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特表2023-554649固定・振動緩和防護装置及び充電装置
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  • 特表-固定・振動緩和防護装置及び充電装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-28
(54)【発明の名称】固定・振動緩和防護装置及び充電装置
(51)【国際特許分類】
   F16F 7/00 20060101AFI20231221BHJP
   B65D 81/02 20060101ALI20231221BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
F16F7/00 F
B65D81/02
H02J7/00 301A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537155
(86)(22)【出願日】2021-11-02
(85)【翻訳文提出日】2023-06-16
(86)【国際出願番号】 CN2021128047
(87)【国際公開番号】W WO2022127409
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202011494648.0
(32)【優先日】2020-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522388383
【氏名又は名称】長春捷翼汽車科技股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Changchun JETTY Automotive Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No. 957, Shunda Road, High-tech Development Zone, Chaoyang District Changchun City, Jilin Province, 130000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】王 超
【テーマコード(参考)】
3E066
3J066
5G503
【Fターム(参考)】
3E066AA05
3E066CA12
3E066FA03
3E066HA01
3E066NA60
3J066AA22
3J066AA30
3J066BA01
3J066BD05
3J066BE03
3J066BE08
5G503FA01
(57)【要約】
本発明は、固定・振動緩和防護装置及び充電装置を開示し、回路基板を固定するための第1係合機構と、第1取付け具の本体構造を取り付けるための第1取付け孔とが設けられた第1取付け具を含み、第1取付け具が力を受けた後の変形量は、0.015mm~9.30mmである。本発明が提供する固定・振動緩和防護装置では、第1取付け具の第1係合構造によって、電力消費装置または充電装置の落下、衝突中における内部部品間の剛性接触を弾性緩衝的接触へ変換することで、電力消費装置または充電装置が落下したり衝突したりする過程において受けた力を効果的に小さくし、電力消費装置または充電装置の内部における電子部品が損なわれる確率を大幅に低下させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定用の第1係合機構(101)が設けられた第1取付け具(1)を含み、
前記第1取付け具(1)が力を受けた後の変形量は、0.015mm~9.30mmである、
ことを特徴とする固定・振動緩和防護装置。
【請求項2】
前記第1取付け具(1)は、可撓性ゴム体である、ことを特徴とする請求項1に記載の固定・振動緩和防護装置。
【請求項3】
前記第1取付け具(1)には、前記第1取付け具(1)の本体構造を取り付けるための第1取付け孔(102)が設けられた、ことを特徴とする請求項1に記載の固定・振動緩和防護装置。
【請求項4】
前記第1取付け具(1)の底部には、受け台(103)が設けられた、ことを特徴とする請求項3に記載の固定・振動緩和防護装置。
【請求項5】
前記第1取付け孔(102)は、前記第1取付け具(1)の高さ方向に沿って設けられた、ことを特徴とする請求項4に記載の固定・振動緩和防護装置。
【請求項6】
前記第1取付け具(1)の頂部には、緩衝構造(104)が設けられた、ことを特徴とする請求項1に記載の固定・振動緩和防護装置。
【請求項7】
前記第1係合機構(101)の表面には、凹凸状構造が設けられた、ことを特徴とする請求項1に記載の固定・振動緩和防護装置。
【請求項8】
前記第1取付け具(1)の高さは、95mm以下である、ことを特徴とする請求項1に記載の固定・振動緩和防護装置。
【請求項9】
前記第1取付け具(1)の材料は、少なくとも、熱可塑性材料、熱硬化性材料、ゴム系エラストマー、複合型材料のうちの1つまたは複数の組合せを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の固定・振動緩和防護装置。
【請求項10】
前記可撓性ゴム体の材料は、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム、シリコーンブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、ポリウレタンゴム、ポリアクリレートゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、クロロスルフィドゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、水素化ニトリルゴム、ポリスルフィドゴムのうちの1つまたは複数の組合せである、ことを特徴とする請求項2に記載の固定・振動緩和防護装置。
