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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(54)【発明の名称】パケット処理方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 47/43 20220101AFI20231220BHJP
   H04L 47/41 20220101ALI20231220BHJP
【FI】
H04L47/43
H04L47/41
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535438
(86)(22)【出願日】2021-11-17
(85)【翻訳文提出日】2023-07-19
(86)【国際出願番号】 CN2021131088
(87)【国際公開番号】W WO2022121638
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】202011463979.8
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110183765.3
(32)【優先日】2021-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ヤーン,ファン
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,ヤーリー
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ,ティエンゥラン
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030GA03
5K030HB14
5K030JA07
5K030LE13
(57)【要約】
この出願の実施形態はパケット処理方法を開示する。一例において、連合チャネルが、IPv6パケット内で搬送されて、複数の異なるタイプの制御チャネルを提供し得る。連合チャネルはユーザデータと共に伝送され得る。各タイプの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送し、1つのタイプの制御・管理メッセージで、1つのタイプの制御及び管理機能を実装し得る。換言すれば、IPv6パケットは、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを含み得る。IPv6ネットワーク、特にSRv6ネットワークにおいて、トランシーバノード間の異なるタイプの制御・管理情報が全て、全般的な連合チャネルに基づいて搬送され得る。例えば、IPv6ネットワークのために複数の制御及び管理機能を実装する必要がある場合に、複数の異なるタイプの制御・管理メッセージを全て、それら複数のタイプの制御・管理メッセージを搬送するために複数のプロトコルを使用することなく、連合チャネルを用いて搬送することができ、IPv6ネットワーク上での制御及び管理の効率を効果的に向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パケット処理方法であって、
第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを取得するステップであり、該第1のIPv6パケットは、連合チャネルを有し、該連合チャネルは、複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する、ステップと、
前記第1のIPv6パケットを転送するステップと、
を有する方法。
【請求項2】
パケット処理方法であって、
第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信するステップであり、該第1のIPv6パケットは、連合チャネルを有し、該連合チャネルは、複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する、ステップと、
前記少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを取得するステップと、
を有する方法。
【請求項3】
前記第1のIPv6パケットは指示情報を有し、該指示情報が前記連合チャネルを示す、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記指示情報はタイプ長さ値(TLV)フィールド内で搬送され、該TLVフィールドのタイプフィールドが前記指示情報を搬送する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記TLVフィールドはチャネルタイプフィールドを有し、該チャネルタイプフィールドは、前記連合チャネルによって搬送される制御チャネルのタイプを示す、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記連合チャネルは、前記第1のIPv6パケットの拡張ヘッダ内で搬送され、該拡張ヘッダは、ホップバイホップ(HBH)オプションヘッダ又は宛先オプションヘッダ(DOH)である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のIPv6パケットは、セグメントルーティングインターネットプロトコルバージョン6(SRv6)パケットである、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記連合チャネルは、前記第1のIPv6パケットの拡張ヘッダ内で搬送され、該拡張ヘッダは、セグメントルーティングヘッダ(SRH)である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のIPv6パケットは識別情報を有し、該識別情報は第1パスを識別するために使用され、該第1パスは前記第1のIPv6パケットの伝送パスである、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記識別情報は、前記連合チャネルと前記第1パスとの間の関連付け関係を特定するために前記第1パス上のノードによって使用される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のIPv6パケットは、セグメントルーティングインターネットプロトコルバージョン6(SRv6)パケットであり、該SRv6パケットのセグメントリスト(segment list)又はパスセグメント(path segment)が前記識別情報を搬送する、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の異なるタイプの制御チャネルは、
運用・管理・保守(OAM)チャネルと、障害指示チャネル、リソース管理チャネル、シグナリング通信チャネル(SCC)、及び管理通信チャネル(MCC)、
のうちのいずれか1つ以上を有する、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記障害指示チャネルによって搬送される制御・管理メッセージは障害指示情報を記録する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
第1のIPv6パケットを前記取得するステップは、
第2のIPv6パケットを受信し、該第2のIPv6パケットは、連合チャネルを有し、
前記第2のIPv6パケット内の前記連合チャネルに基づいて前記第2のIPv6パケットを処理して、前記第1のIPv6パケットを取得する、
ことを有する、請求項1又は請求項3乃至13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記連合チャネルは、前記第1のIPv6パケットのペイロード内で搬送される、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のIPv6パケットの前記ペイロードは更にユーザデータを搬送する、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
パケット処理方法であって、
第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを取得するステップであり、該第1のIPv6パケットは障害指示チャネルを有し、該障害指示チャネルは第1パスの障害指示情報を記録する、ステップと、
前記第1のIPv6パケットを転送するステップと、
を有する方法。
【請求項18】
第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを前記取得するステップは、
第2のIPv6パケットを受信し、該第2のIPv6パケットは障害指示チャネルを有し、
前記第2のIPv6パケット内の前記障害指示チャネルに第1の障害指示情報を記録することで、前記第1のIPv6パケットを取得する、
ことを有する、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
パケット処理方法であって、
第1パスのテールノードにより、第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信するステップであり、該第1のIPv6パケットは障害指示チャネルを有し、該障害指示チャネルは前記第1パスの障害指示情報を記録する、ステップと、
前記第1パスの前記障害指示情報を取得するステップと、
を有する方法。
【請求項20】
請求項1乃至19のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された通信装置であって、
請求項1乃至19のいずれか一項に記載の方法における受信及び/又は送信に関係する動作を実施するように構成されたトランシーバユニットと、
前記受信及び/又は送信以外の動作を実行するように構成された処理ユニットと、
を有する通信装置。
【請求項21】
メモリ及びプロセッサを有する通信装置であって、
前記メモリは、プログラムコードを格納するように構成され、
前記プロセッサは、請求項1乃至19のいずれか一項に記載の方法を前記通信装置が実行するように、前記プログラムコード内の命令を実行するように構成される、
通信装置。
【請求項22】
プログラムを有するコンピュータプログラムプロダクトであって、前記プログラムがプロセッサ上で実行されるときに、請求項1乃至19のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータプログラムプロダクト。
【請求項23】
通信システムであって、
請求項1に記載の方法を実行するための通信装置と、請求項2乃至16のいずれか一項に記載の方法を実行するための通信装置、又は
請求項17又は18に記載の方法を実行するための通信装置と、請求項19に記載の方法を実行するための通信装置、
を有する通信システム。
【請求項24】
パケット処理装置であって、
第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを取得するように構成された処理ユニットであり、該第1のIPv6パケットは、連合チャネルを有し、該連合チャネルは、複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する、処理ユニットと、
前記第1のIPv6パケットを転送するように構成された送信ユニットと、
を有する装置。
【請求項25】
パケット処理装置であって、
第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信するように構成された受信ユニットであり、該第1のIPv6パケットは、連合チャネルを有し、該連合チャネルは、複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する、受信ユニットと、
前記少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを取得するように構成された処理ユニットと、
を有する装置。
【請求項26】
前記第1のIPv6パケットは指示情報を有し、該指示情報が前記連合チャネルを示す、請求項24又は25に記載の装置。
【請求項27】
前記指示情報はタイプ長さ値(TLV)フィールド内で搬送され、該TLVフィールドのタイプフィールドが前記指示情報を搬送する、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記TLVフィールドはチャネルタイプフィールドを有し、該チャネルタイプフィールドは、前記連合チャネルによって搬送される制御チャネルのタイプを示す、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記連合チャネルは、前記第1のIPv6パケットの拡張ヘッダ内で搬送され、該拡張ヘッダは、ホップバイホップ(HBH)オプションヘッダ又は宛先オプションヘッダ(DOH)である、請求項24乃至28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
前記第1のIPv6パケットは、セグメントルーティングインターネットプロトコルバージョン6(SRv6)パケットである、請求項24乃至28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
前記連合チャネルは、前記第1のIPv6パケットの拡張ヘッダ内で搬送され、該拡張ヘッダは、セグメントルーティングヘッダ(SRH)である、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記第1のIPv6パケットは識別情報を有し、該識別情報は第1パスを識別するために使用され、該第1パスは前記第1のIPv6パケットの伝送パスである、請求項24乃至31のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
前記識別情報は、前記連合チャネルと前記第1パスとの間の関連付け関係を特定するために前記第1パス上のノードによって使用される、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記第1のIPv6パケットは、セグメントルーティングインターネットプロトコルバージョン6(SRv6)パケットであり、該SRv6パケットのセグメントリスト又はパスセグメントが前記識別情報を搬送する、請求項32又は33に記載の装置。
【請求項35】
前記複数の異なるタイプの制御チャネルは、
運用・管理・保守(OAM)チャネルと、障害指示チャネル、リソース管理チャネル、シグナリング通信チャネル(SCC)、及び管理通信チャネル(MCC)、
のうちのいずれか1つ以上を有する、請求項24乃至34のいずれか一項に記載の装置。
【請求項36】
前記障害指示チャネルによって搬送される制御・管理メッセージは障害指示情報を記録する、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
第1のIPv6パケットを前記取得することは、
第2のIPv6パケットを受信し、該第2のIPv6パケットは、連合チャネルを有し、
前記第2のIPv6パケット内の前記連合チャネルに基づいて前記第2のIPv6パケットを処理して、前記第1のIPv6パケットを取得する、
ことを有する、請求項24又は請求項26乃至36のいずれか一項に記載の装置。
【請求項38】
前記連合チャネルは、前記第1のIPv6パケットのペイロード内で搬送される、請求項24乃至28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項39】
前記第1のIPv6パケットの前記ペイロードは更にユーザデータを搬送する、請求項24乃至38のいずれか一項に記載の装置。
【請求項40】
パケット処理装置であって、
第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを取得するように構成された処理ユニットであり、該第1のIPv6パケットは障害指示チャネルを有し、該障害指示チャネルは第1パスの障害指示情報を記録する、処理ユニットと、
前記第1のIPv6パケットを転送するように構成された送信ユニットと、
を有する装置。
【請求項41】
前記処理ユニットは、
第2のIPv6パケットを受信し、該第2のIPv6パケットは障害指示チャネルを有し、
前記第2のIPv6パケット内の前記障害指示チャネルに第1の障害指示情報を記録することで、前記第1のIPv6パケットを取得する、
ように構成されている、請求項39に記載の装置。
【請求項42】
第1パスのテールノードに適用されるパケット処理装置であって、
第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信するように構成された受信ユニットであり、該第1のIPv6パケットは障害指示チャネルを有し、該障害指示チャネルは前記第1パスの障害指示情報を記録する、受信ユニットと、
前記第1パスの前記障害指示情報を取得するように構成された処理ユニットと、
を有する装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、以下の特許出願に対する優先権を主張するものであり、それらのコンテンツ全体をここに援用する:
1.“通信方法及び装置”と題されて2020年12月11日に中国国家知的所有権管理局に出願された中国特許出願第202011463979.8号;
2.“パケット処理方法及び装置”と題されて2021年2月10日に中国国家知的所有権管理局に出願された中国特許出願第202110183765.3号。
この出願は、通信分野に関し、特に、パケット処理方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットプロトコルバージョン6(Internet Protocol version 6,IPv6)ネットワーク上で制御及び管理を実行するために、制御・管理メッセージが、IPv6ネットワーク内のノード間で伝送され得る。例えば、伝送パス上のヘッドノードとテールノードとの間で制御・管理メッセージが伝送され得る。制御・管理メッセージを受信したノードが、制御・管理メッセージに基づいて対応する動作を実行して、IPv6ネットワーク上で制御及び管理を実施し得る。1つのタイプの制御・管理メッセージで、1つのタイプの制御・管理機能を実装し得る。IPv6ネットワーク上での制御及び管理は、例えば、伝送パスのレイテンシ及びパケット損失を決定すること、別の例では、伝送パスの接続性を試験すること、及び別の例では、伝送パス上のリソース管理を実行することといった、複数の態様をカバーする。
