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特表2023-553445光学系及びこれを含むカメラモジュール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-21
(54)【発明の名称】光学系及びこれを含むカメラモジュール
(51)【国際特許分類】
   G02B 13/00 20060101AFI20231214BHJP
   G02B 13/18 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
G02B13/00
G02B13/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535542
(86)(22)【出願日】2021-12-10
(85)【翻訳文提出日】2023-08-08
(86)【国際出願番号】 KR2021018762
(87)【国際公開番号】W WO2022124854
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0172325
(32)【優先日】2020-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100203208
【弁理士】
【氏名又は名称】小笠原 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】シン,ドゥシク
【テーマコード(参考)】
2H087
【Fターム(参考)】
2H087KA02
2H087KA03
2H087LA01
2H087PA07
2H087PA17
2H087PB07
2H087QA02
2H087QA06
2H087QA17
2H087QA21
2H087QA26
2H087QA37
2H087QA41
2H087QA46
2H087RA04
2H087RA05
2H087RA12
2H087RA13
2H087RA32
2H087RA42
2H087RA43
2H087RA44
2H087UA01
(57)【要約】
実施例に開示された光学系は、物体側から像側方向に光軸に沿って順次配置される第1~第7レンズを含み、前記第2レンズは、正の屈折力を有し、前記第3レンズは、負の屈折力を有し、前記第2レンズの物体側面及び像側面は、凸状を有し、前記第3レンズの像側面は、凹状を有し、前記第1及び第3レンズは、[数式1]0.7<(SD L3S1)/(SD L1S1)<0.95を満足することができる(数式1でSD L1S1は、前記第1レンズの物体側面の有効半径を意味し、SD L3S1は、前記第3レンズの物体側面の有効半径を意味する)。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側から像側方向に光軸に沿って順次配置される第1~第7レンズを含み、
前記第2レンズは、正の屈折力を有し、
前記第3レンズは、負の屈折力を有し、
前記第2レンズの物体側面及び像側面は、凸状を有し、
前記第3レンズの像側面は、凹状を有し、
前記第1及び第3レンズは、下記数式1を満足する、光学系。
[数式1]
0.7<(SD L3S1)/(SD L1S1)<0.95
(数式1でSD L1S1は、前記第1レンズの物体側面の有効半径を意味し、SD L3S1は、前記第3レンズの物体側面の有効半径を意味する。)
【請求項2】
前記第1レンズは、負の屈折力を有し、
前記第1レンズは、物体側に膨らんだメニスカス形状を有する、請求項1に記載の光学系。
【請求項3】
前記第6レンズは、正の屈折力を有し、
前記第6レンズの物体側面は、凸状を有する、請求項1に記載の光学系。
【請求項4】
前記第7レンズは、負の屈折力を有し、
前記第7レンズの像側面は、凹状を有する、請求項1に記載の光学系。
【請求項5】
前記第6及び第7レンズは、下記数式2を満足する、請求項3または4に記載の光学系。
[数式2]
0.8<(SD L6S2)/(SD L7S1)<0.95
(数式2でSD L6S2は、前記第6レンズの像側面の有効半径を意味し、SD L7S1は、前記第7レンズの物体側面の有効半径を意味する。)
【請求項6】
前記第3及び第4レンズは、下記数式3を満足する、請求項1に記載の光学系。
[数式3]
0.7<(SD L3S2)/(SD L4S2)<0.95
(数式3でSD L3S2は、前記第3レンズの像側面の有効半径を意味し、SD L4S2は、前記第4レンズの像側面の有効半径を意味する。)
【請求項7】
物体側から像側方向に光軸に沿って順次配置される第1~第7レンズを含み、
前記第1レンズは、負の屈折力を有し、
前記第2レンズは、正の屈折力を有し、
前記第3レンズは、負の屈折力を有し、
前記第1レンズは、物体側に膨らんだメニスカス形状を有し、
前記第2レンズの物体側面及び像側面は、凸状を有し、
前記第1レンズは、像側面に配置される第1変曲点を含み、
前記第1変曲点は、前記光軸を始点とし、前記第1レンズの像側面の終端を終点とする時、前記光軸に垂直な方向を基準として55%~85%である位置に配置される、光学系。
【請求項8】
前記第6レンズは、正の屈折力を有し、
前記第6レンズは、物体側面に配置される第2変曲点と、像側面に配置される第3変曲点を含む、請求項7に記載の光学系。
【請求項9】
前記第2変曲点は、前記光軸を始点とし、前記第6レンズの物体側面の終端を終点とする時、前記光軸に垂直な方向を基準として40%~70%である位置に配置される、請求項8に記載の光学系。
【請求項10】
前記第3変曲点は、前記光軸を始点とし、前記第6レンズの像側面の終端を終点とする時、前記光軸に垂直な方向を基準として35%~65%である位置に配置される、請求項8に記載の光学系。
【請求項11】
前記第7レンズは、負の屈折力を有し、
前記第7レンズは、物体側面に配置される第4変曲点を含む、請求項10に記載の光学系。
【請求項12】
前記第4変曲点は、前記光軸を始点とし、前記第7レンズの物体側面の終端を終点とする時、前記光軸に垂直な方向を基準として5%~25%である位置に配置される、請求項11に記載の光学系。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、向上した光学性能のための光学系及びこれを含むカメラモジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
カメラモジュールは、物体を撮影してイメージまたは動画として貯蔵する機能をし、多様なアプリケーションに装着されている。特に、カメラモジュールは、超小型に製作されてスマートフォン、タブレットPC、ノートパソコン等の携帯用デバイスだけではなく、ドローン、車両等に適用されて多様な機能を提供している。例えば、カメラモジュールの光学系は、像(image)を結像する撮像レンズ、結像された像を電気的信号に変換するイメージセンサーを含むことができる。この時、前記カメラモジュールは、イメージセンサーと撮像レンズの間の間隔を自動調節してレンズの焦点距離を整列するオートフォーカス(autofocus、AF)機能をすることができ、ズームレンズ(zoom lens)を通じて遠距離物体の倍率を増加または減少させて撮影するズームアップ(zoom up)またはズームアウト(zoom out)のズーミング(zooming)機能をすることができる。また、カメラモジュールは、手ぶれ補正(image stabilization、IS)技術を採用して、不安定な固定装置或はユーザーの動きに起因したカメラの動きによる映像のぶれを補正したり防止する技術が採用されている。このようなカメラモジュールが像(image)を得るために一番重要な要素は、像(image)を結像する撮像レンズである。最近、高解像度に対する関心が高まっており、これを具現するために複数のレンズを含む光学系に対する研究が行われている。例えば、高解像度を具現するために正(+)の屈折力または負(-)の屈折力を有する複数の撮像レンズを利用した研究が行われている。
【0003】
しかし、複数のレンズを含む場合、優れた光学的特性、収差特性を導出し難い問題点がある。また、複数のレンズを含む場合、前記複数のレンズの厚さ、間隔、大きさ等により全体長さ、高さ等が増加し、これにより前記複数のレンズを含むモジュールの全体大きさが増加する問題がある。よって、上述した問題を解決できる新しい光学系が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施例は、光学特性が向上した光学系を提供しようとする。実施例は、大きさを減らすことができる光学系を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の実施例に係る光学系は、物体側から像側方向に光軸に沿って順次配置される第1~第7レンズを含み、前記第2レンズは、正の屈折力を有し、前記第3レンズは、負の屈折力を有し、前記第2レンズの物体側面及び像側面は、凸状を有し、前記第3レンズの像側面は、凹状を有し、前記第1及び第3レンズは、下記数式1を満足することができる。
