(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(54)【発明の名称】相乗的賦香組成物
(51)【国際特許分類】
C11B 9/00 20060101AFI20231220BHJP
C11D 3/50 20060101ALI20231220BHJP
A61Q 13/00 20060101ALI20231220BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20231220BHJP
A61Q 5/12 20060101ALI20231220BHJP
A61Q 5/06 20060101ALI20231220BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20231220BHJP
A61Q 15/00 20060101ALI20231220BHJP
A61Q 9/04 20060101ALI20231220BHJP
A61Q 19/04 20060101ALI20231220BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20231220BHJP
A61Q 1/00 20060101ALI20231220BHJP
A61K 8/33 20060101ALI20231220BHJP
A61K 8/49 20060101ALI20231220BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20231220BHJP
A61K 8/35 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
C11B9/00 Z
C11D3/50
A61Q13/00 101
A61Q5/02
A61Q5/12
A61Q5/06
A61Q19/00
A61Q15/00
A61Q9/04
A61Q19/04
A61Q19/10
A61Q1/00
A61K8/33
A61K8/49
A61K8/37
A61K8/35
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537095
(86)(22)【出願日】2021-12-16
(85)【翻訳文提出日】2023-08-16
(86)【国際出願番号】 EP2021086256
(87)【国際公開番号】W WO2022129371
(87)【国際公開日】2022-06-23
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009287
【氏名又は名称】フイルメニツヒ ソシエテ アノニム
【氏名又は名称原語表記】Firmenich SA
【住所又は居所原語表記】7,Rue de la Bergere,1242 Satigny,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ザビネ フォン チャルナー
(72)【発明者】
【氏名】マーク ハワード
(72)【発明者】
【氏名】ジェラルド エンリケス アンドレード
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ナブ
【テーマコード(参考)】
4C083
4H003
4H059
【Fターム(参考)】
4C083AA122
4C083AB032
4C083AB172
4C083AB222
4C083AB332
4C083AB432
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC032
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC172
4C083AC182
4C083AC211
4C083AC212
4C083AC242
4C083AC302
4C083AC312
4C083AC352
4C083AC392
4C083AC402
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC471
4C083AC472
4C083AC482
4C083AC512
4C083AC532
4C083AC562
4C083AC642
4C083AC692
4C083AC712
4C083AC742
4C083AC762
4C083AC782
4C083AC812
4C083AC841
4C083AC842
4C083AC852
4C083AC862
4C083AD042
4C083AD092
4C083AD132
4C083AD152
4C083AD162
4C083AD172
4C083AD202
4C083AD282
4C083AD532
4C083BB41
4C083CC17
4C083CC23
4C083CC33
4C083CC38
4C083DD01
4C083DD08
4C083DD11
4C083DD31
4C083DD33
4C083DD41
4C083KK02
4H003AB19
4H003AC09
4H003BA09
4H003BA12
4H003DA05
4H003DA17
4H003EA12
4H003EA15
4H003EA16
4H003EA19
4H003EA21
4H003EA28
4H003EB08
4H003EB16
4H003EB17
4H003EB22
4H003EB30
4H003EB37
4H003EB42
4H003EC01
4H003ED02
4H003EE05
4H003FA09
4H003FA26
4H003FA43
4H059BA19
4H059BA22
4H059BA30
4H059BC10
4H059CA51
4H059DA09
4H059EA35
(57)【要約】
本発明は、香料の分野に関する。より具体的には、本発明は、少なくとも1種のプロフレグランスと、3を上回るLogPを有する少なくとも1種の賦香成分とを含む、賦香組成物に関する。本明細書で述べられていることに続いて、賦香組成物または着香消費者製品の一部としての本発明の賦香組成物および本発明の賦香組成物の使用も、本発明の対象である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)少なくとも1種のプロフレグランス化合物;
b)3を上回るLogPを有する少なくとも1種の賦香成分
を含む、賦香組成物。
【請求項2】
前記少なくとも1種のプロフレグランスが、空気/酸素または酵素に曝露されると香料原料を放出する、請求項1記載の賦香組成物。
【請求項3】
前記少なくとも1種のプロフレグランスが、式
【化1】
の化合物である、請求項1または2記載の賦香組成物。
[式中、
a)wは、1~10000の整数を表し、
b)nは、1または0を表し、
c)mは、1~6の整数を表し、
d)Pは、水素原子を表すか、または発香性のα,β-不飽和ケトン、アルデヒドもしくはカルボン酸エステルを生成可能な残基であって、かつ式
【化2】
によって表されるものを表し、
ここで、
波線は、前記PとXとの間の結合の位置を示し;R
1は、水素原子、C
1~C
6アルコキシル残基またはC
1~C
15直鎖状、環状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルケニルもしくはアルカジエニル残基を表し、これらの残基は任意に1~4個のC
1~C
4アルキル基によって置換されていてもよく;
R
2、R
3およびR
4は、互いに独立して、水素原子、芳香環、またはC
1~C
15の直鎖状、環状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルケニルもしくはアルカジエニル残基を表し、これらの残基は場合によりC
1~C
4アルキル基によって置換されていてもよく;または、基R
1~R
4のうちの2つまたは3つは、一緒に結合して、5~20個の炭素原子を有し、かつ前記R
1、R
2、R
3またはR
4基が結合している炭素原子を含む飽和または不飽和の環を形成していてもよく、この環は、場合によりC
1~C
8の直鎖状、分枝鎖状または環状のアルキルまたはアルケニル基によって置換されていてもよく;ただし、P基のうちの少なくとも1つは、上記で定義された式(II)のものであり;
e)Xは、互いに独立して、式i)~xiv):
【化3】
からなる群から選択される官能基を表し、
式中、波線は、先に定義した通りであり、太線は、前記XとGとの間の結合の位置を示し、かつR
5は、水素原子、C
1~C
22の飽和もしくは不飽和のアルキル基もしくはアリール基を表し、これらの基は場合によりC
1~C
6アルキルもしくはアルコキシル基またはハロゲン原子により置換されていてもよく;
ただし、Pが水素原子を表す場合、Xは存在しなくてもよく、
f)Gは、1~22個の炭素原子を有する、環状、直鎖状、脂環式または分枝鎖状のアルキル、環状、直鎖状、脂環式または分枝鎖状のアルケニル、フェニル、アルキルフェニルまたはアルケニルフェニル炭化水素残基から誘導される多価の残基(m+1価を有する)を表し、前記炭化水素残基は、場合により置換され、ハロゲン、アルコール、エーテル、エステル、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、チオール、チオエーテル、アミン、第四級アミンおよびアミドからなる群から選択される1~10個の官能基を含有していてもよく、
g)Qは、水素原子(この場合、w=1およびn=1)を表すか、またはポリ(アルキルイミン)、ポリペプチド(例えば、ポリリジン)、またはセルロース、シクロデキストリンおよびデンプンからなる群から選択される多糖類、またはカチオン四級化ケイ素ポリマーからなる群から選択されるポリマーまたはコポリマー、またはさらに、式A-1)、A-2)、A-3)、B-1)、B-2)、C-1)、C-2)、およびC-3):
【化4】
からなる群から選択されるモノマー単位から誘導されるポリマーまたはランダムコポリマーを表し、
ここで、破線は、前記モノマー単位とGとの間の結合の位置を示し;
Yは、酸素原子もしくは硫黄原子またはNR
7基を表し;
o、p、q、r、s、t、u、およびvは、すべて、0~1の間の互いに独立した分数を表すが、ただし、o+p+q=1、r+s=1およびt+u+v=1であり、ただし、oまたはpのいずれか、ならびにrおよびtは0ではなく;
R
6は、水素原子、または例えばグリシン、アラニン、フェニルアラニン、アルギニン、ヒスチジン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、システイン、メチオニン、グルタミン、アスパラギン、スレオニン、セリン、ロイシン、イソロイシン、バリン、チロシンもしくはトリプトファンなどの天然もしくは非天然のアミノ酸からの側鎖を表し;
R
7は、同時にまたは独立して、水素原子またはC
1~C
16炭化水素基を表し;
R
8は、同時にまたは互いに独立して、
- 水素原子またはハロゲン化物原子;
- 酸素原子および硫黄原子からなる群から選択される1~4個のヘテロ原子を任意に含んでよいC
1~C
6炭化水素基;
- 式COOR
*(式中、R
*は、水素原子、任意に1~30個の酸素原子を含んでよいC
1~C
60アルキル基またはアルケニル基を表す)のカルボキシ基;
- OR
7基またはCOR
7基;または
- 窒素原子によって結合されたピロリドン単位
を表し;
Mは、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属イオンを表す]
【請求項4】
前記少なくとも1種のプロフレグランスが、式
【化5】
の化合物である、請求項1または2記載の賦香組成物。
[式中、yは、1または2であり、Aは、y価のC
1~22炭化水素基であり、R
10は、上記で定義された式R
10OHのC
6~20賦香アルコールから誘導される]
【請求項5】
前記少なくとも1種のプロフレグランスが、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン、トランス-3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-イルヘキサデカノエートからなる群から選択される、請求項1から4までのいずれか1項記載の賦香組成物。
【請求項6】
3を上回るLogPを有する前記少なくとも1種の賦香成分が、2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール、9-ヒドロキシ-5,9-ジメチル-4-デセナール、1-(4-イソプロピル-1-シクロヘキシル)-1-エタノール、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)-1-プロパノール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、4-(2-プロパニル)シクロヘキシル]メタノール、3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール、3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパナール、3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパナール、(4E)-4-メチル-5-(4-メチルフェニル)-4-ペンテナール、3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-2,2-ジメチルトリシクロ[6.2.1.0
1,6]ウンデカン-7-オン、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエート、ベンジルプロパノエート、2-シクロヘキシルエチルアセテート、シクロヘキシルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0
2,6]デカ-3-エン-8-イルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0
2,6]デカ-4-エン-8-イルアセテート、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-(1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8,-テトラメチル-2-ナフチル)エタン-1-オン、(1-エトキシエトキシ)シクロドデカン、(エトキシメトキシ)シクロドデカン、シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、2-メチルブチルサリチレート、ペンチルサリチレート、2-フェニルエチル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ベンジルサリチレート、シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、ドデカンニトリル、3,7-ジメチル-6-オクテンニトリル、2,6-ノナジエンニトリル、2-トリデセンニトリル、3-トリデセンニトリル、3,7-ジメチル-2,6-ノナジエンニトリル、2-フェニル-2-ヘキセンニトリル、3,12-トリデカジエンニトリル、3-メチル-5-フェニル-2-ペンテンニトリル、2-メチルデカンニトリル、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、2-メチルデカナール、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、(Z)-3-ヘキセン-1-イルベンゾエート、パチョリ油、(1R,3R,6S,7S,8S)-2,2,6,8-テトラメチルトリシクロ[5.3.1.0
3,8]ウンデカン-3-オール、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、3-メチル-5-フェニルペンタナール、4-デセナール、2-デセナール、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,2-ジメチル-6-メチレンシクロヘキシル)-2-ブテン-1-オン、リモネン、2,4,4,7-テトラメチル-6,8-ノナジエン-3-オンオキシム、2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-プロパンチオール、2-メトキシナフタレン、メチルn-(2-ヘキシル-3-フェニル-2-プロペニリデン)アントラニレート、メチルn-(3,5,5-トリメチルヘキシリデン)アントラニレート、メチル2-((2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エニリデン)メチルアミノ)ベンゾエート、メチルn-(1-オクテニル)アントラニレート、メチルn-(4-メトキシベンジリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチル2-({[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イリデン]メチル}アミノ)ベンゾエート、メチルn-ベンジリデンアントラニレート、メチルn-(2-フェニルエチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(((E)-3-フェニルアリリデン)アミノ)ベンゾエート、メチル2-(デシリデンアミノ)ベンゾエート、メチル[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イル]メチレンアントラニレート、メチル2-[(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アミノ]ベンゾエート、メチル(3S)-n-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)プロピリデン]アントラニレート、エチル2-{[(2,4/3,5-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)メチル]アミノ}ベンゾエート、エチル2-{[(1E)-(4-tert-ブチルフェニル)メチレン]アミノ}ベンゾエート、メチルn-(オクチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(p-tert-ブチルフェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、メチルn-[3-(4-イソプロピル-1-フェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、2-エトキシナフタレン、1-(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフタレニル)エタノン、1-(3-メチル-1-ベンゾフラン-2-イル)エタノン、1-(1-ナフチル)エタノン、1-(2-ナフチル)エタノン、メチル2-アミノベンゾエート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(メチルアミノ)ベンゾエート、オキサシクロヘキサデカン-2-オン、オキサシクロヘプタデカン-2-オン、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか、1,1’-オキシジベンゼン、4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、(+-)-4-メチレン-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-6-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-2-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン、オレンジ油、10-ウンデセナール、9-ウンデセナール、デカナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から5までのいずれか1項記載の賦香組成物。
【請求項7】
前記賦香組成物が、3を上回るLogPを有する賦香成分として、2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール、9-ヒドロキシ-5,9-ジメチル-4-デセナール、1-(4-イソプロピル-1-シクロヘキシル)-1-エタノール、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)-1-プロパノール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、4-(2-プロパニル)シクロヘキシル]メタノール、3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール、3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパナール、3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパナール、(4E)-4-メチル-5-(4-メチルフェニル)-4-ペンテナール、3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-2,2-ジメチルトリシクロ[6.2.1.0
1,6]ウンデカン-7-オンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエート、ベンジルプロパノエート、2-シクロヘキシルエチルアセテート、シクロヘキシルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0
2,6]デカ-3-エン-8-イルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0
2,6]デカ-4-エン-8-イルアセテートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも2種の化合物、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-(1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8,-テトラメチル-2-ナフチル)エタン-1-オン、(1-エトキシエトキシ)シクロドデカン、(エトキシメトキシ)シクロドデカンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも3種の化合物、シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、2-メチルブチルサリチレート、ペンチルサリチレート、2-フェニルエチル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ベンジルサリチレート、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、(Z)-3-ヘキセン-1-イルベンゾエートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも3種の化合物;シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、ドデカンニトリル、3,7-ジメチル-6-オクテンニトリル、2,6-ノナジエンニトリル、2-トリデセンニトリル、3-トリデセンニトリル、3,7-ジメチル-2,6-ノナジエンニトリル、2-フェニル-2-ヘキセンニトリル、3,12-トリデカジエンニトリル、3-メチル-5-フェニル-2-ペンテンニトリル、2-メチルデカンニトリル、およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;(+-)-2-メチルウンデカナール、2-メチルデカナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物、パチョリ油、(1R,3R,6S,7S,8S)-2,2,6,8-テトラメチルトリシクロ[5.3.1.0