【0003】
現行では、制御・管理メッセージを搬送するための各制御・管理機能について独立にプロトコルを設計する必要がある。結果として、IPv6ネットワーク上の様々な機能の制御及び管理を実行するために、IPv6ネットワーク内のノード間で複数のプロトコルリンクを確立する必要がある。斯くして様々な制御・管理メッセージを送信することは複雑である。従って、IPv6ネットワーク上で制御及び管理を実行することの効率が低い。
【発明の概要】
【0004】
この出願の一実施形態は、IPv6ネットワーク上で制御及び管理を実施するためのパケット処理方法を提供する。
【0005】
第1態様によれば、この出願の実施形態はパケット処理方法を提供し、当該方法は、例えば、第1の通信装置によって実行され得る。第1の通信装置は、第1のIPv6パケットの伝送パス上のヘッドノード又は中間ノードに相当し得る。一例において、第1の通信装置は第1のIPv6パケットを取得することができ、該第1のIPv6パケットは連合チャネルを含む。該連合チャネルは、複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送することができ、各タイプの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送することができ、1つのタイプの制御・管理メッセージで、1つのタイプの制御及び管理機能を実装することができる。制御・管理メッセージは、例えば、プロトコルメッセージとし得る。換言すれば、第1のIPv6パケットは、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを含む。第1のIPv6パケットを取得した後に、第1の通信装置は第1のIPv6パケットを転送し得る。
【0006】
この出願では、全般的な連合チャネルがIPv6パケットにおいて設計され、該連合チャネルを使用することによって様々な異なるタイプの制御チャネルを搬送することができる。従って、IPv6ネットワークのために複数の制御及び管理機能を実装する必要がある場合に、1つの全般的な連合チャネルが複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送することができ、すなわち、複数のタイプの制御・管理メッセージを、それら複数のタイプの制御・管理メッセージを搬送するために複数のプロトコルを使用することなく、1つの全般的な連合チャネルで搬送し得る。従って、ネットワーク装置間での制御・管理シグナリングの量が削減され、制御・管理シグナリングの伝送方式が簡略化され、幾つかの新しい制御・管理チャネルをIPネットワークにおいてサポートすることができる。例えば、この出願の実施形態におけるシグナリング通信チャネルSCC、管理通信チャネルMCC、及び障害指示チャネルをサポートすることができ、IPv6ネットワーク上での制御及び管理の効率を向上させる。連合チャネルが複数のプロトコルの制御・管理メッセージを搬送することで、1つのパケットを用いて複数のTLVフィールドを搬送して、装置間で制御・管理情報を伝送するパケットの量を減らすことができる。取り得る一実装において、連合チャネルは一般的なTLVフォーマットであることができ、TLVカプセル化をIPv6拡張ヘッダ内で行うことで、制御・管理メッセージのパケットカプセル化及び伝送方式を統一化及び簡略化し、例えばユーザデータグラムプロトコルポート番号エントリといった装置保守パラメータを減少させる。さらに、この出願における連合チャネルに基づいて、可変値長を持つTLVフォーマットにおける制御・管理メッセージの伝送が、拡張によって更にサポートされ得る。従って、より多くのチャネル保守情報が搬送され得る。この出願のこの実施形態で提供されるソリューションに基づいて、IPv6パケットヘッダを用いてメッセージ伝送が行われることで、パケットヘッダのコンテンツについて高速なパス処理を装置転送プレーン上で行うことができメッセージ処理効率を向上させる。
【0007】
一実装において、この出願における連合チャネルは、IPv6拡張ヘッダ内で搬送され得る。従って、ユーザデータとともに連合チャネルを送ることをサポートし、その場(in-situ)フロー情報テレメトリを実装し得る。
【0008】
一実装において、この出願における連合チャネルは、代わりにIPv6パケットのペイロード内で搬送されてもよい。
【0009】
一実装において、第1の通信装置が第1のIPv6パケットの伝送パス上のヘッドノードに相当する場合、第1の通信装置が第1のIPv6パケットを生成し得る。
【0010】
特定の一実装において、伝送パスはIPv6トンネルであり、例えば、IPカプセル化仮想拡張ローカルエリアネットワーク(virtual extensible local area network,VXLAN)トンネルとすることができ、あるいはSRv6トンネルとすることができる。
【0011】
一実装で、第1の通信装置が第1のIPv6パケットの伝送パス上の中間ノードに相当する場合、特定の実装において、第1の通信装置が第1のIPv6パケットを取得するときに、例えば、第1の通信装置は、第1の通信装置の上流ノードから第2のIPv6パケットを受信することができ、第2のIPv6パケットが連合チャネルを含む。第2のIPv6パケットを受信した後に、第1の通信装置は、連合チャネルに基づいて第2のIPv6パケットを処理して、第1のIPv6パケットを取得し得る。例えば、第1の通信装置は、連合チャネルで搬送される少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージに基づいて、対応する情報(例えば、ローカルタイムスタンプ)を第2のIPv6パケットに追加して、第1のIPv6パケットを取得し得る。この出願における方法に基づいて、中間ノードは連合チャネルを解析することができる。例えば、中間ノードは、関係するOAM検出情報、リソース予約情報、又は障害指示情報を連合チャネル内に記録し得る。従って、より精緻な制御及び管理を実装することができる。
【0012】
第2態様によれば、この出願の一実施形態はパケット処理方法を提供する。当該方法は、例えば、第1の通信装置によって実行されることができ、第1の通信装置は、例えば、第1のIPv6パケットの伝送パス上のテールノードに相当し得る。一例において、第1の通信装置は第1のIPv6パケットを受信することができ、該第1のIPv6パケットは連合チャネルを含み、該連合チャネルは複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送することができ、各タイプの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する。第1のIPv6パケットを受信した後に、第1の通信装置は、上記少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージに対応する動作を実行し得る。第1のIPv6パケットが連合チャネルを含むので、IPv6ネットワークのために複数の制御及び管理機能を実装する必要がある場合に、複数のタイプの制御・管理メッセージを、それら複数のタイプの制御・管理メッセージを搬送するために複数のプロトコルを使用することなく、連合チャネルを用いて搬送することができ、IPv6ネットワーク上での制御及び管理の効率を向上させる。また、第1のIPv6パケットの伝送パス上のノード間で複数のプロトコルを走らせる必要がない。従って、複数のプロトコルを走らせることによって占有される帯域幅が削減され、対応してサービスデータ伝送効率も向上される。
【0013】
第1態様及び第2態様について:
一実装において、連合チャネルは、少なくとも1つの制御・管理メッセージを搬送することができ、該制御・管理メッセージは、パスを制御及び/又は管理するためのメッセージである。第1のIPv6パケットを受信するノードが、連合チャネルに関連付けられたパスを決定することを可能にするために、第1のIPv6パケットは更に識別情報を含むことができ、該識別情報は、第1パスを識別するために使用され、該第1パスが第1のIPv6パケットの伝送パスである。斯くして、第1のIPv6パケットを受信するノードは、第1パスを制御及び/又は管理するための連合チャネル内の少なくとも1つの制御・管理メッセージを決定するために、第1のIPv6パケット内の連合チャネルと第1パスとの間の連関関係を特定し得る。さらに、第1のIPv6パケットを受信するノードは、該識別情報と連合チャネル内の上記少なくとも1つの制御・管理メッセージとに基づいて、対応する動作を実行し得る。
【0014】
一実装において、上述の識別情報は、例えば、パス識別子(path ID)とし得る。
【0015】
一実装において、上述の識別情報は、エンドツーエンドパスを識別してもよいし、エンドツーエンドパス内のパスのセグメントを識別してもよい。
【0016】
一実装において、識別情報は、連合チャネル内で搬送されてもよいし、連合チャネルの外で搬送されてもよい。
【0017】
一実装において、第1のIPv6パケットがSRv6パケットである場合、SRv6パケットのSRHに含まれるセグメントリスト(segment list)がSRv6パケットの伝送パスを示し得る。従って、識別情報は、SRv6パケットのセグメントリストを用いることによって搬送されてもよく、すなわち、識別情報はSRv6パケットのセグメントリストであってもよい。この実装では、SRv6伝送パス内の特定のノードのホップバイホップ及びエンドツーエンドの制御及び管理が実装され得る。例えば、OAM検出のために、ホップバイホップ及びエンドツーエンドの接続性監視及び性能測定がサポートされ得る。例えば、リソース予約管理のために、ホップバイホップリソース予約管理がサポートされ得る。
【0018】
一実装において、SRv6パケットについて、SRv6パケットのSRHは更に、パスセグメント(path segment)フィールドを含むことができ、SRv6パスを識別するためにパスセグメントフィールドの値が使用される。SRv6パケットとして使用される第1のIPv6パケットがパスセグメントフィールドを含む場合、パスセグメントフィールドの値が、第1のIPv6パケットの伝送パスを識別するために使用される。従って、識別情報は、代わりにSRv6パケットのパスセグメントフィールド内で搬送されてもよい。
【0019】
一実装において、連合チャネルを含むことに加えて、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダは更に指示情報を含むことができ、該指示情報が連合チャネルを指し示す。この場合、第1のIPv6パケットを受信するノードは、指示情報に基づいて、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダが連合チャネルを含むと決定し得る。
【0020】
一実装において、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダはホップバイホップ(HBH)オプションヘッダとし得る。この場合、第1のIPv6パケットのHBHオプションヘッダが連合チャネルを含み得る。また、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダは宛先オプションヘッダ(DOH)であってもよい。この場合、第1のIPv6パケットのDOHが連合チャネルを含み得る。
【0021】
一実装において、第1のIPv6パケットがSRv6パケットである場合、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダはSRHとし得る。この場合、第1のIPv6パケットのSRHが連合チャネルを含み得る。確かなことには、第1のIPv6パケットがSRv6パケットである場合に、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダはDOHであってもよい。
【0022】
一実装において、1つのTLVフィールドが上述の指示情報を搬送するように拡張されてもよい。一実装において、TLVフィールドが指示情報を搬送する場合、一例において、TLVフィールドのタイプフィールドが指示情報を搬送し得る。斯くして、TLVフィールドの別のフィールドが他の情報を更に搬送することができ、その結果、TLVフィールドはより多くの情報を搬送することができる。
【0023】
一実装において、第1のIPv6パケットがSRv6パケットである場合に、指示情報はまた、SRv6パケットのSRH内の未定義フィールドを用いて搬送されてもよく、例えば、SRH内のフラグフィールドを用いて搬送されてもよい。斯くして、指示情報を搬送するために新しいフィールドを拡張する必要がなく、SRv6パケットの延長が抑制される。
【0024】
一実装において、TLVフィールドは更にチャネルタイプフィールドを含むことができ、該チャネルタイプフィールドが、連合チャネルによって搬送される制御チャネルのタイプを指し示す。一例において、TLVフィールドのタイプフィールドが上述の指示情報を搬送し、該指示情報が、TLVにおいて搬送されるコンテンツが連合チャネルであることを指し示す。TLVフィールドの値フィールドがチャネルタイプフィールドを含み、該チャネルタイプフィールドが、連合チャネルによって搬送される制御チャネルのタイプを指し示す。連合チャネルが複数のタイプの制御チャネルを搬送するとき、TLVフィールドの値フィールドは複数のチャネルタイプフィールドを含むことができ、該複数のチャネルタイプフィールドは上記複数のタイプの制御チャネルと一対一の対応関係にある。
【0025】
一実装において、連合チャネルがTLVフィールドを用いて搬送されるときに、連合チャネルが複数のタイプの制御チャネルを搬送する場合、TLVフィールドは、各タイプの制御チャネルの指示情報を含むことができ、各タイプの制御チャネルの指示情報が、TLVフィールドに含まれる制御チャネルのタイプを指し示す。例えば、各タイプの制御チャネルの指示情報は、TLVフィールドの値フィールド内で搬送され得る。各制御チャネルの指示情報は、各制御チャネルに対応する指示ビットの値であってもよいし、各制御チャネルを指し示す特定の値であってもよい。これはこの出願のこの実施形態において特に限定されることではない。例えば、TLVフィールドにおいて、制御チャネル1及び制御チャネル2に対応する指示ビットの値がどちらも1であり、且つ他の制御チャネルに対応する指示ビットの値が0である場合、それは、TLVフィールドが制御チャネル1及び制御チャネル2を含むことを指し示す。ここで言及される指示ビットは、例えば、1ビットを含み得る。他の一例において、TLVフィールドの値フィールドに値1が含まれ、且つ値1が制御チャネル1に対応する場合、それは、TLVフィールドが制御チャネル1を含むことを指し示す。
【0026】
一実装において、連合チャネルによって搬送される少なくとも1つのタイプの制御チャネルは、例えば、OAMチャネル、障害指示チャネル、リソース管理チャネル、シグナリング通信チャネル(SCC)、及び管理通信チャネル(MCC)のうちの1つ以上を含み得る。OAMチャネルによって搬送される制御・管理メッセージは、例えば、OAMメッセージとし得る。OAMメッセージは、例えばSRv6パスといったエンドツーエンドIPv6パス上で運用・管理・保守を実施するための一連のメッセージの総称である。障害指示チャネルによって搬送される制御・管理メッセージは、例えば、障害指示メッセージとすることができ、障害指示メッセージは、第1パスの障害指示情報を記録する。リソース管理チャネルによって搬送される制御・管理メッセージは、例えば、リソース管理メッセージとすることができ、例えば第1パスといったパス上でリソース管理を実施するために使用される。SCCは、IPv6パス上の2つのノード間で制御情報を伝送するための独立したチャネルを提供するために使用される。MCCは、IPv6パス上の2つのノード間で管理情報を伝送するための独立したチャネルを提供するために使用される。一実装において、例えば、リソース管理チャネルによって搬送される制御・管理メッセージは、リソース予約要求メッセージ、リソース状態更新メッセージ、及びリソース予約取消メッセージのうちの1つ以上を含み得る。リソース予約要求メッセージは、第1パス上のノードにリソースを予約するよう指示し、リソース状態更新メッセージは、第1パス上のノードの利用可能なリソースを収集するために使用され、リソース予約取消メッセージは、リソース予約要求を取り消すために使用され、ここで言及される第1パスは、第1のIPv6パケットの伝送パスである。理解され得ることには、連合チャネルによって搬送される制御チャネルがリソース管理チャネルを含むとき、第1のIPv6パケットは、リソース予約要求メッセージ、リソース状態更新メッセージ、又はリソース予約取消メッセージを含む。
【0027】
一実装において、第1のIPv6パケットはサービスパケットであってもよい。換言すれば、第1のIPv6パケットのデータペイロードがユーザデータを搬送する。第1のIPv6パケットがサービスパケットである場合、サービスパケットが伝送されるときに、IPv6ネットワークが実際のサービスパケットを伝送するときのステータスに基づいて、IPv6ネットワーク上で制御及び管理が実行され得る。斯くして、トラフィックとともに制御及び管理を実施することができる。例えば、その場フロー情報テレメトリを実装するために、OAMメッセージが連合チャネル内で搬送される。
【0028】
一実装において、第1のIPv6パケットは測定パケットであってもよい。第1のIPv6パケットが測定パケットである場合、要件に従ってIPv6ネットワーク上で制御及び管理が実行され得る。一例において、IPv6パケットのペイロード内で連合チャネルが搬送され得る。例えば、サービスパケットが伝送される前にIPv6ネットワーク上で制御及び管理を実行することができ、IPv6ネットワークの伝送品質が最適化された後にサービスパケットが伝送され、IPv6ネットワークのサービス品質が向上される。
【0029】
