(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-04
(54)【発明の名称】複合乳白剤粒子を有するパーソナルケアリンスオフ組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/92 20060101AFI20231222BHJP
A61K 8/27 20060101ALI20231222BHJP
A61K 8/29 20060101ALI20231222BHJP
A61K 8/04 20060101ALI20231222BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20231222BHJP
A61Q 5/12 20060101ALI20231222BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20231222BHJP
A61Q 1/14 20060101ALI20231222BHJP
A61K 8/46 20060101ALI20231222BHJP
A61K 8/44 20060101ALI20231222BHJP
C11D 3/40 20060101ALI20231222BHJP
C11D 1/68 20060101ALI20231222BHJP
C11D 1/90 20060101ALI20231222BHJP
C11D 1/12 20060101ALI20231222BHJP
C11D 1/52 20060101ALI20231222BHJP
【FI】
A61K8/92
A61K8/27
A61K8/29
A61K8/04
A61Q5/02
A61Q5/12
A61Q19/10
A61Q1/14
A61K8/46
A61K8/44
C11D3/40
C11D1/68
C11D1/90
C11D1/12
C11D1/52
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532802
(86)(22)【出願日】2021-12-02
(85)【翻訳文提出日】2023-05-30
(86)【国際出願番号】 US2021061507
(87)【国際公開番号】W WO2022125358
(87)【国際公開日】2022-06-16
(32)【優先日】2020-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】590002035
【氏名又は名称】ローム アンド ハース カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】弁理士法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チー、ルーチン
(72)【発明者】
【氏名】オコナー、イン
(72)【発明者】
【氏名】ラオ、ユエンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】マロツキー、デイビッド エル.
(72)【発明者】
【氏名】ワッサーマン、エリック
(72)【発明者】
【氏名】ツォン、ファンウェン
(72)【発明者】
【氏名】グー、ジュンシ
(72)【発明者】
【氏名】ブロクソム、ステファニー エイ.
【テーマコード(参考)】
4C083
4H003
【Fターム(参考)】
4C083AA121
4C083AA122
4C083AB032
4C083AB051
4C083AB211
4C083AB241
4C083AB332
4C083AC291
4C083AC581
4C083AC661
4C083AC711
4C083AC712
4C083AC781
4C083AC782
4C083AC791
4C083AD132
4C083AD201
4C083BB01
4C083BB21
4C083BB60
4C083CC23
4C083CC33
4C083CC38
4C083DD02
4C083DD27
4C083DD39
4C083EE01
4C083EE07
4H003AB27
4H003AC05
4H003AD04
4H003DA02
4H003EA19
4H003EA21
4H003EB40
(57)【要約】
皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクル、皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤、及び複数の複合乳白剤粒子を含む水性パーソナルケアリンスオフ組成物であって、当該複合乳白剤粒子が、ワックスによって部分的に又は完全に封入された金属酸化物粒子を含み、当該金属酸化物粒子が、酸化亜鉛、酸化チタン、及びこれらの混合物からなる群から選択され、当該金属酸化物粒子が、動的光散乱によって測定したときに100nm超のz平均粒径を有し、当該ワックスが、50~110℃の融点温度を有し、当該複合乳白剤粒子が、動的光散乱によって測定したときに100nm超~2,000nmのz平均粒径を有する、水性パーソナルケアリンスオフ組成物が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水性パーソナルケアリンスオフ組成物であって、
皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルと、
皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤と、
複数の複合乳白剤粒子と、
を含み、
前記複合乳白剤粒子が、ワックスによって部分的に又は完全に封入された金属酸化物粒子を含み、前記金属酸化物粒子が、酸化亜鉛、酸化チタン、及びこれらの混合物からなる群から選択され、前記金属酸化物粒子が、動的光散乱によって測定したときに100nm超のz平均粒径を有し、前記ワックスが、45~110℃の融点温度を有し、当該複合乳白剤粒子が、動的光散乱によって測定したときに100nm超~2,000nmのz平均粒径を有する水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項2】
シャンプー、コンディショニングシャンプー、ボディウォッシュ製剤、角質除去ボディウォッシュ製剤、フェイシャルウォッシュ製剤、角質除去フェイシャルウォッシュ製剤、液体ハンドソープ製剤、サルフェートフリー洗浄製剤、及びマイルドクレンジング製剤からなる群から選択される、請求項1に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項3】
