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特表2023-553923電極組立体の製造装置および電極組立体の製造方法
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  • 特表-電極組立体の製造装置および電極組立体の製造方法 図1
  • 特表-電極組立体の製造装置および電極組立体の製造方法 図2
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  • 特表-電極組立体の製造装置および電極組立体の製造方法 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-26
(54)【発明の名称】電極組立体の製造装置および電極組立体の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/04 20060101AFI20231219BHJP
   H01M 10/0587 20100101ALN20231219BHJP
【FI】
H01M10/04 W
H01M10/0587
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535067
(86)(22)【出願日】2022-03-03
(85)【翻訳文提出日】2023-06-09
(86)【国際出願番号】 KR2022003054
(87)【国際公開番号】W WO2022191510
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0030407
(32)【優先日】2021-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】パク、ジョンシク
(72)【発明者】
【氏名】リー、ヨング
【テーマコード(参考)】
5H028
5H029
【Fターム(参考)】
5H028AA05
5H028BB08
5H028BB11
5H028BB19
5H028CC08
5H028CC13
5H028HH05
5H029AJ14
5H029BJ02
5H029BJ04
5H029BJ14
5H029CJ07
5H029CJ28
5H029CJ30
5H029HJ03
5H029HJ12
(57)【要約】
本明細書は、電極組立体の製造装置であって、巻芯から第1電極の走行方向の前端に備えられ、第1電極の幅方向の一端部と第1セパレータの幅方向の一端部との間の第1非オーバーラップ幅を測定する第1マシンビジョン、および前記巻芯から第2電極の走行方向の前端に備えられ、第2電極の幅方向の一端部と第2セパレータの幅方向の一端部との間の第2非オーバーラップ幅を測定する第2マシンビジョン;前記第1マシンビジョンおよび前記第2マシンビジョンから取得したビジョンデータを収集し、前記ビジョンデータを介して前記第1セパレータと前記第2セパレータとの間の非オーバーラップ幅を0に設定し、前記第1電極の幅方向の端部と前記第2電極の幅方向の端部との間の第3非オーバーラップ幅を演算し、演算された第3非オーバーラップ幅により蛇行不良を判定する制御部;マシンラーニングにより不良判定データを累積および加工するデータ処理部;および前記データ処理部を介して加工されたデータに基づいて蛇行基準値を自動入力する入力部を含む、電極組立体の製造装置を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極組立体の製造装置であって、
巻芯から第1電極の走行方向の前端に備えられ、前記第1電極の幅方向の一端部と第1セパレータの幅方向の一端部との間の第1非オーバーラップ幅を測定する第1マシンビジョン、および前記巻芯から第2電極の走行方向の前端に備えられ、前記第2電極の幅方向の一端部と第2セパレータの幅方向の一端部との間の第2非オーバーラップ幅を測定する第2マシンビジョン;
前記第1マシンビジョンおよび前記第2マシンビジョンから取得したビジョンデータを収集し、前記ビジョンデータを介して前記第1セパレータと前記第2セパレータとの間の非オーバーラップ幅を0に設定し、前記第1電極の幅方向の端部と前記第2電極の幅方向の端部との間の第3非オーバーラップ幅を演算し、演算された前記第3非オーバーラップ幅により蛇行不良を判定する制御部;
マシンラーニングにより不良判定データを累積および加工するデータ処理部;および
前記データ処理部を介して加工されたデータに基づいて蛇行基準値を自動入力する入力部
を含む、電極組立体の製造装置。
【請求項2】
前記巻芯から前記第1電極の走行方向の前端に備えられ、前記第1電極の幅方向の他端部の第1電極コーティングエッジおよび第1電極タブの折り曲げのうち少なくとも一つを検査する第3マシンビジョン、および
前記巻芯から前記第2電極の走行方向の前端に備えられ、前記第2電極の幅方向の他端部の第2電極コーティングエッジおよび第2電極タブの折り曲げのうち少なくとも一つを検査する第4マシンビジョンのうち一つまたは両方をさらに含む、請求項1に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項3】
前記巻芯から5mm以上60mm以下に離隔した部分に、前記第1電極と前記第1セパレータが互いに接するようにガイドする第1ガイドローラ、および前記第2電極と前記第2セパレータが互いに接するようにガイドする第2ガイドローラが備えられる、請求項1または2に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項4】
