IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ オルソフィート, インコーポレイテッドの特許一覧

特表2023-554585ばね可撓性後部を伴う進入が容易な靴
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-28
(54)【発明の名称】ばね可撓性後部を伴う進入が容易な靴
(51)【国際特許分類】
   A43B 11/00 20060101AFI20231221BHJP
   A43B 23/02 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
A43B11/00
A43B23/02 103
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528095
(86)(22)【出願日】2022-08-16
(85)【翻訳文提出日】2023-06-12
(86)【国際出願番号】 US2022040411
(87)【国際公開番号】W WO2023023019
(87)【国際公開日】2023-02-23
(31)【優先権主張番号】17/488,032
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/233,451
(32)【優先日】2021-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523167758
【氏名又は名称】オルソフィート, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】バー, アハロン
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050AA01
4F050BB01
4F050BB05
4F050GA10
4F050HA49
(57)【要約】
靴は、靴底と、靴の上側部分とを含み、靴の上側部分は、靴に進入するための靴開口部を含み、靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、後部部品は、堅性材料によって補強される、上部部分と、堅性材料によって補強される、随意の底部部分と、上部部分と底部部分との間に位置する、中心部分であって、中心部分は、可撓性材料から作製される、中心部分と、ばね要素とを含む。ばね要素の上部部品は、後部部品の上部部分に取り付けられ、ばね要素の底部部品は、後部部品の底部部分または靴底のいずれかに取り付けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴底と、靴の上側部分とを備える、靴であって、前記靴の上側部分は、前記靴に進入するための靴開口部を備え、前記靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、
前記後部部品は、
堅性材料によって補強される、上部部分と、
堅性材料によって補強される、底部部分と、
前記上部部分と前記底部部分との間に位置する、中心部分であって、前記中心部分は、可撓性材料から作製される、中心部分と、
ばね要素であって、前記ばね要素の上部部品は、前記後部部品の前記上部部分に取り付けられ、前記ばね要素の底部部品は、前記後部部品の前記底部部分に取り付けられる、ばね要素と
を備える、靴。
【請求項2】
靴底と、靴の上側部分とを備える靴であって、前記靴の上側部分は、前記靴に進入するための靴開口部を備え、前記靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、
前記後部部品は、
堅性材料によって補強される、上部部分と、
前記上部部分と前記靴底との間に位置する、可撓性材料と、
圧縮ばね要素であって、前記圧縮ばね要素の上部部品は、前記後部部品の前記上部部分に取り付けられ、前記圧縮ばね要素の底部部品は、前記靴底に取り付けられる、圧縮ばね要素と
を備える、靴。
【請求項3】
前記ばね要素は、
円形圧縮ばねと、
ガータ圧縮ばねと、
正弦波圧縮ばねと
のうちの少なくとも1つから作製される、請求項1または2のいずれかに記載の靴。
【請求項4】
前記ばね要素は、
前記後部部品の水平中央において搭載されるものと、
前記後部部品の垂直曲率に従って、垂直に、上向きに、および前方に湾曲されるものと、
前記後部部品の水平曲率に従って、水平に湾曲されるものと
のうちの少なくとも1つである、請求項1または2のいずれかに記載の靴。
【請求項5】
前記靴の前記内側部品と、前記靴の前記側方部品とのうちの少なくとも1つ内に、弾性要素を付加的に備える、請求項1、2、3、および4のいずれかに記載の靴。
【請求項6】
靴に進入するための方法であって、
靴底と、靴の上側部分とを備える、靴を提供するステップであって、前記靴の上側部分は、前記靴に進入するための靴開口部を備え、前記靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、前記後部部品は、
堅性材料によって補強される、上部部分と、
堅性材料によって補強される、底部部分と、
前記上部部分と前記底部部分との間に位置する、中心部分であって、前記中心部分は、可撓性材料から作製される、中心部分と、
圧縮ばね要素であって、前記圧縮ばねの上部部品は、前記後部部品の前記上部部分に取り付けられ、前記圧縮ばね要素の底部部品は、前記後部部品の前記底部部分に取り付けられる、圧縮ばね要素と
を備える、ステップと、
足が前記靴に進入するときに前記後部部品の前記上部部分上に、下向きの力を働かせ、前記後部部品の前記上部部分を押し下げ、前記足が前記靴に進入するために十分な空間を作成するステップと、
