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特表2023-554294家禽食肉処理製品を加工処理するためのシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(54)【発明の名称】家禽食肉処理製品を加工処理するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A22C 21/00 20060101AFI20231220BHJP
   A22C 15/00 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
A22C21/00 Z
A22C15/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535011
(86)(22)【出願日】2021-12-10
(85)【翻訳文提出日】2023-08-04
(86)【国際出願番号】 NL2021050754
(87)【国際公開番号】W WO2022131908
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】2027128
(32)【優先日】2020-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520386523
【氏名又は名称】マレル・ポウルトリー・ベスローテン・フェンノートシャップ
【氏名又は名称原語表記】Marel Poultry B.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100197561
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 三喜男
(72)【発明者】
【氏名】ペーテルス,エーリク ヘンドリクス ウェルネル
(72)【発明者】
【氏名】フーンセラール,ティース アントーン ヘンリクス
(72)【発明者】
【氏名】レイン,テオドルス コルネリス
【テーマコード(参考)】
4B011
【Fターム(参考)】
4B011FA01
(57)【要約】
家禽食肉処理製品を加工処理するためのシステム及び方法が提供される。前記システムは、第1速度で走行するとともに、第1距離で離間してそれぞれが前記製品のそれぞれ1つを運ぶように構成された連続する第1製品キャリヤを有する第1輸送ラインと、第2速度で走行するとともに、第2距離で離間してそれぞれが前記製品のそれぞれ1つを運ぶように構成された連続する第2製品キャリヤを有する第2輸送ラインと、第1製品キャリヤから第2製品キャリヤに製品を連続して運搬するための製品運搬装置とを有する。製品運搬装置は、所定の複数の製品を毎回連続して運搬するように構成され、複数の製品の後の製品の運搬位置は、複数の製品の前の製品の運搬位置より第1輸送ラインに沿って毎回上流又は毎回下流にある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家禽食肉処理製品を加工処理するためのシステムであって、
第1速度で使用時に走行するとともに、第1輸送ラインに沿って第1距離で離間してそれぞれが前記製品のそれぞれ1つを運ぶように構成された連続する第1製品キャリヤを有する、第1輸送ラインと、
第2速度で使用時に走行するとともに、第2輸送ラインに沿って第2距離で離間してそれぞれが前記製品のそれぞれ1つを運ぶように構成された連続する第2製品キャリヤを有する、第2輸送ラインと、
それぞれの第1製品キャリヤからそれぞれの第2製品キャリヤに製品を連続して運搬するための製品運搬装置と、を有し、
前記製品運搬装置は、所定の複数の製品を毎回連続して運搬するように構成され、前記所定の複数の製品の後の製品の運搬位置は、前記所定の複数の製品の前の製品の運搬位置より前記第1輸送ラインに沿って毎回上流又は毎回下流にある、システム。
【請求項2】
前記システムは、使用時に前記第2速度が前記第1速度より速くなるように構成され、前記製品運搬装置は、前記複数の製品の後の製品の前記第1輸送ライン及び前記第2輸送ラインに沿った運搬位置が、前記複数の製品の前の製品の運搬位置より毎回上流にあるように構成される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第2距離は、前記第1距離より大きい、
請求項1又は請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
所定の複数の製品の連続した運搬のそれぞれは、等しい所定の複数の製品を有する、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載のシステム。
【請求項5】
