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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(54)【発明の名称】改善されたセンシング手順
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/38 20180101AFI20231220BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20231220BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20231220BHJP
【FI】
H04W4/38
H04W84/12
H04W24/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535418
(86)(22)【出願日】2021-12-13
(85)【翻訳文提出日】2023-06-09
(86)【国際出願番号】 KR2021018878
(87)【国際公開番号】W WO2022124869
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】63/124,100
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/239,956
(32)【優先日】2021-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/257,587
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】イム トンクク
(72)【発明者】
【氏名】キム チョンキ
(72)【発明者】
【氏名】チェ チンス
(72)【発明者】
【氏名】チャン インソン
(72)【発明者】
【氏名】キム サンクク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067BB27
5K067DD13
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本明細書によると、non-AP STAがセンシング測定などのセンシング手順を開始する場合、前記non-AP STAの開始要請を受信するAPなどのSTAは、センシング測定などのセンシング手順を実行し、前記センシング実行結果を前記non-AP STAに送信できる。
【選択図】図24
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線LAN(Wireless Local Area Network)システムで実行される方法において、
開始装置により、特定装置にセンシング開始フレームを送信し、
前記センシング開始フレームは、前記特定装置に対してセンシング動作を要請する情報を含む段階、
前記開始装置により、センシングフィードバック要請フレームを前記特定装置に送信する段階、及び、
前記開始装置により、前記特定装置から前記センシングフィードバック要請フレームに対する応答としてセンシングフィードバックフレームを受信し、
前記センシングフィードバックフレームは、前記特定装置が取得した前記センシング測定の結果に対する情報を含む段階、を含む、方法。
【請求項2】
前記センシング開始フレームに対する応答として、前記開始装置は、前記特定装置からセンシング応答フレームを受信する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記センシング測定の結果に対する情報は、前記特定装置とセンシング装置との間のチャネル状態情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記チャネル状態情報は、前記センシング装置が送信するNDP(null data packet)フレームに基づいて測定され、
前記NDPフレームは、前記特定装置が送信するトリガフレームに基づいてトリガされるフレームである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記センシングフィードバック要請フレーム及び前記センシングフィードバックフレームは、サウンディングダイアログトークン(sounding dialog token)情報を含み、
前記サウンディングダイアログトークン情報は、前記センシングフィードバック要請フレーム及び前記センシングフィードバックフレームが送受信される段階(phase)を識別するための情報である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記開始装置は、AP(access point)でないSTA(station)であり、前記特定装置は、前記APである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線LAN(Wireless Local Area Network)システムの装置において、
メモリ、及び、
前記メモリに動作的に連結されるプロセッサ、
前記プロセッサは、
特定装置にセンシング開始フレームを送信し、
前記センシング開始フレームは、前記特定装置に対してセンシング動作を要請する情報を含み、
センシングフィードバック要請フレームを前記特定装置に送信し、及び
前記特定装置から前記センシングフィードバック要請フレームに対する応答としてセンシングフィードバックフレームを受信し、
前記センシングフィードバックフレームは、前記特定装置が取得した前記センシング測定の結果に対する情報を含む装置。
【請求項8】
無線LAN(Wireless Local Area Network)システムで実行される方法において、
特定装置により、開始装置からセンシング開始フレームを受信し、
前記センシング開始フレームは、前記特定装置に対してセンシング動作を要請する情報を含む段階、
前記特定装置により、前記センシング開始フレームに対する応答フレームを前記開始装置に送信し、
前記応答フレームは、前記センシング動作に対する受諾情報を含む段階、
前記特定装置により、センシング装置に第1のフレームを送信する段階、
前記特定装置により、前記センシング装置から第2のフレームを受信し、
前記第1のフレームがトリガフレームであることに基づいて、前記第2のフレームは、NDP(null data packet)フレームであり、
前記第2のフレームが前記NDPフレームであることに基づいて、前記特定装置は、前記第2のフレームに基づいて前記センシング装置と前記特定装置との間のセンシング測定を実行し、
前記第1のフレームが前記NDPフレームであることに基づいて、前記第2のフレームは、前記センシング装置と前記特定装置との間のセンシング測定の結果に対する情報を含む段階、
前記特定装置により、センシングフィードバック要請フレームを前記開始装置から受信する段階、及び、
前記センシングフィードバック要請フレームに対する応答として、前記特定装置により、前記開始装置にセンシングフィードバックフレームを送信し、
前記センシングフィードバックフレームは、前記センシング測定の結果に対する情報を含む段階、を含む方法。
【請求項9】
前記センシング開始フレームに対する応答として、前記特定装置は、前記開始装置にセンシング応答フレームを送信する請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記センシング測定の結果に対する情報は、前記特定装置とセンシング装置との間のチャネル状態情報を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のフレームが前記NDPフレームであることに基づいて、前記センシング装置と前記特定装置との間のセンシング測定は、前記センシング装置により実行される、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記センシングフィードバック要請フレーム及び前記センシングフィードバックフレームは、サウンディングダイアログトークン(sounding dialog token)情報を含み、
前記サウンディングダイアログトークン情報は、前記センシングフィードバック要請フレーム及び前記センシングフィードバックフレームが送受信される段階(phase)を識別するための情報である、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記開始装置は、AP(access point)でないSTA(station)であり、前記特定装置は、前記APである、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
無線LAN(Wireless Local Area Network)システムの装置において、
メモリ、及び、
前記メモリに動作的に連結されるプロセッサ、
前記プロセッサは、
開始装置からセンシング開始フレームを受信し、
前記センシング開始フレームは、前記特定装置に対してセンシング動作を要請する情報を含み、
前記特定装置により、前記センシング開始フレームに対する応答フレームを前記開始装置に送信し、
前記応答フレームは、前記センシング動作に対する受諾情報を含み、
センシング装置に第1のフレームを送信し、
前記センシング装置から第2のフレームを受信し、
前記第1のフレームがトリガフレームであることに基づいて、前記第2のフレームは、NDP(null data packet)フレームであり、
前記第2のフレームが前記NDPフレームであることに基づいて、前記特定装置は、前記第2のフレームに基づいて前記センシング装置と前記特定装置との間のセンシング測定を実行し、
前記第1のフレームが前記NDPフレームであることに基づいて、前記第2のフレームは、前記センシング装置と前記装置との間のセンシング測定の結果に対する情報を含み、
センシングフィードバック要請フレームを前記開始装置から受信し、及び
前記センシングフィードバック要請フレームに対する応答として、前記開始装置にセンシングフィードバックフレームを送信し、
前記センシングフィードバックフレームは、前記センシング測定の結果に対する情報を含む、装置。
【請求項15】
少なくとも一つのプロセッサ(processor)により実行されることに基づく命令語(instruction)を含む少なくとも一つのコンピュータで読み取り可能な記録媒体(computer readable medium)において、
特定装置にセンシング開始フレームを送信し、
前記センシング開始フレームは、前記特定装置に対してセンシング動作を要請する情報を含み、
センシングフィードバック要請フレームを前記特定装置に送信し、及び
前記特定装置から前記センシングフィードバック要請フレームに対する応答としてセンシングフィードバックフレームを受信し、
前記センシングフィードバックフレームは、前記特定装置が取得した前記センシング測定の結果に対する情報を含む、記録媒体。
【請求項16】
無線LANシステムにおける装置において、
メモリ、及び、
前記メモリと動作可能に結合されたプロセッサ、を含み、前記プロセッサは、
特定装置にセンシング開始フレームを送信し、
前記センシング開始フレームは、前記特定装置に対してセンシング動作を要請する情報を含み、
センシングフィードバック要請フレームを前記特定装置に送信し、及び
前記特定装置から前記センシングフィードバック要請フレームに対する応答としてセンシングフィードバックフレームを受信し、
前記センシングフィードバックフレームは、前記特定装置が取得した前記センシング測定の結果に対する情報を含む、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、無線LANシステムに関し、より詳しくは、無線LANセンシング手順に関する。
【背景技術】
【0002】
WLAN(wireless local area network)は、多様な方式に改善されてきた。例えば、IEEE802.11bf無線LANセンシングは、通信とレーダ技術が融合された最初の標準である。日常生活と産業全般にわたって非免許周波数需要が急増しているが、周波数新規供給には限界があるため、通信とレーダの融合技術開発は周波数利用効率を増大する側面で非常に好ましい方向である。既存にも無線LAN信号を利用して壁の後の動きを検知するセンシング技術や、70GHz帯域でFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)信号を利用して車両内の動きを検知するレーダ技術などが開発されたが、IEEE802.11bf標準化と連係してセンシング性能を一段階上げることができるという点で大きい意味がある。特に、現代社会は、私生活保護の重要性がますます強調されていてCCTVとは違って私生活侵害問題に法的にさらに自由な無線LANセンシング技術開発がさらに期待されている。
【0003】
一方、自動車、国防、産業、生活など、全般にわたってレーダ全体市場は、2025年まで年平均成長率約5%水準まで成長することと予測され、特に、生活センサーの場合、年平均成長率は70%水準まで急成長することと展望される。無線LANセンシング技術は、動き検知、呼吸モニタリング、測位/追跡、転倒検知、車両内の乳児検知、出現/近接認識、個人識別、身の動作認識、行動認識などの広範囲な実生活適用が可能であるため、関連新事業成長を促進して企業の競争力向上に寄与できることと期待する。
【0004】
例えば、本明細書で提案される無線LAN(WLAN)センシングは、object(人または事物)の動きやジェスチャーをsensingするために使われることができる。具体的に、無線LAN STAは、無線LANセンシングのために設計される多様なタイプのフレーム/パケットに対するmeasurement resultに基づいてobject(人または事物)の動きやジェスチャーをsensingすることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書によると、non-AP STAがセンシング測定などのセンシング手順を開始する場合、前記non-AP STAの開始要請を受信するAPなどのSTAは、センシング測定などのセンシング手順を実行し、前記センシング実行結果を前記non-AP STAに送信できる。
