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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-28
(54)【発明の名称】再使用可能で再生利用可能な包装袋
(51)【国際特許分類】
   B65D 27/06 20060101AFI20231221BHJP
   B65D 27/00 20060101ALI20231221BHJP
   B65D 27/02 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
B65D27/06 ZAB
B65D27/00 T
B65D27/00 U
B65D27/02 D
B65D27/02 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537185
(86)(22)【出願日】2021-12-09
(85)【翻訳文提出日】2023-08-16
(86)【国際出願番号】 US2021062688
(87)【国際公開番号】W WO2022132568
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】17/125,611
(32)【優先日】2020-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517051887
【氏名又は名称】フェデラル・エキスプレス・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヨンチュアン・ジョウ
(57)【要約】
再使用可能で再生利用可能な包装袋(102)を含む方法、システム、および装置が記載されている。再使用可能で再生利用可能な包装袋は、プラスチック容器(108)と、板紙ジャケット(106)と、接着性被覆とを備える。プラスチック容器は第1の部分(202)と第2の部分(204)とを備える。第1の部分は成形領域(208)を有し、フランジ(210)が成形領域(208)の周縁(212)の周りで延びる。第2の部分は、第2の部分と第1の部分の成形領域との向かい合う表面同士の間に空間(232)を定めるようにフランジと嵌まり合う大きさとされる。板紙ジャケットは、それ自体を貫いて定められる開口を備える。開口は、プラスチック容器の成形領域を通過させる大きさとされる一方で、フランジは、開口の縁を越えて延び、開口の周辺における板紙ジャケットの領域と重なる。接着性被覆が板紙ジャケットの表面に配置される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形領域を有し、フランジが前記成形領域の周縁の周りで延びる第1の部分、および、
それ自体と前記第1の部分の前記成形領域との向かい合う表面同士の間に空間を定めるように前記フランジと嵌まり合う大きさとされる第2の部分
を備えるプラスチック容器と、
それ自体を貫いて定められる開口を備える板紙ジャケットであって、前記開口は、前記プラスチック容器の前記成形領域を通過させる大きさとされる一方で、前記フランジは、開口の縁を越えて延び、前記開口の周辺における前記板紙ジャケットの領域と重なる、板紙ジャケットと、
前記板紙ジャケットの表面に配置される接着性被覆と
を備える再使用可能で再生利用可能な包装袋。
【請求項2】
前記プラスチック容器は透明部分をさらに備える、請求項1に記載の再使用可能で再生利用可能な包装袋。
【請求項3】
前記透明部分は、前記プラスチック容器の中に含まれる機械読み取り可能コードの走査を可能にする、請求項2に記載の再使用可能で再生利用可能な包装袋。
【請求項4】
前記機械読み取り可能コードは、前記再使用可能で再生利用可能な包装袋の内容物に関する情報を含む、請求項3に記載の再使用可能で再生利用可能な包装袋。
【請求項5】
前記再使用可能で再生利用可能な包装袋が取り付けられる荷物の状態を感知するように構成される監視デバイスをさらに備える、請求項1に記載の再使用可能で再生利用可能な包装袋。
【請求項6】
前記荷物の前記状態は、前記荷物の場所、前記荷物の配向、または前記荷物の取り扱い履歴のうちの1つまたは複数を含む、請求項5に記載の再使用可能で再生利用可能な包装袋。
【請求項7】
前記板紙ジャケットは、前記開口の前記縁から前記板紙ジャケットの外縁へと延びるミシン目を有する、請求項1に記載の再使用可能で再生利用可能な包装袋。
【請求項8】
前記成形領域は出荷書類を入れるための大きさとされる、請求項1に記載の再使用可能で再生利用可能な包装袋。
【請求項9】
前記成形領域は、前記第2の部分の前記表面と前記第1の部分の前記成形領域との向かい合う前記表面同士の間に定められる前記空間の中に追跡センサを収容するように構成される、請求項1に記載の再使用可能で再生利用可能な包装袋。
【請求項10】
前記接着性被覆は、前記開口の周辺における前記板紙ジャケットの前記領域と重ならない前記板紙ジャケットの第2の領域の中に配置される、請求項1に記載の再使用可能で再生利用可能な包装袋。
【請求項11】
前記プラスチック容器はポリエチレンテレフタレートである、請求項1に記載の再使用可能で再生利用可能な包装袋。
【請求項12】
前記プラスチック容器は再生利用可能プラスチック材料を含む、請求項1に記載の再使用可能で再生利用可能な包装袋。
【請求項13】
再使用可能で再生利用可能な包装袋を伴う出荷コンテナであって、
前記出荷コンテナの表面に位置付けられるプラスチック容器であって、
成形領域を有し、フランジが前記成形領域の周縁の周りで延びる第1の部分、および、
それ自体と前記第1の部分の前記成形領域との向かい合う表面同士の間に空間を定めるために前記フランジと嵌め合わされる第2の部分
を備えるプラスチック容器と、
前記出荷コンテナの前記表面に付着させられる板紙ジャケットであって、前記板紙ジャケットは、それ自体を貫いて定められる開口を備え、前記プラスチック容器の前記成形領域は前記開口を貫いて延びる一方で、前記板紙ジャケットは、前記プラスチック容器を前記出荷コンテナの前記表面における所定位置で保持するように、前記プラスチック容器の前記フランジと重なる、板紙ジャケットと
を備える、再使用可能で再生利用可能な包装袋を伴う出荷コンテナ。
【請求項14】
前記プラスチック容器は透明部分をさらに備える、請求項13に記載の再使用可能で再生利用可能な包装袋を伴う出荷コンテナ。
【請求項15】
再使用可能で再生利用可能な包装袋を作る方法であって、
成形領域を有し、フランジが前記成形領域の周縁の周りで延びる第1の部分、および、
それ自体の表面と前記第1の部分の前記成形領域との向かい合う表面同士の間に空間を定めるように前記フランジと嵌まり合う大きさとされる第2の部分
を備えるプラスチック容器を形成するためにプラスチック片を形成するステップと、
それ自体を貫いて定められる開口を備える板紙ジャケットを形成するステップであって、前記開口は、前記プラスチック容器の前記成形領域を通過させる大きさとされる一方で、前記フランジは、開口の縁を越えて延び、前記開口の周辺における板紙ジャケットの領域と重なる、ステップと、
接着性被覆を前記板紙ジャケットの表面に適用するステップと
を含む方法。
【請求項16】
前記プラスチック容器を形成するために、前記プラスチック片を熱的に押圧するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記接着性被覆によって閉じられる前記板紙ジャケットを封止するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記板紙ジャケット上で前記板紙ジャケットの内部の状態を視覚センサに感知させるように構成される透明窓を固定するステップをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記板紙ジャケットの前面にミシン目を形成するステップであって、前記板紙ジャケットを開けて内容物を取り出すために引き裂かれるように前記板紙ジャケットの前記前面を構成する、ステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の部分と前記第1の部分の前記成形領域との向かい合う前記表面同士の間に定められる前記空間の中に監視センサを収容するために、前記成形領域を形成するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
剥離ライナを、前記剥離ライナが除去可能となるように、前記接着性被覆を介して裏シートの外面に取り付けるステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、再使用可能で再生利用可能な包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
包装袋が、物流輸送および荷物出荷において、出荷書類、追跡デバイス、および監視デバイスを含めるための手段として用いられ得る。袋は、荷物が流通経路を通じて移動するとき、荷物に取り付けられる。包装袋は、使用後に出荷書類、追跡デバイス、および監視デバイスを荷物から除去するときに一般的には破って開けられ、通常は再使用可能でも再生利用可能でもない。
【発明の概要】
【0003】
本開示の実施は、再使用可能で再生利用可能な包装袋に関する。
【0004】
