特表 2023-554623 薬物送達デバイスによる将来の日付および時刻における薬物ボーラス送達の、コンピューティングデバイスを用いたスケジュール設定

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2023-12-28

(54)【発明の名称】薬物送達デバイスによる将来の日付および時刻における薬物ボーラス送達の、コンピューティングデバイスを用いたスケジュール設定

(51)【国際特許分類】

   G16H 10/00 20180101AFI20231221BHJP

【ＦＩ】

G16H10/00

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2023536471

(86)(22)【出願日】2021-12-17

(85)【翻訳文提出日】2023-07-12

(86)【国際出願番号】 US2021064170

(87)【国際公開番号】W WO2022133295

(87)【国際公開日】2022-06-23

(31)【優先権主張番号】63/127,218

(32)【優先日】2020-12-18

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(31)【優先権主張番号】63/228,415

(32)【優先日】2021-08-02

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】519167449

【氏名又は名称】インスレット コーポレイション

(74)【代理人】

【識別番号】100099759

【弁理士】

【氏名又は名称】青木 篤

(74)【代理人】

【識別番号】100123582

【弁理士】

【氏名又は名称】三橋 真二

(74)【代理人】

【識別番号】100092624

【弁理士】

【氏名又は名称】鶴田 準一

(74)【代理人】

【識別番号】100114018

【弁理士】

【氏名又は名称】南山 知広

(74)【代理人】

【識別番号】100153729

【弁理士】

【氏名又は名称】森本 有一

(72)【発明者】

【氏名】マシュー アレス

(72)【発明者】

【氏名】ダニエル マリー

(72)【発明者】

【氏名】チュン ポク リー

(72)【発明者】

【氏名】ジェイソン オコーナー

【テーマコード（参考）】

5L099

【Ｆターム（参考）】

5L099AA15

(57)【要約】

本発明の例示的な実施形態によれば、ユーザは、インスリンボーラス等の薬物ボーラス送達を将来の日付および時刻にスケジュール設定することができるようになる。例示的な実施形態によれば、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を短時間だけ遅延させる能力が提供され得る。ユーザは、薬物ボーラス送達のための新しい日付および／または時刻を入力することにより、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を修正することができる。さらに、ユーザは、スケジュール設定された薬物ボーラス送達をキャンセルすることもできる。加えて、例示的な実施形態によれば、複数の薬物ボーラス送達の閲覧および管理も可能になる。
【選択図】 図５

【特許請求の範囲】

【請求項1】

ディスプレイを有するコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行される方法であって、
前記ディスプレイ上にユーザインターフェースを表示することであって、前記ユーザインターフェースは、薬物送達デバイスからの薬物ボーラス送達をスケジュール設定するための、所望の時間に関する情報をユーザに求めるためである、ユーザインターフェースを表示することと、
前記ユーザインターフェースを介して受信した情報に基づき、前記プロセッサを用いて、前記薬物送達デバイスから前記ユーザへの前記薬物ボーラス送達を将来の時間にスケジュール設定することと、
前記プロセッサを用いて、前記薬物送達デバイスに、スケジュール設定された前記将来の時間に前記薬物ボーラス送達を行わせることと、
を含む、方法。

【請求項2】

前記ユーザインターフェースが、前記薬物ボーラス送達をスケジュール設定するための所望の時刻および所望の日付を前記ユーザに求める、請求項１記載の方法。

【請求項3】

前記ユーザインターフェースが、前記薬物ボーラス送達の投与量を前記ユーザに求める、請求項２記載の方法。

【請求項4】

前記薬物が、インスリン、グルカゴン、グルカゴン様ペプチド－１（ＧＬＰ－１）受容体作動薬、またはプラムリンチドを含む、請求項１記載の方法。

【請求項5】

前記薬物が、鎮痛剤、抗生物質、抗ウイルス剤、抗鬱剤、抗依存症薬、抗不安剤、疼痛緩和剤、抗精神病薬、抗てんかん薬、抗凝血剤、化学療法薬、ホルモン剤、不妊剤、スタチン、血圧制御剤、制酸剤、避妊薬、妊娠促進薬、抗炎症薬、心臓血管薬、筋弛緩剤、睡眠障害治療薬、または性障害治療薬のうちの１つである、請求項１記載の方法。

【請求項6】

前記コンピューティングデバイスが、スマートフォン、スマートウォッチ、車両用インフォテインメントシステム、または前記薬物送達デバイスの一部分のうちの１つである、請求項１記載の方法。

【請求項7】

スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達のリマインダを、前記送達が起こる前に前記ディスプレイ上に表示することをさらに含む、請求項１記載の方法。

【請求項8】

前記薬物送達デバイスに、スケジュール設定された前記将来の時間に前記薬物ボーラス送達を行わせることが、前記薬物ボーラス送達のためのコマンドまたはメッセージを前記薬物送達デバイスに送信することを含む、請求項１記載の方法。

【請求項9】

ディスプレイを有するコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行される方法であって、
薬物送達デバイスによるユーザへの薬物ボーラス送達を、前記プロセッサを用いて、将来の時間にスケジュール設定することと、
前記プロセッサを用いて、前記ディスプレイ上にユーザインターフェース要素を表示することであって、前記ユーザインターフェース要素は、スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達を遅延させるように起動することができる、ユーザインターフェース要素を表示することと、
前記ユーザインターフェース要素を介して受信した入力に基づき、前記プロセッサを用いて、前記薬物ボーラス送達を、スケジュール設定された前記時間の後の遅延時刻へと遅延させることと、
を含む、方法。

【請求項10】

前記薬物ボーラス送達をスケジュール設定された前記時間に対してどれだけ遅延させるかという大きさを前記ユーザが選択することを容易にするために、追加的ユーザインターフェースを前記ディスプレイ上に表示することをさらに含む、請求項９記載の方法。

【請求項11】

前記追加的ユーザインターフェースが、選択のための要素であって、その各々が前記薬物ボーラス送達のための異なる大きさの遅延に関連付けられている選択のための要素を含む、請求項１０記載の方法。

【請求項12】

前記プロセッサを用い、前記薬物送達デバイスによる前記ユーザへの前記薬物ボーラス送達を前記遅延時刻に行わせることをさらに含む、請求項９記載の方法。

【請求項13】

前記薬物送達デバイスによる前記ユーザへの前記薬物ボーラス送達を前記遅延時刻に行わせることが、前記コンピューティングデバイスから前記薬物送達デバイスへのコマンドまたはメッセージを送信することを含む、請求項１２記載の方法。

【請求項14】

前記コマンドまたはメッセージが無線送信される、請求項１３記載の方法。

【請求項15】

ディスプレイを有するコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行される方法であって、
薬物送達デバイスによるユーザへの薬物ボーラス送達を、前記プロセッサを用いて、将来の時間にスケジュール設定することと、
前記プロセッサを用いて、前記ディスプレイ上にユーザインターフェースを表示することであって、前記ユーザインターフェースは、スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達を修正するように起動することができる少なくとも１つの要素を含む、ユーザインターフェースを表示することと、
前記ユーザインターフェースの前記少なくとも１つの要素を介して受信した入力に基づき、前記プロセッサを用いて、前記薬物送達デバイスによるスケジュール設定された前記薬物ボーラス送達を修正することと、
を含む、方法。

【請求項16】

前記修正することが、前記薬物送達デバイスが前記薬物ボーラスを送達するようにスケジュール設定された日付および／または時刻を修正することを含む、請求項１５記載の方法。

【請求項17】

前記修正することが、スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達の投与量を修正することを含む、請求項１５記載の方法。

【請求項18】

前記修正することが、スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達をキャンセルすることを含む、請求項１５記載の方法。

【請求項19】

前記将来の時間に行う前記薬物送達デバイスによる前記ユーザへのスケジュール設定された前記薬物ボーラス送達のリマインダを、前記ディスプレイ上に表示することをさらに含み、その際、前記ユーザインターフェースが前記リマインダ内に組み込まれている、請求項１５記載の方法。

【請求項20】

スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達の前記修正することの確認を、前記修正することの実施に先立って前記ディスプレイ上に表示することをさらに含む、請求項１５記載の方法。

【発明の詳細な説明】

【背景技術】

【0001】

（関連出願に対する相互参照）
本出願は、２０２０年１２月１８日に出願された、米国仮特許出願公開第２０２０／６３１２７２１８号明細書、および２０２１年８月２日に出願された、米国仮特許出願公開第２０２１／６３２２８４１５号明細書に対する利益を主張する。これらの出願全体が、参照により本明細書に組み込まれる。

【0002】

従来、糖尿病患者は、注射により手動でインスリンボーラス投与を行っていた。患者は、摂取した食事の結果であるグルコースレベルの上昇を補正するためにインスリンボーラスが必要となる時間を決定しなければならず、そして、インスリンボーラス投与量の決定も行わなければならなかった。残念ながら、多くの糖尿病患者が、インスリンボーラスを投与するタイミングをうまく決定できずにおり、同様に、多くの糖尿病患者が、インスリンボーラス投与量をうまく決定できずにいた。糖尿病患者の一部は、その結果として、高血糖症または低血糖症を経験することとなった。ボーラスのタイミングおよび実行の不正確さゆえに、糖尿病患者が経験する結果が最適なものではなくなるということは、珍しくない。

【0003】

自動インスリン送達デバイスの中には、ユーザがインスリンボーラス投与量をより良く計算するのに役立つボーラス計算機を追加したものがある。自動インスリン送達デバイスの中には、一般的な食品に含まれる炭水化物量に関する知識をも有するものもある。ユーザは、この知識を活用して、食事に含まれる炭水化物量をより正確に予測することができ、ひいては、食事の摂取に起因するグルコースの上昇を適切に補正するためのインスリンボーラス投与量をより正確に計算することもできるのである。また、インスリン送達デバイスの中には、インスリンボーラスを患者に対してただちに送達する機能を備えているものもある。

【発明の概要】

【0004】

本発明の一態様によれば、ディスプレイを有するコンピューティングデバイスのプロセッサによって、方法が実施される。本方法は、ユーザインターフェースをディスプレイ上に表示することを含む。該ユーザインターフェースは、薬物送達デバイスからの薬物ボーラス送達をスケジュール設定するための、所望の時間に関する情報をユーザに求めるためのものである。本方法によれば、ユーザインターフェースを介して受信された情報に基づき、薬物送達デバイスからユーザへの薬物ボーラス送達が、プロセッサを用いて将来の時間にスケジュール設定される。プロセッサは、薬物送達デバイスに、スケジュール設定された将来の時間に薬物ボーラス送達を行わせる。

【0005】

上記のユーザインターフェースは、薬物ボーラス送達をスケジュール設定するための所望の時刻および所望の日付をユーザに求め得る。ユーザインターフェースは、薬物ボーラス送達の投与量をユーザに求め得る。上記の薬物は、インスリン、グルカゴン、グルカゴン様ペプチド－１（ＧＬＰ－１）受容体作動薬、プラムリンチド、またはそれらの２つ以上の共製剤である場合がある。上記の薬物が、鎮痛剤、抗生物質、抗ウイルス剤、抗鬱剤、抗依存症薬、抗不安剤、疼痛緩和剤、抗精神病薬、抗てんかん薬、抗凝血剤、化学療法薬、ホルモン剤、不妊剤、スタチン、血圧制御剤、制酸剤、避妊薬、妊娠促進薬、抗炎症薬、心臓血管薬、筋弛緩剤、睡眠障害治療薬、または性障害治療薬のうちの１つである場合もある。上記のコンピューティングデバイスは、スマートフォン、スマートウォッチ、車両用インフォテインメントシステム、または薬物送達デバイスの一部分のうちの１つであり得る。本方法は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達のリマインダを、送達が起こる前にディスプレイ上に表示することを含み得る。本方法は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を行うためにユーザからの確認を受信することを含み得る。薬物送達デバイスに、スケジュール設定された将来の時間に薬物ボーラス送達を行わせることは、薬物ボーラス送達のためのコマンドまたはメッセージを薬物送達デバイスに送信することを含み得る。薬物送達デバイスに、スケジュール設定された時間に薬物ボーラス送達を行わせることは、ユーザの干渉または確認なしで、スケジュール設定された日付および時刻に自動的に薬物ボーラスを送達することを含み得る。

