IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッドの特許一覧

特表2023-554065クロックソースを選択するための方法及び装置
<>
  • 特表-クロックソースを選択するための方法及び装置 図1
  • 特表-クロックソースを選択するための方法及び装置 図2
  • 特表-クロックソースを選択するための方法及び装置 図3
  • 特表-クロックソースを選択するための方法及び装置 図4
  • 特表-クロックソースを選択するための方法及び装置 図5
  • 特表-クロックソースを選択するための方法及び装置 図6
  • 特表-クロックソースを選択するための方法及び装置 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-26
(54)【発明の名称】クロックソースを選択するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 7/00 20060101AFI20231219BHJP
   H04L 7/04 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
H04L7/00 990
H04L7/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536583
(86)(22)【出願日】2021-12-17
(85)【翻訳文提出日】2023-07-20
(86)【国際出願番号】 CN2021139372
(87)【国際公開番号】W WO2022127924
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202011507206.5
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ヤウェイ
(72)【発明者】
【氏名】リュ、ジンフェイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ソンヤン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、コン
【テーマコード(参考)】
5K047
【Fターム(参考)】
5K047AA03
5K047AA18
5K047GG07
5K047GG56
5K047KK03
(57)【要約】
本願は、クロックソースを選択するための方法及び装置を開示し、通信分野に属する。方法は、第1ネットワークデバイスは、クロック同期障害状態にある第1ポートを通じて、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の同期オフセットデータを取得する段階を備える。第1ネットワークデバイスは、同期オフセットデータに基づいて、クロックソース選択中に、第1ポートによって受信されたクロック情報を参照するかどうかを判定する。本願において、高品質のクロックソースを自動的に選択でき、運用及び保守効率が改善する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ネットワークデバイスによって、クロック同期障害状態にある第1ポートを通じて、前記第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の同期パケットを取得する段階;及び
前記第1ネットワークデバイスによって、前記同期パケットに基づいて、クロックソース選択中に、前記第1ポートによって受信されるクロック情報を参照すると判定する段階
を備える、クロックソースを選択するための方法。
【請求項2】
前記第1ネットワークデバイスによって、前記同期パケットに基づいて、クロックソース選択中に、前記第1ポートによって受信されたクロック情報を参照すると判定する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記同期パケットに基づいて、前記第1ポートがクロック同期正常状態にあると判定する段階;
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ポートがクロック同期正常状態にあることに基づいて、クロックソース選択中に、前記第1ポートによって受信された前記クロック情報を参照すると判定する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ポートのポート属性は、タグ情報を含み、前記タグ情報の第1の値は、前記第1ポートが前記クロック同期障害状態にあることを示し、前記方法は更に、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ポートがクロック同期正常状態にあることを示す第2の値に前記タグ情報を設定する段階
を備える、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は更に、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ポートを通じて、前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の前記同期パケットを取得する段階、ここで、前記第1ポートの状態は第1状態である;及び
前記第1ネットワークデバイスによって、前記同期パケットに基づいて、前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の同期オフセットデータを取得する段階
を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1ポートの第1状態は、スレーブSlave状態、マスタMaster状態、モニタMonitor状態、又はパッシブPassive状態を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は更に、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ポートの状態を第1状態に設定する段階
を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ポートの前記状態を前記第1状態に設定する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスによって、定期的に前記第1ポートの前記状態を前記第1状態に設定する段階、ここで、前記第1状態は、スレーブ状態、モニタ状態、又はパッシブ状態を含む、
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は更に、
前記第1状態がスレーブ状態であるとき、前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ポートのクロック入力信号に基づいて調整されないように前記第1ネットワークデバイスのクロックを制御する段階
を備える、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は更に、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記同期パケットを通じて前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の同期データを取得する前記段階
を備え、前記取得する段階は、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第2ネットワークデバイスによって送信された同期Syncパケットを受信し、前記Syncパケットが受信される受信時間T2を判定する段階、ここで、前記Syncパケットは、前記第2ネットワークデバイスが前記Syncパケットを送信する送信時間T1を含み;
前記第1ネットワークデバイスによって、遅延要求Delay_Reqパケットを前記第2ネットワークデバイスへ送信し、前記Delay_Reqパケットが送信される送信時間T3を判定する段階;及び
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第2ネットワークデバイスによって送信された遅延応答Delay_Respパケットを受信する段階、ここで、前記Delay_Respパケットは、前記第2ネットワークデバイスが前記Delay_Reqパケットを受信する受信時間T4を含み、前記同期データは、T1、T2、T3、及びT4のうちの複数を含む、
を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は更に、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の同期データに従って、前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の同期オフセットデータを取得する段階、前記同期オフセットデータは、前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の時間オフセットを含む、
を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は更に、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記同期パケットを通じて、前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の同期データを取得する段階を備え、前記取得する段階は、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第2ネットワークデバイスによって送信された第1物理クロック信号を、前記第1ポートを通じて受信する段階を含み;
第1ネットワークデバイスによって、前記第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の同期オフセットデータを取得する段階は、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1物理クロック信号及び第2物理クロック信号に基づいて、前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の周波数オフセットを取得する段階、ここで、前記第2物理クロック信号は前記第1ネットワークデバイスのローカル信号である、
を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は更に、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1物理クロック信号に基づいて調整されないように前記第1ネットワークデバイスのクロックを制御する段階
を備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
クロックソースを選択するための装置であって、
プロセッサ;及び
プログラム命令を格納するメモリ
を備え、