【発明の効果】
【0006】
本明細書は、改善されたセンシング手順を提案する。本明細書の一実施例によると、non-AP STAがセンシング手順を開始する場合、前記non-AP STAの電力消耗を減らすことができ、かつ、センシング手順実行の複雑度が減少できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】多重センシング送信装置を利用した無線LANセンシングシナリオの一例を示す。
図2】多重センシング受信装置を利用した無線LANセンシングシナリオの一例を示す。
図3】無線LANセンシング手順の一例を示す。
図4】無線LANセンシングを分類した一例である。
図5】CSIベースの無線LANセンシングを利用した室内測位を示す。
図6】無線LANセンシング装置を具現した一例である。
図7】802.11ay無線LANシステムで支援するPPDU構造を簡単に示す図である。
図8】センシングフレームフォーマットの一例を示す。
図9】センシングフレームフォーマットの他の例を示す。
図10】センシングフレームフォーマットの他の例を示す。
図11】センシングフレームフォーマットの他の例を示す。
図12】センシングフレームフォーマットの他の例を示す。
図13】センシングフレームフォーマットの他の例を示す。
図14】本明細書の送信装置及び/又は受信装置の変形された一例を示す。
図15】本明細書で提案するセンシング手順の一例である。
図16】本明細書で提案するセンシング手順の他の一例である。
図17】本明細書で提案するセンシング手順の他の一例である。
図18】本明細書で提案する開始者により開始されるセンシング動作流れの一例である。
図19】TBサウンディングケースの一例である。
図20】NDPAサウンディングケースの一例である。
図21】開始者及び送信機役割を有するSTAのセンシング手順の一例である。
図22】開始者及び受信機役割を有するSTAのnon-TBサウンディングシーケンスの一例である。
図23】開始者及び受信機役割を有するSTAのTBサウンディングシーケンスの一例である。
図24】開始装置により実行される方法の一例に対する流れ図である。
図25】特定装置により実行される方法の一例に対する流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において「AまたはB(A or B)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、または「AとBの両方」を意味することができる。他に表現すれば、本明細書において「AまたはB(A or B)」は、「A及び/又はB(A and/or B)」と解釈されることができる。例えば、本明細書において「A、B、またはC(A、B or C)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、または「A、B、及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。
【0009】
本明細書において使用されるスラッシュ(/)やコンマ(comma)は、「及び/又は(and/or)」を意味することができる。例えば、「A/B」は、「A及び/又はB」を意味することができる。これにより、「A/B」は、「Aのみ」、「Bのみ」、または「AとBの両方」を意味することができる。例えば、「A、B、C」は、「A、B、またはC」を意味することができる。
【0010】
本明細書において「少なくとも1つのA及びB(at least oneof A and B)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、または「AとBの両方」を意味することができる。また、本明細書において「少なくとも1つのAまたはB(at least one of A or B)」や「少なくとも1つのA及び/又はB(at least one of A and/or B)」という表現は、「少なくとも1つのA及びB(at least one of A and B)」と同様に解釈されることができる。
【0011】
また、本明細書において「少なくとも1つのA、B、及びC(at least one of A、B and C)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、または「A、B、及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。また、「少なくとも1つのA、B、またはC(at least one of A、B or C)」や「少なくとも1つのA、B、及び/又はC(at least one of A、B and/or C)」は、「少なくとも1つのA、B、及びC(at least one of A、B and C)」を意味することができる。
【0012】
本明細書において、一つの図面内で個別的に説明される技術的特徴は、個別的に具現されることもでき、同時に具現されることもできる。
【0013】
本明細書の以下の一例は、多様な無線通信システムに適用されることができる。例えば、本明細書の以下の一例は、無線LAN(wireless local area network、WLAN)システムに適用されることができる。例えば、本明細書は、IEEE802.11adの規格や、IEEE802.11ay規格に適用されることができる。また、本明細書は、新しく提案される無線LANセンシング規格またはIEEE802.11bf規格にも適用されることができる。
【0014】
以下、本明細書の技術的特徴を説明するために、本明細書が適用され得る技術的特徴を説明する。
【0015】
無線LANセンシング技術は、標準がなくても具現可能な一種のレーダ技術であるが、標準化を介してより強力な性能を得ることができると判断される。IEEE802.11bf標準では無線LANセンシングに参加する装置を機能別に以下の表のように定義している。その機能によって無線LANセンシングを始める装置と参加する装置、センシングPPDU(Physical Layer Protocol Data Unit)を送信する装置と受信する装置などに区分できる。
【0016】
【表1】
【0017】
図1は、多重センシング送信装置を利用した無線LANセンシングシナリオの一例を示す。
【0018】
図2は、多重センシング受信装置を利用した無線LANセンシングシナリオの一例を示す。
【0019】
図1及び図2は、無線LANセンシング装置の機能と配置によるセンシングシナリオを示す。1個のセンシング開始装置と複数個のセンシング参加装置を仮定した環境で、図1は、複数個のセンシングPPDU送信装置を利用するシナリオであり、図2は、複数個のセンシングPPDU受信装置を利用するシナリオである。センシングPPDU受信装置にセンシング測定信号処理装置が含まれていると仮定すると、図2の場合、センシング測定結果をセンシング開始装置(STA5)に送信(フィードバック)する手順が追加で必要である。
【0020】
図3は、無線LANセンシング手順の一例を示す。
【0021】
無線LANセンシングが進行される手順をみると、無線LANセンシング開始装置と参加装置との間に探索(discovery)、交渉(negotiation)、測定値交換(measurement exchange)、連結解除(tear down)などに進行される。探索は、無線LAN装置のセンシング能力を把握する過程であり、交渉は、センシング開始装置と参加装置との間のセンシングパラメータを決定する過程であり、測定値交換は、センシングPPDUを送信してセンシング測定結果を送信する過程であり、連結解除は、センシング手順を終了する過程である。
【0022】
図4は、無線LANセンシングを分類した一例である。
【0023】
無線LANセンシングは、送信機を出発してチャネルを経て受信機に到達した信号のチャネル状態情報(channel state information)を利用するCSIベースのセンシングと、送信信号が物体に反射されて受信された信号を利用するレーダベースのセンシングと、に分類できる。また、各センシング技術は、センシング用送信機がセンシング過程に直接参加する方式(coordinated CSI、active rader)と、センシング用送信機がセンシング過程に参加しない、すなわち、センシング過程に参加する専用送信機がない方式(un-coordinated CSI、passive radar)と、に再び分けられる。
【0024】
図5は、CSIベースの無線LANセンシングを利用した室内測位を示す。
【0025】
図5は、CSIベースの無線LANセンシングを室内測位に活用したものであって、CSIを利用して到達角(Angle of Arrival)及び到達時間(Time of Arrival)を求めて、これを直交座標に変換すると、室内測位情報を求めることができる。
【0026】
図6は、無線LANセンシング装置を具現した一例である。
【0027】
図6は、MATLAB(登録商標)ツールボックス、Zynq、USRPを利用して無線LANセンシング装置を具現したものであって、MATLABツールボックスでIEEE802.11ax無線LAN信号を生成し、Zynq SDR(Software Defined Radio)を利用してRF信号を発生する。チャネルを通過した信号は、USRP SDRで受信してMATLABツールボックスでセンシング信号処理を実行する。ここで、1個の参照チャネル(reference channel、センシング送信機から直接受信可能なチャネル)と、1個の監視チャネル(surveillance channel、物体に反射されて受信可能なチャネル)と、を仮定した。無線LANセンシング装置を利用して分析した結果、動きや身の動作を区別することができる固有な特性を得ることができた。
【0028】
現在IEEE802.11bf無線LANセンシング標準化は、初期開発段階であって、今後センシング正確度を向上させるための協力センシング技術が重要に扱われる予定である。協力センシングのためのセンシング信号の同期技術、CSI管理及び利用技術、センシングパラメータ交渉及び共有技術、CSI生成のためのスケジューリング技術などが標準化核心主題になることと予想する。その他、遠距離センシング技術、低電力センシング技術、センシング保安、及び私生活保護技術なども主要議題として検討される予定である。
【0029】
IEEE802.11bf無線LANセンシングは、いつでもどこでもありふれた無線LAN信号を利用する一種のレーダ技術である。以下の表は、代表的なIEEE802.11bf利用事例を示すものであって、室内検知、動作認識、健康管理、3Dヴィジョン、車両内の検知など、広範囲な実生活に活用されることができる。主に室内で使用するため、動作範囲は略10~20メートル以内であり、距離正確度は最大2メートルを超えない。
【0030】
【表2-1】
【0031】
【表2-2】
【0032】
【表2-3】
【0033】
【表2-4】
【0034】
IEEE802.11では多様なbandのwi-fi信号を利用してobject(人または事物)の動きやジェスチャーをsensingする技術に対して議論が進行されている。例えば、60GHz bandのWi-fi信号(例えば、802.11adまたは802.11ay信号)を利用してobject(人または事物)の動きやジェスチャーをsensingすることが可能である。また、sub-7GHz bandのWi-fi信号(例えば、802.11ac、802.11ax、802.11be信号)を利用してobject(人または事物)の動きやジェスチャーをsensingすることが可能である。
【0035】
以下では、無線LANセンシングのために活用されることができる60GHz帯域のWi-fi信号のうち一つである802.11ay規格によるPPDUの技術的特徴を説明する。
【0036】
図7は、802.11ay無線LANシステムで支援するPPDU構造を簡単に示す図である。
【0037】
図7に示すように、802.11ayシステムに適用可能なPPDUフォーマットは、L-STF、L-CEF、L-Header、EDMG-Header-A、EDMG-STF、EDMG-CEF、EDMG-Header-B、Data、TRNフィールドを含むことができ、前記フィールドは、PPDUの形態(例:SU PPDU、MU PPDU等)によって選択的に含まれることができる。
【0038】
ここで、L-STF、L-CEF、L-Headerフィールドを含む部分は、非EDMG領域(Non-EDMG portion)と命名でき、残りの部分は、EDMG領域と命名できる。また、L-STF、L-CEF、L-Header、EDMG-Header-Aフィールドは、pre-EDMG modulated fieldsと命名でき、残りの部分は、EDMG modulated fieldsと命名できる。
【0039】
前記EDMG-Header-Aフィールドは、EDMG PPDUを復調するために要求される情報を含む。前記EDMG-Header-Aフィールドの定義は、EDMG SC mode PPDUとEDMG OFDM mode PPDUのそれと同じであるが、EDMG control mode PPDUの定義とは異なる。
【0040】
EDMG-STFの構造は、EDMG PPDUが送信される連続的な2.16GHzチャネルの個数及びiSTS番目の空間-時間ストリームのインデックスiSTSに依存する。一つの2.16GHzチャネルを介してEDMG SC modeを使用した単一空間-時間ストリームEDMG PPDU送信に対して、EDMG-STFフィールドは存在しない。EDMG SC送信に対して、EDMG-STFフィールドは、pi/(2-BPSK)を使用して変調されなければならない。
【0041】
EDMG-CEFの構造は、EDMG PPDUが送信される連続的な2.16GHzチャネルの個数及び空間-時間ストリームiSTSの個数に依存する。一つの2.16GHzチャネルを介してEDMG SC modeを使用した単一空間-時間ストリームEDMG PPDU送信に対して、EDMG-CEFフィールドは存在しない。EDMG SC送信に対して、EDMG-CEFフィールドは、pi/(2-BPSK)を使用して変調されなければならない。
【0042】