【0006】

本発明の他の態様によれば、ディスプレイを有するコンピューティングデバイスのプロセッサによって、方法が実施され得る。本方法によれば、薬物送達デバイスによるユーザへの薬物ボーラス送達は、プロセッサを用いて、将来の時間にスケジュール設定される。該プロセッサは、ユーザインターフェース要素をディスプレイ上に表示する。該ユーザインターフェース要素は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を遅延させるように起動することができる。ユーザインターフェース要素を介して受信した入力に基づき、プロセッサが、薬物ボーラス送達を、スケジュール設定された時刻の後の遅延時刻へと遅延させるようにする。

【0007】

本方法は、薬物ボーラス送達をスケジュール設定された時刻に対してどれだけ遅延させるかという大きさをユーザが選択することを容易にするために、追加的ユーザインターフェースをディスプレイ上に表示することを含み得る。該追加的ユーザインターフェースは、選択のための要素であって、その各々が薬物ボーラス送達のための異なる遅延の大きさに関連付けられている選択のための要素を含み得る。プロセッサは、薬物送達デバイスによるユーザへの薬物ボーラス送達を、上記の遅延時刻に行わせ得る。薬物送達デバイスによるユーザへの薬物ボーラス送達を遅延時刻に行わせることは、コンピューティングデバイスから薬物送達デバイスへのコマンドまたはメッセージの送信を含み得る。上記のコマンドまたはメッセージは、無線送信され得る。

【0008】

本発明の追加的態様によれば、ディスプレイを有するコンピューティングデバイスのプロセッサによって、方法が実施される。該プロセッサは、薬物送達デバイスによるユーザへの薬物ボーラス送達を、将来の時間にスケジュール設定する。プロセッサは、ユーザインターフェースをディスプレイ上に表示する。該ユーザインターフェースは、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を修正するように起動することができる、少なくとも１つの要素を含んでいる。プロセッサは、ユーザインターフェースの少なくとも１つの要素を介して受信した入力に基づき、薬物送達デバイスによるスケジュール設定された薬物ボーラス送達を修正する。

【0009】

上記の修正することは、薬物送達デバイスが薬物ボーラスを送達するようにスケジュール設定された日付および／または時刻を修正することを含み得る。上記の修正することは、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の投与量を修正することを含み得る。上記の修正することは、スケジュール設定された薬物ボーラス送達をキャンセルすることを含み得る。本方法は、将来の時間に行う薬物送達デバイスによるユーザへのスケジュール設定された薬物ボーラス送達のリマインダをディスプレイ上に表示することをさらに含み得るのであって、その際には、上記のユーザインターフェースはリマインダ内に組み込まれている。本方法は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を修正することの確認を、上記の修正することの実施に先立ってディスプレイ上に表示することを含み得る。

【図面の簡単な説明】

【0010】

【図1】図１は、例示的な実施形態を実施するのに好適なコンピューティング環境を示している。

【図2】図２は、拡張された（Ｅｘｔｅｎｄｅｄ）薬物ボーラス送達を構成するための、スマートウォッチ上の、例示的な実施形態の表示画面の例を示している。

【図3】図３は、拡張された薬物ボーラス送達の確認、およびユーザへのリマインダの提供のための、スマートウォッチ上の、例示的な実施形態の表示画面の例を示している。

【図4】図４は、薬物ボーラス送達のための食事サイズを確認するための、スマートウォッチ上の、例示的な実施形態の表示画面の例を示している。

【図5】図５は、薬物ボーラス送達をスケジュール設定するための、例示的な実施形態において実行され得るステップの例のフローチャートを示している。

【図6】図６は、薬物ボーラス送達をスケジュール設定するための、スマートウォッチ上の、例示的な実施形態の表示画面の例を示している。

【図7】図７は、薬物ボーラス送達をスケジュール設定するための、スマートフォン管理デバイス上の、例示的な実施形態の表示画面の例を示している。

【図8】図８は、スヌーズ機能を使用するための、例示的な実施形態において実行され得るステップの例のフローチャートを示している。

【図9】図９は、スヌーズ機能にアクセスするための、スマートウォッチ上の、例示的な実施形態の表示画面の例を示している。

【図10】図１０は、スヌーズ機能にアクセスするための、スマートフォン管理デバイス上の、例示的な実施形態の表示画面の例を示している。

【図11】図１１は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を修正するための、例示的な実施形態において実行され得るステップの例のフローチャートを示している。

【図12A】図１２Ａは、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を編集または更新するための、スマートフォン管理デバイス上の、例示的な実施形態の表示画面の例を示している。

【図12B】図１２Ｂは、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を編集または更新するための、スマートウォッチ上の、例示的な実施形態の表示画面の例を示している。

【図13】図１３は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達をキャンセルするための、例示的な実施形態において実行され得るステップの例のフローチャートを示している。

【図14】図１４は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を追加するため、スケジュール設定された薬物ボーラス送達をキャンセルするため、およびスケジュール設定された薬物ボーラス送達を修正するための、スマートウォッチ上の、例示的な実施形態の表示画面の例を示している。

【図15】図１５は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達をキャンセルするための、スマートフォン管理デバイス上の、例示的な実施形態の表示画面の例を示している。

【図16】図１６は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を、スケジュール設定された薬物ボーラス送達のリストビューから削除するための、スマートフォン管理デバイス上の、表示画面の例を示している。

【図17】図１７は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の確認を行うための、例示的な実施形態において実行され得るステップの例のフローチャートを示している。

【図18】図１８は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を実行するための、スマートフォン管理デバイス上の、表示画面の例を示している。

【発明を実施するための形態】

【0011】

従来の自動インスリン送達デバイスが直面する１つの問題は、それらはただインスリンボーラスをただちに送達することができるのみであるということである。このことが問題たり得るのは、ユーザが、それら従来のインスリン送達デバイスに、必要なときにインスリンボーラス送達を行わせることができない場合が時としてあるためである。たとえば、ユーザが、運転中であったり、レストランにいたり、会議中であったり、またはその他の状況にあって、インスリンボーラス送達のためにインスリン送達デバイスとのやり取りを行うことができない、またはしたくないという場合があり得る。

【0012】

他の問題として、ユーザが食事の前にインスリンボーラス投与を忘れるおそれがあるということがある。このことによって、グルコースレベルが急激に上昇し、高すぎるレベルまで到達し、高血糖症が引き起こされるおそれがある。

【0013】

本発明の例示的な実施形態は、ユーザがインスリンボーラス等の薬物ボーラス送達を将来の日付および時刻にスケジュール設定できるようにすることにより、これらの問題を解決し得る。したがって、ユーザは、たとえば、運転しているとき、レストランにいるとき、または会議に出席しているときにインスリンボーラス送達が行われるよう、スケジュール設定することができる。さらに、ユーザは、薬物ボーラス送達を前もってスケジュール設定することもできる。たとえば、ユーザが毎日朝７時に同じような食事をするものと仮定する。該ユーザは、毎日午前６時４５分のインスリンボーラス送達をスケジュール設定するとよい。

【0014】

上記の例示的な実施形態は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を短時間だけ遅延させる能力を備え得る。たとえば、ユーザが、午後６時ではなく午後６時１５分に食事をする予定であると仮定する。その場合、スケジュール設定されたインスリンボーラス送達を、午後５時４５分から午後６時へと１５分遅延させることが望まれ得る。ユーザは、薬物ボーラス送達のための新しい日付および／または時刻を入力することにより、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を修正できる。さらに、ユーザは、スケジュール設定された薬物ボーラス送達をキャンセルできる。加えて、例示的な実施形態においては、複数の薬物ボーラス送達の閲覧および管理が可能である。

【0015】

図１は、インスリン、ＧＬＰ－１受容体作動薬、または上記のとおり特定された他の薬物等の薬物の送達に好適な薬物送達システム１００の例を示している。薬物送達システム１００は、薬物送達デバイス１０２を含んでいる。薬物送達デバイス１０２は、ユーザ１０８の身体に装着されるウェアラブルデバイスであってよい。薬物送達デバイス１０２は、ユーザに直接結合されている（たとえば、粘着剤またはそれに類するものを介してユーザ１０８の身体の一部分および／または皮膚に直接付着させられている）場合があり、または、管および輸液セットを介してユーザに接続されている場合もある。一例においては、薬物送達デバイス１０２の表面に、ユーザ１０８への付着を容易にするための粘着剤が含まれていることがある。

【0016】

薬物送達デバイス１０２は、プロセッサ１１０を含み得る。プロセッサ１１０は、たとえば、メモリに結合されたマイクロプロセッサ、論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）またはマイクロコントローラであり得る。プロセッサ１１０は、（たとえば、計算等の）他の機能に加え、日付および時刻に関する機能を有し得る。プロセッサ１１０は、ストレージ１１４に格納された制御アプリケーション１１６を実行するように動作可能であってよく、該制御アプリケーション１１６により、プロセッサ１１０は、薬物送達デバイス１０２の動作を制御するための制御システムを実行できるようになる。制御アプリケーション１１６が、本明細書で記述されるようなユーザ１０８への薬物送達を制御し得るのである。ストレージ１１４は、自動化された薬物のベーサル送達履歴、ボーラス送達履歴、食事イベント履歴、活動イベント履歴、ＣＧＭから得られるグルコースレベルデータ等のセンサデータ、およびそれらに類する、ユーザのための履歴１１１を保持し得る。加えて、プロセッサ１１０は、データまたは情報を受信するように動作可能でもあり得る。ストレージ１１４は、一次メモリおよび二次メモリの両方を含むこともできる。ストレージ１１４は、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、読取専用メモリ（ＲＯＭ）、光学ストレージ、磁気ストレージ、可搬記憶媒体、ソリッドステートストレージ、またはそれらに類するものを含み得る。

【0017】

薬物送達デバイス１０２は、必要とされているときにユーザ１０８に送達されるための薬物を貯蔵するためのリザーバ１１２を備え得る。ユーザ１０８への流体経路が備えられている場合があり、その際、薬物送達デバイス１０２は、リザーバ１１２から薬物を排出し、該流体経路を介してユーザ１０８に薬物を送達することができる。該流体経路は、たとえば、薬物送達デバイス１０２をユーザ１０８に結合する管（たとえば、カニューレをリザーバ１１２に結合する管）を含み得る。

【0018】

薬物送達デバイス１０２から物理的に分離している１つ以上のデバイスの間に、１つ以上の通信リンクが存在することがあり、該デバイスには、たとえば、ユーザ１０８および／またはユーザ１０８のケアラーのハンドヘルド管理デバイス１０４、および／または（複数の）センサ１０６が含まれる。該管理デバイス１０４は、本明細書で記述されたような動作を実行すべくプログラムされたスマートフォン、または専用のハンドヘルド制御デバイスであり得る。該通信リンクは、任意の有線通信リンク、または、任意の無線通信リンクであって、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、Ｗｉ－Ｆｉ、近距離無線通信規格、セルラー規格、または他の無線プロトコルといった任意の既知の通信プロトコルまたは規格に従って動作する任意の無線通信リンクを含み得る。薬物送達デバイス１０２は、ユーザインターフェース１１７であって、たとえば、ユーザ１０８に情報を表示し、かつ、幾つかの実施形態においてはユーザ１０８からの情報の受信も行う統合型ディスプレイデバイスであるような、ユーザインターフェース１１７を含み得る。該ユーザインターフェース１１７は、タッチスクリーンを備えていてもよいし、および／または、たとえばボタン、ノブ、またはキーボード等の１つ以上の入力デバイスを備えていてもよい。

【0019】

薬物送達デバイス１０２は、ネットワーク１２２とインターフェース接続し得る。ネットワーク１２２は、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）またはそれらの組み合わせを含み得る。コンピューティングデバイス１２６は、該ネットワークとインターフェース接続することができ、その際には、コンピューティングデバイス１２６が、薬物送達デバイス１０２と通信することができる。