前記プログラム命令は、前記プロセッサによって実行されるとき、前記装置に、
クロック同期障害状態にある第1ポートを通じて、前記装置及び第2ネットワークデバイスの間の同期パケットを取得し、前記同期パケットに基づいて、クロックソース選択中に、前記第1ポートによって受信されるクロック情報を参照すると判定すること
を行わせる、装置。
【請求項14】
前記プログラム命令は更に、前記装置に、
前記同期パケットに基づいて、前記第1ポートがクロック同期正常状態にあると判定すること;及び
前記第1ポートがクロック同期正常状態にあることに基づいて、クロックソース選択中に、前記第1ポートによって受信された前記クロック情報を参照すると判定すること
を行わせる、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1ポートのポート属性はタグ情報を含み、前記タグ情報の第1の値は、前記第1ポートが前記クロック同期障害状態にあることを示し;
前記プログラム命令は更に、前記装置に、前記第1ポートがクロック同期正常状態にあることを示す第2の値に前記タグ情報を設定することを行わせる、
請求項13又は14に記載の装置。
【請求項16】
前記プログラム命令は更に、前記装置に、
前記第1ポートを通じて、前記装置及び前記第2ネットワークデバイスの間の前記同期パケットを取得すること、ここで、前記第1ポートの状態は第1状態である;及び
前記同期パケットに基づいて、前記装置及び前記第2ネットワークデバイスの間の同期オフセットデータを取得すること
を行わせる、請求項13から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記第1ポートの第1状態は、スレーブSlave状態、マスタMaster状態、モニタMonitor状態、又はパッシブPassive状態を含む、請求項13から16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記プログラム命令は更に、前記装置に、前記第1ポートの状態を第1状態に設定させる、請求項13から17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記プログラム命令は更に、前記装置に、
定期的に前記第1ポートの前記状態を前記第1状態に設定させ、ここで、前記第1状態は、スレーブ状態、モニタ状態、又はパッシブ状態を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記プログラム命令は更に、前記装置に、前記第1状態がスレーブ状態にあるとき、前記第1ポートのクロック入力信号に基づいて調整されないように前記装置のクロックを制御させる、請求項16に記載の装置。
【請求項21】
前記プログラム命令は更に、前記装置に、
前記同期パケットを通じて、前記装置及び前記第2ネットワークデバイスの間の同期データを取得させることを行わせ、前記取得させることは、
前記第2ネットワークデバイスによって送信された同期Syncパケットを受信すること、ここで、前記Syncパケットは、前記第2ネットワークデバイスが前記Syncパケットを送信する送信時間T1を含む;
前記Syncパケットが受信される受信時間T2を判定すること;
遅延要求Delay_Reqパケットを前記第2ネットワークデバイスへ送信すること;
前記Delay_Reqパケットが送信される送信時間T3を判定すること;及び
前記第2ネットワークデバイスによって送信された遅延応答Delay_Respパケットを受信すること、ここで、前記Delay_Respパケットは、前記第2ネットワークデバイスが前記Delay_Reqパケットを受信する受信時間T4を含み、前記同期データは、T1、T2、T3、及びT4のうちの複数を含む、
を含む、請求項16に記載の装置。
【請求項22】
前記装置及び前記第2ネットワークデバイスの間の同期オフセットデータは、前記装置及び前記第2ネットワークデバイスの間の時間オフセットを含む、請求項13から21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
前記プログラム命令は更に、前記装置に、
前記第1ポートを通じて、前記第2ネットワークデバイスによって送信された第1物理クロック信号を受信すること;及び
前記第1物理クロック信号及び第2物理クロック信号に基づいて、前記装置及び前記第2ネットワークデバイスの間の周波数オフセットを取得すること、ここで、前記第2物理クロック信号は前記装置のローカル信号である、
を行わせる、請求項13から22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
前記プログラム命令は更に、前記装置に、前記第1物理クロック信号に基づいて調整されないように前記装置のクロックを制御させる、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
デバイスに、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、参照によって全体が本明細書に組み込まれる、「クロックソースを選択するための方法及び装置」と題する、2020年12月18日に出願された、中国特許出願第202011507206.5号の優先権を主張する。
【0002】
本願は、通信の分野に関連し、特に、クロックソースを選択するための方法及び装置に関連する。
【背景技術】
【0003】
5Gネットワークは、複数のクロックソースを含み、各クロックソースは、別のクロックソースと異なる品質を有する。5Gネットワークにおけるネットワーク要素は、クロックソースを選択し、選択されたクロックソースと同期する。一般に、ネットワーク要素は、より高品質のクロックソースを選択し、当該クロックソースと同期する。
【0004】
ネットワーク要素がクロックソースと同期するとき、クロックソースは障害を生じ得る。結果として、ネットワーク要素は、より低い品質のクロックソースを再選択し、当該クロックソースと同期する。より高品質のクロックソースが復旧した後、運用及び保守担当者は、クロックソースと同期するようにネットワーク要素をトリガする必要がある。ネットワーク要素は、より高品質のクロックソースを同期のために自動的に選択できないので、運用及び保守効率は低い。
【発明の概要】
【0005】
本願は、クロックソースを選択するための方法及び装置を提供して、より高品質のクロックソースの自動選択を実装し、運用及び保守効率を改善する。この技術的解決手段は、以下のとおりである。
【0006】
第1態様によれば、本願は、クロックソースを選択するための方法を提供する。方法において、第1ネットワークデバイスは、クロック同期障害状態における第1ポートを通じて、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の同期オフセットデータを取得する。第1ネットワークデバイスは、同期オフセットデータに基づいて、クロックソース選択中に、第1ポートによって受信されたクロック情報を参照するかどうかを判定する。
【0007】
前述の解決手段において、第1ネットワークデバイスは、クロック同期障害状態にある第1ポートを通じて、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の時間オフセットを自動的に取得し、時間オフセットに基づいて、第1ポートによって受信されるクロック入力信号が復旧したかどうかを判定する。クロック入力信号が復旧したと判定するとき、第1ネットワークデバイスは、クロックソース選択中に第1ポートによって受信されたクロック情報を参照する。このように、第1ポート、クロックソース、又は第1ポートに接続されたリンクと通信する第2ネットワークデバイスが障害から復旧した後、第1ネットワークデバイスは、状況を自動的に検出し、クロックソース選択中に第1ポートを参照オブジェクトとして使用し、より高品質のクロックソースを同期のために適時かつ自動的に選択し、それにより、操作及び保守効率を改善する。
【0008】
可能な実装において、同期オフセットデータがオフセット閾値より小さいとき、第1ネットワークデバイスは、クロックソース選択中に第1ポートによって受信されるクロック情報を参照する。同期オフセットデータがオフセット閾値より小さいとき、第1ポートによって受信されるクロック入力信号が復旧したことを示す。第1ネットワークデバイスは、クロックソース選択中に、第1ポートによって受信されたクロック情報を参照し、より高品質のクロックソースを適時かつ自動的に同期のために選択し、それにより、運用及び保守効率を改善する。
【0009】
別の可能な実装において、第1ポートのポート属性はタグ情報を含み、タグ情報は、第1ポートがクロック同期障害状態にあることを示す。同期オフセットデータがオフセット閾値より小さいとき、第1ネットワークデバイスは、第1ポートがクロック同期正常状態にあることを示すためにタグ情報を設定する。第1ポートがクロック同期正常状態にあるとき、第1ネットワークデバイスは、クロックソース選択中のみ、第1ポートによって受信されたクロック情報を参照する。したがって、第1ネットワークデバイスは、第1ポートがクロック同期正常状態にあることを示すためにタグ情報を設定し、第1ネットワークデバイスが、クロックソース選択中に第1ポートによって受信されたクロック情報を参照することを確実にする。
【0010】
別の可能な実装において、第1ネットワークデバイスは、第1ポートを通じて第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の同期データを取得し、ここで、第1ポートの状態は第1状態である。第1ネットワークデバイスは、同期データに基づいて、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとの間の同期オフセットデータを取得する。第1ポートの状態が第1状態であるので、第1ポートを通じて同期データを取得でき、同期オフセットデータを更に正確に取得できる。
【0011】
別の可能な実装において、第1状態は、スレーブSlave状態、マスタMaster状態、モニタMonitor状態、又はパッシブPassive状態を含む。このように、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の同期データは、第1ポートを通じて取得できることが確実になる。
【0012】
別の可能な実装において、第1ネットワークデバイスは、第1ポートの状態を第1状態に設定する。このように、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の同期データは、第1ポートを通じて取得できることが確実になる。
【0013】
別の可能な実装において、第1ネットワークデバイスは、第1ポートの状態を第1状態に定期的に設定し、ここで、第1状態は、スレーブ状態、モニタ状態、又はパッシブ状態を含む。このように、同期データは、第1ポートの状態が第1状態に変化したときのみ取得され、その結果、第1ネットワークデバイスは、第1ポートを通じてリアルタイムに同期データを取得する必要が無く、それにより、第1ネットワークデバイスのネットワークリソース及びコンピューティングリソースの占有を低減する。
