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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(54)【発明の名称】エアロゾル生成システム
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/465 20200101AFI20231220BHJP
   H05B 6/10 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
A24F40/465
H05B6/10 371
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536356
(86)(22)【出願日】2021-12-22
(85)【翻訳文提出日】2023-08-08
(86)【国際出願番号】 EP2021087392
(87)【国際公開番号】W WO2022136598
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】2020394.9
(32)【優先日】2020-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】モロニー, パトリック
(72)【発明者】
【氏名】ウォーレン, ルーク
(72)【発明者】
【氏名】ホジソン, マシュー
【テーマコード(参考)】
3K059
4B162
【Fターム(参考)】
3K059AB04
3K059AB24
3K059AB27
3K059AB28
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB22
4B162AB23
4B162AC22
4B162AD06
4B162AD12
4B162AD13
4B162AD16
4B162AD23
(57)【要約】
本発明は、1つ又は複数のインダクタコイル(124)と1つ又は複数のサセプタ(132)とを有するエアロゾル生成デバイスを備える、新規なエアロゾル生成システムを提供するものである。本発明によるエアロゾル生成システムは、使用時に、非磁性金属成分を含む不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品がサセプタ(132)のうちの1つ又は複数に近接して配置されることを特徴とする。また、サセプタは、セラミック材料を含む1つ又は複数のフェライト要素を含んでもよい。
【選択図】 図6B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数のインダクタコイルと1つ又は複数のサセプタとを有するエアロゾル生成デバイスを備えるエアロゾル生成システムであって、使用時に、非磁性金属成分を含む不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が前記サセプタのうちの1つ又は複数に近接して配置される、エアロゾル生成システム。
【請求項2】
前記1つ又は複数のサセプタが、セラミック材料を含む1つ又は複数のフェライト要素を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項3】
前記1つ又は複数のフェライト要素が、酸化鉄(III)(Fe)を1つ又は複数の追加の金属要素と混合して混合物を形成し、次に前記混合物を加熱してセラミックを形成することによって形成される、請求項2に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項4】
前記1つ又は複数の追加の金属要素は、(i)バリウム、(ii)マンガン、(iii)ニッケル及び(iv)亜鉛を含む群から選択される、請求項3に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項5】
前記1つ又は複数のフェライト要素が非導電性である、請求項2~4のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項6】
前記1つ又は複数のフェライト要素が絶縁体である、請求項2~5のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項7】
前記1つ又は複数のフェライト要素が、(i)磁化可能、(ii)強磁性又は(iii)フェリ磁性のうちのいずれかである、請求項2~6のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項8】
前記1つ又は複数のインダクタコイルが変動磁場を生成するように配置構成され、前記1つ又は複数のサセプタが、前記変動磁場によって加熱されるように配置構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項9】
前記1つ又は複数のサセプタが、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料を非燃焼加熱するように配置され構成される、請求項8に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項10】
前記1つ又は複数のサセプタが、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成するように配置され構成される、請求項8又は9に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項11】
前記エアロゾル生成デバイスが非燃焼加熱式エアロゾル生成デバイスを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項12】
前記エアロゾル生成デバイスが不燃性エアロゾル供給デバイスを含む、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項13】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品と組み合わされた、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項14】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、1つ又は複数のアルミニウム要素を含む、請求項13に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項15】
使用時に、前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、前記アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するように前記エアロゾル生成デバイスに挿入される、請求項14に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項16】
使用時に、前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、前記アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分が前記フェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するように前記エアロゾル生成デバイスに挿入される、請求項15に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項17】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、エアロゾル化可能材料を含む、請求項13~16のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項18】
前記エアロゾル化可能材料が、(i)固体として、(ii)液体として、(iii)ゲルの形態で、(iv)薄膜基板の形態で、(v)複数の領域を有する薄膜基板の形態で、又は(vi)複数の領域を有する薄膜基板の形態であって、前記領域のうちの少なくとも2つが、異なる組成を有するエアロゾル化可能材料を含む、薄膜基板の形態で、提供される、請求項17に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項19】
エアロゾルを生成する方法であって、
1つ又は複数のインダクタコイル及び1つ又は複数のサセプタを有するエアロゾル生成デバイスを用意することと、
前記サセプタのうちの1つ又は複数に近接して、非磁性金属成分を含む、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を挿入することと
を含む、方法。
【請求項20】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、1つ又は複数のアルミニウム要素を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、前記アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するように前記エアロゾル生成デバイスに挿入される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、前記アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分が前記フェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するように前記エアロゾル生成デバイスに挿入される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
1つ又は複数のフェライトサセプタを含むエアロゾル生成デバイスと、
1つ又は複数の非磁性金属要素を有する、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品と
を備える、エアロゾル生成システム。
【請求項24】
前記1つ又は複数の非磁性金属要素がアルミニウムを含む、請求項23に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項25】
前記1つ又は複数の非磁性金属要素が、1つ又は複数のフェライトサセプタと熱的に接触するよう配置されるように構成される、請求項23又は24に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項26】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、前記非磁性金属のうちの1つの少なくとも一部分が前記フェライトサセプタのうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するように前記エアロゾル生成デバイスに挿入されるように配置構成される、請求項23、24又は25に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項27】
1つ又は複数のインダクタコイルを含むエアロゾル生成デバイスと、
使用時に前記エアロゾル生成デバイス内に位置する、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品と、
使用時に前記エアロゾル生成デバイス内に位置する1つ又は複数の取外し可能サセプタと
を備える、エアロゾル生成システム。
【請求項28】
前記1つ又は複数の取外し可能サセプタが、1つ又は複数のフェライト要素を含む、請求項27に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項29】
前記1つ又は複数のフェライト要素がセラミック材料を含む、請求項28に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項30】
前記1つ又は複数のフェライト要素が、酸化鉄(III)(Fe)を1つ又は複数の追加の金属要素と混合して混合物を形成し、次に前記混合物を加熱してセラミックを形成することによって形成される、請求項28又は29に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項31】
前記1つ又は複数の追加の金属要素が、(i)バリウム、(ii)マンガン、(iii)ニッケル及び(iv)亜鉛を含む群から選択される、請求項30に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項32】
前記1つ又は複数のフェライト要素が非導電性である、請求項28~31のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項33】
前記1つ又は複数のフェライト要素が絶縁体である、請求項28~32のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項34】
前記1つ又は複数のフェライト要素が、(i)磁化可能、(ii)強磁性又は(iii)フェリ磁性のうちのいずれかである、請求項28~33のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項35】
前記1つ又は複数のインダクタコイルが変動磁場を生成するように配置構成され、前記1つ又は複数のサセプタが、前記変動磁場によって加熱されるように配置構成される、請求項27~34のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項36】
前記1つ又は複数のサセプタが、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料を非燃焼加熱するように配置され構成される、請求項35に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項37】
前記1つ又は複数のサセプタが、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成するように配置され構成される、請求項27~36のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項38】
前記エアロゾル生成デバイスが非燃焼加熱式エアロゾル生成デバイスを含む、請求項27~37のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項39】
前記エアロゾル生成デバイスが不燃性エアロゾル供給デバイスを含む、請求項27~38のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項40】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、1つ又は複数のアルミニウム要素を含む、請求項27~39のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項41】
使用時に、前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、前記アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するように前記エアロゾル生成デバイスに挿入される、請求項40に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項42】
