(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-21
(54)【発明の名称】単一成分または複数成分の接着剤をバラスト道床に適用するための装置及び方法、ならびに使用
(51)【国際特許分類】
E01B 27/02 20060101AFI20231214BHJP
【FI】
E01B27/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023559167
(86)(22)【出願日】2021-12-14
(85)【翻訳文提出日】2023-08-01
(86)【国際出願番号】 EP2021085621
(87)【国際公開番号】W WO2022129001
(87)【国際公開日】2022-06-23
(32)【優先日】2020-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CH
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523224578
【氏名又は名称】ハーリマン レイルテック アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ハーリマン,エイドリアン
【テーマコード(参考)】
2D057
【Fターム(参考)】
2D057CB01
(57)【要約】
本発明は、単一成分または複数成分の接着剤を、レール経路におけるレールの範囲のバラスト道床に適用するための装置に関する。接着剤の容器及び適用目的で接着剤を運ぶための要素は、供給車両に取り付けられる。この供給車両は、レール経路上またはレール経路に隣接して駆動することができる。接着剤は、少なくとも1本のホースを介して、供給車両から少なくとも1つのノズル(29)まで誘導される。この装置は台車(1)を含む。台車(1)は、レール(16)に一時的に連結及び固定され、供給車両から独立した選択可能で均一なスピードで、レール上でレールに留められて移動することができる。台車(1)は、その上に少なくとも1つのノズル(29)が取り付けられたブーム(22)を支持し、それによって接着剤の定められた貫入深さを、台車(1)の均一の走行スピードにある装置と、バラスト道床の特性及び噴射パターンに依存して定められた接着剤の流量と、によって維持することができる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レールラインのレール軌道におけるバラスト道床(32)上に、単一成分または複数成分の接着剤を放出するためのデバイスであって、前記接着剤のための容器、ならびに前記接着剤を放出する目的で運ぶための要素は、供給車両(34、48)に設定され、装備は、単一レール(16)に一時的に連結して固定することができる台車(1)、または前記レール上に手動で設置または組み立てることができるレールワゴンのいずれかを含み、それらはホースライン(35)を介して前記供給車両(34、48)から接着剤を供給でき、少なくとも1つの噴射ノズル(29、30、31)は、台車(1)またはレールワゴンに取り付けられ、それによって前記バラスト道床の中への接着剤の定められた貫入深さを、前記台車(1)もしくはレールワゴンの均一の移動スピードによって、または前記バラスト道床(32)及び噴射パターンに依存して、前記供給車両で運ばれる前記接着剤の定められた流量を伴う、前記台車(1)もしくはレールワゴンにおける前記噴射ノズル(29、30、31)の均一の動きによって、維持することができる、デバイス。
【請求項2】
前記台車(1)は、前記レール(16)上でレール誘導され、それ自体の駆動によって均一で選択可能なスピードで、前記供給車両(34、48)とは独立して移動することができ、前記台車(1)は、少なくとも1つの噴射ノズル(29、30、31)が取り付けられたブーム(22)を保持し、前記ブーム(22)は、全ての方向で水平及び垂直に移動可能かつ旋回可能となるように取り付けられ、それによって前記接着剤の定められた貫入深さを、前記バラスト道床(32)及び噴射パターンに依存して、前記台車(1)の均一な移動スピード及び定められた前記接着剤の流量で、前記デバイスによって維持できることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
噴射バー(28)を有するブーム(22)は、前記レールワゴンに取り付けられ、前記ブームを、モータ駆動によって水平及び垂直に移動させることができ、前記ブームは、全ての方向で旋回可能となるように取り付けられ、前記ブームは、様々な噴射パターンを生成するために複数の噴射ノズル(29、30、31)を有することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記台車(1)またはレールワゴンは、取り付けられた電気モータ(11)によって駆動可能であり、携帯用電子デバイスを介して遠隔制御下で前記レール(16)上で可動であり、前記噴射バー(28)は、遠隔制御によって垂直及び水平、ならびに全ての方向で調整可能であることを特徴とする、請求項1~3の内いずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
電子制御ユニット、ならびに前記電子制御ユニットに入力するためのキーパッド(45)に関連付けられたディスプレイ(44)が、前記ブーム(22)に収納されることを特徴とする、請求項2~4の内いずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記台車(1)またはレールワゴンは、前記レール(16)上に取り付け可能に構成され、前記レール(16)上に取り付けられたとき、追加の調整なしで、任意の方向の前記レール(16)上における回転に対して固定されることを特徴とする、請求項1~5の内いずれか一項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記台車(1)は、レール上に取り付けられた状態において、それぞれ反対側のレール(57)に延びる延長アーム(5)を有し、前記レール(57)上で少なくとも1つの支持ホイール(55)によって支持することができ、それによってレールワゴンが形成されることと、前記台車は、レール上に取り付けられた状態において前記レールヘッド(8)の両側部を転がるホイール(51、52)を有し、かつ前記台車及びその支持部(22、50)の重量を支えて前記レールヘッド(8)の頂部を転がる、少なくとも1つの駆動ホイール(56)を含むことと、を特徴とする、請求項1~6の内いずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記台車(1)は、フレーム(40)またはハウジングを含み、前記レール(16)上に前記台車(1)が設置された状態において、前記台車(1)には、前記レール(16)に対して斜めに方向付けられた誘導ホイール(2)が、前記レール(16)の一方の下側に取り付けられ、前記誘導ホイールは、前記レール(16)の前記レールヘッド(8)と前記レールウェブ(9)との間の隅部(7)を転がるよう意図され、その一方で前記フレーム(40)またはハウジングの反対側において、少なくとも1つの誘導ホイール(3)が取り付けられ、それは、前記台車(1)が前記レール(16)上に取り付けられた状態において、前記レールヘッド(8)の側面に沿って転がるよう意図され、少なくとも1つの駆動ホイール(4)は、前記誘導ホイール(2、3)の間で前記フレーム(40)またはハウジングに取り付けられ、前記駆動ホイール(4)は、前記台車(1)が前記レール(16)上に取り付けられたときに、前記レールヘッド(8)上を転がるよう、かつ前記台車(1)を駆動するよう意図されることを特徴とする、請求項1~7の内いずれか一項