(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(54)【発明の名称】UE間測位
(51)【国際特許分類】
H04W 72/25 20230101AFI20231220BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20231220BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20231220BHJP
H04W 88/04 20090101ALI20231220BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20231220BHJP
【FI】
H04W72/25
H04W8/22
H04W24/10
H04W88/04
H04W64/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023533985
(86)(22)【出願日】2021-12-03
(85)【翻訳文提出日】2023-06-02
(86)【国際出願番号】 US2021061801
(87)【国際公開番号】W WO2022125393
(87)【国際公開日】2022-06-16
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】バオ、ジンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】アッカラカラン、ソニー
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD19
5K067DD20
5K067DD34
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ51
5K067LL11
(57)【要約】
アンカーポイントとして第1のUEを使用するための方法は、第1のUEからネットワークエンティティに、第1のUEが第1のUEと第2のUEとの間でPRSを転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出することを含み、ここで、本方法は、第1のUEから第2のUEに、第1のPRSを送出すること、または第1のUEにおいて、第2のUEから受信された第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せをさらに含む。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスインターフェースと、
メモリと、
前記ワイヤレスインターフェースおよび前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサと、
を備える、第1のUE(ユーザ機器)であって、
前記プロセッサは、前記ワイヤレスインターフェースを介して、ネットワークエンティティに、前記第1のUEが前記第1のUEと第2のUEとの間でPRS(測位基準信号)を転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出するように構成され、
ここにおいて、
前記プロセッサは、前記ワイヤレスインターフェースを介して、前記第2のUEに、第1のPRSを送出するように構成される、または
前記プロセッサは、前記第2のUEから前記ワイヤレスインターフェースを介して受信された第2のPRSを測定するように構成される、または
それらの組合せである、第1のUE(ユーザ機器)。
【請求項2】
前記測位能力メッセージは、前記第1のUEが、前記第2のUEに前記第1のPRSを送出すること、または前記第2のUEからの前記第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを行うために送信/受信ポイント(TRP)を模倣するように構成されることをさらに示す、請求項1に記載の第1のUE。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記ネットワークエンティティに、予想基準信号時間差、または予想基準信号時間差不確実性、または1つまたは複数の擬似コロケーションパラメータ、またはそれらの任意の組合せを送出するようにさらに構成された、請求項2に記載の第1のUE。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第1のUEが前記第2のUEの測位のためのアンカーポイントとして働くことが可能であるかどうかについての前記ネットワークエンティティから受信された要求に応答して、前記ネットワークエンティティに前記測位能力メッセージを送出するように構成された、請求項1に記載の第1のUE。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記第2のUEに、実時間差、または前記第1のUEのロケーション、または前記第1のUEの前記ロケーションのロケーション不確実性、または前記第1のUEによって提供されたビーム角度、または前記第1のUEによって提供されたビーム形状、または前記第1のUEのモビリティステータス、またはそれらの任意の組合せを送出するようにさらに構成された、請求項1に記載の第1のUE。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記第1のPRSを送出するように構成され、前記第1のPRSは第1のサイドリンクPRSを備える、または
前記プロセッサは、前記第2のPRSを測定するように構成され、前記第2のPRSは第2のサイドリンクPRSを備える、または
それらの組合せである、
請求項1に記載の第1のUE。
【請求項7】
前記ワイヤレスインターフェースおよび前記プロセッサは、前記第2のPRSを受信し、測定するようにさらに構成され、前記第2のPRSはアップリンクPRSを備える、請求項1に記載の第1のUE。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するために送信/受信ポイントによって使用されるプロトコルを使用して、前記ワイヤレスインターフェースを介して前記ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するようにさらに構成された、請求項1に記載の第1のUE。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記測位測定報告中で、前記第2のUEに、TRP ID(送信/受信ポイント識別情報)またはセルID、またはそれらの組合せを送出するようにさらに構成された、請求項8に記載の第1のUE。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記第2のPRSの受信中に前記第1のUEにおいて測定ギャップがない場合、前記第1のUEのダウンリンク帯域幅部分内の前記第2のPRSの一部分のみを処理するように構成された、請求項1に記載の第1のUE。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記第2のPRSが前記第1のUEにおける測定ギャップと一致することに応答して、前記第2のPRSのすべてを処理するように構成された、請求項1に記載の第1のUE。
【請求項12】
アンカーポイントとして第1のUE(ユーザ機器)を使用するための方法であって、
前記第1のUEからネットワークエンティティに、前記第1のUEが前記第1のUEと第2のUEとの間でPRS(測位基準信号)を転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出すること、を備え、
前記方法は、
前記第1のUEから前記第2のUEに、第1のPRSを送出すること、または
前記第1のUEにおいて、前記第2のUEから受信された第2のPRSを測定すること、または
それらの組合せ、
をさらに備える、方法。
【請求項13】
前記測位能力メッセージは、前記第1のUEが、前記第2のUEに前記第1のPRSを送出すること、または前記第2のUEからの前記第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを行うために送信/受信ポイント(TRP)を模倣するように構成されることを示す、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ネットワークエンティティに、予想基準信号時間差、または予想基準信号時間差不確実性、または1つまたは複数の擬似コロケーションパラメータ、またはそれらの任意の組合せを送出することをさらに備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記測位能力メッセージは、前記第1のUEが前記第2のUEの測位のための前記アンカーポイントとして働くことが可能であるかどうかについての前記ネットワークエンティティから受信された要求に応答して、前記ネットワークエンティティに送出される、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のUEから前記第2のUEに、実時間差、または前記第1のUEのロケーション、または前記第1のUEの前記ロケーションのロケーション不確実性、または前記第1のUEによって提供されたビーム角度、または前記第1のUEによって提供されたビーム形状、または前記第1のUEのモビリティステータス、またはそれらの任意の組合せを送出することをさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のUEから前記第2のUEに、前記第1のPRSを送出すること、前記第1のPRSは第1のサイドリンクPRSを備える、または
前記第1のUEにおいて、前記第2のPRSを測定すること、前記第2のPRSは第2のサイドリンクPRSを備える、または
それらの組合せ
を備える、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のUEにおいて、前記第2のPRSを測定することを備え、前記第2のPRSはアップリンクPRSを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のUEから、前記ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するために送信/受信ポイントによって使用されるプロトコルを使用して、前記ネットワークエンティティに測位測定報告を送出することをさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記測位測定報告は、TRP ID(送信/受信ポイント識別情報)またはセルIDまたはそれらの組合せを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第2のPRSを測定することを備え、前記第2のPRSを測定することは、前記第2のPRSの受信中に前記第1のUEにおいて測定ギャップがない場合、前記第1のUEのダウンリンク帯域幅部分内の前記第2のPRSの一部分のみを測定することを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
前記第2のPRSを測定することを備え、前記第2のPRSを測定することは、前記第2のPRSが前記第1のUEにおける測定ギャップと一致することに応答して、前記第2のPRSのすべてを測定することを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項23】
第1のUE(ユーザ機器)であって、
ネットワークエンティティに、前記第1のUEが前記第1のUEと第2のUEとの間でPRS(測位基準信号)を転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出するための第2の送出手段、を備え、
前記第1のUEは、
前記第2のUEに、第1のPRSを送出するための第1の送出手段、または
前記第2のUEから受信された第2のPRSを測定するための手段、または
それらの組合せ、
をさらに備える、第1のUE(ユーザ機器)。
【請求項24】
前記測位能力メッセージは、前記第1のUEが、前記第2のUEに前記第1のPRSを送出すること、または前記第2のUEからの前記第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを行うために送信/受信ポイント(TRP)を模倣するように構成されることを示す、請求項23に記載の第1のUE。
【請求項25】
前記第2の送出手段は、前記ネットワークエンティティに、予想基準信号時間差、または予想基準信号時間差不確実性、または1つまたは複数の擬似コロケーションパラメータ、またはそれらの任意の組合せを送出するための手段を備える、請求項24に記載の第1のUE。
【請求項26】
前記第2の送出手段は、前記第1のUEが前記第2のUEの測位のためのアンカーポイントとして働くことが可能であるかどうかについての前記ネットワークエンティティから受信された要求に応答して、前記ネットワークエンティティに前記測位能力メッセージを送出するための手段を備える、請求項23に記載の第1のUE。
【請求項27】
前記第2のUEに、実時間差、または前記第1のUEのロケーション、または前記第1のUEの前記ロケーションのロケーション不確実性、または前記第1のUEによって提供されたビーム角度、または前記第1のUEによって提供されたビーム形状、または前記第1のUEのモビリティステータス、またはそれらの任意の組合せを送出するための第3の送出手段をさらに備える、請求項23に記載の第1のUE。
【請求項28】
前記第1のUEは前記第1の送出手段を備え、前記第1のPRSは第1のサイドリンクPRSを備える、または
前記第1のUEは前記第2のPRSを測定するための前記手段を備え、前記第2のPRSは第2のサイドリンクPRSを備える、または
それらの組合せである、
請求項23に記載の第1のUE。
【請求項29】
前記第2のPRSを測定するための前記手段を備え、前記第2のPRSはアップリンクPRSを備える、請求項23に記載の第1のUE。
【請求項30】
前記ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するために送信/受信ポイントによって使用されるプロトコルを使用して、前記ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するための手段をさらに備える、請求項23に記載の第1のUE。
【請求項31】
前記測位測定報告は、TRP ID(送信/受信ポイント識別情報)またはセルIDまたはそれらの組合せを含む、請求項30に記載の第1のUE。
【請求項32】
前記第2のPRSを測定するための前記手段を備え、前記第2のPRSを測定するための前記手段は、前記第2のPRSの受信中に前記第1のUEにおいて測定ギャップがない場合、前記第1のUEのダウンリンク帯域幅部分内の前記第2のPRSの一部分のみを測定するための手段を備える、請求項23に記載の第1のUE。
【請求項33】
前記第2のPRSを測定するための前記手段を備え、前記第2のPRSを測定するための前記手段は、前記第2のPRSが前記第1のUEにおける測定ギャップと一致することに応答して、前記第2のPRSのすべてを測定するための手段を備える、請求項23に記載の第1のUE。
【請求項34】
第1のUE(ユーザ機器)のプロセッサに、
ネットワークエンティティに、前記第1のUEが前記第1のUEと第2のUEとの間でPRS(測位基準信号)を転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出すること、を行わせるためのプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、
前記非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、
前記プロセッサに、前記第2のUEに、第1のPRSを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令、または
前記プロセッサに、前記第2のUEから受信された第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令、または
それらの組合せ、
をさらに備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項35】
前記測位能力メッセージは、前記第1のUEが、前記第2のUEに前記第1のPRSを送出すること、または前記第2のUEからの前記第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを行うために送信/受信ポイント(TRP)を模倣するように構成されることを示す、請求項34に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その内容全体がすべての目的のために参照により本明細書に組み込まれる、2020年12月9日に出願された、「UE-TO-UE POSITIONING」と題するギリシャ特許出願第20200100719号の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
ターゲットユーザ機器(UE)の測位に関し、アンカーUEをターゲットUEとの信号転送のために使用するための技法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0002]ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))、第5世代(5G)サービスなどを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(GSM(登録商標))変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0004】
[0003]第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
【発明の概要】
【0005】
[0004]一実施形態では、第1のUE(ユーザ機器)は、ワイヤレスインターフェースと、メモリと、ワイヤレスインターフェースおよびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを含み、プロセッサは、ワイヤレスインターフェースを介して、ネットワークエンティティに、第1のUEが第1のUEと第2のUEとの間でPRS(測位基準信号)を転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出するように構成され;プロセッサは、ワイヤレスインターフェースを介して、第2のUEに、第1のPRSを送出するように構成される、またはプロセッサは、第2のUEからワイヤレスインターフェースを介して受信された第2のPRSを測定するように構成される、またはそれらの組合せである。
【0006】
[0005]そのような第1のUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。測位能力メッセージは、第1のUEが、第2のUEに第1のPRSを送出すること、または第2のUEからの第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを行うために送信/受信ポイント(TRP)を模倣するように構成されることをさらに示す。プロセッサは、ネットワークエンティティに、予想基準信号時間差、または予想基準信号時間差不確実性(uncertainty)、または1つまたは複数の擬似コロケーションパラメータ、またはそれらの任意の組合せを送出するようにさらに構成される。
【0007】
[0006]同じくまたは代替的に、そのような第1のUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、第1のUEが第2のUEの測位のためのアンカーポイントとして働くことが可能であるかどうかについてのネットワークエンティティから受信された要求に応答して、ネットワークエンティティに測位能力メッセージを送出するように構成される。プロセッサは、第2のUEに、実時間差、または第1のUEのロケーション、または第1のUEのロケーションのロケーション不確実性、または第1のUEによって提供されたビーム角度、または第1のUEによって提供されたビーム形状、または第1のUEのモビリティステータス、またはそれらの任意の組合せを送出するようにさらに構成される。プロセッサは、第1のPRSを送出するように構成され、第1のPRSが第1のサイドリンクPRSを含む、またはプロセッサは、第2のPRSを測定するように構成され、第2のPRSが第2のサイドリンクPRSを含む、またはそれらの組合せである。ワイヤレスインターフェースおよびプロセッサは、第2のPRSを受信し、測定するようにさらに構成され、第2のPRSがアップリンクPRSを含む。プロセッサは、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するために送信/受信ポイントによって使用されるプロトコルを使用して、ワイヤレスインターフェースを介してネットワークエンティティに測位測定報告を送出するようにさらに構成される。プロセッサは、測位測定報告中で、第2のUEに、TRP ID(送信/受信ポイント識別情報)またはセルID、またはそれらの組合せを送出するようにさらに構成される。
【0008】
[0007]同じくまたは代替的に、そのような第1のUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、第2のPRSの受信中に第1のUEにおいて測定ギャップがない場合、第1のUEのダウンリンク帯域幅部分内の第2のPRSの一部分のみを処理するように構成される。プロセッサは、第2のPRSが第1のUEにおける測定ギャップと一致することに応答して、第2のPRSのすべてを処理するように構成される。
【0009】
[0008]一実施形態では、アンカーポイントとして第1のUEを使用するための方法は、第1のUEからネットワークエンティティに、第1のUEが第1のUEと第2のUEとの間でPRSを転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出することを含み、ここで、本方法は、第1のUEから第2のUEに、第1のPRSを送出すること、または第1のUEにおいて、第2のUEから受信された第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せをさらに含む。
【0010】
[0009]そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。測位能力メッセージは、第1のUEが、第2のUEに第1のPRSを送出すること、または第2のUEからの第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを行うためにTRPを模倣するように構成されることを示す。本方法は、ネットワークエンティティに、予想基準信号時間差、または予想基準信号時間差不確実性、または1つまたは複数の擬似コロケーションパラメータ、またはそれらの任意の組合せを送出することをさらに含む。
【0011】
[0010]同じくまたは代替的に、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。測位能力メッセージは、第1のUEが第2のUEの測位のためのアンカーポイントとして働くことが可能であるかどうかについてのネットワークエンティティから受信された要求に応答して、ネットワークエンティティに送出される。本方法は、第1のUEから第2のUEに、実時間差、または第1のUEのロケーション、または第1のUEのロケーションのロケーション不確実性、または第1のUEによって提供されたビーム角度、または第1のUEによって提供されたビーム形状、または第1のUEのモビリティステータス、またはそれらの任意の組合せを送出することをさらに含む。本方法は、第1のUEから第2のUEに、第1のPRSを送出すること、第1のPRSが第1のサイドリンクPRSを含む、または第1のUEにおいて、第2のPRSを測定すること、第2のPRSが第2のサイドリンクPRSを含む、またはそれらの組合せを含む。本方法は、第1のUEにおいて、第2のPRSを測定することを含み、ここで、第2のPRSがアップリンクPRSを含む。本方法は、第1のUEから、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するために送信/受信ポイントによって使用されるプロトコルを使用して、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出することをさらに含む。測位測定報告は、TRP IDまたはセルIDまたはそれらの組合せを含む。
【0012】
[0011]同じくまたは代替的に、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本方法は、第2のPRSを測定することを含み、ここで、第2のPRSを測定することが、第2のPRSの受信中に第1のUEにおいて測定ギャップがない場合、第1のUEのダウンリンク帯域幅部分内の第2のPRSの一部分のみを測定することを含む。本方法は、第2のPRSを測定することを含み、ここで、第2のPRSを測定することは、第2のPRSが第1のUEにおける測定ギャップと一致することに応答して、第2のPRSのすべてを測定することを含む。
【0013】
[0012]一実施形態では、別の第1のUEは、ネットワークエンティティに、第1のUEが第1のUEと第2のUEとの間でPRSを転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出するための第2の送出手段を含み、ここで、第1のUEが、第2のUEに、第1のPRSを送出するための第1の送出手段、または第2のUEから受信された第2のPRSを測定するための手段、またはそれらの組合せをさらに含む。
