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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(54)【発明の名称】中継通信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 88/04 20090101AFI20231220BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20231220BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20231220BHJP
   H04W 60/00 20090101ALI20231220BHJP
   H04W 48/08 20090101ALI20231220BHJP
   H04W 76/20 20180101ALI20231220BHJP
【FI】
H04W88/04
H04W92/18
H04W16/26
H04W60/00
H04W48/08
H04W76/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536112
(86)(22)【出願日】2021-12-14
(85)【翻訳文提出日】2023-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2021137776
(87)【国際公開番号】W WO2022127769
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202011507736.X
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100196601
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 祐市
(72)【発明者】
【氏名】王 文
(72)【発明者】
【氏名】鄭 倩
(72)【発明者】
【氏名】謝 振華
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD17
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067EE25
5K067JJ39
(57)【要約】
本出願は、無線通信技術分野に属する中継通信方法及び装置を開示する。この第一の端末により実行される中継通信方法は、第二の端末に第一の情報を送信することであって、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられることを含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の端末により実行される中継通信方法であって、
第二の端末に第一の情報を送信することであって、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられることを含む、中継通信方法。
【請求項2】
前記第一の端末のサービングセルに関する情報は、セル識別子、公衆陸上モバイルネットワークPLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第二の端末に第一の情報を送信する前に、
ネットワーク側から送信される専用システム情報を受信することであって、前記専用システム情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を含むことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記専用システム情報は、切り替えコマンド又は無線リソース制御RRC再構成情報によって運ばれる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第二の端末に第一の情報を送信する前に、
前記第二の端末から送信される第二の情報を受信することであって、前記第二の情報は、前記第二の端末の状態情報を含むことと、
前記第二の情報に基づいて、前記第一の情報の内容を決定することとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第二の端末の状態情報は、第二の端末が接続管理CMアイドル状態にあり、前記第二の端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ状態にあるか、又は前記第二の端末がCM接続状態にあるものである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第二の端末に第一の情報を送信する前に、
第三の情報を受信することであって、前記第三の情報は、前記第二の端末の登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアの構成情報を含むことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
第三の情報を受信することは、
前記第二の端末、アクセスネットワーク又はコアネットワークから送信される前記第三の情報を受信することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
第三の情報を受信した後に、
前記第三の情報と前記第一の端末のサービングセルに関する情報とのマッチング状況に応じて、前記第一の情報を送信するか否かを決定することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第三の情報と前記第一の端末のサービングセルに関する情報とのマッチング状況に応じて、前記第一の情報を送信するか否かを決定することは、
前記第三の情報における前記第二の端末の登録エリアが、前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるPLMN識別子及びトラッキングエリアコードのうちの少なくとも一つを含まない場合、前記第一の情報を送信すると決定することと、
又は、
前記第三の情報における前記第二の端末の無線アクセスネットワーク通知エリアが、前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるセル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つの組み合わせを含まない場合、前記第一の情報を送信すると決定することとを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
第二の端末に第一の情報を送信することは、
前記第二の端末との発見段階、接続確立段階又は接続確立が完了した後、前記第二の端末に前記第一の情報を送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
第二の端末により実行される中継通信方法であって、
第一の端末から送信される第一の情報を受信することであって、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられることと、
前記第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断することとを含む、中継通信方法。
【請求項13】
前記第一の端末のサービングセルに関する情報は、セル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断することは、
前記第一の情報に指示される第一の端末のサービングセルに関する情報におけるPLMN識別子及びトラッキングエリアコードのうちの少なくとも一つが、前記第二の端末の登録エリアと異なる場合、移動登録更新を実行することと、
又は、
前記第一の情報に指示される前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるセル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つの組み合わせが、前記第二の端末の無線アクセスネットワーク通知エリアと異なる場合、無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行することと、
又は、
前記第一の情報が、移動登録更新を実行するよう前記第二の端末に指示する場合、移動登録更新を実行することと、
又は、
前記第一の情報が、無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示する場合、無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行することとを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第一の端末に第二の情報を送信することであって、前記第二の情報は、前記第二の端末の状態情報を含むことをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記第二の端末の状態情報は、第二の端末がCMアイドル状態にあり、前記第二の端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ状態にあるか、又は前記第二の端末がCM接続状態にあるものである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第一の端末に第三の情報を送信することであって、前記第三の情報は、前記第二の端末の登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアの構成情報を含むことをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