前記皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルが、前記皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルの重量に基づいて、水を含む、請求項2に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項4】
前記皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤が、アルキルポリグルコシド、グリシネート、ベタイン、タウレート、グルタメート、サルコシネート、イセチオネート、スルホアセテート、アラニネート、アンホアセテート、サルフェート、スルホネート、スクシネート、脂肪アルカノールアミド、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項3に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項5】
前記金属酸化物粒子が、二酸化チタン粒子である、請求項4に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項6】
レオロジー調整剤を更に含む、請求項5に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項7】
前記ワックスが、天然ワックスである、請求項6に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項8】
前記天然ワックスが、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ヤマモモワックス、カスターワックス、ココバター、エスパルトワックス、木ろう、ホホバワックス、ラウレルワックス、オーリクリーワックス、パームワックス、米ぬかワックス、大豆ワックス、ヒマワリワックス、シアバター、ナンキンハゼワックス、及びこれらの混合物からなる群からのものである、請求項7に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項9】
前記天然ワックスが、カルナウバワックスである、請求項8に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項10】
哺乳動物の皮膚及び毛髪の少なくとも一方を洗浄する方法であって、
(a)請求項1に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物を哺乳動物の皮膚又は毛髪に塗布することと、
(b)前記水性パーソナルケアリンスオフ組成物をすすぎ水で前記皮膚又は毛髪からすすぐことと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物に関する。具体的には、本発明は、皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクル、皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤、及び複数の複合乳白剤粒子を含む水性パーソナルケアリンスオフ組成物であって、当該複合乳白剤粒子が、ワックスによって部分的に又は完全に封入された金属酸化物粒子を含み、当該金属酸化物粒子が、酸化亜鉛、酸化チタン、及びこれらの混合物からなる群から選択され、当該金属酸化物粒子が、動的光散乱によって測定したときに100nm超のz平均粒径を有し、当該ワックスが、45~110℃の融点温度を有し、当該複合乳白剤粒子が、動的光散乱によって測定したときに100nm超~2,000nmのz平均粒径を有する、組成物に関する。
【0002】
洗浄性能に加えて、洗剤の審美的外観及び感触は、消費者にとって重要な検討事項である。したがって、洗剤は、典型的には、例えば、界面活性剤、溶媒、任意のビルダー、及び乳白剤を含む、機能性、審美性、又はその両方に影響を与える様々な成分を含有する。
【0003】
乳白剤は、液体系を不透明にする材料である。したがって、乳白剤は、例えば、液体を透明又は半透明から不透明に変換することによって、洗剤の外観又は審美性を改変するために使用される。乳白剤は、液体製品に均一で高級感のある「ローションのような(lotionized)」外観を与えることができる。乳白剤は、通常、溶媒(典型的には水)中の粒子の懸濁液として製剤に送達されるサブミクロンサイズの粒子で形成される。
【0004】
乳白剤は、製剤の審美性を標的とするので、乳白剤を含めることが製剤の機能に干渉することもなく、他の点で製剤に悪影響を与えることもないことが一般に望ましい。例えば、製剤中の他の材料と限定された適合性しか示さない乳白剤は、安定性に関する問題を有し、スポッティング又は残留物の形成を示すので、好ましくない。加えて、例えば、大量に使用された場合にしか有効ではないことによって、製剤中に大量の水を導入する乳白剤もまた、特に、濃縮洗剤又は単位用量パケット等の水の量を制限することが望ましい製剤には好ましくない。
【0005】
したがって、水性パーソナルケアリンスオフ組成物において使用するためのより持続可能な乳白剤であって、特に、従来のスチレンアクリルコポリマーベースの乳白剤と同等に機能する持続可能な乳白剤が依然として必要とされている。
【0006】
本発明は、皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクル、皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤、及び複数の複合乳白剤粒子を含む水性パーソナルケアリンスオフ組成物であって、当該複合乳白剤粒子が、ワックスによって部分的に又は完全に封入された金属酸化物粒子を含み、当該金属酸化物粒子が、酸化亜鉛、酸化チタン、及びこれらの混合物からなる群から選択され、当該金属酸化物粒子が、動的光散乱によって測定したときに100nm超のz平均粒径を有し、当該ワックスが、45~110℃の融点温度を有し、当該複合乳白剤粒子が、動的光散乱によって測定したときに100nm超~2,000nmのz平均粒径を有する、組成物、を提供する。
【0007】
