IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司の特許一覧

特表2023-554470ビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品
<>
  • 特表-ビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品 図1
  • 特表-ビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品 図2
  • 特表-ビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品 図3
  • 特表-ビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品 図4
  • 特表-ビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品 図5
  • 特表-ビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品 図6
  • 特表-ビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品 図7
  • 特表-ビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-27
(54)【発明の名称】ビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/60 20230101AFI20231220BHJP
   H04N 23/63 20230101ALI20231220BHJP
   H04N 5/783 20060101ALI20231220BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20231220BHJP
   H04N 5/77 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
H04N23/60 500
H04N23/60 300
H04N23/63 100
H04N5/783
H04N5/93
H04N5/77 200
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537263
(86)(22)【出願日】2021-12-15
(85)【翻訳文提出日】2023-08-16
(86)【国際出願番号】 CN2021138507
(87)【国際公開番号】W WO2022127839
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202011508607.2
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】イェ,シンジン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,リンリン
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122EA42
5C122FH11
5C122FK40
5C122FL03
5C122GA01
5C122GA23
5C122HA13
5C122HA35
5C122HA89
(57)【要約】
本開示の実施例は、ビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品を提供する。この方法は、ビデオの撮影中にオーディオを再生するステップと、撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うステップと、撮影したビデオ画像及びオーディオに基づいてターゲットビデオを得るステップと、ターゲットビデオにおいて、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、オーディオを正常な速度で再生するステップと、を含み、第1の変速形態と第2の変速形態とは、変速方向が反対し、且つ、変速速度が同じである。本開示の実施例は、ユーザに便利な操作を提供でき、処理プロセスが簡単であり、さらに、ユーザのニーズを満たし、ユーザの操作エクスペリエンスを向上させる。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオの撮影中にオーディオを再生するステップと、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクが前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うステップと、
前記撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るステップと、
前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するステップと、を含み、
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対し、且つ変速速度が同じである、ことを特徴とするビデオ処理方法。
【請求項2】
前記ターゲット状態と前記第1の変速形態はマッピング関係があり、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記オーディオ中の未再生部分を第1の変速形態に従って変速再生する前記ステップは、
前記撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記ターゲット状態とマッピング関係を有する前記第1の変速形態を決定するステップと、
前記オーディオ中の第1の部分を前記第1の変速形態に従って変速再生するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲット状態は前記ターゲットオブジェクトがターゲット動作をしている状態及び/又は前記ターゲットオブジェクトにプリセット物体が現れることを含む、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るステップは、
前記撮影したビデオ画像を正常な速度で録画し、第1のビデオを得るステップと、
前記第1のビデオを、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第1のビデオのセグメントを表す第1のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第2のビデオセグメントとに分割するステップと、
前記第2のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第3のビデオセグメントを得るステップと、
前記第1のビデオセグメントと前記第3のビデオセグメントとのスティッチングビデオに前記オーディオを合成し、前記ターゲットビデオを得るステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るステップは、
ビデオの撮影中に、再生されたビデオ画像及びオーディオを録画し、第2のビデオを得、前記第2のビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に前記オーディオを正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に前記オーディオを第1の変速形態で変速再生し、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で再生するステップと、
前記第2のビデオを、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第2のビデオのセグメントを表す第3のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第4のビデオセグメントとに分割するステップと、
前記第4のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第5のビデオセグメントを得、前記第3のビデオセグメントと前記第5のビデオセグメントとをスティッチングし、前記ターゲットビデオを得るステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記第2の変速形態はユーザの設定操作に応答して決定されるものであり、前記第1の変速形態は前記第2の変速形態に基づいて決定されるものである、ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
ビデオを撮影する過程の前に、前記方法は撮影インタフェースを表示し、撮影機能をオンにするステップを含み、具体的には、
前記ターゲットオブジェクトを撮影するための前記撮影インタフェースを表示するステップであって、前記撮影インタフェースはビデオ変速録画の制御をサポートするための特殊効果編集ボタンを含むステップと、
前記特殊効果編集ボタンに作用する第1のトリガー操作に応答して、前記撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を受信した場合、第1の撮影操作を実行し、前記撮影インタフェースにおいて前記ターゲットオブジェクトを撮影するとともに、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示すか否かを認識するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
撮影終了を指示するための第2のトリガー操作に応答して、前記ターゲットビデオを再生するための再生インタフェースにジャンプして表示し、又は、
前記撮影インタフェースにおける撮影時間が終了した後、前記再生インタフェースにジャンプして表示するステップと、
前記ターゲットビデオを再生するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記撮影機能をオンにした後、前記方法は、
撮影終了を指示するための前記第2のトリガー操作に応答して、前記第1の変速形態、前記第2の変速形態、特殊効果編集効果の状態及び撮影インタフェースの状態のうち少なくとも1つをリセットするステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記再生インタフェースにジャンプして表示するステップの後、前記方法は、
第1の戻りトリガー操作に応答して、前記再生インタフェースを撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースに戻るように制御するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
ビデオの撮影中にオーディオを再生するための撮影モジュールと、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲット画像が前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うための処理モジュールであって、
さらに、前記撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るための処理モジュールと、
前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するための再生モジュールと、を含み、
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対し、且つ変速速度が同じである、ことを特徴とするビデオ処理装置。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサと、
メモリと、を含み、
前記メモリはコンピュータ実行命令を記憶し、
前記少なくとも1つのプロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行することにより、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1~10のいずれかに記載のビデオ処理方法を実行させる、ことを特徴とする電子機器。
【請求項13】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶され、プロセッサは前記コンピュータ実行命令を実行すると、請求項1~10のいずれかに記載のビデオ処理方法を実現する、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
コンピュータプログラムを含むンピュータプログラム製品であって、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~10のいずれかに記載のビデオ処理方法が実現される、ことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例はコンピュータ技術分野に関し、特にビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオ録画機能はクライアントのビデオ撮影装置又はビデオ録画アプリケーションプログラムの常用機能である。科学技術の発展に伴い、ビデオ録画機能がますます広く用いられる。
【0003】
現在、ビデオ録画機能は、例えばスローモーションビデオ又はクイックモーションビデオを作成するなど、複数形態のビデオの作成を実現することができるが、複数形態のビデオの作成を実現するために、撮影されたビデオをビデオ編集ソフトウェア又は編集ページに導入して対応するスロー再生処理又はクイック再生処理を行ってはじめて、スローモーション又はクイックモーションの再生を実現するビデオの作成を完成することができる。
【0004】
そのため、従来、ビデオの変速録画形態は操作ステップが煩雑であり、且つ処理プロセスが複雑であり、ユーザに便利な操作を提供できず、さらにユーザのエクスペリエンスに影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、ユーザに便利な操作を提供でき、処理プロセスが簡単であり、さらにユーザのニーズを満たし、ユーザの操作エクスペリエンスを向上させるビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様において、本開示の実施例はビデオ処理方法を提供し、前記方法は、
ビデオの撮影中にオーディオを再生するステップと、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲット画像が前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うステップと、
撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るステップと、
前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するステップと、を含み、
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対し、且つ変速速度が同じである。
【0007】
第2の態様において、本開示の実施例はビデオ処理装置を提供し、前記装置は、
ビデオの撮影中にオーディオを再生するための撮影モジュールと、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲット画像が前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うための処理モジュールであって、
さらに、撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るための処理モジュールと、
前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するための再生モジュールと、を含み、
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対し、且つ変速速度が同じである。
【0008】
第3の態様において、本開示の実施例は、電子機器であって、
少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含み、
前記メモリはコンピュータ実行命令を記憶し、
前記少なくとも1つのプロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行することにより、前記少なくとも1つのプロセッサに上記第1の態様のいずれかに記載のビデオ処理方法を実行させる電子機器を提供する。
【0009】
第4の態様において、本開示の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶され、プロセッサは前記コンピュータ実行命令を実行すると、上記第1の態様のいずれかに記載のビデオ処理方法を実現する。
【0010】
第5の態様において、本開示の実施例はコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記第1の態様に記載のビデオ処理方法が実現されることを特徴とするコンピュータプログラム製品を提供する。
【0011】
第6の態様において、本開示の実施例はコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、上記第1の態様に記載のビデオ処理方法を実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0012】
本開示の実施例にて提供されるビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム製品は、ビデオの撮影中にオーディオを再生し、続いて撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像においてターゲット画像がターゲット状態を示すことを認識するときオーディオ中の未再生部分を表すこのオーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行い、そして、撮影したビデオ画像及びオーディオに基づいてターゲットビデオを得、ターゲットビデオにおいて、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、且つオーディオを正常な速度で再生し、ここで、第1の変速形態と第2の変速形態は変速方向が反対し、且つ変速速度が同じであり、それにより、ターゲットビデオにおいてオーディオは正常な速度で再生し、ビデオ画像は一部が正常な速度で再生し、一部が変速再生することが保証され、撮影するビデオに対する変速録画及び再生が実現される。本願はターゲットオブジェクトのターゲット状態を認識することにより、ビデオの変速録画を制御する操作を起動することができ、撮影したビデオをビデオ編集ソフトウェア又は編集ページに導入して対応するスロー再生処理又はクイック再生処理を行う必要がなく、ユーザのエクスペリエンスを向上させ、ユーザに変速録画を強く感じさせるために、ビデオの撮影中に変速録画をトリガーした後、再生するオーディオに対して第1の変速形態に従って変速再生を行い、撮影を完了した後に生成したターゲットビデオを再生する過程において、変速をトリガーした後に撮影するビデオに対して第2の変速形態に従ってビデオ画像を変速再生し、オーディオに対して正常な速度で再生することで、ユーザの個人化ニーズを満たし、処理プロセスが簡単であり、且つ操作ステップを簡略化し、ユーザが便利な操作だけでビデオの変処理を実現できるようにし、さらにユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
以下、本開示の実施例又は従来の技術的解決手段をより明確に説明するために、実施例又は従来の技術的解決手段の説明に使用する必要がある図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明における図面は本開示のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力をせず、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本開示の実施例にて提供される撮影インタフェースの概略図である。
図2】本開示の実施例にて提供されるビデオ処理方法のシーン概略図である。
図3】本開示のさらに別の実施例にて提供されるビデオ処理方法のシーン概略図である。
図4】本開示の別の実施例にて提供されるビデオ処理方法のフローチャートである。
図5】本開示の実施例にて提供されるビデオ処理方法のフローチャートである。
図6】本開示のさらに別の実施例にて提供されるビデオ処理方法のシーン概略図である。
図7】本開示の実施例にて提供されるビデオ処理装置の構造ブロック図である。
図8】本開示の実施例にて提供される電子機器のハードウェア構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施例についてより詳細に説明する。本開示の何らかの実施例を図面に示すが、本開示は様々な形態で実現でき、本明細書に記載される実施例に限定されると解釈されるべきではなく、逆に、本開示をより徹底的且つ完全に理解するためにこれらの実施例を提供することが理解されるべきである。本開示の図面及び実施例は例示するという役割のみを果たすものであり、本開示の保護範囲を限定するものではないことが理解されるべきである。
【0015】
本開示の方法の実施形態に記載される各ステップは異なる順序で実行し、及び/又は並行して実行してもよいことが理解されるべきである。さらに、方法の実施形態は、追加のステップを含み、及び/又は図示のステップの実行を省略してもよい。この点において、本開示の範囲が限定されない。
【0016】
本明細書で用いる用語の「含む」及びその変形は、開放的なものであり、すなわち「含むが、これに限定されない」意味である。用語の「基づく」は「少なくとも部分的に基づく」意味である。用語の「一実施例」は「少なくとも1つの実施例」、「別の実施例」は「少なくとも1つの別の実施例」、「いくつかの実施例」は「少なくともいくつかの実施例」を意味する。他の用語の関連定義を以下の説明において与える。
【0017】
なお、本開示に言及する「第1」、「第2」などの概念は異なる装置、モジュール又はユニットを区別するためだけであり、これらの装置、モジュール又はユニットが実行する機能の順序又は相互依存関係を限定するためではないことに留意されたい。
【0018】
本開示に言及する「1つ」、「複数」の修飾語は限定的ではなく例示的なものであることに留意されたく、当業者であれば理解できるように、文脈に別に明示されない限り、「1つ又は複数」と理解されるべきである。
【0019】
本開示の実施形態における複数の装置又はモジュール間でやり取りされるメッセージ又は情報の名称は、単に説明するために用いられ、これらのメッセージ又は情報の範囲を限定するためのものではない。
【0020】
現在、ビデオ録画機能は、例えばスローモーションビデオ又はクイックモーションビデオを作成するなど、複数形態のビデオの作成を実現することができるが、複数形態のビデオの作成を実現するために、撮影されたビデオをビデオ編集ソフトウェア又は編集ページに導入して対応するスロー再生処理又はクイック再生処理を行ってはじめて、スローモーション又はクイックモーションの再生を実現するビデオの作成を完成することができる。また、従来、撮影機能にスロー・クイックモーションの機能が含まれるプラットフォームもあるが、ここで、スロー・クイックモーションは撮影中にリアルタイムに処理され、ユーザに表示されるものであり、リアルタイム処理に求められる条件の難易度が比較的大きく且つ録画時間が比較的短く、通常1sである。そのため、従来において、ビデオの録画形態は操作ステップが煩雑であり、且つ処理プロセスが複雑であり、ユーザに便利な操作を提供できず、さらにユーザのエクスペリエンスに影響を与える。
【0021】
上記問題を解決するために、本発明の技術的思想として、変速トリガー操作を配置することができ、変速トリガー操作の認識、及び取得した変速録画の第2の変速形態により、まず第2の変速形態に基づいて、第2の変速形態にマッチングする第1の変速形態を取得し、すなわち、第1の変速形態と第2の変速形態とは変速方向が反対し且つ変速速度が同じであり、続いて撮影したビデオ画像において認識したターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生して、ユーザに変速処理が起動することを注意し、続いてビデオ画像及びオーディオで生成されたターゲットビデオ中のビデオ画像について一部を正常な速度で再生し、一部を第2の変速形態に従って再生するとともに、ターゲットビデオ中のオーディオを正常な速度で再生するように保証し、ビデオの変速処理を完了し、処理プロセスが簡単であり、且つ操作ステップを簡略化し、ユーザが便利な操作だけで変速録画を実現できるように、さらにユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0022】
以下、本開示の技術的解決手段について具体的な実施例により詳細に説明する。以下のこれらの具体的な実施例を互いに組み合わせることができ、同一又は類似の概念又は過程について、何らかの実施例では説明を省略することがある。
【0023】
実際に利用する際に、本開示の実施例の実行主体は、例えば移動端末、コンピュータ機器(例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、一体型パソコンなど)など、端末機器とすることができ、移動端末はスマートフォン、パームトップパソコン、タブレット、表示画面付きウェアラブル機器など、再生機能を有する移動機器を含むことができる。実際に利用する際に、表示しているユーザインタフェースには、例えば撮影インタフェースは、人物、景色などとすることができるターゲットオブジェクトを撮影又は録画するために用いることができ、再生インタフェースはターゲットビデオを再生するために用いることができ、このターゲットビデオは変速録画処理されたオーディオ・ビデオであってもよく、本開示はこれに対して具体的に限定しない。
【0024】
