(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(54)【発明の名称】ボール紙リールを取り扱うための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
B65H 19/12 20060101AFI20231220BHJP
B65H 19/18 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
B65H19/12 B
B65H19/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535872
(86)(22)【出願日】2021-12-09
(85)【翻訳文提出日】2023-06-13
(86)【国際出願番号】 IT2021050397
(87)【国際公開番号】W WO2022130427
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】102020000030662
(32)【優先日】2020-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506180062
【氏名又は名称】フューチュラ エス ピー エー
(74)【代理人】
【識別番号】100147935
【氏名又は名称】石原 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100080230
【氏名又は名称】石原 詔二
(72)【発明者】
【氏名】ペリーニ、ファビオ
(72)【発明者】
【氏名】カタリニ、アンドレア
【テーマコード(参考)】
3F064
【Fターム(参考)】
3F064AA01
3F064BB02
3F064BB05
3F064BB11
3F064BB24
3F064BB35
3F064EB01
(57)【要約】
ボール紙管を製造する機械に供給するボール紙リールを取り扱うための装置であって、重なり合うボール紙リール(1)のスタック(2)を受け入れるように構成されたリールを取り上げるためのステーション(P)と、リールを巻き出すためのステーション(U)と、リール(1)を所定の経路に沿って移動させるためのハンドリング手段(D)とを備える装置。リールを移動させるための手段(D)は、リールのスタック内部の、スタックの最上側に位置するリールと下側に位置するリールとの間の界面を含む空間(S)を加圧するように意図された空気圧手段、及びスタック内の最上側のリールの把持及び解放をそれぞれ実行するように構成及び制御される把持手段を含む。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重ねられたボール紙リール(1)のスタック(2)を受けるように構成されたリール取り出しステーション(P)と、
巻き出すのに好適な位置において巻き出されるリールを支持するように設けられた少なくとも1つの巻き出し機(UU)を備える、前記リール(1)を巻き出すための巻き出しステーション(U)と、
前記リール取り出しステーション(P)と前記巻き出しステーション(U)との間に構成される経路に沿って前記リール(1)を移動させるためのハンドリング手段(D)と、
を備える管形成機に供給するためのボール紙リールを取り扱うための装置であって、
前記巻き出しステーション(U)には、前記巻き出しステーション(U)に漸次配置される前記リールを連続的に巻き出すために、巻き出されるリール(1Y)の最後のテール部(TY)を新しいリール(1W)に接合するように構成された接合手段も設けられ、
当該装置が、前記リールの取り出し手段、前記少なくとも1つの巻き出し機及び前記接合手段を連続的な周期に従って制御するように構成されかつプログラムされたプログラム可能な制御ユニット(CU)を含み、
当該装置において、1つのリールが前記少なくとも1つの巻き出し機に関連する支持体上に巻き出される間、別のリールは当該巻き出し機の別の支持体上に配置され、
当該複数の支持体は、少なくとも1つの所定の装填位置(W)及び少なくとも1つの別の所定の排出位置(Y)を占めるように、それぞれの機械的移動手段によって周期的に移動され、
当該装置において、前記接合手段は、最後の巻き出し段階におけるリールの最後の端部と、前記装填位置に配置された別のリールの最初の一部との接合を周期的に実行し、
前記リールを取り扱うためのハンドリング手段(D)は、リールの前記スタックの内部の空間(S)を加圧するように適合された空気圧手段、及び前記スタックの最上位に位置するリールを把持しかつそれぞれ解放するように構成及び制御される機械的又は空気圧把持手段を含み、前記空間は、前記スタックの最上位に位置するリールとその下側にあるリールとの間の境界面を含むことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの巻き出し機(UU)が、前記リールを装填するための所定の装填位置(W)及び前記リールを排出するための別の所定の排出位置(Y)を含む複数の操作位置に対応して前記支持体を周期的に配置するために制御及び移動される構造体(G)上に取り付けられる複数の支持体(403;404)を備え、
前記リール取り出しステーション(P)が重ね合わされたボール紙リール(1)のスタック(2)を受け入れるように構成され、
前記リールを取り扱うための前記ハンドリング手段(D)が、前記スタック(2)から1つのリールを一度に取り上げ、このリールを前記リール取り出しステーション(P)から前記装填位置(W)に配置された前記少なくとも1つの巻き出し機(UU)の支持体(403;404)に移動させるように構成及び制御されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記リールの装填位置(W)は、前記リールの巻き出しが開始する初期巻き出し位置でもあり、及び/又は
前記リールの排出位置(Y)は、前記リールが空になるまで巻き出される中間巻き出し位置でもあることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
空のリールを取り外すための異なる位置(Z)が、前記排出位置(Y)と前記装填位置(W)との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記構造体(G)は回転台構造であることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記回転台構造は垂直軸を有する回転台であることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記回転台構造は水平軸を有する回転台であることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項8】
各回転台(G)は、前記回転台の回転の中心軸(AU)に対して直径方向に対向する位置に2つの支持体(403;404)を含むことを特徴とする請求項5~7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記接合手段は、前記構造体(G)に接近するように、及びそれぞれ前記構造体から離れるように構成されかつ制御される可動支持体(500)に取り付けられ、前記可動支持体が前記構造体(G)に接近したときに作動されることを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
【請求項10】
前記可動支持体(500)は、対応する回転軸(V5;A5)上に回転可能に取り付けられた支持体であることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記接合手段は、前記可動支持体(500)上に取り付けられ、かつ前記新しいリール上に配置された接着材料(BA)の一部の通過が検出されたときに、接合されるべき部分に圧力を加えるように構成された加圧ローラ(505)を備え、
前記検出は、前記接着材料(BA)の一部の通過を検出するように構成された検出手段(519)によって実行されることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記可動支持体(500)上に取り付けられ、排出段階で前記リールから巻き出されるボール紙の紙片(SY)を切断するように構成及び制御されたブレード(510)を備え、
前記ブレードが、前記新しいリール上に配置された接着材料(BA)の一部の通過を検出するように構成された検出手段(519)によって実行される検出に従って作動されることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記リール取り出しステーション(P)には、前記ハンドリング手段(D)の軸(A9)に対するリールの前記スタックの中心軸(AC)の位置を検出することによって、前記ハンドリング手段(D)に対する位置が水平面(x,y)において制御される可動プラットフォーム(PP)があり、
前記プラットフォーム(PP)は、前記リール取り出しステーション(P)に前記スタック(2)を配置する間、重ね合わされたボール紙リール(1)の前記スタック(2)を受け入れるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記プラットフォーム(PP)は、前記水平面(x,y)の2つの相互に直交する方向に沿って前記プラットフォームを移動させるように構成されかつ制御される2つの電気アクチュエータ(PMX,PMY)に接続されることを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記リールを取り扱うための前記ハンドリング手段(D)は、前記経路に沿って移動可能なアーム(200)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記リールのハンドリング手段は、少なくとも前記スタック(2)から前記リールを取り出す工程において、前記リールを水平位置に保つことによって、前記リール取り出しステーション(P)内の前記スタックから前記リールを取り出し、前記経路に沿って前記リールを移動させ、前記リールを前記巻き出しステーション内に配置するように構成及び制御されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記リールを取り扱うための前記ハンドリング手段(D)が、前記リールを前記取り出し手段に可逆的に引っ掛けるための機械装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記経路は、前記リールを持ち上げるための第1の垂直走行と、円弧に沿って展開された第2の水平走行と、前記リールのための第3の垂直降下走行と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項19】
重ね合わされたボール紙リール(1)のスタックを受けるように構成されたリール取り出しステーション(P)と、
巻き出すのに好適な位置において前記リールを支持するように設けられた少なくとも1つの巻き出し機(UU)を備える、前記リール(1)を巻き出すための巻き出しステーション(U)と、
前記リール取り出しステーション(P)と前記巻き出しステーション(U)との間に構成される所定の経路に沿って前記リール(1)を移動させるためのハンドリング手段(D)と、
の配置を含む、管形成機に供給するためのボール紙リールを取り扱う方法であって、
前記巻き出しステーション(U)には、前記巻き出しステーション(U)に漸次配置される前記リールを連続的に巻き出すために、巻き出される段階のリール(1Y)の最後のテール部(TY)を新しいリール(1W)に接合するように構成された接合手段も設けられ、