3,8]ウンデカン-3-オールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、3-メチル-5-フェニルペンタナール、4-デセナール、2-デセナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも2種の化合物;(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,2-ジメチル-6-メチレンシクロヘキシル)-2-ブテン-1-オンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;リモネン、2,4,4,7-テトラメチル-6,8-ノナジエン-3-オンオキシム、2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-プロパンチオール、オレンジ油およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも2種の化合物;2-メトキシナフタレン、メチルn-(2-ヘキシル-3-フェニル-2-プロペニリデン)アントラニレート、メチルn-(3,5,5-トリメチルヘキシリデン)アントラニレート、メチル2-((2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エニリデン)メチルアミノ)ベンゾエート、メチルn-(1-オクテニル)アントラニレート、メチルn-(4-メトキシベンジリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチル2-({[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イリデン]メチル}アミノ)ベンゾエート、メチルn-ベンジリデンアントラニレート、メチルn-(2-フェニルエチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(((E)-3-フェニルアリリデン)アミノ)ベンゾエート、メチル2-(デシリデンアミノ)ベンゾエート、メチル[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イル]メチレンアントラニレート、メチル2-[(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アミノ]ベンゾエート、メチル(3S)-n-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)プロピリデン]アントラニレート、エチル2-{[(2,4/3,5-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)メチル]アミノ}ベンゾエート、エチル2-{[(1E)-(4-tert-ブチルフェニル)メチレン]アミノ}ベンゾエート、メチルn-(オクチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(p-tert-ブチルフェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、メチルn-[3-(4-イソプロピル-1-フェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、2-エトキシナフタレン、1-(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフタレニル)エタノン、1-(3-メチル-1-ベンゾフラン-2-イル)エタノン、1-(1-ナフチル)エタノン、1-(2-ナフチル)エタノン、メチル2-アミノベンゾエート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(メチルアミノ)ベンゾエートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;オキサシクロヘキサデカン-2-オン、オキサシクロヘプタデカン-2-オン、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも2種または3種の化合物;ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれかおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;1,1’-オキシジベンゼン、4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、(+-)-4-メチレン-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-6-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-2-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピランおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;ならびに10-ウンデセナール、9-ウンデセナール、デカナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも2種の化合物を含む、請求項1から6までのいずれか1項記載の賦香組成物。
【請求項8】
i)賦香成分として、請求項1から7までのいずれか1項に規定された賦香組成物;
ii)香料担体および香料ベースからなる群から選択される少なくとも1種の成分;ならびに
iii)任意に少なくとも1種の香料補助剤
を含む、賦香組成物。
【請求項9】
請求項1から7までのいずれか1項に規定された賦香組成物または請求項8に規定された賦香組成物を含む、着香消費者製品。
【請求項10】
前記着香消費者製品が、香料、布地ケア製品、ボディケア製品、化粧品調製物、スキンケア製品、エアケア製品またはホームケア製品であることを特徴とする、請求項9記載の着香消費者製品。
【請求項11】
前記着香消費者製品が、香水、スプラッシュまたはオードパルファム、コロンまたはシェーブもしくはアフターシェーブローション、液体、ポッドまたは固体の洗剤またはタブレット、布地柔軟剤、布地リフレッシャー、液体または固体の香気増強剤、ドライヤーシート、アイロン水、紙、漂白剤、カーペットクリーナー、カーテンケア製品、シャンプー、リーブオンまたはリンスオフヘアコンディショナー、着色調製物、カラーケア製品、整髪製品、デンタルケア製品、殺菌剤、インティメイトケア製品、ヘアスプレー、スキンクリームまたはローション、バニシングクリーム、デオドラントまたは制汗剤、脱毛剤、タンニング製品または日焼け用製品、ネイル用製品、スキンクレンジング、メーキャップ、着香石鹸、シャワーまたはバスムース、オイルまたはジェル、フット/ハンドケア製品、衛生製品、エアフレッシュナー、「すぐに使用できる」粉末状エアフレッシュナー、カビ取り剤、調度品ケア製品、ワイプ、食器用洗剤もしくは硬質表面洗剤、皮革ケア製品、カーケア製品であることを特徴とする、請求項10記載の着香消費者製品。
【請求項12】
請求項1から7までのいずれか1項に規定された賦香組成物または請求項8に規定された賦香組成物の賦香成分としての使用。
【請求項13】
周囲条件下で、長時間にわたり、好ましくは72時間、好ましくは120時間、好ましくは250時間、好ましくは500時間、より好ましくは720時間にわたり、皮膚、表面上で、または皮膚もしくは表面の周囲の空気中で、フレグランス組成物のフレグランス強度を改善、増強または変更するための、請求項1から7までのいずれか1項に規定された賦香組成物または請求項8に規定された賦香組成物または請求項9から11までのいずれか1項に規定された着香消費者製品の使用。
【請求項14】
周囲条件下で、長時間にわたり、好ましくは72時間、好ましくは120時間、好ましくは250時間、好ましくは500時間、より好ましくは720時間を超える時間にわたり、皮膚、表面上で、または皮膚もしくは表面の周囲の空気中で、フレグランス組成物のフレグランス強度を付与、改善、増強または変更する方法であって、請求項1から7までのいずれか1項に規定された賦香組成物または請求項8に規定された賦香組成物または請求項9から11までのいずれか1項に規定された着香消費者製品を、皮膚、表面または空気に適用する工程を含む、方法。
【請求項15】
賦香組成物または着香物品の匂い特性を付与、増強、改善または変更する方法であって、前記組成物または物品に有効量の請求項1から7までのいずれか1項に規定された賦香組成物または請求項8に規定された賦香組成物を添加することを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明は、香料の分野に関する。より具体的には、本発明は、少なくとも1種のプロフレグランスと、3を上回るLogPを有する少なくとも1種の賦香成分とを含む、賦香組成物に関する。本明細書で述べられていることに続いて、賦香組成物または着香消費者製品の一部としての本発明の賦香組成物および本発明の賦香組成物の使用も、本発明の対象である。
【0002】
発明の背景
香料産業では、一定の期間にわたり賦香効果を延長または増強することが可能な組成物または添加剤に対して特に関心が高い。消費者の体験を向上させるために、長続きする特性を得ることが特に望ましい。長続きする香料は、例えば高級または機能性の香料または化粧品調製物のように、様々な用途にとって望ましい。テキスタイルの洗浄および柔軟化は、注目すべき分野であり、そこでは活性物質、特に香料または賦香組成物の効果を、洗浄、柔軟化および乾燥後の一定の期間にわたり有効にできるようにすることが常に求められている。実際、この種の用途に特に適した活性物質の多くは、洗濯物における保持性に欠けるか、濯いだ際に洗濯物に残らないことが知られており、その結果、それらの賦香効果は、短時間しか体験できず、それほど強くない。香料産業におけるこの種の用途の重要性を考慮して、この分野の研究は、特に上述の問題に対する新規かつより効果的な解決策を見出すことを目的として継続されている。
【0003】
この点に関しては、制御された方法で放出される香料をコアに含むマイクロカプセルなどのデリバリー(送達)システムが開発されている。マイクロカプセルは、数日後でも香料からの恩恵を受けられるような、非常に需要のある、長期持続性のある賦香効果を提供するのに特に適している。
【0004】
カプセル化系の代替として、適用の間または適用後の(放出のトリガーとしてO2、光、酵素、水(pH)または温度を使用する)化学反応により活性物質を放出する、プロフレグランスまたはプロ香料とも呼ばれる様々な前駆体化合物が記載されている。しかしながら、上記前駆体は、それらが香料の徐放に寄与したとしても、マイクロカプセルによってもたらされる長期持続効果には及ばない。
【0005】
そのため、プロフレグランス化合物を使用して、長期持続する賦香効果を数日まで送達可能な系の開発が依然として求められている。
【0006】
今般、驚くべきことに、少なくとも1種のプロフレグランスと、3を上回るLogPを有する少なくとも1種の香料成分とを含む、賦香組成物によって上記の問題が解決されることが見出された。
【0007】
発明の説明
ここで、少なくとも1種のプロフレグランス化合物と、3を上回るLogPを有する少なくとも1種の賦香成分とを含む、賦香組成物が、使用直後にインパクトを与えながら、マイクロカプセルと同等かさらに優れた、数日間、さらには1カ月という長期持続効果を提供することが発見されている。
【0008】
したがって、本発明の第1の対象は、
a)少なくとも1種のプロフレグランス化合物;
b)3を上回るLogPを有する少なくとも1種の賦香成分
を含む、賦香組成物(composition of matter)である。
【0009】
「LogP」という用語は、当該技術分野における通常の意味、すなわち、親油性の尺度として知られている推定オクタノール-水分配係数の常用対数を意味する。多くの賦香化合物のLogP値は、例えば、Daylight Chemical Information Systems, Inc. (Daylight CIS), Irvine, Calif.から入手可能なPomona92データベースに報告されており、これには、元の文献への引用も含まれる。LogP値は、Daylight CISからも入手可能な「CLOGP」プログラムによって最も便利に計算される。このプログラムは、実験に基づくlogP値がPomona92データベースで利用可能な場合、その値も列挙している。「計算されたLogP」(cLogP)は、HanschおよびLeoのフラグメントアプローチによって求められる(A. Leo, in Comprehensive Medicinal Chemistry, Vol. 4, C. Hansch, P. G. Sammens, J. B. Taylor and C. A. Ramsden, Eds., p. 295, Pergamon Press, 1990を参照のこと)。フラグメントアプローチは、各香油成分の化学構造に基づいており、原子の数および種類、原子の連結性、ならびに化学結合を考慮している。cLogP値は、この物理化学的特性について最も信頼性が高く、かつ広く使用されている推定値であり、好ましくは、本発明において有用な賦香化合物の選択において、実験的なLogP値の代わりに使用される。
【0010】
「賦香組成物」とは、例えば消費者製品に快楽効果を与えることができる組成物と理解されるべきである。換言すれば、賦香組成物であると見なされるべき組成物は、単に匂いを付与するものではなく、嗅覚認識を肯定的または心地良い方法で付与または変更できるものとして、香料分野の当業者によって認識されなければならない。
【0011】
本発明によれば、賦香組成物は、少なくとも1種のプロフレグランス化合物を含む。
【0012】
「プロ香料(プロパフューム)」または「プロフレグランス」とは、PRM(香料原料)とも呼ばれる1種、2種またはそれ以上の香料化合物を、PRMの賦香効果を延長するように外部影響を受けて放出することが可能な化合物である。PRMは、外部トリガーまたは刺激として、光、空気/酸素、熱、水分もしくは酵素、またはそれらの組み合わせへの曝露による共有結合の開裂によってプロ香料から放出される。典型的には、プロフレグランス自体は、揮発性が低く、理想的には(ほぼ)無臭である。本発明では、「プロ香料」または「プロフレグランス」という用語は、区別なく使用される。プロ香料は、有利には、ソフトウェアEPIwin v.3.10(2000、米国環境保護庁で入手可能)を使用する計算によって得られるように、0.01Pa未満の蒸気圧によって特徴付けられ得る。一実施形態によれば、蒸気圧は、0.001Pa未満である。プロ香料はまた、有利には、270超、さらには300超、さらには350超の分子量によって特徴付けられ得る。「プロ香料」または「プロフレグランス」という用語は、例えばA. Herrmann, Angew. Chem. Int. Ed., 2007, 46, 5836-5863に報告されているように、当該技術分野における通常の意味を有する。
【0013】
特定の実施形態では、本発明の組成物に使用されるプロ香料化合物によって放出される賦香成分は、匂いを変更または付与すること以外の追加の利益、例えば長期持続性、ブルーミング、悪臭中和、抗菌効果、抗ウイルス効果、微生物安定性、有害生物防除などを付与し得る。
【0014】
「香料化合物」、「賦香成分」または「香料原料」(PRM)は、快楽効果を付与するために賦香調製物または組成物における活性成分として使用される化合物である。換言すれば、賦香成分であると見なされるべき化合物は、単に匂いを有するものではなく、組成物の匂いを積極的なまたは心地良い方法で付与または変更することができるものとして香料分野の当業者によって認識されなければならない。
【0015】
本発明による賦香組成物は、光に曝露されるとPRMを放出する少なくとも1種のプロフレグランス化合物を含み得る。
【0016】
「光」とは、いかなる特定の波長にも限定されない、任意の形態の電磁放射を意味する。このようなプロ香料からのPRMの放出は、通常、より低い波長(より高いエネルギー入力)でより効果的である。
【0017】
本発明による賦香組成物は、空気/酸素に曝露されるとPRMを放出する少なくとも1種のプロフレグランス化合物を含み得る。
【0018】
これにより、PRMは、空気(周囲空気)または酸素、好ましくは周囲空気の存在下での酸化によってこのようなプロ香料から放出され得る。
【0019】
明確にするために、「周囲空気」という表現または同様の表現は、当業者によって理解される通常の意味、すなわち、酸化が、室温、空気中および大気圧下で起こることを意味する。換言すれば、化合物が酸化される環境は、空気である。これにより、プロ香料は、周囲空気中で酸化されると理解される。特に、プロ香料は、酸化されるために、必ずしも純粋な酸素環境、熱または触媒を必要としないことが理解される。
【0020】
本発明による賦香組成物は、熱に曝露されるとPRMを放出する少なくとも1種のプロフレグランス化合物を含み得る。
【0021】
「熱」とは、温度上昇により引き起こされる任意のエネルギー入力を意味する。適用されるべき温度は、特定の温度範囲に限定されず、むしろ個々のプロ香料に依存する。適切な温度を決定することは、当業者の知識の範囲内である。
【0022】
本発明による賦香組成物は、水分に曝されるとPRMを放出する少なくとも1種のプロフレグランス化合物を含み得る。
【0023】
そのようなプロ香料は、水による開裂を受けやすい化学結合を有し得るので、水の存在下で開裂され得る。
【0024】
本発明による賦香組成物は、酵素に曝露されるとPRMを放出する少なくとも1種のプロフレグランス化合物を含み得る。
【0025】
このようなプロ香料は、酵素の存在下で効率的に開裂され得る化学結合を示し得る。特定の種類の酵素によってどの化学結合を効果的に開裂できるかを決定することは、当業者の知識の範囲内である。
【0026】
場合によっては、上記のような1種類の機構に基づくだけでなく、上記の1つ以上の種類の機構に同時にまたは互いに独立して基づいて、香料原料の放出が促されるプロ香料が存在し得る。しかしながら、いずれのプロ香料についても、理論的に想定され得る他の種類の放出機構よりも特に効率的であるかまたは優位な1種または2種の放出機構が存在する。いずれにせよ本発明の文脈内で言及されていない場合、既存のプロ香料の放出機構の主な種類を決定することは当業者の知識の範囲内に十分にある。
【0027】
本発明の任意の実施形態によれば、少なくとも1種のプロフレグランス化合物は、空気/酸素または酵素に曝露されると香料原料を放出する。
【0028】
特定の実施形態では、賦香組成物は、1~5種以上のプロ香料化合物、好ましくは1~3種のプロ香料化合物、さらにより好ましくは1~2種のプロ香料化合物を含む。
【0029】
特定の実施形態によれば、少なくとも1種のプロフレグランスは、硫黄含有プロフレグランスであり得る。
【0030】
特定の実施形態によれば、本発明により使用される少なくとも1種のプロフレグランス化合物は、式
【化1】
の化合物であり、
ここで、
a)wは、1~10000の整数を表し、
b)nは、1または0を表し、
c)mは、1~6の整数を表し、
d)Pは、水素原子を表すか、または発香性の(匂いを放つ)α,β-不飽和ケトン、アルデヒドもしくはカルボン酸エステルを生成可能な残基であって、かつ式
【化2】
によって表されるものを表し、
ここで、波線は、上記PとXとの間の結合の位置を示し;
R
1は、水素原子、C
1~C
6アルコキシル残基またはC
1~C
15直鎖状、環状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルケニルもしくはアルカジエニル残基を表し、これらの残基は任意に1~4個のC
1~C
4アルキル基によって置換されていてもよく;
R
2、R
3およびR
4は、互いに独立して、水素原子、芳香環、またはC
1~C
15の直鎖状、環状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルケニルもしくはアルカジエニル残基を表し、これらの残基は場合によりC
1~C
4アルキル基によって置換されていてもよく、基R
1~R
4のうちの2つまたは3つは、一緒に結合して、5~20個の炭素原子を有し、かつ上記R
1、R
2、R
3またはR
4基が結合している炭素原子を含む飽和または不飽和の環を形成していてもよく、この環は、場合によりC
1~C
8の直鎖状、分枝鎖状または環状のアルキルまたはアルケニル基によって置換されていてもよく;
ただし、P基のうちの少なくとも1つは、上記で定義された式(II)のものであり、
e)Xは、互いに独立して、式i)~xiv):
【化3】
からなる群から選択される官能基を表し、
ここで、波線は、先に定義した通りであり、太線は、上記XとGとの間の結合の位置を示し、かつR
5は、水素原子、C
1~C
22の飽和もしくは不飽和のアルキル基もしくはアリール基を表し、これらの基は場合によりC
1~C
6アルキルもしくはアルコキシル基またはハロゲン原子により置換されていてもよく;
ただし、Pが水素原子を表す場合、Xは存在しなくてもよく、
f)Gは、1~22個の炭素原子を有する、環状、直鎖状、脂環式または分枝鎖状のアルキル、環状、直鎖状、脂環式または分枝鎖状のアルケニル、フェニル、アルキルフェニルまたはアルケニルフェニル炭化水素残基から誘導される多価の残基(m+1価を有する)を表し、上記炭化水素残基は、場合により置換され、ハロゲン、アルコール、エーテル、エステル、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、チオール、チオエーテル、アミン、第四級アミンおよびアミドからなる群から選択される1~10個の官能基を含有していてもよく、
g)Qは、水素原子(この場合、w=1およびn=1)を表すか、またはポリ(アルキルイミン)、ポリペプチド(例えば、ポリリジン)、またはセルロース、シクロデキストリンおよびデンプンからなる群から選択されるポリサッカライド(多糖類)、またはカチオン四級化ケイ素ポリマーからなる群から選択されるポリマーまたはコポリマー、またはさらに、式A-1)、A-2)、A-3)、B-1)、B-2)、C-1)、C-2)、およびC-3):
【化4】
からなる群から選択されるモノマー単位から誘導されるポリマーまたはランダムコポリマーを表し、
ここで、破線は、上記モノマー単位とGとの間の結合の位置を示し、
Yは、酸素原子もしくは硫黄原子またはNR
7基を表し、
o、p、q、r、s、t、u、およびvは、すべて、0~1の間の互いに独立した分数を表すが、ただし、o+p+q=1、r+s=1およびt+u+v=1であり、ただし、oまたはpのいずれか、ならびにrおよびtは0ではなく、
R
6は、水素原子、または例えばグリシン、アラニン、フェニルアラニン、アルギニン、ヒスチジン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、システイン、メチオニン、グルタミン、アスパラギン、スレオニン、セリン、ロイシン、イソロイシン、バリン、チロシンもしくはトリプトファンなどの天然もしくは非天然のアミノ酸からの側鎖を表し、
R
7は、同時にまたは独立して、水素原子またはC
1~C
16炭化水素基を表し、
R
8は、同時にまたは互いに独立して、
- 水素原子またはハロゲン化物原子、
- 酸素原子および硫黄原子からなる群から選択される1~4個のヘテロ原子を任意に含んでよいC
1~C
6炭化水素基、
- 式COOR
*(式中、R
*は、水素原子、任意に1~30個の酸素原子を含んでよいC
1~C
60アルキル基またはアルケニル基を表す)のカルボキシ基、
- OR
7基またはCOR
7基、または
- 窒素原子によって結合されたピロリドン単位
を表し、
Mは、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属イオンを表す。
【0031】
特定の実施形態では、Xは、式ii)、iii)、viii)、ix)およびxiv)からなる群から選択される官能基を表す。特定の実施形態では、Xは、式ii)の官能基を表す。
【0032】
Pの定義に使用される表現である「発香性のα,β-不飽和ケトン、アルデヒドまたはカルボン酸エステル」とは、当業者により香料において賦香成分として使用されていると認識されるα,β-不飽和ケトン、アルデヒドまたはカルボン酸エステルと理解される。一般に、上記発香性のα,β-不飽和ケトン、アルデヒドまたはカルボン酸エステルは、8~20個の炭素原子、またはさらにより好ましくは10~15個の炭素原子を有する化合物である。
【0033】
同様に、現在知られている発香性の化合物であって、上記で定義された本発明の化合物の合成に使用され、その後、放出され得るものの網羅的なリストを提供することは不可能である。しかしながら、以下のものを好ましい例として挙げることができる:α-ダマスコン、β-ダマスコン、γ-ダマスコン、δ-ダマスコン、1-[6-エチル-2,6-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、α-イオノン、β-イオノン、γ-イオノン、δ-イオノン、β-ダマセノン、2-メチル-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン、3-メチル-5-プロピル-2-シクロヘキセン-1-オン、2-メチル-5-(1-プロペン-2-イル)-2-シクロヘキセン-1-オン、2,5-ジメチル-5-フェニル-1-ヘキセン-3-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエナール、8-メチル-α-イオノンまたは10-メチル-α-イオノン、2-オクテナール、1-(2,2,3,6-テトラメチルシクロヘキシル)ブタ-2-エン-1-オン、4-(2,2,3,6-テトラメチルシクロヘキシル)ブタ-3-エン-2-オン、2-シクロペンタデセン-1-オン、4,4a-ジメチル-6-(1-プロペン-2-イル)-4,4a,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-2(3H)-ナフタレノン、(E)-3-フェニルプロパ-2-エナール(シンナミックアルデヒド)、2,6,6-トリメチルスピロ[ビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3,1’-シクロヘキサン]-2’-エン-4’-オン、エチル2,4-デカ-ジエノエート、エチル2-オクテノエート、メチル2-ノネノエート、エチル2,4-ウンデカジエノエート、4-メチルペンタ-3-エン-2-オン、オクタ-2-エン-4-オン、およびメチル5,9-ジメチル-2,4,8-デカトリエノエート。
【0034】
特定の実施形態では、Pは、式(P-1)~(P-14)
【化5】
[式中、波線は、上記で示した意味を有し、点線は、単結合または二重結合を表し、R
aは、水素原子またはメチル基であり、R
bは、水素原子、ヒドロキシル基またはメトキシ基またはC
1~C
4の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル基を表し、R
cは、水素原子またはC
1~C
4の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル基を表す]からなる群から選択される残基を、その異性体のいずれか1つの形で表す。
【0035】
特定の実施形態では、Pは、式
【化6】
[式中、波線は、上記で示した意味を有し、点線は、単結合または二重結合を表し、R
aは、水素原子またはメチル基である]からなる群から選択される残基を表す。
【0036】
特定の実施形態では、Pは、上記で定義される式(P-1)、(P-2)、(P-1)’、(P-2)’、(P-3)、(P-7)、(P-13)、(P-14)または(P-14)’からなる群から選択される残基を表す。好ましくは、Pは、上記で定義される式(P-1)、(P-1)’、(P-2)、(P-2)’、(P-3)または(P-14)’からなる群から選択される基を表す。
【0037】
特定の実施形態では、Gは、1~22個の炭素原子を有する二価の環状、直鎖状、非環状または分枝鎖状のアルキル、アルケニル、アルカンジエニルまたはアルキルベンゼン炭化水素残基を表してもよく、上記炭化水素残基は、場合により置換され、エーテル、エステル、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、チオール、チオエーテル、アミン、第四級アミンおよびアミドからなる群から選択される1~10個の官能基を含有していてもよい。
【0038】
特定の実施形態では、Gは、1~22個の炭素原子を有する二価の直鎖状または分枝鎖状のアルキルまたはアルケニル炭化水素残基を表し、上記炭化水素残基は、場合により置換され、エーテル、エステル、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、チオール、チオエーテル、アミン、第四級アミンおよびアミドからなる群から選択される1~5個の官能基を含んでいてもよい。