あるシーンでは、図1に示すように、図1は本開示の実施例にて提供される撮影インタフェースの概略図であり、端末機器はターゲットオブジェクトを撮影するための撮影インタフェース10を表示することができ、この撮影インタフェース10には、撮影ボタン101と、撮影時間切り替えボタン102と、特殊効果編集ボタン103と、音楽選択ボタン104と、アルバムボタン105とが設けられており、他の撮影機能表示領域106をさらに含むことができる。ここで、撮影ボタン101をクリックすることにより、ターゲットオブジェクの撮影操作をトリガーすることができる。当業者であれば、撮影ボタン101と、撮影時間切り替えボタン102と、特殊効果編集ボタン103と、音楽選択ボタン104と、他の撮影機能表示領域との所在位置及びサイズは実際のニーズに応じて設定できることを理解すべきである。そのうち、撮影ボタン101はユーザに撮影起動機能を提供するために用いられ、撮影時間切り替えボタン102はユーザに撮影時間切り替え機能を提供するために用いられ、特殊効果編集ボタン103はユーザに特殊効果を提供するために用いられ、ただし、特殊効果にはデフォルト音楽が標準搭載可能であり、特殊効果編集効果により撮影オブジェク、すなわちターゲットオブジェクのターゲット状態を認識することができ、すなわち変速処理操作をトリガーすることができ、音楽選択ボタン104はユーザに音楽ライブラリを提供することができ、アルバムボタン105はユーザに撮影素材を提供するために用いられる。
【0025】
本開示の実施例によるビデオ処理方法は撮影又は録画のシーンに適用することができ、具体的にはビデオ変速録画シーンとすることができ、例えば、配置された任意の特殊効果編集効果のトリガーをサポートし、この特殊効果編集効果はビデオ変速録画を制御する機能をサポートするために用いられ、撮影したビデオ画像にターゲット状態を示すか否かを認識し、撮影又は録画中にこのターゲット状態を認識すると、すなわちビデオ変速録画を制御するためのトリガー操作を検出すると、例えばビデオ画像に対する変速処理又は撮影するときのオーディオの変速再生などの変速処理を実現でき、煩雑な操作ステップを必要としない。本開示は適用シーンについて限定しない。
【0026】
以下、本開示の技術的解決手段について具体的な実施例により詳細に説明する。以下のこれらの具体的な実施例を互いに組み合わせることができ、同一又は類似の概念又は過程について、何らかの実施例では説明を省略することがある。端末機器はこの撮影インタフェース10中の機能表示領域において、例えば反転、フィルター、美化、カウントダウン、特殊効果編集効果、アルバム、音楽選択、撮影時間など、複数の機能を表示することができ、ここでの特殊効果編集効果はビデオ変速録画機能をサポートするための特殊効果編集効果を含むことができ、例えば事前定義のステッカーが挙げられ、この事前定義のステッカーには、特殊効果を必要とする変速処理のレートを含むことができ、要求されるレートで録画すると、変速録画を実現でき、そして、ターゲットオブジェクがターゲット状態を示すことを認識することにより、この特殊効果編集効果に配置された変速形態(変速方向及び変速の速度を含む)を取得し、また、撮影インタフェースを介してユーザに選択可能な変速処理の速度及び変速方向(クイック又はスロー)を提供してもよく、続いてユーザが選択した変速形態に基づき、特殊効果編集効果における特殊効果で配置された認識可能な変速トリガー形態に合わせて、ターゲットオブジェクトが示すターゲット状態を認識する。
【0027】
本開示の実施例に配置された特殊効果編集効果は、トリガー動作又は具体的な物体を認識することにより変速録画を制御することができる。ステッカーを例とし、このステッカーを以下のように配置することができる。このステッカーは、撮影開始ときにリセットすること、録画のみに有効であり、プレビューに無効であること、このステッカーに対応する変速のレートをリソースパケット内に配置すること、変速再生イベント、変速のレートを、リアルタイムにビデオ表現(Video Expression、VE)ソフトウェア開発キット(Software Development Kit、SDK)及びクライアントに伝送すること、変速録画メッセージインタフェースを追加し、遅くとも10フレーム以内に制御することを要求すること、ステッカーを作成するとき、適切に加速するとともに、適切にフレームを追加し、編集ページに入ってからスロー再生した後に正常な速度になり、画面に伴って遅くなる効果を必要とする場合、正常な速度のステッカーを配置すればよく、パーティクル効果、物理的効果(生地、羽毛など)が共に遅くなるしかできないこと、変速再生イベント、変速のレートを、リアルタイムにVE及びクライアントに伝送するために、新たにインタフェースを設定する可能性があること、このステッカーは合作撮影を禁止すること、このステッカーは原音を録音しないこと、このステッカーはレート調整機能を無効にする必要があること、を設定してもよい。本開示はこれについて限定しない。
【0028】
具体的には、人物を撮影オブジェクとし、且つ特殊効果編集効果自体に変速トリガー特殊効果及び変速形態(1つの特殊効果編集効果は1つの変速トリガー特殊効果に対応し、1つの特殊効果は1つの変速形態に対応するとしてもよいし、1つの特殊効果編集効果は複数の変速トリガー特殊効果に対応し、1つの特殊効果は1つの変速形態に対応するとしてもよいし、1つの特殊効果編集効果は複数の変速トリガー特殊効果に対応し、複数の特殊効果は1つの変速形態に対応するとしてもよいし、複数の特殊効果編集効果は1つの変速トリガー特殊効果に対応し、1つの特殊効果は1つの変速形態に対応するなどとしてもよく、特殊効果と変速形態とはマッピング関係があり、ここでは特に限定しない)が配置されることを例として、撮影インタフェース10にこの人物を表示する。撮影インタフェース10においてユーザは撮影時間を選択することができ、例えば図1に示す15sは、現在の撮影インタフェースに長くとも15sの撮影が許可されることを示す。ユーザは、特殊効果編集ボタン103(図2の(a)参照)をクリックすることにより、複数のステッカー(図2の(b)参照)を含む特殊効果編集効果表示欄1031を表示させ、特殊効果編集効果における事前定義のステッカー、例えばステッカー1を選択し、特殊効果編集ボタンの所在位置をステッカー1(図2の(c)参照)に置き換え、撮影インタフェースにこのステッカー1に対応する背景画像を表示させ、さらに、上記他の機能を同ときにクリックすることができ、例えば音楽選択ボタン104(図3の(a)参照)をクリックし、音楽選択表示インタフェース1041(図3の(b)参照)を表示させ、ユーザは検索欄からターゲット音楽、例えば音楽1(図3の(c)参照)を検索し使用を確認することができる。
【0029】
なお、図2の(a)と図3の(a)に示す操作の順序について特に限定しない。図2の(c)及び図3の(c)に加えて、ユーザは撮影インタフェースにおける撮影ボタン101をクリックすることにより撮影機能をオンにすることができ(図4の(a)参照)、撮影機能がオンにされた後、端末機器はターゲットオブジェクトの撮影を開始し、現在の撮影インタフェースに撮影時間のプログレスバー110、撮影終了ボタン107が表示され、機能モジュールが隠されるとともに、撮影ボタン101は撮影状態に更新され、すなわち撮影ボタン101から撮影一時停止ボタン1011(図4の(b)参照)に切り替えられ、撮影中に特殊効果(例えば笑顔)が現れることを検出すると、変速録画機能をトリガーすることができ(スロー録画を例とし、図4の(c)を参照する)、撮影中にビデオ画像を正常な速度で再生するとともに、オーディオを特殊効果に要求される速度と逆方向の速度で再生し、撮影が完了した後にビデオを再生するとき、取得した変速トリガー操作後に撮影したビデオ画像に対して特殊効果に要求される変速形態に従って再生し、オーディオを正常な速度で再生することにより、さらに撮影が完了したビデオを再生するときに再生するオーディオが正常な速度で再生されるように保証する。
【0030】
特殊効果編集効果の特殊効果が笑顔であることを例とし、撮影中に笑顔の動作を検出すれば、ビデオ変速録画を制御するための操作をトリガーし、この笑顔の特殊効果に要求される変速録画のレート、例えば2倍スローを取得するとともに、2倍クイックのレートで特殊効果トリガー後のオーディオに対してバックグラウンド(ここではオーディオ・ビデオ側)の2倍クイックの変速処理を行い、再生し、この場合、録画が完了した後に再生するときに、変速録画前に再生及び/又はランダムに出現する原音に干渉されずオーディオを再生するように保証するために、オーディオを処理するときに、例えば環境音及び再生される音楽の原音など、撮影した原音を録画しない。なお、撮影中に、ユーザに変速録画を感じさせず、ビデオ画像及びオーディオを正常な速度で再生してもよく、ユーザのエクスペリエンスを満たすために、変速録画に対して、撮影中に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、変速トリガー操作がオンにされた後にオーディオ中の未再生部分を特殊効果に要求される第1の変速形態にマッチングする第2の変速形態に従って再生してもよい。撮影が終了した後に正常な速度で特殊効果が現れる前に録画したオーディオ・ビデオを再生し、特殊効果トリガー操作(すなわち変速トリガー操作)を検出した後に特殊効果に要求される速度でビデオを再生し且つ正常な速度でオーディオを再生することで、ビデオの変速録画処理を実現し、ユーザが操作しやすいようにし、また、処理プロセスが簡単であり、さらにユーザのニーズを満たし、ユーザの操作エクスペリエンスを向上させる。
【0031】
ここでのビデオの正常な速度とは撮影の速度であり、オーディオの正常な速度とはそれ自体の速度である。本開示は適用シーンについて限定しない。
【0032】
また、当業者であれば、「トリガー」操作はクリックトリガーであって、ユーザが対応するボタン又はインタフェースにおけるいずれかの位置をクリックすることによってトリガーを実現すること、ジェスチャトリガーであって、ユーザが対応するジェスチャを行うことによってトリガー操作を実現すること、オーディオトリガーであって、ユーザが対応するオーディオ命令を出すことによってトリガー操作を実現すること、表情トリガーであって、対応する表情を作ることによりトリガー操作を実現することなどを含むことができるが、これらに限定されるものではなく、本開示はトリガー操作について限定しないことを理解すべきである。
【0033】
一実施例において、ビデオ処理方法は以下の形態により実現できる。
【0034】
図5に示すように、図5は本開示の実施例にて提供されるビデオ処理方法のフローチャートである。このビデオ処理方法は以下のステップS101~S104を含むことができる。
【0035】
S101において、ビデオの撮影中にオーディオを再生する。
【0036】
S102において、撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクが前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行う。
【0037】
第1の変速形態は認識されたターゲット状態にマッチングしてもよく、例えば、笑顔は変速処理操作をトリガーし、且つ変速形態は2倍スロー再生であれば、第1の変速形態は2倍クイックであり、ユーザがビデオを撮影する前に選択して入力されてもよく、ここでは特に限定しない。
【0038】
本開示の実施例の方法は端末機器に適用可能であり、端末機器にターゲットオブジェクトを撮影するためのユーザインタフェースである撮影インタフェースを表示させることができ、この撮影インタフェースに撮影領域、機能表示領域及び撮影ボタンが含まれ、機能表示領域は特殊効果編集効果モジュールを表示することができ、特殊効果編集効果モジュールに対応する特殊効果編集ボタンをクリックすることにより撮影インタフェースにおいてユーザに複数の特殊効果編集効果を表示することができ、ここでは、複数の特殊効果編集効果はビデオ変速録画機能をサポートするための特殊効果編集効果を含むことができる。ただし、複数の特殊効果編集効果の表示形態について特に限定しない。
【0039】
具体的には、ユーザは端末機器を介して撮影ボタンをクリックすると撮影機能をオンにすることができ、ビデオの撮影中にデフォルトオーディオ又は特殊効果編集効果に標準搭載されるオーディオ又はユーザが選択したオーディオなどを再生する。端末機器は撮影中にビデオの変速処理を制御するための操作が存在するか否かをリアルタイムに検出し、すなわちターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すか否かを認識し、検出すれば、この認識したターゲット状態に応答する。まず撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識するときにオーディオ中の未再生部分に必要な変速再生の変速形態である第1の変速形態を取得し、この第1の変速形態は特殊効果に要求される録画形態にマッチングする形態であってもよく、例えば特殊効果に要求される録画再生形態が2倍スロー再生であれば、第1の変速形態は2倍クイック再生であり、また、この第1の変速形態はユーザが入力した形態であってもよい。このターゲット状態はインタラクション動作及び/又は撮影ビデオに含まれるプリセット物体を含むことができ、そのうち、インタラクション動作は顔、四肢の動作を含むことができ、例えば笑顔、まばたき、手挙げ、足上げなどが挙げられ、認識されたターゲットオブジェクトは例えば衣服、自動車、建築などのプリセット物体であり、本開示はこれについて限定しない。
【0040】
実際に利用する際に、変速トリガー前に、撮影インタフェースを表示し且つ撮影機能をオンにする必要があり、この前にユーザが変速録画に対応する特殊効果、例えばある特殊効果編集効果を事前に選択することが必要とされる。具体的には、端末機器は以下のステップa1~ステップa3により撮影インタフェースの表示及び撮影機能のオンを実現することができる。
【0041】
ステップa1において、ターゲットオブジェクトを撮影するための前記撮影インタフェースを表示し、前記撮影インタフェースはビデオ変速録画の制御をサポートするための特殊効果編集ボタンを含む。
【0042】
ステップa2において、前記特殊効果編集ボタンに作用する第1のトリガー操作に応答して、撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を受信した場合、第1の撮影操作を実行し、前記撮影インタフェースにおいてターゲットオブジェクトを撮影するとともに、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すか否かを検出し、前記ターゲット状態は前記ターゲットオブジェクトがターゲット動作をしている状態及び/又は前記ターゲットオブジェクトにプリセット物体が現れることを含む。
【0043】
ステップa3において、ビデオの撮影中に前記ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識すると、ビデオ変速録画を制御する操作を実行する。
【0044】
本開示の実施例において、ビデオを撮影/録画するユーザ(以下、ユーザと略称する)はアプリケーションプログラムを起動すると、端末機器は複数の切り替えインタフェースを表示することができ、ユーザは撮影インタフェースにマッチングする切り替えキーをクリックして撮影インタフェース10にジャンプして表示することができる。ここで、撮影インタフェースはビデオ変速録画の制御をサポートするための特殊効果編集ボタンを含むことができ、具体的にはステッカーであってもよく、1つのステッカーが1つの速度の録画機能を対応してオンにするとしてもよいし、1つのステッカーが複数の速度の録画機能に対応するとしてもよい。したがって、ターゲットオブジェクトの動作又はターゲットオブジェクトが具体的に何であるかに応じて、対応する速度の録画機能をトリガーすることができる。例えば、笑顔は2倍スロー録画に対応し、手振りは2倍クイック録画に対応するなどが挙げられ、ステッカーにおける特殊効果動作は変速処理操作をトリガーするために用いられるとしてもよく、ユーザはビデオを撮影する前に他の特殊効果編集効果、例えば変速形態特殊効果編集効果を選択することにより、撮影中に、示すターゲット状態を認識すると、取得したユーザが入力した変速形態に基づいて対応する変速処理を行うことができる。本開示はこれについて限定しない。
【0045】
特殊効果編集効果における特殊効果に変速形態が配置されることを例とし、撮影インタフェースにおいて、撮影を開始する前に、ユーザは特殊効果編集ボタンをクリックすることにより、特殊効果編集効果の表示領域からビデオ変速録画の制御をサポートするための特殊効果編集効果を選択することができ、ここで、ビデオ変速録画の制御をサポートするための特殊効果編集効果が複数であれば、特殊効果編集効果から撮影しようとするレートに対応するターゲット特殊効果編集効果を選択することができ、続いてこの特殊効果編集効果における特殊効果に基づいて対応するターゲットトリガー操作を行い、ビデオ変速録画の制御をサポートするための特殊効果編集効果が1つであれば、特殊効果編集効果における認識可能な特殊効果に基づいて対応するターゲットトリガー操作を行うことができる。
【0046】
具体的には、ユーザが特殊効果編集効果を選択した後、端末機器はこの特殊効果編集ボタンに作用するトリガー操作である第1のトリガー操作に応答して、撮影インタフェースにおいてこの特殊効果編集効果の背景環境を表示し、ユーザが撮影をオンにする撮影ボタンをクリックすると、撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を生成し、端末機器はこの命令を受信し、撮影操作である第1の撮影操作を実行し始める。撮影中において、撮影したビデオにターゲットトリガー操作、例えば笑顔、手振り又はターゲット建築などのインタラクション動作及び/又はターゲット物体が存在するか否かをリアルタイムに検出し、存在すれば、現在の音楽を変速録画し保存するために端末機器におけるクライアントはこのターゲットトリガー操作に対応する変速録画メッセージを端末機器におけるオーディオ・ビデオ側に送信する。
【0047】
S103において、撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得る。
【0048】
S104において、前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生する。
【0049】
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対し、且つ変速速度が同じである。
【0050】
本実施例において、撮影したビデオ画像とオーディオを合成し、再生対象のオーディオ・ビデオ、すなわちターゲットビデオを得る。続いて撮影が終了した後、端末機器はターゲットビデオを再生し、ターゲットビデオの再生過程において、ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、且つターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生するとともに、オーディオを正常な速度で再生する。
【0051】
ここでのビデオの正常な速度とは撮影の速度であり、オーディオの正常な速度とはそれ自体の速度である。ここでの第2の変速形態は変速方向が第1の変速形態と反対し、例えば、第1の変速形態は2倍スローであれば、第2の変速形態は2倍クイックであり、撮影が終了した後にターゲットビデオを再生するときに、音楽の再生は正常な速度での再生であり、ユーザの視聴エクスペリエンスを向上させることを目的とする。撮影が完了した後に再生する場合に再生するオーディオが変速録画前に再生及び/又はランダムに出現する原音に干渉されないように保証するために、オーディオを処理するとともに撮影した原音を録画しない。
【0052】
1つの可能な設計において、前記ターゲット状態と前記第1の変速形態はマッピング関係があり、又は、前記第2の変速形態はユーザの設定操作に応答して決定されるものであり、前記第1の変速形態は前記第2の変速形態に基づいて決定されるものである。
【0053】
本実施例において、ターゲット状態と第1の変速形態はマッピング関係があることについて、特殊効果編集効果はそれ自体に変速のタイプ及び/又は速度がデフォルトであるとすることができ、そのため、特殊効果編集効果に認識可能なターゲット状態により、対応する変速のタイプ及び/又は速度を決定することができる。さらに、特殊効果編集効果により特殊効果を認識してもよく、特殊効果における異なる動作は異なるタイプの変速、さらに異なる速度の変速をトリガーし、さらにターゲット状態により変速のタイプ及び/又は速度を決定する。
【0054】
ここで、どのようにして撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記オーディオ中の未再生部分を第1の変速形態に従って変速再生するかは以下のステップb1とb2により実現することができる。
【0055】
ステップb1において、撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記ターゲット状態とマッピング関係を有する第1の変速形態を決定する。
【0056】
ステップb2において、前記オーディオ中の第1の部分を前記第1の変速形態に従って変速再生する。
【0057】
本実施例において、認識したターゲット状態に応答して、マッピング関係により、ターゲット状態にマッチングする第1の変速形態を取得し、続いて第1の変速形態に基づいてオーディオ中の第1の部分を変速再生する。
【0058】
第2の変速形態はユーザの設定操作に応答して決定されるものであり、前記第1の変速形態は前記第2の変速形態に基づいて決定されるものであり、ユーザがスライドロッドを押すことにより異なる速度を設定し、ユーザがボタンで異なるタイプの変速を選択して決定することができる。ここでは、ユーザがどのようにして変速のタイプ及び/又は速度を含む様々な変速形態を選択又は設定するかは、特に限定されない。
【0059】
具体的には、この第2の変速形態は特殊効果に要求される変速形態であってもよく、例えば、特殊効果に要求される変速形態は2倍スロー再生であれば、第1の変速形態は2倍クイック再生であり、第2の変速形態は2倍スロー再生であり、また、ユーザが入力した形態であってもよい。具体的には、撮影が終了した後に再生インタフェースにジャンプして表示し、再生インタフェースにより変速処理されたビデオであるターゲットビデオを再生し、ここでのターゲットビデオは、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示して変速する前に撮影されたビデオ画像と、第1の変速形態に従って再生された、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に撮影されたビデオ画像及び正常な速度で再生されたオーディオとを含む。ここで、第1の変速形態に従って再生されるビデオ画像はフレーム追加又はフレーム減少操作により処理されることができる。
【0060】
また、撮影機能をオンにするとき、端末機器はターゲットオブジェクトの撮影を開始し、現在撮影しているビデオを再生し、ここで再生されるコンテンツはターゲットオブジェクトを撮影するときのビデオ画像及び撮影中に再生される音楽を含み、変速がトリガーされると、変速処理を開始し、撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクが前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表すオーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行う。ここで、このオーディオ中の第1の部分の開始時間は撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答するときに、撮影インタフェースがターゲットオブジェクトを撮影する時間(すなわち変速処理をオンにする時刻)であり、オーディオ中の第1の部分の終了時間は撮影終了に応答する時間であり、この撮影終了の時間はユーザがトリガーしたものであってもよく、撮影時間の到達時刻であってもよい。一例として、オーディオ中の第1の部分の開始時間が撮影をオンにする時間である場合、撮影機能をオンにするときにターゲット状態が直ちに検出されることを示し、そのため、撮影を完了した後に再生するビデオ画像は最初から変速されたビデオ画像である。
【0061】
ここで、どのようにして再生インタフェースを表示するかは、図6に示すとおりであり、図6は本開示のさらに別の実施例にて提供されるシーン概略図である。ターゲットオブジェクトを再生する前に、前記方法は、
撮影終了を指示するための第2のトリガー操作に応答して、前記ターゲットビデオを再生するための前記再生インタフェースにジャンプして表示し、又は、
前記撮影インタフェースにおける撮影時間が終了した後、前記再生インタフェースにジャンプして表示するステップをさらに含んでもよい。
【0062】
本開示の実施例において、ユーザは撮影中に、撮影終了ボタン107(図6における(a)に示す)をクリックすることにより、端末機器はこのクリック操作である第2のトリガー操作に応答して、撮影インタフェース10から再生インタフェース20にジャンプして表示する(図6の(b)参照)。撮影中にユーザが撮影終了ボタン107をトリガーする操作を検出しない場合、撮影インタフェースにおける撮影時間が終了した後、例えば、撮影インタフェースにおける撮影プログレスバーが終了位置に到達し(図6の(c)参照)、撮影インタフェース10から再生インタフェース20に自動的にジャンプして表示する(図6の(b)参照)。本開示は撮影インタフェース及び再生インタフェースの切り替えとジャンプの形態について具体的に限定しない。
【0063】
笑顔動作をターゲットトリガー操作(すなわちターゲット状態)とし、笑顔動作が2倍スロー録画のトリガー動作を表すことを例とすると、まず笑顔動作に対応する特殊効果編集効果を追加するとともに、音楽を選択してもよいし、この笑顔動作に対応する特殊効果編集効果の背景音楽を撮影の音楽としてもよく、端末機器はターゲットトリガー操作を検出し始める。具体的には、笑顔動作があるか否かについては、笑顔動作があれば、現在の笑顔動作が撮影中に現れるか否かを決定し、撮影中であれば、変速状態をトリガーするか否かを決定し、そうであれば、この笑顔動作に要求されるレートに対応するメッセージ、すなわち2倍スローで録画するメッセージをオーディオ・ビデオ側VEに送信し、VEはデフォルトの音楽(撮影インタフェースにおいて現在再生している音楽)をクイック録画し保存するとともに(ここでの高速録画は2倍クイック録画であってもよい)、原音を録画せず、続いて録画後のターゲットオーディオをクライアントに送信し、クライアントは2倍スロー再生の速度で再生することで、総時間を短縮し、録画及び再生を終了する。
