報#15を送り、このインジケーション情報#15は、各トランスポートレイヤにおける各参照信号ポートの上の複素係数のシーケンス番号us,zとインデックス値f6(us,z)との間のマッピング関係を示す。それに対応して、ネットワークデバイスは、インジケーション情報#15を受信する。インジケーション情報#15及び第1のインジケーション情報は、同じシグナリングで搬送されてもよく、又は、異なるシグナリングで搬送されてもよい。これは、本出願において限定されない。
【0579】
前述の優先度ルールの意味は、Z個のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートのS×Z×U個の複素係数の優先度が、以下の順序で下がるということである。1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数が順に配置され、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応する2番目の複素係数が順に配置され、…、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数が順に配置され、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおける2番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数が順に配置され、…、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおける2番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数が順に配置され、…、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数が順に配置され、…、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数が順に配置される。
【0580】
z番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートは、f5(sz)が0であるときの対応するsz番目の参照信号ポートであり、z番目のトランスポートレイヤにおける2番目の参照信号ポートは、f5(sz)が1であるときの対応するsz番目の参照信号ポートであり、…、z番目のトランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートは、f5(sz)がS-1であるときの対応するsz番目の参照信号ポートである。f5(sz)がKz個の複素係数の振幅の昇順で決定されるとき、z番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートは、f5(sz)がS-1であるときの対応するsz番目の参照信号ポートであり、z番目のトランスポートレイヤにおける2番目の参照信号ポートは、f5(sz)がS-2であるときの対応するsz番目の参照信号ポートであり、…、z番目のトランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートは、f5(sz)が0であるときの対応するsz番目の参照信号ポートである。
【0581】
z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数は、f6(us,z)が0であるときの対応するus,z番目の複素係数であり、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する2番目の複素係数は、f6(us,z)が1であるときの対応するus,z番目の複素係数であり、…、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数は、f6(us,z)がU-1であるときの対応するus,z番目の複素係数である。f6(us,z)が、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の振幅の昇順に決定されるとき、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数は、f6(us,z)がU-1であるときの対応するus,z番目の複素係数であり、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する2番目の複素係数は、f6(us,z)がU-2であるときの対応するus,z番目の複素係数であり、…、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数は、f6(us,z)が0であるときの対応するus,z番目の複素係数である。
【0582】
K個の複素係数がS×Z×U個の複素係数から決定されるとき、K個の複素係数の優先順位が、各複素係数の識別子(z,f5(sz),f6(us,z))に対応する(z、sz、us,z)とS×Z×U個の複素係数の優先順位とに基づいて決定されうる。
【0583】
予め設定された優先度ルールは、pri(z,sz,us,z)=Z・S・f6(us,z)+Z・f5(sz)+z、sz=0,1,…,S-1、us,z=0,1,…,U-1、及びz=1,2,…,Zと表されうる。pri(z,sz,us,z)は、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応するus,z番目の複素係数の優先度を表す。より小さいpri(z,sz,us,z)の値が、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応するus,z番目の複素係数のより高い優先度を示す。f5(sz)は、Kz個の複素係数に基づいて決定されるz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f5(sz)∈{0,1,…,S-1}であり、Kzは、z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【0584】
【0585】
である。f6(us,z)は、Kz個の複素係数中にありz番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される、us,z番目の複素係数のインデックス値であり、f6(us,z)∈{0,1,…,U-1}である。この場合、K個の複素係数中の各複素係数は(z,sz,us,z)によって識別されてよく、同じ(z,sz,us,z)によって識別される複素係数は同じ優先度を有し、異なる(z,sz,us,z)によって識別される複素係数は異なる優先度を有すると理解されてよい。
【0586】
本出願の実施形態において、f5(sz)の具体的な形は限定されない。詳細については、上記の例4のf5(sz)についての説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明されない。
【0587】
しかし、この実装において、f5(sz)がszに関係する単調増加関数であるとき、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高いことを理解されたい。f5(sz)がszに関係する単調減少関数であるとき、z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い。z番目のトランスポートレイヤにおいて、sz番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、sz番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、(sz+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、(sz+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1…,U-1である。
【0588】
f5(sz)がKz個の複素係数の振幅の降順に決定されるとき、z番目のトランスポートレイヤにおいて、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高い。f5(sz)がKz個の複素係数の振幅の昇順に決定されるとき、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも低い。z番目のトランスポートレイヤにおいて、s番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、s番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、s番目の参照信号ポートはインデックス値がsである参照信号ポートであり、(s+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数は、(s+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、(s+1)番目の参照信号ポートは、インデックス値がs+1である参照信号ポートであり、s=0,1,…,S-1である。
【0589】
本出願の実施形態において、f6(us,z)の具体的な形は限定されない。詳細については、上記のf6(us,z)についての説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明されない。
【0590】
前述の優先度ルールの意味は、Z個のトランスポートレイヤにおけるS個の参照信号ポートのS×Z×U個の複素係数の優先度が、以下の順序で下がるということである。1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数が順に配置され、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおける2番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数が順に配置され、…、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数が順に配置され、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応する2番目の複素係数が順に配置され、…、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートに対応する2番目の複素係数が順に配置され、…、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数が順に配置され、…、1番目のトランスポートレイヤからZ番目のトランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数が順に配置される。
