(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-25
(54)【発明の名称】セルフアラインされたトップ・ビア
(51)【国際特許分類】
H01L 21/768 20060101AFI20231218BHJP
H01L 21/3205 20060101ALI20231218BHJP
H01L 21/822 20060101ALI20231218BHJP
【FI】
H01L21/90 A
H01L21/88 B
H01L21/88 M
H01L21/90 B
H01L27/04 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023534155
(86)(22)【出願日】2021-11-11
(85)【翻訳文提出日】2023-06-05
(86)【国際出願番号】 EP2021081386
(87)【国際公開番号】W WO2022122294
(87)【国際公開日】2022-06-16
(32)【優先日】2020-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】パーク、チャンロ
(72)【発明者】
【氏名】本山 幸一
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ケネス チュン クエン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、キシク
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、チー-チャオ
【テーマコード(参考)】
5F033
5F038
【Fターム(参考)】
5F033GG01
5F033GG02
5F033JJ07
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5F033RR09
5F033SS11
5F033SS21
5F038CD18
5F038EZ15
5F038EZ18
(57)【要約】
本発明の実施形態は、半導体デバイスを作製するための方法および結果として生じる構造を含む。ライナ上でマンドレルがパターニングされ、ライナが半導体基板上に位置する。マンドレルの側壁上にスペーサが形成される。ライナの露出表面上でスペーサ間の複数のギャップ内に誘電体材料ラインが形成される。マンドレルが除去される。誘電体材料ラインの少なくとも1つがスペーサ間の複数のギャップの少なくとも1つ内から除去される。導電性金属が各ギャップ内に形成される。金属相互接続ラインおよびビアを形成するために導電性金属がパターニングされる。複数のスペーサおよび残っている誘電体材料ラインが除去される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライナ上でマンドレルをパターニングすることであって、前記ライナが半導体基板上に位置する、前記パターニングすることと、
前記マンドレルの側壁上にスペーサを形成することと、
前記ライナの露出表面上で前記スペーサ間の複数のギャップ内に誘電体材料ラインを形成することと、
前記マンドレルを除去することと、
前記スペーサ間の前記複数のギャップの少なくとも1つ内の前記誘電体材料ラインの少なくとも1つを除去することと、
各ギャップ内に導電性金属を形成することと、
金属相互接続ラインおよびビアを形成するために前記導電性金属をパターニングすることと、
前記複数のスペーサおよび前記残っている誘電体材料ラインを除去することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記ライナの前記露出部分上に前記誘電体材料層を形成することは、
スピン・オン・グラスおよび流動性化学気相堆積からなる群から選択されるプロセスを介して、マンドレルを超える高さまで誘電体材料を堆積することと、
前記誘電体材料層を形成し、前記マンドレルの上面を露出させるために、平坦化プロセスを利用して前記誘電体材料の前記高さを減少させることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スペーサは、窒化チタン(TiN)で構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記導電性金属は、ルテニウム(Ru)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、およびロジウム(Rh)からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のスペーサおよび前記残っている誘電体材料ラインを除去した後に、前記ライナの露出部分を除去すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記誘電体材料ラインの前記少なくとも1つは、複数の前記誘電体材料ラインを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記金属相互接続ラインおよび前記ビアを形成するために前記導電性金属をパターニングすることは、減法パターニング・プロセスを利用する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
半導体基板と、
前記半導体基板の表面の部分上のライナと、
前記ライナの表面上に相互接続ラインおよびビアを形成するためにパターニングされた導電性金属と
を備える、半導体構造。
【請求項9】
前記ライナのいずれの部分も外部に露出されていない、請求項8に記載の半導体構造。
【請求項10】