【0006】
[数式1]
0.7<(SD L3S1)/(SD L1S1)<0.95
(数式1でSD L1S1は、前記第1レンズの物体側面の有効半径を意味し、SD L3S1は、前記第3レンズの物体側面の有効半径を意味する。)
発明の実施例によれば、前記第1レンズは、負の屈折力を有し、前記第1レンズは、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。
【0007】
発明の実施例によれば、前記第6レンズは、正の屈折力を有し、前記第6レンズは、物体側面は、凸状を有することができる。前記第7レンズは、負の屈折力を有し、前記第7レンズの像側面は、凹状を有することができる。
【0008】
発明の実施例によれば、前記第6及び第7レンズは、下記数式2を満足することができる。
【0009】
[数式2]
0.8<(SD L6S2)/(SD L7S1)<0.95
(数式2でSD L6S2は、前記第6レンズの像側面の有効半径を意味し、SD L7S1は、前記第7レンズの物体側面の有効半径を意味する。)
発明の実施例によれば、前記第3及び第4レンズは、下記数式3を満足することができる。
【0010】
[数式3]
0.7<(SD L3S2)/(SD L4S2)<0.95
(数式3でSD L3S2は、前記第3レンズの像側面の有効半径を意味し、SD L4S2は、前記第4レンズの像側面の有効半径を意味する。)
発明の実施例に係る光学系は、物体側から像側方向に光軸に沿って順次配置される第1~第7レンズを含み、前記第1レンズは、負の屈折力を有し、前記第2レンズは、正の屈折力を有し、前記第3レンズは、負の屈折力を有し、前記第1レンズは、物体側に膨らんだメニスカス形状を有し、前記第2レンズの物体側面及び像側面は、凸状を有し、前記第1レンズは、像側面に配置される第1変曲点を含み、前記第1変曲点は、前記光軸を始点とし、前記第1レンズの像側面の終端を終点とする時、前記光軸に垂直な方向を基準として55%~85%である位置に配置される。
【0011】
発明の実施例によれば、前記第6レンズは、正の屈折力を有し、前記第6レンズは、物体側面に配置される第2変曲点と、像側面に配置される第3変曲点を含むことができる。
【0012】
発明の実施例によれば、前記第2変曲点は、前記光軸を始点とし、前記第6レンズの物体側面の終端を終点とする時、前記光軸に垂直な方向を基準として40%~70%である位置に配置される。前記第3変曲点は、前記光軸を始点とし、前記第6レンズの像側面の終端を終点とする時、前記光軸に垂直な方向を基準として35%~65%である位置に配置される。
【0013】
発明の実施例によれば、前記第7レンズは、負の屈折力を有し、前記第7レンズは、物体側面に配置される第4変曲点を含むことができる。前記第4変曲点は、前記光軸を始点とし、前記第7レンズの物体側面の終端を終点とする時、前記光軸に垂直な方向を基準として5%~25%である位置に配置される。
【発明の効果】
【0014】
実施例に係る光学系及びカメラモジュールは、向上した光学特性を有することができる。詳しくは、前記光学系及びカメラモジュールは、複数の数式のうち少なくとも1つを満足することができ、これにより前記光学系に入って来る不必要な光線を遮断することができる。これにより、前記光学系及びカメラモジュールは、収差特性を改善することができる。
【0015】
また、実施例に係る光学系は、スリムな構造を有することができる。これにより、前記光学系を含む装置、例えば前記カメラモジュールは、よりスリムでコンパクト(compact)に提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、第1実施例に係る光学系の構成図である。
図2図2は、図1の光学系の収差特性を図示したグラフである。
図3図3は、第2実施例に係る光学系の構成図である。
図4図4は、図3の光学系の収差特性を図示したグラフである。
図5図5は、第3実施例に係る光学系の構成図である。
図6図6は、図5の光学系の収差特性を図示したグラフである。
図7図7は、実施例に係るカメラモジュールが移動端末機に適用された様子を図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。なお、本発明の技術思想は、説明される一部実施例に限定されるものではなく、多様な形態に具現することができ、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間の構成要素を選択的に結合または置き換えて用いることができる。また、本発明の実施例で用いられる用語(技術及び科学的用語を含む)は、明白に特定して記述されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に一般的に理解できる意味と解釈され、辞書に定義された用語のように一般的に使用される用語は、かかわる技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈できるだろう。本発明の実施例で用いられる用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は、記載上特に限定しない限り複数形も含むことができ、「A及びB、Cのうち少なくとも1つ(または1つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組合せることのできる全ての組合せのうち1つ以上を含むことができる。
【0018】
本発明の実施例の構成要素の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を用いることができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該構成要素の本質または順序等が限定されるものではない。そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は他の構成要素に直接的に連結または接続される場合と、各構成要素の間にさらに他の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」される場合を全て含む。各構成要素の「上または下」に形成または配置されると記載される場合、「上または下」は、2つの構成要素が直接接触する場合だけではなく、1つ以上のさらに他の構成要素が2つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また「上または下」と表現される場合、1つの構成要素を基準として、上側方向だけではなく下側方向の意味も含むことができる。
【0019】
レンズの面が凸状であるということは、光軸と対応する領域のレンズの面が凸状を有することを意味し、レンズの面が凹状であるということは、光軸と対応する領域のレンズの面が凹状を有することを意味することができる。「物体側面」は、光軸を基準として物体側を向くレンズの面を意味し、「像側面」は、光軸を基準として撮像面を向くレンズの面を意味することができる。垂直方向は、光軸と垂直な方向を意味し、レンズまたはレンズの面の端部は、入射した光が通過するレンズの有効領域の最終端を意味することができる。
【0020】
実施例に係る光学系1000は、複数のレンズ100を含むことができる。例えば、実施例に係る光学系1000は、5枚以上のレンズを含むことができる。詳しくは、前記光学系1000は、7枚レンズを含むことができる。即ち、前記光学系1000は、物体側から像側に順次配置される第1レンズ110、第2レンズ120、第3レンズ130、第4レンズ140、第5レンズ150、第6レンズ160、第7レンズ170及びイメージセンサー300を含むことができる。前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170は、前記光学系1000の光軸OAに沿って順次配置される。
【0021】
物体の情報に該当する光は、前記第1レンズ110、前記第2レンズ120、前記第3レンズ130、前記第4レンズ140、前記第5レンズ150、前記第6レンズ160、前記第7レンズ170を通過して前記イメージセンサー300に入射することができる。前記複数のレンズ100のそれぞれは、有効領域及び非有効領域を含むことができる。前記有効領域は、前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170のそれぞれに入射した光が通過する領域である。即ち、前記有効領域は、入射した光が屈折されて光学特性を具現する領域である。前記非有効領域は、前記有効領域の周りに配置される。前記非有効領域は、前記光が入射しない領域である。即ち、前記非有効領域は、前記光学特性と関係の無い領域である。また、前記非有効領域は、前記レンズを収容するバレル(不図示)等に固定される領域であってもよい。
【0022】
