(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-26
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20231219BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20231219BHJP
H05B 33/14 20060101ALI20231219BHJP
H10K 77/10 20230101ALI20231219BHJP
H10K 59/12 20230101ALI20231219BHJP
H10K 59/80 20230101ALI20231219BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20231219BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
G09F9/00 342
G09F9/00 366A
G09F9/30 308A
H05B33/14 Z
H10K77/10
H10K59/12
H10K59/80
G06F3/041 640
G06F1/16 312F
G06F1/16 312G
G06F1/16 312J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532768
(86)(22)【出願日】2021-12-03
(85)【翻訳文提出日】2023-05-30
(86)【国際出願番号】 KR2021018244
(87)【国際公開番号】W WO2022124712
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0171871
(32)【優先日】2020-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ドンウ
(72)【発明者】
【氏名】ラ,ソジョン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ドンジン
(72)【発明者】
【氏名】シン,ジェク
(72)【発明者】
【氏名】イ,ソクチャン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ソンチョル
(72)【発明者】
【氏名】シン,ジヘ
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107AA05
3K107BB01
3K107CC43
3K107DD17
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3K107EE63
5C094AA15
5C094BA23
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5C094FA02
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5C094HA08
5C094HA10
5G435AA18
5G435BB04
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5G435EE16
5G435LL00
5G435LL04
5G435LL07
5G435LL08
5G435LL17
(57)【要約】
表示装置が開示される。一実施形態による表示装置は、表示パネルと、前記表示パネル上に配置される第1デジタイザ層と、前記表示パネル上に配置され、前記第1デジタイザ層と分離された第2デジタイザ層と、前記第1デジタイザ層上に配置される第1プレート部材と、前記第2デジタイザ層上に配置される第2プレート部材を含み、前記第1プレート部材および前記第2プレート部材はそれぞれ複数のプレート部および前記複数のプレート部を相互に回転可能に連結する少なくとも一つのヒンジ部を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネル上に配置される第1デジタイザ層と、
前記表示パネル上に配置され、前記第1デジタイザ層と分離された第2デジタイザ層と、
前記第1デジタイザ層上に配置される第1プレート部材と、
前記第2デジタイザ層上に配置される第2プレート部材を含み、
前記第1プレート部材および前記第2プレート部材はそれぞれ複数のプレート部および前記複数のプレート部を相互に回転可能に連結する少なくとも一つのヒンジ部を含む、表示装置。
【請求項2】
前記複数のプレート部の少なくとも一つのプレート部は、表示装置の折り畳み時に前記複数のプレート部のうち前記少なくとも一つのプレート部を除いた残りのプレート部と異なる方向に回転する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1プレート部材は、第1プレート部、一端が前記第1プレート部の一端に回転可能に連結される第2プレート部、一端が前記第2プレート部の他端に回転可能に連結される第3プレート部を含み、前記第2プレート部材は第4プレート部、一端が前記第4プレート部の一端に回転可能に連結される第5プレート部、一端が前記第5プレート部の他端に回転可能に連結される第6プレート部を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示装置の折り畳み時、前記表示パネルの一部は曲率を有するように曲がり、前記表示パネルの曲がった部分の少なくとも一部は前記第2プレート部と前記第5プレート部の間および前記第3プレート部と前記第6プレート部の間に配置される、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示装置の折り畳み時、前記第1プレート部の前記一端と前記第4プレート部の前記一端の間の距離は、前記第3プレート部の他端と前記第6プレート部の他端の間の距離より小さい、請求項3に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示装置の展開時、前記第1デジタイザ層と前記第2デジタイザ層の間にギャップが形成され、表示装置の折り畳み時、前記第3プレート部および前記第6プレート部は前記ギャップが狭くなる方向に回転する、請求項3に記載の表示装置。
【請求項7】
前記表示装置の折り畳み時、前記第3プレート部上に配置される前記第1デジタイザ層の一部および前記第6プレート部上に配置される前記第2デジタイザ層の一部は、それぞれ前記第3プレート部および前記第6プレート部により折り曲げられる、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記少なくとも一つのヒンジ部は、
前記第1プレート部の前記一端と前記第2プレート部の前記一端を回転可能に連結する第1ヒンジ部、
前記第2プレート部の前記他端と前記第3プレート部の前記一端を回転可能に連結する第2ヒンジ部、
前記第4プレート部の前記一端と前記第5プレート部の前記一端を回転可能に連結する第3ヒンジ部、および
前記第5プレート部の前記他端と前記第6プレート部の前記一端を回転可能に連結する第4ヒンジ部を含む、請求項3に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1デジタイザ層および前記第2デジタイザ層上に配置され、前記表示装置の剛性を低減するパターン部を含む平坦化部材をさらに含み、前記第2ヒンジ部および前記第4ヒンジ部はそれぞれ前記パターン部の境界と前記表示装置の厚さ方向に整列するように配置される、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記平坦化部材と前記第1デジタイザ層の間に介在する第1デジタイザ層結合部材および前記平坦化部材と前記第2デジタイザ層の間に介在する第2デジタイザ層結合部材をさらに含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1デジタイザ層と前記第1プレート部材の間に介在する第1プレート部材結合部材および前記第2デジタイザ層と前記第2プレート部材の間に介在する第2プレート部材結合部材をさらに含む、請求項8に記載の表示装置。
【請求項12】
前記表示装置の展開時、前記第1ヒンジ部と前記第3ヒンジ部の間の距離は前記第2ヒンジ部と前記第4ヒンジ部の間の距離より大きいが、前記表示装置の折り畳み時、前記第1ヒンジ部と前記第3ヒンジ部の間の距離は前記第2ヒンジ部と前記第4ヒンジ部の間の距離より小さい、請求項8に記載の表示装置。
【請求項13】
前記第1プレート部材上に配置される第1ベース部材および前記第2プレート部材上に配置される第2ベース部材をさらに含み、前記第1ベース部材および前記第2ベース部材は前記表示装置の折り畳み時、前記複数のプレート部のうち対応するプレート部が安着する傾斜面をそれぞれ含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第1プレート部材の端部と前記第2プレート部材の端部の間を連結して前記第1プレート部材と前記第2プレート部材の間のギャップをカバーする連結部材をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項15】
折り畳み領域、前記折り畳み領域の一側に連結された第1非折り畳み領域および前記折り畳み領域の他側に連結された第2非折り畳み領域内に配置される一体型部材と、
前記一体型部材上に配置され、前記第1非折り畳み領域内に位置する第1分離型部材と、
前記一体型部材上に配置され、前記第2非折り畳み領域内に位置し、前記第1分離型部材と分離された第2分離型部材と、
前記第1分離型部材上に配置される第1プレート部材と、
前記第2分離型部材上に配置される第2プレート部材を含み、
前記第1プレート部材および前記第2プレート部材はそれぞれ複数のプレート部および前記複数のプレート部を相互に回転可能に連結する少なくとも一つのヒンジ部を含む、表示装置。
【請求項16】
前記第1プレート部材は、第1プレート部、一端が前記第1プレート部の一端に回転可能に連結される第2プレート部、一端が前記第2プレート部の他端に回転可能に連結される第3プレート部を含み、前記第2プレート部材は第4プレート部、一端が前記第4プレート部の一端に回転可能に連結される第5プレート部、一端が前記第5プレート部の他端に回転可能に連結される第6プレート部を含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記一体型部材は表示パネルを含み、前記第1分離型部材は第1デジタイザ層を含み、前記第2分離型部材は第2デジタイザ層を含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項18】
前記第1分離型部材は前記第1デジタイザ層と前記第1プレート部材の間に介在する第1プレート部材結合部材をさらに含み、
前記第2分離型部材は前記第2デジタイザ層と前記第2プレート部材の間に介在する第2プレート部材結合部材をさらに含む、請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記一体型部材は前記表示パネルと前記分離型部材の間に配置される平坦化部材をさらに含み、