前記導電性金属は、ルテニウム(Ru)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、およびロジウム(Rh)からなる群から選択される、請求項8に記載の半導体構造。
【請求項11】
前記ライナは、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、チタン(Ti)、およびタンタル(Ta)からなる群からの選択で構成される、請求項8に記載の半導体構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、半導体構造および作製の分野に関し、より具体的には、トップ・ビアおよび金属相互接続配線構造の作製に関する。
【背景技術】
【0002】
バック・エンド・オブ・ライン(BEOL:back end of line)は、個々のデバイス(トランジスタ、キャパシタ、抵抗など)がウェハ上の配線、メタライゼーション層と相互接続される集積回路作製の部分である。BEOLは、一般に、金属の第1の層がウェハ上に堆積されるときに始まる。BEOLは、コンタクト、絶縁層(誘電体)、金属レベル、およびチップからパッケージへの接続のためのボンディング・サイトを含む。
【0003】
ビアは、物理的な電子回路における層間の電気的接続であり、1つ以上の近接層の面を通過する。集積回路設計においては、ビアは、異なる層間の導電性接続を許容する絶縁性酸化物層中の小さい開口である。
【0004】
ダマシン処理は、誘電体が堆積されて、その誘電体が画定されたパターンに従ってエッチングされ、そのパターンに従って金属が充填されて、余剰の金属が化学機械研磨/平坦化プロセス(CMP:chemical-mechanical polishing/planarization)によって除去される加法プロセスである。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、半導体デバイスを作製するための方法および結果として生じる構造を含む。方法は、ライナ上でマンドレルをパターニングすることを含むことができて、ライナが半導体基板上に位置する。方法は、マンドレルの側壁上にスペーサを形成することも含むことができる。方法は、ライナの露出表面上でスペーサ間の複数のギャップ内に誘電体材料ラインを形成することも含むことができる。方法は、マンドレルを除去することも含むことができる。方法は、スペーサ間の複数のギャップの少なくとも1つ内の誘電体材料ラインの少なくとも1つを除去することも含むことができる。方法は、各ギャップ内に導電性金属を形成することも含むことができる。方法は、金属相互接続ラインおよびビアを形成するために導電性金属をパターニングすることも含むことができる。方法は、複数のスペーサおよび残っている誘電体材料ラインを除去することも含むことができる。
【0006】
本発明の実施形態は、半導体デバイスを作製するための代替の方法および結果として生じる構造を追加的に含んでよい。方法は、ライナの表面上に位置する誘電体層を設けることを含むことができて、ライナが半導体基板の表面上に位置する。方法は、ライナの表面を露出させて、残っている誘電体層から誘電体材料ラインを生成する深さの複数のトレンチを形成することも含むことができる。方法は、誘電体材料ラインの側壁上にスペーサを形成することも含むことができる。方法は、2つのスペーサ間にある誘電体材料ラインの少なくとも1つを除去することも含むことができる。方法は、各存在するギャップ内に導電性金属を形成することも含むことができる。方法は、金属相互接続ラインおよびビアを形成するために導電性金属をパターニングすることも含むことができる。方法は、複数のスペーサおよび残っている誘電体材料ラインを除去することも含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明のある実施形態による、半導体基板、ならびにライナ、誘電体層およびハードマスクを備えるスタックを示す。
【
図2】本発明のある実施形態による、スタックの誘電体層からマンドレルを形成するプロセスを示す。
【
図3】本発明のある実施形態による、マンドレルの側壁上にスペーサを形成するプロセスを示す。
【
図4】本発明のある実施形態による、スペーサ間の露出ギャップ内に誘電体層を形成するプロセスを示す。
【
図5】本発明のある実施形態による、マンドレルを除去するプロセスを示す。
【
図6】本発明のある実施形態による、誘電体材料ラインを除去するプロセスを示す。
【
図7】本発明のある実施形態による、存在しているギャップ内に導電性金属を形成するプロセスを示す。
【
図8】本発明のある実施形態による、トップ・ビアおよび金属相互接続ラインを形成するプロセスを示す。
【
図9】本発明のある実施形態による、誘電体層およびスペーサの残っている部分を除去するプロセスを示す。
【
図10】本発明のある実施形態による、トレンチを生成するプロセスを示す。
【
図11】本発明のある実施形態による、誘電体層の露出側面の側壁上にスペーサを形成するプロセスを示す。
【
図12】本発明のある実施形態による、誘電体材料ラインを除去するプロセスを示す。
【
図13】本発明のある実施形態による、存在しているギャップ内に導電性金属を形成するプロセスを示す。
【
図14】本発明のある実施形態による、トップ・ビアおよび金属相互接続ラインを形成するプロセスを示す。
【
図15】本発明のある実施形態による、誘電体層およびスペーサの残っている部分を除去するプロセスを示す。
【