再使用可能で再生利用可能な包装袋は、プラスチック容器と、板紙ジャケットと、接着性被覆とを備える。プラスチック容器は第1の部分と第2の部分とを備える。第1の部分は成形領域を有し、フランジが成形領域の周縁の周りで延びる。第2の部分は、第2の部分と第1の部分の成形領域との向かい合う表面同士の間に空間を定めるようにフランジと嵌まり合う大きさとされる。板紙ジャケットは、それ自体を貫いて定められる開口を備える。開口は、プラスチック容器の成形領域を通過させる大きさとされる一方で、フランジは、開口の縁を越えて延び、開口の周辺における板紙ジャケットの領域と重なる。接着性被覆が板紙ジャケットの表面に配置される。
【0005】
ある実施では、プラスチック容器は透明部分を含み得る。透明部分は、プラスチック容器の中に含まれる機械読み取り可能コードの走査を可能にすることができる。機械読み取り可能コードは、再使用可能で再生利用可能な包装袋の内容物に関する情報を含み得る。
【0006】
ある実施では、再使用可能で再生利用可能な包装袋は、再使用可能で再生利用可能な包装袋が取り付けられる荷物の状態を感知するために、監視デバイスを備える。荷物の状態は、荷物の場所、荷物の配向、または荷物の取り扱い履歴のうちの1つまたは複数であり得る。
【0007】
ある実施では、板紙ジャケットは、開口の縁から板紙ジャケットの外縁へと延びるミシン目を有する。
【0008】
ある実施では、成形領域は出荷書類を入れるための大きさとされる。成形領域は、第2の部分と第1の部分の成形領域との向かい合う表面同士の間に定められる空間の中に追跡センサを収容することができる。
【0009】
ある実施では、接着性被覆は、開口の周辺における板紙ジャケットの領域と重ならない板紙ジャケットの第2の領域の中に配置される。
【0010】
ある実施では、プラスチック容器はポリエチレンテレフタレートである。
【0011】
ある実施では、プラスチック容器は再生利用可能材料から構築される。
【0012】
本開示のさらなる実施は、再使用可能で再生利用可能な包装袋を伴う出荷コンテナを含む。出荷コンテナはプラスチック容器と板紙ジャケットとを含む。プラスチック容器は出荷コンテナの表面に位置付けられる。プラスチック容器は第1の部分と第2の部分とを備える。第1の部分は成形領域を有し、フランジが成形領域の周縁の周りで延びる。第2の部分は、第2の部分と第1の部分の成形領域との向かい合う表面同士の間に空間を定めるためにフランジと嵌め合わされる。板紙ジャケットは出荷コンテナの表面に付着する。板紙ジャケットは、それ自体を貫いて定められる開口を備える。プラスチック容器の成形領域は開口を貫いて延びる一方で、板紙ジャケットは、プラスチック容器を出荷コンテナの表面における所定位置で保持するように、プラスチック容器のフランジと重なる。ある実施では、プラスチック容器は透明部分をさらに含む。
【0013】
本開示のさらなる実施は、再使用可能で再生利用可能な包装袋を作る方法を含む。方法は、プラスチック容器を形成するためにプラスチック片を形成するステップを含む。プラスチック容器は第1の部分と第2の部分とを備える。第1の部分は成形領域を有し、フランジが成形領域の周縁の周りで延びる。第2の部分は、第2の部分と第1の部分の成形領域との向かい合う表面同士の間に空間を定めるようにフランジと嵌まり合う大きさとされる。プラスチック片は、プラスチック容器を形成するために、熱的に押圧することができる。成形領域は、第2の部分と第1の部分の成形領域との向かい合う表面同士の間に定められる空間の中に監視センサを収容するように形成できる。
【0014】
方法は、板紙ジャケットを形成するステップを含む。板紙ジャケットは、それ自体を貫いて定められる開口を備える。開口は、プラスチック容器の成形領域を通過させる大きさとされる一方で、フランジは、開口の縁を越えて延び、開口の周辺における板紙ジャケットの領域と重なる。接着性被覆が板紙ジャケットの表面に適用され得る。板紙ジャケットは接着性被覆によって閉じられて封止され得る。板紙ジャケットの前面にミシン目が形成され得る。板紙ジャケットの前面にミシン目を形成することは、板紙ジャケットを開けて内容物を取り出すために引き裂かれるように板紙ジャケットの前面を形成することができる。透明窓が、板紙ジャケット上で板紙ジャケットの内部の状態を視覚センサに感知させるために、板紙ジャケットに固定させることができる。剥離ライナが、剥離ライナが除去可能となるように、接着性被覆を介して裏シートの外面に取り付けられ得る。
【0015】
本明細書に記載されている主題の具体的な実施は、以下の利点のうちの1つまたは複数を実現するように実施され得る。実施は、包装袋に再使用可能な構成要素を提供する。例えば、実施は、出荷袋における使い捨てのプラスチック構成要素を低減することで、環境に入るプラスチック廃棄物を低減する。再生利用効率は、再生利用可能材料を独立して容易に分離することで、向上させることができる。実施は、耐久性のある保護ケーシングを提供することで、出荷監視デバイスの寿命を向上させることができる。実施は、出荷書類が、経路を通る行程を通じて、対応する出荷と一緒にされたままである可能性を向上させることで、出荷を送り、出荷を受け取るための流通経路の中で、出荷を向上させることができる。実施は、流通経路の中での出荷の紛失または行方不明を減らすことができる。
【0016】
本明細書に記載されている主題の1つまたは複数の実施の詳細は、添付の図面および以下の記載において述べられている。主題の他の特徴、態様、および利点は、記載、図面、および請求項から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】出荷荷物に固定された例の再使用可能で再生利用可能な包装袋の前面図である。
図2A図1の再使用可能で再生利用可能な包装袋の例のプラスチック容器の上面図である。
図2B】プラスチック容器が開けられている状態での断面A-Aに沿っての図2Aのプラスチック容器の断面図である。
図2C】プラスチック容器が部分的に閉じられている図2Aのプラスチック容器の断面図である。
図2D】プラスチック容器が完全に閉じられている図2Aのプラスチック容器の断面図である。
図3A】プラスチック容器が部分的に開けられているプラスチック容器の第1の代替の実施形態の断面図である。
図3B】プラスチック容器が完全に閉じられている図3Aのプラスチック容器の第1の代替の実施形態の断面図である。
図4A】プラスチック容器が部分的に開けられているプラスチック容器の第2の代替の実施形態の断面図である。
図4B】プラスチック容器が完全に閉じられている図4Aのプラスチック容器の第2の代替の実施形態の断面図である。
図5A図1の再使用可能で再生利用可能な包装袋の第3の代替のプラスチック容器の上面図である。
図5B】プラスチック容器が開けられている状態での断面B-Bに沿っての図5Aの第3の代替のプラスチック容器の断面図である。
図5C】プラスチック容器が開けられている状態での断面C-Cに沿っての図5Aの第3の代替のプラスチック容器の断面図である。
図5D】プラスチック容器が開けられている状態での断面D-Dに沿っての図5Aの第3の代替のプラスチック容器の断面図である。
図6A図1の再使用可能で再生利用可能な包装袋の例の板紙ジャケット組立体の前面図である。
図6B図6Aの再使用可能で再生利用可能な包装袋の板紙ジャケット組立体の側面図である。
図7A図1の再使用可能で再生利用可能な包装袋の第1の代替の板紙ジャケット組立体の後面図である。
図7B図7Aの再使用可能で再生利用可能な包装袋の第1の代替の板紙ジャケット組立体の断面図である。
図8A図1の再使用可能で再生利用可能な包装袋の前側の上面斜視図である。
図8B図1の再使用可能で再生利用可能な包装袋の後側の斜視図である。
図9図1の再使用可能で再生利用可能な包装袋を組み立てる方法のステップを示す図である。
図10A】の再使用可能で再生利用可能な包装袋の別の例の上面図である。
図10B】再生利用可能な包装袋が開けられている状態での断面E-Eに沿っての図10Aの再生利用可能な包装袋の断面図である。
図11図10Aの再使用可能で再生利用可能な包装袋を組み立てる方法のステップを示す図である。
図12A】ロープに取り付けるための別の再使用可能で再生利用可能な包装袋の上面図である。
図12B】再生利用可能な包装袋が開けられている状態での断面F-Fに沿っての図12Aの再生利用可能な包装袋の断面図である。
図13図12Aの再生利用可能な包装袋を組み立てる方法のステップを示す図である。
図14】再使用可能で再生利用可能な包装袋を製造する例の方法の図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
様々な図面における同様の符号および指示は、同様の要素を示している。
【0019】
出荷を送り、出荷を受け取るための流通経路は、概して、経路を通じて流れる様々な出荷を経路決定、仕分け、および追跡するために、出荷書類を用いている。出荷書類には、例えば、航空貨物運送状、出荷ラベル、送り状、荷造目録、および、出荷に関連する他の書類がある。出荷書類は、荷物、箱、段ボール、または、経路を通じて出荷される他の容器など、受け取り表面に取り付けられる袋の中に置かれる。適切な仕分け、追跡、輸入/輸出、および最終的な送達を確実にするために、経路を通る行程を通じて出荷書類を出荷と一緒にしたままにすることは重要である。目的地において、受領者は袋を破って開き、出荷書類を除去する。
【0020】
出荷書類は、梱包票または監視デバイスなどの品物を含み得る。監視デバイスは、袋において包囲されている間に追加の保護を必要とするように、より大きくされ得る、または成形され得る。包装袋に置かれ得る荷物監視デバイスは、限定されることはないが、場所、温度、湿度、大気圧、傾き角度、衝撃、または振動を監視するデバイスを含む。
【0021】
