(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-21
(54)【発明の名称】磁気共鳴ガイドに用いる5自由度の治療焦点定位装置
(51)【国際特許分類】
A61N 7/00 20060101AFI20231214BHJP
【FI】
A61N7/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535997
(86)(22)【出願日】2021-03-24
(85)【翻訳文提出日】2023-06-13
(86)【国際出願番号】 CN2021082584
(87)【国際公開番号】W WO2022126896
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202023048152.9
(32)【優先日】2020-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523085739
【氏名又は名称】上海沈徳無創時代医療科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shanghai Shende Green Medical Era Healthcare Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】4/F, Building 8, No. 1001, Qinzhou North Road, Xuhui District Shanghai China
(71)【出願人】
【識別番号】523085740
【氏名又は名称】沈徳(寧波)医療器械科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shende (Ningbo) Medical Device Technology Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】F1(Workshop 3), No.1 Building 4, No. 66 Meishan Gangcheng Road, Beilun District, Ningbo, Zhejiang, China
(71)【出願人】
【識別番号】523085751
【氏名又は名称】南通沈徳医療器械科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Nantong Shende Medical Device Technology Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Room 102, Building 2, No.158 Xinsheng Road, Chongchuan District, Nantong, Jiangsu, China
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】蘇志強
(72)【発明者】
【氏名】田周
(72)【発明者】
【氏名】劉志
(72)【発明者】
【氏名】王健
(72)【発明者】
【氏名】孫▲チ▼
(72)【発明者】
【氏名】劉文傑
(72)【発明者】
【氏名】温家宝
(72)【発明者】
【氏名】崔磊
(72)【発明者】
【氏名】呉昊
(72)【発明者】
【氏名】張勝發
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160JJ33
4C160JJ36
4C160JJ50
(57)【要約】
本発明は磁気共鳴ガイドに用いる5自由度の治療焦点定位装置に関し、駆動ベッド、動作ベッド及び補助ベッドを含む。動作ベッドにプローブ接続ディスク及びプローブ運動制御モジュールが設けられ、駆動ベッドにプローブ運動制御モジュールを駆動するためのモータ変速ユニットが設けられる。プローブ運動制御モジュールは、プローブ前後移動機構、プローブ左右移動機構、プローブ上下移動機構、プローブ回転機構及びプローブスイング機構を含む。プローブ接続ディスクに超音波プローブが取り付けられ、治療焦点位置は超音波プローブにより決定される。本発明は駆動ベッド、動作ベッド及び補助ベッドのモジュール化設計を採用し、モータ変速ユニット及び超音波プローブを完全に分離し、モータユニット及び超音波プローブが近距離であることによる電磁干渉の影響を防止する。5自由度の並列構造の設計により、運動過程の制御を精確にし、各自由度の間は互いに干渉せず、プローブ焦点の定位はより柔軟性があり便利である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動ベッド(10020)、動作ベッド(10030)及び補助ベッド(10031)を含み;
前記動作ベッド(10030)に、プローブ接続ディスク(10081)及びプローブ接続ディスク(10081)が多自由度運動を行うように制御するプローブ運動制御モジュールが設けられ、前記プローブ接続ディスク(10081)に超音波プローブが取り付けられ;
前記プローブ運動制御モジュールがプローブ前後移動機構(10070)、プローブ左右移動機構(10060)、プローブ回転機構(10050)、プローブ上下移動機構(10061)及びプローブスイング機構(10080)を含み;