【0064】
本開示はユーザがスクリーンを操作する必要がなく、カメラに向かって笑顔動作を完了するだけで撮影速度を制御することができる。また、撮影したビデオを他の編集ページ又はソフトウェアに導入する必要がなく、処理プロセスが簡単であり、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。なお、変速録画トリガー及び処理プロセスを明確に説明するために、笑顔の認識を例とするが、本開示はインタラクションの行為について制限せず、手挙げ、口塞ぎ、首振りなどを含む。
【0065】
本開示の実施例にて提供されるビデオ処理方法は、ビデオの撮影中にオーディオを再生し、続いて撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像においてターゲット画像がターゲット状態を示すことを認識するときオーディオ中の未再生部分を表すこのオーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行い、そして、撮影したビデオ画像及びオーディオに基づいてターゲットビデオを得、ターゲットビデオにおいて、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、且つオーディオを正常な速度で再生し、第1の変速形態と第2の変速形態は変速方向が反対し、且つ変速速度が同じであり、それにより、ターゲットビデオにおいてオーディオは正常な速度で再生し、ビデオ画像は一部が正常な速度で再生し、一部が変速再生することが保証され、撮影するビデオに対する変速録画及び再生が実現される。本願はターゲットオブジェクトのターゲット状態を認識することにより、ビデオの変速録画を制御する操作を起動することができ、撮影したビデオをビデオ編集ソフトウェア又は編集ページに導入して対応するスロー再生処理又はクイック再生処理を行う必要がなく、ユーザのエクスペリエンスを向上させ、ユーザに変速録画を強く感じさせるために、ビデオの撮影中に変速録画をトリガーした後、再生するオーディオに対して第1の変速形態に従って変速再生を行い、撮影を完了した後に生成したターゲットビデオを再生する過程において、変速をトリガーした後に撮影するビデオに対して第2の変速形態に従ってビデオ画像を変速再生し、オーディオに対して正常な速度で再生することで、ユーザの個人化ニーズを満たし、処理プロセスが簡単であり、且つ操作ステップを簡略化し、ユーザが便利な操作だけでビデオの変処理を実現できるようにし、さらにユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0066】
上記実施例に基づいて。本開示の一実施例はどのようにしてターゲットビデオを得るかについて、以下の少なくとも2種類の形態により実現することができる。
【0067】
形態1において、ビデオ画像を変速処理した後に、さらに正常な速度で再生されるオーディオとターゲットビデオに合成する。
【0068】
ステップc1において、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で録画し、第1のビデオを得る。
【0069】
ステップc2において、前記第1のビデオを、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第1のビデオのセグメントを表す第1のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第2のビデオセグメントとに分割する。
【0070】
ステップc3において、前記第2のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第3のビデオセグメントを得る。
【0071】
ステップc4において、前記第1のビデオセグメントと前記第3のビデオセグメントとのスティッチングビデオに前記オーディオを合成し、前記ターゲットビデオを得る。
【0072】
本実施例において、まず撮影したビデオ画像を正常な速度で録画し、第1のビデオを得、続いて第1のビデオを前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前のセグメントである第1のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後のセグメントである第2のビデオセグメントとに分割する。第1のビデオセグメントをそのまま保存し、第2のビデオセグメントについては、第2の変速形態に従って第2のビデオセグメントに対してフレーム追加又はフレーム減少処理を行い、第3のビデオセグメントを得、ここでの第3のビデオセグメントは変速処理後のビデオ画像である。続いて保存した第1のビデオセグメントと変速処理で得られた第3のビデオセグメントとをスティッチングしてスティッチングビデオを得るとともに、正常な速度で再生、録画、保存したオーディオとこのスティッチングビデオとを合成し、ターゲットビデオを得る。リアルタイム処理ではなく、バックグラウンド処理であるため、従来技術の時間とは異なる変速処理をサポートすることができ、また、操作しやすく、他の編集ソフトウェアを導入する必要がなく、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0073】
形態2において、変速処理されたビデオ画像と変速処理された後のオーディオをスティッチング処理してターゲットビデオを生成する。
【0074】
ステップd1において、ビデオの撮影中に、再生されたビデオ画像及びオーディオを録画し、第2のビデオを得、前記第2のビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に前記オーディオを正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に前記オーディオを第1の変速形態で変速再生し、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で再生する。
【0075】
ステップd2において、前記第2のビデオを、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第2のビデオのセグメントを表す第3のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第4のビデオセグメントとに分割する。
【0076】
ステップd3において、前記第4のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第5のビデオセグメントを得、前記第3のビデオセグメントと前記第5のビデオセグメントとをスティッチングし、前記ターゲットビデオを得る。
【0077】
本実施例において、ビデオの撮影中に、再生されたビデオ画像及びオーディオを録画し、第2のビデオを得、また、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示す前に録画したオーディオを正常な速度で再生し、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に録画したオーディオを第1の変速形態に従って変速再生し、録画したビデオ画像を正常な速度で再生する。ここで、第2のビデオを前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前のセグメントである第3のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後のセグメントである第4のビデオセグメントとに分割する。
【0078】
具体的には、第3のビデオセグメントに対して保存し、第4のビデオセグメントに対して第2の変速形態に従って変速処理し、すなわち第4のビデオセグメント中の画像ビデオに対してフレーム追加又はフレーム減少処理を行い、第4のビデオセグメント中のオーディオ、すなわち第1の変速形態により変速、再生、録画されたオーディオに対して第2の変速形態に従って再生することで、再生するオーディオを正常な速度で再生する。保存した第3のビデオセグメントと変速処理された第5のビデオセグメントとをスティッチングし、ターゲットビデオを得る。リアルタイム処理ではなく、バックグラウンド処理であるため、従来技術の時間とは異なる変速処理をサポートすることができ、また、操作しやすく、他の編集ソフトウェアを導入する必要がなく、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0079】
ここで、第1の変速形態により再生されるオーディオが正常な速度であるように保証するために、第1の変速形態とは変速方向が反対し、且つ速度が同じである第2の変速形態により、まず変速録画を行って第1の変速形態により処理されたオーディオを得、例えば、第1の変速速度は2倍スローの速度であれば、第2の変速速度は2倍クイックの速度である。続いて第1の変速形態により処理された後のオーディオに対して第2の変速形態に従って変速処理を行い、正常な速度で再生するオーディオ、すなわちターゲットビデオにおいて再生するオーディオを得る。
【0080】
具体的には、端末機器は撮影中に変速録画をトリガーするときに現在再生しているターゲット音楽を取得し、続いて決定された第2の変速形態に従ってターゲット状態を示した後のオーディオを変速録画し、撮影インタフェースにおいて撮影するときの原音を含まない変速後のオーディオを生成する。
【0081】
ここで、第1の変速形態により変速録音されたオーディオの開始時間はターゲット状態を示すことを認識することに応答する時間(すなわちターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答する時刻)であり、第1の変速形態により変速録音されたオーディオの終了時間は撮影終了ときに、撮影インタフェースがターゲットオブジェクトを撮影する場合に再生する音楽の進捗状況に対応する時間(すなわち変速録音を終了する時刻)である。
【0082】
ここで、変速のレートはスロー、クイック、正常な速度を含み、速度は0.333~3の間の任意の数値であり、速度倍率で変速を表すことができる。一例として、第1の変速速度が2倍スローであることを例とし、例えば正常レートで録画するビデオ画像は30フレーム/sであり、2倍スローのレートに従って、ビデオ画像に対して対応するフレーム減少操作を行い、例えば録画したビデオ画像は2sで30フレームを録画するものであり、再生するときに、各フレームのビデオ画像の再生レートが遅くなる。
【0083】
上記実施例に基づいて、本開示の一実施例として、撮影機能をオンにした後、このビデオ処理方法は、
撮影終了を指示するための第2のトリガー操作に応答して、前記第1の変速形態、前記第2の変速形態、特殊効果編集効果の状態及び撮影インタフェースの状態のうち少なくとも1つをリセットするステップをさらに含んでもよい。
【0084】
本開示の実施例において、ユーザは撮影インタフェースにおける撮影終了を指示するための終了ボタンをクリックすることができ、端末機器は終了ボタンに作用するトリガー操作である第2のトリガー操作を検出すると、この第2のトリガー操作に応答して、録画速度をリセットするメッセージを送信し、VEの状態リセット、クライアントの状態リセットを制御し、さらに撮影状態を更新する。具体的には、第1の変速形態及び/又は前記第2の変速形態及び/又は特殊効果編集効果の状態及び/又は撮影インタフェースの状態をリセットする。
【0085】
具体的には、ユーザが撮影開始/特殊効果編集効果停止をクリックする具体的なフローは以下のとおりである。端末機器はまず撮影を開始するか否かを判断し、撮影を開始する場合、撮影状態を更新し、撮影開始状態を終了し、撮影を開始しない場合、撮影を終了するか否かを判断し、撮影を終了する場合、録画速度をリセットするメッセージを送信し、VEの状態リセット、クライアントの状態リセットを制御し、さらに撮影状態を更新し、撮影状態を終了する。
【0086】
上記実施例に基づいて、本開示の一実施例はビデオ処理方法について詳細に説明する。ジャンプして前記再生インタフェースを表示した後、ビデオ処理方法はさらに、以下のステップe1とe2により実現することができる。
【0087】
ステップe1において、第1の戻りトリガー操作に応答して、前記再生インタフェースを撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースに戻るように制御する。
【0088】
ステップe2において、再撮影を指示するための命令を受信すると、再撮影を指示するための前記命令に基づいて、撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースのコンテンツをリセットし、前記撮影インタフェースを終了する。
【0089】
本開示の実施例において、再生インタフェースにジャンプして表示した後、再生インタフェースにおいて録画したビデオであるターゲットビデオを再生し、ユーザが撮影インタフェースに戻って再編集し、再撮影し、又は撮影し続けたい場合、ユーザは再生インタフェース上の第1の戻りボタンをクリックすることができ、端末機器はこの第1の戻りボタンに作用する第1の戻りトリガー操作に応答して、再生インタフェースを撮影したターゲットオブジェクトを含む撮影インタフェースに戻り、すなわち撮影一時停止状態にある撮影インタフェースにジャンプして表示するように制御する。ユーザは現在の撮影インタフェースにおいて現在撮影しているコンテンツをキャンセルすることを選択することができ、すなわちユーザは現在の撮影インタフェース上の第2の戻りボタンをクリックし、再撮影を指示するための命令を生成し、端末機器に送信することができ、端末機器はこの命令を受信し、この命令に基づいてこの撮影インタフェースのコンテンツをリセットし、現在の撮影インタフェースを終了する。ユーザが再撮影しやすく、且つインタラクション操作が簡単である。
【0090】
上記実施例に基づいて、本開示の一実施例はビデオ処理方法について詳細に説明する。このビデオ処理方法は以下のステップf1とf2をさらに含んでもよい。
【0091】
ステップf1において、前記再生インタフェースを撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースに戻るように制御した後、又は撮影インタフェースにおいてターゲットオブジェクトを撮影する場合に撮影を一時停止するように指示するための命令を受信するときに、現在の撮影インタフェース上の撮影時間のプログレスバーが終了位置に到達するか否かを検出する。
【0092】
ステップf2において、終了位置に到達しなければ、撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を受信する場合、前記撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行し続けるように制御する。
【0093】
本開示の実施例において、撮影インタフェースにおける撮影時間がまだ終了していない場合、ユーザは現在の撮影インタフェースにおいて元の撮影コンテンツに続いて撮影し続けることができる。以下の少なくとも2種類のシーンによって実現することができる。
【0094】
シーン1において、現在のインタフェースが再生インタフェースにあり、ユーザは再生インタフェースにおける第1の戻りボタンをクリックすることにより、端末機器は再生インタフェースを撮影一時停止状態にある撮影インタフェースに戻し、この状態にある撮影インタフェースに撮影時間のプログレスバーが表示され、この状態にある撮影インタフェースにおける撮影時間のプログレスバーが終了位置に到達するか否かを検出することにより撮影を継続できるか否かを決定し、終了位置に到達しなければ、ユーザはこの状態にある撮影インタフェースにおける撮影ボタンをクリックすることができ、端末機器は撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を受信し、この命令に基づいて撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行し続ける。
【0095】
シーン2において、現在のインタフェースが撮影インタフェースにあり、且つ撮影インタフェースはユーザが入力した撮影一時停止を指示するための命令に応答することにより撮影一時停止状態にある。この状態にある撮影インタフェースに撮影時間のプログレスバーが表示され、この状態にある撮影インタフェースにおける撮影時間のプログレスバーが終了位置に到達するか否かを検出することにより撮影を継続できるか否かを決定し、終了位置に到達しなければ、ユーザはこの状態にある撮影インタフェースにおける撮影ボタンをクリックすることができ、端末機器は撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を受信し、この命令に基づいて撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行し続ける。
【0096】
したがって、本開示はユーザが「スローモーション変身」のようなビデオを撮影する要領を低下させ、ユーザが特殊効果編集効果によりスローモーションビデオを1s以上録画し又はクイックモーションを録画するようにし、オーディオと画像がマッチングしないという問題を解決するために、特殊効果パケット内に、「あるトリガー条件を認識し、録画を変速させる」という論理を追加し、且つ特殊効果により変速再生イベントをオーディオ・ビデオ側とクライアント側にリアルタイムに伝送し、オーディオ・ビデオ側で変速録画を行い、ユーザがより高品質のスローモーションビデオ又はクイックモーションビデオをより簡単に作ることに役立ち、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0097】
以上開示された実施例のビデオ処理方法に対応して、図7は本開示の実施例にて提供されるビデオ処理装置の構造ブロック図である。ここで、ビデオ処理装置は端末機器とすることができる。説明の便宜上、本開示の実施例に関連する部分のみを示す。図7に示すように、前記ビデオ処理装置70は撮影モジュール701と、処理モジュール702と、再生モジュール703と、を含み、撮影モジュールはビデオの撮影中にオーディオを再生するために用いられ、処理モジュール702は撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲット画像が前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うために用いられ、前記処理モジュールはさらに、撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいてターゲットビデオを得るために用いられ、再生モジュールは前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するために用いられ、ここで、前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対し、且つ変速速度が同じである。
【0098】
本開示の実施例にて提供される撮影モジュール701、処理モジュール702及び再生モジュール703は、ビデオの撮影中にビデオを再生し、続いて撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像においてターゲット画像がターゲット状態を示すことを認識するときオーディオ中の未再生部分を表すこのオーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行い、そして、撮影したビデオ画像及びオーディオに基づいてターゲットビデオを得、ターゲットビデオにおいて、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、且つオーディオを正常な速度で再生し、ここで、第1の変速形態と第2の変速形態は変速方向が反対し、且つ変速速度が同じであり、それにより、ターゲットビデオにおいてオーディオは正常な速度で再生し、ビデオ画像は一部が正常な速度で再生し、一部が変速再生することが保証され、撮影するビデオに対する変速録画及び再生が実現される。本願はターゲットオブジェクトが示すターゲット状態を認識することにより、ビデオの変速録画を制御する操作を起動することができ、撮影したビデオをビデオ編集ソフトウェア又は編集ページに導入して対応するスロー再生処理又はクイック再生処理を行う必要がなく、ユーザのエクスペリエンスを向上させ、ユーザに変速録画を強く感じさせるために、ビデオの撮影中に変速録画をトリガーした後、再生するオーディオに対して第1の変速形態に従って変速再生し、撮影を完了した後に生成したターゲットビデオを再生する過程において、変速をトリガーした後に撮影するビデオに対して第2の変速形態に従ってビデオ画像を変速再生し、オーディオに対して正常な速度で再生することで、ユーザの個人化ニーズを満たし、処理プロセスが簡単であり、且つ操作ステップを簡略化し、ユーザが便利な操作だけでビデオの変処理を実現できるようにし、さらにユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0099】
本開示の実施例にて提供される装置は、上記第1の態様のいずれかに記載のビデオ処理方法の実施例の技術的解決手段を実行するために用いることができ、その実現原理及び技術的効果は類似し、本開示の実施例はここで重複する説明を省略する。
【0100】
本開示の一実施例において、上記実施例に基づいて、本開示の一実施例はビデオ処理装置について詳細に説明する。ここで、前記ターゲット状態と前記第1の変速形態とはマッピング関係があり、処理モジュール702は、具体的には、撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記ターゲット状態とマッピング関係がある第1の変速形態を決定し、前記第1の変速形態に従って、前記オーディオ中の第1の部分に対して変速再生を行うために用いられる。
【0101】
本開示の一実施例において、前記ターゲット状態は前記ターゲットオブジェクトがターゲット動作をしている状態及び/又は前記ターゲットオブジェクトにプリセット物体が現れることを含む。
【0102】
本開示の一実施例において、処理モジュール702は、具体的には、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で録画し、第1のビデオを得、前記第1のビデオを前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第1のビデオのセグメントを表す第1のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第2のビデオセグメントとに分割し、前記第2のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第3のビデオセグメントを得、前記第1のビデオセグメントと前記第3のビデオセグメントとのスティッチングビデオに前記オーディオを合成し、前記ターゲットビデオを得るために用いられる。
【0103】
本開示の一実施例において、処理モジュール702は、さらに具体的には、ビデオの撮影中に、再生されたビデオ画像及びオーディオを録画し、第2のビデオを得、前記第2のビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に前記オーディオを正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に前記オーディオを第1の変速形態で変速再生し、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記第2のビデオを前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第2のビデオのセグメントを表す第3のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第4のビデオセグメントとに分割し、前記第4のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第5のビデオセグメントを得、前記第3のビデオセグメントと前記第5のビデオセグメントとをスティッチングし、前記ターゲットビデオを得るために用いられる。
【0104】
本開示の一実施例において、前記第2の変速形態はユーザの設定操作に応答して決定されるものであり、前記第1の変速形態は前記第2の変速形態に基づいて決定されるものである。
【0105】
本開示の一実施例において、前記処理モジュール702はさらに、撮影終了を指示するための第2のトリガー操作に応答して、前記第1の変速形態、前記第2の変速形態、特殊効果編集効果の状態及び撮影インタフェースの状態のうち少なくとも1つをリセットするために用いられる。
【0106】
本開示の一実施例において、前記再生モジュール703はさらに、ターゲットビデオを再生する前に、撮影終了を指示するための第2のトリガー操作に応答して、前記ターゲットビデオを再生するための再生インタフェースにジャンプして表示するために用いられる。
【0107】
本開示の一実施例において、前記処理モジュール702はさらに、前記再生インタフェースにジャンプして表示した後、第1の戻りトリガー操作に応答して、前記再生インタフェースを撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースに戻るように制御し、再撮影を指示するための命令を受信すると、再撮影を指示するための前記命令に基づいて、撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースのコンテンツをリセットし、前記撮影インタフェースを終了するために用いられる。
【0108】
