IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ セレクト コンフォート コーポレーションの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(54)【発明の名称】ベッドの土台の調節制御
(51)【国際特許分類】
   A47C 20/08 20060101AFI20231220BHJP
【FI】
A47C20/08 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526524
(86)(22)【出願日】2021-12-10
(85)【翻訳文提出日】2023-05-01
(86)【国際出願番号】 US2021062851
(87)【国際公開番号】W WO2022132587
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】63/127,307
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515257368
【氏名又は名称】スリープ ナンバー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100107537
【弁理士】
【氏名又は名称】磯貝 克臣
(72)【発明者】
【氏名】スミス デヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】カーク アントニー
(57)【要約】
ベッドシステムは、調節可能土台と、少なくとも1つの調節バーを有するユーザインタフェースと、を備え得る。ユーザインタフェースは、調節可能土台の作動システムに通信可能に結合され得て、少なくとも1つの調節バーの足部分を上昇させると、調節可能土台のフット部を上昇させるように作動システムに信号を送り得て、少なくとも1つの調節バーの頭部分を上昇させると、調節可能土台のヘッド部を上昇させるように作動システムに信号を送り得て、少なくとも1つの調節バーの足部分を下降させると、調節可能土台のフット部を下降させるように作動システムに信号を送り得て、少なくとも1つの調節バーの頭部分を下降させると、調節可能土台のヘッド部を下降させるように作動システムに信号を送り得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調節可能土台を備えたベッドシステムであって、
前記調節可能土台は、
ヘッド部と、
フット部と、
前記ヘッド部及び前記フット部に接続された作動システムと、
少なくとも1つの調節バーを有するユーザインタフェースと、
を有しており、
前記ユーザインタフェースは、前記作動システムに通信可能に結合されており、
前記少なくとも1つの調節バーの足部分を上昇させると、前記調節可能土台の前記フット部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記少なくとも1つの調節バーの頭部分を上昇させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記少なくとも1つの調節バーの前記足部分を下降させると、前記調節可能土台の前記フット部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分を下降させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっている
ことを特徴とするベッドシステム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの調節バーは、前記頭部分及び前記足部分の両方を含む単一の剛性バーである
ことを特徴とする請求項1に記載のベッドシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの調節バーは、第1バー及び第2バーを含み、
前記第1バー及び前記第2バーは、当該第1バー及び当該第2バーの中央端でヒンジ接続されており、
前記第1バーを上昇させると、前記調節可能土台の前記フット部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記第2バーを上昇させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記第1バーを下降させると、前記調節可能土台の前記フット部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記第2バーを下降させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のベッドシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの調節バーを上昇させると、前記調節可能土台の前記フット部及び前記ヘッド部を同時に同じ高さに上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記少なくとも1つの調節バーを下降させると、前記調節可能土台の前記フット部及び前記ヘッド部を同時に同じ高さに下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっている
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項5】
前記ユーザインタフェースは、少なくとも1つのボタンを更に含み、
前記少なくとも1つのボタンを押すと、前記調節可能土台の前記ヘッド部及び前記フット部の少なくとも一方を所定位置に移動させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記所定位置は、平坦位置及びお気に入り位置のうちの少なくとも一方である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項6】
前記少なくとも1つのボタンは、少なくとも1つのスイッチに接続されており、
前記少なくとも1つのボタンを押すことは、前記少なくとも1つのスイッチを作動させることを更に含み、このことが、前記調節可能土台の前記ヘッド部及び前記フット部の少なくとも一方を前記所定位置に移動させるように前記作動システムに信号を送るようになっている
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのボタンは、第1ボタン及び第2ボタンを含んでおり、
前記第1ボタンを押すと、前記調節可能土台を平坦位置に移動させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記第2ボタンを押すと、前記調節可能土台をお気に入り位置に移動させるように前記作動システムに信号を送るようになっている
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項8】
前記少なくとも1つのボタンをダブルクリックすると、前記少なくとも1つの調節バーをして、前記調節可能土台の前記ヘッド部及び前記フット部を選択的に調節するための第1モードと前記調節可能土台の前記ヘッド部及び前記フット部を同時に調節するための第2モードとの間で切り替えさせるようになっている
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項9】
前記ユーザインタフェースは、前記調節可能土台の側部に接続されている
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分を上昇させると、前記調節可能土台を所定の角度に傾斜させるように前記作動システムに信号を送るようになっている
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項11】
前記作動システムは、
コントローラと、
前記調節可能土台の前記ヘッド部及び前記フット部を上昇及び下降させるように構成された1または複数のアクチュエータと、
を含む
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項12】
前記ユーザインタフェースは、前記調節可能土台、または、前記調節可能土台上に配置されたマットレス、のうちの少なくとも一方の厚さに少なくとも部分的に基づいてサイズ決定される
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項13】
前記少なくとも1つの調節バーの前記足部分は、前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分の角度とは異なる角度に配置されており、前記少なくとも1つの調節バーは下向き位置または上向き位置の少なくとも一方に傾斜される
ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つの調節バーは、前記ユーザインタフェースの凹領域内に配置されており、
前記少なくとも1つのボタンは、前記少なくとも1つの調節バーの下方であって、前記ユーザインタフェースの凹領域内に配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項15】
前記ユーザインタフェースは、前記調節可能土台の頂部と前記調節可能土台上に配置されたマットレスの底部との間に位置決めされるように構成されたベースを更に含み、
前記ユーザインタフェースは、前記調節可能土台の側部と面一であって、前記マットレスの側部に沿って延びている
ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項16】
前記ユーザインタフェースの前記ベースは、1または複数の留め具を使用して前記調節可能土台の前記頂部に取り付けられるように構成されている
ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項17】
前記マットレスは、前記ユーザインタフェースの前記ベース上で平らになる
ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項18】
前記マットレスの前記底部は、前記ユーザインタフェースの前記ベースが配置される凹部を含み、
前記マットレスの材料または発泡体が、前記凹部から取り除かれている
ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項19】
前記少なくとも1つのボタンを押すと、前記調節可能土台の前記フット部及び前記ヘッド部を同時に所定高さに上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっている
ことを特徴とする請求項1乃至18のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項20】
前記調節可能土台上に配置されたマットレス
を更に備え、
前記マットレスは、ヘッド部及びフット部を有する
ことを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項21】
前記少なくとも1つの調節バーは、第1バー及び第2バーを含み、
前記第1バー及び前記第2バーは、当該第1バー及び当該第2バーの中央端でヒンジ接続されている
ことを特徴とする請求項1乃至20のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項22】
前記第1バーを上昇させると、前記調節可能土台の前記フット部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記第2バーを上昇させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記第1バーを下降させると、前記調節可能土台の前記フット部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記第2バーを下降させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっている
ことを特徴とする請求項1乃至21のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項23】
前記ユーザインタフェースは、前記少なくとも1つの調節バーに接続された複数のスイッチを更に含み、
前記少なくとも1つの調節バーを上昇及び下降させることは、前記複数のスイッチのうちの少なくとも1つを作動させることを更に含む
ことを特徴とする請求項1乃至22のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項24】
前記少なくとも1つの調節バーの前記足部分を上昇させると、前記複数のスイッチのうちの第1スイッチを作動させて、前記調節可能土台の前記フット部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分を上昇させると、前記複数のスイッチのうちの第2スイッチを作動させて、前記調節可能土台の前記ヘッド部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記少なくとも1つの調節バーの前記足部分を下降させると、前記複数のスイッチのうちの第3スイッチを作動させて、前記調節可能土台の前記フット部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分を下降させると、前記複数のスイッチのうちの第4スイッチを作動させて、前記調節可能土台の前記ヘッド部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっている
ことを特徴とする請求項1乃至23のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項25】
前記第1スイッチは、前記第3スイッチの上方に配置されており、
前記第2スイッチは、前記第4スイッチの上方に配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至24のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項26】
前記ユーザインタフェースは、少なくとも1つのボタンを更に含み、
前記少なくとも1つのボタンを押すと、前記調節可能土台の前記ヘッド部または前記フット部の少なくとも一方を所定位置に移動させるように前記作動システムに信号を送るようになっている
ことを特徴とする請求項1乃至25のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項27】
前記所定位置は、平坦位置またはお気に入り位置のうちの少なくとも一方であり得る
ことを特徴とする請求項1乃至26のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項28】
前記ユーザインタフェースは、前記調節可能土台の側部に沿って移動可能である
ことを特徴とする請求項1乃至27のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項29】
前記少なくとも1つの調節バーは、前記ユーザインタフェースの凹領域内に配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至28のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項30】
前記少なくとも1つのボタンは、前記少なくとも1つの調節バーの下方であって、前記ユーザインタフェースの凹領域内に配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至29のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項31】
前記少なくとも1つのボタンは、1または複数の周辺装置に通信可能に結合されており、
前記少なくとも1つのボタンを押すことは、前記1または複数の周辺装置を制御することを更に含む
ことを特徴とする請求項1乃至30のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項32】
前記少なくとも1つの調節バーの前記足部分は、前記調節可能土台の前記フット部に近接しており、
前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分は、前記調節可能土台の前記ヘッド部に近接している
ことを特徴とする請求項1乃至31のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項33】
前記少なくとも1つの調節バーは、第3バーを更に含み、
前記第3バーは、当該第3バーの中央端でヒンジ接続されている
ことを特徴とする請求項1乃至32のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項34】
前記第3バーは、前記第1バーと前記第2バーとの間に配置され、
前記第3バーを上昇させると、前記調節可能土台をお気に入り位置に移動させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記第3バーを下降させると、前記調節可能土台を平坦位置に移動させるように前記作動システムに信号を送るようになっている
ことを特徴とする請求項1乃至33のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項35】
前記ユーザインタフェースは、当該ユーザインタフェースを前記調節可能土台に接続するための手段を更に含む
ことを特徴とする請求項1乃至34のいずれかに記載のベッドシステム。
【請求項36】
調節可能土台を備えたベッドシステムであって、
前記調節可能土台は、
ヘッド部と、
フット部と、
前記ヘッド部及び前記フット部に接続された作動システムと、
前記作動システムに通信可能に結合されたユーザインタフェースと、
を有しており、
前記ユーザインタフェースは、
少なくとも1つの調節バーと、
少なくとも1つのボタンと、
を有しており、
前記少なくとも1つのボタンの作動は、第1バーモードと第2バーモードとを切り替えるようになっており、
前記第1バーモードにおいて、前記調節バーの頭端部の作動は、前記ヘッド部を選択的に上昇または下降させるようになっており、且つ、前記調節バーの足端部の作動は、前記フット部を選択的に上昇または下降させるようになっており、
前記第2バーモードにおいて、前記調節バーの前記頭端部の作動は、前記ヘッド部及び前記フット部を略同一角度に傾斜させるようになっており、且つ、前記調節バーの前記足端部の作動は、前記ヘッド部及び前記フット部を略同一角度に傾斜させるようになっている
ことを特徴とするベッドシステム。
【請求項37】
調節可能土台を備えたベッドシステムであって、
前記調節可能土台は、
ヘッド部と、
フット部と、
前記ヘッド部及び前記フット部に接続された作動システムと、
第1ボタン、第2ボタン、第3ボタン及び第4ボタンを有するユーザインタフェースと、
を有しており、
前記ユーザインタフェースは、前記作動システムに通信可能に結合されており、
前記第1ボタンを押すと、前記調節可能土台の前記フット部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記第2ボタンを押すと、前記調節可能土台の前記ヘッド部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記第3ボタンを押すと、前記調節可能土台の前記フット部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、
前記第4ボタンを押すと、前記調節可能土台の前記ヘッド部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっている
ことを特徴とするベッドシステム。
【請求項38】
前記第1ボタン及び前記第3ボタンは、前記ユーザインタフェース上で鉛直方向に整列されて、前記調節可能土台の前記フット部に近接しており、
前記第2ボタン及び前記第4ボタンは、前記ユーザインタフェース上で鉛直方向に整列されて、前記調節可能土台の前記ヘッド部に近接している
ことを特徴とする請求項37に記載のベッドシステム。
【請求項39】
前記ユーザインタフェースは、前記第1ボタン、前記第2ボタン、前記第3ボタン及び前記第4ボタンに接続された複数のスイッチを更に含み、
前記第1ボタン、前記第2ボタン、前記第3ボタン及び前記第4ボタンのうちの少なくとも1つを押すことは、前記複数のスイッチのうちの少なくとも1つを作動させることを更に含む
ことを特徴とする請求項37または38に記載のベッドシステム。
【請求項40】
調節可能土台を備えたベッドシステムであって、
前記調節可能土台は、
ヘッド部と、
フット部と、
前記ヘッド部及び前記フット部に接続された作動システムと、
ユーザインタフェースと、
を有しており、
前記ユーザインタフェースは、
磁石と、
少なくとも1つのボタンと、
を有しており、
前記ユーザインタフェースは、前記作動システムに通信可能に結合されており、
前記少なくとも1つのボタンを押すと、前記調節可能土台の前記フット部または前記ヘッド部の少なくとも一方を調節するように前記作動システムに信号を送るようになっている
ことを特徴とするベッドシステム。
【請求項41】
マットレスカバー、ヘッド部、及び、フット部、を有するマットレス
を更に備え、
前記ユーザインタフェースは、前記磁石によって前記マットレスカバーの側部に保持される
ことを特徴とする請求項40に記載のベッドシステム。
【請求項42】
前記マットレスカバーは、当該マットレスカバーの内部に縫い付けられた布地を更に含み、
前記布地は、当該布地と前記マットレスカバーの前記内部との間に位置決めされた鉄系金属を有しており、
前記ユーザインタフェースの前記磁石は、当該鉄系金属に取り付けられ得る
ことを特徴とする請求項40または41に記載のベッドシステム。
【請求項43】
調節可能土台を備えたベッドシステムであって、
前記調節可能土台は、
ヘッド部と、
フット部と、
前記ヘッド部及び前記フット部に接続された作動システムと、
当該調節可能土台の前記ヘッド部及び前記フット部を上昇及び下降させるように前記作動システムに信号を送る手段を有するユーザインタフェースと、
を有している
ことを特徴とするベッドシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2020年12月18日に出願された米国特許仮出願第63/127,307号の優先権を主張する。当該先願の開示は、本出願の開示の一部であると見なされ、その全体について本願に組み込まれる(incorporated by reference)。
【0002】
[技術分野]
本発明は、ベッド、より具体的には、位置(姿勢)コントローラを有する調節可能ベッド、に関している。
【背景技術】
【0003】
調節可能ベッドは、調節可能土台の頂部上に位置決めされたマットレスを備え得る。調節可能土台が作動される時、マットレスのヘッド部やフット部など、マットレスの一部が上昇ないし下降され得る。人々は、伝統的に、手持ち式リモコンを用いて、あるいは、モバイル装置のアプリケーションを介して、土台を調節する。幾つかのボタン、リモコンまたはモバイルアプリケーションが、平坦位置からプリセットされた位置に土台を調節するというオプションを人々に提供し得る。
【発明の概要】
【0004】
本明細書で提供されるベッドシステムの幾つかの実施形態は、本明細書で開示される特徴及び機能のうちの1または複数を含み得る。特に、当該ベッドシステムは、調節可能土台と、前記調節可能土台上に位置決めされたマットレスと、外部ベッド位置コントローラと、を備え得る。当該コントローラは、土台の側部及び/または土台のデッキ部に取り付けられ得る。当該コントローラは、リモコンまたはモバイルアプリケーションの代わりに使用され得て、調節可能土台の一部を選択的に調節し得る。当該コントローラは、1または複数の調節バー及び/またはボタンを有するユーザインタフェースであり得る。
【0005】
本明細書に開示される実施形態は、調節可能土台を備えたベッドシステムを備え得る。調節可能土台は、ヘッド部と、フット部と、ヘッド部及びフット部に接続された作動システムと、少なくとも1つの調節バーを有するユーザインタフェースと、を有し得る。当該ユーザインタフェースは、前記作動システムに通信可能に結合され得て、前記少なくとも1つの調節バーの足部分を上昇させると、前記調節可能土台の前記フット部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、前記少なくとも1つの調節バーの頭部分を上昇させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、前記少なくとも1つの調節バーの前記足部分を下降させると、前記調節可能土台の前記フット部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分を下降させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっている。
【0006】
幾つかの実装形態において、開示される実施形態は、以下の特徴の1または複数を備え得る。例えば、前記少なくとも1つの調節バーは、前記頭部分及び前記足部分の両方を含む単一の剛性バーであり得る。別の実施例として、前記少なくとも1つの調節バーは、第1バー及び第2バーを含み得て、前記第1バー及び前記第2バーは、当該第1バー及び当該第2バーの中央端でヒンジ接続され得る。前記第1バーを上昇させると、前記調節可能土台の前記フット部を上昇させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記第2バーを上昇させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を上昇させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記第1バーを下降させると、前記調節可能土台の前記フット部を下降させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記第2バーを下降させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を下降させるように前記作動システムに信号を送り得る。
【0007】
幾つかの実装形態において、前記少なくとも1つの調節バーを上昇させると、前記調節可能土台の前記フット部及び前記ヘッド部を同時に同じ高さに上昇させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記少なくとも1つの調節バーを下降させると、前記調節可能土台の前記フット部及び前記ヘッド部を同時に同じ高さに下降させるように前記作動システムに信号を送り得る。
【0008】
別の実施例として、前記ユーザインタフェースは、少なくとも1つのボタンをも含み得る。前記少なくとも1つのボタンを押すと、前記調節可能土台の前記ヘッド部及び前記フット部の少なくとも一方を所定位置に移動させるように前記作動システムに信号を送り得る。前記所定位置は、平坦位置及びお気に入り位置のうちの少なくとも一方であり得る。