【0014】
別の可能な実装において、第1状態がスレーブ状態であるとき、第1ネットワークデバイスは、第1ポートのクロック入力信号に基づいて調整されないように第1ネットワークデバイスのクロックを制御する。このように、第1ポートによって受信されるクロック入力信号が復旧する前に、クロック入力信号に基づいて第1ネットワークデバイスのクロックを調整することによって引き起こされる同期エラーを回避できる。
【0015】
別の可能な実装において、第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイスによって送信された同期Syncパケットを受信し、ここで、Syncパケットは、第2ネットワークデバイスがSyncパケットを送信する送信時間T1を含み、Syncパケットが受信される受信時間T2を判定する。第1ネットワークデバイスは、遅延要求Delay_Reqパケットを第2ネットワークデバイスへ送信し、Delay_Reqパケットが送信される送信時間T3を判定する。第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイスによって送信された遅延応答Delay_Respパケットを受信し、ここで、Delay_Respパケットは、第2ネットワークデバイスがDelay_Reqパケットを受信する受信時間T4を含み、同期データは、T1、T2、T3、及びT4のうち複数を含む。
【0016】
別の可能な実装において、同期オフセットデータは、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の時間オフセットを含む。
【0017】
別の可能な実装において、第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイスによって送信された第1物理クロック信号を、第1ポートを通じて受信する。第1ネットワークデバイスは、第1物理クロック信号及び第2物理クロック信号に基づいて、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の周波数オフセットを取得し、ここで、第2物理クロック信号は、第1ネットワークデバイスのローカル信号である。周波数オフセットは、同期オフセットデータである。このように、第1ポートによって受信された物理クロック信号が復旧するかどうかを周波数オフセットに基づいて判定できる。
【0018】
別の可能な実装において、第1ネットワークデバイスは、第1物理クロック信号に基づいて調整されないように第1ネットワークデバイスのクロックを制御する。このように、第1ポートによって受信される物理クロック信号が復旧する前に、第1ポートによって受信される物理クロック信号に基づいて第1ネットワークデバイスのクロックを調整することによって引き起こされる同期エラーを回避できる。
【0019】
第2態様によれば、本願は、第1態様又は第1態様の任意の可能な実装における、第1ネットワークデバイスによって実行される方法を実行するように構成されているクロックソースを選択するための装置を提供する。具体的には、装置は、第1態様、又は、第1態様の任意の可能な実装における第1ネットワークデバイスによって実行される方法を実行するように構成されているユニットを含む。
【0020】
第3態様によれば、本願は、クロックソースを選択するための装置を提供し、ここで、装置は、トランシーバ、プロセッサ、及びメモリを含む。トランシーバ、プロセッサ及びメモリは、内部接続を通じて接続され得る。メモリは、プログラムを格納するように構成されており、プロセッサは、メモリにおけるプログラムを実行し、トランシーバと協働するように構成されており、その結果、装置は、第1態様、又は、第1態様の任意の可能な実装における第1ネットワークデバイスによって実行される方法を完了する。
【0021】
第4態様によれば、本願はコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されたプログラムを含み、プログラムは、デバイスによってロードされ、第1態様、又は、第1態様の任意の可能な実装における方法を実装する。
【0022】
第5態様によれば、本願は、プログラムを格納するように構成されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、プログラムは、デバイスによってロードされ、第1態様又は第1態様の任意の可能な実装における方法を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本願の実施形態によるネットワークアーキテクチャの概略図である。
【0024】
図2】本願の実施形態による第1ネットワークデバイスの構造の概略図である。
【0025】
図3】本願の実施形態によるクロックソースを選択するための方法のフローチャートである。
【0026】
図4】本願の実施形態によるクロックソースを選択するための別の方法のフローチャートである。
【0027】
図5】本願の実施形態による第1物理クロック信号及び第2物理クロック信号の概略図である。
【0028】
図6】本願の実施形態によるクロックソースを選択するための装置の構造の概略図である。
【0029】
図7】本願の実施形態によるクロックソースを選択するための別の装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下では更に、添付図面を参照して、本願の実施形態を詳細に説明する。
【0031】
以下は、本願の思想の簡潔な導入である。
【0032】
同期オフセットデータは、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間のオフセットを記述するためのものであり、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の時間オフセット、又は、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の周波数オフセットを含む。
【0033】
オフセット閾値は、時間オフセット閾値又は周波数オフセット閾値を含む。
【0034】
第1ポートは、第2ネットワークデバイスと通信するための第1ネットワークデバイス上のポートである。
【0035】
第1状態は、第1ポートの状態である。第1ポートが第1状態にあるとき、第1ポートは、遅延要求(delay request, Delay Req)パケットを第2ネットワークデバイスへ送信し、及び/又は、Delay Reqパケットに応答して、第2ネットワークデバイスによって送信された遅延応答(delay response, Delay Resp)パケットを受信できる。
【0036】
図1を参照されたい。本願は、第1ネットワークデバイス及び少なくとも1つの第2ネットワークデバイスを備えるネットワークアーキテクチャ100を提供し、ここで、第2ネットワークデバイスの各々は第1ネットワークデバイスと通信する。
【0037】
第1ネットワークデバイスは、少なくとも1つのポートを含み、第2ネットワークデバイスの各々は、第1ネットワークデバイスの1つのポートと通信する。
【0038】
第2ネットワークデバイスの各々は、クロック情報、時間、物理クロック信号、及び/又は同様のものを含むデータを送信するように構成されている。クロック情報は、クロックソース品質を示すクロックレベルなどの情報を含む。任意選択的に、クロック情報は、第2ネットワークデバイスによって送信されるアナウンス(Announce)パケットにおいて保持されるクロック情報、又は、第2ネットワークデバイスによって送信される同期ステータスメッセージ(synchronization status message, SSM)パケットにおいて保持されるクロック情報である。
【0039】
上で言及される時間は、第2ネットワークデバイスの送信の時間であり、第2ネットワークデバイスによって送信される同期(Sync)パケットにおいて保持される時間、第2ネットワークデバイスによって送信されるDelay Respパケットにおいて保持される時間、及び同様のものを含む。
【0040】
各第2ネットワークデバイスについて、第2ネットワークデバイスは、第1ネットワークデバイスに直接接続され、又は、第2ネットワークデバイス及び第1ネットワークデバイスの間のリンクは、少なくとも1つの他のネットワークデバイスを通過するが、少なくとも1つの他のネットワークデバイスの各々は、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間でパケットを透過的に送信する。
【0041】
第2ネットワークデバイスは、クロックソース、又は、第1ネットワークデバイス及びクロックソースの間のリンクが通過するネットワークデバイスであり得る。
【0042】
第1ネットワークデバイスは、第1ネットワークデバイスの各ポートを通じてクロック情報を受信し、各ポートによって受信されたクロック情報に基づいてクロックソース選択操作を実行し得る。第1ネットワークデバイスは、クロックソース選択操作を実行後、ポートを選択する。説明を容易にするべく、選択されたポートは第1ポートと呼ばれ、第1ポートと通信する第2ネットワークデバイスは第2ネットワークデバイス1と呼ばれる。第1ポートによって受信されるクロック情報によって示されるクロックソースは、最高の品質を有し得る。この場合、第1ポートの状態はスレーブ(Slave)状態である。第1ネットワークデバイスは、スレーブ状態にある第1ポートを通じてクロック入力信号を受信し、ここで、クロック入力信号は、第2ネットワークデバイス1によって送信された時間又は物理クロック信号を含み得、クロック入力信号に基づいて第1ネットワークデバイスのクロックを調整して、第1ネットワークデバイスのクロックの時間及び第2ネットワークデバイス1のクロックの時間の間の同期、又は、第1ネットワークデバイスのクロックの周波数、及び、第2ネットワークデバイス1のクロックの周波数の間の同期を達成する。
【0043】
任意選択的に、クロック入力信号が第2ネットワークデバイス1の送信の時間を含むとき、第2ネットワークデバイス1の送信の時間は、第2ネットワークデバイス1によって送信されるSyncパケットに保持される時間、及び、第2ネットワークデバイス1によって送信されるDelay Respパケットに保持される時間を含む。第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイス1の送信の時間に基づいて、第1ネットワークデバイスのクロックを調整し、第1ネットワークデバイスのクロックの時間、及び、第2ネットワークデバイス1のクロックの時間の間の同期を達成する。
【0044】