前記イメージセンサー300は、光を感知することができる。詳しくは、前記イメージセンサー300は、前記複数のレンズ100、詳しくは前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170を順次通過した光を感知することができる。前記イメージセンサー300は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を含むことができる。実施例に係る光学系1000は、フィルター500をさらに含むことができる。前記フィルター500は、前記複数のレンズ100と前記イメージセンサー300の間には配置される。前記フィルター500は、前記複数のレンズ100のうち前記イメージセンサー300と一番隣接した最後のレンズ(第7レンズ170)と前記イメージセンサー300の間に配置される。前記フィルター500は、赤外線フィルター、カバーガラス等の光学的フィルターのうち少なくともいずれか1つを含むことができる。前記フィルター500は、設定された波長帯域の光を通過させ、これと異なる波長帯域の光をフィルタリングすることができる。前記フィルター500が赤外線フィルターを含む場合、外部光から放出される輻射熱が前記イメージセンサー300に伝達されることを遮断することができる。また、前記フィルター500は、可視光線を透過させることができ、赤外線を反射させることができる。
【0023】
また、実施例に係る光学系1000は、絞り(不図示)を含むことができる。前記絞りは、前記光学系1000に入射する光量を調節することができる。前記絞りは、前記第1レンズ110の前方に位置するか、前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170から選択される2つのレンズの間に配置される。例えば、前記絞りは、前記第1レンズ110及び前記第2レンズ120の間に配置される。また、前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170のうち少なくとも1つのレンズは、絞りの役割をすることができる。例えば、前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170から選択される1つのレンズの物体側面または像側面は、光量を調節する絞りの役割をすることができる。例えば、前記第2レンズ120の物体側面(第3面S3)は、絞りの役割をすることができる。
【0024】
実施例に係る光学系1000は、光経路変更部材(不図示)をさらに含むことができる。前記光経路変更部材は、外部から入射した光を反射させて光の経路を変更することができる。前記光経路変更部材は、反射鏡、プリズムを含むことができる。例えば、前記光経路変更部材は、直角プリズムを含むことができる。前記光経路変更部材が直角プリズムを含む場合、前記光経路変更部材は、入射光の経路を90度の角度で反射させて光の経路を変更することができる。前記光経路変更部材は、前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170よりも物体側に隣接するように配置される。即ち、前記光学系1000が前記光経路変更部材を含む場合、物体側から像側方向に前記光経路変更部材、第1レンズ110、第2レンズ120、第3レンズ130、第4レンズ140、第5レンズ150、第6レンズ160、第7レンズ170、フィルター500及びイメージセンサー300の順に配置される。前記光経路変更部材は、外部から入射した光を反射させて光の経路を設定された方向に変更することができる。前記光経路変更部材は、前記光経路変更部材に入射した光を反射させて光の経路を前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170方向に変更することができる。前記光学系1000が光経路変更部材を含む場合、前記光学系はカメラの厚さを減らすことができる折り畳み式(folded)カメラに適用することができる。詳しくは、前記光学系1000が前記光経路変更部材を含む場合、適用された機器の表面と垂直する方向に入射した光を前記機器の表面と平行する方向に変化させることができる。これにより、複数のレンズを含む前記光学系1000は、前記機器内でより薄い厚さを有することができ、前記機器はより薄く提供される。より詳しくは、前記光学系1000が前記光経路変更部材を含まない場合、前記機器内で前記複数のレンズは、前記機器の表面と垂直する方向に延長されて配置される。これにより、前記複数のレンズを含む光学系1000は、前記機器の表面と垂直する方向に高い高さを有し、前記機器の厚さを薄く形成し難くなる。しかし、前記光学系1000が前記光経路変更部材を含む場合、折り畳み式(folded)カメラに適用することができ、前記複数のレンズは、前記機器の表面と平行する方向に延長されて配置される。即ち、前記光学系1000は、光軸OAが前記機器の表面と平行するように配置される。これにより、前記複数のレンズを含む光学系1000は、前記機器の表面と垂直する方向に低い高さを有することができる。よって、前記光学系1000を含む折り畳み式カメラは、前記機器内で薄い厚さを有することができ、前記機器の厚さも減少することができる。
【0025】
以下、複数のレンズ100に対してより詳しく説明することにする。
【0026】
前記第1レンズ110は、正(+)または負(-)の屈折力を有することができる。前記第1レンズ110は、プラスチックまたはガラス(glass)材質を含むことができる。一例として、前記第1レンズ110は、プラスチック材質で提供されてもよい。前記第1レンズ110は、物体側面と定義される第1面S1及び像側面と定義される第2面S2を含むことができる。前記第1面S1は、凸状を有することができ、前記第2面S2は、凹状を有することができる。即ち、前記第1レンズ110は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。以下、前記像側または像側面はセンサー側またはセンサー側面であってもよい。前記第1面S1及び前記第2面S2のうち少なくとも1つの面は非球面であってもよい。例えば、前記第1面S1及び前記第2面S2は全て非球面であってもよい。
【0027】
前記第1レンズ110は、少なくとも1つの変曲点を含むことができる。詳しくは、前記第1面S1及び前記第2面S2のうち少なくとも1つの面は、変曲点を含むことができる。一例として、前記第2面S2は、変曲点で定義される第1変曲点を含むことができる。前記第1変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第1レンズ110の第2面S2の終端を終点とする時、約85%以下の位置に配置される。詳しくは、前記第1変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第1レンズ110の第2面S2の終端を終点とする時、約55%~約85%である位置に配置される。より詳しくは、前記第1変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第1レンズ110の第2面S2の終端を終点とする時、約60%~約80%である位置に配置される。ここで、前記第2面S2の終端は、前記第1レンズ110の前記第2面S2の有効領域の最終端を意味することができ、前記第1変曲点の位置は、前記光軸OAに垂直な方向を基準として設定された位置であってもよい。
【0028】
前記第2レンズ120は、正(+)の屈折力を有することができる。前記第2レンズ120は、プラスチックまたはガラス(glass)材質を含むことができる。一例として、前記第2レンズ120は、プラスチック材質で提供されてもよい。前記第2レンズ120は、物体側面と定義される第3面S3及び像側面と定義される第4面S4を含むことができる。前記第3面S3は、凸状を有することができ、前記第4面S4は、凸状を有することができる。即ち、前記第2レンズ120は、両面が凸状を有することができる。前記第3面S3及び前記第4面S4のうち少なくとも1つの面は非球面であってもよい。例えば、前記第3面S3及び前記第4面S4は全て非球面であってもよい。
【0029】
前記第3レンズ130は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第3レンズ130は、プラスチックまたはガラス(glass)材質を含むことができる。一例として、前記第3レンズ130は、プラスチック材質で提供されてもよい。前記第3レンズ130は、物体側面と定義される第5面S5及び像側面と定義される第6面S6を含むことができる。前記第5面S5は、凸状を有することができ、前記第6面S6は、凹状を有することができる。即ち、前記第3レンズ130は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。これと違うように、前記第5面S5は、凹状を有することができ、前記第6面S6は、凹状を有することができる。即ち、前記第3レンズ130は、両面が凹状を有することができる。前記第5面S5及び前記第6面S6のうち少なくとも1つの面は非球面であってもよい。例えば、前記第5面S5及び前記第6面S6は全て非球面であってもよい。
