(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-26
(54)【発明の名称】ビットエラー情報を収集するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04L 43/0823 20220101AFI20231219BHJP
【FI】
H04L43/0823
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535589
(86)(22)【出願日】2021-11-17
(85)【翻訳文提出日】2023-07-20
(86)【国際出願番号】 CN2021131102
(87)【国際公開番号】W WO2022121639
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】202011463838.6
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110098933.9
(32)【優先日】2021-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】王 雅莉
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 帆
(72)【発明者】
【氏名】周 天然
(57)【要約】
本出願の実施形態は、ビットエラー情報を収集するための方法を開示する。一例では、ヘッドノードは、指示情報をIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダにカプセル化し得る。指示情報は、IPv6拡張ヘッダにビットエラー情報を記録するために、IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する。本方法によれば、伝送路上の中間ノードのビットエラー情報が収集されることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビットエラー情報を収集するための方法であって、前記方法は、
第1のインターネットプロトコルバージョン6のIPv6測定要求パケットを受信するステップと、
第2のIPv6測定要求パケットを取得するために、第1の中間ノードのビットエラー情報を前記第1のIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダに記録するステップと、
前記第2のIPv6測定要求パケットを転送するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のIPv6測定要求パケットは、第2の中間ノードのビットエラー情報をさらに含み、前記第2の中間ノードは、前記第1の中間ノードの上流ノードである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記IPv6拡張ヘッダは第1の指示情報を含み、前記第1の指示情報は、前記ビットエラー情報を前記第1のIPv6測定要求パケットに記録するように、前記第1の中間ノードに指示する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記IPv6拡張ヘッダは、第1のタイプ長さ値TLVフィールドを含み、前記第1のTLVフィールドは、前記第1の指示情報を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のTLVフィールドのタイプフィールドは、前記第1の指示情報を含み、前記第1のTLVフィールドの値フィールドは、前記第1の中間ノードの前記ビットエラー情報を記録する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のIPv6測定要求パケットおよび前記第2のIPv6測定要求パケットがSRv6測定要求パケットである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の中間ノードのセグメント識別子SIDが、前記第1の中間ノードの前記ビットエラー情報を記録する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記セグメント識別子SIDのargumentフィールドが、前記第1の中間ノードの前記ビットエラー情報を記録する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記IPv6拡張ヘッダが、ホップバイホップHBHオプションヘッダである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記IPv6拡張ヘッダが、宛先オプションヘッダDOHである、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のIPv6測定要求パケットは第2の指示情報をさらに含み、前記第2の指示情報は、測定応答パケットにおいて伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含むように、前記第1のIPv6測定要求パケットの前記伝送路上のテールノードに指示し、前記少なくとも1つの中間ノードは前記第1の中間ノードを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のIPv6測定要求パケットのペイロードは、前記第2の指示情報を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のIPv6測定要求パケットは、
単純な双方向アクティブ測定プロトコルのSTAMP要求パケットまたはIPv6 ping要求パケット
を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
ビットエラー情報を収集するための方法であって、前記方法は、
インターネットプロトコルバージョン6のIPv6測定要求パケットを受信するステップであって、前記IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは、前記IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する、ステップと、
前記伝送路上のヘッドノードにIPv6測定応答パケットを送信するステップであって、前記IPv6測定応答パケットは、前記少なくとも1つの中間ノードの前記ビットエラー情報を含む、ステップと
を含む、方法。
【請求項15】
前記IPv6測定応答パケットのペイロードは、前記少なくとも1つの中間ノードの前記ビットエラー情報を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ペイロードは、第1のタイプ長さ値TLVフィールドを含み、前記第1のTLVフィールドは、前記少なくとも1つの中間ノードの前記ビットエラー情報を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記IPv6測定要求パケットは、単純な双方向アクティブ測定プロトコルのSTAMP要求パケットを含み、前記IPv6測定応答パケットは、STAMP応答パケットを含む、または
前記IPv6測定要求パケットは、IPv6 ping要求パケットを含み、前記IPv6測定応答パケットは、IPv6 ping応答パケットを含む、
請求項14から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記IPv6測定要求パケットの前記IPv6拡張ヘッダは、第2のTLVフィールドを含み、前記第2のTLVフィールドは、前記少なくとも1つの中間ノードの前記ビットエラー情報を記録する、請求項14から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記IPv6測定要求パケットは、SRv6測定要求パケットである、請求項14から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記IPv6測定要求パケットは、指示情報を含み、前記指示情報は、前記測定応答パケットにおいて前記少なくとも1つの中間ノードの前記ビットエラー情報を含むように前記伝送路上のテールノードに指示する、請求項14から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記IPv6測定要求パケットのペイロードは、前記指示情報を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記IPv6測定応答パケットは、前記伝送路上の前記テールノードのビットエラー情報をさらに含む、請求項14から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
ビットエラー情報を収集するための方法であって、前記方法は、
インターネットプロトコルバージョン6のIPv6測定要求パケットを取得するステップであって、前記IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは、第1の指示情報を含み、前記第1の指示情報は、ビットエラー情報を前記IPv6拡張ヘッダに記録するように、前記IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する、ステップと、
前記IPv6測定要求パケットを転送するステップと
を含む、方法。
【請求項24】
前記方法が、前記伝送路上のヘッドノードによって実行される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記方法が、前記伝送路上の第1の中間ノードによって行われる、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
通信装置であって、前記通信装置は、メモリおよびプロセッサを備え、
前記メモリは、プログラムコードを記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記通信装置が請求項1から25のいずれか一項に記載の方法を行うことを可能にするために前記プログラムコードにおける命令を実行するように構成される、
通信装置。
【請求項27】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶しており、前記命令は、コンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータが、請求項1から25のいずれか一項に記載の方法を行うことを可能にする、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項28】
通信システムであって、前記通信システムは、
請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を行う通信装置、請求項14から22のいずれか一項に記載の方法を行う通信装置、および請求項23から25のいずれか一項に記載の方法を行う通信装置
のうちの少なくとも2つを備える、通信システム。
【請求項29】
ビットエラー情報を収集するための装置であって、前記装置は、
第1のインターネットプロトコルバージョン6のIPv6測定要求パケットを受信するように構成された受信ユニットと、
第2のIPv6測定要求パケットを取得するために、第1の中間ノードのビットエラー情報を前記第1のIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダに記録するように構成された処理ユニットと、
前記第2のIPv6測定要求パケットを転送するように構成された送信ユニットと
を備える、装置。
【請求項30】
前記第1のIPv6測定要求パケットは、第2の中間ノードのビットエラー情報をさらに含み、前記第2の中間ノードは、前記第1の中間ノードの上流ノードである、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記IPv6拡張ヘッダは第1の指示情報を含み、前記第1の指示情報は、前記ビットエラー情報を前記第1のIPv6測定要求パケットに記録するように、前記第1の中間ノードに指示する、請求項29または30に記載の装置。
【請求項32】
前記IPv6拡張ヘッダは、第1のタイプ長さ値TLVフィールドを含み、前記第1のTLVフィールドは、前記第1の指示情報を含む、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記第1のTLVフィールドのタイプフィールドは、前記第1の指示情報を含み、前記第1のTLVフィールドの値フィールドは、前記第1の中間ノードの前記ビットエラー情報を記録する、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記第1のIPv6測定要求パケットおよび前記第2のIPv6測定要求パケットがSRv6測定要求パケットである、請求項39から31のいずれか一項に記載の装置。
【請求項35】
前記第1の中間ノードのセグメント識別子SIDが、前記第1の中間ノードの前記ビットエラー情報を記録する、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記セグメント識別子SIDのargumentフィールドが、前記第1の中間ノードの前記ビットエラー情報を記録する、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記IPv6拡張ヘッダが、ホップバイホップHBHオプションヘッダである、請求項29から34のいずれか一項に記載の装置。
【請求項38】
前記IPv6拡張ヘッダが、宛先オプションヘッダDOHである、請求項34に記載の装置。
【請求項39】
前記第1のIPv6測定要求パケットは第2の指示情報をさらに含み、前記第2の指示情報は、測定応答パケットにおいて伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含むように、前記第1のIPv6測定要求パケットの前記伝送路上のテールノードに指示し、前記少なくとも1つの中間ノードは前記第1の中間ノードを含む、請求項29から38のいずれか一項に記載の装置。
【請求項40】
前記第1のIPv6測定要求パケットのペイロードは、前記第2の指示情報を含む、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記第1のIPv6測定要求パケットは、
単純な双方向アクティブ測定プロトコルのSTAMP要求パケットまたはIPv6 ping要求パケット
を含む、請求項29から40のいずれか一項に記載の装置。
【請求項42】
ビットエラー情報を収集するための装置であって、前記装置は、
インターネットプロトコルバージョン6のIPv6測定要求パケットを受信するように構成された受信ユニットであって、前記IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダが、前記IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する、受信ユニットと、
前記伝送路上のヘッドノードにIPv6測定応答パケットを送信するように構成された送信ユニットであって、前記IPv6測定応答パケットが、前記少なくとも1つの中間ノードの前記ビットエラー情報を含む、送信ユニットと
を備える、装置。
【請求項43】
前記IPv6測定応答パケットのペイロードは、前記少なくとも1つの中間ノードの前記ビットエラー情報を含む、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記ペイロードは、第1のタイプ長さ値TLVフィールドを含み、前記第1のTLVフィールドは、前記少なくとも1つの中間ノードの前記ビットエラー情報を含む、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記IPv6測定要求パケットは、単純な双方向アクティブ測定プロトコルのSTAMP要求パケットを含み、前記IPv6測定応答パケットは、STAMP応答パケットを含む、または
前記IPv6測定要求パケットは、IPv6 ping要求パケットを含み、前記IPv6測定応答パケットは、IPv6 ping応答パケットを含む、
請求項42から44のいずれか一項に記載の装置。
【請求項46】
前記IPv6測定要求パケットの前記IPv6拡張ヘッダは、第2のTLVフィールドを含み、前記第2のTLVフィールドは、前記少なくとも1つの中間ノードの前記ビットエラー情報を記録する、請求項42から45のいずれか一項に記載の装置。
【請求項47】
前記IPv6測定要求パケットは、SRv6測定要求パケットである、請求項42から46のいずれか一項に記載の装置。
【請求項48】
前記IPv6測定要求パケットは、指示情報を含み、前記指示情報は、前記測定応答パケットにおいて前記少なくとも1つの中間ノードの前記ビットエラー情報を含むように前記伝送路上のテールノードに指示する、請求項42から47のいずれか一項に記載の装置。
【請求項49】
前記IPv6測定要求パケットのペイロードは、前記指示情報を含む、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記IPv6測定応答パケットは、前記伝送路上の前記テールノードのビットエラー情報をさらに含む、請求項42から49のいずれか一項に記載の装置。
【請求項51】
ビットエラー情報を収集するための装置であって、前記装置は、
インターネットプロトコルバージョン6のIPv6測定要求パケットを取得するように構成された取得ユニットであって、前記IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは、第1の指示情報を含み、前記第1の指示情報は、ビットエラー情報を前記IPv6拡張ヘッダに記録するように、前記IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する、取得ユニットと、
前記IPv6測定要求パケットを転送するように構成された送信ユニットと
を備える、装置。
【請求項52】
前記装置は、前記伝送路上のヘッドノードで使用される、請求項51に記載の装置。