実装中、第1ネットワークデバイスは、第1ポートを通じて、第2ネットワークデバイス1によって送信された第1Syncパケットを受信し、ここで、第2ネットワークデバイス1は、定期的に又は不規則にSyncパケットを送信し、第1Syncパケットは、第2ネットワークデバイス1によって現在送信されるSyncパケットであり、第1Syncパケットは、第2ネットワークデバイス1が第1Syncパケットを送信する送信時間Taを含む。第1ネットワークデバイスは、第1Syncパケットが受信される受信時間Tbを取得し、第1ポートを通じて、第1Delay Reqパケットを第2ネットワークデバイス1へ送信し、第1Delay Reqパケットが送信される送信時間Tcを取得する。第1ネットワークデバイスは、第1Delay Reqパケットに応答して、第2ネットワークデバイス1によって送信された第1Delay Respパケットを、第1ポートを通じて受信し、ここで、第1Delay Respパケットは、第2ネットワークデバイス1が第1Delay Reqパケットを受信する受信時間Tdを含む。第1ネットワークデバイスは、Ta、Tb、Tc、及び/又は、Tdに基づいて、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の時間オフセットを計算し、時間オフセットに基づいて第1ネットワークデバイスのクロックを調整する。
【0045】
任意選択的に、クロック入力信号が、第2ネットワークデバイス1によって送信された物理クロック信号を含むとき、第1ネットワークデバイスは、物理クロック信号に基づいて第1ネットワークデバイスのクロックを調整し、第1ネットワークデバイスのクロックの周波数、及び、第2ネットワークデバイス1のクロックの周波数の間の同期を達成する。
【0046】
例えば、図1に示されるように、第1ネットワークデバイスはポート1及びポート2を含み、少なくとも1つの第2ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイス1及び第2ネットワークデバイス2を含む。第2ネットワークデバイス1は、ポート1と通信し、第2ネットワークデバイス2は、ポート2と通信する。第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイス1によって送信されたクロック情報1を、ポート1を通じて受信し、第2ネットワークデバイス2によって送信されたクロック情報2を、ポート2を通じて受信し、クロック情報1及びクロック情報2に基づいてクロックソース選択操作を実行する。ポート1はクロックソース選択操作が実行された後に選択され、ポート1の状態はスレーブ状態であると想定すると、第1ネットワークデバイスは、ポート1を通じてクロック入力信号を受信し、ここで、クロック入力信号は、第2ネットワークデバイス1によって送信された時間又は物理クロック信号であり得、クロック入力信号に基づいて第1ネットワークデバイスのクロックを調整して、第1ネットワークデバイスのクロック及び第2ネットワークデバイス1のクロックの間の時間同期を実装し、又は第1ネットワークデバイスのクロック及び第2ネットワークデバイス1のクロックの間の周波数同期を実装する。
【0047】
第1ポートによって受信されるクロック入力信号はジャンプし得、その結果、第1ネットワークデバイスは、第1ポートのポート属性においてタグ情報を含み、タグ情報は、第1ポートがクロック同期障害状態にあることを示す。この場合、第1ネットワークデバイスは、第1ポート以外のポートからクロックソース選択操作を実行し、ポートを再選択する。説明を容易にするべく、選択されたポートは第2ポートと呼ばれ、第2ポートと通信する第2ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイス2と呼ばれる。第2ポートの状態はスレーブ状態であり、第1ポートの状態は非スレーブ状態に変化する。第1ネットワークデバイスは、第2ポートを通じてクロック入力信号を受信し、ここで、クロック入力信号は、第2ネットワークデバイス2によって送信された時間又は物理クロック信号を含み、受信されたクロック入力信号に基づいて第1ネットワークデバイスのクロックを調整する。
【0048】
任意選択的に、タグ情報は、パケットタイミング信号障害(packet timing signal fail, PTSF)タグである。
【0049】
クロック入力信号がジャンプするとは、クロック入力信号が第2ネットワークデバイス1の送信の時間であるとき、第2ネットワークデバイス1の送信の時間に基づいて第1ネットワークデバイスによって取得される、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の時間オフセットが、時間オフセット閾値を超過すること;又は、クロック入力信号が、第2ネットワークデバイス1によって送信された物理クロック信号であるとき、第1ポートによって受信される物理クロック信号の位相、及び、前回受信された物理クロック信号の位相の間の位相差が位相差閾値を超過することを意味する。
【0050】
第1ネットワークデバイスについては、第1ネットワークデバイスの複数の構造があり得る。以下では、第1ネットワークデバイスの例を提供する。図2を参照されたい。本願の実施形態は第1ネットワークデバイスを提供する。第1ネットワークデバイスは単に例であり、他の例は列挙しない。
【0051】
第1ネットワークデバイスは、メインコントロールボード及び少なくとも1つのインタフェースボードを含む。メインコントロールボードは、各インタフェースボードと通信し、各インタフェースボードは、複数のポートを含み、インタフェースボード上の各ポートは1つの第2ネットワークデバイスと通信する。第2ネットワークデバイスは、データを第1ネットワークデバイスへ送信し、データは、クロック情報、物理クロック信号、及び/又は同様のものを含む。
【0052】
少なくとも1つのインタフェースボードの各々について、インタフェースボード上の各ポートは、クロック情報を受信し得、第1ネットワークデバイスは、インタフェースボード上の各ポートによって受信されたクロック情報に基づいて、クロックソース選択操作を実行し、1つのポートを第1ポートとして選択する。インタフェースボードは、第1ポートによって受信された物理クロック信号をメインコントロールボードへ送信する。このように、メインコントロールボードは、各インタフェースボードによって送信された物理クロック信号を受信し、受信された物理クロック信号から最適な物理クロック信号を選択し、最良の物理クロック信号に基づいて、第1ネットワークデバイスのクロックを調整し得る。
【0053】
例えば、図2に示すように、第1ネットワークデバイスは、メインコントロールボード、インタフェースボード1、及びインタフェースボード2を含む。メインコントロールボードは、インタフェースボード1及びインタフェースボード2と別々に通信する。インタフェースボード1は、ポート1及びポート2を含み、インタフェースボード2はポート3及びポート4を含む。インタフェースボード1のポート1及びポート2はそれぞれ、第2ネットワークデバイス1及び第2ネットワークデバイス2と通信し、インタフェースボード2のポート3及びポート4はそれぞれ、第2ネットワークデバイス3及び第2ネットワークデバイス4と通信する。
【0054】
インタフェースボード1については、インタフェースボード1のポート1は、第2ネットワークデバイス1によって送信されたクロック情報1を受信し、インタフェースボード1のポート2は、第2ネットワークデバイス2によって送信されたクロック情報2を受信する。第1ネットワークデバイスは、クロック情報1及びクロック情報2に基づいてクロックソース選択操作を実行する。ポート1が選択される場合、インタフェースボード1は、ポート1によって受信された物理クロック信号をメインコントロールボードへ送信する。
【0055】
インタフェースボード2については、インタフェースボード2のポート3は、第2ネットワークデバイス3によって送信されたクロック情報3を受信し、インタフェースボード2のポート4は、第2ネットワークデバイス4によって送信されたクロック情報4を受信する。第1ネットワークデバイスは、クロック情報3及びクロック情報4に基づいてクロックソース選択操作を実行する。ポート3が選択された場合、インタフェースボード2は、ポート3によって受信された物理クロック信号をメインコントロールボードへ送信する。メインコントロールボードは、インタフェースボード1によって送信された物理クロック信号及びインタフェースボード2によって送信された物理クロック信号を受信し、2つの受信された物理クロック信号から最良の物理クロック信号を選択し、最良の物理クロック信号に基づいて第1ネットワークデバイスのクロックを調整する。
【0056】
各インタフェースボードについて、インタフェースボード上の第1インタフェースによって受信される物理クロック信号の位相はジャンプし得る。結果として、第1ネットワークデバイスは、第1ポートのポート属性においてタグ情報を含み、タグ情報は、第1ポートがクロック同期障害状態にあることを示す。この場合、第1ネットワークデバイスは、インタフェースボード上の第1ポート以外のポートに対するクロックソース選択操作を実行し、ポートを再選択する。説明を容易にするべく、選択されたポートは、第2ポートと呼ばれる。インタフェースボードは、第2ポートによって受信された物理クロック信号をメインコントロールボードへ送信し、その結果、メインコントロールボードは、各インタフェースボードによって送信された物理クロック信号に基づいて、第1ネットワークデバイスのクロックを調整する。
【0057】
第1ポートについて、第1ポートによって受信されたクロック入力信号がジャンプする理由は、第1ポートと通信する第2ネットワークデバイス1が障害を生じること、又は、第1ポート及び第2ネットワークデバイス1の間のリンクが障害を生じること、又は、第2ネットワークデバイス1が、第1ポート及びクロックソースの間のリンクが通過するネットワークデバイスである場合にクロックソースが障害を生じることであり得る。技術担当者は、障害を復旧し得る。技術担当者が障害を復旧した後、第1ネットワークデバイスは、以下の実施形態のいずれか1つに基づいてクロックソース選択操作を実行し、第1ポートによって受信されたクロック情報を、クロックソース選択中にクロックソースを選択するための参照オブジェクトとして使用する。
【0058】
任意選択的に、第1ネットワークデバイスはネットワーク要素であり得、例えば、スイッチ、ルータ、基地局、ゲートウェイ、光伝送ネットワーク(optical transport network, OTN)、光回線終端装置(optical line terminal, OLT)、又は光ネットワークユニット(optical network unit, ONU)などのデバイスであり得る。
【0059】
図3を参照されたい。本願の実施形態はクロックソースを選択するための方法を提供する。方法は、図1に示されるネットワークアーキテクチャ100に適用でき、以下の段階を備える。
【0060】
段階301:第1ネットワークデバイスが、クロック同期障害状態にある第1ポートを通じて、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の時間オフセットを取得する。
【0061】
段階301において、第1ネットワークデバイスは、以下のように、以下の操作3011及び3012を実行することによって時間オフセットを取得する。
【0062】