前記第1分離型部材は前記平坦化部材と前記第1デジタイザ層の間に介在する第1デジタイザ層結合部材をさらに含み、
前記第2分離型部材は前記平坦化部材と前記第2デジタイザ層の間に介在する第2デジタイザ層結合部材をさらに含む、請求項17に記載の表示装置。
【請求項20】
折り畳み領域、前記折り畳み領域の一側に配置される第1非折り畳み領域および前記折り畳み領域の他側に配置される第2非折り畳み領域を含む表示装置において、
前記第1非折り畳み領域、折り畳み領域および第2非折り畳み領域内に配置される表示パネルと、
前記第1非折り畳み領域内に配置され、前記表示パネルと厚さ方向に重なる第1デジタイザ層と、
前記第2非折り畳み領域内に配置され、前記表示パネルと厚さ方向に重なって、前記第1デジタイザ層と分離された第2デジタイザ層と、
前記第1非折り畳み領域内に配置され、前記第1デジタイザ層と厚さ方向に重なる第1プレート部材と、
前記第1非折り畳み領域内に配置され、前記第2デジタイザ層と厚さ方向に重なる第2プレート部材を含み、
前記第1プレート部材および前記第2プレート部材はそれぞれ複数のプレート部および前記複数のプレート部の間に配置される複数のヒンジ部を含む、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置はマルチメディアの発達に伴いその重要性が高まっている。それに応えて液晶表示装置(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display,OLED)などのような多様な種類の表示装置が使用されている。
【0003】
最近、従来と同一であるかまたは小さいサイズを有しながらもより大きな表示画面を有する移動型電子機器が占める割合が増加しており、展開および折り畳むことができる構造を有して使用時のみより大画面を提供する折り畳み可能な(foldable)表示装置(または折り曲げ可能な(bendable)表示装置)が開発されている。
【0004】
上記のようなフォルダブル表示装置を構成するいくつかの部材は、可撓性表示パネルが折り畳まれる領域を基準として相互に分離されるように配置することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、折り畳み領域を基準として相互に分離配置される部材の間の間隔を最小化しつつ、薄い厚さを有する表示装置を提供することである。
【0006】
本発明の課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていない更に他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための一実施形態による表示装置は、表示パネルと、前記表示パネル上に配置される第1デジタイザ層と、前記表示パネル上に配置され、前記第1デジタイザ層と分離された第2デジタイザ層と、前記第1デジタイザ層上に配置される第1プレート部材と、前記第2デジタイザ層上に配置される第2プレート部材を含み、前記第1プレート部材および前記第2プレート部材はそれぞれ複数のプレート部および前記複数のプレート部を相互に回転可能に連結する少なくとも一つのヒンジ部を含む。
【0008】
前記複数のプレート部の少なくとも一つのプレート部は、表示装置の折り畳み時に前記複数のプレート部のうち前記少なくとも一つのプレート部を除いた残りのプレート部と異なる方向に回転することができる。
【0009】
前記第1プレート部材は、第1プレート部、一端が前記第1プレート部の一端に回転可能に連結される第2プレート部、一端が前記第2プレート部の他端に回転可能に連結される第3プレート部を含み、前記第2プレート部材は第4プレート部、一端が前記第4プレート部の一端に回転可能に連結される第5プレート部、一端が前記第5プレート部の他端に回転可能に連結される第6プレート部を含むことができる。
【0010】
前記表示装置の折り畳み時、前記表示パネルの一部は曲率を有するように曲がり、前記表示パネルの曲がった部分の少なくとも一部は前記第2プレート部と前記第5プレート部の間および前記第3プレート部と前記第6プレート部の間に配置されてもよい。
【0011】
前記表示装置の折り畳み時、前記第1プレート部の前記一端と前記第4プレート部の前記一端の間の距離は前記第3プレート部の他端と前記第6プレート部の他端の間の距離より小さくてもよい。
【0012】
前記表示装置の展開時、前記第1デジタイザ層と前記第2デジタイザ層の間にギャップが形成され、表示装置の折り畳み時、前記第3プレート部および前記第6プレート部は前記ギャップが狭くなる方向に回転することができる。
【0013】
前記表示装置の折り畳み時、前記第3プレート部上に配置される前記第1デジタイザ層の一部および前記第6プレート部上に配置される前記第2デジタイザ層の一部はそれぞれ前記第3プレート部および前記第6プレート部によりベンディングされることがある。
【0014】
前記少なくとも一つのヒンジ部は、前記第1プレート部の前記一端と前記第2プレート部の前記一端を回転可能に連結する第1ヒンジ部、前記第2プレート部の前記他端と前記第3プレート部の前記一端を回転可能に連結する第2ヒンジ部、前記第4プレート部の前記一端と前記第5プレート部の前記一端を回転可能に連結する第3ヒンジ部および前記第5プレート部の前記他端と前記第6プレート部の前記一端を回転可能に連結する第4ヒンジ部を含むことができる。
【0015】
前記第1デジタイザ層および前記第2デジタイザ層上に配置され、前記表示装置の剛性を低減するパターン部を含む平坦化部材をさらに含み、前記第2ヒンジ部および前記第4ヒンジ部はそれぞれ前記パターン部の境界と前記表示装置の厚さ方向に整列するように配置されてもよい。
【0016】
前記平坦化部材と前記第1デジタイザ層の間に介在する第1デジタイザ層結合部材および前記平坦化部材と前記第2デジタイザ層の間に介在する第2デジタイザ層結合部材をさらに含むことができる。
【0017】
前記第1デジタイザ層と前記第1プレート部材の間に介在する第1プレート部材結合部材および前記第2デジタイザ層と前記第2プレート部材の間に介在する第2プレート部材結合部材をさらに含むことができる。
【0018】
前記表示装置の展開時、前記第1ヒンジ部と前記第3ヒンジ部の間の距離は前記第2ヒンジ部と前記第4ヒンジ部の間の距離より大きいが、前記表示装置の折り畳み時、前記第1ヒンジ部と前記第3ヒンジ部の間の距離は前記第2ヒンジ部と前記第4ヒンジ部の間の距離より小さくてもよい。
【0019】
前記第1プレート部材上に配置される第1ベース部材および前記第2プレート部材上に配置される第2ベース部材をさらに含み、前記第1ベース部材および前記第2ベース部材は前記表示装置の折り畳み時、前記複数のプレート部のうち対応するプレート部が安着する傾斜面をそれぞれ含むことができる。
【0020】
前記第1プレート部材の端部と前記第2プレート部材の端部の間を連結して前記第1プレート部材と前記第2プレート部材の間のギャップをカバーする連結部材をさらに含むことができる。
【0021】
前記課題を解決するための他の実施形態による表示装置は、折り畳み領域、前記折り畳み領域の一側に連結された第1非折り畳み領域および前記折り畳み領域の他側に連結された第2非折り畳み領域内に配置される一体型部材と、前記一体型部材上に配置され、前記第1非折り畳み領域内に位置する第1分離型部材と、前記一体型部材上に配置され、前記第2非折り畳み領域内に位置し、前記第1分離型部材と分離された第2分離型部材と、前記第1分離型部材上に配置される第1プレート部材と、前記第2分離型部材上に配置される第2プレート部材を含み、前記第1プレート部材および前記第2プレート部材はそれぞれ複数のプレート部および前記複数のプレート部を相互に回転可能に連結する少なくとも一つのヒンジ部を含む。
【0022】
前記第1プレート部材は第1プレート部、一端が前記第1プレート部の一端に回転可能に連結される第2プレート部、一端が前記第2プレート部の他端に回転可能に連結される第3プレート部を含み、前記第2プレート部材は第4プレート部、一端が前記第4プレート部の一端に回転可能に連結される第5プレート部、一端が前記第5プレート部の他端に回転可能に連結される第6プレート部を含むことができる。
【0023】
前記一体型部材は表示パネルを含み、前記第1分離型部材は第1デジタイザ層を含み、前記第2分離型部材は第2デジタイザ層を含むことができる。
【0024】
前記第1分離型部材は前記第1デジタイザ層と前記第1プレート部材の間に介在する第1プレート部材結合部材をさらに含み、前記第2分離型部材は前記第2デジタイザ層と前記第2プレート部材の間に介在する第2プレート部材結合部材をさらに含むことができる。
【0025】
前記一体型部材は前記表示パネルと前記分離型部材の間に配置される平坦化部材をさらに含み、前記第1分離型部材は前記平坦化部材と前記第1デジタイザ層の間に介在する第1デジタイザ層結合部材をさらに含み、前記第2分離型部材は前記平坦化部材と前記第2デジタイザ層の間に介在する第2デジタイザ層結合部材をさらに含むことができる。
【0026】
前記課題を解決するためのまた他の実施形態による表示装置は、折り畳み領域、前記折り畳み領域の一側に配置される第1非折り畳み領域および前記折り畳み領域の他側に配置される第2非折り畳み領域を含む表示装置において、前記第1非折り畳み領域、折り畳み領域および第2非折り畳み領域内に配置される表示パネルと、前記第1非折り畳み領域内に配置され、前記表示パネルと厚さ方向に重なる第1デジタイザ層と、前記第2非折り畳み領域内に配置され、前記表示パネルと厚さ方向に重なって、前記第1デジタイザ層と分離された第2デジタイザ層と、前記第1非折り畳み領域に配置され、前記第1デジタイザ層と厚さ方向に重なる第1プレート部材と、前記第1非折り畳み領域内に配置され、前記第2デジタイザ層と厚さ方向に重なる第2プレート部材を含み、前記第1プレート部材および前記第2プレート部材はそれぞれ複数のプレート部および前記複数のプレート部の間に配置される複数のヒンジ部を含む。
【0027】
その他実施形態の具体的な内容は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0028】
多様な実施形態による表示装置は、折り畳み領域を基準として相互に分離配置される部材の間の間隔を最小化するが、薄い厚さを有することができる。
【0029】
実施形態による効果は、以上で例示した内容によって制限されず、より多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図2】折り畳まれた状態の一実施形態による表示装置の斜視図である。
【
図3】
図1のA-A’に沿って切断した断面図である。
【
図4】一実施形態による表示パネルの断面図である。
【
図5】
図1のB-B’に沿って切断した断面図である。
【
図6】
図2のC-C’に沿って切断した断面図である。
【
図7】他の実施形態による表示装置の断面図である。
【
図8】他の実施形態による表示装置の断面図である。