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記台車(1)またはレールワゴンが前記レール(16)に連結された状態において、前記ブーム(22)は前記台車(1)が移動する方向に対して側方に突出し、そこに取り付けられた管(27)と、底部において前記管(27)に対して横断方向に延びた噴射バー(28)とが配置され、前記噴射バーには1つまたは複数の噴射ノズル(29、30、31)が装備され、前記噴射バーは前記管(27)において回転可能で、高さを垂直方向に調整可能で、かつ幅方向において水平方向に移動可能となるよう取り付けられ、ハンドル(46、47)が、持ち上げを容易にするために、前記ブーム(22)及び/または前記台車(1)の前記フレーム(40)もしくはハウジングに形成されることを特徴とする、請求項1~8の内いずれか一項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記台車(1)またはレールワゴンは、それ自体のアキュムレータ(42)を有し、それによって遠隔制御によって自動的に駆動されることと、前記台車(1)もしくはレールワゴンには計測ホイール(24)が装備され、前記計測ホイール(24)は、前記台車(1)もしくはレールワゴンの水平軸の周りに関節接合された旋回アーム(23)に取り付けられるか、または、前記台車(1)もしくはレールワゴンの前記フレーム(40)もしくはハウジングに一体化され、前記計測ホイール(24)は、前記台車(1)またはレールワゴンが前記レール(16)上に設置されたときに、前記レール(16)上を転がるよう意図され、前記計測ホイール(24)によって記録された計測データを、電子的に送信できることと、を特徴とする、請求項1~9の内いずれか一項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記台車(1)またはレールワゴンは、そこに取り付けられるか、または別個の携帯用電子デバイスを介して制御可能な電子制御ユニットを有し、前記制御ユニットによって、前記レール(16)に沿って移動するための移動スピードが、前記計測ホイール(24)からのフィードバックに基づいて制御可能であることを特徴とする、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
請求項1~11の内いずれか一項に記載のデバイスを用いて、単一成分または複数成分の接着剤を放出するための方法であって、供給車両(34)は、レール通路またはレールラインにおけるレール軌道の隣に設定され、次に台車(1)またはレールワゴンは、平行した運行レール(16)に設置されてレール誘導で動かされ、接着剤をバラスト道床(32)に適用し、前記供給車両(34)は、ホースライン(35)が届く範囲でレール軌道に沿って移動し、それによって少なくとも1つの噴射ノズルに、少なくとも1本の前記ホースライン(35)を介して前記供給車両(34)から接着剤が供給され、前記接着剤の定められた貫入深さが、前記台車(1)もしくはレールワゴンの均一な移動スピードによって、または、移動もしくは静止している前記台車(1)、もしくは移動もしくは静止しているレールワゴンにおける噴射ノズルの均一な動き、ならびに前記バラスト道床(32)の状況及び噴射パターンに依存して定められた流量によって、維持され、前記レール軌道上で列車が接近するときに、前記台車(1)またはレールワゴンの移動は停止され、短時間で前記レール(16)から取り外されることによって、前記レール(16)は列車の通過のために片付けられて、中断することなく通常の列車サービスを続けることができる、方法。
【請求項13】
請求項1~10の内いずれか一項に記載のデバイスを用いて、単一成分または複数成分の接着剤を分配するための方法であって、供給車両(48)は閉鎖されたレール軌道上に設定され、次に台車(1)またはレールワゴンは、同じレール(16)上に設置され、レール誘導で動かされ、接着剤をバラスト道床(32)に分配し、一方で前記供給車両(48)、及び前記台車(1)またはレールワゴンは、ホースライン(35)が届く範囲で前後に続いて移動され、それによって少なくとも1つの噴射ノズルには、少なくとも1本の前記ホースライン(35)を介して前記供給車両(48)から接着剤が供給され、前記接着剤の定められた貫入深さが、前記台車(1)またはレールワゴンの均一の移動スピードと、前記バラスト道床(32)の性質及び噴射パターンに依存して定められた流量と、によって維持される、方法。
【請求項14】
前記台車(1)は、事前に前記レール(16)上に、反対側の誘導ホイール(2、3)によって設置されることで、前記レール(16)上を駆動され、それによって任意の方向で前記レール(16)上の回転に対して固定される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
現存の設備に対する追加モジュールとして、レール軌道のバラスト道床(32)の区画を固着するための、請求項1~11の内いずれか一項に記載のデバイスの使用であって、前記デバイスは、引っ張るか押して取り付けられ、軌道に留められるかまたは自己推進し、軌道に留められた車両、ならびに/または軌道及び道路で可動の2ウェイ車両もしくはレール車両であり、計算可能かつ載荷可能なバラスト固着を生成するよう、単一成分または複数成分の接着剤を制御して適用する、使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粒状混合物の上に、単一成分または複数成分の接着剤を放出するため、特にレール軌道のバラスト上に、単一成分または複数成分の接着剤を放出するための、デバイスに関する。2成分の接着剤の場合、混合ユニットを介して流量を正確に制御可能な歯車ポンプによって、例えば2種類の流体成分が、2つの独立した供給ラインを介して、貯蔵タンクから制御された方法で搬送される。それによって、噴射可能な接着混合物の流体を生成する。少なくとも1つの噴射ノズル、またはいくつかの放出ノズルを有する噴射バーを伴う噴射ユニットが、バラスト道床上に、接着混合物を目的どおり放出するために使用される。しかし、単一成分の接着剤も、全く同じ構造的特徴を伴うデバイスを用いて、適切に使用かつ搬送することができる。さらに本発明は、このデバイスを使用する方法、及びレール軌道のバラスト上に2成分及び単一成分の両方の接着剤を放出するための使用、に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、レール軌道は、幹線及び大量輸送の社会基盤の両方における、重要な構成要素である。全ての事例において、レールの上部構造が、増大する交通負荷に対処できるわけではない。増加するスピード、より大きい交通負荷、またはより高い使用程度を伴い、様々なタイプの構造の弱点が明らかになる。定期的な保守点検に加えて、軌道の取り替えは、増大する負荷に対処するために必要な手段である。幹線の交通において、バラスト軌道は、主要な基層である。他方で、都市交通における橋梁またはトンネルでは、固体軌道が使用される。接着システムは、両タイプの軌道のため、及び異なる軌道を接合するための、効果的な解決策を提案する。バラスト軌道システムにおいて、レール及び枕木が緩く横たわった軌道格子は、いかなる側方の定着もなく、この拘束されずに密集したブラスト道床に置かれる。バラスト道床は、かなりの圧縮力を吸収することができるが、引張荷重下では制限内で変位させることしかできない。レール接合部または切換部などの、困難な領域において、接着システムは、迅速かつ恒久的に位置的安定性を保証する。複数の軌道ラインの、再建設作業及び軌道の取り替えにおいて、バラスト道床の位置を固定するために、特別な手段が必要とされる。単一成分の接着剤、またはより良好に2成分の樹脂硬化混合物を用いてバラスト肩部を固着させることは、この目的のために効果的な方法であることが判明している。従来の支持手段と比較して、速硬の接着システムの使用は、かなりの程度まで時間及びコストを節約する。レール軌道における特に困難な領域は、異なるタイプの構造を統合することである。バラスト軌道と、スラブ軌道との間の移行部は、異なる沈下挙動のために問題がある。ここで、バラストの段階的な固着が、異なる順応性を均質化するための効果的な手段であることが、判明している。接着システムは、この目的のための特別な利点も提供する。すなわち、耐荷力に達するまでの短い待機時間、及び接着システムの非常に良好な環境適合性である。都心の大量輸送において、レール軌道の外観を決定するのは、主にスラブ軌道及び芝生軌道である。これらの設計についても、2成分の混合物は、軌道システムの安定化、シーリング、及び設計のための、効果的で詳細な解決策を提供する。