3011:第1ネットワークデバイスは、第1ポートを通じて、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の同期データを取得し、ここで、第1ポートの状態は第1状態である。
【0063】
第1ネットワークデバイスが、第1ポートによって受信されたクロック入力信号がジャンプすることを検出するとき、第1ネットワークデバイスは、第1ポートの状態を第1状態に設定し得、第1状態である第1ポートの状態は、変化しないままである。この場合、第1状態は、マスタ(Master)状態、モニタ(Monitor)状態、又は、パッシブ(Passive)状態を含む。このようにして、第1ネットワークデバイスは、第1状態にある第1ポートを通じて、リアルタイムに第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の同期データを取得できる。
【0064】
代替的に、第1ポートによって受信されたクロック入力信号がジャンプすることを第1ネットワークデバイスが検出するとき、第1ネットワークデバイスは、第1ポートの状態をマスタ状態に設定し、次に、第1ネットワークデバイスは、定期的に第1ポートの状態を第1状態に設定し得る。この場合、第1状態は、スレーブ状態、モニタ状態、又はパッシブ状態を含む。このように、第1ネットワークデバイスは、第1状態にある第1ポートを通じて、定期的に第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の同期データを取得できる。この方式において、第1ネットワークデバイスの負荷を低減でき、占有する第1ネットワークデバイスのネットワークリソース及びコンピューティングリソースをより少なくすることができる。
【0065】
第1ネットワークデバイスが、第1ポートによって受信されたクロック入力信号がジャンプすると検出するとき、第1ネットワークデバイスは、クロックソース選択操作を実行して、第2ポートを選択し得ることに留意すべきである。この場合、第2ポートの状態はスレーブ状態である。第1ネットワークデバイスは、第2ポートによって受信されたクロック入力信号に基づいて、第1ネットワークデバイスのクロックを調整し、クロック入力信号は、第2ポートと通信する第2ネットワークデバイス2によって送信された物理クロック信号、又は、第2ネットワークデバイス2の送信の時間を含む。
【0066】
例えば、図1に示されるネットワークアーキテクチャ100の例において、第1ポートがポート1であると想定すると、ポート1によって受信されたクロック入力信号がジャンプするとき、第1ネットワークデバイスは、ポート1のポート属性においてタグ情報を含み、タグ情報は、ポート1がクロック同期障害状態にあることを示す。この場合、第1ネットワークデバイスは、クロックソース選択操作を実行し、ポート2を選択する。ポート2の状態は、スレーブ状態に変化する。第1ネットワークデバイスは、ポート2によって受信されたクロック入力信号に基づいて第1ネットワークデバイスのクロックを調整する。
【0067】
任意選択的に、第1ネットワークデバイスは、以下のように、以下の操作(1)~(3)を実行することによって、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の同期データを取得する。
【0068】
(1)第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイス1によって送信された第2Syncパケットを受信し、ここで、第2Syncパケットは、第2ネットワークデバイス1が第2Syncパケットを送信する送信時間T1を含み、第2Syncパケットが受信される受信時間T2を判定する。
【0069】
第2ネットワークデバイス1は、定期的又は不規則にSyncパケットを送信し、第2Syncパケットは、第2ネットワークデバイス1によって現在送信されるSyncパケットである。第1ポートの第1状態がスレーブ状態、マスタ状態、モニタ状態、又はパッシブ状態であるとき、第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイス1によって送信された第2Syncパケットを、第1ポートを通じて受信し得る。
【0070】
(2)第1ネットワークデバイスは、第2Delay_Reqパケットを第2ネットワークデバイス1へ送信し、第2Delay_Reqパケットが送信される送信時間T3を判定する。
【0071】
操作(2)において、第1ネットワークデバイスは、第1状態にある第1ポートを通じて、第2Delay_Reqパケットを第2ネットワークデバイス1へ送信する。
【0072】
第1ポートの状態が第1状態を維持するとき、第1状態は、マスタ状態、モニタ状態、又はパッシブ状態を含む。第1状態がマスタ状態であるとき、マスタ状態は、既存の規格において定義されるマスタ状態とは異なり、マスタ状態にある第1ポートは、第2Delay_Reqパケットを第2ネットワークデバイス1へ送信し、第2Delay_Reqパケットに応答して第2ネットワークデバイス1によって送信された第2Delay_Respパケットを受信できる。第1状態がモニタ状態又はパッシブ状態であるとき、モニタ状態又はパッシブ状態にある第1ポートは、第2Delay_Reqパケットを第2ネットワークデバイス1へ送信し、第2Delay_Reqパケットに応答して第2ネットワークデバイス1によって送信された第2Delay_Respパケットを受信できる。
【0073】
第1ポートの状態が定期的に第1状態に設定されるとき、第1状態は、スレーブ状態、モニタ状態、又はパッシブ状態を含む。この場合、第1ポートによって受信されるクロック入力信号がジャンプすることを第1ネットワークデバイスが検出するとき、第1ネットワークデバイスは、第1ポートの状態をマスタ状態に設定し、マスタ状態にある第1ポートは、第2Delay_Reqパケットを第2ネットワークデバイス1へ送信すること、及び、第2Delay_Reqパケットに応答して第2ネットワークデバイス1によって送信された第2Delay_Respパケットを受信することができない。この場合、操作(2)が実行される前に、第1ポートの状態は、第1状態に設定される必要がある。
【0074】
第1状態がマスタ状態、モニタ状態、又はパッシブ状態であるとき、第1ネットワークデバイスの第2ポートの状態は、なおスレーブ状態であり得、第1ネットワークデバイスはなお、第2ポートによって受信されたクロック入力信号に基づいて第1ネットワークデバイスのクロックを調整することに留意すべきである。第1状態がスレーブ状態であるとき、すなわち、第1ネットワークデバイスが第1ポートの状態をスレーブ状態に設定するとき、第2ポートの状態はスレーブ状態でないことがあり得る。この場合、第1ネットワークデバイスは、第1ポートによって受信されるクロック入力信号に基づいて調整されないように第1ネットワークデバイスのクロックを制御する必要がある。したがって、第1ネットワークデバイスのクロックが第2ネットワークデバイス1と同期されるので、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の時間オフセットを正確に取得できない場合が回避される。
【0075】
(3)第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイス1によって送信された第2Delay_Respパケットを受信し、ここで、第2Delay_Respパケットは、第2ネットワークデバイス1が第2Delay_Reqパケットを受信する受信時間T4を含む。
【0076】
操作(3)において、第1ネットワークデバイスは、第1ポートを通じて、第2ネットワークデバイス1によって送信された第2Delay_Respパケットを受信し、ここで、同期データは、T1、T2、T3、及びT4のうちの複数を含む。
【0077】
3012:第1ネットワークデバイスは、同期データに基づいて、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の時間オフセットを取得する。
【0078】
時間オフセットは、{(T2-T1)-(T4-T3)}/2に等しく、又は、時間オフセットは、T4-T3-delayに等しく、又は、時間オフセットは、T4-T3に等しい。delayは第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の遅延であり、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間のリンクの長さに基づく。
【0079】
リンクの長さは、第1ネットワークデバイスについて予め構成され得る。リンクは光ファイバ又は同様のものであり得る。
【0080】
段階302:第1ネットワークデバイスは、時間オフセットに基づいて、クロックソース選択中に、第1ポートによって受信されるクロック情報を参照するかどうかを判定する。
【0081】
時間オフセットが時間オフセット閾値以下であるとき、第1ネットワークデバイスは、第1ポートによって受信されたクロック入力信号が復旧した、すなわち、クロック入力信号がもはやジャンプしないと判定し、クロックソース選択中に、第1ポートによって受信されたクロック情報を参照する。
【0082】
時間オフセットが時間オフセット閾値以下であるとき、第1ネットワークデバイスは、第1ポートによって受信されたクロック情報、及び、第1ネットワークデバイス上の別のポートによって受信されたクロック情報に基づいてクロックソース選択操作を実行し得る。すなわち、クロックソース選択中に、第1ポートによって受信されたクロック情報が参照される。クロックソース選択操作が実行された後、ポートが選択され、選択されたポートの状態はスレーブ状態に変化する。第1ネットワークデバイスは、選択されたポートによって受信されたクロック入力信号に基づいて第1ネットワークデバイスのクロックを調整する。
【0083】
第1ポートのポート属性はタグ情報を含むので、時間オフセットが時間オフセット閾値より小さいとき、第1ネットワークデバイスは更に、第1ポートがクロック同期正常状態にあることを示すためにタグ情報を設定する。
【0084】
本願の本実施形態において、第1ネットワークデバイスは、クロック同期障害状態にある第1ポートを通じて第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の時間オフセットを自動的に取得できるので、時間オフセットに基づいて、第1ポートによって受信されたクロック入力信号が復旧した、すなわち、クロック入力信号がもはやジャンプしないと判定され得、クロックソース選択中に、第1ポートによって受信されるクロック情報が参照される。このように、第1ポート、クロックソース、又は第1ポートに接続されたリンクと通信する第2ネットワークデバイス1が障害から復旧した後、第1ネットワークデバイスは、状況を自動的に検出し、クロックソース選択中に第1ポートを参照オブジェクトとして使用し、より高品質のクロックソースを同期のために適時かつ自動的に選択し、それにより、操作及び保守効率を改善することができる。加えて、第1ポートの第1状態がスレーブ状態であるとき、第1ネットワークデバイスは、第1ポートによって受信されたクロック入力信号に基づいて調整されないように第1ネットワークデバイスのクロックを制御する。したがって、第1ネットワークデバイスのクロックが第2ネットワークデバイス1と同期されるので、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の時間オフセットを正確に取得できないという場合を回避でき、それにより、第1ポートによって受信されたクロック入力信号が復旧したと判定する正確度が改善する。