【0009】
更に、前記少なくとも1つのボタンは、少なくとも1つのスイッチに接続され得る。前記少なくとも1つのボタンを押すことは、前記少なくとも1つのスイッチを作動させることを含み得て、このことが、前記調節可能土台の前記ヘッド部及び前記フット部の少なくとも一方を前記所定位置に移動させるように前記作動システムに信号を送り得る。
【0010】
前記少なくとも1つのボタンは、第1ボタン及び第2ボタンをも含み得て、前記第1ボタンを押すと、前記調節可能土台を平坦位置に移動させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記第2ボタンを押すと、前記調節可能土台をお気に入り位置に移動させるように前記作動システムに信号を送り得る。
【0011】
幾つかの実装形態において、前記少なくとも1つのボタンをダブルクリックすると、前記少なくとも1つの調節バーをして、前記調節可能土台の前記ヘッド部及び前記フット部を選択的に調節するための第1モードと前記調節可能土台の前記ヘッド部及び前記フット部を同時に調節するための第2モードとの間で切り替えさせ得る。
【0012】
別の実施例として、前記ユーザインタフェースは、前記調節可能土台の側部に接続され得る。幾つかの場合、前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分を上昇させると、前記調節可能土台を所定の角度に傾斜させるように前記作動システムに信号を送り得る。幾つかの実装形態において、前記作動システムは、コントローラと、前記調節可能土台の前記ヘッド部及び前記フット部を上昇及び下降させ得る1または複数のアクチュエータと、を含み得る。更に幾つかの実装形態において、前記ユーザインタフェースは、前記調節可能土台、または、前記調節可能土台上に配置されたマットレス、のうちの少なくとも一方の厚さに少なくとも部分的に基づいてサイズ決定され得る。更に、前記少なくとも1つの調節バーの前記足部分は、前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分の角度とは異なる角度に位置決めされ得て、前記少なくとも1つの調節バーは下向き位置または上向き位置の少なくとも一方に傾斜され得る。
【0013】
幾つかの実装形態において、前記少なくとも1つの調節バーは、前記ユーザインタフェースの凹領域内に位置決めされ得て、前記少なくとも1つのボタンは、前記少なくとも1つの調節バーの下方であって、前記ユーザインタフェースの凹領域内に位置決めされ得る。
【0014】
前記ユーザインタフェースは、前記調節可能土台の頂部と前記調節可能土台上に配置されたマットレスの底部との間に位置決めされ得るベースをも含み得て、前記ユーザインタフェースは、前記調節可能土台の側部と面一であり得て、前記マットレスの側部に沿って延び得る。前記ユーザインタフェースの前記ベースは、1または複数の留め具を使用して前記調節可能土台の前記頂部に取り付けられ得る。更に、前記マットレスは、前記ユーザインタフェースの前記ベース上で平らになることができる。前記マットレスの前記底部は、前記ユーザインタフェースの前記ベースが位置決めされ得る凹部をも含み得る。前記マットレスの材料または発泡体が、前記凹部から取り除かれ得る。
【0015】
幾つかの実装形態において、前記少なくとも1つのボタンを押すと、前記調節可能土台の前記フット部及び前記ヘッド部を同時に所定高さに上昇させるように前記作動システムに信号を送り得る。
【0016】
本明細書に開示される実施形態は、調節可能土台を備えたベッドシステムを備え得る。調節可能土台は、ヘッド部と、フット部と、ヘッド部及びフット部に接続された作動システムと、前記作動システムに通信可能に結合されたユーザインタフェースと、を有し得る。前記ユーザインタフェースは、少なくとも1つの調節バーと、少なくとも1つのボタンと、を有し得る。前記少なくとも1つのボタンの作動は、第1バーモードと第2バーモードとを切り替え得る。前記第1バーモードにおいて、前記調節バーの頭端部の作動は、前記ヘッド部を選択的に上昇または下降させ得て、且つ、前記調節バーの足端部の作動は、前記フット部を選択的に上昇または下降させ得る。前記第2バーモードにおいて、前記調節バーの前記頭端部の作動は、前記ヘッド部及び前記フット部を略同一角度に傾斜させ得て、且つ、前記調節バーの前記足端部の作動は、前記ヘッド部及び前記フット部を略同一角度に傾斜させ得る。
【0017】
本明細書に開示される実施形態は、調節可能土台と、少なくとも1つの調節バーを有するユーザインタフェースと、を備えたベッドシステムを備え得る。調節可能土台は、調節可能土台は、ヘッド部と、フット部と、ヘッド部及びフット部に接続された作動システムと、を有し得る。当該ユーザインタフェースは、前記作動システムに通信可能に結合され得て、前記少なくとも1つの調節バーの足部分を上昇させると、前記調節可能土台の前記フット部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、前記少なくとも1つの調節バーの頭部分を上昇させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を上昇させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、前記少なくとも1つの調節バーの前記足部分を下降させると、前記調節可能土台の前記フット部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっており、前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分を下降させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を下降させるように前記作動システムに信号を送るようになっている。
【0018】
幾つかの実装形態において、開示される実施形態は、以下の特徴の1または複数を備え得る。マットレスが、前記調節可能土台上に位置決めされ得て、前記マットレスは、ヘッド部及びフット部を有する。前記少なくとも1つの調節バーは、前記頭部分及び前記足部分の両方を含む単一の剛性バーであり得る。前記少なくとも1つの調節バーは、第1バー及び第2バーを含み得て、前記第1バー及び前記第2バーは、当該第1バー及び当該第2バーの中央端でヒンジ接続され得る。前記第1バーを上昇させると、前記調節可能土台の前記フット部を上昇させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記第2バーを上昇させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を上昇させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記第1バーを下降させると、前記調節可能土台の前記フット部を下降させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記第2バーを下降させると、前記調節可能土台の前記ヘッド部を下降させるように前記作動システムに信号を送り得る。
【0019】
前記ユーザインタフェースは、前記少なくとも1つの調節バーに接続された複数のスイッチをも含み得て、前記少なくとも1つの調節バーを上昇及び下降させることは、前記複数のスイッチのうちの少なくとも1つを作動させることを含み得る。前記少なくとも1つの調節バーの前記足部分を上昇させると、前記複数のスイッチのうちの第1スイッチを作動させ得て、前記調節可能土台の前記フット部を上昇させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分を上昇させると、前記複数のスイッチのうちの第2スイッチを作動させ得て、前記調節可能土台の前記ヘッド部を上昇させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記少なくとも1つの調節バーの前記足部分を下降させると、前記複数のスイッチのうちの第3スイッチを作動させ得て、前記調節可能土台の前記フット部を下降させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分を下降させると、前記複数のスイッチのうちの第4スイッチを作動させ得て、前記調節可能土台の前記ヘッド部を下降させるように前記作動システムに信号を送り得る。前記第1スイッチは、前記第3スイッチの上方に位置決めされ得て、前記第2スイッチは、前記第4スイッチの上方に位置決めされ得る。
【0020】
前記ユーザインタフェースは、少なくとも1つのボタンをも含み得て、前記少なくとも1つのボタンを押すと、前記調節可能土台の前記ヘッド部または前記フット部の少なくとも一方を所定位置に移動させるように前記作動システムに信号を送り得る。前記所定位置は、平坦位置またはお気に入り位置のうちの少なくとも一方であり得る。前記少なくとも1つのボタンは、少なくとも1つのスイッチに接続され得て、前記少なくとも1つのボタンを押すことは、前記少なくとも1つのスイッチを作動させることを含み得て、このことが、前記調節可能土台の前記ヘッド部または前記フット部の少なくとも一方を前記所定位置に移動させるように前記作動システムに信号を送り得る。前記少なくとも1つのボタンは、第1ボタン及び第2ボタンを含み得て、前記第1ボタンを押すと、前記調節可能土台を平坦位置に移動させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記第2ボタンを押すと、前記調節可能土台をお気に入り位置に移動させるように前記作動システムに信号を送り得る。
【0021】
前記ユーザインタフェースは、前記調節可能土台の側部に接続され得る。前記ユーザインタフェースは、前記調節可能土台の側部に沿って移動可能であり得る。前記作動システムは、コントローラと、前記調節可能土台の前記ヘッド部及び前記フット部を上昇及び下降させるように構成された1または複数のアクチュエータと、を含み得る。前記ユーザインタフェースは、前記マットレスまたは前記調節可能土台のうちの少なくとも一方の厚さに少なくとも部分的に基づいてサイズ決定され得る。前記少なくとも1つの調節バーの前記足部分は、前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分の角度とは異なる角度に位置決めされ得て、前記少なくとも1つの調節バーは下向き位置または上向き位置の少なくとも一方に傾斜され得る。前記少なくとも1つの調節バーは、前記ユーザインタフェースの凹領域内に位置決めされ得る。前記少なくとも1つのボタンは、前記少なくとも1つの調節バーの下方であって、前記ユーザインタフェースの凹領域内に位置決めされ得る。前記少なくとも1つのボタンは、1または複数の周辺装置に通信可能に結合され得て、前記少なくとも1つのボタンを押すことは、前記1または複数の周辺装置を制御することを含み得る。
【0022】
前記ユーザインタフェースは、前記調節可能土台の頂部と前記マットレスの底部との間に位置決めされ得るベースをも含み得て、前記ユーザインタフェースは、前記調節可能土台の側部と面一であり得て、前記マットレスの側部に沿って延び得る。前記ユーザインタフェースの前記ベースは、1または複数の留め具を使用して前記調節可能土台の前記頂部に取り付けられ得る。前記マットレスは、前記ユーザインタフェースの前記ベース上で平らになり得る。前記マットレスの前記底部は、前記ユーザインタフェースの前記ベースが位置決めされ得る凹部を含み得て、前記マットレスの材料または発泡体が、前記凹部から取り除かれ得る。前記少なくとも1つの調節バーの前記足部分は、前記調節可能土台の前記フット部に近接し得て、前記少なくとも1つの調節バーの前記頭部分は、前記調節可能土台の前記ヘッド部に近接し得る。前記少なくとも1つの調節バーは、第3バーを更に含み得て、前記第3バーは、当該第3バーの中央端でヒンジ接続され得る。前記第3バーは、前記第1バーと前記第2バーとの間に位置決めされ得て、前記第3バーを上昇させると、前記調節可能土台をお気に入り位置に移動させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記第3バーを下降させると、前記調節可能土台を平坦位置に移動させるように前記作動システムに信号を送り得る。
【0023】
本明細書に開示される実施形態は、調節可能土台と、ユーザインタフェースと、を備えたベッドシステムを備え得る。調節可能土台は、ヘッド部と、フット部と、ヘッド部及びフット部に接続された作動システムと、を有し得る。ユーザインタフェースは、第1ボタン、第2ボタン、第3ボタン及び第4ボタンを有し得て、前記作動システムに通信可能に結合され得て、前記第1ボタンを押すと、前記調節可能土台の前記フット部を上昇させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記第2ボタンを押すと、前記調節可能土台の前記ヘッド部を上昇させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記第3ボタンを押すと、前記調節可能土台の前記フット部を下降させるように前記作動システムに信号を送り得て、前記第4ボタンを押すと、前記調節可能土台の前記ヘッド部を下降させるように前記作動システムに信号を送り得る。
【0024】