前記駆動ベッド(10020)に前記プローブ運動制御モジュールを駆動するためのモータ変速ユニット(10040)が設けられ、前記モータ変速ユニット(10040)が前記プローブ移動制御モジュールに動力を提供し、結合することにより前記プローブ接続ディスク(10081)の運動を制御し、さらには前記超音波プローブの運動を制御することを特徴とする、磁気共鳴ガイドに用いる、5自由度の治療焦点定位装置。
【請求項2】
前記モータ変速ユニット(10040)が5つ設けられ、プローブ前後移動機構のモータ変速ユニット(10090)、プローブ左右移動機構のモータ変速ユニット(10100)、プローブ回転機構のモータ変速ユニット(10101)、プローブ上下移動機構のモータ変速ユニット(10110)及びプローブスイング機構のモータ変速ユニット(10120)を含み、
前記プローブ前後移動機構のモータ変速ユニット(10090)が前記駆動ベッド(10020)に固定接続され、前記プローブ左右移動機構のモータ変速ユニット(10100)が第1L型ブラケット(10140)により駆動領域キャリッジ(10150)に固定接続され、前記プローブ回転機構のモータ変速ユニット(10101)が第2L型ブラケット(10180)により前記駆動領域キャリッジ(10150)に固定され、前記プローブ上下移動機構のモータ変速ユニット(10110)が第3L型ブラケット(10170)により駆動領域キャリッジ(10150)に固定接続され、前記プローブスイング機構のモータ変速ユニット(10120)が第4L型ブラケット(10171)により駆動領域キャリッジ(10150)に固定接続され、前記駆動領域キャリッジ(10150)が駆動領域ガイドレール(10160)を介して前記駆動ベッド(10020)に結合されることを特徴とする、請求項1に記載の磁気共鳴ガイドに用いる、5自由度の治療焦点定位装置。
【請求項3】
各モータ変速ユニットがいずれもモータブラケット(10240)、モータブラケット(10240)内に取り付けられる大歯車(10210)及び小歯車(10200)を含み、前記小歯車(10200)が大歯車(10210)と噛合され、前記小歯車(10200)に超音波モータ(10190)が固定接続され、前記大歯車(10210)がモータ出力軸(10220)と固定接続され、前記モータ出力軸(10220)がモータユニット軸受(10230)を介してモータブラケット(10240)に結合されることを特徴とする、請求項2に記載の磁気共鳴ガイドに用いる、5自由度の治療焦点定位装置。
【請求項4】
前記プローブ前後移動機構(10070)がスライドレールを介してアリ溝状ガイドレール(10310)に嵌め込まれることを含み、前記アリ溝状ガイドレール(10310)がガイドレールブラケット(10311)により動作ベッド(10030)に結合され、前記動作領域左右移動キャリッジ(10300)が前後接続モジュールを介して前記プローブ前後移動機構のモータ変速ユニット(10090)と接続され、前後移動を行うことを特徴とする、請求項2に記載の磁気共鳴ガイドに用いる、5自由度の治療焦点定位装置。
【請求項5】
前記前後接続モジュールが前後プッシュロッド(10280)及び前後移動スクリュロッド(10251)を含み、前記左右プッシュロッド(10280)の一端が前後移動支持物(10290)を介して動作領域左右移動キャリッジ(10300)と接続され、もう一端が調節ブロック(10270)を介して前記駆動領域キャリッジ(10150)と固定接続され、前記前後移動スクリュロッド(10251)の一端が軸継手(10250)を介してプローブ前後移動機構のモータ変速ユニット(10090)と接続され、もう一端が駆動領域キャリッジ(10150)に固定接続された前後移動スクリュナット(10260)と結合されることを特徴とする、請求項4に記載の磁気共鳴ガイドに用いる、5自由度の治療焦点定位装置。
【請求項6】
前記プローブ左右移動機構(10060)が、左右移動スライドレール(10450)を介して動作領域左右移動キャリッジ(10300)に結合される動作領域キャリッジ(10440)を含み、前記動作領域キャリッジ(10440)が伝動左右移動スクリュロッド(10420)を介して動力方向を変化させる第1伝動ユニットと接続され、前記第1伝動ユニットが伝動前後移動ロッド(10330)及び軸継手(10320)を介してプローブ左右移動機構のモータ変速ユニット(10100)と接続されて左右移動を行うことを特徴とする、請求項2に記載の磁気共鳴ガイドに用いる、5自由度の治療焦点定位装置。
【請求項7】
前記第1伝動ユニットが互いにかみ合う2つの傘歯車1(10350)及び傘歯車2(10360)を含み、前記傘歯車1(10350)が伝動前後移動ロッド(10330)の一端に固定接合され、前記傘歯車2(10360)が伝動左右移動スクリュロッド(10420)の一端に固定接合され、前記伝動前後移動ロッド(10330)に動作領域軸受1(10340)が取り付けられ、さらに軸受ブラケット1(10390)により支持固定され、動作領域軸受1(10340)の外に方形軸受キャップ(10410)が設けられ、前記伝動左右移動スクリュロッド(10420)に動作領域軸受2(10370)が取り付けられ、さらに軸受ブラケット2(10400)により支持固定され、動作領域軸受2(10370)の外に円形軸受キャップ(10380)が設けられ、前記伝動左右移動スクリュロッド(10420)がスクリュブラケット(10430)により動作領域キャリッジ(10440)に固定されることを特徴とする、請求項6に記載の磁気共鳴ガイドに用いる、5自由度の治療焦点定位装置。