【請求項11】
前記第1係合機構(101)が前記第1取付け具(1)の高さ方向に投影した面積と、前記第1係合機構(101)が固定された物体と接触した領域の面積との比は、46以下である、ことを特徴とする請求項1に記載の固定・振動緩和防護装置。
【請求項12】
ハウジングと、
前記ハウジング内に取り付けられた請求項1~11のいずれか1項に記載の固定・振動緩和防護装置と、を備えた、ことを特徴とする充電装置。
【請求項13】
前記ハウジングの材料は、少なくとも、熱可塑性材料、熱硬化性材料、ゴム系エラストマー、複合型材料のうちの1つまたは複数の組合せを含む、ことを特徴とする請求項12に記載の充電装置。
【請求項14】
前記ハウジングの材料は、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、エチレンプロピレンジエンゴム、ナイロン、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリオキシメチレン、ポリ塩化ビニルのうちの1つまたは複数の組み合わせである、ことを特徴とする請求項13に記載の充電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年12月17日に提出された出願番号が202011494648.0で、発明名称が「固定・振動緩和防護装置及び充電装置」である中国特許出願の優先権を要求しており、その全ての内容を引用により本願に組み込むこととしている。
【0002】
本発明は、可搬型電力消費装置及び充電装置を固定・振動緩和して防護する技術分野に関し、特に、固定・振動緩和防護装置及び充電装置に関する。
【背景技術】
【0003】
5G時代の到来につれて、可搬型電力消費装置及び充電装置は、現代社会において、応用される場面がますます多くなっている。固定型電力消費装置及び充電装置と比べて、可搬型電力消費装置及び充電装置は、移動中に落下したり、衝突したりするリスクが多く存在する。一旦、落下または衝突などの現象が発生すると、電力消費装置及び充電装置は、機能的に損なわれて、機能が無効になってしまい、ひいては火災などの深刻なセキュリティ問題を引き起こす可能性もある。今まで、電力消費装置または充電装置による上記問題を予防的に解決できる技術手段はまだない。
【0004】
そのため、電力消費装置及び充電装置に機能的な損害や機能の無効などの問題が発生しないように、どのように予防すべきかは、当業者が解決しようとする技術的課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、電力消費装置または充電装置が落下したり衝突したりして、機能的に損なわれ、又は、機能が無効になってしまう問題を解決することができる固定・振動緩和防護装置及び充電装置を提供することを目的にする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するために、本発明は、固定用の第1係合機構が設けられた第1取付け具を含み、前記第1取付け具が力を受けた後の変形量は、0.015mm~9.30mmである、固定・振動緩和防護装置を提供する。
【0007】
本発明が提供する固定・振動緩和防護装置では、第1取付け具の第1係合構造によって、一連の創造的な実験を経て、第1取付け具が力を受けた後の変形量を精確に限定し、電力消費装置または充電装置の落下、衝突中における内部部品間の剛性接触を弾性緩衝的接触へ変換することで、電力消費装置または充電装置が落下したり衝突したりする過程において受けた力を効果的に小さくし、電力消費装置または充電装置の内部における電子部品が損なわれる確率を大幅に低下させ、電力消費装置または充電装置の正常機能をより良く保護し、電力消費装置または充電装置の移動中のセキュリティ性をより一層向上させる。本発明が提供する充電装置は、ハウジングと、ハウジング内に取り付けられた固定・振動緩和防護装置と、を備えて、上記有益な効果を有する。
【0008】
本発明の実施例または従来技術の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、実施例または従来技術の説明に必要な添付図面を簡単に紹介する。明らかなことに、以下で説明する添付図面は、本発明の実施例に該当するものに過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わずに、これらの添付図面を基にして他の添付図面を取得できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明が提供する具体的な実施の形態の全体的な構造模式図。
図2図1に示す構造の平面図。
図3図1に示す第1取付け具の構造模式図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下は、本発明の実施例における添付図面を結び付けながら、本発明の実施例の技術案を明瞭かつ完全に説明する。明らかなことに、説明されている実施例は、ただ本発明の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本発明の実施例を基にして、当業者であれば、創造的な労力を払わないことを前提として、得られる全ての他の実施例は、全部、本発明の保護範囲に入っている。