中継通信装置であって、
第二の端末に第一の情報を送信するための送信モジュールであって、前記第一の情報は、第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられる送信モジュールを含む、中継通信装置。
【請求項19】
ネットワーク側から送信される専用システム情報を受信するための第一の受信モジュールであって、前記専用システム情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を含む第一の受信モジュールをさらに含む、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第二の端末から送信される第二の情報を受信するための第二の受信モジュールであって、前記第二の情報は、前記第二の端末の状態情報を含む第二の受信モジュールと、
前記第二の情報に基づいて、前記第一の情報の内容を決定するための決定モジュールとをさらに含む、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
第三の情報を受信するための第三の受信モジュールであって、前記第三の情報は、前記第二の端末の登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアの構成情報を含む第三の受信モジュールをさらに含む、請求項18に記載の装置。
【請求項22】
前記第三の情報と前記第一の端末のサービングセルに関する情報とのマッチング状況に応じて、前記第一の情報を送信するか否かを決定するための判断モジュールをさらに含む、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
中継通信装置であって、
第一の端末から送信される第一の情報を受信するための受信モジュールであって、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう第二の端末に指示するために用いられる受信モジュールと、
前記第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断するための判断モジュールとを含む、中継通信装置。
【請求項24】
前記第一の端末に第二の情報を送信するための第一の送信モジュールであって、前記第二の情報は、前記第二の端末の状態情報を含む第一の送信モジュールをさらに含む、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記第一の端末に第三の情報を送信するための第二の送信モジュールであって、前記第三の情報は、前記第二の端末の登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアの構成情報を含む第二の送信モジュールをさらに含む、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から11のいずれか1項に記載の中継通信方法のステップが実現されるか、又は、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項12から17のいずれか1項に記載の中継通信方法のステップが実現される、端末。
【請求項27】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から11のいずれか1項に記載の中継通信方法が実現されるか、又は請求項12から17のいずれか1項に記載の中継通信方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【請求項28】
プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行して、請求項1から11のいずれか1項に記載の中継通信方法を実現するか、又は請求項12から17のいずれか1項に記載の中継通信方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項29】
非一時的な可読記憶媒体に記憶されており、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から11のいずれか1項に記載の中継通信方法が実現されるか、又は請求項12から17のいずれか1項に記載の中継通信方法のステップが実現される、コンピュータプログラム製品。
【請求項30】
請求項1から11のいずれか1項に記載の中継通信方法を実行するか、又は請求項12から17のいずれか1項に記載の中継通信方法のステップを実行するように構成される、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年12月18日に中国で提出された中国特許出願No.202011507736.Xの優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信技術分野に属し、具体的には中継通信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
リモート端末(remote User Equipment、remote UE)が中継端末(relay User Equipment、relay UE)によって中継リンクを確立した後、移動性(しかし、relay UEとremote UEは、依然として中継接続リンクを維持している)のため、remote UEは、構成された登録エリア又は無線アクセスネットワーク通知エリアから移出された可能性があるが、remote UEは、サービングセルのカバー範囲外(out of coverage)にある可能性があるため、現在のサービングセルの情報を直接センシング(又は取得)できないため、現在、自体が、構成された登録エリア又は無線アクセスネットワーク通知エリアから移出されたか否かを判断できなく、さらには、移動登録更新又はアクセスネットワーク通知エリア(RAN-based Notification Area、RNA)更新プロセスをタイムリーに開始して最新の登録エリア又はRNAを取得することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例の目的は、リモート端末は、自体が、構成された登録エリア又は無線アクセスネットワーク通知エリアから移出されたか否かを判断できないため、移動登録更新又はRNA更新プロセスをタイムリーに開始できない問題を解決することができる中継通信方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術問題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0006】
第一の態様によれば、第一の端末により実行される中継通信方法を提供し、この方法は、
第二の端末に第一の情報を送信することであって、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられることを含む。
【0007】
第二の態様によれば、第二の端末により実行される中継通信方法を提供し、この方法は、
第一の端末から送信される第一の情報を受信することであって、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられることと、
前記第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断することとを含む。
【0008】
第三の態様によれば、中継通信装置を提供し、
第二の端末に第一の情報を送信するための送信モジュールであって、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられる送信モジュールを含む。
【0009】
第四の態様によれば、中継通信装置を提供し、
第一の端末から送信される第一の情報を受信するための受信モジュールであって、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられる受信モジュールと、
前記第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断するための判断モジュールとを含む。
【0010】
第五の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップが実現される。
【0011】
第六の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップが実現される。
【0012】
第七の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行して、第一の態様又は第二の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0013】