【0003】
現在、粒状混合物を固着することは、広範で様々な用途で使用される。軌道建設において、主に粗粒石の盛り土材料と砕石とが固着され、その一方で道路建設において、粗粒石の盛り土材料に加えて、細粒石の盛り土材料または砂利も、固着される。より微細な混合物も、例えば装飾的な最上部の被覆材の固着に使用される。被覆材を固着することによる安定化にもかかわらず、水の浸透性または浸出能力を維持することができる。バラストの固着は、軌道建設において特に重要である。この目的のため、ポリウレタンベースの2成分の接着剤は、現在最も使用されている。このようなポリウレタンベースの複数成分の接着剤は、当技術分野で公知である。2成分の混合物を、樹脂と硬化剤との混合比を変化させることによって、硬化時間に関するそれぞれの状況に適合させて、ある妥協が成される1成分の接着剤よりも、良好な固着品質を実現することができる。しかし単一成分の接着剤は、混合機を必要とせず、送達するために単一のポンプ及びラインしか必要としないので、取扱いが容易である。とりわけ歯車ポンプを使用する、1成分または2成分の接着剤を、制御されたポンプ送り、計量、混合、及び分配をするためのデバイスは、原理的にも公知である。
【0004】
様々な好ましい効果が、軌道建設においてバラストを固着することによって実現される。とりわけそれは、軌道の安定化と、例えばトンネルの入口または出口での、バラスト軌道からバラストの無い軌道への移行部における衝撃を軽減することを可能にする。この目的のため、バラストは通常全面にわたって固着される。すなわちレール及び枕木の下も固着される。バラスト軌道とバラストのない軌道との間の移行部における衝撃を軽減するために、固着の貫入深さは、バラストのない軌道に向けて連続的に増加される。乗り心地を向上させることに加えて、バラストの固着は、石がずれるのを防止することによって、誘導路の耐久性も向上させる。
【0005】
レールラインの縁部におけるバラスト道床の固着は、レールラインの近くで溝が掘削されるとき、またはより一般的に、平行する別のレールラインの敷設、もしくは建造物、擁壁などの建設計画の結果、または他の構造手段のためなど、レールラインの隣で物質が掘削されるときに、非常に重要となることが多い。既に存在するレール軌道に沿って、新しいレール軌道を建設するために、数メートル幅で、例えば0.5~2メートル深さの溝が下層土から掘削され、その底部で、新しいレール軌道を建設する過程で使用されるトラック、ダンプ、掘削機、及び他の機械などの車両が運転される。この所謂施工スロープが、現存のレールラインの近くで延びることになるので、隣接したレールラインのバラスト道床は弱体化の恐れがあり、その耐荷力は脅かされる。レールラインにおける運行を保つため、及びその上を列車が走れるようにするために、そのバラスト道床の安定性は非常に重要であり、そうでなければ、かなりの重量を有する列車は、このポイントを通過することはできないであろう。対策として、軌道を使用し続けられるよう、深い副木または補助壁が一時的に安定性を保証できる。しかし、場合によってはバラスト軌道を大幅に弱体化させかねない、このような構造的変化が成された側部に沿って、バラストを固着させることは、より容易である。このように、車道の側部におけるストリップ上のみに、バラスト道床を接着することによって、安定したバラスト肩部を、非常に迅速に作り出すことができる。この肩部は、軌道に沿って制御ライン及び信号ラインを敷いて維持するとき、有利であることが判明している。なぜなら、さらな労力を必要とせず、バラスト道床の画定された安定肩部により、固着された領域の外側に溝を掘ることができるためである。敷かれた制御ライン及び信号ラインは、容易に露出させることができ、これらのラインを交換した後、バラスト道床の基本的形状に影響を与えることなく、溝を埋め戻すことができる。固着によって安定化されたバラスト道床の肩部は、レールラインの直ぐ隣に掘削された溝にもかかわらず、通常の荷重での通行を維持する。専門的に固着されたバラスト道床の場合、これを、側部まで所謂タップオフすることができ、例えば掘削を、バラスト道床の直ぐ隣で実施できる。固着により、バラスト軌道の必要な安定性が、列車の通常通行のために維持され、これは大きな利点をもたらす。当然ながら、同じ装備を使用して、バラスト固着によってレール軌道の全幅にわたって補強することもできる。
【0006】
しかし、このような安定した固着を生成するための、接着剤の適用には、バラスト道床の中への接着剤の貫入深さが、全ての場所において正確に特定された深さに到達すること、さらには、リニアメータ当たりで定められた噴射幅で、正確に一定量で接着剤量を適用すること、が必要である。複数成分の接着剤の場合、これらは常に正確な混合比の混合接着剤で適用しなければならない。さらに、数メートルだけではなく、より広い区画にわたって、このような固着を、迅速かつ確実に実施することが可能でなければならない。例えば複数成分の接着剤の場合、接着成分の温度及び完全に一定で継続的に監視された混合比、さらには、バラスト道床の中への一定の貫入深さを維持するために、バラストにわたる噴射ジェットの一定スピードを伴って、処理区画にわたって接着剤を均一に放出するなど、全ての必要な固着条件は、極めて正確に満たされなければならない。これは、ブラスト石のサイズ及び所望の貫入深さにも依存して、バラスト体積ごとに正確に定められた接着剤量を伴い、定められた深さにわたってブラストが固着されることを保証する、唯一の方法である。これらの仕様が、上述のような側部までのレール区画上を特定の重量の鉄道列車が移動し続け得る、という意味で認められた固着に厳密に従う場合のみ、建設手段がとられる。すなわち溝が、パイプライン構造もしくは擁壁のために掘られるか、または全ての種類の、施工用の穴のために掘られる。
【0007】
先行技術によると、接着剤の放出は、2018年1月18日に公開された国際公開第2018/010860号に、包括的に例示されたように、非常に専門的な方法で実施することができる。そこに示されているデバイスは、リニアメータ当たりのブラスト道床に噴射される、非常に明確な接着量である放出量で、接着材料を放出するのを可能にし、事前に計算された特定の貫入深さを保証する。このため、この装備で行われるプロセスは、スイス連邦鉄道(Swiss Federal Railways:SBB)によっても現在認証されている。すなわち、その適用は、レール道床がその後、特定の所望の耐荷力を提供することになり、それによって、従来通り数百トンの重量の列車に使用することができる。これは、以前の事例のように、軌道道床が、手またはモータ駆動ポンプを用いて、じょうろまたはハンドランスのみで、手動で除去されるという事例ではない。このような手動放出のために、2成分の接着剤における2つの基本的成分は、例えば鉄道車両に沿って運ばれ、そこで混合される。次にこの混合物は、注入缶の中に満たされるか、またはパイプを介してハンドランスに直接供給される。1m3のブラストを接着するために、15リットルの接着混合物が必要である。じょうろによって散布する場合、1時間当たり約4m3のみしか処理することができない。追加として、散布品質は極めて不均一である。なぜならそれは、じょうろを用いて注ぎ、またはハンドランスを操作して鉄道軌道に沿って歩く人の、技量に依存するからである。接着剤が手によって放出されるとき、缶を再充填するため、または補給品すなわち容器、及び段階的に接着剤をランスにポンプで送るための機械を前進させるために、必然的に中断が生じる。なぜなら、これらの容器及び装備は、鉄道用ワゴンで運ばれるか、または道路で搬送されてレール区間の側部に置かれるためである。例えばポンプが正確に作動しないか、または故障するなど、何らかの理由で機能不全が生じた場合、それ自体が有害である単一成分の、大量の噴射が発生して、地下水に対して重大な結果をもたらす場合がある。複数成分の接着剤の成分は、規定された混合比でのみ供給され、密接に混合され得る。次に混合物は確実に硬化し、個々の成分は、独立して土壌の中に入ることはできない。
