(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-26
(54)【発明の名称】ユーザ機器とワイヤレスネットワークノードとの間のリンクについての見通し線状態をもつロケーション支援データ
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20231219BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20231219BHJP
【FI】
H04W64/00 171
H04W64/00 140
H04W64/00 130
H04W72/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023533983
(86)(22)【出願日】2021-12-13
(85)【翻訳文提出日】2023-06-02
(86)【国際出願番号】 US2021072877
(87)【国際公開番号】W WO2022133416
(87)【国際公開日】2022-06-23
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】スンダララジャン、ジャイ・クマー
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン、ウェイミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ52
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための技法が開示される。一態様では、ユーザ機器(UE)が、UEからワイヤレスネットワークノード(たとえば、BS、UEなど)への第1のリンク上で第1の、測位のための信号(RS-P)(たとえば、SRSなど)を送信する。UEは、ワイヤレスネットワークノードから、第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を示す情報を備えるロケーション支援データを受信する。UEは、第1のリンクに相反する、ワイヤレスネットワークノードからUEへの第2のリンク上の第2のRS-Pを測定する。UEは、第2のリンク上の第2のRS-Pと、示されたLOS状態との受信に部分的に基づいて、1つまたは複数の測位測定を実施すること、UEのロケーション推定値を決定すること、またはその両方を行い、示されたLOS状態は、第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性に基づいて第2のリンクに関連付けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、
ワイヤレスネットワークノードと前記UEとの間の第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を示す情報を備えるロケーション支援データを受信することと、ここにおいて、前記第1のリンクが、測位のための基準信号(RS-P)の1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、
前記第1のリンク上の前記RS-Pと、前記示されたLOS状態とに部分的に基づいて、前記UEのロケーション推定値を決定することと
を備える、方法。
【請求項2】
少なくともリンク相反性に基づいて、前記第1のリンクに関連付けられた前記示されたLOS状態を第2のリンクにマッピングすること
をさらに備え、
ここにおいて、前記ロケーション推定値が、前記マッピングされたLOS状態に基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記情報が、前記RS-Pの前記1つまたは複数のリソースの前記識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記RS-Pの前記1つまたは複数のリソースの前記識別子が、測位基準信号(PRS)リソースまたはPRSリソースセットの識別子を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記UEの前記ロケーション推定値が、前記RS-Pに関連付けられた1つまたは複数の測位測定値に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つまたは複数の測位測定値が、到着時間(ToA)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)、到着角度(AoA)、離脱角度(AoD)、またはそれらの組合せを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ロケーション推定値が、前記UEの測位推定値、前記UEのドップラー推定値、前記UEの速度推定値、前記UEの軌道推定値、またはそれらの組合せを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ロケーション支援データが、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してトランスポートされる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ロケーション支援データが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記RS-Pが、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記示されたLOS状態は、前記第1のリンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクであることを示すか、あるいは、
前記示されたLOS状態は、前記第1のリンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルを示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記ロケーション支援データがブロードキャストされる、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ロケーション支援データが、前記ワイヤレスネットワークノードへのおよび/または前記ワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態に関連付けられた特定の領域においてブロードキャストされる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ワイヤレスネットワークノードを動作させる方法であって、
ユーザ機器(UE)から、前記UEから前記ワイヤレスネットワークノードへのリンク上で測位のための基準信号(RS-P)を受信することと、
前記リンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を決定することと、ここにおいて、前記リンクが前記RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、
前記LOS状態が前記リンクに関連付けられることを示す情報を備えるロケーション支援データを送信することと
を備える、方法。
【請求項15】
前記ロケーション支援データが、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してトランスポートされる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ロケーション支援データが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記RS-Pが、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応する、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記ロケーション支援データは、前記示されたLOS状態が前記リンクに関連付けられることを暗黙的に示すか、または
前記ロケーション支援データは、前記示されたLOS状態が前記リンクに関連付けられることを明示的に示す、
請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記RS-Pの前記1つまたは複数のリソースの前記識別子が、測位基準信号(PRS)リソースまたはPRSリソースセットの識別子を備える、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記情報が、前記RS-Pの前記1つまたは複数のリソースの前記識別子を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記示されたLOS状態は、前記リンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクであることを示すか、あるいは、
前記示されたLOS状態は、前記リンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルを示す、
請求項14に記載の方法。
【請求項22】
前記ワイヤレスネットワークノードが、基地局、送信受信ポイント(TRP)、路側ユニット(RSU)、リレー、別のUE、またはそれらの組合せである、請求項14に記載の方法。
【請求項23】
前記ロケーション支援データがブロードキャストされる、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
前記ロケーション支援データが、前記ワイヤレスネットワークノードへのおよび/または前記ワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態に関連付けられた特定の領域においてブロードキャストされる、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備える、ユーザ機器(UE)であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ワイヤレスネットワークノードと前記UEとの間の第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を示す情報を備えるロケーション支援データを受信することと、ここにおいて、前記第1のリンクが、測位のための基準信号(RS-P)の1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、
前記第1のリンク上の前記RS-Pと、前記示されたLOS状態とに部分的に基づいて、前記UEのロケーション推定値を決定することと
を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
【請求項26】
前記情報が、前記RS-Pの前記1つまたは複数のリソースの前記識別子を含む、請求項25に記載のUE。
【請求項27】
前記RS-Pの前記1つまたは複数のリソースの前記識別子が、測位基準信号(PRS)リソースまたはPRSリソースセットの識別子を備える、請求項25に記載のUE。
【請求項28】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備える、ワイヤレスネットワークノードであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)から、前記UEから前記ワイヤレスネットワークノードへのリンク上で測位のための基準信号(RS-P)を受信することと、
前記リンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を決定することと、ここにおいて、前記リンクが前記RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記LOS状態が前記リンクに関連付けられることを示す情報を備えるロケーション支援データを送信することと
を行うように構成された、ワイヤレスネットワークノード。
【請求項29】
前記RS-Pの前記1つまたは複数のリソースの前記識別子が、測位基準信号(PRS)リソースまたはPRSリソースセットの識別子を備える、請求項28に記載のワイヤレスネットワークノード。
【請求項30】
前記情報が、前記RS-Pの前記1つまたは複数のリソースの前記識別子を含む、請求項28に記載のワイヤレスネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2020年12月18日に出願された「LOCATION ASSISTANCE DATA WITH LINE OF SIGHT CONDITION FOR A LINK BETWEEN A USER EQUIPMENT AND A WIRELESS NETWORK NODE」と題するギリシャ特許出願第20200100738号の優先権を主張する。
【0002】
[0002] 本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信(wireless communication)に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)と、(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービスと、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービスと、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))とを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度モバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0004】
[0004] 新無線(NR)と呼ばれる第5世代(5G)ワイヤレス規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する重要なまたは重大な要素を識別するか、あるいは特定の態様に関連する範囲を定めるものと考えられるべきではない。したがって、以下の概要は、以下で提示される発明を実施するための形態に先行して、簡略化された形で、本明細書で開示される機構に関係する1つまたは複数の態様に関係するいくつかの概念を提示する唯一の目的を有する。
【0006】
[0006] 一態様では、ユーザ機器(UE:user equipment)を動作させる方法は、ワイヤレスネットワークノード(wireless network node)とUEとの間の第1のリンク(first link)に関連付けられた見通し線(LOS:line of sight)状態(condition)を示す情報(information)を備えるロケーション支援データ(location assistance data)を受信することと、ここにおいて、第1のリンクが、測位のための基準信号(RS-P:reference signal for positioning)の1つまたは複数のリソース(resource)の識別子(identifier)に関連付けられる、第1のリンク上のRS-Pと、示されたLOS状態とに部分的に基づいて、UEのロケーション推定値(location estimate)を決定することとを含む。
【0007】
[0007] 一態様では、ワイヤレスネットワークノードを動作させる方法は、ユーザ機器(UE)から、UEからワイヤレスネットワークノードへのリンク上で測位のための基準信号(RS-P)を受信することと、リンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を決定することと、ここにおいて、リンクがRS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、LOS状態がリンクに関連付けられることを示す情報を備えるロケーション支援データを送信することとを含む。
【0008】
[0008] 一態様では、ユーザ機器(UE)が、メモリ(memory)と、少なくとも1つのトランシーバ(transceiver)と、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサ(processor)とを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ワイヤレスネットワークノードとUEとの間の第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を示す情報を備えるロケーション支援データを受信することと、ここにおいて、第1のリンクが、測位のための基準信号(RS-P)の1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、第1のリンク上のRS-Pと、示されたLOS状態とに部分的に基づいて、UEのロケーション推定値を決定することとを行うように構成される。
【0009】
[0009] 一態様では、ワイヤレスネットワークノードが、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)から、UEからワイヤレスネットワークノードへのリンク上で測位のための基準信号(RS-P)を受信することと、リンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を決定することと、ここにおいて、リンクがRS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、少なくとも1つのトランシーバを介して、LOS状態がリンクに関連付けられることを示す情報を備えるロケーション支援データを送信することとを行うように構成される。
【0010】
[0010] 一態様では、ユーザ機器(UE)は、ワイヤレスネットワークノードとUEとの間の第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を示す情報を備えるロケーション支援データを受信するための手段と、ここにおいて、第1のリンクが、測位のための基準信号(RS-P)の1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、第1のリンク上のRS-Pと、示されたLOS状態とに部分的に基づいて、UEのロケーション推定値を決定するための手段とを含む。
【0011】
[0011] 一態様では、ワイヤレスネットワークノードは、ユーザ機器(UE)から、UEからワイヤレスネットワークノードへのリンク上で測位のための基準信号(RS-P)を受信するための手段と、リンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を決定するための手段と、ここにおいて、リンクがRS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、LOS状態がリンクに関連付けられることを示す情報を備えるロケーション支援データを送信するための手段とを含む。
【0012】
[0012] 一態様では、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、UEに、ワイヤレスネットワークノードとUEとの間の第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を示す情報を備えるロケーション支援データを受信することと、ここにおいて、第1のリンクが、測位のための基準信号(RS-P)の1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、第1のリンク上のRS-Pと、示されたLOS状態とに部分的に基づいて、UEのロケーション推定値を決定することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0013】
[0013] 一態様では、ワイヤレスネットワークノードによって実行されたとき、ワイヤレスネットワークノードに、ユーザ機器(UE)から、UEからワイヤレスネットワークノードへのリンク上で測位のための基準信号(RS-P)を受信することと、リンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を決定することと、ここにおいて、リンクがRS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、LOS状態がリンクに関連付けられることを示す情報を備えるロケーション支援データを送信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0014】
[0014] 本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および発明を実施するための形態に基づいて当業者に明らかになるであろう。
【0015】
[0015] 添付の図面は、本開示の様々な態様の説明を助けるために提示され、態様の限定ではなく、単に態様の例示のために提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】[0016] 本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
【
図2A】[0017] 本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
【
図2B】本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
【
図3A】[0018] ユーザ機器(UE)において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【
図3B】基地局において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【
図3C】ネットワークエンティティにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【
図4A】[0019] 本開示の態様による、例示的なフレーム構造およびフレーム構造内のチャネルを示す図。
【
図4B】本開示の態様による、例示的なフレーム構造およびフレーム構造内のチャネルを示す図。
【
図4C】本開示の態様による、例示的なフレーム構造およびフレーム構造内のチャネルを示す図。
【
図4D】本開示の態様による、例示的なフレーム構造およびフレーム構造内のチャネルを示す図。
【
図5】[0020] 本開示の態様による、例示的なUEと通信している例示的な基地局を示す図。
【
図6】[0021] 本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法を示す図。
【
図7】本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法を示す図。
【
図8】[0022] 本開示の態様による、
図6~
図7のプロセスの例示的な一実装形態を示す図。
【
図9】[0023] 本開示の態様による、通信の例示的なプロセスを示す図。
【
図10】[0024] 本開示の態様による、通信の例示的なプロセスを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0025] 本開示の態様が、説明のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。さらに、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。
【0018】
[0026] 「例示的」および/または「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。
【0019】
[0027] 以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0020】
[0028] さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべき一連のアクションに関して説明される。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明されるアクションの(1つまたは複数の)シーケンスは、実行時に、本明細書で説明される機能をデバイスの関連付けられたプロセッサに実施させるかまたは実施するように命令することになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内に入ることがすべて企図されているいくつかの異なる形態で実施され得る。さらに、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明されるアクションを実施する「ように構成された論理」として説明され得る。
【0021】
[0029] 本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局(base station)」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であるかまたは他の方法でそれに限定されることを意図されていない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者アセット追跡デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」または「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11仕様などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEに対して可能である。
【0022】
[0030] 基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)新無線(NR)ノードBなどと呼ばれることがある。基地局は、主に、サポートされるUEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートすることを含む、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEがそれを通して基地局に信号を送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL:downlink)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことがある。