【0014】
[0013]そのような第1のUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。測位能力メッセージは、第1のUEが、第2のUEに第1のPRSを送出すること、または第2のUEからの第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを行うためにTRPを模倣するように構成されることを示す。第2の送出手段は、ネットワークエンティティに、予想基準信号時間差、または予想基準信号時間差不確実性、または1つまたは複数の擬似コロケーションパラメータ、またはそれらの任意の組合せを送出するための手段を含む。
【0015】
[0014]同じくまたは代替的に、そのような第1のUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第2の送出手段は、第1のUEが第2のUEの測位のためのアンカーポイントとして働くことが可能であるかどうかについてのネットワークエンティティから受信された要求に応答して、ネットワークエンティティに測位能力メッセージを送出するための手段を含む。第1のUEは、第2のUEに、実時間差、または第1のUEのロケーション、または第1のUEのロケーションのロケーション不確実性、または第1のUEによって提供されたビーム角度、または第1のUEによって提供されたビーム形状、または第1のUEのモビリティステータス、またはそれらの任意の組合せを送出するための第3の送出手段をさらに含む。第1のUEは第1の送出手段を含み、ここで、第1のPRSが第1のサイドリンクPRSを含む、または第1のUEは第2のPRSを測定するための手段を含み、ここで、第2のPRSが第2のサイドリンクPRSを含む、またはそれらの組合せである。第1のUEは、第2のPRSを測定するための手段を含み、ここで、第2のPRSがアップリンクPRSを含む。第1のUEは、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するために送信/受信ポイントによって使用されるプロトコルを使用して、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するための手段をさらに含む。測位測定報告は、TRP IDまたはセルIDまたはそれらの組合せを含む。
【0016】
[0015]同じくまたは代替的に、そのような第1のUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1のUEは、第2のPRSを測定するための手段を含み、ここで、第2のPRSを測定するための手段が、第2のPRSの受信中に第1のUEにおいて測定ギャップがない場合、第1のUEのダウンリンク帯域幅部分内の第2のPRSの一部分のみを測定するための手段を含む。第1のUEは、第2のPRSを測定するための手段を含み、ここで、第2のPRSを測定するための手段は、第2のPRSが第1のUEにおける測定ギャップと一致することに応答して、第2のPRSのすべてを測定するための手段を含む。
【0017】
[0016]一実施形態では、非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、第1のUEのプロセッサに、ネットワークエンティティに、第1のUEが第1のUEと第2のUEとの間でPRSを転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、ここで、非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、第2のUEに、第1のPRSを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令、またはプロセッサに、第2のUEから受信された第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令、またはそれらの組合せをさらに含む。
【0018】
[0017]そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。測位能力メッセージは、第1のUEが、第2のUEに第1のPRSを送出すること、または第2のUEからの第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを行うためにTRPを模倣するように構成されることを示す。非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、ネットワークエンティティに、予想基準信号時間差、または予想基準信号時間差不確実性、または1つまたは複数の擬似コロケーションパラメータ、またはそれらの任意の組合せを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに含む。
【0019】
[0018]同じくまたは代替的に、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサに、測位能力メッセージを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、第1のUEが第2のUEの測位のためのアンカーポイントとして働くことが可能であるかどうかについてのネットワークエンティティから受信された要求に応答して、ネットワークエンティティに測位能力メッセージを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、第2のUEに、実時間差、または第1のUEのロケーション、または第1のUEのロケーションのロケーション不確実性、または第1のUEによって提供されたビーム角度、または第1のUEによって提供されたビーム形状、または第1のUEのモビリティステータス、またはそれらの任意の組合せを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに含む。非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、第1のPRSを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令、ここで、第1のPRSが第1のサイドリンクPRSを含む、またはプロセッサに、第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令、ここで、第2のPRSが第2のサイドリンクPRSを含む、またはそれらの組合せを含む。非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、ここで、第2のPRSがアップリンクPRSを含む。非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するために送信/受信ポイントによって使用されるプロトコルを使用して、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに含む。測位測定報告は、TRP IDまたはセルIDまたはそれらの組合せを含む。
【0020】
[0019]同じくまたは代替的に、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、ここで、プロセッサに、第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令が、プロセッサに、第2のPRSの受信中に第1のUEにおいて測定ギャップがない場合、第1のUEのダウンリンク帯域幅部分内の第2のPRSの一部分のみを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、ここで、プロセッサに、第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、第2のPRSが第1のUEにおける測定ギャップと一致することに応答して、第2のPRSのすべてを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】[0020]例示的なワイヤレス通信システムの簡略図。
【
図2】[0021]
図1に示されている例示的なユーザ機器の構成要素のブロック図。
【
図3】[0022]例示的な送信/受信ポイントの構成要素のブロック図。
【
図4】[0023]その様々な実施形態が
図1に示されている、例示的なサーバの構成要素のブロック図。
【
図7】[0026]位置情報を決定するための処理および信号フローの図。
【
図8】[0027]
図7に示されている能力メッセージの一例の図。
【
図9】[0028]
図6に示されているユーザ機器の信号チェーンの簡略図。
【
図10】[0029]アンカーポイントとしてのユーザ機器の使用を容易にするための方法のブロック流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[0030]ユーザ機器(アンカーUE)を別のユーザ機器(ターゲットUE)との信号転送のために使用するための技法が、本明細書で説明される。アンカーUEは、たとえば、ターゲットUEのロケーションを決定する際の測定および使用のためにターゲットUEにおよび/またはターゲットUEから基準信号を送出および/または受信するために、ターゲットUEとの測位のためのアンカーポイントとして働き得る。アンカーUEは、アンカーポイントとして働く、アンカーUEの能力を示す1つまたは複数の能力メッセージを(たとえば、アンカーポイントになるようにとの要求に応答して)送出し得る。(1つまたは複数の)能力メッセージは、たとえば、アンカーUEによってサポートされるシグナリングおよび/または測位技法のタイプに関して、アンカーUEのアビリティ(ability)に関するさらなる詳細を提供し得る。アンカーUEは、基地局をエミュレートし、たとえば、基地局が信号を送信および/または受信するやり方(たとえば、基地局が使用するプロトコルを使用する、情報(たとえば、基地局ID(識別情報))を提供するなど)と同様に、ロケーション管理機能および/またはターゲットUEに信号を送信し、ならびに/あるいはロケーション管理機能および/またはターゲットUEから信号を受信することが可能であり得る。これらの技法は例であり、他の例が実装され得る。
【0023】
[0031]本明細書で説明される項目および/または技法は、以下の能力のうちの1つまたは複数、および場合によっては言及されていない1つまたは複数の他の能力を提供し得る。ターゲットUEの測位は、ターゲットUEの測位のための十分な基地局の不在下で達成され得る。ターゲットUEの測位精度が改善され得る。ターゲットUEからの通信は、たとえば、通信リレーとしてアンカーUEを使用することによって、改善され得る。他の能力が提供され得、本開示によるあらゆる実装形態が、説明される能力のいずれか、ましてすべてを提供しなければならないとは限らない。
【0024】
[0032]ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスのロケーションを取得することは、たとえば、緊急呼、パーソナルナビゲーション、消費者アセット追跡、友人または家族の位置を特定することなどを含む、多くの適用例のために有用であり得る。既存の測位方法は、衛星ビークル(SV)を含む様々なデバイスまたはエンティティ、ならびに、基地局およびアクセスポイントなどのワイヤレスネットワーク中の地上波無線ソースから送信された、無線信号を測定することに基づく方法を含む。5Gワイヤレスネットワークについての規格化は様々な測位方法のサポートを含むことになることが予想され、それらの方法は、LTEワイヤレスネットワークが、現在、位置決定のために測位基準信号(PRS)および/またはセル固有基準信号(CRS)を利用するのと同様の様式で、基地局によって送信された基準信号を利用し得る。
【0025】
[0033]説明は、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべきアクションのシーケンスに言及し得る。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得る。本明細書で説明されるアクションのシーケンスは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明される機能を実施させることになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した非一時的コンピュータ可読媒体内で実施され得る。したがって、本明細書で説明される様々な態様は、請求される主題を含むそのすべてが本開示の範囲内であるいくつかの異なる形態で実施され得る。
【0026】
[0034]本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有でないかまたはそれに限定されない。概して、そのようなUEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者アセット追跡デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」またはUT、「モバイル端末」、「移動局」、「モバイルデバイス」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE802.11などに基づく)WiFi(登録商標)ネットワークなどを介してなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEのために可能である。
【0027】
[0035]基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得る。基地局の例は、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、または一般的なノードB(gノードB、gNB)を含む。さらに、いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。
【0028】
[0036]UEは、限定はしないが、プリント回路(PC)カード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外部または内部モデム、ワイヤレスまたはワイヤラインフォン、スマートフォン、タブレット、消費者アセット追跡デバイス、アセットタグなどを含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかによって実施され得る。UEがそれを通してRANに信号を送出することができる通信リンクはアップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANがそれを通してUEに信号を送出することができる通信リンクはダウンリンクまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことがある。
【0029】
[0037]本明細書で使用される「セル」または「セクタ」という用語は、文脈に応じて、基地局の複数のセルのうちの1つに、または基地局自体に対応し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上の)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティを指し得、同じまたは異なるキャリアを介して動作するネイバリングセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連付けられ得る。いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って構成され得る。いくつかの例では、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指し得る。
【0030】
[0038]
図1を参照すると、通信システム100の一例は、UE105と、UE106と、無線アクセスネットワーク(RAN)、ここでは第5世代(5G)次世代(NG)RAN(NG-RAN)135と、5Gコアネットワーク(5GC)140と、サーバ150とを含む。UE105および/またはUE106は、たとえば、IoTデバイス、ロケーショントラッカーデバイス、セルラー電話、ビークル(たとえば、車、トラック、バス、ボートなど)、または他のデバイスであり得る。5Gネットワークは、新無線(NR)ネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN135は、5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5GC140は、NGコアネットワーク(NGC)と呼ばれることがある。NG-RANおよび5GCの規格化は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPPからの5Gサポートのための現在のまたは将来の規格に準拠し得る。NG-RAN135は、別のタイプのRAN、たとえば、3G RAN、4Gロングタームエボリューション(LTE)RANなどであり得る。UE106は、システム100中の同様の他のエンティティとの間で信号を送出および/または受信するためにUE105と同様に構成および結合され得るが、そのようなシグナリングは、図の簡単のために
図1では示されていない。同様に、説明は、簡単のためにUE105に焦点を当てている。通信システム100は、全地球測位システム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、またはBeidouのような衛星測位システム(SPS)(たとえば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))、あるいはインド地域航法衛星システム(IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、またはワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)などの何らかの他の局所的なまたは地域のSPSのための、衛星ビークル(SV)190、191、192、193のコンスタレーション185からの情報を利用し得る。通信システム100の追加の構成要素が以下で説明される。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含み得る。
【0031】
[0039]
図1に示されているように、NG-RAN135は、NRノードB(gNB)110a、110bと次世代eノードB(ng-eNB)114とを含み、5GC140は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、セッション管理機能(SMF)117と、ロケーション管理機能(LMF)120と、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125とを含む。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、互いに通信可能に結合され、各々、UE105と双方向にワイヤレス通信するように構成され、各々、AMF115に通信可能に結合され、それと双方向に通信するように構成される。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、基地局(BS)と呼ばれることがある。AMF115と、SMF117と、LMF120と、GMLC125とは、互いに通信可能に結合され、GMLCは、外部クライアント130に通信可能に結合される。SMF117は、メディアセッションを作成し、制御し、削除するために、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の最初の接点として働き得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114などの基地局は、マクロセル(たとえば、高出力セルラー基地局)、またはスモールセル(たとえば、低出力セルラー基地局)、またはアクセスポイント(たとえば、WiFi、WiFi-Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)、Zigbee(登録商標)などの短距離技術を用いて通信するように構成された短距離基地局)であり得る。1つまたは複数のBS、たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数が、複数のキャリアを介してUE105と通信するように構成され得る。gNB110a、110bおよびng-eNB114の各々は、それぞれの地理的領域、たとえばセルのための通信カバレージを提供し得る。各セルは、基地局アンテナの機能として複数のセクタに区分され得る。
【0032】
[0040]
図1は、様々な構成要素の一般化された図を提供し、それらのいずれかまたはすべてが適宜に利用され得、それらの各々が必要に応じて複製または省略され得る。詳細には、1つのUE105が示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100において利用され得る。同様に、通信システム100は、より多数の(またはより少数の)SV(すなわち、示されている4つのSV190~193よりも多いまたは少ない)、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的または間接的な物理および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わせられ、分離され、置換され、および/または省略され得る。
【0033】
[0041]
図1は5Gベースのネットワークを示すが、同様のネットワーク実装形態および構成が、3G、ロングタームエボリューション(LTE)など、他の通信技術のために使用され得る。本明細書で説明される実装形態は(それらが、5G技術のためのものであっても、ならびに/あるいは1つまたは複数の他の通信技術および/またはプロトコルのためのものであっても)、指向性同期信号を送信すること(またはブロードキャストすること)、UE(たとえば、UE105)において指向性信号を受信および測定すること、ならびに/あるいは(GMLC125または他のロケーションサーバを介して)UE105にロケーション支援を提供すること、ならびに/あるいはそのような指向的に送信された信号のためにUE105において受信される測定量に基づいてUE105、gNB110a、110b、またはLMF120などのロケーション対応デバイスにおいてUE105のためのロケーションを算出することを行うために使用され得る。ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125と、ロケーション管理機能(LMF)120と、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、SMF117と、ng-eNB(eノードB)114と、gNB(gノードB)110a、110bとは、例であり、様々な実施形態では、それぞれ、様々な他のロケーションサーバ機能および/または基地局機能によって置き換えられるか、またはそれらを含み得る。
【0034】
[0042]システム100の構成要素が、たとえばgNB110a、110b、ng-eNB114、および/または5GC140(および/または、1つまたは複数の他のベーストランシーバ局など、図示されない1つまたは複数の他のデバイス)を介して、直接または間接的に互いに(少なくとも時々ワイヤレス接続を使用して)通信できるという点で、システム100はワイヤレス通信が可能である。間接通信では、たとえばデータパケットのヘッダ情報を変えること、フォーマットを変更することなどのために、あるエンティティから別のエンティティへの送信の間に、通信が変えられ得る。UE105は、複数のUEを含み得、モバイルワイヤレス通信デバイスであり得るが、ワイヤレスにおよびワイヤード接続を介して通信し得る。UE105は、様々なデバイスのいずれか、たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ビークルベースのデバイスなどであり得るが、UE105は、これらの構成のいずれかである必要がないので、これらは例であり、他の構成のUEが使用され得る。他のUEはウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートジュエリー、スマートグラスまたはヘッドセットなど)を含み得る。現在存在しているか、または将来において開発されるかにかかわらず、さらに他のUEが使用され得る。さらに、他のワイヤレスデバイス(モバイルであるか否かにかかわらず)が、システム100内で実装され得、互いと、ならびに/あるいは、UE105、gNB110a、110b、ng-eNB114、5GC140、および/または外部クライアント130と通信し得る。たとえば、そのような他のデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイス、医療デバイス、ホームエンターテインメントおよび/またはオートメーションデバイスなどを含み得る。5GC140は、たとえばUE105に関するロケーション情報を外部クライアント130(たとえば、コンピュータシステム)が(たとえば、GMLC125を介して)要求および/または受信することを可能にするために、外部クライアント130と通信し得る。
【0035】