【0591】
z番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートは、f5(sz)が0であるときの対応するsz番目の参照信号ポートであり、z番目のトランスポートレイヤにおける2番目の参照信号ポートは、f5(sz)が1であるときの対応するsz番目の参照信号ポートであり、…、z番目のトランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートは、f5(sz)がS-1であるときの対応するsz番目の参照信号ポートである。f5(sz)がKz個の複素係数の振幅の昇順で決定されるとき、z番目のトランスポートレイヤにおける1番目の参照信号ポートは、f5(sz)がS-1であるときの対応するsz番目の参照信号ポートであり、z番目のトランスポートレイヤにおける2番目の参照信号ポートは、f5(sz)がS-2であるときの対応するsz番目の参照信号ポートであり、…、z番目のトランスポートレイヤにおけるS番目の参照信号ポートは、f5(sz)が0であるときの対応するsz番目の参照信号ポートである。
【0592】
z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数は、f6(us,z)が0であるときの対応するus,z番目の複素係数であり、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する2番目の複素係数は、f6(us,z)が1であるときの対応するus,z番目の複素係数であり、…、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数は、f6(us,z)がU-1であるときの対応するus,z番目の複素係数である。f6(us,z)が、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する複素係数の振幅の昇順に決定されるとき、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する1番目の複素係数は、f6(us,z)がU-1であるときの対応するus,z番目の複素係数であり、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応する2番目の複素係数は、f6(us,z)がU-2であるときの対応するus,z番目の複素係数であり、…、z番目のトランスポートレイヤにおけるsz番目の参照信号ポートに対応するU番目の複素係数は、f6(us,z)が0であるときの対応するus,z番目の複素係数である。
【0593】
K個の複素係数がS×Z×U個の複素係数から決定されるとき、K個の複素係数の優先順位が、各複素係数の識別子(z,f5(sz),f6(us,z))に対応する(z、sz、us,z)とS×Z×U個の複素係数の優先順位とに基づいて決定されうる。
【0594】
第3の可能な実装において、1つの参照信号ポートに対応する角度-遅延対の数量がTpであるときには、端末デバイスによって取得され参照信号ポートに対応する複素係数の数量はTである。Tpは正の整数である。
【0595】
上述のように、ネットワークデバイスは、1つの角度ベクトルを1つの参照信号ポートにロードし、互いに異なるX個の角度-遅延対に含まれるQ個の角度ベクトルをP個の参照信号ポートに別々にロードしうる。XがQよりも小さいとき、1つ又は複数の遅延ベクトルは、X個の角度ベクトル中の1つの角度ベクトルに対応しうると理解されてよい。従って、1つ又は複数の角度-遅延対は、P個の参照信号ポート中の1つの参照信号ポートに対応しうる。それに対応して、1つの参照信号ポートに対して、端末デバイスは、その参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数を取得しうる。
【0596】
例えば、
図13では、6つの角度-遅延対に含まれ相互に異なる角度ベクトルの数量は、4つである。ネットワークデバイスが第1の角度ベクトルをポート1にロードし、第1の角度ベクトルに対応する2つの遅延ベクトルを端末デバイスに示す場合、端末デバイスは、計算によって、ポート1に対応する2つの複素係数を取得しうるし、2つの複素係数は、2つの角度-遅延対にそれぞれ対応する。同様に、ネットワークデバイスが第2の角度ベクトルをポート2にロードし、第2の角度ベクトルに対応する1つの遅延ベクトルを端末デバイスに示す場合、端末デバイスは、計算によって、ポート2に対応する1つの複素係数を取得しうる。ネットワークデバイスが第3の角度ベクトルをポート3にロードし、第3の角度ベクトルに対応する1つの遅延ベクトルを端末デバイスに示す場合、端末デバイスは、計算によって、ポート3に対応する1つの複素係数を取得しうる。ネットワークデバイスが第4の角度ベクトルをポート4にロードし、第4の角度ベクトルに対応する2つの遅延ベクトルを端末デバイスに示す場合、端末デバイスは、計算によって、ポート4に対応する2つの複素係数を取得しうる。
【0597】
この実装では、複数のトランスポートレイヤがあるとき、端末デバイスは、各トランスポートレイヤにおいて、1つの参照信号ポートに対応する1つ又は複数の複素係数を取得しうることを理解されたい。従って、この実装では、トランスポートレイヤの数量がZであり、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルの相反性に基づいてネットワークデバイスによって取得される角度-遅延対の数量がQであるとき、上述された複素係数セットは、Q×Z個の複素係数を含みうる。さらに、端末デバイスは、複素係数セットに含まれるQ×Z個の複素係数から、K個の複素係数を決定しうる。
【0598】
Q×Z個の複素係数からK個の複素係数を決定するとき、端末デバイスは、Kの値を事前決定する必要がある。Kの値は、プロトコルにおいて事前定義されてよく、又は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに示されてよい。ネットワークデバイスがKの値を端末デバイスに示すときは、この方法は、次のことをさらに含みうる。即ち、ネットワークデバイスは、インジケーション情報#3を送り、インジケーション情報#3はKの値を示す。これに対応して、端末デバイスは、インジケーション情報#3を受信する。
【0599】
端末デバイスがK個の複素係数を決定した後、端末デバイスによって割り当てられたアップリンクリソースが、K個の複素係数を報告するのに十分である場合、端末デバイスは、K個の複素係数全てをネットワークデバイスに報告しうる。即ち、端末デバイスは、第1のインジケーション情報を生成しうるし、第1のインジケーション情報はB個の複素係数を示し、B=Kである。
【0600】
端末デバイスに割り当てられたアップリンクリソースが、K個の複素係数を報告するのに不十分である場合、端末デバイスは、予め設定された優先度規則に従ってK個の複素係数からB個の複素係数を決定し、B個の複素係数を端末デバイスに報告しうる。即ち、端末デバイスは、第1のインジケーション情報を生成しうるし、第1のインジケーション情報はB個の複素係数を示す。B<Kである。
【0601】
予め設定された優先度規則は、本出願の実施形態において限定されない。
【0602】
例では、予め設定された優先度規則は、K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値に関係付けられうる。
【0603】
具体的には、この例における予め設定された優先度規則については、第1の可能な実装における説明を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について再度説明はされない。
【0604】
さらに別の例では、予め設定された優先度規則は、次の2つのアイテムに関係付けられうる。即ち、トランスポートレイヤの数量Zと、K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値とである。
【0605】
具体的には、この例における予め設定された優先度規則については、第1の可能な実装における説明を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について再度説明はされない。
【0606】
予め設定された優先度規則についての前述の列挙された表現形式は、例にすぎず、本出願に対するどんな限定もなすべきでないことを理解されたい。同じ概念に基づいて、当業者なら、より多くの他の可能な表現形式をさらに見出しうる。言い換えれば、次のうちの少なくとも1つに関係付けられる予め設定された優先度規則が、本出願の保護範囲に入る。即ち、K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、S個の参照信号ポート中の、K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値、及び、対応する参照信号ポートに対応するU個の複素係数中のK個の複素係数中の各複素係数のインデックス値である。
【0607】
端末デバイスが予め設定された優先度規則に従ってK個の複素係数からB個の複素係数を決定した後、端末デバイスは、第1のインジケーション情報をネットワークデバイスに送る。
【0608】
S440:端末デバイスは、第1のインジケーション情報を送る。これに対応して、S440で、ネットワークデバイスは、第1のインジケーション情報を受信する。
【0609】