【0023】
[0031] 「基地局」という用語は、単一の物理的送信受信ポイント(TRP:transmission reception point)、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的TRPを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局のセル(またはいくつかのセルセクタ)に対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準RF信号を測定しているネイバー基地局とであり得る。TRPは、基地局がワイヤレス信号をそこから送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用される、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
【0024】
[0032] UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある(たとえば、UEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートしないことがある)が、代わりに、UEによって測定されるべき基準信号をUEに送信し得、および/またはUEによって送信された信号を受信し、測定し得る。そのような基地局は、(たとえば、信号をUEに送信するとき)測位ビーコンと呼ばれ、および/または(たとえば、信号をUEから受信し、測定するとき)ロケーション測定ユニットと呼ばれることがある。
【0025】
[0033] 「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。
【0026】
[0034]
図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含み得る。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNBおよび/もしくはng-eNB、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
【0027】
[0035] 基地局102は、集合的にRANを形成し、バックホールリンク122を通してコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC))とインターフェースし、コアネットワーク170を通して(コアネットワーク170の一部であり得るか、またはコアネットワーク170の外部にあり得る)1つまたは複数のロケーションサーバ172へとインターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送することと、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、RAN共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/5GCを通して)互いに通信し得る。
【0028】
[0036] 基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルは、各地理的カバレージエリア110中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、何らかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理的通信エンティティであり、同じまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、仮想セル識別子(VCI)、セルグローバル識別子(CGI))に関連付けられ得る。いくつかの場合には、異なるセルは、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。セルは特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、コンテキストに応じて、論理的通信エンティティと、それをサポートする基地局とのいずれかまたは両方を指し得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出され、地理的カバレージエリア110の何らかの部分内の通信のために使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)をも指し得る。
【0029】
[0037] ネイバリングマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複し得るが、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によってかなり重複され得る。たとえば、スモールセル(SC)基地局102’は、1つまたは複数のマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110とかなり重複する地理的カバレージエリア110’を有し得る。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる制限されたグループにサービスを提供し得るホームeNB(HeNB)を含み得る。
【0030】
[0038] 基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割振りは、ダウンリンクとアップリンクとに関して非対称であり得る(たとえば、ダウンリンクの場合、アップリンクの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。
【0031】
[0039] ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)中で通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)プロシージャまたはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実施し得る。
【0032】
[0040] スモールセル基地局102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTEまたはNR技術を採用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。無認可スペクトル中のNRは、NR-Uと呼ばれることがある。無認可スペクトル中のLTEは、LTE-U、認可支援アクセス(LAA)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
【0033】
[0041] ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信している、ミリメートル波(mmW)周波数および/または近mmW周波数中で動作し得るmmW基地局180をさらに含み得る。極高周波(EHF)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲と、1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波はミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHzから30GHzの間に延在する。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失と比較的短い範囲とを有する。mmW基地局180とUE182とは、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは近mmWとビームフォーミングとを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の説明は、例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
【0034】
[0042] 送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集束させるための技法である。旧来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャスト(broadcast)するとき、それは、信号をすべての方向に(全方向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングでは、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それにより、(データレートに関して)より高速でより強いRF信号を(1つまたは複数の)受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の方向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相と相対振幅とを制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に移動させることなしに、異なる方向に向くように「ステアリング」され得るRF波のビームを作成する(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)アンテナのアレイを使用し得る。特に、送信機からのRF電流は、別個のアンテナからの電波が、所望の方向における放射を増加させるために互いに加算され、望ましくない方向における放射を抑制するために打ち消されるように、適正な位相関係とともに個々のアンテナに供給される。
【0035】
[0043] 送信ビームは擬似コロケートされ得、これは、ネットワークノードの送信アンテナ自体が物理的にコロケートされるか否かにかかわらず、送信ビームが受信機(たとえば、UE)には同じパラメータを有するように見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL)関係がある。特に、所与のタイプのQCL関係は、ターゲットビーム上のターゲット基準RF信号に関するいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号に関する情報から導出され得ることを意味する。ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトと、ドップラー拡散と、平均遅延と、遅延拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトとドップラー拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトと平均遅延とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号の空間受信パラメータを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。
【0036】
[0044] 受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、それの利得レベルを増加させる)ために、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を増加させ、および/または位相設定を調整することができる。したがって、受信機が、ある方向にビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が、他の方向に沿ったビーム利得に対して高いこと、またはその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームのその方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP:reference signal received power)、基準信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)、信号対干渉プラス雑音比(SINR:signal-to-interference-plus-noise ratio)など)を生じる。
【0037】
[0045] 受信ビームは空間的に関係し得る。空間関係は、第2の基準信号のための送信ビームのためのパラメータが、第1の基準信号のための受信ビームに関する情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、基地局から1つまたは複数の基準ダウンリンク基準信号(たとえば、測位基準信号(PRS:positioning reference signal)、追跡基準信号(TRS)、位相追跡基準信号(PTRS:phase tracking reference signal)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、同期信号ブロック(SSB)など)を受信するために特定の受信ビームを使用し得る。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局に1つまたは複数のアップリンク基準信号(たとえば、アップリンク測位基準信号(UL-PRS)、サウンディング基準信号(SRS:sounding reference signal)、復調基準信号(DMRS:demodulation reference signal)、PTRSなど)を送るための送信ビームを形成することができる。
【0038】
[0046] 「ダウンリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。たとえば、基地局が、UEに基準信号を送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それは、ダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得る。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
【0039】
[0047] 5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、FR1(450から6000MHzまで)と、FR2(24250から52600MHzまで)と、FR3(52600MHz超)と、FR4(FR1からFR2の間)とに分割される。5Gなど、マルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションにおいて、アンカーキャリアは、UE104/182と、UE104/182が初期無線リソース制御(RRC:radio resource control)接続確立プロシージャを実施するかまたはRRC接続再確立プロシージャを開始するかのいずれかであるセルとによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通でUE固有の制御チャネルを搬送し、認可周波数中のキャリアであり得る(ただし、これは常に当てはまるとは限らない)。2次キャリアは、RRC接続がUE104とアンカーキャリアとの間で確立されると構成され得、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合には、2次キャリアは、無認可周波数中のキャリアであり得る。2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでいることがあり、たとえば、1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が典型的にはUE固有であるので、UE固有であるシグナリング情報および信号は、2次キャリア中に存在しないことがある。これは、セル中の異なるUE104/182が、異なるダウンリンク1次キャリアを有し得ることを意味する。同じことが、アップリンク1次キャリアについて当てはまる。ネットワークは、任意の時間において任意のUE104/182の1次キャリアを変更することが可能である。これは、たとえば、異なるキャリアに対する負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0040】
[0048] たとえば、まだ
図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つは、アンカーキャリア(または「PCell」)であり得、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は、2次キャリア(「SCell」)であり得る。複数のキャリアの同時送信および/または受信は、UE104/182がそれのデータ送信および/または受信レートを著しく増加させることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおける2つの20MHzのアグリゲートされたキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して、データレートの倍増(すなわち、40MHz)につながるであろう。
【0041】
[0049] ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と通信し、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164をさらに含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellと1つまたは複数のSCellとをサポートし得、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。
【0042】
[0050]
図1の例では、1つまたは複数の地球周回衛星測位システム(SPS)スペースビークル(SV)112(たとえば、衛星)が、(簡単のために単一のUE104として
図1に示されている)図示されたUEのいずれかのためのロケーション情報の独立したソースとして使用され得る。UE104は、衛星リンク124を介してSV112からジオロケーション情報を導出するための信号を受信するように特別に設計された1つまたは複数の専用SPS受信機を含み得る。SPSは、一般に、受信機(たとえば、UE104)が、送信機(たとえば、SV112)から受信された信号に少なくとも部分的に基づいて地球上または地球上空で受信機のロケーションを決定することを可能にするように配置された、送信機のシステムを含む。そのような送信機は、一般に、設定された数のチップの反復擬似ランダム雑音(PN)コードでマークされた信号を送信する。一般にSV112中に位置するが、送信機は、時々、地上ベース制御局、基地局102、および/または他のUE104上に位置し得る。
【0043】
[0051] SPS信号の使用は、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムに関連付けられるかまたはさもなければそれとともに使用するために有効にされ得る、様々な衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS:satellite-based augmentation system)によってオーグメントされ得る。たとえば、SBASは、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS:Wide Area Augmentation System)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS:European Geostationary Navigation Overlay Service)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(MSAS:Multi-functional Satellite Augmentation System)、全地球測位システム(GPS)支援ジオオーグメンテッドナビゲーションまたはGPSおよびジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GAGAN:GPS Aided Geo Augmented NavigationまたはGPS and Geo Augmented Navigation system)など、完全性情報、差分補正などを提供する(1つまたは複数の)オーグメンテーションシステムを含み得る。したがって、本明細書で使用されるSPSは、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムならびに/あるいはオーグメンテーションシステムの任意の組合せを含み得、SPS信号は、SPS、SPS様の信号、および/またはそのような1つまたは複数のSPSに関連付けられた他の信号を含み得る。
【0044】
[0052] ワイヤレス通信システム100は、(「サイドリンク(sidelink)」と呼ばれる)1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含み得る。
図1の例では、UE190は、(たとえば、UE190がそれを通してセルラー接続性を間接的に取得し得る)基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192と、(UE190がそれを通してWLANベースインターネット接続性を間接的に取得し得る)WLAN AP150に接続されたWLAN STA152とのD2D P2Pリンク194とを有する。一例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)など、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0045】
[0053]
図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、およびユーザプレーン機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213と制御プレーンインターフェース(NG-C)215とは、gNB222を5GC210に、特に制御プレーン機能214とユーザプレーン機能212とに接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215と、ユーザプレーン機能212へのNG-U213とを介して5GC210に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、
図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク、5GC210を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してロケーションサーバ230に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素に統合され得るか、または代替的にコアネットワークの外部にあり得る。
【0046】
[0054]
図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。たとえば、5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース263と制御プレーンインターフェース265とは、ng-eNB224を5GC260に、特にそれぞれUPF262とAMF264とに接続する。追加の構成では、gNB222も、AMF264への制御プレーンインターフェース265と、UPF262へのユーザプレーンインターフェース263とを介して5GC260に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、5GC260へのgNB直接接続性を用いてまたは用いずに、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、
図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。新RAN220の基地局は、N2インターフェースを介してAMF264と通信し、N3インターフェースを介してUPF262と通信する。
【0047】
[0055] AMF264の機能は、登録管理と、接続管理と、到達可能性管理と、モビリティ管理と、合法的傍受と、UE204とセッション管理機能(SMF)266との間のセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポートと、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシサービスと、アクセス認証およびアクセス許可と、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポートと、セキュリティアンカー機能(SEAF)とを含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間キーを受信する。UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMF264は、AUSFからセキュリティ資料を取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、それがアクセスネットワーク固有のキーを導出するために使用するキーをSEAFから受信する。AMF264の機能はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理と、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF:location management function)270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、新RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、発展型パケットシステム(EPS)との相互動作のためのEPSベアラ識別子割振りと、UE204モビリティイベント通知とを含む。さらに、AMF264はまた、非3GPP(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクト)アクセスネットワークのための機能をサポートする。
