(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-25
(54)【発明の名称】撮影モード決定方法、装置、電子機器、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04N 23/741 20230101AFI20231218BHJP
H04N 23/743 20230101ALI20231218BHJP
【FI】
H04N23/741
H04N23/743
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536906
(86)(22)【出願日】2021-12-16
(85)【翻訳文提出日】2023-07-05
(86)【国際出願番号】 CN2021138737
(87)【国際公開番号】W WO2022127853
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202011502690.2
(32)【優先日】2020-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】チェン,グアンホイ
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122DA04
5C122EA21
5C122EA57
5C122FA09
5C122FF21
5C122FH18
5C122GA23
5C122HA13
5C122HA35
5C122HA87
5C122HB01
(57)【要約】
【課題】本開示は撮影モード決定方法、装置、電子機器及び記憶媒体に関する。
【解決手段】
当該方法は、画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像を取得するステップと、少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否かを決定するステップと、少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと、画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置するステップと、を含み、画像撮影装置の撮影モードがハイダイナミックレンジモードにある場合、画像撮影装置によって撮影して出力される画像はハイダイナミックレンジ画像である。このように、本開示の実施例は、画像撮影装置がハイダイナミックレンジモードをオンにするか否かを合理的に決定する効果的な検出メカニズムを提供し、検出結果を最適化し、同時に、画像類似度検出により、ユーザの後に続いて撮影した画像に「ゴースト」という現象が現れることを回避し、画像の撮影品質を確保する。
【代表図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影モード決定装置により実行される撮影モード決定方法であって、
画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像を取得するステップと、
前記少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が、存在するか否かを決定するステップと、
前記少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しない場合に、前記画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置するステップと、を含み、
前記画像撮影装置の撮影モードが、前記ハイダイナミックレンジモードにある場合に、前記画像撮影装置によって撮影して出力される画像は、ハイダイナミックレンジ画像である、
ことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否かを決定する前記ステップは、
前記少なくとも2フレームの連続画像から、ターゲットフレーム数を隔てる2フレームのターゲット画像を決定するステップと、
前記2フレームのターゲット画像の類似度が前記プリセット閾値より小さいか否かを決定するステップと、
前記2フレームのターゲット画像の類似度が前記プリセット閾値以上である場合に、前記少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記2フレームのターゲット画像の類似度が前記プリセット閾値より小さいか否かを決定する前記ステップの後で、
前記2フレームのターゲット画像の類似度が前記プリセット閾値以上である場合に、前記2フレームのターゲット画像のうちの少なくとも1フレームに基づいて、前記ハイダイナミックレンジモードで前記ハイダイナミックレンジ画像を合成する過程における画像合成フレーム数を設置するステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記2フレームのターゲット画像のうちの少なくとも1フレームに基づいて、前記ハイダイナミックレンジモードで前記ハイダイナミックレンジ画像を合成する過程における画像合成フレーム数を設置する前記ステップは、
前記2フレームのターゲット画像のうちの少なくとも1フレームを露出パラメータ決定モデルに入力して、前記画像撮影装置の露出パラメータの上限値および下限値を出力するステップと、
前記露出パラメータの上限値および下限値に基づいて、前記ハイダイナミックレンジモードで前記ハイダイナミックレンジ画像を合成する過程における画像合成フレーム数を設置するステップと、を含む、
ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記露出パラメータ決定モデルのトレーニング過程は、
サンプル画像、および、前記サンプル画像に対応する画像撮影装置の露出パラメータの上限値および下限値のアノテーション結果を取得するステップと、
前記サンプル画像を入力とし、前記サンプル画像に対応する画像撮影装置の露出パラメータの上限値および下限値のアノテーション結果を出力として、トレーニングして前記露出パラメータ決定モデルを得るステップと、を含む、
ことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置する前記ステップの後で、
撮影命令に応答して、前記画像撮影装置を呼び出して、前記画像合成フレーム数と同じ数の画像を撮影し、前記画像合成フレーム数と同じ数の画像を合成し、前記ハイダイナミックレンジ画像を出力するステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置する前記ステップの前に、
前記少なくとも2フレームの連続画像に、輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在するか否かを決定するステップであり、前記目標輝度情報は、前記ハイダイナミックレンジモードをトリガする画像輝度条件を定義するために使用される、ステップ、をさらに含み、
それに応じて、前記少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しない場合に、前記画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置する前記ステップは、
前記少なくとも2フレームの連続画像に輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在し、かつ、前記少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しない場合に、前記画像撮影装置の撮影モードを前記ハイダイナミックレンジモードに設置するステップ、を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
撮影モード決定装置であって、
画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像を取得するための画像取得モジュールと、
前記少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否かを決定するための類似度決定モジュールと、
前記少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しない場合に、前記画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置するためのモード設置モジュールと、を含み、