前記のようなPPDUの(レガシー)プリアンブル部分は、パケット検出(packet detection)、AGC(Automatic Gain Control)、周波数オフセット測定(frequency offset estimation)、同期化(synchronization)、変調(SCまたはOFDM)の指示、及びチャネル測定(channel estimation)に使われることができる。プリアンブルのフォーマットは、OFDMパケット及びSCパケットに対して共通されることができる。このとき、前記プリアンブルは、STF(Short Training Field)及び前記STFフィールド以後に位置したCE(Channel Estimation)フィールドで構成されることができる。
【0043】
以下では60GHz帯域でのsensingまたは無線LAN(WLAN)sensingのために提案されるセンシングフレームフォーマットの一例を説明する。本明細書で提案するsensingまたは無線LAN(WLAN)sensingのために使われるフレーム、パケット、及び/又はデータユニットは、センシングフレームと呼ばれることができる。前記センシングフレームは、sensing measurement frame、sensing operation frame、及び/又はmeasurement frameなどの多様な名称で呼ばれることができる。
【0044】
図8は、センシングフレームフォーマットの一例を示す。
【0045】
Wi-Fi Sensing信号は、60GHzのwi-fi信号を利用してAP/STAとSTAとの間のチャネル推定のために送受信されることができる。このとき、既存60GHz Wi-Fi信号である802.11adと802.11ayとの下位互換性(backward capability)を支援するために、sensing frameは、non-EDMG preamble portion(すなわち、L-STF、L-CEF、L-Header)を含んで図8のようなframe formatで構成されることができる。
【0046】
図8のように、sensing frameは、L-STF、L-CEF、L-Header、EDMG-Header A、EDMG-STF、EDMG-CEFで構成されることができる。
【0047】
すなわち、Sensing frameは、P2P(Point to point)またはP2MP(point to multipoint)間のチャネルの変化を推定してSTAまたはobjectに対するsensingを実行するため、既存EDMG frameと異なるようにdata fieldを含まずに構成されることができる。
【0048】
EDMG frameが60GHz帯域の一つ以上のチャネル(すなわち、多様なchannel bandwidth)を利用して送信されることができるため、sensing frameは、図8に示すようにEDMG-STFとEDMG-CEF fieldを含んで構成される。
【0049】
前記EDMG-STFとEDMG-CEF fieldを利用して、STA/APは、sensing送受信BW(bandwidth)で正確なチャネル情報測定をすることができる。
【0050】
前記sensingに使われるBWに対する情報は、EDMG-header Aを介して送信されることができ、このとき、以下のような多様なBWを利用して送信できる。
【0051】
【表3】
【0052】
図9は、センシングフレームフォーマットの他の例を示す。
【0053】
前記と異なるように、Sensing signalは、固定されたBW(例えば、2.16GHz)のみを利用して送信されることができ、このような場合に追加的なAGCなどが必要でなくてEDMG-STFを省略可能である。したがって、決められたBWのみを利用してsensingを実行する場合には、EDMG-STFを省略して図9のようにsensing frame formatを構成することができる。また、決められたBWのみを利用するため、sensingの際、EDMG-headerは、既存と異なるようにBW fieldを含まない。
【0054】
図10は、センシングフレームフォーマットの他の例を示す。
【0055】
60GHzにおける802.11ay送信は、基本的にbeamformingを利用して信号を送信し、このとき、TxとRxとの間の最適のbeamを設定するためにtraining(すなわち、TRN)fieldを利用してTx antennaとRx antennaに対するAWV(antenna weight vector)を設定する。したがって、前記sensing frameは、以前に決められたAWVを利用して信号を送信するため、変更されたチャネル状況を正確に反映しにくい。したがって、チャネルに対する変化をさらに正確に測定するために、sensing frameは、次のようにTRN fieldを含んで構成されることができ、このとき、チャネルに対する情報は、TRN fieldを介して測定されることができる。
【0056】
図10において、sensing frameは、data fieldを含まず、TRNを利用してsensingのためのchannel measurementを実行するため、前記でチャネル推定のためのEDMG-CEF fieldは省略可能である。したがって、前記sensing frame formatは、図11のように構成されることができる。
【0057】
図11は、センシングフレームフォーマットの他の例を示す。
【0058】
以下では、無線LANセンシングのために活用されることができるsub-7GHzのWi-fi信号によるPPDUの技術的特徴を説明する。
【0059】
以下ではsub-7GHz bandでのsensingまたは無線LAN(WLAN)sensingのために提案されるセンシングフレームフォーマットの一例を説明する。例えば、本明細書によるsensingのために、2.4GHz、5GHz、6GHz帯域の多様なPPDUが前記センシングフレームとして活用されることができる。例えば、例えば、IEEE802.11ac、802.11ax、及び/又は802.11be規格によるPPDUが前記センシングフレームとして活用されることができる。
【0060】
図12は、センシングフレームフォーマットの他の例を示す。
【0061】
本明細書によるセンシングフレームは、図12に示すフィールドのうち一部のみを使用することができる。例えば、図12に示すDataフィールドは省略されることができる。追加的にまたは代替的に、図12に示すVHT-SIG B及び/又はHE-SIG Bフィールドは省略されることができる。
【0062】
図13は、センシングフレームフォーマットの他の例を示す。
【0063】
本明細書によるセンシングフレームは、図13に示すEHT(Extreme high throughput)PPDUのフィールドのうち一部のみを使用することができる。例えば、図13に示すDataフィールドは省略されることができる。
【0064】
図13のPPDUは、EHTシステムで使われるPPDUタイプのうち一部または全部を示すことができる。例えば、図13の一例は、SU(single-user)モード及びMU(multi-user)モードの両方とものために使われることができる。他の表現で言い換えれば、図13のPPDUは、一つの受信STAまたは複数の受信STAのためのPPDUである。図13のPPDUがTB(Trigger-based)モードのために使われる場合、図13のEHT-SIGは省略されることができる。他の表現で言い換えれば、UL-MU(Uplink-MU)通信のためのTrigger frameを受信したSTAは、図13の一例において、EHT-SIGが省略されたPPDUを送信することができる。
【0065】
図13のL-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIGフィールドのsubcarrier spacingは、312.5kHzに決められ、EHT-STF、EHT-LTF、Dataフィールドのsubcarrier spacingは、78.125kHzに決められる。すなわち、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIGフィールドのtone index(または、subcarrier index)は、312.5kHz単位で表示され、EHT-STF、EHT-LTF、Dataフィールドのtone index(または、subcarrier index)は、78.125kHz単位で表示されることができる。
【0066】
図13のPPDUにおいて、L-LTF及びL-STFは従来のフィールドと同じである。
【0067】
図13のL-SIGフィールドは、例えば、24ビットのビット情報を含むことができる。例えば、24ビット情報は、4ビットのRateフィールド、1ビットのReservedビット、12ビットのLengthフィールド、1ビットのParityビット、及び6ビットのTailビットを含むことができる。例えば、12ビットのLengthフィールドは、PPDUの長さまたはtime durationに関する情報を含むことができる。例えば、12ビットLengthフィールドの値は、PPDUのタイプに基づいて決定されることができる。例えば、PPDUがnon-HT、HT、VHT PPDUであり、またはEHT PPDUである場合、Lengthフィールドの値は、3の倍数に決定されることができる。例えば、PPDUがHE PPDUである場合、Lengthフィールドの値は、“3の倍数+1”または“3の倍数+2”に決定されることができる。他の表現で言い換えれば、non-HT、HT、VHT PPDUであり、またはEHT PPDUのために、Lengthフィールドの値は、3の倍数に決定されることができ、HE PPDUのために、Lengthフィールドの値は、“3の倍数+1”または“3の倍数+2”に決定されることができる。
【0068】
送信STAは、L-SIGと同じく生成されるRL-SIGを生成することができる。RL-SIGに対してはBPSK変調が適用されることができる。受信STAは、RL-SIGの存在に基づいて、受信PPDUがHE PPDUまたはEHT PPDUであることを知ることができる。
【0069】
図13のRL-SIG以後にはU-SIG(Universal SIG)が挿入されることができる。U-SIGは、第1のSIGフィールド、第1のSIG、第1のタイプSIG、制御シグナル、制御シグナルフィールド、第1の(タイプ)制御シグナルなどの多様な名称で呼ばれることができる。
【0070】
U-SIGは、Nビットの情報を含むことができ、EHT PPDUのタイプを識別するための情報を含むことができる。例えば、U-SIGは、2個のシンボル(例えば、連続する2個のOFDMシンボル)に基づいて構成されることができる。U-SIGのための各シンボル(例えば、OFDMシンボル)は、4usのdurationを有することができる。U-SIGの各シンボルは、26ビット情報を送信するために使われることができる。例えば、U-SIGの各シンボルは、52個のデータトーンと4個のパイロットトーンに基づいて送受信されることができる。
【0071】
U-SIGは、20MHz単位で構成されることができる。例えば、80MHz PPDUが構成される場合、U-SIGが複製されることができる。すなわち、80MHz PPDU内に同じ4個のU-SIGが含まれることができる。80MHz帯域幅を超過するPPDUは、互いに異なるU-SIGを含むことができる。
【0072】
図13のEHT-SIGは、受信STAのための制御情報を含むことができる。例えば、EHT-SIGは、共通フィールド(common field)及びユーザ-個別フィールド(user-specific field)を含むことができる。前記共通フィールドは省略されることができ、前記ユーザ-個別フィールドの個数はユーザ(user)の個数に基づいて決定されることができる。前記共通フィールドは、RU割当情報(RU allocation information)を含むことができる。前記RU allocation informationは、複数のユーザ(すなわち、複数の受信STA)が割り当てられるRUの位置(location)に関する情報を意味することができる。RU allocation informationは、9ビット単位で構成されることができる。前記ユーザ-個別フィールドは、前記共通フィールドを介して特定された少なくとも一つのRUをデコーディングするための情報(例えば、該当RUに割り当てられるSTA ID情報、該当RUに適用されたMCSインデックス、該当RUに適用されるLDPC/BCCコーディングタイプ情報等)を含むことができる。
【0073】
図13のEHT-STFは、MIMO(multiple input multiple output)環境またはOFDMA環境で自動利得制御推定(automatic gain control estimation)を向上させるために使われることができる。図13のEHT-LTFは、MIMO環境またはOFDMA環境でチャネルを推定するために使われることができる。
【0074】
図14は、本明細書の送信装置及び/又は受信装置の変形された一例を示す。
【0075】
図14の装置は、移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装備(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)または単純にユーザ(user)などの多様な名称で呼ばれることもできる。また、図14の装置は、基地局(Base Station)、Node-B、AP(Access Point)、リピータ、ルータ、リレイなどの多様な名称で呼ばれることができる。
【0076】
図14のプロセッサ610は、本明細書によるSTA、送信STA、受信STA、AP、non-AP、及び/又はuser-STAで実行される動作を指示して制御できる。例えば、プロセッサ610は、トランシーバ630を介して信号を受信し、受信信号を処理し、送信信号を生成し、信号送信のための制御を実行することができる。図示されたプロセッサ、メモリ、及びトランシーバは、各々、別途のチップで具現され、または少なくとも二つ以上のブロック/機能が一つのチップを介して具現されることができる。
【0077】