【請求項53】
前記装置は、前記伝送路上の第1の中間ノードで使用される、請求項51に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、以下の特許出願の優先権を主張し、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、すなわち、
1.2020年12月11日に出願された「通信方法およびデバイス」と題する中国特許出願第202011463838.6号明細書、および
2.2021年1月25日に出願された「ビットエラー情報を収集するための方法および装置」と題する中国特許出願第202110098933.9号である。
【0002】
本出願は通信技術の分野に関し、具体的にはビットエラー情報を収集するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、インターネットプロトコルバージョン6(Internet Protocol version 6、IPv6)ネットワークなどのインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)では、双方向転送検出(bidirectional forwarding detection、BFD)プロトコルがビットエラーを検出するために使用され得る。一例では、テールノードは、それ自体のビットエラーレートが特定の閾値よりも高いと決定したとき、ビットエラーレートなどのビットエラー情報は、BFDパケットを使用してヘッドノードに送信し得る。BFDパケットを受信した後、ヘッドノードはパス切り替えをトリガし得る。
【0004】
しかしながら、BFDパケットはユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol、UDP)パケットであるため、中間ノードはビットエラー情報をカプセル化することができない。その結果、BFDパケットを使用してビットエラー情報を送信する解決策では、伝送路上の中間ノードのビットエラー情報が取得されることができない。その結果、中間ノードのビットエラー情報に基づいてパス切り替えを行うことができず、サービス品質(quality of service、QoS)が影響される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の実施形態は、伝送路上の中間ノードのビットエラー情報を収集するために、ビットエラー情報を収集するための方法を提供する。
【0006】
第1の態様によれば、本出願の一実施形態は、ビットエラー情報を取得するための方法を提供する。本方法は、通信装置によって実行され得る。通信装置は、伝送路上の第1の中間ノードに対応し得る。一例では、通信装置は、上流ノードから第1のIPv6測定要求パケットを受信し得る。第1のIPv6測定要求パケットを受信した後、通信装置は、第1の中間ノードのビットエラー情報を含む第2のIPv6測定要求パケットを取得するために、第1の中間ノードのビットエラー情報を第1のIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダに記録し得る。第2のIPv6測定要求パケットを取得した後、通信装置は、第2のIPv6測定要求パケットを転送し得る。この解決策を使用することにより、IPv6測定要求パケットの伝送路上の第1の中間ノードのビットエラー情報が収集され得ることが習得されることができる。一例では、第1の中間ノードのビットエラー情報を収集した後、ヘッドノードは、QoSを改善するために、第1の中間ノードのビットエラー情報に基づいてパス切り替えをさらに実行し得る。
【0007】
一実装形態では、第1のIPv6測定要求パケットは、第1のIPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含み得る。例えば、ビットエラー情報を収集するための方法を実行する通信装置が上流ノードから第1のIPv6測定要求パケットを受信し、通信装置の上流ノードが第2の中間ノードを含む場合、第1のIPv6測定要求パケットは、第2の中間ノードのビットエラー情報をさらに含む。この場合、第1の中間ノードのビットエラー情報を含むことに加えて、第1のIPv6測定要求パケットは、第2の中間ノードのビットエラー情報をさらに含んでもよい。
【0008】
一実装形態では、第1のIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは、第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、ビットエラー情報を第1のIPv6測定要求パケットに記録するように第1の中間ノードに指示する。この場合、第1のIPv6測定要求パケットを受信した後、第1の中間ノードに対応する通信装置は、第1の指示情報を取得するために第1のIPv6測定要求パケットを解析し、次いで、第1の指示情報の指示に基づいて、第1の中間ノードのビットエラー情報を第1のIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダに記録し得る。このようにして、第1の中間ノードのビットエラー情報は収集されることができる。いくつかの実施形態では、第1の指示情報は、ビットエラー情報を第1のIPv6測定要求パケットに記録するように、伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示し得る。少なくとも1つの中間ノードは、第1の中間ノードを含む。第1のIPv6測定要求パケットが第2の中間ノードのビットエラー情報をさらに含む場合、少なくとも1つの中間ノードは、第2の中間ノードをさらに含んでもよい。
【0009】
一実装形態では、第1のIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダが拡張されてもよい。第1のTLVフィールドは拡張されてもよく、第1の指示情報は第1のTLVフィールドを使用して搬送される。
【0010】
一実装形態では、第1のTLVフィールドのタイプフィールドは、第1の指示情報を搬送するために使用されてもよく、第1のTLVフィールドの値フィールドは、前述の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録するために使用されてもよい。例えば、第1の中間ノードのビットエラー情報は、第1のTLVフィールドの値フィールドを使用して搬送される。別の例では、第1の中間ノードのビットエラー情報および第2の中間ノードのビットエラー情報は、第1のTLVフィールドの値フィールドを使用して搬送される。このようにして、第1の指示情報の機能および前述の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録することを実施するために、1つのTLVのみが拡張され得る。
【0011】
一実装形態では、第1のIPv6測定要求パケットおよび第2のIPv6測定要求パケットはSRv6測定要求パケットである。例えば、第1の中間ノードがSRv6転送をサポートするとき、第1のIPv6測定要求パケットおよび第2のIPv6測定要求パケットはSRv6測定要求パケットである。第1のIPv6測定要求パケットおよび第2のIPv6測定要求パケットがSRv6測定要求パケットであるとき、第1のIPv6測定要求パケットと第2のIPv6測定要求パケットの両方がSRHを含む。
【0012】
一実装形態では、第1の中間ノードのビットエラー情報を搬送するIPv6拡張ヘッダは、HBHオプションヘッダであり得る。別の実装形態では、第1のIPv6測定要求パケットがSRv6測定要求パケットであるとき、第1の中間ノードのビットエラー情報を搬送するIPv6拡張ヘッダは、SRHまたはDOHであり得る。
【0013】
一実装形態では、第1のIPv6測定要求パケットがSRv6パケットである場合、第1のIPv6測定要求パケットのSRHは、第1の中間ノードに対応するSIDを含み得る。この場合、第1の中間ノードが第1のIPv6測定要求パケットを受信すると、第1のIPv6測定要求パケットのSRHにおける第1の中間ノードのセグメント識別子SIDは、もはや第1のIPv6測定要求パケットの転送をガイドしなくてもよい。したがって、第1の中間ノードのビットエラー情報は、第1の中間ノードに対応するSIDに記録されてもよい。言い換えると、第1の中間ノードのセグメント識別子SIDは、第1の中間ノードのビットエラー情報を記録する。このようにして、第1のノードのビットエラー情報を搬送するために新しいフィールドが拡張される必要はない。
【0014】
一実装形態では、第1の中間ノードに対応するSIDについて、第1の中間ノードのSIDは、locator、function、およびargumentsの3つのフィールドを含み得る。functionおよびargumentsの両方のフィールドは、locatorに対応する挙動を搬送する。現在、SIDのargumentsフィールドは明確に定義されていない。したがって、第1の中間ノードについて、第1の中間ノードのビットエラー情報は、第1の中間ノードのSIDのargumentsフィールドに記録されてもよい。言い換えると、第1の中間ノードのセグメント識別子SIDのargumentフィールドは、第1の中間ノードのビットエラー情報を記録する。このようにして、一方では、第1のノードのビットエラー情報を搬送するために新しいフィールドが拡張される必要はなく、他方では、第1のIPv6測定要求パケットのSRHで搬送されるパス情報が保持され得る。
【0015】
一実装形態では、第1のIPv6測定要求パケットがSRv6パケットであるとき、SRv6パケットの構造の拡張を回避するために、SRHにおけるflagsフィールドが完全に割り当てられていないと見なされるため、第1の指示情報は、SRv6パケットのSRHにおけるflagsフィールドを使用して搬送され得、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報は、少なくとも1つの中間ノードに対応するセグメント識別子SIDを使用して記録される。
【0016】
一実装形態では、第1の指示情報に加えて、第1のIPv6測定要求パケットは、第2の指示情報をさらに含んでもよい。第2の指示情報は、測定応答パケットにおける伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含むように、第1のIPv6測定要求パケットの伝送路上のテールノードに指示する。言い換えると、テールノードは、第2の指示情報に基づいて、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を伝送路上のヘッドノードに送信し得る。このようにして、ヘッドノードは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を収集し得、サービスの品質を改善するために、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報に基づいてパス切り替えをさらに実行し得る。本明細書で言及される少なくとも1つの中間ノードは、前述の第1の中間ノードを含む。
【0017】
一実装形態では、第2の指示情報は、第1のIPv6測定要求パケットのペイロードで搬送され得る。テールノードによって受信されたIPv6測定要求パケットについて、テールノードはIPv6測定要求パケットのペイロードを解析する必要があることが理解されよう。したがって、ペイロードに第2の指示情報を含める方法では、受信したIPv6測定要求パケットをテールノードによって解析することに起因する余分なリソース消費はない。
【0018】
一実装形態では、STAMP要求パケットおよびIPv6 ping要求パケットが拡張をサポートすることを考慮して、第1のIPv6測定要求パケットのペイロードは、第1のIPv6測定要求パケットのペイロードを使用することを容易にして第2の指示情報を搬送するために、例えば、STAMP要求パケットまたはIPv6 ping要求パケットを含み得る。
【0019】
一実装形態では、第2の指示情報および第1の指示情報は同じ指示情報であり得る。この場合、第1の指示情報は、ビットエラー情報を第1のIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダに記録するように伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示することができるだけでなく、第1のIPv6測定要求パケットの応答パケットに伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含めるように、第1のIPv6測定要求パケットの伝送路上のテールノードに指示することもできる。このように、第1のIPv6測定要求パケットのペイロードを拡張する必要はない。
【0020】
第2の態様によれば、本出願の一実施形態は、ビットエラー情報を取得するための方法を提供する。本方法は、通信装置によって実行され得る。通信装置は、伝送路上のテールノードに対応し得る。一例では、通信装置は、IPv6測定要求パケットを受信し得る。IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは、IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する。IPv6測定要求パケットを受信した後、通信装置は、伝送路上のヘッドノードにIPv6測定応答パケットを送信し得る。IPv6測定応答パケットは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含む。この解決策を使用することにより、伝送路上のテールノードは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報をヘッドノードに送信し得ることが習得されることができる。言い換えると、ヘッドノードは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を収集し得る。さらに、中間ノードのビットエラー情報を収集した後、ヘッドノードは、QoSを改善するために、中間ノードのビットエラー情報に基づいてパス切り替えをさらに実行し得る。
【0021】
一実装形態では、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報は、IPv6測定応答パケットのペイロードで搬送され得る。このようにして、伝送路上のヘッドノードは、IPv6測定応答パケットのペイロードから少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を取得し、中間ノードのビットエラー情報に基づいてパス切り替えをさらに実行し得、それによってQoSを改善する。
【0022】
一実装形態では、IPv6測定応答パケットのペイロードは拡張されてもよく、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送するために1つのTLVフィールドが拡張される。
【0023】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットがSTAMP要求パケットを含む場合、IPv6測定応答パケットはSTAMP応答パケットを含む。IPv6測定応答パケットのペイロードとしては、STAMP応答パケットが使用される。この場合、STAMP応答パケットが拡張されてもよく、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送するために、1つのTLVフィールドが拡張される。
【0024】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットがIPv6 ping要求パケットを含む場合、IPv6測定応答パケットはIPv6 ping応答パケットを含む。IPv6 ping応答パケットは、IPv6測定応答パケットのペイロードとして使用される。この場合、IPv6 ping応答パケットが拡張されてもよく、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送するために、1つのTLVフィールドが拡張される。
【0025】
一実装形態では、テールノードによって受信されたIPv6測定要求パケットに含まれる少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報は、IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダにおいて第2のTLVフィールドで搬送され得る。
【0026】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットはSRv6測定要求パケットである。
【0027】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットは指示情報を含み、指示情報は、測定応答パケットにおいて少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含むように伝送路上のテールノードに指示する。言い換えると、テールノードは、指示情報に基づいて、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を伝送路上のヘッドノードに送信し得る。このようにして、ヘッドノードは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を収集し得、サービスの品質を改善するために、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報に基づいてパス切り替えをさらに実行し得る。本明細書で言及される少なくとも1つの中間ノードは、前述の第1の中間ノードを含む。
【0028】
一実装形態では、指示情報は、IPv6測定要求パケットのペイロードで搬送され得る。テールノードによって受信されたIPv6測定要求パケットについて、テールノードはIPv6測定要求パケットのペイロードを解析する必要があることが理解されよう。したがって、ペイロードに指示情報を含める方法では、受信したIPv6測定要求パケットをテールノードによって解析することに起因する余分なリソース消費はない。