【0048】
[0056] UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/間モビリティのためのアンカーポイントとして働くことと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くことと、パケットルーティングおよびフォワーディングを提供することと、パケット検査と、ユーザプレーンポリシールール執行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)と、合法的傍受(ユーザプレーン収集)と、トラフィック使用報告と、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)ハンドリング(たとえば、アップリンク/ダウンリンクレート執行、ダウンリンクにおける反射性QoSマーキング)と、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)対QoSフローマッピング)と、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングと、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリングと、ソースRANノードに1つまたは複数の「終了マーカー」を送ることおよびフォワーディングすることとを含む。UPF262はまた、UE204と、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーンを介したロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0049】
[0057] SMF266の機能は、セッション管理と、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理と、ユーザプレーン機能の選択および制御と、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成と、ポリシー執行およびQoSの一部の制御と、ダウンリンクデータ通知とを含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0050】
[0058] 別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがある、LMF270を含み得る。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してLMF270に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(たとえば、音声またはデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェースおよびプロトコルを使用して)制御プレーン上でAMF264、新RAN220、およびUE204と通信し得、SLP272は、(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声および/またはデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーン上でUE204および外部クライアント(
図2Bに図示せず)と通信し得る。
【0051】
[0059]
図3Aと、
図3Bと、
図3Cとは、本明細書で教示されるファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE302と、(本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)基地局304と、(ロケーションサーバ230とLMF270とを含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のいずれかに対応するかまたはそれを実施し得る)ネットワークエンティティ306とに組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、異なる実装形態では異なるタイプの装置において(たとえば、ASICにおいて、システムオンチップ(SoC)においてなど)実装され得ることが諒解されよう。図示された構成要素は、通信システム中の他の装置にも組み込まれ得る。たとえば、システム中の他の装置は、同様の機能を提供するために説明されるものと同様の構成要素を含み得る。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つまたは複数を含んでいることがある。たとえば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作し、および/または異なる技術によって通信することを可能にする、複数のトランシーバ構成要素を含み得る。
【0052】
[0060] UE302と基地局304とは、各々、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310および350をそれぞれ含み、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調整するための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供する。WWANトランシーバ310および350は、当該のワイヤレス通信媒体(たとえば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(たとえば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ316および356に接続され得る。WWANトランシーバ310および350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、WWANトランシーバ310および350は、それぞれ、信号318および358を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機314および354をそれぞれ含み、それぞれ、信号318および358を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機312および352をそれぞれ含む。
【0053】
[0061] UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、それぞれ、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ320および360を含む。WLANトランシーバ320および360は、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ326および366に接続され、当該のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、WiFi、LTE-D、Bluetooth(登録商標)など)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調整するための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供し得る。WLANトランシーバ320および360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、WLANトランシーバ320および360は、それぞれ、信号328および368を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機324および364をそれぞれ含み、それぞれ、信号328および368を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機322および362をそれぞれ含む。
【0054】
[0062] 少なくとも1つの送信機と少なくとも1つの受信機とを含むトランシーバ回路は、いくつかの実装形態では、(たとえば、単一の通信デバイスの送信機回路および受信機回路として実施される)統合されたデバイスを備え得、いくつかの実装形態では、別個の送信機デバイスと別個の受信機デバイスとを備え得、または他の実装形態では、他の方法で実施され得る。一態様では、送信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が送信「ビームフォーミング」を実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。同様に、受信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が受信ビームフォーミングを実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。一態様では、送信機と受信機とは、それぞれの装置が、同時に受信と送信の両方を行うのではなく、所与の時間において受信または送信のみを行うことができるように、同じ複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。UE302および/または基地局304のワイヤレス通信デバイス(たとえば、トランシーバ310および320ならびに/または350および360の一方または両方)はまた、様々な測定を実施するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを備え得る。
【0055】
[0063] UE302および基地局304はまた、少なくともいくつかの場合には、衛星測位システム(SPS)受信機330および370を含む。SPS受信機330および370は、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ336および376に接続され得、全地球測位システム(GPS)信号、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、ガリレオ信号、北斗信号、インドの地域ナビゲーション衛星システム(NAVIC)、準天頂衛星システム(QZSS)など、それぞれ、SPS信号338および378を受信および/または測定するための手段を提供し得る。SPS受信機330および370は、それぞれ、SPS信号338および378を受信および処理するための、任意の好適なハードウェアおよび/またはソフトウェアを備え得る。SPS受信機330および370は、他のシステムに適宜に情報と動作とを要求し、任意の好適なSPSアルゴリズムによって取得された測定値を使用してUE302および基地局304の位置を決定するのに必要な計算を実施する。
【0056】
[0064] 基地局304とネットワークエンティティ306とは、各々、少なくとも1つのネットワークインターフェース380および390をそれぞれ含み、他のネットワークエンティティと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する。たとえば、ネットワークインターフェース380および390(たとえば、1つまたは複数のネットワークアクセスポート)は、ワイヤベースまたはワイヤレスバックホール接続を介して1つまたは複数のネットワークエンティティと通信するように構成され得る。いくつかの態様では、ネットワークインターフェース380および390は、ワイヤベースまたはワイヤレス信号通信をサポートするように構成されたトランシーバとして実装され得る。この通信は、たとえば、メッセージ、パラメータ、および/または他のタイプの情報を送ることおよび受信することを伴い得る。
【0057】
[0065] UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とはまた、本明細書で開示される動作とともに使用され得る他の構成要素を含む。UE302は、たとえば、ワイヤレス測位に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム332を実装するプロセッサ回路を含む。基地局304は、たとえば、本明細書で開示されるワイヤレス測位に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム384を含む。ネットワークエンティティ306は、たとえば、本明細書で開示されるワイヤレス測位に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム394を含む。処理システム332、384、および394は、したがって、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、示すための手段など、処理するための手段を提供し得る。一態様では、処理システム332、384、および394は、たとえば、1つまたは複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理デバイスまたは処理回路、あるいはそれらの様々な組合せなど、1つまたは複数のプロセッサを含み得る。
【0058】
[0066] UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、情報(たとえば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを示す情報)を維持するために、(たとえば、各々メモリデバイスを含む)メモリ構成要素340、386、および396をそれぞれ実装するメモリ回路を含む。メモリ構成要素340、386、および396は、したがって、記憶するための手段、取り出すための手段、維持するための手段などを提供し得る。いくつかの場合には、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、それぞれLOSモジュール342、388、および398を含み得る。LOSモジュール342、388、および398は、実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれ処理システム332、384、および394の一部であるかまたはそれらに結合されたハードウェア回路であり得る。他の態様では、LOSモジュール342、388、および398は、処理システム332、384、および394の外部にあり得る(たとえば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムと統合される、など)。代替的に、LOSモジュール342、388、および398は、処理システム332、384、および394(またはモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれメモリ構成要素340、386、および396に記憶されたメモリモジュールであり得る。
図3Aは、WWANトランシーバ310、メモリ構成要素340、処理システム332、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、LOSモジュール342の可能なロケーションを示す。
図3Bは、WWANトランシーバ350、メモリ構成要素386、処理システム384、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、LOSモジュール388の可能なロケーションを示す。
図3Cは、(1つまたは複数の)ネットワークインターフェース390、メモリ構成要素396、処理システム394、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、LOSモジュール398の可能なロケーションを示す。
【0059】
[0067] UE302は、WWANトランシーバ310、WLANトランシーバ320、および/またはSPS受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動および/または配向情報を検知または検出するための手段を提供するために、処理システム332に結合された1つまたは複数のセンサー344を含み得る。例として、(1つまたは複数の)センサー344は、加速度計(たとえば、マイクロ電気機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサー(たとえば、コンパス)、高度計(たとえば、気圧高度計)、および/または任意の他のタイプの移動検出センサーを含み得る。その上、(1つまたは複数の)センサー344は、複数の異なるタイプのデバイスを含み、動き情報を提供するためにそれらの出力を合成し得る。たとえば、(1つまたは複数の)センサー344は、2Dおよび/または3D座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサーとの組合せを使用し得る。
【0060】
[0068] さらに、UE302は、ユーザに指示(たとえば、可聴および/または視覚指示)を提供するための、および/または(たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの検知デバイスのユーザ作動時に)ユーザ入力を受信するための手段を提供するユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304およびネットワークエンティティ306もユーザインターフェースを含み得る。
【0061】
[0069] より詳細に処理システム384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットが処理システム384に提供され得る。処理システム384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実装し得る。処理システム384は、システム情報(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、およびRRC接続解放)と、RAT間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連付けられたRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連付けられたPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、自動再送要求(ARQ)を介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連付けられたRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、スケジューリング情報報告と、誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連付けられたMACレイヤ機能を提供し得る。
【0062】
[0070] 送信機354と受信機352とは、様々な信号処理機能に関連付けられたレイヤ1(L1)機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。送信機354は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、多値直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングをハンドリングする。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームにスプリットされ得る。各ストリームは、次いで、時間ドメインOFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数ドメインにおいて基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、1つまたは複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0063】
[0071] UE302において、受信機312は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ316を通して信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム332に提供する。送信機314と受信機312とは、様々な信号処理機能に関連付けられたレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に宛てられた空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがUE302に宛てられた場合、それらは、受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。受信機312は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間ドメインから周波数ドメインにコンバートする。周波数ドメイン信号は、OFDM信号の各サブキャリアについて別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、基地局304によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって算出されたチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号およびデインターリーブされる。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3(L3)およびレイヤ2(L2)機能を実装する処理システム332に提供される。
【0064】
[0072] アップリンクでは、処理システム332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。処理システム332はまた、誤り検出を担当する。
【0065】
[0073] 基地局304によるダウンリンク送信に関して説明される機能と同様に、処理システム332は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得と、RRC接続と、測定報告とに関連付けられたRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)とに関連付けられたPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連付けられたRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの逆多重化と、スケジューリング情報報告と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を介した誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連付けられたMACレイヤ機能を提供する。
【0066】
[0074] 基地局304によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、(1つまたは複数の)異なるアンテナ316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0067】
[0075] アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明される様式と同様の様式で基地局304において処理される。受信機352は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ356を通して信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム384に提供する。
【0068】
[0076] アップリンクでは、処理システム384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。処理システム384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。処理システム384はまた、誤り検出を担当する。
【0069】
[0077] 便宜上、UE302、基地局304、および/またはネットワークエンティティ306は、
図3A~
図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示されたブロックは、異なる設計では異なる機能を有し得ることが諒解されよう。
【0070】
[0078] UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、および392を介して互いに通信し得る。
図3A~
図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、
図3A~
図3Cの構成要素は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサおよび/または(1つまたは複数のプロセッサを含み得る)1つまたは複数のASICなど、1つまたは複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報または実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用し、および/または組み込み得る。たとえば、ブロック310~346によって表される機能の一部または全部は、UE302のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部または全部は、基地局304のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部または全部は、ネットワークエンティティ306のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。簡単のために、様々な動作、行為、および/または機能は、本明細書では、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」などで実施されるものとして説明される。しかしながら、諒解されるように、そのような動作、行為、および/または機能は、実際は、処理システム332、384、394、トランシーバ310、320、350、および360、メモリ構成要素340、386、および396、LOSモジュール342、388、および398など、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素または構成要素の組合せによって実施され得る。