前記リールの取り出し手段、前記少なくとも1つの巻き出し機及び前記接合手段が連続的な周期を実行するために制御されており、
当該方法において、1つのリールが前記少なくとも1つの巻き出し機に関連する支持体上に巻き出される間、別のリールは当該1つの巻き出し機の別の支持体上に位置し、
当該複数の支持体は、少なくとも1つの所定の装填位置(W)及び少なくとも1つの別の所定の排出位置(Y)を占めるように、それぞれの機械的移動手段によって周期的に移動され、
前記接合手段は、最後の巻き出し段階におけるリールの最後の端部と、前記装填位置に配置された別のリールの最初の一部との接合を周期的に実行し、
前記リールを取り扱うためのハンドリング手段(D)は、リールの前記スタックの内部の空間(S)を加圧するように適合された空気圧手段、及び前記スタックの最上位に位置するリールを把持しかつそれぞれ解放するように構成及び制御される機械的又は空気圧把持手段を含み、前記空間は、前記スタックの最上位に位置するリールとその下側にあるリールとの間の境界面を含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの巻き出し機(UU)が、前記リールを装填するための所定の位置(W)及び前記リールを排出するための別の所定の位置(Y)を含む複数の操作位置に対応して前記支持体を周期的に配置するために制御及び移動される構造体(G)上に取り付けられる複数の支持体(403;404)を備え、
前記リール取り出しステーション(P)が重ね合わされたボール紙リール(1)のスタック(2)を受け入れるように構成され、
前記リールを取り扱うための前記ハンドリング手段(D)が、前記スタック(2)から1つのリールを一度に取り上げ、このリールを前記取り出しステーション(P)から前記装填位置(W)に配置された前記少なくとも1つの巻き出し機(UU)の支持体(403;404)に移動させるように構成及び制御されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記リール装填位置(W)は、前記リールの巻き出しが開始する初期巻き出し位置でもあり、及び/又は
前記リール排出位置(Y)は、前記リールが空になるまで巻き出される中間巻き出し位置でもあることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項22】
空のリールを取り外すための異なる位置(Z)が、前記排出位置(Y)と前記装填位置(W)との間に設けられていることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボール紙リールを取り扱うための装置及び方法に関する。
【0002】
より詳細には、本発明が特に内部管状コアを有する紙ロールを製造するための、ボール紙管を製造する供給機へのボール紙リールの取扱いに関する。
【背景技術】
【0003】
トイレットペーパーロール又はキッチンペーパーロールが得られる紙材料のログの製造は、1つ以上の重なり合うプライによって形成された紙ウェブを、ログの形成に進む前に、それに沿って様々な操作が行われる所定の経路に沿って供給することを含みかつ上記様々な操作はウェブを引き裂き分離可能なシートに細分する事前切断線を形成するためのウェブの横方向の事前切込みを含むことが知られている。ログの形成は、通常、一般に「巻き返し機」として知られるログを製造する機械に徐々に導入されるコア上の紙ウェブの接着を可能にするために所定量の接着剤がその表面上に分配される、一般に「コア」と呼ばれるボール紙管の使用を伴う。
【0004】
前記コアに巻かれた複数のシートが所定の枚数に達すると、完成されているログの最後のシートは、例えば、対応する事前切込み線に向けられた圧縮空気の噴流手段によって、後続のログの最初のシートから分離される。この時点で、前記ログは巻き返し機から外される。特許文献1には、上記動作方式に従って動作する巻き返し機が記載されている。このようにして製造されたログは、次に所望の長さのロールを得るためにログを横方向に切断する1つ以上の切断機を供給する貯蔵ユニットに搬送される。
【0005】
管状コアは、螺旋巻きを形成するマンドレルの周りに1つ以上のボール紙ウェブを巻き付けるように構成された「管形成機」として一般に知られている機械によって製造される。このように構成された管形成機の例は、特許文献2及び特許文献3に記載されている。
【0006】
ボール紙ウェブが巻き出されるリールは、オペレータによって制御される持ち上げ装置を用いて、前記管の製造中にリール自体を支持する特別な巻き出し機に装填される。この目的のために、これらのリールはパレット上に積み重ねられて、パーキングステーション内に配置され、このパーキングステーションから、これらのリールは管形成機の巻き出し機に搬送されるために、一度に1つずつ取り出されなければならない。管形成機に供給するためのボール紙リールの取扱いに関連する可能な限り多くの業務を自動化する強い必要性が依然として存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】EP1700805
【特許文献2】EP3099481
【特許文献3】EP3212391B
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の主な目的は、上記の要求を満たすことである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、本発明によれば、独立請求項に示される特徴を有する装置を開発しかつ方法を実施するという考えを採用することによって達成された。本発明の他の特徴は、従属請求項の対象である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、管形成機に供給するために使用されるボール紙リールの取り扱いに関連する操作の大部分を、経済的および技術的な利点の両方で自動化することが可能である。経済的な観点から、主な利点は、ボール紙リールを取り扱うために割り当てられた人員のより効率的な管理、及び生産方法のより高い効率から得られる。技術的な観点から、主な利点は、自動化だけでなく、作業者による危険な手動介入を回避し、ボール紙リールの取扱い段階におけるより高い操作精度及びより高い安全性からも得られる。
【0011】
本発明のこれら及びさらなる利点及び特徴は、限定的な意味で考慮されるべきではなく、例として提示される以下の説明及び添付の図面によって全ての当業者によってよりよく理解されるのであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2C】リール支持プラットフォームの移動システムの可能な構成を強調するために、図示しない部品を備えた
図2Aの詳細図である。
【
図2D】リール用支持プラットフォームの初期位置を制御するための装置の可能な実施形態に関する図である。
【
図2E】本発明装置の制御システムの可能な実施形態に関する簡略化されたブロック図である。
【
図2F】他をよりよく強調するために、図示されていない部品を備えた
図2Aの他の詳細図である。
【
図2G】他をよりよく強調するために、図示されていない部品を備えた
図2Aの別の詳細図である。
【
図2H】他をよりよく強調するために、図示されていない部品を備えた
図2Aのさらに別の詳細図である。
【
図3】ボール紙リールをリールパーキングステーションのプラットフォーム(PP)に積み込むために使用されるフォークリフトを表す本発明装置の概略平面図である。
【
図4A】いくつかの部分が他の部分をよりよく強調するために表現されていない、一連の動作段階における本発明装置の第1の概略側面図である。
【
図4B】
図4Aに対応する本発明装置の概略平面図であり、一部の部分は、他の部分をより良く強調するために表現されていない。
【
図5A】いくつかの部分が他の部分をよりよく強調するために表現されていない、一連の動作段階における本発明装置の第2の概略側面図である。
【
図5B】
図5Aに対応する本発明装置の概略平面図であり、一部の部分は、他の部分をより良く強調するために表現されていない。
【
図6A】いくつかの部分が他の部分をよりよく強調するために表現されていない、一連の動作段階における本発明装置の第3の概略側面図である。
【
図6B】
図6Aに対応する本発明装置の概略平面図であり、一部の部分は、他の部分をより良く強調するために表現されていない。
【
図7A】いくつかの部分が他の部分をよりよく強調するために表現されていない、一連の動作段階における本発明装置の第4の概略側面図である。
【
図7B】
図7Aに対応する本発明装置の概略平面図であり、一部の部分は、他の部分をより良く強調するために表現されていない。
【
図8A】いくつかの部分が他の部分をよりよく強調するために表現されていない、一連の動作段階における本発明装置の第5の概略側面図である。
【
図8B】
図8Aに対応する本発明装置の概略平面図であり、一部の部分は、他の部分をより良く強調するために表現されていない。
【
図9A】いくつかの部分が他の部分をよりよく強調するために表現されていない、一連の動作段階における本発明装置の第6の概略側面図である。
【
図9B】
図9Aに対応する本発明装置の概略平面図であり、一部の部分は、他の部分をより良く強調するために表現されていない。
【
図10A】いくつかの部分が他の部分をよりよく強調するために表現されていない、一連の動作段階における本発明装置の第7の概略側面図である。
【
図10B】
図10Aに対応する本発明装置の概略平面図であり、一部の部分は、他の部分をより良く強調するために表現されていない。
【
図11A】いくつかの部分が他の部分をよりよく強調するために表現されていない、一連の動作段階における本発明装置の第8の概略側面図である。
【
図11B】
図11Aに対応する本発明装置の概略平面図であり、一部の部分は、他の部分をより良く強調するために表現されていない。
【
図12B】巻き出し機の回転台の他の斜視図である。
【
図13A】可動支持体の斜視図であり、可動支持体は、リールを接合するための手段と、排出の段階にあるリールと、排出の段階にあるリールを交換することを意図した新しいリールとの間の交換を補助するように設計されたさらなる構成要素とを、考えられる動作構成で支持する。
【
図15A】巻き出し機を備える、本発明装置の巻き出しステーションにおける支持体(403)の位置の交換に関する一連のステップの内の第1のステップを表す説明図である。
【
図15B】上記一連のステップの内の第2のステップを表す説明図である。
【
図15C】上記一連のステップの内の第3のステップを表す説明図である。
【
図15D】上記一連のステップの内の第4のステップを表す説明図である。
【
図15E】上記一連のステップの内の第5のステップを表す説明図である。
【
図15F】上記一連のステップの内の第6のステップを表す説明図である。
【
図15G】上記一連のステップの内の第7のステップを表す説明図である。
【
図15H】上記一連のステップの内の第8のステップを表す説明図である。
【
図15I】上記一連のステップの内の第9のステップを表す説明図である。
【
図15L】上記一連のステップの内の第10のステップを表す説明図である。
【
図16A】2つの巻き出し機を備える本発明装置の巻き出しステーションにおける支持体(403)の位置の交換に関する一連のステップの内の第1のステップを表す説明図である。
【
図16B】上記一連のステップの内の第2のステップを表す説明図である。
【
図16C】上記一連のステップの内の第3のステップを表す説明図である。
【
図16D】上記一連のステップの内の第4のステップを表す説明図である。
【
図16E】上記一連のステップの内の第5のステップを表す説明図である。
【
図16F】上記一連のステップの内の第6のステップを表す説明図である。
【
図16G】上記一連のステップの内の第7のステップを表す説明図である。