【0008】
これらの課題は、国際公開第2018/010860号によるデバイス及び方法を用いて、成功裏に克服されている。しかし以下の制限が、国際公開第2018/010860号のデバイスと、そのデバイスを用いて操作する方法に残る。バラスト道床の固着のために、レール車両、または少なくとも1台の、任意選択でレール上で移動可能な道路車両は、ブラスト道床が固着されている最中のレールライン上を、常に走らなければならない。これは、このレールラインの閉鎖を必要とし、したがって全ての作業を、制御センタで緊密に連携させなければならない。したがってこの装備は、一次的にレール区画を、列車の通行から閉鎖する価値のある作業のためのみに、好適となる。
【0009】
固着は常に迅速に行わなければならず、貫入深さを判断する助けとなる。なぜなら、適用された接着剤はバラストを通って下方に進み、迅速に固着及び硬化するために、貫入深さは限定されるからである。散布作業は、現在までのところ、一般的に運行時間外に行なう必要があり、夜間であることが多い。追加として、接着剤の散布のためには、乾燥した天気が必須条件である。多くの固着条件が存在することが確認でき、それらは、正確に定められた仕様を伴う均一の散布を、機械によって確実に、かつ現場において非常に迅速に行うべきである、という要件をもたらす。
【0010】
例えば駅、もしくは橋梁、地下路もしくは高架交差路など、接近が困難な場所、または一般的にレール軌道に車両が側方から接近できない場所などの、レール区画のどこかで固着が行われる場合、均一の適用を迅速に、可能であれば即時、すなわちいかなる中断もなく行なうのを可能にすることは、特に困難である。処理する軌道バラストの1m3当たり、約15リットルの接着混合物を用いた、0.5メートルの固着させる道床深さ、及びレールの側部に0.5メートルの道床幅、と計算した場合、それらは4延メートルで十分であり、2つの200リットルドラムが、100メートルのレール区間には十分である。なぜなら、3.75リットル/延メートル必要とするからである。約4メートルの全ブラスト道床幅にわたって固着を行う場合、約13.3メートルの区画のみが、1回の通過で固着させることができる。公式は:係数×深さ×幅、例えば1.5×5m×0.5m=3.75リットル/延メートル、または1.5×5m×4m=30リットル/延メートル、である。
【0011】
複数成分の接着剤の場合における成分の完璧な混合で、即時に長い距離にわたって一定の貫入深さを伴い、接着剤を迅速かつ制御して分配するために、特に困難なことは、必要な機械及び貯蔵タンクについて、大規模な量を必要とすることである。例えば、強力なポンプが必要とされる。さらに、ポンプ、及び状況によっては、適用する接着剤もしくはその成分を練ること、の両方のために、自立したエネルギー供給が必要であり、それは大量に利用可能でなければならない。次に、これら全ての設備を、ルートに沿って移動させることが可能であるべきである。トラックを用いて、レール軌道に沿ってこれらのデバイスを移動させることが可能であるが、このトラックは、リニアメートル当たりの正確な接着量を、トラックに装着された噴射バーを用いて確実に適用できるように、軌道に沿って均一に移動することはできない。または、レール車両が、接着剤と、それらを練って混合してポンプで送るための装備と、を別個に運ぶことができるが、レール車両から、直接接着剤を均一に適用することは、実現が困難である。なぜなら、レール車両は駆動部がなく、それ自体大きい質量を有するからである。
【0012】
先行技術において、定められた混合物を形成するために、成分を制御して混合するための様々なデバイスが公知である。国際公開第2018/010860号による方法及びデバイスは、多くの課題を確信的に解決し、車両が散布のために両軌道上に停止し、かつ駆動され得る限り、即時に数百メートルにわたるレール軌道に沿ったバラスト道床を固着させる目的で、制御された正確な接着剤の散布を可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
先行技術を考慮すると、本発明の目的は、状況に応じて関連のレールラインを閉鎖することなく、レールラインに沿ったバラストの固着を行なることができるよう、すなわち列車の通過間の時間間隔を利用して、列車の定期運行を妨げることなく継続できるよう、さらに迅速かつ柔軟に使用できるデバイス及び方法を作り出すことである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
課題に対する解決策は、請求項1の特徴を有するデバイス、同様に請求項12による方法、ならびに請求項15によるデバイスの使用、によって定義される。この全てのデバイスは、道路で搬送でき、またはトラックで現場に搬入することができる。1つの実施形態において、接着剤、または使用する接着混合物のための接着成分を提供してポンプで送るための、全てのデバイスを伴う車両は、列車運行とは独立して、または列車の定期運行を妨げることなく、レール軌道に沿って実質的に平行に移動する。接着剤を一定に適用するために、台車または軽量レールワゴンが、概ね数秒内の非常に短い時間内で、レール上に設置される。この台車またはレールワゴンは、少なくとも1つの噴射ノズルを有するブームを保持する。台車またはこの軽量レールワゴンは、選択可能な均一のスピードで、電気駆動でレールに沿って移動することができる。それによって、台車またはレールワゴンに取り付けられるか、または形成されたブームは、そこに取り付けられた少なくとも1つの噴射ノズルを伴って、正確に同じ均一のスピードでレールに沿って移動する。これは、定められた噴射パターンを伴う調整可能な接着剤の量を、移動するメートル当たりに適用することができ、それによって所定の貫入深さを維持することを保証する。実際、台車またはこの軽量レールワゴンは、レール上に迅速に設置し、数秒で作業に投入することができ、また列車が通過するのを可能にするよう、同じように迅速にレールから取り外すことができる。レールワゴンは、好ましくは遠隔制御によって完全に制御される。移動する移動スピード、ならびにGPS座標を、記録するか、または生でクラウドまで送信して記憶させることもできる。これは、当技術分野における、データ記録を伴う搬送及び混合システムと共に、検証可能で計算可能、及び順応性のある固着作業を行うことを可能にする。変形として、この台車または軽量レールワゴンには、平行軌道上を進むレール車両によって、またはレールに沿って移動するトラックの代わりに、同じ軌道上を進むレール車両によって供給することもできる。それは、軽量機関車または台車によって、噴射装備と共に不定期に順々に沿って引張られるか、または押し出される。そのとき、台車またはこの軽量レールワゴンのみが、ノズルの動きのスピードに正確に依存して、接着剤の均一な適用を保証し、接着剤の定められた量が適用されることによって、正確に定められた貫入深さを保証する。分離した軽量レールワゴン、もしくは噴射用台車としての台車のいずれかが、レール上を前方に均一に移動するか、またはこのレールワゴン上もしくは噴射用台車上で、噴射ノズルは前後に均一に動くことができ、それによって最終的に所定の貫入深さが維持される。