第3態様によれば、この出願の一実施形態はパケット処理方法を提供する。例えば、当該方法は、第1の通信装置によって実行され得る。第1の通信装置は、第1のIPv6パケットの伝送パス上のヘッドノード又は中間ノードに相当し得る。一例において、第1の通信装置は第1のIPv6パケットを取得することができ、該第1のIPv6パケットは障害指示チャネルを含み、該障害指示チャネルは第1パスの障害指示情報を記録する。第1パスは、例えば、第1のIPv6パケットの伝送パスとし得る。第1のIPv6パケットを取得した後に、第1の通信装置は第1のIPv6パケットを転送し得る。分かることには、このソリューションを使用することにより、第1パスに存在する障害指示情報を、データプレーンを介して第1パス上の例えばテールノードなどの別のノードに迅速に伝送することができ、それ故に、第1パス上の例えばテールノードなどのノードが第1パスに障害があると判定したときに、対応する対策を迅速且つ効率的に講じることができ、障害ある第1パスによってサービス品質が影響を受けることが防止される。
【0030】
一実装において、第1の通信装置は、上流ノードから第2のIPv6パケットを受信することができ、該第2のIPv6パケットが障害指示チャネルを含む。第2のIPv6パケットを受信した後に、第1の通信装置は、第1の障害指示情報を第2のIPv6パケットの障害指示チャネルに記録して、第1のIPv6パケットを取得し得る。ここで言及される第1の障害指示情報は、第1の通信装置によって決定された障害指示情報とすることができ、第1の障害指示情報は、例えば、第1の通信装置のビット誤り率及び/又はパケット損失率とすることができる。斯くして、第1の通信装置は、データプレーンを介して、第1の通信装置によって決定された第1の障害指示情報を第1パス上の第1の通信装置の下流ノードに送信し得る。
【0031】
第4態様によれば、この出願の一実施形態はパケット処理方法を提供する。例えば、当該方法は、第1の通信装置によって実行され得る。第1の通信装置は、第1のIPv6パケットの伝送パス上のテールノードに相当し得る。一例において、第1の通信装置は第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信することができ、該第1のIPv6パケットは障害指示メッセージを含み、該障害指示メッセージは第1パスの障害指示情報を記録するために使用される。ここで言及される第1パスは、第1のIPv6パケットの伝送パスである。第1のIPv6パケットを受信した後に、第1の通信装置は、第1パスの障害指示情報を取得し得る。分かることには、このソリューションを使用することにより、第1パス上の例えばテールノードなどのノードが第1パスの障害指示情報を取得するように、第1パスに存在する障害指示情報を、データプレーンを介して第1パス上の例えばテールノードなどの別のノードに迅速に伝送することができる。さらに、対応する対策を迅速且つ効率的に講じることができ、例えば、ヘッドノードがパス切り替えを実行するために、第1パスの障害指示情報をヘッドノードに送り返され、あるいは、パス切り替えを実行するようにヘッドノードに通知される。従って、障害ある第1パスによってサービス品質が影響を受けることが防止される。
【0032】
第3態様及び第4態様について:
一実装において、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダは更に連合チャネルを含み、該連合チャネルは複数のタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送し、該少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージは障害指示メッセージを含む。この場合、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダが連合チャネルを含むので、IPv6ネットワークのために複数の制御及び管理機能を実装する必要がある場合に、複数のタイプの制御・管理メッセージを、それら複数のタイプの制御・管理メッセージを搬送するために複数のプロトコルを使用することなく、連合チャネルを用いて搬送することができ、IPv6ネットワーク上での制御及び管理の効率を向上させる。一実装において、拡張ヘッダが指示情報を含み、該指示情報が連合チャネルを示す。
【0033】
一実装において、連合チャネルは、IPv6拡張ヘッダ内で搬送されることができ、その場フロー情報テレメトリを実装する。
【0034】
一実装において、連合チャネルは代わりにIPv6パケットのペイロード内で搬送されてもよい。
【0035】
一実装において、拡張ヘッダは、ホップバイホップ(HBH)オプションヘッダ又は宛先オプションヘッダ(DOH)である。
【0036】
一実装において、第1のIPv6パケットは、セグメントルーティングインターネットプロトコルバージョン6(SRv6)パケットである。
【0037】
一実装において、拡張ヘッダはセグメントルーティングヘッダ(SRH)である。
【0038】
一実装において、指示情報はTLVフィールド内で搬送される。
【0039】
一実装において、TLVフィールドのタイプフィールドが指示情報を搬送する。
【0040】
一実装において、TLVフィールドはチャネルタイプフィールドを含み、該チャネルタイプフィールドが、連合チャネルによって搬送される制御チャネルのタイプを示す。
【0041】
一実装において、上記少なくとも1つのタイプの制御チャネルは更に、OAMチャネル、リソース管理チャネル、シグナリング通信チャネル(SCC)、及び管理通信チャネル(MCC)のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0042】
一実装において、リソース管理チャネルは、リソース予約要求メッセージ、リソース状態更新メッセージ、及びリソース予約取消メッセージのうちの1つ以上を搬送する。
【0043】
一実装において、第1のIPv6パケットは識別情報を含み、該識別情報が第1パスを識別するために使用され、第1パスは第1のIPv6パケットの伝送パスである。
【0044】
一実装において、識別情報は、連合チャネルと第1パスとの間の連関関係を特定するために第1パス上のノードによって使用される。
【0045】
一実装において、第1のIPv6パケットは、セグメントルーティングインターネットプロトコルバージョン6(SRv6)パケットであり、SRv6パケットのセグメントリスト(segment list)又はパスセグメント(path segment)が識別情報を搬送する。
【0046】
一実装において、連合チャネルは、第1パスを識別するために使用される識別情報を含む。
【0047】
第5態様によれば、この出願は、トランシーバユニットと処理ユニットとを含む通信装置を提供する。トランシーバユニットは、第1態様又は第1態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作を実行するように構成され、処理ユニットは、第1態様又は第1態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。あるいは、トランシーバユニットは、第2態様又は第2態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作を実行するように構成され、処理ユニットは、第2態様又は第2態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。あるいは、トランシーバユニットは、第3態様又は第3態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作を実行するように構成され、処理ユニットは、第3態様又は第3態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。あるいは、トランシーバユニットは、第4態様又は第4態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作を実行するように構成され、処理ユニットは、第4態様又は第4態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。
【0048】
第6態様によれば、この出願は通信装置を提供する。当該通信装置はメモリ及びプロセッサを含み、メモリはプログラムコードを格納するように構成され、プロセッサはプログラムコード内の命令を実行するように構成され、当該通信装置は、第1態様若しくは第1態様のいずれか1つに従った方法を実行することを可能にされ、あるいは、当該通信装置は、第2態様若しくは第2態様のいずれか1つに従った方法を実行することを可能にされ、あるいは、当該通信装置は、第3態様若しくは第3態様のいずれか1つに従った方法を実行することを可能にされ、あるいは、当該通信装置は、第4態様若しくは第4態様のいずれか1つに従った方法を実行することを可能にされる。
【0049】
第7態様によれば、この出願は通信装置を提供する。当該通信装置は、通信インタフェースとプロセッサとを含む。通信インタフェースは、第1態様又は第1態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作を実行するように構成され、プロセッサは、第1態様又は第1態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。あるいは、通信インタフェースは、第2態様又は第2態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作を実行するように構成され、プロセッサは、第2態様又は第2態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。あるいは、通信インタフェースは、第3態様又は第3態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作を実行するように構成され、プロセッサは、第3態様又は第3態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。あるいは、通信インタフェースは、第4態様又は第4態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作を実行するように構成され、プロセッサは、第4態様又は第4態様のいずれか1つに従った受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。
【0050】
第8態様によれば、この出願はコンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供し、当該コンピュータ読み取り可能記憶媒体は命令を格納し、該命令がコンピュータ上で実行されるとき、該コンピュータは、第1態様若しくは第1態様のいずれか1つに従った方法を実行することを可能にされ、あるいは、該コンピュータは、第2態様若しくは第2態様のいずれか1つに従った方法を実行することを可能にされ、あるいは、該コンピュータは、第3態様若しくは第3態様のいずれか1つに従った方法を実行することを可能にされ、あるいは、該コンピュータは、第4態様若しくは第4態様のいずれか1つに従った方法を実行することを可能にされる。
【0051】
第9態様によれば、この出願は通信システムを提供する。当該通信システムは、第5態様若しくは第6態様若しくは第7態様に従った通信装置であって、第1態様若しくは第1態様のいずれか1つに従った方法を実行する通信装置、又は、第5態様若しくは第6態様若しくは第7態様に従った通信装置であって、第2態様若しくは第2態様のいずれか1つに従った方法を実行する通信装置を含む。
【0052】
第10態様によれば、この出願は通信システムを提供する。当該通信システムは、第5態様若しくは第6態様若しくは第7態様に従った通信装置であって、第3態様若しくは第3態様のいずれか1つに従った方法を実行する通信装置、又は、第5態様若しくは第6態様若しくは第7態様に従った通信装置であって、第4態様若しくは第4態様のいずれか1つに従った方法を実行する通信装置を含む。
【図面の簡単な説明】
【0053】
この出願の実施形態における又は従来技術における技術的ソリューションをいっそう明確に説明するために、以下にて、実施形態又は従来技術を説明するのに使用される添付図面を簡単に紹介する。明らかなことには、以下の説明における添付図面は、この出願の一部の実施形態を示すに過ぎず、当業者は、創造的労力なしに、これらの添付図面から他の添付図面をなおも導出し得る。
図1a】この出願の一実施形態に従ったIPv6ネットワークの構成の概略図である。
図1b】この出願の一実施形態に従ったパケット処理方法の概略フローチャートである。
図2a-1】この出願の一実施形態に従ったTLVフィールドの構造の概略図である。
図2a-2】この出願の一実施形態に従ったTLVフィールドの構造の概略図である。
図2b】この出願の一実施形態に従った障害指示メッセージの構造の概略図である。
図2c】この出願の一実施形態に従ったメッセージリソース予約要求メッセージの構造の概略図である。
図2d】この出願の一実施形態に従ったリソースステータス更新メッセージの構造の概略図である。
図2e】この出願の一実施形態に従ったリソース取消メッセージの構造の概略図である。
図2f】この出願の一実施形態に従った第1のIPv6パケットの構造の概略図である。
図2g】この出願の一実施形態に従った第1のIPv6パケットの構造の概略図である。
図3】この出願の一実施形態に従ったパケット処理方法の概略フローチャートである。
図4】この出願の一実施形態に従ったパケット処理方法の概略フローチャートである。
図5】この出願の一実施形態に従ったパケット処理方法の概略フローチャートである。
図6】この出願の一実施形態に従った通信装置の構成の概略図である。
図7】この出願の一実施形態に従った通信装置の構成の概略図である。
図8】この出願の一実施形態に従った通信装置の構成の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
この出願の一実施形態は、IPv6ネットワーク上で制御及び管理を実施するためのパケット処理方法を提供する。
【0055】
この出願の一実施形態に従ったIPv6ネットワークの構成の概略図である図1aを参照されたい。
【0056】
図1aに示すネットワークシナリオにおいて、カスタマエッジ(customer edge,CE)CE1が、IPv6ネットワーク100を使用することによってCE2と通信するとし得る。ノードプロバイダエッジ(provider edge,PE)装置PE1、PE2、並びにプロバイダバックボーン(provider,P)装置P1、P2、P3、及びP4は全てIPv6ネットワーク100内のノードである。伝送パス1:PE1-P1-P2-PE2は、IPv6ネットワーク100における伝送パスである。一例において、IPv6ネットワーク100は、セグメントルーティング(segment routing,SR)技術が適用されるネットワークとすることができ、すなわち、IPv6ネットワーク100は、セグメントルーティングインターネットプロトコルバージョン6(segment routing Internet Protocol version 6,SRv6)ネットワークであるとすることができる。この場合、上述のノードPE1、PE2、P1、P2、P3、及びP4は全て、SRv6転送をサポートするノードであるとし得る。一例において、ネットワークは更に、例えばネットワーク装置を制御及び/又は管理するように構成されたコントローラといった、制御・管理装置を含み得る。例えば、該コントローラは、ネットワークトポロジに基づいてパス計算を実行し得る。
【0057】
一例において、IPv6ネットワーク100はSRv6ネットワークであり、コントローラが、SRv6ネットワーク内の伝送パスを計算し、SRv6転送パスを示すセグメントリストをSRv6ネットワーク内のノードに送達する。例えば、コントローラは、伝送パス1を示すセグメントリストをPE1に送達することができ、PE1は、伝送パス1を示すセグメントリストに基づいてSRv6パケットを生成することができる。他の一例において、コントローラは、伝送パスPE2-P2-P1-PE1を示すセグメントリストをPE2に送達することができ、PE2は、伝送パスPE2-P2-P1-PE1を示すセグメントリストに基づいてSRv6パケットを生成することができる。
【0058】
なお、図1aは、理解を容易にするために示されているにすぎず、この出願の実施形態に対する限定を構成するものではない。IPv6ネットワークのネットワークアーキテクチャは、図1aに示される形態に限定されない。
【0059】
現在、IPv6ネットワーク上での制御及び管理は、例えば、伝送パス(例えば、図1aに示される伝送パス1)のレイテンシ及びパケット損失を決定すること、別の例では、伝送パスの接続性を試験すること、及び別の例では、伝送パス上のリソース管理を実行することといった、複数の態様をカバーする。制御・管理メッセージを搬送するための各制御・管理機能について独立にプロトコルを設計する必要がある。結果として、IPv6ネットワーク上で制御及び管理を実行することの効率が低い。さらに、ノードについて、複数のプロトコルを走らせることは帯域幅を占有し、それが結果としてサービスデータ伝送効率を低下させる。現在、プロトコルを用いて制御・管理メッセージを搬送して、対応する制御及び管理機能を実装していることについて、説明のために例を提供する。
【0060】
例1: セグメントルーティングインターネットプロトコルバージョン6(segment routing Internet Protocol version 6,SRv6)セグメント識別子(segment identifier,SID)に対する接続性及び可用性検出を実装するために、IPv6プロトコルのping機能が使用されることがある。ここで言及されるSIDは、例えば、図1aに示すノードPE2に対応するSIDとし得る。Iパケット検出ポイントから宛先アドレスまでのホップバイホップ障害位置特定を実装し、SRv6 SIDのパスをトレースするために、Pv6プロトコルのトレースルート(trace route)機能が使用されることがあるい。ここで言及されるパケット検出ポイントと宛先アドレスとの間のパスは、例えば、図1aに示される伝送パス1とし得る。
【0061】
例2: 双方向アクティブ測定プロトコル(two-way active measurement protocol,TWAMP)パケット及び単純双方向アクティブ測定プロトコル(simple two-way active measurement protocol,STAMP)パケットを測定パケットとして別々に搬送するために、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol,UDP)パケットが使用されることがあり、PE1とPE2との間での双方向レイテンシ、一方向パケット損失率、及び一方向ジッタを測定するために、PE1とPE2との間で測定パケットが送られる。