【0039】
特定の実施形態では、Gは、2~15個の炭素原子を有する二価の直鎖状または分枝鎖状のアルキルまたはアルケニル炭化水素残基を表し、上記炭化水素残基は、場合により置換され、エーテルおよびエステルからなる群から選択される1~2個の官能基を含んでいてもよい。
【0040】
特定の実施形態では、Gは、3~15個の炭素原子を有する二価の直鎖状アルキルまたはアルケニル炭化水素残基を表し、上記炭化水素残基は、場合により置換され、1つのエステル官能基を含んでいてもよい。
【0041】
特定の実施形態では、Gは、3~14個の炭素原子を有する二価の直鎖状アルキルまたはアルケニル炭化水素残基を表す。
【0042】
特定の実施形態では、Qは、水素原子または上記で定義された式B-1の少なくとも1つの繰り返し単位を含むコポリマーを表す。
【0043】
特定の実施形態では、Qは、水素原子または式B-1の少なくとも1つの繰り返し単位と式B-2の少なくとも1つの繰り返し単位とを含むコポリマーを表す。
【0044】
特定の実施形態では、R7は、同時にまたは独立して、水素原子またはC1~3アルキル基を表す。好ましくは、R7は、同時にまたは独立して、水素原子またはメチル基もしくはエチル基を表す。より好ましくは、R7は、同時にまたは独立して、水素原子またはメチル基を表す。
【0045】
特定の実施形態では、第1のプロ香料化合物は、上記の式(I)によって定義され、ここで、
- w=1、n=1、m=1であり、
- Pは、発香性のα,β-不飽和ケトン、アルデヒドを生成可能な残基を表し、かつ式
【化7】
によって表され、
ここで、R
2、R
3およびR
4は、互いに独立して、水素原子、C
6~C
10芳香環、またはC
1~C
15の直鎖状、環状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルケニルもしくはアルカジエニル残基を表し、これらの残基は場合によりC
1~C
4アルキル基によって置換されていてもよく、基R
1~R
4のうちの2つまたは3つは、一緒に結合して、5~20個の炭素原子を有し、かつ上記R
1、R
2、R
3またはR
4基が結合している炭素原子を含む飽和または不飽和の環を形成していてもよく、この環は、場合によりC
1~C
8の直鎖状、分枝鎖状または環状のアルキルまたはアルケニル基によって置換されていてもよく、
- Xは、式ii)を表し、
- Gは、任意に1個または2個の酸素原子、硫黄原子および/または窒素原子を有していてもよい、2~8個の炭素原子を有する環状、直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アルケニル、フェニル、アルキルフェニルまたはアルケニルフェニル炭化水素基から誘導される二価の基を表し、
- Qは、式B-1)から誘導されたポリマーまたはランダムコポリマーを表し、ここで、R
7は、C
1~C
16炭化水素基を表す。
【0046】
特定の実施形態では、少なくとも1種のプロフレグランス化合物は、式
【化8】
の少なくとも1つの繰り返し単位を含む直鎖状ポリシロキサンコポリマーであってよく、
ここで、二重破線は、別の繰り返し単位への結合を示す。
【0047】
式(III)のプロ香料は、芳香化合物として2-メチル-5-(プロパ-1-エン-2-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オンを放出し、これはカルボンとしても知られる。カルボンは、2つのエナンチオマー、すなわち、(R)-(-)-2-メチル-5-(1-プロペン-2-イル)-2-シクロヘキセン-1-オン(1-カルボンまたは左旋性カルボン)および(S)-(+)-2-メチル-5-(1-プロペン-2-イル)-2-シクロヘキセン-1-オン(d-カルボンまたは右旋性カルボン)の形で存在する。2種のエナンチオマーは、わずかに異なるミントの香気の調性を有すると報告されている。それにもかかわらず、本発明によれば、両方のエナンチオマーは、コポリマーの製造および放出効率の観点から同様の効果を有すると予想される。本発明によれば、カルボンは、ラセミ体として、または2種のエナンチオマーのいずれか1つに富む混合物として使用され得る。好ましくは、左旋性カルボンに富む混合物が使用される。
【0048】
特定の実施形態では、硫黄含有プロ香料化合物は、式(IV)
【化9】
のものであり、
- ここで、
- Pは、上記で定義されたのと同じ意味を有し、
- Gは、-OR
9、-NR
9
2、-COOR
9およびR
9基からなる群から選択される1つ以上の基で場合により置換されていてもよい2~15個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルケニル残基から誘導される二価の残基を表し、ここで、R
9は、水素原子またはC
1~C
6アルキルまたはアルケニル基を表し、かつ
- Qは、水素原子を表す。
【0049】
特定の実施形態では、少なくとも1種のプロフレグランス化合物は、式a)~d)
【化10】
[式中、Rは、C
1~C
20アルキル基またはアルケニル基、好ましくはC
6~C
16アルキル基またはアルケニル基、より好ましくはC
12アルキル基を表す]からなる群から選択される化合物であり得る。
【0050】
式a)のプロフレグランス化合物は、フレグランス化合物としてδ-ダマスコンを放出する。上記プロ香料は、好ましくは、(±)-トランス-3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノンであり得る。δ-ダマスコンは、また、1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オンとしても知られている。
【0051】
式b)またはc)のプロフレグランス化合物は、フレグランス化合物としてイオノンを放出する。上記プロ香料は、式b)および式c)の異性体混合物として存在し得る。異性体混合物は、式b)および式c)の重量比が40:60~60:40であり得る。特に、異性体混合物は、式b)および式c)の重量比が約55:45であり得る。特に、上記プロ香料は、フレグランス化合物としてのイオノンの2種の異性体を放出する。
【0052】
特に、式b)のプロフレグランス化合物は、フレグランス化合物としてα-イオノンを放出する。上記の式b)のプロ香料は、好ましくは、(±)-4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンであり得る。α-イオノンは、(±)-(3e)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンとしても知られている。
【0053】
特に、式c)のプロフレグランス化合物は、フレグランス化合物としてβ-イオノンを放出する。上記の式c)のプロ香料は、好ましくは、(±)-4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンであり得る。β-イオノンは、(3E)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オンとしても知られている。
【0054】
式d)のプロフレグランス化合物は、フレグランス化合物としてオクタ-2-エン-4-オンを放出する。上記のプロ香料は、好ましくは(±)-2-(ドデシルチオ)オクタン-4-オンであり得る。オクタ-2-エン-4-オンは、(E)-異性体もしくは(Z)-異性体として、またはそれらの混合物として放出されてよく、(E)-異性体が好ましい。
【0055】
特定の実施形態によれば、式(I)の少なくとも1種のプロフレグランスは、メチルまたはエチル2-(4-オキソ-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタン-2-イルアミノ)-3-(4-オキソ-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタン-2-イルチオ)プロパネート、メチルまたはエチル2-(4-オキソ-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-2-イルアミノ)-3-(4-オキソ-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-2-イルチオ)プロパネート、メチルまたはエチル2-(2-オキソ-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタン-4-イルアミノ)-3-(2-オキソ-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタン-4-イルチオ)プロパネート、メチルまたはエチル2-(2-オキソ-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-4-イルアミノ)-3-(2-オキソ-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-4-イルチオ)プロパネート、3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)-1-ブタノン、3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)-1-ブタノン、3-(ドデシルスルホニル)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタン-1-オン、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)-2-ブタノン、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)-2-ブタノン、2-ドデシルスルファニル-5-メチル-ヘプタン-4-オン、2-シクロヘキシル-1-ドデシルスルファニル-ヘプタ-6-エン-3-オン、3-(ドデシルチオ)-5-イソプロペニル-2-メチルシクロヘキサノン、2-(ドデシルチオ)-4-オクタノン、2-(ドデシルスルホニル)オクタン-4-オン、4-(ドデシルチオ)-4-メチルペンタン-2-オン、メチルまたはエチルN,S-ビス(4-オキソ-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタン-2-イル)-L-システイナート、メチルまたはエチルS-(4-オキソ-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタン-2-イル)-L-システイナート、4-オキソオクタン-2-イルドデカノエートおよびそれらの任意の混合物からなる群から選択され得る。好ましくは、式(I)のプロ香料化合物は、3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタン-1-オン(Haloscent(登録商標) D)、3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-1-オン、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-2-オン(Haloscent(登録商標) I)および4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタン-2-オン(Haloscent(登録商標) I)、2-(ドデシルチオ)-4-オクタノン、2-(ドデシルスルホニル)オクタン-4-オン、4-(ドデシルチオ)-4-メチルペンタン-2-オン、メチルまたはエチルN,S-ビス(4-オキソ-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタン-2-イル)-L-システイナート、メチルまたはエチルS-(4-オキソ-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタン-2-イル)-L-システイナート、4-オキソオクタン-2-イルドデカノエートおよびそれらの任意の混合物からなる群から選択され得る。好ましくは、式(I)のプロ香料化合物は、3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタン-1-オン(HaloScent(登録商標) D)、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-2-オン(HaloScent(登録商標) I)、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタン-2-オン(HaloScent(登録商標) I)、またはそれらの混合物であり得る。好ましくは、式(I)のプロ香料化合物は、3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタン-1-オン(HaloScent(登録商標) D)、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタン-2-オン(HaloScent(登録商標) I)および4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-2-オン(HaloScent(登録商標) I)の混合物であり得る。
【0056】
別の特定の実施形態によれば、本発明で使用されるべき少なくとも1種のプロフレグランスは、式
【化11】
[式中、
yは、1または2であり、
Aは、y価のC
1~22炭化水素基であり、
R
10は、上記で定義された式R
10OHのC
6~20賦香アルコールから誘導される]によるプロ香料化合物であり得る。
【0057】
特定の実施形態では、式(V)中のy価のC1~22炭化水素基Aは、好ましくは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびオレイン酸(y=1の場合)から誘導されるか、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸またはセバシン酸(y=2の場合)から誘導される。
【0058】
特定の実施形態では、式R10OHの好ましい賦香アルコールは、2-ヘキセノール、3-ヘキセノール、3,7-ジメチル-6-オクテノール、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエノール、9-デセン-1-オール、3-メチル-5-フェニルペンタノール、3,7,11-トリメチル-2,6,10-ドデカトリエノール、2-エチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペンタ-3-エニル)ブタ-2-エノール、4-(4-ヒドロキシフェニル)ブタン-2-オン、4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド、(2E,6Z)-2,6-ノナジエン-1-オール、3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒドまたは2-エチル-3-ヒドロキシ-4H-ピラン-4-オンを含む。
【0059】
特定の実施形態では、少なくとも1種のプロフレグランスは、3-メチル-5-フェニルペンチルパルミテート、(2E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-イル-ヘキサデカノエート(ゲラニルパルミテート)、(2E,6Z)-2,6-ノナジエン-1-イルパルミテート、(2E,6Z)-2,6-ノナジエン-1-イルラウレート、(2E,6Z)-2,6-ノナジエン-1-イルミリステートおよびビス((2E)-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-イル)スクシネート(コハク酸ジゲラニル)からなる群から選択され得る。
【0060】
本発明の任意の実施形態によれば、少なくとも1種のプロフレグランスは、上記で定義された式(III)のプロフレグランス化合物、3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタン-1-オン(Haloscent(登録商標) D)、2-(ドデシルチオ)-4-オクタノン、2-(ドデシルスルホニル)オクタン-4-オン、3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-1-オン、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタン-2-オン(Haloscent(登録商標) I)および4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタン-2-オン(Haloscent(登録商標) I)、4-オキソオクタン-2-イルドデカノエート、2-フェニルエチルオキソ(フェニル)アセテート、3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-イルオキソ(フェニル)アセテート、(Z)-ヘキサ-3-エン-1-イルオキソ(フェニル)アセテート、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-イルヘキサデカノエート、ビス(3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-イル)スクシネート、3-メチル-5-フェニルペンチルパルミテート、(2-((2-メチルウンデカ-1-エン-1-イル)オキシ)エチル)ベンゼン、1-メトキシ-4-(3-メチル-4-フェネトキシブタ-3-エン-1-イル)ベンゼン、(3-メチル-4-フェネトキシブタ-3-エン-1-イル)ベンゼン、1-(((Z)-ヘキサ-3-エン-1-イル)オキシ)-2-メチルウンデカ-1-エン、(2-((2-メチルウンデカ-1-エン-1-イル)オキシ)エトキシ)ベンゼン、2-メチル-1-(オクタン-3-イルオキシ)ウンデカ-1-エン、1-メトキシ-4-(1-フェネトキシプロパ-1-エン-2-イル)ベンゼン、1-メチル-4-(1-フェネトキシプロパ-1-エン-2-イル)ベンゼン、2-(1-フェネトキシプロパ-1-エン-2-イル)ナフタレン、(2-フェネトキシビニル)ベンゼン、2-(1-((3,7-ジメチルオクタ-6-エン-1-イル)オキシ)プロパ-1-エン-2-イル)ナフタレン、4-アリル-2-メトキシ-1-((2-メトキシ-2-フェニルビニル)オキシ)ベンゼン、(2-((2-ペンチルシクロペンチリデン)メトキシ)エチル)ベンゼン、(2-((2-ヘプチルシクロペンチリデン)メトキシ)エチル)ベンゼン、(2-((2-メチル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-1-エン-1-イル)オキシ)エチル)ベンゼン、1-メトキシ-4-(1-フェネトキシプロパ-1-エン-2-イル)ベンゼン、1-メトキシ-4-(2-メチル-3-フェネトキシアリル)ベンゼン、(2-((2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキシリデン)メトキシ)エチル)ベンゼン、1-イソプロピル-4-メチル-2-((2-ペンチルシクロペンチリデン)メトキシ)ベンゼン、2-メトキシ-1-((2-メトキシ-2-フェニルビニル)オキシ)-4-プロピルベンゼン、2-エトキシ-1-((2-メトキシ-2-フェニルビニル)オキシ)-4-メチルベンゼン、3-メトキシ-4-((2-メトキシ-2-フェニルビニル)オキシ)ベンズアルデヒド、1-イソプロピル-2-((2-メトキシ-2-フェニルビニル)オキシ)-4-メチルベンゼン、4-((2-(ヘキシルオキシ)-2-フェニルビニル)オキシ)-3-メトキシベンズアルデヒドおよびそれらの混合物からなる群から選択される。特に、本発明の賦香組成物は、少なくともトランス-3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノンと、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンの群から選択される1種以上のプロフレグランス化合物と、上記で定義された式(III)のプロフレグランス化合物と、2-(ドデシルチオ)オクタン-4-オン、2-フェニルエチルオキソ(フェニル)アセテート、3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-イルオキソ(フェニル)アセテート、(Z)-ヘキサ-3-エン-1-イルオキソ(フェニル)アセテート、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-イルヘキサデカノエート、ビス(3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-イル)スクシネート、(2-((2-メチルウンデカ-1-エン-1-イル)オキシ)エチル)ベンゼン、1-メトキシ-4-(3-メチル-4-フェネトキシブタ-3-エン-1-イル)ベンゼン、(3-メチル-4-フェネトキシブタ-3-エン-1-イル)ベンゼン、1-(((Z)-ヘキサ-3-エン-1-イル)オキシ)-2-メチルウンデカ-1-エン、(2-((2-メチルウンデカ-1-エン-1-イル)オキシ)エトキシ)ベンゼン、2-メチル-1-(オクタン-3-イルオキシ)ウンデカ-1-エン、1-メトキシ-4-(1-フェネトキシプロパ-1-エン-2-イル)ベンゼン、1-メチル-4-(1-フェネトキシプロパ-1-エン-2-イル)ベンゼン、2-(1-フェネトキシプロパ-1-エン-2-イル)ナフタレン、(2-フェネトキシビニル)ベンゼン、2-(1-((3,7-ジメチルオクタ-6-エン-1-イル)オキシ)プロパ-1-エン-2-イル)ナフタレン、1-(4-(((Z)-ヘキサ-3-エン-1-イル)オキシ)-3-メチルブタ-3-エン-1-イル)-4-メトキシベンゼン、4-アリル-2-メトキシ-1-((2-メトキシ-2-フェニルビニル)オキシ)ベンゼン、(2-((2-ペンチルシクロペンチリデン)メトキシ)エチル)ベンゼン、(2-((2-ヘプチルシクロペンチリデン)メトキシ)エチル)ベンゼン、(2-((2-ペンチルシクロペンチリデン)メトキシ)エチル)ベンゼン、(2-((2-メチル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-1-エン-1-イル)オキシ)エチル)ベンゼン、1-メトキシ-4-(1-フェネトキシプロパ-1-エン-2-イル)ベンゼン、1-メトキシ-4-(2-メチル-3-フェネトキシアリル)ベンゼン、(2-((2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキシリデン)メトキシ)エチル)ベンゼン、1-イソプロピル-4-メチル-2-((2-ペンチルシクロペンチリデン)メトキシ)ベンゼン、2-メトキシ-1-((2-メトキシ-2-フェニルビニル)オキシ)-4-プロピルベンゼン、2-エトキシ-1-((2-メトキシ-2-フェニルビニル)オキシ)-4-メチルベンゼン、3-メトキシ-4-((2-メトキシ-2-フェニルビニル)オキシ)ベンズアルデヒド、1-イソプロピル-2-((2-メトキシ-2-フェニルビニル)オキシ)-4-メチルベンゼンまたは4-アリル-2-メトキシ-1-((2-メトキシ-2-フェニルビニル)オキシ)ベンゼンと、を含む。特に、本発明の賦香組成物は、少なくとも、トランス-3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノンと、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン、4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンの群から選択される1種または2種のプロフレグランス化合物と、上記で定義された式(III)のプロフレグランス化合物と、を含む。
【0061】
特定の実施形態では、本発明の賦香組成物は、賦香組成物の総重量を基準として、0.05重量%~50重量%、好ましくは0.1重量%~30重量%、好ましくは0.5重量%~25重量%、好ましくは1重量%~20重量%の量で、少なくとも1種のプロフレグランス化合物を含む。
【0062】
本発明の任意の実施形態によれば、賦香組成物は、3~7.5、特に3~6の範囲内に含まれるLogPを有する少なくとも1種の賦香成分を含む。
【0063】