ほとんどの出荷荷物は、再生利用可能な段ボールから作られるが、従来の接着のプラスチック袋および荷造目録の包装材料は、出荷荷物を再生利用することを難しくし、高コストにさせている。プラスチックの包装袋および包装材料は、ボール紙の荷物がリサイクルされ得る前に除去されなければならない。しかしながら、従来の包装袋および包装材料は、しばしば伸びて引き裂かれ、荷物から一まとめで取れることはほとんどない。再生利用されない場合、それらのプラスチックの袋および荷造目録の包装材料は、埋立地に直接的に送られ得るか、埋立地で終わり得るか、または、海洋へと捨てられ、そこに留まって分解されず、土壌または海洋を汚染する。また、これらのプラスチック材料は、水を汚染する可能性がある、および/または、魚もしくは他の海洋動物を傷つける可能性がある。
【0022】
図1は、出荷荷物104に取り付けられる例示の再使用可能で再生利用可能な包装袋102を示している。包装袋102は、プラスチック容器108と、それ自体を出荷荷物104に取り付ける接着性被覆を伴う板紙ジャケット106とを備える。プラスチック容器108は第1の部分と第2の部分とを備える。第1の部分は成形領域を有し、成形領域はその周縁の周りで延びるフランジを有する。第2の部分は、第2の部分と第1の部分の成形領域との向かい合う表面同士の間に空間を定めるようにフランジと嵌まり合う大きさとされる。板紙ジャケット106は、それ自体を貫いて定められる開口を有する。開口は、プラスチック容器の成形領域を通過させる大きさとされる一方で、フランジは、開口の縁を越えて延び、開口の周辺における板紙ジャケット106の領域と重なる。接着性被覆が板紙ジャケット106の後側の表面に配置される。
【0023】
図1に示されているように、用意された出荷荷物104は出荷のための準備ができている。再生利用可能な出荷袋102は、ボール紙の出荷荷物104の外側表面に固定されている。板紙ジャケット106はプラスチック容器108を出荷荷物104へと保持させる。図示されている例では、プラスチック容器は監視デバイス110を含む。
【0024】
出荷荷物104は、再生利用可能な出荷袋102が固定され得る出荷コンテナの一例である。例えば、再生利用可能な出荷袋102は、ボール紙の箱、薄い紙の包装材料、プラスチックの包装材料、ユニットロードデバイス(ULD)、荷役モッコ、パレット、または再使用可能で返却可能な出荷コンテナに固定できる。
【0025】
監視デバイス110は、出荷コンテナの1つまたは複数の状態を感知する。例えば、監視デバイス110は、場所、温度、湿度、大気圧、傾き角度、衝撃、または振動を追跡および監視することができる。監視デバイス110は、電子信号を感知するための電子式記録または電子式受信装置を備え得る。例えば、監視デバイス110は、出荷コンテナの場所を決定するために、衛生信号を受信するための電子式受信装置を備え得る。監視デバイス110は、出荷コンテナの状態または場所を送信するための電子式送信装置を備え得る。監視デバイス110は、再使用可能で再生利用可能な包装袋102または出荷荷物104の内容物に関する情報を含む機械読み取り可能コード112を含み得る。
【0026】
図2A図2Dを参照すると、プラスチック容器108は第1の部分202と第2の部分204とを有する。第1の部分は第1の成形領域208を有する。第1の成形領域208は、図2Aに示されているように、矩形であり得る。代替で、第1の成形領域208は異なる形状の形であってもよい。例えば、第1の成形領域は、正方形、円形、三角形、六角形、または不規則な形であり得る。別の言い方をすれば、第1の部分202および第2の部分204は、例えば、様々な種類の監視デバイスまたは出荷書類を含むために、所望の目的に合うような形/大きさとすることができる。例えば、後でより詳細に検討されているように、図3A図3B図4A図4B、および図5A図5Dは、プラスチック容器108について様々な代替の断面の形を示している。第1の成形領域208は、第1の成形領域208の第1の周縁212の周りで延びる第1のフランジ210を有する。第1の周縁212と第2の周縁214とは第1の成形領域208を定めている。第1の成形領域208は、第1の表面218と異なる上面226を有する。上面226ならびに第1の周縁212および第2の周縁214は第1の成形領域208を定めている。
【0027】
図2Bは、断面A-Aに沿ってのプラスチック容器108の断面を示している。図2Bを参照すると、第1のフランジ210は第1の周縁212からプラスチック容器108の外側周縁236へと延びている。第1の成形領域208は、第2の周縁214によって定められる第1の凹領域220を有する。第1のフランジ210の外側表面222または内側表面224のいずれかのより大きい高さが第1の成形領域208の高さを定める。外側表面222と内側表面224とは上面226によって連結されている。内側表面224は、第1の凹領域220を定めるために第2の周縁214の周りで延びている。第1の凹領域220は、監視デバイス110および/または梱包票を保持するための大きさとされている。
【0028】
プラスチック容器108は、第1の成形領域208と嵌まり合う大きさとされた第2の部分204を有する。第2の部分204は、空所232を定めるように、第3の周縁240における第2の表面230から延びる第2の凹領域228を有する。空所232は空間と称することもができる。空所232は、向かい合う表面同士の間、すなわち、第1の部分202の第1の表面218と第2の部分204の第2の表面230との間である。第2の部分204は、第2の表面230に対応する第2のフランジ238を有する。第1の部分202と第2の部分204とは、空所232を形成するために、第1のフランジ210と第2のフランジ238とを嵌め合わせることで一緒に置かれる。空所232は監視デバイス110を保持する。第1の部分202と第2の部分204とは、保護外殻を形成するために一体に留まる。ヒンジ206が第1の部分202と第2の部分204とを連結することができる。例えば、第1の部分202と第2の部分204とが単一のプラスチック片から形成されるとき、ヒンジ206は、第1の部分202および第2の部分204をヒンジ206の周りで関節接合させるプラスチックのより弱い部分であり得る。例えば、ヒンジ206は、第1の部分202および第2の部分204と比較されるとき、プラスチックのより薄い部分であり得る。代替で、ヒンジ206は、第1の部分202と第2の部分204との間のプラスチックのミシン目部分であり得る。図2Bを参照すると、第1の部分202と第2の部分204とは、矢印234の方向において、二枚貝のようにヒンジ206の周りで関節接合している。図2Cを参照すると、第2の部分204は第1の部分202へと閉じる。図2Dを参照すると、第2の部分204は第1の部分202へと留まるように完全に閉じる。代替で、第1の部分202と第2の部分204とは別々の部品とすることもできる。例えば、第2の部分204は、第1の部分202へと閉じるように場所が定められ、閉じて留まるよう一体にさせることができる。
【0029】
プラスチック容器108は透明部分を備え得る。透明部分は、プラスチック容器108への光の伝達を許容し、人または機械に内容物(監視デバイス110および/または梱包票)を視認および走査させることができる。透明部分は、プラスチック容器108の中に含まれる監視デバイス110および/または梱包票における(図1に示されているように)機械読み取り可能コード112の走査を可能にする。例えば、機械読み取り可能コードは、マトリックス化された黒色および白色の正方形から成るクイックレスポンス(QR)コード(登録商標)とすることができ、QRコード(登録商標)スキャナ(図示されていない)によって読み取ることができる。QRコード(登録商標)は、再使用可能で再生利用可能な包装袋の内容物に関する情報を含み得る。ある場合には、プラスチック容器108全体が透明である。また、先に記載されている監視デバイス110によって示されているような出荷包装材料の状態は、人によって観察することができる。
【0030】
プラスチック容器108はプラスチック材料から構築される。例えば、プラスチック容器108は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、またはポリプロピレンであり得る。プラスチック容器108は再生利用可能材料から構築される。プラスチック容器のプラスチック材料は、すべての方向からの引っ掻き、衝撃/振動、および圧縮からのプラスチック容器108の内容物への保護と、監視デバイス110における機械読み取り可能コード112への保護とを提供する。
【0031】
図3Aおよび図3Bを参照すると、プラスチック容器108と概して同様のプラスチック容器300が示されている。プラスチック容器300は、先に検討されている第1の部分202と実質的に同様の第1の部分302を有する。プラスチック容器300は、先に検討されている第2の部分204と概して同様の第2の部分304を有する。第2の部分304は、第2の凹領域228と同様の部分的に凹んだ領域328を有する。部分的に凹んだ領域328は、図2Aに示されている第2の周縁214の内部で、第1の成形領域208の同様の領域に対応する領域で広がっている。プラスチック容器300は、第1の部分302と第2の部分304とを結合するヒンジ306を備える。
【0032】