【0020】

薬物送達システム１００は、１つ以上の分析物のレベルを検知するための（複数の）センサ１０６を備え得る。（複数の）センサ１０６は、たとえば粘着剤またはそれに類するものによってユーザ１０８に結合されることがあり、その際は、（複数の）センサ１０６は、ユーザ１０８の１つ以上の病状および／または身体的特性に関する情報またはデータを提供することができる。（複数の）センサ１０６は、幾つかの例示的な実施形態においては、周期的なグルコース濃度測定を行い得るのであって、その際には、（複数の）センサ１０６は、持続グルコース測定器（ＣＧＭ）であることもあれば、または、血中グルコースレベルを正確に推定できる間質液中のグルコース濃度測定等のグルコース測定を行う、他の種類のデバイスまたはセンサでもあり得る。（複数の）センサ１０６は、薬物送達デバイス１０２から物理的に分離されていることもあれば、薬物送達デバイス１０２に統合された構成要素であることもある。（複数の）センサ１０６は、プロセッサ１１０に、ユーザ１０８の分析物の測定レベルまたは検出レベルの１つ以上を示すデータを提供し得る。（複数の）センサ１０６から提供された情報またはデータは、薬物送達デバイス１０２の薬物送達動作を調整するために使用され得る。

【0021】

薬物送達システム１００はまた、ハンドヘルド管理デバイス１０４を含むこともある。幾つかの実施形態においては、ハンドヘルド管理デバイス１０４は必要なく、薬物送達デバイス１０２が自身を管理する場合もある。ハンドヘルド管理デバイス１０４は、専用の個人用糖尿病マネジャー（ＰＤＭ）デバイスのような、特別な目的を有するデバイスであることがある。ハンドヘルドコントローラデバイス１０４は、プロセッサ、マイクロコントローラまたはそれに類する専用コントローラを備えたデバイス等を含む、任意のポータブル電子デバイスのような、プログラムされた汎用デバイスであってよい。ハンドヘルド管理デバイス１０４は、薬物送達デバイス１０２および／またはセンサ１０６の動作をプログラムまたは調整するために使用され得る。ハンドヘルド管理デバイス１０４はまた、薬物送達および分析物レベルに関連するデータおよび他の情報を閲覧するために使用されることもある。ハンドヘルド管理デバイス１０４は、たとえば、専用デバイス、スマートフォン、スマートウォッチまたはタブレットを含む、任意のポータブル型電子デバイスであってよい。図示されている例においては、ハンドヘルド管理デバイス１０４は、プロセッサ１１９およびストレージ１１８を含み得る。プロセッサ１１９は、ユーザ１０８への薬物の送達を管理および制御するための処理を実行することができる。プロセッサ１１９は、ストレージ１１８に格納されたプログラミングコードを実行するように動作可能であり得る。たとえば、ストレージ１１８は、プロセッサ１１９によって実行されるための制御アプリケーション１２０を格納するように動作可能であってよい。制御アプリケーション１２０は、薬物送達デバイス１０２の制御を、たとえば、ユーザ１０８にインスリンを送達するインスリン自動投与制御システム（ＡＩＤ）の制御を担当し得るものである。ストレージ１１８は、制御アプリケーション１２０、上記した薬物送達デバイス１０２のための履歴１２１、ならびに他のデータおよび／またはプログラムを格納することもできる。

【0022】

ハンドヘルド管理デバイス１０４は、ユーザ１０８と通信するためのユーザインターフェース（ＵＩ）１２３を備えていることがある。ユーザインターフェース１２３は、情報を表示するための、タッチスクリーン等のディスプレイを含み得る。また、ユーザインターフェース１２３がタッチスクリーンであるときには、該タッチスクリーンは、入力を受信するためにも使用され得る。ユーザインターフェース１２３はまた、キーボード、ボタン、ノブ、またはそれらに類する、入力要素を備えていることもある。

【0023】

ハンドヘルド管理デバイス１０４は、ネットワーク１２４であって、たとえばＬＡＮ、ＷＡＮ、またはそのようなネットワークの組み合わせであるネットワーク１２４とインターフェース接続していることもある。ハンドヘルド管理デバイス１０４は、ネットワーク１２４を介して、１つ以上のサーバまたはクラウドサービス１２８と通信することができる。

【0024】

薬物送達システム１００は、ユーザ１０８に装着されるスマートウォッチ１３０を含み得る。スマートウォッチ１３０は、マイクロプロセッサ等のプロセッサ１４０を含んでおり、このプロセッサ１４０は、コンピュータプログラミング命令を、たとえば本明細書に記載の機能性を実施するためのアプリケーション１４８等を実行するためのものである。スマートウォッチ１３０はまた、コンテンツを表示するためのディスプレイ１４２も備えている。ディスプレイ１４２は、同様に入力の受信を行うためでもあるタッチスクリーンであってよい。スマートウォッチ１３０は、スピーカーおよびマイク等の音声出力／入力１４４を含んでいてもよい。スマートウォッチ１３０は、上ストレージであって、アプリケーション１４８のようなデータおよびソフトウェアを保持するための、ハンドヘルドコントローラ１０４のための上記したようなストレージを備え得る。

【0025】

スマートウォッチ１３０は、ハンドヘルドコントローラデバイス１０４との無線通信接続を有し得る。スマートウォッチ１３０は、上記の接続を介してハンドヘルド管理デバイス１０４に無線通信を送信することによって、薬物送達デバイス１０２に対してコマンドを発すること、および薬物送達デバイス１０２からの情報を取得することが可能である。幾つかの実施形態においては、スマートウォッチ１３０は、図１に示されている内容によれば、薬物送達デバイス１０２との間に、情報を取得しコマンドを発するための直接的な通信リンクを有している場合もある。他の実施形態においては、スマートウォッチ１３０はハンドヘルドコントローラデバイス１０４に命令を送り、次に管理デバイス１０４が薬物送達デバイス１０２に命令を発するという場合がある。同様にして、スマートウォッチ１３０は、情報を要求してもよい。この要求は、ハンドヘルド管理デバイス１０４によって受信され、その後、薬物送達デバイス１０２に転送され得る。薬物送達デバイス１０２は、要求された情報をハンドヘルド管理デバイス１０４に提供し、ハンドヘルド管理デバイス１０４は、その要求された情報をスマートウォッチ１３０へと返すのである。薬物送達システム１００に関連付けられたスマートウォッチ１３０の機能性ある能力は、以下でより詳細に説明される。アプリケーション１４８は、ハンドヘルドコントローラデバイス１０４との通信を容易にし、スマートウォッチ１３０の機能性を提供するのであるが、これについても以下でより詳細に説明される。

【0026】

車両用インフォテインメントシステム１５０が、薬物送達システム１００の一部になっていることもある。車両用インフォテインメントシステム１５０は、多くの車両で見られるような、ユーザがスマートフォン、サムドライブまたはそれらに類するポータブルデバイスからラジオを聴くこと、音楽または他のオーディオコンテンツを再生することを可能にするためのものであってよい。車両用インフォテインメントシステム１５０は、地図表示および音声出力を介したナビゲーションアシスタントを提供することもある。車両用インフォテインメントシステムは、アプリケーション１５８等のコンピュータプログラミング命令を実行するための、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、またはＡＳＩＣのようなプロセッサを含んでいることもある。車両用インフォテインメントシステム１５０は、タッチスクリーンディスプレイ等のディスプレイ１５４、ならびにラウドスピーカーおよびマイクロフォン等の音声出力／入力１６０を含む。車両用インフォテインメントシステム１５０は、ストレージ１５６を備えており、ストレージ１５６は、ストレージ１１４に関連して上で述べられたようなメモリデバイスを含んでいてもよい。ストレージ１５６は、アプリケーション１５８を格納することができる。アプリケーション１５８は、本明細書に記載の機能性を促進する。幾つかの実施形態においては、ハンドヘルド管理デバイス１０４はアプリケーションを含んでおり、車両用インフォテインメントシステム１５０は、ハンドヘルド管理デバイス１０４と通信して、本明細書に記載の機能性を実現することができる。

【0027】

車両用インフォテインメントシステム１５０は、上記の接続を介してハンドヘルドコントローラデバイス１０４無線通信を送信することによって、薬物送達デバイス１０２に対してコマンドを発すること、および薬物送達デバイス１０２からの情報を取得することが可能である。Ａｐｐｌｅ ＣａｒＰｌａｙ（登録商標）またはＡｎｄｒｏｉｄ（登録商標） Ａｕｔｏ等の技術が、ハンドヘルド管理デバイス１０４と車両用インフォテインメントシステム１５０を統合するために使用されてもよい。車両用インフォテインメントシステム１５０はハンドヘルド管理デバイス１０４に命令を送り、次に、ハンドヘルド管理デバイス１０４が薬物送達デバイス１０２に命令を発する。同様にして、車両用インフォテインメントシステム１５０が情報の要求を行うという場合がある。この要求は、ハンドヘルド管理デバイス１０４によって受信され、その後、薬物送達デバイス１０２に転送される。薬物送達デバイス１０２は、要求された情報をハンドヘルド管理デバイス１０４に提供し、ハンドヘルド管理デバイス１０４は、その要求された情報を車両用インフォテインメントシステム１５０へと返すのである。薬物送達システム１００に関連付けられた車両用インフォテインメントシステム１５０の機能性ある能力は、以下でより詳細に説明される。アプリケーション１５８は、ハンドヘルド管理デバイス１０４との通信を容易にし、車両用インフォテインメントシステム１５０の機能性を提供するのであるが、このことについても以下でより詳細に説明される。幾つかの代替実施形態においては、車両用インフォテインメントシステム１５０は、図１で接続線によって示されている内容によれば、薬物送達デバイス１０２との間に直接的な無線接続を有している場合もある。

【0028】

上記のように、薬物送達システム１００は、Ａｐｐｌｅ Ｗａｔｃｈ、Ｆｉｔｂｉｔ Ｖｅｒｓａスマートウォッチ、Ｓａｍｓｕｎｇ Ｇａｌａｘｙ Ｗａｔｃｈ等のスマートウォッチ１３０を含んでいることがある。スマートウォッチ１３０は、プロセッサ１４２上でアプリケーション１４８を実行し、本明細書に記載された機能性を提供することができる。

【0029】

以下の議論は、異なるデバイス上の複数のユーザインターフェースの例、および薬物ボーラス送達をスケジュール設定する際に例示的な実施形態によって提供され得る機能性を含む。それらのユーザインターフェースは、単に例示を意図している。他のユーザインターフェースが使用されてもよい。以下で説明されるそのようなユーザインターフェースおよび機能性は、制御アプリケーション１１６、１２０、１４８および１５６の実行部分として実現され得る。