本発明は、哺乳動物の皮膚及び毛髪の少なくとも一方を洗浄する方法であって、(a)本発明によるパーソナルケアリンスオフ製剤を哺乳動物の皮膚又は毛髪に塗布することと、(b)当該パーソナルケアリンスオフ製剤をすすぎ水で皮膚又は毛髪からすすぐことと、を含む、方法、を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明者らは、驚くべきことに、ワックス(好ましくは天然ワックス)によって部分的又は完全に封入された金属酸化物粒子を含む複合乳白剤粒子を水性パーソナルケアリンスオフ組成物中に安定的に組み込んで、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の全体的な持続可能性を増大させながら、従来のスチレンアクリレートコポリマーベースの乳白剤と同等の不透明化をもたらすことができることを見出した。
【0009】
別段示されない限り、比率、百分率、部などは、重量によるものである。
【0010】
本明細書で使用される場合、他に示されない限り、「分子量」又はMWという語句は、ゲル浸透クロマトグラフィー(gel permeation chromatography、GPC)及びポリ(エチレンオキシド)標準を用いて従来の手法で測定される重量平均分子量を指す。GPCの技法は、Modern Size Exclusion Chromatography,W.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;Wiley-Interscience,1979に、及びA Guide to Materials Characterization and Chemical Analysis,J.P.Sibilia;VCH,1988,p.81-84に詳述されている。分子量は、本明細書においてダルトンの単位で、又は同等にg/molで報告される。
【0011】
本明細書及び添付で使用される「皮膚科学的に許容可能な」という用語は、皮膚への局所的適用に典型的に使用される成分を指し、スキンケア組成物中に典型的に見られる量で存在する場合に有毒である材料は、本発明の一部として企図されないことを強調することを意図する。
【0012】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、シャンプー、コンディショニングシャンプー、ボディウォッシュ製剤、角質除去ボディウォッシュ製剤、フェイシャルウォッシュ製剤、角質除去フェイシャルウォッシュ製剤、液体ハンドソープ製剤、サルフェートフリークレンジング製剤、及びマイルドクレンジング製剤からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、ボディウォッシュ製剤、フェイシャルウォッシュ製剤、及び液体ハンドソープ製剤からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、ボディウォッシュ製剤である。
【0013】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクル(好ましくは、水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは30~95重量%、より好ましくは、40~90重量%、最も好ましくは70~85重量%)の皮膚科学的に許容可能なビヒクルを含む)、皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤(好ましくは、水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、0.5~60重量%(好ましくは、1~50重量%、より好ましくは、5~30重量%、最も好ましくは7~20重量%)の皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤を含む)、及び複数の複合乳白剤粒子(好ましくは、水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて0.05~10重量%(好ましくは、0.1~7.5重量%、より好ましくは、0.5~5重量%、最も好ましくは、0.75~3.0重量%)の複数の複合乳白剤粒子を含む)を含み、当該複合乳白剤粒子は、ワックスによって部分的又は完全に封入された金属酸化物粒子を含み、当該金属酸化物粒子は、酸化亜鉛、酸化チタン、及びこれらの混合物からなる群から選択され、当該金属酸化物粒子は、(例えば、Brookhaven粒径分析機を用いて)動的光散乱によって測定したときに100nm超(好ましくは、110nm~500nm、より好ましくは、150nm~400nm、最も好ましくは、175~275nm)のz平均粒径を有し)、当該ワックスは、45~110℃(好ましくは65~100℃、より好ましくは75~90℃、最も好ましくは80~90℃)の融点温度を有し、当該複合乳白剤粒子は、(例えば、Universal Liquid Moduleを備えたBeckman Coulter粒径分析機を用いて)動的光散乱によって測定したときに100nm超~2000nm(好ましくは、200nm~1,000nm、より好ましくは、250nm~750nm、最も好ましくは、300nm~500nm)のz平均粒径を有する。
【0014】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルを含む。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは、30~95重量%、より好ましくは、40~90重量%、最も好ましくは70~85重量%)の皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルを含む。なおより好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは、30~95重量%、より好ましくは、40~90重量%、最も好ましくは70~85重量%)の皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルを含み、当該皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルは、水を含む。更により好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは、30~95重量%、より好ましくは、40~90重量%、最も好ましくは70~85重量%)の皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルを含み、当該皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルは、水及び水性C1~4アルコール混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは、30~95重量%、より好ましくは、40~90重量%、最も好ましくは、70~85重量%)の皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルを含み、当該皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルは、水である。