【0062】
例3: 障害検出機能を実装するために、双方向転送検出(bidirectional forwarding detection,BFD)プロトコルが使用されることがある。具体的な詳細については、リクエストフォーコメンツ(request for comments,RFC)5880の関連する説明部分を参照されたく、詳細をここで説明することはしない。
【0063】
例4: リソース予約機能を実装するために、リソース予約プロトコル(resource reservation protocol,RSVP)が使用されることがある。具体的な詳細については、RFC 3209の関連する説明部分を参照されたく、詳細をここで説明することはしない。
【0064】
しかしながら、上述の4つの例に示される対応する制御及び管理機能を実装する方式では、各方式が一部の制御及び管理機能のみをサポートする。加えて、各方式がIP上位層プロトコルカプセル化を使用する必要があり、ノードが上位層プロトコル機能をサポートする必要があり、処理のために上位層プロトコルの制御プレーンが必要とされる。ここで言及されるIP上位層プロトコルカプセル化は、レイヤ4(layer 4,L4)プロトコルカプセル化、L5プロトコルカプセル化、L6プロトコルカプセル化、又はL7プロトコルカプセル化を指す。上述の4つの例に記載された複数の制御及び管理機能を同時に実装するために、異なるプロトコル間で類似の機能を有するセッション識別情報が別々に搬送され(例えば、STAMPとBFDの両方がUDPポート番号を搬送する)、冗長で繰り返して搬送される情報につながる。
【0065】
例5: 例えば伝送パス1を用いてPE1によってPE2に伝送されるSRv6パケットといった、SRv6パケットにおいて、SRv6パケットのセグメントルーティングヘッダ(segment routing header,SRH)において0ビット染色マーカが定義されることがあり、それが、テレメトリ(telemetry)データを収集及び出力するか否かの基礎として用いられる。例えばP1、P2、又はPE2などのSRv6ノードにおいて、受信したパケットが0ビット染色マーカを搬送している場合、そのノードは、データ収集を実施するために、受信した元のSRv6パケットをコピーし、コピーしたSRv6パケットにタイムスタンプを追加し、そして、該パケットをコントローラに送信し得る。コントローラは、収集したデータ情報を処理して、伝送パス1の又は伝送パス1内のSRv6パスのセグメントのトラフィックサンプリング結果を取得して、例えば、伝送パス1の又は伝送パス1内のSRv6パスのセグメントの伝送レイテンシを取得し得る。確かなことには、コピーしたSRv6パケットにタイムスタンプを追加することに加えて、0ビット染色マーカを受信したノードは、コピーしたSRv6パケットに更に他のデータを追加してもよく、それをここで1つずつ説明することはしない。
【0066】
しかしながら、例5に示される対応する制御及び管理機能を実装する方式は、SRHにおいて0ビット染色マーカを定義するものである。従って、この方式は、SRv6転送シナリオにのみ適用可能であり、転送のためにSRHを使用しない純粋なIPv6転送ノードには適用可能でない。
【0067】
例えば産業用インターネットなどのアプリケーションシナリオの出現に伴い、元の“物理層+リンク層+アプリケーション層”をメインストリームのプロトコルスタックとして使用する産業分野に、IP層技術が導入され、これが、オペレーションテクノロジー(operation technology,OT)システム間の長距離及び大規模伝送を実装するための相互接続技術として使用される。また、産業用OTシステムは、一般的に閉じたシステムであり、自律システム内で効率的な伝送を実現するために、非常に単純化されたプロトコルスタックが必要とされる。従って、例えば運用・管理・保守(operation, administration and maintenance,OAM)、管理通信チャネル(management communication channel,MCC)、IP層のリソース予約などの複数の異なる制御及び管理機能を実装するために、過度に多くのプロトコルを導入することは不可能である。
【0068】
これに鑑み、この出願の一実施形態はパケット処理方法を提供する。この出願のこの実施形態で提供されるパケット処理方法はIPv6ネットワークに適用され得る。IPv6ネットワークのネットワーク構造は、この出願のこの実施形態において特に限定されない。例えば、IPv6ネットワークのアーキテクチャは図1aに示され得る。一部の例において、IPv6ネットワーク内の一部の又は全てのノードがSRv6をサポートし得る。以下の実施形態で言及される第1パスは、例えば、図1aに示される伝送パス1とし得る。
【0069】
この出願のこの実施形態で提供されるパケット処理方法を説明する前に、先ず、この出願の実施形態に関係する用語を説明する。
【0070】
連合チャネル: 連合チャネルは制御チャネルを提供することができる。この出願では、1つの連合チャネルを用いることによって、複数の異なるタイプの制御チャネルを提供することができる。換言すれば、この出願で提供される全般的な連合チャネルを用いて、異なるタイプの制御チャネルが搬送される。必要に応じて、1つの連合チャネルが1つ以上の制御チャネルを搬送し得る。各タイプの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送することができる。
【0071】
制御チャネル: 制御チャネルは制御・管理メッセージを搬送し、1つの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送し得る。
【0072】
制御・管理メッセージ: 制御・管理メッセージは、例えばトンネルといったパスを制御及び/又は管理することができるメッセージである。制御・管理メッセージのフォーマット及び制御・管理メッセージに具体的なコンテンツは、制御・管理メッセージが対応する制御及び/又は管理機能を実装することができるのであれば、この出願の実施形態において特に限定されない。一例において、1つのタイプの制御機能又は1つのタイプの管理機能を実装するために、1つのタイプの制御・管理メッセージが使用され得る。
【0073】
以下、添付図面を参照してパケット処理方法を説明する。
【0074】
なお、この出願のこの実施形態で言及されるタイプ長さ値(type length value,TLV)フィールドは、タイプ、長さ、及び値の3つのフィールドを含み得る。TLVフィールドの長さが固定であるとき、この出願におけるTLVフィールドは代わりに、長さフィールドを含まないタイプ値(TV)フィールドとし得る。
【0075】
図1bを参照するに、図1bは、この出願の一実施形態に従ったパケット処理方法の概略フローチャートである。図1bに示すパケット処理方法100は、第1の通信装置によって実行されることができ、該第1の通信装置は、IPv6ネットワーク内のノードに相当し得る。例えば、第1の通信装置は、図1aに示したノードPE1に相当してもよいし、図1aに示したノードP1に対応してもよい。
【0076】
この出願のこの実施形態で言及される通信装置は、例えば交換機又はルータなどのネットワーク装置であってよいし、例えばネットワーク装置上のボード又はラインカードといった、ネットワーク装置上のコンポーネントの部分であってよいし、ネットワーク装置上の機能モジュールであってよいし、この出願における方法を実装するように構成されたチップであってよい。これはこの出願のこの実施形態において特に限定されることではない。通信装置は、例えば、以下に限られないが、イーサネット(登録商標)ケーブル又は光ケーブルを用いて、直接接続され得る。
【0077】
この出願のこの実施形態において、通信装置がノードに相当するとは、通信装置がノード自体であり得ること、又はノード上のコンポーネントの部分であり得ることを指す。この出願のこの実施形態におけるノードは、例えば交換機又はルータなどのネットワーク装置とし得る。
【0078】
この出願の実施形態における図2a-1から図2gは、この出願の実施形態で言及される関連コンテンツの理解を容易にするための取り得る例として示されているにすぎず、この出願の実施形態に対する限定を構成するものではない。
【0079】
方法100は、例えば、以下のS101及びS102を含み得る。
【0080】
S101: 第1のIPv6パケットを取得し、該第1のIPv6パケットは連合チャネルを含み、該連合チャネルは複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する。
【0081】
この出願のこの実施形態において、第1の通信装置が第1のIPv6パケットの伝送パス上のヘッドノードに相当する場合、第1の通信装置は第1のIPv6パケットを生成し得る。第1の通信装置が第1のIPv6パケットの伝送パス上の中間ノードに相当する場合、第1の通信装置は上流ノードから第2のIPv6パケットを受信することができ、該第2のIPv6パケットが連合チャネルを含み、第1の通信装置は、第2のIPv6パケット内の連合チャネルに基づいて第2のIPv6パケットを処理して、第1のIPv6パケットを取得し得る。なお、第2のIPv6パケットに含まれる連合チャネルの具体的なコンテンツは、第1のIPv6パケット内の連合チャネルに含まれる具体的なコンテンツとは異なっていてもよく、確かなことには、同じであってもよい。同じであるか異なるかは、ノードが受信したパケット内の連合チャネルを処理する必要があるかに依存する。これはこの出願のこの実施形態において特に限定されることではない。確かなことには、第1の通信装置が第1のIPv6パケットの伝送パス上の中間ノードに相当する場合、第1の通信装置は代わりに、上流ノードから第1のIPv6パケットを受信してもよい。連合チャネルに基づいて第2のIPv6パケットに対して第1の通信装置によって実行される処理の具体的な実装については、以下の関係する説明を参照されたく、詳細をここで説明することはしない。
【0082】
この出願のこの実施形態において、IPv6ネットワーク上での制御及び管理の効率を改善するために、IPv6パケットは拡張されることができ、連合チャネルを反映するようにIPv6パケット内で一般フィールドが拡張される。一般フィールドは、少なくとも1つの制御チャネルを搬送することができ、1つのタイプの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージに対応する。IPv6パケットのペイロードが拡張されてもよく、連合チャネルを反映するようにペイロード内で一般フィールドが拡張されることができ、あるいは、IPv6パケットの拡張ヘッダが拡張されてもよく、連合チャネルを反映するように一般フィールドが拡張されることができる。換言すれば、連合チャネルは、第1のIPv6パケットのペイロード内で搬送されてもよいし、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダ内で搬送されてもよい。
【0083】
一例において、IPv6パケットの拡張ヘッダが拡張される場合、指示情報を搬送するようにフィールドを拡張することができ、該指示情報が、IPv6パケットの拡張ヘッダが連合チャネルを搬送することを指し示す。換言すれば、一例において、第1のIPv6パケットにおいて、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダが連合チャネルを含み、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダは更に指示情報を含み、該指示情報が、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダが連合チャネルを含むことを指し示す。
【0084】
この出願のこの実施形態の一実装において、指示情報は、拡張ヘッダのタイプ長さ値(type length value,TLV)フィールド内で搬送され得る。換言すれば、IPv6パケットの拡張ヘッダが拡張される場合、指示情報を搬送するようにTLVフィールドが拡張され得る。説明のための例:第1のIPv6パケットの拡張ヘッダはTLVフィールド1を含み、TLVフィールド1が指示情報を搬送する。一例において、拡張されたTLVフィールドのタイプフィールドが指示情報を搬送し得る。
【0085】
この出願のこの実施形態の一実装において、連合チャネルは代わりに、拡張ヘッダのTLVフィールド内で搬送されてもよい。換言すれば、IPv6パケットの拡張ヘッダが拡張される場合に、連合チャネルを搬送するようにTLVフィールドが拡張され得る。説明のための例:第1のIPv6パケットの拡張ヘッダはTLVフィールド2を含み、TLVフィールド2が連合チャネルを搬送する。
【0086】
一実装において、連合チャネルがTLVフィールド2を用いて搬送されるときに、連合チャネルが複数のタイプの制御チャネルを搬送する場合、TLVフィールド2は、各タイプの制御チャネルの指示情報を含むことができ、各タイプの制御チャネルの指示情報が、TLVフィールド2に含まれる制御チャネルのタイプを指し示す。例えば、各タイプの制御チャネルの指示情報は、TLVフィールド2の値フィールド内で搬送され得る。各制御チャネルの指示情報は、各制御チャネルに対応する指示ビットの値であってもよいし、各制御チャネルを指し示す特定の値であってもよい。これはこの出願のこの実施形態において特に限定されることではない。例えば、TLVフィールド2において、制御チャネル1及び制御チャネル2に対応する指示ビットの値がどちらも1であり、且つ他の制御チャネルに対応する指示ビットの値が0である場合、それは、TLVフィールドが制御チャネル1及び制御チャネル2を含むことを指し示す。ここで言及される指示ビットは、例えば、1ビットを含み得る。他の一例において、TLVフィールドの値フィールドに値1が含まれ、且つ値1が制御チャネル1に対応する場合、それは、TLVフィールドが制御チャネル1を含むことを指し示す。ここで言及される値1は、例えば、図2a-1又は図2a-2に示されるチャネルタイプ(channel type)フィールド内で搬送され得る。
【0087】
なお、この出願のこの実施形態の一実装において、同じTLVフィールド内で指示情報及び連合チャネルが搬送されてもよく、すなわち、TLVフィールド1とTLVフィールド2が同一のTLVフィールドであってもよい。この場合、指示情報はTLVフィールドのタイプフィールドで搬送されることができ、連合チャネルはTLVフィールドの値フィールドで搬送される。このソリューションを使用することにより、IPv6パケットが拡張されるときに、複数のTLVフィールドを拡張する必要はなく、1つのTLVフィールドのみを拡張すればよい。
【0088】
一実装において、指示情報及び連合チャネルが同一のTLVフィールド内で搬送され得る場合、TLVフィールドは更にチャネルタイプフィールドを含むことができ、該チャネルタイプフィールドが、連合チャネルによって搬送される制御チャネルのタイプを指し示す。この場合、TLVフィールドのタイプフィールドが指示情報を搬送し、該指示情報が、TLVフィールド内で搬送されるコンテンツが連合チャネルであることを指し示す。TLVフィールドの値フィールドがチャネルタイプフィールドを含み、該チャネルタイプフィールドが、連合チャネルによって搬送される制御チャネルのタイプを指し示す。連合チャネルが複数のタイプの制御チャネルを搬送するとき、TLVフィールドの値フィールドは複数のチャネルタイプフィールドを含むことができ、該複数のチャネルタイプフィールドは上記複数のタイプの制御チャネルと一対一の対応関係にある。
【0089】
この場合、TLVフィールドの構造について、図2a-1及び図2a-2を参照されたい。図2a-1及び図2a-2はどちらも、この出願の一実施形態に従ったTLVフィールドの構造の概略図である。図2a-1は、連合チャネルが1つのタイプの制御チャネルを搬送する場合のTLVフィールドの構造を示しており、図2a-2は、連合チャネルが複数のタイプの制御チャネルを搬送する場合のTLVフィールドの構造を示している。
【0090】
図2a-1及び図2a-2において:
タイプフィールド201は指示情報を搬送する。
【0091】
チャネルタイプフィールド202及びチャネルタイプフィールド204はチャネルタイプを搬送する。
【0092】
予約(reserved)フィールドは、後にTLVフィールドを拡張するために取っておかれるフィールドであり、予約フィールドはオプションのフィールドである。
【0093】
値フィールド203は、チャネルタイプ202によって示される制御チャネルによって搬送される少なくとも1つの制御・管理メッセージを搬送する。一例において、値フィールド203は、少なくとも1つのサブ(sub)TLVを含むことができ、1つのサブTLVが1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する。値フィールド203の長さは、搬送される制御・管理メッセージに基づいて決定されてもよいし、固定長であってもよく、これはここで限定されることではない。
【0094】
値フィールド205は、チャネルタイプ204によって搬送される少なくとも1つの制御・管理メッセージを搬送する。一例において、値フィールド205は、少なくとも1つのサブ(sub)TLVを含むことができ、1つのサブTLVが1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する。値フィールド205の長さは、搬送される制御・管理メッセージに基づいて決定されてもよいし、固定長であってもよく、これはここで限定されることではない。一例において、値フィールド203又は値フィールド205内で搬送される上記少なくとも1つの制御・管理メッセージは、制御・管理メッセージを搬送するプロトコルデータユニット(protocol data unit,PDU)として理解され得る。
【0095】
更なる他の一例において、IPv6パケットの拡張ヘッダの過度な延長を回避するために、IPv6パケットの拡張ヘッダ内の未定義フィールドが指示情報を搬送してもよい。SRv6パケットではSRv6パケットのSRH内のフラグ(flags)フィールドが明確に定義されないことを考慮して、一部の実施形態において、第1のIPv6パケットがSRv6パケットである場合に、第1のIPv6パケットのSRH内のフラグフィールドが指示情報を含む。
【0096】