[0043]UE105または他のデバイスは、様々なネットワークにおいて、および/または様々な目的で、および/または様々な技術(たとえば、5G、Wi-Fi(登録商標)通信、Wi-Fi通信の複数の周波数、衛星測位、1つまたは複数のタイプの通信(たとえば、GSM(モバイル用グローバルシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、LTE(ロングタームエボリューション)、V2X(車両対あらゆるモノ、たとえば、V2P(車両対歩行者)、V2I(車両対インフラストラクチャ)、V2V(車両間)など)、IEEE802.11pなど))を使用して、通信するように構成され得る。V2X通信は、セルラー(セルラーV2X(C-V2X))および/またはWiFi(たとえば、DSRC(専用短距離通信))であり得る。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上の動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に被変調信号を送信することができる。各被変調信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)信号などであり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送出され得、パイロット、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。UE105、106は、物理サイドリンク同期チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、または物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)などの1つまたは複数のサイドリンクチャネルを介して送信することによってUE間のサイドリンク(SL)通信を通して互いに通信し得る。
【0036】
[0044]UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を備え得、および/またはそのように呼ばれるか、あるいは、何らかの他の名前で呼ばれることがある。その上、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、消費者アセット追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、健康モニタ、セキュリティシステム、スマート都市センサー、スマートメーター、ウェアラブルトラッカー、あるいは何らかの他のポータブルまたは可動デバイスに対応し得る。一般に、必ずしもそうとは限らないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11 WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)、Bluetooth(登録商標)(BT)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX(登録商標))、(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使用する)5G新無線(NR)など、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。UE105は、たとえばデジタル加入者回線(DSL)またはパケットケーブルを使用して他のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使用して、ワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、UE105が(たとえば
図1に示されていない5GC140の要素を介して、または場合によってはGMLC125を介して)外部クライアント130と通信することを可能にし、および/または外部クライアント130が(たとえば、GMLC125を介して)UE105に関するロケーション情報を受信することを可能にし得る。
【0037】
[0045]UE105は、単一のエンティティを含み得、あるいは、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/O(入出力)デバイスならびに/またはボディセンサーならびに別個のワイヤラインもしくはワイヤレスモデムを採用し得るパーソナルエリアネットワーク中などで複数のエンティティを含み得る。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、または位置フィックスと呼ばれることがあり、地理的であり、したがって、高度成分(たとえば、海抜高、地表高または地表深度、フロアレベル、または地階レベル)を含むことも含まないこともあるUE105のロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供し得る。代替的に、UE105のロケーションは、都市ロケーションとして(たとえば、郵便住所として、あるいは、特定の部屋またはフロアなど、建築物中の何らかのポイントまたは小さいエリアの指定として)表され得る。UE105のロケーションは、ある確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でUE105がそれの内部に位置することが予想される(地理的にまたは都市形態でのいずれかで定義される)エリアまたはボリュームとして表され得る。UE105のロケーションは、たとえば、知られているロケーションからの距離および方向を備える相対的なロケーションとして表され得る。相対的なロケーションは、たとえば、地理的に、都市に関して、あるいは、たとえば、マップ、フロアプラン、または建築物プラン上に示されたポイント、エリア、またはボリュームを参照することによって定義され得る、知られているロケーションにおける何らかの原点に対して定義された相対的な座標(たとえば、X、Y(およびZ)座標)として表され得る。本明細書に含まれている説明では、ロケーションという用語の使用は、別段に示されていない限り、これらの変形態のいずれかを備え得る。UEのロケーションを算出するとき、局所的なx、y、および場合によってはz座標の値を求め、次いで、所望される場合、局所的な座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下の高度に対する)絶対的な座標にコンバートすることが一般的である。
【0038】
[0046]UE105は、様々な技術のうちの1つまたは複数を使用して他のエンティティと通信するように構成され得る。UE105は、1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成され得る。D2D P2Pリンクは、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetoothなど、任意の適切なD2D無線アクセス技術(RAT)を用いてサポートされ得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数などの送信/受信ポイント(TRP)の地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループ中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあり得るか、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で行われ得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、TRPの地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループ中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあることがあり、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で行われ得る。
【0039】
[0047]
図1に示されているNG-RAN135中の基地局(BS)は、gNB110aおよび110bと呼ばれるNRノードBを含む。NG-RAN135中のgNB110a、110bのペアは、1つまたは複数の他のgNBを介して互いに接続され得る。5Gネットワークへのアクセスは、UE105とgNB110a、110bのうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に提供され、gNB110a、110bは、5Gを使用するUE105のために5GC140へのワイヤレス通信アクセスを提供し得る。
図1では、UE105のためのサービングgNBは、gNB110aであると仮定されるが、別のgNB(たとえば、gNB110b)は、UE105が別のロケーションに移動する場合にサービングgNBとして働き得るか、またはUE105に追加のスループットおよび帯域幅を提供するための2次gNBとして働き得る。
【0040】
[0048]
図1に示されているNG-RAN135中の基地局(BS)は、次世代発展型ノードBとも呼ばれる、ng-eNB114を含み得る。ng-eNB114は、場合によっては1つまたは複数の他のgNBおよび/または1つまたは複数の他のng-eNBを介して、NG-RAN135中のgNB110a、110bのうちの1つまたは複数に接続され得る。ng-eNB114は、UE105にLTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスを提供し得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数は、UE105の位置を決定するのを支援するために信号を送信し得るが、UE105からまたは他のUEから信号を受信しないことがある測位専用のビーコンとして機能するように構成され得る。
【0041】
[0049]gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114は、各々、1つまたは複数のTRPを備え得る。たとえば、BSのセル内の各セクタはTRPを備え得るが、複数のTRPは1つまたは複数の構成要素を共有し得る(たとえば、プロセッサを共有するが別個のアンテナを有し得る)。システム100はもっぱらマクロTRを含み得るか、あるいはシステム100は異なるタイプのTRP、たとえばマクロTRP、ピコTRP、および/またはフェムトTRPなどを有し得る。マクロTRPは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。フェムトTRPまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーし得、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、家庭のユーザのための端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
【0042】
[0050]gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114の各々は、無線ユニット(RU)と、分散ユニット(DU)と、中央ユニット(CU)とを含み得る。たとえば、gNB110aは、RU111とDU112とCU113とを含む。RU111とDU112とCU113とは、gNB110aの機能を分担する。gNB110aは単一のRUと単一のDUと単一のCUとともに示されているが、gNBは、1つまたは複数のRU、1つまたは複数のDU、および/または1つまたは複数のCUを含み得る。CU113とDU112との間のインターフェースは、F1インターフェースと呼ばれる。RU111は、デジタルフロントエンド(DFE)機能(たとえば、アナログデジタル変換、フィルタ処理、電力増幅、送信/受信)とデジタルビームフォーミングとを実施するように構成され、物理(PHY)レイヤの一部分を含む。RU111は、大規模多入力多出力(MIMO)を使用してDFEを実施し得、gNB110aの1つまたは複数のアンテナと統合され得る。DU112は、gNB110aの無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤと、物理レイヤとをホストする。1つのDUは1つまたは複数のセルをサポートすることができ、各セルは単一のDUによってサポートされる。DU112の動作は、CU113によって制御される。CU113は、ユーザデータを転送すること、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、セッション管理などのための機能を実施するように構成されるが、いくつかの機能はもっぱらDU112に割り振られる。CU113は、gNB110aの無線リソース制御(RRC)プロトコルと、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)プロトコルと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルとをホストする。UE105は、RRCレイヤと、SDAPレイヤと、PDCPレイヤとを介してCU113と通信し、RLCレイヤと、MACレイヤと、PHYレイヤとを介してDU112と通信し、PHYレイヤを介してRU111と通信し得る。
【0043】
[0051]述べられたように、
図1は、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを示すが、たとえばLTEプロトコルまたはIEEE802.11xプロトコルなど、他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードが使用され得る。たとえば、UE105にLTEワイヤレスアクセスを提供する発展型パケットシステム(EPS)では、RANは、発展型ノードB(eNB)を備える基地局を備え得る発展型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)を備え得る。EPSのためのコアネットワークは、発展型パケットコア(EPC)を備え得る。EPSは、E-UTRAN+EPCを備え得、ここで、E-UTRANは、
図1中のNG-RAN135に対応し、EPCは、5GC140に対応する。
【0044】
[0052]gNB110a、110bおよびng-eNB114は、測位機能のために、LMF120と通信するAMF115と通信し得る。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へと、場合によっては、UE105のためのデータおよびボイスベアラへとのシグナリング接続をサポートすることに参加し得る。LMF120は、たとえば、ワイヤレス通信を通してUE105と直接通信するか、あるいはgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と直接通信し得る。LMF120は、UE105がNG-RAN135にアクセスするときのUE105の測位をサポートし得、支援GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA)(たとえば、ダウンリンク(DL)OTDOAまたはアップリンク(UL)OTDOA)、ラウンドトリップ時間(RTT)、マルチセルRTT、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP)、差動GNSS(DGNSS)、拡張セルID(E-CID)、到着角度(AoA)、離脱角度(AoD)、および/または他の位置方法などの位置プロシージャ/方法をサポートし得る。LMF120は、たとえば、AMF115から、またはGMLC125から受信されたUE105のためのロケーションサービス要求を処理し得る。LMF120は、AMF115および/またはGMLC125に接続され得る。LMF120は、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、コマーシャルLMF(CLMF)、または付加価値LMF(VLMF)などの他の名前で呼ばれることがある。LMF120を実装するノード/システムは、追加または代替として、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装し得る。(UE105のロケーションの導出を含む)測位機能の少なくとも部分は、(たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114などのワイヤレスノードによって送信される信号ならびに/あるいは、たとえば、LMF120によってUE105に提供された支援データのためにUE105によって取得された信号測定値を使用して)UE105において実施され得る。AMF115は、UE105と5GC140との間のシグナリングを処理する制御ノードとして働き得、QoS(サービス品質)フローおよびセッション管理を提供し得る。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へのシグナリング接続をサポートすることに参加し得る。
【0045】
[0053]サーバ150、たとえば、クラウドサーバは、UE105のロケーション推定値を取得し、外部クライアント130に提供するように構成される。サーバ150は、たとえば、UE105のロケーション推定値を取得するマイクロサービス/サービスを稼働するように構成され得る。サーバ150は、たとえば、ロケーション推定値を、(たとえば、ロケーション要求をUE105に送出することによって)UE105から、(たとえば、RU111、DU112、およびCU113を介して)gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数から、ならびに/あるいはLMF120からプルし得る。別の例として、UE105、(たとえば、RU111、DU112、およびCU113を介して)gNB110a、110bのうちの1つまたは複数、および/またはLMF120は、サーバ150にUE105のロケーション推定値をプッシュし得る。
【0046】
[0054]GMLC125は、サーバ150を介して外部クライアント130から受信されたUE105についてのロケーション要求をサポートし得、AMF115によってLMF120にフォワーディングするためにそのようなロケーション要求をAMF115にフォワーディングし得るか、またはLMF120にロケーション要求を直接フォワーディングし得る。(たとえば、UE105のためのロケーション推定値を含んでいる)LMF120からのロケーション応答は、直接またはAMF115を介してのいずれかでGMLC125に戻され得、GMLC125は、次いで、サーバ150を介して外部クライアント130に(たとえば、ロケーション推定値を含んでいる)ロケーション応答を戻し得る。AMF115とLMF120との両方に接続されたGMLC125が示されているが、いくつかの実装形態では、AMF115またはLMF120に接続されないことがある。
【0047】
[0055]
図1にさらに示されているように、LMF120は、3GPP技術仕様(TS)38.455に定義され得る(NPPaまたはNRPPaと呼ばれることがある)新無線位置プロトコルAを使用してgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と通信し得る。NRPPaは、3GPP TS36.455において定義されているLTE測位プロトコルA(LPPa)と同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得、NRPPaメッセージは、AMF115を介してgNB110a(またはgNB110b)とLMF120との間でおよび/またはng-eNB114とLMF120との間で転送される。
図1にさらに示されているように、LMF120とUE105とは、3GPP TS36.355において定義され得るLTE測位プロトコル(LPP)を使用して通信し得る。LMF120とUE105とは、同じくまたは代わりに、LPPと同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得る(NPPまたはNRPPと呼ばれることがある)新無線測位プロトコルを使用して通信し得る。ここで、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、AMF115と、UE105のためのサービングgNB110a、110bまたはサービングng-eNB114とを介してUE105とLMF120との間で転送され得る。たとえば、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、5Gロケーションサービスアプリケーションプロトコル(LCS AP)を使用してLMF120とAMF115との間で転送され得、5G非アクセス層(NAS)プロトコルを使用してAMF115とUE105との間で転送され得る。LPPプロトコルおよび/またはNPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOAおよび/またはE-CIDなどのUE支援および/またはUEベース位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得る。NRPPaプロトコルは、(たとえば、gNB110a、110bまたはng-eNB114によって取得された測定値とともに使用されるときに)E-CIDなどのネットワークベース位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得、ならびに/あるいはgNB110a、110b、および/またはng-eNB114からの指向性SSまたはPRS送信を定義するパラメータなどのロケーション関係情報をgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114から取得するためにLMF120によって使用され得る。LMF120は、gNBまたはTRPとコロケートされるかまたはそれと統合され得、あるいはgNBおよび/またはTRPから離れて配設され、gNBおよび/またはTRPと直接または間接的に通信するように構成され得る。
【0048】
[0056]UE支援位置方法では、UE105は、ロケーション測定値を取得し、UE105のためのロケーション推定値の算出のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送出し得る。たとえば、ロケーション測定値は、gNB110a、110b、ng-eNB114、および/またはWLAN APのための受信信号強度指示(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)および/または基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含み得る。ロケーション測定値は、同じくまたは代わりに、SV190~193のためのGNSS擬似距離、コード位相、および/またはキャリア位相の測定値を含み得る。
【0049】
[0057]UEベース位置方法では、UE105は、(たとえば、UE支援位置方法のためのロケーション測定値と同じまたはそれと同様であり得る)ロケーション測定値を取得し得、(たとえば、LMF120などのロケーションサーバから受信された、あるいはgNB110a、110b、ng-eNB114、または他の基地局もしくはAPによってブロードキャストされた支援データの助けをかりて)UE105のロケーションを算出し得る。
【0050】
[0058]ネットワークベース位置方法では、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114)またはAPは、ロケーション測定値(たとえば、UE105によって送信された信号のためのRSSI、RTT、RSRP、RSRQまたは到着時間(ToA)の測定値)を取得し得、および/またはUE105によって取得された測定値を受信し得る。1つまたは複数の基地局またはAPは、UE105のためのロケーション推定値の算出のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送出し得る。
【0051】
[0059]NRPPaを使用してgNB110a、110b、および/またはng-eNB114によってLMF120に提供された情報は、指向性SSまたはPRS送信およびロケーション座標のためのタイミングおよび構成情報を含み得る。LMF120は、NG-RAN135および5GC140を介してLPPメッセージおよび/またはNPPメッセージ中の支援データとしてUE105にこの情報の一部または全部を提供し得る。
【0052】
[0060]LMF120からUE105に送出されたLPPメッセージまたはNPPメッセージは、所望の機能に応じて様々な事のうちのいずれかを行うようにUE105に命令し得る。たとえば、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、GNSS(またはA-GNSS)、WLAN、E-CID、および/またはOTDOA(または何らかの他の位置方法)のための測定値を取得するようにとのUE105に対する命令を含んでいることがある。E-CIDの場合、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数によってサポートされる(あるいはeNBまたはWiFi APなどの何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信される指向性信号の1つまたは複数の測定量(たとえば、ビームID、ビーム幅、平均角度、RSRP、RSRQ測定値)を取得するようにUE105に命令し得る。UE105は、サービングgNB110a(またはサービングng-eNB114)およびAMF115を介して(たとえば、5G NASメッセージ内の)LPPメッセージまたはNPPメッセージ中でLMF120に測定量を送出して返し得る。
【0053】