後の所定の複数の製品の1つの製品の運搬位置は、先行する所定の複数の製品の、同一の連続数を有する1つの製品の運搬位置と同じである、
請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
少なくとも前記運搬装置において、前記第1輸送ライン及び前記第2輸送ラインはともに、カルーセルによって規定されるような湾曲経路に従い、好ましくは、前記第2輸送ラインは、前記第1輸送ラインの外側にある、
請求項1から請求項5の何れか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記製品運搬装置は、製品を第1キャリヤから第2キャリヤに運搬するために製品に係合するための運搬要素に連結されたカム従動子を有し、前記システムは、前記カム従動子が使用時に走行するカム軌道を有し、前記カム軌道は、それぞれの運搬位置において、第1キャリヤから第2キャリヤにその位置において製品の運搬を開始するように前記カム従動子を移動するように構成される、
請求項1から請求項6の何れか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記カム軌道は、前記運搬を開始するように前記カム従動子を移動させる所定の軌道セクションを有し、前記システムは、使用時に前記所定の複数の製品の各連続運搬中に前記所定の軌道セクションを前記第1輸送ラインに沿って上流又は下流に移動するように構成された駆動モジュールを有する、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
カム従動子は、前記第1キャリヤのそれぞれに設けられて前記第1キャリヤのそれぞれに接続され、さらに運搬要素は、前記第1キャリヤのそれぞれに設けられて前記第1キャリヤのそれぞれに接続される、
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記運搬要素は、押し動作によって前記製品に係合するように構成される、
請求項7から請求項9の何れか1項に記載のシステム。
【請求項11】
好ましくは請求項1から請求項10の何れか1項に記載のシステムを使用して、家禽食肉処理製品を加工処理するための方法であって、
第1速度で走行するとともに、第1輸送ラインに沿って第1距離で離間した連続する第1製品キャリヤを有する第1輸送ラインを使用して、前記製品を輸送するステップであって、前記製品がそれぞれ、前記第1製品キャリヤのそれぞれによって運ばれる、ステップと、
製品運搬装置によって、それぞれの第1製品キャリヤから第2速度で走行する第2輸送ラインのそれぞれの第2製品キャリヤに製品を連続して運搬するステップであって、前記第2製品キャリヤが、前記第2輸送ラインに沿って第2距離で離間する、ステップとを有し、
前記運搬するステップの間、所定の複数の製品が毎回連続して運搬され、前記所定の複数の製品の後の製品の運搬位置は、前記所定の複数の製品の前の製品の運搬位置より前記第1輸送ラインに沿って毎回上流又は毎回下流にある、方法。
【請求項12】
前記第2速度は、前記第1速度より速く、前記複数の製品の後の製品の前記第1輸送ライン及び前記第2輸送ラインに沿った運搬位置は、前記複数の製品の前の製品の運搬位置より毎回上流にある、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
所定の複数の製品の連続した運搬のそれぞれは、等しい所定の複数の製品を有する、
請求項11又は請求項12に記載の方法。
【請求項14】
請求項8に従って、前記運搬するステップの間に、前記所定の軌道セクションは、前記所定の複数の製品のそれぞれ連続する運搬の間、前記第1輸送ラインに沿って上流又は下流に移動される、
請求項11から請求項13の何れか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
鶏食肉処理製品などの家禽食肉処理製品(poultry slaughter product)を加工処理するためのシステムでは、生産能力を高めることを可能にするためにより速い加工処理速度に常に努力している。このようなシステムは、通常、チェーン状の運搬部材を有し、それに、食肉処理製品を運ぶ製品キャリヤ、通常はフックが取り付けられる。この場合、食肉処理製品は、連続的に加工処理ステーションを通過して運搬される。加工処理される食肉処理製品及び加工処理段階に応じて、食肉処理製品を効率的に加工処理できるように食肉処理製品を運ぶために特有の製品キャリヤが必要である。
【背景技術】
【0002】
このようなシステムは、カルーセル又は頭上コンベヤチェーンなどの第1輸送ライン上のフックなどの第1製品キャリヤから、例えば第2輸送ライン上の第2製品キャリヤに、食肉処理製品が運搬される、すなわち横切って移動される運搬位置を有し得る。これは、このようなシステムでは、比較的重要なポイントであり得る。運搬操作中に製品キャリヤの相互位置決めが十分に正確でないことは、食肉処理製品の運搬のエラー率が高くなることを引き起こし、その結果、例えば食肉処理製品が詰まる結果としてシステムの休止時間が長くなることを引き起こす。また、この運搬は、運搬速度又は加工処理速度が速くなる場合、さらに重要になる。