前記第1電極の供給ライン、前記第1セパレータの供給ライン、前記第2電極の供給ライン、および前記第2セパレータの供給ライン;
前記第1電極、前記第1セパレータ、前記第2電極、および前記第2セパレータそれぞれの長さ方向の一端部を固定させた状態で回転して巻き取る前記巻芯をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項5】
前記第1電極の供給ライン、前記第1セパレータの供給ライン、前記第2電極の供給ライン、および前記第2セパレータの供給ラインと前記巻芯との間にそれぞれ備えられ、前記第1電極、前記第1セパレータ、前記第2電極、および前記第2セパレータを前記巻芯にそれぞれ投入させる移送モータをさらに含む、請求項4に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項6】
前記第1電極の供給ライン、前記第1セパレータの供給ライン、前記第2電極の供給ライン、および前記第2セパレータの供給ラインと前記移送モータとの間に備えられ、前記第1電極、前記第1セパレータ、前記第2電極、および前記第2セパレータの供給ラインから前記移送モータに移動するように第3ガイドローラをさらに含む、請求項5に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項7】
前記巻芯と前記移送モータとの間に備えられ、前記巻芯に投入される電極組立体を切断するカッタを含む、請求項5または6に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項8】
前記カッタは、前記巻芯と前記移送モータとの間を滑走する、請求項7に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項9】
前記移送モータと前記第1マシンビジョンおよび前記第2マシンビジョンとの間に照明をさらに含む、請求項5から8のいずれか一項に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項10】
前記照明は、定電流方式のバータイプの照明である、請求項9に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項11】
前記照明は、前記巻芯から130mm以上170mm以下に離隔した部分に設けられる、請求項9または10に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項12】
前記第1マシンビジョンおよび前記第2マシンビジョンの測定部分は、前記巻芯から10mm以上50mm以下に離隔する、請求項1から11のいずれか一項に記載の電極組立体の製造装置。
【請求項13】
電極組立体の製造方法であって、
(A)巻芯から第1電極の走行方向の前端に備えられた第1マシンビジョンを介して、前記第1電極の幅方向の一端部と第1セパレータの幅方向の一端部との間の第1非オーバーラップ幅を測定し、第2電極の走行方向の前端に備えられた第2マシンビジョンを介して、前記第2電極の幅方向の一端部と第2セパレータの幅方向の一端部との間の第2非オーバーラップ幅を測定するステップ;
(B)前記第1マシンビジョンおよび前記第2マシンビジョンから取得したビジョンデータを収集し、前記ビジョンデータを介して前記第1セパレータと前記第2セパレータとの間の非オーバーラップ幅を0に設定し、前記第1電極の幅方向の端部と前記第2電極の幅方向の端部との間の第3非オーバーラップ幅を演算し、演算された前記第3非オーバーラップ幅により蛇行不良を判定するステップ;
(C)マシンラーニングにより不良判定データを累積および加工するステップ;および
(D)データ処理部を介して加工されたデータに基づいて蛇行基準値を自動入力するステップ
を含む、電極組立体の製造方法。
【請求項14】
前記(A)ステップ以前に、
(A-1)前記第1電極、前記第1セパレータ、前記第2電極、および前記第2セパレータを前記第1電極の供給ライン、前記第1セパレータの供給ライン、前記第2電極の供給ライン、および前記第2セパレータの供給ラインにそれぞれ供給するステップ;および
(A-2)前記巻芯に前記第1電極、前記第1セパレータ、前記第2電極、および前記第2セパレータそれぞれの長さ方向の端部を固定させるステップ
をさらに含む、請求項13に記載の電極組立体の製造方法。
【請求項15】
前記(B)ステップは、
(B-1)前記巻芯から前記第1電極の走行方向の前端に備えられた第3マシンビジョンを介して、前記第1電極の幅方向の他端部の第1電極コーティングエッジおよび第1電極タブの折り曲げのうち少なくとも一つを検査するステップ;および
(B-2)前記巻芯から前記第2電極の走行方向の前端に備えられた第4マシンビジョンを介して、前記第2電極の幅方向の他端部の第2電極コーティングエッジおよび第2電極タブの折り曲げのうち少なくとも一つを検査するステップ
のうち一つまたは両方をさらに含む、請求項13または14に記載の電極組立体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年3月8日付にて韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10-2021-0030407号の出願日の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は本明細書に含まれる。