前記足を前記靴内に固定するために、前記後部部品の前記上部部分上に、前記下向きの力を解放し、前記圧縮ばね要素が前記後部部品の前記上部部分を押し上げることを可能にするステップと
を含む、方法。
【請求項7】
靴に進入するための方法であって、
靴底と、靴の上側部分とを備える、靴を提供するステップであって、前記靴の上側部分は、前記靴に進入するための靴開口部を備え、前記靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、前記後部部品は、
堅性材料によって補強される、上部部分と、
前記上部部分と可撓性材料から作製される前記靴底との間の前記後部部品の一部と、
圧縮ばね要素であって、前記圧縮ばねの上部部品は、前記後部部品の前記上部部分に取り付けられ、前記圧縮ばね要素の底部部品は、前記靴の前記靴底に取り付けられる、圧縮ばね要素と
を備える、ステップと、
足が前記靴に進入するときに前記後部部品の前記上部部分上に、下向きの力を働かせ、前記後部部品の前記上部部分を押し下げ、前記足が前記靴に進入するために十分な空間を作成するステップと、
前記足を前記靴内に固定するために、前記後部部品の前記上部部分上に、前記下向きの力を解放し、前記圧縮ばね要素が前記後部部品の前記上部部分を押し上げることを可能にするステップと
を含む、方法。
【請求項8】
前記内側部品と前記側方部品とのうちの少なくとも1つは、前記足が前記靴に進入するときに、前記靴開口部が拡張することを可能にするための少なくとも1つの弾性要素を付加的に備える、請求項6および7のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
これは、米国特許法第100条第35章以降および連邦規制基準第1条53(b)第37章の下、特許のための非仮出願として、米国において出願される、実用出願であり、米国特許法第119条(e)第35章の下、2021年8月16日に出願され、シリアル番号第63/233,451号を割り当てられた特許のための米国仮出願の先行する出願日の利益を主張し、本願は、参照することによって全体として本明細書に組み込まれる。
【0002】
(分野)
本開示の分野および関連する実施形態は、履物の分野に関し、より具体的には、排他的ではないが、靴の中への足の容易な進入を可能にする、靴等の履物に関する。
【背景技術】
【0003】
(背景)
著しい数のユーザが、踵が閉じられた設計を伴う靴を着靴することを手助けするために、屈身することに困難を有する。しかしながら、靴を着靴および脱靴するとき、殆どの靴は、靴を結紐または解紐するために、屈身すること、またはスリッポンシューズに進入するために、靴の後部部品を調節することを手助けすることを要求する。したがって、ユーザが、屈身すること、およびユーザの手の使用を採用することに対する必要性を伴わずに、靴を着靴および脱靴することを可能にする、靴に対する必要性が、広く認識されている。
【0004】
米国特許第US1686175号、第US9675132号、第US9820527号、第US9877542号、第US10306947号、第US10506842号、第US10555578号、第US10638810号、第US10653209号、第US10660401号、第US10813405号、第US10842222号、第US10905192号、第US10973279号、および米国出願第US20210106094号、ならびにPCT出願第WO2012077899号において開示されるもの等、多くのそのような進入が容易な靴が、開示されている。これらの解決策は、足が、靴に進入することを可能にするために、靴の後部側の圧縮と、圧縮された後部側を直立位置に戻す、ばね要素とを伴う。しかしながら、これらの構築物は、踵の周りの剛性構造のために、製造するためにコストがかかり、着靴するために快適ではない。したがって、生産することが、より容易かつ安価である、より簡略化された構築物を伴う、靴に対する必要性が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第9,675,132号公報
【特許文献2】米国特許第9,820,527号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(要約)
一例示的実施形態によると、靴底と、靴の上側部品とを含む、靴等の履物物品が、提供され、靴の上側部分は、靴に進入するための靴開口部を含み、靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、後部部品は、堅性材料によって補強される、上部部分と、堅性材料によって補強される、底部部分と、上部部分と底部部分との間に位置する、中心部分であって、中心部分は、可撓性材料から作製される、中心部分と、ばね要素とを含む。ばね要素の上部部品は、後部部品の上部部分に取り付けられ、ばね要素の底部部品は、後部部品の底部部分に取り付けられる。
【0007】
別の例示的実施形態によると、靴底と、靴の上側部分とを含む、靴等の履物物品が、提供され、靴の上側部分は、靴に進入するための靴開口部を含み、靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、後部部品は、堅性材料によって補強される、上部部分と、上部部分と靴底との間に位置する、可撓性材料と、圧縮ばね要素とを含む。圧縮ばね要素の上部部品は、後部部品の上部部分に取り付けられ、圧縮ばね要素の底部部品は、靴底に取り付けられる。
【0008】