【0029】
一実装形態では、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報に加えて、IPv6測定応答パケットは、伝送路上のテールノードのビットエラー情報をさらに含む。この場合、ヘッドノードは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を収集し得、伝送路上のテールノードのビットエラー情報をさらに収集し得る。さらに、ヘッドノードは、テールノードのビットエラー情報および少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報に基づいてパス切り替えを実行し得る。この場合、パス切り替えを行うとき、ヘッドノードは、伝送路上のテールノードのビットエラー情報を参照するだけでなく、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報も参照する。したがって、QoSが効果的に改善されることができる。
【0030】
第3の態様によれば、本出願の一実施形態は、ビットエラー情報を取得するための方法を提供する。本方法は、通信装置によって実行され得る。通信装置は、伝送路上のヘッドノードまたは中間ノードに対応し得る。一例では、通信装置は、IPv6測定要求パケットを取得し得る。IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは、第1の指示情報を含む。第1の指示情報は、IPv6拡張ヘッダにビットエラー情報を記録するために、IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する。IPv6測定要求パケットを取得した後、通信装置は、IPv6測定要求パケットを転送し得る。IPv6拡張ヘッダは第1の指示情報を搬送するので、IPv6測定要求パケットを受信した後、伝送路上の中間ノードはIPv6拡張ヘッダを解析し得る。したがって、中間ノードは、第1の指示情報に基づいて、IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダにビットエラー情報を記録し得る。この解決策を使用することにより、中間ノードのビットエラー情報が収集されることができることが習得されることができる。一例では、中間ノードのビットエラー情報を収集した後、ヘッドノードは、QoSを改善するために、中間ノードのビットエラー情報に基づいてパス切り替えをさらに実行し得る。
【0031】
一実装形態では、本方法は、伝送路上のヘッドノードによって実行される。すなわち、ヘッドノードは、IPv6測定要求パケットを生成し、第1の指示情報をIPv6測定要求パケットにカプセル化することによって、伝送路上の中間ノードのビットエラー情報を収集し得る。
【0032】
一実装形態では、本方法は、伝送路上の第1の中間ノードによって実行される。一例では、第1の中間ノードは、IPv6測定要求パケットを受信し、IPv6測定要求パケットにおける第1の指示情報に基づいて、第1の中間ノードのビットエラー情報をIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダに記録し得る。
【0033】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダが拡張されてもよい。第1のTLVフィールドは拡張されてもよく、第1の指示情報は第1のTLVフィールドを使用して搬送される。
【0034】
一実装形態では、第1のTLVフィールドのタイプフィールドは、第1の指示情報を搬送するために使用されてもよく、第1のTLVフィールドの値フィールドは、前述の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録するために使用されてもよい。例えば、第1の中間ノードのビットエラー情報は、第1のTLVフィールドの値フィールドを使用して搬送される。別の例では、第1の中間ノードのビットエラー情報および第2の中間ノードのビットエラー情報は、第1のTLVフィールドの値フィールドを使用して搬送される。このようにして、第1の指示情報の機能および前述の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録することを実施するために、1つのTLVのみが拡張され得る。
【0035】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットはSRv6測定要求パケットである。第1のIPv6測定要求パケットがSRv6測定要求パケットであるとき、すべてのIPv6測定要求パケットはSRHを含む。
【0036】
一実装形態では、第1の中間ノードのビットエラー情報を搬送するIPv6拡張ヘッダは、HBHオプションヘッダであり得る。別の実装形態では、IPv6測定要求パケットがSRv6測定要求パケットであるとき、第1の指示情報を搬送するIPv6拡張ヘッダはSRHまたはDOHであり得る。
【0037】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットがSRv6パケットである場合、IPv6測定要求パケットのSRHは、第1の中間ノードに対応するSIDを含み得る。この場合、第1の中間ノードがIPv6測定要求パケットを受信すると、IPv6測定要求パケットのSRHにおける第1の中間ノードのセグメント識別子SIDは、もはや第1のIPv6測定要求パケットの転送をガイドしなくてもよい。したがって、第1の中間ノードのビットエラー情報は、第1の中間ノードに対応するSIDに記録されてもよい。言い換えると、第1の中間ノードのセグメント識別子SIDは、第1の中間ノードのビットエラー情報を記録する。このようにして、第1のノードのビットエラー情報を搬送するために新しいフィールドが拡張される必要はない。第1の中間ノードは、少なくとも1つの中間ノードにおいて1つの中間ノードである。
【0038】
一実装形態では、第1の中間ノードに対応するSIDについて、第1の中間ノードのSIDは、locator、function、およびargumentsの3つのフィールドを含み得る。functionおよびargumentsの両方のフィールドは、locatorに対応する挙動を搬送する。現在、SIDのargumentsフィールドは明確に定義されていない。したがって、第1の中間ノードについて、第1の中間ノードのビットエラー情報は、第1の中間ノードのSIDのargumentsフィールドに記録されてもよい。言い換えると、第1の中間ノードのセグメント識別子SIDのargumentフィールドは、第1の中間ノードのビットエラー情報を記録する。このようにして、一方では、第1のノードのビットエラー情報を搬送するために新しいフィールドが拡張される必要はなく、他方では、第1のIPv6測定要求パケットのSRHで搬送されるパス情報が保持され得る。
【0039】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットがSRv6パケットであるとき、SRv6パケットの構造の拡張を回避するために、SRHにおけるflagsフィールドが完全に割り当てられていないと見なされるため、第1の指示情報は、SRv6パケットのSRHにおけるflagsフィールドを使用して搬送され得、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報は、少なくとも1つの中間ノードに対応するセグメント識別子SIDを使用して記録される。
【0040】
第4の態様によれば、本出願は、トランシーバユニットおよび処理ユニットを含む通信装置を提供する。トランシーバユニットは、第1の態様および第1の態様のいずれか1つによる送受信動作を実行するように構成され、処理ユニットは、第1の態様および第1の態様のいずれか1つによる送受信動作以外の動作を実行するように構成される。代替的に、トランシーバユニットは、第2の態様および第2の態様のいずれか1つによる送受信動作を実行するように構成され、処理ユニットは、第2の態様および第2の態様のいずれか1つによる送受信動作以外の動作を実行するように構成される。代替的に、トランシーバユニットは、第3の態様および第3の態様のいずれか1つによる送受信動作を実行するように構成され、処理ユニットは、第3の態様および第3の態様のいずれか1つによる送受信動作以外の動作を実行するように構成される。
【0041】
第5の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、メモリおよびプロセッサを含む。メモリは、プログラムコードを記憶するように構成される。プロセッサは、通信装置が第1の態様および第1の態様のいずれか1つによる方法を実行することを可能にするため、または通信装置が第2の態様および第2の態様のいずれか1つによる方法を実行することを可能にするため、または通信装置が第3の態様および第3の態様のいずれか1つによる方法を実行することを可能にするために、プログラムコードにおいて命令を実行するように構成される。
【0042】
第6の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、通信インターフェースおよびプロセッサを含む。通信インターフェースは、第1の態様および第1の態様のいずれか1つによる送受信動作を実行するように構成され、プロセッサは、第1の態様および第1の態様のいずれか1つによる送受信動作以外の動作を実行するように構成される。代替的に、通信インターフェースは、第2の態様および第2の態様のいずれか1つによる送受信動作を実行するように構成され、プロセッサは、第2の態様および第2の態様のいずれか1つによる送受信動作以外の動作を実行するように構成される。代替的に、通信インターフェースは、第3の態様および第3の態様のいずれか1つによる送受信動作を実行するように構成され、プロセッサは、第3の態様および第3の態様のいずれか1つによる送受信動作以外の動作を実行するように構成される。
【0043】
第7の態様によると、本出願はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の態様および第1の態様のいずれか1つによる方法を実行することが可能にされ、またはコンピュータは、第2の態様および第2の態様のいずれか1つによる方法を実行することが可能にされ、またはコンピュータは、第3の態様および第3の態様のいずれか1つによる方法を実行することが可能にされる。
【0044】
第8の態様によれば、本出願は通信システムを提供する。通信システムは、第4の態様、第5の態様、または第6の態様による、第1の態様および第1の態様のいずれか1つによる方法を実行する通信装置、第4の態様、第5の態様、または第6の態様による、第2の態様および第2の態様のいずれか1つによる方法を実行する通信装置、ならびに第4の態様、第5の態様、または第6の態様による、第3の態様および第3の態様のいずれか1つによる方法を実行する通信装置の少なくとも2つを含む。
【0045】
本出願の実施形態または従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下は、実施形態または従来技術の説明するために使用される添付の図面を簡単に説明する。以下の説明における添付の図面は、本出願のいくつかの実施形態を示し、当業者は、創造的な努力なしにこれらの添付の図面から他の図面をさらに導き出すことができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【
図1】本出願の一実施形態による一例示的な適用シナリオの概略図である。
【
図2】本出願の一実施形態によるビットエラー情報を収集するための方法のシグナリング交換の図である。
【
図3a】本出願の一実施形態によるpath segmentフィールドを含むSRv6パケットの構造の概略図である。
【
図3b】本出願の一実施形態によるIPv6パケットの構造の概略図である。
【
図3c】本出願の一実施形態によるIPv6パケットの構造の概略図である。
【
図3d】本出願の一実施形態によるIPv6パケットの構造の概略図である。
【
図3e】本出願の一実施形態によるIPv6パケットの構造の概略図である。
【
図4】本出願の一実施形態によるビットエラー情報を収集するための方法の概略フローチャートである。
【
図5】本出願の一実施形態によるビットエラー情報を収集するための方法の概略フローチャートである。
【
図6】本出願の一実施形態によるビットエラー情報を収集するための方法の概略フローチャートである。
【
図7】本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【
図8】本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【
図9】本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本出願の実施形態は、伝送路上の中間ノードのビットエラー情報を収集するために、ビットエラー情報を収集するための方法を提供する。
【0048】
理解を容易にするために、本出願の実施形態のビットエラーおよび可能な適用シナリオが最初に説明される。
【0049】
ビットエラーは、光伝送中のデジタルビットストリームのいくつかのビットのエラーを指し、伝送された情報の品質を低下させる。
【0050】
ビットエラーを引き起こす一般的な要因は以下の通りである。
【0051】
(1)光パワーが低すぎるかまたは高すぎる。
【0052】
(2)光パワーは正常であるが、分散が大きすぎる。
【0053】
(3)光ファイバの汚れまたはコネクタ不良などの光ファイバの問題がある。
【0054】
(4)デバイスに問題がある。例えば、デバイスに電力を供給する電源の電圧が大きく変動したり、デバイスの周囲温度が高くなったりする。
【0055】
(5)デバイス周辺の電磁環境が悪い。
【0056】
デジタル通信ネットワーク、例えば、パケット交換ネットワークでは、基礎となるデータストリームの伝送におけるビットエラーが、伝送されたパケットに影響を与えてエラーを引き起こす。物理層でエラーを訂正できないとき、イーサネットフレームパケットは廃棄され、アプリケーション層はパケットを正しく解析することができず、サービスのサービスレベルアグリーメント(service-level agreement、SLA)が影響され得る。
【0057】
【0058】
図1に示されるように、ノードA、ノードB、ノードC、ノードD、およびノードEは、すべてIPv6ネットワークにおけるノードである。一例では、伝送路1はノードA-ノードB-ノードC-ノードD-ノードEである。言い換えると、ノードAは伝送路1上のヘッドノードであり、ノードEは伝送路1上のテールノードであり、ノードB、ノードC、およびノードDはすべて伝送路1の中間ノードである。ヘッドノードAによって送信されたパケットは、ノードB、ノードC、およびノードDを順次通って、テールノードEに伝送されてよい。
【0059】
いくつかの例では、伝送路1上の一部または全部のノードは、セグメントルーティングインターネットプロトコルバージョン6(Segment Routing Internet Protocol Version 6、SRv6)もサポートし得る。
【0060】
現在、BFDプロトコルは、ビットエラーを検出するために使用され得る。一例では、ノードEのイングレスインターフェースがビットエラーを検知した後、ビットエラーレートがイングレスインターフェースのビットエラーアラーム閾値を超える場合、ノードEは、対応するリンクでビットエラーフォールトが発生したと見なす。この場合、ノードEは、BFDメッセージを使用してビットエラー情報をノードAに伝送し得、ノードAは、受信したビットエラー情報に基づいてパス切り替えをトリガし得る。加えて、ノードEは、ビットエラー情報に基づいてパス切り替えもトリガし得る。
【0061】
ノードEは、BFDパケットの診断(diagnostics、diag)フィールドでビットエラー情報を搬送し得る。BFDパケットおよびdiagフィールドの構造については、コメントの要求(request for comments、RFC)5880の関連説明を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。しかしながら、BFDパケットはUDPパケットであるため、diagフィールドはUDPパケットのペイロードに属する。さらに、UDPパケットについて、BFDパケットを伝送するプロセスにおいて、中間ノードは、IPヘッダに基づいてパケット転送をガイドし、UDPヘッダおよびUDPペイロードを処理しない。したがって、
図1に示されるシナリオでは、テールノードEが、ノードD、ノードC、およびノードBを順次通ってヘッドノードAに向けてBFDパケットを送信するとき、中間ノードとして機能するノードD、ノードC、およびノードBは、ノードD、ノードC、およびノードBのビットエラー情報をBFDパケットにカプセル化することができない。したがって、ヘッドノードAは、テールノードEのビットエラー情報しか取得できず、中間ノードとして機能するノードD、ノードC、およびノードBのビットエラー情報を取得することができない。しかし、中間ノードのビットエラー情報も、伝送路1の伝送品質にある程度影響を与える可能性がある。言い換えると、中間ノード上のビットエラーが深刻であるときにヘッドノードが時間内にパス切り替えをトリガすることができる場合、QoSもある程度改善されることができる。しかしながら、BFDプロトコルを使用してビットエラーを検出する前述の方法では、伝送路の中間ノードのビットエラー情報が取得されることができないため、中間ノードのビットエラー情報に基づいてパス切り替えがトリガされることができず、それに応じてQoSが低下する。
【0062】
これを考慮して、本出願の実施形態は、ビットエラー情報を収集するための方法を提供する。この方法は、以下の添付図面を参照して説明される。
【0063】
本出願の実施形態で言及される通信装置は、スイッチまたはルータなどのネットワークデバイスであってもよく、またはネットワークデバイス上のいくつかの構成要素、例えばネットワークデバイス上のボードおよびラインカードであってもよく、またはネットワークデバイス上の機能モジュールであってもよく、または本出願の実施形態による方法を実行するように構成されたチップであってもよい。これは、本出願の実施形態において特に限定されない。通信装置は、例えば、イーサネットケーブルまたは光ケーブルによって直接接続されてもよいが、本出願はこれに限定されない。