【0071】
[0079] NRは、ダウンリンクベース測位方法と、アップリンクベース測位方法と、ダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法とを含む、いくつかのセルラーネットワークベース測位技術をサポートする。ダウンリンクベース測位方法は、LTEにおける観測到着時間差(OTDOA:observed time difference of arrival)と、NRにおけるダウンリンク到着時間差(DL-TDOA:downlink time difference of arrival)と、NRにおけるダウンリンク離脱角度(DL-AoD)とを含む。OTDOAまたはDL-TDOAの測位プロシージャでは、UEは、基準信号時間差(RSTD:reference signal time difference)または到着時間差(TDOA:time difference of arrival)測定値と呼ばれる、基地局のペアから受信された基準信号(たとえば、PRS、TRS、CSI-RS、SSBなど)の到着時間(ToA:time of arrival)間の差を測定し、それらを測位エンティティに報告する。より詳細には、UEは、支援データ中で基準基地局(たとえば、サービング基地局)および複数の非基準基地局の識別子(ID)を受信する。UEは、次いで、基準基地局と非基準基地局の各々との間のRSTDを測定する。関与する基地局の知られているロケーションとRSTD測定値とに基づいて、測位エンティティはUEのロケーションを推定することができる。DL-AoD測位の場合、基地局は、UEのロケーションを推定するために、UEと通信するために使用されるダウンリンク送信ビームの角度および他のチャネルプロパティ(たとえば、信号強度)を測定する。
【0072】
[0080] アップリンクベース測位方法は、アップリンク到着時間差(UL-TDOA)とアップリンク到着角度(UL-AoA)とを含む。UL-TDOAは、DL-TDOAと同様であるが、UEによって送信されたアップリンク基準信号(たとえば、SRS)に基づく。UL-AoA測位の場合、基地局は、UEのロケーションを推定するために、UEと通信するために使用されるアップリンク受信ビームの角度および他のチャネルプロパティ(たとえば、利得レベル)を測定する。
【0073】
[0081] ダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法は、拡張セルID(E-CID)測位と(「マルチセルRTT」とも呼ばれる)マルチラウンドトリップ時間(RTT)測位とを含む。RTTプロシージャでは、イニシエータ(基地局またはUE)が、レスポンダ(UEまたは基地局)にRTT測定信号(たとえば、PRSまたはSRS)を送信し、レスポンダは、イニシエータにRTT応答信号(たとえば、SRSまたはPRS)を返送する。RTT応答信号は、受信-送信(Rx-Tx)測定値と呼ばれる、RTT測定信号のToAとRTT応答信号の送信時間との間の差を含む。イニシエータは、「Tx-Rx」測定値と呼ばれる、RTT測定信号の送信時間とRTT応答信号のToAとの間の差を計算する。イニシエータとレスポンダとの間の(「飛行時間」とも呼ばれる)伝搬時間は、Tx-RxおよびRx-Tx測定値から計算され得る。伝搬時間および光の知られている速度に基づいて、イニシエータとレスポンダとの間の距離が決定され得る。マルチRTT測位の場合、UEは、基地局の知られているロケーションに基づいてそれのロケーションが三角測量されることを可能にするために、複数の基地局とのRTTプロシージャを実施する。RTT方法およびマルチRTT方法は、ロケーション精度を改善するために、UL-AoAおよびDL-AoDなど、他の測位技法と組み合わせられ得る。
【0074】
[0082] E-CID測位方法は、無線リソース管理(RRM)測定値に基づく。E-CIDでは、UEは、サービングセルID、タイミングアドバンス(TA)、ならびに検出されたネイバー基地局の識別子、推定されたタイミング、および信号強度を報告する。次いで、この情報および基地局の知られているロケーションに基づいて、UEのロケーションが推定される。
【0075】
[0083] 測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)は、UEに支援データを提供し得る。たとえば、支援データは、そこから基準信号を測定すべき基地局(または基地局のセル/TRP)の識別子、基準信号構成パラメータ(たとえば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子、基準信号帯域幅など)、および/または特定の測位方法に適用可能な他のパラメータを含み得る。代替的に、支援データは、(たとえば、周期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージ中でなど)基地局自体から直接発信し得る。いくつかの場合には、UEは、支援データを使用せずにそれ自体でネイバーネットワークノードを検出することが可能であり得る。
【0076】
[0084] OTDOAまたはDL-TDOAの測位プロシージャの場合、支援データは、予想されるRSTD値および関連する不確かさ、または予想されるRSTDの周りの探索ウィンドウをさらに含み得る。いくつかの場合には、予想されるRSTDの値範囲は、+/-500マイクロ秒(μs)であり得る。いくつかの場合には、測位測定(positioning measurement)のために使用されるリソースのいずれかがFR1中にあるとき、予想されるRSTDの不確かさの値範囲は、+/-32μsであり得る。他の場合には、(1つまたは複数の)測位測定のために使用されるリソースのすべてがFR2中にあるとき、予想されるRSTDの不確かさの値範囲は、+/-8μsであり得る。
【0077】
[0085] ロケーション推定値は、位置推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。ロケーション推定値は、測地であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。ロケーション推定値はさらに、何らかの他の知られているロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。ロケーション推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベル(confidence level)でロケーションが含まれることが予想される面積または体積を含めることによって)予想される誤差または不確かさを含み得る。
【0078】
[0086] ネットワークノード(たとえば、基地局およびUE)間のダウンリンクおよびアップリンク送信をサポートするために、様々なフレーム構造が使用され得る。
図4Aは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造の一例を示す
図400である。
図4Bは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す
図430である。
図4Cは、本開示の態様による、アップリンクフレーム構造の一例を示す
図450である。
図4Dは、本開示の態様による、アップリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す
図470である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有し得る。
【0079】
[0087] LTE、および場合によっては、NRは、ダウンリンク上ではOFDMを利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多重(SC-FDM)を利用する。しかしながら、LTEとは異なり、NRはアップリンク上でもOFDMを使用するためのオプションを有する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K)個の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数ドメインにおいて送られ、SC-FDMでは時間ドメインにおいて送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は15キロヘルツ(kHz)であり得、最小リソース割振り(リソースブロック)は、12個のサブキャリア(または180kHz)であり得る。したがって、公称FFTサイズは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、512、1024、または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHz(すなわち、6つのリソースブロック)をカバーし得、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のサブバンドがあり得る。
【0080】
[0088] LTEは、単一のヌメロロジー(numerology)(サブキャリア間隔(SCS)、シンボル長など)をサポートする。対照的に、NRは複数のヌメロロジー(μ)をサポートし得、たとえば、15kHz(μ=0)、30kHz(μ=1)、60kHz(μ=2)、120kHz(μ=3)、および240kHz(μ=4)の、またはそれよりも大きいサブキャリア間隔が利用可能であり得る。各サブキャリア間隔では、スロットごとに14個のシンボルがある。15kHz SCS(μ=0)の場合、サブフレームごとに1つのスロット、フレームごとに10個のスロットがあり、スロット持続時間は1ミリ秒(ms)であり、シンボル持続時間は66.7マイクロ秒(μs)であり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は50である。30kHz SCS(μ=1)の場合、サブフレームごとに2つのスロット、フレームごとに20個のスロットがあり、スロット持続時間は0.5msであり、シンボル持続時間は33.3μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は100である。60kHz SCS(μ=2)の場合、サブフレームごとに4つのスロット、フレームごとに40個のスロットがあり、スロット持続時間は0.25msであり、シンボル持続時間は16.7μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は200である。120kHz SCS(μ=3)の場合、サブフレームごとに8つのスロット、フレームごとに80個のスロットがあり、スロット持続時間は0.125msであり、シンボル持続時間は8.33μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は400である。240kHz SCS(μ=4)の場合、サブフレームごとに16個のスロット、フレームごとに160個のスロットがあり、スロット持続時間は0.0625msであり、シンボル持続時間は4.17μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は800である。
【0081】
[0089]
図4A~
図4Dの例では、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間ドメインでは、10msフレームが各々1msの10個の等しいサイズのサブフレームに分割され、各サブフレームは1つのタイムスロットを含む。
図4A~
図4Dでは、時間は水平方向に(X軸上で)表され、時間は左から右に増加し、周波数は垂直方向に(Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加する(または減少する)。
【0082】
[0090] タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットは、周波数ドメインにおける1つまたは複数の(物理RB(PRB)とも呼ばれる)時間並列リソースブロック(RB)を含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素(RE)にさらに分割される。REは、時間ドメインにおける1つのシンボル長および周波数ドメインにおける1つのサブキャリアに対応し得る。
図4A~
図4Dのヌメロロジーでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREについて、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間ドメインにおいて7つの連続するシンボルを含んでいることがある。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計72個のREについて、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間ドメインにおいて6つの連続するシンボルを含んでいることがある。各REによって搬送されるビット数は変調方式に依存する。
【0083】
[0091] REのうちのいくつかが、ダウンリンク基準(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、PRS、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSBなどを含み得る。
図4Aは、(「R」と標示された)PRSを搬送するREの例示的なロケーションを示す。
【0084】
[0092] PRSの送信のために使用されるリソース要素(RE)の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数ドメインにおいて複数のPRBにまたがることができ、時間ドメインにおいてスロット内の(1つまたは複数などの)「N」個の連続するシンボルにまたがることができる。時間ドメインにおける所与のOFDMシンボルにおいて、PRSリソースは、周波数ドメインにおける連続するPRBを占有する。
【0085】
[0093] 所与のPRB内のPRSリソースの送信は、特定の(「コム密度(comb density)」とも呼ばれる)コムサイズを有する。コムサイズ「N」は、PRSリソース構成の各シンボル内のサブキャリア間隔(または周波数/トーン間隔)を表す。詳細には、コムサイズ「N」の場合、PRSは、PRBのシンボルのN個目ごとのサブキャリア中で送信される。たとえば、コム4の場合、PRSリソース構成の各シンボルについて、(サブキャリア0、4、8などの)4番目ごとのサブキャリアに対応するREが、PRSリソースのPRSを送信するために使用される。現在、コム2、コム4、コム6、およびコム12のコムサイズが、DL-PRSのためにサポートされる。
図4Aは、(6つのシンボルにまたがる)コム6のための例示的なPRSリソース構成を示す。すなわち、(「R」と標示された)影付きREのロケーションは、コム6PRSリソース構成を示す。
【0086】
[0094] 現在、DL-PRSリソースが、完全周波数ドメインスタッガードパターン(fully frequency-domain staggered pattern)をもつスロット内の2つ、4つ、6つまたは12個の連続するシンボルにまたがり得る。DL-PRSリソースは、スロットの任意の上位レイヤ構成されたダウンリンクまたはフレキシブル(FL)シンボルにおいて構成され得る。所与のDL-PRSリソースのすべてのREについて一定のリソース要素単位エネルギー(EPRE:energy per resource element)があり得る。以下は、2つ、4つ、6つおよび12個のシンボルにわたるコムサイズ2、4、6および12についてのシンボル間の周波数オフセットである。2シンボルのコム2:{0,1}、4シンボルのコム2:{0,1,0,1}、6シンボルのコム2:{0,1,0,1,0,1}、12シンボルのコム2:{0,1,0,1,0,1,0,1,0,1,0,1}、4シンボルのコム4:{0,2,1,3}、12シンボルのコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3,0,2,1,3}、6シンボルのコム6:{0,3,1,4,2,5}、12シンボルのコム6:{0,3,1,4,2,5,0,3,1,4,2,5}、および12シンボルのコム12:{0,6,3,9,1,7,4,10,2,8,5,11}。
【0087】
[0095] 「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、同じTRPに関連付けられる。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、(TRP IDによって識別される)特定のTRPに関連付けられる。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、スロットにわたって、同じ周期性と、共通ミューティングパターン構成と、(「PRS-ResourceRepetitionFactor」などの)同じ反復係数とを有する。周期性は、第1のPRSインスタンスの第1のPRSリソースの第1の反復から、次のPRSインスタンスの同じ第1のPRSリソースの同じ第1の反復までの時間である。周期性は、2^μ*{4,5,8,10,16,20,32,40,64,80,160,320,640,1280,2560,5120,10240}スロットから選択された長さを有し得、μ=0、1、2、3である。反復係数は、{1,2,4,6,8,16,32}スロットから選択された長さを有し得る。
【0088】
[0096] PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビーム(またはビームID)に関連付けられる(ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、「PRSリソース」または単に「リソース」は、「ビーム」と呼ばれることもある。これは、TRPと、PRSが送信されるビームとが、UEに知られているかどうかに関するいかなる暗示をも有しないことに留意されたい。
【0089】
[0097] 「PRSインスタンス」または「PRSオケージョン」は、PRSが送信されることが予想される(1つまたは複数の連続するスロットのグループなどの)周期的に反復される時間ウィンドウの1つのインスタンスである。PRSオケージョンは、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位反復」、あるいは単に「オケージョン(occasion)」、「インスタンス(instance)」、または「反復(repetition)」と呼ばれることもある。
【0090】
[0098] (単に「周波数レイヤ」とも呼ばれる)「測位周波数レイヤ」は、いくつかのパラメータについて同じ値を有する1つまたは複数のTRPにわたる1つまたは複数のPRSリソースセットの集合である。詳細には、PRSリソースセットの集合は、同じサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス(CP)タイプ(PDSCHについてサポートされるすべてのヌメロロジーが、PRSについてもサポートされることを意味する)と、同じポイントAと、ダウンリンクPRS帯域幅の同じ値と、同じ開始PRB(および中心周波数)と、同じコムサイズとを有する。ポイントAパラメータは、パラメータ「ARFCN-ValueNR」(「ARFCN」は、「絶対無線周波数チャネル番号」を表す)の値をとり、送信および受信のために使用される物理無線チャネルのペアを指定する識別子/コードである。ダウンリンクPRS帯域幅は、4つのPRBのグラニュラリティを有し得、最小24個のPRBであり、最大272個のPRBである。現在、最高4つの周波数レイヤが定義されており、最高2つのPRSリソースセットが周波数レイヤごとのTRPごとに構成され得る。
【0091】
[0099] 周波数レイヤの概念はやや、コンポーネントキャリアおよび帯域幅部分(BWP)の概念のようであるが、コンポーネントキャリアおよびBWPが1つの基地局(またはマクロセル基地局およびスモールセル基地局)によって、データチャネルを送信するために使用され、周波数レイヤが、いくつかの(通常3つ以上の)基地局によって、PRSを送信するために使用されることが異なる。UEは、LTE測位プロトコル(LPP)セッション中などに、それの測位能力をネットワークに送るとき、それがサポートすることができる周波数レイヤの数を示し得る。たとえば、UEは、それが1つまたは4つの測位周波数レイヤをサポートすることができるかどうかを示し得る。
【0092】
[0100]
図4Bは、無線フレームのダウンリンクスロット内の様々なチャネルの一例を示す。NRでは、チャネル帯域幅またはシステム帯域幅は、複数のBWPに分割される。BWPは、所与のキャリア上の所与のヌメロロジーのための共通RBの連続サブセットから選択されたPRBの連続セットである。概して、ダウンリンクおよびアップリンクにおいて、最大4つのBWPが指定され得る。すなわち、UEは、ダウンリンク上の最高4つのBWP、およびアップリンク上の最高4つのBWPで構成され得る。所与の時間において、1つのBWP(アップリンクまたはダウンリンク)のみがアクティブであり得、これは、UEが、一度に1つのBWP上でのみ、受信または送信し得ることを意味する。ダウンリンク上では、各BWPの帯域幅は、SSBの帯域幅に等しいかまたはそれよりも大きくなるべきであるが、それは、SSBを含んでいることも含んでいないこともある。
【0093】
[0101]
図4Bを参照すると、1次同期信号(PSS)が、サブフレーム/シンボルタイミングと物理レイヤ識別情報とを決定するためにUEによって使用される。2次同期信号(SSS)が、物理レイヤセル識別情報グループ番号と無線フレームタイミングとを決定するためにUEによって使用される。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEはPCIを決定することができる。PCIに基づいて、UEは、上述のDL-RSのロケーションを決定することができる。MIBを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、(SS/PBCHとも呼ばれる)SSBを形成するためにPSSおよびSSSを用いて論理的にグループ化され得る。MIBは、ダウンリンクシステム帯域幅中のRBの数と、システムフレーム番号(SFN)とを提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通して送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。
【0094】
[0102] 物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)内でダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を搬送し、各CCEは(時間ドメインにおいて複数のシンボルにまたがり得る)1つまたは複数のREグループ(REG)バンドルを含み、各REGバンドルは1つまたは複数のREGを含み、各REGは、周波数ドメインにおける12個のリソース要素(1つのリソースブロック)、および時間ドメインにおける1つのOFDMシンボルに対応する。PDCCH/DCIを搬送するために使用される物理リソースのセットは、NRでは制御リソースセット(CORESET)と呼ばれる。NRでは、PDCCHは単一のCORESETに限定され、それ自体のDMRSとともに送信される。これは、PDCCHのためのUE固有ビームフォーミングを可能にする。
【0095】
[0103]
図4Bの例では、BWPごとに1つのCORESETがあり、CORESETは時間ドメインにおいて3つのシンボルにまたがる(ただし、それは1つまたは2つのシンボルのみであり得る)。システム帯域幅全体を占有するLTE制御チャネルとは異なり、NRでは、PDCCHチャネルは、周波数ドメインにおける固有の領域(すなわち、CORESET)に局在化される。したがって、
図4Bに示されているPDCCHの周波数成分は、周波数ドメインにおける単一のBWPよりも小さいものとして示されている。図示されたCORESETは周波数ドメインにおいて連続しているが、それは連続している必要がないことに留意されたい。さらに、CORESETは、時間ドメインにおいて3つよりも少ないシンボルにまたがり得る。
【0096】
[0104] PDCCH内のDCIは、それぞれ、アップリンク許可およびダウンリンク許可と呼ばれる、アップリンクリソース割振り(永続的および非永続的)に関する情報と、UEに送信されるダウンリンクデータに関する説明とを搬送する。より詳細には、DCIは、ダウンリンクデータチャネル(たとえば、PDSCH)とアップリンクデータチャネル(たとえば、PUSCH)とのためにスケジュールされたリソースを示す。複数の(たとえば、最高8つの)DCIが、PDCCHにおいて構成され得、これらのDCIは複数のフォーマットのうちの1つを有することができる。たとえば、アップリンクスケジューリングのために、ダウンリンクスケジューリングのために、アップリンク送信電力制御(TPC)のためになど、異なるDCIフォーマットがある。PDCCHは、異なるDCIペイロードサイズまたはコーディングレートに適応するために、1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のCCEによってトランスポート(transport)され得る。
【0097】
[0105]
図4Cに示されているように、(「R」と標示された)REのうちのいくつかが、受信機(たとえば、基地局、別のUEなど)におけるチャネル推定のためのDMRSを搬送する。UEは、たとえば、スロットの最後のシンボル中でSRSをさらに送信し得る。SRSはコム構造を有し得、UEは、コムのうちの1つ上でSRSを送信し得る。