さらなる別の例示的実施形態によると、ばね要素が、円形圧縮ばねから作製される、靴等の履物物品が、提供される。
【0009】
また別の例示的実施形態によると、ばね要素が、ガータ圧縮ばねから作製される、靴等の履物物品が、提供される。
【0010】
さらに、別の例示的実施形態によると、ばね要素が、正弦波圧縮ばねから作製される、靴等の履物物品が、提供される。
【0011】
なおもさらに、別の例示的実施形態によると、靴の内側部品と側方部品とのうちの少なくとも1つが、弾性要素を含む、靴等の履物物品が、提供される。
【0012】
またさらに、別の例示的実施形態によると、ばね要素が、靴の後部部品の水平中心において、垂直に搭載される、靴等の履物物品が、提供される。
【0013】
なおもさらに、別の例示的実施形態によると、ばね要素が、靴の後部部品の垂直曲率に従って、垂直に、上向きに、および前方に湾曲される、ならびに/もしくは靴の後部部品の水平曲率に従って、水平に湾曲される、靴等の履物物品が、提供される。
【0014】
加えて、別の例示的実施形態によると、靴に進入するための方法が、提供され、方法は、靴底と、靴の上側部分とを含む、靴を提供するステップであって、靴の上側部分は、靴に進入するための靴開口部を含み、靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、靴の後部部品は、堅性材料によって補強される、上部部分と、堅性材料によって補強される、底部部分と、上部部分と底部部分との間に位置する、中心部分であって、中心部分は、可撓性材料から作製される、中心部分と、圧縮ばね要素であって、圧縮ばね要素の上部部品は、後部部品の上部部分に取り付けられ、圧縮ばね要素の底部部品は、後部部品の底部部分に取り付けられる、圧縮ばね要素とを含む、ステップと、足が靴に進入するときに後部部品の上部部分上に、下向きの力を働かせ、後部部品の上部部分を押し下げ、足が靴に進入するために十分な空間を作成するステップと、足を靴内に固定するために、後部部品の上部部分上に、下向きの力を解放し、圧縮ばね要素が後部部品の上部部分を押し上げることを可能にするステップとを含む。
【0015】
さらなる別の例示的実施形態によると、靴に進入するための方法が、提供され、方法は、靴底と、靴の上側部分とを含む、靴を提供するステップであって、靴の上側部分は、靴に進入するための靴開口部を含み、靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、靴の後部部品は、堅性材料によって補強される、上部部分と、上部部分と底部部分との間の中心部分であって、中心部分は、可撓性材料から作製される、中心部分と、圧縮ばね要素であって、圧縮ばね要素の上部部品は、後部部品の上部部分に取り付けられ、圧縮ばね要素の底部部品は、靴の靴底に取り付けられる、圧縮ばね要素とを含む、ステップと、足が靴に進入するときに後部部品の上部部分上に、下向きの力を働かせ、後部部品の上部部分を押し下げ、足が靴に進入するために十分な空間を作成するステップと、足を靴内に固定するために、後部部品の上部部分上に、下向きの力を解放し、圧縮ばね要素が後部部品の上部部分を押し上げることを可能にするステップとを含む。
【0016】
別様に定義されない限り、本明細書に使用される、全ての技術的および科学的用語は、関連技術分野における当業者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有する。本明細書に提供される材料、方法、および実施例は、例証的にすぎず、限定的であることを意図されない。プロセス自体において、必要とされるまたは固有である範囲を除いて、本開示に説明される方法およびプロセスのステップまたは段階に対する特定の順序は、図を含め、意図または含意されない。多くの場合では、プロセスステップの順序は、説明される方法の目的または効果を変更させることなく、変動してもよい。
【0017】
下記に開示される実施形態の方法およびシステムの実装は、ある選択されたタスクまたはステップを、手動で、自動的に、またはその任意の組み合わせで実施または完了するステップを伴う。さらに、本明細書に提示される方法およびシステムの好ましい実施形態の実際の計測設備および機器によると、いくつかの選択されたステップは、ハードウェアによって、または任意のファームウェアの任意のオペレーティングシステム上のソフトウェアによって、もしくはその任意の組み合わせによって実装され得る。例えば、ハードウェアとして、選択されたステップは、チップまたは回路として実装され得る。ソフトウェアとして、選択されたステップは、任意の好適なオペレーティングシステムを使用して、コンピュータによって実行される、複数のソフトウェア命令として実装され得る。いずれの場合でも、本明細書に開示される方法およびシステムの選択されたステップは、複数の命令を実行するためのコンピューティングプラットフォーム等のデータプロセッサによって実施されるものとして説明され得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
種々の実施形態が、付随の図面を参照して、単に実施例として、本明細書に説明される。ここで、図面を詳細に具体的に参照すると、示される詳細は、実施例として、かつ好ましい実施形態の例示的議論の目的のみのためにあり、実施形態の原理および概念的側面の最も有用かつ容易に理解される説明であると考えられるものを提供するために提示されることが、強調される。本点において、主題の根本的な理解のために必要とされるよりも、より詳細に、実施形態の構造的詳細を示すための試みは、行われず、図面とともに検討される説明は、いくつかの形態および構造が、実践で具現化され得る方法を、当業者に明白にする。