【
図16H】上記一連のステップの内の第8のステップを表す説明図である。
【
図16I】上記一連のステップの内の第9のステップを表す説明図である。
【
図16L】上記一連のステップの内の第10のステップを表す説明図である。
【
図16M】上記一連のステップの内の第11のステップを表す説明図である。
【
図16N】上記一連のステップの内の第12のステップを表す説明図である。
【
図17】ステーション(P)からリールを取り出すための装置(D)の可能な実施形態に関連する第1の構成の詳細図である。
【
図18】ステーション(P)からリールを取り出すための装置(D)の可能な実施形態に関連する第2の構成の詳細図である。
【
図19】ステーション(P)からリールを取り出すための装置(D)の可能な実施形態に関連する第3の構成の詳細図である。
【
図20】ステーション(P)からリールを取り出すための装置(D)の可能な実施形態に関連する第4の構成の詳細図である。
【
図21】ステーション(P)からリールを取り出すための装置(D)の可能な実施形態に関連する第5の構成の詳細図である。
【
図22】ステーション(P)からリールを取り出すための装置(D)の可能な実施形態に関連する第6の構成の詳細図である。
【
図23】ステーション(P)からリールを取り出すための装置(D)の可能な実施形態に関連する第7の構成の詳細図である。
【
図24】ステーション(P)からリールを取り出すための装置(D)の可能な実施形態に関連する第8の構成の詳細図である。
【
図25】ステーション(P)からリールを取り出すための装置(D)の可能な実施形態に関連する第9の構成の詳細図である。
【
図35】本発明装置の実施形態のさらなる例を表す第1の説明図である。
【
図36】本発明装置の実施形態のさらなる例を表す第2の説明図である。
【
図37】本発明装置の実施形態のさらなる例を表す第3の説明図である。
【
図38】本発明装置の実施形態のさらなる例を表す第4の説明図である。
【
図39】本発明装置の実施形態のさらなる例を表す第5の説明図である。
【
図40】本発明装置の実施形態のさらなる例を表す第6の説明図である。
【
図41】本発明装置の実施形態のさらなる例を表す第7の説明図である。
【
図46】本発明装置によって供される管形成機を示す概略図である。
【
図47】本発明装置によって供される2つの管形成機を示す概略図である。
【
図48】本発明装置の2つの巻き出し機によって供される管形成機を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
その本質的な構造に縮小され、添付図面の図を参照すると、本発明装置は次の構成要素を含む:
-スタック(2)を形成するために重ね合わされた複数のボール紙ウェブリール(1)を支持するようにプラットフォーム(PP)が配置され、そして少なくとも1つの管形成機(3)に供給することを目的とする装填ステーション(P);
-各リール(1)の巻き出しを制御する手段を備えた巻き出しステーション(U);
-前記装填ステーション(P)と前記巻き出しステーション(U)との間に配置されて作用する操作アーム(200)を備え、前記操作アーム(200)が前記装填ステーション(P)と前記巻き出しステーション(U)との間に展開する所定の経路に沿って前記操作アーム(200)を案内するように構成された案内機構(MG)に連結されるハンドリング装置(D)。
【0014】
図46において、本発明装置によって供される単一の管形成機(3)が設けられる構成が例示され、一方、
図47においては、本発明装置によって供される2つの管形成機(3)が設けられる構成が例示される。
図46及び
図47において、各管形成機(3)によって製造されるボール紙管(T3)も概略的に図示され、矢印「TF」は、それぞれの管形成機(3)からの管(T3)の出口を示す。
図48においては、2つの巻き出し機によって供給されるボール紙片を受け入れて、単一のボール紙片ではなく2つの紙片の重ね合わせによって形成される貫を製造する管形成機(3)を提供する構成が例示される。
【0015】
前記リール(1)は、中心管状コア(1C)の周りに巻かれた所定量のボール紙ウェブによって形成される。前記スタック(2)は、所定数の重ね合わせリール(1)によって形成される。
【0016】
前記管形成機(3)はそれ自体公知の機械であり、例えば、先に引用した文献に記載されたタイプの機械である。
【0017】
前記ハンドリング装置(D)は、前記装填ステーション(P)に設けられた前記スタック(2)の前記単一のリール(1)に対して動作して、前記リール(1)を使用してボール紙管を製造する1つ以上の管形成機(3)に供給するように構成される。
【0018】
前記ハンドリング装置(D)は、好ましくは、下側に位置するリールからの前記スタック(2)の各リール(1)の取り出しを容易にするように構成されかつ組み立てられる。
【0019】
添付図面の
図17-27を参照すると、本発明装置は、上側及び下側を有する2つの同軸ダクト(4,5)を備えかつ当該ダクト(4,5)の上側に配置された分配器(6)上に配置された圧縮空気の導入のためのそれぞれの入口(40,50)に接続されている。前記入口(40,50)の各々は、それぞれの電磁弁(41,51)によって制御され、この電磁弁は以下でさらに説明するように、プログラマブル制御ユニット(7)によって操作される。
【0020】
図17―27の例示的な図面において、前記ダクト(4)は前記ダクト(5)の内側に位置する。前記分配器(6)は、このダクトの上側にねじ込まれるボルト(65)の手段によって、外側ダクト(5)の上側に取り付けられる。前記入口(40,50)は、前記同軸ダクト(4,5)に対して前記分配器(6)内で半径方向に配向されかつ所定の値(h)だけ離間され、それにより、圧縮空気のための上部入口(40)及び下部入口(50)を形成する。前記上部入口(40)は前記内側ダクト(4)と連通し、前記下部入口(50)は前記外側ダクト(5)と連通する。
【0021】
前記分配器(6)の前記下側基部(60)は箱状本体(8)の上側基部(80)と一体であり、この箱状本体(8)は前記管状ダクト(4,5)によって横断されかつフランジ(81)の形状の下側基部を有する。前記箱状本体(8)は、以下でさらに説明するように、操作アーム(200)によって前記スタック(2)に対して接離自在に移動可能な操作部(800)と一体である。
図3-5に示す例では、前記操作部(800)は複数の垂直ロッド(801)により形成され、前記本体(8)及び前記分配器(6)を内部に収容するように、これらの垂直ロッドは前記本体(8)の下側フランジ(81)に上側フランジ(802)を連結している。
【0022】
前記同軸ダクト(4,5)によって形成された前記ロッド(45)の下側には、2つのプレート(91,92)が取り付けられ、互いに所定の距離を置いて配置され、上側プレート(91)及び下側プレート(92)を形成する。前記上側プレート(91)は、前記ロッド(45)にキー止めされた固定上側フランジ(911)と、前記ロッド自体(45)上を摺動可能な可動下側フランジ(912)と、前記固定上側フランジ(911)と前記可動下側フランジ(912)との間に前記ロッド(45)と同軸に配置された弾性ガスケット(913)とを含む。同様に、前記下側プレート(92)は、前記ロッド(45)の下端と一体の前記固定下側フランジ(921)と、前記ロッド(45)上を摺動可能な前記可動上側フランジ(922)と、前記固定下側フランジ(921)と前記可動上側フランジ(922)との間に前記ロッド(45)と同軸に配置された弾性ガスケット(913)とを備える。
【0023】
例えば、前記固定された下側フランジ(921)は、ボルト(95)によって前記ロッド(45)の下端においてブロックされる。前記内側ダクト(4)の前記出口(42)は、前記プレート(91,92)の前記可動フランジ(912,922)の間に位置する。また上記図面は2つのダクト(420)を図示しており、これらのダクト(420)は前記可動フランジ(912,922)を前記ダクト(4)の前記出口(42)に空気圧で接続する。実際には、前記入口(40)を通して圧縮空気を導入することによって、前記可動フランジ(912,922)は前記それぞれの固定フランジ(911,921)の方向に移動し、それぞれが、前記対応する弾性ガスケット(913,923)を圧縮し、その結果、当該弾性ガスケットは半径方向外方に拡張させられる。
【0024】
例えば、前記ガスケット(913,923)は、20ショアAと40ショアAとの間の硬度を有するゴムであるシリコーンゴム又はパラゴムから作製される。
【0025】
好ましくは、前記固定下側フランジ(920)が、積み重ねられたリール(1)のコア(1C)への挿入を促進する下側円錐面(924)を有する。好ましくは、前記円錐面が内側凹状空洞(925)を画定する外周面であり、その機能は以下に記載される。
【0026】
実際には、前記プレート(91,92)は、圧縮空気が前記内側ダクト(4)に導入される時、半径方向に弾性的に拡張可能な部分(上述の例では前記それぞれのガスケットからなる部分)を有する。
【0027】
前記外側ダクト(5)の前記出口(52)は、前記プレート(91,92)の前記可動フランジ(912,922)間に存在する空間(S)に対応する。実際には、前記外側ダクト(5)は前記プレート(91,92)間の空間(S)を加圧するために使用される。
【0028】
前記装置(D)は、一例として
図17-27に示されており、当該装置は、また、前記リール(1)の前記コア(1C)の内面に係合するのに適した機構を含む。例えば、この機構は、逆「L」の形状のレバーからなる複数の顎部材(100)を含み、当該顎部材は、歯付きの前側部(101)と、前記外側ダクト(5)上を摺動することができるブッシュ(104)に拘束された後側(102)と、前記フランジ(81)の下に展開されたケーシング(880)の表面に対して垂直に配向されたピン(103)上で枢動する中間部とを備える。前記ケーシングは、前記顎部材(100)が突出することを可能にする適切な開口部(881)を有する。
【0029】
従って、前記ダクト(5)に沿って前記ブッシュ(104)をスライドさせることによって、前記ピン(103)上の前記レバー(100)の回転が決定される。前記回転によって、前記ブッシュが上向きに押された時に、前記歯付き側面(101)が前記ブッシュ(104)から離れるように動作させ、そして反対に、前記ブッシュが下向きに押された時に、前記ブッシュ(104)への前記歯付き側面(101)の接近が決定される。言い換えれば、前記回転は、前記装置の長手方向軸線(A9)に対する前記顎部材(100)の半径方向への接離運動を決定する。前記ブッシュ(104)の上部はフランジ(105)を有し、当該フランジは、前記箱状本体(8)の前記下側基部(81)のカップ形状の下側付属物(82)と協働して、前記ブッシュ(104)に同軸的に設けられた弾性部材(106)のためのハウジングを画定する。前記ブッシュ(104)の上部に配置された前記フランジ(105)は、当該フランジ(105)と前記箱状本体(8)の前記上側基部(80)との間に配置されたピストン(107)と一体である。加えて、前記箱状本体(8)の前記上側基部(80)は、圧縮空気をその中に導入するための入口(83)を有する。
【0030】
従って、前記入口(83)を介して箱状本体(8)に圧縮空気を導入することによって、前記ピストン(107)が下げられ、前記弾性部材(106)の抵抗を克服し、前記ブッシュ(104)を下降させ、即ち、前記レバー(100)の前記歯付き側面を前記ブッシュ(104)へ接近させる。一方、前記箱状本体(8)の前記入口(83)を介する圧縮空気の導入が中断されると、前記ブッシュ(104)は前記弾性部材(106)によって上方に押され、それにより前記ブッシュ(104)からの前記レバー(100)の歯付き側面の除去を決定する。また、前記入口(83)も前記制御ユニット(7)によって操作される電磁弁(830)によって制御される。また、前記図面は、前記可動フランジ(912、922)を前記ダクト(4)の前記出口(42)に空気圧で接続する2つのダクト(420)を示す。以下では、前記フランジ(81)の下の前記装置(D)の全体を、前記装置(D)の「係合部」(ED)とも称呼する。