本発明の任意の実施形態によれば、3を上回るLogPを有する少なくとも1種の賦香成分は、2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール、9-ヒドロキシ-5,9-ジメチル-4-デセナール、1-(4-イソプロピル-1-シクロヘキシル)-1-エタノール、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)-1-プロパノール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、4-(2-プロパニル)シクロヘキシル]メタノール、3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール、3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパナール、3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパナール、(4E)-4-メチル-5-(4-メチルフェニル)-4-ペンテナール、3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-2,2-ジメチルトリシクロ[6.2.1.01,6]ウンデカン-7-オン、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエート、ベンジルプロパノエート、2-シクロヘキシルエチルアセテート、シクロヘキシルアセテート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ-3-エン-8-イルアセテート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ-4-エン-8-イルアセテート、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-(1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8,-テトラメチル-2-ナフチル)エタン-1-オン、(1-エトキシエトキシ)シクロドデカン、(エトキシメトキシ)シクロドデカン、シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、2-メチルブチルサリチレート、ペンチルサリチレート、2-フェニルエチル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ベンジルサリチレート、シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、ドデカンニトリル、3,7-ジメチル-6-オクテンニトリル、2,6-ノナジエンニトリル、2-トリデセンニトリル、3-トリデセンニトリル3,7-ジメチル-2,6-ノナジエンニトリル、2-フェニル-2-ヘキセンニトリル、3,12-トリデカジエンニトリル、3-メチル-5-フェニル-2-ペンテンニトリル、2-メチルデカンニトリル、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、2-メチルデカナール、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、(Z)-3-ヘキセン-1-イルベンゾエート、パチョリ油、(1R,3R,6S,7S,8S)-2,2,6,8-テトラメチルトリシクロ[5.3.1.03,8]ウンデカン-3-オール、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、3-メチル-5-フェニルペンタナール、4-デセナール、2-デセナール、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,2-ジメチル-6-メチレンシクロヘキシル)-2-ブテン-1-オン、リモネン、2,4,4,7-テトラメチル-6,8-ノナジエン-3-オンオキシム、2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-プロパンチオール、2-メトキシナフタレン、メチルn-(2-ヘキシル-3-フェニル-2-プロペニリデン)アントラニレート、メチルn-(3,5,5-トリメチルヘキシリデン)アントラニレート、メチル2-((2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エニリデン)メチルアミノ)ベンゾエート、メチルn-(1-オクテニル)アントラニレート、メチルn-(4-メトキシベンジリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチル2-({[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イリデン]メチル}アミノ)ベンゾエート、メチルn-ベンジリデンアントラニレート、メチルn-(2-フェニルエチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(((E)-3-フェニルアリリデン)アミノ)ベンゾエート、メチル2-(デシリデンアミノ)ベンゾエート、メチル[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イル]メチレンアントラニレート、メチル2-[(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アミノ]ベンゾエート、メチル(3S)-n-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)プロピリデン]アントラニレート、エチル2-{[(2,4/3,5-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)メチル]アミノ}ベンゾエート、エチル2-{[(1E)-(4-tert-ブチルフェニル)メチレン]アミノ}ベンゾエート、メチルn-(オクチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(p-tert-ブチルフェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、メチルn-[3-(4-イソプロピル-1-フェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、2-エトキシナフタレン、1-(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフタレニル)エタノン、1-(3-メチル-1-ベンゾフラン-2-イル)エタノン、1-(1-ナフチル)エタノン、1-(2-ナフチル)エタノン、メチル2-アミノベンゾエート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(メチルアミノ)ベンゾエート、オキサシクロヘキサデカン-2-オン、オキサシクロヘプタデカン-2-オン、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか、1,1’-オキシジベンゼン、4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、(+-)-4-メチレン-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-6-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-2-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン、オレンジ油、10-ウンデセナール、9-ウンデセナール、デカナールおよびそれらの混合物からなる群から選択され得る。特に、3を上回るLogPを有する少なくとも1種の賦香成分は、2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルアセテート、2-メチルブチルサリチレート、ペンチルサリチレート、ベンジルサリチレート、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、パチョリ油、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、リモネン、2-メトキシナフタレン、オキサシクロヘキサデカン-2-オン、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか、
1,1’-オキシジベンゼン、オレンジ油、10-ウンデセナール、9-ウンデセナールおよびそれらの混合物からなる群から選択され得る。特に、賦香組成物は、2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール、9-ヒドロキシ-5,9-ジメチル-4-デセナール、1-(4-イソプロピル-1-シクロヘキシル)-1-エタノール、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)-1-プロパノール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、4-(2-プロパニル)シクロヘキシル]メタノール、3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール、3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパナール、3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパナール、(4E)-4-メチル-5-(4-メチルフェニル)-4-ペンテナール、3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-2,2-ジメチルトリシクロ[6.2.1.01,6]ウンデカン-7-オン、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエート、ベンジルプロパノエート、2-シクロヘキシルエチルアセテート、シクロヘキシルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルアセテート、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-(1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8,-テトラメチル-2-ナフチル)エタン-1-オン、(1-エトキシエトキシ)シクロドデカン、(エトキシメトキシ)シクロドデカン、シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、2-メチルブチルサリチレート、ペンチルサリチレート、2-フェニルエチル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ベンジルサリチレート、シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、ドデカンニトリル、3,7-ジメチル-6-オクテンニトリル、2,6-ノナジエンニトリル、2-トリデセンニトリル、3-トリデセンニトリル、3,7-ジメチル-2,6-ノナジエンニトリル、2-フェニル-2-ヘキセンニトリル、3,12-トリデカジエンニトリル、3-メチル-5-フェニル-2-ペンテンニトリル、2-メチルデカンニトリル、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、2-メチルデカナール、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、(Z)-3-ヘキセン-1-イルベンゾエート、パチョリ油、(1R,3R,6S,7S,8S)-2,2,6,8-テトラメチルトリシクロ[5.3.1.03,8]ウンデカン-3-オール、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、3-メチル-5-フェニルペンタナール、4-デセナール、2-デセナール、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,2-ジメチル-6-メチレンシクロヘキシル)-2-ブテン-1-オン、リモネン、2,4,4,7-テトラメチル-6,8-ノナジエン-3-オンオキシム、2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-プロパンチオール、2-メトキシナフタレン、メチルn-(2-ヘキシル-3-フェニル-2-プロペニリデン)アントラニレート、メチルn-(3,5,5-トリメチルヘキシリデン)アントラニレート、メチル2-((2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エニリデン)メチルアミノ)ベンゾエート、メチルn-(1-オクテニル)アントラニレート、メチルn-(4-メトキシベンジリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチル2-({[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イリデン]メチル}アミノ)ベンゾエート、メチルn-ベンジリデンアントラニレート、メチルn-(2-フェニルエチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(((E)-3-フェニルアリリデン)アミノ)ベンゾエート、メチル2-(デシリデンアミノ)ベンゾエート、メチル[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イル]メチレンアントラニレート、メチル2-[(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アミノ]ベンゾエート、メチル(3S)-n-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)プロピリデン]アントラニレート、エチル2-{[(2,4/3,5-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)メチル]アミノ}ベンゾエート、エチル2-{[(1E)-(4-tert-ブチルフェニル)メチレン]アミノ}ベンゾエート、メチルn-(オクチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(p-tert-ブチルフェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、メチルn-[3-(4-イソプロピル-1-フェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、2-エトキシナフタレン、1-(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフタレニル)エタノン、1-(3-メチル-1-ベンゾフラン-2-イル)エタノン、1-(1-ナフチル)エタノン、1-(2-ナフチル)エタノン、メチル2-アミノベンゾエート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(メチルアミノ)ベンゾエート、オキサシクロヘキサデカン-2-オン、オキサシクロヘプタデカン-2-オン、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか、1,1’-オキシジベンゼン、4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、(+-)-4-メチレン-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-6-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-2-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン、オレンジ油、10-ウンデセナール、9-ウンデセナール、デカナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される、3を上回るLogPを有する賦香成分を、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25種またはそれ以上含む。特に、賦香組成物は、2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルアセテート、2-メチルブチルサリチレート、ペンチルサリチレート、ベンジルサリチレート、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、パチョリ油、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、リモネン、2-メトキシナフタレン、オキサシクロヘキサデカン-2-オン、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか、
1,1’-オキシジベンゼン、オレンジ油、10-ウンデセナールおよび9-ウンデセナールからなる群から選択される、3を上回るLogPを有する賦香成分を、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24または25種含む。特に、賦香組成物は、2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール、9-ヒドロキシ-5,9-ジメチル-4-デセナール、1-(4-イソプロピル-1-シクロヘキシル)-1-エタノール、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)-1-プロパノール、4-(2-プロパニル)シクロヘキシル]メタノール、3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパナール、3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパナール、(4E)-4-メチル-5-(4-メチルフェニル)-4-ペンテナール、3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-2,2-ジメチルトリシクロ[6.2.1.01,6]ウンデカン-7-オン、2-シクロヘキシルエチルアセテート、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-(1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8,-テトラメチル-2-ナフチル)エタン-1-オン、(1-エトキシエトキシ)シクロドデカン、(エトキシメトキシ)シクロドデカン、シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、2-メチルブチルサリチレート、ペンチルサリチレート、2-フェニルエチル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ドデカンニトリル、2,6-ノナジエンニトリル、2-トリデセンニトリル、3-トリデセンニトリル3,7-ジメチル-2,6-ノナジエンニトリル、2-フェニル-2-ヘキセンニトリル、3,12-トリデカジエンニトリル、3-メチル-5-フェニル-2-ペンテンニトリル、2-メチルデカンニトリル、2-メチルデカナール、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、(Z)-3-ヘキセン-1-イルベンゾエート、(1R,3R,6S,7S,8S)-2,2,6,8-テトラメチルトリシクロ[5.3.1.03,8]ウンデカン-3-オール、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、3-メチル-5-フェニルペンタナール、4-デセナール、2-デセナール、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,2-ジメチル-6-メチレンシクロヘキシル)-2-ブテン-1-オン、リモネン、2,4,4,7-テトラメチル-6,8-ノナジエン-3-オンオキシム、2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-プロパンチオール、メチルn-(2-ヘキシル-3-フェニル-2-プロペニリデン)アントラニレート、メチルn-(3,5,5-トリメチルヘキシリデン)アントラニレート、メチル2-((2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エニリデン)メチルアミノ)ベンゾエート、メチルn-(1-オクテニル)アントラニレート、メチルn-(4-メトキシベンジリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチル2-({[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イリデン]メチル}アミノ)ベンゾエート、メチルn-ベンジリデンアントラニレート、メチルn-(2-フェニルエチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(((E)-3-フェニルアリリデン)アミノ)ベンゾエート、メチル2-(デシリデンアミノ)ベンゾエート、メチル[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イル]メチレンアントラニレート、メチル2-[(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アミノ]ベンゾエート、メチル(3S)-n-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)プロピリデン]アントラニレート、エチル2-{[(2,4/3,5-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)メチル]アミノ}ベンゾエート、エチル2-{[(1E)-(4-tert-ブチルフェニル)メチレン]アミノ}ベンゾエート、メチルn-(オクチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(p-tert-ブチルフェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、メチルn-[3-(4-イソプロピル-1-フェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、2-エトキシナフタレン、1-(3-メチル-1-ベンゾフラン-2-イル)エタノン、メチル2-アミノベンゾエート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、オキサシクロヘプタデカン-2-オン、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか、1,1’-オキシジベンゼン、4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、(+-)-4-メチレン-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-6-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-2-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン、オレンジ油、10-ウンデセナール、9-ウンデセナール、デカナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも10種の賦香成分を含む。特に、賦香組成物は、2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、リモネン、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか、1,1’-オキシジベンゼンおよびオレンジ油を含む。特に、賦香組成物は、
3を上回るLogPを有する賦香成分として2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール、9-ヒドロキシ-5,9-ジメチル-4-デセナール、1-(4-イソプロピル-1-シクロヘキシル)-1-エタノール、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)-1-プロパノール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、4-(2-プロパニル)シクロヘキシル]メタノール、3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール、3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパナール、3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパナール、(4E)-4-メチル-5-(4-メチルフェニル)-4-ペンテナール、3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-2,2-ジメチルトリシクロ[6.2.1.01,6]ウンデカン-7-オンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエート、ベンジルプロパノエート、2-シクロヘキシルエチルアセテート、シクロヘキシルアセテート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ-3-エン-8-イルアセテート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ-4-エン-8-イルアセテートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-(1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8,-テトラメチル-2-ナフチル)エタン-1-オン、(1-エトキシエトキシ)シクロドデカン、(エトキシメトキシ)シクロドデカンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、2-メチルブチルサリチレート、ペンチルサリチレート、2-フェニルエチル2-ヒドロキシベンゾエートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ベンジルサリチレートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、ドデカンニトリル、3,7-ジメチル-6-オクテンニトリル、2,6-ノナジエンニトリル、2-トリデセンニトリル、3-トリデセンニトリル3,7-ジメチル-2,6-ノナジエンニトリル、2-フェニル-2-ヘキセンニトリル、3,12-トリデカジエンニトリル、3-メチル-5-フェニル-2-ペンテンニトリル、2-メチルデカンニトリル、およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オンおよび1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オンを含む少なくとも1種の混合物;(+-)-2-メチルウンデカナール、2-メチルデカナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、(Z)-3-ヘキセン-1-イルベンゾエートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;パチョリ油、(1R,3R,6S,7S,8S)-2,2,6,8-テトラメチルトリシクロ[5.3.1.03,8]ウンデカン-3-オールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、3-メチル-5-フェニルペンタナール、4-デセナール、2-デセナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,2-ジメチル-6-メチレンシクロヘキシル)-2-ブテン-1-オンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;リモネン、2,4,4,7-テトラメチル-6,8-ノナジエン-3-オンオキシム、2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-プロパンチオールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;2-メトキシナフタレン、メチルn-(2-ヘキシル-3-フェニル-2-プロペニリデン)アントラニレート、メチルn-(3,5,5-トリメチルヘキシリデン)アントラニレート、メチル2-((2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エニリデン)メチルアミノ)ベンゾエート、メチルn-(1-オクテニル)アントラニレート、メチルn-(4-メトキシベンジリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチル2-({[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イリデン]メチル}アミノ)ベンゾエート、メチルn-ベンジリデンアントラニレート、メチルn-(2-フェニルエチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(((E)-3-フェニルアリリデン)アミノ)ベンゾエート、メチル2-(デシリデンアミノ)ベンゾエート、メチル[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イル]メチレンアントラニレート、メチル2-[(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アミノ]ベンゾエート、メチル(3S)-n-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)プロピリデン]アントラニレート、エチル2-{[(2,4/3,5-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)メチル]アミノ}ベンゾエート、エチル2-{[(1E)-(4-tert-ブチルフェニル)メチレン]アミノ}ベンゾエート、メチルn-(オクチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(p-tert-ブチルフェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、メチルn-[3-(4-イソプロピル-1-フェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、2-エトキシナフタレン、1-(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフタレニル)エタノン、1-(3-メチル-1-ベンゾフラン-2-イル)エタノン、1-(1-ナフチル)エタノン、1-(2-ナフチル)エタノン、メチル2-アミノベンゾエート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(メチルアミノ)ベンゾエートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;オキサシクロヘキサデカン-2-オン、オキサシクロヘプタデカン-2-オンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分;少なくともドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれかおよびそれらの混合物;