【0016】
図面を参照して、粒状混合物の固着を生成するための、このデバイスを提示及び記載し、その機能を説明する。次に、デバイスを用いて行うことができる方法、及びデバイスの使用を、さらに詳細に記載し、かつ説明する。この目標のため、例えば図面はデバイスの実施形態を示し、本発明の目的及び目標も、図面を参照して示し、かつ説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】列車が通過している、事前の固着によって安定化された砕石路の切取り図である。
【
図2】トンネル口の正面のレール軌道に沿った、安定化された砕石路の切取り図である。
【
図3】レールに隣接した領域の上に接着剤を放出するための、単一レール上に設置された本発明によるデバイスの台車の、斜め上からの斜視図である。
【
図4】単一レール上に設置された本発明によるデバイスの台車の、正面図である。
【
図5a】迅速にレール上に設置するときの、4枚の台車のスナップショットにおける1枚である。
【
図5b】迅速にレール上に設置するときの、4枚の台車のスナップショットにおける1枚である。
【
図5c】迅速にレール上に設置するときの、4枚の台車のスナップショットにおける1枚である。
【
図5d】迅速にレール上に設置するときの、4枚の台車のスナップショットにおける1枚である。
【
図6】ブーム及びブームに取り付けられた噴射バーを伴う、デバイスの台車を示す図である。
【
図7】ブームに統合された電子制御ユニット、ディスプレイ、及びキーパッド、ならびに台車ハウジング内のアキュムレータを伴う装備の、自給式台車を示す図である。
【
図8】ポンプの電力供給及び制御のため、可能な接着成分を混合するため、及び送達部へのホース接続を介して、接着剤、または複数成分の接着剤の成分を制御して放出するため、の全ての要素が存在する、関連付けられた例示的供給車両を伴う、全ての装備を示す図である。
【
図9】レール上で移動可能で、送達部へのホース接続を介して、接着剤または複数成分の接着剤の成分を、混合及び制御して放出するための全ての要素が存在する、関連付けられた例示的供給車両を伴う全ての装備を示す図である。
【
図10】他方のレール上に、支持のためのアウトリガを伴う、一方のレール上の、軽量レールワゴンの形態である台車を示す平面図である。この台車はレール上で下から転がるホイールを持たない。
【
図11】他方のレール上に、支持のためのアウトリガを伴う、一方のレール上の台車または軽量レールワゴンを示す、
図10の斜視図である。
【
図12】
図10に示された他方のレール上で支持するための延長アームを伴う、一方のレール上の、台車または軽量レールワゴンの拡大図である。
【
図13】単一レール上に取り付けるための台車の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1において、固着されたバラスト道床層、すなわちレール軌道に沿って直ぐ外側に切り取られたバラストラインが示される。それは、この事例では2成分の合成樹脂を噴射して事前に固着されているので、準一体構造のブロックを形成する。この状態において、掘削されるバラストは、ここで示されるように掘削機のショベルを用いて切り取ることができ、それにもかかわらず固着されたバラスト肩部は安定を保つ。それによって通行可能なバラストが、その耐荷強度及び安定性を大きく損なうことなく、垂直壁を露出させることができる。例えばこのようなレール軌道に沿って、ケーブルまたはパイプを敷く必要がある場合は、ケーブル及びパイプの設定作業中に列車の運行を継続するべきか、という大きい課題が、常にレール軌道の安定性を維持するために生じる。本発明による安定性の可能性がなければ、レールラインはレール運行を閉鎖することが必要となり、それは鉄道事業者にとって、大きな制限及び損失の大きい稼働停止を意味することになる。
【0019】
図2は、固着によって安定化された別のブラスト溝を示し、トンネル口の正面においてレールラインに沿って溝が掘られている。確認できるように、溝は、かなりの距離にわたって掘削する必要があることが多い。ここでは特に、いかにして、通常の負荷を伴う列車の通行を認められるよう、確実かつ安全に長い距離にわたってブラストラインを安定化させるか、という課題が生じる。ブラストの固着が手作業で成される場合、誰も固着の均質性を保証できない。追加として、手作業による固着は大幅に遅く、労力が集中し、不正確であり、そのため高価である。ここで、本発明が利用され、全く異なる次元でブラストラインを、より迅速かつより合理的に、加えて完全に均質に固着するのを可能にし、完全に一定で選択可能な固着幅、及び全ての固着を通して接着剤の正確に規定可能な貫入深さ、を伴う。接着剤のこのタイプの機械適用のみが、固着及び安定化を認めることができるように正確となり得る。それによって鉄道事業者は、列車がこの固着された軌道上を、躊躇することなく進むことを確信でき、保険の観点からもそうすることが許可される。
【0020】
図3は、単一レール上に設置するため、及びこのレールに連接した領域に接着剤を放出するための、本発明によるデバイスである、レールに取り付けられた台車1を示す。ここで台車1は、斜め上から見た斜視図において、単一レール16上に設置され、したがってレールに連結された状態またはレールに留められた状態にあることが確認される。台車1は、フレーム40またはボックスを形成し、その内部にはホイール2、3、4が取り付けられる。初めに、2つのホイール2は、レールヘッド8とレールウェブ9との間の隅部7の中に導かれるように、フレーム40またはボックスに配置される。この目的のため、示される台車1の例において、ホイール2は、フレーム40の一方の側部における傾斜部5の軸受部に取り付けられる。フレーム40の反対側において、少なくとも1つの誘導ホイール3が、垂直フレーム部分6に対して直角に、レールウェブ9に向かって突出し、レールヘッド8の向こう側すなわち側面を転がる。好ましくは2つの誘導ホイール3が、レールヘッド8のこの側において、ホイール2の反対側に配置される。フレーム40上から、少なくとも1つの走行可能なホイール4が、ここではレールヘッド8上を押圧する。この目的のため、ホイール4は、ここで示されるように、例えば2つの旋回アーム10の間に取り付けることによって、フレーム40に旋回可能に関節接合することができ、それは次に水平軸の周りにフレーム40において旋回でき、ここではバネ負荷によって下方に押圧する。それによって、台車1が取り付けられたときに、ホイール4をレールヘッド8の上側に押圧する。台車1のフレーム40の頂部において、ここでは電気モータ11が配置され、その出力シャフト12は、ローラチェーン14のための歯状リム13、または歯状ベルトのための歯状ホイールを駆動する。ローラチェーン14または歯状ベルトは、ホイール4に隣接した、関連のスプロケット15または歯状ホイールを駆動する。スプロケット15または歯状ホイールは、ホイール4に固定接続される。これによって、2つの誘導ホイール2の拘束力に対する駆動ホイール4の支持力で、台車1を初めに上方へ押し上げることに成功する。その一方で少なくとも1つの外側誘導ホイール3は、レールヘッド8の側部を進み、誘導ホイール2と共に、台車1を任意の方向の旋回に対して固定する。示される例において、この台車1は、レールヘッド8の側部を転がるための、このような2つの誘導ホイール3を伴って設計される。その自由に動く程度は、そのホイールが2~4回転するレール16の方向におけるずれのみである。電気モータ11の電子制御を伴い、レール16上におけるこの台車1の、選択可能な均一の動きを保証するのを可能にする。