【0031】
上述した装置(D)は、
図4Aの両矢印「M」によって示されるように、ハンドリングアーム(200)に取り付け可能とされており、当該ハンドリングアームは、前記リール装填ステーション(P)(1)に設けられた前記スタック(2)に出入り可能に動作する。符号「AC」は、前記リール(1)の軸を示す。前記アーム(200)は、柱(202)上を摺動するキャリッジ(201)を備える。前記キャリッジ(201)は、ねじ-ナットねじ連結部(W)によって、前記柱(202)上に配置された電気モータ(203)に連結される。前記電気モータ(203)は前記スタック(2)に対する前記アーム(200)の移動を制御する。
【0032】
前記アーム(200)の長さは、前記装置(D)が前述した軸(AC)に沿って前記スタック(2)に出入りするように選択される。前記柱(202)は、対応する電気モータ(207)によって回転が制御される回転基部(206)に取り付けられる。前記回転基部(206)の回転軸は、符号「A6」によって示される。従って、前記アーム(200)は前記柱(202)に平行な両矢印「M」によって示される方向に沿って移動することができ、そして前記回転基部(206)の前記軸(A6)の周りに回転することができる。従って、これらの動きを調整することによって、前記アーム(200)は所定の軌道、特に、装填ポイント(P)から巻き出しステーション(U)までのリールの輸送軌道に沿って移動することができる。
【0033】
好ましくは、前記アーム(200)は前記キャリッジ(201)に取り付けられた側とは反対側に垂直ガイド(G2)を担持し、この垂直ガイド上には対応する空気圧アクチュエータ(205)によって操作される第2キャリッジ(204)が摺動し、このアクチュエータは、前記ガイド(G2)に結合される。この実施形態では前記コアを移動させるための前記装置(D)が前記第2キャリッジ(204)によって支持され、前記第1キャリッジ(201)は前記アーム(200)を前記スタック(2)に向かって所定の長さの区間移動を行い、続いて、前記アクチュエータ(205)によって操作される前記第2キャリッジ(204)は前記装置(D)に介入しかつ当該装置を前記スタック(2)の最も高い位置のリールと接触するまで移動させる。前記スタック(2)の最も高い位置にあるリールと前記装置(D)の接触は、前記装置(D)の底部に取り付けられた近接センサ(SD)によって検出される。
【0034】
好ましくは、タンク(T1)が前記アーム(200)に取り付けられ、このタンクの中には前記空気圧アクチュエータ(205)に供給するために圧縮空気が貯蔵されており、かつ前述した空間(S)を加圧するために使用され得る前記圧縮空気を常に容易に利用可能とされている。さらに、好ましくは、前記リールを移動させるための前記装置(D)は、球面継手(J1)により当該装置(D)の前記フランジ(802)に接続されたブラケット(S8)によって、前記第2キャリッジ(204)に接続される。このようにして、前記装置(D)は前記第2キャリッジ(204)及び前記第1キャリッジ(201)に接続され、従って、二重矢印「M」によって示される方向に垂直に移動することができるが、前記継手(J1)の周りを自由に揺動する。前記振動は、前記下側に位置するスタックの前記リールが前記装置(D)に対して正確にセンタリングされていない場合に発生する可能性があり、従って、前記スタック(2)に向かって後者を下降させる時、前記装置(D)の下側部分は、前記スタックの上側リールの前記コア(1C)に直ちに入らず、そして適切な振動検出機構によって検出することができる。
【0035】
例えば、前記振動検出機構(D)は、前記装置(D)の前記上側フランジ(802)から中央に突出するピン(PD)と、それぞれの光軸が互いに直交するように配向されかつ前記フランジ(802)から所定の距離で第2キャリッジに固定されたブラケット(BD)によって支持された2つの光電セル(FX,FY)とから構成することができる。前記ピン(PD)は、前記フランジ(802)の上側に固定された2つのステム(GP)によって前記フランジ(802)に接続される。前記光電セル(FX,FY)の前記光軸は、前記ピン(PD)をインターセプトする。実際には、前記装置(D)が完全に垂直である場合、前記光電セル(FX,FY)はそれぞれ、前記ピン(PD)からの所定の基準距離を検出し、一方、前記装置(D)が傾斜している場合、前記光電セルは基準距離に対する変動を検出する。前記変化は、垂直に対する前記装置(D)の傾斜を示すと仮定される。前記光電セル(FX,FY)の検出、即ち、垂直に対する前記装置(D)の傾斜を検出するための機構の検出は以下でさらに説明するように、前記プラットフォーム(PP)の位置を制御するために使用することができる。
【0036】
前記コア面係合機構(1C)は省略可能である。
【0037】
図27は本発明のさらなる実施形態を示し、同図において、前記装置(D)は、前述の例のように、そのコア(1C)と係合する代わりに、前記スタック(2)の上側リールの上面(10)と係合するための吸引カップ(300)を備える。前記吸引カップ(300)は、前記本体(8)の円盤状の延長部によって形成され、当該本体には前記延長部の下側に形成された封止ガスケット(301)が設けられている。アスピレータ(302)は、前記リール(1)と前記吸引カップ(300)との間に形成される空間内に真空を生成するために、前記吸引カップ(300)の上側に取り付けられる。
【0038】
上述した装置は、前記コア係合機構(1C)も含む場合、以下のように使用することができる。
【0039】
前記アーム(200)によって、前記下側基部(81)を備えた前記箱状本体(8)は、前記スタック(2)よりも高い位置の前記リール(1)の上側基部に当接するように配置される。この状態では上側プレート(91)は、前記基部(81)が接触している前記リール(1)の前記コア(1C)の内側にあり、一方、前記プレート(92)は前記下側に位置するリールの前記コア(1C)の内側にある。実際、前記プレート(91,92)間の距離(k)は、前記基部(81)が前記スタック(2)よりも高い位置にある前記リール(1)の上面に配置されると、前記プレート(91,92)はこのリールの内側に1つそして下に位置するリールの内側にもう一方があるように設定される。この段階において、圧縮空気は前記入口(83)を介して導入され、そのために、前記レバー(100)は、前記ブッシュ(104)のより近くに戻される。この時点で、圧縮空気が前記内側ダクト(4)を通して吹き出される。
【0040】
これにより、前記それぞれの固定フランジ(911)に向かう前記プレート(91)の前記可動下側フランジ(912)の移動が決定され、同時に、前記それぞれの固定フランジ(921)に向かう前記プレート(92)の前記可動上側フランジ(922)の移動が決定される。その結果、前記ガスケット(913,923)は圧縮されそして前記スタック(2)の最も高い位置にある前記リールの前記コア(1C)の内面及びその下側に位置する前記リールの内面に付着して膨張する。このようにして、空気に対して実質的に不透過性の空間(S)が前記プレート(91,92)間に形成される。そして、前記外側ダクト(5)を介して導入される圧縮空気は、前記空間(S)に流入し、そして前記プレート(91)が挿入される前記リールの前記下側基部と前記プレート(92)が挿入される前記リールの前記上側基部との界面において漏れ出る。従って、前記プレート(91)及び前記プレート(92)との間の前記空間(S)に圧力が生じ、これにより、下側リールからの上側リールの取り外しが決定される。続いて、前記内側ダクト(4)内への、前記外側ダクト(5)内への及び前記入口(83)を介しての圧縮空気の注入が遮断される。
【0041】
前記ダクト(4)内の圧縮空気の遮断により、前記プレート(91,92)の前記可動フランジはそれらの初期位置に戻り、そして前記ガスケット(913,923)もまた前記コア(1C)と非接触であるそれらの初期状態に戻る。この段階において、前記ダクト(5)への圧縮空気の供給はもはや不要である。何故なら、前記リールは、以前に操作された前記空間(S)の加圧のためにすでに取り外されているからである。前記箱状本体(8)上に配置された前記入口(83)を介する圧縮空気供給の遮断は、前記弾性部材(106)によって上方に押された前記ブッシュ(104)の持ち上げを起こし、従って、前記ピン(103)上の前記レバー(100)の回転を引き起こし、それによって、前記レバー(100)の前記歯付き側面(101)は前記ブッシュ(104)から離れて移動し、前記スタック(2)の前記上側リールの前記コア(1C)の内面と係合する。
【0042】
この状態では、前記スタック(2)の前記トップリール(1)は、上述の例では前記レバー(100)を備える機構である係合機構を介して前記アーム(800)によって係合される。次いで、前記アーム(200)は、前記リール(1)が引っ掛けられた状態で、前記巻き出し機(30)に導かれ得る。前記リールの解放は前記入口(83)を介する圧縮空気の新たな導入によって決定され、これにより、前記レバー(100)が前記ブッシュ(104)に近づき、従って、前記レバーの歯付き側面は前記相関的なコア(1C)の内面から係合解除される。
【0043】
図27に示された実施形態の例を参照すると、同図においては、前記コア(1C)を係合するための機構が設けられていないが、前記吸引カップ(300)が配置されており、上述した空間(S)の加圧段階及び前記下側に位置するリールからの前記スタックの前記トップリールの取り外しが上述のように行われる。この場合、前記上側リールの取り上げ、即ち、前記スタック(2)からのその除去は、前記リール自体を前記装置(D)、従って、前記アーム(200)に結合する前記吸引カップ(300)の影響により行われ、前述した例のように、前記それぞれのコア(1C)に作用する代わりに前記リールの上側に作用する。
【0044】
添付図面において、前記アーム(200)の上昇は矢印「U2」によって示され、当該アームの下降は矢印「D2」によって示されている。
【0045】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記プラットフォーム(PP)はそれ自身に平行に移動するように構成された水平プラットフォームであり、当該プラットフォームの平面内で2つの相互に直交する方向(x,y)に沿っており、そして前記マニピュレータアーム(200)に対して前記リール(1)をセンタリングするために、前記方向(x,y)に沿って移動することを可能にするそれぞれのハンドリング手段(PMX,PMY)に接続されている。前記プラットフォーム(PP)を移動させるための手段(PMX,PMY)は、例えば、2つのギアモータから構成される。
【0046】
これらのギアモータは、それぞれの連結フランジ(CX,CY)を介して前記プラットフォーム(PP)の下面に固定された対応するレバー機構(LX,LY)によって、前記プラットフォーム(PP)の下面に連結することができる。前記プラットフォーム(PP)は、好ましくは、それを当該システムの基部(BS)からある距離に保つ4つの支柱(CP)上に載置される。各支柱(CP)と前記プラットフォーム(PP)との間には、上述した方向(x,y)に沿った前記支柱(CP)上の前記プラットフォームの移動に有利な球体(SF)がある。
【0047】
好ましくは、前記スタック自体と前記プラットフォーム(PP)の上面との間に所定の高さの空間が存在するように、前記スタック(2)が載置される前記プラットフォーム(PP)の上面に2つのビーム(BP)が配置される。好ましくは、前記ビーム(BP)が互いに平行に配置される。