【0030】

スマートウォッチ１３０は、インスリンボーラスのサイズを計算する能力、および指定されたサイズのインスリンボーラスをユーザ１０８に送達する能力を備えている。ユーザ１０８は、インスリンボーラスを送達するためのオプションの選択によって、ボーラスの計算およびインスリンボーラス送達の処理を開始することができる。図２は、インスリンボーラスの計算およびユーザ１０８へのインスリンボーラス送達を容易にするための、スマートウォッチ２００のディスプレイ２０２上に表示され得る画面のシークエンスを示している。最初に、ユーザ１０８が、グルコース値を入力するよう促され得る。ユーザ１０８は、テキストボックス２０６に値を入力することもあれば、表示された値オプション２０８を回転ノブ２０４を用いてスクロールし、表示された値オプション２０８の中から、たとえば値２１０を選択することもある。グルコース値はまた、インスリンコントローラシステムに組み合わせられている、持続グルコース測定器（ＣＧＭ）または他のセンサ１０６によって、自動的に事前入力されていることもある。この値は、ディスプレイ２０２上のＵＩがユーザに提示されたときに自動的に事前入力されていることもあれば、ユーザが、ボックス２０６であって、ＣＧＭまたは他のセンサ１０６に対する現在のグルコース値の要求をスマートウォッチ１３０に行わせることを可能にするためである、ボックス２０６をタップしたときに、自動的に事前入力されることもある。入力されたグルコース値は、ｍｇ／ｄＬまたはｍｍｏｌ／Ｌで表されるグルコース濃度値であり得る。次に、ユーザ１０８は、図２に示されているように、炭水化物量を入力するように促される。ユーザ１０８は、テキストボックス２１２に炭水化物のグラム数を手動で入力することもあれば、オプション２０８をスクロールし、たとえばハイライトされている値２１４といった値を選択することもある。図２の次の画面においては、スマートウォッチ２００のディスプレイ２０２が、ユーザ１０８の最新の値を表す、入力または取得されたグルコース濃度値２１８、および、ユーザ１０８によって入力された、食事で摂取された炭水化物量２２０を示している。また、補正係数２２２も表示されている。補正係数２２２は、ユーザの血糖値の高さまたは低さが範囲外になっているときに、その血糖値を補正するための数値／計算式である。これは、制御ソフトウェアにおけるユーザ設定で管理される。補正係数２２２は、摂取された炭水化物の１ｇを補正するために必要なインスリンの量を示すものであり、この補正係数２２２が、ユーザの現在の血中グルコース値を所望の範囲内または所望の目標血中グルコース値まで持っていくのに必要なインスリンの量に換算され得る。ユーザの血中グルコースレベルが範囲外であり、ボーラスの実行が考慮される必要がある場合に、補正ボーラスが事前入力されていることがある。これは、総ボーラス量を増やすことによる、高い血中グルコース値の補正であることもあれば、全体的なボーラス値を減らすことになる低い血中グルコースレベルの逆補正であることもある。次に、アプリケーション１４８は、提供された情報および補正係数を用いて計算を行い、そして、現在のグルコース濃度を考慮した上での、表示された数値の炭水化物を補正するに適切な補正ボーラス量を表示する（２２４参照）。例の場合においては、２５ｇの炭水化物を補正するために２．５単位のインスリンが必要となっている（すなわち、２５ｇ×０．１単位／ｇ）。ユーザ１０８は、右へのスワイプ、タップ等の物理的行為、または口頭でのボーラス確認等の口述行為によって、ボーラスの処方を確認するよう促されることがある。図２の次の画面においては、ユーザ１０８は、要素２２６の選択により通常ボーラスを選択するか、または要素２２８の選択により拡張されたボーラスを選択するか、といういずれかのオプションを選択するように促される。この例においては、ユーザ１０８は、要素２２６または２２８を右へスワイプすることによって選択を行う。また、タップまたは口述行為も、使用され得る。図２の例においては、ユーザ１０８は、ディスプレイ２０２上のテキスト２３０によって示されているように、拡張されたボーラスを選択している。ユーザ１０８は、時間経過に対してどのように拡張されたボーラスを送達するかを指定するために、パーセント値を入力する。テキストボックス２３２において、ユーザ１０８は、今送達されるべきボーラスの割合（たとえば、６０パーセント）を入力する。テキストボックス２３４においては、ユーザ１０８は、拡張されて送達されるべきボーラスの割合を入力する（たとえば、２５パーセント）。テキストボックス２３６においては、ユーザ１０８は、拡張された部分の送達の時間幅を入力する（たとえば、２時間）。テキストボックス２３２、２３４および２３６には、デフォルト値が事前入力されていることがあり、この際には、ユーザがこれらのデフォルト値を修正または確認するオプションを有していることもある。スマートウォッチ１３０はまた、拡張されたボーラスのパーセント値を使用するのではなく、送達されるインスリンの量を検討するようにユーザに促すこともできる。ユーザ１０８は、適切な値を入力すると、右へのスワイプ等によって要素２３８を選択することにより、拡張されたボーラス送達を確認することができる。また、タップまたは口述行為も、使用され得る。

【0031】

図３は、ユーザ１０８が拡張されたボーラス送達を選択した後の、次の画面のシークエンスを示している。画面３０４は、今送達されるボーラスの割合３０６、拡張されて送達されるボーラスの割合３０８、および拡張された送達の時間幅３１０を示している。最初に、ユーザ１０８は、スマートウォッチ３００のディスプレイ３０２上の画面３０４に示されているように、拡張されたボーラスを選択している。確認ボタン３１１を選択したユーザ１０８は、画面３１２によって示されている単位数３１４の送達を、「はい」ボタン３１８を選択することによって確認するか、または「いいえ」ボタンを選択することによって拒否するように促される。ユーザが２．５ユニットの送達を容認した場合、ユーザは画面３２２を介して送達開始のための確認コードを入力することがある。確認コードは、ユーザのオンボーディングの間に、ユーザに登録され得る。確認コードは、ユーザがスマートウォッチ３００または他のデバイスのロックを解除するために使用しているコードと同じものであることができる。代替的に、生体認証も使用され得る。たとえば、スマートウォッチ３００上のカメラは、ユーザの顔または目を認証し、それによって、そのユーザは本当にコマンドを入力して特定の量のインスリンの送達を確認しようとしている人物であるということを確認することができる。その後、スマートウォッチ３００は、画面３２４をディスプレイ３０２上に表示し、ボーラス送達の最適化、ならびに食前および食後の血中グルコース制御のために、ユーザ１０８が食事を摂取してよい時間、またはユーザが食事を摂取すべき時間、または食事がスケジュール設定されている時間に通知を受けるということを、ユーザ１０８に思い出させる。この時間パラメタは、インスリンコントローラシステムのアプリケーション内でユーザ１０８によって設定され得るのであって、それは、該アプリケーションがコントローラであったとしてもスマートフォンアプリケーションであったとしても同様である。または、該時間パラメタは、ユーザによる修正が可能なデフォルト値であってもよい。食事時間リマインダの目的は、目標血糖範囲を逸脱しないようにするため、食前にインスリンを投与することでユーザの血中グルコースの変動を改善することである。示された例においては、ユーザ１０８は、１５分後に食事をするようにリマインドされている。スマートウォッチ３００は、経過した時間に応じて一定回数振動することができる。たとえば、リマインダを設定した際に、スマートウォッチが１回振動する場合があり得る。５分経過後、この例において残り時間が１０分となった際には、スマートウォッチが２回振動してもよい。１０分経過後、この例において残り時間が５分となった際には、スマートウォッチが３回振動してもよい。１５分経過後、この例において残り時間が０分となった際には、スマートウォッチが４回振動してもよい。他のタイミングおよび回数の振動が用いられてもよい。１５分が経過した後、スマートウォッチ３００は、ディスプレイ３０２上に画面３２６を表示し、ユーザ１０８が食事を摂取すべき時間であることをリマインドする。このことは、炭水化物を摂取するに十分な時間が経過したことを知らせることに加えて、ユーザ１０８が、インスリンボーラス送達を行ったもののその食前インスリンボーラスの目的である炭水化物の摂取を行わなかったという場合に生じる問題を回避することを助ける。

【0032】

スマートウォッチ１３０はまた、ユーザが、摂取される炭水化物量をグラム単位で指定するのではなく、摂取予定の食事のサイズをただ選択するだけでインスリンボーラス投与量を決定できるということも可能にし得る。アプリケーション１４８は、普通サイズの食事（ｒｅｇｕｌａｒ ｍｅａｌ）および大型サイズの食事（ｌａｒｇｅ ｍｅａｌ）といった、食事サイズのカテゴリーを有し得る。普通サイズの食事は、第１の量の炭水化物を含むものと仮定され、一方、大型サイズの食事は、第１の量より多い第２の量の炭水化物を含むものと仮定される。「小型サイズの食事（ｓｍａｌｌ ｍｅａｌ）」または「スナック」がオプションとして提示されることもあり、これらは、普通サイズの食事のオプションよりも少ない炭水化物量に対応し得る。これら炭水化物量は、システムのデフォルト量であってもよいし、ユーザ１０８または医療提供者のいずれかがインスリンコントローラシステムにそのような量をプログラムすることによって定義されてもよい。カスタム食事名（および炭水化物量）もまた、ユーザによってインスリンコントローラシステムに設定され得る。図４に示されているように、スマートウォッチ４００は、ユーザ１０８による選択のために、通常サイズの食事のオプション４０４および大型サイズの食事のオプション４０６を、ディスプレイ４０２上に表示することがある。ユーザ１０８は、続いて、ユーザ１０８が画面４０８でどちらの食事サイズを選択したかを確認するよう促され得る。画面４０８は、選択された食事サイズを確認するための「はい」ボタン４１０、または選択された食事サイズを確認しないための「いいえ」ボタン４１２を含み得る。画面４０８はまた、選択された食事の種類に対応するインスリン量を表示することもできる。画面４０８はまた、ユーザが選択された食事の種類に対応するインスリン量を修正することを可能にすることもできる。ユーザ１０８が「はい」ボタン４１０を選択して食事サイズを確認した場合、ユーザ１０８は、インスリンボーラス送達を開始するための確認コードを画面４１４を使用して入力するように促される。確認コードは、ユーザがスマートウォッチ４００または他のデバイスのロックを解除するために使用しているコードと同じものであることができる。代替的に、生体認証も使用され得る。たとえば、スマートウォッチ４００上のカメラは、ユーザの顔または目を認証し、それによって、そのユーザが本当にコマンドを入力して特定の量のインスリンの送達を確認しようとしている人物であるということを確認することができる。ユーザ１０８はまた、スマートウォッチ４００上の音声コマンドによって食事の確認を促されることもあり、その際には、ユーザ１０８は、該音声コマンドを用いて口頭で確認を行うことができる。既に記述したように、画面４１６は、ユーザ１０８が食事をすべき時間のリマインドを行うのであって、その際、スマートウォッチ４００は、リマインダに従って、ユーザに残り時間を警告するために、特定の回数だけ振動することがある。食事の時間が来ると、この画面４１６に続いて、フォローアップリマインダ画面４１８が表示される。画面４１８は、ユーザ１０８に、食事をすべき時間が来たことをリマインドする。

【0033】

薬物ボーラスまたは薬物ボーラスの一部は、ただちに送達される必要はなく、それどころか、例示的な実施形態は、将来の薬物ボーラス送達をスケジュール設定する能力を備えている。図５は、管理デバイス１０４、スマートウォッチ１３０、車両用インフォテインメントシステム１５０等のコンピューティングデバイスを介した、または薬物送達デバイス１０２上のプロセッサ１１０等のコンピューティングリソースを介した、将来の薬物ボーラス送達をスケジュール設定するために例示的な実施形態で実行され得るステップの例のフローチャートを示している。５０２で、ユーザ１０８は、スケジュール設定される薬物ボーラス送達のボーラス投与量、日付および時刻を指定するように促される。その際のプロンプトは、ディスプレイデバイス上に表示されているユーザインターフェースの一部であるユーザインターフェース要素によって提供され得る。５０４では、スケジュール設定される薬物ボーラス送達のボーラス投与量、日付および時刻が、プロンプトに応答して受信される。５０６では、ユーザインターフェースを介するなどして、ユーザ１０８に確認が送信され得る。該確認は、ユーザ１０８から受信した事項（たとえば、投与量、日付および時刻）の確認を求めるものである。５０８では、該決定がユーザ１０８によって確認されたか否かの決定が行われる。確認されていた場合には、５１０で、ボーラス送達がスケジュール設定される。上記のスケジュール設定することは、制御アプリケーション１１６、１２０、１４８または１５８が、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項を記録すること、ならびに、薬物ボーラスをユーザ１０８に送達させるためのメッセージまたはコマンドを薬物送達デバイス１０２に対して送信する準備をすることを伴うことがある。薬物ボーラス送達の事項が確認されなかった場合には、後述されるように、５１２で、事項の編集または送達のキャンセル等により、薬物ボーラスが修正され得る。