【請求項8】
前記プローブスイング機構(10080)が伝動ウォームスクリュロッド(10560)、伝動ウォームスクリュロッド(10560)と接続される伝動ウォーム(10570)、伝動ウォーム(10570)とかみ合う伝動ウォームホイール(10580)、伝動ウォームホイール(10580)と接続される回転スリーブ(10590)を含み、前記回転スリーブ(10590)が回転フレーム(10600)と固定接続され、前記回転フレーム(10600)及び第1回転側板(10610)の間に回転運動が生成され、第2回転側板(10620)と回転運動を生成することができ、前記伝動ウォームスクリュロッド(10560)の一端がウォームブラケット(10630)に取り付けられ、もう一端が動力方向を変化させる第2伝動ユニットと接続され、前記第2伝動ユニットが駆動領域軸継手2(10460)及び伝動前後回転軸(10470)を介してプローブ回転機構のモータ変速ユニット(10110)と接続され、前記伝動ウォーム(10570)がウォームブラケット(10630)内に設けられ、前記動作領域キャリッジ(10440)に回転スリーブ(10590)の前後移動を制限するスリーブストッパー(10640)が設けられることを特徴とする、請求項2に記載の磁気共鳴ガイドに用いる、5自由度の治療焦点定位装置。
【請求項9】
前記第2伝動ユニットが動作領域軸受3(10480)、動作領域軸受4(10490)、軸受ブラケット3(10500)、軸受ブラケット4(10510)、円形軸受キャップ2(10520)、方形軸受キャップ2(10530)、傘歯車3(10540)及び傘歯車4(10550)を含み、前記伝動前後回転軸(10470)が動作領域軸受3(10480)を介して軸受ブラケット3(10500)と結合され、さらに傘歯車3(10540)と固定接続され、前記円形軸受キャップ2(10520)が動作領域軸受3(10480)に留められ、さらに軸受ブラケット3(10500)に固定され、前記傘歯車3(10540)が傘歯車4(10550)と噛合され、前記傘歯車4(10550)が前記伝動ウォームスクリュロッド(10560)と固定接続され、前記伝動ウォームスクリュロッド(10560)が動作領域軸受4(10490)を介して軸受ブラケット4(10510)と結合され、方形軸受キャップ2(10530)が前記動作領域軸受4(10490)に留められ、さらに軸受ブラケット4(10510)に固定されることを特徴とする、請求項8に記載の磁気共鳴ガイドに用いる、5自由度の治療焦点定位装置。
【請求項10】
前記プローブ回転機構(10050)がプローブ回転機構のモータ変速ユニット(10101)、回転機構ナット(10660)、回転機構ナットブラケット(10670)、回転スクリュロッド(10680)、回転ガイドロッド(10690)、回転軸(10700)、回転クランク(10701)、回転クランク(10701)、回転伝動軸(10702)、回転係止片(10703)、リンク1(10702)、リンク2(10703)を含み、前記プローブ回転機構のモータ変速ユニット(10101)が回転機構ナット(10660)を回転させることにより、回転スクリュロッド(10680)の前後移動を実現し、前記回転スクリュロッド(10680)が回転ガイドロッド(10690)を介して回転軸(10700)の前後移動を実現し、前記回転ガイドロッド(10690)及び前記回転軸(10700)は左右方向で運動が制限されず、前記回転軸(10700)が回転クランク(10701)及び回転伝動軸(10702)を介して運動を回転係止片(10703)に伝達し、前記回転係止片(10703)がリンク1(10702)、リンク2(10730)を介してプローブ接続ディスク(10081)を直接動かし、回転運動を実現し、このうち、前記回転軸(10700)及び回転クランク(10701)が回転結合であり、前記回転クランク(10701)が回転伝動軸(10702)と固定接続され、前記回転伝動軸(10702)が前記回転係止片(10703)と固定接続されることを特徴とする、請求項4に記載の磁気共鳴ガイドに用いる、5自由度の治療焦点定位装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療機器の技術分野に属し、具体的に磁気共鳴ガイドに用いる5自由度の治療焦点定位装置に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴ガイド下高密度集束超音波はリアルタイム磁気共鳴イメージングを基にして構築された非侵襲的熱アブレーション技術であり、近年、子宮筋腫、脳腫瘍など腫瘍の臨床治療において良好な効果を示している。近年、リアルタイムイメージング技術が発展し続けるのに伴い、この物理療法の技術は治療の過程においてリアルタイムでモニタリングすることができ、治療の正確さを大幅に高め、次第に医学界の高い注目を集めている。