図4Aおよび図4Bを参照すると、プラスチック容器300と概して同様のプラスチック容器400が示されている。プラスチック容器400は、先に検討されている第1の部分202と実質的に同様の第1の部分402を有する。プラスチック容器400は、先に検討されている第2の部分204と概して同様の第2の部分404を有する。第2の部分404は、第2の凹領域328と同様の部分的に凹んだ領域428を有する。部分的に凹んだ領域428は、図2Aに示されている第2の周縁214の内部で、第1の成形領域208の領域と同様の領域の一部分で広がっている。部分的に凹んだ領域428は、第2の部分404において膨らみ434として現れ得る。プラスチック容器400は、第1の部分402と第2の部分404とを結合するヒンジ406を備える。第2の部分404が第1の部分402において閉じられるとき、空所432が第2の部分404と第1の部分402との間の空間において定められる。
【0033】
図5Aは、図1の再使用可能で再生利用可能な包装袋の第3の代替のプラスチック容器500の上面図である。図5A図5Dを参照すると、第3の代替のプラスチック容器500は第1の部分502と第2の部分504とを有する。第1の部分は第1の成形領域508を有する。第1の成形領域508は、図5Aに示されているように、矩形であり得る。代替で、第1の成形領域508は異なる形状の形であってもよい。例えば、第1の成形領域は、正方形、円形、三角形、六角形、または不規則な形であり得る。別の言い方をすれば、第1の部分502および第2の部分504は、例えば、様々な種類の監視デバイスまたは出荷書類を含むために、所望の目的に合うような形/大きさとできる。第1の成形領域508は、第1の成形領域508の第1の周縁512の周りで延びる第1のフランジ510を有する。第1の周縁512と第2の周縁514とは第1の成形領域508を定めている。第1の成形領域508は、第1の表面518と異なる上面526を有する。上面526ならびに第1の周縁512および第2の周縁514は第1の成形領域508を定めている。第1の凹領域520は、解放可能袋542を備え、解放可能袋542を入れるための大きさとされている。解放可能袋542は、追加の保護の障壁を出荷書類または監視デバイス110に提供する。
【0034】
図5Bは、断面A-Aに沿っての代替のプラスチック容器500の断面を示している。図5Cは、プラスチック容器が開けられている状態での断面C-Cに沿っての図5Aの第3の代替のプラスチック容器の断面図である。図5Dは、プラスチック容器が開けられている状態での断面D-Dに沿っての図5Aの第3の代替のプラスチック容器の断面図である。図5B図5C、および図5Dを参照すると、第1のフランジ510は第1の周縁512からプラスチック容器500の外側周縁536へと延びている。第1の成形領域508は、第2の周縁514によって定められる第1の凹領域520を有する。第1のフランジ510の外側表面522または内側表面524のいずれかのより大きい高さが第1の成形領域520の高さを定める。外側表面522と内側表面524とは上面526によって連結されている。内側表面524は、第1の凹領域520を定めるために第2の周縁514の周りで延びている。第1の凹領域520は、監視デバイス110および/または梱包票を保持するための大きさとされている。
【0035】
プラスチック容器500は、第1の成形領域508と嵌まり合う大きさとされた第2の部分504を有する。第2の部分504は、空所532を定めるように、第3の周縁540における第2の表面530から延びる第2の凹領域528を有する。第2の凹領域528は、図5Bに示されているように、部分的に凹まされたプラスチック容器300と概して同様に、第2の凹領域528を部分的に凹ませるために、第4の周縁544によってさらに定められ得る。空所532は空間と称することもができる。空所532は、向かい合う表面同士の間、すなわち、第1の部分502の第1の表面518と第2の部分504の第2の表面530との間である。第2の部分504は、第2の表面530に対応する第2のフランジ538を有する。第1の部分502と第2の部分504とは、空所532を形成するために、第1のフランジ510と第2のフランジ538とを嵌め合わせることで一緒に置かれる。空所532は監視デバイス110を保持する。第1の部分502と第2の部分504とは、保護外殻を形成するために一体に留まる。
【0036】
ヒンジ506が第1の部分502と第2の部分504とを連結することができる。例えば、第1の部分502と第2の部分504とが単一のプラスチック片から形成されるとき、ヒンジ506は、第1の部分502および第2の部分504をヒンジ506の周りで関節接合させるプラスチックのより弱い部分であり得る。例えば、ヒンジ506は、第1の部分502および第2の部分504と比較されるとき、プラスチックのより薄い部分であり得る。代替で、ヒンジ506は、第1の部分502と第2の部分504との間のプラスチックのミシン目部分であり得る。図5Bを参照すると、第1の部分502と第2の部分504とは、矢印534の方向において、二枚貝のようにヒンジ506の周りで関節接合している。
【0037】
図6Aは、図1の再使用可能で再生利用可能な包装袋の例の板紙ジャケット組立体の前面図である。図6Aに示されているように、再生利用可能な包装袋102は板紙ジャケット組立体600を備える。板紙ジャケット組立体600は板紙ジャケット106を備える。板紙ジャケット106は、周縁606によって定められる開口604を有する。開口604は、プラスチック容器108の第1の成形領域208および第2の凹領域228を通過させることができる大きさとされている一方で、第1のフランジ210と第2のフランジ238とは、一体に結合されるとき、開口604の周縁606を越えて延びる。また、開口604は、重なる周縁610によって定められる重なる領域608において、プラスチック容器108と重なる大きさとされている。板紙ジャケット106の重なる領域608は、開口の周縁606と重なる周縁610との間で開口604の周辺にある。重なる領域608において第2のフランジ238に結合される第1のフランジ210の重なりは、プラスチック容器108を板紙ジャケット106の中で保持する。
【0038】
板紙ジャケット106は、紙、ボール紙、または同様の材料から作ることができる。代替で、板紙ジャケット106はプラスチックまたは積層体から作られてもよい。板紙ジャケット106は、このような紙とプラスチックとの両方など、複数の材料の組み合わせから作られてもよい。
【0039】
板紙ジャケット106は第1の表面612を有する。第1の表面612は、板紙ジャケット組立体が出荷荷物104に固定されるとき、荷物から離れる方を向き、人の方を向いている。板紙ジャケット600は第2の表面614も有する。第2の表面614は、板紙ジャケット組立体600が出荷荷物104に固定されるとき、荷物の方を向き、人から離れる方を向いている。
【0040】
板紙ジャケット106は、開口604の周縁606から板紙ジャケット106の外縁618へと延びるミシン目616を有する。ミシン目616は、出荷の終了においてプラスチック容器108を取り出すために、板紙ジャケット106を引き裂いて開けることを可能にする。ミシン目616は、第1の表面612から、図6Bに示されている第2の表面620へと延び得る。図6Bは、図6Aの再使用可能で再生利用可能な包装袋の板紙ジャケット組立体の側面図である。代替で、ミシン目616は、第1の表面612から第2の表面620へと必ずしも完全に延びなくてもよい。これは筋目と称することができる。ミシン目616と縁618の一部分とは穿孔タブ区域632を定める。ミシン目616は、穿孔タブ区域632を除去するため引き裂さかれ、板紙ジャケット組立体600の内容物を露出させることができる。他の容易な開ける/引き裂く特徴部が、容易に開けるために板紙ジャケットに含まれてもよい。
【0041】
接着性被覆622が板紙ジャケットの第2の表面620に配置されている。接着性被覆622は、開口604の周辺における板紙ジャケット106の重なる領域608と重ならない板紙ジャケットの第2の領域624の中に配置される。第2の領域624は接着領域である。接着性被覆622は板紙ジャケット106を出荷荷物104に固定する。接着性被覆622はアクリル接着剤を含み得る。接着性被覆622は永久的な接着剤であり得る。永久的な接着剤は、永久的な接着剤の接合がひとたび破壊されると、接着剤がもはや接着剤として機能しなくなる接着性被覆622である(つまり、永久的な接着剤は再封止可能ではない)。さらに、永久的な接着剤の接合強度は、典型的には、再封止可能な接着剤の接合強度よりはるかに高い。例えば、永久的な接着剤の接合強度は、落下、分離、または剥離することなく再封止可能な接着剤を開けるために必要とされる力よりはるかに高い。接着性被覆622は、板紙ジャケット106が、擦られて開けられること、および/または剥ぎ取られることを防止するために、出荷の環境の乱暴さを耐え抜くのに十分な接着強度を有する。接着性被覆622は第1の表面626を有する。第1の表面626は板紙ジャケット106に結合される。接着性被覆622は第2の表面628も有する。接着性被覆622は、永久的な接着剤を伴う両面接着テープ(つまり、プラスチック片/担体)であり得る。
【0042】
板紙ジャケット組立体600は剥離ライナ630を備える。剥離ライナ630は接着性被覆622の第2の表面628に取り付けられる。剥離ライナ630は、シリコーンなどの剥離剤で被覆された紙材料から形成され得る。剥離ライナ630は、露出された接着性被覆622を介して、再使用可能で再生利用可能な包装袋100を出荷荷物104に固定する前に除去される。剥離ライナ630は、再使用可能で再生利用可能な包装袋100が出荷荷物104に取り付けられる準備ができるまで接着性被覆622を覆って保護するために、板紙ジャケット106の外面に取り付けられている。