使用時に、前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、前記アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分が前記フェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するように前記エアロゾル生成デバイスに挿入される、請求項41に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項43】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、エアロゾル化可能材料を含む、請求項27~42のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項44】
前記エアロゾル化可能材料が、(i)固体として、(ii)液体として、(iii)ゲルの形態で、(iv)薄膜基板の形態で、(v)複数の領域を有する薄膜基板の形態で、又は(vi)複数の領域を有する薄膜基板の形態であって、前記領域のうちの少なくとも2つが、異なる組成を有するエアロゾル化可能材料を含む、薄膜基板の形態で、提供される、請求項43に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項45】
1つ又は複数のインダクタコイルを含むエアロゾル生成デバイスであって、前記デバイスが、(i)使用時に前記エアロゾル生成デバイス内に位置する、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を受け、(ii)使用時に前記エアロゾル生成デバイス内に位置する、1つ又は複数の取外し可能サセプタを受けるように配置され構成される、エアロゾル生成デバイス。
【請求項46】
エアロゾルを生成する方法であって、
1つ又は複数のインダクタコイルを含むエアロゾル生成デバイスを用意することと、
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を前記エアロゾル生成デバイス内に配置することと、
1つ又は複数の取外し可能サセプタを前記エアロゾル生成デバイス内に配置することと
を含む、方法。
【請求項47】
エアロゾル生成デバイスと、
使用時に前記エアロゾル生成デバイス内に配置される、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品であって、前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、1つ若しくは複数のインダクタコイル及び/又は1つ若しくは複数のサセプタを含む、物品と
を備える、エアロゾル生成システム。
【請求項48】
前記1つ又は複数のサセプタが、1つ又は複数のフェライト要素を含む、請求項47に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項49】
前記1つ又は複数のフェライト要素がセラミック材料を含む、請求項48に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項50】
前記1つ又は複数のフェライト要素が、酸化鉄(III)(Fe)を1つ又は複数の追加の金属要素と混合して混合物を形成し、次に前記混合物を加熱してセラミックを形成することによって形成される、請求項48又は49に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項51】
前記1つ又は複数の追加の金属要素が、(i)バリウム、(ii)マンガン、(iii)ニッケル及び(iv)亜鉛を含む群から選択される、請求項50に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項52】
前記1つ又は複数のフェライト要素が非導電性である、請求項48~51のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項53】
前記1つ又は複数のフェライト要素が絶縁体である、請求項48~52のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項54】
前記1つ又は複数のフェライト要素が、(i)磁化可能、(ii)強磁性又は(iii)フェリ磁性のうちのいずれかである、請求項48~53のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項55】
前記1つ又は複数のインダクタコイルが変動磁場を生成するように配置構成され、前記1つ又は複数のサセプタが、前記変動磁場によって加熱されるように配置構成される、請求項47~54のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項56】
前記1つ又は複数のサセプタが、前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料を非燃焼加熱するように配置され構成される、請求項47~55のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項57】
前記1つ又は複数のサセプタが、前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成するように配置され構成される、請求項47~56のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項58】
前記エアロゾル生成デバイスが非燃焼加熱式エアロゾル生成デバイスを含む、請求項47~57のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項59】
前記エアロゾル生成デバイスが不燃性エアロゾル供給デバイスを含む、請求項47~58のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項60】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、1つ又は複数のアルミニウム要素を含む、請求項47~59のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項61】
使用時に、前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、前記アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するように前記エアロゾル生成デバイスに挿入される、請求項60に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項62】
使用時に、前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、前記アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分が前記フェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するように前記エアロゾル生成デバイスに挿入される、請求項61に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項63】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、エアロゾル化可能材料を含む、請求項47~62のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項64】
前記エアロゾル化可能材料が、(i)固体として、(ii)液体として、(iii)ゲルの形態で、(iv)薄膜基板の形態で、(v)複数の領域を有する薄膜基板の形態で、又は(vi)複数の領域を有する薄膜基板の形態であって、前記領域のうちの少なくとも2つが、異なる組成を有するエアロゾル化可能材料を含む、薄膜基板の形態で、提供される、請求項63に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項65】
エアロゾルを生成する方法であって、
エアロゾル生成デバイスを用意することと、
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を前記エアロゾル生成デバイスに挿入することであって、前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、1つ若しくは複数のインダクタコイル及び/又は1つ若しくは複数のサセプタを含むことと
を含む、方法。
【請求項66】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、1つ又は複数のアルミニウム要素を含む、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、前記アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するように前記エアロゾル生成デバイスに挿入される、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、前記アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分が前記フェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するように前記エアロゾル生成デバイスに挿入される、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
エアロゾル生成デバイスを製造する方法であって、
前記デバイス内に1つ又は複数のインダクタコイル及び1つ又は複数のサセプタを形成することであって、前記サセプタのうちの少なくとも1つは1つ又は複数のフェライト要素を含むこと
を含む、方法。
【請求項70】
サセプタを製造する方法であって、
使用時にエアロゾル生成デバイス内に位置し、前記エアロゾル生成デバイスから容易に取外し可能であり得る1つ又は複数の取外し可能なサセプタを形成すること
を含む、方法。
【請求項71】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を製造する方法であって、
使用時にエアロゾル生成デバイス内に配置される、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を形成することであって、前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ若しくは複数のインダクタコイル及び/又は1つ若しくは複数のサセプタを含むこと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル化可能材料を加熱してエアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための加熱アセンブリと、エアロゾル化可能材料を加熱してエアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と、加熱アセンブリ及びエアロゾル化可能材料を加熱してエアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置を備えるシステムとに関する。
【背景技術】
【0002】
紙巻タバコ、葉巻タバコ等の喫煙品は、使用時にタバコを燃焼させてタバコの煙を生じさせる。これらの物品の代替品を、燃焼させずに化合物を放出する製品を作り出すことによって提供しようとする試みがなされてきた。このような製品の例には、材料を燃焼させるのではなく加熱することによって化合物を放出する、いわゆる「非燃焼加熱式」製品又はタバコ加熱デバイス若しくは製品がある。この材料は、例えばタバコ又は他の非タバコ製品とすることができ、これらはニコチンを含む場合も含まない場合もある。
【0003】
上述したデバイス又は製品をカバーするエアロゾル供給システムが知られている。一般的なシステムは、ヒータを用いて適切な媒体からエアロゾルを発生させ、次にこれがユーザによって吸入される。多くの場合、用いられる媒体は、吸入のための異なるエアロゾルを提供するために交換又は変更される必要がある。誘導加熱システムをヒータとして用いて適切な媒体からエアロゾルを発生させることが知られている。誘導加熱システムは、一般的に、変動磁場を生成するための磁場生成デバイスと、適切な媒体を加熱するために変動磁場の侵入により加熱可能なサセプタとからなる。
【0004】
3次元インダクタコイル等の多くの異なる磁場生成デバイスが知られている。しかしながら、磁場生成デバイスのタイプに制約を課す、利用可能な空間、デバイスのサイズ及び電力要件等の多岐にわたる制約が存在する。更に、磁場生成デバイスとサセプタとの間の誘導結合の効率を制限する多岐にわたるパラメータが存在する。例えば、そのようなパラメータは、磁場生成デバイスとサセプタとの間の分離、又は相対的なエリアサイズ及びその向きを含む。
【0005】
改善されたエアロゾル生成システムを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0006】
一態様によれば、1つ又は複数のインダクタコイルと1つ又は複数のサセプタとを有するエアロゾル生成デバイスを備えるエアロゾル生成システムであって、使用時に、非磁性金属成分を含む不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品がサセプタのうちの1つ又は複数に近接して配置される、エアロゾル生成システムが提供される。
【0007】
1つ又は複数のサセプタは、セラミック材料を含むことができる1つ又は複数のフェライト要素を含んでもよい。
【0008】
実施形態によれば、1つ又は複数のフェライト要素は、酸化鉄(III)(Fe)を1つ又は複数の追加の金属要素と混合して混合物を形成し、次に混合物を加熱してセラミックを形成することによって形成されてもよい。
【0009】
実施形態によれば、1つ又は複数の追加の金属要素は、(i)バリウム、(ii)マンガン、(iii)ニッケル及び(iv)亜鉛を含む群から選択されてもよい。
【0010】
実施形態によれば、1つ又は複数のフェライト要素は非導電性であってもよい。1つ又は複数のフェライト要素は絶縁体を含んでもよい。
【0011】
実施形態によれば、1つ又は複数のフェライト要素は、(i)磁化可能、(ii)強磁性又は(iii)フェリ磁性のうちのいずれかであってもよい。
【0012】
実施形態によれば、1つ又は複数のインダクタコイルは変動磁場を生成するように配置構成されてもよく、1つ又は複数のサセプタは、変動磁場によって加熱されるように配置構成されてもよい。
【0013】
実施形態によれば、1つ又は複数のサセプタは、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料を非燃焼加熱するように配置され構成されてもよい。
【0014】
実施形態によれば、1つ又は複数のサセプタは、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成するように配置され構成されてもよい。
【0015】
実施形態によれば、エアロゾル生成デバイスは非燃焼加熱式エアロゾル生成デバイスを含む。実施形態によれば、エアロゾル生成デバイスは不燃性エアロゾル供給デバイスを含む。
【0016】
一態様によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品と組み合わせた上記のエアロゾル生成システムを含むエアロゾル生成システムが提供される。
【0017】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ又は複数のアルミニウム要素を含んでもよい。
