(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-21
(54)【発明の名称】睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング方法
(51)【国際特許分類】
   A61M  21/02        20060101AFI20231214BHJP        
【FI】
A61M21/02 C 
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023559957
(86)(22)【出願日】2021-09-27
(85)【翻訳文提出日】2023-06-07
(86)【国際出願番号】 KR2021013110
(87)【国際公開番号】W WO2022131495
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】10-2020-0175044
 
(32)【優先日】2020-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523217570
【氏名又は名称】ムニス  シーオー.,  エルティーディー.
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【氏名又は名称】石田  喜樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【氏名又は名称】上田  恭一
(72)【発明者】
【氏名】クォン,  ソヒョン
(57)【要約】
【課題】本発明は、睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング方法に関する。
【解決手段】本発明の睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング方法は睡眠を助けるように波状の複数のモノラルビートをミキシングして出力することによりさらに向上され、速い時間に脳波同調ができるように選択された脳波波形に応じた複数の周波数  データをロードして複数のモノラルビートを生成してデシベルを調整し、これらのモノラルビートをミキシングして1つのアナログ波ファイルを生成するモノラルビートレイヤリングミキシング方法を提供する。
【選択図】
図2
 
【特許請求の範囲】
【請求項1】
  選択された脳波波形に従う複数の周波数データをロードして複数のモノラルビートを生成する第1ステップと、
前記複数のモノラルビートのデシベルを調整する第2ステップと、
前記調整された複数のモノラルビートをミキシングして1つのアナログ波ファイルを生成する第3ステップとを含むことを特徴とする睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング方法。
【請求項2】
  前記第1ステップは、前記各周波数データにローキャリア周波数を加算してハイキャリア周波数形態を有する複数のモノラルビートを生成するステップであることを特徴とする、請求項1に記載の睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング方法。
【請求項3】
  前記周波数データは、1~4Hzに該当するデルタ波の周波数データと、5~8Hzに該当するシータ波の周波数データと、9~12Hzに該当するアルファ波の周波数データの内から選定され、
前記ローキャリア(Low  Carrier)周波数は133Hzであり、
前記モノラルビートは、選定された各々の周波数数だけ加えて、ハイキャリア  (High  Carrier)周波数形態を有する複数のモノラルビートをそれぞれ生成することを特徴とする、請求項2に記載の睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング方法。
【請求項4】
  前記第2ステップは、前記複数のモノラルビートの内、メインモノラルビートを選定し、残りのモノラルビートのデシベルを減らす調整を行うステップ、であることを特徴とする、請求項1に記載の睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング方法。
【請求項5】
  前記第1ステップの前に、デルタ波、シータ波、アルファ波の内、いずれか1つの脳波波形を選択する第4ステップとをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
  本発明は、睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング方法に関し、さらに詳細には、睡眠を助けるために波状の複数のモノラルビートをミキシングして出力するモノラルビートレイヤリングミキシング方法に関する。
【0002】
【背景技術】
【0003】
  一般に、人間の脳波は、その周波数帯域に応じてデルタ波、シータ波、アルファ波、ベータ波、ガンマ波などに区分される。
【0004】
  まずデルタ波(delta  wave)は1~4Hzの周波数帯域を持ち、振幅の大きい波形で夢を見ない深い睡眠状態で現れる脳波である。
【0005】
  そして、シータ波(theta  wave)は5~8Hzの脳波として特定の睡眠状態で発生する。深い瞑想時にも現れる波形で、睡眠中に学習による記憶が強固化される過程に関与することも知られている。
【0006】
  次に、アルファ波(alpha  wave)は9~12Hzであり静かに休息している覚醒状態で現れる脳波である。