【0003】
フェーズドアレイ式高密度集束超音波治療システムは、磁気共鳴などイメージング装置のガイド下で動作するとき、該装置から病変組織周辺の画像をリアルタイムで取得する必要があり、術前は医者が治療計画を立てるのに便利であり、術後は治療効果を初期評価するのに便利である。フェーズドアレイ式高密度集束超音波治療システムの焦点は移動可能な超音波プローブにあり、医者がアブレーション領域を確定してアブレーション手術をする予定であるとき、超音波プローブの正確で確実な定位は、病変組織の選択的なアブレーションに対して核心的な役割をする。超音波プローブの定位は、精確な機械制御装置を必要とする。従って、正確で確実なプローブの機械制御装置を発明することができるかどうかが、治療時間の長さ及び病巣の治療範囲の正確さを直接決定し、これは治療過程の安全の程度及び治療後の効果に直接的な影響を及ぼしている。
【0004】
これにより、各種プローブ制御装置が出現している。中国特許出願公開第108042932号明細書は、MRI-pHIFU温熱療法システムに用いる超音波プローブ制御装置を開示している。これはプローブ接続ディスクが多自由度運動を行うように制御するプローブ移動制御モジュールを開示しており、駆動ベッドにプローブ移動制御モジュールを駆動するためのモータ変速ユニットが設けられる。プローブ移動制御モジュールはプローブ前後移動機構、プローブ左右移動機構、プローブ回転機構及びプローブスイング機構を含み、プローブ接続ディスクに超音波プローブが取り付けられる。しかしながら、磁気共鳴に用いる機械定位装置で使用するモータは磁気共鳴の性能に影響を及ぼすことがあり、或いは磁気共鳴から比較的離れると、運動精度の誤差が比較的大きくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中国特許出願公開第108042932号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上記問題を解決するため、磁気共鳴ガイドに用いる5自由度の治療焦点定位装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的は以下の技術案により実現する。
磁気共鳴ガイドに用いる5自由度の治療焦点定位装置は、駆動ベッド、動作ベッド及び補助ベッドを含む。前記動作ベッドに、プローブ接続ディスク及びプローブ接続ディスクが多自由度運動を行うように制御するプローブ運動制御モジュールが設けられ、前記プローブ接続ディスクに超音波プローブが取り付けられる。前記プローブ運動制御モジュールはプローブ前後移動機構、プローブ左右移動機構、プローブ回転機構、プローブ上下移動機構及びプローブスイング機構を含む。前記駆動ベッドに前記プローブ運動制御モジュールを駆動するためのモータ変速ユニットが設けられ、前記モータ変速ユニットは前記プローブ移動制御モジュールに動力を提供し、結合することにより前記プローブ接続ディスクの運動を制御し、さらには前記超音波プローブの運動を制御する。
【0008】
本発明は駆動ベッド、動作ベッド及び補助ベッドのモジュール化設計を採用し、モータ変速ユニット及び超音波プローブを完全に分離し、装置の動作過程において、モータユニット及び超音波プローブが近距離であることによる電磁干渉の影響を効果的に防止する。5自由度の並列構造の設計により、運動過程の制御を精確にし、各自由度の間は互いに干渉せず、プローブ焦点の定位はより柔軟性があり便利である。
【0009】
さらに、前記モータ変速ユニットは5つ設けられ、プローブ前後移動機構のモータ変速ユニット、プローブ左右移動機構のモータ変速ユニット、プローブ回転機構のモータ変速ユニット、プローブ上下移動機構のモータ変速ユニット及びプローブスイング機構のモータ変速ユニットを含む。前記プローブ前後移動機構のモータ変速ユニットは前記駆動ベッドに固定接続され、前記プローブ左右移動機構のモータ変速ユニットは第1L型ブラケットにより駆動領域キャリッジに固定接続される。前記プローブ回転機構のモータ変速ユニットは第2L型ブラケットにより前記駆動領域キャリッジに固定され、前記プローブ上下移動機構のモータ変速ユニットは第3L型ブラケットにより駆動領域キャリッジに固定接続される。前記プローブスイング機構のモータ変速ユニットは第4L型ブラケットにより駆動領域キャリッジに固定接続され、前記駆動領域キャリッジは駆動領域ガイドレールを介して前記駆動ベッドに結合される。
【0010】
さらに、各モータ変速ユニットはいずれもモータブラケット、モータブラケット内に取り付けられる大歯車及び小歯車を含み、前記小歯車は大歯車と噛合される。前記小歯車に超音波モータが固定接続され、前記大歯車はモータ出力軸と固定接続され、前記モータ出力軸はモータユニット軸受を介してモータブラケットに結合される。
【0011】
さらに、前記プローブ前後移動機構は、スライドレールを介してアリ溝状のガイドレールに嵌め込まれることを含み、前記アリ溝状ガイドレールはガイドレールブラケットにより動作ベッドに結合される。前記動作領域左右移動キャリッジは、前後接続モジュールを介して前記プローブ前後移動機構のモータ変速ユニットと接続され、前後移動を行う。