第八の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、非一時的な可読記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様又は第二の態様に記載の方法が実現される。
【0014】
第九の態様によれば、通信機器を提供し、第一の態様又は第二の態様に記載の方法を実行するように構成される。
【発明の効果】
【0015】
本出願の実施例では、第一の端末は、第二の端末に第一の情報を送信し、この第一の情報は、第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう第二の端末に直接指示するために用いられ、それにより、第二の端末は、第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断できることによって、第二の端末がサービングセルのカバー範囲内になくても、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新プロセスをタイムリーに開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図である。
図2】関連技術における中継通信システムの構造概略図である。
図3】関連技術における中継端末の制御プレーンプロトコルスタックの構造概略図である。
図4】関連技術における中継端末のユーザプレーンプロトコルスタックの構造概略図である。
図5】本出願の実施例の第一の端末により実行される中継通信方法のフローチャートである。
図6】本出願の実施例の第二の端末により実行される中継通信方法のフローチャートである。
図7】本出願の一実施例の中継通信方法のインタラクションフローチャートである。
図8】本出願の別の実施例の中継通信方法のインタラクションフローチャートである。
図9】本出願のまた別の実施例の中継通信方法のインタラクションフローチャートである。
図10】本出願の一実施例の端末の構造概略図である。
図11】本出願の別の実施例の端末の構造概略図である。
図12】本出願のまた別の実施例の端末の構造概略図である。
図13】本出願の一実施例の端末のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0018】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、本出願の実施例が、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であるように、適切な場合に交換可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0019】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、上記に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーション、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0020】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11と、ネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0021】
以下、まず本出願の実施例に係る中継通信との関連内容を簡単に紹介する。
【0022】
図2を参照すると、図2は、関連技術における中継通信システムの構造概略図である。リモート端末と中継端末は、ダイレクト通信インターフェース(PC5インターフェース)によって中継接続を確立し、中継端末は、セルラーネットワーク通信インターフェース(Uuインターフェース)によってアクセスネットワークに接続される。
【0023】
図3を参照すると、図3は、関連技術における中継端末の制御プレーンプロトコルスタックの構造概略図であり、図4を参照すると、図4は、関連技術における中継端末のユーザプレーンプロトコルスタックの構造概略図である。
【0024】
層2中継通信における接続状態は、以下のように説明する。
【0025】
中継端末は、接続管理接続状態(CM-CONNECTED)/無線リソース制御接続状態(RRC Connected)でのみ、リモート端末のためにデータ又はシグナリングを中継でき、
中継端末が接続管理アイドル状態(CM_IDLE)でリモート端末の中継通信用のPC5接続確立要求を受信した場合、中継端末は、サービス要求プロセスをトリガーしてCM-CONNECTED状態に入るべきであり、
リモート端末がCM-CONNECTED状態である場合、中継端末もCM-CONNECTED状態であるべきであり、
中継端末に接続された全てのリモート端末がCM-IDLE状態に入った場合、中継端末はCM-IDLE状態に入る可能性があり、
リモート端末がCM-IDLE状態又はCM-CONNECTED状態である時、中継端末とリモート端末は、PC5接続を維持する。
【0026】
登録及び接続管理:
層2中継通信に対して、リモート端末と中継端末は、同じ登録公衆陸上モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)又は等価PLMN(Equivalent Public Land Mobile Network、ePLMN)に属する。
【0027】
一般的には、UEの登録が完了した後、ネットワークは、UEに一つの登録エリアを送信し、UEが前記登録エリアから移出された時、UEは、移動登録更新プロセスを開始し、ネットワーク側は、UEに一つの新たな登録エリアを割り当てるべきである。
【0028】
以下、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその適用シナリオによって本出願の実施例による中継通信方法及び装置を詳細に説明する。
【0029】
図5を参照すると、本出願の実施例は、第一の端末により実行される中継通信方法を提供し、前記方法は、
第二の端末に第一の情報を送信するステップであって、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられるステップ51を含む。
【0030】
本出願の実施例では、第一の端末は、第二の端末に第一の情報を送信し、この第一の情報は、第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう第二の端末に直接指示するために用いられ、それにより、第二の端末は、第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断できることによって、第二の端末がサービングセルのカバー範囲内になくても、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新プロセスをタイムリーに開始することができる。
【0031】
本出願の実施例では、選択的に、前記第一の端末のサービングセルに関する情報は、セル識別子(ID)、PLMN識別子、トラッキングエリアコード(Tracking Area Code、TAC)及び無線アクセスネットワーク通知エリアコード(RAN notification area code、RNAC)のうちの少なくとも一つを含む。
【0032】
本出願の実施例では、選択的に、前記第二の端末に第一の情報を送信する前に、
ネットワーク側から送信される専用システム情報を受信することであって、前記専用システム情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を含むことをさらに含む。
【0033】
非切り替えシナリオで、上記ネットワーク側は、第一の端末のサービングセルであり、前記専用システム情報は、前記第一の端末のサービングセルにより生成されて発信される。切り替えシナリオで、上記専用システム情報は、前記第一の端末の切り替えすべきターゲットセルにより生成されるが、前記第一の端末の現在のサービングセルにより前記第一の端末に転送される。
【0034】
本出願の実施例では、選択的に、前記専用システム情報は、切り替えコマンド又は無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)再構成情報によって運ばれる。選択的に、前記切り替えコマンドは、ターゲットセルのシステム情報ブロック(System Information Block、SIB)である。
【0035】
本出願の実施例では、選択的に、前記第二の端末に第一の情報を送信する前に、
前記第二の端末から送信される第二の情報を受信することであって、前記第二の情報は、前記第二の端末の状態情報を含むことと、
前記第二の情報に基づいて、前記第一の情報の内容を決定することとをさらに含む。
【0036】
選択的に、前記第二の端末の状態情報は、第二の端末が接続管理CMアイドル(IDLE)状態にあり、前記第二の端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ(inactive)状態にあるか、又は前記第二の端末がCM接続状態にあるものである。
【0037】
例を挙げると、
いくつかの実施例では、第二の端末がCMアイドル状態にある場合、第一の情報の内容は、TACを少なくとも含み、PLMN識別子をさらに含んでもよい。
【0038】