この出願のこの実施形態において、管理チャネルによって搬送される上記少なくとも1つのタイプの制御チャネルは、例えば、OAMチャネル、障害指示チャネル、リソース管理チャネル、シグナリング通信チャネル(signaling communication channel,SCC)、及びMCCのうちの1つ以上を含み得る。
【0097】
OAMチャネルによって搬送される制御・管理メッセージは、例えば、OAMメッセージとし得る。OAMメッセージは、例えばSRv6パスといったエンドツーエンドIPv6パス上で運用・管理・保守を実施するための一連のメッセージの総称である。この出願におけるOAMチャネルは、ホップバイホップ検出をサポートすることができ、また、エンドツーエンド検出もサポートすることができる。OAMメッセージは、以下に限られないが、接続性検査メッセージ、クライアント信号障害指示メッセージ、一方向/双方向パケット損失測定メッセージ、一方向/双方向レイテンシ測定メッセージ、及びリンクループバックメッセージを含む。接続性検査メッセージは、IPv6パス上で接続性検査を実施するために使用される。クライアント信号障害指示メッセージは、クライアント信号障害がIPv6パスに存在するかを検出するために使用される。一方向/双方向パケット損失測定メッセージは、SRv6パス上での一方向/双方向パケット損失を検出するために使用される。一方向/双方向レイテンシ測定メッセージは、IPv6パスの一方向/双方向レイテンシを検出するために使用される。リンクループバックメッセージは、IPv6パス上でループバック検出を実施するために使用される。一例において、OAMメッセージが複数の異なるタイプのメッセージに対応するとき、OAMチャネルは複数の異なるタイプのOAMチャネルに対応する。例えば、OAMメッセージが接続性検査メッセージである場合、OAMチャネルは、接続性検査チャネルに対応し、接続性検査メッセージを搬送する。
【0098】
OAMメッセージのフォーマットは、メッセージが対応するOAM検出機能を実装することができれば、この出願のこの実施形態において限定されるものではない。OAMメッセージを搬送するパケットのフォーマットも、この出願のこの実施形態において特に限定るものではない。一例において、OAMメッセージが接続性検査メッセージである場合、例えば、制御チャネルが接続性検査チャネルであることをチャネルタイプが指し示すことができ、値フィールドが接続性検査メッセージを搬送する。
【0099】
障害指示チャネルによって搬送される制御・管理メッセージは、例えば、障害指示メッセージであるとし得る。障害指示チャネルによって搬送される制御・管理メッセージは、第1パスの障害指示情報を記録する。この場合、第1の通信装置は、第1パス上のノードに相当し、第1パスは第1のIPv6パケットの伝送パスとし得る。ここで言及される第1パスは、エンドツーエンドパスであってもよいし、パスのセグメントであってもよく、これはここで限定されることではない。一例において、障害指示メッセージは、障害指示情報のうち1つ以上を含んでもよく、例えば、前方障害指示情報及び/又は後方障害指示情報を含み得る。前方障害指示情報は、第1のIPv6パケットの伝送パス上の第1の通信装置の上流ノードに障害があることを示し、例えば、第1のIPv6パケットの伝送パス上の中間ノードに障害があることを示す。ここで言及される上流ノードに障害があることは、例えば、上流ノードのビット誤り率が特定の閾値より高いこと、又は上流ノードのパケット損失率が特定の閾値より高いこととすることができ、これはここで限定されることではない。後方障害指示情報は、第1のIPv6パケットの伝送パス上の第1の通信装置の下流ノードに障害があることを示し、例えば、第1のIPv6パケットの伝送パス上のテールノードに障害があることを示す。同様に、ここで言及される下流ノードに障害があることは、例えば、下流ノードのビット誤り率が特定の閾値より高いこと、又は下流ノードのパケット損失率が特定の閾値より高いこととすることができ、これはここで限定されることではない。更なる他の一例において、障害指示情報は、例えば、第1パスの障害状態を反映し得る。例えば、障害指示情報は、信号障害(signal fail,SF)、信号劣化(signal degrade,SD)、特定の閾値より高いビット誤り率、特定の閾値より高いパケット損失率、及び特定の閾値より高いレイテンシ、のうちの1つ以上を含む。この場合、障害指示チャネルによって搬送される制御・管理メッセージは、例えば、様々なタイプの障害指示情報に対応する指示ビットを含み得る。他の一実装において、障害指示情報は、例えば、第1パス上のノードの例えばビット誤り率及びパケット損失率などの情報であってもよい。この場合、障害指示チャネルによって搬送される制御・管理メッセージは、例えば、ビット誤り率の特定の値及び/又はパケット損失率の特定の値を含み得る。オプションで、障害指示メッセージは更に第1パスの識別子を含んでもよい。
【0100】
一例において、連合チャネル内のチャネルタイプフィールドが障害指示チャネルを指し示すとき、連合チャネルを搬送するTLVフィールドの値フィールドが障害指示メッセージを含む。例えば、図2a-1で、チャネルタイプフィールド202が障害指示チャネルを指し示し、値フィールド203が障害指示メッセージを搬送する。他の一例において、図2a-2で、チャネルタイプフィールド204が障害指示チャネルを指し示し、値フィールド205が障害指示メッセージを搬送する。
【0101】
更なる他の一例において、障害指示メッセージはTLVフィールド内で搬送され、ここで言及されるTLVフィールドは、図2a-1に示されるTLVフィールドの値フィールド203で搬送されることができ、あるいは図2a-2に示されるTLVフィールドの値フィールド203又は205で搬送されることができる。図2bを参照するに、図2bは、この出願の一実施形態に従った障害指示メッセージの構造の概略図である。図2bについて、以下のことに留意されたい。
【0102】
図2bに示すTLVフィールドのタイプフィールドは、TLVフィールドで搬送される制御・管理メッセージが障害指示メッセージであることを指し示し、
パス識別子(path ID)フィールド(オプション)は第1パスの識別子を搬送し、第1パスの識別子は障害指示メッセージ内で搬送されなくてもよく、
flags(flags)フィールドは、上述の障害指示情報のうちの1つ以上を搬送する。例えば、一例において、フラグフィールドは2つの指示ビットを含む。1つの指示ビットは前方障害指示情報を示し、もう1つの指示ビットは後方障害指示情報を示す。前方障害指示情報を示す指示ビットの値が1であるとき、それは、障害指示メッセージが前方障害指示情報を含むことを指し示し、後方障害指示情報を示す指示ビットの値が1であるとき、それは、障害指示メッセージが後方障害指示情報を含むことを指し示す。更なる他の一例において、フラグフィールドは5つの指示ビットを含み、それら5つの指示ビットは、SF、SD、特定の閾値より高いビット誤り率、特定の閾値より高いパケット損失率、及び特定の閾値より高いレイテンシである5つのタイプの障害指示情報を示すことができ、1つの指示ビットが1つのタイプの障害指示情報を示す。他の一例において、フラグフィールドは、ビット誤り率を搬送するフィールドと、パケット損失率を搬送するフィールドとを含む。
【0103】
加えて、更なる他の一例において、障害指示メッセージは複数のタイプのメッセージを含んでもよく、例えば、リンクステータス指示メッセージ及びリンクパラメータ指示メッセージを含み得る。リンクステータス指示メッセージは、例えばSF、SD、特定の閾値より高いビット誤り率、特定の閾値より高いパケット損失率、及び特定の閾値より高いレイテンシなどの障害指示情報のうちの1つ以上を含み得る。リンクパラメータ指示メッセージは、例えばビット誤り率及びパケット損失率などの情報を含み得る。この場合、図2bに示すタイプフィールドは、リンクステータス指示メッセージ又はリンクパラメータ指示メッセージのうちの一方を示し得る。対応して、図2bに示すタイプフィールドがリンクステータス指示メッセージを示すとき、図2bに示すフラグフィールドは、例えばSF、SD、特定の閾値より高いビット誤り率、特定の閾値より高いパケット損失率、及び特定の閾値より高いレイテンシなどの障害指示情報のうちの1つ以上を含む。図2bに示すタイプフィールドがリンクパラメータ指示メッセージを示すとき、図2bに示すフラグフィールドは、例えばビット誤り率及びパケット損失率などの障害指示情報のうちの1つ以上を含む。
【0104】
リソース管理チャネルによって搬送される制御・管理メッセージは、例えば第1パスといったパス上でリソース管理を実施するために使用される。この場合、第1の通信装置は、第1パス上のノードに相当し、第1パスは第1のIPv6パケットの伝送パスとし得る。
【0105】
リソース管理チャネルによって搬送される制御・管理メッセージは、例えば、リソース管理メッセージとし得る。リソース管理メッセージは複数のタイプのメッセージを含み得る。一例において、リソース管理メッセージは、第1パス上のノードにリソースを予約するように指示するものであるリソース予約要求メッセージを含み得る。例えば、リソース予約要求メッセージは、例えば帯域幅及びレイテンシなどのSLA情報を搬送し得る。更なる他の一例において、リソース管理メッセージは、第1パス上のノードの利用可能なリソースを収集するために使用されるものであるリソースステータス更新メッセージを含むことができ、例えば、第1パス上のノードによって提供されることができる例えば帯域幅、バッファ、及びレイテンシなどのリソース情報を収集し得る。他の一例において、リソース管理メッセージは、リソース予約要求を取り消すために使用されるものであるリソース予約取消メッセージを含み得る。
【0106】
リソース予約要求メッセージの理解のために、図2cを参照されたい。図2cは、この出願の一実施形態に従ったリソース予約要求メッセージの構造の概略図である。リソース予約要求メッセージはTLVフィールド内で搬送される。ここで言及されるTLVフィールドは、図2a-1又は図2a-2に示したTLVフィールドの値フィールド内で搬送され得る。図2cについて、以下のことに留意されたい。
【0107】
メッセージタイプ(message type)フィールドは、TLVフィールドで搬送されるリソース管理メッセージがリソース予約要求メッセージであることを指し示し、
パスIDフィールドは第1パスの識別子を示し、
所望帯域幅(desired bandwidth)は、予約されるように要求される帯域幅を示す。
【0108】
リソース予約要求メッセージについて、留意されたいことには、図2cは単なる例であり、この出願のこの実施形態に対する限定を構成するものではない。
【0109】
リソースステータス更新メッセージの理解のために、図2dを参照されたい。図2dは、この出願の一実施形態に従ったリソースステータス更新メッセージの構造の概略図である。リソース状態更新メッセージはTLVフィールド内で搬送される。ここで言及されるTLVフィールドは、図2a-1又は図2a-2に示したTLVフィールドの値フィールド内で搬送され得る。図2dについて、以下のことに留意されたい。
【0110】
メッセージタイプフィールドは、TLVフィールドで搬送されるリソース管理メッセージがリソースステータス更新メッセージであることを示し、
パスIDフィールドは第1パスの識別子を示し、
ノードID[i](node ID)は、前記第1パス上のノードiの識別子を搬送し、iの値はn以下かつ0以上であり、第1パスは、少なくとも(n+1)個のノードを含み、
インタフェースID[i]はノードiのインタフェース識別子を示し、
提供帯域幅(offered bandwidth)[i]は、ノードiによって提供されることができる帯域幅を示し、
提供レイテンシ(offered latency)[i]は、ノードiによって提供されることができるレイテンシを示す。
【0111】
リソースステータス更新メッセージについて、留意されたいことには、図2dは単なる例であり、この出願のこの実施形態に対する限定を構成するものではない。
【0112】
リソース取消メッセージの理解のために、図2eを参照されたい。図2eは、この出願の一実施形態に従ったリソース取消メッセージの構造の概略図である。リソース取消メッセージはTLVフィールド内で搬送される。ここで言及されるTLVフィールドは、図2a-1又は図2a-2に示したTLVフィールドの値フィールド内で搬送され得る。図2eについて、以下のことに留意されたい。
【0113】
情報タイプ(message type)フィールドは、TLVフィールドで搬送されるリソース管理メッセージがリソース取消メッセージであることを示し、
パスIDフィールドは、リソース予約を取り消すことに関するパスの識別子を示す。
【0114】
確かなことには、リソース取消メッセージは更に、例えば所望サービス品質、リソース予約様式、及び要求帯域幅などの情報といった、他のオプションのフィールドを含み得る。これはこの出願のこの実施形態において特に限定されることではない。
【0115】
リソース取消メッセージについて、留意されたいことには、図2eは単なる例であり、この出願のこの実施形態に対する限定を構成するものではない。
【0116】
なお、この出願のこの実施形態におけるリソース管理メッセージは代わりに、例えばRFC 3209において言及されているRSVPメッセージといったRSVPメッセージであってもよく、あるいは、言及されているRSVPメッセージに対して対応する拡張が行われた後に得られるメッセージであってもよい。これはこの出願のこの実施形態において特に限定されることではない。
【0117】
SCCは、IPv6パス上の2つのノード間に、SCCメッセージを伝送するための独立したチャネルを提供するように構成され、SCCメッセージは、制御情報を伝送するために使用される。
【0118】
MCCは、IPv6パス上の2つのノード間に、MCCメッセージを伝送するための独立したチャネルを提供するように構成され、MCCメッセージは、管理情報を伝送するために使用される。
【0119】
MCC及びSCCについて、留意されたいことには、従来のIPv6ネットワークでは、任意の2つのノード間に管理情報又は制御情報を伝送するための独立したチャネルは存在しない。従って、管理メッセージ及び制御メッセージを伝送するために独立した制御及び管理機構が必要とされる。MCCは、独立した制御及び管理機構を使用することなく管理メッセージを伝送する効果を実装し、SCCは、独立した制御及び管理機構を使用することなく制御メッセージを伝送する効果を実装する。
【0120】
SCCメッセージ及びMCCメッセージの具体的なフォーマットは、この出願のこの実施形態において特に限定されるものではない。一例において、SCCメッセージ及びMCCメッセージのフォーマットについては、RFC 5718における関連する説明部分を参照されたく、詳細をここで説明することはしない。
【0121】
上述のように、連合チャネルは、少なくとも1つの制御・管理メッセージを搬送することができ、該制御・管理メッセージは、パスを制御及び/又は管理するためのメッセージである。この出願のこの実施形態において、第1のIPv6パケットを受信するノードが、連合チャネルに関連付けられたパスを決定することを可能にするために、第1のIPv6パケットは更に識別情報を含むことができ、該識別情報は、第1パスを識別するために使用され、該第1パスが第1のIPv6パケットの伝送パスである。斯くして、第1のIPv6パケットを受信するノードは、第1パスを制御及び/又は管理するための連合チャネル内の少なくとも1つの制御・管理メッセージを決定するために、第1のIPv6パケット内の連合チャネルと第1パスとの間の連関関係を特定し得る。さらに、第1のIPv6パケットを受信するノードは、該識別情報と連合チャネル内の上記少なくとも1つの制御・管理メッセージとに基づいて、対応する動作を実行し得る。
【0122】
第1パスを識別するための識別情報について、以下のことに留意されたい。
【0123】
一例において、第1のIPv6パケットがSRv6パケットである場合、SRv6パケットのSRHに含まれるセグメントリスト(segment list)がSRv6パケットの伝送パスを示し得る。従って、識別情報は、SRv6パケットのセグメントリストを用いることによって搬送されてもよく、すなわち、識別情報はSRv6パケットのセグメントリストであってもよい。セグメントリストは幾つかのSIDを含み得る。SIDは、伝送パスが通る中間ノードを示し、あるいは、SIDは、伝送パスに含まれるSRv6隣接リンクを示す。2つのノード間の隣接リンクは、それら2つのノード間の直接的な通信に使用されるリンクを指す。一方のノードが隣接リンクを用いることによって他方のノードにパケットを送信するとき、他方のノードは先行ノードの次ホップである。また、SRv6パケットでは、SRv6パケットのSRHが更にパスセグメントフィールドを含むことができ、パスセグメントフィールドは128ビットを含み、SRv6パスを識別するためにパスセグメントフィールドの値が使用される。SRv6パケットとして使用される第1のIPv6パケットがパスセグメントフィールドを含む場合、パスセグメントフィールドの値が、第1のIPv6パケットの伝送パスを識別するために使用される。従って、識別情報は、代わりにSRv6パケットのパスセグメントフィールド内で搬送されてもよい。一例において、この出願のこの実施形態で言及される第1のIPv6パケットの拡張ヘッダは、ホップバイホップ(hop-by-hop,HBH)オプションヘッダとし得る。換言すれば、第1のIPv6パケットのHBHオプションヘッダが連合チャネルを含み得る。更なる他の一例において、この出願のこの実施形態で言及される第1のIPv6パケットの拡張ヘッダは宛先オプションヘッダ(destination option header,DOH)であってもよい。換言すれば、第1のIPv6パケットのDOHが連合チャネルを含んでもよい。他の一例において、第1のIPv6パケットがSRv6パケットである場合、この出願のこの実施形態で言及される第1のIPv6パケットの拡張ヘッダはSRHであってもよい。換言すれば、第1のIPv6パケットのSRHが連合チャネルを含んでもよい。確かなことには、第1のIPv6パケットがSRv6パケットである場合に、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダはDOHであってもよい。換言すれば、第1のIPv6パケットがSRv6パケットである場合、第1のIPv6パケットのDOHが連合チャネルを含んでもよい。
【0124】
第1のIPv6パケットのSRHが連合チャネルを搬送する場合、第1のIPv6パケットの構造について、図2fを参照されたい。図2fは、この出願の一実施形態に従った第1のIPv6パケットの構造の概略図である。