【0034】

薬物ボーラス送達をスケジュール設定することは、スマートウォッチ１３０上で、図６中に含まれているスマートウォッチ画面に示されているように実行され得る。図６は、ボーラス送達に関するオプションをユーザ１０８に提供する、スマートウォッチ６００のディスプレイ６０４上の画面６００を示している。今すぐボーラス送達（Ｂｏｌｕｓ Ｎｏｗ）ボタン６０６は、スマートウォッチ６０２のタッチスクリーンディスプレイ６０４にタッチすること等によって選択され、上記のようなボーラス送達をただちに行うことができる。ボーラススケジュール設定（Ｓｃｈｅｄｕｌｅ Ｂｏｌｕｓ）ボタン６０８は、将来の日付および時刻に薬物ボーラス送達をスケジュール設定するために、ユーザ１０８によって選択され得る。戻るボタン６１０は、前の画面に戻るように移動するために選択され得る。ユーザ１０８がボーラススケジュール設定ボタン６０８を選択した場合、画面６１２が表示される。画面６１２は、ボーラス送達をスケジュール設定することを容易にするためのユーザインターフェース要素を含んでいる。ユーザインターフェース要素６１６は、ユーザ１０８が送達されるボーラス量の入力または編集を可能にする。ユーザインターフェース要素６１８は、ユーザにより、スケジュール設定されたボーラス送達の日付を月日で指定するために使用され得る。ユーザインターフェース要素６２０は、ユーザ１０８により、ボーラス送達の時間を時分の単位で指定するために使用され得る。確認ボタン６２２は、スケジュール設定された送達のボーラス量ならびに日付および時刻の確認のために、ユーザ１０８によって選択され得る。ユーザは（たとえば、右への）スワイプによって前の画面に戻ってもよいし、キャンセルボタン（図示されていない）が表示されてもよい。確認ボタン６２２が選択されると、確認画面６３０が表示され得る。確認画面６３０は、スケジュール設定されたボーラス送達のボーラス量６３２、日付６３４および時刻６３６を表示する。

【0035】

薬物ボーラス送達は、管理デバイス１０４を使用してスケジュール設定することもでき、該管理デバイス１０４はスマートフォンであってよい。図７は、将来の薬物ボーラス送達をスケジュール設定するために、例示的な実施形態において表示および使用され得る幾つかの表示画面を示している。ユーザは、図７に示されているような、スマートフォン管理デバイス７００のディスプレイ７０２上のボーラス画面７０４へと移動し得る。画面７０４は、ユーザ１０８が摂取しようとしており、かつ、薬物ボーラスを必要とする、食事の炭水化物量を、グラム単位で入力するためのフィールド７０６を含んでいる。該薬物ボーラスは、ユーザ１０８が食事の摂取により経験するだろうグルコースの上昇を補正することを目的としており、この場合、薬物はインスリンである。ユーザ１０８は、代わりに、ボタン７１２を選択し、既知の食品に対応した炭水化物量のリストの中からの選択を行うこともできる。フィールド７０８は、グルコース値のためであり、該グルコース値は、ユーザ１０８によって手動で入力されてもよいし、ボタン７１４の選により、ＣＧＭまたは他のグルコースセンサ１０６によって最近得られた値が入力されてもよい。最後に、総ボーラスフィールド７１０に、薬物ボーラスのための計算された総ボーラス量が表示される。ボタン７１６を選択することにより、総ボーラスを決定するための計算結果を表示することができるのである。画面７２０は、炭水化物量がフィールド７０６に入力され、グルコースレベルがフィールド７０８に入力されている例を示している。管理デバイス１０４は、炭水化物量およびユーザ１０８の現在のグルコースレベルに基づき、ボーラス量７１０を計算している。この例においては、食事は２７ｇの炭水化物を有しており、かつ、ユーザは１９２ｍｇ／ｄＬの現在のグルコースレベルを有している。管理デバイス１０４は、ボーラス量を１１単位のインスリンとして算出している。

【0036】

ユーザ１０８が確認ボタン７２１を選択した際、管理デバイス７００のディスプレイ７０２上に画面７２２が表示されてもよい。該画面は、薬物ボーラスの事項を表示しており、かつ、選択すると該薬物ボーラスの少なくとも一部を送達開始し得る、ボタン７２４を含んでいる。画面７２２はまた、ボーラススケジュール設定ボタン７２６を含み得る。ボーラススケジュール設定ボタン７２６を選択すると、ボーラススケジュール設定画面７３０の表示が行われる。該ボーラススケジュール設定画面は、薬物ボーラス投与量のための、編集可能なフィールド７３２を含み得る。画面７３０は、薬物ボーラス送達の日付を指定するためのユーザインターフェース要素７３４を含んでもよい。画面７３０は、薬物ボーラス送達の時刻を指定するためのユーザインターフェース要素を含んでもよい。ユーザはまた、毎日または毎週といった、ユーザによって選択されたシークエンスに基づき、スケジュール設定されたボーラス送達を再度行うことを選択することができる。ユーザ１０８は、ひとたび薬物ボーラスのボーラス量、日付および時刻の値を相応しいものとしたならば、ボーラススケジュール設定ボタン７３８を選択するのがよい。該ボーラススケジュール設定ボタンの選択に応答して、ポップアップ表示７４０が表示され得る。該ポップアップ表示７４０は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項を指定することができる。薬物ボーラス送達のスケジュール設定の確認のためには、確認ボタン７４２を選択すればよい。スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項を編集することを可能にするためには、編集ボタン７４４を選択すればよい。薬物ボーラス送達をスケジュール設定することをキャンセルするためには、キャンセルボタン７４６を選択すればよい。

【0037】

薬物ボーラス送達がスケジュール設定された後、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の時間が到来したものの、その時間のボーラス送達は、ユーザ１０８にとって不可能または不便であるということがあり得る。そのような状況に対応するために、例示的な実施形態は、スヌーズ機能を備える場合がある。該スヌーズ機能によって、ユーザ１０８は、薬物ボーラス送達を、５分ないし３０分、または５分ないし１時間の間といった可変な時間だけ遅延することができるようになる。図８は、例示的な実施形態において実行され得る、そのようなスヌーズ機能に関するステップの例のフローチャート８００を示している。８０２で、薬物ボーラス送達をスケジュール設定することができる。薬物ボーラス送達のスケジュール設定された日付および時刻が到来したとき、またはスケジュール設定された日付および時刻に先立つ定められた期間が到来したとき、８０４で、ユーザ１０８へのリマインダが表示され得る。該リマインダは、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を遅延すべく、スヌーズ機能を呼び出すためのユーザインターフェース要素を含み得る。８０６で、ユーザがスヌーズ機能を呼び出すことを望んでいることを示す入力が、ユーザ１０８から受信される。８０８で、ユーザが所望の遅延の大きさに関する入力を容易に行うことができるユーザインターフェースが表示され得るのであって、その際、ユーザからの入力は、ユーザインターフェースを介して受信される。８１０で、薬物ボーラス送達は、指定された時間の量だけ遅延される。

【0038】

図９は、リマインダからスヌーズ機能を呼び出すための、例示的な実施形態においてスマートウォッチ９００上に表示され得るスマートの一例を示している。ユーザ１０８は、ダイヤルまたはタッチスクリーンユーザインターフェース等のスマートウォッチ制御を使用して、アプリケーション１４８がスケジュール設定されたボーラスのリマインダを発するときの量、日付および時刻を決定することができる。図９のスマートウォッチディスプレイ９０２上に表示されている画面９１２は、スケジュール設定されたボーラスのリマインダの例を示している。画面９１２は、送達がスケジュール設定されている薬物ボーラス量９０４を示している。確認ボタン９０６は、スケジュール設定された薬物ボーラスの事項を選択により確認するために備えられている。

【0039】

また、スヌーズボタン９０８も表示される。スヌーズボタン９０８を選択すると、スケジュール設定されたボーラスは、定められた時間の量だけ遅延される。ユーザ１０８がスヌーズボタン９０８を選択したときには、画面９１４であって、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を遅延させることをユーザが認可していることを示すコードを入力するための画面９１４が、表示され得る。確認コードは、ユーザがスマートウォッチ９００または他のデバイスのロックを解除するために使用しているコードと同じものであることができる。代替的に、生体認証も使用され得る。たとえば、スマートウォッチ９００上のカメラは、ユーザの顔または目を認証し、それによって、そのユーザが本当にコマンドを入力して特定の量のインスリンの送達を確認しようとしている人物であるということを確認することができる。ユーザがコードを正しく入力するか、または他の方法でユーザ認証が行われると、画面９１６が表示されることができる。代替的な実施形態においては、画面９１６は画面９１２に続いてただちに表示され、コードまたはユーザ認証は要求されない場合もある。画面９１６上では、ユーザ１０８には、スヌーズの大きさ（たとえば、５、１０、１５、２０、２５または３０分）をオプションの中から選択することができるボタン９１８が提示される。それに加えて、または代替的に、ユーザ定義のスヌーズ時間を入力するオプションがユーザに提示されることもある。ユーザ１０８は、スヌーズボタン９２０を選択することによって遅延を発効することができる。

【0040】

図１０は、スマートフォン管理デバイス１０２で上記のスヌーズ機能を呼び出す際、表示され得る表示画面の一例を示している。管理デバイス１０４のディスプレイ１００２上には、スケジュール設定されたボーラスのリマインダ（Ｓｃｈｅｄｕｌｅｄ Ｂｏｌｕｓ Ｒｅｍｉｎｄｅｒ）１００４がポップアップ表示されている。リマインダ１００４は、該リマインダを閲覧するためにユーザ１０８によって選択され得るボタン１００６を含んでいる。図１０は、閲覧ボタン１００６の選択に応答して表示され得る、リマインダ１００８の例を示している。リマインダｌ００８は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項をリスト表示する。加えて、リマインダ１００８は、ユーザ１０８による選択のための複数のボタンを含み得る。その複数のボタンは、選択することでスヌーズ機能を呼び出すことができる、スヌーズボーラス（Ｓｎｏｏｚｅ Ｂｏｌｕｓ）ボタン１０１０を含む。以下で記述されるように、編集／更新ボタン１０１２を選択することにより、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項を修正できる。ボーラス確認（Ｃｏｎｆｉｒｍ Ｂｏｌｕｓ）ボタン１０１４を選択することにより、ユーザ１０８へのスケジュール設定された薬物ボーラス送達を進行させることができる。キャンセルボタン１０１６の選択により、薬物のスケジュール設定されたボーラス送達をキャンセルできる。

【0041】

ユーザ１０８がスヌーズボーラスボタン１０１０を選択したときには、管理デバイス１０００の画面１００２上に画面１０２０が表示され得る。画面１０２０は、関連付けられたスヌーズを５分ないし３０分の範囲で遅延することを選択するためのユーザインターフェース要素を含んでいる。それに加えて、または代替的に、ユーザ定義のスヌーズ時間を入力するオプションがユーザに提示されることもある。画面１０２０は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項１０２４を含んでいる。画面１０２０はまた、指定されたスヌーズ遅延を確認するために選択され得るスヌーズ確認ボタンも含んでいる。スヌーズ遅延を指定した後、スマートフォン管理デバイス１０００のディスプレイ１００２上には、画面１０３２が表示され得る。該画面は、遅延された薬物ボーラスの事項を表示する。そして、ユーザ１０８は、確認ボタン１０３２を選択することにより、遅延された薬物ボーラス送達を確認することができる。

【0042】

ユーザ１０８は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を修正することができる。図１１は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を修正することに際し、例示的な実施形態において実行され得るステップの例のフローチャート１１００を示している。１１０２で、薬物ボーラス送達が上記したようにスケジュール設定される。１１０４で、ユーザ１０８は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達に対する修正を要求する。１１０６で、スケジュール設定された薬物ボーラス送達に対する修正を可能にするためのユーザインターフェースが表示され、ユーザ１０８は、該ユーザインターフェースを介して修正を入力する。１１０８で、修正が受信され、かつ、実行される。