本開示の一実施例において、前記処理モジュール702はさらに、前記再生インタフェースを撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースに戻るように制御した後、又は撮影インタフェースにおいてターゲットオブジェクトを撮影する場合に撮影を一時停止するように指示するための命令を受信するときに、現在の撮影インタフェース上の撮影時間のプログレスバーが終了位置に到達するか否かを検出し、終了位置に到達しなければ、撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を受信する場合、前記撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行し続けるように制御するために用いられる。
【0109】
本開示の一実施例において、再生モジュール703はさらに、ターゲットビデオを再生する前に、前記撮影インタフェースにおける撮影時間が終了した後、前記再生インタフェースにジャンプして表示するために用いられる。
【0110】
上記モジュールは、1つ又は複数の汎用プロセッサ上で実行されるソフトウェアコンポーネントとして実現されてもよいし、プログラマブルロジックデバイス及び/又は特定用途向け集積回路のような、何らかの機能又はそれらの組み合わせを実行するハードウェアとして実現されてもよい。いくつかの実施例において、これらのモジュールはソフトウェア製品の形態として具現化することができ、このソフトウェア製品は不揮発性記憶媒体に記憶されることができ、これらの不揮発性記憶媒体はコンピュータ機器(例えばパーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク機器、移動端末など)に本発明の実施例に記載の方法を実現させる命令を含む。一実施例において、上記モジュールは単一の機器において実現することもでき、複数の機器に分布することもできる。これらのモジュールは機能的に互いに合併されてもよく、さらに複数のサブモジュールに分割されてもよい。
【0111】
当業者であれば明らかに分かるように、説明の便宜上及び簡潔にするために、上記説明した情報処理装置のモジュールの具体的な動作プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは重複する説明は省略する。
【0112】
方法と同様の発明の思想に基づき、本願の実施例は、電子機器であって、プロセッサとメモリとを含み、
メモリは上記各方法の実施例に記載の方法を実行するためのプログラムを記憶するために用いられ、プロセッサはメモリに記憶されたプログラムを実行するように構成される電子機器をさらに提供する。
【0113】
この電子機器は端末機器とすることができる。この電子機器はプロセッサとメモリとを含み、メモリは上記各方法の実施例に記載の方法を実行するためのプログラムを記憶するために用いられ、プロセッサはメモリに記憶されたプログラムを実行するように構成される。プロセッサは、中央処理装置(CPU)又はデータ処理能力及び/又は命令実行能力を有する他の形態の処理装置とすることができ、また、所望の機能を実行するように電子機器における他のコンポーネントを制御することができる。メモリは1つ又は複数のコンピュータプログラム製品を含むことができ、前記コンピュータプログラム製品は、例えば揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリなど、様々な形態のコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。前記揮発性メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又はキャッシュメモリ(cache)などを含むことができる。前記不揮発性メモリは、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)、ハードディスク及びフラッシュメモリなどを含むことができる。前記コンピュータ可読記憶媒体は1つ又は複数のコンピュータプログラム命令を記憶することができ、プロセッサは、上記の本開示の実施例の機能及び/又は他の所望の機能を実現するように、前記プログラム命令を実行することができる。
【0114】
端末機器は携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDAと略称)、タブレット、ポータブルマルチメディアプレーヤ(Portable Media Player、PMPと略称)、車載端末(例えば車載ナビゲーション端末)、ウェアラブル電子機器などの移動端末及びデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むことができるが、これらに限定されない。図8に示す電子機器は一例に過ぎず、本開示の実施例に係る機能及び使用範囲を限定するものではない。
【0115】
図8に示すように、本開示の実施例を実現するための電子機器の構造概略図を示し、図8に示すように、電子機器は、リードオンリーメモリ(Read Only Memory、ROMと略称)802に記憶されたプログラムや、記憶装置808からランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称)803にロードされたプログラムに基づいて、各種の適切な動作及び処理を実行することができる処理装置(例えば、中央処理装置、グラフィックス処理装置など)801を含んでもよい。RAM803には電子機器の操作に必要な各種のプログラム及びデータがさらに記憶されている。処理装置801、ROM802及びRAM803はバス804を介して相互に接続されている。入力/出力(I/O)インタフェース805もバス804に接続されている。
【0116】
一般的には、例えば、タッチパネル、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイク、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力装置806、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCDと略称)、スピーカ、バイブレータなどを含む出力装置807、例えば、磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置808、及び通信装置809はI/Oインタフェース805に接続されることができる。通信装置809は、電子機器と他の機器がデータを交換するように無線又は有線通信を行うことを可能にする。図8は様々な装置を有する電子機器を示すが、示されている装置のすべてを実装し、又は備える必要がないことを理解されたい。代替的に、より多くの、又はより少ない装置を実装し、又は備えることができる。
【0117】
特に、本開示の実施例によれば、以上フローチャートを参照して説明されたプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現され得る。例えば、本開示の実施例は、コンピュー可読媒体にロードされるコンピュータプログラムであって、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含む。このような実施例において、このコンピュータプログラムは通信装置809によりネットワークからダウンロードしインストールし、又は記憶装置808からインストールし、又はROM802からインストールすることができる。当該コンピュータプログラムは、処理装置801により実行されると、本開示の実施例の方法において限定された上記機能を実行する。本開示の実施例はコンピュータプログラムをさらに含み、前記コンピュータプログラムはプロセッサにより実行されると、本開示の実施例の方法において限定された上記機能を実行するために用いられる。
【0118】
なお、本開示の上記コンピュータ可読媒体はコンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体又は上記両者の任意の組み合わせとすることができる。コンピュータ可読記憶媒体は電気的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体のシステム、装置又は機器、或いは以上の任意の組み合わせであってよいが、これらに限定されるものではない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のリードを有する電気的接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrical Programmable Read Only Memory、EPROM)、フラッシュメモリ、光ファイバー、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(Compact Disc-Read Only Memory、CD-ROM)、光学記憶素子、磁気記憶素子、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。本開示において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、又は素子に使用され、又は合わせて使用され得るプログラムを含み、又は記憶する任意の有形媒体とすることができる。本開示において、コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読プログラムコードがロードされているデータ信号であって、ベースバンドにおいて、又は搬送波の一部として伝搬されるデータ信号を含むことができる。このような伝搬されるデータ信号は、電磁信号、光信号、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない様々な形態を取ることができる。コンピュータ可読信号媒体はコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体とすることができ、命令実行システム、装置、又は素子に使用され、又は合わせて使用されるプログラムを送信、伝搬、又は伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、ワイヤ、光ケーブル、無線周波数(Radio Frequency、RF)など、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない任意の適切な媒体により伝送することができる。
【0119】
上記コンピュータ可読媒体は上記電子機器に含まれてもよいし、この電子機器に組み込まれず、単独で存在してもよい。
【0120】
上記コンピュータ可読媒体は1つ又は複数のプログラムをロードしており、上記1つ又は複数のプログラムがこの電子機器に実行されると、この電子機器に上記開示された実施例に示された方法を実行させる。
【0121】
1つ又は複数のプログラミング言語、又はその任意の組み合わせで本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードを作成することができ、上記プログラミング言語は、例えばJava、Smalltalk、C++のようなオブジェクト指向プログラミング言語を含み、さらに、例えば「C」言語又は類似のプログラミング言語のような通常のプロセス指向プログラミング言語を含む。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータにおいて実行し、部分的にユーザのコンピュータにおいて実行し、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行し、部分的にユーザのコンピュータにおいて且つ部分的にリモートコンピュータにおいて実行し、又は完全にリモートコンピュータ若しくはサーバにおいて実行することができる。リモートコンピュータに係る場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LANと略称)又はワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WANと略称)を含む任意の種類のネットワークを経由してユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は、(例えばインターネットサービスプロバイダによりインターネットを経由して)外部コンピュータに接続されてもよい。
【0122】
図面のうちのフローチャート及びブロック図は、本開示の各種の実施例によるシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実施可能なシステムアーキテクチャ、機能及び動作を示す。この点では、フローチャート又はブロック図における各ブロックは1つのモジュール、プログラムセグメント又はコードの一部を代表することができ、当該モジュール、プログラムセグメント又はコードの一部は指定された論理機能を実現するための1つ又は複数の実行可能な命令を含む。代替としてのいくつかの実施形態では、ブロックに表記される機能は、図面において表記される順序とは異なって実現されてもよいことにも留意されたい。例えば、2つの連続的に表示されるブロックは実質的に並列に実行されてもよく、また、係る機能によって、逆な順序で実行されてもよい。ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、指定される機能又は動作を実行する、ハードウェアに基づく専用システムによって実施されてもよいし、専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実施されてもよいことにも留意されたい。
【0123】
本開示の実施例に係るユニットはソフトウェアの形態で実施されてもよく、ハードウェアの形態で実施されてもよい。ここで、ユニットの名称はある場合にこのユニット自身を限定するものではなく、例えば、第1の取得ユニットは「少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを取得するユニット」として記載されてもよい。
【0124】
本明細書において上記した機能は、少なくとも一部が1つ又は複数のハードウェア論理部材によって実行することができる。例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、特定用途向け標準部品(Application Specific Standard Product、ASSP)、システムオンチップ(System on Chip、SOC)、複雑なプログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)などを含む例示的なハードウェア論理部品を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
【0125】
本開示の文脈において、機械可読媒体は形のある媒体であってもよく、それは、命令実行システム、装置又は機器に使用され、或いは、命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるプログラムを含み、又は記憶することができる。機械可読媒体は機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体システム、装置又は機器、或いは上述した内容の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。機械可読記憶媒体のより具体的な例は1つ又は複数の電線による電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、光ファイバー、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学記憶機器、磁気記憶機器、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含む。
【0126】
本開示の実施例はコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、このコンピュータプログラムがプロセッサに実行されると、上記第1の態様に記載のビデオ処理方法を実現させることを特徴とするコンピュータプログラム製品を提供する。
【0127】
第1の態様において、本開示の実施例は、
ビデオの撮影中にオーディオを再生するステップと、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクが前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うステップと、
撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るステップと、
前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するステップと、を含み、
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対し、且つ変速速度が同じである、ビデオ処理方法を提供する。
【0128】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ターゲット状態と前記第1の変速形態はマッピング関係がある。
【0129】
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記オーディオ中の未再生部分を第1の変速形態に従って変速再生する前記ステップは、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記ターゲット状態とマッピング関係を有する第1の変速形態を決定するステップと、
前記オーディオ中の第1の部分を前記第1の変速形態に従って変速再生するステップと、を含む。
【0130】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ターゲット状態は前記ターゲットオブジェクトがターゲット動作をしている状態及び/又は前記ターゲットオブジェクトにプリセット物体が現れることを含む。
【0131】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得る前記ステップは、
前記撮影したビデオ画像を正常な速度で録画し、第1のビデオを得るステップと、
前記第1のビデオを、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第1のビデオのセグメントを表す第1のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第2のビデオセグメントとに分割するステップと、
前記第2のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第3のビデオセグメントを得るステップと、
前記第1のビデオセグメントと前記第3のビデオセグメントとのスティッチングビデオに前記オーディオを合成し、前記ターゲットビデオを得るステップと、を含む。
【0132】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得る前記ステップは、
ビデオの撮影中に、再生されたビデオ画像及びオーディオを録画し、第2のビデオを得、前記第2のビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に前記オーディオを正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に前記オーディオを第1の変速形態で変速再生し、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で再生するステップと、
前記第2のビデオを、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第2のビデオのセグメントを表す第3のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第4のビデオセグメントとに分割するステップと、
前記第4のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第5のビデオセグメントを得、前記第3のビデオセグメントと前記第5のビデオセグメントとをスティッチングし、前記ターゲットビデオを得るステップと、を含む。
【0133】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記第2の変速形態はユーザの設定操作に応答して決定されるものであり、前記第1の変速形態は前記第2の変速形態に基づいて決定されるものである。
【0134】
第2の態様において、本開示の実施例はビデオ処理装置を提供し、前記装置は、
ビデオの撮影中にオーディオを再生するための撮影モジュールと、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲット画像が前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うための処理モジュールであって、
さらに、撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るための処理モジュールと、
前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するための再生モジュールと、を含み、
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対し、且つ変速速度が同じである。
【0135】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ターゲット状態と前記第1の変速形態とはマッピング関係があり、処理モジュールは、具体的には、撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記ターゲット状態とマッピング関係がある第1の変速形態を決定し、前記第1の変速形態に従って、前記オーディオ中の第1の部分に対して変速再生を行うために用いられる。
【0136】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ターゲット状態は前記ターゲットオブジェクトがターゲット動作をしている状態及び/又は前記ターゲットオブジェクトにプリセット物体が現れることを含む。
【0137】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、処理モジュール702は、具体的には、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で録画し、第1のビデオを得、前記第1のビデオを前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第1のビデオのセグメントを表す第1のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第2のビデオセグメントとに分割し、前記第2のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第3のビデオセグメントを得、前記第1のビデオセグメントと前記第3のビデオセグメントとのスティッチングビデオに前記オーディオを合成し、前記ターゲットビデオを得るために用いられる。
【0138】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、処理モジュール702は、さらに具体的には、ビデオの撮影中に、再生されたビデオ画像及びオーディオを録画し、第2のビデオを得、前記第2のビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に前記オーディオを正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に前記オーディオを第1の変速形態で変速再生し、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記第2のビデオを前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第2のビデオのセグメントを表す第3のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第4のビデオセグメントとに分割し、前記第4のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第5のビデオセグメントを得、前記第3のビデオセグメントと前記第5のビデオセグメントとをスティッチングし、前記ターゲットビデオを得るために用いられる。
【0139】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記第2の変速形態はユーザの設定操作に応答して決定されるものであり、前記第1の変速形態は前記第2の変速形態に基づいて決定されるものである。
【0140】
第3の態様において、本開示の実施例は、電子機器であって、
少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含み、
前記メモリはコンピュータ実行命令を記憶し、
前記少なくとも1つのプロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行することにより、前記少なくとも1つのプロセッサに上記第1の態様のいずれかに記載のビデオ処理方法を実行させる電子機器を提供する。
【0141】
第4の態様において、本開示の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶され、プロセッサは前記コンピュータ実行命令を実行すると、上記第1の態様のいずれかに記載のビデオ処理方法を実現する。
【0142】
第5の態様において、本開示の実施例はコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記第1の態様に記載のビデオ処理方法が実現されることを特徴とするコンピュータプログラム製品を提供する。
【0143】
第6の態様において、本開示の実施例はコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、上記第1の態様に記載のビデオ処理方法を実現するために用いられる。
【0144】