いくつかの実施例では、第二の端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ状態にある場合、第一の情報の内容は、セル識別子を少なくとも含み、トラッキングエリアコード、PLMN識別子及び/又はRNAC等をさらに含んでもよい。
【0039】
いくつかの実施例では、第二の端末がCM接続状態にある場合、第一の情報の内容は、トラッキングエリアコードを少なくとも含み、セル識別子、PLMN識別子及び/又はRNAC等をさらに含んでもよい。
【0040】
いくつかの実施例では、第二の端末がCMアイドル状態にある場合、第一の情報の内容は、トラッキングエリアコードを少なくとも含み、PLMN識別子をさらに含んでもよい。
【0041】
いくつかの実施例では、第二の端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ状態にある場合、第一の情報の内容は、セル識別子を少なくとも含み、トラッキングエリアコード、PLMN識別子及び/又はRNAC等をさらに含んでもよい。
【0042】
いくつかの実施例では、例えば、第二の端末がCM接続状態にある場合、第一の情報の内容は、トラッキングエリアコードを少なくとも含み、セル識別子、PLMN識別子及び/又はRNAC等をさらに含んでもよい。
【0043】
本出願の実施例では、選択的に、前記第二の端末に第一の情報を送信する前に、第三の情報を受信することであって、前記第三の情報は、前記第二の端末の登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアの構成情報を含むことをさらに含む。
【0044】
選択的に、第三の情報を受信することは、前記第二の端末、アクセスネットワーク(RAN)又はコアネットワークから送信される前記第三の情報を受信することを含む。
【0045】
前記コアネットワークは、例えば、アクセス及び移動性管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)であってもよい。勿論、他のコアネットワーク機器であることを除外するものではない。
【0046】
選択的に、第三の情報を受信した後に、前記第三の情報と前記第一の端末のサービングセルに関する情報とのマッチング状況に応じて、前記第一の情報を送信するか否かを決定することをさらに含む。前記第三の情報が前記第一の端末のサービングセルに関する情報とマッチングしない場合、前記第一の端末が前記登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアを離れたことを表し、それにより、第二の端末が移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新をタイムリーに開始できるように、第二の端末に第一の情報を送信する必要がある。
【0047】
さらに選択的に、前記第三の情報と前記第一の端末のサービングセルに関する情報とのマッチング状況に応じて、前記第一の情報を送信するか否かを決定することは、
前記第三の情報における前記第二の端末の登録エリアが、前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるPLMN識別子及びトラッキングエリアコードのうちの少なくとも一つを含まない場合、前記第一の情報を送信すると決定することと、
又は、
前記第三の情報における前記第二の端末の無線アクセスネットワーク通知エリアが、前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるセル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つの組み合わせを含まない場合、前記第一の情報を送信すると決定することとを含む。
【0048】
ここで、登録エリアの情報は、PLMN識別子及びトラッキングエリアコードを含む。
【0049】
無線アクセスネットワーク通知エリアの情報は、
PLMN識別子及びセル識別子と、
PLMN識別子及びトラッキングエリアコードと、
PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードとのうちの一つを含む。
【0050】
本出願の実施例では、選択的に、第二の端末に第一の情報を送信することは、前記第二の端末との発見段階、接続確立段階又は接続確立が完了した後、前記第二の端末に前記第一の情報を送信することを含む。
【0051】
本出願の上記実施例では、選択的に、前記第一の端末は、中継端末であり、前記第二の端末は、リモート端末である。
【0052】
図6を参照すると、本出願の実施例は、第二の端末により実行される中継通信方法をさらに提供し、前記方法は、
第一の端末から送信される第一の情報を受信するステップであって、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられるステップ61と、
前記第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断するステップ62とを含む。
【0053】
本出願の実施例では、第二の端末は、第一の端末から送信される第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断できることによって、第二の端末がサービングセルのカバー範囲内になくても、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新プロセスをタイムリーに開始することができる。
【0054】
本出願の実施例では、選択的に、前記第一の端末のサービングセルに関する情報は、セル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つを含む。
【0055】
本出願の実施例では、選択的に、前記第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断することは、
前記第一の情報に指示される第一の端末のサービングセルに関する情報におけるPLMN識別子及びトラッキングエリアコードのうちの少なくとも一つが、前記第二の端末の登録エリアと異なる場合、移動登録更新を実行することと、
又は、
前記第一の情報に指示される前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるセル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つの組み合わせが、前記第二の端末の無線アクセスネットワーク通知エリアと異なる場合、無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行することと、
又は、
前記第一の情報が、移動登録更新を実行するよう前記第二の端末に指示する場合、移動登録更新を実行することと、
又は、
前記第一の情報が、無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示する場合、無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行することとを含む。
【0056】
本出願の実施例では、選択的に、前記方法は、前記第一の端末に第二の情報を送信することであって、前記第二の情報は、前記第二の端末の状態情報を含むことをさらに含む。
【0057】
選択的に、前記第二の端末の状態情報は、第二の端末がCMアイドル状態にあり、前記第二の端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ状態にあるか、又は前記第二の端末がCM接続状態にあるものである。
【0058】
本出願の実施例では、選択的に、前記方法は、前記第一の端末に第三の情報を送信することであって、前記第三の情報は、前記第二の端末の登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアの構成情報を含むことをさらに含む。
【0059】
本出願の上記実施例では、選択的に、前記第一の端末は、中継端末であり、前記第二の端末は、リモート端末である。
【0060】
以下、具体的な実施例を結び付けながら、本出願の中継通信方法について例を挙げて説明する。
【0061】
本発明の実施例1:PC5接続が存在する場合、第一の端末は、第一の情報を第二の端末に送信する。
【0062】
図7を参照すると、本出願の実施例の中継通信方法は、以下のステップを含む。
ステップ0:リモート端末は、中継端末によって一つの層2中継リンクを確立し、リモート端末と中継端末は、中継接続を維持する。
【0063】
ステップ1:中継端末は、第一の情報をリモート端末に送信し、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を含み、前記第一の端末のサービングセルに関する情報は、セル識別子、公衆陸上モバイルネットワークPLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つを含む。
【0064】
選択的に、前記第一の情報は、専用システム情報における内容であり、前記専用システム情報は、アクセスネットワークにより切り替えコマンド又はRRC再構成メッセージによって中継端末に送信されてもよい。
【0065】
ステップ2:リモート端末は、中継端末から送信される第一の情報に基づいて、自体に構成された登録エリア又はRAN通知エリアとマッチングし、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断する。