図4Cの例では、図示されたSRSは、1つのシンボルにわたるコム2である。SRSは、各UEについてのチャネル状態情報(CSI)を取得するために基地局によって使用され得る。CSIは、RF信号がUEから基地局にどのように伝搬するかを記述し、距離による散乱、フェージング、および電力減衰の複合効果を表す。システムは、リソーススケジューリング、リンク適応、大規模MIMO、ビーム管理などのためにSRSを使用する。
【0098】
[0106] 現在、SRSリソースは、コム2、コム4、またはコム8のコムサイズをもつスロット内の1つ、2つ、4つ、8つ、または12個の連続するシンボルにまたがり得る。以下は、現在サポートされているSRSコムパターンについてのシンボル間の周波数オフセットである。1シンボルのコム2:{0}、2シンボルのコム2:{0,1}、4シンボルのコム2:{0,1,0,1}、4シンボルのコム4:{0,2,1,3}、8シンボルのコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3}、12シンボルのコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3,0,2,1,3}、4シンボルのコム8:{0,4,2,6}、8シンボルのコム8:{0,4,2,6,1,5,3,7}、および12シンボルのコム8:{0,4,2,6,1,5,3,7,0,4,2,6}。
【0099】
[0107] SRSの送信のために使用されるリソース要素の集合は、「SRSリソース」と呼ばれ、パラメータ「SRS-ResourceId」によって識別され得る。リソース要素の集合は、周波数ドメインにおいて複数のPRBにまたがることができ、時間ドメインにおいてスロット内のN個の(たとえば、1つまたは複数の)連続するシンボルにまたがることができる。所与のOFDMシンボルにおいて、SRSリソースは、連続するPRBを占有する。「SRSリソースセット」は、SRS信号の送信のために使用されるSRSリソースのセットであり、SRSリソースセットID(「SRS-ResourceSetId」)によって識別される。
【0100】
[0108] 概して、UEは、受信基地局(サービング基地局またはネイバリング基地局のいずれか)がUEと基地局との間のチャネル品質を測定することを可能にするために、SRSを送信する。しかしながら、SRSは、UL-TDOA、マルチRTT、DL-AoAなど、アップリンク測位プロシージャのためのアップリンク測位基準信号としても使用され得る。
【0101】
[0109] (単一シンボル/コム2を除く)SRSリソース内の新しいスタッガードパターン、SRSのための新しいコムタイプ、SRSのための新しいシーケンス、コンポーネントキャリアごとのより高い数のSRSリソースセット、およびコンポーネントキャリアごとのより高い数のSRSリソースなど、SRSの以前の定義に勝るいくつかの拡張が、(「UL-PRS」とも呼ばれる)測位のためのSRS(SRS-for-positioning)のために提案されている。さらに、パラメータ「SpatialRelationInfo」および「PathLossReference」は、ネイバリングTRPからのダウンリンク基準信号またはSSBに基づいて構成されるべきである。さらにまた、1つのSRSリソースが、アクティブBWPの外側で送信され得、1つのSRSリソースが、複数のコンポーネントキャリアにわたってまたがり得る。また、SRSは、RRC接続状態で構成され、アクティブBWP内でのみ送信され得る。さらに、周波数ホッピング、反復係数がなく、単一のアンテナポート、およびSRSのための新しい長さ(たとえば、8つおよび12個のシンボル)があり得る。また、開ループ電力制御があり、閉ループ電力制御がないことがあり、コム8(すなわち、同じシンボルにおける8つ目ごとのサブキャリア送信されるSRS)が使用され得る。最後に、UEは、UL-AoAのための複数のSRSリソースから同じ送信ビームを通して送信し得る。これらのすべては、現在のSRSフレームワークに追加される特徴であり、それらは、RRC上位レイヤシグナリングを通して構成される(および、MAC制御要素(CE)またはDCIを通して潜在的にトリガまたはアクティブ化される)。
【0102】
[0110]
図4Dは、本開示の態様による、フレームのアップリンクスロット内の様々なチャネルの一例を示す。物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)とも呼ばれるランダムアクセスチャネル(RACH)は、PRACH構成に基づいてフレーム内の1つまたは複数のスロット内にあり得る。PRACHは、スロット内に6つの連続するRBペアを含み得る。PRACHは、UEが、初期システムアクセスを実施し、アップリンク同期を達成することを可能にする。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)が、アップリンクシステム帯域幅のエッジ上に位置し得る。PUCCHは、スケジューリング要求、CSI報告、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、およびHARQ ACK/NACKフィードバックなど、アップリンク制御情報(UCI)を搬送する。物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)は、データを搬送し、バッファステータス報告(BSR)、電力ヘッドルーム報告(PHR)、および/またはUCIを搬送するためにさらに使用され得る。
【0103】
[0111] 「測位基準信号」および「PRS」という用語は、概して、NRおよびLTEシステムにおいて測位のために使用される固有の基準信号を指すことに留意されたい。しかしながら、本明細書で使用される「測位基準信号」および「PRS」という用語は、限定はしないが、LTEおよびNRにおいて定義されているPRS、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSB、SRS、UL-PRSなど、測位のために使用され得る任意のタイプの基準信号をも指し得る。さらに、「測位基準信号」および「PRS」という用語は、文脈によって別段に規定されていない限り、ダウンリンクまたはアップリンク測位基準信号を指し得る。PRSのタイプをさらに区別することが必要とされる場合、ダウンリンク測位基準信号は、「DL-PRS」と呼ばれることがあり、アップリンク測位基準信号(たとえば、測位のためのSRS、PTRS)は、「UL-PRS」と呼ばれることがある。さらに、アップリンクとダウンリンクの両方において送信され得る信号(たとえば、DMRS、PTRS)の場合、それらの信号は、方向を区別するために「UL」または「DL」が前に付加され得る。たとえば、「UL-DMRS」は、「DL-DMRS」と弁別され得る。UL通信およびDL通信に関して説明されたが、PRSは、サイドリンク通信を介してUE間でも交換され、すなわち、SL-PRSであり得る。
【0104】
[0112]
図5は、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE504と通信している(本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)基地局(BS)502を示す
図500である。
図5を参照すると、基地局502は、ビームフォーミングされた信号を1つまたは複数の送信ビーム502a、502b、502c、502d、502e、502f、502g、502h上でUE504に送信し得、それらの送信ビームは各々、それぞれのビームを識別するためにUE504によって使用され得るビーム識別子を有する。基地局502がアンテナの単一のアレイ(たとえば、単一のTRP/セル)を用いてUE504に向けてビームフォーミングしている場合、基地局502は、第1のビーム502aを送信し、次いでビーム502bを送信し、以下同様に最後にビーム502hを送信するまで送信することによって「ビーム掃引(beam sweep)」を実施し得る。代替的に、基地局502は、ビーム502a、次いでビーム502h、次いでビーム502b、次いでビーム502g、以下同様など、何らかのパターンでビーム502a~502hを送信し得る。基地局502が、アンテナの複数のアレイ(たとえば、複数のTRP/セル)を使用してUE504に向けてビームフォーミングしている場合、各アンテナアレイは、ビーム502a~502hのサブセットのビーム掃引を実施し得る。代替的に、ビーム502a~502hの各々は、単一のアンテナまたはアンテナアレイに対応し得る。
【0105】
[0113]
図5は、それぞれ、経路512c、512d、512e、512f、および512gと、それらに従う、ビーム502c、502d、502e、502f、および502g上で送信されるビームフォーミングされた信号とをさらに示す。各経路512c、512d、512e、512f、512gは、単一の「マルチパス」に対応し得るか、または、環境を通る無線周波数(RF)信号の伝搬特性により、複数の「マルチパス」(そのクラスタ)から構成され得る。ビーム502c~502gのための経路のみが示されているが、これは簡単のためであり、ビーム502a~502hの各々上で送信される信号は、ある経路に従うことに留意されたい。図示の例では、経路512c、512d、512e、および512fは直線であるが、経路512gは障害物520(たとえば、建築物、車両、地形特徴など)に反射する。
【0106】
[0114] UE504は、1つまたは複数の受信ビーム504a、504b、504c、504d上で基地局502からビームフォーミングされた信号を受信し得る。簡単のために、
図5に示されるビームは、基地局502およびUE504のどちらが送信しており、どちらが受信しているかに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかを表すことに留意されたい。したがって、UE504はまた、ビーム504a~504dのうちの1つまたは複数上で基地局502にビームフォーミングされた信号を送信し得、基地局502は、ビーム502a~502hのうちの1つまたは複数上でUE504からビームフォーミングされた信号を受信し得る。
【0107】
[0115] 一態様では、基地局502およびUE504は、基地局502およびUE504の送信ビームと受信ビームとを整合させるためにビームトレーニングを実施し得る。たとえば、環境状態と他の要因とに応じて、基地局502およびUE504は、最良の送信ビームおよび受信ビームが、それぞれ502dおよび504bであるか、またはそれぞれビーム502eおよび504cであると決定し得る。基地局502のための最良の送信ビームの方向は、最良の受信ビームの方向と同じであることもないこともあり、同様に、UE504のための最良の受信ビームの方向は、最良の送信ビームの方向と同じであることもないこともある。しかしながら、送信ビームと受信ビームとを整合させることは、ダウンリンク離脱角度(DL-AoD)またはアップリンク到着角度(UL-AoA)測位プロシージャを実施するのに必要でないことに留意されたい。
【0108】
[0116] DL-AoD測位プロシージャを実施するために、基地局502は、ビーム502a~502hのうちの1つまたは複数上でUE504に基準信号(たとえば、PRS、CRS、TRS、CSI-RS、PSS、SSSなど)を送信し得、各ビームが異なる送信角度を有する。ビームの異なる送信角度は、UE504において異なる受信信号強度(たとえば、RSRP、RSRQ、SINRなど)を生じることになる。詳細には、受信信号強度は、基地局502とUE504との間の見通し線(LOS)経路510からより遠い送信ビーム502a~502hの場合、LOS経路510により近い送信ビーム502a~502hの場合よりも低くなる。
【0109】
[0117]
図5の例では、基地局502が、ビーム502c、502d、502e、502f、および502g上でUE504に基準信号を送信する場合、送信ビーム502eは、LOS経路510と最も良く整合されるが、送信ビーム502c、502d、502f、および502gはそうではない。したがって、ビーム502eは、UE504において、ビーム502c、502d、502f、および502gよりも高い受信信号強度を有する可能性がある。いくつかのビーム(たとえば、ビーム502cおよび/または502f)上で送信される基準信号はUE504に達しないことがあるか、あるいは、これらのビームからUE504に達するエネルギーは、そのエネルギーが、検出可能でないことがあるほど、または少なくとも無視され得るほど、低いことがあることに留意されたい。
【0110】
[0118] UE504は、基地局502に、各測定された送信ビーム502c~502gの受信信号強度、および随意に、関連する測定品質を報告し、または代替的に、最も高い受信信号強度を有する送信ビーム(
図5の例におけるビーム502e)の識別情報を報告することができる。代替または追加として、UE504が、それぞれ、少なくとも1つの基地局502または複数の基地局502とのラウンドトリップ時間(RTT:round-trip-time)または到着時間差(TDOA)測位セッションにも関与する場合、UE504は、サービング基地局502または他の測位エンティティに、それぞれ、受信-送信(Rx-Tx)または基準信号時間差(RSTD)測定値(および随意に、関連する測定品質)を報告することができる。いずれの場合も、測位エンティティ(たとえば、基地局502、ロケーションサーバ、サードパーティクライアント、UE504など)は、UE504において最も高い受信信号強度を有する送信ビーム、ここでは、送信ビーム502eのAoDとして、基地局502からUE504までの角度を推定することができる。
【0111】
[0119] 1つの関与する基地局502のみがある、DL-AoDベース測位の一態様では、基地局502およびUE504は、基地局502とUE504との間の距離を決定するためにラウンドトリップ時間(RTT)プロシージャを実施することができる。したがって、測位エンティティは、UE504のロケーションを推定するために、(DL-AoD測位を使用して)UE504への方向と(RTT測位を使用して)UE504までの距離の両方を決定することができる。最も高い受信信号強度を有する送信ビームのAoDは、
図5に示されているように、必ずしもLOS経路510に沿ってあるとは限らないことに留意されたい。しかしながら、DL-AoDベース測位目的で、LOS経路510に沿ってあると仮定される。
【0112】
[0120] 複数の関与する基地局502がある、DL-AoDベース測位の別の態様では、各基地局502は、測位エンティティに、UE504までの決定されたAoDを報告することができる。測位エンティティは、UE504について、複数の関与する基地局502(または他の地理的に分離された送信ポイント)から複数のそのようなAoDを受信する。この情報と基地局502の地理的ロケーションの知識とを用いて、測位エンティティは、受信されたAoDの交点としてUE504のロケーションを推定することができる。2次元(2D)ロケーションソリューションのために少なくとも2つの関与する基地局502があるべきであるが、諒解されるように、測位プロシージャに関与する基地局502が多いほど、UE504の推定されたロケーションはより正確になる。
【0113】
[0121] UL-AoA測位プロシージャを実施するために、UE504は、アップリンク送信ビーム504a~504dのうちの1つまたは複数上で基地局502にアップリンク基準信号(たとえば、UL-PRS、SRS、DMRSなど)を送信する。基地局502は、アップリンク受信ビーム502a~502hのうちの1つまたは複数上でアップリンク基準信号を受信する。基地局502は、UE504から1つまたは複数の基準信号を受信するために使用される最良の受信ビーム502a~502hの角度を、それ自体からUE504までのAoAとして決定する。詳細には、受信ビーム502a~502hの各々は、基地局502における1つまたは複数の基準信号の異なる受信信号強度(たとえば、RSRP、RSRQ、SINRなど)を生じることになる。さらに、1つまたは複数の基準信号のチャネルインパルス応答は、基地局502とUE504との間の実際のLOS経路からより遠い受信ビーム502a~502hの場合、LOS経路により近い受信ビーム502a~502hの場合よりも小さくなる。同様に、受信信号強度は、LOS経路からより遠い受信ビーム502a~502hの場合、LOS経路により近い受信ビーム502a~502hの場合よりも低くなる。したがって、基地局502は、最も高い受信信号強度と、随意に、最も強いチャネルインパルス応答とを生じる受信ビーム502a~502hを識別し、それ自体からUE504までの角度を、その受信ビーム502a~502hのAoAとして推定する。DL-AoDベース測位の場合と同様に、最も高い受信信号強度(および、測定された場合、最も強いチャネルインパルス応答)を生じる受信ビーム502a~502hのAoAは、必ずしもLOS経路510に沿ってあるとは限らないことに留意されたい。しかしながら、UL-AoAベース測位目的で、LOS経路510に沿ってあると仮定される。
【0114】
[0122] UE504はビームフォーミングが可能であるものとして示されるが、これはDL-AoD測位プロシージャおよびUL-AoA測位プロシージャのために必要でないことに留意されたい。そうではなく、UE504は、全方向性アンテナ上で受信および送信し得る。
【0115】
[0123] UE504がそれのロケーションを推定している(すなわち、UEが測位エンティティである)場合、UE504は、基地局502の地理的ロケーションを取得する必要がある。UE504は、たとえば、基地局502自体またはロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)からロケーションを取得し得る。(RTTまたはタイミングアドバンスに基づく)基地局502までの距離と、(最良の受信ビーム502a~502hのUL-AoAに基づく)基地局502とUE504との間の角度と、基地局502の知られている地理的ロケーションとがわかっていれば、UE504は、それのロケーションを推定することができる。
【0116】
[0124] 代替的に、基地局502またはロケーションサーバなどの測位エンティティが、UE504のロケーションを推定している場合、基地局502は、UE504から受信された基準信号の最も高い受信信号強度(および随意に、最も強いチャネルインパルス応答)を生じる受信ビーム502a~502hのAoA、または(測位エンティティが最良の受信ビーム502a~502hを決定することを可能にする)すべての受信ビーム502についてのすべての受信信号強度およびチャネルインパルス応答を報告する。基地局502は、さらに、UE504までの距離を報告し得る。測位エンティティは、次いで、基地局502までのUE504の距離と、識別された受信ビーム502a~502hのAoAと、基地局502の知られている地理的ロケーションとに基づいて、UE504のロケーションを推定することができる。
【0117】
[0125] 上述のように、5Gにおいて定義されている測位フレームワークは、基準信号に基づいて、ToA、RSTD、RSRPなどの量を測定し、報告することに依拠する。NLOSリンクは、直接経路が減衰され得、反射経路がより高い電力で到着し得るので、ToAの過大推定を生じることがある。NLOSリンクが三角測量のために使用される場合、これは、大きい測位誤差を生じることがある。
【0118】
[0126] (たとえば、測位推定値(positioning estimate)またはロケーションフィックス(location fix)が、LMFなどの外部位置推定エンティティではなくUEにおいて導出される)UEベース測位では、どのリンク(たとえば、gNBリンク、または他のUEへのサイドリンク)がLOSであるか、またはLOSの信頼性/確率(probability)の知識は、測位のためにそれらの特定のリンクを選定するのを助け得る。同様に、(たとえば、測位推定値またはロケーションフィックスが、gNBおよび/またはLMFなど、UEではなく外部位置推定エンティティにおいて導出される)UE支援測位では、どのリンク(たとえば、gNBリンク、または他のUEへのサイドリンク)がLOSであるかの知識はまた、役立ち得、たとえば、UEは、電力節約利得を達成するためにLOS信頼性/確率が低いリンクからの基準信号を受信し、処理することを回避し得る、または、高い数のリンクがNLOSであることにUEが気づいているときはいつでも、UEが要求に応じて基準信号を要求するのを助け得る。
【0119】
[0127] いくつかの設計では、サービングgNBが、UEベース測位を可能にするために、UEにロケーション支援データを提供し得る。たとえば、UEベースダウンリンク測位を可能にするための支援データを提供するために、ロケーションサーバ(またはLMF)によってIE NR-PositionCalculationAssistanceが使用され得る。IE NR-PositionCalculationAssistanceは、TRPのアンテナ基準ポイントロケーションのロケーション座標と、TRPのためのDL-PRSリソースの空間的方向に関係するビーム情報とを提供する。別のNR-PositionCalculationAssistanceフィールドは、基準TRPとネイバーTRPのリストとの間の時間同期情報を提供するためにロケーションサーバ(またはLMF)によって使用されるIE NR-RTD-infoである。IE NR-DL-PRS-BeamInfoは、DL-PRSリソースの空間的方向情報を提供するためにロケーションサーバ(またはLMF)によって使用される。
【0120】
[0128] UEは複数のUE送信ビーム上で送信し得るので、gNBは、特定のgNB受信ビーム上で受信された基準信号をそれの対応するUE送信ビームに関連付けることが可能でないことがある。したがって、gNBが、gNB受信ビームがUEからのLOSリンクに関連付けられると決定する場合でも、gNBがそれぞれのLOS UE送信ビームに関してUEに通知することは困難であり得る。同様に、UEは、アップリンク基準信号を受信するために使用されるgNB受信ビームの特定の知識を有しない。
その上、gNBが、それ自体のgNB送信ビームがLOSであるのかNLOSであるのかを決定すること、またはそのような情報をロケーション支援データの一部としてUEに伝達することは困難であり得る。
【0121】
[0129] 本開示の態様は、UEからワイヤレスネットワークノードへの第1のリンク(たとえば、アップリンクまたはサイドリンク)に関連付けられたLOS状態を決定し、第1のリンクのLOS状態の指示をUEに送るワイヤレスネットワークノード(たとえば、サービングgNBあるいはリレー(relay)または路側ユニット(RSU:roadside unit)として構成されたBS304、サイドリンクUE302など)を対象とする。UEは、随意に、リンク相反性(link reciprocity)に基づいて、LOS状態を、測位のための基準信号(たとえば、DL-PRSまたはSL-PRS、SSB、TRS、CSI-RS、DMRSなど)が送信される第2のリンク(second link)(たとえば、ダウンリンクまたはサイドリンク)にマッピングするために、この指示を使用し得る(たとえば、このマッピングは代替的に他の場所で行われ得、代わりに、第2のリンクへのLOS状態関連付けは、UEに伝達され得る)。第2のリンクのためのLOS状態の知識は、改善されたロケーション推定値精度(location estimate accuracy)(たとえば、UEベース位置、ドップラー、速度、軌道などのより正確な推定)など、様々な技術的利点を提供するために使用され得る。
【0122】
[0130]
図6は、本開示の態様による、通信の例示的なプロセス600を示す。一態様では、プロセス600は、UE302によって実施され得る。
【0123】
[0131] 610において、UE302(たとえば、送信機314または324)は、UEからワイヤレスネットワークノードへの第1のリンク上で、第1の、測位のための基準信号(RS-P)を送信する。いくつかの設計では、第1のRS-Pは、アップリンク通信またはサイドリンク通信のいずれかに対応する。たとえば、第1のRS-Pは、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:physical sidelink shared channel)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応し得る。いくつかの設計では、ワイヤレスネットワークノードは、基地局、送信受信ポイント(TRP)、路側ユニット(RSU)、リレー、別のUE、またはそれらの組合せに対応し得る。
【0124】
[0132] 620において、UE302(たとえば、受信機312または322)は、ワイヤレスネットワークノードから、第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を示す情報を備えるロケーション支援データを受信する。第1のリンクに関連付けられたLOS状態は、情報によって、明示的に(explicitly)または暗黙的に(implicitly)、のいずれかで示され得る。いくつかの設計では、LOS状態は、第1のリンクがLOSリンクであるのかNLOSリンクであるのかを示し得る。他の設計では、LOS状態は、そのリンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルを示し得る。一例では、ロケーション支援データは、RRCシグナリング、LPPシグナリング、DL MAC-CE、(たとえば、リレーとして働くUEを介した)サイドリンク(SL)MAC-CEまたはSL制御情報(SCI:SL control information)、DCI、あるいはそれらの組合せを介してトランスポート(transport)され得る。
【0125】
[0133] 630において、UE302(たとえば、受信機312または322、LOSモジュール342、処理システム332など)は、第1のリンクに相反する、ワイヤレスネットワークノードからUEへの第2のリンク上の第2のRS-Pの1つまたは複数の測定を実施する。たとえば、1つまたは複数の測定値は、RSTD測定値、ToA測定値、ドップラーまたは速度測定値などを備え得る。いくつかの設計では、第2のRS-Pは、ダウンリンク通信またはサイドリンク通信のいずれかに対応する。たとえば、第2のRS-Pは、ダウンリンクまたはサイドリンク測位基準信号(PRS)、ダウンリンクまたはサイドリンク同期信号ブロック(SSB)、ダウンリンクまたはサイドリンク追跡基準信号(TRS)、ダウンリンクまたはサイドリンクチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、ダウンリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、あるいはそれらの組合せに対応し得る。