以上記載したものは本開示の好ましい実施例及び用いられる技術原理への説明に過ぎない。当業者であれば、本開示に係る開示の範囲は、上記技術的特徴の特定の組み合わせによる技術的解決手段に限定されるものではなく、また上記開示の思想から逸脱することなく、上記技術的特徴又はその同等の特徴を任意に組み合わせて形成される他の技術的解決手段をカバーすべきである。例えば、上述した特徴を本開示において開示された(ただしこれに限定されない)類似の機能を有する技術的特徴と置き換えて形成される技術的解決手段が挙げられる。
【0145】
さらに、特定の順序で各操作を説明したが、これらの操作を示された特定の順番又は順序の順番で実行することが要求されると理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスキング及び並列処理が有利であり得る。同様に、上記の説明にはいくつかの具体的な実施形態の詳細が含まれているが、これらは本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。別個の実施例の文脈で説明される特定の特徴は単一の実施例において組み合わせて実装されてもよい。逆に、単一の実施例の文脈で説明される様々な特徴は複数の実施例において、単独で、又は任意の適切なサブコンビネーションの形態で実装されてもよい。
【0146】
構造的特徴及び/又は方法の論理動作に特有の言語を用いて本主題を説明したが、添付の特許請求の範囲に定義される主題は、必ずしも上記した特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。それに対して、上記した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実現するための単なる例示である。
【0147】
本願は、2020年12月18日に提出された、出願番号202011508607.2、発明の名称「ビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム製品」の中国特許出願の優先権を主張し、その内容が参照によって本願に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-08-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ処理方法であって、
ビデオの撮影中にオーディオを再生するステップと、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクが前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うステップと、
前記撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るステップと、
前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するステップと、を含み、
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対であり、且つ変速速度が同じである、
ことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記ターゲット状態と前記第1の変速形態マッピング関係があり、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記オーディオ中の未再生部分を第1の変速形態に従って変速再生するステップは、
前記撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記ターゲット状態とマッピング関係を有する前記第1の変速形態を決定するステップと、
前記オーディオ中の第1の部分を前記第1の変速形態に従って変速再生するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲット状態は前記ターゲットオブジェクトがターゲット動作をしている状態及び/又は前記ターゲットオブジェクトにプリセット物体が現れることを含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るステップは、
前記撮影したビデオ画像を正常な速度で録画し、第1のビデオを得るステップと、
前記第1のビデオを、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第1のビデオのセグメントを表す第1のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の第2のビデオのセグメントを表す第2のビデオセグメントとに分割するステップと、
前記第2のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第3のビデオセグメントを得るステップと、
前記第1のビデオセグメントと前記第3のビデオセグメントとのスティッチングビデオに前記オーディオを合成し、前記ターゲットビデオを得るステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るステップは、
ビデオの撮影中に、再生されたビデオ画像及びオーディオを録画し、第2のビデオを得、前記第2のビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に前記オーディオを正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に前記オーディオを第1の変速形態で変速再生し、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で再生するステップと、
前記第2のビデオを、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第2のビデオのセグメントを表す第3のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第4のビデオセグメントとに分割するステップと、
前記第4のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第5のビデオセグメントを得、前記第3のビデオセグメントと前記第5のビデオセグメントとをスティッチングし、前記ターゲットビデオを得るステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の変速形態はユーザの設定操作に応答して決定されるものであり、前記第1の変速形態は前記第2の変速形態に基づいて決定されるものである、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
ビデオを撮影する過程の前に、前記方法は撮影インタフェースを表示し、撮影機能をオンにするステップを含み、
撮影インタフェースを表示し、撮影機能をオンにするステップは、
前記ターゲットオブジェクトを撮影するための前記撮影インタフェースを表示するステップであり、前記撮影インタフェースはビデオ変速録画の制御をサポートするための特殊効果編集ボタンを含むステップと、
前記特殊効果編集ボタンに作用する第1のトリガー操作に応答して、前記撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を受信した場合、第1の撮影操作を実行し、前記撮影インタフェースにおいて前記ターゲットオブジェクトを撮影するとともに、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示すか否かを認識するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、さらに、
撮影終了を指示するための第2のトリガー操作に応答して、前記ターゲットビデオを再生するための再生インタフェースにジャンプして表示し、又は、前記撮影インタフェースにおける撮影時間が終了した後、前記再生インタフェースにジャンプして表示するステップと、
前記ターゲットビデオを再生するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記撮影機能をオンにした後、前記方法は、さらに、
撮影終了を指示するための前記第2のトリガー操作に応答して、前記第1の変速形態、前記第2の変速形態、特殊効果編集効果の状態及び撮影インタフェースの状態のうち少なくとも1つをリセットするステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記再生インタフェースにジャンプして表示するステップの後、前記方法は、さらに、
第1の戻りトリガー操作に応答して、前記再生インタフェースを撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースに戻るように制御するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
ビデオの撮影中にオーディオを再生するための撮影モジュールと、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うための処理モジュールであり、さらに、
記撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るための処理モジュールと、
前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するための再生モジュールと、を含み、
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対であり、且つ変速速度が同じである、
ことを特徴とするビデオ処理装置。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサと、
メモリと、を含み、
前記メモリはコンピュータ実行命令を記憶し、
前記少なくとも1つのプロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行することにより、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1~10のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項13】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶され、プロセッサ前記コンピュータ実行命令を実行すると、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法を実施する、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法が実施される、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例はコンピュータ技術分野に関し、特にビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオ録画機能はクライアントのビデオ撮影装置又はビデオ録画アプリケーションプログラムの常用機能である。科学技術の発展に伴い、ビデオ録画機能がますます広く用いられている。
【0003】
現在、ビデオ録画機能は、例えばスローモーションビデオ又はクイックモーションビデオを作成するなど、複数形態のビデオの作成を実現することができるが、複数形態のビデオの作成を実現するために、撮影されたビデオをビデオ編集ソフトウェア又は編集ページに導入して対応するスロー再生処理又はクイック再生処理を行ってはじめて、スローモーション又はクイックモーションの再生を実現するビデオの作成を完成することができる。
【0004】
そのため、従来、ビデオの変速録画形態は操作ステップが煩雑であり、且つ処理プロセスが複雑であり、ユーザに便利な操作を提供できず、さらにユーザのエクスペリエンスに影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、ユーザに便利な操作を提供でき、処理プロセスが簡単であり、さらにユーザのニーズを満たし、ユーザの操作エクスペリエンスを向上させるビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様において、本開示の実施例はビデオ処理方法を提供し、前記方法は、
ビデオの撮影中にオーディオを再生するステップと、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うステップと、
撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るステップと、
前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するステップと、を含み、
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対であり、且つ変速速度が同じである。
【0007】
第2の態様において、本開示の実施例はビデオ処理装置を提供し、前記装置は、
ビデオの撮影中にオーディオを再生するための撮影モジュールと、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うための処理モジュールであって、
さらに、撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るための処理モジュールと、
前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するための再生モジュールと、を含み、
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対であり、且つ変速速度が同じである。
【0008】
第3の態様において、本開示の実施例は、電子機器であって、
少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含み、
前記メモリはコンピュータ実行命令を記憶し、
前記少なくとも1つのプロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行することにより、前記少なくとも1つのプロセッサに上記第1の態様に記載のビデオ処理方法を実行させる電子機器を提供する。
【0009】
第4の態様において、本開示の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶され、プロセッサは前記コンピュータ実行命令を実行すると、上記第1の態様に記載のビデオ処理方法を実現する。
【0010】
第5の態様において、本開示の実施例はコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記第1の態様に記載のビデオ処理方法が実現されることを特徴とするコンピュータプログラム製品を提供する。
【0011】
第6の態様において、本開示の実施例はコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、上記第1の態様に記載のビデオ処理方法を実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0012】
本開示の実施例にて提供されるビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム製品は、ビデオの撮影中にオーディオを再生し、続いて撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像においてターゲット画像がターゲット状態を示すことを認識するときオーディオ中の未再生部分を表すこのオーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行い、そして、撮影したビデオ画像及びオーディオに基づいてターゲットビデオを得、ターゲットビデオにおいて、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、且つオーディオを正常な速度で再生する。ここで、第1の変速形態と第2の変速形態は変速方向が反対であり、且つ変速速度が同じであり、それにより、ターゲットビデオにおいてオーディオは正常な速度で再生し、ビデオ画像は一部が正常な速度で再生し、一部が変速再生することが保証され、撮影するビデオに対する変速録画及び再生が実現される。本願はターゲットオブジェクトのターゲット状態を認識することにより、ビデオの変速録画を制御する操作を起動することができ、撮影したビデオをビデオ編集ソフトウェア又は編集ページに導入して対応するスロー再生処理又はクイック再生処理を行う必要がなく、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。ユーザに変速録画を強く感じさせるために、ビデオの撮影中に変速録画をトリガーした後、再生するオーディオに対して第1の変速形態に従って変速再生を行い、撮影を完了した後に生成したターゲットビデオを再生する過程において、変速をトリガーした後に撮影するビデオに対して第2の変速形態に従ってビデオ画像を変速再生し、オーディオに対して正常な速度で再生することで、ユーザの個人化ニーズを満たし、処理プロセスが簡単であり、且つ操作ステップを簡略化し、ユーザが便利な操作だけでビデオの変速処理を実現できるようにし、さらにユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
以下、本開示の実施例又は従来の技術的解決手段をより明確に説明するために、実施例又は従来の技術的解決手段の説明に使用する必要がある図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における図面は本開示のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力をせず、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本開示の実施例にて提供される撮影インタフェースの概略図である。
図2】本開示の実施例にて提供されるビデオ処理方法のシーン概略図である。
図3】本開示の別の実施例にて提供されるビデオ処理方法のシーン概略図である。
図4】本開示のさらに別の実施例にて提供されるビデオ処理方法のフローチャートである。
図5】本開示の実施例にて提供されるビデオ処理方法のフローチャートである。
図6】本開示のさらに別の実施例にて提供されるビデオ処理方法のシーン概略図である。
図7】本開示の実施例にて提供されるビデオ処理装置の構造ブロック図である。
図8】本開示の実施例にて提供される電子機器のハードウェア構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施例についてより詳細に説明する。本開示の何らかの実施例を図面に示すが、本開示は様々な形態で実現でき、本明細書に記載される実施例に限定されると解釈されるべきではなく、逆に、本開示をより徹底的且つ完全に理解するためにこれらの実施例を提供することが理解されるべきである。本開示の図面及び実施例は例示するという役割のみを果たすものであり、本開示の保護範囲を限定するものではないことが理解されるべきである。
【0015】
本開示の方法の実施形態に記載される各ステップは異なる順序で実行し、又並行して実行してもよいことが理解されるべきである。さらに、方法の実施形態は、追加のステップを含み、かつ/あるいは、図示のステップの実行を省略してもよい。この点において、本開示の範囲は、限定されない。
【0016】
本明細書で用いる用語の「含む」及びその変形は、開放的なものであり、すなわち「含むが、これに限定されない」意味である。用語の「基づく」は「少なくとも部分的に基づく」意味である。用語の「一実施例」は「少なくとも1つの実施例」、「別の実施例」は「少なくとも1つの別の実施例」、「いくつかの実施例」は「少なくともいくつかの実施例」を意味する。他の用語の関連定義を以下の説明において与える。
【0017】
なお、本開示に言及する「第1」、「第2」などの概念は異なる装置、モジュール又はユニットを区別するためだけであり、これらの装置、モジュール又はユニットが実行する機能の順序又は相互依存関係を限定するためではないことに留意されたい。
【0018】
本開示に言及する「1つ」、「複数」の修飾語は限定的ではなく例示的なものであることに留意されたく、当業者であれば理解できるように、文脈に別に明示されない限り、「1つ又は複数」と理解されるべきである。
【0019】
本開示の実施形態における複数の装置又はモジュール間でやり取りされるメッセージ又は情報の名称は、単に説明するために用いられており、これらのメッセージ又は情報の範囲を限定するためのものではない。
【0020】
現在、ビデオ録画機能は、例えばスローモーションビデオ又はクイックモーションビデオを作成するなど、複数形態のビデオの作成を実現することができるが、複数形態のビデオの作成を実現するために、撮影されたビデオをビデオ編集ソフトウェア又は編集ページに導入して対応するスロー再生処理又はクイック再生処理を行ってはじめて、スローモーション又はクイックモーションの再生を実現するビデオの作成を完成することができる。また、従来、撮影機能にスロー・クイックモーションの機能が含まれるプラットフォームもあるが、ここで、スロー・クイックモーションは撮影中にリアルタイムに処理され、ユーザに表示されるものであり、リアルタイム処理に求められる条件の難易度が比較的大きく且つ録画時間が比較的短く、通常1sである。そのため、従来において、ビデオの変速録画形態は操作ステップが煩雑であり、且つ処理プロセスが複雑であり、ユーザに便利な操作を提供できず、さらにユーザのエクスペリエンスに影響を与える。
【0021】
上記問題を解決するために、本発明の技術的思想として、変速トリガー操作を配置することができ、変速トリガー操作の認識、及び取得した変速録画の第2の変速形態により、まず第2の変速形態に基づいて、第2の変速形態にマッチングする第1の変速形態を取得する。すなわち、第1の変速形態と第2の変速形態とは変速方向が反対であり、且つ変速速度が同じである。続いて撮影したビデオ画像において認識したターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生して、ユーザに変速処理が起動することを注意し、続いてビデオ画像及びオーディオで生成されたターゲットビデオ中のビデオ画像について一部を正常な速度で再生し、一部を第2の変速形態に従って再生するとともに、ターゲットビデオ中のオーディオを正常な速度で再生するように保証し、ビデオの変速処理を完了し、処理プロセスが簡単であり、且つ操作ステップを簡略化し、ユーザが便利な操作だけで変速録画を実現できるように、さらにユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0022】
以下、本開示の技術的解決手段について具体的な実施例により詳細に説明する。以下のこれらの具体的な実施例は、互いに組み合わせることができ、同一又は類似の概念又は過程について、何らかの実施例では説明を省略することがある。
【0023】
実際に利用する際に、本開示の実施例の実行主体は、例えば移動端末、コンピュータ機器(例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、一体型パソコンなど)など、端末機器とすることができ、移動端末はスマートフォン、パームトップパソコン、タブレット、表示画面付きウェアラブル機器など、再生機能を有する移動機器を含むことができる。実際に利用する際に、表示しているユーザインタフェースには、例えば撮影インタフェースは、人物、景色などとすることができるターゲットオブジェクトを撮影又は録画するために用いることができ、再生インタフェースはターゲットビデオを再生するために用いることができ、このターゲットビデオは変速録画処理されたオーディオ・ビデオであってもよく、本開示はこれに対して具体的に限定しない。
【0024】
あるシーンでは、図1に示すように、図1は本開示の実施例にて提供される撮影インタフェースの概略図であり、端末機器はターゲットオブジェクトを撮影するための撮影インタフェース10を表示することができ、この撮影インタフェース10には、撮影ボタン101と、撮影時間切り替えボタン102と、特殊効果編集ボタン103と、音楽選択ボタン104と、アルバムボタン105とが設けられており、他の撮影機能表示領域106をさらに含むことができる。ここで、撮影ボタン101をクリックすることにより、ターゲットオブジェクの撮影操作をトリガーすることができる。当業者であれば、撮影ボタン101と、撮影時間切り替えボタン102と、特殊効果編集ボタン103と、音楽選択ボタン104と、他の撮影機能表示領域106との所在位置及びサイズは実際のニーズに応じて設定できることを理解すべきである。そのうち、撮影ボタン101はユーザに撮影起動機能を提供するために用いられ、撮影時間切り替えボタン102はユーザに撮影時間切り替え機能を提供するために用いられ、特殊効果編集ボタン103はユーザに特殊効果を提供するために用いられる。ただし、特殊効果にはデフォルト音楽が標準搭載可能であり、特殊効果編集効果により撮影オブジェク、すなわちターゲットオブジェクのターゲット状態を認識することができ、すなわち変速処理操作をトリガーすることができ、音楽選択ボタン104はユーザに音楽ライブラリを提供することができ、アルバムボタン105はユーザに撮影素材を提供するために用いられる。
【0025】
本開示の実施例によるビデオ処理方法は撮影又は録画のシーンに適用することができ、具体的にはビデオ変速録画シーンとすることができ、例えば、配置された任意の特殊効果編集効果のトリガーをサポートし、この特殊効果編集効果はビデオ変速録画を制御する機能をサポートするために用いられ、撮影したビデオ画像にターゲット状態を示すか否かを認識し、撮影又は録画中にこのターゲット状態を認識すると、すなわちビデオ変速録画を制御するためのトリガー操作を検出すると、例えばビデオ画像に対する変速処理又は撮影するときのオーディオの変速再生などの変速処理を実現でき、煩雑な操作ステップを必要としない。本開示は適用シーンについて限定しない。
【0026】
