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特表2023-554352光学センサの加熱されたガラスカバー
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(54)【発明の名称】光学センサの加熱されたガラスカバー
(51)【国際特許分類】
   H05B 3/84 20060101AFI20231220BHJP
   H05B 3/20 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
H05B3/84
H05B3/20 355
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536084
(86)(22)【出願日】2021-12-09
(85)【翻訳文提出日】2023-07-18
(86)【国際出願番号】 EP2021085067
(87)【国際公開番号】W WO2022128747
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】20214501.7
(32)【優先日】2020-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510191919
【氏名又は名称】エージーシー グラス ユーロップ
【氏名又は名称原語表記】AGC GLASS EUROPE
【住所又は居所原語表記】Avenue Jean Monnet 4, 1348 Louvain-la-Neuve, Belgique
(74)【代理人】
【識別番号】100103816
【弁理士】
【氏名又は名称】風早 信昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120927
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 典子
(72)【発明者】
【氏名】ゴフィネット, グザヴィエ
(72)【発明者】
【氏名】ラロワイヨ, グザヴィエ
(72)【発明者】
【氏名】マッソン, ジャン
(72)【発明者】
【氏名】サルトナエ, ヤニック
【テーマコード(参考)】
3K034
【Fターム(参考)】
3K034AA02
3K034AA05
3K034AA06
3K034AA10
3K034AA12
3K034AA34
3K034BA08
3K034BA15
3K034BB05
3K034BB14
3K034BC12
3K034HA09
3K034JA06
3K034JA10
(57)【要約】
本発明は加熱系を含む光学センサのガラスカバーに関する。加熱系は、14~300μm、好適には25~200μm、より好適には35~100μm、さらに好適には45~55μmの幅を有するワイヤのパターンを含む。本発明はまた、このようなガラスカバーを含むセンサデバイスに関する。本発明はまた、このようなガラスカバーを製造する方法に関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱系(1)を含む光学センサのガラスカバーであって、
a.導電材料で作られたワイヤ(2)のパターンであって、前記ガラスカバーの前記光学センサの視界内に位置決めされたワイヤ(2)のパターン;
b.前記ワイヤ(2)のパターンを電源へ接続するように構成された少なくとも2つの電子パッド(3)であって、前記ガラスカバー上の前記光学センサの前記視界の外に位置決めされた少なくとも2つの電子パッド(3)を含むガラスカバーにおいて、
前記ワイヤ(2)は、14~300μm、好適には25~200μm、より好適には35~100μm、さらに好適には45~55μmの幅を有することを特徴とする、ガラスカバー。
【請求項2】
前記導電材料は導電性インク又は導電ペーストであることを特徴とする、請求項1に記載のガラスカバー。
【請求項3】
前記ワイヤ(2)のパターンのピッチは4~20mm、好適には5~15mm、より好適には6~10mm、さらに好適には7~8mmであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のガラスカバー。
【請求項4】
前記ガラスカバーはフロントガラスの一部、車両のサイドライト若しくはバックライト、又は車両のトリム要素の一部であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のガラスカバー。
【請求項5】
前記ワイヤ(2)はシルクスクリーン、ディジタル印刷又はエアロゾル印刷により前記ガラスカバー上に付着されることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のガラスカバー。
【請求項6】
前記導電材料は5μm未満の直径の粒子で構成されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のガラスカバー。