【0002】
本発明は、電極組立体の製造装置および電極組立体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
円筒型二次電池の製造において、蛇行の制御は重要な要素である。しかし、電極およびセパレータの位置精度が低下して巻き取り時に蛇行が発生し得るし、発火などの安全事故が発生し得る。
【0004】
正極、セパレータ、負極、およびセパレータが連続的に供給される状態で巻芯において巻き取り(winding)してゼリーロール状の電極組立体を製造する際に、従来は、EPS(Edge Position Sensor)を用いて前記正極、セパレータ、負極、およびセパレータの位置をそれぞれ測定し、測定値の相対比較により蛇行を制御した。
【0005】
通常、相対比較は、X-rayで正極および負極の間の非オーバーラップ幅を測定する方法、または実際の作業者がゼリーロールを分解して実物を確認する方法などの方法で行われ、これは、作業者の主観的判断に依存して精巧ではないという問題がある。しかし、このような作業者の主観的判断は、場合によっては、蛇行が発生したゼリーロールを良品に誤って選別する問題につながり、その結果、後続工程で不良ゼリーロールが多数流出する事故につながる。
【0006】
また、ゼリーロールの蛇行検査は、サンプリング検査によりまたは資材の取り替えなどの変動事項がある場合にのみ一時的に行われる。ただし、このように一時的に行われる場合以外には、蛇行検査が行われないという問題がある。
【0007】
上述したように、作業者の主観的判断に依存する相対比較および間歇的に行われる蛇行検査は不完全なものにならざるを得ないため、それを改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した問題を解消するために、自動化を実現する電極組立体の製造装置および電極組立体の製造方法を提供し、これにより蛇行防止を達成する。
【0009】
ただし、本発明が解決しようとする課題は、上述した課題に制限されず、本明細書において言及していないまた他の課題は、後述する発明の説明から通常の技術者に明らかに理解できるものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した目的を達成するために、本発明の一態様によれば、電極組立体の製造装置であって、
巻芯から第1電極の走行方向の前端に備えられ、第1電極の幅方向の一端部と第1セパレータの幅方向の一端部との間の第1非オーバーラップ幅を測定する第1マシンビジョン、および前記巻芯から第2電極の走行方向の前端に備えられ、第2電極の幅方向の一端部と第2セパレータの幅方向の一端部との間の第2非オーバーラップ幅を測定する第2マシンビジョン;
前記第1マシンビジョンおよび前記第2マシンビジョンから取得したビジョンデータを収集し、前記ビジョンデータを介して前記第1セパレータと前記第2セパレータとの間の非オーバーラップ幅を0に設定し、前記第1電極の幅方向の端部と前記第2電極の幅方向の端部との間の第3非オーバーラップ幅を演算し、演算された第3非オーバーラップ幅により蛇行不良を判定する制御部;
マシンラーニングにより不良判定データを累積および加工するデータ処理部;および
前記データ処理部を介して加工されたデータに基づいて蛇行基準値を自動入力する入力部
を含む、電極組立体の製造装置を提供する。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、電極組立体の製造方法であって、
(A)巻芯から第1電極の走行方向の前端に備えられた第1マシンビジョンを介して、前記第1電極の幅方向の一端部と第1セパレータの幅方向の一端部との間の第1非オーバーラップ幅を測定し、第2電極の走行方向の前端に備えられた第2マシンビジョンを介して、前記第2電極の幅方向の一端部と第2セパレータの幅方向の一端部との間の第2非オーバーラップ幅を測定するステップ;
(B)前記第1マシンビジョンおよび前記第2マシンビジョンから取得したビジョンデータを収集し、前記ビジョンデータを介して前記第1セパレータと前記第2セパレータとの間の非オーバーラップ幅を0に設定し、前記第1電極の幅方向の端部と前記第2電極の幅方向の端部との間の第3非オーバーラップ幅を演算し、演算された第3非オーバーラップ幅により蛇行不良を判定するステップ;
(C)マシンラーニングにより不良判定データを累積および加工するステップ;および
(D)前記データ処理部を介して加工されたデータに基づいて蛇行基準値を自動入力するステップ
を含む、電極組立体の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一態様による電極組立体の製造装置および製造方法は、ゼリーロール状の電極組立体の製造時に不良有無を同時に判別することができるため、不良の電極組立体が内蔵される二次電池の不良率を減少させることができる。
【0013】
また、本発明に係る電極組立体の製造装置および製造方法は、作業者から発生するヒューマンエラーを減少させることができる。または、サンプリングなしにリアルタイムで蛇行逆行が確認されることができる。または、データを収集し、後続工程で蛇行逆行なしに良品を生産することができる。