[0061]述べられたように、通信システム100は5G技術に関して説明されるが、通信システム100は、GSM、WCDMA、LTEなど、他の通信技術をサポートするために実装され得、それらの通信技術は、(たとえば、ボイス、データ、測位、および他の機能を実装するために)UE105などのモバイルデバイスをサポートし、それらと対話するために使用される。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインターフェースを制御するように構成され得る。たとえば、5GC140は、5GC140中の非3GPPインターワーキング機能(N3IWF、
図1に図示せず)を使用してWLANに接続され得る。たとえば、WLANは、UE105のためのIEEE802.11 WiFiアクセスをサポートし得、1つまたは複数のWiFi APを備え得る。ここで、N3IWFは、WLANに、およびAMF115などの5GC140中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、NG-RAN135と5GC140の両方は、1つまたは複数の他のRANと1つまたは複数の他のコアネットワークとによって置き換えられ得る。たとえば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含んでいるE-UTRANによって置き換えられ得、5GC140は、AMF115の代わりのモビリティ管理エンティティ(MME)と、LMF120の代わりのE-SMLCと、GMLC125と同様であり得るGMLCとを含んでいるEPCによって置き換えられ得る。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRAN中のeNBにロケーション情報を送出し、それらのeNBからロケーション情報を受信するために、NRPPaの代わりにLPPaを使用し得、UE105の測位をサポートするためにLPPを使用し得る。これらの他の実施形態では、指向性PRSを使用するUE105の測位は、5Gネットワークについて本明細書で説明されることに類似する様式でサポートされ得るが、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書で説明される機能およびプロシージャは、いくつかの場合には、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなどの他のネットワーク要素に代わりに適用され得ることが異なる。
【0054】
[0062]述べられたように、いくつかの実施形態では、測位機能は、位置が決定されることになるUE(たとえば、
図1のUE105)の範囲内にある(gNB110a、110b、および/またはng-eNB114などの)基地局によって送出された指向性SSまたはPRSビームを少なくとも部分的に使用して実装され得る。UEは、いくつかの事例では、UEの位置を算出するために(gNB110a、110b、ng-eNB114などの)複数の基地局からの指向性SSまたはPRSビームを使用し得る。
【0055】
[0063]また
図2を参照すると、UE200は、UE105、106のうちの1つの一例であり、プロセッサ210と、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサー213と、(ワイヤレストランシーバ240とワイヤードトランシーバ250とを含む)トランシーバ215のためのトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218と、位置デバイス(PD)219とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、(1つまたは複数の)センサー213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および位置デバイス219は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス220によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、カメラ218、位置デバイス219、および/または(1つまたは複数の)センサー213のうちの1つまたは複数など)のうちの1つまたは複数は、UE200から省略され得る。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタル信号プロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサープロセッサ234を含む、複数のプロセッサを備え得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を備え得る。たとえば、センサープロセッサ234は、たとえば、(1つまたは複数の(セルラー)ワイヤレス信号が送信され、オブジェクトを識別、マッピング、および/または追跡するために(1つまたは複数の)反射が使用される)RF(無線周波数)検知のためのプロセッサ、および/または超音波などを備え得る。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続性(さらにはより多くのSIM)をサポートし得る。たとえば、あるSIM(加入者識別情報モジュールまたは加入者識別モジュール)が相手先商標製造会社(OEM)によって使用され得、別のSIMが接続性のためにUE200のエンドユーザによって使用され得る。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ211は、実行されたとき、プロセッサ210に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア212を記憶する。代替的に、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ210に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ210に言及し得るが、これは、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ210に言及し得る。本説明は、機能を実施するUE200の1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するUE200に言及し得る。プロセッサ210は、メモリ211に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ210の機能は、以下でより十分に説明される。
【0056】
[0064]
図2に示されているUE200の構成は、特許請求の範囲を含めて、本開示の一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、UEの例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数、メモリ211、およびワイヤレストランシーバ240を含む。他の例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数、メモリ211、ワイヤレストランシーバ、ならびに、(1つまたは複数の)センサー213、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PD219、および/またはワイヤードトランシーバのうちの1つまたは複数を含む。
【0057】
[0065]UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信され、ダウンコンバートされる信号のベースバンド処理を実施することが可能であり得る、モデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信のためにアップコンバートされるべき信号のベースバンド処理を実施し得る。同じくまたは代替的に、ベースバンド処理は、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。しかしながら、ベースバンド処理を実施するために、他の構成が使用され得る。
【0058】
[0066]UE200は、たとえば、1つまたは複数の慣性センサー、1つまたは複数の磁力計、1つまたは複数の環境センサー、1つまたは複数の光センサー、1つまたは複数の重みセンサー、および/または1つまたは複数の無線周波数(RF)センサーなど、様々なタイプのセンサーのうちの1つまたは複数を含み得る、(1つまたは複数の)センサー213を含み得る。慣性測定ユニット(IMU)は、たとえば、(たとえば、3次元におけるUE200の加速度に集合的に応答する)1つまたは複数の加速度計および/または1つまたは複数のジャイロスコープ(たとえば、(1つまたは複数の)3次元ジャイロスコープ)を備え得る。(1つまたは複数の)センサー213は、たとえば1つまたは複数のコンパスアプリケーションをサポートするために、様々な目的のいずれかのために使用され得る(たとえば、磁北および/または真北に対する)方位を決定するための、1つまたは複数の磁力計(たとえば、(1つまたは複数の)3次元磁力計)を含み得る。(1つまたは複数の)環境センサーは、たとえば、1つまたは複数の温度センサー、1つまたは複数の気圧センサー、1つまたは複数の周辺光センサー、1つまたは複数のカメライメージャ、および/または1つまたは複数のマイクロフォンなどを備え得る。(1つまたは複数の)センサー213は、その指示がメモリ211に記憶され、たとえば、測位および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなどの1つまたは複数のアプリケーションをサポートするDSP231および/または汎用/アプリケーションプロセッサ230によって処理され得る、アナログ信号および/またはデジタル信号を生成し得る。
【0059】
[0067](1つまたは複数の)センサー213は、相対的なロケーション測定、相対的なロケーション決定、動き決定などにおいて使用され得る。(1つまたは複数の)センサー213によって検出される情報は、動き検出、相対的な変位、デッドレコニング、センサーベースロケーション決定、および/またはセンサー支援ロケーション決定のために使用され得る。(1つまたは複数の)センサー213は、UE200が固定である(静止している)のか、モバイルであるのか、および/または、UE200のモビリティに関するある有用な情報をLMF120に報告すべきかどうかを決定するために、有用であり得る。たとえば、(1つまたは複数の)センサー213によって取得/測定された情報に基づいて、UE200は、UE200が移動を検出したこと、またはUE200が移動したことをLMF120に通知/報告し、相対的な変位/距離を(たとえば、デッドレコニング、またはセンサーベースロケーション決定、または(1つまたは複数の)センサー213によって可能にされるセンサー支援ロケーション決定を介して)報告し得る。別の例では、相対的な測位情報のために、UE200に関する他のデバイスの角度および/または方位などを決定するために、センサー/IMUが使用され得る。
【0060】
[0068]IMUは、相対的なロケーション決定において使用され得る、UE200の動きの方向および/または動きの速度についての測定値を提供するように構成され得る。たとえば、IMUの1つまたは複数の加速度計および/または1つまたは複数のジャイロスコープはそれぞれ、UE200の線形加速度および回転速度を検出し得る。UE200の動きの瞬時的な方向ならびに変位を決定するために、UE200の線形加速度および回転速度の測定値が時間にわたり積分され得る。UE200のロケーションを追跡するために、動きの瞬時的な方向および変位が積分され得る。たとえば、UE200の基準ロケーションは、たとえば、ある瞬間についてSPS受信機217を使用して(および/または何らかの他の手段によって)決定され得、この瞬間の後に得られる(1つまたは複数の)加速度計および(1つまたは複数の)ジャイロスコープからの測定値は、基準ロケーションに対するUE200の移動(方向および距離)に基づいてUE200の現在ロケーションを決定するためにデッドレコニングにおいて使用され得る。
【0061】
[0069](1つまたは複数の)磁力計は異なる方向における磁界強度を決定し得、これはUE200の方位を決定するために使用され得る。たとえば、方位は、UE200のためのデジタルコンパスを提供するために使用され得る。(1つまたは複数の)磁力計は、2つの直交する次元における磁界強度の指示を検出し、提供するように構成された、2次元磁力計を含み得る。(1つまたは複数の)磁力計は、3つの直交する次元における磁界強度の指示を検出し、提供するように構成された、3次元磁力計を含み得る。(1つまたは複数の)磁力計は、磁界を検知し、磁界の指示を、たとえばプロセッサ210に提供するための手段を提供し得る。
【0062】
[0070]トランシーバ215は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つまたは複数のサイドリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つまたは複数のサイドリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号248からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号248に変換するための、アンテナ246に結合されたワイヤレス送信機242およびワイヤレス受信機244を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機242は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、ワイヤレス受信機244は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ240は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、TRPおよび/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。新無線は、mm波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使用し得る。ワイヤードトランシーバ250は、ワイヤード通信のために構成されたワイヤード送信機252およびワイヤード受信機254、たとえば、NG-RAN135と通信してNG-RAN135に通信を送出し、それから通信を受信するために利用され得るネットワークインターフェースを含み得る。ワイヤード送信機252は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、ワイヤード受信機254は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。トランシーバ215は、たとえば光接続および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、トランシーバ215と少なくとも部分的に統合され得る。ワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、および/またはアンテナ246は、それぞれ、適切な信号を送出および/または受信するための、それぞれ、複数の送信機、複数の受信機、および/または複数のアンテナを含み得る。
【0063】
[0071]ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのいくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を備え得る。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含み得る。ユーザインターフェース216は、ユーザがUE200によってホストされた1つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にするように構成され得る。たとえば、ユーザインターフェース216は、ユーザからのアクションに応答してDSP231および/または汎用/アプリケーションプロセッサ230によって処理されるように、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。同様に、UE200上にホストされたアプリケーションは、出力信号をユーザに提示するために、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタルアナログ回路、アナログデジタル回路、増幅器、および/または利得制御回路を備える(これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含む)、オーディオ入出力(I/O)デバイスを含み得る。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使用され得る。同じくまたは代替的に、ユーザインターフェース216は、たとえばユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での、タッチおよび/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサーを備え得る。
【0064】
[0072]SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信し、獲得することが可能であり得る。SPSアンテナ262は、SPS信号260をワイヤレス信号からワイヤード信号に、たとえば電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合され得る。SPS受信機217は、UE200のロケーションを推定するための獲得されたSPS信号260を全体的にまたは部分的に処理するように構成され得る。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使用する三辺測量によってUE200のロケーションを決定するように構成され得る。汎用/アプリケーションプロセッサ230、メモリ211、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ(図示せず)が、獲得されたSPS信号を全体的にまたは部分的に処理するために、および/あるいはUE200の推定されるロケーションを計算するために、SPS受信機217とともに利用され得る。メモリ211は、測位動作を実施する際に使用するために、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から獲得された信号)の指示(たとえば、測定値)を記憶し得る。汎用/アプリケーションプロセッサ230、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ、および/またはメモリ211は、UE200のロケーションを推定するために、測定値を処理する際に使用するためのロケーションエンジンを提供またはサポートし得る。
【0065】
[0073]UE200は、静止画像または動画をキャプチャするためのカメラ218を含み得る。カメラ218は、たとえば、イメージングセンサー(たとえば、電荷結合デバイスまたはCMOSイメージャ)、レンズ、アナログデジタル回路、フレームバッファなどを備え得る。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮が、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。同じくまたは代替的に、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実施し得る。ビデオプロセッサ233は、たとえばユーザインターフェース216の、ディスプレイデバイス(図示せず)上での提示のために、記憶された画像データを復号/復元し得る。
【0066】
[0074]位置デバイス(PD)219は、UE200の位置、UE200の動き、および/またはUE200の相対的な位置、ならびに/あるいは時間を決定するように構成され得る。たとえば、PD219は、SPS受信機217と通信し、および/またはその一部または全部を含み得る。PD219は、1つまたは複数の測位方法の少なくとも一部分を実施するために、プロセッサ210およびメモリ211と連携して適宜動作し得るが、本明細書の説明は、PD219が(1つまたは複数の)測位方法に従って実施するように構成されること、または(1つまたは複数の)測位方法に従って実施することに言及し得る。同じくまたは代替的に、PD219は、三辺測量のための地上ベースの信号(たとえば、ワイヤレス信号248のうちの少なくともいくつか)を使用してUE200のロケーションを決定すること、SPS信号260の取得および使用を支援すること、または両方のために構成され得る。PD219は、サービング基地局のセル(たとえば、セル中心)、および/またはE-CIDなどの別の技法に基づいて、UE200のロケーションを決定するように構成され得る。PD219は、UE200のロケーションを決定するために、カメラ218からの1つまたは複数の画像と、ランドマーク(たとえば、山などの自然ランドマーク、および/または建築物、橋、街路などの人工ランドマークなど)の知られているロケーションと組み合わせられた画像認識とを使用するように構成され得る。PD219は、UE200のロケーションを決定するために1つまたは複数の他の技法(たとえば、UEの自己報告されるロケーション(たとえば、UEの位置ビーコンの一部)に依拠すること)を使用するように構成され得、UE200のロケーションを決定するために技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上波測位信号)を使用し得る。PD219は、UE200の方位および/または動きを検知し、その指示を提供し得るセンサー213(たとえば、(1つまたは複数の)ジャイロスコープ、(1つまたは複数の)加速度計、(1つまたは複数の)磁力計など)のうちの1つまたは複数を含み得、プロセッサ210(たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231)は、UE200の動き(たとえば、速さベクトル(velocity vector)および/または加速度ベクトル)を決定するためにその指示を使用するように構成され得る。PD219は、決定された位置および/または動きの不確実性および/または誤差の指示を提供するように構成され得る。PD219の機能は、たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230、トランシーバ215、SPS受信機217、および/またはUE200の別の構成要素によって様々な様式および/または構成で提供され得、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの様々な組合せによって提供され得る。
【0067】
[0075]また
図3を参照すると、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のTRP300の一例は、プロセッサ310と、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311と、トランシーバ315とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ310、メモリ311、およびトランシーバ315は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス320によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレスインターフェース)のうちの1つまたは複数は、TRP300から省略され得る。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、複数のプロセッサ(たとえば、
図2に示されている汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を備え得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ311は、実行されたとき、プロセッサ310に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア312を記憶する。代替的に、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ310に機能を実施させるように構成され得る。
【0068】
[0076]本説明は、機能を実施するプロセッサ310に言及し得るが、これは、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ310中に含まれているプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ310に言及し得る。本説明は、機能を実施するTRP300の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ310およびメモリ311)の(およびしたがって、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つの)略記として、機能を実施するTRP300に言及し得る。プロセッサ310は、メモリ311に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ310の機能は、以下でより十分に説明される。プロセッサ310は、(場合によってはメモリ311、および適宜に、トランシーバ315とともに)UE間PRSユニット360を含む。UE間PRSユニット360は、PRSスケジュールおよびPRS構成パラメータとともにPRS構成メッセージをターゲットUEに送出するように構成され得る。UE間ユニットPRS360の構成および機能が本明細書でさらに説明される。