【0018】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0019】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0020】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、エアロゾル化可能材料を含んでもよい。
【0021】
実施形態によれば、エアロゾル化可能材料は、(i)固体として、(ii)液体として、(iii)ゲルの形態で、(iv)薄膜基板の形態で、(v)複数の領域を有する薄膜基板の形態で、又は(vi)複数の領域を有する薄膜基板の形態であって、領域のうちの少なくとも2つが、異なる組成を有するエアロゾル化可能材料を含む、薄膜基板の形態で、提供されてもよい。
【0022】
一態様によれば、エアロゾルを生成する方法であって、
1つ又は複数のインダクタコイル及び1つ又は複数のサセプタを有するエアロゾル生成デバイスを用意することと、
サセプタのうちの1つ又は複数に近接して、非磁性金属成分を含む、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を挿入することと
を含む、方法が提供される。
【0023】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ又は複数のアルミニウム要素を含んでもよい。
【0024】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0025】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0026】
一態様によれば、エアロゾル生成システムであって、
1つ又は複数のフェライトサセプタを含むエアロゾル生成デバイスと、
1つ又は複数の非磁性金属要素を有する、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品と
を備える、エアロゾル生成システムが提供される。
【0027】
実施形態によれば、1つ又は複数の非磁性金属要素はアルミニウムを含んでもよい。
【0028】
実施形態によれば、1つ又は複数の非磁性金属要素は、1つ又は複数のフェライトサセプタと熱的に接触するよう配置されるように構成されてもよい。
【0029】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、非磁性金属のうちの1つの少なくとも一部分がフェライトサセプタのうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されるように配置構成されてもよい。
【0030】
一態様によれば、エアロゾル生成システムであって、
1つ又は複数のインダクタコイルを含むエアロゾル生成デバイスと、
使用時にエアロゾル生成デバイス内に位置する、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品と、
使用時にエアロゾル生成デバイス内に位置する1つ又は複数の取外し可能サセプタと
を備える、エアロゾル生成システムが提供される。
【0031】
実施形態によれば、1つ又は複数の取外し可能サセプタは、1つ又は複数のフェライト要素を含んでもよい。
【0032】
実施形態によれば、1つ又は複数のフェライト要素はセラミック材料を含んでもよい。
【0033】
実施形態によれば、1つ又は複数のフェライト要素は、酸化鉄(III)(Fe)を1つ又は複数の追加の金属要素と混合して混合物を形成し、次に混合物を加熱してセラミックを形成することによって形成されてもよい。
【0034】
実施形態によれば、1つ又は複数の追加の金属要素は、(i)バリウム、(ii)マンガン、(iii)ニッケル及び(iv)亜鉛を含む群から選択されてもよい。
【0035】
実施形態によれば、フェライト要素は非導電性であってもよい。
【0036】
実施形態によれば、フェライト要素は絶縁体を含んでもよい。
【0037】
実施形態によれば、フェライト要素は、(i)磁化可能、(ii)強磁性又は(iii)フェリ磁性のうちのいずれかであってもよい。
【0038】
実施形態によれば、1つ又は複数のインダクタコイルは変動磁場を生成するように配置構成されてもよく、1つ又は複数のサセプタは、変動磁場によって加熱されるように配置構成されてもよい。
【0039】
実施形態によれば、1つ又は複数のサセプタは、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料を非燃焼加熱するように配置され構成されてもよい。1つ又は複数のサセプタは、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成するように配置され構成されてもよい。
【0040】
実施形態によれば、エアロゾル生成デバイスは非燃焼加熱式エアロゾル生成デバイスを含んでもよい。エアロゾル生成デバイスは不燃性エアロゾル供給デバイスを含んでもよい。
【0041】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ又は複数のアルミニウム要素を含んでもよい。
【0042】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0043】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0044】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、エアロゾル化可能材料を含んでもよい。エアロゾル化可能材料は、(i)固体として、(ii)液体として、(iii)ゲルの形態で、(iv)薄膜基板の形態で、(v)複数の領域を有する薄膜基板の形態で、又は(vi)複数の領域を有する薄膜基板の形態であって、領域のうちの少なくとも2つが、異なる組成を有するエアロゾル化可能材料を含む、薄膜基板の形態で、提供されてもよい。
【0045】
別の態様によれば、1つ又は複数のインダクタコイルを含むエアロゾル生成デバイスであって、デバイスは、(i)使用時にエアロゾル生成デバイス内に位置する、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を受け、(ii)使用時にエアロゾル生成デバイス内に位置する、1つ又は複数の取外し可能サセプタを受けるように配置され構成される、エアロゾル生成デバイスが提供される。
【0046】
一態様によれば、エアロゾルを生成する方法であって、
1つ又は複数のインダクタコイルを含むエアロゾル生成デバイスを用意することと、
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品をエアロゾル生成デバイス内に配置することと、
1つ又は複数の取外し可能サセプタをエアロゾル生成デバイス内に配置することと
を含む、方法が提供される。
【0047】
一態様によれば、エアロゾル生成システムであって、
エアロゾル生成デバイスと、
使用時にエアロゾル生成デバイス内に配置される、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品であって、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ若しくは複数のインダクタコイル及び/又は1つ若しくは複数のサセプタを含んでもよい、物品と
を備える、エアロゾル生成システムが提供される。
【0048】
実施形態によれば、1つ又は複数のサセプタは、1つ又は複数のフェライト要素を含んでもよい。1つ又は複数のフェライト要素はセラミック材料を含んでもよい。
【0049】
実施形態によれば、1つ又は複数のフェライト要素は、酸化鉄(III)(Fe)を1つ又は複数の追加の金属要素と混合して混合物を形成し、次に混合物を加熱してセラミックを形成することによって形成されてもよい。
【0050】
実施形態によれば、1つ又は複数の追加の金属要素は、(i)バリウム、(ii)マンガン、(iii)ニッケル及び(iv)亜鉛を含む群から選択されてもよい。
【0051】
実施形態によれば、1つ又は複数のフェライト要素は非導電性であってもよい。1つ又は複数のフェライト要素は絶縁体であってもよい。
【0052】
実施形態によれば、1つ又は複数のフェライト要素は、(i)磁化可能、(ii)強磁性又は(iii)フェリ磁性のうちのいずれかであってもよい。
【0053】
実施形態によれば、1つ又は複数のインダクタコイルは変動磁場を生成するように配置構成されてもよく、1つ又は複数のサセプタは、変動磁場によって加熱されるように配置構成されてもよい。
【0054】
実施形態によれば、1つ又は複数のサセプタは、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料を非燃焼加熱するように配置され構成されてもよい。1つ又は複数のサセプタは、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成するように配置され構成されてもよい。
【0055】
実施形態によれば、エアロゾル生成デバイスは非燃焼加熱式エアロゾル生成デバイスを含んでもよい。エアロゾル生成デバイスは不燃性エアロゾル供給デバイスを含んでもよい。
【0056】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ又は複数のアルミニウム要素を含んでもよい。
【0057】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0058】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0059】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、エアロゾル化可能材料を含んでもよい。エアロゾル化可能材料は、(i)固体として、(ii)液体として、(iii)ゲルの形態で、(iv)薄膜基板の形態で、(v)複数の領域を有する薄膜基板の形態で、又は(vi)複数の領域を有する薄膜基板の形態であって、領域のうちの少なくとも2つが、異なる組成を有するエアロゾル化可能材料を含む、薄膜基板の形態で、提供されてもよい。
【0060】
一態様によれば、エアロゾルを生成する方法であって、
エアロゾル生成デバイスを用意することと、
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品をエアロゾル生成デバイスに挿入することであって、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ若しくは複数のインダクタコイル及び/又は1つ若しくは複数のサセプタを含んでもよいことと
を含む、方法が提供される。
【0061】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ又は複数のアルミニウム要素を含んでもよい。
【0062】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0063】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0064】
一態様によれば、エアロゾル生成デバイスを製造する方法であって、
デバイス内に1つ又は複数のインダクタコイル及び1つ又は複数のサセプタを形成することであって、サセプタのうちの少なくとも1つは1つ又は複数のフェライト要素を含んでもよいこと
を含む、方法が提供される。
【0065】
一態様によれば、サセプタを製造する方法であって、
使用時にエアロゾル生成デバイス内に位置し、エアロゾル生成デバイスから容易に取外し可能であり得る1つ又は複数の取外し可能なサセプタを形成すること
を含む、方法が提供される。
【0066】
一態様によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を製造する方法であって、
使用時にエアロゾル生成デバイス内に配置される、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を形成することであって、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ若しくは複数のインダクタコイル及び/又は1つ若しくは複数のサセプタを含んでもよいこと
を含む、方法が提供される。
【0067】
以下、本発明の様々な実施形態を、添付の図面を参照して、単なる例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0068】
図1】エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための例示的な加熱アセンブリの概略的な断面図を示す。
図2図1の例示的な加熱アセンブリ、及び加熱アセンブリに挿入可能なエアロゾル化可能材料を含む物品の例を示す。
図3】エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるためのシステムの例、及びシステムの加熱アセンブリに挿入可能なエアロゾル化可能材料を含む物品の例の概略的な断面図を示す。
図4図3の例示的なシステムの概略的な断面図を示す。
図5】エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための別の例示的なシステムの概略的な断面図を示す。
図6A】実施形態によるエアロゾル生成デバイス内の加熱アセンブリの断面図を示す。
図6B】実施形態による図6Aの加熱アセンブリの一部分の拡大図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0069】
本明細書において用いられるとき、「エアロゾル化可能材料」という用語は、エアロゾル生成材料とも呼ばれ、典型的には蒸気又はエアロゾルの形態で、加熱時に揮発成分を提供する材料を含む。「エアロゾル化可能材料」は、非タバコ含有材料であってもよいし、タバコ含有材料であってもよい。「エアロゾル化可能材料」は、例えば、タバコ自体、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコ、タバコ抽出物、均質化タバコ、又はタバコ代替品のうちの1つ又は複数を含むことができる。エアロゾル化可能材料は、挽きタバコ、刻みラグタバコ、押出タバコ、再生タバコ、再生されたエアロゾル化可能材料、液体、ゲル、ゲル化シート、粉末、又は塊等の形態をとることができる。「エアロゾル化可能材料」は、他に非タバコ製品を含んでいてもよい。この非タバコ製品は、製品によってニコチンを含んでいても含んでいなくてもよい。「エアロゾル化可能材料」は、グリセロール又はプロピレングリコール等の1つ又は複数の保湿剤を含むことができる。
【0070】
本明細書において用いられるとき、用語「シート(sheet)」は、厚さよりも幅及び長さの方が実質的に大きい要素を示す。シートは、例えばストリップであってもよい。
【0071】
本明細書において用いられるとき、「加熱材料」又は「ヒータ材料」は、変動磁場の侵入によって加熱可能な材料を指す。
【0072】
誘導加熱は、変動磁場の侵入によって導電性物体が加熱されるプロセスである。このプロセスは、ファラデーの誘導の法則及びオームの法則によって記述される。誘導ヒータは、電磁石と、交流電流等の変動電流に電磁石を通過させるデバイスとを備えることができる。電磁石及び加熱される物体が、電磁石により結果的に生成される変動磁場が物体に侵入するように適切に相対的に配置されると、物体の内側には、1つ又は複数の渦電流が発生する。物体は、電流の流れに対する抵抗を有する。したがって、物体中にこのような渦電流が発生すると、その物体の電気抵抗に対する流れによって、物体が加熱される。このプロセスは、ジュール加熱、オーム加熱、又は抵抗加熱と呼ばれる。誘導加熱可能な物体は、サセプタとして知られている。