【0014】
ただし、本発明により得ることができる効果は、上述した効果にのみ制限されるものではなく、本明細書において言及していないまた他の技術的効果は、後述する発明の説明から通常の技術者に明らかに理解できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】従来の電極組立体の製造装置を示したものである。
図2】本発明の一実施形態による電極組立体の製造装置を図示化したものである。
図3図2に含まれたマシンビジョンを介して取得したイメージデータを示したものである。
図4図3のデータを累積および加工して蛇行を演算する概略図を示したものである。
図5】本発明の一実施形態による電極組立体の製造に関わる概略図を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、多様な変更を加えてもよく、種々の実施形態を含んでもよいが、特定の実施形態を図面に例示し、それに基づいて詳しく説明しようとする。ただし、これは、本発明を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、本発明の技術的思想および技術範囲に含まれる全ての変更、等価物、または代替物を含むものと理解しなければならない。
【0017】
本明細書において、第1、第2、A、Bなどの用語は、多様な構成要素を説明する際に用いられてもよいが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ用いられる。例えば、本発明の権利範囲を逸脱せずに、第1構成要素は第2構成要素と命名してもよく、それと同様に、第2構成要素は第1構成要素と命名してもよい。
【0018】
本明細書において、「および/または」などの用語は、複数の関連項目の組み合わせまたは複数の関連項目のうち一部を含む。
【0019】
本明細書において、ある構成要素が単数で表現された場合、本明細書において、別に明示しない限り、複数の概念を含んでもよい。
【0020】
本明細書において、「含む」、「有する」などの用語は、本明細書において、別に明示しない限り、本明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、工程、構成要素、部材など、またはこれらの組み合わせの存在自体を意味するものであって、他の特徴、数字などを排除することを意味しない。
【0021】
本明細書において、「二次電池(Secondary battery)」は、再充電により長時間繰り返し使用が可能な電池を指す。二次電池は、電極活物質に応じて、ニッケル-カドミウム電池、リチウムイオン二次電池などに分類することができる。二次電池は、形状に応じて、パウチ型、角型、円筒型二次電池などに分類することができる。
【0022】
本明細書において、前記二次電池は、電極組立体が収容される電池缶を含むことができる。前記電池缶は、円筒形であってもよい。
【0023】
本明細書において、用語「円筒型二次電池」は、円柱形状またはそれと類似した形状を有する二次電池を指す。円筒型二次電池は、体積当たりのエネルギー密度が高い特性により、大容量の電子、電気機器に多く用いられるものであり、複数結合されて電池パックを構成する形態で用いられることができる。
【0024】
本明細書において、円筒型二次電池は、例えば、円筒型二次電池の開口部反対側の底面に貫通挿入されたリベットをカソードとして用い、電池缶自体をアノードとして用いる構造を指し得る。
【0025】
本明細書において、前記二次電池は、電極組立体が収容される電池缶を含むことができる。前記電池缶は、円筒形であってもよく、その大きさは、両端部の円形の直径が30mm~55mm、高さが60mm~120mmであってもよい。例えば、円筒型電池缶の円形直径×高さは46mm×60mm、46mm×80mm、46mm×90mm、または46mm×120mmであってもよい。
【0026】
好ましくは、円筒型二次電池は、例えば、フォームファクタの比(円筒型二次電池の直径を高さで割った値、すなわち、高さ(H)対比直径(Φ)の比に定義される)が約0.4よりも大きい円筒型二次電池であってもよい。
【0027】
本明細書において、用語「円筒型二次電池」は、例えば、46110セル、48750セル、48110セル、48800セル、46800セルであってもよい。フォームファクタを示す数値において、前の数字2個はセルの直径を示し、その次の数字2個はセルの高さを示し、最後の数字0はセルの断面が円形であることを示す。セルの高さが100mm以上であるとき、セルの高さを示すためには3個の数字が必要であるため、最後の数字0は省略可能である。
【0028】
本明細書の円筒型二次電池は、例えば、ほぼ円柱形状のセルとして、その直径が約46mmであり、その高さが約110mmであり、フォームファクタの比が約0.418である円筒型二次電池であってもよい。
【0029】
本明細書の円筒型二次電池は、例えば、ほぼ円柱形状のセルとして、その直径が約48mmであり、その高さが約75mmであり、フォームファクタの比が約0.640である電池セルであってもよい。
【0030】
本明細書の円筒型二次電池は、例えば、ほぼ円柱形状のセルとして、その直径が約48mmであり、その高さが約110mmであり、フォームファクタの比が約0.418である円筒型二次電池であってもよい。
【0031】