図16】本発明のある実施形態による、ライナの露出部分を除去するプロセスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態は、セルフアラインされたバック・エンド・オブ・ライン(BEOL)金属ラインおよびトップ・ビア構造を形成するための方法ならびに結果として生じる構造を記載する。本発明の実施形態は、導電性金属が光学的に不透明であり、アラインメントおよびオーバーレイの難題を引き起こしかねないことを認識する。厚い導電性金属は、ウェハの反りをもたらす高い応力を引き起こしかねない。さらに、本発明の実施形態は、厚い金属の減法エッチングがライン・エッジ・ラフネス不良、マウス・バイティング、または他の課題を引き起こしかねないことを認識する。本発明の実施形態は、減法パターニングと比較したときに、ダマシン技術は、ライン・エッジ・ラフネスを改善しうるが、ライン・ウィグリングの課題を引き起こしかねないことを認識する。従って、本発明の実施形態は、ダマシンを介して金属相互接続ラインを、かつ減法エッチング・プロセスによってビアを形成し、金属相互接続ラインおよびビアの両方がセルフアラインされた構造をもたらすアプローチを記載する。さらに、本発明の実施形態は、利用されるスペーサがスキャフォルドとしての役割を果たし、トップ・ビア形成後には除去されるので、かかるアプローチがスキャフォルドを必要としないことを認識する。
【0009】
請求される構造および方法の詳細な実施形態が本明細書に開示される。しかしながら、開示される実施形態は、様々な形態で具現されてよい請求される構造および方法を単に例示するに過ぎないことを理解すべきである。加えて、様々な実施形態に関連して与えられる各々の例は、例示的であり、制限的ではないことが意図される。さらに、図は、必ずしも縮尺通りではなく、特定の構成要素の詳細を示すためにいくつかの特徴が誇張されることがある。それゆえに、本明細書に開示される具体的な構造および機能の詳細は、限定的であると解釈すべきではなく、単に本開示の方法および構造を様々に採用することを当業者に教示するための代表的な基礎に過ぎないと解釈すべきである。同様のおよび対応する要素が同様の参照数字によって参照されることも留意されたい。
【0010】
以下の記載においては、本出願の様々な実施形態の理解を提供するために、特定の構造、構成要素、材料、寸法、処理ステップおよび技術など、多くの具体的な詳細が提示される。しかしながら、本出願の様々な実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実行されてよいことが当業者にわかるであろう。他の事例では、本出願を曖昧にすることを避けるために、よく知られている構造または処理ステップは、詳細に記載されていない。
【0011】
本明細書における「一実施形態(one embodiment)」、「ある実施形態(an embodiment)」、「ある実施形態例(an example embodiment」などへの言及は、記載される実施形態がある特定の特徴、構造、または特性を含みうることを示す。そのうえ、かかる語句は、必ずしも同じ実施形態に言及しているわけではない。さらに、ある特定の特徴、構造、または特性がある実施形態に関連して記載されるときには、明示的に記載されるか否かに係わらず、他の実施形態に関連してかかる特徴、構造、または特性に影響を及ぼすことが当業者の知識の範囲内にあることが述べられる。
【0012】
以下の記載のために、用語「上側(upper)」、「右(right)」、「左(left)」、「垂直(vertical)」、「水平(horizontal)」、「上(top)」、「底(bottom)」、およびそれらの派生語は、作図中に方向付けられるように、開示される構造および方法に関係するものとする。用語「おおう(overlaying)」、「頂上に(atop)」、「上に置かれた(positioned on)」、または「頂上に置かれた(positioned atop)」は、第1の要素、例えば、第1の構造が第2の要素、例えば、第2の構造上に存在し、介在要素、例えば、界面構造が第1の要素と第2の要素との間に存在してよいことを意味する。用語「直接接触(direct contact)」は、第1の要素、例えば、第1の構造と第2の要素、例えば、第2の構造とが2つの要素の界面における仲介導電、絶縁また半導体層なしに接続されることを意味する。
【0013】
層、領域または基板としてのある要素が別の要素の「上に(on)」あるか、またはそれを「おおって(over)」いると言及されるときに、その要素は、他の要素の直上にあることができ、または介在要素が存在してもよいことが理解されるであろう。対照的に、ある要素が別の要素の「直上に(directly on)」あるか、またはそれを「直接おおって(directly over)」いると言及されるときには、介在要素が存在しない。ある要素が別の要素の「真下に(beneath)」または「下方に(under)」にあると言及されるときには、その要素は、他の要素の直接真下または下方にあることができ、または介在要素が存在してよいことも理解されるであろう。対照的に、ある要素が別の要素の「直接真下に(directly beneath)」または「直接下方に(directly under)」あると言及されるときには、介在要素が存在しない。
【0014】
次に、図を参照して本発明が詳細に記載される。
【0015】
図1は、デバイスを形成する方法の初期段階におけるデバイスの等角図を示す。
図1の半導体構造は、半導体基板100の表面上にライナ110、その表面上に誘電体層120、その表面上にハードマスク130を備える半導体材料スタックを含む。
【0016】