【0126】
[0134] 640において、UE302(たとえば、LOSモジュール342、処理システム332など)は、少なくともリンク相反性に基づいて、第1のリンクに関連付けられたLOS状態を第2のリンクに随意にマッピングする。いくつかの設計では、第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性は、(たとえば、AoA測定値とAoD測定値との比較などに基づいて)UEにおいて独立して決定される。他の設計では、UE302は、第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性を示す信号をネットワークデバイスから受信し得る。いくつかの設計では、この随意のマッピングは、代替的に他の場所で行われ得、代わりに、第2のリンクへのLOS状態関連付けは、UEに伝達され得る。したがって、UE302は、それ自体でリンク相反性の知識を有することを必要とされず、なぜなら、UE302は、マッピング動作を実施するためにこの知識を有することを、代わりに他のエンティティに依拠することができるからである。
【0127】
[0135] 650において、UE302(たとえば、LOSモジュール342、処理システム332など)は、第2のリンク上の第2のRS-Pと、示されたLOS状態との受信に部分的に基づいて、1つまたは複数の測位測定、UEのロケーション推定値を決定すること、またはその両方を実施し、示されたLOS状態は、第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性に基づいて第2のリンクに関連付けられる。640の随意のマッピングが実施される例では、1つまたは複数の測位測定、ロケーション推定値、またはその両方は、マッピングされたLOS状態に基づき得る。
【0128】
[0136]
図6を参照すると、いくつかの設計では、UE302は、650において(1つまたは複数の)測位測定を実施し、および/またはロケーション推定値を決定するための(1つまたは複数の)RS-Pを選択するために、640からの(随意に)マッピングされたLOS状態を使用し得る。このコンテキストでは、630における第2のRS-Pは、(1つまたは複数の)選択されたRS-Pのうちの1つに対応し得る。いくつかの設計では、1つまたは複数のRS-Pは、650において(1つまたは複数の)測位測定を実施し、および/またはロケーション推定値を決定することから除外され得る。たとえば、LOSリンクとの相反性(reciprocity)を有しないリンクに関連付けられた1つまたは複数のRS-Pは除外され得るが、LOSリンクとの相反性を有するリンクに関連付けられた1つまたは複数のRS-Pは選択され得る。
【0129】
[0137]
図6を参照すると、いくつかの設計では、650における1つまたは複数の測位測定値(positioning measurement)は、到着時間(ToA)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)、到着角度(AoA:angle of arrival)、離脱角度(AoD:angle of departure)、またはそれらの組合せを備え得る。いくつかの設計では、650におけるロケーション推定値は、UEの測位推定値、UEのドップラー推定値(Doppler estimate)、UEの速度推定値(velocity estimate)、UEの軌道推定値(trajectory estimate)、またはそれらの組合せを備え得る。いくつかの設計では、ロケーション支援データは、UEベースロケーション支援データに対応し、ロケーション推定値は、UEベース測位推定値を備える。
【0130】
[0138]
図7は、本開示の態様による、通信の例示的なプロセス700を示す。一態様では、プロセス700は、UE302(たとえば、リレーUE)またはBS304(たとえば、サービングgNB、TRP、RSUなど)など、ワイヤレスネットワークノードによって実施され得る。
【0131】
[0139] 710において、ワイヤレスネットワークノード(たとえば、受信機312または322または352または362)は、UEからワイヤレスネットワークノードへの第1のリンク上で第1のRS-Pを受信する。いくつかの設計では、第1のRS-Pは、アップリンク通信またはサイドリンク通信のいずれかに対応する。たとえば、第1のRS-Pは、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応し得る。
【0132】
[0140] 720において、ワイヤレスネットワークノード(たとえば、処理システム332または384、LOSモジュール342または388など)は、第1のリンクに関連付けられたLOS状態を決定する。いくつかの設計では、LOS状態は、第1のリンクがLOSリンクであるのかNLOSリンクであるのかに対応し得る。他の設計では、LOS状態は、そのリンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルに対応し得る。
【0133】
[0141] 730において、ワイヤレスネットワークノード(たとえば、送信機314または324または354または364)は、UEに、LOS状態が第1のリンクに関連付けられることを示す情報を備えるロケーション支援データを送信する。第1のリンクに関連付けられたLOS状態は、情報によって、明示的にまたは暗黙的に、のいずれかで示され得る。一例では、ロケーション支援データは、RRCシグナリング、LPPシグナリング、DL MAC-CE、(たとえば、リレーとして働くUEを介した)サイドリンク(SL)MAC-CEまたはSL制御情報(SCI)、DCI、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされ得る。
【0134】
[0142] 740において、ワイヤレスネットワークノード(たとえば、送信機314または324または354または364)は、UEに、第1のリンクに相反する、ワイヤレスネットワークノードからUEへの第2のリンク上で第2のRS-Pを送信する。いくつかの設計では、第2のRS-Pは、ダウンリンク通信またはサイドリンク通信のいずれかに対応する。たとえば、第2のRS-Pは、ダウンリンクまたはサイドリンク測位基準信号(PRS)、ダウンリンクまたはサイドリンク同期信号ブロック(SSB)、ダウンリンクまたはサイドリンク追跡基準信号(TRS)、ダウンリンクまたはサイドリンクチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、ダウンリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、あるいはそれらの組合せに対応し得る。いくつかの設計では、ワイヤレスネットワークノードは、第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性に関してUEに通知し得るが、他の設計では、UEは、第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性を独立して決定し得る。
【0135】
[0143]
図6~
図7を参照すると、いくつかの設計では、ロケーション支援データは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP:long term evolution positioning protocol)シグナリング(signaling)、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE:media access control command element)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI:sidelink control information)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる。
【0136】
[0144]
図6~
図7を参照すると、いくつかの設計では、第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性は、第1のリンクおよび第2のリンクに関連付けられた1つまたは複数の共有属性(shared attribute)に基づく。たとえば、1つまたは複数の共有属性は、空間ビーム相反性(spatial beam reciprocity)、平均リンク遅延(average link delay)、遅延拡散(delay spread)、ドップラーシフト(Doppler shift)、ドップラー拡散(Doppler spread)、平均電力(average power)、高速フェージング統計値(fast fading statistics)、またはそれらの組合せを備える。いくつかの設計では、2つのリンク上のそれぞれの属性が、同じであるか、またはあるしきい値差(または範囲)内にあるかのいずれかである場合、属性は2つのリンク間で共有されると見なされる。いくつかの設計では、複数の属性が共有される場合、および/またはそれぞれの属性値間の差に基づいて、2つのリンクが相反することに関連付けられた信頼性レベルは増加し得る(たとえば、属性値のより近い整合は、相反する2つのリンクの信頼性レベルを増加させ得る)。また、いくつかの設計では、いくつかの属性は、リンク相反性信頼性レベルを決定する際に、他のものよりも重み付けされ得る。
【0137】
[0145]
図6~
図7を参照すると、いくつかの設計では、ロケーション支援データは、(たとえば、UE固有またはユニキャストであるのではなく)ブロードキャストされる。いくつかの設計では、ロケーション支援データは、ワイヤレスネットワークノードへのおよび/またはワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態(たとえば、妨害物がない開けた谷にわたるLOSリンクの高い確率、密集した都市環境におけるLOSリンクの低い確率など)に関連付けられた特定の領域(particular region)においてブロードキャストされる。たとえば、知られているLOS状態は、その特定の領域中にある他のデバイスへの、ワイヤレスネットワークノードに関与する履歴リンクに基づいて、事前に決定され得る。
【0138】
[0146]
図6~
図7を参照すると、いくつかの設計では、第1のリンクは、UE送信経路(transmit path)およびワイヤレスネットワークノード受信経路(receive path)に関連付けられ、第2のリンクは、ワイヤレスネットワークノード送信経路およびUE受信経路に関連付けられる。いくつかの設計では、UE送信経路はUE受信経路に相反し、ワイヤレスネットワークノード送信経路はワイヤレスネットワークノード受信経路に相反する。
図6の640におけるいくつかの設計では、UE302は、UE送信経路がUE受信経路に相反し、ワイヤレスネットワークノード送信経路がワイヤレスネットワークノード受信経路に相反することに基づいて、示されたLOS状態を第1のリンクから第2のリンクにマッピングし得る。いくつかの設計では、ワイヤレスネットワークノードは、同様に、(UE送信経路がUE受信経路に相反し、ワイヤレスネットワークノード送信経路がワイヤレスネットワークノード受信経路に相反することに基づいて)示されたLOS状態を第1のリンクから第2のリンクにマッピングし得る。
【0139】
[0147]
図6~
図7を参照すると、いくつかの設計では、情報は、第1のRS-Pの1つまたは複数のリソースに関連付けられた識別子、基準RS-Pの1つまたは複数のリソースに関連付けられた識別子、第1のRS-Pの送信に関連付けられたタイムスタンプ、または組合せを含む。示されたLOS状態は、少なくとも、第1のRS-Pの1つまたは複数のリソースに関連付けられた識別子に基づいて、UE送信経路に関連付けられ得る。いくつかの設計では、示されたLOS状態は、少なくとも、基準RS-Pの1つまたは複数のリソースに関連付けられた識別子に基づいて、ワイヤレスネットワークノード受信経路に関連付けられ得る。この態様の特定の例は、
図8に関してより詳細に以下で説明される。
【0140】
[0148]
図8は、本開示の一態様による、それぞれ、
図6~
図7のプロセス600~700の例示的な一実装形態800を示す。
図8のプロセス800では、ワイヤレスネットワークノードは、BS304に対応するが、上述のように、これは、それぞれ、
図6~
図7のプロセス600~700の要件ではない。
【0141】
[0149] 802において、UE302は、UE TXビーム上で、SRS ID(たとえば、SRSリソースIDおよび/またはSRSリソースセットID)およびタイムスタンプ(timestamp)(たとえば、サブフレーム、スロット、(1つまたは複数の)シンボルIDなど)に関連してSRSを送信する。804において、BS304は、BS RXビーム上でSRSを受信し、LOS状態と、SRS ID、タイムスタンプ、および802におけるSRSのSRSリソースまたはSRSリソースセットのための空間QCLまたは経路損失基準またはタイミング基準として使用されているPRSについてのPRS ID(たとえば、PRSリソースIDまたはPRSリソースセットID)のタプル(tuple)との間の関連付けを導出する。他の設計では、PRS IDの代わりに、SSB ID、CSI-RS ID、DMRS ID、またはTRS IDが使用され得る。
【0142】
[0150] 806において、BS304は、LOS状態とタプル(SRS ID、PRS ID、タイムスタンプ)との間の関連付けを含むロケーション支援データを送信する。一例では、ロケーション支援データは、RRCシグナリング、LPPシグナリング、DL MAC-CE、(たとえば、リレーとして働くUEを介した)サイドリンク(SL)MAC-CEまたはSL制御情報(SCI)、DCI、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされ得る。808において、UE302は、タプルを(SRS ID、PRS ID、タイムスタンプ)から(UE TXビーム、BS RXビーム、タイムスタンプ)に変換する。特に、(UE302はSRS IDに関連付けられたUE TXビームを知っているので)SRS IDはUE TXビームに変換され、PRS IDはBS RXビームに変換される。810において、UE302は、リンク相反性に基づいてタプル(UE TXビーム、BS RXビーム、タイムスタンプ)を(UE RXビーム、BS TXビーム、タイムスタンプ)に変換する。言い換えれば、LOS状態は、今や、(SRS ID、PRS ID、タイムスタンプ)の初期タプルから(UE RXビーム、BS TXビーム、タイムスタンプ)の最終タプルにマッピングされている。したがって、この時点で、UE302は、UEのロケーション推定値において使用するための、UE RXビームまでの、BX TXビーム上のそれぞれのDL-PRSに関連付けるべきLOS状態を知っている。
【0143】
[0151]
図8は、UEとBSとの間の、それぞれ、
図6~
図7の600~700の実装形態に関して説明されるが、他の設計では、上述のように、サイドリンク実装形態も可能である。たとえば、第1のUEが、第1のRS IDおよびタイムスタンプをもつTXビームを使用してRS-Pを送信し、第2のUEが、RXビームを使用してRS-Pを受信し、リンクのLOS状態を決定する。第2のUEは、第1のRS-P IDおよびタイムスタンプに関連付けられたLOS状態を報告し、第1のUEは、ロケーション推定を助けるためにこの情報を使用する。
【0144】
[0152] また別の例では、ワイヤレスネットワークノードは、Uu支援サイドリンク測位に関連するリレーに対応し得る。たとえば、リレーUEは、リンクがLOSであるという情報をgNBから受信する。リレーUEは、次いで、リモートUEがLOS状態と特定のTRPからのTXビームとの間の関連付けを決定することができるように、受信されたLOS情報を基準信号ID(たとえば、PRS/CSIRS/TRS/SSB-ID)+物理セルID(PCI)またはTRP-IDに再び関連付けることによって、そのような決定のそれの近傍にあるリモートUE。
【0145】
[0153]
図9は、本開示の態様による、通信の例示的なプロセス900を示す。一態様では、プロセス900は、UE302によって実施され得る。いくつかの態様では、
図9のプロセス900は、
図6のプロセス600の例示的な一実装形態である。
【0146】
[0154] 910において、UE302(たとえば、受信機312または322)は、ワイヤレスネットワークノードとUEとの間の第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を示す情報を備えるロケーション支援データを受信し、ここにおいて、第1のリンクは、測位のための基準信号(RS-P)の1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる。第1のリンクに関連付けられたLOS状態は、情報によって、明示的にまたは暗黙的に、のいずれかで示され得る。いくつかの設計では、LOS状態は、第1のリンクがLOSリンクであるのかNLOSリンクであるのかを示し得る。他の設計では、LOS状態は、そのリンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルを示し得る。一例では、ロケーション支援データは、RRCシグナリング、LPPシグナリング、DL MAC-CE、(たとえば、リレーとして働くUEを介した)サイドリンク(SL)MAC-CEまたはSL制御情報(SCI)、DCI、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされ得る。いくつかの設計では、ロケーション支援データはLMFから受信され得る(たとえば、gNBにおいて確認されるLOS状態、gNBは、次いで、LOS状態をLMFに報告し、LMFは、次いで、LOS状態を、LPPシグナリングを介してUEに伝達する)。
【0147】
[0155] 920において、UE302(たとえば、LOSモジュール342、処理システム332など)は、第1のリンク上のRS-Pと、示されたLOS状態とに部分的に基づいて、UEのロケーション推定値を決定する。
【0148】
[0156]
図10は、本開示の態様による、通信の例示的なプロセス1000を示す。一態様では、プロセス1000は、UE302(たとえば、リレーUE)またはBS304(たとえば、サービングgNB、TRP、RSUなど)など、ワイヤレスネットワークノードによって実施され得る。いくつかの態様では、
図10のプロセス1000は、
図7のプロセス700の例示的な一実装形態である。
【0149】
[0157] 1010において、ワイヤレスネットワークノード(たとえば、受信機312または322または352または362)は、ユーザ機器(UE)から、UEからワイヤレスネットワークノードへのリンク上で測位のための基準信号(RS-P)を受信する。いくつかの設計では、RS-Pは、アップリンク通信またはサイドリンク通信のいずれかに対応する。たとえば、RS-Pは、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応し得る。
【0150】
[0158] 1020において、ワイヤレスネットワークノード(たとえば、処理システム332または384、LOSモジュール342または388など)は、リンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を決定し、ここにおいて、リンクは、RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる。いくつかの設計では、LOS状態は、リンクがLOSリンクであるのかNLOSリンクであるのかに対応し得る。他の設計では、LOS状態は、そのリンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルに対応し得る。
【0151】
[0159] 1030において、ワイヤレスネットワークノード(たとえば、送信機314または324または354または364、(1つまたは複数の)ネットワークインターフェース380など)は、LOS状態がリンクに関連付けられることを示す情報を備えるロケーション支援データを送信する。第1のリンクに関連付けられたLOS状態は、情報によって、明示的にまたは暗黙的に、のいずれかで示され得る。一例では、ロケーション支援データは、RRCシグナリング、LPPシグナリング、DL MAC-CE、(たとえば、リレーとして働くUEを介した)サイドリンク(SL)MAC-CEまたはSL制御情報(SCI)、DCI、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされ得る。いくつかの設計では、ロケーション支援データは、(1つまたは複数の)バックホールインターフェース380を介して、LMFに、ワイヤレスネットワークノードによって報告され得る。
【0152】
[0160]
図9~
図10を参照すると、上述のようないくつかの設計では、UE302は、少なくともリンク相反性に基づいて、第1のリンクに関連付けられた示されたLOS状態を第2のリンクにマッピングし得、ロケーション推定値は、マッピングされたLOS状態に基づく。いくつかの設計では、情報は、RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子を含む。いくつかの設計では、RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子は、測位基準信号(PRS)リソースまたはPRSリソースセットの識別子を備える。いくつかの設計では、UEのロケーション推定値は、RS-Pに関連付けられた1つまたは複数の測位測定値に少なくとも部分的に基づく。いくつかの設計では、1つまたは複数の測位測定値は、到着時間(ToA)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)、到着角度(AoA)、離脱角度(AoD)、またはそれらの組合せを備える。いくつかの設計では、ロケーション推定値は、UEの測位推定値、UEのドップラー推定値、UEの速度推定値、UEの軌道推定値、またはそれらの組合せを備える。いくつかの設計では、ロケーション支援データは、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してトランスポートされる。他の設計では、ロケーション支援データは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる。いくつかの設計では、RS-Pは、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応する。いくつかの設計では、示されたLOS状態は、第1のリンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクであることを示すか、あるいは、示されたLOS状態は、第1のリンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルを示す。いくつかの設計では、ロケーション支援データはブロードキャストされる。(たとえば、ロケーション支援データは、ワイヤレスネットワークノードへのおよび/またはワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態に関連付けられた特定の領域においてブロードキャストされる)。
【0153】
[0161]
図9~
図10を参照すると、いくつかの設計では、LOSおよび/またはNLOSインジケータは、UE支援測位のためにUEにおいてとられたDLおよびDL+UL測位測定値、またはNG-RAN支援測位のためのTRPにおけるULおよびDL+UL測定値について、LMFに報告され得る。いくつかの設計では、UEからのLOSおよび/またはNLOSインジケータの報告は、UE能力に従う。いくつかの設計では、LMFからの測位支援データは、LOSおよび/またはNLOSインジケータを含むことによって、UEベース測位のために拡張される。いくつかの設計では、(1つまたは複数の)LOS/NLOS検出方法について、LOS/NLOSインジケータ報告のほかに追加の測定IEまたは支援データはない。いくつかの設計では、LOS/NLOSインジケータのためのRAN4要件は、RAN1レベルにおいて含まれる必要がない。いくつかの設計では、LOS/NLOSインジケータは、外れ値拒否アルゴリズム(outlier rejection algorithm)を補足することができる。
【0154】
[0162] いくつかの設計では、UEベース測位について、測位支援データ内のLOS/NLOSインジケータについての以下のオプションがサポートされ得る。
【0155】
・オプション1:LM Fは、UEベースLOS/NLOSインジケータを各TRPについての各DL PRSリソースに関連付ける(たとえば、1つのLOS/NLOSインジケータが、DL-PRSリソースなど、1つのPRSリソースに関連付けられる)、または
・オプション2:LMFは、UEベースLOS/NLOSインジケータを各TRPに関連付ける。
【0156】
[0163] 上記の詳細な説明では、異なる特徴が例にまとめられていることがわかる。開示のこの様式は、例示的な条項が、各条項において明示的に述べられるものよりも多くの特徴を有するという意図として理解されるべきではない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数を含み得る。したがって、以下の条項は、本明細書に組み込まれると見なされるべきであり、各条項はそれ自体によって別個の例として存在することができる。各従属条項は、条項において、他の条項のうちの1つとの特定の組合せを指すことができるが、その従属条項の(1つまたは複数の)態様は、特定の組合せに限定されない。他の例示的な条項が、任意の他の従属条項または独立条項の主題との(1つまたは複数の)従属条項態様の組合せ、あるいは他の従属および独立条項との任意の特徴の組合せをも含むことができることが諒解されよう。本明細書で開示される様々な態様は、特定の組合せ(たとえば、要素を絶縁体と導体の両方として定義することなど、矛盾する態様)が意図されないことが明示的に表されるかまたは容易に推論され得ない限り、これらの組合せを明確に含む。さらに、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることが、その条項がその独立条項に直接従属していない場合でも、同じく意図される。