第1のインジケーション情報は、例えば、チャネル状態情報(channel state information,CSI)でありうるし、又は、CSI中の何らかの情報要素でありうるし、例えば、CSI中のビットマップ(bitmap)でありうる。第1のインジケーション情報は、代替として、他の情報であってよい。例えば、第1のインジケーション情報は、プリコーディング行列インジケータ(precoding matrix indicator,PMI)である。これは本出願において限定されない。第1のインジケーション情報は、従来技術における1つ若しくは複数のメッセージ中で搬送されて端末デバイスによってネットワークデバイスに送られてよく、又は、1つ若しくは複数の新たに設計されたメッセージ中で搬送されて端末デバイスによってネットワークデバイスに送られてよい。例えば、端末デバイスは、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink share channel,PUSCH)又は物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)などの物理アップリンクリソースを使用して第1のインジケーション情報をネットワークデバイスに送りうるし、それにより、ネットワークデバイスは、第1のインジケーション情報に基づいてプリコーディング行列を決定する。
【0610】
物理アップリンクリソースを使用して第1のインジケーション情報をネットワークデバイスに送るために端末デバイスによって使用される具体的な方法は、現在の技術におけるものと同じでありうる。簡潔にするために、ここでは具体的な送信処理についての詳細な説明は省略される。
【0611】
S450:ネットワークデバイスは、第1のインジケーション情報に基づいてB個の複素係数を決定する。
【0612】
ネットワークデバイスは、受信された第1のインジケーション情報に基づいて、B個の複素係数と、B個の複素係数に対応する角度-遅延対とを決定しうるし、B個の複素係数と、B個の複素係数に対応する角度-遅延対とを参照して、プリコーディング行列をさらに決定しうる。
【0613】
前述の技術的解決法に基づいて、端末デバイスの報告リソースが限られている場合に端末デバイスは、計算された複素係数を、前述の予め設定された優先度規則に従って報告しうる。知られている技術における、CSIパート2の報告量の優先度を決定する方法と比較して、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルの相反性に基づいて取得される角度-遅延対又は角度-遅延対に含まれる角度ベクトルをネットワークデバイスがダウンリンク参照信号ポートにロードしたとき、予め設定された優先度規則に従って複素係数が報告されるときに計算冗長性はなく、それにより端末デバイスの複雑性を低減する。
【0614】
前述の実施形態では、端末デバイス及び/又はネットワークデバイスは、実施形態におけるステップの一部又は全部を実施しうることを理解されたい。これらのステップ又は動作は、例にすぎない。他の動作、又は様々な動作の変形が、本出願の実施形態においてさらに実施されうる。加えて、ステップは、実施形態において呈示されるシーケンスとは異なるシーケンスで実施されてよく、また、本出願の実施形態における全ての動作が実施される必要はない。加えて、ステップのシーケンス番号は、実行シーケンスを意味しない。処理の実行シーケンスは、処理の機能及び内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装処理に対するどんな限定もなすべきではない。
【0615】
以上では、本出願の実施形態で提供されるチャネル測定方法について、
図4から
図13を参照しながら詳細に説明されている。以下では、本出願の実施形態で提供される通信装置について、
図14から
図17を参照しながら詳細に説明される。
【0616】
図14は、本出願の実施形態による通信装置の概略ブロック図である。
図14に示されるように、通信装置1000は、処理ユニット1100及びトランシーバユニット1200を備えうる。
【0617】
任意選択で、通信装置1000は、前述の方法実施形態における端末デバイスに対応しうるし、例えば、端末デバイス、又は、端末デバイス中に配置されたコンポーネント(回路、チップ、若しくはチップシステムなど)でありうる。
【0618】
通信装置1000は、本出願の実施形態による方法400における端末デバイスに対応しうることを理解されたい。通信装置1000は、
図4の方法400における端末デバイスによって実施される方法を実施するように構成されたユニットを備えうる。加えて、通信装置1000中のユニット、並びに前述の他の動作及び/又は機能は、
図4の方法400の対応する手順を実装するために、別々に使用される。
【0619】
通信装置1000が
図4の方法400を実施するように構成されたとき、処理ユニット1100は、方法400におけるS430を実施するように構成されうるし、トランシーバユニット1200は、方法400におけるS420及びS440を実施するように構成されうる。ユニットが前述の対応するステップを実施する具体的な処理については、前述の方法実施形態で詳細に説明されており、簡潔にするためにここでは詳細については説明されないことを理解されたい。
【0620】
通信装置1000が端末デバイスであるとき、通信装置1000中のトランシーバユニット1200は、トランシーバを使用して実装されうるし、例えば、
図15に示される通信装置2000中のトランシーバ2020、又は
図16に示される端末デバイス3000中のトランシーバ3020に対応しうることをさらに理解されたい。通信装置1000中の処理ユニット1100は、少なくとも1つのプロセッサを使用して実装されうるし、例えば、プロセッサは、
図15に示される通信装置2000中のプロセッサ2010、又は
図16に示される端末デバイス3000中のプロセッサ3010に対応しうる。
【0621】
通信装置1000が、端末デバイス中に配置されたチップ又はチップシステムであるとき、通信装置1000中のトランシーバユニット1200は、入出力インターフェース、回路などによって実装されうるし、通信装置1000中の処理ユニット1100は、チップ又はチップシステムに統合された、プロセッサ、マイクロプロセッサ、集積回路などによって実装されうることをさらに理解されたい。
【0622】
任意選択で、通信装置1000は、前述の方法実施形態におけるネットワークデバイスに対応しうるし、例えば、ネットワークデバイスでありうるし、又は、ネットワークデバイス中に配置されたコンポーネント(例えば、回路、チップ、若しくはチップシステム)でありうる。
【0623】
通信装置1000は、本出願の実施形態による方法400におけるネットワークデバイスに対応しうるし、通信装置1000は、
図4の方法400におけるネットワークデバイスによって実施される方法を実施するように構成されたユニットを備えうることを理解されたい。加えて、通信装置1000中のユニット、並びに前述の他の動作及び/又は機能は、
図4の方法400の対応する手順を実装するために、別々に使用される。
【0624】
通信装置1000が
図4の方法400を実施するように構成されたとき、処理ユニット1100は、方法400におけるS410及びS450を実施するように構成されうるし、トランシーバユニット1200は、方法400におけるS420及びS440を実施するように構成されうる。ユニットが前述の対応するステップを実施する具体的な処理については、前述の方法実施形態で詳細に説明されており、簡潔にするために、ここでは詳細については説明されないことを理解されたい。
【0625】
通信装置1000がネットワークデバイスであるとき、通信装置1000中のトランシーバユニット1200は、トランシーバを使用して実装されうるし、例えば、
図15に示される通信装置2000中のトランシーバ2020、又は
図17に示されるネットワークデバイス4000中のRRU4100に対応しうることをさらに理解されたい。通信装置1000中の処理ユニット1100は、少なくとも1つのプロセッサを使用して実装されうるし、例えば、プロセッサは、
図15に示される通信装置2000中のプロセッサ2010、又は
図17に示されるネットワークデバイス4000中の処理ユニット4200若しくはプロセッサ4202に対応しうる。
【0626】
通信装置1000が、ネットワークデバイス中に配置されたチップ又はチップシステムであるとき、通信装置1000中のトランシーバユニット1200は、入出力インターフェース、回路などによって実装されうるし、通信装置1000中の処理ユニット1100は、チップ又はチップシステムに統合された、プロセッサ、マイクロプロセッサ、集積回路などによって実装されうることをさらに理解されたい。
【0627】
図15は、本出願の実施形態による、通信装置2000の別の概略ブロック図である。
図15に示されるように、通信装置2000は、プロセッサ2010、トランシーバ2020、及びメモリ2030を備える。プロセッサ2010、トランシーバ2020、及びメモリ2030は、内部接続パスを使用して相互と通信する。メモリ2030は、命令を記憶するように構成される。プロセッサ2010は、信号の送信及び/又は信号の受信を行うようトランシーバ2020を制御するために、メモリ2030に記憶された命令を実行するように構成される。
【0628】
通信装置2000は、前述の方法実施形態における端末デバイスに対応しうるし、前述の方法実施形態におけるネットワークデバイス又は端末デバイスによって実施されるステップ及び/又は手順を実施するように構成されうることを理解されたい。任意選択で、メモリ2030は、読取専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含みうるし、命令及びデータをプロセッサに提供しうる。メモリの一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含みうる。メモリ2030は、独立したコンポーネントであってよく、又はプロセッサ2010に統合されてよい。プロセッサ2010は、メモリ2030に記憶された命令を実行するように構成されうる。加えて、メモリに記憶された命令をプロセッサ2010が実行するとき、プロセッサ2010は、前述の方法実施形態におけるネットワークデバイス又は端末デバイスに対応するステップ及び/又は手順を実施するように構成される。
【0629】
任意選択で、通信装置2000は、前述の実施形態における端末デバイスである。
【0630】
任意選択で、通信装置2000は、前述の実施形態におけるネットワークデバイスである。
【0631】