【0030】
前記第4レンズ140は、正(+)または負(-)の屈折力を有することができる。前記第4レンズ140は、プラスチックまたはガラス(glass)材質を含むことができる。一例として、前記第4レンズ140は、プラスチック材質で提供されてもよい。前記第4レンズ140は、物体側面と定義される第7面S7及び像側面と定義される第8面S8を含むことができる。前記第7面S7は、凸状を有することができ、前記第8面S8は、凹状を有することができる。即ち、前記第4レンズ140は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。これと違うように、前記第7面S7は、凸状を有することができ、前記第8面S8は、凸状を有することができる。即ち、前記第4レンズ140は、両面が凸状を有することができる。これと違うように、前記第7面S7は、凹状を有することができ、前記第8面S8は、凹状を有することができる。即ち、前記第4レンズ140は、両面が凹状を有することができる。これと違うように、前記第7面S7は、凹状を有することができ、前記第8面S8は、凸状を有することができる。即ち、前記第4レンズ140は、像側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第7面S7及び前記第8面S8のうち少なくとも1つの面は非球面であってもよい。例えば、前記第7面S7及び前記第8面S8は全て非球面であってもよい。
【0031】
前記第5レンズ150は、正(+)または負(-)の屈折力を有することができる。前記第5レンズ150は、プラスチックまたはガラス(glass)材質を含むことができる。一例として、前記第5レンズ150は、プラスチック材質で提供されてもよい。前記第5レンズ150は、物体側面と定義される第9面S9及び像側面と定義される第10面S10を含むことができる。前記第9面S9は、凹状を有することができ、前記第10面S10は、凸状を有することができる。即ち、前記第5レンズ150は、像側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第9面S9及び前記第10面S10のうち少なくとも1つの面は非球面であってもよい。例えば、前記第9面S9及び前記第10面S10は全て非球面であってもよい。
【0032】
前記第6レンズ160は、正(+)の屈折力を有することができる。前記第6レンズ160は、プラスチックまたはガラス(glass)材質を含むことができる。一例として、前記第6レンズ160は、プラスチック材質で提供されてもよい。前記第6レンズ160は、物体側面と定義される第11面S11及び像側面と定義される第12面S12を含むことができる。前記第11面S11は、凸状を有することができ、前記第12面S12は、凹状を有することができる。即ち、前記第6レンズ160は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第11面S11及び前記第12面S12のうち少なくとも1つの面は非球面であってもよい。例えば、前記第11面S11及び前記第12面S12は全て非球面であってもよい。前記第6レンズ160は、少なくとも1つの変曲点を含むことができる。詳しくは、前記第11面S11及び前記第12面S12のうち少なくとも1つの面は、変曲点を含むことができる。一例として、前記第11面S11は、変曲点で定義される第2変曲点を含むことができる。前記第2変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第6レンズ160の第11面S11の終端を終点とする時、約70%以下の位置に配置される。詳しくは、前記第2変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第6レンズ160の第11面S11の終端を終点とする時、約40%~約70%である位置に配置される。より詳しくは、前記第2変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第6レンズ160の第11面S11の終端を終点とする時、約45%~約65%である位置に配置される。ここで、前記第11面S11の終端は、前記第6レンズ160の前記第11面S11の有効領域の最終端を意味することができ、前記第2変曲点の位置は、前記光軸OAに垂直な方向を基準として設定された位置であってもよい。前記第12面S12は、変曲点で定義される第3変曲点を含むことができる。前記第3変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第6レンズ160の第12面S12の終端を終点とする時、約65%以下の位置に配置される。詳しくは、前記第3変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第6レンズ160の第12面S12の終端を終点とする時、約35%~約65%である位置に配置される。より詳しくは、前記第3変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第6レンズ160の第12面S12の終端を終点とする時、約40%~約60%である位置に配置される。ここで、前記第12面S12の終端は、前記第6レンズ160の前記第12面S12の有効領域の最終端を意味することができ、前記第3変曲点の位置は、前記光軸OAに垂直な方向を基準として設定された位置であってもよい。
【0033】
前記第7レンズ170は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第7レンズ170は、プラスチックまたはガラス(glass)材質を含むことができる。一例として、前記第7レンズ170は、プラスチック材質で提供されてもよい。前記第7レンズ170は、物体側面と定義される第13面S13及び像側面と定義される第14面S14を含むことができる。前記第13面S13は、凸状を有することができ、前記第14面S14は、凹状を有することができる。即ち、前記第7レンズ170は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。これと違うように、前記第13面S13は、凹状を有することができ、前記第14面S14は、凹状を有することができる。即ち、前記第7レンズ170は、両面が凹状を有することができる。前記第13面S13及び前記第14面S14のうち少なくとも1つの面は非球面であってもよい。例えば、前記第13面S13及び前記第14面S14は全て非球面であってもよい。前記第7レンズ170は、少なくとも1つの変曲点を含むことができる。詳しくは、前記第13面S13及び前記第14面S14のうち少なくとも1つの面は、変曲点を含むことができる。一例として、前記第13面S13は、変曲点で定義される第4変曲点を含むことができる。前記第4変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第7レンズ170の第13面S13の終端を終点とする時、約30%以下の位置に配置される。詳しくは、前記第4変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第7レンズ170の第13面S13の終端を終点とする時、約25%以下の位置に配置される。より詳しくは、前記第4変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第7レンズ170の第13面S13の終端を終点とする時、約5%~約25%である位置に配置される。ここで、前記第13面S13の終端は、前記第7レンズ170の前記第13面S13の有効領域の最終端を意味することができ、前記第4変曲点の位置は、前記光軸OAに垂直な方向を基準として設定された位置であってもよい。前記第14面S14は、変曲点で定義される第5変曲点を含むことができる。前記第5変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第7レンズ170の第14面S14の終端を終点とする時、約45%以下の位置に配置される。詳しくは、前記第5変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第7レンズ170の第14面S14の終端を終点とする時、約15%~約45%である位置に配置される。より詳しくは、前記第5変曲点は、前記光軸OAを始点とし、前記第7レンズ170の第14面S14の終端を終点とする時、約20%~約40%である位置に配置される。ここで、前記第14面S14の終端は、前記第7レンズ170の前記第14面S14の有効領域の最終端を意味することができ、前記第5変曲点の位置は、前記光軸OAに垂直な方向を基準として設定された位置であってもよい。