【0003】
一般に、このような食肉処理製品を確実に運搬するために、第1輸送ライン及び第2輸送ラインの速度、並びに第1輸送ライン及び第2輸送ライン上の連続するキャリヤ間の距離、すなわちキャリヤピッチは、等しくされる。このように、第1輸送ラインの連続するキャリヤは、製品を運搬することができるように第2ラインのキャリヤのすぐそばに配置され得る。しかしながら、このような等しい速度及びキャリヤピッチは、すべての状況において望ましくないかもしれない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
US5453045は、隣接するシャックル間に異なる速度及び間隔を有し得る第1輸送ラインから第2輸送ラインに製品を運搬することができる運搬装置を有する家禽食肉処理製品の加工処理システムを開示する。製品の運搬を容易にするために、中間緩衝装置は、スライド可能に取り付けられたキャリヤを有するバッファホイール(buffer wheel)の形で提供され、それによって、製品は、第1ラインからバッファホイールに運搬され、その後にバッファラインから第2ラインに運搬され得る。しかしながら、特にこのような加工処理システムは非常に複雑であるので、製品運搬に関して改善の余地がある。
【0005】
WO2016/003271A1はまた、US5453045のシステムと同じ又は少なくとも同様の欠点を有する、第1及び第2輸送ライン間の運搬ホイールを使用した家禽製品の運搬に関する。
【0006】
WO02/44670A1は、吊り下げられた家禽の枝肉(carcass)を計量するための方法及び装置に関する。偏心バッファホイールを使用して、第1及び第2ライン間のシャックル間隔の差を補償することができる。また、そのようなシステムは非常に複雑である。
【0007】
本発明の目的は、家禽食肉処理製品を加工処理するための改良されたシステムを提供することである。本発明のさらなる目的は、異なる速度で走行し得る、及び/又は異なるキャリヤピッチを有し得る、第1輸送ラインから第2輸送ラインに食肉処理製品を効果的に運搬することができる運搬装置を有する、家禽食肉処理製品を加工処理するためのシステムを提供することである。本発明のまたさらなる目的は、輸送ラインに構造上の要求を少なくして第1輸送ラインから第2輸送ラインに製品を運搬することができる運搬装置を有する、家禽食肉処理製品を加工処理するためのシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的の1つ又は複数は、鶏食肉処理製品などの家禽食肉処理製品を加工処理するための、本発明の第1の態様に係る加工処理システムであって、前記システムは、
第1速度で使用時に走行するとともに、第1輸送ラインに沿って第1距離で離間してそれぞれが前記製品のそれぞれ1つを運ぶように構成された連続する第1製品キャリヤを有する、第1輸送ラインと、
第2速度で使用時に走行するとともに、第2輸送ラインに沿って第2距離で離間してそれぞれが前記製品のそれぞれ1つを運ぶように構成された連続する第2製品キャリヤを有する、第2輸送ラインと、
それぞれの第1製品キャリヤからそれぞれの第2製品キャリヤに製品を連続して運搬するための製品運搬装置と、を有し、
前記製品運搬装置は、所定の複数の製品を毎回連続して運搬するように構成され、前記所定の複数の製品の後の製品の運搬位置は、前記所定の複数の製品の前の製品の運搬位置より前記第1輸送ラインに沿って毎回上流又は毎回下流にある、システムによって達せられる。
【0009】
本発明に係る前記システムの効果は、運搬の上流又は下流の移動位置を提供する製品運搬装置の独創的な提供のために、第1及び/又は第2輸送ライン上のキャリヤ間の異なる速度及び/又は異なる距離、すなわちピッチの場合に、信頼できる運搬が、いくつかの中間バッファホイール又はバッファステーションを使用する必要なしに達成できることである。つまり、本発明によれば、家禽食肉処理製品は、第1輸送ラインのそれぞれの第1製品キャリヤから第2輸送ラインのそれぞれの第2製品キャリヤに直接運搬することができる。前記所定の複数の製品の連続した運搬のそれぞれの間の時間間隔は、第1及び/又は第2速度に依存して、及び/又は、第1及び/又は第2距離に依存して、予め定めることができる。
【0010】
さらなる効果は、本発明によるシステムでは、第2輸送ラインに故意に隙間を作ることができることである。輸送ラインの隙間は、それぞれ製品を運ぶキャリヤ間の、1つ又は複数の、好ましくは1つの空のキャリヤ、言い換えれば製品を運んでいない、すなわち製品がないキャリヤを意味する。例えば、ラインの第10のキャリヤは全て空のままにしておく(他のキャリヤは製品を運ぶ)ことができる。