1,1’-オキシジベンゼン、4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、(+-)-4-メチレン-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-6-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-2-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピランからなる群から選択される少なくとも1種の成分;少なくとも1種のオレンジ油;ならびに10-ウンデセナール、9-ウンデセナール、デカナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の成分を含む。特に、賦香組成物は、3を上回るLogPを有する賦香成分として、
a)2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール、9-ヒドロキシ-5,9-ジメチル-4-デセナール、1-(4-イソプロピル-1-シクロヘキシル)-1-エタノール、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)-1-プロパノール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、4-(2-プロパニル)シクロヘキシル]メタノール、3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール、3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパナール、3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパナール、(4E)-4-メチル-5-(4-メチルフェニル)-4-ペンテナール、3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-2,2-ジメチルトリシクロ[6.2.1.01,6]ウンデカン-7-オンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
b)トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエート、ベンジルプロパノエート、2-シクロヘキシルエチルアセテート、シクロヘキシルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルアセテートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
c)1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-(1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8,-テトラメチル-2-ナフチル)エタン-1-オン、(1-エトキシエトキシ)シクロドデカン、(エトキシメトキシ)シクロドデカンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
d)シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、2-メチルブチルサリチレート、ペンチルサリチレート、2-フェニルエチル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ベンジルサリチレート、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、(Z)-3-ヘキセン-1-イルベンゾエートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
e)シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、ドデカンニトリル、3,7-ジメチル-6-オクテンニトリル、2,6-ノナジエンニトリル、2-トリデセンニトリル、3-トリデセンニトリル3,7-ジメチル-2,6-ノナジエンニトリル、2-フェニル-2-ヘキセンニトリル、3,12-トリデカジエンニトリル、3-メチル-5-フェニル-2-ペンテンニトリル、2-メチルデカンニトリルおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
f)(+-)-2-メチルウンデカナール、2-メチルデカナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
g)パチョリ油、(1R,3R,6S,7S,8S)-2,2,6,8-テトラメチルトリシクロ[5.3.1.03,8]ウンデカン-3-オールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
h)(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、3-メチル-5-フェニルペンタナール、4-デセナール、2-デセナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
i)(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,2-ジメチル-6-メチレンシクロヘキシル)-2-ブテン-1-オンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
j)リモネン、2,4,4,7-テトラメチル-6,8-ノナジエン-3-オンオキシム、2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-プロパンチオール、オレンジ油およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
k)2-メトキシナフタレン、メチルn-(2-ヘキシル-3-フェニル-2-プロペニリデン)アントラニレート、メチルn-(3,5,5-トリメチルヘキシリデン)アントラニレート、メチル2-((2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エニリデン)メチルアミノ)ベンゾエート、メチルn-(1-オクテニル)アントラニレート、メチルn-(4-メトキシベンジリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチル2-({[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イリデン]メチル}アミノ)ベンゾエート、メチルn-ベンジリデンアントラニレート、メチルn-(2-フェニルエチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(((E)-3-フェニルアリリデン)アミノ)ベンゾエート、メチル2-(デシリデンアミノ)ベンゾエート、メチル[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イル]メチレンアントラニレート、メチル2-[(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アミノ]ベンゾエート、メチル(3S)-n-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)プロピリデン]アントラニレート、エチル2-{[(2,4/3,5-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)メチル]アミノ}ベンゾエート、エチル2-{[(1E)-(4-tert-ブチルフェニル)メチレン]アミノ}ベンゾエート、メチルn-(オクチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(p-tert-ブチルフェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、メチルn-[3-(4-イソプロピル-1-フェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、2-エトキシナフタレン、1-(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフタレニル)エタノン、1-(3-メチル-1-ベンゾフラン-2-イル)エタノン、1-(1-ナフチル)エタノン、1-(2-ナフチル)エタノン、メチル2-アミノベンゾエート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(メチルアミノ)ベンゾエートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
l)オキサシクロヘキサデカン-2-オン、オキサシクロヘプタデカン-2-オン、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
m)ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれかおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
n)1,1’-オキシジベンゼン、4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、(+-)-4-メチレン-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-6-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-2-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピランおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
o)10-ウンデセナール、9-ウンデセナール、デカナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物
を含む。
【0064】
特に、賦香組成物は、3を上回るLogPを有する賦香成分として、
a)2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール、9-ヒドロキシ-5,9-ジメチル-4-デセナール、1-(4-イソプロピル-1-シクロヘキシル)-1-エタノール、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)-1-プロパノール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、4-(2-プロパニル)シクロヘキシル]メタノール、3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール、3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパナール、3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパナール、(4E)-4-メチル-5-(4-メチルフェニル)-4-ペンテナール、3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)メタノール、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-8,8-ジメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレンカルバルデヒド、(+-)-2,2-ジメチルトリシクロ[6.2.1.01,6]ウンデカン-7-オンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
b)トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエート、ベンジルプロパノエート、2-シクロヘキシルエチルアセテート、シクロヘキシルアセテート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ-3-エン-8-イルアセテート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ-4-エン-8-イルアセテートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも2種の化合物;
c)1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-(1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8,-テトラメチル-2-ナフチル)エタン-1-オン、(1-エトキシエトキシ)シクロドデカン、(エトキシメトキシ)シクロドデカンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも3種の化合物;
d)シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、2-メチルブチルサリチレート、ペンチルサリチレート、2-フェニルエチル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ベンジルサリチレート、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、(Z)-3-ヘキセン-1-イルベンゾエートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも3種の化合物;
e)シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、ドデカンニトリル、3,7-ジメチル-6-オクテンニトリル、2,6-ノナジエンニトリル、2-トリデセンニトリル、3-トリデセンニトリル3,7-ジメチル-2,6-ノナジエンニトリル、2-フェニル-2-ヘキセンニトリル、3,12-トリデカジエンニトリル、3-メチル-5-フェニル-2-ペンテンニトリル、2-メチルデカンニトリル、およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
f)(+-)-2-メチルウンデカナール、2-メチルデカナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
g)パチョリ油、(1R,3R,6S,7S,8S)-2,2,6,8-テトラメチルトリシクロ[5.3.1.03,8]ウンデカン-3-オールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
h)(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、3-メチル-5-フェニルペンタナール、4-デセナール、2-デセナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも2種の化合物;
i)(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,4,4-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,2-ジメチル-6-メチレンシクロヘキシル)-2-ブテン-1-オンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
j)リモネン、2,4,4,7-テトラメチル-6,8-ノナジエン-3-オンオキシム、2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-プロパンチオール、オレンジ油およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも2種の化合物;
k)2-メトキシナフタレン、メチルn-(2-ヘキシル-3-フェニル-2-プロペニリデン)アントラニレート、メチルn-(3,5,5-トリメチルヘキシリデン)アントラニレート、メチル2-((2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エニリデン)メチルアミノ)ベンゾエート、メチルn-(1-オクテニル)アントラニレート、メチルn-(4-メトキシベンジリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチル2-({[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イリデン]メチル}アミノ)ベンゾエート、メチルn-ベンジリデンアントラニレート、メチルn-(2-フェニルエチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチル-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)-1-プロペニル]アントラニレート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(((E)-3-フェニルアリリデン)アミノ)ベンゾエート、メチル2-(デシリデンアミノ)ベンゾエート、メチル[3/4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-イル]メチレンアントラニレート、メチル2-[(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アミノ]ベンゾエート、メチル(3S)-n-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アントラニレート、メチルn-[2-(4-メトキシベンジル)プロピリデン]アントラニレート、エチル2-{[(2,4/3,5-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)メチル]アミノ}ベンゾエート、エチル2-{[(1E)-(4-tert-ブチルフェニル)メチレン]アミノ}ベンゾエート、メチルn-(オクチリデン)アントラニレート、メチルn-[3-(p-tert-ブチルフェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、メチルn-[3-(4-イソプロピル-1-フェニル)-2-メチルプロピリデン]アントラニレート、2-エトキシナフタレン、1-(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフタレニル)エタノン、1-(3-メチル-1-ベンゾフラン-2-イル)エタノン、1-(1-ナフチル)エタノン、1-(2-ナフチル)エタノン、メチル2-アミノベンゾエート、メチルn-(7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-1-オクテニル)アントラニレート、メチル2-(メチルアミノ)ベンゾエートおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
l)オキサシクロヘキサデカン-2-オン、オキサシクロヘプタデカン-2-オン、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも2種または3種の化合物;
m)ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれかおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;
n)1,1’-オキシジベンゼン、4-メチル-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、(+-)-4-メチレン-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-6-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン、(+-)-4-メチル-2-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピランおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物;ならびに
o)10-ウンデセナール、9-ウンデセナール、デカナールおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも2種の化合物
を含む。
【0065】
さらにより具体的には、賦香組成物は、2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエート、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、パチョリ油、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、リモネン、2-メトキシナフタレン、オキサシクロヘキサデカン-2-オン、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか、1,1’-オキシジベンゼン、オレンジ油、10-ウンデセナールおよび9-ウンデセナールを含む。換言すれば、賦香組成物は、以下のすべての成分の混合物を含む:2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエート、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、パチョリ油、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、リモネン、2-メトキシナフタレン、オキサシクロヘキサデカン-2-オン、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか、1,1’-オキシジベンゼン、オレンジ油、10-ウンデセナールおよび9-ウンデセナール。別の特定の実施形態によれば、賦香組成物は、2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエート、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、パチョリ油、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、リモネン、2-メトキシナフタレン、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか、オレンジ油、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、(1-エトキシエトキシ)シクロドデカン、10-ウンデセナールおよび9-ウンデセナールを含む。換言すれば、賦香組成物は、以下のすべての成分の混合物を含む:2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエート、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエート、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノン、シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエート、シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、パチョリ油、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、リモネン、2-メトキシナフタレン、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか、オレンジ油、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、(1-エトキシエトキシ)シクロドデカン、10-ウンデセナールおよび9-ウンデセナール。