【0021】
図4は、単一レール16上に設置された本発明によるデバイスの台車1の、正面図を示す。ここで、いかにしてホイール2、3、4が、レール16の様々な表面上を転がるかが、明白に確認できる。ホイール2は、レールヘッド8とレールウェブ9との間の隅部7に向く。それらは、フレーム40の傾斜部5に装着される。この傾斜部5は、内側かつ斜め上方に方向付けられ、ホイール2は、ここで傾斜部5の底部に装着される。レール16の反対側において、少なくとも1つの誘導ホイール3が、ここでは軸19における2つの耳部17、18の間に誘導される。この誘導ホイール3は、ここでは同じレール16のレールヘッド8における一方の側部を転がる。支持ホイールとして作用する、この誘導ホイール3を細かく調整するために、両矢印によって示されるように、2つの耳部17、18は、ここでは止めネジ42によって調整可能である。それによって誘導ホイール3を、任意の変化する軌道ヘッド幅に適合させることができる。少なくとも1つの別のホイールは上から作用して、駆動ホイール4の役割を担い、それはここではレールヘッド8の上側にバネ負荷をかけられて載り、転がる。この目的のため、示される例において、駆動ホイール4は、フレーム40に装着された2つの旋回アーム10の間に、軸20bで保持され、水平軸20において取付部21に、旋回可能にヒンジ留めされる。ホイール4の一方の側において、歯車リム15または歯車ホイールが装備される。ローラチェーン14は、ここではスプロケット15の上を進み、それは、電気モータ11の出力シャフト12によって駆動される別のスプロケット13の、頂部の上を進む。ローラチェーン14の代わりに、歯状ベルトまたは歯車伝達装置を使用して、電気モータ11の動力を駆動ホイール4に伝達することができる。この例示から、台車1すなわちそのフレーム40またはハウジングが、非常に迅速にレール16上に設置でき、または再び持ち上げて離すことができることが、確認できる。ここで示される位置から、左側を持ち上げることによって、レール16から持ち上げて取り外し、次に傾斜部5またはフレーム40を、下方及び外側に動かすことによって2つのホイール2を取り離すことができる。反対に、台車1は、その誘導ホイール2を用いて、迅速にレール16に引っ掛けて所定の位置に導くことができる。初めに、2つのホイール2は、レール16に対して傾いた位置にあるフレーム40を伴い、所定の位置に導かれ、次にフレーム40は、駆動ホイール4がレールヘッド8の頂部に載るまで、示されるように反時計方向に下方に回転される。次にホイール3は、レールヘッド8の他方の側部に載り、台車1はレールに沿って安定して誘導される。様々なレール外形の形式に対するタイプ及び形状の、記載した全てのホイールを、所定の位置に適合させることができる。さらに、ホイール2、3、4の数は、それらが記載の機能を実施できる限り、変更し得る。同様に、1つまたは複数の履帯を、ホイール2、3、4に追加して、または代わりに使用することができ、それを用いて台車1は、しっかりと保持されてレールライン9に沿って駆動できる。
【0022】
図5a~
図5dにおいて、台車1をレール16上に設置する順序が、4枚の連続したひと続きの画像に示される。
図5aによる位置において、台車1はその長手方向軸の周りに約30~40°傾けられ、レール16上に誘導される。最終的に、誘導ホイール2を、それらの意図された経路を示す矢印によって示されるように、レールヘッド8の下方にあるこの位置に取り付けなければならない。そうするために、
図5bに示されるように、台車1は、誘導ホイール2がレールヘッド8の下になるまで、この傾いた位置で下げられる。次に、それらの自由側を、フレーム40またはボックスの内側に向かせて、ホイール2は、矢印で示されるように、レールヘッド8とレールウェブ9との間の隅部7の中に導かれる。次のステップにおいて、台車1は、
図5cに示されるように、及び矢印で示されるように、駆動ホイール4がレールヘッド8の上部での支持を見出すまで、その長手方向軸の周りに旋回される。次に台車1は、その旋回アーム10に作用するバネによって、レールヘッド8上に押圧される。この条件において、駆動ホイール4をレールヘッド8上に直立で載せて、誘導ホイール3、または設計によっては複数の誘導ホイール3は、
図5dに示されるように、レールヘッド8の側部に対してぴったりと接し、台車1は任意の方向の回転に対して、かつレール16上にしっかりと保持される。次に台車1は、レール16に沿って前後のみに転がることができる。台車1をレール16から取り外すのは、真逆の順序で行われる。このように台車1の連結及び固定は、台車1をレール16に対して特別に適合させる必要なく、行うことができる。むしろ台車1は、記載のようにレール16上に設置させることのみによって、任意の方向でレール16上の回転に対して固定され、レールに誘導されるように移動できる。同様に、レールに留められた台車1、したがって固定された台車1を解除することは、その取付順序の逆に、レール16から台車1を持ち上げて離すことのみを必要とする。レール16上に台車1を設置すること、またはレール16から台車1を持ち上げることは、数秒のことであり、一般的に5秒以下しか必要としない。それは、好ましくは2人の作業者によって行うことができ、それは、本発明によるデバイスを作業に持ち込むための人的要件を、非常に低く保つことができることを意味する。設定直後に、台車1は前後方向にレール16上で移動する準備ができている。次に、これらの事実は、以下で記載するように、接着の適用のために利用される。
【0023】
図6において、台車1はレール16上に設置され、ある程度までレール16に係止される。それによって台車1は、その誘導ホイール2、3及び駆動ホイール4がレール16上を転がることによって、レール16に沿ってのみ移動することができる。噴射バー28を伴うブーム22、及びレール16の方向に延びた旋回アーム23は、台車1に対してさらに関節接合される。ゴム製トレッドを有する計測ホイール24は、この旋回アーム23の正面端部に取り付けられる。この計測ホイール24は、レールヘッド8の上側にぴったりと載る。この計測ホイール24は、レール16上における台車1の各々の動きを伴って、計測ホイールとしての役割を担えるよう、レール16上で正確に転がる。それに応じて、この計測ホイール24によって、レール16上における台車1の各々の移動を、正確に、もしくはミリメートルまで計測するか、または記録することができる。ホイール2、3、及び4は、回転速度計を装着することによって、計測ホイールとしての役割を担うこともできる。この場合、別個の計測ホイール24は省略することができる。
【0024】
図7は、ブーム22を有する台車1の代替の実施形態を示す。これは、それ自体が好ましい再充填可能なアキュムレータ42を有するという点で、自立した台車1である。示された例において、アキュムレータ42は、台車1のフレーム40またはハウジングの内側にあるバッテリホルダ43に挿入される。さらに、電子制御ユニットは、延長アーム22内に収納され、それによって、台車1の駆動と、同様に接着剤のポンプ送りと、または混合成分の接着剤の場合は接着成分の混合と、が制御される。接着成分は、噴射バー28に混合ユニットを組込むことによって、初めに噴射バー28においても混合することができる。この場合、電子制御ユニットの操作のために、ディスプレイ44がブーム22に埋め込まれ、移動スピード、移動距離、接着剤の場合は追加として混合比、ならびに、移動及びポンプ送りの開始及び停止、のために所望の値を入力する、関連のキーパッド45を伴う。追加として、ラップトップ、タブレット、またはスマートフォンなどの携帯用電子デバイスを、好ましくはワイヤレスで、この電子制御ユニットに接続することができる。この場合、ディスプレイ44及びキーパッド45は、携帯用電子デバイスによって提供され、それを介して入力が成される。それによって遠隔制御及び遠隔監視を実現する。最後に、台車1及びそのアウトリガ22には、好ましくはハンドル46、47が装備され、それによって、例えば2人の作業者だけで台車1をレール16上に迅速に設置でき、必要に応じて同様に迅速に、再びレール16から取り外すことができる。この目的のため、