半導体基板100は、シリコン含有材料で構成されてよい。シリコン含有材料は、以下には限定されないが、シリコン、単結晶シリコン、多結晶シリコン、SiGe、単結晶SiGe、多結晶SiGe、または炭素ドープされたシリコン(Si:C)、非晶質シリコン、ならびにそれらの組み合わせおよび多層を含む。半導体基板100は、他の半導体材料、例えば、ゲルマニウム(Ge)、およびIII/V型半導体基板、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)のような化合物半導体基板で構成することもできる。半導体基板100は、いくつかの実施形態では、フロント・エンド・オブ・ライン(FEOL:front-end-of-line)、ミドル・オブ・ザ・ライン(MOL:middle-of-the-line)、および/またはBEOL金属を伴うウェハであってよい。一般に、半導体基板100は、表面が平滑な基板である。
【0017】
ライナ110は、スパッタリング、化学気相堆積(CVD:chemical vapor deposition)、または原子層堆積(ALD:atomic layer deposition)によって形成され、窒化チタン(TiN)または窒化タンタル(TaN)などの導体である。いくつかの実施形態では、ライナ110が他の導電性材料、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、またはそれらの組み合わせからなってよい。
【0018】
誘電体層120は、ライナ110の上に堆積される。誘電体層120は、一般に、絶縁材料の層である。誘電体層120は、例えば、窒化シリコン(SiN)、炭窒化シリコン(SiCN)、(SiOCN)、(SiBCN)、または当技術分野で知られている他の絶縁材料で構成できる。誘電体層120は、誘電体層120が最終的に生じるデバイスのビアおよび金属ラインを組み合わせた所望の高さに対応する厚さを有するように堆積される。
【0019】
ハードマスク130は、誘電体層120の上に堆積される。ハードマスクは、エッチ・マスクとして半導体処理に用いられる材料である。ハードマスク130は、例えば、減圧化学気相堆積(LPCVD:low pressure chemical vapor deposition)のようなプロセスを用いて堆積されてよい金属または誘電体材料、例えば、SiN、酸化シリコン、もしくは窒化シリコンと酸化シリコンとの組み合わせなどで構成される。様々な実施形態において、ハードマスク130上に堆積されたフォトレジストの層(図示されない)中にハードマスク130のパターンを画定するために標準的なフォトリソグラフィ・プロセスが用いられる。次に、フォトレジスト層中のパターンで保護されていないエリアからハードマスク130を除去することによって、所望のハードマスク・パターンがハードマスク130中に形成されてよい。ハードマスク130は、例えば、反応性イオン・エッチング(RIE:reactive ion etching)を用いて除去される。RIEは、様々な材料を除去するために、電磁場によって生成された、化学反応性プラズマを用いる。用いられるプラズマのタイプがハードマスク130を構成する材料に依存するであろうこと、あるいは他のエッチ・プロセス、例えば、ウェット化学エッチングまたはレーザ・アブレーションが用いられてよいことを当業者は認識するであろう。示されないが、ハードマスク130は、マンドレル210(
図2参照)になる誘電体層120のエリアをハードマスク130がおおうようにパターニングされてよい。
【0020】
図2は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図2は、誘電体層120からのマンドレル210の形成およびハードマスク130の除去を示す。マンドレルは、スペーサのパターニングに用いられる。スペーサのパターニングは、従来のリソグラフィによって達成できるよりも小さい線幅のフィーチャをパターニングするために採用される技術である。一般に、マンドレル(例えば、マンドレル210)をおおってスペーサ(例えば、スペーサ310、
図3参照)が堆積され、マンドレルは、予めパターニングされたフィーチャである。スペーサは、その後、マンドレルをおおっているスペーサ部分がエッチ除去されて、一方では側壁上のスペーサ部分が残るようにエッチ・バックされる。マンドレルは、次に、マンドレルごとに2つのスペーサ(エッジごとに1つ)を残して、除去されてよい。
【0021】
マンドレル210は、RIE、レーザ・アブレーションなど、エッチング・プロセスによって、または誘電体層120のような材料の部分を選択的に除去するために用いることができる任意のエッチ・プロセスによって形成されてよい。
図1を参照して先に記載されたように、ハードマスク130は、マンドレル210の生成の際にマンドレル210をおおうようにパターニングされて、エッチング・プロセス中に利用されてよい。ハードマスク130によって保護されていない誘電体層120の部分のみをエッチング・プロセスが除去して、エッチング・プロセスは、ライナ110で停止する。各々のマンドレルは、所望の金属ラインおよびビアの高さを組み合わせた高さに等しい高さを有する。
【0022】
いくつかの実施形態では、マンドレル210の形成後に、ハードマスク130が除去される。一般に、ハードマスク130を除去するプロセスは、RIE、レーザ・アブレーションなどのエッチング・プロセス、またはハードマスク130のような、材料の部分を選択的に除去するために用いることができる任意のエッチ・プロセスの使用を伴う。代替の実施形態では、ハードマスク130は、このときに除去されなくてよく、後の金属化学機械研磨/平坦化(CMP)ステップ(
図7参照)が行われるまでデバイス上に残る。
【0023】