本明細書の円筒型二次電池は、例えば、ほぼ円柱形状のセルとして、その直径が約48mmであり、その高さが約80mmであり、フォームファクタの比が約0.600である電池セルであってもよい。
【0032】
本明細書の円筒型二次電池は、例えば、ほぼ円柱形状のセルとして、その直径が約46mmであり、その高さが約80mmであり、フォームファクタの比が約0.575である電池セルであってもよい。
【0033】
本明細書の円筒型二次電池は、例えば、ほぼ円柱形状のセルとして、その直径が約46mmであり、その高さが約90mmであり、フォームファクタの比が0.511である円筒型二次電池であってもよい。
【0034】
また、用語「第1電極」はカソード(または正極)を指し、用語「第2電極」はアノード(または負極)を指すが、その逆であってもよい。
【0035】
他に定義しない限り、技術用語または科学用語を含めて本明細書で用いられる全ての用語は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同一の意味を有する。
【0036】
以下、従来技術および本発明に係る好ましい実施形態について添付図面を参照して詳しく説明する。
【0037】
図1を参照すれば、従来の電極組立体の製造装置を示したものであり、巻芯12が時計方向に回転しつつ巻き取られ、ここで、第1電極1、第1セパレータ3-1、第2電極2、および第2セパレータ3-2が巻芯12に移動しており、第1電極1と第1セパレータ3-1に対する非オーバーラップ幅を測定するEPS 13-1、および第2電極2と第2セパレータ3-2に対する非オーバーラップ幅を測定するEPS 13-2が設けられている。EPSは、Edge position sensorの略語であり、電極またはセパレータの幅方向の端部において、電極(第1電極および第2電極)とセパレータ(第1セパレータおよび第2セパレータ)の走行距離の前端に設けられ、電極、セパレータそれぞれの位置を測定する役割をする。ここで、作業者が2個のEPS 13-1、13-2から、第1電極1と第1セパレータ3-1の非オーバーラップ幅、および第2電極2と第2セパレータ3-2の非オーバーラップ幅を観察し、非オーバーラップ幅の値を組み合わせて蛇行を調整するために、作業者が直接測定、判定、および演算段階を経て、蛇行基準値が計算される。しかし、それぞれのステップでヒューマンエラーが発生し、作業者が蛇行基準値を誤って入力すると、蛇行不良であるにもかかわらず良品に判定されるという問題も発生する。
【0038】
本発明の一実施形態によれば、電極組立体の製造装置であって、
巻芯から第1電極の走行方向の前端に備えられ、第1電極の幅方向の一端部と第1セパレータの幅方向の一端部との間の第1非オーバーラップ幅を測定する第1マシンビジョン、および前記巻芯から第2電極の走行方向の前端に備えられ、第2電極の幅方向の一端部と第2セパレータの幅方向の一端部との間の第2非オーバーラップ幅を測定する第2マシンビジョン;
前記第1マシンビジョンおよび前記第2マシンビジョンから取得したビジョンデータを収集し、前記ビジョンデータを介して前記第1セパレータと前記第2セパレータとの間の非オーバーラップ幅を0に設定し、前記第1電極の幅方向の端部と前記第2電極の幅方向の端部との間の第3非オーバーラップ幅を演算し、演算された第3非オーバーラップ幅により蛇行不良を判定する制御部;
マシンラーニングにより不良判定データを累積および加工するデータ処理部;および
前記データ処理部を介して加工されたデータに基づいて蛇行基準値を自動入力する入力部
を含む、電極組立体の製造装置を提供する。
【0039】
前記実施形態と関連し、図2を参照すれば、前記電極1、2とセパレータ3-1、3-2の走行方向の前端に、第1および第2マシンビジョン8-1、8-2が備えられている。ここで、第1マシンビジョン8-1が第1電極1の幅方向の端部と第1セパレータ3-1の幅方向の端部との間の第1非オーバーラップ幅を測定し、第2マシンビジョン8-2が第2電極2の幅方向の端部と第2セパレータ3-2の幅方向の端部との間の第2非オーバーラップ幅を測定する。
【0040】
前記実施形態において、「幅方向」とは、第1電極、第2電極、第1セパレータ、および第2セパレータそれぞれにおける短辺の方向を意味する。通常、長さ方向に直交する方向を意味する。
【0041】
また、制御部9が、前記第1マシンビジョン8-1および前記第2マシンビジョン8-2から取得したビジョンデータが図3に示されている。また、図4を参照すれば、第1セパレータ3-1と第2セパレータ3-2との間の非オーバーラップ幅を0に設定した基準線を設定し、前記第1非オーバーラップ幅および前記第2非オーバーラップ幅により、第1電極1の幅方向の端部と第2電極2の幅方向の端部との間の第3非オーバーラップ幅を演算する。
【0042】
また、制御部9が、演算された第3非オーバーラップ幅に対して不良有無を判定し、データ処理部10が、マシンラーニングにより不良判定データを累積および加工し、前記データ処理部10を介して加工されたデータに基づき、入力部11が、蛇行基準値(第1電極、第2電極、第1セパレータ、および第2セパレータのうち一つ以上の幅)を自動入力する。
【0043】
前記実施形態による電極組立体の製造装置は、マシンビジョンを電極とセパレータの走行方向の前端に設けてリアルタイムで非オーバーラップ幅を測定することができ、マシンラーニングにより不良判定データが累積および加工されることで、蛇行基準値が自動入力されるため、作業者により非オーバーラップ幅が測定され、不良有無が判断され、蛇行基準値が自動入力されることで発生するヒューマンエラーを最小化する効果を提供する。