【0007】
  また、ベータ波(beta  wave)は、13~29Hzとして活性化された大脳皮質のリズムで、大脳皮質が覚醒状態で一般的な認知的思考活動をするときに現れる波形である。
【0008】
  さらに、ガンマ波(Gamma  wave)は、30~80Hzの波形として緊張または興奮状態で現れる高振動数の脳波として高度の集中状態で現れる波形として知られている。
【0009】
  この中、デルタ波、シータ波、アルファ波は人間の睡眠に関連する脳波として、脳波が所望する周波数に同調できるようにする脳波調節技術に関する研究が活発に進められている。
【0010】
  このようなデルタ波、シータ波、アルファ波などの脳波は、人間の可聴周波数が20~20kHzにしばらく及ばない12Hz以下帯領域であるから、人間の耳で聞くことができず、ほとんどの場合脳波誘導のための音刺激でバイノーラルビート(binaural  beat)という技術を使用する。
【0011】
  このようなバイノーラルビート(binaural  beat)を用いた睡眠誘導装置に関する技術の一例として、大韓民国登録特許第10-1687321号(特許文献1)の睡眠誘導装置及びこれを含む睡眠管理システムが提案されたところがあった。
【0012】
  ところで、このような方式は左右両側から聞こえてくる信号差を用いるため、ユーザがヘッドホンやイヤホンを着用しなければ効果的であるため使用が不便である。
【0013】
  一方、ヘッドホンやイヤホンなどの音響出力手段をユーザが身体に着用する必要なくスピーカーを介してモノラルビート(monaural  beat)を出力するだけでユーザを覚醒させたり、ストレス緩和効果を保障してユーザの利便性を向上させることができる技術の一例として、大韓民国登録特許第10-1601957号(特許文献2)のモノラルビートベースの運転者管理方法が提案されたところがある。
【0014】
  ところで、前記特許文献2の方式は、ユーザ等を介して選択入力された信号に応じてアルファ波を選択する際にモノラルビート(monaural  beat)を単純補正して出力することにより睡眠効果を極大化するには不十分である。
【0015】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
  したがって、本発明の目的は、これらの問題を解決するためのものであり、本発明は、睡眠を助けるように波状形態の複数のモノラルビートをミキシングして出力することによりさらに向上され、速い時間に脳波同調ができるように誘導するモノラルビートレイヤリングミキシング方法を提供することにある。
【0017】
  また、本発明の他の目的は、モノラルビートをミキシングして通常のスピーカなどのような音響出力装置に出力しながらも睡眠効果を極大化できるモノラルビートレイヤリングミキシング方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
【0019】
  このような技術的課題を解決するために、本発明を以下に説明する。
【0020】
  選択された脳波波形に従って複数の周波数データをロードして複数のモノラルビートを生成する第1ステップと前記複数のモノラルビートのデシベルを調整する第2ステップと前記調整された複数のモノラルビートをミキシングして1つのアナログ波ファイルを生成する第3ステップとを含むことを特徴とする睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング方法を提供する。
【0021】
  このとき、第1ステップは、前記各々の周波数データにローキャリア周波数を加算してハイキャリア周波数の形態を有する複数のモノラルビートを生成するステップであることを特徴とする。
【0022】
  前記周波数データは、1~4Hzに該当するデルタ波の周波数データと、5~8Hzに該当するシータ波の周波数データと、9~12Hzに該当するアルファ波の周波数データとの中で選択され、前記ローキャリア(Low  Carrier)周波数は133Hzであり、前記モノラルビートは、選定された各々の周波数数だけ加えて、ハイキャリア(High  Carrier)周波数形態を有する複数のモノラルビートをそれぞれ生成することを特徴とする。
【0023】
  そして、前記第2ステップは、複数のモノラルビートのうち、メインモノラルビートを選定し、残りのモノラルビートのデシベルを減らす調整を行うステップ、であることを特徴とする。
【0024】
  また、前記第1ステップの以前に、デルタ波、シータ波、アルファ波のいずれか1つの脳波波形を選択する第4ステップとをさらに含むことを特徴とする。
【0025】
【発明の効果】
【0026】
  本発明に係れば、波状形態の複数のモノラルビートを生成し、それらをミキシングして一度に提供することにより、ユーザの睡眠を助けるように脳波同調をさらに向上させることはもちろん、早い時間に脳波同調ができるように誘導する。
【0027】
  また、本発明に係れば、ミキシングされたモノラルビートをミキシングして出力することにより、通常のスピーカなどのような多様な音響出力装置を使用可能にすることで、ユーザが耳にイヤホンやヘッドホンを着用せずにも楽な睡眠を誘導することができる。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【0029】
            【
図1】本発明に係る睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング装置の制御の構成図である。
 