【0015】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物で使用される水は、蒸留水及び脱イオン水のうちの少なくとも1つである。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物で使用される水は、蒸留され、脱イオン化される。
【0016】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、0.5~60重量%(好ましくは、1~50重量%、より好ましくは、5~30重量%、最も好ましくは7~20重量%)の皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤を含む。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、0.5~60重量%(好ましくは、1~50重量%、より好ましくは、5~30重量%、最も好ましくは7~20重量%)の皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤を含み、当該皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシンナトリウム)、ベタイン(例えば、トリメチルグリシン及びセチルベタイン等のアルキルベタイン、並びにコカミドプロピルベタイン等のアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリンナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニンナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、サルフェート(例えば、ラウレス硫酸ナトリウム(sodium laureth sulfate、SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム);脂肪族アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミド、ジエタノールアミン、ソイアミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアラミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアラミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タローアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タローアミドモノエタノールアミン、イソステアラミドジエタノールアミン、イソステアラミドジエタノールアミン、イソステアラミドモノエタノールアミン)、及びそれらの混合物からなる群から選択される。なおより好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、0.5~60重量%(好ましくは、1~50重量%、より好ましくは、5~30重量%、最も好ましくは7~20重量%)の皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤を含み、当該皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤は、ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)とトリメチルグリシンとの混合物を含む。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、0.5~60重量%(好ましくは、1~50重量%、より好ましくは、5~30重量%、最も好ましくは7~20重量%)の皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤を含み、当該皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤は、ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)とトリメチルグリシンとの混合物である。
【0017】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、0.05~10重量%(好ましくは、0.1~7.5重量%、より好ましくは、0.5~5重量%、最も好ましくは0.75~3重量%)の複数の複合乳白剤粒子を含み、当該複合乳白剤粒子は、ワックスによって部分的又は完全に封入された(好ましくは、50~100%封入された、より好ましくは、75~100%封入された、最も好ましくは、90~100%封入された)金属酸化物粒子を含み、当該金属酸化物粒子は、酸化亜鉛、酸化チタン、及びこれらの混合物からなる群から選択され、当該金属酸化物粒子は、(例えば、Brookhaven粒径分析機を用いて)動的光散乱によって測定したときに100nm超(好ましくは、110nm~500nm、より好ましくは、150nm~400nm、最も好ましくは、175~275nm)のz平均粒径を有し、当該ワックスは、45~110℃(好ましくは65~100℃、より好ましくは75~90℃、最も好ましくは80~90℃)の融点温度を有し、当該複合乳白剤粒子は、(例えば、Universal Liquid Moduleを備えたBeckman Coulter粒径分析機を用いて)動的光散乱によって測定したときに100nm超~2000nm(好ましくは、200nm~1,000nm、より好ましくは、250nm~750nm、最も好ましくは、300nm~500nm)のz平均粒径を有する。