図14のメモリ620は、前記トランシーバ630を介して受信された信号(すなわち、受信信号)を格納することができ、前記トランシーバ630を介して送信される信号(すなわち、送信信号)を格納することができる。また、図14のメモリ620は、前記トランシーバ630を介して受信された信号(すなわち、受信信号)を格納することができ、前記トランシーバ630を介して送信される信号(すなわち、送信信号)を格納することができる。
【0078】
図14を参照すると、電力管理モジュール611は、プロセッサ610及び/又はトランシーバ630に対する電力を管理する。バッテリ612は、電力管理モジュール611に電力を供給する。ディスプレイ613は、プロセッサ610により処理された結果を出力する。キーパッド614は、プロセッサ610により使われる入力を受信する。キーパッド614は、ディスプレイ613上に表示されることができる。SIMカード615は、携帯電話及びコンピュータのような携帯電話装置で加入者を識別して認証するときに使われるIMSI(international mobile subscriber identity)及びそれと関連したキーを安全に格納するために使われる集積回路である。
【0079】
図14を参照すると、スピーカ640は、プロセッサ610により処理された音関連結果を出力することができる。マイク641は、プロセッサ610により使われる音関連入力を受信することができる。
【0080】
以下、本明細書で提案する方法が説明される。
【0081】
WLANセンシングに対する正確度向上及び解像度(resolution)を高めるために、多数のセンシングSTA間の信号送受信チャネルを利用するWLANセンシングが考慮されている。前記センシングSTAは、STAとAPを含むことができる。したがって、センシング開始者(sensing initiator)と多数の応答者(responder)との間の信号送受信チャネルを利用してWLANセンシングを効率的に実行するために、各送受信チャネルに対するチャネル推定が要求される。このようにセンシングに使われる多数の送受信チャネルに対するチャネル測定(channel measurement)を効率的に実行するためのチャネルサウンディング(sounding)方法が提案される。
【0082】
WLANセンシングの際、センシング開始者(または、開始者)は、多数の応答者(または、センシング応答者)との送受信チャネルを利用してチャネルを測定することができる。このとき、センシング開始者は、次のような役割(role)に基づいてセンシング動作を実行することができる。
【0083】
役割1(開始者&送信機):チャネル推定のための測定フレーム(Measurement frame)をセンシング応答者に送信する送信機(Transmitter)の役割を遂行する場合。
【0084】
役割2(開始者&受信機):チャネル推定のための測定フレームの送信を応答者に要請して前記フレームを受信する役割を遂行する受信機(receiver)の役割を遂行する場合。
【0085】
役割3(開始者のみ(only initiator)):センシングに対する開始のみを実行する場合。すなわち、STAは、センシングに対する要請のみを送信し、センシングのための測定は、センシング応答者間のフレーム交換(frame exchange)を介して行われることができる。前記役割は、装置間の協業(collaboration)またはP2P(peer-to-peer)を考慮して設定されることができる。
【0086】
前記のように、開始者は、センシング動作実行時、3個の役割のうち一つとして動作できる。また、前記役割に対する指示は、センシング交渉段階(sensing negotiation phase)または測定段階(measurement phase)でセンシング応答者に送信されることができる。
【0087】
前記開始者の役割に対する指示は、センシング要請/クエリーフレーム(sensing request/query frame)または初期センシング要請フレーム(initial sensing request frame)等を介して送信され、次のような方法を利用して送信されることができる。
【0088】
一例として、前記指示は、1/2ビットで構成されることができる。
【0089】
他の一例として、前記情報は、開始者タイプ(initiator type)またはフィードバック報告(feedback report)などのサブフィールドを介して指示されることができる。
【0090】
例えば、前記指示が1ビットである場合、開始者タイプサブフィールド(initiator type subfield)を介して前記指示が送信される時、前記サブフィールドが0を指示すると、前記サブフィールドは送信機を指示し、前記サブフィールドが1を指示すると、前記サブフィールドは受信機を指示することができる。
【0091】
他の例として、前記指示が1ビットである場合、フィードバック報告サブフィールド(feedback report subfield)を介して前記指示が送信される時、前記サブフィールドが0を指示すると、前記サブフィールドは受信機及びフィードバックが要求されないことを指示し、前記サブフィールドが1を指示すると、前記サブフィールドは送信機及びフィードバックが要求されることを指示することができる。
【0092】
前記ビット値による情報は、一つの例に過ぎず、前記例と異なるように使われることができる。
【0093】
他の一例として、前記情報を含むフレームを送信することによって、開始者は、センシングの際、自分の役割またはフィードバックを必要とするかどうかに対する情報を応答者に指示できる。
【0094】
他の一例として、前記と異なるように開始者及び応答者に対するより多様な役割を指示するために2ビット情報を利用することができる。
【0095】
前記と異なる一例として、センシング能力(sensing capability)を介して前記に対する情報を指示することができる。このとき、これに対する情報は、1/2ビットで構成されることができる。
【0096】
一例として、前記情報が1ビットで構成される場合、開始者の送信または受信役割に対する情報のみが指示されることができる。または、前記情報は、開始者が送信機役割を遂行する場合、0に設定され、受信機役割を遂行する場合、1に設定されることができる。
【0097】
他の一例として、前記情報が2ビットで構成される場合、次のように構成されることができる。まず、前記情報は、ビットマップで構成されることができる。具体的に、前記情報は、B0B1で構成され、B0は開始者/応答者に対する情報を示し、B1は送信機/受信機に対する情報を示すことができる。ここで、B0が0である場合は開始者を指示し、1である場合は応答者を指示することができる。また、B1が0である場合は送信機を指示し、1である場合は受信機を指示することができる。例えば、開始者かつ送信機である場合、前記情報は[00]に設定されることができる。または、前記情報は、以下の表のように構成されることができる。
【0098】
【表4】
【0099】
他の一例として、前記情報は、次のように3ビットで構成されることができる。具体的に、開始者は、送信機と受信機の役割を有しないで、センシング開始のみを実行することができる。また、応答者のうち一つのSTAがセンシング測定を実行する主体、すなわち、センシングオーナー(sensing owner)として動作できる。これを考慮して、前記3ビット情報は、次のように構成されることができる。
【0100】
【表5】
【0101】
前記のように、開始者は、センシングの際、自分の役割に対する能力情報またはフィードバック受信可否に対する情報を応答者に送信できる。
【0102】
また、前記のように、センシングの際、能力または要請/クエリーフレーム(request/query frame)のフィードバック報告フィールド(feedback report field)を利用して開始者の情報を受信した応答者は、チャネル推定のために以下のようなサウンディング手順(sounding procedure)及びセンシングを実行することができる。
【0103】
開始者の能力が送信機に設定され、またはセンシング要請時、フィードバック報告フィールドがフィードバックを要求する値または情報に設定される場合、次のようなサウンディングシーケンス(sounding sequence)を利用してチャネル推定が実行されることができる。
【0104】
開始者が送信機として動作する場合、すなわち、フィードバックを要求する場合、センシングSTAの能力によってサウンディング動作は、次のようなサウンディングシーケンス(または、手順)に基づいて実行されることができる。
【0105】
1.センシングSTAのサウンディング能力に対する情報は、センシング交渉手順を介して決定され、またはセンシングを開始するSTAが前記情報を含むセンシング要請/クエリーフレームをセンシングに参加するSTAに送信できる。前記情報は、開始者がセンシングの際に使用するサウンディングシーケンスがTB(trigger based)であるかどうか(non-TB)を示す情報である。
【0106】
2.前記センシング要請/クエリーフレームを受信したセンシングSTAは、これに対する支援可否に対する情報を応答フレームを介して開始者に送信できる。
【0107】
3.センシングSTAがnon-TBサウンディング能力を有する場合、次のような方法/技術的特徴として適用されることができる。図15は、本明細書で提案するセンシング手順の一例である。
【0108】
3.A.交渉または能力チェック(capability check)を介してセンシングを実行するSTAがTBを支援しない場合、図15のようにnon-TBサウンディングシーケンスを利用してチャネル推定を実行することができる。
【0109】
3.B.センシング開始者は、センシング応答者にセンシングのためのチャネル測定のためのNDPA(Null Data Packet Announcement)を送信し、NDPA送信後、SIFS(Short inter-frame space)間隔後にNDP(Null Data Packet)を送信することができる。
【0110】
3.B.i.前記NDPは、VHT NDPフレームを利用して送信されることができる。
【0111】
3.B.ii.前記NDPA送信時、センシングのためのNDPAであることをセンシングSTAに指示するために、STA情報サブフィールド(STA info subfield)のAID(association identifier)12は、次のように設定されることができる。
【0112】
3.B.ii.1.AID12のMSB(most significant bit)1ビットであるB0を利用してセンシングに対するNDPAであるかどうかを指示することができる。センシングのためのNDPAである場合、前記ビットは1に設定されることができる。
【0113】
3.B.ii.2.AID12は、センシングの際、次のように構成されることができる。
【0114】
3.B.ii.2.A.前記B0は、センシングに対するNDPAであるかどうかを指示するビットとして使われることができる。
【0115】
3.B.ii.2.B.AID12のうち前記B0を除外したB1乃至B11は、STA IDを示すことができる。
【0116】
3.B.ii.3.AID12のビットのうち使われていないMSB1ビット(B0)を使用することによって既存のAIDが変更無しで使われることができる。
【0117】
3.B.ii.4.センシングを実行する応答者は、受信したNDPAを介してセンシングのためのサウンディングであるかどうかを把握することができる。
【0118】
3.B.iii.前記と異なるように、センシング指示のための特別ユーザフィールド(special user field)がユーザフィールド(user field)の最も前に位置できる。
【0119】
3.B.iii.1.前記特別ユーザフィールドのAIDは、センシング指示のためにSTAに割り当てられないAIDが割り当てられることができる。
【0120】
3.B.iii.1.A.前記AIDは、2008乃至2044または2047乃至4094のうち一つの値に設定されることができる。
【0121】
3.B.iii.2.前記特別ユーザフィールドまたは1番目のユーザフィールド(first user field)のAIDを介してセンシングを実行する応答者は、受信したNDPAを介してセンシングのためのサウンディングを把握することができる。
【0122】
3.C.開始者は、図15のようにNDPAを送信した後、SIFS間隔後にNDPを応答者に送信できる。前記NDPを受信した応答者は、NDP受信後、SIFS間隔後にチャネル測定情報を開始者に送信できる。
【0123】
3.C.i.各応答者に対するチャネル測定フィードバックのために、開始者は、フィードバック要請フレームを各応答者に送信できる。このとき、前記フレームを受信した応答者は、SIFS間隔後にフィードバックを送信することができる。
【0124】
3.C.ii.図15のように、フィードバック要請とフィードバックは、SIFS間隔に送信/実行され、センシングに参加する応答者に対して順次(sequential)に要請/ポール(poll)及びフィードバックが実行されることができる。
【0125】
3.D.前記のように実行される測定を指示するために、NDPAに含まれているサウンディングダイアログトークン(sounding dialog token)を利用して応答者に知らせることができ、前記サウンディングダイアログトークン値は、センシング測定以前に実行されるセンシング交渉/セットアップを介して決定されることができる。
【0126】
3.D.1.センシング交渉/セットアップ時、開始者は、センシング要請フレーム(sensing request frame)または初期センシング測定フレーム(initial sensing measurement frame)を応答者に送信できる。このとき、前記フレームは、センシング測定のためのサウンディング/センシングダイアログトークン情報を含むことができる。
【0127】
3.D.1.A.前記フレームを介して送信されるサウンディングダイアログトークン情報は、センシング測定セットアップIDまたは測定IDフィールドなどに設定されることができる。
【0128】