【0043】

図１２Ａは、ユーザ１０８のスケジュール設定された薬物ボーラス送達を修正することの際に表示され得る、スマートフォン管理デバイス１０４上の画面の例を示している。上記したように、スケジュール設定されたボーラスのリマインダ１２０４が、スマートフォン管理デバイス１２００のディスプレイ１２０２上に表示され得る。リマインダ１２０４は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項１２０６のリストを含んでいる。リマインダ１２０４はまた、選択することでスケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項を修正できる、値編集／更新ボタン１２０８を含む。ユーザ１０８が値編集／更新ボタン１２０８を選択すると、修正され得る編集可能なフィールドを有する画面２１０が表示される。炭水化物量フィールド１２１２は、値を入力することによって、またはボタン１２１４の選択に応答して表示される一般食品の炭水化物量のリストの中から選択することによって、修正され得る。グルコースレベルフィールド１２１６は、値を入力することによって、または、ボタン１２１８を選択し、ＣＧＭまたは他のセンサ１０６に最新のグルコースレベル読取値を提供させることによって、修正され得る。総ボーラスフィールド１２２０は、スマートフォン管理デバイス１０４上で駆動する計算機によって計算されたボーラス量を表示するために含まれている。計算の詳細は、ボタン１２２２を選択することによって表示され得る。ユーザ１０８は、所望の修正を行うと、確認ボタン１２２４を選択することにより、その修正を確認することができる。

【0044】

確認ボタン１２２４が選択されると、画面１２３０がスマートフォン管理デバイス１２００のディスプレイ１２０２に表示され得る。画面１２３０は、炭水化物量１２３２、ユーザの現在のグルコースレベル１２３４、および総ボーラス量の値１２３６の、確認された値をリスト表示する。ボーラス送達をただちに実行するためのボタン１２３８が表示され、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を更新するためのボタン１２４０が提供される。スケジュール設定されたボーラスを更新するためのボタンを選択すると、画面１２４２であって、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項の修正を可能にする画面１２４２が表示される。総ボーラスフィールド１２４４は編集可能である。ユーザインターフェース要素１２４６が、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の日付を編集することを可能にし、ユーザ要素１２４８が、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の時刻を編集することを可能にする。ユーザ１０８は、所望の修正を行うと、ボーラススケジュール設定ボタン１２５０を選択し、修正された薬物ボーラス送達をスケジュール設定することができる。ボーラススケジュール設定ボタン１２５０の選択に応答して、確認画面１２６０が表示される。確認画面１２６０は、修正されたスケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項をリスト表示する。確認ボタン１２６４を選択することで、修正されたスケジュール設定された薬物ボーラス送達を確認することができる。編集ボタン１２６６を選択することで、修正されたスケジュール設定された薬物ボーラス送達をさらに変更してもよい。キャンセルボタン１２６８を選択することで、修正されたスケジュール設定された薬物ボーラス送達をキャンセルしてもよい。

【0045】

図１２Ｂは、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を修正するための、例示的な実施形態においてスマートウォッチ１２７０のディスプレイ１２７２上に表示され得る画面を示している。画面１２７４は、たとえば、ユーザが図９の編集／キャンセルボタン９１０または他のユーザインターフェース要素を選択することに応答して、表示され得る。画面１２７４は、総ボーラス量を修正することのための、編集可能なテキストボックス１２７６を含んでいる。画面１２７４は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の日付を修正するためのユーザインターフェース要素１２７８、および、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の時刻を修正するためのユーザインターフェース要素１２８０を含んでいる。画面１２７４は、修正を容認するためのボタン１２８２、および修正を拒否するためのボタン１２８４を含んでいる。ユーザ１０８がボタン１２８２を選択した場合には、スケジュール設定された薬物ボーラス送達のボーラス量、日付および時刻をリスト表示した確認画面１２８６が、スマートウォッチ１２７０のディスプレイ１２７２上に表示され得る。

【0046】

スケジュール設定された薬物ボーラス送達を修正することのための他のオプションのうちの１つは、送達をキャンセルすることである。図１３は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達をキャンセルするための、例示的な実施形態で実行され得るステップの例のフローチャート１３００を示している。１３０２で、スケジュール設定された薬物ボーラス送達をキャンセルするためのユーザインターフェースが表示される。１３０４で、ユーザ１０８は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達をキャンセルするための、ユーザインターフェース上のユーザインターフェース要素を選択する。１３０６で、キャンセルの確認がユーザ１０８に対して表示される。１３０８で、ユーザ１０８がキャンセルを確認した場合、スケジュール設定された薬物ボーラス送達はキャンセルされる。そうでない場合、さらなる行為は行われず、薬物ボーラス送達はスケジュール設定されたままである。

【0047】

スマートウォッチ１４００について図１４に示されているように、ユーザ１０８は、複数の薬物ボーラス送達スケジュール設定時間のリストを、ディスプレイ１４０２上で閲覧することができる。たとえば、画面１４０４が表示され得る。この画面１４０４は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を削除することのための経路として機能し得る。この例示的な場合においては、第１のスケジュール設定されたボーラスの情報１４０６が画面１４０４上に表示され、第２のスケジュール設定されたボーラスに対する情報１４０８が画面１４０４上に表示されている。新しいボーラスをスケジュール設定するためのユーザインターフェース要素１４１０もまた、画面１４０４上に表示され得る。表示されている第２のスケジュール設定されたボーラスの情報１４０８が、左へのスワイプによって選択されたときには、該スワイプを明示するために矢印アイコン１４１２が表示される。加えて、第２のスケジュール設定されたボーラスを編集することを行うために、編集ボタン１４１４が表示され得る。第２のスケジュール設定されたボーラスの削除することのために、削除ボタン１４１６が表示され得る。削除ボタン１４１６が選択されたときには、削除を確認するためのボタン１４２２が画面１４２０上に表示され得、削除をキャンセルすることのためのキャンセルボタン１４２４が表示され得る。ユーザ１０８が編集ボタン１４１４を選択した場合、編集画面１４３０が表示される。編集画面１４３０は、第２のスケジュール設定されたボーラスのボーラス量、日付および時刻をそれぞれ編集するためのユーザインターフェース要素１４３２、１４３４および１４３６を含んでいる。第２のスケジュール設定されたボーラスの編集された事項は、ボタン１４３８の選択によって容認されることができ、またはボタン１４４０の選択によって拒否されることもできる。

【0048】

幾つかの例示的な実施形態においては、スケジュール設定された薬物ボーラス送達は、リマインダ画面からキャンセルされ得る。図１５は、スマートフォン管理デバイス１５００のディスプレイ１５０２上に表示されるリマインダ１５０４の例を示している。リマインダ１５０４は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項１５０６をリスト表示する。リマインダ１５０４は、上記したようなスヌーズ機能を呼び出すためにユーザ１０８によって選択され得る、スヌーズボタン１５０８を含んでいる。リマインダはまた、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項を上記のように編集または更新するためにユーザ１０８によって選択され得る、値編集／更新ボタン１５１０を含んでいる。さらに、リマインダ１５０４は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を確認するためにユーザ１０８が選択することができる、ボーラス確認ボタン１５１２を含み得る。さらに、リマインダ１５０４は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達をキャンセルするためにユーザ１０８が選択することができる、キャンセルボタン１５１４を含み得る。キャンセルボタンの選択により、確認ポップアップ１５２０が表示され得る。該確認ポップアップは、ユーザ１０８がキャンセルを確認するために選択することができる「はい」ボタン、および、ユーザ１０８がキャンセルを拒否するために選択することができる「いいえ」ボタンを含み得る。

【0049】

ユーザ１０８が、スマートフォン管理デバイス１０４で、スケジュール設定された薬物ボーラス送達をキャンセルし得る他の方法は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達のリストビューに移動することによるものである。図１６は、スマートフォン管理デバイス１６００のディスプレイ上に示される画面１６０１の例を示している。画面１６０１は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達のリストビューをユーザ１０８に提供する。画面１６０１は、それぞれのスケジュール設定された薬物ボーラス送達のためのエントリ１６０４、１６０６および１６０８を含む。追加的なスケジュール設定された薬物ボーラス送達を追加するための、ボーラススケジュール設定追加ボタン１６１２が、ユーザ１０８によって選択され得る。例示的なカレンダビュー１６１４のようなカレンダビューへの移動のためのカレンダビューボタン１６１０が、提供され得る。カレンダビュー１６１４は、日程の月間カレンダ１６１６であって、選択されると、その選択された日付にスケジュール設定されている薬物ボーラス送達を表示することができる、月間カレンダ１６１６を含み得る。１１月２７日の日付は、現在の日付を示すためにハイライト１６１８されている。加えて、または代替的に、カレンダビュー１６１４は週の曜日を示す週間カレンダを含むことがあり、その週間カレンダは、特定の日付を伴っていることもあれば伴っていないこともある。たとえば、日曜日から土曜日が表示され、ユーザは、どの曜日に定期的なボーラス送達が行われるべきかを、たとえば、毎週金曜日の午後６時３０分、または毎週日曜日の午前９時４５分といったように、特定することができる。ユーザ１０８は、リストビューボタン１６１３を選択することにより、リストビューに戻ることができる。

【0050】

ボーラススケジュール設定追加ボタン１６２２を選択することによって、カレンダビューから新しい薬物ボーラス送達がスケジュール設定され得る。ボーラススケジュール設定追加ボタン１６２２の選択により、ボーラススケジュール設定追加画面１６３０が表示され得る。編集可能なフィールド１６３２、１６３４および１６３６が、炭水化物量、ユーザ１０８のグルコースレベル、および総ボーラス量１６３６のために提供される。ユーザ１０８が確認ボタン１６３８を選択することによって、値の確認が行われ得る。

【0051】

ユーザは、たとえば、リストビュー内のスケジュール設定された薬物ボーラス送達エントリ上で左へのスワイプを行うことで、該エントリに関連付けられたスケジュール設定された薬物ボーラス送達を編集または削除することができる。図１６に示されているように、画面１６３９は、ユーザがエントリ１６０８上で左へのスワイプを行い、矢印アイコン１６４０、編集ボタン１６４２および削除ボタン１６４６を表示させている例を示している。ボーラススケジュール設定追加ボタン１６５０もまた、表示されている。削除ボタン１６４６の選択により、ポップアップ１６６０が表示されることもある。ポップアップ１６６０は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を削除するための「はい」ボタン１６６２、および、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を削除しないための「いいえ」ボタン１６６４を含んでいる。代替的に、ポップアップを表示せずに、スケジュール設定された薬物ボーラスが削除されることもある。

【0052】

スケジュール設定された薬物ボーラス送達を確認するための確認画面が提供されることがあり、これは、該送達を送達実行に先立って確認するためである。図１７は、例示的な実施形態において、そのような確認を実現するために実行され得るステップの例のフローチャートを示している。１７０２では、確認用ユーザインターフェースが表示され得る。１７０４では、ユーザは、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を確認する入力を、該ユーザインターフェースを介して行う。１７０６では、管理デバイス１０４、スマートウォッチ１３０、車両用インフォテインメントシステム、またはそれらに類するコンピューティングデバイスが、ユーザ１０８へのスケジュール設定された薬物ボーラス送達を、薬物送達デバイス１０２によって実行する。該コンピューティングデバイスは、薬物送達デバイス１０２にメッセージまたはコマンドを送信し、送達を行わせることができるのである。

【0053】

図１８は、スマートフォン管理デバイス１８００のディスプレイ１８０２上に、そのような確認が表示されている例を示している。最初に、スケジュール設定されたボーラスのリマインダ１８０４であって、図１２のスケジュール設定されたボーラスのリマインダ１２０４に関連して上で述べられたような、スケジュール設定されたボーラスのリマインダ１８０４が表示される。ボーラス確認ボタン１８０６がユーザ１０８によって選択されると、確認画面１８１０がディスプレイ１８０２上に表示され得る。確認画面１８１０は、摂取予定の食事の炭水化物量１８１２、ユーザ１０８の現在のグルコースレベル１８１４、および総ボーラス量１８１６をリスト表示している。ユーザ１０８が事項の編集を望む場合、ユーザ１０８は、ボーラス編集（Ｅｄｉｔ Ｂｏｌｕｓ）ボタン１８２０を選択するのがよい。ユーザ１０８がスケジュール設定された薬物ボーラス送達の実行を希望する場合、ユーザ１０８は、ボーラス実行（Ｅｘｅｃｕｔｅ Ｂｏｌｕｓ）ボタン１８１８を選択する。ユーザ１０８がボーラス実行ボタン１８１８を選択すると、ホーム画面１８２４が表示され得る。ホーム画面１８２４は、ユーザ１０８の最新のグルコースレベル１８２６、グルコースレベルの現在のトレンドを示すトレンド矢印アイコン１８２８、最近のグルコースレベルのプロット、最後のボーラス送達の日付および時刻１８３２、ならびにユーザ１０８のための残存インスリン（ｉｎｓｕｌｉｎ ｏｎ ｂｏａｒｄ、ＩＯＢ）値１８３４を含み得る。