【0125】
図2fに示す連合チャネルを搬送するTLVについては、図2a-1又は図2a-2の説明部分を参照されたく、それをここで再び説明することはしない。図2fに示す他のフィールドについては、RFC 8200及びRFC 8754における関連する説明部分を参照されたく、詳細をここで説明することはしない。
【0126】
第1のIPv6パケットのDOHが連合チャネルを搬送する場合、第1のIPv6パケットの構造について、図2gを参照されたい。図2gは、この出願の一実施形態に従った第1のIPv6パケットの構造の概略図である。
【0127】
図2gに示す連合チャネルを搬送するTLVについては、図2a-1又は図2a-2の説明部分を参照されたく、それをここで再び説明することはしない。図2fに示す他のフィールドについては、RFC 8200における関連する説明部分を参照されたく、詳細をここで説明することはしない。
【0128】
なお、図2f及び図2gは、理解を容易にするために示されているにすぎず、この出願のこの実施形態に対する限定を構成するものではない。例えば、一例において、図2fに示す第1のIPv6パケットが更にDOHを含んでもよく、また、図2gに示す第1のIPv6パケットが更にSRHを含んでもよい。図2gがSRHを含む場合、DOHはSRHとIPv6ベースヘッダとの間に置かれることができ、ホップバイホップ制御チャネルが実装され得る。DOHは代わりに、SRHとペイロードとの間のDOHであってもよい。この場合、エンドツーエンド制御チャネルがサポートされ得る。
【0129】
なお、この出願のこの実施形態における第1のIPv6パケットは、サービスパケット又は測定パケットであってもよい。これはこの出願のこの実施形態において特に限定されることではない。理解され得ることには、第1のIPv6パケットがサービスパケットである場合、サービスパケットが伝送されるときに、IPv6ネットワークが実際のサービスパケットを伝送するときのステータスに基づいて、IPv6ネットワーク上で制御及び管理が実行され得る。すなわち、この出願においては、トラフィックとともに制御チャネルを、データプレーンに基づいて実装することができる。第1のIPv6パケットが測定パケットである場合、要件に従ってIPv6ネットワーク上で制御及び管理が実行され得る。例えば、サービスパケットが伝送される前にIPv6ネットワーク上で制御及び管理を実行することができ、IPv6ネットワークの伝送品質が最適化された後にサービスパケットが伝送され、IPv6ネットワークのサービス品質が向上される。
【0130】
S102: 第1のIPv6パケットを転送する。
【0131】
第1のIPv6パケットを取得した後、第1の通信装置は第1のIPv6パケットを転送し得る。第1のIPv6パケットを受信するノードは、上記少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージに対応する制御及び管理機能を実施するために、連合チャネルで搬送された上記少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージに基づいて、対応する動作を実行し得る。
【0132】
一部の実施形態において、第1のIPv6パケットを受信した後に、第1のIPv6パケットの伝送パス上の中間ノードは、上記少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージに対応する動作を実行し得る。第1のIPv6パケットに基づいて中間ノードによって実行される動作については、第2のIPv6パケットに基づいて第1の通信装置によって実行される動作に関する以下の部分を参照されたく、詳細をここで説明することはしない。
【0133】
一部の実施形態において、第1のIPv6パケットを受信した後に、第1のIPv6パケットの伝送パス上のテールノードは、上記少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージに対応する動作を実行し得る。
【0134】
一例において、第1のIPv6パケットの連合チャネルがOAMチャネルを含む場合、すなわち、第1のIPv6パケットがOAMメッセージを含む場合、例えば、テールノードは、タイムスタンプをコントローラにアップロードし得る。他の一例において、テールノードは、受信したOAMメッセージに含まれるタイムスタンプとローカルタイムスタンプとに基づいて、第1のIPv6パケットの伝送レイテンシを計算し得る。
【0135】
更なる他の一例において、第1のIPv6パケットの連合チャネルが障害指示チャネルを含む場合、すなわち、第1のIPv6パケットが障害指示メッセージを含む場合、テールノードは、障害指示メッセージ内で搬送された障害指示情報を取得し得る。さらに、一例において、テールノードは、障害指示情報に基づいて対応する動作を実行し得る。説明のための例:第1のIPv6パケットの連合チャネルに含まれる障害指示メッセージが前方障害指示情報を含む場合、テールノードは、例えば、後方障害指示情報を搬送するIPv6パケットをヘッドノードに返信し得る。第1のIPv6パケットの連合チャネルに含まれる障害指示メッセージが後方障害指示情報を含む場合、テールノードは、例えば、テールノードに障害があるかを検証することができ、例えば、テールノードのパケット損失率及び/又はビット誤り率が特定の閾値を超えているかを検証し得る。第1のIPv6パケットの連合チャネルに含まれる障害指示メッセージが、SF、SD、特定の閾値より高いビット誤り率、特定の閾値より高いパケット損失率、及び特定の閾値より高いレイテンシのうちの1つ以上を含む場合、テールノードは、例えば、パス切り替えを実行するようにヘッドノードに通知し得る。第1のIPv6パケットの連合チャネルに含まれる障害指示メッセージが各ノードのビット誤り率及びパケット損失率を含む場合、テールノードは、例えば、例えばビット誤り率及びパケット損失率などの障害指示情報をコントローラにアップロードするか、又は障害指示情報を第1のIPv6パケットのヘッドノードに返すかし得る。
【0136】
他の一例において、第1のIPv6パケットの連合チャネルがリソース管理チャネルを含む場合には以下である。
【0137】
第1のIPv6パケットの連合チャネルが予約要求メッセージを含む場合、テールノードは、例えば、リソース予約要求メッセージに基づいて第1パスのために対応するリソースを予約し得る。第1のIPv6パケットの連合チャネルがリソースステータス更新メッセージを含む場合、テールノードの利用可能なリソース情報が第1のIPv6パケットに追加され、該利用可能なリソース情報が第1パスのヘッドノードに返される。理解のために図2dを参照されたい。テールノードが図2dに示されるノードID[n]に対応すると仮定すると、テールノードは、図2dに示される提供帯域幅[n]フィールドに、テールノードによって提供され得る帯域幅を記録し、図2dに示される提供レイテンシ[n]フィールドに、テールノードによって提供され得るレイテンシを記録し得る。第1のIPv6パケットの連合チャネルがリソース予約取消メッセージを含む場合、第1の通信装置は、例えば、リソース予約取消メッセージによって示される第1パスのために予約されたリソースを解放し得る。
【0138】
以上の説明から、以下のことが分かる。
【0139】
第1のIPv6パケットの拡張ヘッダが連合チャネルを含むので、通信ネットワークのために複数の制御及び管理機能を実装する必要がある場合に、複数のタイプの制御・管理メッセージを、それら複数の制御・管理メッセージを搬送するために複数のプロトコルを使用することなく、連合チャネルを用いて搬送することができ、IPv6ネットワーク上での制御及び管理の効率を向上させる。
【0140】
例1、例2、例3、及び例4で説明した方式と比較して、方法100は以下の技術的効果を有する。
【0141】
1. 連合チャネルが、複数のプロトコルの制御・管理メッセージを搬送し、それ故に、1つのパケットを用いて複数のTLVフィールドを搬送することができ、ノード間で制御・管理情報を伝送するパケットの量を減らすことができる。
【0142】
2. 連合チャネルが一般的なTLVフィールドを用いて搬送され得る。例えばUDPなどの他のネットワーク層を除去するように、IPv6拡張ヘッダ内でTLVカプセル化が行われ、制御・管理メッセージを含むパケットのカプセル化及び伝送が統一化及び簡略化され、例えばUDPポート番号エントリなどの装置保守パラメータが削減される。
【0143】
3. 可変値長を持つTLVフォーマットでの制御・管理メッセージの伝送は、拡張によってサポートされることができる。従って、より多くのチャネル保守情報が搬送され得る。
【0144】
4. IPv6パケットヘッダを用いてメッセージ伝送が行われ、その結果、パケットヘッダのコンテンツについてデバイス転送プレーン上で高速なパス処理を実行することができ、メッセージ処理効率を向上させる。
【0145】
例5で説明した方式と比較して、連合チャネルは、例えばHBHオプションヘッダ又はDOHで搬送されるなど、複数のIPv6拡張ヘッダで搬送され得るので、方法100は、SRv6ノードに適用され得るのみでなく、SRをサポートしないIPv6ノードにも適用され得る。
【0146】
また、既存のIP層プロトコルは、MCC及びSCCをサポートしていない。さらに、ICMPv6は、例えばパス接続性及び到達可能性などの診断情報を示すことができるが、ノード又はネットワークの障害情報を示すことはできない。BFD診断ワードは、BFDセッションステータスが最後に変化した理由を示すことができ、すなわち、BFDプロトコルの制御プレーン上でのプロトコルステータスの変化をノードに示すが、ノード又はネットワークの障害情報を示すことはできない。方法100は、例えば、MCC、SCC、及びノード若しくはネットワークの障害情報を示すことなどの機能をサポートすることができる。ノードが新しい上位層プロトコルをサポートする必要があるとき、上位層プロトコルによって必要とされる制御・管理情報が、新しい上位層プロトコルを再設計することなしに、連合チャネルを用いることによって搬送され得る。従って、プロトコルスケーラビリティが良好であり、ノードプロトコルの量及び保守の複雑さが低減される。
【0147】
加えて、複数の異なるタイプのネットワーク収束シナリオにおいて、連合チャネルは、IP拡張ヘッダ内で複数のタイプの制御・管理メッセージを搬送し、別のレイヤプロトコルを追加せずにプロトコルスタックを単純化し、ノード実装の複雑さを低減し、産業シナリオにおける展開可能性を向上させる。
【0148】
上述のように、第1の通信装置は、第1のIPv6パケットの伝送パス上のヘッドノードに相当することができ、あるいは、第1のIPv6パケットの伝送パス上の中間ノードに相当することができる。一例において、第1の通信装置が第1のIPv6パケットの伝送パス上の中間ノードに相当する場合、一例において、第1の通信装置は、上流ノードから第2のIPv6パケットを受信することができ、該第2のIPv6パケットは連合チャネルを含み、第1の通信装置は、第2のIPv6パケット内の連合チャネルに基づいて第2のIPv6パケットを処理して、第1のIPv6パケットを取得することができる。
【0149】
以下では、第1の通信装置が第2のIPv6パケット内の連合チャネルに基づいて第2のIPv6パケットを処理する具体的な実装を説明するための例として、第1の通信装置が第1のIPv6パケットの伝送パス上の中間ノード1に相当する例を用いる。
【0150】
一例において、第2のIPv6パケットの連合チャネルがOAMチャネルを含む場合、すなわち、第2のIPv6パケットの連合チャネルがOAMメッセージを含む場合、一部の実施形態において、例えば、第1の通信装置は、中間ノード1のローカルタイムスタンプを第2のIPv6パケットに追加して、第1のIPv6パケットを取得し得る。他の一例において、第1の通信装置は、中間ノード1のパケット損失情報を第2のIPv6パケットに追加して、第1のIPv6パケットを取得し得る。一例において、第1の通信装置は、中間ノード1のタイムスタンプ及び/又はパケット損失情報を第2のIPv6パケットの拡張ヘッダに追加し得る。一例において、第2のIPv6パケットの過度な延長を回避するために、中間ノード1のタイムスタンプ及び/又はパケット損失情報は、OAMメッセージを搬送するTLVの値フィールド内で搬送され得る。更なる他の一例において、中間ノード1のタイムスタンプ及び/又はパケット損失情報を搬送するために、追加のTLVが第2のIPv6パケットの拡張ヘッダ内で拡張され得る。ここで言及される拡張ヘッダは、以下に限られないが、HBHオプションヘッダ、DOH、及びSRHを含む。
【0151】
他の一例において、連合チャネルが障害指示チャネルを含む場合、すなわち、第2のIPv6パケットの連合チャネルが障害指示メッセージを含む場合、一部の実施形態において、中間ノード1は、例えば、パケット損失率及び/又はビット誤り率などの中間ノード1によって確認された障害指示情報を第2のIPv6パケットに記録して、第1のIPv6パケットを取得し得る。一例において、第2のIPv6パケットの過度な延長を回避するために、中間ノード1のビット誤り率及び/又はパケット損失率は、障害指示メッセージを搬送するTLVの値フィールド内で搬送され得る。更なる他の一例において、中間ノード1のパケット損失率及び/又はビット誤り率を搬送するために、追加のTLVが第2のIPv6パケットの拡張ヘッダ内で拡張され得る。ここで言及される拡張ヘッダは、以下に限られないが、HBHオプションヘッダ、DOH、及びSRHを含む。
【0152】
更なる他の一例において、連合チャネルがリソース管理チャネルを含み、且つ該リソース管理チャネルがステータス更新メッセージを搬送する場合、第1の通信装置は、例えば、中間ノード1の利用可能なリソース情報を第2のIPv6パケットに追加して、第1のIPv6パケットを取得し得る。理解のために、図2dを参照されたい。中間ノード1が図2dに示したノードID[0]に相当すると仮定すると、第1の通信装置は、中間ノード1によって提供されることができる帯域幅を、図2dに示した提供帯域幅[0]フィールドに記録するとともに、中間ノード1によって提供されることができるレイテンシを、図2dに示した提供レイテンシ[0]フィールドに記録し得る。
【0153】
一部の実施形態において、第1の通信装置が第1のIPv6パケットの伝送パス上の中間ノードに相当する場合、第1の通信装置は、第2のIPv6パケットを受信した後に、第2のIPv6パケットの管理チャネルで搬送された少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージに基づいて別の動作を実行してもよい。
【0154】
例えば、第2のIPv6パケットの連合チャネルがOAMメッセージを含む場合、第1の通信装置は更に、中間ノード1のタイムスタンプ及び/又はパケット損失情報をコントローラに送信し得る。他の一例において、第2のIPv6パケットの連合チャネルがリソース予約要求メッセージを含む場合、第1の通信装置は、例えば、リソース予約要求指示に基づいて、対応するリソースを第1パスのために予約し得る。第2のIPv6パケットの連合チャネルがリソース予約取消メッセージを含む場合、第1の通信装置は、例えば、リソース予約取消メッセージによって示された、第1パスのために予約されたリソースを解放し得る。
【0155】
IPv6ネットワークでは、例えば第1パスなどのパスについて、第1パスに障害があるかを判定することが特に重要である。例えばヘッドノード又はテールノードといった第1パス上のノードが第1パスに障害があると判定すると、障害ある第1パスによってサービス品質が影響を受けることを防ぐために、対応する対策を講じることができ、例えば、パス切り替えを実行することができる。
【0156】
現行では、第1パスに障害があるとき、第1パス上のノードが管理プレーンに対してアラームを報告し得る。しかしながら、アラームを受信した後に、管理プレーンは現場で障害を手動で解決する必要があり、これは非効率的である。
【0157】
これに鑑み、この出願の一実施形態はパケット処理方法を提供する。以下、添付図面を参照して当該方法を説明する。
【0158】
図3は、この出願の一実施形態に従ったパケット処理方法の概略フローチャートである。図3に示すパケット処理方法200は、第1の通信装置によって実行され得る。該第1の通信装置は、IPv6ネットワーク内のノードに相当し、例えば、第1パス上のヘッドノード又は中間ノードとし得る。図3に示すパケット処理方法200は、例えば、以下のS201及びS202を含み得る。
【0159】
S201: 第1のIPv6パケットを取得し、該第1のIPv6パケットは障害指示チャネルを含み、該障害指示チャネルは第1パスの障害指示情報を記録する。
【0160】
第1の通信装置が第1パス上のヘッドノードに相当する場合、第1の通信装置は第1のIPv6パケットを生成し得る。第1の通信装置が第1パス上の中間ノードに相当する場合、第1の通信装置は、上流ノードから第2のIPv6パケットを受信し得る。一例において、第2のIPv6パケットも障害指示チャネルを含む。第2のIPv6パケットを受信した後に、第1の通信装置は、第2のIPv6パケットを処理して第1のIPv6パケットを取得し得る。ここで言及される第1パスは、第1のIPv6パケットの伝送パスとし得る。ここで言及される、第2のIPv6パケットに含まれる障害通知チャネルは、例えば、第1の通信装置の上流ノードによって第2のIPv6パケットに記録された障害通知情報を含み得る。確かなことには、第1の通信装置が第1パス上の中間ノードに相当する場合、第1の通信装置は代わりに、上流ノードから第1のIPv6パケットを受信してもよい。
【0161】
この出願のこの実施形態において、障害指示チャネルは、第1のIPv6パケットのペイロード内で搬送されてもよいし、第1のIPv6パケットの拡張ヘッダ内で搬送されてもよい。ここで言及される拡張ヘッダはHBHオプションヘッダとし得る。換言すれば、第1のIPv6パケットのHBHオプションヘッダが障害指示メッセージを含み得る。更なる他の一例において、ここで言及される拡張ヘッダはDOHであってもよい。換言すれば、第1のIPv6パケットのDOHが障害指示メッセージを含み得る。他の一例において、第1のIPv6パケットがSRv6パケットである場合、ここで言及される拡張ヘッダはSRHとし得る。換言すれば、第1のIPv6パケットのSRHが障害指示メッセージを含み得る。
【0162】