別の特定の実施形態によれば、賦香組成物は、2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ-3-エン-8-イルアセテート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ-4-エン-8-イルアセテート、シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、2-メチルブチルサリチレート、ペンチルサリチレート、ベンジルサリチレート、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、パチョリ油、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エテノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、リモネン、2-メトキシナフタレン、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか、オレンジ油、10-ウンデセナールおよび9-ウンデセナールを含む。換言すれば、賦香組成物は、以下のすべての成分の混合物を含む:2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナール、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ-3-エン-8-イルアセテート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ-4-エン-8-イルアセテート、シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリル、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オン、1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オン、(+-)-2-メチルウンデカナール、2-メチルブチルサリチレート、ペンチルサリチレート、ベンジルサリチレート、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレート、パチョリ油、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オン、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピラン、1-[(1RS,2RS)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エテノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(1RS,2RS,8aSR)-1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エテノン、リモネン、2-メトキシナフタレン、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか、オレンジ油、10-ウンデセナールおよび9-ウンデセナール。
【0066】
「パチョリ油」という表現は、パチョリから抽出された油、パチョリ油のテルペン画分またはClearwood(登録商標)を示す。
【0067】
「ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれか」という表現は、当該技術分野における通常の意味を有し;すなわち、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランは、炭素3a、炭素5a、炭素9aおよび炭素9bであるいくつかの立体中心を含み、上記の立体中心の各々は、2つの異なる立体化学(例えば、RまたはS)を有し得る。したがって、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランは、純粋なエナンチオマーの形であっても、エナンチオマーまたはジアステレオマーの混合物の形であってもよい。ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランは、ラセミ体またはスカレミック体であり得る。したがって、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランは、1つの立体異性体であってもよいし、様々な立体異性体、例えば、(-)-(3aR,5aS,9aS,9bR)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フランまたは(3aRS,5aSR,9aSR,9bRS)-3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フランを含むか、またはそれらからなる組成物の形であってもよい。
【0068】
少なくとも1種の賦香成分は、広範囲の濃度で賦香組成物に添加され得る。特に、3を上回るLogPを有する各賦香成分の量は、賦香組成物の総重量に対して、0.01~30重量%、好ましくは0.1~20重量%の範囲で含まれ得る。特に、2-メチル-3-[4-(2-メチル-2-プロパニル)フェニル]プロパナールの量は、賦香組成物の総重量に対して、5~30重量%、好ましくは10~20重量%の範囲で含まれ得る。特に、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-3-エン-8-イルプロパノエートおよび/またはトリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカ-4-エン-8-イルプロパノエートの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~15重量%、好ましくは1~10重量%の範囲で含まれ得る。特に、1-((2RS,3RS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン、1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノンおよび/または1-[(2RS,3RS,8aRS)-2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2-ナフタレニル]エタノンを含む混合物の量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~15重量%、好ましくは1~10重量%の範囲で含まれ得る。特に、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ-3-エン-8-イルアセテートおよび/またはトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ-4-エン-8-イルアセテートを含む混合物の量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~15重量%、好ましくは1~10重量%の範囲で含まれ得る。特に、2-メチルブチルサリチレートおよび/またはペンチルサリチレートを含む混合物の量は、賦香組成物の総重量に対して0.5~15重量%、好ましくは1~10重量%の範囲で含まれ得る。特に、ベンジルサリチレートの量は、賦香組成物の総重量に対して0.5~15重量%、好ましくは1~10重量%の範囲で含まれ得る。特に、(1-エトキシエトキシ)シクロドデカンの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.1~5重量%、好ましくは0.3~2重量%の範囲で含まれ得る。特に、テトラヒドロ-4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)-2H-ピランの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.1~5重量%、好ましくは0.3~2重量%の範囲で含まれ得る。特に、シクロヘキシル2-ヒドロキシベンゾエートの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~15重量%、好ましくは1~10重量%の範囲で含まれ得る。特に、ヘキシル2-ヒドロキシベンゾエートの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~15重量%、好ましくは1~10重量%の範囲で含まれ得る。特に、シクロヘキシリデン(フェニル)アセトニトリルの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~15重量%、好ましくは1~10重量%の範囲で含まれ得る。特に、1-オキサ-12-シクロヘキサデセン-2-オンおよび/または1-オキサ-13-シクロヘキサデセン-2-オンの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~15重量%、好ましくは1~10重量%の範囲で含まれ得る。特に、(+-)-2-メチルウンデカナールの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~15重量%、好ましくは1~10重量%の範囲で含まれ得る。特に、(3Z)-3-ヘキセン-1-イルサリチレートの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~15重量%、好ましくは1~10重量%の範囲で含まれ得る。特に、パチョリ油の量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~15重量%、好ましくは1~10重量%の範囲で含まれ得る。特に、(+-)-3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドおよび/または(+-)-4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒドを含む混合物の量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~15重量%、好ましくは1~10重量%の範囲で含まれ得る。特に、(2E)-1-[(1RS,2SR)-2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル]-2-ブテン-1-オンの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~10重量%、好ましくは1~5重量%の範囲で含まれ得る。特に、リモネンの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~10重量%、好ましくは1~5重量%の範囲で含まれ得る。特に、2-メトキシナフタレンの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~10重量%、好ましくは1~5重量%の範囲で含まれ得る。特に、オキサシクロヘキサデカン-2-オンの量は、賦香組成物の総重量に対して0.5~10重量%、好ましくは1~5重量%の範囲で含まれ得る。特に、ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランまたはその立体異性体のいずれかの量は、賦香組成物の総重量に対して0.1~5重量%、好ましくは0.5~2重量%の範囲で含まれ得る。特に、1,1’-オキシジベンゼンの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.1~2重量%、好ましくは0.2~1重量%の範囲で含まれ得る。特に、オレンジ油の量は、賦香組成物の総重量に対して、0.05~5重量%、好ましくは0.1~2重量%の範囲で含まれ得る。特に、10-ウンデセナールおよび9-ウンデセナールを含む混合物の量は、賦香組成物の総重量に対して、0.05~1重量%、好ましくは0.1~0.5重量%の範囲で含まれ得る。
【0069】
特定の実施形態では、本発明の賦香組成物は、3を上回るLogPを有する賦香成分を、香料組成物の総重量に対して、50重量%~99.95重量%、好ましくは70重量%~99.9重量%、好ましくは75重量%~99.5重量%、好ましくは80重量%~99重量%、好ましくは90重量%~99重量%の量で含む。
【0070】
上述のように、上記の賦香組成物は、数日間にわたる香料の知覚増加を示す。したがって、本発明の別の対象は、本発明の賦香組成物の賦香成分としての使用である。特に、換言すれば、賦香組成物または着香物品または表面の匂い特性を付与、増強、改善または変更する方法またはプロセスにおいて、この方法は、有効量の本発明による賦香組成物を、上記組成物または物品に添加することを含む。例えば、上記組成物の使用によって与えられる全体的な効果は、このように長期的に持続する効果である。
【0071】
「賦香組成物の使用」とは、本明細書では、上記組成物を含有し、香料産業において有効成分として有利に使用され得る任意の組成物の使用であることも理解されなければならない。
【0072】
したがって、本発明の別の対象は、
i)賦香成分として、上記で定義された本発明の賦香組成物(composition of matter);
ii)香料担体および香料ベースからなる群から選択される少なくとも1種の成分;ならびに
iii)任意に少なくとも1種の香料補助剤
を含む賦香組成物(composition)である。
【0073】
「香料担体」とは、本明細書では、香料の観点から実質的に中性である、すなわち賦香成分の感覚刺激特性を大きく変化させない材料を意味する。上記担体は、液体または固体であり得る。
【0074】
液体担体としては、非限定的な例として、乳化系、すなわち溶媒および界面活性剤系、または香料に一般的に使用される溶媒が挙げられ得る。香料で一般的に使用される溶媒の性質および種類の詳細な説明は、網羅することができない。しかしながら、非限定的な例として、ブチレングリコールまたはプロピレングリコール、グリセロール、ジプロピレングリコールおよびそのモノエーテル、1,2,3-プロパントリイルトリアセテート、グルタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、1,3-ジアセチルオキシプロパン-2-イルアセテート、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、安息香酸ベンジル、ベンジルアルコール、2-(2-エトキシエトキシ)-1-エタノール、クエン酸トリエチル、またはそれらの混合物などの溶媒を挙げることができ、これらが最も一般的に使用されている。香料担体と香料ベースとの双方を含む組成物の場合、先に特定されたもの以外の適切な香料担体は、エタノール、水/エタノール混合物、テルペン、イソパラフィン、例えばIsopar(製造元:Exxon Chemical)の商標で知られているもの、またはグリコールエーテルおよびグリコールエーテルエステル、例えばDowanol(製造元:Dow Chemical Company)の商標で知られているもの、または硬化ヒマシ油、例えばCremophor RH 40(製造元:BASF)の商標で知られているものでもあり得る。特に、本発明の組成物は、ミリスチン酸イソプロピルまたはパルミチン酸イソプロピルを含み得る。ミリスチン酸イソプロピルの量は、賦香組成物の総重量に対して、0.5~10重量%、好ましくは1~5重量%の範囲で含まれ得る。
【0075】
固体担体とは、賦香組成物または賦香組成物のいくつかの要素が化学的または物理的に結合され得る材料を指すことを意味する。一般に、このような固体担体は、組成物を安定化するために、または組成物もしくはいくつかの成分の蒸発速度を制御するために使用される。固体担体は、当該技術分野で現在使用されており、当業者は、所望の効果を達成する方法を知っている。しかしながら、固体担体の非限定的な例として、吸収性ガムもしくはポリマーまたは無機材料、例えば多孔質ポリマー、シクロデキストリン、木質材料、有機ゲルもしくは無機ゲル、粘土、石膏タルクまたはゼオライトを挙げることができる。
【0076】
固体担体の他の非限定的な例として、封入材料を挙げることができる。このような材料の例は、壁形成および可塑化材料、例えば単糖類、二糖類もしくは三糖類、天然デンプンもしくは加工デンプン、親水コロイド、セルロース誘導体、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、タンパク質もしくはペクチン、またはさらにH. Scherz, Hydrokolloide: Stabilisatoren, Dickungs- und Geliermittel in Lebensmitteln, Band 2 der Schriftenreihe Lebensmittelchemie, Lebensmittelqualitaet, Behr’s Verlag GmbH & Co., Hamburg, 1996などの参考文献において引用される材料を含み得る。カプセル化は、当業者に周知の方法であり、例えば、噴霧乾燥、凝集または湿式押出などの技術を用いることによって実施され得るか、コアセルベーションおよび複合コアセルベーション技術を含むコーティングカプセル化からなる。
【0077】
固体担体の非限定的な例として、特に、任意にポリマー安定剤またはカチオン性コポリマーの存在下で、重合、界面重合、コアセルベーションによってまたはこれらを一緒にして誘導される相分離プロセスのような技術(上記の技術はすべて従来技術に記載されている)を用いる、アミノプラスト、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレアまたはポリウレタン型の樹脂またはそれらの混合物(上記樹脂はすべて当業者に周知である)を含むコア-シェルカプセルを挙げることができる。
【0078】
樹脂は、アルデヒド(例えば、ホルムアルデヒド、2,2-ジメトキシエタナール、グリオキサール、グリオキシル酸またはグリコールアルデヒドおよびそれらの混合物)と、尿素、ベンゾグアナミン、グリコールウリル、メラミン、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、グアナゾール等のアミン、ならびにそれらの混合物との重縮合により製造され得る。代替的には、予備形成された樹脂アルキロール化ポリアミン、例えばUrac(登録商標)(製造元:Cytec Technology Corp.)、Cymel(登録商標)(製造元:Cytec Technology Corp.)、Urecoll(登録商標)またはLuracoll(登録商標)(製造元:BASF)の商標で市販されているものが使用され得る。
【0079】
他の樹脂は、グリセロールなどのポリオールと、ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体、イソホロンジイソシアネートもしくはキシリレンジイソシアネートの三量体、またはヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、またはキシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの三量体(Takenate(登録商標)の商品名で知られる、製造元:Mitsui Chemicals)などのポリイソシアネートとの重縮合によって製造されたものであり、ポリイソシアネートの中でも、キシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの三量体およびヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットが好ましい。
【0080】
アミノ樹脂、すなわちメラミン系樹脂とアルデヒドとの重縮合による香料のカプセル化に関する影響力のある文献の一部には、K. Dietrich et al. Acta Polymerica, 1989年, 第40巻, 243頁, 325頁および683頁、ならびに1990年, 第41巻, 91頁によって公開されたものなどの論文が含まれる。このような論文には、従来技術の方法に従ってこのようなコアシェルマイクロカプセルの製造に影響を及ぼす様々なパラメーターがすでに記載されており、これらも、特許文献にさらに詳述され、かつ例示されている。Wiggins Teape Group Limitedによる米国特許第4,396,670号明細書は、後者の適切な初期の例である。それ以来、他の多くの著者が、この分野の文献を充実させており、ここで公開されたすべての開発をカバーすることは不可能であろうが、カプセル化技術の一般的な知識は、非常に重要である。かかるマイクロカプセルの適切な使用を開示しているより最近の関連出版物は、例えば、K. Bruyninckx and M. Dusselier, ACS Sustainable Chemistry & Engineering, 2019年, 第7巻, 8041~8054頁の論文に代表されている。
【0081】
本明細書で意味する「香料ベース」とは、少なくとも1種の賦香補助成分を含む組成物である。
【0082】
上記賦香補助成分は、上記の3を上回るLogPを有する賦香成分ではない。さらに、「賦香補助成分」とは、本明細書では、快楽効果を付与するために賦香調製物または組成物に使用される化合物を意味する。換言すれば、賦香成分であると考えられるべきこのような補助成分は、単に匂いを有しているものとしてではなく、組成物の匂いをポジティブにまたは心地良いように付与または変更できるものとして当業者には認識されなければならない。
【0083】
ベース中に存在する賦香補助成分の性質および種類は、本明細書でより詳細な説明を保証するものではなく、これらはいずれの場合も網羅的ではなく、当業者は、その一般的な知識に基づいて、かつ意図された使用または用途および所望の感覚刺激効果に従ってそれらを選択することができる。一般論として、これらの賦香補助成分は、アルコール、ラクトン、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、ニトリル、テルペノイド、含窒素または含硫黄複素環式化合物および精油などの様々な化学クラスに属し、上記賦香補助成分は、天然または合成由来であり得る。
【0084】
特に、香料配合物に一般的に使用される賦香補助成分としては、例えば、
- アルデヒド成分:デカナール、ドデカナール、2-メチル-ウンデカナール、オクタナール、ノナナールおよび/またはノネナール;
- アロマティック-ハーバル成分:ユーカリ油、カンファー、ユーカリプトール、5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、1-メトキシ-3-ヘキサンチオール、2-エチル-4,4-ジメチル-1,3-オキサチアン、2,2,7/8,9/10-テトラメチルスピロ[5.5]ウンデカ-8-エン-1-オン、メントールおよび/またはアルファ-ピネン;
- バルサミコ成分:クマリン、エチルバニリンおよび/またはバニリン;
- シトラス成分:ジヒドロミルセノール、シトラール、リナリルアセテート、シトロネリルニトリル、オレンジテルペン、1-p-メンテン-8-イルアセテートおよび/または1,4(8)-p-メンタジエン;
- フローラル成分:メチルジヒドロジャスモネート、リナロール、シトロネロール、フェニルエタノール、ヘキシルシンナムアルデヒド、酢酸ベンジル、安息香酸ベンジル、ベータイオノン、(E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、(1E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1-ペンテン-3-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、2,5-ジメチル-2-インダンメタノール、2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-カルボキシレート、3-(4,4-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)プロパナール、3,7-ジメチル-1,6-ノナジエン-3-オール、3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパナール、ゲラニオール、p-メンタ-1-エン-8-オール、4-(1,1-ジメチルエチル)-1-シクロヘキシルアセテート、1,1-ジメチル-2-フェニルエチルアセテート、4-シクロヘキシル-2-メチル-2-ブタノール、サリチル酸アミル、ハイシスメチルジヒドロジャスモネート、3-メチル-5-フェニル-1-ペンタノール、ゲラニルアセテート、テトラヒドロリナロール、シス-7-p-メンタノール、プロピル(S)-2-(1,1-ジメチルプロポキシ)プロパノエート、2,2,2-トリクロロ-1-フェニルエチルアセテート、アミルシンナムアルデヒド、8-デセン-5-オリド、4-フェニル-2-ブタノン、イソノニルアセテート、4-(1,1-ジメチルエチル)-1-シクロヘキシルアセテート、ベルジルイソブチレートおよび/またはメチルイオノン異性体の混合物;