前記画像撮影装置の撮影モードが前記ハイダイナミックレンジモードである場合に、前記画像撮影装置によって撮影して出力される画像は、ハイダイナミックレンジ画像である、
ことを特徴とする、装置。
【請求項9】
プロセッサと、
前記プロセッサの実行可能命令を記憶するためのメモリと、
画像を収集するためのカメラと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリから前記実行可能命令を読み取り、前記実行可能命令を実行することで、上記請求項1から7のいずれか1項に記載の方法を実現する、
ことを特徴とする、電子機器。
【請求項10】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータプログラムが記憶されており、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法を実現する、
ことを特徴とする、記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像処理の技術分野に関し、特に、撮影モード決定方法、装置、電子機器、及び記憶媒体に関する。
【0002】
関連出願の相互参照
本開示は、2020年12月17日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202011502690.2であって、発明の名称が「撮影モード決定方法、装置、電子機器及び記憶媒体」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容は援用により本開示に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
ハイダイナミックレンジ(High-Dynamic Range、HDR)画像は、より多くの環境照明情報が記録されているため、より多くのダイナミックレンジおよび画像の詳細を提供できる。
【0004】
現在、ユーザは撮影過程においては、通常、具体的な撮影環境に応じて画像撮影装置のハイダイナミックレンジモードを手動でオンにするが、これは、ユーザが手動で画像撮影装置を操作する回数を増やすだけでなく、ハイダイナミックレンジモードのオンには効果的な自動トリガメカニズムが欠如しているため、インテリジェントな撮影効果を実現できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の技術的問題を解決するために、または、上記の技術的問題の少なくとも一部を解決するために、本開示の実施例は、撮影モード決定方法、装置、電子機器、及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、本開示の実施例は、撮影モード決定方法を提供し、
画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像を取得するステップと、
前記少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否かを決定するステップと、
前記少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと、前記画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置するステップと、を含み、
前記画像撮影装置の撮影モードが前記ハイダイナミックレンジモードにある場合、前記画像撮影装置によって撮影して出力される画像は、ハイダイナミックレンジ画像である。
【0007】
第2の態様によれば、本開示の実施例は、撮影モード決定装置をさらに提供し、
画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像を取得するための画像取得モジュールと、
前記少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否かを決定するための類似度決定モジュールと、
前記少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと、前記画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置するためのモード設置モジュールと、を含み、
前記画像撮影装置の撮影モードが前記ハイダイナミックレンジモードにある場合、前記画像撮影装置によって撮影して出力される画像は、ハイダイナミックレンジ画像である。
【0008】
第3の態様によれば、本開示の実施例は、電子機器をさらに提供し、前記電子機器は、プロセッサと、前記プロセッサの実行可能命令を記憶するためのメモリと、画像を収集するためのカメラと、を含み、前記プロセッサは、前記メモリから前記実行可能命令を読み取り、前記実行可能命令を実行することで、本開示の実施例で提供されるいずれかの撮影モード決定方法を実現する。
【0009】
第4の態様によれば、本開示の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される場合、本開示の実施例で提供されるいずれかの撮影モード決定方法を実現する。
【0010】
本開示の実施例で提供される技術案は、従来技術と比較して以下のような利点を有する。即ち、本開示の実施例は、画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと決定する場合、ハイダイナミックレンジ画像を撮影するように画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置することにより、画像撮影装置がハイダイナミックレンジモードをオンにするか否かを合理的に決定する効果的な検出メカニズムを提供し、検出結果を最適化し、従来の撮影過程において撮影モードをユーザが手動でトリガする必要があり、インテリジェンスが欠如するという問題を解決し、ハイダイナミックレンジモードのオンタイミングの決定正確性を確保する。同時に、ハイダイナミックレンジモードをオンにする前に、画像類似度検出を行い、ユーザの後に続いて撮影した画像に「ゴースト」という現象が現れることを回避し、画像の撮影品質を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
ここで、添付の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施例を示し、明細書と共に本開示の原理を解釈する役割を果たす。
【0012】
本開示の実施例、または従来技術における技術案をより明瞭に説明するために、実施例または従来技術の記述に使用される図面を以下に簡単に紹介する。明らかに、当業者であれば、創造的な労力をすることなく、さらに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】本開示の実施例で提供される、撮影モード決定方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例で提供される、別の撮影モード決定方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の実施例で提供される、撮影モード決定装置の構造概略図である。
【
図4】本開示の実施例で提供される、電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の上記目的、特徴、及び利点をより明瞭に理解できるように、以下で、本開示の解決策についてさらに記述する。なお、矛盾しない場合、本開示の実施例、及び実施例における特徴を互いに組み合わせることができる。
【0014】
以下の記述においては、本開示を十分に理解するために、多くの具体的な詳細が述べられているが、本開示は、ここで記述する方式と異なる他の方式を採用して実施することもでき、明らかに、明細書における実施例は、本開示の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。
【0015】
図1は、本開示の実施例で提供される撮影モード決定方法のフローチャートであり、本開示の実施例は、画像撮影装置がハイダイナミックレンジモードをオンにして画像撮影を行うか否かを決定する場合に適用することができる。本開示の実施例で提供される方法は、撮影モード決定装置によって実行されてよく、当該装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアで実現されてよく、コンピューティング機能を有する任意の電子機器、例えば、画像撮影装置が集積された携帯端末やタブレットなどの機器、またはカメラ機器のような撮影専用の画像撮影機器などに集積できる。