一例において、障害指示チャネルは、障害指示メッセージを搬送するように構成され得る。障害指示メッセージは、拡張されたTLV内で搬送され得る。拡張されたTLVは独立したTLVであってもよく、独立したTLVは、障害指示チャネルを搬送することに加えて他のタイプの制御チャネルを搬送することはしない。拡張されたTLVは代わりに、連合チャネルを搬送するTLVであってもよい。この場合、障害指示チャネルを搬送することに加えて、TLVは他の制御チャネルも搬送し得る。障害指示メッセージを搬送するTLVの構造、及び障害指示メッセージ内で搬送され得る障害指示情報については、方法100における障害指示メッセージの説明部分を参照されたく、詳細をここで説明することはしない。
【0163】
なお、障害指示メッセージを搬送するTLVは、例えば、連合チャネルを含むTLVの値フィールド内で搬送され得る。例えば、障害指示メッセージを搬送するTLVは、図2a-1又は図2a-2に示したTLVフィールドの値フィールド内で搬送され得る。連合チャネルを含むTLVについては、方法100における関連する説明部分を参照されたく、詳細をここで説明することはしない。
【0164】
なお、この出願のこの実施形態における第1のIPv6パケットは、サービスパケットであってもよいし、測定パケットであってもよい。これはこの出願のこの実施形態において特に限定されることではない。理解され得ることには、第1のIPv6パケットがサービスパケットである場合、IPv6ネットワークが実際のサービスパケットを送信するときの障害指示情報が決定され得る。第1のIPv6パケットが測定パケットである場合、要件に従って第1パスの障害指示情報が決定され得る。例えば、サービスのサービス品質を満足する伝送パスを決定して、サービス品質を保証するために、サービスパケットが伝送される前に、第1パスの障害指示情報が決定され得る。第1のIPv6パケットがサービスパケットであることは、第1のIPv6パケットのデータペイロードがユーザデータを搬送することを指し示す。第1のIPv6パケットが測定パケットである場合、第1のIPv6パケットのデータペイロードはユーザデータを搬送しない。
【0165】
S202: 第1のIPv6パケットを転送する。
【0166】
第1のIPv6パケットを取得した後に、第1の通信装置は第1のIPv6パケットを転送し得る。例えば第1のIPv6パケットの伝送パス上のテールノードといった、第1のIPv6パケットを受信したノードは、障害指示メッセージに基づいて対応する動作を実行し得る。第1のIPv6パケットを受信したノードによって障害指示情報に基づいて実行される動作部分については、方法100における障害指示メッセージに基づいてテールノードによって実行される動作部分を参照されたく、詳細をここで再び説明することはしない。
【0167】
分かることには、方法200を使用することにより、IPv6ネットワークにおいて第1パスの障害指示情報を決定する機能が実装され得る。具体的には、第1パスにおける障害指示情報を、データプレーンを介して第1パス上の例えばテールノードなどの別のノードに迅速に伝送することができ、それ故に、第1パス上の例えばテールノードなどのノードが第1パスに障害があると判定したときに、対応する対策を迅速且つ効率的に講じることができ、障害ある第1パスによってサービス品質が影響を受けることが防止される。
【0168】
理解され得ることには、方法200において、障害指示メッセージを搬送するTLVが、連合チャネルを含むTLVの値フィールド内で搬送される場合、第1のIPv6パケットは連合チャネルを搬送し、該連合チャネルは複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送する。各タイプの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送し、複数の異なるタイプの制御・管理メッセージが障害指示チャネルを含む。連合ユニバーサルチャネルについては、方法100の関連する説明部分を参照されたく、詳細をここで再び説明することはしない。対応して、方法200における第1のIPv6パケットが連合チャネルを搬送する場合に、第1の通信装置が連合チャネルを処理する方式については、方法100における関連する説明部分を参照されたく、詳細をここで再び説明することはしない。
【0169】
この出願の一実施形態は更にパケット処理方法300を提供する。この出願の一実施形態に従ったパケット処理方法の概略フローチャートである図4を参照されたい。図4に示す方法300は、方法100における第1のIPv6パケットの伝送パス上のテールノードによって実行され得る。例えば、方法300は、以下のS301及びS302を含み得る。
【0170】
S301: 第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信し、該第1のIPv6パケットは連合チャネルを含み、該連合チャネルは複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する。
【0171】
S302: 上記少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージに対応する動作を実行する。
【0172】
なお、方法300の具体的な実装については、方法100における関連する説明部分を参照されたく、詳細をここで再び説明することはしない。
【0173】
また、方法300における連合チャネル、制御チャネル、制御・管理メッセージ、及び制御・管理メッセージに対応する動作については、方法100における関連する説明部分を参照されたく、詳細をここで再び説明することはしない。
【0174】
この出願の一実施形態は更にパケット処理方法400を提供する。この出願の一実施形態に従ったパケット処理方法の概略フローチャートである図5を参照されたい。図5に示す方法400は、方法200における第1のIPv6パケットの伝送パス上のテールノードによって実行され得る。例えば、方法400は、以下のS401及びS402を含み得る。
【0175】
S401: 第1パスのテールノードが第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信し、該第1のIPv6パケットは障害指示チャネルを含み、該障害指示チャネルは第1パスの障害指示情報を記録する。
【0176】
S402: 第1パスの障害指示情報を取得する。
【0177】
なお、方法400の具体的な実装については、方法200における関連する説明部分を参照されたく、詳細をここで再び説明することはしない。
【0178】
また、方法400における障害指示メッセージ、及び制御・管理メッセージに対応する動作については、方法200における関連する説明部分を参照されたく、詳細をここで再び説明することはしない。
【0179】
加えて、この出願の一実施形態は更に、図6に示すような通信装置600を提供する。図6は、この出願の一実施形態に従った通信装置の構成の概略図である。通信装置600は、トランシーバユニット601及び処理ユニット602を含む。通信装置600は、上述の実施形態における方法100、方法200、方法300、又は方法400を実行するように構成され得る。
【0180】
一例において、通信装置600は、上述の実施形態における方法100を実行し得る。通信装置600が上述の実施形態における方法100を実行するように構成される場合、トランシーバユニット601は、方法100における受信及び送信動作を実行するように構成される(この出願において、受信及び送信動作は、受信及び/又は送信に関係する動作である)。処理ユニット602は、方法100における受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。例えば、処理ユニット602は、第1のIPv6パケットを取得するように構成され、該第1のIPv6パケットは連合チャネルを含み、該連合チャネルは複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する。トランシーバユニット601は、第1のIPv6パケットを転送するように構成される。
【0181】
一例において、通信装置600は、上述の実施形態における方法200を実行し得る。通信装置600が上述の実施形態における方法200を実行するように構成される場合、トランシーバユニット601は、方法200における受信及び送信動作を実行するように構成される。処理ユニット602は、方法200における受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。例えば、処理ユニット602は、第1のIPv6パケットを取得するように構成され、該第1のIPv6パケットは障害指示チャネルを含み、該障害指示チャネルは第1パスの障害指示情報を記録する。トランシーバユニット601は、第1のIPv6パケットを転送するように構成される。
【0182】
一例において、通信装置600は、上述の実施形態における方法300を実行し得る。通信装置600が上述の実施形態における方法300を実行するように構成される場合、トランシーバユニット601は、方法300における受信及び送信動作を実行するように構成される。処理ユニット602は、方法300における受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバユニット601は、第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信するように構成され、該第1のIPv6パケットは連合チャネルを含み、該連合チャネルは複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する。処理ユニット602は、上記少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージに対応する動作を実行するように構成される。
【0183】
一例において、通信装置600は、上述の実施形態における方法400を実行し得る。通信装置600が上述の実施形態における方法400を実行するように構成される場合、トランシーバユニット601は、方法400における受信及び送信動作を実行するように構成される。処理ユニット602は、方法400における受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバユニット601は、第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信するように構成され、該第1のIPv6パケットは障害指示チャネルを含み、該障害指示チャネルは第1パスの障害指示情報を記録する。処理ユニット602は、第1パスの障害指示情報を取得するように構成される。
【0184】
加えて、この出願の一実施形態は更に、図7に示すような通信装置700を提供する。図7は、この出願の一実施形態に従った通信装置の構成の概略図である。通信装置700は、通信インタフェース701と、通信インタフェース701に接続されたプロセッサ702とを含む。通信装置700は、上述の実施形態における方法100、方法200、方法300、又は方法400を実行するように構成され得る。
【0185】
一例において、通信装置700は、上述の実施形態における方法100を実行し得る。通信装置700が上述の実施形態における方法100を実行するように構成される場合、通信インタフェース701は、方法100における受信及び送信動作を実行するように構成される。プロセッサ702は、方法100における受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。例えば、プロセッサ702は、第1のIPv6パケットを取得するように構成され、該第1のIPv6パケットは連合チャネルを含み、該連合チャネルは複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する。通信インタフェース701は、第1のIPv6パケットを転送するように構成される。
【0186】
一例において、通信装置700は、上述の実施形態における方法200を実行し得る。通信装置700が上述の実施形態における方法200を実行するように構成される場合、通信インタフェース701は、方法200における受信及び送信動作を実行するように構成される。プロセッサ702は、方法200における受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。例えば、プロセッサ702は、第1のIPv6パケットを取得するように構成され、該第1のIPv6パケットは障害指示チャネルを含み、該障害指示チャネルは第1パスの障害指示情報を記録する。通信インタフェース701は、第1のIPv6パケットを転送するように構成される。
【0187】
一例において、通信装置700は、上述の実施形態における方法300を実行し得る。通信装置700が上述の実施形態における方法300を実行するように構成される場合、通信インタフェース701は、方法300における受信及び送信動作を実行するように構成される。プロセッサ702は、方法300における受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。例えば、通信インタフェース701は、第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信するように構成され、該第1のIPv6パケットは連合チャネルを含み、該連合チャネルは複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する。プロセッサ702は、上記少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージに対応する動作を実行するように構成される。
【0188】
一例において、通信装置700は、上述の実施形態における方法400を実行し得る。通信装置700が上述の実施形態における方法400を実行するように構成される場合、通信インタフェース701は、方法400における受信及び送信動作を実行するように構成される。プロセッサ702は、方法400における受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。例えば、通信インタフェース701は、第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信するように構成され、該第1のIPv6パケットは障害指示チャネルを含み、該障害指示チャネルは第1パスの障害指示情報を記録する。プロセッサ702は、第1パスの障害指示情報を取得するように構成される。
【0189】
加えて、この出願の一実施形態は更に、図8に示すような通信装置800を提供する。図8は、この出願の一実施形態に従った通信装置の構成の概略図である。
【0190】
通信装置800は、上述の実施形態における方法100、方法200、方法300、又は方法400を実行するように構成され得る。
【0191】
図8に示すように、通信装置800は、プロセッサ810と、プロセッサ810に結合されたメモリ820と、トランシーバ830とを含み得る。トランシーバ830は、例えば、通信インタフェース、光モジュール、又はこれらに類するものとし得る。プロセッサ810は、中央処理ユニット(central processing unit,CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor,NP)、又はCPUとNPとの組み合わせとし得る。あるいは、プロセッサは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device,PLD)、又はこれらの組み合わせであってもよい。PLDは、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device,CPLD)、フィールドプログラマブルロジックゲートアレイ(field programmable gate array,FPGA)、ジェネリックアレイロジック(generic array logic,GAL)、又はこれらの任意の組み合わせとし得る。プロセッサ810は、1つのプロセッサであってもよいし、複数のプロセッサを含んでいてもよい。メモリ820は、例えばランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)といった揮発性メモリ(volatile memory)を含み得る。メモリはまた、例えば読み出し専用メモリ(read-only memory,ROM)、フラッシュメモリ(flash memory)、ハードディスクドライブ(hard disk drive,HDD)、又はソリッドステートドライブ(solid-state drive,SSD)といった、不揮発性メモリ(non-volatile memory)を含み得る。メモリ820は更に、上述のタイプの組み合わせを含んでいてもよい。メモリ820は、1つのメモリであってもよいし、複数のメモリを含んでいてもよい。一実装において、メモリ820はコンピュータ読み取り可能命令を格納し、該コンピュータ読み取り可能命令は、例えば送信モジュール821、処理モジュール822、及び受信モジュール823といった、複数のソフトウェアモジュールを含む。各ソフトウェアモジュールを実行した後、プロセッサ810は、各ソフトウェアモジュールの指示に基づいて対応する動作を実行し得る。この実施形態において、ソフトウェアモジュールによって実行される動作は、実際には、ソフトウェアモジュールの指示に基づいてプロセッサ810によって実行される動作である。
【0192】
一例において、通信装置800は、上述の実施形態における方法100を実行し得る。通信装置800が上述の実施形態における方法100を実行するように構成される場合、トランシーバ830は、方法100における受信及び送信動作を実行するように構成される。プロセッサ810は、方法100における受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。例えば、プロセッサ810は、第1のIPv6パケットを取得するように構成され、該第1のIPv6パケットは連合チャネルを含み、該連合チャネルは複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する。トランシーバ830は、第1のIPv6パケットを転送するように構成される。
【0193】