【
図9】また他の実施形態の他の表示装置の断面図である。
【
図10】また他の実施形態の他の表示装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の利点および特徴、並びにこれらを達成する方法は添付する図面と共に詳細に後述している実施形態を参照すると明確になる。しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で実現されることができ、本実施形態は、単に本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求項の範疇によってのみ定義される。
【0032】
素子(elements)または層が他の素子または層の「上(on)」と称される場合は、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子が介在する場合をすべて含む。明細書全体にわたって同一参照符号は同一構成要素を指すものとする。実施形態を説明するための図面に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数などは例示的なものであるから本発明が図示された事項に限定されるものではない。
【0033】
以下、添付する図面を参照して具体的な実施形態について説明する。
【0034】
図1は一実施形態による表示装置の斜視図である。
図2は折り畳まれた状態の一実施形態による表示装置の斜視図である。
図3は
図1のA-A’に沿って切断した断面図である。
図4は一実施形態による表示パネルの断面図である。
【0035】
以下では第1方向X、第2方向Yおよび第3方向Zは互いに異なる方向に相互交差する。例えば、第1方向Xは長手方向(length direction)であり、第2方向Yは幅方向(width direction)であり、第3方向Zは厚さ方向(thickness direction)であることができる。第1方向X、第2方向Yおよび第3方向Zは2以上の方向を含むことができる。例えば、前記第3方向Zは図面上の上側に向かう上側方向、図面の下側に向かう下側方向を含むことができる。この場合、上側方向に面するように配置される部材の一面は上面、下側方向に面するように配置される部材の他面は下面と称する。ただし、前記方向は相対的な方向を言及したものとして理解されるべきであり、前記例示に制限されない。
【0036】
本発明の実施形態による表示装置1は、画面や映像を表示する多様な装置を含むことができる。表示装置1は、例えば、スマートフォン、携帯電話機、タブレットPC、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、テレビ、ゲーム機、腕時計型電子機器、ヘッドマウントディスプレイ、パーソナルコンピュータのモニタ、ノートブックコンピュータ、自動車ナビゲーション、自動車計器板、デジタルカメラ、カムコーダ、外部広告板、電光掲示板、各種医療装置、各種検査装置、冷蔵庫や洗濯機などのような表示部を含む多様な家電製品、モノのインターネット装置などを含むことができるが、これに制限されない。
【0037】
図1を参照すると、表示装置1は平面上で長方形の形状を有することができる。一実施形態で、表示装置1は平面上で第1方向Xに延びる両長辺および第1方向Xと交差する第2方向Yに両短辺を有することができる。しかし、これに限定されず、表示装置1は多様な形状を有することができる。
【0038】
表示装置1は表示領域DAおよび非表示領域NDAを含むことができる。
【0039】
表示領域DAは画像や映像を表示することができる。表示領域DAは複数の画素を配置することができる。
図1に示すように、表示領域DAは表示装置1の上面に配置することができる。ただし、これに制限されず、表示領域DAは表示装置1の下面および側面の少なくとも一つにさらに配置されることもできる。
【0040】
非表示領域NDAは画像や映像を表示しなくてもよい。非表示領域NDAは表示領域DAの周辺に配置することができる。非表示領域NDAは表示領域DAを囲むことができる。非表示領域NDAは例えば、ブラックマトリクスのような遮光部材が配置される領域であってもよい。一実施形態で、表示領域DAは長方形の形状を有し、非表示領域NDAは表示部の4辺の周囲に配置することができるが、これに制限されない。
【0041】
図1および
図2を参照すると、表示装置1は折り畳みまたは展開が可能なフォルダブル装置であることができる。
【0042】
表示装置1は折り畳み領域FAおよび非折り畳み領域NFA1,NFA2に区分される。
【0043】
折り畳み領域FAは表示装置1の折り畳み時に折り畳み(folding)または折り曲げ(bending)される領域である。非折り畳み領域NFA1,NFA2は、表示装置1の折り畳み時に折り畳みまたは折り曲げされず、扁平さを維持する領域であることができる。
【0044】
非折り畳み領域NFA1,NFA2は、第1非折り畳み領域NFA1および第2非折り畳み領域NFA2を含み得る。
【0045】
第1非折り畳み領域NFA1と第2非折り畳み領域NFA2は第1方向Xに配列され、折り畳み領域FAは第1非折り畳み領域NFA1と第2非折り畳み領域NFA2の間に配置され得る。
【0046】
表示装置1は第1非折り畳み領域NFA1が第2非折り畳み領域NFA2に重なるように折り畳まれるか、第1非折り畳み領域NFA1が第2非折り畳み領域NFA2に対して傾斜をなすように曲がるか、扁平に広げることができる。
【0047】
例えば、表示装置1は、第1非折り畳み領域NFA1が第2非折り畳み領域NFA2に対して約0゜超過180゜未満の角度をなすように折り畳まれるか、約180゜の角度をなすように展開され得る。
【0048】
図1に示すように、表示装置1の展開時、第1非折り畳み領域NFA1、折り畳み領域FAおよび第2非折り畳み領域NFA2は厚さ方向(例えば、
図2に示すZ方向)に相互に重ならないように扁平に広げることができる。
【0049】
図2に示すように、表示装置1の折り畳み時、第1非折り畳み領域NFA1および第2非折り畳み領域NFA2は、厚さ方向に相互に重なることができる。
【0050】
図示していないが、表示装置1の折り畳み時、第1非折り畳み領域NFA1と第2非折り畳み領域NFA2は、相互に傾斜するように配置されることもできる。この場合、第1非折り畳み領域NFA1の少なくとも一部と第2非折り畳み領域NFA2の少なくとも一部は厚さ方向に相互に重なってもよく重ならなくてもよい。
【0051】
一実施形態で、一つの折り畳み領域FAおよび2個の非折り畳み領域NFA1,NFA2を例示するが、折り畳み領域FAおよび非折り畳み領域の個数および配置はこれに制限されない。図示していないが、表示装置1を構成する部材もそれぞれ折り畳み領域FAおよび/または非折り畳み領域NFA1,NFA2に区分することもできる。
【0052】
図2に示すように、表示装置1はインフォールディングされることができる。前記インフォールディングは、折り畳み時に表示領域DAの少なくとも一部が外部に露出しないように折り畳まれることである。
【0053】
例えば、表示装置1は、表示領域DAの一部が表示領域DAの他の一部に対向する方向に折り畳まれ、表示装置1が完全に折り畳まれた場合、表示領域DAは、表示装置1の外装をなす少なくとも一つの他の部材によって囲まれて、外部に露出しない。
【0054】
表示装置1は、表示装置1が展開された展開状態、表示装置1が折り畳まれた折り畳み状態を有することができる。表示装置1は、前記展開状態および折り畳み状態に自由に切り替え可能なように構成されることができる。
【0055】
図1に示すように、展開状態は、第1非折り畳み領域NFA1と第2非折り畳み領域NFA2が一つの平面上に並んで配置される状態であることができる。
図2に示すように、折り畳み状態は、第1非折り畳み領域NFA1と第2非折り畳み領域NFA2が相互平行するように配置され、厚さ方向に完全に重なる状態であることができる。
【0056】
図示していないが、折り畳み状態は、第1非折り畳み領域NFA1と第2非折り畳み領域NFA2が半分ぐらい折り畳まれた状態をさらに含むことができる。言い換えると、第1非折り畳み領域NFA1(第2非折り畳み領域NFA2)は、第2非折り畳み領域NFA2(第1非折り畳み領域NFA1)に対して傾斜するように配置することができる。この場合、第1非折り畳み領域NFA1と第2非折り畳み領域NFA2の間の角度によって第1非折り畳み領域NFA1と第2非折り畳み領域NFA2は一部が重なるかまたは重ならない。
【0057】
例えば、展開状態は、表示装置1の第1非折り畳み領域NFA1と第2非折り畳み領域NFA2の間の角度が約180゜の状態であり、折り畳み状態は表示装置1の第1非折り畳み領域NFA1と第2非折り畳み領域NFA2の間の角度が約0゜以上180゜未満および/または約180゜超過360゜未満の状態であることができる。
【0058】
図3を参照すると、表示装置1は、表示パネルDP、前記表示パネルDPの上面に積層される上部積層構造物USおよび前記表示パネルDPの下面上に積層される下部積層構造物LSを含むことができる。
【0059】
前記表示パネルDPの上面は画像または映像が表示される面であり、前記表示パネルDPの下面は前記上面の反対面であることができる。
【0060】
表示パネルDP、上部積層構造物USおよび下部積層構造物LSは、第1非折り畳み領域NFA1、折り畳み領域FAおよび第2非折り畳み領域NFA2にかけて配置され得る。上部積層構造物USおよび下部積層構造物LSを構成する部材の少なくとも一つは折り畳み領域FAを基準として分離されることができる。上記のような分離によって表示装置1の折り畳み時に発生するベンディングストレスおよび/または折り畳み時に求められるトルク量を減少することができる。
【0061】
表示パネルDPは画面や映像を表示するパネルであって、その例としては有機発光表示パネル(OLED)、無機発光表示パネル(inorganic EL)、量子ドット発光表示パネル(QED)、マイクロLED表示パネル(micro-LED)、ナノLED表示パネル(nano-LED)、プラズマ表示パネル(PDP)、電界放出表示パネル(FED)、陰極線表示パネル(CRT)などの自発光表示パネルだけでなく、液晶表示パネル(LCD)、電気泳動表示パネル(EPD)などの受光表示パネルを含むことができる。
【0062】
表示パネルDPはタッチ部材をさらに含むことができる。タッチ部材は、表示パネルDPとは別のパネルやフィルムとして提供され、表示パネルDP上に取り付けられることもできるが、表示パネルDPの内部にタッチ層の形態で提供されることもできる。以下の実施形態ではタッチ部材が表示パネルDPの内部に設けられて表示パネルDPに含まれる場合を例示するが、これに制限されるものではない。
【0063】
図4を参照すると、表示パネルDPは基板SUB、基板SUB上の回路駆動層DRL、回路駆動層DRL上の発光層EML、発光層EML上の封止層ENL、および封止層ENL上のタッチ層TSLを含むことができる。
【0064】