【0069】
[0077]トランシーバ315は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ340および/またはワイヤードトランシーバ350を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号348からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号348に変換するための、1つまたは複数のアンテナ346に結合されたワイヤレス送信機342およびワイヤレス受信機344を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機342は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、ワイヤレス受信機344は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ340は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200、1つまたは複数の他のUE、および/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ350は、ワイヤード通信のために構成されたワイヤード送信機352およびワイヤード受信機354、たとえば、NG-RAN135と通信して、たとえばLMF120、および/または1つまたは複数の他のネットワークエンティティに通信を送出し、それから通信を受信するために利用され得るネットワークインターフェースを含み得る。ワイヤード送信機352は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、ワイヤード受信機354は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ350は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0070】
[0078]
図3に示されているTRP300の構成は、特許請求の範囲を含めて、本開示の一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、本明細書の説明は、TRP300がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを説明するが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、LMF120および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、LMF120および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0071】
[0079]また
図4を参照すると、LMF120がその一例である、サーバ400は、プロセッサ410と、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411と、トランシーバ415とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス420によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレスインターフェース)のうちの1つまたは複数は、サーバ400から省略され得る。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、複数のプロセッサ(たとえば、
図2に示されている汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を備え得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ411は、実行されたとき、プロセッサ410に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア412を記憶する。代替的に、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ410に機能を実施させるように構成され得る。
【0072】
[0080]本説明は、機能を実施するプロセッサ410に言及し得るが、これは、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ410中に含まれているプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ410に言及し得る。本説明は、機能を実施するサーバ400の1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するサーバ400に言及し得る。プロセッサ410は、メモリ411に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ410の機能は、以下でより十分に説明される。プロセッサ410は、(場合によってはメモリ411、および適宜に、トランシーバ415とともに)UE間(UE-UE)ユニット460を含む。UE間ユニット460は、1つまたは複数のTRPにアンカー要求を送出し、1つまたは複数のアンカーUEにエミュレーションメッセージを送出し、1つまたは複数のTRPに支援データを送出するように構成され得る。UE間ユニット460の構成および機能が本明細書でさらに説明される。
【0073】
[0081]トランシーバ415は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ440および/またはワイヤードトランシーバ450を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号448からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号448に変換するための、1つまたは複数のアンテナ446に結合されたワイヤレス送信機442およびワイヤレス受信機444を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機442は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、ワイヤレス受信機444は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ440は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200、1つまたは複数の他のUE、および/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ450は、ワイヤード通信のために構成されたワイヤード送信機452およびワイヤード受信機454、たとえば、NG-RAN135と通信して、たとえばTRP300、および/または1つまたは複数の他のネットワークエンティティに通信を送出し、それから通信を受信するために利用され得るネットワークインターフェースを含み得る。ワイヤード送信機452は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、ワイヤード受信機454は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ450は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0074】
[0082]本明細書の説明は、機能を実施するプロセッサ410に言及し得るが、これは、プロセッサ410が(メモリ411に記憶された)ソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本明細書の説明は、機能を実施するサーバ400の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ410およびメモリ411)の略記として、機能を実施するサーバ400に言及し得る。
【0075】
[0083]
図4に示されているサーバ400の構成は、特許請求の範囲を含めて、本開示の一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省略され得る。同じくまたは代替的に、本明細書の説明は、サーバ400がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを説明するが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、TRP300および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0076】
[0084]測位技法
[0085]セルラーネットワークにおけるUEの地上波測位の場合、アドバンストフォワードリンク三辺測量(AFLT)および観測到着時間差(OTDOA)などの技法は、しばしば、基地局によって送信された基準信号(たとえば、PRS、CRSなど)の測定値が、UEによって得られ、次いで、ロケーションサーバに提供される、「UE支援」モードで動作する。ロケーションサーバは、次いで、測定値と基地局の知られているロケーションとに基づいてUEの位置を計算する。これらの技法が、UEの位置を計算するためにUE自体ではなくロケーションサーバを使用するので、これらの測位技法は、カーナビゲーションまたはセルフォンナビゲーションなどのアプリケーションにおいて頻繁に使用されず、これらは、代わりに、一般に、衛星ベース測位に依拠する。
【0077】
[0086]UEは、精密単独測位(PPP)またはリアルタイムキネマティック(RTK)技術を使用して高精度の測位のために衛星測位システム(SPS)(グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))を使用し得る。これらの技術は、地上局からの測定値などの支援データを使用する。LTEリリース15は、データが、サービスに加入したUEがもっぱら情報を読み取ることができるように暗号化されることを可能にする。そのような支援データは、時間とともに変動する。したがって、サービスに加入したUEは、加入のために支払っていない他のUEにデータを移すことによって他のUEのために容易に「暗号化を解読すること」を行わないことがある。移すことは、支援データが変化するたびに反復される必要があることになる。
【0078】
[0087]UE支援測位では、UEは、測位サーバ(たとえば、LMF/eSMLC)に測定値(たとえば、TDOA、到着角度(AoA)など)を送出する。測位サーバは、セルごとに1つの記録で複数の「エントリ」または「記録」を含んでいる基地局アルマナック(BSA)を有し、ここで、各記録は、地理的なセルロケーションを含んでいるが、他のデータをも含み得る。BSA中の複数の「記録」のうちの「記録」の識別子が参照され得る。BSAとUEからの測定値とが、UEの位置を算出するために使用され得る。
【0079】
[0088]従来のUEベース測位では、UEは、それ自体の位置を算出し、したがって、ネットワーク(たとえば、ロケーションサーバ)に測定値を送出することを回避し、これは、レイテンシおよびスケーラビリティを改善する。UEは、ネットワークからの関連するBSA記録情報(たとえば、gNB(より広く、基地局)のロケーション)を使用する。BSA情報は、暗号化され得る。しかし、BSA情報が、たとえば、前に説明されたPPPまたはRTK支援データよりもはるかに低い頻度で変動するので、加入せず、復号鍵のために支払わなかったUEにBSA情報を利用可能にすることは(PPPまたはRTK情報と比較して)より容易であり得る。gNBによる基準信号の送信は、BSA情報をクラウドソーシングまたはウォードライビングにとって潜在的にアクセス可能にし、本質的に、BSA情報が、現場でのおよび/またはオーバーザトップの観察に基づいて生成されることを可能にする。
【0080】
[0089]測位技法は、位置決定精度および/またはレイテンシなどの1つまたは複数の基準に基づいて特徴づけられ、および/または査定され得る。レイテンシは、位置関係データの決定をトリガするイベントと測位システムインターフェース、たとえば、LMF120のインターフェースにおけるそのデータの利用可能性との間で経過した時間である。測位システムの初期化において、位置関係データの利用可能性のためのレイテンシは、初期位置算出時間(TTFF:time to first fix)と呼ばれ、TTFF後のレイテンシよりも大きい。2つの連続する位置関係データ利用可能性間で経過した時間の逆数は、更新レート、すなわち、位置関係データが初期位置算出の後に生成されるレートと呼ばれる。レイテンシは、たとえば、UEの処理能力に依存し得る。たとえば、UEは、272個のPRB(物理リソースブロック)割振りの場合にUEがT時間量(たとえば、Tms)ごとに処理することができる時間単位(たとえば、ミリ秒)でのDL PRSシンボルの持続時間としてUEの処理能力を報告し得る。レイテンシに影響を及ぼし得る能力の他の例は、UEがPRSを処理することができるTRPの数、UEが処理することができるPRSの数、およびUEの帯域幅である。
【0081】
[0090](測位方法とも呼ばれる)多くの異なる測位技法のうちの1つまたは複数が、UE105、106のうちの1つなどのエンティティの位置を決定するために使用され得る。たとえば、知られている位置決定技法は、RTT、マルチRTT、(TDOAとも呼ばれ、UL-TDOAおよびDL-TDOAを含む)OTDOA、拡張セル識別情報(E-CID)、DL-AoD、UL-AoAなどを含む。RTTは、2つのエンティティ間の範囲を決定するために、信号があるエンティティから別のエンティティに進み、戻る時間を使用する。その範囲と、エンティティのうちの第1のエンティティの知られているロケーションおよび2つのエンティティ間の角度(たとえば、方位角)とが、エンティティのうちの第2のエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。(マルチセルRTTとも呼ばれる)マルチRTTでは、あるエンティティ(たとえば、UE)から他のエンティティ(たとえば、TRP)までの複数の範囲と他のエンティティの知られているロケーションとが、そのあるエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。TDOA技法では、あるエンティティと他のエンティティとの間の移動時間の差が、他のエンティティからの相対的な範囲を決定するために使用され得、それらは、他のエンティティの知られているロケーションと組み合わせられて、そのあるエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。エンティティのロケーションを決定するのを助けるために、到着角度および/または離脱角度が使用され得る。たとえば、(信号、たとえば信号の移動時間、信号の受信電力などを使用して決定される)デバイス間の範囲およびデバイスのうちの1つの知られているロケーションと組み合わせられた、信号の到着角度または離脱角度は、他のデバイスのロケーションを決定するために使用され得る。到着角度または離脱角度は、真北などの基準方向に対する方位角であり得る。到着角度または離脱角度は、エンティティから真上に対する(すなわち、地球の中心の半径方向外側に対する)天頂角であり得る。E-CIDは、UEのロケーションを決定するために、サービングセルの識別情報、タイミングアドバンス(すなわち、UEにおける受信時間と送信時間との間の差)、検出されたネイバーセル信号の推定されたタイミングおよび電力、ならびに場合によっては(たとえば、基地局からのUEにおける信号の、またはその逆の信号の)到着角度を使用する。TDOAでは、受信デバイスのロケーションを決定するために、ソースの知られているロケーションおよびソースからの送信時間の知られているオフセットとともに、異なるソースからの信号の受信デバイスにおける到着時間の差が使用される。
【0082】
[0091]ネットワーク中心RTT推定では、サービング基地局は、2つまたはそれ以上のネイバリング基地局(および、一般に、少なくとも3つの基地局が必要とされるので、サービング基地局)のサービングセル上でRTT測定信号(たとえば、PRS)を走査/受信するように、UEに命令する。1つまたは複数の基地局は、ネットワーク(たとえば、LMF120などのロケーションサーバ)によって割り振られた低再使用リソース(たとえば、システム情報を送信するために基地局によって使用されるリソース)上でRTT測定信号を送信する。UEは、(たとえば、それのサービング基地局から受信されたDL信号からUEによって導出されたような)UEの現在のダウンリンクタイミングに対する各RTT測定信号の(受信時間(receive time)、受信時間(reception time)、受信時間(time of reception)、または到着時間(ToA)とも呼ばれる)到着時間(arrival time)を記録し、(たとえば、それのサービング基地局によって命令されたときに)共通のまたは個々のRTT応答メッセージ(たとえば、測位のためのSRS(サウンディング基準信号)、すなわち、UL-PRS)を1つまたは複数の基地局に送信し、各RTT応答メッセージのペイロード中に、RTT測定信号のToAとRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差TRx→Tx(すなわち、UE TRx-TxまたはUERx-Tx)を含め得る。RTT応答メッセージは、基地局がRTT応答のToAをそれから推論することができる基準信号を含むことになる。基地局からのRTT測定信号の送信時間と基地局におけるRTT応答のToAとの間の差TTx→RxをUE報告時間差TRx→Txと比較することによって、基地局は、基地局とUEとの間の伝搬時間を推論することができ、基地局は、この伝搬時間中の光速を仮定することによってUEと基地局との間の距離を決定することができる。
【0083】
[0092]UE中心RTT推定は、(たとえば、サービング基地局によって命令されたときに)UEが、UEの近傍にある複数の基地局によって受信される(1つまたは複数の)アップリンクRTT測定信号を送信することを除いて、ネットワークベース方法と同様である。各関与する基地局はダウンリンクRTT応答メッセージで応答し、ダウンリンクRTT応答メッセージは、RTT応答メッセージペイロード中に基地局におけるRTT測定信号のToAと基地局からのRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差を含み得る。
【0084】
[0093]ネットワーク中心プロシージャとUE中心プロシージャの両方の場合、RTT計算を実施する側(ネットワークまたはUE)は、(常にとは限らないが)一般に、最初の(1つまたは複数の)メッセージまたは(1つまたは複数の)信号(たとえば、(1つまたは複数の)RTT測定信号)を送信し、他方の側は、最初の(1つまたは複数の)メッセージまたは(1つまたは複数の)信号のToAと(1つまたは複数の)RTT応答メッセージまたは(1つまたは複数の)信号の送信時間との間の差を含み得る1つまたは複数のRTT応答メッセージまたは信号で応答する。
【0085】
[0094]マルチRTT技法は、位置を決定するために使用され得る。たとえば、第1のエンティティ(たとえば、UE)は、1つまたは複数の信号(たとえば、基地局からのユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャスト)を送出し得、複数の第2のエンティティ(たとえば、(1つまたは複数の)基地局および/または(1つまたは複数の)UEなどの他のTSP)は、第1のエンティティから信号を受信し、この受信された信号に応答し得る。第1のエンティティは、複数の第2のエンティティから応答を受信する。第1のエンティティ(またはLMFなどの別のエンティティ)は、第2のエンティティまでの範囲を決定するために第2のエンティティからの応答を使用し得、三辺測量によって第1のエンティティのロケーションを決定するために複数の範囲と第2のエンティティの知られているロケーションとを使用し得る。
【0086】
[0095]いくつかの事例では、追加の情報が、(たとえば、水平面にまたは3次元中にあり得る)直線方向、または場合によっては(たとえば、基地局のロケーションからのUEについての)方向の範囲を定義する到着角度(AoA)または離脱角度(AoD)の形態で取得され得る。2つの方向の交点は、UEについてのロケーションの別の推定値を提供することができる。
【0087】
[0096]PRS(測位基準信号)信号を使用する測位技法(たとえば、TDOAおよびRTT)では、UEからTRPまでの範囲を決定するために、複数のTRPによって送出されたPRS信号が測定され、信号の到着時間、知られている送信時間、およびTRPの知られているロケーションが使用される。たとえば、RSTD(基準信号時間差)が、複数のTRPから受信されたPRS信号について決定され、UEの位置(ロケーション)を決定するためにTDOA技法において使用され得る。測位基準信号は、PRSまたはPRS信号と呼ばれることがある。PRS信号は一般に同じ電力を使用して送出され、同じ信号特性(たとえば、同じ周波数シフト)をもつPRS信号は互いに干渉し得、したがって、より遠いTRPからのPRS信号がより近いTRPからのPRS信号によって圧倒され得、したがって、より遠いTRPからの信号が検出されないことがある。いくつかのPRS信号をミュートすること(PRS信号の電力を、たとえば0に低減し、したがってPRS信号を送信しないこと)によって干渉を低減するのを助けるために、PRSミューティングが使用され得る。このようにして、(UEにおいて)より弱いPRS信号が、より強いPRS信号がそのより弱いPRS信号と干渉することなく、UEによってより容易に検出され得る。RSという用語およびそれらの変形形態(たとえば、PRS、SRS、CSI-RS(チャネル状態情報-基準信号))は、1つの基準信号または2つ以上の基準信号を指し得る。
【0088】
[0097]測位基準信号(PRS)は、(測位のためのSRS(サウンディング基準信号)と呼ばれることがある)ダウンリンクPRS(DL PRS、しばしば単にPRSと呼ばれる)とアップリンクPRS(UL PRS)とを含む。PRSのソースが、擬似衛星(スードライト)として働き得るように、PRSは、PNコード(擬似乱数コード)を備えるか、またはPNコードを使用して(たとえば、キャリア信号をPNコードで変調することによって)生成され得る。PNコードは、(異なるPRSソースからの同じPRSが重複しないように少なくとも指定されたエリア内で)PRSソースに固有であり得る。PRSは、周波数レイヤのPRSリソースおよび/またはPRSリソースセットを備え得る。DL PRS測位周波数レイヤ(または単に周波数レイヤ)は、上位レイヤパラメータDL-PRS-PositioningFrequencyLayer、DL-PRS-ResourceSet、およびDL-PRS-Resourceによって構成された共通のパラメータを有する、(1つまたは複数の)PRSリソースをもつ、1つまたは複数のTRPからのDL PRSリソースセットの集合である。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソースのための、DL PRSサブキャリア間隔(SCS)を有する。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソースのための、DL PRSサイクリックプレフィックス(CP)を有する。5Gでは、リソースブロックは、12個の連続するサブキャリアと、指定された数のシンボルとを占有する。共通リソースブロックは、チャネル帯域幅を占有するリソースブロックのセットである。帯域幅部分(BWP)は、隣接共通リソースブロックのセットであり、共通リソースブロックのチャネル帯域幅またはサブセット内のすべての共通リソースブロックを含み得る。また、DL PRSポイントAパラメータは、基準リソースブロックの周波数(およびリソースブロックの最も低いサブキャリア)を定義し、DL PRSリソースが、同じポイントAを有する同じDL PRSリソースセットに属し、すべてのDL PRSリソースセットが、同じポイントAを有する同じ周波数レイヤに属する。周波数レイヤはまた、同じDL PRS帯域幅と、同じ開始PRB(および中心周波数)と、同じ値のコムサイズと(すなわち、コムNの場合、N個ごとのリソース要素がPRSリソース要素であるようなシンボルごとのPRSリソース要素の周波数)を有する。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、基地局のアンテナパネルによって送信される(セルIDによって識別される)特定のTRPに関連付けられ得る。PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、全指向性信号に、および/または単一の基地局から送信される単一のビーム(および/またはビームID)に関連付けられ得る(ここで、基地局は、1つまたは複数のビームを送信し得る)。PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、PRSリソース(または単にリソース)は、ビームと呼ばれることもある。これは、基地局と、PRSが送信されるビームとが、UEに知られているかどうかに関するいかなる暗示をも有しない。
【0089】