【0157】
[0164] 実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0158】
[0165] 条項1.ユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、UEからワイヤレスネットワークノードへの第1のリンク上で、第1の、測位のための基準信号(RS-P)を送信することと、ワイヤレスネットワークノードから、第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を示す情報を備えるロケーション支援データを受信することと、第1のリンクに相反する、ワイヤレスネットワークノードからUEへの第2のリンク上で第2のRS-Pを受信することと、第2のリンク上の第2のRS-Pと、示されたLOS状態との受信に部分的に基づいて、1つまたは複数の測位測定を実施すること、UEのロケーション推定値を決定すること、またはその両方を行うことと、示されたLOS状態が、第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性に基づいて第2のリンクに関連付けられる、を備える、方法。
【0159】
[0166] 条項2.少なくともリンク相反性に基づいて、第1のリンクに関連付けられた示されたLOS状態を第2のリンクにマッピングすることをさらに備え、ここにおいて、1つまたは複数の測位測定、ロケーション推定値、またはその両方が、マッピングされたLOS状態に基づく、条項1に記載の方法。
【0160】
[0167] 条項3.マッピングされたLOS状態に少なくとも部分的に基づいて、実施すること、決定すること、またはその両方を行うために、少なくとも第2のRS-Pを選択することをさらに備える、条項2に記載の方法。
【0161】
[0168] 条項4.マッピングされたLOS状態に少なくとも部分的に基づいて、実施すること、決定すること、またはその両方を行うことから、少なくとも1つの他のRS-Pを除外することをさらに備える、条項3に記載の方法。
【0162】
[0169] 条項5.UE送信経路がUE受信経路に相反し、ワイヤレスネットワークノード送信経路がワイヤレスネットワークノード受信経路に相反する、条項2から4のいずれかに記載の方法。
【0163】
[0170] 条項6.情報が、第1のRS-Pの1つまたは複数のリソースに関連付けられた識別子、基準RS-Pの1つまたは複数のリソースに関連付けられた識別子、第1のRS-Pの送信に関連付けられたタイムスタンプ、または組合せを含み、示されたLOS状態が、少なくとも、第1のRS-Pの1つまたは複数のリソースに関連付けられた識別子に基づいて、UE送信経路に関連付けられ、示されたLOS状態が、少なくとも、基準RS-Pの1つまたは複数のリソースに関連付けられた識別子に基づいて、ワイヤレスネットワークノード受信経路に関連付けられる、条項5に記載の方法。
【0164】
[0171] 条項7.マッピングは、UE送信経路がUE受信経路に相反し、ワイヤレスネットワークノード送信経路がワイヤレスネットワークノード受信経路に相反することに基づいて、LOS状態を第1のリンクから第2のリンクにマッピングする、条項5から6のいずれかに記載の方法。
【0165】
[0172] 条項8.1つまたは複数の測位測定値が、到着時間(ToA)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)、到着角度(AoA)、離脱角度(AoD)、またはそれらの組合せを備える、条項1から7のいずれかに記載の方法。
【0166】
[0173] 条項9.ロケーション推定値が、UEの測位推定値、UEのドップラー推定値、UEの速度推定値、UEの軌道推定値、またはそれらの組合せを備える、条項1から8のいずれかに記載の方法。
【0167】
[0174] 条項10.ロケーション支援データが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる、条項1から9のいずれかに記載の方法。
【0168】
[0175] 条項11.第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性が、第1のリンクおよび第2のリンクに関連付けられた1つまたは複数の共有属性に基づく、条項1から10のいずれかに記載の方法。
【0169】
[0176] 条項12.1つまたは複数の共有属性が、空間ビーム相反性、平均リンク遅延、遅延拡散、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均電力、高速フェージング統計値、またはそれらの組合せを備える、条項3から11のいずれかに記載の方法。
【0170】
[0177] 条項13.第1のRS-Pが、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応する、条項1から12のいずれかに記載の方法。
【0171】
[0178] 条項14.第2のRS-Pが、ダウンリンクまたはサイドリンク測位基準信号(PRS)、ダウンリンクまたはサイドリンク同期信号ブロック(SSB)、ダウンリンクまたはサイドリンク追跡基準信号(TRS)、ダウンリンクまたはサイドリンクチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、ダウンリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、あるいはそれらの組合せに対応する、条項1から13のいずれかに記載の方法。
【0172】
[0179] 条項15.ロケーション支援データ中の情報は、示されたLOS状態が第1のリンクに関連付けられることを暗黙的に示すか、または、ロケーション支援データ中の情報は、LOS状態が第1のリンクに関連付けられることを明示的に示す、条項1から14のいずれかに記載の方法。
【0173】
[0180] 条項16.第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性がUEにおいて独立して決定されるか、または、UEが、第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性を示す信号をネットワークデバイスから受信する、条項1から15のいずれかに記載の方法。
【0174】
[0181] 条項17.ロケーション支援データが、UEベースロケーション支援データに対応し、ロケーション推定値が、UEベース測位推定値を備える、条項1から16のいずれかに記載の方法。
【0175】
[0182] 条項18.第1のRS-PがアップリンクRS-Pまたは第1のサイドリンクRS-Pに対応し、第2のRS-PがダウンリンクRS-Pまたは第2のサイドリンクRS-Pに対応する、条項1から17のいずれかに記載の方法。
【0176】
[0183] 条項19.第1のリンクが、UE送信経路およびワイヤレスネットワークノード受信経路に関連付けられ、第2のリンクが、ワイヤレスネットワークノード送信経路およびUE受信経路に関連付けられる、条項1から18のいずれかに記載の方法。
【0177】
[0184] 条項20.示されたLOS状態は、第1のリンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクであることを示す、条項1から19のいずれかに記載の方法。
【0178】
[0185] 条項21.示されたLOS状態は、第1のリンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクである確率または信頼性レベルを示す、条項1から20のいずれかに記載の方法。
【0179】
[0186] 条項22.ワイヤレスネットワークノードが、基地局、送信受信ポイント(TRP)、路側ユニット(RSU)、リレー、別のUE、またはそれらの組合せである、条項1から21のいずれかに記載の方法。
【0180】
[0187] 条項23.ロケーション支援データがブロードキャストされる、条項1から22のいずれかに記載の方法。
【0181】
[0188] 条項24.ロケーション支援データが、ワイヤレスネットワークノードへのおよび/またはワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態に関連付けられた特定の領域においてブロードキャストされる、条項16から23のいずれかに記載の方法。
【0182】
[0189] 条項25.ワイヤレスネットワークノードを動作させる方法であって、ユーザ機器(UE)から、UEからワイヤレスネットワークノードへの第1のリンク上で、第1の、測位のための基準信号(RS-P)を受信することと、第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を決定することと、UEに、LOS状態が第1のリンクに関連付けられることを示す情報を備えるロケーション支援データを送信することと、第1のリンクに相反する、ワイヤレスネットワークノードからUEへの第2のリンク上で第2のRS-Pを送信することとを備える、方法。
【0183】
[0190] 条項26.ロケーション支援データが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる、条項25に記載の方法。
【0184】
[0191] 条項27.UEに、第1のリンクと第2のリンクとが相反するという指示を送信することをさらに備える、条項25から26のいずれかに記載の方法。
【0185】
[0192] 条項28.第1のRS-Pが、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応する、条項25から27のいずれかに記載の方法。
【0186】
[0193] 条項29.第2のRS-Pが、ダウンリンクまたはサイドリンク測位基準信号(PRS)、ダウンリンクまたはサイドリンク同期信号ブロック(SSB)、ダウンリンクまたはサイドリンク追跡基準信号(TRS)、ダウンリンクまたはサイドリンクチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、ダウンリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、あるいはそれらの組合せに対応する、条項25から28のいずれかに記載の方法。
【0187】
[0194] 条項30.ロケーション支援データは、示されたLOS状態が第1のリンクに関連付けられることを暗黙的に示すか、または、ロケーション支援データは、示されたLOS状態が第1のリンクに関連付けられることを明示的に示す、条項25から29のいずれかに記載の方法。
【0188】
[0195] 条項31.第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性がUEにおいて独立して決定されるか、または、ワイヤレスネットワークノードが、第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性を示す信号をUEに送信する、条項25から30のいずれかに記載の方法。
【0189】
[0196] 条項32.第2のRS-Pが、1つまたは複数の測位のための基準信号(RS-P)の1つまたは複数の測位測定を実施すること、UEのロケーション推定値の決定、またはその両方に関連付けられる、条項25から31のいずれかに記載の方法。
【0190】
[0197] 条項33.1つまたは複数の測位測定値が、到着時間(ToA)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)、到着角度(AoA)、離脱角度(AoD)、またはそれらの組合せを備える、条項32に記載の方法。
【0191】
[0198] 条項34.ロケーション推定値が、UEの測位推定値、UEのドップラー推定値、UEの速度推定値、UEの軌道推定値、またはそれらの組合せを備える、条項32から33のいずれかに記載の方法。
【0192】
[0199] 条項35.ロケーション支援データが、UEベースロケーション支援データに対応し、ロケーション推定値が、UEベース測位推定値を備える、条項32から34のいずれかに記載の方法。
【0193】
[0200] 条項36.ロケーション支援データが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる、条項25から35のいずれかに記載の方法。
【0194】
[0201] 条項37.第1のリンクと第2のリンクとの間のリンク相反性が、第1のリンクおよび第2のリンクに関連付けられた1つまたは複数の共有属性に基づく、条項25から36のいずれかに記載の方法。
【0195】
[0202] 条項38.1つまたは複数の共有属性が、空間ビーム相反性、平均リンク遅延、遅延拡散、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均電力、高速フェージング統計値、またはそれらの組合せを備える、条項37に記載の方法。
【0196】
[0203] 条項39.第1のRS-PがアップリンクRS-Pまたは第1のサイドリンクRS-Pに対応し、第2のRS-PがダウンリンクRS-Pまたは第2のサイドリンクRS-Pに対応する、条項25から38のいずれかに記載の方法。
【0197】
[0204] 条項40.第1のリンクが、UE送信経路およびワイヤレスネットワークノード受信経路に関連付けられ、第2のリンクが、ワイヤレスネットワークノード送信経路およびUE受信経路に関連付けられる、条項25から39のいずれかに記載の方法。
【0198】
[0205] 条項41.UE送信経路がUE受信経路に相反し、ワイヤレスネットワークノード送信経路がワイヤレスネットワークノード受信経路に相反する、条項40に記載の方法。
【0199】
[0206] 条項42.情報が、第1のRS-Pの1つまたは複数のリソースに関連付けられた識別子、基準RS-Pの1つまたは複数のリソースに関連付けられた識別子、第1のRS-Pの送信に関連付けられたタイムスタンプ、または組合せを含み、示されたLOS状態が、少なくとも、第1のRS-Pの1つまたは複数のリソースに関連付けられた識別子に基づいて、UE送信経路に関連付けられ、示されたLOS状態が、少なくとも、基準RS-Pの1つまたは複数のリソースに関連付けられた識別子に基づいて、ワイヤレスネットワークノード受信経路に関連付けられる、条項40から41のいずれかに記載の方法。
【0200】
[0207] 条項43.少なくともリンク相反性に基づいて、第1のリンクに関連付けられた示されたLOS状態を第2のリンクにマッピングすることをさらに備える、条項42に記載の方法。
【0201】
[0208] 条項44.マッピングは、UE送信経路がUE受信経路に相反し、ワイヤレスネットワークノード送信経路がワイヤレスネットワークノード受信経路に相反することに基づいて、示されたLOS状態を第1のリンクから第2のリンクにマッピングする、条項43に記載の方法。
【0202】
[0209] 条項45.示されたLOS状態は、第1のリンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクであることを示す、条項25から44のいずれかに記載の方法。
【0203】
[0210] 条項46.示されたLOS状態は、リンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクである確率または信頼性レベルを示す、条項25から45のいずれかに記載の方法。
【0204】
[0211] 条項47.ワイヤレスネットワークノードが、基地局、送信受信ポイント(TRP)、路側ユニット(RSU)、リレー、別のUE、またはそれらの組合せである、条項25から46のいずれかに記載の方法。
【0205】
[0212] 条項48.ロケーション支援データがブロードキャストされる、条項25から47のいずれかに記載の方法。
【0206】
[0213] 条項49.ロケーション支援データが、ワイヤレスネットワークノードへのおよび/またはワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態に関連付けられた特定の領域においてブロードキャストされる、条項48に記載の方法。
【0207】
[0214] 条項50.メモリと、メモリに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、メモリおよび少なくとも1つのプロセッサが、条項1から49のいずれかに記載の方法を実施するように構成された、装置。
【0208】
[0215] 条項51.条項1から49のいずれかに記載の方法を実施するための手段を備える、装置。
【0209】
[0216] 条項52.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能が、コンピュータまたはプロセッサに条項1から49のいずれかに記載の方法を実施させるための少なくとも1つの命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0210】
[0217] 追加の実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0211】
[0218] 条項1.ユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、ワイヤレスネットワークノードとUEとの間の第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を示す情報を備えるロケーション支援データを受信することと、ここにおいて、第1のリンクが、測位のための基準信号(RS-P)の1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、第1のリンク上のRS-Pと、示されたLOS状態とに部分的に基づいて、UEのロケーション推定値を決定することとを備える、方法。
【0212】
[0219] 条項2.少なくともリンク相反性に基づいて、第1のリンクに関連付けられた示されたLOS状態を第2のリンクにマッピングすることをさらに備え、ここにおいて、ロケーション推定値が、マッピングされたLOS状態に基づく、条項1に記載の方法。
【0213】
[0220] 条項3.情報が、RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子を含む、条項1から2のいずれかに記載の方法。
【0214】
[0221] 条項4.RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子が、測位基準信号(PRS)リソースまたはPRSリソースセットの識別子を備える、条項1から3のいずれかに記載の方法。
【0215】
[0222] 条項5.UEのロケーション推定値が、RS-Pに関連付けられた1つまたは複数の測位測定値に少なくとも部分的に基づく、条項1から4のいずれかに記載の方法。
【0216】
[0223] 条項6.1つまたは複数の測位測定値が、到着時間(ToA)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)、到着角度(AoA)、離脱角度(AoD)、またはそれらの組合せを備える、条項1から5のいずれかに記載の方法。
【0217】
[0224] 条項7.ロケーション推定値が、UEの測位推定値、UEのドップラー推定値、UEの速度推定値、UEの軌道推定値、またはそれらの組合せを備える、条項1から6のいずれかに記載の方法。
【0218】
[0225] 条項8.ロケーション支援データが、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してトランスポートされる、条項1から7のいずれかに記載の方法。
【0219】
[0226] 条項9.ロケーション支援データが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる、条項1から8のいずれかに記載の方法。
【0220】
[0227] 条項10.RS-Pが、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応する、条項1から9のいずれかに記載の方法。
【0221】
[0228] 条項11.示されたLOS状態は、第1のリンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクであることを示すか、あるいは、示されたLOS状態は、第1のリンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルを示す、条項1から10のいずれかに記載の方法。
【0222】
[0229] 条項12.ロケーション支援データがブロードキャストされる、条項1から11のいずれかに記載の方法。
【0223】
[0230] 条項13.ロケーション支援データが、ワイヤレスネットワークノードへのおよび/またはワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態に関連付けられた特定の領域においてブロードキャストされる、条項12に記載の方法。
【0224】
[0231] 条項14.ワイヤレスネットワークノードを動作させる方法であって、ユーザ機器(UE)から、UEからワイヤレスネットワークノードへのリンク上で測位のための基準信号(RS-P)を受信することと、リンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を決定することと、ここにおいて、リンクがRS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、LOS状態がリンクに関連付けられることを示す情報を備えるロケーション支援データを送信することとを備える、方法。
【0225】
[0232] 条項15.ロケーション支援データが、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してトランスポートされる、条項14に記載の方法。
【0226】
[0233] 条項16.ロケーション支援データが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる、条項14から15のいずれかに記載の方法。
【0227】
[0234] 条項17.RS-Pが、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応する、条項14から16のいずれかに記載の方法。
【0228】
[0235] 条項18.ロケーション支援データは、示されたLOS状態がリンクに関連付けられることを暗黙的に示すか、または、ロケーション支援データは、示されたLOS状態がリンクに関連付けられることを明示的に示す、条項14から17のいずれかに記載の方法。
【0229】
[0236] 条項19.RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子が、測位基準信号(PRS)リソースまたはPRSリソースセットの識別子を備える、条項14から18のいずれかに記載の方法。
【0230】
[0237] 条項20.情報が、RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子を含む、条項14から19のいずれかに記載の方法。
【0231】
[0238] 条項21.示されたLOS状態は、リンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクであることを示すか、あるいは、示されたLOS状態は、リンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルを示す、条項14から20のいずれかに記載の方法。
【0232】
[0239] 条項22.ワイヤレスネットワークノードが、基地局、送信受信ポイント(TRP)、路側ユニット(RSU)、リレー、別のUE、またはそれらの組合せである、条項14から21のいずれかに記載の方法。
【0233】
[0240] 条項23.ロケーション支援データがブロードキャストされる、条項14から22のいずれかに記載の方法。
【0234】
[0241] 条項24.ロケーション支援データが、ワイヤレスネットワークノードへのおよび/またはワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態に関連付けられた特定の領域においてブロードキャストされる、条項23に記載の方法。
【0235】
[0242] 条項25.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、ユーザ機器(UE)であって、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ワイヤレスネットワークノードとUEとの間の第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を示す情報を備えるロケーション支援データを受信することと、ここにおいて、第1のリンクが、測位のための基準信号(RS-P)の1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、第1のリンク上のRS-Pと、示されたLOS状態とに部分的に基づいて、UEのロケーション推定値を決定することとを行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
【0236】
[0243] 条項26.少なくとも1つのプロセッサが、少なくともリンク相反性に基づいて、第1のリンクに関連付けられた示されたLOS状態を第2のリンクにマッピングするようにさらに構成され、ここにおいて、ロケーション推定値が、マッピングされたLOS状態に基づく、条項25に記載のUE。
【0237】
[0244] 条項27.情報が、RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子を含む、条項25から26のいずれかに記載のUE。
【0238】
