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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(54)【発明の名称】リコイルシミュレーション装置
(51)【国際特許分類】
   F41A 33/06 20060101AFI20231220BHJP
【FI】
F41A33/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023533273
(86)(22)【出願日】2021-11-25
(85)【翻訳文提出日】2023-07-28
(86)【国際出願番号】 NO2021050245
(87)【国際公開番号】W WO2022114963
(87)【国際公開日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】20201321
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NO
(31)【優先権主張番号】17/107,195
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】523201535
【氏名又は名称】グリーン アンモ エーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ボッテン,ステフン
(72)【発明者】
【氏名】アブラハムセン,エリック ボイエ
(57)【要約】
武器のリコイルのシミュレーションのためのリコイルシミュレーション装置を提供する。本リコイルシミュレーション装置は武器上に取り付けられるか武器の中に一体化されるように構成されており、武器の引き金を引くと作動されるように構成されたリコイル装置を備える。本リコイルシミュレーション装置を備えた武器も提供する。この武器は本物の武器または模倣武器であってもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
武器のリコイルのシミュレーションのためのリコイルシミュレーション装置(10、11、12、49、50、51)であって、
前記武器上に取り付けられるか前記武器の中に一体化されるように構成されており、
・前記武器の引き金を引くと作動されるように構成されたリコイル装置(13、25、37)
を備えるリコイルシミュレーション装置(10、11、12、49、50、51)。
【請求項2】
前記リコイル装置(13、25、37)は、前記武器の前記引き金を引いた際に不安定な運動を行うように構成されている、請求項1に記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項3】
前記不安定な運動は捻じれ運動を含む、請求項2に記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項4】
前記リコイルシミュレーション装置は前記武器の前記リコイルの電気機械的シミュレーションのために構成されている、請求項1~3のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項5】
前記リコイル装置は重み要素を有するロッドを備える、請求項1~4のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項6】
前記ロッドには溝が設けられている、請求項1~5のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項7】
前記リコイル装置(13、25、37)のためのアクチュエーター(18、31、43)をさらに備える、請求項1~6のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項8】
前記アクチュエーター(18、31、43)の運動のためのアクチベーター(19、20、33、44)をさらに備える、請求項7に記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項9】
前記アクチベーター(19、20、33、44)の前記運動を増幅させるための機械的増幅器(21、32、45)をさらに備える、請求項8に記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項10】
マイクロコントローラー(23、36、48)をさらに備える、請求項1~9のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項11】
前記可動リコイル装置(13、25、37)の運動を停止するための停止装置(16、29、41)をさらに備える、請求項1~10のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項12】
前記可動リコイル装置の前記運動を検知するためのセンサー(16、29、41)をさらに備える、請求項1~11のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項13】
前記アクチュエーターは直線アクチュエーターまたは回転アクチュエーターである、請求項1~12のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項14】