- フルーツ成分:γ-ウンデカラクトン、2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノン、2-メチル-4-プロピル-1,3-オキサチアン、4-デカノリド、エチル2-メチル-ペンタノエート、酢酸ヘキシル、エチル2-メチルブタノエート、γ-ノナラクトン、ヘプタン酸アリル、2-フェノキシエチルイソブチレート、エチル2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-アセテート、3-(3,3/1,1-ジメチル-5-インダニル)プロパナール、ジエチル1,4-シクロヘキサンジカルボキシレート、3-メチル-2-ヘキセン-1-イルアセテート、1-[3,3-ジメチルシクロヘキシル]エチル[3-エチル-2-オキシラニル]アセテートおよび/またはジエチル1,4-シクロヘキサンジカルボキシレート;
- グリーン成分:2-メチル-3-ヘキサノン(E)-オキシム、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、2-tert-ブチル-1-シクロヘキシルアセテート、スチラリルアセテート、アリル(2-メチルブトキシ)アセテート、4-メチル-3-デセン-5-オール、(Z)-3-ヘキセン-1-オールおよび/または1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン;
- ムスク成分:1,4-ジオキサ-5,17-シクロヘプタデカンジオン、(Z)-4-シクロペンタデセン-1-オン、3-メチルシクロペンタデカノン、(9Z)-9-シクロヘプタデセン-1-オン、2-{1S)-1-[(1R)-3,3-ジメチルシクロヘキシル]エトキシ}-2-オキソエチルプロピオネート3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン、1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-4,6,6,7,8,8-ヘキサメチル-シクロペンタ-g-2-ベンゾピラン、(1S,1’R)-2-[1-(3’,3’-ジメチル-1’-シクロヘキシル)エトキシ]-2-メチルプロピルプロパノエートおよび/または(1S,1’R)-[1-(3’,3’-ジメチル-1’-シクロヘキシル)エトキシカルボニル]メチルプロパノエート;
- ウッディ成分:1-[(1RS,6SR)-2,2,6-トリメチルシクロヘキシル]-3-ヘキサノール、3,3-ジメチル-5-[(1R)-2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル]-4-ペンテン-2-オール、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エン、2,2,9,11-テトラメチルスピロ[5.5]ウンデカ-8-エン-1-イルアセテート、(1’R,E)-2-エチル-4-(2’,2’,3’-トリメチル-3’-シクロペンテン-1’-イル)-2-ブテン-1-オール、2-エチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-2-ブテン-1-オール、メチルセドリルケトン、5-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテニル)-3-メチルペンタン-2-オール、1-(2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタン-1-オンおよび/またはイソボルニルアセテート;
- 他の成分(例えば、アンバー、パウダリースパイシーまたはウォータリー):ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、オイゲノール、シンナミックアルデヒド、クローブオイル、3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチルプロパナール、7-メチル-2H-1,5-ベンゾジオキセピン-3(4H)-オン、2,5,5-トリメチル-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-2-ナフタレノール、1-フェニルビニルアセテート、6-メチル-7-オキサ-1-チア-4-アザスピロ[4.4]ノナンおよび/または3-(3-イソプロピル-1-フェニル)ブタナール
を挙げることができる。
【0085】
本発明による香料ベースは、上記の賦香補助成分に限定されず、これらの補助成分の他の多くは、いずれの場合も、S. Arctanderによる書籍、Perfume and Flavor Chemicals, 1969, Montclair, New Jersey, USAもしくはその最新版、または同様の性質の他の論文、ならびに香料分野の豊富な特許文献などの参考文献に列記されている。
【0086】
「香料補助剤」とは、本明細書では、色、特定の耐光性、化学的安定性等の付加的に追加される利点を付与することが可能な成分を意味する。賦香組成物に一般的に使用される補助剤の性質および種類の詳細な説明は、網羅できないが、上記成分が当業者によく知られていることは言及されなければならない。具体的な非限定的な例としては、以下のものを挙げることができる:粘性剤(例えば、界面活性剤、増粘剤、ゲル化および/またはレオロジー調整剤)、安定剤(例えば、保存剤、抗酸化剤、熱/光および/または緩衝剤またはキレート剤、例えばBHT)、着色剤(例えば、染料および/または顔料)、保存剤(例えば、抗菌剤または抗微生物剤または抗真菌剤または抗刺激剤)、研磨剤、皮膚冷却剤、定着剤、防虫剤、軟膏剤、ビタミンおよびそれらの混合物。
【0087】
本発明による賦香組成物と任意に組み合わせて使用される他の適切な香料補助剤は、モノエタノールアミンまたは第三級アミンなどのアミン、特に、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、メチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、1,1’,1’’,1’’’-[1,2-エタンジイルジ(ニトリロ)]テトラ(2-プロパノール)、アルキルジエタノールアミンおよびエトキシル化アルキルジエタノールアミンなどの高い水溶性を有するものを含む。
【0088】
本発明の香料組成物の特定の態様は、(上記の組成物に加えて)式
【化12】
[式中、
R
11およびR
12は、別々かつ互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子(好ましくは塩素)、C
1~C
4の直鎖状または分枝鎖状のアルキル基、アミノ基またはベンジルアミノ基を表すか;または代替的に、R
11およびR
12は、一緒になって、1~4個のC
1~C
4の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基もしくはアルケニル基および/または1~2個のハロゲン原子、好ましくは塩素原子で場合により置換されるフェニル環またはピリジン環を表し;かつ
R
13は、水素原子、アルカリ金属原子(特にNaまたはK)、1個もしくは2個のハロゲン原子および/または1個もしくは2個のメチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基もしくはアミノ基で置換されていてもよいフェニル基またはベンジル基、アミン基、または1個もしくは2個の窒素、酸素もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいC
1~C
8不飽和、直鎖状、分枝鎖状もしくは環状の炭化水素基を表す]のイソチアゾロンの中から選択される少なくとも1種の化合物をさらに含むものに関する。
【0089】
本発明の特定の実施形態によれば、上記式(VI)の化合物は、式中、R11およびR12が別々かつ互いに独立して、水素原子、塩素原子またはメチル基を表すか、または代替的に、R11およびR12が一緒になってフェニル環を表し、R13が水素原子またはメチル基を表すものである。
【0090】
本発明の特定の実施形態によれば、上記式(VI)の化合物は、1,2-ベンゾイソチアゾール-3(2H)-オン、4-または5-クロロ-2-メチルイソチアゾール-3(2H)-オンまたは2-メチルイソチアゾール-3(2H)-オン、またはより好ましくは5-クロロ-2-メチルイソチアゾール-3(2H)-オンまたは1,2-ベンゾイソチアゾール-3(2H)-オン、最も好ましくは1,2-ベンゾイソチアゾール-3(2H)-オンからなるイソチアゾロン群から選択される。
【0091】
本発明の特定の実施形態によれば、上記式(VI)の化合物は、本発明の組成物中に、組成物の総重量に対して0.0%~5%の重量濃度で存在する。本発明のより好ましい実施形態によれば、式(VI)の化合物の濃度は、総重量の0.001~3%の間、好ましくは0.005~0.1%の間に含まれる。
【0092】
当業者は、単に当該技術分野の標準的な知識を適用するだけでなく、試行錯誤の方法論によっても、上記の賦香組成物の成分を混和することで、所望の効果に最適な配合物を完全に設計することが可能であることが理解される。
【0093】
少なくとも1種のプロフレグランス化合物、3を上回るLogPを有する少なくとも1種の賦香成分および少なくとも1種の香料担体からなる本発明の組成物は、本発明の特定の実施形態、ならびに少なくとも1種のプロフレグランス化合物、3を上回るLogPを有する少なくとも1種の賦香成分、少なくとも1種の香料担体、少なくとも1種の香料ベース、および任意の少なくとも1種の香料補助剤を含む賦香組成物からなる。
【0094】
特定の実施形態によれば、上記の組成物は、1を超える賦香補助成分を含み、調香師が所望の匂い調性を有するアコードまたは香料を調製することを可能にし、したがって創作目的のための新しい構成要素を作り出す。
【0095】
明確にするために、化学合成から直接得られる任意の混合物、例えば、本発明の組成物が、出発、中間または最終生成物として含まれるであろう、適切な精製を行っていない反応媒体は、上記混合物が香料に適した形で本発明の組成物を提供しない限り、本発明による賦香組成物と見なすことはできないことも理解されている。したがって、特に明記しない限り、未精製の反応混合物は、概して本発明から除外される。
【0096】
本発明の賦香組成物は、また、現代香料、すなわち高級または機能性の香料のすべての分野において、上記賦香組成物が添加される消費者製品の匂いを積極的に付与または変更するために有利に使用され得る。したがって、本発明の別の対象は、本発明の賦香組成物を含む着香消費者製品からなる。
【0097】
本発明の組成物(composition of matter)は、そのままで、または賦香組成物(composition)の一部として添加され得る。
【0098】
明確にするために、「着香消費者製品」は、それが適用される表面または空間(例えば、皮膚、毛髪、テキスタイル、紙または家庭表面)または空気中(エアフレッシュナー、消臭剤等)に少なくとも心地よい賦香効果を送達する消費者製品を指すことを意味する。換言すれば、本発明による着香消費者製品は、機能的配合物、ならびに所望の消費者製品に対応する任意に追加される有益剤、および嗅覚的有効量の少なくとも1種の本発明の組成物を含む製造された製品である。明確にするために、上記着香消費者製品は、非食用製品である。
【0099】
着香消費者製品の成分の性質および種類は、本明細書でより詳細な説明を保証するものではなく(いずれの場合も網羅的ではないであろう)、当業者は、一般的な知識に基づいて、かつ上記製品の性質および所望の効果に従ってそれらを選択することができる。
【0100】
適切な着香消費者製品の非限定的な例としては、香料、例えば、香水、スプラッシュまたはオードパルファム、コロンまたはシェーブもしくはアフターシェーブローション;布地ケア製品、例えば、液体、ポッドまたは固体の洗剤またはタブレット、布地柔軟剤、液体または固体の香気増強剤、ドライヤーシート、布地リフレッシャー、アイロン水、紙、漂白剤、カーペットクリーナー、カーテンケア製品;ボディケア製品、例えば、ヘアケア製品(例えば、シャンプー、リーブオンまたはリンスオフヘアコンディショナー、着色調製物またはヘアスプレー、カラーケア製品、整髪製品、デンタルケア製品)、殺菌剤、インティメイトケア製品;化粧品調製物(例えば、スキンクリームまたはローション、バニシングクリームまたはデオドラントまたは制汗剤(例えば、スプレーまたはロールオン)、脱毛剤、タンニング製品または日焼け用製品または日焼け後用製品、ネイル用製品、スキンクレンジング、メーキャップ);またはスキンケア製品(例えば、石鹸、シャワーもしくはバスムース、オイルもしくはジェル、または衛生製品もしくはフット/ハンドケア製品);エアケア製品、例えば、家庭空間(部屋、冷蔵庫、食器棚、靴または車)および/または公共空間(ホール、ホテル、モール等)で使用され得るエアフレッシュナーまたは「すぐに使用できる(ready-to-use)」粉末状エアフレッシュナー;またはホームケア製品、例えば、カビ取り剤、調度品ケア製品、ワイプ、食器用洗剤もしくは硬質表面(例えば、床、浴槽、サニタリーまたは窓洗浄)洗剤;皮革ケア製品;カーケア製品、例えば、ポリッシュ、ワックスまたはプラスチッククリーナーが挙げられる。特に、着香消費者製品は、布地ケア製品、例えば、液体、ポッドまたは固体の洗剤、または布地柔軟剤、液体または固体の香気増強剤、布地リフレッシャー、アイロン水からなるリストから選択され得る。
【0101】
本発明の任意の実施形態によれば、着香消費者製品はまた、亜鉛塩、例えばリシノール酸亜鉛、酢酸亜鉛および/またはステアリン酸亜鉛、ラウレス-3、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン、プロピレングリコールまたはそれらの混合物を含み得る。
【0102】
本発明の別の対象は、
- パーソナルケア活性ベース、および
- 上記で定義された賦香組成物(composition of matter)または賦香組成物(composition)
を含む、着香消費者製品であって、
該消費者製品がパーソナルケア組成物の形である、着香消費者製品である。
【0103】
「パーソナルケア活性ベース」とは、本明細書では、テクスチャ、保湿剤等の消費者製品に関連する利益を付与することが可能な成分を意味する。活性ベースは、着香消費者製品において一般的な成分を含む。着香消費者製品の活性ベースは、着香消費者製品の性質に依存し、そのような製品に関連する豊富な文献に見出され得る。これらの配合物は、本明細書での詳細な説明を保証するものではなく、いずれにせよ網羅的なものではないであろう。このような消費者製品を配合する当業者は、自身の一般的な知識および利用可能な文献に基づいて、適切な成分を完全に選択することができる。
【0104】
パーソナルケア組成物は、好ましくは、ヘアケア製品(例えば、シャンプー、ヘアコンディショナー、着色調製物またはヘアスプレー)、化粧品調製物(例えば、バニシングクリーム、ボディローションまたは脱臭剤または制汗剤)またはスキンケア製品(例えば、着香石鹸、シャワーまたはバスムース、ボディウォッシュ、オイルまたはジェル、バスソルト、または衛生製品)からなる群から選択される。
【0105】
本発明の別の対象は、
- ホームケアまたはファブリックケア活性ベース、および
- 上記で定義された賦香組成物(composition of matter)または賦香組成物(composition)
を含む着香消費者製品であって、
該消費者製品がホームケアまたはファブリックケア組成物の形である、着香消費者製品である。
【0106】
「ホームケアまたはファブリックケア活性ベース」とは、本明細書では、テクスチャ、保湿剤等の消費者製品に関連する利益を付与することが可能な成分を意味する。活性ベースは、着香消費者製品において一般的な成分を含む。着香消費者製品の活性ベースは、着香消費者製品の性質に依存し、そのような製品に関する豊富な文献に見出され得る。これらの配合物は、本明細書での詳細な説明を保証するものではなく、いずれにせよ網羅的なものではないであろう。このような消費者製品を配合する当業者は、自身の一般的な知識および利用可能な文献に基づいて、適切な成分を完全に選択することができる。
【0107】
パーソナルケア活性ベースまたはホームケアまたはファブリックケア活性ベースの主要な機能的成分は、衣類、カーテン織物、カーペットおよび家具織物等の様々な性質の織物および/またはテキスタイル、または他の家庭表面、皮膚または毛髪を洗浄および/または軟化させることが可能な界面活性剤および/または柔軟剤成分であり、典型的には大量の水または水性溶媒中で使用される。したがって、これらは、水の量が、典型的には、水の量が最大20%である石鹸または固体洗剤を除いて、活性ベースの50~99重量%の間に含まれる、配合物である。「ベース(base)」という用語は、本明細書では、本発明による組成物の主成分の意味で使用されており、塩基性pHを有する液体の意味では使用されない。
【0108】
好ましくは、消費者製品は、0.01~20重量%、より好ましくは0.05~10重量%の本発明の賦香組成物(composition of matter)を含み、これらのパーセンテージは、消費者製品の総重量に対する重量により定義されている。当然のことながら、上記の濃度は、各製品に望まれる有益性効果に従って適合され得る。
【0109】
本発明の対象は、布地柔軟剤組成物の形の消費者製品であって、
- 布地柔軟剤活性ベース、好ましくは、組成物(composition)の総重量を基準として85~99.99重量%の間に含まれる量の、布地柔軟剤活性ベース、
- 上記で定義された賦香組成物(composition of matter)、好ましくは組成物(composition)の総重量を基準として0.01~15重量%の間、より好ましくは0.05~5重量%の間に含まれる量の、賦香組成物
を含む、布地柔軟剤組成物(composition)の形の消費者製品である。
【0110】
布地柔軟剤活性ベースは、ジアルキル第四級アンモニウム塩、ジアルキルエステル第四級アンモニウム塩(エステルクワット)、ハンブルクエスタークワット(HEQ)、トリエタノールアミンクワット(TEAQ)、カチオン性グアー、シリコーンおよびそれらの混合物を含み得る。任意に、組成物の布地柔軟剤活性ベースは、液体ベース、好ましくは塩化カルシウムからなる群において選択される液体ベースの総重量を基準として0.05~1重量%の間に含まれる量の粘度調整剤をさらに含み得る。
【0111】
本発明の対象は、
- 液体洗剤活性ベース、好ましくは組成物(composition)の総重量を基準として85~99.99重量%の間に含まれる量の、液体洗剤活性ベース、
- 上記で定義された賦香組成物(composition of matter)であって、好ましくは組成物(composition)の総重量を基準として0.01~15重量%の間、より好ましくは0.05~5重量%の間に含まれる量の、賦香組成物
を含む、液体洗剤組成物(composition)の形の消費者製品である。
【0112】
液体洗剤活性ベースは、アニオン性界面活性剤、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩(ABS)、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、第二級アルキルスルホン酸塩(SAS)、第一級アルコールスルフェート(PAS)、ラウリルエーテルスルフェート(LES)、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、メチルエステルスルホネート(MES)および非イオン性界面活性剤、例えば、アルキルアミン、アルカノールアミド、脂肪アルコールポリ(エチレングリコール)エーテル、脂肪アルコールエトキシレート(FAE)、エチレンオキシド(EO)およびプロピレンオキシド(PO)コポリマー、アミンオキシド、アルキルポリグルコシド、アルキルポリグルコサミドを含み得る。
【0113】
本発明の対象は、固体洗剤組成物(composition)の形の消費者製品であって、
- 固体洗剤活性ベース、好ましくは組成物(composition)の総重量を基準として85~99.95重量%の間に含まれる量の、固体洗剤活性ベース、
- 上記で定義された賦香組成物(composition of matter)、好ましくは組成物(composition)の総重量を基準として0.05~15重量%の間、より好ましくは0.1~5重量%の間に含まれる量の、賦香組成物
を含む、固体洗剤組成物(composition)の形の消費者製品である。
【0114】
固体洗剤活性ベースは、アニオン性、非イオン性、カチオン性、双性イオン性の界面活性剤およびそれらの混合物からなる群において選択される少なくとも1種の界面活性剤を含み得る。固体洗浄剤活性ベース中の界面活性剤は、好ましくは、直鎖状アルケンベンゼンスルホネート(LABS)、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、アルファオレフィンスルホネート(AOS)、メチルエステルスルホネート(MES)、アルキルポリグリコシド(APG)、第一級アルコールエトキシレート、特にラウリルアルコールエトキシレート(LAE)、第一級アルコールスルホネート(PAS)、石鹸およびそれらの混合物からなる群において選択される。固体洗剤活性ベースは、任意で、漂白剤、例えば、TAED(テトラアセチルエチレンジアミン);緩衝剤;ビルダー、例えば、ゼオライト、炭酸ナトリウムまたはそれらの混合物;汚れ放出または汚れ懸濁ポリマー;造粒酵素粒子、例えば、セルラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ、マンナナーゼ、ペクチナーゼまたはそれらの混合物;腐食防止剤;消泡;泡抑制剤;染料;充填剤、例えば、ケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウムまたはそれらの混合物;過酸化水素の供給源、例えば、過炭酸ナトリウムまたは過ホウ酸ナトリウム;ならびにそれらの混合物からなる群から選択される、粉末洗剤消費者製品において一般的に使用されるさらなる成分を含み得る。
【0115】
本発明の対象は、固体の香気増強剤の形の消費者製品であって、
- 固体担体、好ましくは尿素、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、ゼオライト、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、クレー、タルク、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、石膏、硫酸カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、塩化カルシウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、糖類、例えば、スクロース、単糖類、二糖類および多糖類ならびに誘導体、例えば、デンプン、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、ポリオール/糖アルコール、例えば、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール、およびイソマルト、PEG、PVP、クエン酸または任意の水溶性固体酸、脂肪アルコールまたは脂肪酸およびそれらの混合物からなる群から選択される、固体担体;
- 賦香組成物(composition of matter)であって、好ましくは組成物(composition)の総重量を基準として0.05~20重量%、より好ましくは0.1~15重量%の間に含まれる量の、賦香組成物
を含む、固体の香気増強剤の形の消費者製品である。
【0116】
本発明の対象は、液体の香気増強剤の形の消費者製品であって、
- 水相、
- 本質的に1種以上の非イオン性界面活性剤からなる界面活性剤系であって、10~14の間の平均HLBを有し、好ましくは、エトキシル化脂肪族アルコール、POE/PPG(ポリオキシエチレンおよびポリオキシプロピレン)エーテル、モノおよびポリグリセリルエステル、スクロースエステル化合物、ポリオキシエチレンヒドロキシルエステル、アルキルポリグルコシド、アミンオキシドおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される、界面活性剤系;
- アルコール、カルボン酸の塩およびエステル、ヒドロキシルカルボン酸の塩およびエステル、脂肪酸、脂肪酸塩、グリセリン脂肪酸、HLBが10未満である界面活性剤ならびにそれらの混合物からなる群から選択されるリンカー、および
- 上記で定義された賦香組成物(composition of matter)、好ましくは組成物(composition)の総重量を基準として0.05~20重量%の間、より好ましくは0.1~15重量%の間に含まれる量の、賦香組成物
を含む、液体の香気増強剤の形の消費者製品である。
【0117】
本発明の対象は、シャンプーまたはシャワージェル組成物(composition)の形の消費者製品であって、
- シャンプーまたはシャワージェル活性ベース、好ましくは組成物(composition)の総重量を基準として85~99.95重量%の間に含まれる量の、シャンプーまたはシャワージェル活性ベース、
- 上記で定義された賦香組成物(composition of matter)、好ましくは組成物(composition)の総重量を基準として0.05~15重量%の間、より好ましくは0.1~5重量%の間に含まれる量の、賦香組成物
を含む、シャンプーまたはシャワージェル組成物(composition)の形の消費者製品である。
【0118】
シャンプーまたはシャワージェル活性ベースは、アルキルエーテル硫酸ナトリウム、アルキルエーテル硫酸アンモニウム、アルキルアンホアセテート、コカミドプロピルベタイン、コカミドMEA、アルキルグルコシドおよびアミノ酸ベースの界面活性剤ならびにそれらの混合物を含み得る。
【0119】
本発明の対象は、リンスオフコンディショナー組成物(composition)の形の消費者製品であって、
- リンスオフコンディショナー活性ベース、好ましくは組成物(composition)の総重量を基準として85~99.95重量%の間に含まれる量の、リンスオフコンディショナー活性ベース、
- 上記で定義された賦香組成物(composition of matter)であって、好ましくは組成物(composition)の総重量を基準として0.05~15重量%の間、より好ましくは0.1~5重量%の間に含まれる量の、賦香組成物