【0016】
画像撮影装置の撮影モードに関する検出正確性を確保するために、本開示の実施例で提供される方法は、画像撮影装置のプレビューモードで、速い実行周期に応じて絶えず検出を繰り返して実行することができ、実行周期は、通常、秒を単位とする。プレビューモードとは、画像撮影装置がオンにされた後、ユーザが撮影命令をトリガする前に、ユーザが画像効果をプレビューするように、現在の撮影環境に対してリアルタイムに画像の収集や撮影(例えば、カメラのビューファインダフレームに表示される内容)を行うモードを意味することができる。
【0017】
それに、本開示の実施例で提供される方法は、被写体の移動速度が速度閾値より大きい撮影シーンに適用することができ、当該速度閾値は、撮影シーンに応じて決められてよく、例えば、被写体が移動している列車、等であり、動的物体に対する撮影品質の向上に寄与する。
【0018】
図1に示すように、本開示の実施例で提供される撮影モード決定方法は、S101~S103を含むことができる。
【0019】
S101:画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像を取得する。
【0020】
例示的に、画像撮影装置のプレビューモードで画像ストリーム(即ち、previewストリーム)をリアルタイムに発生し、画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像、例えば、現在画像を終了フレームとする少なくとも2フレームの連続画像を、画像ストリームから取得することができる。そして、画像類似度算出によって、現在撮影環境での画像撮影装置がハイダイナミックレンジモードに設置されたか否かを判断し、さらに、ハイダイナミックレンジモードでハイダイナミックレンジ画像を出力する。連続画像の取得フレーム数について、本開示の実施例では具体的に限定しなく、必要に応じて合理的に設置することができる。
【0021】
S102:少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否かを決定する。
【0022】
具体的には、取得された少なくとも2フレームの連続画像について、2つずつの画像の間の類似度を算出することにより、少なくとも2フレームの連続画像には、類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否かを決定することができ、プリセットされた画像スクリーニングポリシーに応じて、少なくとも2フレームの連続画像から、プリセットフレーム数の画像をスクリーニングし、そして、スクリーニングされた画像に基づいて、2つずつの画像の間の類似度を算出することにより、スクリーニングされたプリセットフレーム数の画像には、類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否か、を決定してもよい。プリセットフレーム数の値は、少なくとも2フレームであってもよい。画像スクリーニングポリシーは、プリセットフレーム数の間隔に応じて、取得された少なくとも2フレームの連続画像からプリセットフレーム数の画像をスクリーニングするポリシーを含んでもよく、取得された少なくとも2フレームの連続画像のうち、少なくとも2フレームの指定フレームに対応する画像をスクリーニングする画像とするポリシーをさらに含んでもよい。プリセットフレーム数の間隔の値及び指定フレームの決定は、画像撮影装置の撮影モードの検出正確性を確保した上で、いずれも適宜設置されてもよく、本開示の実施例では、特に限定しない。
【0023】
類似度のプリセット閾値について、適宜設置することもできる。類似度算出について、従来技術における任意の使用可能な画像類似度算出方式、例えば、ユークリッド距離算出、余弦類似度算出などで実現することができ、本開示の実施例は、限定しない。
【0024】
取得された少なくとも2フレームの連続画像に基づいて、2つずつの類似度を算出することにより、類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像に関する決定精度を保証でき、スクリーニングされたプリセットフレーム数の画像に基づいて、2つずつの類似度を算出することにより、類似度の算出効率の向上に寄与し、加えて、画像撮影装置のプレビューモードで、画像の取得が連続性、リアルタイム性を有することを考慮すれば、現在の被写体の状態変化を連続的でリアルタイムに反映できる。従って、スクリーニングされた複数フレームの画像に基づいて、取得された少なくとも2フレームの連続画像に、類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否かを決定することにより、高い判断精度を確保することもできる。
【0025】
例えば、現在の被写体は、移動している列車であり、画像撮影装置のプレビューモードで、列車移動に関する画像ストリームをリアルタイムに取得できる。本開示の実施例で提供される解決策の1つの実行周期内、通常、数秒内に、取得された少なくとも2フレームの連続画像に4フレームの画像を含むと仮定すると、列車の位置が絶えず変化しているため、第1フレームと第4フレームの画像の間の差異は、相対的に最大である。第1フレームと第4フレームの画像の間の類似度が、プリセット閾値より大きい場合、当該少なくとも2フレームの連続画像のうちの任意の2フレームの画像の間の類似度は、いずれもプリセット閾値より大きく、即ち、取得された少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しない。よって、特定の2フレームの画像の間の類似度を算出することで、算出効率を向上させるだけでなく、判断正確性も確保する。第1フレームと第4フレームの画像の間の類似度がプリセット閾値より小さい場合、残りのフレーム数の画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否かに関わらず、判断結果が、既に得られてよく、即ち、取得された少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在し、この場合、画像撮影装置は、ハイダイナミックレンジモードに設置されない。
【0026】
さらには、2フレームの画像の類似度を算出する過程において、さらに、
類似度算出に関与する各フレームの画像に対して領域分割を行い、各フレームの画像に属する画像ブロックを得るステップであり、画像ブロックの大きさは適宜設置することができ、本開示の実施例は限定せず、画像ブロックが小さいほど、後続の類似度算出の精度が相対的に高くなるが、算出効率が低下するステップと、2フレームの画像のうち異なる画像に属する画像ブロックの間のサブ類似度を算出するステップと、画像ブロックの間のサブ類似度に応じて、2フレームの画像の間の類似度を決定するステップと、を含むことができる。例示的に、画像ブロックの間のサブ類似度に応じて、2フレームの画像の間の類似度を決定するステップは、2フレームの画像のうちの任意の1フレームの画像に、サブ類似度がサブ類似度閾値より小さい画像ブロックが当該画像を占める割合を統計するステップであり、サブ類似度閾値は、類似度の算出要求に応じて決められてよいステップと、統計された割合に応じて、2フレームの画像の間の類似度を決定するステップと、を含む。サブ類似度がサブ類似度閾値より小さい画像ブロックの画像を占める割合が割合閾値より大きい場合、当該割合閾値についても柔軟に設置することができ、例えば、80%に設置すると、2フレームの画像の類似度が上記プリセット閾値より小さいと決定し、そうでなければ、2フレームの画像の類似度が上記プリセット閾値以上であると決定することができる。なお、2フレームの画像の類似度として、画像ブロックの間のサブ類似度を演算すること、例えば、重み付け加算計算を行うことにより、1つの総合類似度値を得ることもできる。
【0027】
画像をブロックに分けて類似度算出を行うことにより、画像の間の類似度の算出精度の向上に寄与する。加えて、類似度の小さい画像ブロックによって、それぞれに2フレームの画像における被写体の位置を決定することができる。
【0028】
S103:少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと、画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置する。
【0029】
画像撮影装置の撮影モードがハイダイナミックレンジモードにある場合、画像撮影装置によって撮影して出力される画像は、ハイダイナミックレンジ画像である。
【0030】