【0011】
図1図3を参照して、図1は、本発明が提供する具体的な実施の形態の全体的な構造模式図であり、図2は、図1に示す構造の平面図であり、図3は、図1に示す第1取付け具の構造模式図である。
【0012】
本発明が提供する具体的な実施の形態では、固定・振動緩和防護装置は、回路基板を固定するための第1係合機構101と、第1取付け具1の本体構造を取り付けるための第1取付け孔102とが設けられた第1取付け具1を含む。
【0013】
ここで、第1取付け具1は、可撓性ゴム体であることが好ましい。第1取付け具1の変形量は、0.015mm~9.30mmであることが好ましい。勿論、他の保護性能を有する材料のものが選定されてもよい。第1取付け具1には、取付け孔が開設された。即ち、第1取付け具1の第1取付け孔102は、ネジと共働して装着することで、第1取付け具1の本体構造を電力消費装置または充電装置のハウジングと固定して、さらに、回路基板を第1係合機構101内に係合して固定することができ、それにより、回路基板が電力消費装置または充電装置のハウジングの内部に固定されるようになる。第1取付け具1として、可撓性ゴム体の材料が用いられた場合、回路基板そのものが冷熱を受けたとき、変形して発生した衝撃力をより良く解放したり、吸収したりすることができ、回路基板をより良く保護することができる。勿論、第1取付け具1が受けた力は、一般的に充電装置の使用中の落下がもたらした衝撃力である。
【0014】
表1を参照して、下表における落下実験の条件は、常温における落下の場合、25℃で落下を100回、低温における落下の場合、-40℃で30分間格納してから落下を60回、高温における落下の場合、50℃で30分間格納してから落下を80回、実行させること、および、-40℃の低温で30分間格納してから、高温条件に移行し(移行にかかる搬送時間が30s未満)、50℃の高温で30分間格納してから落下を10回実行させるステップを8回も繰り返すこと、である。
【0015】
【表1】
【0016】
上表から分かるように、上述した一連の創造的な実験を経て、第1取付け具1の変形量が0.015mm未満である場合、ハードウェア破損率が0.13%超過で、機能上の無効率が0.070%超過であり、変形量が0.015mm~9.30mmの範囲にある場合、ハードウェア破損率も機能上の無効率も0であり、変形量が9.30mm超過である場合、ハードウェア破損率が0.110%超過で、機能上の無効率が0.050%であることが明らかになり、また、変形量が引き続き増加していくにつれて、ハードウェア破損率と機能上の無効率が飛躍的に高くなり、製品の性能及び寿命に大きな影響を与え、ひどい場合には、製品の寿命が急激に縮まって、結果的に無効となってしまうこともあるのも推測される。そのため、本実施例では、第1取付け具1の変形量は、0.015mm~9.30mmの範囲内にあることが好ましい。「力を受けた後の変形量が大きければ大きいほど、振動緩和防護効果が良い」という一般的な認識と比べて、本願では、上述した一連の創造的な実験により、第1取付け具1の変形量の区間を限定することで、最適な振動緩和防護効果が得られることが証明された。
【0017】
具体的には、回路基板における対応する位置に第1取付け具1を置き、第1取付け具1の第1取付け孔102によって、回路基板全体を係合して固定することで全体的に取付本体として形成し、それぞれのネジを第1取付け孔102と共働して接続して、回路基板を電力消費装置または充電装置のハウジングの内部に取り付けて固定する。回路基板は電力消費装置または充電装置の内壁又はハウジングとの間に直接に接触したものがないので、第1取付け具1は、回路基板が外力からの衝撃を受けたときに回路基板の緩衝能力を大幅に向上させて、回路基板をより良く保護することができる。
【0018】
上記実施例における固定防護装置による衝撃力緩和能力及び固定安定性を最適化するために、第1取付け具1の底部には、電力消費装置または充電装置に固定して接続された受け台103が設けられており、第1取付け具1は、「工」字状の支持構造を有して受け台103に接続されたようにすることによって、回路基板が受けた衝撃力を小さくするとともに、回路基板をより安定的に固定することができ、回路基板の作業性能がより良く確保された。
【0019】
更に、第1取付け孔102は、第1取付け具1の高さ方向に沿って設けられており、ネジと第1取付け孔102との共働で、第1取付け具1は、電力消費装置または充電装置に固定して取り付けられるようになる。
【0020】
加えて、第1取付け具1の頂部には、電力消費装置または充電装置の上蓋に当接する緩衝構造104が設けられており、電力消費装置または充電装置の上蓋が衝撃力を受けたとき、緩衝構造104は、その衝撃力を第1取付け具1の本体によって受け台103に伝達することができ、それにより、回路基板が力を受けたことで損なわれてしまうのを効果的に回避し、回路基板のセキュリティ性能が向上する。勿論、第1係合機構101の表面には、凹凸状の構造が設けられており、当該構造によれば、第1取付け具1による回路基板または他の取付け具への固定の取付け安定性が向上する。
【0021】
具体的には、第1取付け具1の材料は、少なくとも、熱可塑性材料、又は、熱硬化性材料、又は、ゴム系エラストマー、又は、複合型材料のうちの1つまたは複数の組合せを含むとしている。上記材料について、従来技術を参照されたい。本文では説明を省略されたい。
【0022】