【0064】
本出願の実施形態では、通信装置がノードに対応するということは、通信装置がノード自体であってもよいし、ノード上のいくつかの構成要素であってもよいことを意味する。本出願の実施形態におけるノードは、スイッチまたはルータなどのネットワークデバイスであってもよい。
【0065】
本出願の実施形態で言及されるビットエラー情報は、ビットエラー状態を表すことができる情報、例えば、ビットエラーレート、パケット損失レート、およびビットエラーアラーム閾値を超えるビットエラーレートを含むが、これらに限定されない。
【0066】
図2は、本出願の一実施形態によるビットエラー情報を収集するための方法のシグナリング交換の図である。
図2に示されるビットエラー情報を収集するための方法100は、例えば、
図1に示されるシナリオに適用され得る。例えば、通信装置1が
図1に示されるノードAに対応してもよく、通信装置2が
図1に示されるノードB、ノードC、またはノードDに対応してもよく、通信装置3が
図1に示されるノードEに対応してもよい。
【0067】
図2に示される方法100は、例えば、以下のS101からS108を含み得る。
【0068】
S101:通信装置1はパケット1を生成し、パケット1はIPv6測定要求パケットであり、パケット1のIPv6拡張ヘッダは指示情報1を含み、指示情報1は、パケット1のIPv6拡張ヘッダにビットエラー情報を記録するように、パケット1の伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する。
【0069】
本出願のこの実施形態では、IPv6拡張ヘッダは、パケット1の伝送路上の中間ノードによって解析されることができる拡張ヘッダである。一例では、IPv6拡張ヘッダはホップバイホップ(hop-by-hop、HBH)オプションヘッダであり得る。この場合、パケット1のHBHオプションヘッダは指示情報1を含む。別の例では、パケット1がSRv6パケットである場合、IPv6拡張ヘッダは、セグメントルーティングヘッダ(segment routing header、SRH)であり得る。この場合、パケット1のSRHは指示情報1を含む。さらに別の例では、パケット1がSRv6パケットである場合、IPv6拡張ヘッダは宛先オプションヘッダ(destination option header、DOH)であり得る。この場合、パケット1のDOHは指示情報1を含む。DOHを搬送するパケット1の場合、パケット1を受信するノードについて、ノードは、パケット1の宛先アドレスがノード自体であるときにのみDOHを解析できることに留意されたい。SRv6パケットの転送プロセスでは、宛先アドレスは転送プロセスと共に変更され得る。したがって、SRv6パケットの宛先アドレスは、SRv6パケットの伝送路上の中間ノードであってもよい。言い換えると、中間ノードは、SRv6パケットにおいてDOHを解析し得る。したがって、パケット1がSRv6パケットであるとき、パケット1のDOHが指示情報1を含む場合、パケット1の伝送路上の中間ノードもDOHを解析し得る。
【0070】
IPv6パケットのフォーマット、HBHオプションヘッダのフォーマット、およびDOHのフォーマットについては、RFC 8200の関連説明を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。SRHのフォーマットについては、RFC 8754の関連説明を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。
【0071】
本出願のこの実施形態の実装形態では、IPv6拡張ヘッダが拡張され得、1つのタイプ長さ値(type length value、TLV)フィールドが拡張され得る。例えば、TLVフィールド1が拡張され、TLVフィールド1は指示情報1を搬送するために使用される。別の例では、パケット1がSRv6パケットであり、パケット1のSRHが指示情報1を含む場合、SRHのフラグ(flags)フィールドが現在割り当てられていないと見なされるため、指示情報1は、SRHのflagsフィールドを使用して搬送され得る。
【0072】
本出願のこの実施形態では、指示情報1は、パケット1の拡張ヘッダにビットエラー情報を記録するために、パケット1の伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示し得る。本明細書で言及される少なくとも1つの中間ノードは、後述する通信装置2に対応するノードを含んでよい。パケット1を転送するとき、中間ノードは、指示情報1を搬送する前述のIPv6拡張ヘッダを解析することが理解されよう。したがって、中間ノードがビットエラー情報をIPv6拡張ヘッダに記録するとき、パケット1を解析することに起因する余分なリソース消費は引き起こされない。一例では、ビットエラー情報記録機能は、前述の少なくとも1つの中間ノードに対して事前に構成されてもよい。ビットエラー情報記録機能が構成された中間ノードは、指示情報1に基づいて、パケット1のIPv6拡張ヘッダに中間ノードのビットエラー情報を記録してもよい。
【0073】
一例では、パケット1の拡張ヘッダが拡張されてもよい。1つのTLVフィールドが拡張され、TLVフィールドは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送するために使用される。例えば、前述の指示情報1がTLVフィールド1で搬送される場合、指示情報1は、TLVフィールド1のタイプ(type)フィールドで搬送されてもよく、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報は、TLVフィールド1の値(value)フィールドに記録される。このようにして、1つのTLVフィールドのみが拡張され得、TLVフィールドは、指示情報1を搬送し、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録するために使用される。別の例では、1つのTLVフィールド2が拡張され、TLVフィールド2は、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送するために使用される。
【0074】
別の例では、パケット1がSRv6パケットである場合、SID listによって示される中間ノードについて、中間ノードがSRv6パケットを受信すると、SRv6パケットのSRHにおける中間ノードのセグメント識別子(segment identifier list、SID)は、SRv6パケットの転送をもはやガイドしなくてもよい。したがって、一例では、少なくとも1つの中間ノードにそれぞれ対応するセグメント識別子SIDは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する。中間ノードのSIDは、中間ノードのビットエラー情報と1対1に対応する。言い換えると、中間ノード1については、中間ノード1のSIDに中間ノード1のビットエラー情報が記録されてもよい。
【0075】
少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録するために、少なくとも1つの中間ノードにそれぞれ対応するセグメント識別子SIDを使用する具体的な実施中に複数の実装形態があり得る。以下では、2つの可能な実装形態について説明する。
【0076】
一実装形態では、中間ノード1のSIDは、中間ノード1のビットエラー情報で置き換えら得る。この場合、中間ノード1のSIDが中間ノード1のビットエラー情報に置き換えられる場合、パケット1の伝送路上のテールノードによって受信されたパケットは、伝送路を示すことができるSID listをもはや含まないことを考慮する。しかしながら、いくつかのシナリオでは、テールノードは、伝送路を示すことができるSID listを使用する必要がある。例えば、テールノードは、SID listに基づいてパケット完全性チェックを実行する必要があり得る。言い換えると、この解決策が使用される場合、テールノードは、SID listに基づいてパケット完全性チェックを実行することができない可能性がある。しかしながら、いくつかのシナリオでは、SRv6パケットについて、SID listに加えて、SRv6パケットのSRHはパスセグメント(path segment)フィールドをさらに含み得る。path segmentフィールドは128ビットを含み、path segmentフィールドの値はSRv6パスを識別する。パケット1がpath segmentフィールドを含むとき、path segmentフィールドの値は、パケット1の伝送路を識別する。理解のために、
図3aを参照されたい。
図3aは、本出願の一実施形態によるパスセグメントフィールドを含むSRv6パケットの構造の概略図である。
図3aに示されるSRv6パケットについて、テールノードによって受信されたパケットにおけるSRHのSID listが伝送路を示すことができない場合でも、path segmentフィールドはSRv6パケットの伝送路を示し得ることが理解されよう。したがって、テールノードは、path segmentフィールドに基づいてSRv6パケットの伝送路を決定し得る。一例では、テールノードは、path segmentフィールドに基づいて、伝送路を示すことができるSID listを決定し、決定されたSID listに基づいてパケット完全性チェックをさらに実行することができる。したがって、好ましい解決策では、パケット1のSRHがpath segmentフィールドを含む場合、中間ノードは、中間ノードのSIDを使用してビットエラー情報を記録するために、中間ノードに対応するSIDを中間ノードのビットエラー情報で置き換え得る。path segmentフィールドの詳細な説明については、標準文書draft-ietf-spring-srv6-path-segment-00の関連説明を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。
【0077】
加えて、
図3aは、概略図にすぎないことに留意されたい。
図3aには示されていないが、SID listおよびpath segmentフィールドに加えて、SRHは他のフィールドをさらに含んでもよい。SRHに含まれる他のフィールドについては、RFC 8754の説明を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。
【0078】
別の実装形態では、ノードについて、ノードのSIDが128ビットを含み、128ビットがlocator、function、およびargumentsの3つのフィールドを含み得ることを考慮する。functionおよびargumentsの両方のフィールドは、locatorに対応する挙動を搬送する。現在、SIDのargumentsフィールドは明確に定義されていない。したがって、中間ノード1について、中間ノード1のビットエラー情報は、中間ノード1のSIDのargumentsフィールドに記録されてもよい。この場合、少なくとも1つの中間ノードにそれぞれ対応するセグメント識別子SIDのargumentフィールドは、少なくとも1つの中間ノードのローカルビットエラー情報を搬送する。中間ノードのSIDのargumentフィールドは、中間ノードのビットエラー情報と1対1に対応する。このように、SRHは、伝送路を示すことができるSID listを保持するだけでなく、中間ノードのビットエラー情報も搬送する。
【0079】
特定の実装形態では、SRv6パケットの構造の拡張を回避するために、SRv6パケットのSRHにおけるflagsフィールドを使用して指示情報1が搬送され得、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報は、少なくとも1つの中間ノードに対応するセグメント識別子SIDを使用して記録される。
【0080】
本出願のこの実施形態の実装形態では、指示情報1に加えて、パケット1は、指示情報2をさらに含んでもよい。指示情報2は、パケット1の応答パケットにおける伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含むように、パケット1の伝送路上のテールノードに指示する。
【0081】
一例では、指示情報2は、パケット1のペイロードで搬送され得る。いくつかの実施形態では、1つのTLVフィールド3がパケット1のペイロードに拡張されてもよく、TLVフィールド3は指示情報2を搬送するために使用される。拡張TLVフィールド3が指示情報2を搬送するために使用されるとき、利用可能な実装形態は、指示情報2を搬送するためにTLVフィールド3のタイプフィールドを使用することである。
【0082】
別の例では、指示情報2は指示情報1と同様であり、パケット1のIPv6拡張ヘッダで搬送されてもよい。いくつかの実施形態では、指示情報2は、拡張TLVフィールドで搬送されてもよく、例えば、TLVフィールド4で搬送されてもよい。本明細書で言及されるIPv6拡張ヘッダは、HBHオプションヘッダであり得る。パケット1がSRv6パケットであるとき、IPv6拡張ヘッダは、SRHまたはDOHであってもよい。これは、本出願のこの実施形態では具体的には限定されない。さらに別の例では、指示情報2は前述の指示情報1である。言い換えると、指示情報1は、パケット1のIPv6拡張ヘッダにビットエラー情報を記録するようにパケット1の伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示すことができ、パケット1の応答パケットに伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含めるようにパケット1の伝送路上のテールノードに指示することができる。
【0083】
本出願では、IPv6測定要求パケットは、IPv6を使用してカプセル化されたパケットを指し、IPv6測定要求パケットのペイロードは測定要求パケットを搬送する。測定要求パケットは、単純な双方向アクティブ測定プロトコル(Simple Two-way Active Measurement Protocol、STAMP)要求パケット、ping要求パケット、またはBFDパケットを含むが、これらに限定されない。
【0084】
一例では、パケット1のペイロードは、STAMP要求パケットを搬送し得る。STAMP要求パケットは、STAMPセッション送信者テストパケット(STAMP session-sender test packet)と呼ばれ得る。パケット1のペイロードがSTAMP要求パケットを搬送するとき、パケット1の構造については、
図3bを参照されたい。
図3bに示されるように、パケット1は、IPv6ヘッダ、IPv6拡張ヘッダ、IPヘッダ、UDPヘッダ、およびSTAMP要求パケットを含む。パケット1のペイロードとしては、STAMP要求パケットが使用される。STAMP要求パケットの具体的な構造については、RFC 8762の関連説明を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。
【0085】
加えて、STAMP要求パケットについては、インターネット技術タスクフォース(The Internet Engineering Task Force、IETF)インターネットプロトコルパフォーマンスメトリック(Internet Protocol Performance Metrics、IPPM)ワーキンググループ文書draft-ietf-ippm-stamp-option-tlv-09に、STAMP要求パケットが拡張TLVフィールドをサポートすることが記載されている。本出願のこの実施形態では、パケット1のペイロードで搬送されるSTAMP要求パケットは、拡張TLVフィールドを含み得る。例えば、前述の指示情報2がパケット1のペイロードで搬送されるとき、STAMP要求パケットは拡張TLVフィールド3を含み得る。拡張TLVフィールド3は、前述の指示情報2を搬送する。もちろん、指示情報2がパケット1の拡張ヘッダで搬送されるとき、パケット1のペイロードで搬送されるSTAMP要求パケットは拡張TLVフィールドを含まなくてもよい。これは、本出願のこの実施形態では具体的には限定されない。
【0086】
別の例では、パケット1のペイロードは、ping要求パケットを搬送し得る。パケット1のペイロードがping要求パケットを搬送するとき、パケット1の構造については、
図3cを参照されたい。
図3cに示されるように、パケット1は、IPv6ヘッダ、IPv6拡張ヘッダ、およびping要求パケットを含む。パケット1のペイロードとしては、ping要求パケットが使用される。ping要求パケットの具体的な構造については、RFC 8029およびRFC 792の関連説明を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。本出願のこの実施形態では、パケット1のペイロードで搬送されるping要求パケットは、拡張TLVフィールドを含み得る。例えば、前述の指示情報2がパケット1のペイロードで搬送されるとき、ping要求パケットは拡張TLVフィールド3を含み得る。拡張TLVフィールド3は、前述の指示情報2を搬送する。もちろん、指示情報2がパケット1の拡張ヘッダで搬送されるとき、パケット1のペイロードで搬送されるping要求パケットは拡張TLVフィールドを含まなくてもよい。これは、本出願のこの実施形態では具体的には限定されない。
【0087】
さらに別の例では、パケット1のペイロードは、BFDパケットを搬送し得る。パケット1がBFDパケットであるとき、パケット1の構造については、
図3dを参照されたい。
図3dに示されるように、パケット1は、IPv6ヘッダ、IPv6拡張ヘッダ、IPヘッダ、UDPヘッダ、およびBFDパケットを含む。パケット1のペイロードとしては、BFDパケットが使用される。BFDパケットの具体的な構造については、RFC 5800の関連説明を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。
【0088】
S102:通信装置1は、パケット1を通信装置2に送信する。
【0089】