3.E.前記チャネル測定は、センシング動作時、応答者に多数回実行されることができる。このとき、各測定を指示するためにNDPAを介して送信されたサウンディング/センシングダイアログトークンの値が利用されることができる。
【0129】
3.E.i.NDPAを介して送信されるサウンディングダイアログトークン情報(または、値)は、測定セットアップIDまたは測定ID/測定臨時ID(measurement instant ID)の値に決められることができる。
【0130】
3.E.i.1.前述と異なるように、サウンディングダイアログトークン情報は、測定セットアップIDまたは測定ID/測定臨時IDとして使われることができる。
【0131】
3.E.ii.前記NDPAを介して送信されるサウンディングダイアログトークン情報を利用して多数の測定を実行する場合、各応答者に対するチャネル測定フィードバックのために、開始者は、サウンディング/センシングダイアログトークン情報を含むフィードバック要請フレームを応答者に送信できる。
【0132】
3.E.ii.1.前記サウンディング/センシングダイアログトークン情報は、測定セットアップIDまたは測定ID/測定臨時IDを示し、または前記IDが前記情報として使われることができる。
【0133】
3.E.ii.2.前記フィードバック要請を受信した応答者は、サウンディング/センシングダイアログトークン情報に該当する測定情報をSIFS間隔後にフィードバックできる。このとき、前記フィードバックは、前記応答者が受信したサウンディング/センシングダイアログトークン情報を含むことができる。
【0134】
一方、本明細書の測定(measurement)IDまたは測定臨時(measurement instant)IDは、測定インスタンス(measurement instance)IDに代替されることができる。ここで、測定インスタンスIDは、WLANセンシング手順の多様な段階(phase)で使われる識別子である。例えば、前記段階は、ポーリング段階、NDPAサウンディング段階、TFサウンディング段階、報告段階、non-TBセンシング測定インスタンスなどを含むことができる。
【0135】
4.センシングSTAがTBサウンディング能力を有する場合、次のような方法/技術的特徴が適用されることができる。図16は、本明細書で提案するセンシング手順の他の一例である。
【0136】
4.1.開始者は、交渉手順を介して把握されたセンシング能力を有しているセンシングSTAに、センシングを実行することができるかどうかを把握するために、センシングポール(sensing poll)またはセンシング要請フレームを送信することができる。
【0137】
4.1.A.前記センシング要請/ポールまたはセンシングトリガフレームは、後述する情報のうち一つ以上を含むことができる。
【0138】
4.1.A.i.STA-ID:センシングSTAに対するID
【0139】
4.1.A.ii.SS(spatial stream)割当:センシングの際、STAに割り当てられた空間ストリームに対する情報
【0140】
4.1.A.iii.帯域幅:センシングが実行される帯域幅
【0141】
4.1.A.iv.応答のためのRU(resource unit)割当(CTS):ポールフレームに対する応答フレームまたはTBフレーム送信のためのRU情報
【0142】
4.1.A.iv.1.前記RU割当情報は、20MHz以上、すなわち、242RU以上のRU大きさ(size)で構成されることができる。
【0143】
4.1.A.v.センシング開始要請(Sensing initial request)またはセンシング開始指示(sensing starting indication)
【0144】
4.1.A.vi.センシングチャネル確認要請(Sensing channel confirmation request)
【0145】
4.1.A.vii.センシングフィードバック要請可否
【0146】
4.1.A.viii.センシング測定IDまたはセンシング測定セットアップIDまたはダイアログトークン情報
【0147】
4.1.B.前記動作のためにトリガフレームが使われる場合、前記トリガフレームは、センシングトリガを指示するために予約(reserved)されている9~15の値のうち一つが使われることができる。例えば、トリガサブタイプフィールド(trigger subtype field)が9に設定される場合、トリガフレームがセンシングトリガであることを指示することができる。
【0148】
4.2.前記センシングポールまたはセンシングトリガフレームを受信したセンシングSTAは、SIFS間隔後に前記フレームに対する応答フレームを開始者に送信できる。
【0149】
4.2.A.この場合、応答フレームとしてCTS to selfフレームが使われることができる。
【0150】
4.2.B.前記応答フレームは、TB PPDU(HE型(variant)、EHT型、または次世代規格)フォーマットを介して送信されることができる。
【0151】
4.2.C.前記応答フレームは、ポールフレーム/トリガフレームを介して割り当てられたRU情報を利用して送信される。
【0152】
4.3.開始者は、前記センシングポールまたはセンシングトリガフレームの送信に対する応答フレーム受信を介してセンシング測定に参加するセンシングSTA/センシング応答者を把握することができる。
【0153】
4.3.A.センシング応答者は、センシングに参加することを指示するために、応答フレームにセンシング支援フィールド(sensing support field)またはセンシング参加フィールド(sensing participating field)を真(true)に設定し、またはフィールド値を1に設定して開始者に送信できる。
【0154】
4.3.B.前記センシング確認のためのサブフィールドは、一つの例に過ぎず、他のフィールドが指示のために使われることができる。
【0155】
4.4.前記センシングポールは、一つのセンシング測定段階(sensing measurement phase)毎に実行されることができる。または、センシングの際、レイテンシー(latency)及びフレーム交換のための電波占有時間(air time)を減らすために、前記センシングポールは、多数のセンシング測定段階(sensing measurement phase)毎に実行されることができる。
【0156】
4.4.A.応答者は、前記センシングポールの実行に対する情報(例えば、周期、期間、測定段階の個数等)を、交渉を介して開始者から受信することができる。
【0157】
4.5.センシング開始者は、前記センシングポールを介してセンシング測定実行が決定されたセンシング応答者に、チャネル推定のためのNDP送信のために、NDPAをセンシング応答者に送信できる。
【0158】
4.5.A.開始者が送信するNDPAは、センシングのためのNDPAであることを指示するためにセンシング指示情報を含むことができる。前記情報は、NDPAの共通フィールド(common field)またはNDPAに含まれているSTA情報サブフィールド(STA info subfield)に特別(special)AIDを使用することができる。
【0159】
4.5.A.i.一例として、特別AIDを利用して指示する場合、センシングのための特別AIDは、AID11の予約された値(reserved value)である2008乃至2044の値のうち一つに設定されることができる。
【0160】
4.5.A.ii.一例として、センシングの際、NDPAのSTA情報サブフィールドは、特別AIDとSTA IDを両方とも含むことができる。
【0161】
4.5.A.ii.1.ここで、APがセンシング応答者として動作する場合、APは、前記特別AIDを除外した残りの予約されたAID値のうち一つを、APのためのSTA-IDとして使用することができる。
【0162】
4.5.A.iii.他の例として、前述したようにセンシング特別ユーザフィールド(sensing special user field)が構成されることができる。
【0163】
4.5.A.iii.1.前記特別ユーザフィールドは、ユーザフィールドの最も前に位置し、NDPAの共通フィールドの指示ビット(indication bit)を介して指示されることもできる。
【0164】
4.5.A.iii.2.前記特別ユーザフィールドのAIDは、センシングを指示するために、STAに割り当てられないAIDが割り当てられることができる。
【0165】
4.5.A.iii.3.前記AIDは、2008乃至2044または2047乃至4094のうち一つの値に設定されることができる。
【0166】
4.5.A.iii.4.前記1番目のユーザフィールドのAIDを介してセンシングを実行する応答者は、受信したNDPAを介してセンシングのためのサウンディングを把握することができる。
【0167】
4.5.B.センシング応答者は、NDPAを介して送信されるNDPに対する情報を把握することができる。
【0168】
4.5.B.i.例えば、帯域幅、LTF大きさ及びLTFの数、空間ストリームの個数、報告フィードバック情報などがNDPAに含まれることができる。
【0169】
4.5.B.ii.NDPAは、測定セットアップIDまたは測定ID/測定臨時IDなどに対する情報を含むことができる。例えば、前記情報は、NDPAを介して送信されるサウンディング/センシングダイアログトークン情報を介して取得されることができる。
【0170】
4.6.開始者は、NDP送信後、SIFS間隔後にNDPを介したチャネル推定フィードバックのためにトリガフレームまたはBFRP(beam forming report poll)をセンシング応答者に送信できる。
【0171】
4.6.A.前記フィードバック報告に対するトリガフレームまたはBRFPは、多数の応答者に対する情報を含むことができる。
【0172】
4.6.A.i.一例として、前記トリガフレームは、各応答者のフィードバックのための次の情報が含まれることができる。
【0173】
4.6.A.i.1.RU割当に対する情報
【0174】
4.6.A.i.1.A.前記情報は、測定情報に対するフィードバック実行時に使用するRUに対する情報を含むことができる。
【0175】
4.6.A.i.2.空間ストリームに対する情報
【0176】
4.6.A.i.2.A.前記情報は、割り当てられた空間ストリームの個数及び割り当てられた空間ストリームの開始点に対する情報を含むことができる。
【0177】
4.6.A.i.3.MCS(modulation and coding scheme)に対する情報
【0178】
4.6.A.i.3.A.前記情報は、フィードバックに使われるMCS情報を含むことができる。
【0179】
4.6.A.i.4.エンコーディングに対する情報
【0180】
4.6.A.i.4.A.前記情報は、フィードバック情報に対するエンコーディング情報を含むことができる。
【0181】
4.6.A.i.5.フィードバック情報
【0182】
4.6.A.i.5.A.前記情報は、フィードバックタイプ(Feedback type)、例えば、SNR(signal to noise ratio)、CQI(channel quality information)、角(Angle)に対する情報を含むことができる。
【0183】
4.6.A.i.5.B.フィードバックの解像度(Resolution of feedback)に対する情報
【0184】
4.6.A.i.5.C.コードブック情報、例えば、コードブックサイズ(codebook size)等
【0185】
4.6.A.i.6.ダイアログトークン情報
【0186】
4.6.A.i.6.A.前記情報は、NDPAを介して受信したダイアログトークン情報を含むことができる。
【0187】
4.6.A.i.6.B.前記情報は、測定ID/測定臨時ID/測定セットアップIDとして使われることができる。
【0188】
4.6.A.i.6.C.前記情報を含むフィールドは、例えば、測定ID/測定臨時ID/測定セットアップIDで表すことができる。
【0189】
4.7.開始者からフィードバックに対する要請されたフレーム(solicited frame)(例えば、トリガフレーム)を受信した応答者は、受信フレームの情報を利用して測定した情報を開始者に送信できる。
【0190】
4.7.A.ここで、フィードバック情報は、OFDMAまたはMU-MIMOを利用して多数の応答者が開始者に同時に送信できる。
【0191】
4.8.ここで、開始者は、フィードバックを受信した後、これに対するACKを応答者に送信できる。
【0192】
4.9.前記測定手順における各フレーム間のIFSはSIFSである。
【0193】
4.10.前記手順は、802.11axのサウンディングシーケンスを再使用することによって具現の困難度及び複雑性を減らすことができる。
【0194】
4.11.前記のようにNDPAを利用する場合、BSSに連結(association)されたSTAに対してのみ適用されることができるため、STA間またはAPが応答者として動作する場合に前記手順を実行しにくい。したがって、前記のNDPAの代わりに応答者にNDPが送信されることを指示するためにトリガフレームが利用されることができる。前記トリガフレームは、開始者がNDPを送信することを指示するために使われることができ、これを知らせるためにセンシングをトリガタイプフィールド(trigger type field)に定義して使われることができる。このために予約されているタイプフィールドの9乃至15の値のうち一つ、例えば、9を使用してセンシングトリガを指示することができる。
【0195】
4.11.A.前記NDP送信に対する指示トリガは、センシングトリガフレームの一つの型(variant)に定義されることができる。これに対する指示は、センシングトリガサブタイプフィールド(sensing trigger subtype field)を利用することができる。
【0196】
4.12.センシングに参加するSTAのサウンディング能力は、互いに異なるため、前記のようにTBサウンディングシーケンスを支援することができないSTAは、VHTサウンディングシーケンスを利用してチャネル情報を測定することができる。
【0197】
4.12.A.センシングSTAのサウンディング能力によってSTAのサウンディング手順が適用されることができる。
【0198】