【0073】
サセプタが閉回路の形態をとるとき、使用時のサセプタと電磁石との磁気結合が増強され、結果としてジュール加熱が増大又は改善することがわかっている。
【0074】
磁気ヒステリシス加熱は、変動磁場の侵入によって、磁性材料から作製された物体が加熱されるプロセスである。磁性材料は、多くの原子スケールの磁石すなわち磁気双極子を含むものと考えることができる。磁場がこのような材料に侵入すると、磁気双極子が磁場と整列する。したがって、例えば電磁石が生成するような交番磁場等の変動磁場が磁性材料に侵入すると、変動磁場の印加に伴って、磁気双極子の配向が変化する。このような磁気双極子の再配向によって、磁性材料中に熱が発生する。
【0075】
物体が導電性かつ磁性である場合は、物体への変動磁場の侵入によって、ジュール加熱及び磁気ヒステリシス加熱の双方が物体中に生じ得る。更に、磁性材料の使用により磁場が強くなるため、ジュール加熱及び磁気ヒステリシス加熱が増大され得る。上記プロセスのそれぞれにおいて、外部熱源からの伝熱ではなく、物体自体の内側で熱が発生するため、特に、好適な物体材料及び形状並びに適切な変動磁場の大きさ及び物体に対する配向の選択によって、物体中の急速な昇温及びより均等な熱分布を達成することができる。更に、誘導加熱及び磁気ヒステリシス加熱は、変動磁場源と物体との物理的な接続がもたらされることを必要としないため、加熱プロファイルの設計自由度及び制御を高め、コストを低下させることができる。
【0076】
図1を参照すると、例示の目的のみで加熱アセンブリ1の例の概略断面図が示されている。加熱アセンブリ1は、図4に示し、以下で説明する装置200等の、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるためのものである。図1に示す構成体による加熱アセンブリ1は、装置から取外し可能又は切離し可能であるように構成される。
【0077】
しかしながら、様々な実施形態によれば、加熱アセンブリ1は取外し不能であってもよい。
【0078】
加熱アセンブリ1は本体10を備える。本体10は、第1の部分11及び第2の部分12から形成される。第1の部分11は、装置の加熱ゾーンに進入するためのものである。この実施形態において、第2の部分12は、装置の加熱ゾーンに挿入可能でない。これは、第2の部分12が、第1の部分11の端部から長手方向軸線A-Aに沿って、装置の加熱ゾーンの長さよりも大きい距離に配置されているためである(第1の部分11の前記端部は、第2の部分から最も遠い点である)。加えて、第2の部分12は、装置の加熱ゾーンの幅よりも大きい幅を有する(図3を参照)。したがって、第2の部分12は、加熱ゾーンに挿入することができない。他の実施形態において、第2の部分12の幅は、加熱ゾーンの幅以下である。そのような実施形態において、第2の部分12の幅は、第1の部分11の幅以下とすることができる。加熱アセンブリ1は、加熱ゾーンにおける加熱アセンブリの進入距離を制限する当接部(abutment)を備える。いくつかの実施形態では、加熱アセンブリ1は、そのような当接部を備えていない。図示の例において、当接部は、本体10の表面、例えば、第1の表面10a、第2の表面10b及び/又は第3の表面10cである。第1~第3の表面10a~cの各々又は全てが、加熱アセンブリを装置の対応の保持部に結合するための加熱アセンブリの結合部としての役割を果たすことができる。図1に示す結合部は、締まり嵌めにより対応の保持部を結合するためのものである。そのような保持部の例が図3に示され、図3に関連して論じられる。この実施形態において、第1の表面10a、第2の表面10b及び第3の表面10cは平坦である。他の実施形態において、第1~第3の表面10a~10cの全てではなく少なくとも1つを平坦とすることができる。第1の表面10及び第3の表面10cは互いに対し平行である。第2の表面10bは、第1の表面10及び第3の表面10cに対し垂直である。しかしながら、他の実施形態において、それぞれの表面は、平行及び/又は垂直でない場合がある。
【0079】
図1に示す結合部は、装置の保持部との締まり嵌めに頼るが、いくつかの実施形態では、摩擦嵌めで十分な場合がある。締まり嵌めが用いられているとき、第1の部分11の幅Wは、装置の加熱ゾーンの対応する幅よりも大きい場合がある。したがって、第2の表面10bは、加熱アセンブリ1が装置の加熱ゾーンに挿入される際に内方に長手方向軸線A-Aに向かって圧縮するように構成することができる。しかしながら、締まり嵌めは、装置における加熱アセンブリ1のより優れた保持をもたらす。摩擦嵌めの例において、第2の表面10bが、装置の加熱ゾーンにおける対応する表面との摩擦により係合するように構成され、第1の部分の幅Wは、装置の加熱ゾーンの対応する幅以下とすることができるが、第1の部分11の幅Wが変化しない。
【0080】
いくつかの例において、第1の部分11の幅Wは、第1の部分11の長さ全体にわたって、第2の部分12に向かって変動することができる。したがって、第1の部分11は、加熱アセンブリ1の長手方向の広がりとすることができる、第1の部分11の端部から幅が減少する外面を有することができる。対照的に、第1の部分11の内面の幅は、壁の厚みが第2の部分12に向かって増大することができるように一定とすることができる。外面は、加熱アセンブリ1が装置の加熱ゾーンにより挿入されるほど係合力が増大するように、テーパ状にすることができる。係合力の増大は、加熱アセンブリ1が装置の加熱ゾーンに挿入される距離に比例することができる。
【0081】
いくつかの例において、結合部は、保持部の対応するねじ切りされた部材と係合する、ねじ切りされた部材を備えることができる。すなわち、加熱アセンブリ1は、加熱アセンブリ1及び装置の相対的回転によって装置と係合可能である。これは、場合によっては、ねじ作用と呼ばれ得る。回転方向Rの例示的な軸線が図1に示されている。この例において、回転軸線は長手方向軸線A-Aである。加熱アセンブリ1がねじ作用によって装置と係合可能であるとき、第1の表面10aは、装置の加熱ゾーンへの加熱アセンブリ1の進入度を制限する当接部材としての役割を果たすことができる。代替的に、ねじ切りされた部材自体を、加熱ゾーンへの加熱アセンブリ1の進入範囲を制御するように制限してもよい。加熱アセンブリ1を装置に結合することができる限り、他の機械的固定具又はコネクタが、結合部及び対応の保持部として用いられてもよい。本体10の第2の部分12は、結合部として機能するねじ切りされた部分を備えることができる。更に又は代替的に、第2の部分12の第1の部分10及び/又は第3の表面10cは、ねじ切りされていない部分を備え、結合部として機能することができる。
【0082】
この実施形態において、加熱アセンブリ1の本体10は、第1の部分11及び第2の部分12が互いに一体となるように単体である。したがって、第1の部分11及び第2の部分12は、互いに対し定位置に固定される。この実施形態において、本体10は、通常、第2の部分12が第1の部分11の幅Wよりも大きい幅Wを有するように概ねT形状である。すなわち、第1の部分11の外幅又は直径は、第2の部分12の外幅又は直径よりも小さい。第1の部分11の内面は、第2の部分12の内面に対し平行にすることができる。第1の部分11及び第2の部分12の内面は互いに位置合わせすることができる。
【0083】
本体10は、図2に示すように、ロッドの形態とすることができるエアロゾル化可能材料を受け入れて格納するための空洞20を備える。空洞20は、第1の部分11の内側の端面を画定する、加熱アセンブリ1の基部14によって長さの範囲を定められる。空洞20の形状は、エアロゾル化可能材料を含む物品の形状に対し補完的なものとすることができる。この実施形態において、空洞20は断面が円形であり、全体形状が円筒形である。他の実施形態において、空洞は断面が非円形であり、例えば、空洞は、三角形、正方形、矩形、五角形又は六角形であってもよい。この実施形態において、空洞20の壁は、空洞20内のエアロゾル化可能材料に空洞20の壁を通じてアクセスすることができないように閉じられている。したがって、エアロゾル化可能材料には、エアロゾル化可能材料を空洞20に挿入される入口によってのみアクセスすることができる。他の実施形態において、入口は、空洞20の端部ではなく側壁を通じたものであり得る。そのような例において、エアロゾル化可能材料を含む物品は、長手方向軸線A-Aに対し放射状の方向に挿入することができる。
【0084】
図1に示すように、本体10の一部分は開放している。開放部分は、加熱アセンブリ1の外側からの空洞20へのアクセスを可能とする。いくつかの例において、本体10は、エアロゾル化可能材料を空洞20に挿入するために開放可能である。例えば、本体10の空洞20は、取外し可能又は開放可能なキャップ又は蓋によって閉じることができる。空洞20と連通可能な本体10の開放端部40が図1に示されている。開放端部40は、エアロゾル化可能材料を挿入可能なアパーチャ(穴部)である。開放端部40は、加熱アセンブリ1の下流端部に設けられ、この開放端部40を通じて、エアロゾル化可能材料がまず上流方向において、下流端部の反対側の上流端部に向けて挿入される。使用時に、揮発したエアロゾル化材料の少なくとも1つの成分が、加熱アセンブリ1から離れ、上流端部から下流端部の方向に流れるように構成される。したがって、エアロゾル化可能材料は、開放端部40を介して空洞20に入る。この実施形態において、開放端部40は、第2の部分12によって画定される。
【0085】
加熱アセンブリ1は加熱要素30を備える。加熱要素30は、誘導加熱されることが可能なサセプタであってもよい。加熱要素30は、エアロゾル化可能材料が加熱アセンブリ1の空洞20に挿入されるとき、エアロゾル化可能材料に熱的に接近するように構成される。対照的に、本体10は、誘導加熱されることが可能でない材料から形成することができる。したがって、本体10は、電気的絶縁体として機能することができる。他の実施形態において、加熱要素30は、誘導加熱されることに限定されない場合がある。したがって、加熱要素30は、電気抵抗によって加熱可能である場合がある。したがって、加熱アセンブリ1は、電気エネルギーの流れに加熱要素30を通過させることによって加熱要素30を電気的に活性化するための装置との電気的接続のための電気接点を備える場合がある。
【0086】
加熱要素30を備える加熱アセンブリ1は、使用されると破棄される製品として提供することができる。すなわち、加熱要素30は、本体10に固定し、ユーザによって本体10から容易に取り外せないようにすることができる。代替的に、加熱要素30は、加熱アセンブリ1の本体10から取外し可能であり、使用されると破棄されてもよい。したがって、加熱要素30は、異なる香料等の異なるタイプのエアロゾル化可能材料を含む物品が加熱アセンブリ1の空洞20に挿入されるとき、別の加熱要素30と置き換えられてもよい。これは、異なる香料の相互汚染を回避するのに役立つ。
【0087】
取外し可能アイテムとして提供されるとき、加熱要素30は、消費可能アイテム、又は不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を形成するように加熱アセンブリ1と結合可能とすることができる。したがって、加熱要素30は、加熱アセンブリ1の本体10に装着することができる。加熱要素30と消費可能アイテム(エアロゾル化可能材料を含む物品等)との間の密接な接触に起因して、消費可能アイテムのエアロゾル又は加熱された成分の堆積物が加熱要素30上に集積する場合がある。したがって、衛生状態を改善するために、加熱要素30を破棄し、別の加熱要素30と交換することができる。図4に関連して論じたように、装置の使用に関する情報を検出することによって、交換の必要性を判断することができる。例えば、ユーザは、所定の数のセッション、例えば、少なくとも20セッション後に、加熱要素30が交換されるべきであることの警告を受けることができる。いくつかの実施形態では、警告は、視覚及び/又は可聴インジケータを含む。各セッションは、ユーザが、エアロゾル化可能材料によって生成された揮発成分を吸引するために物品を吸っている間の、加熱要素30の活性化及び非活性化間の時間とすることができる。加熱要素30を交換するためのセッション数は、例えば、20~40セッション後とすることができる。
【0088】
この実施形態において、加熱要素30は細長い。したがって、加熱要素30の長さは、加熱アセンブリ1の長手方向軸線A-Aに対し垂直な加熱要素30の幅よりも大きい。加熱要素30は、本体10の基部14から、加熱アセンブリ1の空洞20内に延びる。加熱部材は、主要本体31及びテーパ状部分32を含む。テーパ状部分32は、主要本体31の先端に位置する。テーパ状部分32は、エアロゾル化可能材料に貫入するためのものである。いくつかの実施形態では、テーパ状部分32はテーパが付けられている。テーパは尖端部に向かうものであり得る。したがって、この実施形態に示す加熱要素30は、ロッド、ブレード又はピン等の雄部材であり、加熱アセンブリ1の空洞20内に物品が受けられるとき、エアロゾル化可能材料を含む物品に貫入するように構成可能である。この実施形態において、雄部材は、加熱ゾーン110の中心軸線A-Aに沿って延びるように構成される。しかしながら、他の実施形態において、雄部材は、中心軸線A-Aからオフセットされてもよい。いずれの場合も、雄部材は、物品70が雄部材に押し付けられるとき、エアロゾル化可能材料を含む物品70に自動的に貫入するように構成される。加熱アセンブリ1の空洞20に挿入されると、消耗品は、加熱要素30と接触され、密に係合する。
【0089】
いくつかの実施形態では、加熱要素30は管状とすることができる。管状加熱要素30は、本体10の空洞20内に挿入可能とすることができる。管状加熱要素30は、加熱装置1の長手方向軸線A-Aに対し平行な長手方向軸線を有することができる。加熱要素30の長手方向軸線は、加熱装置1の長手方向軸線A-Aと同軸線にすることができる。管状加熱要素30は、エアロゾル化可能材料を含む物品が挿入される空洞20の壁を少なくとも部分的に画定することができる。この例が図5に示され、以下に論じられる。
【0090】
図2を参照すると、ロッドの形態のエアロゾル化可能材料2aを備える物品2が示されている。物品2は、エアロゾル化可能材料2aの周りのカバーを備えることができる。カバーは、エアロゾル化可能材料2aを取り囲み、物品2の輸送及び使用中の損傷からエアロゾル化可能材料2aを保護するのに役立つ。カバーは、ラッパーないしは被覆体の重なり合った自由端を互いに接着する接着剤(図示せず)を備えることができる。接着剤は、被覆体の重なり合った自由端が分離することを防ぐのに役立つ。他の実施形態において、接着剤及び/又はカバーは省くことができる。更に他の実施形態において、物品は、上記で論じたもののうちの任意のものと異なる形態をとることができる。物品2は、少なくとも1つのフィルター(図示せず)を備えることができる。物品2は、下流端部及び上流端部を含み、上流端部は下流端部の前に、加熱アセンブリ1の空洞20に挿入可能である。物品2は、ユーザが、物品2の下流端部を通じて、エアロゾル化可能材料の1つ又は複数の揮発成分を吸い込むように構成される。
【0091】
物品2は、長手方向軸線A-Aの方向に加熱アセンブリ1の空洞20に挿入可能である。この実施形態において、物品2の挿入方向は、加熱アセンブリ1の加熱要素30を加熱するための、装置への加熱アセンブリ1の挿入方向と同じである。したがって、物品2は、上流方向において加熱アセンブリ1に挿入される。同様に、加熱アセンブリ1は、上流方向において装置に挿入される。物品2は、口側端部及び遠位端部を備える。遠位端部は上流端部であり、口側端部は下流端部である。物品2aの遠位端部は、まず、開放端部40を介して空洞20に挿入される。したがって、加熱アセンブリ1は、下流端部(例えば、遠位端部)及び上流端部(例えば、近位端部)を備える。物品2は、空洞20に完全に挿入されているとき、下流端部に当接するが、近位端部から離れる方向に突出する。