前記アクチベーターは電気機械的もしくは電磁的装置である、請求項1~13のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項15】
エネルギー源(15、28、40)をさらに備える、請求項1~14のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項16】
前記アクチベーターは信号の無線もしくは有線伝送によって前記武器の引き金により作動される、請求項1~15のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項17】
前記リコイルシミュレーション装置は前記武器の銃床(1)を置き換えるように構成されている、請求項1~16のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置(10)。
【請求項18】
前記リコイルシミュレーション装置(11)は前記武器のレールまたはハンドガード(7)に取り付けられるように構成されている、請求項1~17のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置(11)。
【請求項19】
前記リコイルシミュレーション装置は前記武器の銃身(8)に取り付けられるように構成されている、請求項1~17のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置(12)。
【請求項20】
前記武器は本物の武器または模倣武器である、請求項1~19のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項21】
前記リコイルシミュレーション装置は、模擬武器の作製中に前記模擬武器に取り付けられるかその中に一体化されるように構成されている、請求項1~17のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置(49、50、51)。
【請求項22】
請求項1~21のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置を備えた武器。
【請求項23】
前記リコイルシミュレーション装置は前記武器に取り外し可能に取り付けられている、請求項22に記載の武器。
【請求項24】
前記武器は本物の武器または模倣武器である、請求項22または23に記載の武器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本物の武器または模擬武器を用いて模擬弾を発砲した際の武器のリコイルのシミュレーションのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の武器訓練は、訓練中に武器のリアルな取り扱いを提供するという点でいくつかの欠点および限界を有する。空砲、圧縮空気または他の種類のガスおよび/またはエアソフトガン、すなわちおもちゃの武器などの完全な模擬武器などを用いた訓練のための昨今のシステムは多くの限界を有し、異なる訓練シナリオ下で完全にリアルな訓練を達成するのに難しい場合がある。これらの訓練システムは不安定であったり、リアルな訓練シナリオを提供しない許容誤差を有していたりする可能性がある。
【0003】
本物の弾の使用をシミュレートするために本物の小火器に空砲を使用することができる。実際に空砲は世界的に相当量で使用されている。しかし空砲は環境に悪影響を与える。空砲は使用後に自然に残る場合がある使い捨て消費者製品である。それはプラスチックおよび金属で作られているため分解プロセスは非常に長期にわたり、従って環境に悪影響を与える。また装薬の使用により、かなりの量の環境に有害な廃棄物が生じる。
【0004】
さらに空砲は、ファウリングが痕跡を残し、それが使用される環境を汚染するため、使用できる場所に関して限界を有する。使用例は訓練が必要である建物、飛行機または他の民間施設での屋内訓練である。空砲の使用は、粒子が銃身から撃ち出され、熱が人身傷害を引き起こしたり、小火器の近くの物体を損傷したりする可能性があるため、安全性リスクを伴う。さらに空砲の使用は、騒音レベルが非常に高いため難聴を引き起こす場合がある。空砲は小火器の摩耗も引き起こす。銃身における堆積物により小火器をクリーニングする必要性が高まる。空砲はボルトに詰まる傾向があり、演習ドリルおよび他の訓練を台無しにする場合が多い。さらに空砲の購入コストは高い。
【0005】
当該訓練システムは、関連するコスト、機器および人材に関して要求が厳しくなる可能性がある。昨今の訓練システムは、訓練下で本物の武器からのキックバックの効果のシミュレーションを達成するために、装薬または圧縮空気/ガスの使用に基づいている。さらに当該訓練システムは必ずしも、本物の武器のリコイルとしても知られているキックバックのリアルなシミュレーションを提供するわけではない。リコイルとしても知られているキックバックのリアルな訓練にとって重要であり、かつキックバックが大き過ぎるために武器の銃身が発砲中にサイトピクチャー超えて移動する野原、都市的地域、屋内および物体での戦闘のための人材訓練は特に重要である。そのような模擬キックバックの効果は、昨今の訓練システムを用いて達成するのは難しい。
【0006】
実弾を発砲する本物の武器の操作者によって体験されるようなリコイルを再現するのは難しい可能性があるため、模擬武器によりリアルな訓練は得られない。
【0007】
本物または模擬武器のどちらであっても圧縮空気または他の種類のガスを用いる武器は、武器の常用を妨げ、かつ異なる操作者体験を与える場合がある加圧容器に依存している。