少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと決定すると、少なくとも2フレームの連続画像の間に高い類似度を有すると考えられ、さらに、現在画像撮影装置のハイダイナミックレンジモードを利用して画像撮影を行う過程において、画像合成により得られたハイダイナミックレンジ画像にも「ゴースト」が存在しないため、画像撮影装置をハイダイナミックレンジモードに設置することができる。少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在すると決定すると、少なくとも2フレームの連続画像の間に一定の差異が存在すると考えられ、さらに、現在画像撮影装置のハイダイナミックレンジモードを利用して画像撮影を行う過程において、画像合成により得られたハイダイナミックレンジ画像に「ゴースト」が存在する可能性があるため、画像撮影装置をハイダイナミックレンジモードに設置するのは適切ではない。「ゴースト」とは、合成に関与する2フレームの画像の間に大きな差異が存在する場合、合成された画像に干渉映像が存在することになる現象を意味し、映像合成された画像品質である。
【0031】
本開示の実施例は、画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと決定する場合、ハイダイナミックレンジ画像を撮影するように画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置することにより、画像撮影装置がハイダイナミックレンジモードをオンにするか否かを合理的に決定する効果的な検出メカニズムを提供し、検出結果を最適化し、従来の撮影過程において撮影モードをユーザが手動でトリガする必要があり、インテリジェンスが欠如するという問題を解決し、ハイダイナミックレンジモードのオンタイミングの決定正確性を確保する。同時に、ハイダイナミックレンジモードをオンにする前に、画像類似度検出を行い、ユーザが後に続いて撮影した画像に「ゴースト」という現象が現れることを回避し、画像の撮影品質を確保する。
【0032】
任意選択的に、画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置するステップの前に、
少なくとも2フレームの連続画像に、輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在するか否かを決定するステップであり、目標輝度情報は、ハイダイナミックレンジモードをトリガする画像輝度条件を定義するために使用されるステップ、をさらに含み、
それに応じて、少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと、画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置するステップは、
少なくとも2フレームの連続画像に輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在し、かつ、少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと、画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置するステップを含む。同時に、画像類似度及び画像輝度情報に基づいて、画像撮影装置のハイダイナミックレンジモードをオンにするか否かを決定することにより、オンタイミングの正確性、合理性をさらに保証することができる。
【0033】
具体的には、少なくとも2フレームの連続画像に、輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在するか否かを決定するステップは、少なくとも2フレームの連続画像のうちの各フレームの画像の画像ヒストグラムを決定するステップと、各枚の画像ヒストグラムに基づいて、対応する各フレームの画像の輝度情報を決定するステップと、決定された画像輝度情報に基づいて、少なくとも2フレームの連続画像に、輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在するか否かを決定するステップと、を含み得る。或いは、画像スクリーニングポリシーに応じて、少なくとも2フレームの連続画像からプリセットフレーム数の画像をスクリーニングするステップであり、現在のプリセットフレーム数の値は少なくとも1フレームであってもよいステップと、スクリーニング画像の画像ヒストグラムを決定するステップと、スクリーニング画像の画像ヒストグラムに基づいて、対応する画像の輝度情報を決定するステップと、決定された画像輝度情報に基づいて、スクリーニングされた画像に、輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在するか否かを決定するステップと、を含み得る。画像スクリーニングポリシーは、プリセットフレーム数の間隔に応じて、取得された少なくとも2フレームの連続画像からプリセットフレーム数の画像をスクリーニングするポリシーを含んでもよく、取得された少なくとも2フレームの連続画像のうち、少なくとも1フレームの指定フレームに対応する画像をスクリーニングされた画像とするポリシーを含んでもよい。
【0034】
なお、画像輝度情報の決定過程において採用される画像スクリーニングポリシーは、画像の間の類似度を算出する過程において採用される画像スクリーニングポリシーと同じであってもよく、即ち、2種の操作過程に関与する画像は、同じ画像であり得る。例示的に、少なくとも2フレームの連続画像から、間隔がターゲットフレーム数である2フレームの画像を決定し、そして、間隔がターゲットフレーム数である2フレームの画像に、輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在するか否かを決定する。
【0035】
任意選択的に、少なくとも2フレームの連続画像に、輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在するか否かを決定するステップは、
少なくとも2フレームの連続画像のうちの各フレームの画像、または上記画像スクリーニングポリシーに基づいてスクリーニングされた画像のうちの各フレームの画像に対して、画像輝度が第1輝度閾値より小さい第1画像領域を決定し、画像輝度が第2輝度閾値より大きい第2画像領域を決定するステップを含み得る。第1輝度閾値は第2輝度閾値より小さく、具体的な値は適宜決定されてよい。
【0036】
第1画像領域と第2画像領域との間の比の値が領域閾値区間にあるか否かを決定する。当該領域閾値区間は、画像撮影装置のハイダイナミックレンジモードをオンにする時の画像輝度領域分布を満たす状況に応じて決められてよい。
【0037】
少なくとも2フレームの連続画像に、第1画像領域と第2画像領域との間の比の値が領域閾値区間にある画像が存在すると、或いは、上記画像スクリーニングポリシーに基づいてスクリーニングされた画像に、第1画像領域と第2画像領域との間の比の値が領域閾値区間にある画像が存在すると、即ち、少なくとも2フレームの連続画像に輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在することを示す。つまり、輝度分布が不均一な画像は、存在し、逆に、存在しない。
【0038】
任意選択的に、少なくとも2フレームの連続画像に、輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在するか否かを決定するステップは、
少なくとも2フレームの連続画像に、輝度値が第3輝度閾値より大きい、または、輝度値が第4輝度閾値より小さい画像が存在するか否かを決定するステップ、或いは、上記画像スクリーニングポリシーに基づいてスクリーニングされた画像に、輝度値が第3輝度閾値より大きい、または、輝度値が第4輝度閾値より小さい画像が存在するか否かを決定するステップ、を含み得る。第4輝度閾値は第3輝度閾値より小さく、輝度分布が不均一な画像のスクリーニングに使用され得ることを基礎とし、具体的な値は適宜決定されてよく。
【0039】
少なくとも2フレームの連続画像に、輝度値が第3輝度閾値より大きい、または、輝度値が第4輝度閾値より小さい画像が存在すると、或いは、上記画像スクリーニングポリシーに基づいてスクリーニングされた画像に、輝度値が第3輝度閾値より大きい、または、輝度値が第4輝度閾値より小さい画像が存在すると、即ち、少なくとも2フレームの連続画像に輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在することを示す。つまり、輝度分布が不均一な画像は、存在し、逆に、存在しない。