[0098]TRPは、たとえば、サーバから受信された命令によって、および/またはTRP中のソフトウェアによって、スケジュールごとにDL PRSを送出するように構成され得る。そのスケジュールに従って、TRPは、間欠的に、たとえば、初期送信から一定の間隔で周期的に、DL-PRSを送出し得る。TRPは、1つまたは複数のPRSリソースセットを送出するように構成され得る。リソースセットは、1つのTRPにわたるPRSリソースの集合であり、リソースは、スロットにわたって、同じ周期性と、(もしあれば)共通ミューティングパターン構成と、同じ反復係数とを有する。PRSリソースセットの各々は複数のPRSリソースを備え、各PRSリソースは、スロット内のN個の(1つまたは複数の)連続するシンボル内の複数のリソースブロック(RB)中にあり得る複数のOFDM(直交周波数分割多重化)リソース要素(RE)を備える。PRSリソース(または、概して基準信号(RS)リソース)は、OFDM PRSリソース(またはOFDM RSリソース)と呼ばれることがある。RBは、時間領域における1つまたは複数の連続するシンボルの量と、周波数領域における連続するサブキャリアの量(5G RBの場合は12)とにわたるREの集合である。各PRSリソースは、REオフセット、スロットオフセット、スロット内のシンボルオフセット、およびPRSリソースがスロット内で占有し得る連続するシンボルの数で構成される。REオフセットは、周波数におけるDL PRSリソース内の最初のシンボルの開始REオフセットを定義する。DL PRSリソース内の残りのシンボルの相対的なREオフセットは、初期オフセットに基づいて定義される。スロットオフセットは、対応するリソースセットスロットオフセットに関するDL PRSリソースの開始スロットである。シンボルオフセットは、開始スロット内のDL PRSリソースの開始シンボルを決定する。送信されるREはスロットにわたって反復し得、各送信は反復と呼ばれ、したがって、PRSリソース中に複数の反復があり得る。DL PRSリソースセット中のDL PRSリソースは同じTRPに関連付けられ、各DL PRSリソースはDL PRSリソースIDを有する。DL PRSリソースセット中のDL PRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームに関連付けられる(とはいえ、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。
【0090】
[0099]PRSリソースはまた、擬似コロケーションおよび開始PRBパラメータによって定義され得る。擬似コロケーション(QCL)パラメータは、他の基準信号とのDL PRSリソースの任意の擬似コロケーション情報を定義し得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのDL PRSまたはSS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロックを伴うQCLタイプDであるように構成され得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのSS/PBCHブロックを伴うQCLタイプCであるように構成され得る。開始PRBパラメータは、基準ポイントAに関するDL PRSリソースの開始PRBインデックスを定義する。開始PRBインデックスは、1つのPRBの粒度を有し、0個のPRBの最小値と2176個のPRBの最大値とを有し得る。
【0091】
[00100]PRSリソースセットは、スロットにわたって、同じ周期性と、同じミューティングパターン構成(もしあれば)と、同じ反復係数とをもつ、PRSリソースの集合である。PRSリソースセットのすべてのPRSリソースのすべての反復が送信されるように構成されたあらゆる時間が、「インスタンス」と呼ばれる。したがって、PRSリソースセットの「インスタンス」は、各PRSリソースについての指定された数の反復、およびPRSリソースセット内の指定された数のPRSリソースであり、したがって、指定された数の反復が指定された数のPRSリソースの各々について送信されると、インスタンスが完了する。インスタンスは、「オケージョン」と呼ばれることもある。DL PRS送信スケジュールを含むDL PRS構成は、UEがDL PRSを測定することを容易にする(さらには、可能にする)ためにUEに提供され得る。
【0092】
[00101]PRSの複数の周波数レイヤは、個々にレイヤの帯域幅のいずれよりも大きい有効な帯域幅を提供するためにアグリゲートされ得る。(連続および/または別個であり得る)コンポーネントキャリアの、および擬似コロケート(QCL)されている、同じアンテナポートを有するなどの基準を満たす、複数の周波数レイヤは、(DL PRSおよびUL PRSのための)より大きい有効なPRS帯域幅を提供するためにステッチングされ、増加した到着時間測定値精度を生じ得る。ステッチングは、ステッチングされたPRSが、単一の測定から取られたものとして扱われ得るように個々の帯域幅断片にわたるPRS測定を統一部分に組み合わせることを備える。QCLされると、異なる周波数レイヤは同様に挙動し、PRSのステッチングがより大きい有効な帯域幅をもたらすことが可能になる。アグリゲートされたPRSの帯域幅またはアグリゲートされたPRSの周波数帯域幅と呼ばれることがあるより大きい有効な帯域幅は、(たとえば、TDOAの)より良い時間領域分解能を提供する。アグリゲートされたPRSは、PRSリソースの集合を含み、アグリゲートされたPRSの各PRSリソースは、PRS構成要素と呼ばれることがあり、各PRS構成要素は、異なるコンポーネントキャリア、帯域、または周波数レイヤ上であるいは同じ帯域の異なる部分上で送信され得る。
【0093】
[00102]RTT測位は、TRPによってUEに、および(RTT測位に参加している)UEによってTRPに送出された測位信号をRTTが使用するという点で、アクティブ測位技法である。TRPは、UEによって受信されたDL-PRS信号を送出し得、UEは、複数のTRPによって受信されたSRS(サウンディング基準信号)信号を送出し得る。サウンディング基準信号は、SRSまたはSRS信号と呼ばれることがある。5GマルチRTTでは、協調測位が使用され得、UEは、各TRPに対する測位のための別個のUL-SRSを送出するのではなく、複数のTRPによって受信された測位のための単一のUL-SRSを送出する。マルチRTTに参加するTRPは、一般に、そのTRPに現在キャンプするUE(サービスされるUE、TRPはサービングTRPである)と、また、ネイバリングTRPにキャンプするUE(ネイバーUE)とを探索することになる。ネイバーTRPは、単一のBTS(たとえば、gNB)のTRPであり得るか、またはあるBTSのTRPと別個のBTSのTRPとであり得る。マルチRTT測位を含むRTT測位では、RTTを決定するために使用される(およびしたがって、UEとTRPとの間の範囲を決定するために使用される)測位信号ペアに関するPRS/SRS中の測位信号に関するDL-PRS信号とUL-SRSとは互いに時間的に近くに生じ得、したがって、UE動きおよび/またはUEクロックドリフトおよび/またはTRPクロックドリフトによる誤差が許容限界内にある。たとえば、測位信号ペアに関するPRS/SRS中の信号は、互いの約10ms内で、それぞれTRPおよびUEから送信され得る。測位信号に関するSRSがUEによって送出され、測位信号に関するPRSとSRSとが互いに時間的に近くで搬送されると、特に、多くのUEが同時に測位を試みる場合、(過剰なノイズなどを引き起こし得る)無線周波数(RF)信号輻輳が生じ得ること、および/または、多くのUEを同時に測定することを試みているTRPにおいて算出輻輳が生じ得ることがわかっている。
【0094】
[00103]RTT測位は、UEベースまたはUE支援であり得る。UEベースRTTでは、UE200は、TRP300までの範囲とTRP300の知られているロケーションとに基づいて、RTTと、TRP300の各々までの対応する範囲と、UE200の位置とを決定する。UE支援RTTでは、UE200は、測位信号を測定し、測定情報をTRP300に提供し、TRP300はRTTおよび範囲を決定する。TRP300は、ロケーションサーバ、たとえばサーバ400までの範囲を提供し、サーバは、たとえば、異なるTRP300までの範囲に基づいて、UE200のロケーションを決定する。RTTおよび/または範囲は、UE200から(1つまたは複数の)信号を受信したTRP300によって、1つまたは複数の他のデバイス、たとえば1つまたは複数の他のTRP300および/またはサーバ400と組み合わせてこのTRP300によって、あるいは、UE200から(1つまたは複数の)信号を受信したTRP300以外の1つまたは複数のデバイスによって決定され得る。
【0095】
[00104]様々な測位技法が5G NRにおいてサポートされる。5G NRにおいてサポートされるNRネイティブ測位方法は、DL専用測位方法、UL専用測位方法、およびDL+UL測位方法を含む。ダウンリンクベース測位方法は、DL-TDOAとDL-AoDとを含む。アップリンクベース測位方法は、UL-TDOAとUL-AoAとを含む。組み合わせられたDL+ULベース測位方法は、1つの基地局を伴うRTTと、複数の基地局を伴うRTT(マルチRTT)とを含む。
【0096】
[00105](たとえば、UEについての)位置推定値は、ロケーション推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。位置推定値は、測地であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。位置推定値はさらに、何らかの他の知られているロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。位置推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションが含まれることが予想されるエリアまたはボリュームを含めることによって)予想される誤差または不確実性を含み得る。
【0097】
[00106]UE間(UE-UE)測位
[00107]
図5を参照し、
図1~
図4をさらに参照すると、測位システム500は、ターゲットUE510と、アンカーUE520と、TRP531、532、533、534(たとえば、gNB)と、サーバ400(たとえば、LMF)とを含む。TRP531~534の各々は、TRP300の一例であり得る。UE510、520の各々は、UE200の一例であり得、様々な形態のいずれかをとり得る。たとえば、ターゲットUE510はスマートフォンとして示されているが、他の形態のUEが使用され得る。さらに、アンカーUE520は、場合によってはスマートフォン521、またはビークル522、または無人航空機(UAV)523(たとえば、ドローン)であるものとして示されているが、他の形態のUEが使用され得る。アンカーUE520は、たとえば、スマートフォンが一般に有するよりも多くの処理能力および/または速い処理速度を有し得る。ターゲットUE510は、たとえば、TRP531~533のうちの1つまたは複数からの基準信号を測定すること、および/または測定のためにTRP531~533に基準信号(たとえば、UL-PRSとも呼ばれる、測位のためのSRS)を提供することによって、ターゲットUE510の位置を決定するのを助けるために、TRP531~533におよび/またはそれらから基準信号を送出および/または受信するように構成され得る。ターゲットUE510の通信範囲内のTRP531~533は、ターゲットUE510のロケーションを決定するための、または所望の精度でターゲットUE510のロケーションを決定するための、不十分なアンカーポイントを提供し得る。したがって、ターゲットUE510の位置を決定するために、またはターゲットUE510の位置を決定するのを助けるために(たとえば、ターゲットUE510の位置を決定するために他の測定値を加える)、1つまたは複数の基準信号をそこに送信すべきおよび/または1つまたは複数の基準信号をそこから受信すべきアンカーポイントとして、1つまたは複数の他のUE、たとえば、アンカーUE520を使用することが可能であることが望ましいことがある。
【0098】
[00108]
図6を参照し、
図1~
図5をさらに参照すると、
図5に示されているアンカーUE520がその一例である、UE600は、バス640によって互いに通信可能に結合されたプロセッサ610と、ワイヤレスインターフェース620と、メモリ630とを含む。UE600は、
図6に示されている構成要素の一部または全部を含み得、
図2に示されている構成要素のいずれかなどの1つまたは複数の他の構成要素を含み得、したがって、UE200は、UE600の一例であり得る。プロセッサ610は、プロセッサ210の1つまたは複数の構成要素を含み得る。ワイヤレスインターフェース620は、トランシーバ215の構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246、またはワイヤレス受信機244およびアンテナ246、またはワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、およびアンテナ246を含み得る。UE600は、ワイヤード送信機252および/またはワイヤード受信機254など、ワイヤードインターフェースをも含み得る。ワイヤレスインターフェース620は、SPS受信機217とSPSアンテナ262とを含み得る。メモリ630は、たとえば、プロセッサ610に機能を実施させるように構成されたプロセッサ可読命令をもつソフトウェアを含むメモリ211と同様に構成され得る。
【0099】
[00109]本明細書の説明は、機能を実施するプロセッサ610に言及し得るが、これは、プロセッサ610が(メモリ630に記憶された)ソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本明細書の説明は、機能を実施するUE600の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ610およびメモリ630)の略記として、機能を実施するUE600に言及し得る。プロセッサ610は、(場合によってはメモリ630、および適宜に、ワイヤレスインターフェース620とともに)UE間測位ユニット650を含む。UE間測位ユニット650は、ターゲットUE、たとえば、ターゲットUE510の位置を決定する際に使用するためのアンカーポイントとして働くUE600のアビリティを示す1つまたは複数の能力メッセージを送出するように構成され得る。(1つまたは複数の)能力メッセージは、たとえば、(透過モードまたは基地局モードと呼ばれることがある)TRPアンカーポイントとして働くこと、または、(アドバンストモードまたはUEアンカーモードと呼ばれることがある)UEアンカーポイントとして働くことを行うための、UE600の1つまたは複数の動作モードを示し得る。UE間測位ユニット650は、UE600が、ターゲットUEの位置を決定することを支援するために透過モードまたはアドバンストモードで動作することを引き起こし得る。UE間測位ユニット650の構成および機能が本明細書でさらに説明される。
【0100】
[00110]また
図7を参照すると、位置情報を決定するための処理および信号フロー700が、図示された段階を含む。フロー700は一例であり、段階が、フロー700に追加され、それから除去され、および/またはそれの中で並べ替えられ得る。
【0101】
[00111]段階710において、ターゲットUE、ここではターゲットUE510の測位のためのアンカーポイントとして働くようにとのUEについての要求が、アンカーUE、ここではアンカーUE520に送出される。たとえば、ターゲットUE510は、ターゲットUE510のためのサービングTRPであるTRP531にアンカー要求712を送出し得、TRP531は、サーバ400にアンカー要求714を送出し得る。アンカー要求712は、ターゲットUE510に可視であるTRP300に加えて、1つまたは複数のアンカーポイントを明示的に要求し得る。同じくまたは代替的に、アンカー要求712は、1つまたは複数のアンカーポイントを暗黙的に要求し得る。たとえば、アンカー要求712はターゲットUE510のロケーションを要求し得、サーバ400は、ターゲットUE510が、ターゲットUE510のロケーションを決定するために十分な可視のTRP300を有しないと決定し得る。別の例として、アンカー要求712は、指定されたレベルの精度でのターゲットUE510のロケーションを要求し、ターゲットUE510に可視のTRP300の数量を示し得、ここで、可視TRP300の数量は、少なくとも示された精度でのターゲットUE510の測位のために不十分である。1つまたは複数のアンカーポイント、たとえば、追加のアンカーポイントについてのさらに他の暗黙的要求が可能である。アンカー要求714に応答して、サーバ400、たとえば、UE間ユニット460は、アンカーUE520のためのサービングTRPであるTRP534を含む、1つまたは複数のTRP300に、アンカー要求716を送出し得る。サーバ400は、たとえば、そのカバレージエリアがターゲットUE510に可視のTRPのカバレージエリアに接し、ならびに/あるいは、ターゲットUE510についての最新の既知のロケーションを含むかもしくはそれに接し、および/またはターゲットUE510についてのホームロケーションTRPを含む、TRP300に、アンカー要求716を送出し得る。TRP534は、アンカーUE520にアンカー要求718を送出することによって、アンカー要求716を受信したことに応答し得る。TRP534は、ブロードキャストメッセージとしてアンカー要求718をブロードキャストし得るか、または、ポイントツーポイントメッセージとしてアンカー要求718ユニキャストを送出し得る。アンカー要求718は、アンカーポイントとして働くようにアンカーUE520(および場合によっては他のUE)に要求し得る。アンカー要求718は、アンカーポイントとして働くことが可能であり、そうする意思があるUEがアンカー要求718に応答するという明示的または暗黙的要求を含み得、これは、たとえば、アンカーポイントになるアビリティおよび意思を示す。アンカー要求716、718は、アンカーUE520が、たとえば、特定のシグナリングおよび/または測位技法サポートのための、1つまたは複数の指定された能力を示すことを(一般的な要求であるのではなく)要求し得る。
【0102】
[00112]段階720において、アンカーUE520は、サーバ400に能力メッセージ722を送出し、および/またはTRP534に能力メッセージ724を送出し、それに対して、TRP534は、サーバ400に能力メッセージ726を送出することによって応答する。UE間測位ユニット650は、アンカー要求718を受信したことに応答して、および/または、アンカー要求718が受信されたかどうかにかかわらず(たとえば、周期的に、半周期的に、非周期的に、および/またはオンデマンドで)、たとえば、ターゲットUE510からアンカー要求を受信したことに応答して、ワイヤレスインターフェース620を介して、能力メッセージ722、724を提供するように構成され得る。UE間測位ユニット650は、UE600、ここではアンカーUE520が、ターゲットUE510の測位のためのアンカーポイントとして働くアビリティを有し、そうする意思があることを示すために、能力メッセージ722、724を提供するように構成され得る。UE間測位ユニット650は、ワイヤレスインターフェース620を介して、ネットワークエンティティ(たとえば、TRP300、ここではTRP534、および/またはサーバ400(たとえば、LMF))に、UE600が、ターゲットUEの位置を決定するために、ターゲットUEに基準信号を送出すること、および/またはターゲットUEからの基準信号を受信し、測定することが可能であるという指示を送出するように構成され得る。UE間測位ユニット650は、UE600がアンカーポイントとして働くアビリティを有する(たとえば、そうするように構成される)ことに加えて、アンカーポイントとして働くための利用可能なリソース、たとえば、バッテリー電力を有するかどうかを決定するように構成され得る。UE間測位ユニット650は、UE600が(透過モードまたは基地局モードで)TRPをエミュレートし得るかまたは(アドバンストモードまたはUEアンカーモードで)UEアンカーポイントとして働き得ることをネットワークエンティティに通知するように構成され得、1つまたは複数の他の能力、たとえば、1つまたは複数のサポートされる測位技法、信号提供および/または信号測定能力などの指示を提供し得る。アンカーUE520は、LPPシグナリングを使用してサーバ400に能力メッセージ722を直接送出するように構成され得る。アンカーUE520は、UCI(アップリンク制御情報)またはMAC-CEシグナリングを使用してTRP534に能力メッセージ724を送出するように構成され得、TRP534は、バックホール接続においてNRPPaシグナリングを使用してサーバ400に能力メッセージ726を送出し得る。
【0103】
[00113]また
図8を参照すると、UE間測位ユニット650は、能力メッセージ800を、能力メッセージ722としてサーバ400に、および/または能力メッセージ724としてTRP534に提供するように構成され得る。能力メッセージ800は、モードフィールド810と、TRP-IDフィールド820と、セルIDフィールド830と、測位技法/シグナリングフィールド840と、測位パラメータフィールド850と、ロケーション/不確実性フィールド860と、RTDフィールド870と、(1つまたは複数の)ビーム角度/(1つまたは複数の)形状フィールド880と、モビリティ状態フィールド890とを含む。モードフィールド810は、アンカーUE520が、どの(1つまたは複数の)動作モードで、アンカーポイントとして働くように動作するように構成されるかを示す。能力メッセージ800は、アンカーUE520が透過(基地局)モードおよび/またはアドバンスト(UEアンカー)モードで動作し得ることを示し得る。フィールド810、820、830、840、850、860、870、880、890のうちの1つまたは複数は省略され得る。たとえば、フィールド820、830、840、850は、モードフィールド810がアドバンストモードのみを示す(および透過モードを示さない)場合、省略され得、フィールド890は、たとえば、モードフィールド810が透過モードのみを示す場合、省略され得る。フィールド810は、たとえば、アンカーUE520が透過モード動作が可能であることを暗黙的に示すフィールド820、830、840、850における情報の提供、またはアンカーUE520がアドバンストモード動作が可能であることを暗黙的に示すモビリティ状態フィールド890における情報の提供があれば、省略され得る。ロケーション/不確実性フィールド860は、たとえば、対応する情報が利用不可能である場合、省略され得る。したがって、アンカーUE520のロケーションは、アンカーポイントとして働くアンカーUE520のアビリティ(および意思)をサーバ400に知らせる前に、知られていないことがある。
【0104】
[00114]TRP-IDフィールド820は、アンカーUE520がTRPをエミュレートするために使用するための提案されたTRP-IDを示し得る。TRP-IDフィールド820の値は、たとえば、メモリ630に記憶されたいくつかの可能なTRP-IDのうちの、提案されたTRP-IDであり得るか、または、提案されたTRP-IDを示すコード化値であり得、それは、サーバ400も知っており、したがってコード化値と同等であり得る。同じくまたは代替的に、以下でさらに説明されるように、アンカーUE520によって使用されるべきTRP-IDは、たとえば、(たとえば、TRP534を介して)サーバ400から、アンカーUE520に送出され得る。
【0105】
[00115]セルIDフィールド830は、アンカーUE520がTRPをエミュレートするために使用するための提案されたセルIDを示し得る。セルIDフィールド830の値は、たとえば、メモリ630に記憶されたいくつかの可能なセルIDのうちの、提案されたセルIDであり得るか、または、提案されたセルIDを示すコード化値であり得、それは、サーバ400も知っており、したがってコード化値と同等であり得る。同じくまたは代替的に、以下でさらに説明されるように、アンカーUE520によって使用されるべきセルIDは、たとえば、(たとえば、TRP534を介して)サーバ400から、アンカーUE520に送出され得る。
【0106】
[00116]測位技法/シグナリングフィールド840は、アンカーUE520によってサポートされる1つまたは複数の測位技法および/または1つまたは複数のシグナリング方式を示し得る。たとえば、図示のように、測位技法/シグナリングフィールド840は、透過モードで、アンカーUE520が、DLベース測位、ULベース測位、およびSLベース測位のためのPRSを処理することが可能であることを示す。測位技法/シグナリングフィールド840は、この例では、透過モードで、アンカーUE520が、たとえば、受信された基準信号のAoAを決定するために、およびアンカーUE520による送信されたPRSについてのAoDを提供するために、AoAベース測位およびAoDベース測位が可能であることを示す。測位技法/シグナリングフィールド840は、この例では、透過モードで、アンカーUE520がRTTベース測位(たとえば、Rx-Tx時間差を決定すること)が可能であることを示す。さらに他の測位技法および/またはシグナリング能力が示され得る。
【0107】
[00117]測位パラメータフィールド850は、アンカーUE520がTRPをエミュレートするための1つまたは複数の他のパラメータを示す。図示の例では、測位パラメータフィールド850は、予想RSTD、RSTD不確実性、および1つまたは複数のQCLパラメータ(たとえば、QCLタイプ、(1つまたは複数の)アンテナビーム)についての値を提供する。(1つまたは複数の)QCLパラメータは、ターゲットUE510が、特定のPRSを測定するために特定のアンテナビームを使用すること(たとえば、DL PRSを受信するためにビームを使用すること、ここで、そのビームはうまくSSB信号を受信した、およびQCLパラメータは、DL PRSがSSB信号とQCLされることを示す)を決定するために提供され得る。
【0108】