【請求項7】
前記導電材料はナノ粒子で構成されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のガラスカバー。
【請求項8】
前記粒子又はナノ粒子は銀で作られることを特徴とする、請求項6又は7に記載のガラスカバー。
【請求項9】
前記ワイヤ(2)のパターンは主として水平方向ワイヤ(2)、垂直方向ワイヤ(2)、又は斜め方向ワイヤ(2)により構成されることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載のガラスカバー。
【請求項10】
前記光学センサはライダーであることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載のガラスカバー。
【請求項11】
前記ワイヤ(2)はポリマー樹脂により被覆されることを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載のガラスカバー。
【請求項12】
前記ガラスカバーはマグネトロンコーティングにより被覆されることを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載のガラスカバー。
【請求項13】
筐体、請求項1~12のいずれか一項に記載のガラスカバー、及びセンサを含むセンサデバイス。
【請求項14】
前記センサはライダーであることを特徴とする、請求項13に記載のセンサデバイス。
【請求項15】
請求項1~12のいずれか一項に記載のガラスカバーを製造する方法であって、
-ガラスを準備する工程;
-導電材料で作られたワイヤ(2)のパターンをシルクスクリーン、ディジタル印刷又はエアロゾル印刷により前記ガラス上に印刷する工程;
-前記ガラス上に位置決めされた少なくとも2つの電子パッド(3)を介して前記ワイヤ(2)のパターンを電源へ接続する工程
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光学センサのガラスカバーの分野に関する。本発明はまた、このようなガラスカバーを含むセンサデバイスに関する。本発明はまた、このようなガラスカバーを取得する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、車両は、運転者を支援し、さらに置き換えるためにますます多くのデバイス及びシステムを含む。車両は車、バン、トラック、モーターバイク、バス、路面電車、列車、飛行機、ヘリコプター、ドローンなどを含む。傾向は、様々な状況を自身で管理することができる完全自立車両の方向へ向かっている。したがって、遭遇される状況を車両が評価するために様々な光学センサ(カメラ、レーダ及びライダーなど)が必要とされる。これらの光学センサは検出系を保護するためにカバーを含むことが一般的である。このカバーは光学センサの動作波長に対して透明である。このカバーはガラス、プラスチック又はそれらの組み合わせで作られ得る。
【0003】
このような光学センサのカバーは露及び霜が付かない状態に保たれるということが非常に重要である。そうでなければ、車両はその環境に対し盲目である。したがって、車両は、安全に運転することができるためにカバーが曇り取り及び/又は除霜されるまで待たねばならない。このようなカバーを曇り取り/除霜するための多くのやり方が存在する。
【0004】
欧州特許出願公開第3355661号明細書は、搭載カメラの領域内のフロントガラスを曇り取り/除霜するための自動調整ヒータに言及する。CN110703535号明細書はカメラとガラスとの間に含まれる空気を熱放射により加熱する加熱素子を開示する。しかし、熱風による熱対流によって生成される加熱力は制限されたままである。したがって、除霜時間は曇り取り/除霜の新要件に適合しない。ところで、現在の傾向はできるだけ小さい機器を有することであるが、このような機器はかなり大きな占有面積を有する。
【0005】
特開2018-020771号公報はフロントガラス内の導電膜内に含まれる加熱用ワイヤについて言及する。加熱用ワイヤは5~200μmの範囲の径を有する。加熱用ワイヤは、カメラによる捕捉を乱すと思われるのでカメラの視界(FOV:field of view)の外に位置決めされる。CN208862951号明細書はカメラを覆うガラスの外周上に形成された銀ペースト層を有するシルク印刷防曇ガラスに言及する。シルク印刷もまたカメラのFOVの外に形成される。光学デバイスのFOVの外に配置されたこのような種類の加熱素子は合理的時間内にFOVの中心を曇り取り/除霜するにはあまりに遅い。したがって、1つの解決策はFOVの中心を曇り取り/除霜するために電力を増加することである可能性があるが、これはホットスポットを生成する。さらに、加熱素子(ワイヤ層又は銀ペースト層)がカメラのFOV内で目立たないようにするためにカメラ及びカバー(カバーは、フロントガラスの一部又はカメラ自体のカバーの両方を意味する)の位置を注意深く調節することも必要とされる。