【0034】
実施例に係る光学系1000は、以下で説明される数式のうち少なくとも1つを満足することができる。これにより、実施例に係る光学系1000は、光学的に向上した効果を有することができる。また、実施例に係る光学系1000は、よりスリムな構造を有することができる。
【0035】
[数式1]
0.7<(SD L3S1)/(SD L1S1)<0.95
数式1でSD L1S1は、前記第1レンズ110の物体側面(第1面S1)の有効半径(semi-aperture)を意味し、SD L3S1は、前記第3レンズ130の物体側面(第3面S3)の有効半径(semi-aperture)を意味する。
【0036】
[数式2]
0.8<(SD L6S2)/(SD L7S1)<0.95
数式2でSD L6S2は、前記第6レンズ160の像側面(第12面S12)の有効半径(semi-aperture)を意味し、SD L7S1は、前記第7レンズ170の物体側面(第13面S13)の有効半径(semi-aperture)を意味する。
【0037】
[数式3]
0.7<(SD L3S2)/(SD L4S2)<0.95
数式3でSD L3S2は、前記第3レンズ130の像側面(第6面S6)の有効半径(semi-aperture)を意味し、SD L4S2は、前記第4レンズ140の像側面(第8面S8)の有効半径(semi-aperture)を意味する。
【0038】
[数式4]
0.45<(L1_CT)/(L2_CT)<0.75
数式4でL1_CTは、前記第1レンズ110の中心厚さを意味し、L2_CTは、前記第2レンズ120の中心厚さを意味する。
【0039】
[数式5]
1.5<(L2_CT)/(L3_CT)<4
数式5でL2_CTは、前記第2レンズ120の中心厚さを意味し、L3_CTは、前記第3レンズ130の中心厚さを意味する。
【0040】
[数式6]
10<|f1|/|f2|<100
数式6でf1は、前記第1レンズ110の焦点距離を意味し、f2は、前記第2レンズ120の焦点距離を意味する。
【0041】
[数式7]
0.5<|f2/f6|<1.5
数式7でf2は、前記第2レンズ120の焦点距離を意味し、f6は、前記第6レンズ160の焦点距離を意味する。
【0042】
[数式8]
0.5<f2/F<1.5
数式8でf2は、前記第2レンズ120の焦点距離を意味し、Fは、前記光学系1000の有効焦点距離を意味する。
【0043】
[数式9]
6<f1/f7<22
数式9でf1は、前記第1レンズ110の焦点距離を意味し、f7は、前記第7レンズ170の焦点距離を意味する。
【0044】
[数式10]
-0.8<f6/f7<-0.3
数式10でf6は、前記第6レンズ160の焦点距離を意味し、f7は、前記第7レンズ170の焦点距離を意味する。
【0045】
[数式11]
-40<f1/F<-10
数式11でf1は、前記第1レンズ110の焦点距離を意味し、Fは、前記光学系1000の有効焦点距離を意味する。
【0046】
[数式12]
1<(L1_CT)/(L3_CT)<1.9
数式12でL1_CTは、前記第1レンズ110の中心厚さを意味し、L3_CTは、前記第3レンズ130の中心厚さを意味する。
【0047】
[数式13]
1.1<(L6_CT)/(L7_CT)<1.7
数式13でL6_CTは、前記第6レンズ160の中心厚さを意味し、L7_CTは、前記第7レンズ170の中心厚さを意味する。
【0048】
[数式14]
0.6<(L3_CT)/(L4_CT)<1
数式14でL3_CTは、前記第3レンズ130の中心厚さを意味し、L4_CTは、前記第4レンズ140の中心厚さを意味する。
【0049】
[数式15]
n2d<1.6
数式15でn2dは、前記第2レンズ120の屈折率を意味する。詳しくは、n2dはd-lineにおける屈折率を意味する。
【0050】
[数式16]
V3d<30
数式16でV3dは、前記第3レンズ130のアッベ数を意味する。
【0051】
[数式17]
1.4<F/EPD<2
数式17でFは、前記光学系1000の有効焦点距離を意味し、EPDは、前記光学系1000の入射瞳の直径(Entrance Pupil size)を意味する。
【0052】
[数式18]
-0.18<L1R1/L2R2<-0.1
数式18でL1R1は、前記第1レンズ110の物体側面(第1面S1)の曲率半径を意味し、L2R2は、前記第2レンズ120の像側面(第4面S4)の曲率半径を意味する。
【0053】
[数式19]
1<L1R2/L2R1<1.15
数式19でL1R2は、前記第1レンズ110の像側面(第2面S2)の曲率半径を意味し、L2R1は、前記第2レンズ120の物体側面(第3面S3)の曲率半径を意味する。
【0054】
[数式20]
1.05<L6R1/L7R2<1.55
数式20でL6R1は、前記第6レンズ160の物体側面(第11面S11)の曲率半径を意味し、L7R2は、前記第7レンズ170の像側面(第14面S14)の曲率半径を意味する。
【0055】
[数式21]
3<L6R2/L7R2<3.8
数式21でL6R2は、前記第6レンズ160の像側面(第12面S12)の曲率半径を意味し、L7R2は、前記第7レンズ170の像側面(第14面S14)の曲率半径を意味する。
【0056】
[数式22]
0.5<TTL/ImgH<0.9
数式22でTTL(Total track length)は、前記第1レンズ110の物体側面(第1面S1)の頂点から前記イメージセンサー300の上面までの光軸OA方向の距離を意味し、ImgHは、光軸OAと重なる前記イメージセンサー300の上面中心0フィールド(field)領域から前記イメージセンサー300の1.0フィールド(field)領域までの前記光軸OAに垂直な方向の距離を意味する。即ち、前記ImgHは、前記イメージセンサー300の有効領域の対角方向の長さの1/2値を意味する。
【0057】
[数式23]
0.05<BFL/ImgH<0.2
数式23でBFL(Back focal length)は、前記第7レンズ170の像側面(第14面S14)の頂点から前記イメージセンサー300の上面までの光軸OA方向の距離を意味し、ImgHは、光軸OAと重なる前記イメージセンサー300の上面中心0フィールド(field)領域から前記イメージセンサー300の1.0フィールド(field)領域までの前記光軸OAに垂直な方向の距離を意味する。即ち、前記ImgHは、前記イメージセンサー300の有効領域の対角方向の長さの1/2値を意味する。
【0058】
[数式24]
4<TTL/BFL<7
数式24でTTL(Total track length)は、前記第1レンズ110の物体側面(第1面S1)の頂点から前記イメージセンサー300の上面までの光軸OA方向の距離を意味し、BFL(Back focal length)は、前記第7レンズ170の像側面(第14面S14)の頂点から前記イメージセンサー300の上面までの光軸OA方向の距離を意味する。
【0059】
[数式25]
0.6<F/TTL<0.95
数式25でFは、前記光学系1000の有効焦点距離を意味し、TTLは、前記第1レンズ110の物体側面(第1面S1)の頂点から前記イメージセンサー300の上面までの光軸OA方向の距離を意味する。
【0060】
[数式26]
|f1|>|f2|+|f3|+|f4|+|f5|+|f6|+|f7|
数式26でf1~f7は、前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170のそれぞれの焦点距離を意味する。
【0061】
[数式27]
数式27でZはSagとして、非球面上の任意の位置から前記非球面の頂点までの光軸方向の距離を意味することができる。
【0062】
また、Yは、非球面上の任意の位置から光軸までの光軸に垂直な方向への距離を意味することができる。
【0063】
また、cは、レンズの曲率を意味することができ、Kは、コーニック定数を意味することができる。
【0064】
また、A、B、C、D、E、Fは、非球面係数(Aspheric constant)を意味することができる。
【0065】
実施例に係る光学系1000は、数式1~数式26のうち少なくとも1つの数式を満足することができる。この場合、前記光学系1000は、向上した光学特性を有することができる。詳しくは、前記光学系1000は、前記光学系1000に入って来る不必要な光線を遮断して収差特性を改善することができる。また、前記光学系1000が数式1~数式26のうち少なくとも1つの数式を満足する場合、前記光学系1000は、よりスリムな構造を有することができ、これにより前記光学系1000を含む装置は、よりスリムでコンパクト(compact)に提供される。
【0066】
図1及び図2を参照して第1実施例に係る光学系1000をより詳しく説明する。図1は、第1実施例に係る光学系の構成図であり、図2は、第1実施例に係る光学系の収差特性を図示したグラフである。
【0067】