【0011】
これは、例えば、第2輸送ラインを第1輸送ラインより速い速度で移動させ、随意的に、第2製品キャリヤを第1製品キャリヤより大きい相互距離で提供することによって達せられ得る。本発明によるシステムでは、その場合にはまた、運搬の上流の移動位置を提供することによって製品を確実に運搬することができ、所定の複数の製品の連続した運搬の連続する繰り返しの間に、すなわち反復の間に隙間が作られる。
【0012】
第2輸送ラインにおけるこのような隙間は、例えば、落下した製品を第2輸送ラインに(戻して)置くことがより容易になるので、第2輸送ライン上での製品のさらなる運搬の間において有利であり得る。第1輸送ラインと第2輸送ラインの速度差が大きくなると、例えば、このような隙間がより多く実現され得る。
【0013】
鶏食肉処理製品などの家禽食肉処理製品は、食肉処理動物全体であってもよく、その一部又はその一部の組合せであってもよい。
【0014】
一実施形態では、所定の複数の製品の連続した運搬、すなわち運搬の繰り返しのそれぞれは、等しい所定の複数の製品を有する。
【0015】
所定の複数の製品は、実施形態では、2以上の製品から20以下の製品の範囲の任意の数、好ましくは5以上の製品から15以下の製品の範囲の任意の数であってもよい。
【0016】
一実施形態では、後の所定の複数の製品の1つの製品の運搬位置は、先行する所定の複数の製品の、同一の連続数を有する1つの製品の運搬位置と同じである。すなわち、言い換えれば、各繰り返しにおいて、複数の製品の製品は、同じそれぞれの運搬位置において運搬される。従って、製品搬送装置は、前記所定の複数に等しい複数の運搬位置を有し、各運搬位置は、それぞれ、第1輸送ラインに沿った所定の異なる位置にある。
【0017】
一実施形態では、前記システムは、使用時に第2速度が第1速度より速くなるように構成され、製品運搬装置は、複数の製品の後の製品の第1輸送ライン及び第2輸送ラインに沿った運搬位置が、複数の製品の前の製品の運搬位置より毎回上流にあるように構成される。そうすることによって、第2輸送ラインに効果的に隙間を作ることができる。
【0018】
第1輸送ライン及び第2輸送ラインは、少なくとも製品運搬装置において互いにそばにあり得る。第1輸送ライン及び第2輸送ラインは、使用時に同じ方向に走行し得る。このように、第1製品キャリヤから第2製品キャリヤへの製品の運搬は、確実に行うことができる。
【0019】
一実施形態では、第1輸送ラインは、第1経路に沿って走行し、第2輸送ラインは、第2経路に沿って走行し、少なくとも前記運搬位置において、第1経路及び第2経路は、一定の相互距離にある。これはまた、信頼性のある製品運搬を増進させる。
【0020】
一実施形態では、製品運搬装置は、複数の製品の各製品の運搬中に、その製品を運ぶ第1キャリヤが、運搬中にその製品が運搬される第2キャリヤの少なくとも実質的にそばにあるように構成される。これはまた、信頼性のある製品運搬を増進させる。
【0021】
一実施形態では、少なくとも運搬装置において、第1輸送ライン及び第2輸送ラインはともに、カルーセルによって規定されるなどのそれぞれの湾曲経路に従い、好ましくは、第2輸送ライン、従ってその湾曲経路は、第1輸送ラインの外側にある。
【0022】
一実施形態では、第2距離は、第1距離より大きい。そうすることによって、好ましくは、第2速度が第1速度より大きいことと組み合わせて、第2輸送ラインに効果的に隙間を作ることができる。
【0023】
第2輸送ラインの速度は、第1輸送ラインの速度の0.85~1.15倍、好ましくは1~1.10倍、さらに好ましくは1.05~1.10倍の範囲であり得る。
【0024】
一実施形態では、製品運搬装置は、製品を第1キャリヤから第2キャリヤに運搬するために製品に係合するための運搬要素に連結されたカム従動子(follower)を有し、前記システムは、カム従動子が使用時に走行するカム軌道(track)を有し、カム軌道は、それぞれの運搬位置において、第1キャリヤから第2キャリヤにその位置において製品の運搬を開始するようにカム従動子を移動するように構成される。
【0025】
一実施形態では、カム軌道は、前記運搬を開始するようにカム従動子を移動する所定の軌道セクション(section)を有し、前記システムは、使用時に前記所定の複数の製品の各連続運搬中に所定の軌道セクションを、好ましくはカム軌道自体とともに、第1輸送ラインに沿って上流又は下流に移動するように構成された駆動モジュールを有する。
【0026】