[00118]ロケーション/不確実性フィールド860は、アンカーUE520のロケーションの1つまたは複数の形式を含み得る。たとえば、ロケーション/不確実性フィールド860は、アンカーUE520の緯度および経度を示し得、ロケーションが決定された時間を示し得る。ロケーション/不確実性フィールド860は、対応する示されたロケーション、たとえば、半径、緯度ウィンドウ(範囲)および経度ウィンドウ(範囲)などにおける不確実性を示し得る。
【0109】
[00119]フィールド870、880は、透過動作モードおよびアドバンスト動作モードで有用な情報を提供する。RTDフィールド870は、アンカーUE520における実時間差(RTD)値(RSTDを決定するために使用される基地局からの基準信号の送信時間の間の差)を示す。(1つまたは複数の)ビーム角度/(1つまたは複数の)形状フィールド880は、アンカーUE520の1つまたは複数のアンテナおよび/または1つまたは複数のアンテナパネルの1つまたは複数のビーム角度と、(1つまたは複数の)ビームの(1つまたは複数の)対応する形状とに関する情報を提供し得る。報告されたビーム角度は、ボアサイトにあり、グローバルまたは局所座標系において方位角(および場合によっては天頂角)に関して提供され得る。同じくまたは代替的に、ビーム角度は、アンカーUE520の本体に対する角度として報告され得、(グローバル座標系における)地球に対するアンカーUE520の配向も報告され得る。ビーム形状について、ビーム形状を定義するビーム幅および/またはアンテナ構成が提供され得る。
【0110】
[00120]モビリティ状態フィールド890は、アンカーUE520の速度(および場合によっては速さ(velocity))を示し得る。たとえば、モビリティ状態フィールド890は、アンカーUE520が静的であることを示し得、アンカーUE520が静的であった時間の長さを示し得る。モビリティ状態フィールド890は、アンカーUE520のロケーションの信頼性を示す様々な情報を含み得る。サーバ400は、UEのロケーションの信頼性など、1つまたは複数のファクタに基づいて、たとえば、ロケーション不確実性および/またはモビリティステータス(たとえば、UE速度)に基づいて、アンカーポイントとしてどの(1つまたは複数の)UEを使用すべきかを選択し得る。
【0111】
[00121]また
図9を参照すると、UE600は、1つまたは複数のビームをステアリングし、特定の信号(たとえば、信号の周波数)について1つまたは複数の受信チェーンをチューニングするように構成され得る。1つまたは複数の所望のAoAから1つまたは複数の信号を受信し、たとえば、測定のために、(1つまたは複数の)信号をプロセッサ610に提供するために、ワイヤレスインターフェース620は複数の信号経路910、920を含み得、複数の信号経路910、920は、各々それぞれ、1つまたは複数のトランスデューサ911、921を含み、1つまたは複数のトランスデューサ911、921は1つまたは複数のそれぞれのチューナー912、922に結合され得、チューナー912、922は1つまたは複数のそれぞれの位相シフタ913、923に結合され得、位相シフタ913、923は1つまたは複数のフィルタ914、915および1つまたは複数のフィルタ924、925に結合され得る。信号経路910、920は、受信信号経路および/または送信信号経路であり得る。(1つまたは複数の)チューナー912、(1つまたは複数の)位相シフタ913、および(1つまたは複数の)フィルタ914、915は、2つの信号チェーンを提供する。(1つまたは複数の)チューナー912、922(たとえば、(1つまたは複数の)インピーダンスチューナー)、(1つまたは複数の)位相シフタ913、923、および(1つまたは複数の)フィルタ914、915、924、925は随意であり、これらのアイテムのうちのいずれか1つまたは複数は省略され得る。(1つまたは複数の)トランスデューサ911、921は、1つまたは複数のアンテナパネル上に配設された1つまたは複数のアンテナを備え得る。(1つまたは複数の)チューナー911、921は、(1つまたは複数の)トランスデューサ911、921が異なる周波数(たとえば、異なる周波数帯域の信号)を受信するようにチューニングされるようにプロセッサ610の制御下で調整され得る。(1つまたは複数の)位相シフタ912、922は、(1つまたは複数の)トランスデューサ911、921のビームをステアリングするために異なる位相シフトを(1つまたは複数の)トランスデューサ911、921に提供するようにプロセッサ610によって制御され得る。(1つまたは複数の)フィルタ914、915、924、925は、所望の信号周波数を阻止または許可するように構成され得、どの周波数が阻止/パスされるかを変更するようにプロセッサ610によって制御され得る。信号経路910、920のうちの1つまたは複数は、たとえば、信号に適用される位相シフトおよび/または周波数フィルタを変化させることによって、異なる時間において、信号の異なる周波数および/または異なる到着/離脱角度を受信または送信するように変更され得る。図示された信号経路910、920は例であり、他の構成が可能である。
【0112】
[00122]再び
図7を参照すると、段階730において、サーバ400(たとえば、UE間ユニット460)は、アンカーUE520にエミュレーションメッセージ732を送出し得る。アンカーUE520に直接送出されているエミュレーションメッセージ732が示されているが、エミュレーションメッセージ732は、TRP534(すなわち、アンカーUE520のためのサービングTRP)を介してアンカーUE520に送出され得る。エミュレーションメッセージ732は、(たとえば、他のUEをサービスするために、および/または(たとえば、RTTのための)PRS報告、たとえば、以下で説明される測定報告769中に含めるために)TRPをエミュレートするためにアンカーUE520によって使用されるべきTRP-IDおよび/またはセルIDを含み得る。アンカーUE520がTRPをエミュレートするためのTRP-IDおよび/またはセルIDはまた、TRP-ID/セルIDメッセージ734中でサーバ400からターゲットUE510に送出される。エミュレーションメッセージ732は、たとえば、サーバ400がTRP-IDおよび/またはセルIDをアンカーUE520に提供しない、たとえば、アンカーUE520によって使用されるべきTRP-IDおよび/またはセルIDのサーバ400からの指示をオーバーライドしない場合、省略され得る。エミュレーションメッセージ732は、たとえば、能力メッセージ722、724中でアンカーUE520によって提供されるTRP-IDの確認および/またはセルIDの確認を含む、TRP-IDおよび/またはセルIDを含み得る。TRP-IDおよび/またはセルIDは、支援データとしてアンカーUE520に提供され得、LPPシグナリング(たとえば、LPPシグナリング内のNRPPaシグナリング)を使用して提供され得る。
【0113】
[00123]段階740において、サーバ400(たとえば、UE間ユニット460)は、ターゲットUE510に支援データメッセージ742を送出し得る。ターゲットUE510に直接送出されている支援データメッセージ742が示されているが、支援データメッセージ742は、TRP531(すなわち、ターゲットUE510のためのサービングTRP)を介してターゲットUE510に送出され得る。支援データメッセージ742中の支援データは、アンカーUE520がTRPをエミュレートすることを容易にするために、アンカーUE520に関する情報を含み得る。たとえば、支援データメッセージ742は、能力メッセージ800のフィールド820、830、840、850、860、870、880の情報の一部または全部を、サーバ400がこの情報を能力メッセージ800から取得したのか別のソースから取得したのかにかかわらず、含み得る。ターゲットUE510は、TRP-IDおよび/またはセルIDとともに、PRSの測定値を報告するために、TRP-IDおよび/またはセルID情報を使用し得、したがって、測定値がPRSソース、すなわち、アンカーUE520およびアンカーUE520の対応するロケーションに関連付けられ得る。たとえば、アンカーUE520から受信されたPRSに関するターゲットUE510からの測定報告は、アンカーUE520のTRP-IDを含み得る。支援データメッセージ742は、たとえば、能力メッセージ800中に含まれる場合、およびUEベース測位が実装されるべきであり、ターゲットUE510がターゲットUE510のロケーションを決定することになる場合、アンカーUE520の位置(ロケーション)を含み得る。支援データメッセージ742は、LPPを使用してサーバ400からターゲットUE510に送出され得る。フィールド860、870、880中の情報は動的に変化し得るので、フィールド860、870、880の支援データは、上位レイヤシグナリングよりも低いレイテンシを有するレイヤ1および/またはレイヤ2(物理レイヤおよび/またはMACレイヤ)シグナリングを使用して、RAN中のLMF(LMF-in-RAN)シグナリングを使用してターゲットUE510に送出され得る。
【0114】
[00124]段階750において、PRS構成情報は、ターゲットUE510に提供され、適宜にアンカーUE520に提供される。たとえば、TRP531(たとえば、TRP531のUE間PRSユニット360)は、アンカーUE520からPRSを受信するためのおよび/またはアンカーUE520にPRSを送出するためのPRSスケジュールおよびPRS構成パラメータ(たとえば、オフセット、コム数、周波数レイヤなど)とともに、ターゲットUE510にPRS構成メッセージ752を送出し得る。TRP534は、ターゲットUE510からPRSを受信するためのおよび/またはターゲットUE510にPRSを送出するためのPRS構成情報とともに、PRS構成メッセージ754を送出し得る。
【0115】
[00125]段階760において、アンカーUE520はターゲットUE510にPRSを送出し得、ターゲットUE510は、受信されたPRSを測定し、(1つまたは複数の)測定値を報告し、および/または、ターゲットUE510はアンカーUE520にPRSを送出し得、アンカーUE520は、受信されたPRSを測定し、(1つまたは複数の)測定値を報告する。アンカーUE520は、PRS構成メッセージ754中のPRS構成に従ってターゲットUE510にPRS762(たとえば、DL PRS)を送出し得る。ターゲットUE510は、受信されたPRSを測定し、TRP531に位置情報(たとえば、1つまたは複数の対応する測定値、1つまたは複数の位置推定値、1つまたは複数の擬似距離など)とともにPRS測定報告763を送出し、TRP531は、サーバ400に、対応する測定報告764を送出する。UEベース測位では、アンカーUE520はターゲットUE510に測定報告を送出し得、ターゲットUE510はPRS測定報告763を送出しないことがある。同じくまたは代替的に、ターゲットUE510は、アンカーUE520にPRS766(たとえば、測位のためのUL PRS/SRS)を送出する。アンカーUE520は、UL PRSを受信し、測定するように構成される。アンカーUE520は、ターゲットUE510から(UL)PRS766を受信し、測定し、TRP534に、位置情報とともに対応する測定報告767を送出する。TRP534は、サーバ400に、測定報告767に対応する測定報告768を送出する。同じくまたは代替的に、アンカーUE520は、たとえば、LPPなどのUEプロトコルを使用して、またはTRPが使用するであろうプロトコル、たとえば、NRPPaシグナリングを使用して、サーバ400に測定報告769を直接送出し得る。測定ギャップ(MG)が、PRS766を測定するためにアンカーUE520についてスケジュールされない場合、アンカーUE520は、アンカーUE520がアンカーUE520の受信帯域幅部分(Rx BWP)内で受信するUL PRSのみを測定し得る。測定ギャップがアンカーUE520について(PRS構成メッセージ754中のPRS構成に従って)スケジュールされる場合、たとえば、アンカーUE520は、適宜に1つまたは複数の受信チェーンを再チューニングする(たとえば、所望のPRSを受信するように信号経路910、920のうちの1つまたは複数を調整する)ことが可能であり得るので、アンカーUE520は、ターゲットUE510からの、アンカーUE520のRx BWPの外部のUL PRS(場合によってはUL PRSのすべて)を測定し得る。たとえば、サーバ400は、アンカーUE520がターゲットUE510からUL PRSを受信していることになることをTRP534に指示し得、TRP534は、ターゲットUE510からのUL PRSを測定するためのMGをスケジュールすることによって、この指示に応答し得る。
【0116】
[00126](1つまたは複数の)PRS測定値を報告することの代わりにまたはそれに加えて、アンカーUE520は、ターゲットUE510のための通信リレーとして働き得る。アンカーUE520は、ターゲットUE510からの1つまたは複数の通信メッセージをTRPにおよび/またはサーバ400にリレーし得、たとえば、アンカーUE520がTRPのように働く。アンカーUE520は、そのようなリレーサービスおよび/またはUL PRS処理を提供するために、一般的なハンドセットよりも、多くの処理能力および/または速い処理速度を提供するように構成され得る。たとえば、アンカーUE520は、ビークル、ドローン、(たとえば、作業現場の)専用移動ロボットなどであり得る。
【0117】
[00127]段階770、780において、ターゲットUE510のロケーションは、たとえば、1つまたは複数のPRS測定値に基づく(たとえば、上記で説明された)1つまたは複数の測位技法を使用して、決定され得る。段階770、780は異なる時間において実施され得、段階770、780のうちの1つまたは複数がフロー700から省略され得る。段階770はUEベース測位のためのものであり、段階780はUE支援測位のためのものである。TRP531も、ターゲットUE510の位置を決定するように構成され得、たとえば、LMFがTRP531において提供される。
【0118】
[00128]動作
[00129]
図10を参照し、
図1~
図9をさらに参照すると、アンカーポイントとして第1のUEを使用するための方法1000が、図示の段階を含む。しかしながら、方法1000は、一例であり、限定するものではない。方法1000は、たとえば、段階が追加され、除去され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へとスプリットされるようにすることによって、変えられ得る。
【0119】
[00130]段階1010において、方法1000は、第1のUEからネットワークエンティティに、第1のUEが第1のUEと第2のUEとの間でPRSを転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出することを含む。たとえば、アンカーUE520、たとえば、UE間測位ユニット650は、サーバ400に能力メッセージ722を送出し、および/またはTRP534を介してサーバ400に能力メッセージ724を送出する。能力メッセージ722は、第1のUEが第2のUEに第1のPRSを送出することが可能であることを示し得るか、または、第1のUEが第2のUEからの第2のPRSを測定することが可能であることを示し得るか、または、第1のUEが第2のUEに第1のPRSを送出することが可能であり、かつ第1のUEが第2のUEから第2のPRSを測定することが可能であることを示し得る。プロセッサ610は、場合によってはメモリ630と組み合わせて、ワイヤレスインターフェース620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246、ならびに/またはワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、測位能力メッセージを送出するための手段を備え得る。
【0120】
[00131]段階1020において、方法1000は、第1のUEから第2のUEに、第1のPRSを送出すること、または第1のUEにおいて、第2のUEから受信された第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを含む。たとえば、アンカーUE520(たとえば、UE600)は、ターゲットUE510にPRSを送出し、および/またはターゲットUE510から受信されたPRSを測定するように構成され得る。アンカーUE520はターゲットUE510にPRS762(たとえばDL PRS)を送出し得、および/または、アンカーUE520はターゲットUE510からPRS766(たとえば、UL PRS)を受信し、測定し得る。アンカーUE520は、アンカーとして働くことによって、少なくとも所望の精度での、位置情報(たとえば、位置推定値)の決定を可能にするのを助け得、測位精度を改善し得る。プロセッサ610は、場合によってはメモリ630と組み合わせて、ワイヤレスインターフェース620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246、ならびに/またはワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、第1のPRSを送出するための手段および/または第2のPRSを測定するための手段を備え得る。
【0121】
[00132]方法1000の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な一実装形態では、測位能力メッセージは、第1のUEが、第2のUEに第1のPRSを送出すること、または第2のUEからの第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを行うために送信/受信ポイント(TRP)を模倣するように構成されることを示す。たとえば、能力メッセージ722、724は、(たとえば、ターゲットUE510にPRSを送出することおよび/またはターゲットUE510からのPRSを測定することを行うためにTRPを模倣するために)透過モードを示すモードフィールド810を含み得る。この情報を提供することは、ターゲットUE510についての位置情報を決定するためにアンカーUE520をどのように使用すべきかを決定するのを助け得る。さらなる例示的な実装形態では、方法1000は、ネットワークエンティティに、予想基準信号時間差、または予想基準信号時間差不確実性、または1つまたは複数の擬似コロケーションパラメータ、またはそれらの任意の組合せを送出することを含む。たとえば、アンカーUE520は、測位パラメータフィールド850中で情報を送出し得る。アンカーUE520は、予想基準信号時間差(A)、または予想基準信号時間差(B)、または1つまたは複数の擬似コロケーションパラメータ(C)、またはAおよびB、またはAおよびC、またはAおよびBおよびCを送出し得る。この情報を提供することは、ターゲットUE510についての位置情報を決定するためにアンカーUE520をどのように使用すべきかと、場合によっては、アンカーとしてアンカーUE520を使用することによってどんな精度の位置情報が取得され得るかとを決定するのを助け得る。プロセッサ610は、場合によってはメモリ630と組み合わせて、ワイヤレスインターフェース620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わせて、予想RSTD、RSTD不確実性、および/または(1つまたは複数の)QCLパラメータを送出するための手段を備え得る。
【0122】
[00133]同じくまたは代替的に、方法1000の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な一実装形態では、測位能力メッセージは、第1のUEが第2のUEの測位のためのアンカーポイントとして働くことが可能であるかどうかについてのネットワークエンティティから受信された要求に応答して、ネットワークエンティティに送出される。たとえば、アンカーUE520は、アンカーUE520(または概してUE)がアンカーポイントとして働くことができる(たとえば、そうすることが可能であり、そうする意思がある)かどうかを問うアンカー要求718(または別のアンカー要求)をアンカーUE520が受信した場合のみ、能力メッセージ722、724を送出する。これは、アンカーUE520がアンカーとして必要とされないとき、通信オーバーヘッドを回避するのを助け得る。第2の送出手段は、第1のUEが第2のUEの測位のためのアンカーポイントとして働くことが可能であるかどうかについてのネットワークエンティティから受信された要求に応答して、ネットワークエンティティに測位能力メッセージを送出するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第1のUEから第2のUEに、実時間差(A)、または第1のUEのロケーション(B)、または第1のUEのロケーションのロケーション不確実性(C)、または第1のUEによって提供されるビーム角度(D)、または第1のUEによって提供されるビーム形状(E)、または第1のUEのモビリティステータス(F)、またはそれらの任意の組合せ(すなわち、A~Fのうちの2つまたはそれ以上の任意の組合せ、すなわち、A~Fのうちの2つの任意の組合せ(たとえば、AおよびB、またはAおよびCなど)、またはA~Fのうちの3つの任意の組合せ(たとえば、AおよびBおよびC、またはAおよびBおよびDなど)、またはA~Fのうちの4つの任意の組合せ(たとえば、AおよびBおよびCおよびD、またはAおよびBおよびCおよびEなど)、またはA~Fのうちの5つの任意の組合せ(たとえば、AおよびBおよびCおよびDおよびE、またはAおよびCおよびDおよびEおよびFなど)、またはAおよびBおよびCおよびDおよびEおよびF)を送出することを含む。たとえば、アンカーUE520は、直接、またはサーバ400(および1つまたは複数のTRP)を介して間接的に、ターゲットUE510にフィールド860、870、880、890のうちの1つまたは複数を送出し得る。この情報を提供することは、ターゲットUE510についての位置情報を決定するためにアンカーUE520をどのように使用すべきかと、場合によっては、アンカーとしてアンカーUE520を使用することによってどんな精度の位置情報が取得され得るかとを決定するのを助け得る。プロセッサ610は、場合によってはメモリ630と組み合わせて、ワイヤレスインターフェース620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わせて、アンカーUE520のRTD、ロケーション、ロケーション不確実性、ビーム角度、ビーム形状、および/またはモビリティ状態を送出するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第1のUEから第2のUEに、第1のPRSを送出すること、第1のPRSが第1のサイドリンクPRSを備える、または第1のUEにおいて、第2のPRSを測定すること、第2のPRSが第2のサイドリンクPRSを備える、またはそれらの組合せを含む。たとえば、アンカーUE520は、SL PRSを送出または測定するためにアドバンストモードで動作し得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第1のUEにおいて、第2のPRSを測定することを備え、ここにおいて、第2のPRSがアップリンクPRSを備える。たとえば、アンカーUE520はPRS766を測定し得、PRS766がUL PRSであり、アンカーUE520がUL PRSを受信し、測定するように構成される。プロセッサ610は、場合によってはメモリ630と組み合わせて、ワイヤレスインターフェース620(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、第2のPRSを測定するための手段を備え得、第2のPRSがUL PRSを備える。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第1のUEから、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するためにTRPによって使用されるプロトコルを使用して、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出することを備える。たとえば、アンカーUE520は、LPPシグナリングを使用して(たとえば、LPPシグナリングにおけるNRPPaシグナリングを用いて)測定報告769を送出し得る。別の例として、測定報告767はTRP534に送出され得、TRP534はサーバ400に測定報告768を送出し得る。プロセッサ610は、場合によってはメモリ630と組み合わせて、ワイヤレスインターフェース620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わせて、測位測定報告を送出するための手段を備え得る。測定報告(たとえば、測定報告767、769)は、たとえば、TRP-ID/セルIDメッセージ734中で受信された、TRP-IDまたはセルIDまたはそれらの組合せ(すなわち、TRP-IDおよびセルID)を含み得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第2のPRSの受信中に第1のUEにおいて測定ギャップがない場合、第1のUEのダウンリンク帯域幅部分内の第2のPRSの一部分のみを測定することによって、第2のPRSを測定することを備える。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第2のPRSを測定することを備え、ここにおいて、第2のPRSを測定することは、第2のPRSが第1のUEにおける測定ギャップと一致することに応答して、第2のPRSのすべてを測定することを備える。
【0123】
[00134]実装例
[00135]実装例が、以下の番号付けされた条項において提供される。
【0124】
[00136]条項1.