図3は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図3は、マンドレル210の露出側面上のスペーサ310の形成を示す。スペーサ310は、金属(例えば、TiN、TaN)、あるいは、例えば、誘電体酸化物、誘電体窒化物、および/または誘電体酸窒化物を含む任意の誘電体スペーサ材料で構成される。いくつかの実施形態では、スペーサ310が二酸化シリコン(SiO
2)のような非導電性低容量誘電体材料で構成される。一般に、スペーサ310は、ライナ110とは異なる材料で構成される。スペーサ310を形成するプロセスは、ライナ110およびマンドレル210の露出表面をおおって、窒化シリコンのような、絶縁材料のコンフォーマル層(図示されない)を堆積することを含んでよい。スペーサ310は、例えば、CVD、プラズマ支援化学気相堆積(PECVD:plasma enhanced chemical vapor deposition)、物理気相堆積(PVD:physical vapor deposition)、または他の堆積プロセスを用いて堆積することができる。絶縁層を部分的に除去するために、前方向におけるエッチ・レートが横方向におけるエッチ・レートより大きい、異方性エッチ・プロセスが用いられてよく、それによって、
図3に示されるように、マンドレル210の側壁上に位置するスペーサ310を形成する。
【0024】
図4は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図4は、ライナ110上におけるスペーサ310間の露出ギャップ内の誘電体層410の形成を示す。各々の露出ギャップ内の誘電体層410の部分が複数の誘電体材料ラインを生成してよい。誘電体層120を参照して先に記載されたように、誘電体層410は、一般に、絶縁材料の層であり、例えば、SiN、SiCN、SiOCN、SiBCN、または当技術分野で知られている他の絶縁材料で構成されてよい。いくつかの実施形態では、誘電体層410がlow-κ誘電体材料の層である。low-κは、SiO
2と比較して小さい比誘電定数(κ)をもつ材料である。low-κ材料は、例えば、フッ素ドープされたSiO
2、有機ケイ酸塩ガラス(OSG:organosilicate glass)、多孔質SiO
2、多孔質有機ケイ酸塩ガラス、スピン・オン有機ポリマー誘電体、およびスピン・オン・シリコン・ベースのポリマー誘電体を含む。いくつかの実施形態では、誘電体層410がスピン・オン・グラスである。スピン・オン・グラスは、サブ誘電体表面における狭いギャップを充填するために液状で塗布される層間誘電体材料である。いくつかの実施形態では、誘電体層410が流動性化学気相堆積(fCVD:flowable chemical vapor deposition)またはスピン・オン誘電体法を用いて堆積される。誘電体層410は、所望の高さを超えて誘電体層410を堆積し、次に、マンドレル210の上面が露出されるように誘電体層410の高さを減少させるために、CMPのような、平坦化プロセスを利用することによって生成されてよい。
【0025】
図5は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図5は、
図5に示されるギャップ内に第1のトレンチを生成するためのマンドレル210の除去を示す。マンドレル210は、第1のトレンチを備えるギャップを生成するためにマンドレル210の物理的に露出された部分を除去する際に、スペーサ310および誘電体層410に比べて選択的であるエッチング・プロセスを用いて除去されてよい。利用されるエッチング・プロセスは、ドライ・エッチングまたはウェット・エッチング・プロセスであってよい。
【0026】
図6は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図6は、第2のトレンチを生成するための誘電体層410の部分的な除去を示す。1つ以上の誘電体材料ラインが除去されてよい。示される実施形態では、誘電体層410の中央および端の部分は、除去されない。除去される誘電体層410の部分は、スペーサ310、誘電体層410、および/またはライナ110の上面上に堆積されたフォトレジストの層(図示されない)中に第2のトレンチの所望の形状を画定するための標準的なフォトリソグラフィ・プロセスの使用によって除去されてよい。様々な実施形態において、第2のトレンチの形成の際に除去されることになる誘電体層のエリアに対応するフォトレジスト層の部分を除去するために標準的なフォトリソグラフィ・プロセスが用いられる。誘電体層410のその部分は、例えば、誘電体層410の所望の部分(単数または複数)を除去するためのRIEのようなドライ・エッチ・プロセスを用いて除去されてよい。誘電体層410のそれらの部分のエッチングの結果として、ライナ110が第2のトレンチとして画定されたエリア内に露出される。
【0027】
図7は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図7は、第1および第2のトレンチを備えるギャップ内の導電性金属710の形成を示す。導電性金属710は、任意のタイプの導電性金属であってよい。例えば、導電性金属710は、Ru、Co、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、Al、またはロジウム(Rh)で構成されてよい。導電性金属710は、例えば、CVD、PECVD、PVD、または他の堆積プロセスを用いて堆積されてよい。導電性金属710は、所望の高さを超えて導電性金属710を堆積し、その後、スペーサ310および誘電体層410の上面が露出されるように導電性金属710の高さを減少させるために、CMPのような、平坦化プロセスを利用することによって生成されてよい。