【0085】
図4を参照されたい。本願の実施形態は、クロックソースを選択するための方法を提供する。方法は、図2に示されるネットワークアーキテクチャ100に適用でき、図2に示される第1ネットワークデバイスによって実行され得る。この方法は以下の段階を含む。
【0086】
段階401:第1ネットワークデバイスが、クロック同期障害状態にある第1ポートを通じて、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の周波数オフセットを取得し、第1ポートは、第1ネットワークデバイスのインタフェースボード上に位置する。
【0087】
段階401が実行される前に、インタフェースボード上の第1ポートによって受信された物理クロック信号がジャンプすることを第1ネットワークデバイスが検出するとき、第1ネットワークデバイスはクロックソース選択操作を実行し、インタフェースボード上の第1ポート以外のポートから第2ポートを選択し得る。インタフェースボードは、第2ポートによって受信された物理クロック信号を第1ネットワークデバイスのメインコントロールボードへ送信する。物理クロック信号がジャンプするとは、第1ポートによって受信される物理クロック信号の位相、及び、第1ポートによって前回受信された物理クロック信号の位相の間の位相差が、位相差閾値を超過することを意味する。
【0088】
第2ポートが選択された後、インタフェースボードは、第1ポートによって受信された物理クロック信号を第1ネットワークデバイスのメインコントロールボードへ定期的に送信し得る。説明を容易にするべく、第1ポートによって受信される物理クロック信号は、第1物理クロック信号と呼ばれ、第1物理クロック信号は、第1ポートと通信する第2ネットワークデバイス1によって送信される。第1物理クロック信号を第1ネットワークデバイスへ送信するとき、インタフェースボードは、第2ポートによって受信された物理クロック信号を第1ネットワークデバイスのメインコントロールボードへ送信することを停止する。
【0089】
第1ネットワークデバイスのメインコントロールボードは第1物理クロック信号を受信し、第1物理クロック信号及び第2物理クロック信号に基づいて、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の周波数オフセットを取得する。第2物理クロック信号は、第1ネットワークデバイスのローカル信号である。
【0090】
任意選択的に、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の周波数オフセットを取得する操作は以下の通りである。
【0091】
図5を参照する。第1物理クロック信号は、複数の連続する第1信号を含み、第2物理クロック信号は、複数の連続する第2信号を含み、各第1信号は1つの第2信号に対応する。第1ネットワークデバイスは、第1物理クロック信号から2つの隣接する第1信号を選択する。説明を容易にするべく、2つの第1信号は第1信号1及び第1信号2と呼ばれる。第1信号1は第1信号2より早く、第2物理クロック信号は、第1信号1に対応する第2信号1、及び、第1信号2に対応する第2信号2を含む。第1ネットワークデバイスは、第1信号1及び第2信号1の間の第1位相差Xを取得し、第1信号2及び第2信号2の間の第2位相差Yを取得し、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の周波数オフセットΔfを取得し、ここで、Δf=Y/X-1である。
【0092】
図2に示される第1ネットワークデバイス及びインタフェースボード1の例において、インタフェースボード1は、ポート1によって受信された物理クロック信号をメインコントロールボードへ送信し、インタフェースボード1は更に、ポート1によって受信された物理クロック信号を検出する。インタフェースボード1上のポート1によって受信された物理クロック信号がジャンプすると検出されたとき、第1ネットワークデバイスは、クロックソース選択操作を実行し、インタフェースボード1上のポート1以外のポートからポート2を再選択し得る。インタフェースボード1は、ポート2によって受信された物理クロック信号を第1ネットワークデバイスのメインコントロールボードへ送信する。
【0093】
ポート2が選択された後、インタフェースボード1は、ポート1によって受信された物理クロック信号を定期的に第1ネットワークデバイスのメインコントロールボードへ送信し得る。第1物理クロック信号は、第2ネットワークデバイス1によって送信されてポート1によって受信された物理クロック信号である。この場合、インタフェースボード1は、ポート2によって受信された物理クロック信号を第1ネットワークデバイスのメインコントロールボードへ送信することを停止する。第1ネットワークデバイスのメインコントロールボードは第1物理クロック信号を受信し、第1物理クロック信号及びローカル第2物理クロック信号に基づいて、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の周波数オフセットを計算する。
【0094】
インタフェースボードが第1物理クロック信号を第1ネットワークデバイスのメインコントロールボードへ送信するとき、第1ネットワークデバイスは、第1物理クロック信号に基づいて調整されないように第1ネットワークデバイスのクロックを制御する。したがって、第1ネットワークデバイスのクロックが、第1ポートと通信する第2ネットワークデバイス1と同期されるので、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の周波数オフセットを正確に計算できないという場合を回避できる。
【0095】
段階402:第1ネットワークデバイスは、周波数オフセットに基づいて、クロックソース選択中に、第1ポートによって受信されるクロック情報を参照するかどうかを判定する。
【0096】
周波数オフセットが周波数オフセット閾値より小さいとき、第1ネットワークデバイスは、第1ポートによって受信される第1物理クロック信号が復旧した、すなわち、第1物理クロック信号の周波数がジャンプしないと判定し、第1ポートが位置するインタフェースボードにおけるクロックソース選択中に第1ポートによって受信されるクロック情報を参照する。
【0097】
周波数オフセットが周波数オフセット閾値より小さいとき、第1ネットワークデバイスは、第1ポートによって受信されたクロック情報、及び、インタフェースボード上の別のポートによって受信されたクロック情報に基づいてクロックソース選択操作を実行し得る。すなわち、第1ポートによって受信されたクロック情報は、クロックソース選択中に参照される。クロックソース選択操作が実行された後、ポートが選択され、インタフェースボードは、選択されたポートによって受信された物理クロック信号を第1ネットワークデバイスのメインコントロールボードへ送信する。第1ネットワークデバイスのメインコントロールボードは、第1ネットワークデバイスにおけるインタフェースボードによって送信された物理クロック信号から最適な物理クロック信号を選択し、最適な物理クロック信号に基づいて第1ネットワークデバイスのクロックを調整する。
【0098】
第1ポートのポート属性はタグ情報を含むので、周波数オフセットが周波数オフセット閾値より小さいとき、第1ネットワークデバイスは、第1ポートがクロック同期正常状態にあることを示すためにタグ情報を設定する。
【0099】
本願の本実施形態において、第1ネットワークデバイスは、クロック同期障害状態にある第1ポートを通じて第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の周波数オフセットを自動的に取得できるので、周波数オフセットに基づいて、第1ポートによって受信された物理クロック信号が復旧した、すなわち、物理クロック信号がジャンプしないと判定され得、第1ポートによって受信されたクロック情報は、クロックソース選択中に参照される。このように、第1ポート、クロックソース、又は第1ポートに接続されたリンクと通信する第2ネットワークデバイス1が障害から復旧した後、第1ネットワークデバイスは、状況を自動的に検出し、クロックソース選択中に第1ポートを参照オブジェクトとして使用し、より高品質のクロックソースを同期のために適時に選択し、それにより、操作及び保守効率を改善することができる。加えて、第1ネットワークデバイスは更に、第1物理クロック信号に基づいて調整されないように第1ネットワークデバイスのクロックを制御する。したがって、第1ネットワークデバイスのクロックが第1ポートと通信する第2ネットワークデバイス1と同期されるので、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイス1の間の周波数オフセットを正確に計算できないという場合を回避できる。これは、第1ポートによって受信された物理クロック信号が復旧したと判定する正確度を改善できる。
【0100】
図6を参照されたい。本願の実施形態は、クロックソースを選択するための装置600を提供する。装置600は、前述の実施形態のいずれか1つにおける第1ネットワークデバイス上に展開され得る。例えば、装置600は、図1又は図2に示されるネットワークアーキテクチャ100における第1ネットワークデバイス上に展開され、又は、図3に示される方法における第1ネットワークデバイス上に展開され、又は、図4に示される方法における第1ネットワークデバイス上に展開される。装置600は、クロック同期障害状態にある第1ポートを通じて装置600及び第2ネットワークデバイスの間の同期オフセットデータを取得するように構成されている処理ユニット601を含む。
【0101】
処理ユニット601は更に、同期オフセットデータに基づいて、クロックソース選択中に、第1ポートによって受信されたクロック情報を参照するかどうかを判定するように構成されている。
【0102】
任意選択的に、処理ユニット601によって取得される同期オフセットデータは、時間オフセット又は周波数オフセットであり得る。処理ユニット601によって時間オフセットを取得する詳細な実装プロセスについては、図3に示される実施形態の段階301における関連する内容を参照されたい。本明細書において詳細について再度説明しない。処理ユニット601によって周波数オフセットを取得する詳細な実装プロセスについては、図4に示される実施形態の段階401における関連する内容を参照されたい。本明細書において詳細について再度説明しない。
【0103】
任意選択的に、処理ユニット601は、同期オフセットデータがオフセット閾値より小さいとき、クロックソース選択中に第1ポートによって受信されたクロック情報を参照するように構成されている。
【0104】