【0048】
前記プラットフォーム(PP)上に配置された前記スタック(2)が前記リールハンドリング装置(D)に対してセンタリングされていない場合、例えば、所定の限界値を超える前記装置(D)の傾斜の検出の後で、前記プラットフォーム(PP)は、前記スタック(2)が前記装置(D)に対して正確にセンタリングされるまで、方向(x)に沿って及び/又は方向(y)に沿って移動することができる。この目的のために、ギアモータ(PMX,PMY)は、好ましくは、前述の光電セル(FX,FY)から信号を受信し、光電セルによって放出された信号に従って当該ギアモータを動作させるプログラム可能な制御ユニット(CU)によって制御され、それによって、前述のように方向(x,y)によって、即ち、前記装置(D)に対する前記スタック(2)の正確なセンタリングが終了するように前記プラットフォーム(PP)の位置を調整することによって画定される平面内での前記プラットフォーム(PP)の移動を制御する。
【0049】
好ましくは、第2キャリッジ(204)には、当該キャリッジ(204)に拘束された対応する空気圧アクチュエータ(241)によって制御される可動アーム(240)が取り付けられる。前記アーム(240)は垂直軸ヒンジ(242)によって第2キャリッジ(204)の一方の側に接続され、そして対向する側に、個々のリール(1)の高さにおいて対応する数値だけ離間された2つの水平プレートによって形成されたフォーク体(243)を有する。前記アクチュエータ(241)は、前記ヒンジ(242)の軸の周りの前記アーム(240)の回転を制御する。リール(1)は移動装置(D)によって係合され、上述したように下側に位置するリールから取り外されると、前記アーム(240)は、前記フォーク体(243)の2枚のプレートの内の1枚が前記リールの下側にあり、他の1枚が上側にあるように、移動制御装置(D)によって係合される当該リールに向かって、離間位置から開始して回転させられる。
【0050】
このようにして、前記ハンドリング装置(D)によって動かされる前記リール(1)の落下の危険性が低減される。換言すれば、前記アーム(240)は、前記リール(1)が移動されている間、当該リール(1)を保持する安全装置を構成する。前記巻き出しステーション(U)に前記リール(1)を位置決めした後、前記アーム(240)は、前記リール(1)を取り外すことによって前記装置(D)から離間したその初期位置に戻される。好ましくは、前記アーム(240)が前記装置(D)に接近したときに、前記プレート間の前記リール(1)の進入への誘因を形成する弾性付属物(244)が前記フォーク体(243)の各プレートの前部に取り付けられる。
【0051】
好ましくは、前述したギアモータ(PMX,PMY)は、また、前記プログラム可能な制御ユニット(CU)によって、そして前記スタック(2)を形成する前記リール(1)の前記軸(AC)がリールを取り上げるための位置に配置された前記ハンドリング装置(D)の前記中心軸(A9)と位置合わせされることを確実にするために、前記プラットフォーム(PP)の最初の位置を制御するための手段によって制御可能である。
【0052】
例えば、添付図面に関して、前記プラットフォーム(PP)の最初の位置を制御するための前記手段は、当該プラットフォームの2つの側面上の固定位置に配置された光学制御手段である。例えば、これらの光学制御手段は、前記システムの前記基部(BS)から所定の高さにある第1の水平バー(HFX)上に配置された第1の光電セル対(CFX)と、前記システムの前記基部(BS)に対して前記第1の光電セル対と同じ高さにある第2の水平バー(HFY)上に配置された第2の光電セル対(CFY)とによって形成される。前記第1の水平バー(HFX)は前述した方向(x)に平行に配向され、一方、前記第2の水平バー(HFY)は前述した方向(y)に平行に配向され、その結果、第1の光電セル対(CFX)は第2の光電セル対(CFY)の光軸に対して直角に配向されたそれぞれの軸光学系をもたらす。
【0053】
前記バー(HFX,HFY)は、それぞれ、前記プラットフォーム(PP)から所定の距離に配置されたそれぞれの固定支持柱(SX,SY)に取り付けられる。好ましくは、第1の光電セル対(CFX)間の距離が第2の光電セル対(CFY)間の距離に等しい。
図2Dに示されるように、前記軸(AC)と前記軸(A9)との位置合わせの条件において、前記スタック(2)からの前記光電セル(CFX)の距離(a,b)と、当該スタックからの前記光電セル(CFY)の距離(c、d)とは等しく、即ち、a=b及びc=dである。一方、前記軸(AC)が前記軸(A9)と一直線上の位置にない場合、前記軸(A9)の空間上の位置が既知の位置であるとき、前記ギアモータ(PMX,PMY)は、前述した距離(a,b)及び(c,d)の同等の条件が満たされるまで作動される。
【0054】
前記プラットフォーム(PP)の初期位置を制御するための手段は、前記軸(AC)を前記軸(A9)と整列させるように前記プラットフォーム(PP)を移動させることによって前記プラットフォーム(PP)の初期位置を制御するために、前記制御ユニット(CU)と協働して、上記の例示されたものとは別の方法で構成されかつ位置決めされ得ることが理解される。
【0055】
前の段階において、リール(1)の前記スタック(2)は、オペレータによって操作されるフォークリフト(MU)によって前記プラットフォーム(PP)上に配置される。前記リール(1)は、通常、前記フォークリフトのフォーク(FM)に装填可能なパレット(P2)上に積み重ねられる。
【0056】
前記パレットを前記プラットフォーム(PP)上に配置するとき、前記オペレータは光電セル(CFX,CFY)に補助され得る。実際、これらの光電セルによって行われる測定は、前記プラットフォーム(PP)上に前記パレットを配置する際に前記オペレータを案内する光電セル(CFX,CFY)の測定に応答して、適切なグラフィック表示(GM)を表示するように設計されたディスプレイ(MC)に信号を送るために使用され得る。
【0057】
実際には、前記オペレータが前記パレットを前記プラットフォーム(PP)上に置いている間、前記光電セル(CFX,CFY)は前記プラットフォームに対する前記パレット上に存在する前記リールのスタックの位置を検出し、そして検出信号を前記制御ユニット(CU)に送り、次に前記モニタ(MC)を駆動する。グラフィック表示は前記モニタに現れ(例えば、2つの相互に直交する方向に従って整列された赤又は緑の円)、この表示により前記オペレータは、極めて正確とは言えないが、前記プラットフォーム(PP)上で前記パレットを中心に置くようにフォークリフトを操作することを示唆する。
【0058】
図33及び
図34において、前記フォークリフトを操作する前記オペレータによって見られることが出来るのに適するように、前記ディスプレイ(MC)が前記システムの前記基部に対してある高さに設置されている状態が示されている。上記図は、前記ディスプレイ(MC)上に表示されるグラフィック表示(GM)を示す。前記スタック(2)が前記プラットフォーム(PP)の前記ビーム(BP)上に配置されると、前記オペレータは前記フォークリフトのフォークを下降させ、そして離れるように移動する。
【0059】
別法として、前記プラットフォーム(PP)上への前記リールのスタック(2)の位置決めは、それ自体公知の形式の自動的な案内を伴う自走式トロリーによって行うことができる。
【0060】
少なくとも1つの巻き出し機(UU)が巻き出しステーション(U)に配置される。添付図面に示された例によれば、2つの巻き出し機(UU)は巻き出しステーション(U)内に並んで配置され、即ち、互いに所定の距離をおいて配置される。
図3及び
図4B-
図11Bにおいては、簡略化のために、1つの巻き出し機(UU)のみが示されている。
【0061】
各巻き出し機(UU)は、それぞれの中心垂直軸(AU)の周りの回転を制御するギアモータ(401)に連結された水平ビーム(400)を有する回転台(カルーセル)構造(G)を備える。前記ギアモータ(401)は前記ビーム(400)を前記システムの前記基部(BS)に対して所定の高さに保つように、対応する基部(402)上に配置される。2つの支持体(403)は、前記軸(AU)に対して直径方向に対向する位置で前記ビーム(400)上に配置される。
【0062】
例えば、前記支持体(403)は、各々が中央貫通孔を有する水平プレートからなる。各支持体(403)の下側には、垂直軸(405)を有するそれぞれの空気圧アクチュエータによって作動されかつ対応する支持体(403)に対して中心位置に配置される垂直軸(404)を有するピンが配置されており、当該ピンは上記支持体の中心孔を自由に通過することができかつ取り出し位置(前記支持体403の上方に突出する)及び引き込み位置(前記支持体403の下側にある)をとることができる。
図12A~
図12Eでは、両方のピン(404)が取り出されている。
【0063】
好ましくは、前記ピン(404)は、以下にさらに説明するように、前記支持体(403)上に前記リール(1)を位置決めするときに、前記取り出し及びハンドリング装置(D)の前記凹面(925)との接触を容易にする凸状上面を有する。それぞれのピン(404)の前記アクチュエータ(405)は、前記ビーム(400)から所定の間隔で前記プレート(406)を保持するいくつかの垂直ロッド(407)を介して前記ビーム(400)の下面に接続される水平プレート(406)によって、前記ビーム(400)の下面に拘束される。前記ロッド(407)の端部は、一方の側で前記プレート(406)にねじ込まれ、他方の側で前記ビーム(400)にねじ込まれる。前記アクチュエータ(405)は、前記プレート(406)の下面に拘束される。
【0064】
前記プレート(406)の上方には、摩擦材料のインサート(409)を備えたディスク(408)がある。前記ディスク(406)には、前記ロッド(407)が通る孔が設けられている。前記支持体(403)のハブ(M40)には同軸ブレーキディスク(D40)が取り付けられている。前記プレート(406)の上面には垂直軸(410)を有する2つの空気圧アクチュエータが取り付けられ、そのステムはディスク(408)の下面に作用し、それにより、当該ディスクは前記ロッド(407)の方向に沿って、それぞれの支持体(403)から及び当該支持体に向かって移動することができ、次いで、前記ブレーキディスク(D40)に向かって及び当該ブレーキディスクから移動することができ、それにより、ブレーキング中に、前記インサート(409)は前記ブレーキディスク(D40)と接触することができる。このようにして、以下にさらに説明するように、各支持体(403)に取り付けられるリールの巻き出し段階の機能として各支持体(403)に作用するブレーキが設けられる。
【0065】
実際には、それぞれのプレート(406)が前記ビーム(400)の下面と一体であり、前記プレート(406)の上面に取り付けられた前記アクチュエータ(410)によって制御されるディスク(408)の運動のための案内部としても作用する前記ロッド(407)によって、前記プレートは前記ビームに接続される。前記支持体(403)は、それぞれの中心軸(A4)の周りを自由に回転する。
図12Eは前記ピン(404)と同軸のベアリング(411)を示し、これは、長手方向軸が前記支持体の前記中心軸(A4)と一致する上記ピンの周りを前記支持体(403)が空転することを可能にする。前記基部(402)の付属物(412)には、以下でさらに説明するように、切断後にボール紙片を巻き返す働きをするそれぞれの電気アクチュエータ(414)によって操作される垂直軸(413)を有する車輪が取り付けられている。
【0066】