S103:通信装置2は、パケット1を受信する。
【0090】
S104:通信装置2は、パケット1のIPv6拡張ヘッダに、通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報を記録する。
【0091】
パケット1を生成した後、通信装置1は、パケット1を通信装置2に転送してもよい。パケット1を受信した後、通信装置2はパケット1を解析してもよい。パケット1を解析した後、通信装置2は前述の指示情報1を取得し得る。指示情報1を取得した後、通信装置2は、通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報を取得し、通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報をパケット1のIPv6拡張ヘッダに含めてもよい。
【0092】
一実装形態では、パケット1のIPv6拡張ヘッダがTLVフィールド1を含み、TLVフィールド1のタイプフィールドが指示情報1を搬送する場合、TLVフィールド1の値フィールドは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送する。この場合、通信装置2は、通信装置2に対応する中間ノード、例えば中間ノード2のビットエラー情報をTLVフィールド1のvalueフィールドに記録してもよい。
【0093】
別の実装形態では、パケット1の拡張ヘッダがTLVフィールド2を含む場合、TLVフィールド2は、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送する。この場合、通信装置2は、中間ノード2のビットエラー情報をTLVフィールド2に記録してもよい。
【0094】
さらに別の実装形態では、パケット1がSRv6パケットであり、通信装置2がSRv6転送をサポートするノードに対応する場合、通信装置2は、中間ノード2に対応するSIDに中間ノード2のビットエラー情報を記録し得る。例えば、通信装置2は、中間ノード2に対応するSIDを中間ノード2のビットエラー情報に置き換える。別の例として、通信装置2は、中間ノード2のビットエラー情報を、中間ノード2に対応するSIDのargumentsフィールドに記録する。
【0095】
S105:通信装置2は、通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報を記録したパケット1を通信装置3に送信する。
【0096】
S106:通信装置3は、通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報を記録したパケット1を受信する。
【0097】
パケット1のIPv6拡張ヘッダに中間ノード2のビットエラー情報を記録した後、通信装置2は中間ノード2のビットエラー情報を記録したパケット1を通信装置3に送信してもよい。通信装置3によって受信されるパケットは、伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含み、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報は、少なくとも中間ノード2のビットエラー情報を含む。言い換えると、伝送路の中間ノードにおいて、通信装置2に対応する中間ノード以外の別の中間ノードもビットエラー情報記録機能を有する場合、通信装置3によって受信されるパケットは、別の中間ノードのビットエラー情報をさらに含む。
【0098】
方法100が
図1に示されるシナリオに適用された一例が説明に使用される。
【0099】
方法100が
図1に示されるシナリオに適用されるとき、例えば、通信装置1は
図1に示されるノードAに対応してもよく、通信装置2は
図1に示されるノードB、ノードC、またはノードDに対応してもよく、通信装置3は
図1に示されるノードEに対応してもよい。ノードB、ノードC、およびノードDは、すべてビットエラー情報記録機能を有しているものとする。
【0100】
通信装置2が
図1に示されるノードBに対応するとき、通信装置2は、ノードBのビットエラー情報を記録したパケット1を、ノードC、ノードDを通して順次、通信装置3に送信してもよい。この場合、通信装置2によって送信されたパケットを受信するとき、ノードCおよびノードDはそれぞれ、それ自体のビットエラー情報を受信したパケットに追加し得る。この場合、ノードB(通信装置2)のビットエラー情報に加えて、通信装置3によって受信されるパケットは、ノードCおよびノードDのビットエラー情報をさらに含む。
【0101】
通信装置2が
図1に示されるノードCに対応するとき、通信装置1は、ノードBを通してパケット1を通信装置2に送信してもよい。通信装置1よって送信されたパケット1を受信するとき、ノードBはそれ自体のビットエラー情報を受信したパケットに追加してもよい。言い換えると、前述の指示情報1に加えて、通信装置2によって受信されたパケット1は、ノードBのビットエラー情報をさらに含む。すなわち、通信装置2によって受信されたパケット1は、通信装置2に対応するノードの上流ノード(ノードB)のビットエラー情報をさらに含む。これに対応して、受信したパケット1にそれ自体のビットエラー情報を追加した後、通信装置2は、ノードDを通して、ノードCのビットエラー情報を記録したパケット1を通信装置3に送信してもよい。通信装置2によって送信されたパケットを受信するとき、ノードDは、受信したパケットにそれ自体のビットエラー情報を追加してもよい。この場合、ノードC(通信装置2)のビットエラー情報に加えて、通信装置3によって受信されるパケットは、ノードBおよびノードDのビットエラー情報をさらに含む。
【0102】
通信装置2が
図1に示されるノードDに対応するとき、通信装置1は、ノードBおよびノードCを通してパケット1を通信装置2に送信してもよい。通信装置1よって送信されたパケット1を受信するとき、ノードBおよびノードCはそれら自体のビットエラー情報を受信したパケットに追加してもよい。言い換えると、前述の指示情報1に加えて、通信装置2によって受信されたパケット1は、ノードBおよびノードCのビットエラー情報をさらに含む。すなわち、通信装置2によって受信されたパケット1は、通信装置2に対応するノードの上流ノード(ノードBおよびノードC)のビットエラー情報をさらに含む。これに対応して、受信したパケット1にそれ自体のビットエラー情報を追加した後、通信装置2は、ノードDのビットエラー情報を記録したパケット1を通信装置3に直接送信してもよい。この場合、ノードD(通信装置2)のビットエラー情報に加えて、通信装置3によって受信されるパケットは、ノードBおよびノードCのビットエラー情報をさらに含む。
【0103】
S107:通信装置3はパケット2を生成し、パケット2は、通信装置3によって受信されたパケット1で搬送されたビットエラー情報を含む。
【0104】
通信装置2によって送信され、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送するパケット1を受信した後、通信装置3は、通信装置3によって受信されたパケット1を解析し得る。上記から習得されることができるように、通信装置3によって受信されたパケット1は指示情報2を含み、指示情報2は、パケット1に対する応答パケットに伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含めるように通信装置3に指示する。この場合、通信装置3は、受信パケット1で搬送されたビットエラー情報を抽出し、受信パケット1で搬送されたビットエラー情報に基づいてパケット2を生成してもよい。パケット2は、受信されたパケット1で搬送されたビットエラー情報を含む、すなわち、パケット2は、伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含む。本明細書で言及されるパケット2は、パケット1に対する応答パケットであり、パケット2もIPv6パケットである。パケット2は、IPv6測定応答パケットと呼ばれてもよい。IPv6測定応答パケットは、IPv6に基づいてカプセル化されたパケットを指し、IPv6測定応答パケットのペイロードは測定応答パケットを搬送する。測定応答パケットは、STAMP応答パケット、ping応答パケット、またはBFDパケットを含むが、これらに限定されない。
【0105】
一例では、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報に加えて、通信装置3によって生成されるパケット2は、伝送路上のテールノードのビットエラー情報をさらに含んでもよい。このようにして、伝送路上の中間ノードのビットエラー情報が収集されることができるだけでなく、伝送路上のテールノードのビットエラー情報も収集されることができる。
【0106】
一例では、通信装置3は、通信装置3によって受信されたパケット1における指示情報1に基づいて、テールノードのビットエラー情報を含むパケット2を取得するステップを実行し得ることができることに留意されたい。言い換えると、ビットエラー情報をパケット1に記録するようにパケット1の伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示することに加えて、指示情報1は、応答パケットにテールノードのビットエラー情報を含めるように伝送路上のテールノードにさらに指示し得る。
【0107】
別の例では、通信装置3は、通信装置3によって受信されたパケット1における指示情報2に基づいて、テールノードのビットエラー情報を含むパケット2を取得するステップを実行し得る。言い換えると、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を応答パケットに含めるように伝送路上のテールノードに指示することに加えて、前述の指示情報2は、テールノードのビットエラー情報を応答パケットに含めるように伝送路上のテールノードをさらに指示し得る。
【0108】
さらに別の例では、通信装置3によって受信されたパケット1がBFDパケットである場合、通信装置3は、BFDパケットに基づいて、テールノードのビットエラー情報を含むパケット2を取得するステップを直接実行し得る。
【0109】
一例では、通信装置3は、パケット2の拡張TLVフィールドに、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含めてよい。これに対応して、パケット2がテールノードのビットエラー情報をさらに含む場合、通信装置3は、パケット2の拡張TLVフィールドに、テールノードのビットエラー情報および少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含めてもよい。
【0110】
別の例では、通信装置3は、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報をパケット2のペイロードに含めてもよい。例えば、パケット1がSTAMP要求パケットを含むとき、パケット2は、STAMP応答パケットを含んでもよい。この場合、パケット2の構造については、
図3eを参照されたい。
図3eに示されるように、パケット2は、IPv6ヘッダ、UDPヘッダ、およびSTAMP応答パケットを含み、パケット2のペイロードとして、STAMP応答パケットが使用される。STAMP応答パケットの具体的な構造については、RFC 8762の関連説明を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。この場合、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報は、パケット2のペイロードにおけるSTAMP応答パケットで搬送され得る。IETF IPPMワーキンググループ文書draft-ietf-ippm-stamp-option-tlv-09には、STAMP応答パケットが拡張TLVフィールドをサポートすることが記載されているので、一例では、パケット2のペイロードにおけるSTAMP応答パケットが拡張され得、1つのTLVフィールドが拡張され、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送する。STAMP応答パケットは、STAMPセッションリフレクタテストパケット(STAMP session-reflector test packet)と呼ばれることもある。別の例として、パケット1がping要求パケットを含むとき、パケット2はping応答パケットを含み得る。この場合、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報は、パケット2のペイロードにおけるping応答パケットで搬送され得る。一例では、パケット2のペイロードにおけるping応答パケットが拡張され得、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送するために1つのTLVフィールドが拡張される。
【0111】
これに対応して、パケット2がテールノードのビットエラー情報をさらに含む場合、通信装置3は、パケット2のペイロードに、テールノードのビットエラー情報および少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含めてもよい。例えば、パケット1がSTAMP要求パケットを含むとき、パケット2は、STAMP応答パケットを含む。この場合、パケット2のペイロードにおけるSTAMP応答パケットが拡張され得、テールノードのビットエラー情報および少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送するために1つのTLVフィールドが拡張される。別の例として、パケット1がping要求パケットを含むとき、パケット2はping応答パケットを含む。この場合、テールノードのビットエラー情報および少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報は、パケット2のペイロードにおけるping応答パケットで搬送され得る。一例では、パケット2のペイロードにおけるping応答パケットが拡張され得、テールノードのビットエラー情報および少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送するために1つのTLVフィールドが拡張される。
【0112】
別の例では、通信装置3は、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報をパケット2の拡張ヘッダに含めてもよい。例えば、パケット2の拡張ヘッダにおいて1つのTLVフィールドが拡張され、TLVフィールドは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送するために使用される。本明細書で言及される拡張ヘッダは、HBHオプションヘッダ、DOH、SRHのいずれか1つであってもよい。この場合、パケット2のペイロードに含まれるコンテンツは、本出願のこの実施形態では特に限定されない。例えば、パケット1がSTAMP要求パケットを含むとき、パケット2のペイロードは、STAMP応答パケットを含んでもよい。応答パケットは、別の性能検出機能を実施するためのものであり、例えば、伝送路上の遅延検出を実施するためのものである。別の例では、パケット1がping要求パケットを含むとき、パケット2のペイロードはping応答パケットを含み、ping応答パケットは伝送路上の接続性検出などを実施するためのものである。
【0113】
これに対応して、パケット2がテールノードのビットエラー情報をさらに含む場合、通信装置3は、パケット2の拡張ヘッダに、テールノードのビットエラー情報および少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含めてもよい。例えば、パケット2の拡張ヘッダにおいて1つのTLVフィールドが拡張され、TLVフィールドは、テールノードのビットエラー情報および少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を搬送するために使用される。本明細書で言及される拡張ヘッダは、HBHオプションヘッダ、DOH、SRHのいずれか1つであってもよい。
【0114】
S108:通信装置3は、パケット2を通信装置1に送信する。
【0115】
パケット2を生成した後、通信装置3は、パケット2を通信装置1に転送してもよい。パケット2を受信した後、通信装置1は、伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を取得するために、パケット2を解析し得る。さらに、通信装置1は、伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報に基づいてパス切り替えを行ってもよい。通信装置1は、パス切り替えを行うときに少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を参照するので、前述の方法100を使用することによってQoSが効果的に改善されることができる。
【0116】
これに対応して、パケット2がテールノードのビットエラー情報をさらに含むとき、通信装置1は、テールノードのビットエラー情報をさらに収集してもよい。さらに、通信装置1は、伝送路上のテールノードのビットエラー情報と少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報とに基づいてパス切り替えを行ってもよい。この場合、パス切り替えを行うとき、通信装置1は、伝送路上のテールノードのビットエラー情報を参照するだけでなく、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報も参照する。したがって、前述の方法100を使用することにより、QoSが効果的に改善されることができる。
【0117】
本出願の実施形態は、ビットエラー情報を収集するための方法をさらに提供する。
図4は、本出願の一実施形態によるビットエラー情報を収集するための方法の概略フローチャートである。