図1及び図2を参照すると、第1実施例に係る光学系1000は、物体側から像側方向に順次配置される第1レンズ110、第2レンズ120、第3レンズ130、第4レンズ140、第5レンズ150、第6レンズ160、第7レンズ170及びイメージセンサー300を含むことができる。前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170は、前記光学系1000の光軸OAに沿って順次配置される。
【0068】
また、前記第1実施例に係る光学系1000で前記第2レンズ120の第3面S3は、絞りの役割をすることができる。また、前記複数のレンズ100及び前記イメージセンサー300の間にはフィルター500が配置される。詳しくは、前記フィルター500は、前記第7レンズ170及び前記イメージセンサー300の間に配置される。
【表1】
表1は、第1実施例に係る前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170の曲率半径(Radius of Curvature)、各レンズの厚さ(Thickness)、各レンズの間の中心間隔(distance)、屈折率(Refractive index)、アッベ数(Abbe's Number)及び有効半径(Semi-aperture)に関するものである。図1図2及び表1を参照すると、第1実施例に係る光学系1000の前記第1レンズ110は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第1レンズ110の第1面S1は、凸状を有することができ、前記第2面S2は、凹状を有することができる。前記第1レンズ110は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第1面S1は非球面であってもよく、前記第2面S2は非球面であってもよい。前記第2レンズ120は、正(+)の屈折力を有することができる。前記第2レンズ120の第3面S3は、凸状を有することができ、前記第4面S4は、凸状を有することができる。前記第2レンズ120は、両面が凸状を有することができる。前記第3面S3は非球面であってもよく、前記第4面S4は非球面であってもよい。前記第3レンズ130は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第3レンズ130の第5面S5は、凸状を有することができ、前記第6面S6は、凹状を有することができる。前記第3レンズ130は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第5面S5は非球面であってもよく、前記第6面S6は非球面であってもよい。
【0069】
前記第4レンズ140は、正(+)の屈折力を有することができる。前記第4レンズ140の第7面S7は、凸状を有することができ、前記第8面S8は、凸状を有することができる。前記第4レンズ140は、両面が凸状を有することができる。前記第7面S7は非球面であってもよく、前記第8面S8は非球面であってもよい。前記第5レンズ150は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第5レンズ150の第9面S9は、凹状を有することができ、前記第10面S10は、凹状を有することができる。前記第5レンズ150は、両面が凹状を有することができる。前記第9面S9は非球面であってもよく、前記第10面S10は非球面であってもよい。前記第6レンズ160は、正(+)の屈折力を有することができる。前記第6レンズ160の第11面S11は、凸状を有することができ、前記第12面S12は、凹状を有することができる。前記第6レンズ160は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第11面S11は非球面であってもよく、前記第12面S12は非球面であってもよい。前記第7レンズ170は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第7レンズ170の第13面S13は、凸状を有することができ、前記第14面S14は、凹状を有することができる。前記第7レンズ170は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第13面S13は非球面であってもよく、前記第14面S14は非球面であってもよい。
【0070】
第1実施例に係る光学系1000で各レンズ面の非球面係数の値は、下記表2のようである。
【表2】
【表3】
【表4】
表3は、第1実施例に係る光学系1000で上述した数式の項目に対するものとして、前記光学系1000のTTL(Total track length)、BFL(Back focal length)、F値、ImgH、前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160のそれぞれの焦点距離f1、f2、f3、f4、f5、f6、f7、入射瞳の直径(Entrance Pupil size:EPD)等に関するものである。表4は、第1実施例に係る光学系1000で上述した数式1~数式26に対する結果値に関するものである。表4を参照すると、第1実施例に係る光学系1000は、数式1~数式26のうち少なくとも1つを満足することがわかる。詳しくは、第1実施例に係る光学系1000は、前記数式1~数式26を全て満足することがわかる。
【0071】
これにより、第1実施例に係る光学系1000は、よりスリムな構造で提供される。また、前記光学系1000は、向上した光学的特性を有し、図2のような収差特性を有することができる。詳しくは、図2は、第1実施例に係る光学系1000の収差特性に対するグラフとして、左側から右側方向に球面収差(Longitudinal Spherical Aberration)、非点収差(Astigmatic Field Curves)、歪曲収差(Distortion)を測定したグラフである。図2で、X軸は焦点距離(mm)及び歪曲度(%)を示す、Y軸はイメージの高さ(height)を意味することができる。また、球面収差に対するグラフは、約470nm、約510nm、約555nm、約610nm、約650nm波長帯域の光に対するグラフであり、非点収差及び歪曲収差に対するグラフは、555nm波長帯域の光に対するグラフである。
【0072】
図3及び図4を参照して第2実施例に係る光学系1000をより詳しく説明する。図3は、第2実施例に係る光学系の構成図であり、図4は、第2実施例に係る光学系の収差特性を図示したグラフである。
【0073】
図3及び図4を参照すると、第2実施例に係る光学系1000は、物体側から像側方向に順次配置される第1レンズ110、第2レンズ120、第3レンズ130、第4レンズ140、第5レンズ150、第6レンズ160、第7レンズ170及びイメージセンサー300を含むことができる。前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170は、前記光学系1000の光軸OAに沿って順次配置される。
【0074】
前記第2実施例に係る光学系1000で前記第2レンズ120の第3面S3は、絞りの役割をすることができる。また、前記複数のレンズ100及び前記イメージセンサー300の間にはフィルター500が配置される。詳しくは、前記フィルター500は、前記第7レンズ170及び前記イメージセンサー300の間に配置される。
【表5】
表5は、第2実施例に係る前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170の曲率半径(Radius of Curvature)、各レンズの厚さ(Thickness)、各レンズの間の中心間隔(distance)、屈折率(Refractive index)、アッベ数(Abbe's Number)及び有効半径(Semi-aperture)に関するものである。図3図4及び表5を参照すると、第2実施例に係る光学系1000の前記第1レンズ110は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第1レンズ110の第1面S1は、凸状を有することができ、前記第2面S2は、凹状を有することができる。前記第1レンズ110は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第1面S1は非球面であってもよく、前記第2面S2は非球面であってもよい。前記第2レンズ120は、正(+)の屈折力を有することができる。前記第2レンズ120の第3面S3は、凸状を有することができ、前記第4面S4は、凸状を有することができる。前記第2レンズ120は、両面が凸状を有することができる。前記第3面S3は非球面であってもよく、前記第4面S4は非球面であってもよい。前記第3レンズ130は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第3レンズ130の第5面S5は、凸状を有することができ、前記第6面S6は、凹状を有することができる。前記第3レンズ130は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第5面S5は非球面であってもよく、前記第6面S6は非球面であってもよい。