[0245] 条項28.RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子が、測位基準信号(PRS)リソースまたはPRSリソースセットの識別子を備える、条項25から27のいずれかに記載のUE。
【0239】
[0246] 条項29.UEのロケーション推定値が、RS-Pに関連付けられた1つまたは複数の測位測定値に少なくとも部分的に基づく、条項25から28のいずれかに記載のUE。
【0240】
[0247] 条項30.1つまたは複数の測位測定値が、到着時間(ToA)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)、到着角度(AoA)、離脱角度(AoD)、またはそれらの組合せを備える、条項25から29のいずれかに記載のUE。
【0241】
[0248] 条項31.ロケーション推定値が、UEの測位推定値、UEのドップラー推定値、UEの速度推定値、UEの軌道推定値、またはそれらの組合せを備える、条項25から30のいずれかに記載のUE。
【0242】
[0249] 条項32.ロケーション支援データが、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してトランスポートされる、条項25から31のいずれかに記載のUE。
【0243】
[0250] 条項33.ロケーション支援データが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる、条項25から32のいずれかに記載のUE。
【0244】
[0251] 条項34.RS-Pが、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応する、条項25から33のいずれかに記載のUE。
【0245】
[0252] 条項35.示されたLOS状態は、第1のリンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクであることを示すか、あるいは、示されたLOS状態は、第1のリンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルを示す、条項25から34のいずれかに記載のUE。
【0246】
[0253] 条項36.ロケーション支援データがブロードキャストされる、条項25から35のいずれかに記載のUE。
【0247】
[0254] 条項37.ロケーション支援データが、ワイヤレスネットワークノードへのおよび/またはワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態に関連付けられた特定の領域においてブロードキャストされる、条項36に記載のUE。
【0248】
[0255] 条項38.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、ワイヤレスネットワークノードであって、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)から、UEからワイヤレスネットワークノードへのリンク上で測位のための基準信号(RS-P)を受信することと、リンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を決定することと、ここにおいて、リンクがRS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、少なくとも1つのトランシーバを介して、LOS状態がリンクに関連付けられることを示す情報を備えるロケーション支援データを送信することとを行うように構成された、ワイヤレスネットワークノード。
【0249】
[0256] 条項39.ロケーション支援データが、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してトランスポートされる、条項38に記載のワイヤレスネットワークノード。
【0250】
[0257] 条項40.ロケーション支援データが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる、条項38から39のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0251】
[0258] 条項41.RS-Pが、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応する、条項38から40のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0252】
[0259] 条項42.ロケーション支援データは、示されたLOS状態がリンクに関連付けられることを暗黙的に示すか、または、ロケーション支援データは、示されたLOS状態がリンクに関連付けられることを明示的に示す、条項38から41のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0253】
[0260] 条項43.RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子が、測位基準信号(PRS)リソースまたはPRSリソースセットの識別子を備える、条項38から42のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0254】
[0261] 条項44.情報が、RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子を含む、条項38から43のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0255】
[0262] 条項45.示されたLOS状態は、リンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクであることを示すか、あるいは、示されたLOS状態は、リンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルを示す、条項38から44のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0256】
[0263] 条項46.ワイヤレスネットワークノードが、基地局、送信受信ポイント(TRP)、路側ユニット(RSU)、リレー、別のUE、またはそれらの組合せである、条項38から45のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0257】
[0264] 条項47.ロケーション支援データがブロードキャストされる、条項38から46のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0258】
[0265] 条項48.ロケーション支援データが、ワイヤレスネットワークノードへのおよび/またはワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態に関連付けられた特定の領域においてブロードキャストされる、条項47に記載のワイヤレスネットワークノード。
【0259】
[0266] 条項49.ユーザ機器(UE)であって、ワイヤレスネットワークノードとUEとの間の第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を示す情報を備えるロケーション支援データを受信するための手段と、ここにおいて、第1のリンクが、測位のための基準信号(RS-P)の1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、第1のリンク上のRS-Pと、示されたLOS状態とに部分的に基づいて、UEのロケーション推定値を決定するための手段とを備える、ユーザ機器(UE)。
【0260】
[0267] 条項50.少なくともリンク相反性に基づいて、第1のリンクに関連付けられた示されたLOS状態を第2のリンクにマッピングするための手段をさらに備え、ここにおいて、ロケーション推定値が、マッピングされたLOS状態に基づく、条項49に記載のUE。
【0261】
[0268] 条項51.情報が、RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子を含む、条項49から50のいずれかに記載のUE。
【0262】
[0269] 条項52.RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子が、測位基準信号(PRS)リソースまたはPRSリソースセットの識別子を備える、条項49から51のいずれかに記載のUE。
【0263】
[0270] 条項53.UEのロケーション推定値が、RS-Pに関連付けられた1つまたは複数の測位測定値に少なくとも部分的に基づく、条項49から52のいずれかに記載のUE。
【0264】
[0271] 条項54.1つまたは複数の測位測定値が、到着時間(ToA)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)、到着角度(AoA)、離脱角度(AoD)、またはそれらの組合せを備える、条項49から53のいずれかに記載のUE。
【0265】
[0272] 条項55.ロケーション推定値が、UEの測位推定値、UEのドップラー推定値、UEの速度推定値、UEの軌道推定値、またはそれらの組合せを備える、条項49から54のいずれかに記載のUE。
【0266】
[0273] 条項56.ロケーション支援データが、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してトランスポートされる、条項49から55のいずれかに記載のUE。
【0267】
[0274] 条項57.ロケーション支援データが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる、条項49から56のいずれかに記載のUE。
【0268】
[0275] 条項58.RS-Pが、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応する、条項49から57のいずれかに記載のUE。
【0269】
[0276] 条項59.示されたLOS状態は、第1のリンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクであることを示すか、あるいは、示されたLOS状態は、第1のリンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルを示す、条項49から58のいずれかに記載のUE。
【0270】
[0277] 条項60.ロケーション支援データがブロードキャストされる、条項49から59のいずれかに記載のUE。
【0271】
[0278] 条項61.ロケーション支援データが、ワイヤレスネットワークノードへのおよび/またはワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態に関連付けられた特定の領域においてブロードキャストされる、条項60に記載のUE。
【0272】
[0279] 条項62.ワイヤレスネットワークノードであって、ユーザ機器(UE)から、UEからワイヤレスネットワークノードへのリンク上で測位のための基準信号(RS-P)を受信するための手段と、リンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を決定するための手段と、ここにおいて、リンクがRS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、LOS状態がリンクに関連付けられることを示す情報を備えるロケーション支援データを送信するための手段とを備える、ワイヤレスネットワークノード。
【0273】
[0280] 条項63.ロケーション支援データが、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してトランスポートされる、条項62に記載のワイヤレスネットワークノード。
【0274】
[0281] 条項64.ロケーション支援データが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる、条項62から63のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0275】
[0282] 条項65.RS-Pが、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応する、条項62から64のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0276】
[0283] 条項66.ロケーション支援データは、示されたLOS状態がリンクに関連付けられることを暗黙的に示すか、または、ロケーション支援データは、示されたLOS状態がリンクに関連付けられることを明示的に示す、条項62から65のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0277】
[0284] 条項67.RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子が、測位基準信号(PRS)リソースまたはPRSリソースセットの識別子を備える、条項62から66のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0278】
[0285] 条項68.情報が、RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子を含む、条項62から67のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0279】
[0286] 条項69.示されたLOS状態は、リンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクであることを示すか、あるいは、示されたLOS状態は、リンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルを示す、条項62から68のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0280】
[0287] 条項70.ワイヤレスネットワークノードが、基地局、送信受信ポイント(TRP)、路側ユニット(RSU)、リレー、別のUE、またはそれらの組合せである、条項62から69のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0281】
[0288] 条項71.ロケーション支援データがブロードキャストされる、条項62から70のいずれかに記載のワイヤレスネットワークノード。
【0282】
[0289] 条項72.ロケーション支援データが、ワイヤレスネットワークノードへのおよび/またはワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態に関連付けられた特定の領域においてブロードキャストされる、条項71に記載のワイヤレスネットワークノード。
【0283】
[0290] 条項73.ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、UEに、ワイヤレスネットワークノードとUEとの間の第1のリンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を示す情報を備えるロケーション支援データを受信することと、ここにおいて、第1のリンクが、測位のための基準信号(RS-P)の1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、第1のリンク上のRS-Pと、示されたLOS状態とに部分的に基づいて、UEのロケーション推定値を決定することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0284】
[0291] 条項74.UEによって実行されたとき、UEに、少なくともリンク相反性に基づいて、第1のリンクに関連付けられた示されたLOS状態を第2のリンクにマッピングさせるコンピュータ実行可能命令をさらに備え、ここにおいて、ロケーション推定値が、マッピングされたLOS状態に基づく、条項73に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0285】
[0292] 条項75.情報が、RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子を含む、条項73から74のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0286】
[0293] 条項76.RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子が、測位基準信号(PRS)リソースまたはPRSリソースセットの識別子を備える、条項73から75のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0287】
[0294] 条項77.UEのロケーション推定値が、RS-Pに関連付けられた1つまたは複数の測位測定値に少なくとも部分的に基づく、条項73から76のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0288】
[0295] 条項78.1つまたは複数の測位測定値が、到着時間(ToA)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)、到着角度(AoA)、離脱角度(AoD)、またはそれらの組合せを備える、条項73から77のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0289】
[0296] 条項79.ロケーション推定値が、UEの測位推定値、UEのドップラー推定値、UEの速度推定値、UEの軌道推定値、またはそれらの組合せを備える、条項73から78のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0290】
[0297] 条項80.ロケーション支援データが、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してトランスポートされる、条項73から79のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0291】
[0298] 条項81.ロケーション支援データが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる、条項73から80のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0292】
[0299] 条項82.RS-Pが、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応する、条項73から81のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0293】
[0300] 条項83.示されたLOS状態は、第1のリンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクであることを示すか、あるいは、示されたLOS状態は、第1のリンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルを示す、条項73から82のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0294】
[0301] 条項84.ロケーション支援データがブロードキャストされる、条項73から83のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0295】
[0302] 条項85.ロケーション支援データが、ワイヤレスネットワークノードへのおよび/またはワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態に関連付けられた特定の領域においてブロードキャストされる、条項84に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0296】
[0303] 条項86.ワイヤレスネットワークノードによって実行されたとき、ワイヤレスネットワークノードに、ユーザ機器(UE)から、UEからワイヤレスネットワークノードへのリンク上で測位のための基準信号(RS-P)を受信することと、リンクに関連付けられた見通し線(LOS)状態を決定することと、ここにおいて、リンクがRS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子に関連付けられる、LOS状態がリンクに関連付けられることを示す情報を備えるロケーション支援データを送信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0297】
[0304] 条項87.ロケーション支援データが、ロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してトランスポートされる、条項86に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0298】
[0305] 条項88.ロケーション支援データが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ダウンリンクまたはサイドリンクメディアアクセス制御コマンド要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、サイドリンク制御情報(SCI)、あるいはそれらの組合せを介してトランスポートされる、条項86から87のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0299】
[0306] 条項89.RS-Pが、アップリンクまたはサイドリンクサウンディング基準信号(SRS)、アップリンクまたはサイドリンク復調基準信号(DMRS)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、あるいはそれらの組合せに対応する、条項86から88のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0300】
[0307] 条項90.ロケーション支援データは、示されたLOS状態がリンクに関連付けられることを暗黙的に示すか、または、ロケーション支援データは、示されたLOS状態がリンクに関連付けられることを明示的に示す、条項86から89のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0301】
[0308] 条項91.RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子が、測位基準信号(PRS)リソースまたはPRSリソースセットの識別子を備える、条項86から90のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0302】
[0309] 条項92.情報が、RS-Pの1つまたは複数のリソースの識別子を含む、条項86から91のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0303】
[0310] 条項93.示されたLOS状態は、リンクがLOSリンクまたは非LOS(NLOS)リンクであることを示すか、あるいは、示されたLOS状態は、リンクがLOSリンクまたはNLOSリンクである確率または信頼性レベルを示す、条項86から92のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0304】
[0311] 条項94.ワイヤレスネットワークノードが、基地局、送信受信ポイント(TRP)、路側ユニット(RSU)、リレー、別のUE、またはそれらの組合せである、条項86から93のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0305】
[0312] 条項95.ロケーション支援データがブロードキャストされる、条項86から94のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0306】
[0313] 条項96.ロケーション支援データが、ワイヤレスネットワークノードへのおよび/またはワイヤレスネットワークノードからのリンクについての知られているLOS状態に関連付けられた特定の領域においてブロードキャストされる、条項95に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0307】
[0314] 情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0308】
[0315] さらに、本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0309】
[0316] 本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0310】
[0317] 本明細書で開示される態様に関して説明された方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、ハードウェアで直接実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在し得る。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として存在し得る。
【0311】
[0318] 1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0312】
[0319] 上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実施される必要がない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【国際調査報告】