          
【0030】
            【
図2】本発明に係る睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシングフロー図である。
 
          
【0031】
            【
図3】本発明に係るモノラルビート波形の一例を示す図である。
 
          
【0032】
            【
図4a-4h】本発明に係るモノラルビートレイヤリングミキシングを介して出力されたレイヤードモノラルビートの実験結果表である。
 
          
【0033】
【発明を実施するための形態】
【0034】
  以下、本発明に係る睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング方法を添付の図面を参照して詳細に説明される実施形態によってその特徴を理解することができる。
【0035】
  これに先立って、本明細書及び特許請求の範囲で使用された用語または単語は、通常または辞書の意味に限定して解釈されるべきではなく、発明者は、その発明を最も最良の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に基づいて、本発明の技術的思想に合致する意味と概念として解釈されなければならない。
【0036】
  したがって、本明細書に記載された実施形態と図面に示される構成は、本発明の最も好ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので、本出願時点においてこれらは代替することができる  様々な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。
【0037】
【0038】
  図1を参照すると、本発明に係る睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング方法は、睡眠を助けるように波状形態の複数のモノラルビートをミキシングして出力することにより、さらに速い時間に脳波同調を行うことができる方法である。
 
【0039】
【0040】
  このような本発明は、脳波波形を選択する選択部100と、脳波波形に応じた周波数データが貯蔵されるデータ貯蔵部200と、前記選択部100で選択した脳波波形に応じた複数の周波数データをデータ貯蔵部200でロードして複数のモノラルビートを生成してデシベルを調整した後にミキシングする演算制御部300と、前記演算制御部300を介してミキシングされたモノラルビートを出力する出力部400を含む。
【0041】
  さらに具体的に説明すると、前記選択部100は、睡眠に関連された脳波であるデルタ波、シータ波、アルファ波の内、いずれか1つを選択するためのものでユーザが選択することができる。
【0042】
  ここで、デルタ波  (delta  wave)  は1~4Hzの周波数帯域を有し、振幅の大きい波形で夢を見ない深い睡眠状態で現れる波形である。
【0043】
  そして、シータ波  (theta  wave)  は5~8Hzの脳波として特定の睡眠状態で発生する。深い瞑想時にも現れる波形で、睡眠中に学習による記憶が強固化される過程に関与することにも知られている。
【0044】
  次に、アルファ波(alpha  wave)は9~12Hzであり静かに休息している覚醒状態で現れる脳波である。
【0045】
  また、ベータ波(beta  wave)は、13~29Hzとして活性化された大脳皮質のリズムで、大脳皮質が覚醒状態で一般的な認知的思考活動をするときに現れる波形である。
【0046】
  一方、前記データ貯蔵部200は、電流に応じた周波数データが貯蔵されるものであり、前記周波数データは、1~4Hzに該当するデルタ波の周波数データと、5~8Hzに該当するシータ波の周波数データと、9~12Hzに該当するアルファ波の周波数データを含む。
【0047】
  具体的に説明すると、前記データ貯蔵部200にデルタファイン1、2、3及び4Hzに該当する周波数データ、シータ波である5、6、7及び8Hzに該当する周波数データ、アルファ波である9、10、  11及び12Hzに該当する周波数データがデータベース(Database)形式で貯蔵される。
【0048】
  そして、前記演算制御部300は、前記選択部100で選択された電流に応じた睡眠に関されたデルタ波、シータ波、アルファ波のいずれか1つに該当する複数の周波数データを選定する。
【0049】
  また、これら各々の周波数データにローキャリア周波数を加算してハイキャリア周波数形態を有する複数のモノラルビートを生成し、これらの複数のモノラルビートの内、メイン周波数を選定した後、メイン周波数に基づいて残りのモノラルビートのデシベルを下げる調整後、全モノラルビートをミキシングして1つのミキシングされたモノラルビートを生成してウェーブファイルに出力する。
【0050】
  そして、音声出力部400は、前記演算制御部300を介してミキシングされたモノラルビートを出力する。この場合、通常のスピーカーを使用することができ、ユーザの耳と一定距離(例えば30cm)維持し、出力してユーザの脳波を調節して睡眠を誘導することができる。
【0051】
【0052】
  以下
図2及び
図3を参照して、本発明に係る睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシングプロセスを具体的に説明する。
 