ワイヤレスインターフェースと、
メモリと、
ワイヤレスインターフェースおよびメモリに通信可能に結合されたプロセッサと
を備える、第1のUE(ユーザ機器)であって、
ここにおいて、プロセッサは、ワイヤレスインターフェースを介して、ネットワークエンティティに、第1のUEが第1のUEと第2のUEとの間でPRS(測位基準信号)を転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出するように構成され、
ここにおいて、
プロセッサが、ワイヤレスインターフェースを介して、第2のUEに、第1のPRSを送出するように構成された、または
プロセッサが、第2のUEからワイヤレスインターフェースを介して受信された第2のPRSを測定するように構成された、または
それらの組合せである、第1のUE(ユーザ機器)。
【0125】
[00137]条項2. 測位能力メッセージは、第1のUEが、第2のUEに第1のPRSを送出すること、または第2のUEからの第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを行うために送信/受信ポイント(TRP)を模倣するように構成されることをさらに示す、条項1に記載の第1のUE。
【0126】
[00138]条項3. プロセッサが、ネットワークエンティティに、予想基準信号時間差、または予想基準信号時間差不確実性、または1つまたは複数の擬似コロケーションパラメータ、またはそれらの任意の組合せを送出するようにさらに構成された、条項2に記載の第1のUE。
【0127】
[00139]条項4. プロセッサは、第1のUEが第2のUEの測位のためのアンカーポイントとして働くことが可能であるかどうかについてのネットワークエンティティから受信された要求に応答して、ネットワークエンティティに測位能力メッセージを送出するように構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0128】
[00140]条項5. プロセッサが、第2のUEに、実時間差、または第1のUEのロケーション、または第1のUEのロケーションのロケーション不確実性、または第1のUEによって提供されたビーム角度、または第1のUEによって提供されたビーム形状、または第1のUEのモビリティステータス、またはそれらの任意の組合せを送出するようにさらに構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0129】
[00141]条項6.
プロセッサは、第1のPRSを送出するように構成され、第1のPRSが第1のサイドリンクPRSを備える、または
プロセッサは、第2のPRSを測定するように構成され、第2のPRSが第2のサイドリンクPRSを備える、または
それらの組合せである、
条項1に記載の第1のUE。
【0130】
[00142]条項7. ワイヤレスインターフェースおよびプロセッサが、第2のPRSを受信し、測定するようにさらに構成され、第2のPRSがアップリンクPRSを備える、条項1に記載の第1のUE。
【0131】
[00143]条項8. プロセッサが、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するために送信/受信ポイントによって使用されるプロトコルを使用して、ワイヤレスインターフェースを介してネットワークエンティティに測位測定報告を送出するようにさらに構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0132】
[00144]条項9. プロセッサが、測位測定報告中で、第2のUEに、TRP ID(送信/受信ポイント識別情報)またはセルID、またはそれらの組合せを送出するようにさらに構成された、条項8に記載の第1のUE。
【0133】
[00145]条項10. プロセッサが、第2のPRSの受信中に第1のUEにおいて測定ギャップがない場合、第1のUEのダウンリンク帯域幅部分内の第2のPRSの一部分のみを処理するように構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0134】
[00146]条項11. プロセッサは、第2のPRSが第1のUEにおける測定ギャップと一致することに応答して、第2のPRSのすべてを処理するように構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0135】
[00147]条項12. アンカーポイントとして第1のUE(ユーザ機器)を使用するための方法であって、方法は、
第1のUEからネットワークエンティティに、第1のUEが第1のUEと第2のUEとの間でPRS(測位基準信号)を転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出すること
を備え、
ここにおいて、方法が、
第1のUEから第2のUEに、第1のPRSを送出すること、または
第1のUEにおいて、第2のUEから受信された第2のPRSを測定すること、または
それらの組合せ
をさらに備える、方法。
【0136】
[00148]条項13. 測位能力メッセージは、第1のUEが、第2のUEに第1のPRSを送出すること、または第2のUEからの第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを行うために送信/受信ポイント(TRP)を模倣するように構成されることを示す、条項12に記載の方法。
【0137】
[00149]条項14. ネットワークエンティティに、予想基準信号時間差、または予想基準信号時間差不確実性、または1つまたは複数の擬似コロケーションパラメータ、またはそれらの任意の組合せを送出することをさらに備える、条項13に記載の方法。
【0138】
[00150]条項15. 測位能力メッセージは、第1のUEが第2のUEの測位のためのアンカーポイントとして働くことが可能であるかどうかについてのネットワークエンティティから受信された要求に応答して、ネットワークエンティティに送出される、条項12に記載の方法。
【0139】
[00151]条項16. 第1のUEから第2のUEに、実時間差、または第1のUEのロケーション、または第1のUEのロケーションのロケーション不確実性、または第1のUEによって提供されたビーム角度、または第1のUEによって提供されたビーム形状、または第1のUEのモビリティステータス、またはそれらの任意の組合せを送出することをさらに備える、条項12に記載の方法。
【0140】
[00152]条項17.
第1のUEから第2のUEに、第1のPRSを送出すること、第1のPRSが第1のサイドリンクPRSを備える、または
第1のUEにおいて、第2のPRSを測定すること、第2のPRSが第2のサイドリンクPRSを備える、または
それらの組合せ
を備える、条項12に記載の方法。
【0141】
[00153]条項18. 第1のUEにおいて、第2のPRSを測定することを備え、ここにおいて、第2のPRSがアップリンクPRSを備える、条項12に記載の方法。
【0142】
[00154]条項19. 第1のUEから、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するために送信/受信ポイントによって使用されるプロトコルを使用して、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出することをさらに備える、条項12に記載の方法。
【0143】
[00155]条項20. 測位測定報告が、TRP ID(送信/受信ポイント識別情報)またはセルIDまたはそれらの組合せを含む、条項19に記載の方法。
【0144】
[00156]条項21. 第2のPRSを測定することを備え、ここにおいて、第2のPRSを測定することが、第2のPRSの受信中に第1のUEにおいて測定ギャップがない場合、第1のUEのダウンリンク帯域幅部分内の第2のPRSの一部分のみを測定することを備える、条項12に記載の方法。
【0145】
[00157]条項22. 第2のPRSを測定することを備え、ここにおいて、第2のPRSを測定することは、第2のPRSが第1のUEにおける測定ギャップと一致することに応答して、第2のPRSのすべてを測定することを備える、条項12に記載の方法。
【0146】
[00158]条項23. 第1のUE(ユーザ機器)であって、
ネットワークエンティティに、第1のUEが第1のUEと第2のUEとの間でPRS(測位基準信号)を転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出するための第2の送出手段
を備え、
ここにおいて、第1のUEが、
第2のUEに、第1のPRSを送出するための第1の送出手段、または
第2のUEから受信された第2のPRSを測定するための手段、または
それらの組合せ
をさらに備える、第1のUE(ユーザ機器)。
【0147】
[00159]条項24. 測位能力メッセージは、第1のUEが、第2のUEに第1のPRSを送出すること、または第2のUEからの第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを行うために送信/受信ポイント(TRP)を模倣するように構成されることを示す、条項23に記載の第1のUE。
【0148】
[00160]条項25. 第2の送出手段が、ネットワークエンティティに、予想基準信号時間差、または予想基準信号時間差不確実性、または1つまたは複数の擬似コロケーションパラメータ、またはそれらの任意の組合せを送出するための手段を備える、条項24に記載の第1のUE。
【0149】
[00161]条項26. 第2の送出手段は、第1のUEが第2のUEの測位のためのアンカーポイントとして働くことが可能であるかどうかについてのネットワークエンティティから受信された要求に応答して、ネットワークエンティティに測位能力メッセージを送出するための手段を備える、条項23に記載の第1のUE。
【0150】
[00162]条項27. 第2のUEに、実時間差、または第1のUEのロケーション、または第1のUEのロケーションのロケーション不確実性、または第1のUEによって提供されたビーム角度、または第1のUEによって提供されたビーム形状、または第1のUEのモビリティステータス、またはそれらの任意の組合せを送出するための第3の送出手段をさらに備える、条項23に記載の第1のUE。
【0151】
[00163]条項28.
第1のUEが第1の送出手段を備え、ここにおいて、第1のPRSが第1のサイドリンクPRSを備える、または
第1のUEが第2のPRSを測定するための手段を備え、ここにおいて、第2のPRSが第2のサイドリンクPRSを備える、または
それらの組合せである、
条項23に記載の第1のUE。
【0152】
[00164]条項29. 第2のPRSを測定するための手段を備え、ここにおいて、第2のPRSがアップリンクPRSを備える、条項23に記載の第1のUE。
【0153】
[00165]条項30. ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するために送信/受信ポイントによって使用されるプロトコルを使用して、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するための手段をさらに備える、条項23に記載の第1のUE。
【0154】
[00166]条項31. 測位測定報告が、TRP ID(送信/受信ポイント識別情報)またはセルIDまたはそれらの組合せを含む、条項30に記載の第1のUE。
【0155】
[00167]条項32. 第2のPRSを測定するための手段を備え、ここにおいて、第2のPRSを測定するための手段が、第2のPRSの受信中に第1のUEにおいて測定ギャップがない場合、第1のUEのダウンリンク帯域幅部分内の第2のPRSの一部分のみを測定するための手段を備える、条項23に記載の第1のUE。
【0156】
[00168]条項33. 第2のPRSを測定するための手段を備え、ここにおいて、第2のPRSを測定するための手段は、第2のPRSが第1のUEにおける測定ギャップと一致することに応答して、第2のPRSのすべてを測定するための手段を備える、条項23に記載の第1のUE。
【0157】
[00169]条項34. 第1のUE(ユーザ機器)のプロセッサに、
ネットワークエンティティに、第1のUEが第1のUEと第2のUEとの間でPRS(測位基準信号)を転送することが可能であることを示す測位能力メッセージを送出すること
を行わせるためのプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、
ここにおいて、非一時的プロセッサ可読記憶媒体が、
プロセッサに、第2のUEに、第1のPRSを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令、または
プロセッサに、第2のUEから受信された第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令、または
それらの組合せ
をさらに備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0158】
[00170]条項35. 測位能力メッセージは、第1のUEが、第2のUEに第1のPRSを送出すること、または第2のUEからの第2のPRSを測定すること、またはそれらの組合せを行うために送信/受信ポイント(TRP)を模倣するように構成されることを示す、条項34に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0159】
[00171]条項36. プロセッサに、ネットワークエンティティに、予想基準信号時間差、または予想基準信号時間差不確実性、または1つまたは複数の擬似コロケーションパラメータ、またはそれらの任意の組合せを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、条項35に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0160】
[00172]条項37. プロセッサに、測位能力メッセージを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、第1のUEが第2のUEの測位のためのアンカーポイントとして働くことが可能であるかどうかについてのネットワークエンティティから受信された要求に応答して、ネットワークエンティティに測位能力メッセージを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、条項34に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0161】
[00173]条項38. プロセッサに、第2のUEに、実時間差、または第1のUEのロケーション、または第1のUEのロケーションのロケーション不確実性、または第1のUEによって提供されたビーム角度、または第1のUEによって提供されたビーム形状、または第1のUEのモビリティステータス、またはそれらの任意の組合せを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0162】
[00174]条項39.
プロセッサに、第1のPRSを送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令、ここにおいて、第1のPRSが第1のサイドリンクPRSを備える、または
プロセッサに、第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令、ここにおいて、第2のPRSが第2のサイドリンクPRSを備える、または
それらの組合せ
を備える、条項34に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0163】
[00175]条項40. プロセッサに、第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備え、ここにおいて、第2のPRSがアップリンクPRSを備える、条項34に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0164】
[00176]条項41. プロセッサに、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出するために送信/受信ポイントによって使用されるプロトコルを使用して、ネットワークエンティティに測位測定報告を送出することを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0165】
[00177]条項42. 測位測定報告が、TRP ID(送信/受信ポイント識別情報)またはセルIDまたはそれらの組合せを含む、条項41に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0166】
[00178]条項43. プロセッサに、第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備え、ここにおいて、プロセッサに、第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令が、プロセッサに、第2のPRSの受信中に第1のUEにおいて測定ギャップがない場合、第1のUEのダウンリンク帯域幅部分内の第2のPRSの一部分のみを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、条項34に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0167】
[00179]条項44. プロセッサに、第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備え、ここにおいて、プロセッサに、第2のPRSを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、第2のPRSが第1のUEにおける測定ギャップと一致することに応答して、第2のPRSのすべてを測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、条項34に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0168】
[00180]他の考慮事項
[00181]他の例および実装形態は、本開示の範囲内および添付の特許請求の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上記で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0169】
[00182]本明細書で使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含む。本明細書で使用される「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。
【0170】
[00183]また、本明細書で使用される、(場合によっては、「のうちの少なくとも1つ」で終わるまたは「のうちの1つまたは複数」で終わる)項目の列挙中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙、あるいは「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」の列挙あるいは「A、またはB、またはC」の列挙が、AまたはBまたはC、あるいはAB(AおよびB)、あるいはAC(AおよびC)、あるいはBC(BおよびC)、あるいはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、あるいは2つ以上の特徴をもつ組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような、選言的列挙を示す。したがって、ある項目、たとえば、プロセッサが、AまたはBのうちの少なくとも1つに関する機能を実施するように構成されるという具陳、あるいはある項目が機能Aまたは機能Bを実施するように構成されるという具陳は、その項目がAに関する機能を実施するように構成され得るか、またはBに関する機能を実施するように構成され得るか、またはAおよびBに関する機能を実施するように構成され得ることを意味する。たとえば、「AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するように構成されたプロセッサ」あるいは「Aを測定するまたはBを測定するように構成されたプロセッサ」という句は、プロセッサが、Aを測定するように構成され得る(およびBを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはBを測定するように構成され得る(およびAを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはAを測定するおよびBを測定するように構成され得る(ならびにAおよびBのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択するように構成され得る)ことを意味する。同様に、AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するための手段の具陳は、Aを測定するための手段(これは、Bを測定することが可能であることも可能でないこともある)、またはBを測定するための手段(およびAを測定するように構成されることも構成されないこともある)、またはAおよびBを測定するための手段(これは、AおよびBのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択することが可能であり得る)を含む。別の例として、ある項目、たとえば、プロセッサが、機能Xを実施することまたは機能Yを実施することのうちの少なくとも1つを行うように構成されるという具陳は、その項目が、機能Xを実施するように構成され得るか、または機能Yを実施するように構成され得るか、または機能Xを実施することおよび機能Yを実施することを行うように構成され得ることを意味する。たとえば、「Xを測定することまたはYを測定することのうちの少なくとも1つを行うように構成されたプロセッサ」という句は、プロセッサが、Xを測定するように構成され得る(およびYを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはYを測定するように構成され得る(およびXを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはXを測定することおよびYを測定することを行うように構成され得る(ならびにXおよびYのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択するように構成され得る)ことを意味する。
【0171】
[00184]別段に明記されていない限り、本明細書で使用される、機能または動作が項目または条件「に基づく」という記述は、その機能または動作が、述べられた項目または条件に基づき、述べられた項目または条件に加えて1つまたは複数の項目および/または条件に基づき得ることを意味する。
【0172】
[00185]特定の要件に従って、実質的な変形が行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用され得、および/あるいは特定の要素が、ハードウェア、プロセッサによって実行される(アプレットなど、ポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、またはその両方で実装され得る。さらに、ネットワーク入出力デバイスなど、他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。別段に記載されていない限り、互いに接続されるまたは通信するものとして図に示されるおよび/または本明細書で説明される機能的または他の構成要素は、通信可能に結合される。すなわち、それらは、それらの間の通信を可能にするように、直接または間接的に接続され得る。
【0173】
[00186]上記で説明されたシステムおよびデバイスは例である。様々な構成は、適宜に様々なプロシージャまたは構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、いくつかの構成に関して説明される特徴は、様々な他の構成において組み合わせられ得る。構成の異なる態様および要素が、同様にして組み合わせられ得る。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
【0174】
[00187]ワイヤレス通信システムは、通信が、ワイヤレスに、すなわち、ワイヤまたは他の物理接続を通してではなく大気空間を通して伝搬する電磁波および/または音響波によって搬送される、通信システムである。ワイヤレス通信ネットワークは、すべての通信がワイヤレスに送信されるとは限らないことがあり、少なくともいくつかの通信がワイヤレスに送信されるように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語または同様の用語は、デバイスの機能が、もっぱら通信のためのものであること、または均等に主に通信のためのものであることを必要とせず、あるいはデバイスがモバイルデバイスであることを必要としないが、デバイスがワイヤレス通信能力(一方向または双方向)を含むこと、たとえば、ワイヤレス通信のための少なくとも1つの無線機(各無線機は、送信機、受信機、またはトランシーバの一部である)を含むことを示す。
【0175】
[00188]説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を提供するように、具体的な詳細が与えられる。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不要な詳細なしに示されている。この説明は、例示的な構成を提供し、特許請求の範囲の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の上記の説明は、説明された技法を実装するための説明を提供する。要素の機能および構成において、様々な変更が行われ得る。
【0176】
[00189]本明細書で使用される、「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」、および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様式で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使用して、様々なプロセッサ可読媒体は、実行のために(1つまたは複数の)プロセッサに命令/コードを提供することに関与し得、ならびに/あるいはそのような命令/コードを(たとえば、信号として)記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装形態では、プロセッサ可読媒体は、物理および/または有形記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、ダイナミックメモリを含む。
【0177】
[00190]いくつかの例示的な構成について説明したが、様々な修正、代替構成、および等価物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素であり得、他のルールが、本開示の適用例よりも優先するかまたはさもなければ本開示の適用例を修正し得る。また、上記の要素が考慮される前に、考慮されている間に、または考慮された後に、いくつかの動作が行われ得る。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を限定しない。
【0178】
[00191]値が第1のしきい値を超える(またはそれよりも大きい、またはそれを上回る)という記述は、その値が、第1のしきい値よりもわずかに大きい第2のしきい値を満たすかまたは超えるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも高い1つの値である。値が第1のしきい値よりも小さい(またはそれ以内である、またはそれを下回る)という記述は、その値が、第1のしきい値よりもわずかに低い第2のしきい値よりも小さいかまたはそれに等しいという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも低い1つの値である。
【国際調査報告】