基板SUBは、ポリイミドなどのような可撓性高分子物質を含むフレキシブル基板であってもよい。そのため、表示パネルDPは反ったり、折り曲げられたり、折り畳まれたり、丸められることができる。
【0065】
基板SUB上には、回路駆動層DRLが配置され得る。回路駆動層DRLは画素の発光層EMLを駆動する回路を含みことができる。回路駆動層DRLは複数の薄膜トランジスタを含みことができる。
【0066】
回路駆動層DRLの上部には発光層EMLを配置することができる。発光層EMLは有機発光層を含みことができる。発光層EMLは回路駆動層DRLで伝達する駆動信号に応じて多様な輝度で発光することができる。
【0067】
発光層EMLの上部には封止層ENLを配置することができる。封止層ENLは無機膜または無機膜と有機膜の積層膜を含むことができる。
【0068】
封止層ENLの上部にはタッチ層TSLを配置することができる。タッチ層TSLはタッチ入力を認知する層であって、タッチ部材の機能をすることができる。タッチ層TSLは複数の感知領域と感知電極を含むことができる。
【0069】
再び
図3を参照すると、上部積層構造物USは、表示パネルDPから上方に順次積層されたカバーウィンドウCWおよびカバーウィンドウ保護層CWPを含むことができる。
【0070】
カバーウィンドウCWは、表示パネルDPの上面上に配置することができる。カバーウィンドウCWは、表示パネルDPを保護する役割をすることができる。カバーウィンドウCWは透明な物質からなる。カバーウィンドウCWは例えば、ガラスやプラスチックを含んでなる。一実施形態で、カバーウィンドウCWはガラスからなるが、これに制限されるものではない。
【0071】
カバーウィンドウ保護層CWPは、カバーウィンドウCWの上面上に配置することができる。カバーウィンドウ保護層CWPは、例えば、PET(PolyEthylene Terephthalate)、PEN(PolyEthylene Naphthalate)、PES(Polyether Sulfone)、PI(PolyImide)、PAR(PolyARylate)、PC(PolyCarbonate)、PMMA(PolyMethyl MethAcrylate)またはCOC(CycloOlefin Copolymer)樹脂の少なくとも一つを含む透明高分子フィルム層として実現することができる。
【0072】
図示していないが、上部積層構造物USはカバーウィンドウCWと表示パネルDPの間に配置される偏光部材をさらに含むことができる。偏光部材は通過する光を偏光させることができる。偏光部材は外光反射を減少させる役割をすることができる。偏光部材は偏光フィルムであってもよい。偏光部材は複数のカラーフィルタおよびこれらの間に配置されるブラックマトリクスを含む反射防止部材が代用されてもよい。
【0073】
上部積層構造物USは隣接して積層された各部材を結合する上部結合部材UCM1,UCM2を含むことができる。上部結合部材UCM1,UCM2は第1非折り畳み領域NFA1、折り畳み領域FAおよび第2非折り畳み領域NFA2にかけて配置することができる。
【0074】
上部結合部材UCM1,UCM2は光学的に透明であることができる。上部結合部材UCM1,UCM2は光学透明接着剤、光学透明レジンおよび圧感接着剤などを含むことができる。
【0075】
一実施形態で、カバーウィンドウ保護層CWPとカバーウィンドウCWの間には、第1上部結合部材UCM1が配置され、これらを結合し、カバーウィンドウCWと表示パネルDPの間には、第2上部結合部材UCM2が配置され、これらを結合することができる。第1上部結合部材UCM1は、カバーウィンドウ保護層結合部材であり、第2上部結合部材UCM2は、カバーウィンドウ結合部材と称することもできる。
【0076】
下部積層構造物LSは、表示パネルDPから下方に順次積層された高分子フィルム層PF、平坦化部材FLT、デジタイザ層DG、遮蔽部材MP、緩衝部材CHおよびプレート部材WPを含むことができる。
【0077】
高分子フィルム層PFは表示パネルDPの下面上に配置することができる。高分子フィルム層PFは表示パネルDPを支持し、表示パネルDPを保護する機能をすることができる。高分子フィルム層PFは、例えば、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスルホン(PSF)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、トリアセチルセルロース(TAC)、シクロオレフィンポリマー(COP)などを含むことができる。
【0078】
平坦化部材FLTは、高分子フィルム層PFの下面上に配置することができる。平坦化部材FLTは、後述するデジタイザ層DGの電極パターンの段差による凹凸を平坦化する機能をすることができる。
【0079】
平坦化部材FLTは、外部からの圧力により形や体積が容易に変わらない硬い物質を含むことができる。例えば、平坦化部材FLTはガラスを含むことができる。また他の例としては、平坦化部材FLTは、炭素繊維またはガラス繊維を含むポリマーであってもよい。平坦化部材FLTが炭素繊維を含む場合、前記ポリマーはエポキシ、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリブチレン、またはビニルエステルであり得る。平坦化部材FLTがガラス繊維を含む場合、前記ポリマーはエポキシ、ポリエステル、ポリアミド、またはビニルエステルであることができる。
【0080】
平坦化部材FLTの厚さは、デジタイザ層DGの厚さおよび/または遮蔽部材MPの厚さより大きくてもよい。平坦化部材FLTが炭素繊維を含む場合、平坦化部材FLTのヤング率(Young’s modulus)は概ね20GPa~30GPaであることができる。平坦化部材FLTがガラス繊維を含む場合、平坦化部材FLTのヤング率(Young’s modulus)は概ね70GPa~130GPaであることができる。
【0081】
平坦化部材FLTは、折り畳み領域FAおよび非折り畳み領域NFA1,NFA2でそれぞれ異なる剛性を有することができる。詳しくは、平坦化部材FLTは折り畳み領域FA内に配置され、折り畳み領域FA内に配置される平坦化部材FLTの一部の剛性を低減するパターン部FLT_Pを含むことができる。前記パターン部FLT_Pは、例えば、格子形状、スリット形状、メッシュ形状、バー形状など多様な形状で形成されることができる。一実施形態で、前記パターン部FLT_Pの第1方向Xの幅は、折り畳み領域FAの第1方向Xの幅より小さくてもよい。ただし、これに制限されず、パターン部FLT_Pの第1方向Xの幅は折り畳み領域FAの第1方向Xの幅以上であってもよい。図示していないが、パターン部FLT_Pは省略することもできる。
【0082】
デジタイザ層DGは第1デジタイザ層DG1および第2デジタイザ層DG2を含みむことができる。
【0083】
第1デジタイザ層DG1および第2デジタイザ層DG2は、平坦化部材FLTの下面上に平坦化部材FLTの少なくとも一部と厚さ方向に重なるように配置することができる。この場合、第1デジタイザ層DG1および第2デジタイザ層DG2は展開状態でパターン部FLT_Pの少なくとも一部と厚さ方向に重なることができるが、これに制限されない。
【0084】
第1デジタイザ層DG1および第2デジタイザ層DG2は折り畳み領域FAを基準として相互に分離されて配置され得る。第1デジタイザ層DG1は主に第1非折り畳み領域NFA1に配置され、第2デジタイザ層DG2は主に第2非折り畳み領域NFA2に配置することができる。
【0085】
第1デジタイザ層DG1の一部および第2デジタイザ層DG2の一部は、折り畳み領域FAにかかるように配置することができる。
図3に示すように、表示装置1の展開時、折り畳み領域FA内に配置される第1デジタイザ層DG1の一部および第2デジタイザ層DG2の一部は平坦化部材FLTのパターン部FLT_Pの一部と厚さ方向に重なり合うことができる。
【0086】
第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間にギャップが形成されてもよい。前記ギャップは折り畳み領域FA内に配置される第1デジタイザ層DG1の一端と第2デジタイザ層DG2の一端の間に形成され得る。前記ギャップの幅は表示装置1の展開時の第1方向Xの幅を意味する。
【0087】
第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間のギャップはパターン部FLT_Pの少なくとも一部と重なってもよい。第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間のギャップは折り畳み領域FAおよび/またはパターン部FLT_Pより小さい幅を有してもよい。例えば、第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間のギャップの幅は約1.0mm以下であってもよいが、これに制限されない。
【0088】
第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2は、電磁誘導方式(electromagnetic resonance,EMR)を支援するスタイラスペン(stylus pen)のような電子ペンの接近または接触を感知するための電極パターンを含むことができる。第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2は、電極パターンに基づいて電子ペンから放出された磁場または電磁信号を感知し、感知された磁場または電磁信号が最も大きい地点をタッチ座標と判断することができる。
【0089】
遮蔽部材MPは第1遮蔽部材MP1および第2遮蔽部材MP2を含んでもよい。第1遮蔽部材MP1および第2遮蔽部材MP2はそれぞれ第1デジタイザ層DG1の下面および第2デジタイザ層DG2の下面上に配置することができる。
【0090】
第1遮蔽部材MP1および第2遮蔽部材MP2は折り畳み領域FAを基準として相互に分離されて配置され得る。第1遮蔽部材MP1は主に第1非折り畳み領域NFA1に配置され、第2遮蔽部材MP2は主に第2非折り畳み領域NFA2に配置されてもよい。
【0091】
第1遮蔽部材MP1および第2遮蔽部材MP2はそれぞれ第1デジタイザ層DG1の少なくとも一部および第2デジタイザ層DG2の少なくとも一部と厚さ方向に重り合ってもよい。第1遮蔽部材MP1および第2遮蔽部材MP2は展開状態でパターン部FLT_Pの少なくとも一部と厚さ方向に重なってもよいが、これに制限されない。
【0092】
第1遮蔽部材MP1および第2遮蔽部材MP2はそれぞれ第1デジタイザ層DG1および第2デジタイザ層DG2と実質的に同じである第1方向Xの幅を有するように配置されてもよい。この場合、第1遮蔽部材MP1の一部および第2遮蔽部材MP2の一部は折り畳み領域FAにかけて配置され、これらの間に形成されるギャップは第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間に形成されるギャップと実質的に同一であるか、類似する。
【0093】