一実施形態では、カム従動子は、第1キャリヤのそれぞれに設けられて第1キャリヤのそれぞれに接続され、さらに運搬要素は、第1キャリヤのそれぞれに設けられて第1キャリヤのそれぞれに接続される。従って、使用時、それぞれの連続する第1製品キャリヤのカム従動子は、前記所定の軌道セクションに沿って通過し、そのカム従動子に連結された運搬要素によって製品が運搬されるようにその軌道セクションによって移動される。
【0027】
一実施形態では、製品運搬装置は、所定の軌道セクションが、製品を運搬するようにカム従動子が軌道セクションによって係合されない程度に軌道セクションを通過するカム従動子から自由なままにある非作動位置と、製品を運搬するように軌道セクションを通過するカム従動子に係合する作動位置との間を移動し得るように配置される。このような所定の軌道セクションの移動は、従動子が更なるカム軌道を通過する、軌道セクションに連結された更なるカム従動子などの機械的手段によって、又は電気的若しくは空気的手段によって提供され得る。
【0028】
一実施形態では、運搬要素は、押し動作によって製品に係合するように構成される。
【0029】
代替的に、製品運搬装置は、それぞれの運搬位置において第1キャリヤから第2キャリヤに製品の運搬を開始するように、運搬要素に連結された1つ又は複数の電気式又は空気式アクチュエータを有し得る。例えば、電気的に作動するソレノイドは、各第1製品キャリヤに設けられ、運搬要素に連結され得る。
【0030】
対応する実施形態は、本発明の第2の態様による以下に説明される方法にも適用可能である。本発明の第1の態様によるシステムは、本発明の第2の態様による方法を実施するために配置され得る。
【0031】
第2の態様では、本発明は、好ましくは前述した発明に係るシステムを使用して、家禽食肉処理製品を加工処理するための方法を提供する。前記方法は、
第1速度で走行するとともに、第1輸送ラインに沿って第1距離で離間した連続する第1製品キャリヤを有する第1輸送ラインを使用して、前記製品を輸送するステップであって、前記製品がそれぞれ、第1製品キャリヤのそれぞれによって運ばれる、ステップと、
製品運搬装置によって、それぞれの第1製品キャリヤから第2速度で走行する第2輸送ラインのそれぞれの第2製品キャリヤに製品を連続して運搬するステップであって、第2製品キャリヤが、第2輸送ラインに沿って第2距離で離間した、ステップとを有し、
前記輸送するステップの間、所定の複数の製品が毎回連続して運搬され、前記所定の複数の製品の後の製品の運搬位置は、前記所定の複数の製品の前の製品の運搬位置より第1輸送ラインに沿って毎回上流又は毎回下流にある。
【0032】
一実施形態では、第2速度は、第1速度より速く、複数の製品の後の製品の第1輸送ライン及び第2輸送ラインに沿った運搬位置は、複数の製品の前の製品の運搬位置より毎回上流にある。
【0033】
一実施形態では、所定の複数の製品の連続した運搬のそれぞれは、等しい所定の複数の製品を有する。
【0034】
前述した所定の軌道セクションを有する前記システムの実施形態では、前記運搬するステップの間に、前記所定の軌道セクションは、前記所定の複数の製品のそれぞれ連続する運搬の間、第1輸送ラインに沿って上流又は下流に、好ましくは上流に移動される。
【0035】
対応する実施形態は、本発明の第1の態様による前述したシステムにも適用可能である。本発明による前記方法の効果は、前述した本発明による前記システムの効果に類似している。
【0036】
概括的に言えば、本発明は、家禽食肉処理製品を加工処理するためのシステム及び方法に関し、前記システムは、第1速度で走行するとともに、第1距離で離間してそれぞれが前記製品のそれぞれ1つを運ぶように構成された連続する第1製品キャリヤを有する第1輸送ラインと、第2速度で走行するとともに、第2距離で離間してそれぞれが前記製品のそれぞれ1つを運ぶように構成された連続する第2製品キャリヤを有する第2輸送ラインと、第1製品キャリヤから第2製品キャリヤに製品を連続して運搬するための製品運搬装置とを有する。製品運搬装置は、所定の複数の製品を毎回連続して運搬するように構成され、複数の製品の後の製品の運搬位置は、複数の製品の前の製品の運搬位置より第1輸送ラインに沿って毎回上流又は下流にある。
【図面の簡単な説明】
【0037】
以下、本発明の実施形態が示され、同様の参照番号が同一又は類似の要素を示す添付の概略図面を参照して本発明を説明する。
【0038】
図1】本発明に係るシステムの一実施形態を正面視で示す図である。
図2図1に係るシステムの概略図を上面視で示す図である。
図3A】本発明に係るシステムの一実施形態の一部の概略図を、システムの使用中の時間内の異なる瞬間において上面視で示す図である。
図3B】本発明に係るシステムの一実施形態の一部の概略図を、システムの使用中の時間内の異なる瞬間において上面視で示す図である。
図4A】本発明に係るシステムの一実施形態の一部の概略図を、システムの使用中の時間内の異なる瞬間において上面視で示す図である。