【0066】
ステップ3a:第一の情報におけるTACがリモート端末に構成されたRNAに含まれない場合、リモート端末は、移動登録更新プロセスを実行する。
【0067】
ステップ3b:第一の情報におけるRNACがリモート端末に構成されたRNAに含まれない場合、リモート端末は、RAN通知エリア更新プロセスを実行する。
【0068】
本発明の実施例2:実施例1を実行する前に、リモート端末は、第二の情報を中継端末に提供し、中継端末は、第二の情報に基づいて、リモート端末に送信される第一の情報の内容を決定する。
【0069】
図8を参照すると、本出願の実施例の中継通信方法は、以下のステップを含む。
【0070】
ステップ0:リモート端末は、中継端末によって一つの層2中継リンクを確立し、リモート端末と中継端末は、中継接続を維持する。
【0071】
ステップ1:リモート端末は、第二の情報を中継端末に送信し、前記第二の情報は、リモート端末の状態情報を含み、前記第二の端末の状態情報は、第二の端末がCMアイドル状態にあり、前記第二の端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ状態にあるか、又は前記第二の端末がCM接続状態にあるものである。
【0072】
ステップ2:中継端末は、前記第二の情報を受信した後、第一の情報の内容を決定し、以下のうちの一つを含む。
【0073】
リモート端末がCMアイドル状態にある場合、第一の情報の内容は、TACを少なくとも含み、PLMN識別子をさらに含んでもよい。
【0074】
リモート端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ状態にある場合、第一の情報の内容は、セル識別子を少なくとも含み、トラッキングエリアコード、PLMN識別子及び/又はRNAC等をさらに含んでもよい。
【0075】
リモート端末がCM接続状態にある場合、第一の情報の内容は、トラッキングエリアコードを少なくとも含み、セル識別子、PLMN識別子及び/又はRNAC等をさらに含んでもよい。
【0076】
ステップ3:中継端末は、第一の情報の内容を決定した後、前記第一の情報をリモート端末に送信する。
【0077】
本発明の実施例3:実施例1のステップ1を実行する前に、リモート端末又はアクセスネットワーク又はAMFは、第三の情報を中継端末に送信し、中継端末は、第三の情報に基づいてリモート端末セグメントに第一の情報を送信するか否かを決定する。
【0078】
図9を参照すると、本出願の実施例の中継通信方法は、以下のステップを含む。
【0079】
ステップ0:リモート端末は、中継端末によって一つの層2中継リンクを確立し、リモート端末と中継端末は、中継接続を維持する。
【0080】
ステップ1:リモート端末又はアクセスネットワーク又はAMFは、第三の情報を中継端末に送信し、前記第三の情報は、前記第二の端末の登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアの構成情報を含む。
【0081】
ステップ2:中継端末は、前記第三の情報と前記第一の端末のサービングセルに関する情報とのマッチング状況に応じて、前記第一の情報を送信するか否かを決定し、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられる。
【0082】
具体的には、
前記第三の情報における前記第二の端末の登録エリアが、前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるPLMN識別子及びトラッキングエリアコードのうちの少なくとも一つを含まない場合、前記第一の情報を送信すると決定し、
又は、
前記第三の情報における前記第二の端末の無線アクセスネットワーク通知エリアが、前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるセル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つの組み合わせを含まない場合、前記第一の情報を送信すると決定する。
【0083】
説明すべきこととして、本出願の実施例による中継通信方法では、実行本体は、中継通信装置又はこの中継通信装置における中継通信方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、中継通信装置が中継通信方法を実行することを例として、本出願の実施例による中継通信装置を説明する。
【0084】
図10を参照すると、本出願の実施例は、中継通信装置100をさらに提供し、
第二の端末に第一の情報を送信するための送信モジュールであって、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられる送信モジュール101を含む。
【0085】
本出願の実施例では、第二の端末に第一の情報を送信し、この第一の情報は、第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう第二の端末に直接指示するために用いられ、それにより、第二の端末は、第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断できることによって、第二の端末がサービングセルのカバー範囲内になくても、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新プロセスをタイムリーに開始することができる。
【0086】
選択的に、前記第一の端末のサービングセルに関する情報は、セル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つを含む。
【0087】
選択的に、前記中継通信装置100は、
ネットワーク側から送信される専用システム情報を受信するための第一の受信モジュールであって、前記専用システム情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を含む第一の受信モジュールをさらに含む。
【0088】
選択的に、前記専用システム情報は、切り替えコマンド又はRRC再構成情報によって運ばれる。
【0089】
選択的に、前記中継通信装置100は、
前記第二の端末から送信される第二の情報を受信するための第二の受信モジュールであって、前記第二の情報は、前記第二の端末の状態情報を含む第二の受信モジュールと、
前記第二の情報に基づいて、前記第一の情報の内容を決定するための決定モジュールとをさらに含む。
【0090】
選択的に、前記第二の端末の状態情報は、第二の端末が接続管理CMアイドル状態にあり、前記第二の端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ状態にあるか、又は前記第二の端末がCM接続状態にあるものである。
【0091】
選択的に、前記中継通信装置100は、
第三の情報を受信するための第三の受信モジュールであって、前記第三の情報は、前記第二の端末の登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアの構成情報を含む第三の受信モジュールをさらに含む。
【0092】
選択的に、前記第三の受信モジュールは、前記第二の端末、アクセスネットワーク又はコアネットワークから送信される前記第三の情報を受信するために用いられる。
【0093】
選択的に、前記中継通信装置100は、
前記第三の情報と前記第一の端末のサービングセルに関する情報とのマッチング状況に応じて、前記第一の情報を送信するか否かを決定するための判断モジュールをさらに含む。
【0094】
選択的に、前記判断モジュールは、
前記第三の情報における前記第二の端末の登録エリアが、前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるPLMN識別子及びトラッキングエリアコードのうちの少なくとも一つを含まない場合、前記第一の情報を送信すると決定することと、
前記第三の情報における前記第二の端末の無線アクセスネットワーク通知エリアが、前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるセル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つの組み合わせを含まない場合、前記第一の情報を送信すると決定することとのうちの一つを実行するために用いられる。
【0095】
選択的に、前記送信モジュール101は、前記第二の端末との発見段階、接続確立段階又は接続確立が完了した後、前記第二の端末に前記第一の情報を送信するために用いられる。
【0096】
本出願の実施例における中継通信装置は、端末であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、上記に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0097】
本出願の実施例における中継通信装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0098】
本出願の実施例による中継通信装置は、図5の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果が達成されることができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0099】