を含む、リンスオフコンディショナー組成物(composition)の形の消費者製品である。
【0120】
リンスオフコンディショナー活性ベースは、塩化セチルトリモニウム、塩化ステアリルトリモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘントリモニウムおよびそれらの混合物を含み得る。
【0121】
本発明の対象は、酸化的ヘアカラー組成物(composition)の形の消費者製品であって、
- 酸化剤を含む酸化相、アルカリ剤を含むアルカリ相、染料前駆体およびカップリング化合物であって、上記染料前駆体および上記カップリング化合物が、酸化剤の存在下で酸化染毛剤を形成し、好ましくは組成物(composition)の総重量を基準として85~99.95重量%の間に含まれる量の、酸化剤を含む酸化相、アルカリ剤を含むアルカリ相、染料前駆体およびカップリング化合物、
- 上記で定義された賦香組成物(composition of matter)であって、好ましくは組成物(composition)の総重量を基準として0.05~15重量%の間、より好ましくは0.1~5重量%の間に含まれる量の、賦香組成物
を含む、酸化的ヘアカラー組成物(composition)の形の消費者製品である。
【0122】
「酸化的ヘアカラー組成物」とは、無色の染料分子である染料前駆体およびカップリング剤の2つの群を含む組成物を意味する。酸化プロセスを通じて互いに反応すると、それらは広範囲の着色分子(染料)を形成し、次いで、それらのサイズのために髪の中に閉じ込められる。換言すれば、染料前駆体およびカップリング化合物は、酸化剤の存在下で酸化染毛剤を形成する。
【0123】
「染料前駆体」および「酸化染料前駆体」は、本発明では区別なく使用される。
【0124】
染料前駆体は、酸化しやすい性質を与えるために、パラ位またはオルト位でNH2およびOHなどの少なくとも2つの電子供与基で置換されたベンゼンから誘導される芳香族化合物であり得る。
【0125】
一実施形態によれば、染料前駆体は、p-フェニレンジアミン、2,5-ジアミノトルエン、N,N-ビス(2-ヒドロキシメチル)-p-フェニレンジアミン、4-アミノフェノール、1,4-ジアミノ-ベンゼンおよびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0126】
一次染料前駆体は、カップリング剤と組み合わせて使用される。カップリング剤は、好ましくは、ベンゼンから誘導され、メタ位にNH2およびOHなどの基で置換された芳香族化合物であり、単一に色を生成しないが、染料前駆体によって発現した色彩の色、色合いまたは明度を変化させる。
【0127】
一実施形態によれば、カップリング剤は、レゾルシノール、2-メチルレゾルシノール、4-クロロレゾルシノール、2,5-ジアミノ-トルエン、1,3-ジアミノ-ベンゼン、2,4-ジアミノフェノキシエタノールHCl、2-アミノ-ヒドロキシエチルアミノアニソール硫酸塩、4-アミノ-2-ヒドロキシトルエンおよびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0128】
酸化染料前駆体は、好ましくは、組成物の総重量を基準として、0.001~5重量%の間、好ましくは0.1~4重量%の間に含まれる量で使用される。
【0129】
ヘアカラー配合物における酸化染料前駆体およびカップリング剤の使用は、先行技術で広く開示されており、当業者によく知られている。例えば、欧州特許出願公開第0946133号明細書を挙げることができ、その内容は参照により組み込まれる。
【0130】
アルカリ相は、好ましくは、水酸化アンモニア、炭酸アンモニア、エタノールアミン、水酸化カリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、トリエタノールアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択されるアルカリ剤を含む。
【0131】
アルカリ剤は、好ましくは、組成物の総重量を基準として1~10重量%、好ましくは3~9重量%の間に含まれる量で使用される。
【0132】
本発明によれば、カップリング剤およびアルカリ性媒体中の染料前駆体は、酸化剤の存在下で酸化染毛剤を形成する。
【0133】
酸化剤は、色分子を発色させ、ヘアカラーの変化を引き起こすために必要な酸素ガスを供給する。
【0134】
酸化剤は、本明細書の組成物における使用のために安全かつ有効であるべきである。
【0135】
好ましくは、本明細書での使用に適した酸化剤は、液体の形および/または使用を意図した形である場合に、本発明による組成物に溶解する。
【0136】
好ましくは、本明細書での使用に適した酸化剤は、水溶性である。本明細書で使用するのに適した酸化剤は、無機過酸化物酸化剤、予備形成された有機過酸化物酸化剤および有機過酸化物酸化剤またはそれらの混合物から選択される。
【0137】
酸化剤は、好ましくは、組成物(composition)の総重量を基準として5~30重量%の間、好ましくは5~25重量%の間に含まれる量で使用される。
【0138】
化粧品組成物において一般的に使用される成分は、本発明において定義されるように、ヘアカラー組成物に添加され得る。例えば、界面活性剤、カチオン性ポリマー、油性物質、シリコーン誘導体、遊離香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、噴射剤、増粘剤を挙げることができる。
【0139】
特定の実施形態によれば、ヘアカラー組成物は、ヘアコンディショナーの利点を与えるために、好ましくは塩化セチルトリモニウム、塩化ステアリルトリモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘントリモニウムおよびそれらの混合物からなる群から選択される1種以上の第四級アンモニウム化合物を含む。
【0140】
上記の着香消費者製品のいくつかは、本発明の賦香組成物に対して攻撃的な媒体であり得るので、例えば、カプセル化またはこれを、酵素、光、熱またはpHの変化などの適切な外部刺激に対して本発明の組成物または本発明の組成物の一部を放出させるのに適した別の化学物質に化学的に結合させることによって、後者を早期分解から保護する必要があり得る。
【0141】
本発明による賦香組成物を前述の様々な製品または組成物に組み込むことができる割合は、広範囲の値の範囲内で変化する。これらの値は、本発明による賦香組成物が、当該技術分野で一般的に使用されている賦香補助成分、溶媒または添加剤と混合される場合、賦香されるべき物品の性質および所望の感覚刺激効果ならびに所与のベース中の補助成分の性質に依存する。
【0142】
例えば、賦香組成物の場合、典型的な濃度は、それらが組み込まれる賦香組成物の重量を基準として、本発明の賦香組成物の0.1重量%~100重量%のオーダー、特に1重量%~50重量%のオーダー、特に1重量%~20重量%のオーダーのものである。着香消費者製品の場合、典型的な濃度は、それらが組み込まれる消費者製品の重量を基準として、本発明の賦香組成物の0.01重量%~20重量%、またはそれ以上のオーダー、特に0.05重量%~10重量%のオーダーのものである。特に、着香消費者製品の場合、プロフレグランスの典型的な濃度は、それらが組み込まれる消費者製品の重量を基準として、0.0001重量%~10重量%、またはそれ以上のオーダー、特に0.001重量%~5重量%、さらにより具体的には0.1重量%~1重量%のオーダーである。
【0143】
本発明の賦香組成物(composition of matter)は、長期持続するする賦香組成物である。そのため、本発明の別の対象は、賦香組成物を取り囲む表面または空気における香料の知覚を延長するための方法であって、表面または空気を、以下に定義される本発明の賦香組成物で処理する、方法である。以下に定義される本発明の賦香組成物の長期持続する組成物としての使用は、本発明の別の対象である。
【0144】
本発明の別の対象は、周囲条件下で、長時間にわたり、好ましくは72時間を超える時間、好ましくは120時間、好ましくは250時間、好ましくは500時間、より好ましくは720時間にわたり、皮膚、表面上で、または皮膚もしくは表面の周囲の空気中で、フレグランス組成物のフレグランス強度を付与、改善、増強または変更する方法であって、上記で定義された賦香組成物(composition of matter)または上記で定義された賦香組成物(composition)または上記で定義された着香消費者製品を、皮膚、表面または空気に適用する工程を含む、方法である。
【0145】
明確にするために、「周囲条件」という表現または同様の表現は、当業者によって理解される通常の意味、すなわち、室温、空気および大気圧下を意味する。
【0146】
本発明のさらなる対象は、周囲条件下で、長時間にわたり、好ましくは72時間を超える時間、好ましくは120時間、好ましくは250時間、好ましくは500時間、より好ましくは720時間にわたり、皮膚、表面上で、または皮膚もしくは表面の周囲の空気中で、フレグランス組成物のフレグランス強度を改善、増強または変更するための、上記で定義された賦香組成物(composition of matter)または上記で定義された賦香組成物(composition)または上記で定義された着香消費者製品の使用である。
【0147】
ここで、本発明を実施例によりさらに説明する。特許請求される発明は、これらの実施例によっていかなる形でも限定されることを意図していないことが理解されるであろう。
【実施例】
【0148】
本発明は、ここで以下の実施例によってさらに詳細に説明される。略語は、当該技術分野における通常の意味を有し、温度は、摂氏(℃)で示される。
【0149】
[実施例1]
(3を上回るLogPを有する賦香成分を含む賦香組成物の調製)
賦香組成物を、以下の成分を混合することによって調製した。
【表1-1】
【表1-2】
【0150】
[実施例2]
(本発明の賦香組成物の官能評価)
着香液体洗剤を以下の成分を混合することによって調製した。
【表2】
【0151】
布地(30×コットンテリータオル1.7kg)を、標準的なアメリカ製のトップローダー機内で、35℃で洗濯した。洗浄の開始時に、上記で報告したように液体洗剤60gを分注した。洗浄サイクルが完了した後、これらの布地を45分間タンブル乾燥させて、50人のパネリストのパネルによりコットンタオルの匂いを評価した。パネリストに長続きする爽快感を評価するように依頼した。
【0152】
95%のパネリストが、本発明に対応する液体洗剤2を、最も長続きする爽快感を与えるものであると評価した。
【0153】
[実施例3]
(本発明の組成物を含む顆粒PEGベースの調製)
【表3】
【0154】
PEGベースに、デキストロースを添加し、混合物を80℃で溶融させた。次に、実施例1の賦香組成物および/または3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノンおよび/または4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物を、55:45の割合で添加した。次いで、溶融した混合物の薄膜を平坦な表面上に注ぐことにより、混合物を冷却しながらペレット化し、凝固後、これを小さな断片に切断した。
【0155】
[実施例4]
(本発明の組成物を含む柔軟剤配合物の調製)
典型的な無香料柔軟剤配合物を、第4表に列挙する。無香料柔軟剤を、65℃で加熱したメチルビス[エチル(タロウェート)]-2-ヒドロキシエチルアンモニウムメチルスルフェートを秤量することにより調製した。次いで、水および1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オンを反応器に入れ、撹拌しながら65℃で加熱した。上記混合物に、メチルビス[エチル(タロウェート)]-2-ヒドロキシエチルアンモニウムメチルスルフェートを添加した。混合物を15分間撹拌し、CaCl
2を添加した。
【表4】
【0156】
次に、実施例1の着香組成物(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1.5重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~2重量%)を、穏やかに振盪しながら、第4表に列挙した無香料柔軟剤配合物に添加することによって着香柔軟剤配合物を得る。
【0157】
[実施例5]
(本発明の着香組成物を含む透明な等方性シャンプー配合物の調製)
典型的な無香料の透明な等方性シャンプー配合物を第5表に列挙する。無香料のシャンプー配合物を、ポリクオタニウム-10を水に分散させることにより調製する。相Aの残りの成分を、それぞれの添加後に十分に混合しながら、順々に添加することにより別々に混合する。この予混合物を、ポリクオタニウム-10分散液に添加し、さらに5分間混合する。次いで、予め混合された相Bおよび予め混合された相Cを、撹拌しながら添加する(Monomuls(登録商標)90L-12を加熱してTexapon(登録商標)NSO ISに溶解させる)。相Dおよび相Eを撹拌しながら添加する。クエン酸溶液でpHを5.5~6.0に調整する。
【表5】
【0158】
次いで、実施例1の着香組成物(無香料シャンプー配合物の総重量に対して0.05~1.3重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、穏やかに振盪しながら、第5表に列挙した無香料シャンプー配合物に添加することによって着香シャンプー配合物を得る。
【0159】
[実施例6]
(本発明の着香組成物を含むパール様シャンプー配合物の調製)
典型的な無香料のパール様シャンプー配合物を、第6表に列挙する。EDTA四ナトリウム、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドおよびポリクオタニウム-10を水に分散させることによって無香料のシャンプー配合物を調製する。相Aが均質になったら、NaOH(10%水溶液、相B)を添加する。次いで、予め混合された相Cを添加し、混合物を75℃に加熱する。相Dの成分を添加し、混合物が均質になるまで混合する。混合物を冷却する。45℃で、相Eの成分を混合しながら添加する。最終粘度を、NaCl(25%水溶液)で調整し、pH5.5~6.0を、NaOH(10%水溶液)で調整する。
【表6】
【0160】
次いで、実施例1~3の着香組成物(無香料シャンプー配合物の総重量に対して0.05~1.3重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、穏やかに振盪しながら、第6表に列挙された無香料のパール様シャンプー配合物に添加することにより着香パール様シャンプー配合物を得る。
【0161】
[実施例7]
(本発明の着香組成物を含むリンスオフヘアコンディショナー配合物の調製)
典型的な無香料のリンスオフヘアコンディショナー配合物を、第7表に列挙する。無香料のリンスオフヘアコンディショナー配合物を、均一な混合物が得られるまで相Aの成分を混合することにより調製する。Tylose(登録商標)を完全に溶解させる。次いで、混合物を70~75℃に加熱する。相Bの成分を組み合わせ、70~75℃で溶解する。次いで、相Bの成分を、よく撹拌しながら相Aに添加し、混合物が60℃の温度になるまで混合を続ける。次いで、相Cの成分を、撹拌しながら加え、混合物が40℃に冷却されるまで混合を続ける。クエン酸溶液でpHを3.5~4.0に調整する。
【表7】
【0162】
次いで、実施例1の着香組成物(無香料のコンディショナー配合物の総重量に対して0.05~1.5重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、穏やかに振盪しながら、第7表に列挙された無香料のリンスオフヘアコンディショナー配合物に添加することにより着香リンスオフヘアコンディショナー配合物を得る。
【0163】
[実施例8]
(本発明の着香組成物を含む構造化シャワージェル配合物の調製)
典型的な無香料の構造化シャワージェル配合物を、第8表に列挙する。実施例1の着香組成物(構造化シャワージェルの総重量に対して0.05~2重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、穏やかに振盪しながら、第8表の無香料の構造化シャワージェル配合物に添加することにより着香構造化シャワージェルを調製する。
【表8】
【0164】
[実施例9]
(本発明の着香組成物を含む透明シャワージェル配合物の調製)
典型的な無香料の透明シャワージェル配合物を、第9表に列挙する。実施例1の着香組成物(透明シャワージェルの総重量に対して0.05~2重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、穏やかに振盪しながら、第9表の無香料の透明シャワージェル配合物に添加することにより、着香透明シャワージェルを調製する。
【表9】
【0165】
[実施例10]
(本発明の着香組成物を含む乳白色シャワージェル配合物の調製)
典型的な無香料の乳白色シャワージェル配合物を、第10表に列挙する。実施例1の着香組成物(乳白色シャワージェルの総重量に対して0.05~2重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、穏やかに振盪しながら、第10表の無香料の乳白色シャワージェル配合物に添加することにより、着香乳白色シャワージェルを調製する。
【表10】
【0166】
[実施例11]
(本発明の着香組成物を含む無水制汗剤スプレー配合物の調製)
典型的な無香料の無水制汗剤スプレー配合物を、第11表に列挙する。無水制汗剤スプレー配合物を、高速撹拌機を使用することによって調製する。シリカおよびクオタニウム-18-ヘクトライトを、ミリスチン酸イソプロピルとシクロメチコンとの混合物に添加する。完全に膨潤したら、混合物が均質になり塊がなくなるまで、クロルヒドロキシアルミニウムを撹拌しながら部分的に添加する。
【表11】
【0167】
次いで、実施例の着香組成物(制汗剤スプレー配合物の総重量に対して0.05~2重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、第11表の無香料の制汗剤スプレー配合物に添加することにより着香配合物を得る。
【0168】
25%の懸濁液および75%のプロパン/ブタン(2.5バール)をエアゾール缶に充填した。
【0169】
[実施例12]
(本発明の着香組成物を含むデオドラントスプレーエマルション配合物の調製)
典型的なデオドラントスプレーエマルション配合物を、第12表の順序に従ってすべての成分を混合して溶解させることにより調製する。次いで、実施例1の着香組成物(デオドラントスプレー配合物の総重量に対して0.05~2重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、穏やかに振盪しながら添加する。次いで、エアゾール缶に充填し、噴射剤を圧縮して添加する。エアゾール充填:40%の活性溶液、60%のプロパン/ブタン(2.5バール)。
【表12】
【0170】
[実施例13]
(本発明の着香組成物を含むデオドラントスティック配合物の調製)
典型的な無香料のデオドラントスティック配合物を、第13表に列挙する。パートAのすべての成分を秤量し、70~75℃に加熱することによってデオドラントスティック配合物を得る。他のパートAの成分を混合し、加熱したら、セテアレス-25を添加する。セテアレス-25が溶解したら、ステアリン酸を添加する。トリクロサンを1,2-プロピレングリコールに溶解させることによりパートBを調製する。蒸発した水を補う。次に、ゆっくりと混合しながら、パートBをパートAに注ぐ。
【表13】
【0171】
次いで、実施例1の着香組成物(デオドラントスティック配合物の総重量に対して0.05~2重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、穏やかに振盪しながら、添加することにより、着香デオドラントスティック配合物を得る。保管するには、ビニール袋をバケツに入れ、冷却後に密封する。型を約70℃で充填した。
【0172】
[実施例14]
(本発明の着香組成物を含むデオドラントロールオン配合物の調製)
典型的な無香料のデオドラントロールオン配合物を、第14表に列挙する。ヒドロキシエチルセルロースを少量ずつ水に振りかけ、その一方で、ヒドロキシエチルセルロースが完全に膨潤して透明なゲルを生成するまでタービンで急速に撹拌することによりパートAを調製する。混合物全体が均質になるまで撹拌を続けながら、パートBをゆっくりとパートAに注ぐ。次いで、パートCを添加する。
【表14】
【0173】
次いで、実施例1の着香組成物(デオドラントスティック配合物の総重量に対して0.05~2重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、穏やかに振盪しながら、添加することにより、着香デオドラントロールオン配合物を得る。
【0174】
[実施例15]
(本発明の着香組成物を含むデイクリームベースのO/Wエマルションの調製)
典型的なデイクリームベースのO/Wエマルション配合物を、第15表に列挙する。相Aおよび相Bを、別々に70~75℃に加熱し、次いで相Aを相Bに添加し、真空を適用する。混合物を撹拌し、15分間、55℃に冷却する。室温に冷却した後、45℃の温度に達した際に、フェノキシエタノール(および)ピロクトンオラミン(相C)を添加する。この混合物を、5分間にわたり撹拌した後、ナトリウムカルボマー(相D)、実施例1の着香組成物(相E)を添加する。混合物を3分間撹拌した後、撹拌を15分間停止した。混合物の温度が30℃に達した場合、クリームが均質で光沢があり、塊がなくなるまでさらに15分間撹拌を再開する。必要に応じて、Glydant(登録商標)、Phenoni(登録商標)pまたはNipaguard(登録商標)PO5でpHを6.70~7.20に、またはNikkoguard(登録商標)で6.30~7.00に調整する。
【表15】
【0175】
[実施例16]
(本発明の着香組成物を含む手洗い用食器洗浄剤配合物の調製)
典型的な無香料の手洗い用食器洗浄剤配合物を、第16表に列挙する。水を水酸化ナトリウムおよびジエタノールアミドと混合することによって無香料の手洗い用食器洗浄剤を調製する。次いで、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸を添加する。中和後に、残りの成分を添加し、必要に応じてpHを7~8に調整する。
【表16】
【0176】
次いで、実施例1の着香組成物(手洗い用食器洗浄剤配合物の総重量に対して0.05~2重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、穏やかに振盪しながら、第16表の無香料の手洗い用食器洗浄剤配合物に添加することにより着香手洗い用食器洗浄剤配合物を得る。
【0177】
[実施例17]
(本発明の着香組成物を含む多目的硬質表面クリーナー配合物の調製)
無香料の多目的硬質表面クリーナーを、以下に列挙する成分を混合することにより調製する:
Neodol(登録商標)91-8(製造元:Shell Chemicals) 5.0重量%
Marlon(登録商標)A 375(製造元:Huels AG) 4.0重量%
クモールスルホン酸ナトリウム 2.0重量%
Kathon(登録商標)CG(製造元:Rohm and Haas) 0.2重量%
脱イオン水 88.8重量%
【0178】
次いで、実施例1の着香組成物(多目的硬質表面クリーナー配合物の総重量に対して0.05~2重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、穏やかに振盪しながら、上記の無香料の多目的硬質表面クリーナー配合物に添加することにより着香多目的硬質表面クリーナー配合物を得る。
【0179】
[実施例18]
(本発明の着香組成物を含む粉末洗剤配合物の調製)
典型的な無香料の粉末洗剤配合物は、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ゼオライト、C
12~15パレス-7、ベントナイト、クエン酸、アクリル酸ナトリウム/MAコポリマー、炭酸ナトリウム過酸化物、エチドロン酸四ナトリウム、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セルロースガム、アニリノモルホリノトリアジニルアミノスチルベンスルホン酸二ナトリウム、フェニルプロピルジメチコン、酵素、染料を含む。漂白剤を含むベースには、上記と同じものに加えて、次の追加成分が含有されていた:過ホウ酸塩およびTAED。各成分の濃度を、第17表に示す。
【表17】
【0180】
次いで、実施例1の着香組成物(粉末洗剤配合物の総重量に対して0.05~2重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、穏やかに振盪しながら、上記の無香料の粉末洗剤に添加することにより着香粉末洗剤配合物を得る。
【0181】
[実施例19]
(本発明の着香組成物を含む漂白剤フリー粉末洗剤配合物の調製)
典型的な無香料の漂白剤フリー粉末洗剤配合物は、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ゼオライト、C
12~15パレス-7、ベントナイト、クエン酸、アクリル酸ナトリウム/MAコポリマー、炭酸ナトリウム過酸化物、エチドロン酸四ナトリウム、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セルロースガム、アニリノモルホリノトリアジニルアミノスチルベンスルホン酸二ナトリウム、フェニルプロピルジメチコン、酵素、染料を含む。各成分の濃度を、第18表に示す。
【表18】
【0182】
次いで、実施例1の着香組成物(漂白剤フリー粉末洗剤配合物の総重量に対して0.05~2重量%)、ならびに3-(ドデシルチオ)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-1-ブタノン、55:45の比で4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンと4-(ドデシルチオ)-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンとを含む混合物およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種のプロフレグランス(無香料柔軟剤配合物の総重量に対して0.05~1重量%)を、穏やかに振盪しながら、上記の無香料の粉末洗剤に添加することにより着香漂白剤フリー粉末洗剤配合物を得る。
【国際調査報告】