一例において、通信装置800は、上述の実施形態における方法200を実行し得る。通信装置800が上述の実施形態における方法200を実行するように構成される場合、トランシーバ830は、方法200における受信及び送信動作を実行するように構成される。プロセッサ810は、方法200における受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。例えば、プロセッサ810は、第1のIPv6パケットを取得するように構成され、該第1のIPv6パケットは障害指示チャネルを含み、該障害指示チャネルは第1パスの障害指示情報を記録する。トランシーバ830は、第1のIPv6パケットを転送するように構成される。
【0194】
一例において、通信装置800は、上述の実施形態における方法300を実行し得る。通信装置800が上述の実施形態における方法300を実行するように構成される場合、トランシーバ830は、方法300における受信及び送信動作を実行するように構成される。プロセッサ810は、方法300における受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバ830は、第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信するように構成され、該第1のIPv6パケットは連合チャネルを含み、該連合チャネルは複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する。プロセッサ810は、上記少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージに対応する動作を実行するように構成される。
【0195】
一例において、通信装置800は、上述の実施形態における方法400を実行し得る。通信装置800が上述の実施形態における方法400を実行するように構成される場合、トランシーバ830は、方法400における受信及び送信動作を実行するように構成される。プロセッサ810は、方法400における受信及び送信動作以外の動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバ830は、第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信するように構成され、該第1のIPv6パケットは障害指示チャネルを含み、該障害指示チャネルは第1パスの障害指示情報を記録する。プロセッサ810は、第1パスの障害指示情報を取得するように構成される。
【0196】
この出願は更に、コンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供する。当該コンピュータ読み取り可能記憶媒体は命令を格納する。該命令がコンピュータ上で実行されるとき、該コンピュータは、上述の実施形態のうちのいずれかの実施形態における方法(例えば、方法100、方法200、方法300、及び方法400)におけるいずれか1つ以上の動作を実行することが可能にされる。
【0197】
この出願は更に、コンピュータプログラムを含んだコンピュータプログラムプロダクトを提供する。該コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、該コンピュータは、上述の実施形態のうちのいずれかの実施形態における方法(例えば、方法100、方法200、方法300、及び方法400)におけるいずれか1つ以上の動作を実行することが可能にされる。
【0198】
この出願は更に、上述の実施形態において言及された方法100を実行するための通信装置及び方法300を実行するための通信装置を含む通信システムを提供する。
【0199】
この出願は更に、上述の実施形態において言及された方法200を実行するための通信装置及び方法400を実行するための通信装置を含む通信システムを提供する。
【0200】
この出願は更に、少なくとも1つのメモリと少なくとも1つのプロセッサとを含む通信システムを提供し、該少なくとも1つのメモリは命令を格納し、該少なくとも1つのプロセッサが命令を実行することで、当該通信システムは、この出願の上述の実施形態における、方法100におけるいずれか1つ以上の動作及び方法300におけるいずれか1つ以上の動作を実行する。
【0201】
この出願は更に、少なくとも1つのメモリと少なくとも1つのプロセッサとを含む通信システムを提供し、該少なくとも1つのメモリは命令を格納し、該少なくとも1つのプロセッサが命令を実行することで、当該通信システムは、この出願の上述の実施形態における、方法200におけるいずれか1つ以上の動作及び方法400におけるいずれか1つ以上の動作を実行する。
【0202】
この出願の明細書、特許請求の範囲、及び添付図面において、用語“第1”、“第2”、“第3”、“第4”、及びこれらに類するもの(存在する場合)は、同様の対象を区別するために用いられており、特定の順序又は順番を記述するために使用される必要はない。理解されるべきことには、このように使用されるデータは適切な状況において相互に入れ替え可能であり、それ故に、ここで説明されたこの出願の実施形態は、図面に示された又はここで説明されたものとは異なる順序で実装されることができる。また、用語“含む”及び“有する”並びにこれらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、プロダクト、又は装置は、明確に列挙されたステップ又はユニットに限定される必要はなく、明確に列挙されてはいない他のステップ又はユニットや、そのプロセス、方法、プロダクト、又は装置に生来的に備わる他のステップ又はユニットを含み得る。
【0203】
当業者によって明確に理解され得ることには、簡便且つ簡潔な説明の目的のため、上述のシステム、装置、及びユニットの具体的な動作プロセスについては、上述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたい。詳細をここで再び説明することはしない。
【0204】
この出願にて提供された幾つかの実施形態において、理解されるべきことには、開示されたシステム、装置、及び方法は、その他のようにして実施されてもよい。例えば、記載された装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニット分割は、単なる論理サービス分割であり、実際の実装においてはその他の方式が存在し得る。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが別のシステムへと組み合わされたり統合されたりしてもよく、あるいは、一部の機構が無視されたり実行されなかったりしてもよい。また、示された又は説明された相互結合又は直接結合又は通信接続は、何らかのインタフェースを介して実装され得る。装置又はユニットの間の間接結合又は通信接続は、電子的な形態、機械的な形態、又はその他の形態にて実装され得る。
【0205】
別々の部分として記載されたユニットは、物理的に別々であってもなくてもよく、また、ユニットとして示されたコンポーネントは、物理的なユニットであってもなくてもよく、すなわち、一箇所にあってもよいし複数のネットワークユニットに分散されてもよい。それらユニットの一部又は全てが、実施形態のソリューションの目的を達成するように、実際の要求に従って選択され得る。
【0206】
また、この出願の実施形態における複数のサービスユニットが1つの処理ユニットへと統合されてもよく、あるいは、それらユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットへと統合される。統合されるユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよいし、ソフトウェアサービスユニットの形態で実装されてもよい。
【0207】
統合されたユニットがソフトウェアサービスユニットの形態で実装されて、独立したプロダクトとして販売又は使用されるとき、その統合されたユニットはコンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、この出願の技術的ソリューションは本質的に、又は現行技術に対して寄与する部分は、又は技術的ソリューションの全て若しくは一部は、ソフトウェアプロダクトの形態で実装され得る。コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に格納されるとともに、この出願の実施形態にて記載された方法のステップの全て又は一部を実行するようにコンピュータ装置(これは、パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置、及びこれらに類するもの)に命令する幾つかの命令を含む。上述の記憶媒体は、例えばUSBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0208】
当業者が認識するはずのことには、上述の1つ以上の例において、本発明にて説明されるサービスは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組み合わせを用いて実装され得る。サービスがソフトウェアを用いて実装される場合、サービスは、コンピュータ読み取り可能媒体に格納されたり、コンピュータ読み取り可能媒体上の1つ以上の命令又はコードとして伝送されたりし得る。コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み、通信媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの伝送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体とし得る。
【0209】
本発明の目的、技術的ソリューション、及び有益な効果は、上述の具体的な実装において更に詳細に説明されている。理解されるべきことには、上述のものは単に本発明の具体的な実装にすぎない。
【0210】
上述の実施形態は、単にこの出願の技術的ソリューションを説明するための用いられており、技術的ソリューションを限定することを意図するものではない。この出願は上述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者が理解するはずのことには、上述の実施形態で説明された技術的ソリューションにはなおも変更が為されたり、技術的特徴の部分に対して均等な置き換えが為されたりすることができ、そのような変更又は置き換えは、対応する技術的ソリューションの本質をこの出願の実施形態における技術的ソリューションの精神及び範囲から逸脱させることにはならないものである。
図1a
図1b
図2a-1】
図2a-2】
図2b
図2c
図2d
図2e
図2f
図2g
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パケット処理方法であって、
第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを受信するステップであり、該第1のIPv6パケットは、連合チャネルを有し、該連合チャネルは、複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する、ステップと、
前記少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを取得するステップと、
を有する方法。
【請求項2】
前記第1のIPv6パケットは指示情報を有し、該指示情報が前記連合チャネルを示す、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記指示情報はタイプ長さ値(TLV)フィールド内で搬送され、該TLVフィールドのタイプフィールドが前記指示情報を搬送する、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記TLVフィールドはチャネルタイプフィールドを有し、該チャネルタイプフィールドは、前記連合チャネルによって搬送される制御チャネルのタイプを示す、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記連合チャネルは、前記第1のIPv6パケットの拡張ヘッダ内で搬送され、該拡張ヘッダは、ホップバイホップ(HBH)オプションヘッダ又は宛先オプションヘッダ(DOH)である、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のIPv6パケットは、セグメントルーティングインターネットプロトコルバージョン6(SRv6)パケットである、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記連合チャネルは、前記第1のIPv6パケットの拡張ヘッダ内で搬送され、該拡張ヘッダは、セグメントルーティングヘッダ(SRH)である、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のIPv6パケットは識別情報を有し、該識別情報は第1パスを識別するために使用され、該第1パスは前記第1のIPv6パケットの伝送パスである、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記識別情報は、前記連合チャネルと前記第1パスとの間の関連付け関係を特定するために前記第1パス上のノードによって使用される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のIPv6パケットは、セグメントルーティングインターネットプロトコルバージョン6(SRv6)パケットであり、該SRv6パケットのセグメントリスト(segment list)又はパスセグメント(path segment)が前記識別情報を搬送する、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の異なるタイプの制御チャネルは、
運用・管理・保守(OAM)チャネルと、障害指示チャネル、リソース管理チャネル、シグナリング通信チャネル(SCC)、及び管理通信チャネル(MCC)、
のうちのいずれか1つ以上を有する、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記障害指示チャネルによって搬送される制御・管理メッセージは障害指示情報を記録する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記連合チャネルは、前記第1のIPv6パケットのペイロード内で搬送される、請求項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のIPv6パケットの前記ペイロードは更にユーザデータを搬送する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
パケット処理方法であって、
第1のインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)パケットを取得するステップであり、該第1のIPv6パケットは、連合チャネルを有し、該連合チャネルは、複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送し、各タイプの制御チャネルが、少なくとも1つのタイプの制御・管理メッセージを搬送する、ステップと、
前記第1のIPv6パケットを転送するステップと、
を有する方法。
【請求項16】
メモリ及びプロセッサを有する通信装置であって、
前記メモリは、プログラムコードを格納するように構成され、
前記プロセッサは、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法を前記通信装置が実行するように、前記プログラムコード内の命令を実行するように構成される、
通信装置。
【請求項17】
プログラムを有するコンピュータプログラムプロダクトであって、前記プログラムがプロセッサ上で実行されるときに、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータプログラムプロダクト。
【請求項18】
請求項1乃至14のいずれか一項に記載の方法を実行するための通信装置と、請求項15に記載の方法を実行するための通信装置、
を有する通信システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
の出願は、通信分野に関し、特に、パケット処理方法及び装置に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
この出願では、全般的な連合チャネルがIPv6パケットにおいて設計され、該連合チャネルを使用することによって様々な異なるタイプの制御チャネルを搬送することができる。従って、IPv6ネットワークのために複数の制御及び管理機能を実装する必要がある場合に、1つの全般的な連合チャネルが複数の異なるタイプの制御チャネルを搬送することができ、すなわち、複数のタイプの制御・管理メッセージを、それら複数のタイプの制御・管理メッセージを搬送するために複数のプロトコルを使用することなく、1つの全般的な連合チャネルで搬送し得る。従って、ネットワーク装置間での制御・管理シグナリングの量が削減され、制御・管理シグナリングの伝送方式が簡略化され、幾つかの新しい制御・管理チャネルをIPv6ネットワークにおいてサポートすることができる。例えば、この出願の実施形態におけるシグナリング通信チャネルSCC、管理通信チャネルMCC、及び障害指示チャネルをサポートすることができ、IPv6ネットワーク上での制御及び管理の効率を向上させる。連合チャネルが複数のプロトコルの制御・管理メッセージを搬送することで、1つのパケットを用いて複数のTLVフィールドを搬送して、装置間で制御・管理情報を伝送するパケットの量を減らすことができる。取り得る一実装において、連合チャネルは一般的なTLVフォーマットであることができ、TLVカプセル化をIPv6拡張ヘッダ内で行うことで、制御・管理メッセージのパケットカプセル化及び伝送方式を統一化及び簡略化し、例えばユーザデータグラムプロトコルポート番号エントリといった装置保守パラメータを減少させる。さらに、この出願における連合チャネルに基づいて、可変値長を持つTLVフォーマットにおける制御・管理メッセージの伝送が、拡張によって更にサポートされ得る。従って、より多くのチャネル保守情報が搬送され得る。この出願のこの実施形態で提供されるソリューションに基づいて、IPv6パケットヘッダを用いてメッセージ伝送が行われることで、パケットヘッダのコンテンツについて高速なパス処理を装置転送プレーン上で行うことができメッセージ処理効率を向上させる。
【国際調査報告】