図4に示されるビットエラー情報を収集するための方法200は、伝送路上の中間ノードによって実行されてもよい。中間ノードは、前述の方法100における通信装置2に対応する中間ノードに対応し得る。言い換えると、方法200が前述の方法100に適用されるとき、方法200は、前述の方法100において通信装置2によって実行されるステップに対応し得る。方法200は、例えば、以下のS201からS203を含み得る。
【0118】
S201:第1のIPv6測定要求パケットを受信する。
【0119】
S202:第2のIPv6測定要求パケットを取得するために、第1の中間ノードのビットエラー情報を第1のIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダに記録する。
【0120】
S203:第2のIPv6測定要求パケットを転送する。
【0121】
本明細書で言及される第1のIPv6測定要求パケットは、方法100におけるパケット1に対応し得る。本明細書で言及される第1の中間ノードは、方法100における通信装置2に対応する中間ノードに対応し得る。本明細書で言及される第2のIPv6測定要求パケットは、方法100における通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報を記録したパケット1に対応し得る。
【0122】
一実装形態では、第1のIPv6測定要求パケットは、第2の中間ノードのビットエラー情報をさらに含み、第2の中間ノードは、第1の中間ノードの上流ノードである。
【0123】
一例では、第1の中間ノードが
図1に示されるノードCに対応するとき、第2の中間ノードは
図1に示されるノードBに対応し得る。第1の中間ノードが
図1に示されるノードDに対応するとき、第2の中間ノードは、
図1に示されるノードBまたはノードCに対応し得る。
【0124】
一実装形態では、IPv6拡張ヘッダは、第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、ビットエラー情報を第1のIPv6測定要求パケットに記録するように第1の中間ノードに指示する。
【0125】
本明細書で言及される第1の指示情報は、方法100における指示情報1に対応し得る。
【0126】
一実装形態では、IPv6拡張ヘッダは、第1のタイプ長さ値TLVフィールドを含み、第1のTLVフィールドは、第1の指示情報を含む。
【0127】
本明細書で言及される第1のTLVフィールドは、方法100におけるTLVフィールド1に対応し得る。
【0128】
一実装形態では、第1のTLVフィールドのタイプフィールドは、第1の指示情報を含み、第1のTLVフィールドの値フィールドは、第1の中間ノードのビットエラー情報を記録する。
【0129】
一実装形態では、第1のIPv6測定要求パケットおよび第2のIPv6測定要求パケットはSRv6測定要求パケットである。
【0130】
一実装形態では、第1の中間ノードのセグメント識別子SIDは、第1の中間ノードのビットエラー情報を記録する。この場合、指示情報1を含む前述のIPv6拡張ヘッダはSRHであり得る。
【0131】
一実装形態では、セグメント識別子SIDのargumentフィールドは、第1の中間ノードのビットエラー情報を記録する。
【0132】
一実装形態では、IPv6拡張ヘッダはホップバイホップHBHオプションヘッダである。
【0133】
一実装形態では、IPv6拡張ヘッダは宛先オプションヘッダDOHである。
【0134】
一実装形態では、第1のIPv6測定要求パケットは第2の指示情報をさらに含み、第2の指示情報は、測定応答パケットにおいて伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含むように、第1のIPv6測定要求パケットの伝送路上のテールノードに指示し、少なくとも1つの中間ノードは第1の中間ノードを含む。
【0135】
本明細書で言及される第2の指示情報は、方法100における指示情報2に対応し得る。
【0136】
一実装形態では、第1のIPv6測定要求パケットのペイロードは、第2の指示情報を含む。
【0137】
一実装形態では、第1のIPv6測定要求パケットは、
STAMP要求パケットまたはIPv6 ping要求パケット
を含む。
【0138】
本出願の実施形態は、ビットエラー情報を収集するための方法をさらに提供する。
図5は、本出願の一実施形態によるビットエラー情報を収集するための方法の概略フローチャートである。
図5に示されるビットエラー情報を収集するための方法300は、伝送路上のテールノードによって実行されてもよい。テールノードは、前述の方法100における通信装置3に対応するノードに対応し得る。言い換えると、方法300が前述の方法100に適用されるとき、方法300は、前述の方法100において通信装置3によって実行されるステップに対応し得る。方法300は、例えば、以下のS301およびS302を含み得る。
【0139】
S301:IPv6測定要求パケットを受信し、IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは、IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する。
【0140】
S302:伝送路上のヘッドノードにIPv6測定応答パケットを送信し、IPv6測定応答パケットは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含む。
【0141】
本明細書で言及されるIPv6測定要求パケットは、前述の方法100における通信装置3によって受信され、通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報を記録するパケット1に対応し得る。本明細書で言及されるIPv6測定応答パケットは、前述の方法100におけるパケット2に対応し得る。
【0142】
一実装形態では、IPv6測定応答パケットのペイロードは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含む。
【0143】
一実装形態では、ペイロードは、第1のタイプ長さ値TLVフィールドを含み、第1のTLVフィールドは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含む。
【0144】
本明細書で言及される第1のTLVフィールドは、前述の方法100におけるSTAMP応答パケットにおいて拡張TLVフィールドに対応し得るか、または前述の方法100におけるping応答パケットにおいて拡張TLVフィールドに対応し得る。
【0145】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットは、STAMP要求パケットを含み、IPv6測定応答パケットは、STAMP応答パケットを含むか、またはIPv6測定要求パケットは、IPv6 ping要求パケットを含み、IPv6測定応答パケットは、IPv6 ping応答パケットを含む。
【0146】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは、第2のTLVフィールドを含み、第2のTLVフィールドは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する。
【0147】
本明細書で言及される第2のTLVフィールドは、前述の方法100におけるTLVフィールド1に対応し得る。
【0148】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットはSRv6測定要求パケットである。
【0149】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットは指示情報を含み、指示情報は、測定応答パケットにおいて少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含むように伝送路上のテールノードに指示する。
【0150】
本明細書で言及される指示情報は、前述の方法100における指示情報2に対応し得る。
【0151】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットのペイロードは、指示情報を含む。
【0152】
一実装形態では、IPv6測定応答パケットは、伝送路上のテールノードのビットエラー情報をさらに含む。
【0153】
本明細書で言及される伝送路上のテールノードは、前述の方法100における通信装置2に対応するノードに対応し得る。
【0154】
本出願の実施形態は、ビットエラー情報を収集するための方法をさらに提供する。
図6は、本出願の一実施形態によるビットエラー情報を収集するための方法の概略フローチャートである。
図6に示されるビットエラー情報を収集するための方法400は、伝送路上のヘッドノードまたは第1の中間ノードによって実行されてもよい。ヘッドノードは、前述の方法100における通信装置1に対応するノードに対応し得、第1の中間ノードは、前述の方法100における通信装置2に対応するノードに対応し得る。言い換えると、方法400が前述の方法100に適用されるとき、方法400は、前述の方法100において通信装置1または通信装置2によって実行されるステップに対応し得る。方法400は例えば、以下のS401およびS402を含み得る。
【0155】
S401:IPv6測定要求パケットを取得し、IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、ビットエラー情報をIPv6拡張ヘッダに記録するように、IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する。
【0156】
S402:IPv6測定要求パケットを転送する。
【0157】
方法400が伝送路上のヘッドノードによって実行されるとき、本明細書で言及されるIPv6測定要求パケットは、方法100における通信装置1によって送信されたパケット1に対応し得、本明細書で言及される第1の指示情報は、方法100における指示情報1に対応し得る。
【0158】
方法400が伝送路上の中間ノードによって実行されるとき、本明細書で言及されるIPv6測定要求パケットは、方法100における通信装置2によって受信されたパケット1に対応し得、本明細書で言及される第1の指示情報は、方法100における指示情報1に対応し得る。
【0159】
一実装形態では、IPv6拡張ヘッダは、第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、ビットエラー情報を第1のIPv6測定要求パケットに記録するように第1の中間ノードに指示する。
【0160】
一実装形態では、IPv6拡張ヘッダは、第1のタイプ長さ値TLVフィールドを含み、第1のTLVフィールドは、第1の指示情報を含む。
【0161】
本明細書で言及される第1のTLVフィールドは、方法100におけるTLVフィールド1に対応し得る。
【0162】
一実装形態では、第1のTLVフィールドのタイプフィールドは、第1の指示情報を含み、第1のTLVフィールドの値フィールドは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する。
【0163】
一実装形態では、IPv6測定要求パケットはSRv6測定要求パケットである。
【0164】
一実装形態では、少なくとも1つの中間ノードのセグメント識別子SIDは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する。この場合、第1の指示情報を搬送するIPv6拡張ヘッダはSRHである。
【0165】
一実装形態では、少なくとも1つの中間ノードのセグメント識別子SIDのargumentフィールドは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する。
【0166】
一実装形態では、IPv6拡張ヘッダはホップバイホップHBHオプションヘッダである。
【0167】
一実装形態では、IPv6拡張ヘッダは宛先オプションヘッダDOHである。
【0168】
方法200、方法300、および方法400の具体的な実装形態については、方法100の関連する説明を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。
【0169】
加えて、本出願の一実施形態は、
図7に示されているように、通信装置700をさらに提供する。
図7は、本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。通信装置700は、トランシーバユニット701および処理ユニット702を含む。通信装置700は、前述の実施形態における方法100、方法200、方法300、または方法400を実行するように構成され得る。
【0170】
一例では、通信装置700は、前述の実施形態における方法100を実行し得る。通信装置700が前述の実施形態における方法100を実行するように構成されるとき、通信装置700は方法100における通信装置1と同等である。トランシーバユニット701は、方法100における通信装置1によって実行される送受信動作を実行するように構成される。処理ユニット702は、送受信動作以外の方法100における通信装置1によって実行される動作を実行するように構成される。例えば、処理ユニット702はパケット1を生成するように構成され、パケット1は測定要求パケットであり、パケット1はIPv6パケットであり、パケット1のIPv6拡張ヘッダは指示情報1を含み、指示情報1は、パケット1のIPv6拡張ヘッダにビットエラー情報を記録するように、パケット1の伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する。トランシーバユニット701は、パケット1を通信装置2に送信するように構成される。
【0171】
一例では、通信装置700は、前述の実施形態における方法100を実行し得る。通信装置700が前述の実施形態における方法100を実行するように構成されるとき、通信装置700は方法100における通信装置2と同等である。トランシーバユニット701は、方法100における通信装置2によって実行される送受信動作を実行するように構成される。処理ユニット702は、送受信動作以外の方法100における通信装置2によって実行される動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバユニット701はパケット1を受信するように構成され、パケット1は測定要求パケットであり、パケット1はIPv6パケットであり、パケット1のIPv6拡張ヘッダは指示情報1を含み、指示情報1は、パケット1のIPv6拡張ヘッダにビットエラー情報を記録するように、パケット1の伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する。処理ユニット702は、パケット1に、通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報を記録するように構成される。
【0172】
一例では、通信装置700は、前述の実施形態における方法100を実行し得る。通信装置700が前述の実施形態における方法100を実行するように構成されるとき、通信装置700は方法100における通信装置3と同等である。トランシーバユニット701は、方法100における通信装置3によって実行される送受信動作を実行するように構成される。処理ユニット702は、送受信動作以外の方法100における通信装置3によって実行される動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバユニット701は、通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報を記録したパケット1を受信するように構成される。処理ユニット702は、パケット2を生成するように構成され、パケット2は、通信装置3によって受信されたパケット1で搬送されたビットエラー情報を含む。トランシーバユニットは、パケット2を通信装置1に送信するようにさらに構成される。
【0173】
一例では、通信装置700は、前述の実施形態における方法200を実行し得る。通信装置700が前述の実施形態における方法200を実行するように構成されるとき、トランシーバユニット701は、方法200における送受信動作を実行するように構成される。処理ユニット702は、送受信動作以外の方法200における動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバユニット701は、第1のIPv6測定要求パケットを受信するように構成される。処理ユニット702は、第2のIPv6測定要求パケットを取得するために、第1の中間ノードのビットエラー情報を第1のIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダに記録する。トランシーバユニット701は、第2のIPv6測定要求パケットを転送するようにさらに構成される。
【0174】
一例では、通信装置700は、前述の実施形態における方法300を実行し得る。通信装置700が前述の実施形態における方法300を実行するように構成されるとき、トランシーバユニット701は、方法300における送受信動作を実行するように構成される。処理ユニット702は、送受信動作以外の方法300における動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバユニット701は、IPv6測定要求パケットを受信するように構成され、IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは、IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する。処理ユニット702は、IPv6測定応答パケットを取得するように構成され、IPv6測定応答パケットは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含む。トランシーバユニット701は、IPv6測定応答パケットを伝送路上のヘッドノードに送信するようにさらに構成される。
【0175】