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、0.05~10重量%(好ましくは、0.1~7.5重量%、より好ましくは、0.5~5重量%、最も好ましくは0.75~3重量%)の複数の複合乳白剤粒子を含み、当該複合乳白剤粒子は、ワックスによって部分的又は完全に封入された(好ましくは、50~100%封入された、より好ましくは、75~100%封入された、最も好ましくは、90~100%封入された)金属酸化物粒子を含み、当該複合乳白剤粒子は、複合乳白剤粒子の重量に基づいて、1~40重量%(好ましくは2~30重量%、より好ましくは、3~25重量%、最も好ましくは、5~20重量%)の金属酸化物粒子を含み、当該金属酸化物粒子は、酸化亜鉛、酸化チタン、及びこれらの混合物からなる群から選択され、当該金属酸化物粒子は、(例えば、Brookhaven粒径分析機を用いて)動的光散乱によって測定したときに100nm超(好ましくは、110nm~500nm、より好ましくは、150nm~400nm、最も好ましくは、175~275nm)のz平均粒径を有し、当該複合乳白剤粒子は、複合乳白剤粒子の重量に基づいて、60~99重量%(好ましくは70~98重量%、より好ましくは、75~97重量%、最も好ましくは、80~95重量%)のワックスを含み、当該ワックスは、45~110℃(好ましくは65~100℃、より好ましくは75~90℃、最も好ましくは80~90℃)の融点温度を有し、当該複合乳白剤粒子は、(例えば、Universal Liquid Moduleを備えたBeckman Coulter粒径分析機を用いて)動的光散乱によって測定したときに100nm超~2000nm(好ましくは、200nm~1,000nm、より好ましくは、250nm~750nm、最も好ましくは、300nm~500nm)のz平均粒径を有する。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、0.05~10重量%(好ましくは、0.1~7.5重量%、より好ましくは、0.5~5重量%、最も好ましくは0.75~3重量%)の複数の複合乳白剤粒子を含み、当該複合乳白剤粒子は、ワックスによって部分的又は完全に封入された(好ましくは、50~100%封入された、より好ましくは、75~100%封入された、最も好ましくは、90~100%封入された)金属酸化物粒子を含み、当該複合乳白剤粒子は、複合乳白剤粒子の重量に基づいて、1~40重量%(好ましくは2~30重量%、より好ましくは、3~25重量%、最も好ましくは、5~20重量%)の金属酸化物粒子を含み、当該金属酸化物粒子は、酸化チタン粒子であり、当該二酸化チタン粒子は、(例えば、Brookhaven粒径分析機を用いて)動的光散乱によって測定したときに100nm超(好ましくは、110nm~500nm、より好ましくは、150nm~400nm、最も好ましくは、175~275nm)のz平均粒径を有し、当該複合乳白剤粒子は、複合乳白剤粒子の重量に基づいて、60~99重量%(好ましくは70~98重量%、より好ましくは、75~97重量%、最も好ましくは、80~95重量%)のワックスを含み、当該ワックスは、45~110℃(好ましくは65~100℃、より好ましくは75~90℃、最も好ましくは80~90℃)の融点温度を有し、当該複合乳白剤粒子は、(例えば、Universal Liquid Moduleを備えたBeckman Coulter粒径分析機を用いて)動的光散乱によって測定したときに100nm超~2000nm(好ましくは、200nm~1,000nm、より好ましくは、250nm~750nm、最も好ましくは、300nm~500nm)のz平均粒径を有する。
【0018】
好ましくは、金属酸化物粒子は、酸化亜鉛、酸化チタン、及びこれらの混合物からなる群から選択され、当該金属酸化物粒子は、(例えば、Brookhaven粒径分析機を用いて)動的光散乱によって測定したときに100nm超(好ましくは、110nm~500nm、より好ましくは、150nm~400nm、最も好ましくは、175~275nm)のz平均粒径を有する。より好ましくは、当該金属酸化物粒子は、(例えば、Brookhaven粒径分析機を用いて)動的光散乱によって測定したときに100nm超(好ましくは、110nm~500nm、より好ましくは、150nm~400nm、最も好ましくは、175~275nm)のz平均粒径を有する二酸化チタン粒子を含む。最も好ましくは、当該金属酸化物粒子は、(例えば、Brookhaven粒径分析機を用いて)動的光散乱によって測定したときに100nm超(好ましくは、110nm~500nm、より好ましくは、150nm~400nm、最も好ましくは、175~275nm)のz平均粒径を有する二酸化チタン粒子である。好ましくは、当該金属酸化物粒子は、疎水性表面処理(例えば、ポリシロキサン表面コーティング)を有する。
【0019】
好ましくは、ワックスは、天然ワックスである。より好ましくは、ワックスは、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ヤマモモワックス、カスターワックス、ココバター、エスパルトワックス、ラウレルワックス、木ろう、ホホバワックス、オーリクリー(ouricury)ワックス、パームワックス、米ぬかワックス、大豆ワックス、シアバター、ヒマワリワックス、ナンキンハゼワックス、及びそれらの混合物からなる群から選択される天然ワックスである。より好ましくは、ワックスは、カルナウバワックス、カスターワックス、オーリクリーワックス、米ぬかワックス、及びそれらの混合物からなる群から選択される天然ワックスである。なおより好ましくは、ワックスは、カルナウバワックスを含む天然ワックスである。最も好ましくは、ワックスは、カルナウバワックスである。
【0020】
好ましくは、ワックスは、C23~31パラフィン、C24~36脂肪アルコール、C12~36脂肪酸、並びにC9~24脂肪酸及びC12~36脂肪アルコールに由来するエステルを含む。