幾つかの実装形態において、前記第1ボタン及び前記第3ボタンは、前記ユーザインタフェース上で鉛直方向に整列され得て、前記調節可能土台の前記フット部に近接し得る。前記第2ボタン及び前記第4ボタンは、前記ユーザインタフェース上で鉛直方向に整列され得て、前記調節可能土台の前記ヘッド部に近接し得る。前記ユーザインタフェースは、前記第1ボタン、前記第2ボタン、前記第3ボタン及び前記第4ボタンに接続された複数のスイッチをも含み得て、前記第1ボタン、前記第2ボタン、前記第3ボタン及び前記第4ボタンのうちの少なくとも1つを押すことは、前記複数のスイッチのうちの少なくとも1つを作動させることを含み得る。
【0025】
本明細書に開示される実施形態は、調節可能土台と、ユーザインタフェースと、を備えたベッドシステムを備え得る。調節可能土台は、ヘッド部と、フット部と、ヘッド部及びフット部に接続された作動システムと、を有し得る。前記ユーザインタフェースは、磁石と、少なくとも1つのボタンと、を有し得る。前記ユーザインタフェースは、前記作動システムに通信可能に結合され得て、前記少なくとも1つのボタンを押すと、前記調節可能土台の前記フット部または前記ヘッド部の少なくとも一方を調節するように前記作動システムに信号を送り得る。
【0026】
幾つかの実装形態において、前記ベッドシステムは、マットレスカバー、ヘッド部、及び、フット部、を有するマットレスを更に備え得て、前記ユーザインタフェースは、前記磁石によって前記マットレスカバーの側部に保持され得る。前記マットレスカバーは、当該マットレスカバーの内部に縫い付けられた布地を更に含み得て、前記布地は、当該布地と前記マットレスカバーの前記内部との間に位置決めされた鉄系金属を有し得て、前記ユーザインタフェースの前記磁石は、当該鉄系金属に取り付けられ得る。
【0027】
幾つかの実装形態において、前記ベッドシステムは、前記調節可能土台の前記ヘッド部及び前記フット部を上昇及び下降させるように前記作動システムに信号を送るための手段を有するユーザインタフェースを、備え得る。前記ユーザインタフェースは、当該ユーザインタフェースを前記調節可能土台に接続するための手段を更に有し得る。
【0028】
外部ベッド位置コントローラを有するベッドシステムの幾つかの実施形態は、幾つかの利点を提供し得る。例えば、外部ベッド位置コントローラは、ユーザが土台を任意の所望位置に調節することをより容易化し得る。リモコン及び/またはモバイルアプリケーションは、土台がプリセット位置に移動されることを提供し得るが、本明細書に記載の外部コントローラは、ユーザが土台の一部(例えば、ヘッド部やフット部)をプリセット位置だけでなく任意の所望位置に移動することを提供し得る。例えば、ユーザは、コントローラ上の調節バーを上昇及び/または下降させ得ることで、土台の対応するヘッド部またはフット部を上昇及び/または下降させ得る。ユーザが調節バーを上昇または下降させると、調節バーの動きが土台の動きを模倣または複製するかのように、土台の対応する部分が移動する。このように、ユーザは、ヘッド部及びフット部の各々を任意の所望位置に上昇または下降させ得る。ユーザは、コントローラ上の1または複数のボタンを押すことも可能で、そのことは、土台を平坦位置やお気に入り位置などのプリセット位置に移動することを提供する。
【0029】
本明細書に記載のベッドシステムはまた、より簡単で、より迅速で、より容易な調節可能土台の操作を提供し得る。コントローラは、土台に恒久的に(または半恒久的に)取り付けられ得る、あるいは、土台に移動可能に取り付けられ得る。コントローラが土台の側部に沿って配置及び移動され得る実施形態では、ユーザは、コントローラを、土台の側部であってユーザがアクセスするのに最も簡単で最も快適である場所に移動することができる。より簡単にアクセスできるため、ユーザは、土台を調節するためにコントローラの位置を特定しようとする(見つけようとする)時間を費やす必要がない。リモコンを使用して土台を調節する場合、ユーザはリモコンの位置を特定して、リモコン上のボタンの選択を行う必要がある。換言すれば、ユーザは、リモコンの位置を特定するために、並びに、リモコン上のボタンの各々の機能を確認及び/または呼び出すために、追加の時間を費やす。更に、モバイルアプリケーションを使用して土台を調節するためには、ユーザは、当該アプリケーションを有するモバイル装置の位置を特定して、当該装置上のユーザインタフェースをナビゲートして当該アプリケーションを開き、次いで土台を適切に調節するべく当該アプリケーション自体をナビゲートする必要がある。従って、ユーザは、土台を調節する前に追加の時間を費やす。
【0030】
一方、開示されるコントローラは、土台の調節を、より直感的に、より迅速に、より容易にし得る。ユーザは、当該ユーザがコントローラを位置決めした土台の側部まで腕を下げるだけで足りる。次に、ユーザは、調節バーの(特定の)部分を、上昇または下降させ得て、土台の対応する部分を上昇または下降させ得る。開示されるコントローラの操作は、リモコン及び/またはモバイルアプリケーションを操作するよりも、迅速となり得る。開示されるコントローラの操作はまた、簡単化され得て、これは、リモコン及び/またはモバイルアプリケーションないしモバイル装置の経験があまりないユーザに利益をもたらし得る。例えば、年配のユーザは、土台の一部を移動したいと思う方向に調節バーを移動するだけで足りるので、開示されるコントローラを使用して土台をより容易に調節し得る。年配のユーザは、土台を調節するために他の人に頼る必要がなくなり、また、土台を調節するためにリモコンまたはモバイルアプリケーションの使い方を学ぶ必要もなくなる。
【0031】
前述のように、開示されるコントローラの設計は、直観的であり得て、このことは、そのようなコントローラの操作をより容易化する。調節バーの(特定の)部分の上昇または下降は、土台のヘッド部及び/またはフット部の上昇または下降を模倣し得る。例えば、ユーザが土台のフット部を下降させたい場合、当該ユーザは、土台のフット部に対応する調節バーの部分を押下または下降させるだけで足り得る。このような設計は、リモコン及び/またはモバイルアプリケーションに関連付けられる新しい制御を学ぶ(習得する)のが困難な高齢者を含んで、様々なユーザに利益をもたらし得る。開示されるコントローラの設計により、ユーザは、調節バーを直感的に使用することができ、土台において所望の動きを複製し得る。
【0032】
更に、調節可能バーの(特定の)部分を土台の対応するヘッド部及びフット部に近接してコントローラ上に位置決め(配置)することは、そのようなコントローラの直感的な使用を改善するのに有益であり得る。例えば、土台のヘッド部に対応する調節バーの一部分は、土台のヘッド部により近く位置決め/配置され得て、土台のフット部に対応する調節バーの一部分は、土台のフット部により近く位置決め/配置され得る。調節可能バーのそのような部分の配置により、ユーザは、コントローラを見る必要無しで、対応するヘッド部及びフット部を調節し得る。ユーザは、当該ユーザに最も近い部分が土台のヘッド部に関連付けられ得て、当該ユーザから最も離れた部分が土台のフット部に関連付けられ得る、ということを理解し得る。
【0033】
前述のように、コントローラは、ユーザによって、土台の側部に沿って異なる場所に移動され得る。ユーザは、容易かつ快適に到達できるように、リモコンの所望の位置を決定し得る。例えば、より小柄なユーザは、コントローラを土台のヘッド部に最も近い位置に配置することを好み得て、一方、より背の高いユーザは、コントローラを土台の中央により近づけることを好み得る。
【0034】
調節バーは、土台の近くに位置決めされ得る、人、物体及び/または家具によって偶発的に作動されることがないよう、コントローラ内に埋め込まれ得る。このような形態は、土台がユーザによって望まれていない位置に誤って調節されることを防止するのに有利であり得る。同様の利点を得るために、1または複数の追加のボタン、スイッチ及び/またはバーも、コントローラ内に埋め込まれ得る。
【0035】
追加的及び/または代替的に、調節バーはコントローラ内に埋め込まれ得て、調節バーが土台の側部から突出しない場合がある。結果として、調節バーとコントローラ自体とが、家具や他の物体(木製または他の材料製の装飾的なベッドフレームのサイドレールなど)が土台の側部の周囲または近傍に配置されることを妨げない場合がある。コントローラは、低いプロファイルを維持することができ、邪魔になることや障害になることを引き起こすことがない。これは、部屋内の家具の配置に有利であり得て、ベッドシステムの審美的な外観を維持するためにも有利であり得る。
【0036】
コントローラ自体も、土台の側部から突出しないように、または、ごく僅かしか突出しないように、土台の側部に対して面一を維持するように設計され得る。従って、コントローラが、邪魔や障害を引き起こしたり、ベッドシステムの審美的な外観を損なったりすることがない。
【0037】
マットレスはまた、コントローラのベースがその領域に容易に適合できるように、マットレスの底部にカットアウト(切り欠き)領域または凹部を含み得る。結果として、マットレスは、コントローラのベース上で平坦になることができ、且つ、コントローラを所定位置に保持することができる。このような形態はまた、マットレスが土台の頂部と面一の滑らかで均一なプロファイルを維持することを保証するのに有益であり得る。換言すれば、土台とマットレスとの間のコントローラのベースが挿入される位置の上方に、マットレスの隆起ないし凸凹部分が存在しないことが可能である。
【0038】
追加的及び/または代替的に、コントローラは、磁石を介して土台の側部に取り付けられ得て、これは、コントローラを取り付けること、及び、コントローラを土台の側部に沿って所望の位置にまで移動することを、より容易にし得る。従って、マットレスと土台との間にコントローラのベースを配置するために、マットレスの一部が除去される必要がない。換言すれば、コントローラに対応するためにマットレスが改造される必要がない。磁石コントローラはまた、マットレスのマットレスカバーに対して面一に位置決めされ得て、これにより、低いプロファイルを維持し、部屋の環境で目立つことがない。磁石コントローラは、当該コントローラが見えないようにマットレスカバーの内側に位置決めされ得る一方で、土台を調節するためにユーザによって容易に位置が特定されて使用され得る。例えば、ユーザは、マットレスカバー越しにコントローラのボタン、バーまたはスイッチを感知し得て、ユーザは、それに応じて、それらを作動させ得る。
【0039】
これら及び他の実施形態は、各々、以下に記載される特徴の1または複数を任意選択的に含み得る。本明細書に記載されている主題の特定の実施形態は、本明細書に記載されている利点の1または複数を実現するように、あるいは、1つも実現しないように、実装され得る。
【0040】
1または複数の実施形態の詳細が、添付の図面及び以下の説明に記載されている。本発明の他の特徴、目的、及び利点は、詳細な説明及び図面並びに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1A図1A及び図1Bは、土台、マットレス、及び、ユーザインタフェース、を備えたベッドシステムの一実施形態を示す。
図1B図1A及び図1Bは、土台、マットレス、及び、ユーザインタフェース、を備えたベッドシステムの一実施形態を示す。
【0042】
図1C図1Cは、複数のスイッチを有するユーザインタフェースの一実施形態の概略図である。
【0043】
図2A図2A及び図2Bは、図1のベッドシステムの別の実施形態を示す。
図2B図2A及び図2Bは、図1のベッドシステムの別の実施形態を示す。
【0044】
図3A図3A及び図3Bは、図1のベッドシステムの別の実施形態を示す。
図3B図3A及び図3Bは、図1のベッドシステムの別の実施形態を示す。
【0045】
図4A図4A及び図4Bは、図1のベッドシステムが下方位置にある時のユーザインタフェースの一実施形態を示す。
図4B図4A及び図4Bは、図1のベッドシステムが下方位置にある時のユーザインタフェースの一実施形態を示す。
【0046】
図4C図4C及び図4Dは、図1のベッドシステムが作動される時のユーザインタフェースの一実施形態を示す。
図4D図4C及び図4Dは、図1のベッドシステムが作動される時のユーザインタフェースの一実施形態を示す。
【0047】
図5A図5A及び図5Bは、図1のベッドシステムのユーザインタフェースの一実施形態の概略図を示す。
図5B図5A及び図5Bは、図1のベッドシステムのユーザインタフェースの一実施形態の概略図を示す。
【0048】
図6図6は、図1のユーザインタフェースの一実施形態を示す。
【0049】
図7図6は、図1のユーザインタフェースの別の実施形態を示す。
【0050】
図8図8は、ユーザインタフェースの別の実施形態を示す。
【0051】
図9図9は、ユーザインタフェースの別の実施形態を示す。
【0052】
図10A図10A乃至図10Dは、ユーザインタフェースの別の実施形態を示す。
図10B図10A乃至図10Dは、ユーザインタフェースの別の実施形態を示す。
図10C図10A乃至図10Dは、ユーザインタフェースの別の実施形態を示す。
図10D図10A乃至図10Dは、ユーザインタフェースの別の実施形態を示す。
【0053】
図11A図11A乃至図11Fは、土台、マットレス、及び、2人の睡眠者用のユーザインタフェース、を備えたベッドシステムの一実施形態を示す。
図11B図11A乃至図11Fは、土台、マットレス、及び、2人の睡眠者用のユーザインタフェース、を備えたベッドシステムの一実施形態を示す。
図11C図11A乃至図11Fは、土台、マットレス、及び、2人の睡眠者用のユーザインタフェース、を備えたベッドシステムの一実施形態を示す。
図11D図11A乃至図11Fは、土台、マットレス、及び、2人の睡眠者用のユーザインタフェース、を備えたベッドシステムの一実施形態を示す。