【0040】
画像輝度情報を、画像撮影装置がハイダイナミックレンジモードをオンにするか否かを決定する判断根拠として、従来の解決策において、画像輝度に基づいて画像撮影装置のハイダイナミックレンジモードをオンにするか否かを決定する実現原理を参照可能であり、上記例示を、本開示の実施例への具体的な限定として理解すべきではない。
【0041】
なお、少なくとも2フレームの連続画像に輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在するか否かを決定するステップ、及び、少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否かを決定するステップについては、2種の操作の間に、厳密な実行順序の限定がなく、即ち、画像輝度情報検出は、画像類似度検出の前に実行されてもよく、または、画像類似度検出の後に実行されてもよい。好ましい解決策として、画像類似度検出の後に画像輝度情報検出を実行でき、これにより、ハイダイナミックレンジモードのオンタイミングの決定の正確性を確保することを基礎として、ハイダイナミックレンジモードをオンにするか否かの検出効率を向上させる。
【0042】
それに、画像スクリーニングポリシーに基づいて、少なくとも2フレームの連続画像から画像をスクリーニングする場合について、上記画像輝度情報検出の操作が画像類似度検出操作の後に実行されると、画像類似度算出に関与する画像から、さらに少なくとも1フレームの画像をスクリーニングし、そして、現在さらにスクリーニングされた少なくとも1フレームの画像に、輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在するか否かを決定することができる。例えば、類似度算出に関与する2フレームの画像のうちの任意の1フレームの画像を画像輝度情報検出の処理対象とし、即ち、当該任意の1フレームの画像の輝度情報が目標輝度情報を満たすか否かを決定し、満たす場合には、少なくとも2フレームの連続画像に輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在すると考えられ、これにより、ハイダイナミックレンジモードをオンにするか否かの検出効率をさらに向上させる。
【0043】
図2は、本開示の実施例で提供される別の撮影モード決定方法のフローチャートであり、上記技術案に基づいて、さらに最適化し拡張するとともに、上記各々の選択可能な実施形態と結合できる。
図2に示すように、当該方法は、S201~S208を含むことができる。
S201:画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像を取得する。
S202:少なくとも2フレームの連続画像から、ターゲットフレーム数を隔てる2フレームのターゲット画像を決定する。
【0044】
ターゲットフレーム数の値は適宜設置されてもよく、例えば、3フレームまたは4フレームなどに設置する。フレーム数の間隔を3フレームとすることを例とすると、少なくとも2フレームの連続画像に5フレームの画像が含まれ、類似度算出に関与する画像は、第1フレーム及び第5フレームの画像であり、これにより、算出効率を向上させる。加えて、画像の取得が、連続性、リアルタイム性を有することを考慮すれば、現在の被写体の状態変化を連続的にkリアルタイムで反映することができ、従って、ターゲットフレーム数を隔てる2フレームのターゲット画像によって、取得された少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否かを決定するとしても、高い判断精度を確保できる。
【0045】
S203:2フレームのターゲット画像の類似度がプリセット閾値より小さいか否かを決定する。
【0046】
いいえである場合、即ち、2フレームのターゲット画像の類似度がプリセット閾値以上であると、操作S204及び操作S205を実行し、はいである場合、操作S208を実行する。
【0047】
S204;2フレームのターゲット画像のうちの少なくとも1フレームに基づいて、ハイダイナミックレンジモードでハイダイナミックレンジ画像を合成する過程における画像合成フレーム数を設置する。
【0048】
画像撮影装置のハイダイナミックレンジモードで、最終的に撮影されたハイダイナミックレンジ画像は、画像撮影装置が自動的に撮影した複数フレームの画像に基づいて合成されてから得られたものである。画像撮影装置のハイダイナミックレンジモードを利用して画像撮影を行う前に、画像撮影装置が現在撮影する必要がある画像合成フレーム数を合理的に決定すると、ハイダイナミックレンジ画像の撮影合理性を向上させ、撮影品質を保証することができる。
【0049】
具体的には、予め決定された画像輝度情報がそれぞれに画像撮影装置の露出パラメータ(Exposure Value、EV)の上限値と下限値との間のマッピング関係を利用して、少なくとも2フレームの連続画像の輝度情報に基づいて、または、2フレームのターゲット画像のうちの少なくとも1フレームの輝度情報に基づいて、画像撮影装置の現在のハイダイナミックレンジモードでの露出パラメータの上限値と下限値、即ち、露出パラメータの値区間を決定する。そして、決定された露出パラメータの上限値と下限値に応じて、ハイダイナミックレンジ画像の合成フレーム数を決定することができ、1つの露出パラメータは1フレームの画像に対応する。例えば、画像撮影装置の露出パラメータの上限値が+1、下限値が-1であると決定する場合、画像撮影装置の露出パラメータの値は+1、0、及び-1であり、ハイダイナミックレンジ画像の合成に関与する、対応する合成フレーム数は、3フレームである。即ち、画像撮影装置は、ハイダイナミックレンジ画像を得る過程において3フレームの画像を撮影する必要があり、そして、ハイダイナミックレンジ画像を合成する。
【0050】
なお、例示的に、予め決定された画像輝度情報がそれぞれに画像撮影装置の露出パラメータの上限値と下限値との間のマッピング関係を利用し、それぞれに少なくとも2フレームの連続画像のうちの各フレームの画像の輝度情報に基づいて、画像撮影装置のハイダイナミックレンジモードでの複数組の露出パラメータの上限値と下限値を決定し、そして、決定された複数組の露出パラメータの上限値と下限値に基づいて、それぞれに露出パラメータの上限値の平均値及び下限値の平均値を算出し、最終的に露出パラメータの上限値の平均値及び下限値の平均値に基づいて、ハイダイナミックレンジ画像の合成フレーム数を決定してもよい。
【0051】
例示的に、前記の画像スクリーニングポリシーに応じて、少なくとも2フレームの連続画像からプリセットフレーム数の画像をスクリーニングし、現在プリセットフレーム数の値が少なくとも1フレームであってもよく、スクリーニングされたプリセットフレーム数の画像の輝度情報に基づいて、画像撮影装置のハイダイナミックレンジモードでの少なくとも1組の露出パラメータの上限値と下限値を決定し、そして、決定された露出パラメータの上限値と下限値に基づいて、それぞれに露出パラメータの上限値の平均値及び下限値の平均値を算出し、最終的に露出パラメータの上限値の平均値及び下限値の平均値に基づいて、ハイダイナミックレンジ画像の合成フレーム数を決定してもよい。勿論、1組の露出パラメータの上限値と下限値のみが決定されると、相応する平均値は、露出パラメータの上限値と下限値自体である。
【0052】
なお、ハイダイナミックレンジ画像の合成フレーム数を決定する過程において採用される画像スクリーニングポリシーは、画像の間の類似度を算出する過程において採用される画像スクリーニングポリシーと同じであってもよく、2種の操作過程に関与する画像は、同じ画像であってもよい。
【0053】
S205:少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと決定する。
【0054】
S206:画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置する。
【0055】
S207:撮影命令に応答して、画像撮影装置を呼び出して画像合成フレーム数と同じ数の画像を撮影し、画像合成フレーム数と同じ数の画像を合成し、ハイダイナミックレンジ画像を出力する。
【0056】
撮影命令は、ユーザが電子機器上の撮影コントロールにタッチすることでトリガされるものであってもよく、例えば、ユーザは、画像撮影装置のシャッターにタッチすることで撮影命令をトリガする。画像撮影装置がハイダイナミックレンジモードで、如何にハイダイナミックレンジ画像の撮影を行うかについては、従来のハイダイナミックレンジ画像の撮影ロジックを参照して実現することができ、本開示の実施例では、特に限定しない。