【0006】
国際公開第2019107460号パンフレットは、2つのガラス板で作られかつ中間膜を含むフロントガラスに言及する。PVBで通常作られる中間膜は、10μm以下の加熱用ワイヤを含む熱生成層を含む。加熱用ワイヤは情報取得デバイスのFOV内に置かれる。しかし、PVB中間層内の埋め込みワイヤは、電源への接続のためにカプトンを必要とした。このカプトンは、積層ガラスの内部の局所剥離又は湿度侵入に至る積層グレージング(laminated glazing)の密閉の問題に至り得る。さらに、PVB中間層の光学特性はガラスより温度に対してあまり安定ではない。これは、温度に応じたそれらの屈折率修正に繋がる。加熱中の所定温度変動のために、加熱されたPVBは、加熱されたガラスより光の経路長に関し約100倍多い変動を示す。加熱中、加熱されたPVBは大きな光学的変動を生じる。PVB内の熱拡散率もまたガラス内の熱拡散率より低い。これは熱勾配が急であるということを意味し、したがって加熱されたPVBは均一加熱を禁止する。PVBの熱的安定性も問題である。光学センサの出力密度は高く、熱拡散率は低いので、埋め込みワイヤと接触しているPVBの局所温度は150℃より高い値に到達する可能性があり、これは、中間層耐久性に関して危機的であり得る。最後に、中間層内の非常に薄い埋め込みワイヤのバスバー(busbar)への接続は、非常に困難であり得、したがって劣悪な接続に至る。これは、バスバーと薄い埋め込みワイヤとの接続領域におけるホットスポット形成と除霜性能の低下とに至る。その厚さに起因して、バスバーはまた、通常はFOVから遠くない位置決めの領域内の最終積層部上に光学的歪みを生成する。
【0007】
したがって、設置容易システムが光学センサのカバーを、光学センサにより知覚された信号に対して乱れがないか又は非常に低い乱れのみで、急速に加熱する必要性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、加熱系を含む光学センサのガラスカバーに関する。加熱系は、ガラスカバーの光学センサの視界内に位置決めされた、導電材料で作られたワイヤのパターンを含む。加熱系はまた、ガラスカバー上の光学センサの視界の外に位置決めされた、このパターンを電源へ接続するように構成された少なくとも2つの電子パッドを含む。ワイヤは14~300μm、好適には25~200μm、より好適には35~100μm、さらに好適には45~55μmの幅を有する。
【0009】
本発明はまた、このようなガラスカバーを含むセンサデバイスに関する。
【0010】
本発明はまた、このようなガラスカバーを製造する方法に関する。
【0011】
本発明は添付図面を参照して一例としてさらに説明されることになり、ここでは、同様な参照符号は様々な図面における同様な素子を指す。これらの例は例示として提供されるのであって制限として提供されるのではない。添付図面は概略図であって、原寸に比例していない。添付図面は本発明をいかなるやり方でも制限しない。より多くの利点がいくつかの例により説明されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1a】本発明による主として垂直なワイヤの直列パターンを示す。
図1b】本発明による主として垂直なワイヤの並列パターンを示す。
図2a】本発明による主として水平なワイヤの直列パターンを示す。
図2b】本発明による主として水平なワイヤの並列パターンを示す。
図3a】本発明による主として斜めのワイヤの直列パターンを示す。
図3b】本発明によると主として斜めのワイヤの並列パターンを示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は特定実施形態に関していくつかの図面を参照して説明されることになるが、本発明はそれらへ制限されるのではなく、添付特許請求の範囲だけにより制限される。
【0014】
本明細書に記載のいくつかの実施形態は他の実施形態に含まれる特徴のいくつかを含み他の特徴を含まないが、様々な実施形態の特徴の組み合わせは、当業者により理解されるように、本発明の範囲に入り、様々な実施形態を形成するように意図されている。例えば、以下の特許請求の範囲では、請求される実施形態の任意のものが任意の組み合わせで使用されることができる。
【0015】
本発明は光学センサのガラスカバーを提案する。ガラスカバーは光学センサ自体のカバーと理解される。ガラスカバーはまた、光学センサの前に位置決めされたより大きなガラス板の一部(光学センサがその背後に置かれるフロントガラスの一部など)であることができる。先に述べたように、ガラスカバーは、(鉱物)ガラス、より具体的にはシリカベースガラス(ソーダ石灰シリカ、アルミ珪酸塩又はホウケイ酸塩タイプガラスなど)で作られる。ガラスカバーはまた、ガラスとプラスチックとの組み合わせで作られることができる。
【0016】