任意選択的に、処理ユニット601が、第1ポートによって受信されるクロック情報を参照することによってクロックソースを選択する詳細な実装プロセスについては、図3に示される実施形態における段階302、又は、図4に示される実施形態における段階402における関連する内容を参照されたい。本明細書において詳細について再度説明しない。
【0105】
任意選択的に、第1ポートのポート属性はタグ情報を含み、タグ情報は、第1ポートがクロック同期障害状態にあることを示す。
【0106】
処理ユニット601は更に、同期オフセットデータがオフセット閾値より小さいとき、第1ポートがクロック同期正常状態にあることを示すためにタグ情報を設定するように構成されている。
【0107】
任意選択的に、処理ユニット601は、第1ポートを通じて装置及び第2ネットワークデバイスの間の同期データを取得し、ここで、第1ポートの状態は第1状態であり;同期データに基づいて装置及び第2ネットワークデバイスの間の同期オフセットデータを取得するように構成されている。
【0108】
任意選択的に、処理ユニット601が装置及び第2ネットワークデバイスの間の同期データを取得する詳細な実装プロセスについては、図3に示す実施形態における操作3011における関連する内容を参照されたい。本明細書において詳細について再度説明しない。
【0109】
任意選択的に、処理ユニット601が同期オフセットデータを取得する詳細な実装プロセスについては、図3に示される実施形態における操作3012における関連する内容を参照されたい。本明細書において詳細について再度説明しない。
【0110】
任意選択的に、第1状態は、スレーブSlave状態、マスタMaster状態、モニタMonitor状態、又はパッシブPassive状態を含む。
【0111】
任意選択的に、処理ユニット601は更に、第1ポートの状態を第1状態に設定するように構成されている。
【0112】
任意選択的に、処理ユニット601は、定期的に第1ポートの状態を第1状態に設定するように構成され、ここで、第1状態は、スレーブ状態、モニタ状態、又はパッシブ状態を含む。
【0113】
任意選択的に、処理ユニット601は、第1状態がスレーブ状態であるとき、第1ポートのクロック入力信号に基づいて調整されないように装置600のクロックを制御するように構成されている。
【0114】
任意選択的に、装置600は更に、第1受信ユニット602及び送信ユニット603を含む。
【0115】
第1受信ユニット602は、第2ネットワークデバイスによって送信された同期Syncパケットを受信するように構成され、ここで、Syncパケットは、第2ネットワークデバイスがSyncパケットを送信する送信時間T1を含む。
【0116】
処理ユニット601は、Syncパケットが受信される受信時間T2を判定するように構成されている。
【0117】
送信ユニット603は、遅延要求Delay_Reqパケットを第2ネットワークデバイスへ送信するように構成されている。
【0118】
処理ユニット601は更に、Delay_Reqパケットが送信される送信時間T3を判定するように構成されている。
【0119】
第1受信ユニット602は更に、第2ネットワークデバイスによって送信された遅延応答Delay_Respパケットを受信するように構成されており、ここで、Delay_Respパケットは、第2ネットワークデバイスがDelay_Reqパケットを受信する受信時間T4を含み、同期データは、T1、T2、T3、及びT4のうちの複数を含む。
【0120】
任意選択的に、同期オフセットデータは、装置600及び第2ネットワークデバイスの間の時間オフセットを含む。
【0121】
任意選択的に、装置600は、第2受信ユニット604を更に含む。
【0122】
第2受信ユニット604は、第1ポートを通じて、第2ネットワークデバイスによって送信された第1物理クロック信号を受信するように構成されている。
【0123】
処理ユニット601は、第1物理クロック信号及び第2物理クロック信号に基づいて、装置及び第2ネットワークデバイスの間の周波数オフセットを取得するように構成されており、ここで、第2物理クロック信号は装置600のローカル信号である。
【0124】
任意選択的に、処理ユニット601によって周波数オフセットを取得する詳細な実装プロセスについては、図4に示される実施形態の段階401における関連する内容を参照されたい。本明細書において詳細について再度説明しない。
【0125】
任意選択的に、処理ユニット601は更に、第1物理クロック信号に基づいて調整されないように装置600のクロックを制御するように構成されている。
【0126】
本願の本実施形態において、処理ユニットは、クロック同期障害状態にある第1ポートを通じて、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の同期オフセットデータを自動的に取得し、同期オフセットデータに基づいて、第1ポートによって受信されたクロック入力信号が復旧したかどうかを判定する。クロック入力信号が復旧したと判定されたとき、処理ユニットは、クロックソース選択中に第1ポートによって受信されたクロック情報を参照する。このように、第1ポート、クロックソース、又は第1ポートに接続されたリンクと通信する第2ネットワークデバイスが障害から復旧した後、処理ユニットは、状況を自動的に検出し、クロックソース選択中に第1ポートを参照オブジェクトとして使用し、より高品質のクロックソースを同期のために適時かつ自動的に選択し、それにより、操作及び保守効率を改善する。
【0127】
図7を参照されたい。本願の実施形態は、クロックソースを選択するための装置700の概略図を提供する。装置700は、前述の実施形態のいずれか1つにおける第1ネットワークデバイスであり得る。例えば、装置700は、図1又は図2に示されるネットワークアーキテクチャ100における第1ネットワークデバイス、又は、図3に示される方法における第1ネットワークデバイス、又は、図4に示される方法における第1ネットワークデバイスである。装置700は、少なくとも1つのプロセッサ701、内部接続702、メモリ703及び少なくとも1つのトランシーバ704を含む。
【0128】
装置700は、ハードウェア構造の装置であり、図6の装置600における機能モジュールを実装するように構成され得る。例えば、当業者は、図6に示される装置600における処理ユニット601は、メモリ703におけるコードを呼び出すことによって、少なくとも1つのプロセッサ701によって実装され得、図6に示される装置600における第1受信ユニット602、送信ユニット603、及び第2受信ユニット604は、トランシーバ704によって実装され得ると理解し得る。
【0129】
任意選択的に、装置700は更に、前述の実施形態のいずれか1つにおける第1ネットワークデバイスの機能を実装するように構成され得る。
【0130】
任意選択的に、プロセッサ701は、本願の解決手段のプログラム実行を制御するように構成された汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)又は1つ又は複数の集積回路であってよい。
【0131】
内部接続702は、前述のコンポーネント間で情報を伝送するためのチャネルを含み得る。任意選択的に、内部接続702は、ボード又はバス等である。
【0132】
トランシーバ704は、別のデバイス又は通信ネットワークと通信するように構成されている。
【0133】
メモリ703は、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、又は静的情報及び命令を格納できる別のタイプの静的ストレージデバイス、又は、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、又は情報及び命令を格納できる別のタイプの動的ストレージデバイスであってよい;又は、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)又は別の光ディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクト光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク又はブルーレイディスク等を含む)、磁気ディスク記憶媒体又は別の磁気ストレージデバイス、又は、命令又はデータ構造の形態の期待されるプログラムコードを搬送又は格納するように構成されてよく、かつ、コンピュータによりアクセスされてよい任意の他の媒体であってよいが、これらに限定されない。メモリは独立的に存在し得て、バスを通じてプロセッサに接続される。メモリは、代替的に、プロセッサと統合され得る。
【0134】
メモリ703は、本願における解決手段を実行するためのアプリケーションプログラムコードを格納するように構成され、プロセッサ701は実行を制御する。プロセッサ701は、メモリ703に格納されたアプリケーションプログラムコードを実行し、少なくとも1つのトランシーバ704と協働するように構成されており、その結果、装置700は、本特許における方法の機能を実装する。
【0135】
具体的な実装時に、一実施形態において、プロセッサ701は1つ又は複数のCPU(例えば、図7のCPU0及びCPU1)を含んでよい。
【0136】
特定の実装中、一実施形態において、装置700は、複数のプロセッサ、例えば、図7に示されるプロセッサ701及びプロセッサ707を含み得る。プロセッサの各々は、シングルコア(シングルCPU)プロセッサであってよく、又は、マルチコア(マルチCPU)プロセッサであってよい。本明細書のプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成される1つ又は複数のデバイス、回路、及び/又は処理コアであり得る。
【0137】
当業者であれば、実施形態のステップの全て又はいくつかがハードウェア又は関連ハードウェアに命令するプログラムによって実装されてよいことを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。記憶媒体は、リードオンリメモリ、磁気ディスク、光ディスク等であり得る。
【0138】
前述の説明は、本願の任意選択の実施形態に過ぎず、本願を限定することを意図するものではない。本願の原理から逸脱することなくなされた任意の変形例、均等な置き換え、又は改善は、本願の保護範囲に属するものとする。
他の可能な項目
(項目1)
クロックソースを選択するための方法であって、
第1ネットワークデバイスによって、クロック同期障害状態にある第1ポートを通じて、前記第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の同期オフセットデータを取得する段階;及び、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記同期オフセットデータに基づいて、クロックソース選択中に、前記第1ポートによって受信されたクロック情報を参照するかどうかを判定する段階
を備える方法。
(項目2)