トランシーバ2020は、送信機及び受信機を備えうる。トランシーバ2020は、アンテナをさらに備えうる。1つ又は複数のアンテナがありうる。プロセッサ2010、メモリ2030、及びトランシーバ2020は、異なるチップに統合されたコンポーネントであってよい。例えば、プロセッサ2010及びメモリ2030はベースバンドチップに統合されてよく、トランシーバ2020は無線周波数チップに統合されてよい。代替として、プロセッサ2010、メモリ2030、及びトランシーバ2020は、同じチップに統合されたコンポーネントであってよい。これは本出願において限定されない。
【0632】
任意選択で、通信装置2000は、端末デバイス中に配置されたコンポーネント、例えば、回路、チップ、又はチップシステムである。
【0633】
任意選択で、通信装置2000は、ネットワークデバイス中に配置されたコンポーネント、例えば、回路、チップ、又はチップシステムである。
【0634】
代替として、トランシーバ2020は、通信インターフェース、例えば、入出力インターフェース又は回路であってよい。トランシーバ2020、プロセッサ2010、及びメモリ2020は、同じチップに統合されてよく、例えば、ベースバンドチップに統合されてよい。
【0635】
図16は、本出願の実施形態による、端末デバイス3000の構造の概略図である。端末デバイス3000は、
図1に示されるシステム中で使用されうるし、前述の方法実施形態における端末デバイスの機能を実施する。図に示されるように、端末デバイス3000は、プロセッサ3010及びトランシーバ3020を備える。任意選択で、端末デバイス3000は、メモリ3030をさらに備える。プロセッサ3010、トランシーバ3020、及びメモリ3030は、内部接続パスを使用して相互と通信して、制御信号及び/又はデータ信号を転送しうる。メモリ3030は、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサ3010は、信号を送信及び受信するようトランシーバ3020を制御するために、メモリ3030からコンピュータプログラムを呼び出してコンピュータプログラムを稼働するように構成される。任意選択で、端末デバイス3000はアンテナ3040をさらに備えうるし、アンテナ3040は、無線信号を使用して、トランシーバ3020によって出力されたアップリンクデータ又はアップリンク制御シグナリングを送るように構成される。
【0636】
プロセッサ3010及びメモリ3030は、1つの処理装置に統合されてよい。プロセッサ3010は、メモリ3030に記憶されたプログラムコードを実行して前述の機能を実装するように構成される。具体的な実装の間、メモリ3030は、代替としてプロセッサ3010に統合されてよく、又はプロセッサ3010から独立していてよい。プロセッサ3010は、
図14における処理ユニット1100、又は
図15におけるプロセッサ2010に対応しうる。
【0637】
トランシーバ3020は、
図14におけるトランシーバユニット1200、又は
図15におけるトランシーバ2020に対応しうる。トランシーバ3020は、受信機(受信機マシン又は受信機回路ともまた呼ばれる)と、送信機(送信機マシン又は送信機回路ともまた呼ばれる)とを備えうる。受信機は、信号を受信するように構成され、送信機は、信号を送信するように構成される。
【0638】
図16に示される端末デバイス3000は、
図4に示される方法実施形態における端末デバイスに関係付けられる処理を実装できることを理解されたい。端末デバイス3000中のモジュールの動作及び/又は機能は、前述の方法実施形態における対応する手順を実装するように別々に意図される。詳細については、前述の方法実施形態における説明を参照されたい。繰返しを避けるために、ここでは詳細な説明は適切に省略される。
【0639】
プロセッサ3010は、端末デバイス内部で実装され前述の方法実施形態で説明されるアクションを、実施するように構成されうる。トランシーバ3020は、前述の方法実施形態における、端末デバイスによるネットワークデバイスへの送信アクション、又はネットワークデバイスからの受信動作を実施するように構成されうる。詳細については、前述の方法実施形態における説明を参照されたい。ここでは詳細について再度説明はされない。
【0640】
任意選択で、端末デバイス3000は、端末デバイス中の様々なコンポーネント又は回路に電力を供給するように構成された電源3050をさらに備えうる。
【0641】
加えて、端末デバイスの機能を改善するために、端末デバイス3000は、入力ユニット3060、ディスプレイユニット3070、オーディオ回路3080、カメラ3090、センサ3100などのうちの1つ又は複数をさらに備えうる。オーディオ回路は、スピーカ3082、マイクロフォン3084などをさらに備えうる。
【0642】
図17は、本出願の実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図であり、例えば、基地局の構造の概略図でありうる。基地局4000は、
図1に示されるシステム中で使用されうるし、前述の方法実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実施する。図に示されるように、基地局4000は、リモート無線ユニット(remote radio unit,RRU)4100及び1つ又は複数のベースバンドユニット(BBU)(分散ユニット(DU)と呼ばれることもまたある)4200など、1つ又は複数の無線周波数ユニットを備えうる。RRU4100は、トランシーバユニットと呼ばれることがあり、
図14におけるトランシーバユニット1200、又は
図15におけるトランシーバ2020に対応しうる。任意選択で、RRU4100は、トランシーバマシン、トランシーバ回路、トランシーバなどと呼ばれることもあり、少なくとも1つのアンテナ4101及び無線周波数ユニット4102を備えうる。任意選択で、RRU4100は、受信ユニット及び送信ユニットを備えうる。受信ユニットは、受信機(受信機マシン又は受信機回路ともまた呼ばれる)に対応しうるし、送信ユニットは、送信機(送信機マシン又は送信機回路ともまた呼ばれる)に対応しうる。RRU4100は、無線周波数信号を送信及び受信し、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実施するように主に構成される。例えば、RRU4100は、インジケーション情報を端末デバイスに送るように構成される。BBU4200は、ベースバンド処理を実施し、基地局を制御することなどを行うように主に構成される。RRU4100とBBU4200とは、物理的に共に配置されてよく、又は、物理的に別々に配置されてよい、即ち分散基地局であってよい。
【0643】
BBU4200は、基地局の制御センタであり、処理ユニットと呼ばれることもあり、
図14における処理ユニット1100又は
図15におけるプロセッサ2010に対応しうるし、ベースバンド処理機能、例えば、チャネルコーディング、多重化、変調、又は拡散を実装するように主に構成される。例えば、BBU(処理ユニット)は、前述の方法実施形態におけるネットワークデバイスに関係付けられる動作手順を実施するよう、例えば前述のインジケーション情報を生成するよう、基地局を制御するように構成されうる。
【0644】
例では、BBU4200は1つ又は複数の基板を備えうるし、複数の基板は、単一のアクセス規格を有する無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク)を合同でサポートしてよく、又は、異なるアクセス規格を有する無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、若しくは別のネットワーク)を別々にサポートしてよい。BBU4200は、メモリ4201及びプロセッサ4202をさらに備える。メモリ4201は、必要な命令及びデータを記憶するように構成される。プロセッサ4202は、必要なアクションを実施するよう基地局を制御するように構成され、例えば、前述の方法実施形態におけるネットワークデバイスに関係付けられる動作手順を実施するよう基地局を制御するように構成される。メモリ4201及びプロセッサ4202は、1つ又は複数の基板に対して機能しうる。言い換えれば、各基板上にメモリ及びプロセッサが配置されてよい。代替として、複数の基板が、同じメモリ及び同じプロセッサを共有してよい。加えて、各基板上に、必要な回路がさらに配置されてよい。
【0645】
図17に示される基地局4000は、
図4に示される方法実施形態におけるネットワークデバイスに関係付けられる処理を実装できることを理解されたい。基地局4000中のモジュールの動作及び/又は機能は、前述の方法実施形態における対応する手順を実装するように別々に意図される。詳細については、前述の方法実施形態における説明を参照されたい。繰返しを避けるために、ここでは詳細な説明は適切に省略される。
【0646】
BBU4200は、ネットワークデバイス内部で実装され前述の方法実施形態で説明されるアクションを、実施するように構成されうる。RRU4100は、前述の方法実施形態で説明される、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信するか又は端末デバイスから受信するアクションを実施するように構成されうる。詳細については、前述の方法実施形態における説明を参照されたい。ここでは詳細について再度説明はされない。
【0647】
図17に示される基地局4000は、ネットワークデバイスの可能な形にすぎず、本出願に対するどんな限定もなすべきでないことを理解されたい。本出願で提供される方法は、別の形のネットワークデバイスにも適用可能である。例えば、ネットワークデバイスは、AAUを含み、CU及び/又はDUをさらに含みうるか、BBUとアダプティブ無線ユニット(adaptive radio unit,ARU)、若しくはBBUをさらに含みうるし、又は顧客構内設備(customer premises equipment,CPE)でありうるし、又は別の形でありうる。ネットワークデバイスの具体的な形は、本出願において限定されない。
【0648】
CU及び/又はDUは、ネットワークデバイス内部で実装され前述の方法実施形態で説明される、アクションを実施するように構成されうるし、AAUは、前述の方法実施形態で説明される、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信するか又は端末デバイスから受信するアクションを実施するように構成されうる。詳細については、前述の方法実施形態における説明を参照されたい。ここでは詳細について再度説明はされない。