【0008】
従って、上記欠点を有しないリアルなリコイルシミュレーションが必要とされている。
【発明の概要】
【0009】
本発明は第1の態様では、武器のリコイルのシミュレーションのためのリコイルシミュレーション装置であって、武器上に取り付けられるか武器の中に一体化されるように構成されており、武器の引き金を引くと作動されるように構成されたリコイル装置を備えるリコイルシミュレーション装置を提供する。リコイル装置は武器の引き金を引くと不安定な運動を行うように構成されていてもよい。不安定な運動は捻じれ運動を含んでもよい。
【0010】
リコイル装置は重み要素を有するロッドを備えていてもよい。ロッドには溝が設けられていてもよい。本リコイルシミュレーション装置は、武器のリコイルの電気機械的シミュレーションのために構成されていてもよい。本リコイルシミュレーション装置は、リコイル装置のためのアクチュエーターをさらに備えていてもよい。アクチュエーターは直線アクチュエーターまたは回転アクチュエーターであってもよい。本リコイルシミュレーション装置は、アクチュエーターの運動のためのアクチベーターをさらに備えていてもよい。アクチベーターは電気機械的もしくは電磁的装置であってもよい。さらに本リコイルシミュレーション装置は、アクチベーターの運動を増幅させるための機械的増幅器を備えていてもよい。
【0011】
本リコイルシミュレーション装置はマイクロコントローラーをさらに備えていてもよい。可動リコイル装置の運動を停止するための停止装置が設けられていてもよい。センサーが可動リコイル装置の運動を検知してもよい。本リコイルシミュレーション装置はエネルギー源をさらに備えていてもよい。アクチベーターは武器の引き金によって作動されてもよい。信号の有線もしくは無線伝送を使用してもよい。本リコイルシミュレーション装置は武器の銃床を置き換えるように構成されていてもよく、あるいは武器のレールまたはハンドガードに取り付けられるように構成されていてもよい。また本リコイルシミュレーション装置は武器の銃身に取り付けられるように構成されていてもよい。本リコイルシミュレーション装置は、模擬武器の作製中に模擬武器に取り付けられるかその中に一体化されるように構成されていてもよい。
【0012】
第2の態様では、本発明は、上記に係るリコイルシミュレーション装置を備えた武器を提供する。本リコイルシミュレーション装置は武器に取り外し可能に取り付けられていてもよい。武器は本物の武器または模倣武器であってもよい。
【0013】
本発明は、本物の武器において実弾を発砲することにより与えられるリコイルとしても知られているキックバックの電子的および機械的シミュレーションのためのシステムを提供する。キックバックのシミュレーションのためのシステムは、本物の武器で模擬弾を発砲するか模擬武器を発砲する際に使用することができる。本システムは、キックバックの電子的および機械的発生を使用する。本システムは実弾の射撃の効果をシミュレートするための全ての種類の武器および武器システム上に使用可能である。
【0014】
本発明は、キックバックシミュレーションの電子および機械的発生によって可能となる、本物の武器で実弾を発砲した際に弾が与えるリコイルとしても知られているキックバックのリアルな物理的シミュレーションを提供する。本システムはサイズおよび形状が異なってもよく、例えば後部、銃床、ハンドガードまたは銃身を含む武器上の多くの異なる位置に配置されるように構成されていてもよい。
【0015】
本システムは、武器自体を改造することなくその武器を実弾を用いて再び使用することができるように、本物の武器上で簡単に組み立て、かつそこから取り外すことができる。本システムは携帯可能であってもよい。
【0016】
またキックバックシミュレーション装置は、作製中に模擬武器に取り付けるかその中に一体化してもよい。次いでキックバックシミュレーション装置を固定して取外し不可能にしてもよいが、武器上に取り外し可能に配置してもよい。
【0017】
以下、本発明の例示的な実施形態について以下の図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】AR15およびその主要部品を示す。
図2】本発明の例示的な実施形態に係る、AR15上の本物の銃床を置き換えるように構成された銃床の形態のリコイルシミュレーション装置10を示す。
図3】本発明の例示的な実施形態に係る、AR15のハンドガードまたはレール上に配置される、内部部品も示すリコイルシミュレーション装置11を示す。
図4】本発明の例示的な実施形態に係る、AR15の銃身上に配置される、内部部品も示すリコイルシミュレーション装置12を示す。
図5】本発明の例示的な実施形態に係る、本物の銃床がリコイルシミュレーション装置10で置き換えられているAR15を示す。内部部品も示すリコイルシミュレーション装置10が示されている。
図6】本発明の例示的な実施形態に係る、リコイルシミュレーション装置11がハンドガード上に配置された状態のAR15を示す。内部部品も示すリコイルシミュレーション装置11が示されている。
図7】本発明の例示的な実施形態に係る、リコイルシミュレーション装置12が銃身上に配置された状態のAR15を示す。内部部品も示すリコイルシミュレーション装置11が示されている。
図8】本発明の例示的な実施形態に係る、リコイルシミュレーション装置49が模擬武器の銃床の中に一体化されている模擬武器を示す。内部部品も示すリコイルシミュレーション装置49が示されている。