【0012】
さらに、前記前後接続モジュールは前後プッシュロッド及び前後移動スクリュロッドを含む。前記左右プッシュロッドの一端は前後移動支持物を介して動作領域左右移動キャリッジと接続され、もう一端は調節ブロックを介して前記駆動領域キャリッジと固定接続される。前記前後移動スクリュロッドの一端は軸継手を介してプローブ前後移動機構のモータ変速ユニットと接続され、もう一端は駆動領域キャリッジに固定接続された前後移動スクリュナットと結合される。
【0013】
さらに、前記プローブ左右移動機構は、左右移動スライドレールを介して動作領域左右移動キャリッジに結合される動作領域キャリッジを含む。前記動作領域キャリッジは伝動左右移動スクリュロッドを介して動力方向を変化させる第1伝動ユニットと接続され、前記第1伝動ユニットは伝動前後移動ロッド及び軸継手を介してプローブ左右移動機構のモータ変速ユニットと接続されて左右移動を行う。
【0014】
さらに、前記第1伝動ユニットは互いにかみ合う2つの傘歯車1及び傘歯車2を含み、前記傘歯車1は伝動前後移動ロッドの一端に固定接合され、前記傘歯車2は伝動左右移動スクリュロッドの一端に固定接合される。前記伝動前後移動ロッドに動作領域軸受1が取り付けられ、さらに軸受ブラケット1により支持固定され、動作領域軸受1の外に方形軸受キャップが設けられる。前記伝動左右移動スクリュロッドに動作領域軸受2が取り付けられ、さらに軸受ブラケット2により支持固定され、動作領域軸受2の外に円形軸受キャップが設けられる。前記伝動左右移動スクリュロッドは、スクリュブラケットにより動作領域キャリッジに固定される。
【0015】
さらに、前記プローブスイング機構は伝動ウォームスクリュロッド、伝動ウォームスクリュロッドと接続される伝動ウォーム、伝動ウォームとかみ合う伝動ウォームホイール、伝動ウォームホイールと接続される回転スリーブを含み、前記回転スリーブは回転フレームと固定接続される。前記回転フレーム及び第1回転側板の間に回転運動が生成され、第2回転側板と回転運動を生成することができる。前記伝動ウォームスクリュロッドの一端はウォームブラケットに取り付けられ、もう一端は動力方向を変化させる第2伝動ユニットと接続され、前記第2伝動ユニットは駆動領域軸継手2及び伝動前後回転軸を介してプローブ回転機構のモータ変速ユニットと接続される。前記伝動ウォームはウォームブラケット内に設けられ、前記動作領域キャリッジに回転スリーブの前後移動を制限するスリーブストッパーが設けられる。
【0016】
さらに、前記第2伝動ユニットは動作領域軸受3、動作領域軸受4、軸受ブラケット3、軸受ブラケット4、円形軸受キャップ2、方形軸受キャップ2、傘歯車3及び傘歯車4を含む。前記伝動前後回転軸は動作領域軸受3を介して軸受ブラケット3と結合され、さらに傘歯車3と固定接続される。前記円形軸受キャップ2は動作領域軸受3に留められ、さらに軸受ブラケット3に固定される。前記傘歯車3は傘歯車4と噛合され、前記傘歯車4は前記伝動ウォームスクリュロッドと固定接続され、前記伝動ウォームスクリュロッドは動作領域軸受4を介して軸受ブラケット4と結合される。方形軸受キャップ2は前記動作領域軸受4に留められ、さらに軸受ブラケット4に固定される。
【0017】
さらに、前記プローブ回転機構はプローブ回転機構のモータ変速ユニット、回転機構ナット、回転機構ナットブラケット、回転スクリュロッド、回転ガイドロッド、回転軸、回転クランク、回転クランク、回転伝動軸、回転係止片、リンク1、リンク2を含む。前記プローブ回転機構のモータ変速ユニットは回転機構ナットを回転させることにより、回転スクリュロッドの前後移動を実現し、前記回転スクリュロッドは回転ガイドロッドを介して回転軸の前後移動を実現し、前記回転ガイドロッド及び前記回転軸は左右方向で運動が制限されない。前記回転軸は回転クランク及び回転伝動軸を介して運動を回転係止片に伝達し、前記回転係止片はリンク1、リンク2を介してプローブ接続ディスクを直接動かし、回転運動を実現する。このうち、前記回転軸及び回転クランクは回転結合であり、前記回転クランクは回転伝動軸と固定接続され、前記回転伝動軸は前記回転係止片と固定接続される。
【0018】
さらに、前記プローブ上下移動機構はプローブ上下移動機構のモータ変速ユニット、上下移動機構ナット、上下移動機構ナットブラケット、上下移動機構スクリュロッド、上下移動機構ガイドロッド、上下移動機構伝動軸、上下移動機構導通ブロック、上下移動機構クランク、上下移動機構接続ブロック、上下移動機構プローブ支持フレーム、プローブ接続ディスクを含む。前記上下移動機構のモータ変速ユニットは上下移動機構ナットを介して、回転運動を前記上下移動機構スクリュロッドの直線運動に転換し、前記上下移動機構スクリュロッドは上下移動機構ガイドロッドを介して運動を上下移動機構伝動軸に伝達し、さらには上下移動機構導通ブロックを運動させる。前記上下移動機構導通ブロックは上下移動機構クランクを介して上下移動機構接続ブロックを直接運動させ、前記上下移動機構接続ブロックは前記上下移動機構プローブ支持フレームと固定接続される。前記上下移動機構プローブ支持フレームは前記プローブ接続ディスクと固定接続され、さらにはプローブの上下方向を回転させ、プローブの上下方向の運動を実現する。このうち、前記上下移動機構スクリュロッド及び上下移動機構ガイドロッドの間は左右方向で自由度が制限されない。