光学センサはカメラ又はライダーであることができる。光学センサは、可視範囲(400~750nm)及び/又は近赤外線範囲(750~1650nm)の波長を受信することができるセンサと理解される。光学センサはまた、紫外線範囲の波長を受信することができるセンサに適用されることができる。
【0017】
ガラスカバーは加熱系を含む。加熱系はワイヤのパターンを含む。ワイヤは導電材料で作られる。ワイヤはガラスカバー上に位置決めされる。ワイヤは通常、光学センサに面するガラスカバーの面上に位置決めされる。しかし、ワイヤはまたガラスカバーの対向面上に位置決めされることができる。ワイヤは光学センサの視野内(FOV)に位置決めされる。ワイヤはまた、光学センサのFOVに厳密に制約されないので光学センサのFOVを越えることができる。
【0018】
導電材料は導電性インク又は導電ペーストを指してもよい。導電性インクは、超微細銀粉が銀色インクを生成するためにポリエステル樹脂内へ均一に分散される例えばスクリーン印刷の銀色インク(通常は70%~85%の固形分を有する)を指してもよい。導電性インクはまた、インク印刷用のカーボンインク(通常は35%~40%の固形分を有する)を指してもよい。導電性インクはまた、スクリーン印刷用の銀ペースト(55%~85%の範囲の銀含有量を有する)を指してもよい。導電性インクはまた、インクジェット用の銀色インク(30%~40%の金属装填を有する)を指してもよい。導電性インクはまた、エアロゾルジェット用の銀色インク(約50%の銀含有量を有する)を指してもよい。これらは、現在の導電性インク及び導電ペーストの一例に過ぎず、したがって別のタイプの導電性インク又は導電ペーストによる本発明の実現を制約しない。
【0019】
加熱系はまた、ワイヤのパターンを電源へ接続するために少なくとも2つの電子パッドを含む。これらのパッドは光学センサのFOVの外のガラスカバー上に位置決めされる。
【0020】
ワイヤは14~300μm、好適には25~200μm、より好適には35~100μm、さらに好適には45~55μmの幅を有する。50μmの幅が最適である。ワイヤはガラスの高い熱拡散率を使用するためにガラス上に付着される。ワイヤは、光学センサの乱れを制限する(さらにはこれを回避する)ために十分に薄い。
【0021】
好ましい実施形態では、ワイヤのパターンのピッチは4~20mm、好適には5~15mm、より好適には6~10mm、さらに好適には7~8mmである。ピッチは2つのワイヤ間の距離と理解される。ピッチは均一加熱のために極めて重要である。広いピッチは高い熱勾配を引き起こす。狭いピッチはFOV内のワイヤの数を増加する。ピッチはFOV内の均一加熱とワイヤ密度との妥協点である。
【0022】
好適な実施形態では、ガラスカバーは、フロントガラスの一部、車両のサイドライト若しくはバックライト、又は車両のトリム要素の一部であることができる。車両の内部トリム要素は、ガラス又はプラスチック成形フレームとして及び車体及び車室への他の装飾追加として定義される。外部トリム要素は緩衝器、窓/ドアシール、車輪収納部及びヘッドライトを含む。製造者は、美観を加え、機能を増加し、車両設計に対する柔軟性を加えるためにこれらを使用する。
【0023】
好適な実施形態では、ワイヤはシルクスクリーン、ディジタル印刷又はエアロゾル印刷によりガラスカバー上に付着される。
【0024】
好適な実施形態では、導電材料は5μm未満の直径の粒子で構成される。別の好適な実施形態では、導電材料はナノ粒子で構成される。好適な実施形態では、これらの粒子又はナノ粒子は銀で作られる。薄い導電ワイヤは、導電ワイヤと接触するビーム反射を低減するために又はさらには回避するために暗い導電性インク(例えば炭素)により処理されることができる。
【0025】
好適な実施形態では、ワイヤのパターンは主として水平方向ワイヤ、斜め方向ワイヤ、又は垂直方向ワイヤにより構成される。
【0026】
好適な実施形態では、光学センサはライダーである。ライダーは特に敏感な光学センサであるので、ワイヤのパターンをライダーのFOV上に置くことは通常、信号を乱し、測定が乱される。しかし、本発明において提案される薄いワイヤは、ライダーにより放射及び/又は受信された信号を著しく乱さないということが分かった。
【0027】
好適な実施形態では、ワイヤは、耐久性を改善するためにポリマー樹脂又はマグネトロンコーティングのようなコーティングにより保護される。ポリマー樹脂の場合、ポリマー樹脂はワイヤ上にだけ塗布されることができる。マグネトロンコーティングの場合、マグネトロンコーティングはカバー全体上に塗布される。
【0028】
本発明はまたセンサデバイスを提案する。センサデバイスは筐体及びセンサを含む。センサデバイスはまた先に説明したようなガラスカバーを含む。
【0029】
好適な実施形態では、センサデバイスは、ライダーであるセンサを含む。本発明はまた、ガラスカバーを製造する方法を提案する。本方法は、ガラスを準備する工程を含む。次に、導電材料で作られたワイヤ(2)のパターンがシルクスクリーン、ディジタル印刷又はエアロゾル印刷によりガラス上に印刷される。次に、少なくとも2つの電子パッド(3)が、ワイヤ(2)のパターンを電源へ接続するためにガラス上に置かれる。