図5a~
図5dの例示による動きが行われる。
【0025】
台車1の外側に取り付けられるのは、ブーム22であり、ここでは2本の脚部を有する。ブーム22は、台車1から角度を付けて上方に突出し、その端部25でホルダ26の中に管27を保持する。管27は、ブーム22の端部25に対して、このホルダ26の中で回転可能である。この管27は底部において、単一の噴射ノズル29を、またはここで示されるように、管の軸の周りに回転可能な噴射バー28を、保持する。理想的には、噴射バー28は、モータ制御下で水平及び垂直方向に移動可能であり、全ての方向に旋回できるように取り付けられる。噴射バー28には、1つまたは複数の噴射ノズル29~31が装備される。任意選択で、様々な噴射パターンを生成するために、複数のノズルが噴射バー28に配置される。示される例において、噴射バー28は、3つの噴射ノズル29~31を含む。その回転位置に依存して、バラスト道床32に、おおよそ選択された広い幅にわたって、接着剤を噴射することができる。接着剤は、1本または複数本のホース35(
図8及び
図9)を介して、噴射ノズル29~31まで供給される。この、1本または複数本のホース35は、台車1の動作のためのレール軌道に対して、実質的に平行に沿って移動する供給車両から延びる。溝を掘削するか、またはそこに構造物を建設するか、もしくは別のレールラインを敷くために、このバラスト道床32を、レール16の側部まで固着して、固着されたバラスト道床32の外側を、垂直の溝掘り及び範囲38の除去を目的として安定させることが必要である。
【0026】
図8は、遠い距離からの全体的状況を示す。軌道の隣に建造物を建設するか、または現存の軌道の隣に新しい平行のレール軌道を建設する過程において、ここで示される溝の下層土33は、掘削後に所謂施工スロープとして使用されることが多い。トラック、ダンプトラック、掘削機、または他の機械が、この施工スロープの上を駆動され、レール軌道を建設する。使用例として、ここで示される供給車両34は、バラスト道床32の、ここでは左側縁部領域を固着するために使用することができる。接着剤または接着成分を伴って運ぶための全ての装備を伴う、このような供給車両34は、接着材または接着成分を正確に混合してポンプで送るためのものが、既に公知である。複数成分の接着剤の場合、混合は、好ましくは歯車ポンプを使用した静的混合機によって、及び量の計測は質量流量メータによって、行われる。このような車両に設定された全てのデバイスは、国際公開第2018/010860号において完全に記載され、示されている。単一成分の接着剤も、いかなる変更もなしで同じ装備を用いて直ちに使用することができる。
【0027】
図8において、いかにして車両34がレール軌道33に沿って移動して、1本または複数本のホース35を介して、ブーム22及び噴射ノズル29~31を有する台車デバイス1に供給するか、を確認することができる。同じく、台車1のフレーム40またはハウジングの内側における、電気供給及び駆動ホイール4の電気モータ11の制御のためのケーブル36は、供給車両34から台車1まで通じる。別のケーブル37は、任意選択で装着された計測ホイール24から、または計測ホイールとして設計されている場合、ホイール2、3、4からも、電子制御ユニットまで通じる。電子制御ユニットは、好ましくは供給車両34に搭載して運ばれるか、または携帯用電子デバイスによって提供される。ホース接続部35及びケーブル36、37は、ここでは供給車両34の前部に取り外し可能でヒンジ留めされた、旋回可能ブーム39に沿って誘導される。台車1の後で牽引される計測ホイール24、または実施形態に依存して計測ホイールとして作用するホイール2、3、4、を認識できる。それは、台車1の移動スピードにおける信頼できるデータを、供給車両34または携帯用電子デバイスの電子制御ユニットに提供する。計測ホイール24は、牽引される代わりに、台車1の前で押される場合もある。この均一なスピードによって、事前に計算された接着剤または接着成分の流量が計算され、次にポンプは質量流量計測デバイスからのフィードバックによって制御される。このように、リニアメータ当たりの非常に正確な接着剤量を適用し、それによってバラスト道床32の中への所定の貫入深さを、確実に保証することを可能にする。実際、このプロセスは、このように固着されたバラスト道床の肩部32が、必要に応じて数百トンまでの列車のための十分な耐荷力を提供するのを保証する目的で、認証することができる。一旦バラスト道床の肩部32がこのように固着されたら、物質38をレールラインに沿って掘削して搬出することができる。このようにこの領域を、危険なく露出させることができ、その一方で、隣接するレール16上も運行可能である。最後に、バラスト道床の肩部を固着することで、図ではハッチング線が引かれた軌道の領域38を切り取って除去することを可能とし、その一方で列車が通過するために必要な軌道の安定性を維持する。
【0028】
アウトリガ22を伴う台車1を、数秒内で単一レール16上に設置して、その後の作業に投入することができ、反対に、列車がアナウンスされたときに、この台車1をレール16から同じように迅速に外して取り除くことができ、それによって列車は作業現場を妨げずに通過できることは明白である。
【0029】
ポンプ技術及び噴射材料、ならびに電力供給など、換言すると、手際よく混合され、かつレール台車1へのホースライン35を介して制御された、接着剤または複数成分の接着剤を搬送するために必要な全てを、軌道に平行に進む車両34のみでは搬送することができない。急ぐ必要がなく、接着を短い時間帯、この場合一般的に数分で行う必要のない場合、すなわち実施される接着作業のためにレールが特別に閉鎖される場合、軌道上に停止し、台車1を伴って移動する鉄道車両は、台車1に供給するためのこれらのデバイスも搬送することもできる。このレール車両は、機関車、台車車両、または軌道掘削機によって、レール台車1からおおよそ一定距離で、レール台車1の後で押すか、または前で引張ることができる。同じ方法で、これらのデバイスの共同搬送を、自己推進型の2ウェイ車両によって、すなわち道路及び軌道上で駆動され得る車両によっても行うことができる。次にこの車両は、既に混合された接着剤、または混合されることになる接着成分を、レール軌道に沿って移動する道路車両または道路外車両34と同じ方法で、ケーブル36、37及びホース35を介して、台車デバイス1に供給する。
【0030】
軌道上で移動可能であるこのような車両48は、ここでは必要に応じて液圧式に下降させることができるレール用ホイール49を伴い、
図9で例として示され、それは台車1の後で移動できるか、または代替として台車1の前で移動できる。全く同じ方法で、鉄道ワゴンが、このような車両48に取って代わることができ、そこでは、接着剤の成分を練るため、ポンプで送るため、及び混合するため、の全ての装備が取り付けられる。次にこのレール車両は、例えば電気ポンプを動作させるため、及び接着剤を理想的な温度まで加熱するため、のジェネレータ及びアキュムレータを伴う、内燃機関などの動力装置の構成要素も運ぶ。代替として、牽引電流を電気架線から取り込み、装備を動作させるために利用可能とすることができる。このようなレール車両は、台車が取り付けられた軌道に平行な軌道上を移動することができ、その上に台車が取り付けられ、そこには調整された接着剤が、ポンプホース35を介して、レール車両から供給される。レール車両は、制御及び電源のためのケーブル36、37を介して台車に接続される。レール車両は、台車または台車の軽量機関に沿ってゆっくりと押されるか、または引っ張られる。そのため台車1とは、正確に均一に移動する必要はない。条件が許す場合、このレール車両は、台車1が設置された同じ軌道上を進むこともできる。