図9】本発明の例示的な実施形態に係る、リコイルシミュレーション装置50がハンドガード上に配置された状態の模擬武器を示す。内部部品も示すリコイルシミュレーション装置50が示されている。
図10】本発明の例示的な実施形態に係る、リコイルシミュレーション装置51が銃身上に配置された状態の模擬武器を示す。内部部品も示すリコイルシミュレーション装置51が示されている。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、改造を伴わないAR15の形態の本物の武器を示す。この武器は銃床1、槓桿2、セーフティセレクター3、引き金4、薬室5、弾倉6、レールまたはハンドガード7、銃身8および銃口9を備える。
【0020】
本物の武器を操作するために、槓桿2をボルトと共に銃床1に向かって引く。最初の弾は弾倉6から取り出すことができる。この弾は、槓桿2が解放された場合にボルトが前方位置に前進した際に薬室5の中に押し込まれる。武器の操作者は武器を位置合わせして標的に照準を合わせることができる。銃口9を標的に位置合わせした場合、銃口9はサイトピクチャー内に照準が合う。武器は発砲する準備が整った状態となる。引き金4を引き、これにより撃鉄が解放されることにより弾の発砲は達成される。撃鉄がボルトに当たり、次いでこれがカートリッジ内の装薬を爆発させる。この弾は銃身8および銃口9を通して外に発砲される。武器に対して後方への推力が発生する。この後方への推力はキックバックまたはリコイルとして知られている。リコイル衝撃の効果は、武器の操作者によって対抗されない限り銃口9が武器のサイトピクチャー外に移動するというものである。キックバックが武器の操作者によって対抗されなければ、武器は目的の標的とはもはや位置合わせされず、操作者は銃口9をサイトピクチャー内に再位置合わせする必要がある。リアルな訓練を提供するために、模擬弾を用いた武器の模擬発砲時にリアルなリコイル衝撃をシミュレートし、武器の操作者がこの後方への推力に対抗するように現実的に訓練されることを保証できることが重要である。
【0021】
本発明は、本物の実弾の発砲の際に本物の武器によって与えられるリコイルとしても知られているキックバックのシミュレーションのための装置10、11、12、49、50、51に関する。キックバックのシミュレーションのためのリコイル装置は、本物の武器または模擬武器上に配置することができる。リコイルシミュレーション装置10、11、12の非限定的で例示的な実施形態が、図2図7のAR15の形態の両手で扱う本物の武器上に示されている。
【0022】
リコイルシミュレーション装置10、11、12の例示的な実施形態が図2図4により詳細に示されており、図5図7は武器上での図2図4のリコイルシミュレーション装置10、11、12の異なる配置、すなわちそれぞれ銃床10内、レール/ハンドガード11上または銃身12上への配置を示す。図8図10は、模擬武器上の図2図4のリコイルシミュレーション装置の異なる構成を示す。
【0023】
リコイルシミュレーション装置10、11、12は、実際の武器および武器上の特定の配置に適合するように構成、形状およびサイズを適応させてもよい。図2図10に示されている本リコイルシミュレーション装置の基本的な原理は同じである。
【0024】
図2図4のリコイルシミュレーション装置10、11、12は、武器に取り付け可能な主要部品35、47と、主要部品に対して移動可能な可動部分13、25、37とを有する。可動部分は、キックバックの効果を物理的かつ機械的にシミュレートするリコイル装置を提供する。リコイル装置13、25、37は武器の引き金を引くと作動されるように構成されている。リコイル装置13、25、37はリコイルの衝撃をシミュレートするための不安定な直線運動を行う。不安定な直線運動は主要部品35、47の軸に対するものである。前方および後方への不安定な直線運動は迅速であり、武器の操作者の体に(例えば、肩または腕に当たることによって)衝撃力を与え、かつ/または武器に作用する衝撃力を与える。リコイル装置が最初に前方運動、その後に後方運動を経るため、その結果、武器が突然滑った後に、後方へ模擬衝撃力が操作者の体または武器に作用する。最初に前方、その後に後方という順序を用いることにより、武器においてリアルな不安定性を達成し、それによりシミュレーションにおいてリアルなリコイル体験を達成するために必要とされる力が少なくなる。リコイル装置13、25、37のみが武器に対して移動するため、リコイルに関連づけられていない武器の運動は回避される。最初に前方、次いで後方という順序は、実弾を発砲する本物の武器からの本物のリコイル衝撃の反対の運動である。最初に前方運動、次いで後方運動を使用することにより、リコイルシミュレーション装置は武器全体を後方に移動させてリアルなリコイル衝撃を作り出すことを必要とせず、従ってより必要とされる力が少なくなる。不安定な直線運動はストロークのような運動であってもよい。実弾による発砲からのリコイルは多くの場合に武器の回転不安定性も与える。リコイル装置は回転不安定性を与えるように構成されていてもよい。リコイル装置は、例えばそれ自体の中に不安定性を作り出し、それにより回転した場合に武器を視線の外に移動させる不均等な重量配分を有していてもよい。リコイル装置によって与えられる衝撃力の方向は、武器上のリコイルシミュレーション装置の配置によって決まる。リコイル装置13、25、37の運動により生じる力は、実弾を用いた本物の武器の発砲時の本物のリコイルのものをシミュレートする武器において不安定性を作り出す。武器の重量は、リコイル装置13、25、37の運動のエネルギーによって影響を受けない。従って、リコイルシミュレーション装置10、11、12が備えられた武器の操作者は、武器の模擬発砲時にリアルなリコイルを体験することができる。それにより武器の操作者は、武器での射撃をシミュレートする場合にリアルな訓練を得ることができる。