【0019】
図面において、
【0020】
図1図1は、後部ばねを伴う、進入が容易な履物の側方図の簡略図である。
【0021】
図2A図2Aは、円形の後部ばねを伴う、進入が容易な履物の後部部品の内部の後部図の簡略図である。
【0022】
図2B図2Bは、ガータ後部ばねを伴う、進入が容易な履物の後部部品の内部の後部図の簡略図である。
【0023】
図3A図3Aは、その2つの縁が相互に接続されない、開かれた円形形状の後部ばねを伴い、および、非圧縮モードにおける、進入が容易な履物の後部部品の内部の後部図の簡略図である。
【0024】
図3B図3Bは、その2つの縁が相互に接続されない、開かれた円形形状の後部ばねを伴い、および、圧縮モードにおける、進入が容易な履物の後部部品の内部の後部図の簡略図である。
【0025】
図4A図4Aは、非圧縮モードにおける、正弦波圧縮ばねを伴う、進入が容易な履物の後部部品の内部の後部図の簡略図である。
【0026】
図4B図4Bは、圧縮モードにおける、正弦波圧縮ばねを伴う、進入が容易な履物の後部部品の内部の後部図の簡略図である。
【0027】
図5A図5Aは、進入が容易な履物の側方図の簡略図であり、後部部品が、非圧縮位置にあり、弾性要素が、非伸展位置にある。
【0028】
図5B図5Bは、進入が容易な履物の側方図の簡略図であり、後部部品が、圧縮位置にあり、弾性要素が、伸展位置にある。
【発明を実施するための形態】
【0029】
(実施形態の説明)
ユーザの足の容易な進入を提供する、結紐式靴またはスリッポンシューズ等の履物のいくつかの実施形態による、原理および構造は、図面および付随の説明を参照して、より深く理解され得る。
【0030】
少なくとも1つの実施形態を詳細に解説する前に、実施形態は、それらの適用において、以下の説明において述べられる、または図面に図示される構成要素の構築および配列の詳細に限定されないことを理解されたい。他の実施形態は、種々の方法で、実践または遂行されてもよい。また、本明細書に採用される言い回しおよび専門用語は、説明の目的のためにあり、限定的であるものとして見なされるべきではないことを理解されたい。
【0031】
本書では、図面の範囲内に説明されず、前の図面において説明された数字を用いて標識化される、図面の要素は、前の図面と同一の使用および説明を有する。同様に、本文によって説明される図面に現れない数字によって、本文中で識別される要素は、それが説明された前の図面におけるものと同一の使用および説明を有する。
【0032】
本書内の図面は、いずれの縮尺通りではない場合がある。異なる図面は、異なる縮尺を使用してもよく、異なる縮尺は、同一の図面内であっても使用されることができ、例えば、同一の物体の異なる図に対して異なる縮尺、または2つの隣接する物体に対して異なる縮尺が、使用されることができる。
【0033】
用語「a」または「an」は、本明細書に使用されるように、1つまたは1つを上回るものとして定義される。用語「複数」は、本明細書に使用されるように、2つまたは2つを上回るものとして定義される。用語「別の」は、本明細書に使用されるように、少なくとも第2またはそれを上回るものとして定義される。用語「~を含む」および/または「~を有する」は、本明細書に使用されるように、備えるものとして定義される。
【0034】
用語「結合される」、本明細書に使用されるように、接続されるものとして定義されるが、但し、必ずしも、直接にではなく、かつ必ずしも、機械的にではない。
【0035】
用語「可撓性」または「弾性」は、力を働かせることによって、伸展および/または圧縮および/または折曲され得、力が、除去されるとき、元々の形状を呈し得(弾性)、かつ強制的に元々の形状にさせることができる、靴の一部の材料を指し得る。用語「堅性」または「剛性」は、「可撓性」または「弾性」ではなく、したがって、「可撓性」または「弾性」材料または靴の一部を伸展および/または圧縮する力の下、その形状を保持し得る、靴の一部の材料を指し得る。
【0036】
ここで、図1が参照され、これは、一実施形態による、後部ばね11を伴う、進入が容易な履物10の側方図の簡略図である。
【0037】
図1の履物または靴10は、人間ユーザ(図1には示されない)の右足に適合される、右靴である。人間のユーザの左足に適合される、左靴は、図1の履物または靴10と同様であり得る。
【0038】
履物または靴10は、靴底12と、上側部分13とを含んでもよい。上側部分13は、ユーザの足を靴10の中に受容するための靴開口部14を有してもよい。靴開口部14は、後部部品15、内側部品16、側方部品17、および前部部品18によって画定されてもよい。履物または靴10はまた、舌革部品19と、紐締システム20とを含んでもよい。
種々のタイプの舌革部品19、紐締システム20、および他の閉鎖システムが、想定され、弾性または伸展可能材料を伴う、閉じられた靴に限定されないが、VELCRO(登録商標)または面ファスナタイプのコネクタ、ジッパ、スナップ、バックル、ならびに他のタイプの閉鎖システムを含む。
【0039】
後部部品15は、上部部品21と、底部部品22と、上部部品21と底部部品22との間に位置する、中心部品23とを含んでもよい。上部部品21および底部部品22は、堅性および/または剛性材料から作製されてもよく、これは、靴10の中に進入される間、および上部部品21を押し下げる間、足によって働かせられる力の下、前方に屈曲し得ない。中心部品23は、靴10の中に進入される間、足によって働かせられる力の下、圧縮され得る、弾性および/または可撓性材料から作製されてもよい。
【0040】