図11を参照すると、本出願の実施例は、中継通信装置110をさらに提供し、
第一の端末から送信される第一の情報を受信するための受信モジュールであって、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられる受信モジュール111と、
前記第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断するための判断モジュール112とを含む。
【0100】
本出願の実施例では、第一の端末から送信される第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断できることによって、第二の端末がサービングセルのカバー範囲内になくても、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新プロセスをタイムリーに開始することができる。
【0101】
選択的に、前記第一の端末のサービングセルに関する情報は、セル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つを含む。
【0102】
選択的に、判断モジュール112は、
前記第一の情報に指示される第一の端末のサービングセルに関する情報におけるPLMN識別子及びトラッキングエリアコードのうちの少なくとも一つが、前記第二の端末の登録エリアと異なる場合、移動登録更新を実行することと、
前記第一の情報に指示される前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるセル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つの組み合わせが、前記第二の端末の無線アクセスネットワーク通知エリアと異なる場合、無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行することと、
前記第一の情報が、移動登録更新を実行するよう前記第二の端末に指示する場合、移動登録更新を実行することと、
前記第一の情報が、無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示する場合、無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行することとのうちの一つを実行するために用いられる。
【0103】
選択的に、前記中継通信装置110は、
前記第一の端末に第二の情報を送信するための第一の送信モジュールであって、前記第二の情報は、前記第二の端末の状態情報を含む第一の送信モジュールをさらに含む。
【0104】
選択的に、前記第二の端末の状態情報は、第二の端末がCMアイドル状態にあり、前記第二の端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ状態にあるか、又は前記第二の端末がCM接続状態にあるものである。
【0105】
選択的に、前記中継通信装置110は、
前記第一の端末に第三の情報を送信するための第二の送信モジュールであって、前記第三の情報は、前記第二の端末の登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアの構成情報を含む第二の送信モジュールをさらに含む。
【0106】
本出願の実施例における中継通信装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、上記に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0107】
本出願の実施例における中継通信装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0108】
本出願の実施例による中継通信装置は、図6の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果が達成されることができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0109】
図12に示すように、本出願の実施例は、端末120をさらに提供し、プロセッサ121と、メモリ122と、メモリ122に記憶され且つ前記プロセッサ121で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ121により実行される時、上記中継通信方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術的効果が達成されることができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0110】
図13は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。この端末130は、無線周波数ユニット131、ネットワークモジュール132、オーディオ出力ユニット133、入力ユニット134、センサ135、表示ユニット136、ユーザ入力ユニット137、インターフェースユニット138、メモリ139、及びプロセッサ1310などの部材を含むが、それらに限らない。
【0111】
当業者であれば理解できるように、端末130は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1310にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能が実現される。図13に示す端末構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示されたものよりも多い又は少ない部材を含んだり、いくつかの部材を組み合わせたり、異なる部材のレイアウトを取ったりしてもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0112】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット134は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)1341とマイクロホン1342を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ1341は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット136は、表示パネル1361を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル1361が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット137は、タッチパネル1371及び他の入力機器1372を含む。タッチパネル1371は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル1371は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。他の入力機器1372は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0113】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット131は、ネットワーク側機器からの下りリンクデータを受信した後、プロセッサ1310に処理させ、また、上りリンクデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット131は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0114】
メモリ139は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ139は、主にプログラム又は命令記憶エリアとデータ記憶エリアを含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶エリアは、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などが記憶されてもよい。なお、メモリ139は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0115】
プロセッサ1310は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ1310は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよく、ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、ベースバンドプロセッサのような主に無線通信を処理するものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ1310に統合されなくてもよい。
【0116】
ここで、第一の端末として、
無線周波数ユニット131は、第二の端末に第一の情報を送信するために用いられ、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられる。
【0117】