図4B】本発明に係るシステムの一実施形態の一部の概略図を、システムの使用中の時間内の異なる瞬間において上面視で示す図である。
図5A】本発明に係るシステムの一実施形態の一部の概略図を、システムの使用中の時間内の異なる瞬間において上面視で示す図である。
図5B】本発明に係るシステムの一実施形態の一部の概略図を、システムの使用中の時間内の異なる瞬間において上面視で示す図である。
図6A】本発明に係るシステムの一実施形態の一部の概略図を、システムの使用中の時間内の異なる瞬間において上面視で示す図である。
図6B】本発明に係るシステムの一実施形態の一部の概略図を、システムの使用中の時間内の異なる瞬間において上面視で示す図である。
図7】本発明に係るシステムの一実施形態の一部の概略図を、システムの使用中の時間内の異なる瞬間において上面視で示す図である。
図8A】本発明に係るシステムの一実施形態の一部の概略図を、システムの使用中の時間内の異なる瞬間において上面視で示す図である。
図8B】本発明に係るシステムの一実施形態の一部の概略図を、システムの使用中の時間内の異なる瞬間において上面視で示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1は、家禽食肉処理製品8、本実施例では鶏を加工処理するためのシステム1を示す。システム1は、供給ライン2、第1輸送ライン3及び第2輸送ライン4を有する。供給ライン2は、鶏を第1輸送ライン3に供給する。第1輸送ライン3は、その周囲に沿って第1距離で離間した複数の第1製品キャリヤ6を有するカルーセル10を有する。各第1製品キャリヤ6は、製品8のそれぞれ1つを運ぶように構成される。第1輸送ライン3は、使用時に第1速度で走行する。
【0040】
第2輸送ライン4は、使用時に第2速度で走行し、第2輸送ライン4に沿って第2距離で離間した連続する第2製品キャリヤ12を有する。各第2製品キャリヤ12は、製品8のそれぞれ1つを運ぶように構成される。図から理解できるように、第1輸送ライン3及び第2輸送ライン4はともに、少なくとも部分的に湾曲経路に従い、第1輸送ライン3は、カルーセル10によって規定される円形経路に従う。第2輸送ライン4は、第1輸送ライン3の外側にあり、カルーセル10を通過する湾曲経路に沿って走行する。
【0041】
システム1はまた、製品8をそれぞれの第1製品キャリヤ6からそれぞれの第2製品キャリヤ12に連続的に運搬するための製品運搬装置14を有する。システム1の使用時、製品は、供給ライン2によって第1輸送ライン3、すなわちカルーセル10に供給される。次に、製品は、例えば、切断又はトリミング又は脱骨作業などによって、カルーセル10上で加工処理され得る。その後に、製品8は、製品運搬装置14によって第1輸送ライン3から第2輸送ライン4に運搬される。
【0042】
本発明によれば、製品運搬装置14は、所定の複数の製品8を、例えば10の製品などを毎回連続して運搬するように構成される。図2図8Bを参照して説明するように、所定の複数の製品の後の製品の運搬位置は、所定の複数の製品8の前の製品8の運搬位置より第1輸送ライン3に沿って毎回上流にあり、後の所定の複数の製品8の1つの製品8の運搬位置は、先行する所定の複数の製品8の、同一の連続数を有する1つの製品8の運搬位置と同じである。これは、連続して運搬される複数の10の製品の第2の製品が、既に連続して運搬された先行する複数の10の製品の第2の製品と、まだ連続して運搬される続いて起こる複数の10の製品の第2の製品と、第1輸送ライン3に沿って同じ位置に運搬されることを意味する。
【0043】
製品運搬装置14は、製品8を第1キャリヤ6から第2キャリヤ12に運搬するために製品8に係合するための運搬要素20に連結されるカム従動子18を有する。このようなカム従動子18及び運搬要素20は、第1キャリヤ6のそれぞれのために設けられ、それに接続されている。運搬要素20は、製品を第1キャリヤ6から第2キャリヤ12に押すためにプッシャ(pusher)であってもよい。システム1はまた、カム従動子18が使用時に走行するカム軌道22を有し、カム軌道22は、それぞれの運搬位置において、運搬要素20によって、その第1キャリヤ6から第2キャリヤ12にその位置において製品8の運搬を開始するように、第1キャリヤ6のカム従動子18と協働するように構成される。カム軌道22は、前記運搬を開始するようにカム従動子18、それによって運搬要素20を移動する、カム軌道の膨出(bulging)セクションなどの所定の軌道セクション24を有する。カム軌道22の他のセクションは、運搬要素20を非作動位置に維持し得る。システム1は、使用時に複数の製品8の後の運搬中に所定の軌道セクション24を第1輸送ライン3に沿って上流又は下流に移動するように構成された駆動モジュール29を有する。軌道セクション24と前記セクション24が一部を形成するカム軌道22とは、カルーセル10の中心軸30の周りに回転可能であるカルーセルディスク28に設けられる。