更に、可撓性ゴム体の材料は、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム、シリコーンブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、ポリウレタンゴム、ポリアクリレートゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、クロロスルフィドゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、水素化ニトリルゴム、ポリスルフィドゴムのうちの1つまたは複数の組合せであるとしている。上記材料について、従来技術を参照されたい。本文では説明を省略されたい。
【0023】
表2を参照して、第1取付け具1の高さは95mm以下であることが明らかになる。勿論、第1取付け具1の高さは、それに限らず、筐体内部の空間サイズに応じて設計されてもよい。
【0024】
【表2】
【0025】
上表から分かるように、上述した一連の創造的な実験を経て、第1取付け具1の高さが1mm~95mmの範囲にある場合、機能上の無効率が0であり、高さが95mm超過である場合、機能上の無効率が0.31%超過であることが明らかになり、また、高さの引き続き増加につれて、機能上の無効率が飛躍的に高くなり、製品の性能及び寿命に大きな影響を与え、ひどい場合には、製品の寿命が急激に縮まって、結果的に無効となってしまうこともあるのも推測される。そのため、本実施例では、第1取付け具1の高さは、0超過であって95mm以下である範囲内にあることが好ましい。
【0026】
表3を参照して、第1係合機構101が第1取付け具1の高さ方向に投影した面積と、第1係合機構101が固定された物体と接触した領域の面積との比は、46以下であることが明らかになる。そのように設計されたことで、第1係合機構101による係合安定性が確保されるとともに、第1係合機構101の構造全体が筐体内部に占める取付け空間が最適化された。
【0027】
【表3】
【0028】
上表から分かるように、上述した一連の創造的な実験を経て、第1係合機構101は投影した面積と、固定された物体と接触した領域の面積との比が46未満である場合、ハードウェア破損故障率が0であり、第1係合機構101は投影した面積と、固定された物体と接触した領域の面積との比が46超過である場合、ハードウェア破損故障率が0.13%超過であることが明らかになり、また、その比の値が引き続き大きくなることにつれて、ハードウェア破損故障率が飛躍的に高くなり、製品の性能及び寿命に大きな影響を与えることも推測される。そのため、本実施例では、第1係合機構101は、投影した面積と、固定された物体と接触した領域の面積との比が0~46の範囲にあることが好ましい。
【0029】
また、回路基板と電力消費装置または充電装置の緩衝空間を大きくするために、第1取付け具1を回路基板における4隅の位置の各々に対応して取り付けることで、回路基板が衝撃を受けたとき、回路基板の受けた衝撃力をより良く緩和することができ、回路基板をより安全にすることができる。
【0030】
本発明における具体的な実施の形態は、上記固定・振動緩和防護装置を備えた充電装置をさらに提供し、当該充電装置における他の部分の構造について、従来技術を参照されたい。本文では説明を省略されたい。
【0031】
なお、説明すべきなのは、ハウジングの材料は、少なくとも、熱可塑性材料又は熱硬化性材料又はゴム系エラストマー又は複合型材料のうちの1つまたは複数の組合せを含むとしている。具体的には、ハウジングの材料は、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、エチレンプロピレンジエンゴム、ナイロン、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリオキシメチレン、ポリ塩化ビニルのうちの1つまたは複数の組み合わせであるとしている。上記材料について、従来技術を参照されたい。本文では説明を省略されたい。
【0032】
以上により、本実施例が提供する固定・振動緩和防護装置は、主に、回路基板を固定するための第1係合機構と、第1取付け具の本体構造を取り付けるための第1取付け孔とが設けられた第1取付け具を含み、第1取付け具が力を受けた後の変形量は、0.015mm~9.30mmである。本発明が提供する固定・振動緩和防護装置では、第1取付け具の第1係合構造によって、電力消費装置または充電装置の落下、衝突中における内部部品間の剛性接触を弾性緩衝的接触へ変換することで、電力消費装置または充電装置が落下したり衝突したりする過程において受けた力を効果的に小さくし、電力消費装置または充電装置の内部における電子部品が損なわれる確率を大幅に低下させ、電力消費装置または充電装置の正常機能をより良く保護し、電力消費装置または充電装置の移動中のセキュリティ性をより一層向上させる。本発明が提供する充電装置は、ハウジングと、ハウジング内に取り付けられた固定・振動緩和防護装置と、を備えて、上記有益な効果を有する。
開示の実施例に対する上記説明により、当業者であれば、本発明を実現または使用することができるはずである。それらの実施例に対する様々な修正は、当業者にとって自明なものである。本文で定義されている一般的な原理は、本発明の精神または範囲から逸脱しない限り、他の実施例によって実現されてもよい。そのため、本発明は、本文で示されているそれらの実施例に制限されておらず、本文に開示の原理及び新規性の特徴と一致する最大限の範囲内にあるものが求められる。
【符号の説明】
【0033】
1 ・・・第1取付け具
101 ・・・第1係合機構
102 ・・・第1取付け孔
103 ・・・受け台
104 ・・・緩衝構造
図1
図2
図3
【国際調査報告】