【0043】
板紙ジャケット組立体600は、重なる領域608において板紙ジャケット106の第2の表面620に固定される(図示されていない)透明なプラスチックシートを備え得る。透明なプラスチックシートは開口604を覆う。透明なプラスチックシートは、板紙ジャケット106への光の伝達を許容し、人または機械に内容物(監視デバイス110および/または梱包票)を視認および走査させることができる。透明なプラスチックシートは、梱包票が使用される場合、または、監視デバイス110が十分に薄い、もしくは追加の保護が必要とされない場合、使用できる。
【0044】
図7Aは、板紙ジャケット106の第1の代替の板紙ジャケット組立体の後面図である。図7Aに示されているように、再使用可能で再生利用可能な包装袋102は第1の代替の板紙ジャケット組立体700を備える。第1の代替の板紙ジャケット組立体700は板紙ジャケット706を備える。板紙ジャケット706は、周縁706によって定められる開口704を有する。開口704は、第3の代替のプラスチック容器500の第1の成形領域508および第2の凹領域528を通過させることができる大きさとされている一方で、第1のフランジ510と第2のフランジ538とは、一体に結合されるとき、開口704の周縁706を越えて延びる。また、開口704は、重なる周縁710によって定められる重なる領域708において、第3の代替のプラスチック容器500と重なる大きさとされている。第1の代替の板紙ジャケット組立体700の重なる領域708は、開口の周縁706と重なる周縁710との間で開口704の周辺にある。重なる領域708において第2のフランジ538に結合される第1のフランジ510の重なりは、第3の代替のプラスチック容器500を第1の代替の板紙ジャケット組立体700の中で保持する。
【0045】
板紙ジャケット706は、図7Bに示されている第1の表面712を有する。第1の表面は、第1の代替の板紙ジャケット700が出荷荷物104に固定されるとき、出荷荷物104から離れる方を向き、人の方を向いている。板紙ジャケット706は第2の表面720も有する。第2の表面720は、第1の代替の板紙ジャケット組立体700が出荷荷物104に固定されるとき、出荷荷物104の方を向き、人から離れる方を向いている。
【0046】
板紙ジャケット706は、開口704の周縁706から板紙ジャケット706の外縁718へと延びるミシン目716を有する。ミシン目716は、出荷の終了においてプラスチック容器500を取り出すために、板紙ジャケット706を引き裂いて開けることを可能にする。ミシン目716は、第1の表面712から、図7Bに示されている第2の表面720へと延び得る。図7Bは、図7Aの再使用可能で再生利用可能な包装袋の第1の代替の板紙ジャケット組立体700の断面図である。代替で、ミシン目716は、第1の表面712から第2の表面720へと必ずしも完全に延びなくてもよい。これは筋目と称することができる。ミシン目716と縁718の一部分とは穿孔タブ区域732を定める。ミシン目716は、穿孔タブ区域732を除去するため引き裂さかれ、第1の代替の板紙ジャケット組立体700の内容物を露出させることができる。他の容易な開ける/引き裂く特徴部が、容易に開けるために板紙ジャケットに含まれてもよい。
【0047】
接着性被覆722が板紙ジャケット706の第2の表面720に配置されている。接着性被覆722は、開口704の周辺における板紙ジャケット706の重なる領域708と重ならない板紙ジャケット706の第2の領域724の中に配置される。第2の領域724は接着領域である。接着性被覆722は板紙ジャケット706を出荷荷物104に固定する。接着性被覆722は、先に検討されている接着性被覆622と実質的に同様である。接着性被覆722は第1の表面726を有する。第1の表面726は板紙ジャケット706に結合される。接着性被覆722は第2の表面728も有する。
【0048】
第1の代替の板紙ジャケット組立体700は、図示されていないが、剥離ライナ630と実質的に同様である剥離ライナを備える。剥離ライナは接着性被覆722の第2の表面728に取り付けられる。剥離ライナ730は、露出された接着性被覆722を介して、再使用可能で再生利用可能な包装袋100を出荷荷物104に固定する前に除去される。剥離ライナ730は、再使用可能で再生利用可能な包装袋100が出荷荷物104に取り付けられる準備ができるまで接着性被覆722を覆って保護するために、第1の代替の板紙ジャケット700の外面に取り付けられている。
【0049】
第1の代替の板紙ジャケット組立体700は、重なる領域708において板紙ジャケット706の第2の表面720に固定される(図示されていない)透明なプラスチックシートを備え得る。透明なプラスチックシートは開口704を覆う。透明なプラスチックシートは、第1の代替の板紙ジャケット700への光の伝達を許容し、人または機械に内容物(監視デバイス110および/または梱包票)を視認および走査させることができる。透明なプラスチックシートは、梱包票が使用される場合、または、監視デバイス110が十分に薄い、もしくは追加の保護が必要とされない場合、使用できる。
【0050】
図8Aに示されているように、QRコード(登録商標)を伴う監視デバイス110が、留められて閉じられたプラスチック容器108の空所232の中に位置付けられている。プラスチック容器108は板紙ジャケット106の中に位置付けられている。板紙ジャケット106の第1の表面612は、剥離ライナ630の上方で示されている。プラスチック容器108は、板紙ジャケット106の(図8Bに示されているように)重なる領域608の中に嵌まって保持されている。プラスチック容器108の第1の部分202は図8Aにおいて見られる。プラスチック容器108の第2の部分204は図8Bにおいて見られる。
【0051】
図9は、再使用可能で再生利用可能な包装袋102を組み立て、再生利用可能な袋102を出荷荷物104に固定し、出荷後にプラスチック容器108を除去する過程900を視覚的に示している。ステップAにおいて、機械読み取り可能コード112を伴う監視デバイス110が、プラスチック容器108の第1の部分202の第1の成形領域208の内側の第1の凹領域220に置かれる。第2の部分204はヒンジ206から延びる。ステップBにおいて、第2の部分204は、プラスチック容器108の第1の部分202に留められて閉じられる。監視デバイス110は、閉じたプラスチック容器108の中でしっかりと保持および保護される。ステップCにおいて、監視デバイス110を含んでいるプラスチック容器108は、板紙ジャケット組立体600に置かれるように並べられる。ステップDにおいて、監視デバイス110を含んでいるプラスチック容器108は、板紙ジャケット組立体600に置かれる。
【0052】
ステップEにおいて、監視デバイス110を伴うプラスチック容器108を含む板紙ジャケット組立体600が、第1の表面112(ここでは図示されていない)を下にして(または、人から離れる方を向いて)、剥離ライナ630全体が見える状態で置かれる。ステップFにおいて、剥離ライナ630は、接着性被覆622の第2の表面628を示すために板紙ジャケット組立体600から除去される。ステップGにおいて、接着性被覆622の第2の表面628が出荷包装材料を向く状態で、プラスチック容器108および監視デバイス110を含む板紙ジャケット組立体600が、出荷荷物104に固定される。出荷荷物104は出荷される。
【0053】
出荷荷物104がその最終的な目的地に到着した後、ステップHに示されているように、ミシン目616が引き裂かれ、穿孔タブ区域632が除去され、プラスチック容器108の一部分を露出させる。プラスチック容器108は板紙ジャケット組立体600から除去される。板紙ジャケット組立体は出荷荷物104に残っている。第1の部分202は第2の部分204から分離される。監視デバイス110はプラスチック容器108から除去することができ、再プログラムまたは再使用され得る。プラスチック容器108は複数回再使用することができる。使用できないほど損傷された場合、プラスチック容器108は再生利用され得る。固定されたが引き裂かれ開いた板紙ジャケット組立体600を伴う出荷荷物104は、再生利用され得る。
【0054】
図10Aは、別の例の再生利用可能な包装袋1000の上面図である。図10Bは、再生利用可能な包装袋1000が開けられている状態での断面E-Eに沿っての図10Aの再生利用可能な包装袋1000の断面図である。再生利用可能な包装袋1000は、先に検討されている板紙ジャケットなしで、ユニットロードデバイス(ULD)または再使用可能で返却可能な容器の外側に固定される。ULDのある例は、内部安定化ユニット(ISU)を備える。再使用可能で返却可能な容器のある例は、再使用可能/返却可能なプラスチックトート(コンビニエンスストア、医療用デバイス製造業者、および病院向け)、および、再使用可能/返却可能なプラスチック製段ボール箱(修理会社向け)がある。再使用可能で返却可能な容器の他の例には、再使用可能/返却可能な輸送ケース(現場での専門者向け)および金属補強された再使用可能/返却可能な輸送ケース(展示会業界向け)がある。再生利用可能な包装袋1000は監視デバイス110または出荷書類を保持することができる。
【0055】