本出願の実施例では、第一の端末は、第二の端末に第一の情報を送信し、この第一の情報は、第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう第二の端末に直接指示するために用いられ、それにより、第二の端末は、第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断できることによって、第二の端末がサービングセルのカバー範囲内になくても、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新プロセスをタイムリーに開始することができる。
【0118】
選択的に、前記第一の端末のサービングセルに関する情報は、セル識別子、公衆陸上モバイルネットワークPLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つを含む。
【0119】
選択的に、前記無線周波数ユニット131はさらに、ネットワーク側から送信される専用システム情報を受信するために用いられ、前記専用システム情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を含む。
【0120】
選択的に、前記専用システム情報は、切り替えコマンド又はRRC再構成情報によって運ばれる。
【0121】
前記無線周波数ユニット131はさらに、前記第二の端末から送信される第二の情報を受信するために用いられ、前記第二の情報は、前記第二の端末の状態情報を含み、前記第二の情報に基づいて、前記第一の情報の内容を決定する。
【0122】
選択的に、前記第二の端末の状態情報は、第二の端末が接続管理CMアイドル状態にあり、前記第二の端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ状態にあるか、又は前記第二の端末がCM接続状態にあるものである。
【0123】
選択的に、前記無線周波数ユニット131はさらに、第三の情報を受信するために用いられ、前記第三の情報は、前記第二の端末の登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアの構成情報を含む。
【0124】
選択的に、前記無線周波数ユニット131はさらに、前記第二の端末、アクセスネットワーク又はコアネットワークから送信される前記第三の情報を受信するために用いられる。
【0125】
選択的に、前記プロセッサ1310はさらに、前記第三の情報と前記第一の端末のサービングセルに関する情報とのマッチング状況に応じて、前記第一の情報を送信するか否かを決定するために用いられる。
【0126】
選択的に、前記プロセッサ1310はさらに、前記第三の情報における前記第二の端末の登録エリアが、前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるPLMN識別子及びトラッキングエリアコードのうちの少なくとも一つを含まない場合、前記第一の情報を送信すると決定し、
又は、
前記第三の情報における前記第二の端末の無線アクセスネットワーク通知エリアが、前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるセル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つの組み合わせを含まない場合、前記第一の情報を送信すると決定するために用いられる。
【0127】
選択的に、前記プロセッサ1310はさらに、前記第二の端末との発見段階、接続確立段階又は接続確立が完了した後、前記第二の端末に前記第一の情報を送信するために用いられる。
【0128】
又は、第二の端末として、
無線周波数ユニット131は、第一の端末から送信される第一の情報を受信するために用いられ、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられ、
プロセッサ1310は、前記第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断するために用いられる。
【0129】
選択的に、前記第一の端末のサービングセルに関する情報は、セル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つを含む。
【0130】
選択的に、前記プロセッサ1310は、前記第一の情報に指示される第一の端末のサービングセルに関する情報におけるPLMN識別子及びトラッキングエリアコードのうちの少なくとも一つが、前記第二の端末の登録エリアと異なる場合、移動登録更新を実行し、
又は、
前記第一の情報に指示される前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるセル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つの組み合わせが、前記第二の端末の無線アクセスネットワーク通知エリアと異なる場合、無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行し、
又は、
前記第一の情報が、移動登録更新を実行するよう前記第二の端末に指示する場合、移動登録更新を実行し、
又は、
前記第一の情報が、無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示する場合、無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するために用いられる。
【0131】
選択的に、前記無線周波数ユニット131は、前記第一の端末に第二の情報を送信するために用いられ、前記第二の情報は、前記第二の端末の状態情報を含む。
【0132】
選択的に、前記第二の端末の状態情報は、第二の端末がCMアイドル状態にあり、前記第二の端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ状態にあるか、又は前記第二の端末がCM接続状態にあるものである。
【0133】
前記無線周波数ユニット131は、前記第一の端末に第三の情報を送信するために用いられ、前記第三の情報は、前記第二の端末の登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアの構成情報を含む。
【0134】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体は、非揮発性のものであってもよく、揮発性のものであってもよく、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記中継通信方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術的効果が達成されることができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0135】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0136】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行して、上記中継通信方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果が達成されることができるために用いられ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0137】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0138】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品は、非一時的な可読記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記中継通信方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術的効果が達成されることができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0139】
本出願の実施例は、プログラム製品をさらに提供し、前記プログラム製品は、非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記プログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記中継通信方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術的効果が達成されることができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0140】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」をカバーする旨であり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素だけではなく、明確に列挙されていない他の要素を含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素を含む。それ以上の制限がない限り、「…を1つ含む」という語句で限定された要素は、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素がさらに存在することを除外するものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法及び装置の範囲は、示され又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば、記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行してもよく、かつ様々なステップについて追加、省略又は組み合わせを行ってもよい。また、いくつかの例示を参照して記述された特徴は、他の例示に組み合わせられてもよい。