図9におけるレール走行可能な道路車両は、このような鉄道車両に交換することができる。
【0031】
いくつかの接着成分の制御された混合を、任意選択で、最初にレール台車1で行うこともできる。この目的のため、噴射材料が混合される混合機、好ましくは静的混合機は、レール台車1に直接装着される。
【0032】
図10~
図16は、デバイスの代替の構造を示し、それはレールヘッドの下方から転がるホイールなしでも成し得る。これは、手作業で軌道上に設置できる軽量レールワゴンである。これは、ワゴン1をレールに取り付けることはできないが、垂直方向の方向に離して持ち上げることができる、という利点を提案する。安定性を向上させるために、噴射デバイスを有するアウトリガ22の反対側に、別のアウトリガ50を有することができ、それは、反対側のレールに向けて延び、その上に軽量レール台車を形成するよう、1つまたは複数の支持ホイール55を用いてアウトリガ50が載る。
【0033】
図10は、それぞれ他のレール上で支持するためのアウトリガ50を伴う、レール上で軽量レールキャリッジの形態の台車1を立面図で示す。この台車1またはレールキャリッジは、レールの下方から転がるホイールを持たず、そのためいつでもレールから離して垂直方向に上方に持ち上げることができる。この台車またはレールワゴンの、別の利点は、切換部の上も転がることができること、及び、レールヘッド上の側面に沿って転がるホイール51、52を、この目的のために、例えば液圧的または電気的に、一時的に上方に離して持ち上げて、切換部を通過した後に、レールヘッドの両側を転がるよう、当初の状態まで下げて戻せること、である。ブーム22には、ブーム22を延ばすか、または縮めるためのデバイス53、ならびに噴射バー28の高さ位置を調節するためのデバイス54、が装備される。これらのデバイス53、54は、この目的のために、電気モータ、空圧、または液圧によって調整することができる。ブーム50の外側端部において、支持ホイール55が確認でき、それを伴ってブーム50は、この反対側のレール上を転がるように支持される。
【0034】
図11は、レール上の
図10によるレールワゴンを示し、反対側のレールにおける支持のためのアウトリガ50を伴い、示される例においては、アウトリガ50の外側端部のための、2つの支持ホイール55を有する。
【0035】
図12は、2つのアウトリガ22及び50を有するレールワゴンの拡大図を示す。ここで、レールヘッド8の2つの側部を転がる2つのホイール51、52が確認でき、それによって、その垂直軸の周りの回転に対して、レールワゴンを安定させる。レールに沿った軸の周りの安定化は、反対側のレール57における支持を伴うアウトリガ50によって提供される。1つの変形において、噴射バー28を、レールワゴンに可動で設定することもできる。例えば噴射バー28を、レールワゴンの全幅にわたって延びた延長アームに取り付けることができる。噴射バー28を、この延長アームに取り付けて、モータで、例えば電気駆動によって動かすことができる。この場合、レールワゴンが静止しているとき、または移動しているときに、噴射バー28は、レールラインのバラスト道床の全幅にわたって前後に均一に動くことができ、接着剤がバラスト道床の中に均一に貫入することを保証する。このブームを、垂直軸の周りに旋回するようにも設計することができ、それによって例えばブームがレールラインを横切って延びることはないが、レールに沿って長手方向にのみ延びる。レールワゴンが静止しているとき、噴射バー28はブームに沿って前後に均一に動くことができ、それによって側方のバラスト道床、すなわちバラスト道床肩部の長手方向区画を、接着剤の一定の貫入深さを伴って固着する。
【0036】
図13は、駆動部を伴うレール台車の一部、すなわちその台車1を分離して示した、拡大斜視図を示す。その内部には駆動ホイール56が収容され、それを用いて台車1は、その全重量が良好な付着を保証するよう、レール上に載る。計測ホイールとしても作用できる、2つの駆動ホイール56の間において、それらを駆動するための電気モータ11が確認できる。
【0037】
図14は、
図11及び
図12による台車の立面図を示す。電気モータ11が確認でき、その左には駆動ホイール56が確認できる。それは、ここでは前部に示され、同様にレールヘッド8の2つの側部を転がる、2つの誘導ホイール51、52が示される。
図15は、この全てを拡大形態で示し、
図16は斜視図を示す。ここで、駆動ベルトまたはローラチェーン14が確認でき、それによって、電気モータ11は駆動ホイール56を駆動する。駆動ホイールには、良好な付着を保証するために、ゴム製トレッド57が装備される。
【0038】
全体として、本明細書で提示したデバイス、及びそれを用いて実施するプロセスは、以下を可能にする:
・制御可能で追跡可能な放出スピードであり、全てのパラメータに関してリアルタイムで記録され、かつ調整可能であること、
・制御可能、追跡可能、リアルタイムで記録され、かつ全てのパラメータに関して調整可能な、表面当たりの接着剤の放出量であること、
・制御可能、追跡可能、リアルタイムで記録され、かつ全てのパラメートに依存して適用幅を調整可能であること、
・追加として、混合精度が追跡可能で、リアルタイムで記録でき、かつ環境に対するダメージをいつでも除外できること。
【符号の説明】
【0039】
1 台車
2 レールヘッド/レールウェブの隅部7の誘導ホイール
3 レールウェブ9上の誘導ホイール
4 台車1の駆動ホイール
5 ホイール2のための傾斜部
6 垂直フレーム部分
7 レールヘッド8/レールウェブ9の隅部
8 レールヘッド
9 レールウェブ
10 駆動ホイール4のための旋回アーム
11 電気モータ
12 電気モータ11の出力軸
13 出力シャフト12の歯車リム
14 ローラチェーン
15 駆動歯車4の歯車リム
16 レール
17 誘導ホイール3の軸19の耳部
18 誘導ホイール3の軸19の耳部
19 誘導ホイール3のための軸
20a 旋回アーム10を通る軸
20b 旋回アーム10及び駆動ホイール4を通る軸
21 旋回アーム10の取付部
22 ブーム
23 計測ホイール24のための旋回アーム
24 計測ホイール
25 ブーム22の端部
26 管支持部27
27 噴射ノズル/旋回バーの垂直パイプ
28 噴射バー
29 噴射ノズル
30 噴射ノズル
31 噴射ノズル
32 バラスト道床
33 下層土/施工スロープ
34 供給車両
35 接着剤または接着成分のためのホース
36 電気モータ11のケーブル
37 計測ホイール24から制御ユニットまでのケーブル
38 切り取って除去する領域
39 供給車両34のブーム
40 台車1のフレーム、ボックス、ハウジング
41 誘導ホイール3を調整するための止めネジ
42 アキュムレータ
43 台車1のアキュムレータホルダ
44 ブーム22のディスプレイ
45 電子ユニット及びディスプレイ44のキーパッド
46 台車1を運ぶためのハンドル
47 ブーム22を持ち上げるためのハンドル
48 レール16上の可動車両
49 液圧でレール16まで下降可能なレール用ホイール
50 反対側のレールに向かう台車のアウトリガ
51 レールヘッドの外側の側部を転がるホイール
52 レールヘッドの内側を側面に沿って転がるホイール
53 ブーム22の長さのための調整ユニット
54 噴射バー28の高さ位置のための調整ユニット
55 反対側レールのための、ブーム50における支持ホイール
56 駆動ホイール
57 駆動ホイール56のゴム製滑走面
【国際調査報告】