図12Dには、ベアリング(416)を介在させて前記ビーム(400)を支持する、前記ギアモータ(401)の本体に固定されたフランジ(415)が示されている。前記軸(AU)の周りのビーム(400)の回転は、以下にさらに説明されるように、支持体(403)を、巻き出し位置、即ち、支持体上に配置されたリール(1)によって供給されたウェブが巻き出される位置、及び待機位置、即ち、巻き出し位置に配置された支持体上に存在するリールからのウェブの巻き出しを中断することなく、支持体が新しいリールを受け入れることができる位置に、代替的に配置することを可能にする。
【0067】
言い換えれば、前記軸(AU)の周りの前記ビーム(400)の回転は、前記支持体(403)の位置の交換を可能にする。
図4A及び
図4Bにおいて、符号「W」は回転台(G)の支持体(403)の待機及び初期巻き出しの第1の位置、即ち、前記ステーション(P)に最も近い位置を示し、一方、符号「Y」は、当該回転台の他の支持体の巻き出し及び排出のための第2の位置を示す。
【0068】
前記回転台(G)上のいくつかの支持体(403)の配置は、以下にさらに記載されるように、未使用リールの排出におけるリール交換段階の間でさえ、前記リール(1)によって巻き出される紙片を有する管形成機の供給方法の連続性を保証することを可能にする。実際には前記第1の位置(Y)の支持体(403)上に存在する前記リール(1)が無くなっている(後述する検出機構523を介して検出された状態)時、前記回転台(G)は前記軸(AU)を中心に回転され、それにより、この支持体が前記第1の位置(Y)から離れるように移動され、一方、別の支持体(403)がその位置に配置される。
【0069】
換言すれば、前記回転台(G)上にいくつかの支持体(403)を設けることにより、前記支持体自体の間で位置の交換を実行する可能性が確保され、これにより、前記管形成機がボール紙管を製造するボール紙片を供給することが意図される前記リール(1)の位置の対応する交換が決定される。
【0070】
各回転台(G)の側部には、前記支持体(403)上に存在する前記リール(1)から巻き出されるボール紙片を案内して、当該支持体の位置の交換の段階においてそれらの経路を一時的に修正するように構成され、また、以下でさらに説明するさらなる機能を実行するように構成される機構(DS)が存在する。
図13A~
図14Bに例示されるものに関して、前記機構(DS)は、縦軸ヒンジ(V5)によって支柱(501)上に取り付けられ、前記軸(V5)の周りのその回動を制御する空気圧アクチュエータ(502)に拘束されるアーム(500)を備える。前記アクチュエータ(502)は、前記支柱(501)に固定される。当該支柱は、対応する回転台(G)に対して後方位置においてそれぞれの回転台(G)から所定の距離をおいて配置される。
【0071】
図1A及び
図2Aにおいて、前記支柱(501)は、前記基部(BS)の対応する側方付属物(LA)上に配置される。前記アーム(500)は、前述のように前記支柱(501)に拘束された後側(R5)と前側(F5)とを有し、そして、好ましくは、中間空間(HS)を形成するために所定の値だけ離間された2つの水平プレート(503,504)から構成される。
【0072】
前記中間空間(HS)には前記アーム(500)の後側から始まって:前記ローラ(505)が前記空間(HS)から引き出され、そして前記アクチュエータ(507)によって前記レバー(506)の回動を制御することにより当該空間に再び入ることができるように、前記空間(HS)内に配置された空気圧アクチュエータ(507)によって制御されるレバー(506)に取り付けられた垂直軸(505)を有するアイドル加圧ローラと;それ自体の軸の周りを空転するが、前記アーム(500)の前記下側プレート(504)の下面に拘束された対応するギアモータ(509)に接続可能であり(例えば、電磁クラッチによって、図示せず)、垂直軸(A8)を有する駆動ローラ(508)と;前記アーム(500)の前記上側プレート(503)の上側に取り付けられた空気圧アクチュエータ(511)によって制御される垂直ブレード(510)であって、当該ブレードは前記アームの前記前側(F5)から引き出されかつ前記アクチュエータ(511)によってそれぞれ引き込ませることができる垂直ブレードと;が配置される。
【0073】
前記アーム(500)の前記前側(F5)には、前記ブレード(510)と協働する垂直軸(512)と、前記ブレード(510)に対して前記ローラ(512)の反対側に配置された凸状紙片ガイド面(513)とを有するアイドルローラも設けられている。垂直軸空気圧アクチュエータ(514)は、前記プレート(504)の下面と一体の垂直部分と前記アクチュエータ(514)が固定される水平部分とを有する対応するブラケット(515)によって、前記アーム(500)の前記下側プレート(504)の下面に拘束される。
【0074】
前記アクチュエータのステムは前記ブラケット(515)の水平部分に形成された穴を通過し、そして水平プレート(516)は、当該ステム上に固定され、その結果、上昇位置(前記アーム500の前記下側プレート504の同じ高さにある位置)及び下降位置(前記プレート504よりも低い高さにある位置)に配置することができる。
【0075】
言い換えると、前記アクチュエータ(514)は、前記プレート(515)の下降及び上昇を制御する。前記プレートは、前記アーム(500)の前記下側プレート(504)の前記下面と一体の垂直ガイド(520)に拘束される。前記プレート(515)の前記上面には、垂直軸(517)と、光電セル(519)が取り付けられるアーム(518)とを有するアイドルローラが取り付けられ、その機能は以下に記載される。前記アーム(518)は、前記プレート(515)の上面に縦軸を有するピンによって拘束され、そしてこの軸の周りを回転可能であり、前記プレート(515)によって支持されるそれぞれのアクチュエータ(522)に係合することができる。
【0076】
このようにして、また前記アイドルローラ(517)及び前記アーム(518)によって形成されたグループも前記アクチュエータ(514)に係合される。
図13A~13Bでは前記プレート(516)が上昇し、
図13C~13Dでは当該プレートが下降位置にある。好ましくは、2つの水平ホイール(521)が前記アーム(518)の自由端の近くに取り付けられる。
【0077】
光電セル(523)は、前記位置(Y)の側部に取り付けられ、前記位置を占める支持体(403)に取り付けられたリールの直径を光学的に検出するように構成される。
【0078】
前記光電セル(523)は対応する支柱(524)上に取り付けられ、該支柱は前記検知に適した高さで、ブラケット(525)によって当該光電セルを支持する。当該ブラケット(525)上に、前記光電セル(523)から所定の値だけ離間されたプレート(526)が取り付けられる。前記支柱(524)は、前記回転台(G)の回転方向(RG)に対して前記位置(Y)の下流に配置される。
【0079】
図面中の符号「CV」は、上述した様々なアクチュエータに接続された電気ケーブル及び圧縮空気ダクトが通る中空支柱を示す。
【0080】
本発明装置によって実施することができる処置はその側面に、それ自体公知の方法で、両面接着テープ(BA)が適用されるリール(1)を用いて以下に記載される。好ましくは、前記両面テープ(BA)がリール自体の初期縁部付近に適用され、それにより、リールが管形成機械に供給するために使用されなければならない瞬間まで、または以下に記載される接合段階の時間まで、リールの下側にある材料にこの縁部が接着することを維持する機能も果たす。
【0081】
<スタック(2)センタリング>
前記スタック(2)がプラットフォーム(PP)上に位置決めされると、前記光電セル(CFX,CFY)は、前述した距離(a,b,c,d)を検出することによって前記スタック自体の実際の位置を検出し、前記制御ユニット(CU)を介して、前記アクチュエータ(PMX,PMY)に、前記プラットフォーム(PP)を(a=b)及び(c=d)となるように移動させるように命令する。続いて、前記スタック(2)の最も高い位置のリール(1)が取り上げられると、前記装置(D)は、その円錐部(924)のそのリールの前記コア(1C)への進入を決定するために下降させられる。
【0082】
前記リール(1)の前記軸(AC)が前記装置(D)の前記軸(A9)と位置合わせされていない場合、この状態は、接合個所(J1)上で振動する傾斜検出機構(D)によって検出され、そして前記光電セル(FX,FY)の読み取り値に従って、前記軸(AC)及び(A9)が整列させられるまで、即ち、下側にあるリールのコアに前記装置(D)の係合部(PD)の挿入を可能にする整列状態がこれらの軸間で達成されるまで、前記プラットフォーム(PP)は、前記アクチュエータ(PMX,PMY)によって前記方向(x,y)に沿って移動させられる。
【0083】
<紙片の初期引き込み段階>
装置の動作設定の初期段階において、「W」位置を占める前記支持体(403)上に存在する前記リール(1)によって供給される紙片は、前記ローラ(517)、前記表面(513)及び前記ローラ(508)の間に手動で挿入され、そして各巻き出し機と巻き出し機自体によって供給される管との間に展開する所定の経路に沿って配置された一連のガイドローラ(RR)上を通過する。前記ガイドローラ(RR)は、前記巻き出しステーションの側部に特別に配置された固定構造(RS)に結合される。前記初期引き込み段階は、前記アクチュエータ(514)によって下降位置に配置された前記プレート(516)と、それぞれの回転台(G)から離間した位置に配置された前記アーム(500)とで実行される。この引き込み動作は、前記装置の初期設定段階で実行されることは言うまでもない。
【0084】
<取り出し及びハンドリング装置(D)の介入>
前記取り出し及びハンドリング装置(D)の前記下部が、前記スタックの前記最も高い位置にあるリールの及び前記下側にあるリールの前記コア(1C)を介して挿入されるとき、リール分離機構は、前記装置(D)の前記プレート(91,92)間に存在する空間(S)を加圧することによって、これらのリールの分離に有利に働く圧縮空気を導入することによって作動される。前記スタック(2)の上側のリールの取外しは、それぞれのコア(1C)の内面に係合する顎部材(100)の介入によって、又は代替的に、前記リールの上面を引き抜きから空気圧的に係合する前記吸引カップ(300)によって決定される。
【0085】
続いて、前記アーム(200)を移動させることによって、前記装置(D)を所定の高さまで上昇させ、一方、前記アーム(240)を前記アクチュエータ(241)によって回転させ、そして前記表面(243,244)を、前記装置(D)によって係合された前記リールの上面及び下面に接触させる。
【0086】
続いて、前記柱(202)を前記軸(A6)の周りに回転させて、前記アーム(200)を前記巻き出し機の上方の前記巻き出しステーション(U)に入れ、この巻き出しステーション(U)は、前記スタック(2)から取り出された前記リール(1)を受け入れなければならない。前記アーム(200)のその後の下降は、前記支持体が前述の受容位置(W)に配置され、そして前記それぞれのピン(404)が上昇された後に、空の支持体(403)上の前記リール(1)の位置決めを決定する。前記リール(1)を前記支持体(403)上に位置決めした後、前記顎部材(100)又は前記吸引カップ(300)が前記リールを解放し、そして前記アーム(240)を前記アクチュエータ(241)によって前の方向と反対の方向に回転させて、前記リール(1)をそれが意図される前記支持体(403)に確実に送り出す。そして、上記した動きとは逆の動きで、前記装置(D)が前記ステーション(P)に戻される。
【0087】
図4A~
図11Bは、前記リールを取り上げ、前記巻き出しステーション(U)の支持体(403)上にリールを配置するステップを概略的に示す。
【0088】