【0075】
前記第4レンズ140は、正(+)の屈折力を有することができる。前記第4レンズ140の第7面S7は、凸状を有することができ、前記第8面S8は、凸状を有することができる。前記第4レンズ140は、両面が凸状を有することができる。前記第7面S7は非球面であってもよく、前記第8面S8は非球面であってもよい。前記第5レンズ150は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第5レンズ150の第9面S9は、凹状を有することができ、前記第10面S10は、凹状を有することができる。前記第5レンズ150は、両面が凹状を有することができる。前記第9面S9は非球面であってもよく、前記第10面S10は非球面であってもよい。前記第6レンズ160は、正(+)の屈折力を有することができる。前記第6レンズ160の第11面S11は、凸状を有することができ、前記第12面S12は、凹状を有することができる。前記第6レンズ160は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第11面S11は非球面であってもよく、前記第12面S12は非球面であってもよい。前記第7レンズ170は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第7レンズ170の第13面S13は、凸状を有することができ、前記第14面S14は、凹状を有することができる。前記第7レンズ170は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第13面S13は非球面であってもよく、前記第14面S14は非球面であってもよい。
【0076】
第2実施例に係る光学系1000で各レンズ面の非球面係数の値は、下記表6のようである。
【表6】
【表7】
【表8】
表7は、第2実施例に係る光学系1000で上述した数式の項目に対するものとして、前記光学系1000のTTL(Total track length)、BFL(Back focal length)、F値、ImgH、前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160のそれぞれの焦点距離f1、f2、f3、f4、f5、f6、f7、入射瞳の直径(Entrance Pupil size:EPD)等に関するものである。表8は、第2実施例に係る光学系1000で上述した数式1~数式26に対する結果値に関するものである。表8を参照すると、第2実施例に係る光学系1000は、数式1~数式26のうち少なくとも1つを満足することがわかる。詳しくは、第2実施例に係る光学系1000は、前記数式1~数式26を全て満足することがわかる。
【0077】
これにより、第2実施例に係る光学系1000は、よりスリムな構造で提供される。また、前記光学系1000は、向上した光学的特性を有し、図4のような収差特性を有することができる。詳しくは、図4は、第2実施例に係る光学系1000の収差特性に対するグラフとして、左側から右側方向に球面収差(Longitudinal Spherical Aberration)、非点収差(Astigmatic Field Curves)、歪曲収差(Distortion)を測定したグラフである。図4でX軸は焦点距離(mm)及び歪曲度(%)を示す、Y軸はイメージの高さ(height)を意味することができる。また、球面収差に対するグラフは、約470nm、約510nm、約555nm、約610nm、約650nm波長帯域の光に対するグラフであり、非点収差及び歪曲収差に対するグラフは、555nm波長帯域の光に対するグラフである。
【0078】
図5及び図6を参照して第3実施例に係る光学系1000をより詳しく説明する。図5は、第3実施例に係る光学系の構成図であり、図6は、第3実施例に係る光学系の収差特性を図示したグラフである。
【0079】
図5及び図6を参照すると、第3実施例に係る光学系1000は、物体側から像側方向に順次配置される第1レンズ110、第2レンズ120、第3レンズ130、第4レンズ140、第5レンズ150、第6レンズ160、第7レンズ170及びイメージセンサー300を含むことができる。前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170は、前記光学系1000の光軸OAに沿って順次配置される。
【0080】
前記第3実施例に係る光学系1000で前記第2レンズ120の第3面S3は、絞りの役割をすることができる。前記複数のレンズ100及び前記イメージセンサー300の間にはフィルター500が配置される。詳しくは、前記フィルター500は、前記第7レンズ170及び前記イメージセンサー300の間に配置される。
【表9】
表9は、第3実施例に係る前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160、170の曲率半径(Radius of Curvature)、各レンズの厚さ(Thickness)、各レンズの間の中心間隔(distance)、屈折率(Refractive index)、アッベ数(Abbe's Number)及び有効半径(Semi-aperture)に関するものである。図5図6及び表9を参照すると、第3実施例に係る光学系1000の前記第1レンズ110は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第1レンズ110の第1面S1は、凸状を有することができ、前記第2面S2は、凹状を有することができる。前記第1レンズ110は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第1面S1は非球面であってもよく、前記第2面S2は非球面であってもよい。前記第2レンズ120は、正(+)の屈折力を有することができる。前記第2レンズ120の第3面S3は、凸状を有することができ、前記第4面S4は、凸状を有することができる。前記第2レンズ120は、両面が凸状を有することができる。前記第3面S3は非球面であってもよく、前記第4面S4は非球面であってもよい。前記第3レンズ130は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第3レンズ130の第5面S5は、凸状を有することができ、前記第6面S6は、凹状を有することができる。前記第3レンズ130は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第5面S5は非球面であってもよく、前記第6面S6は非球面であってもよい。
【0081】
前記第4レンズ140は、正(+)の屈折力を有することができる。前記第4レンズ140の第7面S7は、凸状を有することができ、前記第8面S8は、凸状を有することができる。前記第4レンズ140は、両面が凸状を有することができる。前記第7面S7は非球面であってもよく、前記第8面S8は非球面であってもよい。前記第5レンズ150は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第5レンズ150の第9面S9は、凹状を有することができ、前記第10面S10は、凹状を有することができる。前記第5レンズ150は、両面が凹状を有することができる。前記第9面S9は非球面であってもよく、前記第10面S10は非球面であってもよい。前記第6レンズ160は、正(+)の屈折力を有することができる。前記第6レンズ160の第11面S11は、凸状を有することができ、前記第12面S12は、凹状を有することができる。前記第6レンズ160は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第11面S11は非球面であってもよく、前記第12面S12は非球面であってもよい。前記第7レンズ170は、負(-)の屈折力を有することができる。前記第7レンズ170の第13面S13は、凸状を有することができ、前記第14面S14は、凹状を有することができる。前記第7レンズ170は、物体側に膨らんだメニスカス形状を有することができる。前記第13面S13は非球面であってもよく、前記第14面S14は非球面であってもよい。
【0082】
第3実施例に係る光学系1000で各レンズ面の非球面係数の値は、下記表10のようである。
【表10】
【表11】
【表12】