図11E図11A乃至図11Fは、土台、マットレス、及び、2人の睡眠者用のユーザインタフェース、を備えたベッドシステムの一実施形態を示す。
図11F図11A乃至図11Fは、土台、マットレス、及び、2人の睡眠者用のユーザインタフェース、を備えたベッドシステムの一実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0054】
全体として、本開示は、調節可能土台、調節可能土台上に位置決め(配置)されたマットレス、及び、外部ベッド位置コントローラ、を説明する。コントローラは、土台の側部上及び/または土台のデッキ上に取り付けられ得る。当該コントローラは、調節可能土台の(特定の)部分を選択的に調節するために、リモートコントローラ(リモコン)またはモバイルアプリケーションの代わりに使用され得る。当該コントローラは、調節可能土台の制御システム(例えば、作動または関節システム)に通信可能に(例えば、ワイヤ、WIFI等によって)結合され得る。
【0055】
図面を参照して、図1A及び図1Bは、土台104、マットレス102及びユーザインタフェース106(例えば、外部ベッド位置コントローラ)を備えたベッドシステムの一実施形態を示している。図1Cは、複数のスイッチ118A、118B、120A、120B、124A、124Bを有するユーザインタフェース106の一実施形態の概略図である。図1Aに示されるように、土台104は、ベッドシステム100のヘッド部とフット部を上昇及び下降させるための調節可能土台であり得る。土台104は、当該土台104の側部に位置決めされたユーザインタフェース106を含む。土台104は、コントローラ114と、ユーザインタフェース106で受信される入力信号に応答して当該土台104の一部を上昇及び下降させるように構成された1または複数のアクチュエータ116と、を有する関節運動システム112(例えば、作動システム)を更に含む。
【0056】
図1Bに示されるように、ユーザインタフェース106の一実施形態は、調節バー108及びボタン110A、110Bを含む。調節バー108は、ベッドシステム100のヘッド部とフット部(例えば、セクション)を上昇及び下降させるために使用され得る。例えば、ユーザは、土台104のヘッド部を上昇させるために、土台104のヘッド部に最も近い調節バー108の部分を上昇させ得る。ユーザは、土台104のヘッド部を下降させるために、土台104のヘッド部に最も近い調節バー108の部分を下降させ得る。同様に、ユーザは、土台104のフット部を上昇させるために、土台104のフット部に最も近い調節バー108の部分を上昇させ得る。ユーザは、土台104のフット部を下降させるために、土台104のフット部に最も近い調節バー108の部分を下降させ得る。調節バー108の配置は、当該バー108の(対応する)部分が、作動する土台104の部分(セクション)に近接して配置されることによって、直観的であり得る。更に、調節バー108の当該部分を上昇及び下降させることは、土台104の(対応する)部分を実際に上昇及び下降させることを模倣し得る。このことは、調節バー108の使用をより直感的かつより容易にし得る。ユーザは、調節バー108の部分を上昇及び下降させることによって、土台104のヘッド部またはフット部を選択的に上昇及び下降させ得る。他の例では、ユーザは、調節バー108の全体を上昇または下降させることによって、ヘッド部とフット部の両方を同時に上昇または下降させ得る。
【0057】
ボタン110A及び110Bは、1または複数のプリセット位置へのベッドシステム100の調節を提供し得る。例えば、ボタン110Aは、土台104をレスト位置すなわち平坦位置に調節するために押され得る。ボタン110Bは、土台をユーザのプリセットされたお気に入り位置に調節するために押され得る。他の実装形態では、ボタン110A及び/または110Bは、ベッドシステム100及び/または周辺装置の追加動作を提供し得る。例えば、ボタン110A及び/または110Bは、TVまたは照明などの装置に通信可能に(例えば、有線及び/または無線で)接続され得る。ボタン110A及び/または110Bを押すと、そのような装置が、オン及び/またはオフにされ得る。別の例として、ボタン110A及び/または110Bを押すと、ベッドシステム100のマッサージ機能を作動させることに帰結し得る。図示されていないが、ユーザインタフェース106は、追加のボタン及び/またはより少ないボタンを含み得る。
【0058】
幾つかの実装形態(不図示)では、ユーザインタフェース106は、家具、家具の周囲物(サラウンド)、家具のサイドレール、及び/または、ベッドシステム100のヘッドボード、に一体化(統合)され得る、組み込まれ得る、あるいは、他の方法で取り付けられ得る。他の実装形態では、調節可能バー108は、家具、家具の周囲物(サラウンド)、サイドレール、及び/または、ベッドシステム100のヘッドボードに取り付けられ得る。説明されるように、ユーザインタフェース106及び/または調節可能バー108の一体化(統合)または取り付けは、(i)磁石による取り付け、(ii)家具、周囲物(サラウンド)、サイドレール、及び/または、ヘッドボードの凹状にくり抜かれたスペース、(iii)スナップ特徴部、及び/または、(iv)任意の他の適切な取り付けまたは一体化方法、を含み得る。
【0059】
図1Cは、複数のスイッチ118A、118B、120A、120B、124A、124Bを有するユーザインタフェース106の一実施形態の概略図である。図示の実施形態では、調節バー108は、コネクタ122を介してスイッチ118A、118Bに接続され、コネクタ123を介してスイッチ120A、120Bに接続されている。スイッチ118A、120Aは、それぞれ、土台104のヘッド部及びフット部を上昇させるように構成されたアップスイッチであり得る。スイッチ118B、120Bは、それぞれ、土台104のヘッド部及びフット部を下降させるように構成されたダウンスイッチであり得る。
【0060】
スイッチ118Aの作動は、土台104のフット部を上昇させ、スイッチ118Bの作動は、土台104のフット部を下降させる。スイッチ120Aの作動は、土台104のヘッド部を上昇させ、スイッチ120Bの作動は、土台104のヘッド部を下降させる。換言すれば、スイッチ118A、118B、120A、120Bの作動は、土台104の(対応する)部分を上昇または下降させるように関節システム112に信号を送る。従って、スイッチ118A、118B、120A、120Bは、関節運動システム112に通信可能に(例えば、有線または無線で)結合され得る。これにより、調節バー108の足部端126を押し下げると、スイッチ118Bが作動し、これが、土台106のフット部を下降させる。調節バー108の足部端126を押し上げると、スイッチ118Aが作動し、これが、土台106のフット部を上昇させる。調節バー108の頭部端128を押し下げると、スイッチ120Bが作動し、これが、土台106のヘッド部を下降させる。調節バー108の頭部端128を押し上げると、スイッチ120Aが作動し、これが、土台106のヘッド部を上昇させる。これにより、ユーザは、ベッドシステム100についての当該ユーザの意図する動きに対応する方向に調節バー108の対応する部分を動かすことによって、土台104のそれぞれの部分を上昇または下降させ得る。
【0061】
図1Cはまた、ボタン110A、110Bがスイッチ124A、124Bに接続されたユーザインタフェース106を示す。ボタン110A及び/または110Bを押し下げると、スイッチ124A及び/または124Bがそれぞれ作動し、このことが、本明細書で説明されるように、ベッドシステム100または周辺装置の1または複数の動作を制御する。幾つかの実施形態では、ボタン110A及び110B並びにスイッチ124A及び124Bは省略され得る。幾つかの実施形態では、アプリケーションにとって好適であるように、より多くのまたはより少ないボタン及びスイッチが含まれ得る。
【0062】
図2A及び図2Bは、図1のベッドシステム100の別の実施形態を示す。土台104は、ベッドシステム100のヘッド部とフット部を上昇及び下降させるための調節可能土台であり得る。土台104は、当該土台104の側部に位置決めされたユーザインタフェース200を含む。土台104は、コントローラ114と、ユーザインタフェース200で受信される入力信号に応答して当該土台104の一部を上昇及び下降させるように構成された1または複数のアクチュエータ116と、を有する関節運動システム112を更に含む。
【0063】
図2Bに示されるように、ユーザインタフェース200の一実施形態は、調節バー202及びボタン204A、204Bを含む。調節バー202は、図1A乃至図1Cの調節バー108を参照して説明されたように、ベッドシステム100のヘッド部とフット部を上昇及び下降させるためにユーザによって使用され得る。例えば、ユーザは、土台104のヘッド部を上昇させるために、土台104のヘッド部に最も近い調節バー202の部分を上昇させ得る。ユーザは、土台104のヘッド部を下降させるために、土台104のヘッド部に最も近い調節バー202の部分を下降させ得る。同様に、ユーザは、土台104のフット部を上昇させるために、土台104のフット部に最も近い調節バー202の部分を上昇させ得る。ユーザは、土台104のフット部を下降させるために、土台104のフット部に最も近い調節バー202の部分を下降させ得る。図1A乃至図1Cの調節バー108を参照して説明されたように、調節バー202は、ベッドシステム100の直感的かつ容易な調節を提供し得る。なぜなら、バー202の動きは、土台104のヘッド部及びフット部の実際の意図された動きを模倣するからである。
【0064】
調節バー108とは異なり、調節バー202は、ユーザが位置を特定して(探り当てて)掴むことがより容易であるように、上向きまたは下向きに傾斜され得る。例えば、上向きに傾斜された調節バー202の一部は、土台104のヘッド部に対応し得る、すなわち、それを模倣し得て、下向きに傾斜された調節バー202の一部は、土台104のフット部に対応し得る、すなわち、それを模倣し得る。従って、ユーザは、調節バー202を掴む時に、調節バー202の傾斜上方部分が土台104のヘッド部に対応し、調節バー202の傾斜下方部分が土台104のフット部に対応することを、直感的に認識し得る。このことは、ユーザインタフェース200を見たり、ユーザインタフェース200の使用方法を習得したりする必要なく、ユーザがベッドシステム100を調節することをより容易にし得る。
【0065】
更に、図示されるように、ユーザインタフェース200の上部が、調節可能バー202の傾斜に対応するように傾斜されている。この設計は、人間工学的であり得て、審美的に優れた形態であり得る。
【0066】
ボタン204A、204Bは、図1A乃至図1Cを参照して説明されたように、プリセット位置へのベッドシステム100の調節を提供し得る。ボタン204A及び/または204Bはまた、本明細書で説明されるように、ベッドシステム100及び/または周辺装置の追加動作を提供し得る。
【0067】
ユーザインタフェース200は、図1Cを参照して説明されたように、複数のスイッチを有し得る。調節バー202は、1または複数のコネクタを介して、1または複数のスイッチ(例えば、土台104のヘッド部に対応するアップスイッチ及びダウンスイッチ、並びに、土台104のフット部に対応するアップスイッチ及びダウンスイッチ)に接続され得る。ボタン204A、204Bも、当該スイッチに接続され得る。幾つかの実施形態では、ボタン204A及び204B並びに対応するスイッチは省略され得る。幾つかの実施形態では、アプリケーションにとって好適であるように、より多くのまたはより少ないボタン及びスイッチが含まれ得る。
【0068】
図3A及び図3Bは、図1のベッドシステム100の別の実施形態を示す。土台104は、ベッドシステム100のヘッド部とフット部を上昇及び下降させるための調節可能土台であり得る。土台104は、当該土台104の側部に位置決めされたユーザインタフェース300を含む。土台104は、コントローラ114と、ユーザインタフェース300で受信される入力信号に応答して当該土台104の一部を上昇及び下降させるように構成された1または複数のアクチュエータ116と、を有する関節運動システム112を更に含む。
【0069】
図3Bに示されるように、ユーザインタフェース300の一実施形態は、図1及び図2を参照して説明されたように、調節バー302及びボタン304A、304Bを含む。ユーザインタフェース106及び200とは異なり、ユーザインタフェース300は、サイズまたは高さがより小さい可能性があり、それによって、より小さな外形(プロファイル)を有し得る。ユーザインタフェース300のより小さいサイズは、より低い外形のまたはより薄いマットレス102を有するベッドシステムにとって有益であり得る。一方、マットレス102がより厚いかまたはより大きな外形を有する場合には、図1A乃至図1Cのユーザインタフェース106が好まれ得る。なぜなら、ユーザインタフェース106は、より大きい高さを有するか、または、サイズがより大きいからである。従って、ユーザインタフェース106は、ユーザインタフェース300よりも大きい高さを有するので、より厚いマットレスを補償する。インタフェース106の調節バー108は、それによって、ユーザが調節バー108を快適に掴むことができるように、土台104の側部に沿ってより高い位置に位置決めされる。別の例として、腕の長いユーザは、ユーザインタフェース300を好む可能性がある。なぜなら、そのようなユーザは、より小さい高さまたはサイズを有するユーザインタフェース300に腕を伸ばす方がより快適であり得るからである。一方、腕が短いユーザは、ユーザインタフェース106を好む可能性がある。なぜなら、そのようなユーザは、ユーザインタフェース300の調節バー302及びボタン304A、304Bに到達するように腕を伸ばすことができないからである。個人的な好みに基づいてユーザがユーザインタフェースを選択し得て、彼らが希望する如何なるベッドシステムにおいてもそれを使用し得るため、異なるサイズのユーザインタフェースは有利であり得る。ユーザがどのサイズのユーザインタフェースを選択し、当該選択されたユーザインタフェースがどのベッドシステムに取り付けられまたは追加されるのかに関わらず、ユーザインタフェースの機能が妥協される(損なわれる)ことはない。