前述のように、好ましくは、前記装置(D)に対する前記アーム(200)の昇降ストロークが、前記キャリッジ(201)及び(204)の順次移動によって実行される2つの段階にそれぞれ分割される。
【0089】
前記スタック(2)からの前記リール(1)の取り外しは、水平位置、即ち、引き抜かれるリールの軸と一致する方向に沿った、それ自体に平行な各リールの垂直移動を伴う。
【0090】
同様に、前記支持体(403)上の前記リールの堆積は、前記アーム(200)の垂直ストロークを意味する。
【0091】
前記装置(D)によって実行されるリールの取り上げ及びハンドリングサイクルは、前記それぞれの位置「Y」にある回転台(G)の支持体(403)上に存在するリール(1)の直径が前記それぞれの位置「W」にある回転台(G)の支持体(403)上に存在する予め設定された制御(1)の第1の値に達したときに作動させることができる。
【0092】
<回転台の2つの支持体上に存在するリールによって供給される接合紙片>
以下の説明ではより明確にするために、最初に「Y」位置を占める前記支持体(403)上に存在する前記リールは符号「1Y」で識別され、一方、最初に「W」位置を占める支持体上に存在するリールは符号「1W」で識別される。
【0093】
前記スタック(2)から取られた前記リール(1)が「W」位置に配置された前記それぞれの支持体(403)に配送されると、前記アーム(500)は、その軸(V5)の周りに前記アーム自体を回転させることによって、前記回転台(G)に近づけられる。この段階では、好ましくは、対応する管形成機の動作速度は、紙片を接合するステップが管形成機の供給を中断することなく、低減された速度で実行されるように、低減される。
【0094】
同時に、前記ローラ接続クラッチ(508)が作動されかつ前記ギアモーター(509)が作動され、それにより、前記ローラ(508)がそのそれぞれの軸(A8)を中心に回転される。前記ローラ(508)は前記「W」位置に配置された前記支持体(403)上に装填された前記リール(1W)と接触し、そして自身の軸(A8)の周りを回転し、前記ピン(404)の周りのこのリールの回転を決定する。さらに、前記制御ユニット(CU)は、前記光電セル(519)を前記リールに近づけるように前記アーム(518)を回転させる前記アクチュエータ(522)を作動させる。
【0095】
前記光電セル(519)は、前記「W」位置にある前記支持体(403)に供給された前記リールの外側に配置された前記両面接着剤(BA)の通過を検出するために使用され、一方、前記リール自体は前記それぞれのピン(404)の周りで前記ローラ(508)によって回転される。前記アーム(500)の前述した回転は前記リール(1Y)から前記リール(1W)への前記紙片(SY)の接近を決定するので、前記紙片(SY)の後者のリール(1W)への接合(管供給の連続性を保証するために必要な接合)を行うために、前記それぞれのアクチュエータ(507)を作動させることによって前記加圧ローラ(505)を引き出すことが十分である。
【0096】
これにより、前記排出段階における前記リール(1Y)の紙片(SY)が前記リール(1W)の側面に貼り付く。続いて、前記リール(1Y)の前記紙片(SY)を切断するために、前記ブレード(510)を引き出され、そして前記両面接着剤(BA)は切断された紙片(SY)の尾部に付着したままになる。前記紙片(SY)を切断した後、前記表面(516)を下げる。この時点で、前記ローラ(508)は前記ギアモータ(509)から切り離され、当該ギアモータは、次に、非作動にされ、その結果、前記ローラ(508)は再び、それ自体の軸(A8)の周りで自由に空転し、従って、前記リール(1W)から来る前記紙片(SW)が供給される管形成機の通常速度動作は復活され、一方、前記アーム(500)はその開始位置に戻される。
【0097】
<回転台(G)の回転>
前記リール(1W)の直径が所定の値(例えば、600mm)に達すると、前記制御ユニット(CU)は、前記軸(AU)の周りの前記回転台(G)の回転を決定する前記アクチュエータ(502)を作動させる。前記制御ユニット(CU)は、前記リール(1W)の直径を検出する前記アーム(500)上に配置された光電セル(527)によって発せられる制御信号を受信することによって、前記回転台(G)の前記回転を指令する。前記回転台(G)の回転中、前記リール(1W)は、当該リールから来る紙片(SW)を使用する管形成機に供給し続ける。前記回転台(G)の前記回転は前記電動車輪(413)付近の当該回転台の通過を伴い、この段階では、前記回転台(G)がこの位置にある時、前記「Y」位置から来る前記車輪(413)と前記支持体(403)との間の接触は、特に、前記車輪(413)と前記支持体自体の前記ディスク(D40)との間の接触に起因して、前記支持体自体の回転を決定する。
【0098】
前記支持体(403)のこの回転は、前記リール(1Y)の前記切断紙片のテール部(TY)をリール自体に巻き付けることを意味する。次に、前記「Y」位置を占めた前記支持体(403)の前記ピン(404)を下降させ、それにより、前記リール(1Y)が前記回転台に拘束されなくなるようにする。前記回転台(G)の回転中、もはや前記回転台(G)に結合されていない前記リール(1Y)は前記プレート(526)によってインターセプトされ、それによって、下に置かれた容器(RC)に落下し、そこから、リサイクルのために回収することができる。その後、前記回転台(G)が回転し続けている間、前記アーム(500)は前記回転台(G)の方へ一時的に運ばれ、その結果、前記リール(1Y)から巻き出された材料紙片が前記表面(513)と接触し、前記表面(516)が前記ローラ(517)と共に上昇する。
【0099】
その後、前記アーム(500)は、そのように前記回転台から離間されたその初期位置に戻される。従って、前記「Y」位置に向けられた前記リールから生じる前記ウェブの前記経路は、前記回転台の前記他の支持体上の別のリールの位置決めに干渉しないものである。前記回転台の前記回転は、以前に前記「Y」位置を占めていた前記支持体が別のリールを受け入れる準備ができる「W」位置に達するまで続く。
【0100】
最終的に、前記回転台(G)の前記回転の終わりに、添付図面に示される例では、180°の回転で、前記支持体(403)の前記位置(Y,W)が交換され、その結果、前記「W」位置では空の支持体、即ち、前記スタック(2)から取られた新しいリールを受け入れる準備ができており、一方、前記「Y」位置では前記管形成機に供給し続けるリールを有する別の支持体がある。記載された作動手順は、
図15A~
図15Lに表されている。
【0101】
<巻き出しステーションに配置された2つの回転台(G)の回転>
2つの回転台(G)が前記巻き出しステーションに配置され、両方が前記装置(D)によって供給される場合、配置は好ましくは
図16A~16Nに示されるように、前記プラットフォーム(PP)上に配置された前記スタックから前記リールを取り上げるための装置に対して、右回転台及び左回転台を備えるように作られる。この場合、2つの回転台は独立して制御される。左側の回転台は、
図15A~
図15Nに示す例を参照して上述したように制御される。
【0102】
前記右回転台は同様に作用するが、前記「W」位置(
図16M)に向かって空の支持体(403)を移送する段階において、前記他の支持体上に存在する前記リールから巻き出される前記ウェブの前記軌道を広げる垂直軸ローラ(421)が介在する。前記ローラ(421)は、作動位置(
図16M)及び非作動位置(
図16A~
図16L)におけるその位置決めをそれぞれ決定する、前記電気アクチュエータ(423)に拘束された前記アーム(422)上に取り付けられたそれぞれのピン上に遊び状態で取り付けられた垂直軸を有するローラである。
図16A~
図16Nにおいて、矢印「1T」及び「2T」は、前記2つの回転台によって支持される前記リールから生じ、それぞれ対応する管形成機に供給することを意図するウェブの方向を示す。
【0103】
添付図面の
図35~
図43を参照すると、前記巻き出しステーションにおける前記リールのための前記支持体は、垂直回転台、即ち、水平回転軸を有する回転台上に形成される。この場合、前記アーム(500)の向きもまた変更され、これは、水平軸の周りを回転するように構成される。さらに、この場合、前記リール(1)を取り上げかつ移動させるための前記装置(D)は前記リール自体を強制的に90°回転させて、リールが前記スタック(2)から引き出された後に、リールの向きを水平から垂直に変更し、そしてその降下をそれぞれの垂直方向の回転台に向けて案内するように構成される。
【0104】
より具体的には、前記アーム(200)が回転アクチュエータ(220)と連動する水平軸によって、前記キャリッジ(201)に回転可能に取り付けられる。
図35-
図43に示す例では、前記装置(D)は、前記リール(1)に係合するための前記吸引カップ(300)を備えている。前記スタック(2)から取り出される時、前記リール(1)は、上述した例のように、水平位置にある。前記スタック(2)から取り上げた後、それぞれのリールは、前記アクチュエータ(220)によって制御される前記アーム(200)の回転により、90°だけ回転され、それによって、前記リールの向きは水平から垂直に変化する。前記リール(1)の上記した向きの変更は、前記装置(D)によって係合された前記リール(1)が前記スタック(2)の上方にある時、即ち、まだ前記ステーション(P)にある時、及び前記装置(D)によって係合された前記リール(1)が、前記アクチュエータ(207)によって制御された前記プラットフォーム(206)の前述の回転に続いて前記巻き出しステーション(U)に位置する時の両方で行うことができる。
【0105】
前記リール(1)がそれを受け入れる前記回転台(G)の上方にある時、前記装置(D)は前記回転台上に配置するのに有用な高さに前記リールを配置するために前記回転台自体に向かって下げられ、前記回転台は前記リールを受け入れるのに適切な位置に配置される。前記回転台(G)の前記ビーム(400)は、対応する支持体(600)上に取り付けられ、それにより、前記回転台(G)は水平であるその中心軸の周りを回転することができる。前記ビーム(400)の回転は、前記ギアモータ(MR4)によって制御される。
【0106】
このように、上記の例と同様に、前記リール用の前記支持体は、前記リールの初期装填及び巻き出しのための位置(W)と、リールの巻き出し及び排出のための位置(Y)とに配置可能である。しかしながら、この場合では、前記リールのための前記支持体は、複数のピン(404)から構成されており、それらのピンの各々は、前記ビーム(400)の後面に配置されたアクチュエータ(図面では見えない)によって、取り出された位置及び引っ込まされた位置に配置され得る。
【0107】
また、この場合では、前記リールを接合するための手段が取り付けられる可動支持体(500)が設けられ、当該可動支持体(500)は前記リール装填位置(W)に接近し、この位置からそれぞれ離れるように構成及び制御され、そして前記可動支持体が前記リールを装填するための前記位置(W)に接近したときに作動される。前記可動支持体(500)は、この場合では、前記アーム(500)も支持する支持体(A51)に一方の側で拘束されそして反対側で前記アームの後部に拘束された空気圧アクチュエータ(A50)によって水平軸(A5)の周りを回転する。
【0108】
前記アーム(500)は、また、前記回転軸(A5)と前記アームの自由端との間の中間位置に配置された加圧ローラ(505)を備える。例えば、前記加圧ローラ(505)は、空気圧アクチュエータ(A52)によって制御されるレバー(L5)上に遊び状態で取り付けられ、そして前記加圧ローラ(505)が前記アクチュエータ(A52)の作動または非作動に応じて、アーム(500)の内部側に対して引き出された位置及び引き込まれた位置にそれぞれ配置され得るように、前記アーム(500)上に水平軸を介して枢着される。前記加圧ローラ(505)の回転軸は、前記アーム(500)の回転軸(A5)と平行である。前記それぞれのギアモータ(509)によって制御される前記駆動ローラ(508)は、前記アーム(500)の自由端に取り付けられる。