前述と異なるように、開始者の能力が受信機に設定され、またはセンシング要請/クエリー時、フィードバック報告を要求しない値または情報に設定される場合には、次のようなサウンディングシーケンスを利用してチャネルを推定することができる。図17は、本明細書で提案するセンシング手順の他の一例である。
【0199】
開始者は、交渉またはセンシング開始要請&応答を介してセンシング能力を有している応答者を知ることができ、前記応答者との信号送受信を利用してセンシングを実行することができる。このとき、開始者は、センシングのためのチャネル測定を実行するために、図17のようにセンシング要請/クエリーまたはセンシングポールまたはセンシングトリガ(前記フレームの名称は例示である。)をセンシング応答者に送信できる。
【0200】
1.前記測定前に開始者が応答者に送信する要請/クエリーまたはポールフレームは、次のような情報を含むことができる。例えば、前記フレームは、前記TBサウンディングシーケンスで説明したセンシングポーリング(sensing polling)のように構成されることができる。
【0201】
1.A.STA-ID:センシングSTAに対するIDに対する情報
【0202】
1.B.SS割当:センシングの際、STAに割り当てられた空間ストリーム情報
【0203】
1.C.帯域幅:センシングが実行される帯域幅
【0204】
1.D.応答のためのRU割当(CTS):ポールフレームに対する応答フレームまたはTBフレーム送信のためのRU情報
【0205】
1.E.前記RU割当は、20MHz以上、すなわち、242RU以上のRUサイズで構成されることができる。
【0206】
1.F.センシング開始要請(Sensing initial request)またはセンシング開始(sensing starting)
【0207】
1.G.センシングチャネル確認要請(Sensing channel confirmation request)
【0208】
1.H.センシングフィードバック要請可否
【0209】
1.I.センシング測定IDまたはセンシング測定セットアップIDまたはダイアログトークン情報
【0210】
2.前記動作のためにトリガフレームが使われる場合、前記トリガフレームは、センシングトリガを指示するために予約されている9乃至15の値のうち一つが使われることができる。例えば、トリガサブタイプフィールドが9に設定される場合、トリガフレームがセンシングトリガであることを指示することができる。
【0211】
2.A.前記トリガフレームは、センシングトリガフレームの一つの型(variant)に定義されることができる。
【0212】
3.前述と異なるように、チャネルに対する状態確認のためにRTSフレームが測定段階以前に送信されて開始者と応答者との間のチャネル状態を確認することができる。
【0213】
4.前記開始者から前記フレームを受信した応答者は、センシング参加可否及び該当チャネルに対する可用可否を確認して、前記のようにCTS to selfまたはセンシング応答フレームを開始者に送信できる。
【0214】
4.A.図17のようにCTS to selfフレームを利用する場合、新しいフレームに対する定義無しで802.11に定義されたCTS to selfフレームが再使用されることができる。したがって、具現が容易である。
【0215】
4.B.CTSフレームでないセンシング応答フレームを送信する場合、応答者は、前記フレームを介してセンシングを実行することができることを割り当てられたチャネルを利用して指示できる。
【0216】
4.B.i.前記において、応答フレームとしてTB PPDUが使われることができる。
【0217】
5.開始者は、応答者から受信したCTSフレームまたはセンシング応答フレームを介してセンシングに参加する応答者及びチャネル状態を確認することができる。このとき、開始者は、センシングに参加する応答者に対してNDP送信を要請するために、センシングNDP要請またはセンシングサウンディング要請フレームまたはNDPフレームのためのトリガを応答者に送信できる。
【0218】
5.i.前記NDP送信を要請するトリガフレームは、センシングトリガフレームの一つの型(variant)に設定され、トリガサブタイプフィールドを介して指示されることができる。
【0219】
5.ii.前記トリガフレームは、測定識別子を含むことができ、前記測定識別子に対する情報は、サウンディング/センシングダイアログトークン情報で構成されることができる。
【0220】
5.ii.1.前記識別子は、センシング測定IDまたはセンシング測定セットアップIDまたは測定IDとして使われることができる。
【0221】
5.B.このとき、応答者が送信するNDPは、NDPフレームの送信を要請するためのトリガフレームを介して送信されるRU情報またはチャネル情報に基づいて送信されることができる。
【0222】
5.B.i.前記NDP送信要請フレームまたはNDP要請トリガフレームは、NDP送信のための帯域幅、プリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)情報、LTF大きさ、及び繰り返し情報などを含むことができる。
【0223】
5.B.ii.前記NDP要請のためにトリガフレームを使用することは、一つの例に過ぎず、NDP送信要請のためのセンシングNDP要請またはセンシングサウンディング要請フレームが定義されることができる。
【0224】
5.B.iii.前記RU情報及びチャネル情報は、NDP送信前に、開始者が応答者にセンシング要請またはチャネル可用可否を確認するために割り当てられたRUまたはチャネル情報と同じである。
【0225】
5.6.NDP送信の要請を受けた応答者は、割り当てられたRU及びチャネルを利用してNDPを開始者に送信できる。
【0226】
5.7.ここで、フレーム間の間隔はSIFSである。
【0227】
前記と異なる一例として、開始者がセンシングのためのチャネル測定を実行せずにセンシングを開始する場合に対するサウンディングシーケンスは、次のように実行されることができる。すなわち、開始者は、センシング動作に対する要請を特定STAまたはAPに送信し、特定STAまたはAPが実際センシング動作を実行することができる。このとき、開始者は、センシング測定に対するフィードバック情報を受信し、またはセンシングに対する最終結果のみ報告を受けることができる。
【0228】
A.センシング開始者は、交渉を介してセンシングを実行するSTAに対する情報を把握することができる。または、センシング開始者は、APからセンシング能力を有しているSTAに対する情報を受信することができる。
【0229】
A.1.ここで、開始者がAPでない場合、センシング開始STAは、APにセンシングSTAに対する情報を要請することができる。APは、前記要請フレームを受信すると、BSS内にセンシング能力を有しているSTAに対するリストまたは情報を要請した開始者STAに送信できる。
【0230】
A.1.i.ここで、APが送信するセンシング能力を有するSTAのリストは、APを含むことができる。
【0231】
B.センシングSTAに対する情報を受信した開始者は、センシング測定を実行する特定センシングSTAを決定するために、センシングSTAにセンシング測定/センシングオーナー要請フレームを送信することができる。
【0232】
B.1.前記特定センシングSTAは、前述したTBサウンディングまたはnon-TBサウンディングシーケンス/手順を開始するセンシング応答者を意味することができる。ここで、特定センシングSTAは、APまたはnon-AP STAを意味することができる。
【0233】
B.1.i.前記要請フレームは、次の情報を含むことができる。
【0234】
B.1.i.1.応答フレームのためのRU割当情報
【0235】
B.1.i.2.開始者としてセンシング動作に対する情報
【0236】
C.開始者からセンシング測定要請フレームを受信した応答者は、センシング開始者として動作できるかどうかを応答フレームを介して開始者に知らせることができる。
【0237】
C.1.前記応答フレームは、互いに異なるように割り当てられたRU割当を介して送信されることができる。
【0238】
D.開始者は、センシング応答者から応答フレームを介してセンシング開始者&送信機またはセンシング開始者&受信機に対する支援可否を受信することができる。
【0239】
E.開始者は、受信した情報及び開始者との送信状態を考慮して特定センシングSTAを決定し、前記決定されたSTAにセンシング実行のためのセンシング開始フレームを送信することができる。
【0240】
E.1.前記センシング開始フレームは、次の情報を含むことができる。
【0241】
E.1.i.TXOPまたはセンシング動作期間(sensing operation duration)
【0242】
E.1.ii.センシング応答者のためのSTA情報
【0243】
E.1.iii.センシング測定要請
【0244】
E.2.センシング開始者からセンシング開始フレームを受信した特定センシングSTAは、STAの能力及び役割によって前述した測定のためのサウンディングシーケンスを利用してチャネル測定を実行し、測定した結果/フィードバックを報告することができる。
【0245】
F.前述と異なるように、センシング開始者STAは、APに特定センシングSTAとして動作できるかどうかを確認するために要請フレームを送信することができる。または、センシング開始者STAは、センシング動作を要請するためにAPにセンシング要請フレームを送信することができる。前記要請フレームの名称は、多様に設定されることができる。前記要請フレームは、前述した応答フレームのためのRU割当、開始者としてのセンシング動作に対する情報などの情報を含むことができる。前記要請フレームを受信したAPは、開始者に応答フレームを送信した後に、前述したnon-TBサウンディングまたはTBサウンディングを利用してセンシング測定手順を実行することができる。
【0246】
F.1.ここで、センシング開始者STA(例えば、non-AP STA)が送信するセンシング要請フレームは、次のような情報を含むことができる。
【0247】
F.1.i.センシング測定要請
【0248】
F.1.i.1.前記情報は、センシング測定実行に対する動作を指示する情報であって、APのセンシング動作実行を要請する情報である。
【0249】
F.1.ii.センシングプロキシ動作要請(Sensing proxy operation request)
【0250】
F.1.ii.1.前記情報は、APが開始者としてnon-AP STAの代わりにセンシング動作を実行することを要請する情報である。
【0251】
F.1.iii.センシング優先順位情報(Sensing priority information)
【0252】
F.1.iii.1.センシング測定に対する優先順位情報を示し、センシングシナリオ(sensing scenario)及び/又はセンシング正確度(sensing accuracy)によって設定されることができる。
【0253】
F.1.iii.2.前記情報は、例えば、1/2ビットで構成されることができる。
【0254】
F.1.iii.2.A.1ビットに設定される場合、即時(immediate)または非即時(not immediate)を示すことができる。
【0255】
F.1.iii.2.B.2ビットに設定される場合、例えば、センシング正確度またはレイテンシー等に対する優先順位を示し、高さ/普通/低さに指示されることができる。
【0256】
F.1.iv.測定周期(Measurement period)
【0257】
F.1.iv.1.測定が実行される周期に対する情報を意味することができる。
【0258】
F.1.iv.2.前記周期情報は、フィードバック送信周期と一致することができる。
【0259】
F.1.v.測定のための最大期間(max duration for Measurement)
【0260】
F.1.v.1.測定が実行される周期に対する最大時間情報を意味することができる。
【0261】
F.1.vi.フィードバック報告周期(Feedback report period)
【0262】
F.1.vi.1.測定したセンシング情報に対するフィードバック情報が送信される周期情報を意味することができる。
【0263】
F.1.vii.フィードバック情報
【0264】
F.1.vii.1.フィードバック受信と関連した多様な情報を含むことができる。例えば、前記情報は、次のような情報を含んで構成されることができる。
【0265】
F.1.vii.1.A.フィードバックタイプ、Ng、スケーリングファクタ(scaling factor)、閾値(threshold)、CSI(channel state information)のためのビット大きさ
【0266】
F.2.Non-AP STAにより開始されるセンシング動作流れの一例は、次の通りである。図18は、本明細書で提案する開始者により開始されるセンシング動作流れの一例である。前記開始者は、non-AP STAである。すなわち、図18の開始者は、センシング開始/要請フレームを特定STA(または、AP)に送信し、前記特定STA(または、AP)のセンシング測定手順の実行をトリガする役割を意味することができる。したがって、実際センシング測定要請/応答手順は、前記特定STA(または、AP)及びセンシング測定を実行するSTAにより実行されることができる。
【0267】
前記流れに対する一例として、TBセンシング測定を考慮して次のようなセンシング手順を考慮することができる。以下、TBサウンディングケースが説明される。図19は、TBサウンディングケースの一例である。図19の開始者(iniatiator)は図18の開始者を意味し、図19のAPまたは特定STAは図18の特定STA(または、AP)を意味し、図19の応答者(responder)は図18のセンシング測定を実行するSTA(センシングSTA)を意味することができる。
【0268】
図18及び図19を参考にすると、non-AP STAは、APにセンシング動作または測定実行を要請する要請フレームをAPに送信できる。前記要請フレームを送信するnon-AP STAは、APに連結されたSTAまたは連結されないSTAである。また、要請フレームを送信するSTAは、開始者役割を有しない。図18及び図19において、non-AP STAから要請フレームを受信したAPは、センシング動作または測定実行可否またはプロキシ動作可否に対する情報を、応答フレームを利用して前記non-AP STAに送信できる。