【0141】
以上の実施の形態の記述から、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態で実現されてもよく、無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者がより好適な実施の形態であることは、当業者であれば明瞭に理解できる。このような理解に基づき、本出願の技術案の実質的又は従来の技術に寄与した部分は、ソフトウェア製品の形式で現れてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0142】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らず、上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項の保護範囲から逸脱することなく、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
継通信方法であって、
第一の端末が第二の端末に第一の情報を送信することを含み、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新前記第二の端末により実行されることを指示するために用いられる、中継通信方法。
【請求項2】
前記第一の端末のサービングセルに関する情報は、セル識別子、公衆陸上モバイルネットワークPLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一の端末が前記第二の端末に第一の情報を送信する前に、
前記第一の端末がネットワーク側から送信される専用システム情報を受信することであって、前記専用システム情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を含むことをさらに含み、前記専用システム情報は、切り替えコマンド又は無線リソース制御RRC再構成情報によって運ばれる、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記第一の端末が前記第二の端末に第一の情報を送信する前に、
前記第一の端末が前記第二の端末から送信される第二の情報を受信することであって、前記第二の情報は、前記第二の端末の状態情報を含むことと、
前記第一の端末が前記第二の情報に基づいて、前記第一の情報の内容を決定することとをさらに含み、前記第二の端末の状態情報は、第二の端末が接続管理CMアイドル状態にあり、前記第二の端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ状態にあるか、又は前記第二の端末がCM接続状態にあるものである、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記第一の端末が前記第二の端末に第一の情報を送信する前に、
前記第一の端末が第三の情報を受信することであって、前記第三の情報は、前記第二の端末の登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアの構成情報を含むことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第一の端末が第三の情報を受信した後に、
前記第一の端末が前記第三の情報と前記第一の端末のサービングセルに関する情報とのマッチング状況に応じて、前記第一の情報を送信するか否かを決定することをさらに含み、前記第一の端末が前記第三の情報と前記第一の端末のサービングセルに関する情報とのマッチング状況に応じて、前記第一の情報を送信するか否かを決定することは、
前記第三の情報における前記第二の端末の登録エリアが、前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるPLMN識別子及びトラッキングエリアコードのうちの少なくとも一つを含まない場合、前記第一の端末が前記第一の情報を送信すると決定することと、
又は、
前記第三の情報における前記第二の端末の無線アクセスネットワーク通知エリアが、前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるセル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つの組み合わせを含まない場合、前記第一の端末が前記第一の情報を送信すると決定することとを含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記第一の端末が第二の端末に第一の情報を送信することは、
前記第二の端末との発見段階、接続確立段階又は接続確立が完了した後、前記第一の端末が前記第二の端末に前記第一の情報を送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
中継通信方法であって、
第二の端末が第一の端末から送信される第一の情報を受信することであって、前記第一の情報は、前記第一の端末のサービングセルに関する情報を指示するために用いられるか、又は、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示するために用いられることと、
前記第二の端末が前記第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断することとを含む、中継通信方法。
【請求項9】
前記第一の端末のサービングセルに関する情報は、セル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記第二の端末が前記第一の情報に基づいて、移動登録更新又は無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するか否かを判断することは、
前記第一の情報に指示される第一の端末のサービングセルに関する情報におけるPLMN識別子及びトラッキングエリアコードのうちの少なくとも一つが、前記第二の端末の登録エリアと異なる場合、前記第二の端末が移動登録更新を実行することと、
又は、
前記第一の情報に指示される前記第一の端末のサービングセルに関する情報におけるセル識別子、PLMN識別子、トラッキングエリアコード及び無線アクセスネットワーク通知エリアコードのうちの少なくとも一つの組み合わせが、前記第二の端末の無線アクセスネットワーク通知エリアと異なる場合、前記第二の端末が無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行することと、
又は、
前記第一の情報が、移動登録更新を実行するよう前記第二の端末に指示する場合、前記第二の端末が移動登録更新を実行することと、
又は、
前記第一の情報が、無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行するよう前記第二の端末に指示する場合、前記第二の端末が無線アクセスネットワーク通知エリア更新を実行することとを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第二の端末が前記第一の端末に第二の情報を送信することであって、前記第二の情報は、前記第二の端末の状態情報を含むことをさらに含み、 前記第二の端末の状態情報は、第二の端末がCMアイドル状態にあり、前記第二の端末がCM接続状態にあり且つRRC非アクティブ状態にあるか、又は前記第二の端末がCM接続状態にあるものである、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記第二の端末が前記第一の端末に第三の情報を送信することであって、前記第三の情報は、前記第二の端末の登録エリア及び/又は無線アクセスネットワーク通知エリアの構成情報を含むことをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から7のいずれか1項に記載の中継通信方法のステップが実現される、端末。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項8から12のいずれか1項に記載の中継通信方法のステップが実現される、端末
【請求項15】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令が第一の端末のプロセッサにより実行される時、請求項1からのいずれか1項に記載の中継通信方法が実現されるか、又は、前記プログラム又は命令が第二の端末のプロセッサにより実行される時、請求項から12のいずれか1項に記載の中継通信方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【国際調査報告】