【0044】
更なる実施形態によれば、前記巻芯から前記第1電極の走行方向の前端に備えられ、前記第1電極の幅方向の他端部の第1電極コーティングエッジおよび第1電極タブの折り曲げのうち少なくとも一つを検査する第3マシンビジョン、および
前記巻芯から前記第2電極の走行方向の前端に備えられ、前記第2電極の幅方向の他端部の第2電極コーティングエッジおよび第2電極タブの折り曲げのうち少なくとも一つを検査する第4マシンビジョンのうち一つまたは両方をさらに含む、電極組立体の製造装置を提供する。
【0045】
前記実施形態と関連し、図2および図5を参照すれば、第1マシンビジョン8-1の側に第3マシンビジョン8-3が配置され、第2マシンビジョン8-2の側に第4マシンビジョン8-4が配置される。ゼリーロール電極組立体100において、第1マシンビジョン8-1は、第1電極の幅方向の一端部と第1セパレータの幅方向の一端部との間の第1非オーバーラップ幅110を測定し、第2マシンビジョン8-2は、第2電極の幅方向の一端部と第2セパレータの幅方向の一端部との間の第2非オーバーラップ幅130を測定する。また、第3マシンビジョン8-3は、第1電極の幅方向の他端部の第1電極コーティングエッジ120および第1電極タブの折り曲げ有無のうち少なくとも一つを検査し、第4マシンビジョン8-4は、第2電極の幅方向の他端部の第2電極コーティングエッジ140および第2電極タブの折り曲げ有無のうち少なくとも一つを検査する。選択的に、第4マシンビジョンは、第1セパレータ3-1と第2セパレータ3-2との間の整列を検査することができる。
【0046】
更なる実施形態によれば、前記巻芯から5mm以上60mm以下に離隔した部分に、前記第1電極と前記第1セパレータが互いに接するようにガイドする第1ガイドローラ、および前記第2電極と前記第2セパレータが互いに接するようにガイドする第2ガイドローラが備えられる、電極組立体の製造装置を提供する。
【0047】
選択的に、第1ガイドローラおよび第2ガイドローラは、それぞれ独立して、巻芯から5mm以上、10mm以上、15mm以上、20mm以上、25mm、または30mm以上に離隔した部分に設けられることができる。または、第1ガイドローラおよび第2ガイドローラは、それぞれ独立して、巻芯から60mm以下、55mm以下、50mm以下、45mm以下、40mm以下、または35mm以下に離隔した部分に設けられることができる。
【0048】
前記実施形態と関連し、図2を参照すれば、前記第1電極と第1セパレータが接するように巻芯12から5mm以上60mm以下に離隔した部分に第1ガイドローラ5-1および第2ガイドローラ5-2が独立して設けられる。第1ガイドローラ5-1は、第1電極1と第1セパレータ3-1が互いに接するようにガイドし、第2ガイドローラ5-2は、第2電極2と第2セパレータ3-2が互いに接するようにガイドする。
【0049】
前記実施形態による電極組立体の製造装置は、第1電極と第1セパレータの第1非オーバーラップ幅、および第2電極と第2セパレータの第2非オーバーラップ幅を正確に測定するようにする効果を提供する。
【0050】
更なる実施形態によれば、第1電極の供給ライン、第1セパレータの供給ライン、第2電極の供給ライン、および第2セパレータの供給ライン;
前記第1電極、前記第1セパレータ、前記第2電極、および前記第2セパレータそれぞれの長さ方向の一端部を固定させた状態で回転して巻き取る巻芯をさらに含む、電極組立体の製造装置を提供する。
【0051】
前記実施形態と関連し、図2を参照すれば、第1電極の供給ライン4-1を通して第1電極1が供給され、第2電極の供給ライン4-2を通して第2電極2が供給され、第1セパレータの供給ライン4-3を通して第1セパレータ3-1が供給され、第2セパレータの供給ライン4-4を通して第2セパレータ3-2が供給される。
【0052】
前記第1電極1、前記第1セパレータ3-1、前記第2電極2、および前記第2セパレータ3-2それぞれの長さ方向の端部を巻芯12に固定させた状態で巻芯12を回転して巻き取る。
【0053】
選択的に、巻芯12は、時計方向または反時計方向に回転することができる。
【0054】
また、前記実施形態において、「長さ方向」とは、第1電極、第2電極、第1セパレータ、および第2セパレータそれぞれにおける長辺の方向を意味する。
【0055】
更なる実施形態によれば、前記第1電極の供給ライン、前記第1セパレータの供給ライン、前記第2電極の供給ライン、および前記第2セパレータの供給ラインと前記巻芯との間にそれぞれ備えられ、前記第1電極、前記第1セパレータ、前記第2電極、および前記第2セパレータを前記巻芯にそれぞれ投入させる移送モータをさらに含む、電極組立体の製造装置を提供する。
【0056】
前記実施形態と関連し、図2を参照すれば、前記第1電極1、前記第1セパレータ3-1、前記第2電極2、および前記第2セパレータ3-2それぞれの長さ方向の端部を巻芯12に固定させた状態で巻芯12を回転して巻き取り、移送モータ6を介して前記第1電極1、前記第1セパレータ3-1、前記第2電極2、および前記第2セパレータ3-2を前記巻芯12に投入させる。
【0057】