【0269】
センシング測定を実行する場合、APは、センシングポーリング(sensing polling)を介してセンシングに参加するSTAを判別することができる。このとき、APは、センシングポーリングに対する応答(例えば、CTS)を送信したSTAにトリガフレームを送信してNDPフレームをトリガリングすることができる。前記NDPフレームは、トリガフレームを介して割り当てられた時間/周波数リソースを介して送信されることができる。このとき、APは、各STAから受信したNDPフレームを測定してCSI情報を取得することができる。
【0270】
センシング動作を開始またはトリガしたnon-AP STAは、APが測定したCSI情報またはセンシング測定フィードバック情報を受信するために、フィードバック要請フレームをAPに送信できる。このとき、non-AP STAがAPに送信するフィードバック要請フレームは、報告制御フィールド(report control field)を含むことができる。このとき、前記フィールドは、次のような情報を含むことができる。
【0271】
1.CSIの種類
【0272】
2.Nss:フィードバック送信に使われるNss
【0273】
3.CSIのためのビット大きさ
【0274】
4.CSIのためのスケーリングファクタ(scaling factor)またはCSIのための量子化値(quantization value)
【0275】
5.プリアンブルパンクチャリングを含むRU割当
【0276】
6.MCS
【0277】
7.コーディング:BCCまたはLDPC
【0278】
前述と異なるように、APは、測定情報から測定したセンシング結果のみをnon-AP STAにフィードバックすることもできる。一例として、侵入に対する検知を実行する場合は、動き有無に対するセンシング結果のみがフィードバックされることができる。
【0279】
以下、NDPAサウンディングケースが説明される。図20は、NDPAサウンディングケースの一例である。図20の開始者(iniatiator)は図18の開始者を意味し、図20のAPまたは特定STAは図18の特定STA(または、AP)を意味し、図20の応答者(responder)は図18のセンシング測定を実行するSTA(センシングSTA)を意味することができる。
【0280】
図20を参考にすると、non-AP STAは、APにセンシング動作または測定実行を要請する要請フレームをAPに送信できる。前記要請フレームを送信するnon-AP STAは、APに連結されたSTAまたは連結されないSTAである。また、要請フレームを送信するSTAは、開始者役割を有しない。図20において、Non-AP STAから要請フレームを受信したAPは、センシング動作または測定実行可否またはプロキシ動作可否に対する情報を、応答フレームを介して前記non-AP STAに送信できる。
【0281】
センシング測定を実行する場合、APは、センシングポーリングを介してセンシングに参加するSTAを判別することができる。このとき、センシングポーリングに対する応答(例えば、CTS)を送信したSTAに対して、APは、NDPA及びNDPフレームを送信することができる。NDP送信後、APは、各STAが測定したチャネル情報またはCSIをフィードバックを受けるために、各STAにフィードバック要請フレームを送信することができる。図20において、NDP送信後、SIFS経過後にフィードバック要請フレームを送信することは一例であり、フィードバック要請フレームは、SIFSより長いIFSまたは競争(contention)に基づいて送信されることができる。前記フィードバック要請フレームとしてトリガフレームが使われることができる。このとき、前記フィードバック要請フレームは、各STAがフィードバック情報を送信するための情報を含むことができる。前記フィードバック要請フレームを介して送信されるフィードバック情報は、フィードバックを送信するために割り当てられたRU割当及びSTA-IDを除いて同じく構成されることができる。すなわち、STA情報フィールドは、STA-IDとRU割当フィールドのみで構成されることができる。
【0282】
センシング動作を開始またはトリガしたnon-AP STAは、APが測定したCSI情報またはセンシング測定フィードバック情報を受信するためにフィードバック要請フレームをAPに送信できる。このとき、non-AP STAがAPに送信するフィードバック要請フレームは、報告制御フィールドを含むことができる。このとき、前記フィールドは、次のような情報を含んで構成されることができる。
【0283】
1.CSIタイプ
【0284】
2.Nss:フィードバック送信に使われるNss
【0285】
3.CSIのためのビットサイズ
【0286】
4.CSIのためのスケーリングファクタまたはCSIのための量子化値
【0287】
5.プリアンブルパンクチャリングを含むRU割当
【0288】
6.MCS
【0289】
7.コーディング:BCCまたはLDPC
【0290】
前述と異なるように、APは、測定情報から測定したセンシング結果のみをnon-AP STAにフィードバックすることもできる。一例として、侵入に対する検知を実行する場合、動き有無に対するセンシング結果のみがフィードバックされることができる。
【0291】
前記と異なる一例として、開始者がセンシングを開始した後に、センシング応答者として動作する場合を考慮することができる。すなわち、センシング開始者がnon-AP STAであり、APがセンシング応答者として動作する場合、non-AP STAは、センシングを開始する信号をAP(センシング応答者または特定センシング応答者)に送信できる。センシング開始フレームを開始者から受信したAPは、前記フレームに対する応答フレームを開始者に送信した後にチャネル測定を実行することができる。
【0292】
1.前記開始者が送信するセンシング要請フレームは、次の情報を含んで構成されることができる。
【0293】
1.A.TXOP情報
【0294】
1.A.i.前記情報は、開始者のTXOP情報であって、センシングを実行する期間(duration)に対する情報である。
【0295】
1.B.センシング応答者情報
【0296】
1.B.i.前記情報は、センシングに参加するSTAのSTA-ID情報で構成されることができる。
【0297】
1.B.i.1.前記センシングSTAに対する情報は、開始者のSTA-IDを含むことができる。
【0298】
1.B.ii.前記と異なるように、個別ID情報の代わりにセンシンググループIDが含まれることができる。
【0299】
1.C.センシング動作情報
【0300】
1.C.i.センシングバースト(Sensing burst)情報:バーストの個数(number of burst)、バースト期間(burst duration)などを含むことができる。
【0301】
1.D.センシング要請指示:センシング動作実行を要請する指示者
【0302】
2.特定応答者(例えば、AP)からセンシング要請に対する応答フレームを受信した開始者は、APによるチャネル測定に参加して測定過程を実行することができる。
【0303】
2.A.測定過程において、開始STAは応答者として動作できる。
【0304】
2.B.前記測定過程は、本明細書で提案した測定のためのサウンディングシーケンスを利用して実行されることができる。また、フィードバックを要求するチャネルサウンディングに対しては測定したフィードバックが報告されることができる。
【0305】
2.C.前記測定は、開始者の送信機/受信機役割により次のように実行されることができる。
【0306】
2.C.i.開始者及び送信機役割の場合。図21は、開始者及び送信機役割を有するSTAのセンシング手順の一例である。図21の開始者(iniatiator)は図18の開始者を意味し、図21のAPまたは特定STAは図18の特定STA(または、AP)を意味し、図21の応答者(responder)は図18のセンシング測定を実行するSTA(センシングSTA)を意味することができる。一方、図21の開始者は、センシングSTAの役割を同時に実行することができる。
【0307】
2.C.i.1.開始者がセンシング開始後、NDP送信のための送信機として動作できる。
【0308】
2.C.i.2.APのNDP送信要請フレーム(すなわち、NDP送信に対するトリガフレームをセンシングSTAに送信する)を受信した開始者と他のセンシング応答者は、受信したフレーム情報を利用してNDPフレームをAPに送信できる。
【0309】
2.C.i.2.A.前記NDP送信要請のためのトリガフレームは、次のような情報を含むことができる。
【0310】
2.C.i.2.A.i.STA-ID
【0311】
2.C.i.2.A.ii.RU割当または割り当てられたサブチャネル情報
【0312】
2.C.i.2.A.iii.各STAのためのNss(空間ストリームの個数)
【0313】
2.C.i.2.A.iv.LTFの個数またはLTFの繰り返し
【0314】
2.C.i.2.A.v.LTFの大きさ
【0315】
2.C.i.2.A.vi.ダイアログトークン情報/測定識別子
【0316】
2.C.i.2.A.vi.1.前記トリガフレームは、測定識別子を含んで送信され、前記情報は、サウンディング/センシングダイアログトークン情報で構成されることができる。
【0317】
2.C.i.2.A.vi.2.前記識別子は、センシング測定IDまたはセンシング測定セットアップIDまたは測定IDとして使われることができる。
【0318】
2.C.i.3.センシングSTAからNDPを受信したAPは、前記受信NDPを利用して各STAとAPとの間のチャネル情報を測定することができる。前記情報は、NDP受信後、SIFS経過後に、開始者が送信するフィードバック要請フレームを受信した後に開始者に前記チャネル情報を送信することができる。
【0319】
2.C.i.3.A.前記フィードバック要請フレーム及びフィードバックフレームは、前記トリガフレームを介して受信したダイアログトークン情報または測定識別子を含むことができる。
【0320】
2.C.ii.開始者及び受信機役割の場合。
【0321】
2.C.ii.1.Non-TBサウンディングシーケンス。図22は、開始者及び受信機役割を有するSTAのnon-TBサウンディングシーケンスの一例である。図22の開始者(iniatiator)は図18の開始者を意味し、図22のAPまたは特定STAは図18の特定STA(または、AP)を意味し、図22の応答者(responder)は図18のセンシング測定を実行するSTA(センシングSTA)を意味することができる。一方、図22の開始者は、センシングSTAの役割を同時に実行することができる。
【0322】
2.C.ii.1.A.開始者がセンシング開始後、NDP受信のための受信機として動作できる。
【0323】
2.C.ii.1.B.前記non-TBサウンディングシーケンスをAPが実行することができる。
【0324】
2.C.ii.1.C.APのNDP送信後、SIFS間隔後に、開始者は、測定したチャネル測定情報をAP(図22のresponder_1)にフィードバックできる。
【0325】
2.C.ii.1.C.i.ここで、全てのチャネル情報がAPにより開始者にフィードバックされるため、開始者は、測定したチャネル情報をAPにフィードバックしない。
【0326】
2.C.ii.1.C.ii.図22において、開始者は、測定情報をフィードバックせず、APからNDPを受信したセンシングSTAは、SIFS間隔にフィードバックを実行することができる。
【0327】
2.C.ii.1.D.APは、開始者からフィードバック要請に対するトリガまたはクエリーフレームを受信した後に、チャネル情報を開始者に送信できる。
【0328】
2.C.ii.1.D.i.図22において、フィードバック要請フレームは、センシングSTAがAPに送信する最後のフィードバック送信後、SIFS間隔後に送信されることができる。
【0329】
2.C.ii.1.D.ii.前記フレーム受信後、SIFS間隔後に、APはフィードバック情報を開始者STAに送信できる。
【0330】
2.C.ii.2.TBサウンディングシーケンス。図23は、開始者及び受信機役割を有するSTAのTBサウンディングシーケンスの一例である。図23の開始者(iniatiator)は図18の開始者を意味し、図23のAPまたは特定STAは図18の特定STA(または、AP)を意味し、図23の応答者(responder)は図18のセンシング測定を実行するSTA(センシングSTA)を意味することができる。一方、図23の開始者は、センシングSTAの役割を同時に実行することができる。
【0331】
2.C.ii.2.A.開始者がセンシング開始後にNDP受信のための受信機として動作できる。
【0332】
2.C.ii.2.B.前述したTBサウンディングシーケンスをAP(responder_1)が実行することができる。
【0333】
2.C.ii.2.C.AP(responder_1)は、NDPA及びNDPフレームを開始者及びセンシング応答者に送信した後に、チャネル測定情報を取得するためにフィードバック要請フレームを送信することができる。
【0334】
2.C.ii.2.C.i.前記フィードバック要請フレームは、NDP送信後、SIFS間隔後に送信されることができる。
【0335】
2.C.ii.2.C.ii.前記フィードバック要請フレームは、開始者の情報を含まない。
【0336】
2.C.ii.2.D.AP(responder_1)は、開始者からフィードバック要請に対するトリガまたはクエリーフレームを受信した後に、チャネル情報を開始者に送信できる。
【0337】
2.C.ii.2.D.i.図23において、フィードバック要請フレームは、センシングSTAがAPに送信するフィードバック送信後、SIFS間隔後に送信されることができる。
【0338】
2.C.ii.2.E.前記フレーム受信後、SIFS間隔後に、APは、フィードバック情報を開始者STAに送信できる。
【0339】
以下、本明細書の一部具現による開始装置により実行される方法に対して説明する。図24は、開始装置により実行される方法の一例に対する流れ図である。ここで、前記開始装置は、non-AP STAである。
【0340】