ディスク28は、第1キャリヤ6の回転速度に対して異なる回転速度及び/又は回転方向で回転させることができ、別の駆動モータによって駆動させることができ、又は、カルーセル10上の第1キャリヤ6の回転に依存してディスク28を回転させるようにカルーセル10の回転部分とディスク28との間で作動する遊星歯車装置などの歯車装置を介して駆動させることができる。このように、カム軌道22、従って軌道セクション24は、第1輸送ライン3に沿って上流方向又は下流方向に移動させることができる。本実施例では、製品は先ず、供給ライン2からカルーセルの形をした第1輸送ライン3に、その後に第2輸送ライン4に運搬されるが、第1輸送ライン及び第2輸送ラインの他の構成も考えられる。例えば、第1キャリヤをカルーセルに設ける代わりに、第1キャリヤは、図1の例の供給ライン2のように、好ましくは誘導ホイールに沿って走行する、頭上コンベヤチェーンから吊り下げられてもよい。
【0044】
本発明による方法の一実施形態では、家禽食肉処理製品8は、前述したようなシステム1を使用して加工処理される。第1輸送ライン3を使用して、製品8は、それぞれが第1製品キャリヤ6のそれぞれによって運ばれ、運搬される。製品8は次に、製品運搬装置14によって、それぞれの第1製品キャリヤ6から第2輸送ライン4のそれぞれの第2製品キャリヤ12に、連続して運搬される。運搬するステップの間、所定の複数の製品は、毎回連続して運搬され、所定の複数の製品の後の製品の運搬位置は、所定の複数の製品の前の製品の運搬位置より第1輸送ライン3に沿って毎回上流又は毎回下流にある。
【0045】
次に、この原理について、図2図8Bを参照してさらに説明する。図2は、本発明によるシステム1の概略図を示す。カルーセル10の表示が示され、その周囲に離間して配置された多数の12の第1製品キャリヤ6を有している。カルーセル10は、反時計回りに(それは示された方向11を意味する)回転し、第1キャリヤ6とともに第1輸送ライン3を形成する。図示されるように、第2輸送ライン4は、カルーセル10を通過して走行し、その円周にその一部において従う。第2輸送ライン4の第2製品キャリヤ12は、図2の図において右から左に移動し、その結果、示された方向11にも移動する。キャリヤ12は、キャリヤ6より大きい相互距離にある。使用時、第2輸送ライン4のライン速度は、第1輸送ライン3のライン速度より速い。キャリヤ上の製品は、四角8によって表される。さらに、供給ライン2が示され、方向13に時計回りに回転し、第1製品キャリヤ6と同じ相互距離にある製品キャリヤ32を有する。供給ライン2は、第1輸送ライン3、従ってカルーセル10の第1速度と同じ速度で走行する。その結果、製品8は、図2に示されるように、キャリヤ32とキャリヤ6とが最も近づく、半径方向に位置調整された位置において作動するプッシャ34などの従来の運搬手段を使用して、供給ライン2からカルーセル10の第1製品キャリヤ6に運搬することができる。
【0046】
実施例では、第2速度は、第1速度より速い。また、図2から導き出されるように、第2距離は、第1距離より大きい。システム1は、円形のカム軌道22(図2に一部が示される)を有する。このカム軌道22は、前述したように、ディスク28の一部である。使用時、ディスク28は、時計回りに回転し、従って製品キャリヤ6の回転方向11とは反対の回転方向に回転する。カム軌道22は、図2の矢印で表される所定の軌道セクション24を有する。このように軌道セクション24も時計回りに回転する結果として、カム軌道22内を走行する任意のカム従動子18は、軌道セクション24がカム従動子18に係合する位置において製品8を運搬するように、異なる位置において軌道セクション24によって係合され得る。
【0047】
ここで、図3A図8Bに言及され、図3Aから始めて、それぞれ、使用中、つまり、本発明による方法の実施形態の実行中の後の瞬間を示している。これらの図の例では、多数の20の第1キャリヤA_1~A_20を有するカルーセルによって規定される第1輸送ラインが表されている。Bで始まるラベルを有する第2製品キャリヤを有する第2輸送ラインが表されている。一般に、製品8は、第1キャリヤAから第2キャリヤBに運搬されている。図3Aから、使用中のその表示された瞬間に、キャリヤA_1及びB_1のみが互いに半径方向に一列に並び、それによって、それらのキャリヤの位置において(のみ)製品8を確実に運搬することができることを導き出すことができる。時間のその瞬間に、矢印24で表される所定の軌道セクションは、その第1の位置にある(すなわち通過する)。図3Aに示すように、連続して運搬される複数の10の製品の第1の製品8は、キャリヤA_1上に存在し、キャリヤB_1は、空である。その第1の製品8は次に、前述したような方法で、運搬装置14によってその位置において運搬される。