表11は、第3実施例に係る光学系1000で上述した数式の項目に対するものとして、前記光学系1000のTTL(Total track length)、BFL(Back focal length)、F値、ImgH、前記第1~第7レンズ110、120、130、140、150、160のそれぞれの焦点距離f1、f2、f3、f4、f5、f6、f7、入射瞳の直径(Entrance Pupil size:EPD)等に関するものである。また、表12は、第3実施例に係る光学系1000で上述した数式1~数式26に対する結果値に関するものである。表12を参照すると、第3実施例に係る光学系1000は、数式1~数式26のうち少なくとも1つを満足することがわかる。詳しくは、第3実施例に係る光学系1000は、前記数式1~数式26を全て満足することがわかる。
【0083】
これにより、第3実施例に係る光学系1000は、よりスリムな構造で提供される。また、前記光学系1000は、向上した光学的特性を有し、図6のような収差特性を有することができる。詳しくは、図6は、第3実施例に係る光学系1000の収差特性に対するグラフとして、左側から右側方向に球面収差(Longitudinal Spherical Aberration)、非点収差(Astigmatic Field Curves)、歪曲収差(Distortion)を測定したグラフである。図4でX軸は焦点距離(mm)及び歪曲度(%)を示す、Y軸はイメージの高さ(height)を意味することができる。また、球面収差に対するグラフは、約470nm、約510nm、約555nm、約610nm、約650nm波長帯域の光に対するグラフであり、非点収差及び歪曲収差に対するグラフは、555nm波長帯域の光に対するグラフである。即ち、実施例に係る光学系1000は、上述した数式のうち少なくとも1つを満足することができる。これにより、前記光学系1000は、前記光学系1000に入って来る不必要な光線を遮断して収差特性を改善することができる。これにより、前記光学系1000は、向上した光学特性を有することができ、よりスリムな構造を有することができる。
【0084】
図7は、実施例に係るカメラモジュールが移動端末機に適用された様子を図示した図面である。図7を参照すると、前記移動端末機1は、後面に提供されるカメラモジュール10を含むことができる。
【0085】
前記カメラモジュール10は、イメージ撮影機能を含むことができる。また、前記カメラモジュール10は、自動焦点(Auto focus)、ズーム(zoom)機能及びOIS機能のうち少なくとも1つを含むことができる。前記カメラモジュール10は、撮影モードまたはビデオ電話モードでイメージセンサー300によって得られる静止映像イメージまたは動画の画像フレームを処理することができる。処理された画像フレームは、前記移動端末機1のディスプレイ部(不図示)に表示され、メモリー(不図示)に貯蔵される。また、図面には図示していないが、前記移動端末機1の前面にも前記カメラモジュールがさらに配置される。例えば、前記カメラモジュール10は、第1カメラモジュール10A及び第2カメラモジュール10Bを含むことができる。この時、前記第1カメラモジュール10A及び前記第2カメラモジュール10Bのうち少なくとも1つは、上述した光学系1000を含むことができる。これにより、前記カメラモジュール10は、向上した収差特性を有することができ、スリムな構造を有することができる。前記移動端末機1は、自動焦点装置31をさらに含むことができる。前記自動焦点装置31は、レーザーを利用した自動焦点機能を含むことができる。前記自動焦点装置31は、前記カメラモジュール10のイメージを利用した自動焦点機能が低下する条件、例えば10m以下の近接または暗い環境で主に使用される。前記自動焦点装置31は、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)半導体素子を含む発光部と、フォトダイオードのような光エネルギーを電気エネルギーに変換する受光部を含むことができる。前記移動端末機1は、フラッシュモジュール33をさらに含むことができる。前記フラッシュモジュール33は、内部に光を発光する発光素子を含むことができる。前記フラッシュモジュール33は、移動端末機のカメラ作動またはユーザの制御によって作動することができる。
【0086】
以上の実施例で説明された特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれ、必ず1つの実施例に限定されるものではない。また、各実施例に例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野で通常の知識を有する者によって、他の実施例に対して組合せまたは変形して実施可能である。よって、そのような組合せと変形に係る内容は、本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。また、以上では実施例を中心に説明したが、これは単なる例示であり、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有した者であれば、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲内で、以上で例示されていない多様な変形と応用が可能である。例えば、実施例に具体的に提示された各構成要素は、変形して実施することができる。そして、そのような変形と応用に係る差異点は、添付される請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-08-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側から像側方向に光軸に沿って順次配置される第1~第7レンズを含み、
前記第2レンズは、正の屈折力を有し、
前記第3レンズは、負の屈折力を有し、
前記第2レンズの物体側面及び像側面は、凸状を有し、
前記第3レンズの像側面は、凹状を有し、
前記第1レンズは、物体側に膨らんだメニスカス形状を有し、
前記第1及び第3レンズは、下記数式1を満足する、光学系。
[数式1]
0.7<(SD L3S1)/(SD L1S1)<0.95
(数式1でSD L1S1は、前記第1レンズの物体側面の有効半径を意味し、SD L3S1は、前記第3レンズの物体側面の有効半径を意味する。)
【請求項2】
前記第1レンズは、負の屈折力をする、請求項1に記載の光学系。
【請求項3】
前記第6レンズは、正の屈折力を有し、
前記第6レンズの物体側面は、凸状を有する、請求項1または2に記載の光学系。
【請求項4】
前記第7レンズは、負の屈折力を有し、
前記第7レンズの像側面は、凹状を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の光学系。
【請求項5】
前記第6及び第7レンズは、下記数式2を満足する、請求項3または4に記載の光学系。
[数式2]
0.8<(SD L6S2)/(SD L7S1)<0.95
(数式2でSD L6S2は、前記第6レンズの像側面の有効半径を意味し、SD L7S1は、前記第7レンズの物体側面の有効半径を意味する。)
【請求項6】
前記第3及び第4レンズは、下記数式3を満足する、請求項1から5のいずれか一項に記載の光学系。
[数式3]
0.7<(SD L3S2)/(SD L4S2)<0.95
(数式3でSD L3S2は、前記第3レンズの像側面の有効半径を意味し、SD L4S2は、前記第4レンズの像側面の有効半径を意味する。)
【請求項7】
物体側から像側方向に光軸に沿って順次配置される第1~第7レンズを含み、
前記第1レンズは、負の屈折力を有し、
前記第2レンズは、正の屈折力を有し、
前記第3レンズは、負の屈折力を有し、
前記第6レンズは、正の屈折力を有し、
前記第1レンズは、物体側に膨らんだメニスカス形状を有し、
前記第2レンズの物体側面及び像側面は、凸状を有し、
前記第1レンズは、像側面に配置される第1変曲点を含み、
前記第1変曲点は、前記光軸を始点とし、前記第1レンズの像側面の終端を終点とする時、前記光軸に垂直な方向を基準として55%~85%である位置に配置される、光学系。
【請求項8】
前記第6レンズは、物体側に膨らんだメニスカス形状を有し、
前記第6レンズは、物体側面に配置される第2変曲点と、像側面に配置される第3変曲点を含む、請求項7に記載の光学系。
【請求項9】
前記第2変曲点は、前記光軸を始点とし、前記第6レンズの物体側面の終端を終点とする時、前記光軸に垂直な方向を基準として40%~70%である位置に配置される、請求項8に記載の光学系。
【請求項10】
前記第3変曲点は、前記光軸を始点とし、前記第6レンズの像側面の終端を終点とする時、前記光軸に垂直な方向を基準として35%~65%である位置に配置される、請求項8または9に記載の光学系。
【請求項11】
前記第7レンズは、物体側を向けて膨らんだメニスカス形状を有し、
前記第7レンズは、負の屈折力を有し、
前記第7レンズは、物体側面に配置される第4変曲点を含む、請求項10に記載の光学系。
【請求項12】
前記第4変曲点は、前記光軸を始点とし、前記第7レンズの物体側面の終端を終点とする時、前記光軸に垂直な方向を基準として5%~25%である位置に配置される、請求項11に記載の光学系。
【国際調査報告】