第1遮蔽部材MP1および第2遮蔽部材MP2は、磁場または電磁信号が第1遮蔽部材MP1の下面および第2遮蔽部材MP2の下面に放出されることを減らすことができる。詳しくは、第1遮蔽部材MP1および第2遮蔽部材MP2はデジタイザ層DGを通過した磁場または電磁信号を第1遮蔽部材MP1と第2遮蔽部材MP2の内部に流すことができる。第1遮蔽部材MP1と第2遮蔽部材MP2は磁性鉄粉(magnetic metal powder)を含むことができる。
【0094】
緩衝部材CHは第1緩衝部材CH1および第2緩衝部材CH2を含んでもよい。第1緩衝部材CH1および第2緩衝部材CH2はそれぞれ第1遮蔽部材MP1の下面および第2遮蔽部材MP2の下面上に配置することができる。第1緩衝部材CH1および第2緩衝部材CH2はそれぞれ第1遮蔽部材MP1の少なくとも一部および第2遮蔽部材MP2の少なくとも一部と厚さ方向に重なり合ってもよい。第1緩衝部材CH1および第2緩衝部材CH2は展開状態でパターン部FLT_Pの少なくとも一部と厚さ方向に重なってもよいが、これに制限されない。
【0095】
第1緩衝部材CH1および第2緩衝部材CH2は折り畳み領域FAを基準として相互に分離されて配置することができる。第1緩衝部材CH1は主に第1非折り畳み領域NFA1に配置され、第2緩衝部材CH2は主に第2非折り畳み領域NFA2に配置することができる。
【0096】
第1緩衝部材CH1および第2緩衝部材CH2は、それぞれ第1デジタイザ層DG1および第2デジタイザ層DG2と実質的に同じである第1方向Xの幅を有するように配置することができる。この場合、第1緩衝部材CH1の一部および第2緩衝部材CH2の一部は、折り畳み領域FAにかけて配置され、これらの間に形成されるギャップは第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間に形成されるギャップと実質的に同一であるか類似する。
【0097】
第1緩衝部材CH1および第2緩衝部材CH2は、外部衝撃を吸収してこれらの上に積層される構造物、例えば、第1デジタイザ層DG1および第2デジタイザ層DG2が破損することを防止することができる。第1緩衝部材CH1および第2緩衝部材CH2はゴム、ウレタン系物質またはアクリル系物質を発泡成形したスポンジなどのような弾性を有する物質を含むことができる。
【0098】
プレート部材WPは第1プレート部材WP1および第2プレート部材WP2を含み得る。第1プレート部材WP1および第2プレート部材WP2はそれぞれ第1緩衝部材CH1の下面および第2緩衝部材CH2の下面上に配置することができる。
【0099】
第1プレート部材WP1の少なくとも一部および第2プレート部材WP2の少なくとも一部はそれぞれ第1緩衝部材CH1および第2緩衝部材CH2と厚さ方向に重なってもい。第1プレート部材WP1および第2プレート部材WP2は展開状態でパターン部FLT_Pの少なくとも一部と厚さ方向に重なってもよいが、これに制限されない。
【0100】
第1プレート部材WP1および第2プレート部材WP2は折り畳み領域FAを基準として相互に分離されて配置することができる。第1プレート部材WP1は主に第1非折り畳み領域NFA1に配置され、第2プレート部材WP2は主に第2非折り畳み領域NFA2に配置され得る。
図3に示すように、第1プレート部材WP1および第2プレート部材WP2は、折り畳み領域FAを基準として相互に対称形状をなすことができるが、これに制限されない。
【0101】
第1プレート部材WP1および第2プレート部材WP2は、それぞれ第1デジタイザ層DG1および第2デジタイザ層DG2と実質的に同じである第1方向Xの幅を有するように配置することができる。この場合、第1プレート部材WP1の一部および第2プレート部材WP2の一部は折り畳み領域FAにかけて配置され、これらの間に形成されるギャップの幅は第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間に形成されるギャップと実質的に同一であってもよい。前記第1プレート部材WP1と第2プレート部材WP2の間のギャップは、後述する第3プレート部PLT3と第6プレート部PLT6の間に形成されるギャップを意味する。
【0102】
図示していないが、緩衝部材CHおよび遮蔽部材MPの少なくとも一つが省略され、プレート部材WPおよび後述する第6下部結合部材LCM6がデジタイザ層DGの下面上に直接配置されることもできる。
【0103】
第1プレート部材WP1および第2プレート部材WP2は複数のプレート部PLT1,PLT2,PLT3,PLT4,PLT5,PLT6およびこれらをそれぞれ連結する複数のヒンジ部HG1,HG2,HG3,HG4を含んでもよい。
【0104】
前記複数のプレート部PLT1,PLT2,PLT3,PLT4,PLT5,PLT6および複数のヒンジ部HG1,HG2,HG3,HG4は、表示装置1の折り畳み時に折り畳み領域FAを基準として相互に分離されて配置される部材の曲率を制御することができる。詳しくは、複数のプレート部PLT1,PLT2,PLT3,PLT4,PLT5,PLT6は、表示装置1の折り畳み時に互いに異なる方向に回転することによって、例えば、表示パネルDPのように第1非折り畳み領域NFA1、折り畳み領域FAおよび第2非折り畳み領域NFA2にかけて一体で配置される部材の曲率を確保してこれらの損傷を防止するが、表示装置1の全体厚さを減少させることができる。
【0105】
複数のプレート部PLT1,PLT2,PLT3,PLT4,PLT5,PLT6は、外部からの圧力によって形や体積が簡単に変わらない硬い物質を含むことができる。複数のプレート部PLT1,PLT2,PLT3,PLT4,PLT5,PLT6は、表示装置1の折り畳みおよび展開時の形状を維持できる剛性材質からなる。例えば、複数のプレート部PLT1,PLT2,PLT3,PLT4,PLT5,PLT6は金属からなる。前記金属は熱伝導性に優れる銅、ニッケル、フェライト、銀のような金属を含むことができる。すなわち、複数のプレート部PLT1,PLT2,PLT3,PLT4,PLT5,PLT6は、放熱部材としての機能をさらに行うこともできる。
【0106】
以下では、6個の複数のプレート部PLT1,PLT2,PLT3,PLT4,PLT5,PLT6および4個の複数のヒンジ部HG1,HG2,HG3,HG4が例示するが、複数のプレート部PLT1,PLT2,PLT3,PLT4,PLT5,PLT6および複数のヒンジ部HG1,HG2,HG3,HG4の個数はこれに制限されない。
【0107】
第1プレート部材WP1は第1プレート部PLT1、第2プレート部PLT2、第3プレート部PLT3、第1ヒンジ部HG1および第2ヒンジ部HG2を含みでもよい。
【0108】
第1プレート部PLT1、第2プレート部PLT2および第3プレート部PLT3は、それぞれ板状の部材で構成され、第1緩衝部材CH1の下面上に第1方向Xに配列することができる。
【0109】
第1プレート部PLT1は主に第1非折り畳み領域NFA1に配置され、第2プレート部PLT2および第3プレート部PLT3は主に折り畳み領域FAに配置することができる。ただし、これに制限されず、第1プレート部PLT1は折り畳み領域FAにさらに配置されることもでき、第2プレート部PLT2は第1非折り畳み領域NFA1にさらに配置されることもできる。
【0110】
第1プレート部PLT1の第1方向Xの幅は第2プレート部PLT2および第3プレート部PLT3の第1方向Xの幅より大きくてもよい。この場合、第2プレート部PLT2の第1方向Xの幅は第3プレート部PLT3より大きくてもよい。ただし、これに制限されず、第2プレート部PLT2の幅は第3プレート部PLT3以下であってもよい。
【0111】
第1ヒンジ部HG1は第1プレート部PLT1の一端と第2プレート部PLT2の一端を相互に回転可能に連結し、第2ヒンジ部HG2は第2プレート部PLT2の他端と第3プレート部PLT3の一端を相互に回転可能に連結することができる。図示していないが、第1ヒンジ部HG1および第2ヒンジ部HG2はシャフトおよび回転子などを含む機械式ヒンジおよび曲がることができる弾性材質の部材を含む弾性ヒンジを含むことができる。
【0112】
第1ヒンジ部HG1は折り畳み領域FAと第1非折り畳み領域NFA1の境界に配置され、第2ヒンジ部HG2は折り畳み領域FA内に配置することができる。第1ヒンジ部HG1は前記折り畳み領域FAと第1非折り畳み領域NFA1の境界だけでなく前記境界に隣接する部分にさらに配置されることもできる。ただし、これに制限されず、第1ヒンジ部HG1は第1非折り畳み領域NFA1または折り畳み領域FA内に位置するか、または第2ヒンジ部HG2は第1非折り畳み領域NFA1と折り畳み領域FAの境界に位置することもできる。
【0113】
第2プレート部材WP2は第4プレート部PLT4、第5プレート部PLT5、第6プレート部PLT6、第3ヒンジ部HG3および第4ヒンジ部HG4を含でもよい。
【0114】
第4プレート部PLT4、第5プレート部PLT5および第6プレート部PLT6はそれぞれ板状の部材で構成され、第2緩衝部材CH2の下面上に第1方向Xに配列することができる。第4プレート部PLT4は主に第2非折り畳み領域NFA2に配置され、第5プレート部PLT5および第6プレート部PLT6は主に折り畳み領域FAに配置することができる。ただし、これに制限されず、第4プレート部PLT4は折り畳み領域FAにさらに配置されることもでき、または第5プレート部PLT5は第2非折り畳み領域NFA2にさらに配置されることもできる。
【0115】
第4プレート部PLT4の第1方向Xの幅は第5プレート部PLT5および第6プレート部PLT6の第1方向Xの幅より大きくてもよい。この場合、第5プレート部PLT5の第1方向Xの幅は第6プレート部PLT6より大きくてもよい。ただし、これに制限されず、第5プレート部PLT5の幅は第6プレート部PLT6以下であってもよい。
【0116】
第3ヒンジ部HG3は、第4プレート部PLT4の一端と第5プレート部PLT5の一端を相互に回転可能に連結し、第4ヒンジ部HG4は第5プレート部PLT5の他端と第6プレート部PLT6の一端を相互に回転可能に連結することができる。図示していないが、第3ヒンジ部HG3および第4ヒンジ部HG4は、シャフトおよび回転子などを含む機械式ヒンジおよび曲がることができる弾性材質の部材を含む弾性ヒンジを含むことができる。
【0117】
第3ヒンジ部HG3は、折り畳み領域FAと第2非折り畳み領域NFA2の境界に配置され、第4ヒンジ部HG4は、折り畳み領域FA内に配置することができる。第3ヒンジ部HG3は、前記折り畳み領域FAと第2非折り畳み領域NFA2の境界だけでなく前記境界に隣接する部分にさらに配置されることもできる。ただし、これに制限されず、第3ヒンジ部HG3は第2非折り畳み領域NFA2または折り畳み領域FA内に位置するか、または第4ヒンジ部HG4は第2非折り畳み領域NFA2と折り畳み領域FAの境界に位置することもできる。
【0118】
下部積層構造物LSは、隣接して積層された各部材を結合する下部結合部材LCM1,LCM2,LCM3,LCM4,LCM5,LCM6を含んでもよい。下部結合部材LCM1,LCM2,LCM3,LCM4,LCM5,LCM6は、それぞれ第1非折り畳み領域NFA1、折り畳み領域FAおよび第2非折り畳み領域NFA2にかけて配置されることもでき、折り畳み領域FAの中心を基準として相互に分離されるように配置されることもできる。