更なる実施形態によれば、前記電極組立体の製造装置は、前記第1電極の供給ライン、前記第1セパレータの供給ライン、前記第2電極の供給ライン、および前記第2セパレータの供給ラインと前記移送モータとの間に備えられ、前記第1電極、前記第1セパレータ、前記第2電極、および前記第2セパレータの供給ラインから前記移送モータに移動するように第3ガイドローラをさらに含む、電極組立体の製造装置を提供する。
【0058】
前記実施形態と関連し、図2を参照すれば、第3ガイドローラ5-3は、第1電極1、第2電極2、第1セパレータ3-1、および第2セパレータ3-2がそれぞれの供給ライン4-1~4-4から移送モータ6に円滑に曲がるようにする。
【0059】
本発明の一実施形態によれば、前記巻芯と前記移送モータとの間に備えられ、前記巻芯に投入される電極組立体を切断するカッタを含む、電極組立体の製造装置を提供する。
【0060】
カッタ(図示せず)は、図2を参照すれば、巻芯12と移送モータ6との間に配置され、電極組立体を切断する役割をする。
【0061】
本発明の一実施形態によれば、前記カッタは、前記巻芯と前記移送モータとの間を滑走する、電極組立体の製造装置を提供する。
【0062】
前記実施形態によれば、カッタが滑走可能なモデルであるため、切断位置を調節して電極および/またはセパレータの末端を制御することができる。
【0063】
前記実施形態と関連し、図2を参照すれば、カッタ(図示せず)は、巻芯12と移送モータ6との間に移動可能であり、電極組立体を切断する役割をする。
【0064】
更なる実施形態によれば、前記移送モータと前記第1マシンビジョンおよび/または第2マシンビジョンとの間に照明を含む、電極組立体の製造装置を提供する。
【0065】
更なる実施形態によれば、前記照明は、定電流方式および/またはバー(bar)タイプであってもよい。
【0066】
更なる実施形態によれば、前記照明は、定電流方式のバータイプの照明である、電極組立体の製造装置を提供する。
【0067】
前記実施形態と関連し、図2を参照すれば、照明7は、移送モータ6と第1マシンビジョン8-1および/または第2マシンビジョン8-2との間に配置される。
【0068】
前記実施形態による電極組立体の製造装置は、マシンビジョンに安定したイメージを提供する効果を提供する。
【0069】
更なる実施形態によれば、前記照明は、前記巻芯から130mm以上170mm以下に距離が離隔した部分に設けられる、電極組立体の製造装置を提供する。
【0070】
更なる実施形態によれば、前記照明7は、前記巻芯12から130mm以上、135mm以上、140mm以上、または145mm以上に距離が離隔した部分に設けられることができる。
【0071】
更なる実施形態によれば、前記照明7は、前記巻芯12から170mm以下、165mm以下、160mm以下、または155mm以下に距離が離隔した部分に設けられることができる。
【0072】
更なる実施形態によれば、前記照明7は、前記巻芯12から150mmに距離が離隔した部分に設けられることができる。
【0073】
更なる実施形態によれば、前記第1マシンビジョンおよび第2マシンビジョンの測定部分は、前記巻芯から1mm以上50mm以下に離隔する、電極組立体の製造装置を提供する。
【0074】
更なる実施形態によれば、前記第1マシンビジョン8-1および前記第2マシンビジョン8-2の測定部分は、前記巻芯12から1mm以上、5mm以上、10mm、または15mm以上に離隔することができる。
【0075】
更なる実施形態によれば、前記第1マシンビジョンおよび第2マシンビジョンの測定部分は、前記巻芯12から50mm以下、45mm以下、40mm以下、35mm以下、30mm以下、または25mm以下に離隔することができる。
【0076】
更なる実施形態によれば、前記第1マシンビジョンおよび第2マシンビジョンの測定部分は、前記巻芯12から20mmに離隔することができる。
【0077】
前記実施形態と関連し、図2を参照すれば、前記第1マシンビジョン8-1および前記第2マシンビジョン8-2の測定部分は、前記第1電極、前記第1セパレータ、前記第2電極、および前記第2セパレータの走行方向の前端部において巻芯12から近接した領域(1mm以上50mm以下)に離隔する。
【0078】
前記実施形態による電極組立体の製造装置によれば、従来の巻芯部に設けられたEPSを介して作業者が電極およびセパレータの位置を直接モニターするシステムを代替し、巻芯から10mm以上50mm以下の領域をマシンビジョンを介して測定し、ヒューマンエラーを減少させる効果を提供する。
【0079】
本発明の一実施形態によれば、(A)巻芯から第1電極の走行方向の前端に備えられた第1マシンビジョンを介して、前記第1電極の幅方向の一端部と第1セパレータの幅方向の一端部との間の第1非オーバーラップ幅を測定し、第2電極の走行方向の前端に備えられた第2マシンビジョンを介して、前記第2電極の幅方向の一端部と第2セパレータの幅方向の一端部との間の第2非オーバーラップ幅を測定するステップ;
(B)前記第1マシンビジョンおよび前記第2マシンビジョンから取得したビジョンデータを収集し、前記ビジョンデータを介して前記第1セパレータと前記第2セパレータとの間の非オーバーラップ幅を0に設定し、前記第1電極の幅方向の端部と前記第2電極の幅方向の端部との間の第3非オーバーラップ幅を演算し、演算された第3非オーバーラップ幅により蛇行不良を判定するステップ;
(C)マシンラーニングにより不良判定データを累積および加工するステップ;および