【0057】
S208:画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置することを拒否する。
【0058】
2フレームのターゲット画像の類似度がプリセット閾値より小さいと決定すると、少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在し、少なくとも2フレームの連続画像の間に一定の差異が存在すると決定する。ひいては、現在画像撮影装置のハイダイナミックレンジモードを利用して画像撮影を行う過程において、画像合成により得られたハイダイナミックレンジ画像に「ゴースト」が存在する可能性があり、よって、画像撮影装置をハイダイナミックレンジモードに設置するのは適切ではない。
【0059】
上記技術案を基礎とし、任意選択的に、2フレームのターゲット画像のうちの少なくとも1フレームに基づいて、ハイダイナミックレンジモードでハイダイナミックレンジ画像を合成する過程における画像合成フレーム数を設置するステップは、
2フレームのターゲット画像のうちの少なくとも1フレームを露出パラメータ決定モデルに入力し、画像撮影装置の露出パラメータの上限値と下限値を出力するステップであり、露出パラメータ決定モデルは、予めトレーニングされた、画像撮影装置の露出パラメータの上限値と下限値を決定するためのモデルであるステップと、
露出パラメータの上限値と下限値に基づいて、ハイダイナミックレンジモードでハイダイナミックレンジ画像を合成する過程における画像合成フレーム数を設置するステップと、を含む。
【0060】
なお、取得された少なくとも2フレームの連続画像のうちの各フレームの画像、または、少なくとも2フレームの連続画像からスクリーニングされたプリセットフレーム数の画像を、露出パラメータ決定モデルの入力として、画像撮影装置の露出パラメータの上限値と下限値を出力してもよい。
【0061】
さらには、露出パラメータ決定モデルのトレーニング過程は、以下のステップを含む。
サンプル画像、及びサンプル画像に対応する画像撮影装置の露出パラメータの上限値と下限値のアノテーション結果を取得するステップであり、例示的に、ユーザは、予め同一の被写体について、それぞれに画像撮影装置の異なる露出パラメータで複数フレームの画像を撮影し、そして、露出パラメータが0であるときに撮影された画像をサンプル画像とし、残りの画像を撮影するときの画像撮影装置の露出パラメータに応じて、露出パラメータの上限値と下限値を決定してサンプル画像の露出アノテーション結果とするステップ、および、
サンプル画像を入力とし、サンプル画像に対応する画像撮影装置の露出パラメータの上限値と下限値のアノテーション結果を出力とし、トレーニングして露出パラメータ決定モデルを得るステップである。即ち、モデルトレーニング過程において、サンプル画像に基づいて、画像輝度情報を自動的に抽出し、画像輝度情報と画像撮影装置の露出パラメータの上限値と下限値との間のマッピング関係を学習することができる。
【0062】
モデルトレーニング過程において採用されるモデルアルゴリズムについて、本開示の実施例は、限定するものではなく、例えば、線形分類サポートベクターマシン(linearSVC)等を含むことができるが、これに限定されない。それに、線形分類サポートベクターマシンに基づいてトレーニングして得られた機械学習モデルは、速い運転効率を有し、本解決策のリアルタイム性の要求を満たすことができ、同時に、高い出力精度を有し、画像撮影装置の現在撮影環境での露出パラメータの上限値と下限値の正確性を確保し、ひいては、ハイダイナミックレンジ画像の合成フレーム数の正確な決定を確保することができる。
【0063】
さらには、本開示の実施例において、予めトレーニングされた露出パラメータ決定モデルのタイプは、マルチタスクモデル及びシングルタスクモデルを含み得る。マルチタスクモデルとは、1つのモデルにより画像撮影装置の露出パラメータの上限値と下限値を同時に出力することができるモデルを意味し、露出パラメータの出力効率を向上させることができる。シングルタスクモデルとは、1つのモデルが画像撮影装置の露出パラメータの上限値または下限値しか出力できないモデルを意味し、この場合、モデルトレーニング過程は簡単で、かつ、容易に実現する。具体的な適用において、要求に応じてモデルのタイプを決定でき、本開示の実施例は、限定しない。
【0064】
シングルタスクモデルのタイプについて、本開示の実施例における露出パラメータ決定モデルは、露出上限決定モデル及び露出下限決定モデルを含み得る。露出上限決定モデルは、画像撮影装置の露出パラメータの上限値を決定するために使用され、露出下限決定モデルは、画像撮影装置の露出パラメータの下限値を決定するために使用される。2つのモデルのトレーニング実現原理は、上記で記述されたモデルトレーニング過程と同じであり、ここでは、再び説明しない。
【0065】
本開示の実施例は、画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと決定する場合、画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置することにより、画像撮影装置がハイダイナミックレンジモードをオンにするか否かを合理的に決定する効果的な検出メカニズムを提供しする。検出結果を最適化して、従来の撮影過程において撮影モードをユーザが手動でトリガする必要があり、インテリジェンスが欠如するという問題を解決し、ハイダイナミックレンジモードのオンタイミングの決定正確性を確保し、ユーザの後に続いて撮影した画像に「ゴースト」という現象が現れることを回避し、画像の撮影品質を確保する。同時に、画像撮影装置をハイダイナミックレンジモードに設置する前に(または、画像撮影装置のハイダイナミックレンジモードを利用して画像撮影を行う前に)、ハイダイナミックレンジ画像の合成に関与する合成フレーム数を合理的に決定し、ハイダイナミックレンジ画像の撮影合理性を確保し、不要な撮影フレーム数を低減することができ、ハイダイナミックレンジ画像を得る過程において画像撮影装置の撮影フレーム数が動的に決定されてよく、撮影のインテリジェンスをさらに向上させる。
【0066】
図3は、本開示の実施例で提供される撮影モード決定装置の構造概略図である。本開示の実施例は、画像撮影装置がハイダイナミックレンジモードをオンにして画像撮影を行うか否かを決定する場合に適用されてよい。本開示の実施例で提供される装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアで実現されてよく、コンピューティング機能を有する任意の電子機器、例えば、画像撮影装置が集積された携帯端末やタブレットなどの機器、または、カメラ機器のような撮影専用の画像撮影機器などに集積できる。
【0067】
図3に示すように、本開示の実施例で提供される撮影モード決定装置は、画像取得モジュール301、類似度決定モジュール302、及びモード設置モジュール303を含む。
画像取得モジュール301は、画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像を取得し、
類似度決定モジュール302は、少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否かを決定し、
モード設置モジュール303は、少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと、画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置し、
画像撮影装置の撮影モードがハイダイナミックレンジモードにある場合、画像撮影装置によって撮影して出力される画像は、ハイダイナミックレンジ画像である。
【0068】
任意選択的に、類似度決定モジュール302は、
少なくとも2フレームの連続画像から、ターゲットフレーム数を隔てる2フレームのターゲット画像を決定するためのターゲット画像決定ユニットと、
2フレームのターゲット画像の類似度がプリセット閾値より小さいか否かを決定するための第1類似度決定ユニットと、
2フレームのターゲット画像の類似度がプリセット閾値以上であると、少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと決定するための第2類似度決定ユニットと、を含む。
【0069】
任意選択的に、本開示の実施例で提供される撮影モード決定装置は、