【0109】
前記ギアモータ(509)は、以下でさらに説明されるように、前記リール交換段階における前記駆動ローラ(508)の回転を制御するために作動される。
前記駆動ローラ(508)の回転軸は、前記アーム(500)の回転軸(A5)と平行である。前記ブレード(510)は、また、前記アーム(500)の自由端に取り付けられる。後者は、前記アーム(500)上で水平軸を用いて旋回されるレバー(L10)上に配置され、そして前記レバー(L10)の回転軸に対して前記ブレード(10)の反対側の対応する空気圧アクチュエータ(A10)によって制御される。前記レバー(L10)の回転軸は、前記アーム(500)の回転軸(A5)と平行である。
【0110】
図35~
図41は、このように構成されたシステムによって実行することができる一連の動作ステップを示す。
図35において、巻き出し位置にあるリール(1)は、前記対応するピン(404)を介して前記ビーム(400)によって支持されている間に、それぞれの管形成機にボール紙片(CS1)を供給し、前記アーム(500)は前記回転台(G)から離間され、前記リールを取り上げかつ移動させるための装置は、前記スタック(2)から前記リール(1)を既に取り上げており、そして90°だけ回転された前記ステーション(U)に当該リールを配置する。
【0111】
図36において、前記リールを取り上げかつ移動させるための装置は、前記回転台(G)の他のピン(404)に対応して前記リール(1)を配置しており、このピンは、その後、前記回転台への前記リールの最終配送のために取り出される。
【0112】
図37において、前記リールを取り上げて移動させるための装置は、前記スタック(2)の上方に戻され、そして前記ビーム(400)は垂直位置に配置されており、一方、前記ウェブが巻き出される(CS1)前記リールは、ウェブ自体を送り続ける。
【0113】
図38では、前記ウェブが巻き出される(1T)前記リールはほとんど空になっている。
図39では、前記ビーム(400)が時計回りに所定の角度だけ回転され、前記アーム(500)は持ち上げられ、即ち、前記回転台(G)に近づいている。この位置において、前記駆動ローラ(508)は、新しいリールに接触する。従って、前記駆動ローラの回転は、それぞれのピン(404)上の新しいリールの回転を決定する。この段階では、ほとんど空のリールは紙片(CS1)を供給し続ける。
【0114】
前記駆動ローラ(508)は、また、先の例に関して説明したものと同様に、両面接着剤によって2つのリールのボール紙片の接合部を決定するための押さえとしても作用する。前記新しいリールの外側に塗布された両面接着剤の通過は相対可動支持体(図面では見えない)上に配置された光電セル(FB)によって検出され、この光電セルは当該光電セルが使用されないときに、記載された部材の取り扱いを妨げない位置に配置されることを可能にする。
【0115】
図40では、前記ブレード(410)は、排出段階で前記リールによって供給されるボール紙片の切断位置に配置されている。
図41では、前記新しいリールは、空となったリールが前記それぞれのピン(404)上にある間に、前記ボール紙片(CS2)をそれぞれの管形成機に供給する。
【0116】
これらの段階は周期的に繰り返される。また、このさらなる実施形態によれば、前記巻き出し機(UU)は、リールを装填するための所定の位置(W)及びリールを空にするための異なる所定の位置(Y)を含むいくつかの位置に対応して前記支持体を周期的に配置するように制御及び移動される構造体(G)上に取り付けられるいくつかの支持体(この例では前記ピン404)を備える。
【0117】
また、この実施形態の例においても、前記リールの前記空になる位置(Y)は、中間の巻き出し位置、即ち、前記リールが空になるまで巻き出される位置である。
この例では、前述した例とは異なり、前記リール装填位置もまた前記初期巻き出し位置ではない。
【0118】
実際には、本発明によれば、自動制御手段によって制御される連続サイクルを含む処理を実行することができ、この手段において、一つリールが相対支持体上に位置する間、別のリールは別の支持体上に位置決めされることができ、そしてリールのための支持体は、少なくとも所定の装填位置及び少なくとも別の所定の排出位置を占めるために、それぞれの機械的取扱い手段によって周期的に移動させられ、前記装填位置は、また初期巻き出し位置であり、そして前記排出位置は前記リールが空になるまで巻き出される中間巻き出し位置でもあり、そして前記排出段階でリールの端部を前記装填位置に配置された新しいリールの初期部と接合するように構成されている。この組合せは、同時に、前記リールによって実行される前記ウェブを備えた管形成機の電源の連続性、及び前記所定の装填位置に前記リールを装填するために自動装填手段を使用する可能性を保証する。
【0119】
好ましくは、前記排出位置と前記装填位置との間には前記空のリールの自動排出のための位置(Z)が形成される。
【0120】
好ましくは、本発明装置によって達成可能な連続サイクルは、前記巻き出しステーションへの装填及び管形成機への連続供給を行う全自動サイクルを作り出すために自動装填手段を使用することを意図している。
【0121】
さらに、好ましくは、上述したことによれば、空状態の複数のリールからそれぞれ到来する複数のウェブと装填位置に配置された新しい複数のリールから到来する複数のウェブとの接合は、前記管形成機の電力供給を中断することなく、すなわち、前記複数のリールがそれぞれの軸の周りを回転する間に複数のウェブの「動作中」接合を実行するように構成された手段で、実行するように構成される。
【0122】
好ましくは、前記接合手段が前記巻き出しステーション内の前記リールの前記支持体構造に接近しかつ前記構造からそれぞれ離れるように構成かつ制御される可動支持体(上述の例では前記アーム500)上に取り付けられる。好ましくは、前記接合手段は、前記可動支持体が前記巻き出しステーション内の前記リールの前記支持体構造に接近する時に作動され、その結果、前記ウェブの接合は、新しいリールの装填位置に対応して、または前記リールの排出位置とは別の位置に対応して行われる。
【0123】
好ましくは、前記接合手段は、前記新しいリール上に配置された接着材料の一部の通過が検出された時に、接合されるべき部分に圧力を加えるように適合された加圧ローラを備えており、この検出は前記可動支持体上に取り付けられた検出手段によって実行される。好ましくは、接着材料は両面ウェブ片である。
【0124】
上述したことによれば、好ましくは、前記自動装填手段によって前記リールを装填するステップの前に、可動プラットフォーム上にリールのスタックを準備するステップがあり、前記自動装填手段に対する当該可動プラットフォームの位置が、前記プラットフォームの最初の位置を検出するための手段によって、及び好ましくは、前記プラットフォーム上に配置された前記スタックの位置に対する前記自動装填手段の瞬間的位置を検出するための手段によって、水平面(x、y)内で制御されかつ場合によっては変更される。
【0125】
好ましくは、前記平面(x,y)における前記プラットフォームの位置は、前記自動装填手段の軸(A9)に対するリールの前記スタックの中心軸(AC)の位置を検出することによって制御される。好ましくは、前記プラットフォームは、前記平面(x,y)の2つの相互に直交する方向に沿って前記プラットフォームを移動させるように構成され制御される2つの電気アクチュエータ(PMX,PMY)に接続される。
【0126】
上述したことによれば、前記リールを装填するための自動手段は、好ましくは、リールの前記スタック内部の空間(S)を加圧するように意図された空気圧手段を備える統合ユニットを提供するように構成され、前記空間は、前記スタックよりも高い位置にあるリールと下側のリールとの間の境界面と、前記スタック内の最も高い位置にあるリールをそれぞれ把持及び解放するように構成及び制御された機械的又は空気圧把持手段とを含む。
【0127】
好ましくは、前記一体化ユニットは、前記プラットフォーム上にリールの前記スタックを堆積させるための前記ステーションと、前記リールを巻き出すための前記ステーションとの間に含まれる所定の経路に沿って移動可能なアーム(200)に取り付けられたユニットである。
【0128】
上述したことによれば、前記リールを装填するための自動手段は、前記プラットフォーム上に配置された前記スタックからの前記リールの取り出し、前記経路に沿ったそれらの動き、及び巻き出しステーションにおける前記リールの位置決めを実行するように構成及び制御可能とされており、前記リールを常に水平な状態、即ち、前記リールの中心軸を常に垂直に保つ。あるいは、前記リールを装填するための自動手段が前記プラットフォーム上に配置された前記スタックからの前記リールの取り出し、前記経路に沿ったリールの動き、及び巻き出しステーションにおける前記リールの位置決めを実行し、前記リールを水平位置に保ち、すなわち、前記リールの中心軸を前記経路の初期部分に沿って垂直に向け、前記経路の前記初期部分の終わりに前記リールの向きを90°回転させるように構成及び制御可能とされている。
【0129】
より一般的にそして記載された例によれば、前記リール(1)を前記スタック(2)から取り出す初期段階では前記リール自体の向きが維持される。実際には、前記リールを前記スタックから取り出す初期段階では、前記リール取り出しステーション(P)に前記スタックを配置する際に示される前記リールの向きが維持されることが好ましい。
【0130】
上述したことによれば、前記リールを装填するための自動手段は、機械的又は空気圧把持手段の誤作動の場合にリールが外れることを防止するために、当該自動装填手段にリールを可逆的に連結するための追加の装置を備えることができる。
【0131】
上述したことによれば、前記経路は、リールを持ち上げるための第1の垂直ストロークと、円弧に沿った第2の水平ストロークと、リールを下降させるための第3の垂直ストロークとを備えるように構成することができる。
【0132】
ここでも、上述したことによれば、少なくとも1つの回転台構造(G)がいくつかの支持体(403)が取り付けられた前記リール巻き出しステーションに配置され、各支持体は対応するリールを支持するのにそれぞれ適しており、そして当該リール巻き出しステーションは、少なくとも1つの所定の装填位置及び少なくとも1つの異なる所定の排出位置を含むいくつかの動作位置に対応して前記支持体を周期的に配置するように制御及び移動され、そして、当該リール巻き出しステーションにおいては、好ましくは、前記装填位置もまた初期巻き出し位置であり、前記排出位置もまた中間巻き出し位置である。
【0133】
例えば、前記回転台(G)は、2つの別個の管形成機に供給するように意図された2つの数とすることができる。前記システムがただ1つの管形成機に給電することを意図されている場合、ただ1つの回転台を設けることができる(G)。より一般的には、前記回転台(G)の数、または前記巻き出し機(UU)の数は前記装置に備えられる前記管形成機によって使用されるボール紙片の数に等しい。
【0134】
好ましくは、前記巻き出しステーションの全体寸法を縮小するために、各回転台(G)は当該回転台の回転中心軸に対して直径方向に対向する位置に2つの支持体(403)を備える。
【0135】
前記回転台(G)は、垂直軸を有する回転台であっても、水平軸を有する回転台であってもよい。
【0136】
実際には、実施の詳細がいずれの場合にも、採用される解決策の考え方から逸脱することなく、以下の特許請求の範囲に従って本特許によって付与される保護の範囲内において、記載されかつ図示される個々の要素に関して均等の方法で変更可能である。
【国際調査報告】