【0019】
本発明の装置全体は磁性が無く、MRI設備と完全に両立し、MRI-pHIFU温熱療法システムの骨腫瘍アブレーション実験の分野において、運動の実現可能性及び性能の検証はすでに得られている。超音波システムが治療過程で焦点に正確に移動し、定位するのを補助することができ、フェーズドアレイ式集束焦点の空間移動範囲における不足を補う。大きな範囲の骨腫瘍アブレーションの実現に対して、アブレーション誤差を減少させ、精確な治療を実現するのは大きな意義を有する。
【発明の効果】
【0020】
既存技術と比較して、本発明は以下の利点を有する。
1、本発明は駆動ベッド、動作ベッド及び補助ベッドのモジュール化設計を採用し、モータ変速ユニット及び超音波プローブを完全に分離し、装置の動作過程でモータユニット及び超音波プローブが近距離であることによる電磁干渉の影響を効果的に防止する。中国特許出願公開第108042932号明細書は、駆動ベッド及び動作ベッドの2つのモジュールのみを設置しており、プローブの運動範囲から見ると、本発明は上下方向の自由度を高め、治療の範囲を大幅に高めた。具体的に述べると、プローブ上下移動機構のモータ変速ユニットが、上下移動機構ナット、上下移動機構ナットブラケット、上下移動機構スクリュロッド、上下移動機構ガイドロッド、上下移動機構伝動軸、上下移動機構導通ブロック、上下移動機構クランク、上下移動機構接続ブロック、上下移動機構プローブ支持フレームを動かし、プローブ接続ディスクが上下範囲内において、規定角度範囲で回転するのを実現することができ、運動空間を大幅に高める。
【0021】
2、5自由度の並列構造の設計により、運動過程の制御を精確にし、各自由度の間は互いに干渉せず、プローブ焦点の定位はより柔軟性があって便利であり、人体の様々な部位の治療のために、より多くの選択可能な角度及び方向を向上させた。中国特許出願公開第108042932号明細書は4軸機構であり、その制御プローブが到達することができる位置及び姿勢は有限であり、いくつかの腫瘍の治療過程においてプローブは理想の位置及び姿勢を実現することができない。具体的に、上下移動機構ガイドロッドは運動を上下移動機構伝動軸に伝達し、さらには上下移動機構導通ブロックを運動させ、さらには上下移動機構クランクを介して上下移動機構接続ブロックを直接運動させ、さらには上下移動機構によりプローブを上下方向に回転させる。この過程の実現は、プローブが360度自由な空間でスイング及び回転するのを向上させ、治療の効果を大幅に高めた。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、本発明の装置における全体構造の概要図である。
【
図2】
図2は、本発明の装置における全体構造の概要図である。
【
図3】
図3は、本発明の装置におけるモータ変速ユニットの構造概要図である。
【
図4】
図4は、本発明の装置におけるモータ変速ユニットの内部機構の構造概要図である。
【
図5】
図5は、本発明の装置におけるプローブ前後移動機構の構造概要図である。
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図6】
図6は、本発明の装置におけるプローブ左右移動機構の構造概要図である。
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図7】
図7は、本発明の装置におけるプローブスイング機構の構造概要図である。
【
図9】
図9は、本発明の装置におけるプローブ回転機構の構造概要図である。
【
図10】
図10は、本発明の装置におけるプローブ回転機構の構造概要図である。
【
図11】
図11は、プローブ上下移動機構のプローブの構造概要図である。
【
図12】
図12は、プローブ上下移動機構のプローブの構造概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図及び具体的な実施例を組み合わせて、本発明について詳細に説明する。
【0024】
MRI-pHIFU温熱療法システムに用いる超音波プローブ制御装置は、
図1、2に示すように、駆動ベッド(10020)、動作ベッド(10030)及び補助ベッド(10031)を含み、動作ベッド(10030)にプローブ接続ディスク(10081)及びプローブ接続ディスク(10081)が多自由度運動を行うように制御するプローブ運動制御モジュールが設けられる。駆動ベッド(10020)にプローブ運動制御モジュールを駆動するためのモータ変速ユニット(10040)が設けられ、プローブ運動制御モジュールはプローブ前後移動機構(10070)、プローブ左右移動機構(10060)、プローブ回転機構(10050)、プローブ上下移動機構(10061)及びプローブスイング機構(10080)を含む。プローブ接続ディスク(10081)に超音波プローブが取り付けられる。モータ変速ユニット(10040)はプローブ移動制御モジュールに動力を提供し、結合することによりプローブ接続ディスク(10081)の運動を制御し、さらには超音波プローブの運動を制御する。