【0025】
図2図4のリコイルシミュレーション装置10、11、12はリコイル装置13、25、37のためのアクチュエーター18、31、43を有する。アクチュエーターは、主ロッド17、30、42を介してリコイル装置13、25、37の運動を引き起こす。主ロッド17、30、42に接続された多くの支持ロッド14、26、27、38、39は主ロッド17、30、42からの運動および力をリコイル装置13、25、37に分配し、リコイル装置13、25、37の端部にわたって均等な力配分を与える。アクチュエーターは、リコイル装置13、25、37の運動を引き起こすためにリコイルシミュレーション装置10、11、12内で移動可能であってもよい。この運動は、アクチュエーター18、31、43がリコイル装置13、25、37から離れる方向に移動した後にリコイル装置13、25、37に向かう方向に移動するストローク運動であってもよい。アクチュエーター18、31、43の運動は、例えばはめば歯車によって与えられる回転運動であってもよい。
【0026】
リコイル装置13、25、37は、重み要素13、25、37を有するピストン27、30、42の形態であってもよい。重み要素は、図2図4に示すようにピストンの端部に配置されていてもよい。ピストンは、主要部品の中に迅速に移動した後に主要部品から外に迅速に移動してもよい。ピストンによるこの自由なストロークのような運動はアクチュエーターによって引き起こされ、キックバックのシミュレーションのために必要な衝撃力を作り出す。アクチュエーターは直線アクチュエーターまたは回転アクチュエーターであってもよい。ピストンには、回転を引き起こしてリコイルの捻じれ効果をシミュレートする溝(例えば、螺旋ねじ山)が設けられていてもよい。10~30°のみまたは最大10°の回転は武器特性によっては十分であり得る。またリコイル装置は、それ自体に不安定性を作り出し、それにより回転した場合に武器を視線の外に移動させる不均等な重量配分を有していてもよい。このピストンは単に一例であって、例えばロッドすなわち棒として重み要素を備えた他の長手方向の部材を使用してもよい。
【0027】
例えば電気モーター、電気機械的もしくは電磁的装置の形態のアクチベーター19、20、33、44は、アクチュエーター18、31、43の運動を引き起こす。電気モーターの種類は、リアルなリコイルシミュレーションを提供するために装置10、11、12によって必要とされる電力に従って選択することができる。アクチベーター19、20、33、44は、例えば武器の引き金4を引いた際に作動状態になるようにしてもよい。センサーは引き金4が引かれたことを検知し、かつアクチベーター19、20、33、44に信号を送ることができる。センサーから信号を受信すると、アクチベーター19、20、33、44は、リコイルをシミュレートするためにリコイルシミュレーション装置10、11、12内で当該プロセスを開始することができる。従って、武器の引き金4が引かれたことに応答してリコイルをシミュレートすることができる。引き金センサーからアクチベーター19、20、33、44に送られる信号は無線(例えばブルートゥース)であってもよく、あるいは電線を通して送られてもよい。
【0028】
例えば機械的増幅器または例えば歯車装置21、32、45の形態の運動増幅器により、アクチベーター19、20、33、44からアクチュエーター18、31、43への運動を増幅してもよい。これによりアクチベーター19、20、33、44に対する負荷を減らすと共に、リコイル装置13、25、37によって出力される運動の力を増加させてもよい。運動増幅器は、例えば心棒またはシャフトを介してアクチュエーター18、31、43に対して作用してもよい。
【0029】
リコイル装置の正確な運動および衝撃力を達成するために、主ロッド17、30、42の運動はセンサー16、29、41または運動停止装置16、29、41によって検知されてもよい。これにより、リコイル装置13、25、37の1回のストロークが行われるとリコイル装置13、25、37の運動を停止することが可能になる。武器が一発の弾を発砲するように設定されている場合には1回のストロークが行われる。従って引き金4を1回引くと、1回の本物の弾のリコイルをシミュレートするためにリコイル装置13、25、37の1回のストロークが生じる。引き金4を引いた際に武器が複数の弾を発砲するように設定されている場合、センサーまたは運動停止装置16、29、41はリコイル装置13、25、37に、引き金4がそれ以上引かれなくなるまで複数のその後のリコイル運動をシミュレートさせる。武器上のセーフティセレクター3は、例えば「セーブ」、「一回の発砲」および「自動発砲」という設定の中から選択することができる。「自動発砲」という設定は、例えばリコイル装置13、25、37の30回のストロークを引き起こしてもよい。
【0030】
リコイルシミュレーション装置10、11、12には、例えば電池15、28、40または充電式電池15、28、40の形態でエネルギー源15、28、40が設けられていてもよい。またエネルギー源は、本リコイルシミュレーション装置の外部であって武器の別の部分の上または中に配置されていてもよい。