【0053】
  まず、一つの周波数で脳波同調(brainwave  entrainment)を行う場合、連動時間が長くかかるため、電流内にある4つの波動を一度に提供し、ユーザがさらに速い時間に脳波同調(brainwave  entrainment)をできるように助ける。そのために波形(wave)  を選定し、関連Frequencyと  Hertzを導き出し、各HertzごとにMonaural  Beatsを生成し、Main  Frequency選定、Mainを中心に  FrequencyごとにDecibel  調節(-30%、  -60%、  -90%)、1つのWaveファイルにミキシングする一連のプロセスを進める。
【0054】
  まず、選択部100を介して電流を選択する。これは、デルタ波、シータ波、アルファ波の内、1つの脳波波形を選択するステップである(S1)。
【0055】
  このように電流(脳波波形)を選択すると、演算制御部300は、選択された電流(脳波波形)に応じた周波数データをデータ貯蔵部200のデータベース210でロードする。この場合、選択部100でデルタ波を選択する場合、1、2、3及び4Hzに該当する周波数データをロードし、シータ波を選択する場合、5、6、7及び8Hzに該当する周波数データを  ロードし、アルファ波を選択する場合、9、10、11、12  Hzに該当する周波数データをロードする。
【0056】
  この場合、デルタ波、シータ波、アルファ波のいずれか1つを選択することにより、該当周波数帯域の周波数データに周波数が4つ選定される。たとえば、デルタ波の場合、1、2、3、及び4Hzの周波数が選定される(S2)。
【0057】
  このように選定された周波数別にモノラルビートを生成する。このとき、ローキャリア(Low  Carrier)  周波数である133Hzを起点に選定された各々の周波数数だけ加算して、ハイキャリア(High  Carrier)  周波数形態を有する複数のモノラルビートをそれぞれ生成する(S3)  。
【0058】
  この場合、例えばデルタ波の場合、「133+1Hz」、「133+2Hz」、「133+3Hz」、「133+4Hz」と演算して134、135、136、137Hzの周波数を生成する。このようなモノラルビートの波形の一例は、
図3に示される通りである。
 
【0059】
  前記ステップS3を通じて生成された複数のモノラルビートの内、メインモノラルビートを選定する(S4)。この場合、通常は3番目の周波数を選定するのが聞きやすいが、好みによって異なることができる。
【0060】
  もちろん、選択部100を介してメインモノラルビートを選択入力を受けることができ、例えば前にある周波数を選定する場合、波の間隔(interval)  が短い。
【0061】
  前記ステップS4で選択されたメインモノラルビートを起点に、残りのモノラルビートのデシベルを-30%、-60%減らす調整を行う(S5)。
【0062】
  例えば、デルタ波の場合、1Hzのモノラルビートは-60%、2Hzのモノラルビートは-30%、3Hzのモノラルビート(メインモノラルビート)は維持、4Hzもノラルビートは-30%とデシベルを下げる。
【0063】
  そして、ステップS5を通じて調整された複数のモノラルビートをミキシングする(S6)。
【0064】
  そして、ミキシングされたモノラルビートをアナログ波ファイルに出力する。(S7)
【0065】
【0066】
  図4a~
図4hは、Muse2機器で前頭葉で脳波を測定してデルタ波、シータ波、ベータ波、アルファ波、ガンマ波の相対的デシベルを記録したもので、3つの条件(何も聞かなかったとき、モノラルビートをオンにした時、本発明のレイヤードモノラルビートをオンにした時)を順に記録実験結果表である。各条件の実験に影響を与えないために1分のレスティングタイムを置いた。スピーカー装置は実験者の耳から30cmの距離に置かれ、すべての実験者は聴覚が正常であり、実験前にカフェインや薬を服用しなかった。実験には8人(6人の女性、2人の男性;19-28歳)の実験者が参加した。
 