図10A図10Bを参照すると、再生利用可能な包装袋1000は第1の部分1002と第2の部分1004とを有する。第1の部分は第1の成形領域1008を有する。第1の成形領域1008は、図10Aに示されているように、矩形であり得る。代替で、第1の成形領域1008は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000を参照して以前に検討されているような異なる幾何学的形状であってもよい。第1の成形領域1008は、第1の成形領域1008の第1の周縁1012の周りで延びる第1のフランジ1010を有する。第1の周縁1012と第2の周縁1014とは第1の成形領域1008を定めている。第1の成形領域1008は、第1の表面1018と異なる上面1026を有する。上面1026ならびに第1の周縁1012および第2の周縁1014は第1の成形領域1008を定めている。
【0056】
図10Bは、断面E-Eに沿っての再使用可能で再生利用可能な包装袋1000の断面図を示している。図10Bを参照すると、第1のフランジ1010は第1の周縁1012から再使用可能で再生利用可能な包装袋1000の外側周縁1036へと延びている。第1の成形領域1008は、第2の周縁1014によって定められる第1の凹領域1020を有する。第1のフランジ1010の外側表面1022または内側表面1024のいずれかのより大きい高さが第1の成形領域1020の高さを定める。外側表面1022と内側表面1024とは上面1026によって連結されている。内側表面1024は、第1の凹領域1020を定めるために第2の周縁1014の周りで延びている。第1の凹領域1020は、監視デバイス110および/または梱包票を保持するための大きさとされている。
【0057】
再使用可能で再生利用可能な包装袋1000は、第1の成形領域1008と嵌まり合う大きさとされた第2の部分1004を有する。第2の部分1004は、空所1032を定めるように、第3の周縁1040における第2の表面1030から延びる第2の凹領域1028を有する。空所1032は空間と称することもができる。空所1032は、向かい合う表面同士の間、すなわち、第1の部分1002の第1の表面1018と第2の部分1004の第2の表面1030との間である。第2の部分1004は、第2の表面1030に対応する第2のフランジ1038を有する。第1の部分1002と第2の部分1004とは、空所1032を形成するために、第1のフランジ1010と第2のフランジ1038とを嵌め合わせることで一緒に置かれる。空所1032は監視デバイス110を保持する。第1の部分1002と第2の部分1004とは、保護外殻を形成するために一体に留まる。
【0058】
ヒンジ1006が第1の部分1002と第2の部分1004とを連結することができる。例えば、第1の部分1002と第2の部分1004とが単一のプラスチック片から形成されるとき、ヒンジ1006は、第1の部分1002および第2の部分1004をヒンジ1006の周りで関節接合させるプラスチックのより弱い部分であり得る。例えば、ヒンジ1006は、第1の部分1002および第2の部分1004と比較されるとき、プラスチックのより薄い部分であり得る。代替で、ヒンジ1006は、第1の部分1002と第2の部分1004との間のプラスチックのミシン目部分であり得る。図10Bを参照すると、第1の部分1002と第2の部分1004とは、矢印1034の方向において、二枚貝のようにヒンジ1006の周りで関節接合している。
【0059】
再使用可能で再生利用可能な包装袋1000は、第2の部分1004から延びる第3の部分1046を有する。第3の部分1046は第2の表面1030の一部分を含み得る。接着性被覆1042が第3の部分1046に適用されている。接着性被覆1042は、先に記載されている接着性被覆と実質的に同様である。再使用可能で再生利用可能な包装袋1000は、先に記載されている剥離ライナと実質的に同様の剥離ライナ1144(図11に示されている)を備える。接着性被覆1042は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000をULDに取り付ける。
【0060】
図11A図11Hは、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000を組み立て、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000をULD1102に固定する過程1100を視覚的に示している。ステップAにおいて、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000は、第1の凹領域1020において監視デバイス110を受け入れるために開いている。剥離ライナ1144は使用者を向いている。ステップBにおいて、機械読み取り可能コード112を伴う監視デバイス110が、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000の第1の部分1002の第1の成形領域1008の内側の第1の凹領域1020に置かれる。第2の部分1004はヒンジ1006から延びる。ステップCにおいて、第2の部分1004は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000の第1の部分1002に留められて閉じられる。監視デバイス110は、閉じられた再使用可能で再生利用可能な包装袋1000の中でしっかりと保持および保護される。剥離ライナ1144は使用者から離れる方を向いている。ステップDにおいて、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000は、剥離ライナ1144が使用者の方を向くようにひっくり返される。ステップEにおいて、剥離ライナ1144は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000から部分的に除去され、接着性被覆1042を部分的に露出させる。ステップFにおいて、剥離ライナ1144は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000から完全に除去され、接着性被覆1042を完全に露出させる。ステップGにおいて、監視デバイス110を含む再使用可能で再生利用可能な包装袋1000が固定されるULD1146が特定される。
【0061】
ステップHにおいて、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000は接着性被覆1042によってULD1146に固定される。ULD1146は出荷される。ULD1146が、ステップHに示されているように、最終的な目的地に到着した後、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000および監視デバイス110は、流通経路内でのULD1146の場所および移動における引き続きの監視のために、ULD1146に取り付けられたままとされる。
【0062】
ある場合には、ULD1146は中間の目的地に出荷される。中間の目的地へ出荷されたとき、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000および監視デバイス110は、複数の場所の間での複数の流通経路および出荷網の中でのULD1146の引き続きの監視および追跡のために、ULD1146に取り付けられたまま留まる。
【0063】
ある場合には、ULD1146は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000および監視デバイス110を伴って、顧客の場所における最終的な目的地へと出荷される。再使用可能で再生利用可能な包装袋1000および監視デバイス110は、顧客の場所においてULD1146に取り付けられたままである。流通経路の作業者が監視デバイスを作動停止することができる。後に、流通経路の作業者は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000および作動停止された監視デバイス110を伴うULD1146を回収することができる。そのため、作業者は、流通経路におけるさらなる使用のために監視デバイス110を再び作動させることができる。
【0064】
さらに、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000が、顧客の再使用可能で返却可能な荷物(図面には示されていない)の表面に監視デバイス110を取り付けるために使用される場合、内側に監視デバイス110を伴う再使用可能で再生利用可能な包装袋1000は、顧客の荷物に取り付けられたままとされる。流通経路の作業者は監視デバイス110を作動停止することができる。監視デバイス110は、流通経路の作業者が次の出荷に向けてこの顧客の荷物を引き取るとき、再び作動させられる。
【0065】
ULD1146または顧客の再使用可能で返却可能な荷物に取り付けられる再使用可能で再生利用可能な包装袋1000および監視デバイス110のいずれかかまたは両方が使用できないほど損傷されたとき、内側に監視デバイス110を伴う再使用可能で再生利用可能な包装袋1000は、ULD1146から、または、顧客の再使用可能で返却可能な荷物(図示されていない)から除去される。再使用可能で再生利用可能な包装袋1000の第1の部分1002は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000の第2の部分1004から分離される。監視デバイス110は再使用可能で再生利用可能な包装袋1000から除去することができ、再プログラムまたは再使用され得る。新規の両面接着性被覆1042が再使用可能で再生利用可能な包装袋1000に適用され得る。再使用可能で再生利用可能な包装袋1000は複数回再使用できる。使用できないほど損傷された場合、再使用可能で再生利用可能な包装袋1000は再生利用され得る。