【0028】
スペーサ310がTiNからなる、いくつかの実施形態では、他の材料使用と比較してライン・ウィグリングが低減されうる。本発明の実施形態は、より高いモジュラスをもつテンプレートが金属充填後のライン・ウィグリングを軽減できることを認識する。スペーサ310がTiNで構成されたTiNテンプレートは、多くの他の材料より高い約500ギガパスカル(GPa)のモジュラスを有する。
【0029】
図8は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図8は、減法パターニング・プロセスによるトップ・ビアおよび金属相互接続ラインの形成を示し、それらのプロセス中に導電性金属710の非ビア部分が所望のビア構造のための目標深さまでリセスされる。トップ・ビアの形成は、フォトリソグラフィによる減法パターニング・プロセスを用いて行われてよい。導電性金属710中にビアを形成するためにマスキング・ステップが利用される。かかるマスキングは、フォトレジスト層を堆積し、紫外光を用いてその層をパターニングすることを必然的に伴ってよく、フォトレジストの選択部分のみの除去を可能にして、次に、フォトレジスト・パターンに従って導電性金属710をエッチングする。
図8(および以降の同様の図)に示されるビアの配置が最終的な所望のビア構造の実装の詳細に基づいて変化してよいことに留意しなければならない。いくつかの実施形態では、選択的なエッチング・プロセスが利用されてよい。
図8に示される実施形態のような、いくつかの実施形態では、誘電体層410がエッチング・プロセスの結果として損傷されることがあり、
図8ではこれが減少した誘電体層410の高さによって表現される。
【0030】
図9は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図9は、スペーサ310および誘電体層410の選択的な除去、ならびに導電性金属710中に形成された1つ以上のビアを含む結果として生じたビア構造および半導体基板100上のライナ110を示す。スペーサ310および誘電体層410は、スペーサ310および誘電体層410のすべてを除去してライナ110を部分的に露出させるためにスペーサ310および/または誘電体層410の物理的に露出された部分を除去する際に、導電性金属710に比べて選択的であるエッチング・プロセスを用いて除去されてよい。利用されるエッチング・プロセスは、ドライ・エッチングまたはウェット・エッチング・プロセスであってよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、ライナ110の露出部分が半導体基板100上に残る。他の実施形態では、ライナ110が導電性金属710の下方にのみ存在するように、ライナ110の露出部分がエッチ除去される(
図16参照、導電性金属1310が導電性金属710と同様である)。
【0032】
結果として生じる構造は、BEOL金属ラインおよびトップ・ビア構造である。その構造は、例えば、ダマシンによって形成された金属ラインと、スペーサ310がトップ・ビアのエッチング・プロセス中にスキャフォルドとしての役割を果たす、減法プロセスによって形成されたトップ・ビアとを含む金属-絶縁体-金属キャパシタであってよい。
【0033】
図10~16は、トレンチ・エッチで始まる異なる作製プロセスによって形成される本発明の実施形態を示す。
【0034】
図10によって示される作製プロセスは、先に記載されたように、半導体基板100上にライナ110、その上に誘電体層120、その上にハードマスク130を備える半導体材料スタックを含むデバイスの等角図を示す、
図1に最初に示された同じデバイス上で行われる。
【0035】
図10は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図10は、トレンチを生成するためのハードマスク130および誘電体層120の部分的な除去を示す。トレンチは、RIE、レーザ・アブレーションなど、エッチング・プロセスによって、または誘電体層120のような、材料の部分を選択的に除去するために用いることができる任意のエッチ・プロセスによって形成されてよい。ハードマスク130は、誘電体層120の残っている部分がエッチング・プロセス中に除去されるのを防ぐことによってトレンチの生成を助けるために、エッチング・プロセスを行う前に、
図10に示されるようにパターニングされてよい。ハードマスク130によって保護されていない誘電体層120の部分のみをエッチング・プロセスが除去して、エッチング・プロセスは、ライナ110で停止する。トレンチ幅は、最終的な所望の金属ライン幅およびスペーサ厚さの合計に基づいて選択される。いくつかの実施形態では、トレンチ幅が最終的な所望の金属ライン幅の3倍に等しい。誘電体層120の残っている部分が誘電体材料ラインを形成してよい。
【0036】
図11は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図11は、誘電体層120の露出側面上のスペーサ1110の形成を示す。スペーサ1110は、金属(例えば、TiN、TaN)、あるいは、例えば、誘電体酸化物、誘電体窒化物、および/または誘電体酸窒化物を含む任意の誘電体スペーサ材料で構成される。いくつかの実施形態では、スペーサ1110が二酸化シリコン(SiO