2フレームのターゲット画像の類似度がプリセット閾値以上であると(即ち、2フレームのターゲット画像の類似度がプリセット閾値以上である)、2フレームのターゲット画像のうちの少なくとも1フレームに基づいて、ハイダイナミックレンジモードでハイダイナミックレンジ画像を合成する過程における画像合成フレーム数を設置するための合成フレーム数決定モジュール、をさらに含む。
【0070】
任意選択的に、合成フレーム数決定モジュールは、
2フレームのターゲット画像のうちの少なくとも1フレームを露出パラメータ決定モデルに入力し、画像撮影装置の露出パラメータの上限値と下限値を出力するためのパラメータ上下限決定ユニットと、
露出パラメータの上限値と下限値に基づいて、ハイダイナミックレンジモードでハイダイナミックレンジ画像を合成する過程における画像合成フレーム数を設置するための合成フレーム数決定ユニットと、を含む。
【0071】
任意選択的に、本開示の実施例で提供される撮影モード決定装置は、
サンプル画像、及びサンプル画像に対応する画像撮影装置の露出パラメータの上限値と下限値のアノテーション結果を取得するためのサンプル取得モジュールと、
サンプル画像を入力とし、サンプル画像に対応する画像撮影装置の露出パラメータの上限値と下限値のアノテーション結果を出力とし、トレーニングして露出パラメータ決定モデルを得るためのモデルトレーニングモジュールと、をさらに含む。
【0072】
任意選択的に、本開示の実施例で提供される撮影モード決定装置は、
撮影命令に応答して、画像撮影装置を呼び出して画像合成フレーム数と同じ数の画像を撮影し、画像合成フレーム数と同じ数の画像を合成し、ハイダイナミックレンジ画像を出力するための画像出力モジュール、をさらに含む。
【0073】
任意選択的に、本開示の実施例で提供される撮影モード決定装置は、
少なくとも2フレームの連続画像に、輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在するか否かを決定する輝度画像決定モジュールであり、目標輝度情報は、ハイダイナミックレンジモードをトリガする画像輝度条件を定義するために使用されるための輝度画像決定モジュール、をさらに含み、
それに応じて、モード設置モジュール303は、具体的に、
少なくとも2フレームの連続画像に輝度情報が目標輝度情報を満たす画像が存在し、かつ、少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと、画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置する。
【0074】
本開示の実施例で提供される撮影モード決定装置は、本開示の実施例で提供される任意の撮影モード決定方法を実行可能であり、実行方法に相応する機能モジュール及び有益な効果を備える。本開示の装置実施例に詳しく記述されない内容については、本開示の任意の方法実施例における記述を参照可能である。
【0075】
図4は、本開示の実施例で提供される電子機器の構造概略図であり、本開示の実施例における撮影モード決定方法を実行する電子機器を例示して説明するためのものである。本開示の実施例における電子機器は、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、PDA(携帯情報端末)、PAD(タブレット)、PMP(ポータブルマルチメディアプレーヤー)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)などの携帯端末、及び、デジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むことができるが、これらに限定されない。
図4に示す電子機器は、1つの例示に過ぎず、本開示の実施例の機能及び使用範囲について、任意の制限を与えるべきではない。
【0076】
図4に示すように、電子機器400は、処理装置(例えば、中央プロセッサ、グラフィックプロセッサなど)401を含むことができ、この処理装置は、リードオンリーメモリ(ROM)402に記憶されたプログラム、または、記憶装置408からランダムアクセスメモリ(RAM)403にロードされたプログラムに従って、様々な適切な動作及び処理を実行できる。RAM403には、電子機器400の操作に必要な様々なプログラム及びデータがさらに記憶されている。処理装置401、ROM402、及びRAM403は、バス404を介して互いに接続されている。入出力(I/O)インタフェース405もバス404に接続される。電子機器400は、マルチメディアデータ、例えば、画像やビデオを収集するためのカメラ410を、さらに含んでもよく、カメラ410も、バス404を介して、他の装置やモジュールに接続されてもよい。
【0077】
通常、I/Oインタフェース405に、例えば、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、マイクロフォン、加速度計、ジャイロなどを含む、入力装置406と、例えば、液晶ディスプレー(LCD)、スピーカー、バイブレーターなどを含む、出力装置407と、例えば、磁気テープ、ハードディスクなどを含む、記憶装置408と、通信装置409が接続されてよく、カメラも入力装置406の1種として、I/Oインタフェース405に接続される。通信装置409は、電子機器400が他の機器と無線または有線通信を行ってデータを交換することを可能にする。
図4には、様々な装置を有する電子機器400が示されているが、全ての示される装置を実施または具備することが要求されるものではないことが理解されるべきである。代わりに、より多くの、または、より少ない装置を実施または具備してもよい。
【0078】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照して、以上で記述された過程は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてよい。例えば、本開示の実施例は、コンピュータプログラム製品を含み、そのコンピュータプログラム製品は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体上に担持されるコンピュータプログラムを含み、当該コンピュータプログラムは、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例において、当該コンピュータプログラムは、通信装置409を介して、ネットワークからダウンロード及びインストールされ、または、記憶装置408からインストールされ、もしくは、ROM402からインストールされてよい。当該コンピュータプログラムが処理装置401によって実行される場合、本出願の実施例の方法で限定される上記機能を実行する。
【0079】
なお、本開示に上記したコンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体、または、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、もしくは、上記両者の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置、或いは、デバイス、若しくは、任意の以上の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つまたは複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。本開示の実施例では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プログラムを含み、また、は記憶する任意の有形媒体であってもよく、当該プログラムは、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用され、または、これらと結合して使用されてよい。本開示の実施例において、コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンドで、または搬送波の一部として、伝搬するデータ信号を含むことができ、当該データ信号に、コンピュータ読み取り可能なのプログラムコードが担持される。このように伝搬されるデータ信号は、多種の形式を採用することができ、電磁信号、光信号、または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよい。当該コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用され、または、これらと結合して使用されるためのプログラムを送信、伝搬、または伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体上に含まれるプログラムコードは、任意の適切な媒体によって伝送されてよく、電線、光ファイバケーブル、RF(無線周波数)など、または、上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0080】