【0119】
下部結合部材LCM1,LCM2,LCM3,LCM4,LCM5,LCM6は光学的に透明であってもよい。下部結合部材LCM1,LCM2,LCM3,LCM4,LCM5,LCM6は光学透明接着剤、光学透明レジンおよび圧感接着剤などを含むことができる。
【0120】
一実施形態で、表示パネルDPと高分子フィルム層PFの間には第1下部結合部材LCM1が配置されてこれらを結合し、高分子フィルム層PFと平坦化部材FLTの間には第2下部結合部材LCM2が配置されてこれらを結合し、平坦化部材FLTとデジタイザ層DGの間には第3下部結合部材LCM3が配置されてこれらを結合することができる。また、デジタイザ層DGと遮蔽部材MPの間には第4下部結合部材LCM4が配置されてこれらを結合し、遮蔽部材MPと緩衝部材CHの間には第5下部結合部材LCM5が配置されてこれらを結合し、緩衝部材CHとプレート部材WPの間には第6下部結合部材LCM6が配置されてこれらを結合することができる。
【0121】
第1下部結合部材LCM1、第2下部結合部材LCM2、第3下部結合部材LCM3、第4下部結合部材LCM4、第5下部結合部材LCM5および第6下部結合部材LCM6は、それぞれ高分子フィルム層結合部材、平坦化部材結合部材、デジタイザ層結合部材、遮蔽部材結合部材、緩衝部材結合部材およびプレート部材結合部材と称することもできる。
【0122】
第1下部結合部材LCM1は、第1非折り畳み領域NFA1、折り畳み領域FAおよび第2非折り畳み領域NFA2にかけて配置することができる。
【0123】
第2下部結合部材LCM2は主に第1非折り畳み領域NFA1に配置される第2-1下部結合部材LCM2-1および主に第2非折り畳み領域NFA2に配置される第2-2下部結合部材LCM2-2を含むことができる。
【0124】
第2-1下部結合部材LCM2-1および第2-2下部結合部材LCM2-2は一部が折り畳み領域FAにかかるように配置され、折り畳み領域FA内で第2-1下部結合部材LCM2-1と第2-2下部結合部材LCM2-2の間にギャップが形成されてもよい。
【0125】
第2-1下部結合部材LCM2-1と第2-2下部結合部材LCM2-2の間のギャップの第1方向Xの幅は、折り畳み領域FAより小さいが、パターン部FLT_Pより大きくてもよい。第2-1下部結合部材LCM2-1と第2-2下部結合部材LCM2-2の間のギャップの第1方向Xの幅は、第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間のギャップの幅より大きくてもよい。ただし、これに制限されず、折り畳み領域FAに向かって配置される第2-1下部結合部材LCM2-1と第2-2下部結合部材LCM2-2の各端部は折り畳み領域FAの境界に位置することもできる。
【0126】
第3下部結合部材LCM3は主に第1非折り畳み領域NFA1に配置される第3-1下部結合部材LCM3-1および主に第2非折り畳み領域NFA2に配置される第3-2下部結合部材LCM3-2を含んでもよい。
【0127】
第3-1下部結合部材LCM3-1の第1方向Xの幅および第3-2下部結合部材LCM3-2の第1方向Xの幅は、それぞれ第2-1下部結合部材LCM2-1および第2-2下部結合部材LCM2-2以上であってもよいが、これに制限されない。
【0128】
第3-1下部結合部材LCM3-1および第3-2下部結合部材LCM3-2は一部が折り畳み領域FAにかかるように配置され、折り畳み領域FA内で第3-1下部結合部材LCM3-1と第3-2下部結合部材LCM3-2の間にギャップが形成されてもよい。
【0129】
第3-1下部結合部材LCM3-1と第3-2下部結合部材LCM3-2の間のギャップは、第2-1下部結合部材LCM2-1と第2-2下部結合部材LCM2-2の間のギャップと実質的に同一であるか類似する。
【0130】
第4下部結合部材LCM4は、主に第1非折り畳み領域NFA1に配置される第4-1下部結合部材LCM4-1および主に第2非折り畳み領域NFA2に配置される第4-2下部結合部材LCM4-2を含んでもよい。
【0131】
第4-1下部結合部材LCM4-1および第4-2下部結合部材LCM4-2の第1方向Xの幅は、それぞれ第3-1下部結合部材LCM3-1および第3-2下部結合部材LCM3-2以上であってもよい。
【0132】
第4-1下部結合部材LCM4-1および第4-2下部結合部材LCM4-2は一部が折り畳み領域FAにかかるように配置され、折り畳み領域FA内で第4-1下部結合部材LCM4-1と第4-2下部結合部材LCM4-2の間にギャップが形成されてもよい。
【0133】
第4-1下部結合部材LCM4-1と第4-2下部結合部材LCM4-2の間のギャップの第1方向Xの幅は、第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間のギャップ以上であるが、パターン部FLT_Pの幅より小さくてもよい。
【0134】
第5下部結合部材LCM5は主に第1非折り畳み領域NFA1に配置される第5-1下部結合部材LCM5-1および主に第2非折り畳み領域NFA2に配置される第5-2下部結合部材LCM5-2を含むことができる。
【0135】
第5-1下部結合部材LCM5-1と第5-2下部結合部材LCM5-2の第1方向Xの幅は、それぞれ第4-1下部結合部材LCM4-1および第4-2下部結合部材LCM4-2と実質的に同一であるか類似する。
【0136】
第5-1下部結合部材LCM5-1および第5-2下部結合部材LCM5-2は、一部が折り畳み領域FAにかかるように配置され、折り畳み領域FA内で第5-1下部結合部材LCM5-1と第5-2下部結合部材LCM5-2の間にギャップが形成されてもよい。
【0137】
第5-1下部結合部材LCM5-1と第5-2下部結合部材LCM5-2の間のギャップは、第4-1下部結合部材LCM4-1と第4-2下部結合部材LCM4-2の間のギャップと実質的に同一であるか類似する。
【0138】
第6下部結合部材LCM6は主に第1非折り畳み領域NFA1に配置される第6-1下部結合部材LCM6-1および主に第2非折り畳み領域NFA2に配置される第6-2下部結合部材LCM6-2を含むことができる。
【0139】
第6-1下部結合部材LCM6-1および第6-2下部結合部材LCM6-2の第1方向Xの幅は、それぞれ第2-1下部結合部材LCM2-1および第2-2下部結合部材LCM2-2以下であってもよい。そのため、第2プレート部PLT2の少なくとも一部、第3プレート部PLT3、第5プレート部PLT5の少なくとも一部および第6プレートは緩衝部材CH上に取り付けられない場合がある。
【0140】
第6-1下部結合部材LCM6-1と第6-2下部結合部材LCM6-2の間にギャップが形成されてもよい。第6-1下部結合部材LCM6-1と第6-2下部結合部材LCM6-2の間のギャップは、主に折り畳み領域FAに配置することができる。
【0141】
第6-1下部結合部材LCM6-1と第6-2下部結合部材LCM6-2の間のギャップの第1方向Xの幅は、折り畳み領域FAと実質的に同一であってもよい。折り畳み領域FAに向かって配置される第6-1下部結合部材LCM6-1と第6-2下部結合部材LCM6-2の各端部は、折り畳み領域FAの境界にそれぞれ整列することができる。ただし、これに制限されず、第6-1下部結合部材LCM6-1と第6-2下部結合部材LCM6-2の間のギャップの幅は、折り畳み領域FAより小さくてもよく大きくてもよい。
【0142】
第6-1下部結合部材LCM6-1は、第1プレート部PLT1と第1緩衝部材CH1の間に介在し、第6-2下部結合部材LCM6-2は第4プレート部PLT4と第2緩衝部材CH2の間に介在することができる。折り畳み領域FAに向かって配置される第6-1下部結合部材LCM6-1と第6-2下部結合部材LCM6-2の各端部はそれぞれ第1ヒンジ部HG1および第3ヒンジ部HG3に厚さ方向に重な合わせることができる。ただしこれに制限されず、第6-1下部結合部材LCM6-1と第6-2下部結合部材LCM6-2の各端部は、それぞれ第1ヒンジ部HG1と第2ヒンジ部HG2の間および第3ヒンジ部HG3と第4ヒンジ部HG4の間に配置されることもできる。
【0143】
図示していないが、表示装置1は第6下部結合部材LCM6と分離され、第2プレート部PLT2と第1緩衝部材CH1の間、第3プレート部PLT3と第1緩衝部材CH1の間、第5プレート部PLT5と第2緩衝部材CH2の間および/または第6プレート部PLT6と第2緩衝部材CH2の間に配置される少なくとも一つの結合部材をさらに含むことができる。
【0144】
第2-1下部結合部材LCM2-1、第2-2下部結合部材LCM2-2、第3-1下部結合部材LCM3-1、第3-2下部結合部材LCM3-2、第4-1下部結合部材LCM4-1、第4-2下部結合部材LCM4-2、第5-1結合部材、第5-2下部結合部材LCM5-2、第6-1下部結合部材LCM6-1および第6-2下部結合部材LCM6-2は、それぞれ第1平坦化部材結合部材、第2平坦化部材結合部材、第1デジタイザ層結合部材、第2デジタイザ層結合部材、第1遮蔽部材結合部材、第2遮蔽部材結合部材、第1緩衝部材結合部材、第2緩衝部材結合部材、第1プレート部材結合部材および第2プレート部材結合部材と称することもできる。
【0145】
図3を参照すると、表示装置1を構成する少なくとも一つの部材は、第1非折り畳み領域NFA1、折り畳み領域FAおよび第2非折り畳み領域NFA2にかけて一体に連結されるように配置される一体型部材および折り畳み領域FAを基準として分離されるように配置される分離型部材に区分することができる。
【0146】
一体型部材は、例えば、カバーウィンドウ保護層CWP、カバーウィンドウCW、表示パネルDPおよび高分子フィルム層PF、平坦化部材FLTおよび上部結合部材UCM1,UCM2を含んでもよい。分離型部材は、例えば、デジタイザ層DG、遮蔽部材MP、緩衝部材CH、プレート部材WP、第2下部結合部材LCM2、第3下部結合部材LCM3、第4下部結合部材LCM4、第5下部結合部材LCM5および第6下部結合部材LCM6を含んでもよい。
【0147】
図5は
図1のB-B’に沿って切断した断面図である。
図6は
図2のC-C’に沿って切断した断面図である。
【0148】
説明の便宜上、表示パネルDP、平坦化部材FLT、デジタイザ層DG、プレート部材WP、第2下部結合部材LCM2、第3下部結合部材LCM3および第6下部結合部材LCM6以外の他の部材の図示は省略した。
【0149】
図5を参照すると、展開状態で、表示パネルDP、平坦化部材FLT、デジタイザ層DG、プレート部材WPは扁平な状態で広げられることができる。この場合、第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間および第1プレート部材WP1および第2プレート部材WP2の間にはギャップが形成されてもよい。前記ギャップの幅は折り畳み領域FAおよびパターン部FLT_Pの幅より小さくてもよい。前述したように、前記ギャップの幅は約1.0mm以下であってもいが、これに制限されない。