ここで、図2Aが参照され、これは、一実施形態による、円形ばね24を伴う、後部部品15の内部の後部図の簡略図であり、図2Bを参照すると、これは、一実施形態による、ガータばね25を伴う、後部部品15の内部の後部図の簡略図である。
【0041】
ある選択肢として、図2Aおよび図2Bのイラストは、前の図の詳細の文脈において考察されてもよい。しかしながら、当然ながら、図2Aおよび図2Bのイラストは、任意の所望の環境の文脈において考察されてもよい。さらに、前述の定義は、下記の説明にも同様に適用されてもよい。
【0042】
一実施形態によると、後部ばね11は、上部部品21と底部部品22との間に搭載される、圧縮ばねであってもよい。代替として、後部ばね11または圧縮ばね11は、上部部品21と靴底12との間に搭載されてもよい。後部ばね11は、その端部の一方上で、上部部品21に、かつその他方上で、底部部品22に結合されてもよい。後部ばね11は、中心部品23を覆って(その外側に)、または中心部品23内に搭載されてもよい。後部ばね11または圧縮ばね11は、任意の形状および形態の単一のばね要素であってもよく、靴10の後部部品15の形状に共形化するように作製されてもよい。後部ばね11または圧縮ばね11は、後部部品15の水平中心付近において、靴10の最後部端部において搭載されてもよい。後部ばね11または圧縮ばね11は、上部部品21と底部部品22または靴底12との間で結合する、唯一のばね要素であってもよい。
【0043】
足が、靴10の中に進入され、上部部品21を押し下げるとき、上部部品21は、底部部品22に対して、またはそれに向かって下方に移動し、したがって、後部ばね11を圧縮し得る。
【0044】
足が、完全に進入され、靴10の内側に静止するとき、足は、もはや、上部部品21上に、下向きの力を印加しない。したがって、後部ばね11は、上部部品21をその元々の位置まで戻るように押し上げることが可能にされる。
【0045】
後部ばね11の場所および後部ばね11の形状は、開口部14の可撓性への最小限の影響を及ぼすように適合されることが、理解される。したがって、後部ばね11の場所および後部ばね11の形状は、足が、靴10内に静止するとき、開口部14が、特定の足の形状に適合することを可能にする。本点において、開口部14は、後部部品15、内側部品16、側方部品17、および前部部品18の上側縁を指し得る。
【0046】
図2Aに示されるように、後方ばね11である、円形ばね24は、環として成形されるが、しかしながら、水平または垂直な楕円形、卵形、または長円形の形態等、他の形態のばね11も、想定される。例えば、図2Bは、円形ガータばね25の形態で、後部ばね11を伴う靴10を示す。ガータ25ばねは、炭素鋼、ステンレス鋼、または任意の他の材料から作製される、コイル状ばねを備えてもよく、これは、円形の形態を作成するために、各端部において接続される。
【0047】
図2Aおよび図2Bに示されるように、円形ばね24および/またはガータばね25は、その上部部分26によって上部部品21に、かつその底部部分27によって底部部品22に結合されてもよい。代替として、円形ばね24は、その上部部分26によって上部部品21に、かつその底部部品27によって靴底12に結合されてもよい。
【0048】
ここで、図3Aおよび図3Bが参照され、これは、一実施形態による、その2つの縁が、接続されない、円形ばね28を伴う、靴10の後部部品15の内部の後部図の簡略図である。図3Aは、非圧縮モードにおける、後部部品15と、ばね28とを描写し、図3Bは、圧縮モードにおける、後部部品15と、ばね28とを描写する。
【0049】
ある選択肢として、図3Aおよび図3Bのイラストは、前の図の詳細の文脈において考察されてもよい。当然ながら、しかしながら、図3Aおよび図3Bのイラストは、任意の所望の環境の文脈において考察されてもよい。さらに、前述の定義は、下記の説明にも同様に適用されてもよい。
【0050】
図3Aおよび3Bに示されるように、ばね28は、部分円の形状を伴う、後部ばね11および/または円形ばね24の別の実施例であり、その2つの縁部は、接続されない。ばね28は、その上部部分26によって上部部品21に、かつその底部部分27によって底部部品22に結合されてもよい。代替として、ばね28は、ばね上部部分26によって上部部品21に、かつその底部部分27によって靴底12に結合されてもよい。
【0051】
図3Bに示されるように、後部部品15の上部縁29は、図3Aにおける後部部品15の上部縁29よりも低く、したがって、上部部品21が、押圧されるとき、これは、足が、靴の後部側から、靴に進入するために、より多くの空間を用意する。
【0052】
ここで、図4Aおよび図4Bが参照され、これは、一実施形態による、正弦波圧縮ばね30を伴う、靴10の後部部品15の内部の後部図の簡略図である。図4Aは、非圧縮モードにおける、後部部品15および/または正弦波圧縮ばね30を描写し、図4Bは、圧縮モードにおける、後部部品15および/または正弦波圧縮ばね30を描写する。
【0053】
ある選択肢として、図4Aおよび図4Bのイラストは、前の図の詳細の文脈において考察されてもよい。当然ながら、しかしながら、図4Aおよび図4Bのイラストは、任意の所望の環境の文脈において考察されてもよい。さらに、前述の定義は、下記の説明にも同様に適用されてもよい。
【0054】
図4Aおよび図4Bに示されるように、正弦波圧縮ばね30は、鋭角および/または鋭的曲線の反復的形態と同様に成形される、後部ばね11である。正弦波形態等の任意の代替の反復的形態もまた、そのような形態が、周期的であるか、または非周期的であるかどうかにかかわらず、想定される。図4Aおよび図4B示されるように、正弦波圧縮ばね30は、垂直に収縮するように搭載されてもよく、側方に平坦な形態で成形されてもよく、スリーブ(図4Aおよび4Bには示されない)の内側に、後部部品15の内側表面または外側表面上に搭載される、および/または後部部品15内に埋設されてもよい。