2)のような非導電性低容量誘電体材料で構成される。一般に、スペーサ1110は、ライナ110とは異なる材料で構成される。スペーサ1110を形成するプロセスは、ライナ110およびマンドレル誘電体層120の露出表面をおおって、窒化シリコンのような、絶縁材料のコンフォーマル層(図示されない)を堆積することを含んでよい。スペーサ1110は、例えば、CVD、プラズマ支援化学気相堆積(PECVD)、物理気相堆積(PVD)、または他の堆積プロセスを用いて堆積することができる。絶縁層を部分的に除去するために、前方向におけるエッチ・レートが横方向におけるエッチ・レートより大きい、異方性エッチ・プロセスが用いられてよく、それによって、
図11に示されるように、誘電体層120の側壁上に位置するスペーサ1110を形成する。
【0037】
図11は、ハードマスク130の除去も示す。一般に、ハードマスク130を除去するプロセスは、RIE、レーザ・アブレーションなどのエッチング・プロセス、またはハードマスク130のような、材料の部分を選択的に除去するために用いることができる任意のエッチ・プロセスの使用を伴う。
【0038】
図12は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図12は、第2のトレンチを生成するための誘電体層120の部分的な除去を示す。示される実施形態では、誘電体層120の中央および端の部分は、除去されない。除去される誘電体層120の部分は、スペーサ1110、誘電体層120、および/またはライナ110の上面上に堆積されたフォトレジストの層(図示されない)中に第2のトレンチの所望の形状を画定するための標準的なフォトリソグラフィ・プロセスの使用によって除去されてよい。様々な実施形態において、第2のトレンチの形成の際に除去されることになる誘電体層のエリアに対応するフォトレジスト層の部分を除去するために標準的なフォトリソグラフィ・プロセスが用いられる。誘電体層120のその部分は、例えば、誘電体層120の所望の部分(単数または複数)を除去するためのRIEのようなドライ・エッチ・プロセスを用いて除去されてよい。誘電体層120のそれらの部分のエッチングの結果として、ライナ110が第2のトレンチとして画定されたエリア内に露出される。
【0039】
図13は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図13は、トレンチを備えるギャップ内の導電性金属1310の形成を示す。導電性金属1310は、任意のタイプの導電性金属であってよい。例えば、導電性金属1310は、Ru、Co、Mo、W、Al、またはRhで構成されてよい。導電性金属1310は、例えば、CVD、PECVD、PVD、または他の堆積プロセスを用いて堆積されてよい。導電性金属1310は、所望の高さを超えて導電性金属1310を堆積し、その後、スペーサ1110および誘電体層120の上面が露出されるように導電性金属1310の高さを減少させるために、CMPのような、平坦化プロセスを利用することによって生成されてよい。
【0040】
スペーサ1110がTiNからなる、いくつかの実施形態では、他の材料使用と比較してライン・ウィグリングが低減されうる。本発明の実施形態は、より高いモジュラスをもつテンプレートが金属充填後のライン・ウィグリングを軽減できることを認識する。スペーサ1110がTiNで構成されたTiNテンプレートは、多くの他の材料より高い約500GPaのモジュラスを有する。
【0041】
図14は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図14は、減法パターニング・プロセスによるトップ・ビアおよび金属相互接続ラインの形成を示し、それらのプロセス中に導電性金属1310の非ビア部分が所望のビア構造のための目標深さまでリセスされる。トップ・ビアの形成は、フォトリソグラフィによる減法パターニング・プロセスを用いて行われてよい。導電性金属1310中にビアを形成するためにマスキング・ステップが利用される。かかるマスキングは、フォトレジスト層を堆積し、紫外光を用いてその層をパターニングすることを必然的に伴ってよく、フォトレジストの選択部分のみの除去を可能にして、次に、フォトレジスト・パターンに従って導電性金属1310をエッチングする。
図14(および以降の同様の図)に示されるビアの配置が最終的な所望のビア構造の実装の詳細に基づいて変化してよいことに留意しなければならない。いくつかの実施形態では、選択的なエッチング・プロセスが利用されてよい。
図14に示される実施形態のような、いくつかの実施形態では、誘電体層120がエッチング・プロセスの結果として損傷されることがあり、
図14ではこれが減少した誘電体層120の高さによって表現される。
【0042】
図15は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図15は、スペーサ1110および誘電体層120の選択的な除去、ならびに導電性金属1310中に形成された1つ以上のビアを含む結果として生じたビア構造および半導体基板100上のライナ110を示す。スペーサ1110および誘電体層120は、スペーサ1110および誘電体層120のすべてを除去してライナ110を部分的に露出させるためにスペーサ1110および/または誘電体層120の物理的に露出された部分を除去する際に、導電性金属1310に比べて選択的であるエッチング・プロセスを用いて除去されてよい。利用されるエッチング・プロセスは、ドライ・エッチングまたはウェット・エッチング・プロセスであってよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、ライナ110の露出部分が半導体基板100上に残る。他の実施形態では、ライナ110が導電性金属1310の下方にのみ存在するように、ライナ110の露出部分がエッチ除去される(
図16参照)。
【0044】
図16は、本発明のある実施形態による、作製ステップの等角図を示す。