【0031】
本リコイルシミュレーション装置はプリント回路基板を備えていてもよい。本リコイルシミュレーション装置は、プリント回路基板上に配置することができるマイクロコントローラー23、36、48によって制御されてもよい。
【0032】
例示的な一実施形態では、リコイルシミュレーション装置10は図5に示すように武器の銃床1を置き換える。リコイルシミュレーション装置10は武器の本物の銃床1のように成形されている。リコイルシミュレーション装置10は本物の銃床の代わりに武器に適合するように構成された留め具24によって武器に固定されている。武器で模擬弾を発砲すると、リコイル装置13は武器に向かい、かつ次いで武器から離れるように移動し、武器の操作者の肩に衝撃を与える。操作者の肩に衝撃を与えた後、リコイル装置13はその後に武器に向かい、かつ武器の操作者の肩から離れるように移動する。これは、本リコイルシミュレーション装置によって与えられる模擬キックバックである。最初に前方に移動し、それにより銃床上のリコイル装置13が肩から突然滑った後に肩に当たることによるこの模擬リコイル運動により、本物の武器からのリコイルをシミュレートする不安定性を作り出す。リコイル装置の前方および後方への運動は、例えば1cmのオーダーの小さいものであってもよい。模擬キックバック運動の体験される力および速度は、実弾を用いて本物の武器を発砲した際に生じる本物のキックバックのものと同様である。武器に対して移動するのはリコイル装置13のみであるため、リコイルに関連づけられていない武器の運動は回避される。リコイル装置13は図5の肩に当たる肩プレートが設けられている。本リコイルシミュレーション装置の他の例示的な実施形態は、武器の後部に固定されている電気機械的アクチベーターであってもよい。電気機械的アクチベーターは、武器の操作者の胴体、腕または肩に対して強力な衝撃でキックバックまたは回転を引き起こす肩パッド13またはより重い武器の場合にはアームグリップによりピストン17、14を開始してもよい。回転のさらなる効果をより重い武器に使用して、リアルなリコイルシミュレーションを引き起こしてもよい。回転を達成するために、ピストン17には溝(例えば螺旋ねじ山)が設けられていてもよい。キックバックまたはリコイルは、武器上のセーフティセレクターの設定に応じて一回の発砲または自動発砲として制御することができる。自動発砲のための設定により、例えば30回の連続発砲を引き起こしてもよい。
【0033】
さらなる例示的な実施形態では、リコイルシミュレーション装置11は武器のレールまたはハンドガード7に取り付けられる。図6は装置11を示す。図6の武器で模擬弾を発砲すると、リコイル装置25、26、27、30の後端25(重み要素)は前方に移動し、次いで武器の操作者に向かって移動し、武器において後方への衝撃力を生じさせ、武器を後方に跳ね返らせ、模擬リコイル運動を与える。先に説明したように、最初の前方への運動により滑り効果を引き起こし、リアルなリコイルシミュレーション体験のために十分な武器における不安定性を与える後方へリコイル衝撃を作り出すために、より少ない力の使用を可能にする。模擬リコイル運動の体験される力および速度は、本物のリコイル運動のそれと同様である。武器に対して移動するのはリコイル装置25、26、27、30のみであるため、リコイルシミュレーション装置の主要部品が武器に固定されている際は、リコイルに関連づけられていない武器の運動は回避される。
【0034】
図7に示されている第3の実施形態では、リコイルシミュレーション装置12は武器の銃身8に取り付けられている。図7から分かるように、本リコイルシミュレーション装置は銃身の長手方向に垂直に取り付けられている。重み37を有するピストンから生じる力は銃身の長手方向に垂直に作用する。武器の質量の中心から離れている銃身8上でのリコイルシミュレーション装置12の配置により、武器のリコイル運動をシミュレートするために十分なトルクを与えるために必要とされる力が少なくなる。リコイル装置は銃身から内向きおよび外向きの方向に移動することができ、例えば銃身に垂直に移動することができる。他の例示的な実施形態と同様に、リコイル装置は最初に銃身に向かって内向きに、次いで武器の銃身8から離れるように外向きに移動し、外向きの衝撃力を生じさせる。先に説明したように、リコイル装置の最初に内向きの運動が滑り効果を引き起こし、外向きのリコイル衝撃を作り出すためにより少ない力の使用を可能にし、リアルなリコイルシミュレーション体験のために十分な武器における不安定性を与える。その運動は銃身8の妨害を引き起こし、それにより銃口9の配置をサイトピクチャーの外側に移動させる。銃身をサイトピクチャーの外に移動させるために必要とされる力が少なくなるため、リコイルシミュレーション装置12はハンドガードに取り付けられている場合または武器の後部に取り付けられている場合よりも小さくすることができる。ピストン上に溝(例えば螺旋ネジ)を設けることにより、銃身に対するさらなる回転力を達成してもよい。重みを備えたピストン、アクチュエーターおよびアクチベーターならびに本リコイルシミュレーション装置の他の部品を小型化してもよい。アクチベーター44は例えばドローンモーターなどの小型のモーターであってもよい。
【0035】
本リコイルシミュレーション装置はAR15上への配置に限定されず、軽い武器(例えば拳銃)から重い固定武器まで、全種類の本物の武器上ならびに模擬武器上に配置することができる。リコイルシミュレーション装置10、11、12は異なる種類の本物の武器および模擬武器に適合するように構成されていてもよい。