【0021】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、任意選択で、抗菌剤、レオロジー調整剤、石鹸、着色剤、pH調整剤、酸化防止剤(例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン)、保湿剤(例えば、グリセリン、ソルビトール、モノグリセリド、レシチン、糖脂質、脂肪アルコール、脂肪酸、多糖類、ソルビタンエステル、ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、及びポリソルベート80)、ジオール(例えば、プロピレングリコール)、ジオール類縁体、トリオール、トリオール類縁体、カチオン性ポリマー性ポリオール)、発泡剤、乳化剤、香料、キレート剤、防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール)、漂白剤、潤滑剤、感覚調節剤、日焼け止め添加剤、ビタミン、タンパク質/アミノ酸、植物抽出物、生物活性剤、劣化防止添加剤、浸透剤、帯電防止剤、吸収剤、硬質粒子、軟質粒子、滑り剤、真珠光沢剤、塩、並びにそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの追加の成分を更に含む。より好ましくは、本発明のスキンクレンジング製剤は、任意選択で、抗菌剤、レオロジー調整剤、着色剤、及びpH調整剤のうちの少なくとも1つからなる群から選択される少なくとも1つの追加成分を更に含む。
【0022】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、レオロジー調整剤を更に含む。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ製剤は、レオロジー調整剤を更に含み、当該レオロジー調整剤は、(好ましくは、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の他の特性を実質的に改変することなく)水性パーソナルケアリンスオフ組成物の粘度を増加させるように選択される。なおより好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、0~10重量%(好ましくは、0.05~5重量%、より好ましくは、0.1~2.5重量%、最も好ましくは、0.15~2.0重量%)のレオロジー調整剤を更に含む。更により好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、0~10重量%(好ましくは、0.05~5重量%、より好ましくは、0.1~2.5重量%、最も好ましくは、0.15~2.0重量%)のレオロジー調整剤を更に含み、当該レオロジー調整剤は、塩化ナトリウム、セルロース、変性セルロース、キサンタンガム、アクリレートコポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、0~10重量%(好ましくは、0.05~5重量%、より好ましくは、0.1~2.5重量%、最も好ましくは、0.15~2.0重量%)のレオロジー調整剤を更に含み、当該レオロジー調整剤は、変性セルロースを含み、当該変性セルロースは、四級化セルロースポリマー(例えば、ポリクオタニウム-10)である。
【0023】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、抗菌剤を更に含む。好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、抗菌剤を更に含み、当該抗菌剤は、フェノキシエタノール、安息香酸、ベンジルアルコール、安息香酸ナトリウム、DMDMヒダントイン、2-エチルヘキシルグリセリルエーテル、及びイソチアゾリノン(例えば、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン)からなる群から選択される。なおより好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、抗菌剤を更に含み、当該抗菌剤は、イソチアゾリノンである(より好ましくは、当該抗菌剤は、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、及びこれらの混合物からなる群から選択され、最も好ましくは、殺生物剤は、メチルイソチアアゾリノンである)。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、抗菌剤を更に含み、当該抗菌剤は、イソチアゾリノンであり(より好ましくは、当該抗菌剤は、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、及びこれらの混合物からなる群から選択され、最も好ましくは、当該抗菌剤は、メチルイソチアアゾリノンである)、当該水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、ボディウォッシュ製剤である。
【0024】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、石鹸を更に含む。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、石鹸を更に含み、当該石鹸は、ステアリン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、タロウ酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ラウリン酸カリウム、タロウ酸カリウム、パルミチン酸カリウム、及びそれらの混合物からなる群から選択される。なおより好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、石鹸を更に含み、当該石鹸は、ステアリン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ラウリン酸カリウム、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、石鹸を更に含み、当該石鹸は、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、石鹸を更に含み、当該石鹸は、ステアリン酸ナトリウムを含む。
【0025】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、石鹸を更に含み、当該石鹸は、ステアリン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、タロウ酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ラウリン酸カリウム、タロウ酸カリウム、パルミチン酸カリウム、及びそれらの混合物からなる群から選択され(より好ましくは、当該石鹸は、ステアリン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ラウリン酸カリウム、及びそれらの混合物からなる群から選択され、なおより好ましくは、当該石鹸は、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、及びそれらの混合物からなる群から選択され、最も好ましくは、当該石鹸は、ステアリン酸ナトリウムである)、当該水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、ボディウォッシュ製剤である。