【0150】
第1ヒンジ部HG1と第3ヒンジ部HG3の間の第1方向Xの距離は、パターン部FLT_Pの第1方向Xの幅より大きくてもよい。
図5に示すように、第1ヒンジ部HG1および第3ヒンジ部HG3は折り畳み領域FAの境界にそれぞれ厚さ方向に重なるように整列することができる。この場合、第6-1下部結合部材LCM6-1および第6-2下部結合部材LCM6-2の各端部も折り畳み領域FAの境界にそれぞれ厚さ方向に重なるように整列することができる。ただし、これに制限されず、第1ヒンジ部HG1、第3ヒンジ部HG3、第6-1下部結合部材LCM6-1および/または第6-2下部結合部材LCM6-2は折り畳み領域FAの境界から離隔して配置されることもできる。この場合、第1ヒンジ部HG1、第3ヒンジ部HG3、第6-1下部結合部材LCM6-1および/または第6-2下部結合部材LCM6-2はそれぞれ非折り畳み領域NFA1,NFA2の内に位置するか、折り畳み領域FA内に位置することもできる。
【0151】
第2ヒンジ部HG2および第4ヒンジ部HG4は第1ヒンジ部HG1と第3ヒンジ部HG3の間に配置することができる。第2ヒンジ部HG2と第4ヒンジ部HG4の間の距離は第1ヒンジ部HG1と第3ヒンジ部HG3の間の距離より小さくてもよい。第2ヒンジ部HG2と第4ヒンジ部HG4の間の第1方向Xの距離は、パターン部FLT_Pの第1方向Xの幅と実質的に同一であってもよい。第2ヒンジ部HG2と第4ヒンジ部HG4はパターン部FLT_Pのそれぞれパターン部FLT_Pの端部に整列してパターン部FLT_Pの端部と厚さ方向に重なるように配置することができる。ただし、これに制限されず、第2ヒンジ部HG2と第4ヒンジ部HG4の間の距離はパターン部FLT_Pの幅より小さくてもよく大きくてもよい。
【0152】
第2-1下部結合部材LCM2-1および第2-2下部結合部材LCM2-2の間の第1方向Xの距離は、パターン部FLT_Pの第1方向Xの幅より大きいが、折り畳み領域FAの第1方向Xの幅より小さくてもよい。第2-1下部結合部材LCM2-1および第2-2下部結合部材LCM2-2の各端部は折り畳み領域FA内に配置することができる。第3-1下部結合部材LCM3-1および第3-2下部結合部材LCM3-2の各端部は、第2-1下部結合部材LCM2-1および第2-2下部結合部材LCM2-2の各端部とそれぞれ厚さ方向に重なるように整列することができる。ただし、これに制限されず、第2-1下部結合部材LCM2-1、第2-2下部結合部材LCM2-2、第3-1下部結合部材LCM3-1および/または第3-2下部結合部材LCM3-2の各端部は折り畳み領域FAの境界と重なるように配置されることもできる。
【0153】
図6を参照すると、折り畳み状態で、第1プレート部材WP1、第2プレート部材WP2、第1デジタイザ層DG1、第2デジタイザ層DG2、第2-1下部結合部材LCM2-1、第2-2下部結合部材LCM2-2、第3-1下部結合部材LCM3-1、第6-1下部結合部材LCM6-1および第6-2下部結合部材LCM6-2は、厚さ方向に相互に重ね合わせることができる。折り畳み状態で第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間のギャップの幅および第1プレート部材WP1と第2プレート部材WP2の間のギャップの幅は、展開状態より増加するこができる。
【0154】
折り畳み状態で、表示パネルDPおよび/または平坦化部材FLTの屈曲した部分またはベンディングされた部分の最末端部は第1プレート部材WP1および第2プレート部材WP2より突出しないように配置することができる。折り畳み状態で、第2ヒンジ部HG2とパターン部FLT_Pの一端および第4ヒンジ部HG4とパターンの他端は厚さ方向に重なるように整列することができるが、これに制限されない。
【0155】
折り畳み状態で、第1プレート部PLT1と第2プレート部PLT2は相互平行するように重なって配置され、第2プレート部PLT2および第5プレート部PLT5はそれぞれ第1プレート部PLT1および第3プレート部PLT3に傾斜するように配置することができる。
【0156】
詳しくは、第2プレート部PLT2は第1プレート部PLT1に連結された一端から第3プレート部PLT3に連結された他端に行くほど第5プレート部PLT5までの距離が増加する方向に傾斜し、第5プレート部PLT5は第4プレート部PLT4に連結された一端から第6プレート部PLT6に連結された他端に行くほど第2プレート部PLT2までの距離が増加する方向に傾斜することができる。
【0157】
折り畳み状態で、第3プレート部PLT3および第6プレート部PLT6も相互平行するように厚さ方向に重ね配置することができる。この場合、第3プレート部PLT3および第6プレート部PLT6はそれぞれ第1プレート部PLT1および第4プレート部PLT4に平行に配置することができる。すなわち、折り畳み状態で第1プレート部材PLT1および第2プレート部材WP2は断面上でそれぞれ複数のヒンジ部HG1,HG2,HG3,HG4を基準として2回にわたってベンディングされた形状を有することができる。
【0158】
折り畳み状態で、第1プレート部PLT1の一端(第1ヒンジ部HG1)と第4プレート部PLT4の一端(第3ヒンジ部HG3)の間の距離は、第2プレート部PLT2の他端(第2ヒンジ部HG2)と第5プレート部PLT5の他端(第4ヒンジ部HG4)の間の距離より小さくてもよい。第2プレート部PLT2の他端(第2ヒンジ部HG2)と第5プレート部PLT5の他端(第4ヒンジ部HG4)の間の距離は、第2プレート部PLT2に連結された第3プレート部PLT3の一端の反対である第3プレート部PLT3の他端と第5プレート部PLT5に連結された第6プレート部PLT6の一端の反対である第6プレート部PLT6の他端の間の距離と実質的に同一であってもよい。前記第3プレート部PLT3の他端と第6プレート部PLT6の他端の間の距離は、第1プレート部材WP1と第2プレート部材WP2の間のギャップの幅であってもよい。
【0159】
図5および
図6を参照すると、展開状態から折り畳み状態に切り替えるとき、第1非折り畳み領域NFA1に位置する部材は、第2方向Yに延びる折り畳み軸FXを基準として第1回転方向に回転することができる。図示していないが、展開状態から折り畳み状態に切り替えるとき、第2非折り畳み領域NFA2に位置する部材も、前記折り畳み軸FXを基準として第2回転方向に回転することができる。
【0160】
前記折り畳み軸FXは、表示パネルDPおよび/または平坦化部材FLTの曲率中心と離隔して表示装置1の外部に位置するが、これに制限されない。図示していないが、折り畳み軸FXは表示装置1の内部に位置することもでき、前記曲率中心と重なることもでき、複数配置されることもできる。
【0161】
折り畳み領域FA内に位置する表示パネルDPおよび平坦化部材FLTの一部は、曲率を有するように曲がることができる。
図6に示すように、表示パネルDPのうち折り畳み領域FA内に位置する部分および平坦化部材FLTは、完全に折り畳まれた場合、断面上で丸い形状の端部を有する、例えば、ダンベル形状または水玉形状を有することができる。前記表示パネルDPおよび/または平坦化部材FLTの曲率の曲率半径Rは約2.5mm以下であってもよいが、これに制限されない。
【0162】
折り畳み状態で、表示パネルDPの曲がった(またはベンディングされた)部分および平坦化部材FLTの曲がった(またはベンディングされた)部分は、第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間に位置することができる。折り畳み領域FA内に配置される第1デジタイザ層DG1および第2デジタイザ層DG2の各端部およびそれに隣接する部分も、表示パネルDPおよび平坦化部材FLTの屈曲した形状に相応して曲がることができる。折り畳み領域FAにかかるように配置される第2下部結合部材LCM2および第3下部結合部材LCM3も、表示パネルDPおよび平坦化部材FLTの屈曲に相応する形状に曲がり得る。
【0163】
詳しくは、展開状態で第2プレート部PLT2と第3プレート部PLT3上に配置される第1デジタイザ層DG1の一部および第5プレート部PLT5と第6プレート部PLT6上に配置される第2デジタイザ層DG2の一部は、折り畳み状態で表示パネルDPおよび平坦化部材FLTの形状に相応して曲がることができる。例えば、第1デジタイザ層DG1の前記一部および第2デジタイザ層DG2の前記一部は、それぞれ概ね「S」字形状を有するように曲がることができるが、これに制限されない。
【0164】
展開状態から折り畳み状態に切り替えるとき、第1プレート部材WP1(第1プレート部PLT1)は折り畳み軸FXを基準として第1回転方向に回転することができる。この場合、図示していないが、第2プレート部材WP2(第4プレート部PLT4)は折り畳み軸FXを基準として第1回転方向の反対である第2回転方向に回転することができる。
【0165】
前記第1回転方向および前記第2回転方向は、例えば、
図5および
図6を基準として時計回りおよび反時計回りであることができる。
【0166】
展開状態から折り畳み状態に切り替えるとき、第2プレート部PLT2は第1ヒンジ部HG1を基準として第1回転方向にさらに回転し、第3プレート部PLT3は第2ヒンジ部HG2を基準として第2回転方向にさらに回転することができる。また、第5プレート部PLT5は第3ヒンジ部HG3を基準として第2回転方向にさらに回転し、第6プレート部PLT6は第4ヒンジ部HG4を基準として第1回転方向にさらに回転することができる。
【0167】
展開状態から折り畳み状態に切り替えるとき、第2プレート部PLT2および第5プレート部PLT5は第3プレートに連結された第2プレート部PLT2の他側(第2ヒンジ部HG2)と第6プレート部PLT6に連結された第5プレート部PLT5の他側(第4ヒンジ部HG4)の間の距離が増加するように回転することができる。この場合、第3プレートおよび第6プレート部PLT6は、それぞれ第2プレート部PLT2に連結された第3プレート部PLT3の一側の反対である第3プレート部PLT3の他側と第5プレート部PLT5に連結された第6プレート部PLT6の一側の反対である第6プレート部PLT6の他側の間の距離が減少するように回転することができる。
【0168】
第3プレート部PLT3および第6プレートの回転によって、第1デジタイザ層DG1の端部および第2デジタイザ層DG2の端部は、それぞれ第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間に形成されたギャップが減少する一側方向に曲がることができる。前記一側方向は、例えば、表示パネルDP(平坦化部材FLT)の曲率中心が位置する方向および/または折り畳み軸FXが位置する方向であってもよい。そのため、一実施形態による表示装置1の折り畳み時、第1厚さT1は第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2がベンディングされない場合の第2厚さT2より小さくてもよい。例えば、前記第2厚さT2と第1厚さT1の差は約2.0mmであってもよいが、これに制限されない。