【0036】
リコイルシミュレーション装置10、11、12は簡単に本物の武器上に組み立て、かつそこから取り外すことができる。さらにリコイルシミュレーション装置10、11、12の追加は、本物の武器のどんな永久的改造も必要としない。本物の武器は装置10、11、12の除去後に本物の武器として再び使用することができる。従って本物の武器の改造は可逆的である。
【0037】
リコイルシミュレーション装置49、50、51は模擬武器上に使用することもできる。模擬武器としては、レプリカの訓練用武器、おもちゃの銃、ガス系の武器およびエアソフトガンが挙げられる。リコイルシミュレーション装置49、50、51はリコイルのリアルなシミュレーションにより、リコイルシミュレーション装置49、50、51を有しない模擬武器を用いた訓練よりもリアルな訓練を提供することができる。リコイルシミュレーション装置49、50、51は模擬武器のどんな永久的改造も必要としない。模擬武器は、リコイルシミュレーション装置49、50、51の除去後に模擬武器としてのその優先使用を継続することができる。従って模擬武器の改造は可逆的である。また本リコイルシミュレーション装置は、模擬武器の作製中に模擬武器上に配置されるかその中に一体化されてもよい。
【0038】
また本リコイルシミュレーション装置は、作製中に模擬武器の中に取り付けるか一体化してもよい。次いで模擬武器の操作者は、実弾を用いて本物の武器を発砲するかのように模擬武器の引き金を引いた際にキックバックを体験する。本リコイルシミュレーション装置は模擬武器に固定され、かつ取外し不可能であってもよいが、また代わりとして例えば損傷された場合に交換可能であるために模擬武器上に取り外し可能に配置されていてもよい。本リコイルシミュレーション装置は例えば図7に示されている模擬武器の銃床の中に一体化されていてもよく、図8に示すように模擬武器のハンドガードに取り付けられていてもよく、図9に示すように模擬武器の銃身に取り付けられていてもよい。また本リコイルシミュレーション装置は、他の位置において模擬武器上に配置されるかその中に一体化されてもよい。
【0039】
装置10、11、12は、武器で弾をシミュレートするための他のシミュレーション装置およびシステムと組み合わせられた武器上に実装することができる。リコイルシミュレーション装置10、11、12は、例えば米国特許第8,770,978号に開示されているような電子弾倉の形態の電子空砲および/または米国特許第10,598,459号に開示されているような武器の機械的機能をシミュレートするためのシミュレーション装置と組み合わせることができ、これらはどちらも参照により組み込まれる。これらの特許はどちらも本発明の出願人に属する。以下の説明は、これらの特許に開示されているシミュレーション技術と共に本リコイルシミュレーション装置の使用について記載している。これらの特許に開示されている技術からなり、かつ本発明のリコイルシミュレーション装置を備えたトータルシステムは、本物の武器を訓練中にも本物の武器のための標準的な操作手順に従って操作することができるため、自身の本物の武器を用いる操作者のために完全かつリアルな訓練を可能にする。トータルシステムは、武器の操作の電子的および機械的シミュレーションを提供し、本システムの操作者は訓練中にも通常の方法で挙動する武器を体験する。
【0040】
リコイル装置13、25、37は武器の引き金4を引くことによって作動される。引き金4を引くことにより、武器薬室5内または本物の弾倉6をシミュレートする弾倉ファネル内に挿入された電子弾倉システム内で電子的および機械的システムに結合されたセンサーを通して信号を提供してもよい。本リコイルシミュレーション装置のアクチベーター19、20、33、44を作動させるための信号は、例えば無線(例えばブルートゥース)で、あるいは武器薬室5内の電子的および機械的シミュレーションシステムまたは電子弾倉システムからケーブルを介して送ることができる。武器の引き金4の作動により、本物の武器の多数の機能をシミュレートするための一連のアクチベーターを開始してもよい。例えばリコイル装置13、25、37はアクチベーター19、20、33、44を介して電力を受け取ってもよく、電子弾倉は弾の音を鳴らしてもよく、ボルト運動のシミュレーションは武器薬室5内で行ってもよく、銃口9の端部に設けられている銃口炎シミュレータは光を発してもよい。本システムを開始するためにシステムの作動を行わなければならない。これは、電子弾倉を弾倉ファネル内に挿入すること、および装填運動を行うために槓桿2を引くことにより行ってもよい。センサーは、装填運動が行われた場合に記録するために槓桿2上に配置されている。次いでセーフティセレクター3は、「セーブ」設定から「一回の発砲」設定または「自動発砲」設定に変えることができる。
【0041】
なお、上に記載されている実施形態は単に例である。当業者であれば、同封の特許請求の範囲に定められている本発明の枠組みの中で数多くの他の修正および変形を行うことができるであろう。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-10-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
武器のリコイルのシミュレーションのためのリコイルシミュレーション装置(10、11、12、49、50、51)であって、