いくつかの実施形態では、クライアントやサーバは、例えば、HTTP(HyperText Transfer Protocol、ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル)などのような、現在既知、又は、将来開発される任意のネットワークプロトコルを利用して通信することができ、任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)と相互接続されてよい。通信ネットワークの例は、ローカルネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ワールドワイドウェブ(例えば、インターネット)、エンドツーエンドネットワーク(例えば、adhocエンドツーエンドネットワーク)、及び、現在既知又は将来開発される、ネットワーク、を含む。
【0081】
上記コンピュータ読み取り可能な媒体は、上記電子機器に含まれてもよいし、当該電子機器に配置されず、別個に存在しもよい。
【0082】
上記コンピュータ読み取り可能な媒体に1つまたは複数のプログラムが担持されており、上記1つまたは複数のプログラムが当該電子機器によって実行される場合、当該電子機器に、画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像を取得するステップと、少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在するか否かを決定するステップと、少なくとも2フレームの連続画像に類似度がプリセット閾値より小さい2フレームの画像が存在しないと、画像撮影装置の撮影モードをハイダイナミックレンジモードに設置するステップと、を含み、画像撮影装置の撮影モードがハイダイナミックレンジモードにある場合、画像撮影装置によって撮影して出力される画像は、ハイダイナミックレンジ画像であるように実行する。
【0083】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1種または多種のプログラミング言語、または、それらの組み合わせで作成されてよく、上記プログラミング言語は、Java(登録商標)、Smalltalk、C++のような、オブジェクト指向プログラミング言語を含み、「C」言語または類似するプログラミング言語のような、従来の手続き型プログラミング言語をさらに含むが、これらに限定されない。プログラムコードは、ユーザのコンピュータ上で完全に、または、ユーザのコンピュータ上で一部的に、1つの独立型ソフトウェアパッケージとして、ユーザのコンピュータ上で一部的に、かつ、リモートコンピュータ上で一部的に、または、リモートコンピュータ若しくはサーバ上で完全に実行することができる。リモートコンピュータに関連する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む、任意の種類のネットワークを介して、ユーザのコンピュータに接続することができ、または、外部コンピュータに接続することができる(例えば、インタネットサービスプロバイダを利用して、インターネットを介して接続する)。
【0084】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本出願の様々な実施例のシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品に従って、実現可能なアーキテクチャ、機能、及び操作を示す。この点で、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部を代表することができ、当該モジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部は、所定の論理機能を実現するための1つまたは複数の実行可能な命令を含む。なお、いくつかの代替の実現において、ブロックに示されている機能は、図に示されている順序とは異なる順序に従って発生してもよい。例えば、連続的に示される2つのブロックは、実際には、基本的に並行して実行することができ、ある場合、逆の順序に従って実行することができ、関連する機能に応じて決定される。また、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、並びに、ブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行する専用のハードウェアによるシステムで実現されてもよいし、又は、専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現されてもよい。
【0085】
本開示の実施例に記述されたモジュールやユニットは、ソフトウェアの方式で実現されてもよいし、ハードウェアの方式で実現されてもよい。モジュールやユニットの名称は、ある場合、当該モジュールやユニット自体への限定を構成するものではなく、例えば、画像取得モジュールは、さらに、「画像撮影装置によって撮影された少なくとも2フレームの連続画像を取得するためのモジュール」として記述されてもよい。
【0086】
本明細書で上記した機能は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェアロジック部材によって実行されてもよい。例えば、使用できる例示的なハードウェアロジック部材は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、などを含むが、これらに限定されない。
【0087】
本開示において、機械読み取り可能な媒体は、有形媒体であってもよく、その有形媒体は、命令実行システム、装置又は機器によって、又は、それらと組み合わせて使用されてもよいプログラムを含むか、又は記憶する。機械読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能な信号媒体、又は、機械読み取り可能な記憶媒体であってもよい。機械読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、又は半導体システム、装置又は機器、或いは上、記の内容の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。機械読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤによる電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクト磁気ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は上記内容の任意の適切な組み合わせ、を含む。
【0088】
なお、本明細書では、具体的な文脈を結合すれば、「第1」及び「第2」などのような関係用語は、1つの実体または操作を他の実体または操作と区別できるために使用されるものであり、必ずしも、これらの実体または操作の間に任意のこのような実際の関係または順位付けが存在することを要求または暗示するわけではない。それに、「含む」、「包含」という用語またはそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図することで、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、または機器は、それらの要素だけでなく、明確に列挙されていない他の要素、或いは、このようなプロセス、方法、物品、または機器に固有の要素を、さらに含む。それ以上の制限がない場合、「1つの…を含む」という文によって限定される要素は、要素を含むプロセス、方法、物品、または機器には他の同じ要素がさらに存在すること、を排除しない。
【0089】
以上は、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、当業者が本開示を理解して実現することができるためのものである。これらの実施例に対する多種の補正は、当業者にとって自明であり、本明細書において定義された一般的な原理は、本開示の精神または範囲を逸脱することなく、別の実施例で実現され得る。従って、本開示は、本明細書のこれらの実施例に限定されるものではなく、本明細書に開示された原理及び新規な特徴に一致する最も広い範囲に適合するものである。
【国際調査報告】