【0169】
折り畳み状態から展開状態に切り替えるとき、第1プレート部材WP1および第2プレート部材WP2の回転は、折り畳み状態から展開状態に切り替える場合の逆に行われる。詳しくは、折り畳み状態から展開状態に切り替えるとき、第1プレート部材WP1および第2プレート部材WP2は、折り畳み軸FXを基準としてそれぞれ第2回転方向および第1回転方向に回転することができる。この場合、第2プレート部PLT2は第1ヒンジ部HG1を基準として第2回転方向にさらに回転し、第3プレート部PLT3は第2ヒンジ部HG2を基準として第1回転方向にさらに回転し、第5プレート部PLT5は第3ヒンジ部HG3を基準として第1回転方向にさらに回転し、第6プレート部PLT6は第4ヒンジ部HG4を基準として第2回転方向にさらに回転することができる。
【0170】
図7および
図8は、他の実施形態による表示装置の断面図である。
【0171】
図7および
図8は
図5および
図6と同様にそれぞれ折り畳み状態の表示装置1aの断面および展開状態で表示装置1aの断面を示している。
【0172】
図7を参照すると、表示装置1aは第1プレート部材WP1の下面および第2プレート部材WP2の下面上にそれぞれ配置される第1ベース部材BS1および第2ベース部材BS2をさらに含むことができる。
【0173】
第1ベース部材BS1は主に第1非折り畳み領域NFA1に配置され、第2ベース部材BS2は主に第2非折り畳み領域NFA2に配置することができる。第1ベース部材BS1および第2ベース部材BS2の一部は、折り畳み領域FAにかかるように配置することができる。第1ベース部材BS1と第2ベース部材BS2の間には、ギャップが形成することができる。展開状態で、前記ギャップは、折り畳み領域FA内に第1プレート部材WP1および第2プレート部材WP2の間(第1デジタイザ層DG1と第2デジタイザ層DG2の間)のギャップと厚さ方向に重なるように配置することができる。
【0174】
第1ベース部材BS1および第2ベース部材BS2は、それぞれプレート部材WPに対向する上面BS1_IS,BS2_ISを含むことができる。第1ベース部材BS1の上面BS1_ISおよび第2ベース部材BS2の上面BS2_ISはそれぞれ第1ベース部材BS1および第2ベース部材BS2の内側面であることができる。
【0175】
第1ベース部材BS1の上面BS1_ISは第1プレート部PLT1上に配置される第1扁平面BS1_IS1、第2プレート部PLT2上に配置される第1傾斜面BS1_IS2および第3プレート部PLT3上に配置される第3扁平面BS2_IS3を含むことができる。
【0176】
第2ベース部材BS2の上面BS2_ISは第4プレート部PLT4上に配置される第4扁平面BS2_IS1、第5プレート部PLT5上に配置される第2傾斜面BS2_IS2および第6プレート部PLT6上に配置される第4扁平面BS2_IS1を含み得る。
【0177】
展開状態で、第1扁平面BS1_IS1上に第1プレート部PLT1が安着し、第3扁平面BS2_IS3上に第4プレート部PLT4が安着することができる。この場合、第2プレート部PLT2、第3プレート部PLT3、第5プレート部PLT5および第6プレート部PLT6は、第1ベース部材BS1および第2ベース部材BS2と離隔することができるが、これに制限されない。例えば、展開状態で、第1プレート部PLT1および第2プレート部PLT2は第1ベース部材BS1および第2ベース部材BS2から離隔することもできる。
【0178】
第1傾斜面BS1_IS2の一側は第1扁平面BS1_IS1の一側に連結され、第1傾斜面BS1_IS2の他側は第2扁平面BS1_IS3の一側に連結され得る。第2傾斜面BS2_IS2の一側は第3扁平面BS2_IS3の一側に連結され、第2傾斜面BS2_IS2の他側は第4扁平面BS2_IS1の一側に連結され得る。
【0179】
再び
図7を参照すると、第1傾斜面BS1_IS2は、第1傾斜面BS1_IS2の一側から他側に行くほど第1ベース部材BS1の厚さが薄くなるように傾斜することができる。第1傾斜面BS1_IS2は、第1ベース部材BS1と第2ベース部材BS2の間のギャップに近づくほど第1ベース部材BS1の厚さが薄くなるように傾斜することができる。
【0180】
第2傾斜面BS2_IS2は、第2傾斜面BS2_IS2の一側から他側に行くほど第2ベース部材BS2の厚さが薄くなるように傾斜することができる。第2傾斜面BS2_IS2は第1ベース部材BS1と第2ベース部材BS2の間のギャップに近づくほど第2ベース部材BS2の厚さが薄くなるように傾斜することができる。
【0181】
第1扁平面BS1_IS1(第1傾斜面BS1_IS2の一側)と第1プレート部PLT1の間の距離は第2扁平面BS1_IS3(第1傾斜面BS1_IS2の他側)と第3プレート部PLT3の間の距離より小さくてもよい。
【0182】
第2扁平面BS1_IS3(第2傾斜面BS2_IS2の一側)と第4プレート部PLT4の間の距離は、第4扁平面BS2_IS1(第2傾斜面BS2_IS2の他側)と第6プレート部PLT6の間の距離より小さくてもよい。
【0183】
展開状態で、第1傾斜面BS1_IS2、第2扁平面BS1_IS3、第4扁平面BS2_IS1および第2傾斜面BS2_IS2は、断面上で第2扁平面BS1_IS3と第4扁平面BS2_IS1の間にギャップが形成されて下方に凹んだ陥入部を形成することができる。
【0184】
図示していないが、表示装置1aは展開状態で、第2プレート部PLT2と第1デジタイザ層DG1の間、第3プレート部PLT3と第1デジタイザ層DG1の間、第5プレート部PLT5と第2デジタイザ層DG2の間および/または第6プレート部PLT6と第2デジタイザ層DG2の間に配置される少なくとも一つの結合部材をさらに含むこともできる。前記結合部材は第1ヒンジ部HG1、第2ヒンジ部HG2、第3ヒンジ部HG3および/または第4ヒンジ部HG4を基準として分離されるように配置されることもでき、第6-1下部結合部材LCM6-1および/または第6-2下部結合部材LCM6-2と一体に連結されるように配置されることもできる。
【0185】
図8をさらに参照すると、折り畳み状態で、第1傾斜面BS1_IS2上に第2プレート部PLT2が安着し、第2傾斜面BS2_IS2上に第5プレート部PLT5が安着し、第2扁平面BS1_IS3上に第3プレート部PLT3が安着し、第4扁平面BS2_IS1上に第6プレート部PLT6が安着されることができる。この場合、第1傾斜面BS1_IS2、第2扁平面BS1_IS3、第2傾斜面BS2_IS2および第4扁平面BS2_IS1は、折り畳み領域FA内に配置される第1デジタイザ層DG1の一部および第2デジタイザ層DG2の一部を曲げられる支持力を提供し、前記第1デジタイザ層DG1および第2デジタイザ層DG2を第1傾斜面BS1_IS2、第2扁平面BS1_IS3、第2傾斜面BS2_IS2および第4扁平面BS2_IS1の形状に相応する形状で曲げられる。
【0186】
図7および
図8を参照すると、折り畳み状態および展開状態の少なくとも一つで、第1傾斜面BS1_IS2の一側、第1傾斜面BS1_IS2の他側、第2傾斜面BS2_IS2の一側および第2傾斜面BS2_IS2の他側は、それぞれ第1ヒンジ部HG1、第2ヒンジ部HG2、第3ヒンジ部HG3および第4ヒンジ部HG4に厚さ方向に重ね合わせることができる。この場合、
図8に示すように、断面上で第2プレート部PLT2および第3プレート部PLT3の長さは、それぞれ第1傾斜面BS1_IS2および第2扁平面BS1_IS3の幅と実質的に同一であり、第5プレート部PLT5および第6プレート部PLT6の長さは、それぞれ第2傾斜面BS2_IS2および第4扁平面BS2_IS1の幅と実質的に同一であることができる。
【0187】
図7および
図8で、第1ベース部材BS1および第2ベース部材BS2は、下部積層構造をカバーするカバー部材を示しているが、これに制限されない。例えば、第1ベース部材BS1および第2ベース部材BS2は、
図3に示す上部積層構造物US、表示パネルDPおよび下部積層構造物LSのほかに、表示装置1aの外装をなすカバー、フレキシブル回路基板またはバッテリなどのような電子部品および前記電子部品を実装するフレームなどを含むことができる。
【0188】
図7および
図8の実施形態は、第1ベース部材BS1および第2ベース部材BS2をさらに含むことの他に
図1ないし
図6の実施形態と実質的に同一であるかまたは類似するので、以下では重複する説明は省略する。
【0189】
図9および
図10は、また他の実施形態の他の表示装置の断面図である。
【0190】
図9および
図10は、
図5および
図6と同様にそれぞれ折り畳み状態の表示装置1および展開状態で表示装置1の各断面を示している。
【0191】
図9および
図10を参照すると、表示装置1は、第1プレート部材WP1と第2プレート部材WP2の間のギャップをカバーする連結部材CMをさらに含むことができる。
【0192】
連結部材CMは、折り畳み領域FA内に配置することができる。連結部材CMの一側は第3プレート部PLT3に連結され、連結部材CMの他側は第6プレート部PLT6に連結され得る。連結部材CMの一側は第3プレート部PLT3の下面に取り付けられ、連結部材CMの他側は第6プレート部PLT6の下面に取り付けられることができるが、これに制限されない。
【0193】
連結部材CMは表示装置1の折り畳みおよび展開時、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのように相対的に長さ変化がよく起こらない物質からなる。この場合、
図7および
図8に示すように、連結部材CMは、展開状態で第3プレート部PLT3と第6プレート部PLT6の下に設けられた空間に少なくとも一部が折り畳まれるか曲がるように収納されるが、折り畳み状態で幅が増加する第3プレート部PLT3と第6プレート部PLT6の間のギャップをカバーするように扁平に展開されることができる。
【0194】
図示していないが、連結部材CMは伸縮可能に構成されることもできる。例えば、連結部材CMは不織布のようなメッシュ構造を含む部材からなり、ゴムまたはポリウレタンのような伸縮可能な材質で構成されることができる。この場合、
図9に示す場合とは異なり、連結部材CMは張った状態を維持した状態で、展開状態および折り畳み状態で可変する第3プレート部PLT3と第6プレート部PLT6の間のギャップの幅に相応して伸長および圧縮することができる。
【0195】
図9および
図10の実施形態は、連結部材CMをさらに含むことの他に
図1ないし
図6の実施形態と実質的に同一であるか、類似するので、以下では重複する説明は省略する。
【0196】
以上、添付する図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明のその技術的思想や必須の特徴を変更せず他の具体的な形態で実施できることを理解することができる。したがって、上記一実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。
【国際調査報告】