【0070】
ボタン304A、304Bは、図1A乃至図2Bを参照して説明されたように、プリセット位置へのベッドシステム100の調節を提供し得る。ボタン304A及び/または304Bはまた、本明細書で説明されるように、ベッドシステム100及び/または周辺装置の追加動作を提供し得る。
【0071】
ユーザインタフェース300は、図1A乃至図2Bを参照して説明されたように、複数のスイッチを有し得る。調節バー302は、1または複数のコネクタを介して、1または複数のスイッチに接続され得る。ボタン304A、304Bも、当該1または複数のスイッチに接続され得る。幾つかの実施形態では、ボタン304A及び304B並びに対応するスイッチは省略され得る。幾つかの実施形態では、アプリケーションにとって好適であるように、より多くのまたはより少ないボタン及びスイッチが含まれ得る。
【0072】
図4A及び図4Bは、図1のベッドシステム100が下方位置ないし平坦位置にある時のユーザインタフェース406の一実施形態を示す。図4Aに示されるように、ユーザインタフェース406は、土台104の側部に沿って位置決めされている。ユーザインタフェース406は、当該ユーザインタフェース406の背面から突出するベース408(例えば、ブラケット)を有している。幾つかの実施形態では、ベース408は、土台104の頂部とマットレス102の底部との間で摺動するかまたは位置決めされる。結果として、ユーザインタフェース406は、マットレス102と土台104との間の所定位置に保持され得る。ユーザインタフェース406は、土台104の側部(側面)と面一であり得る。この形態は、土台104の側部、マットレス102、及び/または、ベッドシステム100の隣に配置される家具、の近傍を歩くユーザにとってインタフェース406が邪魔になる可能性を低減するのに有益であり得る。
【0073】
更に、マットレス102は、ユーザインタフェース406のベース408を受け入れるように成形され得る。幾つかの例示的なマットレスは、当該マットレスの底部にカットアウト領域を含み得て、そこにおいて、マットレスから発泡体または他の材料が除去され得て、ベース408を受け入れるための凹部を形成し得る。これは、ベース408を覆うマットレスの一部分が、マットレスの残部と比較して、突き出たり不均一(凸凹)になったりしないことを保証し得る。カットアウト領域を含むことは、当該カットアウト領域がベース408と位置合わせされた状態でユーザがマットレスを土台104上に位置決めするのを支援するのに役立ち得る。別の例として、マットレスの底部は、マットレス102と土台104との間でベース408が配置及び固定され得る場所を示すインジケータまたは何らかの指定の形態(例えば、矢印、縫い目、等)を含み得る。更に他の例では、ベース408は、マットレス102と土台104との間でユーザによって好まれる任意の(またはほぼ任意の)位置で、マットレス102の側部に沿って配置され得る。ベース408の比較的短い/低いプロファイルを使用することにより、ユーザによって好まれる任意の位置にベース408を配置しても、ベース408の上のマットレスの一部が不均一になることがない。
【0074】
図4Bに示されるように、ユーザインタフェース406は、凹領域407を有しており、そこにおいて、調節バー410A、410Bがユーザインタフェース406に接続されている。凹領域407は、ユーザまたはベッドシステム100の近くに配置された任意の家具によって調節バー410A、410Bが偶発的に衝突または移動される可能性を低減するのに有利であり得る。調節バー410A、410Bの各々が、図1A乃至図1Cの調節バー108を参照して説明されたように、上昇及び下降され得る。例えば、調節バー410Aは、土台104の対応するフット部を上昇または下降させるように関節運動システムに信号を送るために、上昇または下降され得る。同様に、調節バー410Bは、土台104の対応するヘッド部を上昇または下降させるように関節運動システムに信号を送るために、上昇または下降され得る。直観的な操作を容易にするために、調節バー410Aは土台104のフット部の近くに配置され得て、調節バー410Bは土台104のヘッド部の近くに配置され得る。
【0075】
ユーザインタフェース406はまた、本明細書の全体を通して説明されるように、ボタン412A、412Bを含み得る。ユーザインタフェース406はまた、図1A乃至図3Bを参照して説明されたように、複数のスイッチを有し得る。例えば、調節バー410Aは、コネクタを介して第1及び第2スイッチに接続され得る。調節バー410Aを上昇させると、第1スイッチが作動し得て、これが次に関節運動システムに信号を送って、土台104のフット部を上昇させる。調節バー410Aを下降させると、第2スイッチが作動し得て、これが次に関節運動システムに信号を送って、土台104のフット部を下降させる。調節バー410Bは、コネクタを介して第3及び第4スイッチに接続され得る。調節バー410Bを上昇させると、第3スイッチが作動し得て、これが次に関節運動システムに信号を送って、土台104のヘッド部を上昇させる。調節バー410Bを下降させると、第4スイッチが作動し得て、これが次に関節運動システムに信号を送って、土台104のヘッド部を下降させる。ボタン412A、412Bもまた、1または複数のスイッチに接続され得る。幾つかの実施形態では、ボタン412A及び412B並びに対応するスイッチは省略され得る。幾つかの実施形態では、アプリケーションにとって好適であるように、より多くのまたはより少ないボタン及びスイッチが含まれ得る。
【0076】
図4C及び図4Dは、図1のベッドシステム100が作動される時のユーザインタフェース406の一実施形態を示す。ユーザインタフェース406を使用して土台104のヘッド部及びフット部が上昇される時、マットレス102の対応する部分もまた上昇され得る。更に、ベッドシステム100が作動される場合でも、ユーザインタフェース406は、土台104の側部に対して静止状態を維持し得る。インタフェース406はまた、土台104またはマットレス102の動きを妨げることがない。インタフェース406は、ユーザがその位置を特定して土台104を調節することが容易であるように、同一位置に留まることができる。インタフェース406は、土台102のヘッド部またはフット部の位置とは無関係に、直感的に使用され続けることができる。
【0077】
図5A及び図5Bは、図1のベッドシステム100のユーザインタフェース508の一実施形態の概略図を示す。ベッドシステム100は、調節可能土台104の頂部上に位置決めされたマットレス102を有する。調節可能土台104は、ヘッド部506A(ヘッドパネルを含む)及びフット部506B(フットパネルを含む)を含む。これらのセクション506A、506Bの各々は、本明細書に記載の関節運動システムによって作動(例えば、上昇及び下降)され得る。ユーザインタフェース508は、調節バー510を含む(例えば、図1A乃至図3Bを参照)。ユーザインタフェース508は、土台104の側部のユーザ所望の位置または固定位置に取り付けられ得る。全体を通して説明されるように、ユーザインタフェース508は、ユーザが当該インタフェース508上の調節バー510を上昇または下降させることによって土台104を調節可能であるように、関節運動システムに通信可能に接続され得る。
【0078】
図5Aでは、ヘッド部506Aが上昇され、フット部506Bも上昇されている。調節バー510は、図5Aにおいて、ヘッド部506Aを上昇させる位置で示されている。換言すれば、ヘッド部506Aに最も近い調節バー510の一部分が、ヘッド部506Aを調節することに対応していて、ヘッド部506Aと同様に傾斜されている。ユーザは、ヘッド部506Aを上昇させるために、ヘッド部506Aに最も近い調節バー510の当該部分を上昇させ得る。調節バー510の当該部分の動きは、ヘッド部506Aの動きに似ている。図5Bでは、ヘッド部分506Aは、上昇されているフット部分506Bに対して平坦位置にある。ヘッド部506Aに最も近い調節バー510の一部分は下向きに傾斜されていて、ヘッド部506Aを下降させることを指示する位置にある。ユーザは、ヘッド部506Aを下降させるために、ヘッド部506Aに最も近い調節バー510の当該部分を下降させ得る。従って、調節バー510の当該部分の動きは、ヘッド部506Aの動きに似ている。従って、調節バー510は、図5A及び図5Bに示されるように、当該調節バー510のいずれかの部分を上昇または下降させることが、それぞれの部分506A、506Bを上昇または下降させる、というように、当該調節バー510の中心に回動機構を有する。
【0079】
図6は、図1のユーザインタフェース406の一実施形態を示す。図4A乃至図4Dを参照して説明されたように、ユーザインタフェース406は、調節バー410A、410Bを含む。調節バー410A、410Bは、ユーザインタフェース406の凹領域407内に配置されている。インタフェース406は、ボタン412A、412Bを更に含む。図1Cを参照して説明されたように、ユーザインタフェース406は、バー410A、410B及び/またはボタン412A、412Bに接続された複数のスイッチを更に含み得る。調節バー410A、410Bを上昇または下降させ、ボタン412A、412Bを押すことで、複数のスイッチのうちの少なくとも1つが作動し、これが次に関節運動システムに信号を送り、それに応じてベッドシステム100が調節される。
【0080】
ボタン412A、412Bは、調節可能土台またはベッドシステムの異なる動作を提供し得る。例えば、ボタン412A、412Bは、土台全体を上昇または下降させるように、マットレスの硬さを変えるように、お気に入り位置/プリセット位置に調節するように、平坦位置にリセットするように、マッサージ機能部を作動させるように、ランバーサポート部を作動させるように、及び/または、1若しくは複数の周辺装置(例えば、照明、テレビ、アラーム等)を制御するように、設定され得る。ユーザは、ボタン412A、412Bを機能的に構成し得る。
【0081】
ユーザインタフェース406は、本明細書で説明されるように、土台の関節運動システムに通信可能に(例えば、有線、無線で)結合され得る。結果として、例えば、ユーザが調節バー410Aを押し下げる時、複数のスイッチのうちの1つのスイッチが作動され、信号が関節運動システムに伝達されて、土台のフット部が下降させる。同様に、ユーザがボタン412A、412Bのうちの1または複数を押す時、複数のスイッチのうちの1つのスイッチが作動し、信号が関節運動システム(または周辺装置)に伝達されて、ボタン412Aまたは412Bを押すことに関連付けられた動作が実行される。
【0082】
インタフェース406は、ベース408(例えば、ブラケット)を有し、これがマットレスと土台との間に挿入され得て、ユーザインタフェース406を土台の側部と面一またはその近傍に保持し得る。ベース408は、当該ベース408を土台の頂部に保持するために、ネジ、ボルトまたは他の適切な締結具等の締結具を受け入れる1または複数(例えば、4つ)の締結具穴610A~Nを含み得る。幾つかの実施例では、締結具穴610A~Nが含まれる必要はない。代わりに、ベース408は、当該ベース408の頂部上のマットレスの重量に基づいて、マットレスと土台との間の所定位置に維持され得る。結果として、ユーザインタフェース406は、土台の側部に沿ってユーザの所望の位置にまで比較的容易に移動され得る。
【0083】
幾つかの実施形態では、ベース408は、特にユーザインタフェース406と共に使用されるように設計されていないベッドシステムに、当該ユーザインタフェース406を取り付けるように構成され得る。換言すれば、ユーザインタフェース406は、1または複数のベッドシステム用のアドオンアタッチメントであり得る。ベース408は、様々なサイズのマットレスと土台との間に取り付けられ得て、様々な異なるベッドシステム(例えば、キングサイズ、クイーンサイズ、フルサイズ)の動作を制御し得る。ベース408はまた、ユーザインタフェース406の使用が他の家具によって妨げられることが少ないように、土台の側部の近傍及びマットレスの近傍にユーザインタフェース406を保持し得る。従って、ユーザインタフェース406を伴った土台は、装飾的なベッドフレームなどのユーザの家具の内側に位置決めされ得る。そのような装飾的なベッドフレームは、レールや他の構造体を有し得て、それらは、土台の側部のより低い位置にあるコントローラへのアクセスと干渉し得るが、マットレスの側部に隣接してより高い位置にあるユーザインタフェース406へのアクセスとは干渉しない。従って、ベース408がマットレスと土台との間に位置決めされることによってユーザインタフェース406が土台の側部に対して保持される場合、ユーザインタフェース406は、ユーザの家具の如何なる構成要素によっても干渉されない位置にまで上昇され得る。
【0084】