以下、本開示の技術的解決手段について具体的な実施例により詳細に説明する。以下のこれらの具体的な実施例は、互いに組み合わせることができ、同一又は類似の概念又は過程について、何らかの実施例では説明を省略することがある。端末機器はこの撮影インタフェース10中の機能表示領域において、例えば反転、フィルター、美化、カウントダウン、特殊効果編集効果、アルバム、音楽選択、撮影時間など、複数の機能を表示することができ、ここでの特殊効果編集効果はビデオ変速録画機能をサポートするための特殊効果編集効果を含むことができ、例えば事前定義のステッカーが挙げられ、この事前定義のステッカーには、特殊効果を必要とする変速処理のレートを含むことができ、要求されるレートで録画すると、変速録画を実現できる。そして、ターゲットオブジェク
がターゲット状態を示すことを認識することにより、この特殊効果編集効果に配置された変速形態(変速方向及び変速の速度を含む)を取得し、また、撮影インタフェースを介してユーザに選択可能な変速処理の速度及び変速方向(クイック又はスロー)を提供してもよく、続いてユーザが選択した変速形態に基づき、特殊効果編集効果における特殊効果で配置された認識可能な変速トリガー形態に合わせて、ターゲットオブジェクトが示すターゲット状態を認識する。
【0027】
本開示の実施例に配置された特殊効果編集効果は、トリガー動作又は具体的な物体を認識することにより変速録画を制御することができる。ステッカーを例とし、このステッカーを以下のように配置することができる。このステッカーは、撮影開始にリセットすること、録画のみに有効であり、プレビューに無効であること、このステッカーに対応する変速のレートをリソースパケット内に配置すること、変速再生イベント、変速のレートを、リアルタイムにビデオ表現(Video Expression、VE)ソフトウェア開発キット(Software Development Kit、SDK)及びクライアントに伝送すること、変速録画メッセージインタフェースを追加し、遅くとも10フレーム以内に制御することを要求すること、ステッカーを作成するとき、適切に加速するとともに、適切にフレームを追加し、編集ページに入ってからスロー再生した後に正常な速度になり、画面に伴って遅くなる効果を必要とする場合、正常な速度のステッカーを配置すればよく、パーティクル効果、物理的効果(生地、羽毛など)が共に遅くなるしかできないこと、変速再生イベント、変速のレートを、リアルタイムにVE及びクライアントに伝送するために、新たにインタフェースを設定する可能性があること、このステッカーは合作撮影を禁止すること、このステッカーは原音を録音しないこと、このステッカーはレート調整機能を無効にする必要があること、を設定してもよい。本開示はこれについて限定しない。
【0028】
具体的には、人物を撮影オブジェクとし、且つ特殊効果編集効果自体に変速トリガー特殊効果及び変速形態(1つの特殊効果編集効果は1つの変速トリガー特殊効果に対応し、1つの特殊効果は1つの変速形態に対応するとしてもよいし、1つの特殊効果編集効果は複数の変速トリガー特殊効果に対応し、1つの特殊効果は1つの変速形態に対応するとしてもよいし、1つの特殊効果編集効果は複数の変速トリガー特殊効果に対応し、複数の特殊効果は1つの変速形態に対応するとしてもよいし、複数の特殊効果編集効果は1つの変速トリガー特殊効果に対応し、1つの特殊効果は1つの変速形態に対応するなどとしてもよく、特殊効果と変速形態とはマッピング関係があり、ここでは特に限定しない)が配置されることを例として、撮影インタフェース10にこの人物を表示する。撮影インタフェース10においてユーザは撮影時間を選択することができ、例えば図1に示す15sは、現在の撮影インタフェースに長くとも15sの撮影時間が許可されることを示す。ユーザは、特殊効果編集ボタン103(図2の(a)参照)をクリックすることにより、複数のステッカー(図2の(b)参照)を含む特殊効果編集効果表示欄1031を表示させ、特殊効果編集効果における事前定義のステッカー、例えばステッカー1を選択し、特殊効果編集ボタンの所在位置をステッカー1(図2の(c)参照)に置き換え、撮影インタフェースにこのステッカー1に対応する背景画像を表示させ、さらに、上記他の機能を同にクリックすることができ、例えば音楽選択ボタン104(図3の(a)参照)をクリックし、音楽選択表示インタフェース1041(図3の(b)参照)を表示させ、ユーザは検索欄からターゲット音楽、例えば音楽1(図3の(c)参照)を検索し使用を確認することができる。
【0029】
なお、図2の(a)と図3の(a)に示す操作の順序について特に限定しない。図2の(c)及び図3の(c)に加えて、ユーザは撮影インタフェースにおける撮影ボタン101をクリックすることにより撮影機能をオンにすることができ(図4の(a)参照)、撮影機能がオンにされた後、端末機器はターゲットオブジェクトの撮影を開始し、現在の撮影インタフェースに撮影時間のプログレスバー110、撮影終了ボタン107が表示され、機能モジュールが隠されるとともに、撮影ボタン101は撮影状態に更新される。すなわち撮影ボタン101から撮影一時停止ボタン1011(図4の(b)参照)に切り替えられ、撮影中に特殊効果(例えば笑顔)が現れることを検出すると、変速録画機能をトリガーすることができ(スロー録画を例とし、図4の(c)を参照する)、撮影中にビデオ画像を正常な速度で再生するとともに、オーディオを特殊効果に要求される速度と逆方向の速度で再生し、撮影が完了した後にビデオを再生するとき、取得した変速トリガー操作後に撮影したビデオ画像に対して特殊効果に要求される変速形態に従って再生し、オーディオを正常な速度で再生することにより、さらに撮影が完了したビデオを再生するときに再生するオーディオが正常な速度で再生されるように保証する。
【0030】
特殊効果編集効果の特殊効果が笑顔であることを例とし、撮影中に笑顔の動作を検出すれば、ビデオ変速録画を制御するための操作をトリガーし、この笑顔の特殊効果に要求される変速録画のレート、例えば2倍スローを取得するとともに、2倍クイックのレートで特殊効果トリガー後のオーディオに対してバックグラウンド(ここではオーディオ・ビデオ側)の2倍クイックの変速処理を行い、再生し、この場合、録画が完了した後に再生するときに、変速録画前に再生及び/又はランダムに出現する原音に干渉されずオーディオを再生するように保証するために、オーディオを処理するときに、例えば環境音及び再生される音楽の原音など、撮影した原音を録画しない。なお、撮影中に、ユーザに変速録画を感じさせず、ビデオ画像及びオーディオを正常な速度で再生してもよく、ユーザのエクスペリエンスを満たすために、変速録画に対して、撮影中に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、変速トリガー操作がオンにされた後にオーディオ中の未再生部分を特殊効果に要求される第1の変速形態にマッチングする第2の変速形態に従って再生してもよい。撮影が終了した後に正常な速度で特殊効果が現れる前に録画したオーディオ・ビデオを再生し、特殊効果トリガー操作(すなわち変速トリガー操作)を検出した後に特殊効果に要求される速度でビデオを再生し且つ正常な速度でオーディオを再生することで、ビデオの変速録画処理を実現し、ユーザが操作しやすいようにし、また、処理プロセスが簡単であり、さらにユーザのニーズを満たし、ユーザの操作エクスペリエンスを向上させる。
【0031】
ここでのビデオの正常な速度とは撮影の速度であり、オーディオの正常な速度とはそれ自体の速度である。本開示は適用シーンについて限定しない。
【0032】
また、当業者であれば、「トリガー」操作はクリックトリガーであって、ユーザが対応するボタン又はインタフェースにおけるいずれかの位置をクリックすることによってトリガーを実現すること、ジェスチャトリガーであって、ユーザが対応するジェスチャを行うことによってトリガー操作を実現すること、オーディオトリガーであって、ユーザが対応するオーディオ命令を出すことによってトリガー操作を実現すること、表情トリガーであって、ユーザが対応する表情を作ることによりトリガー操作を実現することなどを含むことができるが、これらに限定されるものではなく、本開示はトリガー操作について限定しないことを理解すべきである。
【0033】
一実施例において、ビデオ処理方法は以下の形態により実現できる。
【0034】
図5に示すように、図5は本開示の実施例にて提供されるビデオ処理方法のフローチャートである。このビデオ処理方法は以下のステップS101~S104を含むことができる。
【0035】
S101において、ビデオの撮影中にオーディオを再生する。
【0036】
S102において、撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクが前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行う。
【0037】
第1の変速形態は認識されたターゲット状態にマッチングしてもよい。例えば、笑顔は変速処理操作をトリガーし、且つ変速形態は2倍スロー再生であれば、第1の変速形態は2倍クイックであり、ユーザがビデオを撮影する前に選択して入力されてもよく、ここでは特に限定しない。
【0038】
本開示の実施例の方法は端末機器に適用可能であり、端末機器にターゲットオブジェクトを撮影するためのユーザインタフェースである撮影インタフェースを表示させることができ、この撮影インタフェースに撮影領域、機能表示領域及び撮影ボタンが含まれ、機能表示領域は特殊効果編集効果モジュールを表示することができ、特殊効果編集効果モジュールに対応する特殊効果編集ボタンをクリックすることにより撮影インタフェースにおいてユーザに複数の特殊効果編集効果を表示することができ、ここでは、複数の特殊効果編集効果はビデオ変速録画機能をサポートするための特殊効果編集効果を含むことができる。ただし、複数の特殊効果編集効果の表示形態について特に限定しない。
【0039】
具体的には、ユーザは端末機器を介して撮影ボタンをクリックすると撮影機能をオンにすることができ、ビデオの撮影中にデフォルトオーディオ又は特殊効果編集効果に標準搭載されるオーディオ又はユーザが選択したオーディオなどを再生する。端末機器は撮影中にビデオの変速処理を制御するための操作が存在するか否かをリアルタイムに検出し、すなわちターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すか否かを認識し、検出すれば、この認識したターゲット状態に応答する。まず撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識するときにオーディオ中の未再生部分に必要な変速再生の変速形態である第1の変速形態を取得し、この第1の変速形態は特殊効果に要求される録画形態にマッチングする形態であってもよく、例えば特殊効果に要求される録画再生形態が2倍スロー再生であれば、第1の変速形態は2倍クイック再生であり、また、この第1の変速形態はユーザが入力した形態であってもよい。このターゲット状態はインタラクション動作及び/又は撮影ビデオに含まれるプリセット物体を含むことができ、そのうち、インタラクション動作は顔、四肢の動作を含むことができ、例えば笑顔、まばたき、手挙げ、足上げなどが挙げられ、認識されたターゲットオブジェクトは例えば衣服、自動車、建築などのプリセット物体であり、本開示はこれについて限定しない。
【0040】
実際に利用する際に、変速トリガー前に、撮影インタフェースを表示し且つ撮影機能をオンにする必要があり、この前にユーザが変速録画に対応する特殊効果、例えばある特殊効果編集効果を事前に選択することが必要とされる。具体的には、端末機器は以下のステップa1~ステップa3により撮影インタフェースの表示及び撮影機能のオンを実現することができる。
【0041】
ステップa1において、ターゲットオブジェクトを撮影するための前記撮影インタフェースを表示し、前記撮影インタフェースはビデオ変速録画の制御をサポートするための特殊効果編集ボタンを含む。
【0042】
ステップa2において、前記特殊効果編集ボタンに作用する第1のトリガー操作に応答して、撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を受信した場合、第1の撮影操作を実行し、前記撮影インタフェースにおいてターゲットオブジェクトを撮影するとともに、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すか否かを検出し、前記ターゲット状態は前記ターゲットオブジェクトがターゲット動作をしている状態及び/又は前記ターゲットオブジェクトにプリセット物体が現れることを含む。
【0043】
ステップa3において、ビデオの撮影中に前記ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識すると、ビデオ変速録画を制御する操作を実行する。
【0044】
本開示の実施例において、ビデオを撮影/録画するユーザ(以下、ユーザと略称する)はアプリケーションプログラムを起動すると、端末機器は複数の切り替えインタフェースを表示することができ、ユーザは撮影インタフェースにマッチングする切り替えキーをクリックして撮影インタフェース10にジャンプして表示することができる。ここで、撮影インタフェースはビデオ変速録画の制御をサポートするための特殊効果編集ボタンを含むことができ、具体的にはステッカーであってもよく、1つのステッカーが1つの速度の録画機能を対応してオンにするとしてもよいし、1つのステッカーが複数の速度の録画機能に対応するとしてもよい。したがって、ターゲットオブジェクトの動作又はターゲットオブジェクトが具体的に何であるかに応じて、対応する速度の録画機能をトリガーすることができる。例えば、笑顔は2倍スロー録画に対応し、手振りは2倍クイック録画に対応するなどが挙げられ、ステッカーにおける特殊効果動作は変速処理操作をトリガーするために用いられるとしてもよく、ユーザはビデオを撮影する前に他の特殊効果編集効果、例えば変速形態特殊効果編集効果を選択することにより、撮影中に、示すターゲット状態を認識すると、取得したユーザが入力した変速形態に基づいて対応する変速処理を行うことができる。本開示はこれについて限定しない。
【0045】
特殊効果編集効果における特殊効果に変速形態が配置されることを例とし、撮影インタフェースにおいて、撮影を開始する前に、ユーザは特殊効果編集ボタンをクリックすることにより、特殊効果編集効果の表示領域からビデオ変速録画の制御をサポートするための特殊効果編集効果を選択することができる。ここで、ビデオ変速録画の制御をサポートするための特殊効果編集効果が複数であれば、特殊効果編集効果から撮影しようとするレートに対応するターゲット特殊効果編集効果を選択することができ、続いてこの特殊効果編集効果における特殊効果に基づいて対応するターゲットトリガー操作を行い、ビデオ変速録画の制御をサポートするための特殊効果編集効果が1つであれば、特殊効果編集効果における認識可能な特殊効果に基づいて対応するターゲットトリガー操作を行うことができる。
【0046】
具体的には、ユーザが特殊効果編集効果を選択した後、端末機器はこの特殊効果編集ボタンに作用するトリガー操作である第1のトリガー操作に応答して、撮影インタフェースにおいてこの特殊効果編集効果の背景環境を表示し、ユーザが撮影をオンにする撮影ボタンをクリックすると、撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を生成し、端末機器はこの命令を受信し、撮影操作である第1の撮影操作を実行し始める。撮影中において、撮影したビデオにターゲットトリガー操作、例えば笑顔、手振り又はターゲット建築などのインタラクション動作及び/又はターゲット物体が存在するか否かをリアルタイムに検出し、存在すれば、現在の音楽を変速録画し保存するために端末機器におけるクライアントはこのターゲットトリガー操作に対応する変速録画メッセージを端末機器におけるオーディオ・ビデオ側に送信する。
【0047】
S103において、撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得る。
【0048】
S104において、前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生する。
【0049】
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対であり、且つ変速速度が同じである。
【0050】
本実施例において、撮影したビデオ画像とオーディオを合成し、再生対象のオーディオ・ビデオ、すなわちターゲットビデオを得る。続いて撮影が終了した後、端末機器はターゲットビデオを再生し、ターゲットビデオの再生過程において、ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、且つターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生するとともに、オーディオを正常な速度で再生する。
【0051】
ここでのビデオの正常な速度とは撮影の速度であり、オーディオの正常な速度とはそれ自体の速度である。ここでの第2の変速形態は変速方向が第1の変速形態と反対であり、例えば、第1の変速形態は2倍スローであれば、第2の変速形態は2倍クイックであり、撮影が終了した後にターゲットビデオを再生するときに、音楽の再生は正常な速度での再生であり、ユーザの視聴エクスペリエンスを向上させることを目的とする。撮影が完了した後に再生する場合に再生するオーディオが変速録画前に再生及び/又はランダムに出現する原音に干渉されないように保証するために、オーディオを処理するとともに撮影した原音を録画しない。
【0052】
1つの可能な設計において、前記ターゲット状態と前記第1の変速形態はマッピング関係があり、又は、前記第2の変速形態はユーザの設定操作に応答して決定されるものであり、前記第1の変速形態は前記第2の変速形態に基づいて決定されるものである。
【0053】
本実施例において、ターゲット状態と第1の変速形態はマッピング関係があることについて、特殊効果編集効果はそれ自体に変速のタイプ及び/又は速度がデフォルトであるとすることができ、そのため、特殊効果編集効果に認識可能なターゲット状態により、対応する変速のタイプ及び/又は速度を決定することができる。さらに、特殊効果編集効果により特殊効果を認識してもよく、特殊効果における異なる動作は異なるタイプの変速、さらに異なる速度の変速をトリガーし、さらにターゲット状態により変速のタイプ及び/又は速度を決定する。
【0054】
ここで、どのようにして撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記オーディオ中の未再生部分を第1の変速形態に従って変速再生するかは以下のステップb1とb2により実現することができる。
【0055】
ステップb1において、撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記ターゲット状態とマッピング関係を有する第1の変速形態を決定する。
【0056】
ステップb2において、前記オーディオ中の第1の部分を前記第1の変速形態に従って変速再生する。
【0057】
本実施例において、認識したターゲット状態に応答して、マッピング関係により、ターゲット状態にマッチングする第1の変速形態を取得し、続いて第1の変速形態に基づいてオーディオ中の第1の部分を変速再生する。
【0058】
第2の変速形態はユーザの設定操作に応答して決定されるものであり、前記第1の変速形態は前記第2の変速形態に基づいて決定されるものであり、ユーザがスライドロッドを押すことにより異なる速度を設定し、ユーザがボタンで異なるタイプの変速を選択して決定することができる。ここでは、ユーザがどのようにして変速のタイプ及び/又は速度を含む様々な変速形態を選択又は設定するかは、特に限定されない。
【0059】
具体的には、この第2の変速形態は特殊効果に要求される変速形態であってもよく、例えば、特殊効果に要求される変速形態は2倍スロー再生であれば、第1の変速形態は2倍クイック再生であり、第2の変速形態は2倍スロー再生であり、また、ユーザが入力した形態であってもよい。具体的には、撮影が終了した後に再生インタフェースにジャンプして表示し、再生インタフェースにより変速処理されたビデオであるターゲットビデオを再生し、ここでのターゲットビデオは、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示して変速する前に撮影されたビデオ画像と、第の変速形態に従って再生された、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に撮影されたビデオ画像及び正常な速度で再生されたオーディオとを含む。ここで、第の変速形態に従って再生されるビデオ画像はフレーム追加又はフレーム減少操作により処理されることができる。
【0060】
また、撮影機能をオンにするとき、端末機器はターゲットオブジェクトの撮影を開始し、現在撮影しているビデオを再生し、ここで再生されるコンテンツはターゲットオブジェクトを撮影するときのビデオ画像及び撮影中に再生される音楽を含み、変速がトリガーされると、変速処理を開始し、撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクが前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表すオーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行う。ここで、このオーディオ中の第1の部分の開始時間は撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答するときに、撮影インタフェースがターゲットオブジェクトを撮影する時間(すなわち変速処理をオンにする時刻)であり、オーディオ中の第1の部分の終了時間は撮影終了に応答する時間であり、この撮影終了の時間はユーザがトリガーしたものであってもよく、撮影時間の到達時刻であってもよい。一例として、オーディオ中の第1の部分の開始時間が撮影をオンにする時間である場合、撮影機能をオンにするときにターゲット状態が直ちに検出されることを示し、そのため、撮影を完了した後に再生するビデオ画像は最初から変速されたビデオ画像である。
【0061】
ここで、どのようにして再生インタフェースを表示するかは、図6に示すとおりであり、図6本開示のさらに別の実施例にて提供されるビデオ処理方法のシーン概略図である。ターゲットオブジェクトを再生する前に、前記方法は、
撮影終了を指示するための第2のトリガー操作に応答して、前記ターゲットビデオを再生するための前記再生インタフェースにジャンプして表示し、又は、
前記撮影インタフェースにおける撮影時間が終了した後、前記再生インタフェースにジャンプして表示するステップをさらに含んでもよい。
【0062】
本開示の実施例において、ユーザは撮影中に、撮影終了ボタン107(図6における(a)に示す)をクリックすることにより、端末機器はこのクリック操作である第2のトリガー操作に応答して、撮影インタフェース10から再生インタフェース20にジャンプして表示する(図6の(b)参照)。撮影中にユーザが撮影終了ボタン107をトリガーする操作を検出しない場合、撮影インタフェースにおける撮影時間が終了した後、例えば、撮影インタフェースにおける撮影プログレスバーが終了位置に到達し(図6の(c)参照)、撮影インタフェース10から再生インタフェース20に自動的にジャンプして表示する(図6の(b)参照)。本開示は撮影インタフェース及び再生インタフェースの切り替えとジャンプの形態について具体的に限定しない。
【0063】
笑顔動作をターゲットトリガー操作(すなわちターゲット状態)とし、笑顔動作が2倍スロー録画のトリガー動作を表すことを例とすると、まず笑顔動作に対応する特殊効果編集効果を追加するとともに、音楽を選択してもよいし、この笑顔動作に対応する特殊効果編集効果の背景音楽を撮影の音楽としてもよく、端末機器はターゲットトリガー操作を検出し始める。具体的には、笑顔動作があるか否かを決定し、笑顔動作があれば、現在の笑顔動作が撮影中に現れるか否かを決定し、撮影中であれば、変速状態をトリガーするか否かを決定し、そうであれば、この笑顔動作に要求されるレートに対応するメッセージ、すなわち2倍スローで録画するメッセージをオーディオ・ビデオ側VEに送信し、VEはデフォルトの音楽(撮影インタフェースにおいて現在再生している音楽)をクイック録画し保存するとともに(ここでの高速録画は2倍クイック録画であってもよい)、原音を録画せず、続いて録画後のターゲットオーディオをクライアントに送信し、クライアントは2倍スロー再生の速度で再生することで、総時間を短縮し、録画及び再生を終了する。
【0064】
本開示はユーザがスクリーンを操作する必要がなく、カメラに向かって笑顔動作を完了するだけで撮影速度を制御することができる。また、撮影したビデオを他の編集ページ又はソフトウェアに導入する必要がなく、処理プロセスが簡単であり、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。なお、変速録画トリガー及び処理プロセスを明確に説明するために、笑顔の認識を例とするが、本開示はインタラクションの行為について制限せず、手挙げ、口塞ぎ、首振りなどを含む。
【0065】
本開示の実施例にて提供されるビデオ処理方法は、ビデオの撮影中にオーディオを再生し、続いて撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像においてターゲット画像がターゲット状態を示すことを認識するときオーディオ中の未再生部分を表すこのオーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行う。そして、撮影したビデオ画像及びオーディオに基づいてターゲットビデオを得、ターゲットビデオにおいて、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、且つオーディオを正常な速度で再生し、第1の変速形態と第2の変速形態は変速方向が反対であり、且つ変速速度が同じであり、それにより、ターゲットビデオにおいてオーディオは正常な速度で再生し、ビデオ画像は一部が正常な速度で再生し、一部が変速再生することが保証され、撮影するビデオに対する変速録画及び再生が実現される。本願はターゲットオブジェクトのターゲット状態を認識することにより、ビデオの変速録画を制御する操作を起動することができ、撮影したビデオをビデオ編集ソフトウェア又は編集ページに導入して対応するスロー再生処理又はクイック再生処理を行う必要がなく、ユーザのエクスペリエンスを向上させ、ユーザに変速録画を強く感じさせるために、ビデオの撮影中に変速録画をトリガーした後、再生するオーディオに対して第1の変速形態に従って変速再生を行い、撮影を完了した後に生成したターゲットビデオを再生する過程において、変速をトリガーした後に撮影するビデオに対して第2の変速形態に従ってビデオ画像を変速再生し、オーディオに対して正常な速度で再生することで、ユーザの個人化ニーズを満たし、処理プロセスが簡単であり、且つ操作ステップを簡略化し、ユーザが便利な操作だけでビデオの変速処理を実現できるようにし、さらにユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0066】