【0055】
図4Aおよび図4Bに示されるように、正弦波圧縮ばね30は、面積26内の上部部品21に、かつ面積27内の底部部品22に取り付けられてもよい。ばね30は、中心部品23を覆って(その外側上に)または中心部品23内で、後部部品15に取り付けられてもよい。代替として、正弦波圧縮ばね30は、面積26内の上部部品21および靴底12(図4Aおよび4Bには示されない)に取り付けられてもよい。
【0056】
ここで、図5Aが参照され、これは、一実施形態による、靴10の側方図を簡略図であり、後部部品15は、圧縮位置にあり、弾性要素31は、非圧縮位置にあり、図5Bを参照すると、これは、靴10の側方図の簡略図であり、後部部品15は、圧縮位置にあり、弾性要素31は、伸展された位置にある。
【0057】
ある選択肢として、図5Aおよび図5Bのイラストは、前の図の詳細の文脈において考察されてもよい。当然ながら、しかしながら、図5Aおよび図5Bのイラストは、任意の所望の環境の文脈において考察されてもよい。さらに、前述の定義は、下記の説明にも同様に適用されてもよい。
【0058】
図5Aに示されるように、例えば、弾性要素31等の靴開口部14の少なくとも1つの部品は、非限定的な実施例として、ゴムストラップ等の弾性材料から作製されてもよい。弾性要素31は、側方部品17の一部として、図5Aおよび図5Bに示されるが、しかしながら、弾性要素31は、代替として、内側部品16の一部として、または代替として、内側部品16および側方部品17の両方の一部として、搭載されてもよい。
【0059】
足が、靴に進入するとき、弾性要素31の弾性材料は、伸展し、したがって、後部部品15の上部部分21が、下方に移動することを可能にし、同時に、靴開口部14が、拡張することを可能にし、足が、靴開口部を通して進行するために十分な空間を提供する。弾性材料は、いったん足が、靴に進入すると、収縮することを可能にされ、足を靴の内側に固定した状態を保つ。
【0060】
上記に説明されるような、または任意の他の形状および形態の後部ばね11は、後部部品15の形状に適合され得ることが理解される。本点において、後部ばね11は、後部部品15の曲率に従って、垂直に、上向きに、かつ前方に湾曲されてもよい。本点において、後部ばね11は、後部部品15の曲率に従って、水平に湾曲されてもよい。
【0061】
説明される実施形態は、靴の後部部品15内に位置する、単一の後部ばね11のみを提示しているが、いくつかの実施形態では、複数のばね要素が、後部部品15および/または側方部品17および/または内側部品16内に存在してもよいことを理解されたい。同様に、いくつかの実施形態は、側方部品17および/または内側部品16内に、単一の弾性要素31を利用するものとして説明されているが、複数の弾性部品17が、側方部品17、内側部品、および/または後部部品15内で利用されてもよいことを理解されたい。また、弾性部品31は、側方部品17、内側部品16、および/または後部部品15の内部内に埋設されてもよく、側方部品17、内側部品16、および/または後部部品15内のスリットまたは切溝は、足によって強制的に開放されるが、その時、弾性部品31の力によって、ともに後方に引っ張られ得ることも理解されたい。また、別個の後部ばね11ではなく、後部部品15、または後部部品15の一部である材料自体が、力によって圧縮されるが、次いで、力の除去に応じて、その圧縮される前の状態に戻り得る、弾性材料から構築され得ることも理解されたい。例えば、中心部品23は、ある力の下、圧縮され、次いで、力の除去に応じて、その非圧縮状態に跳ね返り得る、材料から構築されてもよい。
【0062】
本特許の有効期間の間、種々の履物の技術および材料が、開発されることが予期され、本明細書における用語、特に「履物」および「靴」という用語の範囲は、先験的に、全てのそのような新しい技術および材料を含むことが意図される。
【0063】
本明細書に説明される実施形態の付加的な目的、利点、および新規の特徴は、以下の実施例の吟味に応じて、当業者には明白になるであろうが、これは、限定的であることが意図されない。加えて、本明細書で上記に正確に説明されるような、かつ下記請求項の節内で主張されるような種々の実施形態および実施形態の側面はそれぞれ、以下の実施例において実験的支持を見出す。
【0064】
明瞭性のために、別個の実施形態の文脈において説明される、本明細書に説明されるシステムおよび方法のある特徴はまた、単一の実施形態内で、組み合わせて提供され得ることが理解される。逆に言えば、簡潔性のために、単一の実施形態の文脈において説明される、種々の特徴もまた、別個に、または任意の好適な副次的な組み合わせにおいて提供されてもよい。
【0065】
システムおよび方法は、その具体的な実施形態と併せて説明されているが、多くの代替、修正、および変形が、当業者には明らかであろうことは、明白である。故に、添付の請求項の精神および広い範囲内にある、全てのそのような代替、修正、および変形を包含することが意図される。本明細書内に述べられる、全ての刊行物、特許、および特許出願は、各個々の刊行物、特許、または特許出願が、参照することによって本明細書に組み込まれるように、具体的かつ個々に示された場合と同様に、同じ範囲まで、参照することによって本明細書の中に全体として組み込まれる。加えて、本願における任意の参照文献の引用または識別は、そのような参照文献が、先行技術として利用可能であるという承認として、解釈されないものとする。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