図7は、図1のユーザインタフェース106の別の実施形態を示す。本明細書を通して図示及び説明されるように、ユーザインタフェース106は、少なくとも1つの調節バー108を含む。調節バー108は、頭部分と足部分の両方を含む単一の剛性バーであり得る。幾つかの実施例では、調節バー108は、第1バー及び第2バーを含み得て、当該第1バー及び第2バーは、当該第1バー及び当該第2バーの中央部分でヒンジ接続され得る。調節バー108は、ユーザインタフェース106の凹領域702内に位置決めされ得る。更に、インタフェース106は、ボタン110A、110Bのうちの1または複数を含み得る。ユーザインタフェース106は、土台の側部に対して当該インタフェース106を保持するためのベース708を含む。前述されたように、ベース708は、マットレスの底部と土台の頂部との間に位置決めされ得る。ベース708は、1または複数の締結具710A~N(例えば、ネジ)を介して土台の頂部に保持され得る。
【0085】
幾つかの実施例では、図1を参照して説明されたように、インタフェース106は、調節バー108の(対応する)部分とボタン110A、110Bとに接続された複数のスイッチを含み得る。例えば、調節バー108の一部分を上昇させることにより、スイッチが上方に回動され得て、これが作動システム(例えば、関節運動システム)に信号を送って、土台の対応する部分(セクション)を上昇させる。一方、調節バー108の一部分を下降させることによって、別のスイッチが下方に回動され得て、これが作動システムに信号を送って、土台の対応する部分を下降させる。他の実施例では、調節バー108の各部分が、アップスイッチ及びダウンスイッチではなく、双方向モーメンタリスイッチに接続され得る。更に他の実施例では、調節バー108の部分を上昇または下降させる時にスイッチを作動させる代わりに、調節バー108が回転できるように、調節バー108がその中心にヒンジ部を有し得る。従って、ユーザが調節バーの一部分を上昇させる時、調節バー108がヒンジによって回転し、土台の対応する部分(セクション)の動きを模倣するまたはそれに類似する。
【0086】
幾つかの実施形態では、調節バー108は、土台の1つの部分(セクション)のみを上昇または下降させることに関連付けられ得る。例えば、調節バー108は、土台のヘッド部のみを上昇または下降させるように構成され得る。追加のバー及び/または追加のユーザインタフェースが、土台のフット部のみを上昇または下降させるために、使用され得る。更に、ボタン110A、110Bのうちの1または複数が使用され得て、調節バー108を使用して土台のヘッド部及びフット部を作動させることを切り替え得る。
【0087】
図8は、ユーザインタフェース800の別の実施形態を示す。ユーザインタフェース800は、1または複数のボタン802、804、806を有する拡張領域805を含む。他の実施例では、ボタン802、804、806は、1または複数の調節バーであり得る、あるいは、調節バーとボタンとの組み合わせであり得る。拡張領域805は、ユーザがボタン802、804、806の場所を特定してそれらを押すことをより容易にし得る。他の実施例では、ユーザインタフェース800は、拡張領域805の代わりに凹領域を有し得る。本明細書で説明されるように、ユーザインタフェース800は、ボタン802、804、806に接続された複数のスイッチをも含み得る。ボタン802、804、806が押されると、スイッチが起動され得て、それによって、土台の対応する部分を上昇または下降させる、及び/または、ベッドシステムの他の機能を実行するように、関節運動システムに信号を送り得る。
【0088】
ボタン802は、土台のフット部の調節を制御するように構成され得る。ボタン806は、土台のヘッド部の調節を制御するように構成され得る。ボタン804は、土台をプリセット位置またはお気に入り位置に移動させるか、あるいは、土台を平坦位置にリセットするように、構成され得る。幾つかの実施例では、ボタン802、806は、各々2つのスイッチに接続され得る。従って、ユーザがボタン802を押し上げると、例えば上部スイッチが作動されて、作動システムに信号を送って、土台のフット部を上昇させる。ユーザがボタン802を押し下げると、下部スイッチが作動されて、作動システムに信号を送って、土台のフット部を下降させる。ボタン804はまた、当該ボタン804が二重機能を有し得るように、アップスイッチ及びダウンスイッチに接続され得る。更に、幾つかの実施例では、ボタン804は、土台の別の部分(セクション)の調節を制御するように構成され得る。例えば、土台は、当該土台のヘッド部及びフット部とは独立して作動され得る中央部ないし腰部及び/または脚部(例えば、パネル)を有し得る。この部分(セクション)が、ボタン804を使用して作動され得る。
【0089】
幾つかの実施形態では、土台の1つの部分(セクション)のみを調節するために、ボタン802、806が使用され得る。例えば、ボタン802が、土台のヘッド部を下降させるように構成され得て、ボタン806が、土台のヘッド部を上昇させるように構成され得る。更に、ボタン804は、ユーザがマットレスのヘッド部の調節とフット部の調節との制御を切り替えることを許容するように構成され得る。例えば、ボタン802、806は、最初、土台のヘッド部の制御を提供するように構成され得る。ユーザがボタン804を押すと、土台のフット部の制御を提供するように、ボタン802、806が再構成され得る。
【0090】
図示されるように、ユーザインタフェース800はまた、当該インタフェース800を土台の側部に対して保持するためのベース808を含み得る。ベース808は、マットレスと土台との間に位置決めされ得る。1または複数の締結具穴810A~N(例えば、ネジ穴またはボルト穴)が、ベース808を土台の頂部上の所定位置に保持するために、使用され得る。ベース808は、当該ベース808を土台の側部に対して面一の安定位置に安定させて維持するのに適した、任意の長さであり得る。
【0091】
図9は、ユーザインタフェース900の別の実施形態を示す。ユーザインタフェース900は、凹領域902内に位置決めされたボタン904A、904B、906A、906Bを含む。ボタンの各セットが、土台の異なる部分を制御するように構成され得る。例えば、ボタン904A、904Bが、土台のフット部の調節を制御するように構成され得る。ボタン906A、906Bが、土台のヘッド部の調節を制御するように構成され得る。ボタン904A、904Bはまた、土台のフット部のより近くに配置され得て、ボタン906A、906Bは、土台のヘッド部のより近くに配置され得る。ボタン904Aはフット部を上昇させるために使用され得て、ボタン904Bはフット部を下降させ得て、ボタン906Aはヘッド部を上昇させ得て、ボタン906Bはヘッド部を下降させ得る。ボタン904Aと906A、または、ボタン904Bと906Bは、ヘッド部とフット部とを同時に上昇させる、あるいは、ヘッド部とフット部とを同時に下降させる、ために同時に押され得る。
【0092】
全体を通して説明されるように、インタフェース900は、ボタン904A、904B、906A、906Bに接続された複数のスイッチを含み得る。複数のスイッチは、関節運動システムに通信可能に結合され得る。従って、ユーザがボタン904Aを押すと、対応するスイッチが作動され、それによって信号が関節運動システムに送られ、土台のフット部分が上昇される。更に、全体を通して説明されるように、インタフェース900は、ボタン908A、908Bを含み得る。ボタン908A、908Bは、凹領域902の外側に位置決めされ得て、それによって、そのようなボタンの位置を特定する及び/または押すことが比較的容易となる。ボタン908A、908Bは、土台を平坦位置にリセットする、または、土台をお気に入り位置に調節する等、土台(または周辺装置)の1または複数の動作を制御するように構成され得る。
【0093】
付加的に、ユーザインタフェース900は、当該インタフェース900を土台の側部に対して保持するために使用されるベース910を含み得る。ベース910は、マットレスの底部と土台の頂部との間に位置決めされ得る。1または複数の締結具穴912A~N(例えば、ネジ穴またはボルト穴)が、ベース910を土台の頂部に保持するための締結具を受け入れるために、使用され得る。
【0094】
図10A乃至図10Dは、ユーザインタフェース1000の別の実施形態を示す。ユーザインタフェース1000は、ボタン1002A、1002B、1001、1003を含み得る(例えば、図10Aを参照)。インタフェース1000は、本明細書で説明される関節運動システムに通信可能に結合され得る。例えば、通信は、ワイヤ1004を介してなされ得る。通信はまた、無線であり得る。ボタン1002Aは、土台のヘッド部またはフット部を上昇させるように構成され得る。ボタン1002Bは、土台のヘッド部またはフット部を下降させるように構成され得る。ユーザは、土台のヘッド部を制御するようにボタン1002A、1002Bを構成するべく、ボタン1001を押すことができる。同様に、ユーザは、土台のフット部を制御するようにボタン1002A、1002Bを構成するべく、ボタン1003を押すことができる。従って、ユーザは、ボタン1001及び1003を押すことによって、ヘッド部またはフット部の制御を切り替えることができる。
【0095】
ユーザインタフェース1000は、当該インタフェース1000の背面に取り付けられた磁石1006を含み得る(例えば、図10Cを参照)。磁石1006の代わりに、別の鉄系金属が使用され得る。磁石1006は、ユーザインタフェース1000をベッドシステム100に構成または取り付けるために使用され得る。例えば、図10Bに示されるように、ユーザインタフェース1000は、土台104の側部ではなく、マットレス102の側部に取り付けられ得る。磁石1006は、インタフェース1000をマットレス102の側部に対して面一に保持可能であるので、シーツがインタフェース1000を容易に覆って、視界からそれを隠すことが可能である。インタフェース1000上にシーツを配置することは、インタフェース1000が損傷したり、偶発的に取り外されたり、作動されたり、することを防止するのにも有利であり得る。更に、ユーザは、土台104を調節するために、シーツを通して(シーツ越しに)ボタン1002A、1002B、1001、1003を感知して押すことができる。
【0096】
図10Dに示されるように、布地の小片1010がマットレス102の内部カバーに縫い付けられ得る。布地1010は、3辺に沿ってカバーの内側に縫い付けられ得て、それによって、布地1010の頂部に開口部を作成し、そこを通して、磁石または他の鉄系金属が配置され得る。布地1010は、ポケットに似ている可能性がある。ユーザインタフェース1000が布地1010に対して配置される時、磁石1006が、当該布地1010とマットレスカバーの内部(例えば、ポケットの内部)との間に配置された磁石に取り付けられ得る。次に、ユーザインタフェース1000がマットレス102の側部に対して面一に所定位置に保持され得て、シーツがインタフェース1000の上方に配置され得る。幾つかの実施例では、ユーザインタフェース1000はまた、布地1010がマットレスカバーの内側に縫い付けられる時、布地1010によって生成されるポケットの内部に配置され得る。従って、ユーザインタフェース1000は、磁石または他の鉄系材料への取り付けを必要としない場合がある。
【0097】
幾つかの実施例では、布地1010は、より長くて(例えば、マットレス102の側部の一部またはほぼ全長に沿って延在し得る)、マットレス102の内部カバーに沿って縫い付けられ得る。次に、布地1010とマットレス102の内部カバーとの間に、磁石または他の鉄系金属が緩く位置決めされ得る。ユーザは、ユーザインタフェース1000を異なる位置に取り付けるために、緩い磁石をマットレス102の側部に沿った所望位置に移動させ得る。従って、ユーザは、所望の場合、ユーザインタフェース1000を土台104のヘッド部のより近くに位置決めし得る。幾つかの実施形態では、ユーザインタフェース1000の磁石1006が布地1010とマットレス102の内部カバーとの間の磁石に取り付けられる時、ユーザはマットレス102の長さに沿ってインタフェース1000を摺動させ得て、インタフェース1000の位置を調節し得る。
【0098】
図11A乃至図11Fは、土台104と、2人の睡眠者用のユーザインタフェース106A、106Bと、を備えたるベッドシステム100の一実施形態を示す。土台104は、第1土台セクション104Aと、第2土台セクション104Bと、の2つのセクションを含み得る。土台セクション104A~104Bの各々が、1人または複数人の睡眠者がその上で休むことができる1または複数のマットレス(不図示)のある部分(セクション)を支持し得る。例えば、第1睡眠者が、第1土台セクション104A上に支持されたマットレス上で眠ることができ、第2睡眠者が、第2土台セクション104B上に支持されたマットレス上で眠ることができる。
【0099】
各土台セクション104A~Bは、本明細書に記載されるユーザインタフェースの機能によって、独立して、関節運動可能であり得て制御可能であり得る。より具体的には、各土台セクション104A~Bは、それぞれのユーザインタフェース106A~Bを有し得る。各土台セクション104A~Bは、また、それぞれの関節運動可能なヘッド部1102A、1102Bと、それぞれの関節運動可能なフット部1104A、1104Bと、を有し得る。各土台セクション104A~Bは、更に、それぞれの開口部1106A、1106Bを更に含み得る。当該開口部1106A~Bは、本明細書を通して説明される任意の構成要素の移動、及び/または、そのためのワイヤのルート付け(配線)、のために使用され得る。開口部1106A~Bはまた、膨張式エアマットレスのエアホース(そのような膨張式エアマットレスを備えた実施形態で使用される)、あるいは、本明細書を通して説明されるベッドシステムの他の構成要素、を受け入れるようにも構成され得る。
【0100】