【0092】
物品2を動かすために加熱アセンブリ1の抵抗を克服するには、挿入力F1が必要とされる。挿入力F1は実質的に一定とすることができるか、又は物品2の挿入度と共に変動することができる。物品2が空洞20に挿入され続ける際、物品2の端部は加熱要素30のテーパ状部分32によって穿孔される。加熱アセンブリ1に完全に挿入されているとき、物品2は、加熱アセンブリ1から突出するように構成される。加熱アセンブリ1は物品2の長さよりも小さい長さLを有し、これにより突出が生じる。加熱アセンブリ1が装置から取外し可能であるとすると、物品2は、加熱アセンブリ1を装置と結合する前又は後に挿入することができる。同様に、物品2は、加熱アセンブリ1を装置と切り離す前又は後に加熱アセンブリ1から取り外すことができる。加熱アセンブリ1の結合部は、物品2が加熱アセンブリ1から引き抜かれるときの、装置の保持部からの加熱アセンブリ1の動きに抵抗することができる。したがって、結合部及び保持部の接続力は、物品2を加熱アセンブリ1から取り外す力よりも大きくすることができる。
【0093】
図3を参照すると、実施形態によるシステム2000の例の概略的な断面図が示されている。システム2000は、装置200と、装置に挿入可能な、図1及び図2に示すような加熱アセンブリ1とを備える。図2において論じた、エアロゾル化可能材料2aを含む物品2が更に示される。図1及び図2に関して論じたように、加熱アセンブリ1は、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるためにエアロゾル化可能材料を加熱する際に用いるための加熱要素30を備える。装置200は、使用時に変動磁場を発生させるための磁場発生器212を備える。加熱要素30は、変動磁場の侵入によって加熱可能な加熱材料から形成される。磁場発生器212は、電源213と、交流電流等の変動電流にコイル214を通過させるデバイス216とを備える。
【0094】
装置200は、加熱ゾーン211を画定するハウジング210を備える、加熱ゾーン211は、加熱アセンブリ1を挿入可能なチャンバである。したがって、装置200のチャンバは受け部である。チャンバは、加熱アセンブリ1の結合面を補完する形状の表面を備えることができる。
【0095】
図3に示すように、物品2はまず、加熱アセンブリ1及び物品2が一体として装置200の加熱ゾーン211に挿入される前に加熱アセンブリ1に挿入される。しかしながら、加熱アセンブリ1はまず、物品2が加熱アセンブリ1の空洞20に挿入される前に装置200の加熱ゾーン211に挿入されてもよい。組み合わされた加熱アセンブリ1及び物品2は、装置の長手方向の次元に対応する方向Xにおいて挿入される。挿入されると、加熱アセンブリ1は、加熱アセンブリ1が方向Xに対し垂直な方向Yにおいて装置200に対し動くことができないように、装置200によって制約することができる。
【0096】
加熱アセンブリ1は、結合領域、例えば第1の表面10a、第2の表面10b及び第3の表面10cと共に示される。各結合領域は、結合部と呼ぶことができる。装置の対応の保持部200a、200b、200cと係合するのに単一の結合部10a、10b、10cが必要とされる場合があるが、複数の結合部が設けられてもよい。加熱アセンブリ1が装置200内に設置されているとき、装置200に対する加熱アセンブリ1の動き、例えば長手方向の動きを制約するために、結合部10a、10b、10cが適している場合がある。したがって、結合部10a、10b、10c及び/又は保持部200a、200b、200cは、加熱アセンブリ1の動きを阻止する阻止部材として機能し、少なくとも1つの動き方向、例えば方向X及び/又は方向Yにおける動きに対し、装置200内で加熱アセンブリ1を保持する。そのような方向の動きは、例えば、図1に示す長手方向軸線A-Aに沿った、加熱アセンブリ1の軸線方向における動きである、軸線方向の動き(方向Xに対応する)とすることができる。結合部10a、10b、10c及び/又は保持部200a、200b、200cは、加熱アセンブリ1の並進方向の動き(方向Yに対応する)に抵抗することができる。
【0097】
代替的に、又は更に、各結合部10a、10b、10c及び/又は各対応の保持部200a、200b、200cは、長手方向軸線A-Aを中心とした、装置200に対する加熱アセンブリ1の回転に抵抗することができる。
【0098】
結合部10a、10b、10c及び/又は保持部200a、200b、200cは、対応の装置200又は加熱アセンブリ1の少なくとも1つの表面に当接するための当接部材とすることができる。結合部10a、10b、10c及び/又は保持部200a、200b、200cは、加熱アセンブリ1の動きの範囲を制限することができる。
【0099】
特に、エアロゾル化可能材料を含有する物品が加熱アセンブリ1から取り外されるとき、結合部10a、10b、10cは、装置200の対応する当接部材又は部分200によって、装置200内で加熱アセンブリ1又は加熱要素30が動くことを防ぐように阻止可能とすることができる。加熱アセンブリ1の本体10と装置200との間の押し嵌め関係によって動きを制約することの頼るのと対照的に、結合部10a、10b、10cと対応の保持部200a、200b、200cとの間の相互作用を用いて、装置200における特定の場所に加熱アセンブリ1を保持することができる。したがって、加熱アセンブリ1を装置200と結合するのに係合力F2が必要とされ得る。係合力F2は、図2に関連して述べた挿入力F1よりも大きくすることができる。
【0100】
この例において、押し嵌め関係は、第1の部材が挿入力を用いて第2の部材に挿入可能なときである。挿入力は、第1の部材と第2の部材との間の摩擦抵抗を克服するためにユーザの指によって加えることが可能な力である。前記摩擦抵抗は、摩擦下で第1及び第2の部材を1つの結合体として共に保持する。したがって、第1及び第2の部材の分離は、挿入力に類似した指の力を加えることによって達成される。押し嵌め関係において第1及び第2の部材は、互いに対し自由に動かないが、互いに対し定位置で永久に固定されることもない。
【0101】
結合部10a、10b、10c及び対応の保持部200a、200b、200cは、定位置に固定されることなく加熱アセンブリ1の自由な動きを防ぐことができる。したがって、結合部10a、10b、10c及び対応の保持部200a、200b、200cは、図4に説明される例等の、装置200における加熱アセンブリ1の改善された保持を容易にする。加熱アセンブリ1を、エアロゾル化可能材料を含む物品の近くに配置することにより、物品に対する改善された熱伝達がもたらされる。
【0102】
図4を参照すると、実施形態によるシステム2000の例の断面図が示されている。図4における、図1図3と同じ参照符号を有する特徴は、同じである。
【0103】
システム2000は、装置200と、装置に挿入可能な加熱アセンブリ1とを備え、加熱アセンブリ1は、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させる際に用いるための加熱要素30を備える。装置200は、使用時に変動磁場を発生させるための磁場発生器212を備える。加熱要素30は、変動磁場の侵入によって加熱可能な加熱材料から形成される。
【0104】
より詳細には、この実施形態の装置200はハウジング210を備える。マウスピース(図示せず)を、ハウジング210及び/又は加熱アセンブリ1に接続することができる。マウスピースは、プラスチック材料、厚紙、酢酸セルロース、紙、金属、ガラス、セラミック、又はゴム等の任意好適な材料から作製することができる。マウスピースは、内部を通るチャネルを画定することができる。マウスピースは、加熱アセンブリ1が加熱ゾーン211に挿入されているとき、加熱アセンブリ1の加熱ゾーン211又は空洞20への開口を覆うように、ハウジング210に対し配置することができる。マウスピースがハウジング210に対してこのように配置されているとき、マウスピースのチャネルは、加熱ゾーン211と流体連通する。使用時に、チャネルは、加熱ゾーン211に挿入された物品のエアロゾル化可能材料から装置200の外部まで揮発材料が通過し得るようにする通路として機能する。装置200のマウスピースは、マウスピースをハウジング210に接続するために、ハウジング210と解除可能に係合可能であり得る。他の実施形態において、マウスピース及びハウジング210は、ヒンジ又は可撓性部材等によって、永久的に接続されていてもよい。物品自体がマウスピースを備える実施形態等のいくつかの実施形態においては、装置200のマウスピース120が省かれてもよい。
【0105】
装置200は、加熱ゾーン211を装置200の外部と流体接続する空気入口(図示せず)を画定することができる。このような空気入口は、ハウジング210及び/又は任意選択的なマウスピースにより画定することができる。ユーザは、任意選択的なマウスピースのチャネルを通じてエアロゾル化可能材料の1つ又は複数の揮発成分を吸い込むことにより、1つ又は複数の揮発成分を吸引可能であってもよい。1つ又は複数の揮発成分が物品から除去されると、装置200の空気入口を介して、空気が加熱ゾーン211に取り込まれ得る。
【0106】
図4の実施形態では、マウスピースが存在しない。エアロゾル化可能材料(これも図示せず)を備える物品には、ユーザがエアロゾル化可能材料の1つ又は複数の揮発成分を吸い込む口側端部を設けてもよい。口側端部は、マウスピースとして機能することができる。したがって、加熱アセンブリの空洞20は、加熱アセンブリ1の開放端部40を閉じるために物品が空洞20に挿入されるまで開放している。
【0107】
この実施形態において、装置200のハウジング210は、加熱要素30を備える加熱アセンブリ1を受ける。したがって、装置200の加熱ゾーン211の内寸、例えば内径は、加熱アセンブリ1の本体2の第1の幅Wよりも大きい。この実施形態において、空洞20の内面である空洞20の壁は、加熱ゾーン211を制約し、エアロゾル化可能材料を含む物品の一部分と係合する。物品の一部分は上流部分である。空洞20の壁は、物品と協働し、物品を受けるために、物品と機械的に結合する。この実施形態において、加熱ゾーン211は細長く、加熱アセンブリ1の本体10の第1の部分11全体を収容するようなサイズ及び形状にされる。他の実施形態において、加熱ゾーン211は、本体10の第1の部分11の一部分のみを受けるような寸法にすることができる。
【0108】
加熱要素30を備える加熱アセンブリ1は、装置200の本体210の収容部内に受けることが可能である。加熱要素30は、収容部の上流部分等、本体210の収容部の一部分内に部分的に延びるように示されている。加熱アセンブリ1は、加熱ゾーン211内の加熱アセンブリ1の進入範囲を決定する当接部を備える。加熱アセンブリの本体10の第2の部分12の壁は、装置200のハウジング210の対応の壁に当接する当接部として機能することができる。壁は外壁である。壁は、本体10の第2の部分12の上流壁、及び/又は本体10の第1の部分11の上流壁とすることができる。代替的に、ねじ部等の係合機構の完全な作用により、加熱ゾーン211内の加熱アセンブリ1の進入範囲を決定することができる。当接部は、装置200と加熱アセンブリ1との間の接触により、加熱アセンブリ1の動きを阻止する。加熱アセンブリ1が装置200内に設置されているとき、当接部は、当接部との接触によって、装置200に対する加熱アセンブリ1の動きを制約することができる。加熱アセンブリ1は、例えば、加熱ゾーン211にアクセスし、加熱ゾーン211を清掃又は調査するために、装置200から取外し可能である。
【0109】
この実施形態において、磁場発生器212は、電源213と、コイル214と、交流等の変動電流にコイル214を通過させるためのデバイス216と、コントローラ217と、コントローラ217のユーザによる操作のためのユーザインタフェース218とを備える。この実施形態の装置200は、加熱ゾーン211の温度を感知するための温度センサ219を更に備える。
【0110】
この実施形態において、装置200は、装置200が加熱アセンブリ1に結合されているときに装置200の使用に関する情報を検出するセンサ215を更に備える。情報は、装置のメモリ222に格納することができる。メモリ222はデータストレージデバイスである。センサ215は、情報が所定の判断基準を満たすとき、動作を更に実行することになる。いくつかの実施形態において、センサは、情報が所定の判断基準を満たすときの指示を提供する。所定の判断基準は、総電源オン時間とすることができる。例えば、センサ215によって検出される情報は、経過時間とすることができる。したがって、総電源オン時間は、装置200がオンにされてから経過した検出された時間に対応する。装置200は、加熱要素30が最初に活性化されたときにオンにされたものと考えることができる。代替的に、又は加えて、センサ215は、装置の使用のセッション数に関する情報を検出することができる。単一のセッションは、ユーザによる物品の所定の数の吸い込みを含むことができる。代替的に、単一のセッションは、ユーザが最初に物品を吸い込んでから、又は加熱要素30が最初に活性化ないしは起動されてからの所定の時間を含んでもよい。
【0111】
コントローラ217は、情報に基づいて加熱デバイス216を制御するように構成される。いくつかの実施形態では、情報は、装置200のアナライザ220によって解析することができる。アナライザ220は、少なくとも1つのセンサ215、219から情報を受信し、この情報は、アナライザ220によって解析された情報に基づいて加熱デバイス216をどのように制御するかを決定するためにコントローラに送信される。例えば、加熱デバイス216は、電源オンボタン若しくはパフセンサの作動回数とすることができるセッション数を測定するように構成することができるか、又は総使用電力若しくは総電源オン時間を測定するように構成することができる。閾値に達すると、加熱デバイス216は、加熱要素30の変更が必要であること、及び/又は加熱デバイス216が、加熱要素30が加熱可能となることを許可しない場合があることをユーザに示すことができる。
【0112】
この実施形態の電源213は、再充電可能バッテリーである。他の実施形態において、電源213は、非再充電可能バッテリー、キャパシタ、ハイブリッド型バッテリー/キャパシタ、又は主電源への接続等、再充電可能バッテリー以外のものであってもよい。
【0113】
コイル214は、任意の適切な形態をとることができる。この実施形態において、コイル214は、銅等の導電性材料のヘリカルコイルである。いくつかの実施形態では、磁場発生器212は、コイル214が周りに巻きつけられる透磁性コアを備えることができる。そのような透磁性コアは、使用時に、コイル214によって発生する磁束を集中させ、より強力な磁界にする。透磁性コアは、例えば鉄から作製することができる。いくつかの実施形態では、透磁性コアは、磁束を特定の領域にのみ集中させるために、部分的にのみコイル214の長さに沿って延びることができる。いくつかの実施形態では、コイル214は平坦なコイルとすることができる。すなわち、コイル214は、2次元スパイラルとすることができる。この実施形態において、コイル214は加熱ゾーン211を取り囲む。コイル214は、加熱ゾーン211の長手方向軸線と実質的に位置合わせされた長手方向軸線に沿って延びる。位置合わせされた軸線は合致する。この実施形態に対する変形形態において、位置合わせされた軸線は、互いに対し平行又は斜めにすることができる。他の実施形態において、コイル214はヘリカル以外とすることができる。例えば、コイル214はスパイラルとすることができる。いくつかの実施形態では、磁場発生器212は、加熱要素30の対応の部分に侵入するための対応の磁場を発生させるための複数のコイル214を備える。