【手続補正書】
【提出日】2023-06-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴底と、靴の上側部分とを備える靴であって、前記靴の上側部分は、前記靴に進入するための靴開口部を備え、前記靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、前記靴は、前記靴の前記内側部品と、前記靴の前記側方部品とのうちの少なくとも1つ内に、弾性要素を備え、
前記後部部品は、
堅性材料によって補強される、上部部分と、
堅性材料によって補強される、前記靴底上の底部部分と、
圧縮ばね要素
を備え、
前記圧縮ばね要素は、
上部部品および底部部品であって、前記上部部品および底部部品は、前記上部部品上に力の印加によって互いに向かって圧縮されるように構成される、上部部品および底部部品と、
前記靴の前記後部部品の輪郭にぴったりくっついて据える、側プロフィールと
を備え、
前記圧縮ばねは、スリーブの内側に搭載され、または前記後部部品内に埋設され、
前記圧縮ばねは、実質的に、前記後部部品の左側と右側との間の中心にあり、前記圧縮ばね要素の前記上部部品は、前記後部部品の前記上部部分に取り付けられ、前記圧縮ばね要素の前記底部部品は、前記後部部品の前記底部部分に取り付けられる、靴
【請求項2】
前記ばね要素は、
円形圧縮ばねと、
ガータ圧縮ばねと、
正弦波圧縮ばねと
のうちの少なくとも1つから作製される、請求項に記載の靴。
【請求項3】
前記圧縮ばね要素は、
記後部部品の垂直曲率に従って、垂直に、上向きに、および前方に湾曲されるものと、
前記後部部品の水平曲率に従って、水平に湾曲されるものと
のうちの少なくとも1つである、請求項に記載の靴。
【請求項4】
靴に進入するための方法であって、
靴底と、靴の上側部分とを備える、靴を提供するステップであって、前記靴の上側部分は、前記靴に進入するための靴開口部を備え、前記靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、前記靴は、前記靴の前記内側部品と、前記靴の前記側方部品とのうちの少なくとも1つ内に、弾性要素を備え、前記後部部品は、
堅性材料によって補強される、上部部分と、
堅性材料によって補強される、前記靴底上の底部部分と、
縮ばね要素
を備え、
前記圧縮ばね要素は、
上部部品および底部部品であって、前記上部部品および底部部品は、前記上部部品の力の印加によって互いに向かって圧縮されるように構成される、上部部品および底部部品と、
前記靴の前記後部部品の輪郭にぴったりくっついて据える、側プロフィールと
を備え、
前記圧縮ばねは、スリーブの内側に搭載され、または前記後部部品内に埋設され、
前記圧縮ばねは、実質的に、前記後部部品の左側と右側との間の中心にあり、前記圧縮ばねの前記上部部品は、前記後部部品の前記上部部分に取り付けられ、前記圧縮ばね要素の前記底部部品は、前記後部部品の前記底部部分に取り付けられる、ステップと、
物体が前記靴に進入するときに前記後部部品の前記上部部分上に、下向きの力を働かせ、前記後部部品の前記上部部分を押し下げ、同時に前記弾性要素が伸展して前記靴開口部が拡張することを可能にし、前記物体が前記靴に進入するために十分な空間を作成するステップと、
前記物体を前記靴内に固定するために、前記後部部品の前記上部部分上に、前記下向きの力を解放し、前記圧縮ばね要素が前記後部部品の前記上部部分を押し上げ、かつ前記弾性要素が収縮することを可能にするステップと
を含む、方法。
【請求項5】
靴に進入するための方法であって、
靴底と、靴の上側部分とを備える、靴を提供するステップであって、前記靴の上側部分は、前記靴に進入するための靴開口部を備え、前記靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、前記靴は、前記靴の前記内側部品と、前記靴の前記側方部品とのうちの少なくとも1つ内に、弾性要素を備え、前記後部部品は、
堅性材料によって補強される、上部部分と、
記靴底上の底部部分と、
縮ばね要素
を備え、
前記圧縮ばね要素は、
上部部品および底部部品であって、前記上部部品および底部部品は、前記上部部品上に力の印加によって圧縮されるように構成される、上部部品および底部部品と、
前記靴の前記後部部品の輪郭にぴったりくっついて据える、側プロフィールと
を備え、
前記圧縮ばねは、スリーブの内側に搭載され、または前記後部部品内に埋設され、
前記圧縮ばねは、実質的に、前記後部部品の左側と右側との間の中心にあり、前記圧縮ばね要素の前記上部部品は、前記後部部品の前記上部部分に取り付けられ、前記圧縮ばね要素の前記底部部品は、前記靴の前記靴底に取り付けられる、ステップと、
物体が前記靴に進入するときに前記後部部品の前記上部部分上に、下向きの力を働かせ、前記後部部品の前記上部部分を押し下げ、同時に前記弾性要素が伸展して前記靴開口部が拡張することを可能にし、前記物体が前記靴に進入するために十分な空間を作成するステップと、
前記物体を前記靴内に固定するために、前記後部部品の前記上部部分上に、前記下向きの力を解放し、前記圧縮ばね要素が前記後部部品の前記上部部分を押し上げ、かつ前記弾性要素が収縮することを可能にするステップと
を含む、方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