図11A乃至図11Eの土台セクション104A~Bは、ヘッド部1102A~B及び/またはフット部1104A~Bのいずれかの独立した調節に加えて、全体の高さ(例えば、土台セクション104A~Bの脚部を上昇または下降させることによる)及び傾斜(例えば、土台セクション104A~Bの全体を傾けることによる)について調節するように構成され得る。そのような調節は、本明細書を通して説明されるユーザインタフェース106A~Bを使用して行われ得る。土台セクション104Aまたは104Bのいずれかの全体高さを調節することにより、有利なことにベッドへの容易な出入りを提供し得る。ユーザが追加のサポートを必要とする場合、ユーザインタフェース106Aの頭部分及び/または足部分の調節を使用して、土台セクション104A及び/または104Bの全体を下降または上昇させ得て、それによって、ユーザのより容易な出入りを提供し得る。
【0101】
例えば、図11Aに示されるように、ベッドシステム100のユーザが、ユーザインタフェース106A上のあるボタンを選択し得て、土台セクション104Aの全体高さを上昇させ得る。結果として、本明細書を通して説明されるベッドシステム100の関節運動システム(例えば、図1Aの関節運動システム112)が、土台セクション104Aの脚部を伸長して土台セクション104Aの高さを顧客所望の高さにまで上げるように作動され得る。従って、図11Aにおいて、土台セクション104Aは、土台セクション104Bよりも高く見えている(例えば、土台セクション104Aの脚部は、所望高さにまで自動的に伸ばされていて、一方、土台セクション104Bは、現在高さのままである)。ユーザは、ユーザインタフェース106A上の別のボタンまたは同じボタンを選択し得て、土台セクション104Aのヘッド部分1102Aを更に上昇させ得る/関節運動させ得る。図11Aに示されるように、土台セクション104Bは、水平面に対して平坦位置にあり、ヘッド部1102Bもフット部1104Bも関節運動されていない。
【0102】
土台セクション104A~Bの各々が、ユーザインタフェース106A~B上のそれぞれの制御(制御要素)を使用して、個別に上昇され及び/または傾斜され得る。例えば、土台セクション104Aのユーザは、ユーザインタフェース106A上の調節バー108を使用し得て、土台セクション104Aの全体を所望の高さにまで上昇または下降させ得る。ユーザは、調節バー108を使用して、土台セクション104Aの全体を傾斜させることもできる。調節バー108を上昇させるまたは持ち上げると、ベッドシステムの関節運動システムが、所望高さに到達するまで土台セクション104Aを支持する脚部を伸長することによって、土台セクション104Aの高さを増大させ得る。ユーザはまた、土台セクション104Aのそれぞれの部分を上昇させるべく、ヘッド部1102A及び/またはフット部1104Aに対応する調節バー108の一部分または側部を上昇させ得る。従って、ユーザインタフェース106A上の同一の制御(制御要素)が、土台セクション104Aの全体、並びに、土台セクション104Aの個々のヘッド部1102A及び/またはフット部1104A、を調節するために使用され得る。
【0103】
幾つかの実装形態では、ボタン110A~Bの1つがユーザによって選択され得て、調節バー108の動きに関連付けられる制御(制御要素)が変更されたり、調節バー108の異なる制御モード間での切り替えが行われたりし得る。例えば、ユーザは、ボタン110Aを選択し得て、調節バー108を使用して土台セクション104A全体を制御する(例えば、完全に上昇または下降させる、及び、完全に傾斜させる)ことと、調節バー108を使用してヘッド部1102A及びフット部1104Aを制御する(例えば、傾斜させる、及び、下降させる)ことと、を切り替え得る。例示的な実施例として、ユーザは、ボタン110Aを1回クリックし得て、土台セクション104Aの全体を調節するために調節バー108が使用されるというモードに調節バー108を投入することができる。ユーザは、ボタン110Aをもう一度クリックし得て、調節バー108を別のモードに投入することができる。後者のモードでは、土台セクション104Aのヘッド部1102A及びフット部1104Aの調節を選択的に制御するために調節バー108が使用される。結果として、同一の調節バー108が、土台セクション104A全体の調節制御と、ヘッド頭1102A及びフット部1104Aの調節制御と、の両方のために使用され得る。
【0104】
幾つかの実装形態では、ユーザは、ボタン110A~Bのうちの1つをダブルクリックし得て、調節バー108及び/またはボタン110A~Bの異なる制御モード間での反転または切り替えができる。例えば、ボタン110Aをダブルクリックすると、土台セクション104Aのヘッド部1102Aの調節を制御するために、ユーザインタフェース106Aの(調節バー108等の)制御(制御要素)が使用され得る。ユーザは、ボタン110Aをもう一度ダブルクリックし得て、(調節バー108を使用して)土台セクション104A全体が所望の高さ及び角度にまで上昇及び/または傾斜され得るというモード等、他のモードのために制御(制御要素)が使用され得る。後者のモードでは、土台セクション104Aは、ヘッド部1102Aがフット部1104Aよりも高い状態にヘッド部1102Aからフット部1104Aまで傾斜され得て、且つ、土台セクション104Aは、ヘッド部1102Aとフット部1104Aとの間で実質的に真っ直ぐであり得る。
【0105】
例示的な実施例として、ユーザは、調節バー108全体を上昇させ得て、土台セクション104A全体を所望の高さにまで上昇または下降させ得る。次に、ユーザは、調節バー108の一部分を上昇または下降させ得て、土台セクション104Aの全体を所望の角度に傾斜させ得る。例えば、ヘッド部1102Aに最も近い調節バー108の一部分を上昇させることによって、ヘッド部1102Aが上昇されてフット部1104Aに向かって下降していく(例えば、鼾を緩和するための位置)ように、土台セクション104Aの全体が傾斜され得る。ヘッド部1102Aが上昇された状態で眠ると、ユーザの気道が開き得て、呼吸が容易になり得て、且つ、血流が増大し得て、循環が改善され得る。血中酸素の増大は、適切な脊椎の整列状態を維持しながら、ユーザの心臓のストレスを低減し得る。更に、ヘッド部1102Aが上昇されるように土台セクション104Aを調節することにより、睡眠中のユーザの快適さを維持しながら、睡眠時無呼吸及び酸逆流を緩和し得る。
【0106】
別の実施例として、フット部1104Aに最も近い調節バー108の一部分を上昇させることによって、フット部1104Aが上昇されてヘッド部1102Aに向かって下降していくように、土台セクション104Aの全体が傾斜され得る。場合によって、ユーザはまた、ヘッド調節モード及び/または別の調節モードに戻るために、もう一度ボタンをクリックまたはダブルクリックし得る。
【0107】
幾つかの実装形態では、ボタン110A~Bのうちの1つが、土台セクション104A全体をお気に入りのまたは好ましい高さ及び/また傾斜に調節するために、使用され得る。例えば、ボタン110Bが、お気に入りボタンであり得る。ユーザは、ボタン110Bが選択される時に土台セクション104Aがユーザの好みの位置に自動的に調節され得るように、彼らのお気に入りの位置(例えば、高さ及び/または傾斜)をプリセット位置として設定し得る。ユーザはまた、土台セクション104Aの全体を、最低の高さまで下降させる、最高の高さまで上昇させる、ヘッド部1102Aがフット部1104Aより高い所望の位置まで傾斜させる、ヘッド部1102Aがフット部1104Aよりも低い所望の位置にまで傾斜させる、あるいは、任意の他のプリセット位置に調節させる、ためにボタン110Bをクリックし得る。
【0108】
図11Bは、平坦位置から完全傾斜位置までの第2土台セクション104Bの回転運動を示す。土台セクション104Bの完全な傾斜は、ユーザの呼吸を改善するのに有益であり得る。完全な傾斜はまた、血流を増大させ、任意の睡眠姿勢においてユーザの循環を改善するのに有益であり得る。ここで、土台セクション104Bは、ヘッド部1102Bがフット部分1104Bよりも低い状態にヘッド部1102Bからフット部1104Bまで完全に傾斜されており、且つ、完全に傾斜された土台セクション104Bは、ヘッド部1102Bとフット部1104Bとの間で実質的に真っ直ぐである。
【0109】
図11Cは、それぞれの土台セクション104A、104Bのヘッド部1102A、1102Bが、それぞれの土台セクション104A、104Bのフット部1104A、1104Bの上方に上昇され、且つ、土台セクション104A、104Bは、ヘッド部1102A、1102Bとフット部1102A、1104Bとの間で実質的に真っ直ぐである、という位置姿勢の土台セクション104A、104Bを示している。本明細書で説明されるように、土台セクション104A、104Bの各々が、それぞれのユーザインタフェース106A、106B(図11Aを参照)を使用して、別々に関節運動可能であり得る。更に、図11Cに示されるように、セクション104A~Nはまた、類似または同一の高さ及び/または傾斜を達成するために、同時に関節運動及び調節され得る。ツイン、フル、クイーンまたはキング(サイズ)のマットレスなどの単一のマットレスが、セクション104A~Nの全体が傾斜されている時、当該セクション104A~Nの頂部上に載置され得る。結果として、マットレス全体が傾斜される。セクション104A~Nを別々に関節運動させることは、スプリットキング、スプリットトップキング、及び、Hベッドキングなどのスプリットマットレス、及び/または、キングサイズベッドを形成するために互いに隣り合わせに配置されるツインXLマットレス、と共に機能し得る。
【0110】
図11Dは、第1位置及び第2位置にある土台セクション104A、104Bを示す。第1位置では、ヘッド部1102A、1102B及びフット部1104A、1104Bが、独立して関節運動されている。ヘッド部1102A、1102Bは、ユーザがベッドで体を起こすことを許容する位置に上昇される。フット部1104A、1104Bもまた、ユーザの足を上昇させる位置に上昇されており、これは、循環及び血流を改善し得る。第2位置では、ヘッド部1102A、1102B及びフット部1104A、1104Bが、第1位置にあった時と同様に傾斜/上昇されたままであるが、土台セクション104A、104Bのヘッド部1102A、1102Bがより高く上昇され、且つ、土台セクション104A、104Bのフット部1104A、1104Bが第1位置と実質的に同じ高さのままであるように、ベッドシステム100の構造全体が回転されている。更に、本明細書で説明されるように、ベッドシステムのユーザは、ユーザインタフェース106A、106Bを使用して、それぞれの土台セクション104A、104B、ヘッド部1102A、1102B、及び、フット部1104A、1104B、の関節運動を独立に制御し得る。結果として、各ユーザが、睡眠、呼吸、血流、及び、循環の最適な質のために、ベッドシステムのそれぞれの側をカスタマイズし得る。
【0111】
図11Eは、土台セクション104A、104Bの独立した関節運動を示す。ここで、土台セクション104Aは、上昇位置104Aにまで上昇されている。一方、土台セクション104Bは、ユーザがベッドシステム100に出入りするのに好ましい高さまで下降され得る。更に、土台セクション104Aのヘッド部1102Aは、所望の傾斜まで上昇されており、土台セクション104Bのヘッド部1102Bは、平坦位置に留まっている。
【0112】
図11Fは、平坦位置から完全傾斜位置までの第2土台セクション104Bの回転運動を示す。土台セクション104Bの完全な傾斜は、ユーザの呼吸を改善するのに、及び/または、鼾を緩和または防止するのに有益であり得る。ここで、土台セクション104Bは、ヘッド部1102Bがフット部分1104Bよりも高い状態にヘッド部1102Bからフット部1104Bまで完全に傾斜されており、且つ、完全に傾斜された土台セクション104Bは、ヘッド部1102Bとフット部1104Bとの間で実質的に真っ直ぐ(例えば、平坦)である。
【0113】
図11A乃至図11Fは、第1及び第2土台セクション104A、104Bを含むベッドシステム100を参照して説明されているが、図11A乃至図11Fの開示はまた、第1土台セクション104A等の1つ(のみ)の土台セクションを備えたベッドシステムに適用可能である。従って、図11A乃至図11Fの開示は、1人の睡眠者用のベッドシステムに適用可能である。従って、睡眠者は、調節可能土台104Aの全体を調節し得て、高さ及び/または傾斜を所望の位置にまで上昇または下降させ得る。睡眠者はまた、本明細書に記載された技術を使用して、調節可能土台104Aのヘッド部1102A及び/またはフット部1104Aを関節運動させ得る。
【0114】
本発明の幾つかの実施形態が説明されてきた。それにもかかわらず、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正がなされ得ることが理解されよう。例えば、マットレス、土台及びユーザインタフェースの様々な構成要素の、形状、サイズ及び位置は、用途にとって適切であるように修正され得る。同様に、様々な実施形態のうちの1または複数に存在する1または複数の特徴は、任意選択的であると見なされ得て、必ずしも全ての実施形態に含まれる必要はない。更に、一実施形態の特徴は、別の実施形態の特徴と、組み合わされ得る、あるいは、置換され得る。例えば、ユーザインタフェース1000(図10A参照)のボタン1002A、1002B、1001、1003は、調節バー108または他の実施形態の調節バーで置換され得る。従って、他の実施形態も、以下の特許請求の範囲内のものである。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図11F
【国際調査報告】