【0026】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、pH調整剤を更に含む。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、pH調整剤を更に含み、当該水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、ボディウォッシュ製剤である。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、pH調整剤を更に含み、当該水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、ボディウォッシュ製剤であり、当該ボディウォッシュ製剤は、4.5~9(好ましくは、5~8、最も好ましくは、6~7)のpHを有する。
【0027】
好ましくは、当該pH調整剤は、クエン酸、乳酸、塩酸、アミノエチルプロパンジオール、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アミノ-2-メチル-1-プロパノールのうちの少なくとも1つからなる群から選択される。より好ましくは、当該pH調整剤は、クエン酸、乳酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アミノ-2-メチル-1-プロパノールのうちの少なくとも1つからなる群から選択される。なおより好ましくは、当該pH調整剤は、トリエタノールアミンを含む。最も好ましくは、当該pH調整剤は、トリエタノールアミンである。
【0028】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、着色剤を更に含む。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、着色剤を更に含み、当該水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、ボディウォッシュ製剤である。
【0029】
好ましくは、本発明の哺乳動物の皮膚及び毛髪の少なくとも一方を洗浄する方法は、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物を哺乳動物の皮膚又は毛髪に塗布することと、水性パーソナルケアリンスオフ組成物をすすぎ水で皮膚又は毛髪からすすぐことと、を含む。
【0030】
ここで、本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例で詳細に説明する。
【0031】
比較例CD1~CD4及び実施例D1~D2:分散液
比較例CD1~CD4及び実施例D1~D2のそれぞれにおいて、3.5インチの長さの撹拌シャフトの底部に配置されたCowlesミキサーブレード及び1,825rpm以下のミキサー速度を可能にするプーリーシステムを備えた300mLのParr混合容器中で表1に記載の成分を組み合わせることによって分散液を調製した。表1に示したワックス、30%水酸化カリウム溶液、無機成分(もし存在する場合)、及び初期水をParr混合容器に添加した。次いで、Parr混合容器の内容物を、140℃に設定した加熱マントルで加熱した。ワックスが十分に軟化したら、容器内容物の均一な加熱を促進するために、150rpmで撹拌を開始した。容器内容物が140℃のプロセス温度に達したら、撹拌速度を600rpmに増加させた。5分後、表1に記載の量の希釈水を容器に添加した。加熱マントルを下げ、撹拌速度を600rpmで維持しながら、容器を冷水浴に浸漬することによって容器内容物を50℃に冷却した。(c)得られた分散生成物を、固形分%、体積平均粒径、及びpHについて試験した。
【0032】
【表1】
1Machado & CIA Inc.から入手可能なカルナウバワックス(C
23~31パラフィン、C
24~36脂肪アルコール、C
12~36脂肪酸、及びC9、C
12~36のエステル)
2Imerys Performance Mineralsから入手可能な600nmの平均粒径を有するIMERCARE(登録商標)不透明カオリン(Al
2Si
2O
5(OH)
4)
3Chemoursから入手可能な疎水性コーティングを有する、平均粒径220nmのTI-PURE(商標)R-104 TiO
2
4Chemoursから入手可能な親水性コーティングを有する、平均粒径290nmのTI-PURE(商標)R-101 TiO
2
*複数のピークが観察された
【0033】
比較例C1~C5及び実施例1~2:ボディウォッシュ製剤
比較例C1~C5及び実施例1~2のそれぞれにおいて、表2に列挙する量の成分を組み合わせることによってボディウォッシュ製剤を調製した。
【0034】
【表2】
1Sigma Aldrichから入手可能なラウレス硫酸ナトリウム(SLES)
2Sigma-Aldrichから入手可能なトリメチルグリシン
3The Dow Chemical Companyから入手可能なUCARE(商標)ポリマーJR-400ポリクオタニウム-10
4ACUSOL(商標)OP301乳白剤
5別々に添加されたカルナウバワックス分散液(生成物CD1、0.98g)及び疎水性コーティングを有する平均粒径220nmのTI-PURE(商標)R-104 TiO
2(0.02g;Chemoursから入手可能)
【0035】
性能試験
比較例C1~C5及び実施例1~2のそれぞれからのボディウォッシュ製剤の製剤安定性及び不透明度(L*値)を表3に報告する。各製剤を1mLバイアルに充填し、Dow PICA IIU High Throughput(HTR)Imaging Stationによって室温で撮像した。MATLABのDow image Analysis Methods for HTR(DiamHTR)Version 2.0を使用して画像を解析した。解析ソフトウェアは、画像をバッチ処理し、試料画像の全領域を統合して、各試料について平均L*a*b*色値を算出することができた。各試料について算出されたL*値を表3に列挙する。
【0036】
【国際調査報告】