【0025】
図3に示すように、モータ変速ユニット(10040)は5つ設けられ、プローブ前後移動機構のモータ変速ユニット(10090)、プローブ左右移動機構のモータ変速ユニット(10100)、プローブ回転機構のモータ変速ユニット(10101)、プローブ上下移動機構のモータ変速ユニット(10110)及びプローブスイング機構のモータ変速ユニット(10120)を含む。プローブ前後移動機構のモータ変速ユニット(10090)は駆動ベッド(10020)に固定接続され、プローブ左右移動機構のモータ変速ユニット(10100)は第1L型ブラケット(10140)により駆動領域キャリッジ(10150)に固定接続される。プローブ回転機構のモータ変速ユニット(10101)は第2L型ブラケット(10180)により駆動領域キャリッジ(10150)に固定され、プローブ上下移動機構のモータ変速ユニット(10110)は第3L型ブラケット(10170)により駆動領域キャリッジ(10150)に固定接続される。プローブスイング機構のモータ変速ユニット(10120)は第4L型ブラケット(10171)により駆動領域キャリッジ(10150)に固定接続され、駆動領域キャリッジ(10150)は駆動領域ガイドレール(10160)を介して駆動ベッド10020に結合される。
【0026】
図4に示すように、各モータ変速ユニットはいずれもモータブラケット(10240)、モータブラケット(10240)内に取り付けられる大歯車(10210)及び小歯車(10200)を含み、小歯車(10200)は大歯車(10210)と噛合される。小歯車(10200)に超音波モータ(10190)が固定接続され、大歯車(10210)はモータ出力軸(10220)と固定接続され、モータ出力軸(10220)はモータユニット軸受(10230)を介してモータブラケット(10240)に結合される。
【0027】
図5に示すように、プローブ前後移動機構(10070)は、スライドレールを介してアリ溝状ガイドレール(10310)に嵌め込まれることを含み、アリ溝状ガイドレール(10310)はガイドレールブラケット(10311)により動作ベッド(10030)に結合される。動作領域左右移動キャリッジ(10300)は、前後接続モジュールを介してプローブ前後移動機構のモータ変速ユニット(10090)と接続され、前後移動を行う。前後接続モジュールは前後プッシュロッド(10280)及び前後移動スクリュロッド(10251)を含む。左右プッシュロッド(10280)の一端は前後移動支持物(10290)を介して動作領域左右移動キャリッジ(10300)と接続され、もう一端は調節ブロック(10270)を介して駆動領域キャリッジ(10150)と固定接続される。前後移動スクリュロッド(10251)の一端は軸継手(10250)を介してプローブ前後移動機構のモータ変速ユニット(10090)と接続され、もう一端は駆動領域キャリッジ(10150)に固定接続された前後移動スクリュナット(10260)と結合される。
【0028】
図6に示すように、プローブ左右移動機構(10060)は、左右移動スライドレール(10450)を介して動作領域左右移動キャリッジ(10300)に結合される動作領域キャリッジ(10440)を含む。動作領域キャリッジ(10440)は伝動左右移動スクリュロッド(10420)を介して動力方向を変化させる第1伝動ユニットと接続され、第1伝動ユニットは伝動前後移動ロッド(10330)及び軸継手(10320)を介してプローブ左右移動機構のモータ変速ユニット(10100)と接続されて左右移動を行う。第1伝動ユニットは互いにかみ合う2つの傘歯車1(10350)及び傘歯車2(10360)を含み、傘歯車1(10350)は伝動前後移動ロッド(10330)の一端に固定接合され、傘歯車2(10360)は伝動左右移動スクリュロッド(10420)の一端に固定接合される。伝動前後移動ロッド(10330)に動作領域軸受1(10340)が取り付けられ、さらに軸受ブラケット1(10390)により支持固定され、動作領域軸受1(10340)の外に方形軸受キャップ(10410)が設けられる。伝動左右移動スクリュロッド(10420)に動作領域軸受2(10370)が取り付けられ、さらに軸受ブラケット2(10400)により支持固定され、動作領域軸受2(10370)の外に円形軸受キャップ(10380)が設けられる。伝動左右移動スクリュロッド(10420)は、スクリュブラケット(10430)により動作領域キャリッジ(10440)に固定される。
【0029】