【0067】
  実験の結果、平均的に何も聞かながった状態で、実験者のデルタ波は平均-2.04%減少したが、本発明のレイヤードモノラルビートをオンにした状態で、実験者のデルタ波は平均+15.79%上昇したことを確認することができる。
【0068】
【0069】
  一方、睡眠を助けるモノラルビートシーケンスアルゴリズムの1つの方法で脳波を徐睡眠波状態に徐々に導くことができる。これは、人間が眠る脳波の順序に基づいて脳波同調をリードすることができるものであり、アルファ波を設定時間(例えば5分)の間出力し、シータ波を設定時間(例えば5分)の間出力した後、デルタ波を設定時間(例えば5分)の間出力できるようにシーケンスを生成する。
【0070】
  このとき、各々の周波数を段階別に減少させながらモノラルビートを生成して出力することを繰り返すことができる。この場合、時間(30秒または1分)に応じてFrequencyとHertz導出して、各Hertzごとにモノラルビート(Monaural  Beats)を生成することができる。
【0071】
  このような方式の例として、アルファ波12Hz  1分  ->アルファ波10Hz  1分  ->アルファ波10Hz  1分  ->シータ波8Hz  1分  ->シータ波7Hz  1分  ->シータ波6Hz  1分  ->シータ波5Hz  1分  ->デルタ波4Hz  1分  ->デルタ波3Hz  1分  ->デルタ波2Hz  1分  ->デルタ波1Hz  30秒  ->デルタ波0.5Hz  30秒などでモノラルビート(Monaural  Beats)を生成して出力できる  。
【0072】
【0073】
  また、  ユーザの状態に応じて決定される睡眠を助けるモノラルビートシーケンスアルゴリズムの一方法としてモノラルビートをミキシングして出力することができる。  これは、別々の脳波探知機器などを通じてユーザの脳波状態を把握して現在どの波動が最も優勢であるのかを順番別に並べ、スムーズに脳波同調(entrainment)を開始してデルタ(delta)波まで誘導することができる。
【0074】
  例えば、
図4のように、アルファ波69.451%、ベータ波62.118%、デルタ波57.44%、シータ波53.363%、ガンマ波48.25%の場合、波動が最も優勢なアルファ波で始まり、ベータ、シータを経た後、デルタ波を導くことができる。
 
【0075】
【0076】
  上で説明した睡眠を助けるモノラルビートレイヤリングミキシング方法をまとめると、選択された脳波波形に応じた複数の周波数データをロードして複数のモノラルビートを生成する第1ステップと、前記複数のモノラルビートのデシベルを調整する第2ステップ及び前記調整された複数のモノラルビートをミキシングして1つのアナログ波ファイルを生成する第3ステップを含みからなる。
【0077】
  このとき、前記第1ステップは、前記各々の周波数データにローキャリア周波数を加算してハイキャリア周波数形態を有する複数のモノラルビートを生成するステップである。
【0078】
  前記周波数データは、1~4Hzに該当するデルタ波の周波数データと、5~8Hzに該当するシータ波の周波数データと、9~12Hzに該当するアルファ波の周波数データの内から選定され、前記ローキャリア  (Low  Carrier)周波数は133Hzであり、前記モノラルビートは、選定された各々の周波数数だけ加えて、ハイキャリア(High  Carier)周波数形態を有する複数のモノラルビートをそれぞれ生成するようになる。
【0079】
  そして、前記第2ステップは、前記複数のモノラルビートの内、メインモノラルビートを選定し、残りのモノラルビートのデシベルを減らす調整を行うステップである。
【0080】
  また、前記第1ステップの以前に、デルタ波、シータ波、アルファ波の内、いずれか1つの脳波波形を選択する第4ステップをさらに含むことになる。
【0081】
【0082】
  以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎずものとして、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で種々の修正及び変形可能であり、本発明の保護範囲は以下の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【国際調査報告】