上記実施例に基づいて。本開示の一実施例は、少なくとも以下の2種類の形態により、ターゲットビデオを得ることができる。
【0067】
形態1において、ビデオ画像を変速処理した後に、さらに正常な速度で再生されるオーディオとターゲットビデオに合成する。
【0068】
ステップc1において、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で録画し、第1のビデオを得る。
【0069】
ステップc2において、前記第1のビデオを、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第1のビデオのセグメントを表す第1のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第2のビデオセグメントとに分割する。
【0070】
ステップc3において、前記第2のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第3のビデオセグメントを得る。
【0071】
ステップc4において、前記第1のビデオセグメントと前記第3のビデオセグメントとのスティッチングビデオに前記オーディオを合成し、前記ターゲットビデオを得る。
【0072】
本実施例において、まず撮影したビデオ画像を正常な速度で録画し、第1のビデオを得、続いて第1のビデオを前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前のセグメントである第1のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後のセグメントである第2のビデオセグメントとに分割する。第1のビデオセグメントをそのまま保存し、第2のビデオセグメントについては、第2の変速形態に従って第2のビデオセグメントに対してフレーム追加又はフレーム減少処理を行い、第3のビデオセグメントを得、ここでの第3のビデオセグメントは変速処理後のビデオ画像である。続いて保存した第1のビデオセグメントと変速処理で得られた第3のビデオセグメントとをスティッチングしてスティッチングビデオを得るとともに、正常な速度で再生、録画、保存したオーディオとこのスティッチングビデオとを合成し、ターゲットビデオを得る。リアルタイム処理ではなく、バックグラウンド処理であるため、従来技術の時間とは異なる変速処理をサポートすることができ、また、操作しやすく、他の編集ソフトウェアを導入する必要がなく、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0073】
形態2において、変速処理されたビデオ画像と変速処理された後のオーディオをスティッチング処理してターゲットビデオを生成する。
【0074】
ステップd1において、ビデオの撮影中に、再生されたビデオ画像及びオーディオを録画し、第2のビデオを得、前記第2のビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に前記オーディオを正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に前記オーディオを第1の変速形態で変速再生し、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で再生する。
【0075】
ステップd2において、前記第2のビデオを、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第2のビデオのセグメントを表す第3のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第4のビデオセグメントとに分割する。
【0076】
ステップd3において、前記第4のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第5のビデオセグメントを得、前記第3のビデオセグメントと前記第5のビデオセグメントとをスティッチングし、前記ターゲットビデオを得る。
【0077】
本実施例において、ビデオの撮影中に、再生されたビデオ画像及びオーディオを録画し、第2のビデオを得、また、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示す前に録画したオーディオを正常な速度で再生し、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に録画したオーディオを第1の変速形態に従って変速再生し、録画したビデオ画像を正常な速度で再生する。ここで、第2のビデオを前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前のセグメントである第3のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後のセグメントである第4のビデオセグメントとに分割する。
【0078】
具体的には、第3のビデオセグメントに対して保存し、第4のビデオセグメントに対して第2の変速形態に従って変速処理し、すなわち第4のビデオセグメント中の画像ビデオに対してフレーム追加又はフレーム減少処理を行い、第4のビデオセグメント中のオーディオ、すなわち第1の変速形態により変速、再生、録画されたオーディオに対して第2の変速形態に従って再生することで、再生するオーディオを正常な速度で再生する。保存した第3のビデオセグメントと変速処理された第5のビデオセグメントとをスティッチングし、ターゲットビデオを得る。リアルタイム処理ではなく、バックグラウンド処理であるため、従来技術の時間とは異なる変速処理をサポートすることができ、また、操作しやすく、他の編集ソフトウェアを導入する必要がなく、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0079】
ここで、第1の変速形態により再生されるオーディオが正常な速度であるように保証するために、第1の変速形態とは変速方向が反対であり、且つ速度が同じである第2の変速形態により、まず変速録画を行って第1の変速形態により処理されたオーディオを得、例えば、第1の変速速度は2倍スローの速度であれば、第2の変速速度は2倍クイックの速度である。続いて第1の変速形態により処理された後のオーディオに対して第2の変速形態に従って変速処理を行い、正常な速度で再生するオーディオ、すなわちターゲットビデオにおいて再生するオーディオを得る。
【0080】
具体的には、端末機器は撮影中に変速録画をトリガーするときに現在再生しているターゲット音楽を取得し、続いて決定された第2の変速形態に従ってターゲット状態を示した後のオーディオを変速録画し、撮影インタフェースにおいて撮影するときの原音を含まない変速後のオーディオを生成する。
【0081】
ここで、第1の変速形態により変速録音されたオーディオの開始時間はターゲット状態を示すことを認識することに応答する時間(すなわちターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答する時刻)であり、第1の変速形態により変速録音されたオーディオの終了時間は撮影終了ときに、撮影インタフェースがターゲットオブジェクトを撮影する場合に再生する音楽の進捗状況に対応する時間(すなわち変速録音を終了する時刻)である。
【0082】
ここで、変速のレートはスロー、クイック、正常な速度を含み、速度は0.333~3の間の任意の数値であり、速度倍率で変速を表すことができる。一例として、第1の変速速度が2倍スローであることを例とし、例えば正常レートで録画するビデオ画像は30フレーム/sであり、2倍スローのレートに従って、ビデオ画像に対して対応するフレーム減少操作を行い、例えば録画したビデオ画像は2sで30フレームを録画するものであり、再生するときに、各フレームのビデオ画像の再生レートが遅くなる。
【0083】
上記実施例に基づいて、本開示の一実施例として、撮影機能をオンにした後、このビデオ処理方法は、
撮影終了を指示するための第2のトリガー操作に応答して、前記第1の変速形態、前記第2の変速形態、特殊効果編集効果の状態及び撮影インタフェースの状態のうち少なくとも1つをリセットするステップをさらに含んでもよい。
【0084】
本開示の実施例において、ユーザは撮影インタフェースにおける撮影終了を指示するための終了ボタンをクリックすることができ、端末機器は終了ボタンに作用するトリガー操作である第2のトリガー操作を検出すると、この第2のトリガー操作に応答して、録画速度をリセットするメッセージを送信し、VEの状態リセット、クライアントの状態リセットを制御し、さらに撮影状態を更新する。具体的には、第1の変速形態及び/又は前記第2の変速形態及び/又は特殊効果編集効果の状態及び/又は撮影インタフェースの状態をリセットする。
【0085】
具体的には、ユーザが撮影開始/特殊効果編集効果停止をクリックする具体的なフローは以下のとおりである。端末機器はまず撮影を開始するか否かを判断し、撮影を開始する場合、撮影状態を更新し、撮影開始状態を終了し、撮影を開始しない場合、撮影を終了するか否かを判断し、撮影を終了する場合、録画速度をリセットするメッセージを送信し、VEの状態リセット、クライアントの状態リセットを制御し、さらに撮影状態を更新し、撮影状態を終了する。
【0086】
上記実施例に基づいて、本開示の一実施例はビデオ処理方法について詳細に説明する。ジャンプして前記再生インタフェースを表示した後、ビデオ処理方法はさらに、以下のステップe1とe2により実現することができる。
【0087】
ステップe1において、第1の戻りトリガー操作に応答して、前記再生インタフェースを撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースに戻るように制御する。
【0088】
ステップe2において、再撮影を指示するための命令を受信すると、再撮影を指示するための前記命令に基づいて、撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースのコンテンツをリセットし、前記撮影インタフェースを終了する。
【0089】
本開示の実施例において、再生インタフェースにジャンプして表示した後、再生インタフェースにおいて録画したビデオであるターゲットビデオを再生し、ユーザが撮影インタフェースに戻って再編集し、再撮影し、又は撮影し続けたい場合、ユーザは再生インタフェース上の第1の戻りボタンをクリックすることができ、端末機器はこの第1の戻りボタンに作用する第1の戻りトリガー操作に応答して、再生インタフェースを撮影したターゲットオブジェクトを含む撮影インタフェースに戻り、すなわち撮影一時停止状態にある撮影インタフェースにジャンプして表示するように制御する。ユーザは現在の撮影インタフェースにおいて現在撮影しているコンテンツをキャンセルすることを選択することができ、すなわちユーザは現在の撮影インタフェース上の第2の戻りボタンをクリックし、再撮影を指示するための命令を生成し、端末機器に送信することができ、端末機器はこの命令を受信し、この命令に基づいてこの撮影インタフェースのコンテンツをリセットし、現在の撮影インタフェースを終了する。ユーザが再撮影しやすく、且つインタラクション操作が簡単である。
【0090】
上記実施例に基づいて、本開示の一実施例はビデオ処理方法について詳細に説明する。このビデオ処理方法は以下のステップf1とf2をさらに含んでもよい。
【0091】
ステップf1において、前記再生インタフェースを撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースに戻るように制御した後、又は撮影インタフェースにおいてターゲットオブジェクトを撮影する場合に撮影を一時停止するように指示するための命令を受信するときに、現在の撮影インタフェース上の撮影時間のプログレスバーが終了位置に到達するか否かを検出する。
【0092】
ステップf2において、終了位置に到達しなければ、撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を受信する場合、前記撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行し続けるように制御する。
【0093】
本開示の実施例において、撮影インタフェースにおける撮影時間がまだ終了していない場合、ユーザは現在の撮影インタフェースにおいて元の撮影コンテンツに続いて撮影し続けることができる。以下の少なくとも2種類のシーンによって実現することができる。
【0094】
シーン1において、現在のインタフェースが再生インタフェースにあり、ユーザは再生インタフェースにおける第1の戻りボタンをクリックすることにより、端末機器は再生インタフェースを撮影一時停止状態にある撮影インタフェースに戻し、この状態にある撮影インタフェースに撮影時間のプログレスバーが表示され、この状態にある撮影インタフェースにおける撮影時間のプログレスバーが終了位置に到達するか否かを検出することにより撮影を継続できるか否かを決定し、終了位置に到達しなければ、ユーザはこの状態にある撮影インタフェースにおける撮影ボタンをクリックすることができ、端末機器は撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を受信し、この命令に基づいて撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行し続ける。
【0095】
シーン2において、現在のインタフェースが撮影インタフェースにあり、且つ撮影インタフェースはユーザが入力した撮影一時停止を指示するための命令に応答することにより撮影一時停止状態にある。この状態にある撮影インタフェースに撮影時間のプログレスバーが表示され、この状態にある撮影インタフェースにおける撮影時間のプログレスバーが終了位置に到達するか否かを検出することにより撮影を継続できるか否かを決定し、終了位置に到達しなければ、ユーザはこの状態にある撮影インタフェースにおける撮影ボタンをクリックすることができ、端末機器は撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を受信し、この命令に基づいて撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行し続ける。
【0096】
したがって、本開示はユーザが「スローモーション変身」のようなビデオを撮影する要領を低下させ、ユーザが特殊効果編集効果によりスローモーションビデオを1s以上録画し又はクイックモーションを録画するようにし、オーディオと画像がマッチングしないという問題を解決するために、特殊効果パケット内に、「あるトリガー条件を認識し、録画を変速させる」という論理を追加し、且つ特殊効果により変速再生イベントをオーディオ・ビデオ側とクライアント側にリアルタイムに伝送し、オーディオ・ビデオ側で変速録画を行い、ユーザがより高品質のスローモーションビデオ又はクイックモーションビデオをより簡単に作ることに役立ち、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0097】
以上開示された実施例のビデオ処理方法に対応して、図7本開示の実施例にて提供されるビデオ処理装置の構造ブロック図である。ここで、ビデオ処理装置は端末機器とすることができる。説明の便宜上、本開示の実施例に関連する部分のみを示す。図7に示すように、前記ビデオ処理装置70は撮影モジュール701と、処理モジュール702と、再生モジュール703と、を含み、撮影モジュール701はビデオの撮影中にオーディオを再生するために用いられ、処理モジュール702は撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うために用いられ、前記処理モジュール702はさらに、撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいてターゲットビデオを得るために用いられ、再生モジュール703は前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するために用いられる。ここで、前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対であり、且つ変速速度が同じである。
【0098】
本開示の実施例にて提供される撮影モジュール701、処理モジュール702及び再生モジュール703は、ビデオの撮影中にビデオを再生し、続いて撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像においてターゲット画像がターゲット状態を示すことを認識するときオーディオ中の未再生部分を表すこのオーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行い、そして、撮影したビデオ画像及びオーディオに基づいてターゲットビデオを得、ターゲットビデオにおいて、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、ターゲットオブジェクトがターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、且つオーディオを正常な速度で再生する。ここで、第1の変速形態と第2の変速形態は変速方向が反対であり、且つ変速速度が同じであり、それにより、ターゲットビデオにおいてオーディオは正常な速度で再生し、ビデオ画像は一部が正常な速度で再生し、一部が変速再生することが保証され、撮影するビデオに対する変速録画及び再生が実現される。本願はターゲットオブジェクトが示すターゲット状態を認識することにより、ビデオの変速録画を制御する操作を起動することができ、撮影したビデオをビデオ編集ソフトウェア又は編集ページに導入して対応するスロー再生処理又はクイック再生処理を行う必要がなく、ユーザのエクスペリエンスを向上させ、ユーザに変速録画を強く感じさせるために、ビデオの撮影中に変速録画をトリガーした後、再生するオーディオに対して第1の変速形態に従って変速再生し、撮影を完了した後に生成したターゲットビデオを再生する過程において、変速をトリガーした後に撮影するビデオに対して第2の変速形態に従ってビデオ画像を変速再生し、オーディオに対して正常な速度で再生することで、ユーザの個人化ニーズを満たし、処理プロセスが簡単であり、且つ操作ステップを簡略化し、ユーザが便利な操作だけでビデオの変速処理を実現できるようにし、さらにユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0099】
本開示の実施例にて提供される装置は、上記第1の態様に記載のビデオ処理方法の実施例の技術的解決手段を実行するために用いることができ、その実現原理及び技術的効果は類似し、本開示の実施例はここで重複する説明を省略する。
【0100】
本開示の一実施例において、上記実施例に基づいて、本開示の一実施例はビデオ処理装置について詳細に説明する。ここで、前記ターゲット状態と前記第1の変速形態とはマッピング関係があり、処理モジュール702は、具体的には、撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記ターゲット状態とマッピング関係がある第1の変速形態を決定し、前記第1の変速形態に従って、前記オーディオ中の第1の部分に対して変速再生を行うために用いられる。
【0101】
本開示の一実施例において、前記ターゲット状態は前記ターゲットオブジェクトがターゲット動作をしている状態及び/又は前記ターゲットオブジェクトにプリセット物体が現れることを含む。
【0102】
本開示の一実施例において、処理モジュール702は、具体的には、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で録画し、第1のビデオを得、前記第1のビデオを前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第1のビデオのセグメントを表す第1のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第2のビデオセグメントとに分割し、前記第2のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第3のビデオセグメントを得、前記第1のビデオセグメントと前記第3のビデオセグメントとのスティッチングビデオに前記オーディオを合成し、前記ターゲットビデオを得るために用いられる。
【0103】
本開示の一実施例において、処理モジュール702は、さらに具体的には、ビデオの撮影中に、再生されたビデオ画像及びオーディオを録画し、第2のビデオを得、前記第2のビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に前記オーディオを正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に前記オーディオを第1の変速形態で変速再生し、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記第2のビデオを前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第2のビデオのセグメントを表す第3のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第4のビデオセグメントとに分割し、前記第4のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第5のビデオセグメントを得、前記第3のビデオセグメントと前記第5のビデオセグメントとをスティッチングし、前記ターゲットビデオを得るために用いられる。
【0104】
本開示の一実施例において、前記第2の変速形態はユーザの設定操作に応答して決定されるものであり、前記第1の変速形態は前記第2の変速形態に基づいて決定されるものである。
【0105】
本開示の一実施例において、前記処理モジュール702はさらに、撮影終了を指示するための第2のトリガー操作に応答して、前記第1の変速形態、前記第2の変速形態、特殊効果編集効果の状態及び撮影インタフェースの状態のうち少なくとも1つをリセットするために用いられる。
【0106】
本開示の一実施例において、前記再生モジュール703はさらに、ターゲットビデオを再生する前に、撮影終了を指示するための第2のトリガー操作に応答して、前記ターゲットビデオを再生するための再生インタフェースにジャンプして表示するために用いられる。
【0107】
本開示の一実施例において、前記処理モジュール702はさらに、前記再生インタフェースにジャンプして表示した後、第1の戻りトリガー操作に応答して、前記再生インタフェースを撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースに戻るように制御し、再撮影を指示するための命令を受信すると、再撮影を指示するための前記命令に基づいて、撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースのコンテンツをリセットし、前記撮影インタフェースを終了するために用いられる。
【0108】
本開示の一実施例において、前記処理モジュール702はさらに、前記再生インタフェースを撮影した前記ターゲットオブジェクトを含む前記撮影インタフェースに戻るように制御した後、又は撮影インタフェースにおいてターゲットオブジェクトを撮影する場合に撮影を一時停止するように指示するための命令を受信するときに、現在の撮影インタフェース上の撮影時間のプログレスバーが終了位置に到達するか否かを検出し、終了位置に到達しなければ、撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行するように指示するための命令を受信する場合、前記撮影インタフェースにおいて撮影操作を実行し続けるように制御するために用いられる。
【0109】
本開示の一実施例において、再生モジュール703はさらに、ターゲットビデオを再生する前に、前記撮影インタフェースにおける撮影時間が終了した後、前記再生インタフェースにジャンプして表示するために用いられる。
【0110】
上記モジュールは、1つ又は複数の汎用プロセッサ上で実行されるソフトウェアコンポーネントとして実現されてもよいし、プログラマブルロジックデバイス及び/又は特定用途向け集積回路のような、何らかの機能又はそれらの組み合わせを実行するハードウェアとして実現されてもよい。いくつかの実施例において、これらのモジュールはソフトウェア製品の形態として具現化することができ、このソフトウェア製品は不揮発性記憶媒体に記憶されることができ、これらの不揮発性記憶媒体はコンピュータ機器(例えばパーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク機器、移動端末など)に本発明の実施例に記載の方法を実現させる命令を含む。一実施例において、上記モジュールは単一の機器において実現することもでき、複数の機器に分布することもできる。これらのモジュールは機能的に互いに合併されてもよく、さらに複数のサブモジュールに分割されてもよい。
【0111】
当業者であれば明らかに分かるように、説明の便宜上及び簡潔にするために、上記説明したビデオ処理装置のモジュールの具体的な動作プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは重複する説明は省略する。
【0112】
方法と同様の発明の思想に基づき、本願の実施例は、電子機器であって、プロセッサとメモリとを含み、
メモリは上記各方法の実施例に記載の方法を実行するためのプログラムを記憶するために用いられ、プロセッサはメモリに記憶されたプログラムを実行するように構成される電子機器をさらに提供する。