一例では、通信装置700は、前述の実施形態における方法400を実行し得る。通信装置700が前述の実施形態における方法400を実行するように構成されるとき、トランシーバユニット701は、方法400における送受信動作を実行するように構成される。処理ユニット702は、送受信動作以外の方法400における動作を実行するように構成される。例えば、処理ユニット702は、IPv6測定要求パケットを取得するように構成され、IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、ビットエラー情報をIPv6拡張ヘッダに記録するように、IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する。トランシーバユニット701は、IPv6測定要求パケットを転送するように構成される。
【0176】
加えて、本出願の一実施形態は、
図8に示されているように、通信装置800をさらに提供する。
図8は、本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。通信装置800は、通信インターフェース801および通信インターフェース801に接続されたプロセッサ802を含む。通信装置800は、前述の実施形態における方法100、方法200、方法300、または方法400を実行するように構成され得る。
【0177】
一例では、通信装置800は、前述の実施形態における方法100を実行し得る。通信装置800が前述の実施形態における方法100を実行するように構成されるとき、通信装置800は方法100における通信装置1と同等である。通信インターフェース801は、方法100における通信装置1によって実行される送受信動作に構成される。プロセッサ802は、送受信動作以外の方法100における通信装置1によって実行される動作を実行するように構成される。例えば、プロセッサ802はパケット1を生成するように構成され、パケット1は測定要求パケットであり、パケット1はIPv6パケットであり、パケット1のIPv6拡張ヘッダは指示情報1を含み、指示情報1は、パケット1のIPv6拡張ヘッダにビットエラー情報を記録するように、パケット1の伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する。通信インターフェース801は、パケット1を通信装置2に送信するように構成される。
【0178】
一例では、通信装置800は、前述の実施形態における方法100を実行し得る。通信装置800が前述の実施形態における方法100を実行するように構成されるとき、通信装置800は方法100における通信装置2と同等である。通信インターフェース801は、方法100における通信装置2によって実行される送受信動作に構成される。プロセッサ802は、送受信動作以外の方法100における通信装置2によって実行される動作を実行するように構成される。例えば、通信インターフェース801はパケット1を受信するように構成され、パケット1は測定要求パケットであり、パケット1はIPv6パケットであり、パケット1のIPv6拡張ヘッダは指示情報1を含み、指示情報1は、パケット1のIPv6拡張ヘッダにビットエラー情報を記録するように、パケット1の伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する。プロセッサ802は、パケット1に、通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報を記録するように構成される。
【0179】
一例では、通信装置800は、前述の実施形態における方法100を実行し得る。通信装置800が前述の実施形態における方法100を実行するように構成されるとき、通信装置800は方法100における通信装置3と同等である。通信インターフェース801は、方法100における通信装置3によって実行される送受信動作に構成される。プロセッサ802は、送受信動作以外の方法100で通信装置3によって実行される動作を実行するように構成される。例えば、通信インターフェース801は、通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報を記録したパケット1を受信するように構成される。プロセッサ802は、パケット2を生成するように構成され、パケット2は、通信装置3によって受信されたパケット1で搬送されたビットエラー情報を含む。トランシーバユニットは、パケット2を通信装置1に送信するようにさらに構成される。
【0180】
一例では、通信装置800は、前述の実施形態における方法200を実行し得る。通信装置800が前述の実施形態における方法200を実行するように構成されるとき、通信インターフェース801は、方法200における送受信動作を実行するように構成される。プロセッサ802は、送受信動作以外の方法200における動作を実行するように構成される。例えば、通信インターフェース801は、第1のIPv6測定要求パケットを受信するように構成される。プロセッサ802は、第2のIPv6測定要求パケットを取得するために、第1の中間ノードのビットエラー情報を第1のIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダに記録する。通信インターフェース801は、第2のIPv6測定要求パケットを転送するようにさらに構成される。
【0181】
一例では、通信装置800は、前述の実施形態における方法300を実行し得る。通信装置800が前述の実施形態における方法300を実行するように構成されるとき、通信インターフェース801は、方法300における送受信動作を実行するように構成される。プロセッサ802は、送受信動作以外の方法300における動作を実行するように構成される。例えば、通信インターフェース801は、IPv6測定要求パケットを受信するように構成され、IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは、IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する。プロセッサ802は、IPv6測定応答パケットを取得するように構成され、IPv6測定応答パケットは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含む。通信インターフェース801は、IPv6測定応答パケットを伝送路上のヘッドノードに送信するようにさらに構成される。
【0182】
一例では、通信装置800は、前述の実施形態における方法400を実行し得る。通信装置800が前述の実施形態における方法400を実行するように構成されるとき、通信インターフェース801は、方法400における送受信動作を実行するように構成される。プロセッサ802は、送受信動作以外の方法400における動作を実行するように構成される。例えば、プロセッサ802は、IPv6測定要求パケットを取得するように構成され、IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、ビットエラー情報をIPv6拡張ヘッダに記録するように、IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する。通信インターフェース801は、IPv6測定要求パケットを転送するように構成される。
【0183】
加えて、本出願の一実施形態は、通信装置900をさらに提供する。
図9は、本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【0184】
通信装置900は、前述の実施形態における方法100、方法200、方法300、または方法400を実行するように構成され得る。
【0185】
図9に示されるように、通信装置900は、プロセッサ910ならびにプロセッサ910に結合されたメモリ920およびトランシーバ930を含む。トランシーバ930は、例えば、通信インターフェース、光モジュールなどであってもよい。プロセッサ910は、中央処理装置(英語:central processing unit、略してCPU)、ネットワークプロセッサ(英語:network processor、略してNP)、またはCPUとNPの組み合わせであってもよい。代替的に、プロセッサは、特定用途向け集積回路(英語:application-specific integrated circuit、略してASIC)、プログラマブルロジックデバイス(英語:programmable logic device、略してPLD)、またはそれらの組み合わせであってもよい。PLDは、複合プログラマブル論理デバイス(英語:complex programmable logic device、略してCPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(英語:field-programmable gate array、略してFPGA)、ジェネリックアレイ論理(英語:generic array logic、略してGAL)、またはこれらの任意の組み合わせであり得る。プロセッサ910は、1つのプロセッサであってもよいし、複数のプロセッサを含んでもよい。メモリ920は、ランダムアクセスメモリ(英語:random-access memory、略してRAM)などの揮発性メモリ(英語:volatile memory)であってもよいし、または読み出し専用メモリ(英語:read-only memory、略してROM)、フラッシュメモリ(英語:flash memory)、ハードディスクドライブ(英語:hard disk drive、略してHDD)、もしくはソリッドステートドライブ(英語:solid-state drive、略してSSD)などの不揮発性メモリ(英語:non-volatile memory)であってもよいし、または前述のタイプのメモリの組み合わせであってもよい。メモリ920は、1つのメモリであってよいし、複数のメモリを含んでもよい。一実装形態では、メモリ920はコンピュータ可読命令を記憶する。コンピュータ可読命令は、複数のソフトウェアモジュール、例えば、送信モジュール921、処理モジュール922、および受信モジュール923を含み得る。プロセッサ910は、各ソフトウェアモジュールを実行した後に、各ソフトウェアモジュールの指示に基づいて対応する動作を行ってもよい。この実施形態では、1つのソフトウェアモジュールによって実行される動作は現実にはソフトウェアモジュールの指示に基づいてプロセッサ910によって実行される動作である。
【0186】
一例では、通信装置900は、前述の実施形態における方法100を実行し得る。通信装置900が前述の実施形態における方法100を実行するように構成されるとき、通信装置900は方法100における通信装置1と同等である。トランシーバ930は、方法100における通信装置1によって実行される送受信動作を実行するように構成される。プロセッサ910は、送受信動作以外の方法100で通信装置1によって実行される動作を実行するように構成される。例えば、プロセッサ910はパケット1を生成するように構成され、パケット1は測定要求パケットであり、パケット1はIPv6パケットであり、パケット1のIPv6拡張ヘッダは指示情報1を含み、指示情報1は、パケット1のIPv6拡張ヘッダにビットエラー情報を記録するように、パケット1の伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する。トランシーバ930は、パケット1を通信装置2に送信するように構成される。
【0187】
一例では、通信装置900は、前述の実施形態における方法100を実行し得る。通信装置900が前述の実施形態における方法100を実行するように構成されるとき、通信装置900は方法100における通信装置2と同等である。トランシーバ930は、方法100における通信装置2によって実行される送受信動作を実行するように構成される。プロセッサ910は、送受信動作以外の方法100で通信装置2によって実行される動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバ930はパケット1を受信するように構成され、パケット1は測定要求パケットであり、パケット1はIPv6パケットであり、パケット1のIPv6拡張ヘッダは指示情報1を含み、指示情報1は、パケット1のIPv6拡張ヘッダにビットエラー情報を記録するように、パケット1の伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する。プロセッサ910は、パケット1に、通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報を記録するように構成される。
【0188】
一例では、通信装置900は、前述の実施形態における方法100を実行し得る。通信装置900が前述の実施形態における方法100を実行するように構成されるとき、通信装置900は方法100における通信装置3と同等である。トランシーバ930は、方法100における通信装置3によって実行される送受信動作を実行するように構成される。プロセッサ910は、送受信動作以外の方法100で通信装置3によって実行される動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバ930は、通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報を記録したパケット1を受信するように構成される。プロセッサ910は、パケット2を生成するように構成され、パケット2は、通信装置3によって受信されたパケット1で搬送されたビットエラー情報を含む。トランシーバユニットは、パケット2を通信装置1に送信するようにさらに構成される。
【0189】
一例では、通信装置900は、前述の実施形態における方法200を実行し得る。通信装置900が前述の実施形態における方法200を実行するように構成されるとき、トランシーバ930は、方法200における送受信動作を実行するように構成される。プロセッサ910は、送受信動作以外の方法200における動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバ930は、第1のIPv6測定要求パケットを受信するように構成される。プロセッサ910は、第2のIPv6測定要求パケットを取得するために、第1の中間ノードのビットエラー情報を第1のIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダに記録する。トランシーバ930は、第2のIPv6測定要求パケットを転送するようにさらに構成される。
【0190】
一例では、通信装置900は、前述の実施形態における方法300を実行し得る。通信装置900が前述の実施形態における方法300を実行するように構成されるとき、トランシーバ930は、方法300における送受信動作を実行するように構成される。プロセッサ910は、送受信動作以外の方法300における動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバ930は、IPv6測定要求パケットを受信するように構成され、IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは、IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する。プロセッサ910は、IPv6測定応答パケットを取得するように構成され、IPv6測定応答パケットは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含む。トランシーバ930は、IPv6測定応答パケットを伝送路上のヘッドノードに送信するようにさらに構成される。
【0191】
一例では、通信装置900は、前述の実施形態における方法400を実行し得る。通信装置900が前述の実施形態における方法400を実行するように構成されるとき、トランシーバ930は、方法400における送受信動作を実行するように構成される。プロセッサ910は、送受信動作以外の方法400における動作を実行するように構成される。例えば、プロセッサ910は、IPv6測定要求パケットを取得するように構成され、IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、ビットエラー情報をIPv6拡張ヘッダに記録するように、IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する。トランシーバ930は、IPv6測定要求パケットを転送するように構成される。
【0192】
本出願ではコンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、前述の実施形態のいずれか1つによる方法(例えば、方法100、方法200、方法300、方法400、方法500、および方法600)におけるいずれか1つまたは複数の動作を実行することが可能にされる。
【0193】
本出願は、コンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、前述の実施形態のいずれか1つによる方法(例えば、方法100、方法200、方法300、および方法400)におけるいずれか1つまたは複数の動作を実行することが可能にされる。
【0194】
本出願は、前述の実施形態で言及された通信装置1、通信装置2、および通信装置3のうちの少なくとも2つを含む、通信システムをさらに提供する。例えば、通信システムは、通信装置1および通信装置2を含む。別の例として、通信システムは、通信装置2および通信装置3を含む。さらに別の例として、通信システムは、通信装置1および通信装置3を含む。さらに別の例として、通信システムは、通信装置1、通信装置2、および通信装置3を含む。
【0195】
本出願は、少なくとも1つのメモリおよび少なくとも1つのプロセッサを含む、通信システムをさらに提供する。少なくとも1つのメモリは、命令を記憶する。少なくとも1つのプロセッサは、通信システムが、本出願の前述の実施形態のいずれか1つによる方法(例えば、方法100、方法200、方法300、および方法400)におけるいずれか1つまたは複数の動作を実行することを可能にするために、命令を実行する。
【0196】