【0030】
図1aを参照すると、ガラスカバー(図示せず)の加熱系(1)はワイヤ(2)のパターンを含む。この実施形態では、ワイヤ(2)は本質的に垂直方向である。ワイヤ(2)は、光学センサ(示されない)のFOV内のガラスカバー(示されない)上に位置決めされる。
【0031】
ワイヤ(2)のパターンは2つの電子パッド(3)へ接続される。これらの電子パッドは光学センサ(示されない)のFOVの外に位置決めされる。これらの2つのパッド(3)は電気をワイヤ(2)のパターンへ供給することを可能にする。この実施形態では、ワイヤ(2)のパターンは直列に接続される。
【0032】
図1bを参照すると、ガラスカバー(示されない)の加熱系(1)はワイヤ(2)のパターンを含む。この実施形態では、ワイヤ(2)は本質的に垂直方向である。ワイヤ(2)は、光学センサ(示されない)のFOV内のガラスカバー(示されない)上に位置決めされる。
【0033】
ワイヤ(2)のパターンは2つの電子パッド(3)へ接続される。これらの電子パッドは光学センサ(示されない)のFOVの外に位置決めされる。これらの2つのパッド(3)は電気をワイヤ(2)のパターンへ供給することを可能にする。この実施形態では、ワイヤ(2)のパターンは並列に接続される。並列の接続は、ワイヤ(2)の1つが破損されたとしても他のワイヤ(2)が依然として給電されることができるという追加利点を有する。
【0034】
図2aを参照すると、ガラスカバー(示されない)の加熱系(1)はワイヤ(2)のパターンを含む。この実施形態では、ワイヤ(2)本質的に水平方向である。ワイヤ(2)は、光学センサ(示されない)のFOV内のガラスカバー(示されない)上に位置決めされる。
【0035】
ワイヤ(2)のパターンは2つの電子パッド(3)へ接続される。これらの電子パッドは光学センサ(示されない)のFOVの外に位置決めされる。これらの2つのパッド(3)は電気をワイヤ(2)のパターンへ供給することを可能にする。この実施形態では、ワイヤ(2)のパターンは直列に接続される。
【0036】
図1bを参照すると、ガラスカバー(示されない)の加熱系(1)はワイヤ(2)のパターンを含む。この実施形態では、ワイヤ(2)本質的に水平方向である。ワイヤ(2)は、光学センサ(示されない)のFOV内のガラスカバー(示されない)上に位置決めされる。
【0037】
ワイヤ(2)のパターンは2つの電子パッド(3)へ接続される。これらの電子パッドは光学センサ(示されない)のFOVの外に位置決めされる。これらの2つのパッド(3)は電気をワイヤ(2)のパターンへ供給することを可能にする。この実施形態では、ワイヤ(2)のパターンは並列に接続される。並列の接続は、ワイヤ(2)の1つが破損されたとしても他のワイヤ(2)が依然として給電されることができるという追加利点を有する。
【0038】
図3aを参照すると、ガラスカバー(示されない)の加熱系(1)はワイヤ(2)のパターンを含む。この実施形態では、ワイヤ(2)は本質的に斜めである。ワイヤ(2)は、光学センサ(示されない)のFOV内のガラスカバー(示されない)上に位置決めされる。
【0039】
ワイヤ(2)のパターンは2つの電子パッド(3)へ接続される。これらの電子パッドは光学センサ(示されない)のFOVの外に位置決めされる。これらの2つのパッド(3)は電気をワイヤ(2)のパターンへ供給することを可能にする。この実施形態では、ワイヤ(2)のパターンは直列に接続される。
【0040】
図3bを参照すると、ガラスカバー(示されない)の加熱系(1)はワイヤ(2)のパターンを含む。この実施形態では、ワイヤ(2)は本質的に斜めである。ワイヤ(2)は、光学センサ(示されない)のFOV内のガラスカバー(示されない)上に位置決めされる。
【0041】
ワイヤ(2)のパターンは2つの電子パッド(3)へ接続される。これらの電子パッドは光学センサ(示されない)のFOVの外に位置決めされる。これらの2つのパッド(3)は電気をワイヤ(2)のパターンへ供給することを可能にする。この実施形態では、ワイヤ(2)のパターンは並列に接続される。並列の接続は、ワイヤ(2)の1つが破損されたとしても他のワイヤ(2)が依然として給電されることができるという追加利点を有する。
【0042】
本発明は添付図面及びこれまでの明細書において示されかつ詳細に説明されたが、このようなイラスト及び説明は、例示的又は一例であり、したがって限定的でないと考えるべきである。これまでの説明は本発明のいくつかの実施形態を詳述する。しかし、前述の明細書がどのように詳細に文章で記載されても本発明は多くの方法で実施されることができるということが理解されるようになる。本発明は開示された実施形態に限定されない。
図1a
図1b
図2a
図2b
図3a
図3b
【国際調査報告】