【0649】
本出願は、少なくとも1つのプロセッサを備える処理装置をさらに提供し、少なくとも1つのプロセッサは、前述の方法実施形態における端末デバイス又はネットワークデバイスによって実施される方法を処理装置が実施できるようにするために、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行するように構成される。
【0650】
処理装置は、1つ又は複数のチップでありうることを理解されたい。例えば、処理装置は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array,FPGA)、特定用途向け集積チップ(application-specific integrated circuit,ASIC)、システムオンチップ(system on chip,SoC)、中央処理装置(central processing unit,CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor,NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)回路、マイクロコントローラユニット(micro controller unit,MCU)、プログラマブルコントローラ(programmable logic device,PLD)、又は別の集積チップでありうる。
【0651】
本出願の実施形態は、プロセッサと通信インターフェースとを備える処理装置をさらに提供する。通信インターフェースは、プロセッサに結合される。通信インターフェースは、情報を入力及び/又は出力するように構成される。情報は、命令とデータとのうちの少なくとも一方を含む。プロセッサは、前述の方法実施形態における端末デバイス又はネットワークデバイスによって実施される方法を処理装置が実施できるようにするために、コンピュータプログラムを実行するように構成される。
【0652】
本出願の実施形態は、プロセッサとメモリとを備える処理装置をさらに提供する。メモリはコンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、前述の方法実施形態における端末デバイス又はネットワークデバイスによって実施される方法を処理装置が実施できるようにするために、メモリからコンピュータプログラムを呼び出してコンピュータプログラムを稼働するように構成される。
【0653】
実装処理において、前述の方法におけるステップは、プロセッサ中のハードウェア集積論理回路を使用して、又はソフトウェアの形の命令を使用して実装されることが可能である。本出願の実施形態に関して開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接に実施されてよく、又は、プロセッサ中のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せを使用して実施されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取専用メモリ、プログラマブル読取専用メモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、又はレジスタなど、当技術分野における成熟した記憶媒体中に位置しうる。記憶媒体はメモリ中に位置し、プロセッサは、メモリ中の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと共同で前述の方法におけるステップを完了する。繰返しを避けるために、ここでは詳細について再度説明はされない。
【0654】
本出願の実施形態におけるプロセッサは、集積回路チップでありうるし、信号処理能力を有することに留意されたい。実装処理において、前述の方法実施形態におけるステップは、プロセッサ中のハードウェア集積論理回路を使用して、又はソフトウェアの形の命令を使用して実装されることが可能である。プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタ論理デバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントでありうる。これは、本出願の実施形態で開示される方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装又は実施しうる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでありうるし、又は、プロセッサは任意の従来型プロセッサなどでありうる。本出願の実施形態に関して開示される方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用して直接に実行及び達成されてよく、又は、復号プロセッサ中でハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せを使用して実行及び達成されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取専用メモリ、プログラマブル読取専用メモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、又はレジスタなど、当技術分野における成熟した記憶媒体中に位置しうる。記憶媒体はメモリ中に位置し、プロセッサは、メモリ中の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと共同で前述の方法におけるステップを完了する。
【0655】
本出願のこの実施形態におけるメモリは、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリでありうるし、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含みうることが理解されうる。不揮発性メモリは、読取専用メモリ(read-only memory,ROM)、プログラマブル読取専用メモリ(programmable ROM,PROM)、消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(erasable PROM,EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(electrically EPROM,EEPROM)、又はフラッシュメモリでありうる。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)でありうる。例示的だが限定的ではない説明を通して、多くの形のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM,DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM,SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM,DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM,ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM,SLDRAM)、及びダイレクトラムバスダイナミックランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM,DR RAM)が使用されうる。本明細書で説明されるシステム及び方法のメモリは、これらのメモリ及び別の適切なタイプの任意のメモリを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0656】
本出願の実施形態で提供される方法によれば、本出願は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを備える。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で稼働されるとき、コンピュータは、
図4に示される実施形態における、端末デバイスによって実施される方法又はネットワークデバイスによって実施される方法を実施することが可能にされる。
【0657】
本出願の実施形態で提供される方法によれば、本出願は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムコードを記憶する。プログラムコードがコンピュータ上で稼働されるとき、コンピュータは、
図4に示される実施形態における、端末デバイスによって実施される方法又はネットワークデバイスによって実施される方法を実施することが可能にされる。
【0658】
本出願の実施形態で提供される方法によれば、本出願は、システムをさらに提供する。システムは、前述の1つ又は複数の端末デバイス、及び前述の1つ又は複数のネットワークデバイスを備える。
【0659】
前述の装置実施形態におけるネットワークデバイス及び端末デバイスは、方法実施形態におけるネットワークデバイス及び端末デバイスに完全に対応する。対応するモジュール又はユニットが、対応するステップを実施する。例えば、通信ユニット(トランシーバ)は、方法実施形態における受信又は送信ステップを実施し、送信ステップ及び受信ステップ以外のステップは、処理ユニット(プロセッサ)によって実施されうる。具体的なユニットの機能については、対応する方法実施形態を参照されたい。1つ又は複数のプロセッサがありうる。
【0660】
前述の実施形態では、端末デバイスは受信デバイスの例として使用されうるし、ネットワークデバイスは送信デバイスの例として使用されうる。但し、これは、本出願に対するどんな限定もなさないものとする。例えば、送信デバイスと受信デバイスとの両方が、端末デバイスでありうる。送信デバイス及び受信デバイスの具体的なタイプは、本出願において限定されない。
【0661】