図16は、ライナ110の露出部分の選択的な除去を示す。ライナ110は、RIEのような、エッチング技術を用いて除去される。RIEは、様々な材料を除去するために、電磁場によって生成された、化学反応性プラズマを用いる。用いられるプラズマのタイプは、ライナ110が構成される材料に依存するであろうこと、あるいは他のエッチ・プロセス、例えば、ウェット化学エッチングまたはレーザ・アブレーションが用いられてよいことを当業者は認識するであろう。一実施形態においては、ライナ110の露出部分を除去して半導体基板100の表面を露出させるために化学エッチングが用いられる。いくつかの実施形態では、例えば、ライナ110がTiNまたはTaNで構成されるときなどに、ライナ110の露出部分を除去するためにTiNおよびTaNのウェット除去プロセスが利用されてよい。
【0045】
結果として生じる構造は、BEOL金属ラインおよびトップ・ビア構造である。その構造は、例えば、ダマシンによって形成された金属ラインと、スペーサ1110がトップ・ビアのエッチング・プロセス中にスキャフォルドとしての役割を果たす、減法プロセスによって形成されたトップ・ビアとを含む金属-絶縁体-金属キャパシタであってよい。
【0046】
結果として生じた集積回路チップを作製者によって未加工ウェハの形態で(すなわち、複数のパッケージされていないチップを有する単一のウェハとして)、ベアダイとして、またはパッケージされた形態で配布することができる。後者の場合には、チップは、シングルチップ・パッケージ(例えば、マザーボードもしくは他の上位レベルのキャリアに付けられるリード線をもつ、プラスチック・キャリヤ)内に、あるいはマルチチップ・パッケージ(例えば、片面もしくは両面相互接続、または埋め込み相互接続を有するセラミック・キャリヤ)内に搭載される。いずれの場合でも、そのチップは、次に、(a)マザーボードのような中間製品、または(b)最終製品のいずれかの一部として、他のチップ、ディスクリート回路要素、および/または他の信号処理デバイスと統合される。最終製品は、トイならびに他のローエンド用途から、ディスプレイ、キーボードもしくは他の入力デバイス、および中央処理装置を有する先進的なコンピュータ製品に及ぶ、集積回路チップを含む任意の製品とすることができる。
【0047】
本明細書に用いられる用語法は、特定の実施形態のみを記載することを目的とし、本発明を限定することは意図されない。本明細書では、単数形「a(ある)」、「an(ある)」および「the(前記)」は、文脈が別に明確に示さない限り、複数形を含むことが意図される。用語「備える(comprises)」および/または「(備えている(comprising)」は、本明細書に用いられるときに、述べられる特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在または追加を排除しないことがさらに理解されるであろう。
【0048】
本出願が、その好ましい実施形態に関して特に図示され、記載されたが、本出願の範囲から逸脱することなく、形態および詳細における前述および他の変更が行われてよいことが当業者によって理解されるであろう。それゆえに、本出願は、記載され、示される正確な形態および詳細には限定されず、添付される特許請求の範囲内にあることが意図される。
【0049】
本発明の好ましい実施形態においては、ライナ上に位置する誘電体層を設けることであって、ライナが半導体基板の表面上に位置する、設けることと、ライナの表面を露出させて、残っている誘電体層から誘電体材料ラインを生成する深さの複数のトレンチを形成することと、誘電体材料ラインの側壁上にスペーサを形成することと、2つのスペーサ間にある誘電体材料ラインの少なくとも1つを除去することと、各存在するギャップ内に導電性金属を形成することと、金属相互接続ラインおよびビアを形成するために導電性金属をパターニングすることと、複数のスペーサおよび残っている誘電体材料ラインを除去することとを含む方法が提供される。トレンチの幅は、所望の金属相互接続ライン幅および予想されるスペーサ厚さの合計に等しくてよい。トレンチの幅は、所望の金属相互接続ライン幅より3倍大きくてよい。スペーサは、窒化チタン(TiN)で構成されてよい。導電性金属は、ルテニウム(Ru)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、およびロジウム(Rh)からなる群から選択されてよい。方法は、複数のスペーサおよび残っている誘電体材料ラインを除去した後に、ライナの露出部分を除去することをさらに含んでよい。金属相互接続ラインおよびビアを形成するために導電性金属をパターニングすることは、減法パターニング・プロセスを利用してよい。
【0050】
本発明の別の好ましい実施形態においては、半導体基板、半導体基板の表面上のライナ、ライナの表面上の複数の相互接続ラインおよびビアであって、導電性金属で構成された複数の相互接続ラインおよびビア、ならびに複数の相互接続ラインおよびビアの各々の間における複数のスペーサを備える半導体構造が提供される。複数のスペーサは、窒化チタン(TiN)で構成されてよい。導電性金属は、ルテニウム(Ru)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、およびロジウム(Rh)からなる群から選択されてよい。ライナは、窒化チタン(TiN)または窒化タンタル(TaN)、チタン(Ti)、およびタンタル(Ta)からなる群からの選択で構成されてよい。複数の相互接続ラインおよびビアの各々は、相互接続ラインの表面から突き出る少なくとも1つのビアを備えてよい。相互接続ラインの表面は、上面であってよい。
【国際調査報告】