(D)前記データ処理部を介して加工されたデータに基づいて蛇行基準値を自動入力するステップ
を含む、電極組立体の製造方法を提供する。
【0080】
前記実施形態と関連し、
(A)ステップは、第1電極1と第1セパレータ3-1の走行方向の前端に第1マシンビジョン8-1が備えられ、第2電極2と第2セパレータ3-2の走行方向の前端に第2マシンビジョン8-2が備えられている。ここで、第1マシンビジョン8-1を介して、第1電極1の幅方向の一端部と第1セパレータ3-1の幅方向の一端部との間の第1非オーバーラップ幅を測定し、第2マシンビジョン8-2を介して、第2電極2の幅方向の一端部と第2セパレータ3-2の幅方向の一端部との間の第2非オーバーラップ幅を測定する。
【0081】
また、前記第1マシンビジョン8-1および前記第2マシンビジョン8-2から取得したビジョンデータを収集し、その結果が図3に示されている。また、図4を参照すれば、第1セパレータ3-1と第2セパレータ3-2との間の非オーバーラップ幅を0にして基準線を設定し、前記第1非オーバーラップ幅方向の端部と前記第2非オーバーラップ幅方向の端部との間の第3非オーバーラップ幅を演算し、演算された第3非オーバーラップ幅により蛇行不良を判定する。
【0082】
マシンラーニングにより不良判定データを累積および加工し、加工されたデータに基づいて蛇行基準値を自動入力する。ここで、蛇行基準値は、第1電極、第2電極、第1セパレータ、および第2セパレータのうち一つ以上の幅であるか、または電極およびセパレータの走行速度、投入量のうち一つ以上であってもよい。
【0083】
前記実施形態による電極組立体の製造方法は、マシンビジョンを電極とセパレータの走行方向の前端に設けてリアルタイムで非オーバーラップ幅を測定することができ、マシンラーニングにより不良判定データが累積および加工されることで、蛇行基準値が自動入力されるため、作業者により非オーバーラップ幅が測定され、不良有無が判断され、蛇行基準値が自動入力されることで発生するヒューマンエラーを最小化する効果を提供する。
【0084】
更なる実施形態によれば、前記(A)ステップ以前に、
(A-1)第1電極、第1セパレータ、第2電極、および第2セパレータを第1電極の供給ライン、第1セパレータの供給ライン、第2電極の供給ライン、および第2セパレータの供給ラインにそれぞれ供給するステップ;および
(A-2)巻芯に前記第1電極、前記第1セパレータ、前記第2電極、および前記第2セパレータそれぞれの長さ方向の端部を固定させるステップ
をさらに含む、電極組立体の製造方法を提供する。
【0085】
図2を参照すれば、(A-1)ステップは、第1電極の供給ライン4-1を通して第1電極1を供給し、第2電極の供給ライン4-2を通して第2電極2を供給し、第1セパレータの供給ライン4-3を通して第1セパレータ3-1を供給し、第2セパレータの供給ライン4-4を通して第2セパレータ3-2を供給する。
【0086】
(A-2)ステップは、巻芯12に前記第1電極1、前記第1セパレータ3-1、前記第2電極2、および前記第2セパレータ3-2それぞれの長さ方向の端部を巻芯12に固定させる。
【0087】
前記実施形態による電極組立体の製造方法に関する具体的な内容は前述したとおりである。
【0088】
更なる実施形態において、前記(B)ステップは、
(B-1)前記巻芯から前記第1電極の走行方向の前端に備えられた第3マシンビジョンを介して、前記第1電極の幅方向の他端部の第1電極コーティングエッジおよび第1電極タブの折り曲げのうち少なくとも一つを検査するステップ;および
(B-2)前記巻芯から前記第2電極の走行方向の前端に備えられた第4マシンビジョンを介して、前記第2電極の幅方向の他端部の第2電極コーティングエッジおよび第2電極タブの折り曲げのうち少なくとも一つを検査するステップ
のうち一つまたは両方をさらに含む、電極組立体の製造方法を提供する。
【0089】
前記実施形態による電極組立体の製造方法に関する具体的な内容は前述したとおりである。
【0090】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されず、特許請求の範囲および発明の詳細な説明の範囲内で多様に変形して実施可能であり、それもまた発明の範囲に属する。
【符号の説明】
【0091】
1 ・・・第1電極
2 ・・・第2電極
3-1 ・・・第1セパレータ
3-2 ・・・第2セパレータ
4-1 ・・・第1電極の供給ライン
4-2 ・・・第2電極の供給ライン
4-3 ・・・第1セパレータの供給ライン
4-4 ・・・第2セパレータの供給ライン
5-1 ・・・第1ガイドローラ
5-2 ・・・第2ガイドローラ
5-3 ・・・第3ガイドローラ
6 ・・・移送モータ
7 ・・・照明
8-1 ・・・第1マシンビジョン
8-2 ・・・第2マシンビジョン
8-3 ・・・第3マシンビジョン
8-4 ・・・第4マシンビジョン
9 ・・・制御部
10 ・・・データ処理部
11 ・・・入力部
12 ・・・巻芯
13-1、13-2 ・・・EPS(Edge Position Sensor)
100 ・・・ゼリーロール電極組立体
110 ・・・第1非オーバーラップ幅
120 ・・・第1電極コーティングエッジ
130 ・・・第2非オーバーラップ幅
140 ・・・第2電極コーティングエッジ
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】