本明細書で使用される「コンポーネント」、「モジュール」、及び「システム」などの術語は、コンピュータに関係付けられるエンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアを示すのに使用される。例えば、コンポーネントは、次のものに限定されないが、プロセッサ上で稼働する処理、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、及び/又はコンピュータでありうる。図を使用して例証されたように、コンピューティングデバイスと、コンピューティングデバイス上で稼働するアプリケーションとの両方が、コンポーネントでありうる。1つ又は複数のコンポーネントが、処理内及び/又は実行のスレッド内にありうるし、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に位置すること、及び/又は2つ以上のコンピュータ間で分散されることがある。加えて、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造を記憶する様々なコンピュータ可読媒体から実行されうる。例えば、コンポーネントは、ローカル及び/又はリモート処理を使用して、また、1つ又は複数のデータパケット(例えば、ローカルシステムや分散システム中で、及び/又は信号を使用して他のシステムと対話するインターネットなどのネットワークを介して、別のコンポーネントと対話する2つのコンポーネントからのデータ)を有する信号に例えば基づいて、通信しうる。
【0662】
本明細書で開示される実施形態で説明される例と併せて、ユニット及びアルゴリズムステップが電子ハードウェアによって、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実装されうることを、当業者なら認識しうる。機能がハードウェアによって実施されるかソフトウェアによって実施されるかは、技術的解決法の特定の適用例及び設計制約条件に依存する。当業者なら、種々の方法を使用して、説明される機能を特定の適用例ごとに実装しうるが、この実装が本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0663】
当業者には明確に理解されうるが、好都合で簡潔な説明のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な実用処理については、前述の方法実施形態における対応する処理を参照されたい。ここでは詳細について再度説明はされない。
【0664】
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置、及び方法が他の方式で実装されうることを理解されたい。例えば、説明される装置実施形態は、例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は、論理的機能分割にすぎず、実際の実装では他の分割であることもある。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが結合されるか若しくは別のシステムに統合されることがあり、又は、いくつかの特徴が無視されるか若しくは実施されないことがある。加えて、表示又は考察される相互結合又は直接的な結合若しくは通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実装されうる。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電子的な形、機械的な形、又は他の形で実装されうる。
【0665】
別々の部分として説明されるユニットは、物理的に別々であってよく又はそうでなくてよく、ユニットとして表示される部分は、物理的なユニットであってよく又はそうでなくてよく、1つの位置に位置してよく、又は複数のネットワークユニット上に分散されてよい。実施形態の解決法の目的を達成するための実際の要件に基づいて、ユニットの一部又は全部が選択されてよい。
【0666】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、ユニットの各々が物理的に単独で存在してよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0667】
機能がソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売又は使用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されうる。このような理解に基づき、本出願の技術的解決法は本質的に、又は従来技術に寄与する部分は、又は技術的解決法のいくつかは、ソフトウェア製品の形で実装されうる。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本出願の実施形態で説明される方法のステップの全て又はいくつかを実施するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスでありうる)に命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取外し可能ハードディスク、読取専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク、又は光学ディスクなど、プログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0668】
前述の説明は、本出願の具体的な実装にすぎず、本出願の保護範囲を限定するように意図されたものではない。本出願で開示される技術範囲内で当業者によって容易に見出されるどんな変形又は置換も、本出願の保護範囲に入るものとする。従って、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル情報フィードバック方法であって、
第1のインジケーション情報を生成するステップ
(S430)であって、前記第1のインジケーション情報は、受信されてプリコードされた参照信号に基づいて決定され、前記
受信されてプリコードされた参照信号は、P個の参照信号ポートに対応し、前記第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、前記B個の複素係数は、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数から決定され、前記K個の複素係数は、複素係数セットから決定され、前記複素係数セットは、Z個のトランスポートレイヤ
の各トランスポートレイヤ
においてS個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートについて決定され
るU個の複素係数を含み、
s=0,1,…,S-1であり、前記S個の参照信号ポートは、前記P個の参照信号ポートの一部又は全部であり、前記U個の複素係数は、前記s番目の参照信号ポートに対応するT
s
個の複素係数の一部又は全部であり、前記予め設定された優先度ルールは、前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、前記S個の参照信号ポート中の前記K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値、対応する参照信号ポートのために選択されることが許される複数の複素係数中の前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値のうちの少なくとも1つに関係づけられ、P、B、K、S、Z、及び
T
s
は、正の整数であり、B≦Kであり、
U≦T
s
であり、S≦Pである、ステップと、
前記第1のインジケーション情報を送るステップ
(S440)と
を含む、チャネル情報フィードバック方法。
【請求項2】
前記予め設定された優先度ルールは、さらに、トランスポートレイヤ
の数量Zに関係し、Zは、正の整数である
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記
予め設定された優先度ルールは、pri(z,s
z)=Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数2】
である
請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
T
0=T
1=…=
T
S-1
=T≧2であり
、前記
予め設定された優先度ルールは、pri(z,s
z,u
s,z)=Z・S・f
6(u
s,z)+Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、u
s,z=0,1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z,u
s,z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートの上のu
s,z番目の複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数3】
であり、f
6(u
s,z)は、前記K
z個の複素係数中の前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
6(u
s,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項
2に記載の方法。
【請求項5】
f
5(s
z)
=s
z
であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数の前記優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高い
、
請求項
3に記載の方法。
【請求項6】
f
5(s
z)
=s
z
であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記s
z番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、前記(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記(s
z+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1,…,U-1である
、
請求項
4に記載の方法。
【請求項7】
f
6(u
s,z)
=u
s,z
であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポート上で、u
s,zのより小さい
値は、対応するu
s,z番目の複素係数のより高い優先度を示す