【0054】

例示的な実施形態が本明細書に記載されているが、添付の請求項の意図する範囲から逸脱することなく、形態および詳細における種々の変更がなされ得ることが、理解されるべきである。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7-1】

【図7-2】

【図8】

【図9】

【図10-1】

【図10-2】

【図11】

【図12A-1】

【図12A-2】

【図12B】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16-1】

【図16-2】

【図17】

【図18】

【手続補正書】

【提出日】2023-08-15

【手続補正1】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２８

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0028】

上記のように、薬物送達システム１００は、Ａｐｐｌｅ Ｗａｔｃｈ、Ｆｉｔｂｉｔ Ｖｅｒｓａスマートウォッチ、Ｓａｍｓｕｎｇ Ｇａｌａｘｙ Ｗａｔｃｈ等のスマートウォッチ１３０を含んでいることがある。スマートウォッチ１３０は、プロセッサ１４０上でアプリケーション１４８を実行し、本明細書に記載された機能性を提供することができる。

【手続補正2】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２９

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0029】

以下の議論は、異なるデバイス上の複数のユーザインターフェースの例、および薬物ボーラス送達をスケジュール設定する際に例示的な実施形態によって提供され得る機能性を含む。それらのユーザインターフェースは、単に例示を意図している。他のユーザインターフェースが使用されてもよい。以下で説明されるそのようなユーザインターフェースおよび機能性は、制御アプリケーション１１６、１２０、１４８および１５８の実行部分として実現され得る。

【手続補正3】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３４

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0034】

薬物ボーラス送達をスケジュール設定することは、スマートウォッチ１３０上で、図６中に含まれているスマートウォッチ画面に示されているように実行され得る。図６は、ボーラス送達に関するオプションをユーザ１０８に提供する、スマートウォッチ６０２のディスプレイ６０４上の画面６００を示している。今すぐボーラス送達（Ｂｏｌｕｓ Ｎｏｗ）ボタン６０６は、スマートウォッチ６０２のタッチスクリーンディスプレイ６０４にタッチすること等によって選択され、上記のようなボーラス送達をただちに行うことができる。ボーラススケジュール設定（Ｓｃｈｅｄｕｌｅ Ｂｏｌｕｓ）ボタン６０８は、将来の日付および時刻に薬物ボーラス送達をスケジュール設定するために、ユーザ１０８によって選択され得る。戻るボタン６１０は、前の画面に戻るように移動するために選択され得る。ユーザ１０８がボーラススケジュール設定ボタン６０８を選択した場合、画面６１２が表示される。画面６１２は、ボーラス送達をスケジュール設定することを容易にするためのユーザインターフェース要素を含んでいる。ユーザインターフェース要素６１６は、ユーザ１０８が送達されるボーラス量の入力または編集を可能にする。ユーザインターフェース要素６１８は、ユーザにより、スケジュール設定されたボーラス送達の日付を月日で指定するために使用され得る。ユーザインターフェース要素６２０は、ユーザ１０８により、ボーラス送達の時間を時分の単位で指定するために使用され得る。確認ボタン６２２は、スケジュール設定された送達のボーラス量ならびに日付および時刻の確認のために、ユーザ１０８によって選択され得る。ユーザは（たとえば、右への）スワイプによって前の画面に戻ってもよいし、キャンセルボタン（図示されていない）が表示されてもよい。確認ボタン６２２が選択されると、確認画面６３０が表示され得る。確認画面６３０は、スケジュール設定されたボーラス送達のボーラス量６３２、日付６３４および時刻６３６を表示する。

【手続補正4】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３６

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0036】

ユーザ１０８が確認ボタン７２１を選択した際、管理デバイス７００のディスプレイ７０２上に画面７２２が表示されてもよい。該画面は、薬物ボーラスの事項を表示しており、かつ、選択すると該薬物ボーラスの少なくとも一部を送達開始し得る、ボタン７２４を含んでいる。画面７２２はまた、ボーラススケジュール設定ボタン７２６を含み得る。ボーラススケジュール設定ボタン７２６を選択すると、ボーラススケジュール設定画面７３０の表示が行われる。該ボーラススケジュール設定画面は、薬物ボーラス投与量のための、編集可能なフィールド７３２を含み得る。画面７３０は、薬物ボーラス送達の日付を指定するためのユーザインターフェース要素７３４を含んでもよい。画面７３０は、薬物ボーラス送達の時刻を指定するためのユーザインターフェース要素７３６を含んでもよい。ユーザはまた、毎日または毎週といった、ユーザによって選択されたシークエンスに基づき、スケジュール設定されたボーラス送達を再度行うことを選択することができる。ユーザ１０８は、ひとたび薬物ボーラスのボーラス量、日付および時刻の値を相応しいものとしたならば、ボーラススケジュール設定ボタン７３８を選択するのがよい。該ボーラススケジュール設定ボタンの選択に応答して、ポップアップ表示７４０が表示され得る。該ポップアップ表示７４０は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項を指定することができる。薬物ボーラス送達のスケジュール設定の確認のためには、確認ボタン７４２を選択すればよい。スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項を編集することを可能にするためには、編集ボタン７４４を選択すればよい。薬物ボーラス送達をスケジュール設定することをキャンセルするためには、キャンセルボタン７４６を選択すればよい。

【手続補正5】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３８

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0038】

図９は、リマインダからスヌーズ機能を呼び出すための、例示的な実施形態においてスマートウォッチ９００上に表示され得る表示画面の一例を示している。ユーザ１０８は、ダイヤルまたはタッチスクリーンユーザインターフェース等のスマートウォッチ制御を使用して、アプリケーション１４８がスケジュール設定されたボーラスのリマインダを発するときの量、日付および時刻を決定することができる。図９のスマートウォッチディスプレイ９０２上に表示されている画面９１２は、スケジュール設定されたボーラスのリマインダの例を示している。画面９１２は、送達がスケジュール設定されている薬物ボーラス量９０４を示している。確認ボタン９０６は、スケジュール設定された薬物ボーラスの事項を選択により確認するために備えられている。

【手続補正6】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００４０

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0040】

図１０は、スマートフォン管理デバイス１０００で上記のスヌーズ機能を呼び出す際、表示され得る表示画面の一例を示している。管理デバイス１０００のディスプレイ１００２上には、スケジュール設定されたボーラスのリマインダ（Ｓｃｈｅｄｕｌｅｄ Ｂｏｌｕｓ Ｒｅｍｉｎｄｅｒ）１００４がポップアップ表示されている。リマインダ１００４は、該リマインダを閲覧するためにユーザ１０８によって選択され得るボタン１００６を含んでいる。図１０は、閲覧ボタン１００６の選択に応答して表示され得る、リマインダ１００８の例を示している。リマインダｌ００８は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項をリスト表示する。加えて、リマインダ１００８は、ユーザ１０８による選択のための複数のボタンを含み得る。その複数のボタンは、選択することでスヌーズ機能を呼び出すことができる、スヌーズボーラス（Ｓｎｏｏｚｅ Ｂｏｌｕｓ）ボタン１０１０を含む。以下で記述されるように、編集／更新ボタン１０１２を選択することにより、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項を修正できる。ボーラス確認（Ｃｏｎｆｉｒｍ Ｂｏｌｕｓ）ボタン１０１４を選択することにより、ユーザ１０８へのスケジュール設定された薬物ボーラス送達を進行させることができる。キャンセルボタン１０１６の選択により、薬物のスケジュール設定されたボーラス送達をキャンセルできる。

【手続補正7】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００４１

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0041】

ユーザ１０８がスヌーズボーラスボタン１０１０を選択したときには、管理デバイス１０００のディスプレイ１００２上に画面１０２０が表示され得る。画面１０２０は、関連付けられたスヌーズを５分ないし３０分の範囲で遅延することを選択するためのユーザインターフェース要素を含んでいる。それに加えて、または代替的に、ユーザ定義のスヌーズ時間を入力するオプションがユーザに提示されることもある。画面１０２０は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項１０２４を含んでいる。画面１０２０はまた、指定されたスヌーズ遅延を確認するために選択され得るスヌーズ確認ボタンも含んでいる。スヌーズ遅延を指定した後、スマートフォン管理デバイス１０００のディスプレイ１００２上には、画面１０３０が表示され得る。該画面は、遅延された薬物ボーラスの事項を表示する。そして、ユーザ１０８は、確認ボタン１０３２を選択することにより、遅延された薬物ボーラス送達を確認することができる。

【手続補正8】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００４３

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0043】

図１２Ａは、ユーザ１０８のスケジュール設定された薬物ボーラス送達を修正することの際に表示され得る、スマートフォン管理デバイス１０４上の画面の例を示している。上記したように、スケジュール設定されたボーラスのリマインダ１２０４が、スマートフォン管理デバイス１２００のディスプレイ１２０２上に表示され得る。リマインダ１２０４は、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項１２０６のリストを含んでいる。リマインダ１２０４はまた、選択することでスケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項を修正できる、値編集／更新ボタン１２０８を含む。ユーザ１０８が値編集／更新ボタン１２０８を選択すると、修正され得る編集可能なフィールドを有する画面１２１０が表示される。炭水化物量フィールド１２１２は、値を入力することによって、またはボタン１２１４の選択に応答して表示される一般食品の炭水化物量のリストの中から選択することによって、修正され得る。グルコースレベルフィールド１２１６は、値を入力することによって、または、ボタン１２１８を選択し、ＣＧＭまたは他のセンサ１０６に最新のグルコースレベル読取値を提供させることによって、修正され得る。総ボーラスフィールド１２２０は、スマートフォン管理デバイス１０４上で駆動する計算機によって計算されたボーラス量を表示するために含まれている。計算の詳細は、ボタン１２２２を選択することによって表示され得る。ユーザ１０８は、所望の修正を行うと、確認ボタン１２２４を選択することにより、その修正を確認することができる。

【手続補正9】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００４４

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0044】

確認ボタン１２２４が選択されると、画面１２３０がスマートフォン管理デバイス１２００のディスプレイ１２０２に表示され得る。画面１２３０は、炭水化物量１２３２、ユーザの現在のグルコースレベル１２３４、および総ボーラス量の値１２３６の、確認された値をリスト表示する。ボーラス送達をただちに実行するためのボタン１２３８が表示され、スケジュール設定された薬物ボーラス送達を更新するためのボタン１２４０が提供される。スケジュール設定されたボーラスを更新するためのボタンを選択すると、画面１２４２であって、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項の修正を可能にする画面１２４２が表示される。総ボーラスフィールド１２４４は編集可能である。ユーザインターフェース要素１２４６が、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の日付を編集することを可能にし、ユーザインターフェース要素１２４８が、スケジュール設定された薬物ボーラス送達の時刻を編集することを可能にする。ユーザ１０８は、所望の修正を行うと、ボーラススケジュール設定ボタン１２５０を選択し、修正された薬物ボーラス送達をスケジュール設定することができる。ボーラススケジュール設定ボタン１２５０の選択に応答して、確認画面１２６０が表示される。確認画面１２６０は、修正されたスケジュール設定された薬物ボーラス送達の事項をリスト表示する。確認ボタン１２６４を選択することで、修正されたスケジュール設定された薬物ボーラス送達を確認することができる。編集ボタン１２６６を選択することで、修正されたスケジュール設定された薬物ボーラス送達をさらに変更してもよい。キャンセルボタン１２６８を選択することで、修正されたスケジュール設定された薬物ボーラス送達をキャンセルしてもよい。