【0113】
この電子機器は端末機器とすることができる。この電子機器はプロセッサとメモリとを含み、メモリは上記各方法の実施例に記載の方法を実行するためのプログラムを記憶するために用いられ、プロセッサはメモリに記憶されたプログラムを実行するように構成される。プロセッサは、中央処理装置(CPU)又はデータ処理能力及び/又は命令実行能力を有する他の形態の処理装置とすることができ、また、所望の機能を実行するように電子機器における他のコンポーネントを制御することができる。メモリは1つ又は複数のコンピュータプログラム製品を含むことができ、前記コンピュータプログラム製品は、例えば揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリなど、様々な形態のコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。前記揮発性メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又はキャッシュメモリ(cache)などを含むことができる。前記不揮発性メモリは、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)、ハードディスク及びフラッシュメモリなどを含むことができる。前記コンピュータ可読記憶媒体は1つ又は複数のコンピュータプログラム命令を記憶することができ、プロセッサは、上記の本開示の実施例の機能及び/又は他の所望の機能を実現するように、前記プログラム命令を実行することができる。
【0114】
端末機器は携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDAと略称)、タブレット、ポータブルマルチメディアプレーヤ(Portable Media Player、PMPと略称)、車載端末(例えば車載ナビゲーション端末)、ウェアラブル電子機器などの移動端末及びデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むことができるが、これらに限定されない。図8に示す電子機器は一例に過ぎず、本開示の実施例に係る機能及び使用範囲を限定するものではない。
【0115】
図8は、本開示の実施例を実現するための電子機器の構造概略図を示し、図8に示すように、電子機器は、リードオンリーメモリ(Read Only Memory、ROMと略称)802に記憶されたプログラムや、記憶装置808からランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称)803にロードされたプログラムに基づいて、各種の適切な動作及び処理を実行することができる処理装置(例えば、中央処理装置、グラフィックス処理装置など)801を含んでもよい。RAM803には電子機器の操作に必要な各種のプログラム及びデータがさらに記憶されている。処理装置801、ROM802及びRAM803はバス804を介して相互に接続されている。入力/出力(I/O)インタフェース805もバス804に接続されている。
【0116】
一般的には、例えば、タッチパネル、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイク、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力装置806、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCDと略称)、スピーカ、バイブレータなどを含む出力装置807、例えば、磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置808、及び通信装置809はI/Oインタフェース805に接続されることができる。通信装置809は、電子機器と他の機器がデータを交換するように無線又は有線通信を行うことを可能にする。図8は様々な装置を有する電子機器を示すが、示されている装置のすべてを実装し、又は備える必要がないことを理解されたい。代替的に、より多くの、又はより少ない装置を実装し、又は備えることができる。
【0117】
特に、本開示の実施例によれば、以上フローチャートを参照して説明されたプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現され得る。例えば、本開示の実施例は、コンピュー可読媒体にロードされるコンピュータプログラムであって、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含む。このような実施例において、このコンピュータプログラムは通信装置809によりネットワークからダウンロードしインストールし、又は記憶装置808からインストールし、又はROM802からインストールすることができる。当該コンピュータプログラムは、処理装置801により実行されると、本開示の実施例の方法において限定された上記機能を実行する。本開示の実施例はコンピュータプログラムをさらに含み、前記コンピュータプログラムはプロセッサにより実行されると、本開示の実施例の方法において限定された上記機能を実行するために用いられる。
【0118】
なお、本開示の上記コンピュータ可読媒体はコンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体又は上記両者の任意の組み合わせとすることができる。コンピュータ可読記憶媒体は電気的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体のシステム、装置又は機器、或いは以上の任意の組み合わせであってよいが、これらに限定されるものではない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のリードを有する電気的接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrical Programmable Read Only Memory、EPROM)、フラッシュメモリ、光ファイバー、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(Compact Disc-Read Only Memory、CD-ROM)、光学記憶素子、磁気記憶素子、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。本開示において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、又は素子に使用され、又は合わせて使用され得るプログラムを含み、又は記憶する任意の有形媒体とすることができる。本開示において、コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読プログラムコードがロードされているデータ信号であって、ベースバンドにおいて、又は搬送波の一部として伝搬されるデータ信号を含むことができる。このような伝搬されるデータ信号は、電磁信号、光信号、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない様々な形態を取ることができる。コンピュータ可読信号媒体はコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体とすることができ、命令実行システム、装置、又は素子に使用され、又は合わせて使用されるプログラムを送信、伝搬、又は伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、ワイヤ、光ケーブル、無線周波数(Radio Frequency、RF)など、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない任意の適切な媒体により伝送することができる。
【0119】
上記コンピュータ可読媒体は上記電子機器に含まれてもよいし、この電子機器に組み込まれず、単独で存在してもよい。
【0120】
上記コンピュータ可読媒体は1つ又は複数のプログラムをロードしており、上記1つ又は複数のプログラムがこの電子機器に実行されると、この電子機器に上記開示された実施例に示された方法を実行させる。
【0121】
1つ又は複数のプログラミング言語、又はその任意の組み合わせで本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードを作成することができ、上記プログラミング言語は、例えばJava(登録商標)、Smalltalk、C++のようなオブジェクト指向プログラミング言語を含み、さらに、例えば「C」言語又は類似のプログラミング言語のような通常のプロセス指向プログラミング言語を含む。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータにおいて実行し、部分的にユーザのコンピュータにおいて実行し、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行し、部分的にユーザのコンピュータにおいて且つ部分的にリモートコンピュータにおいて実行し、又は完全にリモートコンピュータ若しくはサーバにおいて実行することができる。リモートコンピュータに係る場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LANと略称)又はワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WANと略称)を含む任意の種類のネットワークを経由してユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は、(例えばインターネットサービスプロバイダによりインターネットを経由して)外部コンピュータに接続されてもよい。
【0122】
図面のうちのフローチャート及びブロック図は、本開示の各種の実施例によるシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実施可能なシステムアーキテクチャ、機能及び動作を示す。この点では、フローチャート又はブロック図における各ブロックは1つのモジュール、プログラムセグメント又はコードの一部を代表することができ、当該モジュール、プログラムセグメント又はコードの一部は指定された論理機能を実現するための1つ又は複数の実行可能な命令を含む。代替としてのいくつかの実施形態では、ブロックに表記される機能は、図面において表記される順序とは異なって実現されてもよいことにも留意されたい。例えば、2つの連続的に表示されるブロックは実質的に並列に実行されてもよく、また、係る機能によって、逆な順序で実行されてもよい。ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、指定される機能又は動作を実行する、ハードウェアに基づく専用システムによって実施されてもよいし、専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実施されてもよいことにも留意されたい。
【0123】
本開示の実施例に係るユニットはソフトウェアの形態で実施されてもよく、ハードウェアの形態で実施されてもよい。ここで、ユニットの名称はある場合にこのユニット自身を限定するものではなく、例えば、第1の取得ユニットは「少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを取得するユニット」として記載されてもよい。
【0124】
本明細書において上記した機能は、少なくとも一部が1つ又は複数のハードウェア論理部材によって実行することができる。例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、特定用途向け標準部品(Application Specific Standard Product、ASSP)、システムオンチップ(System on Chip、SOC)、複雑なプログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)などを含む例示的なハードウェア論理部品を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
【0125】
本開示の文脈において、機械可読媒体は形のある媒体であってもよく、それは、命令実行システム、装置又は機器に使用され、或いは、命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるプログラムを含み、又は記憶することができる。機械可読媒体は機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体システム、装置又は機器、或いは上述した内容の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。機械可読媒体のより具体的な例は1つ又は複数の電線による電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、光ファイバー、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学記憶機器、磁気記憶機器、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含む。
【0126】
本開示の実施例はコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、このコンピュータプログラムがプロセッサに実行されると、上記第1の態様に記載のビデオ処理方法を実現させることを特徴とするコンピュータプログラム製品を提供する。
【0127】
第1の態様において、本開示の実施例は、
ビデオの撮影中にオーディオを再生するステップと、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクが前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うステップと、
撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るステップと、
前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するステップと、を含み、
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態は変速方向が反対であり、且つ変速速度が同じである、ビデオ処理方法を提供する。
【0128】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ターゲット状態と前記第1の変速形態はマッピング関係がある。
【0129】
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記オーディオ中の未再生部分を第1の変速形態に従って変速再生するステップは、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記ターゲット状態とマッピング関係を有する第1の変速形態を決定するステップと、
前記オーディオ中の第1の部分を前記第1の変速形態に従って変速再生するステップと、を含む。
【0130】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ターゲット状態は前記ターゲットオブジェクトがターゲット動作をしている状態及び/又は前記ターゲットオブジェクトにプリセット物体が現れることを含む。
【0131】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得る前記ステップは、
前記撮影したビデオ画像を正常な速度で録画し、第1のビデオを得るステップと、
前記第1のビデオを、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第1のビデオのセグメントを表す第1のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第2のビデオセグメントとに分割するステップと、
前記第2のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第3のビデオセグメントを得るステップと、
前記第1のビデオセグメントと前記第3のビデオセグメントとのスティッチングビデオに前記オーディオを合成し、前記ターゲットビデオを得るステップと、を含む。
【0132】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得る前記ステップは、
ビデオの撮影中に、再生されたビデオ画像及びオーディオを録画し、第2のビデオを得、前記第2のビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に前記オーディオを正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に前記オーディオを第1の変速形態で変速再生し、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で再生するステップと、
前記第2のビデオを、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第2のビデオのセグメントを表す第3のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第4のビデオセグメントとに分割するステップと、
前記第4のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第5のビデオセグメントを得、前記第3のビデオセグメントと前記第5のビデオセグメントとをスティッチングし、前記ターゲットビデオを得るステップと、を含む。
【0133】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記第2の変速形態はユーザの設定操作に応答して決定されるものであり、前記第1の変速形態は前記第2の変速形態に基づいて決定されるものである。
【0134】
第2の態様において、本開示の実施例はビデオ処理装置を提供し、前記装置は、
ビデオの撮影中にオーディオを再生するための撮影モジュールと、
撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、撮影したビデオ画像において前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示すことを認識するとき前記オーディオ中の未再生部分を表す前記オーディオ中の第1の部分に対して第1の変速形態に従って変速再生を行うための処理モジュールであって、
さらに、撮影したビデオ画像及び前記オーディオに基づいて、ターゲットビデオを得るための処理モジュールと、
前記ターゲットビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に撮影したビデオ画像を第2の変速形態に従って変速再生し、前記オーディオを正常な速度で再生するための再生モジュールと、を含み、
前記第1の変速形態と前記第2の変速形態変速方向が反対であり、且つ変速速度が同じである。
【0135】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ターゲット状態と前記第1の変速形態とはマッピング関係があり、処理モジュールは、具体的には、撮影したビデオ画像においてターゲットオブジェクトがターゲット状態を示すことを認識することに応答して、前記ターゲット状態とマッピング関係がある第1の変速形態を決定し、前記第1の変速形態に従って、前記オーディオ中の第1の部分に対して変速再生を行うために用いられる。
【0136】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ターゲット状態は前記ターゲットオブジェクトがターゲット動作をしている状態及び/又は前記ターゲットオブジェクトにプリセット物体が現れることを含む。
【0137】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、処理モジュールは、具体的には、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で録画し、第1のビデオを得、前記第1のビデオを前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第1のビデオのセグメントを表す第1のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第2のビデオセグメントとに分割し、前記第2のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第3のビデオセグメントを得、前記第1のビデオセグメントと前記第3のビデオセグメントとのスティッチングビデオに前記オーディオを合成し、前記ターゲットビデオを得るために用いられる。
【0138】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、処理モジュール702は、さらに具体的には、ビデオの撮影中に、再生されたビデオ画像及びオーディオを録画し、第2のビデオを得、前記第2のビデオにおいて、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前に前記オーディオを正常な速度で再生し、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後に前記オーディオを第1の変速形態で変速再生し、前記撮影したビデオ画像を正常な速度で再生し、前記第2のビデオを前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示す前の前記第2のビデオのセグメントを表す第3のビデオセグメントと、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット状態を示した後の前記第2のビデオのセグメントを表す第4のビデオセグメントとに分割し、前記第4のビデオセグメントを前記第2の変速形態に従って変速処理し、第5のビデオセグメントを得、前記第3のビデオセグメントと前記第5のビデオセグメントとをスティッチングし、前記ターゲットビデオを得るために用いられる。
【0139】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記第2の変速形態はユーザの設定操作に応答して決定されるものであり、前記第1の変速形態は前記第2の変速形態に基づいて決定されるものである。
【0140】
第3の態様において、本開示の実施例は、電子機器であって、
少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含み、
前記メモリはコンピュータ実行命令を記憶し、
前記少なくとも1つのプロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行することにより、前記少なくとも1つのプロセッサに上記第1の態様のいずれかに記載のビデオ処理方法を実行させる電子機器を提供する。
【0141】
第4の態様において、本開示の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶され、プロセッサは前記コンピュータ実行命令を実行すると、上記第1の態様のいずれかに記載のビデオ処理方法を実現する。
【0142】
第5の態様において、本開示の実施例はコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記第1の態様のいずれかに記載のビデオ処理方法が実現されることを特徴とするコンピュータプログラム製品を提供する。
【0143】
第6の態様において、本開示の実施例はコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、上記第1の態様のいずれかに記載のビデオ処理方法を実現するために用いられる。
【0144】
以上記載したものは本開示の好ましい実施例及び用いられる技術原理への説明に過ぎない。当業者であれば、本開示に係る開示の範囲は、上記技術的特徴の特定の組み合わせによる技術的解決手段に限定されるものではなく、また上記開示の思想から逸脱することなく、上記技術的特徴又はその同等の特徴を任意に組み合わせて形成される他の技術的解決手段をカバーすべきである。例えば、上述した特徴を本開示において開示された(ただしこれに限定されない)類似の機能を有する技術的特徴と置き換えて形成される技術的解決手段が挙げられる。
【0145】
さらに、特定の順序で各操作を説明したが、これらの操作を示された特定の順番又は順序の順番で実行することが要求されると理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスキング及び並列処理が有利であり得る。同様に、上記の説明にはいくつかの具体的な実施形態の詳細が含まれているが、これらは本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。別個の実施例の文脈で説明される特定の特徴は単一の実施例において組み合わせて実装されてもよい。逆に、単一の実施例の文脈で説明される様々な特徴は複数の実施例において、単独で、又は任意の適切なサブコンビネーションの形態で実装されてもよい。
【0146】
構造的特徴及び/又は方法の論理動作に特有の言語を用いて本主題を説明したが、添付の特許請求の範囲に定義される主題は、必ずしも上記した特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。それに対して、上記した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実現するための単なる例示である。
【0147】
本願は、2020年12月18日に提出された、出願番号202011508607.2、発明の名称「ビデオ処理方法、装置、機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム製品」の中国特許出願について優先権を主張し、その内容が参照によって本願に組み込まれる。
【国際調査報告】