図24を参考にすると、開始装置は、特定装置にセンシング開始フレームを送信する(S2410)。ここで、前記センシング開始フレームは、前記特定装置に対してセンシング測定などのセンシング動作を要請するフレームである。また、前記特定装置は、オーナー、すなわち、センシング測定のためのトリガフレームまたはNDPフレームをセンシング装置に送信し、前記センシング装置から前記センシング測定の結果を含むフレームを受信する装置である。前記特定装置は、APまたはnon-AP STAである。また、図24に示していないが、前記開始装置は、前記特定装置から前記センシング開始フレームに対する応答としてセンシング応答フレームを受信することができる。
【0341】
前記開始装置は、センシングフィードバック要請フレームを前記特定装置に送信する(S2420)。前記センシングフィードバック要請フレームに対する応答として、前記開始装置は、前記特定装置からセンシングフィードバックフレームを受信する(S2430)。ここで、前記センシングフィードバックフレームは、前記特定装置が取得/受信した前記センシング測定の結果に対する情報を含むことができる。例えば、前記センシング測定の結果に対する情報は、前記特定装置が前記センシング装置から受信することができる。
【0342】
図24に示していないが、前記センシング装置は、前記特定装置が送信するセンシングポールフレームに対する応答フレームを前記特定装置に送信した装置である。前記手順の一例は、図16図17図19乃至図21、及び図23を参考にすることができる。ここで、前記センシングポールフレームに対する応答フレームは、CTSフレームである。
【0343】
また、前記センシングフィードバックフレームは、前記センシング装置が送信するセンシング測定結果を含むことができる。ここで、前記センシング測定結果の一例は、図4の通りである。
【0344】
また、前記特定装置は、前記開始装置の要請情報に基づいて決定されることができる。例えば、前記特定装置は、前記開始装置が送信する要請情報に対する応答情報を前記開始装置に送信する装置である。ここで、前記要請情報及び前記応答情報の送受信手順は、前記特定装置がnon-AP STAである場合に限って実行されることができる。すなわち、前記要請情報及び前記応答情報の送受信手順は、前記特定装置がAPである場合には省略されることができる。一例として、前記要請情報を受信したAPは、前記応答情報の送信無しで、センシング測定手順を開始することができる。また、前記応答情報は、前記センシング開始フレームに含まれ、または前記センシング開始フレームでない別途のフレームに含まれることができる。
【0345】
図25は、特定装置により実行される方法の一例に対する流れ図である。ここで、前記特定装置は、non-AP STAまたはAPである。
【0346】
図25を参考にすると、特定装置は、開始装置からセンシング開始フレームを受信する(S2510)。ここで、前記センシング開始フレームは、前記特定装置に対してセンシング測定などのセンシング動作を要請するフレームである。また、図25に示していないが、前記特定装置は、前記開始装置に前記センシング開始フレームに対する応答としてセンシング応答フレームを送信することができる。
【0347】
前記特定装置は、前記開始装置に前記センシング開始フレームに対する応答フレームを送信する(S2520)。ここで、前記応答フレームは、前記センシング動作に対する受諾情報を含むことができる。
【0348】
前記特定装置は、センシング装置に第1のフレームを送信する(S2530)。また、前記特定装置は、前記センシング装置から第2のフレームを受信する(S2540)。ここで、図24の一例と同様に、前記センシング装置は、前記特定装置が送信するセンシングポールフレームに対する応答フレームを前記特定装置に送信した装置である。
【0349】
ここで、図19または図21を参考にすると、前記第1のフレームは、トリガフレームである。この場合、前記第2のフレームは、NDPフレームである。前記NDPフレームは、前記トリガフレームに基づいてトリガされるフレームである。このとき、前記特定装置は、NDPフレームに基づいてセンシング測定を実行することができる。
【0350】
または、図20または図22を参考にすると、前記第1のフレームは、NDPAフレームである。この場合、前記NDPAフレーム送信後、前記特定装置は、前記センシング装置にNDPフレームを送信することができる。または、図20または図22を参考にすると、前記第1のフレームは、NDPフレームである。この場合、前記NDPフレーム送信前に、前記特定装置は、前記センシング装置にNDPAフレームを送信することができる。前記第2のフレームは、前記NDPフレームに対する測定フィードバックフレームである。このとき、前記測定フィードバックフレームは、前記NDPフレームに基づいて前記センシング装置が実行したセンシング測定の結果を含むことができる。ここで、前記センシング測定結果の一例は、図4の通りである。
【0351】
前記特定装置は、センシングフィードバック要請フレームを前記開始装置から受信する(S2550)。前記センシングフィードバック要請フレームに対する応答として、前記特定装置は、前記開始装置にセンシングフィードバックフレームを送信する(S2560)。
【0352】
ここで、図19または図21を参考にすると、前記センシングフィードバックフレームは、前記特定装置が前記センシング装置から受信したNDPフレームに基づいて実行したセンシング測定の結果を含むことができる。前記センシング装置が複数個である場合、前記センシングフィードバックフレームは、前記特定装置が前記複数個のセンシング装置から受信した複数個のNDPフレームに基づいて実行したセンシング測定の結果の全部または一部を含むことができる。
【0353】
または、図20または図22を参考にすると、前記センシングフィードバックフレームは、前記特定装置が前記センシング装置から受信した前記センシング測定結果に対する情報を含むことができる。ここで、前記センシング装置が複数個である場合、前記センシングフィードバックフレームは、前記複数個のセンシング装置から受信した前記センシング測定結果に対する情報の全部または一部を含むことができる。
【0354】
図25に示していないが、前記センシング装置は、前記特定装置が送信するセンシングポールフレームに対する応答フレームを前記特定装置に送信した装置である。前記手順に対しては図16図17図19乃至図21、及び図23を参考にすることができる。ここで、前記センシングポールフレームに対する応答フレームは、CTSフレームである。
【0355】
また、例えば、図25において、前記第1のフレームに送信されるトリガフレームまたはNDPAフレームは、サウンディングダイアログトークンフィールド(sounding dialog token field)を含むことができる。ここで、前記サウンディングダイアログトークンフィールドは、センシング測定の対象/タイプ/情報などを識別するための識別子として使われることができる。例えば、前記センシング装置から前記第2のフレームを受信した前記特定装置は、前記サウンディングダイアログトークンフィールドに対応するセンシング測定結果/情報などを含むことができる。
【0356】
また、前述したように、本明細書の測定(measurement)IDまたは測定臨時(measurement instant)IDは、測定インスタンス(measurement instance)IDに代替されることができる。ここで、測定インスタンスIDは、WLANセンシング手順の多様な段階(phase)を識別するために使われる識別子である。例えば、前記段階は、ポーリング段階、NDPAサウンディング段階、TFサウンディング段階、報告段階、non-TBセンシング測定インスタンスなどを含むことができる。図24及び図25を参考にすると、前記サウンディングダイアログトークンフィールドは、前記測定インスタンスIDに対する情報のために使われることができる。
【0357】
さらに、図24及び図25に開示するフレーム/情報外にも、本明細書で提案する多様なフレーム/情報/フレームに含まれるフィールドに対する実施例が前記図24及び図25の一例に適用されることができる。したがって、重複説明は省略する。
【0358】
上述した本明細書の技術的特徴は、様々な応用例(application)やビジネスモデルに適用可能である。例えば、人工知能(Artificial Intelligence:AI)を支援する装置における無線通信のために上述した技術的特徴が適用され得る。
【0359】
人工知能は、人工的な知能またはこれを作ることができる方法論を研究する分野を意味し、マシンラーニング(機械学習、Machine Learning)は、人工知能分野で扱う様々な問題を定義し、それを解決する方法論を研究する分野を意味する。マシンラーニングは、いかなる作業に対してたゆまぬ経験を介してその作業に対する性能を高めるアルゴリズムと定義することもある。
【0360】
人工神経網(Artificial Neural Network;ANN)は、マシンラーニングで使用されるモデルであって、シナプスの結合でネットワークを形成した人工ニューロン(ノード)で構成される、問題解決能力を有するモデル全般を意味することができる。人工神経網は、他のレイヤのニューロン間の連結パターン、モデルパラメータを更新する学習過程、出力値を生成する活性化関数(Activation Function)により定義されることができる。
【0361】
人工神経網は、入力層(Input Layer)、出力層(OutputLayer)、そして選択的に1つ以上の隠れ層(Hidden Layer)を備えることができる。各層は、1つ以上のニューロンを含み、人工神経網は、ニューロンとニューロンとを連結するシナプスを含むことができる。人工神経網において各ニューロンは、シナプスを介して入力される入力信号、加重値、偏向に対する活性関数の関数値を出力できる。
【0362】
モデルパラメータは、学習を介して決定されるパラメータを意味し、シナプス連結の加重値とニューロンの偏向などが含まれる。そして、ハイパーパラメータは、マシンラーニングアルゴリズムで学習前に設定されなければならないパラメータを意味し、学習率(Learning Rate)、繰り返し回数、ミニバッチサイズ、初期化関数などが含まれる。
【0363】
人工神経網の学習の目的は、損失関数を最小化するモデルパラメータを決定することとみなすことができる。損失関数は、人工神経網の学習過程で最適のモデルパラメータを決定するための指標として用いられることができる。
【0364】
マシンラーニングは、学習方式によって教師あり学習(Supervised Learning)、教師なし学習(Unsupervised Learning)、強化学習(Reinforcement Learning)に分類することができる。
【0365】
指導学習は、学習データに対するラベル(label)が与えられた状態で人工神経網を学習させる方法を意味し、ラベルとは、学習データが人工神経網に入力される場合、人工神経網が推論し出すべき正解(または、結果値)を意味することができる。教師なし学習は、学習データに対するラベルが与えられなかった状態で人工神経網を学習させる方法を意味することができる。強化学習は、どの環境内で定義されたエージェントが各状態で累積補償を最大化する行動あるいは行動順序を選択するように学習させる学習方法を意味することができる。
【0366】
人工神経網の中で複数の隠れ層を備える深層神経網(DNN:Deep Neural Network)で実現されるマシンラーニングをディープラーニング(深層学習、Deep Learning)と呼ぶこともあり、ディープラーニングは、マシンラーニングの一部である。以下において、マシンラーニングは、ディープラーニングを含む意味として使用される。
【0367】
また、上述した技術的特徴は、ロボットの無線通信に適用されることができる。
【0368】
ロボットは、自ら保有した能力により、与えられた仕事を自動に処理するか、作動する機械を意味することができる。特に、環境を認識し、自ら判断して動作を行う機能を有するロボットを知能型ロボットと称することができる。
【0369】
ロボットは、使用目的や分野によって産業用、医療用、家庭用、軍事用等に分類することができる。ロボットは、アクチュエータまたはモータを備える駆動部を具備してロボット関節を動かすなどの様々な物理的動作を行うことができる。また、移動可能なロボットは、駆動部にホイール、ブレーキ、プロペラなどが含まれ、駆動部を介して地上で走行するか、空中で飛行することができる。
【0370】
また、上述した技術的特徴は、拡張現実を支援する装置に適用されることができる。
【0371】
拡張現実は、仮想現実(VR:Virtual Reality)、増強現実(AR:Augmented Reality)、混合現実(MR:Mixed Reality)を総称する。VR技術は、現実世界のオブジェクトや背景などをCG画像にのみ提供し、AR技術は、実際事物画像上に仮想で作られたCG画像を共に提供し、MR技術は、現実世界に仮想オブジェクトを混ぜて、結合させて提供するコンピュータグラフィック技術である。
【0372】
MR技術は、現実オブジェクトと仮想オブジェクトとを共に見せるという点においてAR技術と類似している。しかし、AR技術では、仮想オブジェクトが現実オブジェクトを補完する形態で使用されることに対し、MR技術では、仮想オブジェクトと現実オブジェクトとが同等な性格で使用されるという点において差異点がある。
【0373】
XR技術は、HMD(Head-Mount Display)、HUD(Head-Up Display)、携帯電話、タブレットPC、ラップトップ、デスクトップ、TV、デジタルサイネージなどに適用されることができ、XR技術が適用された装置をXR装置(XR Device)と称することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
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図18
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図22
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【国際調査報告】