下記に開示される実施形態の方法およびシステムの実装は、ある選択されたタスクまたはステップを、手動で、自動的に、またはその任意の組み合わせで実施または完了するステップを伴う。さらに、本明細書に提示される方法およびシステムの好ましい実施形態の実際の計測設備および機器によると、いくつかの選択されたステップは、ハードウェアによって、または任意のファームウェアの任意のオペレーティングシステム上のソフトウェアによって、もしくはその任意の組み合わせによって実装され得る。例えば、ハードウェアとして、選択されたステップは、チップまたは回路として実装され得る。ソフトウェアとして、選択されたステップは、任意の好適なオペレーティングシステムを使用して、コンピュータによって実行される、複数のソフトウェア命令として実装され得る。いずれの場合でも、本明細書に開示される方法およびシステムの選択されたステップは、複数の命令を実行するためのコンピューティングプラットフォーム等のデータプロセッサによって実施されるものとして説明され得る。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
靴底と、靴の上側部分とを備える、靴であって、前記靴の上側部分は、前記靴に進入するための靴開口部を備え、前記靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、
前記後部部品は、
堅性材料によって補強される、上部部分と、
堅性材料によって補強される、底部部分と、
前記上部部分と前記底部部分との間に位置する、中心部分であって、前記中心部分は、可撓性材料から作製される、中心部分と、
ばね要素であって、前記ばね要素の上部部品は、前記後部部品の前記上部部分に取り付けられ、前記ばね要素の底部部品は、前記後部部品の前記底部部分に取り付けられる、ばね要素と
を備える、靴。
(項目2)
靴底と、靴の上側部分とを備える靴であって、前記靴の上側部分は、前記靴に進入するための靴開口部を備え、前記靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、
前記後部部品は、
堅性材料によって補強される、上部部分と、
前記上部部分と前記靴底との間に位置する、可撓性材料と、
圧縮ばね要素であって、前記圧縮ばね要素の上部部品は、前記後部部品の前記上部部分に取り付けられ、前記圧縮ばね要素の底部部品は、前記靴底に取り付けられる、圧縮ばね要素と
を備える、靴。
(項目3)
前記ばね要素は、
円形圧縮ばねと、
ガータ圧縮ばねと、
正弦波圧縮ばねと
のうちの少なくとも1つから作製される、項目1または2のいずれかに記載の靴。
(項目4)
前記ばね要素は、
前記後部部品の水平中央において搭載されるものと、
前記後部部品の垂直曲率に従って、垂直に、上向きに、および前方に湾曲されるものと、
前記後部部品の水平曲率に従って、水平に湾曲されるものと
のうちの少なくとも1つである、項目1または2のいずれかに記載の靴。
(項目5)
前記靴の前記内側部品と、前記靴の前記側方部品とのうちの少なくとも1つ内に、弾性要素を付加的に備える、項目1、2、3、および4のいずれかに記載の靴。
(項目6)
靴に進入するための方法であって、
靴底と、靴の上側部分とを備える、靴を提供するステップであって、前記靴の上側部分は、前記靴に進入するための靴開口部を備え、前記靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、前記後部部品は、
堅性材料によって補強される、上部部分と、
堅性材料によって補強される、底部部分と、
前記上部部分と前記底部部分との間に位置する、中心部分であって、前記中心部分は、可撓性材料から作製される、中心部分と、
圧縮ばね要素であって、前記圧縮ばねの上部部品は、前記後部部品の前記上部部分に取り付けられ、前記圧縮ばね要素の底部部品は、前記後部部品の前記底部部分に取り付けられる、圧縮ばね要素と
を備える、ステップと、
足が前記靴に進入するときに前記後部部品の前記上部部分上に、下向きの力を働かせ、前記後部部品の前記上部部分を押し下げ、前記足が前記靴に進入するために十分な空間を作成するステップと、
前記足を前記靴内に固定するために、前記後部部品の前記上部部分上に、前記下向きの力を解放し、前記圧縮ばね要素が前記後部部品の前記上部部分を押し上げることを可能にするステップと
を含む、方法。
(項目7)
靴に進入するための方法であって、
靴底と、靴の上側部分とを備える、靴を提供するステップであって、前記靴の上側部分は、前記靴に進入するための靴開口部を備え、前記靴開口部は、後部部品、内側部品、側方部品、および前部部品によって画定され、前記後部部品は、
堅性材料によって補強される、上部部分と、
前記上部部分と可撓性材料から作製される前記靴底との間の前記後部部品の一部と、
圧縮ばね要素であって、前記圧縮ばねの上部部品は、前記後部部品の前記上部部分に取り付けられ、前記圧縮ばね要素の底部部品は、前記靴の前記靴底に取り付けられる、圧縮ばね要素と
を備える、ステップと、
足が前記靴に進入するときに前記後部部品の前記上部部分上に、下向きの力を働かせ、前記後部部品の前記上部部分を押し下げ、前記足が前記靴に進入するために十分な空間を作成するステップと、
前記足を前記靴内に固定するために、前記後部部品の前記上部部分上に、前記下向きの力を解放し、前記圧縮ばね要素が前記後部部品の前記上部部分を押し上げることを可能にするステップと
を含む、方法。
(項目8)
前記内側部品と前記側方部品とのうちの少なくとも1つは、前記足が前記靴に進入するときに、前記靴開口部が拡張することを可能にするための少なくとも1つの弾性要素を付加的に備える、項目6および7のいずれかに記載の方法。
【国際調査報告】