【手続補正10】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００５４

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0054】

例示的な実施形態が本明細書に記載されているが、添付の請求項の意図する範囲から逸脱することなく、形態および詳細における種々の変更がなされ得ることが、理解されるべきである。
なお、本開示には、以下の態様も含まれる。
〔態様１〕
ディスプレイを有するコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行される方法であって、
前記ディスプレイ上にユーザインターフェースを表示することであって、前記ユーザインターフェースは、薬物送達デバイスからの薬物ボーラス送達をスケジュール設定するための、所望の時間に関する情報をユーザに求めるためである、ユーザインターフェースを表示することと、
前記ユーザインターフェースを介して受信した情報に基づき、前記プロセッサを用いて、前記薬物送達デバイスから前記ユーザへの前記薬物ボーラス送達を将来の時間にスケジュール設定することと、
前記プロセッサを用いて、前記薬物送達デバイスに、スケジュール設定された前記将来の時間に前記薬物ボーラス送達を行わせることと、
を含む、方法。
〔態様２〕
前記ユーザインターフェースが、前記薬物ボーラス送達をスケジュール設定するための所望の時刻および所望の日付を前記ユーザに求める、態様１記載の方法。
〔態様３〕
前記ユーザインターフェースが、前記薬物ボーラス送達の投与量を前記ユーザに求める、態様２記載の方法。
〔態様４〕
前記薬物が、インスリン、グルカゴン、グルカゴン様ペプチド－１（ＧＬＰ－１）受容体作動薬、またはプラムリンチドを含む、態様１記載の方法。
〔態様５〕
前記薬物が、鎮痛剤、抗生物質、抗ウイルス剤、抗鬱剤、抗依存症薬、抗不安剤、疼痛緩和剤、抗精神病薬、抗てんかん薬、抗凝血剤、化学療法薬、ホルモン剤、不妊剤、スタチン、血圧制御剤、制酸剤、避妊薬、妊娠促進薬、抗炎症薬、心臓血管薬、筋弛緩剤、睡眠障害治療薬、または性障害治療薬のうちの１つである、態様１記載の方法。
〔態様６〕
前記コンピューティングデバイスが、スマートフォン、スマートウォッチ、車両用インフォテインメントシステム、または前記薬物送達デバイスの一部分のうちの１つである、態様１記載の方法。
〔態様７〕
スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達のリマインダを、前記送達が起こる前に前記ディスプレイ上に表示することをさらに含む、態様１記載の方法。
〔態様８〕
前記薬物送達デバイスに、スケジュール設定された前記将来の時間に前記薬物ボーラス送達を行わせることが、前記薬物ボーラス送達のためのコマンドまたはメッセージを前記薬物送達デバイスに送信することを含む、態様１記載の方法。
〔態様９〕
ディスプレイを有するコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行される方法であって、
薬物送達デバイスによるユーザへの薬物ボーラス送達を、前記プロセッサを用いて、将来の時間にスケジュール設定することと、
前記プロセッサを用いて、前記ディスプレイ上にユーザインターフェース要素を表示することであって、前記ユーザインターフェース要素は、スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達を遅延させるように起動することができる、ユーザインターフェース要素を表示することと、
前記ユーザインターフェース要素を介して受信した入力に基づき、前記プロセッサを用いて、前記薬物ボーラス送達を、スケジュール設定された前記時間の後の遅延時刻へと遅延させることと、
を含む、方法。
〔態様１０〕
前記薬物ボーラス送達をスケジュール設定された前記時間に対してどれだけ遅延させるかという大きさを前記ユーザが選択することを容易にするために、追加的ユーザインターフェースを前記ディスプレイ上に表示することをさらに含む、態様９記載の方法。
〔態様１１〕
前記追加的ユーザインターフェースが、選択のための要素であって、その各々が前記薬物ボーラス送達のための異なる大きさの遅延に関連付けられている選択のための要素を含む、態様１０記載の方法。
〔態様１２〕
前記プロセッサを用い、前記薬物送達デバイスによる前記ユーザへの前記薬物ボーラス送達を前記遅延時刻に行わせることをさらに含む、態様９記載の方法。
〔態様１３〕
前記薬物送達デバイスによる前記ユーザへの前記薬物ボーラス送達を前記遅延時刻に行わせることが、前記コンピューティングデバイスから前記薬物送達デバイスへのコマンドまたはメッセージを送信することを含む、態様１２記載の方法。
〔態様１４〕
前記コマンドまたはメッセージが無線送信される、態様１３記載の方法。
〔態様１５〕
ディスプレイを有するコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行される方法であって、
薬物送達デバイスによるユーザへの薬物ボーラス送達を、前記プロセッサを用いて、将来の時間にスケジュール設定することと、
前記プロセッサを用いて、前記ディスプレイ上にユーザインターフェースを表示することであって、前記ユーザインターフェースは、スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達を修正するように起動することができる少なくとも１つの要素を含む、ユーザインターフェースを表示することと、
前記ユーザインターフェースの前記少なくとも１つの要素を介して受信した入力に基づき、前記プロセッサを用いて、前記薬物送達デバイスによるスケジュール設定された前記薬物ボーラス送達を修正することと、
を含む、方法。
〔態様１６〕
前記修正することが、前記薬物送達デバイスが前記薬物ボーラスを送達するようにスケジュール設定された日付および／または時刻を修正することを含む、態様１５記載の方法。
〔態様１７〕
前記修正することが、スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達の投与量を修正することを含む、態様１５記載の方法。
〔態様１８〕
前記修正することが、スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達をキャンセルすることを含む、態様１５記載の方法。
〔態様１９〕
前記将来の時間に行う前記薬物送達デバイスによる前記ユーザへのスケジュール設定された前記薬物ボーラス送達のリマインダを、前記ディスプレイ上に表示することをさらに含み、その際、前記ユーザインターフェースが前記リマインダ内に組み込まれている、態様１５記載の方法。
〔態様２０〕
スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達の前記修正することの確認を、前記修正することの実施に先立って前記ディスプレイ上に表示することをさらに含む、態様１５記載の方法。

【手続補正11】

【補正対象書類名】特許請求の範囲

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【請求項1】

ディスプレイを有するコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行される方法であって、
前記ディスプレイ上にユーザインターフェースを表示することであって、前記ユーザインターフェースは、薬物送達デバイスからの薬物ボーラス送達をスケジュール設定するための、所望の時間に関する情報をユーザに求めるためである、ユーザインターフェースを表示することと、
前記ユーザインターフェースを介して受信した情報に基づき、前記プロセッサを用いて、前記薬物送達デバイスから前記ユーザへの前記薬物ボーラス送達を将来の時間にスケジュール設定することと、
前記プロセッサを用いて、前記薬物送達デバイスに、スケジュール設定された前記将来の時間に前記薬物ボーラス送達を行わせることと、
を含む、方法。

【請求項2】

前記ユーザインターフェースが、前記薬物ボーラス送達をスケジュール設定するための所望の時刻および所望の日付を前記ユーザに求める、請求項１記載の方法。

【請求項3】

前記ユーザインターフェースが、前記薬物ボーラス送達の投与量を前記ユーザに求める、請求項２記載の方法。

【請求項4】

前記薬物が、インスリン、グルカゴン、グルカゴン様ペプチド－１（ＧＬＰ－１）受容体作動薬、またはプラムリンチドを含む、請求項１記載の方法。

【請求項5】

前記薬物が、鎮痛剤、抗生物質、抗ウイルス剤、抗鬱剤、抗依存症薬、抗不安剤、疼痛緩和剤、抗精神病薬、抗てんかん薬、抗凝血剤、化学療法薬、ホルモン剤、不妊剤、スタチン、血圧制御剤、制酸剤、避妊薬、妊娠促進薬、抗炎症薬、心臓血管薬、筋弛緩剤、睡眠障害治療薬、または性障害治療薬のうちの１つである、請求項１記載の方法。

【請求項6】

前記コンピューティングデバイスが、スマートフォン、スマートウォッチ、車両用インフォテインメントシステム、または前記薬物送達デバイスの一部分のうちの１つである、請求項１記載の方法。

【請求項7】

スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達のリマインダを、スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達が起こる前に前記ディスプレイ上に表示することをさらに含む、請求項１記載の方法。

【請求項8】

前記薬物送達デバイスに、スケジュール設定された前記将来の時間に前記薬物ボーラス送達を行わせることが、前記薬物ボーラス送達のためのコマンドまたはメッセージを前記薬物送達デバイスに送信することを含む、請求項１記載の方法。

【請求項9】

ディスプレイを有するコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行される方法であって、
薬物送達デバイスによるユーザへの薬物ボーラス送達を、前記プロセッサを用いて、将来の時間にスケジュール設定することと、
前記プロセッサを用いて、前記ディスプレイ上にユーザインターフェース要素を表示することであって、前記ユーザインターフェース要素は、スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達を遅延させるように起動することができる、ユーザインターフェース要素を表示することと、
前記ユーザインターフェース要素を介して受信した入力に基づき、前記プロセッサを用いて、前記薬物ボーラス送達を、スケジュール設定された前記時間の後の遅延時刻へと遅延させることと、
を含む、方法。

【請求項10】

前記薬物ボーラス送達をスケジュール設定された前記時間に対してどれだけ遅延させるかという大きさを前記ユーザが選択することを容易にするために、追加的ユーザインターフェースを前記ディスプレイ上に表示することをさらに含む、請求項９記載の方法。

【請求項11】

前記追加的ユーザインターフェースが、選択のための要素であって、その各々が前記薬物ボーラス送達のための異なる大きさの遅延に関連付けられている選択のための要素を含む、請求項１０記載の方法。

【請求項12】

前記プロセッサを用い、前記薬物送達デバイスによる前記ユーザへの前記薬物ボーラス送達を前記遅延時刻に行わせることをさらに含む、請求項９記載の方法。

【請求項13】

前記薬物送達デバイスによる前記ユーザへの前記薬物ボーラス送達を前記遅延時刻に行わせることが、前記コンピューティングデバイスから前記薬物送達デバイスへのコマンドまたはメッセージを送信することを含む、請求項１２記載の方法。

【請求項14】

前記コマンドまたはメッセージが無線送信される、請求項１３記載の方法。

【請求項15】

ディスプレイを有するコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行される方法であって、
薬物送達デバイスによるユーザへの薬物ボーラス送達を、前記プロセッサを用いて、将来の時間にスケジュール設定することと、
前記プロセッサを用いて、前記ディスプレイ上にユーザインターフェースを表示することであって、前記ユーザインターフェースは、スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達を修正するように起動することができる少なくとも１つの要素を含む、ユーザインターフェースを表示することと、
前記ユーザインターフェースの前記少なくとも１つの要素を介して受信した入力に基づき、前記プロセッサを用いて、前記薬物送達デバイスによるスケジュール設定された前記薬物ボーラス送達を修正することと、
を含む、方法。

【請求項16】

前記修正することが、前記薬物送達デバイスが前記薬物ボーラスを送達するようにスケジュール設定された日付および／または時刻を修正することを含む、請求項１５記載の方法。

【請求項17】

前記修正することが、スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達の投与量を修正することを含む、請求項１５記載の方法。

【請求項18】

前記修正することが、スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達をキャンセルすることを含む、請求項１５記載の方法。

【請求項19】

前記将来の時間に行う前記薬物送達デバイスによる前記ユーザへのスケジュール設定された前記薬物ボーラス送達のリマインダを、前記ディスプレイ上に表示することをさらに含み、その際、前記ユーザインターフェースが前記リマインダ内に組み込まれている、請求項１５記載の方法。

【請求項20】

スケジュール設定された前記薬物ボーラス送達の前記修正することの確認を、前記修正することの実施に先立って前記ディスプレイ上に表示することをさらに含む、請求項１５記載の方法。

【手続補正12】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図７

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図7】

【手続補正13】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１０

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図10】

【手続補正14】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１２Ａ

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図12A】

【手続補正15】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１６

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図16】

【国際調査報告】