前記第1ネットワークデバイスによって、前記同期オフセットデータに基づいて、クロックソース選択中に、前記第1ポートによって受信されたクロック情報を参照するかどうかを判定する前記段階は、
前記同期オフセットデータがオフセット閾値より小さいとき、前記第1ネットワークデバイスによって、クロックソース選択中に、前記第1ポートによって受信された前記クロック情報を参照する段階
を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1ポートのポート属性がタグ情報を含み、前記タグ情報は、前記第1ポートが前記クロック同期障害状態にあることを示し、前記方法は更に、
前記同期オフセットデータが前記オフセット閾値より小さいとき、前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ポートがクロック同期正常状態にあることを示すために前記タグ情報を設定する段階
を備える、項目1又は2に記載の方法。
(項目4)
第1ネットワークデバイスによって、前記第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の同期オフセットデータを取得する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ポートを通じて、前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の同期データを取得する段階、ここで、前記第1ポートの状態は第1状態である;及び
前記第1ネットワークデバイスによって、前記同期データに基づいて、前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の前記同期オフセットデータを取得する段階
を含む、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
前記第1状態は、スレーブSlave状態、マスタMaster状態、モニタMonitor状態、又はパッシブPassive状態を含む、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
前記方法は更に、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ポートの前記状態を前記第1状態に設定する段階
を備える、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ポートの前記状態を前記第1状態に設定する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスによって、定期的に前記第1ポートの前記状態を前記第1状態に設定する段階、ここで、前記第1状態は、スレーブ状態、モニタ状態、又はパッシブ状態を含む、
を含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記方法は更に、
前記第1状態が前記スレーブ状態であるとき、前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ポートのクロック入力信号に基づいて調整されないように前記第1ネットワークデバイスのクロックを制御する段階
を備える、項目4から7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ポートを通じて前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の同期データを取得する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第2ネットワークデバイスによって送信された同期Syncパケットを受信し、前記Syncパケットが受信される受信時間T2を判定する段階、ここで、前記Syncパケットは、前記第2ネットワークデバイスが前記Syncパケットを送信する送信時間T1を含み;
前記第1ネットワークデバイスによって、遅延要求Delay_Reqパケットを前記第2ネットワークデバイスへ送信し、前記Delay_Reqパケットが送信される送信時間T3を判定する段階;及び
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第2ネットワークデバイスによって送信された遅延応答Delay_Respパケットを受信する段階、ここで、前記Delay_Respパケットは、前記第2ネットワークデバイスが前記Delay_Reqパケットを受信する受信時間T4を含み、前記同期データは、T1、T2、T3、及びT4のうちの複数を含む、
を含む、項目4に記載の方法。
(項目10)
前記同期オフセットデータは、前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の時間オフセットを含む、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の同期データを取得する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第2ネットワークデバイスによって送信された第1物理クロック信号を、前記第1ポートを通じて受信する段階を含み;
第1ネットワークデバイスによって、前記第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの間の同期オフセットデータを取得する前記段階は、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1物理クロック信号及び第2物理クロック信号に基づいて、前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスの間の周波数オフセットを取得する段階、ここで、前記第2物理クロック信号は前記第1ネットワークデバイスのローカル信号である、
を含む、項目1又は2に記載の方法。
(項目12)
前記方法は更に、
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第1物理クロック信号に基づいて調整されないように前記第1ネットワークデバイスのクロックを制御する段階
を備える、項目11に記載の方法。
(項目13)
クロックソースを選択するための装置であって、
クロック同期障害状態にある第1ポートを通じて前記装置及び第2ネットワークデバイスの間の同期オフセットデータを取得するように構成されている処理ユニットを備え、
前記処理ユニットは更に、前記同期オフセットデータに基づいて、前記第1ポートによって受信されたクロック情報をクロックソース選択中に参照するかどうかを判定するように構成されている、
装置。
(項目14)
前記処理ユニットは、前記同期オフセットデータがオフセット閾値より小さいとき、クロックソース選択中に、前記第1ポートによって受信される前記クロック情報を参照するように構成されている、項目13に記載の装置。
(項目15)
前記第1ポートのポート属性はタグ情報を含み、前記タグ情報は、前記第1ポートが前記クロック同期障害状態にあることを示し、
前記処理ユニットは更に、前記同期オフセットデータが前記オフセット閾値より小さいとき、前記第1ポートがクロック同期正常状態にあることを示すために前記タグ情報を設定するように構成されている、
項目13又は14に記載の装置。
(項目16)
前記処理ユニットは、
前記第1ポートを通じて、前記装置及び前記第2ネットワークデバイスの間の同期データを取得し、ここで、前記第1ポートの状態は第1状態であり;
前記同期データに基づいて、前記装置及び前記第2ネットワークデバイスの間の前記同期オフセットデータを取得する
ように構成されている、項目13から15のいずれか一項に記載の装置。
(項目17)
前記第1状態は、スレーブSlave状態、マスタMaster状態、モニタMonitor状態、又はパッシブPassive状態を含む、項目13から16のいずれか一項に記載の装置。
(項目18)
前記処理ユニットは更に、前記第1ポートの前記状態を前記第1状態に設定するように構成されている、項目17から16のいずれか一項に記載の装置。
(項目19)
前記処理ユニットは、定期的に前記第1ポートの前記状態を前記第1状態に設定するように構成されており、前記第1状態は、スレーブ状態、モニタ状態、又はパッシブ状態を含む、項目18に記載の装置。
(項目20)
前記処理ユニットは、前記第1状態が前記スレーブ状態であるとき、前記第1ポートのクロック入力信号に基づいて調整されないように前記装置のクロックを制御するように構成されている、項目16から19のいずれか一項に記載の装置。
(項目21)
前記装置は更に、第1受信ユニット及び送信ユニットを含み、
前記第1受信ユニットは、前記第2ネットワークデバイスによって送信された同期Syncパケットを受信するように構成されており、前記Syncパケットは、前記第2ネットワークデバイスが前記Syncパケットを送信する送信時間T1を含み;
前記処理ユニットは、前記Syncパケットが受信される受信時間T2を判定するように構成されており;
前記送信ユニットは、遅延要求Delay_Reqパケットを前記第2ネットワークデバイスへ送信するように構成されており;
前記処理ユニットは更に、前記Delay_Reqパケットが送信される送信時間T3を判定するように構成されており;
前記第1受信ユニットは更に、前記第2ネットワークデバイスによって送信された遅延応答Delay_Respパケットを受信するように構成されており、前記Delay_Respパケットは、前記第2ネットワークデバイスが前記Delay_Reqパケットを受信する受信時間T4を含み、前記同期データは、T1、T2、T3、及びT4のうちの複数を含む、
項目16に記載の装置。
(項目22)
前記同期オフセットデータは、前記装置及び前記第2ネットワークデバイスの間の時間オフセットを含む、項目13から21のいずれか一項に記載の装置。
(項目23)
前記装置は更に第2受信ユニットを含み、
前記第2受信ユニットは、前記第2ネットワークデバイスによって送信された第1物理クロック信号を、前記第1ポートを通じて受信するように構成されており;
前記処理ユニットは、前記第1物理クロック信号及び第2物理クロック信号に基づいて、前記装置及び前記第2ネットワークデバイスの間の周波数オフセットを取得するように構成されており、前記第2物理クロック信号は前記装置のローカル信号である、
項目13又は14に記載の装置。
(項目24)
前記処理ユニットは更に、前記第1物理クロック信号に基づいて調整されないように前記装置のクロックを制御するように構成されている、項目23に記載の装置。
(項目25)
クロックソースを選択するための装置であって、メモリ、プロセッサ、及び、前記メモリに格納されたプログラムを備え、前記プロセッサが前記プログラムを実行するとき、前記装置は、項目1から12のいずれか一項に記載の方法を実装することが可能である、装置。
(項目26)
プログラムを格納し、前記プログラムがデバイスによって実行されるとき、項目1から12のいずれか一項に記載の方法が実装される、コンピュータ記憶媒体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】