【0114】
加熱アセンブリ1が装置200と結合されているとき、加熱アセンブリ1の長さLが空洞20から突出する。図4に示すように、突出部は、加熱アセンブリ1の本体10の第2の部分12の少なくとも一部分に含めることができる。突出部は、加熱アセンブリ1を装置2から切り離し、加熱アセンブリ1を取り外すようにユーザによって把持することができる部分を提供する。すなわち、加熱アセンブリ1の一部分は、加熱ゾーン211から加熱アセンブリ1を引き抜くためにユーザによって把持可能であるように、加熱ゾーン211内から突出する。この部分は、ユーザの指によって把持されるように構成することができ、加熱アセンブリ1を取り外すための工具を必要としない場合がある。この部分は、加熱アセンブリ1を装置200から引き抜くために、装置200に対し回転させるか又は線形に動かすことができる。
【0115】
図5を参照すると、実施形態によるシステム200の例の概略的な断面図が示されている。システム2000は、装置200と、装置に挿入可能な加熱アセンブリ1とを備え、加熱アセンブリ1は、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させる際に用いるための加熱要素30aを備える。図5における、図4と同じ参照符号を有する特徴は、同じである。図4図5との違いは、図4における加熱要素30が細長く、ブレードの形態をとるのに対し、図5では、加熱要素30aが管状であることである。
【0116】
図5に示す加熱要素30aは中空である。加熱要素30aはシートから形成することができる。加熱要素30aは単体とすることができる。シートは一定の厚みを有することができる。加熱要素30aは、一定の断面形状を有することができる。例えば、加熱要素30aは、加熱要素30aの長さに沿って、実質的に円形、正方形、又は矩形の断面とすることができる。加熱要素30aの長さは、長さに対し垂直な加熱要素30aの幅よりも大きくすることができる。他の実施形態において、長さ及び幅は実質的に等しくすることができる。また更なる実施形態において、加熱要素30aは、幅よりも小さい長さを有することができる。
【0117】
図5に示す加熱要素30aは、実質的に円形の断面を有して概ね円筒形である。他の実施形態において、加熱要素30aは、卵型若しくは楕円形の断面を有することができるか、又は円筒形以外とすることができる。いくつかの実施形態では、加熱要素30aは、例えば、多角形、四角形、矩形、正方形、三角形、星型、又は異形の断面を有することができる。この実施形態において、加熱要素30aはチューブである。加熱要素30aは、チューブの中空の内側領域であるチャンバを備える。チャンバは、加熱要素30aが装置200内に配置されているとき、加熱ゾーンに対応することができる。チャンバは、エアロゾル化可能材料を受けるように構成される。
【0118】
加熱要素30aは、押出工程によって形成された押出部材を備えることができる。押出部材は、本体の断面が継ぎ目なしでつながるように管状とすることができる。
【0119】
図5における加熱要素30aは、第1の端部と、第1の端部の反対側の第2の端部との双方において開放している。したがって、第1の端部は第1の開口部を備え、第2の端部は第2の開口部を備える。第1及び第2の開口部は、図1に示す長手方向軸線A-A上で軸線方向に位置合わせすることができる。第1及び第2の開口部は互いに対し平行にすることができる。エアロゾル化可能材料は、開口部40を通じて空洞20に挿入可能とすることができる。したがって、開口部40は、空洞20へのエアロゾル化可能材料の初期通過点である。加熱要素30aの1つ又は複数の長手方向の壁は、加熱要素30aの第1の端部と第2の端部との間に延びる。代替的に、加熱要素30aは単一の開放端部を有することができる。加熱要素30aの厚みは100μm未満とすることができる。厚みは10μm~40μmとすることができる。厚みは20μm~30μmとすることができる。厚みは約25μmとすることができる。
【0120】
図6Aは、実施形態によるエアロゾル生成デバイスの一部分の断面図を示す。
【0121】
サセプタ132の第1のセクションを加熱するための第1の変動磁場を生成するように構成される第1のインダクタコイル124が示される。サセプタ132の第2のセクションを加熱するための第2の変動磁場を生成するように構成される第2のインダクタコイル126も示される。この例において、第1のインダクタコイル124は、デバイスの長手方向軸線134に沿った方向において第2のインダクタコイル126に隣り合う(すなわち、第1及び第2のインダクタコイル124、126は重ならない)。サセプタ構成体132は、単一のサセプタ、又は2つ以上の別個のサセプタを含むことができ、サセプタのうちの少なくとも1つはフェライト要素を含む。第1及び第2のインダクタコイル124、126の端部130は、PCB(図示せず)に接続することができる。PCBは、変動磁場が生じるように、電源、例えばバッテリー(図示せず)からインダクタコイル124、126に変動電流(例えば交流)を流すように構成することができる。1つのみのインダクタコイルが存在する他の例が企図される。
【0122】
いくつかの例において、1つ又は複数のサセプタ132のフェライト要素は、セラミック材料を含むこともできる。フェライト要素は、酸化鉄(III)(Fe)を、バリウム、マンガン、ニッケル又は亜鉛等の1つ又は複数の追加の金属要素と混合することによって形成することができる。フェライト要素は、非導電性であってもよく、絶縁体として作用してもよい。これにより、インダクタ124、126からの電流の任意のサージがエアロゾル生成デバイスの任意の他のセクション又は部分に達するか又はアーク放電することを防ぐことができる。他の例において、フェライト要素自体も磁化可能であり得る。
【0123】
示す例において、加熱アセンブリは誘導加熱アセンブリであり、誘導及び電動加熱プロセスを介して消耗品110のエアロゾル生成材料を加熱するための様々な成分を含み、消耗品110は、内部に配設されたアルミニウム要素(図示せず)等の非磁性金属成分を含む。
【0124】
実施形態によれば、消耗品110又はエアロゾル生成物品は、外側被覆体を提供し、エアロゾル生成材料を外側被覆体上に導入し、次に非磁性金属成分を導入することによって製造することができる。外側被覆体は、次に、エアロゾル生成材料及び非磁性金属成分の双方の周りに固定することができる。
【0125】
代替的な実施形態によれば、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の周りに固定された外側被覆体内に提供することができ、次に、非磁性金属成分をエアロゾル生成材料に挿入することができる。
【0126】
消耗品110と共に配設されたアルミニウム要素は、誘導による加熱を改善し、これについては以下でより詳細に論じられる。誘導加熱は、電磁誘導によって導電オブジェクト(サセプタ等)を加熱するプロセスである。誘導加熱アセンブリは、誘導要素、例えば1つ又は複数のインダクタコイルと、誘導要素を通じて交流電流等の変動電流を通すためのデバイスとを備えることができる。誘導要素における変動電流は、変動磁場を生成する。変動磁場は、誘導要素に対し適切に配置されたサセプタに侵入し、サセプタ内部で渦電流を生成する。サセプタは、渦電流に対し電気抵抗を有し、このため、この抵抗に対する渦電流の流れによって、サセプタがジュール加熱により加熱される。サセプタが鉄、ニッケル又はコバルト等の強磁性材料を含む場合、サセプタにおける磁気ヒステリシス損失によっても、すなわち、変動磁場との位置合わせの結果としての磁性材料における磁気双極子の変動する向きによっても、熱を生成することができる
伝導による加熱と比較して、誘導加熱において、熱はサセプタ内で生成され、高速な加熱を可能にする。更に、誘導ヒータとサセプタとの間に物理的接触が存在する必要がなく、構築及び適用における自由度を高めることが可能である。
【0127】
上記で論じたように、図6Aに示すようなエアロゾル生成デバイスの誘導加熱アセンブリは、サセプタ構成体132(本明細書において「サセプタ」と呼ばれる)と、第1のインダクタコイル124と、第2のインダクタコイル126とを備える。第1及び第2のインダクタコイル124、126は、導電性材料から作製される。この例において、第1及び第2のインダクタコイル124、126は、螺旋インダクタコイル124、126を提供するために螺旋形状で巻かれたLITZ(RTM)線/ケーブルから作製される。LITZ(RTM)線は、個々に絶縁され、単一の配線を形成するように合わせて拗じられた複数の個々の配線を備える。LITZ(RTM)線は、導体における表皮硬化損失を低減するように設計される。この例において、第1及び第2のインダクタコイル124、126は、矩形の断面を有する銅製のLITZ(RTM)線から作製される。他の例において、LITZ(RTM)線は、円形等の他の形状の断面を有することができる。
【0128】
図6Bは、図6Aの領域の詳細図を示す。図6A及び図6Bは、サセプタ132内に受けられた消耗品110を示し、ここで、消耗品110は、消耗品110の外面がサセプタ132の内面に当接するような寸法にされる。これにより、加熱が最も効率的になることが確実にされる。この例の物品110はエアロゾル生成材料110aを含む。エアロゾル生成材料110aは、サセプタ132内に配置される。この例の消耗品110は、加熱特性を改善するために内部に配設されたアルミニウムストリップ(図示せず)を更に含む。消耗品110は、フィルター、被覆体材料及び/又は冷却構造等の他の構成要素も備えることができる。
【0129】
図6Bは、サセプタ132の外面が、サセプタ132の長手方向軸線158に対し垂直な方向において測定された距離150だけインダクタコイル124、126の内面から離間されることを示す。1つの特定の例において、距離150は、約3mm~4mm、約3mm~3.5mm、又は約3.25mmである。
【0130】
図6Bは、絶縁部材128の外面が、サセプタ132の長手方向軸線158に対し垂直な方向において測定された距離152だけインダクタコイル124、126の内面から離間されることを示す。1つの特定の例において、距離152は約0.05mmである。別の例において、距離152は実質的に0mmであり、インダクタコイル124、126が絶縁部材128と当接し、接触するようになっている。
【0131】
使用時に、第1のインダクタコイル124は、サセプタ132の第1のセクションを加熱するための第1の変動磁場を生成するように構成され、第2のインダクタコイル126は、サセプタ132の第2のセクションを加熱するための第2の変動磁場を生成するように構成される。この例において、第1のインダクタコイル124は、デバイス100の長手方向軸線134に沿った方向において第2のインダクタコイル126に隣り合う(すなわち、第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126は重ならない)。サセプタ構成体132は、単一のサセプタ、又は2つ以上の別個のサセプタを含むことができ、サセプタのうちの少なくとも1つはフェライト要素を含む。第1及び第2のインダクタコイル124、126の端部130は、PCB(図示せず)に接続することができる。PCBは、変動磁場が生じるように、電源、例えばバッテリー(図示せず)からインダクタコイル124、126に変動電流(例えば交流)を流すように構成することができる。1つ又は複数のサセプタ132の単数又は複数のセクションが誘導プロセスに起因して加熱するにつれ、熱は、誘導加熱により消耗品110のアルミニウム要素にも転送される。したがって、アルミニウムストリップを含めることにより、改善した、より高速な消耗品110の加熱が達成され、その結果として、特定の持続時間中により大量のエアロゾル生成材料を発生させることができることが明らかであろう。
【0132】
消耗品110がエアロゾル生成デバイスに挿入されるとき、消耗品は、非磁性金属成分(すなわち、アルミニウム要素)の少なくとも一部分が1つ又は複数のサセプタ132のフェライト要素の少なくとも一部分に非常に近接して配置されるように挿入することができる。これにより、サセプタからアルミニウム要素への誘導加熱プロセスが改善し、これにより、例えば、サセプタの誘導加熱及びアルミニウム要素の電動加熱によって、消耗品110の加熱全体が改善する。アルミニウム要素は、1つ又は複数のサセプタ132のフェライト要素の少なくとも一部分から10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するように配置することができる。
【0133】
いくつかの例において、第1及び第2のインダクタコイル124、126は、互いに異なる少なくとも1つの特性を有することができることが理解されよう。例えば、第1のインダクタコイル124は、第2のインダクタコイル126と異なる少なくとも1つの特性を有することができる。より詳細には、1つの例において、第1のインダクタコイル124は、第2のインダクタコイル126と異なるインダクタンス値を有することができる。他の例において、第1及び第2のインダクタコイル124、126は異なる長さであり、第1のインダクタコイル124が、第2のインダクタコイル126よりも小さいサセプタ132のセクションに巻きつけられるようになっている。このため、第1のインダクタコイル124は、第2のインダクタコイル126と異なる巻数を含むことができる(個々の巻間の間隔が実質的に同じであると仮定する)。更に別の例において、第1のインダクタコイル124は、第2のインダクタコイル126と異なる材料から作製することができる。いくつかの例において、第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126は実質的に同一にすることができる。
【0134】
この例において、第1のインダクタコイル124及び第2のインダクタコイル126は、反対方向に巻きつけられる。これは、インダクタコイルが異なる時点でアクティブであるときに有用とすることができる。例えば、最初に、第1のインダクタコイル124は、消耗品110の第1のセクションを加熱するように動作している場合があり、後の時点に、第2のインダクタコイル126は、消耗品110の第2のセクションを加熱するように動作している場合がある。コイルを反対方向に巻くことは、特定のタイプの制御回路と併せて用いられるときに不活性コイル内に生じる電流を低減するのに役立つ。他の例において、第1のインダクタコイル124は右螺旋であり、第2のインダクタコイル126は左螺旋である。しかしながら、別の例において、インダクタコイル124、126は同じ方向に巻くことができるか、又は第1のインダクタコイル124を左螺旋とすることができ、第2のインダクタコイル126を右螺旋とすることができる。
【0135】
この例のサセプタ132は中空であり、したがって、中にエアロゾル生成材料を受けるレセプタクルを画定する。例えば、消耗品110は、サセプタ132に挿入することができる。この例において、サセプタ120は、円形の断面を有して管状である。
【0136】
1つの例において、サセプタ132は、約0.025mm~1mm、又は約0.05mmの壁厚154を有する。
【0137】
1つの例において、サセプタ132は、約40mm~60mm、約40mm~45mm又は約44.5mmの長さを有する。
【0138】
1つの例において、絶縁部材128は、約0.25mm~2mm、0.25mm~1mm又は約0.5mmの壁厚156を有する。
【0139】