図3Bが示すように、製品8は、キャリヤA_1からキャリヤB_1に第1の位置において運搬されている。第1キャリヤA及び第2キャリヤBは、反時計回りに移動し続け、所定の軌道セクション24は、矢印24の位置が示すように時計回りに移動する。図4A及び図4Bは、キャリヤAの移動方向の上流にある第2の位置において、前記複数の製品の第2の製品8のキャリヤA_2からキャリヤB_2への連続した運搬を示す。図示されるように、時間のその瞬間に、すなわちその第2の位置において、キャリヤA_2は、キャリヤB_2と半径方向に一列に並ぶ。図5A及び図5Bは、キャリヤA及びBの反時計回りの移動方向に再び上流にある、第6の位置における更なる運搬(第3から第5の位置の運搬及び関連する製品の運搬は図示せず)を示す。図示されるように、その瞬間に、すなわちその第6の位置において、キャリヤA_6は、キャリヤB_6と半径方向に一列に並び、前記複数の製品の第6の製品が運搬される。図6A及び図6Bは、キャリヤA及びBの反時計回りの移動方向に再び上流にある、第10の最後の位置(第7から第9の位置における運搬は図示せず)における複数の10の製品の第10の製品の更なる運搬を示す。
【0048】
第1輸送ライン3から第2輸送ライン4に複数の10の製品の前述した連続した運搬の後に、所定の軌道セクション24は、図7の破線矢印によって表されるように、さらなる製品を搬送することなく時計回りに回転し続け、キャリヤA及びBは、反時計回り方向11に移動し続ける。所定の軌道セクション24は現在、製品を運搬し得る軌道22の指示部分の範囲外にある。軌道セクション24をカム従動子18に係合しない非作動位置に移動するために、軌道セクション24は、カム軌道22に関して移動可能に設けられ得る。軌道セクション24は、図1が示すように、さらなるカム軌道26内において走行するさらなるカム従動子を備えることができる。そのさらなるカム軌道26は、固定して設けられ得る更なるディスクの一部として設けることができる。これは、使用時、ディスク28が回転し、従って軌道セクション24も回転する間、軌道セクション24が、さらなるカム従動子がさらなるカム軌道26を通過する結果として非作動位置と作動位置との間で移動することができ、カム軌道22の言及される表示された部分(図2Bにおいて;すなわち、数字22によって参照される部分)の上流又は下流にあるときに、軌道セクション24が非作動位置に移動され得るようであり、非作動位置では、セクション24は、カム従動子が、製品を運搬するように係合されない程度にセクション24を通過するカム従動子18の範囲の外にあることを意味する。所定の軌道セクション24は、カム軌道22の表示された部分を通過する間に作動位置に移動させることができ、その作動位置にある軌道セクション24は、製品を運搬するためにカム従動子18に係合するようにカム軌道22の膨出セクションを形成する。
【0049】
運搬装置14は、図7が示すように、2つのこのような所定の軌道セクション24,24 'を、互いに180度の角度で有する。従って、右のセクション24(図7の図において)は、軌道22の指示された軌道部分を離れたばかりであるのに対し、左のセクション24 'は、すでに前記軌道部分に近づいている。時間のある瞬間後に、軌道セクション24’は、図8Aに表示される位置にあり、これは、前述した「第1の位置」と同じであり、連続して運搬される連続する複数の10の製品から、第1の製品8を、キャリヤA_11からキャリヤB_12に運搬する準備ができている。図8Bも参照。図8Bが示すように、キャリヤB_11は、空のままである。すなわち、言い換えれば、第2輸送ライン4に隙間が作られている。その製品8をキャリヤA_11からキャリヤB_12に運搬した後、今では軌道セクション24’とカム従動子18との間の相互作用の結果として、9の連続する製品は、前述したような方法で、それぞれの第1製品キャリヤからそれぞれの第2製品キャリヤに運搬される。そのとき、それぞれ10の製品の2つの連続する複数は、第1輸送ラインから第2輸送ラインに運搬される。その後に、前述したように第2製品キャリヤB_11と同様に、1つの第2製品キャリヤBは、再び空のままであり、再び軌道セクション24を使用して、10の製品の運搬の第3の繰り返しが開始される。
【0050】
開示された実施形態に対する他の変形は、図面、開示、及び添付の特許請求の範囲の検討から、特許請求の範囲に記載された発明を実施するときに当業者によって理解され、達成されることが可能である。前述の説明は、例としてのみ、本発明の実施形態を提供する。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定される。本発明の1つ若しくは複数の目的は、添付の特許請求の範囲によって達成される。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
【国際調査報告】