前記武器上に取り付けられるか前記武器の中に一体化されるように構成されており、
・前記武器の引き金を引くと作動されるように構成されたリコイル装置(13、25、37)であって、不均等な重量配分を有し、かつ回転アクチュエーターを備えるリコイル装置
を備えるリコイルシミュレーション装置は(10、11、12、49、50、51)。
【請求項2】
前記リコイル装置(13、25、37)は、前記武器の前記引き金を引いた際に不安定な運動を行うように構成されている、請求項1に記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項3】
前記不安定な運動は捻じれ運動を含む、請求項2に記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項4】
前記リコイルシミュレーション装置は前記武器の前記リコイルの電気機械的シミュレーションのために構成されている、請求項1~3のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項5】
前記リコイル装置は重み要素を有するロッドを備える、請求項1~4のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項6】
前記ロッドには溝が設けられている、請求項1~5のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項7】
前記リコイル装置(13、25、37)のためのアクチュエーター(18、31、43)をさらに備える、請求項1~6のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項8】
前記アクチュエーター(18、31、43)の運動のためのアクチベーター(19、20、33、44)をさらに備える、請求項7に記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項9】
前記アクチベーター(19、20、33、44)の前記運動を増幅させるための機械的増幅器(21、32、45)をさらに備える、請求項8に記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項10】
マイクロコントローラー(23、36、48)をさらに備える、請求項1~9のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項11】
前記可動リコイル装置(13、25、37)の運動を停止するための停止装置(16、29、41)をさらに備える、請求項1~10のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項12】
前記可動リコイル装置の前記運動を検知するためのセンサー(16、29、41)をさらに備える、請求項1~11のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項13】
前記アクチベーターは電気機械的もしくは電磁的装置である、請求項1~12のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項14】
エネルギー源(15、28、40)をさらに備える、請求項1~13のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項15】
前記アクチベーターは信号の無線もしくは有線伝送によって前記武器の引き金により作動される、請求項1~14のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項16】
前記リコイルシミュレーション装置は前記武器の銃床(1)を置き換えるように構成されている、請求項1~15のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置(10)。
【請求項17】
前記リコイルシミュレーション装置(11)は前記武器のレールまたはハンドガード(7)に取り付けられるように構成されている、請求項1~16のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置(11)。
【請求項18】
前記リコイルシミュレーション装置は前記武器の銃身(8)に取り付けられるように構成されている、請求項1~16のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置(12)。
【請求項19】
前記武器は本物の武器または模倣武器である、請求項1~18のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置。
【請求項20】
前記リコイルシミュレーション装置は、模擬武器の作製中に前記模擬武器に取り付けられるかその中に一体化されるように構成されている、請求項1~16のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置(49、50、51)。
【請求項21】
請求項1~20のいずれかに記載のリコイルシミュレーション装置を備えた武器。
【請求項22】
前記リコイルシミュレーション装置は前記武器に取り外し可能に取り付けられている、請求項21に記載の武器。
【請求項23】
前記武器は本物の武器または模倣武器である、請求項21または22に記載の武器。
【国際調査報告】