本出願の明細書、特許請求の範囲、および添付の図面において、「第1」、「第2」、「第3」、および「第4」など(存在する場合)の用語は、同様の対象を区別することを意図されているが、必ずしも特定の順番または順序を示さない。そのように呼ばれるデータは、本明細書に記載された本発明の実施形態が、本明細書に図示または記載された順序以外の順序で実施され得るように、適切な状況において交換可能であることを理解されたい。加えて、「include(含む)」、「have(有する)」、および任意の他の変形は、非排他的な包含を対象として含むことを目的とされている。例えば、ステップまたはユニットのリストを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、明示的に列挙されたステップまたはユニットに必ずしも限定されず、明示的に列挙されていない、またはそのようなプロセス、方法、製品、もしくはデバイスに固有の他のステップまたはユニットを含み得る。
【0197】
簡便な説明のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照されたく、本明細書では詳細は再び説明されないことが、当業者によって明確に理解され得る。
【0198】
本出願において提供されるいくつかの実施形態においては、開示のシステム、装置、および方法が他のやり方で実装され得ることを理解されたい。例えば、説明されている装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットへの分割は、単に論理的なサービス分割であり、実際の実装に際しては別の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素が組み合わされるか、または別のシステムに統合されてもよく、またはいくつかの特徴は無視されてよく、または実行されなくてもよい。加えて、表示または議論された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実施されてもよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的な、機械的な、または他の形態で実施されてもよい。
【0199】
別々の部分として説明されたユニットは、物理的に別々である場合も、そうでない場合もあり、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットである場合も、そうでない場合もあり、言い換えると、一箇所に配置されてもよく、または複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて、ユニットの一部またはすべてが選択されてもよい。
【0200】
加えて、本出願の実施形態におけるサービスユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、ユニットの各々が物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合ユニットはハードウェアの形態で実装されてもよく、またはソフトウェアサービスユニットの形態で実装されてもよい。
【0201】
統合ユニットがソフトウェアサービスユニットの形態で実施され、独立した製品として販売または使用されるとき、統合ユニットはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は本質的に、または従来の技術に寄与する部分は、または技術的解決策の全部または一部は、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってもよい)に本出願の実施形態における方法のステップの全部または一部を実行するように命令するための一部の命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体(USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなど)を含む。
【0202】
当業者は、前述の1つまたは複数の例では、本発明に記載されたサービスがハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせによって実装されてもよいことを認識するべきである。本発明がソフトウェアによって実装されるとき、サービスは、コンピュータ可読媒体に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体における1つもしくは複数の命令もしくはコードとして伝送されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含み、通信媒体は、コンピュータプログラムがある場所から別の場所へ送信されることを可能にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用または専用のコンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよい。
【0203】
本発明の目的、技術的解決策、および有益な効果は、前述の具体的な実装形態においてさらに詳細に記載されている。前述の説明は、本発明の特定の実装形態にすぎないことを理解され得る。
【0204】
前述の実施形態は、本出願を限定するためのものではなく、本出願の技術的解決策を説明するためのものにすぎない。前述の実施形態を参照して本出願が詳細に記載されているが、当業者は、本出願の実施形態の技術的解決策の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態に記載された技術的解決策に対してさらに修正を行うか、またはそのいくつかの技術的特徴に均等な置換を行い得ることを理解するべきである。
【符号の説明】
【0205】
700 通信装置
701 トランシーバユニット
702 処理ユニット
800 通信装置
801 通信インターフェース
802 プロセッサ
900 通信装置
910 プロセッサ
920 メモリ
921 送信モジュール
922 処理モジュール
923 受信モジュール
930 トランシーバ
【手続補正書】
【提出日】2023-07-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
一実装形態では、第1のIPv6測定要求パケットがSRv6パケットである場合、第1のIPv6測定要求パケットのSRHは、第1の中間ノードに対応するSIDを含み得る。この場合、第1の中間ノードが第1のIPv6測定要求パケットを受信すると、第1のIPv6測定要求パケットのSRHにおける第1の中間ノードのセグメント識別子SIDは、もはや第1のIPv6測定要求パケットの転送をガイドしなくてもよい。したがって、第1の中間ノードのビットエラー情報は、第1の中間ノードに対応するSIDに記録されてもよい。言い換えると、第1の中間ノードのセグメント識別子SIDは、第1の中間ノードのビットエラー情報を記録する。このようにして、第1の中間ノードのビットエラー情報を搬送するために新しいフィールドが拡張される必要はない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
デジタル通信ネットワーク、例えば、パケット交換ネットワークでは、基礎となるデータストリームの伝送におけるビットエラーが、伝送されたパケットに影響を与えて伝送されたパケットのエラーを引き起こす。物理層でエラーを訂正できないとき、イーサネットフレームパケットは廃棄され、アプリケーション層はパケットを正しく解析することができず、サービスのサービスレベルアグリーメント(service-level agreement、SLA)が影響され得る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
現在、BFDプロトコルは、ビットエラーを検出するために使用され得る。一例では、ノードEのイングレスインターフェースがビットエラーを検知した後、ノードEのイングレスインターフェース上のビットエラーレートがイングレスインターフェースのビットエラーアラーム閾値を超える場合、ノードEは、対応するリンクでビットエラーフォールトが発生したと見なす。この場合、ノードEは、BFDパケットを使用してビットエラー情報をノードAに伝送し得、ノードAは、受信したビットエラー情報に基づいてパス切り替えをトリガし得る。加えて、ノードEは、ビットエラー情報に基づいてパス切り替えもトリガし得る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0074】
別の例では、パケット1がSRv6パケットである場合、SID listによって示される中間ノードについて、中間ノードがSRv6パケットを受信すると、SRv6パケットのSRHにおける中間ノードのセグメント識別子(segment identifier、SID)は、SRv6パケットの転送をもはやガイドしなくてもよい。したがって、一例では、少なくとも1つの中間ノードにそれぞれ対応するセグメント識別子SIDは、少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する。中間ノードのSIDは、中間ノードのビットエラー情報と1対1に対応する。言い換えると、中間ノード1については、中間ノード1のSIDに中間ノード1のビットエラー情報が記録されてもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0087】
さらに別の例では、パケット1のペイロードは、BFDパケットを搬送し得る。パケット1
のペイロードがBFDパケット
を搬送するとき、パケット1の構造については、
図3dを参照されたい。
図3dに示されるように、パケット1は、IPv6ヘッダ、IPv6拡張ヘッダ、IPヘッダ、UDPヘッダ、およびBFDパケットを含む。パケット1のペイロードとしては、BFDパケットが使用される。BFDパケットの具体的な構造については、RFC 5800の関連説明を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0172
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0172】
一例では、通信装置700は、前述の実施形態における方法100を実行し得る。通信装置700が前述の実施形態における方法100を実行するように構成されるとき、通信装置700は方法100における通信装置3と同等である。トランシーバユニット701は、方法100における通信装置3によって実行される送受信動作を実行するように構成される。処理ユニット702は、送受信動作以外の方法100における通信装置3によって実行される動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバユニット701は、通信装置2に対応する中間ノードのビットエラー情報を記録したパケット1を受信するように構成される。処理ユニット702は、パケット2を生成するように構成され、パケット2は、通信装置3によって受信されたパケット1で搬送されたビットエラー情報を含む。トランシーバユニット701は、パケット2を通信装置1に送信するようにさらに構成される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0192
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0192】
本出願ではコンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、前述の実施形態のいずれか1つによる方法(例えば、方法100、方法200、方法300、および方法400)におけるいずれか1つまたは複数の動作を実行することが可能にされる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビットエラー情報を収集するための方法であって、前記方法は、
第1のインターネットプロトコルバージョン
6(IPv6
)測定要求パケットを受信するステップと、
第2のIPv6測定要求パケットを取得するために、第1の中間ノードのビットエラー情報を前記第1のIPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダに記録するステップと、
前記第2のIPv6測定要求パケットを転送するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のIPv6測定要求パケットは、第2の中間ノードのビットエラー情報をさらに含み、前記第2の中間ノードは、前記第1の中間ノードの上流ノードである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記IPv6拡張ヘッダは第1の指示情報を含み、前記第1の指示情報は、前記ビットエラー情報を前記第1のIPv6測定要求パケットに記録するように、前記第1の中間ノードに指示する、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記IPv6拡張ヘッダは、第1のタイプ長さ値
(TLV
)フィールドを含み、前記第1のTLVフィールドは、前記第1の指示情報を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のTLVフィールドのタイプフィールドは、前記第1の指示情報を含み、前記第1のTLVフィールドの値フィールドは、前記第1の中間ノードの前記ビットエラー情報を記録する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のIPv6測定要求パケットおよび前記第2のIPv6測定要求パケットがSRv6測定要求パケットである、請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の中間ノードのセグメント識別子SIDが、前記第1の中間ノードの前記ビットエラー情報を記録する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記セグメント識別子SIDのargumentフィールドが、前記第1の中間ノードの前記ビットエラー情報を記録する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記IPv6拡張ヘッダが、ホップバイホップ
(HBH
)オプションヘッダである、請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記IPv6拡張ヘッダが、宛先オプションヘッダ
(DOH
)である、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のIPv6測定要求パケットは第2の指示情報をさらに含み、前記第2の指示情報は、測定応答パケットにおいて伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を含むように、前記第1のIPv6測定要求パケットの前記伝送路上のテールノードに指示し、前記少なくとも1つの中間ノードは前記第1の中間ノードを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のIPv6測定要求パケットのペイロードは、前記第2の指示情報を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のIPv6測定要求パケットは、
単純な双方向アクティブ測定プロトコ
ル(STAMP
)要求パケットまたはIPv6 ping要求パケット
を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項14】
ビットエラー情報を収集するための方法であって、前記方法は、
インターネットプロトコルバージョン
6(IPv6
)測定要求パケットを受信するステップであって、前記IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは、前記IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードのビットエラー情報を記録する、ステップと、
前記伝送路上のヘッドノードにIPv6測定応答パケットを送信するステップであって、前記IPv6測定応答パケットは、前記少なくとも1つの中間ノードの前記ビットエラー情報を含む、ステップと
を含む、方法。
【請求項15】
前記IPv6測定応答パケットのペイロードは、前記少なくとも1つの中間ノードの前記ビットエラー情報を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ペイロードは、第1のタイプ長さ値TLVフィールドを含み、前記第1のTLVフィールドは、前記少なくとも1つの中間ノードの前記ビットエラー情報を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
ビットエラー情報を収集するための方法であって、前記方法は、
インターネットプロトコルバージョン
6(IPv6
)測定要求パケットを取得するステップであって、前記IPv6測定要求パケットのIPv6拡張ヘッダは、第1の指示情報を含み、前記第1の指示情報は、ビットエラー情報を前記IPv6拡張ヘッダに記録するように、前記IPv6測定要求パケットの伝送路上の少なくとも1つの中間ノードに指示する、ステップと、
前記IPv6測定要求パケットを転送するステップと
を含む、方法。
【請求項18】
通信装置であって、前記通信装置は、メモリおよびプロセッサを備え、
前記メモリは、プログラムコードを記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記通信装置が請求項1から
17のいずれか一項に記載の方法を行うことを可能にするために前記プログラムコードにおける命令を実行するように構成される、
通信装置。
【請求項19】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶しており、前記命令は、コンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータが、請求項1から
17のいずれか一項に記載の方法を行うことを可能にする、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】