、
請求項
4に記載の方法。
【請求項8】
pri(z,s
z
,u
s,z
)のより小さい値は、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z
番目の参照信号ポートに対応する前記u
s,z
番目の複素係数のより高い優先度を示す
請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
チャネル情報フィードバック方法であって、
第1のインジケーション情報を受信するステップ
(S440)であって、前記第1のインジケーション情報は、プリコードされた参照信号に基づいて決定され、前記プリコードされた参照信号は、P個の参照信号ポートに対応し、前記第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、前記B個の複素係数は、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数から決定され、前記K個の複素係数は、複素係数セットから決定され、前記複素係数セットは、Z個のトランスポートレイヤ
の各トランスポートレイヤ
においてS個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートについて決定され
るU個の複素係数を含み、
s=0,1,…,S-1であり、前記S個の参照信号ポートは、前記P個の参照信号ポートの一部又は全部であり、前記U個の複素係数は、前記s番目の参照信号ポートに対応するT
s
個の複素係数の一部又は全部であり、前記予め設定された優先度ルールは、前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、前記S個の参照信号ポート中の前記K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値、対応する参照信号ポートのために選択されることが許される複数の複素係数中の前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値のうちの少なくとも1つに関係づけられ、P、B、K、S、Z、及び
T
s
は、正の整数であり、B≦Kであり、
U≦T
s
であり、S≦Pである、ステップと、
前記第1のインジケーション情報に基づいてプリコーディング行列を決定するステップと
を含む、チャネル情報フィードバック方法。
【請求項10】
前記予め設定された優先度ルールは、さらに、トランスポートレイヤ
の数量Zに関係し、Zは、正の整数である
請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記
予め設定された優先度ルールは、pri(z,s
z)=Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数6】
である
請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
T
0=T
1=…=
T
S-1
=T≧2であり
、前記
予め設定された優先度ルールは、pri(z,s
z,u
s,z)=Z・S・f
6(u
s,z)+Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、u
s,z=0,1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z,u
s,z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートの上のu
s,z番目の複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数7】
であり、f
6(u
s,z)は、前記K
z個の複素係数中の前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
6(u
s,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項
10に記載の方法。
【請求項13】
f
5(s
z)
=s
z
であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数の前記優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高い
、
請求項
11に記載の方法。
【請求項14】
f
5(s
z)
=s
z
であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記s
z番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、前記(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記(s
z+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1,…,U-1である
、
請求項
12に記載の方法。
【請求項15】
f
6(u
s,z)
=u
s,z
であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポート上で、u
s,zのより小さい
値は、対応するu
s,z番目の複素係数のより高い優先度を示す
、
請求項
12に記載の方法。
【請求項16】
pri(z,s
z
,u
s,z
)のより小さい値は、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z
番目の参照信号ポートに対応する前記u
s,z
番目の複素係数のより高い優先度を示す
請求項12又は15に記載の方法。
【請求項17】
第1のインジケーション情報を生成することであって、前記第1のインジケーション情報は、受信されてプリコードされた参照信号に基づいて決定され、前記
受信されてプリコードされた参照信号は、P個の参照信号ポートに対応し、前記第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、前記B個の複素係数は、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数から決定され、前記K個の複素係数は、複素係数セットから決定され、前記複素係数セットは、Z個のトランスポートレイヤ
の各トランスポートレイヤ
においてS個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートについて決定され
るU個の複素係数を含み、
s=0,1,…,S-1であり、前記S個の参照信号ポートは、前記P個の参照信号ポートの一部又は全部であり、前記U個の複素係数は、前記s番目の参照信号ポートに対応するT
s
個の複素係数の一部又は全部であり、前記予め設定された優先度ルールは、前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、前記S個の参照信号ポート中の前記K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値、対応する参照信号ポートのために選択されることが許される複数の複素係数中の前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値のうちの少なくとも1つに関係づけられ、P、B、K、S、Z、及び
T
s
は、正の整数であり、B≦Kであり、
U≦T
s
であり、S≦Pである、ことを行うように構成された処理ユニット
(1100)と、
前記第1のインジケーション情報を送るように構成されたトランシーバユニット
(1200)と
を備える、通信装置
(1000)。
【請求項18】
前記予め設定された優先度ルールは、さらに、トランスポートレイヤ
の数量Zに関係し、Zは、正の整数である
請求項
17に記載の装置
(1000)。
【請求項19】
前記
予め設定された優先度ルールは、pri(z,s
z)=Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数10】
である
請求項
18に記載の装置
(1000)。
【請求項20】
T
0=T
1=…=
T
S-1
=T≧2であり
、前記
予め設定された優先度ルールは、pri(z,s
z,u
s,z)=Z・S・f
6(u
s,z)+Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、u
s,z=0,1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z,u
s,z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートの上のu
s,z番目の複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数11】
であり、f
6(u
s,z)は、前記K
z個の複素係数中の前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
6(u
s,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項
18に記載の装置
(1000)。
【請求項21】
f
5(s
z)
=s
z
であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数の前記優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高い
、
請求項
19に記載の装置
(1000)。
【請求項22】
f
5(s
z)
=s
z
であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記s
z番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、前記(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記(s
z+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1,…,U-1である
、
請求項
20に記載の装置
(1000)。
【請求項23】
f
6(u
s,z)
=u
s,z
であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポート上で、u
s,zのより小さい
値は、対応するu
s,z番目の複素係数のより高い優先度を示す
、
請求項
20に記載の装置
(1000)。
【請求項24】
pri(z,s
z
,u
s,z
)のより小さい値は、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z
番目の参照信号ポートに対応する前記u
s,z
番目の複素係数のより高い優先度を示す
請求項22又は23に記載の装置(1000)。
【請求項25】
第1のインジケーション情報を受信することであって、前記第1のインジケーション情報は、プリコードされた参照信号に基づいて決定され、前記プリコードされた参照信号は、P個の参照信号ポートに対応し、前記第1のインジケーション情報は、B個の複素係数を示し、前記B個の複素係数は、予め設定された優先度ルールに従ってK個の複素係数から決定され、前記K個の複素係数は、複素係数セットから決定され、前記複素係数セットは、Z個のトランスポートレイヤ
の各トランスポートレイヤ
においてS個の参照信号ポート中のs番目の参照信号ポートについて決定され
るU個の複素係数を含み、
s=0,1,…,S-1であり、前記S個の参照信号ポートは、前記P個の参照信号ポートの一部又は全部であり、前記U個の複素係数は、前記s番目の参照信号ポートに対応するT
s
個の複素係数の一部又は全部であり、前記予め設定された優先度ルールは、前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値、前記S個の参照信号ポート中の前記K個の複素係数中の各複素係数に対応する参照信号ポートのインデックス値、対応する参照信号ポートのために選択されることが許される複数の複素係数中の前記K個の複素係数中の各複素係数のインデックス値のうちの少なくとも1つに関係づけられ、P、B、K、S、Z、及び
T
s
は、正の整数であり、B≦Kであり、
U≦T
s
であり、S≦Pである、ことを行うように構成されたトランシーバユニット
(1200)と、
前記第1のインジケーション情報に基づいてプリコーディング行列を決定するように構成された処理ユニット
(1100)と
を備える、通信装置
(1000)。
【請求項26】
前記予め設定された優先度ルールは、さらに、トランスポートレイヤ
の数量Zに関係し、Zは、正の整数である
請求項
25に記載の装置
(1000)。
【請求項27】
前記
予め設定された優先度ルールは、pri(z,s
z)=Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数14】
である
請求項
26に記載の装置
(1000)。
【請求項28】
T
0=T
1=…=
T
S-1
=T≧2であり
、前記
予め設定された優先度ルールは、pri(z,s
z,u
s,z)=Z・S・f
6(u
s,z)+Z・f
5(s
z)+zを満たし、s
z=0,1,…,S-1であり、u
s,z=0,1,…,U-1であり、z=1,2,…,Zであり、pri(z,s
z,u
s,z)は、前記Z個のトランスポートレイヤ中のz番目のトランスポートレイヤにおける前記S個の参照信号ポート中のs
z番目の参照信号ポートの上のu
s,z番目の複素係数の優先度を表し、f
5(s
z)は、前記z番目のトランスポートレイヤにあり、かつK
z個の複素係数に基づいて決定される前記s
z番目の参照信号ポートのインデックス値を表し、f
5(s
z)∈{0,1,…,S-1}であり、K
zは、前記z番目のトランスポートレイヤにおける複素係数の数量を表し、
【数15】
であり、f
6(u
s,z)は、前記K
z個の複素係数中の前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポートに対応する複素係数に基づいて決定される前記u
s,z番目の複素係数のインデックス値を表し、f
6(u
s,z)∈{0,1,…,U-1}であり、Uは、正の整数であり、U≦Tであり、K≦S×U×Zである
請求項
26に記載の装置
(1000)。
【請求項29】
f
5(s
z)
=s
z
であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記複素係数の前記優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する複素係数の優先度よりも高い
、
請求項
27に記載の装置
(1000)。
【請求項30】
f
5(s
z)
=s
z
であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおいて、前記s
z番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度は、(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応するu番目の複素係数の優先度よりも高く、前記s
z番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記s
z番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、前記(s
z+1)番目の参照信号ポートに対応する前記u番目の複素係数は、前記(s
z+1)番目の参照信号ポート上のインデックス値がuである複素係数であり、u=0,1,…,U-1である
、
請求項
28に記載の装置
(1000)。
【請求項31】
f
6(u
s,z)
=u
s,z
であり、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z番目の参照信号ポート上で、u
s,zのより小さい
値は、対応するu
s,z番目の複素係数のより高い優先度を示す
、
請求項
28に記載の装置
(1000)。
【請求項32】
pri(z,s
z
,u
s,z
)のより小さい値は、前記z番目のトランスポートレイヤにおける前記s
z
番目の参照信号ポートに対応する前記u
s,z
番目の複素係数のより高い優先度を示す
請求項30又は31に記載の装置(1000)。
【請求項33】
少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、メモリ中に記憶されたコンピュータプログラムを実行して、前記装置が請求項1~
16のいずれか一項に記載の方法を実装することを可能にするように構成される
通信装置。
【請求項34】
通信装置であって、
情報を入力及び/又は出力するように構成された通信インターフェースと、
コンピュータプログラムを実行して、前記装置が請求項1~
16のいずれか一項に記載の方法を実装することを可能にするように構成されたプロセッサと
を備える、通信装置。
【請求項35】
通信装置であって、
コンピュータプログラムを記憶するように構成されたメモリと、
前記メモリから前記コンピュータプログラムを呼び出し、前記コンピュータプログラムを実行して、前記装置が請求項1~
16のいずれか一項に記載の方法を実装することを可能にするように構成されたプロセッサと
を備える、通信装置。
【請求項36】
コンピュータプログラムを含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項1~
16のいずれか一項に記載の方法を実施することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項37】
コンピュータプログラ
ムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項1~
16のいずれか一項に記載の方法を実施することが可能になる、コンピュータプログラ
ム。
【請求項38】
請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実施する少なくとも1つの第1の通信装置と、請求項9~16のいずれか一項に記載の方法を実施する少なくとも1つの第2の通信装置とを含む、通信システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0262
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0262】
遅延ベクトルの上記の特定の形態は、一例にすぎず、本出願にいかなる限定も構成してはならないことを理解されたい。例えば、遅延ベクトルは、DFT行列から取得されうる。角度ベクトルの特定の形態は、本出願では限定されない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0388
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0388】
上述のように、Q個の角度-遅延対に含まれる1つ又は複数の角度ベクトル及び1つ又は複数の遅延ベクトルは、アップリンク
チャネルとダウンリンクチャネルの間の相反性に基づくアップリンクチャネルの測定を通じてネットワークデバイスによって取得されうる。しかし、ネットワークデバイス側の遅延推定精度は限られているため、例えば
図12に示されるように、推定された遅延と実際の遅延の間に誤差がありうる。それゆえに、遅延精度を考慮に入れて、ネットワークデバイスは、1つの角度-遅延対のT個の形を1つの参照信号ポートにロードしうる。1つの参照信号ポートに1つの角度-遅延対のT個の形をロードすることは、ネットワークデバイスで角度-遅延対をT個の特定の遅延位置へシフトすることによって実施されうる。具体的には、ネットワークデバイスによるT番目の特定の遅延位置へ角度-遅延対をシフトすることは、角度-遅延対に対応する重みベクトルの周波数領域コンポーネントポイントに、T番目の遅延位置によって決定されたDFTベクトルを乗算することによって実施されうる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0634
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0634】
代替として、トランシーバ2020は、通信インターフェース、例えば、入出力インターフェース又は回路であってよい。トランシーバ2020、プロセッサ2010、及びメモリ2030は、同じチップに統合されてよく、例えば、ベースバンドチップに統合されてよい。
【国際調査報告】