いくつかの実施形態では、サセプタ132は、導電性材料、磁性材料及び磁性導電性材料からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、サセプタ132は、金属又は金属合金を含む。いくつかの実施形態では、サセプタ132は、アルミニウム、金、鉄、ニッケル、コバルト、導電性炭素、グラファイト、鋼、普通炭素鋼、軟鋼、ステンレス鋼、フェライトステンレス鋼、モリブデン、炭化ケイ素、銅、及び青銅からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含むことができる。他の実施形態では1つ又は複数の他の加熱材料が用いられてもよい。
【0140】
いくつかの実施形態では、加熱材料を含むシートには、孔又は切れ目がない。いくつかの実施形態では、加熱材料を含むシートは、金属又は金属合金箔、例えばアルミニウム箔等の箔を含む。しかしながら、いくつかの実施形態では、加熱材料を含むシートは、孔又は切れ目を有する場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、加熱材料を含むシートは、メッシュ、有孔シート、又は金属若しくは金属合金有孔箔、例えば有孔アルミニウム箔等の有孔箔を含むことができる。
【0141】
加熱材料が鋼(例えば、軟鋼又はステンレス鋼)等の鉄又はアルミニウムを含むようないくつかの実施形態において、加熱材料を含むシートは、使用時の加熱材料の腐食又は酸化の回避に役立つように被覆することができる。このような被覆は、例えばニッケルめっき、金めっき、又はセラミック若しくは不活性ポリマーの被覆を含むことができる。いくつかの実施形態では、加熱材料を含むシートは、ニッケルめっきのアルミニウム箔を含むか、又はこれらからなる。
【0142】
加熱材料は、誘導電流及び/又は磁気双極子の誘導再配向のほとんどが発生する外部ゾーンである表皮深さを有することができる。加熱材料の厚さが比較的小さいことを前提に、加熱材料の他の寸法よりも比較的大きな深さ又は厚さを有する加熱材料と比較して、加熱材料のより大きな割合が所与の変動磁場により加熱可能であってもよい。このため、材料のより効率的な使用が実現され、ひいてはコストが低下する。
【0143】
いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能材料はタバコを含む。しかしながら、他の実施形態では、エアロゾル化可能材料は、タバコからなっていてもよく、実質的に全体がタバコからなっていてもよく、タバコ及びタバコ以外のエアロゾル化可能材料を含んでいてもよく、タバコ以外のエアロゾル化可能材料を含んでいてもよく、又はタバコを含んでいなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能材料は、蒸気若しくはエアロゾル形成剤、又はグリセロール、プロピレングリコール、トリアセチン、若しくはジエチレングリコール等の保湿剤を含んでいてもよい。
【0144】
いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能材料は、非液体エアロゾル化可能材料であり、装置は、非液体エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させる。
【0145】
実施形態によれば、1つ又は複数のインダクタコイル及び1つ又は複数のサセプタを備えるエアロゾル生成デバイスが開示される。サセプタのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のフェライト要素を含む。1つ又は複数のフェライト要素はセラミック材料を含んでもよい。1つ又は複数のフェライト要素は、酸化鉄(III)(Fe)を1つ又は複数の追加の金属要素と混合して混合物を形成し、次に混合物を加熱してセラミックを形成することによって形成されてもよい。1つ又は複数の追加の金属要素は、(i)バリウム、(ii)マンガン、(iii)ニッケル及び(iv)亜鉛を含む群から選択されてもよい。
【0146】
1つ又は複数のフェライト要素は非導電性であってもよい。1つ又は複数のフェライト要素は絶縁体を含んでもよい。更なるフェライト要素は、(i)磁化可能、(ii)強磁性又は(iii)フェリ磁性のうちのいずれかであってもよい。
【0147】
1つ又は複数のインダクタコイルは変動磁場を生成するように配置構成されてもよく、1つ又は複数のサセプタは、変動磁場によって加熱されるように配置構成されてもよい。1つ又は複数のサセプタは、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料を非燃焼加熱するように配置され構成されてもよい。実施形態によれば、1つ又は複数のサセプタは、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成するように配置され構成されてもよい。エアロゾル生成デバイスは非燃焼加熱式エアロゾル生成デバイスを含んでもよい。
【0148】
上記のエアロゾル生成デバイス、及び不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を備えるエアロゾル生成システムが開示される。
【0149】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ又は複数のアルミニウム要素を含んでもよい。実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0150】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、エアロゾル化可能材料を含んでもよい。エアロゾル化可能材料は、(i)固体として、(ii)液体として、(iii)ゲルの形態で、(iv)薄膜基板の形態で、(v)複数の領域を有する薄膜基板の形態で、又は(vi)複数の領域を有する薄膜基板の形態であって、領域のうちの少なくとも2つが、異なる組成を有するエアロゾル化可能材料を含む、薄膜基板の形態で、提供されてもよい。
【0151】
エアロゾルを生成する方法であって、1つ又は複数のインダクタコイルと1つ又は複数のサセプタを含むエアロゾル生成デバイスを用意することであって、サセプタのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のフェライト要素を含むことと、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品をエアロゾル生成デバイスに挿入することと、を含む、方法も開示される。
【0152】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ又は複数のアルミニウム要素を含んでもよい。不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0153】
1つ又は複数のフェライトサセプタを含むエアロゾル生成デバイスと、1つ又は複数の非磁性金属要素を有する、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品とを備えるエアロゾル生成システムも開示される。
【0154】
1つ又は複数の非磁性金属要素はアルミニウムを含んでもよい。
【0155】
1つ又は複数の非磁性金属要素は、1つ又は複数のフェライトサセプタと熱的に接触するよう配置されるように構成されてもよい。
【0156】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、非磁性金属要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライトサセプタのうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されるように配置構成されてもよい。
【0157】
1つ又は複数のインダクタコイルを含むエアロゾル生成デバイスと、使用時にエアロゾル生成デバイス内に位置する、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品とを備えるエアロゾル生成システムも開示される。加えて、使用時にエアロゾル生成デバイス内に位置する1つ又は複数の取外し可能サセプタが提供されてもよい。
【0158】
実施形態によれば、1つ又は複数の取外し可能サセプタは、1つ又は複数のフェライト要素を含んでもよい。1つ又は複数のフェライト要素はセラミック材料を含んでもよい。1つ又は複数のフェライト要素は、酸化鉄(III)(Fe)を1つ又は複数の追加の金属要素と混合して混合物を形成し、次に混合物を加熱してセラミックを形成することによって形成されてもよい。1つ又は複数の追加の金属要素は、(i)バリウム、(ii)マンガン、(iii)ニッケル及び(iv)亜鉛を含む群から選択されてもよい。フェライト要素は非導電性であってもよい。フェライト要素は絶縁体を含んでもよい。
【0159】
フェライト要素は、(i)磁化可能、(ii)強磁性又は(iii)フェリ磁性のうちのいずれかであってもよい。
【0160】
1つ又は複数のインダクタコイルは変動磁場を生成するように配置構成されてもよく、1つ又は複数のサセプタは、変動磁場によって加熱されるように配置構成されてもよい。
【0161】
1つ又は複数のサセプタは、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料を非燃焼加熱するように配置され構成されてもよい。1つ又は複数のサセプタは、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成するように配置及び適合されてもよい。
【0162】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ又は複数のアルミニウム要素を含んでもよい。
【0163】
実施形態によれば、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0164】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0165】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、エアロゾル化可能材料を含んでもよく、(i)固体として、(ii)液体として、(iii)ゲルの形態で、(iv)薄膜基板の形態で、(v)複数の領域を有する薄膜基板の形態で、又は(vi)複数の領域を有する薄膜基板の形態であって、領域のうちの少なくとも2つが、異なる組成を有するエアロゾル化可能材料を含む、薄膜基板の形態で、提供されてもよい。
【0166】
1つ又は複数のインダクタコイルを含むエアロゾル生成デバイスであって、デバイスは、(i)使用時にエアロゾル生成デバイス内に位置する、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を受け、(ii)使用時にエアロゾル生成デバイス内に位置する、1つ又は複数の取外し可能サセプタを受けるように配置され構成される、エアロゾル生成デバイスが提供される。
【0167】
1つ又は複数のインダクタコイルを含むエアロゾル生成デバイスを用意することと、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品をエアロゾル生成デバイス内に配置することと、1つ又は複数の取外し可能サセプタをエアロゾル生成デバイス内に配置することとを含むエアロゾルを生成する方法が開示される。
【0168】
エアロゾル生成デバイスと、使用時にエアロゾル生成デバイス内に配置される、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品であって、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ若しくは複数のインダクタコイル及び/又は1つ若しくは複数のサセプタを含んでもよい、物品と、を備える、エアロゾル生成システムが開示される。
【0169】
1つ又は複数のサセプタは1つ又は複数のフェライト要素を含んでもよい。1つ又は複数のフェライト要素はセラミック材料を含んでもよい。1つ又は複数のフェライト要素は、酸化鉄(III)(Fe)を1つ又は複数の追加の金属要素と混合して混合物を形成し、次に混合物を加熱してセラミックを形成することによって形成されてもよい。1つ又は複数の追加の金属要素は、(i)バリウム、(ii)マンガン、(iii)ニッケル及び(iv)亜鉛を含む群から選択されてもよい。
【0170】
1つ又は複数のフェライト要素は非導電性であってもよい。1つ又は複数のフェライト要素は絶縁体であってもよい。
【0171】
1つ又は複数のフェライト要素は、(i)磁化可能、(ii)強磁性又は(iii)フェリ磁性のうちのいずれかであってもよい。実施形態によれば、1つ又は複数のインダクタコイルは変動磁場を生成するように配置構成されてもよく、1つ又は複数のサセプタは、変動磁場によって加熱されるように配置構成されてもよい。
【0172】
1つ又は複数のサセプタは、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料を非燃焼加熱するように配置され構成されてもよい。1つ又は複数のサセプタは、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成するように配置され構成されてもよい。
【0173】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ又は複数のアルミニウム要素を含んでもよい。
【0174】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0175】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0176】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、エアロゾル化可能材料を含んでもよい。エアロゾル化可能材料は、(i)固体として、(ii)液体として、(iii)ゲルの形態で、(iv)薄膜基板の形態で、(v)複数の領域を有する薄膜基板の形態で、又は(vi)複数の領域を有する薄膜基板の形態であって、領域のうちの少なくとも2つが、異なる組成を有するエアロゾル化可能材料を含む、薄膜基板の形態で、提供されてもよい。
【0177】
エアロゾル生成デバイスを用意することと、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品をエアロゾル生成デバイスに挿入することであって、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ若しくは複数のインダクタコイル及び/又は1つ若しくは複数のサセプタを含んでもよいことと、を含む、エアロゾルを生成する方法が開示される。
【0178】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ又は複数のアルミニウム要素を含んでもよい。
【0179】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0180】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するようにエアロゾル生成デバイスに挿入されてもよい。
【0181】
デバイス内に1つ又は複数のインダクタコイル及び1つ又は複数のサセプタを形成することであって、サセプタのうちの少なくとも1つは1つ又は複数のフェライト要素を含んでもよいことを含む、エアロゾル生成デバイスを製造する方法も開示される。
【0182】
使用時にエアロゾル生成デバイス内に位置し、エアロゾル生成デバイスから容易に取外し可能であり得る1つ又は複数の取外し可能なサセプタを形成することを含む、サセプタを製造する方法も開示される。
【0183】