【0066】
図12Aは、ロープに取り付けるための別の再使用可能で再生利用可能な包装袋の上面図である。図12Bは、再使用可能で再生利用可能な包装袋が開けられている状態での断面F-Fに沿っての図12Aの再使用可能で再生利用可能な包装袋の断面図である。図12A図12Bを参照すると、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200は第1の部分1202と第2の部分1204とを有する。第1の部分は第1の成形領域1208を有する。第1の成形領域1208は、図12Aに示されているように、矩形であり得る。代替で、第1の成形領域1208は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200を参照して以前に検討されているような異なる幾何学的形状であってもよい。第1の成形領域1208は、第1の成形領域1208の第1の周縁1212の周りで延びる第1のフランジ1210を有する。第1の周縁1212と第2の周縁1214とは第1の成形領域1208を定めている。第1の成形領域1208は、第1の表面1218と異なる上面1226を有する。上面1226ならびに第1の周縁1212および第2の周縁1214は第1の成形領域1208を定めている。
【0067】
図12Bは、断面F-Fに沿っての再使用可能で再生利用可能な包装袋1200の断面図を示している。図12Bを参照すると、第1のフランジ1210は第1の周縁1212から再使用可能で再生利用可能な包装袋1200の外側周縁1236へと延びている。第1の成形領域1208は、第2の周縁1214によって定められる第1の凹領域1220を有する。第1のフランジ1210の外側表面1222または内側表面1224のいずれかのより大きい高さが第1の成形領域1220の高さを定める。外側表面1222と内側表面1224とは上面1226によって連結されている。内側表面1224は、第1の凹領域1220を定めるために第2の周縁1214の周りで延びている。第1の凹領域1220は、監視デバイス110および/または梱包票を保持するための大きさとされている。
【0068】
再使用可能で再生利用可能な包装袋1200は、第1の成形領域1208と嵌まり合う大きさとされた第2の部分1204を有する。第2の部分1204は、空所1232を定めるように、第3の周縁1240における第2の表面1230から延びる第2の凹領域1228を有する。空所1232は空間と称することもができる。空所1232は、向かい合う表面同士の間、すなわち、第1の部分1202の第1の表面1218と第2の部分1204の第2の表面1230との間である。第2の部分1204は、第2の表面1230に対応する第2のフランジ1238を有する。第1の部分1202と第2の部分1204とは、空所1232を形成するために、第1のフランジ1210と第2のフランジ1238とを嵌め合わせることで一緒に置かれる。空所1232は監視デバイス110を保持する。第1の部分1202と第2の部分1204とは、保護外殻を形成するために一体に留まる。
【0069】
第1のヒンジ1206aが、第1の部分1202を、第2のヒンジ1206bおよび第2の部分1204へのヒンジ部分1248に連結できる。例えば、第1の部分1202と第2の部分1204とが単一のプラスチック片から形成されるとき、第1のヒンジ1206aおよび第2のヒンジ1206bは、第1の部分1002および第2の部分1004を第1のヒンジ1206aおよび第2のヒンジ1206bの周りで関節接合させるプラスチックのより弱い部分であり得る。例えば、第1のヒンジ1206aおよび第2のヒンジ1206bは、第1の部分1202および第2の部分1204と比較されるとき、プラスチックのより薄い部分であり得る。代替で、第1のヒンジ1206aおよび第2のヒンジ1206bは、第1の部分1202と第2の部分1204との間のプラスチックのミシン目部分であり得る。図12Bを参照すると、第1の部分1202と第2の部分1204とは、矢印1234の方向において、二枚貝のように第1のヒンジ1206aおよび第2のヒンジ1206bの周りで関節接合している。ヒンジ部分1248は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200を所定位置で保持するために、図13D図13Eに示されている円柱形の物体のロープ1304の周りに巻き付く。ロープ1304は網の一部であり得る。網は、複数の出荷荷物または容器を包囲または保持することができる。ある場合には、網は出荷パレットの上の複数の荷物または容器を保持する。ある場合には、ヒンジ部分1248はロープ1304の周りに取り付けループを形成することができる。
【0070】
再使用可能で再生利用可能な包装袋1200は、第1の周縁1212から外側周縁1236への第1のフランジ1210において、接着性被覆1242を有する。接着性被覆1242は、第1のフランジ1210の全部、または、第1のフランジ1210の一部分を覆うことができる。接着性被覆1242は、先に記載されている接着性被覆と実質的に同様である。再使用可能で再生利用可能な包装袋1200は、先に記載されている剥離ライナと実質的に同様の剥離ライナ1302(図13A図13Cに示されている)を備える。接着性被覆1242は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200の第1の部分1202を、ロープ1304の周りで、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200の第2の部分1204に取り付ける。
【0071】
図13A図13Eは、図12Aの再使用可能で再生利用可能な包装袋を組み立てる方法のステップを示している。図13A図13Eは、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200を組み立て、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200をロープ1304に固定する過程1300を視覚的に示している。ステップAにおいて、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200は、第1の凹領域1220において監視デバイス110を受け入れるために開いている。剥離ライナ1302は使用者を向いている。ステップBにおいて、機械読み取り可能コード112を伴う監視デバイス110が、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200の第1の部分1202の第1の成形領域1208の内側の第1の凹領域1220に置かれる。第2の部分1204はヒンジ1206から延びる。ステップCにおいて、剥離ライナ1302は第1の部分1202から除去され、接着層1242を露わにする。ステップDにおいて、監視デバイス110を含む再使用可能で再生利用可能な包装袋1200が固定されるロープ1304が特定される。この場合、ステップDに示されているように、ロープ1304は、パレットの上の荷物を保持する網の一部である。
【0072】
ステップEにおいて、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200は接着性被覆1242によってロープ1304に固定される。再使用可能で再生利用可能な包装袋1200および監視デバイス110を伴うパレットの上の荷物が出荷される。パレットの上の荷物がそれらの最終的な目的地に到着した後、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200および監視デバイス110は、流通経路内での網のロープ1304の場所および移動におけるパレットの上の荷物の引き続きの監視のために、網のロープ1304に取り付けられたままとされる。
【0073】
ある場合には、パレットの上の荷物を保持する網のロープ1304は、中間の目的地へと出荷される。中間の目的地へ出荷されたとき、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200および監視デバイス110は、複数の場所の間での複数の流通経路および出荷網の中で、パレットにおける荷物を保持する網のロープ1304の引き続きの監視および追跡のために、パレットにおける荷物を保持する網のロープ1304に取り付けられたまま留まる。
【0074】
ある場合には、パレットにおける荷物を保持する網のロープ1304は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200および監視デバイス110を伴って、顧客の場所における最終的な目的地へと出荷される。再使用可能で再生利用可能な包装袋1200および監視デバイス110は、顧客の場所において、パレットにおける荷物を保持する網のロープ1304に取り付けられたままである。流通経路の作業者が監視デバイスを作動停止することができる。後に、流通経路の作業者は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200および作動停止された監視デバイス110を伴う、パレットにおける荷物を保持する網のロープ1304を、回収することができる。そのため、作業者は、流通経路におけるさらなる使用のために監視デバイス110を再び作動させることができる。
【0075】