図7、8に示すように、プローブスイング機構(10080)は伝動ウォームスクリュロッド(10560)、伝動ウォームスクリュロッド(10560)と接続される伝動ウォーム(10570)、伝動ウォーム(10570)とかみ合う伝動ウォームホイール(10580)、伝動ウォームホイール(10580)と接続される回転スリーブ(10590)を含み、回転スリーブ(10590)は回転フレーム(10600)と固定接続される。回転フレーム(10600)及び第1回転側板(10610)の間に回転運動が生成され、第2回転側板(10620)と回転運動を生成することができる。伝動ウォームスクリュロッド(10560)の一端はウォームブラケット(10630)に取り付けられ、もう一端は動力方向を変化させる第2伝動ユニットと接続され、第2伝動ユニットは駆動領域軸継手2(10460)及び伝動前後回転軸(10470)を介してプローブ回転機構のモータ変速ユニット(10110)と接続される。伝動ウォーム(10570)はウォームブラケット(10630)内に設けられ、動作領域キャリッジ(10440)に回転スリーブ(10590)の前後移動を制限するスリーブストッパー(10640)が設けられる。第2伝動ユニットは動作領域軸受3(10480)、動作領域軸受4(10490)、軸受ブラケット3(10500)、軸受ブラケット4(10510)、円形軸受キャップ2(10520)、方形軸受キャップ2(10530)、傘歯車3(10540)及び傘歯車4(10550)を含む。伝動前後回転軸(10470)は動作領域軸受3(10480)を介して軸受ブラケット3(10500)と結合され、さらに傘歯車3(10540)と固定接続される。円形軸受キャップ2(10520)は動作領域軸受3(10480)に留められ、さらに軸受ブラケット3(10500)に固定される。傘歯車3(10540)は傘歯車4(10550)と噛合され、傘歯車4(10550)は伝動ウォームスクリュロッド(10560)と固定接続され、伝動ウォームスクリュロッド(10560)は動作領域軸受4(10490)を介して軸受ブラケット4(10510)と結合される。方形軸受キャップ2(10530)は動作領域軸受4(10490)に留められ、さらに軸受ブラケット4(10510)に固定される。
【0030】
図9、10に示すように、プローブ回転機構(10050)はプローブ回転機構のモータ変速ユニット(10101)、回転機構ナット(10660)、回転機構ナットブラケット(10670)、回転スクリュロッド(10680)、回転ガイドロッド(10690)、回転軸(10700)、回転クランク(10701)、回転クランク(10701)、回転伝動軸(10702)、回転係止片(10703)、リンク1(10720)、リンク2(10730)を含む。プローブ回転機構のモータ変速ユニット(10101)は回転機構ナット(10660)を回転させることにより、回転スクリュロッド(10680)の前後移動を実現し、回転スクリュロッド(10680)は回転ガイドロッド(10690)を介して回転軸(10700)の前後移動を実現し、回転ガイドロッド(10690)及び回転軸(10700)は左右方向で運動が制限されない。回転軸(10700)は回転クランク(10701)及び回転伝動軸(10702)を介して運動を回転係止片(10703)に伝達し、回転係止片(10703)はリンク1(10720)、リンク2(10730)を介してプローブ接続ディスク(10081)を直接動かし、回転運動を実現する。このうち、回転軸(10700)及び回転クランク(10701)は回転結合であり、回転クランク(10701)は回転伝動軸(10702)と固定接続され、回転伝動軸(10702)は回転係止片(10703)と固定接続される。
【0031】
図11、12に示すように、プローブ上下移動機構(10061)はプローブ上下移動機構のモータ変速ユニット(10110)、上下移動機構ナット(10802)、上下移動機構ナットブラケット(10801)、上下移動機構スクリュロッド(10803)、上下移動機構ガイドロッド(10804)、上下移動機構伝動軸(10805)、上下移動機構導通ブロック(10806)、上下移動機構クランク(10807)、上下移動機構接続ブロック(10808)、上下移動機構プローブ支持フレーム(10809)、プローブ接続ディスク(10081)を含む。上下移動機構のモータ変速ユニット(10110)は上下移動機構ナット(10802)を介して、回転運動を上下移動機構スクリュロッド(10803)の直線運動に転換し、上下移動機構スクリュロッド(10803)は上下移動機構ガイドロッド(10804)を介して運動を上下移動機構伝動軸(10805)に伝達し、さらには上下移動機構導通ブロック(10806)を運動させる。上下移動機構導通ブロック(10806)は上下移動機構クランク(10807)を介して上下移動機構接続ブロック(10808)を直接運動させ、上下移動機構接続ブロック(10808)は上下移動機構プローブ支持フレーム(10809)と固定接続される。上下移動機構プローブ支持フレーム(10809)はプローブ接続ディスク(10081)と固定接続され、さらにはプローブの上下方向を回転させ、プローブの上下方向の運動を実現する。このうち、上下移動機構スクリュロッド(10803)及び上下移動機構ガイドロッド(10804)の間は左右方向で自由度が制限されない。
【0032】
上記の実施例についての記載は、当業者が発明を理解及び使用するのを便利にするためである。当業者は明らかにこれらの実施例に対して容易に各種の修正を行うことができ、ここで説明する一般的な原理をその他の実施例に利用するのは、創造的な労働を必要としない。従って、本発明は上記実施例に限定されず、当業者が本発明の開示に基づいて、本発明の範疇を逸脱せずに行う改良及び修正は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【国際調査報告】