使用時にエアロゾル生成デバイス内に配置される、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を形成することであって、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品は、1つ若しくは複数のインダクタコイル及び/又は1つ若しくは複数のサセプタを含んでもよいことを含む、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を製造する方法も開示される。
【0184】
いくつかの実施形態では、物品2は、消耗品、又は不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品である。物品2中のエアロゾル化可能材料2aの1つ又は複数の揮発可能な成分の全て又は実質的に全てが使い果たされると、ユーザは、加熱アセンブリ1の空洞20から物品2を取り外して破棄することができる。その後、ユーザは、別の物品2と共に装置200を再利用することができる。しかしながら、他のそれぞれの実施形態では、物品2は、加熱アセンブリに対して消耗可能なものでなくてもよい。すなわち、エアロゾル化可能材料2aの1つ又は複数の揮発可能な成分が使い果たされた場合に、加熱アセンブリ1及び物品2を合わせて破棄することができる。
【0185】
いくつかの実施形態では、物品2は、この物品2と共に使用可能な装置200とは別個に販売、供給、又は他の形で提供される。しかしながら、いくつかの実施形態では、場合により洗浄用具等の付加的な構成要素と共に、キット又はアセンブリ等のシステムとして、装置200と、物品2のうちの1つ又は複数とが合わせて提供されてもよい。
【0186】
様々な実施形態によるエアロゾル生成デバイス、エアロゾル生成システム及びインダクタコイルは、エアロゾルを実質的に平坦な消耗品から生成するとき、特段の有用性を見出す。実質的に平坦な消耗品は、アレイ又は円形のフォーマットで提供することができる。他の構成体も企図される。
【0187】
例えば、実質的に平坦な消耗品がアレイの形態で提供されるいくつかの実施形態において、複数の加熱領域を提供することができる。例えば、実施形態によれば、1つの加熱領域は、部分、ピクセル又は消耗品の部分ごとに提供することができる。他の実施形態において、実質的に平坦な消耗品は、消耗品のセグメントが類似の形状のヒータによって加熱されるように回転させることができる。この実施形態によれば、単一の加熱領域を提供することができる。
【0188】
特に、様々な実施形態によるインダクタコイルは、不燃性エアロゾル供給システムの一部として消耗品を非燃焼加熱するように配置構成された不燃性エアロゾル供給システムの一部として提供することができる。特に、消耗品は、エアロゾル生成材料の複数の別個の部分を含むことができる。消耗品は、その上にエアロゾル生成材料が上に提供される支持体を含むことができる。支持体は、その上にエアロゾル生成材料が形成される支持体として機能し、製造を容易にする。支持体は、エアロゾル生成材料に引張強度を与えることができ、扱いを容易にする。いくつかの場合、エアロゾル生成材料の複数の別個の部分がそのような支持体上に堆積される。いくつかの場合、アモルファス材料の複数の別個の部分がそのような支持体上に堆積される。いくつかの場合、エアロゾル生成材料の離散部分は、各離散部分を別個に加熱及びエアロゾル化することができるように、そのような支持体上に堆積される。
【0189】
適切には、エアロゾル生成材料の離散部分は、各離散部分を別個に加熱及びエアロゾル化することができるように支持体上に提供される。そのような構造を有する消耗品は、一貫したエアロゾルが各パフによりユーザに送達されることを可能にすることがわかっている。
【0190】
いくつかの場合、支持体は、金属箔、紙、カーボン紙、耐油紙、セラミック、グラファイト及びグラフェン等の炭素同素体、プラスチック、厚紙、木又はそれらの組み合わせから選択された材料から形成することができる。いくつかの場合、支持体は、再生タバコのシート等のタバコ材料を含むか又はこれから成ることができる。いくつかの場合、支持体は、金属箔、紙、厚紙、木又はそれらの組み合わせから選択された材料から形成することができる。いくつかの場合、支持体自体が、上記のリストから選択された材料の層を含む積層構造であってもよい。いくつかの場合、支持体は、香味料担体として機能することもできる。例えば、支持体に香味料又はタバコ抽出物を含浸させてもよい。いくつかの場合、支持体は非磁性であってもよい。いくつかの場合、支持体は磁性であってもよい。この機能を用いて、使用時に支持体をアセンブリに締結することができるか、又はこの機能を用いて、エアロゾル生成材料の特定の形状を生成することができる。いくつかの場合、エアロゾル生成材料は、使用時に材料を誘導ヒータに締結するのに用いることができる1つ又は複数の磁石を含むことができる。
【0191】
いくつかの場合、支持体は、ガス及び/又はエアロゾルに実質的に又は全体的に含浸することができる。これにより、エアロゾル又はガスが支持層を通過することを防ぎ、以って流れを制御し、流れがユーザに送達されることを確実にする。これを用いて、使用時に、例えば、エアロゾル生成アセンブリにおいて提供されるヒータの表面上の、ガス/エアロゾルの凝縮又は他の堆積を防ぐこともできる。このため、いくつかの場合、消費効率及び衛生状態を改善することができる。
【0192】
いくつかの場合、エアロゾル生成材料に当接する支持体の表面は多孔性であってもよい。例えば、1つの場合、支持体は紙を含む。紙等の多孔性の支持体は、本発明に特に適しており、多孔性(例えば、紙)層は、エアロゾル生成材料に当接し、強力な結合を形成することがわかっている。エアロゾル生成材料は、ゲルを乾燥させることによって形成され、そして、理論によって限定されるものではないが、ゲルを形成するスラリーは、多孔質支持体(例えば、紙)に部分的に含浸し、その結果、ゲルが硬化して架橋を形成するときに支持体が部分的にゲルに結合されると考えられる。これは、ゲルと支持体との間(及び乾燥ゲルと支持体との間)に強い結合をもたらす。
【0193】
1つの特定の場合には支持体は紙で裏打ちされた箔であってもよく、紙の層はエアロゾル生成材料と当接し、上記段落で論じた特性は、この当接によって可能になる。箔の裏打ちは実質的に不透過性であり、エアロゾルの流路の制御をもたらす。金属箔の裏打ちは熱をエアロゾル生成材料に伝える役割も果たす。
【0194】
別の場合には、紙で裏打ちされた箔の箔層はエアロゾル生成材料と当接する。箔は実質的に不透過性であり、以って、エアロゾル生成材料に設けられた水が紙に吸収されることで紙の構造的完全性を弱め得ることを妨げる。
【0195】
いくつかの場合、支持体はアルミ箔等の金属箔から形成される又は金属箔を含む。金属支持体は熱エネルギーをエアロゾル生成材料(エアロゾル化可能材料)により良好に伝達することを可能にすることができる。更に又は代替的に、金属箔は誘導加熱システムのサセプタとして機能してもよい。特定の実施態様では、支持体は金属箔層と、厚紙等の支持層とを含む。これらの実施態様では、金属箔層は20μm未満、例えば約1μm~約10μm、好適には約5μmの厚さを有してもよい。
【0196】
いくつかの場合、支持体は、約0.010mm~約2.0mm、好適には約0.015mm、0.02mm、0.05mm又は0.1mm~約1.5mm、1.0mm又は0.5mmの厚さを有してもよい。
【0197】
様々な問題に対処すると共に技術を進歩させるため、本開示は全体として、特許請求の範囲に係る発明を実施可能であり、エアロゾル化可能材料を加熱する装置と共に用いるための優れた加熱要素と、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させる装置と共に用いるための加熱要素を形成する方法と、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置、及びそのような装置によって加熱可能な加熱要素を備えるシステムとを可能にする様々な実施形態を、説明及び例示のために示す。本開示の利点及び特徴は、実施形態の代表的なサンプルにすぎず、網羅的及び/又は排他的なものではない。これらは、特許請求され、他の形で開示される特徴の理解の手助け及び教示のみを目的として提示される。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲により規定される本開示に対する制限とも、特許請求の範囲の同等物に対する制限とも考えるべきではなく、また、本開示の範囲及び/又は主旨から逸脱することなく、他の実施形態の利用及び改良が可能であることを理解されたい。種々の実施形態は、開示の要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段等の種々の組み合わせを好適に含んでいてもよいし、種々の組み合わせからなっていてもよいし、種々の組み合わせから本質的になっていてもよい。本開示は、現時点では請求されていないものの、将来的に請求され得る他の発明を含んでいてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
【手続補正書】
【提出日】2023-08-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数のインダクタコイルと1つ又は複数のサセプタとを有するエアロゾル生成デバイスを備えるエアロゾル生成システムであって、使用時に、非磁性金属成分を含む不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が前記サセプタのうちの1つ又は複数に近接して配置される、エアロゾル生成システム。
【請求項2】
前記1つ又は複数のサセプタが、セラミック材料を含む1つ又は複数のフェライト要素を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項3】
前記1つ又は複数のフェライト要素が、酸化鉄(III)(Fe)を1つ又は複数の追加の金属要素と混合して混合物を形成し、次に前記混合物を加熱してセラミックを形成することによって形成される、請求項2に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項4】
前記1つ又は複数の追加の金属要素は、(i)バリウム、(ii)マンガン、(iii)ニッケル及び(iv)亜鉛を含む群から選択される、請求項3に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項5】
前記1つ又は複数のフェライト要素が非導電性である、請求項2~4のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項6】
前記1つ又は複数のフェライト要素が絶縁体である、請求項2~5のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項7】
前記1つ又は複数のフェライト要素が、(i)磁化可能、(ii)強磁性又は(iii)フェリ磁性のうちのいずれかである、請求項2~6のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項8】
前記1つ又は複数のインダクタコイルが変動磁場を生成するように配置構成され、前記1つ又は複数のサセプタが、前記変動磁場によって加熱されるように配置構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項9】
前記1つ又は複数のサセプタが、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料を非燃焼加熱するように配置され構成される、請求項8に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項10】
前記1つ又は複数のサセプタが、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品において提供されるエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成するように配置され構成される、請求項8又は9に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項11】
前記エアロゾル生成デバイスが非燃焼加熱式エアロゾル生成デバイスを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項12】
前記エアロゾル生成デバイスが不燃性エアロゾル供給デバイスを含む、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項13】
不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品と組み合わされた、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項14】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、1つ又は複数のアルミニウム要素を含む、請求項13に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項15】
使用時に、前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、前記アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分がフェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分に近接して位置するように前記エアロゾル生成デバイスに挿入される、請求項14に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項16】
使用時に、前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、前記アルミニウム要素のうちの1つの少なくとも一部分が前記フェライト要素のうちの1つの少なくとも一部分から、10mm、9mm、8mm、7mm、6mm、5mm、4mm、3mm、2mm又は1mm未満に位置するように前記エアロゾル生成デバイスに挿入される、請求項15に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項17】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、エアロゾル化可能材料を含む、請求項13~16のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項18】
前記エアロゾル化可能材料が、(i)固体として、(ii)液体として、(iii)ゲルの形態で、(iv)薄膜基板の形態で、(v)複数の領域を有する薄膜基板の形態で、又は(vi)複数の領域を有する薄膜基板の形態であって、前記領域のうちの少なくとも2つが、異なる組成を有するエアロゾル化可能材料を含む、薄膜基板の形態で、提供される、請求項17に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項19】
エアロゾルを生成する方法であって、
1つ又は複数のインダクタコイル及び1つ又は複数のサセプタを有するエアロゾル生成デバイスを用意することと、
前記サセプタのうちの1つ又は複数に近接して、非磁性金属成分を含む、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品を挿入することと
を含む、方法。
【請求項20】
前記不燃性エアロゾル供給デバイスと共に用いるための物品が、1つ又は複数のアルミニウム要素を含む、請求項19に記載の方法。
【国際調査報告】