さらに、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200が、顧客の再使用可能で返却可能な荷物の取っ手(図示されていない)に監視デバイス110を取り付けるために使用される場合、内側に監視デバイス110を伴う再使用可能で再生利用可能な包装袋1200は、顧客の荷物に取り付けられたままとされる。流通経路の作業者は監視デバイス110を作動停止することができる。監視デバイス110は、流通経路の作業者が次の出荷に向けてこの顧客の荷物を引き取るとき、再び作動させられる。
【0076】
網のロープ1304または顧客の再使用可能で返却可能な荷物に取り付けられる再使用可能で再生利用可能な包装袋1200および監視デバイス110のいずれかかまたは両方が使用できないほど損傷されたとき、内側に監視デバイス110を伴う再使用可能で再生利用可能な包装袋1200は、網1304から、または、顧客の再使用可能で返却可能な荷物(図示されていない)から除去される。再使用可能で再生利用可能な包装袋1200の第1の部分1202は、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200の第2の部分1204から分離される。監視デバイス110は再使用可能で再生利用可能な包装袋1200から除去することができ、再プログラムまたは再使用され得る。新規の両面接着性被覆1242が再使用可能で再生利用可能な包装袋1200に適用され得る。再使用可能で再生利用可能な包装袋1200は複数回再使用できる。使用できないほど損傷された場合、再使用可能で再生利用可能な包装袋1200は再生利用され得る。
【0077】
図14は、再使用可能で再生利用可能な包装袋を製造する例の方法1400を示している。ステップ1402において、プラスチック容器がプラスチック片から形成される。プラスチック容器は第1の部分と第2の部分とを備える。第1の部分は成形領域を有し、フランジが成形領域の周縁の周りで延びる。第2の部分は、第2の部分と第1の部分の成形領域との向かい合う表面同士の間に空間を定めるようにフランジと嵌まり合う大きさとされる。成形領域は出荷書類を入れるために形成され得る。プラスチック片は、プラスチック容器を形成するために、熱的に押圧することができる。成形領域は、第2の部分と第1の部分の成形領域との向かい合う表面同士の間に定められる空間の中に追跡センサを収容するように形成できる。監視デバイスがプラスチック容器に取り付けられ得る。監視デバイスは、再使用可能で再生利用可能な包装袋の状態を感知することができる。
【0078】
ステップ1404において、板紙ジャケットが形成される。板紙ジャケットは、それ自体を貫いて定められる開口を備える。開口は、プラスチック容器の成形領域を通過させる大きさとされる一方で、フランジは、開口の縁を越えて延び、開口の周辺における板紙ジャケットの領域と重なる。透明窓が、板紙ジャケットの内部の状態を視覚センサに感知させるために、板紙ジャケットに、開口に固定させ、板紙ジャケットに固定させることができる。状態は画像であり得る。方法は、透明窓を通じて状態を感知することを含み得る。板紙ジャケットの前面にミシン目が形成され得る。板紙ジャケットの前面にミシン目を形成することは、板紙ジャケットの前面を、板紙ジャケットを開けて内容物を取り出すために引き裂くことができるようにする。
【0079】
ステップ1406において、接着性被覆が板紙ジャケットの表面に適用される。接着性被覆を適用することは、接着性被覆によって閉じられる板紙ジャケットを封止すること含み得る。
【0080】
ステップ1408において、剥離ライナが、剥離ライナが除去可能となるように、接着性被覆を介して裏シートの外面に取り付けられる。
【0081】
本明細書は多くの特定の実施の詳細を含むが、これらは、あらゆる発明の範囲、または、請求され得ることの範囲において、限定として解釈されるべきではなく、具体的な発明の具体的な実施に特有であり得る特徴の記載として解釈されるべきである。別々の実施の文脈で本明細書に記載されている特定の特徴は、単一の実施において組み合わせで実施されてもよい。逆に、単一の実施の文脈で本明細書に記載されている様々な特徴は、複数の実施において別々に実施されてもよい、または、任意の適切な部分組み合わせで実施されてもよい。さらに、特徴が、特定の組み合わせで作用するとして先に記載され、さらにはそのように初めは請求され得るが、請求された組み合わせからの1つまたは複数の特徴は、ある場合には、組み合わせから実施される可能性があり、請求された組み合わせは、部分組み合わせ、または部分組み合わせの変化に向けられてもよい。
【0082】
本文書は多くの特定の実施の詳細を含むが、これらは、請求され得ることの範囲において、限定として解釈されるべきではなく、具体的な実施または実施形態に特有であり得る特徴の記載として解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で本明細書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせで実施されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で本明細書に記載されている様々な特徴は、複数の実施形態において別々に実施されてもよい、または、任意の適切な部分組み合わせで実施されてもよい。さらに、特徴が、特定の組み合わせで作用するとして先に記載され、さらにはそのように初めは請求され得るが、請求された組み合わせからの1つまたは複数の特徴は、ある場合には、組み合わせから実施される可能性があり、請求された組み合わせは、部分組み合わせ、または部分組み合わせの変化に向けられてもよい。
【符号の説明】
【0083】
100 再使用可能で再生利用可能な包装袋
102 再使用可能で再生利用可能な包装袋、再生利用可能な出荷袋
104 出荷荷物
106 板紙ジャケット
108 プラスチック容器
110 監視デバイス
112 機械読み取り可能コード
202 第1の部分
204 第2の部分
206 ヒンジ
208 第1の成形領域
210 第1のフランジ
212 第1の周縁
214 第2の周縁
218 第1の表面
220 第1の凹領域
222 外側表面
224 内側表面
226 上面
228 第2の凹領域
230 第2の表面
232 空所
236 外側周縁
238 第2のフランジ
240 第3の周縁
300 プラスチック容器
302 第1の部分
304 第2の部分
306 ヒンジ
328 部分的に凹んだ領域、第2の凹領域
400 プラスチック容器
402 第1の部分
404 第2の部分
406 ヒンジ
428 部分的に凹んだ領域
432 空所
434 膨らみ
500 プラスチック容器、第3の代替のプラスチック容器
502 第1の部分
504 第2の部分
506 ヒンジ
508 第1の成形領域
510 第1のフランジ
512 第1の周縁
514 第2の周縁
518 第1の表面、上面
520 第1の凹領域
522 外側表面
524 内側表面
526 上面
528 第2の凹領域
530 第2の表面
532 空所
536 外側周縁
538 第2のフランジ
540 第3の周縁
542 解放可能袋
544 第4の周縁
600 板紙ジャケット組立体
604 開口
606 周縁
608 重なる領域
610 重なる周縁
612 第1の表面
614 第2の表面
616 ミシン目
618 外縁
620 第2の表面
622 接着性被覆
624 第2の領域
626 第1の表面
628 第2の表面
630 剥離ライナ
632 穿孔タブ区域
700 第1の代替の板紙ジャケット組立体
704 開口
706 板紙ジャケット、周縁
708 重なる領域
710 重なる周縁
712 第1の表面
716 ミシン目
718 外縁、縁
720 第2の表面
722 接着性被覆
724 第2の領域
726 第1の表面
728 第2の表面
732 穿孔タブ区域
800 第3の代替のプラスチック容器
900 過程
1000 再使用可能で再生利用可能な包装袋
1002 第1の部分
1004 第2の部分
1006 ヒンジ
1008 第1の成形領域
1010 第1のフランジ
1012 第1の周縁
1014 第2の周縁
1018 第1の表面、上面
1020 第1の成形領域、第1の凹領域
1022 外側表面
1024 内側表面
1026 上面
1028 第2の凹領域
1030 第2の表面
1032 空所
1036 外側周縁
1038 第2のフランジ
1040 第3の周縁
1042 接着性被覆
1046 第3の部分
1100 過程
1102 ULD
1144 剥離ライナ
1146 ULD
1200 再使用可能で再生利用可能な包装袋
1202 第1の部分
1204 第2の部分
1206a 第1のヒンジ
1206b 第2のヒンジ
1208 第1の成形領域
1210 第1のフランジ
1212 第1の周縁
1214 第2の周縁
1218 第1の表面、上面
1220 第1の凹領域、第1の成形領域
1222 外側表面
1224 内側表面
1226 上面
1228 第2の凹領域
1230 第2の表面
1232 空所
1236 外側周縁
1238 第2のフランジ
1240 第3の周縁
1242 接着性被覆、接着層
1248 ヒンジ部分
1302 剥離ライナ
1304 ロープ、網
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図9H
図10A
図10B
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図14
【国際調査報告】